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慶應義塾大学 研究シーズDiscovery Saga
研究分野:生物学 に関係する研究一覧:43
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発表日:2026年5月27日 この記事は2026年6月10日号以降に掲載されます。
1
ホヤ幼生はなぜ10度ねじれたままなのか?
-筋肉のらせん構造があえてわずかな非対称性を残すメカニズムを解明-
この記事は2026年6月10日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月8日
2
機能改変型転写因子と発現時間制御によるヒトiPS細胞からオリゴデンドロサイト分化誘導の高速化に成功
藤田医科大学(愛知県豊明市)精神神経・病態解明センター神経再生・創薬研究部門_石川充准教授、慶應義塾大学岡野栄之教授/再生医療リサーチセンターセンター長らの研究グループは、ヒトiPS細胞に対し分化誘導機能を改変した転写因子の導入を行い、その発現時間の制御をすることでオリゴデンドロサイトを短期間で効率よく誘導する新たな技術を開発しました。これにより、産生におよそ100日前後の培養を要すると考えられていた期間を短縮し、成熟オリゴデンドロサイトマーカーMBP(ミエリン塩基性タンパク質)陽性の細胞を、わずか25日程度の培養で得ることに成功しました。この成果により、今後、実験室においてヒトのオリゴデンド...
キーワード:神経系/iPS細胞/神経再生/病態解明/再生医療/創薬/転写因子/分化誘導/ヒトiPS細胞/神経疾患
他の関係分野:医歯薬学
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発表日:2026年4月13日
3
ブレイン・コンピューター・インターフェースを活用してイメトレ中の脳状態を可視化することで運動能力を向上
-健常者のパフォーマンス向上やスポーツ、人間拡張分野への応用に道-
ポイント1: イメトレ中の脳内状態を、AIを使って可視化して訓練これまでは本人もトレーナーも、実際の脳状態を知ることができませんでしたが、BCIを利用することでリアルタイムに可視化できました。脳内に電極を埋め込むことなく、ウェアラブルセンサ(脳波計)とAIだけで実現できた点が画期的です。ポイント2: 実際に運動せず、イメトレだけで運動能力が向上これまでは、ジムや競技場、楽器やキーボードなど、実際にトレーニングするため...
キーワード:インターフェース/ウェアラブル/人間拡張/情報学/人工知能(AI)/医療機器/脳活動/持続性/ブレイン/生命情報/フィードバック/スポーツ/トレーニング/パフォーマンス/運動イメージ/運動能力/筋肉/筋電図/心電図/神経回路/ヘルスケア/脳卒中/脳波
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月23日
4
デュピルマブ治療中のアトピー性皮膚炎において、疾患活動性を反映する血中サイトカインとして血中IL-22とIL-18を同定
-多様な炎症パターンを踏まえた新たなモニタリング指標の可能性-
慶應義塾大学医学部皮膚科学教室の野村彩乃助教、川崎洋専任講師、天谷雅行教授と理化学研究所生命医科学研究センターの古関明彦チームディレクター(免疫器官形成研究チーム)、シスメックス株式会社の長谷川武宏らの共同研究グループは、デュピルマブ治療中のアトピー性皮膚炎患者において、血中IL-22およびIL-18が治療期間を通じて疾患活動性を反映する可能性を明らかにしました。血中CCL17(TARC)は、アトピー性皮膚炎の代表的な2型炎症関連バイオマーカーとして、治療前の重症度評価に有用であり、国内診療において広く活用されています。本研究では、アトピー性皮膚炎患者170名の血中サイト...
キーワード:器官形成/モニタリング/アトピー性皮膚炎/サイトカイン/バイオマーカー
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月4日
5
自然界での微生物分解が困難なポリスチレンを分解!
-プラスチック添加剤P-Lifeを含有したPSの分解菌を複数発見-
慶應義塾大学理工学部の武井史織(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学理工学部教授の宮本憲二、ピーライフ・ジャパン・インク株式会社社長の冨山績、SI樹脂産業株式会社(現:株式会社グリーンバリュー)の安倍義人、株式会社伊藤園の内山修二(現:タリーズコーヒージャパン株式会社)、株式会社湘南貿易の橋本則夫らの研究チームは、生分解性添加剤P-Lifeを含有したポリスチレン(以下PS)の分解に適した微生物(分解菌)の取得に成功しました。この成果は、難分解性ポリオレフィン系プラスチックであるPSの微生物による分解処理を実現する上で重要な一歩となります...
キーワード:情報学/マイクロプラスチック/スチレン/ポリスチレン/生命情報/樹脂/生分解/プラスチック/マイクロ/添加剤/生分解性/微生物/オレフィン
他の関係分野:情報学環境学化学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年3月4日
6
プラスチック添加剤P-Lifeを添加したプラスチックの海洋性分解菌を複数発見
-海洋環境を改善し、プラスチック問題の解決へ-
慶應義塾大学理工学部の膳所直彦(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学理工学部宮本研究室の研究員補助員の加藤智美、同大学理工学部教授の宮本憲二、ピーライフ・ジャパン・インク株式会社社長の冨山績、SI樹脂産業株式会社(現:株式会社グリーンバリュー)の安倍義人、株式会社伊藤園の内山修二(現:タリーズコーヒージャパン株式会社)、株式会社湘南貿易の橋本則夫らの研究チームは、生分解性添加剤P-Lifeを添加したポリオレフィン系プラスチックの分解に適した海洋性の微生物(分解菌)を単離することに成功しました。この成果は、P-Lifeを添加したポリオレフ...
キーワード:情報学/マイクロプラスチック/海洋/生命情報/樹脂/生分解/プラスチック/マイクロ/海洋環境/添加剤/生分解性/微生物/オレフィン
他の関係分野:情報学環境学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年2月26日
7
生分解性プラスチックGreen Planetストローをわずか6日で完全分解する微生物を発見!
