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研究分野:医歯薬学 に関係する研究一覧:54件
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発表日:2026年3月28日
1
血漿p-tau217は脳アミロイド蓄積に対して脳脊髄液バイオマーカーと同等の検出精度を示す
-多施設共同前向き臨床試験で実証-
新潟大学医歯学総合病院 石黒 敬信 講師、同大学脳研究所 池内 健 教授らの研究グループは、東京都健康長寿医療センター、東京科学大学、九段坂病院、東京医科大学、昭和医科大学、国立病院機構西新潟中央病院、国立精神・神経医療研究センター神経研究所、東京大学、富士レビオ株式会社との多施設共同前向き共同研究を実施し、アルツハイマー病(AD)に対する血液バイオマーカー注1p-tau217(血漿注2中217位リン酸化タウ蛋白注3)が、すでに臨床応用されている脳脊髄液バイオマーカーと同等の精度で脳内アミロイドβ(Aβ)を検出できることを明...
キーワード:解析学/パルス/イムノアッセイ/アミロイドβ/リン酸/機能解析/神経内科学/遺伝子機能解析/病理/臨床応用/認知機能障害/認知障害/分子標的/歯学/アミロイド/アルツハイマー病/スクリーニング/血液/脳脊髄液/臨床試験/バイオマーカー/遺伝子/軽度認知障害/健康長寿/抗体/低侵襲/認知機能/認知症/分子標的治療/臨床研究
他の関係分野:数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月24日
2
捕食性原生生物が土壌微生物群集を制御する普遍的な仕組みを初めて実証
―原生生物の「捕食」を活かした環境調和型・次世代農業へ―
捕食性原生生物(捕食者)が、土壌微生物群集の組成を左右する普遍的な要因であることを世界で初めて実証。捕食者は優占細菌を選択的に捕食し、多様な細菌が共存しやすい群集を形成。さらに、種ごとに異なる方向へ群集を誘導することを解明。この仕組みを活用することで、施肥・農薬を抑えつつ、養分循環の効率化や病原菌の抑制などを実現する新たな土壌管理技術が期待される。国際農研、本学、名古屋大学の共同研究グループは、微生物を食べるアメーバなどの単細胞生物(捕食性原生生物、以下「捕食者」)による捕食が、土壌中の微生物群集の組成を左右する普遍的な要因の一つであることを世界で初めて...
キーワード:オープンアクセス/環境リスク/炭素循環/微生物群集/環境調和/生物群集/ボトムアップ/持続可能/地球環境/マイクロ/環境負荷/生産性/病原菌/原生生物/生態系/生物間相互作用/土壌/土壌微生物/微生物/ウイルス/マイクロバイオーム/レジリエント/環境因子/細菌/真菌
他の関係分野:情報学環境学化学生物学工学農学
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発表日:2026年2月24日
3
光干渉断層撮影による口腔がんのがん細胞浸潤を可視化
-口腔がん3Dモデルにおけるがん細胞浸潤の非侵襲的・定量的評価の解析ツールとして期待-
口腔がん3Dインビトロモデルにおいて、口腔扁平上皮がんの浸潤を可視化することができる光干渉断層撮影(OCT)と深層学習を組み合わせた手法の有効性を検証しました。高解像度なOCTイメージングにより、モデル内の組織構築としてがん細胞領域、浸潤がん細胞領域、間質層の3つの明確な領域を明瞭に可視化できることが明らかになりました。本手法により、撮像した2次元のOCT画像から3次元画像を構築することで、定量的かつ経時的ながん細胞浸潤のモニタリングが可能となり、得られたがん細胞浸潤の指標とするパラメーターは口腔がん3Dモデルの組織形態計測データと高い相関を示しました。OCT...
