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研究分野別サイレントキーワード
「気候変動」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:時系列解析気候変動を含む研究件
❏地球温暖化による過剰死亡推定―多国間共同環境疫学研究(19H03900)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】橋爪 真弘 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30448500)
【キーワード】地球温暖化 / 環境疫学 / グローバルヘルス / 適応 / 大気汚染 (他10件)
【概要】温暖化に対して有効な対策を取らなかった場合、2030年代には熱関連過剰死亡が世界で3万7千人余り、下痢症による過剰死亡が4万8千人余り発生すると予測されている (WHO, 2014)。本研究は、温暖化による将来の過剰死亡数をより現実的に推定するための疫学的予測モデルの開発をおこない、今世紀末までの温暖化による過剰死亡数を推定することを目的としている。 1.腸管感染症の超過死亡:将来の気候変動による...
❏古気候変動・地球軌道要素変動に起因する古地磁気変動の研究(16204034)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 俊嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (80344125)
【キーワード】古地磁気 / 岩石磁気 / 古地磁気強度 / 地球軌道要素 / 時系列解析 (他16件)
【概要】1.海底堆積物中の磁性鉱物問の磁気相互作用を見積もった。ARM(非履歴性残留磁化)の獲得効率は、磁気相互作用に強く支配されている。そのため、堆積物から相対古地磁気強度を求める際の、堆積物の磁化獲得能の違いを補正(規格化)のためのパラメータとしては、ARMよりもIRM(等温残留磁化)の方が適している。 2.北西太平洋における過去25万年間の高分解能の古地磁気強度スタックを構築した。堆積物から信頼でき...
❏埋め込み次元法による古環境時系列解折システムの開発(62840025)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】試験研究
【研究期間】1987 - 1988
【研究代表者】伊藤 敬祐 (伊東 敬祐) 神戸大学, 理学部, 教授 (00030792)
【キーワード】カオス / フラクタル次元 / 埋め込み / 時系列解析 / 太陽黒点 (他6件)
【概要】1.解析システムの構成。大きな記憶容量を持つワークステーションを中心にして、端末としてパソコンをつなぎ、プログラム開発、データ入力、マルチジョブ、画像出力を効率良くかつ気軽に行えるように設計した。この解折は解析システムが完成しても試行錯誤を必要とするので、ワークステーションレベルでの設計が最も適していた。 数値データの入力はキーボードから、グラフデータの読み取りはイメージリーダーで、端末のフロッピ...
【情報学】情報学フロンティア:機械学習気候変動を含む研究件
❏気候変動下での暑熱障害と感染症による健康リスクの予測と統合的評価(19H01144)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (30282114)
【キーワード】気候変動 / 暑熱 / 水系感染症 / 蚊媒介感染症 / 東南アジア (他9件)
【概要】気候変動の影響を強く受ける東南アジア都市において、昼間の熱中症を中心とする暑熱に関連する健康障害、下痢症・皮膚病等の水系感染症、デング熱等の蚊媒介感染症の健康リスクを予測するモデルを構築した。その結果、暑熱環境リスクは屋外労働者(建設業)が高いが、収入が高く栄養状態の良いベトナムではそのリスクが比較的小さかった。水系感染症は、ベトナムでは洪水により都市下流に位置する集落や農地に大腸菌が拡散してリス...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
【複合領域】科学社会学・科学技術史:不確実性気候変動を含む研究件
❏プラネタリー・バウンダリーズを考慮した持続可能性経済指標の研究(17K00677)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
【キーワード】プラネタリー・バウンダリーズ / 自然資本 / リスク・不確実性 / 気候変動 / 大気汚染 (他12件)
【概要】気候変動、森林消失や大気汚染問題等の地球規模の環境リスクとなっている問題(プラネタリー・バウンダリーズに関係する問題)について、そのインパクトや対策コストについての経済評価手法の検討を行った。いくつかのケースに焦点を置き、リスク分析の手法や不確実性下の意思決定分析の手法を応用する形で、経済モデルの構築、シミュレーション分析、及び評価計算を行い、方法論上の知見を得た。 ...
❏気候変動を考慮した不確実性・不明確性下での集団行動理論・実験分析(16H03621)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小谷 浩示 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (80422583)
【キーワード】気候変動 / 不確実性 / 不明確性 / 集団的協力行動 / 実験調査 (他10件)
【概要】ラボフィールド経済実験を実施し、人々が気候変動の影響に対して何をどの様に不確実・不明確と認識しているのか、そして、気候変動に付随する不確実性と不明確性が気候変動に対する人々の緩和・適応の集団的協力行動にどの様に影響を与えるのか分析した。都市域に住み、且つ、自然から離れた職業に付いている人々である程、気候変動を人為では無く自然偏移と考え、且つ、その影響も不明確・不確実と認識している傾向が強い事、そし...
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
【複合領域】地理学:海面上昇気候変動を含む研究件
❏気候変動と居住可能地の境界変化:意思決定における時間スケールの拡張と世代間効果(22K14381)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】大津山 堅介 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50881992)
【キーワード】気候変動 / 海面上昇 / 移住定住選択 / 世代間効果
【概要】
❏過去と将来の気候における南極氷床の変動と力学的挙動に関する数値シミュレーション(22244058)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】Greve R・G (GREVE R・G / R・G Greve) 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 棚氷 / 力学 / 数値モデル / 南極 (他9件)
【概要】本研究では、南極とグリーンランド氷床の過去と将来の変動を、数値モデルによって解析した。重要な成果として、最終氷期(2万年前)における南極氷床の棚氷が現在よりも小さかったにも関わらず、その底面融解量が現在よりも大きかったことが判明した。我々はこの数値モデルを用いて、様々な温暖化シナリオの下で将来の氷床変動を見積もる国際プロジェクトSeaRISEに参画した。その結果、最も大きな気候変動シナリオRCP8...
【複合領域】地理学:環境変化気候変動を含む研究件
❏アジアモンスーン地域の洪水史と長期気候・環境変化(14208008)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 古海洋環境 / 洪水 / GIS (他19件)
【概要】本研究では,アジアモンスーン地域における過去の気候資料と,日本のさまざまな緯度帯から取得される地質試料(サンゴ年輪やボーリングコア等)の解析によって,過去数10年〜数千年の時間スケールでアジアモンスーン域の降水量変動および各流域洪水の洪水史をまとめ,モンスーンにともなう降水量変動と洪水の歴史の関係を長期的に復元し,地表環境の変化との関係を考察することを目的として研究を行なった。 千年規模での変動と...
❏東南アジアにおける夏のモンスーンの長期変動と環境変化(10680098)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 環境変化 / 降水量 / 洪水 (他12件)
【概要】本研究では、東アジアを含む東南アジアモンスーン地域において、過去数十年での気候変動の実態を解明し、近年の環境変化との関係を解明することを目的として研究を行なった。その結果、下記の諸点が明らかになった。 ・ 中国華南地域で夏の雨季開始期における降水量の長期変動を解析し、降水量の多寡が南シナ海でのモンスーン開始の遅速と関係していること、また2〜4月の南シナ海での海面水温と強い相関関係にあることがわかっ...
【複合領域】地理学:降水特性気候変動を含む研究件
❏アジアモンスーン地域の洪水史と長期気候・環境変化(14208008)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 古海洋環境 / 洪水 / GIS (他19件)
【概要】本研究では,アジアモンスーン地域における過去の気候資料と,日本のさまざまな緯度帯から取得される地質試料(サンゴ年輪やボーリングコア等)の解析によって,過去数10年〜数千年の時間スケールでアジアモンスーン域の降水量変動および各流域洪水の洪水史をまとめ,モンスーンにともなう降水量変動と洪水の歴史の関係を長期的に復元し,地表環境の変化との関係を考察することを目的として研究を行なった。 千年規模での変動と...
❏熱帯における降水特性との長期変動(05680139)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】降水特性 / 熱帯気候 / 日変化 / 季節変化 / モンスーン (他13件)
【概要】本研究では、熱帯における日変化・季節変化・長期変動の3つの時間スケールで、降水の特性を地上での降水量観測データと気象衛星によるデータを利用して解明することを目的として研究を進めた。降水量データとしては、時間データをマレーシア・ベトナム・日本より入手した。日データは、インドネシア・ネパール・マレーシア・ベトナム・バングラデシュ・中国等より入手、また日データは、アメリカのCDIAC及びNCARより主に...
【複合領域】健康・スポーツ科学:レジリエンス気候変動を含む研究件
❏北方林における気候変動への適応:生態系レジリエンスの保全をめざした生態系管理(17H01516)
【研究テーマ】環境農学(含ランドスケープ科学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】森本 淳子 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (50338208)
【キーワード】気候変動 / 生態系管理 / 適応策 / レジリエンス / リスクモデル (他24件)
【概要】気候変動は災害リスクを増大し、生態系の劣化を助長する。陸上生態系において最も甚大な影響を受けうる北方林を対象として、気候変動の緩和策と適応策に関する総合的な研究を行った。具体的には、気候変動による頻度と強度の増大が予想される、台風による森林倒壊(風倒)を題材として、(1)気象・地形・森林の多変量を含む風倒リスクモデルの開発により、倒壊する材積を最小化する人工林配置計画の立案、(2)風倒後の中・長期...
❏気候変動脆弱性の総合評価と都市での応用(13F03776)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】厳 網林 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10255573)
【キーワード】国際情報交換 / 中国 / 震災復興 / 核汚染 / 南相馬市 (他9件)
【概要】The Great Eastern Japan Earthquake and subsequent tsunami that occurred in March 2011 resulted in a nuclear accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant (FDNPP), which is affiliated with the ...
❏固定価格買取制度の比較政治経済学(24530322)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】安土竜 デウィット 立教大学, 経済学部, 教授 (80281757)
【キーワード】再生可能エネルギー / 固定価格買取制度 / 比較政治経済学 / 気候変動 / 福島第一原子力発電所事故 (他17件)
【概要】3・11を経て、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が2012年7月に導入された。本研究は挑戦的萌芽研究「再生可能エネルギーの政治経済学」の後継の研究であり、この固定価格買取制度が日本および諸外国(ドイツ、スペイン、カナダ・オンタリオ州、韓国、中国、米国、イスラエルなど)でどのような形で進展し、またその政治経済学なインプリケーションについて分析を行った。 本研究では、固定価格買取制度のケーススタデ...
【複合領域】文化財科学・博物館学:地理情報システム(GIS)気候変動を含む研究件
❏気候変動を考慮できる動的水食モデルの構築に関する研究(19H00958)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西村 拓 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40237730)
【キーワード】気候変動 / 水食 / 数値予測 / ゲリラ豪雨 / 粗放的土地管理 (他15件)
【概要】水食予測のために,対象スケール・問題に応じてWEPP,GeoWEPPを使い分けるが,この時,降雨,土壌に関するモデルパラメータの日本への適応について,従来十分に考慮されていなかった.2020年度は,気象データについて農研機構の提供する 農環研シナリオ2017を用いて,現在および将来気象の統計値を整理し,WEPP,GeoWEPPに利用可能な気象データセットを構築した.また,短時間降雨特性について検討...
❏アジアモンスーン地域の洪水史と長期気候・環境変化(14208008)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 古海洋環境 / 洪水 / GIS (他19件)
【概要】本研究では,アジアモンスーン地域における過去の気候資料と,日本のさまざまな緯度帯から取得される地質試料(サンゴ年輪やボーリングコア等)の解析によって,過去数10年〜数千年の時間スケールでアジアモンスーン域の降水量変動および各流域洪水の洪水史をまとめ,モンスーンにともなう降水量変動と洪水の歴史の関係を長期的に復元し,地表環境の変化との関係を考察することを目的として研究を行なった。 千年規模での変動と...
【複合領域】一般理論:ゲーム理論気候変動を含む研究件
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
【複合領域】一般理論:リスク気候変動を含む研究件
❏プラネタリー・バウンダリーズを考慮した持続可能性経済指標の研究(17K00677)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
【キーワード】プラネタリー・バウンダリーズ / 自然資本 / リスク・不確実性 / 気候変動 / 大気汚染 (他12件)
【概要】気候変動、森林消失や大気汚染問題等の地球規模の環境リスクとなっている問題(プラネタリー・バウンダリーズに関係する問題)について、そのインパクトや対策コストについての経済評価手法の検討を行った。いくつかのケースに焦点を置き、リスク分析の手法や不確実性下の意思決定分析の手法を応用する形で、経済モデルの構築、シミュレーション分析、及び評価計算を行い、方法論上の知見を得た。 ...
❏気候変動リスク対処のための保険制度に関する研究ー活用のための基盤構築をめざして(26590012)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高村 ゆかり 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70303518)
【キーワード】保険 / 気候変動 / リスク / 適応策 / 環境損害 (他8件)
【概要】近年、一定の気象条件を満たせば特段の損害を証明することなく支払いが行われる天候インデックス保険や、途上国の住民の実情に対応し少額の支払だが少額の保険料で運営されるマイクロ保険などが開発され、導入されている。保険は、気候変動のリスクを移転し、損害の回復を促進する効果が期待できる。他方、資力がなく気候変動の悪影響に脆弱な人・集団の保険へのアクセスの確保、保険制度に関わる費用負担の衡平性、保険に依存し適...
❏炭素市場形成の長期的戦略に関する研究(21330054)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】経済政策 / 経済理論 / エネルギー全般 / 環境政策 / 地球温暖化ガス塀出削減 (他10件)
【概要】本研究の目的は,「炭素市場」を中心に市場形成と政策当局の役割について,経済分析を行うものである.分析手法としては,環境経済学と金融経済学・ファイナンスを統合し,対象とする政策としては,環境規制政策と市場競争政策を統合するものである. 主要な成果は以下の通りである.まず,価格変動を抑制する機能である「セーフティーバルブ」について考察し,その設定のルールを導出した.次に,環境・資源経済問題一般に対する...
【複合領域】一般理論:完新世気候変動を含む研究件
❏両極の氷床コアと全球気候植生モデルによる過去1万年のメタン濃度の変動要因の解明(20H04327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】大藪 幾美 国立極地研究所, 先端研究推進系, 特任研究員 (20758396)
【キーワード】メタン / 氷床コア / 完新世 / 温室効果ガス / 気候変動 (他7件)
【概要】2020年度はグリーンランドのNEEM氷床コアから、過去1万年間のメタン濃度のほか、合計8成分(CH4濃度, N2O濃度, CO2濃度, δ15N-N2, δ18O-O2, O2/N2, Ar/N2, 空気含有量)の大気組成データの取得を進めた。グリーランドの氷床コアに共通して、完新世の多くの期間に相当する深度帯は、割れやクラックが多く氷の質が悪いという特徴がある(ブリットルゾーンと呼ばれる)。微...
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
❏現生・化石貝類の微細成長縞を用いた生物-環境相互作用の高時間精度復元(20340143)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】棚部 一成 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20108640)
【キーワード】貝類 / 微細成長縞 / 生物-環境相互作用 / 生物地球化学 / 完新世 (他9件)
【概要】東京湾の干潟環境に生息する軟体動物二枚貝類カガミガイ(Phacosoma japonicum)とムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)を対象として、貝殻内部に残された微細成長縞を用いた成長の時系列解析と貝殻の微量元素・酸素・炭素安定同位体比の分析を行い、ミクロからマクロレベルにわたる貝殻の成長を支配する生態的、環境学的要因を日レベルの高時間精度で抽出した。さらに、この...
【複合領域】一般理論:第四紀気候変動を含む研究件
❏第四紀後半の日本海側多雪気候への植物相・植生の適応過程の解明(18H02230)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】百原 新 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (00250150)
【キーワード】気候変動 / 第四紀 / 植生変化 / 種分化 / 植物化石 (他7件)
【概要】中部日本の日本海側には,多雪気候に適応したフロラが成立している.しかし多雪環境の成立過程とそれに適応したフロラの成立過程は明らかになっていない.本研究では,新潟県南部の前期更新世の地層から産出する種子や果実などの大型植物化石と花粉化石を分析し,太平洋側の植物化石資料と比較した.その結果,新潟県南部では約250~70万年前の気候変動に対応した植物化石群の組成変化が復元され,太平洋側に分布が偏る植物群...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏コアによる多圏地球気候システム解析(21674003)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 気候変動 / 第四紀 / 地球化学 (他6件)
【概要】今年度には、堆積物を用いたメキシコ湾沿岸や極氷床に関連した過去の海水準変動および気候変動研究、タヒチのサンゴの微量金属を用いた融氷期の環境復元、木材のコアを用いた10年スケールの気候変動と太陽活動との関係についての研究などを行った。堆積環境復元によりメキシコ湾北部沿岸では、1万年前の海水準上昇イベントと4000年前以降の気候変動が明らかになった。また、タヒチのコアサンプルから、サンゴ骨格中の微量金...
【環境学】環境解析学:経済理論気候変動を含む研究件
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
❏炭素市場形成の長期的戦略に関する研究(21330054)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】経済政策 / 経済理論 / エネルギー全般 / 環境政策 / 地球温暖化ガス塀出削減 (他10件)
【概要】本研究の目的は,「炭素市場」を中心に市場形成と政策当局の役割について,経済分析を行うものである.分析手法としては,環境経済学と金融経済学・ファイナンスを統合し,対象とする政策としては,環境規制政策と市場競争政策を統合するものである. 主要な成果は以下の通りである.まず,価格変動を抑制する機能である「セーフティーバルブ」について考察し,その設定のルールを導出した.次に,環境・資源経済問題一般に対する...
❏気候変動抑制経済政策手段の最適統合に関する研究(17330053)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】前田 章 京都大学, 大学院・エネルギー科学研究科, 准教授 (30317309)
【キーワード】環境政策 / 気候変動 / 排出権 / 排出許可証 / 取引制度 (他12件)
【概要】気候変動問題に対する政策として経済的手法が注目されている.経済的手法とは環境税,補助金,排出許可証取引制度である.実際EU諸国では経済的手法を取り入れた政策を実施しており,日本国内でも制度設計が議論されている.本研究はこうした国内外の政策論争を念頭に,排出許可証制度を中心にした経済理論体系を考察した.経済的手法の位置付けからはじめて,環境税と排出許可証取引制度の比較,組合せの方法について分析した....
【環境学】環境解析学:環境法気候変動を含む研究件
❏地球大気国際法秩序の基本構造-地球温暖化防止法制度の将来像(22330015)
【研究テーマ】国際法学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】吉田 脩 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40323240)
【キーワード】国際法 / 国際環境法 / 国際組織法 / 大気保護 / 地球温暖化 (他8件)
【概要】本研究プロジェクト「地球大気国際法秩序の基本構造―地球温暖化防止法制度の将来像―」のもと、参画した研究代表者、研究分担者等は、地球大気保護ないし地球温暖化の防止に関する国際法の研究を行い、関係する業績を公表し、とりわけ、国際法協会(International Law Association)「気候変動に関する法原則条文案」の作成と採択に対し多大な貢献を行い、この分野における国際法と国際環境法の発展...
❏多数国間環境条約の不遵守手続の動態とその法的性格に関する研究(13720019)
【研究テーマ】国際法学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】高村 ゆかり 静岡大学, 人文学部, 助教授 (70303518)
【キーワード】遵守 / 環境条約 / 世界貿易機関(WTO) / 京都議定書 / オーフス条約 (他9件)
【概要】まず、昨年度の中心的検討課題であった京都議定書の遵守手続・メカニズムの交渉動向を追いながら、その遵守手続の中で適用される帰結の法的拘束力の含意について検討を進めた。帰結の法的拘束力は、相対的に見て、締約国による環境条約の遵守を促進する効果を有するが、他方で、遵守手続とさらには条約全体の制度設計のあり方によって、帰結に法的拘束力があるのと同等またはより大きな遵守促進効果を生み出すことができる。例えば...
❏多数国間環境条約の実効的実施に関する研究(11694032)
【研究テーマ】国際法学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】石橋 可奈美 香川大学, 法学部, 助教授 (70253250)
【キーワード】国際環境法 / 遵守 / 生物多様性 / 気候変動 / 有害廃棄物 (他16件)
【概要】地球規模での環境保護が、今日の国際社会にとって最も重要な課題の一つとなっていることはすでに周知のことである。1972年のストックフォルム人間環境会議を契機とし、国際環境保護に関する「法の欠缺」が意識され、環境保護を目的とした条約が急速に策定されてきた。しかし、これらの国際環境条約、一般原則等が十分に履行されてきたかというと必ずしもそうではない。例えば過去に締結された条約の中には、結局は機能せず、「...
【環境学】環境解析学:食糧需給気候変動を含む研究件
❏気候変動緩和策とフード・セキュリティの関係に関する数量経済的研究(21H02294)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】齋藤 勝宏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80225698)
【キーワード】気候変動 / 環境調和型農法 / 食糧需給 / 一般気候型国際貿易モデル / 逐次動学 (他9件)
【概要】
❏人間活動の地球地図「人間地球地図」の構築と居住・生存環境評価への応用(17201011)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
【キーワード】食糧安全保障 / 土地利用変化 / 気候変動 / 人口増加 / 経済発展 (他20件)
【概要】IPCCレポートなどにより地球温暖化が人間活動により引き起こされており,その予兆が既に明らかになっていることが公式に認められて以来,地球の環境資源を以下に持続的にうまく利用していくかという議論が世の中の注目を集めている.食糧安全保障の問題,バイオ燃料と食糧供給との相克,水資源問題などがその典型である.人間活動のあり方を変革することが究極の対策であることを考えると関心の高まりはきわめて重要であるが,...
【環境学】環境解析学:海氷気候変動を含む研究件
❏北極海氷の減少が如何にして東アジアの異常寒波を形成・増幅させるのか?(19H01964)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】森 正人 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00749179)
【キーワード】海氷 / 北極 / 地球温暖化 / 異常気象 / 気候変動 (他6件)
【概要】地球温暖化に伴う北極域の海氷の急速な減少は、北極の気候のみならず、中緯度域の気候にも影響を及ぼすことが指摘されている。海氷減少が近年東アジアで頻発している厳冬の形成に与える影響とそのメカニズムを調査した。東アジアに寒冬をもたらす大気循環変動(WACEパターン)は基本的には大気の内部変動であるが、観測データと大規模マルチモデルアンサンブルシミュレーションの解析より、WACEの変動の一部は海氷により外...
❏北極海の海洋乱流エネルギー時空間変動の復元 ー海氷減少と大循環流強化の影響評価ー(16K21700)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 悠介 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (00554114)
【キーワード】北極海 / 慣性振動 / 内部重力波 / 海水 / 乱流混合 (他17件)
【概要】本研究では、北極海における海氷変動と海洋内部の乱流混合エネルギーについて実態を解明すべく、船舶や係留系を用いた観測を執り行った。海氷が著しく後退する西部北極海に設置した係留系のデータを解析した結果、元来、海洋の乱流エネルギーが小さいと考えられている海域であるにもかかわらず、顕著な内部波や混合エネルギーの存在が確認された。これは、海氷後退の結果、大気と海洋間で熱や運動量の交換が拡大していることに起因...
❏海氷生成とリンクする南極底層水・深層循環の再描像(25241001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大島 慶一郎 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (30185251)
【キーワード】海氷 / 気候変動 / 南極底層水 / 沿岸ポリニヤ / フラジルアイス (他16件)
【概要】東南極を中心として、沿岸ポリニヤでの高海氷生成による底層水形成の詳細を明らかにした。南大洋第2の海氷生産域であるケープダンレーポリニヤでは、係留系観測等から、海中フラジルアイス生成による高海氷生産過程や、高密度水が混合・変質して底層水に至る過程を明らかにした。第3の海氷生産域であったメルツポリニヤでは、氷河舌の崩壊によって海氷生産量が半減し、底層水生成が大きく減少していることが示された。これら以外...
【環境学】環境解析学:アリューシャン列島気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
【環境学】環境解析学:アルケノン気候変動を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏北太平洋へのダスト輸送の変動(14380245)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福間 浩司 熊本大学, 理学部, 講師 (80315291)
【キーワード】気候変動 / 北太平洋 / ダスト / 環境磁気学 / 古地磁気学 (他7件)
【概要】ダストの供給が海洋や気候に与える影響を解明するため,大気と海洋の間の気体交換が活発な海域であり,ダスト供給の変動が大気中の二酸化炭素濃度を変化させてグローバルな気候に影響する北太平洋において,ユーラシア大陸からのダスト供給と気候変動の関係を調べた.まず,これまで時間解像度が低かった北太平洋の堆積物の年代を地磁気強度層序によって高時間解像度で求めた.酸素同位体比や放射性炭素法による年代測定が困難であ...
【環境学】環境解析学:生物地球化学気候変動を含む研究件
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
❏現生・化石貝類の微細成長縞を用いた生物-環境相互作用の高時間精度復元(20340143)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】棚部 一成 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20108640)
【キーワード】貝類 / 微細成長縞 / 生物-環境相互作用 / 生物地球化学 / 完新世 (他9件)
【概要】東京湾の干潟環境に生息する軟体動物二枚貝類カガミガイ(Phacosoma japonicum)とムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)を対象として、貝殻内部に残された微細成長縞を用いた成長の時系列解析と貝殻の微量元素・酸素・炭素安定同位体比の分析を行い、ミクロからマクロレベルにわたる貝殻の成長を支配する生態的、環境学的要因を日レベルの高時間精度で抽出した。さらに、この...
【環境学】環境解析学:最終退氷期気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:最終氷期気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【環境学】環境解析学:ブラックカーボン(BC)気候変動を含む研究件
❏中国におけるブラックカーボンの粒径分布と混合状態の解明(18310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】小池 真 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00225343)
【キーワード】エアロゾル / ブラックカーボン / すす粒子 / 中国 / 北京 (他10件)
【概要】近年、東アジアにおける人為的なエアロゾルの増大による、気候影響が強く懸念されている。各種のエアロゾルのうち、特に黒色炭素エアロゾル(ブラックカーボン)は太陽放射を効率よく吸収し大気を加熱するため、人為的なエアロゾルの気候影響評価において最も重要な物質である。 本研究ではH18年度の夏季に、中国の代表的な大都市である北京と珠江デルタ地帯(広州-香港を含む経済地域)において、それぞれ約1ヶ月にわたりブ...
❏エアロゾル-雲粒子相互作用の物理化学過程の研究(17201003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20110752)
【キーワード】エアロゾル / ブラックカーボン / 混合状態 / 雲凝結核 / 雲 (他7件)
【概要】エアロゾルがCCNとして作用するポテンシャル(CCN活性)は、主として、乾燥粒径、エアロゾル中の水溶性成分の量、エアロゾルの表面張力の三つの要素により決定されると考えられる。エアロゾルのCCN活性を定量化すること、及びCCN活性と雲粒子生成過程を定量的に結びつけるための研究を実施した。 A)都市大気エアロゾルのCCN活性支配要因 都市大気エアロゾル粒子の化学成分と内部混合状態をエアロゾル質量分析計...
【環境学】環境解析学:フラックス気候変動を含む研究件
❏アブラヤシ農園の拡大が東南アジア熱帯林の水・炭素循環に与えるインパクト(15H02645)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】フラックス / 土地利用変化 / 物質循環 / 気候変動
【概要】熱帯林域において、天然林からアブラヤシ農園への土地利用変化は、熱帯林破壊の元凶であり、生物多様性や地域環境に及ぼす悪影響が指摘されているが、その定量的評価は絶対的に不足している。本研究では、マレーシア・ボルネオのアブラヤシ農園拡大域においてアブラヤシ農園造成が地域環境に及ぼす影響を明らかにするため、アブラヤシ農園の個体レベル~農園レベルでの水・炭素循環とその環境応答を主にタワーフラックス観測により...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【環境学】環境解析学:中深層水気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:エアロソル気候変動を含む研究件
❏氷晶核の全球分布とその雲過程を通した気候影響の解明(22H03722)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】松井 仁志 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50549508)
【キーワード】気候変動 / エアロゾル / エアロゾル-雲相互作用 / 氷晶核 / 全球気候モデル
【概要】
❏森林火災から大量に生じる固体有機エアロゾルの発生・除去過程の解明と気候影響(19H04259)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】足立 光司 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90630814)
【キーワード】ターボール / 森林火災 / エアロゾル / 電子顕微鏡分析 / 気候影響 (他11件)
【概要】気候変動に影響を与えるエアロゾルの一つに、森林火災から大量に発生する固体有機物粒子(ターボール)があげられる。このターボールは、主要エアロゾル種に匹敵する排出量が推定されながら、生成・除去プロセスや光学特性など、気候モデルに組み込むための必要なデータがなく、世界的にターボールの気候影響はほとんど分かっていない。そのターボールの理解のため、2019年度の夏季に北米において航空機観測(FIREX-AQ...
❏大気中のブラックカーボン粒子の複素屈折率の観測手法の開発(15H05465)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】茂木 信宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (20507818)
【キーワード】大気化学 / 放射強制力 / エアロゾル / 地球温暖化 / 大気放射 (他9件)
【概要】当初の予定では、単一粒子光散乱法と単一粒子レーザー白熱法を用いてブラックカーボン粒子の散乱断面積、吸収断面積を同時測定し、そこから複素屈折率を導出する方法論を構築する予定であった。予備実験の過程で、自動車や製鉄所から発生する人為起源の酸化鉄粒子を、ブラックカーボンや自然起源の酸化鉄粒子と区別して検出できることを発見し、その手法を確立した。人為起源酸化鉄粒子の多地点の観測データと数値シミュレーション...
【環境学】環境解析学:間接効果気候変動を含む研究件
❏東アジアにおけるエアロゾル数濃度の空間分布とその変動要因の解明(22241002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】竹川 暢之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00324369)
【キーワード】エアロゾル / 数濃度 / 間接効果 / 東アジア / 航空機観測 (他9件)
【概要】エアロゾルは雲凝結核として作用し、地球の放射収支に大きな影響を与える(間接効果)。間接効果は気候変動予測における主要な不確実要素であり、その理解向上のためにはエアロゾル数濃度分布の支配要因を定量的に明らかにする必要がある。本研究では、航空機に搭載してエアロゾル数濃度を高速測定できるシステムを開発した。東アジアにおいて航空機観測を行い、エアロゾル数濃度の鉛直分布を明らかにした。さらに、3次元モデルを...
❏エアロゾル-雲粒子相互作用の物理化学過程の研究(17201003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20110752)
【キーワード】エアロゾル / ブラックカーボン / 混合状態 / 雲凝結核 / 雲 (他7件)
【概要】エアロゾルがCCNとして作用するポテンシャル(CCN活性)は、主として、乾燥粒径、エアロゾル中の水溶性成分の量、エアロゾルの表面張力の三つの要素により決定されると考えられる。エアロゾルのCCN活性を定量化すること、及びCCN活性と雲粒子生成過程を定量的に結びつけるための研究を実施した。 A)都市大気エアロゾルのCCN活性支配要因 都市大気エアロゾル粒子の化学成分と内部混合状態をエアロゾル質量分析計...
【環境学】環境解析学:湖成層気候変動を含む研究件
❏年縞から探る温室期の急激な気候変化:温暖化による気候モードジャンプの可能性(19H04256)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】長谷川 精 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (80551605)
【キーワード】白亜紀 / 温室期 / 年縞 / アジア内陸 / 蒸発(他14件)
【概要】モンゴルの白亜系年縞湖成層を対象に超高時間分解能な解析(季節レベル~数十年解像度)を行い,約1億年前の気候変動を詳細に解読した。年縞ラミナを対象に蛍光顕微鏡解析と微小領域同位体比分析を行った結果,太陽活動(11年周期や125年周期)を反映した夏季藻類生産量と降水量の変動が明らかになった。またXRFコアスキャナーを用いて約35万年区間を解析した結果,蒸発/降水量変動の指標であるCa/Tiが,千年スケ...
❏ヒマラヤの上昇テクトニクスと気候変動に関する総合的研究:カトマンズ・ナップの例(11691112)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】在田 一則 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30091408)
【キーワード】ネパール / ヒマラヤ / 山脈上昇 / 湖成層 / モンスーレ (他18件)
【概要】1.カトマンズナッペは一つのthrust sheetからなり,主中央衝上断層帯がナップを取り巻いている. 2.ヒマラヤ主稜の最近の急激な上昇はカトマンズナップ北部のout-of-sequence thrustによる. 3.カトマンズ北方の主中央衝上断層帯は9〜6Maには延性条件下での衝上断層,その後3Maごろまでは脆性条件下での正断層であった. 4.カトマンズ盆地の上部鮮新統〜更新統の層序を確立し...
【環境学】環境解析学:北極海気候変動を含む研究件
❏北極漂流横断観測による「新しい北極海」の探究(18H03745)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】猪上 淳 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00421884)
【キーワード】北極海 / 大気ー海氷ー海洋相互作用 / 気候システム / 地球温暖化 / 相互作用 (他10件)
【概要】北極海中央部の通年の大気・海洋・海氷のデータを取得するため、国際北極海横断漂流プロジェクト(MOSAiC)に参加した。融解期の北極点付近の海氷-海洋境界層におけるデータから、海氷が減少した”荒れる北極海”を象徴する1000m以深まで到達する内部波の存在を発見した。日本の研究船「みらい」を用いた海氷消失域での活動では、海氷消失に伴う強風と波しぶきの影響で海洋起源のエアロゾルが大気中で氷晶核として作用...
❏北極海の海洋乱流エネルギー時空間変動の復元 ー海氷減少と大循環流強化の影響評価ー(16K21700)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 悠介 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (00554114)
【キーワード】北極海 / 慣性振動 / 内部重力波 / 海水 / 乱流混合 (他17件)
【概要】本研究では、北極海における海氷変動と海洋内部の乱流混合エネルギーについて実態を解明すべく、船舶や係留系を用いた観測を執り行った。海氷が著しく後退する西部北極海に設置した係留系のデータを解析した結果、元来、海洋の乱流エネルギーが小さいと考えられている海域であるにもかかわらず、顕著な内部波や混合エネルギーの存在が確認された。これは、海氷後退の結果、大気と海洋間で熱や運動量の交換が拡大していることに起因...
【環境学】環境解析学:気候影響気候変動を含む研究件
❏森林火災から大量に生じる固体有機エアロゾルの発生・除去過程の解明と気候影響(19H04259)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】足立 光司 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90630814)
【キーワード】ターボール / 森林火災 / エアロゾル / 電子顕微鏡分析 / 気候影響 (他11件)
【概要】気候変動に影響を与えるエアロゾルの一つに、森林火災から大量に発生する固体有機物粒子(ターボール)があげられる。このターボールは、主要エアロゾル種に匹敵する排出量が推定されながら、生成・除去プロセスや光学特性など、気候モデルに組み込むための必要なデータがなく、世界的にターボールの気候影響はほとんど分かっていない。そのターボールの理解のため、2019年度の夏季に北米において航空機観測(FIREX-AQ...
❏中国におけるブラックカーボンの粒径分布と混合状態の解明(18310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】小池 真 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00225343)
【キーワード】エアロゾル / ブラックカーボン / すす粒子 / 中国 / 北京 (他10件)
【概要】近年、東アジアにおける人為的なエアロゾルの増大による、気候影響が強く懸念されている。各種のエアロゾルのうち、特に黒色炭素エアロゾル(ブラックカーボン)は太陽放射を効率よく吸収し大気を加熱するため、人為的なエアロゾルの気候影響評価において最も重要な物質である。 本研究ではH18年度の夏季に、中国の代表的な大都市である北京と珠江デルタ地帯(広州-香港を含む経済地域)において、それぞれ約1ヶ月にわたりブ...
【環境学】環境解析学:グリーンランド気候変動を含む研究件
❏両極の氷床コアと全球気候植生モデルによる過去1万年のメタン濃度の変動要因の解明(20H04327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】大藪 幾美 国立極地研究所, 先端研究推進系, 特任研究員 (20758396)
【キーワード】メタン / 氷床コア / 完新世 / 温室効果ガス / 気候変動 (他7件)
【概要】2020年度はグリーンランドのNEEM氷床コアから、過去1万年間のメタン濃度のほか、合計8成分(CH4濃度, N2O濃度, CO2濃度, δ15N-N2, δ18O-O2, O2/N2, Ar/N2, 空気含有量)の大気組成データの取得を進めた。グリーランドの氷床コアに共通して、完新世の多くの期間に相当する深度帯は、割れやクラックが多く氷の質が悪いという特徴がある(ブリットルゾーンと呼ばれる)。微...
❏Projecting discharge from the Greenland ice sheet using climatic forcings derived from atmosphere-ocean models(16H02224)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Greve Ralf 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 力学 / 気候変動 / 数値モデル / グリーンランド
【概要】本研究では氷床数値モデルSICOPOLISに複数の大気大循環モデルに基づく大気・海洋強制を適用し、グリーンランド氷床の将来変動を解析した。その結果、2015~2100年の海水準上昇寄与は、温暖効果ガスが継続的に排出されるとしたRCP8.5/SSP5-8.5シナリオでは133.0 ± 40.7 mm 、排出抑制を仮定したRCP2.6/SSP1-2.6シナリオでは48.6 ± 6.2 mm であること...
