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研究分野:農学 に関係する研究一覧:106件
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発表日:2026年7月16日 この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
1
河川にすむ細菌が「永遠の化学物質」PFASを除去
汚染環境から見つかった細菌を利用した環境浄化技術への新たな可能性
この記事は2026年7月30日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年7月10日
2
安価な非貴金属ニッケルを基盤とする新規合金触媒の開発
ニトリルから第二級アミンの高効率・簡便な合成を実現!
図1.(a)開発したnano-NiW触媒の写真、(b)電子顕微鏡による元素マッピング像、(c)ニッケル触媒を用いたニトリルから第二級アミンへの選択的水素化反応。©山口渉(CC BY) 本研究グループは、独自のナノ粒子合成技術に基づき、ニッケル...
キーワード:ニッケル触媒/金ナノ粒子/水素化反応/アミン/タングステン/貴金属/固体触媒/金属触媒/ナノメートル/ナノ粒子/ポリマー/環境負荷/水素化/多孔質/電子顕微鏡/マッピング/機能性
他の関係分野:化学工学
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発表日:2026年7月8日
3
経口がんワクチンB440をヒトで初めて評価
転移性尿路上皮がんの第I相医師主導治験で安全性と免疫応答を確認
本試験は、標準治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん※4患者さんを対象とした、多施設共同、非盲検、単群の第I相医師主導治験です。対象となった12例はいずれも、プラチナ製剤、PD-1/PD-L1阻害薬、エンホルツマブ ベドチンによる治療歴を有していました。B440は、800 mgまたは1,600 mgを1日1回、週5日、4週間経口投与しました。主要評価項目は、投与開始後28日間における用量制限毒性※5の評価でした。その結果、いずれの用量群でも用量制限毒性は認められませんでした。B440に関連すると判断された有害事象は3例に認められたGrade ...
キーワード:プロトコル/最適化/品質管理/著作権/安全性評価/統計解析/ビフィズス菌/細胞応答/腸管免疫系/抵抗性/M細胞/尿路上皮がん/病原体/免疫系/WT1/抗原提示/腸管上皮/PD-1/PD-L1/がんワクチン/がん抗原/がん免疫/がん免疫療法/ベクター/治療抵抗性/腫瘍学/免疫療法/T細胞/がん細胞/がん治療/ラット/抗原/抗腫瘍効果/樹状細胞/腸管免疫/副作用/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/免疫応答/免疫学/臨床試験/がん患者/ワクチン/医師/疫学/感染症/細菌/細菌叢/手術/腸内細菌/腸内細菌叢/臨床研究
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
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発表日:2026年7月8日
4
昆虫のカマは機能が同じでも形は同じではない
昆虫における捕脚の平行進化を定量的に解明
カマを持つ6つの昆虫のグループ(図)を対象に、カマを構成する前脚の各節の長さを測定し、それぞれ近縁なグループの(カマではない)前脚を祖先状態と見なして、形の進化を比較しました。また、カマになっていない中脚と後脚、捕食行動に関連すると考えられる頭部と前胸の形も同じように比較しました。図 ©高見泰興(CC BY...
キーワード:立体視/食行動/系統樹/平行進化/ロボット/生物多様性
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学
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発表日:2026年6月23日
5
AI(人工知能)を用いて造影・非造影CT画像から膵癌を高精度に検出する深層学習モデルを開発
早期発見と診断支援への応用に期待
研究グループは、2007年から2022年にかけて国内9つの医療機関や公開データから収集した2251名の患者の腹部CT画像を用いて、膵癌を総合的に診断する新たな深層学習モデルを開発しました。このモデルは、腫瘍の直接所見(膵腫瘤)に加え、早期病変のサインとなる間接所見(膵実質萎縮、主膵管拡張、主膵管狭窄)をそれぞれ個別に検出し、各所見の確率を組み合わせることで最終的な診断を下します。実際の臨床現場の様々な状況に対応できるよう、このAIシステムは造影CT※3用と非造影CT用の2つのモデルに分けて独立して構築されています。...
キーワード:パターン認識/AI/トラスト/ニューラルネットワーク/ワークフロー/深層学習/人工知能(AI)/脳神経回路/ニューラルネット/統計解析/血流/診断法/形態変化/悪性度/橋渡し研究/腫瘍学/早期診断/膵臓/パフォーマンス/健康診断/CT画像/画像診断/神経回路/造影剤/医師/早期発見/放射線
他の関係分野:情報学複合領域工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年6月22日
6
世界初!葉緑体ゲノム編集でRubiscoを強化し光合成と植物生産性の向上に成功
光合成を設計する次世代植物育種技術への期待
東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授、中里一星特任助教、有村慎一教授、立命館大学の松村浩由教授、神戸大学の深山浩教授、大阪大学の難波啓一特任教授らの研究グループは、世界的な食料需要の増加と気候変動への対応に向けて、植物の光合成能力を分子レベルで強化することに成功しました。光合成において炭素固定を担う中心酵素Rubiscoは、その低い触媒効率が作物生産性を制限する要因として長年知られてきましたが、触媒部位を構成するRubisco大サブユニットは細胞核のゲノムとは異なる葉緑体ゲノムにコードされているため、その機能を精密に改変することは極めて困難とされてきました。本研究では...
キーワード:気候変動/光合成/葉緑体/カーボンニュートラル/カーボン/生産性/電子顕微鏡/二酸化炭素/高CO2/ゲノム編集技術/CO2濃度/バイオマス/クライオ電子顕微鏡/ゲノム科学/将来予測/分子機構/アミノ酸置換/ゲノム編集/アミノ酸/細胞核/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年6月3日
7
未来の高CO₂環境で「光のゆらぎ」に負けないイネへ
Rubisco activaseによる光合成と成長の強化戦略
東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守 航 准教授らの研究グループは、神戸大学大学院農学研究科の深山 浩 教授との共同研究により、光合成酵素Rubiscoを活性化するタンパク質「Rubisco activase」を増加させたイネを用いて、将来の高CO₂環境下における変動光環境への光合成応答を解析しました。自然環境では、植物は雲の移動や葉の揺れ、周囲の葉による遮蔽などによって、秒〜分単位で絶えず変化する光環境にさらされています。このような「変動光環境」では、光が急に強くなっても、最大速度で光合成を行えるようになるまで...
キーワード:気候変動/光合成/変動光/光環境/生産性/二酸化炭素/高CO2/イネ/水利用/ゆらぎ/将来予測
他の関係分野:数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年5月27日
8
褐藻類の受精に必須な遺伝子を初めて同定!
配偶子の受精相手の「えり好み」に関与する新規タンパク質「PKN」の発見
1.近縁種間の不完全な生殖隔離に着目研究チームは、褐藻カヤモノリ属の近縁2種、キタカヤモノリ(Scytosiphon promiscuus)とシバザキカヤモノリ(Scytosiphon shibazakiorum)の間に見られる生殖隔離(受精の障壁)に着目しました。カヤモノリ類の受精は、雌配偶子が放出する性フェロモンによって雄配偶子が誘引され、雄配偶子の前鞭毛が雌配偶子に接着、その後に細胞膜が融合することで進行します(図2)。両種間で交配実験を行ったところ、非対称的な受精関係、すなわち「えり好み」が確認されました(図3)。具体的には、キタカ...
キーワード:環境教育/フェロモン/種分化/生殖/生殖隔離/沿岸域/CRISPR-Cas/性フェロモン/変異体/ゲノム編集技術/生態系/有性生殖/ゲノム科学/細胞膜/CRISPR/受精/新規遺伝子/染色体/ゲノム解析/ゲノム編集/精子/膜融合/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年5月21日
9
バイオものづくり鍵化合物の生産効率を大幅向上
従来酵素を超える性能を初めて実証
本研究では、アミノ酸からα-ケト酸を生産する際の酵素として、AADと従来のトランスアミナーゼの性能を比較しました。AADまたはトランスアミナーゼを導入した大腸菌を用いて、トリプトファンから植物ホルモンであるインドール酢酸を生産させたところ、AADを用いた場合に、トランスアミナーゼよりも高い生産量が得られることを示しました(図2)。特に、αKGを添加しない条件においても高い生産が可能である点が特徴です。...
キーワード:化学物質/ロイシン/生産技術/アルカン/持続可能/新エネルギー/基質特異性/植物ホルモン/有機酸/酵素反応/アルコール/ホルモン/大腸/アミノ酸/インドール/トリプトファン/大腸菌
他の関係分野:環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年5月19日
10
光合成のCO₂固定酵素群は異なる強さで制御されていた
光合成を操る多種のタンパク質スイッチを一斉解析
研究グループは、Synechocystis sp. PCC 6803というモデルシアノバクテリアの細胞抽出液を、酸化還元の程度が異なる八つの条件に置き、質量分析でタンパク質の状態を調べました。その結果、タンパク質中の368カ所の中点電位を求めることに成功しました。また、精製タンパク質で別に測った値ともよく一致し、新しい方法の信頼性も確かめました。カルビン回路の酵素の調節因子であるCP12の中点電位は、単独で測った値と抽出液で測った値とが異なり、実際に働く相手タンパク質の存在が重要であることも示されました。さらに、明るいときと暗いときの細胞中のタンパク質の酸化還元※5...
キーワード:最適化/バクテリア/スルフィド/シアノバクテリア/ジスルフィド結合/チオレドキシン/光合成/質量分析/ACT/二酸化炭素固定/酸化還元/大規模解析/二酸化炭素/二酸化炭素/有機物/CO2固定/物質生産/システイン/微生物/キナーゼ
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年5月13日
11
ヘルペスウイルスの病態の違いを生む仕組みを発見
抗ウイルス因子APOBEC3から逃れる力が病態の違いを左右する
神戸大学大学院医学系研究科臨床ウイルス学分野の有井潤准教授(現・広島大学大学院医系科学研究科教授)、森康子教授らは、藤田医科大学および米国テキサス大学との国際共同研究により、ヒトの抗ウイルス因子APOBEC3から逃れる力の違いが、ヒトヘルペスウイルス6Aとヒトヘルペスウイルス6Bの病態の違いを生み出す重要な要因であることを明らかにしました。これは、近縁でありながら異なる病態を示す理由を、宿主とウイルスの攻防という視点から示した成果であり、ヘルペスウイルス感染症の理解と治療法開発の前進が期待されます。この研究成果は、5月1日付でNature Communicationsに掲載さ...
キーワード:遺伝情報/持続可能/持続可能な開発/ゲノムの安定性/一細胞/病原性/ウイルス学/ウイルス感染症/血清/合併症/細胞株/T細胞/ヘルペスウイルス/一細胞解析/受容体/ウイルス/ゲノム/感染症/小児
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年5月11日
12
「水を節約しながら生き延びるコムギ」の仕組みを解明
本研究では、コムギの突然変異体の中から、水の消費を抑えながら乾燥に強い系統WS1を選び出し、詳しく解析しました。WS1は、通常のコムギに比べて気孔の開き方が小さく、蒸散を抑える特徴を持っていました。その結果、水の使用効率が高まり、乾燥条件下でも高い生存率を示しました(図1)。図1. 給水停止後の変...
キーワード:サイバーフィジカルシステム/最適化/突然変異/気候変動/浸透圧/持続可能/生産性/リン酸/植物ホルモン/変異体/環境ストレス/突然変異体/ストレス耐性/乾燥ストレス/浸透圧調節/アミノ酸配列/ホルモン/ATP/アミノ酸/グルタミン酸/シグナル分子/ストレス応答/プロリン/代謝物/転写因子/翻訳後修飾/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月30日
13
「適度な運動」を分子レベルで科学的に定義
飲むだけで運動と同様の効能をもたらす運動模倣薬の候補も同定
1. 分子生物学的指標に基づく「適度な運動」の強度の同定マウスに漸増した強度の有酸素運動(トレッドミル走)と筋力増強運動(ラダー登り)を行わせ、ミトコンドリア生合成の司令塔であるPGC-1α※4遺伝子の発現、酸化ストレス指標(MDAとSod1)、タンパク質合成・分解マーカーなどを網羅的に計測しました。その結果、有酸素運動では速度 20 m/分(ヒトの最大酸素摂取量の約70%、中〜高強度に相当)、筋力増強運動では体重の120%の負荷(ヒトの1RMの約70〜80%、筋肥大推奨強度に相当)が、酸化ストレスを起こさずに分子応答を最大化する最適な運動強度であること...
キーワード:プロファイル/運動処方/最大酸素摂取量/酸素摂取量/社会保障/データベース化/タンパク質合成/高齢社会/ポリフェノール/リン酸/フェノール/生合成/社会保障制度/インスリンシグナル/ゲノム情報/リン酸化プロテオーム/超高齢社会/オミクス/オミクス解析/タンパク質リン酸化/マルチオミクス/マルチオミクス解析/遺伝子発現プロファイル/関節/橋渡し研究/AMPK/ゲノム解析/トレーニング/トレッドミル/筋萎縮/筋肉/筋肥大/交感神経/骨格筋/寿命/体内時計/廃用性筋萎縮/膝関節/分子機構/変形性膝関節症/要介護/エピゲノム解析/関節軟骨/軟骨/変形性関節症/DNAメチル化/SOD1/インスリン/トランスクリプトーム/フラボノイド/マウス/ミトコンドリア/メチル化/抗炎症/抗炎症作用/抗酸化/骨粗鬆症/受容体/神経変性/神経変性疾患/翻訳後修飾/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/血圧/健康寿命/個別化医療/高血圧/高齢者/酸化ストレス/循環器疾患/生活の質/生体リズム
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月30日
14
植物間の“炭素の融通”は一般的か?植物間炭素移動を読み解く新しい「ものさし」を提案
そこで、研究グループは、アミノ酸ごとの窒素安定同位体比※4に着目しました。特に、栄養段階が上がるにつれて窒素安定同位体比が大きく上昇するグルタミン酸と、ほとんど変化しないとされるフェニルアラニンの2つに注目しました。具体的には、日本各地9か所の森林で、完全菌従属栄養植物、部分的菌従属栄養植物、独立栄養植物、そして共生菌を採集し、植物体全体の炭素・窒素安定同位体比に加えて、グルタミン酸とフェニルアラニンの窒素安定同位体比を測定しました。その結果、光合成を行わない完全菌従属栄養植物では、植物体全体の同位体比にも明瞭な特徴が認められました。さらに、アミノ酸レベルの分析で...
キーワード:インターネット/安定同位体分析/安定同位体比/海洋/普遍性/安定同位体/炭素安定同位体比/同位体/同位体比/光合成/持続可能/持続可能な開発/地球環境/同位体分析/有機物/放射性同位体/海洋生物/生態系/外生菌根/外生菌根菌/共生菌/菌根菌/土壌/土壌呼吸/海洋生態/海洋生態系/食物網/生態学/生物資源/アミノ酸/グルタミン酸
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月30日
15
命の始まりは父母ゲノムの「別居」から
父母ゲノム間の競合が受精卵の発生を助ける
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター染色体分配研究チームの京極博久客員研究員(神戸大学大学院農学研究科准教授)、北島智也チームディレクター、フィジカルバイオロジー研究チームの柴田達夫チームディレクター、無細胞タンパク質合成研究チームの清水義宏チームディレクター、生命医科学研究センター疾患エピゲノム遺伝研究チームの井上梓チームディレクター、九州大学大学院医学研究院の原田哲仁教授らの共同研究グループは、受精卵において母と父のゲノムが二つの前核に分かれて「別居」することが、その後の正常な胚発生に重要であることを発見しました。本研究成果は、生命の最初期における発生の仕組みの理解を深める...
