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筑波大学 研究シーズDiscovery Saga
研究分野:農学 に関係する研究一覧:92
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情報学 情報学複合領域 複合領域環境学 環境学数物系科学 数物系科学化学 化学生物学 生物学総合理工 総合理工工学 工学総合生物 総合生物医歯薬学 医歯薬学
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発表日:2026年6月2日 この記事は2026年6月16日号以降に掲載されます。
1
安定で高性能なパラジウム触媒を開発
この記事は2026年6月16日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月29日 この記事は2026年6月12日号以降に掲載されます。
2
中部山岳地域で発見の相次ぐチョウセンミネバリの系統・隔離の歴史を検証
この記事は2026年6月12日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月28日 この記事は2026年6月11日号以降に掲載されます。
3
見た目がよく似た送粉昆虫でも 運ぶ花粉の種類や比率は大きく異なる
この記事は2026年6月11日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月25日 この記事は2026年6月8日号以降に掲載されます。
4
日本列島に大雨をもたらす「大気の川」の流れが強まっている
この記事は2026年6月8日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月21日 この記事は2026年6月4日号以降に掲載されます。
5
北大西洋ヨーロッパ域と熱帯起源の大気の変動が日本の冬の寒さを左右する
この記事は2026年6月4日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月19日
6
膜タンパク質生合成経路の活性を維持する新しいしくみを発見しました
Diverse mechanisms of translation arrest by a Clostridia ribosome stalling peptide CliM(クロストリジウムのリボソーム停止ペプチドCliM の多様な翻訳アレストメカニズム)...
キーワード:アレスト/翻訳アレスト/リボソーム/生合成経路/生合成/膜タンパク質
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年5月14日
7
全国的な環境DNA調査によりブラックバスの分布拡大過程を推定
―種ごとに異なる拡大様式と人為影響を示唆―
Nationwide environmental DNA haplotyping illuminates the range expansion of three invasive black bass species in Japan...
キーワード:環境DNA
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発表日:2026年4月30日
8
メタノールを効率よくエネルギー変換する酵素の立体構造を解明
メタノールをエネルギー源として利用する酵母において重要な役割を担う酵素の立体構造を、クライオ電子顕微鏡を用いて高精度で解明しました。その結果、よく似た構造の2種類の酵素が環境に応じて異なる働きをする仕組みが明らかとなりました。 カーボンニュートラル社会の実現に向けて、メタノールの効率的な資源化が注目されています。本研究では、より効率的なメタノール利用の鍵を探るため、メタノールで成長する酵母Ogataea methanolica におけるアルコールオキシダーゼ(AOD)という酵素に着目し、その構造と機能の違いをクライオ電子顕微鏡を用いて明らかにしました。AODには複数の...
キーワード:物質科学/放射光/電子伝達/カーボンニュートラル/ホルムアルデヒド/持続可能/持続可能な開発/カーボン/電子顕微鏡/エネルギー変換/メタノール/酵素活性/アルデヒド/性決定/微生物/クライオ電子顕微鏡/アルコール/分子機構/アミノ酸/エネルギー代謝/立体構造
他の関係分野:数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月21日
9
温泉から自己複製する未知の環状RNAを発見
高温の温泉環境から、自己複製する未知の環状RNAを発見しました。これまで、高温の環境では直鎖型ゲノムを持つRNAウイルスのみが見つかっていましたが、今回はそれとは異なる環状RNAの複製体を見いだしました。このことは、高温極限環境にも多様な自己複製RNAが存在することを示すものです。 生物の多くはDNAを遺伝情報として持ちますが、RNAを遺伝情報として自己複製する因子も知られており、ウイルスやウイロイド(ウイルスよりも小さい感染性RNA分子)などがその例です。これらは生命の起源や進化を考える上でも重要な存在とされていますが、どのような環境にどのような種類の自己複製RNAが存在するのか...
キーワード:海洋/微生物群集/生命の起源/遺伝情報/塩基配列/生物群集/持続可能/高温環境/持続可能な開発/極限環境/RNA複製/食品産業/微生物/自己複製/RNA/高次構造/ウイルス/ゲノム
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年4月8日
10
ハチジョウノコギリクワガタが飛翔能力を消失した進化的要因を解明
ハチジョウノコギリクワガタは、日本に生息するノコギリクワガタ属で唯一飛べないクワガタです。その飛翔能力消失の要因を近縁種との比較から検証しました。その結果、飛翔筋の萎縮が直接的な要因であり、地上歩行への依存が高まったことで、飛翔への進化的選択圧が弱まった可能性を見いだしました。 昆虫の移動手段としての飛翔は、捕食者回避や採餌、配偶において重要ですが、その能力が失われている種も知られています。しかしながら、とりわけ、種として飛べない昆虫において、飛翔能力がどのように、そしてなぜ失われたのかについては、十分に理解されていませんでした。 本研究では、日本に生息するノコギリクワ...
キーワード:個体群/種分化/形態進化/持続可能/持続可能な開発/生物多様性
他の関係分野:生物学工学
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発表日:2026年4月3日
11
推定原尿中リン濃度の上昇は加齢に伴う腎機能の低下を加速させる
慢性腎臓病の進行には、腎臓の近位尿細管腔中におけるリン過剰負荷が関与すると考えられています。本研究では、血液と尿検査から算出した「推定原尿中リン濃度」が高い人ほど、加齢に伴う腎機能低下が大きいことを明らかにしました。慢性腎臓病の重症化を予測する新たな指標として期待されます。 超高齢社会の日本では、慢性腎臓病の患者数が増加の一途を辿っています。そのため、慢性腎臓病の発症および重症化を早期から予測し、適切な予防対策を講じることが非常に重要です。そこで本研究では、「細胞が高濃度のリンに晒されると傷害を受ける」という事実に着目し、腎臓の近位尿細管腔を流れる原尿中のリン濃度の推定値(推定原尿...
キーワード:高齢社会/持続可能/持続可能な開発/リン酸カルシウム/リン酸/腎臓病/超高齢社会/尿細管/糸球体/アルブミン/カルシウム/近位尿細管/血液/腎機能/腎臓/加齢/動物実験/慢性腎臓病
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月31日
12
遺伝性腎障害MCTOの発症メカニズムをマウスで解明
腎臓の糸球体上皮細胞に発現している転写因子MafBの遺伝子異常が原因で、腎不全をきたす中心性手根足根骨溶解症候群(MCTO)の発症メカニズムをモデルマウスで解明しました。また、既存の慢性骨髄性白血病の治療薬により腎障害が改善することが分かりました。 中心性手根足根骨溶解症候群(MCTO)は、腎臓の糸球体上皮細胞内における転写因子MafBの遺伝子変異が原因で発症する発症頻度の低い遺伝性の希少疾患ですが、日本国内にも複数の患者が存在します。MCTO患者の約7割で大量タンパク尿を伴った進行性の腎不全(MCTO腎症)を起こし、有効な治療法はなく、患者の約4割が成人までに末期腎不全に至ります...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/リン酸/遺伝子異常/糸球体/腎不全/PI3K/モデルマウス/骨髄/AKT/マウス/疾患モデルマウス/上皮細胞/腎障害/腎臓/転写因子/白血病/遺伝子/遺伝子変異/疾患モデル
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月26日
13
赤色レタスの色素合成制御によりフラボノイドバランスが変化する
赤系レタスの赤色はアントシアニンによるものです。本研究では、アントシアニン合成関連酵素遺伝子をゲノム編集で機能喪失させ、生育への顕著な悪影響なく赤色が消失することを明らかにしました。またそれに伴って、ケルセチン類を含む他のフラボノイド群が増加することが分かりました。 赤色レタスの赤色はアントシアニンという色素によるものです。この色素は、抗酸化作用で研究されているポリフェノールの一種で、植物の中ではフェニルアラニンというアミノ酸から複数の酵素が段階的に働いて合成されます。その過程で多様なフラボノイド(植物色素の総称)が作られ、最終的にアントシアニンへと変換されます。 本研...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/園芸学/機能性/ポリフェノール/アントシアニン/植物工場/フェノール/CRISPR/ゲノム編集/アミノ酸/フラボノイド/抗酸化/抗酸化作用/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月26日
14
筑波大学✕人工知能 #01 人間や社会のふるまいに自然法則を見出して数理モデル化。人間とAIの関係性にも着目。
私たち人間は、自らの意志によって行動している個々の存在です。ところが、個々の人間が集まった組織や社会などでは、SNSの「バズる」「炎上」といった特定の情報が急速に拡散されていく現象のように、集団が一つの意志を持ったようにブームが生まれ、一斉に同じような行動をとることがあります。このような人間社会の動きの背景にある、基本法則・原理を読み解き、記述する学問分野が「社会経済物理学」です。  システム情報系社会工学域の佐野幸恵准教授は、ブログやソーシャルメディアなどインターネット上に存在する膨大なデジタルデータを解析し、人間集団のふるまいを数理モデル化する研究に取り組んでいます。さらに...
キーワード:統計モデル/ブログ/自動運転/消費行動/AI/アルゴリズム/インターネット/エージェント/ソーシャルネットワークサービス(SNS)/ソーシャルメディア/ニューラルネットワーク/機械学習/計算社会科学/最適化/時系列データ/人工知能(AI)/ネットワーク科学/社会工学/情報発信/確率論/経済物理学/統計物理/統計物理学/統計力学/非平衡/非平衡統計力学/複雑系/物性物理/臨界現象/臨界点/ノイズ/相転移/データ解析/共進化/持続可能/シナリオ/シミュレーション/ニューラルネット/モデル化/航空機/自動車/津波/東日本大震災/数理モデル化/花粉/子宮/スポーツ/ゆらぎ/HPV/ワクチン/意志決定/育児/感染症/公衆衛生/高齢化/高齢者/子宮頸がん
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年3月25日
15
高温環境下でトマト種子の発芽を強化するための有望な標的遺伝子を特定
発芽を調節するホルモンの働きを抑制する「SlIAA9」という遺伝子を欠損させたトマト変異体が、高温環境下でも高い発芽率と良好な苗の生育を維持することを確認するとともに、そのメカニズムを解明しました。この知見は、暑さに強い品種を作るための新しいヒントになると期待されます。 トマトは、暑さが続くと種子はうまく芽を出せず、その後の成長も弱くなってしまいます。特に発芽の段階はとてもデリケートで、高温にさらされると休眠状態に近くなり、温度が下がってもなかなか発芽が進まないことがあります。本研究では、発芽を調節するホルモンの働きを抑制する「SlIAA9」という遺伝子に着目し、高温環境下において...
