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名古屋大学 研究Discovery Saga
研究期間:2026年 に発表された研究一覧:191
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発表日:2026年7月23日
1
DNAでナノ粒子間の"隙間"を制御 微量分子を見逃しにくくする高感度分析結晶材料を開発!
~細胞や化学反応の検出・分析などへの応用に期待~
・ラマン分光法は分子を識別できる有用な分析法であるが、微量分子では信号が弱く、検出が難しい。表面増強ラマン散乱(SERS)注1)はこの信号を強められる一方、強い信号が生じる「ホットスポット」の位置や数を制御しにくく、安定した検出が難しいという課題があった。・本研究では、DNAを“設計図”として金ナノ粒子を規則正しく配列させ、さらに銀シェル形成とDNAの収縮を組み合わせることで、粒子間にナノギャップを多数・周期的に持つDNA修飾コアシェルナノ粒子結晶を作製した。・この結晶の中には、分子の信号を強くする場所(ホットスポット)が立...
キーワード:ラマン散乱/物質科学/ホットスポット/キラル/金ナノ粒子/ラマン/持続可能/金属ナノ粒子/ナノメートル/ナノ粒子/持続可能性/表面増強ラマン散乱/ラマン分光/ラマン分光法
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学
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発表日:2026年7月23日
2
AI×量子化学で色純度の高い青色発光材料を発見
~設計から素子作製・評価まで一気通貫、材料開発を劇的に加速~
・次世代有機ELディスプレイに不可欠な「色純度の高い青色発光」と「高い発光効率」を両立する、安価で合成が容易なホウ素を含まない材料の開発に成功した。・約2万種の仮想分子ライブラリを生成し、量子化学計算注1)とAI(機械学習)を連携させることで、膨大な候補群から有望な分子を高速に見いだす手法を構築した。・AIによる分子設計から有機EL素子作製・評価までを一気通貫で完了させ、時間と開発コストを劇的に削減する「データ駆動型材料開発」の圧倒的な有用性を実証した。 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM...
キーワード:データ駆動/機械学習/人工知能(AI)/量子化/スペクトル/発光スペクトル/芳香環/芳香族/量子化学/量子化学計算/ディスプレイ/芳香族分子/省資源/発光材料/有機EL/環境問題/量子力学/機能材料/ホウ素/分子設計
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発表日:2026年7月22日
3
鉄ストレスを生き延びる「巨大核細胞」が腎がん発生の足場を形成
―BRCA1遺伝子異常とフェロトーシス抵抗性を空間トランスクリプトーム解析で解明―
・鉄による強い酸化ストレスの中で、本来は細胞死に至るはずの腎近位尿細管細胞の一部が、巨大な核をもつ「巨大核細胞」として生き残ることを明らかにしました。・BRCA1遺伝子の機能低下は、ミトコンドリア機能障害とフェロトーシス抵抗性を伴う巨大核細胞を増加させ、Myc、Met、Lcn2などの発がん関連プログラムを活性化しました。・巨大核細胞だけでなく周囲の小型上皮細胞や間質細胞にも類似した生存・鉄代謝プログラムが広がり、発がん前段階の「前がん性ニッチ(足場)」が形成されることを示しました。・核の形や大きさという病理組織学的特徴が、環境由来の酸化ストレスへの適応と将来...
キーワード:位置情報/形態解析/鉄代謝/一細胞/環境ストレス/形態変化/抵抗性/膜脂質/DNA二本鎖切断/機能解析/細胞膜/腎がん/尿細管/尿細管細胞/がん関連遺伝子/クロマチン/ニッチ/遺伝子異常/染色体/病理/病理学/発がん/がん細胞/がん抑制遺伝子/トランスクリプトーム/ミトコンドリア/ラット/活性酸素/間質細胞/近位尿細管/細胞死/腫瘍形成/上皮細胞/腎臓/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/酸化ストレス/脂質/放射線
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発表日:2026年7月22日 この記事は2026年8月5日号以降に掲載されます。
4
森の根の動きを改良AIモデルで見える化
~ヒノキ林で夏に多い落ち根と秋の根成長を解明~
この記事は2026年8月5日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月22日
5
気体に反応して色と光がスイッチする相分離材料を開発
~液体がしみ出す相分離を分子レベルの相互作用で制御~
・分子レベルの相互作用を利用して、固体から液体がしみ出す「固-液相分離注1)」を制御することに成功。・特定のガスに応答して固-液相分離を起こし、色と室温りん光注2)のスイッチを実現。・分子液体注3)の包接注4)に基づく、新しい刺激応答材料注5の設計指針として期待。 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所の谷 洋介 特任准教授らの研究グループ(研究開始当時:大阪大学大学院理学研究科)は、京都大学大学院工学研究科の和田 圭介 博...
キーワード:ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/化学物質/高エネルギー/弱い相互作用/相分離/りん光/ディスプレイ/超分子化学/包接錯体/有機分子/光機能/フレキシブル/有機EL/酸素センサー/スピン/センサー/極低温/導電性/超分子
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学
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発表日:2026年7月21日 この記事は2026年8月4日号以降に掲載されます。
6
カゴメ金属で隠れた相転移を発見
――電子の「電荷」と「スピン」が別々に整列――
この記事は2026年8月4日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月17日
7
免疫チェックポイント分子LAG-3がALSにおけるミクログリアの機能を病期依存的に制御することを発見
-炎症と貪食を別々に制御する新たな因子の同定-
慶應義塾大学薬学部薬理学講座の森﨑祐太 助教、三澤日出巳 教授らは、名古屋大学環境医学研究所の山中宏二 教授、小峯起 講師らとの共同研究により、免疫チェックポイント分子「LAG-3」が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)におけるミクログリアの機能を病気の進行段階に応じて切り替えるスイッチとして働くことを発見しました。LAG-3を欠損させたALSモデルマウスでは発症が早まる一方、その後の病態進行は緩やかになりました。研究の結果、この一見矛盾する変化は、LAG-3がミクログリアの「炎症」と「貪食(不要物の掃除)」という二つの機能を病期に応じて別々に制御しているために生じることが明らかになりました。今回の...
キーワード:筋萎縮/モデルマウス/グリア/マウス/ミクログリア/神経変性/神経変性疾患/免疫チェックポイント/薬理学/筋萎縮性側索硬化症
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
8
太古から保存されている"補体"の意外な役割
~血液中を流れる補体ではなく"がん局所"の補体C3が、がん免疫療法の効果を左右する~
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
9
約5,400種類の血漿タンパク質解析で膵がんの新規血液バイオマーカー候補を発見
―新たな血液診断法開発への一歩―
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
10
ヒト細胞骨格の"祖先"を古細菌で発見
-微小管の進化の謎に新知見-
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
11
白血病の「個性」を決めるエピゲノムを解読
―大規模クロマチン解析による新たな分類と層別化治療―
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月15日 この記事は2026年7月29日号以降に掲載されます。
12
乳酸菌Lactobacillus paragasseri SBT2055が線虫の加齢に伴う学習行動の低下を抑制することを見出しました
この記事は2026年7月29日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月15日
13
ニワトリ生殖細胞の発生を制御する遺伝子を発見
~希少品種や絶滅危惧鳥類の遺伝資源保存技術の向上に期待~
・ニワトリの遺伝資源保存に不可欠な『始原生殖細胞(PGC)』注1)の体外培養・株化効率が、レトロウイルス様遺伝子『ENS-1/ERNI』の発現量と相関していることを発見した。・PGCにおいてCRISPRi注2)を用いてENS-1/ERNIの制御配列である『Soprano LTR』注3)を抑制すると、細胞の恒常性維持に関わる遺伝子群の発現が低下し、DNA損傷に対して異常な細胞周期の停止を起こして増殖が低下することを突き止めた。・Soprano...
キーワード:初期胚/遺伝情報/塩基配列/生殖/胚発生/モーター/レトロトランスポゾン/トランスポゾン/哺乳類/ゲノム編集技術/遺伝資源/始原生殖細胞/生殖細胞/ニワトリ/プロモーター/CRISPR/レトロウイルス/受精/受精卵/卵子/エンハンサー/ゲノム編集/凍結保存/DNA損傷/幹細胞/血液/細胞周期/精子/発現調節/ウイルス/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年7月14日 この記事は2026年7月28日号以降に掲載されます。
14
膜タンパク質の折り畳みを補助する新しい品質管理機構を発見
~構造の安定性と機能性のジレンマを解消~
この記事は2026年7月28日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月14日 この記事は2026年7月28日号以降に掲載されます。
15
細胞外小胞などの治療用ナノ粒子を患部で少しずつ放出する生体吸収性ナノファイバーシートの開発
-次世代ドラッグデリバリーシステムによる新規治療法の実用化に期待-
この記事は2026年7月28日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月13日
16
「動くDNA」の遺伝子発現調節スイッチ機能を発見
~リポ多糖投与の解析から機序解明、ヒトの細菌感染反応の理解へ〜
・バクテリアの細胞壁成分であるリポ多糖(LPS)注1)をヒトの免疫細胞(単球注2))に与えると、遺伝子をオンにするスイッチ(エンハンサー注3))が活性化するが、その時にAlu注4)と呼ばれるレトロトランスポゾン注5)が関わることを発見した。・Aluはヒトゲノムに約120万コピーあるが、その共通配列の中にMEF2と呼ばれる転写因子の結合配列が含まれており、進化の過程でAluがヒトゲノム内にMEF2結合部位を増やしてきたことが分かった。・Aluを含むエンハンサーが制...
キーワード:バクテリア/遺伝子発現調節/塩基配列/霊長類/ヒストン/レトロトランスポゾン/トランスポゾン/細胞壁/微生物/エピゲノム変化/クロマチン/ヒトゲノム/外傷/白血球/エンハンサー/RNA/ファージ/マウス/マクロファージ/リポ多糖/遺伝子発現制御/高次構造/細菌感染/受容体/樹状細胞/転写因子/発現制御/発現調節/免疫応答/免疫寛容/免疫細胞/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/細菌/脂質
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年7月13日
17
作物増産に貢献する「プラズマ農学」の新展開
~種子プライミング、バイオスティムラント技術の総説を発表~
・自然模倣した「人工太陽系」としてのプラズマ技術を提案。・プラズマ活性種注1)が植物成長を促進するメカニズムを体系的に整理。・「プラズマ農学」という新たな学際分野の確立に向けた基盤を提示。 名古屋大学低温プラズマ科学研究センターの石川 健治 教授の研究グループは、九州大学 古閑 一憲 教授、アタリ パンカジ 准教授らとの共同研究で、新学術領域である「プラズマ種子科学」に関するプラズマ種子プライミング注2)やバイオスティムラント注3)の新しい技術の総説を発表しました。...
キーワード:太陽/太陽系/熱プラズマ/活性種/オゾン/生産性/腐植物質/プライミング/ストレス耐性/微生物/寿命/生理機能/イミン/ラジカル/ストレス
他の関係分野:数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2026年7月13日 この記事は2026年7月27日号以降に掲載されます。
18
正方形分子を組み上げた3次元周期構造の合成に成功
―微小結晶電子回折法(MicroED)によって精密な構造解析を実現―
この記事は2026年7月27日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月10日
19
プラスチック製ボトルキャップに乗ったゴカイ達の航海記録
~付着生物相・同位体分析・海流モデルから海洋ごみ生態系の漂流の道のりを推定~
・海洋ごみとして浮いていたプラスチック製ボトルキャップ内に小さな海洋生態系が作られていることを発見。・キャップ内部では大型のゴカイが城のような三次元構造を形成。この構造が多様な生物のすみかとなっていたと考えられる。・解析の結果、キャップがフィリピン周辺で捨てられ、少なくとも約70日漂流し、日本の海域にたどり着いた可能性を示した。・漂流の履歴をさまざまな手法を組み合わせて推定することで、海洋ごみ由来の外来種侵入の経路推定や防除につながる。 名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所の自見 直人 講師、産業技術総合研究所、国立科学博物...
キーワード:海洋汚染/海洋/外来種/生物多様性保全/酸素同位体/酸素同位体比/同位体/同位体比/生物群集/シミュレーション/プラスチック/環境情報/同位体分析/海洋生物/生態系/サンゴ礁/海洋生態/海洋生態系/生物多様性
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年7月10日
20
二次元半導体の直接成長ウェハ上でのトランジスタ基本動作を初実証
――転写プロセスに頼らない集積回路用プラットフォームへ道――
・次世代の超省電力半導体として期待される二次元物質(MoS2)を、これまで必要だった別の基板へ貼り替える「転写工程」無く、成長させたサファイア基板上で直接トランジスタ動作させることに成功。・本来のトランジスタのオン・オフ動作を示さなかった最大の原因は、基板界面に残存した硫酸基や水分子による“隠れた電子ドーピング”であることを解明。微細加工後にガス熱処理を行う独自の「完全ドライ界面制御」によりこのボトルネックを根本から解消。・高品質なサファイア基板上単結晶MoS2を「ウェハ」としてそのまま直接利用する道を...
キーワード:人工知能(AI)/金属元素/水分子/低次元/二次元物質/パターン形成/アニール/モリブデン/有機金属化学/原子層/有機金属/前駆体/トランジスタ/パワーデバイス/二硫化モリブデン/半導体デバイス/ボトルネック/発光ダイオード(LED)/半導体産業/ドーピング/単結晶/界面制御/レーザー/酸化物/集積回路/低消費電力/熱処理/半導体/微細加工/ラット
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学
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発表日:2026年7月9日
21
肺がん脳転移の「免疫の壁」を併用免疫療法が乗り越える可能性
―脳転移の免疫抑制環境と免疫療法の作用を解明―
京都大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 細谷和貴医員(研究当時、現:同客員研究員/洛和会音羽病院 呼吸器内科 医員)、小笹裕晃講師、平井豊博教授らの研究グループは、名古屋大学大学院医学系研究科 分子細胞学 和氣弘明教授(兼:生理学研究所教授)らと共同で、非小細胞肺がん脳転移の免疫環境と免疫療法の効果を解析しました。抗PD-1抗体は非小細胞肺がんの標準治療の一つですが、脳転移では効果が限られることが報告されていました。本研究では、臨床情報、手術検体、マウス脳転移モデル、単一細胞RNAシーケンスなどを組み合わせて解析しました。その結果、脳転移巣ではCD8陽性T細胞や三次リンパ様構造が少なく、免疫が...
キーワード:一細胞/CD8/小細胞肺がん/PD-1/マウスモデル/浸潤/免疫抑制/免疫療法/RNA/T細胞/マウス/非小細胞肺がん/免疫細胞/抗体/手術/生理学/肺がん
他の関係分野:総合生物農学
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発表日:2026年7月7日
22
細胞内の"油"が分子の並び方を制御する新原理を発見
~脂肪滴が関与する疾患の理解と治療に向けて~
・中性脂質「トリオレイン」中で、発光性π共役分子注1)が繊維状の超分子ポリマー注2)を形成し、その構造を蛍光イメージングにより可視化した。・トリオレイン(TO)が、従来の低極性有機溶媒とは異なり、分子の自発的な核形成や繊維同士の凝集を抑制し、超分子重合の精密制御に有用であることを見出した。・この性質を利用し、異なる発光色の超分子ポリマーを段階的に伸長させることで、マルチブロックナノ構造の構築に成功した。 名古屋大学大学院理学研究科・学際統合物質科学研究機構(IRCCS※...
キーワード:持続可能社会/物質科学/核形成/共役分子/芳香環/アミド/エステル/自己集合/分子集合体/単分子膜/持続可能/ナノ構造/ポリマー/環境問題/生体内/機能性/光イメージング/超分子/アミノ酸/リン脂質/蛍光イメージング/分子集合/コレステロール/脂質
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学総合生物農学
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発表日:2026年7月7日
23
小惑星探査機「はやぶさ2」が取得した小惑星「トリフネ」の画像
~本学もサイエンスチームに参画~
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の拡張ミッションにおける最初の小惑星探査として、小惑星「トリフネ」のフライバイに成功し、7月5日18時35分に地上において、「はやぶさ2」の状態が正常であることを確認しました。また、小惑星「トリフネ」の画像、サイエンスデータの取得にも成功しましたので、以下のとおり、お知らせいたします。 名古屋大学大学院環境学研究科 渡邊 誠一郎 教授は「はやぶさ2」のメインミッションをプロジェクトサイエンティストとして統括。小惑星リュウグウ試料の地球帰還を果たし、その後の拡張ミッションにおいても、サイエンス...
キーワード:リュウグウ/宇宙科学/小惑星/惑星/惑星探査/はやぶさ2
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年7月6日
24
患者に寄り添う看護を支える「良心的立ち止まり」
~日本の看護実践から生まれた新たな看護倫理の視点を世界へ~
・世界初、日本人看護師の「良心的立ち止まり注1)」を概念化 :多忙なケアの現場で、あえて一瞬判断を遅らせる「立ち止まり」が、言葉にならない患者の尊厳や脆さ(脆弱性)を察知するための、極めて重要な倫理的実践であることをナラティヴ研究から明らかにした。・看護倫理のパラダイムシフト:「正しい判断」から「日々の応答」へ :倫理を単なる「白黒つける意思決定」としてではなく、患者や家族の揺れ動く痛切さに日々寄り添い、応答し続ける「生きたプロセス」として捉え直した。・「和(Harmony)注2)」の再定義:固定観念か...
キーワード:人工知能(AI)/脆弱性/看護/看護師/看護倫理/標準化
他の関係分野:情報学環境学
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発表日:2026年7月3日
25
加齢に伴う糖鎖変化を臓器横断的に解明
― 老化関連糖鎖変化とリソソーム酵素との関連を示唆 ―
老化機構研究チームの赤阪啓子研究員、萬谷博研究部長らは、名古屋大学・糖鎖生命コア研究所の花松久寿特任講師、古川潤一特任教授らと共同で、マウス複数臓器における加齢に伴うN型糖鎖変化を解析しました。本研究成果はNature Portfolio傘下のオープンアクセス専門誌 「npj Aging」 に掲載されました。 ・マウスにおけるN型糖鎖の加齢変化を臓器横断的に解析しました・加齢に伴い、短鎖N型糖鎖(パウチマンノース型糖鎖)*1など特定の糖鎖群が複数の臓器に共通して増加することを発見しました・パウチマンノース型糖鎖の増加と...
キーワード:オープンアクセス/脊椎動物/生合成経路/生合成/加齢変化/老化細胞/寿命/脊椎/肺気腫/分子機構/モデルマウス/マウス/リソソーム/腎障害/創薬/培養細胞/加齢/健康長寿/動脈硬化/老化
他の関係分野:情報学生物学農学
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発表日:2026年7月1日
26
脳が全身の脂肪消費をコントロールする仕組みを解明
― 生活習慣病の予防につながる新たな代謝制御メカニズムを発見 ―
・脳の視床下部室傍核にあるNos1ニューロンが、単にエネルギー消費を増やすのではなく、全身の脂肪消費を選択的に高めることを発見しました。・Nos1ニューロンは、自律神経の一つである交感神経を通じて、脂肪組織や筋肉などの代謝を調節していました。・Nos1ニューロンは、マウスの休息期である昼間に脂肪消費を高めるリズムをつくっていました。・Nos1ニューロンによる脂肪消費は、マウスが体重を維持するために必要でした。 鳥取大学医学部統合生理学分野の近藤 邦生准教授(元 生理学研究所 助教)、椙山女学園大学の箕越 靖彦教授(生理学研究所 ...
キーワード:エネルギー消費量/生活リズム/生殖/エネルギー消費/コネクトミクス/視床/視床下部/肥満症/ニューロン/脂肪組織/筋肉/交感神経/マウス/内分泌/自律神経/生活習慣病/生理学/糖尿病
他の関係分野:複合領域生物学工学
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発表日:2026年7月1日
27
脳のやる気エンジン:オレキシンの働きに迫る
・オレキシン神経の働きを強めると、やる気が高まることが分かった。・やる気を出して行動しているとき、オレキシン神経の活動は状況に応じて大きく変化し、ごほうびへの期待、実際の結果、そして必要な努力量に合わせて変わることが明らかになった。・オレキシンの働きを弱めると、やる気が下がることが分かった。 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学医学部附属病院薬剤部・大学院医学系研究科医療薬学の溝口博之 准教授、山田清文 名誉教授 (現 藤田医科大学 客員教授)らの研究グループは、ラットを使って、「ご褒美を手に入れるためにがんばる気持ち(やる気)」や「努力...
キーワード:エンジン/視床/視床下部/ラット/睡眠
他の関係分野:工学
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発表日:2026年7月1日
28
駐車場の満空状況をリアルタイムで"見える化"!
~LiDARを使った駐車状況検知システムを社会実装~
・春日井市の公共駐車場において、駐車場に定点設置されているセンサ「LiDAR(ライダー)」を活用した駐車状況検知システムを社会実装した。・各駐車スペースの利用状況をリアルタイムに把握し、その情報を利用者向けにホームページで公開。駐車場への入場前に空きスペースの位置を把握できる。・今後は、本システムで蓄積される駐車状況データや空き区画情報を活用し、自動運転車による「自動バレーパーキング」の実現に向けた検証を行う予定である。URL:...
キーワード:自動運転/プライバシー/情報学/組込みシステム/ライダー/LiDAR/モビリティ/レーザー/自動車
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年6月30日
29
放射性物質を使わない酵素活性の測定法を確立
~成長や生理機能に関わるポリアミン代謝研究の発展に寄与~
・ポリアミン注1)は細胞の増殖や機能維持に重要な役割を果たすアミノ酸由来の代謝物である。・本研究では、ポリアミン合成の律速酵素注2)であるオルニチン脱炭酸酵素(ODC)注3)の活性を、放射性同位体を用いずに測定する新たな技術を開発した。・安定同位体注4)標識基質と質量分析を活用することで、高精度かつ簡便にODC活性を測定することが可能となった。・本技術は、成長、老化、健康維持と深く関わるポリアミン代謝の研究のさらなる発展に資する新たな解析基盤となることが期待される。...
キーワード:安定同位体/中性子/同位体/質量分析/アミン/廃棄物/生体内/放射性同位体/哺乳類/酵素活性/微生物/酵素反応/ポリアミン/生理機能/アミノ酸/クロマトグラフィー/代謝物/培養細胞/老化
他の関係分野:数物系科学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年6月30日
30
尿蛋白の減少が末期腎不全リスク低下と関連することを明らかに
・慢性腎臓病(CKD)患者において、2年間で尿蛋白が30%減少することが、末期腎不全(透析・腎移植を要する状態)への進行リスク低下と関連することを、日本人大規模コホートで明らかにした。・尿蛋白の変化は、従来の指標である尿アルブミンの変化と同等の関連を示し、日常診療で簡便・安価に使えるサロゲートマーカーとなり得る。・ただしeGFR<15mL/min/1.73 m²の進行例では、尿蛋白の変化と末期腎不全リスクとの関連が弱まる傾向があるため、尿アルブミンの変化を併用することが望ましい。 国立大学法人福井大学 学術研...
キーワード:プランテーション/リスク評価/腎臓病/血清/糸球体/腎移植/腎不全/臨床疫学/アルブミン/血液/腎機能/腎臓/内分泌/臨床試験/コホート/バイオマーカー/医療安全/疫学/疫学研究/慢性腎臓病
他の関係分野:総合理工工学
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発表日:2026年6月29日
31
その能力は「生まれつき」か「育ち」か "心の発達観"に異文化で共有される二次元構造を確認
・人々が心的能力注1)の発達をどのように捉えているのかを調査した。・6カ国の成人を対象に調査した結果、人々は一貫して心的能力を「知覚」と「内省」注2)という二つの次元から捉えていることが明らかになり、この傾向はすべての国で確認された。・人々は、「知覚」次元の能力を比較的生まれつきのものとして、「内省」次元の能力を比較的経験によって育まれるものとして捉える傾向があった。・心の概念構造は固定的ではなく、どのような文脈で判断されるかによって変化することも明らかになった。・本研究は、人々が「心の成長」を理解する...