キーワード:タンパク質合成/胚発生/ヒストン/染色体分配/哺乳類/受精/受精卵/染色体/ヒストン修飾/マウス/細胞分裂/ゲノム
他の関係分野:生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年4月28日
16
冷たく暗い琵琶湖の深層に、有機分子と微生物の緊密なネットワークを発見
時系列観測により生態系機能の基盤となる関係を解明
本研究では、琵琶湖の表層(水深5m付近)と深層(水深60–85m)を対象に、約9か月にわたり毎月観測を実施しました。フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計※2という超高分解能の質量分析計を用いることで、溶存有機物を数千種類の分子式として網羅的に捉える「環境メタボローム解析」を実施しました。これにより、有機物の複雑な構成を分子式レベルで可視化し、その変化を詳細に追跡することが可能となりました。さらに、細菌類については16S rRNA遺伝子解析※3により群集構造を明らかにし、これらのデータを統合的に解析しました。この際、これらのデータは割合(相対...
キーワード:海洋/環境変動/湖沼/炭素循環/微生物群集/溶存有機物/サイクロトロン共鳴/気候変動/データ解析/生物群集/光環境/質量分析/有機分子/持続可能/持続可能な開発/水環境/フーリエ変換/マイクロ/栄養塩/質量分析計/二酸化炭素/分解能/有機物/相関解析/rRNA/16S rRNA/生態系/群集構造/生態系機能/プランクトン/温暖化/植物プランクトン/微生物/物質循環/高分解能/遺伝子解析/メタボローム/メタボローム解析/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年4月23日
17
心と身体をつなぐ神経回路の異常が「チック障害」を引き起こす視床髄板内核と島皮質を結ぶマウス神経回路に着目
視床髄板内核と島皮質を結ぶマウス神経回路に着目
神戸大学大学院医学系研究科の橘吉寿准教授、久野寛人大学院生、内匠透特命教授と、生理学研究所の小林憲太准教授からなる研究グループは、チック障害モデルマウスを使用して、心と身体をつなぐ神経回路の機能異常が、チック障害の発症に関与することを明らかにしました。チック障害は、自分の意志とは関係なく、急に体が動いてしまう「運動チック」や、思わず不適切な言葉を発してしまう「音声チック」を特徴とする疾患です。多くの場合、「ムズムズする」「チックを出したい」といった不快な感覚(前駆衝動)を伴うことが知られています。このため、チック障害には、運動を司る脳の領域だけでなく、情動や感覚に...
キーワード:動機づけ/脳活動/対人関係/センサータンパク質/解析学/埋め込み/蛍光センサー/軸索投射/ファイバー/持続可能/持続可能な開発/センサー/運動制御/光センサー/光ファイバー/カルシウムイオン/運動回路/神経活動/生体内/線条体/大脳/マッピング/トレーサ/視床/発汗/遺伝子工学/活動電位/精神医学/精神症状/C-Fos/ベクター/マウスモデル/合併症/治療標的/大脳基底核/島皮質/免疫染色/臨床応用/カルシウムイメージング/運動機能/神経伝達物質/電気刺激/モデルマウス/解剖学/筋電図/GABA/アセチルコリン/イミン/ウイルスベクター/カルシウム/マウス/モデル動物/遺伝子導入/細胞内カルシウム/自閉症/受容体/神経科学/神経回路/神経細胞/大脳皮質/ウイルス/遺伝学/遺伝子/自律神経/小児/神経疾患/生理学/精神疾患/低侵襲/認知機能/脳波
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年4月23日
18
最長3.5ナノメートルの長距離分子ワイヤを介した一重項分裂の観測に成功
次世代太陽光発電や量子情報デバイスの革新に繋がるマルチエキシトン制御の新指針
慶應義塾大学理工学部の羽曾部卓教授、酒井隼人専任講師、同大学大学院理工学研究科修士課程(研究当時)の鈴木悠大君、神戸大学ライフ光学イノベーション研究センターの小堀康博教授、婦木正明特命助教、およびタンペレ大学のNikolai V. Tkachenko教授らの国際共同研究グループは、ペンタセンをポリイン(炭素の単結合と三重結合が交互に並んだ分子鎖)で連結した一連の二量体を合成し、最長3.5ナノメートルという極めて長い距離間での「一重項分裂(Singlet Fission: SF)」を観測することに成功しました。これは、これまで報告された一重項分裂の中で最長のスピン伝搬距離に相当します。さ...
キーワード:光エネルギー/量子情報/太陽/二量体/光エネルギー変換/太陽光/分子ワイヤ/エキシトン/ペンタセン/持続可能/持続可能な開発/太陽光発電/太陽電池/電池/スピン/ダイナミクス/ナノメートル/励起子/エネルギー変換/構造変化
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年4月16日
19
土壌pHで切り替わる土壌炭素貯留メカニズム
有機複合体アルミニウムが主要因であることを実証
本研究では、土壌有機炭素と反応性金属相との関係を全球規模で明らかにするため、火山灰由来土壌(黒ボク土)に着目し、世界34カ国から収集した約2850点の土壌データを解析しました(図2)。他の土壌タイプに比べて、黒ボク土は母材や土壌発達時間が比較的共通しているという特徴があります。そのため、それらの影響を最小限にすることで、全球規模における気候や土壌化学条件の影響をこれまで以上に明確に評価できます。...
キーワード:混合モデル/統計モデル/情報量/最適化/不確実性/炭素循環/火山灰/気候変動/地球システム/非晶質/持続可能/持続可能な開発/蒸発散/アルミニウム/粘土鉱物/有機物/結晶構造/食品産業/土壌学/土壌/土地利用/微生物/将来予測/予測モデル/カルシウム
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月8日
20
ハチジョウノコギリクワガタが飛翔能力を消失した進化的要因を解明
ハチジョウノコギリクワガタは、日本に生息するノコギリクワガタ属で唯一飛べないクワガタです。その飛翔能力消失の要因を近縁種との比較から検証しました。その結果、飛翔筋の萎縮が直接的な要因であり、地上歩行への依存が高まったことで、飛翔への進化的選択圧が弱まった可能性を見いだしました。昆虫の移動手段としての飛翔は、捕食者回避や採餌、配偶において重要ですが、その能力が失われている種も知られています。しかしながら、とりわけ、種として飛べない昆虫において、飛翔能力がどのように、そしてなぜ失われたのかについては、十分に理解されていませんでした。本研究では、日本に生息するノコギリクワガタ属で唯一...
キーワード:個体群/種分化/形態進化/生物多様性
他の関係分野:生物学
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発表日:2026年4月7日
21
“ゆりかご”になる花と、その香りに導かれるハエ
単一の香りが支える花と昆虫の助け合い
そこで、神戸大学の末次健司教授、西村明洋研究員、国立科学博物館の奥山雄大研究主幹、千葉大学の石川勇人教授らの研究グループは、徹底した野外観察に加え、花の香りの化学分析と合成香料を用いた行動実験を組み合わせ、カラスキバサンキライとタマバエの共生関係がどのような仕組みで成立し、安定して維持されているのかを詳しく検証しました。まず、奄美大島、徳之島、沖縄本島、石垣島、与那国島の5地域において、雄花と雌花を訪れる昆虫の種類と訪花頻度を調査しました。その結果、両方の花に継続的に訪花していたのはタマバエ1種のみでした。タマバエの雌は雄株に長時間滞在し、複数の雄花に産卵管を挿入して産卵する過程で、産...
キーワード:行動実験/滞在時間/内部構造/持続可能/持続可能な開発/カラス/化学分析/イソプレノイド/花粉/二次代謝/カロテノイド/二次代謝産物/タバコ/卵管/代謝産物
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月1日
22
短いペプチドの“鏡像分子認識”を解明
短いペプチドの鏡像相互作用を体系的に解析研究グループは、フェニルアラニン(F)とリシン(K)からなる三つのトリペプチド配列を設計し、L体とD体を混合したときの相互作用を調べました。その結果、FFK (L体)とffk (D体)の組み合わせが強い会合体を形成することを明らかにしました。さらに、単結晶X線構造解析により、L体とD体のペプチドが交互に並んだラセミ結晶構造を形成することが確認されました(図1)。この結合は主に次の2種類の相互作用(フェニルアラニン間の疎水性・π–π相互作用、リシンとC末端カルボキシル基の静電相互作用)によって駆動されていました。これに...
キーワード:キラル/天然変性タンパク質/結晶解析/静電相互作用/単結晶/単結晶X線構造解析/電子顕微鏡/X線構造解析/機能制御/生体内/アミロイドβ/細胞モデル/結晶構造/細胞毒性/in vitro/アミノ酸/アミロイド/アルツハイマー病/パーキンソン病/マウス/凝集体/神経細胞/創薬/分子設計/分子認識/立体構造
他の関係分野:化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年3月25日
23
奪った葉緑体に自前の部品を送り込んで光合成する
宿主タンパク質が外来オルガネラ内で機能する「分子キメラ」の実証
ラパザは、緑藻から奪った借り物の葉緑体で光合成して生きる、単細胞の真核生物です。葉緑体のはたらきには多くのタンパク質の「部品」が必要で、多くは核の遺伝情報から作られます。福井工業大学の柏山祐一郎教授と大阪公立大学の中澤昌美講師らを中心とした共同研究チームは、外来葉緑体の内部に宿主(ラパザ)のタンパク質が送り込まれてはたらくことを、生化学的検出と細胞内観察で実証しました。さらに遺伝子操作により宿主の光合成関連タンパク質遺伝子をノックアウトすると、光合成機能が低下し、宿主タンパク質が実際に外来の葉緑体を動かす「部品」になっていることが裏づけられました。これは、外来葉緑体の取込みによる「構造レベ...
キーワード:環境教育/オルガネラ/遺伝情報/光合成/葉緑体/二酸化炭素/ルビスコ/キメラ/遺伝子操作/実験モデル/コミュニケーション/遺伝子
他の関係分野:複合領域生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月19日
24
腸内細菌代謝物をハイスループットに連続定量するLC–MS/MS分析法を開発
カラム切替により条件変更不要、腸内細菌研究を加速
神戸大学先端バイオ工学研究センターの吉田崇伸特命助手、蓮沼誠久教授らの研究グループは、腸内細菌叢(腸内細菌)※1がつくる代謝物※2を1つの移動相条件のまま自動カラム切替で連続定量できる新しいLC–MS/MS※3分析法「KUSLAMS (Kobe University Serial LC–MS/MS Analysis using Multiple columns with a Single mobile phase)」を開発しました。腸内細菌叢は、ヒトの健康維持や多様な疾患との関連も報告されています。しかし、腸内細菌叢の働きを評価...
キーワード:スループット/芳香族/質量分析/定量評価/持続可能/ボトルネック/持続可能な開発/フッ素/マイクロ/ハイスループット/機能性/食品機能/食品成分/発酵/難培養/プロバイオティクス/バルブ/有機酸/微生物/短鎖脂肪酸/腸内環境/アミノ酸/クロマトグラフィー/スクリーニング/脂肪酸/創薬/代謝物/誘導体/アウトカム/バイオマーカー/ヘルスケア/マイクロバイオーム/メタボローム/メタボローム解析/栄養指導/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢/糖代謝/臨床研究
他の関係分野:情報学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年3月17日
25
酸素存在下でも生育する光合成細菌の高効率エネルギー変換機構を解明
光合成細菌は光合成の際に酸素を発生しませんが、太陽光エネルギーを高効率で化学エネルギーへ変換する能力を持ちます。また、植物が利用しない近赤外光を利用でき、淡水や海水、温泉など多様な環境に適応しています。中でも海洋性紅色非硫黄細菌 Rhodovulum sulfidophilum は、酸素存在下でも高い環境耐性を持つモデル生物です。しかし、その光捕集・エネルギー変換を担うタンパク質LH1–RC複合体が高効率な光合成を実現する仕組みは未解明でした。本研究では、クライオ電子顕微鏡を用い、1.8 Åという極めて高い分解能でLH1–RC複合体を解析し、未知の膜タンパク質protein-3hを同定...
キーワード:光エネルギー/海洋/近赤外/太陽/タンパク質複合体/光合成/光合成細菌/電子伝達/太陽光/赤外光/水処理/電子顕微鏡/排水処理/分解能/モデル生物/遺伝子改変/エネルギー変換/クライオ電子顕微鏡/バイオテクノロジー/近赤外光/膜タンパク質/硫化水素/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年3月13日
26
小さな水生昆虫は魚に食べられても生還できる
神戸大学大学院農学研究科の研究グループは、ため池などに生息する小型の水生昆虫が、捕食者であるナマズに襲われても、口の中で抵抗することで生きたまま吐き出され、生還できることを明らかにしました。これまで、魚にとって無毒で口に入る大きさの小さな昆虫は「容易に捕食される」と考えられてきましたが、本研究はこの定説を覆すものです。本研究成果は、2026年3月12日午前10時(英国時間)にSpringer Natureが発行する学術誌『Scientific Reports』に論文が掲載されました。...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/カエル/ため池/水田/消化管
他の関係分野:工学
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発表日:2026年3月6日
27
落ちる実がつなぐ、果実をゆりかごにする昆虫との助け合い
幼虫は成長を終え、植物は負担を減らす新たな共生維持メカニズムを解明
こうした背景のもと、神戸大学大学院理学研究科の河島鈴さん(博士前期課程2年)、末次健司教授、人間環境大学の久松定智准教授らの研究グループは、ニワトコとケシキスイ※3の関係に着目しました。ニワトコは日本各地の山林から里山にかけて生育する落葉低木で、春に多数の白い小花からなる花序をつけ(図1a)、6月頃に赤い果実を形成します。ケシキスイは古くから「ニワトコの種子を食べる甲虫」として知られてきましたが、この甲虫が送粉にどの程度関与しているのか、また両者の関係がどのように維持されているのかについては、これまで十分に明らかにされていませんでした。そこで研究グループは、滋賀県...
キーワード:光合成/持続可能/持続可能な開発/花粉/自家不和合性/資源配分/受精
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月3日
28
小学生の科学的コンピテンシー教育プログラムの開発
リスクが関与する意思決定の指導法と評価法の実証研究
参加者小学5年生 67名(2クラス)。教育プログラム生物のゲノム編集、具体的にはゲノム編集魚の開発と販売をテーマとし、ベネフィットとリスクを踏まえた意思決定を目指しました。①科学的な基礎知識および社会的状況を学ぶフェーズと、②リスク対策を協同で考案するフェーズの2段階で構成され、総合的な学習の時間を利用し、全18時間のプログラムを提供しました (図1)。ベネフィットとリスクは、経済、生態系、安心安全など複数の論点の内容を、消費者、業者、科学者などの意見形式で提示しました。成果評価のため、プログラム内で意思決定課題を計3回実施し...
キーワード:社会的意思決定/クリティカルシンキング/持続可能/リスク認知/持続可能な開発/センサス/ゲノム編集技術/生態系/遺伝子工学/評価法/ゲノム編集/ゲノム/コンピテンシー/遺伝子
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2026年3月3日
29
STAT3経路に着目した「敗血症関連骨格筋萎縮」の新規治療法を発見
【研究の手法】今回、研究チームが注目したのは、代表的な炎症性サイトカインIL-6の下流にある炎症伝達シグナル、STAT3経路です。まず8-12週の雄性C57/BJ6マウスに糞便懸濁液 (1.0mg/g) を腹腔内注射し、敗血症を導入しました。治療群のマウスには敗血症導入1時間後にSTAT3阻害薬、C188-9 (50 mg/kg) を腹腔内注射しました。処置1日後、および3日後に前脛骨筋を摘出し分子細胞学的評価、および形態学的評価を行いました。さらに、細胞レベルでのより直接的な反応を観察するため、マウスC2C12筋管細胞をグラム陰性菌の細胞壁外膜を構成する...
