骨髄異形成症候群の薬剤不応性・耐性を応答性に導き、耐性化を防ぐ新規治療戦略の開発
【研究分野】応用薬理学
【研究キーワード】
アザシチジン / テリフルノミド / 薬剤耐性 / 骨髄異形成症候群 / ドラッグリポジショニング / がん / 薬理学
【研究成果の概要】
骨髄異形成症候群(MDS)は造血不全を来す造血器腫瘍である。MDS治療における重要な薬剤にアザシチジンがあるが、患者の半数には効果がなく、効果のみられた場合も容易に耐性化することが、問題となっている。本研究は、アザシチジンへの耐性を解除・予防する手法の開発を目的とした。培養細胞を用いた実験で、低濃度のテリフルノミドがアザシチジンへの耐性を解除、予防することを見出した。さらにアザシチジンへの耐性を獲得した患者由来の白血病細胞でも、テリフルノミドがアザシチジンへの耐性を解除することを確認した。テリフルノミドはすでに臨床で使用されている免疫抑制剤であり、早期の臨床応用が期待される。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)