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神戸大学 研究Discovery Saga
研究期間:2026年 に発表された研究一覧:75
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発表日:2026年7月23日 この記事は2026年8月6日号以降に掲載されます。
1
「スマートグラスAI」のための政策ガイドライン「6層・21施策」モデルを提言
プライバシー制御の体系化
この記事は2026年8月6日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月22日 この記事は2026年8月5日号以降に掲載されます。
2
気体に反応して色と光がスイッチする相分離材料を開発
液体がしみ出す相分離を分子レベルの相互作用で制御
この記事は2026年8月5日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
3
河川にすむ細菌が「永遠の化学物質」PFASを除去
汚染環境から見つかった細菌を利用した環境浄化技術への新たな可能性
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
4
人間は人工音声とどのようにして一緒に歌うのか
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月10日
5
安価な非貴金属ニッケルを基盤とする新規合金触媒の開発
ニトリルから第二級アミンの高効率・簡便な合成を実現!
図1.(a)開発したnano-NiW触媒の写真、(b)電子顕微鏡による元素マッピング像、(c)ニッケル触媒を用いたニトリルから第二級アミンへの選択的水素化反応。©山口渉(CC BY) 本研究グループは、独自のナノ粒子合成技術に基づき、ニッケル...
キーワード:ニッケル触媒/金ナノ粒子/水素化反応/アミン/タングステン/貴金属/固体触媒/金属触媒/ナノメートル/ナノ粒子/ポリマー/環境負荷/水素化/多孔質/電子顕微鏡/マッピング/機能性
他の関係分野:化学工学農学
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発表日:2026年7月10日
6
「魔の7歳」はもう古い
歩行中の交通事故死傷率小学1年生“だけ”が突出は誤り
神戸大学大学院経営学研究科の三古展弘教授らの研究グループは、「魔の7歳」として知られる子供の交通事故リスクに関する従来の認識を見直す必要性を示す研究成果を発表しました。小学1年生は交通事故による死傷者数が多く、「魔の7歳」という表現とともに広く知られています。このことは、小学校に入学すると同時に、子供だけでの外出の機会が急増することで説明されます。しかし、近年では小学1年生と2年生の死傷率の差は縮小しており、2年生のほうが死傷率が高い年も見られます。また、小学1年生に対応する6・7歳と、それに隣接する5・8歳の死傷率の差も縮小しています。本研究の結果は、小学1年生“だけ”が危険であることを連想...
キーワード:コロナ禍/安全管理/交通安全/交通事故
他の関係分野:工学
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発表日:2026年7月8日
7
経口がんワクチンB440をヒトで初めて評価
転移性尿路上皮がんの第I相医師主導治験で安全性と免疫応答を確認
本試験は、標準治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん※4患者さんを対象とした、多施設共同、非盲検、単群の第I相医師主導治験です。対象となった12例はいずれも、プラチナ製剤、PD-1/PD-L1阻害薬、エンホルツマブ ベドチンによる治療歴を有していました。B440は、800 mgまたは1,600 mgを1日1回、週5日、4週間経口投与しました。主要評価項目は、投与開始後28日間における用量制限毒性※5の評価でした。その結果、いずれの用量群でも用量制限毒性は認められませんでした。B440に関連すると判断された有害事象は3例に認められたGrade ...
キーワード:プロトコル/最適化/品質管理/著作権/安全性評価/統計解析/ビフィズス菌/細胞応答/腸管免疫系/抵抗性/M細胞/尿路上皮がん/病原体/免疫系/WT1/抗原提示/腸管上皮/PD-1/PD-L1/がんワクチン/がん抗原/がん免疫/がん免疫療法/ベクター/治療抵抗性/腫瘍学/免疫療法/T細胞/がん細胞/がん治療/ラット/抗原/抗腫瘍効果/樹状細胞/腸管免疫/副作用/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/免疫応答/免疫学/臨床試験/がん患者/ワクチン/医師/疫学/感染症/細菌/細菌叢/手術/腸内細菌/腸内細菌叢/臨床研究
他の関係分野:情報学複合領域工学農学
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発表日:2026年7月8日
8
昆虫のカマは機能が同じでも形は同じではない
昆虫における捕脚の平行進化を定量的に解明
カマを持つ6つの昆虫のグループ(図)を対象に、カマを構成する前脚の各節の長さを測定し、それぞれ近縁なグループの(カマではない)前脚を祖先状態と見なして、形の進化を比較しました。また、カマになっていない中脚と後脚、捕食行動に関連すると考えられる頭部と前胸の形も同じように比較しました。図 ©高見泰興(CC BY...
キーワード:立体視/食行動/系統樹/平行進化/ロボット/生物多様性
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学農学
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発表日:2026年7月6日
9
大規模言語モデルの「自分をよく見せる」回答バイアスを 定量化し、抑制する心理測定法を開発
比較型測定により、心理尺度を用いたAI 評価の信頼性を高める
東京大学大学院教育学研究科の岡田謙介准教授、古川結唯特任研究員と、神戸大学大学院経営学研究科の分寺杏介准教授による研究グループは、大規模言語モデル(LLM)を心理尺度で評価する際に生じる「社会的望ましさバイアス」を定量化し、抑制するための心理測定の枠組みを開発しました(図1)。図1:本研究の枠組...
キーワード:統計モデル/言語モデル/人工知能(AI)/項目反応理論
他の関係分野:情報学複合領域
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発表日:2026年7月2日
10
転居者の多い地域で「助け合いの規範」の力が弱まるのは、転居者が特別に規範を無視するからではなく、 住民全体が規範を無視しがちになるからかもしれない
西日本各地の約400コミュニティ、ならびに、滋賀県の約100コミュニティを対象とした2つの大規模郵送調査データを分析地域コミュニティにおける人々の「助け合いの規範」(協力規範)が人々の助け合いに実際につながっている程度と、人々の転居経験の関係を検討転居者率が高い地域では、そうでない地域に比べて、協力規範が助け合いにつながりにくい(規範が形骸化している)傾向があることを確認ただし、転居者率が高い地域で転居者だけが特別に協力規範を無視しているわけではなく、非転居者も規範を無視しがちになっていることを発見その背景として、転居者率が高い地域全体で、「他の人々は規範を守ら...
キーワード:環境教育/コミュニティ
他の関係分野:複合領域
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発表日:2026年6月30日
11
自閉スペクトラム症に関わる脳内免疫細胞を発見
ASDモデルマウスでγδT細胞が脳に集まり、社会性行動の異常に関わることを解明
従来、自閉スペクトラム症(ASD)は、主に神経細胞や神経回路の異常によって起こる神経発達障害と考えられてきました。一方で近年、妊娠中の感染症や炎症など、免疫系の変化が脳の発達や行動に影響する可能性が注目されています。しかし、遺伝的要因によるASDにおいて、免疫細胞がどのように脳へ作用し、社会性行動の異常に関わるのかは十分に分かっていませんでした。今回、研究グループは、ASDに関連する染色体異常を再現したモデルマウスにおいて、発達期の脳に特定の免疫細胞が集まり、社会性行動の異常を促す新たな仕組みを明らかにしました。九州大学生体防御医学研究所の伊藤美菜子准教授、高山夏海大学院生(当...
キーワード:認知科学/性行動/神経発達/社会性行動/診断法/免疫系/γδT細胞/染色体/脳科学/生体防御/モデルマウス/グリア/マウス/ミクログリア/自閉症/神経科学/神経回路/神経細胞/免疫細胞/感染症/抗体/自閉スペクトラム症/染色体異常/妊娠/発達障害
他の関係分野:情報学生物学総合生物
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発表日:2026年6月23日
12
AI(人工知能)を用いて造影・非造影CT画像から膵癌を高精度に検出する深層学習モデルを開発
早期発見と診断支援への応用に期待
研究グループは、2007年から2022年にかけて国内9つの医療機関や公開データから収集した2251名の患者の腹部CT画像を用いて、膵癌を総合的に診断する新たな深層学習モデルを開発しました。このモデルは、腫瘍の直接所見(膵腫瘤)に加え、早期病変のサインとなる間接所見(膵実質萎縮、主膵管拡張、主膵管狭窄)をそれぞれ個別に検出し、各所見の確率を組み合わせることで最終的な診断を下します。実際の臨床現場の様々な状況に対応できるよう、このAIシステムは造影CT※3用と非造影CT用の2つのモデルに分けて独立して構築されています。...
キーワード:パターン認識/AI/トラスト/ニューラルネットワーク/ワークフロー/深層学習/人工知能(AI)/脳神経回路/ニューラルネット/統計解析/血流/診断法/形態変化/悪性度/橋渡し研究/腫瘍学/早期診断/膵臓/パフォーマンス/健康診断/CT画像/画像診断/神経回路/造影剤/医師/早期発見/放射線
他の関係分野:情報学複合領域工学総合生物農学
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発表日:2026年6月22日
13
世界初!葉緑体ゲノム編集でRubiscoを強化し光合成と植物生産性の向上に成功
光合成を設計する次世代植物育種技術への期待
東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授、中里一星特任助教、有村慎一教授、立命館大学の松村浩由教授、神戸大学の深山浩教授、大阪大学の難波啓一特任教授らの研究グループは、世界的な食料需要の増加と気候変動への対応に向けて、植物の光合成能力を分子レベルで強化することに成功しました。光合成において炭素固定を担う中心酵素Rubiscoは、その低い触媒効率が作物生産性を制限する要因として長年知られてきましたが、触媒部位を構成するRubisco大サブユニットは細胞核のゲノムとは異なる葉緑体ゲノムにコードされているため、その機能を精密に改変することは極めて困難とされてきました。本研究では...
キーワード:気候変動/光合成/葉緑体/カーボンニュートラル/カーボン/生産性/電子顕微鏡/二酸化炭素/高CO2/ゲノム編集技術/CO2濃度/バイオマス/クライオ電子顕微鏡/ゲノム科学/将来予測/分子機構/アミノ酸置換/ゲノム編集/アミノ酸/細胞核/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年6月19日
14
神はサイコロを振る!?
