戦後日本の開発社会学~高度成長の社会的前提条件の比較検討
【研究分野】社会学
【研究キーワード】
高度成長 / 均等な発展 / エネルギー革命 / ダムと移転 / 公衆衛生 / 生活改善 / 外部介入 / 近代化支援 / 近代化 / 炭鉱 / ダム / 開発援助 / 開発社会学 / ダム移転 / 炭鉱閉山 / 電源開発 / 社会学 / 日本の経験
【研究成果の概要】
本研究では、戦後日本の高度成長期を準備した社会的諸条件の整理を目的とした。この目的のため「発電(ダム建設)」「エネルギー(炭鉱)」「公衆衛生」「農村開発」の四部門それぞれにおいて、戦後の連合軍総司令部(GHQ)影響下での「復興」段階から「成長」軌道に至る過程で、行政、企業、国民のそれぞれがどのような相互作用を展開したのか、それが「高度成長」と呼ばれる社会事象にどのように結実していったのかを跡付けた。この研究から、一国の復興・開発過程は経済政策のみでは成し遂げることが不可能で、それを支える社会的な準備が20年にわたって積み上げられてきたからこそ、「日本の奇跡」が可能であったことが裏付けられた。
【研究代表者】