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神戸大学 研究シーズDiscovery Saga
研究分野:複合領域 に関係する研究一覧:69
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発表日:2026年5月13日 この記事は2026年5月27日号以降に掲載されます。
1
世界初の筋層構造まで再現した開胸トレーニング用胸壁モデルの開発
この記事は2026年5月27日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年4月30日
2
「適度な運動」を分子レベルで科学的に定義
飲むだけで運動と同様の効能をもたらす運動模倣薬の候補も同定
1. 分子生物学的指標に基づく「適度な運動」の強度の同定マウスに漸増した強度の有酸素運動(トレッドミル走)と筋力増強運動(ラダー登り)を行わせ、ミトコンドリア生合成の司令塔であるPGC-1α※4遺伝子の発現、酸化ストレス指標(MDAとSod1)、タンパク質合成・分解マーカーなどを網羅的に計測しました。その結果、有酸素運動では速度 20 m/分(ヒトの最大酸素摂取量の約70%、中〜高強度に相当)、筋力増強運動では体重の120%の負荷(ヒトの1RMの約70〜80%、筋肥大推奨強度に相当)が、酸化ストレスを起こさずに分子応答を最大化する最適な運動強度であること...
キーワード:プロファイル/運動処方/最大酸素摂取量/酸素摂取量/社会保障/データベース化/タンパク質合成/高齢社会/ポリフェノール/リン酸/フェノール/生合成/社会保障制度/インスリンシグナル/ゲノム情報/リン酸化プロテオーム/超高齢社会/オミクス/オミクス解析/タンパク質リン酸化/マルチオミクス/マルチオミクス解析/遺伝子発現プロファイル/関節/橋渡し研究/AMPK/ゲノム解析/トレーニング/トレッドミル/筋萎縮/筋肉/筋肥大/交感神経/骨格筋/寿命/体内時計/廃用性筋萎縮/膝関節/分子機構/変形性膝関節症/要介護/エピゲノム解析/関節軟骨/軟骨/変形性関節症/DNAメチル化/SOD1/インスリン/トランスクリプトーム/フラボノイド/マウス/ミトコンドリア/メチル化/抗炎症/抗炎症作用/抗酸化/骨粗鬆症/受容体/神経変性/神経変性疾患/翻訳後修飾/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/概日リズム/血圧/健康寿命/個別化医療/高血圧/高齢者/酸化ストレス/循環器疾患/生活の質/生体リズム
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発表日:2026年4月30日
3
植物間の“炭素の融通”は一般的か?植物間炭素移動を読み解く新しい「ものさし」を提案
そこで、研究グループは、アミノ酸ごとの窒素安定同位体比※4に着目しました。特に、栄養段階が上がるにつれて窒素安定同位体比が大きく上昇するグルタミン酸と、ほとんど変化しないとされるフェニルアラニンの2つに注目しました。具体的には、日本各地9か所の森林で、完全菌従属栄養植物、部分的菌従属栄養植物、独立栄養植物、そして共生菌を採集し、植物体全体の炭素・窒素安定同位体比に加えて、グルタミン酸とフェニルアラニンの窒素安定同位体比を測定しました。その結果、光合成を行わない完全菌従属栄養植物では、植物体全体の同位体比にも明瞭な特徴が認められました。さらに、アミノ酸レベルの分析で...
キーワード:インターネット/安定同位体分析/安定同位体比/海洋/普遍性/安定同位体/炭素安定同位体比/同位体/同位体比/光合成/持続可能/持続可能な開発/地球環境/同位体分析/有機物/放射性同位体/海洋生物/生態系/外生菌根/外生菌根菌/共生菌/菌根菌/土壌/土壌呼吸/海洋生態/海洋生態系/食物網/生態学/生物資源/アミノ酸/グルタミン酸
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発表日:2026年4月23日
4
心と身体をつなぐ神経回路の異常が「チック障害」を引き起こす視床髄板内核と島皮質を結ぶマウス神経回路に着目
視床髄板内核と島皮質を結ぶマウス神経回路に着目
神戸大学大学院医学系研究科の橘吉寿准教授、久野寛人大学院生、内匠透特命教授と、生理学研究所の小林憲太准教授からなる研究グループは、チック障害モデルマウスを使用して、心と身体をつなぐ神経回路の機能異常が、チック障害の発症に関与することを明らかにしました。チック障害は、自分の意志とは関係なく、急に体が動いてしまう「運動チック」や、思わず不適切な言葉を発してしまう「音声チック」を特徴とする疾患です。多くの場合、「ムズムズする」「チックを出したい」といった不快な感覚(前駆衝動)を伴うことが知られています。このため、チック障害には、運動を司る脳の領域だけでなく、情動や感覚に...
キーワード:動機づけ/脳活動/対人関係/センサータンパク質/解析学/埋め込み/蛍光センサー/軸索投射/ファイバー/持続可能/持続可能な開発/センサー/運動制御/光センサー/光ファイバー/カルシウムイオン/運動回路/神経活動/生体内/線条体/大脳/マッピング/トレーサ/視床/発汗/遺伝子工学/活動電位/精神医学/精神症状/C-Fos/ベクター/マウスモデル/合併症/治療標的/大脳基底核/島皮質/免疫染色/臨床応用/カルシウムイメージング/運動機能/神経伝達物質/電気刺激/モデルマウス/解剖学/筋電図/GABA/アセチルコリン/イミン/ウイルスベクター/カルシウム/マウス/モデル動物/遺伝子導入/細胞内カルシウム/自閉症/受容体/神経科学/神経回路/神経細胞/大脳皮質/ウイルス/遺伝学/遺伝子/自律神経/小児/神経疾患/生理学/精神疾患/低侵襲/認知機能/脳波
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発表日:2026年4月16日
5
土壌pHで切り替わる土壌炭素貯留メカニズム
有機複合体アルミニウムが主要因であることを実証
本研究では、土壌有機炭素と反応性金属相との関係を全球規模で明らかにするため、火山灰由来土壌(黒ボク土)に着目し、世界34カ国から収集した約2850点の土壌データを解析しました(図2)。他の土壌タイプに比べて、黒ボク土は母材や土壌発達時間が比較的共通しているという特徴があります。そのため、それらの影響を最小限にすることで、全球規模における気候や土壌化学条件の影響をこれまで以上に明確に評価できます。...
キーワード:混合モデル/統計モデル/情報量/最適化/不確実性/炭素循環/火山灰/気候変動/地球システム/非晶質/持続可能/持続可能な開発/蒸発散/アルミニウム/粘土鉱物/有機物/結晶構造/食品産業/土壌学/土壌/土地利用/微生物/将来予測/予測モデル/カルシウム
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発表日:2026年4月10日
6
沈み込み帯誕生時の地殻形成プロセスを示す岩石・地球物理学的証拠を発見
海底下の「2つの地殻」を可視化
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 河村 知彦、以下「JAMSTEC」という。)地震火山研究部門の赤松祐哉研究員、道林克禎客員研究員、国立極地研究所/総合研究大学院大学の藤井昌和助教らの研究チームは、国立研究開発法人産業技術総合研究所、大阪公立大学、京都大学、名古屋大学、神戸大学と共同で、沈み込み帯誕生直後の前弧地殻が、複数の異なる火山活動によって形成されたことを示す岩石物理・地球物理学的証拠を初めて示しました。沈み込み帯の誕生は、地球のプレートテクトニクスの始まりに関わる重要な転換点です。大陸や日本列島の成り立ちを理解するためには、沈み込み帯誕生直後に地殻がどのように形成・進化...
キーワード:先端技術/極地/海洋/地下構造/数理科学/物質科学/IODP/テクトニクス/プレートテクトニクス/火山活動/地震波/地震波速度/地震波速度構造/沈み込み/沈み込み帯/日本列島/持続可能/持続可能な開発
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発表日:2026年4月7日
7
“ゆりかご”になる花と、その香りに導かれるハエ
単一の香りが支える花と昆虫の助け合い
そこで、神戸大学の末次健司教授、西村明洋研究員、国立科学博物館の奥山雄大研究主幹、千葉大学の石川勇人教授らの研究グループは、徹底した野外観察に加え、花の香りの化学分析と合成香料を用いた行動実験を組み合わせ、カラスキバサンキライとタマバエの共生関係がどのような仕組みで成立し、安定して維持されているのかを詳しく検証しました。まず、奄美大島、徳之島、沖縄本島、石垣島、与那国島の5地域において、雄花と雌花を訪れる昆虫の種類と訪花頻度を調査しました。その結果、両方の花に継続的に訪花していたのはタマバエ1種のみでした。タマバエの雌は雄株に長時間滞在し、複数の雄花に産卵管を挿入して産卵する過程で、産...
キーワード:行動実験/滞在時間/内部構造/持続可能/持続可能な開発/カラス/化学分析/イソプレノイド/花粉/二次代謝/カロテノイド/二次代謝産物/タバコ/卵管/代謝産物
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発表日:2026年3月28日
8
鬼界カルデラ直下に大規模マグマだまりの存在を発見
巨大噴火後の火山下に新しいマグマが再注入
本研究では、海洋研究開発機構の調査船「かいめい」を用いて、鬼界カルデラ火山を横断する全長175 kmの測線で屈折法地震探査※1を実施しました。この探査では、海底地震計39台を展開し、エアガンアレイ※2を用いて人工地震波を発生させることでデータを取得しました。取得データの初動走時トモグラフィー解析※3により詳細なP波速度構造を推定し、カルデラ直下の浅部(2.5〜6 km)には、周囲より最大22%の速度低下を示すP波低速度異常の領域が抽出されました。この低速度の原因は、温度上昇と部分溶融として、その寄与に分けて評価することで、溶融度...
キーワード:完新世/海洋/地下構造/トモグラフィー/マグマ/火山観測/海底地震計/地震計/地震波/地震波速度/地震波速度構造/日本列島/部分溶融/化学組成
他の関係分野:環境学数物系科学
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発表日:2026年3月25日
9
奪った葉緑体に自前の部品を送り込んで光合成する
宿主タンパク質が外来オルガネラ内で機能する「分子キメラ」の実証
ラパザは、緑藻から奪った借り物の葉緑体で光合成して生きる、単細胞の真核生物です。葉緑体のはたらきには多くのタンパク質の「部品」が必要で、多くは核の遺伝情報から作られます。福井工業大学の柏山祐一郎教授と大阪公立大学の中澤昌美講師らを中心とした共同研究チームは、外来葉緑体の内部に宿主(ラパザ)のタンパク質が送り込まれてはたらくことを、生化学的検出と細胞内観察で実証しました。さらに遺伝子操作により宿主の光合成関連タンパク質遺伝子をノックアウトすると、光合成機能が低下し、宿主タンパク質が実際に外来の葉緑体を動かす「部品」になっていることが裏づけられました。これは、外来葉緑体の取込みによる「構造レベ...
