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研究期間:2026年 に発表された研究一覧:78件
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発表日:2026年6月4日 この記事は2026年6月18日号以降に掲載されます。
1
二酸化塩素ガスの高病原性鳥インフルエンザウイルス
~養鶏場での疾病発生ゼロを目指して~(獣医学研究院教授 迫田義博)
この記事は2026年6月18日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年6月3日
2
ジャポニカ米56品種で新規ヒドロキシ脂肪酸エステル同定
~色素米品種に含まれる生理活性脂質の解明~(保健科学研究院准教授 ボメ ゴウダ シッダバサーブ ゴウダ)
北海道大学大学院保健科学研究院のボメ ゴウダ シッダバサーブ ゴウダ准教授及び惠 淑萍教授らの研究グループは、全国56品種の着色ジャポニカ米(玄米・赤米・緑米・黒米)を対象に非標的リピドミクス解析を実施し、米品種初の新規生理活性脂質FAHMFA及びLNAPEを含む包括的脂質マップを作成することに成功しました。研究グループは先進的な分析技術を用いて、食品由来の新規生理活性脂質とその健康機能を体系的に探求してきました。過去数年間にわたり、日本の食魚、ハーブティー、海藻などから未報告の脂質分子を同定し、日本における脂質豊富な未開拓食品資源の解明に大きく貢献しました。こうした研究基盤を活かし...
キーワード:分析技術/エステル/ホスファチジルエタノールアミン/アミン/エタノール/機能性/機能性食品/デンプン/プロファイリング/リピドミクス/脂肪酸/生理活性/生理活性脂質/不飽和脂肪酸/誘導体/2型糖尿病/コレステロール/脂質/糖尿病
他の関係分野:環境学化学生物学工学農学
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発表日:2026年6月2日
3
南極の融け水が氷河を加速させることを初めて確認
~氷床融解の仕組み解明と海面上昇予測に新たな知見~(低温科学研究所/北極域研究センター教授 杉山慎)
北海道大学低温科学研究所・北極域研究センターの杉山 慎教授、低温科学研究所の箕輪昌紘助教、名古屋大学大学院環境学研究科の近藤 研助教らの研究グループは、第63次日本南極地域観測隊に参加して南極ラングホブデ氷河で熱水掘削を実施し、氷河底面の環境を直接調べました。山岳地域やグリーンランドでは、表面で生じた融け水が氷河の底に流れ込むと摩擦が減り、氷が速く流れることが知られています。しかし南極では氷河の流動と氷の底面を同時に観測することは難しく、同じ現象が起きるかどうか長く議論が続いていました。今回、厚さ550メートルの氷を底面まで掘削して水圧を測定した結果、融け水が底面に流れ込むことで水圧...
キーワード:海面上昇/極域/極地/気候変動/極限環境/生態系
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学総合生物農学
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発表日:2026年6月2日
4
光で「開く」イオンチャネルが「閉じる」仕組みを解明
~「開く」状態で強まる水素結合も捉え、開閉機構の理解へ~(先端生命科学研究院助教 塚本卓)
北海道大学大学院先端生命科学研究院の塚本 卓助教、名古屋工業大学生命・応用化学類の古谷祐詞准教授らの研究グループは、光で開くイオンチャネルがどのような分子内化学反応によって「閉じる」のかを明らかにしました。チャネルロドプシンは、光を受けるとイオンの通り道を開き、細胞膜を横切ってイオンを輸送する膜タンパク質です。神経活動を光で操作するオプトジェネティクスにも用いられていますが、イオンの通り道がどのような分子内化学反応によって開き、また閉じるのかには、未解明な点が多く残されていました。研究グループは、塩化物イオンなどの陰イオンを通すアニオンチャネルロドプシンであるGuillardia the...
キーワード:時間分解/水素結合ネットワーク/赤外分光/アニオン/分光測定/塩化物イオン/イオン輸送/フーリエ変換/電気化学/オプトジェネティクス/神経活動/変異体/微生物/チャネルロドプシン/プロトン/細胞膜/インジウム/分子機構/イオンチャネル/プロトン移動/ロドプシン/膜タンパク質
他の関係分野:数物系科学化学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月1日 この記事は2026年6月15日号以降に掲載されます。
5
患者別に最適化した自動医用レポート生成の開発に成功
~放射線科医の読影負担軽減と医療AIの安定運用に期待~(情報科学研究院教授 長谷山美紀)
この記事は2026年6月15日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月29日
6
全ゲノム倍加後の細胞系譜選別プロセスを特定
~がん発生初期に起こる細胞運命の分岐を可視化~(先端生命科学研究院准教授 上原亮太)
北海道大学大学院生命科学院博士後期課程の楊 光氏、慶應義塾大学の舟橋 啓教授、北海道大学大学院農学研究院の佐藤昌直准教授、同大学大学院先端生命科学研究院の上原亮太准教授らの研究グループは、全ゲノム倍加を起こしたヒト細胞がその後どのような運命をたどるのかを、長期間のライブイメージングによって網羅的に解析しました。全ゲノム倍加は、がんをはじめとする多様な生命現象に関与する重要な細胞イベントですが、倍加後の細胞集団がどのように取捨選択され、増殖可能な細胞が生み出されるのかについては、これまでほとんど分かっていませんでした。本研究では、全ゲノム倍加後の細胞を1系譜ずつ詳細に追跡した...
キーワード:染色体分配/一細胞/細胞運命/染色体/細胞系譜/不均一性/がん細胞/ライブイメージング/ゲノム
他の関係分野:総合生物
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発表日:2026年5月28日 この記事は2026年6月11日号以降に掲載されます。
7
マリン・ビブリオを生物触媒としたGXツールを総括
~カーボンニュートラルの実現に向けたマリン・バイオリソースの活用に期待~(水産科学研究院教授 澤辺智雄)
この記事は2026年6月11日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月27日 この記事は2026年6月10日号以降に掲載されます。
8
亜酸化窒素を無害化する貴金属を用いない電極材料の開発
~温室効果ガス排出抑制への貢献に期待~(地球環境科学研究院准教授 加藤優)
この記事は2026年6月10日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月27日 この記事は2026年6月10日号以降に掲載されます。
9
世界初:ヒメトガリネズミの飼育下繁殖に成功
~絶滅危惧種保全とトガリネズミ研究への新展開~(低温科学研究所助教 大舘智志)
この記事は2026年6月10日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月26日
10
細胞中のミトコンドリアの熱産生機構を解明
~電気化学の視点から過電圧による熱散逸メカニズムを解明~(触媒科学研究所准教授 武安光太郎)
北海道大学触媒科学研究所の武安光太郎准教授(筑波大学数理物質系客員准教授兼務)、中村潤児客員教授(研究当時:筑波大学数理物質系/九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所)、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所のヌニン アヌグラー プトリ ナマリ博士(研究当時)らの研究グループは、ミトコンドリアにおける熱産生メカニズムについて、非平衡反応系としての理解に基づいて、電気化学の概念を用いることで新たなメカニズムを解明しました。これまで、細胞内の熱産生はミトコンドリア内膜の「プロトンリーク」によるものとされてきましたが、その物理的なメカニズムは十分に分かっていませんで...
キーワード:非平衡/速度論/電子移動/シトクロム/電子伝達/定量評価/クロム/酸素還元反応/カーボンニュートラル/還元反応/電池/燃料電池/カーボン/モデル化/電気化学/プロトン/熱産生/酵素反応/ミトコンドリア/電子伝達系/膜電位
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学
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発表日:2026年5月22日
11
オオサンショウウオ交雑個体の遺伝子鑑定精度を再評価
~特別天然記念物オオサンショウウオの保全に大きく貢献~(北方生物圏フィールド科学センター特任助教 福山伊吹)
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション和歌山研究林の福山伊吹特任助教、京都大学大学院人間・環境学研究科の西川完途教授、松井正文名誉教授、原壮大朗特定助教、福谷和美博士課程学生(研究当時)、松原康平修士課程学生(研究当時)、国立科学博物館の吉川夏彦研究員、北九州市立自然史・歴史博物館の江頭幸士郎学芸員、琉球大学教育学部の富永 篤教授らの研究グループは、西日本で深刻な問題になっているオオサンショウウオ交雑個体の遺伝子鑑定で、従来用いられてきたマイクロサテライトマーカー(SSR)による遺伝鑑定の精度をより高精度な一塩基多型(SNP)に基づく手法で再評価し、従来手法では詳細な遺伝...
キーワード:外来種/生物多様性保全/マイクロ/モニタリング/マイクロサテライトマーカー/生物多様性/SNP/ゲノム/遺伝子/一塩基多型
他の関係分野:環境学工学農学
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発表日:2026年5月21日
12
規模が大きくない磁気嵐の際の低緯度オーロラの発生要因
~継続的・高密度の市民科学観測網による低緯度オーロラの発生要因の解明に期待~(北極域研究センター)
北海道大学大学院環境科学院博士後期課程1年の中山智博氏(研究当時:修士課程2年)と、沖縄科学技術大学院大学の片岡龍峰主幹研究員の研究グループは、2024~2025年に北日本で観測された5回の低緯度オーロラを対象に研究を行い、通常のオーロラよりも発光高度が高いことを明らかにしました。この5回の低緯度オーロラは、規模があまり大きくない磁気嵐で目撃された点が特徴で、太陽風密度が非常に濃い状態で磁気圏が強く圧縮された際に発生していました。中山氏自身が撮影した写真と、北海道・東北の広い範囲で市民が撮影した写真を分析し、北日本で低緯度オーロラが見られた原因を検討しました。さらに、多くの市民科学者...
キーワード:極域/磁気嵐/オーロラ/磁気圏/衛星/太陽/太陽風/衛星データ
他の関係分野:環境学数物系科学農学
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発表日:2026年5月20日
13
AIを使った原子核のモデリング
~未知の原子核の形を予言~(理学研究院准教授 野村昂亮)
北海道大学大学院理学研究院の野村昂亮准教授らの研究グループは、AIの機械学習を用いることにより、原子核の形を予言することに成功しました。原子核は全体として変形し、振動や回転といった集団運動を起こします。原子核の形と集団運動が生じる微視的なメカニズムの解明は、現代の原子核物理学における中心的な課題です。集団運動の模型である「相互作用するボソン模型(IBM)」は、原子核構造の研究に大きな成功を収めてきましたが、現象論的であり、微視的な理論による基礎づけが必要とされてきました。近年、野村准教授らが中心となって最先端の量子多体理論に基づいたIBMの定式化が行われ、未知の原子核に関する予言も含...
