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研究分野別サイレントキーワード
「がん」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:機械学習がんを含む研究件
❏中区分90:人間医工学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】細胞毒性
【研究期間】機械学習
【研究代表者】システム薬理学
【キーワード】抗がん剤
【概要】本年度は主に3つの研究を行った。 1つめの研究として、昨年度から継続して、ソース尺度とターゲット尺度の測定順がマッピングアルゴリズムに与える影響をがん領域の実データを用いた検討した。その結果、より具体的な質問項目が並ぶソース尺度を先に測定すると、ターゲット尺度で健康状態を悪く評価する傾向があることが分かった。現在この研究成果に関しては、論文を作成して投稿し、査読を受けている段階にある。 2つめの研...
❏転写異常に繋がるゲノム変異の網羅的探索法の開発とゲノム医療への応用(18H03327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白石 友一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (70516880)
【キーワード】ゲノム / 統計科学 / がん / トランスクリプトーム / スプライシング (他11件)
【概要】申請者が開発を続けていたSAVNetについての研究成果をまとめ、さらに国際がんゲノムコンソーシアムが主導するがん種横断的な全ゲノム解析プロジェクトに参画し、研究グループへの貢献を行なった。またSAVNetを希少疾患のデータに適用することで、いくつかの新規遺伝子変異の発見に成功した。公共データベースに登録されている大規模トランスクリプトームデータを活用するべく、トランスクリプトームデータのみからスプ...
❏がん分子標的薬の合理的投与設計手法の構築(18H04162)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】細胞毒性 / 機械学習 / システム薬理学 / 抗がん剤 / がん (他11件)
【概要】本研究において、既存の大規模データベースを用い、細胞の分子情報を用いることで薬物感受性を濃度依存性も含め一定程度予測できるモデルを機械学習にて確立した。モデルの精度検証過程において、環境によって細胞の薬物感受性が異なることが実験的に確認され、環境差を考慮した改変・実装が今後の課題として見いだされた。ただし現行モデルの内部においても、定性的に既存の生物学的知見と一致する要素が学習されていることを確認...
【情報学】情報学フロンティア:深層学習がんを含む研究件
❏深層テクスチャを用いたがん病理組織像の大規模解析基盤の構築と検証(21H03836)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】河村 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10776082)
【キーワード】深層学習 / デジタル病理画像 / 癌 / 病理組織画像 / がん
【概要】病理組織標本はがん細胞そのものやがん細胞と間質の細胞との相互作用が作り出す組織形態を通してがんに関する様々な情報を与えてくれる。近年、病理組織スライド全体を専用のスキャナで取り込んだWhole Slide Image(WSI)が得られるようになり、組織画像のデジタル化が進んでいる。しかし、大量のWSIを効率よく客観的・定量的に評価する技術が存在しないため、ゲノム情報のように数千-数万症例規模の比較...
❏超並列がん進化シミュレーションによる腫瘍内不均一性生成機構の解明(19K12214)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】新井田 厚司 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00772493)
【キーワード】がん / シミュレーション / 進化 / 深層学習
【概要】本研究ではがんの多様な進化様式を統一的に記述するシミュレーションモデルを構築、スーパーコンピューターを活用した超並列シミュレーション及びパラメータ感度分析を通じてがんの腫瘍内不均一性(ITH)生成機構の探索を行なった。その結果、いくつかの興味深い知見が引き出せた。例えば高い変異率は中立進化によって広範なITHを形成するが、がん幹細胞階層は見かけの変異率を高めることも同様に中立なITHの形成に寄与す...
❏Deep Learningを用いたデジタル病理画像からの遺伝子変異推定(16H06766)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 大輔 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (10776082)
【キーワード】深層学習 / デジタル病理画像 / 遺伝子変異 / 癌 / 機械学習 (他7件)
【概要】本研究では、Deep Learning(深層学習)を腫瘍のデジタル病理画像に適用することで、治療の選択に影響を与える遺伝子変異の有無を病理画像から推定し、遺伝子変異と相関する組織学的特徴を病理医が解釈可能な形で提示することを目指す。 本年度は、Deep Learningの教師データを効率よく得るために、腫瘍を含む領域・含まない領域を手動で選択するためのGUIシステム(PathologyMap)を開...
【複合領域】人間医工学:デジタル病理画像がんを含む研究件
❏深層テクスチャを用いたがん病理組織像の大規模解析基盤の構築と検証(21H03836)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】河村 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10776082)
【キーワード】深層学習 / デジタル病理画像 / 癌 / 病理組織画像 / がん
【概要】病理組織標本はがん細胞そのものやがん細胞と間質の細胞との相互作用が作り出す組織形態を通してがんに関する様々な情報を与えてくれる。近年、病理組織スライド全体を専用のスキャナで取り込んだWhole Slide Image(WSI)が得られるようになり、組織画像のデジタル化が進んでいる。しかし、大量のWSIを効率よく客観的・定量的に評価する技術が存在しないため、ゲノム情報のように数千-数万症例規模の比較...
❏Deep Learningを用いたデジタル病理画像からの遺伝子変異推定(16H06766)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】河村 大輔 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (10776082)
【キーワード】深層学習 / デジタル病理画像 / 遺伝子変異 / 癌 / 機械学習 (他7件)
【概要】本研究では、Deep Learning(深層学習)を腫瘍のデジタル病理画像に適用することで、治療の選択に影響を与える遺伝子変異の有無を病理画像から推定し、遺伝子変異と相関する組織学的特徴を病理医が解釈可能な形で提示することを目指す。 本年度は、Deep Learningの教師データを効率よく得るために、腫瘍を含む領域・含まない領域を手動で選択するためのGUIシステム(PathologyMap)を開...
【複合領域】人間医工学:パスウエイ解析がんを含む研究件
❏ネットワーク解析による薬剤応答パスウェイの解析法の研究(22300099)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮野 悟 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50128104)
【キーワード】遺伝子ネットワーク / 薬剤応答パスウェイ / 動的モデル / シミュレーション / パ スウェイ解析 (他13件)
【概要】薬剤に応答して動く遺伝子発現の時系列データやケース・コントロールデータから,ネットワークモデルを抽象的レベルで推定する計算的・統計的方法を開発した.また,生体分子間の相互作用に関する文献情報から効率よく動的モデルを構築し,その妥当性を体系的に検証するための知識処理技術を開発した.前者にはベイジアンネットワークと状態空間モデルを用い,後者には拡張ペトリネットをネットワークモデルとして用いた. ...
❏薬物動態解析を目的とした臨床ゲノム情報システムの開発(16200038)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】小山 博史 東京大学, 医学部附属病院, 科学技術振興特任教員(特任教授) (30194640)
【キーワード】薬物動態解析 / 抗癌剤 / 遺伝子多型 / 個別化医療 / グリッドコンピューティング (他20件)
【概要】(1)データベースグリッド技術であるOGSA-WebDBを用い臨床ゲノム情報と関連する複数のライフサイエンスデータベースから薬剤関連情報を網羅的に抽出できる臨床ゲノム情報探索システムを開発した.副作用情報はTOXINETから、遺伝子名はPharmGKBから、蛋白質情報はEntrez Proteinから抽出し、抽出遺伝子あるいは蛋白質名に対応した発現臓器をLSBMから,パスウエイ情報はKEGGから,...
【複合領域】生活科学:老化関連疾患がんを含む研究件
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【環境学】環境解析学:併用療法がんを含む研究件
❏放射線感受性に寄与するヌクレアーゼの同定と解析(25740016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村井 純子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60532603)
【キーワード】DNA修復 / 抗がん剤 / PARP阻害剤 / トポイソメラーゼ / 薬剤耐性 (他14件)
【概要】がんの治療には放射線や抗がん剤が使用されます。放射線も抗がん剤もDNAに傷をつけることで、がん細胞を死に導きます。しかし、細胞はDNAの傷を修復する能力を持っているので、そちらが勝ればがん細胞は生き延びてしまいます。DNA修復に関わる遺伝子の機能を明らかにすることで、抗がん剤の効果を高める戦略を立てることが可能です。この研究では放射線やある種の抗がん剤により生じたDNA損傷の修復因子と、その作用メ...
❏全身性腫瘍免疫能獲得に及ぼすケモカイン遺伝子導入の波及効果(10672156)
【研究テーマ】応用薬理学・医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】中島 恵美 共立薬科大学, 薬学部, 教授 (90115254)
【キーワード】腫瘍免疫 / 免疫反応調節薬 / 遺伝子導入 / ケモカイン / インドメタシン (他8件)
【概要】腫瘍退縮においてTリンパ球、NK細胞を初めとする免疫細胞は重要な働きをしている。我々はケモカインの中でもメモリーTリンパ球の遊走因子であるmacrophage inflammatory protein-1a(MIP-1a)と、マクロファージの前駆細胞である単球へ作用するmonocyte chemottactic protein-1(MCP-1)に着目した。すでに、これらの遺伝子を導入した癌細胞を用...
【環境学】環境解析学:DNAダメージがんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏放射線感受性に寄与するヌクレアーゼの同定と解析(25740016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村井 純子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60532603)
【キーワード】DNA修復 / 抗がん剤 / PARP阻害剤 / トポイソメラーゼ / 薬剤耐性 (他14件)
【概要】がんの治療には放射線や抗がん剤が使用されます。放射線も抗がん剤もDNAに傷をつけることで、がん細胞を死に導きます。しかし、細胞はDNAの傷を修復する能力を持っているので、そちらが勝ればがん細胞は生き延びてしまいます。DNA修復に関わる遺伝子の機能を明らかにすることで、抗がん剤の効果を高める戦略を立てることが可能です。この研究では放射線やある種の抗がん剤により生じたDNA損傷の修復因子と、その作用メ...
【環境学】環境解析学:抗がん治療がんを含む研究件
❏妊娠したがん患者を安全かつ効果的に治療するナノ医薬戦略の開発(16H03179)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Cabral Horacio 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10533911)
【キーワード】Placenta / Nanomedicine / Size control / Pre-term birth / Pre-eclampsia (他20件)
【概要】ナノサイズの薬剤を用いたex vivoヒト胎盤灌流実験を行った。サイズの閾値が30 nmであることが確認された。 早産の治療のためのインドメタシン内包ミセル(Indo/m; 50 nm)、子癇前症の治療のためのPEG化リコンビナントトロンボモジュリン(PEG-rTM; 30 nm)、 がん治療にDACHPt内包ミセル(DACHPt/m; 30-70 nm)を開発した。 Indo/mは子宮内炎症モデ...
❏放射線感受性に寄与するヌクレアーゼの同定と解析(25740016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村井 純子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60532603)
【キーワード】DNA修復 / 抗がん剤 / PARP阻害剤 / トポイソメラーゼ / 薬剤耐性 (他14件)
【概要】がんの治療には放射線や抗がん剤が使用されます。放射線も抗がん剤もDNAに傷をつけることで、がん細胞を死に導きます。しかし、細胞はDNAの傷を修復する能力を持っているので、そちらが勝ればがん細胞は生き延びてしまいます。DNA修復に関わる遺伝子の機能を明らかにすることで、抗がん剤の効果を高める戦略を立てることが可能です。この研究では放射線やある種の抗がん剤により生じたDNA損傷の修復因子と、その作用メ...
【数物系科学】地球惑星科学:加速器がんを含む研究件
❏保護の不要な高ロバスト・高性能・低コスト高温超伝導コイルシステムの実現(22H01478)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用高温超伝導スケルトン・サイクロトロンの設計原理・開発基盤の確立(18H03785)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器工学 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用サイクロトロン開発のための5H超伝導コイルシステムの基盤技術の確立(26249036)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】加速器 / 超伝導材料 / 電気機器 / 量子ビーム / 癌 (他7件)
【概要】重粒子線がん治療用超伝導加速器「先進ハイブリッド・サイクロトロン(AHC)」の開発を目標に、その実現の鍵となる5H(High):高機械強度・高電流密度・高安定・高磁場・高精度磁場を可能とするREBCO高温超伝導コイル開発のための基盤技術の確立を目指してきた。そして、高強度化・高磁場化のための「Super-YOROIコイル構造」、高電流密度化と高熱的安定化の両立のための「無絶縁コイル巻線方式」、そし...
【数物系科学】天文学:X線がんを含む研究件
❏ガン細胞が取り込んだ非放射性薬剤から電子線を放出させ患部のみを照射する技術の開発(25282152)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小栗 慶之 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (90160829)
【キーワード】低侵襲ガン治療 / 吸収線量 / 放射線増感剤 / オージェ電子 / X線吸収端 (他34件)
【概要】一般にガンの放射線治療においては,ガン細胞だけでなく正常細胞も照射を受けるため,副作用として放射線障害が発生する.しかしガン細胞に重元素を含む非放射性薬剤を取り込ませた後,適当なエネルギーの単色X線を照射すると,重元素から多量の二次電子が発生して,がん細胞のみを内部照射できる.この方法の実現可能性を調べるため,重元素を模擬した金属薄膜に陽子線励起単色X線を照射し,薄膜周辺の線量分布を測定したところ...
❏ポルフィリン類化合物のX線増感作用に関する基礎的研究(22591395)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】高橋 淳子 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (80415702)
【キーワード】放射線治療 / X 線 / 増感剤 / ポルフィリン / 5-アミノレブリン酸 (他13件)
【概要】放射線療法は周囲の正常部位にも障害を与えることから、癌限局的に照射の効果を与える手法の開発が必要である。 細胞が 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を取り込み、プロトポルフィリン IX(PpIX)を生合成すること、また、PpIX の蓄積性は正常細胞より癌細胞で高い。PpIX に光照射すると活性酸素を発生して細胞損傷を招く性質を利用し、近年 5-ALAは光線力学療法の光増感剤としての実用化が進められ...
【化学】複合化学:ロドールがんを含む研究件
❏新規プローブライブラリーの構築に基づく大腸がん・胃がん検出蛍光プローブの開発(19F19339)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】Fluorescence / Cancer / Tumor / Rhodol / Spiro-cyclic (他6件)
【概要】This project aims at finding suitable probes to detect various cancers by rational design of fluorescence probes based on a quantum chemical prediction of their intramolecular spiro-cyclization. Goals...
❏励起緩和過程の精密制御に基づく、抗がん機能性医療分子の創製(19205021)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20292956)
【キーワード】蛍光プローブ / 分子イメージング / がん / 光誘起電子移動 / エンドサイトーシス (他22件)
【概要】十分に高い選択性と感度を有するがんイメージング手法の開発には、がん部位以外に分布したプローブによる背景シグナルの抑制が必須となる。その一つの有効な手法として我々は、リソソームの酸性pH環境で蛍光性が初めて回復する"activatable"蛍光プローブと、これを抗がん抗体に結合させた分子複合体プローブを開発した。本プローブはがん部位以外ではほぼ無蛍光であるが、エンドサイトーシスによっ...
【化学】複合化学:色素がんを含む研究件
❏蛍光化リポソームを用いたダブルイメージングによるセンチネルリンパ節診断法の開発(21591693)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】X線CTと近赤外蛍光の両者で認識可能なセンチネルリンパ節トレーサーの開発を目的として、ICGにアルキル鎖を導入した誘導体とリン脂質,油性X線造影剤からなるリポソームを作製,マウスに投与したところ,一次リンパ節に蛍光を認めたもののX線CTによる検出は困難であった.そこでこれを食用増粘剤で凝集し組織マーカーとし、ブタの胃に投与したところ、18時間後の蛍光観察,X線CTの両者において滲むこと無く投与部位...
❏蛍光粒状体と分光腹腔鏡を用いた新しいセンチネルリンパ節検索法の開発(19591531)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】腫瘍が最初に転移をおこすリンパ節をセンチネルリンパ節と呼ぶが、消化器癌に対する腹腔鏡下手術においてもこのようなリンパ節を簡便かつ確実に検索可能な方法を、蛍光色素であるインドシアニングリーン(ICG)を用いて検討した。ICGの光学的特性に合わせた腹腔鏡システムを試作、さらにICGがセンチネルリンパ節を超えて拡散することを抑制するため、リポソームを用いた粒状化を行い、これらの有用性を動物実験モデルを用...
【化学】複合化学:ブロック共重合体がんを含む研究件
❏ブロック共重合体の精密設計に基づく全身投与型siRNAデリバリーシステムの創製(23390009)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西山 伸宏 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10372385)
【キーワード】siRNA / DDS / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール(PEG) / ポリ(L-リジン)(PLL) (他9件)
【概要】siRNAは、標的mRNAを特異的かつ効率的にノックダウンできることから、疾患治療への応用が期待されている。しかしながら、siRNAのキャリアシステムの開発が大きな課題であった。そこで本研究では、ポリエチレングリコールとカチオン性ポリアミノ酸より構成されるブロック共重合体が1分子のsiRNAと十数ナノメートルの小会合を形成することに着目し、siRNAキャリアとしての開発を進めてきた。ブロック共重合...
❏細胞内ミクロ環境応答型高分子ミセル型ナノデバイスの創製とがん標的治療への展開(17200031)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】片岡 一則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
【キーワード】ドラッグデリバリー / 高分子ミセル / がん化学療法 / 制ガン剤 / 環境応答性 (他18件)
【概要】ガン化学療法において、安定に保持した薬物を固形ガンへ効率よく送達せしめ、有用な形で放出する薬物送達システム(DDS)の開発が待望されている。これまでに研究代表者らは、ブロック共重合体の自己会合によって形成される高分子ミセル型DDSに関する研究開発を行ってきた。そこで本研究では、血中における安定な薬物保持と標的細胞における効率的な薬物放出を実現するために高分子ミセルを構成するブロック共重合体の内核構...
【生物学】生物学:遺伝子増幅がんを含む研究件
❏アンプリコミクス解析のための実験技術基盤の構築(23241064)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】仙波 憲太郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70206663)
【キーワード】疾患関連遺伝子 / 遺伝子増幅 / がん / ゲノム / 分子腫瘍学 (他7件)
【概要】がんは遺伝子の異常が原因となって生じる病気です。私たちの体の設計図である遺伝子はすべて父親と母親から一つずつもらっていますが、がん細胞の中には、遺伝子増幅と呼ばれる現象によって数倍から数十倍に多くなっている遺伝子が見つかっています。これまでの研究から、このような遺伝子(がん遺伝子)が、がんの治療や診断に利用できることがわかってきました。私たちは、遺伝子増幅が頻繁に観察される乳がんに注目し、がん遺伝...
❏高感度・高S/N比の座位別増幅型多色SNP検出技術の開発(20300183)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】LEZHAVA A. 独立行政法人理化学研究所, オミックス機能研究ユニット, ユニットリーダー (40443048)
【キーワード】SmartAmp法 / Exciton Primer / SNPタイピング / Cancer Mutation Detection / Multiplex reaction (他23件)
【概要】我々は2本鎖の形成により配列特異的な発光を示す2色のエキシトンプライマーを組み合わせることで、1つのチューブで正常型、変異型の検出ができるSmartAmp(SMAP)遺伝子検出について開発を行った。新しい方法では1工程・1チューブで45分以内に血液サンプルから直接、高感度、高特異的に変異を検出することが可能になった。エキシトンプライマーは、SYBR Greenに比べて高いS/M比と高い特異性を示し...
❏乳癌の発生と悪性化を制御する新規癌遺伝子の同定と機能解析(18591825)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】仙波 憲太郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70206663)
【キーワード】癌 / 遺伝子増幅 / ErbB2 / プロテオーム / シグナル伝達
【概要】近年、転写因子FoxA1が乳腺のluminal cellの分化マーカーとして同定された。FoxA1の発現の高い乳癌は予後が良いことが報告されているが、一方で、食道癌や肺癌ではFoxA1の遺伝子増幅が見つかっている。したがって、FoxA1は癌の進展を促進するのか、抑制するのかについては結論が得られていない。本研究課題で我々は、ヒト乳癌細胞株35種における遺伝子発現プロファイルを解析し(Ito et ...
【生物学】生物学:不可逆的増殖停止がんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:HepG2細胞がんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:ID1がんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:相同組み換えがんを含む研究件
❏がんの相同組換え修復能の特性に基づいた放射線治療とPARP阻害剤の併用療法の開発(23591836)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00396748)
【キーワード】癌 / 相同組換え / 放射線 / PARP阻害剤 / DNA損傷応答
【概要】SYCP3は、減数分裂に必要なシナプトネマ複合体を構成する分子の1つであり、正常の体細胞では発現しないが、がん細胞で異所性に発現する。SYCP3が体細胞でBRCA2と複合体を形成して相同組換え修復を抑制することを踏まえ、本研究では、SYCP3発現がんにおけるPARP阻害剤単剤および放射線やシスプラチンとPARP阻害剤の併用の有効性について検討を行った。その結果、SYCP3発現細胞では、PARP阻害...
❏相同組換え修復機構の解析による個別化放射線治療の開発(20591492)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00396748)
【キーワード】がん / 相同組換え / 放射線治療 / 放射線 / 癌 (他7件)
【概要】がんの集学的治療において放射線治療を効果的に利用するためには、個々のがんにおけるDNA損傷修復能力の特性を評価できるための科学的基盤の確立が不可欠である。本研究では、正常の体細胞では発現せず、がん細胞において特異的に発現するシナプトネマ複合体形成分子SYCP3に着目し、同分子の体細胞での役割について検討を行った。その結果、SYCP3が体細胞においてBRCA2分子の機能を抑制して相同組換え修復を抑制...
【生物学】生物学:Mint3がんを含む研究件
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【生物学】生物学:MYCがんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏多発性骨髄腫の“アキレス腱”であるIRF4とMYCの転写制御因子の網羅的探索(15K18418)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山本 淳一 東京医科大学, 医学部, 助教 (40748472)
【キーワード】多発性骨髄腫 / IMiDs / IRF4 / MYC / 転写因子 (他7件)
【概要】IRF4とMYCは、多発性骨髄腫細胞の生存と増殖に必須な"アキレス腱"であると考えられているが、これまでにこれらを直接の標的とした薬剤は開発されてこなかった。Immunomodulatory drugs (IMiDs)は多発性骨髄腫を含む悪性腫瘍に著効であり、その薬効の少なくとも一部はIRF4やMYCを標的としていると考えられている。 本研究はIMiDsの薬効に関連してIRF4やM...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
【生物学】生物学:悪性化がんを含む研究件
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏マウスモデルを用いた大腸癌転移の研究(15H05574)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】有村 純暢 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60552015)
【キーワード】腸管腫瘍 / 悪性化 / モデルマウス / 癌 / 浸潤・転移 (他6件)
【概要】がんによる死亡原因の多くは、腫瘍細胞の組織浸潤を介した他臓器への遠隔転移にある。これまでに研究代表者らは、腸管悪性腫瘍の新たなモデルマウスの作出に成功した。そこで、本研究では、当該モデルマウスでの腸管腫瘍の悪性化機構の解析を進め、微小環境による制御機構の重要性を示す結果を得た。得られた知見は、腫瘍悪性化制御の新たな治療戦略の可能性を提示するものである。 ...
【生物学】生物学:EphA2がんを含む研究件
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
【生物学】生物学:細胞周期制御がんを含む研究件
❏低造腫瘍性を示すアフリカツメガエルのゲノム情報による原因遺伝子同定とヒトへの応用(18K06013)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】Cdk阻害因子 / 造腫瘍性 / Cyclin E / アフリカツメガエル / 胞胚中期 (他15件)
【概要】これまでに実施した遺伝子発現量のin silico比較解析によって、X.laevisにみられる低造腫瘍性の原因因子としてCyclin E1を見出した。Cyclin Eは、細胞周期を直接制御し、細胞増殖を調節する因子であるため、Cdk阻害因子に依存しないX.laevisの低造腫瘍性の原因遺伝子の候補と考えた。X.laevisにおいて Cyclin E1 は特異的な発現様式を示す因子として報告されてお...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
❏細胞分裂に係わるシグナル伝達機構の研究(15570154)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】白形 正樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70251551)
【キーワード】細胞周期制御 / 細胞増殖 / がん / アポトーシス / シグナル伝達 (他9件)
【概要】真核細胞の細胞分裂は染色体複製の完了に始まり、染色体の凝縮、核膜の崩壊から、染色体の分離、細胞質の分裂、娘細胞での核形成へと続く一連の動的な過程であり、その制御機構の解明は生命現象を理解する上で最も重要な課題の一つである。これまでに細胞分裂を制御するリン酸化酵素の存在が知られているが、最近の研究から、細胞膜近傍を起点とするシグナル伝達経路において極めて重要な機能を持つリン酸化酵素が分裂期に強く活性...
【生物学】生物学:がん抑制因子がんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏低造腫瘍性を示すアフリカツメガエルのゲノム情報による原因遺伝子同定とヒトへの応用(18K06013)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】Cdk阻害因子 / 造腫瘍性 / Cyclin E / アフリカツメガエル / 胞胚中期 (他15件)
【概要】これまでに実施した遺伝子発現量のin silico比較解析によって、X.laevisにみられる低造腫瘍性の原因因子としてCyclin E1を見出した。Cyclin Eは、細胞周期を直接制御し、細胞増殖を調節する因子であるため、Cdk阻害因子に依存しないX.laevisの低造腫瘍性の原因遺伝子の候補と考えた。X.laevisにおいて Cyclin E1 は特異的な発現様式を示す因子として報告されてお...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【生物学】生物学:インスリン様成長因子(IGF)がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏糖尿病やがんの発症・進行におけるNedd4-IRS複合体の乖離/形成の意義(26460369)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / ユビキチン / がん (他6件)
【概要】代謝調節ホルモンであるインスリンへの体の応答性が低下すると糖尿病が起こる。一方、インスリンと構造の似たインスリン様成長因子(IGF)には成長促進作用があり、IGFへの応答性が過度に高まるとがんを発症しやすくなる。これらの応答性が変わるしくみには不明点が多い。今回、インスリン/IGFが細胞膜受容体に結合した後で起こる細胞内シグナル伝達を調べた。その結果、シグナル伝達を担うIRS2が別のタンパク質Ne...
【生物学】基礎生物学:結晶構造解析がんを含む研究件
❏膜受容体PGRMC1の構造的知見を基盤とした生理機能の解明と制御化合物の解析(18K06921)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】ヘム / 癌 / 脂質代謝 / 金属タンパク質 / 天然有機化合物 (他7件)
【概要】これまで明らかとした膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御に知見を基に、PGRMC1を標的とする薬剤の選定を行った。これら候補化合物はPGRMC1と結合してEGFRとの会合を阻害することにより、PGRMC1を介したがん増殖を抑制することを見出した。さらに、PGRMC1 cKOマウスによる解析から、高脂肪食による肥満モデルにおいてPGRMC1が脂肪細胞の脂質蓄積を亢進して肥満増強機能を示すことを明...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏G蛋白質非依存的な情報伝達を行い、抗癌剤の標的であるケモカイン受容体の構造解析(15H04338)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】島村 達郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (90391979)
【キーワード】結晶構造解析 / Gタンパク質共役型受容体 / シグナル伝達 / タンパク質 / G蛋白質共役型受容体 (他7件)
【概要】ケモカイン受容体CXCR7は、様々ながん細胞で大量に発現しており、新たな抗がん剤の創薬ターゲットと考えられているGタンパク質共役型受容体(GPCR)である。CXCR7の特徴としては、他のケモカイン受容体と配列上の類似性が高いにもかかわらずGタンパク質を介す情報伝達経路を持たず、βアレスチンを介す情報伝達経路だけを持つことが挙げられる。本研究計画では、創薬や機能解明に役立てるため、CXCR7の構造解...
【生物学】人類学:進化がんを含む研究件
❏超並列がん進化シミュレーションによる腫瘍内不均一性生成機構の解明(19K12214)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】新井田 厚司 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00772493)
【キーワード】がん / シミュレーション / 進化 / 深層学習
【概要】本研究ではがんの多様な進化様式を統一的に記述するシミュレーションモデルを構築、スーパーコンピューターを活用した超並列シミュレーション及びパラメータ感度分析を通じてがんの腫瘍内不均一性(ITH)生成機構の探索を行なった。その結果、いくつかの興味深い知見が引き出せた。例えば高い変異率は中立進化によって広範なITHを形成するが、がん幹細胞階層は見かけの変異率を高めることも同様に中立なITHの形成に寄与す...
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏腫瘍内不均一性解明のための超並列がん進化シミュレーションデータ解析手法の開発(17K12773)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井田 厚司 東京大学, 医科学研究所, 助教 (00772493)
【キーワード】シミュレーション / がん / 進化 / スーパーコンピュータ / 可視化 (他6件)
【概要】がん細胞は正常細胞が変異獲得、自然選択を繰り返す進化過程によって生み出されていると考えられます。その進化過程を理解するために我々はこれまでにシミュレーションを用いたがんの進化ダイナミクスの研究を行ってきました。本研究では進化ダイナミクスがどのようにパラメータに依存するかを調べる感受性解析手法MASSIVEを開発しました。MASSIVEは膨大なシミュレーションをスーパーコンピュータ上で試行しその結果...
【工学】プロセス・化学工学:ヒストンがんを含む研究件
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
❏低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とした新規制癌法(23701047)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50567592)
【キーワード】癌 / 組織・細胞 / ストレス / エピジェネティクス / ヒストン (他7件)
【概要】癌の進展には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。我々は、低酸素・低栄養という腫瘍微小環境が(1)腫瘍細胞の増殖、転移能を促進すること(2)免疫系を制御すること(3)ヒストン脱メチル化酵素(JMJD1A, JHDM1D)が腫瘍増殖や血管新生を制御すること(4)JMJD1A阻害が血管新生阻害剤と相乗効果を示すことを報告してきた。このことから低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とすることが新規制癌法の開発...
【工学】プロセス・化学工学:がんイメージングがんを含む研究件
❏機能性小分子・タンパク質ペアを利用したがん蛍光イメージングの新手法(20H02874)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小嶋 良輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10808059)
【キーワード】蛍光プローブ / 機能性タンパク質 / がん / イメージング / 蛍光イメージング (他8件)
【概要】本研究課題において、我々は、機能性小分子と機能性タンパク質を協奏的に利用する独自のアプローチをとることで、①がん表面の抗原に結合して迅速かつ大きなactivationを示す蛍光プローブ ② bioorthogonalな蛍光プローブとレポーター酵素のペアを利用した、新規がん蛍光イメージング法 を開発することを目指している。 ①に関して、我々は、昨年度までにモデル抗原であるGFPに結合するだけで10倍...
❏がんの1細胞検出に資する多色多機能蛍光プローブ群の開発(19H02826)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神谷 真子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (90596462)
【キーワード】蛍光プローブ / がんイメージング / がん検出 / 光機能性分子 / がん (他7件)
【概要】がん細胞が有する特徴的な“酵素活性パターン”をシングルセルレベルで可視化する多色・多機能な有機小分子蛍光プローブ群の開発を目指し、研究代表者らがこれまでに確立した分子設計法を拡張した。具体的には、①標的酵素を発現する細胞特異的に細胞死を誘導するActivatable型光増感剤の開発(光増感剤への構造展開)、②がんで発現が亢進しているペプチダーゼを標的とした細胞内滞留型蛍光プローブの開発(標的酵素の...
❏糖加水分解酵素蛍光プローブ群の開発による新規迅速がんイメージング手法の確立(16F16109)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2016-10-07 - 2019-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】sialidase / fluorescence / activation / cancer / self-immolative space (他12件)
【概要】Sialidases are members of a family of exoglycosidases specifically catalyzing the removal of sialic acid residues on the surface of exposed glycoconjugates. A novel fluorescence probe HMRef-S-Neu5Ac h...
【工学】電気電子工学:プラズマ医療がんを含む研究件
❏放電プラズマによる癌の転移抑制効果の検証(18K18846)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 (他9件)
【概要】放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズ...
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
【工学】電気電子工学:活性種がんを含む研究件
❏放電プラズマによる癌の転移抑制効果の検証(18K18846)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 (他9件)
【概要】放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズ...
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
【工学】電気電子工学:超伝導材料がんを含む研究件
❏保護の不要な高ロバスト・高性能・低コスト高温超伝導コイルシステムの実現(22H01478)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用高温超伝導スケルトン・サイクロトロンの設計原理・開発基盤の確立(18H03785)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器工学 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用サイクロトロン開発のための5H超伝導コイルシステムの基盤技術の確立(26249036)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】加速器 / 超伝導材料 / 電気機器 / 量子ビーム / 癌 (他7件)
【概要】重粒子線がん治療用超伝導加速器「先進ハイブリッド・サイクロトロン(AHC)」の開発を目標に、その実現の鍵となる5H(High):高機械強度・高電流密度・高安定・高磁場・高精度磁場を可能とするREBCO高温超伝導コイル開発のための基盤技術の確立を目指してきた。そして、高強度化・高磁場化のための「Super-YOROIコイル構造」、高電流密度化と高熱的安定化の両立のための「無絶縁コイル巻線方式」、そし...
【工学】総合工学:量子ビームがんを含む研究件
❏保護の不要な高ロバスト・高性能・低コスト高温超伝導コイルシステムの実現(22H01478)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用高温超伝導スケルトン・サイクロトロンの設計原理・開発基盤の確立(18H03785)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器工学 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用サイクロトロン開発のための5H超伝導コイルシステムの基盤技術の確立(26249036)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】加速器 / 超伝導材料 / 電気機器 / 量子ビーム / 癌 (他7件)
【概要】重粒子線がん治療用超伝導加速器「先進ハイブリッド・サイクロトロン(AHC)」の開発を目標に、その実現の鍵となる5H(High):高機械強度・高電流密度・高安定・高磁場・高精度磁場を可能とするREBCO高温超伝導コイル開発のための基盤技術の確立を目指してきた。そして、高強度化・高磁場化のための「Super-YOROIコイル構造」、高電流密度化と高熱的安定化の両立のための「無絶縁コイル巻線方式」、そし...
【工学】総合工学:電気機器工学がんを含む研究件
❏次世代医療用高温超伝導スケルトン・サイクロトロンの設計原理・開発基盤の確立(18H03785)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】電気機器工学 / 超伝導材料 / 加速器 / 量子ビーム / 癌
【概要】
❏次世代医療用サイクロトロン開発のための5H超伝導コイルシステムの基盤技術の確立(26249036)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】加速器 / 超伝導材料 / 電気機器 / 量子ビーム / 癌 (他7件)
【概要】重粒子線がん治療用超伝導加速器「先進ハイブリッド・サイクロトロン(AHC)」の開発を目標に、その実現の鍵となる5H(High):高機械強度・高電流密度・高安定・高磁場・高精度磁場を可能とするREBCO高温超伝導コイル開発のための基盤技術の確立を目指してきた。そして、高強度化・高磁場化のための「Super-YOROIコイル構造」、高電流密度化と高熱的安定化の両立のための「無絶縁コイル巻線方式」、そし...
❏次世代重粒子線がん治療装置用超伝導加速器の基盤技術開発(23246053)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】石山 敦士 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00130865)
【キーワード】加速器 / 超伝導材料 / 電気機器工学 / 量子ビーム / 癌
【概要】本研究課題の目標は、次世代の小型・高効率・高性能の重粒子線がん治療用超伝導加速器「先進ハイブリッド・サイクロトロン(「AHC」と略記)の開発」である。AHCは、本研究グループが新しく提案したサイクロトロンで、イオンビームの入射・加速・引出に必要な磁場形成を「空芯超伝導コイルのみで行う」という特徴がある。本研究では、AHC用超伝導コイルシステムの試設計、磁場精度に影響する要因の抽出と影響低減法、耐放...
【工学】総合工学:電子デバイス・機器がんを含む研究件
❏ウェアラブルデバイスを使用したがん性疼痛管理における医療用麻薬の客観的有用性評価(16K01440)
【研究テーマ】医療技術評価学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-10-21 - 2020-03-31
【研究代表者】漆原 尚巳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10511917)
【キーワード】ウェアラブルデバイス / 疼痛管理 / 活動量 / がん / 医療用麻薬 (他13件)
【概要】本研究では、常時装着型ウェアラブルデバイスにより、医療用麻薬の効果が客観的指標で測定できるかどうかを検討しました。疼痛コントロールを行っているがん患者さんで、活動量の変化により、麻薬導入あるいは増量による生活の質及び日常生活動作の改善が示すことができるかを検証します。 本研究は、2018年から2019年に渡り実施され、16人の患者さんで測定が行われました。ウェアラブルデバイスで測定された活動量の連...
❏センチネルリンパ節を特定する磁気プローブの開発(25282129)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関野 正樹 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20401036)
【キーワード】計測工学 / 磁性 / 電子デバイス・機器 / 癌 / 外科
【概要】乳がんの治療法は、病巣周囲のリンパ節への転移の有無によって変わり、転移があった場合はリンパ節も併せて切除するため、むくみ等の合併症が発生する。不必要なリンパ節切除を避けるため、がんに最も近いリンパ節(センチネルリンパ節)を探して病理検査を行うことが求められる。本研究では、がん病巣からリンパ系へ導入した磁性流体を体外の磁気プローブによって検出し、センチネルリンパ節を特定するシステムを、開発した。従来...
【工学】総合工学:ナノ材料がんを含む研究件
❏論理的高分子設計によるデュアルpH応答型ドラッグデリバリーキャリアの創製(15K18846)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】蛭田 勇樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60710944)
【キーワード】温度 / pH / 機能性高分子 / ミセル / DDS (他16件)
【概要】局所加温による温度変化、細胞内小胞の低pHに注目した2段階温度、pH応答性ブロックポリマーを設計し、抗がん剤のドキソルビシンを内包させてミセル化し、がん細胞選択的な取り込み、および細胞取り込み後の薬物放出が可能なドラッグキャリアを創製した。このポリマーミセルは、体温よりも少し高い温度で相転移することで、細胞取り込み量が増加した。細胞毒性への温度の影響を調べたところ、42°Cでは37°Cに比べて有意...
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への効率的なドラッグ・遺伝子デリバリー(24390340)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 脳腫瘍 / ドラッグデリバリー / 脳腫瘍学 (他9件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤および遺伝子のキャリアとして使用し悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の検討を行った。また、高分子ナノミセルを単純ヘルペスウイルス1型によるウイルス療法に応用する際に必要な事項に関して検討を行った。リガンドとしてRGDペプチドを搭載した抗癌剤内包ミセルにおいて、対照ミセルに比し、腫瘍内集積効率の向上と抗腫瘍効果の増...
❏水溶性薬剤を内包する新規DDSキャリアの創製とクリックリリースシステムの開発(22800013)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】三浦 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (40557980)
【キーワード】ドラッグデリバリー / ナノ材料 / ドラックデリバリー / 癌
【概要】本研究ではSi-O結合を介して水溶性の薬剤(ジェムザール)を内包する高分子ミセル型DDSキャリアを開発した。また、内包された薬剤の徐放をpHの変化によって制御することに成功した。キャリアの安定性ならびに細胞毒性について検討したところ、A549に対する細胞毒性試験ではコントロール(ジェムザール単独)に比べ約50倍有意であるIC_<50>値を示した。また、Cy5ラベル化したキャリアの蛍光強...
【工学】総合工学:シミュレーションがんを含む研究件
❏超並列がん進化シミュレーションによる腫瘍内不均一性生成機構の解明(19K12214)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】新井田 厚司 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00772493)
【キーワード】がん / シミュレーション / 進化 / 深層学習
【概要】本研究ではがんの多様な進化様式を統一的に記述するシミュレーションモデルを構築、スーパーコンピューターを活用した超並列シミュレーション及びパラメータ感度分析を通じてがんの腫瘍内不均一性(ITH)生成機構の探索を行なった。その結果、いくつかの興味深い知見が引き出せた。例えば高い変異率は中立進化によって広範なITHを形成するが、がん幹細胞階層は見かけの変異率を高めることも同様に中立なITHの形成に寄与す...
❏腫瘍内不均一性解明のための超並列がん進化シミュレーションデータ解析手法の開発(17K12773)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井田 厚司 東京大学, 医科学研究所, 助教 (00772493)
【キーワード】シミュレーション / がん / 進化 / スーパーコンピュータ / 可視化 (他6件)
【概要】がん細胞は正常細胞が変異獲得、自然選択を繰り返す進化過程によって生み出されていると考えられます。その進化過程を理解するために我々はこれまでにシミュレーションを用いたがんの進化ダイナミクスの研究を行ってきました。本研究では進化ダイナミクスがどのようにパラメータに依存するかを調べる感受性解析手法MASSIVEを開発しました。MASSIVEは膨大なシミュレーションをスーパーコンピュータ上で試行しその結果...
❏ネットワーク解析による薬剤応答パスウェイの解析法の研究(22300099)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】宮野 悟 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50128104)
【キーワード】遺伝子ネットワーク / 薬剤応答パスウェイ / 動的モデル / シミュレーション / パ スウェイ解析 (他13件)
【概要】薬剤に応答して動く遺伝子発現の時系列データやケース・コントロールデータから,ネットワークモデルを抽象的レベルで推定する計算的・統計的方法を開発した.また,生体分子間の相互作用に関する文献情報から効率よく動的モデルを構築し,その妥当性を体系的に検証するための知識処理技術を開発した.前者にはベイジアンネットワークと状態空間モデルを用い,後者には拡張ペトリネットをネットワークモデルとして用いた. ...
【総合生物】ゲノム科学:生体高分子構造・機能がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:染色体構築・機能・分配がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:遺伝情報複製・再編がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:ゲノム維持修復がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:ゲノム進化・再編がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】ゲノム科学:ゲノム多様性がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】生体分子化学:活性発現の分子機構がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:ポリエチレングリコール(PEG)がんを含む研究件
❏ブロック共重合体の精密設計に基づく全身投与型siRNAデリバリーシステムの創製(23390009)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西山 伸宏 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10372385)
【キーワード】siRNA / DDS / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール(PEG) / ポリ(L-リジン)(PLL) (他9件)
【概要】siRNAは、標的mRNAを特異的かつ効率的にノックダウンできることから、疾患治療への応用が期待されている。しかしながら、siRNAのキャリアシステムの開発が大きな課題であった。そこで本研究では、ポリエチレングリコールとカチオン性ポリアミノ酸より構成されるブロック共重合体が1分子のsiRNAと十数ナノメートルの小会合を形成することに着目し、siRNAキャリアとしての開発を進めてきた。ブロック共重合...
❏細胞内ミクロ環境応答型高分子ミセル型ナノデバイスの創製とがん標的治療への展開(17200031)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】片岡 一則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
【キーワード】ドラッグデリバリー / 高分子ミセル / がん化学療法 / 制ガン剤 / 環境応答性 (他18件)
【概要】ガン化学療法において、安定に保持した薬物を固形ガンへ効率よく送達せしめ、有用な形で放出する薬物送達システム(DDS)の開発が待望されている。これまでに研究代表者らは、ブロック共重合体の自己会合によって形成される高分子ミセル型DDSに関する研究開発を行ってきた。そこで本研究では、血中における安定な薬物保持と標的細胞における効率的な薬物放出を実現するために高分子ミセルを構成するブロック共重合体の内核構...
【総合生物】神経科学:ChIPシークエンスがんを含む研究件
❏病理検体を用いたChIPseq法の開発と疾患特異的スーパーエンハンサーの同定(19K22542)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】スーパーエンハンサー / ホルマリン固定パラフィン包埋組織 / クロマチン免疫沈降塩基配列決定法 / モノクローナル抗体 / がん (他8件)
【概要】疾患関連遺伝子は、スーパーエンハンサー(SE)と呼ばれる強力なエンハンサーの影響下で、疾患特異的にその発現が制御されている。このSE解析に必須であるクロマチン免疫沈降塩基配列決定法(ChIPseq)をホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織の病理検体に応用すべく、変性蛋白質を高親和性で認識しうるモノクローナル抗体の作成を通じた高感度ChIPseq法の開発を行い、さらに本法を用いた神経変性疾患、...
❏TGF-βシグナル因子Smadのスキルス胃がんにおける結合部位のダイナミズム(15K06831)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】シグナル伝達 / 癌 / 転写因子 / TGF-beta / ChIP-seq (他7件)
【概要】難治がんの一つスキルス胃がんにおいてはtransforming growth factor-β (TGF-β)ファミリーのサイトカインの病態への深い関与が明らかになっている。研究代表者らはこれまでの検討によりそのシグナルおよび下流の転写調節機構は細胞種により大きく異なることを報告してきた。そこで本研究ではTGF-βシグナルの転写因子Smad2/3の結合部位データを用いて、その経時的変化や他のがんと...
【総合生物】神経科学:リボソームがんを含む研究件
❏アンチセンスDNAを用いた新しい診断・治療法開発に関する日米英共同研究(08045063)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】山本 博 金沢大学, 医学部, 教授 (00115198)
【キーワード】antisense / antisense display / nucleoside / ribozyme / liposome (他12件)
【概要】(目的) 本研究は、金沢大学と米国・ニューヨーク州立大学バッファロー校、英国・シェフィールド大学との学術交流協定に基づき、3大学が擁する国際的にも屈指のアンチセンスDNA研究陣を結集して、アンチセンスDNAの有機化学・生化学・薬理学・薬剤動態学に関する学際研究を格段に発展させ、特異的メッセンジャーRNAを標的とした各種疾病の新しい診断・治療原理を開発することを目的とする。 平成8-10年度研究は概...
❏細胞からリポソームへの膜蛋白質の転移に関する研究(02453099)
【研究テーマ】高分子物性・高分子材料
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1990 - 1991
【研究代表者】砂本 順三 京都大学, 工学部, 教授 (80037811)
【キーワード】膜タンパク質 / リポソーム / 人工境界脂質 / リポソームワクチン / 癌 (他10件)
【概要】近年のタンパク質化学の目覚ましい進展に伴い、タンパク質群の構造および機能解析は著しく進んだ。しかし、その殆んどは可溶性タンパク質についてであり、細胞膜タンパク質に関しては非常に遅れているのが現状である。本研究では、リポソームと生細胞を混合すると、細胞表層の膜タンパク質がリポソーム側に温和な条件下に転移してくることに着目し、この手法を細胞膜タンパク質の機能解明に巾広く利用する目的で種々の検討を行なっ...
【総合生物】実験動物学:ゲノム機能がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【農学】農芸化学:機能性食品がんを含む研究件
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【農学】動物生命科学:イヌがんを含む研究件
❏尿サンプルによる“Liquid Staging”の確立(16K08045)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40447363)
【キーワード】Liquid-biopsy / BRAF / vimentin / EMT / TCC (他14件)
【概要】早期の確定診断が非常に困難である犬移行上皮癌を尿サンプルから診断かつその進展状況を確認できる”Liquid Biopsy”の確立を目的とし、診断については、犬移行上皮癌に高率に認められるBRAF遺伝子変異を高感度に検出できるDigital PCR法を確立し、その臨床応用に成功した。腫瘍の進展状況については、上皮間葉転換を標的として検討を進め、犬移行上皮癌において間葉系マーカーであるvimentin...
❏マクロファージ特異的タンパク質AIMによる犬組織球性肉腫の発症機序の解明と治療(15H04590)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10433715)
【キーワード】マクロファージ / 組織球性肉腫 / 犬 / イヌ / 腫瘍 (他13件)
【概要】マクロファージ由来の腫瘍である組織球性肉腫は、悪性度が高く治療法がまだ確立していない。本研究では、マクロファージが特異的に産生するタンパク質apoptosis inhibitor of macrophage (AIM)の転写活性が一部の臓器で高いこと、組織球性肉腫由来細胞株にAIM発現ベクターを導入すると細胞増殖の有意な抑制が認められることを明らかにした。さらに組換えイヌAIMを培養液中に添加する...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
【農学】動物生命科学:乳腺がんを含む研究件
❏新規なX染色体がん抑制遺伝子Nrk欠損マウスによる細胞増殖抑制機構の解明(15K14378)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】傳田 公紀 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (50212064)
【キーワード】プロテインキナーゼ / 胎盤 / 乳腺 / がん / 周産期 (他9件)
【概要】日本人女性の乳がんの罹患率は極めて高く,死亡率も上昇傾向にある。遺伝性乳がん卵巣がん研究は単一遺伝子の変異が発がん要因になることを明示し,遺伝子診断や分子標的治療を飛躍的に進歩させた。我々は新規なプロテインキナーゼNRK(Nik-related protein kinase)の変異マウスを作製し,Nrk(NRK遺伝子)欠損経産マウスが高頻度に乳がんを発症する現象を解析した(Am. J. Patho...
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
【農学】動物生命科学:がんを含む研究件
❏犬の腫瘍に対する免疫調節作用を主体とした多面的・複合的治療アプローチ法の開発(15H04598)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)
【キーワード】dog / cancer / immune checkpoint / oncolytic virotherapy / DNA vaccine (他11件)
【概要】犬の悪性腫瘍に対する新しい治療法の基盤を確立するために、レオウイルスを用いた腫瘍溶解性ウイルス療法、DNAワクチン、PD-1キメラ抗体の担ガン犬を用いた臨床試験を行なった。腫瘍溶解性ウイルス療法については、19頭の様々な腫瘍をもった犬に投与し、その臨床的な効果について検討でき、一部の症例において効果が認められた。DNAワクチンについては、マウスを用いてDNAワクチン増強効果を誘導できる系は樹立でき...
❏マクロファージ特異的タンパク質AIMによる犬組織球性肉腫の発症機序の解明と治療(15H04590)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10433715)
【キーワード】マクロファージ / 組織球性肉腫 / 犬 / イヌ / 腫瘍 (他13件)
【概要】マクロファージ由来の腫瘍である組織球性肉腫は、悪性度が高く治療法がまだ確立していない。本研究では、マクロファージが特異的に産生するタンパク質apoptosis inhibitor of macrophage (AIM)の転写活性が一部の臓器で高いこと、組織球性肉腫由来細胞株にAIM発現ベクターを導入すると細胞増殖の有意な抑制が認められることを明らかにした。さらに組換えイヌAIMを培養液中に添加する...
❏犬の難治性がんにおけるがん幹細胞の特性解析とがん幹細胞標的治療法の基盤構築(26292161)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】道下 正貴 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (50434147)
【キーワード】犬 / がん / 癌幹細胞 / 自己複製能 / がん幹細胞 (他8件)
【概要】がん幹細胞は、自己複製能、多分化能、免疫不全マウスにおける高い腫瘍形成能を示す細胞集団と定義され、がん発症だけでなく、がん進展、再発、転移に重要な役割を果たすだけでなく化学療法に抵抗性を示すため、がん幹細胞を標的とした治療戦略は必要不可欠と考えられている。 本研究は、極めて病態進行が早く、効果的な治療法がない犬の難治性がんを対象とし、難治性がんのがん幹細胞の同定を行い、薬剤ライブラリーを用いてがん...
【農学】動物生命科学:獣医学がんを含む研究件
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏マクロファージ特異的タンパク質AIMによる犬組織球性肉腫の発症機序の解明と治療(15H04590)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10433715)
【キーワード】マクロファージ / 組織球性肉腫 / 犬 / イヌ / 腫瘍 (他13件)
【概要】マクロファージ由来の腫瘍である組織球性肉腫は、悪性度が高く治療法がまだ確立していない。本研究では、マクロファージが特異的に産生するタンパク質apoptosis inhibitor of macrophage (AIM)の転写活性が一部の臓器で高いこと、組織球性肉腫由来細胞株にAIM発現ベクターを導入すると細胞増殖の有意な抑制が認められることを明らかにした。さらに組換えイヌAIMを培養液中に添加する...
❏PGD2産生制御による病態治療と組織再生方法の確立(22688024)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】村田 幸久 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (40422365)
【キーワード】薬理 / 炎症 / 病態 / 組織再生 / 薬理学 (他10件)
【概要】本研究は、“血管透過性抑制因子として知られるプロスタグランジンD2(PGD2)の産生制御を炎症病態の治療と損傷組織における血管再生に応用すること”を目的として行った。遺伝子欠損マウスを作製して薬理学・生化学的な手法を用いて解析を行い、i)PGD2産生制御機構の解明、ii)尿中PGD2代謝産物検出方法の確立、iii)癌や肺炎に代表される炎症病態へのPGD2シグナルの治療応用、iv)PGD2シグナルを...
【農学】動物生命科学:インスリン様活性がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
【農学】動物生命科学:代謝・内分泌制御がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
【農学】森林圏科学:応用微生物がんを含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏線維化・癌化を抑え、肝再生を可能にする食技術の開発(26670390)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小嶋 聡一 独立行政法人理化学研究所, ライフサイエンス技術基盤研究センター, 特別ユニットリーダー (10202061)
【キーワード】内科 / 癌 / 応用微生物 / 食品 / シグナル伝達
【概要】蛋白質架橋酵素TG2が、Rb/E2F/Ezh2経路を介して内在性血管形成阻害因子バソヒビン1の発現を抑制して癌の栄養血管形成に働くことを明らかにし、連携研究者の梶原と、腸に常在するカンジダ菌が活性酸素種(ROS)を産生して接触する肝細胞の核TG2活性を促進し、肝障害を誘導すること、フェノサフラニンがTG2の活性には影響を与えずTG2核局在を阻害することを見出した。これらの結果から、フェノサフラニン...
【医歯薬学】基礎医学:金属タンパク質がんを含む研究件
❏膜タンパク質PGRMC1の脂質代謝制御機能を指標とした抗肥満・抗癌戦略の構築(21K06845)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】癌 / 肥満 / 脂質代謝 / ヘム / ケミカルバイオロジー (他7件)
【概要】本研究では、これまでに新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシ ン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻 害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活...
❏膜受容体PGRMC1の構造的知見を基盤とした生理機能の解明と制御化合物の解析(18K06921)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】ヘム / 癌 / 脂質代謝 / 金属タンパク質 / 天然有機化合物 (他7件)
【概要】これまで明らかとした膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御に知見を基に、PGRMC1を標的とする薬剤の選定を行った。これら候補化合物はPGRMC1と結合してEGFRとの会合を阻害することにより、PGRMC1を介したがん増殖を抑制することを見出した。さらに、PGRMC1 cKOマウスによる解析から、高脂肪食による肥満モデルにおいてPGRMC1が脂肪細胞の脂質蓄積を亢進して肥満増強機能を示すことを明...
❏膜結合性ヘムタンパク質PGRMC1の構造的制御による生理機能の解明(15K07011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20397037)
【キーワード】ヘム / がん増殖 / 構造生物科学 / 金属タンパク質 / 結晶構造解析 (他6件)
【概要】本研究では、新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活性化...
【医歯薬学】基礎医学:MICAがんを含む研究件
❏MICA蛋白の翻訳後修飾の分子機構解明による抗腫瘍免疫活性の増強(17K09405)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30722665)
【キーワード】腫瘍免疫 / MICA / 免疫療法 / 切断酵素 / 分泌 (他7件)
【概要】C型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流の一塩基多型を 以前に報告した。その際、肝癌になりやすい人はMICAの発現量が少ない(癌になっても腫瘍免疫を惹起することが出来ない)ことが推定された。しかし、MICAの発現制御は、転写レベルだけではなく、転写・翻訳語の切断による癌細胞表面からの離脱も挙げられる。本研究では、MICA蛋白の切断離脱を阻害する化合物を蛋白分解酵素阻害...
❏肝癌発症予防を目的とした肝癌関連分子MICAの小分子核酸による発現制御法の開発(26460984)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (30722665)
【キーワード】MICA / 免疫療法 / 肝癌 / 自然免疫 / 癌 (他8件)
【概要】当研究者らは、ゲノムワイドアソシエーションスタディ(GWAS)解析で、1394例のC型肝炎罹患者と5486例の非感染者のサンプルを用いてC型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流に位置するSNPを 同定し報告した(Nat Genet. 2011)。本研究ではmicroRNA25-106クラスターに由来するmicroRNAがMICA遺伝子の発現量を負に制御しうることを同定...
【医歯薬学】基礎医学:薬剤がんを含む研究件
❏小腸幹細胞を用いた難治性小腸疾患モデルの作成と治療法の開発(15K08964)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 篤生 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80534932)
【キーワード】小腸 / 癌 / 粘膜障害 / 薬剤 / 幹細胞
【概要】小腸癌細胞株SIAC1細胞とマウス正常小腸細胞からオルガノイドを作成し、分化や増殖における成長因子依存性について検討した。小腸癌オルガノイドは正常小腸細胞に必須であったEGFやRspo1などの増殖因子非依存性であった。Notch阻害薬はSIAC1細胞の分化マーカーの発現を増加させたが、大腸癌治療薬であるcetuximab、bevacizumabはSIAC1オルガノイドの細胞内シグナル、増殖ともに抑...
❏消化器疾患治療および診断への低温マイクロプラズマの生体内応用(13557046)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175127)
【キーワード】マイクロプラズマ / 低温プラズマ / 内視鏡 / 薬剤 / 生理活性物質 (他9件)
【概要】今回の研究は生体内で利用可能なマイクロプラズマ生成装置を新たに開発し、超高周波により生成された低温プラズマを生体内で炎症抑制、組織修復、細菌除去および選択的な腫瘍破壊などの治療に応用する技術を開発することにある。特に、flexibleなmulti-task型マイクロプラズマ生成装置を開発することで、内視鏡を通じて生体内各種臓器へ自在に挿入することを可能とし、生体内で低温プラズマを生成しこれを組織表...
【医歯薬学】基礎医学:スフィンゴ糖脂質がんを含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
❏がん及び神経変性疾患関連スフィンゴ糖脂質の細胞内輸送システムの独自性と普遍性(22790280)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【研究代表者】山内 祥生 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00444878)
【キーワード】スフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / がん / 神経変成疾患 / 癌 (他12件)
【概要】スフィンゴ糖脂質(GSL)は、がんや神経変成疾患などの病態に深く関与している。本研究では、メラノーマ抗原GD3と重篤な神経変成疾患であるニーマン・ピック病C型(NPC病)に関連するガングリオシドの細胞内輸送や膜ドメインの維持機構について解析を行った。その結果、GD3が脂質代謝を調節する因子を活性化することで膜ドメインの形成をサポートしていることが明らかになった。また、この脂質代謝調節因子を阻害する...
【医歯薬学】基礎医学:分子腫瘍学がんを含む研究件
❏非コード反復配列RNAの発現を主因とした多段階発癌の発癌機構の解明と制御(25293076)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90518945)
【キーワード】分子腫瘍学 / 非コードRNA / ミトコンドリア / 非コードRNA / 癌 (他8件)
【概要】癌は癌遺伝子・癌抑制遺伝子の変異に伴う多段階発癌が主要な発癌経路であると推定されているが、なぜそれらの遺伝子変異が最終的に雑多な遺伝子異常を伴う細胞癌化に結びつくのかはいまだ明確になっていない。本申請では、多段階発癌の初期の遺伝子異常の段階から非コード反復配列RNAが発現し、DNA修復因子であるYB-1蛋白と結合し細胞質に局在させることを明らかにした。この反復配列がゲノムDNAやミトコンドリアDN...
❏アンプリコミクス解析のための実験技術基盤の構築(23241064)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】仙波 憲太郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70206663)
【キーワード】疾患関連遺伝子 / 遺伝子増幅 / がん / ゲノム / 分子腫瘍学 (他7件)
【概要】がんは遺伝子の異常が原因となって生じる病気です。私たちの体の設計図である遺伝子はすべて父親と母親から一つずつもらっていますが、がん細胞の中には、遺伝子増幅と呼ばれる現象によって数倍から数十倍に多くなっている遺伝子が見つかっています。これまでの研究から、このような遺伝子(がん遺伝子)が、がんの治療や診断に利用できることがわかってきました。私たちは、遺伝子増幅が頻繁に観察される乳がんに注目し、がん遺伝...
❏ストレス応答キナーゼMTK1による細胞死、細胞増殖制御機構と癌におけるその異常(21390090)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】武川 睦寛 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】分子病態学 / 分子腫瘍学 / シグナル伝達 / MAPキナーゼ / ストレス応答 (他7件)
【概要】ストレス応答MAPK経路は、DNA損傷などの環境ストレス刺激によって活性化され、細胞のストレス応答の制御に中心的な役割を果たしている。また、この経路の制御異常が癌を始めとする難治性疾患の発症にも関与する。本研究ではストレス応答経路の主要なMAPKKKであるMTK1の生理機能の解析を行い、MTK1がサイクリンの発現を負に制御して増殖抑制に寄与することを見出した。またMTK1の新たな基質分子として特定...
【医歯薬学】基礎医学:ガングリオシドがんを含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏がん及び神経変性疾患関連スフィンゴ糖脂質の細胞内輸送システムの独自性と普遍性(22790280)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【研究代表者】山内 祥生 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00444878)
【キーワード】スフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / がん / 神経変成疾患 / 癌 (他12件)
【概要】スフィンゴ糖脂質(GSL)は、がんや神経変成疾患などの病態に深く関与している。本研究では、メラノーマ抗原GD3と重篤な神経変成疾患であるニーマン・ピック病C型(NPC病)に関連するガングリオシドの細胞内輸送や膜ドメインの維持機構について解析を行った。その結果、GD3が脂質代謝を調節する因子を活性化することで膜ドメインの形成をサポートしていることが明らかになった。また、この脂質代謝調節因子を阻害する...
【医歯薬学】基礎医学:膜ドメインがんを含む研究件
❏脂質輸送-脂質代謝連関による膜ドメイン機能の制御機構とその腫瘍生物学的意義の解明(16K08618)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00444878)
【キーワード】脂質代謝 / 細胞内輸送 / コレステロール / スフィンゴ脂質 / 細胞内脂質輸送 (他12件)
【概要】細胞膜ドメインはがん細胞の悪性形質発現に極めて重要な役割を果たしているが、その機能調節機構に関する知見は乏しい。本研究課題では、脂質輸送と脂質代謝の連関を明らかにするとともに、脂質代謝変化が膜ドメイン機能に与える影響を解析した。その結果、コレステロールやスフィンゴ脂質の細胞内輸送が、脂質合成や細胞膜ドメイン機能を調節していることが示され、これらの連関ががん細胞の悪性形質の発現に関与していることを明...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
【医歯薬学】基礎医学:糖脂質がんを含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏がん及び神経変性疾患関連スフィンゴ糖脂質の細胞内輸送システムの独自性と普遍性(22790280)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【研究代表者】山内 祥生 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00444878)
【キーワード】スフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / がん / 神経変成疾患 / 癌 (他12件)
【概要】スフィンゴ糖脂質(GSL)は、がんや神経変成疾患などの病態に深く関与している。本研究では、メラノーマ抗原GD3と重篤な神経変成疾患であるニーマン・ピック病C型(NPC病)に関連するガングリオシドの細胞内輸送や膜ドメインの維持機構について解析を行った。その結果、GD3が脂質代謝を調節する因子を活性化することで膜ドメインの形成をサポートしていることが明らかになった。また、この脂質代謝調節因子を阻害する...
【医歯薬学】基礎医学:MT1-MMPがんを含む研究件
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】基礎医学:細胞初期化がんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞脱分化による発がん修飾作用の解明(15H04721)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】dedifferentiation / cancer / iPS cell / reprogramming / 脱分化 (他11件)
【概要】本研究では、生体内細胞初期化システムを用いて、生体内において積極的に脱分化を誘導することで、発がんにおける脱分化の意義について明らかとすることを目的とした。膵臓発がんモデルを用いて、発がんにおける脱分化の影響を病理組織学的解析により検討した。細胞脱分化により体細胞のエンハンサーが抑制され、変異型K-rasを発現する膵腺房細胞に異常増殖が誘導されることを示した。細胞脱分化に関わるエピゲノム制御が膵臓...
【医歯薬学】基礎医学:ヘテロクロマチンがんを含む研究件
❏ヘテロクロマチン由来RNAがもたらす複雑系攪乱による発癌機構解明と病態検出法開発(16KT0109)
【研究テーマ】複雑系疾病論
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2019-03-31
【研究代表者】大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90518945)
【キーワード】複雑系 / ヘテロクロマチン / RNA / 反復配列RNA / 膵癌 (他10件)
【概要】膵癌早期からヘテロクロマチン領域から反復配列をもつRNAが発現してくることに着目し、その生物学的意義を検討した。反復配列RNAの過剰発現は、YBX1蛋白との結合を介して、DNA損傷の蓄積や染色体分裂異常を惹起し、それにより癌化のポテンシャルを上げていることが示された。さらに反復配列RNAを高感度に血中から検出することで、膵癌早期診断マーカーとして有用であることが示唆された。さらに特殊な非コードRN...
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
【医歯薬学】基礎医学:免疫シグナル伝達がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
【医歯薬学】基礎医学:免疫原性核酸がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
【医歯薬学】基礎医学:自然免疫受容体がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏細胞外HMGB1の炎症促進機構の解明(18K07167)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (70431765)
【キーワード】HMGB1 / 自然免疫 / 腫瘍 / 炎症 / 好中球 (他9件)
【概要】本研究においてHMGB1による好中球遊走メカニズムの詳細と炎症性疾患の病態におけるHMGB1の重要性について検討を進めた。HMGB1と強く結合しその作用を阻害するオリゴ核酸ISM ODNをConA誘導性肝炎モデルマウスに投与したところ、肝臓への好中球の浸潤が顕著に阻害された。また、ISM ODNの投与により腫瘍の増大も抑制された。HMGB1による好中球の遊走促進作用は、炎症の促進、腫瘍の増大に関連...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
【医歯薬学】内科系臨床医学:中心体がんを含む研究件
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
【医歯薬学】内科系臨床医学:lncRNAがんを含む研究件
❏長塩基長非コードRNAを利用した放射線治療次世代バイオマーカー確立に関する研究(21K07171)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20721939)
【キーワード】lncRNA / バイオマーカー / 放射線治療 / 放射線 / がん
【概要】本研究の目的は、がんの放射線応答新規バイオマーカーを長塩基長非コードRNA(long non- coding RNA :lncRNA)というものをターゲットにして確立し、その機能を見出すことです。 放射線を照射したヒトがん培養細胞(子宮頚がん由来のHeLa細胞、肺がん由来のA549細胞な ど)を用い、放射線に応答する新規lncRNAの探索とその役割や生体内メカニズムを解明します。それにより、科学的...
❏新規放射線治療新規バイオマーカー確立およびメカニズム解明研究(18K07290)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20721939)
【キーワード】ncRNA / がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー (他7件)
【概要】非侵襲性の特徴があるがん放射線治療の重要性が増しています。本研究は、タンパク質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)を切り口にして放射線治療新規マーカ ー確立を目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず、定量PCRを用いた解析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法やIF法を用いて、局...
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ncRNAがんを含む研究件
❏新規放射線治療新規バイオマーカー確立およびメカニズム解明研究(18K07290)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20721939)
【キーワード】ncRNA / がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー (他7件)
【概要】非侵襲性の特徴があるがん放射線治療の重要性が増しています。本研究は、タンパク質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)を切り口にして放射線治療新規マーカ ー確立を目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず、定量PCRを用いた解析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法やIF法を用いて、局...
❏放射線治療新規マーカー開発を志向した非コードRNAの新規機能解析(26830096)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20721939)
【キーワード】非コードRNA / 放射線治療 / がん / バイオマーカー / 放射線 (他7件)
【概要】非侵襲性の特徴がある放射線治療はがん治療で重要性が増しています。本研究は、タンパク質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)をターゲットにして放射線治療の新規マーカー研究確立を目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず定量PCRを用いた解析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法やIF法...
【医歯薬学】内科系臨床医学:臨床検体がんを含む研究件
❏難治性あるいは希少肺癌克服のための肺癌基礎研究臨床応用システムの構築(17K09667)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安田 浩之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70365261)
【キーワード】肺癌 / 臨床検体 / 難治性肺癌 / 希少肺癌 / 遺伝子変異 (他8件)
【概要】肺癌は癌死因一位の予後不良の疾患である。近年の分子生物学的解析により肺癌の遺伝子変異などが明らかになり新規治療法開発から肺癌患者の予後は改善しつつある。しかし、それら新規治療法をもってしても進行肺癌患者の多くは診断から数年のうちに肺癌の進行によって死亡する。今後さらに肺癌患者の予後を改善するには、臨床を反映する肺癌の分子生物学的理解が必須である。本研究では難治性あるいは希少な肺癌を克服するためのト...