キーワード:環境教育/オルガネラ/遺伝情報/光合成/葉緑体/二酸化炭素/ルビスコ/キメラ/遺伝子操作/実験モデル/コミュニケーション/遺伝子
他の関係分野:生物学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年3月24日
10
アンドロゲン受容体陽性唾液腺がんに対するダロルタミドの効能追加承認
唾液腺がんに対する世界初のホルモン療法が誕生
アンドロゲン受容体(AR)陽性唾液腺がんに対して、AR阻害薬ダロルタミドが効能追加承認されました。本承認は、唾液腺がんに対するホルモン療法として世界初の薬事承認です。本承認は、医師主導治験である国内多施設共同第II相試験(DISCOVARY試験)の結果に基づくものです。これまで標準的な分子標的治療が確立していなかったAR陽性唾液腺がんに対し、新たな治療選択肢を提供します。 ...
キーワード:がん研究/持続可能/持続可能な開発/アンドロゲン受容体/腫瘍学/ホルモン/分子標的/アンドロゲン/抗腫瘍効果/受容体/医師/唾液/分子標的治療
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月3日
11
小学生の科学的コンピテンシー教育プログラムの開発
リスクが関与する意思決定の指導法と評価法の実証研究
参加者小学5年生 67名(2クラス)。教育プログラム生物のゲノム編集、具体的にはゲノム編集魚の開発と販売をテーマとし、ベネフィットとリスクを踏まえた意思決定を目指しました。①科学的な基礎知識および社会的状況を学ぶフェーズと、②リスク対策を協同で考案するフェーズの2段階で構成され、総合的な学習の時間を利用し、全18時間のプログラムを提供しました (図1)。ベネフィットとリスクは、経済、生態系、安心安全など複数の論点の内容を、消費者、業者、科学者などの意見形式で提示しました。成果評価のため、プログラム内で意思決定課題を計3回実施し...
キーワード:社会的意思決定/クリティカルシンキング/持続可能/リスク認知/持続可能な開発/センサス/ゲノム編集技術/生態系/遺伝子工学/評価法/ゲノム編集/ゲノム/コンピテンシー/遺伝子
他の関係分野:工学農学医歯薬学
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発表日:2026年3月2日
12
手の画像から病気を発見するAIモデル開発に成功
先端巨大症を専門医を超える診断精度で鑑別
18歳以上の成人患者を対象に、各専門施設で「先端巨大症」と診断された方、および「先端巨大症ではない」と判断された対照群の方を登録しました。最終的に先端巨大症317人、対照群399人、合計716人の参加が得られ、それぞれから手の甲(指を伸ばした状態)、握り拳の状態(親指を外側に出す)の2種類の画像を撮影しました(図2)。その結果、合計11,480枚の手画像からなる、本症においてこれまでに類を見ない大規模データセットが構築されました。...
キーワード:AI/ディープラーニング/ニューラルネットワーク/プライバシー/画像認識/深層学習/人工知能(AI)/タブレット/持続可能/持続可能な開発/ニューラルネット/消化管/下垂体/強皮症/内分泌学/副腎/膠原病/関節/合併症/成長ホルモン/全身性強皮症/ホルモン/健康診断/寿命/地域医療/医療費/変形性関節症/スクリーニング/ステロイド/ステロイドホルモン/リウマチ/関節リウマチ/骨粗鬆症/自己免疫/神経回路/腎臓/内分泌/コルチゾール/スマートフォン/血圧/高血圧/脂質/脂質異常症/睡眠/生活の質/線維化/早期発見/糖尿病/難病/肺がん/有病率
他の関係分野:情報学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年2月19日
13
受動喫煙防止のための改正健康増進法と条例の施行で禁煙飲食店がやや増加
飲食店などを原則屋内禁煙とする法律(改正健康増進法)が2020年4月に全面施行されたことにより、禁煙飲食店の割合がやや増加したことが確認されました。また、東京都と千葉市による条例(受動喫煙防止条例)により、禁煙飲食店の割合がさらに増加していたことが確認されました。受動喫煙(他人のタバコの煙にさらされること)による健康への悪影響を減らすため、2020年4月に飲食店などを原則屋内禁煙とする法律(改正健康増進法)が全国で全面施行されました。しかし、この法律は、既存の小規模飲食店に、20歳未満の子どもをタバコの煙にさらさないなどの条件を満たせば、喫煙しながら飲食できる設備の設置を一時的な例外と...
キーワード:インターネット/時系列解析/がん研究/健康増進/著作権/著作権法/インターネット調査/ダイニン/経年変化/持続可能/持続可能な開発/情報収集/統計解析/タバコ/公衆衛生/循環器疾患/生活習慣病/糖尿病/妊婦
他の関係分野:情報学環境学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年1月14日
14
イルカが選んだのは都市に最も近い海だった
大阪湾でイルカと人の共存の可能性を発見
神戸大学大学院海事科学研究科の岩田高志助教、松本大一氏(研究当時:大学院生)、荒木陸秀大学院生、海洋研究開発機構の小川真由特任研究員 (研究当時:京都大学大学院農学研究科)、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の赤松友成研究院教授、京都大学東南アジア地域研究研究所の木村里子准教授らの研究グループは、大阪湾の明石海峡周辺海域において、イルカが冬から春にかけて時々出現していることを、1年間以上にわたる受動的音響モニタリング注1で明らかにしました。イルカの出現は、海苔(ノリ)養殖が行われる季節と一致しており、イルカが人間活動によって一時的に生態系が豊かになった海域を利用している可...
キーワード:クラウド/環境変化/季節変化/食行動/人間活動/海洋/生態系保全/普遍性/高周波/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/沿岸域/海洋環境/哺乳類/海洋生物/生態系/比較研究/漁業
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年1月14日
15
皮質脳波進行波に基づく選択的情報伝搬の仕組みを発見
皮質脳波(※1)が認知課題によらず前部側頭葉から後方への進行波を成すことを発見しました。課題に関わる脳部位では、脳波進行波への同期の強さが変化する現象を発見しました。同結果は、大脳における選択的な情報伝搬の新しい神経メカニズムを示唆するものです。背景皮質脳波は大脳皮質の表面を進むようなパターン(進行波)を示すことが知られています。理論研究では、この脳波進行波の大域的なパターンが大脳皮質間の情報伝搬に役立つ可能性が指摘されています。しかし、認知課題遂行時の皮質脳波進行波はほとんど調べられておらず、脳波進行波の大域的なパターンがどのように認知課題時の情報伝...
キーワード:脳活動/進行波/大脳/神経内科学/関節/脳神経外科/皮質脳波/てんかん/大脳皮質/海馬/生理学/脳波/臨床研究
他の関係分野:数物系科学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年1月13日
16
ヤスデの体節の増やし方を3次元的に解明新規体節の形成に伴う上皮の陥入と筋肉の繋ぎ替えを可視化
本研究は、ヤスデ綱オビヤスデ目シロハダヤスデ科に属するマクラギヤスデNiponia nodulosaを対象に、脱皮に先立つ内部構造の変化を詳細に観察することで、体節追加に伴う組織レベルの形態形成過程の解明を試みました。まず、形態形成過程の観察に先立って、脱皮前の詳細な行動観察を行いました。本種の幼体は、脱皮前の「準備期」に「脱皮室」と呼ばれる部屋をつくり、その中で脱皮をします。こうした行動を詳細に観察し、「準備期前期」と「準備期後期」を新たに定義しました(図2)。また、続く「静止期」についても、外部から観察可能な形態変化に基づいて「静止期前期」と「静止期後期」を定義し...
キーワード:行動観察/内部構造/形態学/進化生物学/胚発生/マイクロCT/個体発生/蛍光観察/マイクロ/レーザー/分解能/共焦点レーザー顕微鏡/カイコ/形態変化/甲殻類/昆虫類/節足動物/筋肉/発生学/アクチン/ショウジョウバエ/形態形成/蛍光標識/細胞核/上皮細胞/生体分子
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年1月5日
17
専用機器不要!「混ぜるだけ」で褐藻類の高効率なゲノム編集に成功
だれでもワカメやコンブの遺伝子機能を調べられる時代へ
神戸大学内海域環境教育研究センターの星野雅和助教、ダンディー大学(英)のCláudia Martinho講師、マックスプランク研究所(独)のSusana Coelho教授らの研究グループは、高価な専用機器を使用せずに、一般的な試薬と細胞を混ぜ合わせるだけで、褐藻類のゲノムを高効率に編集する手法を確立し、その手法がワカメなどの水産有用種にも有効であることを確認しました。本手法は、基本的な実験設備があれば実施可能であることから、未解明な部分が多い褐藻類の遺伝子機能解析が飛躍的に加速し、将来的には品種改良などの応用研究へつながることが期待されます。この研究成果は、12月30日午前11時(米国...
キーワード:最適化/環境教育/気候変動/マイクロインジェクション/ポリエチレン/持続可能/紫外線/持続可能な開発/マイクロ/ポリエチレングリコール(PEG)/CRISPR-Cas/エチレン/変異体/ゲノム編集技術/機能解析/CRISPR/遺伝子機能解析/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/RNA/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年12月22日
18
知的・発達障害のある中学生は同年代に比べ体力が大幅に低下
「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を用いて初めて総合的に分析
本研究では、文部科学省およびスポーツ庁が実施した2023年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の中学2年生の個票データを用いました。解析対象は、通常の中学校に通う生徒921,297名と、特別支援学校(知的障害)に通う生徒2,216名でした。性別、身長、体重、1週間あたりの運動時間(学校の体育の授業時間を除く)、新体力テスト※3の8項目(握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20mシャトルラン、50m走、立ち幅跳び、ハンドボール投げ)を分析しました。本研究では、身長、体重、運動習慣の違いを考慮するために、「傾向スコアマッチング」という統計手法を用いました。こ...
キーワード:統計モデル/マッチング/ゲーム/傾向スコア/運動習慣/生活リズム/健康リスク/神経発達/知的障害/スポーツ/運動能力/協調運動/リハビリ/メンタルヘルス/リハビリテーション/自閉スペクトラム症/食習慣/生活習慣病/発達障害/慢性疾患
他の関係分野:情報学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年12月17日
19
光合成も性も手放したキノコそっくり植物の極限進化に迫る!