高輝度量子もつれ光で量子イメージングの高効率化を実現
このような背景のもと、本グループではBiBO結晶を用いた量子イメージングを実現することにしました。まず、BiBO結晶から量子もつれ光を生成し、その同時検出確率※6を空間的に評価します。量子もつれ光は図1のように、光子対の伝搬方向を示す運動量は負の相関、光子対の生成位置は正の相関があります。この相関性を、EMCCDカメラを用いた並列同時相関測定※7により評価し、運動量は負の相関、生成位置は正の相関があることを実験的に示しました。また、この相関ゆらぎの情報から、アインシュタイン・ポドルスキー・ローゼンのパラドックス※8で示される不確...
キーワード:情報学/偶然性/非線形/不確定性原理/揺らぎ/量子もつれ/量子計測/量子情報/量子相関/量子通信/ノイズ/検出器/量子ビット/イメージセンサー/フォトニクス/位相整合/疑似位相整合/光散乱/二光子吸収/非線形光学/発光ダイオード(LED)/センサー/レーザー/画像計測/高効率化/超解像/不確定性/分解能/量子力学/ゆらぎ/イミン
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年6月10日
15
放課後等デイサービスで実施可能な感情調整プログラムを開発しました
本研究は、放課後等デイサービスを多数運営するデコボコベース株式会社との共同研究として実施されました。本研究は、放課後等デイサービスで実施可能な感情調整を支援するプログラムを作成し、放課後等デイサービスでの実施可能性を確認するとともにその予備的な効果の確認を試みたものです。プログラムは、筆者らがこれまでに作成していた発達障害児向けの感情調整プログラムPEACE(Program of Emotional Awareness for Child Empowerment)を改良し、実施の容易さおよび支援の均質性を担保するため、スライド資料に音声をつけたものを補助教材として利用するものでした。加えて、シ...
キーワード:発達障害児/シナリオ/スキル/追跡調査/発達障害
他の関係分野:複合領域工学
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発表日:2026年6月10日
16
タンパク質液滴の運命はサイズで決まる
微細加工技術を用いてアミロイド形成を左右する新たな競合過程を発見
アルツハイマー病やパーキンソン病などの多くの疾患では、タンパク質が異常に集合することが関わっています。東北大学を中心とする研究グループは、マイクロ微細加工技術を利用して細胞に近い大きさの微小油中水滴を作製し、タンパク質液滴からアミロイド線維ができる過程を観察しました。その結果、タンパク質液滴はアミロイド線維だけでなく、別の固体状態であるアモルファス凝集体にも変化し、両者が競合することを明らかにしました。特に、小さい液滴ではアモルファス凝集体が先にできやすく、アミロイド線維の形成が抑えられました。これは、従来の試験管内実験では見えにくかった準安定な凝集状態が、細胞サイズの微小空間では重要...
キーワード:人工知能(AI)/準安定/物質科学/閉じ込め/タンパク質凝集/評価手法/アモルファス/マイクロ/制御工学/微細加工/微細加工技術/評価法/アミロイド/アルツハイマー病/パーキンソン病/凝集体/創薬
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物
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発表日:2026年6月9日
17
菌糸ネットワークを介した植物間の炭素移動を栽培実験で実証
菌類を介した「植物間のエネルギー分配」の解明へ
千葉大学大学院教育学研究院の大和政秀教授と神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授の共同研究グループは、リンドウ科のコケリンドウがアーバスキュラー菌根(AM)菌を介して他の植物から炭素化合物を獲得していることを、新たに開発した栽培実験系によって解明しました。本研究により解明された植物と菌類の関係は、植物の成長戦略や植物多様性の成立を理解するうえで、新たな視点をもたらすと期待されます。本研究成果は2026年5月28日付で、国際学術誌Mycorrhizaにオンライン掲載されました。...
キーワード:
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発表日:2026年6月9日
18
アジア6カ国100名超の研究者が人工細胞構築に向けた10年ロードマップを発表
「ProtoCell」から「AutoCell」へ至る協調的研究戦略を提示
早稲田大学理工学術院の木賀大介(きがだいすけ)教授、東京大学大学院総合文化研究科の市橋伯一(いちはしのりかず)教授、国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センターの清水義宏(しみずよしひろ)チームディレクター、東京科学大学未来創成研究院地球生命研究所の松浦友亮(まつうらともあき)教授、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の近藤昭彦(こんどうあきひこ)客員教授、神戸大学先端バイオ工学研究センターの蓮沼誠久(はすぬまともひさ)センター長・教授、大阪大学大学院工学研究科の青木航(あおきわたる)教授らの国際共同研究チームは、深セン先進技術研究院(中国)所長のChenli Liu教授らと協力...
キーワード:技術戦略/ボトルネック/新エネルギー/人工細胞/生体分子
他の関係分野:複合領域工学総合生物
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発表日:2026年6月3日
19
未来の高CO₂環境で「光のゆらぎ」に負けないイネへ
Rubisco activaseによる光合成と成長の強化戦略
東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守 航  准教授らの研究グループは、神戸大学大学院農学研究科の深山 浩  教授との共同研究により、光合成酵素Rubiscoを活性化するタンパク質「Rubisco activase」を増加させたイネを用いて、将来の高CO₂環境下における変動光環境への光合成応答を解析しました。自然環境では、植物は雲の移動や葉の揺れ、周囲の葉による遮蔽などによって、秒〜分単位で絶えず変化する光環境にさらされています。このような「変動光環境」では、光が急に強くなっても、最大速度で光合成を行えるようになるまで...
キーワード:気候変動/光合成/変動光/光環境/生産性/二酸化炭素/高CO2/イネ/水利用/ゆらぎ/将来予測
他の関係分野:数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年6月2日
20
脳神経回路の活性化で自閉スペクトラム症様行動の改善に成功!
脳神経構造も正常化、新たな治療戦略に展望
島根大学医学部解剖学講座(神経科学)の藤谷昌司教授、大谷嘉典助教、神戸大学の内匠透教授、兵庫医科大学の古賀浩平准教授らの共同研究グループは、自閉スペクトラム症(ASD)のモデルマウスにおいて、特定の脳神経回路を人工的に活性化させることで、神経細胞の構造異常を正常化できることを明らかにしました。具体的には、神経の電気信号を発生させ、出力を適切に保つ「スイッチ」のような役割を担う「軸索起始部」が、ASDモデルマウスでは短縮していました。しかし、今回の介入によってその長さが正常な水準に回復し、それに伴い、社会性の低下や常同行動といったASD様行動も改善されることを示しました。本研究に...
キーワード:オープンアクセス/脳神経回路/精神医学/モデルマウス/解剖学/マウス/モデル動物/神経科学/神経回路/神経細胞/自閉スペクトラム症/生理学
他の関係分野:情報学複合領域
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発表日:2026年6月2日
21
故き理論を温ねて新しき電気伝導の謎を解く
磁場に対する高次応答から見えた第三のメカニズム
神戸大学の研究チームは、固体中の電子の流れを記述するボルツマン理論(注釈3)を用いて、120度周期の信号の起源を理論的に調べました。その結果、磁場の効果をより精密に取り扱うと、これまで見落とされていた120度周期の信号が自然に現れることがわかりました。理論の要は磁場に関して3次の高次応答まで計算に取り入れ、約70年前に確立された2次の応答までの理論をさらに拡張したことです。回転する磁場の3次応答に含まれる項は、磁場の回転角度の三角関数が3回乗じられた項を含みます。よく知られた3倍角の公式(注釈4)から、この寄与が120度周期を持つ成分の起源となることがわかります。結晶には、ある...
キーワード:効果測定/定量的評価/位相幾何学/トポロジー/トポロジカル絶縁体/トポロジカル物性/バンド構造/ランダウ準位/異常ホール効果/幾何学/強磁場/対称性/不変量/輸送現象/有効質量/量子ホール効果/量子異常/量子化/量子論/ホール効果/観測手法/磁場/トポロジカル/トポロジカル不変量/磁性体/電子輸送/強磁性/絶縁体/電子デバイス/磁性材料/電気伝導/電子構造/電子状態/スピン/スピントロニクス/センサー/熱伝導/半導体
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年5月27日
22
褐藻類の受精に必須な遺伝子を初めて同定!
配偶子の受精相手の「えり好み」に関与する新規タンパク質「PKN」の発見
1.近縁種間の不完全な生殖隔離に着目研究チームは、褐藻カヤモノリ属の近縁2種、キタカヤモノリ(Scytosiphon promiscuus)とシバザキカヤモノリ(Scytosiphon shibazakiorum)の間に見られる生殖隔離(受精の障壁)に着目しました。カヤモノリ類の受精は、雌配偶子が放出する性フェロモンによって雄配偶子が誘引され、雄配偶子の前鞭毛が雌配偶子に接着、その後に細胞膜が融合することで進行します(図2)。両種間で交配実験を行ったところ、非対称的な受精関係、すなわち「えり好み」が確認されました(図3)。具体的には、キタカ...
キーワード:環境教育/フェロモン/種分化/生殖/生殖隔離/沿岸域/CRISPR-Cas/性フェロモン/変異体/ゲノム編集技術/生態系/有性生殖/ゲノム科学/細胞膜/CRISPR/受精/新規遺伝子/染色体/ゲノム解析/ゲノム編集/精子/膜融合/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年5月21日
23
金星大気客観解析データセット「ALERA-V」を一般公開
金星探査機「あかつき」の観測を世界初の「標準データ」として公開へ。地球並みの詳細な気象解析を可能に
慶應義塾大学自然科学研究教育センターの藤澤由貴子研究員、同大学法学部の杉本憲彦教授、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の村上真也主任研究開発員、京都産業大学理学部の高木征弘教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科の今村剛教授、神戸大学大学院理学研究科のはしもとじょーじ教授、樫村博基准教授、林祥介名誉教授、国立研究開発法人理化学研究所計算科学研究センターの三好建正チームプリンシパルらの研究チームは、金星探査機「あかつき」の観測データとスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を用いた数値シミュレーションを融合させた、金星大気客観解析データセット(気象データセット)「ALERA-V v...
