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研究分野別サイレントキーワード
「相転移」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】人間情報学:頑健性相転移を含む研究件
❏開放進化系の頑健性決定機構についての統計物理学的研究(15K05202)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 尚 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90431791)
【キーワード】頑健性・安定性 / 多様性 / 開放系 / 非平衡相転移 / 共存 (他16件)
【概要】生体、生態系、経済・社会等の現実の複雑な系には、新規要素の包摂と要素の消滅が繰り返されているという共通の特徴が見られる。本研究ではこのような「開放進化系」について研究代表者が簡単な理論模型に基づいて発 見した新しい頑健性決定機構について研究を行い、その普遍性と現実問題への適用の妥当性を吟味した。この結果、生態系や社会系の多くで重要な性質である「相互作用に双方向性がある場合」など拡張モデルについて新...
❏複雑ネットワークの動的頑健性に関する数理的研究(24700222)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田中 剛平 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (90444075)
【キーワード】複雑ネットワーク / ロバスト性 / 振動子 / 相転移 / 分岐現象 (他14件)
【概要】電力網、インターネット、生体網、人の接触関係などは、複雑な構造をもつネットワークとみなすことができる。複雑ネットワークがネットワーク要素の故障に対してどの程度頑強であるかを調べることは、ネットワーク機能の破たんを回避するための予防策を考える上で重要である。本研究では、ネットワーク上の動的な振る舞いによって維持される機能に着目して、ネットワーク頑強性に関する理論的枠組みの発展および応用を行った。特に...
【情報学】人間情報学:確率モデル相転移を含む研究件
❏隠れ変数を持つ確率モデルへの温度の導入による相転移現象の探究(20650019)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】隠れ変数 / 確率モデル / アニーリング / 相転移 / 学習 (他6件)
【概要】昨年度の研究から,ガウス混合モデル(Gauss Mixture Model, GMM)では温度によってピッチフォーク型の分岐現象を起こり,GMMが二次相転移を起こすことが示唆された. この知見に基づき本年度は,温度パラメータの導入に関する拡張を行った.昨年度の手法では,事後確率分布全体に温度パラメータ一つを導入したのに対し,本年度では,尤度関数と事前確率分布の2つの項にそれぞれ温度パラメータを導入...
❏スピングラスの確立論的研究(10874017)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】日野 正訓 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (40303888)
【キーワード】スピングラス / 無限粒子系 / パーコレーション / 相転移 / イジング・モデル (他9件)
【概要】本年度もセミナーや研究会を通じて、スピン系等の数理モデルの性質を中心に最新のプレプリントの紹介、各自の研究の報告・議論を行ったが、スピングラスのモデル自体について大きな進展を得ることは残念ながら出来なかった。以下では、セミナー等で得られた、このテーマに関連した問題に関する実績概要を述べる。 1.吉田は、wetting tansitionの問題に興味を持ち、E.BolthausenやP.Caputo...
【情報学】情報学フロンティア:複雑ネットワーク相転移を含む研究件
❏企業取引ネットワークを活用したストレステストシミュレーションの数理的基盤(26310207)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2019-03-31
【研究代表者】高安 美佐子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (20296776)
【キーワード】経済物理学 / 複雑ネットワーク / 非線形輸送現象 / 企業取引ネットワーク / 社会シミュレーション (他21件)
【概要】国内約100万社の企業間の取引関係ネットワーク上でのお金の流れを記述する一般化重力型輸送モデルの基盤を確立した。データからモデルのパラメータを最適推定する手法を確立し、それに基づいて、大規模自然災害などの様々なシナリオの下での数理シミュレーションができるようになった。 理論解析とシミュレーションにより、モデルの非線形分配のパラメータを大きくするとお金の流れが大企業の周辺に局在化する新しいタイプの相...
❏複雑ネットワークの動的頑健性に関する数理的研究(24700222)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田中 剛平 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (90444075)
【キーワード】複雑ネットワーク / ロバスト性 / 振動子 / 相転移 / 分岐現象 (他14件)
【概要】電力網、インターネット、生体網、人の接触関係などは、複雑な構造をもつネットワークとみなすことができる。複雑ネットワークがネットワーク要素の故障に対してどの程度頑強であるかを調べることは、ネットワーク機能の破たんを回避するための予防策を考える上で重要である。本研究では、ネットワーク上の動的な振る舞いによって維持される機能に着目して、ネットワーク頑強性に関する理論的枠組みの発展および応用を行った。特に...
【情報学】情報学フロンティア:アルゴリズム相転移を含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏ポストゲノム時代の数理遺伝統計学(14540104)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】間瀬 茂 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (70108190)
【キーワード】ベイジアンネットワーク / ルーピービリーフプロパゲーション・アルゴリズム / 確率ネットワーク / MAPP推定 / 企業格付け問題 (他20件)
【概要】遺伝連鎖解析に登場するループのある確率ネットワークに対するLBP(ルーピー・ビリーフ・プロパゲーション)アルゴリズムに関する理論的研究という研究課題に対して、つぎのような研究を行なった。 (1)ケイリーツリーという完全グラフ上のイジングモデルを例にとり、LBPアルゴリズムの収束性と、収束した場合にビリーフが正確な周辺確率を復元できる調べた。理論と多くの計算機シミュレーションにより、LBPの収束性と...
【情報学】情報学フロンティア:ネットワーク相転移を含む研究件
❏開放進化系の頑健性決定機構についての統計物理学的研究(15K05202)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 尚 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90431791)
【キーワード】頑健性・安定性 / 多様性 / 開放系 / 非平衡相転移 / 共存 (他16件)
【概要】生体、生態系、経済・社会等の現実の複雑な系には、新規要素の包摂と要素の消滅が繰り返されているという共通の特徴が見られる。本研究ではこのような「開放進化系」について研究代表者が簡単な理論模型に基づいて発 見した新しい頑健性決定機構について研究を行い、その普遍性と現実問題への適用の妥当性を吟味した。この結果、生態系や社会系の多くで重要な性質である「相互作用に双方向性がある場合」など拡張モデルについて新...
❏複雑ネットワークの動的頑健性に関する数理的研究(24700222)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田中 剛平 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (90444075)
【キーワード】複雑ネットワーク / ロバスト性 / 振動子 / 相転移 / 分岐現象 (他14件)
【概要】電力網、インターネット、生体網、人の接触関係などは、複雑な構造をもつネットワークとみなすことができる。複雑ネットワークがネットワーク要素の故障に対してどの程度頑強であるかを調べることは、ネットワーク機能の破たんを回避するための予防策を考える上で重要である。本研究では、ネットワーク上の動的な振る舞いによって維持される機能に着目して、ネットワーク頑強性に関する理論的枠組みの発展および応用を行った。特に...
❏輸送ネットワークのトポロジー変動と交通渋滞形成過程(18560053)
【研究テーマ】工学基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】西成 活裕 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40272083)
【キーワード】交通流 / セルオートマトン / ASEP / 相転移 / 渋滞 (他8件)
【概要】車や人の渋滞について、理論解析および実験をおこない、その解消方法を提案した。まず、車の渋滞について、織り込み合流部の理論解析を行い、流量低下を避けるために、車線変更禁止線を引くことで合流ポイントを遅らせるアイディアを提案した。さらに高速道路でのサグ部の渋滞緩和について、渋滞吸収走行の社会実験をした。人の渋滞についても、成田国際空港などの大規模施設における渋滞緩和を想定し、入国審査場での待ち行列の最...
【情報学】情報学フロンティア:自由エネルギー相転移を含む研究件
❏相分離界面に関連した長距離相関を持つ確率場の研究(26400147)
【研究テーマ】解析学基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (60348810)
【キーワード】界面モデル / 相転移 / Gauss場 / Gibbs測度 / 自由エネルギー
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,関連した長距離相関を持つ確率場の研究を行った.特に確率界面モデルの一つであるΔφモデルに対し以下の結果を得た. (1)3次元以下の場合に場が常に正となる確率の評価を与え,その挙動が高次元の場合や他の界面モデルと比べて大きく変わることを示した.(2)2次元以上の場合に場にピンニング効果を加えるとその強さによらず対応する自由エネルギーが常に正とな...
❏確率界面モデルの漸近挙動の研究(23740086)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】確率論 / 統計力学 / 相分離界面 / Gibbs測度 / Gauss過程 (他9件)
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,対応するいくつかの格子上の確率モデルを取り上げその漸近挙動に関する研究を行った.具体的には細胞膜の確率モデルの1つであるΔφモデルにおいて2つの種類の自己ポテンシャルを加えた場合における系の自由エネルギーの挙動を調べた.また∇φ界面モデルの時間発展において原点に着目した場合に現れるGauss過程に対し持続確率の漸近挙動に関する評価を行った....
【数物系科学】数学:力学系の安定性相転移を含む研究件
❏エネルギー消散を伴う非線形現象の力学系と安定性理論の研究(18340045)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】エネルギー消散 / 非線形現象 / 相転移 / 力学系 / 変分不等式 (他10件)
【概要】環境問題等、人間生活に深く関わる非線形で複雑な現象のメカニズムの解明を目的とした数学理論の構築と、その活用を物質科学・生命科学に現れる具体的な問題を対象に試みた。本研究の過程で、新しい数学理論が展開され、それにより幾つかの未解決問題への有効なアプローチが見つかった。これは、本研究の最も大きい成果と言える。さらに、この新しい数学理論は、それを基盤とした「生活数学」の創生へ発展している。 ...
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
【数物系科学】数学:ステファン問題相転移を含む研究件
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
❏相転移を伴う非線形現象のモデリングと解析(11640197)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 相分離 / ステファン問題 / 自由境界問題 (他8件)
【概要】本プロジェクトでは、線形・非線形作用素論から反応拡散系方程式、波動方程式、シュレディンガー方程式、相転移モデルやそれに関連する数値解析に至るまで実に多様な研究成果が得られた。特に、学際的見地に立った極めてレベルの高い研究が発表されている。例えば下記のような研究結果が上げられる。 ●環境問題に関連して、広島湾における赤潮の発生メカニズムに関する数学的解析と数値シミレーションを行った。これは非線形発展...
❏流体方程式の数学理論(09874037)
【研究テーマ】解析学
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998
【研究代表者】谷 温之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90118969)
【キーワード】vortex filament / Cahn-Hilliard oquaton / Free boundary problem / Stefan problem / Highen integrability (他14件)
【概要】流体現象を中心とした非線形現象に現れる種々の非線形偏微分方程式の可解性及び解の定性的性質を調べてきた.1998年度の研究成果は以下の通りである. 渦糸方程式に関しては,軸流を伴う場合も伴わない場合も,その初期値問題及び周期境界条件を課した初期-境界値問題の時間大域解の一意存在が証明できた(Publ.RIMS Kyoto Univ.に掲載).二相問題と自由境界問題が物理学上も数学上も興味ある今後の重...
【数物系科学】数学:劣微分作用素相転移を含む研究件
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
❏相転移を伴う非線形現象のモデリングと解析(11640197)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 相分離 / ステファン問題 / 自由境界問題 (他8件)
【概要】本プロジェクトでは、線形・非線形作用素論から反応拡散系方程式、波動方程式、シュレディンガー方程式、相転移モデルやそれに関連する数値解析に至るまで実に多様な研究成果が得られた。特に、学際的見地に立った極めてレベルの高い研究が発表されている。例えば下記のような研究結果が上げられる。 ●環境問題に関連して、広島湾における赤潮の発生メカニズムに関する数学的解析と数値シミレーションを行った。これは非線形発展...
❏相転移を伴う非線形現象の数学的研究(09640154)
【研究テーマ】解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 発展方程式 / ステファン問題 / 自由境界 (他10件)
【概要】本研究は、相転移を伴う非線形現象について、モデリング、理論解析、数値シミレーションを行う学際的かつ総合研究である。平成9年度及び10年度の研究成果は次のとおりである。 1. 液体・固体、固体・固体相転移のモデルを再検討し、現象論的な立場から、従来のものよりもより現実的なモデル(モデルA)を提案した。その記述に非線形解析学の劣微分作用素を有効に使い、非線形放物型偏微分方程式系としてモデル化することに...
【数物系科学】数学:変分不等式相転移を含む研究件
❏エネルギー消散を伴う非線形現象の力学系と安定性理論の研究(18340045)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】エネルギー消散 / 非線形現象 / 相転移 / 力学系 / 変分不等式 (他10件)
【概要】環境問題等、人間生活に深く関わる非線形で複雑な現象のメカニズムの解明を目的とした数学理論の構築と、その活用を物質科学・生命科学に現れる具体的な問題を対象に試みた。本研究の過程で、新しい数学理論が展開され、それにより幾つかの未解決問題への有効なアプローチが見つかった。これは、本研究の最も大きい成果と言える。さらに、この新しい数学理論は、それを基盤とした「生活数学」の創生へ発展している。 ...
❏相転移を伴う非線形現象の数学的研究(09640154)
【研究テーマ】解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 発展方程式 / ステファン問題 / 自由境界 (他10件)
【概要】本研究は、相転移を伴う非線形現象について、モデリング、理論解析、数値シミレーションを行う学際的かつ総合研究である。平成9年度及び10年度の研究成果は次のとおりである。 1. 液体・固体、固体・固体相転移のモデルを再検討し、現象論的な立場から、従来のものよりもより現実的なモデル(モデルA)を提案した。その記述に非線形解析学の劣微分作用素を有効に使い、非線形放物型偏微分方程式系としてモデル化することに...
【数物系科学】数学:非線形発展方程式相転移を含む研究件
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
❏相転移を伴う非線形現象のモデリングと解析(11640197)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 相分離 / ステファン問題 / 自由境界問題 (他8件)
【概要】本プロジェクトでは、線形・非線形作用素論から反応拡散系方程式、波動方程式、シュレディンガー方程式、相転移モデルやそれに関連する数値解析に至るまで実に多様な研究成果が得られた。特に、学際的見地に立った極めてレベルの高い研究が発表されている。例えば下記のような研究結果が上げられる。 ●環境問題に関連して、広島湾における赤潮の発生メカニズムに関する数学的解析と数値シミレーションを行った。これは非線形発展...
❏相転移を伴う非線形現象の数学的研究(09640154)
【研究テーマ】解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 発展方程式 / ステファン問題 / 自由境界 (他10件)
【概要】本研究は、相転移を伴う非線形現象について、モデリング、理論解析、数値シミレーションを行う学際的かつ総合研究である。平成9年度及び10年度の研究成果は次のとおりである。 1. 液体・固体、固体・固体相転移のモデルを再検討し、現象論的な立場から、従来のものよりもより現実的なモデル(モデルA)を提案した。その記述に非線形解析学の劣微分作用素を有効に使い、非線形放物型偏微分方程式系としてモデル化することに...
【数物系科学】数学:界面モデル相転移を含む研究件
❏相分離界面に関連した長距離相関を持つ確率場の研究(26400147)
【研究テーマ】解析学基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (60348810)
【キーワード】界面モデル / 相転移 / Gauss場 / Gibbs測度 / 自由エネルギー
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,関連した長距離相関を持つ確率場の研究を行った.特に確率界面モデルの一つであるΔφモデルに対し以下の結果を得た. (1)3次元以下の場合に場が常に正となる確率の評価を与え,その挙動が高次元の場合や他の界面モデルと比べて大きく変わることを示した.(2)2次元以上の場合に場にピンニング効果を加えるとその強さによらず対応する自由エネルギーが常に正とな...
❏確率界面モデルの漸近挙動の研究(23740086)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】確率論 / 統計力学 / 相分離界面 / Gibbs測度 / Gauss過程 (他9件)
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,対応するいくつかの格子上の確率モデルを取り上げその漸近挙動に関する研究を行った.具体的には細胞膜の確率モデルの1つであるΔφモデルにおいて2つの種類の自己ポテンシャルを加えた場合における系の自由エネルギーの挙動を調べた.また∇φ界面モデルの時間発展において原点に着目した場合に現れるGauss過程に対し持続確率の漸近挙動に関する評価を行った....
【数物系科学】数学:相分離界面相転移を含む研究件
❏確率界面モデルの漸近挙動の研究(23740086)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】確率論 / 統計力学 / 相分離界面 / Gibbs測度 / Gauss過程 (他9件)
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,対応するいくつかの格子上の確率モデルを取り上げその漸近挙動に関する研究を行った.具体的には細胞膜の確率モデルの1つであるΔφモデルにおいて2つの種類の自己ポテンシャルを加えた場合における系の自由エネルギーの挙動を調べた.また∇φ界面モデルの時間発展において原点に着目した場合に現れるGauss過程に対し持続確率の漸近挙動に関する評価を行った....
❏相分離の確率平衡系モデルの確率解析(19740054)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】相転移 / 相分離界面 / Gibbs測度 / エントロピー的反発 / 相関長 (他8件)
【概要】例えば0度における水と氷のように二つ以上の異なる相が共存している状況では,その異なる相を分離する境界面,いわゆる界面が観測される.本研究ではそのような界面を表す微視的なレベルでの平衡状態におけるモデルとして∇φ界面モデルと呼ばれる確率モデルを取り上げ,主として壁と相互作用する界面の漸近挙動に関して調べた.特に,以前に発見的な議論で得られていた結果の数学的に厳密な証明およびそれらの精密化を行った....
【数物系科学】数学:ギブス測度相転移を含む研究件
❏相分離界面に関連した長距離相関を持つ確率場の研究(26400147)
【研究テーマ】解析学基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (60348810)
【キーワード】界面モデル / 相転移 / Gauss場 / Gibbs測度 / 自由エネルギー
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,関連した長距離相関を持つ確率場の研究を行った.特に確率界面モデルの一つであるΔφモデルに対し以下の結果を得た. (1)3次元以下の場合に場が常に正となる確率の評価を与え,その挙動が高次元の場合や他の界面モデルと比べて大きく変わることを示した.(2)2次元以上の場合に場にピンニング効果を加えるとその強さによらず対応する自由エネルギーが常に正とな...
❏確率界面モデルの漸近挙動の研究(23740086)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】確率論 / 統計力学 / 相分離界面 / Gibbs測度 / Gauss過程 (他9件)
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,対応するいくつかの格子上の確率モデルを取り上げその漸近挙動に関する研究を行った.具体的には細胞膜の確率モデルの1つであるΔφモデルにおいて2つの種類の自己ポテンシャルを加えた場合における系の自由エネルギーの挙動を調べた.また∇φ界面モデルの時間発展において原点に着目した場合に現れるGauss過程に対し持続確率の漸近挙動に関する評価を行った....
❏相分離の確率平衡系モデルの確率解析(19740054)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】相転移 / 相分離界面 / Gibbs測度 / エントロピー的反発 / 相関長 (他8件)
【概要】例えば0度における水と氷のように二つ以上の異なる相が共存している状況では,その異なる相を分離する境界面,いわゆる界面が観測される.本研究ではそのような界面を表す微視的なレベルでの平衡状態におけるモデルとして∇φ界面モデルと呼ばれる確率モデルを取り上げ,主として壁と相互作用する界面の漸近挙動に関して調べた.特に,以前に発見的な議論で得られていた結果の数学的に厳密な証明およびそれらの精密化を行った....
【数物系科学】数学:無限粒子系相転移を含む研究件
❏無限粒子系における相転移現象の確率解析(19H01793)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】種村 秀紀 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40217162)
【キーワード】確率微分方程式 / 確率模型 / 可積分確率 / ランダム行列 / 極限定理 (他12件)
【概要】本研究課題では、相互作用をもつ無限粒子系の確率方程式による表現とその一意性についての研究を行っている。(長田氏、河本氏、江崎氏との共同研究)当該研究期間中に、ブラウン無限粒子系に対応するディリクレ形式の一意性を示した論文、そして確率微分方程式の解の一意性の鍵となる条件((IFC条件)を満たすための十分条件を与えた論文がそれぞれ受理、出版された。さらに拡散型、飛躍型過程についての研究成果に加えて、相...
❏相転移を持つ確率モデルに関する解析(11640101)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2002
【研究代表者】種村 秀紀 千葉大学, 理学部, 助教授 (40217162)
【キーワード】Domany-Kinzelモデル / Skorohod方程式 / 連続浸透モデル / vicious walkers / interacting particle system (他19件)
【概要】相転移をもつ確率モデル、特に浸透モデル、相互作用のある無限個のブラウン粒子系の研究を中心に行ってきた。研究経過と研究成果をモデルごとに次に説明する。 Domany-Kinzelモデルに対する局所生存確率と大域生存確率との関係式を証明した。この関係式を用いる事により定常分布の性質・収束定理などに関する結果を得た。纏められた結果は、J.Statist.Phys.,Vol.99,(2000),603-6...
❏スピングラスの確立論的研究(10874017)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】日野 正訓 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (40303888)
【キーワード】スピングラス / 無限粒子系 / パーコレーション / 相転移 / イジング・モデル (他9件)
【概要】本年度もセミナーや研究会を通じて、スピン系等の数理モデルの性質を中心に最新のプレプリントの紹介、各自の研究の報告・議論を行ったが、スピングラスのモデル自体について大きな進展を得ることは残念ながら出来なかった。以下では、セミナー等で得られた、このテーマに関連した問題に関する実績概要を述べる。 1.吉田は、wetting tansitionの問題に興味を持ち、E.BolthausenやP.Caputo...
【数物系科学】数学:自由境界問題相転移を含む研究件
❏エネルギー消散を伴う非線形現象の力学系と安定性理論の研究(18340045)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】エネルギー消散 / 非線形現象 / 相転移 / 力学系 / 変分不等式 (他10件)
【概要】環境問題等、人間生活に深く関わる非線形で複雑な現象のメカニズムの解明を目的とした数学理論の構築と、その活用を物質科学・生命科学に現れる具体的な問題を対象に試みた。本研究の過程で、新しい数学理論が展開され、それにより幾つかの未解決問題への有効なアプローチが見つかった。これは、本研究の最も大きい成果と言える。さらに、この新しい数学理論は、それを基盤とした「生活数学」の創生へ発展している。 ...
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
❏相転移を伴う非線形現象のモデリングと解析(11640197)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 相分離 / ステファン問題 / 自由境界問題 (他8件)
【概要】本プロジェクトでは、線形・非線形作用素論から反応拡散系方程式、波動方程式、シュレディンガー方程式、相転移モデルやそれに関連する数値解析に至るまで実に多様な研究成果が得られた。特に、学際的見地に立った極めてレベルの高い研究が発表されている。例えば下記のような研究結果が上げられる。 ●環境問題に関連して、広島湾における赤潮の発生メカニズムに関する数学的解析と数値シミレーションを行った。これは非線形発展...
【数物系科学】物理学:相転移現象相転移を含む研究件
❏無限粒子系における相転移現象の確率解析(19H01793)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】種村 秀紀 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40217162)
【キーワード】確率微分方程式 / 確率模型 / 可積分確率 / ランダム行列 / 極限定理 (他12件)
【概要】本研究課題では、相互作用をもつ無限粒子系の確率方程式による表現とその一意性についての研究を行っている。(長田氏、河本氏、江崎氏との共同研究)当該研究期間中に、ブラウン無限粒子系に対応するディリクレ形式の一意性を示した論文、そして確率微分方程式の解の一意性の鍵となる条件((IFC条件)を満たすための十分条件を与えた論文がそれぞれ受理、出版された。さらに拡散型、飛躍型過程についての研究成果に加えて、相...
❏エネルギー消散を伴う非線形現象の力学系と安定性理論の研究(18340045)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】エネルギー消散 / 非線形現象 / 相転移 / 力学系 / 変分不等式 (他10件)
【概要】環境問題等、人間生活に深く関わる非線形で複雑な現象のメカニズムの解明を目的とした数学理論の構築と、その活用を物質科学・生命科学に現れる具体的な問題を対象に試みた。本研究の過程で、新しい数学理論が展開され、それにより幾つかの未解決問題への有効なアプローチが見つかった。これは、本研究の最も大きい成果と言える。さらに、この新しい数学理論は、それを基盤とした「生活数学」の創生へ発展している。 ...
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
【数物系科学】物理学:量子スピン相転移を含む研究件
❏100テスラ級超強磁場下における超音波物性測定(20K14403)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】野村 肇宏 東京大学, 物性研究所, 助教 (20845987)
【キーワード】超強磁場 / 超音波 / 液体酸素 / 量子スピン / 磁場誘起相転移 (他7件)
【概要】初年度に開発した手法に関する論文を執筆し、Rev. Sci. Instrum.誌に掲載することができた。出版した論文ではMnCr2S4, green dioptase, 液体酸素の超音波測定の結果を報告した。これは100T以上の超強磁場領域で超音波物性測定に成功した最初の論文である。また液体酸素に関しては超強磁場物性を議論した論文をPhys. Rev. B誌に掲載することができた。ここでは複数の測...
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
❏テンソルネットワーク法によるフラストレート量子スピン系の新奇秩序探索(15K17701)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレーション / 磁性体 / 相転移 / スピン液体 (他9件)
【概要】本研究では、二次元の量子フラストレート磁性体の基底状態を、波動関数を小さなテンソルの積で記述するテンソルネットワーク法を用いて解析した。S=1/2カゴメ格子ハイゼンベルグ量子スピン模型については、磁場中での基底状態を計算し、複数の磁化プラトーの存在を明らかにした他、1/3プラトーでは、六角形ループ上のスピンが共鳴状態を形成していることを示した。また、キタエフ相互作用が強く存在する物質、Na2IrO...
【数物系科学】物理学:キタエフ模型相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
❏テンソルネットワーク法によるフラストレート量子スピン系の新奇秩序探索(15K17701)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレーション / 磁性体 / 相転移 / スピン液体 (他9件)
【概要】本研究では、二次元の量子フラストレート磁性体の基底状態を、波動関数を小さなテンソルの積で記述するテンソルネットワーク法を用いて解析した。S=1/2カゴメ格子ハイゼンベルグ量子スピン模型については、磁場中での基底状態を計算し、複数の磁化プラトーの存在を明らかにした他、1/3プラトーでは、六角形ループ上のスピンが共鳴状態を形成していることを示した。また、キタエフ相互作用が強く存在する物質、Na2IrO...
【数物系科学】物理学:誘電性相転移を含む研究件
❏電子とプロトンが相関した単一分子種有機伝導体の物性制御(24340074)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】森 初果 東京大学, 物性研究所, 教授 (00334342)
【キーワード】分子性導体 / 水素結合 / 相関機能物性 / 重水素効果 / 相転移 (他15件)
【概要】水素結合は水や氷、DNAやタンパク質中などに存在し、静電的な相互作用で分子集団内外の形成に関わり、我々の生命や生活にとって必要不可欠な役割を果たす。これらの水素結合プロトン由来の「プロトン固体物性」は、電子が主役で電気伝導性や磁性を与える「電子固体物性」とは、従来、別個独立に研究されてきた。 本課題では、この「電子固体物性」に「プロトン固体物性」が連動した「電子ープロトン相関固体物性」の発現を目指...