❏過去と将来の気候における南極氷床の変動と力学的挙動に関する数値シミュレーション(22244058)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】Greve R・G (GREVE R・G / R・G Greve) 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 棚氷 / 力学 / 数値モデル / 南極 (他9件)
【概要】本研究では、南極とグリーンランド氷床の過去と将来の変動を、数値モデルによって解析した。重要な成果として、最終氷期(2万年前)における南極氷床の棚氷が現在よりも小さかったにも関わらず、その底面融解量が現在よりも大きかったことが判明した。我々はこの数値モデルを用いて、様々な温暖化シナリオの下で将来の氷床変動を見積もる国際プロジェクトSeaRISEに参画した。その結果、最も大きな気候変動シナリオRCP8...
【環境学】環境解析学:航空機観測気候変動を含む研究件
❏森林火災から大量に生じる固体有機エアロゾルの発生・除去過程の解明と気候影響(19H04259)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】足立 光司 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90630814)
【キーワード】ターボール / 森林火災 / エアロゾル / 電子顕微鏡分析 / 気候影響 (他11件)
【概要】気候変動に影響を与えるエアロゾルの一つに、森林火災から大量に発生する固体有機物粒子(ターボール)があげられる。このターボールは、主要エアロゾル種に匹敵する排出量が推定されながら、生成・除去プロセスや光学特性など、気候モデルに組み込むための必要なデータがなく、世界的にターボールの気候影響はほとんど分かっていない。そのターボールの理解のため、2019年度の夏季に北米において航空機観測(FIREX-AQ...
❏東アジアにおけるエアロゾル数濃度の空間分布とその変動要因の解明(22241002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】竹川 暢之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00324369)
【キーワード】エアロゾル / 数濃度 / 間接効果 / 東アジア / 航空機観測 (他9件)
【概要】エアロゾルは雲凝結核として作用し、地球の放射収支に大きな影響を与える(間接効果)。間接効果は気候変動予測における主要な不確実要素であり、その理解向上のためにはエアロゾル数濃度分布の支配要因を定量的に明らかにする必要がある。本研究では、航空機に搭載してエアロゾル数濃度を高速測定できるシステムを開発した。東アジアにおいて航空機観測を行い、エアロゾル数濃度の鉛直分布を明らかにした。さらに、3次元モデルを...
【環境学】環境解析学:氷期気候変動を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏南極寒冷圏変動史の解読:第四紀の全球気候システムにおける南大洋の役割を評価する(23244102)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】南大洋 / 海氷 / 南極周極流 / セディメントウェーブ / 気候変動 (他14件)
【概要】南大洋インド洋区のコンラッドライズにおいて,南極周極流の影響によって形成された巨大砂丘様海底地形(セディメントウェーブ)を新たに発見した。海底下地質構造解析を基にしたセディメントウェーブ形成史から,南極周極流がおよそ150万年前に北上したと推測される。 最終氷期には冬季海氷縁が少なくとも緯度として15度程度北側に移動し,その影響で表層は低塩分化して成層が強化されていた可能性が高い。この現象は氷期の...
【環境学】環境解析学:氷期・間氷期サイクル気候変動を含む研究件
❏南極氷床コア高解像度大気組成分析に基づく退氷期における気候・海洋・氷床変動の解明(26241011)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川村 賢二 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90431478)
【キーワード】氷床コア / 氷期ー間氷期 / 気候変動 / 環境変動 / 退氷期 (他11件)
【概要】南極ドームふじ氷床コアを解析し、氷期から間氷期へ移り変わる「退氷期」や、数千年周期の全球規模の気候変動に着目し、気候変動の周期性や大気組成の変遷、温室効果気体、年代決定のもととなる酸素/窒素比等の復元を実施した。特に、ドームふじ氷床コアの酸素同位体(気温の指標)とダストフラックス(南極上空に漂う固体微粒子の指標)を過去72万年間にわたって詳細に解析し、気候の不安定性が気候の平均状態に依存することを...
❏氷期・間氷期サイクルにおける炭素循環及び気候変動についての理論的研究(09740363)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】田近 英一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (70251410)
【キーワード】炭素循環モデル / 炭素循環 / 氷期・間氷期サイクル / 気候変動 / 生物生産性 (他7件)
【概要】本研究の目的は、氷期・間氷期サイクルにおける炭素循環システムの変動と気候変動との関係を炭素循環モデルを用いて明らかにすることである。平成10年度は,まず南北1次元エネルギーバランスモデルを用いて大気二酸化炭素濃度と氷期との関係について簡単に調べた上で,昨年度開発した生物地球化学過程を考慮した鉛直1次元海洋炭素循環モデルを改良し,古気候・古海洋学的データを用いた検証を行なった。特に,炭素循環モデルに...
【環境学】環境解析学:極地気候変動を含む研究件
❏北極におけるエアロゾルの動態と気候影響(20H00638)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測
【概要】北極の5地点で、他グループにより他の手法で測定されてきたBCの値をCOSMOSの値と比較し、COSMOS以外の測定器の値をBCに変換するための係数とその変動を推定した。この結果を論文として国際誌に発表した。 降水中の酸化鉄(FeOx)レーザー誘起白熱法で測定するのであるが、BCとの分離、水からの抽出効率、長期保存した場合の粒径分布の安定性といった点について、実験的・理論的に調べた。この結果を論文と...
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
❏北極の気候影響に関わるブラックカーボンの挙動の解明(16H01770)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測 / 機構変動
【概要】急速に温暖化が進行しつつある北極域での気候変動には、温室効果に加え、エアロゾルの影響も大きいと考えられているが、その不確定性も大きい。ブラックカーボン(BC)は大気中での加熱作用に加え、雪氷面に沈着し雪・氷の反射率を低下させる効果がある。これらの効果はBCの微物理特性・濃度・沈着量に依存する。またこれらの物理量は、その発生・輸送・沈着過程に大きく支配される。北極域でのこれらの物理量の高精度観測が著...
【環境学】環境創成学:ビジネス戦略気候変動を含む研究件
❏気候変動2050年目標に向けたビジネス行動促進のための国際枠組みの設計(20H04395)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / ビジネス戦略 / 企業行動 / 国際枠組み / 長期シナリオ (他9件)
【概要】2021年度は、エネルギー産業の情報公開、シナリオ分析の現状を調査した。エネルギー産業においては、食品産業に比べると、シナリオ分析の記載も多く、機会の記述も多様であった。ただし、シナリオ分析の結果が他機関の結果を引用しただけの企業も多く、独自にシナリオ分析を行っている企業は少数であった。また、ビジネスにとってどのようなシナリオが望ましいかについて検討を進めた。第一に、社会的に有意義なシナリオの在り...
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
【環境学】環境創成学:国際枠組み気候変動を含む研究件
❏気候変動2050年目標に向けたビジネス行動促進のための国際枠組みの設計(20H04395)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / ビジネス戦略 / 企業行動 / 国際枠組み / 長期シナリオ (他9件)
【概要】2021年度は、エネルギー産業の情報公開、シナリオ分析の現状を調査した。エネルギー産業においては、食品産業に比べると、シナリオ分析の記載も多く、機会の記述も多様であった。ただし、シナリオ分析の結果が他機関の結果を引用しただけの企業も多く、独自にシナリオ分析を行っている企業は少数であった。また、ビジネスにとってどのようなシナリオが望ましいかについて検討を進めた。第一に、社会的に有意義なシナリオの在り...
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
【環境学】環境創成学:環境経済気候変動を含む研究件
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏プラネタリー・バウンダリーズを考慮した持続可能性経済指標の研究(17K00677)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
【キーワード】プラネタリー・バウンダリーズ / 自然資本 / リスク・不確実性 / 気候変動 / 大気汚染 (他12件)
【概要】気候変動、森林消失や大気汚染問題等の地球規模の環境リスクとなっている問題(プラネタリー・バウンダリーズに関係する問題)について、そのインパクトや対策コストについての経済評価手法の検討を行った。いくつかのケースに焦点を置き、リスク分析の手法や不確実性下の意思決定分析の手法を応用する形で、経済モデルの構築、シミュレーション分析、及び評価計算を行い、方法論上の知見を得た。 ...
【環境学】環境創成学:企業行動気候変動を含む研究件
❏気候変動2050年目標に向けたビジネス行動促進のための国際枠組みの設計(20H04395)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / ビジネス戦略 / 企業行動 / 国際枠組み / 長期シナリオ (他9件)
【概要】2021年度は、エネルギー産業の情報公開、シナリオ分析の現状を調査した。エネルギー産業においては、食品産業に比べると、シナリオ分析の記載も多く、機会の記述も多様であった。ただし、シナリオ分析の結果が他機関の結果を引用しただけの企業も多く、独自にシナリオ分析を行っている企業は少数であった。また、ビジネスにとってどのようなシナリオが望ましいかについて検討を進めた。第一に、社会的に有意義なシナリオの在り...
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
【環境学】環境創成学:SDGs気候変動を含む研究件
❏変貌する大国間関係・グローバル市民社会の交錯とグローバル・ガバナンス(18KT0003)
【研究テーマ】グローバル・スタディーズ
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-07-18 - 2023-03-31
【研究代表者】渡邊 啓貴 帝京大学, 法学部, 教授 (80150100)
【キーワード】グローバルガバナンス / 多極世界 / SDGs / 市民社会 / パワーポリティックス (他11件)
【概要】本年度は前年度に引き続いてコロナ禍の中、海外渡航ができず、全体的に研究活動に昨年に引き続いて大いに支障があった。しかしグローバルガバナン学会や防衛学会をベースにしたzoomでの研究会及び国際会議は実現した。 たとえば、2011年9月4日に、日本防衛学会と共催して、 第1回オンライン研究分科会「米中対立とその展望」を実施した。本科研主査の渡邊が出席し、欧州安全保障体制について報告を行った。また20...
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
❏気候変動とポスト2015年SDGsのガバナンス:低開発途上国のコンテクストから(14F04790)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2014-04-25 - 2016-03-31
【研究代表者】中島 秀人 (2015) 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (40217724)
【キーワード】SDGs / MDGs / Environmental Governance / Sustainability / climate change (他16件)
【概要】I have published one journal article and made three research presentation based on my research result so far. I tried to address gaps in environmental governance and transformation for the Sustainable...
【環境学】環境創成学:温室効果ガス気候変動を含む研究件
❏両極の氷床コアと全球気候植生モデルによる過去1万年のメタン濃度の変動要因の解明(20H04327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】大藪 幾美 国立極地研究所, 先端研究推進系, 特任研究員 (20758396)
【キーワード】メタン / 氷床コア / 完新世 / 温室効果ガス / 気候変動 (他7件)
【概要】2020年度はグリーンランドのNEEM氷床コアから、過去1万年間のメタン濃度のほか、合計8成分(CH4濃度, N2O濃度, CO2濃度, δ15N-N2, δ18O-O2, O2/N2, Ar/N2, 空気含有量)の大気組成データの取得を進めた。グリーランドの氷床コアに共通して、完新世の多くの期間に相当する深度帯は、割れやクラックが多く氷の質が悪いという特徴がある(ブリットルゾーンと呼ばれる)。微...
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【環境学】環境創成学:メコン川気候変動を含む研究件
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【環境学】環境創成学:安定同位体比気候変動を含む研究件
❏北方林において落葉広葉樹は増加しているのか?多地点・長期・年輪データの利用(21K05682)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】鈴木 智之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20633001)
【キーワード】北方林 / 落葉広葉樹 / 針葉樹 / 長期的動態 / 年輪解析 (他10件)
【概要】本研究は、世界的に報告されている北方林における落葉広葉樹の増加の普遍性の検証、メカニズムの解明をするために、北海道全域の天然林を対象に、落葉広葉樹率の変化が地理的にどのように起きているのか、20世紀初頭から変化し続けているのか、落葉広葉樹・針葉樹がそれぞれどのように環境変化に応答しているのか、を検証する。そのために、(1)多地点データによる落葉広葉樹率変化の地理的パターンの解析、(2)歴史的資料解...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【環境学】環境創成学:人間活動気候変動を含む研究件
❏統合型水循環・水資源モデルによる世界の水持続可能性リスクアセスメントの先導(23226012)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50221148)
【キーワード】水文学 / 統合型水循環・水資源モデル / 持続可能性 / リスクアセスメント / 水資源 (他15件)
【概要】水資源の確保、水災害の軽減は持続可能な社会の構築に不可欠である。人工衛星による地球観測データ等に基づいて湖沼や河川を含む水面や氷河のグローバルなデータベースを構築し、地下水モデルや河川モデルを改良して、利用可能な淡水資源や洪水被害が気候変動に伴ってどのように変化するのかを算定した。一方で、さらなる人口の増加や経済発展に伴う水需要の変化を主要穀物の生産や都市用水に着目して分析・モデル化し、食料の国際...
❏人間活動の地球地図「人間地球地図」の構築と居住・生存環境評価への応用(17201011)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
【キーワード】食糧安全保障 / 土地利用変化 / 気候変動 / 人口増加 / 経済発展 (他20件)
【概要】IPCCレポートなどにより地球温暖化が人間活動により引き起こされており,その予兆が既に明らかになっていることが公式に認められて以来,地球の環境資源を以下に持続的にうまく利用していくかという議論が世の中の注目を集めている.食糧安全保障の問題,バイオ燃料と食糧供給との相克,水資源問題などがその典型である.人間活動のあり方を変革することが究極の対策であることを考えると関心の高まりはきわめて重要であるが,...
【環境学】環境創成学:降水量変動気候変動を含む研究件
❏東南アジアにおける夏のモンスーンの長期変動と環境変化(10680098)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 環境変化 / 降水量 / 洪水 (他12件)
【概要】本研究では、東アジアを含む東南アジアモンスーン地域において、過去数十年での気候変動の実態を解明し、近年の環境変化との関係を解明することを目的として研究を行なった。その結果、下記の諸点が明らかになった。 ・ 中国華南地域で夏の雨季開始期における降水量の長期変動を解析し、降水量の多寡が南シナ海でのモンスーン開始の遅速と関係していること、また2〜4月の南シナ海での海面水温と強い相関関係にあることがわかっ...
❏インドネシア海洋大陸における気候学的空白領域の補完(08041107)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】山中 大学 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (30183982)
【キーワード】インドネシア / 気候変動 / データベース化 / 降水量変動 / 積雲対流活動 (他8件)
【概要】本研究の目的は,インドネシア気象庁(BMG)が手書きやタイプ打ちで保管している雨量などの気象観測資料を過去約30年分収集してデジタル化し、有効性(連続性・信頼度)の検討を踏まえて一般的利用可能な数値データベースとし,インドネシア域の気候学的“空白"領域を埋めることであった. 1年次(平成8年度)には,まずBMG本庁と10ケ所の地方官署に出張し,各地における観測実施状況(精度・連続性・記録方...
【環境学】環境創成学:琵琶湖気候変動を含む研究件
❏琵琶湖堆積物の高時間分解能環境記録復元による水収支予測仮説の検討(26400493)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 音波探査 (他6件)
【概要】今回の研究で氷期の湖水面高度上昇期と急激な寒冷化事件であるハインリッヒイベント期とが対応していることが明らかになった。そのメカニズムとして、氷期の中でも急激な寒冷期には日本海を渡る冬季季節風が強化され、日本海から大量の水蒸気が運ばれ、それによって日本列島日本海側そして琵琶湖流域の降雪量が増加し、その結果琵琶湖の水収支がプラスに転じ、湖水面が上昇したと考えた。琵琶湖高島沖コアには琵琶湖周辺域の古気候...
❏高分解能琵琶湖古環境変遷記録との対比による東アジアモンスーン変動メカニズム解明(23540536)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2014
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 生物源シリカ (他8件)
【概要】本研究の目的は、湖底堆積物に記録された気候変動の歴史を読み出し、変動メカニズムを解明しようというものである。対象域を滋賀県琵琶湖に設定し、湖中央部で採取されたボーリング試料中の生物源シリカ濃度・全有機炭素濃度の分析結果から湖内一次生産の変遷を復元した。また、湖岸域で実施した音波探査記録とボーリング試料の含砂率変遷を基に湖水面高度変遷史復元を試みた。その結果、一次生産の時系列変遷からこれまで注目され...
❏気候変動による水資源環境影響評価分析と統合的水管理(20310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】仲上 健一 立命館大学, 政策科学部, 教授 (10109077)
【キーワード】気候変動 / 水資源環境 / 統合的水管理 / 中国・上海市 / バングラディシュ・ダッカ市 (他16件)
【概要】気候変動による水資源環境影響評価分析・適応策および統合的水管理に関する理論的研究を行い、水危機への戦略的適応策のフレームワークを構築した。アジア大都市圏(日本:琵琶湖流域、中国:上海市・太湖周辺地域、バングラデシュ:ダッカ市、メコン河流域諸国)における気候変動による水資源環境影響評価分析、気候変動への実態と課題を実証分析し、戦略的適応策の施策を体系化した。 ...
【環境学】環境創成学:サステイナビリティ気候変動を含む研究件
❏社会生態学的生産ランドスケープにおける生物多様性、気候及びコミュニティの連関(19F19795)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-10-11 - 2022-03-31
【研究代表者】Gasparatos Alex 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 准教授 (20726369)
【キーワード】Mountain ecosystems / Satoyama Initiative / Sustainability / Climate Change / Biodiversity (他11件)
【概要】To meet the objectives of this research under COVID-related restrictions, the methodology was shifted to GIS-based analysis to supplement earlier field visits. The collected field data from the farmer...
❏気候変動とポスト2015年SDGsのガバナンス:低開発途上国のコンテクストから(14F04790)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2014-04-25 - 2016-03-31
【研究代表者】中島 秀人 (2015) 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (40217724)
【キーワード】SDGs / MDGs / Environmental Governance / Sustainability / climate change (他16件)
【概要】I have published one journal article and made three research presentation based on my research result so far. I tried to address gaps in environmental governance and transformation for the Sustainable...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
【環境学】環境保全学:影響評価気候変動を含む研究件
❏人間活動の地球地図「人間地球地図」の構築と居住・生存環境評価への応用(17201011)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
【キーワード】食糧安全保障 / 土地利用変化 / 気候変動 / 人口増加 / 経済発展 (他20件)
【概要】IPCCレポートなどにより地球温暖化が人間活動により引き起こされており,その予兆が既に明らかになっていることが公式に認められて以来,地球の環境資源を以下に持続的にうまく利用していくかという議論が世の中の注目を集めている.食糧安全保障の問題,バイオ燃料と食糧供給との相克,水資源問題などがその典型である.人間活動のあり方を変革することが究極の対策であることを考えると関心の高まりはきわめて重要であるが,...
❏研究コンソーシアムによる気候変動に対する国際的対応力の形成に関する総合的研究(17201010)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】三村 信男 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 教授 (60133089)
【キーワード】気候変動 / アジア・太平洋地域 / 影響評価 / 適応策 / 海岸侵食 (他23件)
【概要】気候変動への影響が大きいアジア・太平洋の途上国における適応力の形成について多面的に研究した.ベトナム、タイ、南太平洋の島嶼国では海岸侵食が共通の問題であり、その対策には土地利用対策と合わせた技術的対策が必要である.また、インドネシア、中国(内蒙古、雲南省など)の食料生産では、地域固有の自然資源を生かした持続可能な農業経営・農村改革が必要である.また、本研究を通して各国の研究者との国際的ネットワーク...
【環境学】環境保全学:下痢症気候変動を含む研究件
❏地球温暖化による過剰死亡推定―多国間共同環境疫学研究(19H03900)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】橋爪 真弘 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30448500)
【キーワード】地球温暖化 / 環境疫学 / グローバルヘルス / 適応 / 大気汚染 (他10件)
【概要】温暖化に対して有効な対策を取らなかった場合、2030年代には熱関連過剰死亡が世界で3万7千人余り、下痢症による過剰死亡が4万8千人余り発生すると予測されている (WHO, 2014)。本研究は、温暖化による将来の過剰死亡数をより現実的に推定するための疫学的予測モデルの開発をおこない、今世紀末までの温暖化による過剰死亡数を推定することを目的としている。 1.腸管感染症の超過死亡:将来の気候変動による...
❏気候・社会・生態系の変動に対応した感染症リスク評価モデルの構築(26241025)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (30282114)
【キーワード】感染症 / リスク評価 / 途上国都市 / 洪水 / 気候変動 (他12件)
【概要】アジアの途上国都市を想定し、気候変動や社会変動の影響を考慮した洪水起因の感染症リスクの定量評価モデルを構築した。まず,洪水時の行動を考えたQMRAを基本とし、家庭内における二次感染を考慮したモデルにより、ノロウイルス感染リスクを算出した。次に,気候パラメータにもとづくデング熱のリスク評価モデルを、デング熱罹患率の季節変動と都市内での空間変動に着目しながら,機械学習アルゴリズムを用いて構築した。 最...
【環境学】環境保全学:炭素循環気候変動を含む研究件
❏東南アジア熱帯林全域の炭素貯留能力を解明する(17H01477)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】炭素循環 / 温暖化 / 気候変動 / 熱帯林 / 二酸化炭素
【概要】当初、東南アジア熱帯林全域に多数の観測点からなる森林簿ネットワークを構築し、森林炭素収支の統合解析を行おうとした。しかし、今般の新型コロナウィルス感染拡大により、ほとんどの観測点の構築が頓挫した。そのような環境下で、(1)ベトナムの高地針広混交林サイトの設定に成功した。(2)ミャンマーの森林炭素収支において、違法伐採の影響は大きく、その評価の成否が極めて重要であることが明らかになった。(3)日本の...
❏植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構の解明(15H04512)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎藤 琢 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教 (50420352)
【キーワード】植生遷移 / 炭素循環 / 水循環 / 環境応答 / 落葉広葉樹 (他11件)
【概要】本研究の目的は植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構をフィールド観測と生態系モデルによって解明することである。ダケカンバ(遷移初期種)とミズナラ(遷移中後期種)を重点的に調査したところ、(1)両種の葉群フェノロジーの相違性が、植物生理特性や蒸散特性に影響を与えること、(2)ダケカンバ林からミズナラ林への遷移を想定した場合、水循環よりも炭素循環への影響が大きいことが示...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【環境学】環境保全学:海洋気候変動を含む研究件
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏千島列島付近潮汐混合の直接観測と北太平洋海洋循環・変動に与える影響の解明(17253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐 / 海洋 / 海洋物理学 / 気候変動 / 海洋混合 (他11件)
【概要】H19年度においては、昨年度に引き続きロシア船を傭船し、約1週間(2007年8月下旬から9月上旬)にわたり千島列島海域の乱流計を用いた乱流直接観測を行うことができた。本年度観測では、昨年度機器の故障により十分な深さまで観測ができなかったブッソル海況西水道において1日連続観測を行うことができた。また、深い混合が予想されたブッソル海況東水道の1点、昨年度オホーツク海側で実施したウルップ海況太平洋側の3...
【環境学】環境保全学:地球温暖化ガス排出削減気候変動を含む研究件
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
❏気候変動抑制経済政策手段の最適統合に関する研究(17330053)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】前田 章 京都大学, 大学院・エネルギー科学研究科, 准教授 (30317309)
【キーワード】環境政策 / 気候変動 / 排出権 / 排出許可証 / 取引制度 (他12件)
【概要】気候変動問題に対する政策として経済的手法が注目されている.経済的手法とは環境税,補助金,排出許可証取引制度である.実際EU諸国では経済的手法を取り入れた政策を実施しており,日本国内でも制度設計が議論されている.本研究はこうした国内外の政策論争を念頭に,排出許可証制度を中心にした経済理論体系を考察した.経済的手法の位置付けからはじめて,環境税と排出許可証取引制度の比較,組合せの方法について分析した....
【環境学】環境保全学:環境政策気候変動を含む研究件
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
❏固定価格買取制度の比較政治経済学(24530322)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】安土竜 デウィット 立教大学, 経済学部, 教授 (80281757)
【キーワード】再生可能エネルギー / 固定価格買取制度 / 比較政治経済学 / 気候変動 / 福島第一原子力発電所事故 (他17件)
【概要】3・11を経て、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が2012年7月に導入された。本研究は挑戦的萌芽研究「再生可能エネルギーの政治経済学」の後継の研究であり、この固定価格買取制度が日本および諸外国(ドイツ、スペイン、カナダ・オンタリオ州、韓国、中国、米国、イスラエルなど)でどのような形で進展し、またその政治経済学なインプリケーションについて分析を行った。 本研究では、固定価格買取制度のケーススタデ...
❏環境変動に対する農村地域の対処戦略とレジリアンスに関する研究(23310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】梅津 千惠子 長崎大学, 大学院水産・環境科学総合研究科, 教授 (40294251)
【キーワード】レジリアンス / 食料安全保障 / 環境変動 / 環境政策 / 農村開発 (他10件)
【概要】ザンビア南部州において食料安全保障とレジリアンスについての実証分析を行い、栄養や農外収入などの多面的適応能力の醸成による包括的食料安全保障の重要性を示唆した。天候保険の購入により作付面積が広くなることや播種時期が早まることがわかった.農民の食物摂取は国際基準と比べてエネルギー摂取量が不足していること、動物性たんぱく質摂取量が少ないことが明らかになった。サツマイモなどの代替作物は食料供給に重要な役割...
【環境学】環境保全学:環境分析気候変動を含む研究件
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
❏東アジアにおけるエアロゾル数濃度の空間分布とその変動要因の解明(22241002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】竹川 暢之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00324369)
【キーワード】エアロゾル / 数濃度 / 間接効果 / 東アジア / 航空機観測 (他9件)
【概要】エアロゾルは雲凝結核として作用し、地球の放射収支に大きな影響を与える(間接効果)。間接効果は気候変動予測における主要な不確実要素であり、その理解向上のためにはエアロゾル数濃度分布の支配要因を定量的に明らかにする必要がある。本研究では、航空機に搭載してエアロゾル数濃度を高速測定できるシステムを開発した。東アジアにおいて航空機観測を行い、エアロゾル数濃度の鉛直分布を明らかにした。さらに、3次元モデルを...
【環境学】環境保全学:湖沼気候変動を含む研究件
❏琵琶湖堆積物の高時間分解能環境記録復元による水収支予測仮説の検討(26400493)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 音波探査 (他6件)
【概要】今回の研究で氷期の湖水面高度上昇期と急激な寒冷化事件であるハインリッヒイベント期とが対応していることが明らかになった。そのメカニズムとして、氷期の中でも急激な寒冷期には日本海を渡る冬季季節風が強化され、日本海から大量の水蒸気が運ばれ、それによって日本列島日本海側そして琵琶湖流域の降雪量が増加し、その結果琵琶湖の水収支がプラスに転じ、湖水面が上昇したと考えた。琵琶湖高島沖コアには琵琶湖周辺域の古気候...
❏高分解能琵琶湖古環境変遷記録との対比による東アジアモンスーン変動メカニズム解明(23540536)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2014
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 生物源シリカ (他8件)
【概要】本研究の目的は、湖底堆積物に記録された気候変動の歴史を読み出し、変動メカニズムを解明しようというものである。対象域を滋賀県琵琶湖に設定し、湖中央部で採取されたボーリング試料中の生物源シリカ濃度・全有機炭素濃度の分析結果から湖内一次生産の変遷を復元した。また、湖岸域で実施した音波探査記録とボーリング試料の含砂率変遷を基に湖水面高度変遷史復元を試みた。その結果、一次生産の時系列変遷からこれまで注目され...
❏最終氷期以降の地球規模の気候変動事変に伴う古代遺跡周辺の水文環境の変動(20251002)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】鹿島 薫 九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (90192533)
【キーワード】地形 / 研究者交流 / トルコ:中国:エジプト / 気候変動 / 砂漠化 (他14件)
【概要】本研究は、これまで研究の遅れてきた中東および中央アジアにおける平野、盆地、湿地、湖沼などの陸地域における現地調査を行った。これらの地域では多数の遺跡が立地しており、それらを手がかりとして、最新の分析探査手法を用いながら、環境変動の実態を明らかとすることができた。そして地球環境が短期(10~100 年オーダー)で急激に変化してきたという事実とそれが遺跡立地に与えた影響を検証し、それらの結果から今後の...
【環境学】環境保全学:適応策気候変動を含む研究件
❏北方林における気候変動への適応:生態系レジリエンスの保全をめざした生態系管理(17H01516)
【研究テーマ】環境農学(含ランドスケープ科学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】森本 淳子 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (50338208)
【キーワード】気候変動 / 生態系管理 / 適応策 / レジリエンス / リスクモデル (他24件)
【概要】気候変動は災害リスクを増大し、生態系の劣化を助長する。陸上生態系において最も甚大な影響を受けうる北方林を対象として、気候変動の緩和策と適応策に関する総合的な研究を行った。具体的には、気候変動による頻度と強度の増大が予想される、台風による森林倒壊(風倒)を題材として、(1)気象・地形・森林の多変量を含む風倒リスクモデルの開発により、倒壊する材積を最小化する人工林配置計画の立案、(2)風倒後の中・長期...
❏アジアの脆弱な稲生態系の地域内不均一性と品種選択に関する研究(16H05780)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】農業生態学 / 農業経済学 / 環境調和型農林水産 / 気候変動 / 環境調和型農林水産業 (他9件)
【概要】地球温暖化による塩水遡上の稲作への影響を評価するために、ベトナム北部の紅河デルタの本流と分流の河口周縁を比較した。水田と水産養殖池が堤防によってゾーン化されていない分流河口では、稲生産が大幅に低下し、本流河口の堤防近傍の水田でもやや減収した。早生の良質品種は、ハイブリッドに比べて、塩分に対する減収率が大きかった。南インドのため池水田では、近年干ばつ被害が連続しており、補完的な井戸灌漑の利用が進んだ...
❏気候変動リスク対処のための保険制度に関する研究ー活用のための基盤構築をめざして(26590012)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高村 ゆかり 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70303518)
【キーワード】保険 / 気候変動 / リスク / 適応策 / 環境損害 (他8件)
【概要】近年、一定の気象条件を満たせば特段の損害を証明することなく支払いが行われる天候インデックス保険や、途上国の住民の実情に対応し少額の支払だが少額の保険料で運営されるマイクロ保険などが開発され、導入されている。保険は、気候変動のリスクを移転し、損害の回復を促進する効果が期待できる。他方、資力がなく気候変動の悪影響に脆弱な人・集団の保険へのアクセスの確保、保険制度に関わる費用負担の衡平性、保険に依存し適...
【環境学】環境保全学:合意形成気候変動を含む研究件
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
【環境学】環境保全学:地球温暖化気候変動を含む研究件
❏小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】地球温暖化
【研究期間】環境疫学
【研究代表者】グローバルヘルス
【キーワード】適応
【概要】地球温暖化に伴う北極域の海氷の急速な減少は、北極の気候のみならず、中緯度域の気候にも影響を及ぼすことが指摘されている。海氷減少が近年東アジアで頻発している厳冬の形成に与える影響とそのメカニズムを調査した。東アジアに寒冬をもたらす大気循環変動(WACEパターン)は基本的には大気の内部変動であるが、観測データと大規模マルチモデルアンサンブルシミュレーションの解析より、WACEの変動の一部は海氷により外...
❏年縞から探る温室期の急激な気候変化:温暖化による気候モードジャンプの可能性(19H04256)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】長谷川 精 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (80551605)
【キーワード】白亜紀 / 温室期 / 年縞 / アジア内陸 / 蒸発(他14件)
【概要】モンゴルの白亜系年縞湖成層を対象に超高時間分解能な解析(季節レベル~数十年解像度)を行い,約1億年前の気候変動を詳細に解読した。年縞ラミナを対象に蛍光顕微鏡解析と微小領域同位体比分析を行った結果,太陽活動(11年周期や125年周期)を反映した夏季藻類生産量と降水量の変動が明らかになった。またXRFコアスキャナーを用いて約35万年区間を解析した結果,蒸発/降水量変動の指標であるCa/Tiが,千年スケ...
❏地球温暖化による過剰死亡推定―多国間共同環境疫学研究(19H03900)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】橋爪 真弘 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30448500)
【キーワード】地球温暖化 / 環境疫学 / グローバルヘルス / 適応 / 大気汚染 (他10件)
【概要】温暖化に対して有効な対策を取らなかった場合、2030年代には熱関連過剰死亡が世界で3万7千人余り、下痢症による過剰死亡が4万8千人余り発生すると予測されている (WHO, 2014)。本研究は、温暖化による将来の過剰死亡数をより現実的に推定するための疫学的予測モデルの開発をおこない、今世紀末までの温暖化による過剰死亡数を推定することを目的としている。 1.腸管感染症の超過死亡:将来の気候変動による...
【環境学】環境保全学:再生可能エネルギー気候変動を含む研究件
❏エネルギー転換のガバナンスと地政学の文脈における日本の選択(21K01357)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 宏 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (70288504)
【キーワード】エネルギー転換 / 再生可能エネルギー / 気候変動 / 脱炭素 / 地政学 (他12件)
【概要】21年度は、新型コロナウィルス感染症拡大によって、国内での現地調査や海外での最新研究動向調査ができず、基本的に文献調査が中心となった。とりわけ、本研究代表の太田は、(1)気候変動問題に関するパリ協定が目指す今世紀半ばまでのカーボンニュートラル達成に向けての現状把握を行うこと、(2) EUのグリーン・ディールの現状と展開、(3) 再生可能エネルギー(以下、再エネ)をめぐる地政学、特に、再エネ機器に必...
❏固定価格買取制度の比較政治経済学(24530322)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】安土竜 デウィット 立教大学, 経済学部, 教授 (80281757)
【キーワード】再生可能エネルギー / 固定価格買取制度 / 比較政治経済学 / 気候変動 / 福島第一原子力発電所事故 (他17件)
【概要】3・11を経て、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が2012年7月に導入された。本研究は挑戦的萌芽研究「再生可能エネルギーの政治経済学」の後継の研究であり、この固定価格買取制度が日本および諸外国(ドイツ、スペイン、カナダ・オンタリオ州、韓国、中国、米国、イスラエルなど)でどのような形で進展し、またその政治経済学なインプリケーションについて分析を行った。 本研究では、固定価格買取制度のケーススタデ...
【環境学】環境保全学:パリ協定気候変動を含む研究件
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
❏気候変動リスク対処のための保険制度に関する研究ー活用のための基盤構築をめざして(26590012)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高村 ゆかり 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70303518)
【キーワード】保険 / 気候変動 / リスク / 適応策 / 環境損害 (他8件)
【概要】近年、一定の気象条件を満たせば特段の損害を証明することなく支払いが行われる天候インデックス保険や、途上国の住民の実情に対応し少額の支払だが少額の保険料で運営されるマイクロ保険などが開発され、導入されている。保険は、気候変動のリスクを移転し、損害の回復を促進する効果が期待できる。他方、資力がなく気候変動の悪影響に脆弱な人・集団の保険へのアクセスの確保、保険制度に関わる費用負担の衡平性、保険に依存し適...
【環境学】環境保全学:アジア気候変動を含む研究件
❏気候変動訴訟に関する実証的研究ーその理論化をめざして(19H01435)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】高村 ゆかり 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (70303518)
【キーワード】気候変動 / 訴訟 / 気候変動訴訟 / アジア / 法 (他8件)
【概要】本研究は、近年増大する気候変動(地球温暖化)関連の訴訟や国際的機関への申立(気候変動訴訟(climate litigation))の実証的研究を基に、類型化、そして理論化をめざすものである。気候変動訴訟特有の法的問題・論点を同定し、それらの問題・論点について当事者や裁判所等が動員する理論・理由づけとその妥当性、有効性、限界を明らかにする。また、科学(の進展)と訴訟の関係、各国法と国際レベルの法の相...
❏気候変動下のアジア大都市における貧困地域の脆弱性マネジメントに関する研究(23404020)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】城所 哲夫 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00282674)
【キーワード】インフォーマル市街地 / 都市計画 / 気候変動 / 脆弱性 / アジア (他14件)
【概要】アジア諸国では大都市圏地域への急速な人口の集中が続いており、気候変動下でますます災害時危険性の高まっている地域でのインフォーマル市街地が急速に拡大している。本研究では、気候変動下の都市貧困地域における脆弱性の観点からみた課題の分析、コミュニティ事例調査を通じての参加型プロセスおける脆弱性改善の評価、コミュニティの有する様々な資源を柔軟に組み合わせることにより脆弱性を漸進的に軽減していく(脆弱性マネ...
❏気候変動によるアジアの脆弱な水供給システムへの影響評価手法の確立(22404012)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】滝沢 智 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10206914)
【キーワード】都市水システム / ベトナム / ハノイ / ホーチミン / 地下水 (他14件)
【概要】本研究では、ベトナムのサイゴン川流域にあるホーチミン市と、ホン川流域にあるハノイ市を対象として、気候変動による水供給システムの脆弱性と適応力を評価した。その結果、サイゴン川では、渇水期の塩水遡上、硫酸酸性土壌からの高濃度のマンガン流出などの問題が、気候変動により悪化する可能性があることが明らかとなった。また、ハノイ市では、地下水、雨水、水道水などの複数の水源を利用する家庭が多く、水質問題から浄水器...