キーワード:品質評価/オープンデータ/スーパーコンピュータ/気象学/金星大気/大気大循環/金星/数値シミュレーション/大気大循環モデル/惑星/シミュレーション/シミュレータ/データ同化/数値モデル
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年5月21日
24
バイオものづくり鍵化合物の生産効率を大幅向上
従来酵素を超える性能を初めて実証
本研究では、アミノ酸からα-ケト酸を生産する際の酵素として、AADと従来のトランスアミナーゼの性能を比較しました。AADまたはトランスアミナーゼを導入した大腸菌を用いて、トリプトファンから植物ホルモンであるインドール酢酸を生産させたところ、AADを用いた場合に、トランスアミナーゼよりも高い生産量が得られることを示しました(図2)。特に、αKGを添加しない条件においても高い生産が可能である点が特徴です。...
キーワード:化学物質/ロイシン/生産技術/アルカン/持続可能/新エネルギー/基質特異性/植物ホルモン/有機酸/酵素反応/アルコール/ホルモン/大腸/アミノ酸/インドール/トリプトファン/大腸菌
他の関係分野:環境学生物学工学農学
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発表日:2026年5月20日
25
原子の整列か、膜の崩壊か
FePd 磁性薄膜の相転移と形態進化を支配する結晶成長の法則を解明
富山大学学術研究部工学系(兼務:名古屋大学未来材料・システム研究所)の永沼博教授は、テルアビブ大学(イスラエル)、神戸大学、パリサクレー大学(フランス)、フランス国立科学研究所(フランス)との共同研究により、次世代の高密度磁気記録材料と期待されているFePdのL10規則合金薄膜の結晶成長プロセスにおいて、原子の並び(L10規則化)と膜の形状変化(デウェッティング)が互いに影響し合う「速度論的競合」を明らかにしました。 本研究成果は、高度な透過型電子顕微鏡観察による構造解析、および第一原理計算を組み合わせることで、特...
キーワード:最適化/相転移/速度論/形態進化/材料科学/磁性薄膜/微細化/ナノサイズ/結晶成長/磁気記録/第一原理/第一原理計算/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学
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発表日:2026年5月19日
26
光合成のCO₂固定酵素群は異なる強さで制御されていた
光合成を操る多種のタンパク質スイッチを一斉解析
研究グループは、Synechocystis sp. PCC 6803というモデルシアノバクテリアの細胞抽出液を、酸化還元の程度が異なる八つの条件に置き、質量分析でタンパク質の状態を調べました。その結果、タンパク質中の368カ所の中点電位を求めることに成功しました。また、精製タンパク質で別に測った値ともよく一致し、新しい方法の信頼性も確かめました。カルビン回路の酵素の調節因子であるCP12の中点電位は、単独で測った値と抽出液で測った値とが異なり、実際に働く相手タンパク質の存在が重要であることも示されました。さらに、明るいときと暗いときの細胞中のタンパク質の酸化還元※5...
キーワード:最適化/バクテリア/スルフィド/シアノバクテリア/ジスルフィド結合/チオレドキシン/光合成/質量分析/ACT/二酸化炭素固定/酸化還元/大規模解析/二酸化炭素/二酸化炭素/有機物/CO2固定/物質生産/システイン/微生物/キナーゼ
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年5月18日
27
ウェアラブル脳波計システム「ポリメイトGo」を産学連携で共同開発・製品化
てんかん診断を容易にする在宅脳波測定への応用を可能に
国立大学法人神戸大学大学院医学系研究科 医療創成工学専攻医療機器学講座 医療機器システム学分野(特命教授:保多隆裕)は、国立大学法人京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座 臨床神経学(教授:松本理器)および株式会社ミユキ技研(本社:東京都文京区、代表取締役社長:馬瀬隆造)との三者共同研究により、より生活環境に近い状態での持続的な脳波測定への応用が期待できるウェアラブル脳波計 「ポリメイト Go」 を開発し、本装置が医療機器として正式に認証され、保険診療の枠組みで利用可能となったことをお知らせします。本成果は、大学における研究成果を、実臨床で使用可能な医療機器として社会実装した事例で...
キーワード:無線通信/ウェアラブル/生体信号/医療機器/産学連携/ノイズ/データ解析/メモリ/デジタル化/高齢社会/地域産業/電池/インピーダンス/軽量化/活動電位/超高齢社会/外傷/眼球運動/地域医療/筋電図/てんかん/心電図/レセプト/医師/疫学/疫学研究/高齢者/在宅医療/神経疾患/睡眠/生理学/乳幼児/認知症/脳卒中/脳波/有病率
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
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発表日:2026年5月13日
28
世界初の筋層構造まで再現した開胸トレーニング用胸壁モデルの開発
世界初の開胸手技トレーニング用胸壁モデル低侵襲時代こその開胸手技トレーニングの必要性開発の背景ロボット手術や胸腔鏡手術など呼吸器外科領域においても低侵襲手術は進化を遂げており、高度な技術を習得することは重要な課題です。一方で薬物療法の進歩により、局所進行肺癌やサルベージ手術の機会が増加しており、浸潤が強い症例や出血時の対応など、呼吸器外科手術において開胸手技は欠かせない基本手技です。しかしながら、この低侵襲時代の医療においては、若手外科医が開胸手術を行う機会は非常に限られており、開胸手技の習得が全国共通の課題となっています。胸壁は筋層や筋膜が何...
キーワード:医療機器/樹脂/地域産業/有害物質/ロボット/層構造/浸潤/アルコール/トレーニング/筋肉/低侵襲手術/ロボット手術/内分泌/医師/医療の質/手術/低侵襲/薬物療法
他の関係分野:複合領域工学
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発表日:2026年5月13日
29
ヘルペスウイルスの病態の違いを生む仕組みを発見
抗ウイルス因子APOBEC3から逃れる力が病態の違いを左右する
神戸大学大学院医学系研究科臨床ウイルス学分野の有井潤准教授(現・広島大学大学院医系科学研究科教授)、森康子教授らは、藤田医科大学および米国テキサス大学との国際共同研究により、ヒトの抗ウイルス因子APOBEC3から逃れる力の違いが、ヒトヘルペスウイルス6Aとヒトヘルペスウイルス6Bの病態の違いを生み出す重要な要因であることを明らかにしました。これは、近縁でありながら異なる病態を示す理由を、宿主とウイルスの攻防という視点から示した成果であり、ヘルペスウイルス感染症の理解と治療法開発の前進が期待されます。この研究成果は、5月1日付でNature Communicationsに掲載さ...
キーワード:遺伝情報/持続可能/持続可能な開発/ゲノムの安定性/一細胞/病原性/ウイルス学/ウイルス感染症/血清/合併症/細胞株/T細胞/ヘルペスウイルス/一細胞解析/受容体/ウイルス/ゲノム/感染症/小児
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発表日:2026年5月12日
30
金星の雲の長大な不連続線はなぜ生じるのか
探査機あかつきの新発見を数値シミュレーションで解明
東京大学大学院新領域創成科学研究科の今村剛教授らによる研究グループは、金星の雲の長大な不連続線(南北に連なる境界構造)が、大気の流れが急激に変化して上昇気流が生じる現象「ハイドロリック・ジャンプ」によって生じることを明らかにしました。探査機あかつきの調査によって南北約6000kmにわたる雲の不連続線が発見されましたが、その成因は謎とされてきました。この雲構造は背景の風よりも速く西向きに伝播し、後方で雲量が急増するという通常の雲の動きとは異なる特徴があります。本研究では数値シミュレーションを用いて、惑星スケールの大気波動が作り出す大気の流れが不安定となり、その結果として大...
キーワード:大気循環/大気波動/近赤外/近赤外線/金星/数値シミュレーション/赤外線/惑星/赤外線カメラ/シミュレーション
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発表日:2026年5月11日
31
「水を節約しながら生き延びるコムギ」の仕組みを解明
本研究では、コムギの突然変異体の中から、水の消費を抑えながら乾燥に強い系統WS1を選び出し、詳しく解析しました。WS1は、通常のコムギに比べて気孔の開き方が小さく、蒸散を抑える特徴を持っていました。その結果、水の使用効率が高まり、乾燥条件下でも高い生存率を示しました(図1)。図1. 給水停止後の変...
キーワード:サイバーフィジカルシステム/最適化/突然変異/気候変動/浸透圧/持続可能/生産性/リン酸/植物ホルモン/変異体/環境ストレス/突然変異体/ストレス耐性/乾燥ストレス/浸透圧調節/アミノ酸配列/ホルモン/ATP/アミノ酸/グルタミン酸/シグナル分子/ストレス応答/プロリン/代謝物/転写因子/翻訳後修飾/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2026年5月7日
32
ゼニゴケのクローン繁殖を誘導する遺伝子を発見
農作物種を含むさまざまな植物への応用に期待
広島大学大学院統合生命科学研究科の平川有宇樹 教授と髙橋剛 研究員の研究グループは、学習院大学理学部生命科学科/大学院自然科学研究科 清末知宏 教授、山屋沙織 大学院生(研究当時)、英国Cambridge大学 Jim Haseloff 教授、Facundo Romani 博士、神戸大学大学院理学研究科 石崎公庸 教授、広島大学大学院統合生命科学研究科 嶋村正樹 教授らと共同で、コケ植物の一種であるゼニゴケがクローン繁殖体を発生させる引き金となる遺伝子を発見しました。ゼニゴケは無性芽と呼ばれる小さなクローン繁殖体を自身の体から生み出し、雨水などによって散布されることで...
キーワード:クローン/コケ植物/ゼニゴケ/持続可能/持続可能な開発/遺伝子
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発表日:2026年4月30日
33
「適度な運動」を分子レベルで科学的に定義
飲むだけで運動と同様の効能をもたらす運動模倣薬の候補も同定
1. 分子生物学的指標に基づく「適度な運動」の強度の同定マウスに漸増した強度の有酸素運動(トレッドミル走)と筋力増強運動(ラダー登り)を行わせ、ミトコンドリア生合成の司令塔であるPGC-1α※4遺伝子の発現、酸化ストレス指標(MDAとSod1)、タンパク質合成・分解マーカーなどを網羅的に計測しました。その結果、有酸素運動では速度 20 m/分(ヒトの最大酸素摂取量の約70%、中〜高強度に相当)、筋力増強運動では体重の120%の負荷(ヒトの1RMの約70〜80%、筋肥大推奨強度に相当)が、酸化ストレスを起こさずに分子応答を最大化する最適な運動強度であること...