極小葉緑体ゲノムとメスだけで増える花の起源を解明
そこで研究グループは、ツチトリモチ属の系統関係、葉緑体の進化、そして特殊な繁殖様式の三つを統合的に調べることで、「光合成も性も手放した植物」がどのような過程を経て進化してきたのかを明らかにすることを目指しました。具体的には、日本本土、屋久島、沖縄諸島、台湾でツチトリモチ属7種を12か所から採集し、各個体について葉緑体ゲノム(葉緑体の設計図)と、どの遺伝子が実際に働いているのかを示すトランスクリプトーム(発現遺伝子の集合)の両方を詳しく解析しました。さらに、葉緑体と核の遺伝子マーカーを組み合わせ、多数の遺伝子情報をもとに系統樹を推定することで、ツチトリモチ属の「親戚関係」を解明しました。...
キーワード:環境変化/脆弱性/太陽/タンパク質合成/遺伝情報/系統樹/個体群/光合成/進化生物学/生殖/生存戦略/無性生殖/葉緑体/核ゲノム/太陽光/持続可能/遺伝子マーカー/持続可能な開発/花粉/菌根菌/遺伝的多様性/ビタミン/ゲノム情報/機能解析/受精/アミノ酸/トランスクリプトーム/トリプトファン/脂肪酸/ゲノム/遺伝子
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発表日:2025年12月13日
20
高齢者一人ひとりの「介護リスク」を可視化するAIモデルを開発
産学官連携研究により、日常の診療や健康管理の過程で得られるリアルワールドデータを活用した介護予防の新たな可能性を提示
研究グループは、神戸市ヘルスケアデータ連携システムから提供された約38万人の65歳以上の神戸市民を対象に、医療レセプト(診療報酬明細)、介護レセプト(介護給付実績)、健康診断データといった多層的なデータを統合し、機械学習を用いた解析を開始しました(詳細は2022年1月22日付けプレスリリースを参照)。この結果、医療レセプト、介護レセプト、健康診断データを入力すると、2年以内に「要介護2以上に認定されるリスク」を、高精...
キーワード:個人情報保護/機械学習/人工知能(AI)/匿名化/高齢化社会/産学官連携/社会保障/持続可能/持続可能な開発/情報提供/情報公開/聴覚/フレイル予防/健康管理/健康診断/寿命/要介護/脳梗塞/LDLコレステロール/コレステロール/フレイル/ヘルスケア/リアルワールドデータ/レセプト/介護者/介護予防/健康寿命/研究倫理/高齢化/高齢者/社会医学/認知症
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発表日:2025年12月8日
21
鏡視下手術用「ICG蛍光ガーゼ」を産学連携で共同開発・製品化
腹腔内でのガーゼ紛失・遺残リスク低減を目指す
国立大学法人神戸大学大学院医学研究科 外科学講座 肝胆膵外科学分野(教授:福本 巧、以下「神戸大学 肝胆膵外科」)と株式会社ヴィータ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:土田 忍、以下「ヴィータ」)は、オオサキメディカル株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:大崎 将男、以下「オオサキメディカル」)と共同で、腹腔鏡手術やロボット支援下手術に代表される鏡視下手術におけるガーゼ遺残リスクの低減を目指した「ICG蛍光ガーゼ(以下、トロックスICG)」を開発し、発売・臨床使用を開始しました。トロックスICGは、近赤外線領域で蛍光を発するインドシアニングリーン(ICG)を利用し、鏡視下手術に...
キーワード:視認性/ワークフロー/最適化/医療機器/産学連携/近赤外/近赤外線/赤外線/腹腔鏡手術/蛍光観察/赤外光/持続可能/持続可能な開発/ロボット/インドシアニングリーン/光イメージング/内視鏡/近赤外光/造影剤/手術/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年12月4日
22
トノサマガエルはスズメバチに刺されても捕食できる
神戸大学大学院農学研究科の研究により、トノサマガエルはスズメバチの毒針による反撃を受けても捕食できることが明らかになりました。今後、カエルがスズメバチの毒針に耐える仕組みを解明することで、毒性や痛みを抑制する生理的メカニズムの理解が進む可能性があります。この研究成果は、2025年12月4日に米国生態学会が発行する学術誌「Ecosphere」に掲載されました。...
キーワード:食行動/ウシガエル/両生類/アミン/持続可能/持続可能な開発/哺乳類/カエル/ため池/水田/ウシ/昆虫類/生態学/リパーゼ/卵管/心機能/アセチルコリン/セロトニン/ホスホリパーゼ/マウス
他の関係分野:生物学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年11月26日
23
都会に残る水田畦畔から舗装されたアスファルトの隙間まで都市の多様な生育地環境が植物の進化を促進
本研究では、京阪神大都市圏における里山の農地(水田畦畔)、都市の農地や公園、路傍に生育する一年生草本(一年で花を咲かせて種を残す植物)のツユクサの23集団を対象に、➀集団ごとに生育地の環境(土壌pHや水分量、開空度、地表面温度)を測定して比較しました。このとき、地表面温度は衛星データから推定したものを利用しました。➁また各集団から集めた種子を発芽させ、栽培実験を行い、草丈や茎の数、葉の数と大きさ、開花に至るまでの日数など複数の形質を測り、都市-里山間および都市生育地間の違いを比較しました。➂さらに、形質と生育地環境の関係から、都市化に伴うどのような環境変化が、形質の進化に影響しているのかを解析...
キーワード:環境変化/人間活動/富栄養化/堆積物/衛星/塩基配列/光合成/光環境/自然選択/適応進化/持続可能/コンクリート/ヒートアイランド/持続可能な開発/都市開発/都市環境/マイクロ/水田/都市農地/土地所有/農地/環境応答/土壌/衛星データ/温暖化/集団遺伝学/生物多様性/ゲノムワイド/環境要因/反復配列/次世代シーケンサー/ゲノム/遺伝学/遺伝子
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年11月12日
24
タンパク質品質管理に関わる小胞体内の新区画を発見
糖尿病、ALS、アルツハイマー症などに対峙する革新的治療法開発に光
小胞体内に存在し、不良タンパク質の凝集を抑制するなどの機能をもつプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)ファミリーの中から、カルシウム依存的に相分離する因子PDIA6を発見しました。相分離したPDIA6はその中で未成熟インスリンの凝集を抑制しつつ、立体構造形成を促進し、成熟インスリンの効率的な生産に不可欠な役割を果たしていることが明らかとなりました。本機構の破綻が引き起こす種々の疾病の成因解明につながると期待されます。研究の背景細胞内には、タンパク質の立体構造の形成反応を補助するタンパク質品質管理機構が備わっており、多くの生体機能の維持に寄与してい...
キーワード:オープンアクセス/品質管理/相分離/構造形成/スルフィド/タンパク質品質管理/細胞内小器官/ジスルフィド結合/前駆体/組み換え/システイン/応用動物/哺乳動物/Ca2+/シャペロン/糖鎖修飾/APC/中枢神経/筋萎縮/生体防御/インスリン/カルシウム/チオール/パーキンソン病/活性酸素/活性酸素種/官能基/凝集体/細胞生物学/小胞体/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/生体分子/創薬/動的構造/膜タンパク質/立体構造/2型糖尿病/遺伝子/遺伝子発現/筋萎縮性側索硬化症 /神経疾患/糖尿病/脳神経疾患
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発表日:2025年11月5日
25
都市化で餌を変えながら生きるスズメバチの実態をDNA解析で解明
コガタスズメバチは餌を転換、キイロスズメバチは選択性を保持
研究手法2023年8月から9月にかけて、兵庫県神戸市・伊丹市の都市部と郊外からスズメバチの巣17個を採集し、幼虫51個体の腸内容物をDNAメタバーコーディング法により解析しました(図1)。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の高解像度土地利用データを使用して、巣の周囲の建物・道路などの開発地面積を定量化し、餌選択に対する都市化の影響を統計的に評価しました。...
キーワード:環境変化/行動観察/人間活動/影響評価/季節変動/生物群集/選択性/持続可能/持続可能な開発/都市環境/統計解析/環境保全/生態系/植食性昆虫/土地利用/比較研究/食物網/生態学/生物多様性
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発表日:2025年10月30日
26
量子ゲーム理論を応用した音楽意思決定システムを開発
音を通じて量子的な相互干渉確率構造を体験可能に
本研究では、量子ゲーム理論を応用し、音楽演奏を通じて量子的な意思決定を体験できる世界初のブラウザベースシステムを開発しました。プレイヤーはインターネットを介して二人一組で参加し、それぞれブラウザ上のピアノ鍵盤から自由に演奏、すなわち遠隔的セッションを行います。その際、打鍵した音(ピッチ)がそのまま発音されるとは限らず、両者の戦略を元に相互干渉的な確率構造(これが量子ゲーム理論で記述される)によりピッチシフトされた音が発音されます。各プレイヤーA、Bのピッチシフトに関わる情報は、リモートサーバ上で量子コンピューティングにおける情報の最小単位である量子ビット※7によって表現さ...
キーワード:ハードウェア/科学技術計算/インターフェース/コンピューティング/インターネット/インタラクション/クラウド/ゲーム/最適化/人工知能(AI)/認知科学/量子計算/ロジスティクス/社会システム/囚人のジレンマ/創造性/ゲーム理論/エンタングルメント/確率論/揺らぎ/量子コンピュータ/量子もつれ/量子干渉/量子鍵配送/量子情報/量子測定/量子通信/量子論/量子ビット/量子コンピューティング/材料設計/シミュレータ/モデリング/モデル化/量子力学/干渉効果/聴覚/ゆらぎ
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発表日:2025年10月26日
27
電源不要・高速・高感度―環境DNA濃縮「QuickConc®」の新手法を開発
現場で簡便に濃縮完結。従来法より高感度・短時間で生物多様性調査を加速
電源不要、わずか数分で環境DNAを濃縮できる、迅速・簡便かつ現場での濃縮が可能な新技術QuickConc®を開発しました(図1.)。カチオン性物質を利用した独自技術により、従来法と比較して5〜10倍の高いDNA収量を達成し、生物由来の核酸の検出精度を飛躍的に向上させます。濁った水や有機物が多い水でも使用可能で、これまで調査が難しかった環境でも、安定した高効率なDNA回収を可能にします。研究の背景近年、環境中に存在するDNA(環境DNA)注1を分析することで、生物の生息状況を把握する技術が、生態学や環境保全の分野で急速に普及していま...
