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研究分野別サイレントキーワード
「社会学」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】計算基盤:経済学社会学を含む研究件
❏中国農民工の組織化をめぐるガバナンスの変容―中華全国総工会と労働NGOとの関係性(20H00065)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労使関係 / 国際関係 / 政治学 / 経済学 / 社会学 (他8件)
【概要】
❏東京学派の研究(18H00618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / アジア / 日本 / 翻訳 (他15件)
【概要】東京学派という発見的な概念を通じて、東京大学を中心として形成されてきた東京発の学知を、批判的に解明することが一定程度実現された。近代と前近代、日本とアジアという分割線を意識しながら、哲学・社会学・経済学・歴史学・文学の各分野における東京学派の位置付けと問題系を明らかにした。最終的に、戦前と戦後におけるそれぞれのディシプリンの変容を取り上げることで東京学派の編成を明らかにした。 研究成果は『ブックレ...
❏中国における習近平時代の労働社会――労働運動をめぐる法・政治・経済体制のゆくえ(16H01898)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労働組合 / 労使関係 / 雇用 / 労働条件 / 中国 (他23件)
【概要】中国における労働運動は、西側の市民社会のように、それ自体として独立かつ自立した社会において展開してきたのではなく、むしろ社会主義市場経済という法、政治、経済の制度的枠組みに大きく依存しつつ、展開されてきた。この労働運動がこれらの制度的枠組みと党=国家システムという外的環境に依存していることを具体的に明らかにすべく(1)中国からの研究者や活動家などを招聘して、ワークショップ、講演会を開催し、(2)明...
【情報学】人間情報学:共生社会社会学を含む研究件
❏「共生」を実現する教育の実証的検討-「社会的カテゴリーの問い直し」に着目して-(26381119)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】飯田 浩之 筑波大学, 人間系, 准教授 (40159562)
【キーワード】共生 / 共生教育 / 共生社会 / 社会的カテゴリー / 中学生・高校生 (他12件)
【概要】本研究では、生徒、教員の「共生」及び「共生教育」に関する意識や構えを探るとともに、学校教育現場で行われている「共生教育」の実践事例を取り上げ、質問紙調査やインタビュー調査、資料調査を通じて得られた実証的なデータ・資料をもとに、「共生」を実現する教育の可能性を検討した。具体的には、人々が「共生」するためには、「男/女」「障害者/健常者」「日本人/外国人」などの社会的カテゴリーを緩やかに捉え、絶えず問...
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
【情報学】情報学フロンティア:社会ネットワーク社会学を含む研究件
❏雇用多様化社会における社会的地位の測定(15H03414)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】元治 恵子 明星大学, 人文学部, 教授 (60328987)
【キーワード】社会的地位 / 階級・階層 / 社会移動 / 社会ネットワーク / 社会学
【概要】本研究では、「職業に関する意識調査」を実施し、従来の職業威信スコアのバージョンアップを行うとともに、職業構造の変化に対応する、職種に加え、性別、雇用形態、企業規模などを反映した社会的地位尺度を作成した。職業威信スコアは、性、年代、学歴別では、グループ間に高い相関が見られ、時点間でも変化は見られず、スコアの頑健性と信頼性が改めて強調されることになった。しかし、性別、雇用形態、企業規模の情報が評定職業...
❏経済発展過程における社会変容:親族制度と社会慣習の国際比較(14402013)
【研究テーマ】経済政策(含経済事情)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】中西 徹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30227839)
【キーワード】コミュニティ / 社会ネットワーク / 親族制度 / 親族・姻族関係 / 儀礼親族関係 (他28件)
【概要】本研究では,発展途上国の経済発展過程において,親族制度や社会慣習が,当該地域の社会変容にどのような影響を与えてきたかについて,多面的な国際比較を行った。その成果を一言で言えば,現在,国際開発において興隆しているコミュニティ開発に対する代替的な議論の提示である。すなわち,「新制度学派」に顕著な明確な目的達成という利害に基づいて組織されたコミュニティ像とは異なり,フィリピン,コロンビア,韓国のそれは,...
【情報学】情報学フロンティア:バーチャル・リアリティ(VR)社会学を含む研究件
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
❏ヴァーチャル化される精神とリアルな世界-視覚社会学の視点-(20530444)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】北澤 裕 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20204886)
【キーワード】視覚社会 / 文化・社会意識 / 社会学理論・学説史 / 視覚文化 / アイデンティティ・自己 (他20件)
【概要】「見る」ことや「見る」行為並びに視覚の意義を、視覚社会学および視覚文化論の観点から考察を加え、「見る行為は社会によりどのように作られるのか」の問題と、逆に、「見る行為は自己や社会や世界をどのように作り上げているのか」といった問題をともに取り上げ、視覚と自己、視覚と社会との相互の構成関係の分析を、実際のリアルな世界を見ることとインターネットやサイバー・スペースなどのヴァーチャルな世界を見ることの両者...
❏「ポストヒューマン」の眼と現実-視覚とヴァーチャリティ-(17530395)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】北澤 裕 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20204886)
【キーワード】ポストヒューマン / 視覚 / 真正性 / 誠実性 / イメージ(イマージュ) (他15件)
【概要】本研究は、「ポストヒューマン」、すなわち「物質と情報との異成分間の境界が取り払われ、これらが連続的に構成された合成体」の概念を前提にして、これと「視覚」の問題を研究課題とし、「現実」を見ることと「ヴァーチャル」なものを見ることとが、どの様に関連づけられるのかにつての分析の一環をなすものである。ポストヒューマンは現実をこの眼で直接見ない。彼らが見るものはDVDやHDの映像、テレビ、コンピュータ、携帯...
【情報学】情報学フロンティア:芸術諸学社会学を含む研究件
❏二十世紀初頭の北米大陸におけるワーグナーの舞台神聖祝祭劇《パルジファル》受容(17K02003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山崎 太郎 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40239942)
【キーワード】芸術諸学 / 独文学 / 社会学 / 西洋史
【概要】前年度に引き続き、コロナ禍の影響によって、研究の仕上げが困難な状況の中、①前年度まで収集した膨大な新聞記事の解読を進め、ヘンリー・サヴェージ歌劇団の全米巡業については巡業先都市名と公演日を時間順に整理、複数の記事のなかで重要な箇所を翻訳・要約し、本研究の核となる部分におおよその見通しをつけることができた。②それと並行し、《パルジファル》作品研究にもう一度立ち戻り、中世叙事詩の『パルチヴァール』、『...
❏ポストメディア文化研究の理論構築:創造産業論の日英比較を中心に(17H02587)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
【キーワード】メディア / 創造産業 / ポストメディア / ネットワーク社会 / デジタルメディア (他11件)
【概要】(1)これまでの研究会における議論の整理:文献をもとに現在のメディア文化研究の理論を整理しつつ、特に創造産業をめぐる議論を検証した。 (2)2019年11月にロンドン大学ゴールドスミスカレッジとともに、イギリスの創造産業に関する調査を行っ た。またロンドン大学ゴールドスミスカレッジの研究者とともに日本の調査を2019年6月及び12月に行った。 (3)研究インフラの拡大:研究と情報収集のための国内外...
❏デジタル化時代における映像文化の日常的変容(15H03416)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷 正人 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40208476)
【キーワード】映像文化 / 日常生活 / トム・ガニング / Tom Gunning / 被写体 (他10件)
【概要】近年におけるデジタル・カメラやその周辺機器の出現は、人びとの間に、日常生活を自ら映像で記録し、保存し、インターネットを通して交換しあうといった、新しいメディア文化を生じさせつつある。本研究は、トム・ガニングによる最新の基礎的な映像理論の研究と社会学的な映像文化の実証的分析から、こうした映像文化と人間の関係の変化を捉えることを目的とした。そしてその関係の変化を捉えるために、人間がいかに映像を「見る」...
【情報学】情報学フロンティア:身体社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
❏身体観と身体管理に関する質的研究(21530505)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】草柳 千早 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40245361)
【キーワード】身体 / 身体管理 / 身体観 / 健康 / 主観的意味 (他10件)
【概要】本研究は、現代日本における人びとの身体観、身体との向き合い方を探究することを目的とし、現代人の身体と身体管理に関する「知識」「常識」のあり方を、一般に流通する健康に関する雑誌や書籍等にみられる言説および身体管理に関心を持つ人びとへのインタビューからとりだした。その結果、2つの対照的な身体観として、「客体としての身体」観と「主体としての身体」観を析出した。その上で、特に後者の身体観とその含意について...
【情報学】情報学フロンティア:コンテンツ・アーカイブ社会学を含む研究件
❏近代日本における政官関係の変容-その人的・質的変遷を中心に-(17730100)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (70361673)
【キーワード】政治学 / 日本史 / 日本政治 / 政官関係 / 統治構造 (他14件)
【概要】研究最終年度にあたる平成19年度は、1・2年度において時系列的に進めてきた調査を深めつつ、研究成果としての取り纏めを行った。 18年1月に、従来の研究成果のうち政党内閣期の創始までを学術書として刊行した際に寄せられたのは、当該研究の視点に基づいて政党内閣期を分析した場合、いかなる知見が得られるかということへの期待に対しての包括的な解答を求めて、当該時期に研究領域を広げた。具体的には護憲三派内閣によ...
❏ポピュラーカルチャーの映像資料作成と編集・教材化・公開にかかわる方法論研究(17653046)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
【キーワード】社会学 / コンテンツ・アーカイブ / 民俗学 / 基礎法学 / 文化人類学 (他8件)
【概要】本研究は、ポピュラーカルチャーの現場体験を映像化するとともに、その成果を社会学教育の教材として使用するための方法論を探るプロジェクトとして実施されたものである。 最終年度である2007年度には、これまでの研究を受ける形で、映像社会学についての数度の研究会を開催し、ポピュラーカルチャーをめぐる映像化の意義とその活用法について、実際に授業で映像を使用した経験についての報告をうけつつ、検討をくわえた。ま...
【情報学】情報学フロンティア:アーカイブ社会学を含む研究件
❏生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築(21H04406)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】立岩 真也 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (30222110)
【キーワード】アーカイブ / 現代史 / 社会調査 / 病・障害 / 性的差異 (他12件)
【概要】◇本研究費を用い大学院生他がオンラインで行ったものを含め、今まで蓄積されたものも含め、インタビュー調査・講演等の記録を整理・点検し、掲載・公開した。史料的な価値のある動画についても調べ、そのURLも掲載→累計388。各主題別にも分類し、各々の頁にも掲載。◇永村実子氏・寺嶋正吾氏・窪田好恵氏より書籍機関紙等の寄贈を受け、整理を始めた。2021年度以前の寄贈・取得分についても整理・配架を継続した。◇人...
❏カンキツの分類と種の起源・伝播の解明-田中標本の解析と人文・社会学的調査ー(16H05781)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北島 宣 京都大学, 農学研究科, 名誉教授 (70135549)
【キーワード】園芸学 / 在来カンキツ / 親子関係 / 博物館 / アーカイブ (他9件)
【概要】ウンシュウミカン、カボス、などの両親が明らかとなり、多くの日本在来カンキツは、キシュウミカン、ユズ、タチバナに起源していることが明らかとなった。キシュウミカンは中国江西省の「南豊蜜橘」に由来することが示された。タチバナは台湾に起源し、沖縄を経て本土に伝播したと考えられ、タチバナの沖縄系統はシークワーサーとの交雑によって生じたことが示唆された。 田中長三郎のカンキツ標本を整理してデジタル入力を行い、...
❏社会調査史の多次元的な構築に関する総合研究(22330145)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐藤 健二 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50162425)
【キーワード】社会調査 / 歴史社会学 / 社会認識 / 方法論 / アーカイブス (他9件)
【概要】本研究の目的は日本の社会学の調査史における従来の方法を再検討し、新たな方法論的枠組みを提出することにある。社会学史は伝統的に近代社会に対する理論を寄せ集めたものに過ぎず、フィールドワークや質問紙調査などを通じた経験的な観察がどんな社会認識を生みだしてきたかは無視されてきた。この研究は、ことばだけでなくモノや空間やメディアによって認識される社会を含む、新たな理論的・方法論的枠組みを提出する。さらに、...
【情報学】情報学フロンティア:自然言語処理社会学を含む研究件
❏暴力的紛争の勃発を予知するシステムを開発する国際的・学際的共同研究(15KT0040)
【研究テーマ】紛争研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-07-10 - 2020-03-31
【研究代表者】和田 毅 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20534382)
【キーワード】紛争 / 自然言語処理 / イベント分析 / 社会学
【概要】中南米の研究者との国際的な研究協力体制並びにスペイン言語学、自然言語処理学、社会学等の学際的な共同研究体制を整備し、暴動・民族浄化・集団虐殺・内戦等の暴力的紛争の勃発を予知するために不可欠な政治社会的事件(イベント)の情報を自動的に収集するシステムの基盤を開発した。スペイン語圏の通信社の記事を自動収集し、その情報から「①いつ、②どこで、③だれが、④だれに対して、⑤なぜ、⑥なにをした」という6つのイ...
❏スペイン語圏の社会的事件の通時データベース作成と政策決定への応用(22530531)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】和田 毅 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20534382)
【キーワード】データベース / 社会運動 / 中南米地域研究 / スペイン語圏 / ラテンアメリカ (他11件)
【概要】スペイン語圏の通信社が配信するニュース記事を、配信と同時にリアルタイムで収集するシステムと、収集した記事を自然言語処理技術を用いて自動的にコード化するプログラムを開発した。実用的な政治・経済・社会的事件の通時データベースを作成するという長期的目標の達成には至っていないが、学会発表と論文発表を積極的に行った。特筆すべきは、そのインパクトが、言語情報学、言語学、中南米地域研究、政治学、社会学など多くの...
【情報学】情報学フロンティア:ネットワーク社会学を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏ポストメディア文化研究の理論構築:創造産業論の日英比較を中心に(17H02587)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
【キーワード】メディア / 創造産業 / ポストメディア / ネットワーク社会 / デジタルメディア (他11件)
【概要】(1)これまでの研究会における議論の整理:文献をもとに現在のメディア文化研究の理論を整理しつつ、特に創造産業をめぐる議論を検証した。 (2)2019年11月にロンドン大学ゴールドスミスカレッジとともに、イギリスの創造産業に関する調査を行っ た。またロンドン大学ゴールドスミスカレッジの研究者とともに日本の調査を2019年6月及び12月に行った。 (3)研究インフラの拡大:研究と情報収集のための国内外...
❏現代中国映画産業の経済社会学:スタジオ間共同製作のネットワーク分析(16K03822)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中嶋 聖雄 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70734325)
【キーワード】中国 / 映画 / 産業 / 経済社会学 / 文化社会学 (他10件)
【概要】本研究は、「改革・開放期」(1978-)に生産された中国映画についての生産データ(単独スタジオ生産・共同製作の双方を含む)に関するデータベースを作成し、計量的ネットワーク分析の手法を用い、市場経済化にともなう、共同製作のネットワーク構造の変化・不変化を明らかにすることであった。ネットワーク分析の結果、経済社会学的アプローチが予測するような、「繰り返し共同」のかたちをとった市場の「社会的構造化」を示...
【複合領域】社会・安全システム科学:雇用社会学を含む研究件
❏中国における習近平時代の労働社会――労働運動をめぐる法・政治・経済体制のゆくえ(16H01898)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労働組合 / 労使関係 / 雇用 / 労働条件 / 中国 (他23件)
【概要】中国における労働運動は、西側の市民社会のように、それ自体として独立かつ自立した社会において展開してきたのではなく、むしろ社会主義市場経済という法、政治、経済の制度的枠組みに大きく依存しつつ、展開されてきた。この労働運動がこれらの制度的枠組みと党=国家システムという外的環境に依存していることを具体的に明らかにすべく(1)中国からの研究者や活動家などを招聘して、ワークショップ、講演会を開催し、(2)明...
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
【複合領域】社会・安全システム科学:社会運動社会学を含む研究件
❏日本の市民セクターにおけるビジネスライク化の実態とメカニズムに関する研究(17K04093)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】仁平 典宏 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (40422357)
【キーワード】NPO / 市民社会 / 新自由主義 / 社会運動 / ビジネスライク化 (他10件)
【概要】市民セクターのビジネスライク化について法人格、助成構造、言説、市民社会組織の4点を検討した。法人格のレベルでは、NPO法人から経済活動の自由度が大きい法人類型への推移が見られた。助成構造では、CSRの内容が資本市場に接近したり、助成の基準に監査文化が浸透しつつある可能性が示唆された。言説のレベルでは、NPOの語が政治の意味論を離れ経済の意味論に接近しつつある傾向が見られた。市民社会組織構造のレベル...
❏同性婚の社会学―親密な関係性を全体社会に位置づける現代的プロジェクトの研究(15K20932)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】森山 至貴 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50745510)
【キーワード】同性婚 / パートナーシップ / 差別 / クィア理論 / セクシュアルマイノリティ (他20件)
【概要】本研究の成果は大きく分けて3点にまとめられる。(A)同性婚や同性カップルのパートナーシップの問題が、カップルを形成する同性愛者以外のセクシュアルマイノリティのおかれた状況をかえって抑圧する可能性があると示したこと、(B)クィア理論の分野で用いられている「新しいホモノーマティヴィティ」概念が同性婚の問題に適用可能であるが、現在の日本の同性カップルをめぐる状況が必ずしも新しいホモノーマティヴィティ概念...
❏スペイン語圏の社会的事件の通時データベース作成と政策決定への応用(22530531)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】和田 毅 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20534382)
【キーワード】データベース / 社会運動 / 中南米地域研究 / スペイン語圏 / ラテンアメリカ (他11件)
【概要】スペイン語圏の通信社が配信するニュース記事を、配信と同時にリアルタイムで収集するシステムと、収集した記事を自然言語処理技術を用いて自動的にコード化するプログラムを開発した。実用的な政治・経済・社会的事件の通時データベースを作成するという長期的目標の達成には至っていないが、学会発表と論文発表を積極的に行った。特筆すべきは、そのインパクトが、言語情報学、言語学、中南米地域研究、政治学、社会学など多くの...
【複合領域】社会・安全システム科学:社会福祉関係社会学を含む研究件
❏中高年期の家族介護と就業の両立に関する研究(17K04258)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】菊澤 佐江子 法政大学, 社会学部, 教授 (70327154)
【キーワード】家族介護 / 就業 / ワークライフバランス / 社会学 / 社会福祉関係
【概要】本研究は、中高年期の家族介護と就業・健康等の短期的・長期的関連の実態、働く家族介護者のストレス過程と社会的サポートとの関連の実態等を、統計データの分析や関連する文献・資料の収集等を通じて検討した。その結果、介護と離職の関連は、介護の程度や就業環境の柔軟性に依存していることを示唆するデータや、介護と就業が健康に及ぼす影響はアウトカムの種類(精神的健康、身体的健康)によって必ずしも一様ではないことを示...
❏「新しい認知症ケア」の展開・意義に関する臨床社会学的研究(18830022)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】井口 高志 信州大学, 医学部, 講師 (40432025)
【キーワード】認知症 / ケア / 臨床社会学 / 社会学 / 社会福祉関係 (他6件)
【概要】本年度行ったのはこれまでの研究成果の総括と、本研究課題で行ってきた質的調査、文献調査それぞれの展開の作業である。 まず、これまで、介護家族へのインタビュー調査、介護者家族会・デイサービスへの参与観察などの質的方法を用いて行ってきた、一連の研究のまとめとして、著作『認知症家族介護を生きる』の出版の作業を行った。調査自体は本年度以前に集中的に行ったものであるが、本研究課題において行ってきた、「新しい認...
【複合領域】科学教育・教育工学:国際開発社会学を含む研究件
❏東・南部アフリカ諸国におけるコミュニティの変容と学校教育の役割に関する比較研究(22252006)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 初等教育 / コミュニティ / アフリカ (他9件)
【概要】本研究では、東・南部アフリカ諸国において、学校教育を現実社会から切り離さず、それぞれの地域社会の文脈性のなかで観察し、変容するコミュニティとその中での学校教育の役割と課題について、フィールドワークにもとづき多面的に検討した。その結果は、次の8つの観点から考察された。(1)子どもを守る場所としての学校、(2)保護者や子どもの教育に対する熱意、(3)保護者の教育の質に対する厳しい見方、(4)教師の役割...
❏アフリカ地域の社会と教育に関する比較研究-フィールドワークによる新たな展開-(17252009)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (30294599)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 国際協力 / アフリカ学 / フィールドワーク (他6件)
【概要】国際社会は2015年までに初等教育を完全普及させることを目標に、アフリカを中心に支援を行っている。しかし、これまでアフリカ固有の社会における教育のあり方についての根源的な議論が欠落していた。本研究は、フィールドワークに基づく事例研究により、アフリカの社会における教育のあり方を多面的に再検討しようとするものである。これまで計量分析が主流であった教育開発研究に対して、事例研究を重視し、質的分析を行うこ...
【複合領域】科学教育・教育工学:開発援助社会学を含む研究件
❏戦後日本の開発社会学~高度成長の社会的前提条件の比較検討(16H03708)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 寛 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究推進部, 上席主任調査研究員 (50403613)
【キーワード】高度成長 / 均等な発展 / エネルギー革命 / ダムと移転 / 公衆衛生 (他18件)
【概要】本研究では、戦後日本の高度成長期を準備した社会的諸条件の整理を目的とした。この目的のため「発電(ダム建設)」「エネルギー(炭鉱)」「公衆衛生」「農村開発」の四部門それぞれにおいて、戦後の連合軍総司令部(GHQ)影響下での「復興」段階から「成長」軌道に至る過程で、行政、企業、国民のそれぞれがどのような相互作用を展開したのか、それが「高度成長」と呼ばれる社会事象にどのように結実していったのかを跡付けた...
❏開発援助プロジェクト評価のための社会調査手法に関する社会学的研究(21330112)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】貧困削減 / プロジェクト評価 / 開発援助 / 社会学 / 社会調査法 (他13件)
【概要】開発援助では様々な社会調査が実施され評価に利用されている。参加型調査、民族誌作成、フォーカスグループディスカッションなど標準的な調査法以外の手法も使われている。JICAの評価システムは構造上、広汎な長期的インパクトの把握が難しい。また、質の高い調査データが必ずしも得られていないため、評価団がポジティブな現状追認型評価を行なった例も見られた。調査の倫理をしっかりと踏まえた評価調査法の開発と普及が望ま...
❏貧困削減を目的とする開発援助プロジェクトにおける社会調査の貢献(18330099)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】社会調査 / 貧困削減 / 開発援助 / 国際協力 / 村落開発 (他12件)
【概要】貧困削減を目的とする開発援助プロジェクト支援に対する社会調査のニーズが高まっている。援助プラン策定の基盤となる情報の収集分析のための社会調査と、事後評価に役立つ情報の収集分析のための社会調査に大きな貢献の可能性がある。実務者に対する社会調査の教育訓練も必要である。急速に発展する途上国社会の分析に適した社会調査法の開発が急務である。社会学における社会変動論と制度化論が理論的基盤として有効である ...
【複合領域】科学教育・教育工学:難民社会学を含む研究件
❏ナショナルなシティズンシップの分断と移民・難民・先住民族:社会学的日豪比較研究(16K04094)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / 移民 / 先住民族 / シティズンシップ / 排外主義 (他11件)
【概要】本研究は、現代の社会変動がもたらす国民国家のシティズンシップの変容をエスニック・マイノリティとマジョリティ国民の関係性の変化という視点から考察することで、日本を含む先進諸国における多民族・多文化共生の社会学的研究に貢献することを目指した。具体的には、移民、難民・庇護申請者、先住民族が国民国家のシティズンシップへと包摂されるあり方がグローバル化と新自由主義の影響によってどのように変容しているのかを、...
❏アラブ系移民/難民の越境移動をめぐる動態と意識:中東と欧州における比較研究(26283003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】錦田 愛子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70451979)
【キーワード】移民 / 難民 / アラブ / 政治学 / 世論調査 (他13件)
【概要】本研究ではシリア、イラク、パレスチナ出身の移民および難民について、移動の動機や、移動先の選択、移動後の状況や意識の変化を、量的調査(世論調査)と質的調査(聞き取り調査)の双方により明らかにした。調査対象地域は、国家規模に対して相対的に多くの移民/難民を受け入れてきた、ヨルダンとスウェーデンである。調査の結果、ヨルダンは紛争から逃れるための安定した一次避難先として選ばれるが、就労許可等をめぐり不満も...
