二十世紀初頭の北米大陸におけるワーグナーの舞台神聖祝祭劇《パルジファル》受容
【研究分野】地域研究
【研究キーワード】
芸術諸学 / 独文学 / 社会学 / 西洋史
【研究成果の概要】
前年度に引き続き、コロナ禍の影響によって、研究の仕上げが困難な状況の中、①前年度まで収集した膨大な新聞記事の解読を進め、ヘンリー・サヴェージ歌劇団の全米巡業については巡業先都市名と公演日を時間順に整理、複数の記事のなかで重要な箇所を翻訳・要約し、本研究の核となる部分におおよその見通しをつけることができた。②それと並行し、《パルジファル》作品研究にもう一度立ち戻り、中世叙事詩の『パルチヴァール』、『意志と表象としての世界』をはじめとするショーペンハウアーの著作をはじめとする関連文献を読み直し、さらにはUlrike Kienzle著>...dass wissend wuerde die Welt!: Religion und Philosophie in Richard Wagners Musikdramen<をはじめとするに研究書数点を読み込んだうえで、上記『未来の人類研究センター』利他プロジェクトにおける研究発表、朝日カルチャーセンター新宿校における『ワーグナー全オペラ解説シリーズ』の《パルジファル》編全4回などの口頭発表を行ない、、本研究を宗教性を軸にした作品そのものの解釈と結びつけるための視座を得た。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【配分額】2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)