キーワード:プロファイル/運動処方/最大酸素摂取量/酸素摂取量/社会保障/データベース化/タンパク質合成/高齢社会/ポリフェノール/リン酸/フェノール/生合成/社会保障制度/インスリンシグナル/ゲノム情報/リン酸化プロテオーム/超高齢社会/オミクス/オミクス解析/タンパク質リン酸化/マルチオミクス/マルチオミクス解析/遺伝子発現プロファイル/関節/橋渡し研究/AMPK/ゲノム解析/トレーニング/トレッドミル/筋萎縮/筋肉/筋肥大/交感神経/骨格筋/寿命/体内時計/廃用性筋萎縮/膝関節/分子機構/変形性膝関節症/要介護/エピゲノム解析/関節軟骨/軟骨/変形性関節症/DNAメチル化/SOD1/インスリン/トランスクリプトーム/フラボノイド/マウス/ミトコンドリア/メチル化/抗炎症/抗炎症作用/抗酸化/骨粗鬆症/受容体/神経変性/神経変性疾患/翻訳後修飾/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/血圧/健康寿命/個別化医療/高血圧/高齢者/酸化ストレス/循環器疾患/生活の質/生体リズム
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発表日:2026年4月30日
34
植物間の“炭素の融通”は一般的か?植物間炭素移動を読み解く新しい「ものさし」を提案
そこで、研究グループは、アミノ酸ごとの窒素安定同位体比※4に着目しました。特に、栄養段階が上がるにつれて窒素安定同位体比が大きく上昇するグルタミン酸と、ほとんど変化しないとされるフェニルアラニンの2つに注目しました。具体的には、日本各地9か所の森林で、完全菌従属栄養植物、部分的菌従属栄養植物、独立栄養植物、そして共生菌を採集し、植物体全体の炭素・窒素安定同位体比に加えて、グルタミン酸とフェニルアラニンの窒素安定同位体比を測定しました。その結果、光合成を行わない完全菌従属栄養植物では、植物体全体の同位体比にも明瞭な特徴が認められました。さらに、アミノ酸レベルの分析で...
キーワード:インターネット/安定同位体分析/安定同位体比/海洋/普遍性/安定同位体/炭素安定同位体比/同位体/同位体比/光合成/持続可能/持続可能な開発/地球環境/同位体分析/有機物/放射性同位体/海洋生物/生態系/外生菌根/外生菌根菌/共生菌/菌根菌/土壌/土壌呼吸/海洋生態/海洋生態系/食物網/生態学/生物資源/アミノ酸/グルタミン酸
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発表日:2026年4月30日
35
命の始まりは父母ゲノムの「別居」から
父母ゲノム間の競合が受精卵の発生を助ける
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター染色体分配研究チームの京極博久客員研究員(神戸大学大学院農学研究科准教授)、北島智也チームディレクター、フィジカルバイオロジー研究チームの柴田達夫チームディレクター、無細胞タンパク質合成研究チームの清水義宏チームディレクター、生命医科学研究センター疾患エピゲノム遺伝研究チームの井上梓チームディレクター、九州大学大学院医学研究院の原田哲仁教授らの共同研究グループは、受精卵において母と父のゲノムが二つの前核に分かれて「別居」することが、その後の正常な胚発生に重要であることを発見しました。本研究成果は、生命の最初期における発生の仕組みの理解を深める...
キーワード:タンパク質合成/胚発生/ヒストン/染色体分配/哺乳類/受精/受精卵/染色体/ヒストン修飾/マウス/細胞分裂/ゲノム
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発表日:2026年4月28日
36
冷たく暗い琵琶湖の深層に、有機分子と微生物の緊密なネットワークを発見
時系列観測により生態系機能の基盤となる関係を解明
本研究では、琵琶湖の表層(水深5m付近)と深層(水深60–85m)を対象に、約9か月にわたり毎月観測を実施しました。フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計※2という超高分解能の質量分析計を用いることで、溶存有機物を数千種類の分子式として網羅的に捉える「環境メタボローム解析」を実施しました。これにより、有機物の複雑な構成を分子式レベルで可視化し、その変化を詳細に追跡することが可能となりました。さらに、細菌類については16S rRNA遺伝子解析※3により群集構造を明らかにし、これらのデータを統合的に解析しました。この際、これらのデータは割合(相対...
キーワード:海洋/環境変動/湖沼/炭素循環/微生物群集/溶存有機物/サイクロトロン共鳴/気候変動/データ解析/生物群集/光環境/質量分析/有機分子/持続可能/持続可能な開発/水環境/フーリエ変換/マイクロ/栄養塩/質量分析計/二酸化炭素/分解能/有機物/相関解析/rRNA/16S rRNA/生態系/群集構造/生態系機能/プランクトン/温暖化/植物プランクトン/微生物/物質循環/高分解能/遺伝子解析/メタボローム/メタボローム解析/遺伝子/細菌
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発表日:2026年4月24日
37
がんの進行を促進する制御分子SAMD4を発見
RNA制御による進行メカニズムを解明
神戸大学大学院医学系研究科の大谷淳二助教、宮西正憲教授、鈴木聡客員教授(昭和医科大学客員教授)、前濱朝彦客員教授(昭和医科大学教授)らは、がんの増殖・進展を促進するTEAD※1シグナルを活性化する新たな制御分子としてSAMD4※2を見いだし、その作用機序と関連する病態を初めて明らかにしました。これまではVGLL4※3が転写因子TEADと結合し、その働きを抑える因子であることは知られていました。本研究成果では、SAMD4がVGLL4のmRNAと結合しタンパク質発現を低下させ、結果としてTEADの転写活性を高めて、がんの進行を促進...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/マウスモデル/肝内胆管がん/細胞株/治療標的/胆管/胆管がん/mRNA/RNA/RNA結合タンパク質/siRNA/がん細胞/がん治療/がん抑制遺伝子/スクリーニング/タンパク質発現/マウス/細胞増殖/腫瘍形成/転写因子/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/薬剤耐性
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発表日:2026年4月23日
38
心と身体をつなぐ神経回路の異常が「チック障害」を引き起こす視床髄板内核と島皮質を結ぶマウス神経回路に着目
視床髄板内核と島皮質を結ぶマウス神経回路に着目
神戸大学大学院医学系研究科の橘吉寿准教授、久野寛人大学院生、内匠透特命教授と、生理学研究所の小林憲太准教授からなる研究グループは、チック障害モデルマウスを使用して、心と身体をつなぐ神経回路の機能異常が、チック障害の発症に関与することを明らかにしました。チック障害は、自分の意志とは関係なく、急に体が動いてしまう「運動チック」や、思わず不適切な言葉を発してしまう「音声チック」を特徴とする疾患です。多くの場合、「ムズムズする」「チックを出したい」といった不快な感覚(前駆衝動)を伴うことが知られています。このため、チック障害には、運動を司る脳の領域だけでなく、情動や感覚に...
キーワード:動機づけ/脳活動/対人関係/センサータンパク質/解析学/埋め込み/蛍光センサー/軸索投射/ファイバー/持続可能/持続可能な開発/センサー/運動制御/光センサー/光ファイバー/カルシウムイオン/運動回路/神経活動/生体内/線条体/大脳/マッピング/トレーサ/視床/発汗/遺伝子工学/活動電位/精神医学/精神症状/C-Fos/ベクター/マウスモデル/合併症/治療標的/大脳基底核/島皮質/免疫染色/臨床応用/カルシウムイメージング/運動機能/神経伝達物質/電気刺激/モデルマウス/解剖学/筋電図/GABA/アセチルコリン/イミン/ウイルスベクター/カルシウム/マウス/モデル動物/遺伝子導入/細胞内カルシウム/自閉症/受容体/神経科学/神経回路/神経細胞/大脳皮質/ウイルス/遺伝学/遺伝子/自律神経/小児/神経疾患/生理学/精神疾患/低侵襲/認知機能/脳波
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月23日
39
最長3.5ナノメートルの長距離分子ワイヤを介した一重項分裂の観測に成功
次世代太陽光発電や量子情報デバイスの革新に繋がるマルチエキシトン制御の新指針
慶應義塾大学理工学部の羽曾部卓教授、酒井隼人専任講師、同大学大学院理工学研究科修士課程(研究当時)の鈴木悠大君、神戸大学ライフ光学イノベーション研究センターの小堀康博教授、婦木正明特命助教、およびタンペレ大学のNikolai V. Tkachenko教授らの国際共同研究グループは、ペンタセンをポリイン(炭素の単結合と三重結合が交互に並んだ分子鎖)で連結した一連の二量体を合成し、最長3.5ナノメートルという極めて長い距離間での「一重項分裂(Singlet Fission: SF)」を観測することに成功しました。これは、これまで報告された一重項分裂の中で最長のスピン伝搬距離に相当します。さ...
キーワード:光エネルギー/量子情報/太陽/二量体/光エネルギー変換/太陽光/分子ワイヤ/エキシトン/ペンタセン/持続可能/持続可能な開発/太陽光発電/太陽電池/電池/スピン/ダイナミクス/ナノメートル/励起子/エネルギー変換/構造変化
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年4月16日
40
土壌pHで切り替わる土壌炭素貯留メカニズム
有機複合体アルミニウムが主要因であることを実証
本研究では、土壌有機炭素と反応性金属相との関係を全球規模で明らかにするため、火山灰由来土壌(黒ボク土)に着目し、世界34カ国から収集した約2850点の土壌データを解析しました(図2)。他の土壌タイプに比べて、黒ボク土は母材や土壌発達時間が比較的共通しているという特徴があります。そのため、それらの影響を最小限にすることで、全球規模における気候や土壌化学条件の影響をこれまで以上に明確に評価できます。...