慶應義塾大学理工学部の朝日秀一(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学院理工学研究科の山本果緒(修士課程1年)、同大学理工学部教授の宮本憲二の研究チームは、株式会社カネカが製造している生分解性プラスチック Green Planet(以下GP)をわずか数日で完全分解する微生物の取得に成功しました。GPは、他の生分解性プラスチックと比較して高い生分解性を示しますが、社会実装に向けて、より高速に分解する技術が求められていました。本成果は、GPの分解時間を大幅に短縮し、使用済みのGP製品を使用した場所(オンサイト)での分解処理を実現する上で重要な一歩となります。本成果...
キーワード:情報学/生分解性プラスチック/生命情報/生分解/プラスチック/生分解性/微生物
他の関係分野:情報学化学工学農学
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発表日:2026年2月25日
8
Y染色体がもたらす男性特異的な疾患リスク形成機構を解明
-2型糖尿病リスクの性差につながる新たな因子の発見-
計30万人以上の男性を対象に、Y染色体の生殖細胞系列変異(ハプログループ)および体細胞変異(Y染色体のモザイク欠失)を網羅的に解析しました。日本人集団男性において、Y染色体ハプログループDが2型糖尿病リスクを低下させる一方、Y染色体のモザイク欠失が2型糖尿病リスクを上昇させることを明らかにしました。これまでの大規模ゲノム研究で十分に考慮されてこなかったY染色体の情報を組み込むことで、より精度の高い疾患リスク評価や個別化医療の実現につながる可能性を示しました。東京大学大学院医学系研究科遺伝情報学の佐藤豪助教、岡田随象教授(兼:大阪大学ワクチン開...
キーワード:情報学/人工知能(AI)/がん研究/遺伝情報/生殖/リスク評価/シークエンス/遺伝統計学/生殖細胞/ゲノム情報/バイオバンク/ヒトゲノム/染色体/体細胞変異/ゲノム解析/DDS/2型糖尿病/ゲノム/ワクチン/遺伝学/感染症/個別化医療/糖尿病
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
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発表日:2026年2月25日
9
酵素の力で消滅型生ごみ処理容器キエーロの生ごみ分解を高速化!
-低温環境での分解にも成功-
慶應義塾大学理工学部の石川絵梨(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学大学院理工学研究科の小笠原健(修士課程1年)、同大学理工学部教授の宮本憲二の研究チームは、生ごみをあらかじめ酵素で処理することにより、消滅型生ごみ処理容器「キエーロ」における分解速度が劇的に向上することを明らかにしました。この成果は、キエーロの利便性を高めるだけでなく、小学校などの大規模施設における生ごみ処理を効率化する極めて効果的な手法になると期待されます。本成果は、2026年3月10日の日本農芸化学会2026年度京都大会で発表されます。プレス...
キーワード:情報学/生命情報
他の関係分野:情報学
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発表日:2026年2月25日
10
消滅型生ごみ処理容器「キエーロ」の分解メカニズムを解明!
-特有の微生物叢と分解に関わる代謝経路を特定-
慶應義塾大学大学院理工学研究科の小笠原健(修士課程1年)、同大学理工学部の石川絵梨(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学理工学部教授の宮本憲二の研究チームは、消滅型生ごみ処理容器「キエーロ」内部の基材および周辺土壌における細菌と真菌を対象とした網羅的菌叢解析を行いました。その結果、キエーロ内部の基材の微生物叢は一般土壌および周辺土壌とは明確に異なること、また表面からの深さによっても微生物叢が異なることを明らかにしました。さらに遺伝子の機能予測解析の結果、生ごみ分解に関連する代謝経路が豊富に存在することを確認しました。この成果は、キエーロ...
キーワード:情報学/生命情報/機能予測/土壌/微生物/微生物叢/遺伝子/細菌/真菌
他の関係分野:情報学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年2月6日
11
「ねじれ」と「曲がり」の組み合わせが形作る胚の体軸回転
-異なる制御機構を持つ2つの運動成分を分離し、非対称な構造が生まれる仕組みを解明-
慶應義塾大学大学院理工学研究科の博士課程3年 小暮悠暉、同大学理工学部生命情報学科の堀田耕司准教授、金沢大学 ナノ生命科学研究所の奥田覚准教授、北里大学 データサイエンス学部 岡浩太郎教授らは、脊索動物ホヤを用い、高解像度 3D 形態解析と数理モデルに基づくねじれ量の定量化により、胚発生期にみられる体軸回転が、「左向きの曲がり(Bending)」と「時計回りのねじれ(Twisting)」という、独立して制御される二つの運動が同時に進行する複合現象であることを明らかにしました。体軸回転(AR)は、マウス、ラット、ニワトリ、爬虫類などの脊椎動物の初期胚に広く見られ、胚の形を形...
キーワード:情報学/幾何学/初期胚/生命情報/爬虫類/胚発生/脊椎動物/形態解析/ニワトリ/発生生物学/脊椎/TGF-β/マウス/ラット/形態形成/遺伝子
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年1月15日
12
腸内細菌で活性化したパイエル板の特殊なT細胞が脳脊髄炎を誘発
-「腸–脳軸」を橋渡しする新たな病態メカニズムを提示-
慶應義塾大学大学院薬学研究科の込山星河(元博士課程3年; 現フランシス・クリック研究所研究員)、同大学薬学部 髙橋大輔専任講師、長谷耕二教授(福島大学 食農学類附属発酵醸造研究所 特任教授 兼任)らを中心とする研究グループは、慶應義塾大学、福島大学、京都大学をはじめとする国内複数機関との共同研究により、腸内細菌が脳や神経の病気に関わる仕組みを明らかにしました。本研究では、腸管の「パイエル板」と呼ばれる免疫組織に存在するM細胞による、腸内細菌の取り込みが、多発性硬化症という難病の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE: Experimental Autoimmune Encephalo...