キーワード:持続可能/高温環境/持続可能な開発/エチレン/変異体/トマト/Hsp70/ホルモン/活性酸素/遺伝子
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月23日
16
ペプチド主鎖改変により膜透過性を飛躍的に向上
―アミド-クロロアルケン等価置換が水素結合ネットワークを制御―
Amide-to-Chloroalkene Substitution for Peptide Backbone Modification to Enhance Membrane Permeability...
キーワード:水素結合ネットワーク/アミド/アルケン
他の関係分野:数物系科学化学
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発表日:2026年3月19日
17
ダンゴムシは食べた鉱物の構造を体内で作り変えて外骨格にしていた
ダンゴムシは、飼育する時に虫かごに石を入れるとよいことが知られています。異なる種類の鉱物を与えて飼育した結果、ダンゴムシは食べた鉱物をそのまま殻にするのではなく、体内で鉱物の構造を作り替えていることを発見しました。生物が鉱物の構造を制御して利用する仕組みの理解につながる成果です。 甲殻類や貝類など多くの生物は、炭酸カルシウムなどの鉱物を利用して硬い外骨格を形成しています。このように生物が体内で鉱物を作る現象は「生体鉱物化(biomineralization)」と呼ばれ、生物材料科学や進化生物学の分野で重要な研究テーマとなっています。 ダンゴムシの外骨格(背殻)は、炭酸カ...
キーワード:X線回折/カルサイト/放射光/放射光X線/化学組成/進化生物学/ラマン/材料科学/持続可能/持続可能な開発/アモルファス/炭酸カルシウム/電子顕微鏡/生体内/結晶構造/甲殻類/アラゴナイト/ラマン分光/カルシウム
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年3月17日
18
酸素存在下でも生育する光合成細菌の高効率エネルギー変換機構を解明
多くの光合成細菌にとって酸素は有害ですが、海洋性紅色非硫黄細菌は酸素存在下でも生育できます。この細菌において光合成を担うタンパク質複合体の構造をクライオ電子顕微鏡で観察したところ、新たな膜タンパク質を発見し、酸素存在下でも効率よくエネルギー変換できる仕組みの一端を解明しました。 光合成細菌は光合成の際に酸素を発生しませんが、太陽光エネルギーを高効率で化学エネルギーへ変換する能力を持ちます。また、植物が利用しない近赤外光を利用でき、淡水や海水、温泉など多様な環境に適応しています。中でも海洋性紅色非硫黄細菌Rhodovulum sulfidophilum は、酸素存在下で...
キーワード:光エネルギー/海洋/近赤外/太陽/タンパク質複合体/光合成/光合成細菌/電子伝達/太陽光/赤外光/持続可能/持続可能な開発/水処理/電子顕微鏡/排水処理/分解能/モデル生物/遺伝子改変/エネルギー変換/クライオ電子顕微鏡/バイオテクノロジー/近赤外光/膜タンパク質/硫化水素/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年3月3日
19
新型コロナウイルス変異株におけるスパイクタンパク質の異常な変異を発見
新型コロナウイルスについて公開ゲノムデータを解析した結果、感染性を高めたとされるスパイクタンパク質の614番目のアミノ酸のグリシンへの変異が、元のアスパラギン酸に戻ったゲノム配列が、デルタ株とオミクロン株に集中して多数見つかりました。また、その時期や検出場所にも偏りがありました。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にはスパイクタンパク質と呼ばれる特徴的な突起構造があり、これが感染を引き起こす鍵となることが知られています。この感染症の世界的流行の初期には、スパイクタンパク質の614番目のアミノ酸であるアスパラギン酸(D614)からグリシンへの変異(G614)が急速に起こり、感...
キーワード:デルタ/突然変異/生物工学/持続可能/持続可能な開発/ゲノム配列/変異株/SARS-CoV-2/新型コロナウイルス/アミノ酸/ウイルス/ゲノム/感染症
他の関係分野:複合領域環境学工学医歯薬学
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発表日:2026年2月24日
20
健康管理アプリからのフィードバックが身体活動促進の動機づけになる
スマートフォンの健康管理アプリの利用者を対象に、身体活動を促進するための個別化機能として有効な要素を調査しました。その結果、家族や仲間の支援、目標設定やリマインドなどのフィードバック機能が動機づけ要因となる一方、仕事による時間制限や疲労などが障壁要因として挙げられました。 健康管理アプリは、体重管理や生活習慣改善を支援するツールとして急速に普及しています。一方で、多くのアプリの個別化機能は、食事と栄養の記録やフィードバックなどが中心で、健康づくりに重要な身体活動の促進について、利用者の生活状況に合わせて個別に支援する機能は十分とは言えません。そこで本研究では、健康管理アプリの利用者...
キーワード:身体活動/動機づけ/持続可能/持続可能な開発/フィードバック/生態学/健康管理/健康診断/スマートフォン/ヘルスケア
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2026年2月16日
21
放棄された道路を斜面からの土砂供給量の推定に活用する手法を開発
レーザ測量機能を搭載したドローンを使って、数十年間使われていない道路(いわゆる廃道)に堆積した土砂の量を測量し、斜面からの土砂供給量を推定することに成功しました。土石流発生源での土砂供給量を推定する上で、この手法が役立つことが期待されます。 斜面からの落石による土砂供給量は、土石流の頻度や規模を決める重要な要素の一つですが、数十年間にわたる期間の土砂供給量を広範囲に推定することは簡単ではありませんでした。本研究では、放棄された道路(廃道)に着目し、廃道に堆積した土砂量を、レーザ測量機能を搭載したドローンを使って測量することにより、数十年間の土砂供給量を推定することに成功しました。...
キーワード:DEM/地球科学/持続可能/LiDAR/持続可能な開発/地球環境/トラップ/ドローン/土石流
他の関係分野:複合領域環境学工学
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発表日:2026年2月2日
22
植物と窒素固定細菌の根粒共生を制御するマスター因子の分子進化を解明
植物と細菌の根粒共生を制御するタンパク質(マスター制御因子)における分子進化の仕組みを解明しました。根粒共生が始まる前に進化の過程で出現していたアミノ酸配列を利用し、この因子のDNA結合が安定化され、根粒形成、細菌感染、窒素固定に関わる多くの遺伝子を制御可能になっていました。 マメ科など一部の植物は、根に根粒と呼ばれる器官を形成して微生物(窒素固定細菌)を感染させ、共生関係を築いています。この「根粒共生」により、植物は細菌から窒素栄養を受け取る一方、細菌には光合成産物をエネルギー源として提供しています。この仕組みの分子基盤の解明は、基礎生物学と農業への応用の両面から極めて重要です。...
キーワード:DNA結合/二量体/アンモニア/窒素固定/光合成/分子進化/持続可能/持続可能な開発/変異体/微生物/アミノ酸配列/アミノ酸/構造変化/細菌感染/転写因子/遺伝子/細菌
他の関係分野:複合領域化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年1月16日
23
プリン代謝と脳内のミクログリア形態変化との新たな関係を発見
プリン体の代謝を阻害する免疫抑制剤をマウスに投与すると、生体分子「グアノシンヌクレオチド」の脳内濃度が低下し、細胞内のGTPと結合する低分子量Gタンパク質の活性が抑制されること、それによって脳内の免疫細胞であるミクログリアの形態が変化することを発見しました。 ミクログリアは、脳やせき髄などの中枢神経系で働く免疫細胞です。胎児期から脳内に存在し、生涯を通じて、脳の恒常性を維持する働きがあります。中でも、出生直後におけるミクログリアは、神経回路の形成や異物の除去、脳血管の構築など、多彩な役割を担うことが報告されています。また、これら一連の脳発生過程で、ミクログリアは細胞の形態を変化させ...
キーワード:イノシン/神経系/持続可能/持続可能な開発/形態制御/脳発生/リン酸/形態変化/フェノール/生合成/細胞形態/アデノシン/グリア細胞/中枢神経/低分子量Gタンパク質/免疫抑制/胎児/代謝産物/中枢神経系/ATP/Gタンパク質/グリア/マウス/ミクログリア/細胞骨格/神経回路/生体分子/創薬/免疫細胞/免疫抑制剤/コミュニケーション
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年1月8日
24
中部山岳・高山帯が「進化」の舞台に 
―高解像度の遺伝子解析により、山岳での遺伝的多様性の創生を解明―
Phylogeography of a cool-loving caddisfly: analyses of single nucleotide polymorphisms indicate lowland hybridization and highland isolation...
キーワード:遺伝的多様性/遺伝子解析/遺伝子
他の関係分野:医歯薬学
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発表日:2026年1月7日
25
食中毒の原因菌サルモネラの感染過程で酸性環境への適応と代謝の切り替えを連動させるRNA断片を発見
食中毒原因菌のサルモネラは、免疫細胞のマクロファージの内部でアルギニン脱炭酸酵素を発現して酸性環境に対応します。今回、この酵素遺伝子のmRNAの非翻訳領域から生成されたsmall RNAがサルモネラの代謝に関与する複数のmRNAと塩基対を形成し、その発現を制御することを発見しました。 生物の遺伝情報であるDNAの塩基配列はmRNAに転写され、その情報を基にタンパク質が翻訳される。1958年にクリックが提唱したこのセントラルグマにおいて、mRNAは単に遺伝情報の鋳型としてみなされてきました。しかしその後、mRNAが小さなRNA(small RNA)を生み出し、他のmRNAと塩基対を形...
