[Top page] [日刊 研究最前線 知尋] [Discovery Saga総合案内] [大学別アーカイブス] [Discovery Saga会員のご案内] [産学連携のご案内] [会社概要] [お問い合わせ]

東京大学 研究シーズDiscovery Saga
研究分野:農学 に関係する研究一覧:457
2次検索
情報学 情報学複合領域 複合領域環境学 環境学数物系科学 数物系科学化学 化学生物学 生物学総合理工 総合理工工学 工学総合生物 総合生物医歯薬学 医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月14日 この記事は2026年5月28日号以降に掲載されます。
1
小腸出血は大腸出血より輸血・手術・長期死亡リスクが高いことを解明
―世界最大規模約1万例の急性下部消化管出血データ構築―
この記事は2026年5月28日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月14日 この記事は2026年5月28日号以降に掲載されます。
2
海洋生態系において加速する温暖レジームシフト
この記事は2026年5月28日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月13日 この記事は2026年5月27日号以降に掲載されます。
3
アレルギー性疾患を患った犬の腸内環境の変化が明らかに
―アレルギーに関わる腸内細菌と脂質代謝の変化が見えてきた―
この記事は2026年5月27日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月12日 この記事は2026年5月26日号以降に掲載されます。
4
微生物が織りなす「甘い蜜の酸っぱい秘密」と花粉管破裂
――糖は多いが窒素が少ない花蜜で生き抜くミクロ生物の栄養獲得戦略――
この記事は2026年5月26日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月12日 この記事は2026年5月26日号以降に掲載されます。
5
ゴルジ体由来の脂質がオートファジーの開始に必須であることを解明
――ホスファチジルイノシトール4-リン酸がAtg9小胞を介してオートファジー開始を制御――
この記事は2026年5月26日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月12日
6
白血病の進行と先天性骨髄不全の発症を制御する新たなメカニズムを解明
――転写因子MECOMとGATA2の「機能的競合」が造血異常の鍵を握る――
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻先進分子腫瘍学の合山進教授、山本圭太助教、飯田孝平大学院生(研究当時)、中西繭子大学院生らによる研究グループは、転写因子MECOMの機能と、その変異が引き起こすMECOM関連症候群の主要な病態である骨髄不全の発症メカニズムを解明しました。本研究では、MECOMのC末端領域がDNA結合において重要な部位であり、患者で見られる変異がこの結合能を喪失させることを突き止めました。さらに、MECOMが転写コリプレッサーCtBPと共に別の転写因子GATA2(注4)と競合してマスト細胞(注5)分化を抑制し、白血...
キーワード:DNA結合/ゲノムDNA/遺伝性疾患/モーター/変異体/ゲノム編集技術/抵抗性/ジンクフィンガー/ノックイン/ノックインマウス/プロモーター/機能解析/新規治療法/differentiation/マウスモデル/骨髄細胞/治療抵抗性/腫瘍学/ゲノム解析/白血球/ゲノム編集/モデルマウス/骨髄/再生医学/造血幹細胞/病態解明/B細胞/RNA/マウス/マスト細胞/幹細胞/急性骨髄性白血病/血液/血小板/細胞分化/疾患モデルマウス/赤血球/転写因子/白血病/肥満細胞/免疫応答/免疫細胞/立体構造/アレルギー/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異/疾患モデル/造血
他の関係分野:複合領域化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月11日
7
酸素極小層から深海まで続くマンガン酸化の実態を解明
セリウム同位体が明らかにする海洋中の新しい物質循環モデル
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻のLi Wenshuai博士研究員(研究当時、現中国地質大学(武漢)教授)、高橋嘉夫教授(兼:同大学アイソトープ総合センター センター長)、海洋研究開発機構の中田亮一主任研究員、柏原輝彦主任研究員、高知大学海洋コア国際研究所の臼井朗特任教授、東京大学大気海洋研究所の小畑元教授、漢那...
キーワード:酸素濃度/地球科学/安定同位体比/海洋/高エネルギー/SPring-8/XAFS/マンガン酸化物/安定同位体/加速器/希土類元素/地球化学/同位体/同位体分別/放射光/北西太平洋/スペクトル/同位体比/惑星/惑星科学/吸収スペクトル/西太平洋/X線吸収微細構造/マンガン/希土類/局所構造/レアアース/海底鉱物資源/海洋環境/酸化物/微細構造/トレーサ/物質循環/アイソトープ/p21/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー/ランタノイド
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月11日 この記事は2026年5月25日号以降に掲載されます。
8
転写抑制を調節する新規因子の発見
ータンパク質の安定性制御を介した転写抑制のしくみー
この記事は2026年5月25日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月8日
9
原始生命を模した分子進化実験で絶滅に向かう進化を観察
──絶滅から知る生命の起源の条件──
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の湯川香東大学院生(博士課程)、市橋伯一教授(兼:同研究科附属先進科学研究機構/同大学生物普遍性連携研究機構)、早稲田大学理工学術院先進理工学部の水内良准教授らは、人工的に構築したRNA分子の自己複製システムが実験条件によっては絶滅しやすくなる方向へと進化することを明らかにしました。 生命がどうやって原始の自己複製分子から進化したのかを理解するには、実験室で分子を進化させてみる進化実験が効果的な手法となります。発表者らはこれまでに、自己複製するRNAを実験室で進化させると、寄生型RNAとの共進化(注4)を通して自発的に多...
キーワード:普遍性/生命の起源/タンパク質合成/塩基配列/共進化/系統樹/自然選択/適応進化/分子系統/分子進化/シナリオ/自動化/進化実験/RNA複製/花粉/寄生虫/アミノ酸配列/ゲノム情報/自己複製/実験モデル/大腸/反応時間/RNA/アミノ酸/ファージ/大腸菌/ウイルス/ゲノム
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年5月8日 この記事は2026年5月22日号以降に掲載されます。
10
Foxp3によるT細胞の制御性T細胞へのリプログラミング機構を解明
Foxp3は生体内環境に応じてT細胞を再プログラムし、制御性T細胞のエピゲノムと機能を形成する
この記事は2026年5月22日号以降に掲載されます。
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月30日
11
フラットバンドが生む世界最大の横磁気熱電伝導率
ー磁気秩序下での遍歴フラットバンドを初めて実証ー
東京大学大学院理学系研究科の見波将特任助教(研究当時、現:京都大学大学院工学研究科助教)、Yangming Wang博士課程学生(研究当時)、中村紘人博士課程学生(研究当時) 、酒井明人講師講師と中辻知教授らの研究グループは、同大学大学院...
キーワード:インターフェース/スーパーコンピュータ/位相幾何学/結晶格子/カゴメ格子/トポロジカル相/ネルンスト効果/温度勾配/角度分解光電子分光/幾何学/光電子分光/高エネルギー/時間反転対称性/磁気秩序/対称性/熱電効果/反強磁性/反強磁性体/物質科学/閉じ込め/量子化/ガドリニウム/加速器/磁場/超伝導/波動関数/量子化学/トポロジカル/トポロジカル物質/磁気モーメント/磁性体/材料科学/対称性の破れ/電子分光/遷移金属/フェリ磁性体/メモリ/強磁性/熱電素子/量子エレクトロニクス/希土類/強磁性体/磁性材料/電気伝導/電子状態/熱電変換/電気伝導性/コバルト/スピン/スピントロニクス/永久磁石/新エネルギー/第一原理/第一原理計算/半導体/密度汎関数理論/量子力学/干渉効果/結晶構造/ラット
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月30日
12
ショウジョウバエに学んでカビ臭を測る!
―昆虫嗅覚受容体センサ細胞を用いた現場検査技術の開発―
 東京大学先端科学技術研究センターの光野秀文特任准教授、祐川侑司特任助教、神﨑亮平シニアリサーチフェローらの研究グループは、昆虫の嗅覚受容体を活用した水道水源の主要カビ臭成分「ジェオスミン」の高感度現場検査技術を開発しました。 水道水などの飲料水では、カビ臭の混入が問題となることがあります。現在、水道施設ではGC-MS...
キーワード:品質管理/化学物質/光応答/質量分析/質量分析計/カルシウムイオン/嗅覚受容体/カルモジュリン/蛍光タンパク質/卵巣/緑色蛍光タンパク質(GFP)/イオンチャネル/カルシウム/ショウジョウバエ/受容体/培養細胞/膜タンパク質/遺伝子
他の関係分野:複合領域環境学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月28日
13
シャコガイと藻類の共生に関わる遺伝子候補を特定
―サンゴ礁で光とともに生きる貝の謎に迫る―
東京大学大気海洋研究所の新里宙也准教授と同大学大学院理学系研究科の内田大賀大学院生を中心とする研究グループは、サンゴ礁に生息する二枚貝、シャコガイのゲノム情報を活用し、藻類との共生に関わる遺伝子群を特定しました。シャコガイはサンゴと同様に褐虫藻(かっちゅうそう)という単細胞藻類を体内に共生させます。本研究では、ヒメシャコガイ(ヒメジャコTridacna crocea)のゲノムを解読するとともに、からだの部位ごとの遺伝子...
キーワード:硝酸イオン/海洋/地球温暖化/軟体動物/ゲノムDNA/遺伝情報/塩基配列/光合成/脊椎動物/有機物/候補遺伝子/環境ストレス/ウシ/生態系/無脊椎動物/サンゴ礁/温暖化/褐虫藻/生物多様性/二枚貝/細胞膜/mRNA/脊椎/分子機構/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/細菌/細菌叢/脂質
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月24日
14
ミトコンドリアとメラノソームの接触がメラニン色素形成を制御
−メラニン色素形成を支える細胞内機構を解明−
学習院大学理学部生命科学科の椎葉一心助教、柳茂教授らの研究グループは、岡山理科大学、東京大学、金沢大学、東京都健康長寿医療センター、東京薬科大学などの共同研究チームとともに、細胞内におけるミトコンドリアとメラノソームの新たな関係について明らかにしました。 本研究ではまず、ミトコンドリアとメラノソームの接触を生きた細胞内でリアルタイムに定量できる新技術「MiMSBiT(Mitochondria–Melanosome contact reporter applying NanoBiT)」を開発しました。これにより、これまで計測が困難であったオルガネラ間コンタクトの変...
キーワード:生細胞/筋細胞/細胞内小器官/オルガネラ/紫外線/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/モデル生物/リン酸/酵素活性/遺伝子操作/アデノシン/光イメージング/色素細胞/心筋/心筋細胞/ホルモン/分子機構/ATP/イミン/カルシウム/ミトコンドリア/メラノーマ/蛍光イメージング/細胞生物学/細胞内カルシウム/小胞体/神経細胞/阻害剤/膜タンパク質/薬理学/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/加齢/健康長寿/老化
他の関係分野:化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月24日
15
1930年からの観測データが明らかにした森林蒸発散量の長期変化
―高度経済成長期の大気汚染が森林の水循環に影響―
 東京大学大学院農学生命科学研究科の卑依璠大学院生(研究当時)、浅野友子講師らの研究グループは、愛知県瀬戸市の生態水文学研究所白坂試験流域で1930年から続く世界でも稀な長期観測データを解析し、1950年代半ばから約30年にわたり、森林の年蒸発散量が長期平均より約50mm少なかったことを確認しました。この期間、森林や表土は回復しつつあったにもかかわらず、大気汚染とそれに伴う日射量の減少などが原因で蒸発散量が減少していたと考えられます。森林は国土の約67%を占め、光合成や呼吸に水を使うことにより河川を涵養する水を減らす一方で、蒸発散によって大気に水を戻す“自然の水ポンプ”として重要な役割を果た...
キーワード:環境変化/高度経済成長/環境汚染/技術進歩/気候変動/光合成/現地調査/蒸発散/水文学/地球環境/経済成長/ドローン/ナラ枯れ/水資源/水収支/水循環/土壌/温暖化/成長期/大気汚染
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月24日
16
海に漂うプランクトンはどう進化するのか
――空気からの窒素が代謝と種分化に影響――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の高橋教授らによる研究グループは、外洋に広く分布するプランクトンにおいて、栄養の「量」ではなく「供給の流れ」が代謝と進化を規定することを明らかにしました。外洋の表層は栄養塩(硝酸塩)が乏しい環境ですが、その中でも「窒素固定」と呼ばれる微生物活動によって大気中の窒素が新たに供給される海域と、そうでない海域が存在します。本研究では、この窒素供給の違いが、そこに生息する動物プランクトンの代謝特性と遺伝的分化にどのように影響するかを調査しました。 外洋に広く分布する動物プランクトン(カイアシ類Pleuromamma xiphias...
キーワード:ブートストラップ/生物地球化学/海洋/気候変動/地球化学/北太平洋/アンモニア/窒素固定/クロロフィル/個体群/種分化/トラップ/栄養塩/生産性/リン酸/生態系/系統解析/カイアシ類/プランクトン/海洋生態/海洋生態系/植物プランクトン/生物多様性/動物プランクトン/微生物/環境要因/SNP/体組成/ミトコンドリア/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月24日
17
光で結合・解離をスイッチできる小分子とタンパク質のペアをゼロから創る新手法
―光による細胞機能操作や医療応用に新たな可能性―
● 望みの性質を持つ光スイッチ分子と、それに特異的に結合するタンパク質のペアを、ゼロから人工的に創り出す手法を開発。● 青色光と紫色光に応答して可逆的に形を変える光スイッチ分子を設計し、その一方の構造にのみ結合する人工タンパク質タグを創出。● 開発したペアを動物細胞に応用し、情報伝達、細胞運動、遺伝子発現、受容体活性、細胞分化など、さまざまな機能を光でスイッチングできることを実証。細胞の光操作技術に新たな道を拓く。【研究概要】光を用いて細胞内の特定の生体分子の機能を操作する技術は、生命の仕組みを解明するための研究ツールや、疾患を治療するための技術として大...
キーワード:先端技術/二量体/光応答性/保護基/光応答/光受容/光受容タンパク質/神経系/青色光/クロム/結合状態/光機能/光スイッチ/選択性/光照射/光分解/人工タンパク質/融合タンパク質/オプトジェネティクス/機能性/シロイヌナズナ/進化分子工学/クリプトクロム/アミノ酸配列/細胞膜/受容体型チロシンキナーゼ/チロシンキナーゼ/光制御/細胞運動/mRNA/PI3K/光遺伝学/光操作/GPCR/アミノ酸/イミン/キナーゼ/バイオテクノロジー/ラット/リガンド/遺伝子発現制御/蛍光色素/蛍光標識/細胞内局在/細胞分化/受容体/生体分子/創薬/発現制御/分化誘導/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/抗体/脂質
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月24日
18
「偽貝殻」を持つタコ・カイダコ類の200年間の謎に迫る
――生体鉱物の微細構造解析が明らかにした石灰質卵鞘の実態――
本研究では、カイダコ類のアオイガイやタコブネがもつ石灰質の殻(卵鞘とも呼ばれる)について、走査電子顕微鏡(SEM)・エネルギー分散型X線分析装置(EDS)を用いて、その微細構造を詳細に分析し、殻の成長方法や修復方法や、機能形態及びその進化史について明らかにしました。外形がオウムガイやアンモナイトの貝殻とよく似ているのにもかかわらず、カイダコの殻は、上記した軟体動物がもつ典型的な貝殻とは全く異なる微細構造を示しています。また、本研究を通して、カイダコの殻が外洋適応に伴って収斂進化した「延長された表現型」として理解できることも示しています。本研究成果は、類似形質の獲得における進化生物学的側面からバ...
キーワード:コウモリ/頭足類/軟体動物/カタツムリ/進化生物学/機能形態/脊椎動物/適応進化/バイオミネラル/微細構造解析/マイクロ/炭酸カルシウム/電子顕微鏡/微細構造/分解能/ゲノム多様性/SEM/無脊椎動物/生物資源/高分解能/発生生物学/神経発生/脊椎/カルシウム/ゲノム
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月23日
19
柔軟性、正確性、送達性、編集効率に優れた万能のゲノム編集ツールの開発に成功
東京大学大学院理学系研究科の大村紗登士助教、仲川綾哉大学院生(研究当時)、梶本祥平大学院生(研究当時)、濡木理教授と、同大学先端科学技術研究センターの西増弘志教授らによる研究グループは、ゲノム編集ツールとして利用されているStaphylococcus aure...
キーワード:先端技術/塩基配列/電子線/電子顕微鏡/生体内/CRISPR-Cas/黄色ブドウ球菌/哺乳類/ゲノム編集技術/エイズ/クライオ電子顕微鏡/ゲノム情報/獲得免疫/CRISPR/ゲノム編集/RNA/アミノ酸/マウス/ラット/遺伝子治療/創薬/培養細胞/立体構造/ゲノム/遺伝子/細菌
他の関係分野:複合領域生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月22日
20
ゲーム理論と機械学習で明らかにする植物と微生物のネットワーク
 東京大学大学院農学生命科学研究科の吉岡勇人(博士課程学生)、岩田洋佳教授、理化学研究所環境資源科学研究センターの藤佑志郎研究員、市橋泰範チームディレクター、フランス国立自然史博物館のPavla Debeljak研究員、Soizic Prado教授らの共同研究チームは、遺伝子・微生物・代謝物のデータを統合し、植物の形質に関わる複雑な関係を明らかにする新しい解析手法を開発しました。 植物の成長や性質は、DNAに書かれた遺伝情報だけでなく、根のまわりに存在する微生物や、植物体内でつくられる代謝物にも強く影響されます。しかし、これらの情報はそれぞれ性質が異なり、さらに複雑に相互作用してい...
キーワード:混合モデル/線形混合モデル/ランダムフォレスト/高次元データ/変数選択/ブースティング/予測誤差/ゲーム/機械学習/生体情報/レジリエンス/ゲーム理論/化学物質/非線形/データ解析/遺伝情報/持続可能/決定木/ダイズ/生態系/生態学/微生物/ゲノム情報/オミクス/マルチオミクス/予測モデル/アミノ酸/フラボノイド/代謝物/ゲノム/ストレス/遺伝学/遺伝子/細菌
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月21日
21
DNA情報を98%圧縮し、作物の性質を高精度予測
―AIにより計算時間を大幅短縮、品種改良を加速―
 東京大学大学院農学生命科学研究科の雷帆タンジラ特任助教と岩田洋佳教授らの研究グループは、作物のゲノムデータを大幅に圧縮しながら、収量や草丈などの性質を高精度に予測できる新しい深層学習手法「ConvCGP」を開発しました。 近年の品種改良では、数百万から1,000万以上の遺伝マーカーを含むゲノムデータを用いて、作物の性質を予測する「ゲノミック予測」が活用されています。しかし、データの大規模化により、計算時間やデータ保存の負担が大きな課題となっていました。 本研究では、重要な遺伝情報を保ったままデータを圧縮し、その圧縮データから作物の性質を予測する手法を開発しました。その結...
キーワード:データ管理/データ圧縮/データ駆動/AI/ニューラルネットワーク/畳み込みニューラルネットワーク/深層学習/人工知能(AI)/Lasso/遺伝情報/持続可能/サポートベクターマシン/データ処理/ニューラルネット/トウモロコシ/病害抵抗性/環境ストレス/イネ/抵抗性/ベクター/スクリーニング/ゲノム/ストレス
他の関係分野:情報学環境学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月21日
22
オールペロブスカイト2接合太陽電池で変換効率30.2%達成
―順構造ワイドギャップセルと逆構造ナローギャップセルの組合せで実現―
 東京大学先端科学技術研究センター瀬川浩司シニアリサーチフェロー、内田聡特任教授、張維娜特任研究員、伊藤蛍大学院生(研究当時)らの研究グループは、オールペロブスカイト2接合太陽電池で変換効率30.2%を達成しました。本研究では、高効率の順構造ワイドギャップペロブスカイト太陽電池と高効率の逆構造ナローギャップペロブスカイト太陽電池を組み合わせたスペクトル分割型2接合4端子太陽電池を用いています。特に、順構造ペロブスカ...
キーワード:光エネルギー/スペクトル/太陽/光エネルギー変換/太陽光/ペロブスカイト太陽電池/電子輸送/バンドギャップ/フレキシブル/ペロブスカイト/光吸収/太陽光発電/太陽電池/電池/システム工学/ナノ粒子/航空機/高効率化/エネルギー変換/結晶性/SPECT
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月21日
23
ドローンとAIで“見えない地下の収量”を収穫前に予測
――圃場フェノタイピングと成長モデルを統合した地下部の時系列推定――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の井町勇登大学院生、岩田洋佳教授、郭威准教授らと、株式会社クボタの研究グループは、ドローンによるリモートセンシングと機械学習を組み合わせることで、地下で形成されるジャガイモ塊茎の収量を収穫前に予測する新しいフェノタイピング手法を開発しました。本研究では、RGBおよびマルチスペクトルカメラを搭載したドローンで圃場を定期的に撮影し、植被率、群落高、色指数、植生指数などの画像特徴量をプロット単位で抽出しました。これらの情報とサンプリングによって得られた塊茎重量の実測値の関係を機械学習モデルに学習させました。未掘り取りのプロットについて、画像特徴量を機械学習モデルに...
キーワード:相関係数/機械学習/最適化/時系列データ/人工知能(AI)/スペクトル/センシング/モデリング/リモートセンシング/ドローン/イミン
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月21日
24
動物の学名における「ギリシア語志向」を解明
命名慣習に潜む歴史的支配と文化的バイアスの定量化
東京大学総合研究博物館の吉村太郎 博士(研究当時:東京大学大学院理学系研究科 博士課程)は、軟体動物の科名を対象とした網羅的な語源分析を通じて、命名慣習における「分類学的ギリシア主義(Taxonomic Graecism)」という概念を提唱しました。本研究では、学名の語源と著者データを統合的に解析することで、本来「科学の中立的な公用語」とされるはずの学名が、西欧における古典教育や学術的権威付けの影響を強く受けていることを世界で初めて定量的に示しました。分析の結果、ラテン語(26.1%)に対して古典ギリシア語(71.8%)が圧倒的に優位であり、この傾向は19世紀後半に急増した後、言語...
キーワード:非線形/軟体動物/嗜好性/生態学/生物多様性/rho/コミュニティ
他の関係分野:数物系科学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月18日
25
酸性がん微小環境におけるがん細胞の生存戦略を解明
―酸性腫瘍微小環境で膵癌細胞は細胞死を回避し、補体経路の活性化を介した免疫調節が慢性的な酸性への耐性に関与する―
 東京大学先端科学技術研究センターの長谷川愛美学部学生(研究当時、現 大学院理学系研究科 修士学生)、徐博(ジョ・ハク)特任研究員、大澤毅准教授、柳井秀元特任准教授(研究当時、現 横浜市立大学 医学研究科 主任教授)、東京大学大学院工学系研究科の山東信介教授、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)Biomedical Engineeringの谷内江望教授、北海道大学大学院情報科学研究院の松元慎吾教授、平田拓教授らによる研究グループは、酸性状態でのがん細胞の生存戦略の一端を解明しました。 固形がんでは血管構築不全による血流不足から、組織中心部が低酸素状態に陥りやすく、その代謝変容...
キーワード:がん研究/悪性化/グルコース/生存戦略/電子伝達/アミン/免疫調節/血流/CRISPR-Cas/リン酸/生合成経路/ストレス耐性/生合成/プロトン/病原体/細胞膜/CRISPR/PD-1/PD-L1/オミクス/がんゲノム/マウスモデル/炎症反応/腫瘍学/浸潤/微小環境/ポリアミン/可塑性/解糖系/がん微小環境/腫瘍微小環境/ATP/CRISPR-Cas9/RNA/T細胞/がん細胞/がん治療/スクリーニング/ストレス応答/ファージ/マウス/マクロファージ/ミトコンドリア/血液/細胞死/腫瘍形成/受容体/阻害剤/創薬/低酸素/電子伝達系/培養細胞/免疫応答/免疫細胞/ゲノム/コレステロール/ストレス/遺伝子/抗体/低栄養
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月18日
26
なぜウイルスは特定の植物に感染しないのか?
――植物ウイルスの宿主範囲を決める仕組みを解明――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木拓海特任研究員と山次康幸教授らの研究グループは、ポテックスウイルス(Potexvirus)という、本来なら41以上の科におよぶ広範な植物を宿主とするウイルス群が、なぜかアブラナ科植物だけにはほとんど感染できない、という現象のメカニズムを明らかにしました。 アブラナ科植物の包括的な比較ゲノム解析により、JAX1と呼ばれるウイルス抵抗性遺伝子が大部分のアブラナ科植物に共通して存在し、それらがポテックスウイルスの感染を抑える働きを持つことが明らかになりました。一方で、一部のアブラナ科植物はポテックスウイルスに部分的あるいは全身感染しましたが、それら...
キーワード:アブラナ科/共進化/比較ゲノム解析/政策研究/アブラナ科植物/変異体/シロイヌナズナ/トマト/ゲノム編集技術/植物ウイルス/抵抗性/比較ゲノム/病原体/ウイルス学/蛍光タンパク質/緑色蛍光タンパク質(GFP)/ゲノム解析/分子機構/ゲノム編集/RNA/レクチン/阻害剤/ウイルス/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月18日
27
34億年前の海洋に生物的硫黄代謝の痕跡
―太古の浅瀬は生命にとっての“硫黄のオアシス”だった?―
東京大学大気海洋研究所の笹木晃平特任研究員および高畑直人助教、千葉大学大学院理学研究院の石田章純准教授、東北大学大学院理学研究科の掛川武教授、名古屋大学大学院環境学研究科の杉谷健一郎教授らからなる研究チームは、約34億年前の岩石から地球史初期の生命が硫酸イオン(SO42-)を使って呼吸していた痕跡を見出しました。本研究で調べたのは、岩石の中にある直径0.01mmより小さい同心円状の黄鉄鉱(FeS2)です。最新の分析装置であるナノスケール二次イオン質量分...
キーワード:光エネルギー/海洋/バクテリア/古環境/古環境復元/質量分析装置/初期地球/太古代/堆積岩/堆積物/炭酸塩/炭酸塩岩/炭素同位体/炭素同位体比/同位体/硫黄同位体/同位体比/ケイ素/シアノバクテリア/光合成/光合成細菌/質量分析/ナノスケール/ナノメートル/マイクロ/メタン/質量分析計/電子顕微鏡/同位体分析/二酸化炭素/分解能/有機物/マッピング/生態系/微生物/層構造/空間分解能/高分解能/受容体/バイオマーカー/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月15日
28
小惑星リュウグウから予想外の巨大有機分子を発見
――従来の常識を覆す立体構造を持つ巨大有機分子を直接観察――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の岩田孝太特任研究員(研究当時)と杉本宜昭教授の研究グループは、北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、広島大学大学院先進理工系科学研究科薮田ひかる教授、東京大学大学院理学系研究科の橘省吾教授の研究グループと共同で、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った試料に含まれる有機分子を、高分解能の原子間力顕微鏡(AFM、注2)を用いて単一分子レベルで直接観察することに成功しました。本研究により、従来の分析手法では見逃されていた100環を超える巨大な有機分子の存在が明らかになりました。これらの有機分子は、...
キーワード:多環芳香族炭化水素/リュウグウ/生命の起源/内部構造/化学進化/小惑星/星間分子雲/太陽/太陽系/分子雲/惑星/隕石/星間分子/分子構造/芳香族/ピレン/芳香族炭化水素/質量分析/有機分子/超高真空/単一分子/ベンゼン/構造モデル/単結晶/3次元構造/AFM/はやぶさ2/極低温/原子間力顕微鏡/導電性/分解能/有機物/炭化水素/高分解能/立体構造
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月14日
29
国際的で大規模な第一原理計算・熱伝導データベースを構築
―高精度データとAIを活用した熱機能材料探索に期待―
東京大学大学院工学系研究科の塩見淳一郎教授、統計数理研究所の大西正人特任准教授(兼:東京大学大学院工学系研究科客員研究員)、同研究所の吉田亮教授、物質・材料研究機構の只野央将グループリーダー、東京大学大学院情報理工学系研究科(兼:同大学情報基盤センター)の鈴村豊太郎教授、同大学情報基盤センターの華井雅俊特任助教、ノートルダム大学のLUO Tengfei教授、ナンヤン理工大学のHIPPALGAONKAR Kedar准教授、カーネギーメロン大学のMCGAUGHEY Alan教授、オークリッジ国立研究所のLINDSAY Lucas上級研究員、パデュ―大学のRUAN Xiulin教授、南カロライナ大...
キーワード:データ駆動/AI/オープンデータ/グラフニューラルネットワーク/ニューラルネットワーク/機械学習/最適化/情報基盤/人工知能(AI)/分散計算/スケーリング則/準粒子/スケーリング/データベース化/輸送特性/データ解析/材料科学/材料データベース/マテリアルズ・インフォマティクス/熱電変換材料/DFT/フォノン/電子デバイス/無機材料/材料特性/材料設計/磁性材料/電子構造/電子状態/電池/熱電材料/熱電変換/スピン/スピントロニクス/ニューラルネット/機能性材料/構造最適化/自動化/振動モード/振動特性/大規模計算/第一原理/第一原理計算/動特性/熱伝導/熱伝導率/熱輸送/密度汎関数理論/量子力学/インフォマティクス/機能材料/機能性/結晶構造/寿命/予測モデル/コミュニティ
他の関係分野:情報学数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月14日
30
【共同発表】降水・水蒸気・海水の同位体から水循環の履歴を読み解く気候モデル「MIROC6-iso」を開発
―年々変動の再現性向上、観測データのない地域や時代の気候復元が可能に―(発表主体:中央大学)
中央大学の李 一帆 助教、千葉大学環境リモートセンシング研究センターの岡崎 淳史 准教授、東京大学 生産技術研究所のコクヮン アレクサンドル 特任助教、芳村 圭 教授からなる研究グループは、水の同位体注1)を気候モデル注2)MIROC6 に導入し、日本初となる、大気・陸・海洋・海氷を結合した水同位体気候モデル「MIROC6-iso」を開発しました。 水の同位体とは、地球上の水にわずかに含まれる重い同位体を含んで構成される水分子のことで、蒸発や凝結の際に少しずつ選り分けられるため、水循環の履歴を示す自然の目印として利用できます。...
キーワード:スーパーコンピュータ/不確実性/海氷/極域/空間分布/温室効果ガス/海洋/地球温暖化/拡散過程/水分子/アジアモンスーン/エルニーニョ/モンスーン/安定同位体/鉛直混合/温室効果/海面水温/海洋堆積物/気候モデル/気候変動/古気候/酸素同位体/酸素同位体比/水蒸気/全球気候モデル/堆積物/大気海洋結合モデル/大気大循環/同位体/同位体分別/時間変動/重水素/大気大循環モデル/同位体比/氷床コア/生産技術/空間構造/熱力学/シナリオ/シミュレーション/シミュレータ/センシング/トリチウム/リチウム/リモートセンシング/境界条件/相変化/大規模計算/生態系/水収支/水循環/土地利用/土地利用変化/温暖化/将来予測/標準化
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月10日
31
水素終端ゲルマニウム層状半導体(ゲルマナン)において記録的な正孔移動度を達成
──2D/3D同一元素ヘテロ界面による新たな材料開発の指針──
東京大学大学院総合文化研究科の上野和紀准教授と、深津晋東京大学名誉教授らによる研究グループは、次世代の半導体材料として期待される2次元(2D)層状物質において、高速な電荷輸送を実現する新たな界面設計指針を提示しました。 同研究グループは、半導体として広く使われる3Dバルク結晶であるゲルマニウム(Ge)基板上に、その原子層を水素終端した2D層状半導体「ゲルマナン(Germanane:GeH)」をエピタキシャル成長させ、同一元素を基盤とする「2D/3D同素体ヘテロ界面」を構築しました。この界面において、低温(15 K)で67,000 cm2/Vsとい...
キーワード:グラファイト/バンド構造/仕事関数/磁気抵抗/閉じ込め/有効質量/量子輸送/イオン化/輸送特性/磁場/高移動度/モリブデン/2次元物質/原子層/エピタキシャル成長/キャリア/トランジスタ/バンドギャップ/ヘテロ界面/層状物質/電子デバイス/二硫化モリブデン/半導体デバイス/半導体材料/微細化/温度依存性/電荷輸送/エピタキシャル/ゲルマニウム/ドーピング/原子配列/単結晶/電気抵抗/界面制御/移動度/結晶方位/電荷移動/電解質/半導体/結晶構造/ラット
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月8日
32
抗菌ペプチドの「ダブル協奏効果」の原理を解明
――薬剤耐性菌に対抗する次世代抗菌薬設計に一つの可能性――
私たちの体内には、細菌と戦う自然免疫の分子として「抗菌ペプチド」が存在します。なかでも LL-37 と HNP1 は代表的な2種類であり、単独でも抗菌活性を示しますが、両者を組み合わせることで抗菌活性が増強されると同時に、ヒト細胞に対する細胞毒性が低減される現象について、東京大学 生産技術研究所 杉原研究室はこれまでに「ダブル協奏効果」として報告してきました。 今回、東京大学生産 技術研究所の杉原 加織 准教授らの研究グループは、全反射蛍光顕微鏡(TIRF)、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、核磁気共鳴(NMR)、分子動力学(MD)シミュレーションを組み合わせた解析により...
キーワード:人工知能(AI)/磁気共鳴/水溶液/両親媒性/抗菌ペプチド/静電相互作用/二分子膜/両親媒性分子/ベシクル/脂質二分子膜/生産技術/蛍光共鳴エネルギー移動/エネルギー移動/選択性/シミュレーション/界面活性剤/動力学/分子動力学/脂質膜/抗菌活性/MDシミュレーション/全反射蛍光顕微鏡/細胞膜/細胞毒性/分子機構/FRET/アミノ酸/リン脂質/核磁気共鳴/凝集体/蛍光顕微鏡/蛍光標識/抗菌薬/抗生物質/自然免疫/腎障害/生体分子/生体膜/多剤耐性/多剤耐性菌/副作用/臨床試験/細菌/脂質/薬剤耐性
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月8日
33
陸域で数千年近く隔離された「古い炭素」を、水圏の温暖化が再び循環させる
―放射性炭素分析が示す新たな気候フィードバック―
東京大学大気海洋研究所の中村航特任研究員(滋賀県琵琶湖環境科学研究センターと兼務)、横山祐典教授、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの山口保彦主任研究員、国立環境研究所の霜鳥孝一主任研究員らの研究グループは、水圏堆積物の培養実験に放射性炭素同位体分析を組み合わせた新たな研究手法を提案し、水圏堆積物中で分解される有機炭素の起源特定に成功しました。湖沼・海洋等の水圏堆積物は有機物の重要な貯蔵庫であり、長期的な炭素隔離を担っています。堆積物中有機物の...
キーワード:有機物分解/人間活動/海洋/湖沼/気候変動/堆積物/炭素同位体/地球システム/同位体/年代測定/放射性炭素/惑星/惑星科学/光合成/地域環境/フィードバック/マングローブ/数値解析/同位体分析/二酸化炭素/二酸化炭素/有機物/環境保全/温度感受性/土壌/プランクトン/温暖化/微生物
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月8日
34
インフルエンザウイルスの光触媒による感染防御への道筋
――光触媒でインフルエンザウイルスのマウスへの感染を阻止――
 間特任教授を研究代表とする東京大学およびカルテック株式会社からなる研究グループは、エアロゾルを介したインフルエンザウイルスのマウスへの感染モデルを立ち上げ、酸化チタン型光触媒がエアロゾル中のインフルエンザウイルスを不活化できるだけでなく、光触媒がマウスの鼻甲介および肺へのインフルエンザウイルスの感染量を減少させ、致死的な体重減少を引き起こすことなく、すべてのマウスを生存させることが4月7日付で「Catalysts」に掲載されました。 インフルエンザウイルスは過去に幾度ものパンデミックを引き起こしてきたように、人類の最大の脅威の一つです。近年では、高病原性鳥インフルエンザウイルスが...
キーワード:陽子/光触媒反応/酸化還元反応/触媒反応/触媒作用/安全・安心/還元反応/紫外線/有害物質/チタン/光触媒/酸化チタン/酸化還元/時間依存性/リン酸/感染防御/アレルゲン/病原性/SARS-CoV-2/マウスモデル/パンデミック/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/マウス/ウイルス/ワクチン/細菌/動物実験
他の関係分野:数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月7日
35
アコヤガイ靭帯のバイオミネラルペプチドLICPがアラゴナイトの成長方向を制御する仕組みを解明
―炭酸カルシウム分散粒子を用いた新規溶液NMR手法で、 固体表面上のペプチド構造変化を高分解能に可視化―
 東京大学大学院農学生命科学研究科・応用生命化学専攻の鈴木道生教授らの研究グループは、炭酸カルシウム分散粒子を用いた新規の溶液NMR (核磁気共鳴)立体構造解析手法により、バイオミネラルペプチドLICP (ligament intracrystalline peptide) によるアラゴナイトナノファイバー形成の分子機構を分子レベルで解明しました。発表内容 生物がつくる鉱物(バイオミネラル)は、単に無機結晶が沈殿しているだけではありません。生物は、バイオミネラルタンパク質などの有機分子を介した有機無機相互作用によって結晶成長をコントロールし、結晶に強度・靭性・柔軟性とい...
キーワード:リベラルアーツ/原子核/磁気共鳴/準安定/異方性/芳香環/固体NMR/X線結晶構造解析/結晶構造解析/有機分子/ファイバー/原子分解能/バイオミネラル/共結晶/固体表面/じん性/ナノファイバー/シミュレーション/ナノスケール/結晶化/結晶成長/炭酸カルシウム/電子顕微鏡/動力学/微細構造/分解能/分子動力学/有機物/カルシウムイオン/生体内/X線結晶構造/結晶構造/アコヤガイ/アラゴナイト/バイオミネラリゼーション/二枚貝/MDシミュレーション/クライオ電子顕微鏡/プロトン/SPECT/高分解能/分子機構/in vitro/アミノ酸/カルシウム/グルタミン酸/核磁気共鳴/官能基/蛍光顕微鏡/蛍光標識/構造変化/立体構造/立体構造解析
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月6日
36
黒い蜜は誰のため?
ー黒い蜜を出すシタキソウの花は夜行性スズメガによって送粉されるー
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の千代田創真大学院生と、同研究科附属植物園の望月昂准教授と川北篤教授は、黒い蜜を出すことが知られていたシタキソウ(キョウチクトウ科ガガイモ亜科...
キーワード:コウモリ/共進化/電子線/走査型電子顕微鏡/電子ビーム/電子顕微鏡/花粉/表面構造
他の関係分野:環境学生物学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月3日
37
共生することが温暖化への耐性を高める
―海洋プランクトンの光共生の新たな役割―
東京大学大気海洋研究所の高木悠花准教授と、千葉大学大学院融合理工学府地球環境科学専攻の関根真大学院生による研究グループは、単細胞の動物プランクトンである浮遊性有孔虫と渦鞭毛藻との光共生が、共生藻の温暖化耐性を高めることを明らかにしました。本研究では、渦鞭毛藻を細胞内に共生させる浮遊性有孔虫Trilobatus sacculiferを異なる温度条...
キーワード:海洋/地球温暖化/古海洋/堆積物/地球化学/クロロフィル/光合成/生殖/地球環境/海洋環境/環境問題/炭酸カルシウム/環境ストレス/海洋生物/原生生物/生態系/環境応答/生物間相互作用/プランクトン/渦鞭毛藻/温暖化/海洋生態/海洋生態系/褐虫藻/動物プランクトン/微細藻類/ニッチ/代謝産物/カルシウム/ストレス
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月3日
38
海洋前線は魚にとって楽園それとも障壁
東京大学大気海洋研究所のXing Qinwang 外国人研究員、Gao Zihui 外国人研究員、伊藤進一教授らを中心とする研究チームは、北西太平洋および全世界の漁場の位置と海洋前線の関係を調べ、定説と異なり海洋前線が魚類の障壁となっていることを明らかにしました。一般的な定説では、暖水と冷水が交わる海洋前線では、下層から栄養塩が湧き上がる湧昇流が生じ、餌となるプランクトンが多く生産されるために、海洋前線に多くの漁場が形成されると言われていました。しかし、それぞれの魚種において海洋前線に形成される漁場活動など...
キーワード:海洋/ホットスポット/海面水温/北西太平洋/衛星/西太平洋/持続可能/栄養塩/海洋環境/持続可能性/人工衛星/海洋生物/プランクトン/漁業/親潮/生物資源
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月2日
39
致死量の塩を感知し防御反応を誘導する、新規な分子神経機構を発見
――線虫は、腸で塩分を検知し、耐性遺伝子を発現制御することで、塩分環境に適応する――
 ブランダイス大学生物学部のジヒェ・ヨン博士、ピアリ・セングプタ教授、東京大学大学院農学生命科学研究科の佐藤幸治特任准教授、伊原さよ子助教、東原和成教授らの国際共同研究チームは、線虫において、陸上生活する動物にとって毒となる高濃度の塩分を感知し、その環境下で生存するために塩分耐性遺伝子発現を調節する新たな分子神経メカニズムが存在することを発見しました。 すべての陸棲動物は塩分を好んで摂取しますが、高濃度の塩分は忌避します。下等な線虫でも同様ですが、線虫は塩分環境に順応し、耐性を獲得する能力を持っています。しかし、そのしくみはわかっていませんでした。本研究では、線虫の腸につな...
キーワード:最適化/化学物質/物理化学/浸透圧/脊椎動物/カリウム/センサー/モデル生物/カルシウムイオン/化学感覚/消化管/土壌/無脊椎動物/ナトリウム/機能解析/筋肉/脊椎/カルシウム/グルタミン酸/遺伝子導入/細胞死/細胞内カルシウム/細胞培養/受容体/神経細胞/培養細胞/発現制御/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月2日
40
複雑対称性をもつ格子を自在に組み上げる新原理
―双対対称性誘導(Dual-Symmetry-Guided)法の確立―
東京大学先端科学技術研究センターの田中 肇特任研究員/東京大学名誉教授、復旦大学のタン ペン教授のグループ、南京大学のマー ユーチャン教授らとの国際共同研究により、複雑な回転対称性をもつ格子構造を、単純な等方的粒子間相互作用のみで自己組織化させる新しい理論原理「...
キーワード:視認性/トラスト/複雑性/タイリング/BEC/トポロジー/幾何学/対称性/超固体/超流動/閉じ込め/周期性/相転移/内部構造/数値シミュレーション/構造形成/自己組織/弾性率/トレードオフ/トポロジカル/静電相互作用/材料科学/テンプレート/バンドギャップ/フォトニクス/リソグラフィー/光通信/準結晶/双極子/波動伝播/コロイド粒子/メタマテリアル/アモルファス/材料設計/電子状態/コロイド/シミュレーション/センサー/トラップ/レーザー/機能性材料/屈折率/結晶化/光センサー/構造設計/自己修復/周波数/半導体/半導体レーザー/非接触/力学的特性/光ピンセット/機能性/干渉効果/結晶構造/組織化/可塑性/生体分子
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月1日
41
生体肝組織と同様な連続的胆汁排泄をin vitroで再現
東京大学大学院工学系研究科の酒井康行教授、西川昌輝准教授、時任文弥特任研究員、同大学大学院薬学系研究科の楠原洋之教授、名古屋市立大学大学院薬学研究科の荒川大教授、金沢大学医薬保健研究域薬学系の加藤将夫教授、三井化学株式会社新事業開発センター細胞培養ソリューション室の山崎聡室長らによる研究グループは、培養肝細胞が分泌する胆汁成分をマイクロ流路へ連続的に排泄させ、さらにそれらを非侵襲的に回収することに世界で初めて成功しました。本研究では、微細加工技術や密着結合タンパク質による肝細胞極性の制御技術を駆使することで、従来の培養法では極めて困難であった細胞外への連続的な胆汁排...
キーワード:走査型電子顕微鏡/評価手法/MPS/パターニング/プラスチック/マイクロ/マイクロ流路/電子顕微鏡/微細加工/微細加工技術/SEM/肝疾患/胆管/毛細胆管/生理機能/代謝産物/動態解析/オルガノイド/in vitro/ラット/遺伝子治療/管腔形成/肝細胞/蛍光標識/再生医療/細胞・組織/細胞極性/細胞培養/上皮細胞/創薬/体内動態/代謝物/胆汁酸/胆汁排泄/膜タンパク質/コレステロール/遺伝子/研究倫理/脂質/非侵襲/薬物動態
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月1日
42
生体分子の「磁場感受中間体」を写し出す次世代蛍光顕微鏡
──光パルス×磁場パルス制御で、見えない磁場感受中間体を可視化──
東京大学大学院総合文化研究科の池谷皐特任研究員とジョナサン ウッドワード教授らによる研究グループは、これまで蛍光では捉えられなかった生体分子の電子スピン状態に依存する磁場感受中間体(ラジカル対(注4))の生成・消失と磁場応答性をナノ秒スケールで時間分解・画像化できる世界初の蛍光顕微鏡システムを開発しました。 蛍光顕微鏡は、生体分子の磁場感受性(注5)を生きた細胞内で測定できる高い感度を有していますが、生体関連のラジカル対の多くは光を放たない「非発光性」であるため、従来の蛍光顕微鏡ではその生成から消失までの過程を直接計測することができませんでした。 そ...
キーワード:パルス/パルス磁場/ポンプ・プローブ法/時間分解/時間分解分光/ノイズ/速度論/地磁気/分光学/磁場/励起状態/光化学/電子移動/細胞内小器官/磁場効果/パルスレーザー/スピンダイナミクス/光励起/光照射/反応速度/スピン/ダイナミクス/マイクロ/レーザー/反応速度論/分解能/量子力学/エネルギー変換/哺乳類/ビタミン/空間分解能/高分解能/寿命/イミン/トリプトファン/プローブ/ラジカル/蛍光顕微鏡/生体分子/電子移動反応/細菌
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年4月1日
43
光誘起相転移の“ゆりかご”を発見!
ー世界初の超高速X線吸収分光とX線回折分光の超高速同時モニタリングー
東京大学大学院理学系研究科の大越慎一教授、レンヌ大学のエリック・コレット教授とマルコ・カンマラータ研究員、筑波大学数理物質系の所裕子教授らからなるフランスCNRS国際共同研究所DYNACOM(Dynamical Control of Materials) の研究チームは、米国SLAC国立加速器研...
キーワード:結晶格子/X線吸収分光/X線自由電子レーザー/パルス/光誘起相転移/時間分解/自由電子レーザー/準粒子/相転移現象/対称性/超高速現象/物質科学/X線回折/ルビジウム/加速器/相転移/放射光/スペクトル/金属錯体/光応答性/電子移動/光応答/光機能性材料/結合状態/光機能/電子励起/マンガン/ポーラロン/メモリ/光スイッチ/光スイッチング/光デバイス/光メモリ/光励起/超短パルス/物性制御/量子デバイス/カーボンニュートラル/光照射/体積変化/熱力学/局所構造/材料設計/電気伝導/電子状態/カーボン/核生成/電気伝導性/コバルト/ダイナミクス/ピコ秒/フェムト秒/マルチスケール/モニタリング/レーザー/機能性材料/金属イオン/実証実験/電荷移動/電子ビーム/分解能/量子力学/機能材料/機能性/結晶構造/構造変化
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月31日
44
転写因子Foxp3による制御性T細胞機能の制御機構を解明
Foxp3は転写因子BATFと協調し制御性T細胞の機能分化を促進する研究成果
東京大学大学院薬学系研究科の村上龍一 助教、堀昌平 教授らの研究チームは、免疫応答を抑制する制御性T細胞(regulatory T cell:Treg)のマスター転写因子Foxp3が、転写因子BATFと協調することで、免疫抑制活性の高いエフェクターTreg(eTreg)を特徴づけるクロマチン構造と遺伝子発現プログラムを形成することを明らかにしました。 さらに、Foxp3はBATFのみならず、様々な転写因子と協調的あるいは拮抗的に作用しながら、Tregの分化や活性化の段階に応じて異なるクロマチン構造と遺伝子発現プログラムを構築することも示唆されました。 本研究結果から、Fox...
キーワード:機能分化/クロマチン構造/differentiation/FoxP3/クロマチン/細胞外環境/免疫抑制/T細胞/自己免疫/自己免疫疾患/制御性T細胞/転写因子/免疫応答/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月31日
45
熱帯の火山噴火によりアジアモンスーン地域において干ばつが連鎖する仕組みを解明
―シルクロードテレコネクションがアジアモンスーン地域の干ばつを連鎖―
◆ 熱帯での大規模火山噴火の後、南アジアと東アジア北部で夏季モンスーン干ばつが連鎖的に発生するメカニズムを解明しました。◆ 樹木年輪と気候モデルシミュレーションを組み合わせた過去数世紀にわたる解析により、火山噴火による寒冷化が南アジアのモンスーン降水を弱め、その影響が偏西風ジェットに沿って東へ伝わる「シルクロードテレコネクションパターン」という遠隔影響パターンを介して、東アジアの降水を抑制することが明らかとなりました。 ◆ 本研究により熱帯の火山噴火後に広域干ばつが生じる大気メカニズムが明らかになり、将来の大規模火山噴火後に生じる水文気候...
キーワード:対流圏/火山噴火/海洋/アジアモンスーン/エルニーニョ/テレコネクション/モンスーン/気候モデル/気象学/古気候/成層圏/地球観測/衛星/時間変動/太陽/シミュレーション/相変化/振動現象/ユーラシア/水資源/水循環/資源管理/イミン
他の関係分野:環境学数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月31日
46
ワクチンアジュバントの免疫原性と副反応を分ける仕組みを解明
実用ワクチンにも用いられているスクアレンベースアジュバントについて、免疫原性(immunogenicity)と副反応(reactogenicity)が、異なる細胞種と分子経路によって制御されていることを明らかにしました。IL-1βを介したシグナルは、リンパ節における樹状細胞(DC)の活性化を通じて、Tfh細胞応答や抗体産生を促し、免疫原性の成立に重要であることを示しました。一方、注射部位の腫れなどの局所の副反応は、IL-1αを産生する好酸球が主に関与していることを明らかにしま...
キーワード:エマルション/前駆体/キャリア/界面活性剤/遺伝子改変/アダプター/細胞応答/スクアレン/自然免疫受容体/病原体/ビタミン/SARS-CoV-2/獲得免疫/好酸球/アジュバント/インターロイキン/炎症反応/筋肉/ヘルパーT細胞/骨髄/B細胞/COX-2/RNA/T細胞/アレン/カスパーゼ/ケモカイン/ビタミンE/プロスタグランジン/マウス/遺伝子改変マウス/炎症性サイトカイン/抗原/自然免疫/受容体/樹状細胞/免疫応答/免疫学/免疫細胞/サイトカイン/マラリア/ワクチン/遺伝子/遺伝子発現/疫学/感染症/抗体/動物実験/疼痛
他の関係分野:総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月31日
47
光の干渉で「被らない」選択
~相談なしでも資源を上手に分ける新しい光情報処理~
東京大学大学院情報理工学系研究科の小中 康平 大学院生(博士課程)、レーム アンドレ 特任准教授、巳鼻 孝朋 助教、堀﨑 遼一 教授らによる研究グループは、早稲田大学 川西 哲也 教授が代表である学術変革領域研究(A)「光の極限性能を生かすフォトニックコンピューティングの創成」プロジェクトにおいて、量子光学を利用して、2人の利用者が限られた資源を取り合う状況で、互いに相談しなくても衝突を避けられる新しい手法を提案しました。さらに、この手法が有効に働くことを数値シミュレーションで確認しました。...
キーワード:コンピューティング/強化学習/軌道角運動量/量子干渉/量子光学/埋め込み/数値シミュレーション/シミュレーション/光情報処理/資源配分
他の関係分野:情報学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月28日
48
東京大学とITコミュニケーションズ BtoB購買意思決定の複雑性を「システム思考」で解明する社会連携講座を開設
―マーケティングの「勘」をシステム思考で「組織知」へ―
産業財(BtoB商材)の購買は、単一の意思決定者ではなく、技術部門、調達部門、経営層など複数の関係者からなる「購買センター(Buying Center)」によって行われます。そこでは、合理的な評価軸だけでなく、組織内の利害関係や影響力、合意形成のプロセスが複雑に絡み合い、意思決定の全体像を捉えることが難しいという課題が存在します。東京大学の研究チームは、複雑な社会・産業を対象とした「システムデザイン・システム思考」を専門とし、その方法論を海上物流のゼロエミッション化や地方交通サービスといった公共性の高い課題へ適用し、成果を収めてきました。ITコミュニケーションズは、200...
キーワード:プランニング/マスメディア/最適化/購買意思決定/システムデザイン/複雑性/意思決定プロセス/因果関係/モデル化/体系化/知的システム/ゼロエミッション/ステークホルダー/コミュニケーション/実践知
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月23日
49
犬の尿路上皮癌に対するラパチニブの皮膚有害事象が治療効果と関連する新たな指標となることを発見
 東京大学大学院農学生命科学研究科の堀田康介特任研究員(研究当時)と前田真吾准教授らの研究グループは、分子標的薬であるラパチニブにより治療した尿路上皮癌の犬の約3割において脱毛や色素沈着などの皮膚に対する有害事象が認められ、これら皮膚有害事象が出現した犬は、出現しなかった犬に比べて無増悪生存期間(注4)が延長することを明らかにしました。 本研究は、犬が「ヒトと同様にがんを自然発症する」動物であることに着目し、分子標的薬に特有の on-target toxicity(注5)が良好な治療効果と関連することを犬において明らかにした世界初の報告です。この...
キーワード:多変量解析/プロファイル/ハザード/実験動物/獣医学/EGFR/浸潤/動物モデル/病理/病理学/分子標的/悪性腫瘍/HER2/がん細胞/ステロイド/マウス/抗炎症/受容体/創薬/副作用/がん患者/トランスレーショナルリサーチ/抗がん剤/乳がん/分子標的薬/薬物動態
他の関係分野:情報学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月18日
50
外来種の植物を食べたチョウはモテなくなる?
――繁殖における外来植物の予期せぬ影響を解明――
 本研究グループは、準絶滅危惧のチョウであるクロツバメシジミのメスが、幼虫期に外来植物を食べて育った場合、成虫の翅(はね)の反射スペクトル※1が変化し、野外のオスから交尾相手として好まれなくなることを明らかにしました。これは、外来植物がチョウの生存に直接的な影響を与えないとしても、視覚的なシグナルを変化させることで間接的に繁殖に悪影響を与える可能性があるという証拠を提供するものです。本研究成果は、2026年3月10日に国際学術誌「Basic and Applied Ecology」に正式版としてオンライン掲載されました。<研究者コメント>...
キーワード:外来種/反射スペクトル/スペクトル/フェロモン/生存戦略/可視光/紫外線/配偶行動/生態系/昆虫類/寿命
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月17日
51
カーボンニュートラル時代の日本の化学産業
資源制約とコスト増の「ニワトリと卵」の克服が脱炭素化と産業競争力を左右する
東京大学 未来ビジョン研究センターの石井菜穂子特任教授らによる研究グループは、日本の化学産業の脱炭素化(カーボンニュートラルの実現)に関する研究成果をまとめたレポート「カーボンニュートラル時代の日本の化学産業」を公表しました。本レポートは、化学技術論ではなく、資源制約、産業政策、産業戦略、国家競争力の観点から課題を整理した点に特徴があります。化学産業の脱炭素化は、化学産業にとどまらず、化学製品を利用する幅広い産業の競争力と脱炭素化に直結します。本レポートでは、リーダー企業と政府の連携のあり方を提示し、化学の専門家のみならず政策担当者、産業界、メディアなど化学の専門外の読者にも開かれた...
キーワード:ゲーム/サプライチェーン/温室効果ガス/環境政策/再生可能エネルギー/地球温暖化/温室効果/カーボンニュートラル/ボトルネック/カーボン/コバルト/プラスチック/モビリティ/リサイクル/リチウム/自動車/地球温暖化対策/電気自動車/二酸化炭素/産業政策/バイオマス/温暖化/ニワトリ
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月17日
52
東大とNEC、人とAIが豊かに共生する信頼社会の実現に向け産学協創協定を締結
~AIネイティブ社会の構想策定から社会実装までを一貫して推進~記者発表
国立大学法人東京大学と日本電気株式会社は、「AIと共生する未来の協奏ー信頼ある社会実装に向けてー」をビジョンに掲げ、人とAIが豊かに共生する信頼社会の実現に向けて産学協創協定を本日締結、NEC東大ラボを設置します。NEC東大ラボは、本協定に基づく共同活動の実行母体として、多様なステークホルダーによる議論の場での「問い」の探究、社会連携講座での社会実装に向けた活動、そして人材育成を一体で推進します。 本協定は、ソートリーダーシップ活動を通じたAIネイティブ社会の構想策定の段階から、社会実装に至るまでを一貫して推進するものです。両者は、技術開発にとどまらず、社会実装のために必...
キーワード:人工知能(AI)/安全・安心/持続可能/ステークホルダー
他の関係分野:情報学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月17日
53
気候変動緩和策が将来の飢餓リスクに与える影響を包括的に評価
―化石燃料削減等による大気汚染軽減が作物収量を増加させる効果を考慮―
気候変動の緩和策には、将来の飢餓リスクを減少させる影響と増加させる影響の両方があります。従来、減少分としては、気候変動によって生じうる作物収量の低下を回避する効果が、増加分としては、バイオエネルギー作物や植林が土地利用の競合を通じて食料生産を抑制させる効果が、それぞれ取り上げられてきました。また、増加分が減少分を上回るため、緩和策によって飢餓リスクが正味で増加すると指摘されてきました。一方で、気候変動の緩和は大気汚染を軽減させ、結果として作物収量が増えることが期待されますが、このことによる飢餓リスクの「副次的な減少分」は十分に評価されてきませんでした。東京大学、立命館大学、京都大学、国立環境研...
キーワード:気候変動/土地利用/バイオエネルギー/大気汚染
他の関係分野:数物系科学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月17日
54
細胞小器官間の脂質移動を生きた細胞内で可視化
―Atg2タンパク質を介した脂質移動を実証―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の鈴木邦律教授と北海道大学遺伝子病制御研究所の野田展生教授らによる研究グループは、脂質輸送タンパク質「Atg2」が細胞内の小器官(オルガネラ)間で双方向に脂質を運んでいることを、生きた細胞で初めて明らかにしました。細胞が自分自身の成分を分解・リサイクルする「オートファジー」という働きには、新たな膜(オートファゴソーム)を作るための大量の脂質が必要です。しかし、その脂質がどこからどうやって運ばれるかは長年の謎でした。本研究では、脂質のように膜に入り込んで赤く光る蛍光色素「オクタデシルローダミンB(R18、注2)」を用いた顕...
キーワード:Atg/オルガネラ/栄養飢餓/ダイナミクス/リサイクル/オートファゴソーム/脂質膜/脂質輸送/哺乳類/膜脂質/細胞膜/分子機構/オートファジー/プローブ/リン脂質/蛍光色素/細胞培養/小胞体/立体構造/ストレス/遺伝子/脂質
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月16日
55
尿検査で食物アレルギー反応を客観的に評価する新手法を開発
―痛みのない非侵襲的な検査で、より安全なアレルギー診断への貢献に期待―
 東京大学大学院農学生命科学研究科の村田幸久准教授、石井健大学院生、永田奈々恵特任講師らと、国立成育医療研究センターなどによる共同研究グループは、尿中のプロスタグランジンD2(PGD2)代謝物(※注1 tetranor-PGDM)を測定することで、食物アレルギーの反応を客観的に評価できる新たな検査法(※注2 EIA:酵素免疫測定法)を確立しました(図1)。 食物アレルギーの診断において、実際にアレルゲンを摂取する「経口食物負荷試験(OFC)」は不可欠ですが、症状の判断は医師の目視などに依存しており、客観的な数値指標が求められていました。研...
キーワード:プロファイル/アレルゲン/臨床検査/モノクローナル抗体/免疫療法/LC-MS/MS/プロスタグランジン/プロスタグランジンD2/抗原/代謝物/肥満細胞/薬理学/アレルギー/バイオマーカー/医師/抗体/脂質/脂質代謝/食物アレルギー/生活の質/非侵襲/放射線
他の関係分野:情報学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月16日
56
「見えない入力」から情報の流れを読み解く
――デュアルレポーター法を用いた細菌走化性の情報処理の解明――
東京大学 生産技術研究所の小林 徹也 教授と理化学研究所 脳神経科学研究センターの中村 絢斗 基礎科学特別研究員、大阪大学 大学院生命機能研究科の研究グループは、システムの入力から出力へと流れる「情報」を、入力の時系列を直接観測することなく定量化する新しい情報解析手法を開発し、実験的にもその有効性を実証しました。 生物は外界の刺激を感知し、その情報を処理して適切な応答を実現します。入力信号の情報がどれだけ効率的に応答へと伝達されているのかは「相互情報量」を測ることで定量化されますが、従来法では入力と出力の時系列の両方を高精度で測定する必要があり、実験計測が極めて困難でした。...
キーワード:情報量/AI/ニューラルネットワーク/情報理論/符号化/不確実性/化学物質/幾何解析/情報熱力学/ノイズ/バクテリア/性行動/生命情報/生産技術/熱力学/ニューラルネット/モーター/動力学/一細胞/化学走性/変異体/細胞間情報伝達/相互情報量/脳神経科学/シグナル伝達系/細胞内シグナル/ゆらぎ/大腸/神経科学/神経回路/神経細胞/大腸菌/免疫応答/遺伝子/遺伝子発現/細菌
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月12日
57
受容体の活性化サイクルの網羅的可視化
―時間分解構造解析により明らかになったGPCRのGタンパク質選択性と2つのGタンパク質活性化経路―
東京大学先端科学技術研究センターの加藤英明教授と、京都大学大学院薬学研究科の井上飛鳥教授、明治大学理工学部の光武亜代理准教授、京都大学大学院生命科学研究科の角野歩准教授らによる研究グループは、ヒトの生理機能調節に深く関わり、創薬上重要な標的でもあるGタンパク質共役型受容体(GPCR)について、そのGタンパク質活性化メカニズムの詳細を明らかにしました。 細胞の表面には、ホルモンや神経伝達物質など外からの...
キーワード:時間分解/分子動力学シミュレーション/タンパク質複合体/神経ペプチド/結合状態/選択性/シミュレーション/センシング/原子間力顕微鏡/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/動力学/分子動力学/機能性/脂質膜/リン酸/変異体/クライオ電子顕微鏡/高速原子間力顕微鏡/機能解析/細胞膜/ホルモン/神経伝達物質/生理機能/GPCR/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/RNA/ヘリックス/受容体/創薬/培養細胞/副作用/血圧/脂質/睡眠/網羅的解析
他の関係分野:数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月11日
58
家畜化に伴う形態変化の分子メカニズム
――カイコの尾角が小さくなった原因を遺伝子レベルで解明――
東京大学大学院農学生命科学研究科の富原健太大学院生 (研究当時)と木内隆史准教授、米国コロンビア大学のAna Pinharanda研究員 (研究当時)とPeter Andolfatto教授らの研究グループは、カイコとその野生種のクワコの交雑種を用いた遺伝学的解析を通じて、カイコの家畜化に伴う尾角の形態変化に寄与した遺伝子を同定しました。〈研究の背景〉ヒトは古来より、有用な動物を飼育し選抜することで、優れた成長速度と繁殖能力・飼育の容易さ・おとなしい気性などの形質を合わせ持つ様々な家畜を作出してきました。それは昆虫においても例外ではありません。カイコは、その最...
キーワード:情報通信/家畜化/ゲノムDNA/カイコ/ゲノム編集技術/形態変化/DNAマーカー/QTL解析/アミノ酸配列/CRISPR/遺伝子発現解析/染色体/発現解析/Wnt/ゲノム編集/アミノ酸/遺伝子ノックアウト/転写制御/糖タンパク質/ICT/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域化学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月11日
59
tRNAの「脱硫型修飾」がタンパク質合成を左右する!
―ヒト細胞で見つかった新しい翻訳制御―
東京大学大学院工学系研究科の莫喩楓(Yufeng Mo)大学院生と鈴木勉教授の研究グループは、脱硫(元素記号がSである、硫黄を含む分子が離脱する反応)したtRNA修飾による翻訳制御機構を解明し、その機構が酸化ストレス応答と関連する可能性を示しました。タンパク質合成においてアダプター分子として機能するtRNAのアンチコドンには、さまざまな化学修飾が施されており、翻訳の正確性と効率を適切に制御しています。tRNAには多様な化学修飾が存在しますが、その中でもアンチコドンの1塩基目に位置する5-メチル-2-チオウリジン誘導体(xm5s...
キーワード:環境変化/水溶液/イオン化/希ガス/質量分析法/化学発光/酵素分解/終止コドン/RNA修飾/タンパク質合成/tRNA/コドン/リボソームRNA/遺伝情報/塩基配列/質量分析/電子線/二次構造/極低温/酸化物/質量分析計/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/タンパク質合成系/遺伝暗号/リボソーム/生体内/アダプター/酸化酵素/rRNA/16S rRNA/環境ストレス/哺乳動物/クライオ電子顕微鏡/アミノアシルtRNA/翻訳制御/mRNA/大腸/分子機構/アシル化/アミノ酸/クロマトグラフィー/ストレス応答/ヌクレオシド/マウス/ミトコンドリア/ルシフェラーゼ/遺伝子発現制御/活性酸素/抗酸化/抗酸化物質/構造生物学/生体分子/大腸菌/培養細胞/発現制御/誘導体/立体構造/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/酸化ストレス
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月10日
60
遠赤色光の使い分けによって植物工場レタスの収量と品質を両立する光の新レシピ
 東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らの研究グループは、植物工場における光環境設計によって、「収量」と「品質」を同時に高める実用的な栽培方法を提案しました。植物工場は天候に左右されない安定生産を可能にする一方、人工光に依存するため電力コストや採算性が課題であり、限られた光エネルギーの最適配分が重要となっています。 近年、遠赤色光(Far-Red light: FR)は葉の拡大やキャノピー形成を促進する光として注目されていますが、葉が赤紫色を帯びたリーフレタス(サニーレタス)では、遠赤色光の連続使用により、アントシアニンなどの機能性成分の濃度が低下する可能性が指摘されてき...
キーワード:品質評価/光エネルギー/スペクトル/クロロフィル/トレードオフ/遠赤色光/光合成/光環境/エネルギー利用/生産技術/省エネ/発光ダイオード(LED)/省エネルギー/生産性/機能性/アスコルビン酸/アントシアニン/植物工場/カロテノイド/光制御/イミン/形態形成/抗酸化/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月9日
61
原子の振動を使った高効率なテラヘルツ光検出に成功
―フォノンによる巨大な光起電力効果の観測、高効率デバイス開発に道―
東京大学大学院工学系研究科の岡村嘉大助教(研究当時)、高橋陽太郎准教授と、理化学研究所創発物性科学研究センターの十倉好紀グループディレクターらによる研究グループは、強誘電体SbSI(ヨウ化硫化アンチモン)において、フォノン(格子振動、注2)起源のテラヘルツ領域における巨大な光起電力効果(注4)を実現しました。同研究グループはフォノンやマグノン(注5)に起因するテラヘルツ光起電力効果の研究を進めてきましたが、本研究ではテラヘルツ光の周波数に依存した電流への変換効率を初めて定量的に明らかにしました。その結果、SbSIのテラヘルツ領域の変換効率が、可視光や近赤外領域を含めた既知の光...
キーワード:通信方式/情報通信/光エネルギー/計算量/テラヘルツ光/トポロジー/パルス/マグノン/幾何学/光物性/テラヘルツ/近赤外/検出器/太陽/波動関数/太陽光/アンチモン/トポロジカル/強相関/光起電力/光電流/磁性体/定量評価/光機能/電子励起/テラヘルツ波/フォトニクス/フォノン/可視光/光デバイス/周波数特性/赤外光/誘電体/光照射/太陽光発電/チタン/チタン酸バリウム/強誘電体/原子配列/光電変換/磁性材料/単結晶/電子状態/スピン/スピントロニクス/センシング/周波数/第一原理/第一原理計算/電磁波/電磁誘導/量子力学/結晶構造/ラット/近赤外光
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月9日
62
日本周辺における魚類多様性の緯度逆転
東京大学大学院農学生命科学研究科のLin Yuan大学院生と同大学大気海洋研究所の伊藤進一教授らを中心とする研究チームは、魚類が海水中に放出した環境DNAの観測を実施し、日本周辺では定説と異なり高緯度側の方が魚類の多様性が高いことを明らかにしました。一般的な定説では、多くの生物で、低緯度で水温が高いほど多様性が高いという緯度多様性傾度が生じていると言われていました。しかし、日本周辺では、暖流の黒潮や津軽暖流などが、寒流の親潮との間に、急激な水温の勾配が生じることによって、暖水性の魚類も冷水性の魚類も存在し、...
キーワード:生物地球化学/海洋/地球温暖化/ホットスポット/地球化学/持続可能/モニタリング/沿岸域/海洋環境/持続可能性/海洋生物/生態系/サンゴ礁/プランクトン/温暖化/海洋生態/海洋生態系/環境DNA/初期生活史/植物プランクトン/親潮/生物資源/環境要因/調査研究
他の関係分野:環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月9日
63
パンデミックを止めるために他者への強い配慮は必要ない
―感染時の自己隔離は自然な生存戦略であることを数理モデルが解明―(発表主体:京都大学)
英国ウォーリック大学 Matthew Turner教授、東京大学 生産技術研究所 Simon Schnyder 特任助教、京都大学大学院 工学研究科 山本 量一 教授、John Molina同助教らの研究グループは、感染症流行時に人々がどのような行動を選ぶかを数理モデルとゲーム理論を用いて予測することに成功しました。感染者は自ら隔離しても直接の利益を得にくいため、これまで自己隔離には他者への配慮が必要だと考えられてきました。本研究では、感染状況や流行規模、ワクチン接種までの時間などを考慮したモデルを構築し、人々の行動がどのような集団結果を生むかを調べました。その結果、ごく弱い利他性しか持たない...