❏顕微質量分析法による代謝物分布情報に基づく腫瘍不均一性の検証(22501034)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】涌井 昌俊 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90240465)
【キーワード】がんの個性診断 / 腫瘍組織 / 顕微質量分析 / 代謝物 / 不均一性 (他9件)
【概要】顕微質量分析イメージングにより腫瘍組織における種々の代謝物の局所分布の検出に成功し、これにより代謝適応を通じて形成される腫瘍の不均一性を示すことができた。この結果はがんの代謝学的側面への洞察を与え、診断・治療への応用開発に有用である。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:がんの個性診断がんを含む研究件
❏遺伝子発現エントロピー解析による腫瘍不均一性の検証(25430139)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】涌井 昌俊 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90240465)
【キーワード】がんの個性診断 / 腫瘍不均一性 / 遺伝子発現 / エントロピー / 情報理論 (他11件)
【概要】シャノンのエントロピーや相互情報量に代表される情報理論を応用して、個々の生物学的経路ごとのトランスクリプトームに反映される腫瘍不均一性を定量することに成功した。事実、複数のヒトがん細胞株の間や異なる酸素環境条件の培養の間で、腫瘍不均一性に富む代謝経路および乏しい代謝経路が検出された。これらの結果は代謝生物学的見地からの腫瘍不均一性への洞察を与え、診断・治療への応用の可能性を示唆する。 ...
❏顕微質量分析法による代謝物分布情報に基づく腫瘍不均一性の検証(22501034)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】涌井 昌俊 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90240465)
【キーワード】がんの個性診断 / 腫瘍組織 / 顕微質量分析 / 代謝物 / 不均一性 (他9件)
【概要】顕微質量分析イメージングにより腫瘍組織における種々の代謝物の局所分布の検出に成功し、これにより代謝適応を通じて形成される腫瘍の不均一性を示すことができた。この結果はがんの代謝学的側面への洞察を与え、診断・治療への応用開発に有用である。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:IMiDsがんを含む研究件
❏デキサメタゾンとIMiDsの相乗的な抗骨髄腫作用の分子メカニズムの解明(20K08741)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山本 淳一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40748472)
【キーワード】がん / 多発性骨髄腫 / IMiDs / デキサメタゾン
【概要】(1) 昨年度に行ったSILAC-MSにより同定した候補因子の絞り込み 昨年度に同定したデキサメタゾン処理によってポマリドミド存在下でのCRBNへの親和性が変化した候補因子群について、多発性骨髄腫細胞株(RPMI8226)を用いて (a) 両剤併用によって細胞内でタンパク質分解が促進されるか、(b) その候補因子のノックダウンにより細胞株の増殖が阻害されるか、を検証した。その結果、候補因子群の中で...
❏成人T細胞白血病 (ATL)に対するレナリドミドの作用機序の解明(17K14996)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山本 淳一 東京医科大学, 医学部, 助教 (40748472)
【キーワード】がん / 成人T細胞白血病 / IMiDs / 癌
【概要】サリドマイド誘導体であるレナリドミドは成人T細胞白血病 (adult T-cell leukemia / lymphoma: ATL) の治療薬として承認を受けたが、その抗ATL作用の作用機序は全く分かっていない。 本研究はレナリドミドの直接の標的分子であるCRBNを起点とし、レナリドミドおよび抗ATL作用を持つレナリドミド誘導体依存的なCRBNの基質候補の探索を行った。その結果、ATL細胞株にお...
❏難治性多発性骨髄腫に対する新規治療標的分子の探索および機序の解明(16K19059)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】市川 大樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60462793)
【キーワード】多発性骨髄腫 / IMiDs / IMiDs抵抗性 / TC11 / CRBN非依存 (他8件)
【概要】本研究では多発性骨髄腫におけるレナリドミド感受性株及び抵抗性株についてDNA microarray より遺伝子発現量の差異をGSEA, クラスタリング解析を行った。その結果、それぞれレナリドミド処理のみでエンリッチされたものはP53 PATHWAY 群のみ、レナリドミド感受性株で刺激依存的に減少するものとして50 spots、刺激依存的に上昇するものとして132 spots が得られた。そのうちタ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:コンパニオン診断薬がんを含む研究件
❏変性タンパク質可溶化技術を利用したがん免疫治療の診断薬開発と個別化医療への応用(16H04580)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】二見 淳一郎 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (00420498)
【キーワード】タンパク質工学 / 腫瘍免疫学 / 化学修飾 / バイオテクノロジー / コンパニオン診断薬 (他17件)
【概要】末梢血に含まれるがん抗原に対する自己抗体をバイオマーカーとして、個人差が大きいがんに対する免疫応答を的確に予測・モニタリングする技術開発に取り組んだ。150種類超の全長ヒトがん抗原の生産リソースを整備し、水溶性で全エピトープを露出するS-カチオン化抗原とluminex法を組み合わせた診断薬プロトタイプを完成した。実際にがん免疫サイクルの活性化を反映する自己抗体の変動を鋭敏に観察することに成功した。...
❏肺癌体細胞遺伝子変異の免疫学的診断チップの開発(16K18438)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】笠間 敏博 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00564717)
【キーワード】抗原抗体反応 / 遺伝子変異 / 抗がん剤 / コンパニオン診断 / マイクロ流体デバイス (他9件)
【概要】目標としていた肺癌患者の気管支洗浄液20検体を収集した。当初の計画通り、マイクロ免疫診断チップで上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子型を分析し、その結果を従来の分析法による診断結果と比較した。比較の結果、気管支洗浄液を対象とした2つの分析法の一致率は、胸水沈渣を対象とした場合と比較して低いことが明らかになった。これは、気管支洗浄液中に含まれるがん細胞数が胸水よりも非常に少ないことが原因であると考...
【医歯薬学】内科系臨床医学:マイクロRNA(miRNA)がんを含む研究件
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
❏胆道・膵臓がん幹細胞のマイクロRNAとエピゲノム異常を標的とした診断・治療戦略(26290049)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
【キーワード】胆道がん / 膵臓がん / がん幹細胞 / オルガノイド培養 / マイクロRNA (他10件)
【概要】がん幹細胞は現行の抗腫瘍薬に抵抗性を示し、がんの増殖・浸潤・転移の主な原因となっている。本研究の目的は難治がんの代表である胆道・膵臓がんに対し、がん幹細胞を標的とした革新的な治療法を開発することである。この目的を達成するために、幹細胞の新たな3次元培養法であるオルガノイド培養技術により、胆道・膵臓がん患者由来のがん組織を用いてオルガノイドを樹立した。樹立した胆道・膵臓がんオルガノイドを用いて遺伝子...
❏大規模エピゲノム解析に基づく革新的消化器癌診断法の開発(23240129)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60117603)
【キーワード】胃癌 / 大腸癌 / 肝癌 / エピゲノム / DNAメチル化 (他14件)
【概要】大腸癌細胞のエピゲノムおよびトランスクリプトームを解析することで、エピジェネティックに不活化されたマイクロRNA遺伝子を同定した。大腸前癌病変および早期癌のエピゲノム・ゲノム解析を行うことで、早期発見マーカー候補となりうるDNAメチル化異常を同定した。さらに大腸癌前癌病変における内視鏡所見、病理所見、DNAメチル化異常の間の新たな相関を明らかにした。また胃癌背景胃粘膜におけるエピゲノム解析から、胃...
【医歯薬学】内科系臨床医学:核移行がんを含む研究件
❏核内移行するヒト化抗CD26抗体によるスーパーエンハンサー標的抗がん療法の開発(19H03519)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】CD26 / がん / スーパーエンハンサー / 抗体 / 核移行 (他10件)
【概要】がん細胞に高発現するCD26に対してヒト化抗体を開発し、本抗体が、がん細胞特異的にCD26・抗体を核内に移行させRNAポリメラーゼII(POL II)の転写を抑制し細胞増殖を阻害することを見出した。そこでがん特異的なスパーエンハンサー(SE)に関わるPOL IIの分子病理学的解析並びに抗体とPOL II阻害分子の結合による分子標的療法の開発を行った。その結果、POL II抑制がPOL IIリン酸化...
❏ヒト化モノクローナル抗体の核内移行による新規分子標的療法の開発(25670195)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山田 健人 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60230463)
【キーワード】癌 / トランスレーショナルリサーチ / 病理学 / 分子標的療法 / がん (他7件)
【概要】CD26は広汎なヒトがんに発現している。ヒト化抗CD26抗体(Ab)でがん細胞を処理するとがん細胞の増殖抑制と共にCD26とAbは細胞質内から核内に移行した。クロマチン免疫沈降法にてCD26とPOLR2Aの転写調節領域が特異的に会合することを同定した。Abに抗がん分子Xを結合させたところ、X結合Abが、Abのみよりも極めて高効率にCD26依存性にがん細胞の増殖能の極度の低下を誘導した。一方、CD2...
【医歯薬学】内科系臨床医学:腎細胞がんがんを含む研究件
❏リキッドバイオプシーによる進行性腎細胞癌新規分子標的治療アルゴリズムの確立(17K11159)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】水野 隆一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60383824)
【キーワード】腎細胞癌 / 分子標的治療 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 遊離DNA / 血清遊離DNA (他7件)
【概要】転移性腎細胞癌症例ではベースライン血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。また、臨床リスク分類でpoorリスク群症例でベースライン血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。同時に臨床データベースと比較した解析により、ベースラインの血清中C反応性蛋白高値症例においては血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。これらの結果より、ベースライン血清遊離DNA量を測定することによってファースト...
❏尿路悪性腫瘍におけるB7-H4の機能解析と新規免疫療法の開発(16K11037)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐藤 雄二郎 東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター(臨床研究部)), 泌尿器科, 医員 (40770871)
【キーワード】腎細胞癌 / イムノチェックポイント / B7-H4 / 尿路悪性腫瘍 / ELISA (他7件)
【概要】血清中の可溶型B7-H4濃度は腎細胞癌患者において、健常人と比べて有意に増加していた。この結果から、有効な血清腫瘍マーカーになりうることが示唆された。また、可溶型B7-H4は、非転移性腎細胞癌患者の無増悪生存率と全生存率とも関連を認めたことより、有効な予後予測因子になりうることが示唆された。 また、マウスの解析において、膜型B7-H4のT細胞に対するダイレクトな有意な抑制作用は認めなかった。一方、...
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
【医歯薬学】内科系臨床医学:心理療法がんを含む研究件
❏がん支持療法としてのマインドフルネス認知療法の無作為対照試験と内受容感覚の検討(18K07476)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
【キーワード】マインドフルネス / がん / 慢性痛 / 内受容感覚 / うつ病 (他13件)
【概要】2018年度は、Mark Williamsらの原法に基づいたマインドフルネス認知療法プログラム(毎週1回2時間×8週間×集団療法形式)を開発し、2019年度は、様々ながん種や治療設定で活用できるよう、個人療法形式(1回約1時間×8回×柔軟な治療間隔)に修正した。セッションは、①前セッションの振り返り(約5分)、②ホームワークの振り返り(約10分)、③当該セッションの中心的エクササイズ(約15~30...
❏乳がん患者のうつ・不安・倦怠感に対する新世代認知行動療法の無作為対照比較試験(15K09875)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30327639)
【キーワード】心理療法 / 認知行動療法 / マインドフルネス / がん / うつ (他13件)
【概要】ステージⅠ~Ⅲの乳がん患者を対象に毎週2時間全8回のマインドフルネス認知療法のランダム化比較試験を行った。介入群(n=38)は待機対照群(n=36)と比較して、介入終了時(8週後)のうつ・不安HADS、がん再発不安CARS、スピリチュアル・ウェルビーイングFACIT-Sp、QOL(FACT-G)、倦怠感BFI、マインドフルネス傾向FFMQのいずれもが有意に良好であった(p<0.01)。これら...
【医歯薬学】内科系臨床医学:治療応答性がんを含む研究件
❏免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性を規定する分子機構の解明(21K07360)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
【キーワード】がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療
【概要】
❏免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性予測バイオマーカーの確立(19K16945)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
【キーワード】がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療 / T細胞疲弊 (他6件)
【概要】免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、薬剤の直接的な標的となる免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者の奏功例において、治療開始前から免疫系の制御に関わるタンパク質が患者血清中で高値を示し、治療抵抗性を示す段階で低下することが明らかとなった。免疫チェックポイント阻害剤に対する治...
【医歯薬学】内科系臨床医学:インスリン受容体基質(IRS)がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏糖尿病やがんの発症・進行におけるNedd4-IRS複合体の乖離/形成の意義(26460369)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / ユビキチン / がん (他6件)
【概要】代謝調節ホルモンであるインスリンへの体の応答性が低下すると糖尿病が起こる。一方、インスリンと構造の似たインスリン様成長因子(IGF)には成長促進作用があり、IGFへの応答性が過度に高まるとがんを発症しやすくなる。これらの応答性が変わるしくみには不明点が多い。今回、インスリン/IGFが細胞膜受容体に結合した後で起こる細胞内シグナル伝達を調べた。その結果、シグナル伝達を担うIRS2が別のタンパク質Ne...
【医歯薬学】内科系臨床医学:カロリー制限がんを含む研究件
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【医歯薬学】内科系臨床医学:インターベンショナルラジオロジー(IVR)がんを含む研究件
❏肝、腎、副腎、軟部組織、骨における凍結治療時の温度変化と病理変化の研究(22591374)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中塚 誠之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50188984)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肝腫瘍 / 腎腫瘍 / 癌 (他7件)
【概要】豚肝、腎、軟部組織の凍結治療中の周囲の温度変化を計測し、PCにて等温度曲線を作成し、氷表面と、-20℃、-40℃などの等温曲線の位置を研究した。それぞれの等温曲線が凍結(氷)表面とほぼ一定の比率の位置に存在すること、凍結表面と一定温度の等温曲線との距離を明らかにした。平均凍結半径は、第2凍結終了時で、肝、腎でそれぞれ12.8mm、12.3mmで、-20℃の半径の平均値はそれぞれ8.8mm、9.2m...
❏肺悪性腫瘍に対する凍結融解療法の成績向上,普及に向けて:至適条件の解明と臨床応用(21791214)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】井上 政則 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30338157)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肺腫瘍 / IVR / 放射線科学 (他7件)
【概要】1)豚の正常肺において,凍結-融解3サイクルを行い等温度曲線を描画し,解析を行った. 1回目のサイクルによって肺胞内への出血が見られ,プローブ周辺の熱拡散率を上げ, 2回目の凍結でより広範囲を凍結させることが可能となった. 2)動物肺の病理組織と凍結治療のCTを比較した.等温度曲線の-20℃以下の領域は治療域の中心部の出血,浮腫があり,肺胞構造が破壊されている領域,臨床例での治療後CTでみられる凍...
【医歯薬学】内科系臨床医学:放射線抵抗性がんを含む研究件
❏DNA損傷応答を制御する細胞機能ネットワークに着目した新規がん放射線治療の開発(17K10471)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396748)
【キーワード】DNA損傷応答 / がん / 細胞核内微小環境 / 放射線抵抗性 / 放射線治療
【概要】生殖細胞におけるシナプトネマ複合体を構成する分子の1つであるSYCE2は、正常細胞では殆ど発現しないが、がん細胞では多様なレベルで発現の亢進がみられる「がん精巣抗原」でもある。本研究では、体細胞におけるSYCE2の機能解析を行い、SYCE2がクロマチン制御分子HP1αをヘテロクロマチンから引き離すことによってATM依存性のDNA二本鎖切断修復を促進し、放射線抵抗性を誘導することを明らかにした。この...
❏DNA損傷応答経路の阻害による放射線増感を利用した新しいがん治療の開発(26461881)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (00396748)
【キーワード】DNA損傷応答 / 放射線抵抗性 / がん
【概要】DNA損傷応答経路を標的としたがん治療を効果的に行うためには、個々のがんにおいてDNA 損傷応答異常が引き起こされるメカニズムを明らかにすることが必要である。本研究では、がん細胞において異所性に発現するシナプトネマ複合体形成分子SYCE2の体細胞における役割を検討し、SYCE2がATM依存性のDNA損傷応答を活性化して放射線抵抗性を来すこと、そして、ATM阻害剤の投与によりSYCE2発現細胞で見ら...
【医歯薬学】内科系臨床医学:腎がんがんを含む研究件
❏腎癌の新規予後因子TRIM44の臨床的意義および機能解析(17K16781)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山田 雄太 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (10376452)
【キーワード】腎癌 / TRIM / ユビキチン / TRIM44 / ユビキチン化 (他8件)
【概要】TRIM44強発現している症例では癌特異的生存率が有意に低かった。TRIM44の機能実験では、TRIM44が腎癌細胞株であるCaki1と769Pの細胞増殖と遊走能を亢進することがわかった。また、マイクロアレイ実験では、TRIM44のターゲットとなる下流遺伝子FRKを同定した。siTRIM44,siFRKを用いた細胞増殖能実験ではsiTRIM44により細胞増殖が抑制されsiFRKにより細胞増殖が亢進...
❏腎細胞癌における分子標的薬の治療効果予測と耐性獲得にかかわる分子メカニズムの解明(16H06265)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 悠佑 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20372378)
【キーワード】腎癌 / ゲノム解析 / 癌 / ゲノム
【概要】東京大学医学部附属病院泌尿器科で診断・治療された腎癌の症例から、手術検体と末梢血を採取した。検体からDNAを抽出し次世代シークエンサーによるシークエンスを行うことで、血漿遊離DNA中における癌細胞由来の遺伝子変異の同定を試みた。 血漿から抽出したcell free DNAを用いてVHL遺伝子のシークエンスを行ったところ、一部の症例において腫瘍DNAと同一のVHL遺伝子変異を検出することができた。こ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:凍結治療がんを含む研究件
❏肝、腎、副腎、軟部組織、骨における凍結治療時の温度変化と病理変化の研究(22591374)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中塚 誠之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50188984)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肝腫瘍 / 腎腫瘍 / 癌 (他7件)
【概要】豚肝、腎、軟部組織の凍結治療中の周囲の温度変化を計測し、PCにて等温度曲線を作成し、氷表面と、-20℃、-40℃などの等温曲線の位置を研究した。それぞれの等温曲線が凍結(氷)表面とほぼ一定の比率の位置に存在すること、凍結表面と一定温度の等温曲線との距離を明らかにした。平均凍結半径は、第2凍結終了時で、肝、腎でそれぞれ12.8mm、12.3mmで、-20℃の半径の平均値はそれぞれ8.8mm、9.2m...
❏肺悪性腫瘍に対する凍結融解療法の成績向上,普及に向けて:至適条件の解明と臨床応用(21791214)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】井上 政則 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30338157)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肺腫瘍 / IVR / 放射線科学 (他7件)
【概要】1)豚の正常肺において,凍結-融解3サイクルを行い等温度曲線を描画し,解析を行った. 1回目のサイクルによって肺胞内への出血が見られ,プローブ周辺の熱拡散率を上げ, 2回目の凍結でより広範囲を凍結させることが可能となった. 2)動物肺の病理組織と凍結治療のCTを比較した.等温度曲線の-20℃以下の領域は治療域の中心部の出血,浮腫があり,肺胞構造が破壊されている領域,臨床例での治療後CTでみられる凍...
【医歯薬学】内科系臨床医学:IVRがんを含む研究件
❏肝、腎、副腎、軟部組織、骨における凍結治療時の温度変化と病理変化の研究(22591374)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中塚 誠之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50188984)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肝腫瘍 / 腎腫瘍 / 癌 (他7件)
【概要】豚肝、腎、軟部組織の凍結治療中の周囲の温度変化を計測し、PCにて等温度曲線を作成し、氷表面と、-20℃、-40℃などの等温曲線の位置を研究した。それぞれの等温曲線が凍結(氷)表面とほぼ一定の比率の位置に存在すること、凍結表面と一定温度の等温曲線との距離を明らかにした。平均凍結半径は、第2凍結終了時で、肝、腎でそれぞれ12.8mm、12.3mmで、-20℃の半径の平均値はそれぞれ8.8mm、9.2m...
❏肺悪性腫瘍に対する凍結融解療法の成績向上,普及に向けて:至適条件の解明と臨床応用(21791214)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】井上 政則 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30338157)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肺腫瘍 / IVR / 放射線科学 (他7件)
【概要】1)豚の正常肺において,凍結-融解3サイクルを行い等温度曲線を描画し,解析を行った. 1回目のサイクルによって肺胞内への出血が見られ,プローブ周辺の熱拡散率を上げ, 2回目の凍結でより広範囲を凍結させることが可能となった. 2)動物肺の病理組織と凍結治療のCTを比較した.等温度曲線の-20℃以下の領域は治療域の中心部の出血,浮腫があり,肺胞構造が破壊されている領域,臨床例での治療後CTでみられる凍...
【医歯薬学】内科系臨床医学:腫瘍溶解ウイルス療法がんを含む研究件
❏がん特異性と腫瘍溶解能を増強した組換えヘルペスウイルスによるがん治療法の開発(25290059)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 講師 (20401250)
【キーワード】遺伝子治療 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / がん (他6件)
【概要】私たちは最近、単純ヘルペスウイルス(HSV)の外被糖蛋白質gDに単鎖抗体を挿入することにより、がん細胞表面抗原のみを介して細胞内に侵入する標的化HSVプラットフォームの構築に成功した。本研究では、膜融合能を増強する機能を有することが知られているsyncytial変異を本標的化HSVに導入することにより、がん細胞に広範な細胞融合を生じるとともに強力な殺細胞効果をもたらす新規標的化HSVの作製に成功し...
❏標的化ヘルペスウイルスベクターと抗体テクノロジーの融合(23800058)
【研究テーマ】臨床腫瘍学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】内田 宏昭 東京薬科大学, 生命科学部, 准教授 (20401250)
【キーワード】遺伝子治療 / 癌 / 腫瘍溶解ウイルス療法 / 単純ヘルペスウイルス / 抗体医薬 (他8件)
【概要】私たちは遺伝子治療ベクターの開発に汎用される単純ヘルペスウイルス(HSV)の 癌標的化改変に独自に成功した。また私たちは癌に対するモノクローナル抗体を多数樹立してきた。これらの抗体を標的化HSV系へ適用したところ、それぞれ該当する癌抗原に依存した高効率の標的化エントリーが観察された。本研究成果は、癌標的化抗原・抗体セットのインハウスリソースを独自の標的化改変HSVプラットフォームに適用可能であるこ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:スーパーエンハンサーがんを含む研究件
❏病理検体を用いたChIPseq法の開発と疾患特異的スーパーエンハンサーの同定(19K22542)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】スーパーエンハンサー / ホルマリン固定パラフィン包埋組織 / クロマチン免疫沈降塩基配列決定法 / モノクローナル抗体 / がん (他8件)
【概要】疾患関連遺伝子は、スーパーエンハンサー(SE)と呼ばれる強力なエンハンサーの影響下で、疾患特異的にその発現が制御されている。このSE解析に必須であるクロマチン免疫沈降塩基配列決定法(ChIPseq)をホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織の病理検体に応用すべく、変性蛋白質を高親和性で認識しうるモノクローナル抗体の作成を通じた高感度ChIPseq法の開発を行い、さらに本法を用いた神経変性疾患、...
❏核内移行するヒト化抗CD26抗体によるスーパーエンハンサー標的抗がん療法の開発(19H03519)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】CD26 / がん / スーパーエンハンサー / 抗体 / 核移行 (他10件)
【概要】がん細胞に高発現するCD26に対してヒト化抗体を開発し、本抗体が、がん細胞特異的にCD26・抗体を核内に移行させRNAポリメラーゼII(POL II)の転写を抑制し細胞増殖を阻害することを見出した。そこでがん特異的なスパーエンハンサー(SE)に関わるPOL IIの分子病理学的解析並びに抗体とPOL II阻害分子の結合による分子標的療法の開発を行った。その結果、POL II抑制がPOL IIリン酸化...
【医歯薬学】外科系臨床医学:腫瘍溶解性ウイルス療法がんを含む研究件
❏標的化改変ヘルペスウイルスを用いた造血器腫瘍の治療法開発(18K19468)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (20401250)
【キーワード】がん / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / 造血器腫瘍
【概要】悪性腫瘍に対する新たな治療法として、単純ヘルペスウイルス(HSV)を用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望視されている。最近、私たちの研究グループの内田らは、HSVのエンベロープに表出する糖タンパク質gDに変異および欠失を施すことにより本来の受容体に結合不能とすると同時に、様々な腫瘍表面抗原に対する単鎖抗体を挿入することにより、標的とする腫瘍細胞のみに効率よく侵入することができる標的化HSVを構築する...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
❏犬の腫瘍に対する免疫調節作用を主体とした多面的・複合的治療アプローチ法の開発(15H04598)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)
【キーワード】dog / cancer / immune checkpoint / oncolytic virotherapy / DNA vaccine (他11件)
【概要】犬の悪性腫瘍に対する新しい治療法の基盤を確立するために、レオウイルスを用いた腫瘍溶解性ウイルス療法、DNAワクチン、PD-1キメラ抗体の担ガン犬を用いた臨床試験を行なった。腫瘍溶解性ウイルス療法については、19頭の様々な腫瘍をもった犬に投与し、その臨床的な効果について検討でき、一部の症例において効果が認められた。DNAワクチンについては、マウスを用いてDNAワクチン増強効果を誘導できる系は樹立でき...
【医歯薬学】外科系臨床医学:HMGB1がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏細胞外HMGB1の炎症促進機構の解明(18K07167)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (70431765)
【キーワード】HMGB1 / 自然免疫 / 腫瘍 / 炎症 / 好中球 (他9件)
【概要】本研究においてHMGB1による好中球遊走メカニズムの詳細と炎症性疾患の病態におけるHMGB1の重要性について検討を進めた。HMGB1と強く結合しその作用を阻害するオリゴ核酸ISM ODNをConA誘導性肝炎モデルマウスに投与したところ、肝臓への好中球の浸潤が顕著に阻害された。また、ISM ODNの投与により腫瘍の増大も抑制された。HMGB1による好中球の遊走促進作用は、炎症の促進、腫瘍の増大に関連...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
【医歯薬学】外科系臨床医学:DNA損傷応答がんを含む研究件
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏DNA損傷応答を制御する細胞機能ネットワークに着目した新規がん放射線治療の開発(17K10471)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396748)
【キーワード】DNA損傷応答 / がん / 細胞核内微小環境 / 放射線抵抗性 / 放射線治療
【概要】生殖細胞におけるシナプトネマ複合体を構成する分子の1つであるSYCE2は、正常細胞では殆ど発現しないが、がん細胞では多様なレベルで発現の亢進がみられる「がん精巣抗原」でもある。本研究では、体細胞におけるSYCE2の機能解析を行い、SYCE2がクロマチン制御分子HP1αをヘテロクロマチンから引き離すことによってATM依存性のDNA二本鎖切断修復を促進し、放射線抵抗性を誘導することを明らかにした。この...
❏DNA損傷応答経路の阻害による放射線増感を利用した新しいがん治療の開発(26461881)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (00396748)
【キーワード】DNA損傷応答 / 放射線抵抗性 / がん
【概要】DNA損傷応答経路を標的としたがん治療を効果的に行うためには、個々のがんにおいてDNA 損傷応答異常が引き起こされるメカニズムを明らかにすることが必要である。本研究では、がん細胞において異所性に発現するシナプトネマ複合体形成分子SYCE2の体細胞における役割を検討し、SYCE2がATM依存性のDNA損傷応答を活性化して放射線抵抗性を来すこと、そして、ATM阻害剤の投与によりSYCE2発現細胞で見ら...
【医歯薬学】外科系臨床医学:19qがんを含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:1pがんを含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:neoadjuvantがんを含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:分子標的療法がんを含む研究件
❏核内移行するヒト化抗CD26抗体によるスーパーエンハンサー標的抗がん療法の開発(19H03519)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】CD26 / がん / スーパーエンハンサー / 抗体 / 核移行 (他10件)
【概要】がん細胞に高発現するCD26に対してヒト化抗体を開発し、本抗体が、がん細胞特異的にCD26・抗体を核内に移行させRNAポリメラーゼII(POL II)の転写を抑制し細胞増殖を阻害することを見出した。そこでがん特異的なスパーエンハンサー(SE)に関わるPOL IIの分子病理学的解析並びに抗体とPOL II阻害分子の結合による分子標的療法の開発を行った。その結果、POL II抑制がPOL IIリン酸化...
❏ヒト化モノクローナル抗体の核内移行による新規分子標的療法の開発(25670195)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山田 健人 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60230463)
【キーワード】癌 / トランスレーショナルリサーチ / 病理学 / 分子標的療法 / がん (他7件)
【概要】CD26は広汎なヒトがんに発現している。ヒト化抗CD26抗体(Ab)でがん細胞を処理するとがん細胞の増殖抑制と共にCD26とAbは細胞質内から核内に移行した。クロマチン免疫沈降法にてCD26とPOLR2Aの転写調節領域が特異的に会合することを同定した。Abに抗がん分子Xを結合させたところ、X結合Abが、Abのみよりも極めて高効率にCD26依存性にがん細胞の増殖能の極度の低下を誘導した。一方、CD2...
【医歯薬学】外科系臨床医学:脳腫瘍学がんを含む研究件
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への効率的なドラッグ・遺伝子デリバリー(24390340)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 脳腫瘍 / ドラッグデリバリー / 脳腫瘍学 (他9件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤および遺伝子のキャリアとして使用し悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の検討を行った。また、高分子ナノミセルを単純ヘルペスウイルス1型によるウイルス療法に応用する際に必要な事項に関して検討を行った。リガンドとしてRGDペプチドを搭載した抗癌剤内包ミセルにおいて、対照ミセルに比し、腫瘍内集積効率の向上と抗腫瘍効果の増...
❏microRNAによる癌治療抵抗性機構の解明と悪性脳腫瘍の診断法・治療法の開発(22791355)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】植田 良 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (30317143)
【キーワード】脳腫瘍学 / microRNA / がん / 悪性脳腫瘍 / 免疫抑制 (他7件)
【概要】最近、悪性神経膠芽腫細胞の研究において、がん細胞がmRNAやmicroRNA(miRNA)やタンパク質を含むエクソソームを放出し、がんの進行に関わる可能性が報告された。我々は、ヒト脳腫瘍細胞で高発現している特定のmiRNAが、細胞傷害性T細胞(CTL)による細胞傷害の感受性を低下させ、抗腫瘍免疫応答における免疫効果相で免疫抵抗性をもたらすことを報告した。さらに、脳腫瘍患者血清から抽出したエクソソー...
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経膠腫がんを含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:グリオーマがんを含む研究件
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
❏SAGE法を利用したグリオーマ特異的遺伝子の単離と迅速遺伝子診断への応用(13671465)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 遺伝子診断 / SAGE / 癌 / 特異的遺伝子 (他10件)
【概要】近年、未知の分子を含む遺伝子発現量を定量的にかつ、大量に解析する方法として、SAGE法(Serial Analysis of Gene Expression)が開発された。SAGE法は遺伝子と一対一に対応すると考えられる約10bpの塩基配列をtagとして大量に塩基配列解析を行うものであり、定量的な遺伝子発現解析が可能である。 本研究ではグリオーマ遺伝子診断法の開発を目的として、NCI (Natio...
【医歯薬学】外科系臨床医学:腫瘍循環がんを含む研究件
❏悪性腫瘍における酸素代謝の解析と腫瘍酸素加による治療効果増強機構の解明(21591824)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部・外科, 准教授 (60173647)
【キーワード】腫瘍循環 / 酸素拡散係数 / 組織酸素分圧 / 低酸素状態 / 癌 (他12件)
【概要】腫瘍組織では、腫瘍循環が未熟なため低酸素を呈する。細動脈における酸素拡散について、担癌状態でどのように変化するかを測定した。パラジウムコプロポルフィリンの燐光の減衰による組織酸素分圧測定を行った。Nd-YAGパルスレーザーで励起を行い、ピエゾ素子を用いた移動ステージ上に動物を固定し、細動脈壁の酸素拡散係数を求める方法を開発した、Balb/cマウス背部に設置したDorsal skinfold cha...
❏人工酸素運搬体による放射線照射の抗腫瘍効果増強-細胞傷害特性と血管新生の検討(18591560)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60173647)
【キーワード】低酸素 / 癌 / 酸素消費率 / 人工酸素運搬体 / 腫瘍循環 (他7件)
【概要】低酸素環境で増殖する悪性腫瘍に対し、腫瘍組織を酸素加すると、放射線の治療効果を増強できる可能性がある。我々が開発している人工酸素運搬体(アルブミンヘム)は分子状で、腫瘍循環でガス交換が可能と考えられ、実験腫瘍の酸素分圧を上昇させる効果がある。Donryu rat右大腿に腹水肝癌株LY80を移植し頸動脈的にHb 小胞体を投与して腫瘍を酸素加し、照射を加えるモデルを作成した。腫瘍移植後6日目に、腫瘍を...
❏悪性腫瘍肺転移における腫瘍内酸素分圧のコントロールによる血管新生の抑制(16591410)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60173647)
【キーワード】癌 / 腫瘍循環 / 低酸素 / 血管新生 / 組織酸素分圧測定 (他10件)
【概要】悪性腫瘍が成長する上で、酸素と栄養を供給するために血管新生が起こることが知られている。本研究では腫瘍循環特に肺転移巣における新生血管の分布、走行と腫瘍内酸素分圧について検討し、照射によって新生血管がどのように変化するかについて検討することにより、照射治療の効率を上げる方法を明らかとすることを目的とした。まず、皮下腫瘍モデルおよびDorsal skin window chamberモデルを用いて検討...
【医歯薬学】外科系臨床医学:組織酸素分圧がんを含む研究件
❏悪性腫瘍における酸素代謝の解析と腫瘍酸素加による治療効果増強機構の解明(21591824)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部・外科, 准教授 (60173647)
【キーワード】腫瘍循環 / 酸素拡散係数 / 組織酸素分圧 / 低酸素状態 / 癌 (他12件)
【概要】腫瘍組織では、腫瘍循環が未熟なため低酸素を呈する。細動脈における酸素拡散について、担癌状態でどのように変化するかを測定した。パラジウムコプロポルフィリンの燐光の減衰による組織酸素分圧測定を行った。Nd-YAGパルスレーザーで励起を行い、ピエゾ素子を用いた移動ステージ上に動物を固定し、細動脈壁の酸素拡散係数を求める方法を開発した、Balb/cマウス背部に設置したDorsal skinfold cha...
❏悪性腫瘍肺転移における腫瘍内酸素分圧のコントロールによる血管新生の抑制(16591410)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60173647)
【キーワード】癌 / 腫瘍循環 / 低酸素 / 血管新生 / 組織酸素分圧測定 (他10件)
【概要】悪性腫瘍が成長する上で、酸素と栄養を供給するために血管新生が起こることが知られている。本研究では腫瘍循環特に肺転移巣における新生血管の分布、走行と腫瘍内酸素分圧について検討し、照射によって新生血管がどのように変化するかについて検討することにより、照射治療の効率を上げる方法を明らかとすることを目的とした。まず、皮下腫瘍モデルおよびDorsal skin window chamberモデルを用いて検討...
【医歯薬学】外科系臨床医学:酸素消費率がんを含む研究件
❏悪性腫瘍における酸素代謝の解析と腫瘍酸素加による治療効果増強機構の解明(21591824)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部・外科, 准教授 (60173647)
【キーワード】腫瘍循環 / 酸素拡散係数 / 組織酸素分圧 / 低酸素状態 / 癌 (他12件)
【概要】腫瘍組織では、腫瘍循環が未熟なため低酸素を呈する。細動脈における酸素拡散について、担癌状態でどのように変化するかを測定した。パラジウムコプロポルフィリンの燐光の減衰による組織酸素分圧測定を行った。Nd-YAGパルスレーザーで励起を行い、ピエゾ素子を用いた移動ステージ上に動物を固定し、細動脈壁の酸素拡散係数を求める方法を開発した、Balb/cマウス背部に設置したDorsal skinfold cha...
❏人工酸素運搬体による放射線照射の抗腫瘍効果増強-細胞傷害特性と血管新生の検討(18591560)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60173647)
【キーワード】低酸素 / 癌 / 酸素消費率 / 人工酸素運搬体 / 腫瘍循環 (他7件)
【概要】低酸素環境で増殖する悪性腫瘍に対し、腫瘍組織を酸素加すると、放射線の治療効果を増強できる可能性がある。我々が開発している人工酸素運搬体(アルブミンヘム)は分子状で、腫瘍循環でガス交換が可能と考えられ、実験腫瘍の酸素分圧を上昇させる効果がある。Donryu rat右大腿に腹水肝癌株LY80を移植し頸動脈的にHb 小胞体を投与して腫瘍を酸素加し、照射を加えるモデルを作成した。腫瘍移植後6日目に、腫瘍を...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞競合がんを含む研究件
❏異常細胞のMHC-Iシグナルにより惹起される上皮細胞の免疫細胞様機能(21H02768)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】丸山 剛 早稲田大学, 高等研究所, 准教授(任期付) (30613872)
【キーワード】がん / 細胞競合 / 細胞死 / 上皮細胞のMHC-I認識 / 細胞間コミュニケーション (他6件)
【概要】
❏薬剤誘導性にがん変異細胞排除を促進する細胞間コミュニケーション・シグナル(19K16757)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鴨下 渚 早稲田大学, 高等研究所, 研究助手 (30835814)
【キーワード】がん / 細胞競合 / がん変異細胞 / 正常-変異細胞間シグナル
【概要】TMTKによって変異細胞の硬さが亢進するが、この硬さ依存的に周辺正常細胞で誘導されてくる機能未知の膜タンパク質Xを同定した。このITIMドメインは、チロシン残基がリン酸化されることが知られており、実際にリン酸化されていることを見出した。また、このリン酸化を認識し活性化することが知られているSHP-2タンパク質に注目した。SHP-2はROCK2経路を活性化する。これらのことから、同定した膜タンパク質...
【医歯薬学】外科系臨床医学:HB-EGFがんを含む研究件
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:呼吸器外科学がんを含む研究件
❏メチル化プロフィールとEGFR遺伝子変異に基づいた肺癌診療体系の構築(19591614)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】村川 知弘 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (50359626)
【キーワード】呼吸器外科学 / 癌 / ゲノム / 外科 / 遺伝子
【概要】発癌の一因に遺伝子のメチル化による不活化があり、肺癌でも複数の遺伝子でメチル化の報告がなされている。従来肺癌でメチル化の報告がなかった遺伝子を新たに検索するため、バイオインフォマティクス並びに実験的手法の両方をうまく用いることで、肺癌でメチル化の存在する遺伝子を新たに8つ同定した。これらの遺伝子の1つであるGOS2遺伝子のメチル化が非扁平上皮癌と比較して扁平上皮癌において有意に多いことが判明した。...
❏肺癌細胞と共に転移する原発巣由来ストローマ細胞は肺転移巣形成を促進する(18599007)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】河野 光智 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10276272)
【キーワード】肺癌 / がん転移 / ストローマ細胞 / 呼吸器外科学 / がん (他6件)
【概要】がん転移のメカニズムに関してはさまざまな研究がなされ、宿主-腫瘍間の相互作用の重要性が認識されてきている。原発腫瘍ががん細胞とストローマ細胞(間質細胞)とで構成された細胞集塊を血流に放出し、肺に到達したストローマ細胞はがん細胞とともに微小転移巣を形成することを明らかにした。実験的肺転移モデルではストローマ細胞を含む細胞集塊内のがん細胞はviability が高く、ストローマ細胞を含む細胞集塊の方が...
【医歯薬学】外科系臨床医学:人工酸素運搬体がんを含む研究件
❏悪性腫瘍における酸素代謝の解析と腫瘍酸素加による治療効果増強機構の解明(21591824)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部・外科, 准教授 (60173647)
【キーワード】腫瘍循環 / 酸素拡散係数 / 組織酸素分圧 / 低酸素状態 / 癌 (他12件)
【概要】腫瘍組織では、腫瘍循環が未熟なため低酸素を呈する。細動脈における酸素拡散について、担癌状態でどのように変化するかを測定した。パラジウムコプロポルフィリンの燐光の減衰による組織酸素分圧測定を行った。Nd-YAGパルスレーザーで励起を行い、ピエゾ素子を用いた移動ステージ上に動物を固定し、細動脈壁の酸素拡散係数を求める方法を開発した、Balb/cマウス背部に設置したDorsal skinfold cha...
❏人工酸素運搬体による放射線照射の抗腫瘍効果増強-細胞傷害特性と血管新生の検討(18591560)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60173647)
【キーワード】低酸素 / 癌 / 酸素消費率 / 人工酸素運搬体 / 腫瘍循環 (他7件)
【概要】低酸素環境で増殖する悪性腫瘍に対し、腫瘍組織を酸素加すると、放射線の治療効果を増強できる可能性がある。我々が開発している人工酸素運搬体(アルブミンヘム)は分子状で、腫瘍循環でガス交換が可能と考えられ、実験腫瘍の酸素分圧を上昇させる効果がある。Donryu rat右大腿に腹水肝癌株LY80を移植し頸動脈的にHb 小胞体を投与して腫瘍を酸素加し、照射を加えるモデルを作成した。腫瘍移植後6日目に、腫瘍を...
❏悪性腫瘍肺転移における腫瘍内酸素分圧のコントロールによる血管新生の抑制(16591410)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】堀之内 宏久 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60173647)
【キーワード】癌 / 腫瘍循環 / 低酸素 / 血管新生 / 組織酸素分圧測定 (他10件)
【概要】悪性腫瘍が成長する上で、酸素と栄養を供給するために血管新生が起こることが知られている。本研究では腫瘍循環特に肺転移巣における新生血管の分布、走行と腫瘍内酸素分圧について検討し、照射によって新生血管がどのように変化するかについて検討することにより、照射治療の効率を上げる方法を明らかとすることを目的とした。まず、皮下腫瘍モデルおよびDorsal skin window chamberモデルを用いて検討...
【医歯薬学】外科系臨床医学:治療標的がんを含む研究件
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏1細胞がんー間質相互作用解析による抗癌剤耐性克服ターゲットの探索(17H04992)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】河村 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10776082)
【キーワード】がん / 治療標的 / ゲノム / がん-間質細胞間相互作用 / シングルセルトランスクリプトーム (他7件)
【概要】腫瘍組織のシングルセルトランスクリプトームシークエンスのデータから、癌細胞や線維芽細胞、免疫細胞、血管内皮細胞といった各種細胞との間における細胞間相互作用全体(インタラクトーム)を解析・可視化する手法を開発した。この方法を用いてびまん型胃がんモデルマウスおよび利用可能なヒトの正常胃粘膜と胃癌組織のシングルセルシーケンスデータのインタラクトーム解析を行った。その結果、線維芽細胞を始めとして様々な細胞...
❏アクセス可能な治療標的探索の為のがん-間質細胞間相互作用のシーケンシング解析(25710020)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】石川 俊平 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50418638)
【キーワード】ゲノム / がん / 治療標的 / 癌 / 病理学
【概要】ヒト癌細胞のマウス移植系におけるトランスクリプトームシーケンスのデータから、マウスとヒトとの配列を分離して癌細胞と間質細胞との細胞間相互作用全体(インターラクトーム)を解析する方法を高精度化した。この方法を用いて、様々な癌種の細胞や臨床検体から樹立したXenograftの解析を行い、癌の組織像を反映したインターラクトームプロファイルや、特定の癌種で重要な相互作用候補を同定することができ、候補分子の...
【医歯薬学】外科系臨床医学:腫瘍免疫学がんを含む研究件
❏変性タンパク質可溶化技術を利用したがん免疫治療の診断薬開発と個別化医療への応用(16H04580)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】二見 淳一郎 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (00420498)
【キーワード】タンパク質工学 / 腫瘍免疫学 / 化学修飾 / バイオテクノロジー / コンパニオン診断薬 (他17件)
【概要】末梢血に含まれるがん抗原に対する自己抗体をバイオマーカーとして、個人差が大きいがんに対する免疫応答を的確に予測・モニタリングする技術開発に取り組んだ。150種類超の全長ヒトがん抗原の生産リソースを整備し、水溶性で全エピトープを露出するS-カチオン化抗原とluminex法を組み合わせた診断薬プロトタイプを完成した。実際にがん免疫サイクルの活性化を反映する自己抗体の変動を鋭敏に観察することに成功した。...
❏進行固形腫瘍患者に対する化学療法併用新規免疫細胞療法の検討(24790708)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】土方 康基 九州大学, 大学病院, 助教 (80460856)
【キーワード】腫瘍免疫学 / 細胞傷害性T細胞 / RNF43 / 免疫寛容 / 臨床試験 (他12件)
【概要】本臨床試験への参加目標患者10名への免疫細胞(RNF43パルス樹状細胞、Tリンパ球)接種を完遂、重篤な有害事象発生なく、本療法は安全に実施可能であった。治療開始4、7週後の臨床効果判定では、各々9、6名で病状の安定化を、1、4名が進行を認めた。免疫学的評価ではシクロフォスファミド投与により末梢血中制御性T細胞数が有意に低下し、低下の程度が大きいほど良好な臨床効果を認め、血清IL-6, -10濃度が...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ヒストンメチル化がんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏ヒストンメチル化酵素結合阻害剤の開発と白血病治療への応用(25713016)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (60546430)
【キーワード】エピドラッグ / 白血病 / ペプチドライブラリ / ヒストンメチル化 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】エピジェネティック異常は様々な疾患に関与することが明らかとなり、それに伴いエピジェネティック分子を標的とした創薬(エピドラッグ)開発が加速している。中でもヒストンメチル化酵素DOT1Lの阻害剤は、様々な血液腫瘍の治療に有用であることが示されている。本研究ではRaPID システムと呼ばれる環状ペプチドライブラリスクリーニングの系を用いて、新規のDOT1L阻害剤を探索した結果、従来の低分子化合物とは異...
【医歯薬学】外科系臨床医学:MAPK経路がんを含む研究件
❏癌の発症/再発を担うERKシグナル制御性遺伝子群の機能解析(17K08650)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】がん / MAPK経路 / ERK経路 / シグナル伝達 / 再発癌 (他6件)
【概要】ERK経路(Raf-MEK-ERK)は増殖刺激により活性化されて細胞増殖を誘導する一方で、経路上流に位置する増殖因子受容体、Ras、Rafなどの遺伝子変異はERKシグナルの異常活性化を導き、発癌を駆動する。しかし、これらの変異体の出現がどのようなプロセスを経て細胞の癌化や多様な悪性形質を誘導するのか、その分子機序には不明な点が多い。本研究ではERKシグナルが異常活性化を示す細胞株について、網羅的な...
❏MEK遺伝子変異がもたらすERK経路の異常活性化機構と疾患誘導プロセスの解明(15K19019)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】MAPK経路 / 癌 / 先天性疾患 / 遺伝子変異 / シグナル伝達
【概要】ERK経路は細胞増殖、分化、発癌制御など各種細胞機能を担うシグナル伝達経路である。最近、孤発性癌および先天性Ras/MAPK症候群の遺伝学的解析から、ERK経路のMAPKKであるMEKの遺伝子変異が多数同定された。申請者は、これらMEK遺伝子変異により異常ERK活性が生じることで、機能未知の新規蛋白質(約10 kDa)およびncRNA(lncRNA)が発現誘導されることを見出した。これらの分子は高...
【医歯薬学】外科系臨床医学:エクソームがんを含む研究件
❏卵巣明細胞腺癌におけるネオ抗原および局所免疫応答の統合的解析(16K11152)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】長谷川 幸清 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30534193)
【キーワード】卵巣明細胞癌 / 免疫 / ネオアンチゲン / T細胞 / 予後 (他9件)
【概要】卵巣明細胞癌74例のシーケンスデータもとに、腫瘍変異遺伝子情報からネオアンチの予測を行った。次に、ネオアンチゲン数を変異遺伝子数で割ったものを(neoantigen frequency, NF)として検討したところ、NFが低い群では予後が極めて良好で、NFが高い群で予後が増悪していることが明らかになった。また、NFは卵巣明細胞癌で独立した予後因子となることがわかった。次に発現アレイの情報を利用して...
❏統合的ゲノム解析によるがん細胞集団進化の解明(24221011)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】油谷 浩幸 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10202657)
【キーワード】ゲノム / エピゲノム / クロマチン / クローン進化 / 微小環境 (他15件)
【概要】治療抵抗性腫瘍細胞のサバイバルおよびクローン進化、さらに腫瘍微小環境に対する適応について解明すべく、腫瘍細胞集団内のゲノム不均一性とエピゲノムの可塑性についてヒト腫瘍検体および腫瘍細胞の解析を行った。 グリオーマ再発に際してアルキル化剤治療によりミスマッチ修復異常を来したクローンは高頻度にC>T変異を生じ、悪性転化を引き起こす。また、腫瘍内微小環境において形成される低pH状態下では転写因子S...
【医歯薬学】外科系臨床医学:PARP阻害剤がんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏放射線感受性に寄与するヌクレアーゼの同定と解析(25740016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村井 純子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60532603)
【キーワード】DNA修復 / 抗がん剤 / PARP阻害剤 / トポイソメラーゼ / 薬剤耐性 (他14件)
【概要】がんの治療には放射線や抗がん剤が使用されます。放射線も抗がん剤もDNAに傷をつけることで、がん細胞を死に導きます。しかし、細胞はDNAの傷を修復する能力を持っているので、そちらが勝ればがん細胞は生き延びてしまいます。DNA修復に関わる遺伝子の機能を明らかにすることで、抗がん剤の効果を高める戦略を立てることが可能です。この研究では放射線やある種の抗がん剤により生じたDNA損傷の修復因子と、その作用メ...
❏がんの相同組換え修復能の特性に基づいた放射線治療とPARP阻害剤の併用療法の開発(23591836)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00396748)
【キーワード】癌 / 相同組換え / 放射線 / PARP阻害剤 / DNA損傷応答
【概要】SYCP3は、減数分裂に必要なシナプトネマ複合体を構成する分子の1つであり、正常の体細胞では発現しないが、がん細胞で異所性に発現する。SYCP3が体細胞でBRCA2と複合体を形成して相同組換え修復を抑制することを踏まえ、本研究では、SYCP3発現がんにおけるPARP阻害剤単剤および放射線やシスプラチンとPARP阻害剤の併用の有効性について検討を行った。その結果、SYCP3発現細胞では、PARP阻害...
【医歯薬学】外科系臨床医学:エピゲノム異常がんを含む研究件
❏オートファジー活性化とゲノム変異、エピゲノム異常の連携によるがん細胞の選択的淘汰(17K19626)
【研究テーマ】腫瘍学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 誠志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (30314743)
【キーワード】オートファジー / ゲノム変異 / エピゲノム異常 / 病理学 / がん (他7件)
【概要】RAS、BRAF、TP53の変異の有無が異なる4種の大腸がん細胞株(HT-29、SW480、HCT116、DLD-1)の飢餓応答時と非飢餓時の細胞株を作製し、マルチオミクス解析として、ヒストン修飾(H3K4me3、H3K9me2、H3K27me3)を指標とするChIP-seqを行い、クロマチン構造の変化を見出した。Fucci導入細胞株では、オートファジーが活性化すると、G1/S期の割合が増加した。...
❏機能的スクリーニング法を用いた子宮体癌関連マイクロRNAの探索と核酸医薬への応用(22390313)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】子宮体癌 / マイクロRNA / エピゲノム異常 / DNAメチル化 / 癌抑制型マイクロRNA (他13件)
【概要】子宮体癌においてエピジェネティックな異常メチル化により発現が抑制されている癌抑制型マイクロRNA(miRNA)を同定し、その機能を解析することを目的とした。ヒト子宮体癌由来細胞株に脱メチル化剤(5-Aza-CdR)を添加し発現が増加したマイクロRNAの中からmiR-34bを同定した。miR-34bは体癌組織で発現が抑制されており、培養細胞に導入するとコロニー形成能および遊走能を低下させた。マウス移...
【医歯薬学】外科系臨床医学:DNA修復がんを含む研究件
❏DNA修復と細胞周期制御のカップリング機構の解明による放射線治療の最適化(20K08127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396748)
【キーワード】DNA修復 / 細胞周期 / がん / 放射線治療
【概要】放射線治療や細胞障害性の抗がん剤治療は、がん細胞のDNAに外的に二本鎖切断を与え、がん細胞に細胞死を引き起こすことを目標とする治療である。生成されたDNA二本鎖切断が修復されずに残存すれば細胞は死滅するが、二本鎖切断が修復されると細胞は生き残ってしまう。したがって、有効ながん治療を行うためには、正常細胞には存在せず、がん細胞のみに存在するDNA修復の制御異常の特性を捉えて治療戦略に生かすことが重要...
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏放射線感受性に寄与するヌクレアーゼの同定と解析(25740016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村井 純子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60532603)
【キーワード】DNA修復 / 抗がん剤 / PARP阻害剤 / トポイソメラーゼ / 薬剤耐性 (他14件)
【概要】がんの治療には放射線や抗がん剤が使用されます。放射線も抗がん剤もDNAに傷をつけることで、がん細胞を死に導きます。しかし、細胞はDNAの傷を修復する能力を持っているので、そちらが勝ればがん細胞は生き延びてしまいます。DNA修復に関わる遺伝子の機能を明らかにすることで、抗がん剤の効果を高める戦略を立てることが可能です。この研究では放射線やある種の抗がん剤により生じたDNA損傷の修復因子と、その作用メ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:がん免疫がんを含む研究件
❏新規単一細胞解析技術を用いたがん免疫微小環境の解明(19K22573)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
【キーワード】がん免疫 / シングルセル解析 / がん / 免疫 / 癌
【概要】近年、様々ながん免疫を標的とする薬剤が開発されているが、それらの標的となる細胞集団や分子学的特徴は十分に明らかではない。最近、我々は10XGenomics技術を応用して、多数の表面マーカー解析と網羅的トランスクリプトーム解析・レパトア解析を単一細胞レベルで同時に実現できる技術を開発した(CITE-seq)。本研究では、この新規単一細胞解析技術を用いて、マウス腫瘍モデルにおける免疫チェックポイント分...
❏卵巣明細胞腺癌に高発現するHNF-1βによるがん微小環境構築機構の解明(24592532)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤田 知信 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20199334)
【キーワード】卵巣明細胞腺癌 / HNF-1beta / がん微小環境 / がん免疫抑制 / 癌 (他8件)
【概要】卵巣明細胞腺癌(OCCC)に高発現するhepatocyte nuclear factor-1β(HNF-1β)に着目し、がん微小環境における免疫抑制を検討した。HNF-1β高発現細胞株ではNF-kBやSTAT3の活性が高く、HNF-1β発現を抑制すると、NF-kBやSTAT3の活性が減弱しIL-6の産生も減少した。HNF-1βの発現抑制により共培養した樹状細胞が活性化され、そのT細胞刺激能も増強す...
【医歯薬学】外科系臨床医学:治療抵抗性がんを含む研究件
❏分子標的薬に対して抵抗性を示すがん細胞集団形成の仕組み(22K19368)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2022-06-30 - 2024-03-31
【研究代表者】青木 重樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 講師 (30728366)
【キーワード】がん / 分子標的薬 / 代謝リプログラミング / 細胞間コミュニケーション / 治療抵抗性
【概要】
❏急性骨髄性白血病の治療抵抗性に寄与する遺伝子変異の同定(16H06753)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】本田 晃 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40779394)
【キーワード】急性骨髄性白血病 / 治療抵抗性 / 遺伝子変異 / BCOR / 癌
【概要】この研究は、急性骨髄性白血病(AML)の治療抵抗性に寄与する遺伝子変異を同定し、治療抵抗性AMLに対する新規治療薬を開発することを目標としている。我々は治療抵抗性に寄与する遺伝子としてgeneXに注目した。CRISPR/Cas9によりgeneXをノックアウトしたヒト白血病細胞株はin vitroにおいて抗癌剤感受性が低下することを見出した。また、この細胞株を用いた異種移植モデルにおいてもgeneX...
❏腎細胞癌における血管新生阻害薬に対する耐性の機序の解明と新規治療の探索(15H04977)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大家 基嗣 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00213885)
【キーワード】腎細胞癌 / 分子標的治療 / 治療抵抗性 / リスク分類 / 免疫チェックポイント阻害薬 (他8件)
【概要】芳香族炭化水素受容体(AhR)の腎細胞癌の浸潤や進展との関連を解析した。AhRの発現は予後不良因子であり、活性化によって上皮間葉転換が促進され、腫瘍の浸潤を促進することを示した。 スニチニブ治療後のがん組織を解析した結果、腫瘍血管はほとんど死滅しているものの、細かな腫瘍血管が残存し、その腫瘍血管にはVasohibin-1が発現していることを発見した。またスニチニブの効果に血中のMDSC (myel...
【医歯薬学】外科系臨床医学:クロマチンがんを含む研究件
❏クロマチン構成因子DEKによるクロマチン構造制御機構の解明(19K21177)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鯨井 智也 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70823566)
【キーワード】クロマチン / DEK / 癌 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス (他7件)
【概要】遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、クロマチン構造をとって細胞核内に収納されている。クロマチン構成因子であり、がん遺伝子であるDEKは、クロマチン構造に作用することで、転写、スプライシング、DNA修復などの多様な核内プロセスに関与し、クロマチンの恒常性を担保すると考えられている。そこで本研究では、DEKが形成するクロマチン構造を解明することを目的とし、DEK-クロマチン複合体を試験管内において再構...
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏統合的ゲノム解析によるがん細胞集団進化の解明(24221011)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】油谷 浩幸 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10202657)
【キーワード】ゲノム / エピゲノム / クロマチン / クローン進化 / 微小環境 (他15件)
【概要】治療抵抗性腫瘍細胞のサバイバルおよびクローン進化、さらに腫瘍微小環境に対する適応について解明すべく、腫瘍細胞集団内のゲノム不均一性とエピゲノムの可塑性についてヒト腫瘍検体および腫瘍細胞の解析を行った。 グリオーマ再発に際してアルキル化剤治療によりミスマッチ修復異常を来したクローンは高頻度にC>T変異を生じ、悪性転化を引き起こす。また、腫瘍内微小環境において形成される低pH状態下では転写因子S...
【医歯薬学】外科系臨床医学:糖鎖抗原がんを含む研究件
❏がん関連糖鎖と免疫細胞の相互作用によるがん微小環境調節機構の解明(25430123)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高宮 里奈 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70365419)
【キーワード】低酸素 / 糖鎖抗原 / マクロファージ / がん微小環境 / 酸化ストレス (他6件)
【概要】Sialyl-Tn (sTn)糖鎖抗原の発現は腫瘍に特異的に発現し、予後の不良や転移と相関する事は知られているが、そのメカニズムは分かっていない。がん細胞移植マウスモデルを用いた検討より、sTn糖鎖抗原の発現は、腫瘍内部のHIF-1発現領域に一致し、さらにsTn糖鎖抗原発現領域には、マクロファージやT細胞が浸潤していた。また、sTn糖鎖抗原高発現細胞は単球との接着が亢進しており、この接着亢進にはイ...
❏癌の進展に対して抑制的に作用するヒトモノクローナル抗体の開発(19390430)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】婦人科癌 / 抗体医薬 / モノクローナル抗体 / 糖鎖抗原 / CD166 (他9件)
【概要】我々が開発した婦人科癌特異的なヒトモノクローナル抗体HMMC-1は、ヒト子宮体癌細胞に対して抗腫瘍活性を持つ。HMMC-1抗原解析の結果、少なくとも糖タンパク質CD166であることが判明し、CD166分子上の糖鎖が抗体の機能を担っていることが示唆された。HMMC-1抗原糖鎖は硫酸化修飾を受けており、CD166分子上の糖鎖に付加している硫酸基がHMMC-1の抗腫瘍活性に関与していることが推定された。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ラマン分光がんを含む研究件
❏近赤外ラマン分光法による生体内ガス分子動態の可視化と腫瘍検出技術への応用(22700476)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】塚田 孝祐 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (00351883)
【キーワード】がん / ラマン散乱 / 低酸素 / 生体医工学 / ラマン分光 (他10件)
【概要】腫瘍や炎症で増大するガス分子を顕微ラマン分光を利用して検出し,画像化する新しい技術開発を行うことを目的とした.まず近赤外領域で高感度にラマン散乱光を取得する光学系を構築し,ナノ秒時間ゲートシステムを用いることでバックグラウンド蛍光の除去を実現した.培養細胞に応用し,腫瘍細胞の培地中グルコース濃度を定量した.今後,腫瘍低酸素による糖代謝と,ミトコンドリア呼吸を制御するガス分子との関連を明らかにするツ...
❏子宮頸部腺癌の診断技術改良とsiRNAを用いたあらたな治療戦略(18591845)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】藤井 多久磨 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10218969)
【キーワード】子宮頸癌 / 細胞診 / コルポスコープ / siRNA / BACライブラリー (他16件)
【概要】子宮頸癌の診療技術の改良に役立つ方法を研究した。診断では子宮頸癌をリアルタイムに診断する方法としてラマンコルポスコープの開発に着手した。従来にない斬新的なアプローチで再現性のあるデータを得ることができた。細胞診では従来、炎症所見の一つといわれているamphophiliaがHPV18型感染に特徴的な細胞像であることがわかった。細胞診検体を利用し、P16細胞免疫染色、HPV型判定、およびHPVのDNA...
❏ラマン分光の診断学への応用(12877145)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】杉野 吉則 (2001) 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50118957)
【キーワード】ラマンスペクトロスコピー / 肺癌 / ラマン分光 / がん / 診断学
【概要】研究の対象は、肺癌35検体と同一人の病巣外肺組織35検体で、各3ケ所ずつ、計210回のスペクトル計測を行った。レーザー照射後、各検体より作製された病理組織標本では、顕微鏡下においてレーザーによる組織の挫滅は1例も認められなかった。これにより、スペクトル計測に使用したレーザーの安全性は確認された。計測により得られた各スペクトルをフィッティング解析し、さらに判定係数と測定ポイント数によるヒストグラムを...
【医歯薬学】外科系臨床医学:PD-L1がんを含む研究件
❏免疫チェックポイント蛋白を標的とした小児がん腫瘍幹細胞・微小転移細胞の増殖抑制(17H04355)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 達夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
【キーワード】小児がん / 免疫チェックポイント蛋白 / 免疫療法 / 腫瘍幹細胞 / PD-1 (他11件)
【概要】C3H系マウスに骨肉腫LM8細胞株を移植し、原発巣を切除して肺転移のみとした実験系で、免疫チェックポイント阻害(PD-L1抗体 、Tim-3抗体)とOX-40抗体による免疫系賦活を同時に行う免疫療法の効果を検討した。免疫療法群で有意な生存率の改善と肺転移巣の縮小が示された。原原発巣切除により免疫療法単独もしくは原発巣切除のみの場合よりも有意に高い生存率が得られ、この新規免疫療法の有用性が示された。...
❏PD-L1膜蛋白質輸送を制御するCUL3-BTBPの同定と作用機序解析(16K09320)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】谷田 諭史 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30528782)
【キーワード】Cullin3 / 細胞内膜輸送メカニズム / ANKFY1 / 消化器がん / PD-L1 (他9件)
【概要】細胞内膜輸送経路を可視化する系の構築を試みた。最初に胃癌細胞株(NUGC3)において細胞内膜輸送経路を可視化する系を構築した。さらに、Cullin3は、integrin β1の細胞膜への輸送制御することを見出した。integrin β1の細胞膜への輸送制御するメカニズム関わるBTB結合タンパク質の見出すため、175種のBTB結合タンパク質を欠失させ、ANKFY1がintegrin β1の細胞膜への...
【医歯薬学】外科系臨床医学:腎腫瘍がんを含む研究件
❏エピゲノム修飾因子の機能解析による小児固形腫瘍の発症機構解明(16K08745)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大喜多 肇 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50317260)
【キーワード】がん / 腎腫瘍 / 遺伝子発現 / 腫瘍 / 病理学
【概要】小児の腎腫瘍である腎明細胞肉腫では、non-canonical PRCの構成要素であるBCORの遺伝子内重複変異が特徴的である。他の肉腫等においても同遺伝子の変異や融合遺伝子が報告されている。本研究では、BCORの遺伝子内重複配列は、複数の細胞で明らかな形質転換能を示さず、腫瘍発生は、細胞環境に依存する可能性が高いと考えられた。一方、293細胞に過剰発現させると、エピジェネティクス関連分子を含む多...
❏肝、腎、副腎、軟部組織、骨における凍結治療時の温度変化と病理変化の研究(22591374)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中塚 誠之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50188984)
【キーワード】インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 凍結治療 / 肝腫瘍 / 腎腫瘍 / 癌 (他7件)
【概要】豚肝、腎、軟部組織の凍結治療中の周囲の温度変化を計測し、PCにて等温度曲線を作成し、氷表面と、-20℃、-40℃などの等温曲線の位置を研究した。それぞれの等温曲線が凍結(氷)表面とほぼ一定の比率の位置に存在すること、凍結表面と一定温度の等温曲線との距離を明らかにした。平均凍結半径は、第2凍結終了時で、肝、腎でそれぞれ12.8mm、12.3mmで、-20℃の半径の平均値はそれぞれ8.8mm、9.2m...
【医歯薬学】外科系臨床医学:病理学がんを含む研究件
❏がんの悪性形質形成に繋がる微小乳頭状構築の分子異常の解明(22K06947)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40446547)
【キーワード】cancer / micropapillary / lung adenocarcinoma / DNA methylation / pathology
【概要】
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏免疫チェックポイント蛋白を標的とした小児がん腫瘍幹細胞・微小転移細胞の増殖抑制(17H04355)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 達夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
【キーワード】小児がん / 免疫チェックポイント蛋白 / 免疫療法 / 腫瘍幹細胞 / PD-1 (他11件)
【概要】C3H系マウスに骨肉腫LM8細胞株を移植し、原発巣を切除して肺転移のみとした実験系で、免疫チェックポイント阻害(PD-L1抗体 、Tim-3抗体)とOX-40抗体による免疫系賦活を同時に行う免疫療法の効果を検討した。免疫療法群で有意な生存率の改善と肺転移巣の縮小が示された。原原発巣切除により免疫療法単独もしくは原発巣切除のみの場合よりも有意に高い生存率が得られ、この新規免疫療法の有用性が示された。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:胆道がんがんを含む研究件
❏胆道癌における癌ワクチン療法の有効性とサイトカインシグナル抑制分子の役割について(26893183)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2014-08-29 - 2016-03-31
【研究代表者】緒方 久修 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70432945)
【キーワード】癌ワクチン / 胆道癌 / 免疫 / 免疫療法 / 癌 (他10件)
【概要】申請者らは既治療が不応となった胆道癌患者を対象としたカクテルペプチド癌ワクチン療法第Ⅱ相治験を行った。本臨床研究に使用するカクテルペプチドの一つOCV-105 はcDNA マイクロアレイ法による包括的ゲノム情報から膵癌、胆管癌組織に高頻度に発現する遺伝子として同定され、CTLを誘導し得るHLA-A2402 拘束性エピトープペプチドである。本試験で使用する他の二つ、エルパモチド、OCV-101はVE...
❏胆道・膵臓がん幹細胞のマイクロRNAとエピゲノム異常を標的とした診断・治療戦略(26290049)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
【キーワード】胆道がん / 膵臓がん / がん幹細胞 / オルガノイド培養 / マイクロRNA (他10件)
【概要】がん幹細胞は現行の抗腫瘍薬に抵抗性を示し、がんの増殖・浸潤・転移の主な原因となっている。本研究の目的は難治がんの代表である胆道・膵臓がんに対し、がん幹細胞を標的とした革新的な治療法を開発することである。この目的を達成するために、幹細胞の新たな3次元培養法であるオルガノイド培養技術により、胆道・膵臓がん患者由来のがん組織を用いてオルガノイドを樹立した。樹立した胆道・膵臓がんオルガノイドを用いて遺伝子...
【医歯薬学】外科系臨床医学:MDSCがんを含む研究件
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
❏放射線治療と免疫細胞治療の併用による革新的ながんの集学的治療の開発(19390314)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】垣見 和宏 東京大学, 医学部・附属病院, 特任准教授 (80273358)
【キーワード】放射線治療学 / 免疫 / 免疫細胞治療 / γδT細胞 / がん (他11件)
【概要】Radiation Immunology & Immunotherapy の確立を目指して、放射線治療と免疫細胞治療に関する基礎的検討と臨床研究を実施した。担癌マウスモデルを用いて、電子線照射が腫瘍と生体の免疫系に与える効果を検討した。腫瘍を取り巻く微小環境内では、Gr-1^+CD11b^+のmyeloid-derived suppressor cells (MDSC) と呼ばれる骨髄系の...