キーワード:ニューラルネットワーク/機械学習/最適化/人工知能(AI)/核構造/原子核/原子核構造/原子核物理学/集団運動/不安定核/陽子/中性子/ニューラルネット/モデリング
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年5月20日
14
深海に潜るクジラの視覚は薄暗さにだけでなく水圧にも耐えている
~強い水圧下における視物質ロドプシンの構造安定化に関わる適応進化を解明~(地球環境科学研究院助教 早川卓志)
北海道大学大学院環境科学院博士後期課程の竹内 颯氏と、同大学大学院地球環境科学研究院の早川卓志助教の研究グループは、水深数千メートルにもなる深海に潜るクジラ類(アカボウクジラ科及びマッコウクジラ上科)において、眼の網膜で光を受容する役割を担う視物質ロドプシンが、深海の強い水圧に耐える方向に進化してきたことを明らかにしました。51種のクジラ類のロドプシン遺伝子の塩基配列に対して、本研究で新しく開発した分子進化モデル解析を適用し、これら深海潜水性のクジラ類では、ロドプシンタンパク質の圧縮性に大きな変化をもたらす置換が選ばれやすいことが示されました。さらに、高圧条件下でのロドプシンの構造動態を分子動...
キーワード:自由エネルギー/深海環境/静水圧/分子動力学シミュレーション/揺らぎ/タンパク質構造/塩基配列/光環境/視物質/適応進化/分子進化/地球環境/シミュレーション/動力学/分子動力学/アミノ酸配列/アミノ酸/ロドプシン/網膜/立体構造/遺伝子
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学工学
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発表日:2026年5月15日
15
土壌学を国際的な基準でアップデート
~気候変動・食料問題に挑む新たな土壌学モデルの発展へ期待~(農学研究院准教授 内田義崇)
北海道大学大学院農学研究院の内田義崇准教授らの研究グループは、大学における土壌学の将来像を体系的に整理し、地球規模課題に対応するための新たな教育モデルを提案しました。本研究は、食料安全保障、気候変動、生物多様性といった現代社会の重要課題に対し、土壌学が果たすべき役割を明確化したものです。従来の土壌学は、土壌物理・化学・生物などの専門分野ごとに体系化されてきましたが、本研究ではこれに加えて、「土壌が果たす機能(soil functions)」を軸とした教育への転換の必要性を示しました。本成果は、土壌学を単なる専門教育から、社会課題解決に直結する「統合的知識体系」へと進化させる重要な指針...
キーワード:気候変動/評価手法/体系化/食料安全保障/土壌学/土壌/生物多様性
他の関係分野:数物系科学工学農学
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発表日:2026年5月15日
16
大雨が降ると富士山は数センチ高くなる
~噴火前に起こる膨張との区別が重要~(北海道大学名誉教授 日置幸介)
北海道大学の日置幸介名誉教授(元同大学大学院理学研究院教授)らの研究グループは、国土地理院によって富士山山頂及び周辺に展開された稠密な測位衛星観測局(GNSS局)の過去5年間の日々の動きを解析し、気象庁のアメダス観測点の雨量データと比較、富士山における雨と地殻変動の関係性を初めて明らかにしました。富士山は1707年の宝永噴火以来300年の間噴火しておらず、次の噴火が懸念されています。噴火の前にはマグマが地下深くから上がってくるため山体が膨張することが知られています(「熱い膨張」)。それを検出するために、衛星測位や傾斜計を用いて日々富士山の変形が監視されています。一方、富士山は水の山と...
キーワード:GNSS/マグマ/地殻変動/噴火予知/衛星/衛星観測/観測装置/透水性
他の関係分野:数物系科学農学
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発表日:2026年5月8日
17
酪農"危機"からの回復と収益性
~北海道畑地型酪農地帯の実態分析から未来の酪農のあり方を展望する~(農学研究院准教授 小林国之)
北海道大学大学院農学研究院の小林国之准教授らの研究グループは、畑地型酪農地帯の農協データ(約100戸、2020〜2025年)を用い、酪農危機が経営所得・収益性に与えた影響と、その後の回復局面における経営間格差の実態を追跡分析しました。農家固定効果モデル・混合モデル等を組み合わせ、期別(基準期・危機期・回復一期・回復二期)の構造変化を定量的に解明しました。主な研究成果は以下のとおりです。① 所得の大幅回復と格差の同時拡大 ... 2025年(回復二期)には農家固定効果で基準期比+約330万円の農業所得回復が確認されました。一方、収益性指標(出荷乳量100キロ当たり所得)の分布...
キーワード:混合モデル/脆弱性/農業経済学/農地/ショック/構造変化
他の関係分野:情報学環境学農学
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発表日:2026年5月3日
18
マダニの唾液はマクロファージ依存性に宿主免疫を抑制する
~制御性T細胞の誘導を介したマダニの免疫回避機構の解明に期待~(獣医学研究院教授今内覚)
北海道大学大学院獣医学研究院の今内 覚教授、同大学大学院国際感染症学院博士課程の中村隼人氏、長崎大学高度感染症研究センターの好井健太朗教授、リオグランデドスール連邦大学のイタバジャラ ダ シルバ バズ ジュニア教授(ブラジル連邦共和国)らの研究グループは、マダニの一種であるオウシマダニ(Rhipicephalus microplus)の唾液が免疫細胞であるマクロファージの性質を変化させることで、T細胞の働きを抑制する仕組みを明らかにしました。オウシマダニは、主にウシに寄生する一宿主性のマダニであり、亜熱帯及び熱帯地域を中心として世界的に分布しています。吸血による被害に加...
キーワード:ウシ/獣医学/寄生虫/病原体/免疫系/抗原提示/免疫制御/免疫抑制/T細胞/ファージ/マクロファージ/炎症性サイトカイン/抗原/制御性T細胞/免疫応答/免疫細胞/サイトカイン/感染症/唾液
他の関係分野:農学
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発表日:2026年4月30日
19
北海道固有種のエゾユキシリアゲを30年ぶりに正式に記録
~日本のユキシリアゲの生態解明に大きく貢献~(北方生物圏フィールド科学センター特任助教 福山伊吹)
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション和歌山研究林の福山伊吹特任助教、同苫小牧研究林の細木拓也特任助教、同大学大学院環境科学院博士後期課程の髙木惇司氏、北川康太氏、三枝弘典氏、早川 慧氏、同修士課程の福田将之氏、弁理士法人IPXの細木 萌弁理士、広島修道大学人間環境学部の鈴木智也准教授らの研究グループは、これまで大雪山系のみから報告されていた北海道固有種のエゾユキシリアゲ(Boreus jezoensis)を新種として記載して以来、30年ぶりに正式に記録するとともに、新たに約170km離れた札幌市からも多くの個体を発見しました。ユキシリアゲ(...
キーワード:地球温暖化/個体群/温暖化/遺伝学
他の関係分野:環境学生物学農学
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発表日:2026年4月28日
20
絶滅動物の骨化石の脂質同位体から食生活が分かった!
~世界初、中新世に生きたカイギュウの化石骨中のステロールの炭素同位体比から食性を復元~(理学研究院教授 沢田健)
足寄動物化石博物館学芸員(北海道大学総合博物館の資料部研究員兼任)の新村龍也氏と北海道大学大学院理学研究院の沢田 健教授の研究グループは、博物館に収蔵された海生哺乳類の骨化石を有機地球化学的手法で分析しました。この研究では、北海道の中新世の地層(~約1千万年前)から産出したカイギュウ類の骨化石の中に保存された脂質を分析し、その安定炭素同位体比から食性を推定しました。約1千万年前という古いカイギュウ類の骨化石において、その中に保存された脂質の一種(C27ステロイド)が、その動物自身に由来することを示し、さらにその脂質の同位体比から食性(アマモ食orケルプ食)を推定した例は、世界で初めて...
キーワード:博物館学/安定同位体比/安定同位体/炭素同位体/炭素同位体比/地球化学/同位体/同位体比/エナメル質/脊椎動物/中新世/哺乳類/脊椎/ステロイド/脂質/食生活
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学農学
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発表日:2026年4月24日
21
ボールミルを用いた化学反応の特徴的な進み方は反応速度を支配する過程の切り替わりが原因!?
~有機化学とソフトマター物理学の融合研究でメカノケミカル合成の律速過程に迫る~(総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点特任准教授 山本哲也)
北海道大学総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の山本哲也特任准教授、原渕 祐特任教授、江 居竜准教授、WPI-ICReDD及び同大学大学院工学研究院の久保田浩司教授、伊藤 肇教授らの研究グループは、有機化学とレオロジーの融合研究にて、ボールミルによるメカノケミカル有機合成の反応速度を決定する過程を予言する理論の構築に成功しました。従来の希薄溶液中での有機合成とは異なり、ボールミルを用いたメカノケミカル有機合成は、溶媒を必要としない、効率的な合成法として注目を集めています。希薄溶液中では、多くの場合、反応が進むと反応物が少なくなるので、時間とともに反応...
キーワード:クロスオーバー/ソフトマター/ソフトマター物理/スケーリング/物理化学/メカノケミカル/設計論/反応速度/レオロジー/有機合成
他の関係分野:数物系科学化学工学
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発表日:2026年4月24日
22
台風かく乱後の森林は「遅れて加速」して炭素を吸収
~炭素クレジットのベースライン設計と対象森林の再考に示唆~(農学研究院教授 加藤知道)
北海道大学大学院農学研究院の加藤知道教授と同大学北方生物圏フィールド科学センター中路達郎教授、東京大学大学院農学生命科学研究科、国立環境研究所生物多様性領域の林 真智特別研究員らの研究グループは、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター苫小牧研究林の天然広葉樹が優占する森林約2,516 haを対象に、2004年の台風かく乱後の森林バイオマス回復を、多時期の航空機レーザ測量及びUAV(無人航空機)レーザ測量と現地調査を統合して18年間(2004-2022年)追跡し、その時空間動態を高解像度(2m)で定量化しました。その結果、対象地全域の18年間の平均森林地上部バイオマス成長速度は1....