キーワード:ゲーム/社会ネットワーク/ナッシュ均衡/リスクコミュニケーション/ゲーム理論/複雑性/基本再生産数/情報発信/数理モデリング/生存戦略/生産技術/協力行動/健康リスク/情報提供/ダイナミクス/ネットワーク構造/モデリング/化学工学/制度設計/再生産/パンデミック/感染症対策/コミュニケーション/ワクチン/感染症/公衆衛生/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月5日
64
液滴を利用した二次元半導体の折り畳み手法の開拓
──液-液相分離による液滴を用いたひねり二層構造の大量形成──
 東京大学大学院総合文化研究科の四谷祥太郎博士後期課程学生と桐谷乃輔准教授、北陸先端科学技術大学院大学のLimi Chen博士後期課程学生(研究当時)と大島義文教授、筑波大学の丸山実那助教と岡田晋教授らによる研究グループは、二次元物質である遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)の単層材料に対して液-液相分離により形成された液滴を作用させることで、二次元物質に折り畳みを生じる手法を開拓しました(図1)。 TMDCは、原子3つ分の厚みしか有さない薄い二次元状の物質として注目を集め、薄層構造に由来する物理現象の探究など、世界中で広く研究が行われています。2枚のTMDCをず...
キーワード:セレン/結晶格子/二次元物質/テクトニクス/相分離/超伝導/ナノマテリアル/ホスフィン/モリブデン/細胞内小器官/二次元材料/エマルション/カルコゲナイド/有機分子/タングステン/遷移金属/遷移金属ダイカルコゲナイド/二硫化モリブデン/カーボンニュートラル/電子状態/カーボン/マイクロ/レーザー/形状制御/生産システム/積層構造/電子顕微鏡/透過電子顕微鏡/半導体/表面張力/光学顕微鏡/結晶構造/結晶性/層構造/アルコール/日常生活
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月5日
65
レーザ光照射でトポロジカル半金属薄膜上に任意形状の超伝導ナノ構造を作製、無磁場で超伝導ダイオード効果を実証
―将来の超伝導量子デバイス・量子回路の実現に道―
東京大学大学院工学系研究科のレ・デゥック・アイン 准教授、田中 雅明 教授、同大学工学部の佐伯 崇寛 学部学生、同研究科の石原 奎太 大学院生(研究当時)、西垣 大輝 大学院生(研究当時)、牧 秀樹 大学院生(研究当時)らの研究グループは、トポロジカルDirac半金属α-Sn薄膜の任意の位置に、レーザ照射のみで高品質で任意形状の超伝導金属β-Snを形成し、原子レベルで平坦なα-Sn/β-Sn平面ヘテロ構造を作製する手法を開発しました(図1)。集光したレーザ光を照射したα-Sn領域は熱によりβ-Snへと相転移し、臨界温度3.7 Kの超伝導を示します。さらに、α-Sn薄膜...
キーワード:トポロジー/トポロジカル超伝導/トポロジカル半金属/準粒子/対称性/超伝導体/非対称性/量子コンピュータ/量子情報/量子情報処理/相転移/磁場/超伝導/高移動度/トポロジカル/トポロジカル物質/空間反転対称性/エピタキシャル成長/キャリア/集束イオンビーム/半金属/量子デバイス/光照射/エピタキシャル/単結晶/電気抵抗/電気伝導/電子状態/AFM/イオンビーム/スピン/スピントロニクス/ナノスケール/ナノメートル/ナノ加工/ナノ構造/パターニング/レーザー/移動度/原子間力顕微鏡/微細加工/表面粗さ/結晶構造/結晶性/ラット
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月5日
66
マンガン酸化を操る天然物 深海細菌が作るロイヒケリンCと金属との関わり
東京大学大学院薬学系研究科の澤田瑞希 大学院生、柿澤大夢 大学院生、竹内碧 大学院生(研究当時)、伊藤寛晃 准教授、井上将行 教授の研究グループは、ハワイ島南東沖にあるロイヒ海底火山由来の細菌Halomonas LOB-5が産生する天然物ロイヒケリンCの全合成に成功し、本分子の鉄(Fe)やマンガン(Mn)といった金属イオンを捕捉する特異な働きを明らかにしました。 本研究チームは、まず固相合成法により天然物ロイヒケリンCを効率的に作り上げる方法を初めて確立しました。さらに、ロイヒケリンCの構造を部分的に改変した人工類縁体の合成とこれらを使った解析によって、天然物ロイヒ...
キーワード:固相合成/固相合成法/マンガン/金属イオン/極限環境/微生物/細菌
他の関係分野:化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月4日
67
サケ稚魚の生き残りを左右する “餌の需要と供給バランス”を解明
東京大学大学院新領域創成科学研究科、同大学大気海洋研究所、岩手県水産技術センター、水産研究・教育機構からなる研究グループは、サケ稚魚に適用できるエネルギー収支モデルを新たに開発し、岩手県沿岸からオホーツク海まで北上する稚魚(図1)の餌要求量と、野外の餌量との需給バランスを明らかにしました。呼吸代謝実験と野外での稚魚採集データをエネルギー収支モデルに組み込み、餌要求量を再計算したことで、これまでのエネルギー収支モデルは餌要求量を少なく見積もっていた可能性が示唆されました。稚魚の餌要求量に比べ、近年の餌生物(動物プランクトン)量は減少傾向にあったことから、稚魚は岩手県沿岸に滞在中、深刻...
キーワード:相関係数/環境変化/海洋/オホーツク海/硬骨魚類/沿岸域/海洋生物/エネルギー収支/カイアシ類/サケ/プランクトン/温暖化/漁業/生物資源/動物プランクトン/軟骨/rho
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月3日
68
日本の都市は「巨大なカルシウムの貯蔵庫」:脱炭素社会の鍵を握る資源循環の見える化に成功
―コンクリートの再利用とCO₂削減を両立させる新たな戦略基盤を提示―
東京大学大学院工学系研究科の山下奈穂助教、丸山一平教授、村上進亮教授、鍋島憲司大学院生ら、ならびに、清水建設株式会社の依田侑也主任研究員、矢野慧一研究員らの研究チームは、原料採取、カルシウム含有材料の生産・消費、都市構造物への蓄積、さらには廃棄および循環利用までを対象に2020年時点の日本におけるカルシウムのフローおよびストックを定量化することに成功しました。資源としてのカルシウムは、多くの場合CO2と結合して安定な条件で埋蔵されています。産業利用上はCO2排出において極めて重要な役割を果たしているにもかかわらず、その循環可能性については...
キーワード:技術経営/再資源化/循環型社会/地球温暖化/物質フロー/物質フロー分析/カーボンニュートラル/CO2排出量/コンクリート/炭酸化/カーボン/シナリオ/スラグ/セメント/ライフサイクル/リサイクル/資源循環/地球温暖化対策/都市構造/二酸化炭素/廃棄物/経営戦略/温暖化/資源管理/カルシウム
他の関係分野:複合領域環境学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月3日
69
光と二酸化炭素を利用した組換えタンパク質生産システム “シゾン・ピュア”
ー藻類シゾンを用いた高効率な組換えタンパク質精製システムの確立ー
東京大学大学院理学系研究科の茂木祐子特任助教、吉田大和准教授、琉球大学研究基盤統括センターの八木沢芙美准教授らによる研究グループは、単細胞紅藻シゾン を用いて、組換えタンパク質を高効率・高純度で得るタンパク質生産システム“シゾン・ピュア”を確立しました。本研究では、...
キーワード:オープンアクセス/ワークフロー/最適化/品質管理/デルタ/環境変化/光エネルギー/バクテリア/人工DNA/タンパク質合成/相同組み換え/翻訳開始/Cyanidioschyzon merolae/オルガネラ/光合成/核ゲノム/質量分析/タンパク質精製/蛍光観察/電気泳動/高温環境/自律性/発光ダイオード(LED)/シミュレーション/モーター/環境負荷/生産システム/生産性/二酸化炭素/有機物/組み換え/モデル生物/リボソーム/遺伝子改変/ゲノム構造/リン酸/タンパク質翻訳/形質転換/細胞壁/微細藻類/プロファイリング/遺伝子操作/プロモーター/機能解析/細胞膜/免疫沈降/免疫沈降法/ベクター/蛍光タンパク質/染色体/mRNA/大腸/ゲノム編集/凍結保存/RNA/クロマトグラフィー/トランスクリプトーム/ヘリックス/ミトコンドリア/ラット/遺伝子導入/遺伝子発現制御/抗生物質/細胞核/細胞周期/細胞増殖/細胞内局在/細胞培養/相互作用解析/大腸菌/転写因子/発現制御/膜タンパク質/ウイルス/ゲノム
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月3日
70
白金ナノ粒子の3次元原子構造解析に成功
―不均一触媒における発現機構の理解と新たな設計指針の構築―
東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構の石川亮特任准教授、窪田陸人大学院生(研究当時)、川原一晃助教(研究当時、現:東北大学金属材料研究所准教授)、二塚俊洋特任研究員、幾原雄一東京大学特別教授(兼:東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR)教授)、柴田直哉教授による研究グループは、新規に開発した3次元電子顕微鏡法と理論計算を用いることにより、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)基板に担持された白金ナノ粒子の3次元原子構造とその電子状態の解明に成功しました。SrTiO3基板に担持された白金ナノ粒子は、水分解やさまざまな化学反応を促進...
キーワード:MCMC/回帰分析/トラスト/マルコフ連鎖モンテカルロ法/産学連携/マルコフ連鎖/対称性/表面エネルギー/ストロンチウム/モンテカルロ法/金ナノ粒子/触媒反応/電子線/材料科学/チタン酸ストロンチウム/活性サイト/原子分解能/原子分解能電子顕微鏡/走査透過型電子顕微鏡/ナノ結晶/貴金属/触媒設計/不均一触媒/エピタキシャル成長/ペロブスカイト/水分解/絶縁体/微細化/構造モデル/熱力学/STEM/エピタキシャル/チタン/金属ナノ粒子/原子構造/原子配列/構造緩和/点欠陥/電子状態/3次元構造/ダイナミクス/ナノメートル/ナノ粒子/格子欠陥/金属材料/結晶方位/酸化物/第一原理/第一原理計算/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/半導体/分解能/量子力学/3次元構造解析/機能性/ウシ/空間分解能/統計的手法/プローブ/動的構造
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年3月2日
71
昆虫における最大の転写因子群の進化的起源を解明
発表のポイント◆ゲノム編集技術を用いて、ショウジョウバエ初期胚内で転写因子の働きをゲノムスケールで解析する新技術を開発しました。◆昆虫の進化の過程で爆発的に増加した遺伝子群ZAD-ZnFは、ゲノムの立体構造を制御する共通性質をもつことを解明しました。◆新規遺伝子がどのように生命の基本設計図に組み込まれるのかという根本的な謎の解明につながることが期待されます。...
キーワード:著作権/二量体/ゲノムDNA/初期胚/胚発生/個体発生/ダイナミクス/超解像/Hi-C/モデル生物/トランスポゾン/変異体/ゲノム編集技術/生合成/初期胚発生/ジンクフィンガー/新規遺伝子/分子機能/ゲノム解析/ホルモン/ゲノム編集/ショウジョウバエ/ライブイメージング/転写因子/発現制御/立体構造/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/分子生物学
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月27日
72
対称性による量子測定アルゴリズムの加速を発見
―誤り耐性量子シミュレーションの実用化に向けて―
東京大学大学院工学系研究科の小泉 勇樹 大学院生、同大学素粒子物理国際研究センターの吉岡 信行 准教授、慶應義塾大学大学院理工学研究科の和田 凱渡 大学院生、大阪大学量子情報・量子生命研究センターの水上 渉 教授らによる研究グループは、量子コンピュータの計算対象が従う対称性を活用し、多数の物理量を効率的かつ高精度に測定する量子アルゴリズムを開発しました。これまでの測定手法においては、量子力学的な理論限界である「ハイゼンベルク限界」を達成する高精度測定が実現できても、現実的な実行コストが膨大になってしまう、という問題がありました。本研究では、測定対象となる物理量が、共通...
キーワード:量子アルゴリズム/ベンチマーク/アルゴリズム/タスク/量子計算/ハバード模型/強相関電子/強相関電子系/高エネルギー/対称性/電子相関/物性物理/量子コンピュータ/量子シミュレーション/量子化/量子情報/量子相関/量子測定/量子多体系/スケーリング/素粒子/素粒子物理/量子化学/モリブデン/金属クラスター/窒素固定/強相関/シミュレーション/スピン/量子力学/きのこ
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月27日
73
量子センシング技術を活用した生体内における複数のアミノペプチダーゼ活性の同時検出
―腫瘍の高精度分類と抗がん剤の早期治療効果判定への応用性を実証―
東京大学大学院工学系研究科の谷田部 浩行 助教、齋藤 雄太朗 助教、山東 信介 教授、量子科学技術研究開発機構(QST)の齋藤 圭太 主任技術員、小池 歩 研究員、高草木 洋一 グループリーダー、岐阜大学のAbdelazim Elsayed Elhelaly特任講師、兵藤 文紀 教授、松尾 政之 教授、大阪大学量子情報・量子生命研究センターの水上 渉 教授、東京大学先端科学技術研究センターの菅谷 麻希 博士研究員、大澤 毅 准教授、米国国立衛生研究所の山本 和俊 上級研究員、Murali Cherukuri Krishna主任研究員らの研究グループは、生体内で同時に複数の酵素活性を計測可能な...
キーワード:最適化/高磁場/磁気共鳴/量子化/量子情報/安定同位体/同位体/スペクトル/磁場/分子構造/量子化学/量子化学計算/核スピン/量子センシング/計測技術/スピン/センシング/マイクロ/マイクロ波/モニタリング/極低温/周波数/ガラス状態/生体内/分子プローブ/酵素活性/酵素反応/臨床応用/寿命/代謝産物/モデルマウス/画像診断/MRI/アンジオテンシン/プローブ/マウス/ラジカル/核磁気共鳴/核磁気共鳴法/血液/血管新生/神経変性/神経変性疾患/創薬/分子設計/抗がん剤/非侵襲
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月25日
74
高圧と氷がアミノ酸を選り分ける
ー高圧環境でL型アミノ酸が選択的に濃縮される新プロセスを発見ー
東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設の鍵 裕之教授の研究グループは、アミノ酸の一つであるアラニンの光学異性体が、高圧条件下で氷が析出することにともなって不斉濃縮される現象を発見しました。地球上の生命はL型アミノ酸 のみを用いており、この性質は「ホモキラリティ」...
キーワード:水溶液/物質科学/天体衝突/惑星/隕石/分子構造/溶解度/シナリオ/結晶化/結晶構造/アミノ酸/生体分子
他の関係分野:数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月24日
75
天然物生合成における新奇金属酵素反応の発見
ニッケル依存性酵素によるスルホンアミド形成機構を解明研究成果
東京大学大学院薬学系研究科の朱宇豪大学院生(研究当時)、森貴裕准教授、阿部郁朗教授と、マンチェスター大学のSam P. de Visser教授、理化学研究所の淡川孝義チームリーダーらによる研究グループは、天然物アルテミシジンの生合成に関与するスルホンアミド合成酵素SbzM の構造・機能・反応機構を明らかにしました。 本研究では、X線結晶構造解析、生化学実験、安定同位体標識、分光学的解析、計算化学を組み合わせることで、SbzM が ニッケルイオン(Ni2+)を利用し、アミノ酸L-システインからスルホンアミド構造を形成する酵素反応機構を世界で初めて解明しました。...
キーワード:安定同位体/同位体/分光学/アミド/反応機構/X線結晶構造解析/結晶構造解析/金属酵素/酸化還元/X線結晶構造/システイン/酸化酵素/結晶構造/生合成/酵素反応/アミノ酸
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月24日
76
筋ジストロフィー悪化の真犯人を特定:老化筋線維が筋再生を邪魔していた
――細胞老化因子「p16」が引きおこす体内環境の悪化を解明。筋再生を促す新たな治療法開発に期待――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の池田優成大学院生(研究当時)、山内啓太郎教授らの研究グループは、細胞老化因子p16の発現がデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の病態を増悪するメカニズムとして、筋線維によるサイトカイン(SASP)の分泌が関与することを見出しました。 デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、進行性の筋力低下と筋変性を特徴とする遺伝性の難病です。DMDでは筋線維の壊死と再生が慢性的に繰り返されますが、次第に筋再生能が低下し、線維化や脂肪化が進行します。研究グループは、2014年にジストロフィン遺伝子に out-of-frame変異をもつ筋ジス...
キーワード:プロファイル/筋ジストロフィー/獣医学/p16/細胞老化/治療標的/老化細胞/筋線維/骨格筋/筋再生/モデル動物/ラット/幹細胞/基底膜/細胞骨格/細胞周期/細胞分裂/生理活性/生理活性物質/サイトカイン/遺伝子/遺伝子発現/生理学/線維化/動物実験/難病/老化
他の関係分野:情報学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月21日
77
単層の氷の構造を初めて可視化
―渦状に並んだ水分子がつくるフェロアキシャル秩序を実証―
国立大学法人静岡大学国立大学法人東京大学国立大学法人岡山大学国立大学法人広島大学公益財団法人高輝度光科学研究センター学校法人東京理科大学国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学学校法人芝浦工業大学研究のポイント◆鉱物中に閉じ込められた単層の水分子(単層氷)が研究の舞台◆ハニカム格子上に並んだ水分子は室温で定まった方向を向かずに回転◆低温で水分子が渦状に並んだ、フェロアキシャル秩序状態の新しい氷を発見本研究では、2次元に閉じ込められた水分子の秩序構造を、放射光X線回折と分子動力学計算によって調べ...
キーワード:フレームワーク/フラストレーション/幾何学/水分子/多極子/電気分極/閉じ込め/SPring-8/X線回折/放射光/放射光X線/双極子/秩序構造/単結晶/3次元構造/シミュレーション/動力学/分子動力学/結晶構造/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー/分子動力学計算
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月19日
78
化学の力で自動開閉する世界初の動くナノポア
―次世代バイオセンシングやスマートドラッグデリバリーに新たな道―
大阪大学産業科学研究所の筒井真楠准教授・川合知二招へい教授、東京大学大学院工学系研究科の大宮司啓文教授・徐偉倫准教授、イタリア技術研究所(IIT)のDenis Garoli研究員らによる国際共同研究チームは、電圧に応答してナノメートルサイズの孔が自律的に開閉する固体ナノポアの開発に成功し、その成果が学術誌『Nature Communications』にて2月18日(水)19時(日本時間)に公開されました。 ...
キーワード:最適化/環境汚染/化学物質/環境汚染物質/水溶液/遺伝情報/塩基配列/分子識別/マンガン/バイオセンシング/シリコン/センサー/センシング/ナノサイズ/ナノスケール/ナノメートル/金属イオン/析出物/電解質/半導体/リン酸/バルブ/早期診断/アミノ酸/創薬/副作用/感染症/個別化医療
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月17日
79
インスリン抵抗性はがんのリスク因子である
東京大学大学院医学系研究科の平池勇雄特任講師と台中退役軍人総合病院(台湾)のChia-Lin Lee(チャーリン・リー)准教授らの国際共同研究グループは、9つの簡便な臨床パラメータからインスリン抵抗性を予測する機械学習モデルであるAI-IR(artificial intelligence–derived insulin resistance)を開発しました。研究グループは英国において約50万人の健康情報を網羅的に収集し追跡調査するUKバイオバンクのデータを活用し、AI-IRで予測したインスリン抵抗性が糖尿病や心血管病のみならず12種類のがんの発症のリスク因子であることを示しました。A...
キーワード:機械学習/人工知能(AI)/抵抗性/バイオバンク/健康診断/追跡調査/インスリン/スクリーニング/マウス/インスリン抵抗性/リスク因子/糖尿病
他の関係分野:情報学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月17日
80
ChatGPTに搭載される人工知能モデルGPTが日本獣医師国家試験に合格した!
 東京大学大学院農学生命科学研究科の加藤大貴 特任講師・中川貴之 教授の研究グループは、ChatGPTに搭載されている人工知能モデルGPT(注1,2)の日本獣医師国家試験における解答性能を検証し、GPTが合格最低点を大幅に上回る解答性能を有することを明らかにしました。これまで、医師国家試験におけるGPTの解答性能の検証は日本を含め、様々な国で行われており、英語への翻訳を行うことで合格最低点を超えることが報告されていました。一方で、日本語で出題される日本獣医師国家試験における、GPTの回答性能は検証されておらず、獣医学という特殊な知識を必要とする分野におけるGPTの性能は不明でした。本...
キーワード:AI/インタラクション/言語モデル/最適化/学習支援/情報統合/獣医学/医師
他の関係分野:情報学複合領域総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月17日
81
太平洋のサンゴ礁を守るため、科学に何ができるか?
――米国の絶滅危惧種法改正案が示す課題――
東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻のコリン・J・アンソニー大学院生と丸山真一朗准教授、グアム大学海洋研究所のLaurie Raymundo所長らは、米国絶滅危惧種法(Endangered Species Act:ESA、注1)の改正案が太平洋のサンゴ礁を深刻な危機にさらす可能性があることを指摘する書簡を『Science』誌に発表しました。本書簡では米国管轄下の太平洋島嶼グアムを事例として、造礁サンゴの保護策を弱めることが、サンゴ礁の消失を加速させ得ることを示しています。これは、米国フロリダ州において同様のサンゴが生態系での役割を失う「機能的絶滅」に至ったとする...
キーワード:環境変化/海洋/食物連鎖/気候変動/造礁サンゴ/個体群/西太平洋/規制緩和/海洋生物/生態系/絶滅危惧種/サンゴ礁/温暖化/褐虫藻/漁業/生物多様性/微細藻類/フィリピン
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月16日
82
装置不要!生物汚染をわずか15分かつ室温下で目視検出
──核酸アプタマー誘導型ハイブリダイゼーション連鎖反応を利用した機器不要なATPの迅速目視検出法の開発に成功──
 東京大学大学院総合文化研究科の吉本敬太郎准教授らの研究グループとダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンターの研究グループの共同研究により、微生物汚染や衛生状態の指標となるアデノシン三リン酸(ATP)を迅速かつ簡便に目視検出できる手法(図1)を開発しました。 本研究では、核酸アプタマー誘導型ハイブリダイゼーション連鎖反応の反応条件と金ナノ粒子(AuNP)による比色検出条件を体系的に解析・最適化することで、従来130分以上かかっていた測定時間を約15分に短縮し、専用機器を使わずに室温下で目視検出を可能にしました。本成果により、従来法に比べて大幅...
キーワード:最適化/影響評価/環境モニタリング/高エネルギー/局在表面プラズモン共鳴/金ナノ粒子/高分子/トレードオフ/表面プラズモン共鳴/プラズモン/電気泳動/表面プラズモン/反応速度/金属ナノ粒子/光学特性/ナノ粒子/ポリマー/モニタリング/長鎖DNA/リン酸/基質特異性/インキュベーション/微生物/RNAアプタマー/アデノシン/反応時間/評価法/ATP/RNA/エネルギー代謝/スクリーニング/ハイブリダイゼーション/ラット/ルシフェラーゼ/細菌
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月14日
83
結晶のような新しいガラスの秩序状態を発見
―対称性を破らずに結晶の性質をもつ「理想非結晶」を実現―
 東京大学端科学技術研究センターの田中 肇 名誉教授らの研究グループは、中国科学技術大学、復旦大学などとの国際共同研究により、従来の「結晶―非晶質」という枠組みを超える新しいガラスの秩序状態「理想非結晶(Ideal Noncrystals)」を発見しました。固体は通常、周期構造をもつ結晶か、無秩序な構造をもつガラス(非晶質)に分類されます。1980年代には、周期性をもたないにもかかわらず長距離方位秩序をもつ...
キーワード:最適化/自由エネルギー/コヒーレント/幾何学/相関関数/対称性/閉じ込め/揺らぎ/エントロピー/ガラス転移/スケーリング/異方性/周期性/相分離/内部構造/スペクトル/モンテカルロ法/数値シミュレーション/密度ゆらぎ/ジエン/高分子/対称性の破れ/熱物性/フォノン/準結晶/状態密度/非晶質/せん断/秩序構造/透明性/熱力学/アモルファス/金属ガラス/材料設計/コロイド/シミュレーション/結晶化/構造最適化/周波数/振動モード/耐食性/動力学/熱伝導/熱伝導率/ガラス状態/結晶構造/ゆらぎ
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月14日
84
日本人の腸内細菌は世界とどう違う?
―世界37カ国の大規模比較から見えた日本人腸内マイクロバイオームの特徴―
私たちの腸内には数百兆個もの微生物が生息しており、これらが形成する生態系である腸内マイクロバイオームは、消化や代謝、免疫など、ヒトの健康を支える重要な役割を担っています。近年の研究により、腸内マイクロバイオームは年齢や食事、生活習慣、遺伝的背景、地理的要因などの影響を強く受けることが明らかになってきました。しかし、日本人の腸内環境がどのような特徴を持つのかについては、これまで主に小規模なデータのみに基づき議論されてきました。東京大学大学院新領域創成科学研究科の西嶋 傑 特任准教授、早稲田大学理工学術院の服部 正平 招聘研究員、東京医科大学健診予防医学センターの永田 ...
キーワード:主成分分析/塩基配列/マイクロ/統計解析/ビフィズス菌/生態系/多糖類/微生物/オミクス/代謝物質/AIDS/アルコール/メタゲノム/大腸/腸内環境/日常生活/HIV/ケモカイン/血液/小腸/代謝物/ゲノム/コホート/サイトカイン/バイオマーカー/マイクロバイオーム/遺伝子/個別化医療/細菌/食習慣/食生活/睡眠/唾液/腸内細菌/予防医学
他の関係分野:情報学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月14日
85
2022~2023年に観測された地球エネルギー吸収の急増の要因を解明
―3年続いたラニーニャ現象からエルニーニョ現象への遷移がカギ―
 東京大学先端科学技術研究センターの土田耕特任研究員と小坂優准教授、北海道大学大学院理学研究院の見延庄士郎教授の研究グループは、2022~23年に観測された地球全体のエネルギー吸収の急増の要因を解明しました。 地球は太陽放射を吸収し、赤外放射を宇宙空間に放出することで、エネルギーのバランスを保とうとしますが、吸収が放出を上回る状態が持続すると地球温暖化をもたらします。本研究では、2022~23年の地球エネルギー吸収の急増に対し、先行して3年続けて発生した...
キーワード:オープンデータ/温室効果ガス/海洋/地球温暖化/エルニーニョ/異常気象/温室効果/気候モデル/気候変動/大気海洋結合モデル/大気循環/衛星/衛星観測/太陽/反射率/エネルギー吸収/シナリオ/シミュレーション/エネルギー収支/温暖化/将来予測/イミン
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月14日
86
ペットボトルを薬に変える:プラスチックケミカルリサイクルの加速
ービーズミル法が拓く資源循環型社会ー
東京大学大学院理学系研究科の石谷暖郎特任教授と、同大学総括プロジェクト機構の小林修特任教授らによる研究グループは、ビーズミル法...
キーワード:循環型社会/高エネルギー/ピレン/エステル/ポリエチレンテレフタレート/高分子/樹脂/ケミカルリサイクル/プロピレン/ポリエチレン/省エネ/プラスチック/リサイクル/資源循環/省エネルギー/新エネルギー/微粒子/エチレン/メタノール/機能性/可塑性/骨髄/医薬品合成/重合反応/白血病
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月14日
87
「水の同位体」を用いて地球の水循環を精密に可視化
――国際モデル比較プロジェクト WisoMIP による世界初の標準化解析――
東京大学 生産技術研究所の芳村 圭 教授、奉 協力研究員、コクワン 特任助教、千葉大学環境リモートセンシング研究センターの岡崎 淳史 准教授、中央大学の李 一帆 助教、気象庁気象研究所の田上 雅浩 主任研究員らが参画する国際研究チームは、地球上の水循環を追跡可能な「水の同位体」を組み込んだ気候モデルを用いて、10年以上前に行われたモデル間比較研究よりも規模が格段に拡大した国際モデル比較プロジェクト WisoMIP を実施しました。水の同位体とは、地球上の全ての水に僅かに含まれる「見えない水の色」のようなものであり、過去の気候変動の原因解明や将来予測の高精度化のための最重要の手が...
キーワード:不確実性/海氷/気候変化/極域/空間分布/温室効果ガス/海洋/水分子/エルニーニョ/温室効果/海面水温/気候モデル/気候変動/古気候/酸素同位体/酸素同位体比/水蒸気/大気循環/大気大循環/同位体/同位体分別/衛星/衛星観測/重水素/大気大循環モデル/同位体比/赤外分光/質量分析/生産技術/熱力学/シミュレーション/センシング/トリチウム/リチウム/リモートセンシング/境界条件/質量分析計/相変化/セルロース/水循環/土地利用/土地利用変化/比較研究/温暖化/将来予測/標準化
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月14日
88
東京大学とちとせ研究所、抗体医薬品製造プロセスのデジタル設計に新展開
―自動化実験データをフル活用した培養工程の数理モデル構築―
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻の根本 耕輔 大学院生、吉山 有希 大学院生、林 勇佑 助教、バドラ サラ 准教授、杉山 弘和 教授、ちとせグループの中核法人である株式会社ちとせ研究所の森笹 瑞季 研究員、岩渕 順真 研究員らの研究グループは、モノクローナル抗体(Monoclonal antibody:mAb)製造の培養工程について、目的生成物の抗体や複数の不純物の濃度を、広範な培養条件で精度良く予測できる新規数理モデルを構築しました。本モデルにより、好適な培養条件をシミュレーションで特定できることを示しました。がんやアルツハイマー病などの重病治療において重要な役...
キーワード:統計モデル/データ駆動/オープンアクセス/最適化/並列化/酸素濃度/溶存酸素/数理モデリング/生細胞/グルコース/メンタルモデル/プロセス設計/マネジメント/リスクマネジメント/反応速度/システム工学/シミュレーション/モデリング/モデル化/自動化/物理モデル/変異体/ステークホルダー/モノクローナル抗体/アルツハイマー病/バイオ医薬品/ラット/抗原/抗体医薬/創薬/抗体/細菌
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月10日
89
月の土壌粒子中の空隙がH₂O分子を生み出す場所だった
東京大学大学院理学系研究科の庄司大悟特任研究員は、月の表面で水(特にH2O)がどのように生まれるのかという長年の謎について、月の土壌粒子の内部構造に着目した新たなメカニズムをシミュレーションによって明らかにしました。月の表面にはOH(ヒドロキシ基)やH2Oの形で水が存在していることが、さまざまな観測によって示唆されています。水の起源としては、マグマ中に含まれていたものや、隕石によって運ばれてきたものなど、いくつ...
キーワード:資源利用/原子核/水分子/陽子/マグマ/内部構造/太陽/太陽風/惑星/惑星科学/隕石/ケイ素/アルミニウム/シミュレーション/トラップ/ナノメートル/水素原子/動力学/分子動力学/水資源/土壌/カルシウム
他の関係分野:複合領域数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月6日
90
社会問題である高病原性鳥インフルエンザウイルスへの 新たなる対策
――光触媒で高病原性鳥インフルエンザウイルスの不活化に成功――
 間特任教授を研究代表とする東京大学、カルテック株式会社、宮崎大学の3者からなる研究グループは、酸化チタン型光触媒が液体中の高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)を不活化できること、および、エアロゾル中の季節性インフルエンザウイルスを不活化できることを「Catalysts」に発表しました。 近年、高病原性鳥インフルエンザウイルスは非常に大きな被害がもたらしています。その感染経路は、主に野鳥や野生生物等の接触によるものであると考えられているが、飲用水の汚染や、粉塵およびエアロゾル等の空間中のウイルスを介した感染も疑われています。さらに、が人や牛にも感染することが報告さ...
キーワード:陽子/光触媒反応/酸化還元反応/触媒反応/浸透圧/触媒作用/可視光/還元反応/チタン/光触媒/酸化チタン/プラスチック/酸化還元/電子顕微鏡/人獣共通感染症/形態変化/獣医学/アレルゲン/病原性/SARS-CoV-2/脂質二重膜/RNA/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/ウイルス/感染症/公衆衛生/抗体/細菌/脂質
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月5日
91
胃を開かずにウナギの食事がわかる!
―個体を守りつつ生態を探る新手法を確立―
東京大学大気海洋研究所の前田達彦大学院生(同大学大学院農学生命科学研究科 博士課程)、板倉光助教、脇谷量子郎特任准教授、木村伸吾教授らの研究グループは、絶滅危惧種を多く含むウナギ属魚類を対象に、これまで解剖を伴う致死的な方法で実施されてきた胃内容物調査に関して、チューブと鉗子を用いた非致死的な手法を確立しました。魚類の胃内容物調査には多くのサンプル数を必要とするため、従来の致死的な手法では絶滅が危惧される種の食性を長期間に亘り広範囲で調べることは困難でした。本手法の確立により、多くの個体を対象として同じ個体から個体を傷つけることなく繰り返し胃内容物を採取することが可能となりました。この手法を...
キーワード:季節変化/極域/自然保護/河川生態系/海洋/生態系/甲殻類/絶滅危惧種/ウナギ/食物網
他の関係分野:複合領域環境学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月3日
92
火星で起きた「季節外れ」の水消失
――ロケットダストストームで水が宇宙へ失われる――
東京大学大学院新領域創成科学研究科のAdrian Brines特別研究員と、青木翔平講師(兼:東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻 准教授)らの研究グループは、複数の火星探査機の観測データを用いて、これまで南半球の夏に主に起こると考えられてきた「高高度での水蒸気増大」が、季節外れの北半球の夏にも生じることを発見し、水が宇宙へ逃げる新たな経路を見いだしました。観測データによると、火星年37年(2023年8月)に発生した強く局所的で短時間の砂嵐がダストを上空へ供給し、大気を加熱します。その結果、通常なら水蒸気が雲(氷)になってしまうのが抑えられ、水蒸気がより高い高度へ運ばれることが分かりました...
キーワード:ワークショップ/気候変動/水蒸気/中層大気/データ解析/衛星/太陽/惑星/赤外分光/太陽光/ロケット/水素原子/物質循環
他の関係分野:複合領域数物系科学化学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月3日
93
硬さのむらがつくる結晶表面のしわ模様
──柔らかな多孔性結晶にて生じる新奇な異常動的スケーリング則──
 東京大学大学院総合文化研究科の光元亨汰助教と、鳥取大学大学院工学研究科の高江恭平准教授らによる研究グループは、金属有機構造体(Metal-Organic Framework; MOF) などの柔らかな多孔性材料において、分子吸着に伴って生じる「弾性の不均一性(硬さの違い)」が、吸着の進行過程と形状変化を支配することを、理論モデルに対するコンピュータシミュレーションによって明らかにしました。分子が吸着すると結晶の一部分のみが硬く(または柔らかく)なり、周囲との硬さに差が生じます。本研究では、この硬さの差が、不均一な応力を生み出し、硬い領域に挟まれた柔らかい表面に「しわ」を形成...
キーワード:スケーリング則/統計物理/統計物理学/スケーリング/多孔性結晶/高分子/多孔性配位高分子/配位高分子/有機分子/金属有機構造体/分子吸着/ガスセンサー/材料設計/ガス分離/シミュレーション/センサー/センシング/ダイナミクス/環境問題/金属イオン/二酸化炭素/生体内/結晶性/不均一性
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月3日
94
可視光照射で長く光る亜鉛化合物を開発
――「空(から)」の軌道を利用し、亜鉛に可視光機能を付与――
東京大学大学院工学系研究科の岩本 秀光 大学院生、生産技術研究所の砂田 祐輔 教授、和田 啓幹 助教らによる研究グループは、可視光を吸収し、2ミリ秒と長く発光し続ける分子状の亜鉛化合物の合成に成功しました。 本研究では亜鉛のもつ「空(から)」の軌道を効果的に利用する新しい分子設計を取り入れることにより、従来の亜鉛化合物の課題であった可視光の吸収と長く持続する発光を同時に達成しました。さらに、可視光吸収と長く持続する発光の同時実現により、可視光源を利用した光化学反応が可能となり、実際に青色LEDを利用した化学反応への応用にも成功しました。 以上の結果は、亜鉛化合物...
キーワード:価値創造/金属元素/光エネルギー/光物性/高エネルギー/物質科学/軽元素/光触媒反応/励起状態/光化学/光反応/触媒反応/光応答/光機能性材料/生産技術/光機能/貴金属/可視光/光デバイス/光吸収/生体適合性/持続可能/光照射/発光ダイオード(LED)/光機能材料/光触媒/材料設計/機能性材料/持続可能性/励起子/機能材料/機能性/寿命/亜鉛錯体/創薬/配位子/分子設計
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年2月2日
95
B型肝炎ウイルスが肝臓の受容体を認識するユニークな段階的相互作用を解明
 国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所 治療薬開発研究部の小林ちさ博士(当時:東京理科大学大学院 創域理工学研究科 大学院生)、渡士幸一部長らは、横浜市立大学大学院生命医科学研究科 浴本亨助教、池口満徳教授、朴三用教授、東京大学大学院総合文化研究科 大岡紘治特任助教、新井宗仁教授、神戸医療産業都市推進機構、国立感染症研究所 ウイルス第二部、東京大学大学院新領域創成科学研究科、京都大学大学院医学研究科、フランス トゥール大学、理化学研究所らと共同で、ウイルス学、構造生物学、計算科学、統計力学の多分野融合解析により、B型肝炎ウイルス(HBV)のユニークな受容体認識機構を解明しました...
キーワード:危機管理/統計力学/分子動力学シミュレーション/構造形成/ロイシン/トランスジェニック/力学モデル/シミュレーション/トンネル/動力学/分子動力学/組み換え/ドッキング/輸送体/遺伝子組み換え/病原性/ウイルス学/肝炎/細胞膜/肝がん/肝硬変/肝疾患/B型肝炎ウイルス(HBV)/アミノ酸/トリプトファン/マウス/肝細胞/肝細胞がん/抗ウイルス薬/抗原/構造生物学/受容体/胆汁酸/ウイルス/ワクチン/遺伝子/感染症/公衆衛生/脂質
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月30日
96
粒状物質の摩擦の二重の役割を解明
―摩擦が安定化と流動化をもたらす非平衡力学の新原理―
 東京大学先端科学技術研究センター田中 肇名誉教授らの研究グループは、粒状物質が準静的な繰り返しせん断変形を受けた際に示す力学的エイジングと流動化のメカニズムを、大規模数値シミュレーションにより解明しました。 砂や粉体、穀物、土壌などに代表される粒状物質は、日常生活から産業・自然現象に至るまで極めて広く存在してい...
キーワード:粉体工学/クラスタリング/準安定/準安定状態/非平衡/非平衡ダイナミクス/非平衡系/数値シミュレーション/過冷却/せん断/状態図/クリープ/コロイド/シミュレーション/ダイナミクス/ひずみ/金属材料/地盤工学/摩擦係数/ガラス状態/土壌/エイジング/ゆらぎ/日常生活/不均一性/力学的性質/老化
他の関係分野:情報学数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月30日
97
縄文人の人口、縄文時代のはじまりに急増
ー古人骨由来ミトコンドリアDNA配列から独自の人口史に迫るー
東京大学大学院理学系研究科の太田博樹教授と吉田光希大学院生、脇山由基大学院生らによる研究グループは、縄文人 のゲノム情報から、縄文人の集団史および人口動態を明らかにしました。本研究では、本研究グループが新たに全塩基配列...
キーワード:ネットワーク解析/情報学/人口動態/先史時代/人口増加/突然変異/日本列島/塩基配列/ミトコンドリアDNA/核ゲノム/旧石器時代/古人骨/古代DNA/縄文時代/縄文人骨/シミュレーション/ユーラシア/遺伝的多様性/集団遺伝学/ゲノム情報/mtDNA/ゲノム解析/ミトコンドリア/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月30日
98
ゴミ箱行きのタンパク質に付箋を付ける
―タンパク質分解のための「間接的ユビキチン化」―
◆ 特定のタンパク質を選んで分解するための方法として「間接的ユビキチン化」を考案し、そのための分子を創出しました。◆ ユビキチン化酵素を使わずに特定のタンパク質を間接的にユビキチン化して、ノックダウンへ導きます。◆ 有害なタンパク質を除去することができるので、タンパク質分解を必要とする疾患における新たな薬剤になります。 いらないタンパク質をゴミ箱に捨てる方法&nb...
キーワード:プログラミング/品質管理/機能性分子/遺伝子発現調節/脱ユビキチン化酵素/ACT/機能性/キメラ/キチン/炎症性疾患/炎症性腸疾患/関節/多発性硬化症/NF-κB/アミノ酸/オートファジー/タンパク質分解/プロテアソーム/ユビキチン/ユビキチン化/ラット/リウマチ/リプログラミング/関節リウマチ/自己免疫/自己免疫疾患/神経変性/神経変性疾患/創薬/発現調節/遺伝子/遺伝子発現/薬剤耐性
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月30日
99
転写中にヌクレオソームに化学修飾を導入する機構を解明
――RNA ポリメラーゼ II はヌクレオソームを通過中に修飾する――
発表のポイント◆遺伝子を読み取る酵素「RNA ポリメラーゼ II」が、転写の障壁となる「ヌクレオソーム」を解体した後、正常な遺伝子発現の維持に不可欠なヌクレオソームのメチル化修飾(H3K36me3)が再構築する過程において導入されることを発見しました。◆クライオ電子顕微鏡解析により、ヌクレオソームのメチル化酵素「Set2」が RNA ポリメラーゼ II に直接結合し、再構築されたヌクレオソームへ修飾を導入する様子の可視化に成功しました。これにより、転写過程における Set2 の作動機構が明らかになりました。◆本研究は、DNA 配列の変化を伴わな...
キーワード:画像処理/閉じ込め/構造形成/電子線/ヒストン/極低温/電子顕微鏡/転写伸長/ヌクレオソーム/構造変換/クロマチン構造/クライオ電子顕微鏡/ヒストンシャペロン/シャペロン/クロマチン/ヒストンメチル化/ヒストンメチル化酵素/分子機構/RNA/アセチル化/アミノ酸/イミン/ヒストン修飾/メチル化/遺伝子発現制御/構造生物学/構造変化/細胞核/細胞生物学/創薬/転写制御/発現制御/立体構造/立体構造解析/がん患者/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月29日
100
量子版「カオスの縁」で計算能力が最大化
―脳や生態系に共通する普遍現象を量子多体系で発見―
◆ 量子多体系のダイナミクスを計算に活用する機械学習手法「量子リザバーコンピューティング」について、量子カオスを示す代表的な模型を用いて性能を系統的に解析しました。◆ 秩序とカオスの境界に位置する量子版「カオスの縁」において、量子リザバーコンピューティングの計算能力が最大となることを明らかにしました。◆ 脳活動や生態系モデルなどの複雑系で注目されてきたカオスの縁が、量子の世界でも重要な役割を果たすことを示し、古典系と量子系を貫く新たな普遍的視座を提供する成果です。 ...
キーワード:量子アルゴリズム/コンピューティング/ベンチマーク/リアルタイム処理/アルゴリズム/スーパーコンピュータ/タスク/ニューラルネットワーク/機械学習/高性能計算/最適化/脳活動/固有値/ランダム行列/ランダム行列理論/相転移現象/非線形/普遍性/複雑系/物性物理/量子カオス/量子ダイナミクス/量子情報/量子多体系/カオス/相転移/スペクトル/超伝導/環境適応/量子コンピューティング/ダイナミクス/ニューラルネット/生態系モデル/量子力学/生態系/リザバーコンピューティング
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月28日
101
発見から130年、生きたソテツ精子の遺伝子発現を解明
ー花粉管内で形成され泳ぐ精子が示す、陸上植物の受精機構進化の中間的段階ー
東京大学大学院理学系研究科の外山侑穂大学院生、東山哲也教授、奥田哲弘助教、中部大学の鈴木孝征教授らによる研究グループは、運動性の精子を用いた受精を行う裸子植物ソテツにおいて、受精関連細胞の遺伝子発現動態とその進化的特徴を明らかにしました。本研...
キーワード:南西諸島/卵細胞/形態学/生殖/鞭毛運動/花粉管/花粉/精細胞/遺伝子発現解析/受精/発現解析/精子/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:環境学生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月26日
102
高校生はコロナ禍で抑うつになりにくくなっていた?
~心の変化を“地形図”で可視化、集団傾向を数理的に解析~
  東京在住の高校生から取得した抑うつ注1)に関するアンケートに対して、エネルギー地形解析注2)を適用して「抑うつのエネルギー地形図」として解析した結果、先行研究と同様に集団全体の傾向としてコロナ禍で抑うつになりにくくなっていたことを示した。  層別化解析注3)により、抑うつスコアが低く安定なグループと高く不安定なグループを特定し、両グループでコロナ禍による抑うつへの影響が異なることを示した。  脳発達データ(経時的な頭部MRI検査注4))の比較から、脳...
キーワード:無作為抽出/AI/インテリジェンス/機械学習/時系列データ/情報学/人工知能(AI)/認知科学/オンライン授業/環境変化/産学連携/数理科学/揺らぎ/内部構造/行動特性/コロナ禍/生活様式/ケーススタディ/アンケート調査/シミュレーション/動特性/インフォマティクス/脳発達/生態学/精神医学/脳神経科学/パンデミック/感染症対策/眼球運動/骨折/思春期/MRI/神経科学/うつ/うつ病/コホート/感染症/新型コロナウイルス感染症/精神疾患/放射線/抑うつ
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月23日
103
現行の生態毒性試験は野生生物の個体群への影響をどこまで捉えられるか
――生活史解析で見えてきた可能性――
 東京大学大学院農学生命研究科の都築洋一助教と、国立環境研究所環境リスク・健康領域の横溝裕行主幹研究員は、化学物質が生態系に与える影響を評価するために用いられている「生態毒性試験」の有効性を検証し、その課題を明らかにしました。 私たちの生活では多くの化学物質が使用されています。化学物質が自然界に与える影響を適切に評価し規制するため、国際的に標準化された「生態毒性試験」が広く利用されています。生態毒性試験は、試験生物に化学物質をばく露して、生存率や繁殖率等の変化を調べるリスク評価手法であり、対象とする生物種(藻類、ミジンコ、メダカ等)や評価項目(生存率、産子数等)が異なる多様なプロト...
キーワード:プロトコル/化学物質/環境リスク/個体群/脊椎動物/評価手法/リスク評価/生態系/無脊椎動物/個体群動態/OECD/寿命/脊椎/標準化/老化
他の関係分野:情報学環境学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月23日
104
細菌の「遺伝子運び屋」、プラスミドが持つ「生存戦略」を発見
ー薬剤耐性拡散のパターンが明らかにー
カリフォルニア大学バークレー校比較生化学専攻の小野隆一大学院生と東京大学大学院理学系研究科の今野直輝客員共同研究員、古澤力教授らによる研究チームは、微生物が持つ薬剤耐性遺伝子を媒介することで知られる接合伝達性プラスミド(注1 ,...
キーワード:普遍性/ゲノムDNA/生存戦略/CRISPR-Cas/古細菌/接合伝達/プラスミド/生態学/微生物/転写抑制/免疫系/CRISPR/腸内環境/イミン/ストレス応答/ファージ/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/細菌/腸内細菌/薬剤耐性
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月23日
105
量子ランダムネスの生成速度の普遍性を証明
―頑強で効率的な量子情報処理の実現に向けて―
◆ 量子回路における大規模な量子ランダムネスの生成速度が、その構成要素である小規模な量子ランダムゲートの選び方に本質的に依存しないことを理論的に示した。◆ 多くの先行研究で仮定されてきた理想的な局所ランダムネスがなくても、効率的に大規模な量子ランダムネスを生成できることを明らかにした。◆ 本成果は、ランダムネスを活用した量子情報処理のより頑強かつ効率的な実現や、熱平衡化などの物理現象の理解に貢献することが期待される。 ...
キーワード:ハードウェア/不完全性/エンタングルメント/ランダムネス/情報熱力学/対称性/統計物理/非平衡/非平衡ダイナミクス/普遍性/量子カオス/量子コンピュータ/量子情報/量子情報処理/量子多体系/カオス/素粒子/素粒子物理/熱力学/ダイナミクス/エネルギー変換
他の関係分野:情報学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月22日
106
次世代半導体MoS₂の革新的ウエハースケール成膜技術を開発
―結晶成長の自己整合および自己停止メカニズムにより高移動度を達成―
物質・材料研究機構(NIMS)の佐久間 芳樹NIMS特別研究員と東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻の長汐 晃輔 教授らの研究グループは、名古屋大学、筑波大学、東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ(株)との共同研究により、有機金属化学気相成長法(MOCVD、注1)を用いた単層膜厚の二硫化モリブデン(MoS2)の成長に関して、サファイア基板上でのMoS2結晶粒の自己整合的な合体と成長膜厚の自己停止という2つの重要な成膜メカニズムを発見しました。これらのメカニズムを利用することで、単層MoS2単結晶膜をウエハース...
キーワード:モノのインターネット(IoT)/情報通信/金属元素/光エネルギー/時間分解/準安定/対称性/テクトニクス/差分法/高移動度/モリブデン/電子移動/有機金属化学/二次元材料/カルコゲナイド/ラマン/原子層/有機金属/光機能/CVD法/遷移金属/前駆体/DFT/MOSFET/エピタキシャル成長/トランジスタ/パワーデバイス/ファンデルワールス力/フォノン/光通信/遷移金属ダイカルコゲナイド/大規模集積回路/電子デバイス/特性ばらつき/二硫化モリブデン/半導体デバイス/半導体材料/微細化/機械的特性/温度依存性/発光ダイオード(LED)/半導体産業/STEM/エピタキシャル/ドメイン構造/界面エネルギー/光機能材料/単結晶/電子回折/電子状態/核生成/光学特性/CVD/シリコン/センサー/ナノメートル/ひずみ/レーザー/移動度/結晶化/結晶成長/結晶粒界/酸化物/集積回路/第一原理/第一原理計算/低消費電力/電子顕微鏡/透過電子顕微鏡/半導体/密度汎関数理論/量子力学/機能材料/マッピング/結晶構造
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月21日
107
EarthCARE衛星で雲内部の鉛直運動を検証する時代を拓く
―衛星観測データと高解像度全球雲解像モデルの相補的活用が示す展望―
東京大学大気海洋研究所、宇宙航空研究開発機構、九州大学応用力学研究所の合同研究グループは、2024年5月に打ち上げられた EarthCARE衛星に搭載された 雲プロファイリングレーダーCPRと、高解像度全球雲解像モデルNICAMを用いた比較研究を行いました。当研究は、これまで容易ではなかった雲の中の鉛直方向の運動評価を衛星観測とモデル「NICAM」の組み合わせによって明らかにし、将来の気候予測や、豪雨などの極端現象の予測高度化に貢献するもので...
キーワード:スーパーコンピュータ/情報通信/不確実性/海洋/雲物理/気候モデル/水蒸気/地球観測/データ解析/衛星/衛星観測/数値シミュレーション/シミュレーション/シミュレータ/マイクロ/マイクロ波/航空機/周波数/人工衛星/数値モデル/大気現象/比較研究/衛星データ/プロファイリング
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月19日
108
物質中の「磁石」をジグザグに整列させて電気の流れをコントロール
ー新しい電流制御で超小型・省エネ・高機能デバイスへの道を拓く―
電気回路で使う「ダイオード」は電気を一方向にだけ流す電子部品で、性質の異なる半導体を接合して作ります。今回研究グループは、ミクロな磁石(電子のスピン)がジグザグ形に並んだ特別な構造を持つ金属の中で、電気の流れやすい方向に偏りが生じる「電気の一方通行的な性質」(非相反伝導)が自然に現れることを見いだしました。この金属は原子がジグザグに並ぶ構造を持ち、電子のスピンもジグザグに並んでいます。温度を下げると、スピンの向きが互いに反対向きになる性質(反強磁性)を示します。このスピンの配置が内部にミクロな磁場(内...
キーワード:強磁場/反強磁性/反強磁性体/磁場/超伝導/強相関/磁性体/強磁性/超伝導材料/省エネ/電荷輸送/強磁性体/アクチノイド/アルミニウム/イオンビーム/スピン/スピントロニクス/金属材料/原子力/省エネルギー/電子顕微鏡/半導体/微細加工/微細加工技術/機能材料/機能性/ルテニウム
他の関係分野:数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月16日
109
高分子溶液が分かれると、イオンも分かれる新原理を発見
──反発するはずの生体分子が「同じ相に集まる」仕組みを解明──
 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の柳澤実穂 准教授(附属先進科学研究機構/生物普遍性連携研究機構/大学院理学系研究科 准教授)、作田浩輝 特任助教(生物普遍性連携研究機構 特任助教)、ならびに教養学部の赤嶺柚希学部学生からなる研究グループは、高分子混合溶液が分離すると、共存するイオンも相に偏って分配・濃縮されるという新しい物理化学原理を明らかにしました。 2種類の高分子を混合した水溶液は、濃度や温度などの条件に応じて液‐液相分離を起こし、たとえばポリエチレングリコール(PEG)に富む溶液中に、デキストラン(Dex)に富む液滴が形成されます。本研究で...
キーワード:水溶液/普遍性/エントロピー/相分離/高分子/高分子ゲル/反応場/物理化学/分子集合体/機能分化/ポリエチレン/選択性/材料設計/機能性材料/光プローブ/高分子材料/ポリエチレングリコール(PEG)/エチレン/機能性/RNA/カチオン/プローブ/蛍光プローブ/生体分子/分子集合
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月15日
110
酸素分子の「スピン」が引き起こす分子配列の歪みを可視化
――原子位置から磁性を分析する道が開ける――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の杉本宜昭教授らの研究グループは、北海道大学大学院工学研究院附属エネルギー・マテリアル融合領域研究センターの國貞雄治准教授の研究グループと共同で、非接触原子間力顕微鏡(AFM、注1)を用いることで、固体表面に吸着した酸素分子の単分子層において、分子が持つ「スピン」の相互作用によって分子配列(格子)が歪む様子を実空間で観察することに成功しました。これまで、酸素分子のような絶縁性かつ結合の弱い「物理吸着系」において、磁気構造と相関した微小な格子歪みを直接観察することは極めて困難とされてきました。本研究では、高解像度でのAFM観察と、密度汎関数理...
キーワード:コンピューティング/スーパーコンピュータ/計算量/スピン系/三角格子/磁気構造/低次元/反強磁性/量子情報/量子情報処理/相転移/モンテカルロシミュレーション/数値計算/原子操作/磁性体/走査型トンネル顕微鏡/固体酸/固体表面/酸素分子/DFT/強磁性/金属触媒/絶縁体/分子配列/量子コンピューティング/局所構造/電子状態/AFM/シミュレーション/スピン/トンネル/ナノスケール/極低温/原子間力顕微鏡/水素原子/第一原理/第一原理計算/炭素材料/電荷移動/導電性/非接触/密度汎関数理論/量子力学/結晶構造/非侵襲
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月15日
111
あらゆるマウス遺伝子を"ヒト遺伝子全長"に置き換える
――汎用的遺伝子全長ヒト化技術「TECHNO」の開発――
ヒト全遺伝子の93%を原理上カバー可能な遺伝子全長ヒト化マウス作製法を開発した。ヒト化遺伝子に疾患原因変異を導入し、マウス体内でヒト指定難病を再現した。ヒト疾患を正確に再現できうる次世代動物モデルとして先端医療への貢献が期待される。...
キーワード:らせん構造/終止コドン/初期胚/翻訳開始/コドン/塩基配列/モーター/遺伝子クラスター/遺伝子改変/小脳/生体内/CRISPR-Cas/イントロン/キメラ/ゲノム編集技術/シークエンス/BAC/ノックイン/プロモーター/免疫不全/c-Kit/CRISPR/ROS/ヒトゲノム/ベクター/遺伝子改変動物/受精/受精卵/精巣/染色体/動物モデル/病理/免疫染色/胚盤胞/mRNA/ゲノム解析/心臓/大腸/ゲノム編集/胚性幹細胞/CRISPR-Cas9/ES細胞/RNA/アミノ酸/キメラマウス/クローニング/タンパク質発現/マウス/モデル動物/遺伝子改変マウス/医薬品開発/活性酸素/活性酸素種/幹細胞/好中球/抗生物質/多能性幹細胞/大腸菌/転写制御/発現制御/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/感染症/抗体/細菌/疾患モデル/真菌/動物実験/難病/薬剤耐性
他の関係分野:化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月14日
112
電気化学的にスイッチングする新たな触媒分子を開発
 本研究では、ハロゲン原子とルイス塩基の間のハロゲン結合性相互作用を電気化学的に活性化し、プロトンと電子の協奏的な移動を可能にする新たな分子触媒を開発しました。これにより、電気化学的かつ触媒的にN-保護アミノビフェニルの分子内C-N結合形成反応を達成し、触媒の性能を定量的に評価することにも成功しました。本触媒の相互作用は電気化学酸化により活性化され、触媒分子は基質や塩基との複合体を形成します。実験と理論計算により、この複合体がプロトンと電子の協奏的な移動を可能にすることで本反応の速度と化学選択性が大幅に向上したことを明らかにしました。本研究は、未だ統一的な設計指針が確立されてい...
キーワード:ハロゲン/速度論/芳香環/アントラセン/電子移動/反応機構/保護基/分子触媒/電気化学反応/選択性/持続可能/省エネ/反応速度/電子状態/機能性材料/省エネルギー/体系化/電気化学/機能性/プロトン/化学選択性/電気化学測定/分子設計/分子変換
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月14日
113
「もったいない精神」で宇宙の天気を読む
ー複数探査機の多点比較から宇宙線変動と太陽プラズマの関係を解明ー
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻の木下岳大学院生を筆頭とする、名古屋大学宇宙地球環境研究所の三好由純教授、原田裕己准教授、計測・実験素粒子物理学研究所(LIP:Laboratory of Instrumentation and Experimental Particle Physics)のマルコ ピント研究員、 東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻の吉岡和夫准教授などからなる国際研究グ...
キーワード:銀河宇宙線/高エネルギー/素粒子/宇宙線/衛星/観測装置/銀河/磁場/質量放出/新星/素粒子物理/太陽/太陽系/太陽風/超新星/超新星爆発/惑星/惑星科学/地球環境/シミュレーション/宇宙インフラ/人工衛星/TEMPO/構造変化/放射線
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月14日
114
オス特有の行動には、脳で作られる女性ホルモンが必要
――オスの脳でも大量の女性ホルモンが作られる意義が明らかに――
 女性ホルモン(エストロゲン)は一般にメスに重要なホルモンとされ、主に卵巣で作られます。ところが、オスの脳でも大量の女性ホルモンが作られていることが古くから知られており、不思議な現象として関心を集めてきました。今回、東京大学大学院農学生命科学研究科の大久保範聡教授らの研究グループは、脳で女性ホルモンを作れなくなったオスのメダカが、メスにあまり求愛しなくなったり、他のオスに攻撃しなくなることを見出しました。このことは、オスの脳で作られる女性ホルモンがオス特有の行動に必要であることを示しています。脊椎動物の場合、オス特有の行動は、精巣から分泌された男性ホルモンが脳に作用することで引き起こされます...
キーワード:ホルモン受容体/脊椎動物/バソトシン/哺乳類/変異体/視床/視床下部/精巣/卵巣/ホルモン/性ホルモン/脊椎/エストロゲン/セロトニン/マウス/ラット/受容体/神経科学/オキシトシン/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異/放射線
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月14日
115
ニホンジカの生息域と人との接触時リスク評価
東京大学 生産技術研究所のパンディト サンタ 特任研究員、沖 一雄 特任教授(兼:京都先端科学大学工学部・教授)、南アフリカ共和国・西ケープ大学のドゥベ ティモシー 教授、株式会社協和コンサルタンツの諸藤 聡子氏、英国・プリマス海洋研究所のサレム イブラヒム サレム氏(兼:京都先端科学大学工学部・特任准教授)からなる学際的研究チームは、三重県多気町波多瀬地区においてニホンジカ(Cervus nippon)に関する研究を実施した。本研究では、先進的な地理空間技術と専門家の知見を組み合わせ、ニホンジカの生息適性と人間との接触時リスクを評価した。基準選定、意思決定階層の構築、専門家評価...
キーワード:音声分析/トラスト/フレームワーク/位置情報/人工知能(AI)/リスク分析/評価基準/DEM/空間解析/持続性/南アフリカ/空間分布/分析技術/海洋/ホットスポット/衛星/近赤外/クロロフィル/個体群/生産技術/反射率/持続可能/Web-地理情報システム(GIS)/空間情報/交通事故/水文学/地理情報/透明性/センサー/リスク評価/階層構造/持続可能性/人工衛星/食品産業/農地/生態系/ニホンジカ/土壌/土壌水分/土地利用/生態学/層構造/環境要因/ニッチ/ストレス
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月13日
116
接触スポーツなどによる反復的な軽度頭部外傷は、認知症で見られる凝集体タンパク質の広がりを加速させる
ヒトの頭部外傷を再現するマウスモデルによる慢性外傷性脳症の研究
東京大学大学院薬学系研究科の木村妙子助教(研究当時:東京都医学総合研究所 認知症プロジェクト所属)、富田泰輔教授、東京都医学総合研究所の長谷川成人副所長・臨床医科学研究分野長、東京都立大学の久永眞市名誉教授らの研究グループは、ヒトの頭部外傷を再現する CHIMERA 装置を用いて、軽度の頭部外傷の反復(repetitive mild traumatic brain injury; rmTBI)がタウ病理に及ぼす影響を詳細に解析しました。その結果、タウ病理を有するタウ遺伝子導入マウスでは、rmTBI によりタウ病理の指標であるリン酸化タウが増加し、脳内での病理の拡大・伝播が促進されることが明らか...
キーワード:大脳/リン酸/マウスモデル/病理/スポーツ/外傷/アルツハイマー病/マウス/遺伝子導入/凝集体/神経変性/神経変性疾患/大脳皮質/遺伝子/高齢者/認知症
他の関係分野:総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月13日
117
ヤスデの体節の増やし方を3次元的に解明
ー新規体節の形成に伴う上皮の陥入と筋肉の繋ぎ替えを可視化ー
東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の三浦徹教授、小口晃平准教授、千代田創真大学院生、神戸大学大学院理学研究科生物学専攻の青沼仁志教授による研究グループは、都市公園などで容易に採集されるマクラギヤスデを用いて、脱皮...
キーワード:行動観察/内部構造/形態学/胚発生/マイクロCT/個体発生/蛍光観察/マイクロ/レーザー/分解能/共焦点レーザー顕微鏡/カイコ/形態変化/甲殻類/昆虫類/節足動物/筋肉/発生学/アクチン/ショウジョウバエ/形態形成/蛍光標識/細胞核/上皮細胞/生体分子
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月13日
118
がん抑制マイクロRNA生合成を制御する分子機構を解明
―新たな創薬技術基盤の提示に貢献―
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻の韓 嘯傑(Han Xiaojie)大学院生と富田耕造教授らは、がん抑制機能を持つlet-7 マイクロRNA(miRNA、注1)の発現を抑制する分子機構を解明しました。let-7は、細胞の過剰な増殖を抑える役割を持つ、代表的ながん抑制miRNAのひとつです。がん細胞では、let-7の前駆体(pre-let-7)は、発現が亢進しているRNA結合タンパク質Lin28に特異的に認識され、Lin28がpre-let-7に結合すると、オリゴウリジル化酵素TUT4がLin28:pre-let-7複合体に引き寄せられ、TUT4:Lin28:p...
キーワード:先端技術/前駆体/3次元構造/マイクロ/極低温/電子顕微鏡/分解能/触媒ドメイン/翻訳抑制/生合成/クライオ電子顕微鏡/マイクロRNA(miRNA)/高分解能/mRNA/分子機構/がん化/RNA/RNA結合タンパク質/RNA分解/イミン/がん細胞/ラット/幹細胞/創薬/miRNA/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月9日
119
生命が環境変化に適応し恒常性を維持する仕組みを解明
―― シグナル分子の動きがストレス応答と細胞運命を決定付ける ――
東京大学医科学研究所分子シグナル制御分野の武川睦寛教授、森泉寿士助教(研究当時)らの研究グループは、環境ストレス刺激によって誘発される細胞死や炎症を司るタンパク質リン酸化酵素JNKが、ストレス刺激の強度に比例して線形的に活性化するのではなく、刺激強度が一定の閾値を超えた場合にのみ急峻に活性化する「スイッチ様応答」を示すことを見出し、その分子機構を解明しました。さらに、このユニークなJNK活性化パターンが、微弱なストレスに対する不要な組織損傷や炎症を抑止しており、生体が外部環境の変化に適応して恒常性を維持する上で必須であることを明らかにしました。人体を構成す...
キーワード:環境変化/生細胞/浸透圧/環境適応/光スイッチ/分子振動/紫外線/シミュレーション/フィードバック/フィードバック制御/レーザー/機能制御/一細胞/細胞応答/酸化酵素/リン酸/環境ストレス/酵素活性/細胞運命/核移行/新規治療法/タンパク質リン酸化/炎症性疾患/蛍光タンパク質/細胞間相互作用/分子機構/JNK/病態解明/MAPK/アポトーシス/キナーゼ/シグナル分子/ストレス応答/リン酸化酵素/炎症性サイトカイン/活性酸素/細胞死/細胞内局在/細胞内情報伝達/酸化反応/神経変性/神経変性疾患/創薬/分子イメージング/慢性炎症/サイトカイン/ストレス/ワクチン/放射線
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月9日
120
食品スクリーニング装置が放射性セシウムを誤検出する原因を解明
── 天然の放射性物質を放射性セシウムと誤認するわけ ──
 東京大学大学院総合文化研究科の小豆川勝見助教らによる研究グループは,食品用スクリーニング装置を用いて陶器(湯のみ,酒器など)のガンマ線を測定した場合に,実際には存在しない放射性セシウムが検出されたように表示される現象について,その原因を明らかにしました. 福島県内外で製造された16点の陶器について食品スクリーニング装置を用いてガンマ線を測定したところ,内15点から「放射性セシウムが検出された」と表示されました.しかし,高精度な分析装置(ゲルマニウム半導体検出器,注2)を用いて詳細に解析した結果,いずれの陶器からも放射性セシウムは検出されず,検出された放射性物質はすべて自然...
キーワード:原子力発電所/CsI/ビスマス/精密測定/スペクトル/検出器/半導体検出器/ゲルマニウム/セシウム/原子力/原子力発電/半導体/不確かさ/分解能/放射性核種/放射能/福島第一原発事故/放射性セシウム/原発事故/スクリーニング/放射線
他の関係分野:複合領域数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月9日
121
小胞体とミトコンドリアがピタッと貼り付く仕組みを発見
―液状化したタンパク質集合体による新たな細胞内構造形成機構―
東京大学大学院工学系研究科の平林 祐介 准教授、長尾 崇弘 大学院生らによる研究グループは、哺乳類細胞において、細胞の重要な臓器である小胞体とミトコンドリアが面同士でピタッと貼り付くように接触する仕組みを明らかにしました。本研究では、細胞のゲノム編集の顕微鏡観察への応用に加え、精製タンパク質を用いた化学的実験や電子顕微鏡による超微細構造解析を組み合わせ、小胞体膜タンパク質PDZD8が液-液相分離(注4)によって柔らかい糊のような性質を持つ液滴を形成し、ウェッティング(注5)を介してミトコンドリア-小胞体接触場(注6)を広げるモデルを世界で初めて提唱しました。従来、ミト...
キーワード:ソフトマター/超微細構造/相分離/協同性/構造形成/細胞内小器官/オルガネラ/ソフトマテリアル/単一分子/液状化/形態制御/微細構造解析/ナノメートル/構造制御/電子顕微鏡/微細構造/表面張力/膜構造/神経発達/生体内/大脳/脂質膜/哺乳類/変異体/ゲノム編集技術/ノックイン/ニューロン/ゲノム編集/病態解明/アミノ酸/カルシウム/ミトコンドリア/細胞死/細胞内局在/脂肪酸/自閉症/小胞体/神経回路/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/大脳皮質/脳機能/膜タンパク質/立体構造/ゲノム/コミュニケーション/遺伝子/脂質/発達障害
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月9日
122
メスになるためには共生者が必要
―宿主のメス決定遺伝子が喪失し、共生細菌が肩代わりしている分子的証拠を発見―
 共生細菌であるボルバキアは、宿主の性決定や生殖のシステムを操作することで次世代への感染拡大を図っています。チョウやガの仲間(チョウ目昆虫)では、ボルバキアの共生によってオスのみが致死する「オス殺し」現象が知られています。東京大学大学院農学生命科学研究科の勝間進教授らのグループは、これまでにチョウ目昆虫の一種であるアワノメイガにおいてオス殺しを誘導するボルバキアタンパク質Oscar(オス狩る)を同定し、オス殺しの仕組みを明らかにしてきました。本研究では、アワノメイガの性決定最上位因子OfFemを同定し、オス殺しを行うボルバキアが感染しているアワノメイガにおいては...
キーワード:卵細胞/piRNA/生殖/性染色体/前駆体/インフォマティクス/アワノメイガ/カイコ/トウモロコシ/共生細菌/共生微生物/性決定/微生物/染色体/mRNA/分子機構/ショウジョウバエ/スクリーニング/タンパク質分解/抗生物質/細胞核/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/細菌
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月8日
123
CRISPR-Cas3による新たなin vivoゲノム編集技術を開発
―モデルマウスの肝臓でトランスサイレチン遺伝子の特異的欠失に成功―
CRISPR-Cas3を搭載したmRNA-LNPを用いて、in vivo(マウス肝臓)でゲノム編集することにより、血中トランスサイレチン(TTR)量を約80%低下させることに成功しました。従来のCRISPR-Cas9と異なり、CRISPR-Cas3はTTR遺伝子を主に一方向に広範囲に欠失させ、隣接遺伝子への影響は最小限で、オフターゲット変...
