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筑波大学 研究Discovery Saga
2026年7月3日

植物を用いた免疫タンパク質の生産に成功

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
多型(変異体)に富むHLA分子を、低コストで並行もしくはオンデマンド生産できる革新的な手法となる可能性を示しており、今後の免疫研究の発展に寄与すると期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域工学総合生物農学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
移植医療/持続可能/持続可能な開発/システム工学/生体内/変異体/タバコ/大腸/白血球/T細胞受容体/HLA/T細胞/抗原/自己免疫/自己免疫疾患/受容体/大腸菌/免疫応答/アレルギー/遺伝子/抗体
生物・環境


(Image by sergey kolesnikov/Shutterstock)

概要

植物において大量にタンパク質を発現させる手法を活用し、ヒトの免疫応答に不可欠なHLA分子(ヒト白血球型抗原)の生産に成功しました。これにより、HLA分子が持つ多種多様な対立遺伝子(アレル)に対応したタンパク質を短期間に生産できることが示されました。
 ヒトの免疫応答に不可欠なHLA分子(ヒト白血球型抗原)は、アレルギーや自己免疫疾患の病態解析、移植医療の検査などに不可欠なタンパク質です。しかしながら、構造が複雑なため、従来の大腸菌や動物細胞を用いたタンパク質生産手法では生産が困難でした。
 今回、これまでに本研究グループが開発した、植物の細胞内で大量にタンパク質を発現させる手法「つくばシステム」を用い、ベンサミアナタバコを宿主として、このHLA分子の生産に成功しました。これにより、主要な3アイソタイプ(抗体の構造による分類)を含む計13種類のHLA分子が発現し、得られたタンパク質は生体内(天然)と同じ機能を維持しており、対応するT細胞受容体と特異的に結合することが確認されました。
 本成果は、多型(変異体)に富むHLA分子を、低コストで並行もしくはオンデマンド生産できる革新的な手法となる可能性を示しており、今後の免疫研究の発展に寄与すると期待されます。

PDF資料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学生命環境系
三浦 謙治 教授

東京理科大学先進工学部生命システム工学科
白石 充典 教授

掲載論文

【題名】
Plant-based production of human major histocompatibility complex class II molecules.
(植物を用いたヒト主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスII分子の生産)
【掲載誌】
Plant Biotechnology Journal
【DOI】
10.1111/pbi.70705

関連リンク

生命環境系