キーワード:形態学/選択性/持続可能/経路選択/持続可能な開発/哺乳類/細胞壁/キチン/病原体/STAT/新規治療法/インターロイキン/炎症反応/関節/合併症/免疫染色/臨床応用/筋萎縮/筋線維/骨格筋/妥当性/分子機構/Stat3/オートファジー/シグナル分子/プロテアソーム/マウス/ユビキチン/リウマチ/炎症性サイトカイン/関節リウマチ/蛍光標識/敗血症/薬理学/臨床試験/サイトカイン/感染症/新型コロナウイルス感染症/薬物療法
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月2日
30
国内初、消化液から省エネルギーでアンモニアを回収する技術を開発
バイオガス発電分野で、より一層の温室効果ガスの排出量削減に貢献
NEDOの助成事業である「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム/実用化開発/膜分離と蒸留を利用した低濃度アンモニア含有廃液からの高効率アンモニア回収技術の開発」(以下、本事業)の一環として、木村化工機株式会社、国立大学法人神戸大学、株式会社ノベルズ、株式会社FTバイオパワーは、「膜分離と蒸留を利用した低濃度アンモニア含有廃水からの高効率アンモニア回収技術」の開発に取り組み、このたび、国内初となるメタン発酵消化液から省エネルギーでアンモニアを回収するプロセス(以下、本プロセス)を開発しました。今後は、脱炭素社会および地産地消型窒素循環型社会の形成を...
キーワード:窒素循環/温室効果ガス/化学物質/循環型社会/温室効果/アンモニア/ヒートポンプ/カーボンニュートラル/持続可能/省エネ/CO2排出量/バイオガス/活性汚泥/活性汚泥法/持続可能な開発/膜分離/カーボン/シミュレーション/メタン/省エネルギー/二酸化炭素/廃棄物/発酵/バイオマス
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学
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発表日:2026年3月2日
31
手の画像から病気を発見するAIモデル開発に成功
先端巨大症を専門医を超える診断精度で鑑別
18歳以上の成人患者を対象に、各専門施設で「先端巨大症」と診断された方、および「先端巨大症ではない」と判断された対照群の方を登録しました。最終的に先端巨大症317人、対照群399人、合計716人の参加が得られ、それぞれから手の甲(指を伸ばした状態)、握り拳の状態(親指を外側に出す)の2種類の画像を撮影しました(図2)。その結果、合計11,480枚の手画像からなる、本症においてこれまでに類を見ない大規模データセットが構築されました。...
キーワード:AI/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/プライバシー/画像認識/深層学習/人工知能(AI)/タブレット/持続可能/持続可能な開発/ニューラルネット/消化管/下垂体/強皮症/内分泌学/副腎/膠原病/関節/合併症/成長ホルモン/全身性強皮症/ホルモン/健康診断/寿命/地域医療/医療費/変形性関節症/スクリーニング/ステロイド/ステロイドホルモン/リウマチ/関節リウマチ/骨粗鬆症/自己免疫/神経回路/腎臓/内分泌/コルチゾール/スマートフォン/血圧/高血圧/脂質/脂質異常症/睡眠/生活の質/線維化/早期発見/糖尿病/難病/肺がん/有病率
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
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発表日:2026年2月26日
32
根をもたないコケ植物が栄養を吸収するしくみを解明
神戸大学大学院理学研究科の石崎公庸教授、酒井友希特命講師らと、名古屋大学高等研究院の菅野里美准教授らの研究グループは、非維管束植物であるゼニゴケの仮根に、栄養元素を吸収する機能があることを明らかにしました。この成果は、陸上植物がどのようにして栄養を取り入れるしくみを進化させてきたのかを理解するうえで重要な手がかりとなります。今後、植物の進化や栄養吸収のしくみに関する基礎研究の発展が期待されます。この研究成果は、2月26日に、国際学術誌「New Phytologist」に掲載されました。...
キーワード:安定同位体/中性子/同位体/クローン/膜輸送/コケ植物/ゼニゴケ/維管束/生殖/CMOS/イメージセンサー/可視光/蛍光体/持続可能/持続可能な開発/センサー/有機物/モデル生物/放射性同位体/リン欠乏/リン酸/輸送体/変異株/トレーサ/土壌/アイソトープ/細胞膜/生体イメージング/トランスクリプトーム/遺伝子/放射線
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年2月24日
33
ナノアンテナによる円偏光制御と計測手法の開発
シリコンナノ粒子近傍の円偏光特性を解明
本研究では、まず、ナノアンテナとして光学損失が小さく、強い近接場を形成できる球状の誘電体ナノ粒子に着目しました。誘電体ナノ粒子に光を照射すると、Mie共鳴※2と呼ばれる共鳴現象が生じます。Mie共鳴には、電気的共鳴と磁気的共鳴の2種類があり、これらにより粒子周囲に近接場が形成されます。本研究では、Mie共鳴を示す誘電体ナノ粒子として、独自に開発した球形で結晶性の高いシリコンナノ粒子(図1)を用いました。詳細な電磁場シミュレーションにより、球形のシリコンナノ粒子が、特定の条件において、光強度を増強しつつ、円偏光のヘリシティを保存あるいは反転させるという特異な光制御性を有する...
キーワード:アンテナ/空間分布/ラマン散乱/厳密解/磁場/数値計算/エナンチオマー/キラル/モリブデン/局在表面プラズモン共鳴/光反応/反応場/不斉合成/二次元材料/ラマン/円偏光/表面プラズモン共鳴/ナノ構造体/プラズモン/金属ナノ構造/光励起/二硫化モリブデン/表面プラズモン/誘電体/持続可能/持続可能な開発/金属ナノ粒子/シミュレーション/シリコン/センシング/ナノサイズ/ナノスケール/ナノメートル/ナノ構造/ナノ粒子/ハイブリッド構造/マイクロ/機能性材料/近接場光/屈折率/電子顕微鏡/分解能/光分解/近接場/機能性/結晶性/高分解能/ラマン分光/光制御/創薬
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年2月18日
34
大規模環境DNA調査から沿岸魚分布を決める要因を探る
魚類相を形成する複雑な海流の働きが明らかに
日本全国の沿岸で最大規模となる環境DNA調査を実施し、短期間に合計1,220種もの魚類の分布を調べることに成功しました。調査で得られた分布情報を基に、日本の多くの沿岸魚類に共通して影響する要因を調べました。その結果、日本の沿岸魚類の分布に影響する様々な海流の働きが明らかになりました。大規模な環境DNA調査と先端的なデータ解析手法を組み合わせることで、地域の生物多様性に関する理解を深め、将来の生物分布の予測に役立つことが期待されます。研究の背景近年、人間の活動によって様々な生物の分布が変化していることが報告されています。生物...
キーワード:オープンアクセス/人間活動/海洋/気候変動/データ解析/生物群集/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/土壌/環境DNA/親潮/生物多様性/APC
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年2月18日
35
世界初、大腸菌によるオルセリン酸由来メロテルペノイド生産に成功
安定供給基盤の確立による創薬研究・医薬原料への展開に期待
これまで大腸菌によるオルセリン酸の生産が確認されていなかったため、本研究ではまず、適切なオルセリン酸合成酵素を同定する必要がありました。そこで、さまざまな生物種由来の酵素を大腸菌に導入して解析した結果、ツツジ由来のオルセリン酸生合成酵素ORSが大腸菌での生産に適していることを見出しました。しかし、この段階でのオルセリン酸生産量は約1mg/Lと非常に低い水準にとどまりました。生産量が微量にとどまる原因を特定するため、大腸菌内の代謝物を網羅的に解析するメタボローム解析注2)を実施しました。その結果、前駆体であるマロニルCoAが枯渇していることが明らかとなりました。そこ...
キーワード:最適化/グルコース/前駆体/持続可能/ボトルネック/持続可能な開発/メロテルペノイド/物質生産/生体内/リン酸/抗菌活性/生合成経路/代謝工学/二次代謝/生合成/生合成酵素/生物生産/二次代謝産物/微生物/代謝産物/大腸/HIV/テルペノイド/ラット/抗炎症/創薬/代謝物/大腸菌/低分子化合物/天然化合物/メタボローム/メタボローム解析/遺伝子/遺伝子発現/糖尿病
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年2月14日
36
森林の下層管理が⼟壌と菌類群集に与える影響を解明
六甲⼭系で明らかになった、⽣態系保全における下層植⽣管理の重要性
神戸大学大学院農学研究科の東若菜准教授らと宮崎大学農学部の徳本雄史准教授の研究グループは、兵庫県六甲山系の二次林での実証研究において、アセビ・ササ類の下層植生の刈り取りと多様な林相をともなう管理が森林再生に果たす役割について、土壌環境および土壌微生物の観点から明らかにしました。下層管理が土壌生態系に及ぼす具体的な影響を、土壌物理化学性と菌類の機能的構成の両側面から総合的に示した点が大きな成果です。下層植生の管理は、森林再生を促進するための重要な手法であり、菌類群集の機能的変化を通じて土壌生態系を改善する可能性があります。この研究成果は、2026年1月6日に国際学術誌『Landscape & E...
キーワード:自然再生/微生物群集/因果関係/物理化学/種多様性/生物群集/光環境/モニタリング/有機物/病原菌/生態系/外生菌根/外生菌根菌/菌根菌/森林管理/土壌/土壌微生物/二次林/病原性/微生物/追跡調査/ストレス/真菌
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年1月30日
37
大規模データ解析で「非天然反応」を担う酵素を発見
データベース探索が切り拓く次世代バイオ触媒
本研究では、自然界に存在する膨大な数の酵素配列情報に着目し、それらを体系的に解析することで、生物が本来行わない「非天然反応」を触媒できる酵素を見いだすことをめざしました。特に、スチレンとジアゾ酢酸エチルという2つの化学物質からシクロプロパン化合物を合成する反応を触媒できる微生物酵素の探索を行いました。この反応は、通常は金属触媒を用いた化学合成で行われるものであり、生物が自然に行う反応ではありません。さらにこの反応では、生成物として4種類の異なる立体構造を持つシクロプロパン化合物(立体異性体)が生じるため、それらを選択的に作り分けることが重要な課題となります。これまでに、Frances Arno...
キーワード:AI/主成分分析/人工知能(AI)/化学物質/データ解析/シクロプロパン/スチレン/立体選択的/ヘムタンパク質/ACT/触媒機能/金属触媒/選択性/持続可能/持続可能な開発/環境負荷/機能性材料/統計解析/機能予測/酵素化学/分子システム/生体内/機能性/哺乳類/変異体/タンパク質工学/生合成/微生物/アミノ酸配列/ゲノム解析/アミノ酸/ヘモグロビン/生体分子/創薬/立体構造/立体選択性/ゲノム
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年1月23日
38
水溶液プロセスだけで“可視光応答”を有する光エネルギー変換電極を簡便に作製
神戸大学大学院工学研究科の南本大穂講師、水畑 穣教授、田尻悠人氏(研究当時:博士課程前期課程)、工学部の岡本千馬氏の研究グループは、水溶液中で進行する「液相析出法(LPD法)※1」を用いて、金ナノ粒子(AuNP)を内包する酸化チタン(TiO2)薄膜光電極の開発に成功しました。酸化チタンに代表される半導体電極は、太陽電池といった次世代の光エネルギー変換材料として期待されています。太陽光を有効にエネルギーとして利用するためには、使用する材料には太陽光の大部分を占める可視光に対する応答能が求められます。本研究では、酸化チタン成長過程に金イオンを導入することで、酸化チタ...
キーワード:プロファイル/光エネルギー/光電子分光/水溶液/表面状態/スペクトル/太陽/アニール/吸収スペクトル/局在表面プラズモン共鳴/金ナノ粒子/光エネルギー変換/光応答性/電子移動/ホウ酸/光応答/太陽光/光電気化学/表面プラズモン共鳴/電子分光/貴金属/電気化学反応/溶液プロセス/キャリア/バンドギャップ/プラズモン/可視光/自己形成/水分解/表面プラズモン/持続可能/分光測定/光照射/持続可能な開発/チタン/金属ナノ粒子/光電変換/酸化チタン/太陽電池/電池/ナノメートル/ナノ粒子/環境負荷/電荷移動/電気化学/電子顕微鏡/半導体/微細加工/近接場/エネルギー変換/ラット/酸化反応/電気化学測定
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学生物学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年1月14日
39
イルカが選んだのは都市に最も近い海だった
大阪湾でイルカと人の共存の可能性を発見
神戸大学大学院海事科学研究科の岩田高志助教、松本大一氏(研究当時:大学院生)、荒木陸秀大学院生、海洋研究開発機構の小川真由特任研究員 (研究当時:京都大学大学院農学研究科)、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の赤松友成研究院教授、京都大学東南アジア地域研究研究所の木村里子准教授らの研究グループは、大阪湾の明石海峡周辺海域において、イルカが冬から春にかけて時々出現していることを、1年間以上にわたる受動的音響モニタリング注1で明らかにしました。イルカの出現は、海苔(ノリ)養殖が行われる季節と一致しており、イルカが人間活動によって一時的に生態系が豊かになった海域を利用している可...
キーワード:クラウド/環境変化/季節変化/食行動/人間活動/海洋/生態系保全/普遍性/高周波/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/沿岸域/海洋環境/哺乳類/海洋生物/生態系/比較研究/漁業
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学
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発表日:2026年1月14日
40
化学固定剤を使わない「水凍結乾燥法」による生物試料のSEM観察に成功
従来の常識を覆す、シンプルかつ高精度な電子顕微鏡試料調製法を開発
島根大学大学院自然科学研究科の石田秀樹准教授らの国際共同研究グループは、走査電子顕微鏡(SEM)観察において、化学固定剤を一切使用せず、水のみを用いた凍結乾燥法によって微細構造を良好に保存した生物試料を観察可能にする新手法を開発し、2025年12月10日に国際学術誌『Scientific Reports』に論文が掲載されました。本学からは、理学研究科の青沼仁志教授、武石明佳講師、洲崎敏伸学術研究員、菊池匠十大学院生、農学研究科の池田健一准教授、保健学研究科の入子英幸准教授、Liudmyla Gaponova神戸大学招へい教授、およびAndrii Kolosiuk神戸大学招へい...
キーワード:プロトコル/最適化/海洋/形態学/過冷却/走査型電子顕微鏡/電子顕微鏡/微細構造/SEM/ドライアイ/アルコール/構造変化/細胞生物学/組織・細胞/標準化
他の関係分野:情報学環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年1月13日
41
ヤスデの体節の増やし方を3次元的に解明新規体節の形成に伴う上皮の陥入と筋肉の繋ぎ替えを可視化
本研究は、ヤスデ綱オビヤスデ目シロハダヤスデ科に属するマクラギヤスデNiponia nodulosaを対象に、脱皮に先立つ内部構造の変化を詳細に観察することで、体節追加に伴う組織レベルの形態形成過程の解明を試みました。まず、形態形成過程の観察に先立って、脱皮前の詳細な行動観察を行いました。本種の幼体は、脱皮前の「準備期」に「脱皮室」と呼ばれる部屋をつくり、その中で脱皮をします。こうした行動を詳細に観察し、「準備期前期」と「準備期後期」を新たに定義しました(図2)。また、続く「静止期」についても、外部から観察可能な形態変化に基づいて「静止期前期」と「静止期後期」を定義し...
キーワード:行動観察/内部構造/形態学/進化生物学/胚発生/マイクロCT/個体発生/蛍光観察/マイクロ/レーザー/分解能/共焦点レーザー顕微鏡/カイコ/形態変化/甲殻類/昆虫類/節足動物/筋肉/発生学/アクチン/ショウジョウバエ/形態形成/蛍光標識/細胞核/上皮細胞/生体分子
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年1月5日
42
専用機器不要!「混ぜるだけ」で褐藻類の高効率なゲノム編集に成功
だれでもワカメやコンブの遺伝子機能を調べられる時代へ
神戸大学内海域環境教育研究センターの星野雅和助教、ダンディー大学(英)のCláudia Martinho講師、マックスプランク研究所(独)のSusana Coelho教授らの研究グループは、高価な専用機器を使用せずに、一般的な試薬と細胞を混ぜ合わせるだけで、褐藻類のゲノムを高効率に編集する手法を確立し、その手法がワカメなどの水産有用種にも有効であることを確認しました。本手法は、基本的な実験設備があれば実施可能であることから、未解明な部分が多い褐藻類の遺伝子機能解析が飛躍的に加速し、将来的には品種改良などの応用研究へつながることが期待されます。この研究成果は、12月30日午前11時(米国...