キーワード:プロファイル/最適化/放射光/ゲノムDNA/遺伝性疾患/コドン/ナノ粒子/安全性評価/生体内/CRISPR-Cas/ゲノム機能/実験動物/遺伝子破壊/ゲノム編集技術/獲得免疫/膠原病/CRISPR/DNA修復/オミクス/マウスモデル/細胞株/浸潤/末梢神経/臨床応用/mRNA/ゲノム解析/心臓/ゲノム編集/モデルマウス/CRISPR-Cas9/RNA/RNA干渉/アミロイド/ファージ/プロテオミクス/マウス/マクロファージ/ラット/リウマチ/遺伝子治療/核酸医薬/肝細胞/分子設計/臨床試験/ゲノム/ワクチン/遺伝子/細菌/脂質/新型コロナウイルス感染症/生体材料/動物実験
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月8日
124
血液で認知機能を測る
――ドレブリン測定によるアルツハイマー病MCIの早期診断――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の關野祐子(せきのゆうこ)特任教授と東大発ベンチャー・アルメッド株式会社、老年病研究所附属病院・認知症研究センターの東海林幹夫(しょうじみきお)センター長らの研究グループは共同で、ドレブリン(drebrin)が体液で測定可能な認知機能バイオマーカーとして有用であることを世界で初めて明らかにしました。研究チームは新たに作成した抗体を利用したサンドイッチELISA技術を用いて、髄液および血液中のドレブリン量を高精度に定量することに成功しました。ドレブリンは、アルツハイマー病によるMCI(ADMCI)(注4)や正常圧水頭症(iNPH)(注5...
キーワード:医療機器/神経系/診断薬/モニタリング/新エネルギー/アクチン結合タンパク質/シナプス/スパイン/ドレブリン/樹状突起スパイン/脳発達/アミロイドβ/診断法/リン酸/ELISA/早期診断/中枢神経/病理/可塑性/筋萎縮/神経可塑性/地域医療/中枢神経系/日常生活/認知障害/アクチン/アミロイド/アルツハイマー病/血液/樹状突起/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/迅速診断/創薬/脳機能/脳脊髄液/コホート/バイオマーカー/加齢/筋萎縮性側索硬化症 /軽度認知障害/抗体/高齢者/神経疾患/動物実験/認知機能/認知症/非侵襲/臨床研究
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月8日
125
インフルエンザウイルスの変異予測・ワクチン設計に道
――集団内の「潜在的変異プール」を単一分子ゲノム解析で可視化―― 
東京大学大学院工学系研究科の玉尾研二大学院生、東京大学大学院工学系研究科(兼)プラネタリーヘルス研究機構 野地博行教授、田端和仁准教授の研究グループは、インフルエンザウイルス集団の内部に潜む遺伝子多様性を、単一RNA分子レベルで高精度に計測できる新しいゲノム解析法を確立しました。本研究では、ウイルスRNAから合成したDNAにユニーク分子識別子(UMI)を用いて、シーケンス由来の誤りを劇的に低減しました。その結果、1塩基当たり10-5程度という極めて低い誤り率で、インフルエンザウイルス集団内の変異分布を測定することに成功しました。この手法を、1個のインフルエンザウイルス粒子か...
キーワード:情報理論/人工知能(AI)/分子識別/単一分子/変異体/ゲノム解析/RNA/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/ウイルス/ゲノム/ワクチン/遺伝子
他の関係分野:情報学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月8日
126
12種のクラジエリン類の網羅的全合成 多数の複雑天然物の全合成によって創薬研究の可能性を広げる
クラジエリン類は、インド太平洋地域に生息する八放サンゴが産生する天然物群です。本天然物群は、6/5/9員環が縮環した3環性炭素骨格を共有します。この共通骨格が酸素官能基や2重結合で様々に修飾されることで、多彩な化学構造を形成します。酸素官能基と2重結合の数が増えるほど、構造決定と全合成の難度が増大します。特に9員環上のC4位炭素原子が酸素官能基化された「C4位酸化型クラジエリン類」は、構造決定と全合成が挑戦的であり、これまでほとんど全合成されてきませんでした。 今回、東京大学大学院薬学系研究科の大賀恭平 大学院生、山田雄太郎 大学院生、長友優典 講師(研究当時)、藤野遥 特任助教、井...
キーワード:天然物合成/有機合成化学/構造決定/ラジカル/官能基/合成化学/創薬/創薬化学/有機合成
他の関係分野:化学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2026年1月5日
127
フラスコからパイプへ:化学合成の常識を覆す
農薬の革新的連続生産プロセスを開発
ー「不可能」とされた化学変換を実現、持続可能な農業とものづくりにー
東京大学総括プロジェクト機構 の小林修特任教授と、同大学大学院理学系研究科の石谷暖郎特任教授らの研究グループは、世界的に需要が高い殺菌剤「テトラコナゾール」の原料を、従来の「混ぜて作る(バッチ法)」ではなく「流して作る(フロー法)」で高効率に合成することに成功しまし...
キーワード:磁気共鳴/速度論/反応ダイナミクス/均一系触媒/触媒反応/反応場/グリーンケミストリー/前駆体/不均一系触媒/選択性/エネルギー効率/持続可能/反応速度/ダイナミクス/新エネルギー/廃棄物/反応速度論/微粒子/機能性/反応時間/化学選択性/核磁気共鳴
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月25日
128
“治療抵抗性”とされてきたBRCA野生型卵巣がんに 有効な治療標的を発見
―PLK1/WEE1阻害によりDNA修復の弱点を狙い撃ち―
東京大学医学部附属病院の織田克利教授、国田朱子特任講師、同大学院医学系研究科のQian Xi(シー チェン)大学院生(研究当時)らによる研究グループは、BRCA1/2野生型高異型度漿液性卵巣がん(以下BRCA野生型卵巣がん)に対して、PLK1またはWEE1阻害が有効であることを明らかにしました。本研究では細胞周期のG2/M期チェックポイントを担う酵素であるPLK1やWEE1を阻害すると、BRCA野生型卵巣がん(HRP:相同組換え修復正常)では主要な二本鎖DNA修復機構である相同組換え修復(HR)が抑制され、DNA損傷が蓄積して細胞死が誘導されることを明らかにしました。一方、BRCA変...
キーワード:抵抗性/DNA修復/治療抵抗性/治療標的/卵巣/卵巣がん/DNA損傷/マウス/抗腫瘍効果/細胞死/細胞周期/バイオマーカー
他の関係分野:医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月24日
129
温州ミカンのリアルな生産現場データを大規模解析
――農薬や肥料の使用量削減で環境保全効果――
 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センターホロビオント・レジリエンス研究チームの藤原風輝特別研究員、市橋泰範チームディレクター、福島大学農学群食農学類の二瓶直登教授、岡野夕香里准教授、髙田大輔准教授、東京大学大学院農学生命科学研究科の小林奈通子准教授、宮沢佳恵准教授、北海道大学大学院農学研究院の丸山隼人助教、信濃卓郎教授、大阪府立環境農林水産総合研究所の荒川竜太主任研究員らの共同研究グループは、日本各地の温州ミカン生産者のほ場から直接収集した「リアルワールドデータ[1]」を用いて、農薬や肥料の使い方の違いが、果樹園の土壌や微生物、果実の品質にどのような影響を与えてい...
キーワード:傾向スコア/先端技術/レジリエンス/環境汚染/重金属/気候変動/データ解析/持続可能/持続可能な開発/マイクロ/階層構造/環境負荷/環境問題/生産性/大規模解析/カルス/微生物機能/イオノーム/リン酸/病原菌/環境保全/生態系/ストレス耐性/土壌/土壌微生物/病原性/生物多様性/微生物/層構造/微生物叢/オミクス/オミクス解析/マルチオミクス/マルチオミクス解析/発展途上国/臨床試験/コホート/ストレス/マイクロバイオーム/リアルワールドデータ/細菌/細菌叢/真菌/電子カルテ/標準化
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月24日
130
北限域のニホンウナギ、生息の鍵は「夏の水温」
~北海道南部105河川の調査から見えたウナギの分布を決める流域特性~
北海道大学大学院環境科学院修士課程の村松寛太氏(研究当時、現 長野西高等学校教諭)と同大学北方生物圏フィールド科学センターの岸田 治教授は東京大学、海洋研究開発機構と共同で、北限域のニホンウナギ(Anguilla japonica)がどのような河川にいるのかを明らかにしました。北海道南部105河川で黄ウナギ(以下、「ウナギ」)の生息状況を調査し、52河川で計222個体を確認しました。調査の結果、ウナギが多く確認される川がある一方で、まったく確認されない川もあること、さらにこれらの生息状況が地域的なまとまりをもって現れることが分かりました。生息状況の違いを生み出す要因を解析したところ、...
キーワード:海洋/農地/土地利用/ウナギ/ニホンウナギ
他の関係分野:環境学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月24日
131
暑さでも空腹でも、サンゴは白化する
―水槽で見えた白化の二面性:暑さで壊れる光合成、空腹で働く生存戦略―
東京大学大気海洋研究所の髙木俊幸助教、青山華子大学院生(大学院新領域創成科学研究科)、神戸大学大学院農学研究科の嶋川銀河助教(兼 大阪大学太陽エネルギー化学研究センター招聘研究員)らの研究グループは、造礁サンゴであるウスエダミドリイシ(Acropora tenuis)を実験室で長期飼育し、2種類の白化(「高温による白化」と「栄養不足による白化」)と共生藻の光合成の関係を詳細に調べました。 サンゴは共生藻の光合成産物に加え、餌を食べて栄養を得ているため、給餌を止めると栄養不足になります。本研究では、沖縄で採集したサンゴを長期間馴致した後、給餌を停止し、常温(26℃)と高温(31℃)で1ヶ月間飼...
キーワード:海洋/造礁サンゴ/銀河/太陽/光合成/生存戦略/太陽エネルギー/ACT/有機物/生態系/高温ストレス/サンゴ礁/褐虫藻/ストレス/細菌/酸化ストレス
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月23日
132
東京大学 デジタルGXキャンパスを実現する オープンビルプラットフォーム(号館OS)の構築と起動
――デジタルツインを活用したGX推進を担う社会インフラ・アプリケーションの実証――記者発表
国立大学法人東京大学(総長:藤井 輝夫、以下「東京大学」)は、東京大学のデジタルGXキャンパスの推進および持続可能な社会インフラ実現に向け、東京大学・本郷キャンパスで展開するビル・カーボン・マネジメント(※1)の根幹となる、オープンな通信規格を採用したスマートビルのためのクラウド型データプラットフォームである号館OS(※2)を、マイクロソフトコーポレーション(以下「マイクロソフト」)の協力のもと研究開発し、工学部2号館において実装・起動させました。東京大学では2025年4月にグリーントランスフォーメーション(GX)戦略推進センターを設立し、マイクロソフトとのGXに関する包...
キーワード:アーキテクチャ/データ駆動/クラウド/モノのインターネット(IoT)/人工知能(AI)/産学連携/カーボンニュートラル/持続可能/省エネ/マネジメント/カーボン/デジタルツイン/マイクロ/二酸化炭素/CO2濃度/ラット/ICT
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月23日
133
花をつくる新メカニズム「フロリゲン・リレー」の発見
横浜市立大学木原生物学研究所 佐藤萌子さん(研究当時:生命ナノシステム科学研究科 博士後期課程[2022年3月博士(理学)])と、辻 寛之教授(名古屋大学生物機能開発利用研究センター 教授兼任)らの研究グループは、信州大学理学部 坂本勇貴助教、農研機構 生物機能利用研究部門 遠藤真咲上級研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科 松永幸大教授との共同研究で、フロリゲン*1が花をつくる新しいメカニズム「フロリゲン・リレー」を発見しました(図1)。本研究成果は植物が花をつくるしくみの理解を大きく深め、植物の改良を加速させます。本研究成果は、米国の科学誌「Scienc...
キーワード:普遍性/維管束/生殖/生存戦略/環境適応/3Dイメージング/マイクロ/一細胞/一細胞/フロリゲン/植物ホルモン/育種学/イネ/生物資源/蛍光タンパク質/ホルモン/発生学/RNA/イミン/サイトカイニン/幹細胞/細胞分裂/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月20日
134
大規模言語モデルで専門家のように材料空間を探索
――自律性と解釈性を備えた無機材料設計のためのAIエージェントを開発――
東京大学大学院工学系研究科の高原 泉 大学院生(博士後期課程)、同大学 生産技術研究所 溝口 照康 教授、モントリオール大学・Mila - Quebec AI InstituteのBang Liu 准教授らの研究グループは、大規模言語モデル(Large Language Model; LLM)の高い推論能力に着目し、目標特性を持つ無機結晶材料を、自然言語による説明を出力しながら自律的に探索・設計する生成AIフレームワーク「MatAgent」を開発しました。 新材料開発は、エネルギー産業や半導体産業など様々な産業分野における技術革新と持続可能な社会の実現を支える鍵であり、...
キーワード:確率モデル/生成モデル/AI/インタラクション/エージェント/タスク/フレームワーク/言語モデル/自然言語/人工知能(AI)/金属元素/カドミウム/持続可能社会/物質科学/ACT/材料科学/生産技術/新物質/持続可能/無機材料/テキストデータ/材料特性/自律性/熱力学/半導体産業/材料設計/アクチノイド/エンジン/フィードバック/環境問題/半導体/長期記憶/結晶構造/技術革新/知識ベース/妥当性/予測モデル/短期記憶
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月17日
135
電池材料の「協奏的なイオン輸送」を可視化する新理論を開発
―渋滞学がイオンの集団運動を読み解き、高速イオン伝導の物理を解明―
東京大学大学院工学系研究科の佐藤 龍平 助教、澁田 靖 教授、東京科学大学総合研究院化学生命科学研究所の安藤 康伸 准教授、東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR)のサウ カーティック 特任講師らの研究グループは、流体力学の流れ場の考え方を応用し、電池材料におけるイオンの集団輸送を可視化する新しい解析手法を開発しました。研究グループは固体電解質の分子動力学シミュレーションを実施し、シミュレーション中で実際に起こるイオンの協奏的な輸送を、イオンの変位ベクトル同士をつないで構築する「有向グラフ解析(注4)」により可視化することに成功しました。さらに、このグ...
キーワード:スーパーコンピュータ/再生可能エネルギー/多面体/集団運動/相関関数/統計力学/非平衡/分子動力学シミュレーション/因果関係/電気伝導度/輸送特性/物理化学/材料科学/イオン伝導体/リチウムイオン電池/イオン伝導/イオン輸送/固体電解質/電気伝導/電池/シミュレーション/ネットワーク構造/モデル化/リチウム/解析モデル/拡散係数/酸化物/自動車/電解質/電気化学/動力学/熱伝導/熱伝導率/分子動力学/流体工学/流体力/流体力学/結晶構造/スマートフォン
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月17日
136
環境負荷の低い塗料開発を目指して
―水性塗料の塗膜形成を分子レベルでシミュレーション―
東京大学大学院工学系研究科の佐藤 龍平 助教、澁田 靖 教授らと、日本ペイント株式会社の川上 晋也 研究員らによる研究グループは、水性塗料の主要構成成分である高分子が、水と有機溶剤の混合環境でどのように凝集し、溶媒蒸発に伴いどのように構造変化するのかを体系的に明らかにしました。本研究では、分子動力学シミュレーションにより、高分子の運動を計算機上で追跡し、水系・有機系およびその混合溶媒中での高分子の分散・凝集挙動を直接的に観察しました。有機溶剤の濃度や高分子–溶媒相互作用の強さを系統的に変化させることで、塗膜形成の初期段階における溶媒の役割を詳細に解析しました。得ら...
キーワード:スーパーコンピュータ/最適化/数理科学/分子動力学シミュレーション/閉じ込め/相分離/高分子/地球環境/環境負荷低減/コーティング/シミュレーション/環境負荷/高分子材料/動力学/分子動力学/機能材料/有機溶剤/構造変化
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月17日
137
センザンコウの鼻の「迷宮」構造を解読
――胎子標本から成体までの連続観察で、鼻甲介の相同を再定義し、進化シナリオを提示――
哺乳類の鼻腔には、呼吸時に空気を湿らせたり、においを感じさせたりする鼻甲介(びこうかい、注1)があります。その構造は複雑で、種間の鼻甲介の、どの部分が同じ起源であるかを明確にすることは難題でした。東京大学大学院新領域創成科学研究科の伊藤海客員共同研究員、久保麦野准教授らの研究チームは、センザンコウの胎子から成体までの鼻甲介を観察し、系統ごとの鼻腔構造の違いと進化の道筋を明らかにしました。アジアに分布する種では、呼吸に関わる上顎甲介(じょうがくこうかい、注2)が二重に巻く形で一部の種では小さな突起をもち、アフリカに分布する種では、さらに第三の枝が伸び、三つに分かれる構造であ...
キーワード:3Dモデル/トラスト/形態学/系統樹/形態進化/タングステン/シナリオ/マッピング/哺乳類/嗅上皮/毛細血管/感覚器/解剖学/歯学/ヨウ素
他の関係分野:情報学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月16日
138
タンパク質合成装置の適者生存
――翻訳の遅いリボソームが衝突依存的に分解される仕組みの発見――
東京大学医科学研究所RNA制御学分野の稲田利文教授、李思涵助教らの研究グループは、翻訳が円滑に進行せず、リボソーム間の衝突が起こることで、翻訳の速度が遅いリボソームの分解が引き起こされることを明らかにしました。翻訳開始時に単独で停滞した機能欠損リボソームが分解されることは知られていましたが、翻訳伸長段階で生じる複数リボソーム間の衝突とリボソーム安定性との関連は不明でした。本研究では、酵母リボソームのコドン解読活性中心(注4)を大腸菌型に改変したリボソームが、翻訳機能を保持しつつ野生型リボソームとの共存時に分解される現象を見出しました。変異リ...
キーワード:品質管理/化学物質/タンパク質合成/トランスファーRNA/リボソームタンパク質/翻訳開始/tRNA/コドン/リボソームRNA/遺伝情報/出芽酵母/センサー/リボソーム/rRNA/分子機械/変異体/キチン/プロファイリング/mRNA/大腸/RNA/アミノ酸/シスプラチン/トリプトファン/ユビキチン/ユビキチン化/異質性/細胞増殖/細胞分裂/大腸菌/ストレス/遺伝学/抗がん剤
他の関係分野:複合領域環境学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月13日
139
植物は葉から根へナトリウムを送り返し、根の“成熟領域”で捨てていた
――根端で排出される、という従来説を覆す、ナトリウム排出の実証――
 植物が塩ストレスに耐えるためには、体内に入ったNa⁺をどこで、どれだけ排出できるかが極めて重要です。Na⁺排出を担う主要輸送体である SALT OVERLY SENSITIVE 1(SOS1)は根端と根成熟領域の双方で働くとされてきましたが、どちらがどの程度寄与するのかは明確でなく、「Na⁺排出は根端で起こる」という見解が半ば定説となっていました。 東京大学大学院農学生命科学研究科の田野井慶太朗教授らのチームは、放射性トレーサー法と微小電極イオンフラックス測定法を組み合わせ、Na⁺排出の可視化と定量を世界で初めて同時に実施しました。その結果、根成熟領域こそが植物の主要なNa⁺排出...
キーワード:フラックス/同位体/微小電極/水環境/放射性同位体/変異体/輸送体/トレーサ/耐塩性/土壌/プロトン/アイソトープ/ナトリウム/細胞分裂/ストレス/放射線
他の関係分野:環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月13日
140
深海に隔離されたマイワシのDNA
東京大学大気海洋研究所の余泽庶特任研究員、伊藤進一教授らを中心とする研究チームは、マイワシが海水中に放出した環境DNAの観測を海面から深層にかけて実施し、マイワシの環境DNAが北西太平洋の深海に広く存在することを明らかにしました。マイワシの主分布水深は100m以浅ですが、生息していない水深1000mでも環境DNAが検出されました。そして、低水温環境かつ表層での植物プランクトン生産が盛んな海域で環境DNAの表層に対する深層での割合が増えることがわかりました。マイワシの環境DNAが植物プランクトンの死骸などで構...
キーワード:酸素濃度/生物地球化学/海洋/環境動態/溶存酸素/海面水温/地球化学/北西太平洋/クロロフィル/西太平洋/持続可能/モニタリング/海洋環境/持続可能性/有機物/海洋生物/生態系/プランクトン/海洋生態/海洋生態系/環境DNA/初期生活史/植物プランクトン/生物資源/低酸素/調査研究
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月13日
141
低酸素環境においてRNAの骨格がメチル化される!
―立体選択的なRNAの修飾がリボソームを活性化する―
東京大学大学院工学系研究科の石黒 健介 特任助教、鈴木 勉 教授らの研究グループは、大腸菌リボソームのペプチド転移反応活性中心(PTC)に、嫌気環境で特異的に導入される新たなRNAメチル化修飾を発見し、その生合成機構と嫌気環境への適応に果たす生理学的役割を明らかにしました。リボソームはタンパク質合成(翻訳)を担う巨大複合体で、リボソームRNA(rRNA)とタンパク質から構成されます。従来、リボソームは一定の組成と構造を持つと考えられてきましたが、近年、環境に応じてリボソームの構成要素の組成が変化し翻訳を最適化する「Specializedリボソーム」という概念が注目さ...
キーワード:プロファイル/最適化/環境変化/酸素濃度/原子核/高磁場/磁気共鳴/水素結合ネットワーク/水溶液/エストニア/バクテリア/質量分析法/磁場/反応機構/立体選択的/RNA修飾/タンパク質合成/tRNA/アーキア/リボソームRNA/遺伝情報/環境適応/核スピン/質量分析/電子線/双極子/スピン/電子顕微鏡/候補遺伝子/修飾塩基/無細胞翻訳系/リボソーム/生体内/疎水性相互作用/古細菌/発酵/rRNA/リン酸/生合成経路/立体化学/逆遺伝学/環境応答/生合成/クライオ電子顕微鏡/鉄硫黄クラスター/ビタミン/ncRNA/アミノアシルtRNA/翻訳制御/mRNA/大腸/RNA/アミノ酸/クロマトグラフィー/ヌクレオシド/メチル化/ラジカル/核磁気共鳴/合成生物学/生体分子/大腸菌/低酸素/ストレス/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/細菌/生理学
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月11日
142
結晶のひずみを抑えて超伝導を発現
-薄膜界面における整数比の格子整合を介した物性制御-
理化学研究所(理研)創発物性科学研究センタートポロジカルエレクトロニクス研究チームの佐藤雄貴特別研究員、川村稔チームディレクター、強相関量子伝導研究チームの十倉好紀チームディレクター(東京大学卓越教授/東京大学国際高等研究所東京カレッジ)、計算物質科学研究チームの有田亮太郎チームディレクター(東京大学大学院理学系研究科教授)、東京大学大学院工学系研究科の永濱壮真博士課程学生、塚﨑敦教授、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所の佐賀山基准教授らの共同研究グループは、結晶が本来持つ低温で示すひずみを、薄膜試料において効果的に抑制し超伝導を発現させる方法を実証しました。本研究成果は...
キーワード:コンピューティング/量子計算/カドミウム/セレン/スピン偏極/トポロジー/トポロジカル超伝導/幾何学/高エネルギー/超伝導体/非線形/物質科学/輸送現象/陽電子/陽電子ビーム/量子コンピュータ/量子伝導/量子輸送/量子輸送現象/X線回折/ホール効果/異方性/加速器/放射光/数値計算/超伝導/自己組織/キラル/スキルミオン/トポロジカル/強相関/物質設計/材料科学/生産技術/接合界面/超高真空/貴金属/新物質/エピタキシャル成長/絶縁体/物性制御/量子構造/反応速度/エピタキシー/エピタキシャル/単結晶/電気抵抗/電子状態/スピン/スピントロニクス/ナノメートル/ひずみ/移動度/結晶成長/結晶方位/積層構造/電子ビーム/電子顕微鏡/電磁誘導/透過電子顕微鏡/熱伝導/熱伝導率/半導体/分解能/量子力学/カルス/機能性/結晶構造/層構造/組織化/スキル/不均一性
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月11日
143
過去の超新星が放った宇宙線が地球誕生のカギだった
──「宇宙線浴」メカニズムで太陽系の放射性元素の起源に迫る──
 東京大学宇宙線研究所の澤田涼特任研究員(研究当時:大学院総合文化研究科 学振特別研究員)と、同大学大学院総合文化研究科の黒川宏之准教授、諏訪雄大准教授、瀧哲朗特任研究員、京都大学のLEE Shiu-Hang准教授(兼:東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構 客員科学研究員)、福井県立大学の谷川衝准教授らによる研究グループは、地球のような岩石惑星の誕生に不可欠な短寿命放射性核種(10Be、26Al、36Cl、41Ca、53Mn、60Fe)が、どのようにして...
キーワード:核融合/高エネルギー/高エネルギー宇宙線/普遍性/閉じ込め/同位体/微惑星/宇宙線/衝撃波/新星/太陽/太陽系/地球型惑星/超新星/超新星爆発/天文学/年代測定/惑星/隕石/アルミニウム/放射性核種/放射性同位体/寿命
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月11日
144
水の赤外光物性を定量的に計算可能な手法を開発
──地球大気や星間空間の水の構造解明に貢献──
 東京大学大学院総合文化研究科の持田偉行フィッチ大学院生、羽馬哲也准教授、埼玉大学大学院理工学研究科応用化学プログラムの高山哲侑大学院生、山口祥一教授らの研究グループは、量子古典混合法と呼ばれる理論計算手法を用いて、水の赤外光物性[赤外光を照射した際に見られる特徴的な性質、ここでは特に複素屈折率や吸収断面積など]を定量的に計算する方法を新たに開発しました。本計算手法を用いることで、界面の影響を考慮する難しさからこれまで困難であった水の微粒子や薄膜の赤外スペクトルを理論的に予測することが可能になり、その構造について分子レベルで明らかにすることができます。水や氷の微粒子は...
キーワード:地球科学/多項式/シュレーディンガー方程式/ラマン散乱/光物性/水素結合ネットワーク/量子化/量子論/スペクトル/星間塵/赤外スペクトル/太陽/太陽系/天文学/惑星/彗星/振動分光/量子化学/赤外分光/量子化学計算/ラマン/赤外分光法/融点/可視光/光吸収/赤外光/非晶質/分子振動/誘電体/誘電率/アモルファス/シミュレーション/ナノサイズ/ネットワーク構造/モデル化/レーザー/屈折率/周波数/電磁波/動力学/微粒子/分子動力学/結晶構造/ラマン分光/ラマン分光法/分子集合/分子動力学計算
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月10日
145
遺伝子ピラミッド戦略を利用した広範なウイルス抵抗性植物の開発
 東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木誠人博士課程学生と山次教授らによる研究グループは、植物ウイルスに対する潜性抵抗性遺伝子ファミリーに対して複数の変異を導入する遺伝子ピラミッド戦略を用いて、広範囲の植物ウイルスに対して同時に抵抗性を示す植物を作出しました。世界の作物は病害・虫害・雑草害により3分の1が失われますが、病害、特に植物ウイルスに対しては、RNA干渉など高度な技術があっても単一ウイルスにしか効果がなく、普及が進んでいません。実際の圃場では複数ウイルスの同時感染が多く重症化も起こるため、広範囲のウイルスに強い作物が求められています。本研究チームは、ウイルスが...
キーワード:塩基配列/環境負荷/除草剤/病害抵抗性/変異体/ゲノム編集技術/植物ウイルス/抵抗性/病原体/アイソフォーム/CRISPR/蛍光タンパク質/緑色蛍光タンパク質(GFP)/ゲノム編集/RNA/RNAi/RNA干渉/バイオテクノロジー/ウイルス/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/放射線
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月10日
146
“食べやすい”虫こぶの記憶が、“食べにくい”虫こぶを救う
―捕食者の学習による行動変化が創出する生態的ニッチ―
 弘前大学農学生命科学部、京都大学生態学研究センター、広島修道大学人間環境学部、東京大学大学院農学生命科学研究科の共同研究チームは、虫こぶ(植物にできるこぶ状の構造)の捕食者に対する防御機能が、捕食者であるヒメネズミ(以下、ネズミ)の学習行動に依存して発揮されることを明らかにしました。 研究チームは、ネズミが「食べやすい虫こぶ」を経験的に学習すると、「食べにくい複雑な構造の虫こぶ」を避けるようになることを発見しました(図1)。つまり、ネズミが食べやすい虫こぶに関する記憶を形成することで、複雑な構造をもつ虫こぶを避けるようになり、虫こぶの構造が捕食回避の仕組みとして機能するようになる...
キーワード:行動実験/学習効果/学習行動/内部構造/アブラムシ/種分化/生物群集/室内実験/哺乳類/生態系/生物間相互作用/比較研究/生態学/生物多様性/ニッチ/認知能力
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月6日
147
もっと強く、もっと軽く。ナノ結晶が拓く次世代高分子材料
―金属ものづくりの知見を高分子へと活かす新発想―
東京大学大学院工学系研究科の阿部 英司 教授、江草 大佑 講師、遠藤 守琉 大学院生、防衛大学校応用科学群の萩田 克美 講師、東京農工大学大学院工学研究院応用化学部門の斎藤 拓 教授らの共同研究チームは、結晶性ポリエチレンに熱延伸プロセスを施すことで結晶サイズの微細化が進行し、そのサイズが10ナノメートル程度にまで達すると金属材料にも迫る顕著な高強度を示すことを見いだしました。結晶サイズを小さくすることによる強化法は、金属材料ではよく知られた経験則ですが、同様の強化則が高分子材料にも適用可能であることが初めて示されました。異なる材料分野の知見を活用することで、高分子材料の新しい強化法の道が拓...
キーワード:計算機シミュレーション/ピレン/高分子/材料科学/結晶性高分子/融点/ナノ結晶/プロピレン/ポリエチレン/非晶質/微細化/省エネ/動的挙動/マグネシウム合金/シミュレーション/ナノスケール/ナノメートル/マグネシウム/金属材料/軽量化/結晶化/高分子材料/自動車/省エネルギー/大規模計算/電子顕微鏡/機能材料/エチレン/形態変化/結晶性/異分野融合
他の関係分野:数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月6日
148
使っていない遺伝子を段階的に眠らせる植物独自のしくみ
東京大学大学院理学系研究科の野寄拓海大学院生、森秀世特任研究員(研究当時)、大矢恵代特任助教(研究当時)、稲垣宗一准教授、角谷徹仁名誉教授(研究当時・教授)による研究グループは、京都大学生態学研究センターの工藤洋教授、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの西尾治幾講師との共同研究により、従来は転写活性の目印と考えられてきたヒストンH3の4番目リジンのジメチル化(H3K4me2)...
キーワード:時系列解析/人工知能(AI)/太陽/ヒストン/ヌクレオソーム/SUMO化/転写開始点/ゲノム配列/リン酸/変異体/シロイヌナズナ/ヒストンバリアント/環境応答/キチン/生態学/アミノ酸配列/転写抑制/免疫沈降/クロマチン/次世代シーケンサー/アセチル化/アミノ酸/イミン/ヒストン修飾/メチル化/ユビキチン/ユビキチン化/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/抗体/標準化
他の関係分野:情報学数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月6日
149
【共同発表】レーザで描くフォノニックナノ構造による半導体サーマルマネジメント
-ナノ構造を高速・低環境負荷で作製、実用化の加速に期待-(発表主体:東京科学大学)
東京科学大学(Science Tokyo) 工学院 機械系の半間大基大学院生、キム・ビョンギ助教、伏信一慶教授と東京大学 生産技術研究所の野村政宏教授らの研究チームは、熱輸送を制御することができるフォノニックナノ構造(用語1)を、その特性を維持しつつ、約1,000倍以上高速に作成できる手法を提案しました。 熱伝導を担う量子であるフォノン(用語2)の平均自由行程(用語3)よりも小さな周期をもつ構造を用いることで、熱伝導を制御できることが知られています。このような構造をフォノニックナノ構造といいます。従来は電子ビームリソグラフィ(用語4)などの手法が広く用いられていますが、加工速度が低...
キーワード:スループット/コンピューティング/最適化/パルス/モンテカルロシミュレーション/自己組織/エッチング/フォノンエンジニアリング/フォノン輸送/加工速度/生産技術/熱電変換材料/ドライエッチング/フォノン/酸化膜/量子デバイス/省エネ/ボトルネック/マネジメント/熱電変換/MEMS/イオンビーム/シミュレーション/シリコン/センシング/ナノメートル/ナノ加工/ナノ構造/フェムト秒/環境負荷/極低温/省エネルギー/電子ビーム/電子顕微鏡/熱工学/熱伝導/熱伝導率/熱輸送/半導体/微細加工/表面粗さ/エネルギー変換/表面構造/SPECT/スマートフォン
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月4日
150
感染ウシの牛乳中におけるウシ由来H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスは、安定性が高いことを確認
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター 河岡義裕 機構長らの研究グループは、2024年3月に米国の乳牛で検出された高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスの乳汁中における安定性について調べました。 H5N1亜型(clade 2.3.4.4b)の高病原性鳥インフルエンザウイルスはヒトに感染した場合、重篤な症状を引き起こし、50%程度の致死率を有します。2020年から現在に至るまで、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが世界的に流行しており、ヒトを含む様々な哺乳類への感染例も報告されております。2024年3月以降、米国では乳牛においてH5N...
キーワード:危機管理/熱処理/たんぱく/ヘマグルチニン/哺乳類/ウシ/病原性/ウイルス感染症/パンデミック/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/抗原/ウイルス/ワクチン/感染症
他の関係分野:複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月3日
151
大腸菌Xの献身
―Retron-Eco7による抗ウイルス防御機構を解明―
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻の石川潤一郎大学院生、米山幹太大学院生、先端科学技術研究センターの西増弘志教授らの研究チームは、国立健康危機管理研究機構の氣駕恒太朗博士、東京大学大学院工学系研究科の鈴木勉教授らと共同で、大腸菌の持つRetron-Eco7が抗ファージ防御機構として機能する分子メカニズムを解明しました。Retronは1980年代に細菌から発見された遺伝要素であり、逆転写酵素(RT)、...
キーワード:危機管理/先端技術/高エネルギー/二量体/エステル/DNAポリメラーゼ/タンパク質合成/トランスファーRNA/バクテリオファージ/tRNA/電子線/加水分解/水分解/電子顕微鏡/分解能/リボソーム/ATPアーゼ/リン酸/感染機構/変異体/感染防御/酵素活性/クライオ電子顕微鏡/ncRNA/アデノシン/大腸/分子機構/ATP/RNA/アミノ酸/バイオテクノロジー/ファージ/ラット/細胞死/創薬/大腸菌/非コードRNA/立体構造/ウイルス/遺伝子/感染症/細菌
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月3日
152
ヒトから海洋・土壌までウイルスの多様性を包括的に解析するデータベースVIREを構築
――ウイルス進化と生態系機能の理解を支援するための地球規模データ基盤――
東京大学大学院新領域創成科学研究科附属生命データサイエンスセンターの西嶋傑特任准教授と、欧州分子生物学研究所(EMBL)のPeer Bork博士らによる研究グループは、世界中の10万件を超えるメタゲノムデータを解析し、約170万のウイルスゲノムを収集・統合した「VIRE」データベースを開発しました。本研究では、最新のウイルス検出技術を用いて、ヒト、海洋、土壌など多様な環境に生息するウイルス(主に細菌に感染するバクテリオファージ)を網羅的に同定し、それらの分類、宿主、遺伝子機能を予測しました。先行研究と比較して、網羅性と解析規模の両面で世界最大であり、ヒトや環境に生息するウイルスの多様性を地球...
キーワード:データ駆動/海洋/環境変動/微生物群集/バクテリオファージ/進化学/生物群集/極限環境/古細菌/生態系/生態系機能/土壌/微生物生態/細菌群集/生態学/微生物/シークエンス/ゲノム情報/APC/CRISPR/メタゲノム/ファージ/ラット/ウイルス/ゲノム/遺伝子/細菌/分子生物学/網羅的解析
他の関係分野:情報学環境学生物学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月2日
153
「最適輸送」でエネルギーコストの原理的限界を達成
― 省エネ情報処理の新たな設計につながる成果 ―
● 数学の「最適輸送理論」から予測される、限られた時間における熱力学的なエネルギーコストの原理的な最小を、初めて実験で実現しました。特に、情報処理の基本過程である「情報消去」に相当する操作に応用しました。● 光の力で微小粒子を高速・高精度で制御する新開発の「走査型光ピンセット技術」により、水中で熱ゆらぎを受けてランダムに動く粒子を制御することで、数学の理論が予測する「最適輸送」の実現に成功しました。● 将来的に本成果は、よりエネルギー効率の高い情報処理技術や自律的人工ナノマシン設計の基盤となることが期待されます。 ...
キーワード:コンピューティング/情報量/類似度/オープンアクセス/プロトコル/人工知能(AI)/微分幾何/微分幾何学/幾何学/水分子/測地線/非平衡/非平衡熱力学/普遍性/トレードオフ/エネルギー利用/エネルギー効率/持続可能/省エネ/熱力学/マイクロ/レーザー/高効率化/光ピンセット/生体内/エネルギー変換/分子機械/技術革新/APC/ナノマシン/ゆらぎ/生体分子
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年12月1日
154
海洋環境DNAを用いた黒潮域における微生物群集の解明
―微生物の群集構造や分布パターンから探る生態系構造―
東京大学大気海洋研究所の菅井洋太特任研究員、吉澤晋准教授、香港科技大学海洋学科の潮雅之助理教授らを中心とする研究チームは、海水中の環境DNAのメタバーコーディング解析により黒潮域における原核生物と真核微生物(注4)を分類群横断的に調査し、両者の群集構造の変動要因や時空間的な分布パターンを報告しました。...
キーワード:多変量解析/回帰分析/視覚化/類似度/海洋/微生物群集/バクテリア/ブルーム/アーキア/クロロフィル/塩基配列/生物群集/生物地理/海洋環境/生態系/海洋微生物/群集構造/生物間相互作用/プランクトン/渦鞭毛藻/海洋生態/海洋生態系/環境DNA/漁業/植物プランクトン/食物網/動物プランクトン/微生物/環境要因/重回帰分析/PCR/遺伝子
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月27日
155
がん細胞の環状DNA生む仕組み、モデル生物で解明
──治療法開発に期待
発表概要がん細胞では、染色体(1)とは別に巨大な環状ecDNA(extrachromosomal DNA)(2)がしばしば見つかり、がんの発症や進行に深く関与することが知られています。しかし、ecDNAがどのように生じるのか、その仕組みは長年分かっていませんでした。本研究グループは今回、モデル生物の出芽酵母(3)を用いて、DNAの複製(4)後にクロマチン(5)を再構築するCAF-1複合体(6)が失われると、リボソームRNA遺伝子(ribosomal DNA, rDNA)(7)領域から環状rDNAが多数生成されることを確認しました。生成された環状rDNAは、DNAの複製が停...
キーワード:タンパク質合成/リボソームRNA遺伝子/相同組み換え/リボソームRNA/遺伝情報/出芽酵母/ヒストン/rDNA/組み換え/ヌクレオソーム/モデル生物/リボソーム/遺伝子改変/診断法/Saccharomyces cerevisiae/タンパク質翻訳/抵抗性/ヒストンシャペロン/DNA二本鎖切断/シャペロン/新規治療法/クロマチン/治療抵抗性/染色体/分子標的/がん化/DNA複製/RNA/がん細胞/がん治療/腫瘍形成/創薬/ゲノム/遺伝学/遺伝子/抗がん剤/分子標的薬/薬剤耐性/老化
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月27日
156
ナノ秒X線動画でミクロ分子動態計測に成功!
――超小型X線光源を用いた高速レントゲン動画の幕開け――
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻の佐々木裕次教授と茨城大学学術研究院応用理工学野物質科学工学領域の倉持昌弘講師(兼:東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻講師)らの研究グループは、X線動画で高分子樹脂内のミクロ分子運動を捉える新たな動態計測手法「透過X線明滅法(Transmitted X-ray Blinking:TXB、注2)」を開発しました。本手法では、X線強度のわずかな時間的揺らぎを解析することで、従来のレントゲン(透過X線)撮影では区別ができなかったミクロ分子動態の違いを明確に検出することに成功しました(図1)。同研究グループは、手のひらサイズの超...
キーワード:判別分析/画像データ/画像情報/運動計測/共分散行列/特徴抽出/画像認識/機械学習/時系列データ/主成分分析/人工知能(AI)/結晶格子/固有値/CsI/X線イメージング/熱揺らぎ/物質科学/揺らぎ/ガラス転移/シンチレータ/多結晶/放射光/X線光学/検出器/弾性率/分子運動/高分子/耐熱性/分子集合体/ACT/樹脂/結晶性高分子/ナノ結晶/オペランド計測/可視光/機械的特性/計測技術/シミュレーション/セシウム/ナノメートル/ナノ粒子/数値解析/装置開発/超音波/粘弾性/微粒子/分解能/分子シミュレーション/量子ビーム/一分子計測/相関解析/ポリエーテル/結晶性/生体組織/空間分解能/computed tomography/評価法/臨床検査/統計的手法/MRI/アミロイド/がん細胞/ケトン/構造変化/分子集合/エラストグラフィ/認知症
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月27日
157
多様な元素置換が可能な歪んだ三角格子反強磁性体を開発
―「複合アニオン化合物」で磁性の一次元化の謎に迫る―
東京大学物性研究所の厳正輝助教、小濱芳允准教授、河村光晶助教(研究当時)、廣井善二教授、名古屋大学大学院工学研究科の平井大悟郎准教授、矢島健准教授、東北大学大学院理学研究科の森田克洋助教、同大学多元物質科学研究所の那波和宏准教授、佐藤卓教授、高エネルギー加速器研究機構の幸田章宏教授、日本原子力研究開発機構J-PARCセンターの古府麻衣子研究副主幹(研究当時)らの共同研究グループは、磁性を持つレニウム原子が異方的に歪んだ三角形格子のネットワークを持つ複合アニオン化合物の開発に成功し、非磁性元素の置換によって磁気的...
キーワード:結晶格子/シュレーディンガー方程式/スピン液体/パイロクロア/フラストレーション/幾何学/強磁場/高エネルギー/三角格子/三角格子反強磁性体/磁化測定/磁気構造/磁気相転移/磁気秩序/磁気励起/多極子/対称性/中性子散乱/超強磁場/熱測定/反強磁性/反強磁性体/物質科学/揺らぎ/陽子/陽電子/量子スピン/量子もつれ/量子ゆらぎ/量子磁性体/J-PARC/ストロンチウム/ハロゲン/ミュオン/加速器/素粒子/相転移/中性子/非弾性/スペクトル/磁場/アニオン/液晶/結晶構造解析/トポロジカル/幾何学的フラストレーション/磁性体/量子スピン液体/量子液晶/レニウム/精密計測/複合アニオン/タングステン/新物質/強磁性/準結晶/無機材料/強磁性体/電子状態/スピン/ダイナミクス/極低温/原子力/酸化物/第一原理/第一原理計算/量子力学/結晶構造/ゆらぎ/カルシウム
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月25日
158
末端構造の異なる3系列の金量子ニードルを発見
ー金ナノクラスター融合反応による異方的伸長ー
東京大学大学院理学系研究科の濵﨑佑哉大学院生、城ノ上諒太大学院生(当時)、髙野慎二郎助教、佃達哉教授らによる研究グループは、ある特定の金ナノクラスター(注1...
キーワード:光エネルギー/多面体/幾何構造/対称性/表面エネルギー/量子化/スペクトル/化学組成/近赤外/量子化学/量子化学計算/ナノクラスター/ナノマテリアル/吸収スペクトル/光エネルギー変換/ナノ物質/質量分析/シリカゲル/貴金属/赤外光/選択性/金属ナノ粒子/原子配列/単結晶/電子構造/シリカ/ナノメートル/ナノ粒子/積層構造/単結晶X線構造解析/超微粒子/微粒子/X線構造解析/エネルギー変換/機能性/プロトン/層構造/生体イメージング/アルコール/妥当性/クロマトグラフィー/チオール/バイオイメージング/近赤外光/配位子/ウイルス/非侵襲
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月25日
159
光学メタサーフェスと薄膜光検出器アレイを集積したワンチップ高速光受信器を実証
―多様な光信号方式に対応した2次元アレイ受信器が可能に―
東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻の相馬 豪 大学院生(研究当時)、種村 拓夫 教授、中野 義昭 教授(研究当時)、竹中 充 教授らのグループは、光学メタサーフェスと超高速光検出器を一つのチップに集積した多機能光受信器の実証に成功しました。約0.5 mm厚の石英ガラス基板の両面にシリコン(Si)微細構造からなる光学メタサーフェスと化合物半導体(InGaAs)薄膜からなる光検出器アレイを集積することで、高速な光信号を偏波や複素振幅の成分毎に分離して受信できることを初めて実証しました。従来の光通信用受信器と異なり、高密度2次元並列化が可能であるため、チップ間光配線(...
キーワード:プロセッサ/コンピューティング/人工知能(AI)/並列化/情報通信/コヒーレント/パルス/光検出器/検出器/InGaAs/メモリ/レンズ/光デバイス/光通信/導波路/シリコン/センシング/レーザー/化合物半導体/光学素子/最適設計/半導体/微細構造/情報通信技術/ラット
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月25日
160
見えない水素の動きを捉えた
――水素原子の量子トンネル効果の計測に成功――
東京大学 生産技術研究所の小澤 孝拓 助教と福谷 克之 教授、同大学大学院理学系研究科の一杉 太郎 教授(兼:東京科学大学 物質理工学院 特任教授)と清水 亮太 准教授(研究当時、現:分子科学研究所教授)、筑波大学 数理物質系の原山 勲 研究員(研究当時、現:日本原子力研究開発機構研究員)と関場 大一郎 講師らによる研究グループは、水素原子の量子トンネル効果による拡散の観測に成功しました。 質量の小さい水素は、量子的な性質を最も顕著に示す原子です。しかし水素は直接観測することが最も難しい原子としても知られ、特に拡散における量子的な振る舞いはほとんど解明されていませんでした。...
キーワード:水素生成/拡散現象/原子核/高エネルギー/準安定/準粒子/電子散乱/非平衡/量子化/イオン化/加速器/電気伝導度/同位体/γ線/重水素/波動関数/生産技術/電子励起/水素吸蔵/キャリア/フォノン/温度依存性/水素化物/電気抵抗/電気伝導/電子構造/イオンビーム/イオン照射/トンネル/トンネル効果/原子力/水素化/水素原子/同位体効果/量子力学/緩和時間/パラジウム
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月23日
161
全ゲノム解析とAIタンパク質構造予測で「診断難民」の病因を解明
―未診断疾患を救う新しい診断支援アプローチ―
 東京大学先端科学技術研究センターの石北央教授、熊谷晋一郎教授らと、順天堂大学大学院医学研究科の村山圭教授、岡﨑康司教授らの研究グループは、長年にわたり原因不明の症状に苦しむ「診断難民」の一例を対象に研究を行いました。研究チームはまず、全ゲノム解析によって原因となる可能性のある遺伝子変異を特定し、その遺伝子がコードするタンパク質の立体構造をA...
キーワード:AI/人工知能(AI)/当事者研究/分子構造/タンパク質構造/遺伝性疾患/X線結晶構造解析/塩基配列/結晶構造解析/オブザーバ/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/構造予測/配列解析/生体内/X線結晶構造/リン酸/結晶構造/構造決定/変異体/酵素活性/アミノ酸配列/クライオ電子顕微鏡/DNA修復/アデノシン/遺伝子異常/ゲノム解析/思春期/分子機構/アミノ酸置換/ATP/アミノ酸/立体構造/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異/医師/小児/全ゲノム解析/難病
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月23日
162
アルツハイマー病の原因物質を除去するミクログリアの新規 活性化機構を発見 GPR34 受容体の刺激がアミロイド β の貪食を促進研究成果
東京大学大学院薬学系研究科・機能病態学教室の惠谷隼 学部学生(研究当時)、高鳥翔 助教、王文博 大学院生(研究当時)、網谷雄介 大学院生、赤堀愛果 大学院生、富田泰輔 教授らは、同・衛生化学教室、同・薬化学教室、慶應義塾大学、新潟大学脳研究所、東京都健康長寿医療センター、名古屋市立大学、理化学研究所、東北大学加齢医学研究所らとの共同で、脳内免疫細胞であるミクログリアに特異的に発現するGタンパク質共役型受容体「GPR34」を特異的な化合物(アゴニスト)で活性化することで、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβ線維の貪食・除去が促進されることを世界で初めて明らかにしました。...
キーワード:アゴニスト/iPS細胞/治療標的/モデルマウス/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/アミロイド/アルツハイマー病/グリア/マウス/ミクログリア/受容体/神経変性/神経変性疾患/免疫細胞/ヒトiPS細胞/加齢/健康長寿
他の関係分野:医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月23日
163
遺伝子スケールのクロマチンを設計し再構成する
-3次元DNA構造の構築原理に迫る、ゲノム物理の新基盤-
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター生体非平衡物理学理研白眉研究チーム(研究当時)の深井洋佑研究員(研究当時、現開拓研究所川口生体非平衡物理学研究室研究員)、川口喬吾理研白眉研究チームリーダー(研究当時、現開拓研究所川口生体非平衡物理学研究室主任研究員、東京大学大学院理学系研究科附属知の物理学研究センター准教授)、エピジェネティクス制御研究チーム(研究当時)の若森昌聡技師(研究当時)、梅原崇史チームリーダー(研究当時、現立命館大学薬学部教授)、東京大学定量生命科学研究所先端定量生命科学研究部門クロマチン構造機能研究分野の鯨井智也講師、胡桃坂仁志教授らの共同研究グループは、真核生物の持...
キーワード:コンパートメント/先端技術/非平衡/非平衡物理/非平衡物理学/輸送現象/一分子観察/遺伝情報/ACT/ヒストン/単一分子/ドメイン構造/3次元構造/カリウム/ダイナミクス/ナノメートル/ポリマー/原子間力顕微鏡/物理モデル/流体力/流体力学/Hi-C/ヌクレオソーム/遺伝子クラスター/カルス/ゲノム構造/タンパク質修飾/クロマチン構造/細胞運命/ゲノム情報/DNA修復/エピジェネティクス制御/クロマチン/遺伝子制御/染色体/免疫制御/ゆらぎ/エンハンサー/DNAメチル化/in vitro/アセチル化/がん細胞/ヒストン修飾/メチル化/ラット/蛍光色素/蛍光標識/構造変化/細胞核/自然免疫/生体分子/創薬/翻訳後修飾/立体構造/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/網羅的解析
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月19日
164
国際海運における燃料新規制の定量的評価モデルを開発
――規制の柔軟性が未来のコスト・船隊に与える影響とは――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の稗方和夫教授と、海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所の和中真之介主任研究員、運輸総合研究所の竹内智仁主任研究員(研究当時)、谷口正信研究員(研究当時)らによる研究グループは、国際海運において導入が検討されている温室効果ガス(GHG)削減規制GHG Fuel Intensity(GFI)規則が与える影響を評価する計算モデルを開発しました。本研究では、特に規制遵守に柔軟性を持たせるPoolingと呼ばれる仕組みに着目し、それが導入された場合とされなかった場合を比較することで、Poolingの利点と懸念点を明らかにしました。...
キーワード:計算モデル/不確実性/定量的評価/温室効果ガス/影響評価/温室効果/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/モデル化/ライフサイクル/二酸化炭素/制度設計/バイオ燃料
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月18日
165
植物プランクトンがエルニーニョ現象を弱める?
東京大学大学院理学系研究科の東塚知己准教授、小池海人(研究当時:修士課程大学院生)、および海洋研究開発機構地球環境部門地球表層システム研究センターの笹井義一主任研究員による研究グループは、これまで定量化が困難であった植物プランクトン によるエルニーニョ現象...
キーワード:生物地球化学/海洋/地球温暖化/エルニーニョ/異常気象/海面水温/気候モデル/地球化学/数値シミュレーション/太陽/惑星/惑星科学/光合成/太陽光/地球環境/シミュレーション/栄養塩/海洋環境/生態系モデル/二酸化炭素/生態系/プランクトン/温暖化/海洋生態/海洋生態系/植物プランクトン
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月15日
166
水中の温和な条件で合成するサメの歯成分からなるバイオミネラルナノファイバー
―優れた分散性・液晶配列性を示す環境低負荷な次世代無機系ナノ繊維材料―
東京大学大学院工学系研究科の三上 喬弘 大学院生、加藤 利喜 特任研究員(研究当時、現:岡山大学 学術研究院先鋭研究領域(異分野基礎科学研究所) 助教(特任))、加藤 隆史 教授(研究当時、現:東京大学名誉教授、岡山大学学術研究院先鋭研究領域(異分野基礎科学研究所) 教授(特任)、信州大学アクア・リジェネレーション機構 特任教授)らの研究グループは、福岡工業大学工学部の宮元 展義 准教授と共同で、強靭なサメの歯の無機成分であるフルオロアパタイトを主成分としたナノ繊維材料の水中における温和な条件での合成に成功しました。本研究は、生物の歯や骨などのバイオミネラルが形成され...
キーワード:アスペクト/閉じ込め/自己組織/ディスプレイ/液晶/高分子/耐熱性/エナメル質/電子線/ファイバー/力学物性/コンポジット/バイオミネラル/生分解/アパタイト/ナノコンポジット/レンズ/生体適合性/持続可能/複合化/秩序構造/ナノファイバー/リン酸カルシウム/コロイド/センサー/テクスチャ/ナノサイズ/ナノメートル/ナノ材料/ナノ粒子/フッ素/マイクロ/環境負荷/結晶成長/構造制御/持続可能性/電子顕微鏡/微粒子/複合材/複合材料/有機高分子/バイオマテリアル/人工骨/生分解性/機能性/リン酸/セルロース/セルロースナノファイバー/組織化/インプラント/カルシウム/立体構造/生体材料
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月13日
167
ミトコンドリア翻訳のダイナミクスを描く
-網羅的で高解像度な手法が切り開くエネルギー工場の新知見-
理化学研究所(理研)開拓研究所岩崎RNAシステム生化学研究室の岩崎信太郎主任研究員、脇川大誠リサーチアソシエイト、水戸麻理テクニカルスタッフⅠ、山城はるな特別研究員(研究当時)、戸室幸太郎大学院生リサーチ・アソシエイト、七野悠一上級研究員(研究当時、現筑波大学医学医療系教授)、東京大学大学院理学系研究科の濡木理教授、伊藤弓弦准教授、安藤佑真大学院生、同大学大学院工学系研究科の鈴木勉教授、長尾翌手可講師、東北大学加齢医学研究所の魏范研教授、谷春菜助教、熊本大学大学院生命科学研究部の富澤一仁教授、中條岳志准教授らの共同研究グループは、ミトコンドリア[1]内で行われるタンパク質合成(翻訳[2])の...
キーワード:品質管理/複雑性/突然変異/トモグラフィー/ゲノムDNA/終止コドン/RNA修飾/タンパク質合成/リボソームタンパク質/細胞内小器官/浸透圧/翻訳開始/tRNA/オルガネラ/コドン/タンパク質複合体/リボソームRNA/遺伝情報/塩基配列/ミトコンドリアDNA/ダイナミクス/ポリマー/モーター/電子顕微鏡/分解能/P-body/リボソーム/カルス/細胞応答/RNAポリメラーゼ/rRNA/リン酸/ウシ/病原性/アミノ酸配列/クライオ電子顕微鏡/プロファイリング/プロモーター/細胞膜/翻訳制御/免疫沈降/免疫沈降法/RNase/アデノシン/細胞株/治療標的/点突然変異/mRNA/次世代シーケンサー/不均一性/ATP/in vitro/RNA/RNA分解/アミノ酸/エネルギー代謝/てんかん/マウス/ミトコンドリア/細胞周期/細胞接着/創薬/発現制御/ゲノム/遺伝子/加齢/抗体/細菌/脳卒中/網羅的解析
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月13日
168
HTLV-1感染が宿主細胞の遺伝子発現の設計図を再構築
――HTLV-1関連脊髄症の炎症増幅サイクルのメカニズムを発見――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の山岸誠准教授は、聖マリアンナ医科大学神経内科の山野嘉久主任教授、同大学難病治療研究センター病因病態解析部門の中島誠助教らと共同で、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)関連脊髄症(HAM、注1)の炎症を引き起こす中心的な分子MAP3K8を突き止めました。さらにMAP3K8は、HTLV-1 Taxというウイルス因子によるクロマチン構造の作り替え(リモデリング)を通じて過剰発現するメカニズムを明らかにしました。このMAP3K8から続くMAP3K8-MEK-ERK経路を標的としたMEK阻害剤が、強い炎症抑制効果を持つ可能性を示しました。...
キーワード:アルゴリズム/プロファイル/遺伝情報/ヒストン/キャリア/モデリング/診断法/クロマチン構造/リンパ腫/宿主因子/Tax/ATL/HTLV-1/クロマチンリモデリング/ゲノム情報/レジストリ/新規治療法/クロマチン/レトロウイルス/遺伝子発現プロファイル/治療標的/浸潤/染色体/早期診断/病理/リンパ球/分子標的/ヘルパーT細胞/リモデリング/HIV/RNA/Th1/T細胞/トランスクリプトーム/幹細胞/血液/抗炎症/自己免疫/阻害剤/転写因子/白血病/慢性炎症/免疫細胞/ウイルス/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/化学療法/感染症/細菌/神経疾患/難病/分子標的治療
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月12日
169
細胞内でUV-DDBタンパク質がゲノム上の紫外線損傷を修復する瞬間の可視化に成功
――色素性乾皮症の発症基盤解明へ向けて前進――
◆ゲノム DNA に生じた紫外線損傷に結合する DNA 修復タンパク質(UV-DDB タンパク質)を細胞から単離し、クライオ電子顕微鏡で解析することで、細胞内で紫外線損傷が修復される様子の可視化に初めて成功しました。◆これまでゲノム DNA の紫外線損傷に関する修復過程には不明な点が多く、細胞内でその過程を直接観察することは困難でした。本研究により、その修復過程を細胞内で明らかにするための新しい技術基盤が確立されました。◆今回対象とした UV-DDB タンパク質は、難治性疾患である色素性乾皮症の原因因子であることが知られています。色素性乾皮症には現時点で...
キーワード:二量体/ゲノムDNA/生細胞/タンパク質複合体/電子線/ヒストン/紫外線/有害物質/極低温/電子顕微鏡/ヌクレオソーム/機能制御/ゲノム機能/クロマチン構造/クライオ電子顕微鏡/DNA損傷修復/免疫沈降/免疫沈降法/DNA修復/クロマチン/がん化/DNA損傷/アミノ酸/遺伝子発現制御/遺伝病/神経変性/神経変性疾患/創薬/発現制御/立体構造/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/抗体/難病/放射線
他の関係分野:化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月11日
170
AIの力で複雑なスペクトルの自動解析が可能に!
~X線データから材料の構造・欠陥・電子状態を高精度で判別~
東京理科大学大学院 先進工学研究科 マテリアル創成工学専攻 修士2年の長谷川 礼佳氏、同Varadwaj Arpitaポスドク研究員、山崎 貴大助教、小嗣 真人教授、東京大学 物性研究所の新部 正人特任研究員、堀尾 眞史助教、松田 巌教授、東京科学大学 総合研究院の安藤 康伸准教授、筑波大学 数理物質系の近藤 剛弘教授、の共同研究グループは、教師なし機械学習(*1)の一つであるUMAP(*2)を用いた解析モデルを開発し、複雑な...
キーワード:高次元データ/データ駆動/類似度/アルゴリズム/クラスタリング/スーパーコンピュータ/機械学習/主成分分析/人工知能(AI)/多様体/X線吸収分光/トポロジー/光電子分光/低次元/非線形/物性理論/ノイズ/軟X線/分光学/スペクトル/吸収スペクトル/有機分子/結合状態/電子物性/電子分光/分子吸着/h-BN/状態密度/半導体デバイス/分光測定/ナノシート/局所構造/材料設計/電子構造/電子状態/電池/燃料電池/シミュレーション/センサー/解析モデル/自動化/第一原理/第一原理計算/電荷移動/導電性/半導体/微細構造/密度汎関数理論/量子力学/ホウ素/結晶構造/SPECT/スマートフォン
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月11日
171
心不全のタイプごとに異なる遺伝的仕組みを解明
―ゲノム解析で予後予測に道―
千葉大学大学院医学研究院 伊藤薫教授(理化学研究所生命医科学研究センター チームディレクター)、理化学研究所生命医科学研究センター 円山信之リサーチアソシエイト(研究当時)、九州大学大学院医学研究院 二宮利治教授、東京大学大学院医学系研究科 小室一成特任教授(国際医療福祉大学大学院教授)、東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターシークエンス技術開発分野の松田浩一特任教授(同大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻クリニカルシークエンス分野教授)らの研究グループは、日本人集団と欧州人集団の心不全患者を対象に、心不全のタイプ別に異なる遺伝的な特徴を解明し、心不全が起こるメカニズ...
キーワード:最適化/回帰モデル/筋細胞/遺伝情報/遺伝子マーカー/ハザード/統計解析/たんぱく/生体内/ミオシン/遺伝的多様性/シークエンス/ゲノムワイド/ゲノム情報/心不全 Heart Failure/新規治療法/オミクス/バイオバンク/ヒトゲノム/心筋/心筋細胞/心筋症/新規遺伝子/染色体/ゲノムワイド関連解析/ゲノム解析/虚血性心疾患/筋収縮/死亡率/心筋梗塞/心臓/内臓脂肪/予後予測/アクチン/虚血/細胞周期/創薬/GWAS/ゲノム/バイオマーカー/リスク因子/遺伝子/遺伝子変異/個別化医療/高齢化/早期発見/老化
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月10日
172
誘電体メタ表面を用いた新規高圧物性計測技術を開発
~惑星科学への応用が期待されるナノ光学計測~
 高圧物性計測技術の開発は惑星科学や物性物理学などの分野で重要です。これまでに、表面プラズモン共鳴により色づく金ナノ粒子の色の変化からアンビルセル内の物質の屈折率変化を計測する方法が、簡便で高感度な手法として提案されてきました。しかしながら、金ナノ粒子は柔らかいため、ある一定の圧力以上では大きく変形し、予期しない色の変化が起きてしまうという課題がありました。 東北大学多元物質科学研究所の新家寛正助教と北海道大学低温科学研究所の木村勇気教授、鳥取大学工学部機械物理系学科の灘浩樹教授、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻/附属先進科学研究機構の羽馬哲也...
キーワード:グラファイト/物質科学/物性物理/閉じ込め/ダイヤモンドアンビル/干渉計/高圧実験/高圧物性/相転移/地殻変動/反射スペクトル/スペクトル/磁場/惑星/惑星科学/ケイ素/金ナノ粒子/表面プラズモン共鳴/走査型電子顕微鏡/フォトニクス/プラズモン/集束イオンビーム/表面プラズモン/誘電体/メタマテリアル/計測技術/光照射/金属ナノ粒子/SiC/イオンビーム/ダイナミクス/ナノ構造/ナノ粒子/ヒ化ガリウム(GaAs)/ブリルアン散乱/屈折率/結晶化/光学計測/超電導/電子顕微鏡/微細加工/微細加工技術/光学顕微鏡/SEM/結晶構造
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学総合生物
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月8日
173
マウスの「痛み」をAIで数値化
――マウスの表情から痛みを自動判定する新技術を開発――
東京大学大学院農学生命科学研究科の小林幸司特任講師・村田幸久准教授の研究グループは、人工知能(AI)の技術を応用し、マウスの「顔の表情」から痛みを自動で判定できる新しい解析手法を開発しました。これまでの動物実験では、痛みの有無を研究者が目視で観察して判断してきました。しかし、動物の顔の微妙な変化を人間の目で正確に見分けることは難しく、観察者の主観や経験により結果が異なることが課題でした。本研究では、AIの一種である畳み込みニューラルネットワークを活用し、マウスの表情画像をもとに客観的かつ自動的に痛みを判定するアルゴリズムを構築しました。本成果は、痛みの仕組解明や創薬研究の信頼性を飛躍...
キーワード:AI/アルゴリズム/ニューラルネットワーク/画像認識/畳み込みニューラルネットワーク/深層学習/人工知能(AI)/神経ペプチド/CAM/ニューラルネット/可視化技術/筋ジストロフィー/実験動物/動物福祉/片頭痛/運動機能/評価法/モデルマウス/マウス/ラット/創薬/薬理学/遺伝子/動物実験/標準化/放射線/疼痛
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月8日
174
アワビは重複遺伝子であふれている
――メガイアワビの二倍体ゲノムアセンブリを構築!――
東京大学大学院農学生命科学研究科の平瀬祥太朗准教授らによる研究グループは、二倍体の生物種は父方由来と母方由来の一対の染色体を有しており、これらは“相同染色体”と呼ばれます。そのような生物種の全ゲノム配列の構築、いわゆる、ゲノムアセンブリ(genome assembly)においては、相同染色体は遺伝子の並び順(シンテニー)が同じゲノム配列を持つという前提のもと、それらが混ざった1倍体のゲノム配列が構築されてきました。しかし、相同染色体間でゲノムが大きく異なっている場合、生物種が持つゲノムの多様性が見逃される可能性があります。海洋無脊椎動物は地球の生物多様性の大きな部分を占めていますが、これまで...
キーワード:相関係数/海洋/気候変動/白亜紀/機能ドメイン/遺伝子重複/脊椎動物/冗長性/ゲノム多様性/ゲノム構造/ゲノム配列/海洋無脊椎動物/無脊椎動物/生物多様性/染色体/脊椎/立体構造/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月8日
175
セラミックスにおける新拡散メカニズムを発見
―セラミックスの焼結メカニズムの解明と新たな粒界設計指針の構築―
東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構の幾原 雄一 東京大学特別教授(兼:東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR)教授)、柴田 直哉 教授、フウ ビン 特任准教授、二塚 俊洋 特任研究員らのグループは、原子分解能電子顕微鏡法と理論計算(シミュレーション、注2)を駆使することにより、原子が結晶粒界を拡散(注4)する際の新しいメカニズムを明らかにしました。セラミックスを焼結する際には、さまざまな元素を添加することで、焼結の促進や、微細構造の制御が行われています。焼結の進行に伴い、添加元素が粒界を拡散することは知られていますが、これらの元素が粒界中のどの原子位置...
キーワード:位置情報/産学連携/特性X線/拡散現象/拡散過程/時間分解/多結晶/多結晶体/X線分光/超原子/電子線/材料科学/原子分解能/原子分解能電子顕微鏡/走査透過型電子顕微鏡/エネルギー効率/持続可能/構造モデル/材料特性/STEM/アルミナ/イオン伝導/チタン/活性化エネルギー/原子構造/原子配列/材料設計/相変態/粒界偏析/アルミニウム/シミュレーション/その場観察/結晶粒界/第一原理/第一原理計算/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/熱伝導/微細構造/分解能/機能材料/空間分解能/構造変化
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月8日
176
進化の初期から果実食でなかったロリス霊長類
――霊長類にとって一般に重要な甘味感覚も食性次第では弱くなる――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の河村正二教授と吉 沁元(キチ シンゲン)大学院生らによる研究グループは、北海道大学、明治大学、東京科学大学、大阪大学、京都大学、カルガリー大学と共同で、霊長類の進化の初期段階にヒトに至る系統と分岐した原猿類について、甘味を感じる受容体TAS1R2、旨味を感じる受容体TAS1R1、そして両方に必要なTAS1R3の遺伝子の進化パターンを解析しました。その結果、あまり果実を食べないロリス類では、共通してTAS1R2遺伝子が他の種と比べて進化の過程であまり保存されてこなかったことを見出しました。このことからロリス類は進化の初期段階からすで...
キーワード:突然変異/ゲノムDNA/塩基配列/系統樹/霊長類/地球環境/哺乳類/ゲノム配列/アミノ酸配列/次世代シーケンサー/RNA/アミノ酸/ハイブリダイゼーション/プローブ/受容体/分子認識/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:環境学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月8日
177
水をとることで魚の繁殖行動が明らかに
―環境水中の精液由来RNAの定量により魚類の繁殖を検出する手法を確立―
東京大学大学院農学生命科学研究科の網中結仁大学院生(研究当時)と同大学大気海洋研究所の黄國成助教、兵藤晋教授、水産研究・教育機構の矢田崇グループ長(研究当時)による研究グループは、飼育水中に存在する精液由来のRNAを調べることで、メダカの繁殖行動を、水をとるだけで検出する手法を開発しました。水中には、生物が放出あるいは体から落脱した組織などに由来するDNAやRNAが存在しており、これらを調べることで「どこにどのような生物がいるのか」を明らかにする環境DNA研究が近年盛んに行われています。本研究では、メダカの...
キーワード:環境変化/行動観察/空間分布/海洋/タンパク質合成/遺伝情報/生殖/哺乳類/海洋生物/精細胞/DNA分析/サケ/環境DNA/生物資源/生物多様性/精子形成/精巣/卵巣/mRNA/RNA/イミン/精子/ストレス/遺伝子
他の関係分野:複合領域環境学生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月6日
178
動画AIがミツバチの行動から花資源を地図化
――都市・農地の花粉環境を評価する新手法を開発 ――
 東京大学大学院農学生命科学研究科のSylvain Grison博士課程学生と郭威准教授らの国際共同研究グループは、自然環境下で撮影されたミツバチのワグルダンス(8の字ダンス)を動画AIにより自動解析し、その行動から花資源の位置を地図化する新手法を開発した。都市化の進展によりミツバチの採餌環境は急速に変化しており、生物多様性の維持と作物の受粉サービスの確保を両立させる科学的基盤の構築が求められている。本研究では、深層学習技術を用いてダンスの方向と時間から採餌資源の距離と方位を高精度に推定し、都市および農地における花粉資源の空間分布を世界で初めて可視化することに成功した。これにより、ミ...