キーワード:混合モデル/統計モデル/情報量/最適化/不確実性/炭素循環/火山灰/気候変動/地球システム/非晶質/持続可能/持続可能な開発/蒸発散/アルミニウム/粘土鉱物/有機物/結晶構造/食品産業/土壌学/土壌/土地利用/微生物/将来予測/予測モデル/カルシウム
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年4月10日
41
沈み込み帯誕生時の地殻形成プロセスを示す岩石・地球物理学的証拠を発見
海底下の「2つの地殻」を可視化
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 河村 知彦、以下「JAMSTEC」という。)地震火山研究部門の赤松祐哉研究員、道林克禎客員研究員、国立極地研究所/総合研究大学院大学の藤井昌和助教らの研究チームは、国立研究開発法人産業技術総合研究所、大阪公立大学、京都大学、名古屋大学、神戸大学と共同で、沈み込み帯誕生直後の前弧地殻が、複数の異なる火山活動によって形成されたことを示す岩石物理・地球物理学的証拠を初めて示しました。沈み込み帯の誕生は、地球のプレートテクトニクスの始まりに関わる重要な転換点です。大陸や日本列島の成り立ちを理解するためには、沈み込み帯誕生直後に地殻がどのように形成・進化...
キーワード:先端技術/極地/海洋/地下構造/数理科学/物質科学/IODP/テクトニクス/プレートテクトニクス/火山活動/地震波/地震波速度/地震波速度構造/沈み込み/沈み込み帯/日本列島/持続可能/持続可能な開発
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学
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発表日:2026年4月10日
42
全身麻酔薬が脳を一様に抑制するとは限らない
ケタミンが一部の神経細胞を活性化する現象を解析
本研究では、作用機序の異なる3種類の麻酔薬(イソフルラン、プロポフォール、ケタミン)が脳の神経活動に与える影響を比較しました。また、興奮性ニューロンに加え、抑制性ニューロンの代表的な2つのタイプであるパルブアルブミン(PV)ニューロン(強い抑制を担う神経)とソマトスタチン(SST)ニューロン(入力の調整を担う神経)※1に着目しました。さらに、生きた脳の中で神経細胞一つひとつの活動を可視化できる「2光子生体カルシウムイメージング」※2を用いて、麻酔中の脳内変化を詳細に観察しました。その結果、いずれの麻酔薬においても、脳全体としては神経活動が大き...
キーワード:神経活動/抑制性ニューロン/精神症状/ニューロン/脳科学/カルシウムイメージング/アルブミン/カルシウム/神経回路/神経細胞/うつ/スタチン/手術/精神疾患
他の関係分野:総合生物
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発表日:2026年4月8日
43
新種の原子核!?強い相互作用だけで束縛した中間子原子核の兆候を初観
測質量の起源解明への新たな一歩
大阪大学大学院理学研究科の特任研究員の関屋涼平さん(研究当時:京都大学大学院理学研究科の大学院生)、板橋健太教授、理化学研究所の田中良樹研究員、ドイツ重イオン研究所のクリストフ・シャイデンバーガー(Prof. Dr. Christoph Scheidenberger)教授、奈良女子大学の比連崎悟教授、京都産業大学の山縣淳子教授、神戸大学の池野なつ美准教授、ギーセン大学のフォルカー・メタグ(Prof. Dr. Volker Metag)名誉教授とマリアナ・ナノヴァ(Dr. Mariana Nanova)研究員らの国際共同研究グループは、中間子の一種であるη′中間子と原子核が強い相互作用...
キーワード:強い相互作用/原子核/中間子原子核/持続可能/持続可能な開発/SPECT
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年4月8日
44
ハチジョウノコギリクワガタが飛翔能力を消失した進化的要因を解明
ハチジョウノコギリクワガタは、日本に生息するノコギリクワガタ属で唯一飛べないクワガタです。その飛翔能力消失の要因を近縁種との比較から検証しました。その結果、飛翔筋の萎縮が直接的な要因であり、地上歩行への依存が高まったことで、飛翔への進化的選択圧が弱まった可能性を見いだしました。昆虫の移動手段としての飛翔は、捕食者回避や採餌、配偶において重要ですが、その能力が失われている種も知られています。しかしながら、とりわけ、種として飛べない昆虫において、飛翔能力がどのように、そしてなぜ失われたのかについては、十分に理解されていませんでした。本研究では、日本に生息するノコギリクワガタ属で唯一...
キーワード:個体群/種分化/形態進化/生物多様性
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年4月7日
45
“ゆりかご”になる花と、その香りに導かれるハエ
単一の香りが支える花と昆虫の助け合い
そこで、神戸大学の末次健司教授、西村明洋研究員、国立科学博物館の奥山雄大研究主幹、千葉大学の石川勇人教授らの研究グループは、徹底した野外観察に加え、花の香りの化学分析と合成香料を用いた行動実験を組み合わせ、カラスキバサンキライとタマバエの共生関係がどのような仕組みで成立し、安定して維持されているのかを詳しく検証しました。まず、奄美大島、徳之島、沖縄本島、石垣島、与那国島の5地域において、雄花と雌花を訪れる昆虫の種類と訪花頻度を調査しました。その結果、両方の花に継続的に訪花していたのはタマバエ1種のみでした。タマバエの雌は雄株に長時間滞在し、複数の雄花に産卵管を挿入して産卵する過程で、産...
キーワード:行動実験/滞在時間/内部構造/持続可能/持続可能な開発/カラス/化学分析/イソプレノイド/花粉/二次代謝/カロテノイド/二次代謝産物/タバコ/卵管/代謝産物
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学農学
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発表日:2026年4月7日
46
構造色ナノ粒子インクのインクジェット印刷に成功
色素を用いない新しいカラー印刷技術
神戸大学大学院工学研究科の山名裕斗大学院生、杉本泰准教授、藤井稔教授らの研究グループは、色素や顔料を一切用いずに発色する「構造色ナノ粒子インク」を開発し、インクジェット印刷によって多彩なカラー画像を形成することに成功しました。従来の印刷では、色素や顔料が特定の波長の光を吸収することで色を表現していますが、これらの材料は紫外線や熱、化学反応などによって劣化し、退色するという課題があります。本研究では、熱的・化学的に安定なシリコンからなるナノ粒子が粒径に依存して特定の波長の光を強く散乱する性質に着目し、粒径を制御したシリコンナノ粒子を透明樹脂中に分散させた水性カラーインクを開発しました。こ...
キーワード:視認性/確率論/厳密解/対称性/非対称性/素粒子/モンテカルロ法/磁場/自己組織/フィルム/耐熱性/樹脂/光機能/可視光/誘電体/持続可能/紫外線/持続可能な開発/光学特性/コロイド/シミュレーション/シリコン/ナノメートル/ナノ構造/ナノ粒子/屈折率/新エネルギー/多層膜/電子顕微鏡/電磁波/微細構造/膜構造/インクジェット印刷/組織化/スマートフォン
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物
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発表日:2026年4月1日
47
短いペプチドの“鏡像分子認識”を解明
短いペプチドの鏡像相互作用を体系的に解析研究グループは、フェニルアラニン(F)とリシン(K)からなる三つのトリペプチド配列を設計し、L体とD体を混合したときの相互作用を調べました。その結果、FFK (L体)とffk (D体)の組み合わせが強い会合体を形成することを明らかにしました。さらに、単結晶X線構造解析により、L体とD体のペプチドが交互に並んだラセミ結晶構造を形成することが確認されました(図1)。この結合は主に次の2種類の相互作用(フェニルアラニン間の疎水性・π–π相互作用、リシンとC末端カルボキシル基の静電相互作用)によって駆動されていました。これに...
キーワード:キラル/天然変性タンパク質/結晶解析/静電相互作用/単結晶/単結晶X線構造解析/電子顕微鏡/X線構造解析/機能制御/生体内/アミロイドβ/細胞モデル/結晶構造/細胞毒性/in vitro/アミノ酸/アミロイド/アルツハイマー病/パーキンソン病/マウス/凝集体/神経細胞/創薬/分子設計/分子認識/立体構造
他の関係分野:化学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年3月31日
48
100人に1人の自閉スペクトラム症原因は「胎児期の細胞分化の乱れ」
脳発達の鍵「Notchシグナル」の異常を解明新たな出生前医療の可能性を提示
東海大学[伊勢原キャンパス](所在地:神奈川県伊勢原市下糟屋143、学長:木村 英樹〔きむら ひでき〕)医学部の飯島 崇利 准教授と理化学研究所(所在地:埼玉県和光市広沢2-1、理事長:五神 真〔ごのかみ まこと〕)脳神経科学研究センターの半野 陽子 研究員を中心とする研究グループは、神戸大学(所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1、学長:藤澤 正人〔ふじさわ まさと〕)大学院医学研究科の内匠 透 特命教授らとの共同研究により、複数の自閉スペクトラム症(ASD)モデルに共通する分子病態として、胎生期の脳における「Notch(ノッチ)シグナル伝達系」*1の過剰な活性化を発見...
キーワード:陽子/持続可能/持続可能な開発/脳発達/抑制性神経細胞/精神医学/脳神経科学/シグナル伝達系/胎児/ノッチ/マウス/細胞分化/神経科学/神経細胞/阻害剤/自閉スペクトラム症
他の関係分野:数物系科学工学総合生物
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発表日:2026年3月30日
49
米価はなぜ高騰したのか?
天保の大飢饉、異常天候と市場の反応
1830年代の天保の大飢饉を対象に、月単位のデータを用いて、夏の気候条件と市場の動きとの関係を検討した研究です。国内18地点の古日記に記された天気記録から、1821年〜1850年の月平均日射量を復元しました。その結果、飢饉が最も深刻化した1836年の夏、東日本から九州にかけて広い範囲で日射量が平年より約10%低下し、冷涼な気候が数か月にわたって続いていたことが確認されました。この時期、大坂米市場では収穫期を待たずに米価が平年の3〜4倍へ上昇しており、夏の気候条件に関する情報が、市場価格の動きに先行して反映されていた状況が示されました。本研究成果は2026年3月24日に学術誌「Scien...