キーワード:環境教育/外来種/リアルタイムモニタリング/持続可能/市民参加/持続可能な開発/水環境/シリカ/モニタリング/有機物/ため池/環境保全/生態系/絶滅危惧種/土壌/DNA分析/環境DNA/漁業/生態学/生物多様性/病原体/次世代シーケンサー/カチオン/サーベイランス/非侵襲
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発表日:2025年10月26日
28
先進医療Bにより免疫抑制薬「セルセプト」が 難治性のネフローゼ症候群に対する適応承認を取得
リツキシマブ投与後の寛解維持期間の延長が可能に
本研究では、小児期発症難治性頻回再発型/ステロイド依存性ネフローゼ症候群患者に対して、リツキシマブ375 mg/m2/回(最大投与量 500 mg/回)を1週間間隔で計4回静注投与した後に、寛解維持療法としてMMF(39例)もしくはプラセボ(39例)の1,000~1,200 mg/m2/日(最大投与量 2 g/日)(1日2回)を17か月間(505日まで)経口投与し、その後、フォローアップ期間として再発を認めるまで可能な限り無治療で経過観察を行いました。主要評価項目である試験治療期間及びフォローアップ期間を通じてのtreatment failu...
キーワード:医療機器/持続可能/持続可能な開発/ハザード/フェノール/抵抗性/ネフローゼ/腎臓病/免疫抑制/リンパ球/胎児/モノクローナル抗体/ステロイド/血液/抗原/腎臓/副作用/免疫抑制剤/臨床試験/医師/抗体/小児/難病/臨床研究
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発表日:2025年9月8日
29
糖尿病をもつ方の “将来の筋力低下リスク” を予測
――新たな指標「尿中タイチン」発見
福島県立医科大学 糖尿病内分泌代謝内科学講座(田辺隼人准教授、島袋充生主任教授ら)、徳島大学大学院医歯薬学研究部医学域栄養科学部門医科栄養学系代謝栄養学分野(阪上浩名誉教授、野村和弘講師ら)および神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科(松尾雅文客員教授)の共同研究チームは、2型糖尿病をもつ方の「尿中タイチン」が、将来のサルコペニアの発症を予測する新たなバイオマーカー*1であることを世界で初めて明らかにしました。この研究成果は、2025年8月25日に米国糖尿病学会が発行する国際的医学雑誌「Diabetes Care」で公開されました。サルコペニ...
キーワード:DEM/心拍数/持続可能/持続可能な開発/モニタリング/生体内/筋ジストロフィー/合併症/心筋/心筋症/筋線維/筋損傷/筋肉/骨格筋/寿命/身体機能/要介護/血液/腎機能/内分泌/2型糖尿病/コホート/バイオマーカー/フレイル/リスク因子/加齢/血圧/健康寿命/健康長寿/脂質/生活習慣病/生理学/糖尿病/非侵襲/慢性疾患
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発表日:2025年9月1日
30
糖尿病治療薬メトホルミンが血中の金属濃度に影響
金属キレート作用により血糖降下や合併症予防への関連を示唆
糖尿病治療薬メトホルミンが、ヒトの血液中における金属濃度に影響を与えることを世界で初めて明らかにした。メトホルミンを服用している糖尿病患者では、銅・鉄の濃度が低く、亜鉛の濃度が高いことが分かった。メトホルミンによる金属濃度への影響は、血糖降下作用や糖尿病合併症の予防と関連している可能性がある。研究の背景私たちの体には、銅・鉄・亜鉛などの「必須微量元素」と呼ばれる金属が存在し、代謝、細胞修復、免疫機能など、さまざまな生命活動において重要な役割を担っています。これらの金属は、過剰でも不足しても健康に悪影響を及ぼすため、体内ではそのバランスが厳密に調整されて...
キーワード:免疫機能/金属元素/微量元素/グルコース/持続可能/持続可能な開発/金属イオン/合併症/血液/抗炎症/抗炎症作用/腎機能/内分泌/2型糖尿病/社会医学/糖尿病/動物実験/動脈硬化/臨床研究
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発表日:2025年8月27日
31
共感行動の神経メカニズムを解明
島皮質のパルブアルブミン陽性細胞による制御
本研究では、微小内視鏡(ミニスコープ)※3を用いたカルシウムイメージング※4(図1A-C)と化学遺伝学的※5な神経活動操作技術を用いて、3種類の社会行動テストを通じて島皮質のパルブアルブミン陽性細胞の役割を明らかにしました。 1つ目は「ホームケージテスト」で、オスの被験マウスが、今まで会ったことのない新しいオスマウスのいる自身のケージ内で、自由に他者と関わり合いました(図1D)。 2つ目は「リニアチャンバーテスト」で、被験マウスが、3つに仕切られたチャンバーで他のマウスと無生物の物体を提示され、これら2つの標的に対して接近する好...
キーワード:社会的意思決定/センサータンパク質/レンズ/持続可能/持続可能な開発/センサー/カルシウムイオン/神経活動/大脳/顆粒細胞/細胞内カルシウムイオン/層構造/統合失調症/ベクター/治療標的/神経ネットワーク/島皮質/内視鏡/カルシウムイメージング/前頭葉/アルブミン/ウイルスベクター/カルシウム/マウス/遺伝子導入/蛍光顕微鏡/細胞内カルシウム/受容体/神経回路/神経細胞/大脳皮質/脳疾患/ウイルス/ストレス/遺伝学/遺伝子/自閉スペクトラム症/神経疾患/認知機能
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発表日:2025年8月27日
32
低体重と認知症の併存が急性心筋梗塞患者の院内死亡リスクを顕著に増加させる
本研究では、日本循環器学会が主導しているJROAD-DPC ※3 (Japanese Registry of All Cardiac and Vascular Diseases Diagnosis Procedure Combination)を用いて、2012年4月から2021年3月までに登録された474,979名の急性心筋梗塞患者を対象に、低体重(BMI <18.5kg/m²)と認知症の有無による院内死亡率への影響を検討しました。患者はBMIと認知症の有無により「低体重かつ認知症あり」「非低体重かつ認知症あり」「低体重かつ認知症なし」「非低体重かつ認知症...
キーワード:ロジスティック回帰/回帰分析/リスク管理/持続可能/持続可能な開発/血栓/冠動脈/心筋/早期診断/トレーニング/運動療法/筋肉/死亡率/心筋梗塞/心臓/リハビリ/DPC/リハビリテーション/看護/高齢化/循環器疾患/早期発見/認知機能/認知症
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発表日:2025年8月24日
33
都市化度によって蜂の駆除依頼パターンが異なることを解明
神戸市におけるスズメバチ類の駆除データ7,916件を分析
神戸大学大学院人間発達環境学研究科の佐賀達矢助教、内山愉太助教と九州大学大学院理学研究院の中田泰地特任助教らの研究グループは、神戸市内のスズメバチ類の駆除依頼記録7,916件(2019-2021年)を分析し、都市化の進行度合いによってスズメバチ属とアシナガバチ属の人間との軋轢パターンが大きく異なることを明らかにしました。スズメバチやアシナガバチはさまざまな昆虫や小動物を捕食し、生態系のバランスを保つ重要な役割を担っています(写真)。しかし、気づかずに巣に近づいてしまった場合などに刺傷事故が発生し、国内で年間約20名の死亡例が報告されています。そのため、それらの蜂に対して個々人が適切に対...
キーワード:混合モデル/線形混合モデル/統計モデル/統計分析/人口統計/自然保護/都市緑地/生態系サービス/地域特性/データ収集/データ解析/持続可能/リスク認知/持続可能な開発/地理情報/都市開発/アンケート調査/都市計画/統計解析/ニュータウン/農地/生態系/土地利用/生態学/生物多様性
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発表日:2025年7月30日
34
コケ植物の栄養繁殖と有性生殖の両方に必要な鍵制御因子を発見
ゼニゴケの転写因子SHOT GLASSの機能を明らかに
ゼニゴケの栄養繁殖器官である杯状体は、頂端幹細胞の近くの表皮細胞から形成されます。表皮細胞が杯状体底部細胞としての性質をもつようになり、底部細胞の一部の細胞が無性芽を形成し始めます。次に底部細胞が分裂により増殖して底部領域が拡大していきます。最後に周囲の組織が立ち上がって、杯状体のふちが形成されると考えられています。れまでに、杯状体の形成開始にMpGCAM1という転写因子が必須であることがわかっていました(Yasui et al., 2019)。MpGCAM1は細胞に幹細胞としての性質を与える役割があると考えられており、MpGCAM1遺伝子が欠損すると杯状体が全く形成...
キーワード:環境変化/アブラナ科/クローン/コケ植物/ゼニゴケ/器官形成/進化生物学/生殖/無性生殖/持続可能/持続可能な開発/冗長性/遺伝子改変/遺伝子破壊/ゲノム配列/シロイヌナズナ/トマト/遺伝子制御ネットワーク/バイオマス/遺伝的多様性/有性生殖/ゲノム科学/遺伝子制御/受精/分子機能/mRNA/RNA/幹細胞/細胞分化/精子/転写因子/ゲノム/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2025年7月22日
35
プライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」「eFL-Boost」を活用した不正送金検知の実証実験を実施し、再現率向上を確認
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長: 徳田 英幸)、国立大学法人神戸大学(学長: 藤澤 正人)及び株式会社エルテス(代表取締役: 菅原 貴弘)は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業の支援を受け、プライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」*1及び「eFL-Boost」*2を活用した安全な組織間データ連携技術の社会実装の研究を実施しました。本...
キーワード:パーソナルデータ/パターン認識/ブースティング/外れ値/学習過程/予測誤差/アルゴリズム/タスク/プライバシー/プライバシー保護/機械学習/深層学習/人工知能(AI)/情報通信/学習システム/協調学習/金融取引/データ解析/エンジン/シナリオ/モニタリング/実証実験/性能評価/決定木/連合学習/画像診断/異分野融合/放射線
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発表日:2025年7月22日
36
楽観的な人々は似たような未来を思い描く
楽観性に共通する脳の働きを可視化
実験方法本研究では、fMRIを用いた2つの研究を実施し、計87名(研究1:30名、研究2:57名)の被験者を対象に検討しました。被験者にはMRI装置内で、感情価※4の異なるさまざまな未来の出来事を、自分自身または配偶者の身に起きることとして具体的に想像してもらい、その際の脳活動を計測しました。出来事の具体例としては、「リゾートホテルに宿泊する(ポジティブ)」、「多額の借金を背負う(ネガティブ)」などが挙げられます。また、被験者はfMRI実験後にアンケート調査により楽観性を測定する心理尺度に回答し、その数値を用いて楽観性の程度を評価しました。数値が高いほど...
