情報社会において競合する政治とジャーナリズムの学際的研究
【研究分野】図書館情報学・人文社会情報学
【研究キーワード】
情報と政治 / メディア研究 / 政治マーケティング / ソーシャルメディア / 政治とメディア / ジャーナリズムとイノベーション / 社会学 / 社会情報学 / ジャーナリズム論 / 情報社会論 / 公共政策学
【研究成果の概要】
本研究は、情報技術が発展した今日の社会、すなわち情報社会において競合関係が複雑化した政治とジャーナリズムの研究を目的としたものであった。なかでも、新しいソーシャルメディアを中心にした政治の情報発信の現状と、政策的背景、歴史的背景、発展の経緯等を検討した。
本研究の検討中に、昨今の、テキストベースではなく、画像や(短編)映像をコンテンツの中核にしたinstagram等の新しいソーシャルメディア(「非テキスト型ソーシャルメディア」)の行政、政治による利活用が始まった。本研究ではそれらの利用に対する定量的分析の先鞭をつけ、成果の一部を公開するに至った。
【研究の社会的意義】
本研究は2013年の公職選挙法改正に伴うインターネット選挙運動(以下、「ネット選挙」)の解禁以後、急速に活発化した政治、行政の諸アクターによる選挙運動/政治活動におけるネット利用の実態、つまり発信サイドに軸足を置きながら、同時に受信、媒介するメディアの変容と同時にそれらを論じる新規性を有していた。また長くインターネットといえば、テキストベースのコミュニケーションが主だったが、近年の写真や動画等の非テキストコンテンツが主となる非テキストSNSの政治による利用実態の分析に先鞭をつけるという点にも新規性を有するものと考えられる。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)