キーワード:アルゴリズム/位置情報/最適化/深層学習/人工知能(AI)/資源利用/空間分布/人間活動/生態系サービス/適応策/気候変動/ミツバチ/データ処理/生産システム/花粉/食料安全保障/農地/生態系/資源管理/生物多様性/イミン
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月6日
179
アミノ酸の向きが抗生物質の効き方を変える?
副作用の少ない抗菌ペプチドを生み出す新たなアプローチ研究成果
東京大学大学院薬学系研究科の右田貴大 大学院生、伊藤寛晃 准教授、井上将行 教授の研究グループは、山形大学の浜本洋 教授との共同研究により、アミノ酸であるトリプトファンの構造を巧みに変化させ、抗菌ペプチドが示す副作用を低減することに成功しました。本研究グループは、天然由来の抗菌ペプチドであるグラミシジンAがもつトリプトファンを、天然には存在しないトリプトファン位置異性体で置換することで、分子の疎水性を精密に制御できることを見出しました。さらに、これらの分子が示す哺乳細胞への毒性は疎水性に大きな影響を受ける一方で、抗菌活性は影響を受けないことも見出しました。 この知見に基づき、トリプト...
キーワード:抗菌ペプチド/抗菌活性/細胞毒性/アミノ酸/トリプトファン/抗生物質/副作用
他の関係分野:生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月5日
180
わずかながん検体から染色体上の狙った部分の長いDNAのメチル化の検出が可能に
――がん組織の微細領域の高解像度メチル化解析に成功――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の関真秀特任准教授と鈴木穣教授、聖マリアンナ医科大学の津川浩一郎主任教授、国立がん研究センター東病院の坪井正博呼吸器外科長らの研究グループは、先行研究で開発したnanoEM法(注1、関連情報参照)にハイブリキャプチャー法を組み合わせることで、少ない量の検体から染色体上の狙った部分の長いDNA分子のメチル化を解析できる「t−nanoEM法」を開発しました。これまでの染色体上の狙った部分の長いDNAのメチル化解析では、ごく限られた場所(数十カ所程度)しか解析できない方法や、多くのDNA(数百ナノグラム以上)を必要とする方法し...
キーワード:がん研究/レジリエンス/突然変異/環境変動/ナノメートル/長鎖DNA/転写開始点/環境ストレス/シークエンス/機能解析/cDNA/がんゲノム/クロマチン/染色体/微小環境/病理/病理学/ゲノム解析/分子機構/臨床検査/不均一性/DNAメチル化/PCR/RNA/プローブ/メチル化/ラット/内分泌/発生・分化/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子診断/遺伝子発現/精神疾患/乳がん/肺がん
他の関係分野:複合領域環境学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月5日
181
肝切除後の重篤な合併症「胆汁漏」を効果的に防ぐ合成ハイドロゲルシーリング剤を開発
―瞬時に固まり止血、時間とともに組織へ強固に接着―
東京大学大学院工学系研究科の石川 昇平 助教、酒井 崇匡 教授らの研究グループは、医学部附属病院血管外科の保科 克行 病院教授、大学院医学系研究科の松原 和英 大学院生(研究当時)らと共同で、肝切除後に生じる重篤な合併症「胆汁漏」を効果的に防止する新しい合成ハイドロゲルシーリング剤を開発しました。胆汁漏は、手術関連死につながることもある深刻な合併症です。既存の生体材料由来のシーリング剤や合成接着剤では十分な防止効果が得られず、新しい材料の開発が求められていました。本研究グループが開発したシーリング剤では、ポリエチレングリコール(PEG)を基材とし、独自の「時間差二段階反応」を...
キーワード:相分離/埋め込み/近赤外/弾性率/エステル/ゲル化/高分子/高分子ゲル/ハイドロゲル/ポリエチレン/生体適合性/反応速度/コーティング/安全性評価/高分子材料/ポリエチレングリコール(PEG)/生体内/実験動物/エチレン/セルロース/生体組織/炎症反応/肝不全/合併症/浸潤/胆管/胆管がん/病理/臨床応用/肝臓がん/組織再生/コラーゲン/チオール/ラット/官能基/肝細胞/肝障害/蛍光色素/血液/血小板/再生医療/体内動態/敗血症/分子設計/臨床試験/ワクチン/感染症/手術/生体材料/動物実験
他の関係分野:数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月5日
182
シングルセル型PLOM-CON法を駆使した細胞周期依存的な薬効の解明と層別化
-抗がん剤作用の超早期検出と予兆シグナル同定-
東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院 細胞制御工学研究センターの加納ふみ教授らの研究グループは、培養細胞に対する薬剤の効果を単一細胞レベルで高感度に評価する新手法「シングルセル型PLOM-CON(sc-PLOM-CON)法」を開発しました。本手法は、多重免疫蛍光染色と画像ベースの共変動ネットワーク(用語1)解析を統合することで、薬剤による細胞周期依存的な早期の細胞状態変化をタンパク質の共変動ネットワークで可視化できます。 細胞周期は細胞分裂後に成長するG1期、染色体DNAが複製されるS期、複製が完了し細胞分裂に至るまでのG2期に分かれますが、抗がん剤シタラビンや...
キーワード:画像データ/高次元データ/情報数理/特徴抽出/インテリジェンス/ネットワーク解析/ネットワーク分析/社会ネットワーク/社会ネットワーク分析/主成分分析/検索システム/グラフ理論/非線形/揺らぎ/ノイズ/タンパク質合成/オルガネラ/状態推定/レーザー/安全性評価/実証実験/制御工学/DNA複製阻害/複製阻害/共焦点レーザー顕微鏡/相関解析/SUMO化/一細胞/細胞応答/リン酸/タンパク質翻訳/性周期/生体組織/DNA二本鎖切断/iPS細胞/オミクス/シグナル伝達系/細胞内シグナル/細胞老化/染色体/薬剤スクリーニング/フローサイトメトリー/不均一性/DNA損傷/DNA複製/Hela細胞/RNA/がん細胞/スクリーニング/ストレス応答/ブレオマイシン/プロテオミクス/一細胞解析/細胞核/細胞周期/細胞生物学/細胞分化/細胞分裂/神経分化/神経変性/神経変性疾患/創薬/培養細胞/副作用/翻訳後修飾/薬剤感受性/ストレス/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/個別化医療/抗がん剤/抗体/老化
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年11月4日
183
日本周辺の魚類体重変動の主原因は餌をめぐる競争
―75%は餌をめぐる競争、50%は環境悪化―
東京大学大学院農学生命科学研究科の林珍大学院生(研究当時)と同大学大気海洋研究所の伊藤進一教授、広島大学大学院統合生命科学研究科の冨山毅教授らの共同研究グループは、日本周辺の魚類16系群の体重変化の原因を調べ、75%の系群の体重変動は餌をめぐる競争が主原因であることを明らかにしました。本研究では長期の体重変動に状態空間モデルを応用することで、餌をめぐる競争、環境要因による影響、漁獲圧の影響を初めて定量的に評価しました。先行研究では、...
キーワード:状態空間モデル/海洋/地球温暖化/栄養塩/プランクトン/温暖化/親潮/東シナ海/環境要因
他の関係分野:情報学環境学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月30日
184
電流なしで磁石に吸着!らせん状キラル分子の新原理を発見
―不斉合成や分子生物学への応用に期待―
東京大学物性研究所の三輪真嗣准教授、産業技術総合研究所ハイブリッド機能集積研究部門の山本竜也主任研究員、名古屋大学大学院工学研究科の大戸達彦准教授らによる研究グループは、大阪公立大学の木村健太准教授、分子科学研究所の山本浩史教授と共同で、未解明であった「らせん状の形をしたキラル分子が磁石と相互作用する原理」を発見しました。本研究により、キラル分子が分子振動を通じて自らスピンを獲得し、その結果、キラル分子と磁石の間に...
キーワード:低消費電力化/ビスマス/原子核/磁気抵抗/準粒子/水溶液/反強磁性/反強磁性体/高周波/テラヘルツ/磁場/キラル/不斉合成/光合成/スピントルク/トポロジカル/強磁性金属/磁気モーメント/磁気抵抗効果/磁性体/MRAM/トンネル磁気抵抗効果/メモリ/メモリ素子/巨大磁気抵抗効果/強磁性/交換相互作用/選択性/電子デバイス/分子振動/理論解析/量子エレクトロニクス/巨大磁気抵抗/強磁性体/電気抵抗/不揮発性メモリ/コーティング/コバルト/スピン/スピントロニクス/センサー/トルク/トンネル/ナノサイズ/ナノメートル/バイオセンサー/ピコ秒/金属材料/結晶方位/第一原理/第一原理計算/低消費電力/電解質/電気化学/量子力学/分子システム/生体内/キメラ/スルホン酸/創薬/分子生物学
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月30日
185
イヌの薬物代謝の個体差における原因の一端を解明
――CYP2B6解析でヒトやイヌの安全な薬物治療の発展に貢献――
 理化学研究所(理研)生命医科学研究センター基盤技術開発研究チームの桃沢幸秀チームディレクター(生命医科学研究センター副センター長)、ファーマコゲノミクス研究チームの福永航也上級研究員、鹿児島大学共同獣医学部の宇野泰広教授、昭和薬科大学薬物動態学研究室の山崎浩史教授、東京大学大学院農学生命科学研究科の富安博隆准教授、日本動物高度医療センターの辻本元科長、ITEA株式会社東京環境アレルギー研究所の阪口雅弘所長、麻布大学獣医学部小動物内科学研究室の久末正晴教授らの共同研究グループは、119犬種6,344頭のゲノムデータを網羅的に解析し、イヌの主要薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP)...
キーワード:協同性/タンパク質構造/ゲノミクス/遺伝情報/塩基配列/クロム/構造モデル/反応速度/シミュレーション/ドッキング/生体内/イントロン/カルス/酸化酵素/哺乳類/P450/ゲノム配列/ウシ/獣医学/酵素活性/遺伝的多様性/アミノ酸配列/機能解析/マウスモデル/酵素反応/ゲノム解析/大腸/アミノ酸置換/in vitro/アミノ酸/グルタミン酸/スプライシング/チトクロームP450/マウス/モデル動物/リガンド/構造変化/酸化反応/受容体/創薬/体内動態/代謝酵素/大腸菌/副作用/薬物代謝/薬物代謝酵素/薬物動態学/立体構造/臨床試験/アレルギー/ゲノム/遺伝学/遺伝子/肝移植/個別化医療/網羅的解析/薬物相互作用/薬物動態
他の関係分野:化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月29日
186
ポータブル装置による世界最強110テスラ磁場発生とX線実験に成功
電気通信大学大学院情報理工学研究科基盤理工学専攻の池田暁彦准教授と理化学研究所放射光科学研究センターの久保田雄也研究員らを中心とした共同研究グループは、110テスラという極限強磁場下でX線自由電子レーザー実験に成功しました。本研究では、固体酸素が異方的に1%もの巨大な磁歪を示すことを観測し、その成果が国際的な物理学の学術誌Physical Review Letters に掲載され、注目論文(Editors’ Suggestion)に選ばれました。...
キーワード:電気通信/プロファイル/結晶格子/X線自由電子レーザー/コバルト酸化物/コヒーレンス/パルス/パルス強磁場/パルス磁場/強磁場/磁気秩序/自由電子レーザー/超強磁場/SPring-8/X線回折/異方性/地磁気/放射光/磁場/磁性体/パルスレーザー/固体酸/酸素分子/新物質/ファンデルワールス力/可視光/超短パルス/電子状態/コバルト/スピン/ダイナミクス/ひずみ/マイクロ/レーザー/金属材料/酸化物/自動車/量子ビーム/極限環境/機能性/結晶構造/モチベーション/イミン/ラット
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月26日
187
世代を超えてテロメアDNAを維持する新たな仕組み
-線虫テロメレースRNAによる「イントロン・ヒッチハイク」-
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター配偶子形成研究チームの澁谷大輝チームディレクター、竹田穣基礎科学特別研究員、石田森衛研究員、梶川絵理子テクニカルスタッフⅠ、発生ゲノムシステム研究チームの近藤武史チームディレクター、生命医科学研究センター高機能生体分子開発チームの田上俊輔チームディレクター、東京大学定量生命科学研究所の齊藤博英教授、早稲田大学理工学術院の浜田道昭教授らの国際共同研究グループは、線虫[1]のテロメレース[2]RNAが遺伝子のイントロン[3]中に存在することを発見し、生殖細胞でテロメア[2]...
キーワード:ゲノムDNA/タンパク質合成/モータータンパク質/生殖系列/snRNA/遺伝情報/塩基配列/個体群/生殖/生存戦略/前駆体/電気泳動/モーター/核小体/遺伝子改変/生体内/トランスポゾン/イントロン/カルス/マッピング/哺乳類/ゲノム配列/リン酸/変異体/ゲノム編集技術/ミオシン/酵素活性/昆虫類/配偶子形成/生殖細胞/プロモーター/アデノシン/ヒトゲノム/酵素反応/染色体/mRNA/テロメア/筋肉/寿命/がん化/ゲノム編集/細胞系譜/ATP/RNA/RNA分解/がん細胞/ショウジョウバエ/スクリーニング/スプライシング/マウス/モデル動物/幹細胞/細胞分裂/神経細胞/生体分子/長鎖非コードRNA/転写制御/発現制御/非コードRNA/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月23日
188
p波磁性体と呼ばれる新しいタイプの磁性体を実現
-電流を用いた高効率な磁化制御などへ期待-
理化学研究所(理研)創発物性科学研究センタートポロジカル量子物質研究ユニットの山田林介客員研究員(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻助教)、プリヤ・バラル客員研究員(東京大学大学院工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター客員研究員)、マックス・ヒルシュベルガーユニットリーダー(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻准教授)、強相関量子伝導研究チームのマックス・バーチ基礎科学特別研究員(研究当時、現強相関物性研究グループ研究員)、十倉好紀チームディレクター(東京大学卓越教授/東京大学国際高等研究所東京カレッジ)、創発機能設計研究ユニットの奥村駿ユニットリーダー(東京大学大学院工学...
キーワード:量子計算/環境技術/結晶格子/トポロジー/ワイル半金属/強相関電子/強相関電子系/高エネルギー/磁気構造/磁気秩序/磁気抵抗/遷移金属酸化物/対称性/中性子散乱/電荷秩序/電子相関/反強磁性/反強磁性体/非線形/非平衡/物性理論/輸送現象/揺らぎ/陽子/量子伝導/量子輸送/量子輸送現象/J-PARC/ガドリニウム/ホール効果/異方性/加速器/軽元素/中性子/放射光/輸送特性/磁場/超伝導/ロジウム/理論的研究/スキルミオン/スピン蓄積/トポロジカル/トポロジカル物質/強相関/磁気抵抗効果/磁性体/電子輸送/材料科学/電子輸送特性/遷移金属/強磁性/集束イオンビーム/半金属/量子デバイス/量子構造/希土類/強磁性体/原子配列/電気抵抗/電子状態/MEMS/アルミニウム/イオンビーム/スピン/スピントロニクス/ひずみ/マイクロ/希土類金属/金属酸化物/原子力/酸化物/低消費電力/電子顕微鏡/電磁誘導
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月23日
189
認知症治療への新たな光
――生体ジペプチドが神経炎症を抑え認知症モデルマウスの寿命を延長――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の久恒辰博准教授、雷晨旭大学院生、鈴木穣教授、鈴木邦律准教授らと、順天堂大学大学院医科学研究科の内山安男教授、谷田以誠准教授、山口隼司助教らによる研究グループは、独自に作製をした顕著な寿命短縮を伴うアルツハイマー型認知症モデルマウスを用いて、神経炎症が神経細胞のタウ病理を誘発し、寿命を短縮させることをあきらかにしました。さらに、サケやマグロなどの長距離回遊魚や渡り鳥の胸筋に多く含有され、ヒトの脳にも含まれる抗炎症性の生体ジペプチドであるアンセリンが炎症を活性化する酵素(IRAK1)の働きを抑制することで、認知症モデルマウスにおける神経...
キーワード:高齢化社会/タンパク質複合体/神経系/トランスジェニック/形態解析/細胞工学/電子顕微鏡/シナプス/細胞応答/酸化酵素/リン酸/老人斑/酵素活性/サケ/タウタンパク質/ノックイン/精神症状/脳画像/グリア細胞/ニューロン/マウスモデル/炎症反応/神経機能/中枢神経/病理/病理学/筋萎縮/筋肉/寿命/中枢神経系/認知機能障害/モデルマウス/液性因子/多発性硬化症/アストロサイト/アミノ酸/アミロイド/アルツハイマー病/キナーゼ/グリア/クロマトグラフィー/シナプス形成/マウス/ミクログリア/リン酸化酵素/炎症性サイトカイン/抗炎症/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/転写因子/立体構造/サイトカイン/遺伝子/加齢/海馬/筋萎縮性側索硬化症 /高齢化/認知機能/認知症
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月22日
190
[新種発見] ヤドカリの「宿」を作る “淡い桃色”のイソギンチャク
―万葉集に詠まれた「愛する気持ち」を名前に―
熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター沿岸環境部門(合津マリンステーション)の吉川准教授(理学部併任)(研究当時の所属:国立科学博物館, 鹿児島大学, 東京大学)、福山大学の泉講師、千葉県立中央博物館の柳主任上席研究員らを中心とする研究チームは、日本沿岸の太平洋側(三重県の熊野灘沖および静岡県の駿河湾沖)の深海からヤドカリが使う貝殻の上で暮らし、自身の分泌物でヤドカリの「宿」を作るイソギンチャクを採集しました。同研究チームにより行われたイソギンチャクの形態の分析や、DNA塩基配列を使った分子系統解析により、得られたイソギンチャクがParacalliactis属の未記載種であるこ...
キーワード:塩基配列/共進化/進化学/分子系統解析/分子系統/沿岸環境/系統解析/水循環
他の関係分野:生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月21日
191
AI(AlphaFold3)を用いた光誘導ゲノム合成ツールの最適化
 東京大学大学院総合文化研究科の太田邦史教授らの研究グループは、AlphaFold3という人工知能(AI)を用いて、光で制御するトップダウン型ゲノム合成技術に用いる構造未知のDNA結合タンパク質を効率的に最適化することに成功しました。 近年、環境や医療などの分野でゲノムDNAを改変・合成する新しい技術の開発が世界中で意欲的に進められています。この技術のうち、既に存在する生物のゲノムDNAを再編成して新しい生物機能を獲得する方式を「トップダウン型ゲノム合成」と呼びます。 本研究では、東京大学で既に確立した技術である光誘導型トップダウンゲノム合成技術M...
キーワード:AI/機械学習/最適化/人工知能(AI)/DNA結合/突然変異/普遍性/バクテリア/ポリペプチド/二量体/ゲノムDNA/タンパク質構造/人工DNA/DNA結合タンパク質/X線結晶構造解析/塩基配列/結晶構造解析/光受容/光受容体/青色光/光スイッチ/構造モデル/チタン/シミュレーション/マグネシウム/モデリング/電子顕微鏡/動力学/分子動力学/人工タンパク質/構造予測/X線結晶構造/好熱菌/結晶構造/微生物/クライオ電子顕微鏡/DNA修復/ゲノム編集/RNA/アミノ酸/グルタミン酸/ファージ/リガンド/受容体/創薬/低分子化合物/立体構造/ゲノム/感染症/分子生物学
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月21日
192
合成可能なゼオライト/ゼオライト界面を理論計算で予測
―1兆通り以上の結晶構造パズルから狙った界面構造を合成―
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻の大石 宏太 大学院生、村岡 恒輝 助教、中山 哲 教授らのグループは、同専攻の大久保 達也 教授、同研究科附属総合研究機構の柴田 直哉 機構長・教授らのグループ、同研究機構の脇原 徹 教授、同大学大学院新領域創成科学研究科の伊與木 健太 准教授らのグループと共同で、膨大な数の候補から有望なゼオライトインターグロースを絞り込む、大規模計算ワークフローを開発しました。ゼオライトインターグロースは、触媒や分離膜として優れた性能を持つことがありますが、インターグロースを形成しうるゼオライトの探索は実験による試行錯誤に頼っていま...
キーワード:スーパーコンピュータ/ワークフロー/界面モデル/高温高圧/構造モデル/エピタキシャル/界面エネルギー/界面構造/ガス分離/分離膜/イオン交換/システム工学/金属材料/水熱合成/大規模計算/半導体/結晶構造/表面構造/結晶性/スクリーニング
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月18日
193
ウナギは陸でも狩りをする
―魚類の陸上進出に関する新たな発見―
東京大学大気海洋研究所の脇谷量子郎特任准教授と、国立環境研究所福島地域協働研究拠点の境優主任研究員らによる研究グループは、ウナギが水中だけでなく陸上でも積極的に獲物を捕食できることを、行動実験と野外調査の双方から初めて明らかにした。10個体のオオウナギを用いた室内実験において、全個体が水場から陸場へ自発的に上陸し、陸場のコオロギを捕食する行動が多数観察された。さらに、自然河川でもオオウナギの胃内容物から陸上生物が確認された。奄美大島の自然河川では、下流域に比べ上流域の個体で陸上生物の摂餌率が高いことが判明し、野外でもこの行動が機能していることが示唆された。これにより、ウナギが環境条件に応じて...
キーワード:行動実験/海洋/形態学/適応進化/フレキシブル/室内実験/ウナギ/ニホンウナギ
他の関係分野:情報学環境学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月18日
194
気候変動・統合評価モデル分野の未来を開く新提案
オープンで透明な国際比較研究の構築へ研究成果
パリ協定に基づく世界の気候対策は進んでいますが、その科学的な根拠となる将来予測やシナリオは、限られた地域や研究機関に偏っているのではないか、という懸念がIPCCの第6次評価報告書の公表後指摘されてきました。今回、京都大学大学院工学研究科の藤森真一郎教授、オーストリアに本部を置く国際研究機関である国際応用システム分析研究所(IIASA : International Institute for Applied Systems Analysis)のVolker Krey 研究主幹(Research Group Leader)、 Keywan Riahi研究部門長(Research Directo...
キーワード:プロトコル/不確実性/オーストリア/影響評価/再生可能エネルギー/気候変動/エネルギーシステム/社会貢献/技術評価/都市環境/透明性/熱環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/土地利用/比較研究/将来予測/ラット/コミュニティ
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月16日
195
全身の筋電図を高精度に計測可能な衣服型デバイス
-跳んでも走ってもノイズなく信号を取得-
理化学研究所(理研)開拓研究所染谷薄膜素子研究室の李成薫研究員(東京大学大学院工学系研究科特定客員准教授)、染谷隆夫主任研究員(東京大学大学院工学系研究科教授)、東京大学大学院工学系研究科の横田知之准教授らの共同研究グループは、跳んだり走ったりといったダイナミックな動作中でも全身に分布する筋肉の活動を高精度に取得できる、衣料や布地のようなテキスタイル型(衣服型)の無線筋電図[1]計測システムを開発しました。本研究成果は、日常生活における全身の動きを簡便に定量化できるため、ヘルスケア、リハビリ、医療、スポーツなど幅広い分野での応用が期待されます。近年で...
キーワード:システムオンチップ (SoC)/インターネット/モノのインターネット/モノのインターネット(IoT)/生体情報/生体信号/情報通信/ノイズ/磁場/高分子/電子デバイス/デジタル化/電気抵抗/センサー/フッ素/マイクロ/モニタリング/計測システム/電磁波/導電性/ポリウレタン/ウシ/層構造/関節/スポーツ/パフォーマンス/筋肉/日常生活/リハビリ/筋活動/筋電図/ラット/ヘルスケア/リハビリテーション/高齢者
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月16日
196
世界初の紫外光応答イオンチャネルを発見
―光遺伝学への応用に期待―
東京大学物性研究所の寳本俊輝特任研究員(研究当時)、永田崇助教、髙橋大翔大学院生、井上圭一准教授らによる研究グループは、原生生物の一種であり、動物や菌類に近縁で、真核生物の進化の理解に重要とされるアプソモナド類から、紫外光に応答する新しいタイプのイオンチャネルタンパク質である「アプソモナドロドプシン」を発見しました。本研究では、最近報告されたアプソモナド類のゲノム情報に着目し、光応答型の膜タンパク質である...
キーワード:アンテナ/インターフェース/データ駆動/インテリジェンス/人工知能(AI)/光エネルギー/海洋/強磁場/時間分解/超強磁場/分光学/スペクトル/磁場/太陽/レチナール/吸収スペクトル/光応答性/光化学/アーキア/光応答/光受容/光受容タンパク質/光受容体/青色光/太陽光/ラマン/光電流/可視光/光吸収/選択性/光照射/構造モデル/紫外線/イオン輸送/カリウム/センサー/ナノメートル/マルチスケール/光センサー/人工細胞/オプトジェネティクス/古細菌/哺乳類/リン酸/海洋細菌/植物ホルモン/タンパク質工学/共生細菌/原生生物/褐虫藻/微生物/チャネルロドプシン/ビタミン/ゲノム情報/細胞膜/脳神経科学/アデノシン/ラマン分光/酵素反応/神経ネットワーク/ホルモン/生理機能/光遺伝学/光操作/ATP/アミノ酸/イオンチャネル/カチオン/トランスクリプトーム/ビタミンA/ロドプシン/再生医療/細胞核/受容体/神経科学
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月14日
197
キラルイオンゲート技術を世界初実証
――分子対称性によるトポロジカル表面磁性の超省電力制御に成功――
東京大学 生産技術研究所の松岡 秀樹 特任助教と金澤 直也 准教授らの研究グループは、名古屋大学大学院理学研究科の須田 理行 教授、京都大学大学院工学研究科の関 修平 教授、東京大学大学院工学系研究科の岩佐 義宏 教授(研究当時)および 同大学国際高等研究所東京カレッジの十倉 好紀 卓越教授と共同で、キラルな分子構造を持つイオン液体を用いた二次元磁性表面の制御手法を開発しました。 近年、スピントロニクスにおける新たな潮流として、分子や固体結晶のキラリティを活用するキラルスピントロニクスが注目を集めています。本研究では、キラルなイオン液体を電気二重層トランジス...
キーワード:電力制御/コンピューティング/効果測定/スピン偏極/トポロジー/バンド構造/異常ホール効果/幾何学/時間反転対称性/準粒子/対称性/非線形/表面磁性/表面状態/表面電子状態/陽電子/陽電子ビーム/ホール効果/異方性/超薄膜/輸送特性/磁場/超伝導/分子構造/アニオン/イオン液体/キラル/スキルミオン/トポロジカル/磁気異方性/磁性体/電気二重層トランジスタ/生産技術/接合界面/対称性の破れ/インターカレーション/貴金属/新物質/電気化学反応/キャリア/トランジスタ/フォノン/強磁性/磁化過程/絶縁体/超格子/電気二重層/力制御/エピタキシャル/エピタキシャル薄膜/電界効果/電子状態/スピン/スピントロニクス/ナノメートル/低消費電力/電気化学/電子ビーム/電磁誘導/カルス/機能性/キメラ/スキル/カチオン/ラット
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月13日
198
マイクロ波エネルギーを1原子に集中させて化学反応
―クリーンな手法で二酸化炭素を高効率変換―
東京大学大学院工学系研究科の石橋 涼 大学院生と岸本 史直 講師、高鍋 和広 教授らによる研究グループは、名古屋大学大学院理学研究科の谷口 博基 教授、高輝度光科学研究センターの山田 大貴 主幹研究員らと共同で、マイクロ波を用いた加熱技術によって、高いエネルギー変換効率で二酸化炭素から一酸化炭素を製造する逆水性ガスシフト反応が進行することを世界で初めて実証しました(図1)。本研究のポイントは、マイクロ波エネルギーをゼオライト触媒に含まれる単一原子にのみ集中させることで、化学反応に必要なエネルギーを効率的に注入したことにあります。実験室スケールで、通常の加熱方法に比べて...
キーワード:化学物質/再生可能エネルギー/炭素循環/地球温暖化/高エネルギー/閉じ込め/SPring-8/放射光/スペクトル/ケイ素/触媒反応/固体酸/固体酸触媒/酸触媒/触媒機能/触媒作用/エネルギー効率/省エネ/細孔構造/秩序構造/アルミニウム/システム工学/シナリオ/フーリエ変換/プラスチック/マイクロ/マイクロ波/金属イオン/省エネルギー/地球温暖化対策/電磁波/二酸化炭素/エネルギー変換/結晶構造/マイクロ波加熱/温暖化/インジウム/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月13日
199
1細胞RNAデータから細胞種とサブタイプを同定する階層的深層学習
ー新しいアーキテクチャscHDeepInsight法を開発ー
東京大学大学院新領域創成科学研究科のジア シャンルー大学院生、理化学研究所(理研)生命医科学研究センターのアロック シャルマ専任研究員、東京大学大学院理学系研究科のアルテム ルイセンコ准教授、角田達彦教授(兼 同大学大学院新領域創成科学研究科教授)らによる研...
キーワード:アーキテクチャ/画像データ/特徴抽出/類似度/AI/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/機械学習/畳み込みニューラルネットワーク/深層学習/ゲノミクス/ニューラルネット/階層構造/分解能/一細胞/生体内/カルス/CD8/層構造/機能解析/高分解能/オミクス/マルチオミクス/階層性/次世代シークエンサー/予測モデル/不均一性/RNA/T細胞/間質細胞/上皮細胞/免疫学/免疫細胞/遺伝子/遺伝子発現/疫学/標準化/慢性疾患
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月9日
200
女王を中心とした真社会性哺乳類ハダカデバネズミ社会の全貌
――全個体自動追跡システムによる大規模社会行動解析――
熊本大学大学院生命科学研究部の山川真徳博士研究員、東京大学定量生命科学研究所の奥山輝大教授、九州大学大学院医学研究院の三浦恭子教授(兼:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授)、総合研究大学院大学の沓掛展之教授らによる研究グループは、哺乳類では極めて珍しい真社会性を持つハダカデバネズミにおいて、大規模社会行動解析によって社会全体の構造と個体間の社会的関係性を明らかにしました。本研究では、個体タグであるRFID技術を用いた群れ全体の自動追跡システムを独自開発し、5群102匹を対象に30日間の動きを網羅的に記録しました。その結果、繁殖個体(女王と繁殖オス)は特有の行...
キーワード:RFID/無線通信/アンテナ/社会ネットワーク/埋め込み/シロアリ/トンネル/行動解析/哺乳類/社会構造/遺伝子治療/幹細胞/神経科学/遺伝子/健康長寿/老化
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月9日
201
電子の「自転」と「公転」がもつれ合う姿を可視化
――物性起源の解明から量子材料設計へ――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の鬼頭俊介助教、有馬孝尚教授(兼:理化学研究所創発物性科学研究センター センター長)、高輝度光科学研究センターの中村唯我研究員、近畿大学理工学部の杉本邦久教授、東北大学金属材料研究所の野村悠祐教授らの研究グループは、東京大学大学院工学系研究科、同大学大学院理学系研究科、理化学研究所との共同で、ランタノイド元素周りに存在する「4f電子」の空間的な広がりを世界で初めて直接観測しました。本研究グループは、大型放射光施設SPring-8(BL02B1ビームライン)でのX線回折実験(注4)と、独自に開発した「コア差フーリエ合成(cor...
キーワード:量子計算/先端技術/空間分布/計算量/イリジウム酸化物/シュレーディンガー方程式/スピン液体/パイロクロア/バンド構造/フラストレーション/異常ホール効果/幾何学/軌道角運動量/強い相互作用/原子核/高エネルギー/量子コンピュータ/量子スピン/SPring-8/X線回折/ホール効果/観測手法/希土類元素/放射光/放射光X線/磁場/超伝導/分子性結晶/量子スピン液体/イリジウム/遷移金属/蛍光体/光通信/発光材料/希土類/材料設計/電子状態/スピン/スピントロニクス/レアアース/金属材料/酸化物/自動車/数値解析/第一原理/第一原理計算/電気自動車/量子力学/結晶構造/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー/ランタノイド/分子設計/スマートフォン
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月8日
202
ナノスプリングで測る神経疾患タンパク質の力学異常
―分子の力を可視化する新技術―
東京大学物性研究所の林久美子教授と、情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))未来ICT研究所の岩城光宏主任研究員らによる研究グループは、DNAを材料にした世界最小コイル状バネ「ナノスプリング」の伸びを可視化し、神経疾患を引き起こすモータータンパク質キネシン・KIF1A(以下、KIF1A)の変異体の力学異常を検出しました。KIF1Aは、シナプス形成に必要な物質を運ぶ分子モーターです。これに変異が生じると、運ぶ速度や力の低下などの力学異常が生じ、神経活動が障害され、...
キーワード:スループット/アナロジー/プロトコル/人工知能(AI)/情報通信/精密測定/キネシン/ダイニン/モータータンパク質/力計測/バイオセンシング/計測技術/センサー/センシング/ナノスケール/バイオセンサー/モーター/レーザー/ハイスループット/光ピンセット/シナプス/神経活動/リン酸/変異体/分子モーター/同時測定/アデノシン/早期診断/聴覚/運動機能/視覚障害/軸索輸送/微小管/予測モデル/力学的性質/ATP/アミノ酸/シナプス形成/てんかん/蛍光顕微鏡/神経細胞/免疫学/ICT/遺伝子/遺伝子変異/疫学/神経疾患
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月7日
203
ストレスタイプが決定する老化とがん化の分岐点とその仕組み
――白髪が増えるのはがんを防ぐため? 色素幹細胞の老化分化によりがん化しやすい損傷細胞が選択的に除去される――
DNA二本鎖の切断を受けた色素幹細胞は、その活性化と共に老化分化と呼ぶ幹細胞老化プログラムを介して自律的に排除されていることを解明しました。損傷幹細胞を排除する仕組みは、色素幹細胞プールを枯渇させ白髪を引き起こし、メラノーマのリスクを抑制していることを発見しました。発がん剤や紫外線などの発がんストレスは、幹細胞の微小環境(ニッチ)に由来するシグナルを介して老化分化プログラムを抑制し、DNAに深刻な損傷を負った色素幹細胞が残存することで、がんの創始細胞の出現へとつながることを解明しました。...
キーワード:高齢化社会/因果関係/クローン/ゲノミクス/遺伝情報/塩基配列/細胞動態/前駆体/紫外線/生体内/哺乳類/シークエンス/細胞運命/細胞膜/p21/p53/エイジング/ニッチ/細胞老化/自己複製/若返り/色素細胞/微小環境/放射線照射/毛包/老化細胞/寿命/がん化/医療費/細胞系譜/歯学/組織幹細胞/発がん/DNA損傷/アラキドン酸/イミン/ストレス応答/マウス/メラノーマ/リン脂質/幹細胞/細胞増殖/生理活性/生理活性物質/ゲノム/ストレス/ワクチン/遺伝子/加齢/健康寿命/健康長寿/高齢化/脂質/放射線/老化
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月7日
204
スピンの集団運動で熱の流れを操る新しい手法を実証
~磁性体による革新的な熱輸送制御技術へ一歩前進~
■従来の課題熱伝導率は固体中で熱がどれだけ効率よく伝わるかを表す指標です。この熱の担い手(熱キャリア)は、金属では電子、半導体や絶縁体では格子振動の準粒子であるフォノンが主役とされています。現在の熱工学では、熱キャリアの輸送特性を解明・制御することで熱伝導率や界面の熱抵抗を制御する取り組みがあり、特にフォノンの輸送・散乱に着目した熱伝導制御はフォノンエンジニアリングと銘打たれて数十年にわたって盛んに研究されています。電子・フォノン以外の熱キャリアの寄与も存在しますが、ほとんどの物質ではその寄与は非常に小さく、観測できたとしても極低温といった極限環境に限られることから、無視されることが...
キーワード:金属元素/環境技術/結晶格子/パルス/マグノン/拡散過程/集団運動/準粒子/輸送現象/揺らぎ/ガドリニウム/素粒子/鉄合金/放射光/輸送特性/強磁性金属/磁性体/パルスレーザー/フォノンエンジニアリング/熱物性/反射率/ガーネット/キャリア/スピン流/ナノデバイス/フォノン/界面熱抵抗/強磁性/光デバイス/光通信/絶縁体/超短パルス/半金属/省エネ/温度依存性/材料設計/電気伝導/熱拡散/コバルト/スピン/スピントロニクス/ナノメートル/ナノ材料/フェムト秒/マイクロ/マイクロ波/レーザー/極低温/酸化物/集積回路/省エネルギー/積層構造/熱工学/熱伝導/熱伝導率/熱輸送/半導体/非接触/微細構造/極限環境/超短パルスレーザー/結晶構造/層構造
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月6日
205
英単語の練習、脳科学で最適なタイミングを探る
―記憶定着は対話「前」、意思疎通の促進なら対話「後」の練習が効果的―
本研究は世界で初めて、英単語でのコミュニケーション活動において、単語練習を活動の「前」に行うと記憶の定着が進み、「後」に行うと対話中の脳活動がシンクロし相互理解を促進するという、練習のタイミングによる効果の違いを明らかにしました。また、単語練習を「前」に行うと、1週間後まで効果が持続するなど、単語の知識を正確に覚える上で有効であることがわかりました。さらに、脳活動の同調性が高いペアほど語彙の学習効果も高いことが示され、対話を通じた学習における共同作業の重要性が示されました。本成果は、学習目標(正確な知識か、対話プロセスか)に応じて指導のタイミングを柔軟に変える...
キーワード:ワーキングメモリ/語彙学習/社会的認知/心の理論/第二言語習得/インタラクション/タスク/情報学/学習効果/言語処理/脳活動/近赤外/赤外線/赤外分光/トレードオフ/赤外分光法/メモリ/赤外光/情報交換/コミュニケーション能力/ドローン/近赤外分光法/脳科学/fNIRS/実行機能/前頭前野/脳機能イメージング/イミン/近赤外光/血液/神経科学/脳機能/コミュニケーション/認知機能
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月5日
206
老化で神経細胞は“落ち着き”を失う?
――遺伝子発現の“土台”の変化が脳の機能低下につながる可能性――
発表のポイント◆マウス海馬の老化に伴う遺伝子発現とエピゲノムの変化をシングルセルレベルで解析しました。◆老化に伴ってニューロンにおける脳発達や応答性に関わる遺伝子がエピゲノムレベルで活性化していることを発見しました。◆加齢性によりリスクが向上する神経疾患の発症メカニズムの解明につながることが期待されます。...
キーワード:高齢化社会/神経系/ヒストン/ダイナミクス/神経発達/脳発達/分子神経生物学/クロマチン構造/免疫系/クロマチン/ニューロン/短期記憶/RNA/マウス/神経回路/神経細胞/神経生物学/神経変性/創薬/転写因子/脳機能/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/加齢/海馬/高齢化/神経疾患/生活の質/認知機能/老化
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月5日
207
ゴムの鋭い亀裂は粘弾性から生じる
~ノーベル賞受賞者30年来の理論を証明~
ゴムが一瞬で壊れる「高速破壊」時に、なぜ亀裂先端が鋭くとがるのかは長年未解明だった。ノーベル物理学賞受賞者ド・ジェンヌ博士が提唱した「粘弾性トランペット理論」を連続体力学の基礎方程式から初めて導き、ゴムの基本的性質である粘弾性だけで鋭化が生じることを数学的に証明した。タイヤから医療材料まで、幅広いポリマー材料の破壊制御や耐久性向上の理論的基盤となることが期待される。JST 戦略的創造研究推進事業において、大阪大学 大学院基礎工学研究科の長滝谷 北斗 大学院生(博士後期課程)、小林 舜典 助教、垂水 竜一 教授とZEN大学 知能情報社会学部 作道 直幸 ...
キーワード:価値創造/医療機器/多様体/微分方程式/偏微分方程式/ソフトマター/トポロジー/厳密解/超伝導体/非線形/スケーリング/動的破壊/粘弾性緩和/磁場/数値計算/超伝導/液晶/高分子/高分子ゲル/浸透圧/磁性体/カテーテル/防振/安全・安心/持続可能/熱力学/連続体力学/環境負荷低減/材料設計/シミュレーション/ひずみ/プラスチック/ポリマー/マルチスケール/環境負荷/航空機/高分子材料/持続可能性/自動車/耐久性/長寿命化/動力学/粘弾性/破壊力学/廃棄物/非線形効果/ガラス状態/緩和時間/関節/人工関節/寿命
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月5日
208
有機半導体で従来比10倍となる100 cm2V-1s-1超の移動度を達成
――熱振動を制御した分子設計最適化と次世代デバイス応用に期待――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の竹谷純一教授、古川友貴大学院生、髙柳英明特任教授らの研究グループは、有機半導体単結晶において、100 cm2V-1s-1を超えるキャリア移動度の実測に世界で初めて成功しました。有機半導体単結晶は分子同士が弱いファンデルワールス力で結びついているため、熱振動が大きく、その結果キャリア輸送(注4)は熱振動に起因する散乱に強く制限されます。実際に、室温下において有機半導体単結晶のキャリア移動度は10cm2V-1s...
キーワード:最適化/効果測定/結晶格子/絶縁体-金属転移/電子相関/二次元結晶/半導体表面/閉じ込め/輸送現象/ホール効果/電気伝導度/輸送特性/磁場/分子構造/高移動度/イオン液体/有機半導体/電気二重層トランジスタ/キャリア/キャリア輸送/トランジスタ/ファンデルワールス力/フレキシブル/絶縁体/電界効果トランジスタ/電気二重層/電子デバイス/誘電体/量子エレクトロニクス/量子デバイス/量子井戸構造/ドーピング/単結晶/電界効果/電気伝導/スピン/ひずみ/プラスチック/移動度/半導体/有機物/量子井戸/機能性/結晶構造/層構造/分子設計
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月5日
209
Wnt/β-カテニンシグナルを調節する複合体の構造を解明
東京大学大学院新領域創成科学研究科の大戸梅治 教授と同大学大学院薬学系研究科の彭宇軒(ペン ユシュアン) 大学院生、藤村亜紀子 特任研究員、浅見仁太 大学院生(研究当時)、張志寛(チャン ジークアン) 助教、清水敏之 教授らの研究グループは、クライオ電子顕微鏡単粒子解析を通して、Wnt/β-カテニンシグナルを調節するLGR4/RSPO2(注4)/ZNRF3(注5)複合体の構造を可視化し、複合体形成の重要性を示しました。Wnt/β-カテニンシグナル伝達経路は、細胞の増殖や分化など生命に必須のプロセスに関与しています。したがって、Wnt/&b...
キーワード:先端技術/化学物質/二量体/ロイシン/胚発生/電子線/エネルギー利用/TMD/電子顕微鏡/分解能/構造決定/変異体/キチン/アミノ酸配列/クライオ電子顕微鏡/ロイシンリッチリピート/高分解能/細胞膜/組織修復/神経伝達物質/生理機能/Wnt/Wntシグナル/骨疾患/GPCR/Gタンパク質/アミノ酸/シグナル伝達機構/ユビキチン/ユビキチン化/ラット/リガンド/リン脂質/幹細胞/抗原/細胞増殖/腫瘍形成/受容体/神経変性/神経変性疾患/創薬/転写因子/糖タンパク質/免疫応答/立体構造/遺伝子/抗体/脂質
他の関係分野:複合領域環境学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月2日
210
糸魚川―静岡構造線の深部から水素依存型の地下生命圏を発見
〜プレート境界の水素で探る水・岩石・微生物生態系の相互作用〜
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸)海洋機能利用部門 生物地球化学センターの高野 淑識センター長と国立大学法人東京大学(総長 藤井 輝夫)大学院理学系研究科地球惑星科学専攻の西村 大樹研究生(当時:現在、理化学研究所)および同専攻の高橋 嘉夫教授、国立大学法人信州大学(学長 中村 宗一郎)理学部の浦井 暖史助教は、国立大学法人東京大学 大気海洋研究所の横山 祐典教授らと共同で、長野県諏訪盆地から地下水試料を取得し、地球化学及び微生物学的な分析から、地下微生物生態系の組成と分布、そして地下10 – 1,000 mまでに拡がる地下深部の物質循環を明らかにしました。...
キーワード:生物地球化学/海洋/バクテリア/プレート境界/炭素同位体/地球化学/同位体/放射性炭素/惑星/惑星科学/アーキア/メタン/化学分析/同位体分析/有機物/微生物学/ユーラシア/生態系/トレーサ/水循環/微生物生態/微生物/物質循環
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月1日
211
不確実な生体集団を制御する新理論を開発
――制御と情報を融合した手法で多様な生物現象への応用に道――
東京大学 大学院情報理工学系研究科の堀口 修平 博士課程(研究当時)(現:金沢大学 ナノ生命科学研究所 特任研究員)と、同大学 生産技術研究所 兼 生物普遍性連携研究機構 小林 徹也 教授による研究グループは、不確実に変動する生体集団の振る舞いを最適に制御する理論的枠組みを構築しました。本研究では、制御コストとして情報理論に基づくfダイバージェンスやその特殊形のKullback-Leibler(KL)情報量を導入することで、複雑な制御方程式を容易に解くことに成功しました。そして、分子モーターの輸送、生物集団の多様性維持、感染症の流行制御といった異なる文脈の問題に共...
キーワード:ダイバージェンス/情報量/機械学習/最適化/情報理論/偶然性/確率制御/統計物理/統計物理学/非線形/普遍性/個体群/生産技術/シミュレーション/ダイナミクス/データ処理/モーター/ロボット/制御工学/制御理論/動力学/人工細胞/一細胞/生態系/生物多様性/分子モーター/がん免疫/がん免疫療法/ニッチ/パンデミック/ゆらぎ/腸内環境/免疫療法/がん細胞/合成生物学/感染症
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年10月1日
212
変動光に立ち向かう光合成の司令塔
――シトクロムb6/f複合体の減少が変動光に対する防御の鍵になる――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の兒玉大昌大学院生、谷川慶一郎大学院生と矢守航准教授らの研究グループ、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの河野優特任研究員、国立中興大学の寺島一郎教授は、光合成の重要な役割を担うシトクロムb6/f複合体注2が、「光合成の効率」と「光化学系Ⅰの安定性」とのトレードオフ(両立できない)関係を制御していることを明らかにしました(図1)。 シトクロムb6/f複合体は、光合成における電子の流れを調整する「司令塔」...
キーワード:最適化/レジリエンス/酸化還元状態/分光学/スペクトル/吸収スペクトル/光化学/ATP合成/クロロフィル/シトクロム/タンパク質複合体/チラコイド膜/トレードオフ/光化学系I/光合成/光阻害/電子伝達/変動光/葉緑体/トランスジェニック/光環境/クロム/光照射/アストロバイオロジー/酸化還元/生産性/電気化学/二酸化炭素/クロロフィル蛍光/カロテノイド/プロトン/タバコ/ATP/膜電位/ストレス
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月30日
213
脂質結合糖鎖の新規分解機構を解明
-アスパラギン結合型糖鎖代謝制御の全容解明に向けた一歩-
 理化学研究所(理研)開拓研究所鈴木糖鎖代謝生化学研究室のシェンタオ・リ研究員、鈴木匡主任研究員、岩崎RNAシステム生化学研究室の岩崎信太郎主任研究員、環境資源科学研究センター生物分子解析ユニットの堂前直ユニットリーダー、東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻の野田陽一特任准教授(同大学微生物科学イノベーション連携研究機構酵母発酵学社会連携研究部門,CRIIM特任准教授)、トロント大学ドネリーセンターのチャールズ・ブーン教授らの国際共同研究グループは、ドリコール結合糖鎖(DLO)[1]の分解に関わる酵素、DLO-ピロフォスファターゼ(PP’ase)[...
キーワード:品質管理/バクテリア/オリゴ糖/ゴルジ体/塩基配列/出芽酵母/加水分解/前駆体/水分解/遺伝子クラスター/Saccharomyces cerevisiae/イントロン/カルス/遺伝子破壊/古細菌/発酵/リン酸/タンパク質修飾/ゲノム編集技術/フォスファターゼ/哺乳動物/酵素活性/細胞壁/生合成/微生物/分裂酵母/ノックイン/糖鎖修飾/CRISPR/ホメオスタシス/受精/受精卵/糖転移酵素/大腸/分子機構/ゲノム編集/HPLC/RNA/アミノ酸/リガンド/リソソーム/抗生物質/細胞内局在/小胞体/神経変性/神経変性疾患/大腸菌/糖タンパク質/ゲノム/ストレス/遺伝子/細菌/脂質
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月30日
214
河川への人間活動の影響を宇宙から捕捉
――衛星データを用いて黄河の上流から下流までの河川流量を連続的に推定――
東京大学大学院工学系研究科 社会基盤学専攻 石川 悠生博士課程学生(研究当時)と同大学 生産技術研究所 山崎 大准教授らによる研究グループは、河川に流れる水の量を衛星観測データから推定する手法(衛星観測流量:注1)を黄河の主河道を対象として空間的に連続に適用し、人間活動による流量変化を宇宙から捉え得ることを明らかにしました。 衛星観測流量に関する従来の研究は、現地流量観測所が存在する限られた地点における時系列的な精度評価に留まっていました。これに対し本研究では、衛星観測流量の広域適用可能性に着目し、対象流域の上流から下流まで連続的に推定することで空間的な流量の変動を捉えることができ...
キーワード:相関係数/モニタリングシステム/持続性/空間分布/人口増加/人間活動/海洋/湖沼/気候変動/地球観測/衛星/衛星観測/生産技術/持続可能/社会基盤/センシング/モニタリング/リスク評価/リモートセンシング/衛星リモートセンシング/現地観測/持続可能性/人工衛星/農地/生態系/水資源/水循環/水利用/土地利用/衛星データ/資源管理/灌漑/モチベーション
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月25日
215
量子計算による低エネルギー状態シミュレーションの大幅な効率化を達成
―低温物質など物理・化学の中心問題への量子コンピュータの応用に道筋―
東京大学大学院工学系研究科の水田郁助教と、理化学研究所開拓研究所/量子コンピュータ研究センターの桑原知剛理研白眉研究チームリーダーによる研究グループは、量子コンピュータを用いて、量子力学に従う多数の粒子(量子多体系)の振る舞いを計算する代表的な手法「トロッター分解」において、低温下での物質など低エネルギー状態のシミュレーションが大幅に効率化できることを明らかにしました。こうしたシミュレーションは、量子コンピュータの能力を最大限に活かせる最も有望な応用と考えられています。本研究ではトロッター分解と呼ばれる最も広く使われる手法に対して、誤差を理論的に最小にする新しい基準を...
キーワード:量子アルゴリズム/アルゴリズム/スーパーコンピュータ/量子計算/誤差解析/非平衡/物質科学/物性物理/量子コンピュータ/量子もつれ/量子化/量子多体系/量子化学/量子ビット/シミュレーション/ダイナミクス/極低温/量子力学/エネルギー変換/水田
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月25日
216
アリ擬態花の発見
ータチガシワの花は「傷ついたアリ」の匂いで送粉者を呼び寄せる
東京大学大学院理学研究科附属植物園の望月昂助教は、日本固有植物タチガシワ(キョウチクトウ科)( 注1 、図1)の花が、クモに襲われたアリの匂いを擬態することで、キモグリバエ科 の昆虫を送粉者 として誘う「アリ擬態...
キーワード:ブログ/行動実験/ソーシャルネットワークサービス(SNS)/コウモリ/化学物質/閉じ込め/芳香族/エステル/芳香族化合物/アブラムシ/フェロモン/ミツバチ/野外実験/質量分析/トラップ/質量分析計/花粉/性フェロモン/表面構造/生態系/スギ/甲殻類/生物間相互作用/節足動物/炭化水素/関節/クロマトグラフィー
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月25日
217
【研究成果】くるくる泳ぐ繊毛虫繊毛「1本」の3Dイメージング
──低レイノルズ数環境で生きる微生物の泳ぎ方の理解に向けて──
 繊毛虫テトラヒメナ は、細胞表面から生えている多数の繊毛の運動により、右巻きの螺旋軌道を描いて遊泳することが知られています。これまでに、繊毛の立体構造に関しては電子顕微鏡などによって詳細な可視化が進み、多くの知見が蓄積されてきました。一方で、繊毛の動作については、3次元的なイメージングが技術的に困難であったため、繊毛の正確な運動軌道やダイナミクスに関する理解は未だ十分ではありませんでした。 今回、東京大学大学院総合文化研究科の丸茂哲聖大学院生(当時)、石井裕人大学院生、山岸雅彦助教、矢島潤一郎教授らは、マイクロマニュピレーションで捕捉したテトラヒメナを生存状態のま...
キーワード:位置情報/精密測定/キネシン/ダイニン/モータータンパク質/固体表面/3Dイメージング/生体模倣/ダイナミクス/トルク/マイクロ/マイクロロボット/マイクロ流体/モーター/ロボット/電子顕微鏡/分解能/モデル生物/光学顕微鏡/微生物/ビオチン/空間分解能/微小管/分子機構/ATP/マイクロ流体デバイス/立体構造/分子生物学
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月25日
218
海洋温度差発電の冷排水に関する環境アセスメントで海底観測の効率化と高精度化を実現
~社会実装へ向けた共同研究の成果が国際学術誌に掲載~
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、海洋温度差発電(Ocean Thermal Energy Conversion、以下「OTEC」)で用いる冷排水に関する環境アセスメントを、国立大学法人東京大学(総長:藤井 輝夫、所在地:東京都文京区)、国立大学法人琉球大学(学長:喜納 育江、所在地:沖縄県中頭郡)、国立研究開発法人科学技術振興機構(理事長:橋本 和仁、本部:埼玉県川口市、以下「JST」)との共同研究として実施しました。...
キーワード:セグメンテーション/人工知能(AI)/アセスメント/海洋/海底観測/深層水/地球観測/カーボンニュートラル/カーボン/3次元構造/オブザーバ/シミュレーション/センシング/モニタリング/リモートセンシング/海洋環境/環境アセスメント/マッピング/生態系/サンゴ礁
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月25日
219
高い光学異方性を備えた極細幅の無機ナノリボンを実現
――絶縁性のナノ空間を反応場とした精密合成――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の中西勇介准教授、東京都立大学大学院理学研究科の田中拓実大学院生(研究当時)、古澤慎平大学院生(研究当時)、遠藤尚彦大学院生、名古屋大学大学院理学研究科の相崎元希大学院生(研究当時)、産業技術総合研究所材料・化学領域材料基盤研究部門の佐藤雄太研究グループ長、千賀亮典主任研究員、大阪大学産業科学研究所の末永和知教授、物質・材料研究機構ナノアーキテクトニクス材料研究センターの宮田耕充グループリーダーらの研究チームは、絶縁体かつ熱的・化学的に安定な窒化ホウ素(BN)ナノチューブを反応場として利用し、数ナノメートル(10億分の1メートル)幅の二硫化モリブデン...
キーワード:セレン/ラマン散乱/光検出器/対称性/二次元物質/テクトニクス/ラマンスペクトル/異方性/輸送特性/スペクトル/検出器/ディスプレイ/モリブデン/液晶/反応場/カルコゲナイド/ナノ物質/ラマン/電子線/材料科学/タングステン/気相反応/固体表面/遷移金属/テンプレート/トランジスタ/リソグラフィー/可視光/絶縁体/遷移金属ダイカルコゲナイド/層状物質/電子デバイス/二硫化モリブデン/TMD/構造モデル/ナノシート/ナノワイヤ/原子配列/電子構造/カーボン/CVD/カーボンナノチューブ/グラフェン/シリコン/センサー/ナノスケール/ナノメートル/ナノ空間/ナノ材料/ひずみ/結晶方位/構造制御/電子顕微鏡/熱処理/半導体/ナノチューブ/ホウ素/層構造/ラマン分光
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月24日
220
麹菌の酵素生産能の高さは菌糸細胞体積と核数の増加による
 麹菌は、アミラーゼやプロテアーゼなどの酵素を生産する能力が高く、日本酒・醤油・味噌といった伝統的醸造発酵に利用されてきました。現在は、酵素生産などのバイオ産業でも世界的に利用されています。本研究は、細胞生物学的解析により、麹菌が持つ酵素生産能に関わる特性を明らかにしました。麹菌は1〜3日間の培養により、太い菌糸が出現し優占しました。この太い菌糸は、培養初期の菌糸と比べ、菌糸細胞の体積が10倍に、核の数も10倍の200以上に増加しました。この細胞体積と核数の増加は、麹菌に特徴的であり、アミラーゼ酵素活性の上昇と相関が見られました。そこで、細胞体積と核数の増加に関わる分子機構を解析し、関わる因...
キーワード:ヒストン/文化遺産/カルシウムイオン/Aspergillus/麹菌/発酵/微生物学/糸状菌/変異株/酵素活性/微生物/蛍光タンパク質/染色体/糖転移酵素/分子機構/アミノ酸/カルシウム/プロテアーゼ/細胞生物学/発現制御/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月24日
221
温暖化進行時の洪水リスク変化予測をより精緻に
――将来の社会経済シナリオに依存しない、より使いやすい情報を提供――
◆グローバル洪水モデルと気候予測データによる大規模シミュレーションで、これまでは将来の社会経済シナリオごとに異なると考えられていた洪水リスク変化の地理的分布が、実際には同じ気温上昇幅であればほぼ共通の傾向を示すことを明らかにした。◆この発見を活用し、複数の社会経済シナリオに基づく洪水シミュレーション結果を統合して統計的なサンプル数を増やすことで、将来の洪水リスク変化を世界の約70%の地域でこれまでより精度よく評価できるようになった。◆シナリオ選択に左右されず、「気温2℃上昇時」「気温3℃上昇時」といった温暖化レベルごとに、信頼性と実用性の高い洪水リスク情報を提供できるよ...
キーワード:リスク分析/不確実性/リスクコミュニケーション/空間分布/温室効果ガス/影響評価/海洋/地球温暖化/適応策/揺らぎ/エルニーニョ/カオス/温室効果/気候モデル/気候変動/生産技術/防災計画/シナリオ/シミュレーション/ハザード/ハザードマップ/リスク評価/新エネルギー/大規模シミュレーション/都市計画/統計解析/防災・減災/土地利用/土地利用変化/温暖化/ゆらぎ/将来予測/妥当性/イミン/コミュニケーション/レジリエント
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月23日
222
タンパク質複合体構造の進化の歴史は繰り返す
―大規模ゲノム情報からの偶然の発見をもとに実験で証明―
東京大学大学院理学系研究科の今野直輝客員共同研究員、古澤力教授らによる研究チームは、細菌のゲノム情報からアルコール代謝に関わる新規の二機能酵素BdhEを発見し、タンパク質複合体 の三次元構造が異なる2系統で収斂進化 していることを明らかにしました。本研究は、2万種以上の細菌のゲノム情報解析、酵素活性測定、タンパク質立体構造解析を分野横断...
キーワード:普遍性/二量体/タンパク質構造/タンパク質立体構造/タンパク質複合体/系統樹/進化生物学/分子系統/アルコール脱水素酵素/カルボン酸/脱水素/エタノール/電子顕微鏡/機能性/代謝工学/バイオエタノール/酵素活性/アルデヒド/クライオ電子顕微鏡/ゲノム情報/新規遺伝子/アルコール/アミノ酸/構造生物学/生体分子/立体構造/立体構造解析/ゲノム/遺伝子/細菌
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月21日
223
大玉トマトがLED植物工場で育つ時代へ
――宇宙・都市での持続的食料生産を目指して――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らの研究グループは、大玉トマト「CF桃太郎ファイト」を用い、完全閉鎖型LED植物工場とにおける栽培性能を同一品種・同時期に比較する実験を行いました。LED植物工場では、気温(25.9 ± 1.1℃)と光強度(276 µmol m⁻² s⁻¹)を安定的に維持したことで、茎の伸長速度・茎径・葉緑素量(SPAD値)が温室を大きく上回り、果実中のビタミンC含量も有意に高値を示しました。一方、温室では気温や光強度の変動が大きかったものの、収量・平均果重・糖度(°Brix)・リコピン濃度が優れていました。ただし、周年栽培を想定すると日射と温度の揺らぎがさら...
キーワード:アルゴリズム/最適化/人工知能(AI)/脆弱性/揺らぎ/異常気象/気候変動/季節変動/光合成/光阻害/電子伝達/持続可能/発光ダイオード(LED)/深宇宙探査/二酸化炭素/極限環境/ビタミンC/アスコルビン酸/トマト/環境制御/植物工場/ビタミン/ゲノム
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月18日
224
自然界最強の毒素の一つパリトキシンの作用機構を解明
―― パリトキシンはどのようにしてナトリウム・カリウムポンプを 陽イオンチャネルに変えるか ――
発表のポイント◆パリトキシンはアオブダイやハコフグ、ソウシハギ等の食中毒の原因となる海産毒物で生物界最強の毒物の一つであり、神経興奮の基盤を作るナトリウム・カリウムポンプを陽イオンなら何でも通すチャネルに変えてしまう。その機構をクライオ電子顕微鏡を用いて解明した。◆イオンを運ぶ蛋白質という意味で混同されることの多い「チャネル」と「ポンプ」の本質的違いも明らかになった。◆毎年のようにパリトキシン様毒による食中毒が報告されているが、解毒剤開発への道を拓くものである。発表概要東京大学・豊島 近 特別教授(同大学定量生命科学研究所...
キーワード:食物連鎖/閉じ込め/有機合成化学/カルシウムポンプ/選択性/高温環境/原子構造/カリウム/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/ATPアーゼ/ウシ/酵素活性/テトロドトキシン/フグ/渦鞭毛藻/クライオ電子顕微鏡/ナトリウム/細胞膜/アデノシン/筋肉/ATP/アミノ酸/イオンチャネル/カルシウム/ステロイド/構造生物学/構造変化/合成化学/生体膜/有機合成/立体構造
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月16日
225
水中での化学合成を革新!
―カーボンナノチューブが触媒の「優秀なパートナー」となる―
東京大学大学院理学系研究科の北之園 拓 助教、小林 修 特任教授らの研究グループは、水中で、触媒的不斉合成...
キーワード:分子構造/キラル/ルイス酸/ルイス酸触媒/金属錯体/光学活性/高分子/不斉合成/不斉反応/有機合成化学/グリーンケミストリー/材料科学/電子物性/カルボニル化/固体触媒/酸触媒/単層カーボンナノチューブ/活性種/金属触媒/選択性/持続可能/カーボン/カーボンナノチューブ/炭素材料/熱伝導/半導体/ナノチューブ/キチン/カチオン/ユビキチン/固定化触媒/合成化学/触媒的不斉合成/配位子/不斉触媒/有機合成/立体選択性
他の関係分野:化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月16日
226
水田のイネと雑草を識別するAI基盤データ「RiceSEG」公開
――スマート農業と育種を加速する国際共同研究――
東京大学大学院農学生命科学研究科の郭威准教授、加藤洋一郎教授、王浩舟特任研究員、京都大学大学院農学研究科の桂圭佑教授ら日本チームと、中国南京農業大学のShouyang Liu教授を中心とする国際共同研究グループは、世界初となるイネのマルチクラス・セマンティックセグメンテーションデータセット「RiceSEG」を構築しました。本データセットは、中国、日本、インド、フィリピン、タンザニアの5か国12機関が参加し、50,000枚以上の圃場画像を収集、その中から3,078枚を背景・緑葉・枯死葉・穂・雑草・浮草の6クラスに高精度にアノテーションしたものです。従来の「植生/背景」の単純な二分類を超え、複雑...
キーワード:セグメンテーション/画像データ/データ駆動/ベンチマーク/アノテーション/オープンサイエンス/人工知能(AI)/持続性/気候変動/生殖/環境適応/持続可能/モニタリング/ロボティクス/自律走行/水稲/水田/直播栽培/イネ/生態学/フィリピン/成長期
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月14日
227
畑を超えたエダマメ栽培
――LED植物工場の養液栽培で一年中おいしく収穫――
東京大学大学院農学生命科学研究科の高野智京 修士課程(研究当時)、若林侑 助教、矢守航 准教授、および法政大学生命科学部の佐野俊夫 教授らの研究グループは、人工光型植物工場において世界で初めてエダマメの安定生産に成功しました(図1)。エダマメは高タンパクで栄養価が高く、世界的に人気が高まっている食材ですが、収穫後すぐに品質が落ちるため長期保存が難しく、市場に出回るのは夏の限られた時期に偏っています。本研究では、3種類の水耕栽培システムを用いて栽培実験を行い、その成果を比較しました。その結果、特に「NFT方式(養液膜栽培)」により、露地栽培を上回る収量を安定して得られることが明らかになりました...
キーワード:相関係数/最適化/主成分分析/ビジネスモデル/イソフラボン/気候変動/グルコース/光環境/持続可能/含水率/発光ダイオード(LED)/二酸化炭素/機能性/リン酸/トマト/植物工場/都市農業/バイオマス/HPLC/アミノ酸/ゲノム/食生活/標準化
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月11日
228
気候変動下で利根川からサケが消えたのはなぜか?
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸)付加価値情報創生部門アプリケーションラボのYu-Lin Chang (ユリン チャン)副主任研究員は、水産研究・教育機構水産資源研究所の本多 健太郎グループ長、東京大学大気海洋研究所の森田 健太郎教授とともに海洋の再解析データと20年間(2001~2020年)に及ぶサケ稚魚に見立てた粒子の追跡シミュレーションを行うことによって、利根川サケの近年の個体数減少の要因を調べました。シミュレーションの結果、遊泳戦略の違いや致死水温の限界値の追加に関わらず、近年の個体数減少を再現するシナリオは存在しませんでした。一方で、個体群成長率の低下は...
キーワード:海洋/気候変動/黒潮続流/個体群/シナリオ/シミュレーション/サケ/プランクトン/親潮/動物プランクトン
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月11日
229
小惑星リュウグウの岩石は氷を十億年も持っていた!
―地球の材料天体に従来見積もりの2〜3倍の水があった可能性―
東京大学の飯塚毅准教授らの研究チームは、炭素質小惑星が10億年以上も氷を保持していた証拠を、リュウグウ岩石試料に発見しました。炭素質小惑星は、45.6億年前に太陽系の外側で氷、有機物、鉱物の塵が集積することで誕生し、その一部が後に太陽系の内側に移動して地球に水や炭素などの揮発性物質をもたらしたと考えられています。これまでの研究により、炭素質小惑星の誕生から数百万年の間に、氷が溶けてできた水が岩石と反応し、含水鉱物...
キーワード:極地/海洋/陽子/マグマ/マントル/リュウグウ/安定同位体/含水鉱物/揮発性元素/地質学/中性子/天体衝突/同位体/同位体組成/化学組成/原始惑星系円盤/恒星/小惑星/星形成/太陽/太陽系/年代測定/惑星/惑星科学/惑星形成/彗星/隕石/はやぶさ2/同位体分析/有機物/放射性同位体/結晶構造/体組成/放射線
他の関係分野:環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月11日
230
単一元素金属がガラス化する仕組みを解明
―結晶化と準結晶化の競合がガラス形成を促進する―
 東京大学先端科学技術研究センター極小デバイス理工学分野の田中肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員)/同大学名誉教授は、松山湖材料実験室のフーユアンチャオ教授らと共同で、単一元素(金属)がガラス化するメカニズムを大規模シミュレーションにより解明しました。ガラスは原子が不規則に並んだアモルファス固体であり、強度や耐食性、電気的特性から次世代材料として注目されていますが、その多くは複数元素の合金に限られ、単一元素のガラス化は極めて稀でした。  本研究では、ガラス化するタンタル(以下、Ta...
キーワード:自由エネルギー/多面体/過冷却液体/幾何学/対称性/分子動力学シミュレーション/核形成/周期性/タンタル/高分子/材料科学/過冷却/融点/メモリ/準結晶/相変化材料/電子デバイス/秩序構造/透明性/アモルファス/界面エネルギー/局所構造/金属ガラス/電池/シミュレーション/リチウム/液体金属/結晶化/高分子材料/相変化/耐食性/大規模シミュレーション/動力学/分子動力学/ガラス状態/結晶構造/結晶性/ナトリウム/ジルコニウム/規則構造/構造変化
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月10日
231
強誘電体酸化物の巨大抵抗変化を利用して脳型素子を実現
―強誘電体の電気分極を用いてシナプスの機能を模倣する―
東京大学大学院工学系研究科の田畑 仁 教授、関 宗俊 准教授、李 海寧 大学院生(研究当時)らの研究グループは、チタン酸鉛(PbTiO3)の高品質単結晶薄膜を用いた新しいメモリスタ素子を開発しました。強誘電体であり不揮発性メモリへの利用でも知られるPbTiO3の薄膜において、その高結晶性を維持したまま酸素欠損を意図的に導入することにより、半導体的な電気伝導特性と電気抵抗スイッチングが現れ、わずかな電圧印加により巨大な電気抵抗変化を示すことを見出すとともに、この素子が高精度でシナプスの機能を模倣可能であることを実証しました。このメモリスタ素子...
キーワード:コンピューティング/適応学習/アルゴリズム/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/画像認識/最適化/畳み込みニューラルネットワーク/人工知能(AI)/並列処理/環境変化/パルス/電気分極/ストロンチウム/酸素欠損/キャパシタ/ニューロモルフィック/メモリ/強誘電体薄膜/微細化/分極反転/誘電体/省エネ/チタン/ニオブ/強誘電体/単結晶/電気抵抗/電気伝導/不揮発性メモリ/スピン/スピントロニクス/ニューラルネット/酸化物/実証実験/電子顕微鏡/透過電子顕微鏡/半導体/シナプス/結晶性/ニューロン/可塑性/短期記憶/イミン/神経細胞
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月7日
232
異方的成長による量子ニードルの合成を実現
―近赤外光応答ナノ物質の開発に向けて―
東京大学大学院理学系研究科の高野慎二郎助教と佃達哉教授らによる研究グループは、ある特定の条件下で一連の金ナノクラスター を合成し...