キーワード:行動実験/視覚化/類似度/認知科学/心身の健康/脳活動/磁気共鳴/低次元/普遍性/社会的ネットワーク/アンケート調査/血流/神経活動/磁気共鳴画像/前頭前野/ヘモグロビン/脳機能
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発表日:2025年7月20日
37
グラグラム染色画像をAIが解析し、尿路感染症に関連する原因菌を専門医療職と同等の精度で識別
細菌感染症菌種推定支援AIソフトウェア「BiTTE®-Urine」
カーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和)、国立国際医療研究センター(現 国立健康危機管理研究機構)、国立大学法人神戸大学は、細菌感染症菌種推定支援AIソフトウェア「BiTTE®-Urine(ビッテ・ユリン)」を共同で開発し、この度、AIがグラム染色画像を解析して尿路感染症に関連する原因菌を専門医療職と同等の精度で識別できることを国際的に初めて示しました。この研究成果は、2025年4月23日に英国微生物学会が発行する国際学術誌『Journal of Medical Microbiology』に掲載されました。研究の背景と目的尿路感染症(UTI)は...
キーワード:人工知能(AI)/危機管理/品質管理/リスクコミュニケーション/自然災害/持続可能/持続可能な開発/実践的研究/自動化/微生物学/微生物/病原体/日常生活/ラット/抗菌薬/細菌感染/コミュニケーション/スマートフォン/感染症/細菌/真菌/標準化/薬剤耐性
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発表日:2025年7月2日
38
AIで実現する高解像度銀河シミュレーション
銀河進化の計算を6カ月短縮し約2カ月で完了
理化学研究所(理研)数理創造研究センター数理基礎部門の平島敬也基礎科学特別研究員、東京大学大学院理学系研究科の藤井通子准教授、森脇可奈助教、東北公益文科大学公益学部公益学科の平居悠講師、神戸大学大学院理学研究科の斎藤貴之准教授、牧野淳一郎特命教授、マックス・プランク天体物理学研究所のウーリッヒ・フィリップ・ステインワンデル博士研究員、フラットアイアン研究所計算天体物理学センターのシャーリー・ホーグループリーダーの国際共同研究グループは、人工知能(AI)の深層学習[1]を用いて超新星爆発[2]の複雑な物理過程を予測するサロゲート・モデル[3]を開発し、これを銀河形成シミュレーション[4]コード...
キーワード:ミリ波/AI/スーパーコンピュータ/ニューラルネットワーク/フレームワーク/画像処理/画像認識/機械学習/最適化/自然言語/自然言語処理/深層学習/人工知能(AI)/言語処理/密度揺らぎ/揺らぎ/生命の起源/サブミリ波/すばる望遠鏡/ダークマター/暗黒物質/衛星/化学進化/銀河/銀河形成/銀河系/銀河進化/元素合成/初期宇宙/衝撃波/新星/数値シミュレーション/数値計算/星間物質/星形成/星形成領域/太陽/大質量星/超新星/超新星爆発/超伝導/天体物理学/分光器/望遠鏡/惑星/矮小銀河/ボトルネック/大規模数値計算/エンジン/シミュレーション/ニューラルネット/フィードバック/モデル化/動力学/分解能/マッピング/層構造/高分解能/妥当性/ラット
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発表日:2025年7月1日
39
日本独自の文脈から生まれた新たな学習理論「当事者性学習論」を発表
生涯学習の理論としては、ある目的達成のために集団・組織が作られていく様子を説明する理論(「正統的周辺参加論」)や、異なる活動をしている集団同士が接触しながら新しい活動を生み出していく過程を捉えた理論(「拡張的学習論」)、人が世界を認識する枠組みの変容という観点に注目する理論(「変容的学習論」)などが代表的なものとして挙げられます。これらは多様な実践に貢献している一方で、立場の異なる人同士の学び合いや個人と社会が連動する学びを包括的に捉えるためには、それぞれの理論だけでは不十分でした。本研究では、「当事者性」を「ある/なし」で語られるものではなく、学習者と問題・テーマとの距離を示す尺度と...
キーワード:学習理論/多文化共生/ESD/持続可能な開発のための教育(ESD)/ボランティア/生涯学習/多文化/持続可能/生活様式/まちづくり/持続可能な開発/ステークホルダー/コミュニケーション/コミュニティ/看護
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発表日:2025年6月12日
40
分子内のすばやい動きで高いエネルギー光へ変換
量子センシングの医療応用にも期待
本研究では、アントラセンとよばれる発色団を橋渡しする中心原子としてホウ素を用いた三量体分子を用い、励起子の分子運動を活性化させる戦略を考えました。ホウ素原子で連結された嵩高い三量体発色団分子において、ホウ素に繋いだ三つの単結合(図1a)は、炭素原子による四本の単結合とは異なり、安定なオクテット則を満たしません。この中心原子からの低い結合次数による不安定性が、三量体内での三重項励起子(図1b)の分子活性化運動につながると予想しました。そこで分子内で三重項励起子ホッピングを示すことが期待されるトリ(9-アントリル)ボラン(TAB)をTTA-UC材料の発光体とし、光増感剤である白金2,3,7,8,1...
キーワード:情報学/シナジー/光エネルギー/持続可能社会/パルス/原子核/高エネルギー/時間分解/電子スピン共鳴/スペクトル/近赤外/磁場/赤外線/太陽/分子活性化/アントラセン/分子運動/光エネルギー変換/物理化学/分子配向/太陽光/磁気モーメント/有機分子/量子センシング/パルスレーザー/可視光/赤外光/双極子/波長変換/発光素子/分子振動/トルエン/持続可能/ボトルネック/紫外線/持続可能な開発/太陽光発電/反応速度/材料設計/太陽電池/電池/スピン/センシング/ピコ秒/マイクロ/マイクロ波/レーザー/拡散係数/量子力学/励起子/エネルギー変換/ホウ素/アップコンバージョン/がん治療/ポルフィリン/近赤外光/光増感剤/増感剤/立体構造
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発表日:2025年6月12日
41
世界唯一の自閉症細胞モデルのコレクション
これまでの研究から、自閉症は遺伝要因(リスク(原因)遺伝子およびゲノムの変異)が発症に関与する可能性が示唆されています。わたしたちは、自閉症の原因として、コピー数多型*3と呼ばれるゲノム変異に注目しました。コピー数多型はヒトの多様性に関与するだけでなく、自閉症をはじめとする精神疾患の原因として知られています。また、コピー数多型はリスク遺伝子の変異に比べて、遺伝的浸透率*4が高く、病態モデルとして適切であると考えられています。ヒト遺伝学的解析の結果、多くのコピー数多型が報告されてきました。その数は数千例以上に及びますが、その対象となる染色体、ゲノム領域...
キーワード:複雑性/タンパク質合成/マウス胚/遺伝情報/神経系/性行動/浸透率/インフォマティクス/一細胞/神経発達/行動解析/社会性行動/発生工学/細胞モデル/タンパク質翻訳/loxp/ゲノム編集技術/コピー数多型/Cre/loxPシステム/シークエンス/双極性障害/統合失調症/Cre-LoxP/ゲノム変異/橋渡し研究/細胞内シグナル/子宮/子宮内膜/受精/受精卵/染色体/着床/脳科学/胚盤胞/mRNA/ゲノム編集/ヒトES細胞/モデルマウス/細胞系譜/病態モデル/病態解明/胚性幹細胞/ES細胞/RNA/RNAシークエンス/マウス/モデル動物/幹細胞/細胞分裂/自閉症/神経細胞/創薬/多能性幹細胞/ゲノム/コミュニケーション/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/遺伝子変異/自閉スペクトラム症/精神疾患/染色体異常/妊娠/発達障害
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発表日:2025年6月10日
42
プライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」を活用した銀行の不正口座検知の実証実験を実施し、検知精度向上を確認
銀行4行と連携し、プライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」を活用した不正口座検知の実証実験を実施個別学習モデルと連合学習モデルを組み合わせたアンサンブル学習を適用し、不正口座検知の精度向上を確認不正取引モニタリング業務での実運用に向け、現行システム(AMLシステム)と並行運用の可能性を検討背景複雑化・巧妙化する金融犯罪手法に対し、口座への入出金や顧客ごとの取引の監視、またAIを用いた検知システムの導入・検討など、不正取引モニタリングの取組が各金融機関で進められています。しかし、単独の金融機関では十分なAI開発の肝となる学習データの確保が難...
キーワード:パーソナルデータ/アンサンブル学習/情報量/AI/アルゴリズム/プライバシー/プライバシー保護/ブロックチェーン/機械学習/時系列解析/深層学習/人工知能(AI)/情報通信/ワークショップ/モニタリングシステム/産学連携/マネジメント/シミュレーション/フィードバック/プロトタイプ/モニタリング/自動化/実証実験/性能評価/連合学習/標準化
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発表日:2025年5月21日
43
咲かない花だけをつける植物の誕生の謎に迫る!
ダーウィン以来の難問に重要な示唆
このような背景を踏まえ、末次健司教授、福島大学共生システム理工学類の廣田峻准教授、兼子伸吾教授、国立遺伝学研究所新分野創造センターの福島健児准教授らの研究グループは、「咲かない花をつけるヤツシロランが本当に自殖しか行っていないのか」、また「仮に自殖しか行っていないとすれば、こうした特殊な植物はどのような条件下で誕生し、どのような運命をたどるのか」を明らかにするため、ヤツシロランをモデルとして研究を進めました。対象としたのは、咲かない花のみをつけて北琉球※2に分布するタケシマヤツシロランとクロシマヤツシロラン、そして近縁で花を咲かせて他殖を行うフユザキヤツシロランお...
キーワード:進化論/突然変異/日本列島/光合成/生活様式/マイクロ/モニタリング/花粉/マイクロサテライトマーカー/遺伝的多様性/ゲノムワイド/ショウジョウバエ/ゲノム/遺伝学/遺伝子/一塩基多型
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発表日:2025年5月20日
44
都市緑地が最も必要な場所はどこか?