キーワード:深層学習/人工知能(AI)/UAV/非線形/LiDAR/現地調査/航空機/二酸化炭素/制度設計/バイオマス/森林バイオマス/人工林/天然林/生物多様性
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学農学
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発表日:2026年4月24日
23
最古のタコは巨大な頂点捕食者だった
~捕食の痕跡とAIが解読する古代海洋の捕食関係~(理学研究院准教授 伊庭靖弘)
北海道大学大学院理学研究院の伊庭靖弘准教授、同大学大学院理学研究院の池上 森学術研究員、同大学大学院理学院博士課程の杉浦寛大氏、ルール大学のヨーク・ムッターローゼ教授、高輝度光科学研究センターの竹田裕介研究員、モルゲンロット株式会社のメフメト・オグズ・デリン氏、同社の原田隆宏博士、大阪公立大学大学院理学研究科の久保田彩講師、新潟大学脳研究所の田井中一貴教授、中央大学の西田治文名誉教授の研究グループは、大規模3Dデータを可視化可能にするAIモデルを開発し、約1億~7,200万年前(白亜紀後期)のタコ類の顎化石を解析することで、体サイズ及び生態を詳細に復元しました。従来の研究では、過去約...
キーワード:3Dデータ/人工知能(AI)/海洋/白亜紀/脊椎動物/生態系/無脊椎動物/脊椎
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学農学
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発表日:2026年4月23日
24
α-シリル有機アルキル金属錯体のユニークな反応性の発見
~アルカリ金属錯体の新たな設計指針へ~(総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点特任助教 神名航)
北海道大学総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の神名 航特任助教と林 裕樹特任准教授(研究当時。現・名古屋大学物質科学国際研究センター准教授)及び英国バーミンガム大学博士課程のシャオ・ヤン氏、同大学エアリ・ルー准教授、ニューキャッスル大学のジャック・ヘミングウェイ博士研究員らの国際研究グループは、α-シリル有機リチウム錯体及びα-シリル有機ナトリウム錯体が、同じ配位子を有しながら中心金属の性質によって異なる反応性を示すことを明らかにしました。α-シリル有機金属錯体は、その特有の反応性から、有機合成においてこれまでに幅広く利用されてきました。中でも、炭...
キーワード:アルカリ金属/物質科学/ケイ素/金属錯体/反応機構/有機金属錯体/有機金属/シリコン/リチウム/二酸化炭素/二酸化炭素/ナトリウム/アレン/配位子/有機合成
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学
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発表日:2026年4月21日
25
光で操る「マイクロドローン」でナノ空間の微小な力を全方位計測
~6自由度制御により、光の「ねじれ」が生む未知のトルクを初観測~(電子科学研究所教授 田中嘉人)
北海道大学電子科学研究所の田中嘉人教授らの研究グループは、光で自在に操る「マイクロドローン」を用いて、これまで光の回折限界という制約のために測定が困難だった、ナノ空間で働く微小な力とトルク(回転させる力)を3次元的に計測する全く新しい手法を開発しました。光がナノ粒子に及ぼす力は、ナノ粒子操作技術やナノマシン技術に欠かせない重要な要素です。しかし光には「回折限界」と呼ばれる性質があるため、ナノ粒子の位置や向きを正確に制御・計測することが難しく、力の働き全体(力学応答)を捉えることが困難でした。本研究では、十字型のマイクロ構造体の中心に測定対象のナノ物質を埋め込んだ、独自の「センサー機体...
キーワード:異方性/キラリティー/ナノ物質/回折限界/金属ナノ粒子/センサー/センシング/トルク/ナノ空間/ナノ構造/ナノ粒子/マイクロ/レーザー/量子力学/ドローン/ナノマシン/ラット/生体分子
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年4月20日
26
全ゲノム倍加の起こり方が細胞の運命を左右
~発生・老化・がん・進化の理解に資する基盤原理~(先端生命科学研究院准教授 上原亮太)
北海道大学大学院先端生命科学研究院の上原亮太准教授、慶應義塾大学理工学部の塚田祐基講師らの研究グループは、多様な生命現象の引き金となる「全ゲノム倍加」を起こした細胞の運命を決定づける細胞要素を特定しました。全ゲノム倍加は多様な生理・病理現象の発生に密接に関わり、特に固形がんの3割に共通する細胞異常として、その特性の理解と制御が重要課題となっています。本研究では、全ゲノム倍加が、その起こり方の違いによって著しく生存性の異なる細胞を生み出すことを発見しました。先端的細胞イメージング及び細胞構造操作実験によって、全ゲノム倍加の際に姉妹染色体分離が起こらない場合には、細胞内の染色体コピーが極...
キーワード:細胞イメージング/オルガネラ/染色体/病理/細胞死/細胞増殖/ゲノム/老化
他の関係分野:化学生物学
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発表日:2026年4月18日
27
ポリエーテル系天然物の精巧な生合成経路を一般化
~単独では立体構造を形成できない、極端に柔軟な酵素が存在する~(先端生命科学研究院教授 尾瀬農之、名誉教授 及川英秋)
北海道大学大学院先端生命科学研究院の尾瀬農之教授、薮野奈々研究補佐員、久米田博之学術専門職、同大学の及川英秋名誉教授、同大学大学院理学研究院の尾崎太郎助教(研究当時、現・東北大学准教授)、東京科学大学理学院化学系の南 篤志教授らの研究グループは、自然界に存在する天然化合物の主要な一群であるポリエーテル系天然物が作られる際の連続的環化反応を、特殊な工夫をして明らかにしました。ポリエーテルの代表的化合物モネンシンは抗生物質として利用されていますが、キーとなる生合成の過程で4回の連続的酵素環化反応が起こります。この反応はファスナーが閉じるように、端から順番に起こることが予測されていましたが、どういう...
キーワード:人工知能(AI)/磁気共鳴/水溶液/構造形成/結晶解析/質量分析/動力学/分子動力学/遺伝子破壊/ポリエーテル/生合成経路/放線菌/生合成/酵素反応/核磁気共鳴/核磁気共鳴法/環化反応/抗生物質/天然化合物/分子動力学計算/立体構造/遺伝子
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学農学
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発表日:2026年4月14日
28
日本における自己免疫性小脳失調症の全国実態調査を実施
~早期治療が症状改善につながる可能性を示唆~(医学研究院准教授 矢口裕章)
北海道大学大学院医学研究院の藤井信太朗特任助教、矢口裕章准教授、工藤彰彦特任助教、矢部一郎教授らの研究グループは、福井県立大学の米田 誠教授、新潟大学の田中惠子非常勤講師、岐阜大学大学院医学系研究科の木村暁夫准教授と下畑享良教授、国立精神・神経医療研究センター病院の髙橋祐二特命副院長と国立精神・神経医療研究センター水澤英洋理事長特任補佐・名誉理事長との共同研究において、Japan Consortium of autoimmune cerebellar ataxia (JAC-ACA) groupとして自己免疫性小脳失調症(autoimmune cerebellar ataxia:ACA)に関す...
キーワード:運動失調/小脳/早期診断/免疫治療/自己免疫/抗体/調査研究
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発表日:2026年4月14日
29
CPCトローチが唾液中SARS-CoV-2を一時的に抑制
~COVID-19患者唾液ウイルス量低減による感染拡大抑制の可能性~(歯学研究院教授 樋田京子)
北海道大学大学院歯学研究院の樋田京子教授、間石奈湖助教(研究当時)、同大学大学院歯学院博士課程(研究当時)の武田 遼氏、同大学総合イノベーション創発機構ワクチン研究開発拠点の澤 洋文教授、同大学人獣共通感染症国際共同研究所の大場靖子教授、佐々木道仁准教授、藤田医科大学の樋田泰浩教授らの研究グループは、口腔ケア製品に広く用いられる殺菌成分セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)の臨床的抗ウイルス効果を検証しました。なお、本研究は札幌市保健福祉局の秋野憲一氏、水田むつみ氏らの協力のもと実施されました。デルタ株流行期(2021年8月)にCOVID-19患者34名を対象として唾液を経時的に採...
キーワード:デルタ/公共空間/人獣共通感染症/水田/SARS-CoV-2/歯学/RNA/ウイルス/ワクチン/感染症/新型コロナウイルス感染症/唾液/臨床研究
他の関係分野:複合領域工学総合生物農学
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発表日:2026年4月9日
30
胎内被ばくが導くミトコンドリアDNAの次世代変化
~見た目では捉えられない"隠れた次世代影響"を明らかに~(保健科学研究院准教授 福永久典)
北海道大学大学院保健科学研究院の福永久典准教授(環境健康科学研究教育センター副センター長)、清野良輔学術研究員、池田敦子教授、同大学大学院保健科学院修士課程の久保春果氏の研究グループは、妊娠初期の放射線被ばくが母体及び仔のミトコンドリアDNAに与える影響をマウスモデルで解析し、母体と仔で異なる応答様式が生じることを明らかにしました。特に、仔では低線量から変化が検出される一方で、体重や性比といった発育指標には影響がみられず、従来の指標では捉えられない次世代影響の可能性が示されました。放射線の次世代影響とミトコンドリアゲノムを結ぶこの新たな研究成果は、今後、より安全で合理的な放射線防護・...
キーワード:放射線防護/ミトコンドリアDNA/健康リスク/リスク評価/ミトコンドリアゲノム/mtDNA/マウスモデル/マウス/ミトコンドリア/ゲノム/妊娠/放射線
他の関係分野:複合領域生物学工学農学
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発表日:2026年4月8日
31
沿岸域における巨大波出現の理論化とその実証
~海難事故防止に向けた沿岸巨大波予測技術への貢献に期待~(工学研究院教授 渡部靖憲)
北海道大学大学院工学研究院の渡部靖憲教授らの研究グループは、水深変化と流れの変化を伴う沿岸域において巨大波が発生する条件をはじめて理論化し、実証実験を通して妥当性の証明に成功しました。巨大波(Rogue wave)は古くから海難事故の要因の一つといわれてきましたが、未だ発生機構が未解明の問題です。海洋のごく一部で急速に発達し異常な高さとなって巨大波が生じ、その後また短時間で衰退するという特徴を持ち、いつどこで発生するかも予測できません。一般には沿岸域のように水深が浅い海域では巨大波は発生しないとされていましたが、本研究で明らかになった理論では、浅水域においても巨大波が発生するだけでな...
キーワード:河口域/海洋/潮汐流/沿岸域/海難事故/実証実験/妥当性
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2026年4月7日
32
阿寒カルデラ地下に大規模マグマだまりの可能性
~将来の火山活動の予測・評価に重要な手がかり~(理学研究院教授 橋本武志)
北海道大学大学院理学院博士後期課程の井上智裕氏(研究当時)、同大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターの橋本武志教授、田中 良助教、九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センターの相澤広記准教授、名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山研究センターの市原 寛講師、産業技術総合研究所再生可能エネルギ―研究センターの山谷祐介研究チーム長らの研究グループは、北海道東部に位置する阿寒カルデラでMT法電磁探査を実施し地下の比抵抗構造を明らかにしました。阿寒カルデラは阿寒湖を中心とし、活火山である雌阿寒岳と雄阿寒岳が分布する火山地域です。本研究により、両火山に挟まれた地下3~15 ...
