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神戸大学 研究Discovery Saga
2026年3月31日

100人に1人の自閉スペクトラム症原因は「胎児期の細胞分化の乱れ」

脳発達の鍵「Notchシグナル」の異常を解明新たな出生前医療の可能性を提示

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
数物系科学工学総合生物医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
陽子/持続可能/持続可能な開発/脳発達/抑制性神経細胞/精神医学/脳神経科学/シグナル伝達系/胎児/ノッチ/マウス/細胞分化/神経科学/神経細胞/阻害剤/自閉スペクトラム症
2026.03.30

概要

東海大学[伊勢原キャンパス](所在地:神奈川県伊勢原市下糟屋143、学長:木村 英樹〔きむら ひでき〕)医学部の飯島 崇利 准教授と理化学研究所(所在地:埼玉県和光市広沢2-1、理事長:五神 真〔ごのかみ まこと〕)脳神経科学研究センターの半野 陽子 研究員を中心とする研究グループは、神戸大学(所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1、学長:藤澤 正人〔ふじさわ まさと〕)大学院医学研究科の内匠 透 特命教授らとの共同研究により、複数の自閉スペクトラム症(ASD)モデルに共通する分子病態として、胎生期の脳における「Notch(ノッチ)シグナル伝達系」*1の過剰な活性化を発見し、この異常が特定の神経細胞(VIP陽性抑制性神経細胞*2)への分化を妨げ、社会性障害などの中核症状を引き起こすことを解明しました。
さらに、胎生期のマウスにNotch活性阻害剤を投与することで、成長後のASD様行動が劇的に改善することを確認しました。本成果は、一生涯完治しないとされてきたASDの中核症状に対し、「胎生期・発達期を標的とした新たな治療戦略」という画期的な道筋を示すものです。
この研究成果は、日本時間2026年3月30日(月)18:00(日本時間)公開の国際学術誌『Nature Communications』オンライン版に掲載されました。
 
詳細(プレスリリース本文)

 論文情報

タイトル

"Targeting notch signaling to restore neural development and behavior in mouse models of ASD"

DOI

10.1038/s41467-026-70321-6

著者 

半野 陽子
現所属:理化学研究所 脳神経科学研究センター 研究員
研究実施時所属:東海大学医学部基礎医学系 研究員
飯島 崇利
東海大学医学部基礎医学系生体構造学領域 准教授
内匠 透
神戸大学大学院医学研究科内科系講座生物学的精神医学分野 特命教授

掲載誌

Nature Communications

研究者


内匠 透
教授

医学研究科

SDGs




医学研究科