【環境学】環境保全学:海洋科学気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境保全学:経済評価気候変動を含む研究件
❏国際規格の要件と影響領域の網羅性を具備した世界標準のライフサイクル評価手法の開発(21H04944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】伊坪 徳宏 東京都市大学, 環境学部, 教授 (90344150)
【キーワード】ライフサイクル影響評価 / 経済評価 / 被害評価 / 国際規格 / 便益移転 (他11件)
【概要】以下二つの課題について研究実績について報告する。 【課題1】国際機関が要求する評価範囲を網羅した影響評価手法開発 UNEPが指定するエンドポイント(人間健康,社会資産,生物多様性,生態系サービス)を対象としたLCIA手法を開発する.人間健康,社会資産,生物多様性については,LIME3(日本),Recipe(欧州),LCImpact(欧州), Impact World+(米国・カナダ)といった世界の...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏研究コンソーシアムによる気候変動に対する国際的対応力の形成に関する総合的研究(17201010)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】三村 信男 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 教授 (60133089)
【キーワード】気候変動 / アジア・太平洋地域 / 影響評価 / 適応策 / 海岸侵食 (他23件)
【概要】気候変動への影響が大きいアジア・太平洋の途上国における適応力の形成について多面的に研究した.ベトナム、タイ、南太平洋の島嶼国では海岸侵食が共通の問題であり、その対策には土地利用対策と合わせた技術的対策が必要である.また、インドネシア、中国(内蒙古、雲南省など)の食料生産では、地域固有の自然資源を生かした持続可能な農業経営・農村改革が必要である.また、本研究を通して各国の研究者との国際的ネットワーク...
【環境学】環境保全学:環境変動気候変動を含む研究件
❏小区分03050:考古学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】亀ヶ岡社会
【研究期間】狩猟採集社会
【研究代表者】居住システム
【キーワード】祭祀システム
【概要】北極の5地点で、他グループにより他の手法で測定されてきたBCの値をCOSMOSの値と比較し、COSMOS以外の測定器の値をBCに変換するための係数とその変動を推定した。この結果を論文として国際誌に発表した。 降水中の酸化鉄(FeOx)レーザー誘起白熱法で測定するのであるが、BCとの分離、水からの抽出効率、長期保存した場合の粒径分布の安定性といった点について、実験的・理論的に調べた。この結果を論文と...
❏グローバルな環境変動の中の人間-サンゴ礁関係:メラネシアにおける文化人類学的研究(19K13468)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】里見 龍樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (30802459)
【キーワード】自然 / メラネシア / サンゴ礁 / ソロモン諸島マライタ島 / 気候変動 (他6件)
【概要】本研究は、南西太平洋のソロモン諸島マライタ島のサンゴ礁で独自の海上居住を営む「海の民」の事例に即して、「人新世」とも呼ばれる環境変動の時代における人間-環境関係を人類学的にとらえ直そうとするものである。本来の計画では、国内での理論的な研究とソロモン諸島での民族誌的フィールドワークを組み合わせ、「自然の人類学」の現代的なあり方を探究する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により研究計画は大...
❏紀元前一千年紀前半の気候変動期における縄文晩期社会システムの変容プロセス(18K12557)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】根岸 洋 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (20726640)
【キーワード】亀ヶ岡社会 / 狩猟採集社会 / 居住システム / 祭祀システム / 低湿地遺跡 (他14件)
【概要】本研究課題の目的は、縄文晩期の亀ヶ岡社会が初期農耕社会へと変容したプロセスを、社会システムの変容に着目した多角的視点から捉え直すことである。対象時期は紀元前10世紀から同5世紀とした。本研究ではまず上新城中学校遺跡の発掘調査を実施し、居住域を囲む溝跡の年代を特定して居住システムの特徴を明らかにした。次に鐙田遺跡出土遺物の再整理を行い、またボーリング調査も併せて実施し、遺跡の継続期間と環境変動との関...
【環境学】環境保全学:自然災害気候変動を含む研究件
❏気候変動により増大する災害リスク定量化のための洪水・土砂流出量予測手法の提案(20H03019)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】内田 太郎 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (60370780)
【キーワード】気候変動 / 土砂災害 / 山地洪水 / 斜面崩壊 / 土石流 (他9件)
【概要】本研究では、気候変動による豪雨の激甚化が中山間地集落の自然災害リスクに及ぼす影響を評価するために「山地流域における降雨規模(1降雨の総降水量及び降雨強度)の変化に対する水・土砂流出の応答特性」の解明し、予測手法を提案することを目的に実施している。具体的には、1.斜面土層内に降雨の一部が貯留される状態(比流量<降雨強度)、2.斜面土層が飽和に達し、比流量≒降雨強度となる状態、3.土石流や斜面崩壊の発...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏日本周辺の海面水温場が局所的な豪雨・豪雪の予測可能性に与える影響の定量的評価(16H01844)
【研究テーマ】自然災害科学・防災学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】自然災害予測・分析 / 気象・水災害 / 水災害 豪雨 / 豪雨・豪雪 / 領域大気モデル (他18件)
【概要】本研究では,従来看過されてきた我が国の豪雨・豪雪への海洋からの影響を評価し,その重要性について幾つもの重要な成果を挙げた.まず,大気モデルの境界条件としての海面水温データの不確実性が豪雨・豪雪の再現に影響することを見出した.また,平成30年7月(西日本)豪雨時に,黒潮からの蒸発増加が西日本の雨量を増加させたことを見出した.さらに,ここ40年の日本近海の温暖化が,平成30年7月豪雨や平成29年7月九...
【数物系科学】物理学:宇宙気候学気候変動を含む研究件
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏宇宙線生成核種・炭素14の超高精度分析による宇宙線異常増加イベントの年代決定(23654080)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】宮原 ひろ子 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (00532681)
【キーワード】宇宙線 / 太陽活動 / 宇宙線生成核種 / 炭素 14 / 宇宙気候学 (他11件)
【概要】マウンダー極小期(西暦1645-1715年の黒点消失期)において発生していた約28年に一度の宇宙線の1年スケールの異常増加の正確な年代を決定するため、山形大学高感度加速器質量分析センターに導入された加速器質量分析計を用いて、樹木年輪中の炭素14の測定精度を向上させるための基礎実験を行った。多重測定によって加速器質量分析計の安定性の検証と測定精度向上のためのメソッド開発を行い、従来の1/4以下の測定...
【数物系科学】物理学:太陽圏気候変動を含む研究件
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏宇宙線生成核種・炭素14の超高精度分析による宇宙線異常増加イベントの年代決定(23654080)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】宮原 ひろ子 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (00532681)
【キーワード】宇宙線 / 太陽活動 / 宇宙線生成核種 / 炭素 14 / 宇宙気候学 (他11件)
【概要】マウンダー極小期(西暦1645-1715年の黒点消失期)において発生していた約28年に一度の宇宙線の1年スケールの異常増加の正確な年代を決定するため、山形大学高感度加速器質量分析センターに導入された加速器質量分析計を用いて、樹木年輪中の炭素14の測定精度を向上させるための基礎実験を行った。多重測定によって加速器質量分析計の安定性の検証と測定精度向上のためのメソッド開発を行い、従来の1/4以下の測定...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋観測気候変動を含む研究件
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏同時・多点・立体観測による、オホーツク海高気圧の力学及び熱力学の解明(18340144)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】立花 義裕 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10276785)
【キーワード】オホーツク海高気圧 / 冷夏 / 下層雲 / 霧 / ラジオゾンデ (他13件)
【概要】オホーツク海高気圧とそれに伴う下層雲の変動を理解するために、ロシア船と日本船の二艘の観測船にてロシアが領有権を主張しているオホーツク海の内部に入り、そこでラジオゾンデ観測を行った。また、観測データの解析と、既存の客観解析データを解析してオホーツク海高気圧の力学、熱力学、大気海洋双方向作用の研究を行った。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:アリューシャン低気圧気候変動を含む研究件
❏「冷える海洋-暖まる大陸」パターンの力学的メカニズムの解明(18540441)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】本田 明治 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, 主任研究員 (20371742)
【キーワード】アリューシャン低気圧 / アイスランド低気圧 / 海陸コントラスト / 定常ロスビー波 / ストームトラック (他8件)
【概要】:「冷える海洋-暖まる大陸」パターン、いわゆるCOWLパターンの空間構造の特徴やその力学的メカニズムの解明に取り組んだ。 再解析データを用いた解析でCOWLは対流圏循環場ではアリューシャン・アイスランド低気圧シーソーに続いて2番目に卓越するモードとして抽出され、長期的なユーラシア及び北米大陸上の昇温傾向に伴って近年の両低気圧の強化傾向を伴っていることが確認された。 一方近年の北半球雪氷圏の急変に伴...
❏北太平洋中高緯度大気海洋系の長周期変動に関する研究(09740362)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 大気海洋相互作用 / 海洋前線 / テレコネクション / モンスーン (他14件)
【概要】北太平洋におけるDICE(Decadal/Interdecadal Climate Events;10年規模変動)に伴う海面水温(SST)偏差の詳細な解析を,過去40年間の船舶観測データに基づいて行なった.その結果,DICEに伴う変動は,エル・ニーニョに伴う数年規模変動とは異なり,熱帯では赤道に沿ってあまり強いないこと,中緯度では平均的にSST勾配の強い亜帯・亜熱帯両海洋前線や沿岸域に集中する傾向...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋長期変動気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋物理気候変動を含む研究件
❏北極海の海洋乱流エネルギー時空間変動の復元 ー海氷減少と大循環流強化の影響評価ー(16K21700)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 悠介 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (00554114)
【キーワード】北極海 / 慣性振動 / 内部重力波 / 海水 / 乱流混合 (他17件)
【概要】本研究では、北極海における海氷変動と海洋内部の乱流混合エネルギーについて実態を解明すべく、船舶や係留系を用いた観測を執り行った。海氷が著しく後退する西部北極海に設置した係留系のデータを解析した結果、元来、海洋の乱流エネルギーが小さいと考えられている海域であるにもかかわらず、顕著な内部波や混合エネルギーの存在が確認された。これは、海氷後退の結果、大気と海洋間で熱や運動量の交換が拡大していることに起因...
❏海氷生成とリンクする南極底層水・深層循環の再描像(25241001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大島 慶一郎 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (30185251)
【キーワード】海氷 / 気候変動 / 南極底層水 / 沿岸ポリニヤ / フラジルアイス (他16件)
【概要】東南極を中心として、沿岸ポリニヤでの高海氷生成による底層水形成の詳細を明らかにした。南大洋第2の海氷生産域であるケープダンレーポリニヤでは、係留系観測等から、海中フラジルアイス生成による高海氷生産過程や、高密度水が混合・変質して底層水に至る過程を明らかにした。第3の海氷生産域であったメルツポリニヤでは、氷河舌の崩壊によって海氷生産量が半減し、底層水生成が大きく減少していることが示された。これら以外...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋物理学気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏千島列島付近潮汐混合の直接観測と北太平洋海洋循環・変動に与える影響の解明(17253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐 / 海洋 / 海洋物理学 / 気候変動 / 海洋混合 (他11件)
【概要】H19年度においては、昨年度に引き続きロシア船を傭船し、約1週間(2007年8月下旬から9月上旬)にわたり千島列島海域の乱流計を用いた乱流直接観測を行うことができた。本年度観測では、昨年度機器の故障により十分な深さまで観測ができなかったブッソル海況西水道において1日連続観測を行うことができた。また、深い混合が予想されたブッソル海況東水道の1点、昨年度オホーツク海側で実施したウルップ海況太平洋側の3...
【数物系科学】地球惑星科学:地球温暖化の停滞気候変動を含む研究件
❏北西太平洋・東アジア域における十年規模気候変動の特定とメカニズムの研究(18H01278)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 大気海洋結合変動 / 大気循環変動 / 遠隔影響 / ペースメーカー実験 (他16件)
【概要】本研究は日本の天候に影響を与えるアジア・太平洋域において夏冬に観測された十年規模変動の実態を明らかにし、その要因分析・変動メカニズムを調査するとともに、天候変動をもたらす大気循環変動の温暖化に伴う将来変化についても調査した。特に近年の地球温暖化の停滞とその後の加速をもたらした熱帯太平洋大気海洋結合変動がアジア・北太平洋域にもたらす遠隔影響とそのメカニズム、熱帯太平洋変動に対する中緯度からの影響、ま...
❏マルチ気候モデルを用いた過去150年間における地球温暖化の加減速の再現と要因同定(15H05466)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 熱帯大気海洋結合変動 / 気候内部変動 / 遠隔影響 / 全球平均気温 (他11件)
【概要】19世紀末以降,全球平均地表面温度は顕著な年々~十年規模変動を伴って階段状に上昇してきた.気候モデル中で熱帯太平洋域の海面水温変動を観測履歴に一致させる「ペースメーカー実験」や他の様々な数値実験により,全球平均気温上昇の十年規模加速・減速の要因分析と付随する地域気候変動やエネルギー収支変動の解析を行った.熱帯太平洋に内在する大気海洋結合変動は地球表面温暖化の加減速のタイミングを決める役割を果たして...
【数物系科学】地球惑星科学:ストームトラック気候変動を含む研究件
❏「冷える海洋-暖まる大陸」パターンの力学的メカニズムの解明(18540441)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】本田 明治 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, 主任研究員 (20371742)
【キーワード】アリューシャン低気圧 / アイスランド低気圧 / 海陸コントラスト / 定常ロスビー波 / ストームトラック (他8件)
【概要】:「冷える海洋-暖まる大陸」パターン、いわゆるCOWLパターンの空間構造の特徴やその力学的メカニズムの解明に取り組んだ。 再解析データを用いた解析でCOWLは対流圏循環場ではアリューシャン・アイスランド低気圧シーソーに続いて2番目に卓越するモードとして抽出され、長期的なユーラシア及び北米大陸上の昇温傾向に伴って近年の両低気圧の強化傾向を伴っていることが確認された。 一方近年の北半球雪氷圏の急変に伴...
❏北太平洋中高緯度大気海洋系の長周期変動に関する研究(09740362)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 大気海洋相互作用 / 海洋前線 / テレコネクション / モンスーン (他14件)
【概要】北太平洋におけるDICE(Decadal/Interdecadal Climate Events;10年規模変動)に伴う海面水温(SST)偏差の詳細な解析を,過去40年間の船舶観測データに基づいて行なった.その結果,DICEに伴う変動は,エル・ニーニョに伴う数年規模変動とは異なり,熱帯では赤道に沿ってあまり強いないこと,中緯度では平均的にSST勾配の強い亜帯・亜熱帯両海洋前線や沿岸域に集中する傾向...
【数物系科学】地球惑星科学:力学系気候変動を含む研究件
❏Projecting discharge from the Greenland ice sheet using climatic forcings derived from atmosphere-ocean models(16H02224)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Greve Ralf 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 力学 / 気候変動 / 数値モデル / グリーンランド
【概要】本研究では氷床数値モデルSICOPOLISに複数の大気大循環モデルに基づく大気・海洋強制を適用し、グリーンランド氷床の将来変動を解析した。その結果、2015~2100年の海水準上昇寄与は、温暖効果ガスが継続的に排出されるとしたRCP8.5/SSP5-8.5シナリオでは133.0 ± 40.7 mm 、排出抑制を仮定したRCP2.6/SSP1-2.6シナリオでは48.6 ± 6.2 mm であること...
❏過去と将来の気候における南極氷床の変動と力学的挙動に関する数値シミュレーション(22244058)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】Greve R・G (GREVE R・G / R・G Greve) 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 棚氷 / 力学 / 数値モデル / 南極 (他9件)
【概要】本研究では、南極とグリーンランド氷床の過去と将来の変動を、数値モデルによって解析した。重要な成果として、最終氷期(2万年前)における南極氷床の棚氷が現在よりも小さかったにも関わらず、その底面融解量が現在よりも大きかったことが判明した。我々はこの数値モデルを用いて、様々な温暖化シナリオの下で将来の氷床変動を見積もる国際プロジェクトSeaRISEに参画した。その結果、最も大きな気候変動シナリオRCP8...
【数物系科学】地球惑星科学:冷夏気候変動を含む研究件
❏同時・多点・立体観測による、オホーツク海高気圧の力学及び熱力学の解明(18340144)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】立花 義裕 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10276785)
【キーワード】オホーツク海高気圧 / 冷夏 / 下層雲 / 霧 / ラジオゾンデ (他13件)
【概要】オホーツク海高気圧とそれに伴う下層雲の変動を理解するために、ロシア船と日本船の二艘の観測船にてロシアが領有権を主張しているオホーツク海の内部に入り、そこでラジオゾンデ観測を行った。また、観測データの解析と、既存の客観解析データを解析してオホーツク海高気圧の力学、熱力学、大気海洋双方向作用の研究を行った。 ...
❏1993年/94年夏の異常気象の解明(07304069)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】安成 哲三 筑波大学, 地球科学系, 教授 (80115956)
【キーワード】気候変動 / 異常気象 / 冷夏 / 暑夏 / 大気海洋系 (他9件)
【概要】日本において1993年の異常な冷夏多雨と1994年の異常な暑夏少雨が連続して起こった要因を、詳細なデータ解析による実態解明と気候モデルによる理論的な検討から明らかにし、また気候の長期的な変動の中での位置づけを行った。解析的研究により、1993・94年において熱帯の大気海洋系はおおむね対称的なアノマリー分布を示しており、特に熱帯域の子午面循環が大きく異なっていることから、この両年の異常天候には熱帯か...
【数物系科学】地球惑星科学:熱帯太平洋十年規模変動気候変動を含む研究件
❏北西太平洋・東アジア域における十年規模気候変動の特定とメカニズムの研究(18H01278)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 大気海洋結合変動 / 大気循環変動 / 遠隔影響 / ペースメーカー実験 (他16件)
【概要】本研究は日本の天候に影響を与えるアジア・太平洋域において夏冬に観測された十年規模変動の実態を明らかにし、その要因分析・変動メカニズムを調査するとともに、天候変動をもたらす大気循環変動の温暖化に伴う将来変化についても調査した。特に近年の地球温暖化の停滞とその後の加速をもたらした熱帯太平洋大気海洋結合変動がアジア・北太平洋域にもたらす遠隔影響とそのメカニズム、熱帯太平洋変動に対する中緯度からの影響、ま...
❏マルチ気候モデルを用いた過去150年間における地球温暖化の加減速の再現と要因同定(15H05466)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 熱帯大気海洋結合変動 / 気候内部変動 / 遠隔影響 / 全球平均気温 (他11件)
【概要】19世紀末以降,全球平均地表面温度は顕著な年々~十年規模変動を伴って階段状に上昇してきた.気候モデル中で熱帯太平洋域の海面水温変動を観測履歴に一致させる「ペースメーカー実験」や他の様々な数値実験により,全球平均気温上昇の十年規模加速・減速の要因分析と付随する地域気候変動やエネルギー収支変動の解析を行った.熱帯太平洋に内在する大気海洋結合変動は地球表面温暖化の加減速のタイミングを決める役割を果たして...
【数物系科学】地球惑星科学:異常気象気候変動を含む研究件
❏北極海氷の減少が如何にして東アジアの異常寒波を形成・増幅させるのか?(19H01964)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】森 正人 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00749179)
【キーワード】海氷 / 北極 / 地球温暖化 / 異常気象 / 気候変動 (他6件)
【概要】地球温暖化に伴う北極域の海氷の急速な減少は、北極の気候のみならず、中緯度域の気候にも影響を及ぼすことが指摘されている。海氷減少が近年東アジアで頻発している厳冬の形成に与える影響とそのメカニズムを調査した。東アジアに寒冬をもたらす大気循環変動(WACEパターン)は基本的には大気の内部変動であるが、観測データと大規模マルチモデルアンサンブルシミュレーションの解析より、WACEの変動の一部は海氷により外...
❏1993年/94年夏の異常気象の解明(07304069)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1995 - 1996
【研究代表者】安成 哲三 筑波大学, 地球科学系, 教授 (80115956)
【キーワード】気候変動 / 異常気象 / 冷夏 / 暑夏 / 大気海洋系 (他9件)
【概要】日本において1993年の異常な冷夏多雨と1994年の異常な暑夏少雨が連続して起こった要因を、詳細なデータ解析による実態解明と気候モデルによる理論的な検討から明らかにし、また気候の長期的な変動の中での位置づけを行った。解析的研究により、1993・94年において熱帯の大気海洋系はおおむね対称的なアノマリー分布を示しており、特に熱帯域の子午面循環が大きく異なっていることから、この両年の異常天候には熱帯か...
【数物系科学】地球惑星科学:エルニーニョ・南方振動気候変動を含む研究件
❏北西太平洋・東アジア域における十年規模気候変動の特定とメカニズムの研究(18H01278)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 大気海洋結合変動 / 大気循環変動 / 遠隔影響 / ペースメーカー実験 (他16件)
【概要】本研究は日本の天候に影響を与えるアジア・太平洋域において夏冬に観測された十年規模変動の実態を明らかにし、その要因分析・変動メカニズムを調査するとともに、天候変動をもたらす大気循環変動の温暖化に伴う将来変化についても調査した。特に近年の地球温暖化の停滞とその後の加速をもたらした熱帯太平洋大気海洋結合変動がアジア・北太平洋域にもたらす遠隔影響とそのメカニズム、熱帯太平洋変動に対する中緯度からの影響、ま...
❏マルチ気候モデルを用いた過去150年間における地球温暖化の加減速の再現と要因同定(15H05466)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 熱帯大気海洋結合変動 / 気候内部変動 / 遠隔影響 / 全球平均気温 (他11件)
【概要】19世紀末以降,全球平均地表面温度は顕著な年々~十年規模変動を伴って階段状に上昇してきた.気候モデル中で熱帯太平洋域の海面水温変動を観測履歴に一致させる「ペースメーカー実験」や他の様々な数値実験により,全球平均気温上昇の十年規模加速・減速の要因分析と付随する地域気候変動やエネルギー収支変動の解析を行った.熱帯太平洋に内在する大気海洋結合変動は地球表面温暖化の加減速のタイミングを決める役割を果たして...
❏熱帯大気海洋系変動と日本の異常天候に関する数値的研究(26247079)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡部 雅浩 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (70344497)
【キーワード】気候変動 / 異常天候 / 全球気候モデル / テレコネクション / エルニーニョ・南方振動
【概要】日本の夏の猛暑の増加メカニズムおよび、重要な背景要因である熱帯太平洋大気海洋系の長期変化の原因究明のため、全球気候モデルを用いた大規模な数値シミュレーションを実施した。例として2013年の猛暑を取り上げ、温暖化に伴う低緯度の海面水温上昇がその発生確率を増加させていたことを明らかにした。北半球全体でも猛暑の頻度は増加しており、第一の要因がCO2濃度上昇による陸上の昇温であることを解明した。また、近年...
【数物系科学】地球惑星科学:放射強制力気候変動を含む研究件
❏大気中のブラックカーボン粒子の複素屈折率の観測手法の開発(15H05465)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】茂木 信宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (20507818)
【キーワード】大気化学 / 放射強制力 / エアロゾル / 地球温暖化 / 大気放射 (他9件)
【概要】当初の予定では、単一粒子光散乱法と単一粒子レーザー白熱法を用いてブラックカーボン粒子の散乱断面積、吸収断面積を同時測定し、そこから複素屈折率を導出する方法論を構築する予定であった。予備実験の過程で、自動車や製鉄所から発生する人為起源の酸化鉄粒子を、ブラックカーボンや自然起源の酸化鉄粒子と区別して検出できることを発見し、その手法を確立した。人為起源酸化鉄粒子の多地点の観測データと数値シミュレーション...
❏短寿命代替フロン物質の地球温暖化ポテンシャル新指標の開発(22241009)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】今須 良一 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40334255)
【キーワード】代替フロン / 放射強制力 / 地球温暖化係数 / 環境技術 / 気候変動 (他14件)
【概要】有力なフロン代替物質であるヒドロフルオロエーテル(HFE)とヒドロフルオロオレフィン(HFO)などについて、実験的にラジカルとの反応速度を推定し、大気中寿命をスケーリングにより求め、地球温暖化暖化ポテンシャル(GWP)の値を再評価した。一方、大気大循環モデルを基礎にした物質輸送モデルを改良し、これらの物質の大気中濃度分布と放射強制力を計算した。その結果を元に、全球で定常濃度になった状態で、地域ごと...
❏中国におけるブラックカーボンの粒径分布と混合状態の解明(18310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】小池 真 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00225343)
【キーワード】エアロゾル / ブラックカーボン / すす粒子 / 中国 / 北京 (他10件)
【概要】近年、東アジアにおける人為的なエアロゾルの増大による、気候影響が強く懸念されている。各種のエアロゾルのうち、特に黒色炭素エアロゾル(ブラックカーボン)は太陽放射を効率よく吸収し大気を加熱するため、人為的なエアロゾルの気候影響評価において最も重要な物質である。 本研究ではH18年度の夏季に、中国の代表的な大都市である北京と珠江デルタ地帯(広州-香港を含む経済地域)において、それぞれ約1ヶ月にわたりブ...
【数物系科学】地球惑星科学:定常ロスビー波気候変動を含む研究件
❏「冷える海洋-暖まる大陸」パターンの力学的メカニズムの解明(18540441)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】本田 明治 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, 主任研究員 (20371742)
【キーワード】アリューシャン低気圧 / アイスランド低気圧 / 海陸コントラスト / 定常ロスビー波 / ストームトラック (他8件)
【概要】:「冷える海洋-暖まる大陸」パターン、いわゆるCOWLパターンの空間構造の特徴やその力学的メカニズムの解明に取り組んだ。 再解析データを用いた解析でCOWLは対流圏循環場ではアリューシャン・アイスランド低気圧シーソーに続いて2番目に卓越するモードとして抽出され、長期的なユーラシア及び北米大陸上の昇温傾向に伴って近年の両低気圧の強化傾向を伴っていることが確認された。 一方近年の北半球雪氷圏の急変に伴...
❏北太平洋中高緯度大気海洋系の長周期変動に関する研究(09740362)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 大気海洋相互作用 / 海洋前線 / テレコネクション / モンスーン (他14件)
【概要】北太平洋におけるDICE(Decadal/Interdecadal Climate Events;10年規模変動)に伴う海面水温(SST)偏差の詳細な解析を,過去40年間の船舶観測データに基づいて行なった.その結果,DICEに伴う変動は,エル・ニーニョに伴う数年規模変動とは異なり,熱帯では赤道に沿ってあまり強いないこと,中緯度では平均的にSST勾配の強い亜帯・亜熱帯両海洋前線や沿岸域に集中する傾向...
【数物系科学】地球惑星科学:テレコネクション気候変動を含む研究件
❏北極海氷の減少が如何にして東アジアの異常寒波を形成・増幅させるのか?(19H01964)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】森 正人 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00749179)
【キーワード】海氷 / 北極 / 地球温暖化 / 異常気象 / 気候変動 (他6件)
【概要】地球温暖化に伴う北極域の海氷の急速な減少は、北極の気候のみならず、中緯度域の気候にも影響を及ぼすことが指摘されている。海氷減少が近年東アジアで頻発している厳冬の形成に与える影響とそのメカニズムを調査した。東アジアに寒冬をもたらす大気循環変動(WACEパターン)は基本的には大気の内部変動であるが、観測データと大規模マルチモデルアンサンブルシミュレーションの解析より、WACEの変動の一部は海氷により外...
❏熱帯大気海洋系変動と日本の異常天候に関する数値的研究(26247079)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡部 雅浩 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (70344497)
【キーワード】気候変動 / 異常天候 / 全球気候モデル / テレコネクション / エルニーニョ・南方振動
【概要】日本の夏の猛暑の増加メカニズムおよび、重要な背景要因である熱帯太平洋大気海洋系の長期変化の原因究明のため、全球気候モデルを用いた大規模な数値シミュレーションを実施した。例として2013年の猛暑を取り上げ、温暖化に伴う低緯度の海面水温上昇がその発生確率を増加させていたことを明らかにした。北半球全体でも猛暑の頻度は増加しており、第一の要因がCO2濃度上昇による陸上の昇温であることを解明した。また、近年...
❏エネルギー論的観点からの大気循環変動の再考察:新しい変動論の確立へ向けて(22340135)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 気象学 / 大気現象 / 力学モード / エネルギー変換 (他9件)
【概要】我が国の夏季・冬季の天候に影響する北太平洋上の停滞性大気循環偏差が傾圧構造を持ち,その形成・維持にとって,3次元平均流からの運動エネルギー変換のみならず,傾圧的な偏西風からの位置エネルギー変換もそれ以上に重要なことが分かった.特に,夏季天候に影響する循環偏差は,付随する海面蒸発偏差と下層の水蒸気輸送収束偏差が積雲対流活動偏差を維持するよう働く「湿潤力学モード」の特性を有することを確認した. ...
【数物系科学】地球惑星科学:気候気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏統合的モデリング手法による古海洋変動シミュレーション(23684040)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】岡 顕 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70396943)
【キーワード】気候 / 気候変動
【概要】本研究では、数百年以上の長期気候変動についての理解を目指し、詳細な大気海洋結合大循環モデルに加えて、長期時間積分が可能な簡略化した大気モデルを用いた結合モデル、およびシミュレーション結果と古海洋データとの直接比較を可能とする海洋炭素・物質循環モデルを併用し、それらのモデル群を組み合わせた統合的なアプローチにより、海洋環境場の長期変動シミュレーションを効率的かつ詳細に行うための手法を開発した。その手...
❏全球雲解像気候計算実現に向けた数値計算法の高度化(22740310)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】三浦 裕亮 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70415991)
【キーワード】気候 / 気候モデル / 気象モデル / 雲解像モデル / 数値スキーム (他9件)
【概要】雲の統計的簡略化を行わず雲微物理過程を直接計算する全球雲解像モデルは、最先端のスーパーコンピュータ(京や地球シミュレータ)を利用して実用化が進められており、気候計算の精度を著しく向上させると期待されている。しかし、全球雲解像大気モデルは未だ完成されたものではなく、モデルの基礎となる流体方程式の離散化の部分でも、計算安定性や計算精度の点で課題が残っている。本研究では、水平方向について高精度な輸送スキ...
【数物系科学】地球惑星科学:気候モデル気候変動を含む研究件
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏将来の気候変動における熱帯外から熱帯へのテレコネクションメカニズムの解明(15K05280)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉森 正和 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (20466874)
【キーワード】気候変動 / 将来予測 / ハドレー循環 / 熱帯降雨 / 気候モデル
【概要】将来、さまざまな要因によって、熱帯の降雨分布が変化することが考えられる。その中の一つに、中高緯度の温暖化における南北半球の非対称性がある。これまでの研究では、温暖化の大きな半球の方へ、熱帯の降雨量がシフトすることが報告されてきたが、海洋循環の変化の効果はほとんど考慮されてこなかった。本研究では、現実的な将来シナリオにおいて、大気だけでなく海洋循環の変化も考慮した予測における、熱帯外から熱帯への遠隔...
❏全球雲解像気候計算実現に向けた数値計算法の高度化(22740310)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】三浦 裕亮 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70415991)
【キーワード】気候 / 気候モデル / 気象モデル / 雲解像モデル / 数値スキーム (他9件)
【概要】雲の統計的簡略化を行わず雲微物理過程を直接計算する全球雲解像モデルは、最先端のスーパーコンピュータ(京や地球シミュレータ)を利用して実用化が進められており、気候計算の精度を著しく向上させると期待されている。しかし、全球雲解像大気モデルは未だ完成されたものではなく、モデルの基礎となる流体方程式の離散化の部分でも、計算安定性や計算精度の点で課題が残っている。本研究では、水平方向について高精度な輸送スキ...
【数物系科学】地球惑星科学:気象気候変動を含む研究件
❏日本周辺の海面水温場が局所的な豪雨・豪雪の予測可能性に与える影響の定量的評価(16H01844)
【研究テーマ】自然災害科学・防災学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】自然災害予測・分析 / 気象・水災害 / 水災害 豪雨 / 豪雨・豪雪 / 領域大気モデル (他18件)
【概要】本研究では,従来看過されてきた我が国の豪雨・豪雪への海洋からの影響を評価し,その重要性について幾つもの重要な成果を挙げた.まず,大気モデルの境界条件としての海面水温データの不確実性が豪雨・豪雪の再現に影響することを見出した.また,平成30年7月(西日本)豪雨時に,黒潮からの蒸発増加が西日本の雨量を増加させたことを見出した.さらに,ここ40年の日本近海の温暖化が,平成30年7月豪雨や平成29年7月九...
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏短寿命代替フロン物質の地球温暖化ポテンシャル新指標の開発(22241009)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】今須 良一 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40334255)
【キーワード】代替フロン / 放射強制力 / 地球温暖化係数 / 環境技術 / 気候変動 (他14件)
【概要】有力なフロン代替物質であるヒドロフルオロエーテル(HFE)とヒドロフルオロオレフィン(HFO)などについて、実験的にラジカルとの反応速度を推定し、大気中寿命をスケーリングにより求め、地球温暖化暖化ポテンシャル(GWP)の値を再評価した。一方、大気大循環モデルを基礎にした物質輸送モデルを改良し、これらの物質の大気中濃度分布と放射強制力を計算した。その結果を元に、全球で定常濃度になった状態で、地域ごと...
【数物系科学】地球惑星科学:気象・海洋物理・陸水学気候変動を含む研究件
❏大気海洋結合モデルを用いた南シナ海通過流に関する研究(21740341)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 南シナ海 / インドネシア通過流 (他9件)
【概要】大気海洋結合モデルを用いて、南シナ海のルソン海峡以外の海峡を開いた実験と閉じた実験を行った。そして、両実験で再現された海面水温を比較したところ、閉じた実験では、南シナ海や黒潮続流域で水温が高くなるのに対し、東・西太平洋赤道域や日本南方の海域で水温が低くなるなど、影響は、広範囲に広がっていることが明らかとなった。特に、南シナ海南部の高温化は、太平洋とインド洋のウォーカー循環に影響を与えていた。また、...
❏エルニーニョ/南方振動の長期変調に関する熱力学的研究(18740291)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / エルニーニョ現象 / エルニーニョ / 南方振動 (他12件)
【概要】太平洋熱帯域の気候変動現象であるエルニーニョ現象の季節性は、(1)季節変動に伴う背景場の違いにより積雲対流活動偏差の大きさが異なること、(2)インドネシア通過流(太平洋からインドネシア多島海を通ってインド洋へと流れる海流)を介したインド洋の影響が季節によって異なること、に依存することが示された。そして、上記の長期変調が、エルニーニョそのものの長期変調において重要な役割を果たしていることが明らかにな...
【数物系科学】地球惑星科学:季節変動気候変動を含む研究件
❏南岸低気圧の活動の特徴的な季節性とその変動メカニズムの解明(22K14097)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】岡島 悟 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (10881964)
【キーワード】南岸低気圧 / 降水 / 季節変動 / 気候変動 / 温帯低気圧
【概要】
❏エルニーニョ/南方振動の長期変調に関する熱力学的研究(18740291)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / エルニーニョ現象 / エルニーニョ / 南方振動 (他12件)
【概要】太平洋熱帯域の気候変動現象であるエルニーニョ現象の季節性は、(1)季節変動に伴う背景場の違いにより積雲対流活動偏差の大きさが異なること、(2)インドネシア通過流(太平洋からインドネシア多島海を通ってインド洋へと流れる海流)を介したインド洋の影響が季節によって異なること、に依存することが示された。そして、上記の長期変調が、エルニーニョそのものの長期変調において重要な役割を果たしていることが明らかにな...
【数物系科学】地球惑星科学:遠隔影響気候変動を含む研究件
❏北西太平洋・東アジア域における十年規模気候変動の特定とメカニズムの研究(18H01278)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 大気海洋結合変動 / 大気循環変動 / 遠隔影響 / ペースメーカー実験 (他16件)
【概要】本研究は日本の天候に影響を与えるアジア・太平洋域において夏冬に観測された十年規模変動の実態を明らかにし、その要因分析・変動メカニズムを調査するとともに、天候変動をもたらす大気循環変動の温暖化に伴う将来変化についても調査した。特に近年の地球温暖化の停滞とその後の加速をもたらした熱帯太平洋大気海洋結合変動がアジア・北太平洋域にもたらす遠隔影響とそのメカニズム、熱帯太平洋変動に対する中緯度からの影響、ま...
❏マルチ気候モデルを用いた過去150年間における地球温暖化の加減速の再現と要因同定(15H05466)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 熱帯大気海洋結合変動 / 気候内部変動 / 遠隔影響 / 全球平均気温 (他11件)
【概要】19世紀末以降,全球平均地表面温度は顕著な年々~十年規模変動を伴って階段状に上昇してきた.気候モデル中で熱帯太平洋域の海面水温変動を観測履歴に一致させる「ペースメーカー実験」や他の様々な数値実験により,全球平均気温上昇の十年規模加速・減速の要因分析と付随する地域気候変動やエネルギー収支変動の解析を行った.熱帯太平洋に内在する大気海洋結合変動は地球表面温暖化の加減速のタイミングを決める役割を果たして...
【数物系科学】地球惑星科学:鉛直混合気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
【数物系科学】地球惑星科学:大気海洋結合モデル気候変動を含む研究件
❏大西洋ニーニョ現象の予測研究(24654150)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40376538)
【キーワード】気候変動 / 予測可能性 / 大気海洋結合モデル / 大西洋熱帯域
【概要】大西洋熱帯域で発生する大西洋ニーニョ現象は、南米やアフリカに異常気象をもたらすことが知られている。この現象の発生を予測することができれば、その影響を軽減することも可能となるが、その予測は困難であった。そこで、本研究では、大西洋熱帯域における再現性が高い大気海洋結合モデル(UTCM)を用いて、アンサンブル予測実験を行い、世界初の大西洋ニーニョ現象の予測成功にチャレンジした。季節予報の研究分野では、相...