キーワード:地下構造/MT法/マグマ/マグマ供給系/火山活動/火山観測/水蒸気/水蒸気噴火/比抵抗/比抵抗構造/地盤変動/3次元構造/結晶化
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2026年4月3日
33
小惑星ベヌー試料から核酸塩基と高濃度の尿素を検出
~小惑星環境での化学プロセスの絞り込みに成功~(低温科学研究所准教授 大場康弘)
北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授、海洋研究開発機構の古賀俊貴ポストドクトラル研究員、高野淑識上席研究員、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授(研究当時)、東北大学大学院理学研究科の古川善博教授らが所属する国際研究グループは、アメリカNASA主導の小惑星探査計画「OSIRIS-REx」で炭素質B型小惑星(101955)ベヌー(Bennu)から持ち帰られた粒子から、地球生命に必須の核酸塩基全5種を含む、合計38種の窒素複素環化合物、及び高濃度の尿素の検出に成功しました。小惑星サンプルリターン計画「OSIRIS-REx」では、炭素質小惑星ベヌーで採取した試料(計121.6グラム)...
キーワード:海洋/化学進化/小惑星/惑星/惑星探査/アンモニア/複素環化合物/グルコース/有機分子/アミン/前駆体/有機物/RNA/アミノ酸/核酸塩基/遺伝子
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学
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発表日:2026年4月2日
34
タンパク質の温度適応を決める新原理を解明
~「しなやかさ」ではなく反応エネルギーが鍵~(先端生命科学研究院助教 塚本卓)
北海道大学大学院先端生命科学研究院の塚本 卓助教らの研究グループは、地球規模で多様な温度環境に適応した微生物が持つ3種類の光応答性タンパク質(プロトン(H+)ポンプ型ロドプシン)について、その光反応の仕組みを温度ごとに詳しく調べ、温度適応の分子機構を解明しました。プロトンポンプ型ロドプシンは、光エネルギーを利用して細胞膜の内外にプロトン濃度勾配を形成し、ATP合成などの生命活動を支える重要なタンパク質であり、地球規模のエネルギー循環にも関与する分子として注目されています。これまで、タンパク質の温度適応には分子のしなやかさ(構造の動きやすさ)が重要と考えられてきましたが、本...
キーワード:光エネルギー/光応答性/光反応/ATP合成/プロトンポンプ/光応答/環境適応/温度依存性/熱力学/反応速度/機能性/微生物/プロトン/細胞膜/分子機構/ATP/ロドプシン
他の関係分野:環境学化学生物学工学農学
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発表日:2026年4月2日
35
巨大反応ネットワークで不斉触媒反応を高精度に予測
~機械学習と量子化学を融合し、触媒設計を加速~(総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点教授 前田理)
北海道大学総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)及び同大学大学院理学研究院の前田 理教授らの研究グループは、機械学習と量子化学計算を組み合わせた新しい計算手法により、大規模な不斉触媒反応の反応経路ネットワークを構築し、実験で得られている高いエナンチオ選択性を理論的に再現することに成功しました。不斉触媒は医薬品や機能性材料の合成に不可欠ですが、その分子は大きく柔軟であるため、どのように立体選択性が生じるのかを理論的に理解することは困難でした。本研究では、200原子を超える触媒系に対して、ニューラルネットワークポテンシャル(NNP)とAFIR法(人工力誘起...
キーワード:ニューラルネットワーク/機械学習/量子化/速度論/量子化学/量子化学計算/触媒反応/触媒設計/選択性/シミュレーション/ニューラルネット/機能性材料/機能性/不斉触媒/不斉触媒反応/立体選択性
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年4月2日
36
初期胚が細胞分裂異常を耐え抜く仕組みの発見
~光操作が解き明かす、ゼブラフィッシュ胚の驚くべきトラブル対応力~(先端生命科学研究院准教授 上原亮太)
北海道大学大学院先端生命科学研究院の上原亮太准教授、同大学大学院理学研究院の小谷友也准教授、同大学の玉置信之名誉教授(元電子科学研究所教授)、京都工芸繊維大学の松尾和哉助教らの研究グループは、ゼブラフィッシュ初期胚に備わった細胞分裂障害への抵抗性を明らかにし、その細胞メカニズムを特定しました。個体発生においては、細胞分裂が効率良く、かつ精度を保ちながら起こる必要があります。このバランスを決める仕組みの解明は、生き物のからだ作りを理解する上で重要な課題です。本研究では、光で細胞分裂を操作する独自技術である光変換性分裂阻害薬によって、ゼブラフィッシュ胚が原腸形成期に、分裂異常への著しい抵...
キーワード:初期胚/紡錘体/個体発生/ダイナミクス/抵抗性/染色体/光操作/細胞増殖/細胞分裂/染色体異常
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2026年3月31日
37
スメクチック磁束液晶におけるマグナス力支配型の渦ダイナミクスを実証
~超伝導を"トポロジカル流体"として捉える新視点~(理学研究院助教 延兼啓純)
北海道大学大学院理学研究院の延兼啓純助教、同大学大学院理学院の髙橋杏介氏(研究当時)、同大学大学院理学研究院の松永悟明准教授、日本原子力研究開発機構原子力科学研究所先端基礎研究センター(研究開始時:東北大学金属材料研究所)の木俣 基研究副主幹、北海道大学丹田 聡名誉教授らの研究グループは、超伝導体中に形成される「スメクチック磁束液晶」において、トポロジカル欠陥「スメクチック・ディスロケーション渦」の運動を初めて捉え、流体力学的なマグナス力が支配する新しい磁束渦ダイナミクスの観測に成功しました。超伝導体に磁場を加えると、内部には磁束と呼ばれる糸状の量子渦が侵入します。通常、この磁束は比...
キーワード:超伝導体/輸送現象/量子渦/量子輸送/量子輸送現象/磁場/超伝導/液晶/トポロジカル/ダイナミクス/金属材料/原子力/流体力/流体力学/層構造
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学
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発表日:2026年3月30日
38
運動の時間帯が生物時計のペースを変えることを発見
~マウスで明らかになったEM振動体間の相互協調が運動時刻で変化する仕組み~(教育学研究院准教授 山仲勇二郎)
北海道大学大学院教育学研究院の山仲勇二郎准教授らの研究グループは、マウスを用いて、明暗サイクル下での習慣的な運動が、行動リズムの周期と光に対する位相変化量を、運動を行う時刻によって異なる方向に変化させることを発見しました。生物時計は約24時間周期で自律的に振動する時間調節機構であり、哺乳類では視(し)交叉上核(こうさじょうかく)(SCN)がその中枢として機能します。SCNは明暗サイクルに同調し、全身に時刻情報を伝えることで行動リズムを制御します。行動リズムの開始位相と終了位相は、内因性周期や光に対する位相反応が異なるEvening(E)振動体とMorning(M)振動体の二つの生物時...
キーワード:生物時計/相変化/哺乳類/性周期/マウス
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2026年3月28日
39
リウマチ画像解析の学習データとAIベンチマークを公開
~1,048手のX線データセットがリウマチ診断支援の進化を加速~(保健科学研究院教授 神島保)
北海道大学大学院保健科学研究院の神島保教授、同大学量子集積エレクトロニクス研究センターの池辺将之教授、同大学大学院保健科学院博士後期課程の王昊霖氏、東京科学大学工学院システム制御系の奥富正敏特任教授、博士後期課程の楊松暁氏、同大学総合研究院の欧亜非研究員らの研究グループは、関節リウマチ(RA)の診断支援に向け、手首X線画像に基づく初のマルチタスクデータセットとAIベンチマークを公開しました。RAは代表的な自己免疫疾患であり、臨床現場ではX線画像が関節破壊評価に広く用いられています。特に手首は診断上重要な部位ですが、複雑な骨構造や疾患進行による骨変形のため、高精度なアノテーションが難し...
キーワード:アーキテクチャ/セグメンテーション/ベンチマーク/アノテーション/アルゴリズム/タスク/深層学習/人工知能(AI)/自動評価/コンピュータ支援設計(CAD)/システム制御/センシング/関節/臨床応用/骨折/評価法/リウマチ/関節リウマチ/自己免疫/自己免疫疾患
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2026年3月26日
40
温暖化に伴う猛暑で失われる都市緑地の憩いと暮らしの質
~夏季の高温多湿が都市緑地の利用と憩いの価値を奪う~(農学研究院教授 庄子康)
北海道大学大学院農学院修士課程の王 嘉鈺氏、同大学大学院農学研究院の豆野皓太助教、尾分達也助教、愛甲哲也教授、庄子 康教授からなる研究グループは、気候変動による夏季の高温多湿が、都市緑地の利用と都市緑地が提供する社会的価値に深刻な影響を与えることを明らかにしました。2023年の記録的な猛暑を経験した札幌市民を対象としたアンケート調査により、夏季の最高気温の上昇が都市緑地への来訪意欲を大きく低下させ、32℃では9割以上の市民が都市緑地の利用を控えることが分かりました。また、高齢者や女性は暑さの影響を受けやすく、高温時に都市緑地の利用を中止する傾向が強いことも示されました。さら...
キーワード:位置情報/都市緑地/気候変動/アンケート調査/シナリオ/温暖化/スマートフォン/高齢者
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年3月26日
41
ヒト以外の哺乳類にも"つわり様"の変化?
~霊長類・げっ歯類で胎盤形成期の一過性の体重減少・摂食変化を確認~(獣医学研究院助教 矢野(梨本)沙織)
北海道大学大学院獣医学研究院の矢野(梨本)沙織助教、東京科学大学の黒田公美教授、理化学研究所の新美君枝ユニットリーダーらの研究グループは、小型霊長類マーモセット及びげっ歯類マウスにおいて、妊娠中の胎盤形成期に一時的に体重減少や摂食量減少・活動低下が生じることを明らかにしました。ヒトでは胎盤形成期に「つわり」をはじめとした様々な体調変化が起きることが知られていますが、本研究は、それに類似する生理的変化がヒト以外の哺乳類にも見られる可能性を示したものです。妊婦のおよそ70~80%は、嘔吐、悪心、食欲不振、体重減少、倦怠感、味覚・嗅覚の変化といった様々な体調変化を妊娠初期に経験します。こう...