キーワード:統計科学/気候変動/持続可能/持続可能な開発
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年3月28日
50
鬼界カルデラ直下に大規模マグマだまりの存在を発見
巨大噴火後の火山下に新しいマグマが再注入
本研究では、海洋研究開発機構の調査船「かいめい」を用いて、鬼界カルデラ火山を横断する全長175 kmの測線で屈折法地震探査※1を実施しました。この探査では、海底地震計39台を展開し、エアガンアレイ※2を用いて人工地震波を発生させることでデータを取得しました。取得データの初動走時トモグラフィー解析※3により詳細なP波速度構造を推定し、カルデラ直下の浅部(2.5〜6 km)には、周囲より最大22%の速度低下を示すP波低速度異常の領域が抽出されました。この低速度の原因は、温度上昇と部分溶融として、その寄与に分けて評価することで、溶融度...
キーワード:完新世/海洋/地下構造/トモグラフィー/マグマ/火山観測/海底地震計/地震計/地震波/地震波速度/地震波速度構造/日本列島/部分溶融/化学組成
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学
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発表日:2026年3月26日
51
シリコンナノ球で実現するバレーフォトニクスの新戦略
原子1層の半導体から生じる光信号を偏光情報を保ったまま大幅に増強
自然科学研究機構 分子科学研究所の篠北啓介准教授(兼総合研究大学院大学准教授)、呉柊斗 大学院生(総合研究大学院大学)、京都大学エネルギー理工学研究所の松田一成 教授、神戸大学大学院工学研究科の藤井稔 教授、杉本泰 准教授、モジタバ・カリミハビル研究員らの研究グループは、原子1層の半導体である単層WS2にシリコンナノ球を組み合わせることで、第二高調波発生(SHG)の信号を大幅に増強しながら、バレー偏光に由来する円偏光の情報を高い忠実度で保持することに成功しました。光の周波数を2倍にするSHGは、光通信や量子情報処理...
キーワード:非線形/量子情報/量子情報処理/数値シミュレーション/カルコゲナイド/円偏光/遷移金属/SHG/フォトニクス/光通信/高調波/遷移金属ダイカルコゲナイド/第二高調波発生/非線形光学/持続可能/持続可能な開発/電子状態/シミュレーション/シリコン/周波数/半導体
他の関係分野:数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年3月25日
52
奪った葉緑体に自前の部品を送り込んで光合成する
宿主タンパク質が外来オルガネラ内で機能する「分子キメラ」の実証
ラパザは、緑藻から奪った借り物の葉緑体で光合成して生きる、単細胞の真核生物です。葉緑体のはたらきには多くのタンパク質の「部品」が必要で、多くは核の遺伝情報から作られます。福井工業大学の柏山祐一郎教授と大阪公立大学の中澤昌美講師らを中心とした共同研究チームは、外来葉緑体の内部に宿主(ラパザ)のタンパク質が送り込まれてはたらくことを、生化学的検出と細胞内観察で実証しました。さらに遺伝子操作により宿主の光合成関連タンパク質遺伝子をノックアウトすると、光合成機能が低下し、宿主タンパク質が実際に外来の葉緑体を動かす「部品」になっていることが裏づけられました。これは、外来葉緑体の取込みによる「構造レベ...
キーワード:環境教育/オルガネラ/遺伝情報/光合成/葉緑体/二酸化炭素/ルビスコ/キメラ/遺伝子操作/実験モデル/コミュニケーション/遺伝子
他の関係分野:複合領域生物学工学農学
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発表日:2026年3月24日
53
アンドロゲン受容体陽性唾液腺がんに対するダロルタミドの効能追加承認
唾液腺がんに対する世界初のホルモン療法が誕生
アンドロゲン受容体(AR)陽性唾液腺がんに対して、AR阻害薬ダロルタミドが効能追加承認されました。本承認は、唾液腺がんに対するホルモン療法として世界初の薬事承認です。本承認は、医師主導治験である国内多施設共同第II相試験(DISCOVARY試験)の結果に基づくものです。これまで標準的な分子標的治療が確立していなかったAR陽性唾液腺がんに対し、新たな治療選択肢を提供します。 ...
キーワード:がん研究/持続可能/持続可能な開発/アンドロゲン受容体/腫瘍学/ホルモン/分子標的/アンドロゲン/抗腫瘍効果/受容体/医師/唾液/分子標的治療
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発表日:2026年3月19日
54
腸内細菌代謝物をハイスループットに連続定量するLC–MS/MS分析法を開発
カラム切替により条件変更不要、腸内細菌研究を加速
神戸大学先端バイオ工学研究センターの吉田崇伸特命助手、蓮沼誠久教授らの研究グループは、腸内細菌叢(腸内細菌)※1がつくる代謝物※2を1つの移動相条件のまま自動カラム切替で連続定量できる新しいLC–MS/MS※3分析法「KUSLAMS (Kobe University Serial LC–MS/MS Analysis using Multiple columns with a Single mobile phase)」を開発しました。腸内細菌叢は、ヒトの健康維持や多様な疾患との関連も報告されています。しかし、腸内細菌叢の働きを評価...
キーワード:スループット/芳香族/質量分析/定量評価/持続可能/ボトルネック/持続可能な開発/フッ素/マイクロ/ハイスループット/機能性/食品機能/食品成分/発酵/難培養/プロバイオティクス/バルブ/有機酸/微生物/短鎖脂肪酸/腸内環境/アミノ酸/クロマトグラフィー/スクリーニング/脂肪酸/創薬/代謝物/誘導体/アウトカム/バイオマーカー/ヘルスケア/マイクロバイオーム/メタボローム/メタボローム解析/栄養指導/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢/糖代謝/臨床研究
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発表日:2026年3月17日
55
酸素存在下でも生育する光合成細菌の高効率エネルギー変換機構を解明
光合成細菌は光合成の際に酸素を発生しませんが、太陽光エネルギーを高効率で化学エネルギーへ変換する能力を持ちます。また、植物が利用しない近赤外光を利用でき、淡水や海水、温泉など多様な環境に適応しています。中でも海洋性紅色非硫黄細菌 Rhodovulum sulfidophilum は、酸素存在下でも高い環境耐性を持つモデル生物です。しかし、その光捕集・エネルギー変換を担うタンパク質LH1–RC複合体が高効率な光合成を実現する仕組みは未解明でした。本研究では、クライオ電子顕微鏡を用い、1.8 Åという極めて高い分解能でLH1–RC複合体を解析し、未知の膜タンパク質protein-3hを同定...
キーワード:光エネルギー/海洋/近赤外/太陽/タンパク質複合体/光合成/光合成細菌/電子伝達/太陽光/赤外光/水処理/電子顕微鏡/排水処理/分解能/モデル生物/遺伝子改変/エネルギー変換/クライオ電子顕微鏡/バイオテクノロジー/近赤外光/膜タンパク質/硫化水素/遺伝子/細菌
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発表日:2026年3月13日
56
小さな水生昆虫は魚に食べられても生還できる
神戸大学大学院農学研究科の研究グループは、ため池などに生息する小型の水生昆虫が、捕食者であるナマズに襲われても、口の中で抵抗することで生きたまま吐き出され、生還できることを明らかにしました。これまで、魚にとって無毒で口に入る大きさの小さな昆虫は「容易に捕食される」と考えられてきましたが、本研究はこの定説を覆すものです。本研究成果は、2026年3月12日午前10時(英国時間)にSpringer Natureが発行する学術誌『Scientific Reports』に論文が掲載されました。...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/カエル/ため池/水田/消化管
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発表日:2026年3月6日
57
落ちる実がつなぐ、果実をゆりかごにする昆虫との助け合い
幼虫は成長を終え、植物は負担を減らす新たな共生維持メカニズムを解明
こうした背景のもと、神戸大学大学院理学研究科の河島鈴さん(博士前期課程2年)、末次健司教授、人間環境大学の久松定智准教授らの研究グループは、ニワトコとケシキスイ※3の関係に着目しました。ニワトコは日本各地の山林から里山にかけて生育する落葉低木で、春に多数の白い小花からなる花序をつけ(図1a)、6月頃に赤い果実を形成します。ケシキスイは古くから「ニワトコの種子を食べる甲虫」として知られてきましたが、この甲虫が送粉にどの程度関与しているのか、また両者の関係がどのように維持されているのかについては、これまで十分に明らかにされていませんでした。そこで研究グループは、滋賀県...
キーワード:光合成/持続可能/持続可能な開発/花粉/自家不和合性/資源配分/受精
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発表日:2026年3月3日
58
小学生の科学的コンピテンシー教育プログラムの開発
リスクが関与する意思決定の指導法と評価法の実証研究
参加者小学5年生 67名(2クラス)。教育プログラム生物のゲノム編集、具体的にはゲノム編集魚の開発と販売をテーマとし、ベネフィットとリスクを踏まえた意思決定を目指しました。①科学的な基礎知識および社会的状況を学ぶフェーズと、②リスク対策を協同で考案するフェーズの2段階で構成され、総合的な学習の時間を利用し、全18時間のプログラムを提供しました (図1)。ベネフィットとリスクは、経済、生態系、安心安全など複数の論点の内容を、消費者、業者、科学者などの意見形式で提示しました。成果評価のため、プログラム内で意思決定課題を計3回実施し...
キーワード:社会的意思決定/クリティカルシンキング/持続可能/リスク認知/持続可能な開発/センサス/ゲノム編集技術/生態系/遺伝子工学/評価法/ゲノム編集/ゲノム/コンピテンシー/遺伝子
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発表日:2026年3月3日
59
STAT3経路に着目した「敗血症関連骨格筋萎縮」の新規治療法を発見
【研究の手法】今回、研究チームが注目したのは、代表的な炎症性サイトカインIL-6の下流にある炎症伝達シグナル、STAT3経路です。まず8-12週の雄性C57/BJ6マウスに糞便懸濁液 (1.0mg/g) を腹腔内注射し、敗血症を導入しました。治療群のマウスには敗血症導入1時間後にSTAT3阻害薬、C188-9 (50 mg/kg) を腹腔内注射しました。処置1日後、および3日後に前脛骨筋を摘出し分子細胞学的評価、および形態学的評価を行いました。さらに、細胞レベルでのより直接的な反応を観察するため、マウスC2C12筋管細胞をグラム陰性菌の細胞壁外膜を構成する...