【医歯薬学】外科系臨床医学:分光解析がんを含む研究件
❏蛍光化リポソームを用いたダブルイメージングによるセンチネルリンパ節診断法の開発(21591693)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】X線CTと近赤外蛍光の両者で認識可能なセンチネルリンパ節トレーサーの開発を目的として、ICGにアルキル鎖を導入した誘導体とリン脂質,油性X線造影剤からなるリポソームを作製,マウスに投与したところ,一次リンパ節に蛍光を認めたもののX線CTによる検出は困難であった.そこでこれを食用増粘剤で凝集し組織マーカーとし、ブタの胃に投与したところ、18時間後の蛍光観察,X線CTの両者において滲むこと無く投与部位...
❏蛍光粒状体と分光腹腔鏡を用いた新しいセンチネルリンパ節検索法の開発(19591531)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】腫瘍が最初に転移をおこすリンパ節をセンチネルリンパ節と呼ぶが、消化器癌に対する腹腔鏡下手術においてもこのようなリンパ節を簡便かつ確実に検索可能な方法を、蛍光色素であるインドシアニングリーン(ICG)を用いて検討した。ICGの光学的特性に合わせた腹腔鏡システムを試作、さらにICGがセンチネルリンパ節を超えて拡散することを抑制するため、リポソームを用いた粒状化を行い、これらの有用性を動物実験モデルを用...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞傷害性T細胞(CTL)がんを含む研究件
❏進行固形腫瘍患者に対する化学療法併用新規免疫細胞療法の検討(24790708)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】土方 康基 九州大学, 大学病院, 助教 (80460856)
【キーワード】腫瘍免疫学 / 細胞傷害性T細胞 / RNF43 / 免疫寛容 / 臨床試験 (他12件)
【概要】本臨床試験への参加目標患者10名への免疫細胞(RNF43パルス樹状細胞、Tリンパ球)接種を完遂、重篤な有害事象発生なく、本療法は安全に実施可能であった。治療開始4、7週後の臨床効果判定では、各々9、6名で病状の安定化を、1、4名が進行を認めた。免疫学的評価ではシクロフォスファミド投与により末梢血中制御性T細胞数が有意に低下し、低下の程度が大きいほど良好な臨床効果を認め、血清IL-6, -10濃度が...
❏放射線治療と免疫細胞治療の併用による革新的ながんの集学的治療の開発(19390314)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】垣見 和宏 東京大学, 医学部・附属病院, 特任准教授 (80273358)
【キーワード】放射線治療学 / 免疫 / 免疫細胞治療 / γδT細胞 / がん (他11件)
【概要】Radiation Immunology & Immunotherapy の確立を目指して、放射線治療と免疫細胞治療に関する基礎的検討と臨床研究を実施した。担癌マウスモデルを用いて、電子線照射が腫瘍と生体の免疫系に与える効果を検討した。腫瘍を取り巻く微小環境内では、Gr-1^+CD11b^+のmyeloid-derived suppressor cells (MDSC) と呼ばれる骨髄系の...
【医歯薬学】外科系臨床医学:消化器がんがんを含む研究件
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
❏PD-L1膜蛋白質輸送を制御するCUL3-BTBPの同定と作用機序解析(16K09320)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】谷田 諭史 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30528782)
【キーワード】Cullin3 / 細胞内膜輸送メカニズム / ANKFY1 / 消化器がん / PD-L1 (他9件)
【概要】細胞内膜輸送経路を可視化する系の構築を試みた。最初に胃癌細胞株(NUGC3)において細胞内膜輸送経路を可視化する系を構築した。さらに、Cullin3は、integrin β1の細胞膜への輸送制御することを見出した。integrin β1の細胞膜への輸送制御するメカニズム関わるBTB結合タンパク質の見出すため、175種のBTB結合タンパク質を欠失させ、ANKFY1がintegrin β1の細胞膜への...
【医歯薬学】外科系臨床医学:センチネルリンパ節がんを含む研究件
❏蛍光化リポソームを用いたダブルイメージングによるセンチネルリンパ節診断法の開発(21591693)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】X線CTと近赤外蛍光の両者で認識可能なセンチネルリンパ節トレーサーの開発を目的として、ICGにアルキル鎖を導入した誘導体とリン脂質,油性X線造影剤からなるリポソームを作製,マウスに投与したところ,一次リンパ節に蛍光を認めたもののX線CTによる検出は困難であった.そこでこれを食用増粘剤で凝集し組織マーカーとし、ブタの胃に投与したところ、18時間後の蛍光観察,X線CTの両者において滲むこと無く投与部位...
❏蛍光粒状体と分光腹腔鏡を用いた新しいセンチネルリンパ節検索法の開発(19591531)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】腫瘍が最初に転移をおこすリンパ節をセンチネルリンパ節と呼ぶが、消化器癌に対する腹腔鏡下手術においてもこのようなリンパ節を簡便かつ確実に検索可能な方法を、蛍光色素であるインドシアニングリーン(ICG)を用いて検討した。ICGの光学的特性に合わせた腹腔鏡システムを試作、さらにICGがセンチネルリンパ節を超えて拡散することを抑制するため、リポソームを用いた粒状化を行い、これらの有用性を動物実験モデルを用...
【医歯薬学】外科系臨床医学:がんを含む研究件
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
【医歯薬学】外科系臨床医学:胃十二指腸外科学がんを含む研究件
❏蛍光化リポソームを用いたダブルイメージングによるセンチネルリンパ節診断法の開発(21591693)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】X線CTと近赤外蛍光の両者で認識可能なセンチネルリンパ節トレーサーの開発を目的として、ICGにアルキル鎖を導入した誘導体とリン脂質,油性X線造影剤からなるリポソームを作製,マウスに投与したところ,一次リンパ節に蛍光を認めたもののX線CTによる検出は困難であった.そこでこれを食用増粘剤で凝集し組織マーカーとし、ブタの胃に投与したところ、18時間後の蛍光観察,X線CTの両者において滲むこと無く投与部位...
❏蛍光粒状体と分光腹腔鏡を用いた新しいセンチネルリンパ節検索法の開発(19591531)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / センチネルリンパ節 / 癌 / 外科 / 色素 (他6件)
【概要】腫瘍が最初に転移をおこすリンパ節をセンチネルリンパ節と呼ぶが、消化器癌に対する腹腔鏡下手術においてもこのようなリンパ節を簡便かつ確実に検索可能な方法を、蛍光色素であるインドシアニングリーン(ICG)を用いて検討した。ICGの光学的特性に合わせた腹腔鏡システムを試作、さらにICGがセンチネルリンパ節を超えて拡散することを抑制するため、リポソームを用いた粒状化を行い、これらの有用性を動物実験モデルを用...
❏消化器癌におけるタイリングアレイを用いた高解像度エピゲノム解析(19390345)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (10313024)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / 癌 / エピゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ (他6件)
【概要】タイリングアレイを用いたDNAメチル化網羅的解析および質量分析機MassARRAYを用いたメチル化定量解析により、大腸癌では3つの異なるエピジェノタイプを同定し、肝癌ではC型肝炎ウィルス陽性肝癌に特異的にメチル化される遺伝子を同定した。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:肝がんがんを含む研究件
❏肝癌発症予防を目的とした肝癌関連分子MICAの小分子核酸による発現制御法の開発(26460984)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (30722665)
【キーワード】MICA / 免疫療法 / 肝癌 / 自然免疫 / 癌 (他8件)
【概要】当研究者らは、ゲノムワイドアソシエーションスタディ(GWAS)解析で、1394例のC型肝炎罹患者と5486例の非感染者のサンプルを用いてC型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流に位置するSNPを 同定し報告した(Nat Genet. 2011)。本研究ではmicroRNA25-106クラスターに由来するmicroRNAがMICA遺伝子の発現量を負に制御しうることを同定...
❏大規模エピゲノム解析に基づく革新的消化器癌診断法の開発(23240129)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60117603)
【キーワード】胃癌 / 大腸癌 / 肝癌 / エピゲノム / DNAメチル化 (他14件)
【概要】大腸癌細胞のエピゲノムおよびトランスクリプトームを解析することで、エピジェネティックに不活化されたマイクロRNA遺伝子を同定した。大腸前癌病変および早期癌のエピゲノム・ゲノム解析を行うことで、早期発見マーカー候補となりうるDNAメチル化異常を同定した。さらに大腸癌前癌病変における内視鏡所見、病理所見、DNAメチル化異常の間の新たな相関を明らかにした。また胃癌背景胃粘膜におけるエピゲノム解析から、胃...
【医歯薬学】外科系臨床医学:個別化治療がんを含む研究件
❏胆道・膵臓がん幹細胞のマイクロRNAとエピゲノム異常を標的とした診断・治療戦略(26290049)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
【キーワード】胆道がん / 膵臓がん / がん幹細胞 / オルガノイド培養 / マイクロRNA (他10件)
【概要】がん幹細胞は現行の抗腫瘍薬に抵抗性を示し、がんの増殖・浸潤・転移の主な原因となっている。本研究の目的は難治がんの代表である胆道・膵臓がんに対し、がん幹細胞を標的とした革新的な治療法を開発することである。この目的を達成するために、幹細胞の新たな3次元培養法であるオルガノイド培養技術により、胆道・膵臓がん患者由来のがん組織を用いてオルガノイドを樹立した。樹立した胆道・膵臓がんオルガノイドを用いて遺伝子...
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
【医歯薬学】外科系臨床医学:放射線療法がんを含む研究件
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏ポルフィリン類化合物のX線増感作用に関する基礎的研究(22591395)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】高橋 淳子 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (80415702)
【キーワード】放射線治療 / X 線 / 増感剤 / ポルフィリン / 5-アミノレブリン酸 (他13件)
【概要】放射線療法は周囲の正常部位にも障害を与えることから、癌限局的に照射の効果を与える手法の開発が必要である。 細胞が 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を取り込み、プロトポルフィリン IX(PpIX)を生合成すること、また、PpIX の蓄積性は正常細胞より癌細胞で高い。PpIX に光照射すると活性酸素を発生して細胞損傷を招く性質を利用し、近年 5-ALAは光線力学療法の光増感剤としての実用化が進められ...
❏悪性腫瘍の放射線、化学療法に対する感受性とApoptosis関連遺伝子変異の相関(07671368)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】富永 治 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10261976)
【キーワード】Apoptosis / 放射線療法 / 化学療法 / 癌 / Bcl-2 (他9件)
【概要】食道癌と大腸癌細胞株において、Apoptosis関連遺伝子p53、Bcl-2、Bax、Bcl-XL、Bcl-XS、Bak、Badの発現をWestern Blottingを用いて解析した。p53の発現は、食道癌細胞株、大腸癌細胞株のそれぞれ約50%と約80%に認められた。一方、Bcl-2の発現は、食道癌細胞株、大腸癌細胞株のそれぞれ約30%と約20%に認められた。分子量の異なる2種類のBcl-2蛋白...
【医歯薬学】外科系臨床医学:浸潤・転移がんを含む研究件
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏マウスモデルを用いた大腸癌転移の研究(15H05574)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】有村 純暢 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60552015)
【キーワード】腸管腫瘍 / 悪性化 / モデルマウス / 癌 / 浸潤・転移 (他6件)
【概要】がんによる死亡原因の多くは、腫瘍細胞の組織浸潤を介した他臓器への遠隔転移にある。これまでに研究代表者らは、腸管悪性腫瘍の新たなモデルマウスの作出に成功した。そこで、本研究では、当該モデルマウスでの腸管腫瘍の悪性化機構の解析を進め、微小環境による制御機構の重要性を示す結果を得た。得られた知見は、腫瘍悪性化制御の新たな治療戦略の可能性を提示するものである。 ...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:T細胞疲弊がんを含む研究件
❏免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性予測バイオマーカーの確立(19K16945)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
【キーワード】がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療 / T細胞疲弊 (他6件)
【概要】免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、薬剤の直接的な標的となる免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者の奏功例において、治療開始前から免疫系の制御に関わるタンパク質が患者血清中で高値を示し、治療抵抗性を示す段階で低下することが明らかとなった。免疫チェックポイント阻害剤に対する治...
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ゲノム変異がんを含む研究件
❏転写異常に繋がるゲノム変異の網羅的探索法の開発とゲノム医療への応用(18H03327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白石 友一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (70516880)
【キーワード】ゲノム / 統計科学 / がん / トランスクリプトーム / スプライシング (他11件)
【概要】申請者が開発を続けていたSAVNetについての研究成果をまとめ、さらに国際がんゲノムコンソーシアムが主導するがん種横断的な全ゲノム解析プロジェクトに参画し、研究グループへの貢献を行なった。またSAVNetを希少疾患のデータに適用することで、いくつかの新規遺伝子変異の発見に成功した。公共データベースに登録されている大規模トランスクリプトームデータを活用するべく、トランスクリプトームデータのみからスプ...
❏オートファジー活性化とゲノム変異、エピゲノム異常の連携によるがん細胞の選択的淘汰(17K19626)
【研究テーマ】腫瘍学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 誠志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (30314743)
【キーワード】オートファジー / ゲノム変異 / エピゲノム異常 / 病理学 / がん (他7件)
【概要】RAS、BRAF、TP53の変異の有無が異なる4種の大腸がん細胞株(HT-29、SW480、HCT116、DLD-1)の飢餓応答時と非飢餓時の細胞株を作製し、マルチオミクス解析として、ヒストン修飾(H3K4me3、H3K9me2、H3K27me3)を指標とするChIP-seqを行い、クロマチン構造の変化を見出した。Fucci導入細胞株では、オートファジーが活性化すると、G1/S期の割合が増加した。...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ナノミセルがんを含む研究件
❏高分子ミセル型ナノキャリアによる悪性脳腫瘍の新規治療戦略(18591578)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医学部・附属病院, 研究拠点形成特任教員 (50372371)
【キーワード】癌 / 脳神経疾患 / ドラッグ・デリバリー / ナノ材料 / 生体材料 (他9件)
【概要】悪性脳腫瘍は新たな治療法の開発が切望されている分野である。親水性のポリエチレングリコール(PEG)とポリアスパラギン酸からなるブロック共重合体に疎水性の化学療法剤を結合させると、水中で安定な高分子ミセルを形成する。血管内に投与された高分子ミセルは数日間にわたり循環血液中にとどまり、腫瘍部で透過性の亢進した新生腫瘍血管を経て病変部に集積、その後徐々にユニットポリマーに解離してコアの薬物を放出し効果を...
❏高分子ミセルを用いた脳腫瘍の治療法の開発(16591432)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医学部附属病院, 研究拠点形成特任教員 (50372371)
【キーワード】癌 / 脳神経疾患 / ドラッグ・デリバリー / ナノ材料 / 生体材料 (他9件)
【概要】脳腫瘍の化学療法においては、全身毒性を抑えつつ高い腫瘍内濃度を達成することが難関のひとつである。高分子ナノミセル化抗癌剤は実用的なDrug Delivery System(DDS)として注目されている。この高分子ミセル製剤は外側が水和したPEGであり、内側が抗癌剤を保持した疎水性の連鎖の核となっている。血管内に投与された高分子ミセルは腎からも網内系からも排出されずに、不活性型のまま数日間にわたり循...
【医歯薬学】外科系臨床医学:Adam17がんを含む研究件
❏肥満関連大腸癌の発癌過程におけるADAM17の役割(17K10651)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】岡林 剛史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00338063)
【キーワード】大腸癌 / 発がん / 肥満 / ADAM17 / TNF-α (他7件)
【概要】高脂肪食を摂食した肥満マウスでは、大腸粘膜におけるADAM17の発現が亢進していた。さらに、ADAM17を不活化させるChemokine ligand 14(CXCL14)の発現が、肥満マウスで低下していた。肥満環境下ではADAM17の上流に位置するCXCL14の活性が低下することでADAM17の発現が亢進し、肥満関連cytokineの一種であるTNF-αの活性化から発がんにつながっていると考えら...
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
【医歯薬学】外科系臨床医学:肉腫がんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏骨軟部腫瘍における診断マーカーの同定と腫瘍概念の再構築を目指した融合遺伝子の探索(16H02676)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
【キーワード】肉腫 / ゲノム解析 / がんゲノム / 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 (他9件)
【概要】本課題では、骨軟部腫瘍の多様性の分子メカニズムの解明と新規治療方法の開発を目的として、骨軟部腫瘍のゲノム解析・機能解析を進めた。国内28医療機関、14研究機関からなる骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムのネットワークを通じて、腫瘍、正常検体の収集と対象20疾患(脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、類上皮肉腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫など)について400例を超えるゲノム解析を実施した。その結果、疾患特異的な融合...
【医歯薬学】外科系臨床医学:悪性軟部腫瘍がんを含む研究件
❏難治性希少肉腫である淡明細胞肉腫の治療標的となるゲノム異常の探索(17K10992)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岩田 慎太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90549685)
【キーワード】遺伝子解析 / 融合遺伝子 / 発現解析 / 明細胞肉腫 / 悪性軟部腫瘍 (他10件)
【概要】希少がんの一種である明細胞肉腫における治療標的となりうる遺伝子異常を同定するため、国内の肉腫専門施設より腫瘍検体を収集し、次世代シークエンサーによる全エクソーム解析を行った。 明細胞肉腫における特異的融合遺伝子が同定された症例においては、遺伝子変異数が多い群で予後不良であること、また一部の症例に共通の遺伝子変異が存在することが明らかとなった。さらにはこの融合遺伝子によりその下流にあるMiTF及びc...
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞内シグナルがんを含む研究件
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
❏胃癌発生メカニズムの解析を可能にする胃粘膜特異的な遺伝子変異導入マウスの作成(22590679)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】渡部 宏嗣 東京大学, 医学部附属病院, 臨床登録医 (50384764)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 胃癌 / マウスモデル / 細胞内シグナル
【概要】胃癌発生機序を生体内で明らかにするために、胃において特定の遺伝子を変異させるマウスの系統を樹立した。このマウスを用いて癌遺伝子の導入、癌抑制遺伝子を不活化することでマウス胃腫瘍の発生に成功した。発癌機序を分子生物学的に検討したところ、種々のサイトカインの発現が上昇しており、それらに関与する細胞内リン酸化酵素の活性が増加していた。これらの分子の機能を阻害することにより発癌の抑制や発生した癌の縮小がみ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:遺伝子解析がんを含む研究件
❏難治性希少肉腫である淡明細胞肉腫の治療標的となるゲノム異常の探索(17K10992)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岩田 慎太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90549685)
【キーワード】遺伝子解析 / 融合遺伝子 / 発現解析 / 明細胞肉腫 / 悪性軟部腫瘍 (他10件)
【概要】希少がんの一種である明細胞肉腫における治療標的となりうる遺伝子異常を同定するため、国内の肉腫専門施設より腫瘍検体を収集し、次世代シークエンサーによる全エクソーム解析を行った。 明細胞肉腫における特異的融合遺伝子が同定された症例においては、遺伝子変異数が多い群で予後不良であること、また一部の症例に共通の遺伝子変異が存在することが明らかとなった。さらにはこの融合遺伝子によりその下流にあるMiTF及びc...
❏ATLにおける遺伝子異常に基づく分子病態の解明(16H06249)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
【キーワード】癌 / 成人T細胞白血病リンパ腫 / 遺伝学 / 成人細胞白血病リンパ腫 / 遺伝子解析 (他7件)
【概要】約200例のATL患者において遺伝子異常と進行性の病気や予後不良との関係を解析した。その結果、TP53変異、IRF4変異、および、複数のコピー数異常が進行性の病期(急性型・リンパ腫型)と関連があること、逆に、STAT3変異は慢性型・くすぶり型と関連があることを見出した。 さらに、既知の臨床的予後因子と組み合わせた上で、一部の遺伝子異常(PRKCB変異など)は予後と関係があること、特にPDL1コピー...
【医歯薬学】外科系臨床医学:放射線治療がんを含む研究件
❏小区分50020:腫瘍診断および治療学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ncRNA
【研究期間】がん
【研究代表者】放射線
【キーワード】放射線治療
【概要】本研究の目的は、がんの放射線応答新規バイオマーカーを長塩基長非コードRNA(long non- coding RNA :lncRNA)というものをターゲットにして確立し、その機能を見出すことです。 放射線を照射したヒトがん培養細胞(子宮頚がん由来のHeLa細胞、肺がん由来のA549細胞な ど)を用い、放射線に応答する新規lncRNAの探索とその役割や生体内メカニズムを解明します。それにより、科学的...
❏DNA修復と細胞周期制御のカップリング機構の解明による放射線治療の最適化(20K08127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396748)
【キーワード】DNA修復 / 細胞周期 / がん / 放射線治療
【概要】放射線治療や細胞障害性の抗がん剤治療は、がん細胞のDNAに外的に二本鎖切断を与え、がん細胞に細胞死を引き起こすことを目標とする治療である。生成されたDNA二本鎖切断が修復されずに残存すれば細胞は死滅するが、二本鎖切断が修復されると細胞は生き残ってしまう。したがって、有効ながん治療を行うためには、正常細胞には存在せず、がん細胞のみに存在するDNA修復の制御異常の特性を捉えて治療戦略に生かすことが重要...
❏新規放射線治療新規バイオマーカー確立およびメカニズム解明研究(18K07290)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20721939)
【キーワード】ncRNA / がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー (他7件)
【概要】非侵襲性の特徴があるがん放射線治療の重要性が増しています。本研究は、タンパク質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)を切り口にして放射線治療新規マーカ ー確立を目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず、定量PCRを用いた解析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法やIF法を用いて、局...
【医歯薬学】外科系臨床医学:発現解析がんを含む研究件
❏難治性希少肉腫である淡明細胞肉腫の治療標的となるゲノム異常の探索(17K10992)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岩田 慎太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90549685)
【キーワード】遺伝子解析 / 融合遺伝子 / 発現解析 / 明細胞肉腫 / 悪性軟部腫瘍 (他10件)
【概要】希少がんの一種である明細胞肉腫における治療標的となりうる遺伝子異常を同定するため、国内の肉腫専門施設より腫瘍検体を収集し、次世代シークエンサーによる全エクソーム解析を行った。 明細胞肉腫における特異的融合遺伝子が同定された症例においては、遺伝子変異数が多い群で予後不良であること、また一部の症例に共通の遺伝子変異が存在することが明らかとなった。さらにはこの融合遺伝子によりその下流にあるMiTF及びc...
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
【医歯薬学】外科系臨床医学:がんゲノムがんを含む研究件
❏3D オルガノイド法を用いたがんゲノム個別化医療スクリーニングシステムの開発(19K07757)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高石 官均 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80286468)
【キーワード】オルガノイド / 癌ゲノム / 薬剤スクリーニング / 癌 / 3Dオルガノイド (他11件)
【概要】遺伝子解析結果に基づいた分子標的薬や抗体薬を主体とする癌治療が主流になってきている。これらの薬剤は効果が大きい反面、非常に高額であるため精度の高い治療効果予測が必要である。治療効果を正確に予測するため、近年注目されている3次元細胞培養系を用いた薬剤スクリーニング法を研究開発することが本研究の目的である。 本研究により5種の癌種、503症例に対し271種類のオルガノイド細胞株の樹立に成功し、培養方法...
❏転写異常に繋がるゲノム変異の網羅的探索法の開発とゲノム医療への応用(18H03327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白石 友一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (70516880)
【キーワード】ゲノム / 統計科学 / がん / トランスクリプトーム / スプライシング (他11件)
【概要】申請者が開発を続けていたSAVNetについての研究成果をまとめ、さらに国際がんゲノムコンソーシアムが主導するがん種横断的な全ゲノム解析プロジェクトに参画し、研究グループへの貢献を行なった。またSAVNetを希少疾患のデータに適用することで、いくつかの新規遺伝子変異の発見に成功した。公共データベースに登録されている大規模トランスクリプトームデータを活用するべく、トランスクリプトームデータのみからスプ...
❏骨軟部腫瘍における診断マーカーの同定と腫瘍概念の再構築を目指した融合遺伝子の探索(16H02676)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
【キーワード】肉腫 / ゲノム解析 / がんゲノム / 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 (他9件)
【概要】本課題では、骨軟部腫瘍の多様性の分子メカニズムの解明と新規治療方法の開発を目的として、骨軟部腫瘍のゲノム解析・機能解析を進めた。国内28医療機関、14研究機関からなる骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムのネットワークを通じて、腫瘍、正常検体の収集と対象20疾患(脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、類上皮肉腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫など)について400例を超えるゲノム解析を実施した。その結果、疾患特異的な融合...
【医歯薬学】外科系臨床医学:浸潤がんを含む研究件
❏癌転移形成に関与するポドプラニンの腫瘍集団的浸潤における機能解析(23890036)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】国田 朱子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50608768)
【キーワード】浸潤 / 癌
【概要】本研究では転移および浸潤促進因子であるポドプラニンの浸潤先端部発現機構の解明とその発現の意義について解析した。腫瘍浸潤先端部および腫瘍中心部、正常部組織の遺伝子発現プロファイルを解析した結果、腫瘍浸潤先端部においてインターフェロン応答遺伝子の発現上昇が見られる事を見いだした。扁平上皮癌細胞株を用いた検討によりインターフェロンγはstat1を介してポドプラニンの発現を誘導することを明らかにした。さら...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:治療がんを含む研究件
❏犬の腫瘍に対する免疫調節作用を主体とした多面的・複合的治療アプローチ法の開発(15H04598)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)
【キーワード】dog / cancer / immune checkpoint / oncolytic virotherapy / DNA vaccine (他11件)
【概要】犬の悪性腫瘍に対する新しい治療法の基盤を確立するために、レオウイルスを用いた腫瘍溶解性ウイルス療法、DNAワクチン、PD-1キメラ抗体の担ガン犬を用いた臨床試験を行なった。腫瘍溶解性ウイルス療法については、19頭の様々な腫瘍をもった犬に投与し、その臨床的な効果について検討でき、一部の症例において効果が認められた。DNAワクチンについては、マウスを用いてDNAワクチン増強効果を誘導できる系は樹立でき...
❏ポルフィリン類化合物のX線増感作用に関する基礎的研究(22591395)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】高橋 淳子 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (80415702)
【キーワード】放射線治療 / X 線 / 増感剤 / ポルフィリン / 5-アミノレブリン酸 (他13件)
【概要】放射線療法は周囲の正常部位にも障害を与えることから、癌限局的に照射の効果を与える手法の開発が必要である。 細胞が 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を取り込み、プロトポルフィリン IX(PpIX)を生合成すること、また、PpIX の蓄積性は正常細胞より癌細胞で高い。PpIX に光照射すると活性酸素を発生して細胞損傷を招く性質を利用し、近年 5-ALAは光線力学療法の光増感剤としての実用化が進められ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:融合遺伝子がんを含む研究件
❏難治性希少肉腫である淡明細胞肉腫の治療標的となるゲノム異常の探索(17K10992)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岩田 慎太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90549685)
【キーワード】遺伝子解析 / 融合遺伝子 / 発現解析 / 明細胞肉腫 / 悪性軟部腫瘍 (他10件)
【概要】希少がんの一種である明細胞肉腫における治療標的となりうる遺伝子異常を同定するため、国内の肉腫専門施設より腫瘍検体を収集し、次世代シークエンサーによる全エクソーム解析を行った。 明細胞肉腫における特異的融合遺伝子が同定された症例においては、遺伝子変異数が多い群で予後不良であること、また一部の症例に共通の遺伝子変異が存在することが明らかとなった。さらにはこの融合遺伝子によりその下流にあるMiTF及びc...
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏骨軟部腫瘍における診断マーカーの同定と腫瘍概念の再構築を目指した融合遺伝子の探索(16H02676)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
【キーワード】肉腫 / ゲノム解析 / がんゲノム / 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 (他9件)
【概要】本課題では、骨軟部腫瘍の多様性の分子メカニズムの解明と新規治療方法の開発を目的として、骨軟部腫瘍のゲノム解析・機能解析を進めた。国内28医療機関、14研究機関からなる骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムのネットワークを通じて、腫瘍、正常検体の収集と対象20疾患(脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、類上皮肉腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫など)について400例を超えるゲノム解析を実施した。その結果、疾患特異的な融合...
【医歯薬学】外科系臨床医学:iPS細胞がんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏新規モデル系を用いた癌の神経浸潤における細胞間相互作用因子の探索(17K10557)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】岡本 理志 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50509106)
【キーワード】iPS細胞 / 神経細胞 / 神経堤細胞 / 癌細胞 / 神経浸潤 (他6件)
【概要】ヒトiPS細胞由来神経堤細胞から誘導した神経細胞と、膵癌細胞株の共培養系を用いて、これらの相互作用における重要因子の探索を行った。癌細胞が神経突起に沿って増殖・進展する様子が観察された。一方で、両細胞種が直接接触する以前の過程においては、神経突起の伸長方向や癌細胞の伸展方向に、相互作用は認められなかった。癌細胞が進展時の足場とし得る神経細胞種については一定の知見は得られたが、相互作用の原因因子同定...
❏細胞脱分化による発がん修飾作用の解明(15H04721)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】dedifferentiation / cancer / iPS cell / reprogramming / 脱分化 (他11件)
【概要】本研究では、生体内細胞初期化システムを用いて、生体内において積極的に脱分化を誘導することで、発がんにおける脱分化の意義について明らかとすることを目的とした。膵臓発がんモデルを用いて、発がんにおける脱分化の影響を病理組織学的解析により検討した。細胞脱分化により体細胞のエンハンサーが抑制され、変異型K-rasを発現する膵腺房細胞に異常増殖が誘導されることを示した。細胞脱分化に関わるエピゲノム制御が膵臓...
【医歯薬学】外科系臨床医学:悪性脳腫瘍がんを含む研究件
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への効率的なドラッグ・遺伝子デリバリー(24390340)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 脳腫瘍 / ドラッグデリバリー / 脳腫瘍学 (他9件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤および遺伝子のキャリアとして使用し悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の検討を行った。また、高分子ナノミセルを単純ヘルペスウイルス1型によるウイルス療法に応用する際に必要な事項に関して検討を行った。リガンドとしてRGDペプチドを搭載した抗癌剤内包ミセルにおいて、対照ミセルに比し、腫瘍内集積効率の向上と抗腫瘍効果の増...
❏microRNAによる癌治療抵抗性機構の解明と悪性脳腫瘍の診断法・治療法の開発(22791355)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】植田 良 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (30317143)
【キーワード】脳腫瘍学 / microRNA / がん / 悪性脳腫瘍 / 免疫抑制 (他7件)
【概要】最近、悪性神経膠芽腫細胞の研究において、がん細胞がmRNAやmicroRNA(miRNA)やタンパク質を含むエクソソームを放出し、がんの進行に関わる可能性が報告された。我々は、ヒト脳腫瘍細胞で高発現している特定のmiRNAが、細胞傷害性T細胞(CTL)による細胞傷害の感受性を低下させ、抗腫瘍免疫応答における免疫効果相で免疫抵抗性をもたらすことを報告した。さらに、脳腫瘍患者血清から抽出したエクソソー...
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への選択的・効率的なドラッグデリバリーの開発(21591864)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】脳腫瘍学 / ドラッグデリバリーシステム / 悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 癌 (他8件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤のキャリアとして使用し、コアに抗癌剤を封入して悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の開発を行った。血管透過性を修飾する薬剤の併用やリガンド分子のミセル外層への搭載など、脳腫瘍治療においても効果の期待できる方法の検討を行った。また、ミセル化薬剤の腫瘍内到達を体外から計測する方法についても検討した。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:p53がんを含む研究件
❏GTPの駆動する増殖ストレス緩和システムの分子基盤の解明(20H03165)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】佐々木 敦朗 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (80620385)
【キーワード】GTP / ストレス応答 / イノシトールリン脂質 / がん / 代謝 (他9件)
【概要】昨年度までに多層的オミックス解析により取得したデータから、GTP濃度依存に変動する遺伝子群についての解析を行った。用いた細胞はGTPセンサーキナーゼであるPI5P4Kβの野生型を発現している細胞、そしてGTP感知機能を喪失した変異体を発現しているアイソジェニックな細胞を用いた。 GTP濃度低下において20分から24時間までの6つのタイムポイント;0 h, 20 min, 40 min, 1h, 2...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
【医歯薬学】外科系臨床医学:細胞老化がんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】外科系臨床医学:マウスモデルがんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏胃癌発生メカニズムの解析を可能にする胃粘膜特異的な遺伝子変異導入マウスの作成(22590679)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】渡部 宏嗣 東京大学, 医学部附属病院, 臨床登録医 (50384764)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 胃癌 / マウスモデル / 細胞内シグナル
【概要】胃癌発生機序を生体内で明らかにするために、胃において特定の遺伝子を変異させるマウスの系統を樹立した。このマウスを用いて癌遺伝子の導入、癌抑制遺伝子を不活化することでマウス胃腫瘍の発生に成功した。発癌機序を分子生物学的に検討したところ、種々のサイトカインの発現が上昇しており、それらに関与する細胞内リン酸化酵素の活性が増加していた。これらの分子の機能を阻害することにより発癌の抑制や発生した癌の縮小がみ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:抗腫瘍免疫がんを含む研究件
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
❏進行固形腫瘍患者に対する化学療法併用新規免疫細胞療法の検討(24790708)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】土方 康基 九州大学, 大学病院, 助教 (80460856)
【キーワード】腫瘍免疫学 / 細胞傷害性T細胞 / RNF43 / 免疫寛容 / 臨床試験 (他12件)
【概要】本臨床試験への参加目標患者10名への免疫細胞(RNF43パルス樹状細胞、Tリンパ球)接種を完遂、重篤な有害事象発生なく、本療法は安全に実施可能であった。治療開始4、7週後の臨床効果判定では、各々9、6名で病状の安定化を、1、4名が進行を認めた。免疫学的評価ではシクロフォスファミド投与により末梢血中制御性T細胞数が有意に低下し、低下の程度が大きいほど良好な臨床効果を認め、血清IL-6, -10濃度が...
【医歯薬学】外科系臨床医学:免疫抑制がんを含む研究件
❏microRNAによる癌治療抵抗性機構の解明と悪性脳腫瘍の診断法・治療法の開発(22791355)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】植田 良 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (30317143)
【キーワード】脳腫瘍学 / microRNA / がん / 悪性脳腫瘍 / 免疫抑制 (他7件)
【概要】最近、悪性神経膠芽腫細胞の研究において、がん細胞がmRNAやmicroRNA(miRNA)やタンパク質を含むエクソソームを放出し、がんの進行に関わる可能性が報告された。我々は、ヒト脳腫瘍細胞で高発現している特定のmiRNAが、細胞傷害性T細胞(CTL)による細胞傷害の感受性を低下させ、抗腫瘍免疫応答における免疫効果相で免疫抵抗性をもたらすことを報告した。さらに、脳腫瘍患者血清から抽出したエクソソー...
❏子宮癌での上皮-間葉転換による免疫抑制環境構築の分子機構解明とその臨床応用(21592144)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】藤田 知信 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20199334)
【キーワード】癌 / 子宮体癌 / 子宮頚癌 / EMT / 免疫抑制 (他6件)
【概要】子宮癌のEMTに影響を与える候補遺伝子として子宮体癌においてMYEOを選択し、子宮頸癌ではHOXD9を選択した。子宮体癌細胞株でMYEOVの遺伝子発現を抑制すると、運動能および浸潤能が低下した。EMT関連分子をsiRNAでMYEOVを発現抑制した細胞株で評価したところ、Snail、Snail2、ZEB1は低下し、fibronectinは上昇した。子宮頸癌細胞株4種でHOXD9を抑制したところ、全て...
【医歯薬学】社会医学:細胞内シクナル伝達がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
【医歯薬学】社会医学:恒常性維持がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
【医歯薬学】社会医学:婦人科がんがんを含む研究件
❏リンパ浮腫の圧迫下での運動療法の効果と最適な運動様式の指針の作成に関する研究(17K01469)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90245639)
【キーワード】リンパ浮腫 / 婦人科癌 / 運動療法 / リハビリテーション / 日常生活動作(ADL) (他18件)
【概要】【目的】下肢リンパ浮腫に対する圧迫下運動療法の即時効果を明らかにすること。 【方法】研究デザインはブロックランダム化クロスオーバー比較試験。対象は婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫患者。登録18名全員が完遂した。介入はA)圧迫下運動療法(座位15分)、B)圧迫下運動療法(臥位15分)、C)圧迫療法(臥位下肢拳上15分)を実施した。圧迫療法には多層包帯法、運動療法にはエルゴメータを使用した。【結果】介...
❏癌の進展に対して抑制的に作用するヒトモノクローナル抗体の開発(19390430)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】婦人科癌 / 抗体医薬 / モノクローナル抗体 / 糖鎖抗原 / CD166 (他9件)
【概要】我々が開発した婦人科癌特異的なヒトモノクローナル抗体HMMC-1は、ヒト子宮体癌細胞に対して抗腫瘍活性を持つ。HMMC-1抗原解析の結果、少なくとも糖タンパク質CD166であることが判明し、CD166分子上の糖鎖が抗体の機能を担っていることが示唆された。HMMC-1抗原糖鎖は硫酸化修飾を受けており、CD166分子上の糖鎖に付加している硫酸基がHMMC-1の抗腫瘍活性に関与していることが推定された。...
【医歯薬学】社会医学:食道がんがんを含む研究件
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏悪性腫瘍の放射線、化学療法に対する感受性とApoptosis関連遺伝子変異の相関(07671368)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】富永 治 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10261976)
【キーワード】Apoptosis / 放射線療法 / 化学療法 / 癌 / Bcl-2 (他9件)
【概要】食道癌と大腸癌細胞株において、Apoptosis関連遺伝子p53、Bcl-2、Bax、Bcl-XL、Bcl-XS、Bak、Badの発現をWestern Blottingを用いて解析した。p53の発現は、食道癌細胞株、大腸癌細胞株のそれぞれ約50%と約80%に認められた。一方、Bcl-2の発現は、食道癌細胞株、大腸癌細胞株のそれぞれ約30%と約20%に認められた。分子量の異なる2種類のBcl-2蛋白...
【医歯薬学】社会医学:子宮体がんがんを含む研究件
❏機能的スクリーニング法を用いた子宮体癌関連マイクロRNAの探索と核酸医薬への応用(22390313)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】子宮体癌 / マイクロRNA / エピゲノム異常 / DNAメチル化 / 癌抑制型マイクロRNA (他13件)
【概要】子宮体癌においてエピジェネティックな異常メチル化により発現が抑制されている癌抑制型マイクロRNA(miRNA)を同定し、その機能を解析することを目的とした。ヒト子宮体癌由来細胞株に脱メチル化剤(5-Aza-CdR)を添加し発現が増加したマイクロRNAの中からmiR-34bを同定した。miR-34bは体癌組織で発現が抑制されており、培養細胞に導入するとコロニー形成能および遊走能を低下させた。マウス移...
❏子宮癌での上皮-間葉転換による免疫抑制環境構築の分子機構解明とその臨床応用(21592144)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】藤田 知信 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20199334)
【キーワード】癌 / 子宮体癌 / 子宮頚癌 / EMT / 免疫抑制 (他6件)
【概要】子宮癌のEMTに影響を与える候補遺伝子として子宮体癌においてMYEOを選択し、子宮頸癌ではHOXD9を選択した。子宮体癌細胞株でMYEOVの遺伝子発現を抑制すると、運動能および浸潤能が低下した。EMT関連分子をsiRNAでMYEOVを発現抑制した細胞株で評価したところ、Snail、Snail2、ZEB1は低下し、fibronectinは上昇した。子宮頸癌細胞株4種でHOXD9を抑制したところ、全て...
【医歯薬学】社会医学:マイクロアレイがんを含む研究件
❏網羅的な遺伝子発現解析に基づく十二指腸上皮性腫瘍の発症機構の解明(17K15925)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】坂口 賀基 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20791445)
【キーワード】十二指腸上皮性腫瘍 / GSEA / 網羅的遺伝子発現解析 / Wnt/βcatenin pathway (他14件)
【概要】十二指腸上皮性腫瘍の網羅的遺伝子発現プロファイルに対するバイオインフォマティクス解析を施行した。主な実績として、Gene set enrichment analysisを通して十二指腸上皮性腫瘍における発現遺伝子が大腸腺腫と極めて類似している(p値<10-5)ことを初めて示した。またWnt/βcatenin pathwayが十二指腸上皮性腫瘍の形成に強く関与しているこ とも初めて示した。さら...
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
❏大規模エピゲノム解析に基づく革新的消化器癌診断法の開発(23240129)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60117603)
【キーワード】胃癌 / 大腸癌 / 肝癌 / エピゲノム / DNAメチル化 (他14件)
【概要】大腸癌細胞のエピゲノムおよびトランスクリプトームを解析することで、エピジェネティックに不活化されたマイクロRNA遺伝子を同定した。大腸前癌病変および早期癌のエピゲノム・ゲノム解析を行うことで、早期発見マーカー候補となりうるDNAメチル化異常を同定した。さらに大腸癌前癌病変における内視鏡所見、病理所見、DNAメチル化異常の間の新たな相関を明らかにした。また胃癌背景胃粘膜におけるエピゲノム解析から、胃...
【医歯薬学】社会医学:ゲノム解析がんを含む研究件
❏腎細胞癌における分子標的薬の治療効果予測と耐性獲得にかかわる分子メカニズムの解明(16H06265)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 悠佑 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20372378)
【キーワード】腎癌 / ゲノム解析 / 癌 / ゲノム
【概要】東京大学医学部附属病院泌尿器科で診断・治療された腎癌の症例から、手術検体と末梢血を採取した。検体からDNAを抽出し次世代シークエンサーによるシークエンスを行うことで、血漿遊離DNA中における癌細胞由来の遺伝子変異の同定を試みた。 血漿から抽出したcell free DNAを用いてVHL遺伝子のシークエンスを行ったところ、一部の症例において腫瘍DNAと同一のVHL遺伝子変異を検出することができた。こ...
❏骨軟部腫瘍における診断マーカーの同定と腫瘍概念の再構築を目指した融合遺伝子の探索(16H02676)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
【キーワード】肉腫 / ゲノム解析 / がんゲノム / 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 (他9件)
【概要】本課題では、骨軟部腫瘍の多様性の分子メカニズムの解明と新規治療方法の開発を目的として、骨軟部腫瘍のゲノム解析・機能解析を進めた。国内28医療機関、14研究機関からなる骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムのネットワークを通じて、腫瘍、正常検体の収集と対象20疾患(脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、類上皮肉腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫など)について400例を超えるゲノム解析を実施した。その結果、疾患特異的な融合...
【医歯薬学】社会医学:分子標的がんを含む研究件
❏新規骨格を有するNF-kappa B阻害剤の探索と難治性がん治療への応用(26350975)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】梅澤 一夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70114402)
【キーワード】NF-kappa B / 分子デザイン / 天然物 / がん / 転移 (他15件)
【概要】転移の抑制剤は副作用の少ない抗がん剤として期待される。私たちの発見したNF-kappa B阻害剤DHMEQは動物実験で多くの疾患モデルを抑制するが、不安定性の問題点がある。今回、より安定で、新規骨格のDHMEQ誘導体SEMBLをデザイン・合成した。SEMBLは卵巣がん細胞の遊走・浸潤をDHMEQよりより強く抑制した。(2017論文発表)。植物の葉から得られる新規フラボノイドdesmalもNF-ka...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
❏リン酸化タンパク結合分子Pin1を分子プローブとした前立腺癌予後因子の網羅的探索(17390105)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】青木 一郎 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00184028)
【キーワード】タンパク質 / リン酸 / がん / イソメラーゼ / プロテオミクス (他10件)
【概要】Pin1はタンパク質のリン酸化部位に結合し、立体構造を変化させることにより基質蛋白質の機能を調節する新しいタイプの酵素である。われわれを含めた最近の研究でPin1は前立腺癌を含めた多くの癌で細胞の癌化に深く関与することが示唆されているが、Pin1の結合するリン酸化タンパクの方がより直接的に前立癌の形質発現に関わり、予後因子、治療標的になりうると考えた。そこで、われわれはPin1を分子プローブとして...
【医歯薬学】社会医学:前立腺がんがんを含む研究件
❏コーヒーによるステロイド代謝調節と生活習慣病予防との相関(24500996)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 悦臣 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (50201629)
【キーワード】コーヒー / 生活習慣病 / ステロイドホルモン / 大腸がん / 乳がん (他16件)
【概要】1日3-4杯のコーヒー摂取は生活習慣病を予防する効果があることが報告されている。一方、ストレスホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝異常は生活習慣病のリスク要因である。そこで、ヒト由来培養細胞を用いてコーヒーの影響を解析した。その結果、コーヒーは大腸がん細胞においてはエストロゲンの活性化、乳がん細胞においては不活性化に寄与する効果を示した。これらは、共にそれぞれのがん細胞の発症を抑制す...
❏前立腺癌特異的に抗腫瘍効果を示すウイルス療法の構築(19591835)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】福原 浩 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20292948)
【キーワード】前立腺癌 / ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 癌
【概要】本研究では、HSV-1を用いたウイルス療法が前立腺癌の新治療法として近い将来確立することを視野に入れ、プロモータ制御型の前立腺癌特異的な増殖型HSV-1ベクターの開発を目的として実験を進めた。 既に、前立腺組織特異プロモータとしてPSAやPSMA、オステオカルシンを使用したウイルスや、癌特異的なhTERTを使用したウイルス、negative control としてのempty ウイルスなどの数種類...
❏リン酸化タンパク結合分子Pin1を分子プローブとした前立腺癌予後因子の網羅的探索(17390105)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】青木 一郎 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00184028)
【キーワード】タンパク質 / リン酸 / がん / イソメラーゼ / プロテオミクス (他10件)
【概要】Pin1はタンパク質のリン酸化部位に結合し、立体構造を変化させることにより基質蛋白質の機能を調節する新しいタイプの酵素である。われわれを含めた最近の研究でPin1は前立腺癌を含めた多くの癌で細胞の癌化に深く関与することが示唆されているが、Pin1の結合するリン酸化タンパクの方がより直接的に前立癌の形質発現に関わり、予後因子、治療標的になりうると考えた。そこで、われわれはPin1を分子プローブとして...
【医歯薬学】社会医学:DAMPがんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
【医歯薬学】社会医学:内科がんを含む研究件
❏消化管分化の制御による胃癌治療の可能性の追求(16K08612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 消化管分化 / 癌 / 発現・制御 / 内科 (他6件)
【概要】胃癌細胞株にCDXによる腸分化誘導を起こすことによって、胃癌細胞が増殖停止を発見した。CDX関連遺伝子プローブマーカーを選定し、多数の胃癌症例の遺伝子発現データを解析したところ、マーカー陽性胃癌の遺伝子発現は陰性胃癌に比べて明らかに非癌粘膜に近く、CDX発現による腸分化誘導が、胃癌においてがん抑制的に機能することを証明した(Cancer Sci 2018, 109: 3853)。また、この実験過程...
❏印環細胞型胃癌に対する抗炎症剤による腫瘍抑制効果の検討(16H06749)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】早河 翼 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60777655)
【キーワード】消化器内科学 / 腫瘍 / 胃癌 / 癌 / トランスレーショナルリサーチ (他6件)
【概要】(1)印環細胞型胃癌腹膜播種モデルの樹立 複数の遺伝子改変マウスの交配によって、腹膜播種を呈するマウスモデルの樹立を試みた。変異型Krasマウス・Tgfbr2ノックアウトマウス・Cdh1ノックアウトマウスを、胃上皮幹細胞特異的Cre発現マウスであるMist1-CreERTマウスと交配させた。タモキシフェンによるCre発現誘導後、胃内に印環細胞を呈する小病変を認めたが、膵臓病変によってマウスは2週間...
❏線維化・癌化を抑え、肝再生を可能にする食技術の開発(26670390)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】小嶋 聡一 独立行政法人理化学研究所, ライフサイエンス技術基盤研究センター, 特別ユニットリーダー (10202061)
【キーワード】内科 / 癌 / 応用微生物 / 食品 / シグナル伝達
【概要】蛋白質架橋酵素TG2が、Rb/E2F/Ezh2経路を介して内在性血管形成阻害因子バソヒビン1の発現を抑制して癌の栄養血管形成に働くことを明らかにし、連携研究者の梶原と、腸に常在するカンジダ菌が活性酸素種(ROS)を産生して接触する肝細胞の核TG2活性を促進し、肝障害を誘導すること、フェノサフラニンがTG2の活性には影響を与えずTG2核局在を阻害することを見出した。これらの結果から、フェノサフラニン...
【医歯薬学】歯学:腫瘍微小環境がんを含む研究件
❏マイクロ工学によるがん微小環境モデルの構築(15F15767)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2015-11-09 - 2018-03-31
【研究代表者】松永 行子 (津田行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】in vitro model / tissue engineering / vascular biology / cancer / blood cessel (他9件)
【概要】本研究ではマイクロ加工技術を用いた三次元の微小血管構造の作製により、血管新生と血管透過性の双方を計測しうる新規な評価系の構築を目的とした。ヒト血管内皮細胞を用いた管腔状の三次元微小血管モデルを構築し、血管新生挙動の再現と血管透過性制御についての有用性について検証を行った。微小血管モデルに血管内皮増殖因子を一定期間添加すると血管内皮細胞がデバイス中のコラーゲンゲル領域へ出芽し新生血管が形成され、抗血...
❏腫瘍微小環境における癌幹細胞維持ならびに悪性化機構の解明(26710005)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (50567592)
【キーワード】がん微小環境 / がん幹細胞 / 低酸素 / 低栄養 / 低pH (他10件)
【概要】癌の増殖と転移には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。これまで申請者は低酸素下の栄養飢餓で残存する癌細胞が癌の悪性化、及び、治療抵抗性を促進することを見出し報告してきた。本研究はこの低酸素・低栄養によって誘導される癌の悪性化のメカニズムを癌幹細胞の詳細な解析から解明し、低酸素・低栄養に抵抗性な癌幹細胞を標的とした新しい癌の制御法の開発につながる研究を目指して研究を行った。本研究から、低酸素・低栄養・...
❏口腔癌再発を導く骨髄CD11b+単球細胞の分化機構とその役割(26293431)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】來生 知 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30545059)
【キーワード】がん微小環境 / 再発 / 血管形成 / 癌 / 血管新生 (他8件)
【概要】本研究では、放射線照射後に再発する口腔扁平上皮癌において誘導される骨髄由来CD11b+細胞がどのような分子メカニズムにおいて腫瘍内に引き込まれ、血管を形成し、さらには再発を促進しているかについて、解析を行ってきた。またヒト臨床検体を用いた免疫組織学染色において同一患者より採取した未治療と放射線治療後の再発腫瘍において解析したところ、再発腫瘍において有意にCD11b細胞とCD206細胞の含有率が高い...
【医歯薬学】歯学:不均一性がんを含む研究件
❏統合的ゲノム解析によるがん細胞集団進化の解明(24221011)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】油谷 浩幸 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10202657)
【キーワード】ゲノム / エピゲノム / クロマチン / クローン進化 / 微小環境 (他15件)
【概要】治療抵抗性腫瘍細胞のサバイバルおよびクローン進化、さらに腫瘍微小環境に対する適応について解明すべく、腫瘍細胞集団内のゲノム不均一性とエピゲノムの可塑性についてヒト腫瘍検体および腫瘍細胞の解析を行った。 グリオーマ再発に際してアルキル化剤治療によりミスマッチ修復異常を来したクローンは高頻度にC>T変異を生じ、悪性転化を引き起こす。また、腫瘍内微小環境において形成される低pH状態下では転写因子S...
❏顕微質量分析法による代謝物分布情報に基づく腫瘍不均一性の検証(22501034)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】涌井 昌俊 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90240465)
【キーワード】がんの個性診断 / 腫瘍組織 / 顕微質量分析 / 代謝物 / 不均一性 (他9件)
【概要】顕微質量分析イメージングにより腫瘍組織における種々の代謝物の局所分布の検出に成功し、これにより代謝適応を通じて形成される腫瘍の不均一性を示すことができた。この結果はがんの代謝学的側面への洞察を与え、診断・治療への応用開発に有用である。 ...
【医歯薬学】歯学:再発がんを含む研究件
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
❏口腔癌再発を導く骨髄CD11b+単球細胞の分化機構とその役割(26293431)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】來生 知 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30545059)
【キーワード】がん微小環境 / 再発 / 血管形成 / 癌 / 血管新生 (他8件)
【概要】本研究では、放射線照射後に再発する口腔扁平上皮癌において誘導される骨髄由来CD11b+細胞がどのような分子メカニズムにおいて腫瘍内に引き込まれ、血管を形成し、さらには再発を促進しているかについて、解析を行ってきた。またヒト臨床検体を用いた免疫組織学染色において同一患者より採取した未治療と放射線治療後の再発腫瘍において解析したところ、再発腫瘍において有意にCD11b細胞とCD206細胞の含有率が高い...
【医歯薬学】歯学:ウイルス療法がんを含む研究件
❏大腸癌に対する増殖型ヘルペスウイルスを用いた新規治療法の開発研究(24591969)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】篠崎 大 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10312315)
【キーワード】がん / ウイルス療法 / 固形腫瘍 / 癌ウイルス療法
【概要】増殖型遺伝子組換えヘルペスウイルス(G47Δ)は単純ヘルペス1型を改良して腫瘍選択的に増殖し破壊する一方で、正常細胞ではほとんど増殖しないように変化させたウイルスである。これの大腸癌に対する新規治療の前臨床試験を行った。殺細胞試験を細胞株にて行うとウイルス濃度・処理後日数によりコントロールに比して有意な殺細胞効果が認められた。X-gal染色では、細胞内にウイルスが取り込まれていることが確認された。...
❏前立腺癌特異的に抗腫瘍効果を示すウイルス療法の構築(19591835)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】福原 浩 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20292948)
【キーワード】前立腺癌 / ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 癌
【概要】本研究では、HSV-1を用いたウイルス療法が前立腺癌の新治療法として近い将来確立することを視野に入れ、プロモータ制御型の前立腺癌特異的な増殖型HSV-1ベクターの開発を目的として実験を進めた。 既に、前立腺組織特異プロモータとしてPSAやPSMA、オステオカルシンを使用したウイルスや、癌特異的なhTERTを使用したウイルス、negative control としてのempty ウイルスなどの数種類...
【医歯薬学】歯学:エビゲノムがんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏オートファジー活性化とゲノム変異、エピゲノム異常の連携によるがん細胞の選択的淘汰(17K19626)
【研究テーマ】腫瘍学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 誠志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (30314743)
【キーワード】オートファジー / ゲノム変異 / エピゲノム異常 / 病理学 / がん (他7件)
【概要】RAS、BRAF、TP53の変異の有無が異なる4種の大腸がん細胞株(HT-29、SW480、HCT116、DLD-1)の飢餓応答時と非飢餓時の細胞株を作製し、マルチオミクス解析として、ヒストン修飾(H3K4me3、H3K9me2、H3K27me3)を指標とするChIP-seqを行い、クロマチン構造の変化を見出した。Fucci導入細胞株では、オートファジーが活性化すると、G1/S期の割合が増加した。...
【医歯薬学】歯学:組織工学がんを含む研究件
❏臨床がんの遺伝子情報維持に必要な物理化学的因子の解明とがん個別化医療への応用(20H00665)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】松崎 典弥 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00419467)
【キーワード】組織工学 / がん / 硬さ / 個別化医療 / 遺伝子発現 (他10件)
【概要】本年度は、①物理因子として弾性率制御可能なコラーゲンゲルの表面及び内部で大腸がん細胞を培養し、弾性率のがん細胞の増殖への影響を明らかにした。コラーゲンマイクロファイバー(CMF)を用いた場合に可能な弾性率制御範囲は80 kPa以下に限られていた。本年度、遷移金属イオンを用いることで、コラーゲンが5分以内に速やかにゲル化して透明なゲルを形成できるだけでなく、1 MPaを超える弾性率を有することを新た...
❏マイクロ工学によるがん微小環境モデルの構築(15F15767)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2015-11-09 - 2018-03-31
【研究代表者】松永 行子 (津田行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】in vitro model / tissue engineering / vascular biology / cancer / blood cessel (他9件)
【概要】本研究ではマイクロ加工技術を用いた三次元の微小血管構造の作製により、血管新生と血管透過性の双方を計測しうる新規な評価系の構築を目的とした。ヒト血管内皮細胞を用いた管腔状の三次元微小血管モデルを構築し、血管新生挙動の再現と血管透過性制御についての有用性について検証を行った。微小血管モデルに血管内皮増殖因子を一定期間添加すると血管内皮細胞がデバイス中のコラーゲンゲル領域へ出芽し新生血管が形成され、抗血...
❏がん細胞シート工学による革新的3次元がん組織モデルの構築(25282145)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】中山 正道 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00338980)
【キーワード】がん / 細胞シート / 組織工学 / がんモデル / 薬剤応答性 (他9件)
【概要】シート状がん細胞組織(がん細胞シート)を利用した新しいがん組織工学の構築を追究した。細胞シート移植法による生体組織への細胞移植効率と腫瘍形成能の向上においてその有効性を明らかにした。さらにマウス肝組織へのがん細胞シート移植による同所移植肝がんモデルの構築に成功した。また、がん細胞シートを埋包したコラーゲン薄状ゲルサンドイッチ複合体を作製し、がん組織に見られる低酸素環境や物質の拡散制御などの生体内微...
【医歯薬学】歯学:肝細胞増殖因子(HGF)がんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
❏肝細胞増殖因子が有する癌細胞増殖抑制作用のシグナル伝達の分子機構(19570124)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 癌 / HepG2 / 癌抑制因子 / p16 (他10件)
【概要】HGF による肝癌細胞株HepG2の増殖抑制の鍵となるErkの強活性化には、HGF受容体c-Metにアダプター因子Grb2とGab1が結合することが必要であることを明らかにした。また、HGF刺激により転写制御因子Id1の発現量が減少し、それにより癌抑制因子p16が発現上昇することを見出した。Id1とp16は不可逆的細胞変化である細胞老化に係わることから、HGF刺激が不可逆的増殖停止を誘導する可能性...
【医歯薬学】歯学:DAMPsがんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏細胞外HMGB1の炎症促進機構の解明(18K07167)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (70431765)
【キーワード】HMGB1 / 自然免疫 / 腫瘍 / 炎症 / 好中球 (他9件)
【概要】本研究においてHMGB1による好中球遊走メカニズムの詳細と炎症性疾患の病態におけるHMGB1の重要性について検討を進めた。HMGB1と強く結合しその作用を阻害するオリゴ核酸ISM ODNをConA誘導性肝炎モデルマウスに投与したところ、肝臓への好中球の浸潤が顕著に阻害された。また、ISM ODNの投与により腫瘍の増大も抑制された。HMGB1による好中球の遊走促進作用は、炎症の促進、腫瘍の増大に関連...
【医歯薬学】歯学:がん微小環境がんを含む研究件
❏がん微小環境形成・腫瘍進展に関わるHYBID-ヒアルロン酸代謝機構の病理学的解析(19K07422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下田 将之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70383734)
【キーワード】がん微小環境 / ヒアルロン酸代謝 / 線維芽細胞 / 免疫細胞 / 腫瘍間質 (他9件)
【概要】本研究では、HYBIDによるヒアルロン酸代謝とがん微小環境との関連に関して解析を行った。Hybid遺伝子欠損マウスを用いた腫瘍移植モデルでは、野生型マウスと比較し腫瘍形成能に変化が見られるとともに、限界希釈法を用いた腫瘍移植実験においても腫瘍形成能に違いが認められた。また、組織学的に腫瘍周囲にヒアルロン酸沈着増加が認められ、Hybid遺伝子欠損間質細胞の培養上清中には、野生型間質細胞と比べて、より...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
【医歯薬学】歯学:免疫チェックポイント阻害剤がんを含む研究件
❏小区分55020:消化器外科学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】がん
【研究期間】癌
【研究代表者】腫瘍内浸潤免疫細胞
【キーワード】フローサイトメトリー
【概要】
❏免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性予測バイオマーカーの確立(19K16945)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
【キーワード】がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療 / T細胞疲弊 (他6件)
【概要】免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、薬剤の直接的な標的となる免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者の奏功例において、治療開始前から免疫系の制御に関わるタンパク質が患者血清中で高値を示し、治療抵抗性を示す段階で低下することが明らかとなった。免疫チェックポイント阻害剤に対する治...
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
【医歯薬学】歯学:ナノテクノロジーがんを含む研究件
❏新規超分子医薬品によるオートファジー制御と悪性腫瘍治療法の開発(21K18322)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2021-07-09 - 2025-03-31
【研究代表者】三浦 裕 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (40557980)
【キーワード】高分子 / ナノテクノロジー / 超分子 / がん / ロタキサン
【概要】本研究では、精密高分子合成とナノテクノロジーを巧みに用いることにより、世界ではじめて全身投与によって部位特異的にオートファジーを制御(on/off)し、腫瘍を縮小あるいはがんの進行を抑制させることが可能な注射剤の開発を行っている。具体的には(1)環状構造を有する疎水性低分子薬剤・ラパマイシンやバフィロマイシンなどの分子内にあるオングストロームサイズの空間空隙を生体適合性高分子化合物で縫い合わせて水...
❏細胞内ミクロ環境応答型高分子ミセル型ナノデバイスの創製とがん標的治療への展開(17200031)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】片岡 一則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
【キーワード】ドラッグデリバリー / 高分子ミセル / がん化学療法 / 制ガン剤 / 環境応答性 (他18件)
【概要】ガン化学療法において、安定に保持した薬物を固形ガンへ効率よく送達せしめ、有用な形で放出する薬物送達システム(DDS)の開発が待望されている。これまでに研究代表者らは、ブロック共重合体の自己会合によって形成される高分子ミセル型DDSに関する研究開発を行ってきた。そこで本研究では、血中における安定な薬物保持と標的細胞における効率的な薬物放出を実現するために高分子ミセルを構成するブロック共重合体の内核構...
【医歯薬学】歯学:免疫療法がんを含む研究件
❏標的指向性mRNA送達に基づく生体内CAR T細胞作製によるがん免疫治療(20H04524)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】Cabral Horacio 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10533911)
【キーワード】mRNA / in vivo CAR T / nanomedicine / immunotherapy / cancer
【概要】
❏MICA蛋白の翻訳後修飾の分子機構解明による抗腫瘍免疫活性の増強(17K09405)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30722665)
【キーワード】腫瘍免疫 / MICA / 免疫療法 / 切断酵素 / 分泌 (他7件)
【概要】C型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流の一塩基多型を 以前に報告した。その際、肝癌になりやすい人はMICAの発現量が少ない(癌になっても腫瘍免疫を惹起することが出来ない)ことが推定された。しかし、MICAの発現制御は、転写レベルだけではなく、転写・翻訳語の切断による癌細胞表面からの離脱も挙げられる。本研究では、MICA蛋白の切断離脱を阻害する化合物を蛋白分解酵素阻害...
❏免疫チェックポイント蛋白を標的とした小児がん腫瘍幹細胞・微小転移細胞の増殖抑制(17H04355)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 達夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
【キーワード】小児がん / 免疫チェックポイント蛋白 / 免疫療法 / 腫瘍幹細胞 / PD-1 (他11件)
【概要】C3H系マウスに骨肉腫LM8細胞株を移植し、原発巣を切除して肺転移のみとした実験系で、免疫チェックポイント阻害(PD-L1抗体 、Tim-3抗体)とOX-40抗体による免疫系賦活を同時に行う免疫療法の効果を検討した。免疫療法群で有意な生存率の改善と肺転移巣の縮小が示された。原原発巣切除により免疫療法単独もしくは原発巣切除のみの場合よりも有意に高い生存率が得られ、この新規免疫療法の有用性が示された。...
【医歯薬学】歯学:Wntがんを含む研究件
❏光反応による構造多様性ビオチン化人工天然物エキスの創製(17K19191)
【研究テーマ】生体分子化学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】荒井 緑 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 光環化反応 / ロカグラミド / Wnt / がん (他15件)
【概要】天然資源から得られる抽出エキスは,人知の及ばない骨格から成り立つ多様な化合物の混合物である.光環化付加反応をエキスにほどこし,さらに多様性を増大させた人工天然化合物の混合物を作製することを目的とした.種々の生薬エキスのMeOH抽出エキスを用い,光反応を検討したが,再現性が乏しく,光反応自体をフルオロタグを付したオレフィンを用いて検討した.その合成検討に先立ち,ヘテロ環を有するロカグラミド誘導体の合...
❏Wntシグナルの新規標的制御異常による大腸腫瘍の発生機序の解明(17H03575)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】古川 洋一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20272560)
【キーワード】がん / シグナル伝達 / Wnt
【概要】古典的Wntシグナルによって正に制御される新規分子FRMD5と、負に制御される新規分子IFIT2を同定した。大腸がんにおけるFRMD5の発現増加は浸潤との関連を認め、FRMD5発現が高い腫瘍は予後不良であることが判明した。一方、IFIT2発現が低い細胞は増殖やアポトーシス抵抗性と関連することを見出した。さらにIFIT2の発現を制御する転写因子としてIRF1を同定し、Wnt活性化によるIFIT2発現...
【医歯薬学】歯学:モノクローナル抗体がんを含む研究件
❏病理検体を用いたChIPseq法の開発と疾患特異的スーパーエンハンサーの同定(19K22542)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】スーパーエンハンサー / ホルマリン固定パラフィン包埋組織 / クロマチン免疫沈降塩基配列決定法 / モノクローナル抗体 / がん (他8件)
【概要】疾患関連遺伝子は、スーパーエンハンサー(SE)と呼ばれる強力なエンハンサーの影響下で、疾患特異的にその発現が制御されている。このSE解析に必須であるクロマチン免疫沈降塩基配列決定法(ChIPseq)をホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織の病理検体に応用すべく、変性蛋白質を高親和性で認識しうるモノクローナル抗体の作成を通じた高感度ChIPseq法の開発を行い、さらに本法を用いた神経変性疾患、...
❏癌の進展に対して抑制的に作用するヒトモノクローナル抗体の開発(19390430)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】婦人科癌 / 抗体医薬 / モノクローナル抗体 / 糖鎖抗原 / CD166 (他9件)
【概要】我々が開発した婦人科癌特異的なヒトモノクローナル抗体HMMC-1は、ヒト子宮体癌細胞に対して抗腫瘍活性を持つ。HMMC-1抗原解析の結果、少なくとも糖タンパク質CD166であることが判明し、CD166分子上の糖鎖が抗体の機能を担っていることが示唆された。HMMC-1抗原糖鎖は硫酸化修飾を受けており、CD166分子上の糖鎖に付加している硫酸基がHMMC-1の抗腫瘍活性に関与していることが推定された。...
❏食品因子による生体防御を目的としたDNA傷害マーカーの開発と応用(05556021)
【研究テーマ】食品科学・製品科学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】大澤 俊彦 名古屋大学, 農学部, 教授 (00115536)
【キーワード】がん / フリーラジカル / 疾病のマーカー / 8-デオキシグアノシン / 酸化的傷害物質 (他17件)
【概要】最近、がんの発生におけるフリーラジカルの役割については多くの注目を集めてきているが科学的な根拠については未知の点も多い。特に、防御機構が正常に機能しない状態に陥ったときに生体内では過剰な活性酸素が生成し、フリーラジカル連鎖反応が誘発される。その結果、生体膜での傷害や生体重要物質での損傷にもとずく機能傷害の蓄積と共に遺伝子レベルにおける傷害が「遺伝毒性」を発現し、「がんの発生」を誘発したり「がん化の...
【医歯薬学】歯学:TGF-βがんを含む研究件
❏TGF-βシグナル因子Smadのスキルス胃がんにおける結合部位のダイナミズム(15K06831)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】シグナル伝達 / 癌 / 転写因子 / TGF-beta / ChIP-seq (他7件)
【概要】難治がんの一つスキルス胃がんにおいてはtransforming growth factor-β (TGF-β)ファミリーのサイトカインの病態への深い関与が明らかになっている。研究代表者らはこれまでの検討によりそのシグナルおよび下流の転写調節機構は細胞種により大きく異なることを報告してきた。そこで本研究ではTGF-βシグナルの転写因子Smad2/3の結合部位データを用いて、その経時的変化や他のがんと...