キーワード:光エネルギー/多面体/幾何構造/対称性/表面エネルギー/物質科学/閉じ込め/量子化/イオン化/異方性/多結晶/スペクトル/化学組成/近赤外/発光スペクトル/ナノクラスター/吸収スペクトル/金属クラスター/光エネルギー変換/光応答/ナノ物質/質量分析/貴金属/エレクトロスプレー/光吸収/赤外光/金属ナノ粒子/原子配列/単結晶/電子構造/光学特性/セシウム/ナノスケール/ナノ粒子/単結晶X線構造解析/超微粒子/微粒子/X線構造解析/エネルギー変換/機能性/構造決定/プロトン/生体イメージング/アルコール/クロマトグラフィー/チオール/近赤外光/配位子/ウイルス
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月7日
233
球形のナノダイヤモンドを低温・低圧下で合成
ー有機分子の電子線照射による化学反応の精密制御ー
東京大学大学院理学系研究科の中村栄一特任教授らの研究グループは、原子分解能透過電子顕微鏡 を用いて、ダイヤモンド骨格であるアダマンタン(Ad)の結晶に電子線照射することで、ナノサイズの球形のダイヤモンド(ナノダイヤモンド、ND)を合成することに成功した。従来のダイヤモンド合成...
キーワード:情報量/高エネルギー/時間分解/統計力学/物質科学/イオン化/エントロピー/高温高圧/速度論/多結晶/炭素質コンドライト/地球内部/超高圧/宇宙線/隕石/反応機構/有機合成化学/時間分解能/電子線/有機分子/量子センシング/材料科学/原子分解能/電子エネルギー損失分光/反応制御/生体適合性/有機材料/エネルギー消費/ボトムアップ/構造モデル/反応速度/EELS/アモルファス/高分解能電子顕微鏡/単結晶/カーボン/カーボンナノチューブ/センシング/その場観察/ナノサイズ/ナノスケール/ナノメートル/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/電子顕微鏡法/透過電子顕微鏡/分解能/極限環境/ナノチューブ/カーボン材料/空間分解能/高分解能/水素ガス/オリゴマー/カチオン/ラジカル/合成化学/有機合成
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月7日
234
海洋細菌の新たな光エネルギー獲得戦略
―ロドプシンの集光アンテナと光サイクル加速色素の発見―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の吉澤晋准教授、同大学物性研究所の井上圭一准教授、理化学研究所の白水美香子チームディレクターらによる研究グループは、海洋研究開発機構、変動海洋エコシステム高等研究所、生産開発科学研究所、東京農業大学と共同でロドプシンの新たな光利用効率化システムを報告しました。近年、植物などの光合成生物とは異なり、ロドプシンという光受容タンパク質を用いて光エネルギーを化学エネルギーに変換する微生物が数多く存在することが分かってきました。本研究グループは、海洋に最も多く存在するロドプシン(プロ...
キーワード:アンテナ/インターフェース/人工知能(AI)/先端技術/光エネルギー/海洋/バクテリア/地球観測/太陽/レチナール/シアノバクテリア/光合成/光受容/光受容タンパク質/環境適応/光環境/脊椎動物/太陽光/光センシング/塩化物イオン/イオン輸送/センシング/マルチスケール/海洋環境/結晶化/電子顕微鏡/分解能/人工細胞/カルス/古細菌/海洋細菌/タンパク質工学/海洋生物/生態系/海洋微生物/カロテノイド/プランクトン/海洋生態/海洋生態系/植物プランクトン/微生物/クライオ電子顕微鏡/ナトリウム/機能解析/高分解能/メタゲノム/脊椎/大腸/トランスクリプトーム/ラット/ロドプシン/構造変化/生体分子/創薬/大腸菌/膜タンパク質/立体構造/ウイルス/ゲノム/遺伝子/細菌
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月4日
235
クシを失うクシクラゲにおける、櫛板の退縮機構
―昭和天皇の発見した深海性クシクラゲから紐解く生活史―
東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の三浦徹教授、金原僚亮大学院生(当時)、幸塚久典技術専門職員、アクアマリンふくしまの山内信弥学芸員による研究グループは、昭和天皇が発見したことで知られるコトクラゲというクシクラゲの仲間(有櫛動物、注1 ) を用いて、幼生の櫛板が成長、退縮する過程を明らかにしました。...
キーワード:食行動/海洋/海洋科学/ライフスタイル/底生生物/プランクトン/運動器/分子機構/形態形成/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域環境学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年9月4日
236
単一の半導体材料にて正孔と電子の異なる輸送異方性を実証
―分子半導体における理論予測を実証し、次世代電子デバイス開発の新たな指針を提示―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の伊藤雅聡大学院生(研究当時)、同大学物性研究所の藤野智子助教(研究当時、現:同研究所 リサーチフェロー、横浜国立大学 准教授、科学技術振興機構 さきがけ研究者)、森初果教授、産業技術総合研究所の東野寿樹主任研究員、東京理科大学の菱田真史准教授の研究チームは、独自に開発した単一のアンバイポーラ(両極性)分子半導体において、正の電荷を持つ「正孔」と負の電荷を持つ「電子」がそれぞれ全く異なる方向に流れやす...
キーワード:再生可能エネルギー/高エネルギー/異方性/加速器/素粒子/放射光/輸送特性/太陽/ディスプレイ/分子配向/有機太陽電池/有機半導体/磁性体/電荷移動錯体/電子輸送/有機伝導体/有機電界効果トランジスタ/有機分子/電荷分離/キャリア/キャリア輸送/トランジスタ/フレキシブル/光吸収/絶縁体/単一分子/電界効果トランジスタ/電子デバイス/半導体材料/分子配列/有機EL/有機材料/電荷輸送/材料設計/太陽電池/単結晶/電界効果/電池/センサー/フレキシブルデバイス/結晶方位/積層構造/電荷移動/導電性/半導体/論理回路/配向性/機能性/結晶構造/技術革新/結晶性/プロトン/層構造/オリゴマー/プロトン移動
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月30日
237
【研究成果】界面水の不均一性を原子レベルの分解能で解明
──高い構造情報量をもつ多孔性結晶を構造解析技術に応用──
 東京大学大学院総合文化研究科の堀内新之介講師、東京大学物性研究所の原田慈久教授、東京理科大学理学部第一部化学科の大坪主弥准教授、高輝度光科学研究センターの池本夕佳主席研究員、北里大学未来工学部の渡辺豪教授、広島大学放射光科学研究所の高橋修特任教授、長崎大学大学院総合生産科学研究科の林幹大准教授および馬越啓介教授らの研究グループは、新しいタイプの多孔性結晶を創出し、その結晶に含まれる界面水が温度や界面からの距離に依存した動的挙動を示すことを明らかにしました。 生体分子や高分子材料の表面に存在する水分子は界面水と呼ばれ、さまざまな場面で重要な役割を担っています。そのため、界面...
キーワード:情報量/AI/機械学習/情報理論/環境変化/分析技術/コヒーレント/幾何学/水素結合ネットワーク/水分子/複雑系/分子動力学シミュレーション/輸送現象/SPring-8/エントロピー/速度論/軟X線/分光学/放射光/スペクトル/赤外線/水クラスター/分子構造/構造形成/赤外分光/多孔性結晶/らせん構造/高分子/分子集合体/結晶構造解析/静電相互作用/多孔性配位高分子/配位結合/配位高分子/分子素子/有機分子/赤外分光法/材料科学/エキシトン/結合状態/金属有機構造体/固体表面/ファンデルワールス力/赤外光/発光分光/有機材料/社会貢献/塩化物イオン/細孔構造/情報エントロピー/動的挙動/アモルファス/単結晶/電子状態/シミュレーション/ナノメートル/ポリマー/拡散係数/機能性材料/極低温/金属イオン/結晶化/高分子材料/水素原子/単結晶X線構造解析/動力学/分解能/分子動力学/X線構造解析/機能材料/機能性/結晶構造/構造決定/結晶性/酵素活性
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月30日
238
二酸化炭素から作る新しいプラスチック:100%再生可能資源由来を達成
―カーボンネガティブな次世代プラスチックに向けて―
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻のマリウス ルッツ 客員研究員(研究当時)、フェリックス クラハト インターンシップ研修生(研究当時)、丸本康太 大学院生、野崎京子 教授らの研究チームは、二酸化炭素とイソプレン(炭素数5の共役ジエン)をパラジウム触媒でつなぎ合わせ、6員環δ-ラクトンを合成する効率的な手法を開発しました。二酸化炭素(COO)とイソプレン(I)からなるラクトン(L)の略称として、この物質はCOOILと命名されました。野崎教授らは、2014年に二酸化炭素とブタジエンからできるラクトン(EVPと略称)の重合体ポリ(EVP)合成を報告しましたが(関連情報参照...
キーワード:ガラス転移/ジエン/ブタジエン/ルイス酸/高分子/高分子合成/反応機構/選択性/カーボン/コーティング/プラスチック/ポリマー/メタン/リサイクル/高効率化/再生可能資源/二酸化炭素/二酸化炭素/ガラス状態/発酵/寿命/オリゴマー/オレフィン/パラジウム/パラジウム触媒/分子変換
他の関係分野:数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月30日
239
鉄吸収を制御して植物の高温ストレスを緩和
ー温帯性草本の長期高温ストレス適応を支える鉄吸収機構を解明ー
 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センターバイオ生産情報研究チームの南杏鶴研究員(横浜市立大学客員研究員)、持田恵一チームディレクター(長崎大学情報データ科学部教授、横浜市立大学木原生物学研究所客員教授)、明治学院大学の野副朋子准教授、愛知製鋼株式会社の鈴木基史室長、東京大学大学院農学生命科学研究科附属アイソトープ農学教育研究施設の田野井慶太朗教授、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)生物機能利用研究部門の遠藤真咲上級研究員らの共同研究グループは、長期間の高温ストレスに対し、温帯性草本植物の適応性を向上させるには、土壌中の鉄吸収の制御機構が重要な役割を担うことを明らかにしました。...
キーワード:サイバーフィジカルシステム/環境変化/環境変動/気候変動/光化学/光合成/適応進化/持続可能/高温環境/持続可能な開発/マイクロ/カルス/マッピング/ムギネ酸/遺伝子破壊/鉄欠乏/変異体/輸送体/環境ストレス/食品産業/農地/イネ/生態系/ストレス耐性/環境応答/高温ストレス/土壌/QTL解析/遺伝的多様性/温暖化/アイソトープ/機能解析/細胞膜/ホメオスタシス/染色体/熱ショックタンパク質/ショック/発展途上国/ゲノム編集/プロリン/膜タンパク質/ゲノム/ストレス/遺伝学/遺伝子/遺伝子変異
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月30日
240
量子情報流を活用した「マクスウェルのデーモン」を実現
―エネルギー効率に優れた量子制御の実現に向けて―
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の矢田 季寛大学院生、沙川 貴大教授、同大学素粒子物理国際研究センターの吉岡 信行准教授(研究当時:同大学大学院工学系研究科物理工学専攻助教)、ハーバード大学物理学専攻のピーター・ヤン・スタス大学院生、アジーザ・スレイマンザーデ研究員、ミハイル・ルキン教授、同大学工学・応用科学スクールのエリック・クナル大学院生らによる研究グループは、シリコン空孔中心の電子スピン量子ビットに対して、状態の測定とその測定結果に応じたフィードバック操作を繰り返し行うことで、量子情報の「流れ」を活用して熱力学的エントロピーを減少させる「マクスウェルのデー...
キーワード:情報量/FPGA/プロトコル/時系列解析/情報理論/信号処理/人工知能(AI)/結晶格子/コヒーレンス/パルス/情報熱力学/熱機関/非平衡/非平衡熱力学/量子もつれ/量子情報/量子制御/量子測定/量子多体系/エントロピー/ノイズ/素粒子/素粒子物理/量子ビット/反射率/電子回路/エネルギー効率/熱力学/シリコン/スピン/フィードバック/フィードバック制御/マイクロ/マイクロ波/レーザー/電磁波/不確かさ/量子効果/量子力学/エネルギー変換/ゆらぎ
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月27日
241
【研究成果】21種類の転移RNAの試験管内同時全合成を達成
──増殖するタンパク質合成システムの構築へ大きく前進──
 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の宮地亮多大学院生、市橋伯一教授(兼:同研究科附属先進科学研究機構/同大学生物普遍性連携研究機構)、理化学研究所生命機能科学研究センターの益田恵子研究員、清水義宏チームディレクターらは、生物の必須機能であるタンパク質合成に必須な21種類の転移RNA(tRNA、大腸菌由来)をすべて同時に合成し、そのままタンパク質合成に利用する方法の開発に成功しました。 現在、私たちは医薬品や食料の生産を生物(細菌、酵母、動植物)に頼っています。しかし、生物は環境変化に影響されやすく、品種改良には時間がかかり、思い通りの制御が困難です。もし生物のように...
キーワード:環境変化/環境変動/普遍性/ゲノムDNA/タンパク質合成/トランスファーRNA/ロイシン/tRNA/コドン/遺伝情報/塩基配列/持続可能/生産システム/人工タンパク質/物質生産/遺伝暗号/人工細胞/分子システム/リボソーム/遺伝子改変/生体内/機能性/酵素活性/再生産/RNA合成/アミノ酸配列/アミノアシルtRNA/プロセシング/リボザイム/RNase/mRNA/大腸/in vitro/RNA/アミノ酸/グルタミン酸/プロリン/ラット/ルシフェラーゼ/医薬品開発/大腸菌/非天然アミノ酸/ゲノム/遺伝子/細菌
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月26日
242
光学メタサーフェスを用いた空間・偏波ビーム多重器を実証
―任意の直交ベクトルモード基底の変換を実現―
東京大学大学院工学系研究科の相馬豪 大学院生、種村拓夫 教授らは、光学メタサーフェスを用いた多入力多出力ベクトルビーム変換器の実証に成功しました。光の波長よりも小さな微細構造からなる光学メタサーフェスと金反射膜を用いた小型デバイスで、入力された複数のビームを直交した偏波・空間モードに変換した上で、それらを重ね合わせた状態(すなわち、多重化した状態)で出力できることを初めて示しました。多数の空間モードを多重化もしくは分離するには、これまでは複数の光学部品を複合的に組み合わせる必要があり、モジュール全体の小型化と低コスト化を妨げる要因になっていました。さらに偏波モード(注...
キーワード:最適化アルゴリズム/コンピューティング/アルゴリズム/最適化/並列化/情報通信/空間分布/コヒーレント/レンズ/光通信/発光素子/シリコン/センシング/レーザー/微細構造/情報通信技術/ウシ/ラット
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月25日
243
正確なmRNAスプライシングを制御するU6 snRNAのm⁶A機構を解明
――スプライシング異常が原因の疾患理解に貢献――
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻の琚 珏(ジュ ジュエ)特任助教と富田耕造教授は、前駆体mRNA(pre-mRNA)の正確かつ効率的なスプライシングに必須なU6 snRNAの特定アデニン(A)残基のN6位メチル化(m6A修飾)を担うメチル基転移酵素METTL16の反応分子機構を解明しました。U6 snRNAのm6A修飾は、pre-mRNAの5'スプライスサイト(5'-ss:mRNAのスプライシング開始点)のイントロン側配列と相互作用し、この相互作用を安定化することでスプライシングの正確性と効率性を確保します。本研究...
キーワード:先端技術/RNA修飾/snRNA/X線結晶構造解析/結晶構造解析/前駆体/3次元構造/極低温/電子顕微鏡/分解能/修飾塩基/機能性RNA/X線結晶構造/イントロン/機能性/結晶構造/クライオ電子顕微鏡/分裂酵母/アルギニン/高分解能/アデノシン/mRNA/分子機構/スプライシング/ヌクレオシド/メチル化/ラット/遺伝子発現制御/構造変化/細胞内局在/創薬/発現制御/遺伝子/遺伝子発現/神経疾患
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月24日
244
世界初!白金酸化物で新規層状物質群を創出
―計算支援による高圧物質開発の革新―
大阪大学大学院基礎工学研究科の小林康仁さん(博士後期課程)、髙橋英史准教授、石渡晋太郎教授らの研究グループは、東京大学大学院新領域創成科学研究科の鬼頭俊介助教らと共同で、白金酸化物においてルチル型構造※1を層母体とした世界初の層状ホモロガス系列※2Na(PtO2)2n+1 (n = 1, 2)の合成、及びその構造同定に成功しました。これは酸化物の構造に関する知見をベースとした第一原理計算※3による構造安定性予測と、超高圧合成を組み合わせることで得ら...
キーワード:最適化/高エネルギー/準安定/遷移金属酸化物/SPring-8/X線回折/加速器/超高圧/放射光/磁場/超伝導/強相関/物質設計/材料科学/準安定相/新物質探索/アルカン/イオン伝導体/貴金属/高圧合成/新物質/遷移金属/熱電変換材料/ペロブスカイト/高温超伝導/層状物質/超伝導材料/持続可能/還元反応/持続可能な開発/二酸化チタン/イオン伝導/チタン/固体化学/材料設計/酸化チタン/単結晶/電池/熱電変換/スピン/スピントロニクス/メタン/機能性材料/金属酸化物/酸化物/第一原理/第一原理計算/電磁波/量子力学/機能性/結晶構造/ナトリウム/ナノテクノロジー/カルシウム/バイオテクノロジー/ラット
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月24日
245
空飛ぶホプフィオンの3次元周期構造を発見
―高密度・超安定な情報の担い手―
 東京科学大学(Science Tokyo) 総合研究院の林文博(リン ウェンボ)助教、東京大学 先端科学技術研究センターの岩本敏教授、慶應義塾大学理工学部の太田泰友准教授、シンガポール南洋理工大学(Nanyang Technological University, Singapore)の申艺杰(シン イージェイ)助教とNilo Mata-Cervera(ニロ・マタセルベラ)大学院生らの国際共同研究チームは、伝搬する電磁波の中に周期的な3次元トポロジカル構造を生成する手法を開発しました。ホプフィオン(用語...
キーワード:無線通信/情報通信/空間分布/ベクトル場/位相幾何学/多項式/トポロジー/幾何学/軌道角運動量/結び目/光格子/磁気構造/準粒子/不変量/周期性/磁場/直線偏光/スキルミオン/トポロジカル/トポロジカル不変量/円偏光/フォトニクス/光デバイス/光通信/空間構造/計測技術/3次元構造/スピン/周波数/弾性波/電磁波/結晶構造/情報通信技術/ウシ/スキル
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月24日
246
アジア地域初! 陸域生態系によるCO₂吸収動態を明らかにする大規模基盤データセット「JapanFlux2024」を構築
 森林や水田、湖沼などの陸域生態系が、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスをどの程度吸収・放出しているかを把握することは、地球温暖化対策に必要不可欠です。欧米諸国では、各地の観測拠点で得られたデータに基づき、陸域生態系のCO2吸収量の長期的な変化を記録したオープンデータセットの整備が進んでいる一方、アジア地域では包括的なデータセットは整備されていませんでした。 大阪公立大学大学院農学研究科の植山 雅仁准教授、髙尾 勇太大学院生(博士前期課程2年)と、千葉大学の市井 和仁教授、国立極地研究所の矢吹 裕伯特任教授、東京大学の日浦 勉教授、熊...
キーワード:オープンデータ/季節変化/極域/極地/陸域生態系/温室効果ガス/湖沼/地球温暖化/リアルタイムモニタリング/温室効果/観測手法/気候変動/経年変動/衛星/衛星観測/光合成/CO2排出量/カーボン/モニタリング/人工衛星/地球温暖化対策/二酸化炭素/二酸化炭素/水田/農地/シベリア/生態系/衛星データ/温暖化/予測モデル
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月24日
247
世界中のヒトの口腔内に分布する巨大な染色体外エレメント「Inocle」の発見
――微生物がヒト体内の環境変化に適応するメカニズムを解明する一歩――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の鈴木穣教授と、木口悠也特任助教(研究当時)、濱本渚大学院生、水谷壮利特任准教授(研究当時)、国立がん研究センター東病院の榎田智弘医員、サム・ラトゥランギ大学のJosef S. B. Tuda教授らによる研究グループは、世界中のヒトの口腔内に広く分布する細菌の新規染色体外エレメント「Inocle(イノクル)」を発見しその基本的な遺伝学的、生態学的特徴を明らかにしました。本研究ではヒト唾液サンプルに最適化したロングリードシークエンスを用いたメタゲノム技術を開発することによって世界中のヒトの口腔内に広く分布するInocleと呼ば...
キーワード:データ駆動/最適化/情報学/危機管理/がん研究/環境変化/バクテリオファージ/環境適応/マイクロ/インフォマティクス/腸内エコシステム/発酵/ゲノム配列/プラスミド/環境ストレス/ストレス耐性/生態学/微生物/エイズ/シークエンス/メタゲノム解析/機能解析/遺伝子解析/遺伝子機能解析/染色体/放射線治療/ゲノム解析/メタゲノム/生理機能/大腸/B細胞/DNA損傷/ストレス応答/ファージ/ラット/血液/大腸がん/転写制御/免疫応答/免疫細胞/ウイルス/がん患者/ゲノム/ストレス/マイクロバイオーム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/感染症/細菌/細菌叢/酸化ストレス/唾液/腸内細菌/腸内細菌叢/頭頸部がん/放射線/薬剤耐性
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月24日
248
エイの淡水適応を支える驚異の腎機能
―脊椎動物の中でも屈指の尿排出能力―
東京大学大学院理学系研究科の油谷直孝大学院生(研究当時)と同大学大気海洋研究所の髙木亙助教、兵藤晋教授、国立遺伝学研究所の工樂樹洋教授、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理学部附属臨海実験所)の坂本竜哉教授、同大学総合技術部教育支援技術課の齊藤和裕技術専門職員らの共同研究グループは、海水と淡水を行き来できるアカエイ(Hemitrygon akajei)の尿量調節メカニズムを分子レベルで詳細に明らかにしました。板鰓類(サメ類とエイ類)の中には、海水と淡水の両方に適応できる「広塩性」を獲得した種が存在します。彼らは塩をほぼ含まない淡水環境(浸透圧(...
キーワード:環境変化/海洋/水溶液/高浸透圧/浸透圧/真骨魚類/環境適応/脊椎動物/水輸送/水環境/ウナギ/サケ/細胞膜/尿細管/糸球体/可塑性/脊椎/アクアポリン/近位尿細管/血液/腎機能/腎臓/水チャネル/発現制御/膜タンパク質/遺伝学/遺伝子/非侵襲
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月24日
249
サンゴが病原細菌を撃退する抗菌ペプチドを発見
―温暖化で増加する感染症の予防・管理に向けた新たな手がかり―
東京大学大気海洋研究所の高木俊幸助教、井上広滋教授、青山華子大学院生(大学院新領域創成科学研究科 博士課程)、小川展弘技術専門職員、および東京海洋大学の岡井公彦准教授、石田真巳教授、福丸璃子大学院生(研究当時 大学院海洋科学技術研究科 修士課程)らによる共同研究グループは、造礁サンゴであるコユビミドリイシ(Acropora digitifera)から、強力な抗菌活性を持つ新規ペプチド「Digitiferin(ディジティフェリン)」を発見しました。このペプチドはサンゴ粘液中に分泌されて、地球規模でサンゴの白化(注1...
キーワード:免疫機能/海洋/海洋科学/地球温暖化/造礁サンゴ/両親媒性/光合成/抗菌ペプチド/環境適応/ACT/構造モデル/モニタリング/海洋環境/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/ペプチドグリカン/親水性/構造予測/抗菌活性/環境ストレス/共生細菌/枯草菌/プロバイオティクス/海洋生物/生態系/細胞壁/組織化学/病原性/サンゴ礁/温暖化/海洋生態/海洋生態系/褐虫藻/層構造/ナトリウム/機能解析/細胞膜/組織化/早期診断/内胚葉/NGS/大腸/細菌感染/自然免疫/上皮細胞/大腸菌/発現調節/免疫学/立体構造/立体構造解析/ストレス/バイオマーカー/遺伝子/疫学/感染症/抗体/細菌/免疫組織化学
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月21日
250
地球温暖化が進むとアマゾン熱帯雨林の枯死が21世紀中に始まることを最先端モデルが高排出シナリオで予測
国立環境研究所・海洋研究開発機構・東京大学による研究グループ(以下「当研究グループ」という。)は、最先端の地球システムモデルによる長期予測を分析し、アマゾン熱帯雨林の大規模な劣化をもたらす大気循環と生態系の変化のメカニズムを明らかにしました。当研究グループの分析によると、気候変動を止める取り組みが実施されない場合には、将来の気候変動によって21世紀中にアマゾン熱帯雨林の枯死が始まることが分かりました。本研究の成果は、2025年8月20日18時(日本時間)付でSpringer Natureから刊行される国際学術誌『Communications Earth & Environme...
キーワード:環境変化/レジリエンス/気候変化/温室効果ガス/人間活動/海洋/環境変動/生物多様性保全/脆弱性/地球温暖化/臨界点/エルニーニョ/温室効果/海面水温/気候変動/大気循環/地球システム/光合成/持続可能/海洋循環/地球環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/モデリング/生産性/二酸化炭素/平滑化/農地/生態系/水循環/土壌/土壌水分/土地利用/土地利用変化/熱帯雨林/温暖化/生態学/生物多様性/物質循環
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月19日
251
海鳥のトイレ事情を解明
―排泄のタイミングを腹部カメラで観察―
東京大学大気海洋研究所の上坂怜生特任研究員と佐藤克文教授は、動物装着型のビデオカメラを用いて、広大な海で生活する海鳥の排泄行動を記録・解析しました。海鳥の糞は、窒素やリンなどの栄養塩が大量に含まれているだけでなく、鳥インフルエンザウイルスなどの病原体を媒介する存在でもあります。しかし、広い海に生息する海鳥の排泄行動を直接観察し続けるのは困難なため、海鳥がどのような頻度とタイミングで糞をしているのかは不明でした。本研究チームはオオミズナギドリの腹部に小型ビデオカメラを装着して排泄腔の付近を撮影し続けるというユニークな方法でこの課題に取り組みました。本研究でビデオカメラを装着したオオミ...
キーワード:海洋/周期性/栄養塩/海洋生物/生態系/土壌/海洋生態/海洋生態系/病原体/イミン/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/ウイルス/感染症
他の関係分野:環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月18日
252
日本人とサウジアラビア人のゲノム情報を反映した新しい「ゲノム地図」を作成
10人の日本人と9人のサウジアラビア人の実質的に完全なゲノム配列を決定個人間のゲノム配列の違いを表す「パンゲノムグラフ」によって複雑なゲノム構造が明らかにロングリードシーケンサーなどの最先端の技術を活用地域に特化した精密医療・遺伝子診断の基盤を提供全文PDF研究の背景ヒトゲノム解析...
キーワード:オープンアクセス/危機管理/遺伝性疾患/遺伝情報/生命情報/ゲノム多様性/ゲノム構造/ゲノム配列/遺伝的変異/ゲノム医科学/ゲノム情報/ヒトゲノム/遺伝子解析/染色体/ゲノム解析/生体防御/薬物代謝/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子診断/個別化医療
他の関係分野:情報学複合領域生物学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月9日
253
スパッタ法を用いて高品質なScAlN薄膜の作製に成功
~成長温度の系統的変化が構造特性と電気特性に及ぼす影響を解明~
東京理科大学 先進工学部 マテリアル創成工学科の小林 篤准教授、太田 隼輔氏(2024年度 学士卒業)らの研究グループは、スパッタ法を用いて、窒化スカンジウムアルミニウム(ScAlN)薄膜を高品質で作製することに成功しました。これにより、小型で高性能な次世代トランジスタの開発に大きく貢献することが期待されます。また、産業界で汎用されるスパッタ法を用いた薄膜作製技術は窒化物半導体材料全般に応用できる可能性を秘めており、エレクトロニクス分野全体にインパクトを与える重要な成果といえます。本成果は、東京大学(電気特性の測定補助及び解析)、住友電気工業株式会社(HEMTウェハの作製)との共同研究による...
キーワード:不完全性/効果測定/対称性/電気分極/電子線回折/非対称性/閉じ込め/誘電性/X線回折/ホール効果/高周波/電子移動/有機金属化合物/結晶構造解析/強誘電性/原子層/電子線/有機金属/材料科学/接合界面/超高真空/GaN/エピタキシャル成長/キャリア/スパッタ法/トランジスタ/バンドギャップ/ヘテロエピタキシー/メモリ/双極子/窒化物半導体/電子デバイス/半導体デバイス/半導体材料/分子線エピタキシー(MBE)/誘電体/エピタキシー/エピタキシャル/強誘電体/原子配列/窒化物/表面分析/不揮発性メモリ/光学特性/AFM/SiC/アルミニウム/シミュレーション/ナノメートル/移動度/結晶成長/原子間力顕微鏡/制御システム/半導体/平滑化/膜構造/マッピング/結晶構造/結晶性
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月7日
254
新鉱物・アマテラス石の発見
―日本の国石「ヒスイ」から見つかった新種の鉱物―
東京大学物性研究所の浜根大輔技術専門職員、山口大学大学院創成科学研究科の永嶌真理子若手先進教授、高輝度光科学研究センターの森祐紀研究員、京都大学大学院理学研究科の下林典正教授、リガク・ホールディングスのグループ会社である株式会社リガクの松本崇グループマネージャー、アマチュア鉱物研究家の大西政之氏と田邊満雄氏からなる研究チームは、日本鉱物科学会により日本の「国石」に選定されている「ヒスイ」の中から、新種の鉱物(新鉱物)を発見しました。同チームは、日本の石文化を象徴する国石・ヒスイから発見されたこの新鉱物に対して、日本神話に登場する天照大神の名を冠し、「アマテラス石(学名:Amater...
キーワード:海洋/SPring-8/X線回折/ストロンチウム/沈み込み/沈み込み帯/日本列島/放射光/化学組成/ケイ素/結晶構造解析/単結晶構造解析/物質設計/チタン/単結晶/電子顕微鏡/結晶構造/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月7日
255
藻類と共生する二枚貝 シャコガイの細菌叢組成を解明
―サンゴ礁生物の共生維持機構に新たな手がかり―
東京大学大気海洋研究所の新里宙也准教授と同大学大学院理学系研究科の内田大賀大学院生を中心とする研究グループは、シャコガイの体表や体内に存在する細菌叢の組成を明らかにするとともに、共生藻の喪失が細菌叢に与える影響を検証しました。シャコガイはサンゴ礁に生息する二枚貝であり、サンゴと同様に褐虫藻(かっちゅうそう)という単細胞藻類を体内に共生させます。本研究では、ヒメシャコガイ(ヒメジャコTridacna crocea)のから...
キーワード:海洋/地球温暖化/バクテリア/軟体動物/脊椎動物/環境ストレス/ウシ/生態系/無脊椎動物/カロテノイド/サンゴ礁/温暖化/褐虫藻/細菌群集/生物多様性/二枚貝/脊椎/ストレス/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢
他の関係分野:環境学数物系科学生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月7日
256
生体のしくみにヒント!分子を自動で仕分けて並べてつなげる新技術
―ナノ空間を利用したマルチタスク型ポリマー合成法を開発―
東京大学大学院工学系研究科の植村卓史教授、細野暢彦准教授、Keat Beamsley大学院生らによる研究グループは、生体システムが持つ「分子の選別」や「反応の分業化」といった巧みなしくみにヒントを得て、異なる種類のモノマー分子を自動で仕分け、並べ、単独で重合させる新技術を開発しました。この技術は、金属有機構造体(Metal-Organic Framework: MOF)と呼ばれる物質が持つナノサイズの細孔を利用して開発されました。二種類の異なる細孔を持つMOFをデザインし、各細孔へモノマーを分離・選別してその場で重合させることで、異なるモノマーの混合物からで...
キーワード:タスク/化学物質/分子構造/多孔性結晶/スチレン/ポリスチレン/高分子/分子デバイス/有機分子/金属有機構造体/ナノチャネル/ポリエチレン/細孔構造/ナノサイズ/ナノ空間/プラスチック/ポリマー/金属イオン/生体システム/機能材料/エチレン/結晶性/重合反応/生体分子
他の関係分野:情報学環境学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月6日
257
沖縄本島東海岸で新種サンゴを発見
ーーリュウキュウサンゴと命名!ーー
 一般財団法人沖縄美ら島財団 総合研究所(沖縄県本部町)と、東京大学の共同研究グループは、平成25年に沖縄美ら島財団が実施した深海生物調査において採集されたサンゴ標本が、新種であることを明らかにしました。調査結果は2025年8月7日付で日本動物分類学会英文誌「Species Diversity」に掲載されました。研究概要 平成25年に沖縄美ら島財団が実施した調査で、一点のサンゴ標本が採取されました。標本は同財団総合研究所と東京大学 大学院農学生命科学研究科にて共同で調査を行い、これまで知られていない種類であることが判明しました。 当該標本は筒状に伸長するポリプ...
キーワード:生態学/遺伝子
他の関係分野:医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月6日
258
遺伝子発現の年変動から紐解くサンゴ一斉産卵機構
―サンゴ同士の“コミュニケーション”が鍵?―
東京大学大気海洋研究所の新里宙也准教授、水産技術研究所の鈴木豪主任研究員、沖縄科学技術大学院大学の善岡祐輝研究員、を中心とする研究グループは、サンゴ(ウスエダミドリイシAcropora tenuis)の一斉産卵を含む産卵時期に発現変動を示す遺伝子群を明らかにしました。本研究では2年連続の一斉産卵を含む1年以上の長期間、同一サンゴ個体から継続的に枝サンプルを採取し、遺伝子発現解析を行いました。その結果、サンゴの産卵時期に特異的に発現量が変動する産卵関連遺伝子群を、世界で初めて特定しました。これら産卵関連遺...
キーワード:海洋/ELF/因果関係/海洋生物/サンゴ礁/精子形成/遺伝子発現解析/発現解析/mRNA/ホルモン/分子機構/RNA/イミン/キナーゼ/受容体/精子/転写因子/コミュニケーション/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:環境学数物系科学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月6日
259
カゴメ金属の特異なホール効果の起源を解明
――移動度スペクトル解析で捉えた高移動度キャリアの役割――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の劉蘇鵬大学院生、六本木雅生大学院生(研究当時/現在:理化学研究所研究員)、石原滉大助教、橋本顕一郎准教授、芝内孝禎教授らの研究グループは、同大学物性研究所、東北大学金属材料研究所、日本原子力研究開発機構、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、仏エコール・ポリテクニークとの共同研究により、カゴメ格子と呼ばれる構造をもつ金属物質「CsV3Sb5」で観測される非単調なホール効果の起源を明らかにしました。従来この現象は、ループ状の渦電流による「異常ホール効果」と呼ばれる特殊な電子の振る舞いによるものと考えら...
キーワード:アルゴリズム/最適化/定量的評価/スペクトル解析/カゴメ格子/異常ホール効果/幾何学/強磁場/高エネルギー/時間反転対称性/対称性/電荷密度波/非従来型超伝導/物性物理/輸送現象/ホール効果/スペクトル/データ解析/モンテカルロ法/磁場/超伝導/高移動度/強相関/磁性体/電子線/物質設計/材料科学/対称性の破れ/バナジウム/キャリア/渦電流/強磁性/超伝導材料/電荷輸送/強磁性体/点欠陥/電気抵抗/電子構造/電子状態/アクチノイド/スピン/移動度/機能性材料/金属材料/原子力/機能性/結晶構造
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月2日
260
腹膜転移型胃がんに治療効果を示すmRNAワクチンを開発
―免疫チェックポイント阻害剤と併用する治療法の確立に期待―
近畿大学医学部免疫学教室(大阪府大阪狭山市)准教授 長岡孝治、同主任教授 垣見和宏を中心とした研究グループは、東京大学先端科学技術研究センター(東京都目黒区)、東京科学大学総合研究院(東京都千代田区)、大阪大学感染症総合教育研究拠点(大阪府吹田市)、東北大学大学院薬学研究科(宮城県仙台市)、星薬科大学(東京都品川区)らと共同で、mRNA技術を応用した新しいワクチンを開発し、既存薬である免疫チェックポイント阻害剤と併用してマウスに投与することで、腹膜への転移を伴う胃がんに対して強力な治療効果を示すことを世界で初めて明らかにしました。今後、ヒトへの臨床応用が進み、mRNA技術による個別化がんワクチ...
キーワード:免疫機能/自己組織/物理化学/ナノ粒子/CD8/病原体/アイソトープ/ゲノム情報/抗原提示/細胞膜/PD-1/オミクス/がんゲノム/がんワクチン/がん抗原/がん免疫/がん免疫療法/ネオアンチゲン/遺伝子異常/抗腫瘍免疫/細胞株/自己複製/自己複製能/実験モデル/腫瘍学/腫瘍抗原/腫瘍浸潤リンパ球/浸潤/臨床応用/mRNA/リンパ球/死亡率/新型コロナウイルス/生体防御/免疫チェックポイント阻害剤/免疫治療/免疫療法/T細胞/がん細胞/がん治療/マウス/抗原/抗腫瘍効果/自然免疫/腫瘍免疫/樹状細胞/阻害剤/創薬/免疫チェックポイント/免疫応答/免疫学/免疫細胞/ウイルス/がん患者/ゲノム/ワクチン/胃がん/遺伝子/遺伝子変異/疫学/化学療法/感染症/抗がん剤/抗体/脂質/手術
他の関係分野:複合領域化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年8月2日
261
非平衡熱力学の知見から拡散モデルの最適手法を提案
熱力学的散逸と生成誤差をつなぐ関係式を導出
東京大学工学部計数工学科の池田滉太郎学部4年生、東京大学理学部地球惑星物理学科の宇田智哉学部4年生、株式会社Preferred Networksの岡野原大輔代表取締役 CTO、東京大学大学院理学系研究科の伊藤創祐准教授は、非平衡熱力学 における熱力学的なトレードオフ関係のアナロジーによって、非平衡熱力学を用いて拡散モデル...
キーワード:アナロジー/コンピューティング/生成モデル/機械学習/情報理論/人工知能(AI)/拡散現象/微分幾何/微分幾何学/拡散過程/幾何学/金融市場/統計物理/統計物理学/非平衡/非平衡熱力学/不可逆性/普遍性/揺らぎ/エントロピー/ノイズ/データ解析/惑星/トレードオフ/熱力学/シミュレータ/ダイナミクス/エネルギー変換/ミクロデータ/パフォーマンス/ゆらぎ
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月30日
262
狙ったタイミングで分子を変身させる
オンデマンドでのイソシアネート生成反応を用いたタンパク質修飾法の開発
東京大学大学院薬学系研究科の山梨祐輝 助教、Xu Menghan 大学院生、川島茂裕 准教授、金井求 教授らは、細胞内で狙ったタイミングでイソシアネートを生成し、タンパク質を修飾する新しいバイオコンジュゲーション反応を開発しました。 バイオコンジュゲーションとは、生体分子に対して選択的に化学修飾を行う技術であり、医薬品の精密合成や細胞内における生体分子の標識などに広く応用されています。理想的なバイオコンジュゲーション反応には、速やかに反応が進行する高い反応性が求められます。しかし、高反応性を有する化学種は一般に不安定であり、合成・保存中の分解や、生体内での非特異的反応(加水分解やグル...
キーワード:加水分解/前駆体/水分解/生体内/タンパク質修飾/グルタチオン/イミン/医薬品開発/生体分子
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月30日
263
世界初!LED植物工場で“甘くて栄養価の高いミニトマト”の安定生産に成功
――LED光と空間設計の最適化で、温室を凌ぐ甘さと栄養価を達成――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らの研究グループは、一般的なミニトマト品種(CF千果;タキイ種苗株式会社)を用いて、人工光型植物工場(LED植物工場)における高品質栽培の手法として、従来型のI字栽培と新開発のS字多段式栽培を比較検証しました。I字栽培は茎を垂直に伸ばして1本のワイヤに誘引するシンプルな方式であり、S字栽培は茎を水平に曲げながらS字状に多段の棚に誘引し、各層の側面にLEDを設置する方法です(図1, 2)。 本研究では、LED植物工場におけるトマト栽培が、果実品質の面で温室栽培を大きく上回ることを明らかにしました(表1)。I字栽培・S字栽培ともに、糖度は...
キーワード:最適化/環境変動/気候変動/太陽/光化学/クロロフィル/光合成/電子伝達/太陽光/都市空間/発光ダイオード(LED)/リサイクル/地下空間/二酸化炭素/ビタミンC/トマト/環境制御/植物工場/都市農業/高温ストレス/ビタミン/環境要因/GABA/アミノ酸/グルタミン酸/ゲノム/ストレス
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月30日
264
「液体のり」の成分を利用した悪性胸膜中皮腫治療
──ホウ素中性子捕捉療法用ポリビニルアルコール製剤の実用化に向けた画期的一歩──
 東京大学大学院総合文化研究科の小成田翔大学院特別研究学生、野本貴大准教授らは、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT、注1)に使用されるホウ素薬剤や類似化合物に、液体のりに使われるポリビニルアルコール(PVA、注2)を加えると、腫瘍集積性・滞留性、抗腫瘍効果が劇的に向上することを発見してきました。PVA製剤の実用化を目指し、京都大学複合原子力科学研究所の鈴木実教授、ステラファーマ株式会社(BNCT用医薬品を製造販売する企業)らと共同で改良を重ねてきた結果、悪性胸膜中皮腫を模倣したマウスの胸部悪性腫瘍を、副作用を抑えながら治療し、生存率を大幅に向上することに成功しました。近年普及しつつある加...
キーワード:最適化/産学連携/加速器/中性子/ポリビニルアルコール/ボロン酸/ACT/脱水素/生体適合性/リチウム/安全性評価/原子力/中性子照射/添加剤/生体内/ホウ素/橋渡し研究/細胞毒性/中性子捕捉療法/肺腺がん/放射線治療/臨床応用/アルコール/モデルマウス/悪性腫瘍/アミノ酸/がん細胞/がん治療/マウス/抗腫瘍効果/腎機能/腎機能障害/腎臓/副作用/臨床試験/手術/非侵襲/放射線
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月30日
265
老化した細胞が鉄で死なない仕組みを解明
―リソソームの酸性度が細胞死の鍵を握る―
 本研究グループは、老化細胞においてフェロトーシスの原因となる2価鉄イオン(Fe2+)や脂質ラジカル(脂質過酸化反応の過程で生成される物質)が細胞内のリソソームに集中していたことから、リソソームに注目した解析を行った結果、老化細胞におけるリソソームの機能不全がフェロトーシス抵抗性の鍵となっていることを見出しました。通常、リソソームの内部は酸性(pH約4.5)に保たれており、鉄の細胞内分配をはじめとするさまざまな生理機能にこの酸性環境が重要な役割を果たしています。老化細胞では、リソソーム内部が中性に近くなり、その結果として2価鉄イオン(Fe2+)がリ...
キーワード:アバター/人工知能(AI)/がん研究/閉じ込め/陽子/悪性化/タンパク質複合体/ミトコンドリアDNA/アミン/加水分解/水分解/遠隔制御/鉄代謝/生体内/輸送体/加水分解酵素/抵抗性/プロトン/細胞内分解/免疫系/機能解析/細胞膜/翻訳制御/DNA損傷応答/がん抗原/がん免疫/がん免疫療法/血管内皮/抗腫瘍免疫/細胞老化/治療抵抗性/治療標的/浸潤/微小環境/免疫制御/老化細胞/膵臓/ポリアミン/生理機能/分子機構/がん微小環境/モデルマウス/線維芽細胞/免疫療法/DNA損傷/T細胞/がん細胞/がん治療/マウス/ミトコンドリア/ラジカル/リソソーム/活性酸素/間質細胞/血管内皮細胞/抗原/細胞死/細胞増殖/細胞内輸送/細胞分裂/酸化反応/脂肪酸/腫瘍免疫/神経変性/神経変性疾患/内皮細胞/不飽和脂肪酸/免疫細胞/膵臓がん/エクソソーム/ストレス/レジリエント/加齢/健康長寿/抗がん剤
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月29日
266
女性の排卵期に増加して、男性にポジティブな生理・心理効果を与える体臭成分を特定
 東京大学大学院農学生命科学研究科の東原和成教授の研究グループは、ヒト女性の月経周期のうち排卵期に増加する体臭成分を3種類同定しました。さらに、これらの成分をモデル脇臭に添加すると、男性が嗅いだ時の不快度が軽減し、心地よさやリラックス度が上昇することを見出しました。また、不快な脇臭下の作業で生じるストレス上昇が、この3種類の匂い成分を加えることによって抑えられることもわかりました。さらに、この3成分は男性による女性の顔印象もアップさせました。これらの結果は、女性の排卵期に増加する3つの匂い成分は、体臭の不快さを軽減させ、男性に対して、生理的にも心理的にもポジティブに働くことを...
キーワード:インテリジェンス/官能評価/フェロモン/神経系/生殖/霊長類/質量分析/質量分析計/化学感覚/デンプン/聴覚/排卵/卵子/ホルモン/交感神経/性ホルモン/イミン/ストレス応答/内分泌/コミュニケーション/ストレス/脂質/脂質代謝/唾液/妊娠
他の関係分野:情報学複合領域生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月27日
267
【研究成果】3段階ですすむ新たな氷の成長機構を発見
──地球大気や宇宙に存在する氷微粒子の構造解明に前進──
 東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻・附属先進科学研究機構の羽馬哲也准教授らは、赤外分光法と反射高速電子回折法という2つの手法を組み合わせることで、不均質核生成によって生成したナノサイズの氷(ナノ薄膜氷)の構造が、アモルファス(注4)氷(膜厚15 nm以下)→立方晶氷(膜厚15 nmから50 nmまで)→六方晶氷(膜厚50 nm以上)と、ナノ薄膜氷の膜厚に依存して3段階で変化する新しい氷成長メカニズムを発見しました。本研究は、極域(注5)の中間圏(注6)に存在する直径数ナノメートル(nm)から100 nmほどの氷微粒子でできた雲である「極中間圏雲」が形成する温...
キーワード:極域/対流圏/温室効果ガス/地球温暖化/準安定/準安定状態/水分子/反射高速電子回折/普遍性/温室効果/気候変動/水蒸気/スペクトル/系外惑星/国際宇宙ステーション/星間塵/太陽/太陽系/惑星/惑星大気/隕石/赤外分光/赤外分光法/赤外光/非晶質/熱力学/アモルファス/電子回折/核生成/アルミニウム/ナノサイズ/ナノスケール/ナノメートル/結晶化/水素原子/相変化/二酸化炭素/熱伝導/熱伝導率/微粒子/結晶構造/CO2濃度/温暖化/日常生活
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月27日
268
空気中酸素を酸化剤としたメタ二置換ベンゼンの一段階合成
―金ナノ粒子触媒が従来型選択性を打破し、環境にやさしい新合成を開拓―
東京大学大学院工学系研究科の谷田部孝文講師、山口和也教授、木村平蔵大学院生らによる研究グループは、金ナノ粒子を酸化セリウム(CeO2)担体上に分散担持した不均一系触媒を用いることで、第二級アミン類を求核剤とした脱水素芳香環形成反応(注4)を経るメタフェニレンジアミン類(注5)の選択合成に成功しました。脱水素芳香環形成及び2つの求核剤との反応を経るメタ二置換ベンゼンの一段階合成であり、空気中の酸素のみを酸化剤とする環境調和的な新合成手法です。本研究では、一般的に脱水素芳香環形成反応で用いられるパラジウム触媒や光レドックス触媒等とは異なる、担持金ナノ...
キーワード:プログラミング/化学物質/キセノン/環境調和/芳香環/芳香族/アンモニア/液晶/均一系触媒/金ナノ粒子/芳香族化合物/アミン/固体触媒/酸触媒/酸素分子/触媒作用/触媒設計/脱水素/不均一系触媒/選択性/デジタル化/ベンゼン/地球環境/金属ナノ粒子/ナノメートル/ナノ粒子/ポリマー/環境負荷/水素原子/配向性/機能性/炭化水素/レドックス/ケトン/パラジウム/パラジウム触媒/リプログラミング/酸化反応/分子変換/有機合成
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月27日
269
海面に着水したUAVによるセンチメートル精度の深海底位置計測に成功
――船やブイに依存しない高速かつ高機動な海底観測が可能に――
東京大学 生産技術研究所の横田 裕輔 准教授と株式会社ハマは共同で、UAV(Unmanned Aerial Vehicle、注1)搭載用の海底通信装置を高度化し、海面に着水したUAVによって1,000m以深の深海底のセンチメートル精度での位置計測することに、世界で初めて成功した。今回の成果により、船を使用しない高精度の海底位置計測が可能になり、従来の観測手法に比べると、高頻度化・低コスト化の点で、海底の位置計測に重要な進展をもたらした。○発表者コメント:横田 裕輔 准教授の「もしかする未来」...
キーワード:アンテナ/UAV/海洋/南海トラフ巨大地震/GNSS/プレート境界/海底観測/海洋観測/観測手法/巨大地震/地殻変動/地質学/地震学/南海トラフ/日本海溝/観測装置/深海底/生産技術/ボトルネック/計測技術/地震防災/エンジン/モニタリング/ロボット/海洋工学/航空機/大地震/地震災害/ドローン/ラット
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月22日
270
金を作る天然物の謎を解明
デルフチバクチンAの完全構造決定と金イオン還元機構解明
東京大学大学院薬学系研究科の竹内碧大学院生(研究当時)、柿澤大夢大学院生、澤田瑞希大学院生、森田航輔学部生、伊藤寛晃准教授、井上将行教授の研究グループは、東京農工大学の野口恵一教授との共同研究により、金塊表面に生息するバクテリアが生産し、有毒な金イオンを単体の金へと速やかに還元して無毒化する天然物デルフチバクチンAの完全な構造を世界で初めて決定し、金イオンの還元メカニズムを明らかにしました。デルフチバクチンAは金をナノ粒子として形成する生体由来分子として2013年に報告されて以来、多くの研究者の興味を集めてきましたが、発見から12年を経てもなお一部の立体化学の情報は不明のままでした。本研究では...
キーワード:最適化/水溶液/バクテリア/データ解析/金ナノ粒子/ナノ粒子/構造決定/立体化学/細菌
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月22日
271
炭酸カルシウムの結晶欠陥である双晶を制御する新規タンパク質「twip1」を発見
――高密度双晶構造形成における分子メカニズムを解明――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木道生教授らの研究グループは、カサガイ(Cellana rota)の殻において、高密度に形成されるアラゴナイト結晶の欠陥である「{110}双晶」が、新規タンパク質twip1によって分子レベルで制御されていることを明らかにしました(注2、図1左)。 カサガイなどの軟体動物の殻は、外力に対する耐性を高めるために、さまざまな結晶欠陥を利用しています。中でも、炭酸カルシウムのアラゴナイト{110}双晶は、殻の強靱性に寄与すると考えられておりましたが、これまで生物による形成メカニズムは未解明でした。...
キーワード:準安定/X線回折/カルサイト/軟体動物/構造形成/結晶欠陥/炭酸カルシウム/電子顕微鏡/透過型電子顕微鏡(TEM)/SEM/結晶構造/アラゴナイト/バイオミネラリゼーション/機能解析/大腸/in vitro/カルシウム/大腸菌
他の関係分野:数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月20日
272
ディープラーニングに潜む普遍法則を発見
ディープニューラルネットワークを支配する「物理」
東京大学大学院理学系研究科の玉井敬一特任研究員、大久保毅特任准教授、藤堂眞治教授、および株式会社アイシンの張潘(チュオンファン)チュオンズイプロジェクトマネージャー、名取直毅チーフプロジェクトジェネラルマネージャー(当時)らによる研究グループ(以下「本グループ」)は、ディープラーニングに普遍的な法則が見られることを発見しました。本研究では、ディープニューラルネットワーク の信号伝搬過程と統計物理学における「吸収状態転移」(後述)の対応関係の確立に成功し、...
キーワード:量子アルゴリズム/AI/アルゴリズム/カーネル法/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/機械学習/最適化/人工知能(AI)/統計物理/統計物理学/波動関数/トレードオフ/神経系/理論解析/HPC/シミュレーション/ニューラルネット/量子力学/森林火災/ニューロン/日常生活/神経科学/感染症/脳・神経
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月20日
273
“天然物骨格リデザイン”が切り拓く中分子創薬
ー抗がん剤エクテナサイジンの再設計によるマクロ環状中分子群の創製ー
東京大学大学院理学系研究科の谷藤涼助教、細野絵里奈氏(研究当時:修士課程)、鎌倉寿恵氏(研究当時:技術補佐員)、大栗博毅教授は、東京大学大学院工学系研究科の吉田知史大学院生、佐藤宗太特任教授、公益財団法人がん研究会がん化学療法センター分子生物治療研究部の村松由起子主任...
キーワード:プロファイル/最適化/がん研究/海洋/SPring-8/放射光/スペクトル/分子構造/アルキル化/ルテニウム触媒/環状化合物/高分子/ACT/アセチレン/アミン/ヒストン/前駆体/金属触媒/生体適合性/選択性/結晶化/海洋天然物/生物活性/X線結晶構造/カルス/リン酸/結晶構造/立体化学/海洋生物/フェノール/アルデヒド/微生物/プロファイリング/増殖抑制/細胞膜/小細胞肺がん/DNA修復/DNA損傷応答/細胞株/臨床応用/カップリング/がん化/DNA損傷/アルキン/オレフィン/がん細胞/がん治療/モデル動物/ラット/ルテニウム/細胞核/細胞死/細胞増殖/生体分子/生理活性/創薬/中分子/分子設計/薬剤感受性/誘導体/立体構造/ワクチン/化学療法/抗がん剤/肺がん
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月20日
274
量子センサで“見えない磁石”の構造を解明
東京大学大学院理学系研究科の塚本萌太大学院生(当時)、肥後友也特任准教授(当時)、佐々木健人助教、中辻知教授、...
キーワード:電気通信/インターフェース/空間分布/学際研究/磁気構造/磁気秩序/多極子/多極子秩序/反強磁性/反強磁性体/量子スピン/内部構造/磁場/キラル/磁性体/量子センシング/磁区構造/マンガン/スピンダイナミクス/強磁性/双極子/エネルギー効率/省エネ/強磁性体/単結晶/スピン/スピントロニクス/センシング/ダイナミクス/ナノスケール/ナノメートル/マイクロ/永久磁石/格子欠陥/金属材料/磁気記録/微細加工/分解能/ホウ素/空間分解能
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月17日
275
造血幹細胞の"時間的ふるまい"から未来の能力を予測
――再生医療・遺伝子治療の安全性向上へ貢献――
造血幹細胞の機能を、細胞の時間的ふるまいから非侵襲的に予測する新システムを開発しました。1細胞増幅培養技術と定量位相イメージングを組み合わせ、生きた細胞の動態を詳細に解析し、幹細胞性を深層学習によって予測しました。従来のスナップショット解析では見えなかった造血幹細胞の多様性を明らかにしました。再生医療や遺伝子治療に不可...
キーワード:深層学習/細胞動態/ダイナミクス/一細胞/TEMPO/免疫不全/自己複製/自己複製能/白血球/フローサイトメトリー/骨髄/造血幹細胞/マウス/遺伝子治療/遺伝子導入/幹細胞/血液/血小板/再生医療/細胞治療/赤血球/転写因子/白血病/副作用/遺伝子/遺伝子発現/疾患モデル/造血/非侵襲
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月16日
276
完全な線虫ゲノム配列を決定
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻の森下真一教授、市川和樹助教(研究当時)、飯野雄一東京大学名誉教授、同大学大学院理学系研究科生物科学専攻の豊島有准教授、スタンフォード大学のアンドリュー・ファイヤー教授、コーネル大学のエリック・シュワルツ博士の研究グループは、線虫(学名Caenorhabditis elegans、注1)の完全なゲノム配列を報告しました。線虫は、タンパク質やRNAの機能から発生や神経生物学における多細胞相互作用に至るまで、幅広く生物学のモデルとなっています。線虫は、多細胞生物の中で初めて、1998年にゲノム配列が報告さ...
キーワード:複雑性/遺伝情報/塩基配列/種分化/出芽酵母/遺伝的多型/モデル生物/rRNA/ゲノム配列/バイオバンク/ヒトゲノム/染色体/テロメア/大腸/凍結保存/RNA/ラット/合成生物学/神経生物学/大腸菌/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:複合領域生物学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月16日
277
硫黄含有天然物に硫黄原子が取り込まれる仕組み
鉄硫黄クラスターを使って有機硫黄化合物を合成する酵素の発見
東京大学大学院薬学系研究科の森貴裕 准教授、阿部郁朗 教授、九州大学高等研究院の牛丸理一郎 准教授、テキサス大学オースティン校化学科のHung-wen Liu 教授、カーネギーメロン大学化学科のYisong Guo 教授らの共同研究チームは、強力な抗生物質活性を示す硫黄含有天然物アルボマイシンの生合成過程において硫黄挿入反応を触媒する新規酵素を同定し、鉄硫黄クラスターを硫黄供与源とする新たな化学反応機構を解明しました。 本研究ではアルボマイシン生産菌の遺伝学的解析や生合成酵素の生化学的解析に加え、硫黄挿入酵素に結合する鉄硫黄クラスターの性質をX線結晶構造解析とスペクトル解析を用いて総...
キーワード:スペクトル解析/スペクトル/反応機構/X線結晶構造解析/結晶構造解析/生体触媒/生物活性/X線結晶構造/biosynthesis/結晶構造/生合成経路/生合成/生合成酵素/鉄硫黄クラスター/分子機構/抗生物質/生物活性天然物/創薬/遺伝学
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月15日
278
上限と下限を範囲で示すRange Nudgeが遵守行動を促す
──制限速度超過の減少ならびに手洗い時間の増加を促進──
 東京大学大学院総合文化研究科の植田一博教授と、大貫祐大郎大学院生(研究当時、現在:成城大学 データサイエンス教育研究センター/社会イノベーション学部 専任講師)の研究グループは、これまで一般に用いられてきた、上限や下限だけを示す数値表記に代えて、範囲を明示する「Range Nudge」により、安全・衛生ガイドラインの遵守が促進されることを実験により示しました。 安全・衛生ガイドラインには、しばしば上限(例:制限速度60km/h)や下限(例:手洗い推奨時間20秒以上)のみが示されています。認知科学や行動経済学におけるアンカリング効果に関する知見から、人はこれらの数値...
キーワード:認知科学/フレキシブル/ドライビングシミュレータ/マネジメント/交通安全/選択行動/シミュレータ/フィールド実験/水資源/行動経済学/ナッジ/感染症/行動変容
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月14日
279
骨粗鬆症治療薬における変形性関節症発生リスクの比較研究
―ロモソズマブは変形性関節症発生リスク低減―
ロモソズマブは、スクレロスチンに対するヒト型モノクローナル抗体製剤であり、骨形成促進と骨吸収抑制の二重作用を有します。日本では、2019年に骨粗鬆症治療薬として保険収載され、臨床で処方されています。一方、テリパラチドは副甲状腺ホルモン製剤であり骨形成促進作用を有し、2010年より骨粗鬆症治療薬として保険収載されています。これらの薬剤が変形性関節症の発生リスクに与える影響については、基礎研究では検討がなされているものの、臨床におけるエビデンスは限られているため、検証が求められています。そこで、東京大学大学院医学系研究科の羽多野雅貴(医学博士課程)、齋藤琢准教授、田中栄教授、康永秀生教授...
キーワード:甲状腺ホルモン/比較研究/関節/ホルモン/甲状腺/膝関節/モノクローナル抗体/副甲状腺ホルモン/変形性関節症/マウス/骨吸収/骨形成/骨粗鬆症/抗体
他の関係分野:環境学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月11日
280
極端現象と気候変動の関係を迅速に推定する新手法の開発
―統計的アプローチによる新しいイベント・アトリビューション―
東京大学大気海洋研究所の高橋千陽特任助教と今田由紀子准教授は、気象庁気象研究所の川瀬宏明室長、京都大学防災研究所の田中智大准教授と共同で、ある特定の極端現象の発生確率に対する自然変動と人間活動の影響を評価する「イベント・アトリビューション(EA)」の迅速化を目的とした、新たな統計的手法を開発しました。従来のEA手法では、現実的な気候条件と、温暖化がなかったと仮定した気候条件下で大量のシミュレーションを実施して発生確率を見積もるため、極端事例発生から結果の提示に1〜2ヶ月を要していました。本研究では、既存の大規模シミュレーションデータをもとに、実際に観測された全球の海面水温変動やそれに関連する...
キーワード:統計モデル/回帰分析/人間活動/海洋/地球温暖化/情報発信/エルニーニョ/海面水温/気候モデル/気候変動/全球気候モデル/大気大循環/大気大循環モデル/シミュレーション/ハザード/大規模シミュレーション/地球温暖化対策/温暖化/熱中症/統計的手法
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月11日
281
新・台風災害リスクランキング
―より包括的・包摂的な災害リスクアセスメントに向けて―
東京大学大学院工学系研究科のエムディ レズワノール イスラム(Md. Rezuanul Islam)特任助教と澤田洋平准教授による研究グループは、台風がもたらす多様な社会影響指標(経済被害、死者数、負傷者数、家屋倒壊数、家屋浸水数)を考慮した新しい台風災害リスクランキングを発表しました。1979年から2019年までに日本に上陸した87個の台風をその社会影響の大きさと気象学的な強さに基づいてランク付けした結果、①社会影響の大きい台風が必ずしも気象学的に強大な台風であるわけではないこと、②関東・東海地域に上陸する台風は大きな経済被害をもたらす一方、九州・西日本に上陸する台風は人的被害が大きいこと...
キーワード:パレート最適/リスクアセスメント/アセスメント/災害リスク/気候変動/気象学/日本列島/衛星/国土計画/シナリオ/人的被害/衛星画像/コミュニケーション
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月9日
282
葉の尾状先端の発生機構の解明
―葉先端と基部で異なる細胞分裂角度パターンが形態形成を制御―
東京大学大学院理学系研究科の王子寧大学院生、塚谷裕一教授、京都大学工学研究科の井上康博教授、京都大学医生物学研究所の望月敦史教授らによる研究グループは、葉の鋭い尾状先端 (sharply elongated apex)がどのように形成されるのかという未解明の課題に挑みました。中国原産の落葉高木ナ...
キーワード:環境変動/数値シミュレーション/細胞伸長/進化学/進化生物学/環境適応/形態解析/シミュレーション/葉形態形成/オーキシン/変異体/形態変化/比較研究/遺伝子発現解析/発現解析/ホルモン/発生学/ライブイメージング/形態形成/細胞分裂/転写因子/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月8日
283
ロリゲンの通り道を制御する仕組みを発見
──適切な環境下で花を咲かせる巧妙な仕組み── 村田裕介特任研究員、阿部光知教授らの研究グループより
 花成ホルモン(フロリゲン)は葉で作られた後、篩管を通って茎の先端部(茎頂分裂組織)へと運ばれる。茎頂分裂組織に運ばれたフロリゲンは細胞と細胞の間を移動し、最終的に花芽形成領域へ到達するとFDタンパク質とフロリゲン複合体を形成して花芽形成を開始する。これまでに、葉で環境依存的にフロリゲンを産生する仕組みについては多くの知見が蓄積されてきたのに対して、茎頂分裂組織におけるフロリゲンの移動経路、移動を制御する仕組みに関しては未解明の謎であった。 今回、東京大学大学院総合文化研究科の村田裕介特任研究員と阿部光知教授らは、フロリゲンが原形質連絡を介して茎頂分裂組織の細胞間を移動する...
キーワード:アブラナ科/タンパク質間相互作用/生殖/蛍光観察/トンネル/ナノサイズ/環境情報/原形質連絡/機能制御/茎頂分裂組織/分裂組織/フロリゲン/花芽形成/植物ホルモン/シロイヌナズナ/形質転換/ゲノム情報/分子遺伝学/遺伝子発現解析/蛍光タンパク質/発現解析/ホルモン/成長期/アミノ酸/イミン/シグナル分子/細胞核/生体分子/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月8日
284
アジア低緯度域からの放出増加により大気メタン濃度が急上昇(2020–2022年)
ー多様なプラットフォームの観測データを活用した放出量推定ー
国立環境研究所地球システム領域の丹羽洋介主幹研究員らの研究チームは、2020-2022年の間に地球規模で起こった大気メタン濃度の急上昇の要因を明らかにしました。 研究チームによる解析の結果、この急激な濃度上昇は、主に、研究チームによる解析の結果、この急激な濃度上昇は、主に、熱帯から北半球低緯度(南緯15度から北緯35度)にかけての湿地や水田などの農業、埋立地などにおける微生物が起源のメタン放出が増加したことによって生じたことが分かりました。また、その中でも特に東南アジアや南アジアといったアジアの低緯度地域における影響が大きいと推定されました。 この結果は、地上観測局や船舶、...
キーワード:スーパーコンピュータ/極域/極地/空間分布/航空機観測/地球科学/二酸化窒素/温室効果ガス/海洋/地球温暖化/温室効果/気候変動/大気化学/地球システム/衛星/衛星観測/数値シミュレーション/太陽/太陽光/地球環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/メタン/モデリング/モニタリング/逆解析/航空機/人工衛星/地球温暖化対策/二酸化炭素/環境保全/水田/シベリア/温暖化/微生物/物質循環/大気汚染/ラジカル/ラット/感染症
他の関係分野:情報学環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月7日
285
微生物-代謝物関連性発見のための深層ベイズ統合解析法VBayesMMを開発
東京大学大学院理学系研究科のトウンダン特任研究員、アルテムルイセンコ准教授、角田達彦教授(兼 同大学新領域創成科学研究科教授)らは、変分ベイズマイクロバイオーム ・マルチオミクス (VBayesMM)という新しい手法を開発しました。本手法により、ヒトの体内や体表のマイクロバイオームのデータから、その箇所でのヒトの代謝物量を高精度に予測し...
キーワード:AI/ニューラルネットワーク/プロファイル/深層学習/人工知能(AI)/不確実性/空間解析/免疫機能/計算量/因果関係/系統樹/ニューラルネット/マイクロ/自動化/大規模解析/生体内/プロバイオティクス/土壌/微生物生態/生態学/微生物/メタゲノム解析/オミクス/オミクス解析/がん免疫/マルチオミクス/マルチオミクス解析/治療標的/ゲノム解析/メタゲノム/高脂肪食/大腸/分子機構/予測モデル/統計的手法/創薬/代謝物/大腸がん/低酸素/ゲノム/マイクロバイオーム/胃がん/遺伝子/個別化医療/細菌/細菌叢/神経疾患/睡眠/腸内細菌/腸内細菌叢/糖尿病
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月7日
286
脳は友達の性別をどう記憶する?
―― 社会性記憶における他者情報の符号化様式 ――
発表のポイント◆友達についての記憶を保持する海馬が、「性別」などの相手に付随した情報をどのように表現しているのかを解明しました。◆海馬の腹側CA1領域には、特定の他個体に応答する細胞(アイデンティティ細胞)と、性別や系統という属性を表現する細胞(プロパティ細胞)が共存しており、それらの組み合わせで特定の相手についての記憶が表現されていました。◆多様な他者を記憶する脳の仕組みの理解を深めるとともに、その破綻が関与すると考えられる疾患メカニズムの解明への貢献が期待されます。発表概要東京大学定量生命科学研究所の度会晃行特任助教、...
キーワード:行動実験/符号化/脳活動/アイデンティティ/神経活動/哺乳類/嗜好性/C-Fos/ニューロン/日常生活/光遺伝学/イミン/マウス/遺伝子治療/自閉症/神経科学/神経細胞/転写因子/遺伝学/遺伝子/海馬/脳波
他の関係分野:情報学複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月4日
287
省資源・環境低負荷:超軽量だが強靭な人工ヘチマスポンジ
―水に電圧をかけると生じる電荷の偏りを利用する一段階グリーン合成―
東京大学大学院工学系研究科の伊藤喜光准教授と同大学国際高等研究所東京カレッジの相田卓三卓越教授(理化学研究所創発物性科学研究センター グループディレクターを兼任)らの研究チームは、過去最高の力学強度を有する超軽量多孔質架橋超薄膜の開発に成功しました。これは、「多孔質超軽量ポリマーは力学強度が小さい」というこれまでの常識を覆すものです。開発した超薄膜は、市販の安価な原料を水に溶かし、その水溶液に電圧を2分間印加するだけで、厚さ70 nmの欠陥のない大面積自立超薄膜が得られます。この超薄膜は天然のヘチマスポンジに似た架橋構造を有し、水溶液のpHに応答して物質透過のon/offを自動的に切り替え可...
キーワード:水溶液/非平衡/物質科学/イオン化/超薄膜/反応場/材料科学/樹脂/省資源/キャパシタ/ポリエチレン/電気二重層/ホルムアルデヒド/持続可能/膜分離/ヤング率/分離膜/プラスチック/ポリマー/環境問題/多孔質/電気化学/導電性/廃棄物/機能材料/エチレン/リグニン/アルデヒド/合成化学/重合反応/ウイルス
他の関係分野:数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月4日
288
自然界の限界を超えるエネルギー変換機能を持つATP合成酵素の開発に成功
―細胞工学やバイオものづくりへの応用に期待―
東京大学大学院工学系研究科の上野博史講師、野地博行教授らの研究グループは、千葉大学大学院理学研究院の村田武士教授、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所の千田俊哉教授、安達成彦特任准教授(研究当時、現:筑波大学生存ダイナミクス研究センター 准教授)との共同研究により、生物の生命活動に必須なATPを作る酵素「ATP合成酵素」を人工的に改変し、これまで報告されている自然界に存在するどの酵素よりも高いエネルギー変換機能を持つATP合成酵素の開発に成功しました。この改変型ATP合成酵素は、ATP合成を駆動するプロトン駆動力が極めて小さい環境でもATPを合成できることが確...
キーワード:先端技術/システム開発/高エネルギー/加速器/高分子/触媒反応/ATP合成/タンパク質複合体/光合成/加水分解/生物工学/人工光合成/水分解/ダイナミクス/モーター/細胞工学/電子顕微鏡/分解能/生体内/エネルギー変換/リン酸/分子機械/微生物/ATP合成酵素/クライオ電子顕微鏡/プロトン/細胞膜/アデノシン/筋肉/ATP/ラット/合成生物学/生体高分子/創薬/分子設計
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月4日
289
マングローブの炭素はどこへ?