キーワード:3Dモデル/ニューラルネットワーク/機械学習/深層学習/がん研究/定量的評価/近赤外/赤外光/ニューラルネット/モニタリング/微細構造/細胞モデル/抵抗性/層構造/生体組織/コラーゲンゲル/治療抵抗性/浸潤/組織構築/微小環境/病理/病理学/口腔がん/歯学/腫瘍微小環境/線維芽細胞/組織再生/扁平上皮がん/in vitro/がん細胞/コラーゲン/ファージ/マクロファージ/間質細胞/近赤外光/細胞外マトリックス/細胞培養/上皮細胞/神経回路/立体構造/医師/非侵襲
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年2月14日
4
血液バイオマーカー"p-tau217"は脳内病理を高精度に検出し、アルツハイマー病の発症を予測する
-臨床実装に向けた基盤を構築-
新潟大学脳研究所遺伝子機能解析学分野の春日健作 助教(研究当時、現・国立長寿医療研究センター 研究所 診断イノベーション研究部長)、菊地正隆 特任准教授、池内健 教授らの研究グループは、富士レビオ株式会社、多施設共同研究J-ADNI注1、国立精神・神経医療研究センター神経研究所、東京大学との共同研究を実施し、アルツハイマー病(AD)に対する血液バイオマーカー注2"p-tau217"(血漿注3中217位リン酸化タウ蛋白注4)が、脳内アミロイドβ(Aβ)蓄積を高精度に検出し、AD発症予測に有用であ...
キーワード:解析学/パルス/診断薬/イムノアッセイ/アミロイドβ/リン酸/機能解析/神経内科学/脳画像/遺伝子機能解析/早期診断/病理/臨床応用/Body mass index (BMI)/医療経済/認知機能障害/認知障害/分子標的/予後予測/アミロイド/アルツハイマー病/血液/腎機能/脳脊髄液/コホート/コレステロール/バイオマーカー/遺伝学/遺伝子/軽度認知障害/抗体/低侵襲/認知機能/認知症/分子標的治療
他の関係分野:数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2026年2月10日
5
ひと剖検脳の三次元イメージングにより脳アミロイド血管症における血管アミロイド沈着の空間的分布を解明
新潟大学医歯学総合病院脳神経内科の林秀樹助教、同大学脳研究所脳疾患標本資源解析学分野の齋藤理恵助教、同研究所病理学分野の柿田明美教授らの研究グループは、同研究所システム脳病態学分野の田井中一貴教授と共同で、脳アミロイド血管症(CAA)患者脳におけるアミロイドβ(Aβ)沈着の三次元的進展様式を明らかにし、その成果を米国科学雑誌 Science Advances に発表しました。 本研究では、CAA患者剖検脳に高度組織透明化技術と光シート顕微鏡を組み合わせた三次元(3D)イメージング解析を適用し、Aβ沈着が脳表動脈から深部血管へと解剖学的に連続して進展することを、ひとの脳で...
キーワード:空間分布/解析学/内部構造/3Dイメージング/アミロイドβ/老人斑/機能解析/神経内科学/平滑筋/遺伝子機能解析/血管平滑筋/治療標的/病理/病理学/認知機能障害/脳血管疾患/解剖学/歯学/アクチン/アミロイド/アルツハイマー病/蛍光標識/神経細胞/脳疾患/脳脊髄液/遺伝子/加齢/高齢者/神経疾患/認知機能
他の関係分野:環境学数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2026年2月10日
6
ピロリ菌除菌前の便中抗原量から除菌中/後の皮疹リスクを予測できる可能性
-皮膚科×消化器内科での安全なマネジメントに貢献-
ピロリ菌除菌により生じる皮疹は薬剤アレルギーではなく、ピロリ菌成分に対する免疫応答(T細胞応答)によって引き起こる可能性を改めて示しました。除菌前便中抗原のスコアが高い患者で、皮疹発症リスクが高い可能性を示しました。ピロリ菌除菌前の皮疹発症リスクを推定する検査は、ピロリ菌感染診断と同時に行うことが可能です。本研究成果は、皮疹リスクの説明や、皮膚科と消化器内科の連携による安全な経過観察に役立つことが期待されます。研究内容の詳細...
キーワード:マネジメント/細胞応答/寿命/歯学/Helicobacter pylori/T細胞/抗原/免疫応答/アレルギー/健康寿命
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年2月10日
7
慢性腎臓病患者における代謝性アシドーシスの評価・治療の実態を解明
-慢性腎臓病患者包括的縦断データベース(J-CKD-DB-Ex)より-
血清重炭酸濃度の測定率は各年10%を下回っており、代謝性アシドーシスそのものの評価が十分ではない可能性が示されました。CKDステージの進行に伴い代謝性アシドーシスの有病率は上昇していましたが、診断や治療が十分に行われていない可能性が示されました。用語説明代謝性アシドーシス血液中の重炭酸イオンが低下して血液が正常よりも酸性に傾くような状態のことです。血清重炭酸濃度体内の酸塩基平衡(酸とアルカリのバランス)を評価する指標の一つで、血液検査で測定されます。...