❏乳がん細胞におけるEMT制御因子のシストローム解析(24501311)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80375071)
【キーワード】FAIRE-seq / シグナル伝達 / EMT / 乳がん / TGF-beta (他16件)
【概要】本研究では乳腺上皮細胞の上皮間葉転換EMTにおける遺伝子発現変化を次世代シーケンサーを用いたRNA-seqにより解析するとともに、オープンクロマチン領域の変化につきFAIRE-seqを用いてデータ取得を行った。その結果発現変動を受けるnon coding RNAなどの新規転写産物を同定した。このうちlncRNA-Smad7の抗アポトーシス作用を見いだした。また乳腺上皮細胞に恒常活性RASを発現させ...
❏犬乳腺腫瘍の悪性化における上皮間葉化(EMT)現象とその臨床的意義(21780285)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40447363)
【キーワード】外科 / 上皮間葉化 / 犬 / 乳腺腫瘍 / TGF-β (他10件)
【概要】犬乳腺腫瘍の悪性化機構における上皮間葉化現象(EMT)とその意義を明らかにするため、まず犬乳腺腫瘍自然発症例の組織サンプルを用いてEMT関連因子の免疫染色を行ったところ、乳腺腫ではEMTは見られない一方で乳腺癌でEMTが起こっていることが明らかとなった。犬乳腺腫瘍細胞株においてもEMT関連因子を検索したところ同一症例から分離された細胞株の中から、E-cadherin,β-cateninが高発現し上...
【医歯薬学】歯学:ゲノム編集がんを含む研究件
❏ホスファターゼ活性制御蛋白質CPI-17を介した新規病態生理機能解明(25660224)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】堀 正敏 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70211547)
【キーワード】平滑筋 / ミオシン / リン酸化 / CPI-17 / 高血圧 (他14件)
【概要】内臓臓器を構成する平滑筋細胞の運動はミオシンのリン酸化により制御されている。CPI-17はミオシンホスファターゼの内因性抑制蛋白質であり、ミオシンのリン酸化を調節する。CPI-17は血圧調節や消化管などの運動制御や、高血圧や気管支炎、発がんなど様々な病態への関与が示唆されている。本研究では、CRISPR/Cas9ゲノム編集システム技術により、世界で初めてCPI-17KOマウスとCPI-17のリン酸...
❏胃癌発生におけるIL-33の役割 -新規モデルマウスを用いた解析-(25670191)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】中山 淳 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10221459)
【キーワード】胃癌 / 糖鎖 / 炎症 / サイトカイン / ダブルノックアウトマウス (他10件)
【概要】腺粘液に特異的なαGlcNAcを欠損したA4gntノックアウト(KO)マウスは分化型胃癌を自然発症する。本研究では胃癌発生におけるIL-33/ST2シグナルの役割を明らかにする為、A4gnt KOマウスとST2を欠損したIl1rl1 KOマウスを交配し、A4gnt/Il1rl1 ダブルKO(DKO) マウスを作出した。10週齢のA4gnt KOマウスとA4gnt/Il1rl1 DKOマウスの比較で...
【医歯薬学】歯学:外科がんを含む研究件
❏免疫チェックポイント蛋白を標的とした小児がん腫瘍幹細胞・微小転移細胞の増殖抑制(17H04355)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】黒田 達夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
【キーワード】小児がん / 免疫チェックポイント蛋白 / 免疫療法 / 腫瘍幹細胞 / PD-1 (他11件)
【概要】C3H系マウスに骨肉腫LM8細胞株を移植し、原発巣を切除して肺転移のみとした実験系で、免疫チェックポイント阻害(PD-L1抗体 、Tim-3抗体)とOX-40抗体による免疫系賦活を同時に行う免疫療法の効果を検討した。免疫療法群で有意な生存率の改善と肺転移巣の縮小が示された。原原発巣切除により免疫療法単独もしくは原発巣切除のみの場合よりも有意に高い生存率が得られ、この新規免疫療法の有用性が示された。...
❏センチネルリンパ節を特定する磁気プローブの開発(25282129)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】関野 正樹 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20401036)
【キーワード】計測工学 / 磁性 / 電子デバイス・機器 / 癌 / 外科
【概要】乳がんの治療法は、病巣周囲のリンパ節への転移の有無によって変わり、転移があった場合はリンパ節も併せて切除するため、むくみ等の合併症が発生する。不必要なリンパ節切除を避けるため、がんに最も近いリンパ節(センチネルリンパ節)を探して病理検査を行うことが求められる。本研究では、がん病巣からリンパ系へ導入した磁性流体を体外の磁気プローブによって検出し、センチネルリンパ節を特定するシステムを、開発した。従来...
❏犬乳腺腫瘍の悪性化における上皮間葉化(EMT)現象とその臨床的意義(21780285)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40447363)
【キーワード】外科 / 上皮間葉化 / 犬 / 乳腺腫瘍 / TGF-β (他10件)
【概要】犬乳腺腫瘍の悪性化機構における上皮間葉化現象(EMT)とその意義を明らかにするため、まず犬乳腺腫瘍自然発症例の組織サンプルを用いてEMT関連因子の免疫染色を行ったところ、乳腺腫ではEMTは見られない一方で乳腺癌でEMTが起こっていることが明らかとなった。犬乳腺腫瘍細胞株においてもEMT関連因子を検索したところ同一症例から分離された細胞株の中から、E-cadherin,β-cateninが高発現し上...
【医歯薬学】歯学:脱分化がんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞脱分化による発がん修飾作用の解明(15H04721)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】dedifferentiation / cancer / iPS cell / reprogramming / 脱分化 (他11件)
【概要】本研究では、生体内細胞初期化システムを用いて、生体内において積極的に脱分化を誘導することで、発がんにおける脱分化の意義について明らかとすることを目的とした。膵臓発がんモデルを用いて、発がんにおける脱分化の影響を病理組織学的解析により検討した。細胞脱分化により体細胞のエンハンサーが抑制され、変異型K-rasを発現する膵腺房細胞に異常増殖が誘導されることを示した。細胞脱分化に関わるエピゲノム制御が膵臓...
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
【医歯薬学】歯学:シグナルがんを含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
【医歯薬学】歯学:骨・軟部腫瘍がんを含む研究件
❏骨軟部腫瘍における診断マーカーの同定と腫瘍概念の再構築を目指した融合遺伝子の探索(16H02676)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】松田 浩一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90401257)
【キーワード】肉腫 / ゲノム解析 / がんゲノム / 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 (他9件)
【概要】本課題では、骨軟部腫瘍の多様性の分子メカニズムの解明と新規治療方法の開発を目的として、骨軟部腫瘍のゲノム解析・機能解析を進めた。国内28医療機関、14研究機関からなる骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムのネットワークを通じて、腫瘍、正常検体の収集と対象20疾患(脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、類上皮肉腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫など)について400例を超えるゲノム解析を実施した。その結果、疾患特異的な融合...
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
【医歯薬学】歯学:発がんがんを含む研究件
❏正常―がん細胞間作用に基づくがん防御機構の化学生物学的解析(21K19418)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】仙波 憲太郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70206663)
【キーワード】がん / ケミカルスクリーニング / 発がん
【概要】がん細胞のまわりを取り囲む正常細胞は、がん細胞の増殖とその領域拡大を抑制する機能が備わっている。しかし、この機能が破綻もしくは減弱すると、がん細胞は正常な組織を破壊しながら増殖を続け、腫瘍を形成するようになる。我々は、KRAS発現細胞(がん細胞モデル)と正常細胞との混合培養系を用いて、正常細胞のもつこの機能を強化する化合物のスクリーニングを行った。その結果、構造も既知活性も異なる3つのヒット化合物...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
【医歯薬学】歯学:高分子ミセルがんを含む研究件
❏妊娠したがん患者を安全かつ効果的に治療するナノ医薬戦略の開発(16H03179)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Cabral Horacio 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10533911)
【キーワード】Placenta / Nanomedicine / Size control / Pre-term birth / Pre-eclampsia (他20件)
【概要】ナノサイズの薬剤を用いたex vivoヒト胎盤灌流実験を行った。サイズの閾値が30 nmであることが確認された。 早産の治療のためのインドメタシン内包ミセル(Indo/m; 50 nm)、子癇前症の治療のためのPEG化リコンビナントトロンボモジュリン(PEG-rTM; 30 nm)、 がん治療にDACHPt内包ミセル(DACHPt/m; 30-70 nm)を開発した。 Indo/mは子宮内炎症モデ...
❏Gd-DTPA-蛍光色素内包高分子ミセルによるMR蛍光イメージによる治療法開発(16K10570)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】貝田 佐知子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70710234)
【キーワード】MRI造影剤 / 蛍光色素 / drug delivery system / polymer / Drug delivery system (他10件)
【概要】Gd-DOTA/IR-820 polymerをMRI陽性造影剤のGd-DOTAと蛍光色素IR-820を結合させて作製し、特性を評価した。直径約30nmで生体内で安定しており、Gd-DOTAより約8倍のT1短縮効果を有していた。ラット肝細胞癌(N1S1)モデルを作成し、尾静脈に留置したカテーテルより同polymerを投与しMRIにより腫瘍への集積を経時的に測定するとともに、各臓器への蛍光色素の集積を...
❏細胞内ミクロ環境応答型高分子ミセル型ナノデバイスの創製とがん標的治療への展開(17200031)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】片岡 一則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
【キーワード】ドラッグデリバリー / 高分子ミセル / がん化学療法 / 制ガン剤 / 環境応答性 (他18件)
【概要】ガン化学療法において、安定に保持した薬物を固形ガンへ効率よく送達せしめ、有用な形で放出する薬物送達システム(DDS)の開発が待望されている。これまでに研究代表者らは、ブロック共重合体の自己会合によって形成される高分子ミセル型DDSに関する研究開発を行ってきた。そこで本研究では、血中における安定な薬物保持と標的細胞における効率的な薬物放出を実現するために高分子ミセルを構成するブロック共重合体の内核構...
【医歯薬学】歯学:再生医学がんを含む研究件
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
❏血管新生研究のためのin vitro血管ネットワークモデルの開発(25600057)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松永 行子(津田行子) (松永 行子 / 津田 行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】血管新生 / マイクロ流路デバイス / in vitroモデル / コラーゲン / 血管内皮細胞 (他10件)
【概要】本研究の目的は、血管新生研究のための三次元微小血管システムを構築することである。具体的には、マイクロ加工技術を用いて、中腔のコラーゲンゲル構造を作製し、三次元微小血管モデルの構築を行った。作製した微小血管は、VEGF濃度に応答して血管新生挙動を示し、また、がん細胞との共培養により、血管新生とがん細胞の血管内への侵入が観察された。以上より、本in vitro微小血管システムは血管新生研究への有用性が...
【医歯薬学】歯学:フローサイトメトリーがんを含む研究件
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
❏血中循環腫瘍細胞を検出する超高速自動光顕微鏡の開発(25702024)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】合田 圭介 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70518696)
【キーワード】超高速イメージング / がん / フローサイトメトリー / 循環腫瘍細胞 / 高速顕微鏡 (他11件)
【概要】非侵襲・迅速・低コストのガン検査に向けた超高速自動光顕微鏡を開発した。この顕微鏡は、ヘテロな細胞集団をマイクロ流体デバイス内で細胞ひとつひとつを独自の超高速イメージング技術で撮影し、同時に蛍光測定を行うことで、リアルタイムで高精度に分析・分類する技術である。780 nmの空間分解能と70 Mfpsのフレームレートを達成した。このシステム上で、流速1 m/sで流れる10 umのポリスチレンビーズの統...
【医歯薬学】歯学:オルガノイドがんを含む研究件
❏3D オルガノイド法を用いたがんゲノム個別化医療スクリーニングシステムの開発(19K07757)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高石 官均 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80286468)
【キーワード】オルガノイド / 癌ゲノム / 薬剤スクリーニング / 癌 / 3Dオルガノイド (他11件)
【概要】遺伝子解析結果に基づいた分子標的薬や抗体薬を主体とする癌治療が主流になってきている。これらの薬剤は効果が大きい反面、非常に高額であるため精度の高い治療効果予測が必要である。治療効果を正確に予測するため、近年注目されている3次元細胞培養系を用いた薬剤スクリーニング法を研究開発することが本研究の目的である。 本研究により5種の癌種、503症例に対し271種類のオルガノイド細胞株の樹立に成功し、培養方法...
❏人為的がん組織構築による膵癌-間質相互作用の解明と制御(19H03718)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (00323569)
【キーワード】オルガノイド / 癌 / 膵癌
【概要】本研究では、膵癌細胞-間質相互作用を明らかにすることを目的にin vivoでの空間的オミックス解析を行った。さらに、臨床検体からプライマリ細胞を樹立し、樹立したプライマリ細胞に対するシングルセルレベルの網羅的遺伝子発現解析を実施した。これらのデータを統合的したインフォマティックス解析を実施することで転写因子ネットワークや細胞間相互作用に関わるリガンド-レセプター解析、細胞内シグナルネットワーク解析...
❏EBV胃癌の発癌研究から治療戦略まで-iPS、オルガノイド、ゲノム編集を駆使して(17K15611)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】国田 朱子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50608768)
【キーワード】胃癌 / オルガノイド / EBウイルス関連胃癌 / EBウイルス / 癌
【概要】本研究では胃オルガノイドの安定した樹立法の確立と応用に取り組んだ。胃癌手術検体104症例より正常胃およびEBウイルス関連胃癌を含む胃癌オルガノイドの樹立を行なった。ヌードマウスの皮下にオルガノイ ドを移植しxenograftを樹立し組織像が手術検体の組織と類似した形態を保持している事が確認できin vivo胃癌モデルとして適切であること が証明された。今後薬剤スクリーニングのためにオルガノイドを用...
【医歯薬学】歯学:RT-PCRがんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏SAGE法を利用したグリオーマ特異的遺伝子の単離と迅速遺伝子診断への応用(13671465)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 遺伝子診断 / SAGE / 癌 / 特異的遺伝子 (他10件)
【概要】近年、未知の分子を含む遺伝子発現量を定量的にかつ、大量に解析する方法として、SAGE法(Serial Analysis of Gene Expression)が開発された。SAGE法は遺伝子と一対一に対応すると考えられる約10bpの塩基配列をtagとして大量に塩基配列解析を行うものであり、定量的な遺伝子発現解析が可能である。 本研究ではグリオーマ遺伝子診断法の開発を目的として、NCI (Natio...
【医歯薬学】歯学:免疫治療がんを含む研究件
❏放電プラズマによる癌の転移抑制効果の検証(18K18846)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 (他9件)
【概要】放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズ...
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
【医歯薬学】歯学:腫瘍がんを含む研究件
❏小区分49070:免疫学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】HMGB1
【研究期間】自然免疫
【研究代表者】腫瘍
【キーワード】炎症
【概要】This project aims at finding suitable probes to detect various cancers by rational design of fluorescence probes based on a quantum chemical prediction of their intramolecular spiro-cyclization. Goals...
❏臓器特異的血管パターニングの制御機構(19H03397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
【キーワード】血管新生 / VEGF / 歯 / がん / FLRT2 (他8件)
【概要】本研究は、臓器によって異なる血管パターニングの多様性がいかにして獲得されるかを解剖学・細胞生物学・生化学、in vivoイメージングなど多様な技術を統合して解き明かすべく遂行された。特に歯における血管ネットワーク構築の分子メカニズム、および血管が歯の硬化に与える影響を明らかにする(Matsubara et al., J Exp Med 2022)とともに、進行がんの血管に特異的に使われている血管内...
❏細胞外HMGB1の炎症促進機構の解明(18K07167)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (70431765)
【キーワード】HMGB1 / 自然免疫 / 腫瘍 / 炎症 / 好中球 (他9件)
【概要】本研究においてHMGB1による好中球遊走メカニズムの詳細と炎症性疾患の病態におけるHMGB1の重要性について検討を進めた。HMGB1と強く結合しその作用を阻害するオリゴ核酸ISM ODNをConA誘導性肝炎モデルマウスに投与したところ、肝臓への好中球の浸潤が顕著に阻害された。また、ISM ODNの投与により腫瘍の増大も抑制された。HMGB1による好中球の遊走促進作用は、炎症の促進、腫瘍の増大に関連...
【医歯薬学】歯学:上皮間葉転換(EMT)がんを含む研究件
❏hypoxiaをtriggerとする上皮間葉転換におけるCD133の役割の解明(17K10623)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大谷 研介 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 大腸肛門外科, 常勤医師 (20757497)
【キーワード】上皮間葉転換 / CD133 / hypoxia / integrin / 大腸癌 (他6件)
【概要】大腸癌幹細胞マーカーの1つとされるCD133が低酸素状態(hypoxia)における癌の上皮間葉転換(EMT)に関与しているという仮説から、hypoxiaをtriggerとするEMTにおけるCD133の役割の解明を目的として本研究を行った。ヒト大腸癌細胞株において低酸素下でCD133陽性細胞では陰性細胞と比較して特に強いEMTが誘導されること、遊走能が大きく亢進していること、転移に大きな役割を果たす...
❏尿サンプルによる“Liquid Staging”の確立(16K08045)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40447363)
【キーワード】Liquid-biopsy / BRAF / vimentin / EMT / TCC (他14件)
【概要】早期の確定診断が非常に困難である犬移行上皮癌を尿サンプルから診断かつその進展状況を確認できる”Liquid Biopsy”の確立を目的とし、診断については、犬移行上皮癌に高率に認められるBRAF遺伝子変異を高感度に検出できるDigital PCR法を確立し、その臨床応用に成功した。腫瘍の進展状況については、上皮間葉転換を標的として検討を進め、犬移行上皮癌において間葉系マーカーであるvimentin...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
【医歯薬学】歯学:CD44がんを含む研究件
❏標準治療抵抗性口腔扁平上皮癌における癌間質細胞を標的とした新規治療法の開発(16K11521)
【研究テーマ】病態科学系歯学・歯科放射線学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】莇生田 整治 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80296706)
【キーワード】CD44v / 口腔扁平上皮癌 / SpCC / CD44 / EMT (他10件)
【概要】セツキシマブ耐性口腔扁平上皮癌の癌間質・間葉系細胞に着目し、CD44vと新規間質マーカーの発現プロファイルの構築による個別化治療を目的とした。臨床検体より未分化なセツキシマブ耐性口腔扁平上皮癌(SpCC)の解析を行ったところ、上皮マーカー:EpCAMと間葉系マーカー:PDGFRαを発現する細胞が存在した。いずれにもがん幹細胞マーカーCD44vが存在することが明らかとなった。 ...
❏骨軟部腫瘍におけるCD44およびADAM17の発現および機能解析(21791413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00365298)
【キーワード】癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 蛋白質 / 骨軟部腫瘍 (他12件)
【概要】上皮系悪性腫瘍は浸潤能・転移能を獲得する際、上皮性細胞としての性格を失い、間葉系細胞様に変化するEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)という過程を経る。EMTの中でも中心的な役割を担うCD44とTNFαconverting enzyme(TACE/ADAM17)がそもそも間葉系由来の悪性腫瘍である、原発性悪性骨・軟部腫瘍の浸潤能・転移能獲得においてどのように機...
❏ヒアルロン酸マトリクス代謝およびCD44細胞外ドメイン切断阻害による癌浸潤抑制(20770161)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】永野 修 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30404346)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / 細胞・組織 / CD44 / HAS (他6件)
【概要】3Dゲル内培養における浸潤癌細胞におけるCD44切断を検出する方法を開発し、ヒアルロン酸合成に伴うCD44切断を抑制する薬剤を見出だすことに成功した。またマウスモデルを用いてCD44が胃癌進展に及ぼす影響を明らかにした。 ...
【医歯薬学】歯学:EBウイルスがんを含む研究件
❏EBV胃癌の発癌研究から治療戦略まで-iPS、オルガノイド、ゲノム編集を駆使して(17K15611)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】国田 朱子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50608768)
【キーワード】胃癌 / オルガノイド / EBウイルス関連胃癌 / EBウイルス / 癌
【概要】本研究では胃オルガノイドの安定した樹立法の確立と応用に取り組んだ。胃癌手術検体104症例より正常胃およびEBウイルス関連胃癌を含む胃癌オルガノイドの樹立を行なった。ヌードマウスの皮下にオルガノイ ドを移植しxenograftを樹立し組織像が手術検体の組織と類似した形態を保持している事が確認できin vivo胃癌モデルとして適切であること が証明された。今後薬剤スクリーニングのためにオルガノイドを用...
❏細胞分裂に係わるシグナル伝達機構の研究(15570154)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2003 - 2004
【研究代表者】白形 正樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70251551)
【キーワード】細胞周期制御 / 細胞増殖 / がん / アポトーシス / シグナル伝達 (他9件)
【概要】真核細胞の細胞分裂は染色体複製の完了に始まり、染色体の凝縮、核膜の崩壊から、染色体の分離、細胞質の分裂、娘細胞での核形成へと続く一連の動的な過程であり、その制御機構の解明は生命現象を理解する上で最も重要な課題の一つである。これまでに細胞分裂を制御するリン酸化酵素の存在が知られているが、最近の研究から、細胞膜近傍を起点とするシグナル伝達経路において極めて重要な機能を持つリン酸化酵素が分裂期に強く活性...
【医歯薬学】薬学:増殖がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】薬学:遺伝子欠損マウスがんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏新規なX染色体がん抑制遺伝子Nrk欠損マウスによる細胞増殖抑制機構の解明(15K14378)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】傳田 公紀 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (50212064)
【キーワード】プロテインキナーゼ / 胎盤 / 乳腺 / がん / 周産期 (他9件)
【概要】日本人女性の乳がんの罹患率は極めて高く,死亡率も上昇傾向にある。遺伝性乳がん卵巣がん研究は単一遺伝子の変異が発がん要因になることを明示し,遺伝子診断や分子標的治療を飛躍的に進歩させた。我々は新規なプロテインキナーゼNRK(Nik-related protein kinase)の変異マウスを作製し,Nrk(NRK遺伝子)欠損経産マウスが高頻度に乳がんを発症する現象を解析した(Am. J. Patho...
【医歯薬学】薬学:DNA損傷がんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏放射線感受性に寄与するヌクレアーゼの同定と解析(25740016)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村井 純子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60532603)
【キーワード】DNA修復 / 抗がん剤 / PARP阻害剤 / トポイソメラーゼ / 薬剤耐性 (他14件)
【概要】がんの治療には放射線や抗がん剤が使用されます。放射線も抗がん剤もDNAに傷をつけることで、がん細胞を死に導きます。しかし、細胞はDNAの傷を修復する能力を持っているので、そちらが勝ればがん細胞は生き延びてしまいます。DNA修復に関わる遺伝子の機能を明らかにすることで、抗がん剤の効果を高める戦略を立てることが可能です。この研究では放射線やある種の抗がん剤により生じたDNA損傷の修復因子と、その作用メ...
❏癌遺伝子Wip1ホスファターゼの新規基質分子の同定とアポトーシス制御機構の解明(16657035)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30322332)
【キーワード】DNA損傷 / 脱リン酸化酵素 / 癌
【概要】Wip1(PPM1D)は細胞がDNA損傷などのさまざまなストレス刺激を受けた際に、がん抑制遺伝子であるp53依存的に発現誘導される遺伝子として同定されたPP2C型のセリン/スレオニン脱リン酸化酵素である。最近、乳がん、卵巣がん等において高頻度にWip1の遺伝子増幅と蛋白質の発現亢進が起きていることが示された。また、臨床研究の結果から、この様ながん細胞を持つ患者は予後不良であることが報告されており、...
【医歯薬学】薬学:1細胞解析がんを含む研究件
❏腫瘍組織多様性理解のための単一細胞に対する時空間内包型数理的解析手法の提案(19K12215)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】片山 琴絵 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (40581195)
【キーワード】がん / バイオインフォマティクス / 単一細胞解析 / シンボリックデータ / 接合分布関数 (他6件)
【概要】本研究は単一細胞解析において現在のほとんどの技術が細胞の破壊を必須としており、その時点での細胞情報を得ることはできても細胞自体の時間および空間情報の欠失がついてまわる問題を数理的モデルを用いて解決しようとするものである。 これまでの手法でプロセスの異なる複数個の細胞を区別のなく同一集団として扱うため、がんの発生メカニズムや転移といった現象を特徴付けるのに限界がありこれを数理的な観点から記述を定義を...
❏新規単一細胞解析技術を用いたがん免疫微小環境の解明(19K22573)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
【キーワード】がん免疫 / シングルセル解析 / がん / 免疫 / 癌
【概要】近年、様々ながん免疫を標的とする薬剤が開発されているが、それらの標的となる細胞集団や分子学的特徴は十分に明らかではない。最近、我々は10XGenomics技術を応用して、多数の表面マーカー解析と網羅的トランスクリプトーム解析・レパトア解析を単一細胞レベルで同時に実現できる技術を開発した(CITE-seq)。本研究では、この新規単一細胞解析技術を用いて、マウス腫瘍モデルにおける免疫チェックポイント分...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
【医歯薬学】薬学:樹状細胞がんを含む研究件
❏進行固形腫瘍患者に対する化学療法併用新規免疫細胞療法の検討(24790708)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】土方 康基 九州大学, 大学病院, 助教 (80460856)
【キーワード】腫瘍免疫学 / 細胞傷害性T細胞 / RNF43 / 免疫寛容 / 臨床試験 (他12件)
【概要】本臨床試験への参加目標患者10名への免疫細胞(RNF43パルス樹状細胞、Tリンパ球)接種を完遂、重篤な有害事象発生なく、本療法は安全に実施可能であった。治療開始4、7週後の臨床効果判定では、各々9、6名で病状の安定化を、1、4名が進行を認めた。免疫学的評価ではシクロフォスファミド投与により末梢血中制御性T細胞数が有意に低下し、低下の程度が大きいほど良好な臨床効果を認め、血清IL-6, -10濃度が...
❏人工機能性分子の酵素修飾による蛋白質の細胞内および細胞膜への導入と細胞機能の改変(21760634)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山口 哲志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (80398106)
【キーワード】蛋白質 / 細胞内導入 / 酵素 / 細胞免疫療法 / 癌 (他16件)
【概要】酵素を用いて蛋白質のC末端特異的に合成分子を修飾し、効率よく細胞膜および細胞質に蛋白質を導入する技術を開発した。PEG脂質を細胞膜上で目的蛋白質に修飾する技術を開発し、この技術を使って癌細胞上に抗体を導入して樹状細胞による癌細胞の貪食効率を向上することに成功した。また、ラジカル発生色素を含む細胞膜透過ペプチドを目的蛋白質に修飾し、光照射によって目的蛋白質を細胞質内へ導入する技術も開発した。 ...
❏Flt3L遺伝子導入を付加した骨髄非破壊的幹細胞移植による固形腫瘍治療の検討(14571127)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】安藤 裕一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00262080)
【キーワード】樹状細胞 / electroporation / RNA / Flt3L / 癌 (他8件)
【概要】化学療法あるいは放射線による悪性腫瘍の治療は、一部の悪性腫瘍を除きその効果には限界がある。免疫療法は、腫瘍抗原を特異的に認識したリンパ球に腫瘍細胞を攻撃させることにより腫瘍を治療する方法である。しかし、治療効果は必ずしも期待されるほど高くはない。リンパ球が抗腫瘍効果を発揮するためには免疫能を増強するための何らかの工夫が必要であることを示す。樹状細胞は抗原提示能力が高く、抗原特異的なT細胞を誘導する...
【医歯薬学】薬学:アラキドン酸代謝がんを含む研究件
❏新規薬物標的としてのPGE合成酵素群の生体内発現と機能に関する研究(18390033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】村上 誠 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE合成酵素 / ノックアウトマウス / 癌 / 炎症 (他8件)
【概要】本研究では、多彩な生物活性を有するアラキドン酸代謝物のうち、最も広範な組織で産生されるPGE_2を生合成する酵素mPGES-1に着目し、ノックアウトマウスを用いて病態との関連を解析した。 1. mPGES-1と癌:mPGES-1を過剰発現した肺癌細胞株(LLC)をマウスに皮下移植すると局部腫瘍が増大し、静脈内投与すると肺転移が増加した。逆に、mPGES-1をノックダウンしたLLC細胞をマウスに投与...
❏新規解熱鎮痛抗炎症薬開発を目指したPGE_2合成酵素の基盤研究(15390031)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】村上 誠 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE_2合成酵素 / シクロオキシゲナーゼ / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス (他17件)
【概要】本研究では、哺乳動物に存在する3種類のPGE_2合成酵素(mPGES-1,mPGES-2,cPGES)の細胞および個体レベルでの機能を明らかにすることを目的とした。mPGES4は刺激誘導性の核膜酵素であり、培養細胞において二種のシクロオキシゲナーゼ(COX)分子種のうち誘導型のCOX-2と比較的選択的に機能的にカップリングしてPGE_2を産生した。mPGES-2は構成的に発現しているゴルジ膜酵素で...
❏シグナリング及び非シグナリングに関わるホスホリパーゼA_2の生物薬学的研究(14207098)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
【キーワード】ホスホリパーゼ / リン脂質 / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス / トランジェニックマウス (他25件)
【概要】本研究では、哺乳動物に20種類以上存在するPLA_2の各分子種の機能を解明し、これを体系化することを目的としている。本年度は、前年度の研究の流れを更に発展させ、組織特異的に発現しているsPLA_2分子種の固有の機能について、トランスジェニック(Tg)およびノックアウト(KO)マウスを用いて検討を行った。 1.sPLA_2-Xの生体内機能の解析:sPLA_2-X KO (X-KO)マウスでは野生型マ...
【医歯薬学】薬学:MAPキナーゼがんを含む研究件
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏ストレス応答シグナルによる染色体安定性保持機構と癌におけるその破綻(24390079)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス応答 / p38 / JNK / p53 / 中心体 (他11件)
【概要】本研究では、DNA損傷等のストレス刺激によって活性化される2つのシグナル伝達経路、即ち、ストレス応答MAPK経路とp53経路が、協調してPLK4の活性を制御しており、ストレス環境下で中心体の複製を停止させて、染色体の安定性を保持する機能を持つことを明らかにした。さらに癌細胞で高率に観察されるMKK4(ストレス応答MAPKK)およびp53の機能欠損変異によって、中心体複製調節機構が破綻し、染色体の倍...
❏ストレス応答キナーゼMTK1による細胞死、細胞増殖制御機構と癌におけるその異常(21390090)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】武川 睦寛 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】分子病態学 / 分子腫瘍学 / シグナル伝達 / MAPキナーゼ / ストレス応答 (他7件)
【概要】ストレス応答MAPK経路は、DNA損傷などの環境ストレス刺激によって活性化され、細胞のストレス応答の制御に中心的な役割を果たしている。また、この経路の制御異常が癌を始めとする難治性疾患の発症にも関与する。本研究ではストレス応答経路の主要なMAPKKKであるMTK1の生理機能の解析を行い、MTK1がサイクリンの発現を負に制御して増殖抑制に寄与することを見出した。またMTK1の新たな基質分子として特定...
【医歯薬学】薬学:りん酸化がんを含む研究件
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏ホスファターゼ活性制御蛋白質CPI-17を介した新規病態生理機能解明(25660224)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】堀 正敏 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70211547)
【キーワード】平滑筋 / ミオシン / リン酸化 / CPI-17 / 高血圧 (他14件)
【概要】内臓臓器を構成する平滑筋細胞の運動はミオシンのリン酸化により制御されている。CPI-17はミオシンホスファターゼの内因性抑制蛋白質であり、ミオシンのリン酸化を調節する。CPI-17は血圧調節や消化管などの運動制御や、高血圧や気管支炎、発がんなど様々な病態への関与が示唆されている。本研究では、CRISPR/Cas9ゲノム編集システム技術により、世界で初めてCPI-17KOマウスとCPI-17のリン酸...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】薬学:リン脂質がんを含む研究件
❏アレルギー・動脈硬化・癌の新規薬物標的としてのsPLA2-IIIの機能解析(25460087)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】武富 芳隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子研究分野, 主席研究員 (40365804)
【キーワード】脂質代謝 / アレルギー / 動脈硬化 / 大腸癌 / ホスホリパーゼA2 (他15件)
【概要】脂質代謝酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2G3)を起点とした脂質ネットワークが、アレルギー担当細胞であるマスト細胞の従来未解明であった成熟のプロセスを制御することを明らかとした。 PLA2G3欠損マウスの解析を通じて、本酵素が大腸癌とその発症リスクである大腸炎の増悪に関わることを明らかとした。更に、ヒト大腸癌患者の予後とPLA2G3の発現量が相関することを報告した。 PLA2はLDLの分解変性...
❏シグナリング及び非シグナリングに関わるホスホリパーゼA_2の生物薬学的研究(14207098)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
【キーワード】ホスホリパーゼ / リン脂質 / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス / トランジェニックマウス (他25件)
【概要】本研究では、哺乳動物に20種類以上存在するPLA_2の各分子種の機能を解明し、これを体系化することを目的としている。本年度は、前年度の研究の流れを更に発展させ、組織特異的に発現しているsPLA_2分子種の固有の機能について、トランスジェニック(Tg)およびノックアウト(KO)マウスを用いて検討を行った。 1.sPLA_2-Xの生体内機能の解析:sPLA_2-X KO (X-KO)マウスでは野生型マ...
【医歯薬学】薬学:ストレス応答がんを含む研究件
❏GTPの駆動する増殖ストレス緩和システムの分子基盤の解明(20H03165)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】佐々木 敦朗 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (80620385)
【キーワード】GTP / ストレス応答 / イノシトールリン脂質 / がん / 代謝 (他9件)
【概要】昨年度までに多層的オミックス解析により取得したデータから、GTP濃度依存に変動する遺伝子群についての解析を行った。用いた細胞はGTPセンサーキナーゼであるPI5P4Kβの野生型を発現している細胞、そしてGTP感知機能を喪失した変異体を発現しているアイソジェニックな細胞を用いた。 GTP濃度低下において20分から24時間までの6つのタイムポイント;0 h, 20 min, 40 min, 1h, 2...
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
【医歯薬学】薬学:インスリンがんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏糖尿病やがんの発症・進行におけるNedd4-IRS複合体の乖離/形成の意義(26460369)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / ユビキチン / がん (他6件)
【概要】代謝調節ホルモンであるインスリンへの体の応答性が低下すると糖尿病が起こる。一方、インスリンと構造の似たインスリン様成長因子(IGF)には成長促進作用があり、IGFへの応答性が過度に高まるとがんを発症しやすくなる。これらの応答性が変わるしくみには不明点が多い。今回、インスリン/IGFが細胞膜受容体に結合した後で起こる細胞内シグナル伝達を調べた。その結果、シグナル伝達を担うIRS2が別のタンパク質Ne...
【医歯薬学】薬学:スプライシングがんを含む研究件
❏転写異常に繋がるゲノム変異の網羅的探索法の開発とゲノム医療への応用(18H03327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白石 友一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (70516880)
【キーワード】ゲノム / 統計科学 / がん / トランスクリプトーム / スプライシング (他11件)
【概要】申請者が開発を続けていたSAVNetについての研究成果をまとめ、さらに国際がんゲノムコンソーシアムが主導するがん種横断的な全ゲノム解析プロジェクトに参画し、研究グループへの貢献を行なった。またSAVNetを希少疾患のデータに適用することで、いくつかの新規遺伝子変異の発見に成功した。公共データベースに登録されている大規模トランスクリプトームデータを活用するべく、トランスクリプトームデータのみからスプ...
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織がんを含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
【医歯薬学】薬学:細胞死がんを含む研究件
❏異常細胞のMHC-Iシグナルにより惹起される上皮細胞の免疫細胞様機能(21H02768)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】丸山 剛 早稲田大学, 高等研究所, 准教授(任期付) (30613872)
【キーワード】がん / 細胞競合 / 細胞死 / 上皮細胞のMHC-I認識 / 細胞間コミュニケーション (他6件)
【概要】
❏腫瘍溶解性麻疹ウイルスの抗腫瘍効果発揮に関わる分子基盤の解析(16K20991)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤幸 知子 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (50610630)
【キーワード】腫瘍溶解性ウイルス / 麻疹ウイルス / がん / 難治性乳癌 / 細胞死 (他11件)
【概要】本研究では、癌治療用組換え麻疹ウイルスの抗腫瘍効果を評価するとともに、癌細胞側の本組換え麻疹ウイルスに対する応答機構を明らかすることを目的とした。難治性癌の一つであるトリプルネガティブ乳癌を中心に、マウス異種移植モデルを用いて解析した結果、本組換え麻疹ウイルスの顕著な抗腫瘍効果が認められた。一方、ウイルス受容体を発現しながらも抗腫瘍効果が見られにくい細胞株が見出された。こうした細胞株でのウイルス感...
【医歯薬学】薬学:細胞周期がんを含む研究件
❏DNA修復と細胞周期制御のカップリング機構の解明による放射線治療の最適化(20K08127)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】細谷 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396748)
【キーワード】DNA修復 / 細胞周期 / がん / 放射線治療
【概要】放射線治療や細胞障害性の抗がん剤治療は、がん細胞のDNAに外的に二本鎖切断を与え、がん細胞に細胞死を引き起こすことを目標とする治療である。生成されたDNA二本鎖切断が修復されずに残存すれば細胞は死滅するが、二本鎖切断が修復されると細胞は生き残ってしまう。したがって、有効ながん治療を行うためには、正常細胞には存在せず、がん細胞のみに存在するDNA修復の制御異常の特性を捉えて治療戦略に生かすことが重要...
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏がんを制御する細胞機能ネットワークの中心的分子Rad54Bを調節する機構の解明(15H06146)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【研究代表者】安原 崇哲 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (90757056)
【キーワード】がん / 細胞機能ネットワーク / Rad54B / 細胞周期 / E2Fファミリー
【概要】これまでの研究でRad54Bは様々なタンパク質と相互作用することで、細胞内の種々の機能を発揮する分子機構の間の相互調整を行うネットワークを形成し、がんの制御を行っていることが明らかとなっている。多くのがん組織においてRad54Bの量が増加しており、がんの悪化と関係していた。当研究では、Rad54Bの量がどのように制御されているかを明らかにするために実験を行った。 その結果、Rad54Bの量は、細胞...
【医歯薬学】薬学:血管がんを含む研究件
❏臓器特異的血管パターニングの制御機構(19H03397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
【キーワード】血管新生 / VEGF / 歯 / がん / FLRT2 (他8件)
【概要】本研究は、臓器によって異なる血管パターニングの多様性がいかにして獲得されるかを解剖学・細胞生物学・生化学、in vivoイメージングなど多様な技術を統合して解き明かすべく遂行された。特に歯における血管ネットワーク構築の分子メカニズム、および血管が歯の硬化に与える影響を明らかにする(Matsubara et al., J Exp Med 2022)とともに、進行がんの血管に特異的に使われている血管内...
❏血管とリンパ管が独立したネットワークを構築する原理の解明(18K19553)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
【キーワード】血管 / リンパ管 / Prox1 / マウス / 発生 (他6件)
【概要】血管とリンパ管は、同じ脈管系の組織でありながら、最終的な合流地点(頸部の静脈角)を除き、一切接続することは無く、血流とリンパ流が交わることは無い。しかしながら、血管とリンパ管の構造・組織学的特徴を比べると、ほぼ見分けがつかないほど酷似しており、両者がお互いをどのように見分け、独立性を担保するのかは未解明である。本研究の成果としては、遺伝子改変マウスや培養細胞の解析において、リンパ管発生のマスター転...
❏ホスファターゼ活性制御蛋白質CPI-17を介した新規病態生理機能解明(25660224)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】堀 正敏 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70211547)
【キーワード】平滑筋 / ミオシン / リン酸化 / CPI-17 / 高血圧 (他14件)
【概要】内臓臓器を構成する平滑筋細胞の運動はミオシンのリン酸化により制御されている。CPI-17はミオシンホスファターゼの内因性抑制蛋白質であり、ミオシンのリン酸化を調節する。CPI-17は血圧調節や消化管などの運動制御や、高血圧や気管支炎、発がんなど様々な病態への関与が示唆されている。本研究では、CRISPR/Cas9ゲノム編集システム技術により、世界で初めてCPI-17KOマウスとCPI-17のリン酸...
【医歯薬学】薬学:細胞内輸送がんを含む研究件
❏脂質輸送-脂質代謝連関による膜ドメイン機能の制御機構とその腫瘍生物学的意義の解明(16K08618)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00444878)
【キーワード】脂質代謝 / 細胞内輸送 / コレステロール / スフィンゴ脂質 / 細胞内脂質輸送 (他12件)
【概要】細胞膜ドメインはがん細胞の悪性形質発現に極めて重要な役割を果たしているが、その機能調節機構に関する知見は乏しい。本研究課題では、脂質輸送と脂質代謝の連関を明らかにするとともに、脂質代謝変化が膜ドメイン機能に与える影響を解析した。その結果、コレステロールやスフィンゴ脂質の細胞内輸送が、脂質合成や細胞膜ドメイン機能を調節していることが示され、これらの連関ががん細胞の悪性形質の発現に関与していることを明...
❏がん及び神経変性疾患関連スフィンゴ糖脂質の細胞内輸送システムの独自性と普遍性(22790280)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【研究代表者】山内 祥生 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00444878)
【キーワード】スフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / がん / 神経変成疾患 / 癌 (他12件)
【概要】スフィンゴ糖脂質(GSL)は、がんや神経変成疾患などの病態に深く関与している。本研究では、メラノーマ抗原GD3と重篤な神経変成疾患であるニーマン・ピック病C型(NPC病)に関連するガングリオシドの細胞内輸送や膜ドメインの維持機構について解析を行った。その結果、GD3が脂質代謝を調節する因子を活性化することで膜ドメインの形成をサポートしていることが明らかになった。また、この脂質代謝調節因子を阻害する...
【医歯薬学】薬学:プロスタグランジンがんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏骨髄由来サプレッサー細胞による免疫調節機構の解明と癌治療への応用(25252049)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】村田 幸久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40422365)
【キーワード】がん / 脂質 / 炎症 / プロスタグランジン / 免疫 (他8件)
【概要】骨髄由来サプレッサー細胞(MSDC)は癌の増殖に伴って誘導される、未分化な細胞集団であり、炎症を抑える因子として注目されている。しかし、その性状は明らかにされていなかった。本研究において、申請者は癌の増殖によって誘導されるMDSCが、炎症抑制物質であるプロスタグランジンD2(PGD2)を産生することで、癌の増殖や転移を制御する働きを持つことをマウスモデルを用いて証明した。 ...
❏PGD2産生制御による病態治療と組織再生方法の確立(22688024)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】村田 幸久 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (40422365)
【キーワード】薬理 / 炎症 / 病態 / 組織再生 / 薬理学 (他10件)
【概要】本研究は、“血管透過性抑制因子として知られるプロスタグランジンD2(PGD2)の産生制御を炎症病態の治療と損傷組織における血管再生に応用すること”を目的として行った。遺伝子欠損マウスを作製して薬理学・生化学的な手法を用いて解析を行い、i)PGD2産生制御機構の解明、ii)尿中PGD2代謝産物検出方法の確立、iii)癌や肺炎に代表される炎症病態へのPGD2シグナルの治療応用、iv)PGD2シグナルを...
【医歯薬学】薬学:ヘルペスウイルスがんを含む研究件
❏標的化改変ヘルペスウイルスを用いた造血器腫瘍の治療法開発(18K19468)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (20401250)
【キーワード】がん / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / 造血器腫瘍
【概要】悪性腫瘍に対する新たな治療法として、単純ヘルペスウイルス(HSV)を用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望視されている。最近、私たちの研究グループの内田らは、HSVのエンベロープに表出する糖タンパク質gDに変異および欠失を施すことにより本来の受容体に結合不能とすると同時に、様々な腫瘍表面抗原に対する単鎖抗体を挿入することにより、標的とする腫瘍細胞のみに効率よく侵入することができる標的化HSVを構築する...
❏ヘルペスウイルス糖タンパク質の2重標的化改変によるがん治療ベクターの特異性の増強(15K15144)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 講師 (20401250)
【キーワード】遺伝子治療 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / がん
【概要】単純ヘルペスウイルス(HSV)を用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望視されている。私たちは最近、単純ヘルペスウイルス(HSV)の外被糖蛋白質gDに単鎖抗体を挿入することにより、がん細胞表面抗原のみを介して細胞内に侵入する標的化HSVプラットフォームの構築に成功した。本研究では、別の外被糖蛋白質gBもgDと同様に標的化改変を施すことが可能であるかどうかにつき検討を行った。gB蛋白質の様々な部位に単鎖抗...
❏がん特異性と腫瘍溶解能を増強した組換えヘルペスウイルスによるがん治療法の開発(25290059)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 講師 (20401250)
【キーワード】遺伝子治療 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / がん (他6件)
【概要】私たちは最近、単純ヘルペスウイルス(HSV)の外被糖蛋白質gDに単鎖抗体を挿入することにより、がん細胞表面抗原のみを介して細胞内に侵入する標的化HSVプラットフォームの構築に成功した。本研究では、膜融合能を増強する機能を有することが知られているsyncytial変異を本標的化HSVに導入することにより、がん細胞に広範な細胞融合を生じるとともに強力な殺細胞効果をもたらす新規標的化HSVの作製に成功し...
【医歯薬学】薬学:発生・分化がんを含む研究件
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
❏ヒトグリオーマ幹細胞の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチの解明(24592181)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 先進医療研究開発部 再生医療研究室, 室長 (80344175)
【キーワード】glioma stem cell / survival / proliferation / undifferentiated state / niche (他10件)
【概要】ヒトグリオーマ幹細胞(GSC)の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチ解明を目指し、GSC樹立、細胞特性および分子遺伝学的特性解析を実施した。56検体の腫瘍組織から長期培養可能腫瘍細胞凝集塊(LC-TS)を11株樹立成功した。腫瘍組織型(grade4、再発・2次性腫瘍)、遺伝学的特性(野生型IDH1/2、TP53、TERTプロモーター変異、MGMTプロモーター低メチル化、抗原X陽性)とLC-TS樹...
❏幹細胞様腫瘍細胞の形質を制御する新規経路の同定とがん治療への応用(23701063)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】谷口 博昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (90563289)
【キーワード】幹細胞 / 遺伝子 / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / 発生・分化 (他9件)
【概要】がん幹細胞の維持に関与するヒストンメチル化酵素(HMT)に着目し、その標的遺伝子の同定、分子機構を解明することを目的として研究を推進した。その結果、(1)HMTであるEZH2遺伝子産物の新規標的遺伝子であるKLF2を同定した。また、(2)KLF2遺伝子の機能解析を行い、KLF2が腫瘍形成能、転移能に影響を及ぼすことが判明した。KLF2遺伝子の発現を乳癌、前立腺癌の臨床検体で評価し、腫瘍マーカーへの...
【医歯薬学】薬学:がん抑制遺伝子がんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏肝発がん経路を解明するためのゲノム編集によるがん抑制因子のスクリーニング系の開発(17K19625)
【研究テーマ】腫瘍学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】山本 雄介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (60768117)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 上皮細胞 / CRISPR-Cas9 / 多段階発がん / CRISPR(他8件)
【概要】遺伝子変異の機能解析は細胞株などを用いた研究で有用な報告も見られるが、同定された遺伝子変異が、実際はどの程度、どのように発がんや転移能の獲得に寄与しているかは不明な点が多く、正常細胞に対してCRISPR-Cas9を用いた遺伝子変異を多段階的に導入することによるがん化の過程の網羅的探索は見受けられない。本研究では CRISPR-Cas9を用い正常細胞に対して複数の多段階的な遺伝子変異を導入し、発がん...
❏現在哺乳動物細胞核に局在化する長いノンコーディングRNAによる転写制御機構の解明(23790077)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (40294962)
【キーワード】ノンコーディング RNA / がん / 転写 / 53 / RNA (他8件)
【概要】本研究では、哺乳動物細胞の細胞核に局在する非常に長いノンコーディングRNA(非翻訳RNA、非翻訳RNAとも呼ぶ)であるMALAT1による転写制御の分子機構解明を目指して研究した。その結果、MALAT1ががん抑制因子でるp53の遺伝子プロモーターを負に制御することを見いだした。この結果は、MALAT1の高発現ががんの悪性度と関連する事実をうまく説明する分子機構である。 ...
【医歯薬学】薬学:Erkがんを含む研究件
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏肝細胞癌の分子病理学的知見に基づくサブクラス分類の確立(26293081)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂元 亨宇 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40221270)
【キーワード】病理学 / 肝細胞癌 / シグナル伝達 / サブクラス / ERK (他6件)
【概要】シグナル伝達系・表現型などの特徴を免疫組織学的に解析し、悪性度も反映する肝細胞癌の新たなサブクラス分類を確立した。幹細胞・胆管上皮マーカーを発現する症例群では治療標的の候補であるMAPK経路の活性化やグリピカン3の高発現と関連することが、WNTシグナル経路が活性化した症例群はMRI画像診断により検出可能であることが示された。今後、これらの臨床応用が期待される。 ...
❏MEKのSUMO化によるERK経路の制御機構と発癌における異常の解明(23890077)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】癌 / ERK / SUMO / MAPK / Ras-MAPK症候群 (他6件)
【概要】ERK経路(Raf-MEK-ERK)は増殖や分化のみならず、癌をはじめとする様々な疾患に深く関与する。我々は最近、MEKがSUMO化修飾を受ける事を新たに見出した。そこで、本研究ではその生理的意義と疾患への関与を検証した。その結果、SUMO化されたMEKはキナーゼ活性が著しく低下していた事から、MEKのSUMO化はERK経路を負に制御している事が明らかとなった。また、癌遺伝子RasはMEKのSUM...
【医歯薬学】薬学:マウスがんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏血管とリンパ管が独立したネットワークを構築する原理の解明(18K19553)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
【キーワード】血管 / リンパ管 / Prox1 / マウス / 発生 (他6件)
【概要】血管とリンパ管は、同じ脈管系の組織でありながら、最終的な合流地点(頸部の静脈角)を除き、一切接続することは無く、血流とリンパ流が交わることは無い。しかしながら、血管とリンパ管の構造・組織学的特徴を比べると、ほぼ見分けがつかないほど酷似しており、両者がお互いをどのように見分け、独立性を担保するのかは未解明である。本研究の成果としては、遺伝子改変マウスや培養細胞の解析において、リンパ管発生のマスター転...
❏喫煙誘導マウスモデルにおける肺がん発生機序(17K16063)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中鉢 正太郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90464867)
【キーワード】COPD / 肺気腫 / 肺癌 / マウス / 癌
【概要】喫煙による発癌と気腫発生の双方に関わる機序は未解明であり、肺癌と肺気腫の両病態を同時に評価可能な動物モデルは存在しなかった。我々は、A/Jマウスに対して発癌誘導物質であるNNKを投与後にタバコ煙曝露を間歇的に行い、喫煙誘導性に肺癌と肺気腫が生じるモデルを作製した。 間歇曝露群では、3か月間の連続曝露群に比し、肺腺癌の形成が促進し、肺気腫も進行した。さらに、間歇タバコ煙曝露により形成された肺腺癌では...
【医歯薬学】薬学:トランスジェニツクマウスがんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【医歯薬学】薬学:転移がんを含む研究件
❏放電プラズマによる癌の転移抑制効果の検証(18K18846)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 (他9件)
【概要】放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズ...
❏新規骨格を有するNF-kappa B阻害剤の探索と難治性がん治療への応用(26350975)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】梅澤 一夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70114402)
【キーワード】NF-kappa B / 分子デザイン / 天然物 / がん / 転移 (他15件)
【概要】転移の抑制剤は副作用の少ない抗がん剤として期待される。私たちの発見したNF-kappa B阻害剤DHMEQは動物実験で多くの疾患モデルを抑制するが、不安定性の問題点がある。今回、より安定で、新規骨格のDHMEQ誘導体SEMBLをデザイン・合成した。SEMBLは卵巣がん細胞の遊走・浸潤をDHMEQよりより強く抑制した。(2017論文発表)。植物の葉から得られる新規フラボノイドdesmalもNF-ka...
❏膵癌幹細胞の発生プロセスと特性変化の細胞系譜的解析(24390305)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / 膵癌幹細胞 / 膵癌 / 癌幹細胞 (他8件)
【概要】膵癌モデルマウスより様々な発癌段階の膵癌組織を採取し単細胞化し、癌幹細胞マーカーとして知られるいくつかの表面抗原を認識する特異的抗体を用いてセルソーターにより細胞を分離した。分離した細胞が癌幹細胞としての能力を有するか検討し、腫瘍形成能を持つ癌幹細胞を同定した。さらに癌が進行したマウスより採取した癌幹細胞は転移能も有することが明らかとなった。さらに発癌初期の膵癌腫瘍組織より分離した腫瘍形成能をもつ...
【医歯薬学】薬学:肥満細胞がんを含む研究件
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏PGD2産生制御による病態治療と組織再生方法の確立(22688024)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】村田 幸久 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (40422365)
【キーワード】薬理 / 炎症 / 病態 / 組織再生 / 薬理学 (他10件)
【概要】本研究は、“血管透過性抑制因子として知られるプロスタグランジンD2(PGD2)の産生制御を炎症病態の治療と損傷組織における血管再生に応用すること”を目的として行った。遺伝子欠損マウスを作製して薬理学・生化学的な手法を用いて解析を行い、i)PGD2産生制御機構の解明、ii)尿中PGD2代謝産物検出方法の確立、iii)癌や肺炎に代表される炎症病態へのPGD2シグナルの治療応用、iv)PGD2シグナルを...
【医歯薬学】薬学:ミトコンドリアがんを含む研究件
❏ミトコンドリア形態制御因子を標的とした大腸がん治療の基礎研究(16K19110)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山内 茜 (井上茜) 東京大学, 医科学研究所, 助教 (90541970)
【キーワード】ミトコンドリア / 腫瘍 / がん
【概要】本研究においては、独自に発見したミトコンドリア分裂因子DRP1の発現抑制による大腸癌細胞のアポトーシス誘導という研究成果を背景とし、DRP1を標的とする癌治療開発へ向けた基礎研究を推進した。その一環として腸管上皮細胞特異的にDRP1を欠損する腸管腫瘍マウスモデル(Apc変異マウス)を作出し、腫瘍形成に対するDRP1欠損 による影響について検討した。その結果、DRP1はApc変異マウスにおける腸管腫...
❏非コード反復配列RNAの発現を主因とした多段階発癌の発癌機構の解明と制御(25293076)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90518945)
【キーワード】分子腫瘍学 / 非コードRNA / ミトコンドリア / 非コードRNA / 癌 (他8件)
【概要】癌は癌遺伝子・癌抑制遺伝子の変異に伴う多段階発癌が主要な発癌経路であると推定されているが、なぜそれらの遺伝子変異が最終的に雑多な遺伝子異常を伴う細胞癌化に結びつくのかはいまだ明確になっていない。本申請では、多段階発癌の初期の遺伝子異常の段階から非コード反復配列RNAが発現し、DNA修復因子であるYB-1蛋白と結合し細胞質に局在させることを明らかにした。この反復配列がゲノムDNAやミトコンドリアDN...
❏C型肝炎における代謝異常と肝疾患進展への影響(20390204)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】小池 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80240703)
【キーワード】ウイルス肝炎 / 癌 / 肝線維化 / 脂質代謝 / インスリン抵抗性 (他12件)
【概要】肝炎患者とマウスモデルを対象として、C型肝炎において脂質代謝異常やインスリン抵抗性が高率に発生することを明らかにし、その機序を解明してきた。C型肝炎ウイルス(HCV)は転写因子SREBP-1c発現、シグナル・タンパク質のリン酸化、脂質代謝酵素発現、アポリポタンパク分泌、等の制御を修飾して代謝異常を引き起こすこと、また、活性酸素産生と宿主抗酸化系に影響を与えC型肝炎最大の特徴である酸化ストレスの過剰...
【医歯薬学】薬学:代謝がんを含む研究件
❏腫瘍微小環境におけるメタボロインタラクト―ムの探索と制御(21K19399)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (50567592)
【キーワード】がん / 代謝 / 細胞間相互作用 / アミノ酸 / オミクス統合解析
【概要】がんの転移・浸潤・薬剤耐性などの悪性化には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。申請者は、腫瘍微小環境において、分岐鎖アミノ酸のがん細胞への供給が、線維芽細胞や間質細胞からなされる新たなメカニズムが存在する可能性を見出している。本研究では、アミノ酸を軸とした腫瘍組織における細胞間相互作用で鍵となる代謝物(メタボロインタラクト―ム)の探索的な研究から新規がんの治療法の開発につながる研究を目的とする。本研...
❏GTPの駆動する増殖ストレス緩和システムの分子基盤の解明(20H03165)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】佐々木 敦朗 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (80620385)
【キーワード】GTP / ストレス応答 / イノシトールリン脂質 / がん / 代謝 (他9件)
【概要】昨年度までに多層的オミックス解析により取得したデータから、GTP濃度依存に変動する遺伝子群についての解析を行った。用いた細胞はGTPセンサーキナーゼであるPI5P4Kβの野生型を発現している細胞、そしてGTP感知機能を喪失した変異体を発現しているアイソジェニックな細胞を用いた。 GTP濃度低下において20分から24時間までの6つのタイムポイント;0 h, 20 min, 40 min, 1h, 2...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】薬学:メラノーマがんを含む研究件
❏放電プラズマによる癌の転移抑制効果の検証(18K18846)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 (他9件)
【概要】放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズ...
❏がん及び神経変性疾患関連スフィンゴ糖脂質の細胞内輸送システムの独自性と普遍性(22790280)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-10-20 - 2014-03-31
【研究代表者】山内 祥生 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00444878)
【キーワード】スフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / がん / 神経変成疾患 / 癌 (他12件)
【概要】スフィンゴ糖脂質(GSL)は、がんや神経変成疾患などの病態に深く関与している。本研究では、メラノーマ抗原GD3と重篤な神経変成疾患であるニーマン・ピック病C型(NPC病)に関連するガングリオシドの細胞内輸送や膜ドメインの維持機構について解析を行った。その結果、GD3が脂質代謝を調節する因子を活性化することで膜ドメインの形成をサポートしていることが明らかになった。また、この脂質代謝調節因子を阻害する...
【医歯薬学】薬学:ユビキチン化がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
❏腎癌の新規予後因子TRIM44の臨床的意義および機能解析(17K16781)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山田 雄太 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (10376452)
【キーワード】腎癌 / TRIM / ユビキチン / TRIM44 / ユビキチン化 (他8件)
【概要】TRIM44強発現している症例では癌特異的生存率が有意に低かった。TRIM44の機能実験では、TRIM44が腎癌細胞株であるCaki1と769Pの細胞増殖と遊走能を亢進することがわかった。また、マイクロアレイ実験では、TRIM44のターゲットとなる下流遺伝子FRKを同定した。siTRIM44,siFRKを用いた細胞増殖能実験ではsiTRIM44により細胞増殖が抑制されsiFRKにより細胞増殖が亢進...
❏DNA維持メチル化の破綻による発ガン機構(26250027)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】DNAメチル化 / ゲノム不安定性 / DNA複製 / DNAM維持メチル化 / Dnmt1 (他12件)
【概要】Dnmt1に結合するユビキチン化ヒストンH3はヒストンH3K18Ub/K23Ub、K14Ub/K18Ub、あるいはK14Ub/K23Ubであることがわかった。Dnmt1とヒストンH3K18Ub/K23Ubペプチドとの結合は、全く新規の構造であった。また、Dnmt1とヒストンH3K18Ub/K23Ubとの結合は、Dnmt1構造全体の変化を誘導した。実際この結合は、Dnmt1のDNAメチル化活性を強く...
【医歯薬学】薬学:肝細胞がんがんを含む研究件
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏Gd-DTPA-蛍光色素内包高分子ミセルによるMR蛍光イメージによる治療法開発(16K10570)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】貝田 佐知子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70710234)
【キーワード】MRI造影剤 / 蛍光色素 / drug delivery system / polymer / Drug delivery system (他10件)
【概要】Gd-DOTA/IR-820 polymerをMRI陽性造影剤のGd-DOTAと蛍光色素IR-820を結合させて作製し、特性を評価した。直径約30nmで生体内で安定しており、Gd-DOTAより約8倍のT1短縮効果を有していた。ラット肝細胞癌(N1S1)モデルを作成し、尾静脈に留置したカテーテルより同polymerを投与しMRIにより腫瘍への集積を経時的に測定するとともに、各臓器への蛍光色素の集積を...
❏肝細胞癌の分子病理学的知見に基づくサブクラス分類の確立(26293081)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂元 亨宇 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40221270)
【キーワード】病理学 / 肝細胞癌 / シグナル伝達 / サブクラス / ERK (他6件)
【概要】シグナル伝達系・表現型などの特徴を免疫組織学的に解析し、悪性度も反映する肝細胞癌の新たなサブクラス分類を確立した。幹細胞・胆管上皮マーカーを発現する症例群では治療標的の候補であるMAPK経路の活性化やグリピカン3の高発現と関連することが、WNTシグナル経路が活性化した症例群はMRI画像診断により検出可能であることが示された。今後、これらの臨床応用が期待される。 ...
【医歯薬学】薬学:診断がんを含む研究件
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
❏ラミニン分子を標的とした尿路上皮癌の新しい診断・治療法の開発(25462471)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, 部長 (70334282)
【キーワード】バイオマーカー / 診断 / 治療奏効 / 膀胱がん / 癌 (他7件)
【概要】本研究では血清中のラミニンγ2単鎖(γ2単鎖抗体)が膀胱がんを含む泌尿器がんの診断指標になりうる可能性と、γ2単鎖の特異抗体が膀胱がんの分標的治療のDDSツールになる可能性について検証した。結果、血清γ2単鎖を測定するためのサンドイッチELISAを作製し、泌尿器がん血清中のγ2単鎖を測定したところ、膀胱がん、腎がんの血清で高値を示し、尿同様に血清中のγ2単鎖もこれら癌腫の診断指標となることを見出し...
【医歯薬学】薬学:HER2がんを含む研究件
❏抗がん治療のための受容体取り込み作用薬の探索(26560441)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】浅沼 大祐 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10611204)
【キーワード】ハイスループットスクリーニングシステム / 受容体 / ダウンレギュレーション / 創薬科学 / がん (他8件)
【概要】ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)は卵巣がんや乳がんなどの患者で過剰発現が認められ、病態の予後不良と強い相関がある。HER2の細胞内取り込みによる受容体シグナルの遮断は病態治療に有望であるが、所望の作用を有する化合物のハイスループット探索は従来技術的に困難であった。本研究では、研究代表者が近年開発した酸性環境検出蛍光プローブの応用を基に、HER2の細胞内取り込み作用を高効率に評価可能なスクリーニ...
❏励起緩和過程の精密制御に基づく、抗がん機能性医療分子の創製(19205021)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20292956)
【キーワード】蛍光プローブ / 分子イメージング / がん / 光誘起電子移動 / エンドサイトーシス (他22件)
【概要】十分に高い選択性と感度を有するがんイメージング手法の開発には、がん部位以外に分布したプローブによる背景シグナルの抑制が必須となる。その一つの有効な手法として我々は、リソソームの酸性pH環境で蛍光性が初めて回復する"activatable"蛍光プローブと、これを抗がん抗体に結合させた分子複合体プローブを開発した。本プローブはがん部位以外ではほぼ無蛍光であるが、エンドサイトーシスによっ...
【医歯薬学】薬学:生理活性がんを含む研究件
❏がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルを標的とした天然物の探索と機能解明(26293022)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 有機化学 / 薬学 / 生体分子 (他6件)
【概要】本研究は,がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルに作用する天然物のスクリーニングを行い,有用な低分子化合物を見出すことを目的としており,とくに,がん細胞の治療抵抗性の要因となる自己複製能と多分化能の獲得に必須な数種の細胞内シグナルを対象としたスクリーニングを行った.その結果,Wntシグナルやヘッジホッグシグナル阻害作用をもつ天然物や,TRAIL耐性克服作用をもつ天然物など数多くの有用な活性成分を...
❏脳を標的とするケミカルバイオロジー:効率的に脳移行する脳腫瘍治療薬の分子デザイン(18201041)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】石川 智久 独立行政法人理化学研究所, オミックス基盤研究領域, 客員主管研究員 (60193281)
【キーワード】癌 / 脳・神経 / 生理活性 / 創薬 / 分子プローブ
【概要】治療効果が殆ど期待できず縮小もない癌に脳腫瘍があり、且つ悪性のものが多い。本研究プロジェクトにおいて我々は、血液脳関門に発現しているABCトランスポーター(ABCB1, ABCG2等)の基質にならず、効率的に脳移行する新規脳腫瘍治療薬の分子デザインを実施した。また更に、これらトランスポーターを阻害する薬をデザインし、既存の抗癌剤が脳腫瘍に到達できるようにする定量的構造活性相関の解析方法を開発した。...
【医歯薬学】薬学:幹細胞がんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
❏オルガノドライブラリーの構築による消化器疾患形質の統合的理解(17H01559)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐藤 俊朗 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70365245)
【キーワード】癌 / オルガノイド / 個別化医療 / 幹細胞
【概要】消化器疾患の多くは遺伝学的な変化とその環境に対する応答によって生じる形質(Phenotype)と解釈することができる。遺伝子-外的環境の相互作用は組織形態異常を誘導し,個体レベルの症候を投影する。システム医学の進歩は,細胞内の遺伝子ネットワークの摂動を定量化することにより,細胞レベルでの疾患形質の理解と治療標的の推定を可能にした。つまり,遺伝学的変化(Genotype)とそれに付随するエピゲノム,...
【医歯薬学】薬学:がん幹細胞がんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
【医歯薬学】薬学:天然物がんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏光反応による構造多様性ビオチン化人工天然物エキスの創製(17K19191)
【研究テーマ】生体分子化学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】荒井 緑 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 光環化反応 / ロカグラミド / Wnt / がん (他15件)
【概要】天然資源から得られる抽出エキスは,人知の及ばない骨格から成り立つ多様な化合物の混合物である.光環化付加反応をエキスにほどこし,さらに多様性を増大させた人工天然化合物の混合物を作製することを目的とした.種々の生薬エキスのMeOH抽出エキスを用い,光反応を検討したが,再現性が乏しく,光反応自体をフルオロタグを付したオレフィンを用いて検討した.その合成検討に先立ち,ヘテロ環を有するロカグラミド誘導体の合...
❏新規骨格を有するNF-kappa B阻害剤の探索と難治性がん治療への応用(26350975)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】梅澤 一夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70114402)
【キーワード】NF-kappa B / 分子デザイン / 天然物 / がん / 転移 (他15件)
【概要】転移の抑制剤は副作用の少ない抗がん剤として期待される。私たちの発見したNF-kappa B阻害剤DHMEQは動物実験で多くの疾患モデルを抑制するが、不安定性の問題点がある。今回、より安定で、新規骨格のDHMEQ誘導体SEMBLをデザイン・合成した。SEMBLは卵巣がん細胞の遊走・浸潤をDHMEQよりより強く抑制した。(2017論文発表)。植物の葉から得られる新規フラボノイドdesmalもNF-ka...
【医歯薬学】薬学:HIFがんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
【医歯薬学】薬学:ノッチがんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏Stem Cell Memory T細胞の創出と応用(16K15292)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】腫瘍免疫 / メモリーT細胞 / 疲弊化 / Notch / 分化制御 (他17件)
【概要】最近、新規メモリーT細胞サブセットである幹細胞メモリーT(Tscm)細胞が発見され、新たなT細胞移入療法の素材として注目されている。Tscm細胞は長命で抗原刺激に応答して急速に増殖し、多数のエフェクターT細胞を産生する。我々はヒト末梢血よりEBウイルスや腫瘍抗原特異的T細胞を増幅させたのち、ヒトNotch-ligand, hDLL1を発現するOP9細胞と共培養することにより、エフェクターT細胞をT...
【医歯薬学】薬学:大腸がんがんを含む研究件
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
❏肥満関連大腸癌の発癌過程におけるADAM17の役割(17K10651)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】岡林 剛史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00338063)
【キーワード】大腸癌 / 発がん / 肥満 / ADAM17 / TNF-α (他7件)
【概要】高脂肪食を摂食した肥満マウスでは、大腸粘膜におけるADAM17の発現が亢進していた。さらに、ADAM17を不活化させるChemokine ligand 14(CXCL14)の発現が、肥満マウスで低下していた。肥満環境下ではADAM17の上流に位置するCXCL14の活性が低下することでADAM17の発現が亢進し、肥満関連cytokineの一種であるTNF-αの活性化から発がんにつながっていると考えら...