キーワード:霊長類/哺乳類/獣医学/動物モデル/マーモセット/マウス/胎盤/妊娠/妊婦
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年3月23日
42
軽度認知症の早期発見へ、新脂質マーカーを開発
~将来の診断方法やMCIから認知症への進行診断への応用に期待~(保健科学研究院准教授Bomme Gowda Siddabasave Gowda)
北海道大学大学院保健科学研究院のボメ ゴウダ シッダバサーブ ゴウダ准教授及び惠 淑萍教授らの研究グループは、南フロリダ大学マイクロバイオーム研究センター、マイクロバイオーム研究所のハリオム・ヤダヴ所長らと共同で、唾液、血漿、糞便サンプルの非標的脂質プロファイリングを実施し、MCIに関連する有望な脂質バイオマーカーを同定することに成功しました。アルツハイマー病(AD)は世界中で認知症の主な原因であり、高齢化に伴いその有病率は急速に増加しています。軽度認知障害(MCI)は正常な老化と認知症の間の早期の過渡期であり、介入の重要な機会となりますが、現在のAD診断法は主に侵襲的手法に依存して...
キーワード:アノテーション/質量分析法/質量分析/マイクロ/分解能/診断法/プロファイリング/高分解能/オミクス/認知障害/アルツハイマー病/クロマトグラフィー/リピドミクス/脂肪酸/神経変性/バイオマーカー/マイクロバイオーム/軽度認知障害/高齢化/高齢者/脂質/脂質代謝/早期発見/唾液/認知症/非侵襲/有病率/老化
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学総合生物
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発表日:2026年3月23日
43
「超酸」の中で発光し続ける色素の開発に成功
~酸による分解という最大の弱点を克服、極限環境でのイメージング応用に光明~(総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点教授 猪熊泰英)
北海道大学総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)・同大学大学院工学研究院の猪熊泰英教授らの研究グループは、濃硫酸をはるかに超える酸性度を持つ「超酸」の中でも分解せず発光し続ける蛍光色素「超酸耐性BODIPY」の開発に成功しました。BODIPY(ボロン-ジピロメテン)は50年以上前に開発され、高い発光量子収率を有することから、細胞染色やセンサーなど幅広い用途で利用されている最も有名な蛍光色素の一つです。しかし、この色素には応用範囲を大きく制限する最大の弱点がありました。それが、酸性環境下でホウ素原子が脱離する「脱ホウ素化反応」によって蛍光発光が失われてし...
キーワード:シナジー/分子構造/樹脂/イオン交換/センサー/センシング/フッ素/耐久性/極限環境/ホウ素/光イメージング/官能基/蛍光イメージング/蛍光色素
他の関係分野:複合領域化学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月13日
44
ヒト大腸にも胆汁酸の入口があった!?
~大腸における新たな胆汁酸輸送へのOATP1B3の関与を示唆~(水産科学研究院准教授 小林彰子)
北海道大学大学院水産科学研究院の小林彰子准教授、東京大学大学院農学生命科学研究科(当時)の黒部(髙島)優季氏、齋藤佑太氏、宮脇里奈氏、同研究科の三坂 巧准教授、溝井順哉准教授、群馬大学生体調節研究所粘膜エコシステム制御分野の柳澤宏太氏、宮内栄治准教授、佐々木伸雄教授、東京理科大学薬学部の荻原琢男教授らの研究グループは、胆汁酸の再吸収は回腸末端が中心という従来理解に加え、ヒト大腸にも一次胆汁酸の取り込みに関与しうる経路が存在する可能性を示しました。胆汁酸は食後に胆嚢から十二指腸へ分泌され、小腸で脂質の消化吸収を助けた後、主に回腸末端で90%以上が再吸収され、門脈を介して肝臓へ戻されて再利用されま...
キーワード:速度論/ポリペプチド/アニオン/システム制御/Caco-2細胞/輸送体/消化管/免疫染色/生理機能/大腸/オルガノイド/小腸/創薬/胆汁酸/有機アニオン/コレステロール/脂質
他の関係分野:数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年3月13日
45
遺伝子ファミリー間の封印された冗長性を解明
~致死的な遺伝子変異を克服するために生物は秘匿された冗長性を開封する~(遺伝子病制御研究所准教授 紙谷尚子)
北海道大学遺伝子病制御研究所の紙谷尚子准教授、畠山昌則特任教授(微生物化学研究会微生物化学研究所部長クロアポ兼担)らの研究グループは、胚発生初期において特定の遺伝子に致死的変異が存在する場合に限り、そのファミリー遺伝子が個体を胎生致死から守る機能的冗長性を獲得するというユニークな生物の生存戦略機構を明らかにしました。遺伝子の冗長性とは、生物のゲノム内に同じ機能を持つ複数の遺伝子が存在することです。進化の過程で兄弟のような遺伝子群(ファミリー)が形成されると、一つの遺伝子が壊れても、その機能が他のファミリーにより代償されるため、生物の生存において重要な役割を果たします。例えば、ファミリ...
キーワード:生存戦略/胚発生/冗長性/微生物/キナーゼ/ノックアウトマウス/マウス/細胞死/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2026年3月13日
46
世界最古のスギ類の化石を北海道で発見
~針葉樹の衰退前夜を垣間見る~(理学研究院教授 山田敏弘)
北海道大学大学院理学研究院の山田敏弘教授らの研究グループは、北海道留萌郡小平町達布に分布する白亜紀中頃(約9,000万年前)の地層から、世界最古のスギ類の化石を発見し、採集地の上記念別川にちなみ、カミキネンスギ(新属・新種)として報告しました。分子時計による推定から、スギ類は白亜紀中頃(約9,000万年前)までに出現したと考えられてきましたが、これまでに見つかっていた最古のスギ類化石は、白亜紀の終わり頃(約7,600万年)のものでした。見つかった化石は直径約1cmの球状の球果(まつぼっくり:種子を抱く鱗状の葉が集合したもの)で、短い軸の周りに25枚の鱗片がらせん状に配列しています。鱗...
キーワード:白亜紀/花粉/スギ
他の関係分野:数物系科学農学
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発表日:2026年3月12日
47
コラーゲンの質量分析による遺跡出土ワニ類の同定に成功
~ワニ類を対象とした初報告~(総合博物館教授 江田真毅)
北海道大学大学院理学院博士後期課程の田中望羽氏と北海道大学総合博物館の江田真毅教授、小林快次教授らの研究グループは、骨中コラーゲンの質量分析による動物骨同定の手法(ZooMS)をワニ類に初めて適用し、形態からの識別が困難な遺跡から出土したワニ類の骨をヨウスコウワニと特定することに成功しました。本研究では、まず東アジアに生息するワニ3種(ヨウスコウワニ・イリエワニ・マレーガビアル)を対象に骨中コラーゲンの質量分析を行いました。その結果、各種に特徴的なペプチドピークを見出し、3種の識別基準の作成に成功しました。次に、この基準を中国浙江省の長江デルタ地域に位置する田螺山...
キーワード:デルタ/新石器時代/質量分析/コラーゲン
他の関係分野:複合領域生物学総合理工
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発表日:2026年3月11日
48
コンピュータの中でニジマスを育てる
~養殖の未来を予測するシミュレーション技術を開発~(水産科学研究院准教授 高橋勇樹)
北海道大学大学院水産科学研究院の高橋勇樹准教授らの研究グループは、ニジマス(Oncorhynchus mykiss)の成長をコンピュータ上で再現する養殖シミュレーションモデルを開発し、実際の飼育試験データとの比較検証を行いました。本研究では、魚のエネルギー収支に基づく成長モデルと、魚の遊泳行動を再現する行動モデルを用いることで、魚が遊泳して摂餌量に応じて成長するという、飼育をまるごとコンピュータ上で再現できるモデルを構築しました。併せて、シミュレーションによる成長を飼育実験と比較しました。その結果、シミュレーションによる成長曲線は実験で得られた測定データとおおむね一致し...
キーワード:仮想空間/行動モデル/シミュレーション/シミュレーションモデル/シミュレータ/エネルギー収支
他の関係分野:情報学工学農学
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発表日:2026年3月9日
49
イタヤカエデの杢(もく)と樹形・成長との関係を解明
~高付加価値材となり得る個体の選木・育成方法への貢献に期待~(北方生物圏フィールド科学センター教授 吉田俊也)
北海道大学大学院環境科学院博士後期課程の仲谷 朗氏と同大学北方生物圏フィールド科学センター雨龍研究林の宮崎 徹技術専門職員、同大学北方生物圏フィールド科学センター北管理部の吉田俊也教授の研究グループは、北海道に広く生息するイタヤカエデ60個体を対象に、木材価格を大幅に高める「杢(もく)」(繊維の乱れが材表面に現れる複雑な模様)に着目し、その板面積に対する割合と個体ごとの成長特性(樹形や年輪幅、個体サイズなど)との関係を分析しました。その結果、杢の割合は年輪幅や個体サイズとは関係性が弱く、樹幹の曲りが大きい個体や二股の位置が近い部分で高いことを突き止めました。このことは、間伐...
キーワード:オプション/定量的評価/森林管理
他の関係分野:複合領域環境学農学
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発表日:2026年3月9日
50
注意の「揺らぎ」を抑える病理画像向け新手法の開発
~病理診断の精度向上と根拠の一貫性への貢献に期待~(情報科学研究院教授 ⻑⾕⼭美紀)
北海道⼤学⼤学院情報科学研究院メディアダイナミクス研究室の⻑⾕⼭美紀教授、小川貴弘教授、同大学数理・データサイエンス教育研究センターの李 広特任助教、トロント大学電気・コンピュータ工学科のコンスタンティノス プラタニオティス教授、池 志祥博士研究員、博士課程の葉 臨峰氏、スタンフォード大学電気工学科のメルト ピランシー教授、シャヤンモハジェル ハミディ博士研究員らの研究グループは、全スライド病理画像(WSI)診断で広く用いられる多重インスタンス学習(MIL)において、学習中にどの領域を重要とみなすかが安定せず揺れ続ける現象を体系的に捉え、この揺らぎを抑えて精度と根拠の一貫性を同時に高める新手法...