❏大気海洋結合モデルを用いた南シナ海通過流に関する研究(21740341)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 南シナ海 / インドネシア通過流 (他9件)
【概要】大気海洋結合モデルを用いて、南シナ海のルソン海峡以外の海峡を開いた実験と閉じた実験を行った。そして、両実験で再現された海面水温を比較したところ、閉じた実験では、南シナ海や黒潮続流域で水温が高くなるのに対し、東・西太平洋赤道域や日本南方の海域で水温が低くなるなど、影響は、広範囲に広がっていることが明らかとなった。特に、南シナ海南部の高温化は、太平洋とインド洋のウォーカー循環に影響を与えていた。また、...
❏熱帯の気候変動モードの長期変調と海の温暖化現象に関する研究(20340125)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】山形 俊男 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50091400)
【キーワード】大気海洋相互作用 / 気候変動 / ダイポールモード現象 / 地球温暖化 / インド洋 (他7件)
【概要】観測データ、モデル結果、サンゴ年輪解析の結果より、西インド洋の温暖化によって10年周期だったダイポールモード現象が2年前後に短周期化し、エルニーニョ/南方振動現象に代わってインド洋の気候を支配していることがわかった。また、大西洋南北ダイポールと亜熱帯ダイポールについては、新しいメカニズムを提唱することに成功した。さらに、インド洋熱帯域のセーシェルドームとその直上の海面水温の変動メカニズムを明らかに...
【数物系科学】地球惑星科学:大気海洋相互作用気候変動を含む研究件
❏小区分17020:大気水圏科学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】地球温暖化の停滞
【研究期間】大気海洋結合変動
【研究代表者】大気循環変動
【キーワード】遠隔影響
【概要】
❏大西洋・太平洋熱帯域における海盆間大気海洋相互作用のミッシングリンク解明(18H01281)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】時長 宏樹 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (80421890)
【キーワード】熱帯海盆間相互作用 / 大気海洋相互作用 / 気候変動 / 海盆間相互作用 / 熱帯大西洋 (他7件)
【概要】本研究では、観測データ解析、CMIP気候モデルのマルチモデル相互比較解析、数値モデル実験等を総合的に実施し、経年から数十年規模の熱帯大西洋-太平洋間相互作用の要因とその気候影響を調べ、計22編の査読付関連論文 (うち15編が国際共著論文) を発表し、国内外の学会等でも研究成果を発表してきた。2022年2月には本研究成果のプレスリリースを行ったことに加え、2020年にClimate Dynamics...
❏北西太平洋・東アジア域における十年規模気候変動の特定とメカニズムの研究(18H01278)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小坂 優 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (90746398)
【キーワード】地球温暖化の停滞 / 大気海洋結合変動 / 大気循環変動 / 遠隔影響 / ペースメーカー実験 (他16件)
【概要】本研究は日本の天候に影響を与えるアジア・太平洋域において夏冬に観測された十年規模変動の実態を明らかにし、その要因分析・変動メカニズムを調査するとともに、天候変動をもたらす大気循環変動の温暖化に伴う将来変化についても調査した。特に近年の地球温暖化の停滞とその後の加速をもたらした熱帯太平洋大気海洋結合変動がアジア・北太平洋域にもたらす遠隔影響とそのメカニズム、熱帯太平洋変動に対する中緯度からの影響、ま...
【数物系科学】地球惑星科学:アメリカ気候変動を含む研究件
❏トランプ政権下の気候変動対策とカリフォルニア州の動向(18K01238)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 雄一郎 明治大学, 法学部, 専任准教授 (00544892)
【キーワード】気候変動 / カリフォルニア州 / アメリカ / 電力 / 合議制機関 (他23件)
【概要】カリフォルニア州の法や政策がどのように他州や連邦法に影響を与えるのか、そして、どうして先駆的な取り組みが可能なのかを検討した。この検討を通じて、我が国の気候変動の法と政策に具体的な提言を行った。カリフォルニア州の取り組みは一見すると同州に特有の問題のようにみえるが、日本と同じ問題意識を共有している。各研究者の報告は『アメリカ気候変動法と政策』(勁草書房)に公表した。 ...
❏公共政策決定過程における「やらせ」の発生要因の研究(24530161)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50289336)
【キーワード】やらせ / 政治過程 / 民主主義 / 民主化 / 公共政策 (他28件)
【概要】「やらせ」の政治的演出は情報の不完備性に依拠している。「やらせ」を命じる政治的演出者と「やらせ」を見る観客の双方に共通知識があたかも(as if)存在するかのごとく演出されるが、現実には観客の有する情報は限定的・選択的でしかない。被操作者は必ずしも完全な知識を有さない。情報の不完備性・非対称性が政治的演出としての「やらせ」を可能にし、公共政策の政策過程の循環を演出者の意図にそって進行させる。また非...
【数物系科学】地球惑星科学:インド洋気候変動を含む研究件
❏熱帯の気候変動モードの長期変調と海の温暖化現象に関する研究(20340125)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】山形 俊男 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50091400)
【キーワード】大気海洋相互作用 / 気候変動 / ダイポールモード現象 / 地球温暖化 / インド洋 (他7件)
【概要】観測データ、モデル結果、サンゴ年輪解析の結果より、西インド洋の温暖化によって10年周期だったダイポールモード現象が2年前後に短周期化し、エルニーニョ/南方振動現象に代わってインド洋の気候を支配していることがわかった。また、大西洋南北ダイポールと亜熱帯ダイポールについては、新しいメカニズムを提唱することに成功した。さらに、インド洋熱帯域のセーシェルドームとその直上の海面水温の変動メカニズムを明らかに...
❏古気候変動・地球軌道要素変動に起因する古地磁気変動の研究(16204034)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 俊嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (80344125)
【キーワード】古地磁気 / 岩石磁気 / 古地磁気強度 / 地球軌道要素 / 時系列解析 (他16件)
【概要】1.海底堆積物中の磁性鉱物問の磁気相互作用を見積もった。ARM(非履歴性残留磁化)の獲得効率は、磁気相互作用に強く支配されている。そのため、堆積物から相対古地磁気強度を求める際の、堆積物の磁化獲得能の違いを補正(規格化)のためのパラメータとしては、ARMよりもIRM(等温残留磁化)の方が適している。 2.北西太平洋における過去25万年間の高分解能の古地磁気強度スタックを構築した。堆積物から信頼でき...
【数物系科学】地球惑星科学:ウェーブレット気候変動を含む研究件
❏北極海の海洋乱流エネルギー時空間変動の復元 ー海氷減少と大循環流強化の影響評価ー(16K21700)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 悠介 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (00554114)
【キーワード】北極海 / 慣性振動 / 内部重力波 / 海水 / 乱流混合 (他17件)
【概要】本研究では、北極海における海氷変動と海洋内部の乱流混合エネルギーについて実態を解明すべく、船舶や係留系を用いた観測を執り行った。海氷が著しく後退する西部北極海に設置した係留系のデータを解析した結果、元来、海洋の乱流エネルギーが小さいと考えられている海域であるにもかかわらず、顕著な内部波や混合エネルギーの存在が確認された。これは、海氷後退の結果、大気と海洋間で熱や運動量の交換が拡大していることに起因...
❏古気候変動・地球軌道要素変動に起因する古地磁気変動の研究(16204034)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 俊嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (80344125)
【キーワード】古地磁気 / 岩石磁気 / 古地磁気強度 / 地球軌道要素 / 時系列解析 (他16件)
【概要】1.海底堆積物中の磁性鉱物問の磁気相互作用を見積もった。ARM(非履歴性残留磁化)の獲得効率は、磁気相互作用に強く支配されている。そのため、堆積物から相対古地磁気強度を求める際の、堆積物の磁化獲得能の違いを補正(規格化)のためのパラメータとしては、ARMよりもIRM(等温残留磁化)の方が適している。 2.北西太平洋における過去25万年間の高分解能の古地磁気強度スタックを構築した。堆積物から信頼でき...
【数物系科学】地球惑星科学:千島列島気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
【数物系科学】地球惑星科学:潮汐気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏千島列島付近潮汐混合の直接観測と北太平洋海洋循環・変動に与える影響の解明(17253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐 / 海洋 / 海洋物理学 / 気候変動 / 海洋混合 (他11件)
【概要】H19年度においては、昨年度に引き続きロシア船を傭船し、約1週間(2007年8月下旬から9月上旬)にわたり千島列島海域の乱流計を用いた乱流直接観測を行うことができた。本年度観測では、昨年度機器の故障により十分な深さまで観測ができなかったブッソル海況西水道において1日連続観測を行うことができた。また、深い混合が予想されたブッソル海況東水道の1点、昨年度オホーツク海側で実施したウルップ海況太平洋側の3...
【数物系科学】地球惑星科学:気象学気候変動を含む研究件
❏新理論に基づく大気大循環の3次元描像の解明(25247075)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐藤 薫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90251496)
【キーワード】中層大気大循環 / ロスビー波 / 大気重力波 / 波と平均流の相互作用 / 対流圏・成層圏・中間圏相互作用 (他17件)
【概要】3次元の波活動度フラックスとラグランジュ平均流の近似式に関する理論研究を行った。非定常波・定常波の両者に対して適用可能な定式化に成功した。理論式を用いて成層圏突然昇温や最終昇温に伴うラグランジュ平均流の3次元構造を調べ対流圏雲量への影響を議論した。南極大型レーダーや衛星の観測データを用いて成層圏・中間圏重力波の周波数特性やENSO、MJOによる変調を示した。高解像大気大循環モデルを用いて運動量収支...
❏全球雲解像気候計算実現に向けた数値計算法の高度化(22740310)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】三浦 裕亮 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70415991)
【キーワード】気候 / 気候モデル / 気象モデル / 雲解像モデル / 数値スキーム (他9件)
【概要】雲の統計的簡略化を行わず雲微物理過程を直接計算する全球雲解像モデルは、最先端のスーパーコンピュータ(京や地球シミュレータ)を利用して実用化が進められており、気候計算の精度を著しく向上させると期待されている。しかし、全球雲解像大気モデルは未だ完成されたものではなく、モデルの基礎となる流体方程式の離散化の部分でも、計算安定性や計算精度の点で課題が残っている。本研究では、水平方向について高精度な輸送スキ...
❏エネルギー論的観点からの大気循環変動の再考察:新しい変動論の確立へ向けて(22340135)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 気象学 / 大気現象 / 力学モード / エネルギー変換 (他9件)
【概要】我が国の夏季・冬季の天候に影響する北太平洋上の停滞性大気循環偏差が傾圧構造を持ち,その形成・維持にとって,3次元平均流からの運動エネルギー変換のみならず,傾圧的な偏西風からの位置エネルギー変換もそれ以上に重要なことが分かった.特に,夏季天候に影響する循環偏差は,付随する海面蒸発偏差と下層の水蒸気輸送収束偏差が積雲対流活動偏差を維持するよう働く「湿潤力学モード」の特性を有することを確認した. ...
【数物系科学】地球惑星科学:大気重力波気候変動を含む研究件
❏新理論に基づく大気大循環の3次元描像の解明(25247075)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐藤 薫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90251496)
【キーワード】中層大気大循環 / ロスビー波 / 大気重力波 / 波と平均流の相互作用 / 対流圏・成層圏・中間圏相互作用 (他17件)
【概要】3次元の波活動度フラックスとラグランジュ平均流の近似式に関する理論研究を行った。非定常波・定常波の両者に対して適用可能な定式化に成功した。理論式を用いて成層圏突然昇温や最終昇温に伴うラグランジュ平均流の3次元構造を調べ対流圏雲量への影響を議論した。南極大型レーダーや衛星の観測データを用いて成層圏・中間圏重力波の周波数特性やENSO、MJOによる変調を示した。高解像大気大循環モデルを用いて運動量収支...
❏ジェットから放射される大気重力波の研究(19740290)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】杉本 憲彦 慶應義塾大学, 法学部, 専任講師 (10402538)
【キーワード】地球流体力学 / 大気重力波 / 気象学 / 流体 / 気候変動
【概要】ジェット等から放射される大気重力波について、数値実験及び理論解析による研究を行った。その結果、この過程は自発的な放射過程として、以下の特徴をもつことがわかった。(1)流れの非定常性が本質的な役割を果たす。(2)流れ(波のソース)の振動数が、コリオリ振動数(地球回転の効果)を上回った時に初めて、重力波は放射・伝播する。(3)基本的な実験設定では、重力波の遠方場の解析解が導出でき、数値実験の結果とも整...
【数物系科学】地球惑星科学:海流気候変動を含む研究件
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
❏千島列島付近潮汐混合の直接観測と北太平洋海洋循環・変動に与える影響の解明(17253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐 / 海洋 / 海洋物理学 / 気候変動 / 海洋混合 (他11件)
【概要】H19年度においては、昨年度に引き続きロシア船を傭船し、約1週間(2007年8月下旬から9月上旬)にわたり千島列島海域の乱流計を用いた乱流直接観測を行うことができた。本年度観測では、昨年度機器の故障により十分な深さまで観測ができなかったブッソル海況西水道において1日連続観測を行うことができた。また、深い混合が予想されたブッソル海況東水道の1点、昨年度オホーツク海側で実施したウルップ海況太平洋側の3...
【数物系科学】地球惑星科学:黒潮気候変動を含む研究件
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏生息深度の異なる浮遊性有孔虫の14C年代差から探る黒潮域の亜表層水塊変動(22654061)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】14C年代差 / 環境変動 / 気候変動 / 有孔虫 / 黒潮 (他7件)
【概要】北西太平洋の黒潮流域や亜熱帯ジャイヤ域から得られた複数の海洋コアを用いて,異なる生息水深を持つ浮遊性有孔虫種の放射性炭素(^<14> C)年代測定および酸素同位体分析を行い,表層.亜表層間の^<14> C年代差および酸素同位体偏差を復元した。その結果,完新世では表層.亜表層^<14> C年代差はほとんど存在しないが,最終融氷期および最終氷期最寒期には1000年を...
【数物系科学】地球惑星科学:北太平洋気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏北太平洋へのダスト輸送の変動(14380245)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福間 浩司 熊本大学, 理学部, 講師 (80315291)
【キーワード】気候変動 / 北太平洋 / ダスト / 環境磁気学 / 古地磁気学 (他7件)
【概要】ダストの供給が海洋や気候に与える影響を解明するため,大気と海洋の間の気体交換が活発な海域であり,ダスト供給の変動が大気中の二酸化炭素濃度を変化させてグローバルな気候に影響する北太平洋において,ユーラシア大陸からのダスト供給と気候変動の関係を調べた.まず,これまで時間解像度が低かった北太平洋の堆積物の年代を地磁気強度層序によって高時間解像度で求めた.酸素同位体比や放射性炭素法による年代測定が困難であ...
【数物系科学】地球惑星科学:北太平洋中層水気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:氷床気候変動を含む研究件
❏Projecting discharge from the Greenland ice sheet using climatic forcings derived from atmosphere-ocean models(16H02224)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Greve Ralf 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 力学 / 気候変動 / 数値モデル / グリーンランド
【概要】本研究では氷床数値モデルSICOPOLISに複数の大気大循環モデルに基づく大気・海洋強制を適用し、グリーンランド氷床の将来変動を解析した。その結果、2015~2100年の海水準上昇寄与は、温暖効果ガスが継続的に排出されるとしたRCP8.5/SSP5-8.5シナリオでは133.0 ± 40.7 mm 、排出抑制を仮定したRCP2.6/SSP1-2.6シナリオでは48.6 ± 6.2 mm であること...
❏過去と将来の気候における南極氷床の変動と力学的挙動に関する数値シミュレーション(22244058)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】Greve R・G (GREVE R・G / R・G Greve) 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 棚氷 / 力学 / 数値モデル / 南極 (他9件)
【概要】本研究では、南極とグリーンランド氷床の過去と将来の変動を、数値モデルによって解析した。重要な成果として、最終氷期(2万年前)における南極氷床の棚氷が現在よりも小さかったにも関わらず、その底面融解量が現在よりも大きかったことが判明した。我々はこの数値モデルを用いて、様々な温暖化シナリオの下で将来の氷床変動を見積もる国際プロジェクトSeaRISEに参画した。その結果、最も大きな気候変動シナリオRCP8...
【数物系科学】地球惑星科学:オホーツク海気候変動を含む研究件
❏同時・多点・立体観測による、オホーツク海高気圧の力学及び熱力学の解明(18340144)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】立花 義裕 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10276785)
【キーワード】オホーツク海高気圧 / 冷夏 / 下層雲 / 霧 / ラジオゾンデ (他13件)
【概要】オホーツク海高気圧とそれに伴う下層雲の変動を理解するために、ロシア船と日本船の二艘の観測船にてロシアが領有権を主張しているオホーツク海の内部に入り、そこでラジオゾンデ観測を行った。また、観測データの解析と、既存の客観解析データを解析してオホーツク海高気圧の力学、熱力学、大気海洋双方向作用の研究を行った。 ...
❏千島列島付近潮汐混合の直接観測と北太平洋海洋循環・変動に与える影響の解明(17253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐 / 海洋 / 海洋物理学 / 気候変動 / 海洋混合 (他11件)
【概要】H19年度においては、昨年度に引き続きロシア船を傭船し、約1週間(2007年8月下旬から9月上旬)にわたり千島列島海域の乱流計を用いた乱流直接観測を行うことができた。本年度観測では、昨年度機器の故障により十分な深さまで観測ができなかったブッソル海況西水道において1日連続観測を行うことができた。また、深い混合が予想されたブッソル海況東水道の1点、昨年度オホーツク海側で実施したウルップ海況太平洋側の3...
【数物系科学】地球惑星科学:エルニーニョ気候変動を含む研究件
❏ウォーカー循環系における大気振動と山岳の森林限界の形成(22255002)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】北山 兼弘 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20324684)
【キーワード】生態学 / 植物 / 熱帯山岳 / エル・ニーニョ / 乾燥適応 (他16件)
【概要】赤道付近では、東西太平洋を結ぶ大気循環であるウォ-カ-循環によって、対流圏に沈降逆転層が形成される。沈降逆転層付近では気流の沈降による強い乾燥が生じ、植物に大きな乾燥ストレスを与える。本研究では、沈降逆転層の高度や乾燥の強さがどのように植物に影響を与えるのかを解明した。西太平洋ボルネオ島の熱帯高山では森林限界が高標高(3,300 m)に、東のガラパゴス諸島では森林限界が低標高(1,000 m)に出...
❏エルニーニョ/南方振動の長期変調に関する熱力学的研究(18740291)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / エルニーニョ現象 / エルニーニョ / 南方振動 (他12件)
【概要】太平洋熱帯域の気候変動現象であるエルニーニョ現象の季節性は、(1)季節変動に伴う背景場の違いにより積雲対流活動偏差の大きさが異なること、(2)インドネシア通過流(太平洋からインドネシア多島海を通ってインド洋へと流れる海流)を介したインド洋の影響が季節によって異なること、に依存することが示された。そして、上記の長期変調が、エルニーニョそのものの長期変調において重要な役割を果たしていることが明らかにな...
【数物系科学】地球惑星科学:太平洋気候変動を含む研究件
❏数十年スケールのイワシ資源量動態と中世温暖期に資源量低下を招いた機構の解明(22340155)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
【キーワード】イワシ類 / 魚類資源変動 / 海洋生態系 / 気候変動 / 太平洋 (他11件)
【概要】地球温暖化に伴って、数十年スケールで大変動する太平洋のイワシ資源は、今後どのような変動を示すのか。中世温暖期におけるイワシ存在量の数十年スケール変動の振幅変化とそのメカニズムの解明を試みた。マイワシには過去1000年間において300年スケールの変動が見つかり、中世温暖期とそれにつづく小氷期という汎地球規模の気候変動に対して応答しないことがわかった。一方で、マイワシ存在量の300年スケール変動の背後...
❏エルニーニョ/南方振動の長期変調に関する熱力学的研究(18740291)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / エルニーニョ現象 / エルニーニョ / 南方振動 (他12件)
【概要】太平洋熱帯域の気候変動現象であるエルニーニョ現象の季節性は、(1)季節変動に伴う背景場の違いにより積雲対流活動偏差の大きさが異なること、(2)インドネシア通過流(太平洋からインドネシア多島海を通ってインド洋へと流れる海流)を介したインド洋の影響が季節によって異なること、に依存することが示された。そして、上記の長期変調が、エルニーニョそのものの長期変調において重要な役割を果たしていることが明らかにな...
❏古気候変動・地球軌道要素変動に起因する古地磁気変動の研究(16204034)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 俊嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (80344125)
【キーワード】古地磁気 / 岩石磁気 / 古地磁気強度 / 地球軌道要素 / 時系列解析 (他16件)
【概要】1.海底堆積物中の磁性鉱物問の磁気相互作用を見積もった。ARM(非履歴性残留磁化)の獲得効率は、磁気相互作用に強く支配されている。そのため、堆積物から相対古地磁気強度を求める際の、堆積物の磁化獲得能の違いを補正(規格化)のためのパラメータとしては、ARMよりもIRM(等温残留磁化)の方が適している。 2.北西太平洋における過去25万年間の高分解能の古地磁気強度スタックを構築した。堆積物から信頼でき...
【数物系科学】地球惑星科学:インドネシア通過流気候変動を含む研究件
❏大気海洋結合モデルを用いた南シナ海通過流に関する研究(21740341)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 南シナ海 / インドネシア通過流 (他9件)
【概要】大気海洋結合モデルを用いて、南シナ海のルソン海峡以外の海峡を開いた実験と閉じた実験を行った。そして、両実験で再現された海面水温を比較したところ、閉じた実験では、南シナ海や黒潮続流域で水温が高くなるのに対し、東・西太平洋赤道域や日本南方の海域で水温が低くなるなど、影響は、広範囲に広がっていることが明らかとなった。特に、南シナ海南部の高温化は、太平洋とインド洋のウォーカー循環に影響を与えていた。また、...
❏エルニーニョ/南方振動の長期変調に関する熱力学的研究(18740291)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / エルニーニョ現象 / エルニーニョ / 南方振動 (他12件)
【概要】太平洋熱帯域の気候変動現象であるエルニーニョ現象の季節性は、(1)季節変動に伴う背景場の違いにより積雲対流活動偏差の大きさが異なること、(2)インドネシア通過流(太平洋からインドネシア多島海を通ってインド洋へと流れる海流)を介したインド洋の影響が季節によって異なること、に依存することが示された。そして、上記の長期変調が、エルニーニョそのものの長期変調において重要な役割を果たしていることが明らかにな...
【数物系科学】地球惑星科学:熱帯域気候変動を含む研究件
❏大気海洋結合モデルを用いた南シナ海通過流に関する研究(21740341)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 南シナ海 / インドネシア通過流 (他9件)
【概要】大気海洋結合モデルを用いて、南シナ海のルソン海峡以外の海峡を開いた実験と閉じた実験を行った。そして、両実験で再現された海面水温を比較したところ、閉じた実験では、南シナ海や黒潮続流域で水温が高くなるのに対し、東・西太平洋赤道域や日本南方の海域で水温が低くなるなど、影響は、広範囲に広がっていることが明らかとなった。特に、南シナ海南部の高温化は、太平洋とインド洋のウォーカー循環に影響を与えていた。また、...
❏エルニーニョ/南方振動の長期変調に関する熱力学的研究(18740291)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / エルニーニョ現象 / エルニーニョ / 南方振動 (他12件)
【概要】太平洋熱帯域の気候変動現象であるエルニーニョ現象の季節性は、(1)季節変動に伴う背景場の違いにより積雲対流活動偏差の大きさが異なること、(2)インドネシア通過流(太平洋からインドネシア多島海を通ってインド洋へと流れる海流)を介したインド洋の影響が季節によって異なること、に依存することが示された。そして、上記の長期変調が、エルニーニョそのものの長期変調において重要な役割を果たしていることが明らかにな...
【数物系科学】地球惑星科学:全球気候モデル気候変動を含む研究件
❏氷晶核の全球分布とその雲過程を通した気候影響の解明(22H03722)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】松井 仁志 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50549508)
【キーワード】気候変動 / エアロゾル / エアロゾル-雲相互作用 / 氷晶核 / 全球気候モデル
【概要】
❏熱帯大気海洋系変動と日本の異常天候に関する数値的研究(26247079)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡部 雅浩 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (70344497)
【キーワード】気候変動 / 異常天候 / 全球気候モデル / テレコネクション / エルニーニョ・南方振動
【概要】日本の夏の猛暑の増加メカニズムおよび、重要な背景要因である熱帯太平洋大気海洋系の長期変化の原因究明のため、全球気候モデルを用いた大規模な数値シミュレーションを実施した。例として2013年の猛暑を取り上げ、温暖化に伴う低緯度の海面水温上昇がその発生確率を増加させていたことを明らかにした。北半球全体でも猛暑の頻度は増加しており、第一の要因がCO2濃度上昇による陸上の昇温であることを解明した。また、近年...
【数物系科学】地球惑星科学:観測気候変動を含む研究件
❏北極漂流横断観測による「新しい北極海」の探究(18H03745)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】猪上 淳 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00421884)
【キーワード】北極海 / 大気ー海氷ー海洋相互作用 / 気候システム / 地球温暖化 / 相互作用 (他10件)
【概要】北極海中央部の通年の大気・海洋・海氷のデータを取得するため、国際北極海横断漂流プロジェクト(MOSAiC)に参加した。融解期の北極点付近の海氷-海洋境界層におけるデータから、海氷が減少した”荒れる北極海”を象徴する1000m以深まで到達する内部波の存在を発見した。日本の研究船「みらい」を用いた海氷消失域での活動では、海氷消失に伴う強風と波しぶきの影響で海洋起源のエアロゾルが大気中で氷晶核として作用...
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境復元気候変動を含む研究件
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏塩湖堆積物の長鎖アルケノンなどよりみた中国西部砂漠域古環境変動の復元の研究(14209012)
【研究テーマ】広領域
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】西田 民人 (2004) 名古屋大学, 環境学研究科, 助手 (60313988)
【キーワード】塩湖 / 中国砂漠城 / 古環境復元 / アルケノン水温計 / 気候変動 (他21件)
【概要】本研究は、有機炭素/全窒素比(C/N比)、不飽和長鎖アルケノン、炭素・窒素安定同位体組成、リグニンフェノールなどの化学成分をプロキシ(Proxy、代替指標)として、中国北西部砂漠域の塩湖堆積物を対象とし、完新世中期以降の年代を中心として、古気候変動の復元を目的とした。このため中国西部砂漠域新疆ウィーグル自治区ウルムチ市南方のボステン湖(41°56.176'N,86°48.055'E...
【数物系科学】地球惑星科学:大気波動気候変動を含む研究件
❏新理論に基づく大気大循環の3次元描像の解明(25247075)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐藤 薫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90251496)
【キーワード】中層大気大循環 / ロスビー波 / 大気重力波 / 波と平均流の相互作用 / 対流圏・成層圏・中間圏相互作用 (他17件)
【概要】3次元の波活動度フラックスとラグランジュ平均流の近似式に関する理論研究を行った。非定常波・定常波の両者に対して適用可能な定式化に成功した。理論式を用いて成層圏突然昇温や最終昇温に伴うラグランジュ平均流の3次元構造を調べ対流圏雲量への影響を議論した。南極大型レーダーや衛星の観測データを用いて成層圏・中間圏重力波の周波数特性やENSO、MJOによる変調を示した。高解像大気大循環モデルを用いて運動量収支...
❏インドネシア海洋大陸における気候学的空白領域の補完(08041107)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】山中 大学 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (30183982)
【キーワード】インドネシア / 気候変動 / データベース化 / 降水量変動 / 積雲対流活動 (他8件)
【概要】本研究の目的は,インドネシア気象庁(BMG)が手書きやタイプ打ちで保管している雨量などの気象観測資料を過去約30年分収集してデジタル化し、有効性(連続性・信頼度)の検討を踏まえて一般的利用可能な数値データベースとし,インドネシア域の気候学的“空白"領域を埋めることであった. 1年次(平成8年度)には,まずBMG本庁と10ケ所の地方官署に出張し,各地における観測実施状況(精度・連続性・記録方...
【数物系科学】地球惑星科学:予測可能性気候変動を含む研究件
❏北極漂流横断観測による「新しい北極海」の探究(18H03745)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】猪上 淳 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00421884)
【キーワード】北極海 / 大気ー海氷ー海洋相互作用 / 気候システム / 地球温暖化 / 相互作用 (他10件)
【概要】北極海中央部の通年の大気・海洋・海氷のデータを取得するため、国際北極海横断漂流プロジェクト(MOSAiC)に参加した。融解期の北極点付近の海氷-海洋境界層におけるデータから、海氷が減少した”荒れる北極海”を象徴する1000m以深まで到達する内部波の存在を発見した。日本の研究船「みらい」を用いた海氷消失域での活動では、海氷消失に伴う強風と波しぶきの影響で海洋起源のエアロゾルが大気中で氷晶核として作用...
❏大西洋ニーニョ現象の予測研究(24654150)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40376538)
【キーワード】気候変動 / 予測可能性 / 大気海洋結合モデル / 大西洋熱帯域
【概要】大西洋熱帯域で発生する大西洋ニーニョ現象は、南米やアフリカに異常気象をもたらすことが知られている。この現象の発生を予測することができれば、その影響を軽減することも可能となるが、その予測は困難であった。そこで、本研究では、大西洋熱帯域における再現性が高い大気海洋結合モデル(UTCM)を用いて、アンサンブル予測実験を行い、世界初の大西洋ニーニョ現象の予測成功にチャレンジした。季節予報の研究分野では、相...
【数物系科学】地球惑星科学:同位体気候変動を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏東アジアの気候変動の特徴と地球規模気候変動との同期(16310008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】北川 浩之 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (00234245)
【キーワード】アジア / 気候変動 / 環境変動 / 同位体 / 編年 (他10件)
【概要】地球規模・アジア・東アジアの3つの異なる空間スケールにおける気候変動の同時進行性及び地域特性を検証することを目的として本研究を実施した。気候変動に関する十分なデータセットが得られていない陸域の気候変動復元の新たな方法の確立、海洋と陸域から復元された気候変動復元の年代編年の違いを最少にすることを目的とした。具体的には,気候変動指標として有効と考えられる湖沼堆積物に含まれる珪藻化石のケイ素・酸素同位体...
【数物系科学】地球惑星科学:海底堆積物気候変動を含む研究件
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏古気候変動・地球軌道要素変動に起因する古地磁気変動の研究(16204034)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 俊嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (80344125)
【キーワード】古地磁気 / 岩石磁気 / 古地磁気強度 / 地球軌道要素 / 時系列解析 (他16件)
【概要】1.海底堆積物中の磁性鉱物問の磁気相互作用を見積もった。ARM(非履歴性残留磁化)の獲得効率は、磁気相互作用に強く支配されている。そのため、堆積物から相対古地磁気強度を求める際の、堆積物の磁化獲得能の違いを補正(規格化)のためのパラメータとしては、ARMよりもIRM(等温残留磁化)の方が適している。 2.北西太平洋における過去25万年間の高分解能の古地磁気強度スタックを構築した。堆積物から信頼でき...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋大循環気候変動を含む研究件
❏千島列島・アリューシャン列島付近潮汐混合の実態解明と北太平洋海洋・気候変動(20253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】海洋物理学 / 潮汐 / 鉛直混合 / 気候変動 / 海洋長期変動 (他8件)
【概要】淡青丸KT-08-7次研究航海(2008年4月23日~5月7日)において、伝導度-水温-水深プロファイラ(CTD)、垂下式超音波流速計(LADCP)、および鉛直微細構造プロファイラ(乱流計)等を用い、房総半島沖合の親潮系低塩分水が貫入した直後の黒潮続流域において2000mまでのグリッド観測を実施した(安田一郎・伊藤幸彦)。この研究航海ではまた、鉛直方向に詳細な硝酸分布が取得できる硝酸塩連続プロファ...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏氷期・間氷期サイクルにおける炭素循環及び気候変動についての理論的研究(09740363)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】田近 英一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (70251410)
【キーワード】炭素循環モデル / 炭素循環 / 氷期・間氷期サイクル / 気候変動 / 生物生産性 (他7件)
【概要】本研究の目的は、氷期・間氷期サイクルにおける炭素循環システムの変動と気候変動との関係を炭素循環モデルを用いて明らかにすることである。平成10年度は,まず南北1次元エネルギーバランスモデルを用いて大気二酸化炭素濃度と氷期との関係について簡単に調べた上で,昨年度開発した生物地球化学過程を考慮した鉛直1次元海洋炭素循環モデルを改良し,古気候・古海洋学的データを用いた検証を行なった。特に,炭素循環モデルに...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流気候変動を含む研究件
❏気候・社会・生態系の変動に対応した感染症リスク評価モデルの構築(26241025)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (30282114)
【キーワード】感染症 / リスク評価 / 途上国都市 / 洪水 / 気候変動 (他12件)
【概要】アジアの途上国都市を想定し、気候変動や社会変動の影響を考慮した洪水起因の感染症リスクの定量評価モデルを構築した。まず,洪水時の行動を考えたQMRAを基本とし、家庭内における二次感染を考慮したモデルにより、ノロウイルス感染リスクを算出した。次に,気候パラメータにもとづくデング熱のリスク評価モデルを、デング熱罹患率の季節変動と都市内での空間変動に着目しながら,機械学習アルゴリズムを用いて構築した。 最...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
❏メコンデルタにおける海面上昇に伴う水稲生産の脆弱性評価(19405040)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】横沢 正幸 独立行政法人農業環境技術研究所, 大気環境研究領域, 上席研究員 (80354124)
【キーワード】塩水遡上 / 塩害 / 気候変動 / 国際研究者交流 / ベトナム
【概要】海面上昇に伴う塩水遡上がベトナムメコンデルタにおける水稲生産に与える影響について、現地調査、過去のデータ解析ならびに現地関連研究者との議論に基づいて、現在および将来の脆弱性を評価した。まず、脆弱性指標を与えられた気象条件、利用可能な水資源条件下における、水稲栽培に必要な期間と実際の栽培可能期間との差によって定義した。そして、この指標は過去の塩水遡上現象による影響を適切に記述できることを確認した。さ...
【数物系科学】地球惑星科学:地球化学気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏高解像度炭酸塩分析による巨大噴火・物質循環・表層環境変動の時系列復元(17H00777)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】火山活動 / 炭酸塩 / 地球化学 / 質量分析 / 火山噴火 (他11件)
【概要】本研究は、古環境試料の年代測定と元素・同位体分析を組み合わせることで、過去の巨大噴火履歴の復元を目指した。U-Th放射非平衡年代測定法を駆使して、過去の大規模噴火時期の年代を持つ石筍試料を入手した。LIBS(レーザーを用いた元素分析装置)を導入し、過去の大規模噴火・火山活動の情報を記録していると考えられる石筍等の炭酸塩試料の分析手法を開発した。そして、微小領域を分析可能な他の装置と組み合わせて微量...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:南極気候変動を含む研究件
❏両極の氷床コアと全球気候植生モデルによる過去1万年のメタン濃度の変動要因の解明(20H04327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】大藪 幾美 国立極地研究所, 先端研究推進系, 特任研究員 (20758396)
【キーワード】メタン / 氷床コア / 完新世 / 温室効果ガス / 気候変動 (他7件)
【概要】2020年度はグリーンランドのNEEM氷床コアから、過去1万年間のメタン濃度のほか、合計8成分(CH4濃度, N2O濃度, CO2濃度, δ15N-N2, δ18O-O2, O2/N2, Ar/N2, 空気含有量)の大気組成データの取得を進めた。グリーランドの氷床コアに共通して、完新世の多くの期間に相当する深度帯は、割れやクラックが多く氷の質が悪いという特徴がある(ブリットルゾーンと呼ばれる)。微...
❏高解像観測による南極対流圏界面の精密研究(17H04578)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】冨川 喜弘 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (20435499)
【キーワード】南極 / 対流圏界面 / 水蒸気 / 水蒸気ゾンデ / 気候変動 (他7件)
【概要】対流圏界面領域(高度10km付近)は、温度や化学成分(オゾン、水蒸気など)の分布が高度とともに急激に変化するため、その研究には高鉛直分解能なデータが必要とされるが、気象条件が過酷で物資や人員の輸送も制限される南極域ではこれまで十分な観測が行われてこなかった。本研究では、対流圏界面領域の水蒸気量を高精度で測定可能な水蒸気ゾンデによる観測を南極昭和基地で継続的に実施し、多数のデータを取得するとともに、...
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
【数物系科学】地球惑星科学:安定同位体気候変動を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏長寿二枚貝ビノスガイの現生及び化石試料の成長線解析による数十年規模気候変動の復元(18H01324)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
【キーワード】古環境復元 / 二枚貝 / 成長線解析 / 化石 / 長周期気候変動 (他9件)
【概要】ビノスガイの放射性炭素分析から岩手県沿岸の放射性炭素濃度の時系列変遷履歴を明らかにした.また,多くのビノスガイ死殻は2011年の津波により死亡したことを明らかにした.また,マルスダレガイ科二枚貝の南方種においても冬期に成長停滞が起こること,成長停滞の期間は加齢により長期化すること,などを明らかにした.酸素同位体ステージ5, 7, 9のビノスガイ化石標本を解析し,過去の温暖期についても100年以上の...