キーワード:酸素濃度/遺伝情報/塩基配列/持続可能/持続可能な開発/機能性RNA/機能性/病原性/アルギニン/mRNA/解糖系/RNA/アミノ酸/サルモネラ/ファージ/マウス/マクロファージ/細菌感染/免疫細胞/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/感染症/細菌
他の関係分野:環境学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年1月6日
26
複数の放射性物質を吸着・遮断する紙パルプコンポジットシートを作成
紙パルプとデンプン、ポリアニリン(導電性⾼分⼦)、プルシアンブルー(⾊素)およびアルギン酸(天然⾼分⼦)をそれぞれ組み合わせ、さらにこれらを重ねたコンポジットシートを作成しました。このシートは、セシウム、ヨウ素、ストロンチウムといった放射性物質を⼀括で効率よく吸着し、遮断します。 紙パルプにさまざまな機能性⾼分⼦を混合したり分⼦レベルで化学的に装飾したりすることにより、⾷品⽤耐油紙、フィルターや電磁波遮断シートなど実⽤上有望なコンポジット材料が得られます。本研究では、紙パルプとデンプン、ポリアニリン(導電性⾼分⼦)、プルシアンブルー(⾊素)およびアルギン酸(天然⾼分⼦)をそれぞれ...
キーワード:数理物理/ストロンチウム/コンポジット/持続可能/持続可能な開発/有害物質/セシウム/電磁波/導電性/機能性/デンプン/ヨウ素
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年12月26日
27
鞭毛・繊毛の進化の鍵となる単細胞生物アプソモナドの光回避応答を発見
動物・菌類からなるオピストコンタ(後方鞭毛生物)の進化的起源を探る上の鍵となる単細胞生物アプソモナドの光回避応答を発見しました。これは、アプソモナドがオピストコンタに近縁である重要な証拠であり、高速振動を行う動物の鞭毛・繊毛が進化してきた道筋を知る上で重要な知見となります。 地球上に暮らす多くの生物にとって光は重要な因子であり、光応答性は、単細胞・多細胞を問わず、真核生物に共通する基本的な特性です。単細胞生物アプソモナドは、動物・菌類からなるオピストコンタ(後方鞭毛生物)の姉妹群で、オピストコンタの進化的起源を理解する上で極めて重要な二本鞭毛の生物です。オピストコンタでは、動物の視...
キーワード:光応答性/ダイニン/光応答/青色光/持続可能/持続可能な開発/アクチン繊維/カルシウムイオン/ミオシン/受精/アクチン/カルシウム/チューブリン/精子/概日リズム
他の関係分野:化学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年12月15日
28
特定外来種ガビチョウのさえずりを高山帯で初めて記録
日本で分布を拡大させ続けている特定外来種のガビチョウのさえずりを、中央アルプス木曽駒ヶ岳の高山帯(標高約2770m)で初記録しました。さえずりは、繁殖期の雄が、なわばり主張や雌へのアピールとして発する鳴き声です。ガビチョウの繁殖域が低地から高山帯へと拡大している恐れがあります。 ガビチョウは本来、中国南部から東南アジアにかけたユーラシア大陸の東岸に分布する鳥類です。日本では1980年代に北九州市で野外記録が得られて以降、各地で分布を広げ、生態系などに影響を及ぼす恐れがあるとして、2024年に特定外来生物に指定されました。 これまで、国内では低地を中心に分布を拡大していま...
キーワード:外来種/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/ユーラシア/環境保全/生態系
他の関係分野:環境学工学
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発表日:2025年12月13日
29
ゲノム編集により高糖度・高GABA・高ビタミンCのトマトを作出
ゲノム編集技術を用いて複数の遺伝子を改変することにより、糖度、GABA(機能性アミノ酸)含量およびビタミンC濃度を同時に向上させたトマト果実の開発に成功しました。本技術は、栄養価や健康などに関わる機能性を高めた作物の作出に寄与すると期待されます。 トマトは世界で最も広く栽培される果菜類である上、果実の甘味(糖度)や多彩な栄養成分を持っています。さらに近年、ゲノム編集技術を用いた高GABA(機能性アミノ酸)トマトなども実用化されています。 本研究では、ゲノム編集技術を用いて、糖度、GABA含量およびビタミンC濃度を同時に増加させたトマト果実の作出に成功しました。GABA...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/遺伝子改変/ビタミンC/機能性/機能性食品/シロイヌナズナ/トマト/ゲノム編集技術/ストレス耐性/乾燥ストレス/ビタミン/ゲノム編集/GABA/アミノ酸/ストレス応答/ゲノム/ストレス/遺伝子
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年12月13日
30
競馬におけるムチ使用音を自動検出する技術を開発
競馬ではムチ使用の強度や回数に制限がありますが、その確認はレース後に手作業で行われます。本研究では、高音質録音とAIとの組み合わせにより、ムチ使用音を自動検出する技術を開発しました。高周波成分の分析で精度が向上したことで、リアルタイム判定の実現可能性が高まりました。 競馬では、馬のスピードを上げたり集中させたりするためにムチが使われます。しかし、強すぎる使い方や規定回数を超えた使用はルール違反となり、動物福祉の観点やレースの公平性の観点からも重視されています。現在は審判員がレース後に映像を見ながら手作業で確認していますが、このプロセスには時間がかかり、見落としの可能性もあることか...
キーワード:ニューラルネットワーク/深層学習/人工知能(AI)/データ収集/高周波/持続可能/持続可能な開発/ニューラルネット/周波数/動物福祉
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2025年12月13日
31
原始的な昆虫、イシノミ目で"交尾器の結合"を初確認! 昆虫の交尾進化を読み解く重要な手がかりを発見
Mating behavior of the jumping bristletail Petrobiellus akkesiensis (Archaeognatha: Machilidae: Petrobiellinae): Direct spermatophore transfer via genital coupling(コジマイシノミPetrobiellus akkesiensis(イシノミ目:イシノミ科:ヤマトイシノミモドキ亜科)の配偶行動:交尾器の結合による直接的な精包の輸送)...
キーワード:交尾器/配偶行動
他の関係分野:生物学
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発表日:2025年12月11日
32
「原始的」な脊椎動物、ヌタウナギの嗅覚関連受容体の多様性を解明
原始的な脊椎動物の特徴を多く残しつつ嗅覚系を発達させた円口類ヌタウナギについて、嗅覚関連受容体を調べた結果、特定の嗅覚関連受容体の遺伝子の数が独自に増加していること、初期の脊椎動物がこれまで考えられていた以上に多様な嗅覚関連受容体を持っていた可能性を見いだしました。 私たちヒトを含む動物は、においを感じることで食べ物を探したり危険を察知したりします。その土台になっているのが、嗅覚に関連する受容体タンパク質です。脊椎動物の嗅覚関連受容体は大きく4種類(OR、V1R、V2R、TAAR)に分類されますが、これらの進化的起源や初期の多様化の詳細はよく分かっていませんでした。 そ...
キーワード:陽子/脊椎動物/持続可能/持続可能な開発/ウナギ/脊椎/受容体/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年12月10日
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TSUKUBA FUTURE #134:CO2シープは未来の海を知る「自然の実験室」
地球温暖化が進めば、海洋の酸性化も進む。食い止められなければ、海洋生態系の多様性が失われる。いま、海で起きつつあることを多くの人に知ってもらいたい」。筑波大学下田臨海実験センター(静岡県下田市)を拠点に活動するハーベイさんは、自らの研究成果も踏まえ、そう話します。  現在の海水は弱アルカリ性(ph約8.1)ですが、pHが低下傾向にあります。温室効果ガスであるCO2の大気中濃度の上昇に伴って、大気から海に溶け込むCO2の量も増えているからです。これを海洋の酸性化と言い(海水が酸性になるわけではありません)、海洋の生態系に大きな影...
キーワード:温室効果ガス/海洋/地球温暖化/温室効果/気候変動/生物群集/炭酸カルシウム/底生生物/二酸化炭素/二酸化炭素/生態系/CO2濃度/サンゴ礁/温暖化/海洋生態/海洋生態系/生態学/カルシウム/コミュニティ/調査研究
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年12月8日
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CHANGEMAKERS #10 「とにかく動くことが重要」無理だと言われたアフリカでの起業。
ビジネスの力で社会課題の解決に挑む 武藤 康平 さん
株式会社Double Feather PartnersCEO(最高経営責任者)武藤 康平(むとう こうへい) さんPROFILE2013年筑波大学卒業。外資系投資銀行と国際機関に勤務後、2017年にルワンダに移住し株式会社Double Feather Partnersを設立...
キーワード:インターネット/ゲーム/人工知能(AI)/社会工学/人口動態/高度経済成長/ボランティア/ビジネスモデル/ジンバブエ/人口増加/キャリア/情報交換/モビリティ/自動車/実証実験/経済成長/少子高齢化/成長期/大気汚染/ラット/うつ/コミュニティ/トラウマ/高齢化
他の関係分野:情報学複合領域環境学工学医歯薬学
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発表日:2025年12月4日
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⽔中ドルフィンキックの動作は2種類の協調パターンからなることを解明
競泳選⼿における⽔中ドルフィンキックの動作が2種類の協調パターンで構成されていることを⾒いだしました。また、速く泳ぐ選⼿では、腕・体幹・⼤腿の協調パターンが特徴的であり、⼤腿の動きに対して肩関節や体幹下部を⼤きく動かして上半⾝を⽔平に保っていることが分かりました。 ⽔中ドルフィンキックは下肢のキック動作のみで進む潜⽔泳法で、⿂類や⽔棲哺乳類のように⾝体を滑らかにうねらせることで泳ぐ速度を効率よく⾼めることができます。しかし、⼈間の⾝体構造はこのようなうねり動作に適応していないため、⽔中ドルフィンキックのパフォーマンスを向上させるには⾼度な運動技能を獲得することが必要です。...
キーワード:時系列データ/シナジー/持続可能/持続可能な開発/哺乳類/関節/トレーニング/パフォーマンス
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年12月3日
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CHANGEMAKERS #09 藻類研究から広がる環境へのアクション ベイリッツ亜里咲マリー さん(生物学学位プログラム(博士前期課程)2年次)
理工情報生命学術院 生命地球科学研究群 生物学学位プログラム(博士前期課程)2年次ベイリッツ亜里咲マリー さんPROFILE2002年生まれアメリカ育ち2020年筑波大学生命環境学群生物学類に入学し、植物の体の仕組みや生物多様性について学ぶ。その後理工情報生命学術院生命地球科学研究群に進学し、生命環境系の蓑田 歩 助教のもとで現在藻類のストレス耐性についての修士論文執筆に励んでいる。  藻類の研究に取り組みながら、大学の内外で環境や社会の課題に向き合ってきたベイリッツさん。研究室の中だけにとどまらず、学生としての...