❏多次元的相転移物質における次世代光スピン科学現象の創成(20675001)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / スピン化学 / 磁性 / 誘電性 / 光物性 (他9件)
【概要】本研究課題では、複数の相転移現象が多次元的に絡み合った新物質の創成および次世代光スピン科学現象の発現を目的として研究を推進し、光スピン相転移現象、キラル強磁性錯体における磁化誘起第二高調波発生の観測、電場誘起構造相転移現象などを錯体系で観測すると共に、イプシロン型‐酸化鉄のサブテラヘルツ帯における電磁波吸収、鉄-ロジウム薄膜における表面磁化誘起第二高調波発生の光スイッチングなどを達成した。 ...
❏有機結晶のダイナミック構造の解析(04303010)
【研究テーマ】結晶学
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
【キーワード】有機結晶 / 固相反応 / 相転移 / 迅速X線回析装置 / 包接化合物 (他10件)
【概要】本総合研究は平成4・5年の2年間にわたり行われた。平成4年10月及び平成5年12月に東京において研究発表会を開催した。5課題についてX線回析、固体NMR、熱測定、誘電緩和、ESR、光分光など種々の研究手段を用いて総合的に研究し、有機結晶中の分子の相転移機構、分子の協同的動的挙動、固相反応のメカニズムなど、原子レベルのミクロな構造化学に立脚したダイナミクスについて多くの研究成果が得られた。 1.固相...
【数物系科学】物理学:光物性相転移を含む研究件
❏カーボンナノチューブのナノ表面・ナノ空間における水の構造と物性(24310094)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部, 教授 (30385512)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / 相図 / ナノ空間 / ナノチューブ (他7件)
【概要】構造が制御されたナノ空間として1本の単層カーボンナノチューブ(SWNT)を用い,SWNTと水分子のナノスケールにおける相互作用を解明することを目的として研究を行った。分光実験および理論計算から,SWNTの外表面には2分子層の厚さの水の吸着層が形成されることを明らかにした。この吸着水は,2層で水素結合が閉じるため「疎水的」に振る舞うこと,ラマン分光における動径呼吸モードの周波数を増加させることが分か...
❏多次元的相転移物質における次世代光スピン科学現象の創成(20675001)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / スピン化学 / 磁性 / 誘電性 / 光物性 (他9件)
【概要】本研究課題では、複数の相転移現象が多次元的に絡み合った新物質の創成および次世代光スピン科学現象の発現を目的として研究を推進し、光スピン相転移現象、キラル強磁性錯体における磁化誘起第二高調波発生の観測、電場誘起構造相転移現象などを錯体系で観測すると共に、イプシロン型‐酸化鉄のサブテラヘルツ帯における電磁波吸収、鉄-ロジウム薄膜における表面磁化誘起第二高調波発生の光スイッチングなどを達成した。 ...
【数物系科学】物理学:高密度物質相転移を含む研究件
❏回転とカイラリティの誘起する新奇物性現象の探索(19K21874)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2023-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60456754)
【キーワード】高密度物質 / 強磁場 / クォーク物質 / スカーミオン / スカーミオン結晶 (他18件)
【概要】本年度は強い磁場中の高密度物質の性質について精力的に研究を展開した。このような物質は、例えば中性子星深部に存在しており、中性子星の観測データを説明するためにも必要不可欠な研究である。また物性系でも同じ対称性を持つ類似のセットアップを考えることができるため、普遍的な問題設定である。 強い相互作用の基礎理論であるQCDではクォークは3種類のカラーを持っているが、理論的な取り扱いを簡単化するため、しばし...
❏重イオン衝突物理に関する基礎問題の研究(16K05343)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】量子色力学 / クォーク・グルーオン プラズマ / 高エネルギー重イオン衝突 / 相転移 / 統計力学 (他17件)
【概要】クォーク・グルーオンプラズマをはじめとする有限温度密度QCDの性質を解明するために、超相対論的重イオン衝突の研究が世界的に進行中である。本課題では、重イオン衝突の物理に関連する基本的で重要な研究テーマとして、衝突初期段階の強いグルーオン場からの粒子生成、プラズマのハドロン化に伴う光生成、QCD臨界点に現れる臨界ゆらぎの測定についての理論的研究、そして有限密度格子QCDの懸案である符号問題に対して配...
【数物系科学】物理学:開放系相転移を含む研究件
❏開放進化系の頑健性決定機構についての統計物理学的研究(15K05202)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 尚 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90431791)
【キーワード】頑健性・安定性 / 多様性 / 開放系 / 非平衡相転移 / 共存 (他16件)
【概要】生体、生態系、経済・社会等の現実の複雑な系には、新規要素の包摂と要素の消滅が繰り返されているという共通の特徴が見られる。本研究ではこのような「開放進化系」について研究代表者が簡単な理論模型に基づいて発 見した新しい頑健性決定機構について研究を行い、その普遍性と現実問題への適用の妥当性を吟味した。この結果、生態系や社会系の多くで重要な性質である「相互作用に双方向性がある場合」など拡張モデルについて新...
❏無限次元対称性を用いた自己組織化臨界現象の研究(06854011)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1994
【研究代表者】加藤 晃史 東京大学, 大学院数理科学研究科, 助教授 (10211848)
【キーワード】自己組織化 / 臨界現象 / 相転移 / 場の理論 / 代数操作 (他8件)
【概要】自己組織化臨界現象(self-organized criticality)は近年になって注目を集めつつある分野であり、「臨界点は不安定」という従来の統計物理の常識を覆す著しい性質を備えている。本研究は、従来の計算機シミュレーションに基づく現象論的理解に代わって、可解格子模型等で開発された台数的手法を「自己組織化臨界現象」に応用することを目的とし、具体的にはasymmetric exclusion ...
【数物系科学】物理学:量子異常相転移を含む研究件
❏回転とカイラリティの誘起する新奇物性現象の探索(19K21874)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2023-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60456754)
【キーワード】高密度物質 / 強磁場 / クォーク物質 / スカーミオン / スカーミオン結晶 (他18件)
【概要】本年度は強い磁場中の高密度物質の性質について精力的に研究を展開した。このような物質は、例えば中性子星深部に存在しており、中性子星の観測データを説明するためにも必要不可欠な研究である。また物性系でも同じ対称性を持つ類似のセットアップを考えることができるため、普遍的な問題設定である。 強い相互作用の基礎理論であるQCDではクォークは3種類のカラーを持っているが、理論的な取り扱いを簡単化するため、しばし...
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
【数物系科学】物理学:量子色力学相転移を含む研究件
❏重イオン衝突物理に関する基礎問題の研究(16K05343)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】量子色力学 / クォーク・グルーオン プラズマ / 高エネルギー重イオン衝突 / 相転移 / 統計力学 (他17件)
【概要】クォーク・グルーオンプラズマをはじめとする有限温度密度QCDの性質を解明するために、超相対論的重イオン衝突の研究が世界的に進行中である。本課題では、重イオン衝突の物理に関連する基本的で重要な研究テーマとして、衝突初期段階の強いグルーオン場からの粒子生成、プラズマのハドロン化に伴う光生成、QCD臨界点に現れる臨界ゆらぎの測定についての理論的研究、そして有限密度格子QCDの懸案である符号問題に対して配...
❏非摂動的手法によるクォーク・グルーオン物質研究(24740169)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60456754)
【キーワード】強い相互作用 / 強電磁場効果 / 曲がった時空 / 実時間シミュレーション / カイラル対称性の破れ (他21件)
【概要】極限環境下でのクォーク・グルーオン物質の性質を研究し、特に強磁場中、強重力場中のカイラル対称性の破れについて、新しいダイナミクスを発見した。強磁場中では、中性スカラー中間子中のクォーク分極が磁場と結合する可能性を指摘し、スカラー中間子の揺らぎが磁場によって増大することを実証した。また曲がった時空中ではカイラル対称性を破らないフェルミオン質量ギャップを発生させる機構を発見し、これをカイラルギャップ効...
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
【数物系科学】物理学:臨界点相転移を含む研究件
❏非摂動的手法によるクォーク・グルーオン物質研究(24740169)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60456754)
【キーワード】強い相互作用 / 強電磁場効果 / 曲がった時空 / 実時間シミュレーション / カイラル対称性の破れ (他21件)
【概要】極限環境下でのクォーク・グルーオン物質の性質を研究し、特に強磁場中、強重力場中のカイラル対称性の破れについて、新しいダイナミクスを発見した。強磁場中では、中性スカラー中間子中のクォーク分極が磁場と結合する可能性を指摘し、スカラー中間子の揺らぎが磁場によって増大することを実証した。また曲がった時空中ではカイラル対称性を破らないフェルミオン質量ギャップを発生させる機構を発見し、これをカイラルギャップ効...
❏インターネット輻輳流の輻輳における臨界ゆらぎと複雑系制御方法の開発(13831010)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】高安 美佐子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (20296776)
【キーワード】インターネット / 渋滞 / 相転移 / 1/fゆらぎ / プロトコル (他16件)
【概要】インターネットの情報流は、流量が少ないときには入れた量に比例した量が出力されるが、流量がある程度以上増加すると輻輳が起こり、効率が落ちることはよく知られている。本研究では、統計物理学の視点に基づいて、渋滞相・非渋滞相というふたつの状態を想定する独創的な観点から、まず、現実のインターネット情報流の変動の特性の時系列解析を行った。次に、それらの特性を説明する理論モデルを構築し、分布や相関の理論を展開し...
【数物系科学】物理学:場の理論相転移を含む研究件
❏量子スピン系と古典ダイナミクス(21540381)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】押川 正毅 東京大学, 物性研究所, 教授 (50262043)
【キーワード】物性基礎論 / 磁性 / 統計力学 / 量子ダイナミクス / 量子古典対応 (他10件)
【概要】量子スピン系の時間変化が古典的な場の理論で記述されるような温度領域について、古典的な運動方程式を用いて、他の方法では求めることが困難な電子スピン共鳴のスペクトルの形状を決定した。交替磁場が加えられたハイゼンベルグ反強磁性鎖については、常磁性共鳴から反強磁性共鳴へのクロスオーバーとそれに伴うスペクトルの変化を示した。古典的運動方程式に基づくアプローチは、量子スピン系のダイナミクスについて他の方法と相...
❏無限次元対称性を用いた自己組織化臨界現象の研究(06854011)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1994
【研究代表者】加藤 晃史 東京大学, 大学院数理科学研究科, 助教授 (10211848)
【キーワード】自己組織化 / 臨界現象 / 相転移 / 場の理論 / 代数操作 (他8件)
【概要】自己組織化臨界現象(self-organized criticality)は近年になって注目を集めつつある分野であり、「臨界点は不安定」という従来の統計物理の常識を覆す著しい性質を備えている。本研究は、従来の計算機シミュレーションに基づく現象論的理解に代わって、可解格子模型等で開発された台数的手法を「自己組織化臨界現象」に応用することを目的とし、具体的にはasymmetric exclusion ...
❏自己組織化臨界系のダイナミクスと共形場理論(05854014)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】加藤 晃史 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (10211848)
【キーワード】自己組織化 / 臨界現象 / 非平衡定常状態 / 相転移 / 相関関係 (他8件)
【概要】自己組織化臨界現象(self-organized criticality)は近年になって注目を集めつつある分野である。その特徴は、(1)外界と物質やエネルギーをやり取りする解放系である。(2)固有の長さのスケールを持たない臨界状態が力学的に安定である.(3)ほとんど任意の初期状態から出発しても、最終的には上の臨界点に到達する.等であり、「臨界点は不安定」という従来の統計物理の常識を覆す著しい性質を...
【数物系科学】物理学:カイラル対称性相転移を含む研究件
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
❏極限条件のQCDにおける動的臨界現象(19540273)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】核物理 / 量子色力学 / 相転移 / カイラル対称性 / 動的臨界現象 (他7件)
【概要】原子核を構成する陽子や中性子の構造と相互作用は、クォークとグルーオンを基本自由度とする量子色力学(QCD)によって記述される。超相対論的な高エネルギー原子核衝突によって、クォーク・グルーオン自由度の顕在化した高温高密度の極限物質を生成し、その物性を探る研究は現在、国際協力研究として進められている。本研究ではQCDが支配する極限物質の動的な性質の解明を目指している。まず、3フレーバーのカイラルランダ...
【数物系科学】物理学:相関関数相転移を含む研究件
❏相分離の確率平衡系モデルの確率解析(19740054)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】相転移 / 相分離界面 / Gibbs測度 / エントロピー的反発 / 相関長 (他8件)
【概要】例えば0度における水と氷のように二つ以上の異なる相が共存している状況では,その異なる相を分離する境界面,いわゆる界面が観測される.本研究ではそのような界面を表す微視的なレベルでの平衡状態におけるモデルとして∇φ界面モデルと呼ばれる確率モデルを取り上げ,主として壁と相互作用する界面の漸近挙動に関して調べた.特に,以前に発見的な議論で得られていた結果の数学的に厳密な証明およびそれらの精密化を行った....
❏無限次元対称性を用いた自己組織化臨界現象の研究(06854011)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1994
【研究代表者】加藤 晃史 東京大学, 大学院数理科学研究科, 助教授 (10211848)
【キーワード】自己組織化 / 臨界現象 / 相転移 / 場の理論 / 代数操作 (他8件)
【概要】自己組織化臨界現象(self-organized criticality)は近年になって注目を集めつつある分野であり、「臨界点は不安定」という従来の統計物理の常識を覆す著しい性質を備えている。本研究は、従来の計算機シミュレーションに基づく現象論的理解に代わって、可解格子模型等で開発された台数的手法を「自己組織化臨界現象」に応用することを目的とし、具体的にはasymmetric exclusion ...
【数物系科学】物理学:クォーク・グルーオン・プラズマ相転移を含む研究件
❏重イオン衝突物理に関する基礎問題の研究(16K05343)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】量子色力学 / クォーク・グルーオン プラズマ / 高エネルギー重イオン衝突 / 相転移 / 統計力学 (他17件)
【概要】クォーク・グルーオンプラズマをはじめとする有限温度密度QCDの性質を解明するために、超相対論的重イオン衝突の研究が世界的に進行中である。本課題では、重イオン衝突の物理に関連する基本的で重要な研究テーマとして、衝突初期段階の強いグルーオン場からの粒子生成、プラズマのハドロン化に伴う光生成、QCD臨界点に現れる臨界ゆらぎの測定についての理論的研究、そして有限密度格子QCDの懸案である符号問題に対して配...
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
【数物系科学】物理学:クォーク物質相転移を含む研究件
❏回転とカイラリティの誘起する新奇物性現象の探索(19K21874)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2023-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60456754)
【キーワード】高密度物質 / 強磁場 / クォーク物質 / スカーミオン / スカーミオン結晶 (他18件)
【概要】本年度は強い磁場中の高密度物質の性質について精力的に研究を展開した。このような物質は、例えば中性子星深部に存在しており、中性子星の観測データを説明するためにも必要不可欠な研究である。また物性系でも同じ対称性を持つ類似のセットアップを考えることができるため、普遍的な問題設定である。 強い相互作用の基礎理論であるQCDではクォークは3種類のカラーを持っているが、理論的な取り扱いを簡単化するため、しばし...
❏非摂動的手法によるクォーク・グルーオン物質研究(24740169)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60456754)
【キーワード】強い相互作用 / 強電磁場効果 / 曲がった時空 / 実時間シミュレーション / カイラル対称性の破れ (他21件)
【概要】極限環境下でのクォーク・グルーオン物質の性質を研究し、特に強磁場中、強重力場中のカイラル対称性の破れについて、新しいダイナミクスを発見した。強磁場中では、中性スカラー中間子中のクォーク分極が磁場と結合する可能性を指摘し、スカラー中間子の揺らぎが磁場によって増大することを実証した。また曲がった時空中ではカイラル対称性を破らないフェルミオン質量ギャップを発生させる機構を発見し、これをカイラルギャップ効...
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
【数物系科学】物理学:代数操作相転移を含む研究件
❏無限次元対称性を用いた自己組織化臨界現象の研究(06854011)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1994
【研究代表者】加藤 晃史 東京大学, 大学院数理科学研究科, 助教授 (10211848)
【キーワード】自己組織化 / 臨界現象 / 相転移 / 場の理論 / 代数操作 (他8件)
【概要】自己組織化臨界現象(self-organized criticality)は近年になって注目を集めつつある分野であり、「臨界点は不安定」という従来の統計物理の常識を覆す著しい性質を備えている。本研究は、従来の計算機シミュレーションに基づく現象論的理解に代わって、可解格子模型等で開発された台数的手法を「自己組織化臨界現象」に応用することを目的とし、具体的にはasymmetric exclusion ...
❏自己組織化臨界系のダイナミクスと共形場理論(05854014)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】加藤 晃史 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (10211848)
【キーワード】自己組織化 / 臨界現象 / 非平衡定常状態 / 相転移 / 相関関係 (他8件)
【概要】自己組織化臨界現象(self-organized criticality)は近年になって注目を集めつつある分野である。その特徴は、(1)外界と物質やエネルギーをやり取りする解放系である。(2)固有の長さのスケールを持たない臨界状態が力学的に安定である.(3)ほとんど任意の初期状態から出発しても、最終的には上の臨界点に到達する.等であり、「臨界点は不安定」という従来の統計物理の常識を覆す著しい性質を...
【数物系科学】物理学:強い相互作用相転移を含む研究件
❏非摂動的手法によるクォーク・グルーオン物質研究(24740169)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60456754)
【キーワード】強い相互作用 / 強電磁場効果 / 曲がった時空 / 実時間シミュレーション / カイラル対称性の破れ (他21件)
【概要】極限環境下でのクォーク・グルーオン物質の性質を研究し、特に強磁場中、強重力場中のカイラル対称性の破れについて、新しいダイナミクスを発見した。強磁場中では、中性スカラー中間子中のクォーク分極が磁場と結合する可能性を指摘し、スカラー中間子の揺らぎが磁場によって増大することを実証した。また曲がった時空中ではカイラル対称性を破らないフェルミオン質量ギャップを発生させる機構を発見し、これをカイラルギャップ効...
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
【数物系科学】物理学:ランダム行列相転移を含む研究件
❏無限粒子系における相転移現象の確率解析(19H01793)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】種村 秀紀 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40217162)
【キーワード】確率微分方程式 / 確率模型 / 可積分確率 / ランダム行列 / 極限定理 (他12件)
【概要】本研究課題では、相互作用をもつ無限粒子系の確率方程式による表現とその一意性についての研究を行っている。(長田氏、河本氏、江崎氏との共同研究)当該研究期間中に、ブラウン無限粒子系に対応するディリクレ形式の一意性を示した論文、そして確率微分方程式の解の一意性の鍵となる条件((IFC条件)を満たすための十分条件を与えた論文がそれぞれ受理、出版された。さらに拡散型、飛躍型過程についての研究成果に加えて、相...
❏相転移を持つ確率モデルに関する解析(11640101)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2002
【研究代表者】種村 秀紀 千葉大学, 理学部, 助教授 (40217162)
【キーワード】Domany-Kinzelモデル / Skorohod方程式 / 連続浸透モデル / vicious walkers / interacting particle system (他19件)
【概要】相転移をもつ確率モデル、特に浸透モデル、相互作用のある無限個のブラウン粒子系の研究を中心に行ってきた。研究経過と研究成果をモデルごとに次に説明する。 Domany-Kinzelモデルに対する局所生存確率と大域生存確率との関係式を証明した。この関係式を用いる事により定常分布の性質・収束定理などに関する結果を得た。纏められた結果は、J.Statist.Phys.,Vol.99,(2000),603-6...
【数物系科学】物理学:動的臨界現象相転移を含む研究件
❏極限条件のQCDにおける動的臨界現象(19540273)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】核物理 / 量子色力学 / 相転移 / カイラル対称性 / 動的臨界現象 (他7件)
【概要】原子核を構成する陽子や中性子の構造と相互作用は、クォークとグルーオンを基本自由度とする量子色力学(QCD)によって記述される。超相対論的な高エネルギー原子核衝突によって、クォーク・グルーオン自由度の顕在化した高温高密度の極限物質を生成し、その物性を探る研究は現在、国際協力研究として進められている。本研究ではQCDが支配する極限物質の動的な性質の解明を目指している。まず、3フレーバーのカイラルランダ...
❏非平衡現象の計算統計物理学的研究(19340110)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】伊藤 伸泰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (70211745)
【キーワード】非平衡現象 / 熱伝導 / 異常輸送 / 動的臨界現象 / 普遍性 (他19件)
【概要】本研究では、分子運動に基づく線形非平衡状態の解明および非線形非平衡現象の実現を目標とし、さらに現実の世界の複雑多様さを数理的および物理的に取り扱う可能性を精査した。その結果、線形非平衡状態とは熱力学量が分子運動の方向に依存した分布関数により記述されることが明らかとなった。また非線形非平衡現象が数百万で再現されることも明らかとなった。さらに分子とは異なる要素を現象論的に構成した研究により、材料の経年...
【数物系科学】物理学:アトラクター相転移を含む研究件
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
❏相転移を伴う非線形現象のモデリングと解析(11640197)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 相分離 / ステファン問題 / 自由境界問題 (他8件)
【概要】本プロジェクトでは、線形・非線形作用素論から反応拡散系方程式、波動方程式、シュレディンガー方程式、相転移モデルやそれに関連する数値解析に至るまで実に多様な研究成果が得られた。特に、学際的見地に立った極めてレベルの高い研究が発表されている。例えば下記のような研究結果が上げられる。 ●環境問題に関連して、広島湾における赤潮の発生メカニズムに関する数学的解析と数値シミレーションを行った。これは非線形発展...
【数物系科学】物理学:物性基礎論相転移を含む研究件
❏量子スピン系と古典ダイナミクス(21540381)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】押川 正毅 東京大学, 物性研究所, 教授 (50262043)
【キーワード】物性基礎論 / 磁性 / 統計力学 / 量子ダイナミクス / 量子古典対応 (他10件)
【概要】量子スピン系の時間変化が古典的な場の理論で記述されるような温度領域について、古典的な運動方程式を用いて、他の方法では求めることが困難な電子スピン共鳴のスペクトルの形状を決定した。交替磁場が加えられたハイゼンベルグ反強磁性鎖については、常磁性共鳴から反強磁性共鳴へのクロスオーバーとそれに伴うスペクトルの変化を示した。古典的運動方程式に基づくアプローチは、量子スピン系のダイナミクスについて他の方法と相...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
【数物系科学】物理学:臨界現象相転移を含む研究件
❏重イオン衝突物理に関する基礎問題の研究(16K05343)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】量子色力学 / クォーク・グルーオン プラズマ / 高エネルギー重イオン衝突 / 相転移 / 統計力学 (他17件)
【概要】クォーク・グルーオンプラズマをはじめとする有限温度密度QCDの性質を解明するために、超相対論的重イオン衝突の研究が世界的に進行中である。本課題では、重イオン衝突の物理に関連する基本的で重要な研究テーマとして、衝突初期段階の強いグルーオン場からの粒子生成、プラズマのハドロン化に伴う光生成、QCD臨界点に現れる臨界ゆらぎの測定についての理論的研究、そして有限密度格子QCDの懸案である符号問題に対して配...
❏液晶乱流が拓くマクロ非平衡系の実験統計力学(25707033)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹内 一将 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (50622304)
【キーワード】統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 数理物理学 / 臨界現象 / 液晶 (他10件)
【概要】本研究では、電気的に駆動した液晶の乱流状態を用いて、吸収状態転移と呼ばれる種類の相転移現象や界面成長現象における新たな普遍的物理法則の探求を行った。吸収状態転移については、符号反転対称性のもとでの臨界現象を測定するために最適な実験系を同定し、その実現に向けた諸測定を行った。界面成長現象については、(1)円から外向きに成長する界面、(2)円から内向きに成長する界面、(3)成長速度の異なる2領域中を成...
❏高温高密度ハドロン物質の理論研究(20740134)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】福嶋 健二 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (60456754)
【キーワード】クォーク・グルーオン・プラズマ / カイラル対称性 / カラー閉じ込め / 量子色力学 / 相転移 (他15件)
【概要】相対論的重イオン衝突実験で生成される「クォーク・グルーオン・プラズマ」へと至る過程で、ハドロン物質からクォーク・グルーオン物質への相転移(クロスオーバー)がおきる。本研究では、この相転移を記述する微視的なモデルを作り、複数の秩序変数が絡み合うQCD相転移現象の本質を明らかにした。 ...
【数物系科学】物理学:スピングラス相転移を含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...
❏スピングラスの確立論的研究(10874017)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】日野 正訓 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (40303888)
【キーワード】スピングラス / 無限粒子系 / パーコレーション / 相転移 / イジング・モデル (他9件)
【概要】本年度もセミナーや研究会を通じて、スピン系等の数理モデルの性質を中心に最新のプレプリントの紹介、各自の研究の報告・議論を行ったが、スピングラスのモデル自体について大きな進展を得ることは残念ながら出来なかった。以下では、セミナー等で得られた、このテーマに関連した問題に関する実績概要を述べる。 1.吉田は、wetting tansitionの問題に興味を持ち、E.BolthausenやP.Caputo...
【数物系科学】物理学:スピン液体相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク法の展開によるフラストレート磁性体の新奇物性探究(22H01179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレート磁性体 / スピン液体 / 計算物理 / 相転移
【概要】
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
❏テンソルネットワーク法によるフラストレート量子スピン系の新奇秩序探索(15K17701)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレーション / 磁性体 / 相転移 / スピン液体 (他9件)
【概要】本研究では、二次元の量子フラストレート磁性体の基底状態を、波動関数を小さなテンソルの積で記述するテンソルネットワーク法を用いて解析した。S=1/2カゴメ格子ハイゼンベルグ量子スピン模型については、磁場中での基底状態を計算し、複数の磁化プラトーの存在を明らかにした他、1/3プラトーでは、六角形ループ上のスピンが共鳴状態を形成していることを示した。また、キタエフ相互作用が強く存在する物質、Na2IrO...
【数物系科学】物理学:スピン密度波相転移を含む研究件
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
❏有機導体の低次元電子相と電子相関(05402009)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1993 - 1996
【研究代表者】鹿児島 誠一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30114432)
【キーワード】有機導体 / 低次元電子系 / BEDT-TTF / TMTSF / DCNQI (他18件)
【概要】本研究の目的は,有機導体における低次元電子系の状態の特徴を,伝導電子間のクーロン相関に注目して解明するものである。研究成果は次の2点に要約される。(1)低次元導体電子状態の理解の強力な武器としての強磁場の役割を確立し,これに関係した多彩異な現象とその理論的基礎を明らかにした。(2)新奇な金属-絶縁体転移の起因が謎とされていた物質で,その物質的メカニズムを解明した。 TMTSF分子による1次元的有機...