キーワード:情報学/南アフリカ
他の関係分野:情報学複合領域
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発表日:2026年6月29日
32
巨大磁気嵐発達のカギは圧倒的な割合の地球起源重イオン
~あらせ衛星が磁場変動の主役を直接観測~
・連続した大型太陽フレア注1)によって20年ぶりに引き起こされた2024年5月の巨大磁気嵐注2)の磁場変動を担うリングカレント注3)のイオンの直接観測にジオスペース探査衛星「あらせ」注4)が成功。・主要なイオンの供給源である太陽風注5)の密度が高かったにも関わらず、巨大磁気嵐の磁場変動を引き起こすリングカレントのイオンは地球起源イオン、特に重イオンが圧倒的割合(およそ85%)。・巨大磁気嵐のエネルギー源は太陽風であるが、その磁場変動は加速された地球起源イオンが大...
キーワード:環境変動/高エネルギー/磁気嵐/太陽フレア/放射線帯/ヘリウム/磁気圏/磁場変動/地磁気/宇宙科学/衛星/磁場/太陽/太陽風/可視光/空間構造/紫外線/地球環境/人工衛星/放射線
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2026年6月26日
33
"島流し"にあったノコギリクワガタは、なぜ巨大な武器を手放したのか
~ゲノム解析で解き明かす、遺伝子の流動とオスの大アゴ進化の関係~
・ノコギリクワガタ類は、伊豆諸島において、本土から遠い島ほどオスの“武器”である大アゴ(おおあご)が小型化し、最南端の八丈島の集団で最も顕著に縮小していた。・ノコギリクワガタの全ゲノム配列を解読し、本土と伊豆諸島の集団間で比較した。・ハチジョウノコギリでは、成長因子であるインスリンの受容体遺伝子(InR2注1))が大アゴサイズ縮小をもたらした遺伝子の一つであることを示した。・本土集団から伊豆諸島中間集団へは遺伝子流動注2)が生じていたが、八丈島の集団は14.9万年前からこれ...
キーワード:海洋/性選択/ゲノム配列/遺伝子流動/遺伝的変異/インスリンシグナル/インスリン受容体/機能解析/遺伝子機能解析/ゲノム解析/成長因子/インスリン/受容体/ゲノム/遺伝子/全ゲノム解析
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発表日:2026年6月25日
34
3D VRナビ課題の評価が1年後の脳萎縮を予測
― 認知機能が正常な段階で、認知症の超早期変化を捉える新規手法 ―
藤田医科大学脳神経内科学の川畑和也講師、島さゆり准教授、渡辺宏久教授をはじめとする学習院大学、滋賀医科大学、量子科学技術研究開発機構(QST)、大阪公立大学、東京都立大学、名古屋大学の共同研究グループは、3D仮想現実(VR)ゴーグルを使って経路統合能※1を測定し、その成績から海馬傍回※2の菲薄化※3を高い精度で判別できること(AUC※4 0.87、感度88%、特異度86%)、および血漿中のアルツハイマー病(AD)関連バイオマーカー(p-tau181※5・GFAP※6...
キーワード:ナビゲーション/たんぱく/大脳/リン酸/空間認知/神経内科学/脳画像/脳科学/病理/病態解明/アストロサイト/アルツハイマー病/グリア/血液/神経細胞/神経変性/大脳皮質/バイオマーカー/リスク因子/遺伝子/加齢/海馬/健康長寿/縦断研究/難病/認知機能/認知症/放射線/老化
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発表日:2026年6月25日
35
アルファ線飛跡シミュレーションの高精度化に成功
~次世代がん治療の細胞レベル線量評価へ貢献~
・世界的な放射線シミュレーションツールのアルファ線注1) 飛跡計算精度を検証。・従来のシミュレーション設定では、飛跡終端に実際には観測されないエネルギーの集中(誤信号)が現れ、細胞レベルの線量を過大に見積もる可能性があることを発見。・シミュレーション設定を最適化し、誤信号の発生抑制に成功。・放射線により発光するシンチレータ注2)で可視化したアルファ線飛跡を、人体組織内の線量評価へつなげるための基盤的知見を取得。近年、アルファ線放出核種を用いたがん治療(標的アルファ線治療)は、全身に転移を有する症例に対する...
キーワード:最適化/シンチレータ/シミュレーション/金属材料/原子力/アイソトープ/核医学/がん細胞/がん治療/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年6月24日
36
イノシシの先祖はブタだった?下顎骨の出土遺跡から解明
現代日本の野生イノシシは、弥生時代のブタの遺伝子を受け継いだ
・島根県松江市の西川津(にしかわつ)遺跡出土の資料から、弥生時代のイノシシ類に家畜ブタが含まれていることを確認した。・下顎骨の形態や年齢構成の分析により、当遺跡ではブタ飼育と野生イノシシ狩猟が併存していたことが明らかになった。・さらにブタの形態を持つ資料に飼育個体と野生個体の混在が確認され、飼育ブタの再野生化と在来イノシシとの交雑を経て、現代の野生イノシシにその遺伝的影響が残ったと考えられる。 名古屋大学博物館ならびに大学院情報学研究科の新美 倫子 准教授は、元島根県埋蔵文化財調査センターの内田 律雄 氏との共同研究で、島根県松江市の西川津...
キーワード:情報学/イノシシ/家畜化/安定同位体比/安定同位体/同位体/日本列島/同位体比/個体群/弥生時代/頭蓋骨/コラーゲン/遺伝子
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発表日:2026年6月24日
37
ラジカル共有結合性有機構造体の形成
―不対電子を組み込んだ有機構造体の形成による擬1次元反強磁性体への展開―
新しい多孔性の材料として注目を集めている金属有機構造体(Metal Organic Frameworks:MOFs)や水素結合性有機構造体(Hydrogen-bonded Organic Frameworks:HOFs)と並び、注目を集めている材料に共有結合性有機構造体(Covalent Organic Frameworks:COFs)があります。京都大学大学院工学研究科 Rajendra P. Paitandhi 博士研究員、Madhurima.Giri 博士課程学生、小八重 良輔 修士課程学生、信岡 正樹 博士課程学生(研究当時)、筒井 祐介 同助教、Yunhee Koo 博士研究員(当時...
キーワード:反強磁性/反強磁性体/軽元素/磁性体/金属有機構造体/強磁性/強磁性体/有機物/機能性/結晶構造/ラジカル
他の関係分野:数物系科学総合理工工学農学
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発表日:2026年6月23日
38
沖縄・粟国島で巨大な環状ペプチド「テルクファゾリンA」を発見
-化学的手法とゲノム情報を組み合わせて、難解な天然物の構造を解明-
・沖縄県粟国島に生息する海洋シアノバクテリアから巨大な環状ペプチドを発見・従来法では解析が困難な巨大環状ペプチドに対し、化学的手法とゲノム情報を統合的に活用する戦略により難解な構造決定に成功・巨大環状ペプチドの収束的な化学合成に成功し、構造決定の正しさを実証 名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程3年の田口黎武(前所属:慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程2年)、中央大学理工学術院の岩崎有紘准教授(前所属:慶應義塾大学理工学部専任講師)、慶應義塾大学理工学部の末永聖武教授らの研究チームは、沖縄県粟国島で採集した海洋シアノバクテリア...
キーワード:海洋/南西諸島/バクテリア/シアノバクテリア/光合成/質量分析/シミュレーション/分光分析/海洋シアノバクテリア/海洋天然物/構造決定/海洋生物/アミノ酸配列/ゲノム情報/アミノ酸/環状ペプチド/ゲノム
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発表日:2026年6月23日
39
廃棄される胎盤由来の幹細胞が難治性腎炎を抑える新機序を発見
~炎症細胞を腎臓に "居座らせない" CD44制御による新たな治療戦略~
・出産後に通常廃棄される胎盤由来の羊膜由来間葉系幹細胞(AMSC)(*1)が、抗GBM腎炎(*2) を改善することをラットモデルで示しました。・AMSCは好中球(*3)の接着分子CD44(*4)の発現を低下させ、糸球体(*5)への集積を抑制することで腎障害を軽減することを明らかにしました。・AMSCを用いた細胞治療およびCD44を標的とした新たな治療法開発への応用が期待されます。 抗糸球体基底膜(GBM)腎炎は、自己抗体によって腎臓...
キーワード:生体内/腎炎/炎症性疾患/炎症反応/糸球体/組織修復/毛細血管/生体防御/白血球/分子標的/CD44/間葉系幹細胞/骨髄/自己抗体/ラット/幹細胞/基底膜/共培養/蛍光標識/血液/好中球/細胞治療/自己免疫/自己免疫疾患/自然免疫/腎機能/腎機能障害/腎障害/腎臓/生体内イメージング/接着分子/胎盤/抗体/非侵襲/分子標的治療
他の関係分野:総合生物
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発表日:2026年6月23日
40
生物の恒常性を支えるp53タンパク質の機能的特徴を解明
~カイコ解析から昆虫種p53の共通性と多様性を示唆~
・ヒトではがん抑制遺伝子として知られる転写因子注1)p53注2)がカイコでも転写因子として機能することを示した。・p53による細胞死注3)は主に転写活性を介して誘導される一方で、それだけでは説明できない新たなメカニズムが示唆された。・ショウジョウバエとは系統的に離れた昆虫種であるカイコを解析することで、p53機能の「進化的に保存された共通性」と「生物種に特有の多様性」の両面を明らかにした。 名古屋大学大学院生命農学研究科の杉浦 和香 (研究当時 博士前期課程学生)、池田 素子...
キーワード:カイコ/p53/アポトーシス/がん抑制遺伝子/ショウジョウバエ/ストレス応答/細胞死/転写因子/ストレス/遺伝子
他の関係分野:農学
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発表日:2026年6月23日
41
海底深部の岩石に"微小な割れ"の証拠を発見
~結晶内の弱面が流体の侵入経路となる可能性を示唆~
・海洋下部地殻を構成するハンレイ岩中の斜長石(しゃちょうせき)から、応力腐食割れ注1)の証拠を新たに発見した。・結晶学的に弱い面が、流体の侵入経路となっていた可能性を示した。・海洋下部地殻の力学的挙動や流体の通りやすさの変化を理解する手掛かりとなる。 国立極地研究所の二村 康平 特任研究員(研究当時:名古屋大学大学院環境学研究科)、大阪公立大学大学院理学研究科の奥平 敬元 教授および名古屋大学大学院環境学研究科の道林 克禎 教授らの共同研究グループは、海洋下部地殻の斜長石に応力腐食割れの証拠を新たに発見しました。...
キーワード:極地/海洋/マントル/下部地殻/海洋地殻/上部マントル/化学組成/電子線/走査型電子顕微鏡/地球環境/応力腐食割れ/金属材料/結晶方位/電子顕微鏡/SEM/透水性
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学農学
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発表日:2026年6月19日
42
ジベレリン合成と細胞分裂が連動する茎伸長制御の新たな分子メカニズムを解明
〜従来説を更新するモデル提案、作物収量向上への応用に期待〜
・モデル植物のシロイヌナズナを用いて植物ホルモン「ジベレリン(GA)注1)」による茎伸長の制御機構を解明。・茎伸長の開始時に先端部でGA合成遺伝子GA20ox1注2)の発現が上昇し、活性型ジベレリンGA4注3)が蓄積することを発見。・これにより、茎内部の細胞分裂が活性化し、その後の表皮細胞の伸長を誘導する新たな仕組みを明らかにした。・本成果は、作物の草丈制御や収量性向上への応用が期待される。 名古屋大学大学院生命農学研究科の...
キーワード:生殖/植物ホルモン/変異体/シロイヌナズナ/抵抗性/生合成/ホルモン/成長期/イミン/細胞分裂/遺伝子
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年6月18日
43
巨大磁気嵐が地球大気由来の酸素イオンを宇宙へ大量輸送
地球近傍でO+が90%以上を占める極端状態と新たな供給メカニズムを発見
・地球超高層大気では、高度200~300km付近で太陽極端紫外線によって酸素原子が電離し、酸素イオン(O+)(※1)が生成される。このO+は、磁気嵐(※2)に伴う超高層大気の加熱によって、一部が宇宙空間へ輸送され、宇宙空間にO+の増加をもたらす。・2024年5月10–11日に発生した巨大磁気嵐(Mother’s Day Storm)時に、地球近傍宇宙空間でO+が異常増加していたことを発見。・地上磁力計ネットワークとジオスペース探査衛星「あらせ」(※3)の観測を...
キーワード:環境変動/高エネルギー/高エネルギー粒子/磁気嵐/オーロラ/磁気圏/内部磁気圏/衛星/太陽/太陽風/惑星/電子温度/紫外線/地球環境/人工衛星
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2026年6月18日
44
心原性ショックを合併した急性心筋梗塞では「患者の病院到着から心臓を休ませるまでの速さ」が予後と関連
~小型軸流式ポンプ留置までの時間が新たな診療指標となる可能性~
・小型軸流式ポンプ (microaxial flow pump: mAFP)による治療を受けた心原性ショック合併ST上昇型心筋梗塞 1,783例の全国レジストリ解析において、病院到着からmAFP留置までの時間 (Door-to-unload time)が短いほど、院内死亡率が低いことと関連していました。・Door-to-unload timeの遅れは、高齢、臓器障害、mAFP留置前の大動脈内バルーンパンピングまたは体外式膜型人工肺の使用、mAFP留置前の経皮的冠動脈インターベンション、およびmAFP症例数の少ない施設での治療と関連していました。・Door-to-unlo...
キーワード:医療機器/カテーテル/レジストリ/冠動脈/心筋/ショック/死亡率/心筋梗塞/心臓/大動脈/血液/重症心不全
他の関係分野:複合領域工学
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発表日:2026年6月18日
45
原子スケールの電流の渦がつくる新しい磁性を発見
――カゴメ金属でループ電流秩序の微視的証拠を観測――
・原子核を高感度なセンサーとして用いる磁気共鳴測定により、カゴメ金属CsV3Sb5の内部で、原子スケールの電流の渦に由来する微小な磁場を検出しました。・この結果は、電子が結晶格子上で輪を描くように自発的に流れる「ループ電流秩序」の微視的証拠であり、電子の流れが生み出す新しい磁性状態を示すものです。・本成果は、高温超伝導体などでも長年議論されてきた隠れた電子秩序の理解を進め、量子材料に現れる新しい機能の探索に貢献すると期待されます。 東京大学大学院工学系研究科の末次 祥大 准教授、京都大学大学院理学...
キーワード:結晶格子/カゴメ格子/幾何学/原子核/高温超伝導体/磁気共鳴/超伝導体/電荷密度波/磁場/超伝導/バナジウム/高温超伝導/原子配列/電子状態/センサー
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年6月17日
46
宇宙空間のプラズマ波動の源を可視化する「リング状に拡大する脈動オーロラ」を世界で初めて発見
・わずか数秒の間に、全方位へ急速に拡大してリング状の構造を形成する特異なオーロラを北欧に設置された高速カメラと、宇宙空間を飛翔する探査衛星「あらせ」(ERG)によって世界で初めて観測・地上から観測されたオーロラの拡大と、衛星が捉えたプラズマ波動(コーラス波)の検出タイミングが一致したことから、コーラス波の波源が拡大していることを発見・地上で観測されるオーロラの形状変化が、宇宙空間のプラズマ波動発生源の時空間変化をスクリーンのように映し出していることを示唆 名古屋大学宇宙地球環境研究所の三好 由純教授と大山 伸一郎講師、電気通信大学大学院情報...
キーワード:電気通信/極域/極地/サブストーム/高エネルギー/時間分解/地球磁気圏/放射線帯/オーロラ/プラズマ波動/磁気圏/衛星/時間分解能/地球環境/分解能/アレン/イミン/放射線
他の関係分野:情報学環境学数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年6月17日
47
海鳥は「将来の繁殖」のために「今の繁殖」をあきらめるのか?繁殖・生存・渡りの間でエネルギーを柔軟に配分する仕組みを実証
・世界でも数少ない大規模野外操作実験により、生活史戦略の因果関係を検証。・251羽の野生海鳥を対象に、繁殖期の操作から、渡り行動・翌年の繁殖成功・生存率まで追跡。・高いエネルギー負荷を受けた個体は、その年の繁殖成功を犠牲にする一方、渡りの飛行距離を伸ばし、翌年の繁殖成功を高めた。・しかし生存率は低下しており、「将来の繁殖」と「生存」のトレードオフを実験的に実証。・動物が繁殖・生存・渡りの間でエネルギーを柔軟に再配分する「エネルギー柔軟性」という新しい概念を提唱。 名古屋大学大学院環境学研究科の中嶋 千夏 博士後期課程...
キーワード:海洋/因果関係/気候変動/北太平洋/トレードオフ/野外実験/海洋環境/バイオロギング/子育て
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年6月17日
48
小腸の脂肪吸収を調節する新たな分子を発見
~肥満や脂肪肝の新たな治療標的となる可能性~
・小腸に存在するタンパク質「Faf2」が、食事由来の脂肪吸収に重要な役割を果たすことを明らかにしました。・小腸でFaf2を欠損させたマウスでは、肥満になりにくく、脂肪肝や糖代謝異常も改善しました。・Faf2をターゲットとした肥満や代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の新たな治療法の開発につながることが期待されます。 名古屋大学大学院医学系研究科 消化器内科学の章 菁菁 大学院生(研究当時)、消化器内科学・オミックス医療科学の今井 則博 准教授、消化器内科学の川嶋 啓揮 教授、分子細胞学の和氣 弘明 教授らの研究グループは、グダニスク医...
キーワード:オミックス/肝疾患/治療標的/高脂肪食/エネルギー代謝/マウス/リポタンパク質/小腸/脂肪肝/糖代謝
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発表日:2026年6月15日
49
設計図なしでバラバラな細胞たちをパズルのように組み立てる
〜教師データなしに変異体の遺伝子発現マップを予測する機械学習法〜
・変異体の1細胞計測データから、空間トランスクリプトームを教師データなしで予測する機械学習技術(ZENomix)を開発・ZENomixは、変異体の空間トランスクリプトームを高精度で予測する・ZENomixを活用した空間変動遺伝子スクリーニング法で新規Nodal制御遺伝子を同定した・変異体・疾患の1細胞計測データに適用することで、生物学/疾患研究に幅広い応用が期待される 遺伝子が体の中のどこで、どのように働いているかを知ることは、疾患や生命のメカニズムを解き明かすために重要です。近年、「空間トランスクリプトミクス」と呼ばれる計測技...
キーワード:機械学習/空間データ/初期発生/計測技術/一細胞計測/一細胞/変異体/消化管/発生生物学/新規遺伝子/内胚葉/骨格筋/病態解明/RNA/スクリーニング/トランスクリプトーム/トランスクリプトミクス/ハイブリダイゼーション/ラット/創薬/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月15日
50
ホスホロチオエート修飾を含まない非環状人工核酸を用いた 新規核酸医薬の開発
~全PO結合のL-aTNA型Anti-miR-21核酸が、 PEG-L-オルニチンブロックコポリマーとの複合体化でin vivo活性を発揮~
神戸薬科大学、名古屋大学、ナノ医療イノベーションセンター、東京大学を中心とする共同研究グループは、副作用の原因となるホスホロチオエート(PS)修飾を必要としない次世代型非環状人工核酸(SNA、L-aTNA)*1に擬似相補塩基(DおよびsU)を導入し、miR-21を標的とするアンチセンス核酸*2医薬(AMO21)の自己相互作用を抑制・活性増強することに成功しました。本成果では、PS修飾を一切行わないL-aTNA-AMO21が、新規薬物送達システム(uPIC)*3と組み合わせることでマウス腫瘍モデルにおいて抗腫瘍効果を示し、肝・腎毒...
キーワード:ブロックコポリマー/オリゴヌクレオチド/人工核酸/ナノ粒子/ポリマー/薬物送達システム/アンチセンス/RNA/アミノ酸/アンチセンス核酸/マウス/核酸医薬/抗腫瘍効果/副作用/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:化学工学総合生物
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発表日:2026年6月15日
51
名古屋大学のSX-CRANEの論文が「ロケットの歴史100編」に選定!デトネーションエンジン開発の加速、宇宙軌道上実証へ―
・世界初の液体燃料ロケット打ち上げから100周年を記念して、米国航空宇宙学会(AIAA)が選定した100編のロケット推進に関する論文の一つに、名古屋大学の宇宙戦略基金SX研究開発拠点(SX-CRANE)の論文が選定。 【プレスリリース内容】世界初の液体燃料ロケット打ち上げから100周年を記念して、米国航空宇宙学会(AIAA)から「100周年を記念する100編の論文」が発表され、名古屋大学(総長 杉山 直)の宇宙戦略基金SX研究開発拠点(SX-CRANE)「デトネーションエンジン・宇宙推進工学革新研究拠点形成」(拠点長 笠原 次郎)が発表した論文が100編...
キーワード:パルス/衝撃波/エネルギーシステム/エンジン/システム工学/トルク/ロケット/宇宙工学/宇宙推進/液体燃料/航空宇宙工学
他の関係分野:数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年6月12日
52
植物ホルモン「サイトカイニン」の長距離輸送の新たなメカニズムを解明
-植物の離れた器官の成長を人為的に操作することが可能に-
・根から葉へのサイトカイニンの長距離輸送を調節する遺伝子「AHK3」を発見した。・接ぎ木技術を用いて、根のみでAHK3遺伝子の機能を低下させたことで、離れた器官の葉の成長が増加した。・AHK3遺伝子は作物増産における有力なターゲットになることが期待される。 島根大学大学院自然科学研究科博士後期課程の門田宏太(現 岡山大学 資源植物科学研究所 特別研究員PD)、島根大学総合科学研究支援センターの蜂谷卓士准教授、中川強教授らの研究グループは、中部大学の鈴木孝征教授、理化学研究所の小嶋美紀子技...
キーワード:アブラナ科/栄養応答/物質輸送/栄養塩/モデル生物/カルス/ペプチドホルモン/リン酸/植物ホルモン/シロイヌナズナ/細胞膜/ホルモン/サイトカイニン/受容体/小胞体/転写因子/ストレス/遺伝子
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月12日
53
銀の粒子でDNAを自在に切断・連結する革新技術を確立
~従来の2〜5倍以上の効率で合成、医療・農業などへの応用に道~
・mRNAがんワクチンや遺伝子治療を可能にするmRNAライブラリ注1)の構築、人工タンパク質医薬品や人工ゲノム作物の開発など、多様な社会的応用の基盤となる「ゲノムDNA合成法注2)」を確立。・酵素を用いずに、銀ナノ粒子注3)で任意の長さ・配列のDNA接着末端注4)を自在に作製。・一般的な制限酵素法と比べて2〜5倍以上の高いDNA連結効率を達成。 21世紀の医療・農業・環境分野が直面する課題の解決には、生物の設計図である「長鎖DNA」を自在に合成できるかど...
キーワード:ゲノムDNA/塩基配列/銀ナノ粒子/ボトルネック/ナノメートル/ナノ粒子/長鎖DNA/人工タンパク質/機能性/微生物/がんワクチン/mRNA/スクリーニング/遺伝子治療/抗菌剤/抗原/生理活性/ゲノム/ワクチン/遺伝子/抗体
他の関係分野:化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月11日
54
クローン病の腸管線維化を抑える線維芽細胞を発見
―線維芽細胞を標的とした新たな薬物治療の可能性―
・クローン病患者の腸管狭窄部では、線維芽細胞の特徴が変化し、線維化(組織が硬くなること)の抑制にはたらくMeflin陽性線維芽細胞が有意に低下することを発見しました。・動物モデルを用いて、MeflinがWNT5A-ROR2経路を介して、腸管線維化の進行を抑制することを明らかにしました。・既存薬である合成レチノイドAM80の投与が、クローン病患者由来の線維芽細胞をMeflin陽性に変化させること、およびマウスモデルにおいて、Meflin陽性線維芽細胞を増加させることで線維化の進行を抑制する可能性を示しました。 名古屋大学大学院医学系研究科消化...
キーワード:クローン/消化管/クローン病/マウスモデル/動物モデル/病理/病理学/線維芽細胞/マウス/レチノイド/薬理学/手術/線維化/動物実験/難病
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年6月11日
55
精神疾患・がんに関わる糖鎖「ポリシアル酸」の新奇合成酵素ST8Sia5を発見
ポリシアル酸の新たな生物学的意義
・主に脳で発現し、精神疾患やがんとの関わりが報告されている特異な糖鎖注1)、ポリシアル酸注2)を合成する糖転移酵素としてST8Sia5を発見。・生体膜脂質上の糖鎖に対するシアル酸転移酵素として知られるST8Sia5が、ST8Sia5自身にポリシアル酸を付加することを発見。・ポリシアル酸付加がST8Sia5の細胞外への分泌や、酵素活性を制御することを解明。 名古屋大学大学院生命農学研究科の坂本 史哉 博士後期課程学生、佐藤 ちひろ 教授らの研究グループは、主に脳に存在し、精神疾患やがんなどの疾患との...
