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筑波大学 研究Discovery Saga
2026年6月2日

安定で高性能なパラジウム触媒を開発

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
Pd触媒は、空気中で長期間保存が可能な上、副反応を起こしにくいという特徴があり、効率的な有機材料合成や医薬品製造への応用が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
化学工学農学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
分子構造/カップリング反応/クロスカップリング反応/触媒機能/有機EL/有機材料/持続可能/持続可能な開発/環境負荷/機能性材料/機能性/カップリング/クロスカップリング/パラジウム/パラジウム触媒
テクノロジー・材料


(Image by medmedia01/Shutterstock)

概要

化学合成で広く使われているパラジウム(Pd)触媒について、安定性と高い触媒機能を兼ね備えた新しい物質を開発しました。このPd触媒は、空気中で長期間保存が可能な上、副反応を起こしにくいという特徴があり、効率的な有機材料合成や医薬品製造への応用が期待されます。
 化学合成においては、物質を効率よく作るためにしばしば「触媒」が使われます。中でもパラジウム(Pd)触媒は、2010年にノーベル化学賞を受賞したクロスカップリング反応でも用いられており、医薬品や有機EL材料の合成などに広く利用されています。しかし、従来のPd触媒は、空気中で不安定であったり、活性化の段階で目的とは異なる副反応が起こったりするなど、その扱いにくさが課題でした。
 本研究では、Pd触媒の分子構造を工夫することにより、空気中でも長期間安定に保存でき、副反応を伴わずに働く新しいPd触媒を開発しました。これにより、よりクリーンで効率の良い化学反応が可能になります。
 本成果は、医薬品や機能性材料の開発の他、工業生産におけるコスト削減や環境負荷の低減にも貢献すると期待されます。

PDF資料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学数理物質系
桑原 純平 准教授

掲載論文

【題名】
Balancing Stability and Reactivity: A Robust Pd(II) Biaryl Precatalyst for Rapid Generation of Catalytically Active Pd(0) Species.
(安定性と反応性を両立した、活性Pd(0)種を迅速に生み出す高耐久Pd(II)ビアリール触媒)
【掲載誌】
Inorganic Chemistry Frontiers
【DOI】
10.1039/D6QI00664G

関連リンク

数理物質系