―数百年の時を経た湿地から海洋への炭素輸送―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の佐々木淳教授、中村航大学院生(研究当時)、Phyo Thet Naing大学院生(研究当時)、同大学大気海洋研究所の横山祐典教授、宮島利宏助教、宮入陽介特任助教、土屋考人大学院生(研究当時)、港湾空港技術研究所の桑江朝比呂領域長、渡辺謙太主任研究官らによる研究グループは、放射性炭素をトレーサとして用いることで、インド太平洋地域のマングローブ分布の北限域に位置する石垣島の吹通川マングローブ林において、湿地から海洋に流出した溶存無機炭素(...
キーワード:沿岸生態系/海草藻場/有機物分解/海洋/ラドン/気候変動/堆積物/炭素同位体/炭素同位体比/地球システム/同位体/同位体比/年代測定/放射性炭素/惑星/惑星科学/光合成/沿岸環境/カーボン/セシウム/マングローブ/生態系モデル/二酸化炭素/有機物/放射性同位体/生態系/トレーサ/土壌/微生物/物質循環
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月4日
290
“酸性陰イオン”が切り拓く分子触媒開発の新天地
―陰イオン=塩基という化学的常識への挑戦―
東京大学大学院工学系研究科の野崎京子教授、岩﨑孝紀准教授(研究当時、現:九州大学大学院工学研究院教授、東京大学大学院工学系研究科客員研究員)、萬代遼大学院生の研究グループは、陰イオンでありながら強い酸性を示す分子を開発し、これを遷移金属触媒と組み合わせることで多機能触媒を簡便に合成できることを示しました(図1)。陰イオンは電子が余っている状態であり、塩基性(=電子を与える性質)を示します。一方で電子を引き抜く性質をもつ酸性分子は、本質的に陰イオンとは相容れません。 ...
キーワード:複雑性/金属元素/原子核/磁気共鳴/同位体/磁場/重水素/芳香族/アニオン/ホスフィン/ルイス酸/金属錯体/高分子/遷移金属触媒/反応機構/芳香族炭化水素/有機合成化学/ホウ酸/水素分子/静電相互作用/遷移金属錯体/配位結合/有機分子/分子触媒/イリジウム/カルボニル化/触媒機能/触媒作用/触媒設計/遷移金属/金属触媒/選択性/デジタル化/ベンゼン/反応速度/単結晶/コバルト/高分子材料/水素化/水素原子/単結晶X線構造解析/電磁波/X線構造解析/分子デザイン/ホウ素/炭化水素/カチオン/ブレンステッド酸/化学選択性/核磁気共鳴/官能基/合成化学/創薬/配位子/分子設計/分子認識/分子変換/有機合成/誘導体
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月3日
291
イノベーティブな教育連携により新たな復興ステージへ
―浜通り地域の教育力強化に向けて、東京大学先端研と福島高専が包括的連携協定を締結―
2025年7月3日、東京大学 先端科学技術研究センター(以下、先端研)は独立行政法人国立高等専門学校機構 福島工業高等専門学校(以下、福島高専)と包括的連携協定を締結しました。先端研と福島高専が取り組んできた、風力インターンシップ、再エネ関連企業・施設の見学ツアー、専攻科生を対象とした風力発電講義などであげてきた成果を、本締結により、さらに発展させることを視野に入れます。 先端研は、東日本大震災からの復興として文部科学省事業「大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業」を展開し、福島高専との連携のもと新たな試みとして、復興およびカーボンニュートラルに対応した研究・教育人材を育成...
キーワード:人工知能(AI)/カーボンニュートラル/カーボン/メンテナンス/東日本大震災/風力発電/認証制度
他の関係分野:情報学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月2日
292
全球海洋モデルにより福島第一原発から放出される トリチウムの濃度分布を予測
――放出計画をもとにした最新シミュレーション結果――
東京大学 生産技術研究所のコクヮン アレクサンドル 特任助教、芳村 圭 教授と、福島大学 環境放射能研究所 グシエフ マキシム 特任准教授、海洋研究開発機構 小室 芳樹 副主任研究員、国立極地研究所 小野 純 特任准教授は、福島第一原子力発電所(以下、福島第一原発)からの処理水放出による海洋中のトリチウム濃度を、最新の全球海洋モデルを用いて評価し、25km以遠では濃度が検出限界以下にとどまるとの結果を得ました。 福島第一原発からの処理水海洋放出に伴うトリチウムの挙動について、実際の放出計画を基に、全球海洋大循環モデルCOCO4.9を用いて2023~2099年までの期間でシミ...
キーワード:コンポーネント/原子力発電所/極域/極地/対流圏/福島原発事故/海洋/環境放射能/地球温暖化/水分子/海洋大循環/海洋大循環モデル/気候モデル/気候変動/成層圏/宇宙線/生産技術/海洋循環/シミュレーション/トリチウム/モデル化/モニタリング/リチウム/原子力/原子力発電/原子炉/放射能/海洋生物/水循環/温暖化/原発事故/将来予測/放射線
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月1日
293
銀河は外から星を育てるガスを受け取っていた
――近傍銀河M83で銀河円盤に流れ込んでいる分子ガスを発見――
東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の長田真季大学院生、附属天文学教育研究センターの江草芙実准教授らによる研究グループは、天の川銀河と似た構造をもつ近傍の棒渦巻銀河M83 ・ を対象に、アルマ電波望遠鏡(ALMA)...
キーワード:電気通信/アンテナ/ミリ波/数理科学/陽子/サブミリ波/スペクトル/銀河/新星/数値計算/星形成/中性炭素原子/超新星/超新星爆発/超伝導/天文学/電波望遠鏡/分光器/分子雲/望遠鏡/矮小銀河/水素分子/可視光/大規模数値計算/水素原子/マッピング/水素ガス
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年7月1日
294
金星大気温度の長期変動の観測に成功
気象衛星ひまわり8・9号の宇宙望遠鏡的活用
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻の西山学客員共同研究員を筆頭とし、同専攻の岩中達郎大学院生(研究当時)、同大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻の今村剛教授、青木翔平講師、同大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センターの宇野慎介大学院生(研究当時)が参加する国際研究グループは、気象衛星ひまわり8・9号を活用して金星の雲頂温度の長期時間変動を明らかにしました。本研究では日本の気象衛星ひまわり8・9号が撮影した赤外画像に映り込んだ金星画像を用い、2015年7月から2025年2月までの期間の金星大気の雲頂温度を推定しました(図1)。金星大気で特に重要な役割を果たす熱潮...
キーワード:長期変動/ロスビー波/金星大気/大気循環/衛星/化学進化/金星/時間変動/重力波/数値計算/太陽/太陽系/天文学/望遠鏡/惑星/惑星科学/赤外分光/太陽光/コリオリ力/モニタリング/電磁波/分子システム/TEMPO/SPECT
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月30日
295
ヒスタミン受容体のGタンパク質選択性の分子機構を解明
東京大学大学院理学系研究科の松﨑悠真 大学院生、佐野文哉 特任助教、濡木理 教授、京都大学大学院薬学研究科の井上飛鳥 教授らの研究グループは、ヒスタミン受容体のうちH1RとH4RのGタンパク質...
キーワード:先端技術/分子動力学シミュレーション/放射光/タンパク質複合体/選択性/シミュレーション/ダイナミクス/極低温/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/動力学/分解能/分子動力学/変異体/ヒスタミン/クライオ電子顕微鏡/機能解析/細胞膜/分子機構/GPCR/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/シグナル伝達機構/トリプトファン/ラット/リガンド/抗炎症/受容体/生理活性/生理活性物質/創薬/培養細胞/免疫応答/免疫細胞/立体構造/立体構造解析/アレルギー/生理学
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月27日
296
大事な物質を維持するための“隠れた消費抑制機構” 見かけの安定に潜む代謝産物制御メカニズムの解明研究成果
東京大学大学院薬学系研究科の樫尾宗志朗 助教(研究当時)と三浦正幸 教授(研究当時)は、栄養不足や代謝産物の産生阻害といった厳しい環境下でも、生命維持に不可欠な代謝物質「S-アデノシルメチオニン(SAM)」の量を安定して保つ仕組みを明らかにしました。 生体分子の変化を網羅的に捉える近年の生命科学において、重要だからこそ安定している「見かけ上変化がない因子」は、見落とされがちです。本研究では、飢餓状態においても安定に存在するSAMに着目しました。ショウジョウバエの脂肪体(哺乳類の肝臓や脂肪組織に相当)を用い、プロテオミクスやRNAiスクリーニングによる解析を行った結果、SAMを消費する...
キーワード:哺乳類/キチン/オミクス/オミクス解析/脂肪組織/代謝物質/代謝産物/RNAi/ショウジョウバエ/スクリーニング/プロテアソーム/プロテオミクス/ユビキチン/細胞核/生体分子/代謝物/老化
他の関係分野:医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月27日
297
副甲状腺ホルモン1型受容体のGタンパク質選択機構を解明
次世代の骨粗鬆症治療薬開発に向けた創薬基盤を提供
東京大学大学院理学系研究科の佐野文哉 特任助教、濡木理 教授、京都大学大学院薬学研究科の清水目孝太 大学院生、柳川正孝 准教授、井上飛鳥 教授、東京大学先端科学技術研究センターの小林和弘 特任研究員らの研究グループは、副甲状腺ホルモン1型受容体 (PTH1R)...
キーワード:先端技術/甲状腺ホルモン/分子動力学シミュレーション/放射光/エンドソーム/タンパク質複合体/電子線/結合状態/シミュレーション/ダイナミクス/マイクロ/リサイクル/極低温/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/動力学/分解能/分子動力学/生体内/ペプチドホルモン/リアルタイムイメージング/クライオ電子顕微鏡/ビタミン/細胞膜/蛍光タンパク質/細胞内シグナル/ホルモン/甲状腺/神経伝達物質/分子機構/石灰化/副甲状腺ホルモン/GPCR/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/カルシウム/コラーゲン/ビタミンD/ヘリックス/ラット/蛍光顕微鏡/骨芽細胞/骨吸収/骨形成/骨粗鬆症/骨代謝/受容体/小腸/腎臓/生体分子/創薬/培養細胞/副作用/膜タンパク質/立体構造/加齢
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月27日
298
「横型トムソン効果」の観測に世界で初めて成功
ートムソン効果発見から170年 新原理により次世代熱マネジメント技術の創出へー
■従来の課題熱力学や電磁気学の開拓者の1人であるウィリアム・トムソンの名を冠するトムソン効果は、ゼーベック効果とペルチェ効果と並ぶ基本的な熱電効果の一つであり、金属や半導体に熱流と電流を同じ方向に流した際に吸熱または発熱が発生する現象です(図1a-c)。これらの現象は、熱流(または温度勾配)と電流が平行であるため"縦型"熱電効果と呼ばれます。一方、ネルンスト効果やエッチングスハウゼン効果と呼ばれる熱流と電流が直交した方向に変換される"横型"熱電効果が、シンプルな素子構造で動作する熱マネジメント原理として近年注目を集めています(図1d, e)。現在も世界中で縦型および横型熱電効果に...
キーワード:モノのインターネット(IoT)/ネルンスト効果/ビスマス/温度勾配/熱電効果/フーリエ解析/磁場/数値シミュレーション/赤外線/太陽/太陽光/アンチモン/エッチング/磁性体/温度分布/材料科学/環境発電/熱電素子/マネジメント/計測技術/熱力学/材料設計/赤外線カメラ/熱電変換/システム工学/シミュレーション/スピン/スピントロニクス/センサー/温度制御/周波数/集積回路/電磁波/半導体/機能性/サーモグラフィ
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月27日
299
耳石が語る魚のエネルギー消費の履歴
―新規指標を用いた魚類のエネルギー消費量復元手法の開発―
東京大学大学院理学系研究科の安東梢大学院生(研究当時)、同大学大気海洋研究所横山祐典教授らによる研究グループは、飼育されたアマノガワテンジクダイの耳石中の天然に存在する極微量の放射性炭素濃度を分析することで、魚類のエネルギー消費量を復元する新たな手法を開発しました。耳石とよばれる炭酸カルシウムからなる魚の硬組織は生涯を通じて成長します。耳石の炭素源は形成時に...
キーワード:エネルギー消費量/加速器質量分析/生物地球化学/地球科学/安定同位体比/海洋/海洋科学/生態系保全/安定同位体/加速器/気候変動/質量分析装置/炭素安定同位体比/炭素同位体/炭素同位体比/地球システム/地球化学/同位体/北太平洋/同位体比/放射性炭素/惑星/惑星科学/生存戦略/脊椎動物/質量分析/エネルギー消費/炭酸カルシウム/同位体分析/生体内/放射性同位体/海洋生物/生態系/環境応答/サンゴ礁/温暖化/海洋生態/海洋生態系/資源管理/生態学/生理機能/脊椎/エネルギー代謝/カルシウム/生理学
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月26日
300
3万年前の黒潮は今よりも速かったらしいそれでも丸木舟は琉球の海を渡ることができた
-ホモ・サピエンスはどうやって日本列島へ到達したのか-
◆「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(国立科学博物館・国立台湾史前文化博物館)において2019年に行った実験航海により、丸木舟を熟達の技で漕げば、黒潮の海を横断して台湾から与那国島へ渡れることが証明されました。◆さらに高精度海洋モデルを使った数理シミュレーションにより、黒潮が速かった3万年前頃の海においても、丸木舟は台湾から与那国島へたどりつけることが示されました。ただし旧石器人(旧石器時代人)が黒潮の存在を認識し、その流れに対抗する適切な航海戦略を持っていることが必要条件です。◆3万年以上前の旧石器人による琉球列島への渡来は、舟とそれを漕ぐ技術に加え、戦略的挑戦の下に...
キーワード:オープンサイエンス/クラウド/スーパーコンピュータ/最終氷期/火山噴火/海洋/ブレイン/海洋大循環/海洋大循環モデル/海洋物理/海洋物理学/気候変動/日本列島/北太平洋/西太平洋/旧石器時代/沿岸環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレータ/水槽実験/設計支援/粒子追跡法/ウシ/スギ/粒子追跡/予測モデル
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月26日
301
オメガ3脂肪酸などの迅速精密合成法の開発と新しい抗炎症性脂肪酸の発見
―ペプチドのように効率的・精密に多価不飽和脂肪酸を合成し、機能性脂肪酸を発見―
東京大学大学院工学系研究科の齋藤雄太朗助教、秋田真悠子大学院生(研究当時)、山東信介教授らの研究グループは、同大学大学院薬学系研究科の青木淳賢教授ら、医薬基盤・健康・栄養研究所ヘルス・メディカル微生物研究センターの國澤純センター長らとの共同研究によって、多価不飽和脂肪酸の完全固相合成法を開発し、開発した技術を用いて新しい抗炎症性脂肪酸を発見しました(図1)。ドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3脂肪酸に代表される多価不飽和脂肪酸は、さまざまな生命機能や疾患抑制効果をもち、注目されている生体分子群です。しかし、これまで多価不飽和脂肪酸を化学合成するには、高度な合成...
キーワード:データ駆動/自動合成/分析技術/分子構造/スチレン/ポリスチレン/固相合成/固相合成法/高分子/有機合成化学/ボトルネック/ポリマー/自動化/生体内/機能性/微生物/ドコサヘキサエン酸/ペプチド創薬/モデルマウス/アラキドン酸/オリゴマー/オレフィン/マウス/抗炎症/合成化学/脂肪酸/生体分子/創薬/代謝物/不飽和脂肪酸/有機合成/アレルギー/ワクチン/脂質/動物実験
他の関係分野:情報学環境学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月25日
302
極小の「分子フラスコ」で高分子を合成
――機能性高分子の精密合成に期待――
東京大学 大学院工学系研究科の郭 香源 大学院生、同大学 生産技術研究所の張 典 特任助教、吉江 尚子 教授、中川 慎太郎 講師の研究グループは、内部で重合反応による高分子合成が可能なナノスケールの反応容器=「分子フラスコ」を開発しました。本研究の特徴は、ボトルブラシのような形をした高分子であるボトルブラシ高分子の「芯」の周りの空間を、外部から孤立した反応場として用いる点です。これまでにも重合反応を行うことができる分子フラスコはありましたが、多様な重合反応を三次元的に閉じ込めることができる汎用性の高い手法はありませんでした。今回、ボトルブラシ高分子の芯の間に強い見かけ上の反発力...
キーワード:閉じ込め/芳香族/チオフェン/機能性高分子/高分子/高分子合成/反応機構/反応場/芳香族化合物/有機エレクトロニクス/ポリアセチレン/有機分子/ポリチオフェン/共役系高分子/生産技術/アセチレン/金属触媒/電子デバイス/発光材料/光照射/ナノサイズ/ナノスケール/機能性材料/水素化/導電性/分子デザイン/機能性/炭化水素/重合反応/誘導体
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月25日
303
関所の守りを堅めて、がん転移を阻止
~センチネルリンパ節に核酸医薬を届けるナノマシンの開発 ~
を記した論文:C.-Y.-J. Lau*, H. Kinoh, X. Liu, J. Feng, F. Aulia, K. Taniwaki, N. Qiao, S. Ogura, M. Naito and K. Miyata*, J. Am. Chem. Soc., in presshttps://doi.org/10.1021/jacs.5c04234 公益財団法人川崎市産業振興...
キーワード:最適化/がん研究/創造性/地域経済/ポリペプチド/ブロックポリマー/ポリエチレン/生体適合性/地域産業/持続的発展/ナノ粒子/ポリマー/リサイクル/微細加工/ポリエチレングリコール(PEG)/エチレン/CD8/少子高齢化/免疫系/生体組織/アンチセンス/リンパ管/抗原提示/がん免疫/がん免疫療法/センチネルリンパ節/ナノマシン/ナノメディシン/マウスモデル/橋渡し研究/胸腺/抗腫瘍免疫/mRNA/ホルモン/リンパ球/新型コロナウイルス/分子標的/TGF-β/TGF-β1/医工連携/免疫療法/HER2/T細胞/アミノ酸/アンチセンス核酸/カチオン/がん細胞/がん治療/がん転移/マウス/核酸医薬/抗原/抗原提示細胞/腫瘍免疫/受容体/分子設計/免疫細胞/有機合成/臨床試験/ウイルス/がん患者/ワクチン/高齢化/脂質/手術/乳がん/分子標的薬
他の関係分野:情報学複合領域環境学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月24日
304
マウスモデルにおける牛由来高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスに対するバロキサビルの効果
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター 河岡義裕 機構長らの研究グループは、マウスモデルを用いて、米国の乳牛由来高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスに対する抗インフルエンザ薬バロキサビルマルボキシル(注1; 以下、バロキサビル)の有効性を検証し、早期に投与を開始することが重要であることを示しました。H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスはヒトに感染することは稀であり、ヒトからヒトへと飛沫伝播は起こしませんが、ヒトに感染した場合には重篤な症状を引き起こすことがあり、50%程度の致死率を有します。2020年から現在に至るまで、H5N1亜型(clad...
キーワード:危機管理/キャップ構造/ロイシン/たんぱく/ヘマグルチニン/哺乳類/RNAポリメラーゼ/病原性/ウイルス感染症/マウスモデル/mRNA/パンデミック/RNA/アミノ酸/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/マウス/抗ウイルス薬/抗原/阻害剤/ウイルス/ゲノム/ワクチン/感染症
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月24日
305
夢を生じるレム睡眠のスイッチを担う細胞の正体を解明
レム睡眠中ずっと活動する神経細胞、数十年の謎がついに明らかに
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の荒井佳史大学院生(研究当時)と林悠教授(兼:筑波大学高等研究院(TIAR)、国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 客員教授)らのグループは、脳幹 に存在し、レム睡眠中にのみ活動することが古くから知られていたニューロンの正体と、その役割を初めて明らかにしました...
キーワード:一細胞/哺乳類/ライフコース/脳神経科学/ニューロン/ホルモン/パーキンソン病/マウス/神経科学/神経回路/神経細胞/血圧/高齢者/神経疾患/睡眠/睡眠障害/認知症
他の関係分野:総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月20日
306
超高容量かつ低コストの鉄系全固体フッ化物イオン二次電池正極材料の開発
京都大学大学院人間・環境学研究科 山本健太郎 特定准教授(現:奈良女子大学研究院工学系准教授)、内本喜晴 教授らの研究グループは、量子科学技術研究開発機構、東京大学、兵庫県立大学、東京科学大学、トヨタ自動車株式会社と共同で、リチウムイオン二次電池※1正極容量をはるかに超える全固体フッ化物イオン二次電池※2新規高容量インターカレーション...
キーワード:地球科学/分析技術/X線吸収分光/高エネルギー/高温超伝導体/素励起/多価イオン/超伝導体/銅酸化物/物質科学/SPring-8/X線回折/軟X線/非弾性/放射光/X線分光/スペクトル/超伝導/励起状態/アニオン/金属錯体/反応機構/光合成/正極材料/リチウムイオン二次電池/磁性体/電子励起/イオン伝導体/インターカレーション/酸素分子/遷移金属/電気化学反応/分子状酸素/キャリア/フレキシブル/ペロブスカイト/高温超伝導/人工光合成/選択性/蓄電池/軟X線分光/無機材料/体積変化/イオン伝導/電池/アルミニウム/コバルト/フレキシブルデバイス/ポリマー/マグネシウム/リチウム/酸化物/自動車/耐久性/電解質/電気化学/電気自動車/電磁波/二次電池/結晶構造/層構造/カチオン/カルシウム/スマートフォン
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月20日
307
未来を読む育種で、2つの薬効を同時改良:アカジソで示した新戦略
 東京大学の岩田教授、株式会社ツムラの津坂研究員とかずさDNA研究所の白澤室長らとの共同研究チームは、将来世代の遺伝的変化を予測し、異なる薬効成分に特化した植物集団を組み合わせることで、両方の薬効を併せ持つ優良個体を理論的に設計する新たな育種手法を開発しました。対象としたのは、育種がほとんど進んでいない薬用植物アカジソで、測定に手間のかかるペリルアルデヒドとロスマリン酸の2成分を効率的に改良することを目指しました。ゲノム情報から将来世代の形質を確率的に予測し、高性能な個体が出現する可能性の高い交配組合せを選ぶことで、従来法と比べて遺伝的な改良程度が最大18%向上しました。このアプローチは、ア...
キーワード:データ駆動/シミュレーション/リン酸/ダイズ/イネ/アルデヒド/ゲノム情報/予測モデル/ラット/漢方薬/ゲノム/遺伝子/食生活
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月20日
308
植物ステロイドホルモンの謎解明
ブラシノステロイドが花粉管ガイダンスを向上する
東京大学大学院理学系研究科の松浦公美特任助教、東山哲也教授、中部大学の鈴木孝征教授、東北大学の木全祐資助教、植田美那子教授、理化学研究所の竹林裕美子テクニカルスタッフ、榊原均グループディレクター(研究当時、現:名古屋大学教授)、中野明彦光量子工学研究セン...
キーワード:卵細胞/ブラシノステロイド/生殖/カルス/花粉管/花粉/シロイヌナズナ/精細胞/受精/ホルモン/ステロイド/ステロイドホルモン/遺伝子
他の関係分野:生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月20日
309
量子測定が誘起するトポロジカル相のバルクエッジ対応
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の大島久典大学院生、藤陽平助教、望月健助教、理化学研究所の濱崎立資理研白眉研究チームリーダーらは、測定下の量子系に対する有効エネルギーの準位構造とバルクのトポロジカル不変量を調べる方法を提案し、その方法を実際に用いて量子測定によって誘起されるトポロジカル相転移の理論的解析を行いました。その結果、幻の粒子とも呼ばれる「マヨラナ粒子(注4)」に由来するゼロエネルギーエッジ状態が、測定下のトポロジカル相で出現することを発見しました。また本研究では、孤立量子系(注5)で普遍的に成立するトポロジカル相のバルクエッジ対応(注6)が測定下の量子...
キーワード:複雑性/エンタングルメント/トポロジー/トポロジカル相/トポロジカル相転移/トポロジカル秩序/トポロジカル物性/マヨラナ粒子/開放量子系/磁気相転移/相転移現象/統計力学/非平衡/不変量/普遍性/量子もつれ/量子測定/量子多体系/カオス/素粒子/素粒子実験/相転移/力学系/トポロジカル/トポロジカル不変量/エッジ状態/ダイナミクス/境界条件/量子力学/エネルギー変換/SPECT
他の関係分野:複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月20日
310
【共同発表】日立と東大、ビッグデータ検索を最大135倍高速化する「動的プルーニング技術」を開発
――製造業のトレーサビリティや医療・金融分野のデータ利活用を支援し、社会課題解決に貢献――(発表主体:株式会社日立製作所)
株式会社日立製作所(以下、日立)と国立大学法人東京大学(以下、東大)は、ビッグデータ分析の高速化に向けて、相互に複雑なつながりを持つデータ(以下、グラフ構造データ*1)の検索速度を大幅に向上する「動的プルーニング*2技術」を開発しました。従来、データベース内でデータ分析を行う際のグラフ構造データを順次たどる処理は、再帰問合せ処理*3と呼ばれる手続きで行われ、不要なデータを繰り返し読み取る必要があり、検索速度が低下するという課題がありました。本技術では、再帰問合せ処理中に得られる情報をもとに、次に読み取るデータの範囲をリアルタイム...
キーワード:タスク/モノのインターネット(IoT)/人工知能(AI)/品質管理/社会保障/生産技術/エンジン/データ処理/モデル化/モビリティ/階層構造/トレーサビリティ/技術革新/経済成長/トレーサ/層構造/ラット/ヘルスケア
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月19日
311
カーボンナノチューブと光の局所的な相互作用を可視化
-精密ナノ赤外顕微分光で見る励起子の超高速ダイナミクス-
カーボンナノチューブ(CNT)に光を照射すると発生する励起子は、CNTの光電特性を左右する重要な役割を担っているが、その空間的広がりは非常に小さく、寿命も極めて短いため、従来の計測技術では励起子の挙動を直接観測することは困難だった。フェムト秒赤外パルスを用いた超高速赤外近接場光顕微鏡を用いて、CNT内の励起子の局所的な超高速ダイナミクスを実空間で観測することに成功した。特に、CNT内部の微小な格子歪みや隣接するCNTとの相互作用といったナノスケールの局所環境が、励起子の生成と消滅に与える影響を解明した。励起子の局所的な超高速現象を理解することは、その制御技術の...
キーワード:空間分布/光エネルギー/ナノエレクトロニクス/パルス/フェムト秒パルス/原子核/時間分解/準粒子/超高速ダイナミクス/超高速現象/低次元/低次元系/閉じ込め/量子情報/量子情報処理/磁場/数値シミュレーション/光応答/カルコゲナイド/ラマン/時間分解能/パルスレーザー/材料科学/遷移金属/エネルギー移動/キャリア/キャリア輸送/クーロン相互作用/ナノデバイス/フォトニクス/可視光/顕微分光/光エレクトロニクス/光デバイス/光吸収/時間分解測定/赤外光/遷移金属ダイカルコゲナイド/双極子/電子デバイス/半導体材料/誘電体/誘電率/計測技術/光照射/単結晶/電気伝導/カーボン/光学特性/電気伝導性/AFM/CVD/カーボンナノチューブ/グラフェン/シミュレーション/ダイナミクス/ナノスケール/ナノメートル/ナノ空間/ナノ材料/ピコ秒/フェムト秒/マイクロ/レーザー/近接場光/原子間力顕微鏡/光計測/振動モード/半導体/分解能/励起子/ナノチューブ/光学顕微鏡/近接場/緩和時間
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月19日
312
藍色光を選択的に吸収するチャネルロドプシンKnChRの構造と機能を解明
多波長型光遺伝学ツールへの応用に道
東京大学大学院理学系研究科の濡木理教授と、名古屋工業大学 生命・応用化学類の神取秀樹特別教授らの研究グループは、2量体チャネルロドプシン(ChR)KnChRの立体構造を、クライオ電子顕微鏡(cryo-EM)...
キーワード:インターフェース/スペクトル/レチナール/分子構造/二量体/スルフィド/高分子/ロイシン/X線結晶構造解析/結晶構造解析/光受容/青色光/オプシン/電子線/マルチスケール/結晶化/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/分解能/膜構造/モデル生物/光刺激/神経活動/大脳/筋ジストロフィー/X線結晶構造/システイン/脂質膜/結晶構造/構造決定/変異体/アルデヒド/微生物/クライオ電子顕微鏡/チャネルロドプシン/プロトン/高分解能/脂質二重膜/ニューロン/初代培養/神経ネットワーク/光遺伝学/アミノ酸/ヘリックス/ラット/ロドプシン/構造変化/神経回路/神経細胞/生体高分子/創薬/大脳皮質/培養細胞/膜タンパク質/立体構造/うつ/うつ病/遺伝学/遺伝子/脂質/精神疾患
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月18日
313
クローン性造血・遺伝要因・環境要因の複雑な関係を解明
-TP53遺伝子変異を伴うクローン性造血の幅広い影響を明らかに-
理化学研究所(理研)生命医科学研究センター基盤技術開発研究チームの碓井喜明基礎科学特別研究員、桃沢幸秀チームディレクター(生命医科学研究センター副センター長)、東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻クリニカルシークエンス分野の松田浩一教授らの共同研究グループは、日本の約14万人における、TP53遺伝子[1]変異を伴うクローン性造血について世界最大規模の評価を行い、その特徴や臨床的意義を明らかにしました。本研究成果は、疾患のメカニズムの解明やクローン性造血に基づく臨床予後の評価などに貢献すると期待できます。今回共同研...
キーワード:スループット/人口動態/免疫機能/クローン/ゲノミクス/遺伝情報/塩基配列/生殖/ハザード/カルス/ゲノム配列/アルデヒド/アセトアルデヒド/シークエンス/生殖細胞/環境要因/DNA修復/p53/TP53/がんゲノム/バイオバンク/血清/次世代シークエンサー/治療標的/体細胞変異/アルコール/ゲノム解析/大腸/追跡調査/骨髄/病態解明/アポトーシス/炎症性サイトカイン/血液/細胞死/細胞周期/細胞増殖/受容体/創薬/大腸がん/免疫応答/免疫細胞/膵がん/がん患者/ゲノム/サイトカイン/遺伝子/遺伝子変異/加齢/造血/乳がん/肺がん/慢性疾患
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月18日
314
ワイル反強磁性体による交換バイアスの室温制御に成功
新奇な磁気秩序を活かした機能設計が導く、スピントロニクス技術の新展開
東京大学大学院理学系研究科の朝倉海寛大学院生、肥後友也特任准教授(研究当時)、中辻知教授らによる研究グループは、ワイル反強磁性体Mn3Sn と強磁性体との接合界面において、磁気的な結合に由来した交換バイアス効果 が現れること、この結合・交換バイアス効果が室温において外部磁場によって制御可能であることを明らかにしまし...
キーワード:低消費電力化/インターフェース/人工知能(AI)/重金属/トポロジー/異常ホール効果/時間反転対称性/磁気構造/磁気秩序/磁気抵抗/対称性/反強磁性/反強磁性体/物性物理/ホール効果/異方性/磁場/トポロジカル/トポロジカル物質/磁気異方性/磁気抵抗効果/磁性体/接合界面/マンガン/MRAM/スパッタ法/スピン軌道トルク/スピン注入/スピン流/トンネル磁気抵抗効果/メモリ/メモリ素子/強磁性/半金属/量子エレクトロニクス/デジタル化/温度依存性/秩序構造/強磁性体/電子構造/不揮発性メモリ/ヒステリシス/AFM/スピン/スピントロニクス/トルク/トンネル/金属材料/積層構造/多層膜/耐久性/低消費電力/機能性/結晶構造/層構造
他の関係分野:情報学環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月18日
315
生きる神経細胞の中で区画化された「死の酵素」の活性化 嗅覚神経において「非」細胞死性のカスパーゼの活性化を可能とする分子機構研究成果
神経系は細胞の入れ替わりをともなわずに機能的な変化を遂げることができます。これまで、細胞死実行因子として有名なシステインプロテアーゼであるカスパーゼは、細胞死を誘導することなく、神経機能の調節をはじめとする多様な細胞生理機能を制御することが報告されていました。しかし、なぜカスパーゼが細胞を殺すことなく「非」細胞死性に活性化し、その他の機能を発揮できるのか、その分子機構は未だ明らかではありませんでした。 今回、東京大学大学院薬学系研究科遺伝学教室の村本雅哉大学院生(研究当時)、花輪望未大学院生(研究当時)、三浦正幸教授(研究当時)、篠田夏樹助教による研究グループは、広島大学の奥村美紗子...
キーワード:神経系/システイン/システインプロテアーゼ/神経機能/生理機能/分子機構/カスパーゼ/プロテアーゼ/細胞死/神経細胞/遺伝学
他の関係分野:生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月14日
316
新型コロナウイルスXBB.1.5型RBDを発現するmRNAワクチンの抗原性の異なるJN.1株に対する有効性の検証研究成果
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター 河岡義裕 機構長、浦木隆太客員准教授らの研究グループおよび第一三共株式会社は、マウスモデルを用いて、新型コロナウイルス(以下、SARS-CoV-2)の受容体結合ドメイン(RBD)のみを発現するmRNAワクチンの有効性を検証し、本mRNAワクチンが有用であることを示しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンの一つとして、日本国内をはじめ、世界的にmRNAワクチンが使用されています。既存のmRNAワクチンでは、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質の全長を抗原として発現するようにデザインされています...
キーワード:危機管理/細胞応答/変異株/感染防御/SARS-CoV-2/細胞性免疫/ウイルス感染症/マウスモデル/mRNA/新型コロナウイルス/T細胞/マウス/抗原/受容体/ウイルス/ワクチン/感染症/抗体/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症/動物実験/臨床研究
他の関係分野:複合領域医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月14日
317
AIが生産性に与える影響を、タクシー乗務員のミクロデータで実証
東京大学大学院公共政策学連携研究部の川口大司教授・渡辺安虎教授・重岡仁教授らは、AIが生産性に与える影響が、労働者のスキルによりどう異なるかを、タクシー乗務員の詳細な乗務データを用いて実証した。分析の結果、需要予測AIの活用により、高スキル乗務員の生産性向上には有意な影響が見られない一方で、低スキル乗務員の生産性を7%ほど改善し、結果として高スキル乗務員と低スキル乗務員の生産性の差を13.4%ほど縮めたことを発見した。ITやロボットといった従来の技術は高スキル労働者の生産性をより高め所得格差の拡大をもたらしていたが、AIという新技術は逆に格差を減少させる可能性があることをこ...
キーワード:タスク/機械学習/人工知能(AI)/匿名化/公共政策/需要予測/ロボット/生産性/ミクロデータ/賃金格差/労働市場/スキル
他の関係分野:情報学環境学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月14日
318
【研究成果】世界最高水準の長寿命超伝導共振器を開発
-量子メモリや誤り訂正の基盤技術として期待-
 理化学研究所(理研)量子コンピュータ研究センターハイブリッド量子回路研究チームの冨永雄介特別研究員、白井菖太郎特別研究員(東京大学大学院総合文化研究科特任研究員)、情報通信研究機構未来ICT研究所神戸フロンティア研究センター超伝導ICT研究室の菱田有二研究技術員、寺井弘高上席研究員、東京大学大学院総合文化研究科の野口篤史准教授(理研量子コンピュータ研究センターハイブリッド量子回路研究チームチームディレクター)の共同研究グループは、高品質な窒化チタン薄膜と、スパイラル(渦巻き型)形状を組み合わせた独自の設計により、長寿命性の指標である内部Q値[1]が世界最高水準の平面型...
キーワード:誤り訂正/量子計算/情報通信/幾何構造/熱機関/閉じ込め/量子コンピュータ/量子もつれ/量子情報/量子情報処理/データ解析/磁場/超伝導/量子ビット/エピタキシャル成長/メモリ/共振器/大規模集積回路/単一光子/電子回路/導波路/量子デバイス/紫外線/エピタキシャル/チタン/3次元構造/シミュレーション/センサー/マイクロ/マイクロ波/極低温/構造設計/周波数/集積回路/電磁波/半導体/微細加工/有限要素法/エネルギー変換/結晶構造/寿命/ICT
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月14日
319
カーボンコートモスアイ構造による超広帯域な完全吸収体
テラヘルツから深紫外までの領域で98%以上の吸収率を実現
東京大学大学院理学系研究科の小西邦昭准教授らと、University of Eastern Finland (フィンランド)、State Research Institute Center for Physical Sciences and Technology(リトアニア)による研究グループは、シリコンで作製したモスアイ構造に厚さ100 nmのカーボン薄膜をコートすることで、1〜1200 THzという極めて広い周波数領域において98%以上の吸収率を示す人工材料を...
キーワード:無線通信/フィンランド/最適化/パルス/ノイズ/広帯域/高周波/反射スペクトル/スペクトル/テラヘルツ/数値計算/赤外線/太陽/天文学/電波天文学/電波望遠鏡/望遠鏡/赤外分光/吸収スペクトル/太陽光/赤外分光法/パルスレーザー/可視光/光吸収/超短パルス/太陽光発電/光電変換/カーボン/光学特性/CVD/インピーダンス/コーティング/シミュレーション/シリコン/センシング/フーリエ変換/フェムト秒/フェムト秒レーザー/レーザー/レーザー加工/屈折率/周波数/電磁波/熱分解/超短パルスレーザー/エネルギー変換/カーボン材料
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学総合生物
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月12日
320
レーザー加工を従来比100万倍高速化
―半導体分野におけるガラスの微細加工に革新―
東京大学大学院工学系研究科の伊藤佑介講師らとAGC株式会社による研究グループは、従来の100万倍高速かつ超精密に、ガラスなどの透明材料を加工できる手法を開発しました。次世代の半導体において、ガラス基板への微細加工技術が求められています。しかしながら、加工速度の著しい低さと、精密加工の難しさが、ガラス基板の実用化の大きな障壁となっていました。本研究では、時間・空間分布を制御した光を照射することで、ピコ秒(10のマイナス12乗秒)という極短時間のみ物性を劇的に変えることができ、超高速かつ超精密な加工が実現することを明らかにしました。さらに、この加工は、従来のフェムト秒レーザーよ...
キーワード:アスペクト/先端技術/エネルギー消費量/空間分布/パルス/ケイ素/エッチング/医用工学/加工速度/光吸収/エネルギー消費/材料特性/半導体産業/ピコ秒/フェムト秒/フェムト秒レーザー/マイクロ/レーザー/レーザー加工/環境負荷/自己修復/精密加工/半導体/微細加工/微細加工技術/ウシ
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月12日
321
気候ティッピングは予測可能か?
―データ同化の数理で探る気候変動の転換点の予測可能性―
東京大学大学院工学系研究科の久保亘大学院生(修士課程)と澤田洋平准教授による研究グループは、気候変動の進行により発生が危惧されている、地球システムの大規模で不可逆的な変化である気候ティッピングの予測可能性を定量化する手法を開発しました。本研究では、データ同化を用いた観測システムシミュレーション実験を通じ、「気候ティッピングは予測できるものなのか」という問いに答えました。代表的な気候ティッピング要素であるアマゾン熱帯雨林の大量枯死および大西洋南北熱塩循環の停止を事例にシミュレーションを行い、気候ティッピング自体の観測が得られずともその存在の有無やそれが起こる時...
キーワード:スーパーコンピュータ/地球科学/温室効果ガス/地球温暖化/適応策/ノイズ/温室効果/気候変動/地球システム/沈み込み/予測可能性/シミュレーション/データ同化/熱帯雨林/温暖化
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月10日
322
生殖細胞形成とゲノム防御をつなぐ新たな仕組みを解明
本研究では、ショウジョウバエを用いて、CRISPR-Cas9システムによる機能未知遺伝子のノックアウトスクリーニングを行い、生殖細胞数の減少を引き起こす新規の母性因子としてtppを同定しました。tppを欠いたメスが産んだ胚では、生殖細胞の数が著しく減少していました(図4)。...
キーワード:EGFP/piRNA/オルガネラ/遺伝情報/生殖/卵母細胞/胚発生/テンプレート/ゲノムの安定性/CRISPR-Cas/トランスポゾン/生合成経路/変異体/生合成/生殖細胞/ゲノム情報/CRISPR/蛍光タンパク質/小分子RNA/卵巣/mRNA/CRISPR-Cas9/RNA/ショウジョウバエ/スクリーニング/精子/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月9日
323
鮮やかな色変化をする相転移のメカニズムを超高速分光で解明!
長年謎だった光誘起電荷移動型スピン転移現象の しくみが明らかに
東京大学大学院理学系研究科の大越慎一教授らと仏レンヌ大学物理学研究所 のエリック・コレット教授らの共同研究チームは、電荷移動(Charge transfer: CT) とスピン転移(Spin transition: ST) が共存する光誘起相転移材料において、光照射によって電荷移動が先に起こり、次いでスピン転移が起こることをフェムト秒レ...
キーワード:最適化/情報通信/結晶格子/X線自由電子レーザー/パルス/光誘起相転移/時間分解/自由電子レーザー/相転移現象/超高速ダイナミクス/レーザー加熱/磁化率/相転移/放射光/スペクトル/近赤外/鉄錯体/ピリジン/吸収スペクトル/材料科学/タングステン/遷移金属/フォノン/メモリ/光スイッチ/光スイッチング/光メモリ/光励起/超高速分光/電子デバイス/分光測定/温度依存性/光照射/体積変化/発光ダイオード(LED)/材料設計/磁気特性/電子状態/ヒステリシス/コバルト/スピン/ダイナミクス/ピコ秒/フェムト秒/フェムト秒レーザー/レーザー/機能性材料/金属イオン/光学測定/振動モード/相変化/電荷移動/熱処理/光刺激/機能性/結晶構造/情報通信技術/寿命/構造変化
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月9日
324
シビアな浅い水域で有孔虫は決まった共生藻しか持てない
―共生褐虫藻の深度変化を解明―
東京大学大気海洋研究所の前田歩特任助教と、愛媛大学先端研究院沿岸環境科学研究センターの濱本耕平助教、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)・地質情報研究部門の鈴木淳研究グループ長、産総研・ネイチャーポジティブ技術実装研究センターの井口亮研究チーム長らによる研究グループは、サンゴ礁に生息する大型底生有孔虫が持つ共生褐虫藻の多様性が生息深度によって変化することを明らかにしました。本研究では、礁原と礁斜面に生息する大型底生有孔虫内の褐虫藻遺伝子を、有孔虫個体レベルで網羅的に解析しました。その結果、深度9mより深い礁斜面の個体が持つ多様な褐虫藻に比べ、深度2m程度の礁...
キーワード:珪藻/海洋/環境モニタリング/気候変動/リボソームRNA遺伝子/リボソームRNA/塩基配列/個体群/沿岸環境/紫外線/モニタリング/炭酸カルシウム/リボソーム/海洋生物/生態系/系統解析/土壌/サンゴ礁/渦鞭毛藻/温暖化/褐虫藻/環境DNA/微細藻類/ゲノム解析/RNA/カルシウム/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月6日
325
固体表面上の氷の形成を操る“水”の構造の秘密を解明
――氷の形成は基板表面付近の水の秩序構造で決まる――
氷の形成(氷核形成)は、大気科学、生物物理学、材料科学において極めて重要な現象であり、例えば雲の生成、飛行機の着氷、凍結保存、さらにはタンパク質結晶化に至るまで広範な現象に関係しています。とりわけ、自然界の氷核形成の多くは、表面が存在する環境で生じる「不均一核形成(heterogeneous nucleation)」であり、その微視的なメカニズムの解明は、氷の生成制御にとって鍵を握っています。 従来の理論的枠組みである古典的核形成理論(以下、CNT:Classical Nucleation Theory)(注6)は、界面自由エネルギーや濡れ角(接触角)といったマクロな熱力学量を用い...
キーワード:機械学習/自由エネルギー/結晶格子/水分子/低次元/分子動力学シミュレーション/核形成/気候モデル/気候変動/相転移/数値シミュレーション/分子構造/ナノマテリアル/材料科学/生産技術/固体表面/前駆体/秩序構造/熱力学/核生成/コーティング/シナリオ/シミュレーション/シリカ/シリコン/ナノスケール/ナノ材料/ネットワーク構造/界面張力/結晶化/結晶成長/高効率化/接触角/動力学/分子シミュレーション/分子動力学/タンパク質結晶/親水性/生物物理学/結晶構造/層構造/生物物理/凍結保存
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月4日
326
体内に備わるウイルス抵抗力を実証
――ウイルスの回避機構とそれを阻止する新たな治療戦略――
単純ヘルペスウイルス1型がもつウイルス酵素「vUNG」は、細胞内でのリン酸化によって活性化され、この活性化がマウスにおける致死的な脳炎の発症に不可欠であることを明らかにしました。活性化されたvUNGは、宿主の内因性免疫タンパク質「APOBEC1」によるウイルスゲノムDNAへの変異導入(抗ウイルス防御)を打ち消し、脳内でのウイルス増殖を可能にしていることが解りました。vUNGをウイルスベクターで阻害することで、APOBEC1の抗ウイルス防御機能が回復し、ヘルペス脳炎の発症を有意に抑制できることを実証...
キーワード:危機管理/質量分析法/ゲノムDNA/バクテリオファージ/共進化/神経系/質量分析/前駆体/インフォマティクス/生体内/人獣共通感染症/部位特異的変異/リン酸/宿主因子/酵素活性/微生物/RNA編集/リン酸化プロテオーム/AAV/DNA修復/HSV/アデノ随伴ウイルス/アデノ随伴ウイルスベクター/オミクス/ベクター/マウスモデル/治療標的/中枢神経/病理/病理学/mRNA/ゲノム解析/中枢神経系/HSV-1/単純ヘルペスウイルス/病態解明/RNA/ウイルスベクター/ファージ/プロテオミクス/ヘルペスウイルス/マウス/リポタンパク質/遺伝子治療/遺伝子導入/抗ウイルス剤/再生医療/細胞治療/皮膚疾患/免疫応答/ウイルス/ゲノム/ワクチン/遺伝子/疫学/感染症/公衆衛生/新生児
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年6月2日
327
犬の尿路上皮癌に対する新たな治療プロトコルにより長期生存を実現
 東京大学 大学院農学生命科学研究科の西村亮平 東京大学名誉教授、加藤大貴 特任講師らの研究グループは、膀胱三角部に広がった尿路上皮癌に対して、膀胱尿道全摘出術 による外科治療と分子標的薬を用いた積極的な内科治療を組み合わせた新たな治療プロトコルを開発しました。その生存期間について、これまで最多の症例数での検討を行い、過去の内科治療単独、外科手術治療単独、ステントを用いた尿路確保術などの治療成績と比べて、新たな治療プロトコルでは約16ヶ月の生存期間および14%の症例で2年以上の生存と、良好な予後が得られることを明らかにしました。さらに、本治療プロトコルの適用にあたって...
キーワード:プロトコル/超音波/獣医学/腎炎/ステント/急性腎障害/合併症/子宮/治療標的/浸潤/病理/大腸/分子標的/悪性腫瘍/免疫療法/HER2/ステロイド/腎障害/臨床試験/医師/抗体/手術/生活の質/超音波検査/分子標的薬
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月30日
328
微生物群と代謝物のデータを統合し分類する新解析法I
-SVVSを開発
 東京大学大学院農学生命科学研究科の岩田洋佳教授らは、統合確率的変分変数選択(I-SVVS)という新しい手法を開発しました。これは、植物の根圏土壌や動物の腸内など、ホスト生物の近傍に存在する微生物叢(マイクロバイオーム)と代謝物(メタボローム)のデータを統合し、分類(クラスタリング)を行うことで、微生物と代謝物の関係を解明する技術です。微生物と代謝物の相互作用は、ホスト生物の成長や健康、さらには環境に影響を与えるため、その仕組みを理解することが重要です。 I-SVVSは、ベイズ非パラメトリック手法を用いることで、最適な分類群(クラスタ)数を自動的に決定し、データの特...
キーワード:混合モデル/潜在変数/変数選択/情報量/アルゴリズム/クラスタリング/プロファイル/ベイズ統計/最適化/レジリエンス/気候変動/データ解析/遺伝情報/系統樹/質量分析/持続可能/データ構造/マイクロ/モデリング/モデル化/カルス/マッピング/ダイズ/生態系/環境応答/土壌/微生物/微生物叢/オミクス/マルチオミクス/メタゲノム/DNAメチル化/プロテオミクス/マウス/メチル化/代謝物/ゲノム/マイクロバイオーム/メタボローム/遺伝子/遺伝子発現/細菌/腸内細菌
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月30日
329
クロマグロの若魚期初期における高い産熱能力が体温形成に寄与していることを発見
東京大学の北川貴士教授と阿部貴晃特任研究員(研究当時)、福家真帆大学院生(研究当時)を中心とする研究グループは、クロマグロが若魚期初期に体温を急速に発達させ、その発達過程には代謝産熱の発達が寄与していることを明らかにしました。クロマグロは高い代謝産熱を保持することで、水温よりも高い体温を保つことができる内温性魚類です。一方で、この内温性は生得的なものではなく、成長とともに形成されていきます。本研究では、体温が急発達する時期のクロマグロの熱収支を計算し、この時期に高い代謝産熱を示し、高い代謝産熱が体温形成に重...
キーワード:時系列データ/海洋/熱収支/ナビゲーション/海洋生物/クロマグロ/生物資源/筋肉/エネルギー代謝
他の関係分野:情報学環境学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月29日
330
RNAポリメラーゼIIがゲノムDNAを転写する様子を立体構造で可視化
――ヒト細胞内のDNAに結合した標的タンパク質複合体の構造解析法を確立――
クロマチン構造機能研究分野の鯨井智也 助教、胡桃坂仁志 教授らによる研究グループは、解析対象のタンパク質をゲノムDNAに結合した状態で抽出する方法(ChIP:Chromatin immunopurification)とクライオ電子顕微鏡解析(CryoEM:Cryo-electron microscopy)を組み合わせた「ChIP-CryoEM法」を確立しました。本方法を用いて、遺伝子発現においてDNAからRNAを合成する酵素RNAポリメラーゼIIの構造解析を行い、ヒト細胞内でゲノムDNAを転写中のRNAポリメラーゼIIの立体構造を可視化することに初めて成功しました。構造解析か...
キーワード:画像処理/DNA結合/閉じ込め/ゲノムDNA/タンパク質複合体/遺伝情報/電子線/タンパク質精製/ヒストン/極低温/電子顕微鏡/分解能/転写伸長/ヌクレオソーム/RNAポリメラーゼ/ゲノム配列/クロマチン構造/RNA合成/アミノ酸配列/クライオ電子顕微鏡/遺伝子工学/高分解能/クロマチン/ゲノム解析/RNA/アミノ酸/遺伝子発現制御/凝集体/創薬/発現制御/立体構造/立体構造解析/ICT/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/抗体/細菌
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月29日
331
イジング模型の動的臨界指数の下限z ≥ 2を厳密に証明
―100年来の未解決問題に対しての理論的進展―
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の政岡凜太郎大学院生(修士課程2年)、渡辺悠樹准教授、および米ハーバード大学の副島智大研究員による研究グループは、古典統計力学の基本模型であるイジング模型における動的臨界指数zに対して、任意の空間次元で普遍的に成り立つ厳密な下限z ≥ 2を世界で初めて証明することに成功しました。この成果は、動的臨界現象の理解における100年来の未解決問題に対して、理論的なブレイクスルーを与えるものです。 イジング模型は、強磁性相転移の記述を目的として1925年にエルンスト・イジング...
キーワード:オープンアクセス/マルコフ連鎖モンテカルロ法/情報理論/ハミルトニアン/マルコフ過程/イジング模型/スピン系/フラストレーション/マルコフ連鎖/確率過程/厳密解/相関関数/相転移現象/超伝導体/統計物理/統計力学/非線形/非線形応答/非平衡/非平衡ダイナミクス/非平衡系/物性物理/量子情報/量子多体系/臨界現象/臨界指数/臨界点/相転移/力学系/スペクトル/モンテカルロ法/超伝導/磁性体/材料科学/スピン緩和/強磁性/シミュレーション/スピン/ダイナミクス/量子情報理論/緩和時間
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月29日
332
ペンギンが暗い海で魚を捕まえる世界初の映像
東京大学大気海洋研究所の上坂怜生特任研究員、坂本健太郎准教授、佐藤克文教授、フランス国立科学研究センターシゼ生物学研究所のチャールズ・アンドレ・ボスト研究部長らからなる研究グループは、キングペンギンの背部に小型のビデオカメラを装着し、彼らが深度100m以上の暗い海の中で餌である魚を捕まえている様子の映像を撮影することに世界で初めて成功しました。映像を詳しく解析した結果、キングペンギンは魚の数メートル手前から狙いを定め、魚にほとんど気づかれることなく素早く捕まえる能力があることが明らかになりました。また、キングペンギンはこの方法によって次から次へと非常に高い成功率で魚を捕まえていました。...
キーワード:極域/極地/海洋/太陽/太陽光/発光ダイオード(LED)/センサー/哺乳類/ペンギン/アザラシ/イミン
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月27日
333
競争的相互作用が創り出すカイラル構造を内包した新しいゲル形成メカニズム
 東京大学先端科学技術研究センター高機能材料分野(研究当時、現:同センター極小デバイス理工学分野)の田中肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員/東京大学名誉教授)、オプダムユーリ特任助教(研究当時)、舘野道雄特任助教(研究当時、現:カリフォルニア大学研究員)の研究グループは、荷電コロイド分散系における競合する相互作用がクラスターの階層的な秩序形成をどのように制御するかを数値的に解析しました。電荷のないコロイド系と荷電コロイド系で構造形成に顕著な違いがあることが明らかになりました(図1)。特に、短距離...
キーワード:視覚化/持続性/フラストレーション/対称性/非平衡/非平衡ダイナミクス/非平衡状態/スケーリング/ブラウン運動/相転移/相分離/輸送特性/構造形成/自己組織/キラル/ゲル化/タンパク質凝集/ソフトマテリアル/エネルギー貯蔵/機械的特性/メソスケール/局所構造/コロイド/シミュレーション/ダイナミクス/ナノスケール/ナノメートル/ナノ粒子/ネットワーク構造/パーコレーション/構造制御/生体システム/分子システム/生体内/機能材料/組織化/構造変化/細胞骨格
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月26日
334
【研究成果】ヘムタンパク質が植物の形づくりを制御する
──コケ植物と被子植物に保存されたRLFタンパク質の役割を解明──
 本研究グループは、シロイヌナズナRLFのアミノ酸配列をもとに相同配列を検索した結果、ゼニゴケにもシトクロムb5様ヘム結合ドメイン(Cytb5-HBD)を含むRLF相同遺伝子(共通の祖先をもつ遺伝子)が見つかり、これをMpRLF遺伝子と名付けて解析を進めました。まずMpRLFがゼニゴケの器官発生にどのような影響を与えるのか調べるために、MpRLF遺伝子を欠損させた変異体(Mprlf)を作出しました。野生型と比べて、変異体では、葉状体の成長抑制、杯状体の形成阻害、異常な生殖器官が観察された...
キーワード:普遍性/スペクトル/分子構造/酸化還元反応/アブラナ科/ヘムタンパク質/コケ植物/シトクロム/ゼニゴケ/生殖/組み換えタンパク質/電子伝達/クロム/可視光/還元反応/紫外線/酸化還元/生産性/組み換え/遺伝子改変/ゲノム配列/変異体/シロイヌナズナ/リグニン/生合成/アミノ酸配列/分子機能/アミノ酸/ヘモグロビン/ゲノム/遺伝子/脂質/脂質代謝
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月26日
335
身体に宿る“知能”を活かすミズクラゲサイボーグ ー小さな AI モデルによる泳ぎの予測に成功!ー
東京大学大学院情報理工学系研究科のMax Austin特任助教と中嶋浩平准教授、東北大学大学院工学研究科の大脇大准教授、山形県鶴岡市立加茂水族館の池田周平飼育課係長、奥泉和也館長の研究グループは、ミズクラゲの筋肉に電気刺激を与えることで泳ぎを誘導し、その動きをシンプルな人工知能(AI)で予測する技術の開発に成功しました。そこに独自の 3 次元運動計測装置と筋肉電気刺激装置を組み合わせることで、自発的な遊泳リズムの特徴を明らかにし、予測可能な遊泳を生み出す最適な電気刺激入力を特定しました。将来的に海洋調査や環境保全のための自律型サイボーグロボットの開発につながる技術です。...
キーワード:運動計測/AI/身体性/人工知能(AI)/環境汚染/海洋/環境モニタリング/自己組織/リザバー計算/モニタリング/ロボット/海洋環境/計測システム/環境保全/組織化/筋肉/電気刺激
他の関係分野:情報学環境学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月26日
336
培養肉の「味成分」は熟成で増加
――分化と熟成がもたらす遊離アミノ酸変化を解明し、味制御へ――
東京大学 生産技術研究所 竹内 昌治 特任教授(本務:同大学大学院情報理工学系研究科 教授)と、同大学大学院工学系研究科 古橋 麻衣 大学院生らによる研究グループは、分化と熟成という工程が、培養筋細胞や培養筋組織の遊離アミノ酸(FAAs)の量や組成を変動させ、熟成が培養肉(注4)のFAAs量を大幅に高めることを明らかにしました。 本研究は、培養肉における風味の重要な指標であるFAAsに着目し、それが分化と熟成というプロセスによってどう変化するかを初めて詳細に解析しました。従来の研究がタンパク質由来のアミノ酸組成に焦点を当てていたのに対し、本研究ではLC-TO...
キーワード:タンパク質合成/筋細胞/質量分析/生産技術/定量評価/持続可能/環境負荷/ウシ/differentiation/筋肉/アミノ酸/細胞培養/培養細胞
他の関係分野:生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月22日
337
ワクチンに関する誤情報が新型コロナウイルス感染症死亡者数に与えた影響を解明研究成果
東京大学国際高等研究所新世代感染症センターの古瀬祐気教授と、東北大学大学院医学系研究科の田淵貴大准教授による研究チームは、ワクチンに関する誤情報が新型コロナウイルス感染症のワクチン接種率、ひいては死亡者数に及ぼした影響について、数理モデルを用いた反実仮想シミュレーションによって明らかにしました。 新型コロナウイルス感染症の流行に際して、日本を含め世界中でさまざまな誤情報が拡散しました。ワクチンの有効性や安全性に関する内容も多く、これらの誤情報がワクチン忌避につながったことが多くの先行研究で報告されています。しかしながら、それが結果としてどの程度の影響を与...
キーワード:シナジー/アンケート調査/シナリオ/シミュレーション/変異株/ウイルス感染症/パンデミック/新型コロナウイルス/イミン/自閉症/ウイルス/ワクチン/感染症/健康格差/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月21日
338
植物が干ばつに打ち勝つ力を引き出すしくみを発見
――根と葉の機能を高めることで植物の乾燥ストレスを軽減――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の勝濵直椰大学院生と矢守航准教授らは、水が限られた環境(乾燥ストレス)下でも植物の成長を維持するためには、根からの水や養分の吸収と葉での光合成活性を同時に高めることが重要であることを明らかにしました。 これまで、葉における光合成の制御機構の一つとして、気孔を取りまく孔辺細胞に存在するタンパク質「H⁺-ATPase」のはたらきが知られており、その活性を制御する「PATROL1」というタンパク質が注目されてきました。PATROL1は根においても大量に存在していることが知られていたものの、その役割は不明でした。本研究グループは、PATRO...
キーワード:AI/人工知能(AI)/異常気象/気候変動/プロトンポンプ/光合成/持続可能/シナプス/SEM/シロイヌナズナ/ダイズ/トマト/乾燥耐性/食料安全保障/農地/イネ/ストレス耐性/乾燥ストレス/細胞壁/水資源/土壌/アミノ酸配列/プロトン/細胞膜/免疫沈降/免疫沈降法/蛍光タンパク質/神経伝達物質/アミノ酸/神経細胞/立体構造/ゲノム/ストレス/遺伝子/抗体
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月21日
339
森と川の季節的なつながりがアマゴの多様な生き方を育む
 京都大学生態学研究センター 上田るい 研究員と、同センター 佐藤拓哉 准教授、三重大学大学院生物資源学研究科 金岩稔 准教授、ノースカロライナ⼤学グリーンズボロー校 照井慧 助教、東京大学大学院農学生命科学研究科 瀧本岳 准教授からなる研究グループは、初夏に森林から河川に昆虫などの陸生無脊椎動物が流入することによって、それらを川で餌として利用しているアマゴの生き方が多様になることを明らかにしました。本研究は、森や川といった生態系の季節的なつながりが、生物多様性の一つである種内の多様性維持に貢献することを実証する成果であると同時に、気候変動や人間活動が野生生物に及ぼす影響についても重要な知見...
キーワード:統計モデル/人間活動/河川生態系/海洋/環境変動/気候変動/データ解析/トレードオフ/個体群/生物群集/野外実験/脊椎動物/栄養塩/生態系/天然林/無脊椎動物/サケ/サケ科魚類/生態学/生物資源/生物多様性/死亡率/寿命/成長期/脊椎/蛍光標識
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月21日
340
ウィルスと同サイズの微粒子を捕捉
――ナノファイバー製フィルターと分子性ナノシートの複合化――
エレクトロスピニング法でナノファイバーを積層することにより、数百ナノメートルの細孔を有するナノファイバー製フィルターを作製できる。この数百ナノメートル細孔は、菌やPM2.5などの捕集に対して高い能力を有するということから、N95マスクなどに用いられている。しかし、100ナノメートル程度であるウィルスなどの捕集には過度の積層を必要とし、大きな圧力損失が問題となっている。 東京大学 生産技術研究所の石井 和之 教授、株式会社ナフィアスの渡邊 圭 代表取締役、青山学院大学 理工学部の長谷川 美貴 教授らの研究グループは、数百ナノメートルの細孔を有するナノファイバー製フィル...
キーワード:PM2.5/粒子状物質/水溶液/放射能汚染/クロロフィル/光合成/生産技術/ファイバー/エレクトロスピニング/コロナ禍/複合化/ナノシート/ナノファイバー/界面反応/銅イオン/セシウム/ナノメートル/マイクロ/圧力損失/電子顕微鏡/微粒子/表面張力/放射能/SEM/放射性セシウム/パンデミック/反応時間/ヘモグロビン/ポルフィリン/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月21日
341
代謝ダイナミクスの応答性とネットワーク構造の関係に新たな知見
今回、東京大学大学院理学系研究科の姫岡優介助教と古澤力教授は、大腸菌代謝の微分方程式モデルを用いて、代謝状態が外乱などを受けた場合の「応答の強さ」を決める因子の研究を行なった。その結果、代謝状態が外乱に対して強い応答を示すには①ATP...
キーワード:化学物質/微分方程式/計算機シミュレーション/光合成/力学モデル/シミュレーション/ダイナミクス/ネットワーク構造/動力学/分子システム/発酵/リン酸/代謝工学/微生物/アデノシン/代謝物質/筋肉/大腸/ATP/合成生物学/細胞代謝/代謝物/大腸菌
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月21日
342
「レーザーの光で育てる未来の野菜」
――赤色レーザーダイオードが拓く次世代植物工場の光戦略――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らの研究グループは、赤色レーザーダイオード(以下、LD)を光源とすることで、植物の光合成と成長を飛躍的に促進できることを、世界で初めて明確に示しました(図1)。 これまでの植物栽培では、発光ダイオード(以下、LED)が人工光源として主流でしたが、LEDは広い波長帯域(半値幅: 20〜50 nm)で発光する一方、LDは波長帯が極めて狭く発光するという特性があります(半値幅: 1〜5 nm以下)。本研究では、LDの狭波長帯光を植物の主な光合成色素であるクロロフィルの吸収ピークに一致させることで、光合成における光エネルギー変換効率を最大化で...
キーワード:最適化/光エネルギー/人口増加/再生可能エネルギー/自然災害/異常気象/気候変動/スペクトル/国際宇宙ステーション/太陽/光エネルギー変換/光化学/クロロフィル/光化学系I/光化学系II/光合成/光阻害/植物生理学/太陽光/ファイバー/エネルギー効率/持続可能/LED/光照射/発光ダイオード(LED)/レーザー/光ファイバー/生産性/エネルギー変換/クロロフィル蛍光/シロイヌナズナ/トマト/植物工場/バイオマス/水利用/タバコ/ナトリウム/ゲノム/ストレス/生理学
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月20日
343
動物モデルを用いた新型コロナウイルス半生ウイルスワクチンプラットフォームの確立
ウイルス粒子を構成する4つの構造蛋白質のうち、EおよびMをコードする2つの遺伝子を欠損させたΔEMウイルスを作製した。このΔEMウイルスは感染性ウイルス粒子を産生しない半生ウイルスであり、経鼻接種可能な半生ウイルスワクチンとして応用した。ΔEMウイルスワクチンで誘導される免疫は、感染局所においてS蛋白質特異的IgA抗体、SおよびN蛋白質に対するT細胞応答を誘導し、起源株を基にしたワクチンであるにもかかわらず、抗原性が大きく変化したオミクロンXBB株に対しても、肺のみならず鼻でのウイルス増殖も抑制した。よって、本ワクチンは重症化を防ぐの...
キーワード:危機管理/デルタ/ナノ粒子/組み換え/IgA抗体/細胞応答/変異株/病原性/SARS-CoV-2/ウイルス感染症/マウスモデル/自己複製/動物モデル/mRNA/新型コロナウイルス/粘膜免疫/T細胞/マウス/ラット/抗原/細胞死/細胞培養/受容体/培養細胞/免疫応答/ウイルス/ゲノム/ワクチン/遺伝子/感染症/抗体/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月20日
344
世界初!細胞核機能を持つ構造体を人工細胞内に再現
――生命をつくる最前線、合成生物学の革新――
地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(神奈川県海老名市、理事長 北森 武彦)の高森 翔 研究員らは、国立大学法人東京大学(東京都文京区本郷、総長 藤井 輝夫)の竹内 昌治 教授と、大杉 美穂 教授、国立研究開発法人理化学研究所(埼玉県和光市、理事長 五神 真)の新冨 圭史 専任研究員らと共同で、脂質二重膜からなる人工細胞モデルであるリポソームの内部に細胞核を構築することに成功しました。...
キーワード:アフリカツメガエル/ツメガエル/遺伝情報/ボトムアップ/人工細胞/細胞モデル/カエル/能動輸送/脂質二重膜/バイオテクノロジー/合成生物学/再生医療/細胞核/精子/脂質
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月19日
345
柔軟性と秩序性を両立した新有機常磁性体を開発
―フレキシブルデバイスへの応用に期待―
近年、IoT(Internet of Things)の急速な発展に伴い、フレキシブルデバイスなどへの応用が期待される「柔軟な」磁性体へのニーズが高まっています。このニーズに応えるべく、東京大学物性研究所の藤野智子助教・森初果教授、原田慈久教授らの研究グループ、東京理科大学の菱田真史准教授、自然科学研究機構分子科学研究所の中村敏和チームリーダーらの研究グループ、大阪公立大学の牧浦理恵准教授らの研究グループ、物質・材料研究機構の原野幸治主幹研究員、科学技術振興機構の大池広志さきがけ専任研究者(研究当時)は、柔軟性と高い秩序性を兼ね備えた新しい...
キーワード:ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/モノのインターネット(IoT)/コヒーレント/ソフトマター/強い相互作用/水分子/テクトニクス/異方性/電子スピン共鳴/スペクトル/磁場/π電子/π共役系/自己組織/小角X線散乱/両親媒性/磁気異方性/磁性体/電荷移動錯体/有機伝導体/有機分子/ソフトマテリアル/フレキシブル/単一分子/電子デバイス/半導体材料/有機材料/省エネ/動的挙動/磁気特性/磁性材料/単結晶/電子状態/スピン/スピントロニクス/ナノメートル/フレキシブルデバイス/マイクロ/マイクロ波/周波数/積層構造/電荷移動/電子顕微鏡/電磁波/透過電子顕微鏡/半導体/膜構造/機能性/結晶構造/技術革新/層構造/ナノメディシン/組織化/超分子/ナノテクノロジー/オリゴマー/構造変化/再生医療/動的構造
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月19日
346
LLMの情報処理は感覚性失語症の脳活動と似ていた
―LLMと失語症との情報処理ダイナミクスの比較―
 東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)の渡部喬光教授、合原一幸エグゼクティブ・ディレクター(特別教授)、同大学大学院情報理工学系研究科の井上克馬助教、中嶋浩平准教授(WPI-IRCN連携主任研究者)、國吉康夫教授(WPI-IRCN連携研究者)らのグループは、大規模言語モデル(LLM)内を支えている情報処理の動的過程が感覚性失語症当事者の脳活動と類似していることを明らかにしました。 LLMは、質問に対して不正確な情報を流暢な表現で返してくることが時にあります。一方、このような行動は、失語症、特にウェルニッケ失語症といった感覚性失語症でも...
キーワード:データ駆動/インテリジェンス/ニューラルネットワーク/言語モデル/情報学/信号処理/人工知能(AI)/滞在時間/脳活動/行動観察/ブレイン/分子構造/磁性体/ダイナミクス/ニューラルネット/神経活動/マッピング/言語理解/失語症/機能的MRI/MRI/神経科学/脳梗塞
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月16日
347
【研究成果】"細胞の履歴"を読み解く: 抗生物質パーシスタンスの多様な生存モード
──細菌の"生き残り方"は一つじゃない──
 東京大学大学院総合文化研究科の梅谷実樹特任助教(研究当時)と若本祐一教授らによる研究グループは、独自のマイクロ流体デバイスを用いた観察により、バクテリアの抗生物質パーシスタンス現象において、抗生物質の種類や環境条件によっては、細胞集団の中で成長の遅い細胞だけでなく、平均的な速度で増殖する細胞も高濃度の抗生物質ストレス下で生き残ることを発見しました。さらに、薬剤投与前の環境条件の履歴に依存して、同じ抗生物質に対しても主要な生存モードが変化したり、一つの集団の中で複数の生存モードが同時に観察されたりすることも明らかになりました。これらの結果は、一見、単一のメカニズムで起きているように見...