❏反応性窒素動態を統合的に扱う陸域物質循環モデルの開発(17H01867)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】伊藤 昭彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 室長 (70344273)
【キーワード】一酸化二窒素 / 農地施肥 / 生態系モデル / 窒素循環 / 地球温暖化 (他20件)
【概要】様々な環境問題に関与する反応性窒素について、陸域生態系での動態を統合的に扱うモデルを構築した。大気からの沈着、生物的窒素固定、施肥(農地)からガス態での大気への放出と河川への溶脱までを広域スケールでシミュレートすることが可能となった。特に温室効果ガスである一酸化二窒素についてはメタ分析に基づいて推定高度化を図り、東アジア地域での排出量とその時間変化、排出係数を推定した。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:酸素同位体気候変動を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏海氷生成とリンクする南極底層水・深層循環の再描像(25241001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大島 慶一郎 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (30185251)
【キーワード】海氷 / 気候変動 / 南極底層水 / 沿岸ポリニヤ / フラジルアイス (他16件)
【概要】東南極を中心として、沿岸ポリニヤでの高海氷生成による底層水形成の詳細を明らかにした。南大洋第2の海氷生産域であるケープダンレーポリニヤでは、係留系観測等から、海中フラジルアイス生成による高海氷生産過程や、高密度水が混合・変質して底層水に至る過程を明らかにした。第3の海氷生産域であったメルツポリニヤでは、氷河舌の崩壊によって海氷生産量が半減し、底層水生成が大きく減少していることが示された。これら以外...
【数物系科学】地球惑星科学:酸素同位体比気候変動を含む研究件
❏南極寒冷圏変動史の解読:第四紀の全球気候システムにおける南大洋の役割を評価する(23244102)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】南大洋 / 海氷 / 南極周極流 / セディメントウェーブ / 気候変動 (他14件)
【概要】南大洋インド洋区のコンラッドライズにおいて,南極周極流の影響によって形成された巨大砂丘様海底地形(セディメントウェーブ)を新たに発見した。海底下地質構造解析を基にしたセディメントウェーブ形成史から,南極周極流がおよそ150万年前に北上したと推測される。 最終氷期には冬季海氷縁が少なくとも緯度として15度程度北側に移動し,その影響で表層は低塩分化して成層が強化されていた可能性が高い。この現象は氷期の...
❏古気候変動・地球軌道要素変動に起因する古地磁気変動の研究(16204034)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】山崎 俊嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (80344125)
【キーワード】古地磁気 / 岩石磁気 / 古地磁気強度 / 地球軌道要素 / 時系列解析 (他16件)
【概要】1.海底堆積物中の磁性鉱物問の磁気相互作用を見積もった。ARM(非履歴性残留磁化)の獲得効率は、磁気相互作用に強く支配されている。そのため、堆積物から相対古地磁気強度を求める際の、堆積物の磁化獲得能の違いを補正(規格化)のためのパラメータとしては、ARMよりもIRM(等温残留磁化)の方が適している。 2.北西太平洋における過去25万年間の高分解能の古地磁気強度スタックを構築した。堆積物から信頼でき...
【数物系科学】地球惑星科学:層位・古生物学気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏数十年スケールのイワシ資源量動態と中世温暖期に資源量低下を招いた機構の解明(22340155)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
【キーワード】イワシ類 / 魚類資源変動 / 海洋生態系 / 気候変動 / 太平洋 (他11件)
【概要】地球温暖化に伴って、数十年スケールで大変動する太平洋のイワシ資源は、今後どのような変動を示すのか。中世温暖期におけるイワシ存在量の数十年スケール変動の振幅変化とそのメカニズムの解明を試みた。マイワシには過去1000年間において300年スケールの変動が見つかり、中世温暖期とそれにつづく小氷期という汎地球規模の気候変動に対して応答しないことがわかった。一方で、マイワシ存在量の300年スケール変動の背後...
【数物系科学】地球惑星科学:古海洋気候変動を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
❏コアによる多圏地球気候システム解析(21674003)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2009 - 2013
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 古海洋 / 気候変動 / 第四紀 / 地球化学 (他6件)
【概要】今年度には、堆積物を用いたメキシコ湾沿岸や極氷床に関連した過去の海水準変動および気候変動研究、タヒチのサンゴの微量金属を用いた融氷期の環境復元、木材のコアを用いた10年スケールの気候変動と太陽活動との関係についての研究などを行った。堆積環境復元によりメキシコ湾北部沿岸では、1万年前の海水準上昇イベントと4000年前以降の気候変動が明らかになった。また、タヒチのコアサンプルから、サンゴ骨格中の微量金...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境気候変動を含む研究件
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
❏ヒマラヤの上昇テクトニクスと気候変動に関する総合的研究:カトマンズ・ナップの例(11691112)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】在田 一則 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30091408)
【キーワード】ネパール / ヒマラヤ / 山脈上昇 / 湖成層 / モンスーレ (他18件)
【概要】1.カトマンズナッペは一つのthrust sheetからなり,主中央衝上断層帯がナップを取り巻いている. 2.ヒマラヤ主稜の最近の急激な上昇はカトマンズナップ北部のout-of-sequence thrustによる. 3.カトマンズ北方の主中央衝上断層帯は9〜6Maには延性条件下での衝上断層,その後3Maごろまでは脆性条件下での正断層であった. 4.カトマンズ盆地の上部鮮新統〜更新統の層序を確立し...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候気候変動を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
【数物系科学】地球惑星科学:宇宙線生成核種気候変動を含む研究件
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏宇宙線生成核種・炭素14の超高精度分析による宇宙線異常増加イベントの年代決定(23654080)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】宮原 ひろ子 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (00532681)
【キーワード】宇宙線 / 太陽活動 / 宇宙線生成核種 / 炭素 14 / 宇宙気候学 (他11件)
【概要】マウンダー極小期(西暦1645-1715年の黒点消失期)において発生していた約28年に一度の宇宙線の1年スケールの異常増加の正確な年代を決定するため、山形大学高感度加速器質量分析センターに導入された加速器質量分析計を用いて、樹木年輪中の炭素14の測定精度を向上させるための基礎実験を行った。多重測定によって加速器質量分析計の安定性の検証と測定精度向上のためのメソッド開発を行い、従来の1/4以下の測定...
【数物系科学】地球惑星科学:堆積物気候変動を含む研究件
❏琵琶湖堆積物の高時間分解能環境記録復元による水収支予測仮説の検討(26400493)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 音波探査 (他6件)
【概要】今回の研究で氷期の湖水面高度上昇期と急激な寒冷化事件であるハインリッヒイベント期とが対応していることが明らかになった。そのメカニズムとして、氷期の中でも急激な寒冷期には日本海を渡る冬季季節風が強化され、日本海から大量の水蒸気が運ばれ、それによって日本列島日本海側そして琵琶湖流域の降雪量が増加し、その結果琵琶湖の水収支がプラスに転じ、湖水面が上昇したと考えた。琵琶湖高島沖コアには琵琶湖周辺域の古気候...
❏湖年縞堆積物および雪氷コアを用いたアジアダスト輸送の季節性と沈積フラックスの解明(26281019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】長島 佳菜 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 技術研究員 (90426289)
【キーワード】ダスト / 10年規模気候変動 / 高時間解像度 / 湖年縞堆積物 / 雪氷コア (他8件)
【概要】水月湖の年縞堆積物とカナダで採取された雪氷コアを用いて、アジアダストの沈積量を過去100年間にわたって復元した。更に、全球エアロゾル気候モデルSPRINTERSを用いた数値実験結果との比較を行った。その結果(1)水月湖におけるダスト沈積フラックスは過去100年の間に徐々に減少する傾向を示す、(2)アリューシャン低気圧が弱く偏西風が高緯度側で強くなる1950年代~1970年代半ばにかけて、水月湖への...
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
【数物系科学】地球惑星科学:音波探査気候変動を含む研究件
❏琵琶湖堆積物の高時間分解能環境記録復元による水収支予測仮説の検討(26400493)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 音波探査 (他6件)
【概要】今回の研究で氷期の湖水面高度上昇期と急激な寒冷化事件であるハインリッヒイベント期とが対応していることが明らかになった。そのメカニズムとして、氷期の中でも急激な寒冷期には日本海を渡る冬季季節風が強化され、日本海から大量の水蒸気が運ばれ、それによって日本列島日本海側そして琵琶湖流域の降雪量が増加し、その結果琵琶湖の水収支がプラスに転じ、湖水面が上昇したと考えた。琵琶湖高島沖コアには琵琶湖周辺域の古気候...
❏高分解能琵琶湖古環境変遷記録との対比による東アジアモンスーン変動メカニズム解明(23540536)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2014
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 生物源シリカ (他8件)
【概要】本研究の目的は、湖底堆積物に記録された気候変動の歴史を読み出し、変動メカニズムを解明しようというものである。対象域を滋賀県琵琶湖に設定し、湖中央部で採取されたボーリング試料中の生物源シリカ濃度・全有機炭素濃度の分析結果から湖内一次生産の変遷を復元した。また、湖岸域で実施した音波探査記録とボーリング試料の含砂率変遷を基に湖水面高度変遷史復元を試みた。その結果、一次生産の時系列変遷からこれまで注目され...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動を含む研究件
❏公共政策決定過程における「やらせ」の発生要因の研究(24530161)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50289336)
【キーワード】やらせ / 政治過程 / 民主主義 / 民主化 / 公共政策 (他28件)
【概要】「やらせ」の政治的演出は情報の不完備性に依拠している。「やらせ」を命じる政治的演出者と「やらせ」を見る観客の双方に共通知識があたかも(as if)存在するかのごとく演出されるが、現実には観客の有する情報は限定的・選択的でしかない。被操作者は必ずしも完全な知識を有さない。情報の不完備性・非対称性が政治的演出としての「やらせ」を可能にし、公共政策の政策過程の循環を演出者の意図にそって進行させる。また非...
❏火星の地下に巨大な海が存在したか―新しい仮説の提唱と複合的アプローチによる検証(23340126)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮本 英昭 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (00312992)
【キーワード】火星 / 水 / 海 / アウトフローチャネル / 水循環 (他15件)
【概要】火星にはかつて強い磁場があり、液体の水が大量に存在していたことなどから、生命が誕生していた可能性があると議論されている。本研究は将来の火星生命探査も視野に入れ、海や温暖湿潤気候という観点から火星固有の水循環の様式について多角的に検討した。特に海仮設の大きな矛盾点とかねてから指摘されていた海岸線の欠如という問題点については、へスペリア代に発生した巨大津波による地形改変の証拠を見つけることに成功し、長...
❏統合型水循環・水資源モデルによる世界の水持続可能性リスクアセスメントの先導(23226012)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50221148)
【キーワード】水文学 / 統合型水循環・水資源モデル / 持続可能性 / リスクアセスメント / 水資源 (他15件)
【概要】水資源の確保、水災害の軽減は持続可能な社会の構築に不可欠である。人工衛星による地球観測データ等に基づいて湖沼や河川を含む水面や氷河のグローバルなデータベースを構築し、地下水モデルや河川モデルを改良して、利用可能な淡水資源や洪水被害が気候変動に伴ってどのように変化するのかを算定した。一方で、さらなる人口の増加や経済発展に伴う水需要の変化を主要穀物の生産や都市用水に着目して分析・モデル化し、食料の国際...
【数物系科学】地球惑星科学:水温気候変動を含む研究件
❏水稲の登熟期の水管理が水田の窒素環境および米の外観品質に与える影響の解明(19H03071)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西田 和弘 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90554494)
【キーワード】水田の熱・窒素環境同時予測モデル / 水管理 / 水稲の高温登熟障害 / 玄米の外観品質 / リモートセンシング (他22件)
【概要】水稲の高温登熟障害抑制策として各種水管理法が推奨されている.一方,水田の窒素環境を解した米の品質への影響について科学的理解は十分でなく,また,現場の水田において最適な効果をもたらす水管理法は確立していない.そこで本研究では,灌漑水の水温・窒素濃度が異なる複数の水田における現場調査・各種水管理試験により,1)灌漑水の水温・窒素濃度,各種水管理が,水田の窒素環境・水稲の窒素状態に与える影響の解明,2)...
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
【数物系科学】地球惑星科学:有孔虫気候変動を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏生息深度の異なる浮遊性有孔虫の14C年代差から探る黒潮域の亜表層水塊変動(22654061)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】14C年代差 / 環境変動 / 気候変動 / 有孔虫 / 黒潮 (他7件)
【概要】北西太平洋の黒潮流域や亜熱帯ジャイヤ域から得られた複数の海洋コアを用いて,異なる生息水深を持つ浮遊性有孔虫種の放射性炭素(^<14> C)年代測定および酸素同位体分析を行い,表層.亜表層間の^<14> C年代差および酸素同位体偏差を復元した。その結果,完新世では表層.亜表層^<14> C年代差はほとんど存在しないが,最終融氷期および最終氷期最寒期には1000年を...
【数物系科学】地球惑星科学:降水量気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏極端な気象現象の発生頻度とその長期変動に関する研究(18340145)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】藤部 文昭 気象庁気象研究所, 予報研究部, 室長 (60343886)
【キーワード】極値統計 / 極値分布関数 / 再現期待値 / 降水データ / 降水量 (他8件)
【概要】970年代まで行われていた区内観測による26都府県の日降水量データをディジタル化し, 高分解能かつ長期間の降水量データセットを作成した。このデータや既存の気象データを利用して著しい降水や高低温・強風の長期変化を解析し, その地域的・季節的特性等を見出した。また, 極値統計手法を様々な角度から検討し, 各方法の得失を見出した。さらに, 全球数値モデルを用いて, 降水極端現象の再現性に対するモデルの水...
❏東南アジアにおける夏のモンスーンの長期変動と環境変化(10680098)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 環境変化 / 降水量 / 洪水 (他12件)
【概要】本研究では、東アジアを含む東南アジアモンスーン地域において、過去数十年での気候変動の実態を解明し、近年の環境変化との関係を解明することを目的として研究を行なった。その結果、下記の諸点が明らかになった。 ・ 中国華南地域で夏の雨季開始期における降水量の長期変動を解析し、降水量の多寡が南シナ海でのモンスーン開始の遅速と関係していること、また2〜4月の南シナ海での海面水温と強い相関関係にあることがわかっ...
【数物系科学】地球惑星科学:モンスーン気候変動を含む研究件
❏トバ火山「レベル8」噴火による地球環境・生命・人類へのインパクト(16H04067)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】黒田 潤一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10435836)
【キーワード】火山灰 / トバ火山 / 古気候 / 古水温 / アルケノン (他14件)
【概要】本研究では,ちきゅうNGHP-02航海にてベンガル湾西部の大陸斜面で掘削・回収されたコアに挟在する火山灰層の地質学的,地球化学的検討を行ってその火山灰層の特定を行い,その前後での気候変動について検討した.浮遊性有孔虫の酸素同位体から,火山灰層の年代がおよそ7万年~7万4000年前であることが判明し,火山灰層から分離した火山ガラスの主要元素,微量元素組成,およびSr, Nd, Pb同位体分析から,こ...
❏アジアモンスーン地域の洪水史と長期気候・環境変化(14208008)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 古海洋環境 / 洪水 / GIS (他19件)
【概要】本研究では,アジアモンスーン地域における過去の気候資料と,日本のさまざまな緯度帯から取得される地質試料(サンゴ年輪やボーリングコア等)の解析によって,過去数10年〜数千年の時間スケールでアジアモンスーン域の降水量変動および各流域洪水の洪水史をまとめ,モンスーンにともなう降水量変動と洪水の歴史の関係を長期的に復元し,地表環境の変化との関係を考察することを目的として研究を行なった。 千年規模での変動と...
❏東南アジアにおける夏のモンスーンの長期変動と環境変化(10680098)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 2000
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 環境変化 / 降水量 / 洪水 (他12件)
【概要】本研究では、東アジアを含む東南アジアモンスーン地域において、過去数十年での気候変動の実態を解明し、近年の環境変化との関係を解明することを目的として研究を行なった。その結果、下記の諸点が明らかになった。 ・ 中国華南地域で夏の雨季開始期における降水量の長期変動を解析し、降水量の多寡が南シナ海でのモンスーン開始の遅速と関係していること、また2〜4月の南シナ海での海面水温と強い相関関係にあることがわかっ...
【数物系科学】地球惑星科学:アジアモンスーン気候変動を含む研究件
❏鍾乳石の流体包有物同位体分析による第四紀古気候学の新展開(15H01729)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】植村 立 琉球大学, 理学部, 准教授 (00580143)
【キーワード】氷期 / 鍾乳石 / 石筍 / 流体包有物 / 安定同位体比 (他15件)
【概要】分析手法は、乾燥・破砕・データ処理プロセスの自動化と改良等により簡略化することができた。また、予期していなかった前処理時の加熱による同位体再平衡の問題を発見し、この効果を定量的に見積もることで、今後の解析に重要な基礎的知見を得た。洞窟観測と石筍採取は、ほぼ計画通りに実施できた。気候復元に向けた分析は分析計の故障により遅れたものの、期待していた最終退氷期における連続的な流体包有物の同位体比データは取...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
❏アジアモンスーン地域の洪水史と長期気候・環境変化(14208008)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】モンスーン / 気候変動 / 古海洋環境 / 洪水 / GIS (他19件)
【概要】本研究では,アジアモンスーン地域における過去の気候資料と,日本のさまざまな緯度帯から取得される地質試料(サンゴ年輪やボーリングコア等)の解析によって,過去数10年〜数千年の時間スケールでアジアモンスーン域の降水量変動および各流域洪水の洪水史をまとめ,モンスーンにともなう降水量変動と洪水の歴史の関係を長期的に復元し,地表環境の変化との関係を考察することを目的として研究を行なった。 千年規模での変動と...
【数物系科学】天文学:国際情報交換気候変動を含む研究件
❏気候変動脆弱性の総合評価と都市での応用(13F03776)
【研究テーマ】経営学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】厳 網林 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10255573)
【キーワード】国際情報交換 / 中国 / 震災復興 / 核汚染 / 南相馬市 (他9件)
【概要】The Great Eastern Japan Earthquake and subsequent tsunami that occurred in March 2011 resulted in a nuclear accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant (FDNPP), which is affiliated with the ...
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
【数物系科学】天文学:ダスト気候変動を含む研究件
❏湖年縞堆積物および雪氷コアを用いたアジアダスト輸送の季節性と沈積フラックスの解明(26281019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】長島 佳菜 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究開発センター, 技術研究員 (90426289)
【キーワード】ダスト / 10年規模気候変動 / 高時間解像度 / 湖年縞堆積物 / 雪氷コア (他8件)
【概要】水月湖の年縞堆積物とカナダで採取された雪氷コアを用いて、アジアダストの沈積量を過去100年間にわたって復元した。更に、全球エアロゾル気候モデルSPRINTERSを用いた数値実験結果との比較を行った。その結果(1)水月湖におけるダスト沈積フラックスは過去100年の間に徐々に減少する傾向を示す、(2)アリューシャン低気圧が弱く偏西風が高緯度側で強くなる1950年代~1970年代半ばにかけて、水月湖への...
❏南極寒冷圏変動史の解読:第四紀の全球気候システムにおける南大洋の役割を評価する(23244102)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】南大洋 / 海氷 / 南極周極流 / セディメントウェーブ / 気候変動 (他14件)
【概要】南大洋インド洋区のコンラッドライズにおいて,南極周極流の影響によって形成された巨大砂丘様海底地形(セディメントウェーブ)を新たに発見した。海底下地質構造解析を基にしたセディメントウェーブ形成史から,南極周極流がおよそ150万年前に北上したと推測される。 最終氷期には冬季海氷縁が少なくとも緯度として15度程度北側に移動し,その影響で表層は低塩分化して成層が強化されていた可能性が高い。この現象は氷期の...
❏北太平洋へのダスト輸送の変動(14380245)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】福間 浩司 熊本大学, 理学部, 講師 (80315291)
【キーワード】気候変動 / 北太平洋 / ダスト / 環境磁気学 / 古地磁気学 (他7件)
【概要】ダストの供給が海洋や気候に与える影響を解明するため,大気と海洋の間の気体交換が活発な海域であり,ダスト供給の変動が大気中の二酸化炭素濃度を変化させてグローバルな気候に影響する北太平洋において,ユーラシア大陸からのダスト供給と気候変動の関係を調べた.まず,これまで時間解像度が低かった北太平洋の堆積物の年代を地磁気強度層序によって高時間解像度で求めた.酸素同位体比や放射性炭素法による年代測定が困難であ...
【数物系科学】天文学:宇宙線気候変動を含む研究件
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏宇宙線生成核種・炭素14の超高精度分析による宇宙線異常増加イベントの年代決定(23654080)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】宮原 ひろ子 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (00532681)
【キーワード】宇宙線 / 太陽活動 / 宇宙線生成核種 / 炭素 14 / 宇宙気候学 (他11件)
【概要】マウンダー極小期(西暦1645-1715年の黒点消失期)において発生していた約28年に一度の宇宙線の1年スケールの異常増加の正確な年代を決定するため、山形大学高感度加速器質量分析センターに導入された加速器質量分析計を用いて、樹木年輪中の炭素14の測定精度を向上させるための基礎実験を行った。多重測定によって加速器質量分析計の安定性の検証と測定精度向上のためのメソッド開発を行い、従来の1/4以下の測定...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【数物系科学】天文学:太陽活動気候変動を含む研究件
❏年縞から探る温室期の急激な気候変化:温暖化による気候モードジャンプの可能性(19H04256)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】長谷川 精 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (80551605)
【キーワード】白亜紀 / 温室期 / 年縞 / アジア内陸 / 蒸発(他14件)
【概要】モンゴルの白亜系年縞湖成層を対象に超高時間分解能な解析(季節レベル~数十年解像度)を行い,約1億年前の気候変動を詳細に解読した。年縞ラミナを対象に蛍光顕微鏡解析と微小領域同位体比分析を行った結果,太陽活動(11年周期や125年周期)を反映した夏季藻類生産量と降水量の変動が明らかになった。またXRFコアスキャナーを用いて約35万年区間を解析した結果,蒸発/降水量変動の指標であるCa/Tiが,千年スケ...
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏宇宙線生成核種・炭素14の超高精度分析による宇宙線異常増加イベントの年代決定(23654080)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】宮原 ひろ子 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (00532681)
【キーワード】宇宙線 / 太陽活動 / 宇宙線生成核種 / 炭素 14 / 宇宙気候学 (他11件)
【概要】マウンダー極小期(西暦1645-1715年の黒点消失期)において発生していた約28年に一度の宇宙線の1年スケールの異常増加の正確な年代を決定するため、山形大学高感度加速器質量分析センターに導入された加速器質量分析計を用いて、樹木年輪中の炭素14の測定精度を向上させるための基礎実験を行った。多重測定によって加速器質量分析計の安定性の検証と測定精度向上のためのメソッド開発を行い、従来の1/4以下の測定...
【数物系科学】天文学:太陽物理学気候変動を含む研究件
❏過去4万年間の宇宙線強度変動・太陽圏構造と地球環境変動(25287051)
【研究テーマ】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮原 ひろ子 武蔵野美術大学, 造形学部, 准教授 (00532681)
【キーワード】太陽活動 / 宇宙線 / 太陽圏 / 気候変動 / 宇宙線生成核種 (他11件)
【概要】本研究では、樹木年輪および氷床コアに含まれる宇宙線生成核種の分析を行い、太陽活動と銀河宇宙線の変動特性を明らかにするとともに、太陽圏磁場構造の長期的変化について検証を行った。また、太陽活動が気候変動に及ぼす影響を明らかにするため、樹木年輪中の酸素同位体比を分析し、古気候の復元を行った。研究の結果、太陽活動が気温に加えて降水にも重大な影響を及ぼしていることが判明した。併せて、太陽の自転周期に着目し、...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【数物系科学】天文学:氷床コア気候変動を含む研究件
❏両極の氷床コアと全球気候植生モデルによる過去1万年のメタン濃度の変動要因の解明(20H04327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】大藪 幾美 国立極地研究所, 先端研究推進系, 特任研究員 (20758396)
【キーワード】メタン / 氷床コア / 完新世 / 温室効果ガス / 気候変動 (他7件)
【概要】2020年度はグリーンランドのNEEM氷床コアから、過去1万年間のメタン濃度のほか、合計8成分(CH4濃度, N2O濃度, CO2濃度, δ15N-N2, δ18O-O2, O2/N2, Ar/N2, 空気含有量)の大気組成データの取得を進めた。グリーランドの氷床コアに共通して、完新世の多くの期間に相当する深度帯は、割れやクラックが多く氷の質が悪いという特徴がある(ブリットルゾーンと呼ばれる)。微...
❏南極氷床コア高解像度大気組成分析に基づく退氷期における気候・海洋・氷床変動の解明(26241011)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】川村 賢二 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90431478)
【キーワード】氷床コア / 氷期ー間氷期 / 気候変動 / 環境変動 / 退氷期 (他11件)
【概要】南極ドームふじ氷床コアを解析し、氷期から間氷期へ移り変わる「退氷期」や、数千年周期の全球規模の気候変動に着目し、気候変動の周期性や大気組成の変遷、温室効果気体、年代決定のもととなる酸素/窒素比等の復元を実施した。特に、ドームふじ氷床コアの酸素同位体(気温の指標)とダストフラックス(南極上空に漂う固体微粒子の指標)を過去72万年間にわたって詳細に解析し、気候の不安定性が気候の平均状態に依存することを...
❏ベリリウム10と炭素14を用いた最終退氷期の太陽活動変遷史に関する研究(18340153)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】堀内 一穂 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00344614)
【キーワード】地質学 / 地球化学 / 気候変動 / 宇宙線 / 太陽物理学 (他10件)
【概要】年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法...
【生物学】基礎生物学:生理生態気候変動を含む研究件
❏気候変動下の植物生産における夜温の生理生態的評価と省エネルギー管理(23380150)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】北野 雅治 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30153109)
【キーワード】夜温 / 気候変動 / 植物生産 / 省エネルギー / 生理生態 (他11件)
【概要】夜温および夜温管理の生理生態的意義を検証するとともに,新規の夜温管理の方法を提案した。葉菜、果菜、果樹およびチャを対象に、根の物質吸収および果実への転流の呼吸依存性を通した夜温効果、さらにチャの夜間熱収支および夜温履歴、耐凍温度および耐凍性適合溶質の消長の関係性等を定量的に明らかにした。植物生産における夜温管理の意義を科学的に検証するとともに,新規の夜温管理の方法として、果実への物質集積の動態に基...
❏ウォーカー循環系における大気振動と山岳の森林限界の形成(22255002)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】北山 兼弘 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20324684)
【キーワード】生態学 / 植物 / 熱帯山岳 / エル・ニーニョ / 乾燥適応 (他16件)
【概要】赤道付近では、東西太平洋を結ぶ大気循環であるウォ-カ-循環によって、対流圏に沈降逆転層が形成される。沈降逆転層付近では気流の沈降による強い乾燥が生じ、植物に大きな乾燥ストレスを与える。本研究では、沈降逆転層の高度や乾燥の強さがどのように植物に影響を与えるのかを解明した。西太平洋ボルネオ島の熱帯高山では森林限界が高標高(3,300 m)に、東のガラパゴス諸島では森林限界が低標高(1,000 m)に出...
【生物学】基礎生物学:気象変動気候変動を含む研究件
❏翼手目由来感染症リスクの対応戦略構築のための疫学的基礎データの収集(17H04653)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】久和 茂 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30177943)
【キーワード】感染症 / 翼手目 / コウモリ / 気候変動 / 疫学調査 (他6件)
【概要】日本の南に位置するフィリピン及び台湾に生息する翼手目(コウモリ)が気候変動によって将来、日本に生息し、これら南方のコウモリに由来する感染症が日本において問題になることが推測される。本研究ではこれら南方のコウモリが持っている細菌、ウイルス、原虫等の病原体の疫学調査を実施し、コウモリ由来感染症の対応戦略のための基礎データを構築することを目的とする。 2017年に台湾でコウモリ捕獲調査を行ったが、台湾で...
❏ウォーカー循環系における大気振動と山岳の森林限界の形成(22255002)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】北山 兼弘 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20324684)
【キーワード】生態学 / 植物 / 熱帯山岳 / エル・ニーニョ / 乾燥適応 (他16件)
【概要】赤道付近では、東西太平洋を結ぶ大気循環であるウォ-カ-循環によって、対流圏に沈降逆転層が形成される。沈降逆転層付近では気流の沈降による強い乾燥が生じ、植物に大きな乾燥ストレスを与える。本研究では、沈降逆転層の高度や乾燥の強さがどのように植物に影響を与えるのかを解明した。西太平洋ボルネオ島の熱帯高山では森林限界が高標高(3,300 m)に、東のガラパゴス諸島では森林限界が低標高(1,000 m)に出...
【生物学】基礎生物学:ヒマラヤ気候変動を含む研究件
❏社会生態学的生産ランドスケープにおける生物多様性、気候及びコミュニティの連関(19F19795)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-10-11 - 2022-03-31
【研究代表者】Gasparatos Alex 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 准教授 (20726369)
【キーワード】Mountain ecosystems / Satoyama Initiative / Sustainability / Climate Change / Biodiversity (他11件)
【概要】To meet the objectives of this research under COVID-related restrictions, the methodology was shifted to GIS-based analysis to supplement earlier field visits. The collected field data from the farmer...
❏ヒマラヤの上昇テクトニクスと気候変動に関する総合的研究:カトマンズ・ナップの例(11691112)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1999 - 2001
【研究代表者】在田 一則 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30091408)
【キーワード】ネパール / ヒマラヤ / 山脈上昇 / 湖成層 / モンスーレ (他18件)
【概要】1.カトマンズナッペは一つのthrust sheetからなり,主中央衝上断層帯がナップを取り巻いている. 2.ヒマラヤ主稜の最近の急激な上昇はカトマンズナップ北部のout-of-sequence thrustによる. 3.カトマンズ北方の主中央衝上断層帯は9〜6Maには延性条件下での衝上断層,その後3Maごろまでは脆性条件下での正断層であった. 4.カトマンズ盆地の上部鮮新統〜更新統の層序を確立し...
【生物学】人類学:多様性気候変動を含む研究件
❏森林土壌微生物群集の機能と環境応答の広域スケール評価と空間スケール依存性の解明(21H02226)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中村 誠宏 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (80545624)
【キーワード】気候変動 / 土地利用変化 / 広域パターン / 多様性 / 機能 (他9件)
【概要】
❏高CO2・高水温環境下でのサンゴ礁群集の多様度維持機構:パラオ礁湖での事例研究(16H05772)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】栗原 晴子 琉球大学, 理学部, 助教 (40397568)
【キーワード】酸性化 / 温暖化 / サンゴ礁 / 気候変動 / サンゴ群集 (他12件)
【概要】サンゴ礁生態系は,大気CO2 濃度の増加による温暖化および海洋酸性化の影響を最も顕著に受ける可能性がある海域として危惧されている。しかしパラオ国沿岸にて海水中のCO2 濃度および水温が周辺海域よりも高いにも関わらず、高被度・高多様度のサンゴ群集が生息する湾(ニッコー湾)が発見された。このような環境は湾内の海水の滞留時間が2ヶ月以上と長く,湾内に生息サンゴの石灰化活動と有機物分解が関係していることが...
【工学】建築学:アジア都市気候変動を含む研究件
❏気候変動下のアジア大都市における空間適応マネジメント手法の総合的研究(26303017)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】城所 哲夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00282674)
【キーワード】アジア都市 / 都市構造 / 気候変動 / 空間適応 / 空間ガバナンス
【概要】アジアの大都市は気候変動のもとで深刻化する自然災害への適応が大きな課題となっており、したがって、アジア大都市を気候変動適応型都市構造へと転換していくための総合的なマネジメント手法を体系的に提示することが求められている。本研究の目的は、アジア大都市圏を対象として、気候変動適応型都市構造構築のための計画方法論、都市ガバナンス強化策を提案することであり、結論として、(1)気候変動策に関する制度的基盤の整...
❏気候変動下のアジア大都市における貧困地域の脆弱性マネジメントに関する研究(23404020)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】城所 哲夫 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00282674)
【キーワード】インフォーマル市街地 / 都市計画 / 気候変動 / 脆弱性 / アジア (他14件)
【概要】アジア諸国では大都市圏地域への急速な人口の集中が続いており、気候変動下でますます災害時危険性の高まっている地域でのインフォーマル市街地が急速に拡大している。本研究では、気候変動下の都市貧困地域における脆弱性の観点からみた課題の分析、コミュニティ事例調査を通じての参加型プロセスおける脆弱性改善の評価、コミュニティの有する様々な資源を柔軟に組み合わせることにより脆弱性を漸進的に軽減していく(脆弱性マネ...
【工学】土木工学:海洋循環気候変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏大気海洋結合モデルを用いた南シナ海通過流に関する研究(21740341)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40376538)
【キーワード】気象・海洋物理・陸水学 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 南シナ海 / インドネシア通過流 (他9件)
【概要】大気海洋結合モデルを用いて、南シナ海のルソン海峡以外の海峡を開いた実験と閉じた実験を行った。そして、両実験で再現された海面水温を比較したところ、閉じた実験では、南シナ海や黒潮続流域で水温が高くなるのに対し、東・西太平洋赤道域や日本南方の海域で水温が低くなるなど、影響は、広範囲に広がっていることが明らかとなった。特に、南シナ海南部の高温化は、太平洋とインド洋のウォーカー循環に影響を与えていた。また、...
【工学】土木工学:地球環境気候変動を含む研究件
❏熱輻射光の方位.偏光特性による黒色炭素粒子の形状推定法の開発(22740311)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】茂木 信宏 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (20507818)
【キーワード】気候.エアロゾル / エアロゾル / 計測工学 / 地球環境 / 気候変動
【概要】大気中の黒色炭素(BC)エアロゾル(微粒子)の形状の分析法の開発は、人為起源エアロゾルの気候影響や微粒子計測技術の分野では最先端かつ重要な研究課題である。本研究では微粒子から放出される熱輻射光の方位.偏光依存性を記述する一般理論(Rytov理論)を実験的に検証することにより、BCの形状分析が可能な新しい原理を提唱した。Rytov理論によって推定されるように、光波長よりも小さなサイズの微粒子について...
❏同時・多点・立体観測による、オホーツク海高気圧の力学及び熱力学の解明(18340144)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】立花 義裕 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10276785)
【キーワード】オホーツク海高気圧 / 冷夏 / 下層雲 / 霧 / ラジオゾンデ (他13件)
【概要】オホーツク海高気圧とそれに伴う下層雲の変動を理解するために、ロシア船と日本船の二艘の観測船にてロシアが領有権を主張しているオホーツク海の内部に入り、そこでラジオゾンデ観測を行った。また、観測データの解析と、既存の客観解析データを解析してオホーツク海高気圧の力学、熱力学、大気海洋双方向作用の研究を行った。 ...
【工学】土木工学:蒸発散気候変動を含む研究件
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
❏気候変動が東南アジア熱帯雨林・季節林生態系の水循環に与えるインパクト(20380090)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】熊谷 朝臣 九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (50304770)
【キーワード】マレーシア / カンボジア / 熱帯雨林 / 熱帯季節林 / 蒸発散 (他8件)
【概要】カンボジア熱帯季節林において、外来樹種は郷土樹種より光合成能力が高いが、乾季に気孔を閉じ気味になること、一方、郷土樹種は乾季も地中深くまで伸ばした根のおかげで雨季に貯えられた地下水を利用して気孔を開け気味にできること、が分かった。東南アジア熱帯雨林の主要樹種であるリュウノウジュを対象として降水遮断実験を行った。樹体内の通水分布を考慮した精密な樹液流計測により単木~個葉スケールの蒸散速度を算定するこ...
❏東南アジアモンスーン地域の水文環境の変動と水資源への影響(07041106)
【研究テーマ】水工水理学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1995 - 1997
【研究代表者】虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
【キーワード】全球エネルギー水循環観測研究計画 / 放射観測 / 蒸発散 / 一次元熱・水フラックス / 熱帯温潤域 (他16件)
【概要】1998年のアジアモンスーン・エネルギー水循環観測研究の共通強化観測に向けて、以下のような観測基盤の整備を行うとともに予備的成果を得た。 I)一次元熱・水フラックス集中観測基地の設置と予備的観測:チャオプラヤ川流域の典型的土地被覆を乾季非灌漑水田,潅木低木林、熱帯モンスーン林の3つとして,それぞれに一次元熱・水フラックス観測基地を設置し、予備観測が行なわれた。また,これらの固定基地の観測を補うため...
【工学】土木工学:塩水遡上気候変動を含む研究件
❏アジアの脆弱な稲生態系の地域内不均一性と品種選択に関する研究(16H05780)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】農業生態学 / 農業経済学 / 環境調和型農林水産 / 気候変動 / 環境調和型農林水産業 (他9件)
【概要】地球温暖化による塩水遡上の稲作への影響を評価するために、ベトナム北部の紅河デルタの本流と分流の河口周縁を比較した。水田と水産養殖池が堤防によってゾーン化されていない分流河口では、稲生産が大幅に低下し、本流河口の堤防近傍の水田でもやや減収した。早生の良質品種は、ハイブリッドに比べて、塩分に対する減収率が大きかった。南インドのため池水田では、近年干ばつ被害が連続しており、補完的な井戸灌漑の利用が進んだ...