【数物系科学】物理学:フラストレーション相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
❏テンソルネットワーク法によるフラストレート量子スピン系の新奇秩序探索(15K17701)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレーション / 磁性体 / 相転移 / スピン液体 (他9件)
【概要】本研究では、二次元の量子フラストレート磁性体の基底状態を、波動関数を小さなテンソルの積で記述するテンソルネットワーク法を用いて解析した。S=1/2カゴメ格子ハイゼンベルグ量子スピン模型については、磁場中での基底状態を計算し、複数の磁化プラトーの存在を明らかにした他、1/3プラトーでは、六角形ループ上のスピンが共鳴状態を形成していることを示した。また、キタエフ相互作用が強く存在する物質、Na2IrO...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
【数物系科学】物理学:中性子散乱相転移を含む研究件
❏リラクサー強誘電体の基礎機能発現の起因(09440122)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】上江洲 由晃 (上江州 由晃) 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】リラクサー / 強誘電体 / Pb(Mg1 / 3Nb2 / 3)O_3 (他14件)
【概要】リラクサーは巨大でブロードな誘電率のピークを室温付近で示すにもかかわらず,極低温まで長距離秩序が発達しない特異な強誘電体である。前年度までに,電場を極性軸方向に加えた場合には,長距離秩序すなわち自発分極が発達すること,しかしゼロ電場のもとでの温度下降(ZFC),電場のもとでの温度上昇(FH),電場のもとでの温度下降(FC),そのあとのゼロ電場での温度上昇(ZFCaFH)では全く異なる経路を辿ること...
❏一次相転移・高次構造の物性と新機能性材料の探索(06452048)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】上江洲 由晃 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】一次相転移 / 高次構造 / 強誘電・強弾性分域 / 周期性反転分域 / 擬以位相整合素子 (他18件)
【概要】(1)新しい非線形光学顕微鏡(SHG顕微鏡)を開発した。これにより 従来光学的に観察が不可能と考えられてきた強誘性180°分域構造を,非破壊・非接触で観察することに,世界で初めて成功した。 (2)透過型SHG顕微鏡を用いて,青色レーザ光を実現する擬以位相整合素子の評価を行った。 (3)全反射型SHG顕微鏡を用いて,基板上に成長させた有機薄膜の配向性の評価を行った。 (4)強誘電体・強弾性体モリブデ...
❏三角格子反強磁性体における素励起と相転移の微視的過程の研究(03452036)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】田中 秀数 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80188325)
【キーワード】三角格子反強磁性体 / ABX_3型結晶 / 相転移 / 臨界現象 / 素励起 (他14件)
【概要】我々は、ABX_3型化合物を中心に良質単結晶の作成を重点的に行い、得られた結晶を用いて以下のような研究成果が得られた。 1.ABX_3型三角格子反強磁性体のESRを様々な周波数帯のマイクロ波を用いて行い、多くの物質について周波数と共鳴磁場の関係を詳細に調べた。また、共鳴モードの理論的解析も同時に行い、これまでに考慮されていなかった新しい鎖間の相互作用を取り入れると共鳴モードが他の実験結果と矛盾なく...
【数物系科学】物理学:熱容量相転移を含む研究件
❏メソ微小空間に閉じ込めた低温液体の秩序化と相転移の発現(25610119)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】液体 / 相転移 / 熱容量
【概要】直径が1~10nmの細孔内のシクロヘキサンとベンゼンの低温熱挙動を断熱法熱測定で調べた。その結果,3つの特性が明らかとなった。一つは,ガラス転移温度,従って分子再配置素過程は細孔直径にほとんど依存しない。他の一つは,熱容量はなだらかなピークを与え,細孔直径の増大とともに低温側にシフトした。細孔内では実現可能な分子凝集構造が制限されることに基づき,バルク液体ではガラス転移温度以下にあるものと推論され...
❏加圧低温水の液液相転移及び動的性質と,水への化学的圧力印加効果(21340118)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】水 / ガラス転移 / 相転移 / 熱容量 / 構造緩和 (他8件)
【概要】種々の第二成分を有する細孔内希薄水溶液の低温熱容量を測定した。純水で233Kに観測された極大は,メタノール等を加えたときには消失し,ヒドロキシルアミン(HA)を加えたときには明瞭なピークに発達し,一次相転移の特徴を示した。相転移温度はHA組成の増大とともに上昇し,圧力の増大とともに下降した。5wt% HA水溶液では,相転移ピーク強度は圧力の増大とともに減少した。これらの結果に基づいて, HA添加は...
❏超伝導関連物質における不定比酸素の秩序配置,配置変化動力学とその遷移金属種依存性(08454208)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理学部, 教授 (50144423)
【キーワード】過剰酸素 / 相転移 / ガラス転移 / 熱容量 / 抵抗率 (他11件)
【概要】La_2NiO_<4+δ>およびLa_2CuO_<4+δ>結晶は高温でともにK_2NiF_4構造を持ち,過剰酸素を持つ後者結晶の低温相で超伝導性が見いだされている。両結晶は酸素組成に不定比性を示し,過剰酸素の平均組成,配置構造,さらに配置変化速度は超伝導性にも関連して興味深く,両結晶系の熱容量測定,抵抗率測定,熱電能測定等を行った。 1.13〜500Kの温度範囲で精密熱測定...
【数物系科学】物理学:三角格子反強磁性体相転移を含む研究件
❏誘電異常を伴う三角格子反強磁性体における新物性の探索(09640422)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】飯尾 勝矩 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20016132)
【キーワード】三角格子反強磁性体 / スピンフラストレーション / 強誘電体 / 相転移 / 誘電体
【概要】本研究のねらいは、近年の磁性物理の主要な対象であったスピン・フラストレーションが顕著に現れる六方晶ABX_3型三角格子系において、フラストレーションの解消が相転移や臨界現象に如何なる修正を与えるかを明らかにすることに端を発している。そのために、構造相転移に伴って磁性Bイオンの正三角形配列が変形し、フラストレーションが部分的に解消しているKNiCl_3型結晶群の磁気相転移と達成される磁気構造を磁気測...
❏三角格子反強磁性体における素励起と相転移の微視的過程の研究(03452036)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】田中 秀数 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80188325)
【キーワード】三角格子反強磁性体 / ABX_3型結晶 / 相転移 / 臨界現象 / 素励起 (他14件)
【概要】我々は、ABX_3型化合物を中心に良質単結晶の作成を重点的に行い、得られた結晶を用いて以下のような研究成果が得られた。 1.ABX_3型三角格子反強磁性体のESRを様々な周波数帯のマイクロ波を用いて行い、多くの物質について周波数と共鳴磁場の関係を詳細に調べた。また、共鳴モードの理論的解析も同時に行い、これまでに考慮されていなかった新しい鎖間の相互作用を取り入れると共鳴モードが他の実験結果と矛盾なく...
【数物系科学】物理学:相図相転移を含む研究件
❏ナノスケール低次元構造水の相転移と物性の解明(16H02079)
【研究テーマ】ナノ構造物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部第一部物理学科, 教授 (30385512)
【キーワード】水分子 / 相図 / 相転移 / カーボンナノチューブ / グラフェン (他8件)
【概要】単層ナノチューブ(CNT)の内部や外表面、グラフェンやシリカ表面に形成されるナノスケールの低次元構造の水分子の集合体に着目し、これらの特異な水素結合構造、相転移現象および相図(圧力-温度)を実験と理論によりに研究した。CNTの内外で水分子が特異な吸着構造をとり、相図や融点、水分子の運動の自由度がバルク水とは大いに異なることを明らかにした。グラフェンの表面では2層構造の吸着水が形成され、第1層目は、...
❏カーボンナノチューブのナノ表面・ナノ空間における水の構造と物性(24310094)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部, 教授 (30385512)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / 相図 / ナノ空間 / ナノチューブ (他7件)
【概要】構造が制御されたナノ空間として1本の単層カーボンナノチューブ(SWNT)を用い,SWNTと水分子のナノスケールにおける相互作用を解明することを目的として研究を行った。分光実験および理論計算から,SWNTの外表面には2分子層の厚さの水の吸着層が形成されることを明らかにした。この吸着水は,2層で水素結合が閉じるため「疎水的」に振る舞うこと,ラマン分光における動径呼吸モードの周波数を増加させることが分か...
❏スリット型・チューブ型細孔に閉じ込められた分子挙動の解析(24360084)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】泰岡 顕治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40306874)
【キーワード】分子シミュレーション / スリット型細孔 / チューブ型細孔 / 相転移 / 相図 (他12件)
【概要】近年の微細加工技術の向上により,高活性炭素繊維や粘土層間架橋体などのナノスケールの細孔をもつ物質がつくりだされており,その細孔内に分子を閉じ込めて得られる性質を利用した様々な応用が考えられている.本研究は,分子レベルでのシミュレーションを用いて,平板間に挟まれたよう系に代表されるスリット型の細孔およびカーボンナノチューブの系に代表されるチューブ型の細孔内に閉じ込められた物質の性質を調べた. ...
【数物系科学】物理学:相転移ダイナミクス相転移を含む研究件
❏ナノスケール低次元構造水の相転移と物性の解明(16H02079)
【研究テーマ】ナノ構造物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部第一部物理学科, 教授 (30385512)
【キーワード】水分子 / 相図 / 相転移 / カーボンナノチューブ / グラフェン (他8件)
【概要】単層ナノチューブ(CNT)の内部や外表面、グラフェンやシリカ表面に形成されるナノスケールの低次元構造の水分子の集合体に着目し、これらの特異な水素結合構造、相転移現象および相図(圧力-温度)を実験と理論によりに研究した。CNTの内外で水分子が特異な吸着構造をとり、相図や融点、水分子の運動の自由度がバルク水とは大いに異なることを明らかにした。グラフェンの表面では2層構造の吸着水が形成され、第1層目は、...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】物理学:テンソルネットワーク相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク法の展開によるフラストレート磁性体の新奇物性探究(22H01179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレート磁性体 / スピン液体 / 計算物理 / 相転移
【概要】
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
❏テンソルネットワーク法によるフラストレート量子スピン系の新奇秩序探索(15K17701)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレーション / 磁性体 / 相転移 / スピン液体 (他9件)
【概要】本研究では、二次元の量子フラストレート磁性体の基底状態を、波動関数を小さなテンソルの積で記述するテンソルネットワーク法を用いて解析した。S=1/2カゴメ格子ハイゼンベルグ量子スピン模型については、磁場中での基底状態を計算し、複数の磁化プラトーの存在を明らかにした他、1/3プラトーでは、六角形ループ上のスピンが共鳴状態を形成していることを示した。また、キタエフ相互作用が強く存在する物質、Na2IrO...
【数物系科学】物理学:光誘起相転移相転移を含む研究件
❏有機結晶表面への光キャリア注入と光誘起二次元超伝導の創出(19H02584)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】須田 理行 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80585159)
【キーワード】二次元超伝導 / 光誘起相転移 / フォトクロミズム / キャリアドーピング / 分子性導体 (他9件)
【概要】本研究では、デバイス構造を用いないバルク結晶"表面"への光キャリア注入の実現および有機結晶表面での二次元超伝導相の創出とその評価を目的とし、フォトクロミック単分子膜を有機単結晶表面に直接自己組織化させ、光照射によって高密度キャリア注入を実現する新たな手法を確立した。実際に有機結晶κ型BEDT-TTF塩表面への光キャリアドーピングを実現し、その光誘起超伝導相が理想的な二次元超伝導相で...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】物理学:磁性相転移を含む研究件
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
❏パルス磁場下における測温技術の開発と磁性形状記憶合金への応用(23340096)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】徳永 将史 東京大学, 物性研究所, 准教授 (50300885)
【キーワード】磁性 / 強磁場物性 / 磁気熱量効果 / 強磁場 / 比熱 (他8件)
【概要】高速で試料の温度を測定できるシステムを立ち上げ、瞬間的に強磁場を発生可能なパルス磁場下における磁気熱量効果の測定を確立した。パルス磁場下では試料と外界との熱接触を抑えた断熱条件の実現が容易であり、高精度に磁気熱量効果を測定できる。本研究で立ち上げた測定システムを用いて磁性形状記憶合金において報告されていた巨大な負の辞意熱量効果の全貌を直接観測することに世界で初めて成功した。またその結果の詳細な考察...
❏量子スピン系と古典ダイナミクス(21540381)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】押川 正毅 東京大学, 物性研究所, 教授 (50262043)
【キーワード】物性基礎論 / 磁性 / 統計力学 / 量子ダイナミクス / 量子古典対応 (他10件)
【概要】量子スピン系の時間変化が古典的な場の理論で記述されるような温度領域について、古典的な運動方程式を用いて、他の方法では求めることが困難な電子スピン共鳴のスペクトルの形状を決定した。交替磁場が加えられたハイゼンベルグ反強磁性鎖については、常磁性共鳴から反強磁性共鳴へのクロスオーバーとそれに伴うスペクトルの変化を示した。古典的運動方程式に基づくアプローチは、量子スピン系のダイナミクスについて他の方法と相...
【数物系科学】物理学:非平衡系相転移を含む研究件
❏分子変換により誘起される自己駆動する液滴の相転移現象(18K05066)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】伴野 太祐 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (70613909)
【キーワード】自己駆動液滴 / 非平衡系 / 界面活性剤 / エマルション / 金属錯体 (他22件)
【概要】界面活性剤水溶液中を自ら動く(自己駆動する)マイクロメートルサイズの液滴をプラットフォームに,種々の外部刺激を与えた際に駆動モードを変えたり,他の分子集合体へと相転移したりする化学システムの構築を目指した。金属イオンのリガンドとなるアニリン骨格を有する界面活性剤や光応答性の界面活性剤を用いることで,一方向に駆動する走性を示した後に膜構造を有する凝集体へと相転移する現象や,複数の液滴が集合し,離散す...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】物理学:強磁場相転移を含む研究件
❏100テスラ級超強磁場下における超音波物性測定(20K14403)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】野村 肇宏 東京大学, 物性研究所, 助教 (20845987)
【キーワード】超強磁場 / 超音波 / 液体酸素 / 量子スピン / 磁場誘起相転移 (他7件)
【概要】初年度に開発した手法に関する論文を執筆し、Rev. Sci. Instrum.誌に掲載することができた。出版した論文ではMnCr2S4, green dioptase, 液体酸素の超音波測定の結果を報告した。これは100T以上の超強磁場領域で超音波物性測定に成功した最初の論文である。また液体酸素に関しては超強磁場物性を議論した論文をPhys. Rev. B誌に掲載することができた。ここでは複数の測...
❏回転とカイラリティの誘起する新奇物性現象の探索(19K21874)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2023-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60456754)
【キーワード】高密度物質 / 強磁場 / クォーク物質 / スカーミオン / スカーミオン結晶 (他18件)
【概要】本年度は強い磁場中の高密度物質の性質について精力的に研究を展開した。このような物質は、例えば中性子星深部に存在しており、中性子星の観測データを説明するためにも必要不可欠な研究である。また物性系でも同じ対称性を持つ類似のセットアップを考えることができるため、普遍的な問題設定である。 強い相互作用の基礎理論であるQCDではクォークは3種類のカラーを持っているが、理論的な取り扱いを簡単化するため、しばし...
❏非摂動的手法によるクォーク・グルーオン物質研究(24740169)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福嶋 健二 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60456754)
【キーワード】強い相互作用 / 強電磁場効果 / 曲がった時空 / 実時間シミュレーション / カイラル対称性の破れ (他21件)
【概要】極限環境下でのクォーク・グルーオン物質の性質を研究し、特に強磁場中、強重力場中のカイラル対称性の破れについて、新しいダイナミクスを発見した。強磁場中では、中性スカラー中間子中のクォーク分極が磁場と結合する可能性を指摘し、スカラー中間子の揺らぎが磁場によって増大することを実証した。また曲がった時空中ではカイラル対称性を破らないフェルミオン質量ギャップを発生させる機構を発見し、これをカイラルギャップ効...
【数物系科学】物理学:ラマン散乱相転移を含む研究件
❏衝撃波によるナノ構造物質の形成(19360322)
【研究テーマ】材料加工・処理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】JUODKAZIS Saulius 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (80332823)
【キーワード】相転移 / レーザーナノ / マイクロ加工 / サファイア / シリカガラス(アモルファス・結晶性) (他10件)
【概要】本年度も引き続き、フェムト秒レーザーパルスをサファイアなどの固体結晶内部に集光照射することで生じるマイクロ衝撃波によって形成される細孔及びその周囲の結晶構造変化の形成メカニズムに関する研究を行った。解析する試料として、これまでの行った研究と比較して改質領域の大きい細孔構造を基板全体に作製し、直径数10μmサイズの円筒形状の改質部位をサンプル全体に1.5-2.5μm間隔で得た。これらの作製した改質領...
❏紫外励起による超高温での構造のその場観察用新型ラマン散乱システムの開発(10555215)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】垣花 眞人 (1999) 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教授 (50233664)
【キーワード】ラマン散乱 / 紫外光 / 熱輻射 / 高温その場観察 / ジルコニア (他19件)
【概要】セラミックス材料の特性、物性、組織の制御にとって、その構造を高温でその場観察することは非常に重要である。セラミックスの分野では、通常相の同定にX線回折を使うので、高温でのX線回折実験は珍しいことではない。しかしながら、X線回折はセラミックスのように酸素の位置が物性や相変化に重要な役割を果たす系においては必ずしも十分ではなく、また結晶子径の小さい試料には有効でないなどの問題点があり、高温での研究を可...
【数物系科学】物理学:渋滞相転移を含む研究件
❏輸送ネットワークのトポロジー変動と交通渋滞形成過程(18560053)
【研究テーマ】工学基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】西成 活裕 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40272083)
【キーワード】交通流 / セルオートマトン / ASEP / 相転移 / 渋滞 (他8件)
【概要】車や人の渋滞について、理論解析および実験をおこない、その解消方法を提案した。まず、車の渋滞について、織り込み合流部の理論解析を行い、流量低下を避けるために、車線変更禁止線を引くことで合流ポイントを遅らせるアイディアを提案した。さらに高速道路でのサグ部の渋滞緩和について、渋滞吸収走行の社会実験をした。人の渋滞についても、成田国際空港などの大規模施設における渋滞緩和を想定し、入国審査場での待ち行列の最...
❏インターネット輻輳流の輻輳における臨界ゆらぎと複雑系制御方法の開発(13831010)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】高安 美佐子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (20296776)
【キーワード】インターネット / 渋滞 / 相転移 / 1/fゆらぎ / プロトコル (他16件)
【概要】インターネットの情報流は、流量が少ないときには入れた量に比例した量が出力されるが、流量がある程度以上増加すると輻輳が起こり、効率が落ちることはよく知られている。本研究では、統計物理学の視点に基づいて、渋滞相・非渋滞相というふたつの状態を想定する独創的な観点から、まず、現実のインターネット情報流の変動の特性の時系列解析を行った。次に、それらの特性を説明する理論モデルを構築し、分布や相関の理論を展開し...
【数物系科学】物理学:スケーリング則相転移を含む研究件
❏液晶乱流が拓くマクロ非平衡系の実験統計力学(25707033)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹内 一将 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (50622304)
【キーワード】統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 数理物理学 / 臨界現象 / 液晶 (他10件)
【概要】本研究では、電気的に駆動した液晶の乱流状態を用いて、吸収状態転移と呼ばれる種類の相転移現象や界面成長現象における新たな普遍的物理法則の探求を行った。吸収状態転移については、符号反転対称性のもとでの臨界現象を測定するために最適な実験系を同定し、その実現に向けた諸測定を行った。界面成長現象については、(1)円から外向きに成長する界面、(2)円から内向きに成長する界面、(3)成長速度の異なる2領域中を成...
❏不均一ボース系の超流動性の理論的研究(21540352)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】加藤 雄介 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20261547)
【キーワード】超低温 / 量子凝縮系 / 超固体 / ジョゼフソン効果 / 障害物ポテンシャル (他21件)
【概要】摩擦のない巨視的な流れを超流動という。超流動はボース・アインシュタイン凝縮を伴う液体状態で実現することが多い。一方で超流動性を示す固体を超流動固体という。先行研究においては,超流動固体は障害物ポテンシャルの存在下では超流動性を示さないとされてきたが、我々はその反例を与えた。超流動固体はジョゼフソン効果を通して、障害物下でも超流動性を有する。 ...
【数物系科学】物理学:低温相転移を含む研究件
❏クエンチされた高圧相からのアモルファス化の研究(04640352)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
【キーワード】相転移 / 放射光 / 化合物半導体 / 超高圧 / アモルファス化 (他10件)
【概要】放射光を用いて、低温高圧下でのX線回折実験を行い、圧力および温度を変化させたときの相転移について調べた。低圧結晶相から高圧結晶相への転移およびその逆の転移の他に、高圧結晶相からアモルファス相への転移が起こることを見出した。また、これらの転移の温度-圧力平面での経路依存性を調べた。 GaSbの高圧相は90Kの低温で減圧すると、低圧までクエンチされる。この高圧相は1GPa以下で昇温したときアモルファス...
❏低温高圧下のX線回折による圧力誘起相転移の研究(62540249)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1987
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
【キーワード】低温 / 高圧 / X線回折 / 相転移 / アモルファス半導体 (他6件)
【概要】1.低温高圧X線用クライオスタットの製作:ヘリウムガス駆動式の圧力可変のダイヤモンドアンビル型超高圧装置を組み込める液体ヘリウムクライオスタットを製作し, 温度10-300K, 圧力0-20GPaでのX線回折実験を行った. 2.低温高圧下のリンのX線回折実験:黒リンは圧力下で斜方晶から菱面体晶, そして, 単純立法晶に相転移する. 単純立法晶は超伝導を示すが, その転移温度は温度圧力平面上での加圧...
【数物系科学】物理学:統計力学相転移を含む研究件
❏ナノスケール低次元構造水の相転移と物性の解明(16H02079)
【研究テーマ】ナノ構造物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部第一部物理学科, 教授 (30385512)
【キーワード】水分子 / 相図 / 相転移 / カーボンナノチューブ / グラフェン (他8件)
【概要】単層ナノチューブ(CNT)の内部や外表面、グラフェンやシリカ表面に形成されるナノスケールの低次元構造の水分子の集合体に着目し、これらの特異な水素結合構造、相転移現象および相図(圧力-温度)を実験と理論によりに研究した。CNTの内外で水分子が特異な吸着構造をとり、相図や融点、水分子の運動の自由度がバルク水とは大いに異なることを明らかにした。グラフェンの表面では2層構造の吸着水が形成され、第1層目は、...
❏重イオン衝突物理に関する基礎問題の研究(16K05343)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】藤井 宏次 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10313173)
【キーワード】量子色力学 / クォーク・グルーオン プラズマ / 高エネルギー重イオン衝突 / 相転移 / 統計力学 (他17件)
【概要】クォーク・グルーオンプラズマをはじめとする有限温度密度QCDの性質を解明するために、超相対論的重イオン衝突の研究が世界的に進行中である。本課題では、重イオン衝突の物理に関連する基本的で重要な研究テーマとして、衝突初期段階の強いグルーオン場からの粒子生成、プラズマのハドロン化に伴う光生成、QCD臨界点に現れる臨界ゆらぎの測定についての理論的研究、そして有限密度格子QCDの懸案である符号問題に対して配...
❏確率界面モデルの漸近挙動の研究(23740086)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】坂川 博宣 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)
【キーワード】確率論 / 統計力学 / 相分離界面 / Gibbs測度 / Gauss過程 (他9件)
【概要】本研究では相分離界面や細胞膜などの数学的な解析を目指し,対応するいくつかの格子上の確率モデルを取り上げその漸近挙動に関する研究を行った.具体的には細胞膜の確率モデルの1つであるΔφモデルにおいて2つの種類の自己ポテンシャルを加えた場合における系の自由エネルギーの挙動を調べた.また∇φ界面モデルの時間発展において原点に着目した場合に現れるGauss過程に対し持続確率の漸近挙動に関する評価を行った....
【数物系科学】物理学:安定性相転移を含む研究件
❏開放進化系の頑健性決定機構についての統計物理学的研究(15K05202)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 尚 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90431791)
【キーワード】頑健性・安定性 / 多様性 / 開放系 / 非平衡相転移 / 共存 (他16件)
【概要】生体、生態系、経済・社会等の現実の複雑な系には、新規要素の包摂と要素の消滅が繰り返されているという共通の特徴が見られる。本研究ではこのような「開放進化系」について研究代表者が簡単な理論模型に基づいて発 見した新しい頑健性決定機構について研究を行い、その普遍性と現実問題への適用の妥当性を吟味した。この結果、生態系や社会系の多くで重要な性質である「相互作用に双方向性がある場合」など拡張モデルについて新...
❏エネルギー消散を伴う非線形現象の力学系と安定性理論の研究(18340045)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】エネルギー消散 / 非線形現象 / 相転移 / 力学系 / 変分不等式 (他10件)
【概要】環境問題等、人間生活に深く関わる非線形で複雑な現象のメカニズムの解明を目的とした数学理論の構築と、その活用を物質科学・生命科学に現れる具体的な問題を対象に試みた。本研究の過程で、新しい数学理論が展開され、それにより幾つかの未解決問題への有効なアプローチが見つかった。これは、本研究の最も大きい成果と言える。さらに、この新しい数学理論は、それを基盤とした「生活数学」の創生へ発展している。 ...
❏相転移現象を記述する力学系の構造と安定性の研究(13440052)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2004
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移現象 / 力学系の安定性 / ステファン問題 / 大域的アトラクター / 劣微分作用素 (他14件)
【概要】本研究計画の課題は (1)相転移現象のモデル化と数学理論の開発 (2)関連の最適制御問題の設定と数値シミュレーション (3)研究成果の学校教育への還元 の3つであった。課題(1)では、熱力学の基本法則を基盤にして、相転移を伴う物質の数学的表現を通し、時間の発展と共に物質の構造(相変化、成分分離、破壊、原子の秩序)がどのように変化するかを力学系理論の立場から考察した。特に、研究計画後半の2年間、破壊...
【数物系科学】地球惑星科学:X線回折相転移を含む研究件
❏衝撃波によるナノ構造物質の形成(19360322)
【研究テーマ】材料加工・処理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】JUODKAZIS Saulius 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (80332823)
【キーワード】相転移 / レーザーナノ / マイクロ加工 / サファイア / シリカガラス(アモルファス・結晶性) (他10件)
【概要】本年度も引き続き、フェムト秒レーザーパルスをサファイアなどの固体結晶内部に集光照射することで生じるマイクロ衝撃波によって形成される細孔及びその周囲の結晶構造変化の形成メカニズムに関する研究を行った。解析する試料として、これまでの行った研究と比較して改質領域の大きい細孔構造を基板全体に作製し、直径数10μmサイズの円筒形状の改質部位をサンプル全体に1.5-2.5μm間隔で得た。これらの作製した改質領...