キーワード:環境変化/揺らぎ/バクテリア/表現型可塑性/適応進化/マイクロチャンバー/PDMS/マイクロ/マイクロ流体/一細胞計測/進化実験/一細胞/セルロース/細胞壁/オミクス/可塑性/大腸/細胞系譜/イミン/ストレス応答/マイクロ流体デバイス/抗生物質/細胞増殖/細胞培養/細胞分裂/阻害剤/大腸菌/転写因子/ストレス/感染症/細菌
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月16日
348
抗血小板薬の効果を“見る”時代へ
冠動脈疾患 患者において、血栓は重要な役割を果たし、血小板凝集を抑制する抗血小板薬 は冠動脈疾患管理に必須の薬剤です。しかし、生体内における血小板凝集の程度を直接評価することは、これまでの検査方法では困難でした。東京大学大学院理学系研究科の合田圭介教授、東京大学医学部附属病院(以下、東大病院)検査部の矢冨裕教授(研究当時)・蔵野信教授、...
キーワード:AI/最適化/人工知能(AI)/医療機器/カテーテル/マネジメント/計測技術/マイクロ/マイクロ流体/モニタリング/統計解析/生体工学/血流/生体内/診断法/リン酸/血栓/心臓突然死/突然死/アデノシン/ステント/冠動脈/心筋/冠動脈疾患/筋肉/心筋梗塞/心臓/白血球/臨床検査/解剖学/シクロオキシゲナーゼ/スクリーニング/虚血/血液/血小板/受容体/造影剤/感染症/手術/新型コロナウイルス感染症/動脈硬化/非侵襲
他の関係分野:情報学複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月16日
349
これまで分解しないとされていた市販の釣り糸が海洋で生分解することを発見
―ゴーストギア(漁業系プラスチックごみ)問題解決の決定打に―
東京大学の伊藤耕三特別教授、安藤翔太特任助教、九州大学の高原淳学術研究員、一般財団法人化学物質評価研究機構の菊地貴子主管研究員、長岡技術科学大学の笠井大輔准教授、愛媛大学の日向博文教授らによる研究グループは、海洋では分解しないとこれまで共通認識されていた市販の釣り糸の中に、代表的な海洋生分解性ポリマーのセルロースと同等レベルで生分解する釣り糸が複数存在することを発見しました。具体的には、市販されているナイロン6とナイロン6,6の共重合体の釣り糸の中で、共重合体の比率がある範囲に入る市販の釣り糸が、海洋中で生分解性ポリマーの標準物質であるセルロースと同程度の生分解性を示すことを世界で初...
キーワード:海洋汚染/マイクロプラスチック/化学物質/海洋/共重合体/アミド/ポリアミド/ポリエチレンテレフタレート/共重合/高分子/生分解性ポリマー/生分解/ポリエチレン/沿岸環境/じん性/プラスチック/ポリマー/マイクロ/新エネルギー/生分解性/エチレン/生態系/セルロース/バイオマス/漁業/微生物
他の関係分野:環境学化学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月16日
350
酸素原子のわずかな「ズレ」で磁石を反転
―強磁性ワイル酸化物「単層」における高効率磁化反転で低消費電力磁気メモリへ道を拓く―
東京大学大学院工学系研究科の堀内皓斗大学院生(博士課程2年)、金田(髙田)真悟大学院生(博士課程3年:研究当時)、田中雅明教授、大矢忍教授らのグループと、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田明、以下、NTT)は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の荒木康史研究副主幹、家田淳一グループリーダー、北海道大学大学院情報科学研究院の山ノ内路彦准教授、熊本大学半導体・デジタル研究教育機構の佐藤幸生教授らと共同で、SrRuO3(以下、SRO)というワイル半金属と呼ばれる特殊な磁石の薄膜に電流を流すだけで、その磁化(N極とS極)の向きを反転させる...
キーワード:低消費電力化/コンピューティング/自動運転/機械学習/最適化/人工知能(AI)/重金属/スピンホール効果/スピン軌道相互作用/ワイル半金属/磁気抵抗/準粒子/ホール効果/軽元素/検出器/磁場/磁気モーメント/磁性体/貴金属/MRAM/スピン軌道トルク/スピン流/ニューロモルフィック/ペロブスカイト/メモリ/可視光/強磁性/高電圧/磁化反転/絶縁体/半金属/省エネ/強磁性体/材料設計/単結晶/電気伝導/スピン/スピントロニクス/トルク/トンネル/金属材料/原子力/酸化物/省エネルギー/低消費電力/電子ビーム/電子顕微鏡/透過電子顕微鏡/半導体/分解能/膜構造/論理回路/光学顕微鏡/機能性/層構造/ニューロン/神経細胞
他の関係分野:情報学環境学数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月15日
351
【研究成果】有機ポリマーによる2次元物質の新奇構造制御を実現
──分子のチカラで不安定な構造を「安定化」する──
 東京大学大学院総合文化研究科の松山圭吾博士(研究当時:博士後期課程学生)と桐谷乃輔准教授は、2次元物質の一種である二硫化モリブデンに着目し、これまで不安定とされてきたトポロジカル物質への結晶構造の変化を実現するとともに、それを安定化して取り扱う手法を見出しました。本手法の特筆すべき点は、基板上において2次元物質を直接的に、あるいは部分的にトポロジカル物質へと変化させることが可能である点にあり、今後さらなる応用展開への道を拓くものと期待されます。 2次元物質の一つである遷移金属カルコゲナイドは、わずか原子3つ分の厚み(1ナノメートル以下)で構成される最も薄い...
キーワード:金属元素/位相幾何学/トポロジー/トポロジカル物性/幾何学/水分子/物性物理/量子コンピュータ/ラマンスペクトル/周期性/スペクトル/モリブデン/2次元物質/カルコゲナイド/トポロジカル/トポロジカル物質/ラマン/遷移金属/層状化合物/溶液プロセス/遷移金属カルコゲナイド/二硫化モリブデン/半導体デバイス/半導体材料/微細化/量子デバイス/カーボンニュートラル/温度依存性/熱力学/電気伝導/電子状態/カーボン/オゾン/グラフェン/ナノメートル/パターニング/ひずみ/ポリマー/光学測定/構造制御/多層膜/半導体/結晶構造/ラット/構造変化
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月15日
352
ヒトの高感度な匂い知覚に関わる嗅粘液中因子の発見
――細胞外マトリクス糖タンパク質のフィブロネクチンが 嗅覚受容体の匂い応答を促進――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の東原和成教授の研究グループは、大学院医学系研究科の近藤健二教授、味の素株式会社の伊地知千織氏(Group Executive Specialist)と共同で、ヒトの嗅粘液中の細胞外マトリクス糖タンパク質、フィブロネクチン(FN,注2)が、嗅覚受容体(OR,注3)の匂い物質への応答を促進することを見出しました。 動物は極めて高感度な嗅覚能力を持つものの、OR自体の感度は比較的低いため、嗅覚感度を調節する因子の存在が示唆されていましたが、実体は不明でした。本研究では、ヒトORを発現した培養細胞及びマウス嗅上皮を用いて、嗅粘液中のFNが匂い物質...
キーワード:空間解析/時空間解析/高分子/生体模倣/センサー/ダイナミクス/細胞応答/嗅覚受容体/嗅覚障害/嗅上皮/嗅神経細胞/細胞内シグナル/臨床応用/ATP/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/マウス/幹細胞/受容体/神経細胞/糖タンパク質/培養細胞/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月15日
353
欲しい物質を自動的・自律的に合成する
デジタル技術と自動化・自律化で切り拓く化学・材料研究の新時代
東京大学大学院理学系研究科 化学専攻の一杉太郎教授(東京科学大学 特任教授兼任)、小林成助教、清水亮太准教授(研究当時 現:分子科学研究所 教授)らは、東京科学大学物質理工学院 応用化学系の西尾和記特任准教授、相場諒特任助教(現(株)リガク所属)、日本電子(株)、(株)堀場製作所、(株)リガク、(株)島津製作所、(株)デンソーウェーブ、(株)パスカル、(株)テクトスとともに、機械学習機械学習とロボット技術を活用した自動・自律実験システム(デジタルラボラト...
キーワード:アーキテクチャ/スケーラビリティ/ハードウェア/最適化アルゴリズム/通信プロトコル/ガウス過程/コンピューティング/データ駆動/データ駆動科学/学習アルゴリズム/教師なし学習/アルゴリズム/クラウド/クラウドコンピューティング/ソフトウェアアーキテクチャ/タスク/プログラミング/プログラミング言語/プロトコル/モジュール化/モノのインターネット(IoT)/ワークフロー/音声認識/画像認識/機械学習/強化学習/最適化/人工知能(AI)/先端技術/システム開発/創造性/パートナーシップ/産学連携/化学物質/結晶格子/情報発信/データ収集/高エネルギー/物性物理/X線回折/ノイズ/元素分析/最適化問題/多結晶/多結晶体/X線分光/データ解析/化学組成/分子構造/ケイ素/ディスプレイ/耐熱性/ラマン/材料科学/走査型電子顕微鏡/元素戦略/新物質/可視光/電子デバイス/半導体デバイス/半導体材料/有機材料/デジタル化/最適化手法/省エネ/人口減少/無機材料/材料特性/紫外線/情報交換/アルミナ/エピタキシャル/エピタキシャル薄膜/固体化学/材料設計
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月13日
354
細菌のゲノム構造進化を実験室で観測
――トランスポゾンに駆動された進化を加速する新手法を開発――
東京大学大学院総合文化研究科の金井雄樹特任助教(研究当時:東京大学大学院理学系研究科大学院生)と大学院理学系研究科の津留三良特任助教と古澤力教授らによる研究グループは、細菌のゲノム構造 の進化を加速する方法を開発しました。生物の進化は点変異(DNA上の小さな変化)と構造変異(DNAの大きな変化、 )によって進みます。細菌におい...
キーワード:ゲノムDNA/遺伝情報/塩基配列/進化工学/モーター/実証実験/長鎖DNA/トランスポゾン/発酵/ゲノム構造/ゲノム配列/変異体/共生細菌/病原性/微生物/プロモーター/大腸/点変異/RNA/抗生物質/構造変化/大腸菌/ゲノム/遺伝子/細菌
他の関係分野:化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月12日
355
東京大学“150人委員会”が始動!
――創立150周年記念事業の「つながる」を応援――
国立大学法人東京大学(東京都文京区、総長:藤井 輝夫、以下、「東京大学」)は、2027年に創立150周年を迎えます。創立150年まで700日となった本日、「東京大学創立150周年記念事業150人委員会」をスタートさせたことをご報告いたします。150人委員会委員長には國部 毅氏(三井住友フィナンシャルグループ取締役会長/東京大学校友会会長)が就任いたしました。委員は卒業生をはじめ本学に関わる様々なステークホルダーにより構成されます。<國部 毅氏の略歴>三井住友フィナンシャルグループ取締役会長。1976年東京大学経済学部卒後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。...
キーワード:ステークホルダー/経営戦略
他の関係分野:
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月12日
356
巨大な電場誘起旋光現象の観測
―高効率な偏光制御デバイスの実現に向けて―
東京大学大学院工学系研究科の林田健志助教(研究当時、現所属:Radboud大学FELIX Laboratory ポストドクター)、松本滉永大学院生、木村剛教授による研究グループは、電場印加に比例して光の旋光性が誘起、制御される現象「電場誘起旋光性(linear electrogyration)」を巨大化することに成功しました。電場誘起旋光性は、さまざまな結晶で生じうる現象であり、高速かつ低消費電力な偏光制御デバイス開発につながる可能性を秘めています。しかし、その効果の微小さがこれまで応用開発の障壁となっていました。本研究では、ニッケルチタン酸化物(NiTiO3...
キーワード:パルス/マルチフェロイック/強相関系/誘電性/量子相転移/相転移/テラヘルツ/近赤外/直線偏光/強相関/強誘電性/中赤外/クロム/強磁性/光通信/双極子/誘電体/省エネ/チタン/強誘電体/単結晶/シリコン/スピン/ナノメートル/酸化物/省エネルギー/積層構造/低消費電力/結晶構造/層構造/光制御
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月9日
357
電子の地図が決めていた、“渦”のサイズ
―世界最小スキルミオンの誕生メカニズムを解明―
東京大学物性研究所のYuyang Dong大学院生(同大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程)(いずれも研究当時)と近藤猛准教授らの研究グループは、同研究所の木下雄斗特任助教、徳永将史教授、大阪大学大学院理学研究科の越智正之准教授、東京都立大学の松田達磨教授、北海道大学の速水賢教授らの研究グループと共同で、世界最小のスキルミオンが発現することで知られる物質GdRu2Si2において、スキルミオンの源となる、らせん状のスピン構造(...
キーワード:視覚化/コヒーレンス/コヒーレント/スピン密度波/トポロジー/パルス/パルス磁場/フェルミ面/角度分解光電子分光/幾何学/擬ギャップ/強い相互作用/強磁場/光電子分光/磁気構造/磁気秩序/対称性/超強磁場/反強磁性/物質科学/物性物理/揺らぎ/量子情報/量子情報処理/加速器/素粒子/放射光/磁場/赤外線/スキルミオン/トポロジカル/空間反転対称性/磁性体/材料科学/電子分光/キャリア/スピン流/メモリ/レンズ/強磁性/絶縁体/省エネ/紫外線/ドメイン構造/電気抵抗/電子構造/スピン/スピントロニクス/ナノスケール/ナノメートル/温度制御/第一原理/第一原理計算/低消費電力/量子力学/機能性/結晶構造/スキル
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月9日
358
緑のアメーバから見えてきた光共生の適応的意義と多様性
―淡水池からサンゴ礁まで、光共生成立の普遍的な仕組みの理解に貢献―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の丸山真一朗准教授、国立遺伝学研究所遺伝形質研究系の宮城島進也教授、神戸大学内海域環境教育研究センターの大沼亮講師らによる研究グループは、長く謎とされてきたアメーバにおける光共生の適応的な意義と共生藻類の隠れた多様性を明らかにしました。今回、細胞内に緑藻類を共生させる光共生を行うアメーバから人為的に藻類を取り除き非共生状態(白化状態)を誘導する手法を開発しました(図1)。白化状態と共生状態の比較から、藻類細胞と共生することで飢餓条件下での宿主アメーバの生存率が高まることが明らかになりました。また、本種アメーバの細胞内には共生能力の異なる2タイプの...
キーワード:環境教育/パートナーシップ/海洋/光合成/進化学/評価手法/系統解析/サンゴ礁/渦鞭毛藻/褐虫藻/微細藻類/細胞生物学/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:複合領域環境学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月8日
359
べき乗則の背後に同期現象の存在
―ある普遍的現象が別の普遍的現象を誘発―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の三井 譲大学院生(研究当時、現:九州大学助教)と郡宏教授らによる研究グループは、Taylor's law(以下TLと略記)と呼ばれる平均と分散の間に成立するべき乗則が、同期現象によって誘発される可能性があることを数理モデルによって示しました。TLは、さまざまな分野でその成立が観測されている普遍的な法則であり、特に生態系における生物の個体数変動データにおいて幅広く観測されてきました。また、TLの指数は生物分布の推定に用いられることがあり、生態系において観測されるTLの指数に2が多いことが分かっています。しかしながら、どのよ...
キーワード:非同期/時系列データ/同期現象/微分方程式/非線形/振動子/シミュレーション/ダイナミクス/ネットワーク構造/生態系/生態学/心臓/イミン/疫学
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年5月7日
360
【研究成果】腸脳相関による食べ物の好みの調節
──糖嗜好性の調節に腸から脳へのシグナル伝達経路が関与する可能性──
 東京大学大学院総合文化研究科の原田一貴助教(当時)、坪井貴司教授とお茶の水女子大学理学部生物学科の山田芹華さん(当時)、同大学基幹研究院自然科学系の毛内拡助教、東京都医学総合研究所の夏堀晃世主席研究員らの研究チームは、マウスにおける糖嗜好性の調節機構の一端を明らかにしました。本研究では、マウスにおいて糖摂取後数秒以内に求心性迷走神経が活性化し、その情報が前頭皮質の神経細胞(ニューロン)およびアストロサイトを活性化することを見出しました。そして、このシグナル伝達過程にドーパミンが重要な役割を担っていることを見出しました。さらに、心理的ストレスを負荷したマウスでは、前頭皮質の活性化が認められな...
キーワード:グルコース/ファイバー/センサー/光ファイバー/シナプス/遺伝子改変/前頭皮質/大脳/輸送体/嗜好性/Ca2+/ナトリウム/グリア細胞/ニューロン/蛍光タンパク質/頭蓋骨/ドーパミン/生理機能/アストロサイト/グリア/グルタミン酸/マウス/遺伝子改変マウス/蛍光顕微鏡/受容体/神経細胞/大脳皮質/内分泌/迷走神経/ストレス/遺伝子/心理的ストレス/睡眠/精神疾患
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月25日
361
らせん磁性金属の隠れた電子的極性を測り、操る
―金属のマルチフェロイクス機能を実現―
東京大学大学院工学系研究科の山口大輝大学院生、同大学先端科学技術研究センターの北折暁助教、同大学国際高等研究所東京カレッジの十倉好紀卓越教授と、理化学研究所創発物性科学研究センター(CEMS)強相関理論研究グループの永長直人グループディレクターは、マルチフェロイックならせん磁性体金属において、理論的に存在が予測されていた「電子的極性」、「トロイダルモーメント(注4)」の実験的な電流制御・観測に成功しました。らせん磁気構造のらせんの巻く方向の制御と、それに伴う「非相反電気抵抗(注5)」の発現に、トロイダルモーメントが寄与していることが明らかになりました。こうした金属中の隠...
キーワード:マルチフェロイック/時間反転対称性/磁気構造/準粒子/対称性/電気磁気効果/電気分極/反強磁性/反強磁性体/非線形/非線形応答/磁場/らせん構造/理論的研究/強相関/空間反転対称性/磁性体/対称性の破れ/マンガン/メモリ/強磁性/絶縁体/双極子/半金属/ICカード/強磁性体/電気抵抗/電気伝導/電気伝導性/スピン/スピントロニクス/金属材料/電磁誘導/半導体/キメラ/ラット
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月25日
362
沈み込んだプレートはマントル最深部で“ほうき”のように働く?
東京大学大学院理学系研究科の河合研志准教授と大鶴啓介大学院生、ゲラー・ロバート東京大学名誉教授による研究グループは、地震波形を用いた三次元イメージングにより、太平洋下のマントル最深部で沈み込んだスラブ(プレート)がどのように振る舞っているかを明らかにしました。約8万の波形データを解析した結果、スラブ が大規模低S波速度領域(LLSVP)...
キーワード:海洋/CMB/インバージョン/テクトニクス/マントル/異方性/下部マントル/海洋地殻/玄武岩/広帯域/広帯域地震計/上部マントル/地球システム/地球深部/地球進化/地球内部/地球内部構造/地震計/地震波/地震波速度/沈み込み/沈み込み帯/内部構造/波形インバージョン/部分溶融/北太平洋/化学進化/化学組成/構造モデル/ダイナミクス/超音波/熱輸送/波形解析/微細構造/物質循環
他の関係分野:環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月25日
363
色の変化で力を可視化するウェアラブルセンサの開発
――感度の限界を突破!異方性制御で力に反応するスマート素材を高感度に――
東京大学 生産技術研究所の杉原 加織 准教授と、深圳先進技術研究院のガルッチ マッシミリアノ 准教授らによる共同研究グループは、色の変化で力を可視化するウェアラブルセンサを開発しました。本研究では、これまで見過ごされてきた材料設計の鍵である「面内異方性」に着目し、力を印加することで色を変化させるメカノクロミックポリマーであるポリジアセチレンの力感受性を、最大14倍に高めることに成功しました。独自に開発した、x, y, z 方向の力を定量化できるナノ摩擦力/蛍光複合顕微鏡の合体装置を用いて、ポリマー主鎖に対して垂直方向に力を加えることで、ナノスケールで反応が連鎖する"ドミ...
キーワード:ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/医療機器/異方性/ポリジアセチレン/メカノクロミズム/高分子/ホスファチジルコリン/生産技術/アセチレン/紫外線/材料設計/電池/ナノスケール/ナノメートル/ポリマー/ロボティクス/金属イオン/摩擦力/食品安全/ソフトロボティクス/蛍光顕微鏡/刺激応答性/生体分子/脂質
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月23日
364
飢餓時の代謝トランスオミクスネットワークの構造的堅牢性と時間的脆弱性
飢餓適応システムとしての生物学的鳥瞰図を描く
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の黒田真也教授と、同研究科附属遺伝子実験施設の守田啓悟助教らによる研究グループは、新潟大学大学院医歯学総合研究科の松本雅記教授、幡野敦助教、奈良先端科学技術大学院大学の小鍛治俊也助教、東京大学大学院新領域創成科学研究科の鈴木穣教授、九州大学生体防御医学研究所の馬場健史教授、和泉自泰准教授、高橋政友助教、慶應義塾大学先端生命科学研究所の曽我朋義教授、平山明由准教授らとの共同研究により、マウス肝臓における飢餓時の代謝トランスオミクスネットワーク...
キーワード:データ駆動/インターネット/ネットワーク解析/時系列データ/脆弱性/高分子/グルコース/遺伝情報/マルチスケール/大規模解析/生体内/トランスオミクス/リン酸/TEMPO/炭化水素/細胞運命/糖新生/オミクス/オミクス解析/タンパク質リン酸化/病理/ホルモン/レプチン/生体防御/臓器連関/モデルマウス/歯学/ATP/RNA/アミノ酸/マウス/官能基/血液/脂肪酸/神経回路/代謝酵素/代謝物/立体構造/2型糖尿病/遺伝子/遺伝子発現/脂質/生活習慣病/糖尿病
他の関係分野:情報学環境学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月23日
365
植物の開花の始まりを抑える未知の遺伝子制御の仕組みを解明
―植物特異的Dof転写因子はDNA上の近接した結合配列のタンデムリピートに 効率的に集積する―
 被子植物の実験モデルであるシロイヌナズナにおいては、遺伝子の5%を超える1,500以上の遺伝子が転写因子をコードし、そのうちの45%は植物特異的なファミリーに属していると推計されています。DNA-binding with one-finger(Dof)転写因子は、Dofドメインと名付けられた独特なzinc finger(ZF)型DNA結合ドメインを分子内に1つだけもつ植物特異的な転写因子ファミリーであり、植物の多岐にわたる生理過程の遺伝子発現調節において重要な役割を担っています。しかし、Dofドメインの結合配列はAAAG(またはその逆相補配列CTTT)であり、限られた標的遺伝子のプロモータ...
キーワード:先端技術/DNA結合/空間分布/水溶液/X線回折/エントロピー/高速AFM/高分子/遺伝子発現調節/X線結晶構造解析/維管束/結晶構造解析/細胞伸長/生殖/原子分解能/熱力学/単結晶/AFM/モーター/ライフサイクル/原子間力顕微鏡/分解能/X線結晶構造/プロトプラスト/フロリゲン/結晶構造/植物ホルモン/シロイヌナズナ/形質転換植物/形質転換/炭水化物/土壌/高速原子間力顕微鏡/転写抑制/プロモーター/遺伝子制御/実験モデル/ホルモン/分子機構/アミノ酸/ヘリックス/ラット/リガンド/幹細胞/構造変化/生体高分子/生体分子/創薬/低分子化合物/転写因子/転写制御/発現調節/立体構造/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月23日
366
投げ縄ペプチドが受容体の働きを抑制する仕組みを可視化
免疫療法抵抗性を示すがん治療応用への期待
慶應義塾大学医学部坂口光洋記念講座(シグナル探求学)の志甫谷渉准教授(研究当時:東京大学大学院理学系研究科 助教)、東京大学大学院理学系研究科の濡木理教授およびLassogen Incらによる研究グループは、細胞表面に存在するGタンパク質共役受容体(GPCR) の一つであるETB受容体 に対するラッソペプチド...
キーワード:画像処理/先端技術/放射光/芳香族/アミド/高分子/ロイシン/筋細胞/X線結晶構造解析/結晶構造解析/電子線/結合状態/選択性/ベンゼン/ダイナミクス/結晶化/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/分解能/疎水性相互作用/X線結晶構造/Streptomyces/結晶構造/抗菌活性/構造決定/変異体/抵抗性/クライオ電子顕微鏡/細胞膜/平滑筋/血管平滑筋/血管平滑筋細胞/治療標的/エンドセリン/免疫療法/GPCR/Gタンパク質/アミド結合/アミノ酸/カルシウム/カルシニューリン/がん治療/プロテアーゼ/ヘリックス/ラット/リガンド/医薬品開発/血管新生/構造変化/受容体/生体高分子/阻害剤/創薬/低分子化合物/内皮細胞/平滑筋細胞/膜タンパク質/免疫応答/立体構造/細菌
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月21日
367
共線反強磁性異常金属におけるゼロ磁場異常ホール効果の発見
機能性反強磁性体の開発へ新たな指針
東京大学大学院理学系研究科のMayukh Kumar Ray(マユク クマール レイ)特任研究員(研究当時)、Mingxuan Fu(ミンシュアン フー)特任助教、酒井 明人講師、有田 亮太郎教授、中辻 知教授らによる研究グループは、 米国ジョンズ・ホプキンス大学Collin Broholm(コリン ブロホルム)教授らと共同で、巨大な異常ホール効果 が磁化の無い共線反強磁性...
キーワード:インターフェース/トポロジー/ネルンスト効果/バンド構造/フェルミ液体/異常ホール効果/高温超伝導体/磁気構造/準粒子/超伝導体/電子相関/反強磁性/反強磁性体/非フェルミ液体/非従来型超伝導/不変量/物性物理/スケーリング/ホール効果/中性子/中性子回折/磁場/超伝導/カルコゲナイド/トポロジカル/トポロジカル不変量/トポロジカル物質/強相関/原子層/原子層物質/磁性体/バナジウム/遷移金属/キャリア/メモリ/強磁性/高温超伝導/絶縁体/遷移金属ダイカルコゲナイド/半金属/量子エレクトロニクス/省エネ/TMD/強磁性体/電子構造/不揮発性メモリ/スピン/スピントロニクス/金属イオン/半導体/量子力学/機能性/ラット
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月18日
368
ウイルスの生存戦略を司る分子模倣を解明
――ウイルスキナーゼは宿主キナーゼの機能だけでなく、調節機構も模倣する――
東京大学医科学研究所感染・免疫部門ウイルス病態制御分野の川口寧教授と小栁直人助教らによる研究グループは、単純ヘルペスウイルスがコードするウイルス特異的なキナーゼであるUL13が、宿主キナーゼであるサイクリン依存キナーゼ(CDK1, CDK2)のキナーゼ活性制御機構を模倣することを明らかにしました。このキナーゼ活性制御機構によって脳における致死的なウイルス感染の抑制に加え、ウイルスの効率的な回帰発症に寄与していることが判明しました。すなわち、ウイルスが体内で生き延びるための巧妙な仕組みの一端が解明されました。〈研究の背景〉ヒトヘ...
キーワード:生存戦略/リン酸/変異株/病原性/アミノ酸配列/遺伝子工学/HSV/大腸/ゲノム編集/単純ヘルペスウイルス/病態モデル/アミノ酸/キナーゼ/グルタミン酸/ヘルペスウイルス/マウス/抗ウイルス剤/抗ウイルス薬/細胞周期/大腸菌/皮膚疾患/ウイルス/ゲノム/ストレス/ワクチン/遺伝子/感染症/新生児
他の関係分野:生物学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月18日
369
小胞体とミトコンドリアが手をつなぐ仕組み
―発達障害の原因解明に期待―
東京大学大学院工学系研究科の平林祐介准教授、中村航規大学院生(研究当時)、青山幸恵子特任研究員、長尾崇弘大学院生らによる研究グループは、哺乳類細胞におけるミトコンドリア―小胞体接触場(MERCS)形成の分子機構を解明しました。細胞の臓器(細胞内小器官)として重要な働きを担う小胞体とミトコンドリアは互いに極めて近づき接触場を形成します。2種類の小器官がこの接触場を介し、カルシウムや脂質をやりとりしながら協調的に働くことが、神経細胞など多様な細胞の機能発揮に不可欠です。本研究では、小胞体の表面にあるタンパク質PDZD8とミトコンドリアの表面にあるタンパク質FKBP8...
キーワード:電子相関/トモグラフィー/質量分析法/タンパク質合成/細胞内小器官/オルガネラ/栄養飢餓/質量分析/形態制御/ナノメートル/構造制御/超解像/電子顕微鏡/微細構造/膜構造/カルシウムイオン/シナプス/大脳/超解像顕微鏡/哺乳類/ゲノム編集技術/機能解析/免疫沈降/ニューロン/分子機構/ゲノム編集/エネルギー代謝/カルシウム/スクリーニング/マウス/ミトコンドリア/構造生物学/細胞内局在/自閉症/小胞体/神経回路/神経細胞/大脳皮質/脳機能/膜タンパク質/ゲノム/コミュニケーション/遺伝子/遺伝子変異/脂質/神経疾患/生理学/精神疾患/発達障害
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月17日
370
不純物輸送が拓く結晶成長の二つの道
 東京大学先端科学技術研究センターの田中肇 シニアプログラムアドバイザー(特任研究員)/東京大学名誉教授、復旦大学 ホアン ガオ キョン 博士、ファン ファン 博士、シャン ドン 博士、チェン イェンシュアン 博士、タン ペン 教授の国際共同研究グループは、単一粒子レベルで不純物の輸送を可視化し、結晶成長のダイナミクスに対して不純物がどのような影響を与えるかについて、研究を行いました。これまで、不純物の輸送が結晶成長に及ぼす影響を粒子レベルで理解することは、結晶化が物理科学や工業分野において重要なプロセスであるにもかかわらず、実験的に困難でした。 研究グループは、...
キーワード:トラスト/最適化/熱揺らぎ/揺らぎ/ガラス転移/異方性/核形成/光学材料/材料科学/過冷却/非晶質/アモルファス/じん性/金属ガラス/材料設計/核生成/コロイド/シミュレーション/ダイナミクス/ポリマー/レーザー/機能性材料/結晶化/結晶成長/構造制御/半導体/微細構造/分解能/ガラス状態/機能性/結晶構造/共焦点顕微鏡/動的構造
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月16日
371
「南岸低気圧」の活動が春に活発になるメカニズムを解明
本州南岸を東進する「南岸低気圧」は春に頻発し、太平洋側に雨や雪をもたらします。そのメカニズムを数十年間にわたる大気の四次元データを用いて解析し、冬から春にユーラシア大陸上で暖められた大気が東シナ海周辺で下層のジェット気流を強め、春に低気圧が発生しやすくなることを見いだしました。 本州南岸を東進する「南岸低気圧」は、太平洋側の人口・産業集積地帯に大雨や大雪をもたらし、農業、交通、物流、再生可能エネルギーによる発電など、私たちの社会や経済に大きな影響を及ぼします。この南岸低気圧が春に多く発生することは知られていますが、その理由は解明されていませんでした。 本研究グループでは...
キーワード:極域/対流圏/海洋/再生可能エネルギー/ジェット気流/気候変動/水蒸気/北太平洋/予測可能性/数値モデル/ユーラシア/温暖化/東シナ海
他の関係分野:環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月12日
372
CRISPR-Cas13を利用したRNA編集ツールの構造基盤を解明!
CRISPR-Cas獲得免疫機構に関与するCas13タンパク質は、ガイドRNAと複合体を形成し、標的となる1本鎖RNAを切断するはたらきをもつため、RNA検出ツールやRNA編集ツールとして応用されています。近年、Cas13と脱アミノ化酵素ADAR2からなる融合タンパク質を利用したRNA編集技術であるREPAIR法が報告されました。しかし、Cas13-ADAR2が標的RNAを編集する分子メカニズムは不明でした。東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻の石川潤一郎大学院生と先端科学技術研究センターの西増弘...
キーワード:先端技術/分子構造/ゲノムDNA/イノシン/遺伝情報/塩基配列/電子線/電子顕微鏡/融合タンパク質/遺伝子改変/生体内/CRISPR-Cas/変異体/アミノ酸配列/クライオ電子顕微鏡/RNA編集/STAT/獲得免疫/CRISPR/アデノシン/mRNA/感染症対策/生体防御/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/RNA/アミノ酸/ラット/遺伝子治療/創薬/立体構造/ウイルス/ゲノム/遺伝子/感染症
他の関係分野:複合領域化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月12日
373
【研究成果】光でゲノム変化を制御するゲノム合成技術「MagTAQing」を開発
 東京大学大学院総合文化研究科の太田邦史教授らの研究グループは、光で制御するトップダウン型ゲノム合成技術の開発に成功しました。 生命の設計図であるゲノムDNAを改変・合成し、医療や環境などの地球的課題を克服する新しい生物機能の開発が世界的に研究されています。このような技術をゲノム合成といいます。その中で、既存のゲノムDNAを再編成して生物機能を改良するリフォーム型の方式をトップダウン型ゲノム合成と呼びます。この方法は古くから交配や突然変異誘発によって人類が用いてきた生物改良法ですが、近年ではゲノムの再編成を誘発する手法が開発されています。 本研究では、東京...
キーワード:突然変異/普遍性/バクテリア/二量体/ゲノムDNA/タンパク質合成/遺伝情報/塩基配列/減数分裂/光受容/光受容体/出芽酵母/青色光/紡錘体/ヒストン/光スイッチ/光照射/チタン/エタノール/ハイブリット/rDNA/構造予測/リボソーム/好熱菌/発酵/変異株/バイオマス/酵素活性/微生物/DNA二本鎖切断/セントロメア/DNA修復/ゲノム変異/光制御/染色体/放射線照射/微小管/予測モデル/DNA複製/RNA/ヒストン修飾/ファージ/高次構造/細胞核/細胞分裂/受容体/精子/立体構造/ゲノム/遺伝子/感染症/放射線
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月12日
374
【研究成果】共生菌が「悪者」になるメカニズム
──植物内生菌が潜在的に有する病原性発現機構の解明──
 東京大学大学院総合文化研究科の晝間敬准教授および氏松蓮博士後期課程学生、同大学大学院新領域創成科学研究科の青木誠志郎客員共同研究員、東京科学大学理学院化学系の南篤志教授らによる研究グループは、植物の根に内生する糸状菌が潜在的に有する病原性の発現メカニズムを明らかにしました。 植物体内に生息する植物内生菌は宿主に対して共生性から病原性まで様々な生活様式を示すことが知られていますが、その生活様式の「ゆらぎ」を制御するメカニズムについてはほとんどわかっていません。今回、本研究グループは、モデル植物シロイヌナズナに内生して多くの場合共生的にふるまう真菌Colletotric...
キーワード:遺伝子発現調節/カーボンニュートラル/生活様式/カーボン/遺伝子クラスター/胞子形成/病原菌/シロイヌナズナ/糸状菌/共生菌/二次代謝/病原性/生合成/生合成遺伝子/生合成酵素/微生物/アミノ酸配列/潜伏感染/ゲノムワイド/転写制御因子/遺伝子発現解析/発現解析/ゆらぎ/分子機構/アミノ酸/代謝物/転写制御/発現調節/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/真菌/老化
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月12日
375
染色体の動きをコントロールする「DNAループ」の仕組みに迫る
発表のポイント◆細胞分裂時に、染色体上のDNAループの大きさを適切に制御する仕組みがあること、またこの仕組みが壊れると染色体がスムーズに分離できなくなることを発見しました。◆DNAループの大きさが、コヒーシンとScc2という2つの因子の相互作用の強さで決定されていることを明らかにしました。◆本研究の成果は、染色体分配の異常が関与するがんや遺伝性疾患の理解を深め、将来的にはその予防や治療法の開発に貢献することが期待されます。...
キーワード:遺伝性疾患/タンパク質複合体/遺伝情報/モーター/染色体分配/コヒーシン/哺乳類/分子モーター/ゲノム情報/セントロメア/次世代シークエンサー/染色体/イミン/遺伝子発現制御/遺伝病/高次構造/細胞分裂/白血病/発現制御/ゲノム/ダウン症候群/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月10日
376
セルロースナノファイバーの⽋陥を減らす
―バイオマス由来ナノ材料の⽤途拡⼤に向けて―
 セルロースナノファイバーは、持続可能で高機能なナノ材料として注目されています。これは、植物に含まれるセルロースという成分をナノレベルまで細かくほぐして得られる、極めて細い繊維状の材料です。しかし、従来の作製方法では、セルロースナノファイバーに折れ曲がりや凹み(へこみ)といった「欠陥」が生じてしまうことがあるため、この欠陥を減らす方法の解明が求められていました。 東京大学大学院農学生命科学研究科 伊藤智樹 博士課程学生、齋藤継之 同教授、京都大学大学院農学研究科 小林加代子 助教らのグループは、欠陥が生じる原因の一部を特定し、それを抑えることで、規則的なねじれを持つ高品質なセルロー...
キーワード:特徴抽出/画像処理/情報学/信号処理/産学連携/ウェーブレット/ノイズ/ファイバー/持続可能/ウェーブレット変換/ナノファイバー/AFM/ナノ材料/機能性材料/原子間力顕微鏡/機能性/TEMPO/セルロース/セルロースナノファイバー/ナノセルロース/バイオマス
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月9日
377
尿酸輸送体GLUT9の立体構造を解明
―腎臓で尿酸値を協調的に調節―
横浜市立大学大学院生命医科学研究科の松下大輝さん(研究当時博士前期課程1年)、西澤知宏教授、李勇燦助教らの研究グループは、東京大学医学部附属病院の高田龍平教授、防衛医科大学校の松尾洋孝教授、豊田優講師(学内准教授)らとの共同研究により、体内で尿酸値の制御に関わる尿酸輸送体GLUT9の、尿酸が結合しているときの構造と結合していないときの構造をクライオ電子顕微鏡単粒子解析により明らかにし、それを基に行った機能解析から尿酸認識機構を解明しました。GLUT9を分子標的とする新たな尿酸降下薬の創製につながる重要な成果であると考えられます。本研究には、本研究成果は、Cell Pressが発行する...
キーワード:産学連携/電子顕微鏡/輸送体/クライオ電子顕微鏡/機能解析/分子標的/マウス/腎臓/立体構造
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月9日
378
AI技術で小惑星の全ての土砂を高速自動計測
―鉱山、土木、建設、防災へ応用可能―
岩石は私たちの身近な環境のみならず、太陽系内のあらゆる岩石天体に普遍的に存在します。したがって、岩石の性質や分布を詳細に把握することは、自然環境や地質学的現象の解明、さらには鉱業や土木、防災・減災など幅広い分野で極めて重要です。岩石の分布を把握することは容易に思えますが、大小さまざまな形状の土砂が膨大な数含まれる集合体を対象とすると、とたんに困難さが増し、時間的にも解析しきれなくなります。また正確かつ客観的で、再現性のある解析は手作業では困難でした。本研究グループは、約7万個の岩石の輪郭データから、CNNを用いて岩石を高速・高精度に自動識別する手法を確立しました。これにより大量...
キーワード:AI/アルゴリズム/ニューラルネットワーク/情報学/畳み込みニューラルネットワーク/深層学習/人工知能(AI)/産学連携/リュウグウ/地質学/小惑星/星形成/太陽/太陽系/惑星/惑星科学/惑星形成/トンネル/ニューラルネット/はやぶさ2/モニタリング/自動計測/実証実験/動力学/微小重力/防災・減災/ドローン/土砂災害/土壌
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月8日
379
受精前の気象環境が脂肪燃焼機能に影響することを発見
―親から子へと伝搬する褐色脂肪の活性化―
 ヒトを含めた恒温動物は、どんな環境でも約37℃の深部体温を維持しなければ生存できません。褐色脂肪は寒い環境下で熱を産生する脂肪組織です。この熱産生には多量のエネルギーが使われ体脂肪の減少につながることから、褐色脂肪の活性化による生活習慣病の予防が期待されています。しかし、安全で効果的な活性化法はまだありません。そのため、ヒト褐色脂肪の活性が決まる仕組みを詳しく解明する必要がありました。 東北大学大学院医学系研究科の酒井寿郎教授、米代武司准教授、北海道大学の斉藤昌之名誉教授(元 大学院獣医学研究院教授)、東京医科大学の濵岡隆文主任教授、布施沙由理助教、天使大学看護栄養学部の松下...
キーワード:エネルギー消費量/健康増進/産学連携/地球温暖化/時間分解/時間分解分光/陽電子/安定同位体/気候変動/同位体/近赤外/グルコース/寒冷適応/エネルギー消費/放射性同位体/獣医学/温暖化/熱産生/FDG/ポジトロン/環境要因/脂質代謝異常/冠動脈/肝疾患/脂肪組織/受精/臨床応用/スポーツ/スポーツ医学/褐色脂肪組織/冠動脈疾患/死亡率/内臓脂肪/日常生活/評価法/ヘモグロビン/褐色脂肪/脂肪酸/異分野融合/看護/血圧/高血圧/脂質/脂質代謝/生活習慣病/生理学/糖尿病/妊娠/非侵襲
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月8日
380
対称性の異なる半導体分子による超分子層配列の自己形成を発見
―溶媒不要な有機半導体の高均質塗布製膜が可能に―
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の二階堂 圭助教、井上 悟助教(研究当時、現所属:山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 研究専任准教授)と長谷川 達生教授らの研究グループは、アルキル基により対称/非対称に置換した2種の有機半導体分子の混合体を加熱し溶融すると、冷却の過程で液晶相を介して、2種の分子がペアを形成する高秩序化が促されることを見出しました。この現象を利用し、溶媒を用いることなく有機半導体の高均質な塗布製膜に成功しました。分子形状が変形しにくく剛直なπ電子骨格(注4)と、変形しやすいアルキル基を連結した有機半導体分子は、層状に自己組...
キーワード:ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/情報学/産学連携/結晶格子/ソフトマター/過冷却液体/準安定/対称性/熱容量/X線回折/相転移/π電子/分子構造/構造形成/自己組織/液晶/分子配向/有機エレクトロニクス/有機半導体/物質設計/過冷却/準安定相/熱物性/融点/前駆体/トランジスタ/ファンデルワールス力/フレキシブル/圧電効果/自己形成/単一分子/電気光学効果/電子デバイス/半導体デバイス/半導体材料/分子配列/有機トランジスタ/秩序構造/電気伝導/ナノメートル/プラスチック/フレキシブルデバイス/移動度/環境負荷/結晶化/結晶成長/時間依存性/水素原子/積層構造/電磁波/半導体/結晶構造/結晶性/炭化水素/層構造/組織化/超分子
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月4日
381
【研究成果】20種類の翻訳因子の持続的な再生産を達成
──自律的に増殖し続ける人工細胞の構築に期待──
 JST戦略的創造研究推進事業において、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の萩野勝己大学院生、市橋伯一教授(兼:同研究科附属先進科学研究機構/同大学生物普遍性連携研究機構)、理化学研究所生命機能科学研究センターの益田恵子研究員、清水義宏チームディレクターらは、核酸やタンパク質といった無生物材料のみを用いて、生物の必須機能である「タンパク質合成」装置の一部を持続的に再生産する分子システムの構築に成功しました。 生命の特徴である自己増殖の能力を人工的に再現することは、生命科学における重要な課題です。自己増殖を達成するためには、タンパク質の合成機構自体を自ら作り出すシステムが必要で...
キーワード:最適化/情報学/産学連携/普遍性/バクテリア/ゲノムDNA/タンパク質合成/トランスファーRNA/tRNA/コドン/遺伝情報/生産システム/物質生産/遺伝暗号/人工細胞/分子システム/無細胞翻訳系/リボソーム/遺伝子改変/タンパク質翻訳/再生産/アミノ酸配列/アミノアシルtRNA/蛍光タンパク質/自己複製/緑色蛍光タンパク質(GFP)/mRNA/大腸/DNA複製/RNA/アミノ酸/プロリン/ルシフェラーゼ/医薬品開発/大腸菌/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月4日
382
島暮らしのアマミノクロウサギは「ゆっくり成長」
――成熟までの期間が近縁種の5倍、現生哺乳類では世界初の発見――
岡山理科大学恐竜学科の林昭次准教授と、東京大学大学院新領域創成科学研究科の久保麦野准教授を中心とする研究チームは、日本の特別天然記念物「アマミノクロウサギ」の骨組織を分析し、この種が近縁種と比べて約5倍の期間世界的にも極めてゆっくりと成長することを初めて明らかにしました。こうした著しい成長の遅延は、島に生息していた化石種では知られていましたが、現在生きている哺乳類で確認されたのは世界初となります。本研究は、餌資源が限られ捕食者が少ない島という特殊な環境下において、小型哺乳類が非常にゆっくりとした生活史へと進化する可能性を実証した重要な成果となります。この研究成果は、202...
キーワード:オープンアクセス/情報学/産学連携/古生物学/個体群/生殖/モニタリング/哺乳類/ウサギ/生態系
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月4日
383
歯から明らかになった「アマミノクロウサギ」と「ケナガネズミ」の食性
――固有種の保全には多様な植生環境と生態系が不可欠――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の久保麦野准教授と、岡山理科大学恐竜学科の林昭次准教授を中心とする研究チームは、琉球列島の固有種であり日本の天然記念物でもある「アマミノクロウサギ」と「ケナガネズミ」の歯を分析し、両種が1年を通じどのような餌を食べているかを明らかにしました。アマミノクロウサギが年間を通じ似たような固さの植物を食べているのに対し、ケナガネズミは季節に応じて餌のタイプは異なっており、両種の保全を考える上で多様な植生環境と生態系が重要であることが示されました(写真1)。この研究成果は、2025年4月30日発行の日本哺乳類学会が発行する国際誌『Mammal Study』5...
キーワード:3Dモデル/オープンアクセス/情報学/産学連携/軟体動物/マイクロ/レーザー/表面粗さ/共焦点レーザー顕微鏡/哺乳類/ウサギ/生態系/DNA分析
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学総合生物
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月4日
384
水田農業と再生可能エネルギー生産の両立は可能か?
――“ソーラーシェアリング”が水稲の収量と品質に与える影響を解明――
東京大学大学院農学生命科学研究科の加藤教授らによる研究グループは、営農型太陽光発電が水稲生産に与える影響を、6年間にわたるフィールド実験によって明らかにしました。本研究が対象とした営農型太陽光発電では太陽光パネルが水田の27%を覆い、食糧と電力の同時生産を目指しました。実験の結果、水稲収量が平均で23%減少したものの、総収益は従来の稲作の5倍以上に達しました。しかし白未熟粒が増加して整粒歩合が低下する傾向が見られ、玄米中のタンパク含量やアミロース含量が高くなることも確認されました。研究結果は、営農型太陽光発電水田において収量低下を抑え、品質を安定させるための適切な栽培管理技術...
キーワード:産学連携/再生可能エネルギー/太陽/太陽光/持続可能/太陽光発電/資源循環/フィールド実験/微気象/水稲/水田/地域振興/農地/イネ/土地利用
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月3日
385
東京大学大学院新領域創成科学研究科附属「フュージョンエネルギー学際研究センター」開設
国立大学法人東京大学(総長 藤井 輝夫)大学院新領域創成科学研究科(研究科長 伊藤 耕一)は、2025年4月1日に「フュージョンエネルギー学際研究センター」(センター長 江尻 晶)を開設致しました。【研究センターの概要】来るべき脱炭素社会が、文明社会に更なる発展をもたらす真に持続可能なものであるためには、豊かでコントロールされた新たなエネルギー源の確保が必須です。フュージョンエネルギー(※)は、この条件を満たすものとして人類の大きな期待を担っており、発電部門の大幅な脱炭素化を進展させるのみならず、エネルギーサプライチェーンやエネルギー安全保障のあり方に本質的な転換...
キーワード:サプライチェーン/システム開発/産学連携/学際研究/持続可能社会/核融合/原子核/閉じ込め/持続可能/カーボン/高レベル放射性廃棄物/廃棄物/放射性廃棄物/技術革新/フュージョン
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月3日
386
20世紀初頭までの里山荒廃が 下流環境に与えた長期的影響を解明
――明治以降の山地環境変化と土砂流出の関係――
 東京大学大学院農学生命研究科の浅野友子講師、水内佑輔助教、岸本光樹技術専門職員、田中延亮講師、Colorado State UniversityのKristin Bunte博士をはじめとする研究グループは、20世紀初頭までの里山荒廃の影響は、土砂流出量の長期的な変化として少なくとも1990年ごろまで続いていたことを90年以上に及ぶ長期観測から明らかにした。日本の里山は20世紀初頭まで過剰に利用されており、特に花崗岩や三紀層からなる人里近くの山では、はげ山が多く見られた。はげ山では毎年の雨期に斜面の表土が侵食によって移動し、川に入った土砂は河床を上昇させ、天井川を形成し、洪水氾濫が頻...
キーワード:河川環境/環境変化/土砂流出/産学連携/地球科学/花崗岩/水文学/水収支/水循環
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月3日
387
牛リンパ腫発症予測診断技術RAISINGの精度の高さを証明
~国内初の14研究機関による多施設検証試験を実施~
 北海道大学大学院獣医学研究院の今内 覚教授、岡川朋弘特任助教、国立感染症研究所の斎藤益満主任研究官、株式会社ファスマックの松平崇弘氏らの研究グループは、牛のリンパ腫の発症予測診断技術RAISING*1を改良し、国内の14研究機関における多施設検証試験により本診断技術の精度の高さを証明しました。 牛伝染性リンパ腫ウイルス(bovine leukemia virus:BLV)は日本中の農場で蔓延しており、BLVの感染を原因とする牛伝染性リンパ腫(enzootic bovine leukosis:EBL)の発生が急増しています。EBL発症牛は、と畜検査で全部廃棄と...
キーワード:品質管理/がん検診/産学連携/DNAポリメラーゼ/リスク評価/性能評価/診断法/リンパ腫/獣医学/ウイルス/感染症
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年4月1日
388
免疫応答に関与するCXCR3およびCXCR7のリガンド認識と下流シグナル選択機構を解明
東京大学大学院理学系研究科の佐野 文哉 博士課程学生、志甫谷 渉 助教、濡木 理 教授、インド工科大学のShirsha Saha博士課程学生、Arun K. Shukla教授らによる研究グループは、免疫応答を担う膜受容体CXCR3がリガンド を認識し、2つの異なる下流シグナルを偏向的に活性化する仕組みを、立体構造に基づいて解明しました。さらに、CXCR3と共通のリガンドによって活性化される別の受容体であるCXCR7の下流シグナルについて包括的に調査しました。...
キーワード:ネットワーク解析/情報学/先端技術/産学連携/放射光/高分子/クロストーク/脊椎動物/質量分析/電子線/結合状態/ダイナミクス/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/生体内/細胞応答/リン酸/感染防御/クライオ電子顕微鏡/免疫系/リン酸化プロテオーム/機能解析/細胞膜/炎症性疾患/細胞内シグナル/組織修復/ホルモン/神経伝達物質/脊椎/分子機構/成長因子/GPCR/Gタンパク質/MAPキナーゼ/アミノ酸/イオンチャネル/キナーゼ/ケモカイン/シグナル分子/ラット/リガンド/構造変化/細胞骨格/自己免疫/自己免疫疾患/受容体/生体高分子/接着分子/創薬/低分子化合物/培養細胞/膜タンパク質/免疫応答/免疫細胞/立体構造/アレルギー/サイトカイン/神経疾患
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月31日
389
八大学工学系連合会声明 「未来を創る女性理工系人材と博士人材を社会へ」
~工学のいまを皆様に~
【概要・趣旨】北海道大学、東北大学、東京大学、東京科学大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の工学系学部と研究科などで構成する「一般社団法人八大学工学系連合会」は、女性理工系人材と博士人材の育成について声明を発表しました。現在、社会が直面する課題は、少子高齢化、気候変動、貧困など複雑さと困難さを増しており、多様な価値観と新たな知恵をもって課題に向き合う必要があります。工学分野においてもイノベーション創出に不可欠な要素として、女性と博士に対する期待は大きくなっています。この社会の要請に応えるため、女子学生比率の向上に向けて、工学の魅力発信、女子枠に代表される多様な入試制度...
キーワード:産学連携/情報発信/気候変動/少子高齢化/高齢化
他の関係分野:複合領域数物系科学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月31日
390
二次元格子をひねって重ねると一次元超格子が出現
――二次元原子層物質が一次元物性研究の新しいプラットフォームに――
東京大学 生産技術研究所の張 奕勁 助教と町田 友樹 教授らの研究グループは、北陸先端科学技術大学院大学 ナノマテリアル・デバイス研究領域の大島 義文 教授および高村 由起子 教授の研究グループ、大阪大学大学院 理学研究科の越野 幹人 教授の研究グループと共同で、原子層物質の人工ツイスト二層構造において一次元の周期性を持つモアレ超格子が実現できることを明らかにしました。 本研究では、二テルル化タングステン(WTe2)の原子層二枚を使用し、それぞれの結晶方位に角度差(ツイスト角)を付けた状態で人工的に重ね合わせた構造(ツイスト二層構造)を...
キーワード:産学連携/セレン/三角格子/対称性/低次元/二次元物質/物質科学/異方性/周期性/超伝導/ナノマテリアル/モリブデン/トポロジカル/原子層/原子層物質/光起電力/電子線/材料科学/生産技術/タングステン/h-BN/顕微分光/超格子/二硫化モリブデン/原子配列/単結晶/電子回折/カーボン/カーボンナノチューブ/グラフェン/シミュレーション/ナノメートル/マイクロ/結晶方位/積層構造/電子顕微鏡/透過型電子顕微鏡(TEM)/ナノチューブ/分子システム/結晶構造/層構造/ラット
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月28日
391
大規模言語モデルを用いた有機分子設計手法の開発
―AIと対話して分子を設計―
東京大学大学院工学系研究科の伊東 周昌大学院生、村岡 恒輝助教、中山 哲教授は、大規模言語モデル(LLM)による有機分子設計手法を開発しました。蓄積された科学的な知識とシミュレーション結果を自然言語を介して活用することで、LLMを有機分子設計に活用できることを示しました。有機分子を目的の応用に適した形に設計することは複雑なタスクであり、経験を積んだ実験化学者による試行錯誤が必要です。そのため、コンピュータを用いた大量の情報処理が可能になった現代でも、新しい有機分子の開発は実験化学が先導しています。そこで、実験化学の経験知と、コンピュータの情報処理能力を組み合わせた共創的な有機分...
キーワード:データ駆動/アルゴリズム/インターネット/コンテンツ/タスク/機械学習/言語モデル/自然言語/人工知能(AI)/準安定/有機分子/テキストデータ/地球環境/システム工学/シミュレーション/フィードバック/環境問題/結晶化/多孔質/多孔質材料/分子シミュレーション/有機物/結晶構造/結晶性/予測モデル/カチオン/ラット/医薬品開発/創薬/分子設計
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月28日
392
キラル磁性体CoNb3S6における自発ネルンスト効果の観測
-トポロジカルスピン構造による効率的エネルギー変換技術へ-
理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター強相関物質研究グループのヌイェン・ドゥイ・カーン研究員(研究当時、現客員研究員、東京大学大学院工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター特任助教)、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻のマックス・ヒルシュベルガー准教授(理研創発物性科学研究センタートポロジカル量子物質研究ユニットユニットリーダー)らの国際共同研究グループは、トポロジカル[1]反強磁性体[2]「CoNb3S6」において、「ネルンスト(横型熱電)効果[3]」として知られ...
キーワード:モノのインターネット(IoT)/量子計算/効果測定/位相幾何学/キラル磁性体/シュレーディンガー方程式/トポロジー/ネルンスト効果/バンド構造/温度勾配/幾何学/時間反転対称性/磁気構造/磁気秩序/準粒子/対称性/熱電効果/反強磁性/反強磁性体/物質科学/物性理論/分光学/磁場/キラル/スキルミオン/トポロジカル/トポロジカル物質/強相関/磁気モーメント/磁性体/物質設計/対称性の破れ/強磁性/層状物質/電子デバイス/省エネ/強磁性体/電子構造/コバルト/スピン/スピントロニクス/センサー/ダイナミクス/マイクロ/省エネルギー/耐久性/第一原理/第一原理計算/電磁誘導/密度汎関数理論/量子力学/エネルギー変換/カルス/結晶構造/キメラ/光制御/スキル/スクリーニング/プローブ
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月28日
393
ヘテロクロマチンタンパク質による液-液相分離機構を解明
 横浜市立大学大学院生命医科学研究科の西村 善文名誉教授(特任教授)、古川 亜矢子客員研究員(現京都大学大学院農学研究科准教授)、理化学研究所放射光科学研究センターの清水 伸隆グループディレクター(研究当時:高エネルギー加速器研究機構教授)、東京大学大学院農学生命科学研究科の寺田 透教授、高エネルギー加速器研究機構の千田 俊哉教授、基礎生物学研究所の中山 潤一教授らのグループは、ヘテロクロマチンタンパク質HP1αによる液-液相分離の分子機構を解明しました。液-液相分離とは自発的に液滴を形成する現象で細胞内のさまざまな顆粒形成に関与するとされ、核内では濃縮し遺伝子の発現が抑えられた状態のヘテロ...
キーワード:原子核/高エネルギー/磁気共鳴/水分子/加速器/相分離/放射光/磁場/高分子/悪性化/粗視化モデル/核スピン/小角散乱/ヒストン/光散乱/構造モデル/X線小角散乱/スピン/動力学/分子動力学/ヌクレオソーム/構造変換/光学顕微鏡/リン酸/変異体/クロマチン構造/ヘテロクロマチン/セントロメア/クロマチン/蛍光タンパク質/テロメア/分子機構/がん化/発がん/RNA/アミノ酸/クロマトグラフィー/メチル化/ラット/核磁気共鳴/凝集体/細胞核/創薬/分子動力学計算/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月28日
394
イヌの骨肉腫に対する新規治療薬候補を発見!!
――HER2を標的とする抗体薬物複合体のイヌの癌に対する効果が明らかに――
 北里大学獣医学部獣医学科の酒居幸生講師、東京大学大学院農学生命科学研究科の中川貴之准教授、加藤大貴特任講師らの研究グループは、これまでの研究において受容体型チロシンキナーゼの一つであるHER2がイヌの様々な悪性腫瘍(乳癌や尿路上皮癌、前立腺癌、肛門嚢腺癌、甲状腺癌など)で高発現していることを発見し、新たな治療標的となる可能性を報告してきました。一方で、イヌと同様にヒトでも、乳癌をはじめ、様々な悪性腫瘍でHER2の高発現が報告されています。さらにはヒトHER2に対する抗体薬が開発され、その抗腫瘍効果が腫瘍細胞株や担癌モデルマウス、実際のヒト癌患者で証明されています。一方、イヌの悪性腫...
キーワード:産学連携/周期解/獣医学/細胞膜/受容体型チロシンキナーゼ/免疫不全/チロシンキナーゼ/細胞株/治療標的/肉腫/免疫不全マウス/甲状腺/微小管/モデルマウス/悪性腫瘍/抗体薬物複合体/HER2/アポトーシス/キナーゼ/マウス/抗腫瘍効果/細胞死/細胞周期/受容体/阻害剤/誘導体/臨床試験/遺伝子/化学療法/抗体/手術
他の関係分野:複合領域数物系科学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月27日
395
mRNAは消えて終わりじゃない!
――mRNA分解中間体が転写を抑える新たなフィードバック機構の発見――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の藤原徹教授らは、植物の必須元素の環境中の濃度に応じて適切に吸収を制御するために不可欠な新たな遺伝子発現制御機構を発見しました。具体的にはシロイヌナズナのホウ素輸送体NIP5;1の遺伝子発現が細胞内のホウ素濃度に応じて、転写・翻訳・mRNA分解が連携する「多層的な制御システム」によって調整されていることを今回明らかにしました。特に、5'-非翻訳領域(5'-UTR)に存在するAUGUAA配列上で、リボソームがホウ素濃度を感知して停止することで、翻訳の抑制・mRNAの分解・転写の抑制が連動する仕組みを明らかにしました。 さらに、...
キーワード:最適化/情報学/環境変化/産学連携/終止コドン/タンパク質合成/翻訳開始/mRNA分解/コドン/遺伝情報/栄養応答/塩基配列/テンプレート/フィードバック/制御システム/リボソーム/イントロン/ホウ素/転写開始点/RNAポリメラーゼ/輸送体/シロイヌナズナ/変異株/翻訳抑制/植物栄養/環境応答/細胞壁/土壌/シークエンス/転写抑制/アンチセンス/遺伝子制御/mRNA/次世代シーケンサー/RNA/アミノ酸/シグナル分子/遺伝子発現制御/細胞核/転写制御/発現制御/発現調節/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月26日
396
「ドーナツの謎」に迫る! 精子内のDNA凝縮過程の動態観察に成功!
金沢大学大学院新学術創成研究科ナノ生命科学専攻/ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム履修生の西出梧朗(博士後期課程3年、研究当時)、金沢大学ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)のキイシヤン・リン特任助教、安藤敏夫特任教授、東京大学定量生命科学研究所の岡田由紀教授、金沢大学WPI-NanoLSI/新学術創成研究機構のリチャード・ウォング教授らの共同研究グループは、精子形成時に起こるDNA凝縮過程の動態観察に初めて成功しました。哺乳類の精子細胞は受精の役割を担うために、ユニークな細胞構造と機能を持っています。特に、遺伝情報をコンパクトにまとめるため、核膜孔を通じた分子輸送や...
キーワード:産学連携/時間分解/高速AFM/遺伝情報/生殖/時間分解能/ヒストン/AFM/ダイナミクス/ナノメートル/ナノ構造/原子間力顕微鏡/分解能/診断法/システイン/哺乳類/リン酸/高速原子間力顕微鏡/アルギニン/空間分解能/精子形成/DNA修復/クロマチン/受精/男性不妊/不妊症/タンパク質相互作用/遺伝子治療/核酸医薬/細胞核/精子/遺伝子
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月25日
397
コロイド分子の秩序形成メカニズムを解明
東京大学先端科学技術研究センター高機能材料分野の田中肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員/東京大学名誉教授)、中国科学技術大学 トン フア教授、復旦大学 ホアン ファンガ博士、ロン ユージエ博士、チェン・ヤンシュアン博士、ホアン ジーピン博士、ニー ジーホン教授、リー ウェイ教授、タン ペン教授の研究グループは、分子のような形態を持つコロイド分子の形成機構について研究を行いました。コロイド分子(Colloidal Molecules, CMs)は、分子のような構造と動的な性質を持つ人工的なコロイドクラスターであり、マクロ分子やタンパク質と似た挙動を示します。これらは階層的に組織化された...
キーワード:トラスト/プロトコル/最適化/情報学/産学連携/幾何学/原子核/集団運動/対称性/非対称性/非平衡/非平衡系/分子動力学シミュレーション/閉じ込め/揺らぎ/エントロピー/相転移/衛星/構造形成/自己組織/静電相互作用/超構造/ソフトマテリアル/材料科学/スマート材料/コロイド粒子/熱力学/コロイド/シミュレーション/ダイナミクス/レーザー/界面活性剤/階層構造/機能性材料/構造制御/動力学/導電性/微細構造/不確定性/分子動力学/量子力学/分子システム/生物物理学/機能材料/機能性/層構造/組織化/ゆらぎ/生物物理/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー/ラット/共焦点顕微鏡/動的構造
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月25日
398
ジャイロイド金属有機構造体における圧電転移を発見
―仲間外れの点群から新たな機能を創出―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の鬼頭俊介助教、徳永祐介准教授、有馬孝尚教授、同大学物性研究所の石川孟助教らの研究グループは、名古屋大学、高輝度光科学研究センター、名古屋工業大学、理化学研究所と共同で、ジャイロイド構造を持つ金属有機構造体(MOF、注2)において、新しいタイプの圧電転移を発見しました。応力を加えると電気分極(注4)を示す圧電体は、私たちの日常生活において欠かせない電子材料の一つとして広く利用されています。しかし、従来の圧電材料は応力によらず強い外部電場によって電気分極が変化してしまうことがあります。本研究では、ジャイロイドと呼ばれる三次元的なネット...
キーワード:情報学/量子計算/産学連携/結晶格子/スピン液体/幾何学/極小曲面/対称性/電気分極/量子スピン/SPring-8/X線回折/周期性/相転移/放射光/分子イオン/圧電性/有機分子/量子スピン液体/金属有機構造体/メモリ/双極子/誘電体/圧電材料/圧電体/強誘電体/材料設計/単結晶/コバルト/スピン/センサー/ナノ構造/ネットワーク構造/ひずみ/ポリマー/モーター/機能性材料/金属イオン/耐久性/膜構造/機能性/結晶構造/表面構造/サッカー/日常生活/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー/構造変化
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月25日
399
新材料「熱電永久磁石」で世界最高電力密度の横型熱電発電に成功
~磁石を用いた革新的省エネ・創エネ技術へと前進~
■従来の課題従来の熱電モジュールでは、ゼーベック効果と呼ばれる熱流と同じ向きに電流が発生する"縦型"熱電効果が採用されており、材料性能指数zTが高い一方、熱流と電流の経路を分けるためにモジュール構造が複雑化してしまうという課題があります。そこで近年、モジュール構造を大幅に簡略化できるため、熱流と直交方向に電流が発生する"横型"熱電効果が注目を集めています。しかし、これまで知られていた横型熱電材料のzTは縦型熱電材料に比べて非常に低いという問題がありました。■成果のポイント当研究グループは、サマリウム・コバルト(SmC...
キーワード:最適化/情報学/産学連携/ネルンスト効果/ビスマス/温度勾配/熱電効果/テクトニクス/磁場/太陽/アンチモン/磁性体/接合界面/環境発電/省エネ/マネジメント/材料設計/磁性材料/太陽電池/電気伝導/電池/熱電材料/熱電変換/コバルト/システム工学/スピン/スピントロニクス/永久磁石/温度制御/構造設計/最適設計/自動車/制御工学/積層構造/耐久性/電気伝導率/熱伝導/熱伝導率/半導体/複合材/複合材料/エネルギー変換/層構造
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月21日
400
ゲノムの「暴れ者」トランスポゾンを押さえ込むしなやかな戦略
――piRNAの増幅経路が持つもう一つの役割――
発表のポイント◆トランスポゾンを抑制するpiRNAの配列パターンは完全に決まったものではなく、確率的に変動しうることを発見しました。◆piRNAの配列パターンは、再生産するpiRNA同士の競争によって自動的に最適化されることを発見しました。◆トランスポゾン制御メカニズムの理解を深め、遺伝子工学や生物医学分野への応用につながる可能性があります。...
キーワード:最適化/情報学/産学連携/ゲノムDNA/反応場/piRNA/生殖/センサー/ゲノムの安定性/トランスポゾン/カイコ/共生細菌/再生産/集団遺伝学/生殖細胞/遺伝子工学/ゆらぎ/ゲノム編集/RNA/ショウジョウバエ/マウス/培養細胞/ゲノム/遺伝学/遺伝子/細菌
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月21日
401
思春期に男女のメンタルヘルス格差が拡大
―日英両国の出生コホート研究から明らかに―
公益財団法人東京都医学総合研究所 社会健康医学研究センターの山崎修道副参事研究員、西田淳志センター長、国立大学法人東京大学 大学院医学系研究科精神医学分野の笠井清登教授(東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)主任研究者)らは、英国ロンドン大学キングスカレッジのジェンマ・ノウルズ講師と共同で、日英両国の若者におけるメンタルヘルスの男女格差について国際比較研究を実施しました。その結果、1)女子の抑うつ症状は男子よりも重く、成長とともにその格差が拡大すること、2)男女間の抑うつ症状の格差は東京よりもロンドンの方が大きく、思春期に急激に広がることが明らかになりま...
キーワード:インテリジェンス/情報学/産学連携/比較研究/精神医学/コホート調査/思春期/統計的手法/マウス/うつ/コホート/メンタルヘルス/抑うつ
他の関係分野:情報学複合領域医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月18日
402
ハイエントロピー合金をより強化する新たなセル界面構造の発見
―3Dプリンティング材料設計の新展開―
東京大学大学院工学系研究科のチェンハン特任研究員、江草大佑助教、阿部英司教授は、大阪大学大学院工学研究科の中野貴由教授らによる研究グループと共同で、先進的な3Dプリンティングにより造形されたハイエントロピー合金(HEA、注2)において、材料強度の向上を実現するサブミクロンスケールの新しいセル界面構造(注4)を発見しました。この構造は、3Dプリンティングに特有の超急冷(注5)によって生じた材料内での「転位ネットワーク」(注6)と「相分離」(注7)とが相乗する効果によって形成され、それぞれが独立に導入された場合を超える新たな強度向上メカニズムとして働くことが明らかになりました。こ...
キーワード:3次元形状/情報学/産学連携/金属元素/結晶格子/エントロピー/異方性/相分離/耐熱性/材料強度/融点/エネルギー消費/機械的特性/3Dプリンティング/動的挙動/界面構造/材料設計/ナノスケール/ひずみ/マイクロ/レーザー/化学工学/格子欠陥/金属材料/形状制御/構造制御/積層造形/耐久性/機能制御/機能材料/インプラント
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月18日
403
量子スピン液体の検証方法を確立
―磁場の方向で温まりやすさが変化することに着目―
東京大学大学院新領域創成科学研究科の房圣杰(ファン センジェー)大学院生、水上雄太助教(研究当時、現在東北大学大学院理学研究科准教授)、橋本顕一郎准教授、芝内孝禎教授らの研究グループは、磁場の角度によって比熱がどのように変化するかを測定することで、蜂の巣格子を持つコバルト酸化物磁性絶縁体Na₂Co₂TeO₆(NCTO)のスピン状態の詳細を解明しました。本研究では、アレクセイ・キタエフにより予測された量子スピン液体(キタエフ・スピン液体、注1)ではマヨラナ粒子が磁場の方向に敏感に依存して熱的に変化をもたらすことに着目しました。磁場方向を変えてNCTOの比熱を測定することで、マ...