キーワード:最適化/環境教育/気候変動/マイクロインジェクション/ポリエチレン/持続可能/紫外線/持続可能な開発/マイクロ/ポリエチレングリコール(PEG)/CRISPR-Cas/エチレン/変異体/ゲノム編集技術/機能解析/CRISPR/遺伝子機能解析/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/RNA/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年12月23日
43
暑さでも空腹でも、サンゴは白化する
水槽で見えた白化の二面性:暑さで壊れる光合成、空腹で働く生存戦略
東京大学大気海洋研究所の髙木俊幸助教、青山華子大学院生(大学院新領域創成科学研究科)、神戸大学大学院農学研究科の嶋川銀河助教(兼 大阪大学太陽エネルギー化学研究センター招聘研究員)らの研究グループは、造礁サンゴであるウスエダミドリイシ(Acropora tenuis)を実験室で長期飼育し、2種類の白化(「高温による白化」と「栄養不足による白化」)と共生藻の光合成の関係を詳細に調べました。 サンゴは共生藻の光合成産物に加え、餌を食べて栄養を得ているため、給餌を止めると栄養不足になります。本研究では、沖縄で採集したサンゴを長期間馴致した後、給餌を停止し、常温(26℃)と高温(31...
キーワード:海洋/造礁サンゴ/銀河/太陽/光合成/生存戦略/太陽エネルギー/ACT/持続可能/持続可能な開発/有機物/生態系/高温ストレス/サンゴ礁/褐虫藻/ストレス/細菌/酸化ストレス
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年12月20日
44
肥料でアブラムシが増えにくいことを豆苗実験で確認
何でも食べる種が、特定の植物しか食べない種を排除
佐賀達矢助教及びその指導を受けた高校生の中谷絢子さんらは、豆苗(エンドウマメの若菜)を用いて2種のアブラムシ(ソラマメヒゲナガアブラムシMegoura crassicaudaとマメアブラムシAphis craccivora)の個体数変化を30日間追跡しました。実験では、肥料あり/なしの条件下で、各種を単独または混合で飼育しました。その結果、以下のことが明らかになりました。...
キーワード:気候変動/アブラムシ/植食性昆虫/コミュニケーション
他の関係分野:数物系科学生物学医歯薬学
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発表日:2025年12月17日
45
光合成も性も手放したキノコそっくり植物の極限進化に迫る!
極小葉緑体ゲノムとメスだけで増える花の起源を解明
そこで研究グループは、ツチトリモチ属の系統関係、葉緑体の進化、そして特殊な繁殖様式の三つを統合的に調べることで、「光合成も性も手放した植物」がどのような過程を経て進化してきたのかを明らかにすることを目指しました。具体的には、日本本土、屋久島、沖縄諸島、台湾でツチトリモチ属7種を12か所から採集し、各個体について葉緑体ゲノム(葉緑体の設計図)と、どの遺伝子が実際に働いているのかを示すトランスクリプトーム(発現遺伝子の集合)の両方を詳しく解析しました。さらに、葉緑体と核の遺伝子マーカーを組み合わせ、多数の遺伝子情報をもとに系統樹を推定することで、ツチトリモチ属の「親戚関係」を解明しました。...
キーワード:環境変化/脆弱性/太陽/タンパク質合成/遺伝情報/系統樹/個体群/光合成/進化生物学/生殖/生存戦略/無性生殖/葉緑体/核ゲノム/太陽光/持続可能/遺伝子マーカー/持続可能な開発/花粉/菌根菌/遺伝的多様性/ビタミン/ゲノム情報/機能解析/受精/アミノ酸/トランスクリプトーム/トリプトファン/脂肪酸/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年12月13日
46
高齢者一人ひとりの「介護リスク」を可視化するAIモデルを開発
産学官連携研究により、日常の診療や健康管理の過程で得られるリアルワールドデータを活用した介護予防の新たな可能性を提示
研究グループは、神戸市ヘルスケアデータ連携システムから提供された約38万人の65歳以上の神戸市民を対象に、医療レセプト(診療報酬明細)、介護レセプト(介護給付実績)、健康診断データといった多層的なデータを統合し、機械学習を用いた解析を開始しました(詳細は2022年1月22日付けプレスリリースを参照)。この結果、医療レセプト、介護レセプト、健康診断データを入力すると、2年以内に「要介護2以上に認定されるリスク」を、高精...
キーワード:個人情報保護/機械学習/人工知能(AI)/匿名化/高齢化社会/産学官連携/社会保障/持続可能/持続可能な開発/情報提供/情報公開/聴覚/フレイル予防/健康管理/健康診断/寿命/要介護/脳梗塞/LDLコレステロール/コレステロール/フレイル/ヘルスケア/リアルワールドデータ/レセプト/介護者/介護予防/健康寿命/研究倫理/高齢化/高齢者/社会医学/認知症
他の関係分野:情報学複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年12月8日
47
スズメガの蛹が鳴く仕組みを解明
笛のように空気を吹き出して発音する
兵庫県内で採集したエゾスズメのメス成虫に産卵させ、孵化した幼虫を室内で飼育しました。各発育段階の20個体に対して、捕食者の攻撃を模したピンセット刺激を与え、防御行動と発音の有無を記録しました。その結果、1〜3齢幼虫では刺激部位に向けて体を素早く曲げる頭突き行動は見られたものの、発音は確認されませんでした。4〜6齢では頭突きと同時に音を発し、特に5齢・6齢(終齢)ではほとんどの個体が頭突きと発音を併せて示しました。蛹でも約半数の個体が体を曲げつつ発音しました。発音に関与する器官や仕組みを明らかにするために、幼虫および蛹を詳細に観察しました。その結果、体の部位をこすり合わせるような行動や構...
キーワード:持続可能/生活様式/持続可能な開発/周波数/哺乳類/ラテックス
他の関係分野:工学
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発表日:2025年12月4日
48
トノサマガエルはスズメバチに刺されても捕食できる
神戸大学大学院農学研究科の研究により、トノサマガエルはスズメバチの毒針による反撃を受けても捕食できることが明らかになりました。今後、カエルがスズメバチの毒針に耐える仕組みを解明することで、毒性や痛みを抑制する生理的メカニズムの理解が進む可能性があります。この研究成果は、2025年12月4日に米国生態学会が発行する学術誌「Ecosphere」に掲載されました。...
キーワード:食行動/ウシガエル/両生類/アミン/持続可能/持続可能な開発/哺乳類/カエル/ため池/水田/ウシ/昆虫類/生態学/リパーゼ/卵管/心機能/アセチルコリン/セロトニン/ホスホリパーゼ/マウス
他の関係分野:複合領域生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年11月26日
49
都会に残る水田畦畔から舗装されたアスファルトの隙間まで都市の多様な生育地環境が植物の進化を促進
本研究では、京阪神大都市圏における里山の農地(水田畦畔)、都市の農地や公園、路傍に生育する一年生草本(一年で花を咲かせて種を残す植物)のツユクサの23集団を対象に、➀集団ごとに生育地の環境(土壌pHや水分量、開空度、地表面温度)を測定して比較しました。このとき、地表面温度は衛星データから推定したものを利用しました。➁また各集団から集めた種子を発芽させ、栽培実験を行い、草丈や茎の数、葉の数と大きさ、開花に至るまでの日数など複数の形質を測り、都市-里山間および都市生育地間の違いを比較しました。➂さらに、形質と生育地環境の関係から、都市化に伴うどのような環境変化が、形質の進化に影響しているのかを解析...
キーワード:環境変化/人間活動/富栄養化/堆積物/衛星/塩基配列/光合成/光環境/自然選択/適応進化/持続可能/コンクリート/ヒートアイランド/持続可能な開発/都市開発/都市環境/マイクロ/水田/都市農地/土地所有/農地/環境応答/土壌/衛星データ/温暖化/集団遺伝学/生物多様性/ゲノムワイド/環境要因/反復配列/次世代シーケンサー/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年11月12日
50
タンパク質品質管理に関わる小胞体内の新区画を発見
糖尿病、ALS、アルツハイマー症などに対峙する革新的治療法開発に光
小胞体内に存在し、不良タンパク質の凝集を抑制するなどの機能をもつプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)ファミリーの中から、カルシウム依存的に相分離する因子PDIA6を発見しました。相分離したPDIA6はその中で未成熟インスリンの凝集を抑制しつつ、立体構造形成を促進し、成熟インスリンの効率的な生産に不可欠な役割を果たしていることが明らかとなりました。本機構の破綻が引き起こす種々の疾病の成因解明につながると期待されます。研究の背景細胞内には、タンパク質の立体構造の形成反応を補助するタンパク質品質管理機構が備わっており、多くの生体機能の維持に寄与してい...
キーワード:オープンアクセス/品質管理/相分離/構造形成/スルフィド/タンパク質品質管理/細胞内小器官/ジスルフィド結合/前駆体/組み換え/システイン/応用動物/哺乳動物/Ca2+/シャペロン/糖鎖修飾/APC/中枢神経/筋萎縮/生体防御/インスリン/カルシウム/チオール/パーキンソン病/活性酸素/活性酸素種/官能基/凝集体/細胞生物学/小胞体/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/生体分子/創薬/動的構造/膜タンパク質/立体構造/2型糖尿病/遺伝子/遺伝子発現/筋萎縮性側索硬化症 /神経疾患/糖尿病/脳神経疾患
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年11月12日
51
細胞内でUV-DDBタンパク質がゲノム上の紫外線損傷を修復する瞬間の可視化に成功
色素性乾皮症の発症基盤解明へ向けて前進
図1:細胞内においてゲノムDNAが形成するクロマチン構造これまでUV-DDBタンパク質は、色素性乾皮症の原因因子であり、ゲノムDNAなどの紫外線損傷の修復に重要な役割を担うことが知られていました。ゲノムDNAは細胞内でヒストンに巻き付いてクロマチン構造(注...
キーワード:二量体/ゲノムDNA/ヒストン/持続可能/紫外線/持続可能な開発/有害物質/電子顕微鏡/ヌクレオソーム/機能制御/ゲノム機能/クロマチン構造/クライオ電子顕微鏡/DNA損傷修復/免疫沈降/免疫沈降法/DNA修復/クロマチン/DNA損傷/アミノ酸/遺伝病/立体構造/ゲノム/難病/放射線
他の関係分野:化学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年11月6日
52
植物の栄養環境応答の新しいしくみを発見
植物の窒素利用効率の向上と生長促進への応用に期待
高窒素環境下で植物の根の生長を抑制する新たなメカニズムと制御因子を発見しました。高窒素環境に置かれた植物では、アミノ酸の一つであるグルタミン酸がシグナル分子として地上部から根に輸送され、このたび同定されたペプチド LOHN1 の作用を介して側根の形成を抑制することが明らかになりました。LOHN1遺伝子は陸上植物に広く保存されており、本研究成果は農地における作物の窒素利用効率の向上や生長促進への応用が期待されます。研究の背景と経緯植物は、土壌中の窒素濃度環境に応じて根の形態を大きく変化させ、窒素の吸収を最適化します。これまで、...
キーワード:最適化/アブラナ科/コケ植物/塩基配列/進化生物学/窒素利用効率/エネルギー消費/グルタミン酸受容体/システイン/窒素代謝/分裂組織/オーキシン/ゲノム配列/植物ホルモン/シロイヌナズナ/農地/環境応答/土壌/遺伝子操作/表現型解析/蛍光タンパク質/NGS/ホルモン/大腸/次世代シーケンサー/RNA/アミノ酸/グルタミン酸/シグナル分子/形態形成/受容体/阻害剤/大腸菌/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年11月5日
53
都市化で餌を変えながら生きるスズメバチの実態をDNA解析で解明
コガタスズメバチは餌を転換、キイロスズメバチは選択性を保持
研究手法2023年8月から9月にかけて、兵庫県神戸市・伊丹市の都市部と郊外からスズメバチの巣17個を採集し、幼虫51個体の腸内容物をDNAメタバーコーディング法により解析しました(図1)。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の高解像度土地利用データを使用して、巣の周囲の建物・道路などの開発地面積を定量化し、餌選択に対する都市化の影響を統計的に評価しました。...
キーワード:環境変化/行動観察/人間活動/影響評価/季節変動/生物群集/選択性/持続可能/持続可能な開発/都市環境/統計解析/環境保全/生態系/植食性昆虫/土地利用/比較研究/食物網/生態学/生物多様性
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学
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発表日:2025年11月4日
54
電場と温度勾配が駆動する新しいホール効果の発見
キラル物質における特異な非線形熱電効果を実証
理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター動的創発物性研究チームの野本哲也特別研究員、賀川史敬チームディレクター、強相関物質研究グループの吉川明子上級技師、量子コンピュータ研究センター半導体量子情報デバイス理論研究チームの仲澤一輝研究員、神戸大学大学院理学研究科物理学専攻の山口皓史特命助教(理研創発物性科学研究センタースピン物性理論研究チーム客員研究員)の共同研究グループは、キラル物質[1]において電場と温度勾配の共存によって生じる新しいホール効果(電流の向きが曲がる現象)を発見しました。本研究成果は、熱の流れの制御や廃熱を使った発電などに役立つ新たな熱電効果の...
キーワード:位相幾何学/トポロジー/トポロジカル絶縁体/バンド構造/温度勾配/幾何学/磁気構造/多極子/対称性/熱電効果/非線形/非線形応答/物性理論/輸送現象/量子コンピュータ/量子情報/量子輸送/量子輸送現象/ホール効果/輸送特性/磁場/波動関数/キラル/トポロジカル/強相関/エネルギー利用/スピン流/温度センサー/絶縁体/電子デバイス/単結晶/電子状態/スピン/センサー/ダイナミクス/マイクロ/第一原理/第一原理計算/半導体/量子力学/エネルギー変換/結晶構造/スマートフォン
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年10月30日
55
なぜウリ科植物は汚染物質を蓄積しやすいのか?
汚染のない作物、土壌浄化へ期待
バイオシグナル総合研究センターの乾秀之准教授、農学研究科池田健一准教授の研究グループは、ウリ科植物における汚染物質の蓄積メカニズムを、汚染物質輸送タンパク質の根の細胞外への分泌の違いから明らかにしました。汚染物質輸送タンパク質のアミノ酸配列の違いが、細胞外への分泌を決定している可能性があります。今後、植物における輸送タンパク質を介した汚染物質の体内挙動が明らかになることから、汚染物質の作物への蓄積低減、農業環境における浄化による安全な作物の栽培技術の開発に貢献することが期待されます。この研究成果は、10月9日に、国際学術誌Plant Physiology and Bi...
キーワード:多環芳香族炭化水素/PCB/ダイオキシン/化学物質/環境浄化/食物連鎖/芳香族/ピレン/芳香族炭化水素/キュウリ/維管束/持続可能/持続可能な開発/物質輸送/土壌浄化/アポプラスト/植物ホルモン/病原菌/シロイヌナズナ/土壌/二次代謝/炭化水素/二次代謝産物/アミノ酸配列/免疫染色/ホルモン/代謝産物/発がん/アミノ酸/内皮細胞/立体構造/遺伝子/抗体
他の関係分野:環境学化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年10月30日
56
量子ゲーム理論を応用した音楽意思決定システムを開発
音を通じて量子的な相互干渉確率構造を体験可能に
本研究では、量子ゲーム理論を応用し、音楽演奏を通じて量子的な意思決定を体験できる世界初のブラウザベースシステムを開発しました。プレイヤーはインターネットを介して二人一組で参加し、それぞれブラウザ上のピアノ鍵盤から自由に演奏、すなわち遠隔的セッションを行います。その際、打鍵した音(ピッチ)がそのまま発音されるとは限らず、両者の戦略を元に相互干渉的な確率構造(これが量子ゲーム理論で記述される)によりピッチシフトされた音が発音されます。各プレイヤーA、Bのピッチシフトに関わる情報は、リモートサーバ上で量子コンピューティングにおける情報の最小単位である量子ビット※7によって表現さ...