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
【複合領域】科学教育・教育工学:キャリア教育社会学を含む研究件
❏高校就職指導の社会学的研究-高校による「企業の選抜」という視点から(22530907)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】大島 真夫 東京大学, 社会科学研究所, 助教 (60407749)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 進路指導 / キャリア教育 / 学校から職業への移行 (他7件)
【概要】高校生の就職活動は長引く日本社会の景気低迷の影響を受けて厳しい状況にあり、高校生たちは労働条件の良くない職に就く可能性が高まっている。高校は、進路指導のさまざまな場面を通じて、高校生に対し労働条件の良くない職に応募しないよう働きかけている。実際、学校の進路指導を通じて就職先を見つると、労働条件の良くない職が避けられる傾向にある。良好な条件の職を積極的に確保する取り組みが今後さらに必要とされている。...
❏若年無業の発生と移行に関する研究(19530200)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
【キーワード】無業 / 失業 / 世代 / ニート / 貧困 (他15件)
【概要】本研究は1990年代から2000年代初頭にかけて急増した日本の若年無業に着目し、その発生原因と就業への移行を促す環境について考察した。主な結果として、学校の卒業時点に失業率が高かった世代ほど継続的に無業を続ける傾向が強い他、低所得世帯に属する若年者が就業希望を失い無業化する傾向の強まりなどが明らかにされた。無業からの安定就業へのステップとして、非正規雇用での一定期間の継続就業の重要性も発見された。...
【複合領域】科学教育・教育工学:教育開発社会学を含む研究件
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
❏東・南部アフリカ諸国におけるコミュニティの変容と学校教育の役割に関する比較研究(22252006)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 初等教育 / コミュニティ / アフリカ (他9件)
【概要】本研究では、東・南部アフリカ諸国において、学校教育を現実社会から切り離さず、それぞれの地域社会の文脈性のなかで観察し、変容するコミュニティとその中での学校教育の役割と課題について、フィールドワークにもとづき多面的に検討した。その結果は、次の8つの観点から考察された。(1)子どもを守る場所としての学校、(2)保護者や子どもの教育に対する熱意、(3)保護者の教育の質に対する厳しい見方、(4)教師の役割...
【複合領域】科学教育・教育工学:若者社会学を含む研究件
❏若者のキャリア形成過程と支援に関する国際比較研究(21330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】成人期への以降 / 家族 / 若者 / キャリア形成 / ジェンダー (他9件)
【概要】日本では初職への入職経路が標準的移行以外の入職者は長期にわたって不利である。また、国際比較を通じてみると、非正規雇用率や収入および職業上の達成意欲のジェンダー差が 4 カ国中もっとも大きい。若者の初期キャリア形成パターンは、各国の労働市場の態様および制度に対応して多様である。若者のキャリア支援のためには、今後、学校から仕事への多様性分析と併せて、当該社会の主要な価値観などの文化的要因を視野に入れた...
❏若者のキャリア形成過程におけるジェンダー格差の国際比較-労働、教育家族政策より(18402035)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】社会学 / 若者 / キャリア形成 / ジェンダー / ライフコース (他10件)
【概要】日本、韓国、イタリアにおいて、20 歳代後半の男女に対して同じ項目を用いた調査を実施することにより、教育、家族、就業の実態および意識に関する比較可能な幅広いデータを得ることができた。その結果、いずれの国においても職種や転職回数、就労意識にジェンダー格差がみられた。学卒者の労働市場参加はいずれの国も男女とも高いが、その後のキャリア形成における各国のジェンダー格差が何によって生じるかの分析を試みた。...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:会話分析社会学を含む研究件
❏人間とロボットの共生のための社会学的ロボット学(20H01585)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
【キーワード】社会学 / 社会学的ロボット学 / エスノメソドロジー / 会話分析 / ロボット工学 (他6件)
【概要】
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
❏協同作業空間の複層性に関する社会学的研究(16330095)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】社会学 / 情報工学 / エスノメソドロジー / CSCW / ヒューマンインタラクション (他16件)
【概要】この研究は、人々が環境のなかでどのような相互行為を行うのかを、社会学におけるエスノメソドロジーの視点から分析しようとするものである。特に、1.人々が同じ環境を共有して協同作業を行うケースと、2.何らかのメディアを用いた遠隔的協同作業という協同作業が二つの異なった環境で行われるケースをとりあげることで、協同作業と環境との関係を分析しようというものである。また1や2の研究に基づいて、3.新たな人間支援...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:高等教育社会学を含む研究件
❏社会的に受容可能なアファーマティヴ・アクション理論の構築:障害者の教育と福祉(18730349)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】星加 良司 東京大学, 先端科学技術研究センター, ・特任教員(助教) (40418645)
【キーワード】社会学 / アファーマティヴ・アクション論 / 障害者福祉 / 高等教育
【概要】本研究の結果、アファーマティブ・アクション(特定集団の参加促進を意図した積極的な措置)の導入に当たっては、参加機会の拡大に関する有効性と社会規範との適合性とをいかに両立させるかが重要であることが示された。またこの両立可能性に焦点を当てた分析により、教育の分野におけるクォータ制(特定の集団に対して一定の入学者数を割り当てること)を含む強いアファーマティブ・アクション施策が、特定の条件下で有効に機能す...
❏EU加盟国における統合政策と教育改革の政治力学に関する比較研究(17330178)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】近藤 孝弘 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (40242234)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 政治学 / EU / 教育政策 (他14件)
【概要】本研究の目的は,(1)EUの教育におけるヨーロピアン・ディメンションの概念についての再検討,(2)その概念に対する加盟各国における解釈及び実際の教育政策における運用についての比較考察,(3)2004年の加盟国の増加がヨーロッパという教育政策空間に与えるインパクトの解明を試みることの3点にあった。この目的のため,3年間の研究期間に以下の調査研究を行い,最終報告書に示したとおりの成果を得た。 第1年次...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:歴史学社会学を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏ヨーロッパ辺境地域における地域文化の越境性と境界性(23530696)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 辺境 / トランスナショナル (他19件)
【概要】本調査研究において、リトアニア、スロベニア、コルシカの国と地域はEUの加盟過程でそれぞれの文化の再解釈を行い、それぞれが対峙する他者が異なるために異なる文化的実践を行っていると暫定的に確認された。EU基準への準拠、世界遺産への登録や観光地化、市場経済、人の移動によって、標準化のような越境性の空間的実践が多くみられる中、領域をまとめる集合的紐帯の文化実践では、隣国の権力の強弱、人口規模、主要産業、政...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:戦争社会学を含む研究件
❏軍事組織への社会学的接近(16K13409)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】野上 元 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (50350187)
【キーワード】自衛隊 / 軍事組織 / 軍事社会学 / 戦争社会学 / 防衛省 (他8件)
【概要】日本にあまり紹介されていない軍事社会学の成果を吸収し、日本の自衛隊に対して社会学的にアプローチする手掛かりを得ることが本研究の目的であった。特に、各国軍隊を事例として比較研究に組み込んでいるチャールズ・モスコスの「ポストモダン・ミリタリー」というフレームワークの理論的可能性・応用可能性をその後の論争も含めて探り、これまでその特殊性からとられがちだった自衛隊の社会的性格を文化的な側面から考察する糸口...
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
❏パーソナルメディアとしての軍事郵便と従軍日記研究(18320113)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】日本史 / 宗教学 / 社会学 / メディア / 軍事郵便 (他9件)
【概要】本研究では、軍事郵便と従軍日記をパーソナルメディアとしてとらえ、資料の所在を明らかにするとともに、軍事郵便の内容や制度史、軍事郵便・従軍日記を記した人々の戦争に対する意識や対外認識についての考察を重ねた。そのために現地調査を実施し、資料の収集や写真撮影を行ない、その分析を試みた。また、研究成果を公開し、各地の研究団体と積極的に連携を図った。こうしたなかで現在、全国各地で個人及び保存機関などが軍事郵...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:エスノメソドロシー社会学を含む研究件
❏人間とロボットの共生のための社会学的ロボット学(20H01585)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
【キーワード】社会学 / 社会学的ロボット学 / エスノメソドロジー / 会話分析 / ロボット工学 (他6件)
【概要】
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
❏協同作業空間の複層性に関する社会学的研究(16330095)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】社会学 / 情報工学 / エスノメソドロジー / CSCW / ヒューマンインタラクション (他16件)
【概要】この研究は、人々が環境のなかでどのような相互行為を行うのかを、社会学におけるエスノメソドロジーの視点から分析しようとするものである。特に、1.人々が同じ環境を共有して協同作業を行うケースと、2.何らかのメディアを用いた遠隔的協同作業という協同作業が二つの異なった環境で行われるケースをとりあげることで、協同作業と環境との関係を分析しようというものである。また1や2の研究に基づいて、3.新たな人間支援...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:相互行為社会学を含む研究件
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:相互行為分析社会学を含む研究件
❏人間とロボットの共生のための社会学的ロボット学(20H01585)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
【キーワード】社会学 / 社会学的ロボット学 / エスノメソドロジー / 会話分析 / ロボット工学 (他6件)
【概要】
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
❏協同作業空間の複層性に関する社会学的研究(16330095)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】社会学 / 情報工学 / エスノメソドロジー / CSCW / ヒューマンインタラクション (他16件)
【概要】この研究は、人々が環境のなかでどのような相互行為を行うのかを、社会学におけるエスノメソドロジーの視点から分析しようとするものである。特に、1.人々が同じ環境を共有して協同作業を行うケースと、2.何らかのメディアを用いた遠隔的協同作業という協同作業が二つの異なった環境で行われるケースをとりあげることで、協同作業と環境との関係を分析しようというものである。また1や2の研究に基づいて、3.新たな人間支援...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:思想史社会学を含む研究件
❏German Literature and American Film: Intercultural Media Relations 1912-2012(16K02558)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】ケプラータサキ シュテファン 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20765680)
【キーワード】ドイツ文学 / 文学と映画 / Intermediality / German Literature / Comparative Literature (他14件)
【概要】本研究では、1910年代から1950年代にかけてのドイツ文学が特にアメリカ文化における異種メディア(例えば映画や写真といった媒体)との相互関係を通じて間メディア的かつ間文化的な性格を構築し、さらに当時のドイツ文学にとってそれは戦後の文化刷新の方向性、国家社会主義からの精神的脱出、文化産業の発見、ポップ文学における文化的グローバリゼーション、そして歴史的再評価といった機能性ないし意味をもっていたとい...
❏希望の原理としての法と政治(18530003)
【研究テーマ】基礎法学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】廣渡 清吾 (広渡 清吾) 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60025153)
【キーワード】基礎法学 / 思想史 / 社会学 / 社会法学 / 政治学
【概要】本研究は、「希望」という主題が、法学や政治学にとって論ずるに値する重要テーマであることを証明しようとする研究プロジェクトであり、いわば問題提起それ自体を目的とする、問題索出型の研究プロジェクトであった。 結果として、各論としては、地域における司法過疎、医療現場におけるインフォームド・コンセント、売買春における人権問題への取り組み、不安定化する社会における所得保障、さらに非正規化する雇用問題への対応...
❏近代日本における政官関係の変容-その人的・質的変遷を中心に-(17730100)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (70361673)
【キーワード】政治学 / 日本史 / 日本政治 / 政官関係 / 統治構造 (他14件)
【概要】研究最終年度にあたる平成19年度は、1・2年度において時系列的に進めてきた調査を深めつつ、研究成果としての取り纏めを行った。 18年1月に、従来の研究成果のうち政党内閣期の創始までを学術書として刊行した際に寄せられたのは、当該研究の視点に基づいて政党内閣期を分析した場合、いかなる知見が得られるかということへの期待に対しての包括的な解答を求めて、当該時期に研究領域を広げた。具体的には護憲三派内閣によ...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:哲学社会学を含む研究件
❏東京学派の研究(18H00618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / アジア / 日本 / 翻訳 (他15件)
【概要】東京学派という発見的な概念を通じて、東京大学を中心として形成されてきた東京発の学知を、批判的に解明することが一定程度実現された。近代と前近代、日本とアジアという分割線を意識しながら、哲学・社会学・経済学・歴史学・文学の各分野における東京学派の位置付けと問題系を明らかにした。最終的に、戦前と戦後におけるそれぞれのディシプリンの変容を取り上げることで東京学派の編成を明らかにした。 研究成果は『ブックレ...
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:社会的受容性社会学を含む研究件
❏再生可能エネルギーの社会的受容性と地域社会の内発的発展に関する比較研究(24730441)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西城戸 誠 法政大学, 人間環境学部, 教授 (00333584)
【キーワード】再生可能エネルギー / 内発的発展 / 社会的受容性 / 環境運動 / 社会学 (他10件)
【概要】地域の内発的発展に寄与する再生可能エネルギー事業(コミュニティ・パワー)に対する比較研究を実施した。特に、2001年から日本各地で展開されている、市民出資型の再生可能エネルギー事業(コミュニティ・パワー運動)に着目し、各地の事業の展開、出資者の動向などについて分析を行った。そして、日本における再生エネルギー事業の構造的な課題を析出し、コミュニティ・パワーが普及する方策について考察を行った。 ...
❏エネルギーの地域自主管理システムの構築に関する環境社会学的研究(24530636)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】谷口 吉光 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (60222121)
【キーワード】再生可能エネルギー / 社会学 / 秋田県 / 風力発電 / 再生可能エネルギーの産業化 (他10件)
【概要】脱原発への機運や固定価格買取制度の導入などによって、再生可能エネルギー(再エネ)普及の可能性が高まっているが、再エネには「小規模・分散」などの特性があり、それに応じた社会システム構築が必要である。秋田県を調査地としてこれらを進める仕組みを「エネルギーの地域自主管理システム」と呼び、その構築の条件を解明するために研究を行った。 その結果、秋田県における再エネ導入は現在の社会変革を求めず、原発や火力を...
【複合領域】健康・スポーツ科学:ボランティア社会学を含む研究件
❏災害からの復興過程と被災地支援についての比較社会学的検討(17K04117)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / 復興 / 自立 / 支援 (他8件)
【概要】日本各地で多発する諸災害において復興までの過程を比較すると、地域特性や災害の種類によってその道筋は異なるところも大きい。東日本大震災では〈復旧段階〉までは行政の事業が入り、ボランティアの支援もあったが、〈復興段階〉ではその多くが撤退し、被災者の自助に多くが委ねられてしまっていた。2019年以降の九州での豪雨災害では、コロナ禍の影響で外部からの支援が限定的となり、〈復旧段階〉から自助や近隣の共助に任...
❏東日本大震災におけるボランティアの実践知と後方支援の論理(24530613)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / ボランティア / 支援 / 後方支援 (他8件)
【概要】東日本大震災後のボランティア活動をいくつか取り上げ、それらの実践的課題を把握した。その結果から、支援活動の継続のためには後方支援体制の構築が必要であることが明らかとなった。具体的には、以下のことを考える必要がある。第一に、(ボランティアの確保に繋がる)外部からの支援者の撤退の仕方と生活復興段階のニーズ把握の方法、第二に支援者の支援の仕組み作り、第三に活動資金の確保のためのファンドレイジングである。...
❏固有な<生>を支える市民活動と地域形成に関する実証的研究(19530432)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 震災 / ボランティア / 市民活動 / 支援 (他11件)
【概要】阪神淡路大震災後に端を発するボランティア活動のごく一部は、15年以上経った現在でも活動を継続している。それらの活動はずっと同じ組織で同じ活動内容だったわけではなく、様々な変遷を遂げてきている。状況に即した組織改編の基礎となるのは対象者の<生>に向き合おうとする揺るぎない理念と同時に徹底した個別ニーズ把握の姿勢であり、組織はこのニーズ充足の手段となっていることが明らかとなった。 ...
【複合領域】生活科学:社会階層社会学を含む研究件
❏法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入10年後のインパクト(18K11895)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 真由美 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (30401269)
【キーワード】弁護士 / 格差 / キャリア形成 / ワークライフバランス / 法社会学 (他21件)
【概要】司法制度改革により弁護士人口が激増する中で、既存のジェンダー格差はどのように変化したのだろうか?これを検証するため、2008年に実施した男女弁護士を対象とした調査(2008年調査)のフォローアップ調査を2019年に実施した(2019年調査)。前者は新制度を経た弁護士が登録する以前の調査であり、2つの調査を比較することで制度改革の影響を検証できる。制度改革は中高年の女性弁護士に対して特に負の影響を与...
❏人口動態を考慮に入れた教育達成の階層間格差の分析(17H06594)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2017-08-25 - 2019-03-31
【研究代表者】毛塚 和宏 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 講師 (00805244)
【キーワード】社会学 / 人口動態 / 社会階層 / 教育達成
【概要】本研究の目的は,人口動態を考慮に入れた教育達成に関する階層間格差を記述し,要因を明らかにすることである.人口移動結合効果(Song and Mare 2015)を用いて,子どもが大卒に到達する人数によって階層間格差を測定した.結果,男性では格差維持傾向,女性では格差拡大傾向であることが確認された.特に女性については,出生力の点で,短大卒のほうが有利に働いていることが分かった. ...
❏日本の報酬格差とその正当化メカニズムの比較実証研究(16H03688)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
【キーワード】社会階層 / 正当化 / 報酬格差 / ヴィネット調査 / 要因実験 (他10件)
【概要】本研究は,日本社会における就業者間の報酬格差が,どの程度ひとびとに受容され,またどのように正当化されているのかを,格差の実態それ自体とともに,国際比較の観点から解明することを目的としている.このために行った架空就業者の適正所得水準に関する国際比較ヴィネット調査のデータ分析を通じ,米国では性別や雇用形態に伴う適正所得の格差が認められないのに対し,日本や韓国ではそれが認められ,さらに日本では本来不利な...
【複合領域】生活科学:教育学社会学を含む研究件
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏「共生」を実現する教育の実証的検討-「社会的カテゴリーの問い直し」に着目して-(26381119)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】飯田 浩之 筑波大学, 人間系, 准教授 (40159562)
【キーワード】共生 / 共生教育 / 共生社会 / 社会的カテゴリー / 中学生・高校生 (他12件)
【概要】本研究では、生徒、教員の「共生」及び「共生教育」に関する意識や構えを探るとともに、学校教育現場で行われている「共生教育」の実践事例を取り上げ、質問紙調査やインタビュー調査、資料調査を通じて得られた実証的なデータ・資料をもとに、「共生」を実現する教育の可能性を検討した。具体的には、人々が「共生」するためには、「男/女」「障害者/健常者」「日本人/外国人」などの社会的カテゴリーを緩やかに捉え、絶えず問...
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
【複合領域】子ども学:支援社会学を含む研究件
❏災害からの復興過程と被災地支援についての比較社会学的検討(17K04117)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / 復興 / 自立 / 支援 (他8件)
【概要】日本各地で多発する諸災害において復興までの過程を比較すると、地域特性や災害の種類によってその道筋は異なるところも大きい。東日本大震災では〈復旧段階〉までは行政の事業が入り、ボランティアの支援もあったが、〈復興段階〉ではその多くが撤退し、被災者の自助に多くが委ねられてしまっていた。2019年以降の九州での豪雨災害では、コロナ禍の影響で外部からの支援が限定的となり、〈復旧段階〉から自助や近隣の共助に任...
❏東日本大震災におけるボランティアの実践知と後方支援の論理(24530613)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / ボランティア / 支援 / 後方支援 (他8件)
【概要】東日本大震災後のボランティア活動をいくつか取り上げ、それらの実践的課題を把握した。その結果から、支援活動の継続のためには後方支援体制の構築が必要であることが明らかとなった。具体的には、以下のことを考える必要がある。第一に、(ボランティアの確保に繋がる)外部からの支援者の撤退の仕方と生活復興段階のニーズ把握の方法、第二に支援者の支援の仕組み作り、第三に活動資金の確保のためのファンドレイジングである。...
❏固有な<生>を支える市民活動と地域形成に関する実証的研究(19530432)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 震災 / ボランティア / 市民活動 / 支援 (他11件)
【概要】阪神淡路大震災後に端を発するボランティア活動のごく一部は、15年以上経った現在でも活動を継続している。それらの活動はずっと同じ組織で同じ活動内容だったわけではなく、様々な変遷を遂げてきている。状況に即した組織改編の基礎となるのは対象者の<生>に向き合おうとする揺るぎない理念と同時に徹底した個別ニーズ把握の姿勢であり、組織はこのニーズ充足の手段となっていることが明らかとなった。 ...
【複合領域】一般理論:フィールドワーク社会学を含む研究件
❏東・南部アフリカ諸国におけるコミュニティの変容と学校教育の役割に関する比較研究(22252006)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 初等教育 / コミュニティ / アフリカ (他9件)
【概要】本研究では、東・南部アフリカ諸国において、学校教育を現実社会から切り離さず、それぞれの地域社会の文脈性のなかで観察し、変容するコミュニティとその中での学校教育の役割と課題について、フィールドワークにもとづき多面的に検討した。その結果は、次の8つの観点から考察された。(1)子どもを守る場所としての学校、(2)保護者や子どもの教育に対する熱意、(3)保護者の教育の質に対する厳しい見方、(4)教師の役割...
❏アフリカ地域の社会と教育に関する比較研究-フィールドワークによる新たな展開-(17252009)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (30294599)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 国際協力 / アフリカ学 / フィールドワーク (他6件)
【概要】国際社会は2015年までに初等教育を完全普及させることを目標に、アフリカを中心に支援を行っている。しかし、これまでアフリカ固有の社会における教育のあり方についての根源的な議論が欠落していた。本研究は、フィールドワークに基づく事例研究により、アフリカの社会における教育のあり方を多面的に再検討しようとするものである。これまで計量分析が主流であった教育開発研究に対して、事例研究を重視し、質的分析を行うこ...
【複合領域】一般理論:責任社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【複合領域】一般理論:災害社会学を含む研究件
❏災害からの復興過程と被災地支援についての比較社会学的検討(17K04117)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / 復興 / 自立 / 支援 (他8件)
【概要】日本各地で多発する諸災害において復興までの過程を比較すると、地域特性や災害の種類によってその道筋は異なるところも大きい。東日本大震災では〈復旧段階〉までは行政の事業が入り、ボランティアの支援もあったが、〈復興段階〉ではその多くが撤退し、被災者の自助に多くが委ねられてしまっていた。2019年以降の九州での豪雨災害では、コロナ禍の影響で外部からの支援が限定的となり、〈復旧段階〉から自助や近隣の共助に任...
❏災害後の人々の移動とアソシエーションの人類学・社会学的研究(24520922)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辰巳 頼子 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (20407381)
【キーワード】避難 / 移動 / 文化人類学 / 社会学 / 災害 (他9件)
【概要】福島第一原発事故以降、福島県から首都圏、茨城県等に避難した人々(いわゆる「自主避難者」を中心に)について調査を行い、避難経路や避難先の人々とのつながりを調査するとともに、先行事例との比較検討も行った。避難者がどのように元の場所、あるいは新しい場所とのつながりを回復するか、をプロジェクトを通じてのテーマとした。重要なことは、放射線をめぐるリスクを巡って人々が分断される中、どのように「生きる条件」を共...
❏東日本大震災におけるボランティアの実践知と後方支援の論理(24530613)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / ボランティア / 支援 / 後方支援 (他8件)
【概要】東日本大震災後のボランティア活動をいくつか取り上げ、それらの実践的課題を把握した。その結果から、支援活動の継続のためには後方支援体制の構築が必要であることが明らかとなった。具体的には、以下のことを考える必要がある。第一に、(ボランティアの確保に繋がる)外部からの支援者の撤退の仕方と生活復興段階のニーズ把握の方法、第二に支援者の支援の仕組み作り、第三に活動資金の確保のためのファンドレイジングである。...
【複合領域】一般理論:健康社会学を含む研究件
❏地域社会関係資本研究における文脈問題の解明―「場所」をとるか「空間」をとるか(17K18592)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】小藪 明生 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (30506142)
【キーワード】社会関係資本 / ソーシャル・キャピタル / 地域レベル / 健康 / QOL (他10件)
【概要】地域のSCにおける適切な単位地区はどこなのか、世代間交流の地域差やその規定要因、都市部・都市郊外における世代間交流の地域差、QOL・主観的健康観・犯罪不安など主要なアウトカムとSCの関連性について、小地域レベルの要因も加味した分析が行われた。本研究によって得られた調査データによって、複数の地域レベルに組み替え可能な新たなデータを補完することができたため、過去に研究分担者稲葉によって行われた全国の市...
❏身体観と身体管理に関する質的研究(21530505)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】草柳 千早 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40245361)
【キーワード】身体 / 身体管理 / 身体観 / 健康 / 主観的意味 (他10件)
【概要】本研究は、現代日本における人びとの身体観、身体との向き合い方を探究することを目的とし、現代人の身体と身体管理に関する「知識」「常識」のあり方を、一般に流通する健康に関する雑誌や書籍等にみられる言説および身体管理に関心を持つ人びとへのインタビューからとりだした。その結果、2つの対照的な身体観として、「客体としての身体」観と「主体としての身体」観を析出した。その上で、特に後者の身体観とその含意について...