キーワード:シアル酸/神経回路形成/酵素活性/生合成/ガングリオシド/糖脂質/膜脂質/アイソフォーム/細胞膜/神経機能/糖転移酵素/アミノ酸/プロテアーゼ/神経回路/神経細胞/生体膜/脳機能/脂質/神経疾患/精神疾患
他の関係分野:総合生物農学
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発表日:2026年6月10日
56
チロシンキナーゼ阻害剤による幹細胞様メモリーT細胞の 誘導を非臨床で確認
・マウスモデルを用いた実験において、分子標的薬チロシンキナーゼ阻害剤 ポナチニブが幹細胞様メモリーT細胞を誘導する可能性が示されました。・これは、ポナチニブがT細胞の活性化シグナルを安定的に持続的に調節することで幹細胞様メモリーT細胞の誘導を促している可能性を示しています。 名古屋大学大学院医学系研究科 微生物・免疫学講座 分子細胞免疫学の西川 博嘉教授を中心とする研究チームは、分子標的薬チロシンキナーゼ阻害薬「ポナチニブ」が、幹細胞様メモリーT細胞(T stem cell memory:TSCM細胞)注1を...
キーワード:がん研究/メモリ/システム制御/CD8/微生物/メモリーT細胞/がん免疫/がん免疫療法/チロシンキナーゼ/マウスモデル/抗腫瘍免疫/自己複製/自己複製能/分子標的/PI3K/免疫療法/T細胞/がん細胞/キナーゼ/マウス/幹細胞/血液/腫瘍免疫/阻害剤/免疫応答/免疫学/免疫細胞/疫学/分子標的薬
他の関係分野:複合領域工学農学
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発表日:2026年6月8日
57
Belle II が世界最大のΥ(4S)のデータを蓄積 - より精密な測定で標準模型を超える新物理の探求へ
名古屋大学素粒子宇宙起源研究所(KMI)フレーバー物理学国際研究センター(FlaP)の飯嶋 徹 センター長らが参画するBelle II 実験グループは、2025年5月17日に、世界最大のB中間子データセットを蓄積するという大きな節目を迎えました。この成果は、前身であるBelle実験の記録を塗り替えるものです。電子と陽電子が衝突して対消滅する「クリーンな」反応(余計な粒子が少ない反応)を利用することで、これまでの素粒子の標準模型では説明できない新しい物理現象の兆候を、より高い精度で探ることが可能になります。実験グループは今後、さらなるデータ蓄積と装置の改良を進め、宇宙の謎を解き明かす素粒子物理学...
キーワード:B中間子/標準模型/陽電子/素粒子/素粒子物理
他の関係分野:数物系科学
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発表日:2026年6月8日
58
セメント系材料へのCO₂固定量を「炭素同位体比」で正確に判定
――大気の影響を排除し化石燃料由来CO₂の固定量を定量化する新手法を開発――
・正確な評価指標の開発:セメント系材料が吸収したCO2のうち、工場排ガス等の特定の供給源(化石燃料)由来のCO2を、炭素同位体比(13C/12Cおよび14C/12C)を用いて識別・定量化することに成功しました。・測定の『ものさし』を最適化:従来の標準的な計算手法では誤差が生じやすかった混合ガス環境に対して、同位体分別の影響を適切に補正する新たな計算モデルを導入し、解析結果の正確さを飛躍的に向上させました。・脱炭素の見える化に貢献:本手法によ...
キーワード:フレームワーク/計算モデル/最適化/安定同位体比/安定同位体/炭素同位体/炭素同位体比/同位体/同位体分別/同位体比/放射性炭素/コンクリート/セメント系材料/炭酸化/地球環境/評価手法/カーボン/セメント/資源循環/二酸化炭素/CO2固定/放射性同位体/CO2濃度/酸化反応
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月5日
59
HNK-1糖鎖を持つsPTPRZを指標とした新たなグリオーマ診断技術
名古屋大学糖鎖生命コア研究所(iGCORE)の郷詩織特任助教、荒川広夢研究員、梶裕之特任教授らは、福島県立医科大学 脳神経外科学講座および保健科学部臨床検査学科を中心とする研究グループと、福島県立医科大学 神経内科学講座、東京女子医科大学、神戸大学、宮城県立がんセンターと共同で悪性脳腫瘍の一種である神経膠腫(グリオーマ)について、「糖鎖」と呼ばれる分子構造に着目した新しい髄液検査法を開発しました。この方法では、「抗HNK-1抗体」(東京化成株式会社)という糖鎖を認識する抗体を用いて、髄液中の特定の物質を測定することで、神経膠腫と原発性中枢神経リンパ腫(PCNSL)といった、診断上の鑑...
キーワード:分子構造/リンパ腫/神経内科学/グリオーマ/悪性脳腫瘍/神経膠腫/中枢神経/脳神経外科/病理/臨床検査/抗体/脳腫瘍
他の関係分野:化学農学
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発表日:2026年6月4日
60
細胞1つの元素量を測る新手法、軟X線で実現
――海洋植物プランクトンに含まれる酸素量をピコグラムの精度で計測――
◆海洋植物プランクトン細胞1つに含まれる元素量を定量する計測手法を新開発の軟X線分光顕微鏡を用いて開発しました。◆これまで測定が難しかった軽元素である酸素について、単一細胞レベルでの絶対質量測定をピコ(1兆分の1)グラムの精度で実現しました。◆本手法は炭素や窒素など他の元素にも適用可能であり、細胞内元素分布や化学状態を可視化する新たな分析基盤として、生命科学を含む様々な物性研究への貢献が期待されます。 東京大学物性研究所のJordan Tyler O’Neal特任研究員(研究当時)と木村隆志准教授、竹尾陽子助教、同大学大学院農学...
キーワード:分析技術/海洋/陽子/軽元素/軟X線/放射光/X線分光/光合成/軟X線分光/有機デバイス/海洋循環/地球環境/マイクロ/分解能/一細胞/一細胞/海洋微生物/環境応答/プランクトン/植物プランクトン/微生物/SPECT/高分解能
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月2日
61
南極の融け水が氷河を加速させることを初めて確認
~氷床融解の仕組み解明と海面上昇予測に新たな知見~
・南極ラングホブデ氷河で熱水掘削を行い、氷河の底面を直接観測。・融け水が底面に流れ込んで水圧が上昇し、氷河が加速する現象を南極で初めて確認。・氷河底の極限環境に、イソギンチャクや海綿動物が繁殖する生態系を発見。 北海道大学低温科学研究所・北極域研究センターの杉山 慎教授、低温科学研究所の箕輪昌紘助教、名古屋大学大学院環境学研究科の近藤 研助教らの研究グループは、第63次日本南極地域観測隊に参加して南極ラングホブデ氷河で熱水掘削*1を実施し、氷河底面の環境を直接調べました。山岳地域やグリーンランドでは、表面で生じた融け水...
キーワード:海面上昇/極域/極地/気候変動/極限環境/生態系
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学総合生物農学
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発表日:2026年6月1日
62
"溶かさない界面活性剤"で酸化物ナノシートを自在設計
組成制御の指針を確立、次世代ナノ材料開発への応用に期待
・固相界面活性剤注1)を利用した二次元酸化物合成において、これまで経験的だった「組成制御」の設計原理を体系化。・酸化セリウム(CeO2)ナノシート注2)に対し、希土類元素(レアアース)(La, Pr, Sm, Gd, Yb, Y, Sc)を精密にドープできることを実証。・界面活性剤結晶中への元素取り込みはイオン半径に強く支配され、その後のナノシート形成過程では金属錯体の反応性が組成変化を決定することを発見。・固相界面活性剤法を、単なる経験的合成法から「組成設計可能なナノシート合成プラットフォー...
キーワード:希土類元素/金属錯体/反応場/両親媒性/二次元材料/カルコゲナイド/融点/遷移金属/前駆体/遷移金属カルコゲナイド/イオン伝導/ドーピング/ナノシート/希土類/材料設計/グラフェン/ナノ材料/レアアース/界面活性剤/金属イオン/酸化物/体系化/エネルギー変換/ラット/官能基
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年6月1日
63
コンピュータでナノの凹凸を自在に操るディスプレイ
微小物体を動かすナノマシンで医療・ものづくりへの応用に期待
・ナノの表面凹凸形状をコンピュータ制御で動的に書き換えることができる世界初のディスプレイを開発した。・コンピュータから制御した電場で、ナノ薄膜を隆起させ自在に表面凹凸をつくることができる。・動く凹凸で微小物体を動かすことに成功し、形状や力の書き換えができるナノマシンへつながる可能性がある。 名古屋大学大学院工学研究科の佐々木 建 博士後期課程学生・日本学術振興会特別研究員DC1 (研究当時)と星野 隆行 教授らの研究グループは、酸化グラフェン注1)とピレン注2)から構成されるナノ薄膜の凹凸形状をコ...
キーワード:ゲーム/多環芳香族炭化水素/分子構造/芳香族/ピレン/ディスプレイ/芳香族炭化水素/二次元材料/電子線/ナノ構造体/高電圧/ベンゼン/光学特性/グラフェン/ナノスケール/ナノ構造/ナノ材料/ナノ粒子/マイクロ/ロボティクス/高効率化/静電気力/炭素材料/導電性/熱伝導/微細構造/エネルギー変換/炭化水素/ナノマシン/官能基
他の関係分野:情報学環境学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年6月1日
64
小脳が「危険」と「安全」を見分ける仕組みを解明
~行動を柔軟に切り替える脳内部モデルの実体に迫る~
・ゼブラフィッシュの小脳注1)が「危険」と「安全」を区別して表現する神経回路を持つことを発見。・小脳内に危険・安全それぞれに応答する神経細胞集団が形成されることを解明。・環境の変化に応じて神経活動が柔軟に変化し、学習を支える仕組みを明らかに。・小脳が運動制御に加えて、価値判断や意思決定に関わる重要な役割を担うことが示され、精神・神経疾患の理解や治療への応用が期待される。 名古屋大学大学院理学研究科の小山 航 博士後期課程学生(研究当時)、清水 貴史准教授、日比 正彦 教授らの研究グループは、理化学研究所脳神...
キーワード:脳神経回路/運動制御/小脳/神経活動/顆粒細胞/脳神経科学/カルシウムイメージング/内部モデル/イミン/カルシウム/神経科学/神経回路/神経細胞/神経疾患
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発表日:2026年5月29日
65
ニホンザルの絶滅が植物の"兄弟"の過度な集中を引き起こす
~種子島と屋久島における比較研究から解明~
・ニホンザルが絶滅した種子島では、今でもニホンザルが生息する屋久島よりも、ヤマモモの種子が運ばれる距離が短く、近くに生育する実生(みしょう)注1)個体同士の近縁度が高かった。・屋久島の実生は、種子島よりも尾根に集中していたにも関わらず、個体間の近縁度は種子島より低く、ニホンザルがいろいろな場所から種子を運んでいることが明らかになった。・主要な種子散布者注2)の喪失は、植物の実生更新に負の影響を与えている可能性がある。 名古屋大学大学院生命農学研究科の渡邉 彩音 博士後期課程学生、および中川 弥智子...
キーワード:シミュレーション/森林生態/比較研究/生態学
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年5月29日
66
動物はなぜ決まった時間に休眠するのか
― 概日時計による脳内制御機構を解明 ―
・動物が厳しい環境を生き延びるために用いる低代謝状態「休眠」のタイミングを、脳の概日時計が制御している仕組みを解明した。・視交叉上核注1)から視索前野へ投射する抑制性神経が、休眠の誘導を調節することを発見した。・視交叉上核のAVP注2)神経における抑制性神経シグナルを障害すると、正常な休眠誘導ができなくなることを明らかにした。 名古屋大学環境医学研究所の小野 大輔 講師、宮崎 翔太 博士研究員、Tsai Chang-Tin(ツァイ チャンティン)博士後期課程学生らの研究グループは、明治大学、生理学...
キーワード:宇宙科学/視交叉上核/神経ペプチド/生存戦略/エネルギー消費/神経活動/哺乳類/概日時計/ニューロン/救急医療/神経伝達物質/GABA/アミノ酸/イミン/マウス/神経回路/神経細胞/概日リズム/生理学
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年5月29日
67
細胞の小さな「アンテナ」が、脳領域の形成を制御することを発見
-ヒト脳オルガノイドで一次繊毛シグナルの働きを解明-
公立大学法人名古屋市立大学大学院医学研究科細胞生化学分野の嶋田逸誠講師、橋本寛助教、加藤洋一教授、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学未来社会創造機構 量子化学イノベーション研究所・大学院工学研究科生命分子工学専攻の清中茂樹教授、堂浦智裕講師、国立精神・神経医療研究センターの伊藤雅之研究員らの研究グループは、ヒトiPS細胞※1から作製した脳オルガノイド※2を用いて、神経幹細胞※3の一次繊毛※4シグナルが、ヒト脳発生の初期における細胞の領域性※5に重要であることを明らかにしました。...
キーワード:アンテナ/量子化/量子化学/大脳/脳発生/視床/視床下部/iPS細胞/グリア細胞/オルガノイド/光操作/グリア/ヘッジホッグ/幹細胞/受容体/神経幹細胞/神経細胞/大脳皮質/ヒトiPS細胞/遺伝学
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発表日:2026年5月29日
68
薬が効かない耐性菌を光でピンポイント撃退!
世界的脅威アシネトバクターに対する新たな感染症治療へ
・既存の抗生物質が効かない多剤耐性菌注1)(病原性アシネトバクター・バウマニ)に対する、新たな治療戦略を開発。・「トロイの木馬」による標的デリバリー:細菌が自身の生存に必要な栄養(ヘム)を取り込むためのタンパク質を運び屋として利用し、光で活性化する殺菌薬(金属錯体)を細菌内部へ“密輸”することに成功。・標的菌に青色光を当てることで細菌の内部で活性酸素種注2)を発生させ、多剤耐性菌を最大99.999%死滅させる強力な「光殺菌(光線力学療法注3))」を実証。 ...
キーワード:放射光/金属錯体/青色光/酸素分子/光照射/病原菌/病原性/パンデミック/ヘモグロビン/活性酸素/活性酸素種/血液/光線力学療法/光増感剤/抗生物質/増感剤/多剤耐性/多剤耐性菌/感染症/細菌/薬剤耐性
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学農学
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発表日:2026年5月28日
69
会話中の脳は「伝える」と「思い浮かべる」を切り替えていた
~脳ネットワークの連携は役割に応じて変化する~
・2台のMRI装置を用いて対話中の2者の脳活動を同時に計測する「ハイパースキャニングfMRI注1)」を用い、「話し手」と「聞き手」という二つの役割における脳内メカニズムを調べた。・脳活動の解析により、話し手と聞き手に共通して活動するコアネットワークを同定するとともに、話し手・聞き手の役割ごとに特徴的に活動する領域を明らかにした。・さらに、コア領域間の影響関係を解析した結果、脳領域間の連携の仕方が話し手と聞き手で動的に切り替わっていることが示された。また、こうした領域間の連携は、伝達する情報量によっても変化した。・本研究は、「見たものを言...
キーワード:情報量/情報学/脳活動/ブレイン/社会的相互作用/脳神経科学/MRI/神経科学/コミュニケーション/生理学
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
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発表日:2026年5月28日
70
光電極における結晶面選択的な反応メカニズムを解明
― 合理的な光電極設計指針の確立に期待 ―
・サブマイクロスケールで局所的な電気化学計測が可能な走査型電気化学セル顕微鏡(SECCM)(*1)により、BiVO4マイクロ粒子内の結晶面選択的な光酸化反応活性の可視化に成功・光電極系において光酸化反応が{010}面(*2)で優先的に進行することを解明・光電極における結晶面選択的な反応がキャリア移動度(*3)に支配される可能性を示し、光電極の合理的な設計に向けた新たな指針を提示 名古屋工業大学物理工学類の平田海斗助教、名古屋大学大学院工学研究科の本田航大博士後期課程学生、同大学院工学研究科(兼 未来社会創造機構 量子化...
キーワード:光エネルギー/ビスマス/ファセット/量子化/輸送特性/太陽/量子化学/酸化還元反応/太陽光/光電気化学/電荷分離/電気化学反応/キャリア/キャリア輸送/可視光/光励起/水分解/電解液/半導体材料/微細化/還元反応/都市環境/光触媒/マイクロ/移動度/酸化還元/電気化学/半導体/エネルギー変換/マッピング/プローブ/酸化反応
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年5月27日
71
免疫制御タンパク質の多量化機構を解明
―タンパク質が集まることがシグナルとなる―
笠井一希 理学研究科博士課程学生(研究当時)/現 大阪大学大学院生命機能研究科特任研究員と杤尾豪人 同教授の研究グループは、自然免疫タンパク質MyD88がシグナル伝達の際に形成する多量体の構造を解明し、「多量化によるシグナル制御」の分子機構を明らかにしました。本研究は、紺野宏記 金沢大学准教授、成田哲博 名古屋大学准教授、大西秀典 岐阜大学教授、難波啓一 大阪大学特任教授(常勤)、古寺哲幸 金沢大学教授らとの共同研究です。病原体などから体を守る免疫システムにおいて、MyD88は受容体からのシグナルを細胞内に伝える役割を果たしています。その際、MyD88分子の「集積」が必須であること...
キーワード:原子間力顕微鏡/電子顕微鏡/リンパ腫/クライオ電子顕微鏡/高速原子間力顕微鏡/病原体/悪性リンパ腫/免疫制御/分子機構/自然免疫/受容体
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年5月27日
72
AIで自然界を超す新たな微細構造の生成に成功
「ありうる」植物の表面構造を生成、撥水性など新素材の創造へ
・限られた現生生物のみを手本とする従来の生物模倣技術注1)と異なり、「ありうる」植物種の微細構造を生成する手法を提案した。・より優れた機能構造を生成するために、現生種にはない新しい特徴を持つ「ありうる」植物種の葉表面の微細構造を生成した。・「ありうる」植物種の生成には、現生種データよりも多様な新規構造を生成する必要があり、学習データには現生種データに加え性質の異なるチューリング・パターンを加えた。・異なる性質を持つ二つのデータ群から、安定して学習・生成する新たな生成アプローチを開発し、現生植物にはない特徴を持つ「ありうる」植物の微細構造...
キーワード:確率モデル/生成モデル/アルゴリズム/ニューラルネットワーク/人工知能(AI)/反応拡散/ノイズ/パターン形成/逆問題/太陽/太陽光/生物模倣/ニューラルネット/微細構造/表面構造
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学農学
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発表日:2026年5月25日
73
透明ナノシートで高感度・超小型光センサーを実現
宇宙・車載向け応用に期待、スマホカメラもさらに進化へ
・ガリウム(Ga)をドープした酸化亜鉛(ZnO)注1)をベースとした透明導電体注2)ナノシート注3)を開発。・ナノシートにより、従来材料の課題である高透明性と高感度可視光検出を同時実現。・赤・緑・青(RGB)の色情報を1ピクセル内で識別可能な「オールインワンRGBフォトディテクタ注4)」を構築。・400℃の高温環境下においても安定動作。・宇宙、車載、高放射線環境などの極限環境で動作する次世代光デバイスへの応用。 名古屋大学未来材料...
キーワード:モノのインターネット(IoT)/二次元物質/太陽/ディスプレイ/フィルム/液晶/耐熱性/カルコゲナイド/ワイドギャップ半導体/遷移金属/溶液プロセス/ZnO/バンドギャップ/可視光/光デバイス/光通信/酸化亜鉛/遷移金属カルコゲナイド/高温環境/紫外線/透明性/ドーピング/ナノシート/太陽電池/電子状態/電池/アルミニウム/グラフェン/センサー/フッ素/光センサー/酸化物/導電性/半導体/微細加工/極限環境/生体イメージング/インジウム/スマートフォン/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学化学総合理工工学総合生物
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発表日:2026年5月20日
74
アナログインメモリ計算回路のチュートリアル:計算原理、非理想性、ハードウェア考慮学習の体系化
酒見悠介、粟野皓光、森江隆による研究チームは、次世代の超低消費電力AIハードウェアとして注目される「アナログ・インメモリコンピューティング(AIMC)」の招待付きチュートリアル論文を発表しました。本論文の主な貢献は、(1) AIMCの演算方式をメモリ種に依存せず6種類に整理したこと、(2) 非理想性をデバイス起因・回路構造起因に分類したこと、(3) hardware-aware trainingを3系統に体系化したことです。 [ 発表者 ]・酒見 悠介 (千葉工業大学 数理工学研究センター 副所長 上席研究員/東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェ...
キーワード:ハードウェア/コンピューティング/インテリジェンス/情報学/人工知能(AI)/ニューロモルフィック/メモリ/体系化/低消費電力/数理工学
他の関係分野:情報学工学総合生物
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発表日:2026年5月20日
75
卵巣がんDNA搭載細胞外小胞を用いた新規リキッドバイオプシー法を開発
~早期診断補助およびPARP阻害薬の治療反応予測への応用に期待~
・卵巣がん患者の腹水中では、良性卵巣腫瘍と比較して細胞外小胞(EV)由来DNA量が有意に増加することを発見した・腹水細胞診が陰性の卵巣がん患者でもEV-DNA量が増加しており、診断補助バイオマーカーとなる可能性を示した・腹水由来EV-DNAが腫瘍組織のコピー数異常(CNV)を高精度に反映することを明らかにした・droplet digital PCRを用いた標的遺伝子のCNV解析により、PARP阻害薬への治療反応性予測に成功した・体液中EV-DNAを用いた低侵襲リキッドバイオプシーとして、卵巣がんの診断補助および個別化医療への応用が期待される...
キーワード:プロファイル/ゲノムDNA/微小液滴/ゲノム情報/DNA修復/悪性度/遺伝子解析/個別化治療/細胞外小胞/早期診断/卵巣/臨床応用/リキッドバイオプシー/分子標的/卵巣がん/悪性腫瘍/PCR/RNA/がん治療/血液/生理活性/生理活性物質/がん患者/ゲノム/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子変異/個別化医療/低侵襲/分子標的薬/臨床研究
他の関係分野:情報学化学総合理工
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発表日:2026年5月20日
76
室温で波長1.55~3μmまで見える赤外光センサーを開発
家庭・医療・環境・食品産業など生活に近い場面への展開に期待
・近〜中波赤外域で高い透過性と導電性を両立する電極と、赤外線を効率よく吸収する半導体材料を組み合わせることで、これまで室温では困難だった3μm(マイクロメートル)帯までの赤外光を検出可能な小型センサーを試作した。・Ge(ゲルマニウム)基板上に、Sn固溶限界を超える13.6%のSnを含有した高品質p型GeSn層の結晶成長に成功し、波長3μm帯の感度を実現した。・本小型センサー(フォトダイオード)は、一つの素子で通信波長(1.55μm付近)から3μm付近までの赤外光を検出でき、ガス検知だけでなく、環境モニタリング、ヘルスケア(呼気分析)、食品・医薬品...
キーワード:品質管理/環境モニタリング/フォトダイオード/赤外線/超高真空/Ge(ゲルマニウム)/SiGe/エピタキシャル成長/バンドギャップ/狭ギャップ半導体/光センシング/光デバイス/赤外光/電子デバイス/半導体材料/エピタキシー/エピタキシャル/ゲルマニウム/センサー/センシング/マイクロ/モニタリング/結晶成長/光センサー/集積回路/導電性/半導体/結晶構造/食品産業/ヘルスケア
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年5月20日
77
血液からがんの兆候を高精度に見つける新技術を開発「ナノワイヤ」で細胞外小胞を捕捉、卵巣がん血清で検出成功
・鎖長を精密に制御したポリケトン分子を用いて、酸化亜鉛ナノワイヤ(ZnOナノワイヤ)表面に抗体を1段階で修飾できる技術を開発。・ポリケトン修飾ZnOナノワイヤは、非特異的なタンパク質の吸着を抑制しつつ、がん関連細胞外小胞注1)を効率的に捕捉できることを確認。・卵巣がん患者血清から表面マーカーの異なるEV亜集団を選択的に回収し、それぞれで異なるマイクロRNA注2)発現プロファイルを見出した。 名古屋大学大学院工学研究科の安井 隆雄 教授、Kunanon Chattrairat(チャットライラット ク...