キーワード:神経系/発酵/M細胞/動物モデル/多発性硬化症/T細胞/自己免疫/自己免疫疾患/代謝物/細菌/細菌叢/神経疾患/腸内細菌/腸内細菌叢/難病/脳・神経
他の関係分野:農学医歯薬学
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発表日:2025年12月4日
13
プラナリアの無性生殖から有性生殖への転換に必須な遺伝子を発見
プラナリアの有性個体には無性個体を有性状態に誘導することのできる有性化因子が含まれている。有性化因子の投与で引き起こされる有性化過程には、有性化因子の投与がなくても有性状態を維持できるようになる特異点「有性化回避不能点」が存在している。有性化因子の投与で発現変動する遺伝子ライブラリを用いたトランスクリプトーム解析とRNAi法による遺伝子ノックダウン解析により、3つの有性化必須遺伝子(核内受容体をコードする遺伝子Dr-nhr-1、転写因子をコードする遺伝子Dr-dmd-1、Dr-klf4l)が同定された。3つの有性化必須遺伝子のノックダウン個体では、有性化因子の刺激があっ...
キーワード:特異点/プラナリア/生殖/無性生殖/哺乳類/イネ/有性生殖/生殖細胞/精巣/RNA/RNAi/トランスクリプトーム/核内受容体/受容体/生理活性/生理活性物質/転写因子/分化誘導/遺伝子
他の関係分野:数物系科学農学医歯薬学
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発表日:2025年12月2日
14
光でホヤの変態を人工的に誘導することに成功
-神経細胞が刺激時間を積分し、変態のスイッチが入る仕組みを発見-
慶應義塾大学大学院理工学研究科の博士課程3年 戸塚望、同大学理工学部生命情報学科の堀田耕司准教授らは、光遺伝学の手法を用いて、ホヤの感覚神経細胞に約6分間の光刺激を与えることで変態を人工的に誘導できることを実証しました。海洋生物の多くは幼生期から成体にかけて変態により体構造を大きく変化させます。これまでの研究で、ホヤは体幹部先端にある付着器という器官への機械刺激を受容すると、細胞内のCa2+濃度やcAMP濃度が上昇し、その後変態を開始することが知られていましたしかし、付着器を構成するどの細胞が変態開始を担っているのか、またCa2+...
キーワード:情報学/海洋/神経系/生命情報/オプトジェネティクス/光刺激/海洋生物/Ca2+/感覚神経/発生生物学/光遺伝学/神経回路/神経細胞/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:情報学環境学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年11月11日
15
脊髄損傷の回復を予測できる新たな手がかりを発見
-髄液細胞外小胞由来miR-9-3pが神経保護的反応を示す新規バイオマーカーとなる可能性を解明-
慶應義塾大学医学部整形外科学教室の名越慈人専任講師、同再生医療リサーチセンターの岡野栄之センター長/教授、田中朋陽助教、森本悟副センター長/特任准教授らを中心とした研究グループは、脊髄損傷において髄液細胞外小胞に含まれるmiR-9-3pが神経保護的反応を示し、さらに脊髄損傷の自然回復の予測に有用な新規バイオマーカーとなり得ることを、ラットとヒト髄液サンプル解析により世界で初めて明らかにしました。脊髄損傷においては世界的にバイオマーカーの開発が進められているものの、受傷後早期の段階で自然回復の可否を予測できるものは未だに存在していません。こうした現状を踏まえ、本研究グループは髄液細胞外小胞の網羅...
キーワード:神経系/シナプス/細胞間コミュニケーション/ニューロン/細胞外小胞/治療標的/整形外科学/中枢神経/臨床応用/可塑性/脊髄損傷/中枢神経系/予後予測/アストロサイト/エネルギー代謝/シナプス可塑性/ストレス応答/ラット/運動ニューロン/再生医療/神経保護/コミュニケーション/ストレス/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子発現/網羅的解析
他の関係分野:総合生物医歯薬学
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発表日:2025年10月29日
16
エピゲノム編集技術によりプラダー・ウィリー症候群の失われた遺伝子の働きを回復させる方法を開発
-新たな治療戦略に道-
慶應義塾大学再生医療リサーチセンター、慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター、東京医科大学小児科・思春期科学分野の共同研究グループ(根本晶沙共同研究員、慶應義塾大学再生医療リサーチセンターの岡野 栄之 センター長/教授、慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センターの小崎健次郎センター長/教授、東京医科大学 小児科・思春期科学分野の奥野 博庸 講師)は、遺伝性疾患であるプラダー・ウィリー症候群(Prader-Willi syndrome, PWS)の患者由来iPS細胞を用い、改変型のCRISPR/Cas9システムを応用したエピゲノム編集によって、失われていた遺伝子の働きを回復させることに成功しました。本研...
キーワード:遺伝性疾患/ゲノム編集技術/CRISPR/iPS細胞/インプリンティング/思春期/ゲノム編集/遺伝子治療/再生医療/ゲノム/遺伝学/遺伝子/小児
他の関係分野:農学医歯薬学
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発表日:2025年10月28日
17
高校生が授業中に世界的貴重なマルハナバチ化石を発見
-化石は30万年前の全長24mmの大型女王バチ-
慶應義塾名誉教諭(慶應義塾横浜初等部非常勤講師)の相場博明と玉川大学学術研究所長の小野正人教授は、約30万年前のマルハナバチ化石を報告しました。この化石は、2024年10月に行われた慶應義塾湘南藤沢高等部の理科授業(選択地学)中に、当時高校3年生の市川綾萌さんが岩石を割って発見したものです。その岩石は、栃木県那須塩原市にある「木の葉化石園」により、その敷地に分布する中部更新統の塩原層群の地層(30万年前)を掘り出し教材として提供されたものです。発見した化石は、頭部以外のほぼ全体が保存されており、推定全長は24mmと大型であることから、マルハナバチの女王バチであることがわか...