❏液体金属・半導体の圧力誘起相転移の研究(16340110)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10114563)
【キーワード】液体 / 高圧力 / 相転移 / 構造 / 放射光 (他6件)
【概要】本研究は、液体の構造と電気的性質の圧力変化を、種々の結合をもつ液体金属・半導体について系統的に調べ、圧力誘起の相転移の様相が結晶とどのように違うのか、転移後の構造がどのように異なるのか、また転移に伴って物性がどのように変化するかを調べることを目的とし、高圧力下の実験を行った。 X線回折実験は、放射光とマルチアンビル型高圧力発生装置を用いてエネルギー分散法により行った.液体AgIにおいて加圧による構...
❏有機結晶のダイナミック構造の解析(04303010)
【研究テーマ】結晶学
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
【キーワード】有機結晶 / 固相反応 / 相転移 / 迅速X線回析装置 / 包接化合物 (他10件)
【概要】本総合研究は平成4・5年の2年間にわたり行われた。平成4年10月及び平成5年12月に東京において研究発表会を開催した。5課題についてX線回析、固体NMR、熱測定、誘電緩和、ESR、光分光など種々の研究手段を用いて総合的に研究し、有機結晶中の分子の相転移機構、分子の協同的動的挙動、固相反応のメカニズムなど、原子レベルのミクロな構造化学に立脚したダイナミクスについて多くの研究成果が得られた。 1.固相...
【数物系科学】地球惑星科学:高圧力相転移を含む研究件
❏圧力誘起超伝導体の高圧力下電子状態の解明と新奇超伝導の探索(21340092)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】上床 美也 東京大学, 物性研究所, 准教授 (40213524)
【キーワード】高圧力 / 相転移 / キュービックアンビル / 圧力装置 / 静水圧 (他9件)
【概要】超高圧下でも高い静水圧性を発生出来るキュービックアンビル型圧力発生装置(CAC)を小型化した、パームCAC圧力発生装置を用いた諸物性測定を多重環境下、(0. 45 K、磁場5 T、圧力9GPa程度)で可能とした。極低温、磁場中で磁化および比熱を高圧下(2 GPa程度)で測定する事を可能とした。これらの本装置を用いた、様々な化合物の研究により、圧力誘起超伝導現象をはじめとしる新奇の諸物性を明らかにし...
❏液体金属・半導体の圧力誘起相転移の研究(16340110)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10114563)
【キーワード】液体 / 高圧力 / 相転移 / 構造 / 放射光 (他6件)
【概要】本研究は、液体の構造と電気的性質の圧力変化を、種々の結合をもつ液体金属・半導体について系統的に調べ、圧力誘起の相転移の様相が結晶とどのように違うのか、転移後の構造がどのように異なるのか、また転移に伴って物性がどのように変化するかを調べることを目的とし、高圧力下の実験を行った。 X線回折実験は、放射光とマルチアンビル型高圧力発生装置を用いてエネルギー分散法により行った.液体AgIにおいて加圧による構...
❏超高圧・超高温・超急冷によるダイヤモンドの状態変化と200万気圧までの状態図(04453068)
【研究テーマ】無機工業化学・無機材料工学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】近藤 建一 (近藤 健一) 東京工業大学, 工業材料研究所, 助教授 (50111670)
【キーワード】ダイヤモンド / 炭素 / 新物質 / 衝撃圧縮 / 超高圧力 (他13件)
【概要】1.ダイヤモンドおよび種々の炭素を衝撃圧縮によって100GPa、10^4Kまでの条件下に置き、圧力が持続している約1μsの時間内に、10^<10>K/s以上の冷却速度で急冷して回収する方法を開発し、炭素新相探索の新しい技術を確立することができた。すなわち、前年度までは55 GPaまでしか回収できなかったものが、回収金型の材料とデザインを種々試行した結果、マレージング鋼もしくは高張力鋼を...
【数物系科学】地球惑星科学:力学系相転移を含む研究件
❏エネルギー消散を伴う非線形現象の力学系と安定性理論の研究(18340045)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】エネルギー消散 / 非線形現象 / 相転移 / 力学系 / 変分不等式 (他10件)
【概要】環境問題等、人間生活に深く関わる非線形で複雑な現象のメカニズムの解明を目的とした数学理論の構築と、その活用を物質科学・生命科学に現れる具体的な問題を対象に試みた。本研究の過程で、新しい数学理論が展開され、それにより幾つかの未解決問題への有効なアプローチが見つかった。これは、本研究の最も大きい成果と言える。さらに、この新しい数学理論は、それを基盤とした「生活数学」の創生へ発展している。 ...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏微分力学系の研究(03640099)
【研究テーマ】代数学・幾何学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】鈴木 理 日本大学, 文理学部, 教授 (10096844)
【キーワード】場の量子論 / 格子系 / ゲージ理論 / 場の発散 / 平担な接続 (他26件)
【概要】微分力学系の研究として、場の量子論及び格子力学系を考察した。場の量子論では、発散の幾何学的考察がなされ、格子系に於いては、相転移の数学理論(確率論とC^*-代数による)を構成することがなされた。以下、別個にこれらを報告する。 (1)場の量子論に於ける発散とその幾何学 ゲージ理論に於いては、物理的にはともかく数学的に発散の概念は定義されていないようである。今度の研究に於いて、ゲージ接続 代数的に定義...
【数物系科学】地球惑星科学:状態方程式相転移を含む研究件
❏大質量星重力崩壊における長時間進化と物理過程の研究(21540281)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山田 章一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80251403)
【キーワード】重力崩壊 / ニュートリノ / 一般相対論 / 輻射輸送 / 相転移 (他10件)
【概要】ニュートリノ加熱機構に基づき、原子核反応を適切に考慮した極めて長時間の超新星シミュレーションを行い、爆発エネルギーがどのように決まるかを明らかにした。また、同時に3次元ボルツマンソルバーも開発した。一方、ブラックホール形成からのニュートリや重力波放出を定量的に計算し、ジェット形成に対する新たな知見も得た。さらには、クォーク星形成の基礎的ダイナミクスを明らかにした。 ...
❏第3世代放射光を用いた地球内部物性研究(11694088)
【研究テーマ】固体地球物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】入舩 徹男 (入船 徹男) 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 教授 (80193704)
【キーワード】放射光 / SPring-8 / 地球内部物性 / 高温高圧 / X線その場観察 (他10件)
【概要】本年度は愛媛大学を中心に、放射光X線と焼結ダイヤモンドアンビルを組み合わせた40万気圧領域でのX線その場観察実験技術の開発をおこなった。この結果このような圧力下で鉱物相転移や、非圧縮率や熱膨張率等の物性の決定が可能になった。また、新しいダイヤモンド焼結体の合成技術の開発を試み、直接変換法によるバインダー無しの焼結体の合成に成功した。今後このようにして得られた焼結体の高圧発生への応用を考えている。 ...
❏超高圧・超高温・超急冷によるダイヤモンドの状態変化と200万気圧までの状態図(04453068)
【研究テーマ】無機工業化学・無機材料工学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】近藤 建一 (近藤 健一) 東京工業大学, 工業材料研究所, 助教授 (50111670)
【キーワード】ダイヤモンド / 炭素 / 新物質 / 衝撃圧縮 / 超高圧力 (他13件)
【概要】1.ダイヤモンドおよび種々の炭素を衝撃圧縮によって100GPa、10^4Kまでの条件下に置き、圧力が持続している約1μsの時間内に、10^<10>K/s以上の冷却速度で急冷して回収する方法を開発し、炭素新相探索の新しい技術を確立することができた。すなわち、前年度までは55 GPaまでしか回収できなかったものが、回収金型の材料とデザインを種々試行した結果、マレージング鋼もしくは高張力鋼を...
【数物系科学】地球惑星科学:ポストペロブスカイト相転移を含む研究件
❏ポストペロブスカイト相の物性測定と最下部マントルの物質学(18204040)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / ペロフスカイト / ポストペロフスカイト / 相転移 / 放射光 (他7件)
【概要】本研究は、マントル最下部に相当する超高圧実験を行うことにより、ペロフスカイト/ポストペロフスカイト相の安定領域、熱弾性的性質、元素分配などを明らかにすることを目的としている。今年度はより高い温度を発生することを目的とした技術開発を精力的に行い、150万気圧において4500ケルビンに至る高温の発生に成功した。これまでメガバール領域(100万気圧以上)で4000ケルビン以上の実験結果が報告されたことは...
❏放射光X線を用いた高温高圧その場観察実験の開発と地球深部物質の相転板の研究(15684010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / シリカ / パイライト型構造 / 相転移 / レーザー加熱式ダイヤモンドアンビルセル (他12件)
【概要】本研究の大きな目的のひとつは高温実験の圧力範囲をさらに高圧へ拡大するための技術開発である。従来から、ダイヤモンドアンビル装置を用いて、室温では300万気圧を超える実験が行われてきた。しかしながら、室温における実験と、レーザーで加熱する高温実験では、実験の難易度がまったく異なる。本研究では、高圧容器の工作精度やアンビルの研摩技術の向上、アンビルの形状の最適化などに取り組んできた。今年度は、ついに30...
【数物系科学】地球惑星科学:放射光X線相転移を含む研究件
❏X線磁気分光による磁場制御量子臨界電荷揺らぎの研究(22340091)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松田 康弘 東京大学, 物性研究所, 准教授 (10292757)
【キーワード】強相関系 / 放射光 X 線 / 強磁場 / 相転移 / 量子臨界点 (他13件)
【概要】エックス線吸収分光実験としては世界最高の40テスラ強磁場を用い、顕著な電荷揺らぎを示す希土類金属間化合物について、極低温・磁場中の電荷揺らぎを直接的に観測した。この電荷揺らぎが、非従来型の超伝導発現などの特異な現象の原因であることが最近、理論的に示されており、磁場によって揺らぎが制御できるかどうかは、理論との比較において重要である。本研究において、いくつかの代表的な化合物について電荷揺らぎの顕著な...
❏ポストペロブスカイト相の物性測定と最下部マントルの物質学(18204040)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / ペロフスカイト / ポストペロフスカイト / 相転移 / 放射光 (他7件)
【概要】本研究は、マントル最下部に相当する超高圧実験を行うことにより、ペロフスカイト/ポストペロフスカイト相の安定領域、熱弾性的性質、元素分配などを明らかにすることを目的としている。今年度はより高い温度を発生することを目的とした技術開発を精力的に行い、150万気圧において4500ケルビンに至る高温の発生に成功した。これまでメガバール領域(100万気圧以上)で4000ケルビン以上の実験結果が報告されたことは...
【数物系科学】地球惑星科学:ガラス転移相転移を含む研究件
❏加圧低温水の液液相転移及び動的性質と,水への化学的圧力印加効果(21340118)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】水 / ガラス転移 / 相転移 / 熱容量 / 構造緩和 (他8件)
【概要】種々の第二成分を有する細孔内希薄水溶液の低温熱容量を測定した。純水で233Kに観測された極大は,メタノール等を加えたときには消失し,ヒドロキシルアミン(HA)を加えたときには明瞭なピークに発達し,一次相転移の特徴を示した。相転移温度はHA組成の増大とともに上昇し,圧力の増大とともに下降した。5wt% HA水溶液では,相転移ピーク強度は圧力の増大とともに減少した。これらの結果に基づいて, HA添加は...
❏超伝導関連物質における不定比酸素の秩序配置,配置変化動力学とその遷移金属種依存性(08454208)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理学部, 教授 (50144423)
【キーワード】過剰酸素 / 相転移 / ガラス転移 / 熱容量 / 抵抗率 (他11件)
【概要】La_2NiO_<4+δ>およびLa_2CuO_<4+δ>結晶は高温でともにK_2NiF_4構造を持ち,過剰酸素を持つ後者結晶の低温相で超伝導性が見いだされている。両結晶は酸素組成に不定比性を示し,過剰酸素の平均組成,配置構造,さらに配置変化速度は超伝導性にも関連して興味深く,両結晶系の熱容量測定,抵抗率測定,熱電能測定等を行った。 1.13〜500Kの温度範囲で精密熱測定...
❏結晶、配向無秩序結晶および液体の定積熱容量と分子運動(02453008)
【研究テーマ】物理化学一般
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1990 - 1991
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理学部, 助教授 (50144423)
【キーワード】高圧熱測定 / 熱容量 / 相転移 / ガラス転移 / 配向無秩序結晶 (他10件)
【概要】結晶における分子配向の秩序・無秩序化過程について、配向自由度間および配向自由度と振動自由度間等のカップリング効果を調べる目的で、高圧下熱容量測定装置の開発と常圧下熱容量測定を行った。 1)定積熱容量導出可能な高圧下定圧熱容量・体積同時自動測定装置の開発に取り組んだ。熱量計は13Kから500Kの温度域において、精度10^<ー5>Kの温度測定、精確度1%程度の高圧下熱容量測定が可能であるこ...
【数物系科学】地球惑星科学:パターン形成相転移を含む研究件
❏分子変換により誘起される自己駆動する液滴の相転移現象(18K05066)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】伴野 太祐 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (70613909)
【キーワード】自己駆動液滴 / 非平衡系 / 界面活性剤 / エマルション / 金属錯体 (他22件)
【概要】界面活性剤水溶液中を自ら動く(自己駆動する)マイクロメートルサイズの液滴をプラットフォームに,種々の外部刺激を与えた際に駆動モードを変えたり,他の分子集合体へと相転移したりする化学システムの構築を目指した。金属イオンのリガンドとなるアニリン骨格を有する界面活性剤や光応答性の界面活性剤を用いることで,一方向に駆動する走性を示した後に膜構造を有する凝集体へと相転移する現象や,複数の液滴が集合し,離散す...
❏一次相転移点近傍における2相共存状態の安定性と相境界の構造(05640437)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】弘津 俊輔 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (40016069)
【キーワード】高分子ゲル / 相転移 / 相平衡 / 光散乱 / 相分離 (他15件)
【概要】実験の面では、3相共存状態における分域の挙動の精密測定、及び混合溶媒中でのゲル内部に形成されるセルパターンの測定を、また理論的研究の面では、転移に伴う水の状態の変化と収縮相の安定化条件を解析した。 (1)実験的研究:3相共存状態の実験と分域の温度挙動 試料の大きさを従来の実験の場合に比べて約1/10の100mμとすることにより、体積緩和時間は約1/100に短縮され、分域壁の温度挙動の実験が短時間必...
【数物系科学】地球惑星科学:中性子回折相転移を含む研究件
❏水素結合をプローブにした地球内部物質中の水素ならびにマントル流体の性質の解明(12640476)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】鍵 裕之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70233666)
【キーワード】水素結合 / 高圧 / 中性子回折 / 振動分光 / 重炭酸 (他14件)
【概要】地球内部物質、特に上部マントルを構成する物質には水が構造中に取りこまれる。水素の取りこみによって、地球内部の溶融関係、岩石の変形挙動などに大きな変化が起こりうることが知られている。 本研究では含水ケイ酸塩鉱物をはじめとするさまざまな含水素物質の高圧での物性変化を分光学的手法や中性子回折のその場観察で明らかにすることができた。特に研究の後期においてカリウム重炭素塩の高圧下での相転稼を見いだすことがで...
❏三角格子反強磁性体における素励起と相転移の微視的過程の研究(03452036)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】田中 秀数 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80188325)
【キーワード】三角格子反強磁性体 / ABX_3型結晶 / 相転移 / 臨界現象 / 素励起 (他14件)
【概要】我々は、ABX_3型化合物を中心に良質単結晶の作成を重点的に行い、得られた結晶を用いて以下のような研究成果が得られた。 1.ABX_3型三角格子反強磁性体のESRを様々な周波数帯のマイクロ波を用いて行い、多くの物質について周波数と共鳴磁場の関係を詳細に調べた。また、共鳴モードの理論的解析も同時に行い、これまでに考慮されていなかった新しい鎖間の相互作用を取り入れると共鳴モードが他の実験結果と矛盾なく...
【数物系科学】地球惑星科学:超高圧相転移を含む研究件
❏ポストペロブスカイト相の物性測定と最下部マントルの物質学(18204040)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / ペロフスカイト / ポストペロフスカイト / 相転移 / 放射光 (他7件)
【概要】本研究は、マントル最下部に相当する超高圧実験を行うことにより、ペロフスカイト/ポストペロフスカイト相の安定領域、熱弾性的性質、元素分配などを明らかにすることを目的としている。今年度はより高い温度を発生することを目的とした技術開発を精力的に行い、150万気圧において4500ケルビンに至る高温の発生に成功した。これまでメガバール領域(100万気圧以上)で4000ケルビン以上の実験結果が報告されたことは...
❏放射光X線を用いた高温高圧その場観察実験の開発と地球深部物質の相転板の研究(15684010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / シリカ / パイライト型構造 / 相転移 / レーザー加熱式ダイヤモンドアンビルセル (他12件)
【概要】本研究の大きな目的のひとつは高温実験の圧力範囲をさらに高圧へ拡大するための技術開発である。従来から、ダイヤモンドアンビル装置を用いて、室温では300万気圧を超える実験が行われてきた。しかしながら、室温における実験と、レーザーで加熱する高温実験では、実験の難易度がまったく異なる。本研究では、高圧容器の工作精度やアンビルの研摩技術の向上、アンビルの形状の最適化などに取り組んできた。今年度は、ついに30...
❏クエンチされた高圧相からのアモルファス化の研究(04640352)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
【キーワード】相転移 / 放射光 / 化合物半導体 / 超高圧 / アモルファス化 (他10件)
【概要】放射光を用いて、低温高圧下でのX線回折実験を行い、圧力および温度を変化させたときの相転移について調べた。低圧結晶相から高圧結晶相への転移およびその逆の転移の他に、高圧結晶相からアモルファス相への転移が起こることを見出した。また、これらの転移の温度-圧力平面での経路依存性を調べた。 GaSbの高圧相は90Kの低温で減圧すると、低圧までクエンチされる。この高圧相は1GPa以下で昇温したときアモルファス...
【数物系科学】地球惑星科学:放射光相転移を含む研究件
❏フェムト秒放射光X線パルス源の要素技術開発(19204032)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】柿崎 明人 東京大学, 物性研究所, 教授 (60106747)
【キーワード】フェムト秒 / 放射光 / 時間分解分光 / 相転移
【概要】本研究では、物質の相転移や化学反応のダイナミウスを研究するための重要な要素技術である超短パルスレーザーと軟X線放射光パルスの精密な時間同期技術を確立し、それによって超高速時間分解軟X線分光実験を試み、本システムを用いた時間分解光電子分光実験装置の開発も行った。 ...
❏ポストペロブスカイト相の物性測定と最下部マントルの物質学(18204040)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / ペロフスカイト / ポストペロフスカイト / 相転移 / 放射光 (他7件)
【概要】本研究は、マントル最下部に相当する超高圧実験を行うことにより、ペロフスカイト/ポストペロフスカイト相の安定領域、熱弾性的性質、元素分配などを明らかにすることを目的としている。今年度はより高い温度を発生することを目的とした技術開発を精力的に行い、150万気圧において4500ケルビンに至る高温の発生に成功した。これまでメガバール領域(100万気圧以上)で4000ケルビン以上の実験結果が報告されたことは...
❏液体金属・半導体の圧力誘起相転移の研究(16340110)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10114563)
【キーワード】液体 / 高圧力 / 相転移 / 構造 / 放射光 (他6件)
【概要】本研究は、液体の構造と電気的性質の圧力変化を、種々の結合をもつ液体金属・半導体について系統的に調べ、圧力誘起の相転移の様相が結晶とどのように違うのか、転移後の構造がどのように異なるのか、また転移に伴って物性がどのように変化するかを調べることを目的とし、高圧力下の実験を行った。 X線回折実験は、放射光とマルチアンビル型高圧力発生装置を用いてエネルギー分散法により行った.液体AgIにおいて加圧による構...
【数物系科学】地球惑星科学:相分離相転移を含む研究件
❏極限環境耐性動物クマムシの持つ耐性メカニズムのダイナミズムと新規分子原理の解明(20K20580)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【研究代表者】國枝 武和 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (10463879)
【キーワード】乾燥耐性 / 相分離 / ゲル相転移 / ソフトマター / 弾性体 (他8件)
【概要】本研究課題では、これまでに同定してきた脱水ストレスに応答して可逆的に凝集するクマムシタンパク質群 DRYPs について解析することで、新たな耐性原理の検証と提唱を目指している。本年度は、まずストレス依存に動物細胞内で繊維構造を形成するクマムシ固有の CAHS タンパク質群について、線維化がもたらす物理特性の変化と生物学的影響を解析した。in vitro における微小液滴を用いた生物物理学的解析から...
❏相転移を伴う非線形現象のモデリングと解析(11640197)
【研究テーマ】大域解析学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
【キーワード】相転移 / 劣微分作用素 / 相分離 / ステファン問題 / 自由境界問題 (他8件)
【概要】本プロジェクトでは、線形・非線形作用素論から反応拡散系方程式、波動方程式、シュレディンガー方程式、相転移モデルやそれに関連する数値解析に至るまで実に多様な研究成果が得られた。特に、学際的見地に立った極めてレベルの高い研究が発表されている。例えば下記のような研究結果が上げられる。 ●環境問題に関連して、広島湾における赤潮の発生メカニズムに関する数学的解析と数値シミレーションを行った。これは非線形発展...
❏超伝導関連物質における不定比酸素の秩序配置,配置変化動力学とその遷移金属種依存性(08454208)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理学部, 教授 (50144423)
【キーワード】過剰酸素 / 相転移 / ガラス転移 / 熱容量 / 抵抗率 (他11件)
【概要】La_2NiO_<4+δ>およびLa_2CuO_<4+δ>結晶は高温でともにK_2NiF_4構造を持ち,過剰酸素を持つ後者結晶の低温相で超伝導性が見いだされている。両結晶は酸素組成に不定比性を示し,過剰酸素の平均組成,配置構造,さらに配置変化速度は超伝導性にも関連して興味深く,両結晶系の熱容量測定,抵抗率測定,熱電能測定等を行った。 1.13〜500Kの温度範囲で精密熱測定...
【数物系科学】地球惑星科学:高圧相転移を含む研究件
❏水素結合をプローブにした地球内部物質中の水素ならびにマントル流体の性質の解明(12640476)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】鍵 裕之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70233666)
【キーワード】水素結合 / 高圧 / 中性子回折 / 振動分光 / 重炭酸 (他14件)
【概要】地球内部物質、特に上部マントルを構成する物質には水が構造中に取りこまれる。水素の取りこみによって、地球内部の溶融関係、岩石の変形挙動などに大きな変化が起こりうることが知られている。 本研究では含水ケイ酸塩鉱物をはじめとするさまざまな含水素物質の高圧での物性変化を分光学的手法や中性子回折のその場観察で明らかにすることができた。特に研究の後期においてカリウム重炭素塩の高圧下での相転稼を見いだすことがで...
❏クエンチされた高圧相からのアモルファス化の研究(04640352)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
【キーワード】相転移 / 放射光 / 化合物半導体 / 超高圧 / アモルファス化 (他10件)
【概要】放射光を用いて、低温高圧下でのX線回折実験を行い、圧力および温度を変化させたときの相転移について調べた。低圧結晶相から高圧結晶相への転移およびその逆の転移の他に、高圧結晶相からアモルファス相への転移が起こることを見出した。また、これらの転移の温度-圧力平面での経路依存性を調べた。 GaSbの高圧相は90Kの低温で減圧すると、低圧までクエンチされる。この高圧相は1GPa以下で昇温したときアモルファス...
❏低温高圧下のX線回折による圧力誘起相転移の研究(62540249)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1987
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
【キーワード】低温 / 高圧 / X線回折 / 相転移 / アモルファス半導体 (他6件)
【概要】1.低温高圧X線用クライオスタットの製作:ヘリウムガス駆動式の圧力可変のダイヤモンドアンビル型超高圧装置を組み込める液体ヘリウムクライオスタットを製作し, 温度10-300K, 圧力0-20GPaでのX線回折実験を行った. 2.低温高圧下のリンのX線回折実験:黒リンは圧力下で斜方晶から菱面体晶, そして, 単純立法晶に相転移する. 単純立法晶は超伝導を示すが, その転移温度は温度圧力平面上での加圧...
【数物系科学】地球惑星科学:流体相転移を含む研究件
❏水素結合をプローブにした地球内部物質中の水素ならびにマントル流体の性質の解明(12640476)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】鍵 裕之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70233666)
【キーワード】水素結合 / 高圧 / 中性子回折 / 振動分光 / 重炭酸 (他14件)
【概要】地球内部物質、特に上部マントルを構成する物質には水が構造中に取りこまれる。水素の取りこみによって、地球内部の溶融関係、岩石の変形挙動などに大きな変化が起こりうることが知られている。 本研究では含水ケイ酸塩鉱物をはじめとするさまざまな含水素物質の高圧での物性変化を分光学的手法や中性子回折のその場観察で明らかにすることができた。特に研究の後期においてカリウム重炭素塩の高圧下での相転稼を見いだすことがで...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【数物系科学】地球惑星科学:相転移を含む研究件
❏カーボンナノチューブのナノ表面・ナノ空間における水の構造と物性(24310094)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部, 教授 (30385512)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / 相図 / ナノ空間 / ナノチューブ (他7件)
【概要】構造が制御されたナノ空間として1本の単層カーボンナノチューブ(SWNT)を用い,SWNTと水分子のナノスケールにおける相互作用を解明することを目的として研究を行った。分光実験および理論計算から,SWNTの外表面には2分子層の厚さの水の吸着層が形成されることを明らかにした。この吸着水は,2層で水素結合が閉じるため「疎水的」に振る舞うこと,ラマン分光における動径呼吸モードの周波数を増加させることが分か...
❏パルスレーザーとダイヤモンドアンビルセルを用いた高圧高温下の水の熱拡散率計測(24740356)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】木村 友亮 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 特定研究員 (50624540)
【キーワード】ダイヤモンドアンビルセル / 氷惑星内部構造 / 融解 / 高温高圧実験 / 水 (他10件)
【概要】氷惑星内部物質の融点計測と熱拡散率計測のためのCO2レーザー加熱装置を開発した。この装置とダイヤモンドアンビルセルを用いて、氷、アンモニア及び酸化マグネシウムの高圧下の融点決定に成功した。これらの結果から、天王星や海王星といった氷惑星内部では、水は液体として存在している一方で、アンモニアは一部固体として存在していることが明らかになった。このことにより、惑星磁場の生成に関わるマントル内の非対流層は、...
❏加圧低温水の液液相転移及び動的性質と,水への化学的圧力印加効果(21340118)
【研究テーマ】生物物理・化学物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】水 / ガラス転移 / 相転移 / 熱容量 / 構造緩和 (他8件)
【概要】種々の第二成分を有する細孔内希薄水溶液の低温熱容量を測定した。純水で233Kに観測された極大は,メタノール等を加えたときには消失し,ヒドロキシルアミン(HA)を加えたときには明瞭なピークに発達し,一次相転移の特徴を示した。相転移温度はHA組成の増大とともに上昇し,圧力の増大とともに下降した。5wt% HA水溶液では,相転移ピーク強度は圧力の増大とともに減少した。これらの結果に基づいて, HA添加は...