キーワード:ネットワーキング/ゲーム/ソーシャルネットワークサービス(SNS)/ボランティア/ボランティア活動/光エネルギー/地球科学/温室効果ガス/外来種/地球温暖化/温室効果/気候変動/光合成/低炭素/CO2排出量/公共交通/カーボン/プラスチック/環境負荷/環境問題/二酸化炭素/廃棄物/環境ストレス/生態系/ストレス耐性/バイオマス/森林管理/バイオ燃料/温暖化/生物多様性/スポーツ/イミン/ストレス/行動変容
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年12月3日
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遺伝情報を含まない塩基配列「イントロン」に富んだ真核ゲノムを発見
海産の単細胞性藻類であるクロララクニオン藻の一種で核ゲノム配列の解読を行ったところ、配列全体の約75%がイントロン(通常はRNAに転写された後に除去されるため遺伝情報を含まない配列)で構成されており、既知の真核ゲノムの中で最もイントロンに富んでいることが分かりました。 高速かつ低コストに大量のDNA配列を決定できる次世代シーケンサーの普及により、多様な系統の生物種でゲノム配列の解読が盛んに行われています。また、長いDNA断片の配列決定が可能なロングリードシーケンス技術の発達により、反復配列を含む巨大なゲノムの解読も可能になっています。 本研究では、このロングリードシーケ...
キーワード:遺伝情報/塩基配列/核ゲノム/持続可能/持続可能な開発/イントロン/ゲノム配列/反復配列/次世代シーケンサー/RNA/細胞核/ゲノム/遺伝子
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発表日:2025年11月20日
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中緯度の大気と海洋の相互作用が東アジアの冬のモンスーンを強める
東アジアの冬に吹く北西のモンスーンが強い年には、北西太平洋の中緯度域の海が冷やされ、冷えた海が更にモンスーンを強める仕組みを解明しました。中緯度の大気と海の相互作用が日本の冬の年々変動に重要なことを示すもので、異常気象の要因解明や季節予報の精度向上につながると期待されます。 東アジアの冬に吹く北西の季節風(モンスーン)が強い年には、日本各地で厳しい寒さや大雪が発生し、社会や経済活動に大きな影響を与えます。これまで冬のモンスーンの強弱については、エルニーニョ現象やラニーニャ現象など熱帯域の海洋で発生する現象との関係が注目される一方で、中緯度の海洋との関係は十分に理解されていませんでし...
キーワード:海洋/アジアモンスーン/エルニーニョ/モンスーン/異常気象/海面水温/大気海洋相互作用/北西太平洋/西太平洋/持続可能/持続可能な開発/シミュレーション/ユーラシア
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
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発表日:2025年11月12日
39
小さなハダニが教えてくれる排泄物管理の重要性
キーワード:持続可能/持続可能な開発/節足動物
他の関係分野:工学
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発表日:2025年11月5日
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種の分布移動推定の新手法によりクロコショウ野生種の歴史を解明
希少遺伝資源であるクロコショウ野生種の気候変動下の保全管理策提案だけでなく、さまざまな種に適用可能な新手法として、集団遺伝学、系統地理学、生物地理学、植生学、保全遺伝学、生物資源保全学などに大きく貢献
集団内の遺伝的多様性情報を考慮して種の過去~現在の分布移動を推定する新しい解析手法を開発しました。また、これを用いて、インド・西ガーツ山脈を起源とする、世界で最も価値の高い香辛料であるクロコショウの最終氷期最盛期から現在までの分布移動の歴史を高解像度に明らかにしました。 過去の気候変動は種の分布および遺伝構造形成に大きく影響を与えてきました。これまで、種の分布変遷史は古生態学、植生学、集団遺伝学や系統地理学的手法により評価されており、その手法として、特にこの15年ほどは、種の現在の分布情報と過去~現在の気候変数(気温、降水量など)を用いて種の分布適地を推定する種分布モデルが広く用い...
キーワード:不確実性/最終氷期/ホットスポット/気候変動/古生態/構造形成/系統地理/系統地理学/生物地理/生物地理学/持続可能/持続可能な開発/モデリング/遺伝構造/遺伝資源/遺伝的多様性/集団遺伝学/生態学/生物資源/生物多様性/遺伝学
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年11月1日
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プライマリ・ケアの専門医が「意味」を感じる仕事は6項目に分類できる
日本のプライマリ・ケアの専門医に対するインタビュー調査により、専門医として仕事に「意味」を感じる経験を、多様な健康問題や複雑な背景を持つ患者への診療や、教育や地域社会への貢献など、6項目に分類しました。これらの経験は、プライマリ・ケア医のキャリア形成に役立つと期待されます。 少子高齢化社会における医療では、特定の臓器だけを診る専門医だけでなく、患者の全体を診る総合診療医(プライマリ・ケア医)の役割がますます重要になります。しかし、日本ではプライマリ・ケアが正式な専門領域として認められたのはごく最近であり、プライマリ・ケア医は、「専門性が曖昧」「ロールモデルが少ない」といった不安を抱...
キーワード:高齢化社会/キャリア/持続可能/持続可能な開発/少子高齢化/インタビュー調査/高齢化/質的研究
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年10月29日
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新型コロナウイルス感染症のワクチン追加接種期にもネット情報がワクチンへの信念を強め、接種行動に影響した
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン普及後の追加接種期においても、接種プログラム初期と同様に、インターネット上の情報がワクチンの接種意図に影響を与えること、接種意図の高まりがその後の情報収集を方向づける「循環的影響」を生じさせることを明らかにしました。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種プログラムは、日本では2021年に2回接種を基本として始まり、急速に普及しました。その後、変異株の拡大などに伴い、ブースター接種(追加接種)が推奨されました。しかし、それまでに接種を経験した人々が、どのような情報から影響を受け、ブースター接種に対する意図を形成...
キーワード:カウンセリング/インターネット/情報発信/持続可能/持続可能な開発/情報収集/変異株/ウイルス感染症/新型コロナウイルス/副作用/ウイルス/ワクチン/感染症/縦断研究/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年10月26日
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標識なしで細胞小器官の動きや空間配置を高精細に観察する
ハロ(光輪)と呼ばれる偽像の発生を抑制できる外部アポダイズド位相差顕微鏡を用い、核やミトコンドリアなどの細胞小器官を高精細に観察し、その動きや配置、形の制御が高い安定性をもつことを解明しました。また、構成成分が未解明の生体分子凝縮体様構造体を非標識で観察することにも成功しました。 細胞の中には、遺伝情報を蓄える核や、生命活動に必要なエネルギーを生み出すミトコンドリアなど、さまざまな構造体(オルガネラ)が存在しています。これらのうち、核やミトコンドリアは脂質膜に包まれた「膜性オルガネラ」ですが、膜を持たず分子の集合によって形成される「非膜性オルガネラ」も知られています。こうした「細胞...
キーワード:ロバスト/オルガネラ/遺伝情報/蛍光観察/持続可能/持続可能な開発/ロバスト性/核小体/脂質膜/ダイズ/ミトコンドリア/蛍光色素/蛍光標識/細胞周期/神経変性/神経変性疾患/生体分子/脂質
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年10月23日
44
骨を持たない昆虫にもカルシウムの貯蔵・放出を調節する仕組みが存在する
脊椎動物では骨にカルシウムが蓄えられていますが、ショウジョウバエを用いた研究により、骨を持たない動物においても、カルシウム貯蔵に特化した器官が存在すること、そしてカルシウムが不足した際にホルモンを介してカルシウムを放出する内分泌システムが存在することを見いだしました。 カルシウムは、筋収縮や神経活動など、動物の生存にとって不可欠な生理機能を担うミネラルです。脊椎動物では、副甲状腺ホルモン(PTH)をはじめとするホルモンが、カルシウム貯蔵庫である骨からのカルシウム放出を制御し、血中カルシウム濃度を維持しています。しかし、昆虫など骨を持たない無脊椎動物の体内でのカルシウム濃度調節の仕組...
キーワード:電気通信/甲状腺ホルモン/神経系/脊椎動物/持続可能/持続可能な開発/ダイナミクス/神経活動/ペプチドホルモン/無脊椎動物/神経内分泌/ホルモン/運動能力/筋収縮/甲状腺/生理機能/脊椎/副甲状腺ホルモン/カルシウム/ショウジョウバエ/神経細胞/腎臓/内分泌
他の関係分野:情報学環境学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年10月5日
45
日本と台湾の天然ヒノキは100万年前に遺伝的に分かれたことを解明
天然の日本のヒノキと台湾のタイワンヒノキは、約100万年前の琉球列島の分断により分化したと推定されました。また、日本の集団は拡大傾向、台湾の集団は分断・縮小傾向にあることが推定されました。さらに北限や南限などの集団は特徴的な遺伝的特性を持ち、保全の優先度が高いことが示唆されました。 ヒノキは優良建築材として扱われ、日本でスギに次ぐ造林面積と素材生産量を誇ります。その天然林は、北は福島県、南は屋久島までに点在しています。一方、台湾にはヒノキの変種として位置付けられるタイワンヒノキが分布し、かつて日本の社寺建築材として大径材が輸入されていた歴史があります。本研究は、遺伝資源として保全す...
キーワード:生物地理/更新世/持続可能/持続可能な開発/スギ/ヒノキ/天然林/遺伝資源/遺伝的多様性/集団遺伝学/ゲノム/遺伝学
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月25日
46
細菌の増殖プロファイリングにより進化的系統や地理的分布を明らかに
6種の細菌を195種類の培地で増殖させた様子を網羅的に計測し、得られた増殖パターンが、これらの細菌の進化的系統や地理生態的特徴に一致することを発見しました。本研究成果は、制御された実験室内においても自然生態系の再現や進化や生態に関する法則を発見できる可能性を示唆しています。 本研究では、厳密的に制御された実験室内環境下での細菌の網羅的増殖解析を通じて、自然界における生態的ニッチ(生態系内での地位)や進化的関係性を明らかにする新たなアプローチを提案しました。 6種類の細菌を195種類の栄養環境(培地)下で培養し、それぞれの増殖プロファイリングを⾏い、増殖の速さおよび集団サ...