キーワード:プロファイル/ZnO/酸化亜鉛/ナノワイヤ/マイクロ/マイクロ流体/血清/細胞外小胞/卵巣/リキッドバイオプシー/卵巣がん/RNA/ケトン/ラット/血液/がん患者/遺伝子/遺伝子発現/抗体/早期発見/非侵襲
他の関係分野:情報学工学
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発表日:2026年5月20日
78
データから疾患進行の個人差を読み解く
〜進行の「速さ」と「進み方」の違いを捉える新手法を開発〜
・疾患進行の個人差を、「どのように進むか」という進行経路と、「どのくらいの速さで進むか」という進行速度に分けて捉える新しい機械学習手法DiSPAHを開発・四肢発症型ALS患者の縦断データを解析した結果、進行経路が異なる複数のサブグループが存在し、さらに各サブグループの中でも進行速度にばらつきがあることを発見・進行速度に関連する遺伝的特徴や疾患の背景にある分子レベルの仕組みの一端を解明・DiSPAHから得られる情報はALS関連機能低下リスクの評価に役立ち、初期の臨床情報や遺伝情報から将来の進行を見通す手がかりとなる可能性を示唆 名...
キーワード:データ駆動/機械学習/情報学/遺伝情報/筋萎縮/予後予測/神経変性/神経変性疾患/臨床試験/筋萎縮性側索硬化症 /個別化医療/慢性疾患
他の関係分野:情報学生物学
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発表日:2026年5月20日
79
原子の整列か、膜の崩壊か
― FePd磁性薄膜の相転移と形態進化を支配する結晶成長の法則を解明―
・次世代高記憶密度磁気デバイス材料として期待されるFePd薄膜において、高性能化に必要な「原子の整列(規則化)」と、材料が劣化する「膜の崩壊(デウェッティング)」が互いに競合するメカニズムを解明しました。・これまで性能低下が課題であった「魔の中間温度域(300~400℃)」において、積層欠陥やナノサイズの空隙が発生する原因を、理論計算と原子レベルの観察により明らかにしました。・この発見により、高品質なFePd薄膜を安定して製造するための「最適な温度と時間のレシピ」が明確になり、超高密度ストレージや省電力デバイスの実現が加速します。 富山大学...
キーワード:表面エネルギー/異方性/相転移/速度論/形態進化/磁気異方性/材料科学/メモリ/磁性薄膜/微細化/垂直磁気異方性/シミュレーション/ナノサイズ/結晶成長/磁気記録/第一原理/第一原理計算/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/量子力学/結晶構造/パラジウム
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学農学
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発表日:2026年5月19日
80
ネコはマタタビ派?キャットニップ派?
―自由行動下の解析で見えた反応性の違い―
日本ではマタタビ、そして欧米ではキャットニップ、どちらも、ネコが体を擦り付けたりする特有の反応を誘起する植物として知られています。では、この二つが同時に存在した場合、ネコはどちらを選ぶでしょうか?国立大学法人岩手大学の宮崎雅雄教授、上野山怜子助教、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学の西川俊夫教授らの研究グループは、この疑問に答えるため、ネコが自分の意思で近づくか無視するかを選べる条件下で、マタタビとキャットニップへの反応を比較しました。その結果、いずれの植物もネコに単独で提示すると特有の反応を誘起するにもかかわらず、自由行動下ではマタタビの方がキャットニップよりも高頻度で反応を...
キーワード:化学分析/動物福祉/生態学
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年5月19日
81
細胞の直接変換過程をシミュレーションで再現 AIで細胞変換を誘導可能な低分子化合物を予測
〜iPS細胞を介さない新たな再生医療の開拓へ〜
・体細胞を別の種類の細胞へと直接変換するダイレクトリプログラミングを誘導する低分子化合物を予測するAI技術を開発した。・細胞の変換過程をシミュレーションで再現して初期、中期、後期の複数段階に分類し、それぞれの段階に適した低分子化合物の組み合わせを予測することに成功した。・提案手法は、再生医療分野をはじめとする細胞治療のための細胞作製の効率化や安全性向上につながることが期待される。 国立大学法人九州工業大学 大学院情報工学研究院の濱野桃子准教授らの研究グループは、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院情報学研究科の山西芳裕教授との共同...
キーワード:プログラミング/情報学/人工知能(AI)/化学物質/シミュレーション/生物活性/TEMPO/iPS細胞/心筋/筋肉/分子標的/ダイレクトリプログラミング/リプログラミング/幹細胞/肝細胞/血液/再生医療/細胞治療/生体分子/多能性幹細胞/低分子化合物/転写因子/分子標的薬
他の関係分野:情報学環境学工学総合生物農学
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発表日:2026年5月19日
82
植物が過酸化水素シグナルを感知する仕組みを解明
~銅イオンに依存した新たな酸化還元状態の感知機構~
・植物における過酸化水素シグナルの感知に必須な細胞膜受容体CARD1の細胞外領域の立体構造を、クライオ電子顕微鏡注1)を用いて決定した。・CARD1は、ロイシンリッチリピートドメイン上の高度に保存された3つのヒスチジン残基注2)を利用して銅イオンを保持していた。・CARD1が保持する銅イオンが、過酸化水素の感知に必須であることを明らかにした。 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)のAnuphon Laohavisit(ラオハビシット アヌポン) 特任准教授、藤本 和宏...
キーワード:酸化還元状態/ロイシン/電子線/銅イオン/3次元構造/環境問題/極低温/金属イオン/酸化還元/電子顕微鏡/生体内/細胞応答/酸化酵素/リン酸/環境ストレス/クライオ電子顕微鏡/ロイシンリッチリピート/病原体/細胞膜/ROS/アミノ酸/キナーゼ/シグナル分子/スーパーオキシド/ラジカル/リガンド/リン酸化酵素/活性酸素/活性酸素種/構造生物学/受容体/生体分子/立体構造/ストレス/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年5月15日
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自動運転車両と路側センサを協調させる情報通信ソフトウェアを無料公開
信号のタイミングや死角の物体など感知、「レベル4」の実装加速へ
・路車協調型の自動運転サービスを支援するための、車両、路側機注1)、クラウドをつなぐ情報通信プラットフォームを開発。・ソフトウェアをオープンソースで公開、誰でも自由に利用可能。・千葉県柏市柏の葉地域でのレベル4自動運転注2)にて利用実績あり。 名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所注3)および同大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター注4)の高田 広章 教授らの研究グループは、情報通信プラットフォーム「ダイナミックマップ2.0」をオープン...
キーワード:インターフェース/運転支援/自動運転/物体認識/クラウド/情報学/組込みシステム/ソフトウェア開発/情報通信/LiDAR/交通安全/モビリティ/実証実験/イミン/ラット
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2026年5月14日
84
ヒトiPS細胞で「動く遺伝子」を制御する新機構を提唱
~Yamanaka転写因子群がLINE-1発現を抑制する可能性を示唆~
・ヒトiPS細胞注1)において、多能性維持を行う転写因子注2)POU5F1(OCT4)、SOX2、NANOなどが若いLINE-1注3)配列へ結合することを発見した。・POU5F1などをノックダウンするとLINE-1発現が上昇し、多能性維持転写因子がLINE-1転写を抑制的に制御している可能性が示された。・それぞれの細胞の発生プログラムに従ってエピジェネティックに活性化したLINE-1の発現量が、その細胞で重要な働きを行う転写因子群によって適切な範囲に維持されているという、LINE-1と宿主細胞の新たな制御...
キーワード:塩基配列/初期発生/転移因子/レトロトランスポゾン/トランスポゾン/iPS細胞/ゲノム安定性/ヒトゲノム/LINE-1/RNA/幹細胞/多能性幹細胞/転写因子/転写制御/ゲノム/ヒトiPS細胞/遺伝子/神経疾患/老化
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発表日:2026年5月14日
85
細胞の引っ張る力で平面を立体にする新技術を開発
切り紙で細胞の向きを操り、生体に近い人工組織の作製へ
・細胞の牽引力注1)の方向を切り紙注2)で制御し、2次元から3次元へ足場の立体化を実現。・切り紙の切り込みの配置によって、異なる3次元構造を作製可能。・足場の地形によって細胞が自発的に立体構造を作製することができるプラットフォームを開発。 名古屋大学大学院工学研究科の星野 隆行 教授、金 楊 博士前期課程学生らの研究グループは、細胞の牽引力を利用して足場構造を立体化する新たなプラットフォームを開発し、2次元から3次元への自発的な構造形成を実証しました。本研究では、切り紙を細胞の足場にす...
キーワード:構造形成/メタマテリアル/3次元構造/ラット/形態形成/立体構造
他の関係分野:化学工学
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発表日:2026年5月13日
86
単一の蛍光体微粒子で陽子マイクロビームを可視化~マイクロメートル精度で線量分布を直接評価する新手法~
・単一の蛍光体微粒子注1)を用いて陽子マイクロビーム注2)の空間線量分布を可視化。・マイクロメートルスケールでの高分解能プロファイル測定に成功。・従来困難であった局所線量構造の直接評価を実現。 名古屋大学大学院医学系研究科 総合保健学専攻の余語 克紀 助教の研究グループは、同大学院工学研究科、量子科学技術研究開発機構(QST)、広島大学、早稲田大学、東北大学などとの共同研究で、単一の蛍光体(シンチレータ)微粒子を用いて、陽子マイクロビームの空間線量分布を高分解能で可視化する新しい手法を開発しました...
キーワード:プロファイル/粒子線治療/陽子/シンチレータ/マイクロビーム/検出器/放射線計測/蛍光体/マイクロ/微粒子/分解能/医学物理学/空間分解能/高分解能/細胞核/放射線
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
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発表日:2026年5月13日
87
不確かな状況への不安は、"感情を言葉にしようとする傾向"とも関連
― 自閉傾向が高い一般成人にみられた「言語化のジレンマ」―
・自閉傾向注1)が高い人は、不確かな状況で不安を感じやすい。・一方で、自分の気持ちを言葉にすることに困難を抱えやすい。・本研究では、不確実さ不耐性注2)が「感情を言語化しようとする傾向」と関連することが示された。・支援においては、「言語化の困難さ」だけでなく「言語化しようとする傾向」や、その背後にある動機づけの可能性にも注目することが重要である。 名古屋大学大学院情報学研究科の藤井亮孝博士後期課程学生と平井真洋准教授は、20〜39歳の日本の一般成人505人を対象とした質問紙調査により、...
キーワード:情報学/動機づけ/因果関係/DSM/神経発達/日常生活/コミュニケーション/自閉スペクトラム症
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学総合生物
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発表日:2026年5月11日
88
酸素極小層から深海まで続くマンガン酸化の実態を解明
――セリウム同位体が明らかにする海洋中の新しい物質循環モデル――
・海水およびマンガンクラスト中のセリウム(Ce)安定同位体比の鉛直分布を初めて明らかにした。・酸素極小層(OMZ)内部を含め、深海に至るまで連続的にマンガン酸化物が形成されることを実証した。・海洋中のマンガン循環と希土類元素の挙動を統合的に理解する新しいモデルを提案した。 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻のLi Wenshuai博士研究員(研究当時、現中国地質大学(武漢)教授)、高橋嘉夫教授(兼:同大学アイソトープ総合センター センター長)、海洋研究開発機構の中田亮一主任研究員、柏原輝彦主任研究員、高知大学海洋コア国際研究所の臼井...
キーワード:酸素濃度/安定同位体比/海洋/高エネルギー/SPring-8/XAFS/マンガン酸化物/安定同位体/加速器/希土類元素/地球化学/同位体/同位体分別/放射光/北西太平洋/スペクトル/同位体比/惑星/惑星科学/吸収スペクトル/西太平洋/X線吸収微細構造/マンガン/希土類/局所構造/レアアース/海底鉱物資源/海洋環境/酸化物/微細構造/トレーサ/物質循環/アイソトープ/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー/ランタノイド
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学農学
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発表日:2026年5月11日
89
コイルなしで発振する電子回路を実現
-巨大インダクタンスを分子材料で発見-
理化学研究所(理研)開拓研究所上野核分光研究室の大島勇吾専任研究員、名古屋大学大学院工学研究科の竹延大志教授、東北大学大学院理学研究科の高石慎也准教授らの共同研究グループは、分子性物質[1]に基づくメモリスタ[2]においてコイルを用いずに発振する電子回路を発見しました。本研究により、従来はコイル[3]によって実現されてきたインダクター[3]機能を、物質の内部ダイナミクスによって代替できることが示され、コイル不要の発振回路が可能となりました。これにより、低周波回路設計の自由度向上や小型・集積化への...
キーワード:モット絶縁体/電子相関/非線形/分子性物質/ニューロモルフィック/メモリ/絶縁体/電子デバイス/電子回路/電気抵抗/電気伝導/ヒステリシス/インピーダンス/ダイナミクス/周波数/低消費電力/半導体/機能性/ニューロン/神経回路/神経細胞
他の関係分野:数物系科学工学農学
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発表日:2026年5月8日
90
強誘電体のドメイン構造を原子レベルで解明
ペロブスカイト層数の「偶数・奇数」が支配する新たな設計原理を発見
・走査透過電子顕微鏡(STEM)注1)を用いて、層状ペロブスカイト注2)強誘電体注3)のドメイン構造注4)を原子レベルで直接観察。・ペロブスカイト層の層数nと偶奇性に応じてドメイン構造が本質的に異なることを発見。・n = 4のハイブリッド間接型強誘電体注5)では、中性および帯電したドメイン壁注6)が共存する新しいドメイン構造を発見し、原子レベルで形成機構を解明。・次世代メモリやナノ電子デバイス設計に新たな指針を提示。&...
キーワード:アルカリ金属/ビスマス/対称性/電気分極/誘電性/ジルコン/圧電性/ナノ電子デバイス/強誘電性/電子線/ペロブスカイト/メモリ/メモリ素子/絶縁体/電子デバイス/分極反転/誘電体/ICカード/STEM/チタン/チタン酸バリウム/ドメイン構造/強誘電体/電気伝導/電気伝導性/PZT/アクチュエータ/マイクロ/金属イオン/低消費電力/電子顕微鏡/透過電子顕微鏡/分解能/結晶構造/マイクロデバイス/構造変化
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発表日:2026年5月3日
91
廃PETからMOFを直接合成する新技術を開発
高収率81.7%を達成、CO2吸着の産業応用へ大きく前進
・廃PET(ポリエチレンテレフタレート)注1)ボトルを分解・精製せずに直接「有機金属構造体(MOF)」注2)へ変換する手法を開発。・短時間で最大81.7%の高収率合成を達成。・アミン修飾注3)によりCO2吸着注4)性能を向上。 名古屋大学大学院環境学研究科のKayee Chan(カイー チャン)博士(現:香港理工大学)、ジンチェンコ アナトーリ准教授、名古屋大学大学院工学研究科の川尻 喜章 教授、Frantisek Miksik(フランティシェク ミクシ...
キーワード:温室効果ガス/温室効果/ポリエチレンテレフタレート/有機金属/クロム/アミン/金属有機構造体/ポリエチレン/細孔構造/プラスチック/金属イオン/二酸化炭素/二酸化炭素/比表面積/エチレン/配位子
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発表日:2026年4月30日
92
噴火に至らなかった2024-2025年冬の御嶽山活動期にも噴火時と同様の流体圧変化が起きていた
~地震活動から流体挙動を読み解く~
・2024年12月~2025年1月に御嶽山の活動が活発化した際、1月21日の火山性微動発生前後で、火山性地震注1)の断層運動タイプ(メカニズム解注2))が急激に変化したことを捉えた。・この変化は、2014年の噴火前後に観測された特徴的な変化と類似していた。・観測された地震のメカニズム解の時間変化を基に、地下の熱水循環システムの形成と、火山性流体の圧力上昇に伴う応力変動を説明する概念モデルを提示した。・今回は噴火には至らなかったものの、地下では噴火準備過程に関連する可能性のある火山性流体の活動が進行していた可能性を示...
キーワード:固有値/応力場/火山活動/火山性地震/火山性微動/地震活動/地震波/水循環
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発表日:2026年4月28日
93
局所的な電気化学反応とラマン分光情報の同時計測が可能なオペランド顕微鏡の開発に成功
-リチウムイオン電池の長寿命化などに必要な固液界面の理解を後押しする新手法-
[発表者]・熊谷 明哉(千葉工業大学 工学部電気電子工学科 教授/東北大学 材料科学高等研究所 (WPI-AIMR) 特任教授(客員))・大学院工学研究科 客員教授)・立崎 瑛太(千葉工業大学 大学院工学研究科 修士課程1年)・石毛 亮之介(千葉工業大学 大学院工学研究科 修士課程1年)・井田 大貴(名古屋大学 大学院工学研究科 講師)・高橋 康史(名古屋大学大学院工学研究科(兼 未来社会創造機構 量子化学イノベーション研究所)教授/金沢大学NanoLSI 特任教授)・白木 将(日本工業大学 基幹工学部環境生命化学科 教授)...
キーワード:ラマン散乱/量子化/分子構造/量子化学/反応場/ラマン/微小液滴/電極触媒/材料科学/リチウムイオン電池/電気化学反応/オペランド計測/電解液/分光計測/分光測定/計測技術/界面反応/電池/ナノスケール/マイクロ/リチウム/レーザー/固液界面/光計測/耐久性/長寿命化/電気化学/同時計測/リン酸/SPECT/ラマン分光/ラマン分光法/寿命/不均一性/構造変化
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発表日:2026年4月24日
94
光で結合・解離をスイッチできる小分子とタンパク質のペアをゼロから創る新手法
―光による細胞機能操作や医療応用に新たな可能性―
・望みの性質を持つ光スイッチ分子と、それに特異的に結合するタンパク質のペアを、ゼロから人工的に創り出す手法を開発。・青色光と紫色光に応答して可逆的に形を変える光スイッチ分子を設計し、その一方の構造にのみ結合する人工タンパク質タグを創出。・開発したペアを動物細胞に応用し、情報伝達、細胞運動、遺伝子発現、受容体活性、細胞分化など、さまざまな機能を光でスイッチングできることを実証。細胞の光操作技術に新たな道を拓く。 光を用いて細胞内の特定の生体分子の機能を操作する技術は、生命の仕組みを解明するための研究ツールや、疾患を治療するための技術として大き...
キーワード:光応答性/光応答/光受容/光受容タンパク質/青色光/光スイッチ/人工タンパク質/進化分子工学/細胞運動/光操作/細胞分化/受容体/生体分子/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月23日
95
星のゆりかごに広がる放射状ガス構造の起源を解明
大質量星や星団が生まれる環境を読み解く鍵に
・大質量星や星団が生まれる現場として、ハブ・フィラメント系分子雲(分子雲, ※1)が知られている。この天体では、複数の細長いフィラメント状ガス構造が、中心領域から放射状に並ぶことが観測で見つかっている。しかし、この特徴的な構造がどのように形成されるかはよく分かっていない。・磁場がくびれた形をもつ分子雲に、高速の星間衝撃波(※2)が入射する状況を3次元シミュレーションで調べた。その結果、放射状に整列したフィラメント構造が形成される新たなメカニズムを明らかにした。・本成果は、ハブ・フィラメント系分子雲の形成を統一的に理解する手がかりを与えるものである。今後、観測や理論研究を...
キーワード:スーパーコンピュータ/銀河/磁気流体/磁場/衝撃波/数値シミュレーション/星形成/大質量星/天文学/分子雲/水素分子/メモリ/シミュレーション
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年4月23日
96
"世界初、マウスES細胞から生殖内分泌を司る視床下部KNDyニューロンの分化誘導に成功"
~更年期障害、視床下部性無月経、不妊症の病態解明と治療応用に期待~
・マウスES細胞※1から、生殖中枢を司る視床下部※2KNDyニューロン※3の分化誘導※4に世界で初めて成功しました。・KNDyニューロンの特徴であるキスペプチン※5、ニューロキニンB、ダイノルフィンAの共発現を確認しました。・培養上清中へのキスペプチン分泌を確認し、作製細胞が機能的特徴を有することを示しました。・PCOS、視床下部性無月経※6、更年期症状などの病態解明や新規治療法開発に役立つ基盤技術として期待されます。...
キーワード:マウス胚/キスペプチン/生殖/哺乳類/運動神経/視床/視床下部/新規治療法/differentiation/ニューロン/排卵/不妊症/ホルモン/思春期/病態解明/胚性幹細胞/ES細胞/in vitro/マウス/幹細胞/神経細胞/創薬/内分泌/分化誘導/ストレス/睡眠/糖尿病
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2026年4月22日
97
世界初、スターバースト銀河の高温ガスの運動を直接測定!
~XRISMが解明する超新星爆発エネルギーのゆくえ~
・X線分光撮像衛星(XRISM:クリズム)注1)の高分解能X線分光観測により、スターバースト銀河注2)M82の中心領域に存在する高温ガスの速度の広がりを、世界で初めて直接測定した。・その結果、この速度の広がりは従来の予測よりも大きく、超新星爆発注3)のエネルギーの大部分が高温ガスとして熱化している可能性が示された。・さらに、この高温ガスは周囲の物質を巻き込みながら高速で運動し、その一部は銀河の重力を振り切って銀河外へ到達する可能性が示された。・これにより、スターバースト銀河において物質が銀河内...
キーワード:X線分光/衛星/銀河/銀河進化/銀河中心/新星/星形成/大質量星/超新星/超新星爆発/分光観測/分解能/物質循環/高分解能
他の関係分野:数物系科学工学農学
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発表日:2026年4月22日
98
北極の温暖化を加速する「水蒸気の連鎖」を発見
―ユーラシア大陸からの水蒸気が海氷の減少を促す可能性―
北極の温暖化の一因と考えられている水蒸気量の増加について、その起源を解析した結果、夏はユーラシア大陸からの、秋は北極海からの水蒸気が長期的に増えていることが分かりました。このうち、特に夏は、陸域から北極へ運ばれる水蒸気が持つ温室効果によって海氷が溶けやすくなった結果、水蒸気の流れがさらに強まるという連鎖的な仕組みを見出しました。北極の温暖化は偏西風の流れを変え、日本の気候にも影響すると考えられています。本研究は、夏の豪雨、冬の寒波などの異常気象を理解するための手がかりになります。 北極域*1は地球全体の平均よりも速いペ...
キーワード:海氷/気候変化/極域/北極海/異常気象/温室効果/気候変動/水蒸気/蒸発散/地球環境/フィードバック/数値モデル/ユーラシア/水循環/温暖化
他の関係分野:環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年4月20日
99
【北極域研究】長期データが解き明かす北極圏の環境変化 永久凍土融解により河川水の風化由来イオン濃度が上昇
名古屋大学宇宙地球環境研究所の檜山 哲哉 教授、秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科の田代 悠人 助教[専門:生物地球化学](自然生態管理学研究室)らの共同研究チームは、地球温暖化による永久凍土融解によって、北東シベリアのコリマ川におけるCa2+、Mg2+、SO42-濃度が長期的上昇傾向にあることを解明し、その成果が国際学術誌「Global Biogeochemical Cycles」に掲載されました。 ・北極圏は世界で最も温暖化が著しい地域です。温暖化に伴う永久凍土の...
キーワード:環境変化/極域/生物地球化学/北極海/化学物質/地球温暖化/異常気象/地球化学/地球環境/モニタリング/シベリア/土壌/温暖化/生物資源/物質循環/Ca2+
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年4月18日
100
低ブドウ糖環境下によるCAR-T細胞の機能不全を克服する オンデマンド型代謝強化CAR-T細胞を開発
―抗腫瘍効果の向上と安全性をマウスモデルで検証―
・これまで膠芽腫のがん組織は極度の低ブドウ糖環境にあり、CAR-T細胞の機能が著しく低下する可能性が示唆されていましたが、本研究によりその実態が明らかになりました。・低ブドウ糖環境によるCAR-T細胞の機能不全を克服するため、ブドウ糖を高効率に取り込む細胞膜タンパク質 (ブドウ糖膜輸送体) GLUT3を必要に応じて発現させるオンデマンド型代謝強化CAR-T細胞 (On-d GLUT3 CAR-T細胞)の開発に成功しました。・On-d GLUT3 CAR-T細胞について、ヒトの脳腫瘍を模した膠芽腫マウスモデルで検証した結果、腫瘍の根治を達成するなど、高い抗腫瘍効果が認めら...