キーワード:古生物学/ミツバチ/更新世/中新世/花粉
他の関係分野:数物系科学農学
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発表日:2025年10月28日
18
約250万年前の地層からミツバチの新種化石「タジマミツバチ」を発見
-ミツバチの進化の空白を埋める新種-
ミツバチは花粉を運んだり花蜜を集めたりしてハチミツを作るため、人間と最も関わりが深い動物の一つです。日本には現在、在来の二ホンミツバチ(トウヨウミツバチの亜種)と輸入されたセイヨウミツバチの二種のミツバチがいます。慶應義塾幼稚舎の高橋唯教諭と京都産業大学の高橋純一准教授は、兵庫県新温泉町の約250万年前の地層から産出した化石を「タジマミツバチ」と命名し、新種のミツバチ化石として報告しました。この化石はこれまで化石記録が無かった鮮新世~更新世前期の時代のもので、世界最古のミツバチ亜属の化石になると同時に、最も新しい絶滅種のミツバチにもなります。この研究...
キーワード:ミツバチ/更新世/花粉
他の関係分野:農学
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発表日:2025年10月23日
19
生まれる可能性の高い受精卵を81.63%の精度で予測するAI開発に成功
-体外受精の成功率向上に寄与-
慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程2年の金澤帝知氏、同大学理工学部生命情報学科の舟橋啓教授、同大学先端科学技術研究センターの徳岡雄大研究員、近畿大学大学院生物理工学研究科博士前期課程2年の竹下空良氏、同2年の末永遼氏、同大学生物理工学部遺伝子工学科の山縣一夫教授、扶桑薬品工業株式会社の八尾竜馬研究員と平井樹研究員らの研究グループは、明視野顕微鏡で撮像したマウス受精卵(胚)の画像から細胞核を正確に同定するアルゴリズム(FL2-Net)の開発に成功しました。FL2-Netはこの分野で世界最高峰とされていた4つの細胞核検出アルゴリズムすべてを凌駕しまし...
キーワード:アルゴリズム/情報学/人工知能(AI)/マウス胚/生命情報/遺伝子工学/受精/受精卵/体外受精/マウス/細胞核/遺伝子/標準化
他の関係分野:情報学医歯薬学
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発表日:2025年9月29日
20
血小板の祖先をヒトデで発見!
-免疫と止血の進化の謎に迫る-
慶應義塾大学 自然科学研究教育センター/文学部生物学教室の古川亮平准教授、および同大学大学院理工学研究科後期博士課程3年の南方宏太らのグループは、福井大学の多米晃裕博士と共同で、私たちの血液中で止血を担う「血小板」の祖先と考えられる細胞をヒトデの体内で発見しました。これまで哺乳類特有と考えられてきた「核を持たない血小板」が、私たちと同じ祖先を持つヒトデにも存在し、創傷治癒と免疫応答の両方に貢献していることを明らかにしました。この発見は、血小板の機能が哺乳類で独自に獲得されたものではなく、進化的に非常に古い時代から、免疫と止血という二つの重要な生命維持機能が密接に連携しなが...
キーワード:ヒトデ/哺乳類/生体防御/血液/血小板/免疫応答/創傷治癒
他の関係分野:農学医歯薬学
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発表日:2025年9月24日
21
根本的な治療法のないシェーグレン病、自己抗体の違いで病態が異なることを解明
-患者さんごとの個別化医療(プレシジョン・メディシン)実現に道-
慶應義塾大学医学部内科学教室(リウマチ・膠原病)の稲毛純助教(現:微生物・免疫学教室助教)、竹下勝専任講師、金子祐子准教授(現:教授)、竹内勤教授(現:埼玉医科大学学長)らは、慶應義塾大学医学部主体の産学連携共同研究組織である免疫炎症性難病創薬コンソーシアムおよび理化学研究所生命医科学研究センター(IMS)遺伝子制御ゲノミクス研究チームのホン・ヂョン チョウチームディレクターとの共同研究において、自己免疫疾患であるシェーグレン病において、患者さんが持つ自己抗体の種類によって唾液腺での免疫反応や炎症のメカニズムが異なることを、1細胞レベルの解析で明らかにしました。本研究では...
キーワード:位置情報/産学連携/ゲノミクス/一細胞/CD8/さんご/微生物/膠原病/遺伝子制御/自己抗体/線維芽細胞/T細胞/トランスクリプトーム/リウマチ/自己免疫/自己免疫疾患/創薬/免疫学/遺伝子/遺伝子発現/疫学/個別化医療/抗体/唾液/難病
他の関係分野:情報学複合領域総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年9月11日
22
線維芽細胞が心不全を引き起こす?
-非心筋細胞の意外な役割と新たな治療標的の発見-
心不全モデルマウスを用いた解析により、心不全の状態で活性化される線維芽細胞がc-MYCを介してCXCL1を分泌し、心筋細胞の機能を低下させる新たなメカニズムを発見しました。従来は構造支持細胞と考えられていた線維芽細胞が、心不全の進行に直接関与しうることを世界で初めて示し、非心筋細胞による病態制御の重要性を明らかにしました。心不全は高齢化社会で患者数が増加する重大疾患で、本研究は、心筋以外の細胞を標的とした新しい治療法の開発につながる可能性があり、臨床応用が期待されます。岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)循環器内科学の湯浅慎介教授、東京大学大学院医学系研...