居住地区の困窮度・都市化の程度によって異なるニーズ
本研究では、「客観的な自然との関係性」(自然を訪れる頻度や住環境における自然の多さ)と「主観的な自然とのつながり」(自然への親近感や幼少期の自然体験)という2つの側面から自然との関係性を評価しました。さらに、地域の「困窮度」(地理的剥奪指標※1)や「都市化の程度」(居住地区内の市街地の割合)といった居住環境要因、そして市民参加や地域愛着といった社会的要素も加え、多変量解析によってそれぞれが人々のウェルビーイングとどのように関連するかを検討しました。本研究のユニークな点は、①自然との関係性を客観・主観の両面から同時に扱った点、②都市化や地域困窮度といった地理的・社会...
キーワード:多変量解析/主観評価/時系列データ/科学社会学/心身の健康/都市緑地/環境政策/因果関係/居住環境/持続可能/まちづくり/ライフスタイル/市民参加/持続可能な開発/都市環境/都市計画/農地/ライフコース/フィリピン/環境要因/日常生活/ソーシャルキャピタル/健康格差
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発表日:2025年5月16日
45
「量子の仮面」が物質の素顔を覆い隠す
表面の微小変化が生む“量子錯覚”のメカニズムを解明
今回、神戸大学と電気通信大学の研究チームは、量子力学に基づく理論計算(第一原理計算と原子軌道線形結合法)を用いて、ビスマスの結晶構造と電子のふるまいを詳細に調べました。その結果、ビスマスの表面近くでは、原子の並ぶ間隔がごくわずかに拡がっている(=表面緩和)ことが分かりました。さらに、このわずかな変化が局所的にトポロジーの性質を反転させてしまうことを明らかにしました。つまり、物質の中身のトポロジーとは異なる性質を持つ“表面の層”が自然に形成され、本来表面に現れるはずの中身の性質が隠されてしまうという現象が起こっていたのです。これまでトポロジカル物質を見分けるためには、「バルク・エ...
キーワード:電気通信/先端技術/位相幾何学/トポロジー/ビスマス/幾何学/物質科学/量子コンピュータ/ブロッキング/アンチモン/スピン軌道結合/トポロジカル/トポロジカル物質/絶縁体/半金属/スピン/スピントロニクス/第一原理/第一原理計算/半導体/量子力学/結晶構造/表面構造/構造変化
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発表日:2025年5月7日
46
海藻も色で外敵から身をまもっている?
構造色によるカモフラージュや警告色
紅藻の一種、カギケノリAsparagopsis taxiformis(カギノリ目)が、藻体の成長部位である先端付近では青い構造色を示すことを発見し、光学顕微鏡と電子顕微鏡による解析から、この構造色が腺細胞内の光屈折小体(refractile body)と呼ばれる小胞に含まれる微小な顆粒が、密にかつ均質に配置することにより生じていることを明らかにしました。このメカニズムは、系統上は遠く離れた褐藻類のクジャクケヤリSporochnus dotyi(ケヤリ目)やEricariasp.(ヒバマタ目)の構造色の場合と共通しており、ま...
キーワード:食行動/環境教育/ハロゲン/浸透圧/クロロフィル/光合成/生殖/葉緑体/持続可能/持続可能な開発/有害物質/ナノスケール/メタン/電子顕微鏡/微細構造/光学顕微鏡/テルペン/結晶構造/環境ストレス/摂食行動/環境応答/節足動物/有性生殖/生殖細胞/ショック/コミュニケーション/ストレス/細菌/生理学
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発表日:2025年5月1日
47
細胞が動く“仕組み”を可視化 がん転移や免疫の理解に前進
光遺伝学とクライオ電⼦線トモグラフィーの融合によるナノスケール構造動態解析技術を確⽴
光遺伝学とクライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)を融合させることで、細胞内の動的な構造変化を分子レベルで可視化する革新的な技術基盤を確立しました。本技術により、細胞の突起「葉状仮足」が形成される過程において、アクチン細胞骨格と細胞膜がどのように再構築されるかをナノスケールで明らかにしました。時間軸を導入した電子顕微鏡観察により、細胞内構造のダイナミックな変化を詳細に解析できるようになり、神経誘導やがん転移などの理解、さらには創薬研究への応用が期待されます。研究の背景クライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)は、染色や化学固定を行うことなく、...
キーワード:先端技術/超微細構造/トモグラフィー/分子構造/高分子/神経誘導/青色光/電子線/持続可能/持続可能な開発/ナノスケール/ナノメートル/モデル化/極低温/結晶化/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/電子顕微鏡法/微細構造/分解能/アクチン繊維/オプトジェネティクス/光学顕微鏡/光刺激/プラスミド/技術革新/アクチンフィラメント/形態変化/クライオ電子顕微鏡/高分解能/細胞膜/computed tomography/細胞運動/浸潤/浸潤・転移/低分子量Gタンパク質/動態解析/微小管/光遺伝学/歯学/Gタンパク質/Rac/アクチン/イミン/がん細胞/がん転移/ラット/蛍光顕微鏡/構造変化/細胞移動/細胞骨格/細胞生物学/小胞体/神経科学/生体高分子/生体分子/創薬/免疫応答/免疫細胞/遺伝学
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発表日:2025年5月1日
48
乳酸菌のゲノムを精密に編集する手法を確立
高機能ヨーグルトの作成も可能に
図3. 糖尿病増悪悪物質の変化 本研究では、乳酸菌での高効率で精密なゲノム編集を実現するべく、代表的な乳酸菌株であるLactiplantibacillus plantarum(漬物・乳製品に利用)を用い、塩基編集技術Targe...
キーワード:最適化/先端技術/突然変異/バクテリア/ゲノムDNA/持続可能/持続可能な開発/生産性/組み換え/CRISPR-Cas/機能性/発酵/ゲノム編集技術/プロバイオティクス/遺伝子組み換え/ゲノム科学/CRISPR/パフォーマンス/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/ラット/細胞死/アレルギー/ゲノム/メンタルヘルス/遺伝学/遺伝子/睡眠/生活習慣病/糖尿病
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発表日:2025年4月22日
49
飲食店の禁煙化に部分規制を伴う法改正では不十分な実態を明らかに
部分規制による限界と法律の再整備の必要性を示す
まず、2020年3月と2021年3月にアンケート調査を行いました。第1回目の調査では東京都・大阪府・青森県で営業している6,000店舗、第2回目の調査では第1回目の調査で回答があった809店舗と新たに追加した2,800店舗の合計3,609店舗を対象とし、法律・条例施行前後の屋内の喫煙状況を把握しました。この結果、解析対象全707店舗のうち「全面禁煙」店舗は55%(386/707)から68%(476/707)、さらに法律・条例の「規制対象外」店舗では「全面禁煙」店舗は51%(233/457)から67%(308/457)に増加していました。また「規制対象外」店舗で「分煙・喫煙可」から「全面...
キーワード:ヘルスプロモーション/健康増進/アセスメント/公共交通/アンケート調査/健康影響/地域医療/社会医学/循環器疾患/生活習慣病/糖尿病
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発表日:2025年4月15日
50
力学系の内部構造を解析する深層学習を開発
物理現象や複雑システムの理解や解析に期待
様々な物理システムが絡み合った力学系を各要素に分割できる深層学習モデルを開発。各要素の特性と要素間の結合パターンの同定に成功。工学・自然科学分野における複雑システム解析の進展に期待。背景多くの物理現象やロボット、電気回路、化学反応などはすべて一種の力学系とみなすことができ、未知の力学系をデータからモデル化し、予測や制御に役立てるために、深層学習(ニューラルネットワーク)が用いられてきました。特に近年、常微分方程式*5で記述できるような力学系に対し、解析力学の知見を用いることで、エネルギー保存則などの物理法則を遵守できる手法が開発さ...
キーワード:電力制御/AI/ニューラルネットワーク/機械学習/最適化/情報学/深層学習/社会システム/微分方程式/偏微分方程式/計算機シミュレーション/内部構造/保存則/力学系/キャパシタ/力制御/シミュレーション/ニューラルネット/マルチフィジックス/モデル化/ロボット/ロボット工学/自動車/冗長性/振動解析/ニューロン/神経細胞
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発表日:2025年4月8日
51
阿寒湖のマリモ、生物量が過去120年で大きく減少
環境DNAとミジンコ遺骸で判明
国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の過去の生物量を湖底堆積物に残存するDNA(環境DNA)とミジンコ遺骸を用いて推定しました。堆積物中のマリモDNAは時間とともに分解し減衰していましたが、同じ堆積物に含まれるミジンコの遺骸とDNAを用いてDNA分解速度を算出して補正する方法を開発した。その結果、120年前までは現在の10~100倍だったマリモの生物量は、20世紀前半の森林伐採や水力発電用取水が著しかった時期に大きく減少し、マリモの生育に土砂流入や水位変動が大きな脅威であったことがわかりました。研究の背景阿寒湖(図1A)のマリモ(学名:Aega...
キーワード:産学連携/オーストリア/最終氷期/地域経済/火山噴火/湖沼/富栄養化/火山灰/堆積物/同位体/日本列島/クロロフィル/塩基配列/系統地理/系統地理学/種分化/分子系統/沿岸環境/セシウム/有機物/放射性同位体/ユーラシア/森林伐採/生態系/土壌/プランクトン/温暖化/環境DNA/植物プランクトン/生態学/生物多様性/PCR/細菌
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発表日:2025年4月3日
52
昼夜に発電可能な熱放射発電素子構造を提案
持続可能なエネルギー供給に期待
通常の半導体では価電子帯と伝導帯の間のバンドギャップ内で電子は存在できませんが、半導体量子構造や不純物などがバンドギャップ内に形成するエネルギー準位を中間バンドとして用いることで、バンドギャップエネルギーよりも低エネルギーの遷移を熱放射や光吸収で利用できるようになります。本研究では、高温での動作が期待できる、中間バンド構造を導入した熱放射発電素子における発電特性を解明し、伝導帯から価電子帯、伝導帯から中間バンド、中間バンドから価電子帯の3つの遷移を利用することで発電密度が向上することを明らかにしました(図1)。これまでに、3つの遷移が可能なエネルギーに重なりが無い場合、中間バンド構造を導入する...