キーワード:がん研究/膜輸送/グルコース/神経系/膜輸送体/システム制御/遺伝子改変/輸送体/CD8/微生物/細胞膜/がん免疫/マウスモデル/脳神経外科/膠芽腫/T細胞/マウス/抗腫瘍効果/腫瘍免疫/膜タンパク質/免疫学/遺伝子/疫学/脳腫瘍
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月18日
101
海洋が大気中のCO₂を吸収・固定する能力を解明
~深海へ沈む「マリンスノー」の特性と季節変動がカギ~
・沈降粒子注1) (マリンスノー)の窒素同位体比注2)を用いて、海洋の基礎生産力注3)の季節変動を高い時間分解能で復元した。・深さ500mでの炭素隔離効率注4)は、亜寒帯域ではほぼ一定である一方、亜熱帯域では季節によって大きく変動することが明らかになった。・鉱物成分注5)が粒子の沈降速度や壊れにくさを左右し、粒子凝集体の破砕を通じて炭素フラックスの鉛直減衰注6)を制御する新たな仕組みを提案した。 名古屋大学宇宙...
キーワード:フラックス/海洋/食物連鎖/時間分解/季節変動/同位体/北太平洋/太陽/同位体比/光合成/太陽光/時間分解能/地球環境/シリカ/トラップ/栄養塩/炭酸カルシウム/二酸化炭素/二酸化炭素/分解能/有機物/生態系/プランクトン/植物プランクトン/カルシウム/凝集体
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学農学
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発表日:2026年4月18日
102
統合失調症の新たな治療戦略を発見
―副作用が少ない新規治療薬開発に期待―
・Rhoキナーゼ2の働きを選択的に抑える薬剤が、統合失調症に関連する認知機能の障害や行動の異常を改善しました。・KD025の口からの投与は、効果がみられる量では、非選択的Rhoキナーゼ阻害薬で課題となる血圧低下や、従来の抗精神病薬で問題となることがある錐体外路症状、高プロラクチン血症、高血糖を認めませんでした。・Rhoキナーゼ2を標的とした治療が、従来の治療薬では課題となっていた副作用を抑えつつ、統合失調症の認知機能の障害などに対する新しい治療法の開発につながる可能性が示されました。 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院医学系研究科医...
キーワード:産学連携/プロラクチン/遺伝情報/スパイン/記憶・学習/統合失調症/Rhoキナーゼ/治療標的/脳科学/ゲノム解析/ホルモン/神経伝達物質/モデルマウス/病態解明/キナーゼ/マウス/血液/抗精神病薬/神経細胞/創薬/副作用/薬理学/ゲノム/バイオマーカー/遺伝子/血圧/神経疾患/精神疾患/統合失調症患者/認知機能
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発表日:2026年4月18日
103
34億年前の海洋に生物的硫黄代謝の痕跡
――太古の浅瀬は生命にとっての"硫黄のオアシス"だった?――
・約34億年前の岩石の中に発見した直径0.01mmほどの珍しい多層構造の黄鉄鉱から地球史初期の生命活動の痕跡を見出しました。・当時の浅瀬ではこれまで考えられていた以上に硫酸の多い環境が局所的にあり、そこでは硫酸を利用する生態系がすでに成立していたことが分かりました。・地球史初期の生命がどのような環境でエネルギーを獲得し生きていたのかを理解する手掛かりとなるだけでなく、その方法論は「地球外生命探査」への応用も期待されます。 東京大学大気海洋研究所の笹木晃平特任研究員および高畑直人助教、千葉大学大学院理学研究院の石田章純准教授、東北大学大学院理...
キーワード:海洋/古環境/古環境復元/質量分析装置/太古代/同位体/硫黄同位体/同位体比/惑星/惑星科学/質量分析/地球環境/ナノスケール/ナノメートル/質量分析計/分解能/有機物/生態系/生態学/微生物/層構造/空間分解能
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学農学
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発表日:2026年4月16日
104
糖鎖の全体構造を学習できるAIモデルを開発
不完全な配列も高精度に補完、創薬や疾患診断への展開に期待
・糖鎖注1)の全体構造を学習できる事前学習済みAIモデル「GlycanGT(グリカンジーティー)」を開発。・糖鎖を単糖と結合のグラフ注2)構造として表現し、Transformer注3)を用いて局所構造だけでなく枝分かれを含む全体の関係性まで捉えられるようにした。・既存手法との比較で、8つのベンチマーク課題において高い性能を示した。・構造が一部欠けた、あるいは曖昧な糖鎖配列に対しても、妥当な単糖や結合候補を高精度に提案。・糖鎖データベースの整備支援、糖鎖機能の解明、疾患バイオマーカー...
キーワード:ベンチマーク/自然言語/自然言語処理/人工知能(AI)/言語処理/局所構造/データ構造/免疫系/神経変性/神経変性疾患/生体分子/創薬/免疫応答/バイオマーカー/感染症/脂質
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2026年4月15日
105
心房細動アブレーション成功後の抗凝固療法中止の「最適時期」を解明
・心房細動に対するカテーテルアブレーション後、抗凝固薬をいつ中止すべきかについて明確な基準は確立されていません。・抗凝固療法の早期中止は、血栓塞栓症リスクを高める一方で、長期の継続は出血リスク増加につながります。・本研究グループは、2,448名の大規模データから、心房細動のカテーテルアブレーション後1~537週において独創的なスコアを用いて連続的なリスク評価を行い、術後8.1か月時点が抗凝固薬中止の最適時期である可能性を示しました。 名古屋大学大学院医学系研究科循環器内科学の岩脇 友哉 研究生、柳澤 哲 特任講師、因田 恭也 准教授、室原 ...
キーワード:カテーテル/アブレーション/リスク評価/血栓/死亡率/心臓/心房細動/血液/脳梗塞/不整脈
他の関係分野:工学
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発表日:2026年4月15日
106
電気を一瞬流すだけで金属が強くしなやかに
~数ミリ秒でチタン合金の限界を超える新加工法~
・パルス電流を用いた高速・低エネルギー材料処理法を開発・結晶組織を非平衡的に制御※1し,チタン合金の靭性※2を大幅に向上・電流の非熱的効果※3を活用した新しい材料設計戦略に期待 熊本大学 先進マグネシウム国際研究センターの顧 少杰(グ シャオジェ)助教、同大学 大学院先端科学研究部の徳 悠葵教授および森田 康之教授、九州大学 大学院工学研究院の木村 康裕准教授、名古屋大学 大学院工学研究科の崔 羿(スイ イ)准教授、浙江大学の巨 陽(ジュ ヤン)主幹教授(熊本大学客員教授)ら...
キーワード:パルス/非平衡/微細化/エネルギー消費/省エネ/熱力学/じん性/チタン/材料設計/相変態/チタン合金/マグネシウム/金属材料/航空機/自動車/省エネルギー/熱処理/関節/人工関節
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年4月14日
107
自然界には存在しない構造を持つ2次元酸化鉄の作製に成功
~グラフェン/SiC界面が生み出す新物質~
・自然界には安定に存在しない構造を持つ2次元酸化鉄の作製に成功しました。・2次元物質のグラフェンと3次元物質のSiCの界面に鉄と酸素を導入する新たな手法により、この2次元酸化鉄作製を実現しました。・スピントロニクスデバイスなどへの応用が期待され、さらに他の2次元遷移金属酸化物に展開することによって新たな量子物性の開拓につながる可能性があります。 早稲田大学の乗松航(のりまつ わたる)教授、物質・材料研究機構(NIMS)の榊原涼太郎(さかきばら りょうたろう)博士(研究当時名古屋大学所属)、日本原子力研究開発機構の寺澤知潮(てらさわ ともお)...
キーワード:遷移金属酸化物/対称性/六方晶窒化ホウ素/ケイ素/2次元物質/カルコゲナイド/原子層/新物質/遷移金属/遷移金属ダイカルコゲナイド/酸化鉄/スピネル/原子配列/SiC/グラフェン/スピン/スピントロニクス/マグネタイト/金属酸化物/結晶成長/原子力/構造制御/酸化物/ホウ素/結晶構造/ヘモグロビン
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年4月10日
108
世界初、トリチウムのレーザー分析技術を開発
~迅速・高精度に定量評価、原子力施設等における応用に期待~
・トリチウム水(HTO)の赤外吸収を高感度観測:トリチウム水(HTO)の非常に強い吸収波長帯(4.3μm帯)を標的とした、光共振器強化型吸収分光(CRDS)注1)装置を開発した。従来の光学的手法と比較して、大幅な性能向上を実現し、世界最高のトリチウム分光感度を達成した。・光学的手法による定量的な直線性と再現性の証明: 試料中のトリチウム放射能濃度と得られた信号の間に、高い線形性があることを実験により世界で初めて明らかにした。また、同一条件での繰り返し測定により、本手法の高い再現性を確認した。・微量液体サンプルの測定:微量の液体試料(数 &mi...
キーワード:原子力発電所/分析技術/核融合/核融合炉/水分子/分光学/放射線計測/中赤外/定量評価/反射率/共振器/光吸収/トリチウム/リチウム/レーザー/レーザー分光/原子力/原子力発電/光共振器/放射能/SPECT/創薬/放射線
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年4月10日
109
藤原定家の日記と埋没樹木が明かす800年以上前の「宇宙の嵐」の痕跡
歴史文献と最高レベルの精度の炭素14分析を組み合わせることで、予測が難しく危険な太陽プロトン現象を効率的に探索する新たなアプローチが構築され、より多くの事象の特性を理解するための基盤が築かれました。本研究は、名古屋大学宇宙地球環境研究所の堀田 英之教授、国文学研究資料館、山形大学、弘前大学などと共同で行われたもので、研究成果は学術誌『Proceedings of the Japan Academy, Series B』に2026年4月10日に掲載されました。 美しいオーロラとして観測される極端な太陽活動は、私たちが地表にいる限りは無害ですが、...
キーワード:高エネルギー/高エネルギー粒子/太陽フレア/オーロラ/磁気圏/質量放出/太陽/太陽活動/地球環境/プロトン
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発表日:2026年4月10日
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沈み込み帯誕生時の地殻形成プロセスを示す岩石・地球物理学的証拠を発見
―海底下の「2つの地殻」を可視化―
・伊豆・小笠原海溝で掘削された岩石の物理特性を調べた結果、沈み込み帯誕生直後の海底拡大によってできた岩石と、拡大終結後の火山活動でできた岩石とでは、割れ目の多さと地震波速度※1が大きく異なることを突き止めた。・岩石の物理特性をもとに海底下の地震波速度構造※2を読み解くことで、地殻の中に「初期にできた地殻」と「後からできた地殻」が重なって分布していることを初めて示した。・岩石試料の物理特性と地震波速度構造を結びつける新しい手法により、海底の広域的な内部構造を推定できるようになったことは、過去の掘削コア試料や観測データから沈み込み...
キーワード:先端技術/極地/海洋/海洋科学/環境変動/地下構造/数理科学/物質科学/IODP/テクトニクス/プレートテクトニクス/マグマ/火山活動/火山岩/地球深部/地球内部/地球内部構造/地震波/地震波速度/地震波速度構造/沈み込み/沈み込み帯/内部構造/日本列島/深海底/地球環境/地球環境変動
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発表日:2026年4月9日
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国際宇宙探査機群を用いて太陽放射線が太陽系を伝播する過程を解明
ー宇宙天気予測の高度化へ前進ー
・複数の宇宙探査機による観測と数値シミュレーションのデータ同化※1を実施して、太陽で発生した放射線が太陽系を伝播する過程を明らかにしました。・太陽放射線の伝播は、太陽風※2の磁場擾乱の影響を受けて、時間とともに変化していることを示しました。・本研究は、太陽からの放射線が「いつ・どこに・どの程度」到達するかを理解し予測するための新たな物理基盤を提供し、将来の月や火星を含んだ宇宙天気※3予測に貢献するものです。 名古屋大学宇宙地球環境研究所の三好由純教授、岩井一正教授、国立研究開...
キーワード:先端技術/オーストリア/海洋/高エネルギー/高エネルギー粒子/数理科学/地球磁気圏/パラメータ推定/磁気圏/地球磁場/宇宙科学/衛星/磁場/質量放出/数値シミュレーション/太陽/太陽活動/太陽系/太陽風/地球環境/シミュレーション/データ同化/航空機/人工衛星/放射線
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発表日:2026年4月9日
112
超高感度次世代シーケンスで若年性骨髄単球性白血病の「微小クローン」を可視化
~見逃されてきた遺伝子変異が予後不良と強く関連~
・若年性骨髄単球性白血病(JMML)は、乳幼児に発症する治療が難しい希少な白血病です。・本研究では、高感度な新しい解析技術を用いて、従来の検査では十分捉えきれなかった、微細な遺伝子変異を、網羅的に検出しました。・その結果、診断時にごく一部の白血病細胞にしか存在しない遺伝子変異であっても、患者さんの病気の進行や治療成績に大きく影響することが分かりました。・本研究の成果は、JMMLの重症度をより正確に見極め、治療方針を決める新たな手がかりになると期待されます。 名古屋大学大学院医学系研究科小児科学の髙橋 義行 教授、村松 秀城 准教授、佐...
キーワード:最適化/クローン/リスク評価/JAK/遺伝子異常/遺伝子解析/骨髄/次世代シーケンサー/白血病/遺伝子/遺伝子変異/小児/乳幼児
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発表日:2026年4月8日
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エンベロープウイルス粒子を検出するサンドイッチELISAを実現
―脂質膜結合性リガンドの利用により「タンパク質」検出を「ウイルス粒子」検出に変換―
・生化学において標的の検出や定量に広く用いられているサンドイッチELISAに適用可能な脂質膜結合性検出リガンドを開発し、A型インフルエンザウイルス(IAV)粒子の検出を実現しました。・通常の抗体型検出リガンドとは異なり、遊離タンパク質には一切応答せず、IAV粒子を特異的に検出するため、ウイルス粒子の機能(感染力)評価が可能です。・併用する抗体やDNAアプタマー(注4)を変更することで様々なウイルス粒子計測にも有用です。 A型インフ...
キーワード:分析技術/両親媒性/PCR法/ELISA法/粒子計測/機能性/脂質膜/ELISA/ウイルス学/機能解析/脂質二重膜/ウイルス感染症/酵素反応/PCR/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/プローブ/リガンド/ウイルス/ゲノム/感染症/抗体/脂質
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発表日:2026年4月8日
114
国産高解像度宇宙X線望遠鏡の開発に成功
~天文学×放射光科学の融合で「激動の宇宙」を視る~
・天文学分野と放射光科学分野の技術を融合し、国産の高解像度宇宙X線望遠鏡注1)の開発と性能実証に成功した。・大型放射光施設SPring-8注2)の約1km長尺ビームラインを活用し、高輝度かつ見かけ上ほぼ点光源となるX線評価システムHBX-KLAEES注3)を構築した。・性能評価の結果、FWHM注4) 0.7秒角注5)、HPD注6) 14秒角という高い解像度を達成した。・開発した望遠鏡は太陽フレア観測ロケットFOXSI-4に搭載さ...
キーワード:太陽フレア/物質科学/SPring-8/放射光/X線天文学/衛星/太陽/天文学/望遠鏡/惑星/惑星探査/ロケット/小型衛星/性能評価/超小型衛星
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発表日:2026年4月8日
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ガラスにならない酸化アルミニウムを透明な非晶質の塊に
〜5配位ピラミッドと6配位八面体からなる超高密度構造と結晶を超える誘電率を高圧力で実現〜
・酸化アルミニウム(アルミナ)を、室温・超高圧でミリメートル級の高密度なガラス状材料として形成・硬さ・熱特性・電気特性を併せ持つ新非晶質材料として、電子・機械分野での材料選択肢拡大に期待・高圧による緻密化を通じて性質を調整できる可能性を示し、構造制御による材料設計指針を提案 1. 工学院大学(学長:今村 保忠、所在地:東京都新宿区/八王子市)と物質・材料研究機構(理事長:宝野 和博、所在地:茨城県つくば市、以下「NIMS」)を中心とする研究チームは、名古屋大学 高田 尚記 教授、京都大学、日本電子株式会社、東北大学、島根大学、岡本硝子株式会...
キーワード:磁気共鳴/X線回折/高圧力/中性子/中性子回折/超高圧/放射光/放射光X線/非晶質/誘電率/誘電特性/アモルファス/アルミナ/局所構造/材料設計/アルミニウム/コーティング/モデリング/構造制御/酸化物/多孔質/電気化学/熱伝導/熱伝導率/ガラス状態/核磁気共鳴
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発表日:2026年4月7日
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阿寒カルデラ地下に大規模マグマだまりの可能性
~将来の火山活動の予測・評価に重要な手がかり~
・北海道阿寒カルデラで電磁探査を行い、深さ約30 kmまでの3次元構造を解明。・雌阿寒岳と雄阿寒岳の地下に階層的なマグマだまりと供給経路を示唆する構造を発見。・火山活動の評価や噴火の予測に将来つながる重要な基礎情報を提示。 北海道大学大学院理学院博士後期課程の井上智裕氏(研究当時)、同大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターの橋本武志教授、田中 良助教、九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センターの相澤広記准教授、名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山研究センターの市原 寛講師、産業技術総合研究所再生可能エネルギ―研究セン...
キーワード:地下構造/磁気嵐/MT法/マグマ/マグマ供給系/火山活動/火山観測/磁場変動/水蒸気/水蒸気噴火/地磁気/比抵抗/比抵抗構造/磁場/惑星/惑星科学/地盤変動/3次元構造/結晶化
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2026年4月7日
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体温から電気を取り出す、世界最高性能の有機熱電材料を実現
充電不要な人体装着型センサー用電源素子の普及へ前進
・フラーレン分子と三酸化モリブデンナノクラスターから成る新奇ナノ複合体を創製。・巨大熱電効果を利用することで、導電率σに対して熱伝導率κが増加しない低σ領域でパワーファクター注1)を最大化することに成功。・有機熱電材料としては世界最高の性能指数zT = 0.81を実現。 名古屋大学大学院工学研究科の中谷 真人 准教授、尾上 順 教授らの研究グループは、名古屋大学未来材料・システム研究所の小川 智史 准教授および電...
キーワード:熱電効果/ナノクラスター/モリブデン/トレードオフ/ナノ複合体/環境発電/熱電素子/複合化/電気伝導/導電率/熱電材料/熱電変換/センサー/金属酸化物/酸化物/電気伝導率/熱伝導/熱伝導率/フラーレン
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学
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発表日:2026年4月1日
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細胞を使うことなく受容体膜タンパク質の人工進化に成功
-阻害剤感受性を10倍向上させたGタンパク質共役型受容体 「アデノシン2A受容体」の新規変異体を同定し、細胞種特異的なシグナル制御を実現-
・従来は困難だったヒト由来Gタンパク質共役型受容体(GPCR)の実験室内人工進化を無細胞タンパク質合成系とナノディスク技術の組み合わせで実現・新規「アデノシンA2A受容体(A2AR)」変異体を同定。哺乳動物細胞内で内因性リガンドであるアデノシンへの応答性を保持しながら、阻害剤感受性を10倍以上に向上・新規変異体を用いることで、A2ARシグナルを細胞種選択的に制御できることを実証・細胞を用いることなく、GPCR変異体ライブラリーサイズを約1兆(10¹²)規模に拡大可能に...
キーワード:最適化/化学物質/タンパク質合成/塩基配列/シミュレーション/タンパク質合成系/無細胞タンパク質合成系/リボソーム/RNAポリメラーゼ/変異体/進化分子工学/哺乳動物/遺伝子工学/細胞膜/アデノシン/シグナル伝達系/細胞内シグナル/mRNA/ホルモン/神経伝達物質/分子機構/次世代シーケンサー/GPCR/Gタンパク質/Gタンパク質共役型受容体/in vitro/RNA/ケミカルバイオロジー/スクリーニング/リガンド/受容体/阻害剤/創薬/創薬化学/膜タンパク質/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:情報学環境学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月31日
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性的マイノリティに「みんなは否定的」は思い込み?
―実は多い「肯定派」。可視化でカミングアウトしやすい社会に―
・カミングアウト注1)は心の健康に寄与するとされるが、日本では依然としてハードルが高い。・本研究では、シスジェンダーかつ異性愛者の日本人を対象に、性的マイノリティおよびカミングアウトに対する態度を調査した。・参加者全体の平均としては、性的マイノリティに対して肯定的な態度が示された。・しかし、人々は「自分よりも世間一般の方が否定的である」と推定する傾向が確認された。・こうした認識が、当事者によるカミングアウトを支える行動を弱める可能性が示唆された。・理解者が多いという事実の共有が、カミングアウトしやすい社会につなが...
キーワード:情報学/認知科学/マイノリティ/精神的健康
他の関係分野:情報学工学
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発表日:2026年3月31日
120
重症心不全患者において、植込型補助人工心臓装着後の「フレイル」は長期予後を左右する
― 全国レジストリ解析で死亡・合併症リスクとの関連を解明 ―
・全国レジストリ(J-MACSレジストリ*1)の1,458例を解析し、補助人工心臓(LVAD*2)植込み後3か月時点のフレイル*3状態がその後の死亡および出血・血栓塞栓症などの血液関連合併症、右心不全と関連することを明らかにしました。・年齢、術前のフレイル状態、心不全の重症度、手術時間の延長などが、LVAD植込み後のフレイルの程度と関連していました。・LVAD植込み後のフレイル評価は、長期的な有害事象のリスクが高い患者を早期に識別するための有用な指標となる可能性が示されました。 ...
キーワード:レジストリ/血栓/合併症/心臓移植/人工心臓/補助人工心臓/心臓/身体機能/血液/フレイル/手術/重症心不全/認知機能/慢性疾患
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発表日:2026年3月31日
121
遺伝性神経難病の超早期病態を解明
~超早期治療で神経変性の抑制が期待できる~
・成人発症の神経難病である球脊髄性筋萎縮症*1(SBMA) のモデルマウス*2において、出生直後より興奮性シナプス*3遺伝子の増加と運動ニューロン*4の過興奮が生じていることを明らかにしました。・患者から樹立したiPS細胞*5由来の運動ニューロンでも、同様の神経過興奮がみられました。・核酸医薬*6を用いて超早期に過興奮を抑制すると、運動ニューロン変性*7が改善しました。 名古屋大学大学院医学系...
キーワード:遺伝情報/塩基配列/シナプス/抑制性シナプス/アンドロゲン受容体/神経内科学/iPS細胞/ニューロン/運動機能/筋萎縮/筋肉/骨格筋/モデルマウス/アンドロゲン/マウス/運動ニューロン/核酸医薬/幹細胞/凝集体/受容体/神経細胞/神経変性/多能性幹細胞/遺伝子/加齢/新生児/難病
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2026年3月28日
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屋内外の光で発電!カーボンナノチューブ電極の両面型太陽電池
ペロブスカイト太陽電池の実用化へOsaka Metroで実証実験を開始
・カーボンナノチューブ(CNT)薄膜透明電極を用いた両面受光型注1)・半透明ペロブスカイト太陽電池注2)(CNT-PSC)の長期耐久性実証実験をOsaka Metro本社にて開始する。・下部透明電極に酸化インジウムスズ(ITO)電極注3)、上部裏面電極注4)に単層カーボンナノチューブ(SWCNT)注5)薄膜透明電極注6)を用いた独自構造により、屋外光および室内光の双方から発電可能である。・10 cm角(100 cm²)のセミモジュ...
キーワード:太陽/ディスプレイ/光環境/太陽光/ペロブスカイト太陽電池/ハイブリッド材料/単層カーボンナノチューブ/ペロブスカイト/電子デバイス/透明性/光電変換/太陽電池/電気伝導/電池/カーボン/電気伝導性/カーボンナノチューブ/ナノ材料/実証実験/耐久性/炭素材料/導電性/ナノチューブ/インジウム/活性酸素
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物
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発表日:2026年3月28日
123
概日時計を操る化合物で植物の開花期を精密制御
・多くの植物は日長を指標に開花期を決めている。・日長測定の基礎である概日時計を遅くする低分子化合物により、アオウキクサの開花誘導を精密制御し、また最大で2時間以上(開花期換算で2カ月)も変化させた。・化合物ツールによる定量的な開花制御を実証したことで、農業分野での応用も期待できる。 名古屋大学大学院生命農学研究科の前田 明里 日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:名古屋大学)、村中 智明 助教、中道 範人 教授、同大学トランスフォーマティブ生命分子研究所の佐藤 綾人 特任准教授、京都大学大学院理学研究科の伊藤 照悟 助教、小山 時隆 准教...