キーワード:プロファイル/遺伝情報/系統分類/持続可能/持続可能な開発/マッピング/生態系/微生物/プロファイリング/ニッチ/ゲノム/細菌
他の関係分野:情報学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月24日
47
気温2℃上昇でサンゴ礁が成長不能になり沿岸浸水リスクが増大する
地球温暖化が進むとサンゴ礁の成長力が低下する可能性が高まります。熱帯西大西洋の400カ所以上のサンゴ礁のデータ分析から、気温が現在より2℃上昇すると、2100年までにほぼすべての礁が成長不能になり、礁上の水深が0.7〜1.2メートル増加して沿岸浸水リスクが大幅に増大すると予測されました。 サンゴ礁は多くの魚や生き物のすみかであるだけでなく、水質浄化や防波堤など、海岸を守る大切な役割も果たしています。しかし近年、地球温暖化による海水温の上昇やサンゴの病気、水質の悪化などによって、世界中で衰退が進んでいます。特に西大西洋地域のサンゴ礁では、白化現象や死滅が広がり、成長力が弱まっているこ...
キーワード:海面上昇/地球温暖化/持続可能/持続可能な開発/水質浄化/二酸化炭素/サンゴ礁/温暖化
他の関係分野:複合領域環境学工学
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発表日:2025年9月24日
48
麹菌の酵素生産能の高さは菌糸細胞体積と核数の増加による
麹菌の高い酵素生産能に関わる特性を細胞生物学的に解析し、培養により菌糸が太くなり、細胞体積とそこに含まれる核の数が10倍程度に増加することを見いだしました。これにより、菌糸あたりの転写と翻訳量が高まり、タンパク質生産および酵素生産能力が上昇すると考えられます。 麹菌は、アミラーゼやプロテアーゼなどの酵素を生産する能力が高く、日本酒・醤油・味噌といった伝統的醸造発酵に利用されてきました。現在は、酵素生産などのバイオ産業でも世界的に利用されています。本研究は、細胞生物学的解析により、麹菌が持つ酵素生産能に関わる特性を明らかにしました。麹菌は1〜3日間の培養により、太い菌糸が出現し優占し...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/Aspergillus/麹菌/発酵/微生物学/糸状菌/酵素活性/微生物/分子機構/プロテアーゼ/細胞生物学
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2025年9月23日
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AI技術で重なり合った細胞膜を正確に識別・定量する新手法を開発
顕微鏡画像上で重なり合って見える細胞膜を、AI技術を用いて個別に識別し、その形状を正確に定量する新たな手法「DeMemSeg」を開発しました。本手法はこれまで困難であった細胞形態の定量的解析を自動化・高速化するもので、細胞の仕組みの解明や関連疾患の研究を加速させることが期待されます。 細胞やその内部にある細胞小器官(オルガネラ)の「形」は、その機能と密接に関連しており、生命現象を解明する上で形の変化を正確に捉えることは極めて重要です。そのための手法として、3次元蛍光顕微鏡で得られたデータを2次元画像に投影した分析がしばしば行われますが、この過程で、立体的に分離している構造同士が画像...
キーワード:セグメンテーション/AI/ワークフロー/深層学習/人工知能(AI)/オルガネラ/出芽酵母/持続可能/持続可能な開発/自動化/膜構造/胞子形成/細胞形態/細胞膜/受精/蛍光顕微鏡
他の関係分野:情報学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月14日
50
東南アジア熱帯林で重要なフタバガキ科の樹種の遺伝的特性を解明し、気候変動が進んだ将来は分布適地が拡大すると予測
東南アジア・ボルネオ島の主要な樹木でフタバガキ科のShorea macrophylla(和名・オオバサラノキ)の遺伝的地域性と将来の分布適地を調査したところ、ボルネオ島東北部の集団が起源的だと分かりました。また、気候変動の進展に伴いこの樹種の分布適地は拡大すると予測されました。 フタバガキ科樹種でTengkwangと呼ばれ、その種子から上質な油脂が採取できる種があります。Tengkwang の仲間で、ボルネオ島の固有種であるShorea macrophyllaは種子が大きく高木になります。このため、種子からの油脂採取に加え、木材としても利用が可能で、植林...
キーワード:気候変動/マイクロ/DNAマーカー/マイクロサテライト(SSR)/マイクロサテライトマーカー/天然林/熱帯林/遺伝的多様性/集団構造/ゲノムワイド/SNP/ゲノム/一塩基多型
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月14日
51
エタノール噴霧によりトマトの耐暑性と糖度が向上する
トマトの栽培時にエタノールを噴霧すると、高温ストレス耐性が付与されることを見いだしました。さらに、果実の糖度やビタミンC含量なども向上しました。猛暑による農業への影響が懸念される中、身近で安価なエタノールを用いる栽培法が、持続的な食糧生産に大きく貢献すると期待されます。 近年、気候変動により世界各地で猛暑日が増加し、農業生産においては、花粉の不稔や受粉不良による結実率の低下、果実品質の劣化など、高温ストレスが大きな問題となっています。特に、夏季のトマト栽培では、成長抑制や果実形成の阻害といった影響を緩和させることが求められています。 本研究グループではこれまでに、光受容...
キーワード:気候変動/光受容/光受容体/クロム/持続可能/高温環境/持続可能な開発/エタノール/ビタミンC/酸化酵素/オーキシン/フィトクロム/花粉/植物ホルモン/変異体/トマト/ストレス耐性/高温ストレス/ビタミン/熱ショックタンパク質/ショック/ホルモン/抗酸化/受容体/ストレス/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月10日
52
鉄酸化物薄膜作成中にリアルタイムでその性質を解析する技術を開発
電子デバイスなどの材料に用いる鉄酸化物薄膜の作製において、反応性スパッタ中に生じるプラズマ発光スペクトルの全波長データを機械学習で解析し、生成する薄膜の価数状態と成長速度をリアルタイムに推定する方法を開発しました。本技術は、成膜プロセスの高精度な制御につながると期待されます。 金属の酸化物や窒化物の薄膜は、電子デバイスやエネルギー材料として広く利用されています。その作製方法の一つである反応性スパッタ法は、ターゲット金属と酸素や窒素などのガスを反応させて薄膜を堆積する汎用的な手法ですが、ターゲット表面が金属状態と化合物状態の間を移行するため、膜の成長速度や組成が大きく変動し、同じ条件...
キーワード:機械学習/主成分分析/スペクトル/発光スペクトル/振動子/スパッタ法/電子デバイス/持続可能/持続可能な開発/酸化物薄膜/窒化物/金属酸化物/酸化物/制御システム/水晶振動子/自動制御
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学総合生物
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発表日:2025年9月10日
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地下水中トリチウムを用いた水文学解析により福島第一原発から港湾に流出する放射性セシウムの供給源と変動要因を解明
福島第一原発の排水路を通じて同原発の港湾へ流出する放射性セシウム(137Cs)の供給源と変動要因を明らかにしました。タンク水漏洩由来の地下水中トリチウム(3H)を水文トレーサとして活用した成果で、137Csの5割は原子炉建屋に降った雨水が起源の「屋根排水」由来と推定されました。 東京電力ホールディングス・福島第一原子力発電所では2011年3月の事故後、複数の汚染水対策が講じられてきました。その結果、放射性セシウム(137Cs)の海洋流出は大幅に減少しましたが、現在もわずかながら続いており、201...
キーワード:原子力発電所/海洋/地球システム/持続可能/持続可能な開発/水文学/セシウム/トリチウム/モニタリング/リチウム/原子力/原子力発電/原子炉/放射性核種/トレーサ/放射性セシウム/アイソトープ/放射線
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月2日
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乳がん転移を導く「がん細胞-免疫細胞間シグナル」を解明
乳がんの中でも特に再発や転移の頻度が高いトリプルネガティブ乳がんにおいて、腫瘍細胞に発現する糖タンパク質GPNMBが、免疫抑制性の腫瘍随伴マクロファージの分化を促進し、がんの上皮間葉転換と転移を誘導する分子機構を明らかにしました。 がんの死因の大半を占める「転移」は、腫瘍を取り巻く微小環境の変化によって引き起こされます。特に、トリプルネガティブ乳がん(TNBC:エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2受容体がすべて陰性の乳がん)は進行が速く、再発や転移の頻度が高い予後不良ながんです。本研究では、TNBC細胞に発現する糖タンパク質GPNMBが、免疫細胞であるマクロファージに...
キーワード:選択性/持続可能/持続可能な開発/機能制御/シアル酸/抵抗性/PD-1/マウスモデル/治療抵抗性/浸潤/微小環境/免疫抑制/分子機構/解剖学/腫瘍微小環境/免疫療法/HER2/エストロゲン/エストロゲン受容体/がん細胞/がん転移/ファージ/プロゲステロン/マウス/マクロファージ/受容体/糖タンパク質/免疫チェックポイント/免疫細胞/サイトカイン/乳がん
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年8月19日
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ヒトの眠れる速筋機能を呼び覚ますメカニズムを解明
筋肉の中でも最も収縮速度が速いIIb型速筋線維は、小型哺乳類では豊富に存在しますが、ヒトではほとんどその発現が失われています。大Maf群転写因子と呼ばれるタンパク質をヒトの筋細胞に過剰発現させると、休眠していた「IIb型速筋プログラム」が再起動されることが分かりました。 筋肉(骨格筋)を構成する筋線維は、遅筋(I型、赤筋)と速筋(II型、白筋)の2種類に大別されます。遅筋はマラソンのような持久的な運動に適しており、一方の速筋は、短距離走やジャンプなど瞬間的に大きな力を発揮する運動に関与します。そして、速筋線維の減少は、加齢や疾患によって生じる筋力低下(サルコペニア)や身体機能障害に...
キーワード:筋細胞/持続可能/持続可能な開発/哺乳類/ウシ/ミオシン/アスリート/トレーニング/パフォーマンス/運動機能/解糖系/筋線維/筋肉/骨格筋/身体機能/再生医学/マウス/転写因子/トランスボーダー/遺伝子/加齢
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月17日
56
造血幹細胞の"時間的ふるまい"から未来の能力を予測 
――再生医療・遺伝子治療の安全性向上へ貢献――
Quantitative phase imaging with temporal kinetics predicts hematopoietic stem cell diversity...