キーワード:ハードウェア/科学技術計算/インターフェース/コンピューティング/インターネット/インタラクション/クラウド/ゲーム/最適化/人工知能(AI)/認知科学/量子計算/ロジスティクス/社会システム/囚人のジレンマ/創造性/ゲーム理論/エンタングルメント/確率論/揺らぎ/量子コンピュータ/量子もつれ/量子干渉/量子鍵配送/量子情報/量子測定/量子通信/量子論/量子ビット/量子コンピューティング/材料設計/シミュレータ/モデリング/モデル化/量子力学/干渉効果/聴覚/ゆらぎ
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年10月27日
57
がんの増殖を抑える仕組みを解明がんの強力な”ブレーキ役”分子、DA-Rafのメカニズムが明らかに
DA-Rafがどのようにしてがんを抑える力を発揮するのか、その仕組みを初めて解き明かす
千葉大学大学院理学研究院の高野和儀助教らの研究グループは、神戸大学バイオシグナル総合研究センターの伊藤俊樹教授、辻田和也准教授と共同で、がんの増殖に深く関わる「Ras-ERK経路」を抑える分子「DA-Raf」が、細胞膜注1)の脂質に結びつくことで、がんの原因となるシグナルを効率よく遮断する仕組みを世界で初めて明らかにしました。この発見は、がん治療薬の新しい開発ターゲットとなるだけでなく、細胞膜で起こるさまざまな生命現象を操作する技術革新にもつながる可能性があります。本研究成果は、10月21日に国際学術誌 Life Science Alliance に掲載...
キーワード:ゲーム/分子構造/スルフィド/ジスルフィド結合/持続可能/持続可能な開発/金属イオン/システイン/変異体/技術革新/酵素活性/アイソフォーム/細胞膜/脂質二重膜/Ras/筋萎縮/アミノ酸/がん細胞/がん治療/スプライシング/細胞死/細胞増殖/創薬/立体構造/脂質
他の関係分野:情報学化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年10月26日
58
電源不要・高速・高感度―環境DNA濃縮「QuickConc®」の新手法を開発
現場で簡便に濃縮完結。従来法より高感度・短時間で生物多様性調査を加速
電源不要、わずか数分で環境DNAを濃縮できる、迅速・簡便かつ現場での濃縮が可能な新技術QuickConc®を開発しました(図1.)。カチオン性物質を利用した独自技術により、従来法と比較して5〜10倍の高いDNA収量を達成し、生物由来の核酸の検出精度を飛躍的に向上させます。濁った水や有機物が多い水でも使用可能で、これまで調査が難しかった環境でも、安定した高効率なDNA回収を可能にします。研究の背景近年、環境中に存在するDNA(環境DNA)注1を分析することで、生物の生息状況を把握する技術が、生態学や環境保全の分野で急速に普及していま...
キーワード:環境教育/外来種/リアルタイムモニタリング/持続可能/市民参加/持続可能な開発/水環境/シリカ/モニタリング/有機物/ため池/環境保全/生態系/絶滅危惧種/土壌/DNA分析/環境DNA/漁業/生態学/生物多様性/病原体/次世代シーケンサー/カチオン/サーベイランス/非侵襲
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年10月26日
59
先進医療Bにより免疫抑制薬「セルセプト」が 難治性のネフローゼ症候群に対する適応承認を取得
リツキシマブ投与後の寛解維持期間の延長が可能に
本研究では、小児期発症難治性頻回再発型/ステロイド依存性ネフローゼ症候群患者に対して、リツキシマブ375 mg/m2/回(最大投与量 500 mg/回)を1週間間隔で計4回静注投与した後に、寛解維持療法としてMMF(39例)もしくはプラセボ(39例)の1,000~1,200 mg/m2/日(最大投与量 2 g/日)(1日2回)を17か月間(505日まで)経口投与し、その後、フォローアップ期間として再発を認めるまで可能な限り無治療で経過観察を行いました。主要評価項目である試験治療期間及びフォローアップ期間を通じてのtreatment failu...
キーワード:医療機器/持続可能/持続可能な開発/ハザード/フェノール/抵抗性/ネフローゼ/腎臓病/免疫抑制/リンパ球/胎児/モノクローナル抗体/ステロイド/血液/抗原/腎臓/副作用/免疫抑制剤/臨床試験/医師/抗体/小児/難病/臨床研究
他の関係分野:複合領域工学医歯薬学
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発表日:2025年10月7日
60
水の電気分解に使われる酸化物電極触媒表面の自発的な構造変化を放射光で観察
水の電気分解において、電極触媒表面でどのようなプロセスで化学反応が進行するかを知るために必要な表面の原子配置を、放射光を利用して観察しました。今回研究したコバルト酸化物では、高機能触媒と類似の構造が電気化学環境下で自発的に形成され、それに伴い触媒活性も変化することを発見しました。再生可能エネルギーの貯蔵を無駄なく行うために必要な触媒の開発に、原子スケールの構造情報が利用できるようになります。研究の背景水の電気分解は環境負荷のないエネルギー貯蔵の重要なステップであり、その反応を効率化するために多くの研究が行われています。白金...
キーワード:オープンアクセス/ベイズ推定/再生可能エネルギー/コバルト酸化物/高エネルギー/水溶液/X線回折/ストロンチウム/加速器/放射光/放射光X線/データ解析/太陽/太陽光/電気分解/電極触媒/チタン酸ストロンチウム/貴金属/エネルギー貯蔵/ペロブスカイト/電解液/持続可能/還元反応/持続可能な開発/太陽光発電/チタン/界面構造/カリウム/コバルト/環境負荷/金属酸化物/固液界面/酸化物/電気化学/二酸化炭素/風力発電/物質移動/表面構造/APC/水素ガス/パラジウム/構造変化
他の関係分野:情報学環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年10月7日
61
マウス糖尿病網膜症における免疫細胞の挙動を新しい経瞳孔イメージング法により解明
網膜を生きたまま簡便・高解像度で観察できる新技術を確立
本研究では、2光子顕微鏡を用いて、高解像度かつ簡単に、生体マウスの網膜を観察できる新しい方法を開発しました。頭部を固定する装置、角膜を保護するための特注のコンタクトレンズ、そして網膜の奥まで鮮明に観察できる特殊な対物レンズを組み合わせることで、従来必要とされた高価で複雑な「補償光学」と呼ばれる特殊な技術を使わずに、生体の網膜を鮮明に観察できるようになりました。この改良によって、神経細胞や血管だけでなく、ミクログリアの突起の細かな動きまで長時間にわたり安定して記録することが可能となりました。この新しい観察法を使って、ストレプトゾトシンという薬剤によって糖尿病を誘導したマウスの網膜を調べた...
キーワード:赤外線/天文学/レンズ/モニタリング/レーザー/補償光学/血流/神経活動/生体内/診断法/消化管/グリア細胞/炎症反応/角膜/血管障害/合併症/疾患モデル動物/早期診断/緑内障/臨床応用/ホルモン/加齢黄斑変性/モデルマウス/病態解明/インスリン/グリア/マウス/ミクログリア/モデル動物/受容体/神経細胞/神経保護/免疫細胞/網膜/加齢/疾患モデル/神経疾患/生理学/糖尿病/非侵襲
他の関係分野:数物系科学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年9月27日
62
植物の低温耐性を支える新たなメカニズムを発見
葉緑体の活性酸素ダメージの軽減機構
気候変動が進む中、作物の温度耐性を支えるメカニズムの解明が求められています。低温ストレスは、キュウリなどの夏作物の光合成を阻害して生育を低下させますが、その詳細なメカニズムは不明でした。京都大学大学院農学研究科 伊福健太郎 教授、竹内航 同博士後期課程学生、播本慎太郎 同修士課程学生、神戸大学大学院農学研究科 三宅親弘 教授らの研究グループは、葉緑体にある「NDH複合体」の分解がキュウリの低温ストレス障害のトリガーであることを明らかにしました。低温に弱いキュウリ品種では、低温ストレス時にNDHが分解され、光合成の阻害と葉の白化が起こりました。一方、低温に強いキュウリ品種ではNDHは低温でも安定...
キーワード:光エネルギー/地球温暖化/気候変動/アニオン/光化学/キュウリ/クロロフィル/タンパク質複合体/光化学系I/光合成/光阻害/葉緑体/持続可能/光照射/持続可能な開発/二酸化炭素/CO2固定/フェレドキシン/変異体/シロイヌナズナ/環境ストレス/イネ/温暖化/ROS/イミン/スーパーオキシド/ミトコンドリア/活性酸素/活性酸素種/受容体/ストレス/生理学
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年9月25日
63
世界初、カンキツ害虫の共生細菌から「謎の管状構造」を発見
害虫防除や生命進化研究に新たな突破口
豊橋技術科学大学の中鉢淳 准教授、韓国・釜山大学の宋致宖 助教授、生理学研究所の村田和義 特任教授、神戸大学の洲﨑敏伸 学術研究員らによる国際研究チームは、世界的なカンキツ害虫であるミカンキジラミに共生する細菌「プロフテラ」から、生物界に前例のない新たな管状構造を発見しました。この成果は、チームが多様な顕微鏡技術を駆使して明らかにしたもので、害虫防除の新たな戦略に加え、生命進化の研究にも大きな展開をもたらす可能性があります。本研究成果は、2025年9月18日付で科学雑誌「Npj Imaging」にオンライン掲載されました。詳細ミ...
キーワード:南西諸島/トモグラフィー/超高圧/内部構造/ゲノムDNA/タンパク質合成/オルガネラ/リボソームRNA/遺伝情報/電子線/切削/走査型電子顕微鏡/物質輸送/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/微細構造/分解能/リボソーム/一細胞/SEM/共生細菌/SPECT/ゲノム情報/FISH/in situハイブリダイゼーション/RNA/アミノ酸/ハイブリダイゼーション/プローブ/ミトコンドリア/小胞体/ウイルス/ゲノム/遺伝子/細菌/生理学
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年9月24日
64
妊娠前の母体肥満が新生児のビタミンK欠乏リスクを増加
従来の「低栄養・消化器疾患」に加わる新たなリスク要因
本研究では、2018年から2023年にかけて神戸大学医学部附属病院に入院した新生児2,694例のうち、出生当日にビタミンK欠乏の指標となる血清マーカー(PIVKA-II)を測定できた症例を解析しました。その結果、64例がビタミンK欠乏(PIVKA-II 1000 mAU/mL以上)に該当し、同じ性別・在胎週数でマッチングした128例を対照群として比較しました。解析の結果、母体の妊娠前肥満(BMI 25以上)は、低栄養や消化器疾患の既知のリスクと同様に、新生児ビタミンK欠乏の発症と有意に関連していました。多変量解析では、妊娠前肥満はオッズ比3.97(p<0.001)と独立した危険因子として...
キーワード:多変量解析/マッチング/ロジスティック回帰/回帰分析/相関係数/持続可能/持続可能な開発/トロンビン/ビタミン/血清/脂肪組織/胎児/血液/リスク因子/危険因子/周産期/小児/新生児/低栄養/妊娠/妊婦
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月14日
65
植物が細胞の分裂方向をそろえる仕組みを解明
陸上植物の進化の理解に新たな手掛かり
細胞分裂では紡錘体と呼ばれる構造が染色体を分けて、2つの細胞に均等に分配します。紡錘体の向きは細胞が分裂する位置、さらには細胞の機能や運命に影響します(図1)。動物細胞では、「中心体」と呼ばれる構造が紡錘体の方向を決定しています。一方、陸上植物のほとんどの細胞には中心体が存在しません。植物細胞では、染色体分離後に細胞板を作ることによって2つの細胞が生み出されるため、細胞分裂の位置は細胞板の向きを制御することが重要であると考えられてきました。そのため、紡錘体の向きを決める仕組みもその意義も長らく不明でした。...
キーワード:ゼニゴケ/進化生物学/紡錘体/形態制御/スピン/変異体/シロイヌナズナ/ゲノム編集技術/細胞形態/染色体/微小管/ゲノム編集/細胞骨格/細胞分裂/ゲノム/遺伝子
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発表日:2025年9月11日
66
高効率アルカリ水電解を実現する酸素発生触媒の“反応場”をオペランド観測で解明
フッ素をドープしたニッケル化合物触媒をマイルドに調製して実現
図1:LPD 成膜の概念図と合成した材料像 (1)合成と材料設計本研究では、金属-フッ化物の配位平衡を利用する液相析出(LPD)法※4で、ニッケルフォームなどの多孔質基板上にフッ素を取り込んだ α-N...
キーワード:再生可能エネルギー/X線吸収分光/高エネルギー/水溶液/表面状態/XAFS/軟X線/反応場/電気分解/エネルギー利用/高原子価/貴金属/酸素発生反応/前駆体/金属触媒/持続可能/持続可能な開発/局所構造/材料設計/電子状態/カリウム/フッ素/環境負荷/水素製造/性能評価/多孔質/耐久性/電解質/電気化学/導電性/熱処理/結晶性/SPECT
他の関係分野:環境学数物系科学化学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年9月4日
67
100%バイオ由来PET原料の⽣産に成功
窒素を組み込む新たな⼿法を考案
本研究では、これまでの課題であった副⽣成物の発⽣を解決するため、「先に窒素を酵素反応で組み込む」という独⾃の代謝デザインを考案しました。さらに、複数の代謝モジュールを組み合わせる新しい⼿法で⼤腸菌を改変し、⽣産効率を⼤幅に向上させました。その結果、バイオリアクターを⽤いた培養で10.6 g/L という世界最⾼⽔準の⽣産量を実現しました(図1)。培養液から分離・精製を⾏うことで、100%バイオ由来の2,5-PDCA の取得にも成功しました。この物質は、PET の代替原料や⾼機能プラスチック原料として活⽤でき、⽯油に依存しない持続可能な材料開発に直結する成果です。...
キーワード:ピリジン/ポリエチレンテレフタレート/カルボン酸/バイオリアクター/ポリエチレン/持続可能/持続可能な開発/材料設計/プラスチック/ポリマー/二酸化炭素/廃棄物/廃棄物処理/エチレン/機能性/biosynthesis/バイオマス/酵素反応/大腸/大腸菌
他の関係分野:化学工学医歯薬学
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発表日:2025年8月27日
68
抗サイトメガロウイルス薬「バルガンシクロビル」の先天性サイトメガロウイルス感染症の遅発性難聴への医師主導治験を開始
本治験は、選択基準(表1)を満たす先天性CMV感染児の遅発性難聴を対象に、被験者の代諾者から文書により同意を取得した後に、バルガンシクロビル1回16 mg/kgを1日2回経口投与します。投与期間は6か月間とし、投与6か月後に定められた効果判定を行い、投与終了1ヵ月後まで観察・検査を行います(図1)。6週後に難聴が進行している場合には、開鍵し、プラセボの場合にはバルガンシクロビルを投与します(図2)。治験の評価項目は以下のとおりです。a. 主要評価項目ベースライン時点の聴性脳幹反応(ABR)または聴性定常反...
キーワード:エステル/持続可能/持続可能な開発/病原微生物/周波数/微生物/エイズ/聴性脳幹反応(ABR)/精子形成/免疫不全/ウイルス感染症/幹細胞移植/聴覚/難聴/免疫抑制/聴覚障害/悪性腫瘍/骨髄/細胞移植/造血幹細胞/スクリーニング/プロドラッグ/ヘルペスウイルス/幹細胞/血小板/好中球/細胞・組織/精子/副作用/ウイルス/医師/感染症/細菌/小児/新生児/臓器移植/造血/造血幹細胞移植/動物実験/乳幼児/臨床研究
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発表日:2025年8月24日
69
都市化度によって蜂の駆除依頼パターンが異なることを解明
神戸市におけるスズメバチ類の駆除データ7,916件を分析
神戸大学大学院人間発達環境学研究科の佐賀達矢助教、内山愉太助教と九州大学大学院理学研究院の中田泰地特任助教らの研究グループは、神戸市内のスズメバチ類の駆除依頼記録7,916件(2019-2021年)を分析し、都市化の進行度合いによってスズメバチ属とアシナガバチ属の人間との軋轢パターンが大きく異なることを明らかにしました。スズメバチやアシナガバチはさまざまな昆虫や小動物を捕食し、生態系のバランスを保つ重要な役割を担っています(写真)。しかし、気づかずに巣に近づいてしまった場合などに刺傷事故が発生し、国内で年間約20名の死亡例が報告されています。そのため、それらの蜂に対して個々人が適切に対...