【複合領域】一般理論:移民政策社会学を含む研究件
❏国際移民の市民権リベラル化に関する国際比較研究(17K04107)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】樽本 英樹 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50271705)
【キーワード】国際移民 / 市民権 / 社会変動 / 重国籍 / リベラル化 (他11件)
【概要】「国際移民による国民国家への挑戦」の観点から移民・外国人に関する市民権制度の変容をリベラル化の観点から考察していった。まずはリベラル化が進んでいる国がある一方、それに抗している国もあるというようにばらつきが確認された。このようなリベラル化/反リベラル化のメカニズムはどのようなものだろうか。市民権制度を重国籍の扱いに絞って考察した結果、重国籍を容認するロジックには少なくとも4つ存在することがわかった...
❏移民・難民選別システムの重層的再編成――9ヶ国の国際比較と越境的構造分析(16H02042)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小井土 彰宏 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60250396)
【キーワード】国際移民 / 移民政策 / 国際社会学 / 移民受入れ / 移民送出し (他13件)
【概要】国民国家の境界管理イメージを超えて、欧州では共通外部国境管理機関により、超国家的地域統合の国境管理が集権化する傾向がある。米国では連邦で移民規制の集権化が追求される一方、地域で移民規制に対しての例外措置を堅持する聖域都市sanctuary cityとの間に厳しい緊張が生まれている。境界維持のメカニズムがスケールにより分化する一方、国境における捜索活動が難民の救難のものか、検挙と排除のためのものかと...
❏多言語社会における移民言語状況と移民言語政策の国際比較(20401021)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】庄司 博史 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (80142016)
【キーワード】移民 / 移民言語 / 移民政策 / 言語政策 / 母語教育 (他8件)
【概要】1980年代後半からの日本の急激な多民族化の進展のなか、移民とともにいくつかの移民言語が生活言語として定着しつつある。同時に日本語を母語としない移民にとって、生活、教育の面でさまざまな言語問題も生じている。本研究は、いままで日本ではあまり注目されることのなかった移民言語に焦点をあて、社会言語学的立場から、その実態、および移民にかかわる言語問題への政策に関し調査研究をおこなった。その結果、国家の移民...
【複合領域】一般理論:多文化主義社会学を含む研究件
❏多文化主義政策はいかにして受容されるか:政策決定過程に注目した理論的・国際的研究(17H02476)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 康夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (20197685)
【キーワード】多文化主義 / 先住民 / 移民統合 / マイノリティ / 移民問題 (他12件)
【概要】本研究は、ポピュリズムや排他主義の高まりの中で、「穏健な多文化主義政策」の実施が可能になる条件を、政治過程における熟議の機能に求め、その解明のための理論研究および事例分析を行ったものである。この作業をとおして、①多数派形成政治に加えて、専門家審議会や司法制度などにおける熟議が中長期的に、多文化主義政策を定着させる効果を持つこと。②ポピュリズムや排他主義の世論が強まる中で、世論から隔離された熟議の空...
❏ナショナルなシティズンシップの分断と移民・難民・先住民族:社会学的日豪比較研究(16K04094)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / 移民 / 先住民族 / シティズンシップ / 排外主義 (他11件)
【概要】本研究は、現代の社会変動がもたらす国民国家のシティズンシップの変容をエスニック・マイノリティとマジョリティ国民の関係性の変化という視点から考察することで、日本を含む先進諸国における多民族・多文化共生の社会学的研究に貢献することを目指した。具体的には、移民、難民・庇護申請者、先住民族が国民国家のシティズンシップへと包摂されるあり方がグローバル化と新自由主義の影響によってどのように変容しているのかを、...
❏日豪におけるエスニック・マイノリティ向け社会政策の社会学的比較研究(25380695)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / エスニシティ / 社会政策 / 移住者 / 先住民族 (他6件)
【概要】本研究では、現代先進諸国における移住者と先住民族に対する社会政策の双方を包含する「エスニック・マイノリティ向け社会政策」分析の理論的枠組みの構築を行った。そのためにオーストラリアと日本で現地調査を行い、それぞれの国における移民・難民/庇護希望者・先住民族政策の現状に関する実証的データを入手して検討した。その結果、さらなる国際比較のための示唆を得ることができた。その成果は国内外の学会やシンポジウム、...
【複合領域】一般理論:ナショナリズム社会学を含む研究件
❏重国籍制度および重国籍者に関する学際的研究(17H02593)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐々木 てる 青森公立大学, 経営経済学部, 教授 (70396597)
【キーワード】重国籍制度 / 複数国籍 / ナショナリズム / 国際社会学 / 国籍 (他11件)
【概要】現代の日本における、重国籍者の現状をアンケート調査により把握した。また重国籍制度を採用しているほかの諸国の現状を整理し、まとめた。これらの研究から、日本における重国籍制度の採用の可能性や現実的な問題を明確にした。制度を悪用しないかのチェック、有事の際の仕組みづくり、忠誠心の問題がクリアされれば、重国籍制度は日本でも導入可能であることがわかった。 ...
❏ジェンダー、福祉、環境、および多元主義に関する公共性の社会学的総合研究(16203030)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会糸研究科, 教授 (90132307)
【キーワード】社会学 / ジェンダー / 福祉 / 環境 / 公共性 (他11件)
【概要】新しい「公共性」の概念をめぐって、公共社会学の理論的な構想を提示し、「自由」や「感情公共性」その応用や展開の可能性を示した。福祉とジェンダーについては定量および定性のふたつの調査を実施し、報告書を刊行した。その調査結果にもとづいて、福祉多元社会における公共性の価値意識を比較検討し、さらた具体的な実践の可能性を求めて、地域福祉、住民参加、協セクターの役割、福祉経営、ケアワークとジェンダー等について、...
【複合領域】一般理論:失業社会学を含む研究件
❏福祉レジーム、地域の産業構造と移民の社会階層に関する比較研究(15K03822)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
【キーワード】福祉レジーム / 地域労働市場 / 産業構造 / 移民 / 失業 (他19件)
【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム(日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム)に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...
❏若年無業の発生と移行に関する研究(19530200)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
【キーワード】無業 / 失業 / 世代 / ニート / 貧困 (他15件)
【概要】本研究は1990年代から2000年代初頭にかけて急増した日本の若年無業に着目し、その発生原因と就業への移行を促す環境について考察した。主な結果として、学校の卒業時点に失業率が高かった世代ほど継続的に無業を続ける傾向が強い他、低所得世帯に属する若年者が就業希望を失い無業化する傾向の強まりなどが明らかにされた。無業からの安定就業へのステップとして、非正規雇用での一定期間の継続就業の重要性も発見された。...
【複合領域】一般理論:科学技術社会学を含む研究件
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
❏ジェンダー、福祉、環境、および多元主義に関する公共性の社会学的総合研究(16203030)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会糸研究科, 教授 (90132307)
【キーワード】社会学 / ジェンダー / 福祉 / 環境 / 公共性 (他11件)
【概要】新しい「公共性」の概念をめぐって、公共社会学の理論的な構想を提示し、「自由」や「感情公共性」その応用や展開の可能性を示した。福祉とジェンダーについては定量および定性のふたつの調査を実施し、報告書を刊行した。その調査結果にもとづいて、福祉多元社会における公共性の価値意識を比較検討し、さらた具体的な実践の可能性を求めて、地域福祉、住民参加、協セクターの役割、福祉経営、ケアワークとジェンダー等について、...
【環境学】環境創成学:貧困削減社会学を含む研究件
❏開発援助プロジェクト評価のための社会調査手法に関する社会学的研究(21330112)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】貧困削減 / プロジェクト評価 / 開発援助 / 社会学 / 社会調査法 (他13件)
【概要】開発援助では様々な社会調査が実施され評価に利用されている。参加型調査、民族誌作成、フォーカスグループディスカッションなど標準的な調査法以外の手法も使われている。JICAの評価システムは構造上、広汎な長期的インパクトの把握が難しい。また、質の高い調査データが必ずしも得られていないため、評価団がポジティブな現状追認型評価を行なった例も見られた。調査の倫理をしっかりと踏まえた評価調査法の開発と普及が望ま...
❏貧困削減を目的とする開発援助プロジェクトにおける社会調査の貢献(18330099)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】社会調査 / 貧困削減 / 開発援助 / 国際協力 / 村落開発 (他12件)
【概要】貧困削減を目的とする開発援助プロジェクト支援に対する社会調査のニーズが高まっている。援助プラン策定の基盤となる情報の収集分析のための社会調査と、事後評価に役立つ情報の収集分析のための社会調査に大きな貢献の可能性がある。実務者に対する社会調査の教育訓練も必要である。急速に発展する途上国社会の分析に適した社会調査法の開発が急務である。社会学における社会変動論と制度化論が理論的基盤として有効である ...
【環境学】環境創成学:国際関係社会学を含む研究件
❏中国農民工の組織化をめぐるガバナンスの変容―中華全国総工会と労働NGOとの関係性(20H00065)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労使関係 / 国際関係 / 政治学 / 経済学 / 社会学 (他8件)
【概要】
❏移民・難民選別システムの重層的再編成――9ヶ国の国際比較と越境的構造分析(16H02042)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小井土 彰宏 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60250396)
【キーワード】国際移民 / 移民政策 / 国際社会学 / 移民受入れ / 移民送出し (他13件)
【概要】国民国家の境界管理イメージを超えて、欧州では共通外部国境管理機関により、超国家的地域統合の国境管理が集権化する傾向がある。米国では連邦で移民規制の集権化が追求される一方、地域で移民規制に対しての例外措置を堅持する聖域都市sanctuary cityとの間に厳しい緊張が生まれている。境界維持のメカニズムがスケールにより分化する一方、国境における捜索活動が難民の救難のものか、検挙と排除のためのものかと...
【環境学】環境創成学:世帯構造社会学を含む研究件
❏近世農民社会における家システム(22530565)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】岡田 あおい 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50246005)
【キーワード】家族社会学 / 歴史人口学 / 世帯構造 / 宗門改帳 / データベース (他11件)
【概要】本研究の目的は、世帯構造を分析するためのデータベースを構築し、近世農民社会の世帯構造(家システム)を解明することであった。データベース構築に用いた史料は、東北日本2地域(会津山間部4か村・二本松平野部3か村)と中央日本1地域(美濃平野部6か村)の宗門改帳である。当初予定したデータベースの完成には至らず、一部データ入力とデータクリーニングを残す結果となったが、完成度の高い東北日本のデータを用いて、人...
❏近世日本の家システム研究(19530465)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】岡田 あおい 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50246005)
【キーワード】家族社会学 / 家族史 / 歴史人口学 / 宗門改帳 / 農民 (他13件)
【概要】本研究は、世帯構造と個人のライフイベントに関するデータベースを構築し、徳川後期農民のライフイベントが直系家族世帯形成にどのように反映するのかを検討し、当時の家システムを解明することが目的である。データベース構築に用いた史料は、東北日本2地域(会津山間部4か村・二本松平野部3か村)と中央日本1地域(美濃平野部6か村)の宗門改帳である。当初予定したデータベースの完成には至らず、一部データ入力やデータク...
【環境学】環境創成学:観光社会学を含む研究件
❏「ポストヒューマン」の眼と現実-視覚とヴァーチャリティ-(17530395)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】北澤 裕 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20204886)
【キーワード】ポストヒューマン / 視覚 / 真正性 / 誠実性 / イメージ(イマージュ) (他15件)
【概要】本研究は、「ポストヒューマン」、すなわち「物質と情報との異成分間の境界が取り払われ、これらが連続的に構成された合成体」の概念を前提にして、これと「視覚」の問題を研究課題とし、「現実」を見ることと「ヴァーチャル」なものを見ることとが、どの様に関連づけられるのかにつての分析の一環をなすものである。ポストヒューマンは現実をこの眼で直接見ない。彼らが見るものはDVDやHDの映像、テレビ、コンピュータ、携帯...
❏市民活動の活性化支援の調査研究:秩序問題的アプローチ(17330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】籠谷 和弘 関東学院大学, 法学部, 准教授 (70313351)
【キーワード】社会学 / 社会関係資本 / ネットワーク / 域活性化 / まちづくり (他11件)
【概要】本研究課題は,地域社会の活性化・住民の生活充実における社会関係資本の影響についての,サーベイ調査による実証を目的としている。一般的な地域社会での「活性化」「住民の生活充実」の計測が難しいため,温泉観光地をフィールドとし,旅館経営者たちの社会関係資本と各宿泊施設の経営,あるいは温泉地の盛り上がりとの関係を,サーベイ調査データを用いて分析した。また「都市度」と「流動性」に着目して,地域社会住民の社会関...
【環境学】環境保全学:再生可能エネルギー社会学を含む研究件
❏再生可能エネルギーの社会的受容性と地域社会の内発的発展に関する比較研究(24730441)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西城戸 誠 法政大学, 人間環境学部, 教授 (00333584)
【キーワード】再生可能エネルギー / 内発的発展 / 社会的受容性 / 環境運動 / 社会学 (他10件)
【概要】地域の内発的発展に寄与する再生可能エネルギー事業(コミュニティ・パワー)に対する比較研究を実施した。特に、2001年から日本各地で展開されている、市民出資型の再生可能エネルギー事業(コミュニティ・パワー運動)に着目し、各地の事業の展開、出資者の動向などについて分析を行った。そして、日本における再生エネルギー事業の構造的な課題を析出し、コミュニティ・パワーが普及する方策について考察を行った。 ...
❏エネルギーの地域自主管理システムの構築に関する環境社会学的研究(24530636)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】谷口 吉光 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (60222121)
【キーワード】再生可能エネルギー / 社会学 / 秋田県 / 風力発電 / 再生可能エネルギーの産業化 (他10件)
【概要】脱原発への機運や固定価格買取制度の導入などによって、再生可能エネルギー(再エネ)普及の可能性が高まっているが、再エネには「小規模・分散」などの特性があり、それに応じた社会システム構築が必要である。秋田県を調査地としてこれらを進める仕組みを「エネルギーの地域自主管理システム」と呼び、その構築の条件を解明するために研究を行った。 その結果、秋田県における再エネ導入は現在の社会変革を求めず、原発や火力を...
【環境学】環境保全学:アジア社会学を含む研究件
❏東京学派の研究(18H00618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
【キーワード】東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / アジア / 日本 / 翻訳 (他15件)
【概要】東京学派という発見的な概念を通じて、東京大学を中心として形成されてきた東京発の学知を、批判的に解明することが一定程度実現された。近代と前近代、日本とアジアという分割線を意識しながら、哲学・社会学・経済学・歴史学・文学の各分野における東京学派の位置付けと問題系を明らかにした。最終的に、戦前と戦後におけるそれぞれのディシプリンの変容を取り上げることで東京学派の編成を明らかにした。 研究成果は『ブックレ...
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
【数物系科学】数学:多国籍社会学を含む研究件
❏価値体系の国際比較(アジア価値観調査)(13410067)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】キサラ ロバート (KISALA Robert) 南山大学, 人文学部, 教授 (80278308)
【キーワード】国際研究者交流 / アジア価値観 / 社会学 / 価値観 / 宗教意識 (他11件)
【概要】昨今「アジア的価値観」に対する関心はますますふくらみつつある。政治、経済、社会科学などの分野がそういった価値へと当然のように言及し依拠する一方、「アジア的価値」なるものに関し、包括的な調査研究が実際に行われたことは一度もなかった。こうした状況に鑑み、南山宗教文化研究所では、1996年以来、「ヨーロッパ価値観調査」グループの協力を得、ヨーロッパでこの20年ほどの間に3回実施された調査と同等の研究を遂...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流社会学を含む研究件
❏アラブ系移民/難民の越境移動をめぐる動態と意識:中東と欧州における比較研究(26283003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】錦田 愛子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70451979)
【キーワード】移民 / 難民 / アラブ / 政治学 / 世論調査 (他13件)
【概要】本研究ではシリア、イラク、パレスチナ出身の移民および難民について、移動の動機や、移動先の選択、移動後の状況や意識の変化を、量的調査(世論調査)と質的調査(聞き取り調査)の双方により明らかにした。調査対象地域は、国家規模に対して相対的に多くの移民/難民を受け入れてきた、ヨルダンとスウェーデンである。調査の結果、ヨルダンは紛争から逃れるための安定した一次避難先として選ばれるが、就労許可等をめぐり不満も...
❏開発援助プロジェクト評価のための社会調査手法に関する社会学的研究(21330112)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】貧困削減 / プロジェクト評価 / 開発援助 / 社会学 / 社会調査法 (他13件)
【概要】開発援助では様々な社会調査が実施され評価に利用されている。参加型調査、民族誌作成、フォーカスグループディスカッションなど標準的な調査法以外の手法も使われている。JICAの評価システムは構造上、広汎な長期的インパクトの把握が難しい。また、質の高い調査データが必ずしも得られていないため、評価団がポジティブな現状追認型評価を行なった例も見られた。調査の倫理をしっかりと踏まえた評価調査法の開発と普及が望ま...
❏中国内陸地域における農村変革の歴史的研究(17401019)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】三谷 孝 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40126371)
【キーワード】東洋史 / 経済史 / 経済政策 / 社会学 / 政治学 (他7件)
【概要】平成17年度は、河南省の農村を研究・調査する予定であったが現地当局の許可が得られなかったため、北京・開封・鄭州の図書館・文書館において重要な文献・史料を閲覧・収集するとともに、河南大学において河南の農村の歴史と現状について研究交流会を実施した。 平成18年度・平成19年度は、山西師範大学の4名の共同研究者の協力の下に山西省における農村調査の準備を進めて、(1)国内での研究会で、山西省臨汾市等の村落...
【数物系科学】天文学:国際情報交換社会学を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏高度技術環境における共生社会の構築可能性に関する感性社会学的研究(24500261)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80287937)
【キーワード】感性 / 共生社会 / 科学技術 / 感性社会学 / 社会学 (他16件)
【概要】本研究は,人間・環境・技術が織りなす「持続的共生社会」のあり方とその構築可能性について,高度技術が果たす社会的寄与の観点から究明し,経済至上主義や物質主義に基礎をおく近代産業型の価値理念や環境負荷型生産方式がもたらす過剰社会から,精神的豊かさと相互信頼を基礎とするポスト近代的価値や環境配慮型・対話型生産方式による共生社会へと指向するマクロ的社会趨勢を感性概念による近代価値の社会倫理的パラダイム転換...
【生物学】基礎生物学:世代社会学を含む研究件
❏30代-60代のコーホート間比較にみる仕事、家族、ジェンダー(15H03412)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015 - 2017
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】ライフコース / 家族 / キャリア形成 / コーホート間比較 / 世代 (他11件)
【概要】・アンケート調査の属性集計から、調査結果の全体的な要約の作成と、それを踏まえた研究分担者の各自のテーマの分析案を検討する作業を行ない、10月以降にとりまとめる予定であった。 ・アンケート調査の自由回答欄も分析するため、記入内容をテキストデータ化する作業を行なった(業者委託)。30代では結婚・育児に関する不安、60代では将来の経済的生活、子どもとの関係に関する問題などが比較的多く記述されていた。10...
❏「世代とジェンダー」から見た少子高齢化社会に関する総合的国際比較研究(21243035)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】阿藤 誠 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90409699)
【キーワード】社会学 / 人口学 / 家族 / 結婚 / 出産 (他14件)
【概要】本研究は、国連欧州経済委員会により組織された「世代とジェンダー・プロジェクト(GGP)」に参加し、各国共通のパネル調査(GGS)を実施し、各国共通枠組みに従って社会経済・家族政策等に関する時系列データを収集することによって、日本の少子化の背景要因を比較分析し、少子化是正のためには、仕事と子育ての両立支援、長時間労働慣行の是正、若者の非正規労働化の是正、子育ての経済支援が有効であるとの結論をえた。...
❏若年無業の発生と移行に関する研究(19530200)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
【キーワード】無業 / 失業 / 世代 / ニート / 貧困 (他15件)
【概要】本研究は1990年代から2000年代初頭にかけて急増した日本の若年無業に着目し、その発生原因と就業への移行を促す環境について考察した。主な結果として、学校の卒業時点に失業率が高かった世代ほど継続的に無業を続ける傾向が強い他、低所得世帯に属する若年者が就業希望を失い無業化する傾向の強まりなどが明らかにされた。無業からの安定就業へのステップとして、非正規雇用での一定期間の継続就業の重要性も発見された。...
【生物学】人類学:人類学社会学を含む研究件
❏災害後の人々の移動とアソシエーションの人類学・社会学的研究(24520922)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辰巳 頼子 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (20407381)
【キーワード】避難 / 移動 / 文化人類学 / 社会学 / 災害 (他9件)
【概要】福島第一原発事故以降、福島県から首都圏、茨城県等に避難した人々(いわゆる「自主避難者」を中心に)について調査を行い、避難経路や避難先の人々とのつながりを調査するとともに、先行事例との比較検討も行った。避難者がどのように元の場所、あるいは新しい場所とのつながりを回復するか、をプロジェクトを通じてのテーマとした。重要なことは、放射線をめぐるリスクを巡って人々が分断される中、どのように「生きる条件」を共...
❏日仏ひきこもり比較共同研究(22402045)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】古橋 忠晃 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教 (50402384)
【キーワード】ひきこもり / 日仏比較 / 精神医学 / 社会学 / 人類学
【概要】日本において、ひきこもりと呼ばれる状態にある青少年の数は1970年代から徐々に増加し、現在その数は日本中で80 万~140万人とも言われている。フランスでは青年のひきこもりが近年出現してきたと言われている。さらにフランスでは日本由来のオタク文化やインターネット文化の隆盛も顕著である。これらの日仏の「ひきこもり」について両国の研究者チームで学際的に研究をおこなった。日本の青年のひきこもりが15例、フ...
❏「映像」に基づく人類学の構築-映像的/理論的パースペクティブの研究(19652076)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】箭内 匡 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20319924)
【キーワード】人類学 / 映像 / ペースペクティブ / 社会 / イメージ (他9件)
【概要】本研究の目的は野心的なものであり、映像による民族誌現実の把握・分析・表現が、言葉によって実践されてきたメインストリームの人類学とどのように交差し、それをどのように補完し更新しうるかを、根本的に再考することであった。 そこでの一群の問題のうち、映像の主に視覚的イメージに関する部分については、学会誌『文化人類学』への投稿論文によって、その本質的な部分を整理しえたと考える。このほか、単行本『フェティシズ...
【工学】機械工学:階層社会学を含む研究件
❏法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入10年後のインパクト(18K11895)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 真由美 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (30401269)
【キーワード】弁護士 / 格差 / キャリア形成 / ワークライフバランス / 法社会学 (他21件)
【概要】司法制度改革により弁護士人口が激増する中で、既存のジェンダー格差はどのように変化したのだろうか?これを検証するため、2008年に実施した男女弁護士を対象とした調査(2008年調査)のフォローアップ調査を2019年に実施した(2019年調査)。前者は新制度を経た弁護士が登録する以前の調査であり、2つの調査を比較することで制度改革の影響を検証できる。制度改革は中高年の女性弁護士に対して特に負の影響を与...
❏福祉レジーム、地域の産業構造と移民の社会階層に関する比較研究(15K03822)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
【キーワード】福祉レジーム / 地域労働市場 / 産業構造 / 移民 / 失業 (他19件)
【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム(日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム)に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...
❏現代日本における若年層のライフコース変容と格差の連鎖・蓄積に関する総合的研究(22223005)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
【キーワード】格差 / 不平等 / 階層 / 階級 / 社会移動 (他7件)
【概要】本研究は、若年者を対象にしたパネル(追跡)調査を長期にわたり継続することにより、社会的背景、教育達成、初期の職業キャリア、結婚・出産などの家族形成、意識や価値観といった多面的な角度から「ライフコース」の流れを包括的・総合的に捉え、社会・経済的な格差がどのように生成されていくのかを分析した。その変容過程の解明にあたっては、「格差の連鎖・蓄積」という理論枠組を用い、ライフコース研究と格差研究の橋渡しと...
【工学】電気電子工学:キャリア社会学を含む研究件
❏30代-60代のコーホート間比較にみる仕事、家族、ジェンダー(15H03412)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015 - 2017
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】ライフコース / 家族 / キャリア形成 / コーホート間比較 / 世代 (他11件)
【概要】・アンケート調査の属性集計から、調査結果の全体的な要約の作成と、それを踏まえた研究分担者の各自のテーマの分析案を検討する作業を行ない、10月以降にとりまとめる予定であった。 ・アンケート調査の自由回答欄も分析するため、記入内容をテキストデータ化する作業を行なった(業者委託)。30代では結婚・育児に関する不安、60代では将来の経済的生活、子どもとの関係に関する問題などが比較的多く記述されていた。10...