❏hypoxiaをtriggerとする上皮間葉転換におけるCD133の役割の解明(17K10623)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】大谷 研介 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 大腸肛門外科, 常勤医師 (20757497)
【キーワード】上皮間葉転換 / CD133 / hypoxia / integrin / 大腸癌 (他6件)
【概要】大腸癌幹細胞マーカーの1つとされるCD133が低酸素状態(hypoxia)における癌の上皮間葉転換(EMT)に関与しているという仮説から、hypoxiaをtriggerとするEMTにおけるCD133の役割の解明を目的として本研究を行った。ヒト大腸癌細胞株において低酸素下でCD133陽性細胞では陰性細胞と比較して特に強いEMTが誘導されること、遊走能が大きく亢進していること、転移に大きな役割を果たす...
【医歯薬学】薬学:遺伝子改変マウスがんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏造血システムにおけるU2AF1遺伝子変異の役割および分子機序の解明(26860730)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定助教 (90631383)
【キーワード】骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 遺伝子改変マウス / U2AF1 / 癌 (他8件)
【概要】骨髄異形成症候群で高頻度に認められるU2AF1 S34F変異の機能を検討するために、U2af1 S34F変異条件的ノックインマウスの解析を行った。当初、FLEXスイッチによる条件的ノックインマウスを作成したが、Vav1-cre・Mx-creマウスとの交配で、十分な当該遺伝子座の組換えおよびU2af1変異アレルの発現が認めらなかった。また、造血組織における各造血細胞系列における表現型の違いも認めなか...
❏ホスファターゼ活性制御蛋白質CPI-17を介した新規病態生理機能解明(25660224)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】堀 正敏 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70211547)
【キーワード】平滑筋 / ミオシン / リン酸化 / CPI-17 / 高血圧 (他14件)
【概要】内臓臓器を構成する平滑筋細胞の運動はミオシンのリン酸化により制御されている。CPI-17はミオシンホスファターゼの内因性抑制蛋白質であり、ミオシンのリン酸化を調節する。CPI-17は血圧調節や消化管などの運動制御や、高血圧や気管支炎、発がんなど様々な病態への関与が示唆されている。本研究では、CRISPR/Cas9ゲノム編集システム技術により、世界で初めてCPI-17KOマウスとCPI-17のリン酸...
【医歯薬学】薬学:増感剤がんを含む研究件
❏一細胞空間分解能を有するがん光線力学療法プローブの開発と臨床検体での機能検証(16H02606)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】細胞殺傷 / がん / 光線力学療法 / ケミカルバイオロジー / 単一細胞 (他11件)
【概要】代表者が確立してきた分子内spiro環化とquinone methide中間体生成に基づく一細胞分解能を有する蛍光プローブ分子設計法を光増感剤へと適用することで、β-ガラクトシダーゼをターゲット酵素とする一細胞分解能activatable型光増感プローブを開発した。開発したプローブをlacZ発現・非発現細胞の共培養系へと適用したところ、quinone methide生成部位を持たない従来のプローブ...
❏ポルフィリン類化合物のX線増感作用に関する基礎的研究(22591395)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】高橋 淳子 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (80415702)
【キーワード】放射線治療 / X 線 / 増感剤 / ポルフィリン / 5-アミノレブリン酸 (他13件)
【概要】放射線療法は周囲の正常部位にも障害を与えることから、癌限局的に照射の効果を与える手法の開発が必要である。 細胞が 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を取り込み、プロトポルフィリン IX(PpIX)を生合成すること、また、PpIX の蓄積性は正常細胞より癌細胞で高い。PpIX に光照射すると活性酸素を発生して細胞損傷を招く性質を利用し、近年 5-ALAは光線力学療法の光増感剤としての実用化が進められ...
【医歯薬学】薬学:膜タンパク質がんを含む研究件
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
❏細胞からリポソームへの膜蛋白質の転移に関する研究(02453099)
【研究テーマ】高分子物性・高分子材料
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1990 - 1991
【研究代表者】砂本 順三 京都大学, 工学部, 教授 (80037811)
【キーワード】膜タンパク質 / リポソーム / 人工境界脂質 / リポソームワクチン / 癌 (他10件)
【概要】近年のタンパク質化学の目覚ましい進展に伴い、タンパク質群の構造および機能解析は著しく進んだ。しかし、その殆んどは可溶性タンパク質についてであり、細胞膜タンパク質に関しては非常に遅れているのが現状である。本研究では、リポソームと生細胞を混合すると、細胞表層の膜タンパク質がリポソーム側に温和な条件下に転移してくることに着目し、この手法を細胞膜タンパク質の機能解明に巾広く利用する目的で種々の検討を行なっ...
【医歯薬学】薬学:ドラッグ・デリバリー・システムがんを含む研究件
❏新規のヒト由来膜透過促進ペプチドを利用したバイオ医薬の細胞選択的DDSの開発(17H02103)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】抗体 / ペプチド / 核酸 / ドラッグデリバリーシステム / 細胞膜透過 (他9件)
【概要】標的分子に対して高い特異性と親和性をもつ抗体/ペプチド/核酸などのバイオ医薬は、従来の低分子化合物医薬と比べて副作用が少なく、治療効果が高い究極の分子標的薬として注目されているが、細胞膜透過性が低いという欠点があり、効率のよいドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が求められていた。本研究では、我々が発見した膜透過促進ペプチドを利用して、抗体/ペプチド/核酸を従来よりも効率よく細胞質に送達できる...
❏Gd-DTPA-蛍光色素内包高分子ミセルによるMR蛍光イメージによる治療法開発(16K10570)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】貝田 佐知子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70710234)
【キーワード】MRI造影剤 / 蛍光色素 / drug delivery system / polymer / Drug delivery system (他10件)
【概要】Gd-DOTA/IR-820 polymerをMRI陽性造影剤のGd-DOTAと蛍光色素IR-820を結合させて作製し、特性を評価した。直径約30nmで生体内で安定しており、Gd-DOTAより約8倍のT1短縮効果を有していた。ラット肝細胞癌(N1S1)モデルを作成し、尾静脈に留置したカテーテルより同polymerを投与しMRIにより腫瘍への集積を経時的に測定するとともに、各臓器への蛍光色素の集積を...
❏論理的高分子設計によるデュアルpH応答型ドラッグデリバリーキャリアの創製(15K18846)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】蛭田 勇樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60710944)
【キーワード】温度 / pH / 機能性高分子 / ミセル / DDS (他16件)
【概要】局所加温による温度変化、細胞内小胞の低pHに注目した2段階温度、pH応答性ブロックポリマーを設計し、抗がん剤のドキソルビシンを内包させてミセル化し、がん細胞選択的な取り込み、および細胞取り込み後の薬物放出が可能なドラッグキャリアを創製した。このポリマーミセルは、体温よりも少し高い温度で相転移することで、細胞取り込み量が増加した。細胞毒性への温度の影響を調べたところ、42°Cでは37°Cに比べて有意...
【医歯薬学】薬学:光線力学療法がんを含む研究件
❏一細胞空間分解能を有するがん光線力学療法プローブの開発と臨床検体での機能検証(16H02606)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】細胞殺傷 / がん / 光線力学療法 / ケミカルバイオロジー / 単一細胞 (他11件)
【概要】代表者が確立してきた分子内spiro環化とquinone methide中間体生成に基づく一細胞分解能を有する蛍光プローブ分子設計法を光増感剤へと適用することで、β-ガラクトシダーゼをターゲット酵素とする一細胞分解能activatable型光増感プローブを開発した。開発したプローブをlacZ発現・非発現細胞の共培養系へと適用したところ、quinone methide生成部位を持たない従来のプローブ...
❏ポルフィリン類化合物のX線増感作用に関する基礎的研究(22591395)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】高橋 淳子 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (80415702)
【キーワード】放射線治療 / X 線 / 増感剤 / ポルフィリン / 5-アミノレブリン酸 (他13件)
【概要】放射線療法は周囲の正常部位にも障害を与えることから、癌限局的に照射の効果を与える手法の開発が必要である。 細胞が 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を取り込み、プロトポルフィリン IX(PpIX)を生合成すること、また、PpIX の蓄積性は正常細胞より癌細胞で高い。PpIX に光照射すると活性酸素を発生して細胞損傷を招く性質を利用し、近年 5-ALAは光線力学療法の光増感剤としての実用化が進められ...
❏励起緩和過程の精密制御に基づく、抗がん機能性医療分子の創製(19205021)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20292956)
【キーワード】蛍光プローブ / 分子イメージング / がん / 光誘起電子移動 / エンドサイトーシス (他22件)
【概要】十分に高い選択性と感度を有するがんイメージング手法の開発には、がん部位以外に分布したプローブによる背景シグナルの抑制が必須となる。その一つの有効な手法として我々は、リソソームの酸性pH環境で蛍光性が初めて回復する"activatable"蛍光プローブと、これを抗がん抗体に結合させた分子複合体プローブを開発した。本プローブはがん部位以外ではほぼ無蛍光であるが、エンドサイトーシスによっ...
【医歯薬学】薬学:ケミカルバイオロジーがんを含む研究件
❏膜タンパク質PGRMC1の脂質代謝制御機能を指標とした抗肥満・抗癌戦略の構築(21K06845)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】癌 / 肥満 / 脂質代謝 / ヘム / ケミカルバイオロジー (他7件)
【概要】本研究では、これまでに新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシ ン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻 害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活...
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏一細胞空間分解能を有するがん光線力学療法プローブの開発と臨床検体での機能検証(16H02606)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】細胞殺傷 / がん / 光線力学療法 / ケミカルバイオロジー / 単一細胞 (他11件)
【概要】代表者が確立してきた分子内spiro環化とquinone methide中間体生成に基づく一細胞分解能を有する蛍光プローブ分子設計法を光増感剤へと適用することで、β-ガラクトシダーゼをターゲット酵素とする一細胞分解能activatable型光増感プローブを開発した。開発したプローブをlacZ発現・非発現細胞の共培養系へと適用したところ、quinone methide生成部位を持たない従来のプローブ...
【医歯薬学】薬学:Gタンパク質共役型受容体がんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏G蛋白質非依存的な情報伝達を行い、抗癌剤の標的であるケモカイン受容体の構造解析(15H04338)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】島村 達郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (90391979)
【キーワード】結晶構造解析 / Gタンパク質共役型受容体 / シグナル伝達 / タンパク質 / G蛋白質共役型受容体 (他7件)
【概要】ケモカイン受容体CXCR7は、様々ながん細胞で大量に発現しており、新たな抗がん剤の創薬ターゲットと考えられているGタンパク質共役型受容体(GPCR)である。CXCR7の特徴としては、他のケモカイン受容体と配列上の類似性が高いにもかかわらずGタンパク質を介す情報伝達経路を持たず、βアレスチンを介す情報伝達経路だけを持つことが挙げられる。本研究計画では、創薬や機能解明に役立てるため、CXCR7の構造解...
【医歯薬学】薬学:酵素がんを含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
【医歯薬学】薬学:細胞分裂がんを含む研究件
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
【医歯薬学】薬学:低酸素がんを含む研究件
❏腫瘍微小環境における癌幹細胞維持ならびに悪性化機構の解明(26710005)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (50567592)
【キーワード】がん微小環境 / がん幹細胞 / 低酸素 / 低栄養 / 低pH (他10件)
【概要】癌の増殖と転移には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。これまで申請者は低酸素下の栄養飢餓で残存する癌細胞が癌の悪性化、及び、治療抵抗性を促進することを見出し報告してきた。本研究はこの低酸素・低栄養によって誘導される癌の悪性化のメカニズムを癌幹細胞の詳細な解析から解明し、低酸素・低栄養に抵抗性な癌幹細胞を標的とした新しい癌の制御法の開発につながる研究を目指して研究を行った。本研究から、低酸素・低栄養・...
❏がん関連糖鎖と免疫細胞の相互作用によるがん微小環境調節機構の解明(25430123)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高宮 里奈 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70365419)
【キーワード】低酸素 / 糖鎖抗原 / マクロファージ / がん微小環境 / 酸化ストレス (他6件)
【概要】Sialyl-Tn (sTn)糖鎖抗原の発現は腫瘍に特異的に発現し、予後の不良や転移と相関する事は知られているが、そのメカニズムは分かっていない。がん細胞移植マウスモデルを用いた検討より、sTn糖鎖抗原の発現は、腫瘍内部のHIF-1発現領域に一致し、さらにsTn糖鎖抗原発現領域には、マクロファージやT細胞が浸潤していた。また、sTn糖鎖抗原高発現細胞は単球との接着が亢進しており、この接着亢進にはイ...
❏近赤外ラマン分光法による生体内ガス分子動態の可視化と腫瘍検出技術への応用(22700476)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】塚田 孝祐 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (00351883)
【キーワード】がん / ラマン散乱 / 低酸素 / 生体医工学 / ラマン分光 (他10件)
【概要】腫瘍や炎症で増大するガス分子を顕微ラマン分光を利用して検出し,画像化する新しい技術開発を行うことを目的とした.まず近赤外領域で高感度にラマン散乱光を取得する光学系を構築し,ナノ秒時間ゲートシステムを用いることでバックグラウンド蛍光の除去を実現した.培養細胞に応用し,腫瘍細胞の培地中グルコース濃度を定量した.今後,腫瘍低酸素による糖代謝と,ミトコンドリア呼吸を制御するガス分子との関連を明らかにするツ...
【医歯薬学】薬学:免疫がんを含む研究件
❏新規単一細胞解析技術を用いたがん免疫微小環境の解明(19K22573)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
【キーワード】がん免疫 / シングルセル解析 / がん / 免疫 / 癌
【概要】近年、様々ながん免疫を標的とする薬剤が開発されているが、それらの標的となる細胞集団や分子学的特徴は十分に明らかではない。最近、我々は10XGenomics技術を応用して、多数の表面マーカー解析と網羅的トランスクリプトーム解析・レパトア解析を単一細胞レベルで同時に実現できる技術を開発した(CITE-seq)。本研究では、この新規単一細胞解析技術を用いて、マウス腫瘍モデルにおける免疫チェックポイント分...
❏低線量・低線量率放射線被ばくが疾病モデル動物の全身免疫能に及ぼす影響(18K09780)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高山 英次 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70533446)
【キーワード】低線量・低線量率放射線被ばく / 腫瘍 / 全身免疫能 / がん / 免疫能 (他7件)
【概要】同種同系統の腫瘍細胞株を移植したマウスにγ線を全身照射して、腫瘍の定着率、マウスの生存日数、およびマウスの全身免疫能を調べた。非照射対照群の動物に比べ、抗腫瘍サイトカインであるインターフェロン-γ(IFN-γ)産生能が減弱して腫瘍の生着率が増加そして生存日数が短縮する線量と、IFN-γ)産生能が増強して腫瘍の生着率が低下そして生存日数が延長する線量を明らかにした。引き続き研究を継続して十分な成果を...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
【医歯薬学】薬学:免疫チェックポイントがんを含む研究件
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
❏犬の腫瘍に対する免疫調節作用を主体とした多面的・複合的治療アプローチ法の開発(15H04598)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)
【キーワード】dog / cancer / immune checkpoint / oncolytic virotherapy / DNA vaccine (他11件)
【概要】犬の悪性腫瘍に対する新しい治療法の基盤を確立するために、レオウイルスを用いた腫瘍溶解性ウイルス療法、DNAワクチン、PD-1キメラ抗体の担ガン犬を用いた臨床試験を行なった。腫瘍溶解性ウイルス療法については、19頭の様々な腫瘍をもった犬に投与し、その臨床的な効果について検討でき、一部の症例において効果が認められた。DNAワクチンについては、マウスを用いてDNAワクチン増強効果を誘導できる系は樹立でき...
【医歯薬学】薬学:急性骨髄性白血病がんを含む研究件
❏急性骨髄性白血病の治療抵抗性に寄与する遺伝子変異の同定(16H06753)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】本田 晃 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40779394)
【キーワード】急性骨髄性白血病 / 治療抵抗性 / 遺伝子変異 / BCOR / 癌
【概要】この研究は、急性骨髄性白血病(AML)の治療抵抗性に寄与する遺伝子変異を同定し、治療抵抗性AMLに対する新規治療薬を開発することを目標としている。我々は治療抵抗性に寄与する遺伝子としてgeneXに注目した。CRISPR/Cas9によりgeneXをノックアウトしたヒト白血病細胞株はin vitroにおいて抗癌剤感受性が低下することを見出した。また、この細胞株を用いた異種移植モデルにおいてもgeneX...
❏造血システムにおけるU2AF1遺伝子変異の役割および分子機序の解明(26860730)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定助教 (90631383)
【キーワード】骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 遺伝子改変マウス / U2AF1 / 癌 (他8件)
【概要】骨髄異形成症候群で高頻度に認められるU2AF1 S34F変異の機能を検討するために、U2af1 S34F変異条件的ノックインマウスの解析を行った。当初、FLEXスイッチによる条件的ノックインマウスを作成したが、Vav1-cre・Mx-creマウスとの交配で、十分な当該遺伝子座の組換えおよびU2af1変異アレルの発現が認めらなかった。また、造血組織における各造血細胞系列における表現型の違いも認めなか...
【医歯薬学】薬学:自然免疫がんを含む研究件
❏細胞外HMGB1の炎症促進機構の解明(18K07167)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (70431765)
【キーワード】HMGB1 / 自然免疫 / 腫瘍 / 炎症 / 好中球 (他9件)
【概要】本研究においてHMGB1による好中球遊走メカニズムの詳細と炎症性疾患の病態におけるHMGB1の重要性について検討を進めた。HMGB1と強く結合しその作用を阻害するオリゴ核酸ISM ODNをConA誘導性肝炎モデルマウスに投与したところ、肝臓への好中球の浸潤が顕著に阻害された。また、ISM ODNの投与により腫瘍の増大も抑制された。HMGB1による好中球の遊走促進作用は、炎症の促進、腫瘍の増大に関連...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
❏肝癌発症予防を目的とした肝癌関連分子MICAの小分子核酸による発現制御法の開発(26460984)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (30722665)
【キーワード】MICA / 免疫療法 / 肝癌 / 自然免疫 / 癌 (他8件)
【概要】当研究者らは、ゲノムワイドアソシエーションスタディ(GWAS)解析で、1394例のC型肝炎罹患者と5486例の非感染者のサンプルを用いてC型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流に位置するSNPを 同定し報告した(Nat Genet. 2011)。本研究ではmicroRNA25-106クラスターに由来するmicroRNAがMICA遺伝子の発現量を負に制御しうることを同定...
【医歯薬学】薬学:HIF-1がんを含む研究件
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】薬学:脂質メディエーターがんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏アレルギー・動脈硬化・癌の新規薬物標的としてのsPLA2-IIIの機能解析(25460087)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】武富 芳隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子研究分野, 主席研究員 (40365804)
【キーワード】脂質代謝 / アレルギー / 動脈硬化 / 大腸癌 / ホスホリパーゼA2 (他15件)
【概要】脂質代謝酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2G3)を起点とした脂質ネットワークが、アレルギー担当細胞であるマスト細胞の従来未解明であった成熟のプロセスを制御することを明らかとした。 PLA2G3欠損マウスの解析を通じて、本酵素が大腸癌とその発症リスクである大腸炎の増悪に関わることを明らかとした。更に、ヒト大腸癌患者の予後とPLA2G3の発現量が相関することを報告した。 PLA2はLDLの分解変性...
【医歯薬学】薬学:脂肪酸がんを含む研究件
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏C型肝炎における代謝異常と肝疾患進展への影響(20390204)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】小池 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80240703)
【キーワード】ウイルス肝炎 / 癌 / 肝線維化 / 脂質代謝 / インスリン抵抗性 (他12件)
【概要】肝炎患者とマウスモデルを対象として、C型肝炎において脂質代謝異常やインスリン抵抗性が高率に発生することを明らかにし、その機序を解明してきた。C型肝炎ウイルス(HCV)は転写因子SREBP-1c発現、シグナル・タンパク質のリン酸化、脂質代謝酵素発現、アポリポタンパク分泌、等の制御を修飾して代謝異常を引き起こすこと、また、活性酸素産生と宿主抗酸化系に影響を与えC型肝炎最大の特徴である酸化ストレスの過剰...
【医歯薬学】薬学:天然有機化合物がんを含む研究件
❏膜タンパク質PGRMC1の脂質代謝制御機能を指標とした抗肥満・抗癌戦略の構築(21K06845)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】癌 / 肥満 / 脂質代謝 / ヘム / ケミカルバイオロジー (他7件)
【概要】本研究では、これまでに新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシ ン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻 害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活...
❏膜受容体PGRMC1の構造的知見を基盤とした生理機能の解明と制御化合物の解析(18K06921)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】ヘム / 癌 / 脂質代謝 / 金属タンパク質 / 天然有機化合物 (他7件)
【概要】これまで明らかとした膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御に知見を基に、PGRMC1を標的とする薬剤の選定を行った。これら候補化合物はPGRMC1と結合してEGFRとの会合を阻害することにより、PGRMC1を介したがん増殖を抑制することを見出した。さらに、PGRMC1 cKOマウスによる解析から、高脂肪食による肥満モデルにおいてPGRMC1が脂肪細胞の脂質蓄積を亢進して肥満増強機能を示すことを明...
【医歯薬学】薬学:化学修飾がんを含む研究件
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏変性タンパク質可溶化技術を利用したがん免疫治療の診断薬開発と個別化医療への応用(16H04580)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】二見 淳一郎 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (00420498)
【キーワード】タンパク質工学 / 腫瘍免疫学 / 化学修飾 / バイオテクノロジー / コンパニオン診断薬 (他17件)
【概要】末梢血に含まれるがん抗原に対する自己抗体をバイオマーカーとして、個人差が大きいがんに対する免疫応答を的確に予測・モニタリングする技術開発に取り組んだ。150種類超の全長ヒトがん抗原の生産リソースを整備し、水溶性で全エピトープを露出するS-カチオン化抗原とluminex法を組み合わせた診断薬プロトタイプを完成した。実際にがん免疫サイクルの活性化を反映する自己抗体の変動を鋭敏に観察することに成功した。...
【医歯薬学】薬学:構造活性相関がんを含む研究件
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
❏クロマチンにおける相同組換えの分子機構に関する研究(25250023)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、クロマチン構造によって凝縮されている染色体ゲノムDNA上で、相同組換えがどのように行われているか、その分子機構を解明することである。本研究では、in vitro相同組換え反応系とクロマチン再構成系とを独自に融合させることで、高次クロマチン上における相同組換え反応機構を明らかにした。また、ヒストンバリアントによって形成される多様なクロマチン構造が、相同組換え反応を制御することを見出し...
【医歯薬学】薬学:有機化学がんを含む研究件
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
❏がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルを標的とした天然物の探索と機能解明(26293022)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 有機化学 / 薬学 / 生体分子 (他6件)
【概要】本研究は,がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルに作用する天然物のスクリーニングを行い,有用な低分子化合物を見出すことを目的としており,とくに,がん細胞の治療抵抗性の要因となる自己複製能と多分化能の獲得に必須な数種の細胞内シグナルを対象としたスクリーニングを行った.その結果,Wntシグナルやヘッジホッグシグナル阻害作用をもつ天然物や,TRAIL耐性克服作用をもつ天然物など数多くの有用な活性成分を...
【医歯薬学】薬学:病態がんを含む研究件
❏プロテアソームの動態と機能制御機構の解明(25221102)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 茂穂 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20344070)
【キーワード】プロテアソーム / ユビキチン / タンパク質分解 / タンパク質品質管理 / 神経変性 (他15件)
【概要】プロテアソームは、生命活動の中心的な構成要素であるタンパク質の代謝回転を制御する細胞内タンパク質分解酵素であり、多様な生体反応を迅速に進める手段として不可欠な役割を果たしている。本研究は、プロテアソームを制御するメカニズム、プロテアソーム機能の破綻により病態に至るメカニズムの解明を目指し、分子レベルから個体レベルまでの解析を行った。その結果、プロテアソーム産生に必要な分子の発見、組織特異的プロテア...
❏PGD2産生制御による病態治療と組織再生方法の確立(22688024)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】村田 幸久 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (40422365)
【キーワード】薬理 / 炎症 / 病態 / 組織再生 / 薬理学 (他10件)
【概要】本研究は、“血管透過性抑制因子として知られるプロスタグランジンD2(PGD2)の産生制御を炎症病態の治療と損傷組織における血管再生に応用すること”を目的として行った。遺伝子欠損マウスを作製して薬理学・生化学的な手法を用いて解析を行い、i)PGD2産生制御機構の解明、ii)尿中PGD2代謝産物検出方法の確立、iii)癌や肺炎に代表される炎症病態へのPGD2シグナルの治療応用、iv)PGD2シグナルを...
【医歯薬学】薬学:シクロオキシゲナーゼがんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏新規薬物標的としてのPGE合成酵素群の生体内発現と機能に関する研究(18390033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】村上 誠 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE合成酵素 / ノックアウトマウス / 癌 / 炎症 (他8件)
【概要】本研究では、多彩な生物活性を有するアラキドン酸代謝物のうち、最も広範な組織で産生されるPGE_2を生合成する酵素mPGES-1に着目し、ノックアウトマウスを用いて病態との関連を解析した。 1. mPGES-1と癌:mPGES-1を過剰発現した肺癌細胞株(LLC)をマウスに皮下移植すると局部腫瘍が増大し、静脈内投与すると肺転移が増加した。逆に、mPGES-1をノックダウンしたLLC細胞をマウスに投与...
❏新規解熱鎮痛抗炎症薬開発を目指したPGE_2合成酵素の基盤研究(15390031)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】村上 誠 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE_2合成酵素 / シクロオキシゲナーゼ / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス (他17件)
【概要】本研究では、哺乳動物に存在する3種類のPGE_2合成酵素(mPGES-1,mPGES-2,cPGES)の細胞および個体レベルでの機能を明らかにすることを目的とした。mPGES4は刺激誘導性の核膜酵素であり、培養細胞において二種のシクロオキシゲナーゼ(COX)分子種のうち誘導型のCOX-2と比較的選択的に機能的にカップリングしてPGE_2を産生した。mPGES-2は構成的に発現しているゴルジ膜酵素で...
【医歯薬学】薬学:リウマチがんを含む研究件
❏シグナリング及び非シグナリングに関わるホスホリパーゼA_2の生物薬学的研究(14207098)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
【キーワード】ホスホリパーゼ / リン脂質 / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス / トランジェニックマウス (他25件)
【概要】本研究では、哺乳動物に20種類以上存在するPLA_2の各分子種の機能を解明し、これを体系化することを目的としている。本年度は、前年度の研究の流れを更に発展させ、組織特異的に発現しているsPLA_2分子種の固有の機能について、トランスジェニック(Tg)およびノックアウト(KO)マウスを用いて検討を行った。 1.sPLA_2-Xの生体内機能の解析:sPLA_2-X KO (X-KO)マウスでは野生型マ...
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
【医歯薬学】薬学:腫瘍免疫がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏MICA蛋白の翻訳後修飾の分子機構解明による抗腫瘍免疫活性の増強(17K09405)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30722665)
【キーワード】腫瘍免疫 / MICA / 免疫療法 / 切断酵素 / 分泌 (他7件)
【概要】C型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流の一塩基多型を 以前に報告した。その際、肝癌になりやすい人はMICAの発現量が少ない(癌になっても腫瘍免疫を惹起することが出来ない)ことが推定された。しかし、MICAの発現制御は、転写レベルだけではなく、転写・翻訳語の切断による癌細胞表面からの離脱も挙げられる。本研究では、MICA蛋白の切断離脱を阻害する化合物を蛋白分解酵素阻害...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
【医歯薬学】薬学:胆汁酸がんを含む研究件
❏スペシャルポピュレーションの抗がん剤感受性:血中胆汁酸上昇の影響とメカニズム解析(20K07137)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 薬剤反応性 / スペシャル・ポピュレーション
【概要】特別な背景を有するスペシャル・ポピュレーションは、一般に新薬開発時の臨床試験対象とはほとんどならないため、実臨床での化学療法実施に際しては臨床症状や治療方針、リスク・ベネフィットを考慮した適切な用量調節が必要である。 我々は、遺伝子の転写発現調節を司る生理活性物質として注目されている胆汁酸に着目し、胆汁うっ滞型肝障害や肝外胆管の閉塞等に伴い血中で上昇する範囲の低濃度胆汁酸成分(ケノデオキシコール酸...
❏がん化学療法治療反応性に対する血中胆汁酸の影響とそのメカニズムに関する研究(17K08424)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 抗がん剤感受性 / 細胞増殖 / 薬剤反応性 (他7件)
【概要】がんの早期発見方法や標準的治療法の確立、新しい分子標的薬の登場など、診断・治療技術の進歩はがん治療成績の向上をもたらしつつあるが、いまだ十分とは言えない。本研究では、消化器がんに影響を及ぼすことが知られている高濃度胆汁酸のみならず、肝障害やがんによる胆管の閉塞、その他の理由により血液中で上昇する濃度範囲の胆汁酸上昇(消化管中に流れ込む胆汁酸よりも低濃度)が、がん細胞の種類や胆汁酸に曝露される濃度や...
【医歯薬学】薬学:アポトーシスがんを含む研究件
❏小区分48040:医化学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ストレス顆粒
【研究期間】液液相分離
【研究代表者】がん
【キーワード】プロテオミクス
【概要】本研究ではワールブルグ効果の解消という新しい視点に立った制癌法の開発を目的とする。ワールブルグ効果を解消できる薬剤の探索より、アミノレブリン酸にその効果があることを見出した。アミノレブリン酸は癌細胞の好気呼吸能を押し上げることによってワールブルグ効果を解消し、癌細胞を死に追いやることを初めて見出した。このことから、ワールブルグ効果を解消する方法論の確立と制癌効果の確認・細胞死のメカニズムの解明に成...
❏膜受容体PGRMC1の構造的知見を基盤とした生理機能の解明と制御化合物の解析(18K06921)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】ヘム / 癌 / 脂質代謝 / 金属タンパク質 / 天然有機化合物 (他7件)
【概要】これまで明らかとした膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御に知見を基に、PGRMC1を標的とする薬剤の選定を行った。これら候補化合物はPGRMC1と結合してEGFRとの会合を阻害することにより、PGRMC1を介したがん増殖を抑制することを見出した。さらに、PGRMC1 cKOマウスによる解析から、高脂肪食による肥満モデルにおいてPGRMC1が脂肪細胞の脂質蓄積を亢進して肥満増強機能を示すことを明...
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
【医歯薬学】薬学:アミノ酸がんを含む研究件
❏中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】代謝・内分泌制御
【研究期間】インスリン
【研究代表者】インスリン様成長因子
【キーワード】インスリン受容体基質
【概要】
❏腫瘍微小環境におけるメタボロインタラクト―ムの探索と制御(21K19399)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (50567592)
【キーワード】がん / 代謝 / 細胞間相互作用 / アミノ酸 / オミクス統合解析
【概要】がんの転移・浸潤・薬剤耐性などの悪性化には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。申請者は、腫瘍微小環境において、分岐鎖アミノ酸のがん細胞への供給が、線維芽細胞や間質細胞からなされる新たなメカニズムが存在する可能性を見出している。本研究では、アミノ酸を軸とした腫瘍組織における細胞間相互作用で鍵となる代謝物(メタボロインタラクト―ム)の探索的な研究から新規がんの治療法の開発につながる研究を目的とする。本研...
❏インスリン受容体基質のユビキチン修飾の制御機構とその生理的・病態的意義の解明(18H03972)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他13件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子の広範な生理活性の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)と複合体を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。今回、細胞の置かれた状況に応答して、あるいは細胞特異的に特定のユビキチンリ...
【医歯薬学】薬学:生体分子がんを含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏大容量RNA配列の情報解析による中心体非翻訳型RNAの網羅的同定(16K14673)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北川 大樹 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (80605725)
【キーワード】lncRNA / 細胞分裂 / 次世代シークエンス / 紡錘体 / 中心体 (他9件)
【概要】近年、非コードRNA(lncRNA)が様々な生理現象に関与していることが明らかにされてきた。過去の知見から中心体-分裂期紡錘体の形成に関与するlncRNAの存在は実験的に示唆されていたが、その同定には至っていなかった。本研究では、中心体-分裂期紡錘体系に局在するlncRNAを生化学的手法と次世代シークエンスを融合することで網羅的に同定することを試みた。結果として、分裂期紡錘体形成に関与するlncR...
❏超微小空間における中心小体構造の自己組織化原理の解明(16H06168)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】北川 大樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (80605725)
【キーワード】中心体 / 中心小体 / 細胞分裂 / 細胞生物学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、中心体複製における重要なプロセスである中心小体構築の分子機構に主眼を置き、その初期過程において微小空間で働く分子の機能解析を行った。その結果、初期過程で構築される土台構造であるカートホイールが形成される意義の一端を明らかにした。さらに中心小体周辺のマトリックス構造が形成される為に必要な分子複合体の同定に成功し、その複合体によって分裂期におけるマトリックスの拡大と中心小体間の結合が制御さ...
【医歯薬学】薬学:リプログラミングがんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞脱分化による発がん修飾作用の解明(15H04721)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】dedifferentiation / cancer / iPS cell / reprogramming / 脱分化 (他11件)
【概要】本研究では、生体内細胞初期化システムを用いて、生体内において積極的に脱分化を誘導することで、発がんにおける脱分化の意義について明らかとすることを目的とした。膵臓発がんモデルを用いて、発がんにおける脱分化の影響を病理組織学的解析により検討した。細胞脱分化により体細胞のエンハンサーが抑制され、変異型K-rasを発現する膵腺房細胞に異常増殖が誘導されることを示した。細胞脱分化に関わるエピゲノム制御が膵臓...
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
【医歯薬学】薬学:MAPKがんを含む研究件
❏新規MAPKシグナル誘導遺伝子による細胞機能制御機構と癌におけるその破綻(21H02692)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】シグナル伝達 / MAPK / がん / オミクス解析 / 癌
【概要】MAPキナーゼ経路(ERK、p38、JNK経路)は細胞増殖・分化、細胞死、炎症・免疫応答などを司るシグナル伝達システムであり、その制御破綻が慢性炎症性疾患や発癌にも深く関与する。本研究では、MAPキナーゼ経路による生命機能制御機構の全容を解明するとともに、その破綻がもたらす疾患発症メカニズムを分子レベル、個体レベルで解明することを目標に研究を推進している。 今年度は、まず各MAPK経路の活性化に伴...
❏蛋白質O-GlcNAc化による増殖シグナルの制御と癌における破綻の解明(20K07609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】O-GlcNAc修飾 / がん / MAPK
【概要】
❏MEKのSUMO化によるERK経路の制御機構と発癌における異常の解明(23890077)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】久保田 裕二 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70614973)
【キーワード】癌 / ERK / SUMO / MAPK / Ras-MAPK症候群 (他6件)
【概要】ERK経路(Raf-MEK-ERK)は増殖や分化のみならず、癌をはじめとする様々な疾患に深く関与する。我々は最近、MEKがSUMO化修飾を受ける事を新たに見出した。そこで、本研究ではその生理的意義と疾患への関与を検証した。その結果、SUMO化されたMEKはキナーゼ活性が著しく低下していた事から、MEKのSUMO化はERK経路を負に制御している事が明らかとなった。また、癌遺伝子RasはMEKのSUM...
【医歯薬学】薬学:アンタゴニストがんを含む研究件
❏エイズ・癌・慢性関節リウマチ等の難治性疾患に対するペプチド創薬研究(18390035)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】玉村 啓和 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (80217182)
【キーワード】ケモカイン / CXCR4 / 癌 / HIV / アンタグニスト (他12件)
【概要】CXCL12-CXCR4系に関わる難治性疾患を標的として、新規CXCR4アンタグニストをリード化合物とした分子設計および合成に取り組み、T140の誘導体FC131を基盤として、N末端部の新たなpharmachphoreの発見した。FC131に含まれるD-Tyr^3及びArg^4を構造変換のターケットとした設計し、種々の環状ペンタペプチド化合物の合成を行い、CXCR4アンタグニスト活性を有する2種類...
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
【医歯薬学】薬学:スクリーニングがんを含む研究件
❏新規骨格を有するNF-kappa B阻害剤の探索と難治性がん治療への応用(26350975)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】梅澤 一夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70114402)
【キーワード】NF-kappa B / 分子デザイン / 天然物 / がん / 転移 (他15件)
【概要】転移の抑制剤は副作用の少ない抗がん剤として期待される。私たちの発見したNF-kappa B阻害剤DHMEQは動物実験で多くの疾患モデルを抑制するが、不安定性の問題点がある。今回、より安定で、新規骨格のDHMEQ誘導体SEMBLをデザイン・合成した。SEMBLは卵巣がん細胞の遊走・浸潤をDHMEQよりより強く抑制した。(2017論文発表)。植物の葉から得られる新規フラボノイドdesmalもNF-ka...
❏ヒストンメチル化酵素結合阻害剤の開発と白血病治療への応用(25713016)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (60546430)
【キーワード】エピドラッグ / 白血病 / ペプチドライブラリ / ヒストンメチル化 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】エピジェネティック異常は様々な疾患に関与することが明らかとなり、それに伴いエピジェネティック分子を標的とした創薬(エピドラッグ)開発が加速している。中でもヒストンメチル化酵素DOT1Lの阻害剤は、様々な血液腫瘍の治療に有用であることが示されている。本研究ではRaPID システムと呼ばれる環状ペプチドライブラリスクリーニングの系を用いて、新規のDOT1L阻害剤を探索した結果、従来の低分子化合物とは異...
❏シグナル伝達系に作用する小分子の開発を機軸とする包括的天然物創薬化学研究(19310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】天然物有機化学 / 天然物 / 低分子化合物 / 創薬 / スクリーニング (他11件)
【概要】本研究では,主に癌に関連するシグナル伝達経路を標的として天然物を基盤とした低分子化合物の探索研究を行った.主に癌に関連するWntシグナル,ヘッジホッグ(Hh)シグナル,およびTRAILシグナルの3種シグナル伝達経路を標的とし各々に対して当研究室内において構築した生物活性試験システム(主に細胞アッセイ系)を用いてスクリーニングを行った.その結果,主に南アジア産植物成分等から,各々のシグナル伝達経路に...
【医歯薬学】薬学:骨髄異形成症候群(MDS)がんを含む研究件
❏骨髄異形成症候群の薬剤不応性・耐性を応答性に導き、耐性化を防ぐ新規治療戦略の開発(16K19186)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】今西 哲 東京医科大学, 医学部, 助教 (50462479)
【キーワード】アザシチジン / テリフルノミド / 薬剤耐性 / 骨髄異形成症候群 / ドラッグリポジショニング (他7件)
【概要】骨髄異形成症候群(MDS)は造血不全を来す造血器腫瘍である。MDS治療における重要な薬剤にアザシチジンがあるが、患者の半数には効果がなく、効果のみられた場合も容易に耐性化することが、問題となっている。本研究は、アザシチジンへの耐性を解除・予防する手法の開発を目的とした。培養細胞を用いた実験で、低濃度のテリフルノミドがアザシチジンへの耐性を解除、予防することを見出した。さらにアザシチジンへの耐性を獲...
❏造血システムにおけるU2AF1遺伝子変異の役割および分子機序の解明(26860730)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定助教 (90631383)
【キーワード】骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 遺伝子改変マウス / U2AF1 / 癌 (他8件)
【概要】骨髄異形成症候群で高頻度に認められるU2AF1 S34F変異の機能を検討するために、U2af1 S34F変異条件的ノックインマウスの解析を行った。当初、FLEXスイッチによる条件的ノックインマウスを作成したが、Vav1-cre・Mx-creマウスとの交配で、十分な当該遺伝子座の組換えおよびU2af1変異アレルの発現が認めらなかった。また、造血組織における各造血細胞系列における表現型の違いも認めなか...
【医歯薬学】薬学:レチノイドがんを含む研究件
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
❏新しいレチノイドの分子設計,合成,そして医薬品化(02557084)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / ビタミンA / レチノイン酸 / 分化誘導 / がん (他17件)
【概要】新しい構造のビタミンA酸(レチノイン酸)作用物質として硅素原子あるいはゲルマニウム原子を含む化合物が合成された。これらは前骨髄球性白血病細胞株を用いて分化誘導作用が検定され、カルコン誘導体に非常に強い分化誘導作用を発見した。 分子設計の基礎となる分子構造の解析が行なわれ、アミド構造を有するレチノイドはトランス型コンホメーションをとり、活性であるが、N-メチルアミドケンス型となり活性を失う。 活性の...
【医歯薬学】薬学:レチノイドアンタゴニストがんを含む研究件
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
❏新しいレチノイドの分子設計,合成,そして医薬品化(02557084)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / ビタミンA / レチノイン酸 / 分化誘導 / がん (他17件)
【概要】新しい構造のビタミンA酸(レチノイン酸)作用物質として硅素原子あるいはゲルマニウム原子を含む化合物が合成された。これらは前骨髄球性白血病細胞株を用いて分化誘導作用が検定され、カルコン誘導体に非常に強い分化誘導作用を発見した。 分子設計の基礎となる分子構造の解析が行なわれ、アミド構造を有するレチノイドはトランス型コンホメーションをとり、活性であるが、N-メチルアミドケンス型となり活性を失う。 活性の...
【医歯薬学】薬学:ステロイドがんを含む研究件
❏ステロイドによるリゾリン脂質合成酵素の発現制御機構の解析(24791138)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】住田 隼一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30609706)
【キーワード】脂質 / リゾリン脂質合成酵素 / ステロイド / 癌 / 脂肪 (他6件)
【概要】リゾリン脂質合成酵素の一つであるAutotaxin(以下ATX)は、リゾフォスファチヂン酸を合成することで、多種多様な役割を発揮している。本研究では、ATXを高発現する細胞において、ステロイドホルモンによりATX mRNAが低下することを発見した。さらに、ステロイドを内服する患者では、内服開始前と比較して血中ATXの低下を認め、ステロイド内服量と血中ATX濃度は有意な逆相関を示した。また、マウスの...
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
【医歯薬学】薬学:ステロイドホルモンがんを含む研究件
❏コーヒーによるステロイド代謝調節と生活習慣病予防との相関(24500996)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 悦臣 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (50201629)
【キーワード】コーヒー / 生活習慣病 / ステロイドホルモン / 大腸がん / 乳がん (他16件)
【概要】1日3-4杯のコーヒー摂取は生活習慣病を予防する効果があることが報告されている。一方、ストレスホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝異常は生活習慣病のリスク要因である。そこで、ヒト由来培養細胞を用いてコーヒーの影響を解析した。その結果、コーヒーは大腸がん細胞においてはエストロゲンの活性化、乳がん細胞においては不活性化に寄与する効果を示した。これらは、共にそれぞれのがん細胞の発症を抑制す...
❏ステロイドホルモン・トランスポーターP-糖蛋白質の機能解析(04660085)
【研究テーマ】応用生物化学・栄養化学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】植田 和光 京都大学, 農学部, 助手 (10151789)
【キーワード】P-糖蛋白質 / 多剤耐性 / MDR1遺伝子 / ステロイドホルモン / 物質輸送 (他9件)
【概要】P糖蛋白質は、癌の多剤耐性に深く関与している膜輸送蛋白質であり、抗癌剤をATPの加水分解に依存して細胞外へ排出する。P糖蛋白質は、正常組織、特に副腎皮質および妊娠時の胎盤において強く発現しており、これらの器官ではステロイドホルモンの輸送などの生理的役割を持つと考えられてきた。しかし、ステロイドホルモンは脂溶性が強すぎるため、従来の膜輸送実験ではP糖蛋白質によって輸送されるかどうか明確でなかった。そ...
【医歯薬学】薬学:核酸がんを含む研究件
❏細胞内の創薬ターゲットに対するがん細胞選択的な膜透過抗体医薬の開発(20H04535)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】蛋白質 / 核酸 / 癌 / バイオテクノロジー / 共焦点顕微鏡
【概要】本研究計画では、これまで創薬ターゲットとすることが困難であったがん細胞内の疾患標的に結合するバイオ医薬を、がん細胞選択的に細胞内に送達させることで、2重の鍵をもつきわめて副作用の少ないがん細胞選択的膜透過バイオ医薬を開発することを目的としている。細胞内の疾患標的に対するバイオ医薬として、mRNAディスプレイ法により当研究室で作製済みのアンドロゲン受容体(AR)スプライスバリアント7 (AR-V7)...
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏新規のヒト由来膜透過促進ペプチドを利用したバイオ医薬の細胞選択的DDSの開発(17H02103)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】抗体 / ペプチド / 核酸 / ドラッグデリバリーシステム / 細胞膜透過 (他9件)
【概要】標的分子に対して高い特異性と親和性をもつ抗体/ペプチド/核酸などのバイオ医薬は、従来の低分子化合物医薬と比べて副作用が少なく、治療効果が高い究極の分子標的薬として注目されているが、細胞膜透過性が低いという欠点があり、効率のよいドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が求められていた。本研究では、我々が発見した膜透過促進ペプチドを利用して、抗体/ペプチド/核酸を従来よりも効率よく細胞質に送達できる...
【医歯薬学】薬学:核受容体がんを含む研究件
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
❏新しいレチノイドの分子設計,合成,そして医薬品化(02557084)
【研究テーマ】化学系薬学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1990 - 1992
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / ビタミンA / レチノイン酸 / 分化誘導 / がん (他17件)
【概要】新しい構造のビタミンA酸(レチノイン酸)作用物質として硅素原子あるいはゲルマニウム原子を含む化合物が合成された。これらは前骨髄球性白血病細胞株を用いて分化誘導作用が検定され、カルコン誘導体に非常に強い分化誘導作用を発見した。 分子設計の基礎となる分子構造の解析が行なわれ、アミド構造を有するレチノイドはトランス型コンホメーションをとり、活性であるが、N-メチルアミドケンス型となり活性を失う。 活性の...
【医歯薬学】薬学:分化がんを含む研究件
❏DNA維持メチル化の破綻による発ガン機構(26250027)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】DNAメチル化 / ゲノム不安定性 / DNA複製 / DNAM維持メチル化 / Dnmt1 (他12件)
【概要】Dnmt1に結合するユビキチン化ヒストンH3はヒストンH3K18Ub/K23Ub、K14Ub/K18Ub、あるいはK14Ub/K23Ubであることがわかった。Dnmt1とヒストンH3K18Ub/K23Ubペプチドとの結合は、全く新規の構造であった。また、Dnmt1とヒストンH3K18Ub/K23Ubとの結合は、Dnmt1構造全体の変化を誘導した。実際この結合は、Dnmt1のDNAメチル化活性を強く...
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
【医歯薬学】薬学:分化誘導がんを含む研究件
❏胃食道接合部癌の幹細胞の同定と応用による治療法の開発(26460934)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】平田 喜裕 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10529192)
【キーワード】胃食道接合部 / 癌 / 幹細胞 / 分化誘導
【概要】胃食道接合部は扁平上皮細胞と円柱上皮細胞が境界部を形成し悪性腫瘍の発生頻度が高いが、発生機序については不明である。我々は胃食道接合部に特異的に発癌するモデルを作成し、胃食道接合部癌の起源と発癌機序を検討した。胃粘膜特異的にKRAS遺伝子とTGFbR2遺伝子に変異を導入すると、約6週で扁平上皮円柱上皮接合部(SCJ)に浸潤性の腫瘍が発生し、扁平上皮、腺上皮、幹細胞の形質を示した。腫瘍細胞株からオルガ...
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
❏核レセプター機能の調節物質の医薬品化(05557109)
【研究テーマ】医薬分子機能学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1993 - 1995
【研究代表者】首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
【キーワード】レチノイド / 核レセプター / ステロイド / チロイド / 白血病 (他18件)
【概要】新規レチノイドとして,従来の研究成果にもとずいて,新しい構造の化合物分子を設計し合成した.評価は前骨髄球性白血病細胞株HL60の分化を指標とした.その結果,レチノイドの拮抗物質をうることができた.拮抗物質はレチノイドレセプターとも結合するので競合拮抗剤といえる. チロイドについては,新規化合物合成の手段として,多数の混合物を合成しそれを分離して活性体の構造を決めるという,新しい手段を考案して実行し...
【医歯薬学】薬学:蛍光がんを含む研究件
❏前立腺がん手術断端陰性を目指した臨床検体と動物モデルによるがん検知蛍光基質の研究(21K07170)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】山田 大介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00623696)
【キーワード】前立腺 / 手術 / 蛍光 / 癌 / 断端
【概要】
❏新規プローブライブラリーの構築に基づく大腸がん・胃がん検出蛍光プローブの開発(19F19339)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】Fluorescence / Cancer / Tumor / Rhodol / Spiro-cyclic (他6件)
【概要】This project aims at finding suitable probes to detect various cancers by rational design of fluorescence probes based on a quantum chemical prediction of their intramolecular spiro-cyclization. Goals...
❏糖加水分解酵素蛍光プローブ群の開発による新規迅速がんイメージング手法の確立(16F16109)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2016-10-07 - 2019-03-31
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20292956)
【キーワード】sialidase / fluorescence / activation / cancer / self-immolative space (他12件)
【概要】Sialidases are members of a family of exoglycosidases specifically catalyzing the removal of sialic acid residues on the surface of exposed glycoconjugates. A novel fluorescence probe HMRef-S-Neu5Ac h...
【医歯薬学】薬学:蛍光イメージングがんを含む研究件
❏機能性小分子・タンパク質ペアを利用したがん蛍光イメージングの新手法(20H02874)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小嶋 良輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10808059)
【キーワード】蛍光プローブ / 機能性タンパク質 / がん / イメージング / 蛍光イメージング (他8件)
【概要】本研究課題において、我々は、機能性小分子と機能性タンパク質を協奏的に利用する独自のアプローチをとることで、①がん表面の抗原に結合して迅速かつ大きなactivationを示す蛍光プローブ ② bioorthogonalな蛍光プローブとレポーター酵素のペアを利用した、新規がん蛍光イメージング法 を開発することを目指している。 ①に関して、我々は、昨年度までにモデル抗原であるGFPに結合するだけで10倍...
❏新しい蛍光イメージングによる癌・神経・尿管の術中ナビゲーションと術中診断法の開発(18K16344)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】河口 義邦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00597726)
【キーワード】蛍光イメージング / 手術 / 癌の蛍光 / 神経の蛍光 / 尿管の蛍光 (他20件)
【概要】(1)膵臓腫瘍、神経、尿管の蛍光イメージング:新しい蛍光イメージング機器を試作しヒトによる臨床試験を施行。安全性を確認、膵内分泌腫瘍、血管の蛍光観察が可能であった。尿の蛍光は観察されたが、尿管や神経に関する症例が限られ尿管や神経の蛍光は確認できなかった。ラットを用いて実験を遂行中である。 (2)ミクロ蛍光イメージングによる癌の蛍光観察:1000倍に拡大可能な共焦点レーザー顕微内視鏡を用いて、手術検...
【医歯薬学】薬学:蛍光プローブがんを含む研究件
❏小区分37010:生体関連化学(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】蛍光プローブ
【研究期間】がんイメージング
【研究代表者】がん検出
【キーワード】光機能性分子
【概要】
❏機能性小分子・タンパク質ペアを利用したがん蛍光イメージングの新手法(20H02874)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小嶋 良輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10808059)
【キーワード】蛍光プローブ / 機能性タンパク質 / がん / イメージング / 蛍光イメージング (他8件)
【概要】本研究課題において、我々は、機能性小分子と機能性タンパク質を協奏的に利用する独自のアプローチをとることで、①がん表面の抗原に結合して迅速かつ大きなactivationを示す蛍光プローブ ② bioorthogonalな蛍光プローブとレポーター酵素のペアを利用した、新規がん蛍光イメージング法 を開発することを目指している。 ①に関して、我々は、昨年度までにモデル抗原であるGFPに結合するだけで10倍...
❏がんの1細胞検出に資する多色多機能蛍光プローブ群の開発(19H02826)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神谷 真子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (90596462)
【キーワード】蛍光プローブ / がんイメージング / がん検出 / 光機能性分子 / がん (他7件)
【概要】がん細胞が有する特徴的な“酵素活性パターン”をシングルセルレベルで可視化する多色・多機能な有機小分子蛍光プローブ群の開発を目指し、研究代表者らがこれまでに確立した分子設計法を拡張した。具体的には、①標的酵素を発現する細胞特異的に細胞死を誘導するActivatable型光増感剤の開発(光増感剤への構造展開)、②がんで発現が亢進しているペプチダーゼを標的とした細胞内滞留型蛍光プローブの開発(標的酵素の...
【医歯薬学】薬学:スペシャル・ポピュレーションがんを含む研究件
❏スペシャルポピュレーションの抗がん剤感受性:血中胆汁酸上昇の影響とメカニズム解析(20K07137)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 薬剤反応性 / スペシャル・ポピュレーション
【概要】特別な背景を有するスペシャル・ポピュレーションは、一般に新薬開発時の臨床試験対象とはほとんどならないため、実臨床での化学療法実施に際しては臨床症状や治療方針、リスク・ベネフィットを考慮した適切な用量調節が必要である。 我々は、遺伝子の転写発現調節を司る生理活性物質として注目されている胆汁酸に着目し、胆汁うっ滞型肝障害や肝外胆管の閉塞等に伴い血中で上昇する範囲の低濃度胆汁酸成分(ケノデオキシコール酸...
❏スペシャル・ポピュレーションに対する抗がん剤の至適投与量・用量調節指標の探索(22590142)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】今村 知世 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00570954)
【キーワード】オーダーメイド医療 / PK/PD 解析 / 抗がん剤 / スペシャル・ポピュレーション (他15件)
【概要】進行・再発非小細胞肺がん患者の標準治療の1つである「ドセタキセル・カルボプラチン併用療法」について、高齢者に対するドセタキセルの至適投与量・用量調節指標の探索を行った。その結果、年齢の上昇に伴ってドセタキセルのクリアランスが低下する(曝露量が増加する)傾向が認められた。しかしながらクリアランスの個体間バラツキが大きいため、一概に高齢者での減量を推奨することはできない。またドセタキセルの効果および副...
【医歯薬学】薬学:ウイルスベクターがんを含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏遺伝子を導入したマウス樹状細胞の投与後体内動態と腫瘍免疫誘導効果(17591323)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】片野 尚子 東京大学, 医科学研究所・研究拠点形成特任教員, 特任助手 (50376620)
【キーワード】癌 / 免疫学 / 遺伝子 / トランスレーショナルリサーチ / ウイルス (他8件)
【概要】治療用サイトカインを導入した樹状細胞(DC)投与は癌免疫療法における有望な選択の1つと考えられているが、その臨床応用には安全性に対する検討が必要である。特に生体内に投与されたDCがどのような挙動を示すかは十分に解析されていない。そこで、前臨床試験として治療遺伝子導入DCの特性評価ならびにマウスを用いた投与DCの体内動態を追跡するシステムを立ち上げた。 治療遺伝子には抗腫瘍免疫反応を誘導するマウスI...
【医歯薬学】薬学:小腸がんを含む研究件
❏小腸幹細胞を用いた難治性小腸疾患モデルの作成と治療法の開発(15K08964)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山田 篤生 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80534932)
【キーワード】小腸 / 癌 / 粘膜障害 / 薬剤 / 幹細胞
【概要】小腸癌細胞株SIAC1細胞とマウス正常小腸細胞からオルガノイドを作成し、分化や増殖における成長因子依存性について検討した。小腸癌オルガノイドは正常小腸細胞に必須であったEGFやRspo1などの増殖因子非依存性であった。Notch阻害薬はSIAC1細胞の分化マーカーの発現を増加させたが、大腸癌治療薬であるcetuximab、bevacizumabはSIAC1オルガノイドの細胞内シグナル、増殖ともに抑...
❏小腸腺癌の分子生物学的解析と治療法の基礎的検討(24590931)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 篤生 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80534932)
【キーワード】小腸癌 / 遺伝子変異 / 抗癌剤 / 癌 / 小腸
【概要】小腸癌の発生機序と治療法を探索するために小腸癌細胞株を樹立した。小腸癌由来のSIAC1細胞では、CpGアイランドメチル化形質とミスマッチ修復遺伝子の発現低下、マイクロサテライトの不安定性、標的遺伝子の変異を認めた。β-catenin遺伝子は部分欠失による安定型蛋白を産生し、Wntシグナルを活性化した。これらの異常は小腸癌の臨床検体でも確認された。 SIAC1細胞を用いた薬剤スクリーニングを行った。...
【医歯薬学】薬学:細胞外マトリックスがんを含む研究件
❏がん微小環境形成・腫瘍進展に関わるHYBID-ヒアルロン酸代謝機構の病理学的解析(19K07422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下田 将之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70383734)
【キーワード】がん微小環境 / ヒアルロン酸代謝 / 線維芽細胞 / 免疫細胞 / 腫瘍間質 (他9件)
【概要】本研究では、HYBIDによるヒアルロン酸代謝とがん微小環境との関連に関して解析を行った。Hybid遺伝子欠損マウスを用いた腫瘍移植モデルでは、野生型マウスと比較し腫瘍形成能に変化が見られるとともに、限界希釈法を用いた腫瘍移植実験においても腫瘍形成能に違いが認められた。また、組織学的に腫瘍周囲にヒアルロン酸沈着増加が認められ、Hybid遺伝子欠損間質細胞の培養上清中には、野生型間質細胞と比べて、より...
❏ラミニン分子を標的とした尿路上皮癌の新しい診断・治療法の開発(25462471)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, 部長 (70334282)
【キーワード】バイオマーカー / 診断 / 治療奏効 / 膀胱がん / 癌 (他7件)
【概要】本研究では血清中のラミニンγ2単鎖(γ2単鎖抗体)が膀胱がんを含む泌尿器がんの診断指標になりうる可能性と、γ2単鎖の特異抗体が膀胱がんの分標的治療のDDSツールになる可能性について検証した。結果、血清γ2単鎖を測定するためのサンドイッチELISAを作製し、泌尿器がん血清中のγ2単鎖を測定したところ、膀胱がん、腎がんの血清で高値を示し、尿同様に血清中のγ2単鎖もこれら癌腫の診断指標となることを見出し...
【医歯薬学】薬学:細胞増殖がんを含む研究件
❏がん化学療法治療反応性に対する血中胆汁酸の影響とそのメカニズムに関する研究(17K08424)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 抗がん剤感受性 / 細胞増殖 / 薬剤反応性 (他7件)
【概要】がんの早期発見方法や標準的治療法の確立、新しい分子標的薬の登場など、診断・治療技術の進歩はがん治療成績の向上をもたらしつつあるが、いまだ十分とは言えない。本研究では、消化器がんに影響を及ぼすことが知られている高濃度胆汁酸のみならず、肝障害やがんによる胆管の閉塞、その他の理由により血液中で上昇する濃度範囲の胆汁酸上昇(消化管中に流れ込む胆汁酸よりも低濃度)が、がん細胞の種類や胆汁酸に曝露される濃度や...
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
❏イヌ肥満細胞腫における腫瘍化機構の網羅的解析と新たな分子標的治療法の確立(17208027)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
【キーワード】獣医学 / 癌 / シグナル伝達 / 遺伝子 / シグナル分子 (他12件)
【概要】イヌ肥満細胞腫臨床サンプルに関し、c-kit遺伝子の全領域について遺伝子変異の検索を行い、細胞膜直下領域の遺伝子変異が12%程度の症例に認められたものの、その他88%の症例におけるc-kit遺伝子は、野生型であることを示した。また、変異型c-kit遺伝子を用いて遺伝子導入実験を実施したが、腫瘍性増殖が誘導されなかった。このことから、c-kit遺伝子の変異が腫瘍性増殖の根幹ではなく、それ以外の細胞内...
【医歯薬学】薬学:血管新生がんを含む研究件
❏臓器特異的血管パターニングの制御機構(19H03397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
【キーワード】血管新生 / VEGF / 歯 / がん / FLRT2 (他8件)
【概要】本研究は、臓器によって異なる血管パターニングの多様性がいかにして獲得されるかを解剖学・細胞生物学・生化学、in vivoイメージングなど多様な技術を統合して解き明かすべく遂行された。特に歯における血管ネットワーク構築の分子メカニズム、および血管が歯の硬化に与える影響を明らかにする(Matsubara et al., J Exp Med 2022)とともに、進行がんの血管に特異的に使われている血管内...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
【医歯薬学】薬学:血管内皮細胞がんを含む研究件
❏臓器特異的血管パターニングの制御機構(19H03397)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50348687)
【キーワード】血管新生 / VEGF / 歯 / がん / FLRT2 (他8件)
【概要】本研究は、臓器によって異なる血管パターニングの多様性がいかにして獲得されるかを解剖学・細胞生物学・生化学、in vivoイメージングなど多様な技術を統合して解き明かすべく遂行された。特に歯における血管ネットワーク構築の分子メカニズム、および血管が歯の硬化に与える影響を明らかにする(Matsubara et al., J Exp Med 2022)とともに、進行がんの血管に特異的に使われている血管内...
❏血管新生研究のためのin vitro血管ネットワークモデルの開発(25600057)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松永 行子(津田行子) (松永 行子 / 津田 行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】血管新生 / マイクロ流路デバイス / in vitroモデル / コラーゲン / 血管内皮細胞 (他10件)
【概要】本研究の目的は、血管新生研究のための三次元微小血管システムを構築することである。具体的には、マイクロ加工技術を用いて、中腔のコラーゲンゲル構造を作製し、三次元微小血管モデルの構築を行った。作製した微小血管は、VEGF濃度に応答して血管新生挙動を示し、また、がん細胞との共培養により、血管新生とがん細胞の血管内への侵入が観察された。以上より、本in vitro微小血管システムは血管新生研究への有用性が...
【医歯薬学】薬学:細胞分化がんを含む研究件
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
【医歯薬学】薬学:PGE_2がんを含む研究件
❏新規薬物標的としてのPGE合成酵素群の生体内発現と機能に関する研究(18390033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】村上 誠 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE合成酵素 / ノックアウトマウス / 癌 / 炎症 (他8件)
【概要】本研究では、多彩な生物活性を有するアラキドン酸代謝物のうち、最も広範な組織で産生されるPGE_2を生合成する酵素mPGES-1に着目し、ノックアウトマウスを用いて病態との関連を解析した。 1. mPGES-1と癌:mPGES-1を過剰発現した肺癌細胞株(LLC)をマウスに皮下移植すると局部腫瘍が増大し、静脈内投与すると肺転移が増加した。逆に、mPGES-1をノックダウンしたLLC細胞をマウスに投与...
❏新規解熱鎮痛抗炎症薬開発を目指したPGE_2合成酵素の基盤研究(15390031)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】村上 誠 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE_2合成酵素 / シクロオキシゲナーゼ / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス (他17件)
【概要】本研究では、哺乳動物に存在する3種類のPGE_2合成酵素(mPGES-1,mPGES-2,cPGES)の細胞および個体レベルでの機能を明らかにすることを目的とした。mPGES4は刺激誘導性の核膜酵素であり、培養細胞において二種のシクロオキシゲナーゼ(COX)分子種のうち誘導型のCOX-2と比較的選択的に機能的にカップリングしてPGE_2を産生した。mPGES-2は構成的に発現しているゴルジ膜酵素で...
❏シグナリング及び非シグナリングに関わるホスホリパーゼA_2の生物薬学的研究(14207098)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
【キーワード】ホスホリパーゼ / リン脂質 / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス / トランジェニックマウス (他25件)
【概要】本研究では、哺乳動物に20種類以上存在するPLA_2の各分子種の機能を解明し、これを体系化することを目的としている。本年度は、前年度の研究の流れを更に発展させ、組織特異的に発現しているsPLA_2分子種の固有の機能について、トランスジェニック(Tg)およびノックアウト(KO)マウスを用いて検討を行った。 1.sPLA_2-Xの生体内機能の解析:sPLA_2-X KO (X-KO)マウスでは野生型マ...
【医歯薬学】薬学:PGE合成酵素がんを含む研究件
❏新規薬物標的としてのPGE合成酵素群の生体内発現と機能に関する研究(18390033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】村上 誠 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE合成酵素 / ノックアウトマウス / 癌 / 炎症 (他8件)
【概要】本研究では、多彩な生物活性を有するアラキドン酸代謝物のうち、最も広範な組織で産生されるPGE_2を生合成する酵素mPGES-1に着目し、ノックアウトマウスを用いて病態との関連を解析した。 1. mPGES-1と癌:mPGES-1を過剰発現した肺癌細胞株(LLC)をマウスに皮下移植すると局部腫瘍が増大し、静脈内投与すると肺転移が増加した。逆に、mPGES-1をノックダウンしたLLC細胞をマウスに投与...
❏新規解熱鎮痛抗炎症薬開発を目指したPGE_2合成酵素の基盤研究(15390031)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】村上 誠 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE_2合成酵素 / シクロオキシゲナーゼ / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス (他17件)
【概要】本研究では、哺乳動物に存在する3種類のPGE_2合成酵素(mPGES-1,mPGES-2,cPGES)の細胞および個体レベルでの機能を明らかにすることを目的とした。mPGES4は刺激誘導性の核膜酵素であり、培養細胞において二種のシクロオキシゲナーゼ(COX)分子種のうち誘導型のCOX-2と比較的選択的に機能的にカップリングしてPGE_2を産生した。mPGES-2は構成的に発現しているゴルジ膜酵素で...
【医歯薬学】薬学:膵がんがんを含む研究件
❏人為的がん組織構築による膵癌-間質相互作用の解明と制御(19H03718)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (00323569)
【キーワード】オルガノイド / 癌 / 膵癌
【概要】本研究では、膵癌細胞-間質相互作用を明らかにすることを目的にin vivoでの空間的オミックス解析を行った。さらに、臨床検体からプライマリ細胞を樹立し、樹立したプライマリ細胞に対するシングルセルレベルの網羅的遺伝子発現解析を実施した。これらのデータを統合的したインフォマティックス解析を実施することで転写因子ネットワークや細胞間相互作用に関わるリガンド-レセプター解析、細胞内シグナルネットワーク解析...
❏膵癌,胆道癌の肝転移評価のためのMRI検査にメタボロミクスを併用することの有効性(17K10417)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】齋藤 和博 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (20287139)
【キーワード】画像診断 / メタボロミクス / 膵癌 / 転移性肝腫瘍 / MRI (他7件)
【概要】最終的には34症例を組み入れることが可能であった。全例、膵癌の症例であり、肝転移ありと診断された症例は8例であった。肝転移が認められなかった症例は26例であった。そのうち、5例で肝転移が、3例で肺転移が、4例で腹膜播種が経過観察期間(中央値18か月)で発症した。 メタボロミクスにより、肝転移なし/肝転移ありの予測性があるかをまず調べたところ、定量できた127物質の絶対濃度をクレアチニン濃度で補正し...
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
【医歯薬学】薬学:膵臓がんがんを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏膜型プロテアーゼの基質分解産物に着目したがん特異的に発現するバイオマーカーの解析(17K09027)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (70334282)
【キーワード】膵癌 / プロセシング / MT1-MMP / HB-EGF / EphA2 (他16件)
【概要】膵がんの早期診断法は確立されていない。本研究では、膵がんの悪性化に重要なMT1-MMPとその基質のプロセシングに着目し、MR1-MMP基質のプロセシング断片を指標とした新たな膵がん診断法の開発を行った。今回の検討において、2種類のMT1-MMP基質であるシグナル膜蛋白質断片に対するELISA定量測定系を作製した。活性型HB-EGF断片に対する検出感度は十分ではなく、さらなる改良を必要とした。また、...
❏胆道・膵臓がん幹細胞のマイクロRNAとエピゲノム異常を標的とした診断・治療戦略(26290049)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
【キーワード】胆道がん / 膵臓がん / がん幹細胞 / オルガノイド培養 / マイクロRNA (他10件)
【概要】がん幹細胞は現行の抗腫瘍薬に抵抗性を示し、がんの増殖・浸潤・転移の主な原因となっている。本研究の目的は難治がんの代表である胆道・膵臓がんに対し、がん幹細胞を標的とした革新的な治療法を開発することである。この目的を達成するために、幹細胞の新たな3次元培養法であるオルガノイド培養技術により、胆道・膵臓がん患者由来のがん組織を用いてオルガノイドを樹立した。樹立した胆道・膵臓がんオルガノイドを用いて遺伝子...