キーワード:高齢化社会/MYC/筋細胞/支持細胞/治療標的/心筋/心筋細胞/臨床応用/心臓/モデルマウス/線維芽細胞/c-Myc/マウス/受容体/高齢化
他の関係分野:複合領域医歯薬学
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発表日:2025年9月10日
23
病原菌と宿主の相互作用が休眠遺伝子を活性化
-微生物―動物細胞共培養法によって新規天然物を生成-
慶應義塾大学理工学部生命情報学科の荒井 緑教授,齋藤 駿専任講師,同大学大学院博士課程3年の氏江優希子(研究当時)らの研究グループは、病原真菌とマクロファージとの相互作用が真菌の二次代謝産生能を活性化し、新規天然物を生成することを見出し、その相互作用の詳細なメカニズムの解明に成功しました。微生物の休眠遺伝子活性化は多くの新規天然物を生産することができ、天然物創薬を加速することができます。本研究では、独自の微生物―動物細胞共培養法により、新規天然物が得られることを発見し、さらに病原微生物とマクロファージとの生存競争が二次代謝産生活性化の鍵となっていることを明らかにしました。...
キーワード:情報学/生命情報/病原微生物/病原菌/二次代謝/微生物/ファージ/マクロファージ/共培養/創薬/遺伝子/真菌
他の関係分野:情報学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年9月9日
24
乳がんの血管擬態の診断分子を新たに発見
-早期診断や予後予測に役立つ診断法の開発へ期待-
慶應義塾大学大学院理工学研究科の博士1年吉岡佑馬、同大学理工学部応用化学科の清水史郎教授、機械工学科の尾上弘晃教授らは、栃木県立がんセンターの尾島英知研究所副所長、公益財団法人微生物化学研究会微生物化学研究所第1生物活性研究部の川田学部長、大阪大学薬学研究科の近藤昌夫教授らと共同で、乳がんの「血管擬態」の抑制に関わる新たな遺伝子を見出しました。乳がんは世界中で女性のがんによる死亡原因の上位を占めており、転移や悪性化の制御が課題です。本研究では、血管擬態に必須な細胞接着に着目し、接着関連タンパク質であるangulin-1/LSRとの関係性を調べました。その結果、細胞、マウス...
キーワード:悪性化/生物活性/診断法/微生物/アイソフォーム/早期診断/予後予測/マウス/細胞接着/遺伝子/乳がん
他の関係分野:総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年9月2日
25
がん免疫療法、なぜ効かなくなる?
-治療に抵抗する“悪玉サブクローン”の正体を解明-
慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室の梅田浩太共同研究員、田中伸之専任講師、大家基嗣教授と東京大学大学院理学系研究科の角田達彦教授(兼 同大学新領域創成科学研究科教授)、東京科学大学総合研究院M&Dデータ科学センター・AI・ビッグデータ研究部門AI技術開発分野の鎌谷高志講師らの研究グループは、転移性尿路上皮がんが免疫チェックポイント阻害薬に対する耐性を獲得するメカニズムとして、がん細胞の生存過程でがん原性の遺伝子変異が繰り返し生じ、多種の悪性サブクローンが生まれて、免疫チェックポイント阻害薬では克服できない免疫抑制環境を作り出していることを明らかにしました。本研究では...
キーワード:人工知能(AI)/クローン/一細胞/尿路上皮がん/PD-1/オミクス/オミクス解析/がん免疫/がん免疫療法/悪性度/微小環境/免疫抑制/免疫治療/免疫療法/がん細胞/トランスクリプトミクス/一細胞解析/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/遺伝子/遺伝子変異
他の関係分野:情報学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年8月6日
26
正常な神経細胞分化、鍵はタンパク質凝集
-ATRXの相分離が担う脳の発達と病態形成-
知的障害や脳発達異常の原因遺伝子ATRXが、脳細胞の運命を決める新たな仕組みを発見。ATRXが核内に「凝集体(液滴)」を作り、これが神経細胞の正常な分化を促進することを解明。凝集体形成が阻害されると神経細胞への分化過程が正しく進まず、神経管構造の異常など脳発達に重大な影響を及ぼすことを示唆。ATRXの変異によって引き起こされる発達障害(ATR-X症候群)や膠芽腫などのがんの病態解明、さらには新たな治療法の開発につながることが期待される成果。脳の発達や神経細胞が正しく分化する仕組みは、多くの謎に包まれています。早稲田大学、東京医科大学、および慶...
キーワード:相分離/タンパク質凝集/モデリング/脳発達/クロマチンリモデリング/新規治療法/知的障害/クロマチン/膠芽腫/リモデリング/病態解明/凝集体/再生医療/細胞分化/神経細胞/神経分化/遺伝子/脳腫瘍/発達障害
他の関係分野:数物系科学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年7月27日
27
ALSの異なる原因が共通の遺伝子「UNC13A」の発現異常に収束
-病気の全貌解明へ新知見-
筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関わる複数のたんぱく質(TDP-43、FUS、MATR3、hnRNPA1)が、神経の働きに重要な遺伝子「UNC13A」の発現を維持する役割を担っていることを明らかにしました。ALS関連たんぱく質が失われると、UNC13Aたんぱく質のもとになるmRNAが分解されやすくなる経路があることは知られていましたが、今回、「REST」という発現抑制たんぱく質が過剰となりUNC13AのmRNA産生が抑えられる別の経路があることを新たに発見しました。ALSの発症に関わる遺伝子やたんぱく質は多数あり、治療標的を絞ることが困難と考えられてきました。しかし本研究...