キーワード:季節変化/植物生理学/環境問題/生体内/変異体/シロイヌナズナ/概日時計/ホルモン/時計遺伝子/分子機構/イミン/阻害剤/低分子化合物/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/生理学
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月28日
124
細菌細胞の"毛"が引っ張られても抜けない仕組みを解明 膜タンパク質が"ナット"のように固定される新原理「Protein nut」提唱
・細菌細胞表層の繊維状タンパク質が引っ張られても膜から抜けない仕組みを全原子分子動力学シミュレーション注1)により解明。・ペリプラズム注2)側のタンパク質が“ナット”のように働き、膜貫通構造を支えることを発見し、「Protein nut(プロテイン ナット)」として提唱。・生体分子の設計原理の理解や、バイオ材料・ナノデバイスへの応用に期待。 名古屋大学大学院工学研究科の堀 克敏 教授、鈴木 淳巨 准教授、吉本 将悟 助教、笹原 純 博士後期課程学生らの研究グループは、アシネ...
キーワード:分子動力学シミュレーション/ファイバー/ナノデバイス/ナノ構造体/ナノファイバー/シミュレーション/ナノメートル/ナノ構造/プラスチック/耐久性/動力学/分子動力学/生体分子/膜タンパク質/細菌
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年3月25日
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乾燥しても生き延びて触媒機能を保つ細菌を発見
~工業排ガスを有用物質に変える頑健なガスバイオプロセス開発へ貢献~
・バイオものづくりへの応用が期待されるアシネトバクター属細菌が乾燥ストレスに対して顕著に高い耐性を示すことを発見。・乾燥ストレスに対抗するために応答する多様な遺伝子を明らかにした。・ガスバイオプロセス注1)によるバイオ物質変換を加速し、カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーの実現に貢献することが期待される。 名古屋大学大学院工学研究科の堀 克敏 教授、吉本 将悟 助教らの研究グループは、アシネトバクター属細菌 Tol 5注2) が低湿度環境でも高い生存性と細胞内エネルギーを2週間以上維持し、...
キーワード:揮発性有機化合物/芳香族/芳香族化合物/微小液滴/生産技術/触媒機能/カーボンニュートラル/トルエン/カーボン/環境負荷/資源循環/廃棄物/物質生産/乾燥耐性/乾燥ストレス/微生物/ストレス/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年3月25日
126
世界初、ナノグラフェン合成の「最後の空白地帯」を攻略
〜多環芳香族炭化水素のL領域選択的縮環π拡張反応〜
・ナノグラフェンの次世代合成法「縮環π拡張(APEX)反応」の最新版反応。・原料は官能基化されていない多環芳香族炭化水素注1)。・これまで不可能だったL領域でのπ拡張反応。 名古屋大学大学院理学研究科の中田 奏未 氏(研究当時:博士前期課程学生)、伊藤 英人 准教授、理化学研究所の伊丹 健一郎 主任研究員(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM※)主任研究員 兼任)らは、多環芳香族炭化水素(PAH)の「L領域」と呼ばれる部位で選択的にベンゼン環注2)...
キーワード:多環芳香族炭化水素/分子構造/芳香環/芳香族/アントラセン/ピレン/ナフタレン/脱芳香族化/芳香族炭化水素/芳香族分子/ナノグラフェン/ベンゼン/グラフェン/環境問題/水素原子/炭化水素/パラジウム/パラジウム触媒/官能基
他の関係分野:環境学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年3月25日
127
痛みと暑さを避けるために重要な脂質を発見
~エーテルリン脂質は、痛覚と温度覚のセンサー分子機能を保つ~
体に害をもたらす痛みや温度を避けることは命を守る上でとても重要です。これまでの研究で、私たちの体にある物理的な接触や温度変化を感じるセンサーが発見されてきましたが、それらのセンサーの機能がどのように正常に保たれているか、その詳細は明らかではありませんでした。今回、自然科学研究機構生理学研究所/生命創成探究センター/総合研究大学院大学の曽我部准教授および水藤特任助教(在職当時)、名古屋大学大学院理学研究科/自然科学研究機構生命創成探究センターの内橋貴之教授、自然科学研究機構生理学研究所/生命創成探究センターの根本知己教授、静岡県立大学薬学部の原雄二教授、名古屋市立大学なごや先端研究開発センターの...
キーワード:センサー/分子機能/ショウジョウバエ/リン脂質/脂質/生理学
他の関係分野:工学
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発表日:2026年3月24日
128
捕食性原生生物が土壌微生物群集を制御する普遍的な仕組みを初めて実証
― 原生生物の「捕食」を活かした環境調和型・次世代農業へ ―
・捕食性原生生物(捕食者)が、土壌微生物群集の組成を左右する普遍的な要因であることを世界で初めて実証。・捕食者は優占細菌を選択的に捕食し、多様な細菌が共存しやすい群集を形成。さらに、種ごとに異なる方向へ群集を誘導することを解明。・この仕組みを活用することで、施肥・農薬を抑えつつ、養分循環の効率化や病原菌の抑制などを実現する新たな土壌管理技術が期待される。 国際農研、新潟大学、名古屋大学大学院生命農学研究科の村瀬 潤 教授ら共同研究グループは、微生物を食べるアメーバなどの単細胞生物(捕食性原生生物、以下「捕食者」)による捕食が、土壌中の微生物...
キーワード:オープンアクセス/環境リスク/炭素循環/微生物群集/環境調和/生物群集/ボトムアップ/地球環境/マイクロ/環境負荷/生産性/病原菌/原生生物/生態系/生物間相互作用/土壌/土壌微生物/微生物/ウイルス/マイクロバイオーム/環境因子/細菌
他の関係分野:情報学環境学化学生物学工学農学
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発表日:2026年3月19日
129
土器の三次元形状を深層学習で解析する新手法を開発 食器としての観点から須恵器を分析、古代日本の食習慣に迫る
・土器の三次元(3D)点群データを用いて形態学的分類を行う深層学習(ディープラーニング)注1)モデルを開発し、二次元形状の解析では実現できなかった分類に成功した。・猿投窯注2)出土の須恵器注3)917点の点群に対して高精度で分類が可能なことを示した。・PCA注4)、階層クラスタリング注5)、3D Grad-CAM注6)によって分類の解釈性を高めた。・須恵器の形態学的変化が食習慣の変化に関連している可能性を指摘した。・...
キーワード:視覚化/3Dデータ/AI/クラスタリング/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/主成分分析/情報学/深層学習/人工知能(AI)/古墳時代/ノイズ/朝鮮半島/形態学/テクスト/文化遺産/CAM/ニューラルネット/技術革新/神経回路/食習慣
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年3月19日
130
海の天然物が抗がん剤効果を最大7倍に高める機構を発見
効果を高めながら副作用を抑える、新しい治療戦略開発へ期待
・海洋天然物ミカロライドCが、細胞分裂に重要な役割を果たすタンパク質のβ-チューブリンに結合するという、新たな機能を発見した。・ミカロライドCおよびマクロラクトン類縁体注1) が、抗がん剤パクリタキセル注2) による働きを強力に促進・安定化する相乗効果を示すことを発見した。・マクロラクトン類縁体は単独では細胞毒性が低い一方、パクリタキセルの抗腫瘍活性を4~7倍程度増強することを発見した。・副作用を低減した新しい微小管注3)阻害薬の開発が期待される成果である。...
キーワード:海洋/量子化/量子化学/二量体/エステル/ケミカルプローブ/選択性/海洋天然物/増殖抑制/細胞毒性/染色体/卵巣/大腸/微小管/卵巣がん/アクチン/がん細胞/がん治療/ケミカルバイオロジー/チューブリン/プローブ/細胞骨格/細胞分裂/創薬/大腸がん/副作用/抗がん剤/生理学/乳がん
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学総合生物
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発表日:2026年3月19日
131
有用な酵素を世界最小・最速で開発する新技術
 食品・医薬・エネルギー分野への酵素利用拡大に期待
・酵素注1)活性を指標とした世界最小スケールかつ最速の酵素開発技術を発明。・酵素とその遺伝情報(mRNA)1分子複合体を形成させ、活性ある酵素分子をその遺伝子とともに取得可能。・環境負荷の低い酵素プロセスや、バイオセンサーなどの有用酵素開発を加速。 酵素は食品や洗剤をはじめ、医薬品や化学製品、燃料などの製造に多く使われており、環境負荷の低い触媒としてその利用範囲は世界的に増大しています。名古屋大学大学院生命農学研究科のDAMNJANOVIC Jasmina(ダムナニョヴィッチ ヤスミナ) 准教授、中野 秀雄...
キーワード:スループット/ディスプレイ/酸化還元反応/酸化還元酵素/ハイスループットスクリーニング/遺伝情報/診断薬/還元反応/センサー/バイオセンサー/環境負荷/酸化還元/ハイスループット/変異体/酵素活性/酵素反応/mRNA/スクリーニング/遺伝子/抗体
他の関係分野:情報学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月18日
132
情報の安定性と信号強度の両立を実現
―保磁力最大約10倍を達成、次世代省エネ磁気メモリへ―
・従来は困難とされてきた、磁石の強さ(磁化)と情報の保持能力(保磁力)の両立を、独自の「ナノ傾斜設計」により実現しました。・従来の均一材料と比べ、磁化を維持したまま、保磁力を従来の最大約10倍に向上させることに成功しました。・大強度陽子加速器施設J-PARC MLFと3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)(注4)を連携活用した解析により、全体の性能向上を実現するメカニズムが明らかになりました。・デジタル社会の拡大に伴う消費電力増...
キーワード:パートナーシップ/陽子/量子スピン/J-PARC/加速器/中性子/放射光/磁場/太陽/円二色性/トレードオフ/磁気円二色性/マンガン/スピンデバイス/メモリ/省エネ/材料設計/スピン/ナノスケール/ナノメートル/原子力/ルテニウム
他の関係分野:複合領域数物系科学化学生物学工学
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発表日:2026年3月18日
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ノロウイルス攻略の新戦略:"多点攻撃"で100倍の結合力
-IgM抗体の高い親和性を定量化、次世代ワクチン設計に新指針-
・ノロウイルス主要流行株GII.4と新興株GII.17に対するモノクローナル抗体を作製・IgM抗体は10本のFabを活用し、抗原密度が高いウイルス粒子表面で最大100倍の結合強化を示すことを定量化・多価性による「アビディティ効果」を定量的に解明し、次世代ワクチン・抗体医薬の設計に新たな戦略を提供 東京科学大学(ScienceTokyo) 物質理工学院 材料系の田川純平大学院生(博士後期課程)と総合研究院 フロンティア材料研究所の谷中冴子准教授、名古屋大学大学院理学研究科/自然科学研究機構 生命創成探究センター 内橋貴之教授ら研究チームは、世...
キーワード:産学連携/分析技術/表面プラズモン共鳴/プラズモン/表面プラズモン/ノロウイルス/AFM/ナノスケール/原子間力顕微鏡/高速原子間力顕微鏡/エピトープ/モノクローナル抗体/抗原/抗体医薬/相互作用解析/腸炎/免疫応答/ウイルス/ワクチン/公衆衛生/抗体/細菌
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発表日:2026年3月18日
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乳児期のアトピー早期強化治療、3歳時点でも食物アレルギーを抑制
~早期介入で卵アレルギーも有意に減少~
・乳児期早期に発症したアトピー性皮膚炎に対し、早期から炎症を十分に抑える治療を行った早期強化治療群の子どもは、3歳時点でも食物アレルギー(特に鶏卵アレルギー)の有病率が有意に低いことが分かりました。・アトピー性皮膚炎は、早期強化治療群と従来治療群の両群とも90%以上が軽症以下で良好なコントロールが維持できていました。・2歳時のスギ花粉感作は、早期強化治療群が、従来治療群と比較して、有意に低い傾向を示しました。・成長(身長・体重)については、3歳時点で両群に差はないことが確認されました。・乳児期早期からのアトピー性皮膚炎治療が、アレルギー疾患の進展...
キーワード:花粉/スギ/アトピー性皮膚炎/アレルギー/食物アレルギー/有病率
他の関係分野:農学
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発表日:2026年3月17日
135
体内時計の精度はタンパク質に内蔵されていた
―シアノバクテリアの時計の本質を解明―
・体内時計の「環境に左右されない正確さ」が、タンパク質の時計に内蔵されていることを実証・20種類以上の時計タンパク質「KaiC」の周期変異体を使って、細胞内と試験管内の両方で高い周期精度を確認・細胞内では細胞環境が地球環境に合わせてわずかに周期を微調整している可能性が示唆され、人工的な生物時計の設計や、生物時計の精密な時間制御技術の開発につながる可能性に期待 大阪大学大学院理学研究科(名古屋大学高等研究院 客員研究員)の伊藤(三輪)久美子特任助教、関西医科大学医学部の岡野(今井)圭子講師、立命館大学生命科学部の寺内一姫教授、名古屋大学の故近...
キーワード:環境変化/バクテリア/シアノバクテリア/光合成/生物時計/地球環境/変異体/体内時計/in vitro/細菌
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年3月17日
136
イネの成長ホルモンを"貯める"しくみを発見
~代謝調整経路を究明、環境変動に強い作物の品種開発に寄与~
・イネにおいて、植物ホルモン「オーキシン注1)」の新しい代謝分岐経路を発見。・配糖体酵素「IAAspGT注2)」への自然変異がイネの成長やバイオマス配分に影響する。・作物の環境応答性や生産性改良への応用が期待される。 名古屋大学大学院生命農学研究科の榊原 均 教授、同大学生物機能開発利用研究センターの芦苅 基行 教授、永井 啓祐 准教授、保浦 徳昇 特任准教授(研究当時)、同大学農学国際教育研究センターの犬飼 義明 教授らの研究グループは、理化学研究所 環境資源科学研究センター(CSRS)の小嶋 ...
キーワード:環境変動/グルコース/器官形成/生産性/環境応答性/オーキシン/植物ホルモン/食品産業/イネ/バイオマス/環境応答/生合成/成長ホルモン/ホルモン/アミノ酸/インドール/グルタミン酸/酸化反応/遺伝学
他の関係分野:環境学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月17日
137
神経回路の「設計原理」は存在するのか?
〜遺伝子の濃度勾配でコードされる脳内配線地図をデータ駆動で解読〜
・脳の神経細胞は、どのようなルールでつながっているのかを、実際の脳データを使って解析・神経配線データと脳内の遺伝子発現データから、神経の行き先を表現する「遺伝子の濃度勾配でコードされた脳内配線地図」を読み解く新しい解析手法 SPERRFY を開発・この脳内配線地図を使うことで、実際の脳内の配線パターンを高い精度で再現・脳全体の大まかな接続構造と局所的な細かい接続構造が、階層的な濃度勾配によって制御されている可能性を示唆・神経回路形成に関わる可能性の高い遺伝子候補を体系的に抽出でき、脳発生や神経疾患研究への応用が期待 ...
キーワード:データ駆動/軸索投射/霊長類/神経回路形成/脳発生/歯学/マウス/ラット/神経科学/神経回路/神経細胞/創薬/遺伝子/遺伝子発現/神経疾患/認知機能
他の関係分野:情報学生物学総合生物
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発表日:2026年3月17日
138
酸素存在下でも生育する光合成細菌の高効率エネルギー変換機構を解明
多くの光合成細菌にとって酸素は有害ですが、海洋性紅色非硫黄細菌は酸素存在下でも生育できます。この細菌において光合成を担うタンパク質複合体の構造をクライオ電子顕微鏡で観察したところ、新たな膜タンパク質を発見し、酸素存在下でも効率よくエネルギー変換できる仕組みの一端を解明しました。光合成細菌は光合成の際に酸素を発生しませんが、太陽光エネルギーを高効率で化学エネルギーへ変換する能力を持ちます。また、植物が利用しない近赤外光を利用でき、淡水や海水、温泉など多様な環境に適応しています。中でも海洋性紅色非硫黄細菌Rhodovulum sulfidophilum は、酸素存在下で...
キーワード:光エネルギー/海洋/近赤外/太陽/タンパク質複合体/光合成/光合成細菌/電子伝達/太陽光/赤外光/水処理/電子顕微鏡/排水処理/分解能/モデル生物/遺伝子改変/エネルギー変換/クライオ電子顕微鏡/バイオテクノロジー/近赤外光/膜タンパク質/硫化水素/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年3月17日
139
うつ病による休職を「個人の問題」で終わらせない パンフレットを制作、職場・社会課題として当事者の声を可視化
・うつ病などのメンタルヘルス不調による休職注1)を経験した当事者と研究者が協働し、当事者チーム「ココロワタシ」(図1)を立ち上げ、休職中の困難や思いを可視化したパンフレットを制作・公開しました。・パンフレットは、休職の各時期に当事者が何に困り、何を感じていたのかを整理したもので、当事者・企業・医療者など多様な立場の人々の対話と理解を促し、社会全体で共有することを目的としています。・今後は企業や行政との対話イベントを開催し、当事者・企業関係者・医療従事者の垣根を超えて経験を共有するプラットフォームを構築し、誰もが安心して働き続けられる社会の実現を目指...
キーワード:リハビリ/ラット/うつ/うつ病/メンタルヘルス/リハビリテーション
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発表日:2026年3月16日
140
量子化された"相対論的"準粒子を微視的に観測
―ディラック電子の量子ホール効果の特異性を解明―
・量子ホール状態において異方的なスピン励起を観測・スピン軌道相互作用の強いディラック半金属に特有の準粒子 静岡大学理学部の清水康弘教授の研究グループは、名古屋大学大学院理学研究科の小林義明准教授・松下琢講師の研究グループと共同で、相対論的な運動方程式に従うディラック電子の量子化に伴う特異な磁気励起の観測に成功しました。本研究は、核磁気共鳴法(NMR)を用いて、量子ホール状態のバルク磁気励起を初めて明らかにしました。グラフェンなどの電子の有効質量がゼロに近いディラック半金属では、弱い磁場で電子の軌道運動のランダウ量子化が起きますが、相対論的な...
キーワード:エンタングルメント/スピン軌道相互作用/ディラック半金属/ディラック方程式/ビスマス/原子核/磁気共鳴/磁気励起/集団運動/準粒子/場の量子論/低エネルギー励起/有効質量/量子ホール効果/量子化/量子論/ホール効果/素粒子/磁場/トポロジカル/核スピン/半金属/グラフェン/スピン/極低温/電磁波/核磁気共鳴/核磁気共鳴法
他の関係分野:数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年3月16日
141
がん免疫療法CAR-Tの効果を支える新しい仕組みを発見
~コレステロール生合成がCAR-T細胞の長期活性を保つ鍵に~
・CAR-T細胞療法*1の効果が長く続く仕組みの一端を明らかにしました。・CAR-T細胞の働きを維持するために、コレステロール*2をつくる代謝*3経路が重要な役割を果たすことを発見しました。・患者データの解析と細胞実験の両方から、この代謝経路がCAR-T細胞の持続性と関連することを示しました。・今回の成果は、CAR-T細胞療法の効果をさらに高める新しい治療戦略の開発につながる可能性があります。 名古屋大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学の竹内裕貴 大学院生、葉名尻良...
キーワード:持続性/遺伝子改変/biosynthesis/キメラ/生合成/抗原受容体/CAR-T細胞療法/CD40/がん免疫/がん免疫療法/腫瘍抗原/白血球/免疫療法/T細胞/がん細胞/血液/抗原/細胞療法/受容体/免疫細胞/ウイルス/コレステロール/遺伝子/遺伝子発現/生活習慣病
他の関係分野:複合領域総合生物農学
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発表日:2026年3月13日
142
次世代パワー半導体"最有力素材"の新規技術を確立
~世界初「酸化ガリウム」成長技術でEV、再エネ、宇宙開発を加速~
・高密度酸素ラジカル源(HD-ORS)を開発し、分子線エピタキシー(MBE)注1)・物理蒸着法(PVD)注2)で原子状酸素密度を従来比2倍に向上。・HD-ORSを用いたMBEで、300℃、1µm/hにて次世代パワー化合物半導体注3)である酸化ガリウム(Ga₂O₃)注4)の高速ホモエピタキシャル成長注5)を実現。・PVDにおいてもHD-ORSを活用することにより、1µm/h超の高速成長で安定した(001)面ホモエピタキシャル膜を実現。...
キーワード:CdTe/超高真空/GaN/InP/エピタキシャル成長/パワーデバイス/ヘテロエピタキシー/分子線エピタキシー(MBE)/省エネ/エピタキシー/エピタキシャル/単結晶/SiC/スパッタリング/化合物半導体/結晶化/結晶成長/結晶方位/原子状酸素/熱処理/熱伝導/半導体/結晶構造/ラジカル
他の関係分野:数物系科学工学農学
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発表日:2026年3月13日
143
超小型衛星「MAGNARO-II」を研究開発
~複数の衛星による宇宙の力を使った編隊飛行の実証実験~
・編隊飛行において推進剤や軌道制御機器を使用しない超小型衛星「MAGNARO-II」(マグナロ-II)を研究開発した。・本衛星は、軌道上で二つに分離し磁気や空気による力といった人工衛星が受ける力を利用し、人工衛星の編隊を形成し維持する技術の実証実験を行う。・軌道制御機器を使用しないことから、余裕ができたスペースに望遠鏡やミッション用の通信機といったミッション機器を搭載でき、推進剤の残量を考慮する必要がないため、従来よりも長期にわたる編隊維持が期待される。・本衛星のこれまでの研究開発により得られた知見により、名古屋大学が代表機関として実施しているJAXA宇宙戦...
キーワード:MIMO/衛星/磁場/望遠鏡/スピン/宇宙工学/航空宇宙工学/実証実験/小型衛星/人工衛星/超小型衛星/イミン
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年3月11日
144
天然の細菌を"だまして"ダイオキシンなど汚染物質を分解
遺伝子操作なしで豊富な微生物を活用する環境浄化の新戦略
・天然の土壌細菌を“そのままの姿”で用い、細菌がもつ酸化酵素の働きを外部から与える分子(デコイ分子)で制御することで、芳香族汚染物質の分解を実現。・脂肪酸に似せたデコイ分子により、酸化酵素シトクロムP450は汚染物質を“基質として認識するよう誘導され”、水酸化反応を実行。・遺伝子操作を伴わないため、遺伝子組み換え生物に適用される厳しい法規制を受けることなく運用でき、既存の豊富な微生物資源をそのまま活用できる可能性を秘めた新たなバイオレメディエーション注 1)戦略。 名古屋...
キーワード:環境汚染/ダイオキシン/環境汚染物質/環境浄化/芳香族/芳香族化合物/シトクロム/クロム/ベンゼン/メディエーション/バイオレメディエーション/分解能/組み換え/生体内/酸化酵素/P450/枯草菌/遺伝子組み換え/土壌/生物資源/生物多様性/微生物/遺伝子操作/シトクロムP450/酸化反応/脂肪酸/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月11日
145
ニッケル酸化物における高温超伝導の起源解明
―電荷とスピンが協力する機構を発見、新規物質開発の新機軸に―
・ニッケル酸化物高温超伝導体注1)では超伝導相付近で電荷・スピン秩序の共存が観測される。・電荷・スピン秩序が共存する微視的な起源と、高温超伝導注2)発現機構を理論的に解明。・欠陥原子を利用した、超伝導対称性や発現機構を解明する実験手法を理論的に提案。 名古屋大学大学院理学研究科の井上 大輔 博士後期課程学生、山川 洋一 講師、大成 誠一郎 准教授、紺谷 浩 教授は、2023年に発見された二層ニッケル酸化物高温超伝導体で観測される電荷密度波(CDW)注3)とスピン密度波(SDW...