キーワード:混合モデル/線形混合モデル/統計モデル/統計分析/人口統計/自然保護/都市緑地/生態系サービス/地域特性/データ収集/データ解析/持続可能/リスク認知/持続可能な開発/地理情報/都市開発/アンケート調査/都市計画/統計解析/ニュータウン/農地/生態系/土地利用/生態学/生物多様性
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発表日:2025年8月5日
70
植物幹細胞が“覚醒”するスイッチを発見
植物が肥大成長を始める仕組みの解明
研究グループは、まずVISUALに1細胞遺伝子発現解析※6という手法を適用した先行研究のデータセットを再解析することで、形成層幹細胞が活動を開始するまでの過程を細胞レベルで高精度に調べました。その結果、VISUALで形成層幹細胞が作り出される直前の段階において、植物ホルモンであるサイトカイニンへの応答が一時的に強くなることを見いだしました(図2)。このサイトカイニンへの応答を抑制したところ、形成層幹細胞が作られなくなりました。...
キーワード:時間分解/維管束/光合成/環境適応/時間分解能/持続可能/持続可能な開発/ダイナミクス/二酸化炭素/分解能/一細胞/生体内/分裂組織/植物ホルモン/シロイヌナズナ/細胞運命/遺伝子発現解析/光イメージング/発現解析/ホルモン/サイトカイニン/幹細胞/蛍光イメージング/細胞分裂/多能性幹細胞/遺伝子/遺伝子発現/老化
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発表日:2025年7月30日
71
コケ植物の栄養繁殖と有性生殖の両方に必要な鍵制御因子を発見
ゼニゴケの転写因子SHOT GLASSの機能を明らかに
ゼニゴケの栄養繁殖器官である杯状体は、頂端幹細胞の近くの表皮細胞から形成されます。表皮細胞が杯状体底部細胞としての性質をもつようになり、底部細胞の一部の細胞が無性芽を形成し始めます。次に底部細胞が分裂により増殖して底部領域が拡大していきます。最後に周囲の組織が立ち上がって、杯状体のふちが形成されると考えられています。れまでに、杯状体の形成開始にMpGCAM1という転写因子が必須であることがわかっていました(Yasui et al., 2019)。MpGCAM1は細胞に幹細胞としての性質を与える役割があると考えられており、MpGCAM1遺伝子が欠損すると杯状体が全く形成...
キーワード:環境変化/アブラナ科/クローン/コケ植物/ゼニゴケ/器官形成/進化生物学/生殖/無性生殖/持続可能/持続可能な開発/冗長性/遺伝子改変/遺伝子破壊/ゲノム配列/シロイヌナズナ/トマト/遺伝子制御ネットワーク/バイオマス/遺伝的多様性/有性生殖/ゲノム科学/遺伝子制御/受精/分子機能/mRNA/RNA/幹細胞/細胞分化/精子/転写因子/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2025年7月20日
72
グラグラム染色画像をAIが解析し、尿路感染症に関連する原因菌を専門医療職と同等の精度で識別
細菌感染症菌種推定支援AIソフトウェア「BiTTE®-Urine」
カーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和)、国立国際医療研究センター(現 国立健康危機管理研究機構)、国立大学法人神戸大学は、細菌感染症菌種推定支援AIソフトウェア「BiTTE®-Urine(ビッテ・ユリン)」を共同で開発し、この度、AIがグラム染色画像を解析して尿路感染症に関連する原因菌を専門医療職と同等の精度で識別できることを国際的に初めて示しました。この研究成果は、2025年4月23日に英国微生物学会が発行する国際学術誌『Journal of Medical Microbiology』に掲載されました。研究の背景と目的尿路感染症(UTI)は...
キーワード:人工知能(AI)/危機管理/品質管理/リスクコミュニケーション/自然災害/持続可能/持続可能な開発/実践的研究/自動化/微生物学/微生物/病原体/日常生活/ラット/抗菌薬/細菌感染/コミュニケーション/スマートフォン/感染症/細菌/真菌/標準化/薬剤耐性
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発表日:2025年7月9日
73
少数データから光触媒性能を予測可能な機械学習モデルを開発
太陽光水素製造技術の実現に向けた材料開発を加速
本研究では、39種類の元素の中から複数種を選んでドープしたヘマタイト光触媒を、ソルボサーマル法注6)によって合成し、導電性ガラス基板上に集積・焼成することで、計97種類の光触媒電極を作製しました。1.6Vの電圧印加時の光電流密度を目的変数注7)、サンプルの組成情報から作成した元素特徴量や各種分析データを説明変数注8)として、二段階のLASSO回帰による光電流密度の予測を行いました(図1)。LASSO回帰を二段階にすることで、モデルの予測精度が最大化する説明変数を選択でき、過学習注9)や学習不足による予測精度...
キーワード:変数選択/回帰分析/性能予測/機械学習/人工知能(AI)/金属元素/光エネルギー/水素生成/正則化/太陽/光エネルギー変換/反応場/太陽光/光電流/マテリアルズ・インフォマティクス/触媒作用/可視光/持続可能/酸化鉄/持続可能な開発/ドーピング/光触媒/環境負荷/水素製造/導電性/二酸化炭素/インフォマティクス/エネルギー変換
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発表日:2025年7月2日
74
AIで実現する高解像度銀河シミュレーション
銀河進化の計算を6カ月短縮し約2カ月で完了
理化学研究所(理研)数理創造研究センター数理基礎部門の平島敬也基礎科学特別研究員、東京大学大学院理学系研究科の藤井通子准教授、森脇可奈助教、東北公益文科大学公益学部公益学科の平居悠講師、神戸大学大学院理学研究科の斎藤貴之准教授、牧野淳一郎特命教授、マックス・プランク天体物理学研究所のウーリッヒ・フィリップ・ステインワンデル博士研究員、フラットアイアン研究所計算天体物理学センターのシャーリー・ホーグループリーダーの国際共同研究グループは、人工知能(AI)の深層学習[1]を用いて超新星爆発[2]の複雑な物理過程を予測するサロゲート・モデル[3]を開発し、これを銀河形成シミュレーション[4]コード...
キーワード:ミリ波/AI/スーパーコンピュータ/ニューラルネットワーク/フレームワーク/画像処理/画像認識/機械学習/最適化/自然言語/自然言語処理/深層学習/人工知能(AI)/言語処理/密度揺らぎ/揺らぎ/生命の起源/サブミリ波/すばる望遠鏡/ダークマター/暗黒物質/衛星/化学進化/銀河/銀河形成/銀河系/銀河進化/元素合成/初期宇宙/衝撃波/新星/数値シミュレーション/数値計算/星間物質/星形成/星形成領域/太陽/大質量星/超新星/超新星爆発/超伝導/天体物理学/分光器/望遠鏡/惑星/矮小銀河/ボトルネック/大規模数値計算/エンジン/シミュレーション/ニューラルネット/フィードバック/モデル化/動力学/分解能/マッピング/層構造/高分解能/妥当性/ラット
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発表日:2025年7月1日
75
日本独自の文脈から生まれた新たな学習理論「当事者性学習論」を発表
生涯学習の理論としては、ある目的達成のために集団・組織が作られていく様子を説明する理論(「正統的周辺参加論」)や、異なる活動をしている集団同士が接触しながら新しい活動を生み出していく過程を捉えた理論(「拡張的学習論」)、人が世界を認識する枠組みの変容という観点に注目する理論(「変容的学習論」)などが代表的なものとして挙げられます。これらは多様な実践に貢献している一方で、立場の異なる人同士の学び合いや個人と社会が連動する学びを包括的に捉えるためには、それぞれの理論だけでは不十分でした。本研究では、「当事者性」を「ある/なし」で語られるものではなく、学習者と問題・テーマとの距離を示す尺度と...
キーワード:学習理論/多文化共生/ESD/持続可能な開発のための教育(ESD)/ボランティア/生涯学習/多文化/持続可能/生活様式/まちづくり/持続可能な開発/ステークホルダー/コミュニケーション/コミュニティ/看護
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発表日:2025年6月27日
76
ムサシメソッド×自律型ロボットで最適酵素を選定するワークフローを実現
酵素を制する者がバイオものづくりを制す!
神戸大学の研究チームは、香料や燃料、プラスチックの原料となる有用なアルコールの生産に重要な酵素であるADH(アルコールデヒドロゲナーゼ)※1を研究対象に定め、以下に示す新技術を開発しました。1. ムサシメソッドによる酵素分類公共データベースに登録されている6,727件のADH配列データをコンピューターに読み込ませ、配列間の類似性と違いを数値化して分析しました。その際、独自の真理値表※2を用いて、酵素の配列情報を2次元の地図のように可視化しました。この結果、性質が似ている酵素をグループ化することに成功し、この酵素分類法を「MUSASH...
キーワード:スループット/ワークフロー/人工知能(AI)/分析技術/化学物質/地球温暖化/生命情報/生産技術/選択性/反応速度/カーボン/エタノール/プラスチック/リサイクル/ロボット/ロボットアーム/自動化/生産性/二酸化炭素/有機物/ハイスループット/ヒドロゲナーゼ/経済成長/ゲノム編集技術/バイオマス/酵素活性/アルデヒド/温暖化/微生物/アミノ酸配列/アルコール/大腸/ゲノム編集/アミノ酸/バイオテクノロジー/大腸菌/ゲノム
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発表日:2025年6月12日
77
分子内のすばやい動きで高いエネルギー光へ変換
量子センシングの医療応用にも期待
本研究では、アントラセンとよばれる発色団を橋渡しする中心原子としてホウ素を用いた三量体分子を用い、励起子の分子運動を活性化させる戦略を考えました。ホウ素原子で連結された嵩高い三量体発色団分子において、ホウ素に繋いだ三つの単結合(図1a)は、炭素原子による四本の単結合とは異なり、安定なオクテット則を満たしません。この中心原子からの低い結合次数による不安定性が、三量体内での三重項励起子(図1b)の分子活性化運動につながると予想しました。そこで分子内で三重項励起子ホッピングを示すことが期待されるトリ(9-アントリル)ボラン(TAB)をTTA-UC材料の発光体とし、光増感剤である白金2,3,7,8,1...
キーワード:情報学/シナジー/光エネルギー/持続可能社会/パルス/原子核/高エネルギー/時間分解/電子スピン共鳴/スペクトル/近赤外/磁場/赤外線/太陽/分子活性化/アントラセン/分子運動/光エネルギー変換/物理化学/分子配向/太陽光/磁気モーメント/有機分子/量子センシング/パルスレーザー/可視光/赤外光/双極子/波長変換/発光素子/分子振動/トルエン/持続可能/ボトルネック/紫外線/持続可能な開発/太陽光発電/反応速度/材料設計/太陽電池/電池/スピン/センシング/ピコ秒/マイクロ/マイクロ波/レーザー/拡散係数/量子力学/励起子/エネルギー変換/ホウ素/アップコンバージョン/がん治療/ポルフィリン/近赤外光/光増感剤/増感剤/立体構造
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発表日:2025年6月12日
78
世界唯一の自閉症細胞モデルのコレクション
これまでの研究から、自閉症は遺伝要因(リスク(原因)遺伝子およびゲノムの変異)が発症に関与する可能性が示唆されています。わたしたちは、自閉症の原因として、コピー数多型*3と呼ばれるゲノム変異に注目しました。コピー数多型はヒトの多様性に関与するだけでなく、自閉症をはじめとする精神疾患の原因として知られています。また、コピー数多型はリスク遺伝子の変異に比べて、遺伝的浸透率*4が高く、病態モデルとして適切であると考えられています。ヒト遺伝学的解析の結果、多くのコピー数多型が報告されてきました。その数は数千例以上に及びますが、その対象となる染色体、ゲノム領域...
キーワード:複雑性/タンパク質合成/マウス胚/遺伝情報/神経系/性行動/浸透率/インフォマティクス/一細胞/神経発達/行動解析/社会性行動/発生工学/細胞モデル/タンパク質翻訳/loxp/ゲノム編集技術/コピー数多型/Cre/loxPシステム/シークエンス/双極性障害/統合失調症/Cre-LoxP/ゲノム変異/橋渡し研究/細胞内シグナル/子宮/子宮内膜/受精/受精卵/染色体/着床/脳科学/胚盤胞/mRNA/ゲノム編集/ヒトES細胞/モデルマウス/細胞系譜/病態モデル/病態解明/胚性幹細胞/ES細胞/RNA/RNAシークエンス/マウス/モデル動物/幹細胞/細胞分裂/自閉症/神経細胞/創薬/多能性幹細胞/ゲノム/コミュニケーション/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/自閉スペクトラム症/精神疾患/染色体異常/妊娠/発達障害
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発表日:2025年6月9日
79
土壌菌により活性化されるとジャガイモの寄生虫を孵化させる鍵物質を発見
植物・微生物・寄生虫の三者間の相互作用を明らかに
これまでの研究により、ソラノエクレピンB(SEB)は土壌中の微生物によってソラノエクレピンA(SEA)へと変換されることが明らかとなっていました。本研究では、エクレピン類が土壌微生物により変換される過程を理解する手がかりを得るために、このエクレピン類の土壌中における変換をより詳細に解析することからスタートしました。材料には、無菌的に培養したトマト毛状根※3の培養液を用いました。この培養液には、毛状根から分泌されたSEBが含まれていますが、SEAは含まれていません。このトマト毛状根培養液を土壌と混合し、時間経過に伴うSEBおよびSEAの量の変化を測定したところ(図1左)、予...
キーワード:原子核/磁気共鳴/γ線/分子構造/生存戦略/質量分析/ACT/樹脂/前駆体/持続可能/持続可能な開発/スピン/植物組織培養/不定根/構造決定/植物ホルモン/ダイズ/トマト/土壌/土壌微生物/寄生虫/生合成/生合成遺伝子/微生物/組織培養/ホルモン/代謝産物/ゲノム編集/アセチル化/シグナル分子/ストレス応答/核磁気共鳴/ゲノム/コミュニケーション/ストレス/遺伝子
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発表日:2025年6月6日
80
全国で利用可能な「ため池ベントナイトシート工法設計・施行マニュアル」を策定
農研機構と神戸大学は、「ため池ベントナイトシート工法設計・施工マニュアル」を共同で策定しました。このマニュアルは、兵庫県が発刊した「兵庫県ため池ベントナイトシート工法設計・施工マニュアル」*1をもとに、農林水産省の指針に沿って、全国の自治体で活用できるよう設計方法および施工方法、維持管理方法等を統一化しています。ベントナイトシート工法は、ため池の堤体内にベントナイト系遮水シートを敷設することでため池の安全性を向上させる工法であり、ため池の改修工事で採用数が増加しています。今後、このマニュアルを使用することで、全国の自治体で効率的にベントナイトシート工法の設計・施工が可能と...
キーワード:樹脂/ポリエチレン/耐震性/補修・補強/ベントナイト/人的被害/数値解析/地震動/粘土鉱物/エチレン/ため池/浸潤
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発表日:2025年6月5日
81
がん細胞を生体内の深部までリアルタイムに可視化
新しいがん治療評価系やがん診断法への展開に期待
本研究では、がんの生体イメージング用に改良を施した独自の顕微内視鏡※1と、理化学研究所の宮脇敦史 チームディレクターらが開発したFucciシステム(Fucci(SA)5)※2を導入したがん移植モデルマウスを用いて、がん深部に存在するがん細胞を生体内でリアルタイムに解析できる技術の開発に成功しました。この技術は、直径0.35 mmの光ファイバーを生体組織に刺入することで、内視鏡のように内部の細胞を撮像することを特徴とします(図1)。したがって、組織深部まで細胞の撮像が可能であり、本研究では直径1 cmにも達する大きさのがんおいても、端から端までがん細胞...