キーワード:AI/アノテーション/機械学習/揺らぎ/ダイナミクス/病理
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年3月9日
51
新種「ホクダイショウジョウバエ」の進化を探る
~統合分類学のアプローチによる生物分類と種分化の包括的研究~(理学研究院准教授 加藤徹)
北海道大学大学院理学研究院の加藤 徹准教授らの研究グループは、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション南管理部苫小牧研究林(以下、苫小牧研究林)及び札幌キャンパス内の「恵迪の森」を含む北海道の各地で、これまで知られていないショウジョウバエを新たに発見し、ホクダイショジョウバエと名付けました。このハエは、東アジアに広く分布するサキグロショウジョウバエ(Lordiphosa collinella)とよく似た形態を持ち、道内各地で両者が一緒に採集されます。しかし、サキグロショウジョウバエはニリンソウなどの春植物を中心に様々な草本から採集される一方、このハエはツゲ科の...
キーワード:種分化/ショウジョウバエ
他の関係分野:生物学
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発表日:2026年3月4日
52
アミロイドの"種類"が睡眠と脳活動を左右する
~線維化Aβ40と線維化Aβ42がマウスの睡眠・皮質脳波に異なる影響~(理学研究院准教授 常松友美)
北海道大学大学院理学研究院の常松友美准教授らの研究グループは、東北大学学際科学フロンティア研究所の佐栁友規学術研究員(研究当時)、奥村正樹准教授、韓国基礎科学研究所の李 映昊教授らとともに、アルツハイマー病の原因物質として知られる線維化アミロイドベータ(Aβ)が、マウスの睡眠と脳波活動(皮質オシレーション)に及ぼす影響が、線維化Aβの種類によって大きく異なることを明らかにしました。アルツハイマー病では記憶障害などの症状に加えて睡眠障害がしばしば報告されますが、その神経生理学的メカニズムは十分に解明されていませんでした。本研究では代表的な2種類の線維化Aβ(線維化Aβ1-40、線維化...
キーワード:脳活動/神経生理学/皮質脳波/病態解明/アミロイド/アルツハイマー病/マウス/神経細胞/海馬/睡眠/睡眠障害/生理学/線維化/脳波
他の関係分野:複合領域総合生物
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発表日:2026年3月2日
53
寄生虫の「兵隊」の口は吸い付きに特化していた
~二生吸虫の兵隊型レジアの武器形質の構造を世界で初めて解明~(水産科学研究院教授 和田哲)
北海道大学大学院水産科学院修士課程の三浦健太郎氏、同大学大学院水産科学研究院の和田 哲教授、高知大学農林海洋科学部の三浦 収教授は、巻貝の寄生虫である二生吸虫Cercaria batillariae(セルカリア・バティラリアエ)のレジア幼生は、繁殖を行う「繁殖型」と、繁殖を行わず敵への攻撃に特化した「兵隊型」の二型を示し、繁殖分業を行うことを実証しました。さらに、繁殖型と兵隊型では、武器形質である咽頭の構造が異なり、兵隊型は敵の攻撃に特化した咽頭をもつことを世界で初めて解明しました。繁殖分業とは、アリやハチなどのように、生物の集団において繁殖とそれ以外の労働や防衛など...
キーワード:海洋/海洋科学/電子顕微鏡/カースト/寄生虫/筋肉/解剖学
他の関係分野:環境学工学総合生物農学
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発表日:2026年2月27日
54
ソライロラッパムシの「すみっこ」好きを発見
~目の無い単細胞生物の空間把握メカニズム~(電子科学研究所特任助教 越後谷駿、准教授 西上幸範)
北海道大学電子科学研究所の越後谷駿特任助教、大村拓也助教、中垣俊之教授、西上幸範准教授の研究グループは、富山大学の佐藤勝彦特命教授とともに、水環境中に棲息する単細胞生物ソライロラッパムシが周囲のミクロな形の違いに応じて固着場所を選択し、「すみっこ」空間に好んで固着することを発見しました。研究グループは自然界の形状の複雑さを模した観察容器「ジオラマ環境」を製作することで、体長1 mm程の繊毛虫ソライロラッパムシの特徴的な固着行動とその空間把握方法に迫りました。その結果、観察容器全体を探索していたソライロラッパムシが行動モードを切り替えて、固着前には体の形を非対称に縮ませ壁伝いに移動す...
キーワード:視覚情報/対称性/非対称性/水環境/シミュレーション/物理モデル/生態系/微生物/ニッチ
他の関係分野:情報学数物系科学工学農学
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発表日:2026年2月27日
55
受精卵の多くの遺伝子を調べる生殖医療への提言
~将来の子の健康や知能を予想する多遺伝子スコア検査の落とし穴と必要な対応~(安全衛生本部教授 石井哲也)
北海道大学安全衛生本部の石井哲也教授は、多遺伝子スコアを利用する生殖医療について臨床、倫理及び法の観点から分析を行い、重大な問題につながる可能性を認め、必要な対応を提言しました。胚のゲノムを調べ、生後の健康リスク、身長、知能などを予想する着床前遺伝学的検査の提供が米国で始まり、波紋が世界に広がっています。この検査は複雑な性質に関連する遺伝子群の効果をスコア化しますが、その信頼性には目下、懸念があります。一方、"より健康な"、"より賢い"子などを求める夫婦らにとって、将来の子の性質に影響する遺伝学的情報をシンプルにまとめた多遺伝子スコアは一見、明快に映り、生殖利用が今後拡大すると推測...
キーワード:生殖/健康リスク/受精/受精卵/生殖医療/着床/ゲノム/遺伝学/遺伝子/加齢
他の関係分野:生物学工学
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発表日:2026年2月26日
56
恐竜時代から始まっていた"鳥のような首"
~新手法で骨の形から首の動きの進化を解明~(総合博物館教授小林快次)
北海道大学大学院理学院博士後期課程の宇津城遥平氏と、北海道大学総合博物館の小林快次教授は、骨の形だけから、すでに絶滅した動物の「首の動き」を復元できる新たな分析手法を開発しました。本研究では、現生のワニ類と鳥類を対象に、頚椎(首の骨)の形態と実際の動作を詳細に比較しました。その結果、骨の形態に含まれる情報から、首の可動性や動作パターンを高い精度で推定できることを明らかにしました。鳥類は、三次元的で複雑な首の動きを可能にする特殊な構造をもつことで知られています。しかし、その高度な運動能力が、いつ、どのように進化したのかは、これまで十分に解明されていませんでした。その最大の理由は、「動...
キーワード:形態学/機能形態/関節/運動能力
他の関係分野:生物学
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発表日:2026年2月21日
57
光渦でキラリティを見分ける仕組みを世界で初めて解明
~光がゼロの"渦の中心"で現れる左右差の起源を突き止める~(電子科学研究所教授 田中嘉人、助教 橋谷田俊)
北海道大学電子科学研究所の橋谷田俊助教、田中嘉人教授らの研究グループは、渦を巻きながら進むねじれた光「光渦」を用いて、物質のキラリティ(左右の違い)を見分ける仕組みを、世界で初めて明らかにしました。キラリティとは、左手と右手のように、鏡に映した像と重ね合わせることができない性質のことです。この性質は自然界の様々な場面に現れ、分子からナノサイズの構造の中にも存在します。特にタンパク質では、その立体的なねじれの形が生命の働きを左右する重要な役割を担っています。近年、光渦を用いると物質のキラリティを検出できる可能性が注目されてきました。キラリティを持つ物質に左巻きと右巻きの光渦...
キーワード:軌道角運動量/分子集合体/ナノサイズ/ナノ構造/高次構造/分子集合
他の関係分野:数物系科学化学工学
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発表日:2026年2月19日
58
遅延・二色発光を示す異性体臭化インジウム単結晶を開発
~将来の発光デバイスやディスプレイへの応用に期待~(電子科学研究所教授 Vasudevan Pillai Biju)
北海道大学電子科学研究所のヴァスデヴァン・ピライ・ビジュ教授と岡本拓也助教らの研究グループは、熊本大学大学院先端科学研究部の高橋仁徳准教授らとともに、遅延発光と二色発光の両方を示す有機-無機ハイブリッド型の臭化インジウム単結晶の開発に成功しました。発光材料はLEDやディスプレイなどに幅広く利用され、発光の色やその持続時間は材料中の電子の動きや原子との相互作用によって決まります。近年、有機-無機ハイブリッド材料、特にハイブリッド金属ハライドが注目されています。鉛などの有害な金属を用いた材料の代替として、構造の自由度が高く安全なインジウムのハイブリッド材料への関心が高まっていますが、複...
キーワード:時間分解/化学組成/ディスプレイ/ハイブリッド材料/光デバイス/発光材料/発光ダイオード(LED)/単結晶/構造制御/励起子/結晶構造/インジウム
他の関係分野:数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年2月17日
59
エチレンガスを持続的に放出できる固体材料を開発
~農産物の追熟や鮮度保持への応用に期待~(地球環境科学研究院教授 野呂真一郎)
北海道大学大学院地球環境科学研究院の黄 淵特任助教、神谷裕一教授、野呂真一郎教授と、近畿大学理工学部応用化学科の山本 旭講師らの研究グループは、安価なゼオライトを用いて植物ホルモンであるエチレン(C2H4)を長期間放出できる固体材料を開発し、ジャガイモの発芽抑制に応用できることを実証しました。C2H4は、果実の熟成促進や植物の生理機能調節に関与する重要な植物ホルモンです。C2H4は気体分子であり、これまでC2H4...
キーワード:銀イオン/地球環境/イオン交換/エチレン/植物ホルモン/ホルモン/生理機能
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年2月17日
60
"食べられる触媒"を利用した生分解性高分子の精密合成
~安全かつ実用的な高分子合成法の確立に期待~(工学研究院教授 佐藤敏文、助教 李灃)
北海道大学大学院工学研究院の佐藤敏文教授、磯野拓也准教授及び李 灃助教らの研究グループは、食品添加物として利用されている安全性の高い化合物を触媒として用い、ポリ乳酸やポリ-εイプシロン-カプロラクトンなどの生分解性を有する脂肪族ポリエステル(APE)の精密合成法を確立しました。APEは、生分解性・生体適合性・生体吸収性に優れていることから、環境に優しいプラスチック材料として、また吸収性縫合糸やインプラントなどの医用高分子材料としての応用が進められています。現在、APEの工業的合成には、スズなどの重金属を含む触媒を用いた重...