キーワード:TEMPO/造血幹細胞/遺伝子治療/幹細胞/再生医療/遺伝子/造血
他の関係分野:医歯薬学
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発表日:2025年7月7日
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濾胞性リンパ腫の微小環境における新たなT細胞を発見
発症率の高い血液がんである濾胞性リンパ腫において、新たな特徴を有するT細胞を複数同定しました。さらに、それらが腫瘍の進展を制御し、患者予後にも深く関与することが明らかとなりました。これにより、悪性リンパ腫の病態理解や臨床的マネジメントが向上することが期待されます。 濾胞性リンパ腫は発症率が高く、再発の多い悪性リンパ腫です。T細胞(リンパ球の一種)の病態への関与が示唆されていましたが、腫瘍性濾胞構造(がん細胞により形成された構造)に存在し、腫瘍細胞との関わりが深い濾胞T細胞の多様性や役割については明らかにされていませんでした。 本研究では、単一細胞レベルでの高解像度の遺伝...
キーワード:最適化/空間分布/持続可能/マネジメント/空間情報/持続可能な開発/一細胞/リンパ腫/生態系/悪性リンパ腫/遺伝子発現解析/発現解析/微小環境/リンパ球/T細胞/がん細胞/血液/細胞分化/分化誘導/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年7月4日
58
自然界の限界を超えるエネルギー変換機能を持つ ATP合成酵素の開発に成功
――細胞工学やバイオものづくりへの応用に期待――
Engineering of ATP synthase for enhancement of proton-to-ATP ratio...
キーワード:ATP合成/細胞工学/エネルギー変換/ATP合成酵素/ATP
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月4日
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熱帯優良樹種チークの気候変動への遺伝的な適応性を予測
家具材などに用いられる重要樹種チークの天然分布域とインドネシアの植林木の遺伝的多様性を調査し、遺伝的多様性が気温と強く関係していることが分かりました。また、気候変動下における各集団の適応性を調べたところ、インド南部の集団の適応性が高いことを見いだしました。 気温の上昇や降水パターンの変動、極端気象の頻発など気候変動の顕在化は、森林生態系にも深刻な影響を及ぼしています。特に熱帯林は気候変動に対して脆弱であり、林業もその影響を大きく受けると考えられます。樹木は長寿かつ固着性で、植林から収穫まで何十年もの期間を要するためです。そこで、樹種や樹木集団の気温など外的環境への適応性を知り、早い...
キーワード:Java/レジリエンス/気候変動/遺伝情報/持続可能/持続可能な開発/生態系/森林生態/森林生態系/熱帯林/遺伝資源/遺伝的多様性/資源管理/ゲノム情報/ゲノム/環境因子
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月3日
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サッカー上級者はプレーを止めないようにボールを止めている
大学サッカー選手を対象に、ボールを止めて方向を変える「トラップ動作」における身体の動きを解析しました。その結果、上級者は、ボールを止める際に、方向転換を予測して、骨盤の向きや足首の動き、ボールとの接触位置を調整し、より素早く正確に次のプレーに移行していることが明らかになりました。 サッカーでは、パスを受けた後に素早く向きを変えて攻撃に移る「トラップ」という動作がとても大切です。特に相手の守備と中盤の間のスペースでこの動作がうまくできると、試合の流れを大きく変えることができます。しかし、実際の試合における、トラップが上手な選手の体の使い方については、これまであまり詳しく分かっていませ...
キーワード:赤外線/持続可能/持続可能な開発/赤外線カメラ/トラップ/比較研究/サッカー
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月3日
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天然由来アルカロイドが引き起こすユニークな二相性細胞応答
天然に由来するアルカロイド(窒素を含む有機塩基類)であるテトランドリンが、細胞小器官の一つであるリソソームを損傷させ、リソファジー(オートファジーが傷ついたリソソームを選択的に隔離、分解する)を引き起こすと同時に、リソソームの新生を促す二相性の細胞応答が働くことを見いだしました。 オートファジーとは、細胞の中の不要になったタンパク質や小器官を自己分解する仕組みで、「細胞の掃除屋」とも例えられます。このとき、リソソームと呼ばれる細胞小器官が、分解を担います。これまで、中国や台湾に自生するツヅラフジ科植物Stephania tetrandraに豊富に含まれるアルカロイド(...
キーワード:加水分解/水分解/持続可能/持続可能な開発/細胞応答/加水分解酵素/アルカロイド/オートファジー/リソソーム/神経細胞/創薬
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2025年6月26日
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伊豆諸島全体で鳥類の多様性が過去50年の間に低下した 
~一部の島に導入された捕食者の影響が海を越えて波及した可能性~
伊豆諸島の10島で過去50年間に本土で分布を拡大した鳥類種が島に定着する一方、ほぼ全島で鳥類の多様性が低下したことが分かりました。捕食者(二ホンイタチ)が導入された4島における鳥類群集の劣化が、複数の島を移動する鳥類の減少を通じて伊豆諸島全体に波及した可能性があります。 海洋島は大陸と一度も陸続きになったことがない島のことで、そこでは独自の生物群集が成り立っています。近年の人間活動は、海洋島の生物群集を変化させており、なかでも捕食者の人為的な導入と環境の改変が深刻な影響を与えていることが、多くの研究によって示されてきました。その一方で、海洋島を含む島の生物群集は、本土から海を越えて...
キーワード:人間活動/海洋/生物群集/脊椎動物/持続可能/持続可能な開発/群集構造/無脊椎動物/生物多様性/脊椎
他の関係分野:環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年6月20日
63
ホヤが大人になるための時間を計る仕組みを解明
ホヤの幼生は岩などに固着したあと、数十分経過してから変態を開始し、幼生から成体へと変化します。この時ホヤは、固着から変態開始までの時間を、細胞内の情報伝達を担う環状アデノシン-リン酸(cAMP)という物質の蓄積によって計っていることを明らかにしました。 ホヤは、オタマジャクシ型で活発に遊泳する幼生から、固着性で動かない成体へと変態します。ホヤの変態は幼生が岩などに固着することが引き金となって開始されますが、固着してから数十分経過してから変態を開始することが分かっています。これは固着が強固であることを保証する仕組みだと考えられていますが、ホヤ幼生がこれに必要な時間を計る仕組みは分かっ...
キーワード:情報学/化学物質/生命情報/持続可能/持続可能な開発/リン酸/アデノシン/イミン
他の関係分野:情報学環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年6月20日
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TSUKUBA FUTURE #133:健康長寿のカギを探る
筑波大学が立地するつくば市の中心部は、歩行者・自転車の専用道路(ペデストリアンデッキ、通称ペデ)で結ばれています。筑波大学のキャンパスともつながっており、つくば駅からキャンパスまでペデを使って通うこともできます。学生に加えて教員にも自転車派がかなりいて、角田さん自身も自宅から大学までの約5㌔を毎日、自転車で通っているそうです。「つくばは土地の起伏が少なく、ペデストリアンデッキも整備されているので、自転車に乗りやすい。交通渋滞もなく快適だ」と言います。  そんな角田さんが取り組んでいる研究が、高齢者の健康長寿と自転車利用との関係です。研究が始まったのは201...
キーワード:健康増進/心身の健康/交通安全/自動車/中山間地域/寿命/追跡調査/要介護/コホート/健康寿命/健康長寿/高齢者
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年6月9日
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TSUKUBA FUTURE #132:気候の現在、過去、未来を理解する
日本列島が位置する北半球の中緯度地域では、移動性の高気圧と低気圧によって天気の変化の多くが引き起こされています。岡島さんはその中でも、季節ごとの違いに注目して研究に取り組んできました。その一つが、春先によく発生する「南岸低気圧」です。...
キーワード:対流圏/地球温暖化/ジェット気流/気候変動/古気候/水蒸気/堆積物/日本列島/北西太平洋/西太平洋/シミュレーション/ユーラシア/温暖化/東シナ海/将来予測/コミュニケーション
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年6月5日
66
原生生物Glissandraの再発見により未解明系統CRuMsに共通する特徴を解明
パラオ共和国の海水湖で採集されたサンプルから、真核生物の系統の一つCRuMs(クルムス)に属する新種の単細胞生物を発見し「Glissandra oviformis」と命名しました。また、この生物の構造を電子顕微鏡で観察したところ、CRuMsに属する他の生物と共通する形態的な特徴が明らかになりました。 原生生物(動物・陸上植物・菌類を除く真核生物)は、真核生物の系統樹の大部分を構成しているため、真核生物の進化を理解する上で、それらの多様性の解明は重要な鍵となります。しかし、微小であることや培養の難しさから、その理解は依然として不十分です。 本研究では、パラオ...
キーワード:パラオ/系統樹/分子系統解析/分子系統/持続可能/持続可能な開発/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/食品産業/原生生物/系統解析/細胞膜
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年6月5日
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国内上場企業の自主的な情報開示を促進・抑制する要因を解明
日本の上場企業5915社のデータ分析により、自主的な情報開示を左右する要因を解明しました。ISO認証取得や企業規模、プライム市場への上場などが情報開示を促進する一方、海外上場は抑制方向に働くなど、従来の通説とは異なる傾向も明らかになりました。 企業が、法律で義務付けられていないCSR(企業の社会的責任)やESG(環境・社会・ガバナンス)に関する情報を自主的に開示することは、投資家や社会からの信頼を得る上で不可欠な要素となりつつあります。しかし、どのような要因が企業の開示判断を後押し、あるいは慎重にさせるのかは、十分に解明されていませんでした。 本研究では、非財務情報の開...
キーワード:企業の社会的責任/実証分析/社会的責任/持続可能/持続可能な開発/ESG
他の関係分野:複合領域工学
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発表日:2025年5月30日
68
スズ系ペロブスカイト太陽電池が電子輸送層の改良で高効率化するメカニズムを解明
鉛を含まず環境負荷が少ないペロブスカイト太陽電池として注目されているスズ系ペロブスカイト太陽電池において、電子輸送層の改良でより高い開放電圧が実現されるメカニズムを、電子スピン共鳴法を用いて解明しました。スズ系ペロブスカイト太陽電池のさらなる高効率化を目指す上で重要な成果です。 ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟性があり、印刷技術で製造が可能であるなどの特徴を持つため、次世代型太陽電池として注目されています。その中でも高効率なペロブスカイト太陽電池には、鉛系ペロブスカイトが用いられてきました。しかし、鉛には毒性の懸念があるため、幅広い実用化に向けて、鉛を環境負荷の少ないスズで代替し...