キーワード:埋め込み/悪性化/ファイバー/持続可能/空間情報/持続可能な開発/微細構造解析/レーザー/光ファイバー/微細構造/分解能/医工学/生体内/実験動物/診断法/細胞応答/抵抗性/生体組織/脳神経科学/蛍光タンパク質/治療抵抗性/生体イメージング/染色体/内視鏡/肉腫/評価法/モデルマウス/線維芽細胞/イミン/がん細胞/がん治療/ドキソルビシン/プローブ/マウス/ライブイメージング/虚血/蛍光色素/細胞核/細胞死/細胞周期/細胞分裂/神経科学/創薬/培養細胞/免疫細胞/医師/抗がん剤
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発表日:2025年5月26日
82
ヘムタンパク質が植物の形づくりを制御する
コケ植物と被子植物に保存されたRLFタンパク質の役割を解明
本研究グループは、シロイヌナズナRLFのアミノ酸配列をもとに相同配列を検索した結果、ゼニゴケにもシトクロムb5様ヘム結合ドメイン(Cytb5-HBD)を含むRLF相同遺伝子(共通の祖先をもつ遺伝子)が見つかり、これをMpRLF遺伝子と名付けて解析を進めました。まずMpRLFがゼニゴケの器官発生にどのような影響を与えるのか調べるために、MpRLF遺伝子を欠損させた変異体(Mprlf)を作出しました。野生型と比べて、変異体では、葉状体の成長抑制、杯状体の形成阻害、異常な...
キーワード:普遍性/スペクトル/分子構造/酸化還元反応/アブラナ科/ヘムタンパク質/コケ植物/シトクロム/ゼニゴケ/進化生物学/生殖/組み換えタンパク質/電子伝達/クロム/可視光/還元反応/紫外線/酸化還元/生産性/組み換え/遺伝子改変/ゲノム配列/変異体/シロイヌナズナ/リグニン/生合成/アミノ酸配列/分子機能/アミノ酸/ヘモグロビン/ゲノム/遺伝子/脂質/脂質代謝
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発表日:2025年5月24日
83
DNA解析によりスズメバチの多様な食餌の習慣が明らかに
―蜂飼育者の餌選択における経験知に科学的裏付け―
研究グループは、中部地方の里地里山において食用として珍重されるシダクロスズメバチを対象に、野生巣および飼育巣で捕食している餌生物種の差異を DNA メタバーコーディングで解析しました。岐阜・長野の野生巣 5 巣と飼育巣 7 巣から終齢幼虫 52 個体を採取し(図3)、腸の内容物の COI 遺伝子領域の配列を調べたところ、昆虫やクモに加えて鳥類・哺乳類・両生類・爬虫類・魚類を含む計 324 種の餌生物を同定しました。巣あたりの総餌種数は野生巣と飼育巣でほぼ同じでしたが、餌種の組成は両者で異なり、野生巣では野生の脊椎動物種の検出頻度が有意...
キーワード:ホットスポット/両生類/爬虫類/脊椎動物/持続可能/情報交換/アンケート調査/環境負荷/哺乳類/カエル/生態系/DNA分析/生物多様性/脊椎/妥当性/遺伝子
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発表日:2025年5月21日
84
咲かない花だけをつける植物の誕生の謎に迫る!
ダーウィン以来の難問に重要な示唆
このような背景を踏まえ、末次健司教授、福島大学共生システム理工学類の廣田峻准教授、兼子伸吾教授、国立遺伝学研究所新分野創造センターの福島健児准教授らの研究グループは、「咲かない花をつけるヤツシロランが本当に自殖しか行っていないのか」、また「仮に自殖しか行っていないとすれば、こうした特殊な植物はどのような条件下で誕生し、どのような運命をたどるのか」を明らかにするため、ヤツシロランをモデルとして研究を進めました。対象としたのは、咲かない花のみをつけて北琉球※2に分布するタケシマヤツシロランとクロシマヤツシロラン、そして近縁で花を咲かせて他殖を行うフユザキヤツシロランお...
キーワード:進化論/突然変異/日本列島/光合成/生活様式/マイクロ/モニタリング/花粉/マイクロサテライトマーカー/遺伝的多様性/ゲノムワイド/ショウジョウバエ/ゲノム/遺伝学/遺伝子/一塩基多型
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発表日:2025年5月20日
85
都市緑地が最も必要な場所はどこか?
居住地区の困窮度・都市化の程度によって異なるニーズ
本研究では、「客観的な自然との関係性」(自然を訪れる頻度や住環境における自然の多さ)と「主観的な自然とのつながり」(自然への親近感や幼少期の自然体験)という2つの側面から自然との関係性を評価しました。さらに、地域の「困窮度」(地理的剥奪指標※1)や「都市化の程度」(居住地区内の市街地の割合)といった居住環境要因、そして市民参加や地域愛着といった社会的要素も加え、多変量解析によってそれぞれが人々のウェルビーイングとどのように関連するかを検討しました。本研究のユニークな点は、①自然との関係性を客観・主観の両面から同時に扱った点、②都市化や地域困窮度といった地理的・社会...
キーワード:多変量解析/主観評価/時系列データ/科学社会学/心身の健康/都市緑地/環境政策/因果関係/居住環境/持続可能/まちづくり/ライフスタイル/市民参加/持続可能な開発/都市環境/都市計画/農地/ライフコース/フィリピン/環境要因/日常生活/ソーシャルキャピタル/健康格差
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発表日:2025年5月16日
86
「量子の仮面」が物質の素顔を覆い隠す
表面の微小変化が生む“量子錯覚”のメカニズムを解明
今回、神戸大学と電気通信大学の研究チームは、量子力学に基づく理論計算(第一原理計算と原子軌道線形結合法)を用いて、ビスマスの結晶構造と電子のふるまいを詳細に調べました。その結果、ビスマスの表面近くでは、原子の並ぶ間隔がごくわずかに拡がっている(=表面緩和)ことが分かりました。さらに、このわずかな変化が局所的にトポロジーの性質を反転させてしまうことを明らかにしました。つまり、物質の中身のトポロジーとは異なる性質を持つ“表面の層”が自然に形成され、本来表面に現れるはずの中身の性質が隠されてしまうという現象が起こっていたのです。これまでトポロジカル物質を見分けるためには、「バルク・エ...
キーワード:電気通信/先端技術/位相幾何学/トポロジー/ビスマス/幾何学/物質科学/量子コンピュータ/ブロッキング/アンチモン/スピン軌道結合/トポロジカル/トポロジカル物質/絶縁体/半金属/スピン/スピントロニクス/第一原理/第一原理計算/半導体/量子力学/結晶構造/表面構造/構造変化
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発表日:2025年5月7日
87
糖尿病による心臓病の発症原因を解明
アミノ酸の代謝異常が心肥大を引き起こす
本研究では、インスリンの働きを伝えるタンパク質PDK1を脂肪細胞で欠失させることにより脂肪組織でインスリンが作用しないマウスを用いて解析を行いました。このマウスでは、高血糖に加えて、特別な食餌や外的心臓負荷を与えなくても自然に心肥大が発症し、心臓におけるインスリン抵抗性(注2)と分岐鎖アミノ酸代謝の障害が確認されました。特に、分岐鎖アミノ酸の一種であるロイシンが心筋内に蓄積し、細胞成長を制御するmTORC1シグナル経路を異常に活性化させることで、心肥大を引き起こすことが明らかになりました。さらに、分岐鎖アミノ酸の代謝を促進する薬剤を投与したところ、心臓組織のロイシン濃度が低下し、mTORC1活...
キーワード:タンパク質合成/ロイシン/タンパク質複合体/質量分析/持続可能/持続可能な開発/抵抗性/アミノ酸代謝/インスリンシグナル/心肥大/マウスモデル/冠動脈/脂肪組織/治療標的/心筋/心筋症/ホルモン/冠動脈疾患/筋肉/脂肪細胞/心機能/心臓/分子疫学/アミノ酸/インスリン/マウス/創薬/内分泌/インスリン抵抗性/疫学/看護/看護学/血圧/高血圧/高齢化/生活の質/生理学/糖尿病
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発表日:2025年5月7日
88
海藻も色で外敵から身をまもっている?
構造色によるカモフラージュや警告色
紅藻の一種、カギケノリAsparagopsis taxiformis(カギノリ目)が、藻体の成長部位である先端付近では青い構造色を示すことを発見し、光学顕微鏡と電子顕微鏡による解析から、この構造色が腺細胞内の光屈折小体(refractile body)と呼ばれる小胞に含まれる微小な顆粒が、密にかつ均質に配置することにより生じていることを明らかにしました。このメカニズムは、系統上は遠く離れた褐藻類のクジャクケヤリSporochnus dotyi(ケヤリ目)やEricariasp.(ヒバマタ目)の構造色の場合と共通しており、ま...
キーワード:食行動/環境教育/ハロゲン/浸透圧/クロロフィル/光合成/生殖/葉緑体/持続可能/持続可能な開発/有害物質/ナノスケール/メタン/電子顕微鏡/微細構造/光学顕微鏡/テルペン/結晶構造/環境ストレス/摂食行動/環境応答/節足動物/有性生殖/生殖細胞/ショック/コミュニケーション/ストレス/細菌/生理学
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発表日:2025年5月2日
89
SARS-CoV-2のゲノム合成に対するRNA損傷の影響を解明
酸化ストレスはウイルス複製の障害か、それとも変異の原動力か?
千葉大学大学院理学研究院の佐々彰准教授と同大融合理工学府博士後期課程2年の赤川真崇氏は、神戸大学バイオシグナル総合研究センターの菅澤 薫教授との共同研究で、活性酸素種(ROS)注1)によるRNA注2)の損傷が、新型コロナウイルス(以下、SARS-CoV-2)のゲノムRNA注3)の複製反応を妨げ、突然変異を引き起こすメカニズムを世界で初めて解明しました。本研究により、酸化ストレスはSARS-CoV-2のゲノムRNA複製を妨げる障害要因であると同時に、変異を促進する要因にもなり得ることが示唆されました。本研究は、RNAの酸...
キーワード:突然変異/化学物質/タンパク質合成/遺伝情報/塩基配列/酸素分子/紫外線/生体内/RNAポリメラーゼ/RNA複製/酵素活性/RNA合成/RNA編集/SARS-CoV-2/新規治療法/ROS/アデノシン/ゲノム変異/炎症反応/放射線照射/新型コロナウイルス/大腸/in vitro/RNA/エネルギー代謝/ヌクレオシド/ミトコンドリア/活性酸素/活性酸素種/抗ウイルス薬/大腸菌/低分子化合物/ウイルス/ゲノム/ストレス/ワクチン/遺伝子/酸化ストレス/放射線
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発表日:2025年5月1日
90
細胞が動く“仕組み”を可視化 がん転移や免疫の理解に前進
光遺伝学とクライオ電⼦線トモグラフィーの融合によるナノスケール構造動態解析技術を確⽴
光遺伝学とクライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を融合させることで、細胞内の動的な構造変化を分子レベルで可視化する革新的な技術基盤を確立しました。本技術により、細胞の突起「葉状仮足」が形成される過程において、アクチン細胞骨格と細胞膜がどのように再構築されるかをナノスケールで明らかにしました。時間軸を導入した電子顕微鏡観察により、細胞内構造のダイナミックな変化を詳細に解析できるようになり、神経誘導やがん転移などの理解、さらには創薬研究への応用が期待されます。研究の背景クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)は、染色や化学固定を行うことなく、...
キーワード:先端技術/超微細構造/トモグラフィー/分子構造/高分子/神経誘導/青色光/電子線/持続可能/持続可能な開発/ナノスケール/ナノメートル/モデル化/極低温/結晶化/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/電子顕微鏡法/微細構造/分解能/アクチン繊維/オプトジェネティクス/光学顕微鏡/光刺激/プラスミド/技術革新/アクチンフィラメント/形態変化/クライオ電子顕微鏡/高分解能/細胞膜/computed tomography/細胞運動/浸潤/浸潤・転移/低分子量Gタンパク質/動態解析/微小管/光遺伝学/歯学/Gタンパク質/Rac/アクチン/イミン/がん細胞/がん転移/ラット/蛍光顕微鏡/構造変化/細胞移動/細胞骨格/細胞生物学/小胞体/神経科学/生体高分子/生体分子/創薬/免疫応答/免疫細胞/遺伝学
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発表日:2025年5月1日
91
深海の謎を解き明かす革新的な手法の開発
深海頭足類の多様性評価に新たな扉
頭足類を対象とした検出系の開発と評価公開データベースから頭足類のミトコンドリア16S rRNA遺伝子のDNA配列を取得し、種間で共通する塩基配列の領域を特定し、2つの検出系を開発しました。それぞれ、十腕形目(イカ類)および八腕形目(タコ類)を対象とした2種類の検出系「Cep16S_D」と「Cep16S_O」を開発しました。さらに、公開データベースから得た海洋生物と対象種の塩基配列をコンピューター上で解析した結果、いずれの検出系も対象の生物群のDNAを増幅できることを確認しました。また、対象生物のDNAを用いたPCR実験では、15種の十腕形目と8種の八腕形目のDNAサンプルの増幅に成功し...
キーワード:海洋/頭足類/遺伝子増幅/塩基配列/脊椎動物/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/分解能/極限環境/超並列/イオウ/rRNA/16S rRNA/環境保全/海洋生物/生態系/無脊椎動物/環境DNA/生物多様性/シークエンス/脊椎/PCR/ミトコンドリア/遺伝子/分子生物学
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発表日:2025年5月1日
92
乳酸菌のゲノムを精密に編集する手法を確立
高機能ヨーグルトの作成も可能に
図3. 糖尿病増悪悪物質の変化 本研究では、乳酸菌での高効率で精密なゲノム編集を実現するべく、代表的な乳酸菌株であるLactiplantibacillus plantarum(漬物・乳製品に利用)を用い、塩基編集技術Targe...
キーワード:最適化/先端技術/突然変異/バクテリア/ゲノムDNA/持続可能/持続可能な開発/生産性/組み換え/CRISPR-Cas/機能性/発酵/ゲノム編集技術/プロバイオティクス/遺伝子組み換え/ゲノム科学/CRISPR/パフォーマンス/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/ラット/細胞死/アレルギー/ゲノム/メンタルヘルス/遺伝学/遺伝子/睡眠/生活習慣病/糖尿病
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発表日:2025年4月25日
93
隕石の衝撃変成度2分性の成因を解明
炭素質小惑星上での天体衝突は有機物の爆発を引き起こす
神戸大学大学院人間発達環境学研究科の黒澤耕介准教授 (兼 千葉工業大学 惑星探査研究センター 客員研究員)、Imperial College LondonのGareth S. Collins教授、千葉工業大学惑星探査研究センターの石橋高上席研究員らの国際研究グループは、過去の天体衝突の証拠を含んだ炭素質隕石が少ない理由を解明しました。炭素質小惑星の上で天体衝突が起こると、衝突点から近い位置では有機物が爆発し、天体衝突時の衝撃の証拠を宇宙空間へ吹き飛ばしてしまうことがわかりました。一方で最大の炭素質小惑星であり重力も大きいセレス(Ceres)上には過去の天体衝突の痕跡が蓄積されると予想されます。...
キーワード:統計力学/物質科学/リュウグウ/衝突蒸気雲/脱ガス/地球化学/天体衝突/宇宙科学/宇宙物理学/小惑星/衝撃波/数値計算/太陽/太陽系/惑星/惑星科学/惑星探査/隕石/アルミニウム/シミュレーション/化学分析/黒鉛/数値モデル/数値解析/二酸化炭素/二酸化炭素/有機物/自動制御/バルブ/水素ガス
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発表日:2025年4月15日
94
外部刺激なしで自己修復する光触媒を実証
持続可能な水素製造システムへの応用に期待
本研究では、次世代太陽電池材料として注目されている有機無機ペロブスカイト(CH3NH3PbX3(X = Cl, Br, I)など)をモデル材料として用いました。水素イオンやハロゲン化物イオンを含む水溶液中にペロブスカイトが飽和した条件下において、外部刺激を必要としない自己修復反応を実現しました。さらに、この反応が、水素生成光触媒反応に適用可能であることを実証しました(図2)。有機無機ペロブスカイトは、水素生成光触媒としての応用が注目されていることから、本研究ではまず光照射が結晶の損傷に及ぼす影響を評価しました。蛍光顕微鏡...