❏「大学教育とキャリア」関係の日本的形成メカニズム(20730541)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】濱中 淳子 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (00361600)
【キーワード】大学教育 / キャリア / レリバンス / 卒業生調査 / 質問紙調査 (他8件)
【概要】本研究の目的は、大学教育とキャリアとの関係を実証的に描き出すことである。具体的な対象として経済学部卒業生を取り上げて質問紙調査を実施し、大学時代の過ごし方と現在の学習状況、そして社会経済的地位との関係について、過去に実施した工学系卒業生への調査結果と比較しつつ分析した。そのうえで「大学教育が役に立たない」という言説がなぜ生み出されているのかについて検討を加えている。 ...
❏日本における中国人就職者のキャリア移動(19730324)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】FARRER Gracia 東北大学, 大学院・文学研究科, COEフェロー (70436062)
【キーワード】社会学 / 社会移動 / キャリア / 中国人 / 移民
【概要】今日のグローバル化による日本・中国間の活発な経済、文化交流の発展に伴い、日本における中国人就職者が急増している。法務省の統計によると、留学ビザから就職ビザに変更した元留学生の三分の二を中国人元留学生が占めている。それらの中国人元留学生たちは日本企業において、中国関係のビジネスを中心に活躍している状況である。本研究の目的は、日本の企業に勤めている中国人就職者(元留学生)の就職状況とキャリア移動(転職...
【工学】建築学:社会変動社会学を含む研究件
❏国際移民の市民権リベラル化に関する国際比較研究(17K04107)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】樽本 英樹 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50271705)
【キーワード】国際移民 / 市民権 / 社会変動 / 重国籍 / リベラル化 (他11件)
【概要】「国際移民による国民国家への挑戦」の観点から移民・外国人に関する市民権制度の変容をリベラル化の観点から考察していった。まずはリベラル化が進んでいる国がある一方、それに抗している国もあるというようにばらつきが確認された。このようなリベラル化/反リベラル化のメカニズムはどのようなものだろうか。市民権制度を重国籍の扱いに絞って考察した結果、重国籍を容認するロジックには少なくとも4つ存在することがわかった...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
【工学】建築学:少子化社会学を含む研究件
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏「世代とジェンダー」から見た少子高齢化社会に関する総合的国際比較研究(21243035)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】阿藤 誠 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90409699)
【キーワード】社会学 / 人口学 / 家族 / 結婚 / 出産 (他14件)
【概要】本研究は、国連欧州経済委員会により組織された「世代とジェンダー・プロジェクト(GGP)」に参加し、各国共通のパネル調査(GGS)を実施し、各国共通枠組みに従って社会経済・家族政策等に関する時系列データを収集することによって、日本の少子化の背景要因を比較分析し、少子化是正のためには、仕事と子育ての両立支援、長時間労働慣行の是正、若者の非正規労働化の是正、子育ての経済支援が有効であるとの結論をえた。...
❏少子社会における子育て支援の提供経験の社会学的解明(19830076)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松木 洋人 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (70434339)
【キーワード】子育て支援 / 「保育ママ」 / 少子社会 / 社会学 / 少子化 (他6件)
【概要】本研究は、2007年度および2008年度に、様々なかたちで子育て支援の実践に携わっている支援提供者のインタビュー調査を実施した。それらの調査のうち、主要なものは、2008年度に集中的に実施した東京都の家庭福祉員、いわゆる「保育ママ」へのインタビュー調査であり、合計35名の家庭福祉員を対象として、職業上の経験の聴き取りを行った。この成果を論文化したものを学会誌に投稿し、2009年7月に刊行が予定され...
【工学】建築学:障害者福祉社会学を含む研究件
❏知的障害者の地域自立生活支援とパーソナルアシスタンスの制度化に向けての総合的研究(16K04158)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中根 成寿 京都府立大学, 公共政策学部, 准教授 (40425038)
【キーワード】パーソナルアシスタンス / 知的障害者 / 地域生活 / 入所施設 / グループホーム (他15件)
【概要】パーソナルアシスタンスの基盤となる個別予算は、利用者の選択拡大や地域への包摂などの効果があり、利用者家族の生活の自由度を拡大することが明らかになった。 日本においては、地域生活に家族の無償介助の貢献が未だに大きく親亡き後を支えるグループホームは、大規模化と入所施設化が進んでおり、地域生活の新たな選択肢が必要である。地域生活には、利用者本人の生活に合わせた柔軟な介助・支援体制の保障のために個々の支援...
❏社会的に受容可能なアファーマティヴ・アクション理論の構築:障害者の教育と福祉(18730349)
【研究テーマ】社会福祉学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】星加 良司 東京大学, 先端科学技術研究センター, ・特任教員(助教) (40418645)
【キーワード】社会学 / アファーマティヴ・アクション論 / 障害者福祉 / 高等教育
【概要】本研究の結果、アファーマティブ・アクション(特定集団の参加促進を意図した積極的な措置)の導入に当たっては、参加機会の拡大に関する有効性と社会規範との適合性とをいかに両立させるかが重要であることが示された。またこの両立可能性に焦点を当てた分析により、教育の分野におけるクォータ制(特定の集団に対して一定の入学者数を割り当てること)を含む強いアファーマティブ・アクション施策が、特定の条件下で有効に機能す...
【工学】建築学:EU(欧州連合)社会学を含む研究件
❏EUにおける能動型シティズンシップに関する比較研究(20330171)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】教育学 / 社会学 / EU(欧州連合) / 市民性教育 / 政治教育 (他19件)
【概要】本研究は,今日のヨーロッパ各国ならびに統合機関レベルで進められているアクティブなシティズンシップを育てる教育の政策とその実態を精緻に把握することを試みるものである。具体的には,(1)欧州統合の推進に伴う主権の共有化, (2)市民権の実質化, (3)主権者の範囲の拡大(移民の統合)という3つの視点をもってEU10か国の教育の現状を分析・評価し,その上で日本への示唆も導いた。個々の研究成果はすでに多く...
❏EU加盟国における統合政策と教育改革の政治力学に関する比較研究(17330178)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】近藤 孝弘 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (40242234)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 政治学 / EU / 教育政策 (他14件)
【概要】本研究の目的は,(1)EUの教育におけるヨーロピアン・ディメンションの概念についての再検討,(2)その概念に対する加盟各国における解釈及び実際の教育政策における運用についての比較考察,(3)2004年の加盟国の増加がヨーロッパという教育政策空間に与えるインパクトの解明を試みることの3点にあった。この目的のため,3年間の研究期間に以下の調査研究を行い,最終報告書に示したとおりの成果を得た。 第1年次...
【工学】建築学:公共性社会学を含む研究件
❏多文化社会におけるメディアの公共性と文化的市民権(23330156)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (70304821)
【キーワード】社会学 / メディア / 公共性 / 多文化主義 / 市民権 (他9件)
【概要】本格的な多文化社会の到来を前にどのようなメディアの公共性が可能なのか。「文化的市民権」という概念を用いて検討しようとした。結論は以下の5点にまとめられる。(1)マスメディア,特にテレビを中心としたメディアにおける在日外国人の表象は一定程度見られるが、芸能人やスポーツ選手に偏っており、一般的外国人の表象限定的である。(2)在日コリアンや在日中国人の表象はほとんどなく、差別的言説も少なくない。(3)在...
❏ジェンダー、福祉、環境、および多元主義に関する公共性の社会学的総合研究(16203030)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会糸研究科, 教授 (90132307)
【キーワード】社会学 / ジェンダー / 福祉 / 環境 / 公共性 (他11件)
【概要】新しい「公共性」の概念をめぐって、公共社会学の理論的な構想を提示し、「自由」や「感情公共性」その応用や展開の可能性を示した。福祉とジェンダーについては定量および定性のふたつの調査を実施し、報告書を刊行した。その調査結果にもとづいて、福祉多元社会における公共性の価値意識を比較検討し、さらた具体的な実践の可能性を求めて、地域福祉、住民参加、協セクターの役割、福祉経営、ケアワークとジェンダー等について、...
【工学】建築学:アイデンティティ社会学を含む研究件
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏アイデンティティ政治の観点からみた言語政策の比較研究(19330103)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】糟谷 啓介 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (10192535)
【キーワード】言語政策 / アイデンティティ / 国際社会 / エスニシティ / 社会学
【概要】言語政策とは、言語の外部から影響力を行使することで、特定の言語状態を実現させようとする政治的行為である。その目的のうちには、対象となる言語や言語集団のアイデンティティを維持・強化することがある。とくに国民国家において、言語政策は「国民」のアイデンティティ形成と密接に関係している。本研究では、様々な言語政策の事例を比較検討することによって、言語政策が言語や国民の同一性をめぐるアイデンティティ政治とい...
【工学】土木工学:復興社会学を含む研究件
❏災害からの復興過程と被災地支援についての比較社会学的検討(17K04117)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / 復興 / 自立 / 支援 (他8件)
【概要】日本各地で多発する諸災害において復興までの過程を比較すると、地域特性や災害の種類によってその道筋は異なるところも大きい。東日本大震災では〈復旧段階〉までは行政の事業が入り、ボランティアの支援もあったが、〈復興段階〉ではその多くが撤退し、被災者の自助に多くが委ねられてしまっていた。2019年以降の九州での豪雨災害では、コロナ禍の影響で外部からの支援が限定的となり、〈復旧段階〉から自助や近隣の共助に任...
❏東日本大震災と日本社会の再建-地震、津波、原発震災の被害とその克服の道(24243057)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】加藤 眞義 福島大学, 行政政策学類, 教授 (60261559)
【キーワード】東日本大震災 / 環境 / 避難 / 復興 / 防災 (他10件)
【概要】本研究の目的は、東日本大震災のもたらす広範かつ複合的な被害の実態を明らかにし、そこからの復興の道筋をさぐるための総合的な社会学的研究をおこなうための、プラットフォームを構築することである。 そのために、(1)理論班、(2)避難住民班、(3)復興班、(4)防災班、(5)エネルギー班、(6)データベース班を設け、「震災問題情報連絡会」および年次報告書『災後の社会学』等による情報交換を行った。 ...
【工学】土木工学:イスラーム社会学を含む研究件
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏アラブ諸国における民主化運動の非アラブ・ムスリム社会への波及(24401014)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】内藤 正典 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (10155640)
【キーワード】アラブの春 / 中東民主化 / イスラーム / トルコ / 社会学 (他7件)
【概要】本研究は、2011年に始まったアラブ諸国の民主化要求運動が、非アラブのムスリム社会に対していかなる影響を与えているのかを(1)民主化運動の中核となったエジプト、(2)先行して民主化改革を実行しつつあったトルコ、(3)民主化と体制の変革が安全保障上重要な意味をもつイラン、アフガニスタン、(4)世界最大のムスリム人口を擁するインドネシア、(5)母国の民主化を注視する西欧のムスリム移民社会を対象として明...
【工学】土木工学:マイノリティ社会学を含む研究件
❏多文化主義政策はいかにして受容されるか:政策決定過程に注目した理論的・国際的研究(17H02476)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 康夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (20197685)
【キーワード】多文化主義 / 先住民 / 移民統合 / マイノリティ / 移民問題 (他12件)
【概要】本研究は、ポピュリズムや排他主義の高まりの中で、「穏健な多文化主義政策」の実施が可能になる条件を、政治過程における熟議の機能に求め、その解明のための理論研究および事例分析を行ったものである。この作業をとおして、①多数派形成政治に加えて、専門家審議会や司法制度などにおける熟議が中長期的に、多文化主義政策を定着させる効果を持つこと。②ポピュリズムや排他主義の世論が強まる中で、世論から隔離された熟議の空...
❏EUにおける能動型シティズンシップに関する比較研究(20330171)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
【キーワード】教育学 / 社会学 / EU(欧州連合) / 市民性教育 / 政治教育 (他19件)
【概要】本研究は,今日のヨーロッパ各国ならびに統合機関レベルで進められているアクティブなシティズンシップを育てる教育の政策とその実態を精緻に把握することを試みるものである。具体的には,(1)欧州統合の推進に伴う主権の共有化, (2)市民権の実質化, (3)主権者の範囲の拡大(移民の統合)という3つの視点をもってEU10か国の教育の現状を分析・評価し,その上で日本への示唆も導いた。個々の研究成果はすでに多く...
【工学】土木工学:パネル調査社会学を含む研究件
❏中学から高校への移行に注目した教育格差生成メカニズムの解明(15H05397)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 翔 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60609676)
【キーワード】教育機会の不平等 / 教育選択 / 社会階層 / 家族 / 進路選択 (他24件)
【概要】現代日本社会における教育機会の不平等生成メカニズムを明らかにするために,本研究は2015年に中学生と母親に対して調査を行った(N = 1,854).さらに有効回答が得られたケースに対して2017年に追跡調査を行った (N = 1,496).パネルデータを用いた分析の結果,次のことが示された.(1) 高校の学科が教育期待や職業期待に与える因果効果の有無が明らかにされた.(2)学歴やそれと関連したイメ...
❏パネルデータによる家族社会学研究のための基盤整備(26285124)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】保田 時男 関西大学, 社会学部, 教授 (70388388)
【キーワード】社会学 / 家族社会学 / パネルデータ / パネル調査 / 社会調査法
【概要】本研究は、家族の社会学的研究におけるパネルデータの利用に関する方法論的な基盤を整備することを目的としている。本研究の中核は、回顧調査によるパネルデータの収集の有効性を実証することにある。そのために、過去20~30年間の家族イベントや意識を回顧してもらう郵送調査を実施した。調査の結果、回顧調査によるパネルデータは長期間の変化を十分に測定できており、豊富なデータを効率的に収集できることが示された。 ...
❏「世代とジェンダー」から見た少子高齢化社会に関する総合的国際比較研究(21243035)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】阿藤 誠 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90409699)
【キーワード】社会学 / 人口学 / 家族 / 結婚 / 出産 (他14件)
【概要】本研究は、国連欧州経済委員会により組織された「世代とジェンダー・プロジェクト(GGP)」に参加し、各国共通のパネル調査(GGS)を実施し、各国共通枠組みに従って社会経済・家族政策等に関する時系列データを収集することによって、日本の少子化の背景要因を比較分析し、少子化是正のためには、仕事と子育ての両立支援、長時間労働慣行の是正、若者の非正規労働化の是正、子育ての経済支援が有効であるとの結論をえた。...
【工学】総合工学:産業社会学を含む研究件
❏現代中国映画産業の経済社会学:スタジオ間共同製作のネットワーク分析(16K03822)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中嶋 聖雄 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70734325)
【キーワード】中国 / 映画 / 産業 / 経済社会学 / 文化社会学 (他10件)
【概要】本研究は、「改革・開放期」(1978-)に生産された中国映画についての生産データ(単独スタジオ生産・共同製作の双方を含む)に関するデータベースを作成し、計量的ネットワーク分析の手法を用い、市場経済化にともなう、共同製作のネットワーク構造の変化・不変化を明らかにすることであった。ネットワーク分析の結果、経済社会学的アプローチが予測するような、「繰り返し共同」のかたちをとった市場の「社会的構造化」を示...
❏現代日本の若年者の行動と意識の変容に関する総合的研究(18103003)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
【キーワード】産業 / 労働 / 階層 / 社会移動 / 社会学 (他7件)
【概要】本研究は、若年者を対象としたパネル(追跡)調査を2007年から毎年実施した。同一の個人を何年にもわたり追跡して調査することにより、(1)学校から職場への移行、(2)初期のキャリア形成と転職、(3)離家と異性との交際・結婚、(4)意識・態度、価値観といった多様な側面から若年者のライフコースを総合的に捉え、その変化を跡付ける分析を行った。 ...
【工学】総合工学:ロボット社会学を含む研究件
❏言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン(23252001)
【研究テーマ】科学社会学・科学技術史
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】エスノメソドロジー / 会話分析 / 相互行為 / 多文化エスノグラフィー / ヒューマンロボットインタラクション (他13件)
【概要】本研究は、人間の言語的・身体的相互行為とそれを支援する身体化されたテクノロジーのデザインに関心を持つ社会学者とロボット工学者の共同研究である。本研究では多文化に対応する身体化されたテクノロジーを開発するために、海外のミュージアム等で研究を行い、そこでの人間同士の言語的・身体的行為をヴィデオエスノグラフィーの手法で分析した。また、日本語話者と英語話者に対する比較ロボット実験と、日本とハワイを結ぶ遠隔...
❏高度技術社会と文化変動:社会学的身体観に関する総合的研究(21530506)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】土屋 淳二 早稲田大学, 文学部, 教授 (80287937)
【キーワード】ロボット社会 / 身体 / ポストヒューマン / 文化変動 / 国際情報交換 (他13件)
【概要】IT技術やロボット工学,医療・医用工学等の先端科学技術が現代社会の人間のあり方や社会・生活環境を急速に変化させ,その社会的浸透が「人間‐機械」関係と「現実‐仮想」世界のあり方の変容をもたらし,身体とアイデンティティの問題に直結する社会現象を惹起し続けている.本研究では,擬人的機械システムにみるロボットの「人間化」,「仮想空間の現実社会化」,労務管理技術によるマニュアル労働化と感情労働,医用工学・生...
【工学】総合工学:東日本大震災社会学を含む研究件
❏環境に関する情報と政策的課題の対称性を担保する仕組みとしての意思決定支援システム(15H02864)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中山 幹康 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
【キーワード】情報の対称性 / 政策課題の対称性 / 意思決定支援システム / テキストマイニング / 東日本大震災 (他10件)
【概要】複数の参加者による議論に於いて、テキストマイニングにより得られる発言者の発言量、発言のやりとりのネットワークおよび時間経過におけるダイナミクスから、各段階について「政策的課題の対称性」を数量化するための方法論を開発した。開発された方法論をWeb上で公開可能なシステムとすることで、「開かれた意思決定支援システム」に成り得ることを示した。複数の国家が関与する政策課題について、当該国の通信社が打電する外...
❏災害後の人々の移動とアソシエーションの人類学・社会学的研究(24520922)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辰巳 頼子 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (20407381)
【キーワード】避難 / 移動 / 文化人類学 / 社会学 / 災害 (他9件)
【概要】福島第一原発事故以降、福島県から首都圏、茨城県等に避難した人々(いわゆる「自主避難者」を中心に)について調査を行い、避難経路や避難先の人々とのつながりを調査するとともに、先行事例との比較検討も行った。避難者がどのように元の場所、あるいは新しい場所とのつながりを回復するか、をプロジェクトを通じてのテーマとした。重要なことは、放射線をめぐるリスクを巡って人々が分断される中、どのように「生きる条件」を共...
❏東日本大震災におけるボランティアの実践知と後方支援の論理(24530613)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / ボランティア / 支援 / 後方支援 (他8件)
【概要】東日本大震災後のボランティア活動をいくつか取り上げ、それらの実践的課題を把握した。その結果から、支援活動の継続のためには後方支援体制の構築が必要であることが明らかとなった。具体的には、以下のことを考える必要がある。第一に、(ボランティアの確保に繋がる)外部からの支援者の撤退の仕方と生活復興段階のニーズ把握の方法、第二に支援者の支援の仕組み作り、第三に活動資金の確保のためのファンドレイジングである。...
【工学】総合工学:文化人類学社会学を含む研究件
❏<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究(16H01969)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
【キーワード】ジェンダー / 文化人類学 / 地域研究 / 暴力 / グローバリゼーション (他14件)
【概要】科研事業・研究成果公開促進費を受けて、2021年2月に『ジェンダー暴力の文化人類学』(472ページ)を昭和堂から出版した。編者は代表の田中雅一と嶺崎寛子である。序章を除いて3部、17章から成る。科研の分担者以外に、科研の研究会で発表した4名の若手研究者に寄稿をお願いした。21年度に3回の合評会が実施された。また書評が、『文化人類学』(86巻3号、2021年)に掲載された。本書によってジェンダー暴力...
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
【工学】総合工学:避難社会学を含む研究件
❏災害後の人々の移動とアソシエーションの人類学・社会学的研究(24520922)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辰巳 頼子 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (20407381)
【キーワード】避難 / 移動 / 文化人類学 / 社会学 / 災害 (他9件)
【概要】福島第一原発事故以降、福島県から首都圏、茨城県等に避難した人々(いわゆる「自主避難者」を中心に)について調査を行い、避難経路や避難先の人々とのつながりを調査するとともに、先行事例との比較検討も行った。避難者がどのように元の場所、あるいは新しい場所とのつながりを回復するか、をプロジェクトを通じてのテーマとした。重要なことは、放射線をめぐるリスクを巡って人々が分断される中、どのように「生きる条件」を共...
❏東日本大震災と日本社会の再建-地震、津波、原発震災の被害とその克服の道(24243057)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】加藤 眞義 福島大学, 行政政策学類, 教授 (60261559)
【キーワード】東日本大震災 / 環境 / 避難 / 復興 / 防災 (他10件)
【概要】本研究の目的は、東日本大震災のもたらす広範かつ複合的な被害の実態を明らかにし、そこからの復興の道筋をさぐるための総合的な社会学的研究をおこなうための、プラットフォームを構築することである。 そのために、(1)理論班、(2)避難住民班、(3)復興班、(4)防災班、(5)エネルギー班、(6)データベース班を設け、「震災問題情報連絡会」および年次報告書『災後の社会学』等による情報交換を行った。 ...
【工学】総合工学:風力発電社会学を含む研究件
❏再生可能エネルギーの社会的受容性と地域社会の内発的発展に関する比較研究(24730441)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西城戸 誠 法政大学, 人間環境学部, 教授 (00333584)
【キーワード】再生可能エネルギー / 内発的発展 / 社会的受容性 / 環境運動 / 社会学 (他10件)
【概要】地域の内発的発展に寄与する再生可能エネルギー事業(コミュニティ・パワー)に対する比較研究を実施した。特に、2001年から日本各地で展開されている、市民出資型の再生可能エネルギー事業(コミュニティ・パワー運動)に着目し、各地の事業の展開、出資者の動向などについて分析を行った。そして、日本における再生エネルギー事業の構造的な課題を析出し、コミュニティ・パワーが普及する方策について考察を行った。 ...
❏エネルギーの地域自主管理システムの構築に関する環境社会学的研究(24530636)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】谷口 吉光 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (60222121)
【キーワード】再生可能エネルギー / 社会学 / 秋田県 / 風力発電 / 再生可能エネルギーの産業化 (他10件)
【概要】脱原発への機運や固定価格買取制度の導入などによって、再生可能エネルギー(再エネ)普及の可能性が高まっているが、再エネには「小規模・分散」などの特性があり、それに応じた社会システム構築が必要である。秋田県を調査地としてこれらを進める仕組みを「エネルギーの地域自主管理システム」と呼び、その構築の条件を解明するために研究を行った。 その結果、秋田県における再エネ導入は現在の社会変革を求めず、原発や火力を...
【工学】総合工学:経営学社会学を含む研究件
❏現代中国映画産業の経済社会学:スタジオ間共同製作のネットワーク分析(16K03822)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中嶋 聖雄 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70734325)
【キーワード】中国 / 映画 / 産業 / 経済社会学 / 文化社会学 (他10件)
【概要】本研究は、「改革・開放期」(1978-)に生産された中国映画についての生産データ(単独スタジオ生産・共同製作の双方を含む)に関するデータベースを作成し、計量的ネットワーク分析の手法を用い、市場経済化にともなう、共同製作のネットワーク構造の変化・不変化を明らかにすることであった。ネットワーク分析の結果、経済社会学的アプローチが予測するような、「繰り返し共同」のかたちをとった市場の「社会的構造化」を示...
❏複数レベルの組織フィールドからの人事制度分析(24330123)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】須田 敏子 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (70387992)
【キーワード】制度理論 / 産業セクター / 競争環境 / 制度環境 / 人事施策 (他32件)
【概要】(1)国レベルと産業レベルの環境が人事管理に与える影響を追究することを目的とする産業別の人事管理研究。主な研究方法は定性ケーススタディ。研究期間内に製薬・電機・金融・自動車の4産業に対して調査を実施し、産業間で日本型人事管理からの変化の度合が異なっていることを発見した。(2)国レベルの社会環境が従業員のモチベーションとキャリア志向に与える影響の分析を目的に、日独露3か国の国際比較調査を実施。国によ...
❏収斂化と差異化、変化と安定の二軸から探る企業間の人事システムの比較(21330096)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】須田 敏子 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (70387992)
【キーワード】制度理論 / 制度環境 / 技術環境 / 制度間の補完性 / 組織ブイールド (他24件)
【概要】組織フィールドとして製薬産業・大手新薬メーカーと金融産業・大手証券企業を選択し、人事制度を対象に調査を行った。方法はケーススタディ。それぞれに対して7社と5社の企業に対して実施した。結果は、大手新薬メーカーのほうが、収斂化傾向が強かった。収斂化の方向は、欧米型人事制度への方向への収斂化である。これに対して、大手証券企業のほうが、差異化度合が大きかった。大手証券企業では欧米型人事制度へ変化している企...