キーワード:産学連携/バンド構造/赤外線/太陽/太陽光/キャリア/バンドギャップ/光吸収/半導体量子構造/量子構造/カーボンニュートラル/持続可能/高温環境/太陽光発電/太陽電池/電池/カーボン/電磁波/二酸化炭素/半導体
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発表日:2025年4月2日
53
医師主導治験により、「リツキサン®」が小児期発症の難治性に至っていない頻回再発型あるいはステロイド依存性のネフローゼ症候群に対する薬事承認を取得
兵庫県立こども病院の飯島一誠病院長、神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野の野津寛大教授及び国立成育医療研究センター臨床研究センターの佐古まゆみ部門長らの研究グループは、神戸大学医学部附属病院 臨床研究推進センターを治験調整事務局として、2018年11月1日より、小児期発症の難治性に至っていない頻回再発型あるいはステロイド依存性のネフローゼ症候群を対象とした医師主導治験を実施しました。この治験成績に基づいて、製造販売業者である全薬工業株式会社が「リツキサン®点滴静注 100 mg、同500 mg」[一般名:リツキシマブ(遺伝子組換え)]において、「小児期発症の難治性に至っていない頻回再...
キーワード:産学連携/持続可能/持続可能な開発/ハザード/政策研究/免疫系/ネフローゼ/腎臓病/糸球体/免疫抑制/スリット/モノクローナル抗体/造血幹細胞/B細胞/アルブミン/ステロイド/幹細胞/抗原/腎臓/副作用/臨床試験/遺伝子/医師/抗体/小児/造血/難病/臨床研究
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発表日:2025年3月31日
54
メキシコ沈み込み帯におけるプレート境界地震と温度・脱水との関連性を解明
ココスプレートの沈み込みに伴う3次元熱対流数値シミュレーションを行い、メキシコ沈み込み帯における3次元温度構造モデルを構築しました。本研究では、以下の3つの未知パラメターについて、複数のそれらの値の組み合わせで数値計算を実行しました。その中でキュリー点深度※9分布の観測値と計算値の残差の2乗和の平方根の値が最も小さいものを最適モデルとしました。未知パラメター及びそれぞれの最適モデルでの値は以下の通りとなりました(図2)。・プレート境界での有効摩擦係数 (最適値:0.0085)・マントルウェッジコーナーの粘性率 (最適値: 1025 ...
キーワード:産学連携/空間分布/地球科学/海洋/チベット/普遍性/スロースリップ/プレート境界/マントル/モホ面/海洋地殻/含水鉱物/含水量/巨大地震/相転移/地震活動/地震現象/沈み込み/沈み込み帯/南海トラフ/数値シミュレーション/数値計算/惑星/惑星科学/チベット高原/温度分布/粘性率/水分解/環太平洋/構造モデル/シミュレーション/スロー地震/大地震/粘土鉱物/摩擦係数/結晶構造/ラット
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発表日:2025年3月28日
55
テラヘルツ波で耳の病気を見える化
内耳蝸牛内部の非破壊3D観察に成功
早稲田大学大学院情報生産システム研究科 芹田和則(せりたかずのり)准教授、神戸大学大学院医学研究科 藤田岳(ふじたたけし)准教授、柿木章伸(かきぎあきのぶ)特命教授、大阪大学レーザー科学研究所 斗内政吉(とのうちまさよし)教授、大阪大学大学院工学研究科博士課程Zheng Luwei(ゼンルーウェイ)氏らによる研究グループは、マウスを用いた実験により、テラヘルツ波※1を利用して、音をつかさどる耳の器官である「内耳蝸牛※2」のマイクロメートルスケールの小さな内部構造を3次元で非破壊観察することに世界で初めて成功しました。蝸牛は骨に囲まれているため...
キーワード:3D画像/機械学習/生体情報/品質管理/コンパクト化/パルス/フェムト秒パルス/非線形/非線形応答/内部構造/テラヘルツ/分子分光/プローブ顕微鏡/一分子分光/パルスレーザー/回折限界/3Dイメージング/テラヘルツ波/レンズ/可視光/波長変換/半導体デバイス/非線形光学/3次元構造/ナノメートル/フェムト秒/マイクロ/レーザー/光計測/周波数/生産システム/電磁波/半導体/一細胞/光学顕微鏡/生体内/近接場/光イメージング/頭蓋骨/内視鏡/難聴/病理/蝸牛/プローブ/マウス/早期発見/低侵襲
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発表日:2025年3月21日
56
火星の中層大気は主に大気重力波が駆動
再解析データを用いた火星大気大循環の気候値と地球大気との比較による 大気大循環駆動メカニズムの解明
東京大学大学院理学系研究科の阿隅杏珠大学院生(博士課程1年)、佐藤薫教授、高麗正史助教と、神戸大学大学院理学研究科の林祥介特命教授による研究グループは、火星大気大循環における大気重力波の役割を明らかにしました。本研究では、近年使用可能となった火星の再解析データを用い、火星大気大循環の季節平均的描像とその駆動メカニズムを調べました。浮力を復元力とする大気重力波は、鉛直方向に素早く伝播するため、大きな運動量を高高度まで輸送する働きがあります。しかしながら、時空間スケールが小さいため、全球での観測やモデル再現が難しく、火星大気大循環を駆動する大気重力波の寄与は定量的に調べられ...
キーワード:季節変化/産学連携/フラックス/対流圏/ロスビー波/気候モデル/成層圏/大気重力波/大気大循環/大気波動/中層大気/宇宙科学/衛星/重力波/太陽/太陽系/大気大循環モデル/惑星/惑星科学/3次元構造/コリオリ力/シミュレーション/人工衛星/数値モデル/大気現象
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発表日:2025年3月19日
57
海の動物が海洋課題の解決に貢献!?
Internet of Animals (IoA)の可能性
神戸大学大学院海事科学研究科の岩田高志助教と早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の赤松友成研究院教授は、海洋生物に記録計を装着する「バイオロギング」を活用し、人類が直面している様々な海洋の課題解決に貢献できる可能性を示しました。バイオロギングは、動物の行動やその周辺環境を調べる観測手法であり、海洋温暖化、海洋ごみ、化学汚染、漁業による混獲、海洋保護区の管理など、多岐にわたる課題への応用が期待されています。海洋動物による観測では、従来の観測技術では困難だった海氷下や荒天時のデータを収集できる特徴があります。バイオロギングと従来の海洋観測手法を組み合わせることで、科学的根拠に基づく海洋管理政策の立案...
キーワード:AI/インターネット/オープンデータ/モノのインターネット/モノのインターネット(IoT)/位置情報/情報学/人工知能(AI)/産学連携/海氷/極域/影響評価/海洋/因果関係/海面水温/海洋観測/観測手法/データ解析/持続可能/ケーススタディ/持続可能な開発/センサー/センシング/モニタリング/リモートセンシング/海洋環境/風力発電/洋上風力発電/マッピング/アザラシ/海洋生物/バイオロギング/温暖化/漁業/ラット/標準化
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発表日:2025年3月13日
58
草原の花と昆虫の関係修復には75年以上草刈り管理を続けることが必要!
方法長野県上田市菅平高原にあるスキー場で虫媒植物※3と送粉者の調査を行ないました。菅平高原には、数千年維持されてきた草原をそのまま利用して造られたスキー場草原(古草原)と異なる時期に森林伐採により新しく造成されたスキー場草原(再生草原)がみられます(図1)。二つのタイプの草原は冬にはスキー場となりますが、春から夏にかけては絶滅危惧種を含む草原性植物の重要な生息地となっており(図2)、年に1回秋ごろに行われる草刈りによって管理維持されています。...
キーワード:ネットワーク解析/情報学/産学連携/生物多様性保全/ホットスポット/ミツバチ/種多様性/縄文時代/持続可能/持続可能な開発/花粉/森林伐採/環境保全/土地所有/生態系/昆虫類/生態系機能/絶滅危惧種/土壌/生物多様性/高齢化/標準化
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発表日:2025年3月12日
59
実験から仮説を自動立案する自律型実験システムの有用性を実証
ロボット×AIによるバイオテクノロジー実験の自動化
神戸大学と島津製作所の研究チームは、柔軟性と拡張性を兼ね備えた「自律型実験システム(Autonomous Lab, ANL)」を世界に先駆けて開発し、その有効性を検証しました。ANLはモジュール式の実験装置※2とベイズ最適化※3アルゴリズム機能を組み合わせ、培養・前処理・測定・分析・仮説生成までのプロセスを自動で実行できるシステムです(図1)。本研究では、ANLの有効性を検証するため、大腸菌を用いたグルタミン酸※4生産のための培地最適化を以下のように実施しました。ANLの構築:大腸菌の培養用プレー...
キーワード:AI/アルゴリズム/プロトコル/機械学習/最適化/情報学/人工知能(AI)/産学連携/計算機シミュレーション/データ解析/質量分析/生産技術/持続可能/持続可能な開発/シミュレーション/データ処理/マイクロ/ロボット/ロボットアーム/ロボット制御/光計測/再生可能資源/自動化/実証実験/制御システム/生産性/発酵/経済成長/酵素活性/微生物/ビタミン/アルコール/神経伝達物質/大腸/反応時間/アミノ酸/グルタミン酸/バイオテクノロジー/抗生物質/合成生物学/細胞増殖/細胞培養/生体分子/代謝物/大腸菌/ゲノム/遺伝子/脂質
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発表日:2025年3月12日
60
スキャニングライダー風計測で海岸線付近の洋上風況調査を効率的に大規模な実証試験を通じて、洋上風況調査における新しい計測技術の信頼性向上に貢献
スキャニングライダーによる風計測技術には、主に二つの方式が使用されています。一つはスキャニングライダー1台を使用するシングル観測方式、もう一つは2台を使用するデュアル観測方式です(図1)。産総研では、2017年よりこれらの計測技術について、フィールド実証および解析手法の研究開発を本格的に進めてきました。今回、共同研究機関であるレラテック株式会社、イー・アンド・イー ソリューションズ株式会社、および国立大学法人 神戸大学らにより整備されたむつ小川原洋上風況観測試験サイト(青森県六ヶ所村)において、海岸線から約1.5 km沖合の防波堤上に設置した気象観測マストを検証用データとして、約1年間にわたっ...
キーワード:産学連携/再生可能エネルギー/パルス/観測手法/ライダー/近赤外/近赤外線/赤外線/カーボンニュートラル/持続可能/LiDAR/計測技術/持続可能な開発/カーボン/センサー/センシング/リモートセンシング/レーザー/周波数/新エネルギー/微粒子/風力発電/洋上風力発電/フィールド実験/着床/標準化
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発表日:2025年3月11日
61
多端子形双方向直流コンバータを開発
複数のエネルギーデバイスを融合する電力インターフェース
電力インターフェースの入力側・出力側に複数のエネルギーデバイスをもつシステム構成に対応できることがMP-BDCの価値を高めることになります。具体的には、入力直列-出力並列(ISOP)、入力並列-出力直列(IPOS)などの電力変換器の多重化に対応できるだけでなく、入力側・出力側がそれぞれ単一もしくは複数のエネルギーデバイスで構成される場合でも双方向(相互)に電力変換できる機能が求められます。また、直流負荷の電力需要に依存して変動する直流母線電圧に大きく左右されず、BESSとEVの蓄電量を自在に制御することも必要です。この課題に対して、当研究グループでは、先に開発した「インターリーブチャージポンプ...