キーワード:水素生成/地球温暖化/水溶液/イオン化/ハロゲン/太陽/光触媒反応/高分子/触媒反応/電子移動/ペロブスカイト/持続可能/光照射/チタン/光触媒/太陽電池/電池/化学工学/環境問題/金属イオン/高分子材料/自己修復/水素製造/有機物/結晶構造/温暖化/水素ガス/カルシウム/蛍光顕微鏡/酸化反応
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発表日:2025年4月8日
95
阿寒湖のマリモ、生物量が過去120年で大きく減少
環境DNAとミジンコ遺骸で判明
国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の過去の生物量を湖底堆積物に残存するDNA(環境DNA)とミジンコ遺骸を用いて推定しました。堆積物中のマリモDNAは時間とともに分解し減衰していましたが、同じ堆積物に含まれるミジンコの遺骸とDNAを用いてDNA分解速度を算出して補正する方法を開発した。その結果、120年前までは現在の10~100倍だったマリモの生物量は、20世紀前半の森林伐採や水力発電用取水が著しかった時期に大きく減少し、マリモの生育に土砂流入や水位変動が大きな脅威であったことがわかりました。研究の背景阿寒湖(図1A)のマリモ(学名:Aega...
キーワード:産学連携/オーストリア/最終氷期/地域経済/火山噴火/湖沼/富栄養化/火山灰/堆積物/同位体/日本列島/クロロフィル/塩基配列/系統地理/系統地理学/種分化/分子系統/沿岸環境/セシウム/有機物/放射性同位体/ユーラシア/森林伐採/生態系/土壌/プランクトン/温暖化/環境DNA/植物プランクトン/生態学/生物多様性/PCR/細菌
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発表日:2025年3月31日
96
メキシコ沈み込み帯におけるプレート境界地震と温度・脱水との関連性を解明
ココスプレートの沈み込みに伴う3次元熱対流数値シミュレーションを行い、メキシコ沈み込み帯における3次元温度構造モデルを構築しました。本研究では、以下の3つの未知パラメターについて、複数のそれらの値の組み合わせで数値計算を実行しました。その中でキュリー点深度※9分布の観測値と計算値の残差の2乗和の平方根の値が最も小さいものを最適モデルとしました。未知パラメター及びそれぞれの最適モデルでの値は以下の通りとなりました(図2)。・プレート境界での有効摩擦係数 (最適値:0.0085)・マントルウェッジコーナーの粘性率 (最適値: 1025 ...
キーワード:産学連携/空間分布/地球科学/海洋/チベット/普遍性/スロースリップ/プレート境界/マントル/モホ面/海洋地殻/含水鉱物/含水量/巨大地震/相転移/地震活動/地震現象/沈み込み/沈み込み帯/南海トラフ/数値シミュレーション/数値計算/惑星/惑星科学/チベット高原/温度分布/粘性率/水分解/環太平洋/構造モデル/シミュレーション/スロー地震/大地震/粘土鉱物/摩擦係数/結晶構造/ラット
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発表日:2025年3月28日
97
テラヘルツ波で耳の病気を見える化
内耳蝸牛内部の非破壊3D観察に成功
早稲田大学大学院情報生産システム研究科 芹田和則(せりたかずのり)准教授、神戸大学大学院医学研究科 藤田岳(ふじたたけし)准教授、柿木章伸(かきぎあきのぶ)特命教授、大阪大学レーザー科学研究所 斗内政吉(とのうちまさよし)教授、大阪大学大学院工学研究科博士課程Zheng Luwei(ゼンルーウェイ)氏らによる研究グループは、マウスを用いた実験により、テラヘルツ波※1を利用して、音をつかさどる耳の器官である「内耳蝸牛※2」のマイクロメートルスケールの小さな内部構造を3次元で非破壊観察することに世界で初めて成功しました。蝸牛は骨に囲まれているため...
キーワード:3D画像/機械学習/生体情報/品質管理/コンパクト化/パルス/フェムト秒パルス/非線形/非線形応答/内部構造/テラヘルツ/分子分光/プローブ顕微鏡/一分子分光/パルスレーザー/回折限界/3Dイメージング/テラヘルツ波/レンズ/可視光/波長変換/半導体デバイス/非線形光学/3次元構造/ナノメートル/フェムト秒/マイクロ/レーザー/光計測/周波数/生産システム/電磁波/半導体/一細胞/光学顕微鏡/生体内/近接場/光イメージング/頭蓋骨/内視鏡/難聴/病理/蝸牛/プローブ/マウス/早期発見/低侵襲
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発表日:2025年3月21日
98
火星の中層大気は主に大気重力波が駆動
再解析データを用いた火星大気大循環の気候値と地球大気との比較による 大気大循環駆動メカニズムの解明
東京大学大学院理学系研究科の阿隅杏珠大学院生(博士課程1年)、佐藤薫教授、高麗正史助教と、神戸大学大学院理学研究科の林祥介特命教授による研究グループは、火星大気大循環における大気重力波の役割を明らかにしました。本研究では、近年使用可能となった火星の再解析データを用い、火星大気大循環の季節平均的描像とその駆動メカニズムを調べました。浮力を復元力とする大気重力波は、鉛直方向に素早く伝播するため、大きな運動量を高高度まで輸送する働きがあります。しかしながら、時空間スケールが小さいため、全球での観測やモデル再現が難しく、火星大気大循環を駆動する大気重力波の寄与は定量的に調べられ...
キーワード:季節変化/産学連携/フラックス/対流圏/ロスビー波/気候モデル/成層圏/大気重力波/大気大循環/大気波動/中層大気/宇宙科学/衛星/重力波/太陽/太陽系/大気大循環モデル/惑星/惑星科学/3次元構造/コリオリ力/シミュレーション/人工衛星/数値モデル/大気現象
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発表日:2025年3月19日
99
海の動物が海洋課題の解決に貢献!?
Internet of Animals (IoA)の可能性
神戸大学大学院海事科学研究科の岩田高志助教と早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の赤松友成研究院教授は、海洋生物に記録計を装着する「バイオロギング」を活用し、人類が直面している様々な海洋の課題解決に貢献できる可能性を示しました。バイオロギングは、動物の行動やその周辺環境を調べる観測手法であり、海洋温暖化、海洋ごみ、化学汚染、漁業による混獲、海洋保護区の管理など、多岐にわたる課題への応用が期待されています。海洋動物による観測では、従来の観測技術では困難だった海氷下や荒天時のデータを収集できる特徴があります。バイオロギングと従来の海洋観測手法を組み合わせることで、科学的根拠に基づく海洋管理政策の立案...
キーワード:AI/インターネット/オープンデータ/モノのインターネット/モノのインターネット(IoT)/位置情報/情報学/人工知能(AI)/産学連携/海氷/極域/影響評価/海洋/因果関係/海面水温/海洋観測/観測手法/データ解析/持続可能/ケーススタディ/持続可能な開発/センサー/センシング/モニタリング/リモートセンシング/海洋環境/風力発電/洋上風力発電/マッピング/アザラシ/海洋生物/バイオロギング/温暖化/漁業/ラット/標準化
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発表日:2025年3月13日
100
草原の花と昆虫の関係修復には75年以上草刈り管理を続けることが必要!
方法長野県上田市菅平高原にあるスキー場で虫媒植物※3と送粉者の調査を行ないました。菅平高原には、数千年維持されてきた草原をそのまま利用して造られたスキー場草原(古草原)と異なる時期に森林伐採により新しく造成されたスキー場草原(再生草原)がみられます(図1)。二つのタイプの草原は冬にはスキー場となりますが、春から夏にかけては絶滅危惧種を含む草原性植物の重要な生息地となっており(図2)、年に1回秋ごろに行われる草刈りによって管理維持されています。...
キーワード:ネットワーク解析/情報学/産学連携/生物多様性保全/ホットスポット/ミツバチ/種多様性/縄文時代/持続可能/持続可能な開発/花粉/森林伐採/環境保全/土地所有/生態系/昆虫類/生態系機能/絶滅危惧種/土壌/生物多様性/高齢化/標準化
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発表日:2025年3月12日
101
実験から仮説を自動立案する自律型実験システムの有用性を実証
ロボット×AIによるバイオテクノロジー実験の自動化
神戸大学と島津製作所の研究チームは、柔軟性と拡張性を兼ね備えた「自律型実験システム(Autonomous Lab, ANL)」を世界に先駆けて開発し、その有効性を検証しました。ANLはモジュール式の実験装置※2とベイズ最適化※3アルゴリズム機能を組み合わせ、培養・前処理・測定・分析・仮説生成までのプロセスを自動で実行できるシステムです(図1)。本研究では、ANLの有効性を検証するため、大腸菌を用いたグルタミン酸※4生産のための培地最適化を以下のように実施しました。ANLの構築:大腸菌の培養用プレー...
キーワード:AI/アルゴリズム/プロトコル/機械学習/最適化/情報学/人工知能(AI)/産学連携/計算機シミュレーション/データ解析/質量分析/生産技術/持続可能/持続可能な開発/シミュレーション/データ処理/マイクロ/ロボット/ロボットアーム/ロボット制御/光計測/再生可能資源/自動化/実証実験/制御システム/生産性/発酵/経済成長/酵素活性/微生物/ビタミン/アルコール/神経伝達物質/大腸/反応時間/アミノ酸/グルタミン酸/バイオテクノロジー/抗生物質/合成生物学/細胞増殖/細胞培養/生体分子/代謝物/大腸菌/ゲノム/遺伝子/脂質
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発表日:2025年3月12日
102
スキャニングライダー風計測で海岸線付近の洋上風況調査を効率的に大規模な実証試験を通じて、洋上風況調査における新しい計測技術の信頼性向上に貢献
スキャニングライダーによる風計測技術には、主に二つの方式が使用されています。一つはスキャニングライダー1台を使用するシングル観測方式、もう一つは2台を使用するデュアル観測方式です(図1)。産総研では、2017年よりこれらの計測技術について、フィールド実証および解析手法の研究開発を本格的に進めてきました。今回、共同研究機関であるレラテック株式会社、イー・アンド・イー ソリューションズ株式会社、および国立大学法人 神戸大学らにより整備されたむつ小川原洋上風況観測試験サイト(青森県六ヶ所村)において、海岸線から約1.5 km沖合の防波堤上に設置した気象観測マストを検証用データとして、約1年間にわたっ...
キーワード:産学連携/再生可能エネルギー/パルス/観測手法/ライダー/近赤外/近赤外線/赤外線/カーボンニュートラル/持続可能/LiDAR/計測技術/持続可能な開発/カーボン/センサー/センシング/リモートセンシング/レーザー/周波数/新エネルギー/微粒子/風力発電/洋上風力発電/フィールド実験/着床/標準化
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発表日:2025年3月3日
103
腸への糖排出による人と腸内細菌の新しい共生関係を発見
小川教授らは、まずメトホルミンを飲んでいる人を対象に、FDG-PETを連続的に撮像することで、血管内に投与したFDGがどのように腸の中に移動するかを調べました。その結果、腸管の中ではFDGは小腸の上部(空腸)に最初に現れ、その後、腸の中を大腸から直腸へと動いていくことが分かりました(図2)。図2. FDGの腸管内での動態の観察...
キーワード:情報学/産学連携/解析学/高エネルギー/グルコース/質量分析/持続可能/持続可能な開発/発酵/病原菌/有機酸/FDG/ポジトロン/機能解析/オミクス/生体防御/大腸/短鎖脂肪酸/腸内環境/MRI/がん細胞/マウス/血液/抗生物質/脂肪酸/小腸/内分泌/分子イメージング/細菌/社会医学/腸内細菌/糖尿病/放射線
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発表日:2025年2月28日
104
中国伝統の香醋成分フレグライド-1に アトピー性皮膚炎の治療ターゲットとしての可能性
現状アトピー性皮膚炎の治療法は近年進歩していますが、患者さんの症状や重症度に応じた適切な治療法の選択が必要であり、さらなる治療選択肢の拡大が期待されています。一方、肥満は現代社会の大きな健康問題の一つであり、食生活の改善と併せて、安全で効果的な予防法の確立が望まれています。研究成果の内容中国の伝統的な発酵食品である香醋(こうず)に含まれる成分「フレグライド-1」に、新たな生理活性を見出しました。日本の黒酢にも含まれるこのフレグライド-1は、抗肥満作用や抗酸化作用を持つことが知られていましたが、今回、アトピー性皮膚炎に関連するタンパク質「アーテミン」の発現を抑制する作用も...
キーワード:産学連携/生体内/食品成分/発酵/炭化水素/細胞内シグナル/神経栄養因子/アトピー性皮膚炎/抗酸化/抗酸化作用/受容体/生理活性/食生活
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発表日:2025年2月27日
105
広帯域のテラヘルツ光で光のダイオ
ード効果を観測次世代高速無線通信用デバイスの開発につながる機構を解明
テラヘルツ光注1の一方向透過性(光ダイオード効果)を広い吸収帯を持つ特殊なマグノン注2励起において観測しました。50テスラ注3、3テラヘルツという極限的な磁場と周波数領域での電子スピン共鳴注4測定と、「自発的マグノン崩壊」に基づく理論により、電気磁気効果注5(交差相関効果)による光の電場と磁場の干渉機構を明らかにしました。本研究はテラヘルツ領域の光通信に利用できる光アイソレータや光スイッチ実現への扉を開く重要な成果です。&n...
キーワード:無線通信/ミリ波/オープンアクセス/情報学/産学連携/ESR/エレクトロマグノン/テラヘルツ光/パルス/パルス強磁場/パルス磁場/マグノン/マルチフェロイック/幾何学/強磁場/交差相関/磁気秩序/磁気励起/準粒子/電気磁気効果/反強磁性/誘電性/量子化/広帯域/中性子/中性子回折/電子スピン共鳴/非弾性/テラヘルツ/遠赤外線/磁場/赤外線/超伝導/磁気モーメント/磁性体/スピン波/強磁性/光アイソレータ/光スイッチ/光デバイス/光吸収/光通信/光励起/理論解析/コバルト/スピン/マイクロ/マイクロ波/金属材料/光学素子/周波数/電磁波/半導体/量子力学/干渉効果/APC
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発表日:2025年2月26日
106
宍道湖で大量繁茂する水草優占種が塩分の変動に応じて入れ替わっていた!?
長期的な環境DNA観測によってバイオマスの明瞭なトレンドが明らかに!
環境DNA手法は、野外で水1リットルほどを採取するだけで生物の生息状況(在不在や生物量)を推定できる簡便で画期的な調査手法であり、多地点・多頻度のモニタリング調査に適しています。しかし、これまで長期的な調査に適用した事例はほとんどありませんでした。本研究では、宍道湖で近年大量繁茂が問題となっている沈水植物(水草)2種に焦点を当て、2016年から毎月実施してきた環境DNA調査によって得た7年間分のサンプルを分析しました。その結果、両種のバイオマスの年変動や季節変動などが明らかになり、また、どちらが優占種となるかは宍道湖の塩分変動が強く関係していることがわかりました。...
キーワード:機械学習/情報学/人工知能(AI)/産学連携/湖沼/生態系サービス/データ収集/季節変動/光合成/持続可能/現地調査/持続可能な開発/モニタリング/解析モデル/統計解析/環境保全/生態系/バイオマス/土壌/DNA分析/環境DNA/漁業/将来予測/PCR/早期発見
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学医歯薬学
神戸大学 研究シーズ