キーワード:重金属/アルカリ金属/共重合体/エステル/ブロック共重合体/ポリエステル/共重合/高分子/高分子合成/生分解性高分子/材料科学/生分解/生体適合性/カリウム/プラスチック/高分子材料/生分解性/機能性/クエン酸/有機酸/ナトリウム/インプラント/重合反応/有機触媒
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年2月16日
61
オニ、リシリ、ホソメ、マコンブは遺伝的に区別できない
~マコンブとオニコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブの分類学的な統合を提案~(水産科学研究院助教 秋田晋吾)
北海道大学大学院水産科学院修士課程2年(当時)の地崎賢汰氏、同大学大学院水産科学研究院の秋田晋吾助教、宇治利樹准教授、水田浩之教授らの研究グループは、マコンブSaccharina japonicaの変種に含まれていたオニコンブ(ラウスコンブ)S. japonica var.diabolica、リシリコンブS. japonica var.ochotensis、ホソメコンブS. japonica var.religiosaは、形態的にも遺伝的にもマコンブと区別できないことから、マコンブと統合して同種...
キーワード:シリコン/水田/集団遺伝学/遺伝学
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年2月14日
62
日本近海の海面水温が、遠く離れた貿易風を変える
~中緯度域と低緯度域を双方向に繋ぐ大気海洋相互作用の理解へ期待~(地球環境科学研究院教授 谷本陽一)
北海道大学大学院環境科学院博士後期課程2年及び海洋研究開発機構環境変動予測研究センター研究生の三浦 樹氏、同大学大学院地球環境科学研究院の谷本陽一教授の研究グループは、日本近海の中緯度に位置する黒潮続流域の高い海面水温が、北太平洋亜熱帯域における貿易風に対して低緯度向きの遠隔影響を与えることを明らかにしました。これまで、熱帯域における大気海洋結合変動現象が中緯度域を含めた両半球の世界各地に遠隔影響をもたらすことはよく知られていた一方で、中緯度域から低緯度域へ向けた「逆向き」の遠隔影響については十分に理解されていませんでした。本研究では、大気大循環モデルによる数値実験及び長期間の大気...
キーワード:影響評価/海洋/環境変動/エルニーニョ/海面水温/気候変動/黒潮続流/数値実験/大気海洋相互作用/大気大循環/北西太平洋/北太平洋/大気大循環モデル/西太平洋/地球環境
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学
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発表日:2026年2月14日
63
イヌの血管肉腫の新規患者由来モデルを樹立
~糖が乏しい環境で働くリジンラクチル化の新たな役割を発見~(獣医学研究院講師 青島圭佑)
北海道大学大学院獣医学研究院の青島圭佑講師、同大学大学院獣医学院博士課程の鈴木玲海氏らの研究グループは、イヌの血管肉腫の培養細胞株と患者腫瘍由来異種移植モデル(PDXモデル)を新規に樹立し、グルコース(糖)が乏しい環境下におけるリジンラクチル化の新たな働きを見出しました。血管肉腫は犬に好発する悪性腫瘍であり、新たな治療法開発のために基礎研究の発展が必要ですが、研究に必要なモデルが限られていることが課題でした。本研究では、イヌの血管肉腫の新規培養細胞株二株とPDXモデル三株を樹立しました。これらのモデルは腫瘍本来の特徴を保持しており、血管肉腫の本質を理解する上で有用なモデルになること...
キーワード:クラウド/グルコース/転写開始点/獣医学/培養細胞株/異種移植/細胞株/肉腫/代謝産物/悪性腫瘍/ストレス応答/培養細胞/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学生物学農学
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発表日:2026年2月6日
64
血糖生成酵素MGAMの分子構造と阻害機構を解明
~血糖値上昇を抑制する新規薬剤・食品開発への貢献に期待~(農学研究院准教授 田上貴祥)
北海道大学大学院農学研究院の田上貴祥准教授、奥山正幸教授らと、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所構造生物学研究センターの川崎政人准教授、安達成彦特任准教授(研究当時。現 筑波大学生存ダイナミクス研究センター准教授)、千田俊哉教授らの研究グループは共同で、血糖を生成する酵素であるマルターゼ-グルコアミラーゼ(MGAM)が拮抗阻害剤AC5によって阻害される仕組みを分子レベルで明らかにしました。MGAMは哺乳類の小腸に存在する澱粉消化酵素の一つです。MGAMの阻害は、食後血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)を抑制し、2型糖尿病の予防や治療に有効です。しかし、MGAMを...
キーワード:高エネルギー/加速器/速度論/分子構造/ダイナミクス/電子顕微鏡/哺乳類/クライオ電子顕微鏡/血清/構造生物学/小腸/阻害剤/立体構造/2型糖尿病/糖尿病
他の関係分野:数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年2月5日
65
人工衛星で過去にタイムスリップ!!
~30年前の漁業被害、最新の予測技術で原因究明に成功~(水産科学研究院准教授 阿部泰人)
北海道大学大学院水産科学研究院の阿部泰人准教授らの研究グループは、ホタテガイやタラ類、カレイ類、エビ類などの水産資源が豊富な北海道南部の噴火湾(別名内浦湾、海底水深約100m)において、30年前の1995年夏季に深刻な漁業被害をもたらした「貧酸素水塊」の発生を、長期間海洋をモニタリングしている人工衛星等の環境データと最新の予測モデルを用いて再現することに成功しました。貧酸素水塊は、著しく水中の酸素濃度が低い水塊(酸素濃度2ml/l以下)です。世界中の閉鎖性水域の海底付近で発生することが知られており、一旦これが発生すると、呼吸で酸素を必要とする底生魚類などの海洋生物が酸欠状態に陥り、...
キーワード:海氷/酸素濃度/海洋/環境モニタリング/貧酸素水塊/溶存酸素/オホーツク海/地球観測/衛星/センシング/モニタリング/リモートセンシング/衛星リモートセンシング/海洋環境/人工衛星/海洋生物/漁業/親潮/hypoxia/予測モデル
他の関係分野:環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年2月5日
66
コロナ後の北海道におけるオンライン診療は1%未満
~北海道の保険診療データ約7,700万件を用いた実態分析~(保健科学研究院特任講師 大橋和貴)
北海道大学大学院保健科学研究院の小笠原克彦教授、大橋和貴特任講師、同大学大学院医学研究院の古元重和教授らの研究グループは、北海道の国民健康保険と後期高齢者医療制度の診療報酬明細書データを用いて2022年4月から2024年12月までの外来診療におけるオンライン診療の実態を分析しました。その結果、調査期間中の約7,700万件の外来診療のうち約43万件(0.6%)がオンライン診療であり、新型コロナウイルス感染症に関する特例措置が終了した2023年8月以降はオンライン診療の利用が減少(0.5%未満)していることが示されました。年齢層別の解析では、0~4歳と90歳以上では1%を超えて利用され...
キーワード:規制緩和/ウイルス感染症/パンデミック/新型コロナウイルス/ウイルス/遠隔医療/介護者/感染症/高齢者/新型コロナウイルス感染症/超高齢者/乳幼児
他の関係分野:工学
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発表日:2026年2月4日
67
皮脂ワックスエステルの詳細な組成と合成酵素を解明
~乾燥肌、ニキビ、脱毛の治療及び診断法の開発に期待~(薬学研究院教授 木原章雄)
北海道大学大学院薬学研究院の木原章雄教授らの研究グループは、皮脂を構成するワックスエステル(ワックス)のタイプ及び分子種の詳細について明らかにしました。皮脂は保湿、撥水、抗菌、体温維持、毛の保持などの役割を担い、皮脂の分泌量の増減や組成の変化はニキビ(ざ瘡)、乾燥肌、脂漏性皮膚炎、脱毛症などの皮膚疾患を引き起こします。ワックスエステルはワックスモノエステルとワックスジエステルに分類され、ワックスジエステルはさらに異なったタイプに分類されます。これまで皮脂中のワックスエステルのタイプ及び詳細な分子種とその生合成に関わる酵素/遺伝子には不明な点が多く残されていました。研究グループは液体...
キーワード:エステル/質量分析/選択性/モニタリング/モデル生物/診断法/哺乳類/生合成/分子機構/クロマトグラフィー/マウス/遺伝子ノックアウト/皮膚疾患/遺伝子
他の関係分野:化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年2月4日
68
受胎前被ばくが導く次世代ミトコンドリアDNAの臓器特異的再編
~ミトコンドリアゲノムから読み解く放射線の次世代影響~(保健科学研究院准教授 福永久典)
北海道大学大学院保健科学研究院の福永久典准教授らの研究グループは、両親の妊娠前の放射線被ばくが、子どもの各臓器におけるミトコンドリアDNAの量(コピー数)に影響することを、マウスを用いた実験で明らかにしました。また、その影響は臓器ごとに異なる形で現れることも分かりました。さらに、肝臓のミトコンドリアDNAコピー数が小さいほど、肝重量が大きいという関連もみられ、ミトコンドリアゲノム量的制御の変化と出生時の臓器成長との関連も新たに示唆されました。放射線次世代影響とミトコンドリアゲノムを結ぶこの新たな知見は、今後、より安全で合理的な放射線防護・健康リスク評価を可能とする基盤的知見として活...
キーワード:放射線防護/ミトコンドリアDNA/健康リスク/リスク評価/ミトコンドリアゲノム/心臓/マウス/ミトコンドリア/ゲノム/遺伝学/妊娠/放射線
他の関係分野:複合領域生物学工学農学
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発表日:2026年1月29日
69
魚類の「鮮度(K値)」の数理的予測モデルの開発に成功
~魚類の商品価値向上・寿命延長・フードロス低減・輸出促進への貢献に期待~(工学研究院坪内直人 准教授)
北海道大学大学院工学研究院の坪内直人准教授と篠原祐治博士研究員の研究グループは、致死後の魚類に係るアデノシン三リン酸(ATP)関連化合物の分解挙動に基づき、(ATP+アデノシン二リン酸+アデノシン一リン酸)⇒イノシン酸(IMP)⇒(イノシン+ヒポキサンチン)の一次不可逆逐次反応を仮定し、速度定数に温度依存性を有する鮮度K値の数理的予測モデルを開発しました。また、北海道立工業技術センター(函館地域産業振興財団)の吉岡武也専門研究員と共同で、このK値予測モデルの妥当性と汎用性をマアジ・マサバ(文献値)及びホッケ(実測値)で実証しました。なお、本モデルは旨味成分であるIMPの濃度の時間変化も良好に...