キーワード:電力制御/インターフェース/AI/モノのインターネット(IoT)/情報学/人工知能(AI)/産学連携/トポロジー/ノイズ/高周波/ケイ素/MOSFET/エネルギー貯蔵/トランジスタ/高電圧/蓄電池/電力システム/電力工学/電力変換/半導体デバイス/力制御/カーボンニュートラル/デジタル化/持続可能/省エネ/低炭素/分散型電源/マネジメント/持続可能な開発/電池/燃料電池/カーボン/SiC/パワーエレクトロニクス/マイクロ/化学工学/軽量化/航空機/自動車/周波数/設計法/電気自動車/電力変換器/半導体
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発表日:2025年3月5日
62
ホログラフィーの弱点を克服レーザーを不要とする単一カメラを用いた高速度 3 次元 イメージング技術の実証に世界で初めて成功
このような状況において、本研究グループは並列強度輸送方程式(図1)と呼ぶ技術を考案しました。この技術では、従来の強度輸送方程式で必要な複数枚の画像を1台のカメラを用いてワンショット記録するので、物体のある瞬間の強度と位相の両方の画像を1枚の画像として取得することを可能にしました。これにより、用いるカメラの撮影速度に応じて、動く物体の強度と位相の両方の動画を記録できるようになりました。また、高速度カメラを用いて並列強度輸送方程式を実施することで、可干渉性の低い光源で照明された高速に動く物体やその物体が発する光の強度と位相の両方の高速度動画像の記録を可能にしました。並列強度輸送方程式を実施...
キーワード:3次元形状/動画像/情報学/空間解析/時空間解析/産学連携/ホログラフィー/核融合/核融合炉/揺らぎ/内部構造/CCD/磁場/太陽/直線偏光/太陽光/CMOS/ホログラム/光散乱/高電圧/LED/計測技術/発光ダイオード(LED)/エンジン/システム工学/プラズマ診断/マイクロ/レーザー/画像計測/屈折率/光学素子/航空機/自動車/分解能/可視化技術/蛍光顕微鏡/蛍光標識
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発表日:2025年3月3日
63
頭頸部がん放射線治療用 患者固定具 「CustomFiX-3D」を日本山村硝子と共同で開発
日本山村硝子株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長執行役員:山村 幸治)と国立大学法人神戸大学(所在地:兵庫県神戸市、学長:藤澤 正人)は共同で頭頸部がん放射線治療に用いる患者固定具「CustomFiX-3D」1)を開発し医療機器製造販売届出を完了させたため、2025年3月から神戸大学医学部附属病院で使用を開始いたします。...
キーワード:医療機器/先端技術/産学連携/樹脂/持続可能/持続可能な開発/放射線治療/可塑性/死亡率/画像診断/低侵襲治療/抗がん剤/高齢化/手術/低侵襲/頭頸部がん/放射線
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発表日:2025年3月3日
64
腸への糖排出による人と腸内細菌の新しい共生関係を発見
小川教授らは、まずメトホルミンを飲んでいる人を対象に、FDG-PETを連続的に撮像することで、血管内に投与したFDGがどのように腸の中に移動するかを調べました。その結果、腸管の中ではFDGは小腸の上部(空腸)に最初に現れ、その後、腸の中を大腸から直腸へと動いていくことが分かりました(図2)。図2. FDGの腸管内での動態の観察...
キーワード:情報学/産学連携/解析学/高エネルギー/グルコース/質量分析/持続可能/持続可能な開発/発酵/病原菌/有機酸/FDG/ポジトロン/機能解析/オミクス/生体防御/大腸/短鎖脂肪酸/腸内環境/MRI/がん細胞/マウス/血液/抗生物質/脂肪酸/小腸/内分泌/分子イメージング/細菌/社会医学/腸内細菌/糖尿病/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学生物学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2025年3月3日
65
“助け合う脳”向社会行動に関わる新たな脳構造・脳機能の特徴を発見
多様な向社会行動の測定:20~60代の成人217名を対象に、囚人のジレンマゲームや信頼ゲームなど15種類の経済ゲームを匿名環境下で実施し、実際の行動にもとづいて利他性や協力性を評価しました。マルチモーダルMRIによる総合的な脳評価:構造MRI・安静時機能MRI・拡散MRIを用いて、脳の解剖学的構造や神経線維の走行の特徴、左右脳半球間を含む機能的・構造的ネットワークを調査しました。データ解析手法:複数の行動指標と脳画像指標を同時に解析できる「多重正準相関分析」を用い、行動データと脳画像データの多対多関係を包括的に解明しました。主な発見...
キーワード:画像データ/マルチモーダル/ゲーム/タスク/ネットワーク解析/社会情報学/情報学/囚人のジレンマ/産学連携/自然災害/グラフ理論/磁気共鳴/水分子/データ解析/協力行動/接合部/大脳/脳発達/磁気共鳴画像/髄鞘/脳画像/脳神経科学/脳科学/臨床応用/思春期/解剖学/MRI/神経科学/神経回路/神経細胞/大脳皮質/脳機能/メンタルヘルス/遺伝子/加齢/小児/認知機能/老化
他の関係分野:情報学環境学数物系科学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年2月28日
66
中国伝統の香醋成分フレグライド-1に アトピー性皮膚炎の治療ターゲットとしての可能性
現状アトピー性皮膚炎の治療法は近年進歩していますが、患者さんの症状や重症度に応じた適切な治療法の選択が必要であり、さらなる治療選択肢の拡大が期待されています。一方、肥満は現代社会の大きな健康問題の一つであり、食生活の改善と併せて、安全で効果的な予防法の確立が望まれています。研究成果の内容中国の伝統的な発酵食品である香醋(こうず)に含まれる成分「フレグライド-1」に、新たな生理活性を見出しました。日本の黒酢にも含まれるこのフレグライド-1は、抗肥満作用や抗酸化作用を持つことが知られていましたが、今回、アトピー性皮膚炎に関連するタンパク質「アーテミン」の発現を抑制する作用も...
キーワード:産学連携/生体内/食品成分/発酵/炭化水素/細胞内シグナル/神経栄養因子/アトピー性皮膚炎/抗酸化/抗酸化作用/受容体/生理活性/食生活
他の関係分野:総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年2月27日
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広帯域のテラヘルツ光で光のダイオ
ード効果を観測次世代高速無線通信用デバイスの開発につながる機構を解明
テラヘルツ光注1の一方向透過性(光ダイオード効果)を広い吸収帯を持つ特殊なマグノン注2励起において観測しました。50テスラ注3、3テラヘルツという極限的な磁場と周波数領域での電子スピン共鳴注4測定と、「自発的マグノン崩壊」に基づく理論により、電気磁気効果注5(交差相関効果)による光の電場と磁場の干渉機構を明らかにしました。本研究はテラヘルツ領域の光通信に利用できる光アイソレータや光スイッチ実現への扉を開く重要な成果です。&n...
キーワード:無線通信/ミリ波/オープンアクセス/情報学/産学連携/ESR/エレクトロマグノン/テラヘルツ光/パルス/パルス強磁場/パルス磁場/マグノン/マルチフェロイック/幾何学/強磁場/交差相関/磁気秩序/磁気励起/準粒子/電気磁気効果/反強磁性/誘電性/量子化/広帯域/中性子/中性子回折/電子スピン共鳴/非弾性/テラヘルツ/遠赤外線/磁場/赤外線/超伝導/磁気モーメント/磁性体/スピン波/強磁性/光アイソレータ/光スイッチ/光デバイス/光吸収/光通信/光励起/理論解析/コバルト/スピン/マイクロ/マイクロ波/金属材料/光学素子/周波数/電磁波/半導体/量子力学/干渉効果/APC
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発表日:2025年2月27日
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細胞の接着を支える新たな仕組みを解明アファディンが液滴のように集まることで接着複合体を形成
上皮細胞では、頂端側に細胞を取り囲む線状の接着結合(AJ)が形成され、カドヘリンやネクチン、アクチンといった接着分子が強く集積します。研究グループがアファディンを欠損させた細胞を用いてAJがつくられる様子を観察したところ、線状のAJが形成されず、細胞の側面に面状の接着構造が広がる現象を確認しました。また、接着分子や細胞骨格の集積も減少していました。さらに、アファディン分子を解析した結果、アファディンのIDRが線状AJへの集積を促進する主要な要因であることが判明しました(図2・動画)。IDRは接着に関わるタンパク質と弱い相互作用を繰り返すことで高密度に凝集します。この現象は液-液相分離に...
キーワード:産学連携/弱い相互作用/相分離/マイクロ/アクチン繊維/細胞間接着/支持細胞/組織形成/聴覚/難聴/アクチン/カドヘリン/凝集体/形態形成/再生医療/細胞骨格/細胞生物学/細胞接着/上皮細胞/接着分子/培養細胞/タイトジャンクション
他の関係分野:数物系科学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年2月26日
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宍道湖で大量繁茂する水草優占種が塩分の変動に応じて入れ替わっていた!?
長期的な環境DNA観測によってバイオマスの明瞭なトレンドが明らかに!
環境DNA手法は、野外で水1リットルほどを採取するだけで生物の生息状況(在不在や生物量)を推定できる簡便で画期的な調査手法であり、多地点・多頻度のモニタリング調査に適しています。しかし、これまで長期的な調査に適用した事例はほとんどありませんでした。本研究では、宍道湖で近年大量繁茂が問題となっている沈水植物(水草)2種に焦点を当て、2016年から毎月実施してきた環境DNA調査によって得た7年間分のサンプルを分析しました。その結果、両種のバイオマスの年変動や季節変動などが明らかになり、また、どちらが優占種となるかは宍道湖の塩分変動が強く関係していることがわかりました。...
キーワード:機械学習/情報学/人工知能(AI)/産学連携/湖沼/生態系サービス/データ収集/季節変動/光合成/持続可能/現地調査/持続可能な開発/モニタリング/解析モデル/統計解析/環境保全/生態系/バイオマス/土壌/DNA分析/環境DNA/漁業/将来予測/PCR/早期発見
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学農学医歯薬学