キーワード:スピン密度波/ネマティック秩序/マグノン/軌道秩序/高温超伝導体/磁気秩序/対称性/超伝導体/超伝導対称性/鉄系超伝導/鉄系超伝導体/電荷秩序/電荷密度波/電子相関/銅酸化物/非従来型超伝導/不確定性原理/揺らぎ/量子干渉/量子相転移/相転移/超伝導/電子格子相互作用/スピン揺らぎ/高温超伝導/酸化物高温超伝導体/理論解析/電気抵抗/スピン/酸化物/不確定性/量子力学
他の関係分野:数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年3月5日
146
機能性有機化合物を迅速合成する手法を確立 メカノケミカル法を用いた前例のないアルキン二量化反応
・キラルラダーπ骨格をもつジヒドロジナフトペンタレンの合成に成功。・空気下、室温で、迅速に反応させる「メカノケミカル反応」注1)により、溶液中反応では達成できなかったアルキン注2)の二量化反応を実現。・ジヒドロジナフトペンタレンのキラル光学特性などを解明。 名古屋大学大学院理学研究科の伊藤 英人 准教授、堀 航也 博士前期課程学生、遠山 祥史 博士後期課程学生らは、メカノケミカル法による新しいアルキン注2)の二量化反応を開発し、新奇キラルラダーπ骨格をもつジヒド...
キーワード:多環芳香族炭化水素/光物性/分子構造/芳香族/キラル/ジエン/ナフタレン/電子移動/芳香族化合物/芳香族炭化水素/固体反応/アセチレン/メカノケミカル/ベンゼン/光学特性/リチウム/水素原子/機能性/炭化水素/アルキン/有機合成
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年3月3日
147
小惑星リュウグウ試料の磁気測定から探る初期太陽系の磁場環境
・小惑星探査機「はやぶさ2」が回収した小惑星リュウグウの微小試料に対して、高感度SQUID磁力計を用いた磁気測定を行いました。・研究グループ間で異なっていた解釈を統合できる磁気データが得られ、リュウグウ母天体が太陽系形成初期に経験した水質変成時の磁場環境が記録されている可能性が示されました。・本研究は、太陽系初期の物質進化や惑星形成環境を理解する上で重要な成果です。 東京理科大学 理学部第一部 物理学科の佐藤 雅彦准教授、北海道大学の木村 勇気教授、岡山理科大学の畠山 唯達教授、東北大学の中村 智樹教授、名古屋大学の渡邊 誠一郎教授を中心...
キーワード:リュウグウ/磁場/小惑星/星形成/太陽/太陽系/惑星/惑星形成/惑星探査/SQUID/はやぶさ2
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年3月3日
148
世界初、超高性能熱電半金属に潜む「プラズモニックポーラロン」を直接観測
-半金属は熱電材料にならないという常識を覆す-
・半金属1)でありながら極めて高い熱電性能を示すTa₂PdSe₆の電子構造を直接観測しました。・電子が集団的電荷振動と結合した新しい準粒子「プラズモニックポーラロン」2)を発見しました。・電子と正孔3)の性質の違いが、半金属の高性能熱電変換を生むことを明らかにしました。 岡山大学学術研究院先鋭研究領域(異分野基礎科学研究所)の大槻太毅准教授と名古屋大学大学院理学研究科の中埜彰俊助教(現:同大学大学院工学研究科講師)、寺崎一郎教授、京都大学大学院人間・環境学研究科の吉田鉄平教...
キーワード:バンド構造/角度分解光電子分光/光電子分光/高エネルギー/準粒子/加速器/放射光/電子分光/クリーンエネルギー/プラズモン/ポーラロン/半金属/電子構造/電子状態/熱電材料/熱電変換/半導体/寿命
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年2月26日
149
新たな視点:加齢に伴う血液の変化「クローン性造血」が大動脈瘤を悪化させる仕組みを解明
~免疫細胞に着目した治療戦略の可能性~
・加齢に伴って生じるクローン性造血*1が、大動脈瘤(りゅう)の拡大を促進することを明らかにした。・大動脈瘤悪化の機序として、クローン性造血の原因遺伝子の一つであるTet2*2に変異を有するマクロファージ*3が破骨細胞*4様細胞へと分化し、血管壁の弾力を保つエラスチン*5を分解することで大動脈瘤を増悪させることを見出した。・この過程に関与するRANK-RANKLシグナル*6を、遺伝学的手法または阻害剤により抑制することで、動物モデルにおける...
キーワード:クローン/突然死/differentiation/ステント/ステントグラフト/炎症反応/大動脈瘤/動物モデル/動脈瘤/大動脈/骨細胞/RANKL/エラスチン/ファージ/マクロファージ/幹細胞/血液/骨代謝/阻害剤/破骨細胞/免疫細胞/薬理学/遺伝学/遺伝子/遺伝子変異/加齢/危険因子/手術/造血/動物実験
他の関係分野:生物学
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発表日:2026年2月26日
150
根をもたないコケ植物が栄養を吸収するしくみを解明
・維管束(根と水や栄養を運ぶ組織)を持たないコケ植物ゼニゴケにおいて、独自開発した生体イメージング技術により、仮根から吸収されたリンが植物体内部へ短時間で移動する様子をリアルタイムで可視化することに成功した。・ゼニゴケの仮根を高純度で分離・解析する手法を組み合わせることで、仮根特異的に発現する遺伝子群を明らかにした。・コケ植物の仮根はこれまで植物体を地面に固定するための器官と考えられてきたが、維管束植物の根毛と似たような役割も担っている可能性を示しており、今後、植物の進化や栄養吸収のしくみに関する研究の発展が期待される。 神戸大学大学院理...
キーワード:コケ植物/ゼニゴケ/維管束/モデル生物/生体イメージング/遺伝子
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2026年2月26日
151
スーパーコンピュータ「富岳」で解明、宇宙には反太陽型の自転を持つ恒星はない?
恒星は年老いるにつれ、磁気活動が弱まることを示唆
・45年以上にわたって、太陽型と反太陽型の自転を持つ恒星が存在することが理論的に示唆されてきた。・これまでの観測では、太陽程度の質量、年齢の恒星では反太陽型の差動回転注1)は見つかってこなかった。・スーパーコンピュータ「富岳」注2)による世界最大規模の数値シミュレーション注3)により、理論的にも反太陽型の自転は存在しない可能性が明らかになった。・太陽のような恒星は、年齢とともに単調に磁気活動が弱くなっていくことが示唆される。 名古屋大学宇宙地球環境研究所の堀田 ...
キーワード:スーパーコンピュータ/恒星/磁場/数値シミュレーション/太陽/太陽系/惑星/地球環境/シミュレーション
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年2月26日
152
展示設計で学びが変わる~「感じる・考える・語りたくなる」S-S-Sモデルを提案~
・展示設計が来館者の学びと日常生活や社会とをつなげられるか検証。・木曽馬注1)の標本資料を使って、来館者の理解や意識の変化を明らかにした。・感覚体験(Sense)―科学的理解(Science)―価値の意味づけ(Significance)を段階的につなぐ教育モデル「S-S-Sモデル」を実践にもとづき体系化。 名古屋大学博物館の梅村 綾子 特任助教は、岐阜大学高等研究院の高須 正規 准教授とともに、博物館における学びを段階的かつ意図的に深める教育フレームワーク「感覚体験(Sense)→ 科学的理解(Scienc...
キーワード:フレームワーク/博物館学/市民参加/アンケート調査/体系化/聴覚/日常生活/文化交流
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2026年2月25日
153
肥満はアルツハイマー病の発症リスクではない可能性~
脳内の脂質変動に遺伝子以外の制御が関与することを示唆~
・アルツハイマー病(AD)マウス脳ではミエリン注1)含有脂質量が変動し、肥満の影響を受けていたが、ミエリン産生細胞であるオリゴデンドロサイト注2)の遺伝子発現変動はミエリン含有脂質量の変動を反映していなかった。・ADの脳でのミエリン含有脂質の代謝には遺伝子以外の制御の可能性が考えられる。・肥満はADでの認知機能障害を悪化せず、一部の神経炎症注3)指標は改善した。肥満とAD病態との関連には病期や食習慣、年齢などの複数要因が関与し得る。 名古屋大学環境医学研究所病態神経科学分野...
キーワード:生細胞/アミン/絶縁体/エタノール/セラミド/髄鞘/グリア細胞/認知機能障害/アストロサイト/アルツハイマー病/グリア/マウス/ミクログリア/神経科学/神経細胞/コレステロール/リスク因子/遺伝子/遺伝子発現/脂質/脂質代謝/食習慣/認知機能
他の関係分野:化学工学
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発表日:2026年2月25日
154
海から川へ― ゴカイの"滝登り"
〜河川淡水域に進出した新種 「カワスナゴカイ」 を発見〜
・佐渡島(新潟県佐渡市)の河川淡水域に生息する新種のゴカイを発見した。・ゴカイの仲間は一般的に海に生息するため、淡水域から見つかるのは非常に珍しい。・本種は海洋生物がどのように淡水環境へと進出するのかを解明するための重要な手がかりとなる。 名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所の下岡 敏士 博士前期課程学生と自見 直人 講師は、長野大学、龍谷大学、新潟大学、海洋研究開発機構(JAMSTEC)との共同研究で新種のゴカイを佐渡島の河川淡水域で発見し、「カワスナゴカイ」と命名しました。ゴカイの仲間においては淡水に進出したグループは...
キーワード:海洋/浸透圧/系統樹/水環境/海洋生物
他の関係分野:環境学生物学工学農学
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発表日:2026年2月24日
155
ALSの原因タンパク質TDP-43の新たな機能を発見
・神経細胞(ニューロン)特異的にTDP-43*1をノックアウト*2したマウスの脳において軸索*3の髄鞘化*4が抑制されていることを発見・ニューロンのTDP-43がニューレキシン1*5発現の制御を介して軸索の髄鞘化を促進していることを解明 名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学の李佳益 研究員(筆頭著者)、井口洋平 講師、勝野雅央 教授、同分子細胞学の和氣弘明 教授(生理学研究所 教授/クロスアポイントメント)らの研究グループは神経細胞(ニュー...
キーワード:RNA代謝/シナプス/TDP-43/細胞接着分子/神経内科学/髄鞘/ニューロン/mRNA/筋萎縮/筋肉/短期記憶/病態解明/RNA/RNA結合タンパク質/シナプス形成/マウス/凝集体/細胞死/細胞接着/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/接着分子/発現調節/遺伝子/海馬/筋萎縮性側索硬化症 /生理学/認知機能
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2026年2月24日
156
がん由来の微粒子が尿中に出ることを発見
-尿を使ったがん細胞の早期検知へ-
・がん細胞由来の細胞外小胞が尿へと分泌されることを確認・脳をはじめとした腫瘍組織から分泌された細胞外小胞が尿へと排出される様子を高感度に検出・尿中細胞外小胞によるがんの早期検知に期待 東京科学大学(Science Tokyo) 生命理工学院 生命理工学系の安井隆雄教授、阿尻大雅助教、東京大学 大学院医学系研究科の小嶋良輔准教授、名古屋大学 未来社会創造機構の夏目敦至特任教授らの研究グループは、東北大学、群馬大学、北海道大学、国立長寿医療研究センターのグループと共同で、腫瘍組織から分泌された細胞外小胞が尿へと排出されることを明らかにしました...
キーワード:微粒子/細胞外小胞/がん細胞/マウス/血液/腎臓/バイオマーカー
他の関係分野:工学
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発表日:2026年2月21日
157
単層の氷の構造を初めて可視化
―渦状に並んだ水分子がつくるフェロアキシャル秩序を実証―
・鉱物中に閉じ込められた単層の水分子(単層氷)が研究の舞台・ハニカム格子上に並んだ水分子は室温で定まった方向を向かずに回転・低温で水分子が渦状に並んだ、フェロアキシャル秩序状態の新しい氷を発見 静岡大学理学部の野村肇宏講師の研究グループは、東京大学大学院新領域創成科学研究科の鬼頭俊介助教・有馬孝尚教授、岡山大学の小松寿弐千大学院生(当時)・木村純大学院生・甲賀研一郎教授、広島大学の長谷川巧准教授・荻田典男教授、高輝度光科学研究センターの中村唯我研究員、東京理科大学の石川孟講師、名古屋大学の矢島健准教授、東京大学物性研究所の松尾晶技術専門職...
キーワード:水分子/閉じ込め/X線回折/放射光/放射光X線/秩序構造/結晶工学/動力学/分子動力学/分子動力学計算
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年2月21日
158
腸内細菌がタッグを組んで便秘を引き起こす仕組みを解明
~常識を覆す「細菌性便秘」の世界初の発見と、新たな治療薬開発に光明~
・世界初のメカニズム発見:2種類の腸内細菌が協調して腸管粘液(ムチン)注1)を分解し、便秘を引き起こす「細菌性便秘」注2)という新しい概念を提唱した。・臨床と基礎の統合的アプローチ: 患者データ解析で得られた知見を、無菌マウス注3)と遺伝子改変技術を用いた生物学的実験で実証した。特定の細菌の組み合わせが便秘の「直接的な原因」になることを証明した。・創薬への期待: 細菌が持つ特定の酵素(脱硫酸化酵素)を標的にすることで、便秘を改善する新たな治療戦略を示唆した。 名古屋大学 学...
キーワード:産学官連携/データ解析/遺伝子改変/ノトバイオート/実験動物/酸化酵素/微生物/無菌マウス/大腸/パーキンソン病/マウス/創薬/遺伝子/医師/細菌/自律神経/腸内細菌/動物実験
他の関係分野:複合領域数物系科学総合生物農学
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発表日:2026年2月14日
159
薬になりにくい―天然物創薬の限界を突破する合成法確立
赤痢アメーバ症はじめさまざまな疾患治療薬への展開に期待
・微生物の生合成機構注1)を理解・再設計し、「改造しやすい非天然型天然物」を作らせた後に必要部分のみを化学修飾する新手法「ケム・バイオハイブリッド合成注2)」を確立し、天然物創薬の新しい枠組みを提示した。・本手法により、赤痢アメーバに高活性だが肝臓内で速やかに分解されてしまう天然物「オバリシン注3)」を「分解されにくく安全性の高い」化合物群へ改良した。・最終的に得られた2種の化合物が、ハムスター赤痢アメーバ肝膿瘍モデルにおいて、皮下注射および経口投与の両方で高い治療効果を示し、病変を消失させた。...
キーワード:危機管理/遺伝子改変/生合成経路/生合成/微生物/赤痢アメーバ/発展途上国/合成生物学/創薬/副作用/有機合成/遺伝子/感染症/薬剤耐性
他の関係分野:複合領域総合生物農学
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発表日:2026年2月14日
160
栄養不足でもがん細胞が生き延びる
代謝と糖が連携する仕組み発見、がん治療の新たな視点に
・栄養不足の環境下で、がん細胞が糖の量を測って生き延びる新たな仕組みを発見。・代謝と糖鎖の連携という新たな視点からがん細胞の適応戦略を理解する手がかり。・糖鎖の状態を精密に制御することが、将来的ながん治療戦略につながる可能性を示唆。 名古屋大学糖鎖生命コア研究所の原田 陽一郎 特任教授(兼大阪大学大学院医学系研究科連携大学院分子腫瘍医学)の研究グループは、大阪大学医学研究科連携大学院博士課程Zwei Wang さん、大阪国際がんセンター研究所の谷口 直之 部長、理化学研究所環境資源科学研究センターの堂前 直 ユニットリーダーとの共同研究で...
キーワード:悪性化/グルコース/ストレス耐性/がん細胞/がん治療/ストレス/遺伝学/脂質
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発表日:2026年2月14日
161
ネットゼロ排出目標は途上国にどれほどの経済的影響を与えるのか?
-- 京都大学などの研究チームが国際的な負担分担のあり方を定量的に分析--
パリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比べて 2℃を十分に下回り、1.5℃に抑える努力を追求するという長期目標が掲げられています。これを受け、先進国のみならず、途上国を含めた多くの国が今世紀半ばまでに 「ネットゼロ排出(カーボンニュートラル)」を達成する目標を表明しています。しかし、こうしたネットゼロ排出目標が途上国にもたらす経済的影響、またその負担の軽減策はこれまで十分に明らかにされていませんでした。この度、京都大学大学院工学研究科の藤森真一郎教授が率いる京都大学、立命館大学、国立環境研究所、名古屋大学の研究チームは、世界各国のネットゼロ排出目標を対象に分析を行い、ネットゼロ排出...
キーワード:家計消費/カーボンニュートラル/カーボン/シナリオ/二酸化炭素/二酸化炭素
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発表日:2026年2月14日
162
抗ウイルス薬ファビピラビルの活性化の鍵となる酵素反応を可視化
― 高い薬効を発揮できる新薬の創製へ向けた新たな手法開拓 ―
・酵素HGPRTがファビピラビルを活性型へと変化させる反応を、NMRでリアルタイムに直接観測・HGPRTが酵素活性を発揮するうえで特に重要な「ホットスポット残基」を同定し、その役割を解明・NMRデータと分子動力学シミュレーションを統合的に解析し、酵素-薬剤相互作用の機序を解明・本手法は、より高い薬効をもつ新規抗ウイルス薬やプロドラッグの設計への応用が期待される 北里大学大学院薬学研究科の杉木俊彦准教授と吉田智喜助教、大阪大学量子情報・量子生命研究センターの根来誠教授、大阪大学蛋白質研究所の藤原敏道名誉教授、量子科学技術研究開発...
キーワード:情報学/磁気共鳴/分子動力学シミュレーション/量子情報/ホットスポット/シミュレーション/動力学/分子動力学/酵素活性/酵素反応/プロドラッグ/核磁気共鳴/抗ウイルス薬/ウイルス
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発表日:2026年2月12日
163
MOF由来の単一原子で高価な白金に匹敵する触媒を創製
凍結・二次元構造化し100%の原子利用、次世代燃料電池に寄与
・単一原子触媒注1)における活性点利用注2)をほぼ100%まで高める設計指針を確立。・凍結鋳型法注3)により、二次元・単層配列ナノカーボン構造を創製。・酸素還元反応注4)において、高価な白金触媒に匹敵、あるいは凌駕する性能を実証。・燃料電池注5)をはじめとする次世代エネルギー変換デバイスの高効率・低コスト化に貢献。 燃料電池などの電気化学エネルギー変換技術において、電極触媒の高活性化と資源利用効率の向上は、エネルギー変...
キーワード:最適化/資源利用/多孔性結晶/触媒反応/電子輸送/電極触媒/カソード/金属有機構造体/酸素還元反応/酸素分子/前駆体/電気化学反応/ナノカーボン/還元反応/反応速度/物質輸送/電池/燃料電池/カーボン/ナノ粒子/界面活性剤/環境負荷/金属イオン/構造制御/構造設計/多孔質/電気化学/熱処理/エネルギー変換/配位子
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発表日:2026年2月12日
164
動物の複雑な行動を解析するAIツール『YORU』を発表
~プログラム不要で集団内の個体の行動識別や操作が可能に~
・動物同士が入り交じる場面でも、「見た目の変化」を手がかりに高速で動物の行動を自動検出するAI解析ツール『YORU』を開発した。・昆虫、魚、哺乳類において複数個体の行動を高い精度で迅速に検出できた。・特定の行動を示す個体をピンポイントで狙ったリアルタイム介入操作注1)を実現した。・プログラミング不要で実験・解析を自動化でき、生命科学全般の研究発展にも寄与する。 〈AI解説ツール「YORU」による解析動画〉...
キーワード:物体検出/アルゴリズム/プログラミング/機械学習/人工知能(AI)/行動観察/因果関係/性行動/マイクロ/自動化/光刺激/行動選択/神経活動/行動解析/社会性行動/哺乳類/生態学/スポーツ/スポーツ科学/電気刺激/光遺伝学/イミン/神経科学/創薬/薬理学/遺伝学
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発表日:2026年2月12日
165
植物が環境に適した根を作り出すメカニズムを解明
〜作物の根を栽培環境に最適化する品種育成への応用に期待〜
・イネは根の皮層に通気組織注1)と呼ばれる空隙を形成し、大気中の酸素を根端部まで効率的に供給することで酸素の欠乏した冠水土壌注2)に適応している。そのため、他のイネ科の畑作物と比べて根に占める皮層の割合が大きい。・モデル植物のシロイヌナズナでは、根端分裂組織注3)の皮層-内皮始原細胞注4)が並層分裂注5)することでそれぞれ1層の内皮注6)と皮層が生み出される。一方、イネの根端分裂組織では並層分裂が複数回起こることで、放射方向に複数の皮層が生み出される...
キーワード:最適化/パターン形成/高分子/植物生理学/分裂組織/植物ホルモン/シロイヌナズナ/水田/イネ/フェノール/リグニン/土壌/微生物/ホルモン/幹細胞/細胞死/細胞分裂/脂肪酸/転写因子/内皮細胞/生理学
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発表日:2026年2月10日
166
日本プロ野球の「DH制」はチームの勝率に影響しない
~WAR指標を用いた10年分のデータで統計的に検証~
・セ・リーグでのDH制導入を見据えた統計分析日本プロ野球の10年分の実データをもとに、「指名打者制度(Designated Hitter, DH)注1)」が勝敗に与える影響を検証。・DH制度の「意外な影響」:勝利への貢献構造は不変 個人の能力(WAR注2))がチームの勝利に結びつく割合は、DH制度があってもなくても、ほとんど変わらないことが判明。DH制度は、日本プロ野球での「勝つための本質的なチームバランス」を崩すものではないことを示唆。・セ・リーグでのDH制導入(2027年導入予定)や高校野球でのD...
キーワード:情報学/統計分析
他の関係分野:情報学複合領域
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発表日:2026年2月10日
167
卵巣癌の急速な腹膜播種形成のメカニズムを発見!
~癌細胞は腹腔内環境を巧みに制御して播種を形成する~
・卵巣癌は早期発見が極めて難しく、ほとんどの患者が腹膜播種(はしゅ)※1という腹腔内※2に転移を伴う進行期で診断される予後不良な癌である。腫瘍発生部位である卵管・卵巣から遊離した癌細胞が、腹水※3を介して腹膜へと到達することで腹膜播種を生じると考えられているが、その過程に関しては不明な点が多い。・腹膜内は他の組織とは異なる細胞で構成されているが、腹膜中皮細胞※4が腹水中にも存在することをsingle-cell RNA sequencing解析※5を用いて明らかにした。腹水中...
キーワード:構造形成/一細胞/抵抗性/マウスモデル/遺伝子解析/浸潤/増殖因子/病理/病理学/腹膜播種/卵管/卵巣/悪性腫瘍/間葉系細胞/RNA/スフェロイド/マウス/上皮細胞/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/早期発見
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発表日:2026年2月9日
168
MRI検査中でも使える、金属を使わない医療用ロボット開発 名古屋大学・東海中央病院の医工連携プロジェクトで動作実証
・MRI・CT内でロボットを動かす難しさ:MRI・CT画像を用いれば、体内の病変部を確認しながら治療を行うことができ、ロボットの遠隔操作による支援は術者の負担軽減につながる。一方、MRIでは強い磁場のため電動モータが使用できず、CTでは金属によるノイズが問題となる。また、装置のガントリ内は狭く、小型機構が求められる。・球状歯車型空圧モータで動くロボット:部矢准教授らは非金属製の空圧駆動による「球状歯車型空圧モータ」注1)を開発し、1台で多方向回転が可能であることを実証してきた。本研究では2台のモータを組み合わせ、穿刺(せんし)機構を備えた医療用ロ...
キーワード:強磁場/高磁場/ノイズ/磁場/ロボット/遠隔操作/金属材料/実証実験/性能評価/CT画像/医工連携/画像診断/MRI
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2026年2月6日
169
"動きの量"だけでは見えない多動性
―自閉スペクトラム症マーモセットで多動の不規則性とストレス指標との関連を確認―
・自閉スペクトラム症(ASD;※1)モデル動物であるコモンマーモセット(※2)において、単純な「動いた量」を測定するだけでなく、“動き方の乱れ”や“予想しにくさ”、休息がどれだけ続きどのように途切れて再開するかといった“休息のつながり方”まで定量化し、多動性の新しい見え方を提示しました。・ASDモデルの成体(2歳以上のマーモセット)では、1日の総活動量は差がなくても朝と夕方に活動が上がる特定の時間帯があり、さらにストレス指標(コルチゾール)と活動量が連動する傾向を確認しました。・ASDモデルの幼齢...