【数物系科学】天文学:重力波相転移を含む研究件
❏重力波宇宙論の創成と展開(23340058)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】横山 順一 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50212303)
【キーワード】重力波 / 宇宙論 / インフレーション / 位相的欠陥 / 相転移 (他14件)
【概要】本研究計画によって、重力波を新たな観測手段として、それを用いた宇宙論を本格的に創成して、電磁波観測では得られない初期宇宙に直接迫る方法を展開した。具体的には、曲率ゆらぎだけではなく、テンソルゆらぎ(量子的重力波)をプローブとして、最も一般的なインフレーションモデルを包括的に弁別する方法を与えることに成功した。また、格子上でのスカラー場の時間発展を数値的に追うことにより、初期宇宙でのスカラー場ダイナ...
❏大質量星重力崩壊における長時間進化と物理過程の研究(21540281)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山田 章一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80251403)
【キーワード】重力崩壊 / ニュートリノ / 一般相対論 / 輻射輸送 / 相転移 (他10件)
【概要】ニュートリノ加熱機構に基づき、原子核反応を適切に考慮した極めて長時間の超新星シミュレーションを行い、爆発エネルギーがどのように決まるかを明らかにした。また、同時に3次元ボルツマンソルバーも開発した。一方、ブラックホール形成からのニュートリや重力波放出を定量的に計算し、ジェット形成に対する新たな知見も得た。さらには、クォーク星形成の基礎的ダイナミクスを明らかにした。 ...
【数物系科学】天文学:インフレーション宇宙相転移を含む研究件
❏重力波宇宙論の創成と展開(23340058)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】横山 順一 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50212303)
【キーワード】重力波 / 宇宙論 / インフレーション / 位相的欠陥 / 相転移 (他14件)
【概要】本研究計画によって、重力波を新たな観測手段として、それを用いた宇宙論を本格的に創成して、電磁波観測では得られない初期宇宙に直接迫る方法を展開した。具体的には、曲率ゆらぎだけではなく、テンソルゆらぎ(量子的重力波)をプローブとして、最も一般的なインフレーションモデルを包括的に弁別する方法を与えることに成功した。また、格子上でのスカラー場の時間発展を数値的に追うことにより、初期宇宙でのスカラー場ダイナ...
❏宇宙定数と宇宙の進化(07304033)
【研究テーマ】物理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】佐藤 勝彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00111914)
【キーワード】宇宙定数 / インフレーション / 宇宙背景輻射 / 大規模構造 / 銀河の化学進化 (他11件)
【概要】1)宇宙の光度密度と宇宙定数 近年系統的に高赤方偏移領域での銀河の光度分布、星形成率の探査が行われるようになって来た。戸谷、吉井ととに、カナダフランス赤方偏移探査のデータを銀河のスペクトルを説明することのできる最もらしい銀河進化のモデル、有本吉井モデルから予想される理論的進化計算との比較を行った。その結果きわめて高い確率で宇宙定数が存在する宇宙のモデルが観測と一致することを見出した。95%の確かさ...
【数物系科学】天文学:計算物理相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク法の展開によるフラストレート磁性体の新奇物性探究(22H01179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレート磁性体 / スピン液体 / 計算物理 / 相転移
【概要】
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
【数物系科学】天文学:超新星相転移を含む研究件
❏大質量星重力崩壊における長時間進化と物理過程の研究(21540281)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山田 章一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80251403)
【キーワード】重力崩壊 / ニュートリノ / 一般相対論 / 輻射輸送 / 相転移 (他10件)
【概要】ニュートリノ加熱機構に基づき、原子核反応を適切に考慮した極めて長時間の超新星シミュレーションを行い、爆発エネルギーがどのように決まるかを明らかにした。また、同時に3次元ボルツマンソルバーも開発した。一方、ブラックホール形成からのニュートリや重力波放出を定量的に計算し、ジェット形成に対する新たな知見も得た。さらには、クォーク星形成の基礎的ダイナミクスを明らかにした。 ...
❏宇宙における高密度物質の相転移現象の研究(60302024)
【研究テーマ】物理学一般
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1985 - 1987
【研究代表者】佐藤 勝彦 東京大学, 理学部, 助教授 (00111914)
【キーワード】宇宙論 / 宇宙初期 / 超新星 / 中性子星 / 相転移 (他7件)
【概要】本研究の成果は次の3つにつとめられる. 1.宇宙初期: 量子宇宙論として, 時間を陽に含み且つ確立が正値確実である方法を作り上げた(粕谷). インフレーション宇宙におけるバリオン数生成を調べ, i)再加熱時における非熱的効果が極めて重要であること, ii)カオテイクインフレーションモデルではバリオン数ドメイン構造が作られる可能性があることを明らかにした. 密度ゆらぎの成長を調べ, 3K背景輻射の一...
【数物系科学】天文学:偏光相転移を含む研究件
❏神経細胞は高分子液晶か?(21K18596)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】柳澤 実穂 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50555802)
【キーワード】神経 / 高分子液晶 / 偏光 / 配向 / 相転移
【概要】神経細胞の中央にあるニューロンフィラメントは配向した棒状高分子の束であり、それを覆う多層の脂質膜構造は強誘電性の高分子液晶と類似する。神経伝達する波を膜伝搬するソリトン波とするニューロン表面波仮説も、神経細胞全体が液晶であれば説明がつく。このように神経細胞が高分子液晶であることを示唆する報告は数多くあるのに対し、実証研究はほぼない。そこで本研究では、神経細胞へ電場印可し、光学特性や電気特性の解析か...
❏レーザー光線の偏光と干渉を利用した溶液表面での界面活性物質吸着の可視化・解析法(07650266)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1995
【研究代表者】森 康彦 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (90051888)
【キーワード】可視化 / 吸着 / 界面活性剤 / アルコール / 相転移 (他8件)
【概要】界面活性物質の溶液表面における吸着現象を系に他物質を添加することなく実時間で二次元的に可視化・解析するための新しい光学的手法及び測定装置の開発を行った. 1.光学系の製作 拡大平行化したレーザー光を偏光状態を制御して溶液表面にブルースター角にて入射させ,反射光をビデオ画像として記録した後,デジタル画像解析を行うことにより,界面活性物質の分子構造とその水溶液表面での吸着状態及び照射光に対する光学的応...
【数物系科学】天文学:超伝導相転移を含む研究件
❏電子とプロトンが相関した単一分子種有機伝導体の物性制御(24340074)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】森 初果 東京大学, 物性研究所, 教授 (00334342)
【キーワード】分子性導体 / 水素結合 / 相関機能物性 / 重水素効果 / 相転移 (他15件)
【概要】水素結合は水や氷、DNAやタンパク質中などに存在し、静電的な相互作用で分子集団内外の形成に関わり、我々の生命や生活にとって必要不可欠な役割を果たす。これらの水素結合プロトン由来の「プロトン固体物性」は、電子が主役で電気伝導性や磁性を与える「電子固体物性」とは、従来、別個独立に研究されてきた。 本課題では、この「電子固体物性」に「プロトン固体物性」が連動した「電子ープロトン相関固体物性」の発現を目指...
❏圧力誘起超伝導体の高圧力下電子状態の解明と新奇超伝導の探索(21340092)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】上床 美也 東京大学, 物性研究所, 准教授 (40213524)
【キーワード】高圧力 / 相転移 / キュービックアンビル / 圧力装置 / 静水圧 (他9件)
【概要】超高圧下でも高い静水圧性を発生出来るキュービックアンビル型圧力発生装置(CAC)を小型化した、パームCAC圧力発生装置を用いた諸物性測定を多重環境下、(0. 45 K、磁場5 T、圧力9GPa程度)で可能とした。極低温、磁場中で磁化および比熱を高圧下(2 GPa程度)で測定する事を可能とした。これらの本装置を用いた、様々な化合物の研究により、圧力誘起超伝導現象をはじめとしる新奇の諸物性を明らかにし...
❏超伝導関連物質における不定比酸素の秩序配置,配置変化動力学とその遷移金属種依存性(08454208)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理学部, 教授 (50144423)
【キーワード】過剰酸素 / 相転移 / ガラス転移 / 熱容量 / 抵抗率 (他11件)
【概要】La_2NiO_<4+δ>およびLa_2CuO_<4+δ>結晶は高温でともにK_2NiF_4構造を持ち,過剰酸素を持つ後者結晶の低温相で超伝導性が見いだされている。両結晶は酸素組成に不定比性を示し,過剰酸素の平均組成,配置構造,さらに配置変化速度は超伝導性にも関連して興味深く,両結晶系の熱容量測定,抵抗率測定,熱電能測定等を行った。 1.13〜500Kの温度範囲で精密熱測定...
【数物系科学】天文学:宇宙初期相転移を含む研究件
❏宇宙初期における電弱相転移のダイナミクス(08740202)
【研究テーマ】素粒子・核・宇宙線
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1996
【研究代表者】横山 順一 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (50212303)
【キーワード】宇宙初期 / 相転移 / Higgs場 / ランジェバン方程式 / 有限温度の場の理論 (他6件)
【概要】素粒子相互作用の標準理論のHiggs場に対して有限温度に於いてclosed time pathの経路積分を用いて実効作用汎関数を求め、そこからHiggs場の期待値に対する近似的な運動方程式を導出した。実効作用の虚部は運動方程式においてはノイズとして働く。この定式化では散逸項を第一原理から出すことができないために、ここでは統計力学を用いて揺動散逸関係を課すことにより、これを求めた。この運動方程式のノ...
❏宇宙における高密度物質の相転移現象の研究(60302024)
【研究テーマ】物理学一般
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1985 - 1987
【研究代表者】佐藤 勝彦 東京大学, 理学部, 助教授 (00111914)
【キーワード】宇宙論 / 宇宙初期 / 超新星 / 中性子星 / 相転移 (他7件)
【概要】本研究の成果は次の3つにつとめられる. 1.宇宙初期: 量子宇宙論として, 時間を陽に含み且つ確立が正値確実である方法を作り上げた(粕谷). インフレーション宇宙におけるバリオン数生成を調べ, i)再加熱時における非熱的効果が極めて重要であること, ii)カオテイクインフレーションモデルではバリオン数ドメイン構造が作られる可能性があることを明らかにした. 密度ゆらぎの成長を調べ, 3K背景輻射の一...
【数物系科学】天文学:宇宙論相転移を含む研究件
❏重力波宇宙論の創成と展開(23340058)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】横山 順一 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50212303)
【キーワード】重力波 / 宇宙論 / インフレーション / 位相的欠陥 / 相転移 (他14件)
【概要】本研究計画によって、重力波を新たな観測手段として、それを用いた宇宙論を本格的に創成して、電磁波観測では得られない初期宇宙に直接迫る方法を展開した。具体的には、曲率ゆらぎだけではなく、テンソルゆらぎ(量子的重力波)をプローブとして、最も一般的なインフレーションモデルを包括的に弁別する方法を与えることに成功した。また、格子上でのスカラー場の時間発展を数値的に追うことにより、初期宇宙でのスカラー場ダイナ...
❏宇宙における高密度物質の相転移現象の研究(60302024)
【研究テーマ】物理学一般
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1985 - 1987
【研究代表者】佐藤 勝彦 東京大学, 理学部, 助教授 (00111914)
【キーワード】宇宙論 / 宇宙初期 / 超新星 / 中性子星 / 相転移 (他7件)
【概要】本研究の成果は次の3つにつとめられる. 1.宇宙初期: 量子宇宙論として, 時間を陽に含み且つ確立が正値確実である方法を作り上げた(粕谷). インフレーション宇宙におけるバリオン数生成を調べ, i)再加熱時における非熱的効果が極めて重要であること, ii)カオテイクインフレーションモデルではバリオン数ドメイン構造が作られる可能性があることを明らかにした. 密度ゆらぎの成長を調べ, 3K背景輻射の一...
【数物系科学】天文学:ニュートリノ相転移を含む研究件
❏大質量星重力崩壊における長時間進化と物理過程の研究(21540281)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】山田 章一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80251403)
【キーワード】重力崩壊 / ニュートリノ / 一般相対論 / 輻射輸送 / 相転移 (他10件)
【概要】ニュートリノ加熱機構に基づき、原子核反応を適切に考慮した極めて長時間の超新星シミュレーションを行い、爆発エネルギーがどのように決まるかを明らかにした。また、同時に3次元ボルツマンソルバーも開発した。一方、ブラックホール形成からのニュートリや重力波放出を定量的に計算し、ジェット形成に対する新たな知見も得た。さらには、クォーク星形成の基礎的ダイナミクスを明らかにした。 ...
❏宇宙における高密度物質の相転移現象の研究(60302024)
【研究テーマ】物理学一般
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1985 - 1987
【研究代表者】佐藤 勝彦 東京大学, 理学部, 助教授 (00111914)
【キーワード】宇宙論 / 宇宙初期 / 超新星 / 中性子星 / 相転移 (他7件)
【概要】本研究の成果は次の3つにつとめられる. 1.宇宙初期: 量子宇宙論として, 時間を陽に含み且つ確立が正値確実である方法を作り上げた(粕谷). インフレーション宇宙におけるバリオン数生成を調べ, i)再加熱時における非熱的効果が極めて重要であること, ii)カオテイクインフレーションモデルではバリオン数ドメイン構造が作られる可能性があることを明らかにした. 密度ゆらぎの成長を調べ, 3K背景輻射の一...
【数物系科学】天文学:モンテカルロ法相転移を含む研究件
❏長距離相互作用するスピン系の相転移とダイナミクスに関する研究(20540364)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】藤堂 眞治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (10291337)
【キーワード】長距離相互作用 / モンテカルロ法 / 詳細釣り合い条件 / 量子モンテカルロ法 / エンタングルメントエントロピー (他13件)
【概要】長距離相互系では、スピン間の相互作用の数がスピン数の二乗に比例して増加するため、シミュレーションはこれまで大変困難であった。我々は一般の長距離相互作用系に対するオーダーNモンテカルロ法を開発した。また、モンテカルロ法における棄却率を最小化する一般的な手法を開発した。さらに、スピンアイスの低温状態やスピンパイエルス系における量子フォノンの効果を明らかにし、エンタングルメントエントロピーや局所Z_2ベ...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
【化学】材料化学:分子運動相転移を含む研究件
❏固体分子のダイナミックスと構造一物性の相関(07304074)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
【キーワード】固体分子運動 / ダイナミックス / 相転移 / プロトン移動 / アモルファス相 (他12件)
【概要】本研究では、以下の7つの課題を各研究者が相互に有機的に連携を保ちながらさらに研究を進めた。(1)固体分子のプロトン移動 稲辺は有機結晶中の水素結合のプロトンが移動することによるπ電子系の電荷移動相互作用に与える影響を検討した。池田は中性子散乱を使ってKH_2PO_4や氷の結晶中のプロトンの移動を理論と実験で検討した。大橋はコバルト錯体結晶に光を照射したときの重水素と水素の置換反応を中性子回折で直接...
❏結晶、配向無秩序結晶および液体の定積熱容量と分子運動(02453008)
【研究テーマ】物理化学一般
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1990 - 1991
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理学部, 助教授 (50144423)
【キーワード】高圧熱測定 / 熱容量 / 相転移 / ガラス転移 / 配向無秩序結晶 (他10件)
【概要】結晶における分子配向の秩序・無秩序化過程について、配向自由度間および配向自由度と振動自由度間等のカップリング効果を調べる目的で、高圧下熱容量測定装置の開発と常圧下熱容量測定を行った。 1)定積熱容量導出可能な高圧下定圧熱容量・体積同時自動測定装置の開発に取り組んだ。熱量計は13Kから500Kの温度域において、精度10^<ー5>Kの温度測定、精確度1%程度の高圧下熱容量測定が可能であるこ...
【化学】複合化学:複屈折相転移を含む研究件
❏光制御・検出による局所分子配向緩和スペクトロスコピー(09450035)
【研究テーマ】応用物理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】酒井 啓司 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (00215584)
【キーワード】分子配向 / 液晶 / 液晶等方相 / 配向緩和現象 / 光カー効果 (他11件)
【概要】近年、新しい機能性材料として注目を集めている液晶やゲル、生体系などいわゆる複雑流体は、その分子自体あるいは分子集合体が配向やコンフォメーション等の大きな内部自由度を有している点に特徴がある。これらの中でも、その影響がより強く端的にマクロなスケールの物性変化として現れるのは分子配向である。本研究は光を用いて分子の配向を人為的に制御し、その応答特性から分子配尚のメカニズムを調べる光制御局所分子配向緩和...
❏リラクサー強誘電体の基礎機能発現の起因(09440122)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】上江洲 由晃 (上江州 由晃) 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】リラクサー / 強誘電体 / Pb(Mg1 / 3Nb2 / 3)O_3 (他14件)
【概要】リラクサーは巨大でブロードな誘電率のピークを室温付近で示すにもかかわらず,極低温まで長距離秩序が発達しない特異な強誘電体である。前年度までに,電場を極性軸方向に加えた場合には,長距離秩序すなわち自発分極が発達すること,しかしゼロ電場のもとでの温度下降(ZFC),電場のもとでの温度上昇(FH),電場のもとでの温度下降(FC),そのあとのゼロ電場での温度上昇(ZFCaFH)では全く異なる経路を辿ること...
❏三角格子反強磁性体における素励起と相転移の微視的過程の研究(03452036)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】田中 秀数 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80188325)
【キーワード】三角格子反強磁性体 / ABX_3型結晶 / 相転移 / 臨界現象 / 素励起 (他14件)
【概要】我々は、ABX_3型化合物を中心に良質単結晶の作成を重点的に行い、得られた結晶を用いて以下のような研究成果が得られた。 1.ABX_3型三角格子反強磁性体のESRを様々な周波数帯のマイクロ波を用いて行い、多くの物質について周波数と共鳴磁場の関係を詳細に調べた。また、共鳴モードの理論的解析も同時に行い、これまでに考慮されていなかった新しい鎖間の相互作用を取り入れると共鳴モードが他の実験結果と矛盾なく...
【化学】複合化学:液晶相転移を含む研究件
❏60°ベント角の屈曲分子によるバナナ液晶形成と強誘電応答ディスプレイの開発(26410086)
【研究テーマ】機能物性化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】姜 聲敏 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (00523664)
【キーワード】液晶 / 新規相構造 / 強誘電性 / ディスプレイ / 相構造 (他10件)
【概要】種々の新規バナナ型液晶分子をデザイン・合成し目的とする電場応答特性を有する液晶相を発見した。これらの応答性と約60°の屈曲角を持つ屈曲分子の配向制御との組み合わせで、面内で高速スイッチングが可能なディスプレイが期待できる。 キュービック、カラムナー、バナナ液晶相を同時に有し、バナナ相のみならずカラムナー相においても強誘電応答が見られた。さらなる分子構造の最適化を行えば、キュービック相の電場応答も期...
❏液晶乱流が拓くマクロ非平衡系の実験統計力学(25707033)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹内 一将 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (50622304)
【キーワード】統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 数理物理学 / 臨界現象 / 液晶 (他10件)
【概要】本研究では、電気的に駆動した液晶の乱流状態を用いて、吸収状態転移と呼ばれる種類の相転移現象や界面成長現象における新たな普遍的物理法則の探求を行った。吸収状態転移については、符号反転対称性のもとでの臨界現象を測定するために最適な実験系を同定し、その実現に向けた諸測定を行った。界面成長現象については、(1)円から外向きに成長する界面、(2)円から内向きに成長する界面、(3)成長速度の異なる2領域中を成...
❏光制御・検出による局所分子配向緩和スペクトロスコピー(09450035)
【研究テーマ】応用物理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】酒井 啓司 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (00215584)
【キーワード】分子配向 / 液晶 / 液晶等方相 / 配向緩和現象 / 光カー効果 (他11件)
【概要】近年、新しい機能性材料として注目を集めている液晶やゲル、生体系などいわゆる複雑流体は、その分子自体あるいは分子集合体が配向やコンフォメーション等の大きな内部自由度を有している点に特徴がある。これらの中でも、その影響がより強く端的にマクロなスケールの物性変化として現れるのは分子配向である。本研究は光を用いて分子の配向を人為的に制御し、その応答特性から分子配尚のメカニズムを調べる光制御局所分子配向緩和...
【化学】複合化学:ゲル相転移を含む研究件
❏中区分21:電気電子工学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】グラフェン
【研究期間】ポリマーネットワーク
【研究代表者】LCST
【キーワード】相転移
【概要】本研究課題では、これまでに同定してきた脱水ストレスに応答して可逆的に凝集するクマムシタンパク質群 DRYPs について解析することで、新たな耐性原理の検証と提唱を目指している。本年度は、まずストレス依存に動物細胞内で繊維構造を形成するクマムシ固有の CAHS タンパク質群について、線維化がもたらす物理特性の変化と生物学的影響を解析した。in vitro における微小液滴を用いた生物物理学的解析から...
❏エントロピー誘起相互作用による自己組織化ソフトマテリアルの創製(20K05623)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】浅井 誠 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (80609941)
【キーワード】コロイド / ナノ粒子 / 高分子 / 自己組織化 / 分子動力学 (他10件)
【概要】フォトニック結晶の分野では、自発的に形成される様々な結晶構造を実現するためのフレームを開発することが中心的な課題の1つとなっている。特に簡単な方法として、コロイド結晶を用いる方法があるが、コロイド結晶のバリエーションは限られており、その構造は壊れやすい。そこで、本研究では強靭な結晶構造を形成する可能性を持つPGNPに着目する。具体的には、本研究では高分子グラフトナノ粒子(PGNP)の多形構造を予測...
❏グラフェンとポリマーネットワークの相転移を利用した巨大電界効果変調素子の開発(19K21963)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】生田 昂 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80805929)
【キーワード】グラフェン / ポリマーネットワーク / LCST / 相転移 / ゲル (他6件)
【概要】本研究では、グラフェン上でのポリマーネットワークの相転移現象を利用することにより、サイドゲート構造を有したグラフェン電界効果トランジスタにおいて、従来のゲート電圧変調型ではなく、ゲートキャパシタンス変調型のデバイスの開発を行った。そこにおいて、ポリマーネットワークの相転移現象を利用することにより、ゲートキャパシタンスを1000倍程度変調し、電界効果トランジスタの伝達特性の変調に成功した。 ...
【化学】複合化学:高分子相転移を含む研究件
❏エントロピー誘起相互作用による自己組織化ソフトマテリアルの創製(20K05623)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】浅井 誠 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (80609941)
【キーワード】コロイド / ナノ粒子 / 高分子 / 自己組織化 / 分子動力学 (他10件)
【概要】フォトニック結晶の分野では、自発的に形成される様々な結晶構造を実現するためのフレームを開発することが中心的な課題の1つとなっている。特に簡単な方法として、コロイド結晶を用いる方法があるが、コロイド結晶のバリエーションは限られており、その構造は壊れやすい。そこで、本研究では強靭な結晶構造を形成する可能性を持つPGNPに着目する。具体的には、本研究では高分子グラフトナノ粒子(PGNP)の多形構造を予測...
❏マルチスペクトル型熱イメージング法による高分子系複合材料の熱伝導特性の高機能化(16K06768)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱イメージング / 赤外線カメラ / 赤外線サーモグラフィー / 相転移 (他19件)
【概要】本研究では、赤外分光型熱イメージング同時測定法の開発を行い、サーモスペクトロスコピーと称する新しい分野を世界に先駆けて切り開いた。この方法によれば、赤外分光スペクトルの空間的な2次元分布(赤外分光イメージング)と熱画像(熱輻射強度分布)(2次元温度分布)を同時に観測し、デジタル画像として保存することができ、世界でも最も高倍率の赤外顕微レンズにより、ミクロスケールの空間分解能を可能とした。熱伝導のミ...
❏熱伝導性を制御した高分子機能性材料の設計(25420752)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱拡散率 / 熱伝導率 / 異方性 / 相転移 (他21件)
【概要】高分子複合系の熱伝導特性の分子構造設計の指針を得るために,炭素繊維複合材料,液晶,蓄熱材等のモデル系の熱伝導特性を温度波法を用いて検討し,分子の配向性による熱伝導特性の制御の可能性を示すとともに,熱物性全4定数の温度可変下の同時測定法の方法論を提案した.さらに,熱イメージングと同期させた,赤外吸収スペクトルのイメージング化を高速に行う,熱・スペクトル同時測定法を提案し,試作した. ...
【化学】複合化学:金属錯体相転移を含む研究件
❏分子変換により誘起される自己駆動する液滴の相転移現象(18K05066)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】伴野 太祐 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (70613909)
【キーワード】自己駆動液滴 / 非平衡系 / 界面活性剤 / エマルション / 金属錯体 (他22件)
【概要】界面活性剤水溶液中を自ら動く(自己駆動する)マイクロメートルサイズの液滴をプラットフォームに,種々の外部刺激を与えた際に駆動モードを変えたり,他の分子集合体へと相転移したりする化学システムの構築を目指した。金属イオンのリガンドとなるアニリン骨格を有する界面活性剤や光応答性の界面活性剤を用いることで,一方向に駆動する走性を示した後に膜構造を有する凝集体へと相転移する現象や,複数の液滴が集合し,離散す...
❏磁気および電気的双安定状態を備えた金属錯体の合理的設計と外場制御(18350028)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / 外場制御 / 金属錯体 / 可逆光磁性 / 電荷移動 (他13件)
【概要】現在、オプトエレクトロニクス用の材料として、光で物質変化する材料の研究開発が活発に進められている。光により直接的に磁気特性をスイッチングできる磁性材料は、光による書き込みが可能なため、高密度化および高速化が可能であるため、光通信や光メモリーおよび光コンピューターなどの光磁気メモリー媒体や光アイソレター素子などへの応用が期待されている。本研究課題では、外場(磁場、電場、光)制御による新しい現象を実現...
【化学】複合化学:超分子化学相転移を含む研究件
❏分子変換により誘起される自己駆動する液滴の相転移現象(18K05066)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】伴野 太祐 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (70613909)
【キーワード】自己駆動液滴 / 非平衡系 / 界面活性剤 / エマルション / 金属錯体 (他22件)
【概要】界面活性剤水溶液中を自ら動く(自己駆動する)マイクロメートルサイズの液滴をプラットフォームに,種々の外部刺激を与えた際に駆動モードを変えたり,他の分子集合体へと相転移したりする化学システムの構築を目指した。金属イオンのリガンドとなるアニリン骨格を有する界面活性剤や光応答性の界面活性剤を用いることで,一方向に駆動する走性を示した後に膜構造を有する凝集体へと相転移する現象や,複数の液滴が集合し,離散す...
❏生体系を模倣した刺激応答性ナノ分子システムの創製(16H04129)
【研究テーマ】機能物性化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金原 数 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30282578)
【キーワード】二分子膜 / イオンチャネル / 分子機械 / 相転移 / ヒステリシス (他20件)
【概要】細胞膜に含まれるタンパク質の構造を模倣し,水との親和性の高い親水部と親和性の低い疎水部を交互に連結した交互両親媒性骨格を有する分子を設計し,その合成法を確立した。力学的エネルギーや熱などの外部刺激に応答して分子構造や集合形態の変化をおこし,その結果として物性を変化させることのできる,刺激応答性分子素子の開発に成功した。 ...