【医歯薬学】薬学:プロテアーゼがんを含む研究件
❏がん微小環境形成・腫瘍進展に関わるHYBID-ヒアルロン酸代謝機構の病理学的解析(19K07422)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】下田 将之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70383734)
【キーワード】がん微小環境 / ヒアルロン酸代謝 / 線維芽細胞 / 免疫細胞 / 腫瘍間質 (他9件)
【概要】本研究では、HYBIDによるヒアルロン酸代謝とがん微小環境との関連に関して解析を行った。Hybid遺伝子欠損マウスを用いた腫瘍移植モデルでは、野生型マウスと比較し腫瘍形成能に変化が見られるとともに、限界希釈法を用いた腫瘍移植実験においても腫瘍形成能に違いが認められた。また、組織学的に腫瘍周囲にヒアルロン酸沈着増加が認められ、Hybid遺伝子欠損間質細胞の培養上清中には、野生型間質細胞と比べて、より...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】薬学:ブロテオームがんを含む研究件
❏GTPの駆動する増殖ストレス緩和システムの分子基盤の解明(20H03165)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】佐々木 敦朗 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (80620385)
【キーワード】GTP / ストレス応答 / イノシトールリン脂質 / がん / 代謝 (他9件)
【概要】昨年度までに多層的オミックス解析により取得したデータから、GTP濃度依存に変動する遺伝子群についての解析を行った。用いた細胞はGTPセンサーキナーゼであるPI5P4Kβの野生型を発現している細胞、そしてGTP感知機能を喪失した変異体を発現しているアイソジェニックな細胞を用いた。 GTP濃度低下において20分から24時間までの6つのタイムポイント;0 h, 20 min, 40 min, 1h, 2...
❏リン酸化プロテオーム解析による白血病細胞のリン酸化異常の解明および治療への応用(22591168)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】嶋田 博之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80265868)
【キーワード】小児腫瘍学 / 癌 / 生体分子 / プロテオーム / リン酸化 (他6件)
【概要】種々の病型の白血病細胞株(25 種程度)およびレトロウィルス感染系を用いてBCR-ABL を導入したマウス骨髄細胞のトリプシン消化物から、HAMMOC法を用いてリン酸化ペプチドを濃縮し、LC-MS/MS法によりリン酸化タンパク質の同定ならびにリン酸化部位の同定を行った。その結果、BCR-ABL陽性細胞において4500以上のリン酸化部位を同定した。BCR-ABL陰性の白血病細胞株を並べて解析すると、...
❏乳癌の発生と悪性化を制御する新規癌遺伝子の同定と機能解析(18591825)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】仙波 憲太郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70206663)
【キーワード】癌 / 遺伝子増幅 / ErbB2 / プロテオーム / シグナル伝達
【概要】近年、転写因子FoxA1が乳腺のluminal cellの分化マーカーとして同定された。FoxA1の発現の高い乳癌は予後が良いことが報告されているが、一方で、食道癌や肺癌ではFoxA1の遺伝子増幅が見つかっている。したがって、FoxA1は癌の進展を促進するのか、抑制するのかについては結論が得られていない。本研究課題で我々は、ヒト乳癌細胞株35種における遺伝子発現プロファイルを解析し(Ito et ...
【医歯薬学】薬学:プロテオミクスがんを含む研究件
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏リン酸化タンパク結合分子Pin1を分子プローブとした前立腺癌予後因子の網羅的探索(17390105)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】青木 一郎 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00184028)
【キーワード】タンパク質 / リン酸 / がん / イソメラーゼ / プロテオミクス (他10件)
【概要】Pin1はタンパク質のリン酸化部位に結合し、立体構造を変化させることにより基質蛋白質の機能を調節する新しいタイプの酵素である。われわれを含めた最近の研究でPin1は前立腺癌を含めた多くの癌で細胞の癌化に深く関与することが示唆されているが、Pin1の結合するリン酸化タンパクの方がより直接的に前立癌の形質発現に関わり、予後因子、治療標的になりうると考えた。そこで、われわれはPin1を分子プローブとして...
【医歯薬学】薬学:遺伝子治療がんを含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
❏ヘルペスウイルス糖タンパク質の2重標的化改変によるがん治療ベクターの特異性の増強(15K15144)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 講師 (20401250)
【キーワード】遺伝子治療 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / がん
【概要】単純ヘルペスウイルス(HSV)を用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望視されている。私たちは最近、単純ヘルペスウイルス(HSV)の外被糖蛋白質gDに単鎖抗体を挿入することにより、がん細胞表面抗原のみを介して細胞内に侵入する標的化HSVプラットフォームの構築に成功した。本研究では、別の外被糖蛋白質gBもgDと同様に標的化改変を施すことが可能であるかどうかにつき検討を行った。gB蛋白質の様々な部位に単鎖抗...
【医歯薬学】薬学:遺伝子発現制御がんを含む研究件
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏光スイッチ遺伝子発現制御による非侵襲的な膵癌治療法の開発(15K15484)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】野田 なつみ 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30624358)
【キーワード】遺伝子発現制御 / 光遺伝学 / Phytochrome B / 光受容体 / 癌 (他10件)
【概要】膵癌は早期発見が困難であり、予後が極めて不良な疾患であることから、より優れた治療法の開発が急務である。本研究は、光照射により遺伝子発現制御が可能な「光スイッチシステム」を作製し、膵癌の遺伝子治療法の開発を目指すことを目的として研究を行った。植物の光受容体フィトクロムBとその結合タンパク質(PIF6)の赤色光照射による結合が転写活性化スイッチとなり、近赤外光で転写が抑制されるベクターを作製した。この...
【医歯薬学】薬学:ぺプチドがんを含む研究件
❏新規のヒト由来膜透過促進ペプチドを利用したバイオ医薬の細胞選択的DDSの開発(17H02103)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】抗体 / ペプチド / 核酸 / ドラッグデリバリーシステム / 細胞膜透過 (他9件)
【概要】標的分子に対して高い特異性と親和性をもつ抗体/ペプチド/核酸などのバイオ医薬は、従来の低分子化合物医薬と比べて副作用が少なく、治療効果が高い究極の分子標的薬として注目されているが、細胞膜透過性が低いという欠点があり、効率のよいドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が求められていた。本研究では、我々が発見した膜透過促進ペプチドを利用して、抗体/ペプチド/核酸を従来よりも効率よく細胞質に送達できる...
❏生体内コラーゲンの分子状態の可視化と医療への応用を目指した新規環状ペプチドの開発(17K19502)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小出 隆規 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70322253)
【キーワード】コラーゲン / ペプチド / イメージング / 薬物送達 / がん (他6件)
【概要】コラーゲンは3重らせん構造をもつ。がんの周辺などでは、その3重らせん構造が変性したコラーゲンが存在すると考えられているが、それを検出できる有効なプローブは無かった。本研究では、緩んだ3重らせんにハイブリッド形成する既報ペプチドの設計を基にして、さらに高感度に変性コラーゲンを検出できるペプチドを開発した。このペプチドは、コラーゲン様ペプチドの環化2量体である。本物質は、既報の1本鎖ペプチドに比べて約...
【医歯薬学】薬学:タンパク質がんを含む研究件
❏小区分47050:環境および天然医薬資源学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】天然物
【研究期間】阻害剤
【研究代表者】Notch
【キーワード】進化
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏細胞内の創薬ターゲットに対するがん細胞選択的な膜透過抗体医薬の開発(20H04535)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】蛋白質 / 核酸 / 癌 / バイオテクノロジー / 共焦点顕微鏡
【概要】本研究計画では、これまで創薬ターゲットとすることが困難であったがん細胞内の疾患標的に結合するバイオ医薬を、がん細胞選択的に細胞内に送達させることで、2重の鍵をもつきわめて副作用の少ないがん細胞選択的膜透過バイオ医薬を開発することを目的としている。細胞内の疾患標的に対するバイオ医薬として、mRNAディスプレイ法により当研究室で作製済みのアンドロゲン受容体(AR)スプライスバリアント7 (AR-V7)...
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
【医歯薬学】薬学:ヘムがんを含む研究件
❏膜タンパク質PGRMC1の脂質代謝制御機能を指標とした抗肥満・抗癌戦略の構築(21K06845)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】癌 / 肥満 / 脂質代謝 / ヘム / ケミカルバイオロジー (他7件)
【概要】本研究では、これまでに新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシ ン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻 害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活...
❏膜受容体PGRMC1の構造的知見を基盤とした生理機能の解明と制御化合物の解析(18K06921)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】ヘム / 癌 / 脂質代謝 / 金属タンパク質 / 天然有機化合物 (他7件)
【概要】これまで明らかとした膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御に知見を基に、PGRMC1を標的とする薬剤の選定を行った。これら候補化合物はPGRMC1と結合してEGFRとの会合を阻害することにより、PGRMC1を介したがん増殖を抑制することを見出した。さらに、PGRMC1 cKOマウスによる解析から、高脂肪食による肥満モデルにおいてPGRMC1が脂肪細胞の脂質蓄積を亢進して肥満増強機能を示すことを明...
❏膜結合性ヘムタンパク質PGRMC1の構造的制御による生理機能の解明(15K07011)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20397037)
【キーワード】ヘム / がん増殖 / 構造生物科学 / 金属タンパク質 / 結晶構造解析 (他6件)
【概要】本研究では、新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活性化...
【医歯薬学】薬学:阻害剤がんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏光反応による構造多様性ビオチン化人工天然物エキスの創製(17K19191)
【研究テーマ】生体分子化学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】荒井 緑 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 光環化反応 / ロカグラミド / Wnt / がん (他15件)
【概要】天然資源から得られる抽出エキスは,人知の及ばない骨格から成り立つ多様な化合物の混合物である.光環化付加反応をエキスにほどこし,さらに多様性を増大させた人工天然化合物の混合物を作製することを目的とした.種々の生薬エキスのMeOH抽出エキスを用い,光反応を検討したが,再現性が乏しく,光反応自体をフルオロタグを付したオレフィンを用いて検討した.その合成検討に先立ち,ヘテロ環を有するロカグラミド誘導体の合...
❏新規骨格を有するNF-kappa B阻害剤の探索と難治性がん治療への応用(26350975)
【研究テーマ】ケミカルバイオロジー
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】梅澤 一夫 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70114402)
【キーワード】NF-kappa B / 分子デザイン / 天然物 / がん / 転移 (他15件)
【概要】転移の抑制剤は副作用の少ない抗がん剤として期待される。私たちの発見したNF-kappa B阻害剤DHMEQは動物実験で多くの疾患モデルを抑制するが、不安定性の問題点がある。今回、より安定で、新規骨格のDHMEQ誘導体SEMBLをデザイン・合成した。SEMBLは卵巣がん細胞の遊走・浸潤をDHMEQよりより強く抑制した。(2017論文発表)。植物の葉から得られる新規フラボノイドdesmalもNF-ka...
【医歯薬学】薬学:肝臓がんを含む研究件
❏肝細胞がんの多様性・変幻性におけるMT1-MMP依存性分子経路の解析(16H04695)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】清木 元治 金沢大学, 医学系, 特任教授 (10154634)
【キーワード】肝臓がん / がん幹細胞 / がんの増殖・浸潤・転移 / MT1-MMP / HIF-1 (他20件)
【概要】がんは多様な性質を持つがん細胞から構成されており、治療への感受性も細胞ごとに異なる。がんにはがん幹細胞が存在するとされており、そこから実際のがん細胞が生じる。従って、がんの理解にはがん幹細胞を理解することが不可欠である。 ヒト肝臓がんではEpCAM陽性とCD90陽性の異なるタイプのがん幹細胞が知られており、両タイプの相違は造腫瘍性や浸潤・転移などの病態に反映される。本研究ではがんの悪性形質を制御す...
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
【医歯薬学】薬学:創薬がんを含む研究件
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
❏シグナル伝達系に作用する小分子の開発を機軸とする包括的天然物創薬化学研究(19310136)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】天然物有機化学 / 天然物 / 低分子化合物 / 創薬 / スクリーニング (他11件)
【概要】本研究では,主に癌に関連するシグナル伝達経路を標的として天然物を基盤とした低分子化合物の探索研究を行った.主に癌に関連するWntシグナル,ヘッジホッグ(Hh)シグナル,およびTRAILシグナルの3種シグナル伝達経路を標的とし各々に対して当研究室内において構築した生物活性試験システム(主に細胞アッセイ系)を用いてスクリーニングを行った.その結果,主に南アジア産植物成分等から,各々のシグナル伝達経路に...
❏脳を標的とするケミカルバイオロジー:効率的に脳移行する脳腫瘍治療薬の分子デザイン(18201041)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】石川 智久 独立行政法人理化学研究所, オミックス基盤研究領域, 客員主管研究員 (60193281)
【キーワード】癌 / 脳・神経 / 生理活性 / 創薬 / 分子プローブ
【概要】治療効果が殆ど期待できず縮小もない癌に脳腫瘍があり、且つ悪性のものが多い。本研究プロジェクトにおいて我々は、血液脳関門に発現しているABCトランスポーター(ABCB1, ABCG2等)の基質にならず、効率的に脳移行する新規脳腫瘍治療薬の分子デザインを実施した。また更に、これらトランスポーターを阻害する薬をデザインし、既存の抗癌剤が脳腫瘍に到達できるようにする定量的構造活性相関の解析方法を開発した。...
【医歯薬学】薬学:RNAがんを含む研究件
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏ヘテロクロマチン由来RNAがもたらす複雑系攪乱による発癌機構解明と病態検出法開発(16KT0109)
【研究テーマ】複雑系疾病論
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-07-19 - 2019-03-31
【研究代表者】大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90518945)
【キーワード】複雑系 / ヘテロクロマチン / RNA / 反復配列RNA / 膵癌 (他10件)
【概要】膵癌早期からヘテロクロマチン領域から反復配列をもつRNAが発現してくることに着目し、その生物学的意義を検討した。反復配列RNAの過剰発現は、YBX1蛋白との結合を介して、DNA損傷の蓄積や染色体分裂異常を惹起し、それにより癌化のポテンシャルを上げていることが示された。さらに反復配列RNAを高感度に血中から検出することで、膵癌早期診断マーカーとして有用であることが示唆された。さらに特殊な非コードRN...
❏現在哺乳動物細胞核に局在化する長いノンコーディングRNAによる転写制御機構の解明(23790077)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (40294962)
【キーワード】ノンコーディング RNA / がん / 転写 / 53 / RNA (他8件)
【概要】本研究では、哺乳動物細胞の細胞核に局在する非常に長いノンコーディングRNA(非翻訳RNA、非翻訳RNAとも呼ぶ)であるMALAT1による転写制御の分子機構解明を目指して研究した。その結果、MALAT1ががん抑制因子でるp53の遺伝子プロモーターを負に制御することを見いだした。この結果は、MALAT1の高発現ががんの悪性度と関連する事実をうまく説明する分子機構である。 ...
【医歯薬学】薬学:DDSがんを含む研究件
❏論理的高分子設計によるデュアルpH応答型ドラッグデリバリーキャリアの創製(15K18846)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】蛭田 勇樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60710944)
【キーワード】温度 / pH / 機能性高分子 / ミセル / DDS (他16件)
【概要】局所加温による温度変化、細胞内小胞の低pHに注目した2段階温度、pH応答性ブロックポリマーを設計し、抗がん剤のドキソルビシンを内包させてミセル化し、がん細胞選択的な取り込み、および細胞取り込み後の薬物放出が可能なドラッグキャリアを創製した。このポリマーミセルは、体温よりも少し高い温度で相転移することで、細胞取り込み量が増加した。細胞毒性への温度の影響を調べたところ、42°Cでは37°Cに比べて有意...
❏ブロック共重合体の精密設計に基づく全身投与型siRNAデリバリーシステムの創製(23390009)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西山 伸宏 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10372385)
【キーワード】siRNA / DDS / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール(PEG) / ポリ(L-リジン)(PLL) (他9件)
【概要】siRNAは、標的mRNAを特異的かつ効率的にノックダウンできることから、疾患治療への応用が期待されている。しかしながら、siRNAのキャリアシステムの開発が大きな課題であった。そこで本研究では、ポリエチレングリコールとカチオン性ポリアミノ酸より構成されるブロック共重合体が1分子のsiRNAと十数ナノメートルの小会合を形成することに着目し、siRNAキャリアとしての開発を進めてきた。ブロック共重合...
❏細胞内ミクロ環境応答型高分子ミセル型ナノデバイスの創製とがん標的治療への展開(17200031)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】片岡 一則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
【キーワード】ドラッグデリバリー / 高分子ミセル / がん化学療法 / 制ガン剤 / 環境応答性 (他18件)
【概要】ガン化学療法において、安定に保持した薬物を固形ガンへ効率よく送達せしめ、有用な形で放出する薬物送達システム(DDS)の開発が待望されている。これまでに研究代表者らは、ブロック共重合体の自己会合によって形成される高分子ミセル型DDSに関する研究開発を行ってきた。そこで本研究では、血中における安定な薬物保持と標的細胞における効率的な薬物放出を実現するために高分子ミセルを構成するブロック共重合体の内核構...
【医歯薬学】薬学:RNAシークエンスがんを含む研究件
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
❏難治性希少肉腫である淡明細胞肉腫の治療標的となるゲノム異常の探索(17K10992)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岩田 慎太郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90549685)
【キーワード】遺伝子解析 / 融合遺伝子 / 発現解析 / 明細胞肉腫 / 悪性軟部腫瘍 (他10件)
【概要】希少がんの一種である明細胞肉腫における治療標的となりうる遺伝子異常を同定するため、国内の肉腫専門施設より腫瘍検体を収集し、次世代シークエンサーによる全エクソーム解析を行った。 明細胞肉腫における特異的融合遺伝子が同定された症例においては、遺伝子変異数が多い群で予後不良であること、また一部の症例に共通の遺伝子変異が存在することが明らかとなった。さらにはこの融合遺伝子によりその下流にあるMiTF及びc...
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
【医歯薬学】薬学:ホスホリパーゼA2がんを含む研究件
❏アレルギー・動脈硬化・癌の新規薬物標的としてのsPLA2-IIIの機能解析(25460087)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】武富 芳隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子研究分野, 主席研究員 (40365804)
【キーワード】脂質代謝 / アレルギー / 動脈硬化 / 大腸癌 / ホスホリパーゼA2 (他15件)
【概要】脂質代謝酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2G3)を起点とした脂質ネットワークが、アレルギー担当細胞であるマスト細胞の従来未解明であった成熟のプロセスを制御することを明らかとした。 PLA2G3欠損マウスの解析を通じて、本酵素が大腸癌とその発症リスクである大腸炎の増悪に関わることを明らかとした。更に、ヒト大腸癌患者の予後とPLA2G3の発現量が相関することを報告した。 PLA2はLDLの分解変性...
❏新規薬物標的としてのPGE合成酵素群の生体内発現と機能に関する研究(18390033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】村上 誠 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE合成酵素 / ノックアウトマウス / 癌 / 炎症 (他8件)
【概要】本研究では、多彩な生物活性を有するアラキドン酸代謝物のうち、最も広範な組織で産生されるPGE_2を生合成する酵素mPGES-1に着目し、ノックアウトマウスを用いて病態との関連を解析した。 1. mPGES-1と癌:mPGES-1を過剰発現した肺癌細胞株(LLC)をマウスに皮下移植すると局部腫瘍が増大し、静脈内投与すると肺転移が増加した。逆に、mPGES-1をノックダウンしたLLC細胞をマウスに投与...
❏シグナリング及び非シグナリングに関わるホスホリパーゼA_2の生物薬学的研究(14207098)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
【キーワード】ホスホリパーゼ / リン脂質 / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス / トランジェニックマウス (他25件)
【概要】本研究では、哺乳動物に20種類以上存在するPLA_2の各分子種の機能を解明し、これを体系化することを目的としている。本年度は、前年度の研究の流れを更に発展させ、組織特異的に発現しているsPLA_2分子種の固有の機能について、トランスジェニック(Tg)およびノックアウト(KO)マウスを用いて検討を行った。 1.sPLA_2-Xの生体内機能の解析:sPLA_2-X KO (X-KO)マウスでは野生型マ...
【医歯薬学】薬学:白血病がんを含む研究件
❏幹細胞制御を目指した天然物基盤生死の天秤シグナルモジュレーターの創成(18H02582)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】荒井 緑 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40373261)
【キーワード】天然物 / 阻害剤 / Notch / 進化 / Hes1 (他16件)
【概要】生体内には生命の維持に重要であるが,ひとたび変異等で異常亢進すると疾病の原因となる,生死の天秤とも呼べる重要なシグナル伝達が存在する.我々はこれらシグナルのモジュレーターを,独自のタンパク質および細胞アッセイを用いて活性天然物を亜熱帯植物および放線菌エキスライブラリーから探索した.また単離した化合物の全合成および誘導体合成と活性評価も行った.さらには微生物の休眠遺伝子活性化法として,微生物―動物細...
❏ヒストンメチル化酵素結合阻害剤の開発と白血病治療への応用(25713016)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (60546430)
【キーワード】エピドラッグ / 白血病 / ペプチドライブラリ / ヒストンメチル化 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】エピジェネティック異常は様々な疾患に関与することが明らかとなり、それに伴いエピジェネティック分子を標的とした創薬(エピドラッグ)開発が加速している。中でもヒストンメチル化酵素DOT1Lの阻害剤は、様々な血液腫瘍の治療に有用であることが示されている。本研究ではRaPID システムと呼ばれる環状ペプチドライブラリスクリーニングの系を用いて、新規のDOT1L阻害剤を探索した結果、従来の低分子化合物とは異...
❏小児急性骨髄性白血病におけるMLL遺伝子縦列部分重複の機能解析と分子標的治療(22790355)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】林 睦 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (60327575)
【キーワード】病理学 / 癌 / 遺伝子 / 白血病
【概要】小児急性骨髄性白血病において高率に認められるMLL遺伝子異常のうち、縦列部分重複(PTD)のsiRNAによる発現抑制系を確立した。MLL-PTD遺伝子発現抑制により、白血病細胞株KOPM-88の増殖は約20%抑制された。さらに、抗CD26ヒト化モノクローナル抗体のCD26陽性造血器悪性腫瘍に対する増殖抑制効果が確認された。 ...
【医歯薬学】薬学:DNAメチル化がんを含む研究件
❏がんの悪性形質形成に繋がる微小乳頭状構築の分子異常の解明(22K06947)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40446547)
【キーワード】cancer / micropapillary / lung adenocarcinoma / DNA methylation / pathology
【概要】
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
【医歯薬学】薬学:発現制御がんを含む研究件
❏肝発がん経路を解明するためのゲノム編集によるがん抑制因子のスクリーニング系の開発(17K19625)
【研究テーマ】腫瘍学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】山本 雄介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (60768117)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 上皮細胞 / CRISPR-Cas9 / 多段階発がん / CRISPR(他8件)
【概要】遺伝子変異の機能解析は細胞株などを用いた研究で有用な報告も見られるが、同定された遺伝子変異が、実際はどの程度、どのように発がんや転移能の獲得に寄与しているかは不明な点が多く、正常細胞に対してCRISPR-Cas9を用いた遺伝子変異を多段階的に導入することによるがん化の過程の網羅的探索は見受けられない。本研究では CRISPR-Cas9を用い正常細胞に対して複数の多段階的な遺伝子変異を導入し、発がん...
❏脂質輸送-脂質代謝連関による膜ドメイン機能の制御機構とその腫瘍生物学的意義の解明(16K08618)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00444878)
【キーワード】脂質代謝 / 細胞内輸送 / コレステロール / スフィンゴ脂質 / 細胞内脂質輸送 (他12件)
【概要】細胞膜ドメインはがん細胞の悪性形質発現に極めて重要な役割を果たしているが、その機能調節機構に関する知見は乏しい。本研究課題では、脂質輸送と脂質代謝の連関を明らかにするとともに、脂質代謝変化が膜ドメイン機能に与える影響を解析した。その結果、コレステロールやスフィンゴ脂質の細胞内輸送が、脂質合成や細胞膜ドメイン機能を調節していることが示され、これらの連関ががん細胞の悪性形質の発現に関与していることを明...
❏消化管分化の制御による胃癌治療の可能性の追求(16K08612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 消化管分化 / 癌 / 発現・制御 / 内科 (他6件)
【概要】胃癌細胞株にCDXによる腸分化誘導を起こすことによって、胃癌細胞が増殖停止を発見した。CDX関連遺伝子プローブマーカーを選定し、多数の胃癌症例の遺伝子発現データを解析したところ、マーカー陽性胃癌の遺伝子発現は陰性胃癌に比べて明らかに非癌粘膜に近く、CDX発現による腸分化誘導が、胃癌においてがん抑制的に機能することを証明した(Cancer Sci 2018, 109: 3853)。また、この実験過程...
【医歯薬学】薬学:がん細胞がんを含む研究件
❏臨床がんの遺伝子情報維持に必要な物理化学的因子の解明とがん個別化医療への応用(20H00665)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】松崎 典弥 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00419467)
【キーワード】組織工学 / がん / 硬さ / 個別化医療 / 遺伝子発現 (他10件)
【概要】本年度は、①物理因子として弾性率制御可能なコラーゲンゲルの表面及び内部で大腸がん細胞を培養し、弾性率のがん細胞の増殖への影響を明らかにした。コラーゲンマイクロファイバー(CMF)を用いた場合に可能な弾性率制御範囲は80 kPa以下に限られていた。本年度、遷移金属イオンを用いることで、コラーゲンが5分以内に速やかにゲル化して透明なゲルを形成できるだけでなく、1 MPaを超える弾性率を有することを新た...
❏がんの1細胞検出に資する多色多機能蛍光プローブ群の開発(19H02826)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神谷 真子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (90596462)
【キーワード】蛍光プローブ / がんイメージング / がん検出 / 光機能性分子 / がん (他7件)
【概要】がん細胞が有する特徴的な“酵素活性パターン”をシングルセルレベルで可視化する多色・多機能な有機小分子蛍光プローブ群の開発を目指し、研究代表者らがこれまでに確立した分子設計法を拡張した。具体的には、①標的酵素を発現する細胞特異的に細胞死を誘導するActivatable型光増感剤の開発(光増感剤への構造展開)、②がんで発現が亢進しているペプチダーゼを標的とした細胞内滞留型蛍光プローブの開発(標的酵素の...
❏新規モデル系を用いた癌の神経浸潤における細胞間相互作用因子の探索(17K10557)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】岡本 理志 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50509106)
【キーワード】iPS細胞 / 神経細胞 / 神経堤細胞 / 癌細胞 / 神経浸潤 (他6件)
【概要】ヒトiPS細胞由来神経堤細胞から誘導した神経細胞と、膵癌細胞株の共培養系を用いて、これらの相互作用における重要因子の探索を行った。癌細胞が神経突起に沿って増殖・進展する様子が観察された。一方で、両細胞種が直接接触する以前の過程においては、神経突起の伸長方向や癌細胞の伸展方向に、相互作用は認められなかった。癌細胞が進展時の足場とし得る神経細胞種については一定の知見は得られたが、相互作用の原因因子同定...
【医歯薬学】薬学:がん治療がんを含む研究件
❏放電プラズマによる癌の転移抑制効果の検証(18K18846)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 転移 / ストリーマ放電 (他9件)
【概要】放電プラズマで癌に対する免疫を活性化する手法において、癌の転移を抑制する効果があるかどうかをマウスの実験で検証した。皮膚癌の一種であるメラノーマの肺転移抑制実験では、放電プラズマの効果を否定しない結果も一部得られたものの、明確な効果がが得られない結果もあった。これに代わる実験として、転移抑制にも効果があると考えられる、癌の免疫治療に用いられる免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体の効果をプラズ...
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
❏抗癌剤内包高分子ミセルの胎盤透過性の評価(15K20130)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】水野 和恵 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (80615972)
【キーワード】ドラッグデリバリーシステム / がん治療 / 胎盤 / 妊婦 / ドラッグデリバリー (他9件)
【概要】本研究課題では、胎盤の物質透過性に着目し、高分子ミセルが母体に選択的に薬剤を送達するキャリアとして有効であるかどうかを評価することを目的とした。妊娠マウスに異なるサイズの白金製剤内包高分子ミセルを投与し、元素分析により、マウス胎盤および胎児内の白金の集積量を定量的に測定した。高分子ミセルのサイズによりマウス胎盤・胎児への集積量は異なっており、投与後のマウス胎盤や胎児の重量、出生数、出生後の体重変化...
【医歯薬学】薬学:がん転移がんを含む研究件
❏がんエクソソームが誘導する未来転移先単一細胞発現変化および1微粒子レベル解析(20H03508)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】星野 歩子 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (00819964)
【キーワード】エクソソーム / 前転移ニッチ / がん転移 / ExoView / 臓器特異的転移 (他6件)
【概要】がんから放出される微小胞(エクソソーム)が、未来転移先臓器にあらかじめ取り込まれ、その臓器へのがん転移を促進することを報告してきた。しかし、エクソソームを特定の臓器へ導く分子が何かはわかっているが、それ以外のエクソソームの役割について、またその他のどの分子が転移の他の機序に関わるかについては未だ多くは明らかでない。そこで本研究では、がん由来エクソソームのうち、どのサブ集団にがん転移促進能があるのか...
❏Establishing the Design Principles to Control the Directional Cell Motility on Material Surface Topographies(26870166)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】久代 京一郎 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90632539)
【キーワード】マイクロトポグラフィー / ハイドロゲル / 細胞移動 / 癌 / 癌転移 (他7件)
【概要】転移の際に癌細胞は体内の様々な微小構造中を移動するが、これら構造による影響やそのメカニズム等は解明されていない。代表者の先行研究で、マイクロ溝構造で正常上皮細胞の移動性が高まる「トポグラフィー効果」が報告された。今回そのトポグラフィー効果を利用し、癌細胞の移動を向上・制御できるのかを調べた。結果として、様々な癌細胞が正常細胞と比べ、細胞骨格の形成が安定に行えないため、トポグラフィーによる影響を受け...
❏肺癌細胞と共に転移する原発巣由来ストローマ細胞は肺転移巣形成を促進する(18599007)
【研究テーマ】胸部外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】河野 光智 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10276272)
【キーワード】肺癌 / がん転移 / ストローマ細胞 / 呼吸器外科学 / がん (他6件)
【概要】がん転移のメカニズムに関してはさまざまな研究がなされ、宿主-腫瘍間の相互作用の重要性が認識されてきている。原発腫瘍ががん細胞とストローマ細胞(間質細胞)とで構成された細胞集塊を血流に放出し、肺に到達したストローマ細胞はがん細胞とともに微小転移巣を形成することを明らかにした。実験的肺転移モデルではストローマ細胞を含む細胞集塊内のがん細胞はviability が高く、ストローマ細胞を含む細胞集塊の方が...
【医歯薬学】薬学:siRNAがんを含む研究件
❏ブロック共重合体の精密設計に基づく全身投与型siRNAデリバリーシステムの創製(23390009)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】西山 伸宏 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10372385)
【キーワード】siRNA / DDS / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール(PEG) / ポリ(L-リジン)(PLL) (他9件)
【概要】siRNAは、標的mRNAを特異的かつ効率的にノックダウンできることから、疾患治療への応用が期待されている。しかしながら、siRNAのキャリアシステムの開発が大きな課題であった。そこで本研究では、ポリエチレングリコールとカチオン性ポリアミノ酸より構成されるブロック共重合体が1分子のsiRNAと十数ナノメートルの小会合を形成することに着目し、siRNAキャリアとしての開発を進めてきた。ブロック共重合...
❏子宮頸部腺癌の診断技術改良とsiRNAを用いたあらたな治療戦略(18591845)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】藤井 多久磨 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10218969)
【キーワード】子宮頸癌 / 細胞診 / コルポスコープ / siRNA / BACライブラリー (他16件)
【概要】子宮頸癌の診療技術の改良に役立つ方法を研究した。診断では子宮頸癌をリアルタイムに診断する方法としてラマンコルポスコープの開発に着手した。従来にない斬新的なアプローチで再現性のあるデータを得ることができた。細胞診では従来、炎症所見の一つといわれているamphophiliaがHPV18型感染に特徴的な細胞像であることがわかった。細胞診検体を利用し、P16細胞免疫染色、HPV型判定、およびHPVのDNA...
【医歯薬学】薬学:ドラックデリバリーがんを含む研究件
❏Gd-DTPA-蛍光色素内包高分子ミセルによるMR蛍光イメージによる治療法開発(16K10570)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】貝田 佐知子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70710234)
【キーワード】MRI造影剤 / 蛍光色素 / drug delivery system / polymer / Drug delivery system (他10件)
【概要】Gd-DOTA/IR-820 polymerをMRI陽性造影剤のGd-DOTAと蛍光色素IR-820を結合させて作製し、特性を評価した。直径約30nmで生体内で安定しており、Gd-DOTAより約8倍のT1短縮効果を有していた。ラット肝細胞癌(N1S1)モデルを作成し、尾静脈に留置したカテーテルより同polymerを投与しMRIにより腫瘍への集積を経時的に測定するとともに、各臓器への蛍光色素の集積を...
❏論理的高分子設計によるデュアルpH応答型ドラッグデリバリーキャリアの創製(15K18846)
【研究テーマ】物理系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】蛭田 勇樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60710944)
【キーワード】温度 / pH / 機能性高分子 / ミセル / DDS (他16件)
【概要】局所加温による温度変化、細胞内小胞の低pHに注目した2段階温度、pH応答性ブロックポリマーを設計し、抗がん剤のドキソルビシンを内包させてミセル化し、がん細胞選択的な取り込み、および細胞取り込み後の薬物放出が可能なドラッグキャリアを創製した。このポリマーミセルは、体温よりも少し高い温度で相転移することで、細胞取り込み量が増加した。細胞毒性への温度の影響を調べたところ、42°Cでは37°Cに比べて有意...
❏抗癌剤内包高分子ミセルの胎盤透過性の評価(15K20130)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】水野 和恵 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (80615972)
【キーワード】ドラッグデリバリーシステム / がん治療 / 胎盤 / 妊婦 / ドラッグデリバリー (他9件)
【概要】本研究課題では、胎盤の物質透過性に着目し、高分子ミセルが母体に選択的に薬剤を送達するキャリアとして有効であるかどうかを評価することを目的とした。妊娠マウスに異なるサイズの白金製剤内包高分子ミセルを投与し、元素分析により、マウス胎盤および胎児内の白金の集積量を定量的に測定した。高分子ミセルのサイズによりマウス胎盤・胎児への集積量は異なっており、投与後のマウス胎盤や胎児の重量、出生数、出生後の体重変化...
【医歯薬学】薬学:炎症がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏細胞外HMGB1の炎症促進機構の解明(18K07167)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】柳井 秀元 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (70431765)
【キーワード】HMGB1 / 自然免疫 / 腫瘍 / 炎症 / 好中球 (他9件)
【概要】本研究においてHMGB1による好中球遊走メカニズムの詳細と炎症性疾患の病態におけるHMGB1の重要性について検討を進めた。HMGB1と強く結合しその作用を阻害するオリゴ核酸ISM ODNをConA誘導性肝炎モデルマウスに投与したところ、肝臓への好中球の浸潤が顕著に阻害された。また、ISM ODNの投与により腫瘍の増大も抑制された。HMGB1による好中球の遊走促進作用は、炎症の促進、腫瘍の増大に関連...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
【医歯薬学】薬学:マクロファージがんを含む研究件
❏マクロファージ特異的タンパク質AIMによる犬組織球性肉腫の発症機序の解明と治療(15H04590)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米澤 智洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10433715)
【キーワード】マクロファージ / 組織球性肉腫 / 犬 / イヌ / 腫瘍 (他13件)
【概要】マクロファージ由来の腫瘍である組織球性肉腫は、悪性度が高く治療法がまだ確立していない。本研究では、マクロファージが特異的に産生するタンパク質apoptosis inhibitor of macrophage (AIM)の転写活性が一部の臓器で高いこと、組織球性肉腫由来細胞株にAIM発現ベクターを導入すると細胞増殖の有意な抑制が認められることを明らかにした。さらに組換えイヌAIMを培養液中に添加する...
❏糖加水分解酵素阻害剤による免疫回復療法開発に関する研究(15K14399)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】蟹江 治 東海大学, 先進生命科学研究所, 教授 (90291062)
【キーワード】高齢化 / がん / 敗血症 / 免疫療法 / 酵素阻害 (他10件)
【概要】O-結合型糖鎖の切断状況により一過性に機能するGcMAFの血中安定性向上により、がんに対する免疫応答の維持を期待できるため、αGalNase阻害による新しい免疫調節抗がん治療研究を行った。 阻害剤を用いて、ヒト肝がん由来株化細胞の粗酵素に対する阻害研究を行った結果、本酵素活性を認め、これに対して良好な阻害能を確認した。ヒトαGalNaseに対して阻害効果が認められたため、GcMAFの効果持続性改善...
❏がん関連糖鎖と免疫細胞の相互作用によるがん微小環境調節機構の解明(25430123)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高宮 里奈 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70365419)
【キーワード】低酸素 / 糖鎖抗原 / マクロファージ / がん微小環境 / 酸化ストレス (他6件)
【概要】Sialyl-Tn (sTn)糖鎖抗原の発現は腫瘍に特異的に発現し、予後の不良や転移と相関する事は知られているが、そのメカニズムは分かっていない。がん細胞移植マウスモデルを用いた検討より、sTn糖鎖抗原の発現は、腫瘍内部のHIF-1発現領域に一致し、さらにsTn糖鎖抗原発現領域には、マクロファージやT細胞が浸潤していた。また、sTn糖鎖抗原高発現細胞は単球との接着が亢進しており、この接着亢進にはイ...
【医歯薬学】薬学:トランスクリプトームがんを含む研究件
❏小区分62010:生命、健康および医療情報学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ゲノム
【研究期間】統計科学
【研究代表者】がん
【キーワード】トランスクリプトーム
【概要】本研究は、空間トランスクリプトーム解析技術とロングリード技術を駆使して、がん組織空間上に不均一に生じているゲノム変異およびトランスクリプトーム異常を解析し、組織局所におけるがんの進展を分子レベルで明らかにする手法を開発・実践するものである。本年度は、肺腺がん凍結手術検体より取得した空間トランスクリプトームの全長cDNA増幅産物を用いて、ロングリード解析を実施した。位置バーコードを含む全長cDNAに...
❏GTPの駆動する増殖ストレス緩和システムの分子基盤の解明(20H03165)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】佐々木 敦朗 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (80620385)
【キーワード】GTP / ストレス応答 / イノシトールリン脂質 / がん / 代謝 (他9件)
【概要】昨年度までに多層的オミックス解析により取得したデータから、GTP濃度依存に変動する遺伝子群についての解析を行った。用いた細胞はGTPセンサーキナーゼであるPI5P4Kβの野生型を発現している細胞、そしてGTP感知機能を喪失した変異体を発現しているアイソジェニックな細胞を用いた。 GTP濃度低下において20分から24時間までの6つのタイムポイント;0 h, 20 min, 40 min, 1h, 2...
❏転写異常に繋がるゲノム変異の網羅的探索法の開発とゲノム医療への応用(18H03327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白石 友一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (70516880)
【キーワード】ゲノム / 統計科学 / がん / トランスクリプトーム / スプライシング (他11件)
【概要】申請者が開発を続けていたSAVNetについての研究成果をまとめ、さらに国際がんゲノムコンソーシアムが主導するがん種横断的な全ゲノム解析プロジェクトに参画し、研究グループへの貢献を行なった。またSAVNetを希少疾患のデータに適用することで、いくつかの新規遺伝子変異の発見に成功した。公共データベースに登録されている大規模トランスクリプトームデータを活用するべく、トランスクリプトームデータのみからスプ...
【医歯薬学】薬学:転写がんを含む研究件
❏プロテアソームの動態と機能制御機構の解明(25221102)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 茂穂 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20344070)
【キーワード】プロテアソーム / ユビキチン / タンパク質分解 / タンパク質品質管理 / 神経変性 (他15件)
【概要】プロテアソームは、生命活動の中心的な構成要素であるタンパク質の代謝回転を制御する細胞内タンパク質分解酵素であり、多様な生体反応を迅速に進める手段として不可欠な役割を果たしている。本研究は、プロテアソームを制御するメカニズム、プロテアソーム機能の破綻により病態に至るメカニズムの解明を目指し、分子レベルから個体レベルまでの解析を行った。その結果、プロテアソーム産生に必要な分子の発見、組織特異的プロテア...
❏現在哺乳動物細胞核に局在化する長いノンコーディングRNAによる転写制御機構の解明(23790077)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (40294962)
【キーワード】ノンコーディング RNA / がん / 転写 / 53 / RNA (他8件)
【概要】本研究では、哺乳動物細胞の細胞核に局在する非常に長いノンコーディングRNA(非翻訳RNA、非翻訳RNAとも呼ぶ)であるMALAT1による転写制御の分子機構解明を目指して研究した。その結果、MALAT1ががん抑制因子でるp53の遺伝子プロモーターを負に制御することを見いだした。この結果は、MALAT1の高発現ががんの悪性度と関連する事実をうまく説明する分子機構である。 ...
【医歯薬学】薬学:転写因子がんを含む研究件
❏多発性骨髄腫の“アキレス腱”であるIRF4とMYCの転写制御因子の網羅的探索(15K18418)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山本 淳一 東京医科大学, 医学部, 助教 (40748472)
【キーワード】多発性骨髄腫 / IMiDs / IRF4 / MYC / 転写因子 (他7件)
【概要】IRF4とMYCは、多発性骨髄腫細胞の生存と増殖に必須な"アキレス腱"であると考えられているが、これまでにこれらを直接の標的とした薬剤は開発されてこなかった。Immunomodulatory drugs (IMiDs)は多発性骨髄腫を含む悪性腫瘍に著効であり、その薬効の少なくとも一部はIRF4やMYCを標的としていると考えられている。 本研究はIMiDsの薬効に関連してIRF4やM...
❏TGF-βシグナル因子Smadのスキルス胃がんにおける結合部位のダイナミズム(15K06831)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鯉沼 代造 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80375071)
【キーワード】シグナル伝達 / 癌 / 転写因子 / TGF-beta / ChIP-seq (他7件)
【概要】難治がんの一つスキルス胃がんにおいてはtransforming growth factor-β (TGF-β)ファミリーのサイトカインの病態への深い関与が明らかになっている。研究代表者らはこれまでの検討によりそのシグナルおよび下流の転写調節機構は細胞種により大きく異なることを報告してきた。そこで本研究ではTGF-βシグナルの転写因子Smad2/3の結合部位データを用いて、その経時的変化や他のがんと...
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
【医歯薬学】薬学:転写制御がんを含む研究件
❏新規MAPK基質分子による遺伝子発現制御機構と癌におけるその破綻(15H04703)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】エピゲノム制御 / がん / ERK / MAPキナーゼ / CtBP (他13件)
【概要】ERK経路は細胞増殖を司る情報伝達経路であり、その異常な活性化が発癌を導く。これまでにERKの基質として複数の分子が同定されているが、未知の基質も数多く存在すると考えられており、その解明は癌克服の観点からも重要である。本研究において我々は、ERK基質分子の網羅的な探索を行い、MCRIP1を始めとする複数の新規分子を同定することに成功した。さらに、ERKによるMCRIP1のリン酸化が、転写抑制共役因...
❏プロテアソームの動態と機能制御機構の解明(25221102)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】村田 茂穂 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20344070)
【キーワード】プロテアソーム / ユビキチン / タンパク質分解 / タンパク質品質管理 / 神経変性 (他15件)
【概要】プロテアソームは、生命活動の中心的な構成要素であるタンパク質の代謝回転を制御する細胞内タンパク質分解酵素であり、多様な生体反応を迅速に進める手段として不可欠な役割を果たしている。本研究は、プロテアソームを制御するメカニズム、プロテアソーム機能の破綻により病態に至るメカニズムの解明を目指し、分子レベルから個体レベルまでの解析を行った。その結果、プロテアソーム産生に必要な分子の発見、組織特異的プロテア...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
【医歯薬学】薬学:多発性骨髄腫がんを含む研究件
❏デキサメタゾンとIMiDsの相乗的な抗骨髄腫作用の分子メカニズムの解明(20K08741)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山本 淳一 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40748472)
【キーワード】がん / 多発性骨髄腫 / IMiDs / デキサメタゾン
【概要】(1) 昨年度に行ったSILAC-MSにより同定した候補因子の絞り込み 昨年度に同定したデキサメタゾン処理によってポマリドミド存在下でのCRBNへの親和性が変化した候補因子群について、多発性骨髄腫細胞株(RPMI8226)を用いて (a) 両剤併用によって細胞内でタンパク質分解が促進されるか、(b) その候補因子のノックダウンにより細胞株の増殖が阻害されるか、を検証した。その結果、候補因子群の中で...
❏難治性多発性骨髄腫に対する新規治療標的分子の探索および機序の解明(16K19059)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】市川 大樹 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (60462793)
【キーワード】多発性骨髄腫 / IMiDs / IMiDs抵抗性 / TC11 / CRBN非依存 (他8件)
【概要】本研究では多発性骨髄腫におけるレナリドミド感受性株及び抵抗性株についてDNA microarray より遺伝子発現量の差異をGSEA, クラスタリング解析を行った。その結果、それぞれレナリドミド処理のみでエンリッチされたものはP53 PATHWAY 群のみ、レナリドミド感受性株で刺激依存的に減少するものとして50 spots、刺激依存的に上昇するものとして132 spots が得られた。そのうちタ...
❏多発性骨髄腫の“アキレス腱”であるIRF4とMYCの転写制御因子の網羅的探索(15K18418)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山本 淳一 東京医科大学, 医学部, 助教 (40748472)
【キーワード】多発性骨髄腫 / IMiDs / IRF4 / MYC / 転写因子 (他7件)
【概要】IRF4とMYCは、多発性骨髄腫細胞の生存と増殖に必須な"アキレス腱"であると考えられているが、これまでにこれらを直接の標的とした薬剤は開発されてこなかった。Immunomodulatory drugs (IMiDs)は多発性骨髄腫を含む悪性腫瘍に著効であり、その薬効の少なくとも一部はIRF4やMYCを標的としていると考えられている。 本研究はIMiDsの薬効に関連してIRF4やM...
【医歯薬学】薬学:免疫チェックポイント阻害薬がんを含む研究件
❏リキッドバイオプシーによる進行性腎細胞癌新規分子標的治療アルゴリズムの確立(17K11159)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】水野 隆一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60383824)
【キーワード】腎細胞癌 / 分子標的治療 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 遊離DNA / 血清遊離DNA (他7件)
【概要】転移性腎細胞癌症例ではベースライン血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。また、臨床リスク分類でpoorリスク群症例でベースライン血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。同時に臨床データベースと比較した解析により、ベースラインの血清中C反応性蛋白高値症例においては血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。これらの結果より、ベースライン血清遊離DNA量を測定することによってファースト...
❏腎細胞癌における血管新生阻害薬に対する耐性の機序の解明と新規治療の探索(15H04977)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大家 基嗣 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00213885)
【キーワード】腎細胞癌 / 分子標的治療 / 治療抵抗性 / リスク分類 / 免疫チェックポイント阻害薬 (他8件)
【概要】芳香族炭化水素受容体(AhR)の腎細胞癌の浸潤や進展との関連を解析した。AhRの発現は予後不良因子であり、活性化によって上皮間葉転換が促進され、腫瘍の浸潤を促進することを示した。 スニチニブ治療後のがん組織を解析した結果、腫瘍血管はほとんど死滅しているものの、細かな腫瘍血管が残存し、その腫瘍血管にはVasohibin-1が発現していることを発見した。またスニチニブの効果に血中のMDSC (myel...
【医歯薬学】薬学:非コードRNAがんを含む研究件
❏新規放射線治療新規バイオマーカー確立およびメカニズム解明研究(18K07290)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20721939)
【キーワード】ncRNA / がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー (他7件)
【概要】非侵襲性の特徴があるがん放射線治療の重要性が増しています。本研究は、タンパク質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)を切り口にして放射線治療新規マーカ ー確立を目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず、定量PCRを用いた解析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法やIF法を用いて、局...
❏ゲノムアノテーションで見過された短鎖ペプチドコードORFの発見と疾患マーカー開発(17K19565)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】矢田 哲士 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (10322728)
【キーワード】ショートORF(sORF) / 短鎖ペプチド / ノンコーディングRNA(ncRNA) / ヒトゲノム / 疾患マーカー (他8件)
【概要】ヒトゲノムには数多くの長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)遺伝子が同定されているが、その多くの機能は分かっていない。一方、lncRNAだと考えられていた遺伝子が短いペプチドをコードしている例が報告されている。ここでは、分子生物学と生化学を使った実験的アプローチと情報生物学に基づく計算的アプローチを連携させて、lncRNAとして同定されていたヒトのRNAの中から、短いペプチドをコードしているR...
❏放射線治療新規非コードRNAマーカー開発研究(16K20972)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20721939)
【キーワード】がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー / 非コードRNA (他10件)
【概要】非侵襲性の特徴がある放射線治療はがん治療で重要性が増しています。本研究は、タンパク 質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)をターゲットにして放射線治療の新規マーカー研究確立を 目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず定量PCRを用いた解 析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法や...
【医歯薬学】薬学:免疫学がんを含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏MICA蛋白の翻訳後修飾の分子機構解明による抗腫瘍免疫活性の増強(17K09405)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】佐藤 雅哉 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30722665)
【キーワード】腫瘍免疫 / MICA / 免疫療法 / 切断酵素 / 分泌 (他7件)
【概要】C型肝炎感染から肝臓癌を発生しやすい宿主因子としてMICA遺伝子の上流の一塩基多型を 以前に報告した。その際、肝癌になりやすい人はMICAの発現量が少ない(癌になっても腫瘍免疫を惹起することが出来ない)ことが推定された。しかし、MICAの発現制御は、転写レベルだけではなく、転写・翻訳語の切断による癌細胞表面からの離脱も挙げられる。本研究では、MICA蛋白の切断離脱を阻害する化合物を蛋白分解酵素阻害...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
【医歯薬学】薬学:Treg細胞がんを含む研究件
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
❏制御性T細胞への分化誘導を促進する天然化合物の探索と機能解析(25460132)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小谷 仁司 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (10594640)
【キーワード】制御性T細胞 / 免疫賦活 / 生薬 / 天然物 / 沈香 (他11件)
【概要】本研究では、創薬を目指して自己免疫疾患や、慢性炎症を生じる疾患における過剰な免疫を抑制する制御性T細胞の分化を調節する天然化合物の探索を行った。その結果、沈香という生薬に含まれる成分に制御性T細胞の分化を抑制することを見出した。制御性T細胞の分化を抑制することで、この天然化合物は免疫を賦活化することができ、抗腫瘍活性などが期待される。 ...
【医歯薬学】薬学:非小細胞肺がんがんを含む研究件
❏長鎖シークエンサーによる全長RNA解読が可能にするがんの新規ネオ抗原評価法の開発(19K16792)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鈴木 絢子 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任准教授 (00770348)
【キーワード】ロングリードシークエンス / 全長cDNAシークエンス / 肺がん / ネオ抗原 / ロングリード (他12件)
【概要】本研究は、MinIONを駆使して肺がん細胞の全長cDNA解読を行い、がん細胞における異常転写産物の全長構造の同定およびそれらを由来とする新規ネオ抗原候補の探索を行うものである。肺がん細胞株および非小細胞肺がん臨床検体を用いて、肺がんの全長転写産物カタログを作成し、異常転写産物の同定を行った。また、NMDやRNAスプライシング因子のステータスと異常転写産物の関係性を示した。さらに、得られた異常転写産...
❏非小細胞肺癌における新規バイオマーカーの同定と機能解析(17K15009)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】野口 智史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60732807)
【キーワード】非小細胞肺癌 / バイオマーカー / 癌
【概要】本研究では、理化学研究所により開発されたCAGE法による遺伝子発現解析により、肺癌の新規バイオマーカーを探索した。actin cytoskeletonと相互作用するアダプター分子として機能するCRIP1に注目し、細胞増殖やcolony formationに寄与することを見出した。組織マイクロアレイの解析ではCRIP1高発現群で予後が不良な傾向にあった。 次にTCGAデータベースを用いて、肺腺癌の転...
❏非小細胞肺癌患者に対するEGFR-TKIsの治療薬物モニタリング確立のための研究(16K09568)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】釼持 広知 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (50602637)
【キーワード】非小細胞肺癌 / 臨床薬理学 / EGFRチロシンキナーゼ阻害剤 / 癌 / 薬理学
【概要】70人の非小細胞肺癌患者を対象としたエルロチニブの有効血中濃度に関する臨床研究において、エルロチニブの曝露量と奏効割合、無増悪生存期間などの有効性は相関を認めなかった。日本人おいては血中濃度に個人差は大きいものの、現在の承認用量で十分な有効性が期待できることが示唆された。また、エルロチニブの曝露量と副作用には有意な相関を認め、副作用を軽減するためにEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の投与量を調整するこ...
【医歯薬学】薬学:T細胞がんを含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏卵巣明細胞腺癌におけるネオ抗原および局所免疫応答の統合的解析(16K11152)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】長谷川 幸清 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30534193)
【キーワード】卵巣明細胞癌 / 免疫 / ネオアンチゲン / T細胞 / 予後 (他9件)
【概要】卵巣明細胞癌74例のシーケンスデータもとに、腫瘍変異遺伝子情報からネオアンチの予測を行った。次に、ネオアンチゲン数を変異遺伝子数で割ったものを(neoantigen frequency, NF)として検討したところ、NFが低い群では予後が極めて良好で、NFが高い群で予後が増悪していることが明らかになった。また、NFは卵巣明細胞癌で独立した予後因子となることがわかった。次に発現アレイの情報を利用して...
【医歯薬学】薬学:抗がん剤感受性がんを含む研究件
❏がん化学療法治療反応性に対する血中胆汁酸の影響とそのメカニズムに関する研究(17K08424)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 抗がん剤感受性 / 細胞増殖 / 薬剤反応性 (他7件)
【概要】がんの早期発見方法や標準的治療法の確立、新しい分子標的薬の登場など、診断・治療技術の進歩はがん治療成績の向上をもたらしつつあるが、いまだ十分とは言えない。本研究では、消化器がんに影響を及ぼすことが知られている高濃度胆汁酸のみならず、肝障害やがんによる胆管の閉塞、その他の理由により血液中で上昇する濃度範囲の胆汁酸上昇(消化管中に流れ込む胆汁酸よりも低濃度)が、がん細胞の種類や胆汁酸に曝露される濃度や...
❏機能的スクリーニング法を用いた子宮体癌関連マイクロRNAの探索と核酸医薬への応用(22390313)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】子宮体癌 / マイクロRNA / エピゲノム異常 / DNAメチル化 / 癌抑制型マイクロRNA (他13件)
【概要】子宮体癌においてエピジェネティックな異常メチル化により発現が抑制されている癌抑制型マイクロRNA(miRNA)を同定し、その機能を解析することを目的とした。ヒト子宮体癌由来細胞株に脱メチル化剤(5-Aza-CdR)を添加し発現が増加したマイクロRNAの中からmiR-34bを同定した。miR-34bは体癌組織で発現が抑制されており、培養細胞に導入するとコロニー形成能および遊走能を低下させた。マウス移...
【医歯薬学】薬学:自己免疫疾患がんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏免疫系の制御による生体恒常性維持システムの解明と疾患の予防・治療基盤の確立(15H05787)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2015-05-29 - 2020-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 恒常性維持 / 自然免疫 / 炎症 / 自然免疫受容体 (他11件)
【概要】生体の恒常性維持における免疫応答の役割の解明と、免疫応答制御による疾患予防・治療基盤の確立を目指し、自己由来免疫制御分子および独自に取得した免疫干渉低分子化合物の二つのアプローチにより研究を推進した。本研究において、炎症性疾患やがんの病態制御に関与する複数の自己由来分子を新規に同定し、さらに、それらを標的とする低分子化合物が疾患病態を抑制することを明らかとした。本成果から、疾患の予防・治療において...
❏制御性T細胞への分化誘導を促進する天然化合物の探索と機能解析(25460132)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小谷 仁司 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (10594640)
【キーワード】制御性T細胞 / 免疫賦活 / 生薬 / 天然物 / 沈香 (他11件)
【概要】本研究では、創薬を目指して自己免疫疾患や、慢性炎症を生じる疾患における過剰な免疫を抑制する制御性T細胞の分化を調節する天然化合物の探索を行った。その結果、沈香という生薬に含まれる成分に制御性T細胞の分化を抑制することを見出した。制御性T細胞の分化を抑制することで、この天然化合物は免疫を賦活化することができ、抗腫瘍活性などが期待される。 ...
【医歯薬学】薬学:薬学がんを含む研究件
❏ウェアラブルデバイスを使用したがん性疼痛管理における医療用麻薬の客観的有用性評価(16K01440)
【研究テーマ】医療技術評価学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-10-21 - 2020-03-31
【研究代表者】漆原 尚巳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10511917)
【キーワード】ウェアラブルデバイス / 疼痛管理 / 活動量 / がん / 医療用麻薬 (他13件)
【概要】本研究では、常時装着型ウェアラブルデバイスにより、医療用麻薬の効果が客観的指標で測定できるかどうかを検討しました。疼痛コントロールを行っているがん患者さんで、活動量の変化により、麻薬導入あるいは増量による生活の質及び日常生活動作の改善が示すことができるかを検証します。 本研究は、2018年から2019年に渡り実施され、16人の患者さんで測定が行われました。ウェアラブルデバイスで測定された活動量の連...
❏癌幹細胞性を担うPRDM14分子の蛋白質相互作用に基づく機能解明と抗腫瘍薬の開発(16H04710)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】谷口 博昭 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (90563289)
【キーワード】がん幹細胞性 / タンパク質相互作用 / 創薬スクリーニング系 / タンパク質 / 薬学 (他9件)
【概要】PRDM14と相互作用する可能性があるタンパク質を網羅的に洗い出した。さらに、表面プラズモン共鳴(SPR)法、後者はBioluminescence RET(BRET)法により検証した。多くの候補分子がSPR法で陽性の判定となった。BRET法により厳格に相互作用を評価したところ、そのうちの一部候補蛋白で特異的陽性反応が得られた。その結果、PRDM14とHSP90, GRP78との相互作用が明らかとな...
❏がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルを標的とした天然物の探索と機能解明(26293022)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
【キーワード】生理活性 / シグナル伝達 / 有機化学 / 薬学 / 生体分子 (他6件)
【概要】本研究は,がんの進展と再発を制御する細胞内シグナルに作用する天然物のスクリーニングを行い,有用な低分子化合物を見出すことを目的としており,とくに,がん細胞の治療抵抗性の要因となる自己複製能と多分化能の獲得に必須な数種の細胞内シグナルを対象としたスクリーニングを行った.その結果,Wntシグナルやヘッジホッグシグナル阻害作用をもつ天然物や,TRAIL耐性克服作用をもつ天然物など数多くの有用な活性成分を...
【医歯薬学】薬学:抗腫瘍効果がんを含む研究件
❏ワールブルグ効果の解消による新規制癌法の開発(18K05332)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小倉 俊一郎 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (90343160)
【キーワード】アミノレブリン酸 / ワールブルグ効果 / 癌 / アポトーシス / 抗癌剤 (他9件)
【概要】本研究ではワールブルグ効果の解消という新しい視点に立った制癌法の開発を目的とする。ワールブルグ効果を解消できる薬剤の探索より、アミノレブリン酸にその効果があることを見出した。アミノレブリン酸は癌細胞の好気呼吸能を押し上げることによってワールブルグ効果を解消し、癌細胞を死に追いやることを初めて見出した。このことから、ワールブルグ効果を解消する方法論の確立と制癌効果の確認・細胞死のメカニズムの解明に成...
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏腫瘍溶解性麻疹ウイルスの抗腫瘍効果発揮に関わる分子基盤の解析(16K20991)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】藤幸 知子 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (50610630)
【キーワード】腫瘍溶解性ウイルス / 麻疹ウイルス / がん / 難治性乳癌 / 細胞死 (他11件)
【概要】本研究では、癌治療用組換え麻疹ウイルスの抗腫瘍効果を評価するとともに、癌細胞側の本組換え麻疹ウイルスに対する応答機構を明らかすることを目的とした。難治性癌の一つであるトリプルネガティブ乳癌を中心に、マウス異種移植モデルを用いて解析した結果、本組換え麻疹ウイルスの顕著な抗腫瘍効果が認められた。一方、ウイルス受容体を発現しながらも抗腫瘍効果が見られにくい細胞株が見出された。こうした細胞株でのウイルス感...
【医歯薬学】薬学:抗体医薬がんを含む研究件
❏標的化ヘルペスウイルスベクターと抗体テクノロジーの融合(23800058)
【研究テーマ】臨床腫瘍学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】内田 宏昭 東京薬科大学, 生命科学部, 准教授 (20401250)
【キーワード】遺伝子治療 / 癌 / 腫瘍溶解ウイルス療法 / 単純ヘルペスウイルス / 抗体医薬 (他8件)
【概要】私たちは遺伝子治療ベクターの開発に汎用される単純ヘルペスウイルス(HSV)の 癌標的化改変に独自に成功した。また私たちは癌に対するモノクローナル抗体を多数樹立してきた。これらの抗体を標的化HSV系へ適用したところ、それぞれ該当する癌抗原に依存した高効率の標的化エントリーが観察された。本研究成果は、癌標的化抗原・抗体セットのインハウスリソースを独自の標的化改変HSVプラットフォームに適用可能であるこ...
❏励起緩和過程の精密制御に基づく、抗がん機能性医療分子の創製(19205021)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】浦野 泰照 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20292956)
【キーワード】蛍光プローブ / 分子イメージング / がん / 光誘起電子移動 / エンドサイトーシス (他22件)
【概要】十分に高い選択性と感度を有するがんイメージング手法の開発には、がん部位以外に分布したプローブによる背景シグナルの抑制が必須となる。その一つの有効な手法として我々は、リソソームの酸性pH環境で蛍光性が初めて回復する"activatable"蛍光プローブと、これを抗がん抗体に結合させた分子複合体プローブを開発した。本プローブはがん部位以外ではほぼ無蛍光であるが、エンドサイトーシスによっ...
❏癌の進展に対して抑制的に作用するヒトモノクローナル抗体の開発(19390430)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】青木 大輔 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30167788)
【キーワード】婦人科癌 / 抗体医薬 / モノクローナル抗体 / 糖鎖抗原 / CD166 (他9件)
【概要】我々が開発した婦人科癌特異的なヒトモノクローナル抗体HMMC-1は、ヒト子宮体癌細胞に対して抗腫瘍活性を持つ。HMMC-1抗原解析の結果、少なくとも糖タンパク質CD166であることが判明し、CD166分子上の糖鎖が抗体の機能を担っていることが示唆された。HMMC-1抗原糖鎖は硫酸化修飾を受けており、CD166分子上の糖鎖に付加している硫酸基がHMMC-1の抗腫瘍活性に関与していることが推定された。...
【医歯薬学】薬学:ケモカインがんを含む研究件
❏エイズ・癌・慢性関節リウマチ等の難治性疾患に対するペプチド創薬研究(18390035)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】玉村 啓和 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (80217182)
【キーワード】ケモカイン / CXCR4 / 癌 / HIV / アンタグニスト (他12件)
【概要】CXCL12-CXCR4系に関わる難治性疾患を標的として、新規CXCR4アンタグニストをリード化合物とした分子設計および合成に取り組み、T140の誘導体FC131を基盤として、N末端部の新たなpharmachphoreの発見した。FC131に含まれるD-Tyr^3及びArg^4を構造変換のターケットとした設計し、種々の環状ペンタペプチド化合物の合成を行い、CXCR4アンタグニスト活性を有する2種類...
❏全身性腫瘍免疫能獲得に及ぼすケモカイン遺伝子導入の波及効果(10672156)
【研究テーマ】応用薬理学・医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】中島 恵美 共立薬科大学, 薬学部, 教授 (90115254)
【キーワード】腫瘍免疫 / 免疫反応調節薬 / 遺伝子導入 / ケモカイン / インドメタシン (他8件)
【概要】腫瘍退縮においてTリンパ球、NK細胞を初めとする免疫細胞は重要な働きをしている。我々はケモカインの中でもメモリーTリンパ球の遊走因子であるmacrophage inflammatory protein-1a(MIP-1a)と、マクロファージの前駆細胞である単球へ作用するmonocyte chemottactic protein-1(MCP-1)に着目した。すでに、これらの遺伝子を導入した癌細胞を用...
【医歯薬学】薬学:薬剤反応性がんを含む研究件
❏スペシャルポピュレーションの抗がん剤感受性:血中胆汁酸上昇の影響とメカニズム解析(20K07137)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 薬剤反応性 / スペシャル・ポピュレーション
【概要】特別な背景を有するスペシャル・ポピュレーションは、一般に新薬開発時の臨床試験対象とはほとんどならないため、実臨床での化学療法実施に際しては臨床症状や治療方針、リスク・ベネフィットを考慮した適切な用量調節が必要である。 我々は、遺伝子の転写発現調節を司る生理活性物質として注目されている胆汁酸に着目し、胆汁うっ滞型肝障害や肝外胆管の閉塞等に伴い血中で上昇する範囲の低濃度胆汁酸成分(ケノデオキシコール酸...
❏がん化学療法治療反応性に対する血中胆汁酸の影響とそのメカニズムに関する研究(17K08424)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鈴木 小夜 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90424134)
【キーワード】がん / 胆汁酸 / 抗がん剤感受性 / 細胞増殖 / 薬剤反応性 (他7件)
【概要】がんの早期発見方法や標準的治療法の確立、新しい分子標的薬の登場など、診断・治療技術の進歩はがん治療成績の向上をもたらしつつあるが、いまだ十分とは言えない。本研究では、消化器がんに影響を及ぼすことが知られている高濃度胆汁酸のみならず、肝障害やがんによる胆管の閉塞、その他の理由により血液中で上昇する濃度範囲の胆汁酸上昇(消化管中に流れ込む胆汁酸よりも低濃度)が、がん細胞の種類や胆汁酸に曝露される濃度や...
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
【医歯薬学】薬学:薬理学がんを含む研究件
❏骨髄異形成症候群の薬剤不応性・耐性を応答性に導き、耐性化を防ぐ新規治療戦略の開発(16K19186)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】今西 哲 東京医科大学, 医学部, 助教 (50462479)
【キーワード】アザシチジン / テリフルノミド / 薬剤耐性 / 骨髄異形成症候群 / ドラッグリポジショニング (他7件)
【概要】骨髄異形成症候群(MDS)は造血不全を来す造血器腫瘍である。MDS治療における重要な薬剤にアザシチジンがあるが、患者の半数には効果がなく、効果のみられた場合も容易に耐性化することが、問題となっている。本研究は、アザシチジンへの耐性を解除・予防する手法の開発を目的とした。培養細胞を用いた実験で、低濃度のテリフルノミドがアザシチジンへの耐性を解除、予防することを見出した。さらにアザシチジンへの耐性を獲...
❏非小細胞肺癌患者に対するEGFR-TKIsの治療薬物モニタリング確立のための研究(16K09568)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】釼持 広知 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (50602637)
【キーワード】非小細胞肺癌 / 臨床薬理学 / EGFRチロシンキナーゼ阻害剤 / 癌 / 薬理学
【概要】70人の非小細胞肺癌患者を対象としたエルロチニブの有効血中濃度に関する臨床研究において、エルロチニブの曝露量と奏効割合、無増悪生存期間などの有効性は相関を認めなかった。日本人おいては血中濃度に個人差は大きいものの、現在の承認用量で十分な有効性が期待できることが示唆された。また、エルロチニブの曝露量と副作用には有意な相関を認め、副作用を軽減するためにEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の投与量を調整するこ...