【農学】農芸化学:東洋史社会学を含む研究件
❏カンキツの分類と種の起源・伝播の解明-田中標本の解析と人文・社会学的調査ー(16H05781)
【研究テーマ】園芸科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北島 宣 京都大学, 農学研究科, 名誉教授 (70135549)
【キーワード】園芸学 / 在来カンキツ / 親子関係 / 博物館 / アーカイブ (他9件)
【概要】ウンシュウミカン、カボス、などの両親が明らかとなり、多くの日本在来カンキツは、キシュウミカン、ユズ、タチバナに起源していることが明らかとなった。キシュウミカンは中国江西省の「南豊蜜橘」に由来することが示された。タチバナは台湾に起源し、沖縄を経て本土に伝播したと考えられ、タチバナの沖縄系統はシークワーサーとの交雑によって生じたことが示唆された。 田中長三郎のカンキツ標本を整理してデジタル入力を行い、...
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏中国内陸地域における農村変革の歴史的研究(17401019)
【研究テーマ】東洋史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】三谷 孝 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40126371)
【キーワード】東洋史 / 経済史 / 経済政策 / 社会学 / 政治学 (他7件)
【概要】平成17年度は、河南省の農村を研究・調査する予定であったが現地当局の許可が得られなかったため、北京・開封・鄭州の図書館・文書館において重要な文献・史料を閲覧・収集するとともに、河南大学において河南の農村の歴史と現状について研究交流会を実施した。 平成18年度・平成19年度は、山西師範大学の4名の共同研究者の協力の下に山西省における農村調査の準備を進めて、(1)国内での研究会で、山西省臨汾市等の村落...
【農学】境界農学:辺境社会学を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏ヨーロッパ辺境地域における地域文化の越境性と境界性(23530696)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 辺境 / トランスナショナル (他19件)
【概要】本調査研究において、リトアニア、スロベニア、コルシカの国と地域はEUの加盟過程でそれぞれの文化の再解釈を行い、それぞれが対峙する他者が異なるために異なる文化的実践を行っていると暫定的に確認された。EU基準への準拠、世界遺産への登録や観光地化、市場経済、人の移動によって、標準化のような越境性の空間的実践が多くみられる中、領域をまとめる集合的紐帯の文化実践では、隣国の権力の強弱、人口規模、主要産業、政...
【農学】境界農学:言語学社会学を含む研究件
❏スペイン語圏の社会的事件の通時データベース作成と政策決定への応用(22530531)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】和田 毅 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20534382)
【キーワード】データベース / 社会運動 / 中南米地域研究 / スペイン語圏 / ラテンアメリカ (他11件)
【概要】スペイン語圏の通信社が配信するニュース記事を、配信と同時にリアルタイムで収集するシステムと、収集した記事を自然言語処理技術を用いて自動的にコード化するプログラムを開発した。実用的な政治・経済・社会的事件の通時データベースを作成するという長期的目標の達成には至っていないが、学会発表と論文発表を積極的に行った。特筆すべきは、そのインパクトが、言語情報学、言語学、中南米地域研究、政治学、社会学など多くの...
❏多言語社会における移民言語状況と移民言語政策の国際比較(20401021)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】庄司 博史 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (80142016)
【キーワード】移民 / 移民言語 / 移民政策 / 言語政策 / 母語教育 (他8件)
【概要】1980年代後半からの日本の急激な多民族化の進展のなか、移民とともにいくつかの移民言語が生活言語として定着しつつある。同時に日本語を母語としない移民にとって、生活、教育の面でさまざまな言語問題も生じている。本研究は、いままで日本ではあまり注目されることのなかった移民言語に焦点をあて、社会言語学的立場から、その実態、および移民にかかわる言語問題への政策に関し調査研究をおこなった。その結果、国家の移民...
【農学】境界農学:民族学社会学を含む研究件
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
❏フランス・アルザス地方における徴兵制廃止に伴う若者文化の変容研究(19520713)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】蔵持 不三也 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40195540)
【キーワード】民族学 / 若者文化 / 祝祭 / 徴兵制 / アルザス地方 (他10件)
【概要】本研究はアルザス地方の若者文化が2001年の徴兵制の廃止に伴ってどのように変化をしたかを、2度の現地調査と文献渉猟を通して追究したものである。具体的には、徴兵対象者が伝統的に行ってきた夏至の「聖ヨハネの火祭り」と若者集団の文化活動の変容を対象として調査・検討し、これらの活動が、1996・1997年度の調査時と較べて劇的に衰退し、さらにアルザス語への理解と関心も著しく弱体化していることが明確となった...
【農学】社会経済農学:貧困社会学を含む研究件
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
❏若年無業の発生と移行に関する研究(19530200)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
【キーワード】無業 / 失業 / 世代 / ニート / 貧困 (他15件)
【概要】本研究は1990年代から2000年代初頭にかけて急増した日本の若年無業に着目し、その発生原因と就業への移行を促す環境について考察した。主な結果として、学校の卒業時点に失業率が高かった世代ほど継続的に無業を続ける傾向が強い他、低所得世帯に属する若年者が就業希望を失い無業化する傾向の強まりなどが明らかにされた。無業からの安定就業へのステップとして、非正規雇用での一定期間の継続就業の重要性も発見された。...
【農学】社会経済農学:労働市場社会学を含む研究件
❏社会階層構造を規定する教育・雇用・社会保障制度の東アジア比較(21730401)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (30345061)
【キーワード】社会階層・移動 / 東アジア / 日本:韓国:台湾 / 社会学 / 労働市場 (他11件)
【概要】本研究は、教育・雇用・社会保障に関する制度的条件がどのような報酬格差を生み出し、各国の社会階層構造をどのように形作っているのかを、日本・韓国・台湾の東アジア比較を通じて考察した。本研究では、これらの条件がすべて作用し、かつ日本社会、ならびに部分的には韓国社会に特徴的な正規職/非正規職間格差、ならびに企業規模間格差の問題に焦点を絞り、これらの格差の性格を理論・実証の両面から明らかにした。 ...
❏若年無業の発生と移行に関する研究(19530200)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
【キーワード】無業 / 失業 / 世代 / ニート / 貧困 (他15件)
【概要】本研究は1990年代から2000年代初頭にかけて急増した日本の若年無業に着目し、その発生原因と就業への移行を促す環境について考察した。主な結果として、学校の卒業時点に失業率が高かった世代ほど継続的に無業を続ける傾向が強い他、低所得世帯に属する若年者が就業希望を失い無業化する傾向の強まりなどが明らかにされた。無業からの安定就業へのステップとして、非正規雇用での一定期間の継続就業の重要性も発見された。...
❏経済危機後の韓国における労働市場と階層構造の変容に関する研究(17730301)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (30345061)
【キーワード】韓国 / 労働市場 / 社会階層 / 経済危機 / 自営業 (他9件)
【概要】本研究の目的は、経済危機後の韓国社会における労働市場の変化と、それが社会階層構造にもたらしている影響を比較の観点から考察していくことにある。最終年度である本年度には、(1)経済危機後の雇用の柔軟化、(2)都市自営業部門における雇用機会、(3)労働市場構造の変化がもたらす社会階層構造へのインパクト、に関する研究を進め、さらに三年間の成果をふまえつつ社会階層の日韓比較を行うことで本研究を総括した。 ま...
【農学】社会経済農学:移民社会学を含む研究件
❏多文化主義政策はいかにして受容されるか:政策決定過程に注目した理論的・国際的研究(17H02476)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 康夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (20197685)
【キーワード】多文化主義 / 先住民 / 移民統合 / マイノリティ / 移民問題 (他12件)
【概要】本研究は、ポピュリズムや排他主義の高まりの中で、「穏健な多文化主義政策」の実施が可能になる条件を、政治過程における熟議の機能に求め、その解明のための理論研究および事例分析を行ったものである。この作業をとおして、①多数派形成政治に加えて、専門家審議会や司法制度などにおける熟議が中長期的に、多文化主義政策を定着させる効果を持つこと。②ポピュリズムや排他主義の世論が強まる中で、世論から隔離された熟議の空...
❏<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究(16H01969)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
【キーワード】ジェンダー / 文化人類学 / 地域研究 / 暴力 / グローバリゼーション (他14件)
【概要】科研事業・研究成果公開促進費を受けて、2021年2月に『ジェンダー暴力の文化人類学』(472ページ)を昭和堂から出版した。編者は代表の田中雅一と嶺崎寛子である。序章を除いて3部、17章から成る。科研の分担者以外に、科研の研究会で発表した4名の若手研究者に寄稿をお願いした。21年度に3回の合評会が実施された。また書評が、『文化人類学』(86巻3号、2021年)に掲載された。本書によってジェンダー暴力...
❏ナショナルなシティズンシップの分断と移民・難民・先住民族:社会学的日豪比較研究(16K04094)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / 移民 / 先住民族 / シティズンシップ / 排外主義 (他11件)
【概要】本研究は、現代の社会変動がもたらす国民国家のシティズンシップの変容をエスニック・マイノリティとマジョリティ国民の関係性の変化という視点から考察することで、日本を含む先進諸国における多民族・多文化共生の社会学的研究に貢献することを目指した。具体的には、移民、難民・庇護申請者、先住民族が国民国家のシティズンシップへと包摂されるあり方がグローバル化と新自由主義の影響によってどのように変容しているのかを、...
【農学】社会経済農学:法社会学社会学を含む研究件
❏法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入10年後のインパクト(18K11895)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 真由美 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (30401269)
【キーワード】弁護士 / 格差 / キャリア形成 / ワークライフバランス / 法社会学 (他21件)
【概要】司法制度改革により弁護士人口が激増する中で、既存のジェンダー格差はどのように変化したのだろうか?これを検証するため、2008年に実施した男女弁護士を対象とした調査(2008年調査)のフォローアップ調査を2019年に実施した(2019年調査)。前者は新制度を経た弁護士が登録する以前の調査であり、2つの調査を比較することで制度改革の影響を検証できる。制度改革は中高年の女性弁護士に対して特に負の影響を与...
❏医療・法曹職女性の研究-職場と家庭における性別分業と階層(18510228)
【研究テーマ】ジェンダー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中村 真由美 お茶の水女子大学, 教育研究特設センター, 助教 (30401269)
【キーワード】ワーク・ライフ・バランス / 専門職研究 / 医師 / 弁護士 / 家族 (他16件)
【概要】法曹と医師のワーク・ライフ・バランスとキャリア形成のジェンダー問格差の状況を明らかにするために複数の調査を実施した。法曹に対しては、日本女性法律家協会と日本弁護士連合会からのご協力をいただき、男女法曹を対象とした郵送質問紙調査を実施し(回収率30%、回収数1874票)、計量的分析を行った。医師に対しては、複数の大学関係者にご協力をいただき、インタビュー調査(および、パイロット的な位置づけの小規模な...
【農学】社会経済農学:グローバル化社会学を含む研究件
❏国際移民の市民権リベラル化に関する国際比較研究(17K04107)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】樽本 英樹 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50271705)
【キーワード】国際移民 / 市民権 / 社会変動 / 重国籍 / リベラル化 (他11件)
【概要】「国際移民による国民国家への挑戦」の観点から移民・外国人に関する市民権制度の変容をリベラル化の観点から考察していった。まずはリベラル化が進んでいる国がある一方、それに抗している国もあるというようにばらつきが確認された。このようなリベラル化/反リベラル化のメカニズムはどのようなものだろうか。市民権制度を重国籍の扱いに絞って考察した結果、重国籍を容認するロジックには少なくとも4つ存在することがわかった...
❏<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究(16H01969)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
【キーワード】ジェンダー / 文化人類学 / 地域研究 / 暴力 / グローバリゼーション (他14件)
【概要】科研事業・研究成果公開促進費を受けて、2021年2月に『ジェンダー暴力の文化人類学』(472ページ)を昭和堂から出版した。編者は代表の田中雅一と嶺崎寛子である。序章を除いて3部、17章から成る。科研の分担者以外に、科研の研究会で発表した4名の若手研究者に寄稿をお願いした。21年度に3回の合評会が実施された。また書評が、『文化人類学』(86巻3号、2021年)に掲載された。本書によってジェンダー暴力...
❏福祉レジーム、地域の産業構造と移民の社会階層に関する比較研究(15K03822)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
【キーワード】福祉レジーム / 地域労働市場 / 産業構造 / 移民 / 失業 (他19件)
【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム(日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム)に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...
【農学】社会経済農学:ヨーロツパ社会学を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏ヨーロッパ辺境地域における地域文化の越境性と境界性(23530696)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 辺境 / トランスナショナル (他19件)
【概要】本調査研究において、リトアニア、スロベニア、コルシカの国と地域はEUの加盟過程でそれぞれの文化の再解釈を行い、それぞれが対峙する他者が異なるために異なる文化的実践を行っていると暫定的に確認された。EU基準への準拠、世界遺産への登録や観光地化、市場経済、人の移動によって、標準化のような越境性の空間的実践が多くみられる中、領域をまとめる集合的紐帯の文化実践では、隣国の権力の強弱、人口規模、主要産業、政...
❏EU加盟国における統合政策と教育改革の政治力学に関する比較研究(17330178)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】近藤 孝弘 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (40242234)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 政治学 / EU / 教育政策 (他14件)
【概要】本研究の目的は,(1)EUの教育におけるヨーロピアン・ディメンションの概念についての再検討,(2)その概念に対する加盟各国における解釈及び実際の教育政策における運用についての比較考察,(3)2004年の加盟国の増加がヨーロッパという教育政策空間に与えるインパクトの解明を試みることの3点にあった。この目的のため,3年間の研究期間に以下の調査研究を行い,最終報告書に示したとおりの成果を得た。 第1年次...
【農学】社会経済農学:社会政策社会学を含む研究件
❏生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築(21H04406)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】立岩 真也 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (30222110)
【キーワード】アーカイブ / 現代史 / 社会調査 / 病・障害 / 性的差異 (他12件)
【概要】◇本研究費を用い大学院生他がオンラインで行ったものを含め、今まで蓄積されたものも含め、インタビュー調査・講演等の記録を整理・点検し、掲載・公開した。史料的な価値のある動画についても調べ、そのURLも掲載→累計388。各主題別にも分類し、各々の頁にも掲載。◇永村実子氏・寺嶋正吾氏・窪田好恵氏より書籍機関紙等の寄贈を受け、整理を始めた。2021年度以前の寄贈・取得分についても整理・配架を継続した。◇人...
❏日豪におけるエスニック・マイノリティ向け社会政策の社会学的比較研究(25380695)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / エスニシティ / 社会政策 / 移住者 / 先住民族 (他6件)
【概要】本研究では、現代先進諸国における移住者と先住民族に対する社会政策の双方を包含する「エスニック・マイノリティ向け社会政策」分析の理論的枠組みの構築を行った。そのためにオーストラリアと日本で現地調査を行い、それぞれの国における移民・難民/庇護希望者・先住民族政策の現状に関する実証的データを入手して検討した。その結果、さらなる国際比較のための示唆を得ることができた。その成果は国内外の学会やシンポジウム、...
❏若者のキャリア形成過程と支援に関する国際比較研究(21330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】成人期への以降 / 家族 / 若者 / キャリア形成 / ジェンダー (他9件)
【概要】日本では初職への入職経路が標準的移行以外の入職者は長期にわたって不利である。また、国際比較を通じてみると、非正規雇用率や収入および職業上の達成意欲のジェンダー差が 4 カ国中もっとも大きい。若者の初期キャリア形成パターンは、各国の労働市場の態様および制度に対応して多様である。若者のキャリア支援のためには、今後、学校から仕事への多様性分析と併せて、当該社会の主要な価値観などの文化的要因を視野に入れた...
【農学】森林圏科学:共生社会学を含む研究件
❏「共生」を実現する教育の実証的検討-「社会的カテゴリーの問い直し」に着目して-(26381119)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】飯田 浩之 筑波大学, 人間系, 准教授 (40159562)
【キーワード】共生 / 共生教育 / 共生社会 / 社会的カテゴリー / 中学生・高校生 (他12件)
【概要】本研究では、生徒、教員の「共生」及び「共生教育」に関する意識や構えを探るとともに、学校教育現場で行われている「共生教育」の実践事例を取り上げ、質問紙調査やインタビュー調査、資料調査を通じて得られた実証的なデータ・資料をもとに、「共生」を実現する教育の可能性を検討した。具体的には、人々が「共生」するためには、「男/女」「障害者/健常者」「日本人/外国人」などの社会的カテゴリーを緩やかに捉え、絶えず問...
❏先住民族の視点から見たオーストラリア多文化主義:社会学的実証研究と理論的再検討(22730403)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / 先住民族 / オーストラリア / 社会学 / 共生
【概要】本研究では、これまで主に「移民」に焦点を当てて研究されてきたオーストラリア多文化主義を「先住民族」という観点から再考した。具体的には、先住民族の存在や主張をオーストラリア多文化主義の理論・実践のなかでどのように位置づけることができるのかを社会学的実証調査および他国の事例との比較分析によって明らかにし、先住民族の存在や主張にじゅうぶんに配慮した多文化主義のあり方を理論的に検討した。それによりオースト...
【農学】森林圏科学:社会関係資本社会学を含む研究件
❏アート協働制作による社会関係資本形成の社会学的・実践的研究(17K18464)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 かおり 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (30733787)
【キーワード】アートプロジェクト / 芸術 / 協働 / 社会関係資本 / コミュニティ (他12件)
【概要】本研究では、芸術を通じた活動、とりわけある地域で様々な人が関わって行われるアート協働制作がどのように行われるのか、そしてその過程でどのような関係性(社会関係資本)が醸成されるのかということについて、フィールドワークをもとにした探求を行った。 対象事例とした事例には様々なアクターが関わっており、その芸術活動(対象者・ジャンル・実施主体)が選ばれる過程にはそれぞれの地域の文脈があることが分かった。その...
❏地域社会関係資本研究における文脈問題の解明―「場所」をとるか「空間」をとるか(17K18592)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】小藪 明生 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (30506142)
【キーワード】社会関係資本 / ソーシャル・キャピタル / 地域レベル / 健康 / QOL (他10件)
【概要】地域のSCにおける適切な単位地区はどこなのか、世代間交流の地域差やその規定要因、都市部・都市郊外における世代間交流の地域差、QOL・主観的健康観・犯罪不安など主要なアウトカムとSCの関連性について、小地域レベルの要因も加味した分析が行われた。本研究によって得られた調査データによって、複数の地域レベルに組み替え可能な新たなデータを補完することができたため、過去に研究分担者稲葉によって行われた全国の市...
❏市民活動の活性化支援の調査研究:秩序問題的アプローチ(17330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】籠谷 和弘 関東学院大学, 法学部, 准教授 (70313351)
【キーワード】社会学 / 社会関係資本 / ネットワーク / 域活性化 / まちづくり (他11件)
【概要】本研究課題は,地域社会の活性化・住民の生活充実における社会関係資本の影響についての,サーベイ調査による実証を目的としている。一般的な地域社会での「活性化」「住民の生活充実」の計測が難しいため,温泉観光地をフィールドとし,旅館経営者たちの社会関係資本と各宿泊施設の経営,あるいは温泉地の盛り上がりとの関係を,サーベイ調査データを用いて分析した。また「都市度」と「流動性」に着目して,地域社会住民の社会関...
【農学】水圏応用科学:社会心理学社会学を含む研究件
❏地域社会関係資本研究における文脈問題の解明―「場所」をとるか「空間」をとるか(17K18592)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】小藪 明生 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (30506142)
【キーワード】社会関係資本 / ソーシャル・キャピタル / 地域レベル / 健康 / QOL (他10件)
【概要】地域のSCにおける適切な単位地区はどこなのか、世代間交流の地域差やその規定要因、都市部・都市郊外における世代間交流の地域差、QOL・主観的健康観・犯罪不安など主要なアウトカムとSCの関連性について、小地域レベルの要因も加味した分析が行われた。本研究によって得られた調査データによって、複数の地域レベルに組み替え可能な新たなデータを補完することができたため、過去に研究分担者稲葉によって行われた全国の市...
❏メディア環境の変容が世論過程に及ぼす影響に関する研究(19330113)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】三上 俊治 東洋大学, 社会学部, 教授 (00114661)
【キーワード】社会学 / メディア / 世論 / マスコミュニケーション / インターネット (他22件)
【概要】本研究は、近年の情報技術の発達に伴うメディア環境の変容が、世論形成過程にどのような影響を及ぼしつつあるかを探究した。より具体的には、(a)人々のメディア利用の仕方はどうパターン化できるか、(b)人々が公共的争点を認知するやり方は、メディア利用パターンによってどう異なるか、(c)メディア利用の多様化は、マスメディアの議題設定機能にどう影響するか、(d)メディアの多様化は人々の政治的疎外意識とどう関連...
【医歯薬学】基礎医学:パネルデータ社会学を含む研究件
❏中学から高校への移行に注目した教育格差生成メカニズムの解明(15H05397)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤原 翔 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60609676)
【キーワード】教育機会の不平等 / 教育選択 / 社会階層 / 家族 / 進路選択 (他24件)
【概要】現代日本社会における教育機会の不平等生成メカニズムを明らかにするために,本研究は2015年に中学生と母親に対して調査を行った(N = 1,854).さらに有効回答が得られたケースに対して2017年に追跡調査を行った (N = 1,496).パネルデータを用いた分析の結果,次のことが示された.(1) 高校の学科が教育期待や職業期待に与える因果効果の有無が明らかにされた.(2)学歴やそれと関連したイメ...
❏パネルデータによる家族関係の変容過程の研究(26380703)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】西野 理子 東洋大学, 社会学部, 教授 (50257185)
【キーワード】夫婦関係 / パネル分析 / 全国家族調査 / パネルデータ / 社会学 (他7件)
【概要】本研究は、全国規模の家族パネル調査データを活用して夫婦関係の変容過程を検討した。横断調査の繰り返しによるトレンドサーベイから指摘されている家族変容を、個人水準でも確かめることができるかどうかに関心がある。分析の事前に、パネルの脱落を補正する重み付けのプログラムを作成した。ついで、複数の研究者にパネル分析のプログラムの開発と、そのプログラムを用いての分析結果の報告を依頼した。分析した成果は、学会のテ...
❏パネルデータによる家族社会学研究のための基盤整備(26285124)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】保田 時男 関西大学, 社会学部, 教授 (70388388)
【キーワード】社会学 / 家族社会学 / パネルデータ / パネル調査 / 社会調査法
【概要】本研究は、家族の社会学的研究におけるパネルデータの利用に関する方法論的な基盤を整備することを目的としている。本研究の中核は、回顧調査によるパネルデータの収集の有効性を実証することにある。そのために、過去20~30年間の家族イベントや意識を回顧してもらう郵送調査を実施した。調査の結果、回顧調査によるパネルデータは長期間の変化を十分に測定できており、豊富なデータを効率的に収集できることが示された。 ...
【医歯薬学】境界医学:倫理学社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【医歯薬学】境界医学:労働法社会学を含む研究件
❏中国農民工の組織化をめぐるガバナンスの変容―中華全国総工会と労働NGOとの関係性(20H00065)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労使関係 / 国際関係 / 政治学 / 経済学 / 社会学 (他8件)
【概要】
❏中国における習近平時代の労働社会――労働運動をめぐる法・政治・経済体制のゆくえ(16H01898)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労働組合 / 労使関係 / 雇用 / 労働条件 / 中国 (他23件)
【概要】中国における労働運動は、西側の市民社会のように、それ自体として独立かつ自立した社会において展開してきたのではなく、むしろ社会主義市場経済という法、政治、経済の制度的枠組みに大きく依存しつつ、展開されてきた。この労働運動がこれらの制度的枠組みと党=国家システムという外的環境に依存していることを具体的に明らかにすべく(1)中国からの研究者や活動家などを招聘して、ワークショップ、講演会を開催し、(2)明...
【医歯薬学】境界医学:ライフコース社会学を含む研究件
❏30代-60代のコーホート間比較にみる仕事、家族、ジェンダー(15H03412)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015 - 2017
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】ライフコース / 家族 / キャリア形成 / コーホート間比較 / 世代 (他11件)
【概要】・アンケート調査の属性集計から、調査結果の全体的な要約の作成と、それを踏まえた研究分担者の各自のテーマの分析案を検討する作業を行ない、10月以降にとりまとめる予定であった。 ・アンケート調査の自由回答欄も分析するため、記入内容をテキストデータ化する作業を行なった(業者委託)。30代では結婚・育児に関する不安、60代では将来の経済的生活、子どもとの関係に関する問題などが比較的多く記述されていた。10...
❏近世日本の家システム研究(19530465)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】岡田 あおい 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50246005)
【キーワード】家族社会学 / 家族史 / 歴史人口学 / 宗門改帳 / 農民 (他13件)
【概要】本研究は、世帯構造と個人のライフイベントに関するデータベースを構築し、徳川後期農民のライフイベントが直系家族世帯形成にどのように反映するのかを検討し、当時の家システムを解明することが目的である。データベース構築に用いた史料は、東北日本2地域(会津山間部4か村・二本松平野部3か村)と中央日本1地域(美濃平野部6か村)の宗門改帳である。当初予定したデータベースの完成には至らず、一部データ入力やデータク...