【生物学】基礎生物学:結晶構造解析相転移を含む研究件
❏2つの収縮メカニズムを併せ持つ負熱膨張材料の創製と熱収縮機構の解明(21H01618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】磯部 敏宏 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (20518287)
【キーワード】セラミックス / 相転移 / 熱膨張率 / 結晶構造解析 / 熱膨張
【概要】
❏結晶相転移とプロトン移動互変異性化による結晶色調変化の解明(25410005)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】植草 秀裕 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (60242260)
【キーワード】有機結晶 / X線結晶構造解析 / ベイポクロミズム / 粉末結晶解析 / 単結晶構造解析 (他14件)
【概要】結晶周囲の環境である湿度や有機蒸気に応じて結晶が相転移し、色調変化を示すベイポクロミズム有機結晶の原理を明らかにし、さらに効率的に色変化を示す有機結晶を設計した。 キノロン系抗生物質ピペミド酸三水和物結晶はアセトニトリル蒸気・水蒸気適用により、結晶相脱水和・水和を起こし、無水和物結晶・三水和物結晶に可逆的に転移する。この際に無色から黄色への色調変化をベイポクロミズムとして示す。粉末未知結晶構造解析...
【総合理工】応用物理学:分子性導体相転移を含む研究件
❏有機結晶表面への光キャリア注入と光誘起二次元超伝導の創出(19H02584)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】須田 理行 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80585159)
【キーワード】二次元超伝導 / 光誘起相転移 / フォトクロミズム / キャリアドーピング / 分子性導体 (他9件)
【概要】本研究では、デバイス構造を用いないバルク結晶"表面"への光キャリア注入の実現および有機結晶表面での二次元超伝導相の創出とその評価を目的とし、フォトクロミック単分子膜を有機単結晶表面に直接自己組織化させ、光照射によって高密度キャリア注入を実現する新たな手法を確立した。実際に有機結晶κ型BEDT-TTF塩表面への光キャリアドーピングを実現し、その光誘起超伝導相が理想的な二次元超伝導相で...
❏電子とプロトンが相関した単一分子種有機伝導体の物性制御(24340074)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】森 初果 東京大学, 物性研究所, 教授 (00334342)
【キーワード】分子性導体 / 水素結合 / 相関機能物性 / 重水素効果 / 相転移 (他15件)
【概要】水素結合は水や氷、DNAやタンパク質中などに存在し、静電的な相互作用で分子集団内外の形成に関わり、我々の生命や生活にとって必要不可欠な役割を果たす。これらの水素結合プロトン由来の「プロトン固体物性」は、電子が主役で電気伝導性や磁性を与える「電子固体物性」とは、従来、別個独立に研究されてきた。 本課題では、この「電子固体物性」に「プロトン固体物性」が連動した「電子ープロトン相関固体物性」の発現を目指...
【総合理工】応用物理学:機能性酸化物相転移を含む研究件
❏強相関電子系材料におけるプラズモニックマテリアルの機能創成と外場制御(25600073)
【研究テーマ】応用物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松井 裕章 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (80397752)
【キーワード】機能性酸化物 / VO2 / 表面プラズモン / 相転移 / ナノ構造 (他14件)
【概要】本研究では、金属・絶縁体転移を示す機能性酸化物VO2を基盤として、赤外領域における表面プラズモンの外場制御を実施した。特に、トップダウン技術を用いて作製されたVO2ナノドット構造からの表面プラズモン励起に着目する。赤外域で観測された表面プラズモン共鳴は実験的及び理論的に実証され、伝導帯内の強い電子&#8901;電子相関が共鳴励起を支配することを見出した。更に、表面プラズモン共鳴の温度依存性...
❏シナプスを模した時間ゲート電界誘起相転移スイッチの開発(24651173)
【研究テーマ】マイクロ・ナノデバイス
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】林 将光 独立行政法人物質・材料研究機構, 磁性材料ユニット, 主任研究員 (70517854)
【キーワード】ナノ電子デバイス / 金属半導体相転移 / 機能性酸化物 / 相転移
【概要】ターゲットに金属のVを用いて作製した酸化バナジウム膜については、X線回折の結果から組成がVO2に近い構造のピークが何度か得られたが、再現性が非常に乏しかった。これはスパッタ中にターゲットが酸化してしまうことで、堆積する膜の酸素濃度も変わってしまうことが原因と考えられる。構造がVO2に近い膜は340度付近で金属・半導体層転移することが電気伝導測定からわかった。 一方、ターゲットにV2O5を用いると、...
【総合理工】応用物理学:強相関相転移を含む研究件
❏強相関電子系材料におけるプラズモニックマテリアルの機能創成と外場制御(25600073)
【研究テーマ】応用物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松井 裕章 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (80397752)
【キーワード】機能性酸化物 / VO2 / 表面プラズモン / 相転移 / ナノ構造 (他14件)
【概要】本研究では、金属・絶縁体転移を示す機能性酸化物VO2を基盤として、赤外領域における表面プラズモンの外場制御を実施した。特に、トップダウン技術を用いて作製されたVO2ナノドット構造からの表面プラズモン励起に着目する。赤外域で観測された表面プラズモン共鳴は実験的及び理論的に実証され、伝導帯内の強い電子&#8901;電子相関が共鳴励起を支配することを見出した。更に、表面プラズモン共鳴の温度依存性...
❏圧力誘起超伝導体の高圧力下電子状態の解明と新奇超伝導の探索(21340092)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】上床 美也 東京大学, 物性研究所, 准教授 (40213524)
【キーワード】高圧力 / 相転移 / キュービックアンビル / 圧力装置 / 静水圧 (他9件)
【概要】超高圧下でも高い静水圧性を発生出来るキュービックアンビル型圧力発生装置(CAC)を小型化した、パームCAC圧力発生装置を用いた諸物性測定を多重環境下、(0. 45 K、磁場5 T、圧力9GPa程度)で可能とした。極低温、磁場中で磁化および比熱を高圧下(2 GPa程度)で測定する事を可能とした。これらの本装置を用いた、様々な化合物の研究により、圧力誘起超伝導現象をはじめとしる新奇の諸物性を明らかにし...
【総合理工】応用物理学:スペクトロスコピー相転移を含む研究件
❏光制御・検出による局所分子配向緩和スペクトロスコピー(09450035)
【研究テーマ】応用物理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】酒井 啓司 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (00215584)
【キーワード】分子配向 / 液晶 / 液晶等方相 / 配向緩和現象 / 光カー効果 (他11件)
【概要】近年、新しい機能性材料として注目を集めている液晶やゲル、生体系などいわゆる複雑流体は、その分子自体あるいは分子集合体が配向やコンフォメーション等の大きな内部自由度を有している点に特徴がある。これらの中でも、その影響がより強く端的にマクロなスケールの物性変化として現れるのは分子配向である。本研究は光を用いて分子の配向を人為的に制御し、その応答特性から分子配尚のメカニズムを調べる光制御局所分子配向緩和...
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
【総合理工】応用物理学:フラストレート磁性体相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク法の展開によるフラストレート磁性体の新奇物性探究(22H01179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレート磁性体 / スピン液体 / 計算物理 / 相転移
【概要】
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
【総合理工】応用物理学:磁性体相転移を含む研究件
❏テンソルネットワーク変分法による有限温度フラストレート磁性体の物性解明(19K03740)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任准教授 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / キタエフ模型 / スピン液体 / 有限温度物性 / フラストレート磁性体 (他10件)
【概要】昨年度までの研究で高精度の有限温度計算が可能であることを明らかにした、有限サイズの二次元系に対する一次元テンソルネットワークによる密度行列の近似手法を活用し、本年度は主に、キタエフ模型の熱ホール伝導度の特徴を中心に詳細に解析した。 キタエフ模型の基底状態は、秩序を持たないスピン液体状態になっており、磁場中では、系の端を流れる熱流により、温度勾配とは直交した方向に熱が流れる熱ホール伝導を示すことが知...
❏テンソルネットワーク法によるフラストレート量子スピン系の新奇秩序探索(15K17701)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (00514051)
【キーワード】テンソルネットワーク / フラストレーション / 磁性体 / 相転移 / スピン液体 (他9件)
【概要】本研究では、二次元の量子フラストレート磁性体の基底状態を、波動関数を小さなテンソルの積で記述するテンソルネットワーク法を用いて解析した。S=1/2カゴメ格子ハイゼンベルグ量子スピン模型については、磁場中での基底状態を計算し、複数の磁化プラトーの存在を明らかにした他、1/3プラトーでは、六角形ループ上のスピンが共鳴状態を形成していることを示した。また、キタエフ相互作用が強く存在する物質、Na2IrO...
❏磁気および電気的双安定状態を備えた金属錯体の合理的設計と外場制御(18350028)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / 外場制御 / 金属錯体 / 可逆光磁性 / 電荷移動 (他13件)
【概要】現在、オプトエレクトロニクス用の材料として、光で物質変化する材料の研究開発が活発に進められている。光により直接的に磁気特性をスイッチングできる磁性材料は、光による書き込みが可能なため、高密度化および高速化が可能であるため、光通信や光メモリーおよび光コンピューターなどの光磁気メモリー媒体や光アイソレター素子などへの応用が期待されている。本研究課題では、外場(磁場、電場、光)制御による新しい現象を実現...
【工学】機械工学:ソフトマテリアル相転移を含む研究件
❏エントロピー誘起相互作用による自己組織化ソフトマテリアルの創製(20K05623)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】浅井 誠 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (80609941)
【キーワード】コロイド / ナノ粒子 / 高分子 / 自己組織化 / 分子動力学 (他10件)
【概要】フォトニック結晶の分野では、自発的に形成される様々な結晶構造を実現するためのフレームを開発することが中心的な課題の1つとなっている。特に簡単な方法として、コロイド結晶を用いる方法があるが、コロイド結晶のバリエーションは限られており、その構造は壊れやすい。そこで、本研究では強靭な結晶構造を形成する可能性を持つPGNPに着目する。具体的には、本研究では高分子グラフトナノ粒子(PGNP)の多形構造を予測...
❏マイクロ波顕微鏡を利用したプロトン移動高速光スイッチの基礎(21654049)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】前田 京剛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70183605)
【キーワード】ソフトマテリアル / プロトン互変異性 / マイクロ波伝導度 / マイクロ波顕微鏡 / 相転移 (他11件)
【概要】プロトン互変異性体およびその類縁物質における試行実験(マイクロ波伝導度測定)に見られた巨大ヒステリシスに注目し,それを巨視的ならびに局所的交流伝導度測定を併用し,起源を探り,それらに基づき,プロトン互変異性に基づく高速光スイッチの開発を目指したが,巨大ヒステリシスがプロトン互変異性に関連した相転移によるものであるという証拠を得ることはできなかった。しかし,その途上で,新たなプロトン互変異性を利用し...
【工学】材料工学:準安定相相転移を含む研究件
❏磁気および電気的双安定状態を備えた金属錯体の合理的設計と外場制御(18350028)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / 外場制御 / 金属錯体 / 可逆光磁性 / 電荷移動 (他13件)
【概要】現在、オプトエレクトロニクス用の材料として、光で物質変化する材料の研究開発が活発に進められている。光により直接的に磁気特性をスイッチングできる磁性材料は、光による書き込みが可能なため、高密度化および高速化が可能であるため、光通信や光メモリーおよび光コンピューターなどの光磁気メモリー媒体や光アイソレター素子などへの応用が期待されている。本研究課題では、外場(磁場、電場、光)制御による新しい現象を実現...
❏クエンチされた高圧相からのアモルファス化の研究(04640352)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
【キーワード】相転移 / 放射光 / 化合物半導体 / 超高圧 / アモルファス化 (他10件)
【概要】放射光を用いて、低温高圧下でのX線回折実験を行い、圧力および温度を変化させたときの相転移について調べた。低圧結晶相から高圧結晶相への転移およびその逆の転移の他に、高圧結晶相からアモルファス相への転移が起こることを見出した。また、これらの転移の温度-圧力平面での経路依存性を調べた。 GaSbの高圧相は90Kの低温で減圧すると、低圧までクエンチされる。この高圧相は1GPa以下で昇温したときアモルファス...
【工学】プロセス・化学工学:固溶体相転移を含む研究件
❏第一原理熱力学に基づいたセラミックス計算状態図とその実証(18206067)
【研究テーマ】金属物性
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (70183861)
【キーワード】セラミックス / 計算状態図 / 第一原理計算 / 熱力学 / 相転移 (他9件)
【概要】酸化物のモデル系としてMgOおよびZnO基の2元系などを対象に,有限温度での相転移挙動,溶質元素の固溶限の導出,中間相生成の検討という3つの課題を設定し,系統的な第一原理熱力学計算を行うとともに,これを実験により検証した.また圧力依存性についても,計算と実験の両面から検討した.検証実験としては,MgOおよびZnO基の2元系などの様々な酸化物モデル系を対象に,通常の常圧下での高温熱平衡実験,高温高圧...
❏2次元層状超イオン伝導体の伝導機構におよぼす銀・銅イオン混合効果(05750606)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1993
【研究代表者】川路 均 東京工業大学, 工業材料研究所, 助手 (10214644)
【キーワード】銀イオン伝導体 / 銅イオン伝導体 / 固溶体 / 相転移
【概要】本研究ではまず、室温から約700℃までの温度範囲で作動する中高温複素電導率測定装置の製作を行った。電気炉部分は現有の中高温用光交流法熱容量測定装置を改造する事により高温での電気伝導率測定が行えるようにし、電導率測定系いついては、現有のインピーダンスアナライザーおよびロックインアンプを使用した。温度測定には白金抵抗温度計を使用した。高度に純度制御した試料は、それぞれの成分元素単体を石英ガラス中に真空...
【工学】電気電子工学:リラクサー相転移を含む研究件
❏リラクサー強誘電体の基礎機能発現の起因(09440122)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】上江洲 由晃 (上江州 由晃) 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】リラクサー / 強誘電体 / Pb(Mg1 / 3Nb2 / 3)O_3 (他14件)
【概要】リラクサーは巨大でブロードな誘電率のピークを室温付近で示すにもかかわらず,極低温まで長距離秩序が発達しない特異な強誘電体である。前年度までに,電場を極性軸方向に加えた場合には,長距離秩序すなわち自発分極が発達すること,しかしゼロ電場のもとでの温度下降(ZFC),電場のもとでの温度上昇(FH),電場のもとでの温度下降(FC),そのあとのゼロ電場での温度上昇(ZFCaFH)では全く異なる経路を辿ること...
❏一次相転移・高次構造の物性と新機能性材料の探索(06452048)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】上江洲 由晃 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】一次相転移 / 高次構造 / 強誘電・強弾性分域 / 周期性反転分域 / 擬以位相整合素子 (他18件)
【概要】(1)新しい非線形光学顕微鏡(SHG顕微鏡)を開発した。これにより 従来光学的に観察が不可能と考えられてきた強誘性180°分域構造を,非破壊・非接触で観察することに,世界で初めて成功した。 (2)透過型SHG顕微鏡を用いて,青色レーザ光を実現する擬以位相整合素子の評価を行った。 (3)全反射型SHG顕微鏡を用いて,基板上に成長させた有機薄膜の配向性の評価を行った。 (4)強誘電体・強弾性体モリブデ...
【工学】電気電子工学:変位電流相転移を含む研究件
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏単分子膜の変位電流計測システムの開発と光・変位電流変換型分子膜記録素子の試作(04555067)
【研究テーマ】電子材料工学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1992 - 1994
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / ラングミュア膜 / LB / 光異性化 / 相転移 (他13件)
【概要】有機分子の持つ電子的および光学的機能を、分子レベルで引き出すことを可能にするための技術を、分子膜の極限の厚さを持つ単分子膜において実現することは、分子電子素子実現に向けた基盤技術の一つとして重要である。誘電体の分極という重要な基本概念を基礎とすれば、単分子膜に外部刺激(圧力、光、熱など)を与えた時、分子膜内で分子が動的に挙動する過程(双極子の回転など)を変位電流として検出可能とするためのシステムの...
【工学】電気電子工学:変位電流法相転移を含む研究件
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏変位電流法による分子膜ナノ界面の誘電・電子的構造の解析と分子形態記録(09450122)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】有機分子膜 / 変位電流法 / 表面電位法 / 誘電率 / 双極子 (他8件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 [1] 双極性分子を構成する分子膜のナノ界面電子物性評価 一軸性分子モデルを採用して、水面上に形成された分子膜の状態をブラウン運動方程式を基礎として記述し、単分子膜の誘電緩和時間や配向度の変化を理論的に導くことができ、シアノビフェニル系液晶分子や脂質分子膜の変位電流波形を、上述の分子モデルを採用して、解析するこ...
【工学】電気電子工学:双極子相転移を含む研究件
❏非平衡現象の計算統計物理学的研究(19340110)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】伊藤 伸泰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (70211745)
【キーワード】非平衡現象 / 熱伝導 / 異常輸送 / 動的臨界現象 / 普遍性 (他19件)
【概要】本研究では、分子運動に基づく線形非平衡状態の解明および非線形非平衡現象の実現を目標とし、さらに現実の世界の複雑多様さを数理的および物理的に取り扱う可能性を精査した。その結果、線形非平衡状態とは熱力学量が分子運動の方向に依存した分布関数により記述されることが明らかとなった。また非線形非平衡現象が数百万で再現されることも明らかとなった。さらに分子とは異なる要素を現象論的に構成した研究により、材料の経年...
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏変位電流法による分子膜ナノ界面の誘電・電子的構造の解析と分子形態記録(09450122)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】有機分子膜 / 変位電流法 / 表面電位法 / 誘電率 / 双極子 (他8件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 [1] 双極性分子を構成する分子膜のナノ界面電子物性評価 一軸性分子モデルを採用して、水面上に形成された分子膜の状態をブラウン運動方程式を基礎として記述し、単分子膜の誘電緩和時間や配向度の変化を理論的に導くことができ、シアノビフェニル系液晶分子や脂質分子膜の変位電流波形を、上述の分子モデルを採用して、解析するこ...
【工学】電気電子工学:電気物性相転移を含む研究件
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏変位電流法による分子膜ナノ界面の誘電・電子的構造の解析と分子形態記録(09450122)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】有機分子膜 / 変位電流法 / 表面電位法 / 誘電率 / 双極子 (他8件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 [1] 双極性分子を構成する分子膜のナノ界面電子物性評価 一軸性分子モデルを採用して、水面上に形成された分子膜の状態をブラウン運動方程式を基礎として記述し、単分子膜の誘電緩和時間や配向度の変化を理論的に導くことができ、シアノビフェニル系液晶分子や脂質分子膜の変位電流波形を、上述の分子モデルを採用して、解析するこ...
【工学】電気電子工学:有機単分子膜相転移を含む研究件
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏単分子膜の変位電流計測システムの開発と光・変位電流変換型分子膜記録素子の試作(04555067)
【研究テーマ】電子材料工学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1992 - 1994
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / ラングミュア膜 / LB / 光異性化 / 相転移 (他13件)
【概要】有機分子の持つ電子的および光学的機能を、分子レベルで引き出すことを可能にするための技術を、分子膜の極限の厚さを持つ単分子膜において実現することは、分子電子素子実現に向けた基盤技術の一つとして重要である。誘電体の分極という重要な基本概念を基礎とすれば、単分子膜に外部刺激(圧力、光、熱など)を与えた時、分子膜内で分子が動的に挙動する過程(双極子の回転など)を変位電流として検出可能とするためのシステムの...
【工学】電気電子工学:フォノン相転移を含む研究件
❏フェムト秒時間分解X線回折による相転移ダイナミクス(18340083)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中村 一隆 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 准教授 (20302979)
【キーワード】フォノン物性 / コヒーレントフォノン / フェムト秒レーザー / フェムト秒時間分解X線回折 / 時間分解X線回折 (他9件)
【概要】超短パルスレーザー光を固体表面に照射することで、固体構成原子を揃って運動させることができる。このとき、光パルスを2度照射することで、原子振動の振幅の大きさを制御することができた。特に半導体単結晶(CdTe)を用いた実験では、フェムト秒の時間分解能を持ったX線回折測定を実現し、サブピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)で振動する原子振動を直性計測し、その原子変位の大きさ求めることに成功した。 ...
❏2次元角度走査型高分解電子エネルギー損失分光による表面構造相転移の研究(11650027)
【研究テーマ】表面界面物性
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】長尾 忠昭 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40267456)
【キーワード】HREELS / 回折 / フォノン / プラズモン / 電子 (他12件)
【概要】HREELS装置は表面フォノン分散や表面プラズモン分散の測定に威力を発揮するが、従来の装置では角度走査は1次元走査に限られ、また角度分解能も1-2゜程度であった。また、MBE中や試料加熱中または光照射中における測定は難しく、相転移の研究には極めて不向きであった。我々が新たに開発した2次元角度走査型HREELS装置は分光器-試料間の距離が従来の装置に比べて大きく、さらに試料通電加熱時における電子軌道...
【工学】電気電子工学:ペロブスカイト相転移を含む研究件
❏ポストペロブスカイト相の物性測定と最下部マントルの物質学(18204040)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / ペロフスカイト / ポストペロフスカイト / 相転移 / 放射光 (他7件)
【概要】本研究は、マントル最下部に相当する超高圧実験を行うことにより、ペロフスカイト/ポストペロフスカイト相の安定領域、熱弾性的性質、元素分配などを明らかにすることを目的としている。今年度はより高い温度を発生することを目的とした技術開発を精力的に行い、150万気圧において4500ケルビンに至る高温の発生に成功した。これまでメガバール領域(100万気圧以上)で4000ケルビン以上の実験結果が報告されたことは...
❏放射光X線を用いた高温高圧その場観察実験の開発と地球深部物質の相転板の研究(15684010)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】廣瀬 敬 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50270921)
【キーワード】超高圧 / シリカ / パイライト型構造 / 相転移 / レーザー加熱式ダイヤモンドアンビルセル (他12件)
【概要】本研究の大きな目的のひとつは高温実験の圧力範囲をさらに高圧へ拡大するための技術開発である。従来から、ダイヤモンドアンビル装置を用いて、室温では300万気圧を超える実験が行われてきた。しかしながら、室温における実験と、レーザーで加熱する高温実験では、実験の難易度がまったく異なる。本研究では、高圧容器の工作精度やアンビルの研摩技術の向上、アンビルの形状の最適化などに取り組んできた。今年度は、ついに30...
❏紫外励起による超高温での構造のその場観察用新型ラマン散乱システムの開発(10555215)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】垣花 眞人 (1999) 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教授 (50233664)
【キーワード】ラマン散乱 / 紫外光 / 熱輻射 / 高温その場観察 / ジルコニア (他19件)
【概要】セラミックス材料の特性、物性、組織の制御にとって、その構造を高温でその場観察することは非常に重要である。セラミックスの分野では、通常相の同定にX線回折を使うので、高温でのX線回折実験は珍しいことではない。しかしながら、X線回折はセラミックスのように酸素の位置が物性や相変化に重要な役割を果たす系においては必ずしも十分ではなく、また結晶子径の小さい試料には有効でないなどの問題点があり、高温での研究を可...
【工学】電気電子工学:光散乱相転移を含む研究件
❏リラクサー強誘電体の基礎機能発現の起因(09440122)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】上江洲 由晃 (上江州 由晃) 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】リラクサー / 強誘電体 / Pb(Mg1 / 3Nb2 / 3)O_3 (他14件)
【概要】リラクサーは巨大でブロードな誘電率のピークを室温付近で示すにもかかわらず,極低温まで長距離秩序が発達しない特異な強誘電体である。前年度までに,電場を極性軸方向に加えた場合には,長距離秩序すなわち自発分極が発達すること,しかしゼロ電場のもとでの温度下降(ZFC),電場のもとでの温度上昇(FH),電場のもとでの温度下降(FC),そのあとのゼロ電場での温度上昇(ZFCaFH)では全く異なる経路を辿ること...
❏一次相転移点近傍における2相共存状態の安定性と相境界の構造(05640437)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】弘津 俊輔 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (40016069)
【キーワード】高分子ゲル / 相転移 / 相平衡 / 光散乱 / 相分離 (他15件)
【概要】実験の面では、3相共存状態における分域の挙動の精密測定、及び混合溶媒中でのゲル内部に形成されるセルパターンの測定を、また理論的研究の面では、転移に伴う水の状態の変化と収縮相の安定化条件を解析した。 (1)実験的研究:3相共存状態の実験と分域の温度挙動 試料の大きさを従来の実験の場合に比べて約1/10の100mμとすることにより、体積緩和時間は約1/100に短縮され、分域壁の温度挙動の実験が短時間必...
【工学】電気電子工学:非線形光学相転移を含む研究件
❏多次元的相転移物質における次世代光スピン科学現象の創成(20675001)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / スピン化学 / 磁性 / 誘電性 / 光物性 (他9件)
【概要】本研究課題では、複数の相転移現象が多次元的に絡み合った新物質の創成および次世代光スピン科学現象の発現を目的として研究を推進し、光スピン相転移現象、キラル強磁性錯体における磁化誘起第二高調波発生の観測、電場誘起構造相転移現象などを錯体系で観測すると共に、イプシロン型‐酸化鉄のサブテラヘルツ帯における電磁波吸収、鉄-ロジウム薄膜における表面磁化誘起第二高調波発生の光スイッチングなどを達成した。 ...
❏一次相転移・高次構造の物性と新機能性材料の探索(06452048)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】上江洲 由晃 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】一次相転移 / 高次構造 / 強誘電・強弾性分域 / 周期性反転分域 / 擬以位相整合素子 (他18件)
【概要】(1)新しい非線形光学顕微鏡(SHG顕微鏡)を開発した。これにより 従来光学的に観察が不可能と考えられてきた強誘性180°分域構造を,非破壊・非接触で観察することに,世界で初めて成功した。 (2)透過型SHG顕微鏡を用いて,青色レーザ光を実現する擬以位相整合素子の評価を行った。 (3)全反射型SHG顕微鏡を用いて,基板上に成長させた有機薄膜の配向性の評価を行った。 (4)強誘電体・強弾性体モリブデ...
【工学】電気電子工学:誘電率相転移を含む研究件
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏変位電流法による分子膜ナノ界面の誘電・電子的構造の解析と分子形態記録(09450122)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】有機分子膜 / 変位電流法 / 表面電位法 / 誘電率 / 双極子 (他8件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 [1] 双極性分子を構成する分子膜のナノ界面電子物性評価 一軸性分子モデルを採用して、水面上に形成された分子膜の状態をブラウン運動方程式を基礎として記述し、単分子膜の誘電緩和時間や配向度の変化を理論的に導くことができ、シアノビフェニル系液晶分子や脂質分子膜の変位電流波形を、上述の分子モデルを採用して、解析するこ...