❏骨髄由来サプレッサー細胞による免疫調節機構の解明と癌治療への応用(25252049)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】村田 幸久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40422365)
【キーワード】がん / 脂質 / 炎症 / プロスタグランジン / 免疫 (他8件)
【概要】骨髄由来サプレッサー細胞(MSDC)は癌の増殖に伴って誘導される、未分化な細胞集団であり、炎症を抑える因子として注目されている。しかし、その性状は明らかにされていなかった。本研究において、申請者は癌の増殖によって誘導されるMDSCが、炎症抑制物質であるプロスタグランジンD2(PGD2)を産生することで、癌の増殖や転移を制御する働きを持つことをマウスモデルを用いて証明した。 ...
【医歯薬学】薬学:共焦点顕微鏡がんを含む研究件
❏細胞内の創薬ターゲットに対するがん細胞選択的な膜透過抗体医薬の開発(20H04535)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】蛋白質 / 核酸 / 癌 / バイオテクノロジー / 共焦点顕微鏡
【概要】本研究計画では、これまで創薬ターゲットとすることが困難であったがん細胞内の疾患標的に結合するバイオ医薬を、がん細胞選択的に細胞内に送達させることで、2重の鍵をもつきわめて副作用の少ないがん細胞選択的膜透過バイオ医薬を開発することを目的としている。細胞内の疾患標的に対するバイオ医薬として、mRNAディスプレイ法により当研究室で作製済みのアンドロゲン受容体(AR)スプライスバリアント7 (AR-V7)...
❏新規のヒト由来膜透過促進ペプチドを利用したバイオ医薬の細胞選択的DDSの開発(17H02103)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】抗体 / ペプチド / 核酸 / ドラッグデリバリーシステム / 細胞膜透過 (他9件)
【概要】標的分子に対して高い特異性と親和性をもつ抗体/ペプチド/核酸などのバイオ医薬は、従来の低分子化合物医薬と比べて副作用が少なく、治療効果が高い究極の分子標的薬として注目されているが、細胞膜透過性が低いという欠点があり、効率のよいドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が求められていた。本研究では、我々が発見した膜透過促進ペプチドを利用して、抗体/ペプチド/核酸を従来よりも効率よく細胞質に送達できる...
【医歯薬学】薬学:胎盤がんを含む研究件
❏新規なX染色体がん抑制遺伝子Nrk欠損マウスによる細胞増殖抑制機構の解明(15K14378)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】傳田 公紀 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (50212064)
【キーワード】プロテインキナーゼ / 胎盤 / 乳腺 / がん / 周産期 (他9件)
【概要】日本人女性の乳がんの罹患率は極めて高く,死亡率も上昇傾向にある。遺伝性乳がん卵巣がん研究は単一遺伝子の変異が発がん要因になることを明示し,遺伝子診断や分子標的治療を飛躍的に進歩させた。我々は新規なプロテインキナーゼNRK(Nik-related protein kinase)の変異マウスを作製し,Nrk(NRK遺伝子)欠損経産マウスが高頻度に乳がんを発症する現象を解析した(Am. J. Patho...
❏抗癌剤内包高分子ミセルの胎盤透過性の評価(15K20130)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】水野 和恵 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (80615972)
【キーワード】ドラッグデリバリーシステム / がん治療 / 胎盤 / 妊婦 / ドラッグデリバリー (他9件)
【概要】本研究課題では、胎盤の物質透過性に着目し、高分子ミセルが母体に選択的に薬剤を送達するキャリアとして有効であるかどうかを評価することを目的とした。妊娠マウスに異なるサイズの白金製剤内包高分子ミセルを投与し、元素分析により、マウス胎盤および胎児内の白金の集積量を定量的に測定した。高分子ミセルのサイズによりマウス胎盤・胎児への集積量は異なっており、投与後のマウス胎盤や胎児の重量、出生数、出生後の体重変化...
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
【医歯薬学】薬学:ノックアウトマウスがんを含む研究件
❏新規なX染色体がん抑制遺伝子Nrk欠損マウスによる細胞増殖抑制機構の解明(15K14378)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】傳田 公紀 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (50212064)
【キーワード】プロテインキナーゼ / 胎盤 / 乳腺 / がん / 周産期 (他9件)
【概要】日本人女性の乳がんの罹患率は極めて高く,死亡率も上昇傾向にある。遺伝性乳がん卵巣がん研究は単一遺伝子の変異が発がん要因になることを明示し,遺伝子診断や分子標的治療を飛躍的に進歩させた。我々は新規なプロテインキナーゼNRK(Nik-related protein kinase)の変異マウスを作製し,Nrk(NRK遺伝子)欠損経産マウスが高頻度に乳がんを発症する現象を解析した(Am. J. Patho...
❏胃癌発生におけるIL-33の役割 -新規モデルマウスを用いた解析-(25670191)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】中山 淳 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10221459)
【キーワード】胃癌 / 糖鎖 / 炎症 / サイトカイン / ダブルノックアウトマウス (他10件)
【概要】腺粘液に特異的なαGlcNAcを欠損したA4gntノックアウト(KO)マウスは分化型胃癌を自然発症する。本研究では胃癌発生におけるIL-33/ST2シグナルの役割を明らかにする為、A4gnt KOマウスとST2を欠損したIl1rl1 KOマウスを交配し、A4gnt/Il1rl1 ダブルKO(DKO) マウスを作出した。10週齢のA4gnt KOマウスとA4gnt/Il1rl1 DKOマウスの比較で...
❏新規薬物標的としてのPGE合成酵素群の生体内発現と機能に関する研究(18390033)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】村上 誠 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE合成酵素 / ノックアウトマウス / 癌 / 炎症 (他8件)
【概要】本研究では、多彩な生物活性を有するアラキドン酸代謝物のうち、最も広範な組織で産生されるPGE_2を生合成する酵素mPGES-1に着目し、ノックアウトマウスを用いて病態との関連を解析した。 1. mPGES-1と癌:mPGES-1を過剰発現した肺癌細胞株(LLC)をマウスに皮下移植すると局部腫瘍が増大し、静脈内投与すると肺転移が増加した。逆に、mPGES-1をノックダウンしたLLC細胞をマウスに投与...
【医歯薬学】薬学:コラーゲンがんを含む研究件
❏生体内コラーゲンの分子状態の可視化と医療への応用を目指した新規環状ペプチドの開発(17K19502)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小出 隆規 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70322253)
【キーワード】コラーゲン / ペプチド / イメージング / 薬物送達 / がん (他6件)
【概要】コラーゲンは3重らせん構造をもつ。がんの周辺などでは、その3重らせん構造が変性したコラーゲンが存在すると考えられているが、それを検出できる有効なプローブは無かった。本研究では、緩んだ3重らせんにハイブリッド形成する既報ペプチドの設計を基にして、さらに高感度に変性コラーゲンを検出できるペプチドを開発した。このペプチドは、コラーゲン様ペプチドの環化2量体である。本物質は、既報の1本鎖ペプチドに比べて約...
❏血管新生研究のためのin vitro血管ネットワークモデルの開発(25600057)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松永 行子(津田行子) (松永 行子 / 津田 行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】血管新生 / マイクロ流路デバイス / in vitroモデル / コラーゲン / 血管内皮細胞 (他10件)
【概要】本研究の目的は、血管新生研究のための三次元微小血管システムを構築することである。具体的には、マイクロ加工技術を用いて、中腔のコラーゲンゲル構造を作製し、三次元微小血管モデルの構築を行った。作製した微小血管は、VEGF濃度に応答して血管新生挙動を示し、また、がん細胞との共培養により、血管新生とがん細胞の血管内への侵入が観察された。以上より、本in vitro微小血管システムは血管新生研究への有用性が...
❏がん悪性形質を制御するNodal PointとしてのMT1-MMPの解析(22220014)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2010-05-31 - 2014-03-31
【研究代表者】清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 名誉教授 (10154634)
【キーワード】がん / 浸潤・転移 / 腫瘍形成 / プロテアーゼ / MT1-MMP (他18件)
【概要】がん細胞は周辺の正常組織に対して破壊的であり、その活性はがん細胞の増殖、浸潤・転移に必須である。また、がん細胞は自らに有利な環境を作る為に、細胞外に分泌するタンパク質成分を遺伝子発現レベル変化させるとともに、細胞外に存在するタンパク質の機能を変化させるための修飾を行う。膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)は、組織を構成するタンパク質の分解および改変を担う細胞外プロテアーゼの一つであ...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジーがんを含む研究件
❏細胞内の創薬ターゲットに対するがん細胞選択的な膜透過抗体医薬の開発(20H04535)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】蛋白質 / 核酸 / 癌 / バイオテクノロジー / 共焦点顕微鏡
【概要】本研究計画では、これまで創薬ターゲットとすることが困難であったがん細胞内の疾患標的に結合するバイオ医薬を、がん細胞選択的に細胞内に送達させることで、2重の鍵をもつきわめて副作用の少ないがん細胞選択的膜透過バイオ医薬を開発することを目的としている。細胞内の疾患標的に対するバイオ医薬として、mRNAディスプレイ法により当研究室で作製済みのアンドロゲン受容体(AR)スプライスバリアント7 (AR-V7)...
❏新規のヒト由来膜透過促進ペプチドを利用したバイオ医薬の細胞選択的DDSの開発(17H02103)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】抗体 / ペプチド / 核酸 / ドラッグデリバリーシステム / 細胞膜透過 (他9件)
【概要】標的分子に対して高い特異性と親和性をもつ抗体/ペプチド/核酸などのバイオ医薬は、従来の低分子化合物医薬と比べて副作用が少なく、治療効果が高い究極の分子標的薬として注目されているが、細胞膜透過性が低いという欠点があり、効率のよいドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が求められていた。本研究では、我々が発見した膜透過促進ペプチドを利用して、抗体/ペプチド/核酸を従来よりも効率よく細胞質に送達できる...
❏変性タンパク質可溶化技術を利用したがん免疫治療の診断薬開発と個別化医療への応用(16H04580)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】二見 淳一郎 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (00420498)
【キーワード】タンパク質工学 / 腫瘍免疫学 / 化学修飾 / バイオテクノロジー / コンパニオン診断薬 (他17件)
【概要】末梢血に含まれるがん抗原に対する自己抗体をバイオマーカーとして、個人差が大きいがんに対する免疫応答を的確に予測・モニタリングする技術開発に取り組んだ。150種類超の全長ヒトがん抗原の生産リソースを整備し、水溶性で全エピトープを露出するS-カチオン化抗原とluminex法を組み合わせた診断薬プロトタイプを完成した。実際にがん免疫サイクルの活性化を反映する自己抗体の変動を鋭敏に観察することに成功した。...
【医歯薬学】薬学:酵素阻害剤がんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏糖加水分解酵素阻害剤による免疫回復療法開発に関する研究(15K14399)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】蟹江 治 東海大学, 先進生命科学研究所, 教授 (90291062)
【キーワード】高齢化 / がん / 敗血症 / 免疫療法 / 酵素阻害 (他10件)
【概要】O-結合型糖鎖の切断状況により一過性に機能するGcMAFの血中安定性向上により、がんに対する免疫応答の維持を期待できるため、αGalNase阻害による新しい免疫調節抗がん治療研究を行った。 阻害剤を用いて、ヒト肝がん由来株化細胞の粗酵素に対する阻害研究を行った結果、本酵素活性を認め、これに対して良好な阻害能を確認した。ヒトαGalNaseに対して阻害効果が認められたため、GcMAFの効果持続性改善...
【医歯薬学】薬学:糖鎖がんを含む研究件
❏alphaGlcNAcの諸臓器における腫瘍の悪性度マーカーとしての有効性の検討(17K15640)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山ノ井 一裕 信州大学, 先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所, 助教(特定雇用) (80464965)
【キーワード】幽門腺 / 粘液 / 糖鎖 / がん / 病理診断 (他13件)
【概要】正常ヒト幽門腺は、コア蛋白のMUC6の側鎖にα1,4-linked N-acetylglucosamine(αGlcNAc)による糖鎖修飾を伴う腺粘液を産生する。本研究では、胃、膵、子宮頸部の腫瘍性病変におけるαGlcNAc発現を免疫組織化学的に検討した。その結果、がん病変だけでなく、前がん病変である、幽門腺型腺腫、膵管内上皮新生物(PanIN), 膵管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN), 分葉状頸管...
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
❏胃癌発生におけるIL-33の役割 -新規モデルマウスを用いた解析-(25670191)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】中山 淳 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10221459)
【キーワード】胃癌 / 糖鎖 / 炎症 / サイトカイン / ダブルノックアウトマウス (他10件)
【概要】腺粘液に特異的なαGlcNAcを欠損したA4gntノックアウト(KO)マウスは分化型胃癌を自然発症する。本研究では胃癌発生におけるIL-33/ST2シグナルの役割を明らかにする為、A4gnt KOマウスとST2を欠損したIl1rl1 KOマウスを交配し、A4gnt/Il1rl1 ダブルKO(DKO) マウスを作出した。10週齢のA4gnt KOマウスとA4gnt/Il1rl1 DKOマウスの比較で...
【医歯薬学】薬学:ユビキチンがんを含む研究件
❏腎癌の新規予後因子TRIM44の臨床的意義および機能解析(17K16781)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山田 雄太 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (10376452)
【キーワード】腎癌 / TRIM / ユビキチン / TRIM44 / ユビキチン化 (他8件)
【概要】TRIM44強発現している症例では癌特異的生存率が有意に低かった。TRIM44の機能実験では、TRIM44が腎癌細胞株であるCaki1と769Pの細胞増殖と遊走能を亢進することがわかった。また、マイクロアレイ実験では、TRIM44のターゲットとなる下流遺伝子FRKを同定した。siTRIM44,siFRKを用いた細胞増殖能実験ではsiTRIM44により細胞増殖が抑制されsiFRKにより細胞増殖が亢進...
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏糖尿病やがんの発症・進行におけるNedd4-IRS複合体の乖離/形成の意義(26460369)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / ユビキチン / がん (他6件)
【概要】代謝調節ホルモンであるインスリンへの体の応答性が低下すると糖尿病が起こる。一方、インスリンと構造の似たインスリン様成長因子(IGF)には成長促進作用があり、IGFへの応答性が過度に高まるとがんを発症しやすくなる。これらの応答性が変わるしくみには不明点が多い。今回、インスリン/IGFが細胞膜受容体に結合した後で起こる細胞内シグナル伝達を調べた。その結果、シグナル伝達を担うIRS2が別のタンパク質Ne...
【医歯薬学】薬学:制御性T細胞がんを含む研究件
❏腫瘍組織内免疫の正/負因子の細分画化とがん種を越えた絶対評価の試み(19H03729)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
【キーワード】がん / 癌 / 腫瘍内浸潤免疫細胞 / フローサイトメトリー / 多重蛍光免疫組織化学染色 (他21件)
【概要】腫瘍組織内の免疫細胞の役割は、抗腫瘍効果に貢献する効果細胞群と抗腫瘍効果を抑制する抑制細胞群に大分され、両細胞の正・負のバランスから腫瘍の増殖が制御されている。がん種間・患者間でそのバランスは多様化しており、腫瘍免疫療法の有効性が限定的であるのは、このバランスの多様化が一因となっている。本研究では、様々ながん種から得られる腫瘍組織内免疫細胞を用い、フローサイトメトリーを用いた生細胞の機能解析、多重...
❏制御性T細胞への分化誘導を促進する天然化合物の探索と機能解析(25460132)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小谷 仁司 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (10594640)
【キーワード】制御性T細胞 / 免疫賦活 / 生薬 / 天然物 / 沈香 (他11件)
【概要】本研究では、創薬を目指して自己免疫疾患や、慢性炎症を生じる疾患における過剰な免疫を抑制する制御性T細胞の分化を調節する天然化合物の探索を行った。その結果、沈香という生薬に含まれる成分に制御性T細胞の分化を抑制することを見出した。制御性T細胞の分化を抑制することで、この天然化合物は免疫を賦活化することができ、抗腫瘍活性などが期待される。 ...
❏進行固形腫瘍患者に対する化学療法併用新規免疫細胞療法の検討(24790708)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】土方 康基 九州大学, 大学病院, 助教 (80460856)
【キーワード】腫瘍免疫学 / 細胞傷害性T細胞 / RNF43 / 免疫寛容 / 臨床試験 (他12件)
【概要】本臨床試験への参加目標患者10名への免疫細胞(RNF43パルス樹状細胞、Tリンパ球)接種を完遂、重篤な有害事象発生なく、本療法は安全に実施可能であった。治療開始4、7週後の臨床効果判定では、各々9、6名で病状の安定化を、1、4名が進行を認めた。免疫学的評価ではシクロフォスファミド投与により末梢血中制御性T細胞数が有意に低下し、低下の程度が大きいほど良好な臨床効果を認め、血清IL-6, -10濃度が...
【医歯薬学】看護学:手術がんを含む研究件
❏前立腺がん手術断端陰性を目指した臨床検体と動物モデルによるがん検知蛍光基質の研究(21K07170)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】山田 大介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00623696)
【キーワード】前立腺 / 手術 / 蛍光 / 癌 / 断端
【概要】
❏新しい蛍光イメージングによる癌・神経・尿管の術中ナビゲーションと術中診断法の開発(18K16344)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】河口 義邦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00597726)
【キーワード】蛍光イメージング / 手術 / 癌の蛍光 / 神経の蛍光 / 尿管の蛍光 (他20件)
【概要】(1)膵臓腫瘍、神経、尿管の蛍光イメージング:新しい蛍光イメージング機器を試作しヒトによる臨床試験を施行。安全性を確認、膵内分泌腫瘍、血管の蛍光観察が可能であった。尿の蛍光は観察されたが、尿管や神経に関する症例が限られ尿管や神経の蛍光は確認できなかった。ラットを用いて実験を遂行中である。 (2)ミクロ蛍光イメージングによる癌の蛍光観察:1000倍に拡大可能な共焦点レーザー顕微内視鏡を用いて、手術検...
【医歯薬学】看護学:イメージンクがんを含む研究件
❏機能性小分子・タンパク質ペアを利用したがん蛍光イメージングの新手法(20H02874)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小嶋 良輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10808059)
【キーワード】蛍光プローブ / 機能性タンパク質 / がん / イメージング / 蛍光イメージング (他8件)
【概要】本研究課題において、我々は、機能性小分子と機能性タンパク質を協奏的に利用する独自のアプローチをとることで、①がん表面の抗原に結合して迅速かつ大きなactivationを示す蛍光プローブ ② bioorthogonalな蛍光プローブとレポーター酵素のペアを利用した、新規がん蛍光イメージング法 を開発することを目指している。 ①に関して、我々は、昨年度までにモデル抗原であるGFPに結合するだけで10倍...
❏生体内コラーゲンの分子状態の可視化と医療への応用を目指した新規環状ペプチドの開発(17K19502)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】小出 隆規 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70322253)
【キーワード】コラーゲン / ペプチド / イメージング / 薬物送達 / がん (他6件)
【概要】コラーゲンは3重らせん構造をもつ。がんの周辺などでは、その3重らせん構造が変性したコラーゲンが存在すると考えられているが、それを検出できる有効なプローブは無かった。本研究では、緩んだ3重らせんにハイブリッド形成する既報ペプチドの設計を基にして、さらに高感度に変性コラーゲンを検出できるペプチドを開発した。このペプチドは、コラーゲン様ペプチドの環化2量体である。本物質は、既報の1本鎖ペプチドに比べて約...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
【医歯薬学】看護学:データベースがんを含む研究件
❏抗生物質使用と乳癌発生の可能性(17790348)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】小出 大介 東京大学, 医学部・附属病院, 客員准教授 (50313143)
【キーワード】癌 / 抗生物質 / 情報工学 / データベース / 薬剤反応性 (他11件)
【概要】抗生物質の使用による乳癌発生を検討するため、ケースコントロール研究を実施した。本年度は病院情報システムからのデータを解析した。なお個人が特定されるデータは含まれない。 データは1996年4月から2007年3月迄の11年間で、その間に乳癌の確定診断をされたのは337人、乳癌の疑いや乳癌治療薬や検査から乳癌が疑われる患者を含めると447人で、総計784人が乳癌または乳癌の疑いと認められた。そして年齢で...
❏薬物動態解析を目的とした臨床ゲノム情報システムの開発(16200038)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】小山 博史 東京大学, 医学部附属病院, 科学技術振興特任教員(特任教授) (30194640)
【キーワード】薬物動態解析 / 抗癌剤 / 遺伝子多型 / 個別化医療 / グリッドコンピューティング (他20件)
【概要】(1)データベースグリッド技術であるOGSA-WebDBを用い臨床ゲノム情報と関連する複数のライフサイエンスデータベースから薬剤関連情報を網羅的に抽出できる臨床ゲノム情報探索システムを開発した.副作用情報はTOXINETから、遺伝子名はPharmGKBから、蛋白質情報はEntrez Proteinから抽出し、抽出遺伝子あるいは蛋白質名に対応した発現臓器をLSBMから,パスウエイ情報はKEGGから,...
【医歯薬学】看護学:生体機能利用がんを含む研究件
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
❏悪性黒色腫の寛解を目指した高機能分子標的薬の構築(25460328)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】菅波 晃子 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10527922)
【キーワード】悪性黒色腫 / RNA医薬 / ペプチド医薬 / 近赤外光治療機器 / 光免疫誘導 (他10件)
【概要】本研究課題においては,独自に開発したICG修飾リポソーム(LP-iDOPE)と近赤外光治療機器を融合した悪性腫瘍の治療メカニズムが,LP-iDOPEの有する近赤外蛍光特性(一重項酸素の生成)による獲得性免疫誘導であることを解明した. さらに, 悪性黒色腫の寛解を目指し, LP-iDOPEに悪性黒色腫の細胞系譜決定因子であるMITFを分子標的としたペプチド医薬を内包するとともに,悪性黒色腫幹細胞の表...
【医歯薬学】看護学:生体材料がんを含む研究件
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への効率的なドラッグ・遺伝子デリバリー(24390340)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 脳腫瘍 / ドラッグデリバリー / 脳腫瘍学 (他9件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤および遺伝子のキャリアとして使用し悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の検討を行った。また、高分子ナノミセルを単純ヘルペスウイルス1型によるウイルス療法に応用する際に必要な事項に関して検討を行った。リガンドとしてRGDペプチドを搭載した抗癌剤内包ミセルにおいて、対照ミセルに比し、腫瘍内集積効率の向上と抗腫瘍効果の増...
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への選択的・効率的なドラッグデリバリーの開発(21591864)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】脳腫瘍学 / ドラッグデリバリーシステム / 悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 癌 (他8件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤のキャリアとして使用し、コアに抗癌剤を封入して悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の開発を行った。血管透過性を修飾する薬剤の併用やリガンド分子のミセル外層への搭載など、脳腫瘍治療においても効果の期待できる方法の検討を行った。また、ミセル化薬剤の腫瘍内到達を体外から計測する方法についても検討した。 ...
❏高分子ミセル型ナノキャリアによる悪性脳腫瘍の新規治療戦略(18591578)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医学部・附属病院, 研究拠点形成特任教員 (50372371)
【キーワード】癌 / 脳神経疾患 / ドラッグ・デリバリー / ナノ材料 / 生体材料 (他9件)
【概要】悪性脳腫瘍は新たな治療法の開発が切望されている分野である。親水性のポリエチレングリコール(PEG)とポリアスパラギン酸からなるブロック共重合体に疎水性の化学療法剤を結合させると、水中で安定な高分子ミセルを形成する。血管内に投与された高分子ミセルは数日間にわたり循環血液中にとどまり、腫瘍部で透過性の亢進した新生腫瘍血管を経て病変部に集積、その後徐々にユニットポリマーに解離してコアの薬物を放出し効果を...
【医歯薬学】看護学:老化がんを含む研究件
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏環境変化に応答してRho1GTPaseがシグナルアウトプットを変化させる仕組み(16H04781)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
【キーワード】RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 (他17件)
【概要】出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによっ...
❏DNA維持メチル化の破綻による発ガン機構(26250027)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】DNAメチル化 / ゲノム不安定性 / DNA複製 / DNAM維持メチル化 / Dnmt1 (他12件)
【概要】Dnmt1に結合するユビキチン化ヒストンH3はヒストンH3K18Ub/K23Ub、K14Ub/K18Ub、あるいはK14Ub/K23Ubであることがわかった。Dnmt1とヒストンH3K18Ub/K23Ubペプチドとの結合は、全く新規の構造であった。また、Dnmt1とヒストンH3K18Ub/K23Ubとの結合は、Dnmt1構造全体の変化を誘導した。実際この結合は、Dnmt1のDNAメチル化活性を強く...
【医歯薬学】看護学:脳神経疾患がんを含む研究件
❏ヒトグリオーマ幹細胞の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチの解明(24592181)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 先進医療研究開発部 再生医療研究室, 室長 (80344175)
【キーワード】glioma stem cell / survival / proliferation / undifferentiated state / niche (他10件)
【概要】ヒトグリオーマ幹細胞(GSC)の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチ解明を目指し、GSC樹立、細胞特性および分子遺伝学的特性解析を実施した。56検体の腫瘍組織から長期培養可能腫瘍細胞凝集塊(LC-TS)を11株樹立成功した。腫瘍組織型(grade4、再発・2次性腫瘍)、遺伝学的特性(野生型IDH1/2、TP53、TERTプロモーター変異、MGMTプロモーター低メチル化、抗原X陽性)とLC-TS樹...
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への選択的・効率的なドラッグデリバリーの開発(21591864)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】脳腫瘍学 / ドラッグデリバリーシステム / 悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 癌 (他8件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤のキャリアとして使用し、コアに抗癌剤を封入して悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の開発を行った。血管透過性を修飾する薬剤の併用やリガンド分子のミセル外層への搭載など、脳腫瘍治療においても効果の期待できる方法の検討を行った。また、ミセル化薬剤の腫瘍内到達を体外から計測する方法についても検討した。 ...
❏高分子ミセル型ナノキャリアによる悪性脳腫瘍の新規治療戦略(18591578)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医学部・附属病院, 研究拠点形成特任教員 (50372371)
【キーワード】癌 / 脳神経疾患 / ドラッグ・デリバリー / ナノ材料 / 生体材料 (他9件)
【概要】悪性脳腫瘍は新たな治療法の開発が切望されている分野である。親水性のポリエチレングリコール(PEG)とポリアスパラギン酸からなるブロック共重合体に疎水性の化学療法剤を結合させると、水中で安定な高分子ミセルを形成する。血管内に投与された高分子ミセルは数日間にわたり循環血液中にとどまり、腫瘍部で透過性の亢進した新生腫瘍血管を経て病変部に集積、その後徐々にユニットポリマーに解離してコアの薬物を放出し効果を...
【医歯薬学】看護学:免疫組織化学がんを含む研究件
❏新規解熱鎮痛抗炎症薬開発を目指したPGE_2合成酵素の基盤研究(15390031)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】村上 誠 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (60276607)
【キーワード】PGE_2 / PGE_2合成酵素 / シクロオキシゲナーゼ / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス (他17件)
【概要】本研究では、哺乳動物に存在する3種類のPGE_2合成酵素(mPGES-1,mPGES-2,cPGES)の細胞および個体レベルでの機能を明らかにすることを目的とした。mPGES4は刺激誘導性の核膜酵素であり、培養細胞において二種のシクロオキシゲナーゼ(COX)分子種のうち誘導型のCOX-2と比較的選択的に機能的にカップリングしてPGE_2を産生した。mPGES-2は構成的に発現しているゴルジ膜酵素で...
❏シグナリング及び非シグナリングに関わるホスホリパーゼA_2の生物薬学的研究(14207098)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2005
【研究代表者】工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
【キーワード】ホスホリパーゼ / リン脂質 / アラキドン酸代謝 / ノックアウトマウス / トランジェニックマウス (他25件)
【概要】本研究では、哺乳動物に20種類以上存在するPLA_2の各分子種の機能を解明し、これを体系化することを目的としている。本年度は、前年度の研究の流れを更に発展させ、組織特異的に発現しているsPLA_2分子種の固有の機能について、トランスジェニック(Tg)およびノックアウト(KO)マウスを用いて検討を行った。 1.sPLA_2-Xの生体内機能の解析:sPLA_2-X KO (X-KO)マウスでは野生型マ...
【医歯薬学】看護学:動脈硬化がんを含む研究件
❏アレルギー・動脈硬化・癌の新規薬物標的としてのsPLA2-IIIの機能解析(25460087)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】武富 芳隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子研究分野, 主席研究員 (40365804)
【キーワード】脂質代謝 / アレルギー / 動脈硬化 / 大腸癌 / ホスホリパーゼA2 (他15件)
【概要】脂質代謝酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2G3)を起点とした脂質ネットワークが、アレルギー担当細胞であるマスト細胞の従来未解明であった成熟のプロセスを制御することを明らかとした。 PLA2G3欠損マウスの解析を通じて、本酵素が大腸癌とその発症リスクである大腸炎の増悪に関わることを明らかとした。更に、ヒト大腸癌患者の予後とPLA2G3の発現量が相関することを報告した。 PLA2はLDLの分解変性...
❏病態診断機能を持つ高機能化ナノ粒子による心血管疾患診断・治療法の開発(19659199)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007
【研究代表者】眞鍋 一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 科学技術振興特任教員 (70359628)
【キーワード】循環器・高血圧 / トランスレーショナルリサーチ / ナノ材料 / 動脈硬化 / メタボリックシンドローム (他6件)
【概要】本研究計画では、炎症部位へ集積するナノ粒子を開発し、siRNAと組み合わせることによって、心血管疾患をはじめとする慢性炎症性疾患の新規治療法へと応用することを目的として研究を進めた。また、ナノ粒子の高機能化により局所集積能を高めるとともに、蛍光プローブと組み合わせることにより、病態診断能と高度治療機能を付与することを試みた。ナノ粒子を用いた炎症性疾患治療法を検討した。我々は腫瘍の血管透過性亢進部位...
【医歯薬学】看護学:生命倫理学バイオエシックス)がんを含む研究件
❏死後生殖の是非に関する学際的研究(23390132)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】中塚 幹也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (40273990)
【キーワード】死後生殖 / 生命倫理 / 生殖医療 / 配偶子 / 性腺 (他13件)
【概要】癌治療と生殖医療の進歩に伴い,パートナーの死後,凍結保存されていた精子,卵子,受精卵を用いた生殖補助医療により妊娠,出産する「死後生殖」が社会的関心となっている.死後生殖や,その背景にある配偶子・性腺の凍結保存についての日本の実態と意識調査を行った.また,悪性腫瘍のみではなく,仕事に打ち込むためやパートナーのいないなどの理由で未婚女性が将来の妊娠に備えて卵子保存,また,代替の選択肢となる第3者の卵...
❏小児に対する医療情報の提供-インタ-ネットを活用した情報科学的アプロ-チ-(10877382)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】掛江 直子 早稲田大学, 人間総合研究センター, 助手 (70298206)
【キーワード】Informed Consent / Truth Telling / Children's Competence / Pediatric Care / Decision-making (他8件)
【概要】近年日本では、日常の診療において、徐々に患者本人に対するインフォームド・コンセントの必要性・重要性が認識されるようになってきたが、被験者や患者が未成年者(幼児・小児)の場合、知識、経験、理解力等が不十分であるという理由によって、その同意能力は法的には認められてこなかった。しかしながら、先端医科学技術が急激に進歩する今日、新薬の臨床試験や脳死臓器移植などの小児を対象としなければ実施できない研究・臨床...
【医歯薬学】看護学:miRNAがんを含む研究件
❏腎細胞がんにおけるmiRNA発現の網羅的解析を主体とする多層的オミックス統合解析(16K08724)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】後藤 政広 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00291138)
【キーワード】マイクロRNA / 腎細胞がん / miR-200 / EMT / miRNA (他10件)
【概要】腎細胞がん95症例におけるmiRNA異常を網羅的に解析した。がん組織で発現異常を示した191分子を同定し、パスウェー解析により4つの分子経路が判明した。最も有意だった上皮間葉移行 (EMT)分子経路にはmiR-200ファミリーの5分子が含まれており、また、腎がん細胞株を用いた解析においてmiR-200ファミリーの発現レベルがEMT制御に関与することを証明した。さらに、miR-200ファミリーおよび...
❏コーヒーによるステロイド代謝調節と生活習慣病予防との相関(24500996)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 悦臣 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (50201629)
【キーワード】コーヒー / 生活習慣病 / ステロイドホルモン / 大腸がん / 乳がん (他16件)
【概要】1日3-4杯のコーヒー摂取は生活習慣病を予防する効果があることが報告されている。一方、ストレスホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝異常は生活習慣病のリスク要因である。そこで、ヒト由来培養細胞を用いてコーヒーの影響を解析した。その結果、コーヒーは大腸がん細胞においてはエストロゲンの活性化、乳がん細胞においては不活性化に寄与する効果を示した。これらは、共にそれぞれのがん細胞の発症を抑制す...
【医歯薬学】看護学:インスリン抵抗性がんを含む研究件
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...
❏C型肝炎における代謝異常と肝疾患進展への影響(20390204)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】小池 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80240703)
【キーワード】ウイルス肝炎 / 癌 / 肝線維化 / 脂質代謝 / インスリン抵抗性 (他12件)
【概要】肝炎患者とマウスモデルを対象として、C型肝炎において脂質代謝異常やインスリン抵抗性が高率に発生することを明らかにし、その機序を解明してきた。C型肝炎ウイルス(HCV)は転写因子SREBP-1c発現、シグナル・タンパク質のリン酸化、脂質代謝酵素発現、アポリポタンパク分泌、等の制御を修飾して代謝異常を引き起こすこと、また、活性酸素産生と宿主抗酸化系に影響を与えC型肝炎最大の特徴である酸化ストレスの過剰...
【医歯薬学】看護学:ウイルスがんを含む研究件
❏新規・独自開発麻疹ウイルスベクターを用いた革新的遺伝子改変T細胞輸血療法の開発(17H01547)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (00183864)
【キーワード】麻疹ウイルスベクター / 遺伝子挿入 / キメラ抗原T細胞療法 / ナイーブT細胞 / 抗腫瘍効果 (他17件)
【概要】麻疹ウイルスベクター(MVV)は我々の研究チームが世界に先駆けて開発を継続し、標的細胞ゲノムへの遺伝子挿入がなされず細胞質内で増殖するため宿主細胞へのゲノム毒性がなく高安全で、一定期間内の導入遺伝子細胞質内高発現が可能な新規ウイルスベクターである。我々はMVVを用いてより効果的なキメラ抗原T(CAR―T)細胞療法開発を目的に低抗原性MVVの構築に成功した。さらに光制御性Magnetタンパクを用いた...
❏クロマチン調節因子に着目した胃癌(特にEBV関連胃癌)の病態解明(16K19074)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】阿部 浩幸 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40708632)
【キーワード】胃癌 / EBV / ARID1A / EZH2 / Epstein-Barr virus (他8件)
【概要】胃癌、特にEBV関連胃癌におけるARID1AとEZH2の役割を、in vitro実験及び外科手術材料の形態学的研究の両面から行った。 マイクロアレイでは胃癌細胞株にARID1Aをノックダウンすると細胞増殖やDNA合成を促進する遺伝子発現変化が起きることが分かった。胃癌切除検体の非腫瘍粘膜において多数切片で免疫染色を行うと、ARID1Aが消失した微小な病変が複数見出され、EBV関連胃癌の発生素地とな...
❏ウィルス関連頭頸部癌の腫瘍免疫応答と予後についての研究(16K20230)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】齊藤 祐毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40611009)
【キーワード】頭頸部腫瘍 / 腫瘍免疫 / HPV / 免疫応答 / 頭頸部扁平上皮癌 (他10件)
【概要】PD-1阻害剤の奏効群は腫瘍遺伝子変異量(TMB: Tumor Mutation Burden)が大きく、T細胞免疫プロファイルスコア(GEP : Tcell-inflamed gene expression profile)が高い症例とされているが,臨床的指標が明らかでなかったために頭頸部扁平上皮癌528症例のTMBおよびGEPを計測し、臨床指標との関連を解析した。甲状腺乳頭癌、肺癌、悪性黒色腫...
【医歯薬学】看護学:エクソソームがんを含む研究件
❏がんエクソソームが誘導する未来転移先単一細胞発現変化および1微粒子レベル解析(20H03508)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】星野 歩子 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (00819964)
【キーワード】エクソソーム / 前転移ニッチ / がん転移 / ExoView / 臓器特異的転移 (他6件)
【概要】がんから放出される微小胞(エクソソーム)が、未来転移先臓器にあらかじめ取り込まれ、その臓器へのがん転移を促進することを報告してきた。しかし、エクソソームを特定の臓器へ導く分子が何かはわかっているが、それ以外のエクソソームの役割について、またその他のどの分子が転移の他の機序に関わるかについては未だ多くは明らかでない。そこで本研究では、がん由来エクソソームのうち、どのサブ集団にがん転移促進能があるのか...
❏microRNAによる癌治療抵抗性機構の解明と悪性脳腫瘍の診断法・治療法の開発(22791355)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】植田 良 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (30317143)
【キーワード】脳腫瘍学 / microRNA / がん / 悪性脳腫瘍 / 免疫抑制 (他7件)
【概要】最近、悪性神経膠芽腫細胞の研究において、がん細胞がmRNAやmicroRNA(miRNA)やタンパク質を含むエクソソームを放出し、がんの進行に関わる可能性が報告された。我々は、ヒト脳腫瘍細胞で高発現している特定のmiRNAが、細胞傷害性T細胞(CTL)による細胞傷害の感受性を低下させ、抗腫瘍免疫応答における免疫効果相で免疫抵抗性をもたらすことを報告した。さらに、脳腫瘍患者血清から抽出したエクソソー...
【医歯薬学】看護学:エピジェネテイクスがんを含む研究件
❏クロマチン構成因子DEKによるクロマチン構造制御機構の解明(19K21177)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鯨井 智也 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70823566)
【キーワード】クロマチン / DEK / 癌 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス (他7件)
【概要】遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、クロマチン構造をとって細胞核内に収納されている。クロマチン構成因子であり、がん遺伝子であるDEKは、クロマチン構造に作用することで、転写、スプライシング、DNA修復などの多様な核内プロセスに関与し、クロマチンの恒常性を担保すると考えられている。そこで本研究では、DEKが形成するクロマチン構造を解明することを目的とし、DEK-クロマチン複合体を試験管内において再構...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
【医歯薬学】看護学:脳・神経がんを含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
❏脳を標的とするケミカルバイオロジー:効率的に脳移行する脳腫瘍治療薬の分子デザイン(18201041)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】石川 智久 独立行政法人理化学研究所, オミックス基盤研究領域, 客員主管研究員 (60193281)
【キーワード】癌 / 脳・神経 / 生理活性 / 創薬 / 分子プローブ
【概要】治療効果が殆ど期待できず縮小もない癌に脳腫瘍があり、且つ悪性のものが多い。本研究プロジェクトにおいて我々は、血液脳関門に発現しているABCトランスポーター(ABCB1, ABCG2等)の基質にならず、効率的に脳移行する新規脳腫瘍治療薬の分子デザインを実施した。また更に、これらトランスポーターを阻害する薬をデザインし、既存の抗癌剤が脳腫瘍に到達できるようにする定量的構造活性相関の解析方法を開発した。...
【医歯薬学】看護学:遺伝子がんを含む研究件
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏相同組換えにおけるクロマチンでの相同鎖検索機構とその制御メカニズムの解明(17H01408)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム維持修復 / ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 (他14件)
【概要】本研究の目的は、ゲノムDNAの維持と再編に必須である相同組換えの中心反応 “相同鎖検索”が、クロマチン構造上でどのようになされるのかを明らかにすることである。クロマチン再構成技術、in vitro組換え試験系、そしてX線およびクライオ電子顕微鏡による構造生物学的解析を融合することで、クロマチン上における相同鎖検索のメカニズムの解析を行なった。その結果、減数分裂期組換えで働く因子であるSYCP3の生...
【医歯薬学】看護学:遺伝子変異がんを含む研究件
❏被ばく者癌における遺伝子変異シグネチャー解析(19K07463)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】赤澤 祐子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (80582113)
【キーワード】放射線 / 被曝者 / 遺伝子変異 / シグネチャー解析 / 遺伝子損傷応答 (他8件)
【概要】原爆投下76年を経ても放射線被曝の影響によって被爆者が癌になるリスクは増加し続けている。放射線の発癌リスクが増加することは疫学的には明らかであるが、放射線被曝がある個人に発生した癌が、実際に放射線が原因で発症したかについては同定することが困難である。我々は8年に長崎被爆者腫瘍組織バンクを設立し、被爆者の皆さんの協力を得て、これまで800例近くの被爆者の癌の手術検体を収集してきたこれらの標本には癌か...
❏難治性あるいは希少肺癌克服のための肺癌基礎研究臨床応用システムの構築(17K09667)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安田 浩之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70365261)
【キーワード】肺癌 / 臨床検体 / 難治性肺癌 / 希少肺癌 / 遺伝子変異 (他8件)
【概要】肺癌は癌死因一位の予後不良の疾患である。近年の分子生物学的解析により肺癌の遺伝子変異などが明らかになり新規治療法開発から肺癌患者の予後は改善しつつある。しかし、それら新規治療法をもってしても進行肺癌患者の多くは診断から数年のうちに肺癌の進行によって死亡する。今後さらに肺癌患者の予後を改善するには、臨床を反映する肺癌の分子生物学的理解が必須である。本研究では難治性あるいは希少な肺癌を克服するためのト...
❏肺癌体細胞遺伝子変異の免疫学的診断チップの開発(16K18438)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】笠間 敏博 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00564717)
【キーワード】抗原抗体反応 / 遺伝子変異 / 抗がん剤 / コンパニオン診断 / マイクロ流体デバイス (他9件)
【概要】目標としていた肺癌患者の気管支洗浄液20検体を収集した。当初の計画通り、マイクロ免疫診断チップで上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子型を分析し、その結果を従来の分析法による診断結果と比較した。比較の結果、気管支洗浄液を対象とした2つの分析法の一致率は、胸水沈渣を対象とした場合と比較して低いことが明らかになった。これは、気管支洗浄液中に含まれるがん細胞数が胸水よりも非常に少ないことが原因であると考...
【医歯薬学】看護学:個別化医療がんを含む研究件
❏小区分52010:内科学一般関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】がん
【研究期間】免疫チェックポイント阻害剤
【研究代表者】治療応答性
【キーワード】個別化医療
【概要】
❏臨床がんの遺伝子情報維持に必要な物理化学的因子の解明とがん個別化医療への応用(20H00665)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】松崎 典弥 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00419467)
【キーワード】組織工学 / がん / 硬さ / 個別化医療 / 遺伝子発現 (他10件)
【概要】本年度は、①物理因子として弾性率制御可能なコラーゲンゲルの表面及び内部で大腸がん細胞を培養し、弾性率のがん細胞の増殖への影響を明らかにした。コラーゲンマイクロファイバー(CMF)を用いた場合に可能な弾性率制御範囲は80 kPa以下に限られていた。本年度、遷移金属イオンを用いることで、コラーゲンが5分以内に速やかにゲル化して透明なゲルを形成できるだけでなく、1 MPaを超える弾性率を有することを新た...
❏免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性予測バイオマーカーの確立(19K16945)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
【キーワード】がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療 / T細胞疲弊 (他6件)
【概要】免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、薬剤の直接的な標的となる免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者の奏功例において、治療開始前から免疫系の制御に関わるタンパク質が患者血清中で高値を示し、治療抵抗性を示す段階で低下することが明らかとなった。免疫チェックポイント阻害剤に対する治...
【医歯薬学】看護学:肺がんがんを含む研究件
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏長鎖シークエンサーによる全長RNA解読が可能にするがんの新規ネオ抗原評価法の開発(19K16792)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鈴木 絢子 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任准教授 (00770348)
【キーワード】ロングリードシークエンス / 全長cDNAシークエンス / 肺がん / ネオ抗原 / ロングリード (他12件)
【概要】本研究は、MinIONを駆使して肺がん細胞の全長cDNA解読を行い、がん細胞における異常転写産物の全長構造の同定およびそれらを由来とする新規ネオ抗原候補の探索を行うものである。肺がん細胞株および非小細胞肺がん臨床検体を用いて、肺がんの全長転写産物カタログを作成し、異常転写産物の同定を行った。また、NMDやRNAスプライシング因子のステータスと異常転写産物の関係性を示した。さらに、得られた異常転写産...
❏喫煙誘導マウスモデルにおける肺がん発生機序(17K16063)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中鉢 正太郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90464867)
【キーワード】COPD / 肺気腫 / 肺癌 / マウス / 癌
【概要】喫煙による発癌と気腫発生の双方に関わる機序は未解明であり、肺癌と肺気腫の両病態を同時に評価可能な動物モデルは存在しなかった。我々は、A/Jマウスに対して発癌誘導物質であるNNKを投与後にタバコ煙曝露を間歇的に行い、喫煙誘導性に肺癌と肺気腫が生じるモデルを作製した。 間歇曝露群では、3か月間の連続曝露群に比し、肺腺癌の形成が促進し、肺気腫も進行した。さらに、間歇タバコ煙曝露により形成された肺腺癌では...
【医歯薬学】看護学:脂質がんを含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏脂質輸送-脂質代謝連関による膜ドメイン機能の制御機構とその腫瘍生物学的意義の解明(16K08618)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00444878)
【キーワード】脂質代謝 / 細胞内輸送 / コレステロール / スフィンゴ脂質 / 細胞内脂質輸送 (他12件)
【概要】細胞膜ドメインはがん細胞の悪性形質発現に極めて重要な役割を果たしているが、その機能調節機構に関する知見は乏しい。本研究課題では、脂質輸送と脂質代謝の連関を明らかにするとともに、脂質代謝変化が膜ドメイン機能に与える影響を解析した。その結果、コレステロールやスフィンゴ脂質の細胞内輸送が、脂質合成や細胞膜ドメイン機能を調節していることが示され、これらの連関ががん細胞の悪性形質の発現に関与していることを明...
❏スフィンゴ糖脂質のシグナル制御機能における分子構造・機能連関の統合的理解(15H04696)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】古川 鋼一 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211530)
【キーワード】シグレック / スフィンゴ糖脂質 / セラミド / 脂肪酸 / ガングリオシド (他15件)
【概要】細胞膜に発現するスフィンゴ糖脂質によるシグナル制御機能の機構解明のため、糖脂質の糖鎖と脂質部位を含む全体の構造を検討した。糖鎖改変癌細胞とEMARS/MS法によって、糖脂質の会合膜分子を同定し、糖脂質と特異的に結合して癌細胞の悪性形質増強に働くことを示した。一方、糖脂質のシグナル制御における脂質部位の関与の解析のため、GD3発現大腸癌細胞に対し長鎖塩基C4の水酸化に働くDES2遺伝子ノックアウトを...
【医歯薬学】看護学:マインドフルネスがんを含む研究件
❏がん支持療法としてのマインドフルネス認知療法の無作為対照試験と内受容感覚の検討(18K07476)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
【キーワード】マインドフルネス / がん / 慢性痛 / 内受容感覚 / うつ病 (他13件)
【概要】2018年度は、Mark Williamsらの原法に基づいたマインドフルネス認知療法プログラム(毎週1回2時間×8週間×集団療法形式)を開発し、2019年度は、様々ながん種や治療設定で活用できるよう、個人療法形式(1回約1時間×8回×柔軟な治療間隔)に修正した。セッションは、①前セッションの振り返り(約5分)、②ホームワークの振り返り(約10分)、③当該セッションの中心的エクササイズ(約15~30...
❏乳がん患者のうつ・不安・倦怠感に対する新世代認知行動療法の無作為対照比較試験(15K09875)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30327639)
【キーワード】心理療法 / 認知行動療法 / マインドフルネス / がん / うつ (他13件)
【概要】ステージⅠ~Ⅲの乳がん患者を対象に毎週2時間全8回のマインドフルネス認知療法のランダム化比較試験を行った。介入群(n=38)は待機対照群(n=36)と比較して、介入終了時(8週後)のうつ・不安HADS、がん再発不安CARS、スピリチュアル・ウェルビーイングFACIT-Sp、QOL(FACT-G)、倦怠感BFI、マインドフルネス傾向FFMQのいずれもが有意に良好であった(p<0.01)。これら...
【医歯薬学】看護学:網羅的解析がんを含む研究件
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏肝細胞増殖因子HGFの新規作用:癌細胞に対する不可逆的な増殖抑制作用の分子機構(26440048)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (40263446)
【キーワード】肝細胞増殖因子 / 細胞増殖抑制 / HepG2細胞 / 癌 / エピゲノム (他17件)
【概要】HGFによる癌抑制の研究において、研究代表者はHGFがある条件下で「不可逆的増殖抑制作用」を示すことを見つけた。一時的な細胞増殖停止が不可逆に至る機構を調べ、次項を明らかにした。 HGFで不可逆的増殖停止する肝癌細胞株HepG2において、(1)発現しているOct3/4, Sox2, Klf4(山中因子)は不可逆的停止に関与しない、(2)不可逆的増殖停止に細胞周期因子p57KIP2が係わり得る、(3...
❏SAGE法を利用したグリオーマ特異的遺伝子の単離と迅速遺伝子診断への応用(13671465)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 遺伝子診断 / SAGE / 癌 / 特異的遺伝子 (他10件)
【概要】近年、未知の分子を含む遺伝子発現量を定量的にかつ、大量に解析する方法として、SAGE法(Serial Analysis of Gene Expression)が開発された。SAGE法は遺伝子と一対一に対応すると考えられる約10bpの塩基配列をtagとして大量に塩基配列解析を行うものであり、定量的な遺伝子発現解析が可能である。 本研究ではグリオーマ遺伝子診断法の開発を目的として、NCI (Natio...
【医歯薬学】看護学:ゲノムがんを含む研究件
❏中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】癌
【研究期間】遺伝子
【研究代表者】ゲノム
【キーワード】遺伝学
【概要】本研究は、空間トランスクリプトーム解析技術とロングリード技術を駆使して、がん組織空間上に不均一に生じているゲノム変異およびトランスクリプトーム異常を解析し、組織局所におけるがんの進展を分子レベルで明らかにする手法を開発・実践するものである。本年度は、肺腺がん凍結手術検体より取得した空間トランスクリプトームの全長cDNA増幅産物を用いて、ロングリード解析を実施した。位置バーコードを含む全長cDNAに...
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
【医歯薬学】看護学:抗体がんを含む研究件
❏核内移行するヒト化抗CD26抗体によるスーパーエンハンサー標的抗がん療法の開発(19H03519)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山田 健人 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60230463)
【キーワード】CD26 / がん / スーパーエンハンサー / 抗体 / 核移行 (他10件)
【概要】がん細胞に高発現するCD26に対してヒト化抗体を開発し、本抗体が、がん細胞特異的にCD26・抗体を核内に移行させRNAポリメラーゼII(POL II)の転写を抑制し細胞増殖を阻害することを見出した。そこでがん特異的なスパーエンハンサー(SE)に関わるPOL IIの分子病理学的解析並びに抗体とPOL II阻害分子の結合による分子標的療法の開発を行った。その結果、POL II抑制がPOL IIリン酸化...
❏標的化改変ヘルペスウイルスを用いた造血器腫瘍の治療法開発(18K19468)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (20401250)
【キーワード】がん / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / ヘルペスウイルス / 抗体 / 造血器腫瘍
【概要】悪性腫瘍に対する新たな治療法として、単純ヘルペスウイルス(HSV)を用いた腫瘍溶解性ウイルス療法が有望視されている。最近、私たちの研究グループの内田らは、HSVのエンベロープに表出する糖タンパク質gDに変異および欠失を施すことにより本来の受容体に結合不能とすると同時に、様々な腫瘍表面抗原に対する単鎖抗体を挿入することにより、標的とする腫瘍細胞のみに効率よく侵入することができる標的化HSVを構築する...
❏新規のヒト由来膜透過促進ペプチドを利用したバイオ医薬の細胞選択的DDSの開発(17H02103)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50327673)
【キーワード】抗体 / ペプチド / 核酸 / ドラッグデリバリーシステム / 細胞膜透過 (他9件)
【概要】標的分子に対して高い特異性と親和性をもつ抗体/ペプチド/核酸などのバイオ医薬は、従来の低分子化合物医薬と比べて副作用が少なく、治療効果が高い究極の分子標的薬として注目されているが、細胞膜透過性が低いという欠点があり、効率のよいドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が求められていた。本研究では、我々が発見した膜透過促進ペプチドを利用して、抗体/ペプチド/核酸を従来よりも効率よく細胞質に送達できる...
【医歯薬学】看護学:薬剤耐性がんを含む研究件
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏骨髄異形成症候群の薬剤不応性・耐性を応答性に導き、耐性化を防ぐ新規治療戦略の開発(16K19186)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】今西 哲 東京医科大学, 医学部, 助教 (50462479)
【キーワード】アザシチジン / テリフルノミド / 薬剤耐性 / 骨髄異形成症候群 / ドラッグリポジショニング (他7件)
【概要】骨髄異形成症候群(MDS)は造血不全を来す造血器腫瘍である。MDS治療における重要な薬剤にアザシチジンがあるが、患者の半数には効果がなく、効果のみられた場合も容易に耐性化することが、問題となっている。本研究は、アザシチジンへの耐性を解除・予防する手法の開発を目的とした。培養細胞を用いた実験で、低濃度のテリフルノミドがアザシチジンへの耐性を解除、予防することを見出した。さらにアザシチジンへの耐性を獲...
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
【医歯薬学】看護学:薬物動態がんを含む研究件
❏オーダーメイド治療に貢献するポータブル血中「薬物」濃度測定器の創出(18H03513)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】緒方 元気 新潟大学, 医歯学系, 特任講師 (80452829)
【キーワード】ダイヤモンド電極 / 分子標的薬 / 電気化学 / バイオセンサ / TDM (他20件)
【概要】本研究では、最先端のダイヤモンド電極を搭載した血漿薬物濃度の迅速計測系を構築した。標的薬物としてチロシンキナーゼ阻害薬パゾパニブを選択した。ここでは、採取したラット血漿に濃度の異なる分子標的薬を添加し、測定法を検証した。その結果、推奨治療濃度域の計測が可能であった。測定は約35秒で、サンプル処理を含む全工程が10分以内で完了した。次に、ラットにパゾパニブを経口投与し、同様の手順により採血した血漿中...
❏生理学的モデルに基づいた分子標的薬による副作用発現プロファイルの予測(21390041)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
【キーワード】癌 / 薬剤反応性 / キナーゼ / 分子標的薬 / オフ・ターゲット (他17件)
【概要】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるerlotinibおよびsunitinib投与時に出現する種々の副作用は、off-targetキナーゼ、STK10およびPHKG1/2に対する阻害を考慮することで説明可能であることが明らかとなった。TKIによる副作用発現予測には、臨床血中濃度におけるoff-targetキナーゼの阻害率を考慮することが極めて重要であると考えられた。 ...
【医歯薬学】看護学:メタボロームがんを含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏唾液メタボローム解析によるがん口腔合併症のリスク因子解明、及び新たな治療法の確立(17K11867)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】上野 尚雄 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90450832)
【キーワード】薬剤関連顎骨壊死 / 口腔粘膜園 / メタボローム / 口腔支持医療 / 口腔粘膜炎 (他9件)
【概要】頭頸部がん放射線治療を受ける患者の唾液メタボロームの経時的変化から、ヒスチジンとチロシンが放射線性粘膜炎が軽度のグループで放射根治療開始前から有意に高値で検出され、一方ガンマアミノ酪酸と2-アミノ酪酸の前処理濃度は、粘膜炎が重度のグループで高かった。これらの代謝産物が頭頸部がん放射線治療による口腔粘膜炎の重症度に関連し、その重症度を予測に有用である可能性が示唆された。 薬剤関連顎骨壊死を発症した患...
【医歯薬学】看護学:コレステロールがんを含む研究件
❏脂質輸送-脂質代謝連関による膜ドメイン機能の制御機構とその腫瘍生物学的意義の解明(16K08618)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00444878)
【キーワード】脂質代謝 / 細胞内輸送 / コレステロール / スフィンゴ脂質 / 細胞内脂質輸送 (他12件)
【概要】細胞膜ドメインはがん細胞の悪性形質発現に極めて重要な役割を果たしているが、その機能調節機構に関する知見は乏しい。本研究課題では、脂質輸送と脂質代謝の連関を明らかにするとともに、脂質代謝変化が膜ドメイン機能に与える影響を解析した。その結果、コレステロールやスフィンゴ脂質の細胞内輸送が、脂質合成や細胞膜ドメイン機能を調節していることが示され、これらの連関ががん細胞の悪性形質の発現に関与していることを明...
❏細胞膜ドメイン機能を制御するシグナル及び代謝基盤の解明(25460385)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00444878)
【キーワード】膜ドメイン / 脂質代謝 / シグナル / がん / シグナル伝達 (他10件)
【概要】細胞膜ドメイン(脂質ラフト)はがん細胞の悪性形質など細胞機能の発現に極めて重要な役割を果たしている。そのため、細胞膜ドメイン機能の制御機構を解明することはがん細胞の悪性形質増強のメカニズムを理解し、悪性腫瘍に対する新しい治療戦略を開発する上で重要である。本研究課題において、我々は脂質代謝を制御する転写因子SREBPががん細胞の細胞膜ドメイン機能や悪性形質を制御する因子として極めて重要な役割を果たし...
【医歯薬学】看護学:バイオマーカーがんを含む研究件
❏小区分52010:内科学一般関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】がん
【研究期間】免疫チェックポイント阻害剤
【研究代表者】治療応答性
【キーワード】個別化医療
【概要】本研究の目的は、がんの放射線応答新規バイオマーカーを長塩基長非コードRNA(long non- coding RNA :lncRNA)というものをターゲットにして確立し、その機能を見出すことです。 放射線を照射したヒトがん培養細胞(子宮頚がん由来のHeLa細胞、肺がん由来のA549細胞な ど)を用い、放射線に応答する新規lncRNAの探索とその役割や生体内メカニズムを解明します。それにより、科学的...
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性予測バイオマーカーの確立(19K16945)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
【キーワード】がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療 / T細胞疲弊 (他6件)
【概要】免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、薬剤の直接的な標的となる免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者の奏功例において、治療開始前から免疫系の制御に関わるタンパク質が患者血清中で高値を示し、治療抵抗性を示す段階で低下することが明らかとなった。免疫チェックポイント阻害剤に対する治...
【医歯薬学】看護学:生活習慣病がんを含む研究件
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
❏コーヒーによるステロイド代謝調節と生活習慣病予防との相関(24500996)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 悦臣 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (50201629)
【キーワード】コーヒー / 生活習慣病 / ステロイドホルモン / 大腸がん / 乳がん (他16件)
【概要】1日3-4杯のコーヒー摂取は生活習慣病を予防する効果があることが報告されている。一方、ストレスホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝異常は生活習慣病のリスク要因である。そこで、ヒト由来培養細胞を用いてコーヒーの影響を解析した。その結果、コーヒーは大腸がん細胞においてはエストロゲンの活性化、乳がん細胞においては不活性化に寄与する効果を示した。これらは、共にそれぞれのがん細胞の発症を抑制す...
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
【医歯薬学】看護学:不安がんを含む研究件
❏がん支持療法としてのマインドフルネス認知療法の無作為対照試験と内受容感覚の検討(18K07476)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
【キーワード】マインドフルネス / がん / 慢性痛 / 内受容感覚 / うつ病 (他13件)
【概要】2018年度は、Mark Williamsらの原法に基づいたマインドフルネス認知療法プログラム(毎週1回2時間×8週間×集団療法形式)を開発し、2019年度は、様々ながん種や治療設定で活用できるよう、個人療法形式(1回約1時間×8回×柔軟な治療間隔)に修正した。セッションは、①前セッションの振り返り(約5分)、②ホームワークの振り返り(約10分)、③当該セッションの中心的エクササイズ(約15~30...
❏乳がん患者のうつ・不安・倦怠感に対する新世代認知行動療法の無作為対照比較試験(15K09875)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30327639)
【キーワード】心理療法 / 認知行動療法 / マインドフルネス / がん / うつ (他13件)
【概要】ステージⅠ~Ⅲの乳がん患者を対象に毎週2時間全8回のマインドフルネス認知療法のランダム化比較試験を行った。介入群(n=38)は待機対照群(n=36)と比較して、介入終了時(8週後)のうつ・不安HADS、がん再発不安CARS、スピリチュアル・ウェルビーイングFACIT-Sp、QOL(FACT-G)、倦怠感BFI、マインドフルネス傾向FFMQのいずれもが有意に良好であった(p<0.01)。これら...
【医歯薬学】看護学:アレルギーがんを含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏アレルギー・動脈硬化・癌の新規薬物標的としてのsPLA2-IIIの機能解析(25460087)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】武富 芳隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子研究分野, 主席研究員 (40365804)
【キーワード】脂質代謝 / アレルギー / 動脈硬化 / 大腸癌 / ホスホリパーゼA2 (他15件)
【概要】脂質代謝酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2G3)を起点とした脂質ネットワークが、アレルギー担当細胞であるマスト細胞の従来未解明であった成熟のプロセスを制御することを明らかとした。 PLA2G3欠損マウスの解析を通じて、本酵素が大腸癌とその発症リスクである大腸炎の増悪に関わることを明らかとした。更に、ヒト大腸癌患者の予後とPLA2G3の発現量が相関することを報告した。 PLA2はLDLの分解変性...
【医歯薬学】看護学:臨床がんを含む研究件
❏尿サンプルによる“Liquid Staging”の確立(16K08045)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40447363)
【キーワード】Liquid-biopsy / BRAF / vimentin / EMT / TCC (他14件)
【概要】早期の確定診断が非常に困難である犬移行上皮癌を尿サンプルから診断かつその進展状況を確認できる”Liquid Biopsy”の確立を目的とし、診断については、犬移行上皮癌に高率に認められるBRAF遺伝子変異を高感度に検出できるDigital PCR法を確立し、その臨床応用に成功した。腫瘍の進展状況については、上皮間葉転換を標的として検討を進め、犬移行上皮癌において間葉系マーカーであるvimentin...
❏血清高感度肺がんバイオマーカーの同定と新規治療標的分子の臨床応用(16K08928)
【研究テーマ】病態検査学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高野 淳 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50582607)
【キーワード】高感度バイオマーカー / 肺がん / バイオマーカー / 新規治療標的分子 / トランスレーショナルリサーチ (他9件)
【概要】URST1は、肺がん、口腔がん、乳がんのいずれにおいても、がんで高発現し、siRNAにてURST1を抑制するとG2/M arrestによりがん細胞の増殖を抑制した。免疫組織染色での検討では、上記がんのいずれにおいて予後マーカーであった。URST1に対する阻害剤をによりがん細胞の増殖が有意に抑制され治療薬として有望であった。KIF11も口腔がんで高発現し、がんを増殖させること、阻害剤によりがん細胞の...
❏新規がん幹細胞特異的マーカーの同定(24650632)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60117603)
【キーワード】腫瘍マーカー / がん幹細胞 / がん / 遺伝子 / 臨床 (他6件)
【概要】「がん幹細胞(CSC)特異的マーカー」の同定を目的とした。現存するCSCマーカーは正常幹細胞の分取法に一致する。我々は、正常幹細胞に重要なPRDM14が乳がん特異的に発現亢進すること、さらに、EZH2が正常幹細胞に重要なKLF2の発現を抑制することを報告した。そこで、研究計画に沿い、セルソーターによるSP分画、Tumor sphere法によりCSC分画を採取した。分取したCSC分画と対応する正常細...
【医歯薬学】看護学:脳腫瘍がんを含む研究件
❏高分子ナノミセルによる悪性脳腫瘍への効率的なドラッグ・遺伝子デリバリー(24390340)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】稲生 靖 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50372371)
【キーワード】悪性脳腫瘍 / ドラッグ・デリバリー / 脳腫瘍 / ドラッグデリバリー / 脳腫瘍学 (他9件)
【概要】ブロックポリマーの組成や分子長などを精密に設計した高分子ナノミセルを薬剤および遺伝子のキャリアとして使用し悪性脳腫瘍の治療に使用する際の効果を増強する方法の検討を行った。また、高分子ナノミセルを単純ヘルペスウイルス1型によるウイルス療法に応用する際に必要な事項に関して検討を行った。リガンドとしてRGDペプチドを搭載した抗癌剤内包ミセルにおいて、対照ミセルに比し、腫瘍内集積効率の向上と抗腫瘍効果の増...
❏神経膠腫における個別化治療の確立(特に術前化学療法の適応について)(22591619)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70166940)
【キーワード】脳腫瘍学 / 脳腫瘍 / 神経膠腫 / 個別化治療 / 1p(他15件)
【概要】神経膠腫において、Comparative genomic hybridization (CGH)法などにより分子生物学的解析を行い、臨床経過と比較検討することにより、grade 2-3神経膠腫が染色体異常により予後とよく相関するsubgroupに分類されることなどを示した。また、化学療法反応性が予測されるgrade 2-3 神経膠腫に対する化学療法先行治療と腫瘍縮小後のsecond-look re...
❏患者血清を用いたSEREX法による脳腫瘍特異抗原遺伝子の単離の試み(11770773)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20217508)
【キーワード】グリオーマ / 脳腫瘍 / 抗原 / 遺伝子 / 血清 (他10件)
【概要】悪性脳腫瘍(グリオーマ)は極めて治療困難な疾患であり、新たな治療法の開発が強く望まれている。本研究では、グリオーマに対する新しい免疫療法の開発を目的として、癌患者血清で患者自身の癌細胞を検索する方法に、分子生物学的手法を取り入れたSEREX(Serological identification of antigens by recombinant expression cloning)法によるヒト...
【医歯薬学】看護学:サイトカインがんを含む研究件
❏ダメージ関連分子による炎症・免疫応答系の制御機構の解明(20H00504)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】谷口 維紹 東京大学, 先端科学技術研究センター, 名誉教授 (50133616)
【キーワード】免疫シグナル伝達 / 炎症 / 腫瘍免疫 / 自然免疫受容体 / サイトカイン (他15件)
【概要】本研究の目的は、自己由来分子による炎症・免疫応答の調節機構を解明し、その破綻としての各種疾患の発症についての理解を深めることにある。死細胞やスト レスを受けた細胞からダメージ関連分子パターン(Damage-associated molecular patterns; DAMPs)と呼ばれる自己由来分子が放出され、それらが炎症・免疫系を調節することが注目されつつある。しかしながらその本体や作用機構に...
❏放電プラズマを用いた免疫治療など癌治療技術の開発と原理解明(16H04312)
【研究テーマ】電力工学・電力変換・電気機器
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
【キーワード】プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 (他11件)
【概要】本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成...
❏制御性T細胞への分化誘導を促進する天然化合物の探索と機能解析(25460132)
【研究テーマ】天然資源系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小谷 仁司 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (10594640)
【キーワード】制御性T細胞 / 免疫賦活 / 生薬 / 天然物 / 沈香 (他11件)
【概要】本研究では、創薬を目指して自己免疫疾患や、慢性炎症を生じる疾患における過剰な免疫を抑制する制御性T細胞の分化を調節する天然化合物の探索を行った。その結果、沈香という生薬に含まれる成分に制御性T細胞の分化を抑制することを見出した。制御性T細胞の分化を抑制することで、この天然化合物は免疫を賦活化することができ、抗腫瘍活性などが期待される。 ...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達がんを含む研究件
❏新規MAPKシグナル誘導遺伝子による細胞機能制御機構と癌におけるその破綻(21H02692)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】シグナル伝達 / MAPK / がん / オミクス解析 / 癌
【概要】MAPキナーゼ経路(ERK、p38、JNK経路)は細胞増殖・分化、細胞死、炎症・免疫応答などを司るシグナル伝達システムであり、その制御破綻が慢性炎症性疾患や発癌にも深く関与する。本研究では、MAPキナーゼ経路による生命機能制御機構の全容を解明するとともに、その破綻がもたらす疾患発症メカニズムを分子レベル、個体レベルで解明することを目標に研究を推進している。 今年度は、まず各MAPK経路の活性化に伴...