キーワード:神経系/たんぱく/運動神経/TDP-43/iPS細胞/治療標的/mRNA/筋萎縮/RNA/再生医療/神経細胞/培養細胞/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/筋萎縮性側索硬化症 /難病
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発表日:2025年7月11日
28
新規共有結合性アスパラギン合成酵素阻害剤スタキベンザール類の発見
-がん代謝特性を標的とする抗がん剤の開発に期待-
掛谷秀昭 京都大学大学院薬学研究科 教授、Lei Zhang 同博士後期課程学生、植草秀裕 東京科学大学理学院化学系 教授、堂前直 理化学研究所環境資源科学研究センター ユニットリーダー、平野秀典 慶應義塾大学大学院理工学研究科 特任准教授らの研究グループは、新規共有結合性アスパラギン合成酵素(ASNS)阻害剤として、スタキボトリス属の糸状菌が生産する新規化合物スタキベンザールA-Cを見出し、非小細胞肺がんに対する抗がん剤シーズとしての有望性を明らかにしました。アスパラギン合成酵素(ASNS)は、L-グルタミン(L-Gln)を窒素源として、L-アスパラギン酸(L-Asp)...
キーワード:悪性化/メロテルペノイド/糸状菌/酵素活性/生合成/酵素阻害/小細胞肺がん/がん代謝/大腸/テルペノイド/抗がん剤耐性/酵素阻害剤/阻害剤/大腸がん/白血病/非小細胞肺がん/抗がん剤/肺がん
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発表日:2025年7月9日
29
若年発症肺腺がんの一部にBRCA2やTP53遺伝子の遺伝的要因が関与することを解明
-日本人の若年発症肺腺がんを対象とした初の大規模ゲノム解析の成果-
日本人の肺腺がん1,773症例で全ゲノム・全エクソームシークエンス解析を行い、若年発症例(40歳以下)での特徴を調べました。解析の結果、若年発症例では非若年発症例と比較してBRCA2やTP53遺伝子の生殖細胞系列病的バリアント(生まれつき持っている遺伝子の変化)の頻度が高いことが明らかとなりました。BRCA2遺伝子の病的バリアントを有する症例の腫瘍では、切断されたDNA鎖を正確に修復するための相同組み換え修復機構が破綻しており、既存の分子標的薬(PARP阻害剤) が有効である可能性が示唆されました。また、ALKBH2遺伝子の生殖細胞系列病的バリアントが、若年発...
キーワード:がん研究/相同組み換え/生殖/組み換え/シークエンス/生殖細胞/DNA修復/PARP阻害剤/TP53/エクソーム/全エクソームシークエンス/肺腺がん/卵巣/ゲノム解析/分子標的/卵巣がん/阻害剤/ゲノム/リスク因子/遺伝子/乳がん/分子標的薬
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発表日:2025年7月3日
30
妊娠につながるマウスの精子形成ステージを自動判定するAI開発に成功
-不妊症の原因となる精子形成の質の評価に貢献-
慶應義塾大学理工学部生命情報学科の徳岡雄大研究員と森倉峻特任助教、舟橋啓教授、東京医科歯科大学(現、東京科学大学)実験動物センターの遠藤墾助教(現、東京大学大学院農学生命科学研究科助教)、大阪大学微生物病研究所の平舘裕希特任助教(当時)と伊川正人教授らのグループは、深層学習を用いて、組織染色されたマウス精細管の明視野顕微鏡画像から12段階の精細管ステージを高精度に同定するアルゴリズムの開発に成功しました。さらにステージ予測の分類精度は、±1ステージの予測誤差を許容した場合98.33%と非常に高い性能を示すことを明らかにしました。本手法は、精細管ステージを自動的かつ定量的に評価する新たな基盤技術...
キーワード:予測誤差/アルゴリズム/情報学/深層学習/人工知能(AI)/生殖/生命情報/生殖補助医療/実験動物/微生物/精子形成/不妊症/マウス/精子/妊娠
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発表日:2025年6月24日
31
プラズモン現象の最小単位を金ナノクラスター21原子と解明
-次世代の太陽電池・高速通信を支えるプラズモニック光回路への応用に期待-
慶應義塾大学大学院理工学研究科の時田実和(修士2年)、井上朋也助教(有期)(研究当時)、同大学理工学部化学科の中嶋敦教授らの研究グループは、金(Au)原子の数を1個単位で精密に制御した金ナノクラスターを用い、蒸着した固体表面に光照射することによる光電子放出過程を詳細に解析することで、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)の発現に必要な最小単位が21原子であることを明らかにしました。プラズモン現象は、金属の中の自由電子が光などの電磁場によって励起されて電子集団として振動する現象を指します。LSPRは、太陽電池や光センシング、ナノ光回路といったフォトニックデバイスの性能向上に貢...
キーワード:光電子分光/イオン源/磁場/太陽/光電子分光法/ナノクラスター/局在表面プラズモン共鳴/金属クラスター/光応答/表面プラズモン共鳴/電子分光/固体表面/ナノデバイス/プラズモニクス/プラズモン/光センシング/光回路/表面プラズモン/光照射/光電変換/太陽電池/電子構造/電池/センシング
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発表日:2025年6月9日
32
ツインビーム光源による新たな非線形ラマン分光法の開発
-低コスト・小型な高分解能ラマン計測装置へ-
京都大学大学院工学研究科 衞藤雄二郎 准教授(研究当時、現:京都大学大学院理学研究科)、慶應義塾大学医学部 塗谷睦生 准教授、慶應義塾大学理工学部生命情報学科 加納英明 教授らの研究グループは、従来は複数の高価なフェムト秒の超短パルス光源が必要だったスペクトルフォーカシングによる非線形ラマン分光を、ナノ秒励起のツインビーム光源1台で実現することに成功しました。本成果は、実用化が進む量子光源技術を用いた新たな計測手法を提示し、低コストでコンパクト、かつ高性能な次世代の分子構造解析装置への応用展開が期待されます。本研究成果は、2025年6月6日に国際学術誌「Physical ...