キーワード:情報学/量子計算/産学連携/キタエフ模型/コバルト酸化物/スピン液体/マグノン/マヨラナ粒子/高磁場/磁気秩序/準粒子/熱測定/揺らぎ/陽電子/量子コンピュータ/量子スピン/素粒子/磁場/液晶/トポロジカル/磁性体/量子スピン液体/量子液晶/材料科学/遷移金属/強磁性/絶縁体/コバルト/スピン/極低温/酸化物/量子力学/結晶構造/ルテニウム
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月17日
404
金属など地殻資源利用の新たなプラネタリー・バウンダリー:水資源の持続可能性に応じて制限されうる地殻資源の生産許容量を推定
水資源の持続可能性に応じて制限されうる地殻資源の生産許容量を推定
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)安全科学研究部門Islam Kamrul主任研究員、前野 啓太郎 研究員、横井 崚佑 主任研究員、本下 晶晴 研究グループ長は、シドニー工科大学 Damien Giurco 教授、九州大学 加河 茂美 主幹教授、東京大学 村上 進亮 教授らと、水資源を持続的に利用できる条件下で、金属などの地殻資源の生産許容量を推定する手法を開発しました。これまで金属などの生産許容量は地殻中に存在する埋蔵量に左右されると考えられていました。本手法では金属などの生産に不可欠な水資源の利用可能量を制約とした生産許容量...
キーワード:資源利用/産学連携/温室効果ガス/人間活動/再生可能エネルギー/生態系保全/温室効果/気候変動/堆積物/持続可能/地球環境/シナリオ/リサイクル/環境問題/持続可能性/経済成長/生態系/水資源/土地利用/将来予測
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月13日
405
複雑なナノスピン構造に由来する物性を予測する第一原理計算手法を開発
―次世代高速・低消費エネルギーのスピントロニクス素子開発に貢献―
磁性体では、スピンと呼ばれる電子の自由度が規則性を持って並びます。このスピンが同一平面上で並ばず、三次元的に配向する非共面スピン構造(注1)に由来する物性は、次世代のスピントロニクス(注2)素子への応用が期待されていますが、その微視的、定量的な計算は非常に難しいことが知られています。第一原理計算(注3)に基づく新手法を開発し、ナノスケールの非共面スピン構造を持つ物質の電...
キーワード:産学連携/トポロジー/幾何学/磁気構造/中性子散乱/ガドリニウム/ホール効果/中性子/電気伝導度/磁場/数値シミュレーション/波動関数/ケイ素/スキルミオン/トポロジカル/磁気モーメント/磁性体/メモリ/超格子/量子デバイス/エネルギー消費/金属間化合物/磁性材料/電気伝導/電子状態/シミュレーション/スピン/スピントロニクス/ナノスケール/ナノメートル/モデリング/金属材料/第一原理/第一原理計算/密度汎関数理論/量子力学/結晶構造/スキル/パラジウム/ラット
他の関係分野:複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月13日
406
【研究成果】ゲノム再編成によるゲノム合成技術で酸に強いトルラ酵母を取得
──従来の変異原処理法よりも効率的で遺伝子同定も容易──
 東京大学大学院総合文化研究科の小田助教らによる研究グループは、三菱商事ライフサイエンス(株)と共同で、外来遺伝子を持ち込まない新しいゲノム改良法を用いて、レモン果汁(pH2.3)よりも酸性のpH1.8で生育可能なトルラ酵母の取得に成功しました。 トルラ酵母は、交配ができず品種改良が困難でした。これまでに、DNA切断酵素を細胞核内に送致してゲノムDNAを切断し、ゲノム再編成を引き起こすTAQing2.0技術を開発していました。今回TAQing2.0と従来の変異誘発法の双方で、酸性下で増殖できるトルラ酵母を育種しました。その結果、外部遺伝子の混入なしに、強い酸...
キーワード:産学連携/突然変異/普遍性/ゲノムDNA/遺伝情報/モーター/タンパク質栄養/変異株/遺伝的変異/微生物/プロモーター/ゲノム変異/点突然変異/点変異/アミノ酸/細胞核/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異/感染症
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月10日
407
巨大火山噴火が促す酸化的世界の幕開け
—— 太古代末期の「酸素のゆらぎ」の要因を解明——
東京大学大学院理学系研究科の渡辺泰士客員共同研究員および田近英一教授、東京科学大学理学院の尾﨑和海准教授、海洋研究開発機構の原田真理子副主任研究員、筑波大学生命環境系の松本廣直助教らによる研究グループは、太古代末期に発生した「酸素のゆらぎ」...
キーワード:進化論/産学連携/酸素濃度/温室効果ガス/セレン/火山噴火/海洋/ジルコン/バクテリア/マグマ/マントル/因果関係/温室効果/火山ガス/火山活動/火成活動/花崗岩/海洋地殻/原生代/玄武岩/洪水玄武岩/深層水/太古代/堆積物/大陸地殻/炭酸塩/地球化学/地質学/沈み込み/沈み込み帯/白亜紀/化学進化/惑星/モリブデン/シアノバクテリア/共進化/光合成/レニウム/地球環境/シミュレーション/栄養塩/二酸化炭素/リン酸/海洋生物/生態系/海洋生態/海洋生態系/物質循環/ゆらぎ/カルシウム/細菌
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月11日
408
地球の軌道リズムが巨大噴火と気候変動のタイミングをつなぐ
―白亜紀最後の100万年間の気候変動を詳細に復元することに成功―
東京大学大気海洋研究所の黒田潤一郎准教授が、ドイツ、イタリア、米国の研究者らと共同で、大西洋と太平洋の海底掘削コアから得られた様々な古気候記録を「時刻合わせ」してつなげ、白亜紀-古第三紀境界直前、つまり恐竜が絶滅する直前の100万年間に起こった火山活動と気候変動の関係を、これまでにない時間解像度で詳細に解明しました。新たに得られた高時間解像度の地球化学的記録は、6700~6600万年前に、インドのデカン高原をつくった洪水玄武岩の形成時に2回の大規模な火山噴火があったことを示しました(図1)。さらに研究チームは地球化学モデルを駆使して、これら2回の大規模玄武岩噴火が、二酸化硫黄や二酸化炭素とい...
キーワード:環境変化/産学連携/気候変化/火山噴火/海洋/二酸化硫黄/微生物群集/パルス/オスミウム同位体/マントル/火山活動/海底堆積物/気候変動/玄武岩/古気候/古地磁気/洪水玄武岩/酸素同位体/酸素同位体比/周期性/堆積物/大量絶滅/地球システム/地球化学/地磁気/地磁気逆転/地質学/天体衝突/同位体/白亜紀/白金族元素/北西太平洋/北太平洋/小惑星/太陽/同位体比/年代測定/惑星/隕石/生物群集/西太平洋/太陽エネルギー/レニウム/地球環境/アルミニウム/シナリオ/トラップ/モデリング/磁気記録/二酸化炭素/生態系/微生物/イミン/オスミウム/ストレス
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月11日
409
【共同発表】一次元らせん構造のペロブスカイト結晶で巨大な光起電力を実証
~三次元ペのロブスカイト10倍以上の電圧を発生する次世代光デバイスへ~(発表主体:早稲田大学)
◆キラル構造を持つ有機分子を利用し、ハロゲン化鉛ペロブスカイトの一次元構造にらせん性と極性を誘起◆らせん性と極性を有する一次元構造のペロブスカイト結晶において、巨大な光起電力を発現◆太陽光照射下で既存のペロブスカイト太陽電池の10倍以上の電圧を発生◆新しい太陽光発電デバイスや光センシングデバイス、スピントロニクスデバイスとしての応用が期待 早稲田大学 理工学術院の石井 あゆみ(いしい あゆみ)准教授、東京大学 生産技術研究所の石井 和之(いしい かずゆき)教授、筑波大学 数理物質系の二瓶 雅之(にへい まさゆき)教授らの共同研究グループは、ハロゲン化...
キーワード:モノのインターネット(IoT)/最適化/情報学/産学連携/再生可能エネルギー/スピン軌道相互作用/スピン偏極/軌道角運動量/空間反転対称性の破れ/原子核/光伝導/対称性/低次元/ハロゲン/異方性/太陽/キラル/らせん構造/太陽光/p-n接合/ナノ物質/ペロブスカイト太陽電池/円偏光/空間反転対称性/光起電力/光電流/物質設計/有機分子/生産技術/光機能/対称性の破れ/電子物性/アミン/センシングデバイス/バンドギャップ/ペロブスカイト/光センシング/光デバイス/光励起/高電圧/双極子/半導体デバイス/半導体材料/誘電体/省エネ/光照射/太陽光発電/強誘電体/原子配列/光電変換/材料設計/太陽電池/電子状態/電池/スピン/スピントロニクス/センサー/センシング/ナノスケール/結晶化/結晶成長/光センサー/構造制御/省エネルギー/耐久性/導電性/半導体/有機物/エネルギー変換/結晶構造/p21/光イメージング/ヨウ素
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月11日
410
極限の時空間分解能で分子を操る
-テラヘルツ光による超高速電荷操作で単一分子発光を誘起-
理化学研究所(理研)開拓研究本部Kim表面界面科学研究室の木村謙介研究員、今田裕上級研究員(研究当時)、金有洙主任研究員(東京大学大学院工学系研究科特任教授)、横浜国立大学(横浜国大)大学院工学研究院の玉置亮助教、片山郁文教授、武田淳教授、浜松ホトニクス株式会社中央研究所の河田陽一主任部員らの国際共同研究グループは、ピコ秒(ps、1psは1兆分の1秒)の時間スケールを有する光パルスとナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)スケールの物質を可視化する顕微鏡を組み合わせた、現時点で極限ともいえる時空間分解能を有する単一分子分光手法を確立しました。本成果は、ナノスケールの分子系で...
キーワード:産学連携/コヒーレント/ソフトマター/テラヘルツ光/トンネル現象/パルス/ラマン散乱/時間分解/準粒子/超高速ダイナミクス/スペクトル/テラヘルツ/太陽/波動関数/分子構造/分子分光/時空間制御/単一分子分光/分子ダイナミクス/らせん構造/有機薄膜太陽電池/トンネル電流/ラマン/一分子分光/光電流/時間分解能/電荷分離/エキシトン/原子分解能/キャリア/テラヘルツ波/フタロシアニン/可視光/赤外光/絶縁体/単一分子/分子振動/有機EL/有機デバイス/有機薄膜/LED/還元反応/太陽電池/電池/ダイナミクス/トンネル/ナノスケール/ナノメートル/ナノ加工/ナノ空間/ピコ秒/マイクロ/レーザー/光学素子/周波数/電荷移動/半導体/分解能/励起子/近接場/エネルギー変換/カルス/空間分解能/寿命/イミン/パラジウム
他の関係分野:複合領域数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月6日
411
RNAポリメラーゼに一時停止を守らせる仕組み
-転写開始直後の遺伝子発現チェックポイント機構を解明-
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター転写制御構造生物学研究チームの関根俊一チームリーダー、永沼政広研究員、江原晴彦上級研究員、東京大学定量生命科学研究所先端定量生命科学研究部門クロマチン構造機能研究分野の胡桃坂仁志教授、鯨井智也助教らの共同研究グループは、遺伝情報を読み取るタンパク質の巨大複合体「RNAポリメラーゼII(RNAPII)[1]」がDNAの配列を読み取って、RNAをつくる転写[1]を始めた直後に、転写を抑制する転写伸長因子[2]やヌクレオソーム[3]という構造体との相互作用に...
キーワード:先端技術/産学連携/閉じ込め/バクテリア/ゲノムDNA/タンパク質複合体/遺伝情報/胚発生/電子線/ヒストン/モーター/電子顕微鏡/転写伸長/ヌクレオソーム/カルス/古細菌/転写開始点/哺乳類/RNAポリメラーゼ/リン酸/クロマチン構造/RNA合成/クライオ電子顕微鏡/プロモーター/DNA修復/ウイルス感染症/がん遺伝子/クロマチン/免疫制御/mRNA/RNA/イミン/ショウジョウバエ/ストレス応答/ヌクレオシド/ラット/幹細胞/構造生物学/自然免疫/創薬/転写因子/転写制御/ウイルス/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/感染症/細菌
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月5日
412
つながるサクラエビ
―日本・台湾間における遺伝的交流を解明―
東京大学大気海洋研究所の平井惇也講師と、東海大学海洋学部海洋生物学科の西川淳教授らによる研究グループは、駿河湾および台湾島北部・南西部のサクラエビを複合的な分子生物学的手法により解析し、日本-台湾間における遺伝的交流を調査しました。サクラエビは成体で4~5cmまで成長するエビの一種で、日本では主に静岡県の駿河湾で漁獲され、その高い栄養価や見た目の美しさから「駿河湾の宝石」と称されています(図1)。一方、駿河湾においては2010年代後半からサクラエビの記録的不漁が続き、その持続的な利用が危ぶまれています。しかし、サクラエビは科学的知見に基づいた調査が不足しており、その生態の多くは未だ...
キーワード:クラスタリング/主成分分析/情報学/産学連携/海洋/細胞内小器官/塩基配列/ミトコンドリアDNA/移動度/ミトコンドリアゲノム/ゲノム配列/海洋生物/生態系/海洋生態/海洋生態系/資源管理/集団構造/SNP/反復配列/次世代シーケンサー/ミトコンドリア/ゲノム/遺伝子/一塩基多型/分子生物学
他の関係分野:情報学複合領域環境学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月5日
413
植物に学ぶ触媒デザインで酸素発生触媒の高性能化に成功
-人工光合成の実現に向けた金属錯体ポリマー材料の開発-
東京科学大学(Science Tokyo) 理学院 化学系の近藤美欧教授と小杉健斗助教、大阪大学 大学院工学研究科大学院生の松﨑拓実さん(博士前期課程・当時)と正岡重行教授らの共同研究チームは、東京大学 物性研究所の木内久雄助教と原田慈久教授、産業技術総合研究所の研究チームと共同で、植物をヒントに、(1)身の回りに豊富に存在する鉄イオンを持ち、(2)水溶液中で駆動可能で、(3)高い耐久性と反応速度を示す酸素発生触媒を得ることに初めて成功しました。エネルギー・環境問題を背景に、人工光合成(用語1)技術の開発に期待が集まっています。特に、...
キーワード:産学連携/光エネルギー/X線吸収分光/高エネルギー/水分子/水溶液/加速器/軟X線/放射光/太陽/多核金属錯体/鉄錯体/アンモニア/金属錯体/錯体触媒/触媒反応/反応場/光合成/太陽光/正極材料/赤外吸収分光/二酸化炭素還元/有機分子/マンガン/酸素発生反応/酸素分子/電気化学反応/キャリア/人工光合成/選択性/ボトルネック/還元反応/反応速度/局所構造/原子配列/電子状態/電池/インピーダンス/ポリマー/環境問題/金属イオン/耐久性/電荷移動/電気化学/二酸化炭素/二次電池/カルシウムイオン/メタノール/寿命/反応時間/アミノ酸/カルシウム/酸化反応/電気化学測定/配位子
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月5日
414
様々な感染症の流行時に人々が取る行動を数学的に予測する
――健康リスクと社会的コストの最適バランスはナッシュ均衡で決まる――
東京大学 生産技術研究所のサイモン・シュニーダー 特任助教、京都大学のジョン・モリーナ 助教および山本 量一 教授、英国ウォーリック大学のマシュー・ターナー 教授からなる国際研究チームは、感染症の流行におけるソーシャルディスタンスの役割を、数学的手法を用いて明らかにしました。危険な感染症の流行に直面すると、人々は社会経済的なコストを払いながらも、感染による健康リスクを減らすために自発的にソーシャルディスタンスを取るようになります。この現象はこれまで数値シミュレーションを用いて研究されてきましたが、解析的に厳密解を導き出すことは困難でした。 本研究では、合理的な判断に基づいて時間的に...
キーワード:ゲーム/最適化/情報学/ナッシュ均衡/ゲーム理論/産学連携/基本再生産数/ソフトマター/厳密解/逆問題/最適化問題/数値シミュレーション/生産技術/健康リスク/シミュレーション/モデル化/化学工学/再生産/HIV/疫学/感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月3日
415
希土類元素置換で酸化鉄(黒さび)の磁化増大に成功
―ありふれた磁石の性能向上のためのデザイン則を実証―
東京大学大学院工学系研究科の関宗俊准教授、吉田博嘱託研究員、田畑仁教授と高輝度光科学研究センターの山神光平テニュアトラック研究員を中心とする研究グループは、ありふれた磁石であるマグネタイト(Fe3O4、黒さび)の磁化制御のための理論モデル・デザイン則の実証に世界で初めて成功しました。本研究では、希土類元素Euを添加したFe3O4単結晶薄膜の成長プロセスにおいて、成長速度を変化させることにより結晶中のEuの置換サイトを緻密に制御し、Fe3O4のスピネル型結晶構造(...
キーワード:情報学/人工知能(AI)/産学連携/スピン軌道相互作用/異常ホール効果/軌道角運動量/相対論的効果/SPring-8/ホール効果/希土類元素/軟X線/放射光/磁場/円二色性/環境調和/ナノマテリアル/円偏光/磁気モーメント/磁性体/磁気円二色性/触媒化学/強磁性/交換相互作用/選択性/温度依存性/酸化鉄/スピネル/希土類/磁気特性/単結晶/電気抵抗/スピン/スピントロニクス/マグネタイト/永久磁石/金属イオン/結晶成長/酸化物/量子効果/量子力学/生体内/結晶構造/光イメージング/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年3月3日
416
海の許容量を超えたマイクロプラスチック
――長期間安定後、2010年代に入り急激に増加開始――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の高橋一生教授、宮園健太郎大学院生、大気海洋研究所の山下麗特任研究員、水産研究・教育機構水産資源研究所の田所和明主幹研究員らによる研究グループは、海表面を漂うプラスチックごみの量について、戦後から現在に至る71年間の世界最長の時系列変動を明らかにしました。 海面に浮遊するプラスチックごみ量の長期動向は、プラスチック汚染が海洋生態系に与える影響を理解する上で重要な手がかりとなりますが、汚染問題が注目されるようになった1990年代以前の研究例が少なく、特に1970年以前については世界的に観測例が全く存在しないため、汚染開始からどのような過程を経て現在の...
キーワード:人口動態/高度経済成長/産学連携/長期変動/マイクロプラスチック/影響評価/海洋/食物連鎖/海底堆積物/気候変動/堆積物/北太平洋/フィルム/微細化/経年変化/紫外線/集中豪雨/プラスチック/マイクロ/リサイクル/沿岸域/化学工学/生産性/廃棄物/廃棄物処理/経済成長/生態系/プランクトン/温暖化/海洋生態/海洋生態系/植物プランクトン/成長期/凝集体/バイオフィルム
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月28日
417
地球コアに大量のヘリウム?
高圧下でヘリウムが鉄と化合物を作ることを発見
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻の竹澤春樹大学院生と廣瀬敬教授を中心とした研究グループは、大型放射光施設SPring-8のX線と北海道大学の同位体顕微鏡を利用して、高圧...
キーワード:プロファイル/情報学/産学連携/金属元素/海洋/結晶格子/キセノン/SIMS/SPring-8/X線回折/ダイヤモンドアンビル/ダイヤモンドアンビルセル/ヘリウム/ヘリウム同位体比/ホットスポット/マグマ/マントル/レーザー加熱/下部マントル/玄武岩/質量分析法/脱ガス/地球深部/地球内部/超高圧/同位体/放射光/検出器/太陽/太陽系/同位体比/惑星/惑星科学/質量分析/結合状態/タングステン/イオンビーム/レーザー/液体金属/温度制御/極低温/電磁波/分解能/極限環境/結晶構造/トレーサ/空間分解能/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月28日
418
DNAパターニングを可能とする液-液相分離液滴のレーザー誘導形成法
―新奇の液-液相分離現象の発見とDNA濃縮液滴パターニングへの展開―
東京大学大学院工学系研究科の小林美加特任講師(研究当時)、皆川慶嘉助教、野地博行教授らの研究グループは、レーザーを用いた相分離液滴生成において、従来の常識とは異なり、レーザー照射をやめたあとも長時間安定に存在する新奇の相分離現象を発見しました。さらに、この現象を利用することで、DNAを高濃度に濃縮した相分離液滴をパターニングすることに成功しました。本手法は、これまで不可能であった相分離液滴の取り扱いを可能にし、生命科学実験などへの新たな応用可能性を拓くものとなります。また、長時間安定に存在する液滴生成機構は既存の物理学では簡単には説明できないため、本実験は相分離現象の物理をより深く理解するた...
キーワード:産学連携/温度勾配/光トラップ/水溶液/相転移現象/非平衡/非平衡現象/非平衡状態/相転移/相分離/構造形成/高分子/タンパク質合成/微小液滴/生成機構/レーザー照射/バイオチップ/ポリエチレン/レンズ/生体適合性/熱力学/トラップ/パターニング/ポリマー/レーザー/温度制御/屈折率/微粒子/長鎖DNA/光ピンセット/人工細胞/エチレン/生体組織/脂質二重膜/遺伝子解析/RNA/イミン/生体分子/遺伝子/抗体/脂質
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月27日
419
【研究成果】試験管内で迅速かつ安定的に抗体を作製する技術を開発
──免疫細胞における抗体遺伝子再編成のコントロールの実現による──
 東京大学大学院総合文化研究科の瀬尾秀宗講師、太田邦史教授と株式会社カイオム・バイオサイエンス、東京都立大学大学院理学研究科の廣田耕志教授、国立遺伝学研究所の鐘巻将人教授、東北医科薬科大学の阿部拓也講師らによる研究グループは、抗体遺伝子の多様化を自在にコントロールしつつ、抗体作製を行う技術を開発しました。 本研究では、抗体遺伝子再編成のトリガーとして知られる活性化誘導シチジンデアミナーゼ(activation induced deaminase; AID)の機能のON/OFFを、細胞内の狙ったタンパク質を任意のタイミングで分解する「オーキシンデグロン法(auxin indu...
キーワード:産学連携/生細胞/クローン/診断薬/微粒子/オーキシン/植物ホルモン/免疫系/ニワトリ/細胞株/卵子/ホルモン/イミン/スクリーニング/抗原/抗体医薬/自己免疫/自己免疫疾患/精子/創薬/培養細胞/副作用/免疫細胞/ゲノム/遺伝学/遺伝子/感染症/抗体
他の関係分野:複合領域化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月27日
420
抗体産生細胞の運命を決める仕組みを解明
抗体応答が持続するワクチンの開発に期待
大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)生体応答学チームの伊勢 渉教授、免疫学フロンティア研究センター(IFReC)の小池 拓矢招へい研究員(研究当時、現:東京大学国際高等研究所新世代感染症センター 特任助教)、黒崎 知博招へい教授(理化学研究所生命医科学研究センター チームリーダー)らの研究グループは、リンパ組織で誕生した抗体産生細胞(プラズマ細胞)の中から、長期生存の場である骨髄へ移動する細胞を発見しました。 ウイルス感染防御に必須の働きをする中和抗体は、プラズマ細胞によって産生されます。プラズマ細胞は基本的に短命な細胞です。ほとんどが誕生から数日内にリ...
キーワード:twitter/情報学/シナジー/産学連携/持続性/二量体/ゲノムDNA/生細胞/感染防御/胸腺/寿命/生体防御/骨髄/分化制御/B細胞/Gタンパク質/T細胞/インテグリン/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/マウス/リガンド/血液/受容体/転写因子/糖タンパク質/膜タンパク質/免疫応答/免疫学/ウイルス/ゲノム/ワクチン/遺伝子/疫学/疫学研究/感染症/抗体/造血
他の関係分野:情報学複合領域化学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月27日
421
ヒトとチンパンジーにおける多能性維持機構の共通性を解明
-世界初のチンパンジーナイーブ型iPS細胞樹立と胚盤胞モデル作製に成功-
 東京科学大学(Science Tokyo)* 総合研究院 幹細胞治療研究室の中内啓光特別栄誉教授、正木英樹特任准教授、東京大学の柳田絢加助教、京都大学の今井啓雄教授、および英国エクセター大学を含む国際共同研究チームは、チンパンジーの体細胞からナイーブ型多能性幹細胞(用語1)を樹立し、さらにチンパンジーの胚盤胞(用語2)モデルを作製することに、世界で初めて成功しました。 従来型(=プライム型、用語3)のヒト多能性幹細胞(=ES/iPS細胞、用語4)は、全身の体細胞を形成できる分化能を持つのに対し、ヒトナイーブ型多能性幹細胞は、全身の体細胞のみならず、胎盤や卵黄嚢といった胚体外組織に...
キーワード:プロファイル/最適化/情報学/産学連携/初期胚/胚発生/新世界ザル/霊長類/ヒストン/最適化手法/実験動物/分子細胞生物学/キメラ/獣医学/初期胚発生/発生生物学/iPS細胞/カニクイザル/遺伝子発現プロファイル/細胞株/子宮/受精/受精卵/着床/内胚葉/免疫染色/胚盤胞/マーモセット/ヒトES細胞/解剖学/線維芽細胞/発生学/ES細胞/ヒストン修飾/マウス/遺伝子治療/幹細胞/血液/再生医療/細胞治療/細胞生物学/細胞増殖/阻害剤/多能性幹細胞/胎盤/分化誘導/ヒトiPS細胞/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月27日
422
「強光でも負けない植物!」生産性向上の鍵となる画期的な光合成促進剤を発見!
――過酷な環境での収穫量向上に貢献する植物成長調整剤の開発へ期待――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らは、強い日差しにも負けず、植物の生産性を高める画期的な光合成促進剤を発見しました。 地球温暖化や異常気象によって、強い日差し(強光ストレス)が植物の成長を妨げ、作物の収穫量を大幅に減らしてしまうことが大きな課題となっています。増え続ける世界人口を支えるため、食料生産を2050年までに現在より50%増やす必要があるとされていますが、このような環境ストレスがその実現を阻む大きな障害となっています。 本研究グループはこの課題を解決するため、植物を守る新しい化合物を探す独自のスクリーニングシステムを開発しました。このシステムを使っ...
キーワード:産学連携/光エネルギー/自然災害/地球温暖化/異常気象/気候変動/酸化還元状態/キノン/光化学/クロロフィル/シトクロム/光応答/光化学系I/光化学系II/光合成/電子伝達/クロム/持続可能/ベンゼン/酸化還元/生産性/二酸化炭素/アントラキノン/カルス/フェレドキシン/クロロフィル蛍光/シロイヌナズナ/トマト/環境ストレス/アントシアニン/ストレス耐性/形質転換/温暖化/タバコ/遺伝子発現解析/発現解析/網羅的遺伝子発現解析/ゲノム編集/ATP/スクリーニング/化合物ライブラリー/抗炎症/抗炎症作用/受容体/阻害剤/電子伝達系/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月26日
423
自己成長する人工細胞モデルの構築
―原始生命の進化プロセスと基本原理の解明に期待―
東京大学大学院工学系研究科の藪田萌 大学院生、皆川慶嘉 助教、野地博行 教授のグループは、立教大学大学院理学研究科の末次正幸 教授と共同で、DNA自己複製により自律成長する人工細胞モデルの構築に初めて成功しました。本研究では、ポリエチレングリコール(PEG)とデキストラン(DEX)という二種類のポリマーからなる水性二相分離がDNAの濃縮によって安定化されるという発見に基づき、複製酵素を合成し、それが自身の遺伝子をコードするDNA分子を増幅・複製することで10倍以上体積を増加させる自律成長する人工細胞モデルの構築に成功しました。これにより、遺伝子発現・DNA複製・成長が連動する...
キーワード:システム開発/産学連携/生命の起源/相分離/高分子/DNAポリメラーゼ/タンパク質合成/遺伝子増幅/遺伝情報/光合成/ポリエチレン/人工光合成/自律性/ポリマー/長鎖DNA/たんぱく/親水性/ポリエチレングリコール(PEG)/人工細胞/超並列/細胞モデル/エチレン/機能性/細胞膜/脂質二重膜/自己複製/DNA複製/RNA/ラット/共焦点顕微鏡/遺伝子/遺伝子発現/脂質
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月26日
424
血液細胞を改造し、組織侵入の手駒とするウイルスの巧妙な感染戦略
 東京大学大学院農学生命科学研究科の國生龍平特任助教と勝間進教授は、バキュロウイルスが宿主昆虫の血球の細胞骨格をあやつり、宿主組織を覆う基底膜を破壊するために利用していることを明らかにしました。 バキュロウイルスは宿主昆虫の全身の組織に感染を広げることで、自身の増殖や環境中における拡散の効率を飛躍的に高めています。昆虫の組織はウイルス粒子を通さない基底膜というバリアに覆われていますが、バキュロウイルスは基底膜を迂回することで組織の内部に感染を広げられるとする考え方がこれまで一般的でした。今回、血球を介して基底膜に穴を開ける新規の組織侵入ルートを発見し、バキュロウイル...
キーワード:産学連携/多角体/脊椎動物/膜構造/哺乳類/カイコ/バキュロウイルス/植物ウイルス/病原性/無脊椎動物/微生物/病原体/細胞膜/ベクター/ラミニン/蛍光タンパク質/浸潤/緑色蛍光タンパク質(GFP)/脊椎/分子機構/骨細胞/アクチン/がん細胞/コラーゲン/タンパク質発現/ファージ/プロリン/マクロファージ/基底膜/血液/細胞外マトリックス/細胞骨格/細胞内局在/破骨細胞/膜タンパク質/ウイルス/ワクチン/遺伝子
他の関係分野:複合領域化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月21日
425
がんタンパク質による遺伝子制御の仕組みを発見
―DEKによるゲノムDNA構造の変換機構を解明―
東京大学定量生命科学研究所の鯨井智也 助教、越後谷健太 特任研究員、岸雄介 准教授、胡桃坂仁志 教授、同大学大学院薬学系研究科の後藤由季子 教授らによる研究グループは、がんタンパク質DEKが、ゲノムDNAに結合する機構を発見し、ゲノムDNA構造の変換を通じて、遺伝子の発現を抑制的に制御することを明らかにしました。...
キーワード:画像処理/情報学/産学連携/閉じ込め/ゲノムDNA/電子線/ヒストン/ナノスケール/極低温/原子間力顕微鏡/電子顕微鏡/ヌクレオソーム/構造変換/分子神経生物学/ゲノム配列/クロマチン構造/クライオ電子顕微鏡/ヘテロクロマチン/ポリコーム/クロマチン/遺伝子制御/卵巣/ゲノム解析/肝臓がん/卵巣がん/骨髄/がん細胞/がん治療/メチル化/遺伝子発現制御/急性骨髄性白血病/神経生物学/創薬/白血病/発現制御/翻訳後修飾/立体構造/ICT/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/化学療法/乳がん/分子生物学
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月15日
426
開発コストを1/40に削減するAIプロセッサの新方式を開発
―新規に必要なフォトマスクは1枚のみ、低コストと低電力動作を両立―
〈研究の背景〉AI技術は多くの産業に技術革新をもたらし、日常生活を変革すると期待されています。膨大な数のニューロンとシナプスを持つ深層ニューラルネットワークが技術の中核であり、シナプス接続を学習により最適化することでさまざまな能力を獲得しています。IoT用途においてもAIを活用した新たなアプリケーションが日々研究されています。代表例がウェアラブルIoTで、常時バイタルサインをAIで解析しモニタリングすることで病気の早期発見につながることが研究で明らかにされています。AR/VR機器ではAI機能を搭載し高機能なマシンインターフェースをユーザーに提供することで、より良いユーザー...
キーワード:システムオンチップ (SoC)/プロセッサ/インターフェース/ウェアラブル/FPGA/アルゴリズム/コンパイラ/タスク/ニューラルネットワーク/プログラミング/プログラミング言語/モノのインターネット(IoT)/音声認識/最適化/情報学/深層ニューラルネットワーク/人工知能(AI)/システムデザイン/産学連携/ASIC/非線形/CMOS/メモリ/電池/ナノメートル/ニューラルネット/ネットワーク構造/マイクロ/モニタリング/ロボット/自動化/自動車/集積回路/性能評価/低消費電力/半導体/シナプス/大脳/技術革新/ドローン/ニューロン/日常生活/心電図/早期発見/認知機能/脳波
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月14日
427
コアセルベート形成の新しいメカニズムの発見
―細胞内凝集とハイドロゲル形成の理解に革新をもたらす―
東京大学先端科学技術研究センター高機能材料分野の田中肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員/東京大学名誉教授)、ユアン ジャアシン特任研究員(研究当時、現:香港科学技術大学助教)の研究グループは、数値シミュレーションを用いて、溶液中の異符号の電解質高分子の相分離によって形成されるコアセルベートの形成機構について研究を行いました。コアセルベート(coacervate)とは、異なる成分が水溶液中で相分離し、液滴状ま...
キーワード:産学連携/混合状態/水溶液/非平衡/非平衡現象/イオン化/相分離/数値シミュレーション/高分子電解質/アニオン/高分子/材料科学/生産技術/ハイドロゲル/動的挙動/コロイド/シミュレーション/ダイナミクス/ネットワーク構造/化学工学/高分子材料/数値解析/多孔質/電解質/動力学/粘弾性/流体力/流体力学/機能材料/生体組織/病理/病理学/不均一性/RNA/アルツハイマー病/カチオン/ストレス応答/スルホン酸/凝集体/細胞分裂/神経変性/神経変性疾患/ストレス
他の関係分野:複合領域数物系科学化学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月14日
428
魚類の回遊履歴推定の基盤となる太平洋の窒素・炭素同位体比マップが完成
 マグロ・カツオ類や鯨類、サメ類の中には、太平洋を横断するほどの距離を回遊するものがいます。こうした高度回遊性の生物が、どの海域のどのような生態系を利用しているかを調べる方法として、対象生物の炭素・窒素安定同位体比分析が近年幅広く用いられています。この手法は、生態系の基盤となる植物プランクトンの炭素・窒素同位体比が、海域間で異なることを利用しています。海域ごとの同位体比の特徴は、食物連鎖を通じて一定の濃縮率で高次の消費者に伝えられることから、対象生物の同位体比を調べることで、その生物が過去に生息した海域の情報を得ることができます。 今回、水産研究・教育機構と東京大学大学院農学生命科...
キーワード:デルタ/クラスター分析/産学連携/海氷/安定同位体比/データロガー/海洋/食物連鎖/バクテリア/安定同位体/酸素同位体/酸素同位体比/炭素同位体/炭素同位体比/同位体/同位体比/ケイ素/アンモニア/窒素固定/シアノバクテリア/光合成/栄養塩/海洋環境/δ13C/生態系/プランクトン/安定同位体比分析/温暖化/海洋生態/海洋生態系/資源管理/植物プランクトン/食物網/生態学/放射線
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年2月13日
429
超均一ガラス状態の生成
―結晶のような性質を持つガラス―
ジャミング転移点を超える高密度状態において、新たな数値手法を用いることで、極めて高い密度均一性を持つ不規則構造のガラス状態、すなわち「超均一ガラス」の生成に成功した。 超均一ガラスの熱力学的および力学的安定性が従来のガラスに比して極めて高く、結晶に類似した特性を示すとともに、ジャミング転移点における超均一状態との差異を明らかにした点に新規性がある。 超均一ガラス状態は、卓越した振動的、動力学的、熱力学的、および機械的安定性を有することから、ガラスのさらなる安定化や、不規則構造を有する高性能メタマテリアルの開発に寄与する可能性が期待される。...
キーワード:フィルタリング/アルゴリズム/プロトコル/最適化/情報学/産学連携/空間分布/スケーリング則/過冷却液体/確率過程/確率論/長距離相互作用/統計力学/熱容量/非平衡/非平衡状態/保存量/密度揺らぎ/揺らぎ/臨界現象/臨界点/エントロピー/ガラス転移/スケーリング/内部構造/スペクトル/密度ゆらぎ/振動スペクトル/電子輸送/物質設計/材料科学/過冷却/ガラス転移温度/バンドギャップ/フォトニックバンドギャップ/光通信/準結晶/非晶質/せん断/メタマテリアル/動的挙動/熱力学/コロイド/シミュレーション/センサー/ひずみ/ひび割れ/プラスチック/ポリマー/モデル化/レーザー/屈折率/周波数/振動モード/超音波/電磁波/動力学/半導体/流体力/流体力学/ガラス状態/機能材料/機能性/緩和時間/SPECT/ゆらぎ/力学的性質/規則構造
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月0日
430
指定難病の骨軟化症を発症する新たなメカニズム「自己免疫性骨軟化症」を発見
―骨軟化症の正確な診断に貢献、未知の自己免疫疾患の汎用的な検出の流れも確立―
国の指定難病であるFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症(指定難病名「ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症」、小児慢性特定疾病対象疾病名「原発性低リン血症性くる病」)の後天性の原因疾患の一部が自己免疫の異常であることを発見し、この新たな病態を「自己免疫性骨軟化症(autoimmune osteomalacia: AIO)」と命名しました。...
キーワード:産学連携/ダイナミクス/診断法/抵抗性/ビタミン/骨免疫学/ホルモン/骨折/FGF2/骨細胞/骨疾患/自己抗体/ビタミンD/マウス/自己免疫/自己免疫疾患/免疫学/疫学/抗体/小児/難病
他の関係分野:複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月9日
431
トポロジカル相からカオスへの転移を発見
―非線形トポロジカル物質の原理の解明と応用に向けて―
筑波大学数理物質系物理学域の曽根和樹助教(研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻大学院生)、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の江澤雅彦講師、ゴンゾンピン准教授、澤田太郎大学院生、沙川貴大教授、および同大学素粒子物理国際研究センターの吉岡信行准教授(研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻助教)らによる研究グループは、非線形なトポロジカル物質を理論的に解析することで、それがトポロジカル相からカオスへの転移を起こすことを明らかにしました。このカオスへの転移は、バルクエッジ対応(注4)と呼ばれるトポロジカル物質の基本原理の破れ(注5)を非線形系で引き...
キーワード:情報学/人工知能(AI)/生体情報/量子計算/産学連携/空間分布/周期解/流体方程式/アクティブマター/トポロジー/トポロジカル相/幾何学/情報熱力学/非線形/非線形力学/物質科学/力学系理論/カオス/ノイズ/素粒子/力学系/素粒子物理/トポロジカル/トポロジカル物質/エッジ状態/非線形光学/誘電体/量子デバイス/メタマテリアル/熱力学/電子状態/MEMS/スピン/ダイナミクス/レーザー/非線形効果/非線形性/エネルギー変換/非線形力学系
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月9日
432
重い材質のマイクロプラスチックの行方
―過去65年間の北太平洋の海底蓄積を推定―
東京大学大気海洋研究所の伊藤進一教授の研究グループは、1951年から2015年の65年間に北太平洋の海底に堆積した沈降性マイクロプラスチックの分布を数値モデルで推定しました。本研究では、北太平洋の各河川から流出する海水よりも重い沈降性マイクロプラスチックの海底への堆積を、粒子追跡モデルを用いて、世界で初めて推定しました。シミュレーション推定結果から、黒潮などの強い海流によって、粒径が小さい沈降性マイクロプラスチックが沖合へと輸送されるため、22%が放出地点から100km以上沖合に堆積している...
キーワード:産学連携/沿岸海洋/マイクロプラスチック/海洋/海洋大循環/海洋大循環モデル/北太平洋/数値シミュレーション/微細化/シミュレーション/プラスチック/マイクロ/数値モデル/海洋生物/生物資源/粒子追跡
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月9日
433
がん細胞に見られる「環状DNA」が作り出される仕組みを解明
~DNA複製と転写の衝突が問題だ~
国立遺伝学研究所の佐々木真理子准教授と東京大学の小林武彦教授の研究グループは、細胞内で染色体から切り離された「染色体外環状DNA」が形成されるメカニズムを解明しました。環状DNAは、がん細胞においてがんの発症や進行に関与することが知られていますが、その形成メカニズムは長年の謎でした。研究グループは、この謎を解明するため、ヒトのモデル生物である出芽酵母のサーチュインタンパク質Sir2に着目し、このタンパク質が欠損した際の反応メカニズムを解析しました。そ...
キーワード:産学連携/らせん構造/リボソームRNA遺伝子/リボソームRNA/遺伝情報/出芽酵母/ヒストン/モデル生物/リボソーム/タンパク質翻訳/脱アセチル化/DNA二本鎖切断/ヒストン脱アセチル化酵素/染色体/寿命/がん化/DNA損傷/DNA複製/RNA/アセチル化/がん細胞/遺伝子治療/構造変化/腫瘍形成/ゲノム/サーチュイン/遺伝学/遺伝子/老化
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月9日
434
北に行くほど生活を海に依存する通し回遊魚
――海へ降るイワナの多様性の地理的変異――
 東京大学大学院農学生命科学研究科の後藤暁彦大学院生、黒木真理准教授、東京大学大気海洋研究所の森田健太郎教授の研究グループは、遡河回遊魚の生涯にわたる海洋への依存度が緯度とともに高まることを明らかにしました。 生産性仮説は、海と川の生態系をまたぐ、通し回遊の起源を説明する広く受け入れられている理論ですが、同じ回遊型の生活史の多様性と緯度傾向に着目した研究はありませんでした。本研究では、地域性の強い遡河回遊魚であるイワナ(アメマス)を対象に、耳石微量元素分析を元に算出した4つの成長指標を用いて、生涯にわたる海洋への依存度が緯度とともに高まることを実証しました。...
キーワード:情報学/フィールド調査/産学連携/複雑性/海洋/地球温暖化/気候変動/元素分析/微量元素/微量元素分析/生産性/生態系/ウナギ/サケ/サケ科魚類/温暖化/地理的変異
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月8日
435
色素集合材料を用いた光捕集電子スピン超偏極
——量子応用に向けた超偏極電子スピン材料の設計指針を提案——
東京大学大学院理学系研究科の濱地智之大学院生、井上魅紅大学院生、楊井伸浩教授らの研究グループは、九州大学大学院理学研究院の宮田潔志准教授、恩田健教授、神戸大学分子フォトサイエンス研究センターの婦木正明特命助手、小堀康博教授、京都大学理学研究科の伊藤琢磨特任助教、倉重佑輝准教授らと共同して、光捕集アンテナとして機能する金属錯体骨格(MOF)を用い、電子スピンを効果的に超偏極できることを明らかにしました。...
キーワード:アンテナ/コンピューティング/情報学/量子計算/産学連携/ESR/スピン偏極/蛍光寿命/時間分解/磁気共鳴/量子情報/電子スピン共鳴/スペクトル/磁場/金属錯体/分子集合体/量子ビット/核スピン/量子センシング/固体表面/スピンダイナミクス/光励起/ボトムアップ/動的挙動/量子コンピューティング/材料設計/スピン/センシング/ダイナミクス/マイクロ/分解能/励起子/生体内/TEMPO/高分解能/寿命/MRI/ポルフィリン/ラジカル/核磁気共鳴/高次構造/合成化学/配位子/分子集合/誘導体
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月8日
436
世界初!中性子による岩石膨張の線量率効果を確認
―原子力発電所の長期運転安全評価への貢献―
東京大学大学院工学系研究科の丸山一平教授、村上健太准教授、千葉大学大学院工学研究院の大窪貴洋准教授、鹿島建設株式会社の紺谷修博士、澤田祥平博士、株式会社三菱総合研究所の河合理城主任研究員、江藤淳二主任研究員、およびエム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社の猪狩貴史博士の研究チームは、原子力発電所で使用されるコンクリートの長期的安全性評価に用いることを目的とし、異なる中性子束下での岩石鉱物の膨張量を評価しました。その結果、中性子束が小さいほど膨張量が小さく、また、岩石鉱物中の鉱物粒子が大きいほど膨張量が小さいことが明らかになりました。この膨張は鉱物中の結晶構造が乱れることによっ...
キーワード:原子力発電所/産学連携/X線回折/中性子/カーボンニュートラル/経年変化/コンクリート/コンクリート構造/コンクリート構造物/社会基盤/体積変化/耐震性/耐震性能/鉄筋コンクリート/アモルファス/カーボン/モデル化/安全性評価/原子力/原子力発電/原子炉/数値モデル/中性子照射/結晶構造/妥当性/放射線
他の関係分野:複合領域数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月5日
437
散りゆく大質量星の傍らで太陽系は生まれた
—— 超新星爆発の年代をアルミニウム−チタン宇宙核時計で計測——
東京大学の飯塚毅准教授、日比谷由紀准教授、吉原慧大学院生、量子科学技術研究開発機構の早川岳人上席研究員の研究チームは、大質量星が重力崩壊型超新星爆発を起こした傍らで、太陽系が誕生したことを明らかにしました。隕石の分析から、アルミニウムの短寿命放射性同位体...
キーワード:情報量/情報学/産学連携/熱核/原子核/重力崩壊/安定同位体/同位体/原始惑星系円盤/恒星/新星/星形成/太陽/太陽系/大質量星/地球型惑星/超新星/超新星爆発/天体観測/天文学/年代測定/白色矮星/分子雲/惑星/惑星科学/惑星形成/隕石/チタン/アルミニウム/マグネシウム/同位体分析/放射性同位体/寿命
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月4日
438
人工細胞内に細胞核を模倣した区画構造を構築
―生命システムの理解と応用に新たな可能性―
ポリマーの液-液相分離を利用して、人工細胞内に「細胞核」に相当する区画構造を構築することに成功。◆ 人工細胞の「細胞核」でのmRNA合成(転写)と人工細胞の「細胞質」でのタンパク質合成を空間的に分離することに成功。◆ 生命システムの理解や、効率的なタンパク質合成および物質生産への応用が期待される。人工的な細胞核の内部での転写と、外部(細胞質)でのタンパク質合成を別...
キーワード:視認性/トラスト/情報学/システム開発/DNA結合/産学連携/水溶液/生命の起源/相分離/天然変性タンパク質/反応場/タンパク質合成/DNA結合タンパク質/遺伝情報/光合成/ポリエチレン/人工光合成/ボトムアップ/3次元構造/ポリマー/長鎖DNA/たんぱく/物質生産/人工細胞/超並列/エチレン/アミノ酸配列/蛍光タンパク質/mRNA/RNA/アミノ酸/スクリーニング/プローブ/ミトコンドリア/遺伝子発現制御/医薬品開発/蛍光色素/合成生物学/細胞核/生体分子/発現制御/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月2日
439
乳牛の乳房・乳頭組織におけるウシ由来H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスの増殖性状を解明
東京大学医科学研究所並びに国立国際医療研究センター研究所 国際ウイルス感染症研究センターの今井正樹客員教授/部長と、同センター並びに東京大学国際高等研究所 新世代感染症センターの河岡義裕センター長/機構長らの研究グループは、高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルス感染が引き起こす乳房炎発症メカニズムを解明することを目的として、泌乳牛の乳腺・乳頭組織におけるウシ由来H5N1ウイルスの増殖能をその他の動物種由来のH5N1ウイルスと比較しました。また、泌乳牛の乳腺・乳頭組織におけるインフルエンザウイルスの受容体(レセプター:注2)の分布を解析しました。米国では、2024年の初頭以...
キーワード:産学連携/電子顕微鏡/ヘマグルチニン/シアル酸/変異株/ウシ/病原性/病原体/ニワトリ/ウイルス感染症/パンデミック/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/抗原/受容体/上皮細胞/ウイルス/ワクチン/感染症
他の関係分野:複合領域工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月0日
440
U6 snRNA特異的ウリジル化酵素によるRNA認識機構の解明
―複数ドメインからなる酵素がU6 snRNAを抱きかかえる―
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻の山下征輔助教と富田耕造教授は、前駆体mRNA(pre-mRNA)のスプライシングで中心的な役割を果たすU6 snRNAの3'末端の連続したウリジン(オリゴウリジン、注3)配列を合成するウリジン転移酵素(TUT1:Terminal uridylyltransferase 1、注4)が、U6 snRNA分子全体を両腕で抱きかかえるようにU6 snRNAの特徴的な構造と配列を認識し、ウリジン配列を合成する分子機構の全貌を明らかにしました。ヒトを含む真核生物では、pre-mRNAはスプライシングによりイン...
キーワード:先端技術/産学連携/分子構造/snRNA/タンパク質複合体/前駆体/3次元構造/極低温/電子顕微鏡/触媒ドメイン/機能性RNA/イントロン/機能性/リン酸/クライオ電子顕微鏡/ジンクフィンガー/染色体/mRNA/分子機構/RNA/アミノ酸/スプライシング/ラット/好中球/細胞核/創薬/皮膚疾患/遺伝子
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月7日
441
反強磁性体における新たな光学現象を観測
―電場印加により光の吸収が変化する性質を用いた磁区構造の可視化―
東京大学大学院工学系研究科の林田健志助教、松本滉永大学院生、木村剛教授による研究グループは、時間反転対称性の破れた反強磁性体で生じる新たな非相反光学現象、「電場誘起方向二色性」の観測に成功しました。物質中の磁性を担う磁気モーメントの総和がゼロとなるように配列した磁性体を反強磁性体と総称し、近年の研究において反強磁性体の磁気モーメントの配列の仕方に応じて、さまざまな現象、機能性が発現することがわかってきました。なかでも系全体の時間反転対称性を破るような反強磁性体が大きな注目を集めています。本研究では、そのような時間反転対称性を破る反強磁性体...
キーワード:産学連携/空間分布/パルス/異常ホール効果/強相関系/時間反転対称性/対称性/反強磁性/反強磁性体/量子相転移/ホール効果/相転移/内部構造/テラヘルツ/磁場/液晶/強相関/空間反転対称性/磁気モーメント/磁性体/中赤外/量子液晶/磁区構造/対称性の破れ/メモリ/強磁性/強磁性体/単結晶/光学特性/コバルト/スピン/スピントロニクス/ひずみ/二酸化炭素/半導体/機能性
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月7日
442
光量子計算プラットフォームに世界で初めて量子性の強い光パルスを導入
―スパコンを超える光量子コンピュータへ突破口―
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科の武田俊太郎准教授および吉田昂永大学院生(当時)らの研究チーム、日本電信電話株式会社(以下、NTT)、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT(エヌアイシーティー))は、量子性の強い光パルスで計算できる世界初の汎用型光量子計算プラットフォームを実現しました。近年、光の連続量方式での汎用的な計算を目指した光量子計算プラットフォームが目覚ましく進展し、量子コンピュータの有望な方式として期待されています。しかし、これまで実現されたプラットフォームは全て、行える演算の種類が「線形演算」のみに限定された不完全なものであり、...
キーワード:ハードウェア/プロセッサ/誤り訂正/不完全性/機械学習/最適化/情報学/人工知能(AI)/量子計算/情報通信/産学連携/パルス/非線形/揺らぎ/量子コンピュータ/量子テレポーテーション/量子もつれ/検出器/超伝導/量子ビット/スクイーズド光/メモリ/光回路/光通信/導波路/非線形光学/非線形光学効果/HPC/シミュレーション/シリコン/プロトタイプ/実証実験/周波数/量子アニーリング/量子力学/ウシ/心臓/力学的性質/イミン/ラット/ICT
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月7日
443
コロイドの粘弾性相分離を律速する溶媒の流れの役割を解明
東京大学先端科学技術研究センター高機能材料分野の田中肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員/東京大学名誉教授)、舘野道雄特任助教(研究当時、現カリフォルニア大学研究員)、ユアン ジャアシン特任研究員(研究当時、現香港科学技術大学助教)の研究グループは、数値シミュレーションにより、コロイド分散系の粘弾性相分離を研究し、相分離構造の成長速度を特徴づける成長指数νが、溶媒の流れの影響によりどのように決定されるか...
キーワード:ドロップレット/情報学/産学連携/ソフトマター/ソフトマター物理/統計物理/臨界点/パターン形成/ブラウン運動/相分離/粘弾性緩和/数値シミュレーション/自己組織/高分子/ソフトマテリアル/生産技術/コロイド粒子/粘性流体/ドメイン構造/熱拡散/コロイド/シミュレーション/ダイナミクス/ネットワーク構造/マイクロ/化学工学/拡散係数/多孔質/動力学/粘弾性/微粒子/摩擦係数/流体力/流体力学/生体内/機能材料/組織化/凝集体/生体分子
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月6日
444
半導体露光プロセスのみで平面レンズを作製する手法を開発
——可視光平面レンズの大量生産を可能に——
東京大学大学院理学系研究科の小西邦昭准教授、山田涼平特任研究員(当時)らと、JSR株式会社の岸田寛之氏らによる研究グループは、半導体露光プロセスのみを用いて平面レンズを大量生産することが可能な手法を開発することに成功しました。光学レンズは長らく研磨技術で作製されてきましたが、近年、光の波長と同程度以下の大きさのサブミクロン構造を用いてレンズの機能を実現するメタレンズ...
キーワード:プロファイル/情報学/産学連携/パターン形成/数値計算/エッチング/ドライエッチング/トランジスタ/リソグラフィー/レンズ/可視光/微細化/紫外線/半導体産業/シミュレーション/スピン/センサー/光学素子/電子顕微鏡/電磁波/半導体/微細加工/微細構造/分解能/微細加工技術/干渉効果/ラット/スマートフォン
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月6日
445
食用色素ファストグリーンFCFを用いた胆囊・胆管造影法
 東京大学大学院農学生命科学研究科金井克晃教授らの研究グループは、食用色素による胆囊壁やその中の胆汁の流動性の異常を目視で評価できる新規の胆道造影法を開発した。胆汁うっ滞は、肝臓から十二指腸への胆汁の分泌障害である。胆道造影は、うっ滞の部位と原因の診断・治療の手助けとなることから、術前・術後の肝内外の胆汁の流路可視性の向上が求められている。医療現場では現在、胆管の走行や胆汁動態の可視性を高めるために蛍光胆道造影が広く用いられている。本研究グループは、食用色素であるファストグリーン FCF(以下、FG;通称「緑色3号」)を母体マウスの子宮内胎子へ腹腔内投与することにより、胎子肝...
キーワード:産学連携/近赤外/近赤外線/赤外線/変異マウス/器官形成/赤外光/赤外線カメラ/安全性評価/光プローブ/小脳/診断法/変異体/Sox17/獣医学/インドシアニングリーン/子宮/胆管/病理/病理学/臨床応用/寿命/認知機能障害/評価法/モデルマウス/画像診断/解剖学/歯学/発がん/in vitro/プローブ/マウス/近赤外光/蛍光プローブ/疾患モデルマウス/造影剤/胆汁酸/コレステロール/遺伝子/疾患モデル/手術/新生児/生体材料/早期発見/動物実験/認知機能/非侵襲/臨床研究
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月6日
446
海洋プランクトンの「光共生」の進化史を解明
―外洋域生態系におけるニッチ形成メカニズム―
東京大学大気海洋研究所の高木悠花准教授、齊藤宏明教授、島根大学の仲村康秀助教、ブレーメン大学のMichal Kucera教授、Christiane Schmidt研究員、早稲田大学教育・総合科学学術院の守屋和佳教授らによる研究グループは、単細胞の動物プランクトンである浮遊性有孔虫の進化史に、光共生が深く関わってきたことを明らかにしました。本研究では、学術研究船白鳳丸、ドイツの研究船Meteor等の研究航海で採取された浮遊性有孔虫19種に対し、DNAメタバーコーディング法(...
キーワード:プロファイル/情報学/パートナーシップ/産学連携/海洋/環境変動/地球温暖化/古海洋/堆積物/地球化学/光化学/クロロフィル/系統樹/光化学系I/光化学系II/光合成/分子系統解析/光環境/中新世/分子系統/地球環境/海洋環境/炭酸カルシウム/有機物/一細胞/環境史/マッピング/rRNA/クロロフィル蛍光/地球環境変動/原生生物/生態系/系統解析/プランクトン/渦鞭毛藻/温暖化/海洋生態/海洋生態系/褐虫藻/生態学/動物プランクトン/微細藻類/ニッチ/可塑性/代謝産物/次世代シーケンサー/イミン/カルシウム/遺伝子
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月5日
447
全固体フッ化物イオン二次電池用の超高容量正極材料の開発
ー分子状窒素で高エネルギー密度を実現ー
京都大学大学院人間・環境学研究科 山本健太郎 特定准教授(現:奈良女子大学研究院工学系准教授)、内本喜晴 教授らの研究グループは、トヨタ自動車株式会社、東京大学、兵庫県立大学、東北大学、東京科学大学と共同で、リチウムイオン二次電池(※1)を超える次世代の二次電池として期待されている全...
キーワード:産学連携/地球科学/分析技術/X線吸収分光/高エネルギー/素励起/多価イオン/物質科学/SPring-8/速度論/非弾性/放射光/励起状態/アニオン/反応機構/正極材料/リチウムイオン二次電池/電子励起/複合アニオン/イオン伝導体/インターカレーション/酸素分子/遷移金属/分子状酸素/キャリア/蓄電池/分光測定/無機材料/体積変化/イオン伝導/窒化物/電池/アルミニウム/マグネシウム/リチウム/構造制御/酸化物/自動車/耐久性/電解質/電気自動車/電磁波/二次電池/結晶構造/スマートフォン
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月5日
448
海水魚のマイクロプラスチック排出は速いが腸に残る
― 同一魚種による海水・淡水中での粒子排出動態の比較 ―
東京大学大気海洋研究所のヒルダ・マルディアナ・プラティウィ研究員、髙木俊幸助教、スハイラ・ルスニ研究員、井上広滋教授による研究グループは、海水、淡水の両方に適応できるジャワメダカの稚魚を用いて、体内に取り込まれたマイクロプラスチックの排出過程を両環境において比較しました。その結果、海水中の稚魚のほうが粒子の体外排出が速いこと、また、その原因が消化管内の水の移動速度の違いであることが明らかになりました。加えて、消化管内に餌があると、排出がさ...
キーワード:産学連携/環境汚染/マイクロプラスチック/海洋/ピレン/スチレン/ポリスチレン/高浸透圧/浸透圧/体液調節/樹脂/プロピレン/ポリエチレン/プラスチック/マイクロ/微細構造/エチレン/ゲノム配列/消化管/細胞膜/遺伝子ノックアウト/蛍光顕微鏡/血液/腎臓/体内動態/ゲノム/ヘルスケア/遺伝子
他の関係分野:複合領域環境学化学生物学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月4日
449
いつ・どこで・どのくらいの混雑を感じた?
―大規模イベントにおける混雑の感じ方と実際の混雑の比較研究―
東京大学大学院工学系研究科の西成活裕教授、北海道大学大学院農学研究院の愛甲哲也教授、大阪大学D3センターの高橋彰特任助教(常勤)らによる研究グループは、ビーコンによる行動データとアンケート調査を組み合わせて、大規模イベントにおける参加者の混雑の感じ方を定量的に評価し、実際の混雑状況との関連を明らかにしました。本研究では、アンケート調査とビーコンを用いた人流解析を用いることで、大規模イベントにおけるイベント参加者の混雑の認識を初めて定量的に評価しました。1日に1万人以上来場するイベントでの混雑状況と参加者の時間と空間の感覚の関係を調べた世界初の研究であり、参加者は実際より帰宅...
キーワード:情報学/認知科学/産学連携/安全・安心/アンケート調査/比較研究/生物資源
他の関係分野:情報学複合領域工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月3日
450
免疫細胞が引き起こすCOVID-19の重症化機序を解明
肺血管での異常な接着現象に着目
国立国際医療研究センターの植木紘史主任研究員と同センター並びに東京大学国際高等研究所 新世代感染症センターの河岡義裕センター長/機構長らの研究グループは、新型コロナウイルス感染症の重症化メカニズムを明らかにするため、SARS-CoV-2重症化・致死マウスモデルとCOVID-19患者検体を用いて解析を行いました。COVID-19の症例の多くは発熱、咳、鼻汁、咽頭炎などの呼吸器症状を伴う軽症ですが、高齢者や肥満、糖尿病、高血圧症などの基礎疾患を持つ患者では重症のウイルス性肺炎を発症し、深刻な合併症や死に至ることもあります。重症のCOVID-19患者ではサイトカインストームに代表される免...
キーワード:産学連携/パルス/近赤外/マイクロCT/マイクロ/レーザー/共焦点レーザー顕微鏡/2光子励起顕微鏡/一細胞/血流/組織化学/病原性/細胞間接着/免疫系/SARS-CoV-2/血栓/2光子励起/ウイルス感染症/マウスモデル/合併症/浸潤/生体イメージング/組織化/動物モデル/病理/新型コロナウイルス/動態解析/CD44/CT画像/フローサイトメトリー/モデルマウス/マウス/蛍光顕微鏡/蛍光標識/血液/血小板/好中球/抗原/上皮細胞/赤血球/接着分子/免疫細胞/ウイルス/サイトカイン/ワクチン/遺伝子/遺伝子発現/感染症/血圧/抗体/高血圧/高齢者/新型コロナウイルス感染症/生理学/低侵襲/糖尿病
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月1日
451
1原子層膜に旋回する光を当てスピンの揃った電流を生成
—— タリウムと鉛による単原子層合金膜で円偏光フォトガルバニック効果を実現——
東京大学大学院理学系研究科の谷内息吹博士課程学生、保原麗特任研究員、秋山了太助教、長谷川修司教授の研究グループは、シリコン基板表面上に単一原子層のタリウム-鉛(Tl-Pb)合金膜を作成し、そこに室温で円偏光を照射するとスピンの向きのそろった電流(スピン偏極電流)が...
キーワード:産学連携/スピン軌道相互作用/スピン偏極/トポロジカル絶縁体/対称性/閉じ込め/近赤外/トポロジカル/円偏光/原子層/原子層物質/光電流/スピン流/絶縁体/原子配列/電気抵抗/グラフェン/シリコン/スピン/スピントロニクス/レーザー/表面構造/技術革新
他の関係分野:複合領域数物系科学総合理工工学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月0日
452
過去20年にわたる全大気再解析データの作成に成功
—— 宇宙の下端までカバーする世界初の大気再解析データ「JAWARA」を公開——
東京大学大学院理学系研究科の佐藤薫教授と、小新大特任研究員(研究当時 現:米国大気科学研究所に日本学術振興会海外特別研究員として滞在)、海洋研究開発機構の渡辺真吾上席研究員ほかによる研究グループは、地上から宇宙の下端にあたる高度110kmまでをカバーする全大気を対象とする長期再解析データの作成に成功しました。...
キーワード:産学連携/極域/極地/対流圏/海洋/学際研究/高エネルギー/高エネルギー粒子/太陽フレア/気候変動/成層圏/大気重力波/大気循環/大気大循環/中層大気/宇宙科学/衛星/衛星観測/重力波/太陽/大気大循環モデル/3次元構造/シミュレーション/データ同化/階層構造/人工衛星/数値モデル/大気現象/物質循環/層構造/予測モデル
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月0日
453
磁場履歴を記憶できる新たな巨大抵抗変化メモリ素子を実現
―磁場でも制御可能なメモリスタの開拓―
東京大学大学院工学系研究科の金田昌也大学院生、新屋ひかり特任准教授、吉田博嘱託研究員、田中雅明教授、大矢忍教授らのグループは、産業技術総合研究所の福島鉄也研究チーム長、広島大学大学院先進理工系科学研究科の武田崇仁助教、海洋研究開発機構の真砂啓技術副主幹らと共同で、印加電圧の履歴を記憶するだけでなく、一定の電圧を印加した状態において磁場履歴も記憶できる新たなメモリ(メモリスタ、注1)を実現しました。この実験には強磁性体/絶縁体/半導体の多層膜からなる電極を備えた半導体Geをチャネルとする二端子デバイスを使用しました。本研究では最大で32,900%の大きな磁気抵抗比が得られました。これは...
キーワード:コンピューティング/ニューラルネットワーク/情報学/人工知能(AI)/産学連携/海洋/磁気抵抗/イオン化/磁場/波動関数/酸化マグネシウム/磁気モーメント/磁性体/MRAM/ニューロモルフィック/メモリ/メモリ素子/強磁性/高電圧/絶縁体/電子デバイス/ゲルマニウム/強磁性体/コバルト/スピン/スピントロニクス/ニューラルネット/フィードバック/マグネシウム/極低温/酸化物/多層膜/導電性/半導体/論理回路/機能材料/機能性/層構造/ニューロン/神経細胞
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月0日
454
細胞増殖時に創られる全てのタンパク質を同定
—— 単純な構造を持つ真核生物を用いたトランスラトーム解析——
東京大学大学院理学系研究科の茂木祐子特任研究員(研究当時)、近藤唯貴大学院生、東山哲也教授、吉田大和准教授、東京大学医科学研究所RNA制御学分野の稲田利文教授と松尾芳隆准教授らによる研究グループは、リボソームによるmRNAの翻訳状態を可視化する「リボソーム・プロファイリング」技術を用いて、単細胞真核生物におけるタンパク質翻訳の全体像を明らかにしました。この解析により、非分裂期細胞と分裂期細胞でのリボソームフットプリント(リボソームが保護するmRNAの断片)の比較が可能となり、細胞分裂時に特異的に翻訳される遺伝子群を高い精度で同定することに成功しました。...
キーワード:コンポーネント/情報学/産学連携/バクテリア/ゲノムDNA/タンパク質合成/翻訳開始/Cyanidioschyzon merolae/オルガネラ/遺伝情報/塩基配列/葉緑体/核ゲノム/蛍光観察/高温環境/核分裂/制御システム/膜構造/モデル生物/遺伝暗号/リボソーム/遺伝子改変/発酵/ゲノム構造/タンパク質翻訳/ミトコンドリア分裂/形質転換/シークエンス/プロファイリング/ゲノムワイド/遺伝子解析/蛍光タンパク質/増殖因子/分子機能/mRNA/ゲノム編集/RNA/アミノ酸/イミン/がん細胞/トランスクリプトーム/ミトコンドリア/蛍光顕微鏡/細胞核/細胞周期/細胞増殖/細胞内局在/細胞分裂/小胞体/阻害剤/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/神経疾患/分子生物学
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月9日
455
量子観測に誘起されたスペクトル相転移の発見
-平衡系と非平衡系との非自明な類似点-
理化学研究所(理研)開拓研究本部濱崎非平衡量子統計力学理研白眉研究チームの濱崎立資理研白眉研究チームリーダー(理研数理創造プログラム上級研究員)、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の望月健助教(理研開拓研究本部濱崎非平衡量子統計力学理研白眉研究チーム客員研究員)の共同研究チームは、観測下の量子系におけるスペクトル相転移を発見しました。本研究成果は、近年急速に研究が進んでいる「非平衡な量子系における観測誘起相転移」と、古くから精力的に研究されている「平衡状態にある量子系...
キーワード:産学連携/複雑性/スペクトル解析/ハミルトニアン/固有値/エンタングルメント/エンタングルメントエントロピー/トポロジカル相/トポロジカル相転移/開放量子系/混合状態/相関関数/相転移現象/統計力学/非線形/非線形力学/非平衡/非平衡系/非平衡現象/非平衡状態/普遍性/揺らぎ/量子コンピュータ/量子ダイナミクス/量子もつれ/量子相関/量子相転移/量子多体系/臨界点/エネルギースペクトル/エントロピー/カオス/相転移/力学系/スペクトル/数値計算/トポロジカル/ダイナミクス/量子効果/量子力学/エネルギー変換/緩和時間/SPECT/非線形力学系
他の関係分野:複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月8日
456
記者発表】ガラス形成液体の遅いダイナミクスの微視的機構の解明
 東京大学 先端科学技術研究センター 田中 肇 シニアプログラムアドバイザー(特任研究員)/東京大学名誉教授(研究開始当時:生産技術研究所 教授)と同大学工学系研究科物理工学専攻 石野 誠一郎 博士課程学生(研究当時)、松山湖材料研究所フ― ユアンチャオ 教授(研究開始当時:生産技術研究所 学振外国人特別研究員)の研究グループは、ガラス形成液体のモデルを用いた数値的研究を通じて、基本的な粒子再配置モードである「T1プロセス」が液体の構造秩序と動的挙動にどのように関係しているかについて、粒子個々の運動に着目して微視的レベルで解明しました。 液体が結晶化する温度よりも低い状態で...
キーワード:最適化/自由エネルギー/情報学/産学連携/結晶格子/トポロジー/過冷却液体/対称性/統計物理/統計物理学/閉じ込め/揺らぎ/ガラス転移/数値シミュレーション/X線解析/有機分子/生産技術/フラジリティ/過冷却/融点/ガラス転移温度/温度依存性/秩序構造/動的挙動/アモルファス/活性化エネルギー/局所構造/構造緩和/材料設計/シミュレーション/シリカ/ダイナミクス/プラスチック/結晶化/数値解析/ガラス状態/配向性/機能材料/緩和時間/結晶構造
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物
概要表示
折りたたむ
発表日:2025年1月7日
457
セントロメアが速く進化するしくみ
—— セントロメアクロマチンを標的にレトロトランスポゾンが転移する——
東京大学大学院理学系研究科の塚原小百合特任研究員、角谷徹仁教授らによる研究グループは、サセックス大学のアレクサンドロス・ブシオス教授のグループをはじめ、パリ・サクレー大学、ケンブリッジ大学、国立遺伝学研究所、北海道大学、グレゴーメンデル研究所、岡山大学、京都産業大学の研究グループとの共同研究により、セントロメア...
キーワード:産学連携/ゲノムDNA/タンパク質複合体/系統樹/分子系統/ヒストン/染色体分配/ヌクレオソーム/レトロトランスポゾン/ゲノム機能/トランスポゾン/シロイヌナズナ/宿主因子/ヘテロクロマチン/セントロメア/クロマチン/染色体/反復配列/RNA/アミノ酸/細胞分裂/ゲノム/遺伝学
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物医歯薬学