【工学】土木工学:熱力学相転移を含む研究件
❏ナノスケール低次元構造水の相転移と物性の解明(16H02079)
【研究テーマ】ナノ構造物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部第一部物理学科, 教授 (30385512)
【キーワード】水分子 / 相図 / 相転移 / カーボンナノチューブ / グラフェン (他8件)
【概要】単層ナノチューブ(CNT)の内部や外表面、グラフェンやシリカ表面に形成されるナノスケールの低次元構造の水分子の集合体に着目し、これらの特異な水素結合構造、相転移現象および相図(圧力-温度)を実験と理論によりに研究した。CNTの内外で水分子が特異な吸着構造をとり、相図や融点、水分子の運動の自由度がバルク水とは大いに異なることを明らかにした。グラフェンの表面では2層構造の吸着水が形成され、第1層目は、...
❏第一原理熱力学に基づいたセラミックス計算状態図とその実証(18206067)
【研究テーマ】金属物性
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (70183861)
【キーワード】セラミックス / 計算状態図 / 第一原理計算 / 熱力学 / 相転移 (他9件)
【概要】酸化物のモデル系としてMgOおよびZnO基の2元系などを対象に,有限温度での相転移挙動,溶質元素の固溶限の導出,中間相生成の検討という3つの課題を設定し,系統的な第一原理熱力学計算を行うとともに,これを実験により検証した.また圧力依存性についても,計算と実験の両面から検討した.検証実験としては,MgOおよびZnO基の2元系などの様々な酸化物モデル系を対象に,通常の常圧下での高温熱平衡実験,高温高圧...
【工学】構造・機能材料:赤外線カメラ相転移を含む研究件
❏マルチスペクトル型熱イメージング法による高分子系複合材料の熱伝導特性の高機能化(16K06768)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱イメージング / 赤外線カメラ / 赤外線サーモグラフィー / 相転移 (他19件)
【概要】本研究では、赤外分光型熱イメージング同時測定法の開発を行い、サーモスペクトロスコピーと称する新しい分野を世界に先駆けて切り開いた。この方法によれば、赤外分光スペクトルの空間的な2次元分布(赤外分光イメージング)と熱画像(熱輻射強度分布)(2次元温度分布)を同時に観測し、デジタル画像として保存することができ、世界でも最も高倍率の赤外顕微レンズにより、ミクロスケールの空間分解能を可能とした。熱伝導のミ...
❏熱伝導性を制御した高分子機能性材料の設計(25420752)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱拡散率 / 熱伝導率 / 異方性 / 相転移 (他21件)
【概要】高分子複合系の熱伝導特性の分子構造設計の指針を得るために,炭素繊維複合材料,液晶,蓄熱材等のモデル系の熱伝導特性を温度波法を用いて検討し,分子の配向性による熱伝導特性の制御の可能性を示すとともに,熱物性全4定数の温度可変下の同時測定法の方法論を提案した.さらに,熱イメージングと同期させた,赤外吸収スペクトルのイメージング化を高速に行う,熱・スペクトル同時測定法を提案し,試作した. ...
【工学】構造・機能材料:熱拡散率相転移を含む研究件
❏熱伝導性を制御した高分子機能性材料の設計(25420752)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱拡散率 / 熱伝導率 / 異方性 / 相転移 (他21件)
【概要】高分子複合系の熱伝導特性の分子構造設計の指針を得るために,炭素繊維複合材料,液晶,蓄熱材等のモデル系の熱伝導特性を温度波法を用いて検討し,分子の配向性による熱伝導特性の制御の可能性を示すとともに,熱物性全4定数の温度可変下の同時測定法の方法論を提案した.さらに,熱イメージングと同期させた,赤外吸収スペクトルのイメージング化を高速に行う,熱・スペクトル同時測定法を提案し,試作した. ...
❏パルスレーザーとダイヤモンドアンビルセルを用いた高圧高温下の水の熱拡散率計測(24740356)
【研究テーマ】岩石・鉱物・鉱床学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】木村 友亮 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 特定研究員 (50624540)
【キーワード】ダイヤモンドアンビルセル / 氷惑星内部構造 / 融解 / 高温高圧実験 / 水 (他10件)
【概要】氷惑星内部物質の融点計測と熱拡散率計測のためのCO2レーザー加熱装置を開発した。この装置とダイヤモンドアンビルセルを用いて、氷、アンモニア及び酸化マグネシウムの高圧下の融点決定に成功した。これらの結果から、天王星や海王星といった氷惑星内部では、水は液体として存在している一方で、アンモニアは一部固体として存在していることが明らかになった。このことにより、惑星磁場の生成に関わるマントル内の非対流層は、...
【工学】構造・機能材料:熱輻射相転移を含む研究件
❏熱輻射トンネリングを用いた熱ダイオード(16K17538)
【研究テーマ】応用物理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】伊藤 晃太 株式会社豊田中央研究所, フロンティア研究領域, 研究リーダ (70463685)
【キーワード】熱輻射 / 熱変調器 / 相転移 / 熱ダイオード / 熱工学 (他7件)
【概要】本研究は、熱輻射トンネリングを用いた熱ダイオードと題し、相転移材料を用いた近接場熱輻射の制御を理論的・実験的に検証するものである。当該年度においては、距離350 nmに二枚の合成石英チップを平行に配置し、測定を行った。ここで、合成石英チップの片方にのみ二酸化バナジウムを堆積してある。温度差を保持した状態で低温側基板の温度を変化させ、熱流量を測定したところ、熱流量は二酸化バナジウムの金属絶縁体相転移...
❏紫外励起による超高温での構造のその場観察用新型ラマン散乱システムの開発(10555215)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】垣花 眞人 (1999) 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教授 (50233664)
【キーワード】ラマン散乱 / 紫外光 / 熱輻射 / 高温その場観察 / ジルコニア (他19件)
【概要】セラミックス材料の特性、物性、組織の制御にとって、その構造を高温でその場観察することは非常に重要である。セラミックスの分野では、通常相の同定にX線回折を使うので、高温でのX線回折実験は珍しいことではない。しかしながら、X線回折はセラミックスのように酸素の位置が物性や相変化に重要な役割を果たす系においては必ずしも十分ではなく、また結晶子径の小さい試料には有効でないなどの問題点があり、高温での研究を可...
【工学】構造・機能材料:有機結晶相転移を含む研究件
❏結晶相転移とプロトン移動互変異性化による結晶色調変化の解明(25410005)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】植草 秀裕 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (60242260)
【キーワード】有機結晶 / X線結晶構造解析 / ベイポクロミズム / 粉末結晶解析 / 単結晶構造解析 (他14件)
【概要】結晶周囲の環境である湿度や有機蒸気に応じて結晶が相転移し、色調変化を示すベイポクロミズム有機結晶の原理を明らかにし、さらに効率的に色変化を示す有機結晶を設計した。 キノロン系抗生物質ピペミド酸三水和物結晶はアセトニトリル蒸気・水蒸気適用により、結晶相脱水和・水和を起こし、無水和物結晶・三水和物結晶に可逆的に転移する。この際に無色から黄色への色調変化をベイポクロミズムとして示す。粉末未知結晶構造解析...
❏有機結晶のダイナミック構造の解析(04303010)
【研究テーマ】結晶学
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
【キーワード】有機結晶 / 固相反応 / 相転移 / 迅速X線回析装置 / 包接化合物 (他10件)
【概要】本総合研究は平成4・5年の2年間にわたり行われた。平成4年10月及び平成5年12月に東京において研究発表会を開催した。5課題についてX線回析、固体NMR、熱測定、誘電緩和、ESR、光分光など種々の研究手段を用いて総合的に研究し、有機結晶中の分子の相転移機構、分子の協同的動的挙動、固相反応のメカニズムなど、原子レベルのミクロな構造化学に立脚したダイナミクスについて多くの研究成果が得られた。 1.固相...
【工学】構造・機能材料:強磁性体相転移を含む研究件
❏多次元的相転移物質における次世代光スピン科学現象の創成(20675001)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / スピン化学 / 磁性 / 誘電性 / 光物性 (他9件)
【概要】本研究課題では、複数の相転移現象が多次元的に絡み合った新物質の創成および次世代光スピン科学現象の発現を目的として研究を推進し、光スピン相転移現象、キラル強磁性錯体における磁化誘起第二高調波発生の観測、電場誘起構造相転移現象などを錯体系で観測すると共に、イプシロン型‐酸化鉄のサブテラヘルツ帯における電磁波吸収、鉄-ロジウム薄膜における表面磁化誘起第二高調波発生の光スイッチングなどを達成した。 ...
❏磁気および電気的双安定状態を備えた金属錯体の合理的設計と外場制御(18350028)
【研究テーマ】無機化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】大越 慎一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10280801)
【キーワード】相転移 / 外場制御 / 金属錯体 / 可逆光磁性 / 電荷移動 (他13件)
【概要】現在、オプトエレクトロニクス用の材料として、光で物質変化する材料の研究開発が活発に進められている。光により直接的に磁気特性をスイッチングできる磁性材料は、光による書き込みが可能なため、高密度化および高速化が可能であるため、光通信や光メモリーおよび光コンピューターなどの光磁気メモリー媒体や光アイソレター素子などへの応用が期待されている。本研究課題では、外場(磁場、電場、光)制御による新しい現象を実現...
【工学】構造・機能材料:強誘電体相転移を含む研究件
❏強誘電体の摩擦発電の研究(21K18715)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】田口 大 東京工業大学, 工学院, 准教授 (00531873)
【キーワード】電子・電気材料 / 誘電体物性 / 摩擦発電 / 永久双極子 / 自発分極 (他10件)
【概要】強誘電体は、磁石が鉄を吸い付けるように、正または負の電気を引き付けます。この性質を利用して、強誘電体のフィルムを曲げることで電気の引き付け度合いを変えて変位電流を流し、発電源として利用できます。振動発電として研究が活発化しています。電流の流れ方は変位電流と導電電流の2つがあります。強誘電体の発電源としての働きも、振動発電に活かされている変位電流とともに、導電電流による発電があるはずです。本課題では...
❏強誘電・強弾性逐次相転移における巨大粒度効果の機構解明とその制御および利用(18K04694)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】川路 均 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (10214644)
【キーワード】巨大粒度効果 / 強弾性ドメイン構造 / 強誘電体 / 強誘電体結晶 / 強弾性ドメイン (他7件)
【概要】本研究は、いくつかの強誘電体結晶において見られた通常では考えられないほどの大きなサイズを境に相転移が出現/消失する「巨大粒度効果」の機構を明らかにすることを目的としている。現在、CsZnPO4、CsCoPO4、RbZnPO4、RbCoPO4などの化学的に高純度でかつ欠陥などの物理的純度の高い単結晶試料をフラックス法により合成し、研究を進めている。得られた試料については、粉末X線回折実験を行い、単相...
❏60°ベント角の屈曲分子によるバナナ液晶形成と強誘電応答ディスプレイの開発(26410086)
【研究テーマ】機能物性化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】姜 聲敏 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (00523664)
【キーワード】液晶 / 新規相構造 / 強誘電性 / ディスプレイ / 相構造 (他10件)
【概要】種々の新規バナナ型液晶分子をデザイン・合成し目的とする電場応答特性を有する液晶相を発見した。これらの応答性と約60°の屈曲角を持つ屈曲分子の配向制御との組み合わせで、面内で高速スイッチングが可能なディスプレイが期待できる。 キュービック、カラムナー、バナナ液晶相を同時に有し、バナナ相のみならずカラムナー相においても強誘電応答が見られた。さらなる分子構造の最適化を行えば、キュービック相の電場応答も期...
【工学】総合工学:レーザー加工相転移を含む研究件
❏過渡的透明化によるセラミクスの超高速精密フェムト秒レーザ加工(21K18667)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】伊藤 佑介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90843227)
【キーワード】セラミクス / フェムト秒レーザ / レーザ加工 / 高速観察 / 相転移 (他8件)
【概要】セラミック材料は,優れた機械的,電気的,熱的特性を有することから,電子機器,光学機器等の主要部品として活用されている.これらの機器の更なる高機能化,低価格化のためには,セラミック材料の微細加工を高能率かつ精密に施す技術の確立が要求されるが,その硬脆性故にセラミック材料の加工は困難を極める.硬脆材料に対する微細加工技術としてフェムト秒レーザが注目されているが,精密加工と加工能率に課題が存在する.上記...
❏衝撃波によるナノ構造物質の形成(19360322)
【研究テーマ】材料加工・処理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】JUODKAZIS Saulius 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (80332823)
【キーワード】相転移 / レーザーナノ / マイクロ加工 / サファイア / シリカガラス(アモルファス・結晶性) (他10件)
【概要】本年度も引き続き、フェムト秒レーザーパルスをサファイアなどの固体結晶内部に集光照射することで生じるマイクロ衝撃波によって形成される細孔及びその周囲の結晶構造変化の形成メカニズムに関する研究を行った。解析する試料として、これまでの行った研究と比較して改質領域の大きい細孔構造を基板全体に作製し、直径数10μmサイズの円筒形状の改質部位をサンプル全体に1.5-2.5μm間隔で得た。これらの作製した改質領...
【工学】総合工学:フェムト秒レーザー相転移を含む研究件
❏過渡的透明化によるセラミクスの超高速精密フェムト秒レーザ加工(21K18667)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】伊藤 佑介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90843227)
【キーワード】セラミクス / フェムト秒レーザ / レーザ加工 / 高速観察 / 相転移 (他8件)
【概要】セラミック材料は,優れた機械的,電気的,熱的特性を有することから,電子機器,光学機器等の主要部品として活用されている.これらの機器の更なる高機能化,低価格化のためには,セラミック材料の微細加工を高能率かつ精密に施す技術の確立が要求されるが,その硬脆性故にセラミック材料の加工は困難を極める.硬脆材料に対する微細加工技術としてフェムト秒レーザが注目されているが,精密加工と加工能率に課題が存在する.上記...
❏フェムト秒時間分解X線回折による相転移ダイナミクス(18340083)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中村 一隆 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 准教授 (20302979)
【キーワード】フォノン物性 / コヒーレントフォノン / フェムト秒レーザー / フェムト秒時間分解X線回折 / 時間分解X線回折 (他9件)
【概要】超短パルスレーザー光を固体表面に照射することで、固体構成原子を揃って運動させることができる。このとき、光パルスを2度照射することで、原子振動の振幅の大きさを制御することができた。特に半導体単結晶(CdTe)を用いた実験では、フェムト秒の時間分解能を持ったX線回折測定を実現し、サブピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)で振動する原子振動を直性計測し、その原子変位の大きさ求めることに成功した。 ...
【工学】総合工学:熱伝導相転移を含む研究件
❏熱伝導性を制御した高分子機能性材料の設計(25420752)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱拡散率 / 熱伝導率 / 異方性 / 相転移 (他21件)
【概要】高分子複合系の熱伝導特性の分子構造設計の指針を得るために,炭素繊維複合材料,液晶,蓄熱材等のモデル系の熱伝導特性を温度波法を用いて検討し,分子の配向性による熱伝導特性の制御の可能性を示すとともに,熱物性全4定数の温度可変下の同時測定法の方法論を提案した.さらに,熱イメージングと同期させた,赤外吸収スペクトルのイメージング化を高速に行う,熱・スペクトル同時測定法を提案し,試作した. ...
❏非平衡現象の計算統計物理学的研究(19340110)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】伊藤 伸泰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (70211745)
【キーワード】非平衡現象 / 熱伝導 / 異常輸送 / 動的臨界現象 / 普遍性 (他19件)
【概要】本研究では、分子運動に基づく線形非平衡状態の解明および非線形非平衡現象の実現を目標とし、さらに現実の世界の複雑多様さを数理的および物理的に取り扱う可能性を精査した。その結果、線形非平衡状態とは熱力学量が分子運動の方向に依存した分布関数により記述されることが明らかとなった。また非線形非平衡現象が数百万で再現されることも明らかとなった。さらに分子とは異なる要素を現象論的に構成した研究により、材料の経年...
【工学】総合工学:タイヤモンド相転移を含む研究件
❏水素結合をプローブにした地球内部物質中の水素ならびにマントル流体の性質の解明(12640476)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】鍵 裕之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70233666)
【キーワード】水素結合 / 高圧 / 中性子回折 / 振動分光 / 重炭酸 (他14件)
【概要】地球内部物質、特に上部マントルを構成する物質には水が構造中に取りこまれる。水素の取りこみによって、地球内部の溶融関係、岩石の変形挙動などに大きな変化が起こりうることが知られている。 本研究では含水ケイ酸塩鉱物をはじめとするさまざまな含水素物質の高圧での物性変化を分光学的手法や中性子回折のその場観察で明らかにすることができた。特に研究の後期においてカリウム重炭素塩の高圧下での相転稼を見いだすことがで...
❏超高圧・超高温・超急冷によるダイヤモンドの状態変化と200万気圧までの状態図(04453068)
【研究テーマ】無機工業化学・無機材料工学
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】近藤 建一 (近藤 健一) 東京工業大学, 工業材料研究所, 助教授 (50111670)
【キーワード】ダイヤモンド / 炭素 / 新物質 / 衝撃圧縮 / 超高圧力 (他13件)
【概要】1.ダイヤモンドおよび種々の炭素を衝撃圧縮によって100GPa、10^4Kまでの条件下に置き、圧力が持続している約1μsの時間内に、10^<10>K/s以上の冷却速度で急冷して回収する方法を開発し、炭素新相探索の新しい技術を確立することができた。すなわち、前年度までは55 GPaまでしか回収できなかったものが、回収金型の材料とデザインを種々試行した結果、マレージング鋼もしくは高張力鋼を...
【工学】総合工学:界面活性剤相転移を含む研究件
❏分子変換により誘起される自己駆動する液滴の相転移現象(18K05066)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】伴野 太祐 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (70613909)
【キーワード】自己駆動液滴 / 非平衡系 / 界面活性剤 / エマルション / 金属錯体 (他22件)
【概要】界面活性剤水溶液中を自ら動く(自己駆動する)マイクロメートルサイズの液滴をプラットフォームに,種々の外部刺激を与えた際に駆動モードを変えたり,他の分子集合体へと相転移したりする化学システムの構築を目指した。金属イオンのリガンドとなるアニリン骨格を有する界面活性剤や光応答性の界面活性剤を用いることで,一方向に駆動する走性を示した後に膜構造を有する凝集体へと相転移する現象や,複数の液滴が集合し,離散す...
❏レーザー光線の偏光と干渉を利用した溶液表面での界面活性物質吸着の可視化・解析法(07650266)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1995
【研究代表者】森 康彦 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (90051888)
【キーワード】可視化 / 吸着 / 界面活性剤 / アルコール / 相転移 (他8件)
【概要】界面活性物質の溶液表面における吸着現象を系に他物質を添加することなく実時間で二次元的に可視化・解析するための新しい光学的手法及び測定装置の開発を行った. 1.光学系の製作 拡大平行化したレーザー光を偏光状態を制御して溶液表面にブルースター角にて入射させ,反射光をビデオ画像として記録した後,デジタル画像解析を行うことにより,界面活性物質の分子構造とその水溶液表面での吸着状態及び照射光に対する光学的応...
【工学】総合工学:液体相転移を含む研究件
❏メソ微小空間に閉じ込めた低温液体の秩序化と相転移の発現(25610119)
【研究テーマ】生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】小國 正晴 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (50144423)
【キーワード】液体 / 相転移 / 熱容量
【概要】直径が1~10nmの細孔内のシクロヘキサンとベンゼンの低温熱挙動を断熱法熱測定で調べた。その結果,3つの特性が明らかとなった。一つは,ガラス転移温度,従って分子再配置素過程は細孔直径にほとんど依存しない。他の一つは,熱容量はなだらかなピークを与え,細孔直径の増大とともに低温側にシフトした。細孔内では実現可能な分子凝集構造が制限されることに基づき,バルク液体ではガラス転移温度以下にあるものと推論され...
❏液体金属・半導体の圧力誘起相転移の研究(16340110)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10114563)
【キーワード】液体 / 高圧力 / 相転移 / 構造 / 放射光 (他6件)
【概要】本研究は、液体の構造と電気的性質の圧力変化を、種々の結合をもつ液体金属・半導体について系統的に調べ、圧力誘起の相転移の様相が結晶とどのように違うのか、転移後の構造がどのように異なるのか、また転移に伴って物性がどのように変化するかを調べることを目的とし、高圧力下の実験を行った。 X線回折実験は、放射光とマルチアンビル型高圧力発生装置を用いてエネルギー分散法により行った.液体AgIにおいて加圧による構...
【工学】総合工学:比熱相転移を含む研究件
❏パルス磁場下における測温技術の開発と磁性形状記憶合金への応用(23340096)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】徳永 将史 東京大学, 物性研究所, 准教授 (50300885)
【キーワード】磁性 / 強磁場物性 / 磁気熱量効果 / 強磁場 / 比熱 (他8件)
【概要】高速で試料の温度を測定できるシステムを立ち上げ、瞬間的に強磁場を発生可能なパルス磁場下における磁気熱量効果の測定を確立した。パルス磁場下では試料と外界との熱接触を抑えた断熱条件の実現が容易であり、高精度に磁気熱量効果を測定できる。本研究で立ち上げた測定システムを用いて磁性形状記憶合金において報告されていた巨大な負の辞意熱量効果の全貌を直接観測することに世界で初めて成功した。またその結果の詳細な考察...
❏第一原理熱力学に基づいたセラミックス計算状態図とその実証(18206067)
【研究テーマ】金属物性
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (70183861)
【キーワード】セラミックス / 計算状態図 / 第一原理計算 / 熱力学 / 相転移 (他9件)
【概要】酸化物のモデル系としてMgOおよびZnO基の2元系などを対象に,有限温度での相転移挙動,溶質元素の固溶限の導出,中間相生成の検討という3つの課題を設定し,系統的な第一原理熱力学計算を行うとともに,これを実験により検証した.また圧力依存性についても,計算と実験の両面から検討した.検証実験としては,MgOおよびZnO基の2元系などの様々な酸化物モデル系を対象に,通常の常圧下での高温熱平衡実験,高温高圧...
【工学】総合工学:グラフェン相転移を含む研究件
❏グラフェンとポリマーネットワークの相転移を利用した巨大電界効果変調素子の開発(19K21963)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】生田 昂 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80805929)
【キーワード】グラフェン / ポリマーネットワーク / LCST / 相転移 / ゲル (他6件)
【概要】本研究では、グラフェン上でのポリマーネットワークの相転移現象を利用することにより、サイドゲート構造を有したグラフェン電界効果トランジスタにおいて、従来のゲート電圧変調型ではなく、ゲートキャパシタンス変調型のデバイスの開発を行った。そこにおいて、ポリマーネットワークの相転移現象を利用することにより、ゲートキャパシタンスを1000倍程度変調し、電界効果トランジスタの伝達特性の変調に成功した。 ...
❏ナノスケール低次元構造水の相転移と物性の解明(16H02079)
【研究テーマ】ナノ構造物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部第一部物理学科, 教授 (30385512)
【キーワード】水分子 / 相図 / 相転移 / カーボンナノチューブ / グラフェン (他8件)
【概要】単層ナノチューブ(CNT)の内部や外表面、グラフェンやシリカ表面に形成されるナノスケールの低次元構造の水分子の集合体に着目し、これらの特異な水素結合構造、相転移現象および相図(圧力-温度)を実験と理論によりに研究した。CNTの内外で水分子が特異な吸着構造をとり、相図や融点、水分子の運動の自由度がバルク水とは大いに異なることを明らかにした。グラフェンの表面では2層構造の吸着水が形成され、第1層目は、...
【工学】総合工学:有機分子膜相転移を含む研究件
❏ナノメトリック有機分子膜の線形および非線形誘電分極率評価装置の開発(09555095)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1999
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / SHG / 誘電現象 / 非線型誘電物性 / 有機単分子膜 (他18件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 (1)単分子膜の線形誘電率評価システムの開発、分子膜の構造変化と線形誘電率の評価 (1)分子として生体膜関連のりん脂質分子、剛直性の分子として液晶関連のシアノビフェニール系の分子に着目し、水面上で形成される単分子膜の圧力刺激に対する変位電流を計測した。結果を踏まえて、分子膜モデル(ハードコアモデル)を用いて変位...
❏変位電流法による分子膜ナノ界面の誘電・電子的構造の解析と分子形態記録(09450122)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】有機分子膜 / 変位電流法 / 表面電位法 / 誘電率 / 双極子 (他8件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 [1] 双極性分子を構成する分子膜のナノ界面電子物性評価 一軸性分子モデルを採用して、水面上に形成された分子膜の状態をブラウン運動方程式を基礎として記述し、単分子膜の誘電緩和時間や配向度の変化を理論的に導くことができ、シアノビフェニル系液晶分子や脂質分子膜の変位電流波形を、上述の分子モデルを採用して、解析するこ...
【工学】総合工学:吸着相転移を含む研究件
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
❏レーザー光線の偏光と干渉を利用した溶液表面での界面活性物質吸着の可視化・解析法(07650266)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1995
【研究代表者】森 康彦 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (90051888)
【キーワード】可視化 / 吸着 / 界面活性剤 / アルコール / 相転移 (他8件)
【概要】界面活性物質の溶液表面における吸着現象を系に他物質を添加することなく実時間で二次元的に可視化・解析するための新しい光学的手法及び測定装置の開発を行った. 1.光学系の製作 拡大平行化したレーザー光を偏光状態を制御して溶液表面にブルースター角にて入射させ,反射光をビデオ画像として記録した後,デジタル画像解析を行うことにより,界面活性物質の分子構造とその水溶液表面での吸着状態及び照射光に対する光学的応...
【工学】総合工学:分子動力学相転移を含む研究件
❏エントロピー誘起相互作用による自己組織化ソフトマテリアルの創製(20K05623)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】浅井 誠 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (80609941)
【キーワード】コロイド / ナノ粒子 / 高分子 / 自己組織化 / 分子動力学 (他10件)
【概要】フォトニック結晶の分野では、自発的に形成される様々な結晶構造を実現するためのフレームを開発することが中心的な課題の1つとなっている。特に簡単な方法として、コロイド結晶を用いる方法があるが、コロイド結晶のバリエーションは限られており、その構造は壊れやすい。そこで、本研究では強靭な結晶構造を形成する可能性を持つPGNPに着目する。具体的には、本研究では高分子グラフトナノ粒子(PGNP)の多形構造を予測...
❏スリット型・チューブ型細孔に閉じ込められた分子挙動の解析(24360084)
【研究テーマ】熱工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】泰岡 顕治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40306874)
【キーワード】分子シミュレーション / スリット型細孔 / チューブ型細孔 / 相転移 / 相図 (他12件)
【概要】近年の微細加工技術の向上により,高活性炭素繊維や粘土層間架橋体などのナノスケールの細孔をもつ物質がつくりだされており,その細孔内に分子を閉じ込めて得られる性質を利用した様々な応用が考えられている.本研究は,分子レベルでのシミュレーションを用いて,平板間に挟まれたよう系に代表されるスリット型の細孔およびカーボンナノチューブの系に代表されるチューブ型の細孔内に閉じ込められた物質の性質を調べた. ...