キーワード:電子スピン共鳴/付加体/太陽/ペロブスカイト太陽電池/水素分子/電子輸送/ペロブスカイト/持続可能/持続可能な開発/太陽電池/電池/スピン/環境負荷/高効率化/エネルギー変換/炭化水素/フラーレン/誘導体
他の関係分野:数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年5月28日
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TSUKUBA FUTURE #131:カーボンニュートラルに挑む
再生可能エネルギーの大量導入に向けた運用モデル作りから、それを支える蓄電池や燃料電池まで、脱炭素社会の実現につながる研究開発に取り組んでいるのが、秋元さんです。  秋元さんがエネルギー研究で重視しているのが経済性と環境、安定供給のバランスです。その中でも安定供給の視点から注目しているのがレジリエンスです。非常時にどれだけ柔軟に対応できるかという強じん性のことで、太陽光発電と蓄電池を備えた建物のレジリエンスの指標を開発しています。公共施設を中心に太陽光発電と蓄電池を併設した建物が増えています。再エネの導入拡大に加え、自然災害などで外部からの電源供給が停電しても、自家発電や蓄電池...
キーワード:レジリエンス/温室効果ガス/再生可能エネルギー/自然災害/地球温暖化/温室効果/内部構造/磁場/太陽/高分子膜/高分子/太陽光/電気分解/リチウムイオン電池/蓄電池/カーボンニュートラル/社会貢献/省エネ/太陽光発電/じん性/電池/燃料電池/カーボン/センサー/リサイクル/リチウム/自動車/冗長性/地球温暖化対策/二酸化炭素/二酸化炭素/温暖化
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学総合理工工学
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発表日:2025年5月24日
70
外来魚(コクチバス)が定着している生態系での水草による外来魚影響緩和ポテンシャル
Benefits of Aquatic Vegetation for Fish in an Ecosystem Dominated by an Invasive Piscivore...
キーワード:生態系
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発表日:2025年5月20日
71
加圧により水を取り出せる材料を開発
結晶中に空隙を持つ化合物である銅—クロム・プルシアンブルー類似体に圧力を加えることで、内部に保持されていた水分を排出させる現象を見いだしました。本材料は、乾燥地域などでも温度や湿度の制御を必要とせず、加圧のみで水を得ることのできる、新たなオンサイト水生産技術として期待されます。 銅—クロム・プルシアンブルー類似体は、結晶中に空隙(細孔)を持つ化合物です。これに圧力を加えることで、内部に保持されていた水分を排出させる現象を見いだしました。これまでに報告されているオンサイト水生産技術は温度差や湿度差を利用するため、自然環境に依存しやすい上に、長時間の環境変化を待...
キーワード:環境変化/水分子/赤外分光/生産技術/クロム/持続可能/分光測定/持続可能な開発/電子状態/親水性/水資源
他の関係分野:複合領域数物系科学化学工学総合生物
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発表日:2025年5月9日
72
ミトコンドリアDNAへの突然変異の蓄積は老化の原因にはならない
従来、加齢に伴いミトコンドリアDNAに蓄積された突然変異が、エネルギー産生機能(ミトコンドリア呼吸機能)を低下させ老化を促すとされていましたが、早期老化モデルマウスと同程度の突然変異を野生型マウスに蓄積させてもミトコンドリア呼吸機能は低下せず、通説の再検証の必要性が示されました。 我々のゲノムは「細胞核に存在するゲノム(核DNA)」と「ミトコンドリアに存在するゲノム(ミトコンドリアDNA:mtDNA)」に大別されます。ミトコンドリアは酸化的リン酸化反応(ミトコンドリア呼吸)により生命活動に必須なエネルギーを産生する細胞小器官であり、mtDNAにはこのミトコンドリア呼吸に必要な遺伝子...
キーワード:突然変異/ミトコンドリアDNA/持続可能/持続可能な開発/リン酸/mtDNA/モデルマウス/マウス/ミトコンドリア/細胞核/酸化反応/ゲノム/遺伝子/加齢/老化
他の関係分野:環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年4月24日
73
新種の海洋性鞭毛虫を発見
 八丈島近海から採集された海水から、エンドミクサと呼ばれる原生生物のグループに属する、新種の単細胞生物を発見し「Viscidocauda repens」と命名しました。この生物は常時鞭毛を持っており、エンドミクサの中でこのような鞭毛虫が見つかったのは初めてです。 エンドミクサは、動物や植物を宿主とする細胞内寄生性の生物や宿主を必要としない自由生活性...
キーワード:海洋/塩基配列/持続可能/生活様式/持続可能な開発/原生生物/遺伝子
他の関係分野:環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年4月23日
74
規則的に合の手を発するツクツクボウシの鳴き方を発見
ツクツクボウシのオスが互いに鳴き声を発する現象を分析しました。オス2匹を近くに置き、2種類の鳴き声を発するタイミングを調べたところ、一方が高潮音と呼ばれる鳴き声を出した直後に、もう一方が合の手と呼ばれる鳴き声を出すという、鳴き方の時間差に関する規則性を発見しました。 ツクツクボウシのオスは大きな声で鳴きますが、2種類の鳴き声が知られています。1つは高潮音と呼ばれ、「オーシンツクツク、オーシンツクツク」と聞こえるリズミカルな鳴き声です。もう1つが合の手と呼ばれるもので、「ジューッ」と聞こえる長めの鳴き声です。2匹のオスを近くに置くと、一方の高潮音に対して、もう一方が合の手を発する現象...
キーワード:数値シミュレーション/持続可能/持続可能な開発/シミュレーション/ウシ/TEMPO/イミン
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年4月17日
75
2023、2024年の高温による春の展葉の早期化を衛星データで確認
JAXAの気候変動観測衛星「しきさい」の観測データを用いて、近年の日本における展葉(植物の葉の展開)日を推定したところ、春の高温が顕著だった2023、2024年の展葉が例年よりも早まっていました。このことは、気候変動による高温が、日本の生態系に影響を及ぼしていることを示唆しています。  温暖化によって春の開花や展葉(植物の葉の展開)が早まる現象は定量的に予測されていましたが、本研究では、2023、2024年に生じた顕著な高温下において、予測と矛盾しない展葉の早期化が生じていることを、衛星の観測データ分析により明らかにしました。  JAXAの気候変動観測衛星「しきさい...
キーワード:異常気象/気候変動/衛星/衛星観測/持続可能/持続可能な開発/シナリオ/生態系/フェノロジー/衛星データ/温暖化/将来予測
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年4月16日
76
「南岸低気圧」の活動が春に活発になるメカニズムを解明
(Image by metamorworks/Shutterstock)概要本州南岸を東進する「南岸低気圧」は春に頻発し、太平洋側に雨や雪をもたらします。そのメカニズムを数十年間にわたる大気の四次元データを用いて解析し、冬から春にユーラシア大陸上で暖められた大気が東シナ海周...
キーワード:再生可能エネルギー/ジェット気流/北太平洋/持続可能/持続可能な開発/ユーラシア/温暖化/東シナ海
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2025年4月15日
77
睡眠計測ゲームアプリ利用は睡眠指標の改善を促しBMI低下につながる
睡眠計測ゲームアプリと食事・体重管理アプリを同時に利用する2,063人のデータを解析しました。その結果、睡眠計測ゲームアプリ利用開始後の90日間で、総睡眠時間が平均0.8時間長くなっており、また睡眠潜時などの睡眠指標が改善した人は、BMIがより低下していることが明らかになりました。 近年、健康に関する生活習慣を記録できる携帯アプリケーション(以下、アプリ)が開発されており、その中には、ゲーム要素を持たせて継続率や効果を高めるアプリも登場しています。 本研究では、睡眠計測ゲームアプリ「Pokémon Sleep」および株式会社asken(あすけん)の食事・体重管理アプリ「...
キーワード:ゲーム/持続可能/持続可能な開発/TEMPO/睡眠
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
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発表日:2025年4月15日
78
インシリコスクリーニングから見出した抗精神病薬が黄色ブドウ球菌の病原因子を阻害するメカニズムを解明
Structural analysis shows the mode of inhibition for Staphylococcus aureus lipase by antipsychotic penfluridol...
キーワード:黄色ブドウ球菌/スクリーニング/抗精神病薬
他の関係分野:医歯薬学
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発表日:2025年4月10日
79
TSUKUBA FRONTIER #049:ホルモン、自律神経、そして毒
生存ダイナミクス研究センター(TARA) 教授丹羽 隆介(にわ りゅうすけ)教授
PROFILE1993年筑波大学附属駒場高等学校卒業。1997年京都大学理学部卒業。2002年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。京都大学、東京大学、イェール大学(米国)での博士研究員を経て、2008年大学院生命環境科学研究科助教として筑波大学に着任。2012年生命環境系准教授を経て、2019年生存ダイ...
キーワード:機械学習/情報学/産学連携/生殖/ダイナミクス/ライフサイクル/ロボティクス/モデル生物/行動解析/変異体/生態系/発生生物学/分子遺伝学/染色体/ホルモン/ショウジョウバエ/マウス/コミュニケーション/遺伝学/遺伝子/自律神経/生理学
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年4月9日
80
貝殻をつくる細胞の発生運命は自律的に定まることを解明
 軟体動物の貝殻をつくる細胞の発生運命(将来どのような組織になるか)について、緻密な割球単離培養の技術と遺伝子発現解析により検証しました。その結果、巻貝の貝殻をつくる細胞の発生運命は、これまで考えられていたような他の細胞系列からの誘導によらずに定まることが分かりました。  軟体動物では、アサリのような二枚貝やカタツムリのような巻貝のよう...
キーワード:産学連携/軟体動物/カタツムリ/胚発生/持続可能/持続可能な開発/一細胞/アサリ/二枚貝/遺伝子発現解析/受精/受精卵/内胚葉/発現解析/トランスクリプトーム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年4月4日
81
T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫のゲノム異常と予後の関係を解明
血液がんの一種であるT濾胞ヘルパー細胞リンパ腫について、ゲノム異常に基づく分子分類、および、RNAシーケンス解析による腫瘍微小環境分類を行いました。また、それぞれの分類ごとに、臨床的特徴や予後が異なることが明らかになりました。これにより、治療の最適化につながると期待されます。 T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫(TFHリンパ腫)は血液がんの一亜群ですが、標準的な治療が確立されておらず、一般に予後は不良です。特定の遺伝子変異が高頻度に認められるものの、これまでゲノム異常と臨床的特徴・予後の関連は明らかではありませんでした。 本研究では、TFHリンパ腫94例とその類縁疾患である末梢...