❏メコンデルタにおける海面上昇に伴う水稲生産の脆弱性評価(19405040)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】横沢 正幸 独立行政法人農業環境技術研究所, 大気環境研究領域, 上席研究員 (80354124)
【キーワード】塩水遡上 / 塩害 / 気候変動 / 国際研究者交流 / ベトナム
【概要】海面上昇に伴う塩水遡上がベトナムメコンデルタにおける水稲生産に与える影響について、現地調査、過去のデータ解析ならびに現地関連研究者との議論に基づいて、現在および将来の脆弱性を評価した。まず、脆弱性指標を与えられた気象条件、利用可能な水資源条件下における、水稲栽培に必要な期間と実際の栽培可能期間との差によって定義した。そして、この指標は過去の塩水遡上現象による影響を適切に記述できることを確認した。さ...
【工学】土木工学:水工学気候変動を含む研究件
❏都市気象学のグローバル展開(17H01292)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】神田 学 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90234161)
【キーワード】都市気象 / グローバル展開 / 地球温暖化 / ヒートアイランド / 気候変動 (他13件)
【概要】地球温暖化研究で、都市影響はノイズとして扱われてきたが、高リスクの都市に注目する必要性が指摘されている。本研究では、先進国のローカル研究として発展・成熟した都市気象学の技術体系を、グローバルに展開する汎用技術を構築し、メガシティーにおける地球・都市温暖化の全球相互比較を行った。具体的には、(1)高時空間解像度の都市のグローバルデータベースの構築、(2) 汎用的解析手法によるメガシティーにおける温暖...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
【工学】土木工学:水資源管理気候変動を含む研究件
❏よりよい適応管理を目的とする塩水浸入による損失、損害についての知識格差の特定(14F04813)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2014-04-25 - 2016-03-31
【研究代表者】武内 和彦 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (90112474)
【キーワード】Killinochi, Sri Lanka / Water management / Hydrological modeling / Kidney complication / Killinochi (他9件)
【概要】Based on the first field visit made in FY2014, the Fellow has collected dataset required for set-up and running the model for generating groundwater potential zonation map of Killinochi area, Sri Lank...
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
【工学】土木工学:水文学気候変動を含む研究件
❏都市気象学のグローバル展開(17H01292)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】神田 学 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90234161)
【キーワード】都市気象 / グローバル展開 / 地球温暖化 / ヒートアイランド / 気候変動 (他13件)
【概要】地球温暖化研究で、都市影響はノイズとして扱われてきたが、高リスクの都市に注目する必要性が指摘されている。本研究では、先進国のローカル研究として発展・成熟した都市気象学の技術体系を、グローバルに展開する汎用技術を構築し、メガシティーにおける地球・都市温暖化の全球相互比較を行った。具体的には、(1)高時空間解像度の都市のグローバルデータベースの構築、(2) 汎用的解析手法によるメガシティーにおける温暖...
❏統合型水循環・水資源モデルによる世界の水持続可能性リスクアセスメントの先導(23226012)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50221148)
【キーワード】水文学 / 統合型水循環・水資源モデル / 持続可能性 / リスクアセスメント / 水資源 (他15件)
【概要】水資源の確保、水災害の軽減は持続可能な社会の構築に不可欠である。人工衛星による地球観測データ等に基づいて湖沼や河川を含む水面や氷河のグローバルなデータベースを構築し、地下水モデルや河川モデルを改良して、利用可能な淡水資源や洪水被害が気候変動に伴ってどのように変化するのかを算定した。一方で、さらなる人口の増加や経済発展に伴う水需要の変化を主要穀物の生産や都市用水に着目して分析・モデル化し、食料の国際...
【工学】土木工学:降雨気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【工学】土木工学:ヒートアイランド気候変動を含む研究件
❏都市気象学のグローバル展開(17H01292)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】神田 学 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90234161)
【キーワード】都市気象 / グローバル展開 / 地球温暖化 / ヒートアイランド / 気候変動 (他13件)
【概要】地球温暖化研究で、都市影響はノイズとして扱われてきたが、高リスクの都市に注目する必要性が指摘されている。本研究では、先進国のローカル研究として発展・成熟した都市気象学の技術体系を、グローバルに展開する汎用技術を構築し、メガシティーにおける地球・都市温暖化の全球相互比較を行った。具体的には、(1)高時空間解像度の都市のグローバルデータベースの構築、(2) 汎用的解析手法によるメガシティーにおける温暖...
❏気候変動下の大規模ヒートアイランドの総合的環境影響評価と適応対策の研究(22246074)
【研究テーマ】建築環境・設備
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉門 洋 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80358324)
【キーワード】ヒートアイランド / 地域環境システム / 都市大気環境 / 気候変動 / 都市熱環境モ デル (他6件)
【概要】東京と近郊首都圏をモデル地域とする大都市圏の都市高温現象(ヒートアイランド、UHI)は、その大規模構造の形成メカニズムと実態の解明が特に必要とされている。気候温暖化の時代にあって、居住環境やエネルギーの合理的利用の面から今後の推移予測と対策の評価を推進するため、(1)過去約20年間の夏季気象データの統計解析、(2)都市内および都市圏外の熱的条件に関わる夏季集中観測、(3)大規模都市熱環境の数値モデ...
【工学】土木工学:都市気候気候変動を含む研究件
❏都市気象学のグローバル展開(17H01292)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】神田 学 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90234161)
【キーワード】都市気象 / グローバル展開 / 地球温暖化 / ヒートアイランド / 気候変動 (他13件)
【概要】地球温暖化研究で、都市影響はノイズとして扱われてきたが、高リスクの都市に注目する必要性が指摘されている。本研究では、先進国のローカル研究として発展・成熟した都市気象学の技術体系を、グローバルに展開する汎用技術を構築し、メガシティーにおける地球・都市温暖化の全球相互比較を行った。具体的には、(1)高時空間解像度の都市のグローバルデータベースの構築、(2) 汎用的解析手法によるメガシティーにおける温暖...
❏都市気候と空調エネルギー需要の相互作用感度(PFB感度)の定量化とその国際比較(16H04441)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】亀卦川 幸浩 明星大学, 理工学部, 教授 (20409519)
【キーワード】気候変動 / 都市気候 / 空調エネルギー需要 / ポジティブフィードバック / 相互作用感度 (他6件)
【概要】都市域での“気温上昇→冷房需要増→人工排熱増→更なる昇温”のポジティブフィードバック(PFB)による気温と空調エネルギー需要の相互作用感度(PFB 感度)を独自の都市気候数値モデルを用い世界で初めて定量化した。夏季大阪では休日に対する平日のエネルギー消費と排熱の増加→気温上昇→電力消費増のPFBにより、実測ベースで平日の冷房電力需要について約10%増のPFB感度が推計され、この感度は独自モデルによ...
【工学】土木工学:空間情報気候変動を含む研究件
❏気候変動に起因するベトナム沿岸災害適応策のための統合型モニタリングシステム(23254004)
【研究テーマ】地盤工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】安原 一哉 茨城大学, 地球変動適応科学研究機関, 産学官研究員 (20069826)
【キーワード】気候変動 / 適応策 / 海岸地形変化 / 堤防変状 / モニタリング (他21件)
【概要】気候変動に起因する災害に対する適応策を構築していくための隘路は基本的な科学的データとモニタリングシステムの不足にあると考えられる。この困難さを克服するために、本研究では、気候変動に対して最も脆弱な地域の一つである、ベトナム国の紅河河口デルタ(ハイハウ海岸)における防御策の提案をするために、ICTを駆使して、海岸波浪特性、地形変化及び地盤工学的特性を含むモニタリングシステムと解析システムを確立するこ...
❏持続可能なWater Security政策を支援する統合的水資源評価モデルの開発(07J10934)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】
【キーワード】メコン川 / 地理空間情報 / 水資源管理 / 国際河川 / 気候変動 (他8件)
【概要】平成21年度の研究計画に従い、東京大学・目黒公郎教授および国際連合大学・Dr.Herathと連携を取り図ながら、統合的評価モデルの開発を進めた。本年度の研究成果を以下に示す。 ・GIS(地理情報ステム)を用いた空間解析と将来シミュレーションによって、今後の越境水域における水資源適応策のための科学的枠組みを提示した。 具体的には、気候変動シナリオや流域国家間の協力体制の違いによる水資源への影響を「定...
【工学】土木工学:協力行動気候変動を含む研究件
❏気候変動の新たな国際枠組みにおける実効性を確保する国際環境レジームの設計(17H01939)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】堀 史郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10532814)
【キーワード】気候変動 / 国際レジーム / 協力行動 / 自己拘束性 / 国際枠組み (他19件)
【概要】本研究では、自主的な取組における自己拘束性の確保という課題について、技術協力や資金協力における同一の国しか存在しない従来モデルに対して、途上国、先進国が複数存在するモデルを初めて定式化し、サポーター制度の導入により自己拘束的な協定のサイズが増加することを示した。パリ協定の詳細ルールの実効性を評価した。また、企業の取組において長期的なビジョン、数値目標の設定といった長期的な対策の実施について、複数の...
❏気候変動を考慮した不確実性・不明確性下での集団行動理論・実験分析(16H03621)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】小谷 浩示 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (80422583)
【キーワード】気候変動 / 不確実性 / 不明確性 / 集団的協力行動 / 実験調査 (他10件)
【概要】ラボフィールド経済実験を実施し、人々が気候変動の影響に対して何をどの様に不確実・不明確と認識しているのか、そして、気候変動に付随する不確実性と不明確性が気候変動に対する人々の緩和・適応の集団的協力行動にどの様に影響を与えるのか分析した。都市域に住み、且つ、自然から離れた職業に付いている人々である程、気候変動を人為では無く自然偏移と考え、且つ、その影響も不明確・不確実と認識している傾向が強い事、そし...
【工学】土木工学:豪雨気候変動を含む研究件
❏2018年西日本豪雨災害地調査にもとづく土砂災害発生域の高精度予測研究(19K01154)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】須貝 俊彦 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90251321)
【キーワード】slope failure / debris flow / disaster / photogrammetry / river long-profile (他23件)
【概要】2018年西日本豪雨災害現場を現地調査し、崩壊ー土砂移動プロセスを解明するとともに、発災前後の地形を比較し、2018年以前の地形、地質条件が、土砂移動に与えた影響を考察した。また、土砂堆積域において、堆積物の放射性炭素年代測定を実施し、過去に発生した土砂移動時期を解明した。そのうえで、河床縦断面形のセグメント区分を試行し、土砂の移動堆積区間の推定根拠について検討した。2017年九州北部豪雨、201...
❏衛星マイクロ波リモートセンシングによる水循環極端事象の監視と予測(18H03800)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小池 俊雄 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(水災害・リスクマネジメント国際センター), センター長 (30178173)
【キーワード】マイクロ波放射計 / データ同化 / 豪雨 / 渇水 / 水災害 (他11件)
【概要】衛星マイクロ波放射計データを用いた2つの結合データ同化手法を開発、高度化した。一つは、大気と陸面を結合したメソスケール数値気象モデルを組み合わせて豪雨予測の精度向上を目指す大気-陸面結合データ同化手法(CALDAS)である。他方は、陸面水エネルギー収支と植生成長を組み合せた陸面モデルとを組み合わせて、農作支援を目指す陸面-植生結合衛星データ同化手法(CLVDAS)である。後者については、さらに衛星...
❏熱帯における降水特性との長期変動(05680139)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993 - 1994
【研究代表者】松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
【キーワード】降水特性 / 熱帯気候 / 日変化 / 季節変化 / モンスーン (他13件)
【概要】本研究では、熱帯における日変化・季節変化・長期変動の3つの時間スケールで、降水の特性を地上での降水量観測データと気象衛星によるデータを利用して解明することを目的として研究を進めた。降水量データとしては、時間データをマレーシア・ベトナム・日本より入手した。日データは、インドネシア・ネパール・マレーシア・ベトナム・バングラデシュ・中国等より入手、また日データは、アメリカのCDIAC及びNCARより主に...
【工学】土木工学:洪水気候変動を含む研究件
❏中区分22:土木工学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】マイクロ波放射計
【研究期間】データ同化
【研究代表者】豪雨
【キーワード】渇水
【概要】
❏気象システムに着目した東アジアにおける洪水の将来変化メカニズムの解明(21H01442)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】内海 信幸 京都先端科学大学, ナガモリアクチュエータ研究所, 助教 (60594752)
【キーワード】気候変動 / 東アジア / 気象システム / 洪水
【概要】
❏衛星マイクロ波リモートセンシングによる水循環極端事象の監視と予測(18H03800)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小池 俊雄 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(水災害・リスクマネジメント国際センター), センター長 (30178173)
【キーワード】マイクロ波放射計 / データ同化 / 豪雨 / 渇水 / 水災害 (他11件)
【概要】衛星マイクロ波放射計データを用いた2つの結合データ同化手法を開発、高度化した。一つは、大気と陸面を結合したメソスケール数値気象モデルを組み合わせて豪雨予測の精度向上を目指す大気-陸面結合データ同化手法(CALDAS)である。他方は、陸面水エネルギー収支と植生成長を組み合せた陸面モデルとを組み合わせて、農作支援を目指す陸面-植生結合衛星データ同化手法(CLVDAS)である。後者については、さらに衛星...
【工学】総合工学:水管理気候変動を含む研究件
❏水稲の登熟期の水管理が水田の窒素環境および米の外観品質に与える影響の解明(19H03071)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西田 和弘 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90554494)
【キーワード】水田の熱・窒素環境同時予測モデル / 水管理 / 水稲の高温登熟障害 / 玄米の外観品質 / リモートセンシング (他22件)
【概要】水稲の高温登熟障害抑制策として各種水管理法が推奨されている.一方,水田の窒素環境を解した米の品質への影響について科学的理解は十分でなく,また,現場の水田において最適な効果をもたらす水管理法は確立していない.そこで本研究では,灌漑水の水温・窒素濃度が異なる複数の水田における現場調査・各種水管理試験により,1)灌漑水の水温・窒素濃度,各種水管理が,水田の窒素環境・水稲の窒素状態に与える影響の解明,2)...
❏アジア地域における持続可能な水管理のための指標の開発(19F19818)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】Gasparatos Alex 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 准教授 (20726369)
【キーワード】Water Resources / Climate Change / Water Management / Water Security / Water Supply (他6件)
【概要】The research milestones have generally been met and completed during FY2021 (April 2021-September 2021).Secondary data sets for water yield and water supply,water quality, meteorological variables mea...
❏よりよい適応管理を目的とする塩水浸入による損失、損害についての知識格差の特定(14F04813)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2014-04-25 - 2016-03-31
【研究代表者】武内 和彦 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (90112474)
【キーワード】Killinochi, Sri Lanka / Water management / Hydrological modeling / Kidney complication / Killinochi (他9件)
【概要】Based on the first field visit made in FY2014, the Fellow has collected dataset required for set-up and running the model for generating groundwater potential zonation map of Killinochi area, Sri Lank...
【工学】総合工学:都市計画気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏気候変動下のアジア大都市における貧困地域の脆弱性マネジメントに関する研究(23404020)
【研究テーマ】都市計画・建築計画
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】城所 哲夫 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00282674)
【キーワード】インフォーマル市街地 / 都市計画 / 気候変動 / 脆弱性 / アジア (他14件)
【概要】アジア諸国では大都市圏地域への急速な人口の集中が続いており、気候変動下でますます災害時危険性の高まっている地域でのインフォーマル市街地が急速に拡大している。本研究では、気候変動下の都市貧困地域における脆弱性の観点からみた課題の分析、コミュニティ事例調査を通じての参加型プロセスおける脆弱性改善の評価、コミュニティの有する様々な資源を柔軟に組み合わせることにより脆弱性を漸進的に軽減していく(脆弱性マネ...
【工学】総合工学:地下水気候変動を含む研究件
❏火星の地下に巨大な海が存在したか―新しい仮説の提唱と複合的アプローチによる検証(23340126)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮本 英昭 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (00312992)
【キーワード】火星 / 水 / 海 / アウトフローチャネル / 水循環 (他15件)
【概要】火星にはかつて強い磁場があり、液体の水が大量に存在していたことなどから、生命が誕生していた可能性があると議論されている。本研究は将来の火星生命探査も視野に入れ、海や温暖湿潤気候という観点から火星固有の水循環の様式について多角的に検討した。特に海仮設の大きな矛盾点とかねてから指摘されていた海岸線の欠如という問題点については、へスペリア代に発生した巨大津波による地形改変の証拠を見つけることに成功し、長...
❏気候変動によるアジアの脆弱な水供給システムへの影響評価手法の確立(22404012)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】滝沢 智 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10206914)
【キーワード】都市水システム / ベトナム / ハノイ / ホーチミン / 地下水 (他14件)
【概要】本研究では、ベトナムのサイゴン川流域にあるホーチミン市と、ホン川流域にあるハノイ市を対象として、気候変動による水供給システムの脆弱性と適応力を評価した。その結果、サイゴン川では、渇水期の塩水遡上、硫酸酸性土壌からの高濃度のマンガン流出などの問題が、気候変動により悪化する可能性があることが明らかとなった。また、ハノイ市では、地下水、雨水、水道水などの複数の水源を利用する家庭が多く、水質問題から浄水器...
【工学】総合工学:ベトナム気候変動を含む研究件
❏気候変動によるアジアの脆弱な水供給システムへの影響評価手法の確立(22404012)
【研究テーマ】土木環境システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】滝沢 智 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10206914)
【キーワード】都市水システム / ベトナム / ハノイ / ホーチミン / 地下水 (他14件)
【概要】本研究では、ベトナムのサイゴン川流域にあるホーチミン市と、ホン川流域にあるハノイ市を対象として、気候変動による水供給システムの脆弱性と適応力を評価した。その結果、サイゴン川では、渇水期の塩水遡上、硫酸酸性土壌からの高濃度のマンガン流出などの問題が、気候変動により悪化する可能性があることが明らかとなった。また、ハノイ市では、地下水、雨水、水道水などの複数の水源を利用する家庭が多く、水質問題から浄水器...
❏メコンデルタにおける海面上昇に伴う水稲生産の脆弱性評価(19405040)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】横沢 正幸 独立行政法人農業環境技術研究所, 大気環境研究領域, 上席研究員 (80354124)
【キーワード】塩水遡上 / 塩害 / 気候変動 / 国際研究者交流 / ベトナム
【概要】海面上昇に伴う塩水遡上がベトナムメコンデルタにおける水稲生産に与える影響について、現地調査、過去のデータ解析ならびに現地関連研究者との議論に基づいて、現在および将来の脆弱性を評価した。まず、脆弱性指標を与えられた気象条件、利用可能な水資源条件下における、水稲栽培に必要な期間と実際の栽培可能期間との差によって定義した。そして、この指標は過去の塩水遡上現象による影響を適切に記述できることを確認した。さ...
【工学】総合工学:海岸侵食気候変動を含む研究件
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
❏気候変動に起因するベトナム沿岸災害適応策のための統合型モニタリングシステム(23254004)
【研究テーマ】地盤工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】安原 一哉 茨城大学, 地球変動適応科学研究機関, 産学官研究員 (20069826)
【キーワード】気候変動 / 適応策 / 海岸地形変化 / 堤防変状 / モニタリング (他21件)
【概要】気候変動に起因する災害に対する適応策を構築していくための隘路は基本的な科学的データとモニタリングシステムの不足にあると考えられる。この困難さを克服するために、本研究では、気候変動に対して最も脆弱な地域の一つである、ベトナム国の紅河河口デルタ(ハイハウ海岸)における防御策の提案をするために、ICTを駆使して、海岸波浪特性、地形変化及び地盤工学的特性を含むモニタリングシステムと解析システムを確立するこ...
❏研究コンソーシアムによる気候変動に対する国際的対応力の形成に関する総合的研究(17201010)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】三村 信男 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 教授 (60133089)
【キーワード】気候変動 / アジア・太平洋地域 / 影響評価 / 適応策 / 海岸侵食 (他23件)
【概要】気候変動への影響が大きいアジア・太平洋の途上国における適応力の形成について多面的に研究した.ベトナム、タイ、南太平洋の島嶼国では海岸侵食が共通の問題であり、その対策には土地利用対策と合わせた技術的対策が必要である.また、インドネシア、中国(内蒙古、雲南省など)の食料生産では、地域固有の自然資源を生かした持続可能な農業経営・農村改革が必要である.また、本研究を通して各国の研究者との国際的ネットワーク...
【工学】総合工学:持続可能性気候変動を含む研究件
❏惑星的な課題とローカルな変革:人新世における持続可能性、科学技術、社会運動の研究(20H00047)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】森田 敦郎 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (20436596)
【キーワード】人新世 / 気候変動 / 社会運動 / インフラストラクチャー / 人類学 (他7件)
【概要】2021年度は、引き続き新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより、フィールド調査の実施に一定の制限がかかる状況が続いた。2020年度より状況は好転し、緊急事態宣言が発令されていない時期に断続的に調査を実施したものの、事前に感染拡大の予測を立てることは困難であり、パンデミック以前の研究体制に完全に復帰することはできなかった。そのため、今年度も継続して、フィールド調査に代わる代替的な調査を実施した...
❏プラネタリー・バウンダリーズを考慮した持続可能性経済指標の研究(17K00677)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
【キーワード】プラネタリー・バウンダリーズ / 自然資本 / リスク・不確実性 / 気候変動 / 大気汚染 (他12件)
【概要】気候変動、森林消失や大気汚染問題等の地球規模の環境リスクとなっている問題(プラネタリー・バウンダリーズに関係する問題)について、そのインパクトや対策コストについての経済評価手法の検討を行った。いくつかのケースに焦点を置き、リスク分析の手法や不確実性下の意思決定分析の手法を応用する形で、経済モデルの構築、シミュレーション分析、及び評価計算を行い、方法論上の知見を得た。 ...
❏気候変動とポスト2015年SDGsのガバナンス:低開発途上国のコンテクストから(14F04790)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2014-04-25 - 2016-03-31
【研究代表者】中島 秀人 (2015) 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (40217724)
【キーワード】SDGs / MDGs / Environmental Governance / Sustainability / climate change (他16件)
【概要】I have published one journal article and made three research presentation based on my research result so far. I tried to address gaps in environmental governance and transformation for the Sustainable...
【工学】総合工学:リモートセンシング気候変動を含む研究件
❏水稲の登熟期の水管理が水田の窒素環境および米の外観品質に与える影響の解明(19H03071)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西田 和弘 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90554494)
【キーワード】水田の熱・窒素環境同時予測モデル / 水管理 / 水稲の高温登熟障害 / 玄米の外観品質 / リモートセンシング (他22件)
【概要】水稲の高温登熟障害抑制策として各種水管理法が推奨されている.一方,水田の窒素環境を解した米の品質への影響について科学的理解は十分でなく,また,現場の水田において最適な効果をもたらす水管理法は確立していない.そこで本研究では,灌漑水の水温・窒素濃度が異なる複数の水田における現場調査・各種水管理試験により,1)灌漑水の水温・窒素濃度,各種水管理が,水田の窒素環境・水稲の窒素状態に与える影響の解明,2)...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
❏海氷生成とリンクする南極底層水・深層循環の再描像(25241001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大島 慶一郎 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (30185251)
【キーワード】海氷 / 気候変動 / 南極底層水 / 沿岸ポリニヤ / フラジルアイス (他16件)
【概要】東南極を中心として、沿岸ポリニヤでの高海氷生成による底層水形成の詳細を明らかにした。南大洋第2の海氷生産域であるケープダンレーポリニヤでは、係留系観測等から、海中フラジルアイス生成による高海氷生産過程や、高密度水が混合・変質して底層水に至る過程を明らかにした。第3の海氷生産域であったメルツポリニヤでは、氷河舌の崩壊によって海氷生産量が半減し、底層水生成が大きく減少していることが示された。これら以外...
【工学】総合工学:二酸化炭素気候変動を含む研究件
❏東南アジア熱帯林全域の炭素貯留能力を解明する(17H01477)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】炭素循環 / 温暖化 / 気候変動 / 熱帯林 / 二酸化炭素
【概要】当初、東南アジア熱帯林全域に多数の観測点からなる森林簿ネットワークを構築し、森林炭素収支の統合解析を行おうとした。しかし、今般の新型コロナウィルス感染拡大により、ほとんどの観測点の構築が頓挫した。そのような環境下で、(1)ベトナムの高地針広混交林サイトの設定に成功した。(2)ミャンマーの森林炭素収支において、違法伐採の影響は大きく、その評価の成否が極めて重要であることが明らかになった。(3)日本の...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【工学】総合工学:省エネルギー気候変動を含む研究件
❏固定価格買取制度の比較政治経済学(24530322)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】安土竜 デウィット 立教大学, 経済学部, 教授 (80281757)
【キーワード】再生可能エネルギー / 固定価格買取制度 / 比較政治経済学 / 気候変動 / 福島第一原子力発電所事故 (他17件)
【概要】3・11を経て、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が2012年7月に導入された。本研究は挑戦的萌芽研究「再生可能エネルギーの政治経済学」の後継の研究であり、この固定価格買取制度が日本および諸外国(ドイツ、スペイン、カナダ・オンタリオ州、韓国、中国、米国、イスラエルなど)でどのような形で進展し、またその政治経済学なインプリケーションについて分析を行った。 本研究では、固定価格買取制度のケーススタデ...
❏気候変動下の植物生産における夜温の生理生態的評価と省エネルギー管理(23380150)
【研究テーマ】農業環境工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】北野 雅治 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30153109)
【キーワード】夜温 / 気候変動 / 植物生産 / 省エネルギー / 生理生態 (他11件)
【概要】夜温および夜温管理の生理生態的意義を検証するとともに,新規の夜温管理の方法を提案した。葉菜、果菜、果樹およびチャを対象に、根の物質吸収および果実への転流の呼吸依存性を通した夜温効果、さらにチャの夜間熱収支および夜温履歴、耐凍温度および耐凍性適合溶質の消長の関係性等を定量的に明らかにした。植物生産における夜温管理の意義を科学的に検証するとともに,新規の夜温管理の方法として、果実への物質集積の動態に基...
【工学】総合工学:エネルギー全般気候変動を含む研究件
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
❏炭素市場形成の長期的戦略に関する研究(21330054)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】経済政策 / 経済理論 / エネルギー全般 / 環境政策 / 地球温暖化ガス塀出削減 (他10件)
【概要】本研究の目的は,「炭素市場」を中心に市場形成と政策当局の役割について,経済分析を行うものである.分析手法としては,環境経済学と金融経済学・ファイナンスを統合し,対象とする政策としては,環境規制政策と市場競争政策を統合するものである. 主要な成果は以下の通りである.まず,価格変動を抑制する機能である「セーフティーバルブ」について考察し,その設定のルールを導出した.次に,環境・資源経済問題一般に対する...
❏気候変動抑制経済政策手段の最適統合に関する研究(17330053)
【研究テーマ】応用経済学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】前田 章 京都大学, 大学院・エネルギー科学研究科, 准教授 (30317309)
【キーワード】環境政策 / 気候変動 / 排出権 / 排出許可証 / 取引制度 (他12件)
【概要】気候変動問題に対する政策として経済的手法が注目されている.経済的手法とは環境税,補助金,排出許可証取引制度である.実際EU諸国では経済的手法を取り入れた政策を実施しており,日本国内でも制度設計が議論されている.本研究はこうした国内外の政策論争を念頭に,排出許可証制度を中心にした経済理論体系を考察した.経済的手法の位置付けからはじめて,環境税と排出許可証取引制度の比較,組合せの方法について分析した....
【工学】総合工学:防災気候変動を含む研究件
❏日本周辺の海面水温場が局所的な豪雨・豪雪の予測可能性に与える影響の定量的評価(16H01844)
【研究テーマ】自然災害科学・防災学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】自然災害予測・分析 / 気象・水災害 / 水災害 豪雨 / 豪雨・豪雪 / 領域大気モデル (他18件)
【概要】本研究では,従来看過されてきた我が国の豪雨・豪雪への海洋からの影響を評価し,その重要性について幾つもの重要な成果を挙げた.まず,大気モデルの境界条件としての海面水温データの不確実性が豪雨・豪雪の再現に影響することを見出した.また,平成30年7月(西日本)豪雨時に,黒潮からの蒸発増加が西日本の雨量を増加させたことを見出した.さらに,ここ40年の日本近海の温暖化が,平成30年7月豪雨や平成29年7月九...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
【工学】総合工学:マイクロ波放射計気候変動を含む研究件
❏衛星マイクロ波リモートセンシングによる水循環極端事象の監視と予測(18H03800)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小池 俊雄 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(水災害・リスクマネジメント国際センター), センター長 (30178173)
【キーワード】マイクロ波放射計 / データ同化 / 豪雨 / 渇水 / 水災害 (他11件)
【概要】衛星マイクロ波放射計データを用いた2つの結合データ同化手法を開発、高度化した。一つは、大気と陸面を結合したメソスケール数値気象モデルを組み合わせて豪雨予測の精度向上を目指す大気-陸面結合データ同化手法(CALDAS)である。他方は、陸面水エネルギー収支と植生成長を組み合せた陸面モデルとを組み合わせて、農作支援を目指す陸面-植生結合衛星データ同化手法(CLVDAS)である。後者については、さらに衛星...
❏海氷生成とリンクする南極底層水・深層循環の再描像(25241001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大島 慶一郎 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (30185251)
【キーワード】海氷 / 気候変動 / 南極底層水 / 沿岸ポリニヤ / フラジルアイス (他16件)
【概要】東南極を中心として、沿岸ポリニヤでの高海氷生成による底層水形成の詳細を明らかにした。南大洋第2の海氷生産域であるケープダンレーポリニヤでは、係留系観測等から、海中フラジルアイス生成による高海氷生産過程や、高密度水が混合・変質して底層水に至る過程を明らかにした。第3の海氷生産域であったメルツポリニヤでは、氷河舌の崩壊によって海氷生産量が半減し、底層水生成が大きく減少していることが示された。これら以外...
【工学】総合工学:メタン気候変動を含む研究件
❏両極の氷床コアと全球気候植生モデルによる過去1万年のメタン濃度の変動要因の解明(20H04327)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】大藪 幾美 国立極地研究所, 先端研究推進系, 特任研究員 (20758396)
【キーワード】メタン / 氷床コア / 完新世 / 温室効果ガス / 気候変動 (他7件)
【概要】2020年度はグリーンランドのNEEM氷床コアから、過去1万年間のメタン濃度のほか、合計8成分(CH4濃度, N2O濃度, CO2濃度, δ15N-N2, δ18O-O2, O2/N2, Ar/N2, 空気含有量)の大気組成データの取得を進めた。グリーランドの氷床コアに共通して、完新世の多くの期間に相当する深度帯は、割れやクラックが多く氷の質が悪いという特徴がある(ブリットルゾーンと呼ばれる)。微...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
❏火星の地下に巨大な海が存在したか―新しい仮説の提唱と複合的アプローチによる検証(23340126)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮本 英昭 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (00312992)
【キーワード】火星 / 水 / 海 / アウトフローチャネル / 水循環 (他15件)
【概要】火星にはかつて強い磁場があり、液体の水が大量に存在していたことなどから、生命が誕生していた可能性があると議論されている。本研究は将来の火星生命探査も視野に入れ、海や温暖湿潤気候という観点から火星固有の水循環の様式について多角的に検討した。特に海仮設の大きな矛盾点とかねてから指摘されていた海岸線の欠如という問題点については、へスペリア代に発生した巨大津波による地形改変の証拠を見つけることに成功し、長...
【工学】総合工学:台風気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏強風下における砕波気液界面を通しての運動量およびスカラの輸送機構の実験的解明(25249013)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小森 悟 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60127082)
【キーワード】流体工学 / 輸送現象論 / 台風 / 気候変動 / 海洋工学
【概要】風波水槽実験により,高風速下においては気液界面を通しての熱および物質の輸送の風速依存性は通常の風速域と異なり,それらの輸送量が急増することを明らかにした.また、通常の風速域において,物質移動に及ぼす吹送距離の影響が小さいことを明らかにした.さらに,これらの運動量,熱,物質輸送実験を通して提案した運動量・熱輸送モデルを用いて,台風直下における運動量および熱の輸送量の推定を行い,これらの運動量・熱輸送...
【工学】総合工学:モニタリング気候変動を含む研究件
❏気候変動に起因するベトナム沿岸災害適応策のための統合型モニタリングシステム(23254004)
【研究テーマ】地盤工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】安原 一哉 茨城大学, 地球変動適応科学研究機関, 産学官研究員 (20069826)
【キーワード】気候変動 / 適応策 / 海岸地形変化 / 堤防変状 / モニタリング (他21件)
【概要】気候変動に起因する災害に対する適応策を構築していくための隘路は基本的な科学的データとモニタリングシステムの不足にあると考えられる。この困難さを克服するために、本研究では、気候変動に対して最も脆弱な地域の一つである、ベトナム国の紅河河口デルタ(ハイハウ海岸)における防御策の提案をするために、ICTを駆使して、海岸波浪特性、地形変化及び地盤工学的特性を含むモニタリングシステムと解析システムを確立するこ...
❏気候変動影響評価のための森林生態系動態モニタリングおよびモデルの構築(17380096)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】大槻 恭一 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80183763)
【キーワード】気候変動 / 森林生態系 / 森林動態 / 水循環 / 物質循環 (他8件)
【概要】気候の異なる4つの大学演習林(九州大学:北海道,宮崎,福岡;宮崎大学:田野)で気象,水・炭素・窒素循環,樹木等の動態をモニタリングし,この観測結果に基づいて森林動態モデルと水・物質循環モデルを構築し,これを統合化して気候変動の影響評価・予測が可能なプロセスベースドモデルを構築することを目的とした.森林動態においては,長期生態研究に資する7つの森林動態モニタリングプロットを(北海道,2;宮崎,3;福...
【工学】総合工学:数値モデル気候変動を含む研究件
❏大都市内湾における環境管理の理念構築に資するブルーカーボン像の提示(20H02250)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】ブルーカーボン / 東京湾 / 大阪湾 / 二酸化炭素フラックス / 気候変動 (他12件)
【概要】湿地・干潟・藻場・浅場・藻場港湾・沖合といった,様々な環境を有する都市内湾においては,季節変動や沿岸湧昇等のイベント的現象も大きく影響を与える.そのため,都市内湾のブルーカーボンの評価には,季節的な調査だけでは不十分であり,詳細な時空間変動を捉える連続観測や生物地球科学過程を考慮した数値モデルを活用した精密数値再現が不可欠である. 東京湾においては自記式水質計を用いた連続観測と採水による炭酸系の調...
❏Projecting discharge from the Greenland ice sheet using climatic forcings derived from atmosphere-ocean models(16H02224)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】Greve Ralf 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (90374644)
【キーワード】氷床 / 力学 / 気候変動 / 数値モデル / グリーンランド
【概要】本研究では氷床数値モデルSICOPOLISに複数の大気大循環モデルに基づく大気・海洋強制を適用し、グリーンランド氷床の将来変動を解析した。その結果、2015~2100年の海水準上昇寄与は、温暖効果ガスが継続的に排出されるとしたRCP8.5/SSP5-8.5シナリオでは133.0 ± 40.7 mm 、排出抑制を仮定したRCP2.6/SSP1-2.6シナリオでは48.6 ± 6.2 mm であること...
❏全球雲解像気候計算実現に向けた数値計算法の高度化(22740310)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【研究代表者】三浦 裕亮 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70415991)
【キーワード】気候 / 気候モデル / 気象モデル / 雲解像モデル / 数値スキーム (他9件)
【概要】雲の統計的簡略化を行わず雲微物理過程を直接計算する全球雲解像モデルは、最先端のスーパーコンピュータ(京や地球シミュレータ)を利用して実用化が進められており、気候計算の精度を著しく向上させると期待されている。しかし、全球雲解像大気モデルは未だ完成されたものではなく、モデルの基礎となる流体方程式の離散化の部分でも、計算安定性や計算精度の点で課題が残っている。本研究では、水平方向について高精度な輸送スキ...
【工学】総合工学:乱流気候変動を含む研究件
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏千島列島付近潮汐混合の直接観測と北太平洋海洋循環・変動に与える影響の解明(17253004)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐 / 海洋 / 海洋物理学 / 気候変動 / 海洋混合 (他11件)
【概要】H19年度においては、昨年度に引き続きロシア船を傭船し、約1週間(2007年8月下旬から9月上旬)にわたり千島列島海域の乱流計を用いた乱流直接観測を行うことができた。本年度観測では、昨年度機器の故障により十分な深さまで観測ができなかったブッソル海況西水道において1日連続観測を行うことができた。また、深い混合が予想されたブッソル海況東水道の1点、昨年度オホーツク海側で実施したウルップ海況太平洋側の3...
【工学】総合工学:モデル気候変動を含む研究件
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
❏気候変動影響評価のための森林生態系動態モニタリングおよびモデルの構築(17380096)
【研究テーマ】林学・森林工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】大槻 恭一 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80183763)
【キーワード】気候変動 / 森林生態系 / 森林動態 / 水循環 / 物質循環 (他8件)
【概要】気候の異なる4つの大学演習林(九州大学:北海道,宮崎,福岡;宮崎大学:田野)で気象,水・炭素・窒素循環,樹木等の動態をモニタリングし,この観測結果に基づいて森林動態モデルと水・物質循環モデルを構築し,これを統合化して気候変動の影響評価・予測が可能なプロセスベースドモデルを構築することを目的とした.森林動態においては,長期生態研究に資する7つの森林動態モニタリングプロットを(北海道,2;宮崎,3;福...