【工学】総合工学:セラミクス相転移を含む研究件
❏2つの収縮メカニズムを併せ持つ負熱膨張材料の創製と熱収縮機構の解明(21H01618)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】磯部 敏宏 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (20518287)
【キーワード】セラミックス / 相転移 / 熱膨張率 / 結晶構造解析 / 熱膨張
【概要】
❏過渡的透明化によるセラミクスの超高速精密フェムト秒レーザ加工(21K18667)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【研究代表者】伊藤 佑介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90843227)
【キーワード】セラミクス / フェムト秒レーザ / レーザ加工 / 高速観察 / 相転移 (他8件)
【概要】セラミック材料は,優れた機械的,電気的,熱的特性を有することから,電子機器,光学機器等の主要部品として活用されている.これらの機器の更なる高機能化,低価格化のためには,セラミック材料の微細加工を高能率かつ精密に施す技術の確立が要求されるが,その硬脆性故にセラミック材料の加工は困難を極める.硬脆材料に対する微細加工技術としてフェムト秒レーザが注目されているが,精密加工と加工能率に課題が存在する.上記...
❏第一原理熱力学に基づいたセラミックス計算状態図とその実証(18206067)
【研究テーマ】金属物性
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (70183861)
【キーワード】セラミックス / 計算状態図 / 第一原理計算 / 熱力学 / 相転移 (他9件)
【概要】酸化物のモデル系としてMgOおよびZnO基の2元系などを対象に,有限温度での相転移挙動,溶質元素の固溶限の導出,中間相生成の検討という3つの課題を設定し,系統的な第一原理熱力学計算を行うとともに,これを実験により検証した.また圧力依存性についても,計算と実験の両面から検討した.検証実験としては,MgOおよびZnO基の2元系などの様々な酸化物モデル系を対象に,通常の常圧下での高温熱平衡実験,高温高圧...
【工学】総合工学:熱伝導率相転移を含む研究件
❏マルチスペクトル型熱イメージング法による高分子系複合材料の熱伝導特性の高機能化(16K06768)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱イメージング / 赤外線カメラ / 赤外線サーモグラフィー / 相転移 (他19件)
【概要】本研究では、赤外分光型熱イメージング同時測定法の開発を行い、サーモスペクトロスコピーと称する新しい分野を世界に先駆けて切り開いた。この方法によれば、赤外分光スペクトルの空間的な2次元分布(赤外分光イメージング)と熱画像(熱輻射強度分布)(2次元温度分布)を同時に観測し、デジタル画像として保存することができ、世界でも最も高倍率の赤外顕微レンズにより、ミクロスケールの空間分解能を可能とした。熱伝導のミ...
❏熱伝導性を制御した高分子機能性材料の設計(25420752)
【研究テーマ】構造・機能材料
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】森川 淳子 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20262298)
【キーワード】高分子 / 熱拡散率 / 熱伝導率 / 異方性 / 相転移 (他21件)
【概要】高分子複合系の熱伝導特性の分子構造設計の指針を得るために,炭素繊維複合材料,液晶,蓄熱材等のモデル系の熱伝導特性を温度波法を用いて検討し,分子の配向性による熱伝導特性の制御の可能性を示すとともに,熱物性全4定数の温度可変下の同時測定法の方法論を提案した.さらに,熱イメージングと同期させた,赤外吸収スペクトルのイメージング化を高速に行う,熱・スペクトル同時測定法を提案し,試作した. ...
【工学】総合工学:ダイナミクス相転移を含む研究件
❏複雑ネットワークの動的頑健性に関する数理的研究(24700222)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】田中 剛平 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (90444075)
【キーワード】複雑ネットワーク / ロバスト性 / 振動子 / 相転移 / 分岐現象 (他14件)
【概要】電力網、インターネット、生体網、人の接触関係などは、複雑な構造をもつネットワークとみなすことができる。複雑ネットワークがネットワーク要素の故障に対してどの程度頑強であるかを調べることは、ネットワーク機能の破たんを回避するための予防策を考える上で重要である。本研究では、ネットワーク上の動的な振る舞いによって維持される機能に着目して、ネットワーク頑強性に関する理論的枠組みの発展および応用を行った。特に...
❏長距離相互作用するスピン系の相転移とダイナミクスに関する研究(20540364)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】藤堂 眞治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (10291337)
【キーワード】長距離相互作用 / モンテカルロ法 / 詳細釣り合い条件 / 量子モンテカルロ法 / エンタングルメントエントロピー (他13件)
【概要】長距離相互系では、スピン間の相互作用の数がスピン数の二乗に比例して増加するため、シミュレーションはこれまで大変困難であった。我々は一般の長距離相互作用系に対するオーダーNモンテカルロ法を開発した。また、モンテカルロ法における棄却率を最小化する一般的な手法を開発した。さらに、スピンアイスの低温状態やスピンパイエルス系における量子フォノンの効果を明らかにし、エンタングルメントエントロピーや局所Z_2ベ...
❏フェムト秒時間分解X線回折による相転移ダイナミクス(18340083)
【研究テーマ】物性Ⅰ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中村 一隆 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 准教授 (20302979)
【キーワード】フォノン物性 / コヒーレントフォノン / フェムト秒レーザー / フェムト秒時間分解X線回折 / 時間分解X線回折 (他9件)
【概要】超短パルスレーザー光を固体表面に照射することで、固体構成原子を揃って運動させることができる。このとき、光パルスを2度照射することで、原子振動の振幅の大きさを制御することができた。特に半導体単結晶(CdTe)を用いた実験では、フェムト秒の時間分解能を持ったX線回折測定を実現し、サブピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)で振動する原子振動を直性計測し、その原子変位の大きさ求めることに成功した。 ...
【工学】総合工学:カーボンナノチューブ相転移を含む研究件
❏ナノスケール低次元構造水の相転移と物性の解明(16H02079)
【研究テーマ】ナノ構造物理
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部第一部物理学科, 教授 (30385512)
【キーワード】水分子 / 相図 / 相転移 / カーボンナノチューブ / グラフェン (他8件)
【概要】単層ナノチューブ(CNT)の内部や外表面、グラフェンやシリカ表面に形成されるナノスケールの低次元構造の水分子の集合体に着目し、これらの特異な水素結合構造、相転移現象および相図(圧力-温度)を実験と理論によりに研究した。CNTの内外で水分子が特異な吸着構造をとり、相図や融点、水分子の運動の自由度がバルク水とは大いに異なることを明らかにした。グラフェンの表面では2層構造の吸着水が形成され、第1層目は、...
❏カーボンナノチューブのナノ表面・ナノ空間における水の構造と物性(24310094)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】本間 芳和 東京理科大学, 理学部, 教授 (30385512)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / 相図 / ナノ空間 / ナノチューブ (他7件)
【概要】構造が制御されたナノ空間として1本の単層カーボンナノチューブ(SWNT)を用い,SWNTと水分子のナノスケールにおける相互作用を解明することを目的として研究を行った。分光実験および理論計算から,SWNTの外表面には2分子層の厚さの水の吸着層が形成されることを明らかにした。この吸着水は,2層で水素結合が閉じるため「疎水的」に振る舞うこと,ラマン分光における動径呼吸モードの周波数を増加させることが分か...
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
【工学】総合工学:薄膜相転移を含む研究件
❏強誘電体-反強誘電体相境界におけるドメイン構造が巨大圧電性に及ぼす影響の調査(25889025)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【研究代表者】安井 伸太郎 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教 (40616687)
【キーワード】相転移 / 強誘電体 / 圧電体 / ドメイン / コンビナトリアル (他6件)
【概要】相境界付近におけるドメイン等の挙動を詳細に調査することによって、巨大圧電性発現機構を理解できると考え、本研究では強誘電体-強誘電体相境界付近のドメイン構造を詳しく調査した。通常の強誘電体-強誘電体相境界と比較した結果、反強誘電体を用いた方がより大きな圧電性を示すが、そのドメインを動かすドライビングフォースはより大きなものが必要であることが分かった。 ...
❏第一原理熱力学に基づいたセラミックス計算状態図とその実証(18206067)
【研究テーマ】金属物性
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (70183861)
【キーワード】セラミックス / 計算状態図 / 第一原理計算 / 熱力学 / 相転移 (他9件)
【概要】酸化物のモデル系としてMgOおよびZnO基の2元系などを対象に,有限温度での相転移挙動,溶質元素の固溶限の導出,中間相生成の検討という3つの課題を設定し,系統的な第一原理熱力学計算を行うとともに,これを実験により検証した.また圧力依存性についても,計算と実験の両面から検討した.検証実験としては,MgOおよびZnO基の2元系などの様々な酸化物モデル系を対象に,通常の常圧下での高温熱平衡実験,高温高圧...
【工学】総合工学:乱流相転移を含む研究件
❏確率偏微分方程式を用いた量子乱流の解析(16KT0127)
【研究テーマ】連携探索型数理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-07-19 - 2019-03-31
【研究代表者】福泉 麗佳 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (00374182)
【キーワード】複素Ginzburg-Landau方程式 / ホワイトノイズ / Gibbs 熱平衡 / ボース・アインシュタイン凝縮 / 量子渦 (他10件)
【概要】正の温度を持つグロス・ピタエフスキー方程式, つまり, 時空ホワイトノイズと散逸項を伴う非線形シュレディンガー方程式に関して, 空間1次元で解の一意大域存在, 時間無限大での解分布の Gibbs 平衡状態への指数的収束を厳密に証明した. 解の大域存在の証明では, 推移確率の Strong Feller 性を用いることにより, 任意の初期値に対して大域化することに成功した. また, 空間2次元の場合...
❏液晶乱流が拓くマクロ非平衡系の実験統計力学(25707033)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹内 一将 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (50622304)
【キーワード】統計物理学 / 非平衡・非線形物理学 / 数理物理学 / 臨界現象 / 液晶 (他10件)
【概要】本研究では、電気的に駆動した液晶の乱流状態を用いて、吸収状態転移と呼ばれる種類の相転移現象や界面成長現象における新たな普遍的物理法則の探求を行った。吸収状態転移については、符号反転対称性のもとでの臨界現象を測定するために最適な実験系を同定し、その実現に向けた諸測定を行った。界面成長現象については、(1)円から外向きに成長する界面、(2)円から内向きに成長する界面、(3)成長速度の異なる2領域中を成...
【農学】動物生命科学:生態系相転移を含む研究件
❏開放進化系の頑健性決定機構についての統計物理学的研究(15K05202)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 尚 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90431791)
【キーワード】頑健性・安定性 / 多様性 / 開放系 / 非平衡相転移 / 共存 (他16件)
【概要】生体、生態系、経済・社会等の現実の複雑な系には、新規要素の包摂と要素の消滅が繰り返されているという共通の特徴が見られる。本研究ではこのような「開放進化系」について研究代表者が簡単な理論模型に基づいて発 見した新しい頑健性決定機構について研究を行い、その普遍性と現実問題への適用の妥当性を吟味した。この結果、生態系や社会系の多くで重要な性質である「相互作用に双方向性がある場合」など拡張モデルについて新...
❏非平衡現象の計算統計物理学的研究(19340110)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】伊藤 伸泰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (70211745)
【キーワード】非平衡現象 / 熱伝導 / 異常輸送 / 動的臨界現象 / 普遍性 (他19件)
【概要】本研究では、分子運動に基づく線形非平衡状態の解明および非線形非平衡現象の実現を目標とし、さらに現実の世界の複雑多様さを数理的および物理的に取り扱う可能性を精査した。その結果、線形非平衡状態とは熱力学量が分子運動の方向に依存した分布関数により記述されることが明らかとなった。また非線形非平衡現象が数百万で再現されることも明らかとなった。さらに分子とは異なる要素を現象論的に構成した研究により、材料の経年...
【医歯薬学】社会医学:ゆらぎ相転移を含む研究件
❏エントロピー誘起相互作用による自己組織化ソフトマテリアルの創製(20K05623)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】浅井 誠 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (80609941)
【キーワード】コロイド / ナノ粒子 / 高分子 / 自己組織化 / 分子動力学 (他10件)
【概要】フォトニック結晶の分野では、自発的に形成される様々な結晶構造を実現するためのフレームを開発することが中心的な課題の1つとなっている。特に簡単な方法として、コロイド結晶を用いる方法があるが、コロイド結晶のバリエーションは限られており、その構造は壊れやすい。そこで、本研究では強靭な結晶構造を形成する可能性を持つPGNPに着目する。具体的には、本研究では高分子グラフトナノ粒子(PGNP)の多形構造を予測...
❏多成分流体における非平衡ゆらぎ(10045025)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】腰原 伸也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10192056)
【キーワード】非平衡 / 非線形 / ゆらぎ / 相変化 / 相制御 (他18件)
【概要】エネルギーや物質が持続的に注入、除去されている非平衡系においては、系固有の非線形性との結合によって、様々な巨視的かつ動的な現象が発生する。これはナノ・ミクロスケールで発生したゆらぎが、マクロスケールなものへと成長した結果である。本研究は、光、熱、圧力、物質注入によって生ずる非平衡状態に焦点を絞り、その動的過程の追跡、解析を理論的、実験的に行うことを目的とした。本年度得られた成果は以下の通りである。...
【医歯薬学】社会医学:神経相転移を含む研究件
❏神経細胞は高分子液晶か?(21K18596)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】柳澤 実穂 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50555802)
【キーワード】神経 / 高分子液晶 / 偏光 / 配向 / 相転移
【概要】神経細胞の中央にあるニューロンフィラメントは配向した棒状高分子の束であり、それを覆う多層の脂質膜構造は強誘電性の高分子液晶と類似する。神経伝達する波を膜伝搬するソリトン波とするニューロン表面波仮説も、神経細胞全体が液晶であれば説明がつく。このように神経細胞が高分子液晶であることを示唆する報告は数多くあるのに対し、実証研究はほぼない。そこで本研究では、神経細胞へ電場印可し、光学特性や電気特性の解析か...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...
【医歯薬学】薬学:プロトン移動相転移を含む研究件
❏固体分子のダイナミックスと構造一物性の相関(07304074)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
【キーワード】固体分子運動 / ダイナミックス / 相転移 / プロトン移動 / アモルファス相 (他12件)
【概要】本研究では、以下の7つの課題を各研究者が相互に有機的に連携を保ちながらさらに研究を進めた。(1)固体分子のプロトン移動 稲辺は有機結晶中の水素結合のプロトンが移動することによるπ電子系の電荷移動相互作用に与える影響を検討した。池田は中性子散乱を使ってKH_2PO_4や氷の結晶中のプロトンの移動を理論と実験で検討した。大橋はコバルト錯体結晶に光を照射したときの重水素と水素の置換反応を中性子回折で直接...
❏有機結晶のダイナミック構造の解析(04303010)
【研究テーマ】結晶学
【研究種目】総合研究(A)
【研究期間】1992 - 1993
【研究代表者】岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
【キーワード】有機結晶 / 固相反応 / 相転移 / 迅速X線回析装置 / 包接化合物 (他10件)
【概要】本総合研究は平成4・5年の2年間にわたり行われた。平成4年10月及び平成5年12月に東京において研究発表会を開催した。5課題についてX線回析、固体NMR、熱測定、誘電緩和、ESR、光分光など種々の研究手段を用いて総合的に研究し、有機結晶中の分子の相転移機構、分子の協同的動的挙動、固相反応のメカニズムなど、原子レベルのミクロな構造化学に立脚したダイナミクスについて多くの研究成果が得られた。 1.固相...
【医歯薬学】薬学:光異性化相転移を含む研究件
❏変位電流法による分子膜ナノ界面の誘電・電子的構造の解析と分子形態記録(09450122)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 教授 (40143664)
【キーワード】有機分子膜 / 変位電流法 / 表面電位法 / 誘電率 / 双極子 (他8件)
【概要】ほぼ当初の計画を達成できたと考えている。具体的な研究成果を要約すると以下のようになる。 [1] 双極性分子を構成する分子膜のナノ界面電子物性評価 一軸性分子モデルを採用して、水面上に形成された分子膜の状態をブラウン運動方程式を基礎として記述し、単分子膜の誘電緩和時間や配向度の変化を理論的に導くことができ、シアノビフェニル系液晶分子や脂質分子膜の変位電流波形を、上述の分子モデルを採用して、解析するこ...
❏単分子膜の変位電流計測システムの開発と光・変位電流変換型分子膜記録素子の試作(04555067)
【研究テーマ】電子材料工学
【研究種目】試験研究(B)
【研究期間】1992 - 1994
【研究代表者】岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40143664)
【キーワード】変位電流 / ラングミュア膜 / LB / 光異性化 / 相転移 (他13件)
【概要】有機分子の持つ電子的および光学的機能を、分子レベルで引き出すことを可能にするための技術を、分子膜の極限の厚さを持つ単分子膜において実現することは、分子電子素子実現に向けた基盤技術の一つとして重要である。誘電体の分極という重要な基本概念を基礎とすれば、単分子膜に外部刺激(圧力、光、熱など)を与えた時、分子膜内で分子が動的に挙動する過程(双極子の回転など)を変位電流として検出可能とするためのシステムの...
【医歯薬学】薬学:自己組織化相転移を含む研究件
❏エントロピー誘起相互作用による自己組織化ソフトマテリアルの創製(20K05623)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】浅井 誠 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任教授 (80609941)
【キーワード】コロイド / ナノ粒子 / 高分子 / 自己組織化 / 分子動力学 (他10件)
【概要】フォトニック結晶の分野では、自発的に形成される様々な結晶構造を実現するためのフレームを開発することが中心的な課題の1つとなっている。特に簡単な方法として、コロイド結晶を用いる方法があるが、コロイド結晶のバリエーションは限られており、その構造は壊れやすい。そこで、本研究では強靭な結晶構造を形成する可能性を持つPGNPに着目する。具体的には、本研究では高分子グラフトナノ粒子(PGNP)の多形構造を予測...
❏生体系を模倣した刺激応答性ナノ分子システムの創製(16H04129)
【研究テーマ】機能物性化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金原 数 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30282578)
【キーワード】二分子膜 / イオンチャネル / 分子機械 / 相転移 / ヒステリシス (他20件)
【概要】細胞膜に含まれるタンパク質の構造を模倣し,水との親和性の高い親水部と親和性の低い疎水部を交互に連結した交互両親媒性骨格を有する分子を設計し,その合成法を確立した。力学的エネルギーや熱などの外部刺激に応答して分子構造や集合形態の変化をおこし,その結果として物性を変化させることのできる,刺激応答性分子素子の開発に成功した。 ...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...
【医歯薬学】薬学:核磁気共鳴(NMR)相転移を含む研究件
❏高圧下NMR:軌道揺らぎを介した超伝導、反強磁性スピン秩序を伴った超伝導の探究(23340101)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】藤原 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60272530)
【キーワード】高温超伝導 / 核磁気共鳴 / 高圧技術 / 相転移 / 鉄ヒ素系化合物 (他8件)
【概要】軌道揺らぎを介在した超伝導の実現可能性を探索する目的で、鉄砒素系超伝導体LaFeAsO1-xHxにおいて、スピン揺らぎが消滅すると期待される過剰電子ドープ領域において核磁気共鳴(NMR)法を行った。実際に測定を行ったところ、過剰電子ドープ領域において従来から信じられている常識に反して、反強磁性が現れることを偶然発見し、新しい電子相図を得ることができた。 ...
❏制限された空間における構造と相転移:X線、中性子線、NMR、計算機実験による研究(18340108)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】真庭 豊 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (70173937)
【キーワード】カーボンナノチューブ / 水 / アイスナノチューブ / 計算機実験 / NMR (他10件)
【概要】単層カーボンナノチューブ(CNT)の、分子数個分程度の小さな直径をもった空洞内部に、水や炭素のかご状フラーレン分子などを挿入して、その性質を調べた。水分子ではアイスナノチューブと呼ばれる特異な氷が形成され、その形成温度がCNT直径に対してどのように変化するかが明らかになった。また、CNT内部の水分子が雰囲気ガス分子と交換する交換転移が発見された。さらに、CNT内部におけるフラーレン分子の大振幅回転...
❏固体分子のダイナミックスと構造一物性の相関(07304074)
【研究テーマ】物理化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
【キーワード】固体分子運動 / ダイナミックス / 相転移 / プロトン移動 / アモルファス相 (他12件)
【概要】本研究では、以下の7つの課題を各研究者が相互に有機的に連携を保ちながらさらに研究を進めた。(1)固体分子のプロトン移動 稲辺は有機結晶中の水素結合のプロトンが移動することによるπ電子系の電荷移動相互作用に与える影響を検討した。池田は中性子散乱を使ってKH_2PO_4や氷の結晶中のプロトンの移動を理論と実験で検討した。大橋はコバルト錯体結晶に光を照射したときの重水素と水素の置換反応を中性子回折で直接...
【医歯薬学】薬学:水素結合相転移を含む研究件
❏電子とプロトンが相関した単一分子種有機伝導体の物性制御(24340074)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】森 初果 東京大学, 物性研究所, 教授 (00334342)
【キーワード】分子性導体 / 水素結合 / 相関機能物性 / 重水素効果 / 相転移 (他15件)
【概要】水素結合は水や氷、DNAやタンパク質中などに存在し、静電的な相互作用で分子集団内外の形成に関わり、我々の生命や生活にとって必要不可欠な役割を果たす。これらの水素結合プロトン由来の「プロトン固体物性」は、電子が主役で電気伝導性や磁性を与える「電子固体物性」とは、従来、別個独立に研究されてきた。 本課題では、この「電子固体物性」に「プロトン固体物性」が連動した「電子ープロトン相関固体物性」の発現を目指...
❏水素結合をプローブにした地球内部物質中の水素ならびにマントル流体の性質の解明(12640476)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】鍵 裕之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70233666)
【キーワード】水素結合 / 高圧 / 中性子回折 / 振動分光 / 重炭酸 (他14件)
【概要】地球内部物質、特に上部マントルを構成する物質には水が構造中に取りこまれる。水素の取りこみによって、地球内部の溶融関係、岩石の変形挙動などに大きな変化が起こりうることが知られている。 本研究では含水ケイ酸塩鉱物をはじめとするさまざまな含水素物質の高圧での物性変化を分光学的手法や中性子回折のその場観察で明らかにすることができた。特に研究の後期においてカリウム重炭素塩の高圧下での相転稼を見いだすことがで...
❏一次相転移・高次構造の物性と新機能性材料の探索(06452048)
【研究テーマ】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【研究代表者】上江洲 由晃 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063744)
【キーワード】一次相転移 / 高次構造 / 強誘電・強弾性分域 / 周期性反転分域 / 擬以位相整合素子 (他18件)
【概要】(1)新しい非線形光学顕微鏡(SHG顕微鏡)を開発した。これにより 従来光学的に観察が不可能と考えられてきた強誘性180°分域構造を,非破壊・非接触で観察することに,世界で初めて成功した。 (2)透過型SHG顕微鏡を用いて,青色レーザ光を実現する擬以位相整合素子の評価を行った。 (3)全反射型SHG顕微鏡を用いて,基板上に成長させた有機薄膜の配向性の評価を行った。 (4)強誘電体・強弾性体モリブデ...
【医歯薬学】看護学:構造相転移を含む研究件
❏液体金属・半導体の圧力誘起相転移の研究(16340110)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10114563)
【キーワード】液体 / 高圧力 / 相転移 / 構造 / 放射光 (他6件)
【概要】本研究は、液体の構造と電気的性質の圧力変化を、種々の結合をもつ液体金属・半導体について系統的に調べ、圧力誘起の相転移の様相が結晶とどのように違うのか、転移後の構造がどのように異なるのか、また転移に伴って物性がどのように変化するかを調べることを目的とし、高圧力下の実験を行った。 X線回折実験は、放射光とマルチアンビル型高圧力発生装置を用いてエネルギー分散法により行った.液体AgIにおいて加圧による構...
❏紫外励起による超高温での構造のその場観察用新型ラマン散乱システムの開発(10555215)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】垣花 眞人 (1999) 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教授 (50233664)
【キーワード】ラマン散乱 / 紫外光 / 熱輻射 / 高温その場観察 / ジルコニア (他19件)
【概要】セラミックス材料の特性、物性、組織の制御にとって、その構造を高温でその場観察することは非常に重要である。セラミックスの分野では、通常相の同定にX線回折を使うので、高温でのX線回折実験は珍しいことではない。しかしながら、X線回折はセラミックスのように酸素の位置が物性や相変化に重要な役割を果たす系においては必ずしも十分ではなく、また結晶子径の小さい試料には有効でないなどの問題点があり、高温での研究を可...
【医歯薬学】看護学:相互作用相転移を含む研究件
❏非平衡現象の計算統計物理学的研究(19340110)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】伊藤 伸泰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (70211745)
【キーワード】非平衡現象 / 熱伝導 / 異常輸送 / 動的臨界現象 / 普遍性 (他19件)
【概要】本研究では、分子運動に基づく線形非平衡状態の解明および非線形非平衡現象の実現を目標とし、さらに現実の世界の複雑多様さを数理的および物理的に取り扱う可能性を精査した。その結果、線形非平衡状態とは熱力学量が分子運動の方向に依存した分布関数により記述されることが明らかとなった。また非線形非平衡現象が数百万で再現されることも明らかとなった。さらに分子とは異なる要素を現象論的に構成した研究により、材料の経年...
❏相転移を持つ確率モデルに関する解析(11640101)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2002
【研究代表者】種村 秀紀 千葉大学, 理学部, 助教授 (40217162)
【キーワード】Domany-Kinzelモデル / Skorohod方程式 / 連続浸透モデル / vicious walkers / interacting particle system (他19件)
【概要】相転移をもつ確率モデル、特に浸透モデル、相互作用のある無限個のブラウン粒子系の研究を中心に行ってきた。研究経過と研究成果をモデルごとに次に説明する。 Domany-Kinzelモデルに対する局所生存確率と大域生存確率との関係式を証明した。この関係式を用いる事により定常分布の性質・収束定理などに関する結果を得た。纏められた結果は、J.Statist.Phys.,Vol.99,(2000),603-6...
【医歯薬学】看護学:学習相転移を含む研究件
❏隠れ変数を持つ確率モデルへの温度の導入による相転移現象の探究(20650019)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】隠れ変数 / 確率モデル / アニーリング / 相転移 / 学習 (他6件)
【概要】昨年度の研究から,ガウス混合モデル(Gauss Mixture Model, GMM)では温度によってピッチフォーク型の分岐現象を起こり,GMMが二次相転移を起こすことが示唆された. この知見に基づき本年度は,温度パラメータの導入に関する拡張を行った.昨年度の手法では,事後確率分布全体に温度パラメータ一つを導入したのに対し,本年度では,尤度関数と事前確率分布の2つの項にそれぞれ温度パラメータを導入...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...