キーワード:ウェアラブル/情報学/認知科学/行動特性/霊長類/状況依存性/動特性/微細構造/大脳/対人コミュニケーション/SPECT/精神医学/コモンマーモセット/ホルモン/マーモセット/モデル動物/大脳皮質/コミュニケーション/コルチゾール/ストレス/子育て/自閉スペクトラム症
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発表日:2026年2月6日
170
免疫チェックポイント阻害薬の副作用で生じる下垂体と甲状腺のホルモン異常が合併しやすいメカニズムを解明
・免疫チェックポイント阻害薬は様々ながんに対して有効である一方、ホルモン異常の副作用が課題となっている。そのため、名大病院では、約10年前から同薬を使用する全患者を対象に、ホルモン異常の副作用を解析する世界に類を見ない前向き研究を継続している。・今回、この前向き研究により、下垂体と甲状腺のホルモン異常が同一患者に合併しやすいことを初めて明らかにし、さらにその仕組みとして患者が持つ免疫の型(HLA-DR15関連ハプロタイプという遺伝的特徴)が関与することを解明した。・本研究成果により、下垂体と甲状腺の副作用を発症しやすい患者を事前に把握し、安全に治療を進める個別化がん免...
キーワード:ハプロタイプ/下垂体/がん免疫/がん免疫療法/ホルモン/甲状腺/免疫治療/免疫療法/HLA/内分泌/副作用/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/コホート/個別化医療/前向きコホート研究/糖尿病
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発表日:2026年2月5日
171
天の川銀河円盤に落下する星形成の材料"分子雲"を発見
~天の川の進化の謎を解く大きな手がかり~
・天の川のじょうぎ座注1)の方向に銀河円盤から垂直に尻尾のように伸びた構造(ヘッドテイル構造)を持つ分子雲を発見した。・位置天文衛星ガイア注2)のデータ解析によって分子雲までの距離を8000±590光年と推定した。・分子雲が天の川銀河円盤に落下し、円盤部からの衝撃圧縮によって加熱を受けている可能性が示唆された。 名古屋市科学館の河野 樹人 学芸員 (兼:名古屋大学大学院理学研究科 客員研究員)、名古屋大学の福井 康雄 名誉教授、早川 貴敬 研究員、立原 研悟 准教授、東京大学の土井...
キーワード:核融合/データ解析/衛星/銀河/恒星/星形成/星形成領域/赤外線/天文学/電波望遠鏡/分子雲/望遠鏡/水素分子/衝撃圧縮/遠隔操作/電磁波
他の関係分野:数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年2月3日
172
ジチオカーバメートラジカル触媒のデザイン
~三重項ビラジカルの新たな触媒機能を発見~
・ジチオカーバメート注1)を構造基盤とした新しい分子性ラジカル触媒注2)を開発・励起三重項状態注3)のビラジカル種注4)が硫黄中心ラジカル触媒として機能・アジリジン(窒素原子を含む3員環骨格)からアミノシクロペンタン(アミノ基を有する炭素5員環骨格)への原子効率の高い変換反応を実現 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM※)・大学院工学研究科の大井 貴史 教授、中島 翼 助教、川口 竜寛(博士後期課程学生...
キーワード:励起状態/反応機構/触媒化学/触媒機能/可視光/活性種/光触媒/スピン/環境問題/生物活性/ラジカル/原子効率/分子変換/有機合成
他の関係分野:化学工学総合生物
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発表日:2026年2月3日
173
新しい環境では「眠れない」のはなぜか?生存を支える覚醒回路を解明、睡眠障害の病態理解に新たな視点
・新奇環境時に神経活動が増加する脳領域を同定。・この脳領域(拡張扁桃体注1))を抑制すると、新奇環境時の覚醒が抑制される。・拡張扁桃体のコルチコトロピン放出因子陽性神経に存在するニューロテンシンが新奇環境時の覚醒維持に関与する。 名古屋大学環境医学研究所の小野 大輔 講師、竹本 さやか 教授、上田 修平 助教らの研究グループは、新奇環境時に覚醒を維持する神経メカニズムを新たに発見しました。動物や人間は、初めての場所に置かれると覚醒度が高まり、周囲を注意深く観察することが知られています。例えばホテルに泊まっ...
キーワード:不確実性/神経ペプチド/神経活動/大脳/大脳辺縁系/視床/ストレス応答/ストレス/睡眠/睡眠障害
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発表日:2026年2月2日
174
PM2.5に含まれる"スズ"がスギ花粉症を悪化させる可能性
― 環境汚染とアレルギーの新たな関係 ―
・スギ花粉症患者では、健常者に比べてPM2.5に含まれるスズ(Sn)が鼻腔内に蓄積しやすい可能性が示されました。・スギ花粉症患者の鼻腔内スズ濃度は、非スギ花粉症患者と比べて約3-4倍高く、鼻炎症状の強さと有意な相関を示しました。・アレルギー性鼻炎モデルマウスでは、非アレルギーマウスに比べ、PM2.5に含まれるスズが鼻腔内に2-3倍多く捕捉されました。その結果、肺に到達するスズ量は30-40%低減しました。・アレルギー性鼻炎モデルマウスの鼻粘膜ではムチンが過剰に産生されており、このムチン増加が鼻腔内でのスズ蓄積に関与している可能性が示されました。...
キーワード:PM2.5/環境汚染/環境政策/健康リスク/リスク評価/花粉/スギ/動物モデル/大気汚染/モデルマウス/マウス/アレルギー/疫学/疫学調査
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発表日:2026年2月2日
175
植物の道管の形を精密に制御する新機構を解明
~植物の環境応答能力強化へ新たな道~
・細胞壁注1)の構造は、植物細胞の機能や植物の生育に重要である。・道管は細胞壁を一定の間隔で形成することで、水輸送に適した構造をつくる。・免疫応答タンパク質ACIP1が細胞壁の間隔を調節することを明らかにした。・本研究成果は、細胞壁形成の新たな制御機構を示し、細胞壁形成と植物の環境適応との潜在的な連関を見出した。 名古屋大学大学院理学研究科の三宅 陽穂 博士前期課程学生、杉山 友希 YLC特任助教、佐々木 武馬 助教、小田 祥久 教授の研究グループは、奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科の出村 ...
キーワード:最適化/ミセル/環境適応/水輸送/ナノメートル/構造制御/シロイヌナズナ/セルロース/ヘミセルロース/リグニン/環境応答/細胞壁/細胞膜/微小管/チューブリン/細胞内輸送/細胞分裂/免疫応答/遺伝子
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発表日:2026年1月30日
176
抗体全体のかたちと機能の鍵となるヒンジ領域
-免疫反応をピンポイントで制御する抗体医薬の設計に期待-
・IgG1抗体のヒンジ領域を改変すると抗体が半分に分かれる現象を発見。・核磁気共鳴法などによる原子レベルでの構造解析で、ヒンジ構造の変化が抗体全体の構造と機能に影響することを解明。・受容体FcγRIにのみ結合する特性を利用した次世代抗体医薬の設計に期待。 東京科学大学(Science Tokyo) 物質理工学院 材料系の小関悠希大学院生(博士後期課程1年)と同 総合研究院 フロンティア材料研究所の谷中冴子准教授、九州大学 大学院薬学研究院のカアベイロ・ホセ教授、大阪大学 大学院工学研究科の内山進教授、山口祐希助教、自然科学研究...
キーワード:磁気共鳴/機能制御/アミノ酸/プロリン/核磁気共鳴/核磁気共鳴法/血液/抗原/抗体医薬/受容体/免疫応答/免疫細胞/ウイルス/抗体/細菌
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発表日:2026年1月29日
177
早発型妊娠高血圧腎症の新たな病態メカニズムを解明
-胎盤由来細胞外小胞による血管透過性亢進
・血清中細胞外小胞*1(EV)のプロテオミクス解析*2と胎盤組織トランスクリプトーム解析*3を統合し、早発型妊娠高血圧腎症*4(Eo-PE)病態関連EVタンパク質としてLIMCH1*5を同定・LIMCH1搭載EVが血管内皮*6の透過性を亢進(こうしん)させることを明らかにし、Eo-PEにおける血管内皮障害の新たな病態メカニズムを解明・Eo-PE重症化予測のバイオマーカー開発や、新規治療戦略創出につながる可能性を示唆 ...
キーワード:生細胞/ナノメートル/血流/細胞間コミュニケーション/オミクス/オミクス解析/血管内皮/血清/合併症/細胞外小胞/妊娠高血圧腎症/胎児/in vitro/RNA/トランスクリプトーム/プロテオミクス/栄養膜細胞/血液/血管内皮細胞/小胞体/胎盤/内皮細胞/エクソソーム/コミュニケーション/タイトジャンクション/バイオマーカー/遺伝子/血圧/高血圧/周産期/妊娠/妊婦/分娩
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発表日:2026年1月27日
178
脳性麻痺慢性期に対するヒト乳歯歯髄幹細胞(SHED)の静脈内投与の治療有効性評価
~治療が困難とされてきた慢性期脳障害に、新たな希望を~
・脳性麻痺(*1)の原因となる脳の損傷から時間が経過し、すでに運動や学習の障害が顕在化している慢性期(*2)においても、治療効果が得られる可能性を、ラットモデルを用いて世界で初めて示しました。 ・乳歯から得られる幹細胞であるヒト乳歯歯髄幹細胞(SHED)(*3)を静脈内投与することで、脳内に存在する神経幹細胞(*4)の働きが活性化し、新たな神経細胞を生み出す力が高まることが分かりました。 ・乳歯は誰でも自然に抜けるものであり、倫理的な問題が少なく...
キーワード:学習行動/免疫調節/血流/神経新生/新規治療法/脳損傷/グリア細胞/自己複製/自己複製能/組織修復/増殖因子/多分化能/中枢神経/運動機能/神経再生/脳性麻痺/液性因子/肝細胞増殖因子(HGF)/歯髄幹細胞/成長因子/アポトーシス/グリア/ケモカイン/モデル動物/ラット/幹細胞/肝細胞/虚血/抗炎症/再生医療/細胞治療/細胞増殖/細胞療法/神経幹細胞/神経細胞/神経保護/低酸素/サイトカイン/周産期/小児/新生児/低侵襲/発達障害
他の関係分野:複合領域総合生物
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発表日:2026年1月26日
179
がんの進化の力を白日のもとに~がん細胞の環状の染色体外DNAを標的にしたゲノム編集技術の開発に成功~
・近年、がんの進化・不均一性・治療抵抗性の重要なメカニズムとして環状の染色体外DNA(extrachromosomal DNA, ecDNA)(※1)が注目されています。一方で、がん細胞内におけるecDNAの機能や動態については不明な点が多く、この理由の1つとしてecDNAを人工的に改変する技術が確立されていないことが挙げられます。 ・CRISPR-Cas9(※2)によるゲノム編集で用いるガイドRNAを最適化することにより(「セーフガードgRNA(※3)」を使用)、ecDNAの効率的なゲノム編集技...
キーワード:最適化/がん研究/悪性化/シミュレーション/CRISPR-Cas/ゲノム編集技術/抵抗性/機能解析/CRISPR/悪性度/細胞毒性/治療抵抗性/腫瘍学/染色体/ゲノム編集/不均一性/CRISPR-Cas9/RNA/がん細胞/細胞死/細胞分裂/ゲノム/ストレス/遺伝子/細菌/薬剤耐性
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月26日
180
海鳥が教えてくれる全海洋の水銀汚染の実態~世界規模のモニタリング解析から水銀空間分布を推定~
・海鳥の血液中水銀濃度を用いて、世界規模の海洋水銀分布推定手法を新たに構築した。・4カ国12機関による国際共同研究により、海鳥108種・11,000個体以上の成鳥データを統合解析し、世界で初めて生物由来の実測データを用いて全海洋における水銀の空間分布を推定した。・種ごとの食性や生息域の違いが血中水銀濃度のばらつきに与える影響を定量化し、種間差を考慮した「海鳥ベースモデル」を構築した。・沿岸から外洋、熱帯から極地まで広く分布する海鳥を用いることで、地球規模の海洋水銀汚染を網羅的に評価できることを示した。・本手法は、水俣条約など国際的な水銀排出規制...
キーワード:極地/空間分布/海洋/モニタリング/海洋環境/血液
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発表日:2026年1月23日
181
介護は負担だけではない?家族介護者の生活の質向上へのモデルを提唱
~肯定的および否定的認識への理解が介護者支援の充実に寄与~
・家族を介護している人(家族介護者)の“介護の肯定的認識および否定的認識”を共に検討。・介護の否定的な認識が高いことは、家族介護者の生活の質を低下させる。・介護の肯定的な認識が高いことは、否定的な認識を低下させる。・否定的な認識と肯定的な認識を共に評価することで、家族介護者の生活の質を高める支援が可能となると考えられる。 名古屋大学大学院医学系研究科の星野 純子 准教授、桜井 美果 博士後期課程学生の研究グループは、家族を介護している人(家族介護者)の介護に関する認識や生活の質について、構造方程式モデリ...
キーワード:構造方程式モデリング/共分散構造分析/モデリング/家族介護者/介護者/看護/看護学/看護師/在宅医療/生活の質/地域包括ケア/訪問看護/訪問看護師
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発表日:2026年1月23日
182
高校生はコロナ禍で抑うつになりにくくなっていた?
~心の変化を"地形図"で可視化、集団傾向を数理的に解析~
・東京在住の高校生から取得した抑うつ注1)に関するアンケートに対して、エネルギー地形解析注2)を適用して「抑うつのエネルギー地形図」として解析した結果、先行研究と同様に集団全体の傾向としてコロナ禍で抑うつになりにくくなっていたことを示した。・層別化解析注3)により、抑うつスコアが低く安定なグループと高く不安定なグループを特定し、両グループでコロナ禍による抑うつへの影響が異なることを示した。・脳発達データ(経時的な頭部MRI検査注4))の比較から、脳構造の成長過程が抑うつの感受性に影...
キーワード:無作為抽出/AI/インテリジェンス/情報学/人工知能(AI)/認知科学/内部構造/行動特性/コロナ禍/アンケート調査/シミュレーション/動特性/インフォマティクス/脳発達/生態学/精神医学/脳神経科学/パンデミック/感染症対策/眼球運動/思春期/MRI/神経科学/うつ/うつ病/コホート/異分野融合/感染症/新型コロナウイルス感染症/精神疾患/放射線/抑うつ
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月22日
183
次世代半導体MoS2の革新的ウエハースケール成膜技術を開発
――結晶成長の自己整合および自己停止メカニズムにより高移動度を達成――
・MOCVD法を用いて、サファイア基板上のMoS2結晶粒が自己整合して単結晶化する革新的な成長メカニズムを発見。・独自のプリカーサ選択により、成膜反応が単層厚さで自動停止する新たな現象を見いだし、2インチサイズのウエハー全体にわたって均一で再現性の高い単層MoS2膜を実現。・2つの成膜メカニズムの相乗効果により高い電子移動度を達成。量産化を見据えたウエハースケールで高品質な単層MoS2単結晶膜の形成という産業界からの要請に応えるとともに、次世代サブ1 nmノード論理トランジスタ実現に向けた重要な一歩。...
キーワード:金属元素/高移動度/モリブデン/電子移動/有機金属化学/有機金属/前駆体/エピタキシャル成長/トランジスタ/パワーデバイス/ファンデルワールス力/大規模集積回路/電子デバイス/二硫化モリブデン/半導体デバイス/温度依存性/発光ダイオード(LED)/半導体産業/エピタキシャル/単結晶/レーザー/移動度/結晶化/結晶成長/酸化物/集積回路/低消費電力/半導体/結晶構造
他の関係分野:環境学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年1月19日
184
「鉄×光」で高価な光学活性物質を1/3に抑える新触媒を開発 レアメタル使わず有用天然物の合成に成功
医薬品開発をもっとエコに
・豊富な資源である鉄とクリーンなエネルギーである光を掛け合わせた合成法を開発。・高価なキラル注1)配位子注2)の使用量を1/3に削減することに成功。・生物活性天然物Heitziamide Aの世界初の不斉全合成注1)を達成。・理想的な触媒デザインの実現により、環境・コスト面に配慮した医薬品開発の推進が期待される。 名古屋大学大学院工学研究科の石原 一彰 教授、大村 修平 助教、赤尾 颯斗 博士後期課程学生らの研究グループは、高価なキラル配位子X*の使用量を最小限...
キーワード:光エネルギー/再生可能エネルギー/太陽/アミド/キラル/光学活性/立体選択的/太陽光/持続可能/持続可能な発展/光触媒/レアメタル/生物活性/医薬品開発/生物活性天然物/阻害剤/配位子/不斉全合成
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物
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発表日:2026年1月14日
185
「もったいない精神」で宇宙の天気を読む
――複数探査機の多点比較から宇宙線変動と太陽プラズマの関係を解明――
・複数探査機の多点観測から宇宙線変動と太陽プラズマの物理的関係を解明・本来理学用途でないシステム系観測装置を活用した太陽プラズマ観測手段を確立し、実証に成功・太陽プラズマの観測手段の増加により、精度の高い宇宙天気予報実現に貢献 名古屋大学宇宙地球環境研究所の三好由純教授、原田裕己准教授、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻の木下岳大学院生、計測・実験素粒子物理学研究所(LIP:Laboratory of Instrumentation and Experimental Particle Physics)のマルコ ピント研究員、東京大...
キーワード:銀河宇宙線/高エネルギー/高エネルギー粒子/素粒子/宇宙線/衛星/観測装置/銀河/質量放出/新星/素粒子物理/太陽/太陽系/超新星/超新星爆発/惑星/惑星科学/地球環境/人工衛星/TEMPO/放射線
他の関係分野:数物系科学工学農学
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発表日:2026年1月14日
186
緑内障インプラント(マイクロシャント)の術後管理に新知見
~マイクロシャント露出時は油性眼軟膏の使用を避けるべき~
・油性眼科用軟膏による緑内障注1)インプラント注2)(マイクロシャント注3))膨潤注4)の初報告。・臨床・実験の両面からマイクロシャントの膨潤を実証。・術後、マイクロシャントが露出している時は、油性眼軟膏の使用を避けることを推奨。 名古屋大学医学部附属病院の冨田 遼 助教、井岡 大河 病院助教、名古屋大学大学院医学系研究科の結城 賢弥 准教授らの医学系研究グループと、名古屋大学大学院工学研究科の梶田 貴都 研究員、野呂 篤史 講師(未来社会創造機構マテ...
キーワード:オープンアクセス/エラストマー/共重合体/スチレン/ブロック共重合体/ポリスチレン/共重合/生体適合性/プラスチック/ポリマー/マイクロ/炭化水素/生体組織/ステント/冠動脈/眼圧/眼科学/緑内障/可塑性/心臓/インプラント/拒絶反応/網膜/手術
他の関係分野:情報学化学工学農学
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発表日:2026年1月9日
187
ウェハを冷却+フッ化水素プラズマでエッチング速度5倍向上 環境負荷低減プロセスも実現、次世代半導体技術の進歩に貢献
・名古屋大学と東京エレクトロン宮城株式会社による共同研究で、革新的プロセス開発を推進。・冷却した SiO₂表面でフッ化水素と反応生成物のH₂Oが共吸着することで、エッチングの活性化エネルギー閾値をほぼゼロにできる可能性を発見。・反応生成物H₂Oが冷却したSiO₂膜の表面に自己触媒反応(autocatalytic reaction)注1)により再吸着することで、エッチング反応を飛躍的に加速できる。・エッチングガスに、従来の地球温暖化係数(GWP)が高いフルオロカーボン系ガスを使用せず、フッ化水素(HF)を用いることで環境負荷が低いプロセ...
キーワード:スループット/アスペクト/産学連携/地球温暖化/ケイ素/触媒反応/エッチング/プラズマエッチング/前駆体/半導体デバイス/エネルギー効率/持続可能/持続可能な開発/反応速度/活性化エネルギー/環境負荷低減/カーボン/イオン照射/環境負荷/半導体/微細加工/微細構造/温暖化
他の関係分野:情報学複合領域環境学化学総合理工工学農学
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発表日:2026年1月9日
188
高齢者の"生活の質"変化パターンとその予測因子を同定 12年分のビッグデータ解析、健康寿命延伸へ重要な知見
・最大12年間分の地域高齢者のデータを活用した研究であり、健康関連quality of life(QOL)注1)の変化パターンを同定した世界初の試み。・一部の健康関連QOLは一様に低下するのではなく、“低下群”と“維持群”に分かれることを発見。・QOL低下には、睡眠の質、足の筋力や体の安定性、抑うつ傾向などの予測因子が関連。・就寝時刻・起床時刻といった睡眠スケジュールの問題ではなく、睡眠の“質”自体が決定的に重要であることを発見。・ある時点のQOL得点...
キーワード:社会モデル/健康増進/地域経済/データ解析/寿命/身体機能/日常生活/血液/うつ/メンタルヘルス/加齢/健康寿命/高齢者/睡眠/生活の質/地域在住高齢者/非侵襲/抑うつ
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学
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発表日:2026年1月9日
189
CRISPR-Cas3による新たなin vivoゲノム編集技術を開発
―モデルマウスの肝臓でトランスサイレチン遺伝子の特異的欠失に成功―
・CRISPR-Cas3を搭載したmRNA-LNPを用いて、in vivo(マウス肝臓)でゲノム編集することにより、血中トランスサイレチン(TTR)量を約80%低下させることに成功しました。・従来のCRISPR-Cas9と異なり、CRISPR-Cas3はTTR遺伝子を主に一方向に広範囲に欠失させ、隣接遺伝子への影響は最小限で、オフターゲット変異が検出されない安全な編集プロファイルを示しました。・CRISPR-Cas9による編集では3塩基欠失などインフレーム変異(IFM)によりアミロイド化する潜在的なリスクのあるタンパク質が確認された...
キーワード:プロファイル/生物有機化学/遺伝性疾患/ナノ粒子/生体内/CRISPR-Cas/遺伝子破壊/ゲノム編集技術/獲得免疫/CRISPR/浸潤/末梢神経/臨床応用/mRNA/心臓/ゲノム編集/モデルマウス/CRISPR-Cas9/RNA/アミロイド/ファージ/マウス/マクロファージ/ラット/遺伝子治療/核酸医薬/ゲノム/ワクチン/遺伝子/細菌/脂質/新型コロナウイルス感染症/生体材料
他の関係分野:情報学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月8日
190
栄養条件に応じ単細胞-多細胞をスイッチする遺伝子特定
~多細胞生物の出現や進化の仕組み理解に寄与~
・海洋由来の黒色酵母注1)株が栄養条件に応じて単細胞性増殖と多細胞体形成を切り換えることを発見した。・単細胞性―多細胞性の切り換えに必要な10遺伝子を特定した。遺伝子を欠失させると、栄養状態に関わらず常に多細胞体として成長する株が生まれた。・単細胞増殖している酵母に栄養を与えると、細胞内のMyb1タンパク質が急速に分解され、多細胞体の成長モードへと転換した。逆に、Myb1の発現は単細胞化を誘導した。Myb1が単細胞性―多細胞性変換の分子スイッチであることが示唆された。・多細胞生物が生まれる仕組みを遺伝子・細胞レベルで研究できる新しいモ...
キーワード:生物海洋/海洋/海洋生物/性転換/遺伝子操作/細胞増殖/遺伝子/真菌
他の関係分野:環境学農学
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発表日:2026年1月6日
191
旧石器時代の未知の石材産地をヨルダンに発見
~ホモ・サピエンスの文化進化を資源利用から解明へ~
・中東ヨルダンにおける旧石器時代注1)の人類が、石器づくりのために希少な石材産地を利用していたことを明らかにした。・考古学と地球科学、地理学の研究者が協働し、ヨルダン国南部でフィールド調査と石材の分析、地理情報システムによる解析など多面的な学際研究を行った。・中東は、ホモ・サピエンスがアフリカからユーラシアに拡散した拠点である。そこでホモ・サピエンスが数万年のあいだに行動や文化をどのように変化させたのかについて、石材などの資源利用という観点から明らかにされることが本研究の成果から期待される。 名古屋大学博物館・大学院...
キーワード:情報システム/フィールド調査/資源利用/地理情報システム/地球科学/学際研究/地質学/旧石器時代/人類進化/地球環境/地理情報/ユーラシア
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学農学