キーワード:最適化/情報学/産学連携/持続可能/持続可能な開発/リンパ腫/TP53/エクソーム/遺伝子異常/染色体/微小環境/腫瘍微小環境/RNA/T細胞/ファージ/マクロファージ/血液/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年4月1日
82
日本の乳がんサバイバーにおけるがん以外の病気の危険性を明らかに
乳がんは日本人女性に最も身近ながんですが、乳がんサバイバーにおけるがん以外の病気の発症しやすさは十分に研究されていませんでした。本研究では医療レセプトデータを解析し、女性乳がんサバイバーが同年齢の一般女性と比べ、どのような病気をいつどれくらい発症しやすいかを解明しました。  乳がんは日本人女性に生じるがんの第1位で、9人に1人がかかるとされています。近年は早期発見や治療の向上により、乳がんにかかった女性が長生きできるようになっていますが、乳がんサバイバーが健康的に長生きするには、乳がん自体の治療・経過観察だけでなく、乳がん以外の健康状態にも注意する必要性が欧米の研究から示唆されて...
キーワード:産学連携/消化管/心筋/骨折/心筋梗塞/心房細動/骨粗鬆症/脳梗塞/うつ/コホート/レセプト/感染症/社会医学/早期発見/乳がん
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発表日:2025年3月26日
83
寄生蜂による非寄主昆虫での寄生を成功させる「海賊的寄生」様式を発見
寄生蜂類は、非寄主昆虫にも産卵することがあり、これはアクシデントだと見なされてきました。しかし今回、非寄主昆虫に産卵した場合でも、それに別種の蜂が同時に産卵すると、寄生が成功しうることを発見し、この寄生様式を「海賊的寄生(pirate parasitism)」と名付けました。 寄生蜂類は、寄主となる節足動物の体に雌成虫が産卵すると、子は寄主(宿主)の体に寄生して成長し、最終的に寄主を殺して成虫になります。寄生蜂の雌成虫は、複雑な環境の中で適切な寄主を探し出して産卵しますが、しばしば寄主と同所的に生息する非寄主昆虫(寄主として利用できない昆虫)にも産卵する...
キーワード:産学連携/普遍性/持続可能/持続可能な開発/生態系/節足動物
他の関係分野:複合領域数物系科学工学
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発表日:2025年3月25日
84
複雑に相互作用する酵素を細胞内で直接調べる新技術を開発
私たちの細胞内では多くの酵素が電子をやり取りしながら協力して働いていますが、酵素の働きを直接観察することは難しい課題でした。本研究では、電極から電子を注入することで複雑に相互作用する呼吸関連の酵素を駆動し、その機能を詳しく分析する新技術を開発しました。  私たちが呼吸する際には、特定の酵素間で電子のやり取りが起こり、酸化や還元といった重要な化学反応がとても効率的に進行します。このような複雑な細胞内の酵素の働きを理解することは、科学の発展や新薬の開発などの幅広い分野で重要です。これまで、細胞内で単独で機能する限られた酵素の研究はなされてきましたが、呼...
キーワード:産学連携/高分子混雑/高分子/電子移動/電子伝達/電気化学/病原性/微生物/細胞膜/同時測定/酵素反応/生体高分子/細菌
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発表日:2025年3月21日
85
遺伝子の精密な発現制御や改変ができるCre-loxP生物をワンステップで作出可能な技術を発明
組み換え酵素(Cre)の遺伝子とCre酵素の作用対象となる特定のDNA配列(loxP)を一体化したベクターを開発しました。このベクターを使えば、特定の遺伝子の機能解析などに広く利用されているCre-loxP生物をワンステップで作出でき、作出時間や費用の大幅な削減が可能となると期待されます。 特定の遺伝子の機能を調べたりする目的で、生命科学の分野で広く用いられているのがCre-loxPシステムを導入した生物(Cre-loxP生物)です。CreはDNA組換え酵素の一種で、34塩基対の短いDNA配列(loxP)に結合し、部位特異的な組換えを起こします。例えば、あるDNA配列を二つのlox...
キーワード:産学連携/持続可能/持続可能な開発/モーター/組み換え/loxp/Cre/loxPシステム/Tax/プロモーター/機能解析/Cre-LoxP/ベクター/受精/受精卵/大腸/マウス/大腸菌/発現制御/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:複合領域工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年3月11日
86
膠芽腫の第Ⅱ相臨床試験における有効性評価項目の変化とその要因を解明
脳腫瘍の膠芽腫を対象とした第Ⅱ相臨床試験の主要評価項目の変化を調べました。近年は、項目が多様化し、生存期間など時間的な指標が多く採用される一方、がんが縮小した患者の割合を示す奏効割合の採用は減っていました。試験の設計がより包括的で臨床現場に即したものに変化していると考えられます  臨床試験は主に薬の有効性や安全性の確認を目的に行われます。がんの早期臨床試験の場合、一般的に固形腫瘍の効果判定基準に基づいた奏効割合(ORR)が、標準的な有効性の評価項目(エンドポイント)として使われています。しかし、悪性度が高い脳腫瘍の膠芽腫(GBM)については、周囲の脳に...
キーワード:評価基準/産学連携/持続可能/持続可能な開発/固形腫瘍/悪性度/膠芽腫/臨床試験/脳腫瘍
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年3月11日
87
ハマササゲがもつ"最強"の耐塩性機構が明らかに
〜作物の耐塩性開発に期待〜
Diurnal regulation of SOS pathway and sodium excretion underlying salinity tolerance ofVigna marina...
キーワード:産学連携/耐塩性
他の関係分野:複合領域
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発表日:2025年3月11日
88
カシューナッツ副産物の脂質代謝調節作用を発見
カシューナッツの副産物である果肉と殻から抽出された成分に、脂質蓄積や脂肪新生を抑制する作用があることを見いだしました。また、この効果は、脂肪細胞の分化に関わる転写因子の下方制御によることが示唆されました。  肥満はさまざまな代謝性疾患の主要な危険因子であり、多くの場合、異所性脂肪蓄積(本来は蓄積しない臓器への脂肪蓄積)、炎症、インスリン抵抗性につながる白色脂肪組織(余分なエネルギーを脂肪として蓄積する細胞)の機能不全と過剰な脂肪形成をもたらします。一方、カシューナッツの世界的な生産量と消費量は年々増加し、廃棄される副産物(果肉や殻など)の有効活用が課題...
キーワード:産学連携/持続可能/持続可能な開発/機能性/抵抗性/脂肪細胞分化/合併症/脂肪組織/動物モデル/脂肪細胞/インスリン/細胞分化/転写因子/インスリン抵抗性/遺伝子/遺伝子発現/危険因子/脂質/脂質代謝
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年3月4日
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TSUKUBA FUTURE #130:ヘビの「生きざま」を理解する
ヘビを見ると、怖いと感じる人が多いでしょう。ですが、澤田さんはこう言います。「ヘビを見かけたら、その場所は、多様な生物がいる豊かな環境があるのだと喜んでほしい」。ヘビは食物連鎖の上位に位置する捕食者で、餌となるさまざまな生き物を支える自然環境がなければ、生存することができないからです。  では、多種類のヘビはどのようにすみ分けているのでしょうか。澤田さんは、佐渡島(新潟県)でのフィールド調査の末、その仕組みを明らかにしました。ヘビ類では、対象とする餌を重ならないようにすることが多種の共存に重要だとされてきましたが、活動場所や活動時間・時期の違いも、多種共...
キーワード:位置情報/情報学/フィールド調査/産学連携/食物連鎖/南西諸島/個体群/爬虫類/カエル/水田/生態系/生物多様性/環境要因/ニッチ
他の関係分野:情報学複合領域環境学生物学医歯薬学
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発表日:2025年2月27日
90
山麓から高山生態系への資源の供給
山麓から風や飛行によって運ばれた昆虫が、高山性鳥類の重要な餌資源になる
Alpine birds in a sky island: resource subsidies from foothill areas....
キーワード:生態系
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発表日:2025年2月17日
91
「心を常に軽快に!」
恩師の言葉を胸にしまい、新たな道を切り拓く
世界有数のコンサルティングファーム、アクセンチュアで、人材育成や組織改革のコンサルタントとして活躍する本徳亜矢子さん。筑波大学在学中は、文化人類学を専攻し、クジラの研究をしていました。どんな大学生活を送っていたのか、そして、当時の経験や指導教官の言葉が、今の仕事や生き方にどのように影響を与えているのか...本徳さんに、お話を伺いました。...
キーワード:インターネット/プログラミング/情報学/人工知能(AI)/システム開発/ビジネスモデル/システム構築/産学連携/海洋/人類学/マネジメント/文化人類学/東北地方/スキル/高齢化
他の関係分野:情報学複合領域環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年2月14日
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高塩濃度・高アルカリ環境に棲息する紅色硫黄細菌の光合成機構を解明
高塩濃度・高アルカリといった極限環境に適応して棲息する紅色硫黄細菌などの光合成硫黄細菌が行う光合成は、植物やシアノバクテリアとは異なり、硫化水素を使って太陽光エネルギーを化学エネルギーに変換します。この過程では、光を集めるタンパク質複合体である光捕集2複合体(LH2)とコア光捕集反応中心複合体(LH1-RC)が重要な役割を果たしています。紅色硫黄細菌の一種であるHalorhodospira halophila(Hlr. halophila)は、LH2とLH1-RCが一体化しているかのように振る舞うことで、効率的に光合成を行なっていると考えられています。一方で、一般的な紅色非硫黄細菌ではLH2とLH1-RCの相互作用は弱いことが報告されており、この違いは謎に包まれていました。...
キーワード:産学連携/光エネルギー/バクテリア/太陽/ポリペプチド/シアノバクテリア/タンパク質複合体/光合成/太陽光/エネルギー移動/持続可能/持続可能な開発/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/極限環境/エネルギー変換/環境保全/クライオ電子顕微鏡/アミノ酸/硫化水素/細菌
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学