❏若者のキャリア形成過程におけるジェンダー格差の国際比較-労働、教育家族政策より(18402035)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】社会学 / 若者 / キャリア形成 / ジェンダー / ライフコース (他10件)
【概要】日本、韓国、イタリアにおいて、20 歳代後半の男女に対して同じ項目を用いた調査を実施することにより、教育、家族、就業の実態および意識に関する比較可能な幅広いデータを得ることができた。その結果、いずれの国においても職種や転職回数、就労意識にジェンダー格差がみられた。学卒者の労働市場参加はいずれの国も男女とも高いが、その後のキャリア形成における各国のジェンダー格差が何によって生じるかの分析を試みた。...
【医歯薬学】境界医学:社会調査社会学を含む研究件
❏生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築(21H04406)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】立岩 真也 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (30222110)
【キーワード】アーカイブ / 現代史 / 社会調査 / 病・障害 / 性的差異 (他12件)
【概要】◇本研究費を用い大学院生他がオンラインで行ったものを含め、今まで蓄積されたものも含め、インタビュー調査・講演等の記録を整理・点検し、掲載・公開した。史料的な価値のある動画についても調べ、そのURLも掲載→累計388。各主題別にも分類し、各々の頁にも掲載。◇永村実子氏・寺嶋正吾氏・窪田好恵氏より書籍機関紙等の寄贈を受け、整理を始めた。2021年度以前の寄贈・取得分についても整理・配架を継続した。◇人...
❏日本の報酬格差とその正当化メカニズムの比較実証研究(16H03688)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
【キーワード】社会階層 / 正当化 / 報酬格差 / ヴィネット調査 / 要因実験 (他10件)
【概要】本研究は,日本社会における就業者間の報酬格差が,どの程度ひとびとに受容され,またどのように正当化されているのかを,格差の実態それ自体とともに,国際比較の観点から解明することを目的としている.このために行った架空就業者の適正所得水準に関する国際比較ヴィネット調査のデータ分析を通じ,米国では性別や雇用形態に伴う適正所得の格差が認められないのに対し,日本や韓国ではそれが認められ,さらに日本では本来不利な...
❏体験談の国際比較研究-物語の構造化を用いた計量的アプローチ-(23330159)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
【キーワード】宗教社会学 / 体験談 / 国際比較 / 質問紙調査 / 社会学 (他10件)
【概要】本研究においては、5段階からなる体験談のモデルを設定し、それぞれ異なる要因を含む16の体験談を調査対象者に提示して、それぞれの体験談を受け入れられるかどうかを尋ねた。日本においては郵送法で、アメリカ合衆国においてはインターネット調査で、それぞれ調査会社のパネルを用いて、実施した。重要な結果は、倫理的教えの体験談は受け入れやすい一方で、超越的な信念を含む体験談は受け入れがたく、レトリックのある体験談...
【医歯薬学】内科系臨床医学:フィリピン社会学を含む研究件
❏国際結婚家庭に育つフィリピン系・タイ系ニューカマーの学校適応に関する実証研究(22330238)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】角替 弘規 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 教授 (10298292)
【キーワード】多文化教育 / ニューカマー / フィリピン系ニューカマー / 国際結婚 / 学校適応 (他12件)
【概要】日本およびフィリピンにおけるフィールドワークとインタビュー調査から明らかになったのは、第1にフィリピン系ニューカマーの子どもが国際移動を経験しつつ、家族の経済状況・定住志向・ジェンダーといった要因が交錯する中で自らの生き方の選択に迫られていること、第2にフィリピン人家族の子どもの養育においては、家族の経済的状況のみならず子どもの家族への編入経緯が影響を与えていること、第3に日本のフィリピン人のコミ...
❏経済発展過程における社会変容:親族制度と社会慣習の国際比較(14402013)
【研究テーマ】経済政策(含経済事情)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】中西 徹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30227839)
【キーワード】コミュニティ / 社会ネットワーク / 親族制度 / 親族・姻族関係 / 儀礼親族関係 (他28件)
【概要】本研究では,発展途上国の経済発展過程において,親族制度や社会慣習が,当該地域の社会変容にどのような影響を与えてきたかについて,多面的な国際比較を行った。その成果を一言で言えば,現在,国際開発において興隆しているコミュニティ開発に対する代替的な議論の提示である。すなわち,「新制度学派」に顕著な明確な目的達成という利害に基づいて組織されたコミュニティ像とは異なり,フィリピン,コロンビア,韓国のそれは,...
【医歯薬学】外科系臨床医学:記憶社会学を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
【医歯薬学】社会医学:ジエンダー社会学を含む研究件
❏法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入10年後のインパクト(18K11895)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 真由美 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (30401269)
【キーワード】弁護士 / 格差 / キャリア形成 / ワークライフバランス / 法社会学 (他21件)
【概要】司法制度改革により弁護士人口が激増する中で、既存のジェンダー格差はどのように変化したのだろうか?これを検証するため、2008年に実施した男女弁護士を対象とした調査(2008年調査)のフォローアップ調査を2019年に実施した(2019年調査)。前者は新制度を経た弁護士が登録する以前の調査であり、2つの調査を比較することで制度改革の影響を検証できる。制度改革は中高年の女性弁護士に対して特に負の影響を与...
❏<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究(16H01969)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
【キーワード】ジェンダー / 文化人類学 / 地域研究 / 暴力 / グローバリゼーション (他14件)
【概要】科研事業・研究成果公開促進費を受けて、2021年2月に『ジェンダー暴力の文化人類学』(472ページ)を昭和堂から出版した。編者は代表の田中雅一と嶺崎寛子である。序章を除いて3部、17章から成る。科研の分担者以外に、科研の研究会で発表した4名の若手研究者に寄稿をお願いした。21年度に3回の合評会が実施された。また書評が、『文化人類学』(86巻3号、2021年)に掲載された。本書によってジェンダー暴力...
❏30代-60代のコーホート間比較にみる仕事、家族、ジェンダー(15H03412)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015 - 2017
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】ライフコース / 家族 / キャリア形成 / コーホート間比較 / 世代 (他11件)
【概要】・アンケート調査の属性集計から、調査結果の全体的な要約の作成と、それを踏まえた研究分担者の各自のテーマの分析案を検討する作業を行ない、10月以降にとりまとめる予定であった。 ・アンケート調査の自由回答欄も分析するため、記入内容をテキストデータ化する作業を行なった(業者委託)。30代では結婚・育児に関する不安、60代では将来の経済的生活、子どもとの関係に関する問題などが比較的多く記述されていた。10...
【医歯薬学】社会医学:不平等社会学を含む研究件
❏日本の報酬格差とその正当化メカニズムの比較実証研究(16H03688)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
【キーワード】社会階層 / 正当化 / 報酬格差 / ヴィネット調査 / 要因実験 (他10件)
【概要】本研究は,日本社会における就業者間の報酬格差が,どの程度ひとびとに受容され,またどのように正当化されているのかを,格差の実態それ自体とともに,国際比較の観点から解明することを目的としている.このために行った架空就業者の適正所得水準に関する国際比較ヴィネット調査のデータ分析を通じ,米国では性別や雇用形態に伴う適正所得の格差が認められないのに対し,日本や韓国ではそれが認められ,さらに日本では本来不利な...
❏福祉レジーム、地域の産業構造と移民の社会階層に関する比較研究(15K03822)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
【キーワード】福祉レジーム / 地域労働市場 / 産業構造 / 移民 / 失業 (他19件)
【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム(日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム)に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...
❏現代日本における若年層のライフコース変容と格差の連鎖・蓄積に関する総合的研究(22223005)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
【キーワード】格差 / 不平等 / 階層 / 階級 / 社会移動 (他7件)
【概要】本研究は、若年者を対象にしたパネル(追跡)調査を長期にわたり継続することにより、社会的背景、教育達成、初期の職業キャリア、結婚・出産などの家族形成、意識や価値観といった多面的な角度から「ライフコース」の流れを包括的・総合的に捉え、社会・経済的な格差がどのように生成されていくのかを分析した。その変容過程の解明にあたっては、「格差の連鎖・蓄積」という理論枠組を用い、ライフコース研究と格差研究の橋渡しと...
【医歯薬学】社会医学:西洋史社会学を含む研究件
❏二十世紀初頭の北米大陸におけるワーグナーの舞台神聖祝祭劇《パルジファル》受容(17K02003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山崎 太郎 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40239942)
【キーワード】芸術諸学 / 独文学 / 社会学 / 西洋史
【概要】前年度に引き続き、コロナ禍の影響によって、研究の仕上げが困難な状況の中、①前年度まで収集した膨大な新聞記事の解読を進め、ヘンリー・サヴェージ歌劇団の全米巡業については巡業先都市名と公演日を時間順に整理、複数の記事のなかで重要な箇所を翻訳・要約し、本研究の核となる部分におおよその見通しをつけることができた。②それと並行し、《パルジファル》作品研究にもう一度立ち戻り、中世叙事詩の『パルチヴァール』、『...
❏エミール・ゾラとフランス人権同盟(16K02527)
【研究テーマ】ヨーロッパ文学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】寺田 寅彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30554456)
【キーワード】ゾラ / 人権同盟 / ドレフュス事件 / エミール・ゾラ / メダン (他9件)
【概要】本研究は2020年度が予定では最終年度だったが、コロナ禍のために現地調査ができず、いったん2021年度を最終年度とする延長を行った。2021年度には幸い夏にフランス・パリでの現地調査を行い、その成果を国際シンポジウム「19世紀の文学における生気論の諸相」(2021年10月23日、オンライン開催)で、「La vie etait la lumiere des hommes.」として、ゾラを思想家・詩人...
【医歯薬学】社会医学:格差社会学を含む研究件
❏法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入10年後のインパクト(18K11895)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 真由美 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (30401269)
【キーワード】弁護士 / 格差 / キャリア形成 / ワークライフバランス / 法社会学 (他21件)
【概要】司法制度改革により弁護士人口が激増する中で、既存のジェンダー格差はどのように変化したのだろうか?これを検証するため、2008年に実施した男女弁護士を対象とした調査(2008年調査)のフォローアップ調査を2019年に実施した(2019年調査)。前者は新制度を経た弁護士が登録する以前の調査であり、2つの調査を比較することで制度改革の影響を検証できる。制度改革は中高年の女性弁護士に対して特に負の影響を与...
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
❏現代日本における若年層のライフコース変容と格差の連鎖・蓄積に関する総合的研究(22223005)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
【キーワード】格差 / 不平等 / 階層 / 階級 / 社会移動 (他7件)
【概要】本研究は、若年者を対象にしたパネル(追跡)調査を長期にわたり継続することにより、社会的背景、教育達成、初期の職業キャリア、結婚・出産などの家族形成、意識や価値観といった多面的な角度から「ライフコース」の流れを包括的・総合的に捉え、社会・経済的な格差がどのように生成されていくのかを分析した。その変容過程の解明にあたっては、「格差の連鎖・蓄積」という理論枠組を用い、ライフコース研究と格差研究の橋渡しと...
【医歯薬学】社会医学:日本史社会学を含む研究件
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
❏パーソナルメディアとしての軍事郵便と従軍日記研究(18320113)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】日本史 / 宗教学 / 社会学 / メディア / 軍事郵便 (他9件)
【概要】本研究では、軍事郵便と従軍日記をパーソナルメディアとしてとらえ、資料の所在を明らかにするとともに、軍事郵便の内容や制度史、軍事郵便・従軍日記を記した人々の戦争に対する意識や対外認識についての考察を重ねた。そのために現地調査を実施し、資料の収集や写真撮影を行ない、その分析を試みた。また、研究成果を公開し、各地の研究団体と積極的に連携を図った。こうしたなかで現在、全国各地で個人及び保存機関などが軍事郵...
❏近代日本における政官関係の変容-その人的・質的変遷を中心に-(17730100)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (70361673)
【キーワード】政治学 / 日本史 / 日本政治 / 政官関係 / 統治構造 (他14件)
【概要】研究最終年度にあたる平成19年度は、1・2年度において時系列的に進めてきた調査を深めつつ、研究成果としての取り纏めを行った。 18年1月に、従来の研究成果のうち政党内閣期の創始までを学術書として刊行した際に寄せられたのは、当該研究の視点に基づいて政党内閣期を分析した場合、いかなる知見が得られるかということへの期待に対しての包括的な解答を求めて、当該時期に研究領域を広げた。具体的には護憲三派内閣によ...
【医歯薬学】社会医学:歴史社会学社会学を含む研究件
❏学校体育連盟の歴史社会学:運動部活動の過熱化に与えた影響の考察(19K11533)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中澤 篤史 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (70547520)
【キーワード】運動部活動 / 学校体育連盟 / 競技大会 / 過熱化 / 歴史社会学 (他7件)
【概要】なぜ日本では「部活」が盛んなのか。日本のスポーツ文化は、地域社会のクラブではなく、学校の運動部活動によって支えられてきた。これまで研究代表者は、運動部活動の歴史と現状を分析し、スポーツと教育の日本特殊的な関係を考察してきた。それを発展させた本研究は、学校体育連盟が運営する競技大会に注目し、その成立と展開のプロセスを歴史社会学的に分析し、それらが運動部活動の拡大と過熱化に与えた影響を考察する。具体的...
❏不倫・浮気・姦通言説の歴史社会学的研究(17K13848)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松木 洋人 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (70434339)
【キーワード】社会学 / 家族社会学 / 不倫 / 浮気 / 姦通 (他6件)
【概要】本研究は、近現代日本における婚外性愛をめぐる言説を収集したうえで、日本社会における家族規範のありように新たな光を当てようとするものである。研究期間内に執筆した2つの論稿においては、新聞紙上の人生相談を分析することを通じて、配偶者の婚外性愛と自分の婚外性愛についての相談および回答が、結婚と性愛の関係をめぐるどのような規範によって成り立っているかを明らかにした。 ...
❏社会調査史の多次元的な構築に関する総合研究(22330145)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】佐藤 健二 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50162425)
【キーワード】社会調査 / 歴史社会学 / 社会認識 / 方法論 / アーカイブス (他9件)
【概要】本研究の目的は日本の社会学の調査史における従来の方法を再検討し、新たな方法論的枠組みを提出することにある。社会学史は伝統的に近代社会に対する理論を寄せ集めたものに過ぎず、フィールドワークや質問紙調査などを通じた経験的な観察がどんな社会認識を生みだしてきたかは無視されてきた。この研究は、ことばだけでなくモノや空間やメディアによって認識される社会を含む、新たな理論的・方法論的枠組みを提出する。さらに、...
【医歯薬学】社会医学:オーストラリア社会学を含む研究件
❏ナショナルなシティズンシップの分断と移民・難民・先住民族:社会学的日豪比較研究(16K04094)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / 移民 / 先住民族 / シティズンシップ / 排外主義 (他11件)
【概要】本研究は、現代の社会変動がもたらす国民国家のシティズンシップの変容をエスニック・マイノリティとマジョリティ国民の関係性の変化という視点から考察することで、日本を含む先進諸国における多民族・多文化共生の社会学的研究に貢献することを目指した。具体的には、移民、難民・庇護申請者、先住民族が国民国家のシティズンシップへと包摂されるあり方がグローバル化と新自由主義の影響によってどのように変容しているのかを、...
❏先住民族の視点から見たオーストラリア多文化主義:社会学的実証研究と理論的再検討(22730403)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】塩原 良和 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (80411693)
【キーワード】多文化主義 / 先住民族 / オーストラリア / 社会学 / 共生
【概要】本研究では、これまで主に「移民」に焦点を当てて研究されてきたオーストラリア多文化主義を「先住民族」という観点から再考した。具体的には、先住民族の存在や主張をオーストラリア多文化主義の理論・実践のなかでどのように位置づけることができるのかを社会学的実証調査および他国の事例との比較分析によって明らかにし、先住民族の存在や主張にじゅうぶんに配慮した多文化主義のあり方を理論的に検討した。それによりオースト...
❏アジア太平洋における専門・技術職国際移動者の生存戦略とネットワーク(16402034)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】石井 由香 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 助教授 (20319487)
【キーワード】オーストラリア / アジア系 / 専門・技術職国際移動者 / エスニック・ネットワーク / 専門・技術職移動者 (他13件)
【概要】オーストラリアの専門・技術職国際移動者受入政策については、政策の進展、また州レベルでの独自の政策について、その推移を把握した。さらに、現在のハワード政権の下で、経済的多文化主義(Economic Multiculturalism)ともいうべき政策が推進されており、アジア系専門・技術職従事者の状況がこうした政治状況に影響を受けていることも明らかとなった。 アジア系専門・技術職国際移動者の階層状況につ...
【医歯薬学】社会医学:トランスナショナル社会学を含む研究件
❏ヨーロッパ辺境地域における地域文化の越境性と境界性(23530696)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 辺境 / トランスナショナル (他19件)
【概要】本調査研究において、リトアニア、スロベニア、コルシカの国と地域はEUの加盟過程でそれぞれの文化の再解釈を行い、それぞれが対峙する他者が異なるために異なる文化的実践を行っていると暫定的に確認された。EU基準への準拠、世界遺産への登録や観光地化、市場経済、人の移動によって、標準化のような越境性の空間的実践が多くみられる中、領域をまとめる集合的紐帯の文化実践では、隣国の権力の強弱、人口規模、主要産業、政...
❏国際結婚家庭に育つフィリピン系・タイ系ニューカマーの学校適応に関する実証研究(22330238)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】角替 弘規 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 教授 (10298292)
【キーワード】多文化教育 / ニューカマー / フィリピン系ニューカマー / 国際結婚 / 学校適応 (他12件)
【概要】日本およびフィリピンにおけるフィールドワークとインタビュー調査から明らかになったのは、第1にフィリピン系ニューカマーの子どもが国際移動を経験しつつ、家族の経済状況・定住志向・ジェンダーといった要因が交錯する中で自らの生き方の選択に迫られていること、第2にフィリピン人家族の子どもの養育においては、家族の経済的状況のみならず子どもの家族への編入経緯が影響を与えていること、第3に日本のフィリピン人のコミ...
【医歯薬学】社会医学:共同行為社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【医歯薬学】社会医学:移動社会学を含む研究件
❏中国の一帯一路構想の系譜とエスニシティのネットワークを介した対外文化戦略の研究(16H03460)
【研究テーマ】史学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
【キーワード】エスニシティ / 越境 / 宗教 / 一帯一路 / イスラーム (他30件)
【概要】本科研で以下の点が明らかになった。第一に、古代からの道のつながりという文脈で、沿線国の歴史の古さが強調され、西欧的普遍的価値は「新参外来思想」として等閑視される。第二に、シルクロード言説の政治利用は、その時代時代の超大国によってなされてきた。第三に、孔子学院というソフトパワーを用い、親中派を育成し、影響力の拡大を図っている。第四に、反テロキャンペーンや宗教中国化、宗教リスク論により、信教の自由が制...
❏災害後の人々の移動とアソシエーションの人類学・社会学的研究(24520922)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】辰巳 頼子 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (20407381)
【キーワード】避難 / 移動 / 文化人類学 / 社会学 / 災害 (他9件)
【概要】福島第一原発事故以降、福島県から首都圏、茨城県等に避難した人々(いわゆる「自主避難者」を中心に)について調査を行い、避難経路や避難先の人々とのつながりを調査するとともに、先行事例との比較検討も行った。避難者がどのように元の場所、あるいは新しい場所とのつながりを回復するか、をプロジェクトを通じてのテーマとした。重要なことは、放射線をめぐるリスクを巡って人々が分断される中、どのように「生きる条件」を共...
【医歯薬学】社会医学:メデイア社会学を含む研究件
❏ポストメディア文化研究の理論構築:創造産業論の日英比較を中心に(17H02587)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
【キーワード】メディア / 創造産業 / ポストメディア / ネットワーク社会 / デジタルメディア (他11件)
【概要】(1)これまでの研究会における議論の整理:文献をもとに現在のメディア文化研究の理論を整理しつつ、特に創造産業をめぐる議論を検証した。 (2)2019年11月にロンドン大学ゴールドスミスカレッジとともに、イギリスの創造産業に関する調査を行っ た。またロンドン大学ゴールドスミスカレッジの研究者とともに日本の調査を2019年6月及び12月に行った。 (3)研究インフラの拡大:研究と情報収集のための国内外...
❏軍事郵便がもたらした体験の共有化と大衆化に関する研究(23320144)
【研究テーマ】日本史
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】新井 勝紘 専修大学, 文学部, 教授 (40222707)
【キーワード】メディア / 宗教学 / 戦争 / 日本史 / 民衆史 (他8件)
【概要】本研究では、軍事郵便を戦時期の民衆意識を分析するための資料としてとらえ、各地に所蔵される軍事郵便の調査をおこなった。東海地方・関西地方・中国地方・東北地方の調査を中心におこない、各地に所蔵される軍事郵便の一端を明らかにした。また、調査のなかで軍事郵便だけではなく静岡連隊の従軍カメラマンの写真資料からは戦争体験の共有化について分析し、さらに銃後における紙芝居やカルタ、人形、逓信省の雑誌などを分析する...
❏多文化社会におけるメディアの公共性と文化的市民権(23330156)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (70304821)
【キーワード】社会学 / メディア / 公共性 / 多文化主義 / 市民権 (他9件)
【概要】本格的な多文化社会の到来を前にどのようなメディアの公共性が可能なのか。「文化的市民権」という概念を用いて検討しようとした。結論は以下の5点にまとめられる。(1)マスメディア,特にテレビを中心としたメディアにおける在日外国人の表象は一定程度見られるが、芸能人やスポーツ選手に偏っており、一般的外国人の表象限定的である。(2)在日コリアンや在日中国人の表象はほとんどなく、差別的言説も少なくない。(3)在...
【医歯薬学】社会医学:国際協力社会学を含む研究件
❏開発援助プロジェクト評価のための社会調査手法に関する社会学的研究(21330112)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】貧困削減 / プロジェクト評価 / 開発援助 / 社会学 / 社会調査法 (他13件)
【概要】開発援助では様々な社会調査が実施され評価に利用されている。参加型調査、民族誌作成、フォーカスグループディスカッションなど標準的な調査法以外の手法も使われている。JICAの評価システムは構造上、広汎な長期的インパクトの把握が難しい。また、質の高い調査データが必ずしも得られていないため、評価団がポジティブな現状追認型評価を行なった例も見られた。調査の倫理をしっかりと踏まえた評価調査法の開発と普及が望ま...
❏貧困削減を目的とする開発援助プロジェクトにおける社会調査の貢献(18330099)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30142764)
【キーワード】社会調査 / 貧困削減 / 開発援助 / 国際協力 / 村落開発 (他12件)
【概要】貧困削減を目的とする開発援助プロジェクト支援に対する社会調査のニーズが高まっている。援助プラン策定の基盤となる情報の収集分析のための社会調査と、事後評価に役立つ情報の収集分析のための社会調査に大きな貢献の可能性がある。実務者に対する社会調査の教育訓練も必要である。急速に発展する途上国社会の分析に適した社会調査法の開発が急務である。社会学における社会変動論と制度化論が理論的基盤として有効である ...
❏アフリカ地域の社会と教育に関する比較研究-フィールドワークによる新たな展開-(17252009)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (30294599)
【キーワード】教育学 / 社会学 / 国際協力 / アフリカ学 / フィールドワーク (他6件)
【概要】国際社会は2015年までに初等教育を完全普及させることを目標に、アフリカを中心に支援を行っている。しかし、これまでアフリカ固有の社会における教育のあり方についての根源的な議論が欠落していた。本研究は、フィールドワークに基づく事例研究により、アフリカの社会における教育のあり方を多面的に再検討しようとするものである。これまで計量分析が主流であった教育開発研究に対して、事例研究を重視し、質的分析を行うこ...
【医歯薬学】社会医学:国際比較研究社会学を含む研究件
❏社会階層構造を規定する教育・雇用・社会保障制度の東アジア比較(21730401)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (30345061)
【キーワード】社会階層・移動 / 東アジア / 日本:韓国:台湾 / 社会学 / 労働市場 (他11件)
【概要】本研究は、教育・雇用・社会保障に関する制度的条件がどのような報酬格差を生み出し、各国の社会階層構造をどのように形作っているのかを、日本・韓国・台湾の東アジア比較を通じて考察した。本研究では、これらの条件がすべて作用し、かつ日本社会、ならびに部分的には韓国社会に特徴的な正規職/非正規職間格差、ならびに企業規模間格差の問題に焦点を絞り、これらの格差の性格を理論・実証の両面から明らかにした。 ...