キーワード:情報学/パルス/非線形/スペクトル/分子構造/生命情報/ラマン/超短パルス/光源技術/フェムト秒/分解能/高分解能/ラマン分光/ラマン分光法
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発表日:2025年6月3日
33
アトピー性皮膚炎の症状と治療反応に関わるバイオマーカーを発見
-患者の皮膚から新たな指標を見出し、個別化医療の実現へ前進-
慶應義塾大学医学部皮膚科学教室の野村彩乃助教、川崎洋専任講師、天谷雅行教授と、理化学研究所生命医科学研究センター(IMS)の川上英良チームディレクター(医療データ数理推論特別チーム)、古関明彦チームディレクター(免疫器官形成研究チーム)らの共同研究グループは、アトピー性皮膚炎の症状や治療への反応を、皮膚で働いている遺伝子の状態から読み取ることに成功しました。今回の研究の最大の特徴は、1mmというごく小さな皮膚組織を使って、皮膚の奥深くにある細胞の遺伝子の働きを詳細に調べた点です。皮膚の遺伝子の働きに着目したことによって、血液検査では捉えきれない、皮膚の現場で実際に起きてい...
キーワード:器官形成/アトピー性皮膚炎/血液/バイオマーカー/遺伝子/個別化医療
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発表日:2025年5月26日
34
血液から神経細胞を生み出す新技術を開発!創薬と再生医療の未来を切り拓く
-NEUROD1遺伝子を用いた部分的リプログラミングで直接転換に成功-
慶應義塾大学再生医療リサーチセンター・岡野栄之センター長/教授(藤田医科大学精神・神経病態解明センター神経再生・創薬研究部門・客員教授)、慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエアの斉藤陽一特任助教、および藤田医科大学精神・神経病態解明センター神経再生・創薬研究部門・石川充講師(研究当時:慶應義塾大学医学部生理学教室・特任講師)らのグループは、血液細胞に特定の遺伝子群を導入することで、シャーレ内で神経細胞に転換させる新しい技術を開発しました。本研究は、神経分化に関わるbHLH型の転写因子NEUROD1とiPS細胞の樹立で利用される4遺伝子(OCT3/4、SOX2、KLF4、c-MYC)を末梢血T...
キーワード:プログラミング/MYC/細胞モデル/iPS細胞/神経再生/線維芽細胞/病態解明/c-Myc/T細胞/グルタミン酸/リプログラミング/血液/再生医療/神経細胞/神経分化/創薬/転写因子/遺伝子/神経疾患/生理学
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発表日:2025年5月22日
35
約250万年前の世界最大のチョウ化石を報告!
-地元の高校教師が発見した標本が37年ぶりに新種と判明-
慶應義塾名誉教諭(慶應義塾横浜初等部非常勤講師)の相場博明、慶應義塾幼稚舎教諭の高橋唯と一般財団法人進化生物学研究所の斎藤光太郎氏らは、兵庫県新温泉町の約250万年前の地層から産出したチョウ化石を、タテハチョウ科オニミスジ属の新種として記載報告しました。日本から新種のチョウ化石の報告は、二年前の2023年10月に、群馬県の馬居沢層(約350万年前)からのタテハチョウ科ミスジチョウ属のものに続いて二番目の報告となります。昆虫の化石は、化石の中でも稀とされていますが、その中でも特にチョウの化石は、極めて稀であり、世界中で成虫の化石は60個ほどしか産出していません。そのうち名前...
キーワード:古生物学/進化生物学/更新世
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発表日:2025年5月21日
36
長引く「コロナ後遺症(long COVID)」と慢性痛の類似点を発見
-Long COVID症状は新型コロナウイルス感染に特有の症状ではない-
新型コロナウイルス感染症後に一部の患者で睡眠障害や倦怠感、体の痛み、めまい、集中力の低下、記憶障害、息切れなどのいわゆる「コロナ後遺症 (long COVID)」症状が、今までなかったにもかかわらず、感染後から長期間続くことが知られています。慶應義塾大学医学部麻酔学教室の若泉謙太専任講師らの研究グループは、東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学専攻公衆衛生学分野の田淵貴大准教授との共同研究で、大規模疫学調査のデータから、long COVID症状が必ずしも新型コロナウイルス感染症に特有の症状ではないことを明らかにしました。新型コロナウイルス感染後に一部の...
キーワード:神経系/ウイルス感染症/中枢神経/新型コロナウイルス/中枢神経系/病態解明/ウイルス/疫学/疫学調査/感染症/公衆衛生/新型コロナウイルス感染症/睡眠/睡眠障害/慢性痛/疼痛
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発表日:2025年5月14日
37
放線菌が生み出す熱ショック代謝物(HSM)の発見
-細胞膜を安定化し高温でも生育を可能にする新機能を解明-
慶應義塾大学理工学部生命情報学科の齋藤駿専任講師、荒井緑教授、修士課程2年の奥村薫里香(研究当時)、富山県立大学工学部生物工学科の深谷圭介講師、占部大介教授らの研究グループは、放線菌の高温培養により生産が活性化される代謝物、熱ショック代謝物(HSM)として、streptolactam Dを発見し、高温ストレスから放線菌を保護することで耐熱性を獲得する、二次代謝物の新たな機能性を発見しました。放線菌が生産する二次代謝物の多くは、長きにわたり菌自身の生育にとっては必ずしも必要なものではないと考えられてきました。今回HSMとして発見したstreptolactam Dは、生産菌の...