❏細胞質内ストレス顆粒形成による生命機能制御機構と疾患におけるその破綻(18H02609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
【キーワード】ストレス顆粒 / 液液相分離 / がん / プロテオミクス / 液-液相分離 (他10件)
【概要】ストレス顆粒(SG)は特定のストレス刺激下で、液-液相分離現象を介して形成される細胞質内構造体であり、その本体はmRNAおよびRNA結合蛋白質等からなる複合体である。本研究では、SGの形成機構、生理機能、および疾患との関連を包括的に解明することを目標に解析を行った。まず、SGの構成分子を網羅的に同定するため、近接依存性タンパク質標識法を活用した新たな手法を開発して探索を行い、新規構成分子を多数同定...
❏Wntシグナルの新規標的制御異常による大腸腫瘍の発生機序の解明(17H03575)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】古川 洋一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20272560)
【キーワード】がん / シグナル伝達 / Wnt
【概要】古典的Wntシグナルによって正に制御される新規分子FRMD5と、負に制御される新規分子IFIT2を同定した。大腸がんにおけるFRMD5の発現増加は浸潤との関連を認め、FRMD5発現が高い腫瘍は予後不良であることが判明した。一方、IFIT2発現が低い細胞は増殖やアポトーシス抵抗性と関連することを見出した。さらにIFIT2の発現を制御する転写因子としてIRF1を同定し、Wnt活性化によるIFIT2発現...
【医歯薬学】看護学:生活習慣がんを含む研究件
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
❏職業性ストレスとがん罹患の関連性およびそのメカニズムに関する疫学的研究(16390170)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90177650)
【キーワード】がん / 罹患 / 危険因子 / ストレス / 免疫 (他12件)
【概要】本研究では、職業性ストレスとがん罹患との関連性とそのメカニズムを明らかにすることを目的として、2つの前向きコホート研究(既存コホートデータと新規コホート)および職業性ストレスとがん罹患の媒介要因(免疫機能、抗酸化能などの生理指標および食事等のがん関連保健行動)との関係についての小規模な追跡研究を実施した。 特に本研究では以下の3点を検討した。(1)2大職業性ストレス理論である「要求度-コントロール...
【医歯薬学】看護学:ストレスがんを含む研究件
❏腫瘍微小環境における癌幹細胞維持ならびに悪性化機構の解明(26710005)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (50567592)
【キーワード】がん微小環境 / がん幹細胞 / 低酸素 / 低栄養 / 低pH (他10件)
【概要】癌の増殖と転移には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。これまで申請者は低酸素下の栄養飢餓で残存する癌細胞が癌の悪性化、及び、治療抵抗性を促進することを見出し報告してきた。本研究はこの低酸素・低栄養によって誘導される癌の悪性化のメカニズムを癌幹細胞の詳細な解析から解明し、低酸素・低栄養に抵抗性な癌幹細胞を標的とした新しい癌の制御法の開発につながる研究を目指して研究を行った。本研究から、低酸素・低栄養・...
❏低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とした新規制癌法(23701047)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50567592)
【キーワード】癌 / 組織・細胞 / ストレス / エピジェネティクス / ヒストン (他7件)
【概要】癌の進展には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。我々は、低酸素・低栄養という腫瘍微小環境が(1)腫瘍細胞の増殖、転移能を促進すること(2)免疫系を制御すること(3)ヒストン脱メチル化酵素(JMJD1A, JHDM1D)が腫瘍増殖や血管新生を制御すること(4)JMJD1A阻害が血管新生阻害剤と相乗効果を示すことを報告してきた。このことから低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とすることが新規制癌法の開発...
❏職業性ストレスとがん罹患の関連性およびそのメカニズムに関する疫学的研究(16390170)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】川上 憲人 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90177650)
【キーワード】がん / 罹患 / 危険因子 / ストレス / 免疫 (他12件)
【概要】本研究では、職業性ストレスとがん罹患との関連性とそのメカニズムを明らかにすることを目的として、2つの前向きコホート研究(既存コホートデータと新規コホート)および職業性ストレスとがん罹患の媒介要因(免疫機能、抗酸化能などの生理指標および食事等のがん関連保健行動)との関係についての小規模な追跡研究を実施した。 特に本研究では以下の3点を検討した。(1)2大職業性ストレス理論である「要求度-コントロール...
【医歯薬学】看護学:うつがんを含む研究件
❏がん支持療法としてのマインドフルネス認知療法の無作為対照試験と内受容感覚の検討(18K07476)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
【キーワード】マインドフルネス / がん / 慢性痛 / 内受容感覚 / うつ病 (他13件)
【概要】2018年度は、Mark Williamsらの原法に基づいたマインドフルネス認知療法プログラム(毎週1回2時間×8週間×集団療法形式)を開発し、2019年度は、様々ながん種や治療設定で活用できるよう、個人療法形式(1回約1時間×8回×柔軟な治療間隔)に修正した。セッションは、①前セッションの振り返り(約5分)、②ホームワークの振り返り(約10分)、③当該セッションの中心的エクササイズ(約15~30...
❏乳がん患者のうつ・不安・倦怠感に対する新世代認知行動療法の無作為対照比較試験(15K09875)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30327639)
【キーワード】心理療法 / 認知行動療法 / マインドフルネス / がん / うつ (他13件)
【概要】ステージⅠ~Ⅲの乳がん患者を対象に毎週2時間全8回のマインドフルネス認知療法のランダム化比較試験を行った。介入群(n=38)は待機対照群(n=36)と比較して、介入終了時(8週後)のうつ・不安HADS、がん再発不安CARS、スピリチュアル・ウェルビーイングFACIT-Sp、QOL(FACT-G)、倦怠感BFI、マインドフルネス傾向FFMQのいずれもが有意に良好であった(p<0.01)。これら...
❏患者・家族を対象とした精神看護介入のニーズ分析とプロトコール開発(22390445)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】野末 聖香 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (10338204)
【キーワード】専門看護師 / プロトコール / ケアプログラム / 介入研究 / 幻聴 (他21件)
【概要】本研究の目的は、精神看護専門看護師が裁量範囲を広げて実施することが期待される介入を特定し、ケアプログラムを開発、実践し、効果を検証することである。医師と看護師を対象にデルファイ法により介入を特定し、統合失調症患者の幻聴に対する行動マネジメントとがん患者のうつ傾向を改善するケアプログラムを開発した。統合失調症患者87名を対象に行動マネジメントプログラムの無作為化比較試験を、血液疾患患者30名、がん患...
【医歯薬学】看護学:情報工学がんを含む研究件
❏消化器癌の網羅的DNAメチル化解析による癌症例層別化(22390255)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (10313024)
【キーワード】小腸大腸肛門外科学 / 癌 / エピゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ (他7件)
【概要】胃癌は網羅的DNAメチル化解析により3群のエピジェノタイプに分類され、EBウィルス感染実験によりEBウィルス感染そのものが超高メチル化群の原因であることを証明した。大腸癌前癌病変を解析し、癌で認めたDNAメチル化エピジェノタイプは腺腫の段階ですでに完成しており、1%を占める鋸歯状腺腫がBRAF変異と強く相関する高メチル化群の前癌病変であり、99%を占める非鋸歯状腺腫がKRAS変異と強く相関する中メ...
❏消化器癌におけるタイリングアレイを用いた高解像度エピゲノム解析(19390345)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (10313024)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / 癌 / エピゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ (他6件)
【概要】タイリングアレイを用いたDNAメチル化網羅的解析および質量分析機MassARRAYを用いたメチル化定量解析により、大腸癌では3つの異なるエピジェノタイプを同定し、肝癌ではC型肝炎ウィルス陽性肝癌に特異的にメチル化される遺伝子を同定した。 ...
❏抗生物質使用と乳癌発生の可能性(17790348)
【研究テーマ】応用薬理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】小出 大介 東京大学, 医学部・附属病院, 客員准教授 (50313143)
【キーワード】癌 / 抗生物質 / 情報工学 / データベース / 薬剤反応性 (他11件)
【概要】抗生物質の使用による乳癌発生を検討するため、ケースコントロール研究を実施した。本年度は病院情報システムからのデータを解析した。なお個人が特定されるデータは含まれない。 データは1996年4月から2007年3月迄の11年間で、その間に乳癌の確定診断をされたのは337人、乳癌の疑いや乳癌治療薬や検査から乳癌が疑われる患者を含めると447人で、総計784人が乳癌または乳癌の疑いと認められた。そして年齢で...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現がんを含む研究件
❏臨床がんの遺伝子情報維持に必要な物理化学的因子の解明とがん個別化医療への応用(20H00665)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】松崎 典弥 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00419467)
【キーワード】組織工学 / がん / 硬さ / 個別化医療 / 遺伝子発現 (他10件)
【概要】本年度は、①物理因子として弾性率制御可能なコラーゲンゲルの表面及び内部で大腸がん細胞を培養し、弾性率のがん細胞の増殖への影響を明らかにした。コラーゲンマイクロファイバー(CMF)を用いた場合に可能な弾性率制御範囲は80 kPa以下に限られていた。本年度、遷移金属イオンを用いることで、コラーゲンが5分以内に速やかにゲル化して透明なゲルを形成できるだけでなく、1 MPaを超える弾性率を有することを新た...
❏網羅的な遺伝子発現解析に基づく十二指腸上皮性腫瘍の発症機構の解明(17K15925)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】坂口 賀基 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20791445)
【キーワード】十二指腸上皮性腫瘍 / GSEA / 網羅的遺伝子発現解析 / Wnt/βcatenin pathway (他14件)
【概要】十二指腸上皮性腫瘍の網羅的遺伝子発現プロファイルに対するバイオインフォマティクス解析を施行した。主な実績として、Gene set enrichment analysisを通して十二指腸上皮性腫瘍における発現遺伝子が大腸腺腫と極めて類似している(p値<10-5)ことを初めて示した。またWnt/βcatenin pathwayが十二指腸上皮性腫瘍の形成に強く関与しているこ とも初めて示した。さら...
❏エピゲノム修飾因子の機能解析による小児固形腫瘍の発症機構解明(16K08745)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大喜多 肇 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50317260)
【キーワード】がん / 腎腫瘍 / 遺伝子発現 / 腫瘍 / 病理学
【概要】小児の腎腫瘍である腎明細胞肉腫では、non-canonical PRCの構成要素であるBCORの遺伝子内重複変異が特徴的である。他の肉腫等においても同遺伝子の変異や融合遺伝子が報告されている。本研究では、BCORの遺伝子内重複配列は、複数の細胞で明らかな形質転換能を示さず、腫瘍発生は、細胞環境に依存する可能性が高いと考えられた。一方、293細胞に過剰発現させると、エピジェネティクス関連分子を含む多...
【医歯薬学】看護学:医療・福祉がんを含む研究件
❏消化器がん幹細胞を標的とした創薬スクリーニング(17K09395)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高野 愛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (50647584)
【キーワード】オルガノイド / 幹細胞 / HTS / 創薬スクリーニング / がん幹細胞 (他16件)
【概要】可視化したヒト消化器がん幹細胞を用いてHTS を行った. 1st スクリーニングでは3セットの化合物ライブラリーを使用し, 約3万化合物を検証した. 2nd screeningでは, Dose-respondsの検証を行った. これらの結果からLGR5特異的殺傷能力のある, 2つのHit化合物を選定しvalidationを行った. そのうちの1つである分子標的治療薬Aを検証した結果LGR5陽性細胞...
❏リンパ浮腫の圧迫下での運動療法の効果と最適な運動様式の指針の作成に関する研究(17K01469)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90245639)
【キーワード】リンパ浮腫 / 婦人科癌 / 運動療法 / リハビリテーション / 日常生活動作(ADL) (他18件)
【概要】【目的】下肢リンパ浮腫に対する圧迫下運動療法の即時効果を明らかにすること。 【方法】研究デザインはブロックランダム化クロスオーバー比較試験。対象は婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫患者。登録18名全員が完遂した。介入はA)圧迫下運動療法(座位15分)、B)圧迫下運動療法(臥位15分)、C)圧迫療法(臥位下肢拳上15分)を実施した。圧迫療法には多層包帯法、運動療法にはエルゴメータを使用した。【結果】介...
❏ダイバーシティ推進に資するがんスティグマの評価法と教育プログラム開発(16H05218)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 都 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (20322042)
【キーワード】がん / スティグマ / コミュニケーション / 教育プログラム / 評価尺度 (他21件)
【概要】医療の進歩にもかかわらず、がんにはいまだに「死に直結する病い」というイメージがあり、好ましくない特性(スティグマ)を有する。本研究では、がん患者の友人、パートナー、がん予防教育を担う行政事業協力型保健ボランティアを対象として、がんスティグマの軽減に向けたプログラム・ツールと評価指標の開発を行った。1.がんに罹患した友人とのコミュニケーションを改善するウェブ介入プログラムおよびその効果指標としての3...
【医歯薬学】看護学:放射線がんを含む研究件
❏小区分49020:人体病理学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】放射線
【研究期間】被曝者
【研究代表者】遺伝子変異
【キーワード】シグネチャー解析
【概要】本研究の目的は、がんの放射線応答新規バイオマーカーを長塩基長非コードRNA(long non- coding RNA :lncRNA)というものをターゲットにして確立し、その機能を見出すことです。 放射線を照射したヒトがん培養細胞(子宮頚がん由来のHeLa細胞、肺がん由来のA549細胞な ど)を用い、放射線に応答する新規lncRNAの探索とその役割や生体内メカニズムを解明します。それにより、科学的...
❏クロマチン上で起こる転写と共役した二重鎖切断修復の分子機構の解明(20H00449)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】胡桃坂 仁志 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (80300870)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 癌 / 蛋白質 / 放射線
【概要】真核生物では、ゲノムDNAはクロマチンを形成することで細胞核内に収納されている。クロマチンは、DNAを損傷から保護する役割を担っていると考えられているが、一方で、DNA損傷修復に対して阻害的にも働く。細胞には、ゲノムDNA二重鎖切断損傷を正確に修復するための機構が備わっている。増殖時の細胞では、複製された染色体を鋳型にした相同組換え修復(HRR)によって二重鎖切断修復を行うことが可能となる。他方、...
❏被ばく者癌における遺伝子変異シグネチャー解析(19K07463)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】赤澤 祐子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (80582113)
【キーワード】放射線 / 被曝者 / 遺伝子変異 / シグネチャー解析 / 遺伝子損傷応答 (他8件)
【概要】原爆投下76年を経ても放射線被曝の影響によって被爆者が癌になるリスクは増加し続けている。放射線の発癌リスクが増加することは疫学的には明らかであるが、放射線被曝がある個人に発生した癌が、実際に放射線が原因で発症したかについては同定することが困難である。我々は8年に長崎被爆者腫瘍組織バンクを設立し、被爆者の皆さんの協力を得て、これまで800例近くの被爆者の癌の手術検体を収集してきたこれらの標本には癌か...
【医歯薬学】看護学:トランスレーショナルリサーチがんを含む研究件
❏滑膜肉腫における変異SWI/SNFクロマチン制御複合体の機能解析(17K10985)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中山 タラントロバート 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365298)
【キーワード】発がん / 遺伝子 / ゲノム / トランスレーショナル・リサーチ / 融合遺伝子 (他20件)
【概要】滑膜肉腫は、思春期から若年成人に好発する代表的な悪性軟部腫瘍(肉腫)である。原因と考えられる融合遺伝子SS18-SSXのがん化に関わる機能は未解明な点が多い。本研究では、SS18がクロマチン制御SWI/SNF複合体のサブユニットであることに注目し、SS18-SSXを有する変異SWI/SNF複合体の機能異常が滑膜肉腫のがん化に関与するという仮説のもと、滑膜肉腫細胞株のSS18-SSXをノックダウンし...
❏網羅的な遺伝子発現解析に基づく十二指腸上皮性腫瘍の発症機構の解明(17K15925)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】坂口 賀基 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20791445)
【キーワード】十二指腸上皮性腫瘍 / GSEA / 網羅的遺伝子発現解析 / Wnt/βcatenin pathway (他14件)
【概要】十二指腸上皮性腫瘍の網羅的遺伝子発現プロファイルに対するバイオインフォマティクス解析を施行した。主な実績として、Gene set enrichment analysisを通して十二指腸上皮性腫瘍における発現遺伝子が大腸腺腫と極めて類似している(p値<10-5)ことを初めて示した。またWnt/βcatenin pathwayが十二指腸上皮性腫瘍の形成に強く関与しているこ とも初めて示した。さら...
❏膜融合能増強型標的化改変ヘルペスウイルスを用いたがん免疫療法の開発(17H01578)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
【キーワード】腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス療法 / 遺伝子治療 / 実験外科学 (他10件)
【概要】我々の開発したウイルス伝搬能が高く特徴的な細胞死を誘導できる膜融合能増強型標的化改変型単純ヘルペスウイルスの抗腫瘍効果について、直接的細胞傷害性に加えて免疫学的反応の検討も可能な同系マウス腫瘍モデルを構築した。そして我々が上記治療法の併用療法として注目している新規チェックポイント分子であるMilk fat globule- epidermal growth factor- factor 8 (MF...
【医歯薬学】看護学:肥満がんを含む研究件
❏膜タンパク質PGRMC1の脂質代謝制御機能を指標とした抗肥満・抗癌戦略の構築(21K06845)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】癌 / 肥満 / 脂質代謝 / ヘム / ケミカルバイオロジー (他7件)
【概要】本研究では、これまでに新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシ ン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻 害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活...
❏肥満関連大腸癌の発癌過程におけるADAM17の役割(17K10651)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】岡林 剛史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00338063)
【キーワード】大腸癌 / 発がん / 肥満 / ADAM17 / TNF-α (他7件)
【概要】高脂肪食を摂食した肥満マウスでは、大腸粘膜におけるADAM17の発現が亢進していた。さらに、ADAM17を不活化させるChemokine ligand 14(CXCL14)の発現が、肥満マウスで低下していた。肥満環境下ではADAM17の上流に位置するCXCL14の活性が低下することでADAM17の発現が亢進し、肥満関連cytokineの一種であるTNF-αの活性化から発がんにつながっていると考えら...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
【医歯薬学】看護学:メタボリックシンドロームがんを含む研究件
❏老化に伴う疾患の発症及び進行を抑制する物質の単離とその作用機序の解明(24659181)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / トランスジェニックマウス / 機能性食品 / ガン / 臓器連関 (他15件)
【概要】細胞およびマウスをもちいた抗老化物質探索系の構築と実験系の評価、および抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の解析を行った。細胞、およびマウスをもちいた両方の実験系において、複数の既存物質を添加、または投与することによって、抗老化と関連した代謝状態を模倣できる可能性が示唆された。これらの結果から、構築した実験系が有効に機能することが示唆され、さらに抗老化状態と関連する細胞内シグナル伝達系の一部を...
❏病態診断機能を持つ高機能化ナノ粒子による心血管疾患診断・治療法の開発(19659199)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007
【研究代表者】眞鍋 一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 科学技術振興特任教員 (70359628)
【キーワード】循環器・高血圧 / トランスレーショナルリサーチ / ナノ材料 / 動脈硬化 / メタボリックシンドローム (他6件)
【概要】本研究計画では、炎症部位へ集積するナノ粒子を開発し、siRNAと組み合わせることによって、心血管疾患をはじめとする慢性炎症性疾患の新規治療法へと応用することを目的として研究を進めた。また、ナノ粒子の高機能化により局所集積能を高めるとともに、蛍光プローブと組み合わせることにより、病態診断能と高度治療機能を付与することを試みた。ナノ粒子を用いた炎症性疾患治療法を検討した。我々は腫瘍の血管透過性亢進部位...
【医歯薬学】看護学:社会医学がんを含む研究件
❏ダイバーシティ推進に資するがんスティグマの評価法と教育プログラム開発(16H05218)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 都 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (20322042)
【キーワード】がん / スティグマ / コミュニケーション / 教育プログラム / 評価尺度 (他21件)
【概要】医療の進歩にもかかわらず、がんにはいまだに「死に直結する病い」というイメージがあり、好ましくない特性(スティグマ)を有する。本研究では、がん患者の友人、パートナー、がん予防教育を担う行政事業協力型保健ボランティアを対象として、がんスティグマの軽減に向けたプログラム・ツールと評価指標の開発を行った。1.がんに罹患した友人とのコミュニケーションを改善するウェブ介入プログラムおよびその効果指標としての3...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】看護学:抑うつがんを含む研究件
❏がん経験者の生きがいや価値観に着目した心理的支援の効果検討:ランダム化比較試験(22K20323)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2022-08-31 - 2024-03-31
【研究代表者】畑 琴音 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (60962355)
【キーワード】がん / 抑うつ / 価値 / 心理的支援 / ランダム化比較試験
【概要】
❏患者・家族を対象とした精神看護介入のニーズ分析とプロトコール開発(22390445)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】野末 聖香 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (10338204)
【キーワード】専門看護師 / プロトコール / ケアプログラム / 介入研究 / 幻聴 (他21件)
【概要】本研究の目的は、精神看護専門看護師が裁量範囲を広げて実施することが期待される介入を特定し、ケアプログラムを開発、実践し、効果を検証することである。医師と看護師を対象にデルファイ法により介入を特定し、統合失調症患者の幻聴に対する行動マネジメントとがん患者のうつ傾向を改善するケアプログラムを開発した。統合失調症患者87名を対象に行動マネジメントプログラムの無作為化比較試験を、血液疾患患者30名、がん患...
【医歯薬学】看護学:ランダム化比較試験がんを含む研究件
❏がん経験者の生きがいや価値観に着目した心理的支援の効果検討:ランダム化比較試験(22K20323)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2022-08-31 - 2024-03-31
【研究代表者】畑 琴音 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (60962355)
【キーワード】がん / 抑うつ / 価値 / 心理的支援 / ランダム化比較試験
【概要】
❏患者・家族を対象とした精神看護介入のニーズ分析とプロトコール開発(22390445)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】野末 聖香 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (10338204)
【キーワード】専門看護師 / プロトコール / ケアプログラム / 介入研究 / 幻聴 (他21件)
【概要】本研究の目的は、精神看護専門看護師が裁量範囲を広げて実施することが期待される介入を特定し、ケアプログラムを開発、実践し、効果を検証することである。医師と看護師を対象にデルファイ法により介入を特定し、統合失調症患者の幻聴に対する行動マネジメントとがん患者のうつ傾向を改善するケアプログラムを開発した。統合失調症患者87名を対象に行動マネジメントプログラムの無作為化比較試験を、血液疾患患者30名、がん患...
【医歯薬学】看護学:生活の質(QOL)がんを含む研究件
❏がん支持療法としてのマインドフルネス認知療法の無作為対照試験と内受容感覚の検討(18K07476)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
【キーワード】マインドフルネス / がん / 慢性痛 / 内受容感覚 / うつ病 (他13件)
【概要】2018年度は、Mark Williamsらの原法に基づいたマインドフルネス認知療法プログラム(毎週1回2時間×8週間×集団療法形式)を開発し、2019年度は、様々ながん種や治療設定で活用できるよう、個人療法形式(1回約1時間×8回×柔軟な治療間隔)に修正した。セッションは、①前セッションの振り返り(約5分)、②ホームワークの振り返り(約10分)、③当該セッションの中心的エクササイズ(約15~30...
❏リンパ浮腫の圧迫下での運動療法の効果と最適な運動様式の指針の作成に関する研究(17K01469)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90245639)
【キーワード】リンパ浮腫 / 婦人科癌 / 運動療法 / リハビリテーション / 日常生活動作(ADL) (他18件)
【概要】【目的】下肢リンパ浮腫に対する圧迫下運動療法の即時効果を明らかにすること。 【方法】研究デザインはブロックランダム化クロスオーバー比較試験。対象は婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫患者。登録18名全員が完遂した。介入はA)圧迫下運動療法(座位15分)、B)圧迫下運動療法(臥位15分)、C)圧迫療法(臥位下肢拳上15分)を実施した。圧迫療法には多層包帯法、運動療法にはエルゴメータを使用した。【結果】介...
❏ウェアラブルデバイスを使用したがん性疼痛管理における医療用麻薬の客観的有用性評価(16K01440)
【研究テーマ】医療技術評価学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-10-21 - 2020-03-31
【研究代表者】漆原 尚巳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10511917)
【キーワード】ウェアラブルデバイス / 疼痛管理 / 活動量 / がん / 医療用麻薬 (他13件)
【概要】本研究では、常時装着型ウェアラブルデバイスにより、医療用麻薬の効果が客観的指標で測定できるかどうかを検討しました。疼痛コントロールを行っているがん患者さんで、活動量の変化により、麻薬導入あるいは増量による生活の質及び日常生活動作の改善が示すことができるかを検証します。 本研究は、2018年から2019年に渡り実施され、16人の患者さんで測定が行われました。ウェアラブルデバイスで測定された活動量の連...
【医歯薬学】看護学:リハビリテーションがんを含む研究件
❏リンパ浮腫の圧迫下での運動療法の効果と最適な運動様式の指針の作成に関する研究(17K01469)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90245639)
【キーワード】リンパ浮腫 / 婦人科癌 / 運動療法 / リハビリテーション / 日常生活動作(ADL) (他18件)
【概要】【目的】下肢リンパ浮腫に対する圧迫下運動療法の即時効果を明らかにすること。 【方法】研究デザインはブロックランダム化クロスオーバー比較試験。対象は婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫患者。登録18名全員が完遂した。介入はA)圧迫下運動療法(座位15分)、B)圧迫下運動療法(臥位15分)、C)圧迫療法(臥位下肢拳上15分)を実施した。圧迫療法には多層包帯法、運動療法にはエルゴメータを使用した。【結果】介...
❏骨髄移植患者のフィジカルフィットネスの構造分析とリハビリテーションに関する研究(18500422)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】石川 愛子 慶應大, 医学部, 助教 (10348774)
【キーワード】医療・福祉 / リハビリテーション / 癌
【概要】昨年度作成したフィットネス評価プロトコール案をもとに研究準備を進めた。研究内容については、本学医学部倫理委員会へ提出し承認を得た。研究の実施にあたり、患者の主治医となる血液内科医へ研究内容を提示し、リスク管理の基準につき協議の上了解を得た。試験的にフィットネス評価を行いながら、評価プロトコールの妥当性について検討し、プロトコールを刷新した。記録・測定項目としては、1.患者の基礎的情報(年齢、性別、...
【医歯薬学】看護学:高齢者がんを含む研究件
❏がん薬物療法を受ける高齢者のフレイル予防:縦断研究によるハ-モニ-ケアモデル開発(19H03938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (80459247)
【キーワード】がん高齢者 / 薬物療法 / フレイル / 観察研究 / がん薬物療法 (他10件)
【概要】本研究の目的は、がん薬物療法を受ける高齢がん患者のフレイルの進行を予防するためのハーモニーケアモデルを開発し、実用性の検証を行うことである。 2021年度は計画に基づいて次の成果を得た。 1)初年度より実施した質的研究では、がん治療を受ける消化器がん高齢者の食生活の経験を明らかにすることを目的に、消化器がん患者21名に半構造化質問紙を用いたインタビュー調査を行った。結果として、3つのテーマ(imp...
❏スペシャル・ポピュレーションに対する抗がん剤の至適投与量・用量調節指標の探索(22590142)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】今村 知世 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00570954)
【キーワード】オーダーメイド医療 / PK/PD 解析 / 抗がん剤 / スペシャル・ポピュレーション (他15件)
【概要】進行・再発非小細胞肺がん患者の標準治療の1つである「ドセタキセル・カルボプラチン併用療法」について、高齢者に対するドセタキセルの至適投与量・用量調節指標の探索を行った。その結果、年齢の上昇に伴ってドセタキセルのクリアランスが低下する(曝露量が増加する)傾向が認められた。しかしながらクリアランスの個体間バラツキが大きいため、一概に高齢者での減量を推奨することはできない。またドセタキセルの効果および副...
【医歯薬学】看護学:乳がんがんを含む研究件
❏乳がん患者のうつ・不安・倦怠感に対する新世代認知行動療法の無作為対照比較試験(15K09875)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30327639)
【キーワード】心理療法 / 認知行動療法 / マインドフルネス / がん / うつ (他13件)
【概要】ステージⅠ~Ⅲの乳がん患者を対象に毎週2時間全8回のマインドフルネス認知療法のランダム化比較試験を行った。介入群(n=38)は待機対照群(n=36)と比較して、介入終了時(8週後)のうつ・不安HADS、がん再発不安CARS、スピリチュアル・ウェルビーイングFACIT-Sp、QOL(FACT-G)、倦怠感BFI、マインドフルネス傾向FFMQのいずれもが有意に良好であった(p<0.01)。これら...
❏犬の難治性がんにおけるがん幹細胞の特性解析とがん幹細胞標的治療法の基盤構築(26292161)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】道下 正貴 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (50434147)
【キーワード】犬 / がん / 癌幹細胞 / 自己複製能 / がん幹細胞 (他8件)
【概要】がん幹細胞は、自己複製能、多分化能、免疫不全マウスにおける高い腫瘍形成能を示す細胞集団と定義され、がん発症だけでなく、がん進展、再発、転移に重要な役割を果たすだけでなく化学療法に抵抗性を示すため、がん幹細胞を標的とした治療戦略は必要不可欠と考えられている。 本研究は、極めて病態進行が早く、効果的な治療法がない犬の難治性がんを対象とし、難治性がんのがん幹細胞の同定を行い、薬剤ライブラリーを用いてがん...
❏コーヒーによるステロイド代謝調節と生活習慣病予防との相関(24500996)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】田村 悦臣 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (50201629)
【キーワード】コーヒー / 生活習慣病 / ステロイドホルモン / 大腸がん / 乳がん (他16件)
【概要】1日3-4杯のコーヒー摂取は生活習慣病を予防する効果があることが報告されている。一方、ストレスホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝異常は生活習慣病のリスク要因である。そこで、ヒト由来培養細胞を用いてコーヒーの影響を解析した。その結果、コーヒーは大腸がん細胞においてはエストロゲンの活性化、乳がん細胞においては不活性化に寄与する効果を示した。これらは、共にそれぞれのがん細胞の発症を抑制す...
【医歯薬学】看護学:分子標的治療がんを含む研究件
❏リキッドバイオプシーによる進行性腎細胞癌新規分子標的治療アルゴリズムの確立(17K11159)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】水野 隆一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60383824)
【キーワード】腎細胞癌 / 分子標的治療 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 遊離DNA / 血清遊離DNA (他7件)
【概要】転移性腎細胞癌症例ではベースライン血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。また、臨床リスク分類でpoorリスク群症例でベースライン血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。同時に臨床データベースと比較した解析により、ベースラインの血清中C反応性蛋白高値症例においては血清遊離DNA量が増加しているのが確認された。これらの結果より、ベースライン血清遊離DNA量を測定することによってファースト...
❏経口分子標的治療のがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムの実用性(15H05081)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (80459247)
【キーワード】がん / 分子標的治療 / 皮膚障害 / セルフケア / セルフマネジメント (他13件)
【概要】本研究は、分子標的治療を受けるがん患者が自主的に安全、最適に治療を継続することを目指したがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムを開発することである。 本研究では、分子標的治療に伴う顔の皮膚障害に焦点化して調査を推進し、顔の皮膚障害が進行がん患者のQOLに影響していたことを明らかにした。また、進行がん患者の視点から皮膚障害の悪化予防と管理プログラムの要素を構造化した。皮膚障害を改善するため...
❏腎細胞癌における血管新生阻害薬に対する耐性の機序の解明と新規治療の探索(15H04977)
【研究テーマ】泌尿器科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】大家 基嗣 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00213885)
【キーワード】腎細胞癌 / 分子標的治療 / 治療抵抗性 / リスク分類 / 免疫チェックポイント阻害薬 (他8件)
【概要】芳香族炭化水素受容体(AhR)の腎細胞癌の浸潤や進展との関連を解析した。AhRの発現は予後不良因子であり、活性化によって上皮間葉転換が促進され、腫瘍の浸潤を促進することを示した。 スニチニブ治療後のがん組織を解析した結果、腫瘍血管はほとんど死滅しているものの、細かな腫瘍血管が残存し、その腫瘍血管にはVasohibin-1が発現していることを発見した。またスニチニブの効果に血中のMDSC (myel...
【医歯薬学】看護学:分子標的治療薬がんを含む研究件
❏難治性あるいは希少肺癌克服のための肺癌基礎研究臨床応用システムの構築(17K09667)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安田 浩之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70365261)
【キーワード】肺癌 / 臨床検体 / 難治性肺癌 / 希少肺癌 / 遺伝子変異 (他8件)
【概要】肺癌は癌死因一位の予後不良の疾患である。近年の分子生物学的解析により肺癌の遺伝子変異などが明らかになり新規治療法開発から肺癌患者の予後は改善しつつある。しかし、それら新規治療法をもってしても進行肺癌患者の多くは診断から数年のうちに肺癌の進行によって死亡する。今後さらに肺癌患者の予後を改善するには、臨床を反映する肺癌の分子生物学的理解が必須である。本研究では難治性あるいは希少な肺癌を克服するためのト...
❏経口分子標的治療のがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムの実用性(15H05081)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (80459247)
【キーワード】がん / 分子標的治療 / 皮膚障害 / セルフケア / セルフマネジメント (他13件)
【概要】本研究は、分子標的治療を受けるがん患者が自主的に安全、最適に治療を継続することを目指したがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムを開発することである。 本研究では、分子標的治療に伴う顔の皮膚障害に焦点化して調査を推進し、顔の皮膚障害が進行がん患者のQOLに影響していたことを明らかにした。また、進行がん患者の視点から皮膚障害の悪化予防と管理プログラムの要素を構造化した。皮膚障害を改善するため...
❏ATP競合型チロシンキナーゼ阻害剤の作用を増強する併用化学療法の開発(15H05666)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】安田 浩之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70365261)
【キーワード】肺癌 / 分子標的治療薬 / ATP濃度 / ATP濃度 / 癌 (他7件)
【概要】近年、多くの分子標的治療薬が開発され、癌患者の予後改善に貢献している。分子標的治療薬のうち、有効性が報告されているものにATP競合型TKI(tyrosine kinase inhibitor)がある。ATP競合型TKIは、癌の増殖・生存に必須の働きをするチロシンキナーゼを標的としており、癌遺伝子由来のタンパクのATP結合ドメインにATPと競合的に結合することで、癌遺伝子由来のタンパクを不活性化し抗...
【医歯薬学】看護学:分子標的薬がんを含む研究件
❏小区分50010:腫瘍生物学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】Rhoタンパク質
【研究期間】small GTPase
【研究代表者】がん
【キーワード】分子標的薬
【概要】
❏がん関連症状へのケアに関する科学的根拠に基づいた実践の促進プログラムの開発(20K10801)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】清水 陽一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 看護師 (50791935)
【キーワード】支持療法 / 化学療法 / 分子標的薬 / 抗がん剤 / 看護実践 (他9件)
【概要】がん薬物療法の副作用に対する看護ケアを中心に非薬物療法のエビデンスについて文献検索を行い、研究論文、レビュー論文、国内外のガイドラインの状況を整理した。日本における実施可能性や臨床上のニーズを踏まえて、今後の実施状況調査で取り上げる症状について、毎月の班会議において、非薬物療法の介入研究の経験者や、実装研究の実践者等も必要時に参画をえて検討を行った。本研究の目的は、現時点のエビデンスの状況と臨床に...
❏分子標的薬の開発を目的としたRho paradoxの解明(19K07695)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】荒木 智之 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40438825)
【キーワード】Rhoタンパク質 / small GTPase / がん / 分子標的薬 / がん細胞の浸潤 (他8件)
【概要】RAS遺伝子群は真核生物内で広く且つ高度に保存された低分子GTPaseであり、悪性度の高いがん腫において高頻度に変異が認められる。このRAS遺伝子ファミリー の一種であるRho遺伝子は細胞骨格の制御に中心的な役割を果たし、これの変異は細胞の形態形成や細胞内の物質輸送を制御することでがんの浸潤や転移を活性化させることがわかっている。近年、がん治療を目的としたRhoタンパク質の阻害薬の開発が望まれてい...
【医歯薬学】看護学:意思決定がんを含む研究件
❏がん治療選好の国際標準ハイリスク志向尺度構成:日本知見の米英ブルガリアへの敷衍(19K03366)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】山岸 侯彦 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (70286136)
【キーワード】がん / リスク知覚 / リスクテイキング / 治療楽観性 / 国際比較 (他8件)
【概要】本課題は令和元年から三年を予定していた.令和元年の目標中,日本,米国及び英国・勃国のがん患者の協力を得て質問紙調査の項目選定までは実現した.令和元年末より地球規模で新型コロナウィルスが猖獗を極め,四カ国にて,次の目的であったデータ収集は不可能であった.そのため,最終年度を一年延長した.令和四年五月現在,英国等でCOVID-19対策が全廃され,本邦も同様の変化を期待し,補助事業期間延長中,データ収集...
❏緩和ケアへの移行と実施の円滑化に向けた研究:診療ガイドラインと(21390161)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宮崎 貴久子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (70464229)
【キーワード】緩和ケア / 診療ガイドライン / QOL評価 / MID / 意思決定 (他12件)
【概要】がん診療ガイドライン作成者と緩和ケア臨床家へのインタビュー調査と、海外がん診療ガイドラインの内容分析から、緩和ケアのエビデンス構築、完治を目指す治療から緩和ケアへつなぐ情報、緩和ケア記載量と執筆者属性、および患者中心の医療等の診療ガイドライン作成の方針を明示することが課題として示唆された。一般の人々を対象とした全国調査から、「QOL」の認知度は約2割であった。緩和ケア患者用のQOL評価票であるEO...
❏小児に対する医療情報の提供-インタ-ネットを活用した情報科学的アプロ-チ-(10877382)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】掛江 直子 早稲田大学, 人間総合研究センター, 助手 (70298206)
【キーワード】Informed Consent / Truth Telling / Children's Competence / Pediatric Care / Decision-making (他8件)
【概要】近年日本では、日常の診療において、徐々に患者本人に対するインフォームド・コンセントの必要性・重要性が認識されるようになってきたが、被験者や患者が未成年者(幼児・小児)の場合、知識、経験、理解力等が不十分であるという理由によって、その同意能力は法的には認められてこなかった。しかしながら、先端医科学技術が急激に進歩する今日、新薬の臨床試験や脳死臓器移植などの小児を対象としなければ実施できない研究・臨床...
【医歯薬学】看護学:エビデンスがんを含む研究件
❏緩和ケアへの移行と実施の円滑化に向けた研究:診療ガイドラインと(21390161)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宮崎 貴久子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (70464229)
【キーワード】緩和ケア / 診療ガイドライン / QOL評価 / MID / 意思決定 (他12件)
【概要】がん診療ガイドライン作成者と緩和ケア臨床家へのインタビュー調査と、海外がん診療ガイドラインの内容分析から、緩和ケアのエビデンス構築、完治を目指す治療から緩和ケアへつなぐ情報、緩和ケア記載量と執筆者属性、および患者中心の医療等の診療ガイドライン作成の方針を明示することが課題として示唆された。一般の人々を対象とした全国調査から、「QOL」の認知度は約2割であった。緩和ケア患者用のQOL評価票であるEO...
❏がん医療におけるEBNと臨床実践のgapと波及モデルの開発(20592564)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】矢ヶ崎 香 聖路加看護大学, 看護医療学部, 助教 (80459247)
【キーワード】がん看護 / エビデンス / ガイドライン / 波及モデル / EBP (他9件)
【概要】本研究は、エビデンスに基づくがん看護の質の向上を目指して、次のことを実施した。1)波及モデル開発を目的にがん化学療法のエキスパートナースを対象に質的記述的研究を行った。コアカテゴリー「ガイドラインの実践のための多面的アプローチ」と11のカテゴリーが見出された。1)の結果に基づき、2)波及モデルを開発して有用性を検証した。前向きコホート研究は認定看護師を対象に行った。結果として、波及モデルはガイドラ...
【医歯薬学】看護学:胃がんがんを含む研究件
❏ピロリ菌病原因子CagAの宿主細胞内新規結合ホスファターゼの解析(19K08436)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】藤井 裕美子 旭川医科大学, 医学部, 助教 (30722334)
【キーワード】ヘリコバクター・ピロリ / CagA / 脂質ホスファターゼ / がん / 胃がん (他8件)
【概要】胃上皮細胞におけるチロシンリン酸化CagAの新規結合標的として、SH2ドメイン含有イノシトールホスファターゼSHIP2を同定した。CagAは宿主細胞の細胞膜近傍にSHIP2を集積させ、SHIP2のリン脂質ホスファターゼ活性を亢進することでピロリ菌が接着する細胞膜のホスファチジルイノシトール組成を変化させることを示した。さらに、SHIP2がピロリ菌から宿主細胞へのCagAの侵入を促進することを明らか...
❏EBV胃癌の発癌研究から治療戦略まで-iPS、オルガノイド、ゲノム編集を駆使して(17K15611)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】国田 朱子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50608768)
【キーワード】胃癌 / オルガノイド / EBウイルス関連胃癌 / EBウイルス / 癌
【概要】本研究では胃オルガノイドの安定した樹立法の確立と応用に取り組んだ。胃癌手術検体104症例より正常胃およびEBウイルス関連胃癌を含む胃癌オルガノイドの樹立を行なった。ヌードマウスの皮下にオルガノイ ドを移植しxenograftを樹立し組織像が手術検体の組織と類似した形態を保持している事が確認できin vivo胃癌モデルとして適切であること が証明された。今後薬剤スクリーニングのためにオルガノイドを用...
❏消化管分化の制御による胃癌治療の可能性の追求(16K08612)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 消化管分化 / 癌 / 発現・制御 / 内科 (他6件)
【概要】胃癌細胞株にCDXによる腸分化誘導を起こすことによって、胃癌細胞が増殖停止を発見した。CDX関連遺伝子プローブマーカーを選定し、多数の胃癌症例の遺伝子発現データを解析したところ、マーカー陽性胃癌の遺伝子発現は陰性胃癌に比べて明らかに非癌粘膜に近く、CDX発現による腸分化誘導が、胃癌においてがん抑制的に機能することを証明した(Cancer Sci 2018, 109: 3853)。また、この実験過程...
【医歯薬学】看護学:遺伝学がんを含む研究件
❏上皮内肺がん等の全ゲノムシークエンス解析による新規ドライバー遺伝子の同定(20H00545)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】河野 隆志 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80280783)
【キーワード】癌 / 遺伝子 / ゲノム / 遺伝学 / 病理学 (他7件)
【概要】上皮内肺がん17例、微小浸潤腺がん2例について、全ゲノム/RNAシークエンスデータおよび長鎖シークエンスデータを取得し、進行がんと比較することで、総合的に早期肺発がん機構のメカニズムの推定を行った。既知のがん遺伝子変異としては、EGFR、KRAS、MET、BRAF、HER2遺伝子の変異、RET遺伝子融合は、早期肺がん形成に働くドライバー変化であることが明らかにされた。一方、TP53やSMARCA2...
❏ロングリードシーケンスによるフェージング解析に基づく複数遺伝子変異の役割の解明(17K19592)
【研究テーマ】腫瘍学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
【キーワード】癌 / ゲノム / 遺伝学
【概要】10X Genomics社やOxford Nanopore Technologies社のロングリードシーケンスを用いて、ATLを含む悪性腫瘍における複数変異の解析を行った。さらに、フェージング解析を行うためのCisCheckerというプログラムを作成し、同じ遺伝子に複数変異を認める場合に、それらがcisまたはtransに存在するか判定できる方法を確立した。これらの方法を用いて、ATLを含むいくつか...
❏ATLにおける遺伝子異常に基づく分子病態の解明(16H06249)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
【キーワード】癌 / 成人T細胞白血病リンパ腫 / 遺伝学 / 成人細胞白血病リンパ腫 / 遺伝子解析 (他7件)
【概要】約200例のATL患者において遺伝子異常と進行性の病気や予後不良との関係を解析した。その結果、TP53変異、IRF4変異、および、複数のコピー数異常が進行性の病期(急性型・リンパ腫型)と関連があること、逆に、STAT3変異は慢性型・くすぶり型と関連があることを見出した。 さらに、既知の臨床的予後因子と組み合わせた上で、一部の遺伝子異常(PRKCB変異など)は予後と関係があること、特にPDL1コピー...
【医歯薬学】看護学:酸化ストレスがんを含む研究件
❏xCT阻害剤による小細胞肺癌のフェロトーシス誘導機構の解明とその抗腫瘍効果の検討(17H03583)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】永野 修 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30404346)
【キーワード】フェロトーシス / 癌 / xCT / 小細胞肺癌 / グルタチオン (他7件)
【概要】本研究では、小細胞肺癌のフェロトーシス感受性についての検討を行った。小細胞肺癌で発現低下し、フェロトーシス感受性と相関するマーカーとしてSLC7A1(xCT)、SLC3A2(CD98hc)、MALT1やBIRC3を同定した。xCTについてはヒト肺癌組織検体を用いた免疫染色を行い、xCT発現が低いことを確認した。さらに、小細胞肺癌の動物モデルであるRPMマウスより腫瘍オルガノイドを作製し、フェロトー...
❏老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用(25282027)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】千葉 卓哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40336152)
【キーワード】老化 / カロリー制限 / 酸化ストレス / 脂質代謝 / 機能性食品 (他17件)
【概要】動物に与える餌のカロリーを適度に制限すると、その動物は老化に伴って発症率が増加するガンなどの疾患の発症が抑制され、寿命も延長することが知られている。このカロリー制限による寿命延長効果の分子機構を明らかにし、実際に食事の量を制限することなく、その抗老化作用を発揮できるカロリー制限摸倣物を探索する実験系の構築とその応用に関する研究を行った。研究成果により、抗老化作用に重要と考えられる遺伝子群と、その発...
❏がん関連糖鎖と免疫細胞の相互作用によるがん微小環境調節機構の解明(25430123)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高宮 里奈 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70365419)
【キーワード】低酸素 / 糖鎖抗原 / マクロファージ / がん微小環境 / 酸化ストレス (他6件)
【概要】Sialyl-Tn (sTn)糖鎖抗原の発現は腫瘍に特異的に発現し、予後の不良や転移と相関する事は知られているが、そのメカニズムは分かっていない。がん細胞移植マウスモデルを用いた検討より、sTn糖鎖抗原の発現は、腫瘍内部のHIF-1発現領域に一致し、さらにsTn糖鎖抗原発現領域には、マクロファージやT細胞が浸潤していた。また、sTn糖鎖抗原高発現細胞は単球との接着が亢進しており、この接着亢進にはイ...
【医歯薬学】看護学:緩和ケアがんを含む研究件
❏リンパ浮腫の圧迫下での運動療法の効果と最適な運動様式の指針の作成に関する研究(17K01469)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90245639)
【キーワード】リンパ浮腫 / 婦人科癌 / 運動療法 / リハビリテーション / 日常生活動作(ADL) (他18件)
【概要】【目的】下肢リンパ浮腫に対する圧迫下運動療法の即時効果を明らかにすること。 【方法】研究デザインはブロックランダム化クロスオーバー比較試験。対象は婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫患者。登録18名全員が完遂した。介入はA)圧迫下運動療法(座位15分)、B)圧迫下運動療法(臥位15分)、C)圧迫療法(臥位下肢拳上15分)を実施した。圧迫療法には多層包帯法、運動療法にはエルゴメータを使用した。【結果】介...
❏緩和ケアへの移行と実施の円滑化に向けた研究:診療ガイドラインと(21390161)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宮崎 貴久子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (70464229)
【キーワード】緩和ケア / 診療ガイドライン / QOL評価 / MID / 意思決定 (他12件)
【概要】がん診療ガイドライン作成者と緩和ケア臨床家へのインタビュー調査と、海外がん診療ガイドラインの内容分析から、緩和ケアのエビデンス構築、完治を目指す治療から緩和ケアへつなぐ情報、緩和ケア記載量と執筆者属性、および患者中心の医療等の診療ガイドライン作成の方針を明示することが課題として示唆された。一般の人々を対象とした全国調査から、「QOL」の認知度は約2割であった。緩和ケア患者用のQOL評価票であるEO...
【医歯薬学】看護学:ディシジョンエイドがんを含む研究件
❏がん患者の主体的な意思決定参加を促すSDMの組織定着を目指す実装モデルの構築(22K10911)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】大坂 和可子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
【キーワード】shared decision making / 実装 / ディシジョンエイド / がん / 患者中心の医療
【概要】
❏がん患者向けディシジョンエイドを系統的に開発し活用できる医療者育成プログラム開発(18K10291)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大坂 和可子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
【キーワード】意思決定支援 / 教育プログラム / ディシジョンエイド / がん / 医療者
【概要】本研究は、がん患者の意思決定への参加を促進するディシジョンエイド(Decision aids; DA)の系統的開発と、DAを活用した意思決定支援が出来る医療者を育成する教育プログラムを開発することを目的としている。本年度は、1)DA開発者向け教材の洗練、2)DA開発を円滑に行うためのワークショッププログラムの構築、3)DA開発支援を行った。1)では、知識提供について、International P...
【医歯薬学】看護学:脂質代謝がんを含む研究件
❏膜タンパク質PGRMC1の脂質代謝制御機能を指標とした抗肥満・抗癌戦略の構築(21K06845)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】癌 / 肥満 / 脂質代謝 / ヘム / ケミカルバイオロジー (他7件)
【概要】本研究では、これまでに新規のガス応答性因子として同定した膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御の解明を行った。X線結晶構造解析により、PGRMC1はチロシ ン残基のヘム配位によって、突出したヘム同士が重なり合った特異な重合体構造を形成することを見出し、生体内ガスCOがこの重合が解離してPGRMC1の機能を阻 害することを見出した。PGRMC1はがん細胞内のヘム濃度に応答して重合化することにより活...
❏膜受容体PGRMC1の構造的知見を基盤とした生理機能の解明と制御化合物の解析(18K06921)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】加部 泰明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20397037)
【キーワード】ヘム / 癌 / 脂質代謝 / 金属タンパク質 / 天然有機化合物 (他7件)
【概要】これまで明らかとした膜タンパク質PGRMC1の構造的機能制御に知見を基に、PGRMC1を標的とする薬剤の選定を行った。これら候補化合物はPGRMC1と結合してEGFRとの会合を阻害することにより、PGRMC1を介したがん増殖を抑制することを見出した。さらに、PGRMC1 cKOマウスによる解析から、高脂肪食による肥満モデルにおいてPGRMC1が脂肪細胞の脂質蓄積を亢進して肥満増強機能を示すことを明...
❏脂質輸送-脂質代謝連関による膜ドメイン機能の制御機構とその腫瘍生物学的意義の解明(16K08618)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山内 祥生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00444878)
【キーワード】脂質代謝 / 細胞内輸送 / コレステロール / スフィンゴ脂質 / 細胞内脂質輸送 (他12件)
【概要】細胞膜ドメインはがん細胞の悪性形質発現に極めて重要な役割を果たしているが、その機能調節機構に関する知見は乏しい。本研究課題では、脂質輸送と脂質代謝の連関を明らかにするとともに、脂質代謝変化が膜ドメイン機能に与える影響を解析した。その結果、コレステロールやスフィンゴ脂質の細胞内輸送が、脂質合成や細胞膜ドメイン機能を調節していることが示され、これらの連関ががん細胞の悪性形質の発現に関与していることを明...
【医歯薬学】看護学:がん患者がんを含む研究件
❏がん薬物療法を受ける高齢者のフレイル予防:縦断研究によるハ-モニ-ケアモデル開発(19H03938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (80459247)
【キーワード】がん高齢者 / 薬物療法 / フレイル / 観察研究 / がん薬物療法 (他10件)
【概要】本研究の目的は、がん薬物療法を受ける高齢がん患者のフレイルの進行を予防するためのハーモニーケアモデルを開発し、実用性の検証を行うことである。 2021年度は計画に基づいて次の成果を得た。 1)初年度より実施した質的研究では、がん治療を受ける消化器がん高齢者の食生活の経験を明らかにすることを目的に、消化器がん患者21名に半構造化質問紙を用いたインタビュー調査を行った。結果として、3つのテーマ(imp...
❏独居等で療養生活を支える家族のいない中高年がん患者の心理社会的支援に関する研究(18K02128)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】久村 和穂 (石川和穂) 金沢医科大学, 医学部, 助教 (00326993)
【キーワード】がん患者 / 独居 / 心理社会的苦痛 / 社会支援 / インタビュー調査 (他12件)
【概要】本研究は、独居等で療養生活を支える家族のいない中高年の進行がん患者について、①どのような心理社会的苦痛を経験しているのか、②このような患者が地域社会の中で最期まで尊厳を持って安心・安全に暮らしていくためには、どのような心理社会的支援が必要かを明らかにすることを目的としている。 当該年度は4年目にあたり、本年度は主に前年度までに実施した2種類のインタビュー(①中高年独居進行がん患者:計19名、②独居...
❏経口分子標的治療のがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムの実用性(15H05081)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (80459247)
【キーワード】がん / 分子標的治療 / 皮膚障害 / セルフケア / セルフマネジメント (他13件)
【概要】本研究は、分子標的治療を受けるがん患者が自主的に安全、最適に治療を継続することを目指したがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムを開発することである。 本研究では、分子標的治療に伴う顔の皮膚障害に焦点化して調査を推進し、顔の皮膚障害が進行がん患者のQOLに影響していたことを明らかにした。また、進行がん患者の視点から皮膚障害の悪化予防と管理プログラムの要素を構造化した。皮膚障害を改善するため...
【医歯薬学】看護学:がん薬物療法がんを含む研究件
❏がん薬物療法を受ける高齢者のフレイル予防:縦断研究によるハ-モニ-ケアモデル開発(19H03938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (80459247)
【キーワード】がん高齢者 / 薬物療法 / フレイル / 観察研究 / がん薬物療法 (他10件)
【概要】本研究の目的は、がん薬物療法を受ける高齢がん患者のフレイルの進行を予防するためのハーモニーケアモデルを開発し、実用性の検証を行うことである。 2021年度は計画に基づいて次の成果を得た。 1)初年度より実施した質的研究では、がん治療を受ける消化器がん高齢者の食生活の経験を明らかにすることを目的に、消化器がん患者21名に半構造化質問紙を用いたインタビュー調査を行った。結果として、3つのテーマ(imp...
❏オーダーメイド治療に貢献するポータブル血中「薬物」濃度測定器の創出(18H03513)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】緒方 元気 新潟大学, 医歯学系, 特任講師 (80452829)
【キーワード】ダイヤモンド電極 / 分子標的薬 / 電気化学 / バイオセンサ / TDM (他20件)
【概要】本研究では、最先端のダイヤモンド電極を搭載した血漿薬物濃度の迅速計測系を構築した。標的薬物としてチロシンキナーゼ阻害薬パゾパニブを選択した。ここでは、採取したラット血漿に濃度の異なる分子標的薬を添加し、測定法を検証した。その結果、推奨治療濃度域の計測が可能であった。測定は約35秒で、サンプル処理を含む全工程が10分以内で完了した。次に、ラットにパゾパニブを経口投与し、同様の手順により採血した血漿中...
【医歯薬学】看護学:抗がん剤がんを含む研究件
❏小区分90110:生体医工学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】ダイヤモンド電極
【研究期間】分子標的薬
【研究代表者】電気化学
【キーワード】バイオセンサ
【概要】がん薬物療法の副作用に対する看護ケアを中心に非薬物療法のエビデンスについて文献検索を行い、研究論文、レビュー論文、国内外のガイドラインの状況を整理した。日本における実施可能性や臨床上のニーズを踏まえて、今後の実施状況調査で取り上げる症状について、毎月の班会議において、非薬物療法の介入研究の経験者や、実装研究の実践者等も必要時に参画をえて検討を行った。本研究の目的は、現時点のエビデンスの状況と臨床に...
❏複製ストレス制御因子SLFN11のがん抑制遺伝子としての発展研究(19H03505)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】村井 純子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (60532603)
【キーワード】がん抑制遺伝子 / 複製 / DNA修復 / DNAダメージ / 複製ストレス (他21件)
【概要】DNA障害型抗がん剤の感受性を飛躍的に高めるSLFN11について研究した。SLFN 11がクロマチン構造を変化させ、免疫やストレス応答に関する遺伝子発現を高めることを報告した。ヒト正常Bリンパ球の分化段階におけるSLFN 11の発現変化を報告した。SLFN 11の発現制御因子やB細胞由来血液腫瘍の抗がん剤選択に繋がる発見である。SLFN11とある種のがん遺伝子とは共存できないことを明らかにし、SL...
❏オーダーメイド治療に貢献するポータブル血中「薬物」濃度測定器の創出(18H03513)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】緒方 元気 新潟大学, 医歯学系, 特任講師 (80452829)
【キーワード】ダイヤモンド電極 / 分子標的薬 / 電気化学 / バイオセンサ / TDM (他20件)
【概要】本研究では、最先端のダイヤモンド電極を搭載した血漿薬物濃度の迅速計測系を構築した。標的薬物としてチロシンキナーゼ阻害薬パゾパニブを選択した。ここでは、採取したラット血漿に濃度の異なる分子標的薬を添加し、測定法を検証した。その結果、推奨治療濃度域の計測が可能であった。測定は約35秒で、サンプル処理を含む全工程が10分以内で完了した。次に、ラットにパゾパニブを経口投与し、同様の手順により採血した血漿中...
【医歯薬学】看護学:化学療法がんを含む研究件
❏がん関連症状へのケアに関する科学的根拠に基づいた実践の促進プログラムの開発(20K10801)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】清水 陽一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 看護師 (50791935)
【キーワード】支持療法 / 化学療法 / 分子標的薬 / 抗がん剤 / 看護実践 (他9件)
【概要】がん薬物療法の副作用に対する看護ケアを中心に非薬物療法のエビデンスについて文献検索を行い、研究論文、レビュー論文、国内外のガイドラインの状況を整理した。日本における実施可能性や臨床上のニーズを踏まえて、今後の実施状況調査で取り上げる症状について、毎月の班会議において、非薬物療法の介入研究の経験者や、実装研究の実践者等も必要時に参画をえて検討を行った。本研究の目的は、現時点のエビデンスの状況と臨床に...
❏新しい網羅的遺伝子解析による食道癌の薬剤、放射線耐性遺伝子の検索とそのメカニズム(16K07149)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川久保 博文 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20286496)
【キーワード】薬剤耐性 / 放射線耐性 / トランスポゾン / 食道癌 / 網羅的解析 (他17件)
【概要】ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子をスクリーニング可能であるトランスポゾンを用いて、食道癌に対するシスプラチン、5-FU、放射線耐性遺伝子の新しい網羅的解析に関する研究において、37種類のシスプラチン耐性遺伝子を発見した。そのうちTRIM16L overexpression細胞株に関してシスプラチン耐性をMTT assayにて検証し、シスプラチンへの耐性を証明した。TRIM16 knockdown...
❏患者・家族を対象とした精神看護介入のニーズ分析とプロトコール開発(22390445)
【研究テーマ】地域・老年看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】野末 聖香 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (10338204)
【キーワード】専門看護師 / プロトコール / ケアプログラム / 介入研究 / 幻聴 (他21件)
【概要】本研究の目的は、精神看護専門看護師が裁量範囲を広げて実施することが期待される介入を特定し、ケアプログラムを開発、実践し、効果を検証することである。医師と看護師を対象にデルファイ法により介入を特定し、統合失調症患者の幻聴に対する行動マネジメントとがん患者のうつ傾向を改善するケアプログラムを開発した。統合失調症患者87名を対象に行動マネジメントプログラムの無作為化比較試験を、血液疾患患者30名、がん患...
【医歯薬学】看護学:共有意思決定がんを含む研究件
❏がん患者の主体的な意思決定参加を促すSDMの組織定着を目指す実装モデルの構築(22K10911)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】大坂 和可子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
【キーワード】shared decision making / 実装 / ディシジョンエイド / がん / 患者中心の医療
【概要】
❏遺伝子検査を考慮するがん患者のための対話型決定支援プログラムの開発(15K15839)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】辻 恵子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (30338206)
【キーワード】がん / 遺伝 / ゲノム医療 / 包括的遺伝子検査 / プログラム開発 (他8件)
【概要】遺伝性のがんが疑われる患者に関わる看護師の役割遂行を支えるために、2種類の患者用媒体と教育プログラムを作成した。看護師を含む遺伝医療専門職を対象に質問紙調査を実施し、高い内容妥当性及び実施可能性を有することを確認した。 パイロットスタディを通して、看護師の介入により患者の理解が促進され、遺伝カウンセリング受診率が向上することが示唆された。なお、遺伝カウンセリングを延期した患者の継続フォロー、タイミ...
【医歯薬学】看護学:コミュニケーションがんを含む研究件
❏ダイバーシティ推進に資するがんスティグマの評価法と教育プログラム開発(16H05218)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 都 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (20322042)
【キーワード】がん / スティグマ / コミュニケーション / 教育プログラム / 評価尺度 (他21件)
【概要】医療の進歩にもかかわらず、がんにはいまだに「死に直結する病い」というイメージがあり、好ましくない特性(スティグマ)を有する。本研究では、がん患者の友人、パートナー、がん予防教育を担う行政事業協力型保健ボランティアを対象として、がんスティグマの軽減に向けたプログラム・ツールと評価指標の開発を行った。1.がんに罹患した友人とのコミュニケーションを改善するウェブ介入プログラムおよびその効果指標としての3...
❏緩和ケアへの移行と実施の円滑化に向けた研究:診療ガイドラインと(21390161)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】宮崎 貴久子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (70464229)
【キーワード】緩和ケア / 診療ガイドライン / QOL評価 / MID / 意思決定 (他12件)
【概要】がん診療ガイドライン作成者と緩和ケア臨床家へのインタビュー調査と、海外がん診療ガイドラインの内容分析から、緩和ケアのエビデンス構築、完治を目指す治療から緩和ケアへつなぐ情報、緩和ケア記載量と執筆者属性、および患者中心の医療等の診療ガイドライン作成の方針を明示することが課題として示唆された。一般の人々を対象とした全国調査から、「QOL」の認知度は約2割であった。緩和ケア患者用のQOL評価票であるEO...
【医歯薬学】看護学:質的研究がんを含む研究件
❏がん薬物療法を受ける高齢者のフレイル予防:縦断研究によるハ-モニ-ケアモデル開発(19H03938)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (80459247)
【キーワード】がん高齢者 / 薬物療法 / フレイル / 観察研究 / がん薬物療法 (他10件)
【概要】本研究の目的は、がん薬物療法を受ける高齢がん患者のフレイルの進行を予防するためのハーモニーケアモデルを開発し、実用性の検証を行うことである。 2021年度は計画に基づいて次の成果を得た。 1)初年度より実施した質的研究では、がん治療を受ける消化器がん高齢者の食生活の経験を明らかにすることを目的に、消化器がん患者21名に半構造化質問紙を用いたインタビュー調査を行った。結果として、3つのテーマ(imp...
❏ダイバーシティ推進に資するがんスティグマの評価法と教育プログラム開発(16H05218)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 都 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (20322042)
【キーワード】がん / スティグマ / コミュニケーション / 教育プログラム / 評価尺度 (他21件)
【概要】医療の進歩にもかかわらず、がんにはいまだに「死に直結する病い」というイメージがあり、好ましくない特性(スティグマ)を有する。本研究では、がん患者の友人、パートナー、がん予防教育を担う行政事業協力型保健ボランティアを対象として、がんスティグマの軽減に向けたプログラム・ツールと評価指標の開発を行った。1.がんに罹患した友人とのコミュニケーションを改善するウェブ介入プログラムおよびその効果指標としての3...
❏経口分子標的治療のがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムの実用性(15H05081)
【研究テーマ】臨床看護学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】矢ヶ崎 香 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (80459247)
【キーワード】がん / 分子標的治療 / 皮膚障害 / セルフケア / セルフマネジメント (他13件)
【概要】本研究は、分子標的治療を受けるがん患者が自主的に安全、最適に治療を継続することを目指したがん患者イニシアチブ皮膚障害予防・管理プログラムを開発することである。 本研究では、分子標的治療に伴う顔の皮膚障害に焦点化して調査を推進し、顔の皮膚障害が進行がん患者のQOLに影響していたことを明らかにした。また、進行がん患者の視点から皮膚障害の悪化予防と管理プログラムの要素を構造化した。皮膚障害を改善するため...
【医歯薬学】看護学:睡眠がんを含む研究件
❏がん支持療法としてのマインドフルネス認知療法の無作為対照試験と内受容感覚の検討(18K07476)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】藤澤 大介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30327639)
【キーワード】マインドフルネス / がん / 慢性痛 / 内受容感覚 / うつ病 (他13件)
【概要】2018年度は、Mark Williamsらの原法に基づいたマインドフルネス認知療法プログラム(毎週1回2時間×8週間×集団療法形式)を開発し、2019年度は、様々ながん種や治療設定で活用できるよう、個人療法形式(1回約1時間×8回×柔軟な治療間隔)に修正した。セッションは、①前セッションの振り返り(約5分)、②ホームワークの振り返り(約10分)、③当該セッションの中心的エクササイズ(約15~30...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
【医歯薬学】看護学:教育ブログラムがんを含む研究件
❏がん患者向けディシジョンエイドを系統的に開発し活用できる医療者育成プログラム開発(18K10291)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大坂 和可子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
【キーワード】意思決定支援 / 教育プログラム / ディシジョンエイド / がん / 医療者
【概要】本研究は、がん患者の意思決定への参加を促進するディシジョンエイド(Decision aids; DA)の系統的開発と、DAを活用した意思決定支援が出来る医療者を育成する教育プログラムを開発することを目的としている。本年度は、1)DA開発者向け教材の洗練、2)DA開発を円滑に行うためのワークショッププログラムの構築、3)DA開発支援を行った。1)では、知識提供について、International P...
❏ダイバーシティ推進に資するがんスティグマの評価法と教育プログラム開発(16H05218)
【研究テーマ】医療社会学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 都 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (20322042)
【キーワード】がん / スティグマ / コミュニケーション / 教育プログラム / 評価尺度 (他21件)
【概要】医療の進歩にもかかわらず、がんにはいまだに「死に直結する病い」というイメージがあり、好ましくない特性(スティグマ)を有する。本研究では、がん患者の友人、パートナー、がん予防教育を担う行政事業協力型保健ボランティアを対象として、がんスティグマの軽減に向けたプログラム・ツールと評価指標の開発を行った。1.がんに罹患した友人とのコミュニケーションを改善するウェブ介入プログラムおよびその効果指標としての3...
【医歯薬学】看護学:糖尿病がんを含む研究件
❏インスリン/IGFシグナルを修飾するIRSのモノユビキチン化の制御機構の解明(17K08625)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / IGF / シグナル伝達 / インスリン受容体基質 / ユビキチン (他11件)
【概要】インスリン/インスリン様成長因子(IGF)は動物の代謝調節や成長に重要である。これらが標的細胞に作用して起こす細胞内シグナルに異常が生じると、糖尿病やがんの発症につながる。本研究では、シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化レベルが複数のユビキチンリガーゼと脱ユビキチン化酵素によって制御され、新しいメカニズムでシグナル強度を調節していることを発見した。さらに、これらの酵素...
❏糖尿病やがんの発症・進行におけるNedd4-IRS複合体の乖離/形成の意義(26460369)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福嶋 俊明 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70543552)
【キーワード】インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / ユビキチン / がん (他6件)
【概要】代謝調節ホルモンであるインスリンへの体の応答性が低下すると糖尿病が起こる。一方、インスリンと構造の似たインスリン様成長因子(IGF)には成長促進作用があり、IGFへの応答性が過度に高まるとがんを発症しやすくなる。これらの応答性が変わるしくみには不明点が多い。今回、インスリン/IGFが細胞膜受容体に結合した後で起こる細胞内シグナル伝達を調べた。その結果、シグナル伝達を担うIRS2が別のタンパク質Ne...
❏インスリン受容体基質複合体の機能修飾を介したインスリン様活性制御法の開発(25221204)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】高橋 伸一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00197146)
【キーワード】代謝・内分泌制御 / インスリン / インスリン様成長因子 / インスリン受容体基質 / 細胞内シグナル伝達 (他15件)
【概要】動物の正常な生命活動に必須な同化ホルモン、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の広範な生理活性(インスリン様活性)の発現には、シグナル伝達分子であるインスリン受容体基質(IRS)が必須である。我々は、IRSが多くのタンパク質(IRSAP)やRNAと相互作用して巨大な分子複合体(IRSome)を形成し、これが全く新しいメカニズムでインスリン様活性の調節に重要な役割を果たすことを解明した。更に、...