❏東アジア階層モデルの探究(20330104)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】三隅 一百 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80190627)
【キーワード】社会階層 / 社会移動 / 階級 / 東アジア / 職業 (他9件)
【概要】職業と教育を中心とした不平等の東アジアを基点とした国際比較研究を進めるために、計量調査にもとづいて東アジア的特徴を分析するための視点、概念、方法論の工夫を行い、それを東アジア階層モデルとして提示した。高学歴化と急速な後発産業発展を共通枠組みとしながら、同時に教育制度、労働制度や経済組織、ジェンダー、社会集団などに関する歴史的・制度的相違の影響を捉えることが、東アジアの特性を捉えるために重要である。...
【医歯薬学】社会医学:経済政策社会学を含む研究件
❏若年無業の発生と移行に関する研究(19530200)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
【キーワード】無業 / 失業 / 世代 / ニート / 貧困 (他15件)
【概要】本研究は1990年代から2000年代初頭にかけて急増した日本の若年無業に着目し、その発生原因と就業への移行を促す環境について考察した。主な結果として、学校の卒業時点に失業率が高かった世代ほど継続的に無業を続ける傾向が強い他、低所得世帯に属する若年者が就業希望を失い無業化する傾向の強まりなどが明らかにされた。無業からの安定就業へのステップとして、非正規雇用での一定期間の継続就業の重要性も発見された。...
❏企業リストラクチャリングの代替的手法(18330016)
【研究テーマ】民事法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】吉原 和志 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10143348)
【キーワード】民事法学 / 金融論 / 経済政策 / 法と経済学 / 倒産法制 (他14件)
【概要】本研究は、倒産や買収を、事業の再構築(リストラクチャリング)の代替的な手法と位置づけたうえで、その利害得失の比較あるいは適切な法規制のあり方について、理論的・実証的に検討した。その研究成果は、経営者留任(DIP)型の倒産手続、敵対的買収と防衛策、およびMBO等の非公開化取引をはじめとする領域で、多数の図書・公表論文としてまとめられた。 ...
❏現代日本の若年者の行動と意識の変容に関する総合的研究(18103003)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
【キーワード】産業 / 労働 / 階層 / 社会移動 / 社会学 (他7件)
【概要】本研究は、若年者を対象としたパネル(追跡)調査を2007年から毎年実施した。同一の個人を何年にもわたり追跡して調査することにより、(1)学校から職場への移行、(2)初期のキャリア形成と転職、(3)離家と異性との交際・結婚、(4)意識・態度、価値観といった多様な側面から若年者のライフコースを総合的に捉え、その変化を跡付ける分析を行った。 ...
【医歯薬学】社会医学:NPO社会学を含む研究件
❏日本の市民セクターにおけるビジネスライク化の実態とメカニズムに関する研究(17K04093)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】仁平 典宏 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (40422357)
【キーワード】NPO / 市民社会 / 新自由主義 / 社会運動 / ビジネスライク化 (他10件)
【概要】市民セクターのビジネスライク化について法人格、助成構造、言説、市民社会組織の4点を検討した。法人格のレベルでは、NPO法人から経済活動の自由度が大きい法人類型への推移が見られた。助成構造では、CSRの内容が資本市場に接近したり、助成の基準に監査文化が浸透しつつある可能性が示唆された。言説のレベルでは、NPOの語が政治の意味論を離れ経済の意味論に接近しつつある傾向が見られた。市民社会組織構造のレベル...
❏市民活動の活性化支援の調査研究:秩序問題的アプローチ(17330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】籠谷 和弘 関東学院大学, 法学部, 准教授 (70313351)
【キーワード】社会学 / 社会関係資本 / ネットワーク / 域活性化 / まちづくり (他11件)
【概要】本研究課題は,地域社会の活性化・住民の生活充実における社会関係資本の影響についての,サーベイ調査による実証を目的としている。一般的な地域社会での「活性化」「住民の生活充実」の計測が難しいため,温泉観光地をフィールドとし,旅館経営者たちの社会関係資本と各宿泊施設の経営,あるいは温泉地の盛り上がりとの関係を,サーベイ調査データを用いて分析した。また「都市度」と「流動性」に着目して,地域社会住民の社会関...
【医歯薬学】社会医学:グローバリゼーション社会学を含む研究件
❏<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究(16H01969)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
【キーワード】ジェンダー / 文化人類学 / 地域研究 / 暴力 / グローバリゼーション (他14件)
【概要】科研事業・研究成果公開促進費を受けて、2021年2月に『ジェンダー暴力の文化人類学』(472ページ)を昭和堂から出版した。編者は代表の田中雅一と嶺崎寛子である。序章を除いて3部、17章から成る。科研の分担者以外に、科研の研究会で発表した4名の若手研究者に寄稿をお願いした。21年度に3回の合評会が実施された。また書評が、『文化人類学』(86巻3号、2021年)に掲載された。本書によってジェンダー暴力...
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏ヨーロッパ辺境地域における地域文化の越境性と境界性(23530696)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 辺境 / トランスナショナル (他19件)
【概要】本調査研究において、リトアニア、スロベニア、コルシカの国と地域はEUの加盟過程でそれぞれの文化の再解釈を行い、それぞれが対峙する他者が異なるために異なる文化的実践を行っていると暫定的に確認された。EU基準への準拠、世界遺産への登録や観光地化、市場経済、人の移動によって、標準化のような越境性の空間的実践が多くみられる中、領域をまとめる集合的紐帯の文化実践では、隣国の権力の強弱、人口規模、主要産業、政...
【医歯薬学】社会医学:社会系心理学社会学を含む研究件
❏薬のリスク等をテーマとした医療分野へのリスクコミュニケーションの応用に関する研究(22590584)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 佳督 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90506635)
【キーワード】リスクコミュニケーション / 医療 / 情報格差 / 認知の差異 / 医療・福祉 (他9件)
【概要】食品や環境の分野で広く行われているリスクコミュニケーションについて,その医療分野への応用をはかる観点から本研究を行い,新薬開発のための治験などを例にとり,医療従事者の知識構造を解明した。また,市民の認知度が低い医療用語であっても,医師や薬剤師はその市民の認知を高く捉えることなど,医療従事者と市民の医療用語に関する認知の差異を解明した。このように,医療分野へのリスクコミュニケーションの活用に活路を開...
❏変動期における高校生の社会的態度・スキルの形成(21330113)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】木村 邦博 東北大学, 文学研究科, 教授 (80202042)
【キーワード】社会的態度 / 社会的スキル / 教育アスピレーション / 職業アスピレーション / 知的柔軟性 (他12件)
【概要】「変動期」にある現在の日本社会における、高校生・保護者の社会的態度と社会的スキルの特徴、形成過程、そしてそれらと「階層再生産」との関連を実証的に解明することを目的とした。そのため、宮城県内の高校3校に依頼し、平成21年度入学生とその保護者を対象として「学校生活と社会に対する高校生の意識」調査を実施した。この調査は、高校在学中の毎年度と卒業後に、計4回行った。なお、この調査の一部はパネル調査として設...
❏収斂化と差異化、変化と安定の二軸から探る企業間の人事システムの比較(21330096)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】須田 敏子 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (70387992)
【キーワード】制度理論 / 制度環境 / 技術環境 / 制度間の補完性 / 組織ブイールド (他24件)
【概要】組織フィールドとして製薬産業・大手新薬メーカーと金融産業・大手証券企業を選択し、人事制度を対象に調査を行った。方法はケーススタディ。それぞれに対して7社と5社の企業に対して実施した。結果は、大手新薬メーカーのほうが、収斂化傾向が強かった。収斂化の方向は、欧米型人事制度への方向への収斂化である。これに対して、大手証券企業のほうが、差異化度合が大きかった。大手証券企業では欧米型人事制度へ変化している企...
【医歯薬学】社会医学:社会変容社会学を含む研究件
❏市民権制度のポストナショナルな変容に関する国際比較研究(23530637)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】樽本 英樹 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (50271705)
【キーワード】国際社会学 / 国際移民 / 市民権 / 社会変容 / ポストナショナル (他6件)
【概要】21世紀においてグローバル化が進展するとともに、ポストナショナルな国際移民システムが生まれ発展してきた。移民システムにはどのような相違があるのか。どのような結果を生産するのか。諸国家、社会集団、移民などの関与したどのようなメカニズムで生じるのか。本研究は大きく見て2つのアプローチを採用した。第1に、西側諸国との比較をしつつ、日本や韓国といったアジア諸国を非西側諸国の例として探求に加えた。次に、ハマ...
❏経済発展過程における社会変容:親族制度と社会慣習の国際比較(14402013)
【研究テーマ】経済政策(含経済事情)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】中西 徹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30227839)
【キーワード】コミュニティ / 社会ネットワーク / 親族制度 / 親族・姻族関係 / 儀礼親族関係 (他28件)
【概要】本研究では,発展途上国の経済発展過程において,親族制度や社会慣習が,当該地域の社会変容にどのような影響を与えてきたかについて,多面的な国際比較を行った。その成果を一言で言えば,現在,国際開発において興隆しているコミュニティ開発に対する代替的な議論の提示である。すなわち,「新制度学派」に顕著な明確な目的達成という利害に基づいて組織されたコミュニティ像とは異なり,フィリピン,コロンビア,韓国のそれは,...
【医歯薬学】社会医学:成年後見制度社会学を含む研究件
❏高齢社会における日本と中国の家族のあり方:成年後見制度の運用からみた社会学的研究(20K13694)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】地域福祉 / 看とり / 成年後見制度 / 任意後見 / NPO法人 (他16件)
【概要】本研究の目的は,高齢者の財産管理を支える手段のひとつである成年後見制度,とりわけ,日本と中国の任意後見制度の利用事例に着目し,そこから現在の家族のあり方と変化を読み解いていこうとするものである.本研究課題は,2021年度で終了した国際共同研究加速基金「中国・上海における成年後見制度の運用展開に関する社会学的研究」(17KK0071)で得られた知見をさらに発展させるものである. 2021年度は,新型...
❏中国・上海における成年後見制度の運用展開に関する社会学的研究(17KK0071)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2021
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】成年後見制度 / 任意後見制度 / 中国 / 上海 / 社会学 (他15件)
【概要】本研究は,成年後見制度を切り口として,日本と中国の家族のあり様とその変化を明らかにすることが目的である.成年後見制度とは,生活に必要な財産管理や契約行為の締結が困難な認知症高齢者等を対象に,それらの行為を他者が代替することを認める民法上の制度である.当該制度に着目することで,新しい家族のかたちに迫ることができると考え,本研究を通して,日中両国における成年後見の用いられ方,運用のされ方を社会学の立場...
❏成年後見制度の総合的研究――民間企業・行政・後見人選任基準の連関関係(17K13851)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】超高齢社会 / 成年後見制度 / 生命保険会社 / 生活協同組合 / ケアの社会化 (他17件)
【概要】本研究課題では,生の最期の段階において,直接の介護行為としてはあらわれない生活上の諸課題を成年後見制度の利用を通して解決する研究に取り組んできた.従来の介護の社会化論ではあまり論じられてこなかった,ケアの調整・管理・責任に関する家族役割が,成年後見制度によってどう社会化されるかを明らかにした. ひとが人生の最期まで住み慣れた地域で暮らし続けていくためには,財産管理や身上監護,身元保証や看とり等を地...
【医歯薬学】看護学:データベース社会学を含む研究件
❏日本における家族の変容に関する多角的実証研究―「環調査的分析」の試み(25380731)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】釜野 さおり 国立社会保障・人口問題研究所, 人口動向研究部, 第2室長 (20270415)
【キーワード】家族社会学 / 調査設計 / 調査間比較 / データベース / 社会学 (他8件)
【概要】本研究では、これまでに実施された無作為抽出の全国調査約60件をサーベイし、調査方法、回収率、対象者、テーマ別に質問文と選択肢を一覧にまとめたデータベースを構築し、公開する準備を進めた。家事・育児時間・分担、夫婦の決定権、伴侶性、満足感、家族に関する意識、家族の範囲などが、異なる調査間で比較検討できる分析(「環調査的分析」)の可能なトピックとして特定された。家事分担・時間、育児分担・時間、夫婦のコミ...
❏東日本大震災と日本社会の再建-地震、津波、原発震災の被害とその克服の道(24243057)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】加藤 眞義 福島大学, 行政政策学類, 教授 (60261559)
【キーワード】東日本大震災 / 環境 / 避難 / 復興 / 防災 (他10件)
【概要】本研究の目的は、東日本大震災のもたらす広範かつ複合的な被害の実態を明らかにし、そこからの復興の道筋をさぐるための総合的な社会学的研究をおこなうための、プラットフォームを構築することである。 そのために、(1)理論班、(2)避難住民班、(3)復興班、(4)防災班、(5)エネルギー班、(6)データベース班を設け、「震災問題情報連絡会」および年次報告書『災後の社会学』等による情報交換を行った。 ...
❏近世農民社会における家システム(22530565)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】岡田 あおい 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50246005)
【キーワード】家族社会学 / 歴史人口学 / 世帯構造 / 宗門改帳 / データベース (他11件)
【概要】本研究の目的は、世帯構造を分析するためのデータベースを構築し、近世農民社会の世帯構造(家システム)を解明することであった。データベース構築に用いた史料は、東北日本2地域(会津山間部4か村・二本松平野部3か村)と中央日本1地域(美濃平野部6か村)の宗門改帳である。当初予定したデータベースの完成には至らず、一部データ入力とデータクリーニングを残す結果となったが、完成度の高い東北日本のデータを用いて、人...
【医歯薬学】看護学:キャリア形成社会学を含む研究件
❏法曹職男女の性別役割分業と階層ー新司法試験導入10年後のインパクト(18K11895)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】中村 真由美 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (30401269)
【キーワード】弁護士 / 格差 / キャリア形成 / ワークライフバランス / 法社会学 (他21件)
【概要】司法制度改革により弁護士人口が激増する中で、既存のジェンダー格差はどのように変化したのだろうか?これを検証するため、2008年に実施した男女弁護士を対象とした調査(2008年調査)のフォローアップ調査を2019年に実施した(2019年調査)。前者は新制度を経た弁護士が登録する以前の調査であり、2つの調査を比較することで制度改革の影響を検証できる。制度改革は中高年の女性弁護士に対して特に負の影響を与...
❏30代-60代のコーホート間比較にみる仕事、家族、ジェンダー(15H03412)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015 - 2017
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】ライフコース / 家族 / キャリア形成 / コーホート間比較 / 世代 (他11件)
【概要】・アンケート調査の属性集計から、調査結果の全体的な要約の作成と、それを踏まえた研究分担者の各自のテーマの分析案を検討する作業を行ない、10月以降にとりまとめる予定であった。 ・アンケート調査の自由回答欄も分析するため、記入内容をテキストデータ化する作業を行なった(業者委託)。30代では結婚・育児に関する不安、60代では将来の経済的生活、子どもとの関係に関する問題などが比較的多く記述されていた。10...
❏若者のキャリア形成過程と支援に関する国際比較研究(21330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】岩上 真珠 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70213270)
【キーワード】成人期への以降 / 家族 / 若者 / キャリア形成 / ジェンダー (他9件)
【概要】日本では初職への入職経路が標準的移行以外の入職者は長期にわたって不利である。また、国際比較を通じてみると、非正規雇用率や収入および職業上の達成意欲のジェンダー差が 4 カ国中もっとも大きい。若者の初期キャリア形成パターンは、各国の労働市場の態様および制度に対応して多様である。若者のキャリア支援のためには、今後、学校から仕事への多様性分析と併せて、当該社会の主要な価値観などの文化的要因を視野に入れた...
【医歯薬学】看護学:現象学社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【医歯薬学】看護学:ソーシャルキャピタル社会学を含む研究件
❏地域社会関係資本研究における文脈問題の解明―「場所」をとるか「空間」をとるか(17K18592)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】小藪 明生 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (30506142)
【キーワード】社会関係資本 / ソーシャル・キャピタル / 地域レベル / 健康 / QOL (他10件)
【概要】地域のSCにおける適切な単位地区はどこなのか、世代間交流の地域差やその規定要因、都市部・都市郊外における世代間交流の地域差、QOL・主観的健康観・犯罪不安など主要なアウトカムとSCの関連性について、小地域レベルの要因も加味した分析が行われた。本研究によって得られた調査データによって、複数の地域レベルに組み替え可能な新たなデータを補完することができたため、過去に研究分担者稲葉によって行われた全国の市...
❏都市特性と社会的ネットワークに関する実証的研究(19330107)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】森岡 清志 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (50125358)
【キーワード】パーソナルネットワーク / ソーシャル・キャピタル / 住民力 / コミュニティ・モラール / 地域特性 (他11件)
【概要】本研究の課題は、パーソナルネットワークとソーシャル・キャピタルの相互関連、および都市特性・地域特性との関連を明らかにすることにある。統計的調査ではソーシャル・キャピタルを「住民力」と表現し、平成20年11月と平成21年9月に世田谷区住民を対象者として「住民力」に関する標本調査を実施した。20年調査では、45歳以上75歳未満の住民から8,000名を無作為抽出し(回収率65.3%)、21年調査では20...
❏市民活動の活性化支援の調査研究:秩序問題的アプローチ(17330122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】籠谷 和弘 関東学院大学, 法学部, 准教授 (70313351)
【キーワード】社会学 / 社会関係資本 / ネットワーク / 域活性化 / まちづくり (他11件)
【概要】本研究課題は,地域社会の活性化・住民の生活充実における社会関係資本の影響についての,サーベイ調査による実証を目的としている。一般的な地域社会での「活性化」「住民の生活充実」の計測が難しいため,温泉観光地をフィールドとし,旅館経営者たちの社会関係資本と各宿泊施設の経営,あるいは温泉地の盛り上がりとの関係を,サーベイ調査データを用いて分析した。また「都市度」と「流動性」に着目して,地域社会住民の社会関...
【医歯薬学】看護学:国際共同研究社会学を含む研究件
❏不平等と不安定性の国際比較 日英格差社会をグローバルな視点から読み直す(19K21699)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2023-03-31
【研究代表者】眞嶋 史叙 学習院大学, 経済学部, 教授 (90453498)
【キーワード】労働経済 / 格差社会 / 社会経済史 / 国際共同研究 / 社会階級論 (他9件)
【概要】令和3年度に、本研究は格差社会の国際比較を目指したオンライン学術交流を活発に実施した。社会科学諸分野で主導的立場にある研究分担者によって、不平等と不安定性との連環に関する研究が深められ、多くの研究成果物の刊行へと繋がった。令和3年度へと延期された国際会議は、オンラインでの開催となったが、日英比較共同研究の場の形成へと着実に繋がっている。具体的には、まず令和3年9月にロンドン大学経済政治学院(LSE...
❏アラブ系移民/難民の越境移動をめぐる動態と意識:中東と欧州における比較研究(26283003)
【研究テーマ】地域研究
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】錦田 愛子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70451979)
【キーワード】移民 / 難民 / アラブ / 政治学 / 世論調査 (他13件)
【概要】本研究ではシリア、イラク、パレスチナ出身の移民および難民について、移動の動機や、移動先の選択、移動後の状況や意識の変化を、量的調査(世論調査)と質的調査(聞き取り調査)の双方により明らかにした。調査対象地域は、国家規模に対して相対的に多くの移民/難民を受け入れてきた、ヨルダンとスウェーデンである。調査の結果、ヨルダンは紛争から逃れるための安定した一次避難先として選ばれるが、就労許可等をめぐり不満も...
【医歯薬学】看護学:地域研究社会学を含む研究件
❏現代中国インディペンデント映画:生産・流通・消費を通じた批判的公共言説の生成(20K12356)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】中嶋 聖雄 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70734325)
【キーワード】中国 / 映画 / インディペンデント映画 / 生産 / 流通 (他11件)
【概要】本研究は、現代中国のインディペンデント映画――政府の公式上映許可を得ていない、比較的低予算の映画;フィクションとドキュメンタリー双方を含む――に焦点を当て、その生産・流通・消費を通じた「批判的公共言説」(critical public discourse)の生成メカニズムを、中国国内事情を越えるトランスナショナルなつながりをも視野に入れて、主に社会学的参与観察と質的インタビューの方法を用いて、明ら...
❏<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究(16H01969)
【研究テーマ】文化人類学・民俗学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
【キーワード】ジェンダー / 文化人類学 / 地域研究 / 暴力 / グローバリゼーション (他14件)
【概要】科研事業・研究成果公開促進費を受けて、2021年2月に『ジェンダー暴力の文化人類学』(472ページ)を昭和堂から出版した。編者は代表の田中雅一と嶺崎寛子である。序章を除いて3部、17章から成る。科研の分担者以外に、科研の研究会で発表した4名の若手研究者に寄稿をお願いした。21年度に3回の合評会が実施された。また書評が、『文化人類学』(86巻3号、2021年)に掲載された。本書によってジェンダー暴力...
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
【医歯薬学】看護学:政治学社会学を含む研究件
❏中国農民工の組織化をめぐるガバナンスの変容―中華全国総工会と労働NGOとの関係性(20H00065)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】石井 知章 明治大学, 商学部, 専任教授 (90350264)
【キーワード】労使関係 / 国際関係 / 政治学 / 経済学 / 社会学 (他8件)
【概要】
❏多文化主義政策はいかにして受容されるか:政策決定過程に注目した理論的・国際的研究(17H02476)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 康夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (20197685)
【キーワード】多文化主義 / 先住民 / 移民統合 / マイノリティ / 移民問題 (他12件)
【概要】本研究は、ポピュリズムや排他主義の高まりの中で、「穏健な多文化主義政策」の実施が可能になる条件を、政治過程における熟議の機能に求め、その解明のための理論研究および事例分析を行ったものである。この作業をとおして、①多数派形成政治に加えて、専門家審議会や司法制度などにおける熟議が中長期的に、多文化主義政策を定着させる効果を持つこと。②ポピュリズムや排他主義の世論が強まる中で、世論から隔離された熟議の空...
❏地域社会関係資本研究における文脈問題の解明―「場所」をとるか「空間」をとるか(17K18592)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2021-03-31
【研究代表者】小藪 明生 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (30506142)
【キーワード】社会関係資本 / ソーシャル・キャピタル / 地域レベル / 健康 / QOL (他10件)
【概要】地域のSCにおける適切な単位地区はどこなのか、世代間交流の地域差やその規定要因、都市部・都市郊外における世代間交流の地域差、QOL・主観的健康観・犯罪不安など主要なアウトカムとSCの関連性について、小地域レベルの要因も加味した分析が行われた。本研究によって得られた調査データによって、複数の地域レベルに組み替え可能な新たなデータを補完することができたため、過去に研究分担者稲葉によって行われた全国の市...
【医歯薬学】看護学:学校教育社会学を含む研究件
❏発展途上地域における困難な状況にある子どもの教育に関する国際比較フィールド研究(26257112)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 途上国 / 難民 / 障害 (他13件)
【概要】本研究では、アフリカ・中近東・アジアの発展途上国における、困難な状況にある子どもの教育について、それを支援する学校、教師の実践事例を個別に調べ、多面的に検討した。とくに困難な状況にある子どもの教育のリアリティを当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えなおした。その結果は、脆弱というよりは、外部からの支援に依存するのではなく、主体的に行動する人々の存在が明らかになった。研究成果は、(1)難民の子...
❏東・南部アフリカ諸国におけるコミュニティの変容と学校教育の役割に関する比較研究(22252006)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 初等教育 / コミュニティ / アフリカ (他9件)
【概要】本研究では、東・南部アフリカ諸国において、学校教育を現実社会から切り離さず、それぞれの地域社会の文脈性のなかで観察し、変容するコミュニティとその中での学校教育の役割と課題について、フィールドワークにもとづき多面的に検討した。その結果は、次の8つの観点から考察された。(1)子どもを守る場所としての学校、(2)保護者や子どもの教育に対する熱意、(3)保護者の教育の質に対する厳しい見方、(4)教師の役割...
【医歯薬学】看護学:生活支援社会学を含む研究件
❏高齢社会における日本と中国の家族のあり方:成年後見制度の運用からみた社会学的研究(20K13694)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】地域福祉 / 看とり / 成年後見制度 / 任意後見 / NPO法人 (他16件)
【概要】本研究の目的は,高齢者の財産管理を支える手段のひとつである成年後見制度,とりわけ,日本と中国の任意後見制度の利用事例に着目し,そこから現在の家族のあり方と変化を読み解いていこうとするものである.本研究課題は,2021年度で終了した国際共同研究加速基金「中国・上海における成年後見制度の運用展開に関する社会学的研究」(17KK0071)で得られた知見をさらに発展させるものである. 2021年度は,新型...