キーワード:情報学/耐熱性/生命情報/生物工学/機能性/高温ストレス/二次代謝/放線菌/細胞膜/ショック/代謝物/ストレス
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発表日:2025年4月2日
38
ガラス器具から漏出する亜鉛が受精卵の発生を阻害することを発見
-さらに安全で効果的な体外受精法の開発に寄与-
近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)遺伝子工学科教授 山縣一夫と、扶桑薬品工業株式会社(大阪府大阪市)上席研究員 八尾竜馬、奈良県立医科大学医学部(奈良県橿原市)教授 栗本一基、慶應義塾大学理工学部(神奈川県横浜市)教授 舟橋啓、医療法人浅田レディースクリニック(愛知県名古屋市)研究員 野老美紀子、東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院(東京都府中市)教授 杉村智史、京都大学(京都府京都市)教授 山本拓也の研究グループは、生殖補助医療や畜産、基礎研究分野で受精卵の操作や培養に用いられるガラス器具から受精卵(胚)の発生を妨げる毒物が漏出することを見出しました。また、その毒物が亜鉛で...
キーワード:産学連携/生殖/生殖補助医療/ウシ/遺伝子工学/受精/受精卵/体外受精/マウス/遺伝子
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発表日:2025年3月5日
39
COVID-19ワクチン接種時の免疫獲得に関わる遺伝子の発見
-生まれつきのゲノム変異と後天的なゲノム変異の関与が明らかに-
ワクチン接種による免疫獲得能は接種者によって個人差があることが知られていますが、その背景因子の理解は依然として不十分です。COVID-19ワクチン接種者を対象に生まれつきのゲノム配列を解析することで、抗体価およびT細胞の免疫反応の獲得能に関わる遺伝子(IGHG1遺伝子、HLA遺伝子)を同定しました。さらにこれらの遺伝子領域および性染色体に後天的に体細胞変異が生じることで抗体獲得能が低下する一方で、感染症や免疫疾患へのかかりやすさが上昇することを明らかにしました。将来のパンデミックへの対抗策となるワクチン開発・接種戦略策定に貢献するだけでなく、加...
キーワード:情報学/免疫機能/産学連携/遺伝情報/生殖/性染色体/ゲノム配列/シークエンス/遺伝統計学/生殖細胞/ゲノム変異/ヒトゲノム/染色体/体細胞変異/パンデミック/臨床検査/HLA/T細胞/ゲノム/ワクチン/遺伝子/加齢/感染症/抗体/新型コロナウイルス感染症
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発表日:2025年3月5日
40
難分解性ポリウレタンの分解菌を土壌から発見
慶應義塾大学理工学部の濵野友里花(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学理工学部教授の宮本憲二、三菱電機株式会社先端技術総合研究所の加茂芳幸、泉谷佑、三谷千優の研究チームは、ポリウレタンを分解する微生物の発見に成功しました。この成果は、従来リサイクルが困難で埋め立てや焼却処分されていたPUに対して微生物による分解処理を実現する上で重要な一歩となります。本件は、2025年3月8日の日本農芸化学会で発表されます。プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。プレスリリース(PDF)...
キーワード:情報学/先端技術/産学連携/生命情報/リサイクル/ポリウレタン/土壌/微生物
他の関係分野:情報学複合領域工学農学
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発表日:2025年3月3日
41
タンパク質―RNA凝縮体を再現するRNA粗視化モデルの開発
-RNAが関与する新たな相分離機構を分子レベルで解明-
慶應義塾大学大学院理工学研究科の安田一希(博士課程2年)、同大学理工学部の山本詠士准教授、泰岡顕治教授、コペンハーゲン大学生物学部のクレステン・リンドルフ・ラーセン教授らの研究グループは、RNA粗視化分子モデルを開発し、タンパク質およびRNAが混ざり合って形成する生体分子凝縮体をシミュレーションにより再現することに成功しました。タンパク質やRNAといった生体分子は、相分離現象により生体分子凝縮体を形成し、多様な生命現象に関与しています。本研究では、分子動力学シミュレーションに用いるRNAの粗視化モデルを開発し、さまざまな病理に関与するとされるタンパク質―RNA凝縮体のシミ...
キーワード:産学連携/分子動力学シミュレーション/相分離/粗視化モデル/シミュレーション/動力学/分子動力学/病理/RNA/生体分子
他の関係分野:複合領域数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年2月28日
42
難分解性ポリプロピレンの分解菌を鎌倉の土壌から発見
-1種類の微生物が構造の異なる複数のプラスチックを分解することを解明!-
慶應義塾大学理工学部の國分健士郎(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学理工学部教授の宮本憲二の研究グループは、添加剤を含まないポリプロピレン(以下PP)を分解する微生物の取得に成功しました。さらにこの微生物が、PPと全く構造が異なるポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)やポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックも分解する能力を持つことを突き止めました。この成果は、微生物によるプラスチック混合物の分解処理を実現する上で重要な一歩となります。さらに、環境に排出されたプラスチックが、自然界でどの様に分解されているかを知る上で...
キーワード:情報学/産学連携/ピレン/ポリエチレンテレフタレート/生命情報/プロピレン/ポリエチレン/プラスチック/添加剤/エチレン/ポリウレタン/土壌/微生物
他の関係分野:情報学複合領域化学工学農学
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発表日:2025年2月26日
43
生分解性プラスチックGreen Planetをわずか数日で完全分解する微生物を発見!
慶應義塾大学理工学部の山本果緒(生命情報学科4年)、慶應義塾先端科学技術研究センター研究員の黄穎、同大学理工学部教授の宮本憲二の研究グループは、株式会社カネカが工業生産している生分解性プラスチック(Green Planet以下GP)をわずか数日で完全分解する微生物の取得に成功しました。GPは、他の生分解性プラスチックと比較して高い生分解性を示すものの分解に時間がかかるため、高速に分解する技術が求められていました。この成果は、GPの分解時間を大幅に短縮するものであり、使用済みのGP製品のオンサイトでの分解処理を実現する上で重要な一歩となります。本成果は、2025年3月8日の日本農芸化学会で発表さ...
キーワード:情報学/産学連携/生分解性プラスチック/生命情報/生分解/プラスチック/生分解性/微生物
他の関係分野:情報学複合領域化学工学農学