キーワード:イノシン/電気泳動/地域産業/温度依存性/センサー/非接触/リン酸/アデノシン/寿命/妥当性/予測モデル/ATP
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2026年1月29日
70
選ばれた接続を強く育てる脳の仕組みを解明
~小脳神経回路形成におけるmGluR1シグナルの意外な二役~(医学研究院 山崎美和子 准教授)
北海道大学大学院医学研究院の山崎美和子准教授、帝京大学先端総合研究機構の狩野方伸特任教授(東京大学大学院医学系研究科 名誉教授)らを中心とする、北海道大学、帝京大学、東京大学、広島大学の研究グループは、運動学習や認知機能・社会性を担う小脳の神経回路形成過程において、重要な神経接続を強化する仕組みを明らかにしました。生まれた直後のマウスのプルキンエ細胞は、5本以上の登上線維とシナプスを形成していますが、その後の1週間で1本の線維が選ばれて「勝者」となり、これ以外の線維(敗者)は最終的に除去されます。これまでの研究では、この「勝者」が強化され、樹状突起の広い範囲へ支配を拡大する仕組みに...
キーワード:脳神経回路/グルタミン酸受容体/シナプス/小脳/神経回路形成/神経結合/登上線維/プロテインキナーゼ/mGluR1/代謝型グルタミン酸受容体/運動学習/PKC/キナーゼ/グルタミン酸/シナプス刈り込み/プロテインキナーゼC/マウス/受容体/樹状突起/神経回路/認知機能
他の関係分野:複合領域総合生物
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発表日:2026年1月28日
71
樽材向き北海道産ミズナラ、成長のカギを明らかに
~持続可能な樽材用立木育成への貢献に期待~(北方生物圏フィールド科学センター教授 吉田俊也)
北海道大学大学院環境科学院博士後期課程の仲谷 朗氏と同大学北方生物圏フィールド科学センターの吉田俊也教授、北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場の村上 了主査、大崎久司主査、同機構森林研究本部林業試験場の大野泰之森林経営部長の研究グループは、ウイスキーの樽材として需要が急増しているミズナラを対象に、237個体の材のねじれ(繊維傾斜)度合や、チロースの出現比率を調べ、個体ごとの生育特性(年輪幅や木口面の偏心度、立地環境など)との関係を分析しました。その結果、成長が遅く、年輪の中心(髄)が偏っていない個体は材のねじれ度合が小さく、道管に形成されるチロースの割合が多くなるため、液漏れ...
キーワード:環境変化/持続可能/ミズナラ/二次林
他の関係分野:複合領域工学農学
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発表日:2026年1月26日
72
菌血症の早期アウトカム予測モデルを作成
~急性期医療に関わる臨床医にとって重要な新たな指標~(環境健康科学研究教育センター特任准教授 岩田啓芳)
北海道大学環境健康科学研究教育センターの岩田啓芳特任准教授並びに日本全国の8病院と3大学からなる多施設共同研究JA-BICA(Japan Bacteremia Inpatient Cohort Association)の研究グループは、菌血症患者における「抗菌薬治療開始72時間以内の早期治療不応(Early Antibiotic Treatment Failure:EATF)」を予測する新たな臨床スコアモデルを開発しました。本研究では、多施設の入院菌血症患者データを用い、抗菌薬治療開始後72時間以内に十分な治療効果が得られない症例(Early Antibiotic Treatmen...
キーワード:リスク評価/妥当性/予測モデル/抗菌薬/アウトカム/コホート/感染症
他の関係分野:工学
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発表日:2026年1月22日
73
AIが7,000万年前の新種の頭足類化石を発見!
~生命進化史解読を加速させるデジタル技術~(理学研究院准教授 伊庭靖弘)
北海道大学大学院理学研究院の伊庭靖弘准教授、同大学大学院理学院修士課程の杉浦寛大氏、同大学大学院理学研究院の池上 森学術研究員、高輝度光科学研究センターの竹田裕介研究員、ルール大学のヨーク・ムッターローゼ教授、モルゲンロット株式会社のメフメト・オグズ・デリン氏、同社の原田隆宏氏、大阪公立大学大学院理学研究科の久保田彩講師、中央大学の西田治文名誉教授、新潟大学脳研究所の田井中一貴教授、アメリカ自然史博物館のニール・ランドマン教授の研究グループは、未知のオブジェクトを検出可能なゼロショット学習AIを用いて、あらゆる化石を自動かつデジタルに発掘する手法を開発しました。さらに本手法によって発見された...
キーワード:視認性/物体検出/人工知能(AI)/海洋/頭足類/白亜紀/デジタル化/ボトルネック
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学
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発表日:2026年1月16日
74
バイオマス由来糖類を効率よく分解する触媒反応を開発
~バイオマス由来糖類の利用拡大に期待~(触媒科学研究所教授 中島清隆)
北海道大学触媒科学研究所のナヴヤ・サブレイ・バット非常勤研究員(研究当時)、大須賀遼太助教、中島清隆教授らの研究グループは、植物の主要な構成成分であり自然界に豊富に存在するグルコースを原料として、炭素数4の希少糖であるエリスロース(ERT)と炭素数2の炭水化物であるグリコールアルデヒド(GA)を高い選択率で合成できる新しい触媒反応系を開発しました。化学産業におけるCO2排出量の大幅削減を達成するためには、現在の化学産業を下支えしている炭素数2~4の炭素骨格をもつ汎用分子(エチレン、プロピレン、ブテン)を、非可食バイオマスをはじめとする再生可能炭素資源から供給で...
キーワード:炭素循環/ピレン/触媒反応/グルコース/プロピレン/固体触媒/カーボンニュートラル/CO2排出量/カーボン/二酸化炭素/エチレン/バイオマス/炭水化物/アルデヒド/誘導体
他の関係分野:環境学化学生物学工学農学
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発表日:2026年1月16日
75
予後不良な子宮体がんにおける炎症の関与機構を解明
〜子宮体がんの新規治療標的としてL1CAM_NF-κB経路に期待〜(医学研究院教授 谷口浩二)
北海道大学大学院医学研究院の谷口浩二教授、渡利英道教授及び同大学大学院医学院博士課程の黒須博之氏らの研究グループは、子宮体がんにおいて予後不良因子とされる細胞接着分子L1CAMが、炎症性転写因子NF-κBを活性化することで、がん細胞の増殖や治療抵抗性を引き起こすことを明らかにしました。これまで同グループは臨床データからL1CAMが子宮体がんの予後不良因子であることを報告していましたが、その分子メカニズムは不明でした。本研究では、L1CAMがNF-κB経路を介して細胞周期を促進することで腫瘍を進行させ、抗がん剤(化学療法)に対する抵抗性を高めることを細胞実験及び患者検体解析により明ら...
キーワード:CAM/抵抗性/細胞接着分子/子宮/治療抵抗性/治療標的/子宮体がん/NF-κB/がん細胞/シスプラチン/細胞周期/細胞接着/接着分子/阻害剤/転写因子/化学療法/個別化医療/抗がん剤
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年1月14日
76
小児肝がん(肝芽腫)の新たな分子機構を解明
~ヒトiPS細胞由来モデルを用いて、肝芽腫の新規治療標的PAGE4を同定~(医学研究院教授 谷口浩二)
北海道大学大学院医学研究院の谷口浩二教授、武冨紹信教授及び同大学大学院医学院博士課程の河北一誠氏らの研究グループは、ヒトiPS細胞由来肝芽細胞を用いた新規肝芽腫モデルを構築し、小児肝がん(肝芽腫)の進展に関与する新規分子PAGE4(Prostate-Associated Gene 4)を同定しました。肝芽腫は小児に発生する代表的な肝悪性腫瘍であり、多くの症例でβ-cateninの活性型変異が認められる一方、遺伝子変異数が極めて少なく、発がんの分子機構は十分に解明されていませんでした。本研究では、ヒトiPS細胞由来肝芽細胞にβ-catenin及びYAPの活性型を導入することで、ヒトに...
キーワード:機能解析/iPS細胞/がん免疫/がん免疫療法/遺伝子発現解析/肝がん/治療標的/発現解析/網羅的遺伝子発現解析/分子機構/β-catenin/悪性腫瘍/発がん/免疫療法/アポトーシス/抗原/ヒトiPS細胞/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/小児/網羅的解析
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発表日:2026年1月6日
77
太平洋側北極海の「亜寒帯化」は夏に進行することを解明
~プランクトンの12年間の長期観測データを日韓共同で解析~(北方生物圏フィールド科学センター准教授 松野孝平)
北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの松野孝平准教授、同大学大学院水産科学研究院の山口 篤准教授、韓国極地研究所のジ―フーン キム博士らの研究グループは、2008-2021年の12年間にわたる太平洋側北極海における動物プランクトン群集と海洋環境データを日韓共同で解析し、太平洋群集が8月には増加するが、9月になると急速に減少することを明らかにしました。動物プランクトンは、海洋生態系における重要な仲介者であり、植物プランクトンの一次生産に起因する有機物を、高次生物へ受け渡します。また動物プランクトンは、寿命が短く、⽔中を漂うため、海氷衰退のような気候変動の影響を受けやすいと考えら...
キーワード:季節変化/海氷/極地/北極海/海洋/地球温暖化/気候変動/海洋環境/有機物/生態系/プランクトン/温暖化/海洋生態/海洋生態系/植物プランクトン/動物プランクトン/寿命/将来予測
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年1月6日
78
「光る精子」をもつ精子形成可視化マウスの開発に成功
~革新的な生殖毒性スクリーニング技術・イノベーションの創出に期待~(保健科学研究院准教授 福永久典)
北海道大学大学院保健科学研究院の福永久典准教授(環境健康科学研究教育センター副センター長)、同大学大学院医学研究院の白土博樹教授、大阪大学微生物病研究所の宮田治彦准教授、英国クイーンズ大学ベルファストのケヴィン プライズ教授らの国際共同研究グループは、雄マウスの精子形成を生体内でリアルタイム可視化できる新しい遺伝子改変動物モデルの開発に成功しました。男性生殖機能に対する医薬品・環境化学物質・放射線などの影響を調べる生殖毒性試験は、新薬開発や環境リスク評価に不可欠です。しかし従来は、マウスを交配させて受胎を確認したり、解剖して精巣組織を解析したりするなど、時間・労力・個体数のコストが...
キーワード:毒性評価/化学物質/環境リスク/生殖/リスク評価/遺伝子改変/生体内/微生物/生殖細胞/ノックイン/ノックインマウス/精子形成/遺伝子改変動物/精巣/男性不妊/動物モデル/がん治療/スクリーニング/マウス/ラット/精子/創薬/遺伝子/動物実験/非侵襲/放射線
他の関係分野:複合領域環境学生物学工学総合生物農学
北海道大学 研究