【農学】農業工学:NGO気候変動を含む研究件
❏トランプ政権下の気候変動対策とカリフォルニア州の動向(18K01238)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 雄一郎 明治大学, 法学部, 専任准教授 (00544892)
【キーワード】気候変動 / カリフォルニア州 / アメリカ / 電力 / 合議制機関 (他23件)
【概要】カリフォルニア州の法や政策がどのように他州や連邦法に影響を与えるのか、そして、どうして先駆的な取り組みが可能なのかを検討した。この検討を通じて、我が国の気候変動の法と政策に具体的な提言を行った。カリフォルニア州の取り組みは一見すると同州に特有の問題のようにみえるが、日本と同じ問題意識を共有している。各研究者の報告は『アメリカ気候変動法と政策』(勁草書房)に公表した。 ...
❏米欧アジア主要国家における地球環境政策ネットワークに関する比較政治学的実証分析(10302002)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】1998 - 2001
【研究代表者】辻中 豊 筑波大学, 社会科学系, 教授 (70145944)
【キーワード】地球環境政策 / ネットワーク分析 / 利益団体 / 比較政治 / NPO (他10件)
【概要】本研究は地球環境政策という、錯綜した政策分野に対して、ネットワーク・アプローチを用いた比較・トランスショナルな調査・分析を行い、欧米アジアの主要諸国における各国の政策形成過程の構造的な違い、特徴を浮き彫りにしようとする。このために、日米独韓およびその他の先進各国並びに国際機関の地球環境政策に関係するアクター各国目標75(最低50以上)組織を対象にインタビュー調査を行うこととした。実際にも日本、韓国...
【農学】農芸化学:エネルギー変換気候変動を含む研究件
❏冬季東アジアモンスーンの変動力学と予測可能性、及び長期変調(13F03022)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】異常寒波 / 気候変動 / 惑星規模波動 / 寒気移流 / ブロッキング高気圧 (他8件)
【概要】人為起源の地球温暖化に伴う気温上昇は特に北半球高緯度で著しいと予想され,東アジアでは冬季モンスーンの長期的弱化が予想されているが,ここ数年ユーラシア大陸では寒波・豪雪に見舞われる冬が増えている.この力学過程や予測可能性の解明は近未来の気候予測にとって極めて重要であり,これが本課題の目的である. Wang博士は,2012年1月下旬から2月前半にかけてユーラシア大陸に記録的な寒波をもたらした大気循環異...
❏エネルギー論的観点からの大気循環変動の再考察:新しい変動論の確立へ向けて(22340135)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 気象学 / 大気現象 / 力学モード / エネルギー変換 (他9件)
【概要】我が国の夏季・冬季の天候に影響する北太平洋上の停滞性大気循環偏差が傾圧構造を持ち,その形成・維持にとって,3次元平均流からの運動エネルギー変換のみならず,傾圧的な偏西風からの位置エネルギー変換もそれ以上に重要なことが分かった.特に,夏季天候に影響する循環偏差は,付随する海面蒸発偏差と下層の水蒸気輸送収束偏差が積雲対流活動偏差を維持するよう働く「湿潤力学モード」の特性を有することを確認した. ...
【農学】生産環境農学:地球変動予測気候変動を含む研究件
❏北極におけるエアロゾルの動態と気候影響(20H00638)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測
【概要】北極の5地点で、他グループにより他の手法で測定されてきたBCの値をCOSMOSの値と比較し、COSMOS以外の測定器の値をBCに変換するための係数とその変動を推定した。この結果を論文として国際誌に発表した。 降水中の酸化鉄(FeOx)レーザー誘起白熱法で測定するのであるが、BCとの分離、水からの抽出効率、長期保存した場合の粒径分布の安定性といった点について、実験的・理論的に調べた。この結果を論文と...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏北極の気候影響に関わるブラックカーボンの挙動の解明(16H01770)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測 / 機構変動
【概要】急速に温暖化が進行しつつある北極域での気候変動には、温室効果に加え、エアロゾルの影響も大きいと考えられているが、その不確定性も大きい。ブラックカーボン(BC)は大気中での加熱作用に加え、雪氷面に沈着し雪・氷の反射率を低下させる効果がある。これらの効果はBCの微物理特性・濃度・沈着量に依存する。またこれらの物理量は、その発生・輸送・沈着過程に大きく支配される。北極域でのこれらの物理量の高精度観測が著...
【農学】生産環境農学:森林火災気候変動を含む研究件
❏森林火災から大量に生じる固体有機エアロゾルの発生・除去過程の解明と気候影響(19H04259)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】足立 光司 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90630814)
【キーワード】ターボール / 森林火災 / エアロゾル / 電子顕微鏡分析 / 気候影響 (他11件)
【概要】気候変動に影響を与えるエアロゾルの一つに、森林火災から大量に発生する固体有機物粒子(ターボール)があげられる。このターボールは、主要エアロゾル種に匹敵する排出量が推定されながら、生成・除去プロセスや光学特性など、気候モデルに組み込むための必要なデータがなく、世界的にターボールの気候影響はほとんど分かっていない。そのターボールの理解のため、2019年度の夏季に北米において航空機観測(FIREX-AQ...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
【農学】社会経済農学:気候変動リスク気候変動を含む研究件
❏気候変動下の貿易自由化と世界食料市場システミックリスク:多地域DSGEモデル評価(16H04991)
【研究テーマ】経営・経済農学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】國光 洋二 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 再雇用職員 (30360390)
【キーワード】気候変動リスク / 世界応用一般均衡モデル / 作物モデル / 農産物貿易自由化 / 食料価格変動 (他20件)
【概要】全球気候モデルの気候予測結果をもとに、作物モデルと世界応用一般均衡モデルを用いて、将来的な気候変動下における農作物収量変動の各国間ないし作物間の相関性(収量変動の同期性)と食料価格の変動幅の変化を定量的に分析した。その結果、将来の気候変動により世界同時不作・同時豊作による収量変動の同期性が強まり、多くの国で食料価格の年変動が拡大して社会厚生水準が低下する。また、農産物貿易の自由化による食料価格安定...
❏気候変動リスク対処のための保険制度に関する研究ー活用のための基盤構築をめざして(26590012)
【研究テーマ】新領域法学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】高村 ゆかり 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70303518)
【キーワード】保険 / 気候変動 / リスク / 適応策 / 環境損害 (他8件)
【概要】近年、一定の気象条件を満たせば特段の損害を証明することなく支払いが行われる天候インデックス保険や、途上国の住民の実情に対応し少額の支払だが少額の保険料で運営されるマイクロ保険などが開発され、導入されている。保険は、気候変動のリスクを移転し、損害の回復を促進する効果が期待できる。他方、資力がなく気候変動の悪影響に脆弱な人・集団の保険へのアクセスの確保、保険制度に関わる費用負担の衡平性、保険に依存し適...
【農学】社会経済農学:作物モデル気候変動を含む研究件
❏気候変動緩和策とフード・セキュリティの関係に関する数量経済的研究(21H02294)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】齋藤 勝宏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80225698)
【キーワード】気候変動 / 環境調和型農法 / 食糧需給 / 一般気候型国際貿易モデル / 逐次動学 (他9件)
【概要】
❏気候変動下の貿易自由化と世界食料市場システミックリスク:多地域DSGEモデル評価(16H04991)
【研究テーマ】経営・経済農学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】國光 洋二 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 再雇用職員 (30360390)
【キーワード】気候変動リスク / 世界応用一般均衡モデル / 作物モデル / 農産物貿易自由化 / 食料価格変動 (他20件)
【概要】全球気候モデルの気候予測結果をもとに、作物モデルと世界応用一般均衡モデルを用いて、将来的な気候変動下における農作物収量変動の各国間ないし作物間の相関性(収量変動の同期性)と食料価格の変動幅の変化を定量的に分析した。その結果、将来の気候変動により世界同時不作・同時豊作による収量変動の同期性が強まり、多くの国で食料価格の年変動が拡大して社会厚生水準が低下する。また、農産物貿易の自由化による食料価格安定...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【農学】社会経済農学:環境調和型農林水産気候変動を含む研究件
❏アジアの脆弱な稲生態系の地域内不均一性と品種選択に関する研究(16H05780)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】農業生態学 / 農業経済学 / 環境調和型農林水産 / 気候変動 / 環境調和型農林水産業 (他9件)
【概要】地球温暖化による塩水遡上の稲作への影響を評価するために、ベトナム北部の紅河デルタの本流と分流の河口周縁を比較した。水田と水産養殖池が堤防によってゾーン化されていない分流河口では、稲生産が大幅に低下し、本流河口の堤防近傍の水田でもやや減収した。早生の良質品種は、ハイブリッドに比べて、塩分に対する減収率が大きかった。南インドのため池水田では、近年干ばつ被害が連続しており、補完的な井戸灌漑の利用が進んだ...
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】社会経済農学:農業経済学気候変動を含む研究件
❏アジアの脆弱な稲生態系の地域内不均一性と品種選択に関する研究(16H05780)
【研究テーマ】作物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
【キーワード】農業生態学 / 農業経済学 / 環境調和型農林水産 / 気候変動 / 環境調和型農林水産業 (他9件)
【概要】地球温暖化による塩水遡上の稲作への影響を評価するために、ベトナム北部の紅河デルタの本流と分流の河口周縁を比較した。水田と水産養殖池が堤防によってゾーン化されていない分流河口では、稲生産が大幅に低下し、本流河口の堤防近傍の水田でもやや減収した。早生の良質品種は、ハイブリッドに比べて、塩分に対する減収率が大きかった。南インドのため池水田では、近年干ばつ被害が連続しており、補完的な井戸灌漑の利用が進んだ...
❏気候変動下の貿易自由化と世界食料市場システミックリスク:多地域DSGEモデル評価(16H04991)
【研究テーマ】経営・経済農学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】國光 洋二 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 再雇用職員 (30360390)
【キーワード】気候変動リスク / 世界応用一般均衡モデル / 作物モデル / 農産物貿易自由化 / 食料価格変動 (他20件)
【概要】全球気候モデルの気候予測結果をもとに、作物モデルと世界応用一般均衡モデルを用いて、将来的な気候変動下における農作物収量変動の各国間ないし作物間の相関性(収量変動の同期性)と食料価格の変動幅の変化を定量的に分析した。その結果、将来の気候変動により世界同時不作・同時豊作による収量変動の同期性が強まり、多くの国で食料価格の年変動が拡大して社会厚生水準が低下する。また、農産物貿易の自由化による食料価格安定...
【農学】社会経済農学:食料安全保障気候変動を含む研究件
❏食と栄養の安全保障―世帯と地域のレジリアンス(20H00440)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】梅津 千恵子 京都大学, 農学研究科, 研究員 (40294251)
【キーワード】気候変動 / 食料システム / 栄養 / 食料安全保障 / アフリカ
【概要】
❏環境変動に対する農村地域の対処戦略とレジリアンスに関する研究(23310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】梅津 千惠子 長崎大学, 大学院水産・環境科学総合研究科, 教授 (40294251)
【キーワード】レジリアンス / 食料安全保障 / 環境変動 / 環境政策 / 農村開発 (他10件)
【概要】ザンビア南部州において食料安全保障とレジリアンスについての実証分析を行い、栄養や農外収入などの多面的適応能力の醸成による包括的食料安全保障の重要性を示唆した。天候保険の購入により作付面積が広くなることや播種時期が早まることがわかった.農民の食物摂取は国際基準と比べてエネルギー摂取量が不足していること、動物性たんぱく質摂取量が少ないことが明らかになった。サツマイモなどの代替作物は食料供給に重要な役割...
【農学】社会経済農学:農業気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏研究コンソーシアムによる気候変動に対する国際的対応力の形成に関する総合的研究(17201010)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】三村 信男 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 教授 (60133089)
【キーワード】気候変動 / アジア・太平洋地域 / 影響評価 / 適応策 / 海岸侵食 (他23件)
【概要】気候変動への影響が大きいアジア・太平洋の途上国における適応力の形成について多面的に研究した.ベトナム、タイ、南太平洋の島嶼国では海岸侵食が共通の問題であり、その対策には土地利用対策と合わせた技術的対策が必要である.また、インドネシア、中国(内蒙古、雲南省など)の食料生産では、地域固有の自然資源を生かした持続可能な農業経営・農村改革が必要である.また、本研究を通して各国の研究者との国際的ネットワーク...
【農学】動物生命科学:イネ気候変動を含む研究件
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
❏天然安定同位体比利用による気候帯別水田からの温室効果ガス発生軽減管理法の開発(25252044)
【研究テーマ】地域環境工学・計画学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
【キーワード】温室効果ガス / 水田 / 二酸化炭素 / メタン / 亜酸化窒素 (他37件)
【概要】水田におけるGHG生成機構と接地気相中への放出機構を解明し発生軽減農法の開発を目的とした。ライシメーターにおいて水管理法を変えて水稲を栽培し、収量と温室効果ガスフラックスを測定した。また、メタン生成菌、メタン資化性菌の分離を試みた。間断灌漑を取り入れた水管理で湛水区と比べてGHGsフラックスが減少した。イネの通気抵抗が高温の熱帯では小さくなることから、熱帯でより大きいCH4放出となった。熱帯水田は...
【農学】森林圏科学:生態系機能気候変動を含む研究件
❏森林土壌微生物群集の機能と環境応答の広域スケール評価と空間スケール依存性の解明(21H02226)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中村 誠宏 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (80545624)
【キーワード】気候変動 / 土地利用変化 / 広域パターン / 多様性 / 機能 (他9件)
【概要】
❏気候変動に伴う温暖化と台風巨大化の複合効果が暖帯林の群集と生態系機能へ与える影響(18K05717)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中村 誠宏 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (80545624)
【キーワード】気候変動 / 非線形応答 / 暖温帯 / 生物多様性 / 生態系機能 (他6件)
【概要】これまで困難を極めた気候変動に伴う多重ストレスに対する森林生態系の非線形応答(相乗効果、レジームシフト)を解明する。気候変動は温暖化と同時に、突発的な撹乱の頻度と規模を増加させると予測されている。本研究の目的は、1)台風撹乱と温暖化の複合効果が紀伊半島の暖帯林(照葉樹林)の群集構造と垂直的な階層構造にどの様な影響を与えるのか?2)その複合効果に対して生物多様性(樹木、昆虫)と生態系機能はどのような...
❏植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構の解明(15H04512)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎藤 琢 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教 (50420352)
【キーワード】植生遷移 / 炭素循環 / 水循環 / 環境応答 / 落葉広葉樹 (他11件)
【概要】本研究の目的は植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構をフィールド観測と生態系モデルによって解明することである。ダケカンバ(遷移初期種)とミズナラ(遷移中後期種)を重点的に調査したところ、(1)両種の葉群フェノロジーの相違性が、植物生理特性や蒸散特性に影響を与えること、(2)ダケカンバ林からミズナラ林への遷移を想定した場合、水循環よりも炭素循環への影響が大きいことが示...
【農学】森林圏科学:熱帯雨林気候変動を含む研究件
❏植生の人為改変はボルネオの気候を変えている?(25281005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (50304770)
【キーワード】森林 / 気候変動 / 土地利用変化 / 熱帯雨林 / 東南アジア
【概要】地表面の被覆状態が変化することで、将来に熱帯域の大気‐陸面相互作用がどのように変化し、降水量等に影響するのかについて明らかにするために、ボルネオ島を対象として、地表面被覆が降水量へ及ぼす影響の違いに関する数値実験を行った。対照実験(C)、気孔開度低下、標高100m以下森林伐採(B-1)、全森林伐採(B-2)の各実験について、現在気候実験の結果から将来気候実験の結果への変化としてみると、B-2のよう...
❏気候変動が東南アジア熱帯雨林・季節林生態系の水循環に与えるインパクト(20380090)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】熊谷 朝臣 九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (50304770)
【キーワード】マレーシア / カンボジア / 熱帯雨林 / 熱帯季節林 / 蒸発散 (他8件)
【概要】カンボジア熱帯季節林において、外来樹種は郷土樹種より光合成能力が高いが、乾季に気孔を閉じ気味になること、一方、郷土樹種は乾季も地中深くまで伸ばした根のおかげで雨季に貯えられた地下水を利用して気孔を開け気味にできること、が分かった。東南アジア熱帯雨林の主要樹種であるリュウノウジュを対象として降水遮断実験を行った。樹体内の通水分布を考慮した精密な樹液流計測により単木~個葉スケールの蒸散速度を算定するこ...
【農学】森林圏科学:熱帯林気候変動を含む研究件
❏東南アジア熱帯林全域の炭素貯留能力を解明する(17H01477)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】炭素循環 / 温暖化 / 気候変動 / 熱帯林 / 二酸化炭素
【概要】当初、東南アジア熱帯林全域に多数の観測点からなる森林簿ネットワークを構築し、森林炭素収支の統合解析を行おうとした。しかし、今般の新型コロナウィルス感染拡大により、ほとんどの観測点の構築が頓挫した。そのような環境下で、(1)ベトナムの高地針広混交林サイトの設定に成功した。(2)ミャンマーの森林炭素収支において、違法伐採の影響は大きく、その評価の成否が極めて重要であることが明らかになった。(3)日本の...
❏大規模降水遮断実験による熱帯林の一斉開花現象のメカニズム解明(23255002)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】中静 透 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (00281105)
【キーワード】熱帯林 / 生物多様性 / 一斉開花 / 樹木の生理生態 / 動物植物相互作用 (他8件)
【概要】東南アジア熱帯雨林に特有な一斉開花現象について、大規模操作実験装置を用い,林冠アクセスを活かすことにより,①一斉開花と樹木の水分生理、②一斉開花と樹木の栄養塩収支、③一斉開花と送粉・葉食・種子食などの動植物相互作用系、を明らかにすることを目的とした。しかし、研究期間中に、自然状態での一斉開花が頻繁に起こったことにより、操作実験を行う方法を変更し、これまでの実験結果と長期観測結果を並行的に解析するこ...
【農学】森林圏科学:環境応答気候変動を含む研究件
❏植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構の解明(15H04512)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎藤 琢 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教 (50420352)
【キーワード】植生遷移 / 炭素循環 / 水循環 / 環境応答 / 落葉広葉樹 (他11件)
【概要】本研究の目的は植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構をフィールド観測と生態系モデルによって解明することである。ダケカンバ(遷移初期種)とミズナラ(遷移中後期種)を重点的に調査したところ、(1)両種の葉群フェノロジーの相違性が、植物生理特性や蒸散特性に影響を与えること、(2)ダケカンバ林からミズナラ林への遷移を想定した場合、水循環よりも炭素循環への影響が大きいことが示...
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【農学】森林圏科学:衛星画像気候変動を含む研究件
❏北方林における気候変動への適応:生態系レジリエンスの保全をめざした生態系管理(17H01516)
【研究テーマ】環境農学(含ランドスケープ科学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】森本 淳子 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (50338208)
【キーワード】気候変動 / 生態系管理 / 適応策 / レジリエンス / リスクモデル (他24件)
【概要】気候変動は災害リスクを増大し、生態系の劣化を助長する。陸上生態系において最も甚大な影響を受けうる北方林を対象として、気候変動の緩和策と適応策に関する総合的な研究を行った。具体的には、気候変動による頻度と強度の増大が予想される、台風による森林倒壊(風倒)を題材として、(1)気象・地形・森林の多変量を含む風倒リスクモデルの開発により、倒壊する材積を最小化する人工林配置計画の立案、(2)風倒後の中・長期...
❏気候変動に起因するベトナム沿岸災害適応策のための統合型モニタリングシステム(23254004)
【研究テーマ】地盤工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】安原 一哉 茨城大学, 地球変動適応科学研究機関, 産学官研究員 (20069826)
【キーワード】気候変動 / 適応策 / 海岸地形変化 / 堤防変状 / モニタリング (他21件)
【概要】気候変動に起因する災害に対する適応策を構築していくための隘路は基本的な科学的データとモニタリングシステムの不足にあると考えられる。この困難さを克服するために、本研究では、気候変動に対して最も脆弱な地域の一つである、ベトナム国の紅河河口デルタ(ハイハウ海岸)における防御策の提案をするために、ICTを駆使して、海岸波浪特性、地形変化及び地盤工学的特性を含むモニタリングシステムと解析システムを確立するこ...
【農学】森林圏科学:水資源気候変動を含む研究件
❏アジア地域における持続可能な水管理のための指標の開発(19F19818)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】Gasparatos Alex 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 准教授 (20726369)
【キーワード】Water Resources / Climate Change / Water Management / Water Security / Water Supply (他6件)
【概要】The research milestones have generally been met and completed during FY2021 (April 2021-September 2021).Secondary data sets for water yield and water supply,water quality, meteorological variables mea...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏統合型水循環・水資源モデルによる世界の水持続可能性リスクアセスメントの先導(23226012)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50221148)
【キーワード】水文学 / 統合型水循環・水資源モデル / 持続可能性 / リスクアセスメント / 水資源 (他15件)
【概要】水資源の確保、水災害の軽減は持続可能な社会の構築に不可欠である。人工衛星による地球観測データ等に基づいて湖沼や河川を含む水面や氷河のグローバルなデータベースを構築し、地下水モデルや河川モデルを改良して、利用可能な淡水資源や洪水被害が気候変動に伴ってどのように変化するのかを算定した。一方で、さらなる人口の増加や経済発展に伴う水需要の変化を主要穀物の生産や都市用水に着目して分析・モデル化し、食料の国際...
【農学】森林圏科学:水収支気候変動を含む研究件
❏琵琶湖堆積物の高時間分解能環境記録復元による水収支予測仮説の検討(26400493)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 音波探査 (他6件)
【概要】今回の研究で氷期の湖水面高度上昇期と急激な寒冷化事件であるハインリッヒイベント期とが対応していることが明らかになった。そのメカニズムとして、氷期の中でも急激な寒冷期には日本海を渡る冬季季節風が強化され、日本海から大量の水蒸気が運ばれ、それによって日本列島日本海側そして琵琶湖流域の降雪量が増加し、その結果琵琶湖の水収支がプラスに転じ、湖水面が上昇したと考えた。琵琶湖高島沖コアには琵琶湖周辺域の古気候...
❏高分解能琵琶湖古環境変遷記録との対比による東アジアモンスーン変動メカニズム解明(23540536)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2014
【研究代表者】井内 美郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00294786)
【キーワード】水収支 / 気候変動 / 湖沼 / 堆積物 / 生物源シリカ (他8件)
【概要】本研究の目的は、湖底堆積物に記録された気候変動の歴史を読み出し、変動メカニズムを解明しようというものである。対象域を滋賀県琵琶湖に設定し、湖中央部で採取されたボーリング試料中の生物源シリカ濃度・全有機炭素濃度の分析結果から湖内一次生産の変遷を復元した。また、湖岸域で実施した音波探査記録とボーリング試料の含砂率変遷を基に湖水面高度変遷史復元を試みた。その結果、一次生産の時系列変遷からこれまで注目され...
【農学】森林圏科学:土地利用気候変動を含む研究件
❏気候変動を考慮できる動的水食モデルの構築に関する研究(19H00958)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西村 拓 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40237730)
【キーワード】気候変動 / 水食 / 数値予測 / ゲリラ豪雨 / 粗放的土地管理 (他15件)
【概要】水食予測のために,対象スケール・問題に応じてWEPP,GeoWEPPを使い分けるが,この時,降雨,土壌に関するモデルパラメータの日本への適応について,従来十分に考慮されていなかった.2020年度は,気象データについて農研機構の提供する 農環研シナリオ2017を用いて,現在および将来気象の統計値を整理し,WEPP,GeoWEPPに利用可能な気象データセットを構築した.また,短時間降雨特性について検討...
❏気候・社会・生態系の変動に対応した感染症リスク評価モデルの構築(26241025)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (30282114)
【キーワード】感染症 / リスク評価 / 途上国都市 / 洪水 / 気候変動 (他12件)
【概要】アジアの途上国都市を想定し、気候変動や社会変動の影響を考慮した洪水起因の感染症リスクの定量評価モデルを構築した。まず,洪水時の行動を考えたQMRAを基本とし、家庭内における二次感染を考慮したモデルにより、ノロウイルス感染リスクを算出した。次に,気候パラメータにもとづくデング熱のリスク評価モデルを、デング熱罹患率の季節変動と都市内での空間変動に着目しながら,機械学習アルゴリズムを用いて構築した。 最...
❏気候変動が東南アジア熱帯雨林・季節林生態系の水循環に与えるインパクト(20380090)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】熊谷 朝臣 九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (50304770)
【キーワード】マレーシア / カンボジア / 熱帯雨林 / 熱帯季節林 / 蒸発散 (他8件)
【概要】カンボジア熱帯季節林において、外来樹種は郷土樹種より光合成能力が高いが、乾季に気孔を閉じ気味になること、一方、郷土樹種は乾季も地中深くまで伸ばした根のおかげで雨季に貯えられた地下水を利用して気孔を開け気味にできること、が分かった。東南アジア熱帯雨林の主要樹種であるリュウノウジュを対象として降水遮断実験を行った。樹体内の通水分布を考慮した精密な樹液流計測により単木~個葉スケールの蒸散速度を算定するこ...
【農学】森林圏科学:大気現象気候変動を含む研究件
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏エネルギー論的観点からの大気循環変動の再考察:新しい変動論の確立へ向けて(22340135)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
【キーワード】気候変動 / 気象学 / 大気現象 / 力学モード / エネルギー変換 (他9件)
【概要】我が国の夏季・冬季の天候に影響する北太平洋上の停滞性大気循環偏差が傾圧構造を持ち,その形成・維持にとって,3次元平均流からの運動エネルギー変換のみならず,傾圧的な偏西風からの位置エネルギー変換もそれ以上に重要なことが分かった.特に,夏季天候に影響する循環偏差は,付随する海面蒸発偏差と下層の水蒸気輸送収束偏差が積雲対流活動偏差を維持するよう働く「湿潤力学モード」の特性を有することを確認した. ...
❏東アジアにおけるエアロゾル数濃度の空間分布とその変動要因の解明(22241002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】竹川 暢之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00324369)
【キーワード】エアロゾル / 数濃度 / 間接効果 / 東アジア / 航空機観測 (他9件)
【概要】エアロゾルは雲凝結核として作用し、地球の放射収支に大きな影響を与える(間接効果)。間接効果は気候変動予測における主要な不確実要素であり、その理解向上のためにはエアロゾル数濃度分布の支配要因を定量的に明らかにする必要がある。本研究では、航空機に搭載してエアロゾル数濃度を高速測定できるシステムを開発した。東アジアにおいて航空機観測を行い、エアロゾル数濃度の鉛直分布を明らかにした。さらに、3次元モデルを...
【農学】森林圏科学:土地利用変化気候変動を含む研究件
❏森林土壌微生物群集の機能と環境応答の広域スケール評価と空間スケール依存性の解明(21H02226)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中村 誠宏 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (80545624)
【キーワード】気候変動 / 土地利用変化 / 広域パターン / 多様性 / 機能 (他9件)
【概要】
❏アブラヤシ農園の拡大が東南アジア熱帯林の水・炭素循環に与えるインパクト(15H02645)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】フラックス / 土地利用変化 / 物質循環 / 気候変動
【概要】熱帯林域において、天然林からアブラヤシ農園への土地利用変化は、熱帯林破壊の元凶であり、生物多様性や地域環境に及ぼす悪影響が指摘されているが、その定量的評価は絶対的に不足している。本研究では、マレーシア・ボルネオのアブラヤシ農園拡大域においてアブラヤシ農園造成が地域環境に及ぼす影響を明らかにするため、アブラヤシ農園の個体レベル~農園レベルでの水・炭素循環とその環境応答を主にタワーフラックス観測により...
❏植生の人為改変はボルネオの気候を変えている?(25281005)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (50304770)
【キーワード】森林 / 気候変動 / 土地利用変化 / 熱帯雨林 / 東南アジア
【概要】地表面の被覆状態が変化することで、将来に熱帯域の大気‐陸面相互作用がどのように変化し、降水量等に影響するのかについて明らかにするために、ボルネオ島を対象として、地表面被覆が降水量へ及ぼす影響の違いに関する数値実験を行った。対照実験(C)、気孔開度低下、標高100m以下森林伐採(B-1)、全森林伐採(B-2)の各実験について、現在気候実験の結果から将来気候実験の結果への変化としてみると、B-2のよう...
【農学】森林圏科学:降雨流出気候変動を含む研究件
❏気候変動により増大する災害リスク定量化のための洪水・土砂流出量予測手法の提案(20H03019)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】内田 太郎 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (60370780)
【キーワード】気候変動 / 土砂災害 / 山地洪水 / 斜面崩壊 / 土石流 (他9件)
【概要】本研究では、気候変動による豪雨の激甚化が中山間地集落の自然災害リスクに及ぼす影響を評価するために「山地流域における降雨規模(1降雨の総降水量及び降雨強度)の変化に対する水・土砂流出の応答特性」の解明し、予測手法を提案することを目的に実施している。具体的には、1.斜面土層内に降雨の一部が貯留される状態(比流量<降雨強度)、2.斜面土層が飽和に達し、比流量≒降雨強度となる状態、3.土石流や斜面崩壊の発...
❏気候変動を考慮できる動的水食モデルの構築に関する研究(19H00958)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西村 拓 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40237730)
【キーワード】気候変動 / 水食 / 数値予測 / ゲリラ豪雨 / 粗放的土地管理 (他15件)
【概要】水食予測のために,対象スケール・問題に応じてWEPP,GeoWEPPを使い分けるが,この時,降雨,土壌に関するモデルパラメータの日本への適応について,従来十分に考慮されていなかった.2020年度は,気象データについて農研機構の提供する 農環研シナリオ2017を用いて,現在および将来気象の統計値を整理し,WEPP,GeoWEPPに利用可能な気象データセットを構築した.また,短時間降雨特性について検討...
【農学】森林圏科学:落葉広葉樹気候変動を含む研究件
❏北方林において落葉広葉樹は増加しているのか?多地点・長期・年輪データの利用(21K05682)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】鈴木 智之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20633001)
【キーワード】北方林 / 落葉広葉樹 / 針葉樹 / 長期的動態 / 年輪解析 (他10件)
【概要】本研究は、世界的に報告されている北方林における落葉広葉樹の増加の普遍性の検証、メカニズムの解明をするために、北海道全域の天然林を対象に、落葉広葉樹率の変化が地理的にどのように起きているのか、20世紀初頭から変化し続けているのか、落葉広葉樹・針葉樹がそれぞれどのように環境変化に応答しているのか、を検証する。そのために、(1)多地点データによる落葉広葉樹率変化の地理的パターンの解析、(2)歴史的資料解...
❏植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構の解明(15H04512)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎藤 琢 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教 (50420352)
【キーワード】植生遷移 / 炭素循環 / 水循環 / 環境応答 / 落葉広葉樹 (他11件)
【概要】本研究の目的は植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構をフィールド観測と生態系モデルによって解明することである。ダケカンバ(遷移初期種)とミズナラ(遷移中後期種)を重点的に調査したところ、(1)両種の葉群フェノロジーの相違性が、植物生理特性や蒸散特性に影響を与えること、(2)ダケカンバ林からミズナラ林への遷移を想定した場合、水循環よりも炭素循環への影響が大きいことが示...
【農学】森林圏科学:菌嚢気候変動を含む研究件
❏森林生態系におけるコウチュウ目ー微生物群集共生系の共進化動態解析(21H04736)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2025-03-31
【研究代表者】久保田 耕平 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30272438)
【キーワード】菌嚢 / 酵母 / 材食性 / 腐食連鎖 / 気候変動
【概要】〇コウチュウ分類群の共生微生物のメタゲノム解析:本年度はホスト材のタイプが異なるルリクワガタ属3群の雌成虫菌嚢、消化管、幼虫の消化管、糞、ホスト材中の坑道壁等の解析サンプルを収集した。これらは次年度に解析予定である。 〇ホストコウチュウ目と共生微生物の共進化動態解析:本年度は材食性のルリクワガタ属、オニクワガタ属のホスト昆虫と共生酵母について系統解析を行い、共進化動態を考察した。この結果と過去気候...
❏森林昆虫ー共生微生物の共進化と温度反応及び気候変動から予測される動態予測(25292082)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】久保田 耕平 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30272438)
【キーワード】分化過程 / 共生酵母 / 森林昆虫 / 遺伝子解析 / ルリクワガタ属 (他16件)
【概要】ルリクワガタ属やその他多くの森林昆虫の分類群について大量の遺伝子データを用いた分化過程の推定を行った。多くの特徴的な分化パターンや隠蔽種の存在が示された他、特にルリクワガタ属で実施したRADシーケンス解析では信頼性の高いトポロジーが得られた。ルリクワガタ属について共生酵母との共進化が検出された。また、酵母の高温耐性は系統による変異が大きかった。ルリクワガタ属について生態ニッチモデリングによる生息適...
【農学】森林圏科学:水循環気候変動を含む研究件
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構の解明(15H04512)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎藤 琢 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教 (50420352)
【キーワード】植生遷移 / 炭素循環 / 水循環 / 環境応答 / 落葉広葉樹 (他11件)
【概要】本研究の目的は植生遷移に伴う落葉広葉樹林生態系機能の環境応答特性の変遷とその変動機構をフィールド観測と生態系モデルによって解明することである。ダケカンバ(遷移初期種)とミズナラ(遷移中後期種)を重点的に調査したところ、(1)両種の葉群フェノロジーの相違性が、植物生理特性や蒸散特性に影響を与えること、(2)ダケカンバ林からミズナラ林への遷移を想定した場合、水循環よりも炭素循環への影響が大きいことが示...
❏火星の地下に巨大な海が存在したか―新しい仮説の提唱と複合的アプローチによる検証(23340126)
【研究テーマ】固体地球惑星物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮本 英昭 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (00312992)
【キーワード】火星 / 水 / 海 / アウトフローチャネル / 水循環 (他15件)
【概要】火星にはかつて強い磁場があり、液体の水が大量に存在していたことなどから、生命が誕生していた可能性があると議論されている。本研究は将来の火星生命探査も視野に入れ、海や温暖湿潤気候という観点から火星固有の水循環の様式について多角的に検討した。特に海仮設の大きな矛盾点とかねてから指摘されていた海岸線の欠如という問題点については、へスペリア代に発生した巨大津波による地形改変の証拠を見つけることに成功し、長...
【農学】森林圏科学:土石流気候変動を含む研究件
❏気候変動により増大する災害リスク定量化のための洪水・土砂流出量予測手法の提案(20H03019)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】内田 太郎 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (60370780)
【キーワード】気候変動 / 土砂災害 / 山地洪水 / 斜面崩壊 / 土石流 (他9件)
【概要】本研究では、気候変動による豪雨の激甚化が中山間地集落の自然災害リスクに及ぼす影響を評価するために「山地流域における降雨規模(1降雨の総降水量及び降雨強度)の変化に対する水・土砂流出の応答特性」の解明し、予測手法を提案することを目的に実施している。具体的には、1.斜面土層内に降雨の一部が貯留される状態(比流量<降雨強度)、2.斜面土層が飽和に達し、比流量≒降雨強度となる状態、3.土石流や斜面崩壊の発...
❏2018年西日本豪雨災害地調査にもとづく土砂災害発生域の高精度予測研究(19K01154)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】須貝 俊彦 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90251321)
【キーワード】slope failure / debris flow / disaster / photogrammetry / river long-profile (他23件)
【概要】2018年西日本豪雨災害現場を現地調査し、崩壊ー土砂移動プロセスを解明するとともに、発災前後の地形を比較し、2018年以前の地形、地質条件が、土砂移動に与えた影響を考察した。また、土砂堆積域において、堆積物の放射性炭素年代測定を実施し、過去に発生した土砂移動時期を解明した。そのうえで、河床縦断面形のセグメント区分を試行し、土砂の移動堆積区間の推定根拠について検討した。2017年九州北部豪雨、201...
【農学】森林圏科学:酵母気候変動を含む研究件
❏森林生態系におけるコウチュウ目ー微生物群集共生系の共進化動態解析(21H04736)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2025-03-31
【研究代表者】久保田 耕平 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30272438)
【キーワード】菌嚢 / 酵母 / 材食性 / 腐食連鎖 / 気候変動
【概要】〇コウチュウ分類群の共生微生物のメタゲノム解析:本年度はホスト材のタイプが異なるルリクワガタ属3群の雌成虫菌嚢、消化管、幼虫の消化管、糞、ホスト材中の坑道壁等の解析サンプルを収集した。これらは次年度に解析予定である。 〇ホストコウチュウ目と共生微生物の共進化動態解析:本年度は材食性のルリクワガタ属、オニクワガタ属のホスト昆虫と共生酵母について系統解析を行い、共進化動態を考察した。この結果と過去気候...