❏成年後見制度の総合的研究――民間企業・行政・後見人選任基準の連関関係(17K13851)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】超高齢社会 / 成年後見制度 / 生命保険会社 / 生活協同組合 / ケアの社会化 (他17件)
【概要】本研究課題では,生の最期の段階において,直接の介護行為としてはあらわれない生活上の諸課題を成年後見制度の利用を通して解決する研究に取り組んできた.従来の介護の社会化論ではあまり論じられてこなかった,ケアの調整・管理・責任に関する家族役割が,成年後見制度によってどう社会化されるかを明らかにした. ひとが人生の最期まで住み慣れた地域で暮らし続けていくためには,財産管理や身上監護,身元保証や看とり等を地...
【医歯薬学】看護学:高齢化社会学を含む研究件
❏ジェンダー、福祉、環境、および多元主義に関する公共性の社会学的総合研究(16203030)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会糸研究科, 教授 (90132307)
【キーワード】社会学 / ジェンダー / 福祉 / 環境 / 公共性 (他11件)
【概要】新しい「公共性」の概念をめぐって、公共社会学の理論的な構想を提示し、「自由」や「感情公共性」その応用や展開の可能性を示した。福祉とジェンダーについては定量および定性のふたつの調査を実施し、報告書を刊行した。その調査結果にもとづいて、福祉多元社会における公共性の価値意識を比較検討し、さらた具体的な実践の可能性を求めて、地域福祉、住民参加、協セクターの役割、福祉経営、ケアワークとジェンダー等について、...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【医歯薬学】看護学:地域社会学を含む研究件
❏アート協働制作による社会関係資本形成の社会学的・実践的研究(17K18464)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 かおり 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (30733787)
【キーワード】アートプロジェクト / 芸術 / 協働 / 社会関係資本 / コミュニティ (他12件)
【概要】本研究では、芸術を通じた活動、とりわけある地域で様々な人が関わって行われるアート協働制作がどのように行われるのか、そしてその過程でどのような関係性(社会関係資本)が醸成されるのかということについて、フィールドワークをもとにした探求を行った。 対象事例とした事例には様々なアクターが関わっており、その芸術活動(対象者・ジャンル・実施主体)が選ばれる過程にはそれぞれの地域の文脈があることが分かった。その...
❏福祉レジーム、地域の産業構造と移民の社会階層に関する比較研究(15K03822)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
【キーワード】福祉レジーム / 地域労働市場 / 産業構造 / 移民 / 失業 (他19件)
【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム(日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム)に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...
【医歯薬学】看護学:国際比較社会学を含む研究件
❏日本の報酬格差とその正当化メカニズムの比較実証研究(16H03688)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】有田 伸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
【キーワード】社会階層 / 正当化 / 報酬格差 / ヴィネット調査 / 要因実験 (他10件)
【概要】本研究は,日本社会における就業者間の報酬格差が,どの程度ひとびとに受容され,またどのように正当化されているのかを,格差の実態それ自体とともに,国際比較の観点から解明することを目的としている.このために行った架空就業者の適正所得水準に関する国際比較ヴィネット調査のデータ分析を通じ,米国では性別や雇用形態に伴う適正所得の格差が認められないのに対し,日本や韓国ではそれが認められ,さらに日本では本来不利な...
❏移民・難民選別システムの重層的再編成――9ヶ国の国際比較と越境的構造分析(16H02042)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小井土 彰宏 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60250396)
【キーワード】国際移民 / 移民政策 / 国際社会学 / 移民受入れ / 移民送出し (他13件)
【概要】国民国家の境界管理イメージを超えて、欧州では共通外部国境管理機関により、超国家的地域統合の国境管理が集権化する傾向がある。米国では連邦で移民規制の集権化が追求される一方、地域で移民規制に対しての例外措置を堅持する聖域都市sanctuary cityとの間に厳しい緊張が生まれている。境界維持のメカニズムがスケールにより分化する一方、国境における捜索活動が難民の救難のものか、検挙と排除のためのものかと...
❏福祉レジーム、地域の産業構造と移民の社会階層に関する比較研究(15K03822)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
【キーワード】福祉レジーム / 地域労働市場 / 産業構造 / 移民 / 失業 (他19件)
【概要】本研究は、日本に特有な福祉レジームと日本国内の地域によって異なる産業構造が、移民の労働市場での地位にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目指した。福祉レジームの効果については、アメリカ、スウェーデン、日本の3カ国比較を行うことで、移民女性の労働市場参加が、その国の福祉レジーム(日本の場合は男性稼ぎ主を重視する家族主義レジーム)に大きく左右されることが明らかになった。日本国内の地域の産業構造...
【医歯薬学】看護学:倫理社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏共同行為の責任と倫理に関する学際的研究(21520034)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
【キーワード】行為論 / 責任 / 倫理 / 分析哲学 / 現象学 (他11件)
【概要】分析哲学者を中心に昨今注目を集めている共同行為論の諸理論について紹介・検討し、さらに現象学、社会学理論等による知見を加えて、共同行為の構成要件、共同行為特有の意図性の諸原理、還元主義アプローチの当否、共同行為論における因果的解釈の射程などについて明らかにした。若手研究者を中心として組織された「行為論研究会」は学問分野を越える各学会等で注目を集め、一般公開の研究大会において報告されたその成果は、雑誌...
【医歯薬学】看護学:質問紙調査社会学を含む研究件
❏日本の市民セクターにおけるビジネスライク化の実態とメカニズムに関する研究(17K04093)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】仁平 典宏 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (40422357)
【キーワード】NPO / 市民社会 / 新自由主義 / 社会運動 / ビジネスライク化 (他10件)
【概要】市民セクターのビジネスライク化について法人格、助成構造、言説、市民社会組織の4点を検討した。法人格のレベルでは、NPO法人から経済活動の自由度が大きい法人類型への推移が見られた。助成構造では、CSRの内容が資本市場に接近したり、助成の基準に監査文化が浸透しつつある可能性が示唆された。言説のレベルでは、NPOの語が政治の意味論を離れ経済の意味論に接近しつつある傾向が見られた。市民社会組織構造のレベル...
❏体験談の国際比較研究-物語の構造化を用いた計量的アプローチ-(23330159)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
【キーワード】宗教社会学 / 体験談 / 国際比較 / 質問紙調査 / 社会学 (他10件)
【概要】本研究においては、5段階からなる体験談のモデルを設定し、それぞれ異なる要因を含む16の体験談を調査対象者に提示して、それぞれの体験談を受け入れられるかどうかを尋ねた。日本においては郵送法で、アメリカ合衆国においてはインターネット調査で、それぞれ調査会社のパネルを用いて、実施した。重要な結果は、倫理的教えの体験談は受け入れやすい一方で、超越的な信念を含む体験談は受け入れがたく、レトリックのある体験談...
❏「大学教育とキャリア」関係の日本的形成メカニズム(20730541)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】濱中 淳子 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (00361600)
【キーワード】大学教育 / キャリア / レリバンス / 卒業生調査 / 質問紙調査 (他8件)
【概要】本研究の目的は、大学教育とキャリアとの関係を実証的に描き出すことである。具体的な対象として経済学部卒業生を取り上げて質問紙調査を実施し、大学時代の過ごし方と現在の学習状況、そして社会経済的地位との関係について、過去に実施した工学系卒業生への調査結果と比較しつつ分析した。そのうえで「大学教育が役に立たない」という言説がなぜ生み出されているのかについて検討を加えている。 ...
【医歯薬学】看護学:社会医学社会学を含む研究件
❏薬のリスク等をテーマとした医療分野へのリスクコミュニケーションの応用に関する研究(22590584)
【研究テーマ】公衆衛生学・健康科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 佳督 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90506635)
【キーワード】リスクコミュニケーション / 医療 / 情報格差 / 認知の差異 / 医療・福祉 (他9件)
【概要】食品や環境の分野で広く行われているリスクコミュニケーションについて,その医療分野への応用をはかる観点から本研究を行い,新薬開発のための治験などを例にとり,医療従事者の知識構造を解明した。また,市民の認知度が低い医療用語であっても,医師や薬剤師はその市民の認知を高く捉えることなど,医療従事者と市民の医療用語に関する認知の差異を解明した。このように,医療分野へのリスクコミュニケーションの活用に活路を開...
❏冠動脈インターベンションの国際比較と質的向上を目指したデータベース構築(21790751)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】香坂 俊 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30528659)
【キーワード】循環器 / 高血圧 / 循環器・高血圧 / 内科 / 社会学 (他6件)
【概要】レジストリ登録されたデータを用いて(15施設、4000例)、PCI に伴ってみられた出血合併症の発症率の計算を行い、関連する臨床的因子の寄与度の定量化を行った。さらには、PCI施行後の適切な処方の用いられ方、そして休日と週末のPCI入院による実際の成績の違い等に関しての解析を行い、その結果を平成23年3月に行われた日本循環器学会にて発表、現在論文として学術誌に順次投稿している。また、四半期に一度程...
【医歯薬学】看護学:文化社会学を含む研究件
❏文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開(20K20281)
【研究テーマ】社会学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
【キーワード】遺伝子 / 遺伝子社会学 / 遺伝子一塩基多型 / SNP / ツイッター (他27件)
【概要】遺伝子変数が、ひとびとの社会行為・意識に影響を与えているかをさぐった。遺伝子一塩基多型(SNP)rs53576が、ツイッターの頻度に、rs4680が、スマホゲーム頻度に、セロトニントレンスポーター遺伝子多型5-HTTLPRが、「生きにくさ」意識に、影響をあたえていることを、世界で初めて見出した。一冊の成書『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を超えて 』日本評論社 として、市場...
❏アート協働制作による社会関係資本形成の社会学的・実践的研究(17K18464)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 かおり 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (30733787)
【キーワード】アートプロジェクト / 芸術 / 協働 / 社会関係資本 / コミュニティ (他12件)
【概要】本研究では、芸術を通じた活動、とりわけある地域で様々な人が関わって行われるアート協働制作がどのように行われるのか、そしてその過程でどのような関係性(社会関係資本)が醸成されるのかということについて、フィールドワークをもとにした探求を行った。 対象事例とした事例には様々なアクターが関わっており、その芸術活動(対象者・ジャンル・実施主体)が選ばれる過程にはそれぞれの地域の文脈があることが分かった。その...
❏ポストメディア文化研究の理論構築:創造産業論の日英比較を中心に(17H02587)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
【キーワード】メディア / 創造産業 / ポストメディア / ネットワーク社会 / デジタルメディア (他11件)
【概要】(1)これまでの研究会における議論の整理:文献をもとに現在のメディア文化研究の理論を整理しつつ、特に創造産業をめぐる議論を検証した。 (2)2019年11月にロンドン大学ゴールドスミスカレッジとともに、イギリスの創造産業に関する調査を行っ た。またロンドン大学ゴールドスミスカレッジの研究者とともに日本の調査を2019年6月及び12月に行った。 (3)研究インフラの拡大:研究と情報収集のための国内外...
【医歯薬学】看護学:環境社会学を含む研究件
❏東日本大震災と日本社会の再建-地震、津波、原発震災の被害とその克服の道(24243057)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】加藤 眞義 福島大学, 行政政策学類, 教授 (60261559)
【キーワード】東日本大震災 / 環境 / 避難 / 復興 / 防災 (他10件)
【概要】本研究の目的は、東日本大震災のもたらす広範かつ複合的な被害の実態を明らかにし、そこからの復興の道筋をさぐるための総合的な社会学的研究をおこなうための、プラットフォームを構築することである。 そのために、(1)理論班、(2)避難住民班、(3)復興班、(4)防災班、(5)エネルギー班、(6)データベース班を設け、「震災問題情報連絡会」および年次報告書『災後の社会学』等による情報交換を行った。 ...
❏ジェンダー、福祉、環境、および多元主義に関する公共性の社会学的総合研究(16203030)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会糸研究科, 教授 (90132307)
【キーワード】社会学 / ジェンダー / 福祉 / 環境 / 公共性 (他11件)
【概要】新しい「公共性」の概念をめぐって、公共社会学の理論的な構想を提示し、「自由」や「感情公共性」その応用や展開の可能性を示した。福祉とジェンダーについては定量および定性のふたつの調査を実施し、報告書を刊行した。その調査結果にもとづいて、福祉多元社会における公共性の価値意識を比較検討し、さらた具体的な実践の可能性を求めて、地域福祉、住民参加、協セクターの役割、福祉経営、ケアワークとジェンダー等について、...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【医歯薬学】看護学:ケア社会学を含む研究件
❏共同行為と共感についての学際的研究(24520006)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】竹内 聖一 立正大学, 文学部, 講師 (00503864)
【キーワード】行為論 / 共同行為 / 共感 / 責任 / 共通知識 (他16件)
【概要】当研究グループでは、共同行為の基礎に、知覚や推論などに関する前理論的な理解の共有があるという見通しを得た。こうした理解の共有が獲得される過程においては、共感や感情移入といった要素が重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、1年目は共感や感情移入のベースとなる身体やコミュニケーションについて研究した。2年目は共感の概念について、現象学やケアの観点から検討した。最終年度は、共感と共同行為の関係性に...
❏少子社会における子育て支援の提供経験の社会学的解明(19830076)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】松木 洋人 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (70434339)
【キーワード】子育て支援 / 「保育ママ」 / 少子社会 / 社会学 / 少子化 (他6件)
【概要】本研究は、2007年度および2008年度に、様々なかたちで子育て支援の実践に携わっている支援提供者のインタビュー調査を実施した。それらの調査のうち、主要なものは、2008年度に集中的に実施した東京都の家庭福祉員、いわゆる「保育ママ」へのインタビュー調査であり、合計35名の家庭福祉員を対象として、職業上の経験の聴き取りを行った。この成果を論文化したものを学会誌に投稿し、2009年7月に刊行が予定され...
❏「新しい認知症ケア」の展開・意義に関する臨床社会学的研究(18830022)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】井口 高志 信州大学, 医学部, 講師 (40432025)
【キーワード】認知症 / ケア / 臨床社会学 / 社会学 / 社会福祉関係 (他6件)
【概要】本年度行ったのはこれまでの研究成果の総括と、本研究課題で行ってきた質的調査、文献調査それぞれの展開の作業である。 まず、これまで、介護家族へのインタビュー調査、介護者家族会・デイサービスへの参与観察などの質的方法を用いて行ってきた、一連の研究のまとめとして、著作『認知症家族介護を生きる』の出版の作業を行った。調査自体は本年度以前に集中的に行ったものであるが、本研究課題において行ってきた、「新しい認...
【医歯薬学】看護学:コミュニケーション社会学を含む研究件
❏ポストメディア文化研究の理論構築:創造産業論の日英比較を中心に(17H02587)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
【キーワード】メディア / 創造産業 / ポストメディア / ネットワーク社会 / デジタルメディア (他11件)
【概要】(1)これまでの研究会における議論の整理:文献をもとに現在のメディア文化研究の理論を整理しつつ、特に創造産業をめぐる議論を検証した。 (2)2019年11月にロンドン大学ゴールドスミスカレッジとともに、イギリスの創造産業に関する調査を行っ た。またロンドン大学ゴールドスミスカレッジの研究者とともに日本の調査を2019年6月及び12月に行った。 (3)研究インフラの拡大:研究と情報収集のための国内外...
❏協同作業空間の複層性に関する社会学的研究(16330095)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
【キーワード】社会学 / 情報工学 / エスノメソドロジー / CSCW / ヒューマンインタラクション (他16件)
【概要】この研究は、人々が環境のなかでどのような相互行為を行うのかを、社会学におけるエスノメソドロジーの視点から分析しようとするものである。特に、1.人々が同じ環境を共有して協同作業を行うケースと、2.何らかのメディアを用いた遠隔的協同作業という協同作業が二つの異なった環境で行われるケースをとりあげることで、協同作業と環境との関係を分析しようというものである。また1や2の研究に基づいて、3.新たな人間支援...
❏アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン(12610199)
【研究テーマ】社会学(含社会福祉関係)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2003
【研究代表者】小川 葉子 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)
【キーワード】コミュニケーション・ストラテジー / 都市社会基盤における環境リスク / グローバライゼーション / 社会的弱者のアフォーダンス / 持続可能な開発 (他27件)
【概要】1.「アフォーダンス」概念を社会的に拡張するとともに,「持続可能性」概念との接点を探ることにより,グローバルでローカルな環境のデザインを可能にするコミュニケーションの諸要件を検討してきた。 2.理論的な探求と同時に学生たちの知識創造プロプロジェクトの運営を両輪として研究をすすめてきた結果,多文化・多共生をこえたグローバルとローカルが相互作用するようなリフレクシヴなデザイン実践をうみだすには以下の3...
【医歯薬学】看護学:コミュニティ社会学を含む研究件
❏アート協働制作による社会関係資本形成の社会学的・実践的研究(17K18464)
【研究テーマ】思想、芸術およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 かおり 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (30733787)
【キーワード】アートプロジェクト / 芸術 / 協働 / 社会関係資本 / コミュニティ (他12件)
【概要】本研究では、芸術を通じた活動、とりわけある地域で様々な人が関わって行われるアート協働制作がどのように行われるのか、そしてその過程でどのような関係性(社会関係資本)が醸成されるのかということについて、フィールドワークをもとにした探求を行った。 対象事例とした事例には様々なアクターが関わっており、その芸術活動(対象者・ジャンル・実施主体)が選ばれる過程にはそれぞれの地域の文脈があることが分かった。その...
❏東日本大震災と日本社会の再建-地震、津波、原発震災の被害とその克服の道(24243057)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】加藤 眞義 福島大学, 行政政策学類, 教授 (60261559)
【キーワード】東日本大震災 / 環境 / 避難 / 復興 / 防災 (他10件)
【概要】本研究の目的は、東日本大震災のもたらす広範かつ複合的な被害の実態を明らかにし、そこからの復興の道筋をさぐるための総合的な社会学的研究をおこなうための、プラットフォームを構築することである。 そのために、(1)理論班、(2)避難住民班、(3)復興班、(4)防災班、(5)エネルギー班、(6)データベース班を設け、「震災問題情報連絡会」および年次報告書『災後の社会学』等による情報交換を行った。 ...
❏東・南部アフリカ諸国におけるコミュニティの変容と学校教育の役割に関する比較研究(22252006)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
【キーワード】教育開発 / 学校教育 / 初等教育 / コミュニティ / アフリカ (他9件)
【概要】本研究では、東・南部アフリカ諸国において、学校教育を現実社会から切り離さず、それぞれの地域社会の文脈性のなかで観察し、変容するコミュニティとその中での学校教育の役割と課題について、フィールドワークにもとづき多面的に検討した。その結果は、次の8つの観点から考察された。(1)子どもを守る場所としての学校、(2)保護者や子どもの教育に対する熱意、(3)保護者の教育の質に対する厳しい見方、(4)教師の役割...
【医歯薬学】看護学:教育社会学を含む研究件
❏日本型21世紀対応教育の国際モデル化に関する国際比較研究-多元的モデルの構築(15H01987)
【研究テーマ】教育社会学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】恒吉 僚子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (50236931)
【キーワード】「日本型」教育 / 教育トランスファー / TOKKATSU / 教育モデル / 社会情動的スキル (他16件)
【概要】本研究は、各国において、グローバルな規模で他国の教育を参照し、自国に取り入れてゆく「教育のトランスファー」が活発化する中、国際スタンダード化し、参照される国際モデルの多くが西欧発のものであり、国際的な教育モデルの多元化の必要性を認識するところから出発した。そして、アジアの一国として、国際的に見た日本の教育の特徴、課題と長所を国際比較を通して分析し、国際モデル化して発信した。研究成果は研究(図書、シ...
❏ヨーロッパ辺境地域における文化の政治が表象する社会空間(26380715)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
【キーワード】地域研究 / ヨーロッパ / 文化の政治 / 越境性 / 辺境 (他22件)
【概要】グローバリゼーションの中での地域社会の変容を論じる分野において、ヨーロッパの境界地域を対象に、地域文化の越境性と境界性を分析した。具体的にはルーマニア-モルドバ、スペイン-モロッコ-ジブラルタル、ポーランド-カリーニングラード-リトアニアというEUの境界が引かれている国家間の現地調査を行った。それぞれの国の文化が時代ごとの政治的立場において意図的に選択され、隣接する国との差異化を図りつつ、経済的、...
❏日本とアジア新興国における少子化・教育・雇用の関連に関する国際比較研究(26285122)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
【キーワード】少子化 / 雇用 / 教育 / 東アジア / 国際比較 (他15件)
【概要】本研究は、日本・韓国・シンガポール等を対象に、学術的・政策的課題である、少子化の特徴およびその背景要因を理論的・実証的に研究した。研究の結果、次の3点が明らかになった。第一に、これらアジア諸国では、同棲や婚外子が少ないために、未婚化が少子化に直結している。未婚化・少子化の背景には、雇用状況、高学歴化と教育コストの増大、仕事と子育ての両立難等がある。第二に、グローバル化・サービス経済化・高学歴化のた...
【医歯薬学】看護学:家族社会学を含む研究件
❏高齢社会における日本と中国の家族のあり方:成年後見制度の運用からみた社会学的研究(20K13694)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】地域福祉 / 看とり / 成年後見制度 / 任意後見 / NPO法人 (他16件)
【概要】本研究の目的は,高齢者の財産管理を支える手段のひとつである成年後見制度,とりわけ,日本と中国の任意後見制度の利用事例に着目し,そこから現在の家族のあり方と変化を読み解いていこうとするものである.本研究課題は,2021年度で終了した国際共同研究加速基金「中国・上海における成年後見制度の運用展開に関する社会学的研究」(17KK0071)で得られた知見をさらに発展させるものである. 2021年度は,新型...
❏中国・上海における成年後見制度の運用展開に関する社会学的研究(17KK0071)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2021
【研究代表者】税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
【キーワード】成年後見制度 / 任意後見制度 / 中国 / 上海 / 社会学 (他15件)
【概要】本研究は,成年後見制度を切り口として,日本と中国の家族のあり様とその変化を明らかにすることが目的である.成年後見制度とは,生活に必要な財産管理や契約行為の締結が困難な認知症高齢者等を対象に,それらの行為を他者が代替することを認める民法上の制度である.当該制度に着目することで,新しい家族のかたちに迫ることができると考え,本研究を通して,日中両国における成年後見の用いられ方,運用のされ方を社会学の立場...
❏同性婚の社会学―親密な関係性を全体社会に位置づける現代的プロジェクトの研究(15K20932)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】森山 至貴 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50745510)
【キーワード】同性婚 / パートナーシップ / 差別 / クィア理論 / セクシュアルマイノリティ (他20件)
【概要】本研究の成果は大きく分けて3点にまとめられる。(A)同性婚や同性カップルのパートナーシップの問題が、カップルを形成する同性愛者以外のセクシュアルマイノリティのおかれた状況をかえって抑圧する可能性があると示したこと、(B)クィア理論の分野で用いられている「新しいホモノーマティヴィティ」概念が同性婚の問題に適用可能であるが、現在の日本の同性カップルをめぐる状況が必ずしも新しいホモノーマティヴィティ概念...
【医歯薬学】看護学:実践知社会学を含む研究件
❏災害からの復興過程と被災地支援についての比較社会学的検討(17K04117)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / 復興 / 自立 / 支援 (他8件)
【概要】日本各地で多発する諸災害において復興までの過程を比較すると、地域特性や災害の種類によってその道筋は異なるところも大きい。東日本大震災では〈復旧段階〉までは行政の事業が入り、ボランティアの支援もあったが、〈復興段階〉ではその多くが撤退し、被災者の自助に多くが委ねられてしまっていた。2019年以降の九州での豪雨災害では、コロナ禍の影響で外部からの支援が限定的となり、〈復旧段階〉から自助や近隣の共助に任...
❏東日本大震災におけるボランティアの実践知と後方支援の論理(24530613)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 災害 / ボランティア / 支援 / 後方支援 (他8件)
【概要】東日本大震災後のボランティア活動をいくつか取り上げ、それらの実践的課題を把握した。その結果から、支援活動の継続のためには後方支援体制の構築が必要であることが明らかとなった。具体的には、以下のことを考える必要がある。第一に、(ボランティアの確保に繋がる)外部からの支援者の撤退の仕方と生活復興段階のニーズ把握の方法、第二に支援者の支援の仕組み作り、第三に活動資金の確保のためのファンドレイジングである。...
❏固有な<生>を支える市民活動と地域形成に関する実証的研究(19530432)
【研究テーマ】社会学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】清水 亮 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40313788)
【キーワード】社会学 / 震災 / ボランティア / 市民活動 / 支援 (他11件)
【概要】阪神淡路大震災後に端を発するボランティア活動のごく一部は、15年以上経った現在でも活動を継続している。それらの活動はずっと同じ組織で同じ活動内容だったわけではなく、様々な変遷を遂げてきている。状況に即した組織改編の基礎となるのは対象者の<生>に向き合おうとする揺るぎない理念と同時に徹底した個別ニーズ把握の姿勢であり、組織はこのニーズ充足の手段となっていることが明らかとなった。 ...