キーワード:形態学/選択性/持続可能/経路選択/持続可能な開発/哺乳類/細胞壁/キチン/病原体/STAT/新規治療法/インターロイキン/炎症反応/関節/合併症/免疫染色/臨床応用/筋萎縮/筋線維/骨格筋/妥当性/分子機構/Stat3/オートファジー/シグナル分子/プロテアソーム/マウス/ユビキチン/リウマチ/炎症性サイトカイン/関節リウマチ/蛍光標識/敗血症/薬理学/臨床試験/サイトカイン/感染症/新型コロナウイルス感染症/薬物療法
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発表日:2026年3月2日
60
国内初、消化液から省エネルギーでアンモニアを回収する技術を開発
バイオガス発電分野で、より一層の温室効果ガスの排出量削減に貢献
NEDOの助成事業である「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム/実用化開発/膜分離と蒸留を利用した低濃度アンモニア含有廃液からの高効率アンモニア回収技術の開発」(以下、本事業)の一環として、木村化工機株式会社、国立大学法人神戸大学、株式会社ノベルズ、株式会社FTバイオパワーは、「膜分離と蒸留を利用した低濃度アンモニア含有廃水からの高効率アンモニア回収技術」の開発に取り組み、このたび、国内初となるメタン発酵消化液から省エネルギーでアンモニアを回収するプロセス(以下、本プロセス)を開発しました。今後は、脱炭素社会および地産地消型窒素循環型社会の形成を...
キーワード:窒素循環/温室効果ガス/化学物質/循環型社会/温室効果/アンモニア/ヒートポンプ/カーボンニュートラル/持続可能/省エネ/CO2排出量/バイオガス/活性汚泥/活性汚泥法/持続可能な開発/膜分離/カーボン/シミュレーション/メタン/省エネルギー/二酸化炭素/廃棄物/発酵/バイオマス
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年3月2日
61
手の画像から病気を発見するAIモデル開発に成功
先端巨大症を専門医を超える診断精度で鑑別
18歳以上の成人患者を対象に、各専門施設で「先端巨大症」と診断された方、および「先端巨大症ではない」と判断された対照群の方を登録しました。最終的に先端巨大症317人、対照群399人、合計716人の参加が得られ、それぞれから手の甲(指を伸ばした状態)、握り拳の状態(親指を外側に出す)の2種類の画像を撮影しました(図2)。その結果、合計11,480枚の手画像からなる、本症においてこれまでに類を見ない大規模データセットが構築されました。...
キーワード:AI/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/プライバシー/画像認識/深層学習/人工知能(AI)/タブレット/持続可能/持続可能な開発/ニューラルネット/消化管/下垂体/強皮症/内分泌学/副腎/膠原病/関節/合併症/成長ホルモン/全身性強皮症/ホルモン/健康診断/寿命/地域医療/医療費/変形性関節症/スクリーニング/ステロイド/ステロイドホルモン/リウマチ/関節リウマチ/骨粗鬆症/自己免疫/神経回路/腎臓/内分泌/コルチゾール/スマートフォン/血圧/高血圧/脂質/脂質異常症/睡眠/生活の質/線維化/早期発見/糖尿病/難病/肺がん/有病率
他の関係分野:情報学複合領域工学農学
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発表日:2026年2月26日
62
根をもたないコケ植物が栄養を吸収するしくみを解明
神戸大学大学院理学研究科の石崎公庸教授、酒井友希特命講師らと、名古屋大学高等研究院の菅野里美准教授らの研究グループは、非維管束植物であるゼニゴケの仮根に、栄養元素を吸収する機能があることを明らかにしました。この成果は、陸上植物がどのようにして栄養を取り入れるしくみを進化させてきたのかを理解するうえで重要な手がかりとなります。今後、植物の進化や栄養吸収のしくみに関する基礎研究の発展が期待されます。この研究成果は、2月26日に、国際学術誌「New Phytologist」に掲載されました。...
キーワード:安定同位体/中性子/同位体/クローン/膜輸送/コケ植物/ゼニゴケ/維管束/生殖/CMOS/イメージセンサー/可視光/蛍光体/持続可能/持続可能な開発/センサー/有機物/モデル生物/放射性同位体/リン欠乏/リン酸/輸送体/変異株/トレーサ/土壌/アイソトープ/細胞膜/生体イメージング/トランスクリプトーム/遺伝子/放射線
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年2月24日
63
ナノアンテナによる円偏光制御と計測手法の開発
シリコンナノ粒子近傍の円偏光特性を解明
本研究では、まず、ナノアンテナとして光学損失が小さく、強い近接場を形成できる球状の誘電体ナノ粒子に着目しました。誘電体ナノ粒子に光を照射すると、Mie共鳴※2と呼ばれる共鳴現象が生じます。Mie共鳴には、電気的共鳴と磁気的共鳴の2種類があり、これらにより粒子周囲に近接場が形成されます。本研究では、Mie共鳴を示す誘電体ナノ粒子として、独自に開発した球形で結晶性の高いシリコンナノ粒子(図1)を用いました。詳細な電磁場シミュレーションにより、球形のシリコンナノ粒子が、特定の条件において、光強度を増強しつつ、円偏光のヘリシティを保存あるいは反転させるという特異な光制御性を有する...
キーワード:アンテナ/空間分布/ラマン散乱/厳密解/磁場/数値計算/エナンチオマー/キラル/モリブデン/局在表面プラズモン共鳴/光反応/反応場/不斉合成/二次元材料/ラマン/円偏光/表面プラズモン共鳴/ナノ構造体/プラズモン/金属ナノ構造/光励起/二硫化モリブデン/表面プラズモン/誘電体/持続可能/持続可能な開発/金属ナノ粒子/シミュレーション/シリコン/センシング/ナノサイズ/ナノスケール/ナノメートル/ナノ構造/ナノ粒子/ハイブリッド構造/マイクロ/機能性材料/近接場光/屈折率/電子顕微鏡/分解能/光分解/近接場/機能性/結晶性/高分解能/ラマン分光/光制御/創薬
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年2月19日
64
受動喫煙防止のための改正健康増進法と条例の施行で禁煙飲食店がやや増加
飲食店などを原則屋内禁煙とする法律(改正健康増進法)が2020年4月に全面施行されたことにより、禁煙飲食店の割合がやや増加したことが確認されました。また、東京都と千葉市による条例(受動喫煙防止条例)により、禁煙飲食店の割合がさらに増加していたことが確認されました。受動喫煙(他人のタバコの煙にさらされること)による健康への悪影響を減らすため、2020年4月に飲食店などを原則屋内禁煙とする法律(改正健康増進法)が全国で全面施行されました。しかし、この法律は、既存の小規模飲食店に、20歳未満の子どもをタバコの煙にさらさないなどの条件を満たせば、喫煙しながら飲食できる設備の設置を一時的な例外と...
キーワード:インターネット/時系列解析/がん研究/健康増進/著作権/著作権法/インターネット調査/ダイニン/経年変化/持続可能/持続可能な開発/情報収集/統計解析/タバコ/公衆衛生/循環器疾患/生活習慣病/糖尿病/妊婦
他の関係分野:情報学複合領域環境学生物学工学
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発表日:2026年2月18日
65
大規模環境DNA調査から沿岸魚分布を決める要因を探る
魚類相を形成する複雑な海流の働きが明らかに
日本全国の沿岸で最大規模となる環境DNA調査を実施し、短期間に合計1,220種もの魚類の分布を調べることに成功しました。調査で得られた分布情報を基に、日本の多くの沿岸魚類に共通して影響する要因を調べました。その結果、日本の沿岸魚類の分布に影響する様々な海流の働きが明らかになりました。大規模な環境DNA調査と先端的なデータ解析手法を組み合わせることで、地域の生物多様性に関する理解を深め、将来の生物分布の予測に役立つことが期待されます。研究の背景近年、人間の活動によって様々な生物の分布が変化していることが報告されています。生物...
キーワード:オープンアクセス/人間活動/海洋/気候変動/データ解析/生物群集/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/土壌/環境DNA/親潮/生物多様性/APC
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年2月18日
66
世界初、大腸菌によるオルセリン酸由来メロテルペノイド生産に成功
安定供給基盤の確立による創薬研究・医薬原料への展開に期待
これまで大腸菌によるオルセリン酸の生産が確認されていなかったため、本研究ではまず、適切なオルセリン酸合成酵素を同定する必要がありました。そこで、さまざまな生物種由来の酵素を大腸菌に導入して解析した結果、ツツジ由来のオルセリン酸生合成酵素ORSが大腸菌での生産に適していることを見出しました。しかし、この段階でのオルセリン酸生産量は約1mg/Lと非常に低い水準にとどまりました。生産量が微量にとどまる原因を特定するため、大腸菌内の代謝物を網羅的に解析するメタボローム解析注2)を実施しました。その結果、前駆体であるマロニルCoAが枯渇していることが明らかとなりました。そこ...
キーワード:最適化/グルコース/前駆体/持続可能/ボトルネック/持続可能な開発/メロテルペノイド/物質生産/生体内/リン酸/抗菌活性/生合成経路/代謝工学/二次代謝/生合成/生合成酵素/生物生産/二次代謝産物/微生物/代謝産物/大腸/HIV/テルペノイド/ラット/抗炎症/創薬/代謝物/大腸菌/低分子化合物/天然化合物/メタボローム/メタボローム解析/遺伝子/遺伝子発現/糖尿病
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年2月14日
67
森林の下層管理が⼟壌と菌類群集に与える影響を解明
六甲⼭系で明らかになった、⽣態系保全における下層植⽣管理の重要性
神戸大学大学院農学研究科の東若菜准教授らと宮崎大学農学部の徳本雄史准教授の研究グループは、兵庫県六甲山系の二次林での実証研究において、アセビ・ササ類の下層植生の刈り取りと多様な林相をともなう管理が森林再生に果たす役割について、土壌環境および土壌微生物の観点から明らかにしました。下層管理が土壌生態系に及ぼす具体的な影響を、土壌物理化学性と菌類の機能的構成の両側面から総合的に示した点が大きな成果です。下層植生の管理は、森林再生を促進するための重要な手法であり、菌類群集の機能的変化を通じて土壌生態系を改善する可能性があります。この研究成果は、2026年1月6日に国際学術誌『Landscape & E...