❏森林昆虫ー共生微生物の共進化と温度反応及び気候変動から予測される動態予測(25292082)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】久保田 耕平 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30272438)
【キーワード】分化過程 / 共生酵母 / 森林昆虫 / 遺伝子解析 / ルリクワガタ属 (他16件)
【概要】ルリクワガタ属やその他多くの森林昆虫の分類群について大量の遺伝子データを用いた分化過程の推定を行った。多くの特徴的な分化パターンや隠蔽種の存在が示された他、特にルリクワガタ属で実施したRADシーケンス解析では信頼性の高いトポロジーが得られた。ルリクワガタ属について共生酵母との共進化が検出された。また、酵母の高温耐性は系統による変異が大きかった。ルリクワガタ属について生態ニッチモデリングによる生息適...
【農学】森林圏科学:植物気候変動を含む研究件
❏カウンターストレス装置としてのRNA顆粒による相反mRNA抑制の解析(15H04628)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】渡邊 雄一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)
【キーワード】植物 / mRNA制御 / 環境応答 / 高温ストレス / ストレス顆粒 (他22件)
【概要】植物が高温などのストレスを受けた際、細胞内に現れるRNA顆粒ーPボディーとストレス顆粒ーについて、ストレス耐性を付与する機能との関連を解析した。ストレス高温処理直後から、分単位で見られる非常に早い変化であった。DCP1 によるPボディーは平常時から存在し、DCP2がそこに集結、ストレス顆粒はそれとは独立に形成されるが、P-ボディーと離合集散する構造として観察された。ストレス耐性の際増加するmRNA...
❏ウォーカー循環系における大気振動と山岳の森林限界の形成(22255002)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】北山 兼弘 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20324684)
【キーワード】生態学 / 植物 / 熱帯山岳 / エル・ニーニョ / 乾燥適応 (他16件)
【概要】赤道付近では、東西太平洋を結ぶ大気循環であるウォ-カ-循環によって、対流圏に沈降逆転層が形成される。沈降逆転層付近では気流の沈降による強い乾燥が生じ、植物に大きな乾燥ストレスを与える。本研究では、沈降逆転層の高度や乾燥の強さがどのように植物に影響を与えるのかを解明した。西太平洋ボルネオ島の熱帯高山では森林限界が高標高(3,300 m)に、東のガラパゴス諸島では森林限界が低標高(1,000 m)に出...
【農学】森林圏科学:ESG気候変動を含む研究件
❏エネルギー転換に向けた欧州諸国と日本におけるグリーンファイナンスの展開(19F19731)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】錦澤 滋雄 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (70405231)
【キーワード】ESG / Sustainable Finance / Climate Change / Environmental Assessment / EU (他8件)
【概要】The research achievements present several highs and lows, primarily due to the project implementation and research execution coinciding entirely with both the start of the Covid-19 pandemic in early 2...
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
【農学】水圏応用科学:海洋生態系気候変動を含む研究件
❏数十年スケールのイワシ資源量動態と中世温暖期に資源量低下を招いた機構の解明(22340155)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
【キーワード】イワシ類 / 魚類資源変動 / 海洋生態系 / 気候変動 / 太平洋 (他11件)
【概要】地球温暖化に伴って、数十年スケールで大変動する太平洋のイワシ資源は、今後どのような変動を示すのか。中世温暖期におけるイワシ存在量の数十年スケール変動の振幅変化とそのメカニズムの解明を試みた。マイワシには過去1000年間において300年スケールの変動が見つかり、中世温暖期とそれにつづく小氷期という汎地球規模の気候変動に対して応答しないことがわかった。一方で、マイワシ存在量の300年スケール変動の背後...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
❏GLOBEC(地球規模海洋生態系変動)のための生物計測手法の開発(08045050)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1998
【研究代表者】小松 輝久 (1997-1998) 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60215390)
【キーワード】海洋生態系 / 気候変動 / 生物計測 / 動物プランクトン / 画像計測 (他15件)
【概要】世界及び日本におけるGLOBEC計画を推進するために必要な技術的基盤を確立するために,生態系の生物計測分野で最も先進的なウッズホール海洋研究所と共同して新しい機器の開発と実海域での調査研究を行うことを目的として研究を開始した.その中で,音響技術と光・画像技術,生物採集装置の開発に重点をおくことにした. 平成8年6月に既存の機器と新規機器プロトタイプを用いて伊豆海域と黒潮続流・遷移域における海洋観測...
【農学】水圏応用科学:海洋物理・陸水学気候変動を含む研究件
❏沿岸ニーニョ現象のメカニズムとその予測可能性(16H04047)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】東塚 知己 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (40376538)
【キーワード】沿岸ニーニョ現象 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 海洋物理・陸水学
【概要】本研究では、オーストラリア大陸西岸沖に発生するニンガルー・ニーニョ現象の沿岸ニーニョ現象(大陸の西岸沖に発生するエルニーニョ現象のような現象で、海水温が平年に比べて以上に高くなる)のメカニズムをデータ解析やシミュレーションを通して明らかにした。また、発生域に近い場所で異常気象を引き起こしたり、生態系に大きな影響を与えたりする沿岸ニーニョ現象の予測精度の向上に成功した。 ...
❏氷期気候変動を駆動した海洋深層変動に関するモデリング研究(26287112)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 顕 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70396943)
【キーワード】海洋深層循環 / 海洋炭素循環 / 氷期気候変動 / 気候変動 / 海洋物理・陸水学
【概要】数十~数千年の長期気候変動の鍵となる海洋深層の変動メカニズムとその気候への影響の理解を目指し、大気大循環モデル、海洋大循環モデル、簡易気候結合モデル、海洋炭素・物質循環モデルなど、さまざまな数値モデル群を用いて氷期気候変動に関する数値シミュレーションを実施した。氷期において提唱されている海洋深層循環の3つの形態(モード)に注目し、それらを適切に再現でき、かつ長期時間積分が可能な気候シミュレーション...
【農学】水圏応用科学:生物多様性気候変動を含む研究件
❏小区分05030:国際法学関連(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】太平洋島嶼国
【研究期間】国際法の形成
【研究代表者】海洋生物多様性
【キーワード】海底鉱物資源
【概要】
❏国際規格の要件と影響領域の網羅性を具備した世界標準のライフサイクル評価手法の開発(21H04944)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】伊坪 徳宏 東京都市大学, 環境学部, 教授 (90344150)
【キーワード】ライフサイクル影響評価 / 経済評価 / 被害評価 / 国際規格 / 便益移転 (他11件)
【概要】以下二つの課題について研究実績について報告する。 【課題1】国際機関が要求する評価範囲を網羅した影響評価手法開発 UNEPが指定するエンドポイント(人間健康,社会資産,生物多様性,生態系サービス)を対象としたLCIA手法を開発する.人間健康,社会資産,生物多様性については,LIME3(日本),Recipe(欧州),LCImpact(欧州), Impact World+(米国・カナダ)といった世界の...
❏国際法の形成における太平洋島嶼国の限界と可能性-日本の支援政策転換を目指して(20H01426)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】加々美 康彦 中部大学, 国際関係学部, 教授 (30449889)
【キーワード】太平洋島嶼国 / 国際法の形成 / 海洋生物多様性 / 海底鉱物資源 / 気候変動 (他10件)
【概要】本研究では、太平洋島嶼国の実行に見いだしうる国際法の先端的事象を、この地域に特殊な国際関係に注意を払いながら、以下の(1)~(4)の項目に分けて調査してきた。すなわち(1) 海洋環境・生物資源の保全と利用(ナウル協定下で進むマグロ漁業日制限制度の実施強化、 国家管轄権外区域における生物多様性の保全(BBNJ)実施協定の審議における「隣接性原則」の提唱に見られる沿岸国主義傾向の強化とその背景など)、...
【農学】水圏応用科学:物質循環気候変動を含む研究件
❏アブラヤシ農園の拡大が東南アジア熱帯林の水・炭素循環に与えるインパクト(15H02645)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】フラックス / 土地利用変化 / 物質循環 / 気候変動
【概要】熱帯林域において、天然林からアブラヤシ農園への土地利用変化は、熱帯林破壊の元凶であり、生物多様性や地域環境に及ぼす悪影響が指摘されているが、その定量的評価は絶対的に不足している。本研究では、マレーシア・ボルネオのアブラヤシ農園拡大域においてアブラヤシ農園造成が地域環境に及ぼす影響を明らかにするため、アブラヤシ農園の個体レベル~農園レベルでの水・炭素循環とその環境応答を主にタワーフラックス観測により...
❏新理論に基づく大気大循環の3次元描像の解明(25247075)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐藤 薫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90251496)
【キーワード】中層大気大循環 / ロスビー波 / 大気重力波 / 波と平均流の相互作用 / 対流圏・成層圏・中間圏相互作用 (他17件)
【概要】3次元の波活動度フラックスとラグランジュ平均流の近似式に関する理論研究を行った。非定常波・定常波の両者に対して適用可能な定式化に成功した。理論式を用いて成層圏突然昇温や最終昇温に伴うラグランジュ平均流の3次元構造を調べ対流圏雲量への影響を議論した。南極大型レーダーや衛星の観測データを用いて成層圏・中間圏重力波の周波数特性やENSO、MJOによる変調を示した。高解像大気大循環モデルを用いて運動量収支...
❏潮汐混合の直接観測と潮汐18.6年振動に関わる海洋・気候変動の解明(20221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
【キーワード】潮汐鉛直混合 / 長期大気海洋変動 / 海洋物質循環 / 海洋生態系 / 海洋 (他18件)
【概要】千島列島やアリューシャン列島海峡域において、中深層に及ぶ通常の数千倍の乱流鉛直混合の存在を、観測によって実証した。この大きな潮汐鉛直混合は、鉄や栄養塩等の物質循環を通じて、親潮など北太平洋亜寒帯海域の海洋生態系に大きな影響を与える。さらにその潮汐混合が18.6年周期で変動することによって生じる海洋変動が、日本東方海面水温とアリューシャン低気圧等の大気海洋相互作用を通じて増幅し、太平洋規模の気候・海...
【農学】水圏応用科学:インドネシア気候変動を含む研究件
❏気候・社会・生態系の変動に対応した感染症リスク評価モデルの構築(26241025)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (30282114)
【キーワード】感染症 / リスク評価 / 途上国都市 / 洪水 / 気候変動 (他12件)
【概要】アジアの途上国都市を想定し、気候変動や社会変動の影響を考慮した洪水起因の感染症リスクの定量評価モデルを構築した。まず,洪水時の行動を考えたQMRAを基本とし、家庭内における二次感染を考慮したモデルにより、ノロウイルス感染リスクを算出した。次に,気候パラメータにもとづくデング熱のリスク評価モデルを、デング熱罹患率の季節変動と都市内での空間変動に着目しながら,機械学習アルゴリズムを用いて構築した。 最...
❏インドネシア海洋大陸における気候学的空白領域の補完(08041107)
【研究テーマ】気象・海洋・陸水学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】山中 大学 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (30183982)
【キーワード】インドネシア / 気候変動 / データベース化 / 降水量変動 / 積雲対流活動 (他8件)
【概要】本研究の目的は,インドネシア気象庁(BMG)が手書きやタイプ打ちで保管している雨量などの気象観測資料を過去約30年分収集してデジタル化し、有効性(連続性・信頼度)の検討を踏まえて一般的利用可能な数値データベースとし,インドネシア域の気候学的“空白"領域を埋めることであった. 1年次(平成8年度)には,まずBMG本庁と10ケ所の地方官署に出張し,各地における観測実施状況(精度・連続性・記録方...
【農学】水圏応用科学:灌漑気候変動を含む研究件
❏水稲の登熟期の水管理が水田の窒素環境および米の外観品質に与える影響の解明(19H03071)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】西田 和弘 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90554494)
【キーワード】水田の熱・窒素環境同時予測モデル / 水管理 / 水稲の高温登熟障害 / 玄米の外観品質 / リモートセンシング (他22件)
【概要】水稲の高温登熟障害抑制策として各種水管理法が推奨されている.一方,水田の窒素環境を解した米の品質への影響について科学的理解は十分でなく,また,現場の水田において最適な効果をもたらす水管理法は確立していない.そこで本研究では,灌漑水の水温・窒素濃度が異なる複数の水田における現場調査・各種水管理試験により,1)灌漑水の水温・窒素濃度,各種水管理が,水田の窒素環境・水稲の窒素状態に与える影響の解明,2)...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
【農学】水圏応用科学:気候変動を含む研究件
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
❏エアロゾル-雲粒子相互作用の物理化学過程の研究(17201003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20110752)
【キーワード】エアロゾル / ブラックカーボン / 混合状態 / 雲凝結核 / 雲 (他7件)
【概要】エアロゾルがCCNとして作用するポテンシャル(CCN活性)は、主として、乾燥粒径、エアロゾル中の水溶性成分の量、エアロゾルの表面張力の三つの要素により決定されると考えられる。エアロゾルのCCN活性を定量化すること、及びCCN活性と雲粒子生成過程を定量的に結びつけるための研究を実施した。 A)都市大気エアロゾルのCCN活性支配要因 都市大気エアロゾル粒子の化学成分と内部混合状態をエアロゾル質量分析計...
【農学】水圏応用科学:温暖化気候変動を含む研究件
❏地球温暖化による過剰死亡推定―多国間共同環境疫学研究(19H03900)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】橋爪 真弘 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30448500)
【キーワード】地球温暖化 / 環境疫学 / グローバルヘルス / 適応 / 大気汚染 (他10件)
【概要】温暖化に対して有効な対策を取らなかった場合、2030年代には熱関連過剰死亡が世界で3万7千人余り、下痢症による過剰死亡が4万8千人余り発生すると予測されている (WHO, 2014)。本研究は、温暖化による将来の過剰死亡数をより現実的に推定するための疫学的予測モデルの開発をおこない、今世紀末までの温暖化による過剰死亡数を推定することを目的としている。 1.腸管感染症の超過死亡:将来の気候変動による...
❏トランプ政権下の気候変動対策とカリフォルニア州の動向(18K01238)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 雄一郎 明治大学, 法学部, 専任准教授 (00544892)
【キーワード】気候変動 / カリフォルニア州 / アメリカ / 電力 / 合議制機関 (他23件)
【概要】カリフォルニア州の法や政策がどのように他州や連邦法に影響を与えるのか、そして、どうして先駆的な取り組みが可能なのかを検討した。この検討を通じて、我が国の気候変動の法と政策に具体的な提言を行った。カリフォルニア州の取り組みは一見すると同州に特有の問題のようにみえるが、日本と同じ問題意識を共有している。各研究者の報告は『アメリカ気候変動法と政策』(勁草書房)に公表した。 ...
❏東南アジア熱帯林全域の炭素貯留能力を解明する(17H01477)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
【キーワード】炭素循環 / 温暖化 / 気候変動 / 熱帯林 / 二酸化炭素
【概要】当初、東南アジア熱帯林全域に多数の観測点からなる森林簿ネットワークを構築し、森林炭素収支の統合解析を行おうとした。しかし、今般の新型コロナウィルス感染拡大により、ほとんどの観測点の構築が頓挫した。そのような環境下で、(1)ベトナムの高地針広混交林サイトの設定に成功した。(2)ミャンマーの森林炭素収支において、違法伐採の影響は大きく、その評価の成否が極めて重要であることが明らかになった。(3)日本の...
【農学】水圏応用科学:さんご気候変動を含む研究件
❏高CO2・高水温環境下でのサンゴ礁群集の多様度維持機構:パラオ礁湖での事例研究(16H05772)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】栗原 晴子 琉球大学, 理学部, 助教 (40397568)
【キーワード】酸性化 / 温暖化 / サンゴ礁 / 気候変動 / サンゴ群集 (他12件)
【概要】サンゴ礁生態系は,大気CO2 濃度の増加による温暖化および海洋酸性化の影響を最も顕著に受ける可能性がある海域として危惧されている。しかしパラオ国沿岸にて海水中のCO2 濃度および水温が周辺海域よりも高いにも関わらず、高被度・高多様度のサンゴ群集が生息する湾(ニッコー湾)が発見された。このような環境は湾内の海水の滞留時間が2ヶ月以上と長く,湾内に生息サンゴの石灰化活動と有機物分解が関係していることが...
❏気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)(15KK0151)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2016 - 2018
【研究代表者】横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
【キーワード】古気候 / 南極 / サンゴ / 気候変動 / 極地
【概要】全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscienc...
【農学】水圏応用科学:サンゴ礁気候変動を含む研究件
❏Reconstruction of late Quaternary sea-level and reef growth history in the Ryukyu Islands(21H01169)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】HUMBLET Marc 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (40623616)
【キーワード】Coral reef / Sea level change / Climate change / Quaternary / Okinawa (他6件)
【概要】
❏グローバルな環境変動の中の人間-サンゴ礁関係:メラネシアにおける文化人類学的研究(19K13468)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】里見 龍樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (30802459)
【キーワード】自然 / メラネシア / サンゴ礁 / ソロモン諸島マライタ島 / 気候変動 (他6件)
【概要】本研究は、南西太平洋のソロモン諸島マライタ島のサンゴ礁で独自の海上居住を営む「海の民」の事例に即して、「人新世」とも呼ばれる環境変動の時代における人間-環境関係を人類学的にとらえ直そうとするものである。本来の計画では、国内での理論的な研究とソロモン諸島での民族誌的フィールドワークを組み合わせ、「自然の人類学」の現代的なあり方を探究する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により研究計画は大...
❏高CO2・高水温環境下でのサンゴ礁群集の多様度維持機構:パラオ礁湖での事例研究(16H05772)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】栗原 晴子 琉球大学, 理学部, 助教 (40397568)
【キーワード】酸性化 / 温暖化 / サンゴ礁 / 気候変動 / サンゴ群集 (他12件)
【概要】サンゴ礁生態系は,大気CO2 濃度の増加による温暖化および海洋酸性化の影響を最も顕著に受ける可能性がある海域として危惧されている。しかしパラオ国沿岸にて海水中のCO2 濃度および水温が周辺海域よりも高いにも関わらず、高被度・高多様度のサンゴ群集が生息する湾(ニッコー湾)が発見された。このような環境は湾内の海水の滞留時間が2ヶ月以上と長く,湾内に生息サンゴの石灰化活動と有機物分解が関係していることが...
【農学】水圏応用科学:北極気候変動を含む研究件
❏北極海氷の減少が如何にして東アジアの異常寒波を形成・増幅させるのか?(19H01964)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】森 正人 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00749179)
【キーワード】海氷 / 北極 / 地球温暖化 / 異常気象 / 気候変動 (他6件)
【概要】地球温暖化に伴う北極域の海氷の急速な減少は、北極の気候のみならず、中緯度域の気候にも影響を及ぼすことが指摘されている。海氷減少が近年東アジアで頻発している厳冬の形成に与える影響とそのメカニズムを調査した。東アジアに寒冬をもたらす大気循環変動(WACEパターン)は基本的には大気の内部変動であるが、観測データと大規模マルチモデルアンサンブルシミュレーションの解析より、WACEの変動の一部は海氷により外...
❏南大洋と北極海の完新世水温変動の高時間解像度復元(25287136)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (60332475)
【キーワード】南極 / 北極 / 古海洋 / 古気候 / TEX86 (他11件)
【概要】TEX86の分析により,南大洋ウィルクスランド沖では水温は12,000年前から3000年前にかけて低下し,その後,上昇したことが示された.他方,北極チュクチ海では水温は9000年前以降,上昇した.両地域とも顕著な1000年スケール水温変動を示した.チュクチ海コアのクローライト/イライト比から,ベーリング海峡通過流が1000年スケール変動を示し,中期完新世で強かったことが示された.また,石英/長石比...
【農学】水圏応用科学:降水気候変動を含む研究件
❏南岸低気圧の活動の特徴的な季節性とその変動メカニズムの解明(22K14097)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】岡島 悟 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (10881964)
【キーワード】南岸低気圧 / 降水 / 季節変動 / 気候変動 / 温帯低気圧
【概要】
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
【医歯薬学】社会医学:アフリカ気候変動を含む研究件
❏食と栄養の安全保障―世帯と地域のレジリアンス(20H00440)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】梅津 千恵子 京都大学, 農学研究科, 研究員 (40294251)
【キーワード】気候変動 / 食料システム / 栄養 / 食料安全保障 / アフリカ
【概要】
❏環境変動に対する農村地域の対処戦略とレジリアンスに関する研究(23310027)
【研究テーマ】環境影響評価・環境政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】梅津 千惠子 長崎大学, 大学院水産・環境科学総合研究科, 教授 (40294251)
【キーワード】レジリアンス / 食料安全保障 / 環境変動 / 環境政策 / 農村開発 (他10件)
【概要】ザンビア南部州において食料安全保障とレジリアンスについての実証分析を行い、栄養や農外収入などの多面的適応能力の醸成による包括的食料安全保障の重要性を示唆した。天候保険の購入により作付面積が広くなることや播種時期が早まることがわかった.農民の食物摂取は国際基準と比べてエネルギー摂取量が不足していること、動物性たんぱく質摂取量が少ないことが明らかになった。サツマイモなどの代替作物は食料供給に重要な役割...
【医歯薬学】社会医学:経済政策気候変動を含む研究件
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏プラネタリー・バウンダリーズを考慮した持続可能性経済指標の研究(17K00677)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
【キーワード】プラネタリー・バウンダリーズ / 自然資本 / リスク・不確実性 / 気候変動 / 大気汚染 (他12件)
【概要】気候変動、森林消失や大気汚染問題等の地球規模の環境リスクとなっている問題(プラネタリー・バウンダリーズに関係する問題)について、そのインパクトや対策コストについての経済評価手法の検討を行った。いくつかのケースに焦点を置き、リスク分析の手法や不確実性下の意思決定分析の手法を応用する形で、経済モデルの構築、シミュレーション分析、及び評価計算を行い、方法論上の知見を得た。 ...
❏気候変動政策統合評価の分析枠組みとモデリング技法に関する研究(15H03338)
【研究テーマ】経済政策
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】前田 章 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30317309)
【キーワード】割引率 / 最適停止 / 確率制御 / 投資 / 技術革新 (他16件)
【概要】本研究は気候変動政策モデル分析で一般的となっているモデル構造を見直し,そのビルディングブロックである目的関数や制御方式について,新たな考え方と技法を提示するものである.一般的な統合評価モデルにおいて重要な要素となっている割引法についての見直し,確率制御と最適停止問題の枠組みの導入,投資ゲーム均衡におけるスピルオーバーの影響について理論分析を行った.あらゆる気候変動政策モデル分析に関わる汎用的な理論...
【医歯薬学】社会医学:将来予測気候変動を含む研究件
❏都市気象学のグローバル展開(17H01292)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】神田 学 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90234161)
【キーワード】都市気象 / グローバル展開 / 地球温暖化 / ヒートアイランド / 気候変動 (他13件)
【概要】地球温暖化研究で、都市影響はノイズとして扱われてきたが、高リスクの都市に注目する必要性が指摘されている。本研究では、先進国のローカル研究として発展・成熟した都市気象学の技術体系を、グローバルに展開する汎用技術を構築し、メガシティーにおける地球・都市温暖化の全球相互比較を行った。具体的には、(1)高時空間解像度の都市のグローバルデータベースの構築、(2) 汎用的解析手法によるメガシティーにおける温暖...
❏将来の気候変動における熱帯外から熱帯へのテレコネクションメカニズムの解明(15K05280)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】吉森 正和 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (20466874)
【キーワード】気候変動 / 将来予測 / ハドレー循環 / 熱帯降雨 / 気候モデル
【概要】将来、さまざまな要因によって、熱帯の降雨分布が変化することが考えられる。その中の一つに、中高緯度の温暖化における南北半球の非対称性がある。これまでの研究では、温暖化の大きな半球の方へ、熱帯の降雨量がシフトすることが報告されてきたが、海洋循環の変化の効果はほとんど考慮されてこなかった。本研究では、現実的な将来シナリオにおいて、大気だけでなく海洋循環の変化も考慮した予測における、熱帯外から熱帯への遠隔...
【医歯薬学】社会医学:大気汚染気候変動を含む研究件
❏地球温暖化による過剰死亡推定―多国間共同環境疫学研究(19H03900)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】橋爪 真弘 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30448500)
【キーワード】地球温暖化 / 環境疫学 / グローバルヘルス / 適応 / 大気汚染 (他10件)
【概要】温暖化に対して有効な対策を取らなかった場合、2030年代には熱関連過剰死亡が世界で3万7千人余り、下痢症による過剰死亡が4万8千人余り発生すると予測されている (WHO, 2014)。本研究は、温暖化による将来の過剰死亡数をより現実的に推定するための疫学的予測モデルの開発をおこない、今世紀末までの温暖化による過剰死亡数を推定することを目的としている。 1.腸管感染症の超過死亡:将来の気候変動による...
❏気候変動が引き起こす災害・水資源・食資源・大気汚染の年代別リスク変化とその適応策(17KT0066)
【研究テーマ】次世代の農資源利用
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-07-18 - 2020-03-31
【研究代表者】安成 哲平 北海道大学, 北極域研究センター, 助教 (70506782)
【キーワード】大気汚染 / 森林火災 / 気候モデル / PM2.5 / 気候変動 (他20件)
【概要】人類の持続可能性の観点から重要な,「災害」,「食(農)資源」,「水資源」,「大気汚染」に関連した研究を,気候モデル・衛星・再解析データ等を用いて解析し,経済分析を行った.大気汚染では,森林火災予測に直結する気候・環境要因を明らかにし,機械学習で火災予測の初期検討を行った.気候モデル実験では, シベリア森林火災が増加した際のPM2.5日平均環境基準を超える日数や若年性死亡数の変化を分析し,経済損失ま...
❏プラネタリー・バウンダリーズを考慮した持続可能性経済指標の研究(17K00677)
【研究テーマ】環境政策・環境社会システム
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
【キーワード】プラネタリー・バウンダリーズ / 自然資本 / リスク・不確実性 / 気候変動 / 大気汚染 (他12件)
【概要】気候変動、森林消失や大気汚染問題等の地球規模の環境リスクとなっている問題(プラネタリー・バウンダリーズに関係する問題)について、そのインパクトや対策コストについての経済評価手法の検討を行った。いくつかのケースに焦点を置き、リスク分析の手法や不確実性下の意思決定分析の手法を応用する形で、経済モデルの構築、シミュレーション分析、及び評価計算を行い、方法論上の知見を得た。 ...
【医歯薬学】社会医学:東南アジア気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏気候変動下での暑熱障害と感染症による健康リスクの予測と統合的評価(19H01144)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (30282114)
【キーワード】気候変動 / 暑熱 / 水系感染症 / 蚊媒介感染症 / 東南アジア (他9件)
【概要】気候変動の影響を強く受ける東南アジア都市において、昼間の熱中症を中心とする暑熱に関連する健康障害、下痢症・皮膚病等の水系感染症、デング熱等の蚊媒介感染症の健康リスクを予測するモデルを構築した。その結果、暑熱環境リスクは屋外労働者(建設業)が高いが、収入が高く栄養状態の良いベトナムではそのリスクが比較的小さかった。水系感染症は、ベトナムでは洪水により都市下流に位置する集落や農地に大腸菌が拡散してリス...
❏東南アジア・マングローブ域の環境劣化機構と持続可能な利用条件に関する調査(25303016)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】マングローブ / 海岸侵食 / 地盤沈下 / 気候変動 / 持続可能性 (他24件)
【概要】タイ,インドネシア,ベトナムのマングローブ沼地を主対象とし,空中写真解析,測量,空撮,波浪・水質観測,アンケート・インタビュー調査を行い,マングローブ沼地の持続的な利用条件について検討した.長期的な空中写真解析からマングローブ沼地の消失要因と保全に有効な条件を考察した.また,竹柵と石積堤を用いたマングローブ再生事業の評価から,十分な消波による土砂堆積促進と苗木定着までの丁寧な人的介入の有効性が示さ...
【医歯薬学】社会医学:予測モデル気候変動を含む研究件
❏北方林における気候変動への適応:生態系レジリエンスの保全をめざした生態系管理(17H01516)
【研究テーマ】環境農学(含ランドスケープ科学)
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】森本 淳子 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (50338208)
【キーワード】気候変動 / 生態系管理 / 適応策 / レジリエンス / リスクモデル (他24件)
【概要】気候変動は災害リスクを増大し、生態系の劣化を助長する。陸上生態系において最も甚大な影響を受けうる北方林を対象として、気候変動の緩和策と適応策に関する総合的な研究を行った。具体的には、気候変動による頻度と強度の増大が予想される、台風による森林倒壊(風倒)を題材として、(1)気象・地形・森林の多変量を含む風倒リスクモデルの開発により、倒壊する材積を最小化する人工林配置計画の立案、(2)風倒後の中・長期...
❏環境適応型品種をデザインするための統合的モデル化手法の開発(25252002)
【研究テーマ】遺伝育種科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
【キーワード】イネ / 出穂 / 収量構成要素 / ゲノミックセレクション / 作物生育モデル (他15件)
【概要】イネの環境応答の主要因である出穂の早晩、および、その影響を受けて変化する収量構成要素を対象形質として、その環境応答のパターンについて遺伝と環境の両面からのモデル化にとりくんだ。出穂の早晩については、作物モデルとゲノミックセレクションのモデルを組合せ、出穂関連遺伝子のもつDNA多型の遺伝子型、および、栽培をしている環境における温度と日長を入力として、未試験の品種・系統の出穂日を予測するモデルの構築に...
【医歯薬学】看護学:感染症気候変動を含む研究件
❏気候変動下での暑熱障害と感染症による健康リスクの予測と統合的評価(19H01144)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (30282114)
【キーワード】気候変動 / 暑熱 / 水系感染症 / 蚊媒介感染症 / 東南アジア (他9件)
【概要】気候変動の影響を強く受ける東南アジア都市において、昼間の熱中症を中心とする暑熱に関連する健康障害、下痢症・皮膚病等の水系感染症、デング熱等の蚊媒介感染症の健康リスクを予測するモデルを構築した。その結果、暑熱環境リスクは屋外労働者(建設業)が高いが、収入が高く栄養状態の良いベトナムではそのリスクが比較的小さかった。水系感染症は、ベトナムでは洪水により都市下流に位置する集落や農地に大腸菌が拡散してリス...
❏翼手目由来感染症リスクの対応戦略構築のための疫学的基礎データの収集(17H04653)
【研究テーマ】疫学・予防医学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】久和 茂 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30177943)
【キーワード】感染症 / 翼手目 / コウモリ / 気候変動 / 疫学調査 (他6件)
【概要】日本の南に位置するフィリピン及び台湾に生息する翼手目(コウモリ)が気候変動によって将来、日本に生息し、これら南方のコウモリに由来する感染症が日本において問題になることが推測される。本研究ではこれら南方のコウモリが持っている細菌、ウイルス、原虫等の病原体の疫学調査を実施し、コウモリ由来感染症の対応戦略のための基礎データを構築することを目的とする。 2017年に台湾でコウモリ捕獲調査を行ったが、台湾で...
❏気候・社会・生態系の変動に対応した感染症リスク評価モデルの構築(26241025)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 教授 (30282114)
【キーワード】感染症 / リスク評価 / 途上国都市 / 洪水 / 気候変動 (他12件)
【概要】アジアの途上国都市を想定し、気候変動や社会変動の影響を考慮した洪水起因の感染症リスクの定量評価モデルを構築した。まず,洪水時の行動を考えたQMRAを基本とし、家庭内における二次感染を考慮したモデルにより、ノロウイルス感染リスクを算出した。次に,気候パラメータにもとづくデング熱のリスク評価モデルを、デング熱罹患率の季節変動と都市内での空間変動に着目しながら,機械学習アルゴリズムを用いて構築した。 最...
【医歯薬学】看護学:バイオマーカー気候変動を含む研究件
❏エディアカラの海での気候激変と動物進化の因果関係の解明(18KK0094)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2018-10-09 - 2023-03-31
【研究代表者】狩野 彰宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60231263)
【キーワード】新原生代 / 古海洋 / 動物進化 / バイオマーカー / 古土壌 (他13件)
【概要】本研究は「全球凍結後の層状化海洋でのエサの増加が多細胞動物の進化を促した」という独自の仮説を検証するために,海綿・刺胞動物由来の痕跡を含む世界各地のクリオゲニア~エディアカラ系堆積岩を対象に多項目の分析を行うものである。 コロナ禍で海外渡航が制限されていたため,今年度は比較検討対象として熊本県天草市および佐賀県唐津市の始新世堆積物についての野外調査を行った(狩野)。この調査では,土壌成堆積物と湖成...
❏南極寒冷圏変動史の解読:第四紀の全球気候システムにおける南大洋の役割を評価する(23244102)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】南大洋 / 海氷 / 南極周極流 / セディメントウェーブ / 気候変動 (他14件)
【概要】南大洋インド洋区のコンラッドライズにおいて,南極周極流の影響によって形成された巨大砂丘様海底地形(セディメントウェーブ)を新たに発見した。海底下地質構造解析を基にしたセディメントウェーブ形成史から,南極周極流がおよそ150万年前に北上したと推測される。 最終氷期には冬季海氷縁が少なくとも緯度として15度程度北側に移動し,その影響で表層は低塩分化して成層が強化されていた可能性が高い。この現象は氷期の...
【医歯薬学】看護学:環境気候変動を含む研究件
❏植民地期東南アジアにおける気候変動と社会変容―人文歴史気象学の創成(19H01322)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50634375)
【キーワード】東南アジア / 植民地 / 気候 / 農業 / 治水 (他18件)
【概要】2020年度は海外調査に出ることができずデータの収集に大きな困難があったが、分担者は過去に集めたデータを分析するなどしてそれぞれ研究を進展させた。財城はジャワの日降水量データを分析して、1901-1916年における降雨パターンの季節的特徴を解析した。特に少雨年であった1905年において、既存の全球グリッドデータを使用して事例解析を行うとともに、同データの信頼性を検討した。赤坂は、マニラの気象観測資...
❏トランプ政権下の気候変動対策とカリフォルニア州の動向(18K01238)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 雄一郎 明治大学, 法学部, 専任准教授 (00544892)
【キーワード】気候変動 / カリフォルニア州 / アメリカ / 電力 / 合議制機関 (他23件)
【概要】カリフォルニア州の法や政策がどのように他州や連邦法に影響を与えるのか、そして、どうして先駆的な取り組みが可能なのかを検討した。この検討を通じて、我が国の気候変動の法と政策に具体的な提言を行った。カリフォルニア州の取り組みは一見すると同州に特有の問題のようにみえるが、日本と同じ問題意識を共有している。各研究者の報告は『アメリカ気候変動法と政策』(勁草書房)に公表した。 ...
❏公共政策決定過程における「やらせ」の発生要因の研究(24530161)
【研究テーマ】政治学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50289336)
【キーワード】やらせ / 政治過程 / 民主主義 / 民主化 / 公共政策 (他28件)
【概要】「やらせ」の政治的演出は情報の不完備性に依拠している。「やらせ」を命じる政治的演出者と「やらせ」を見る観客の双方に共通知識があたかも(as if)存在するかのごとく演出されるが、現実には観客の有する情報は限定的・選択的でしかない。被操作者は必ずしも完全な知識を有さない。情報の不完備性・非対称性が政治的演出としての「やらせ」を可能にし、公共政策の政策過程の循環を演出者の意図にそって進行させる。また非...
【医歯薬学】看護学:適応気候変動を含む研究件
❏地球温暖化による過剰死亡推定―多国間共同環境疫学研究(19H03900)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】橋爪 真弘 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30448500)
【キーワード】地球温暖化 / 環境疫学 / グローバルヘルス / 適応 / 大気汚染 (他10件)
【概要】温暖化に対して有効な対策を取らなかった場合、2030年代には熱関連過剰死亡が世界で3万7千人余り、下痢症による過剰死亡が4万8千人余り発生すると予測されている (WHO, 2014)。本研究は、温暖化による将来の過剰死亡数をより現実的に推定するための疫学的予測モデルの開発をおこない、今世紀末までの温暖化による過剰死亡数を推定することを目的としている。 1.腸管感染症の超過死亡:将来の気候変動による...
❏トランプ政権下の気候変動対策とカリフォルニア州の動向(18K01238)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】辻 雄一郎 明治大学, 法学部, 専任准教授 (00544892)
【キーワード】気候変動 / カリフォルニア州 / アメリカ / 電力 / 合議制機関 (他23件)
【概要】カリフォルニア州の法や政策がどのように他州や連邦法に影響を与えるのか、そして、どうして先駆的な取り組みが可能なのかを検討した。この検討を通じて、我が国の気候変動の法と政策に具体的な提言を行った。カリフォルニア州の取り組みは一見すると同州に特有の問題のようにみえるが、日本と同じ問題意識を共有している。各研究者の報告は『アメリカ気候変動法と政策』(勁草書房)に公表した。 ...
❏高CO2・高水温環境下でのサンゴ礁群集の多様度維持機構:パラオ礁湖での事例研究(16H05772)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】栗原 晴子 琉球大学, 理学部, 助教 (40397568)
【キーワード】酸性化 / 温暖化 / サンゴ礁 / 気候変動 / サンゴ群集 (他12件)
【概要】サンゴ礁生態系は,大気CO2 濃度の増加による温暖化および海洋酸性化の影響を最も顕著に受ける可能性がある海域として危惧されている。しかしパラオ国沿岸にて海水中のCO2 濃度および水温が周辺海域よりも高いにも関わらず、高被度・高多様度のサンゴ群集が生息する湾(ニッコー湾)が発見された。このような環境は湾内の海水の滞留時間が2ヶ月以上と長く,湾内に生息サンゴの石灰化活動と有機物分解が関係していることが...