キーワード:自然再生/微生物群集/因果関係/物理化学/種多様性/生物群集/光環境/モニタリング/有機物/病原菌/生態系/外生菌根/外生菌根菌/菌根菌/森林管理/土壌/土壌微生物/二次林/病原性/微生物/追跡調査/ストレス/真菌
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学農学
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発表日:2026年1月30日
68
大規模データ解析で「非天然反応」を担う酵素を発見
データベース探索が切り拓く次世代バイオ触媒
本研究では、自然界に存在する膨大な数の酵素配列情報に着目し、それらを体系的に解析することで、生物が本来行わない「非天然反応」を触媒できる酵素を見いだすことをめざしました。特に、スチレンとジアゾ酢酸エチルという2つの化学物質からシクロプロパン化合物を合成する反応を触媒できる微生物酵素の探索を行いました。この反応は、通常は金属触媒を用いた化学合成で行われるものであり、生物が自然に行う反応ではありません。さらにこの反応では、生成物として4種類の異なる立体構造を持つシクロプロパン化合物(立体異性体)が生じるため、それらを選択的に作り分けることが重要な課題となります。これまでに、Frances Arno...
キーワード:AI/主成分分析/人工知能(AI)/化学物質/データ解析/シクロプロパン/スチレン/立体選択的/ヘムタンパク質/ACT/触媒機能/金属触媒/選択性/持続可能/持続可能な開発/環境負荷/機能性材料/統計解析/機能予測/酵素化学/分子システム/生体内/機能性/哺乳類/変異体/タンパク質工学/生合成/微生物/アミノ酸配列/ゲノム解析/アミノ酸/ヘモグロビン/生体分子/創薬/立体構造/立体選択性/ゲノム
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月23日
69
水溶液プロセスだけで“可視光応答”を有する光エネルギー変換電極を簡便に作製
神戸大学大学院工学研究科の南本大穂講師、水畑 穣教授、田尻悠人氏(研究当時:博士課程前期課程)、工学部の岡本千馬氏の研究グループは、水溶液中で進行する「液相析出法(LPD法)※1」を用いて、金ナノ粒子(AuNP)を内包する酸化チタン(TiO2)薄膜光電極の開発に成功しました。酸化チタンに代表される半導体電極は、太陽電池といった次世代の光エネルギー変換材料として期待されています。太陽光を有効にエネルギーとして利用するためには、使用する材料には太陽光の大部分を占める可視光に対する応答能が求められます。本研究では、酸化チタン成長過程に金イオンを導入することで、酸化チタ...
キーワード:プロファイル/光エネルギー/光電子分光/水溶液/表面状態/スペクトル/太陽/アニール/吸収スペクトル/局在表面プラズモン共鳴/金ナノ粒子/光エネルギー変換/光応答性/電子移動/ホウ酸/光応答/太陽光/光電気化学/表面プラズモン共鳴/電子分光/貴金属/電気化学反応/溶液プロセス/キャリア/バンドギャップ/プラズモン/可視光/自己形成/水分解/表面プラズモン/持続可能/分光測定/光照射/持続可能な開発/チタン/金属ナノ粒子/光電変換/酸化チタン/太陽電池/電池/ナノメートル/ナノ粒子/環境負荷/電荷移動/電気化学/電子顕微鏡/半導体/微細加工/近接場/エネルギー変換/ラット/酸化反応/電気化学測定
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学農学
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発表日:2026年1月23日
70
1万人が悩む長島型掌蹠角化症の足の臭いの原因菌が明らかに
ニキビ治療に用いられる殺菌薬「過酸化ベンゾイル」の外用が有効
神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野の久保亮治教授、慶應義塾大学皮膚科学教室の小野紀子特任助教、伊東可寛専任講師らの研究グループは、日本に約1万人、東アジアに数十万人の患者がいる先天性疾患「長島型掌蹠角化症(ながしまがたしょうせきかくかしょう)」において、患者を悩ませる症状の1つである足の独特な臭気の原因を明らかにし、臭いを改善する方法を見出しました。長島型掌蹠角化症では、手足の皮膚が赤いこと、角質が分厚くむけやすいこと、手足の汗が多く、特に足に独特の臭気があることが問題となります。しかし、これ...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/dysbiosis/先天性疾患/RNA/代謝物/皮膚疾患/ウイルス/遺伝子/医療安全/細菌/細菌叢/臨床研究
他の関係分野:工学
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発表日:2026年1月14日
71
イルカが選んだのは都市に最も近い海だった
大阪湾でイルカと人の共存の可能性を発見
神戸大学大学院海事科学研究科の岩田高志助教、松本大一氏(研究当時:大学院生)、荒木陸秀大学院生、海洋研究開発機構の小川真由特任研究員 (研究当時:京都大学大学院農学研究科)、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の赤松友成研究院教授、京都大学東南アジア地域研究研究所の木村里子准教授らの研究グループは、大阪湾の明石海峡周辺海域において、イルカが冬から春にかけて時々出現していることを、1年間以上にわたる受動的音響モニタリング注1で明らかにしました。イルカの出現は、海苔(ノリ)養殖が行われる季節と一致しており、イルカが人間活動によって一時的に生態系が豊かになった海域を利用している可...
キーワード:クラウド/環境変化/季節変化/食行動/人間活動/海洋/生態系保全/普遍性/高周波/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/沿岸域/海洋環境/哺乳類/海洋生物/生態系/比較研究/漁業
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年1月14日
72
化学固定剤を使わない「水凍結乾燥法」による生物試料のSEM観察に成功
従来の常識を覆す、シンプルかつ高精度な電子顕微鏡試料調製法を開発
島根大学大学院自然科学研究科の石田秀樹准教授らの国際共同研究グループは、走査電子顕微鏡(SEM)観察において、化学固定剤を一切使用せず、水のみを用いた凍結乾燥法によって微細構造を良好に保存した生物試料を観察可能にする新手法を開発し、2025年12月10日に国際学術誌『Scientific Reports』に論文が掲載されました。本学からは、理学研究科の青沼仁志教授、武石明佳講師、洲崎敏伸学術研究員、菊池匠十大学院生、農学研究科の池田健一准教授、保健学研究科の入子英幸准教授、Liudmyla Gaponova神戸大学招へい教授、およびAndrii Kolosiuk神戸大学招へい...
キーワード:プロトコル/最適化/海洋/形態学/過冷却/走査型電子顕微鏡/電子顕微鏡/微細構造/SEM/ドライアイ/アルコール/構造変化/細胞生物学/組織・細胞/標準化
他の関係分野:情報学環境学生物学工学農学
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発表日:2026年1月14日
73
皮質脳波進行波に基づく選択的情報伝搬の仕組みを発見
皮質脳波(※1)が認知課題によらず前部側頭葉から後方への進行波を成すことを発見しました。課題に関わる脳部位では、脳波進行波への同期の強さが変化する現象を発見しました。同結果は、大脳における選択的な情報伝搬の新しい神経メカニズムを示唆するものです。背景皮質脳波は大脳皮質の表面を進むようなパターン(進行波)を示すことが知られています。理論研究では、この脳波進行波の大域的なパターンが大脳皮質間の情報伝搬に役立つ可能性が指摘されています。しかし、認知課題遂行時の皮質脳波進行波はほとんど調べられておらず、脳波進行波の大域的なパターンがどのように認知課題時の情報伝...
キーワード:脳活動/進行波/大脳/神経内科学/関節/脳神経外科/皮質脳波/てんかん/大脳皮質/海馬/生理学/脳波/臨床研究
他の関係分野:複合領域数物系科学総合生物
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発表日:2026年1月13日
74
ヤスデの体節の増やし方を3次元的に解明新規体節の形成に伴う上皮の陥入と筋肉の繋ぎ替えを可視化
本研究は、ヤスデ綱オビヤスデ目シロハダヤスデ科に属するマクラギヤスデNiponia nodulosaを対象に、脱皮に先立つ内部構造の変化を詳細に観察することで、体節追加に伴う組織レベルの形態形成過程の解明を試みました。まず、形態形成過程の観察に先立って、脱皮前の詳細な行動観察を行いました。本種の幼体は、脱皮前の「準備期」に「脱皮室」と呼ばれる部屋をつくり、その中で脱皮をします。こうした行動を詳細に観察し、「準備期前期」と「準備期後期」を新たに定義しました(図2)。また、続く「静止期」についても、外部から観察可能な形態変化に基づいて「静止期前期」と「静止期後期」を定義し...
キーワード:行動観察/内部構造/形態学/進化生物学/胚発生/マイクロCT/個体発生/蛍光観察/マイクロ/レーザー/分解能/共焦点レーザー顕微鏡/カイコ/形態変化/甲殻類/昆虫類/節足動物/筋肉/発生学/アクチン/ショウジョウバエ/形態形成/蛍光標識/細胞核/上皮細胞/生体分子
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月5日
75
専用機器不要!「混ぜるだけ」で褐藻類の高効率なゲノム編集に成功
だれでもワカメやコンブの遺伝子機能を調べられる時代へ
神戸大学内海域環境教育研究センターの星野雅和助教、ダンディー大学(英)のCláudia Martinho講師、マックスプランク研究所(独)のSusana Coelho教授らの研究グループは、高価な専用機器を使用せずに、一般的な試薬と細胞を混ぜ合わせるだけで、褐藻類のゲノムを高効率に編集する手法を確立し、その手法がワカメなどの水産有用種にも有効であることを確認しました。本手法は、基本的な実験設備があれば実施可能であることから、未解明な部分が多い褐藻類の遺伝子機能解析が飛躍的に加速し、将来的には品種改良などの応用研究へつながることが期待されます。この研究成果は、12月30日午前11時(米国...
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他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物農学