キーワード:抵抗性/レジストリ/腎臓病/膠原病/血清/合併症/筋肉/歯学/インスリン/血液/骨代謝/腎機能/腎臓/インスリン抵抗性/リアルワールドデータ/危険因子/血圧/高血圧/高齢者/慢性腎臓病/有病率
他の関係分野:農学
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発表日:2026年2月4日
8
携帯型脳波計で肝硬変患者の「気づかれにくい睡眠障害」を客観的に可視化
-自覚症状が乏しくても、入眠遅延・中途覚醒・REM睡眠異常が明らかに-
質問票では大きな睡眠障害を訴えない肝硬変患者でも、脳波上では明確な睡眠の質低下が認められました。肝硬変患者では健常者と比較し、入眠までの時間が長くなり(入眠潜時の延長)、中途覚醒(WASO)が増加し、睡眠効率が低下していました。睡眠段階では、浅い睡眠(N1)が増加し、REM睡眠が減少、さらにREM潜時(入眠から最初のREM睡眠までの時間)が著明に延長していました。携帯型脳波計は、肝硬変患者の睡眠評価において、実用的かつ拡張性の高い新しいスクリーニング手段となる可能性を示しました。研究内容の詳細...
キーワード:肝硬変/EEG/歯学/スクリーニング/医師/睡眠/睡眠障害/脳波/臨床研究
他の関係分野:
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発表日:2026年1月30日
9
体に備わったアンチエイジングの守護神DEL-1が骨の若返りを担う
-骨粗鬆症や歯周病の根本治療に光-
世界初:体内に備わった「天然の老化細胞除去システム」を解明安全かつ精密:正常な細胞を傷つけない「ピンポイント攻撃」骨の若返り:骨粗鬆症と歯周病の根本治療に新たな光身近な薬でシステムを再起動:実用化への近道骨以外への波及効果:全身の抗老化への可能性研究内容の詳細体に備わったアンチエイジングの守護神DEL-1が骨の若返りを担う-骨粗鬆症や歯...
キーワード:生体内/エイジング/若返り/老化細胞/寿命/間葉系幹細胞/骨髄/歯学/歯周病/ファージ/マクロファージ/幹細胞/骨粗鬆症/副作用/化学療法/加齢/健康寿命/老化
他の関係分野:総合生物
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発表日:2026年1月28日
10
脳脊髄液中のDNAの解析により原発性中枢神経系リンパ腫の診断が可能に
- 手術による生検不要で治療を開始 -
新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科の水戸部正樹医師と同大学脳研究所脳神経外科分野の大石誠教授、同研究所腫瘍病態学分野の棗田学准教授らの研究グループは、脳腫瘍患者の脳脊髄液中のcell-free DNAからドロップレット・デジタルPCRを用いてMYD88 L265P変異を同定するリキッドバイオプシーという手法で、侵襲の高い外科的生検を行わずに原発性中枢神経系リンパ腫の診断を行い、治療を開始することに成功しました。本研究グループはこれまでも同手法(リキッドバイオプシー)による脳脊髄液中のcell-free DNAの解析を行ってきましたが、最終...
キーワード:ドロップレット/神経系/診断法/リンパ腫/合併症/腎不全/早期診断/中枢神経/脳神経外科/病理/病理学/リキッドバイオプシー/中枢神経系/歯学/MRI/PCR/血液/内分泌/脳脊髄液/遺伝子/遺伝子変異/医師/手術/神経疾患/低侵襲/脳腫瘍/脳神経疾患/慢性腎不全
他の関係分野:情報学生物学総合生物農学
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発表日:2026年1月27日
11
コムギの収量を下げる有害変異の除去を目指して
〜日本品種農林61号など世界10品種ゲノムDNA解析〜
日本を代表する普通系コムギ品種である農林61号など世界の10品種のゲノムDNAを解析し、有害突然変異への選択を検出した根で発現し生育環境拡大に関連する遺伝子群の有害突然変異に、強い純化選択が見られたDNA情報を活用した新たな育種技術として、今回検出したような有害突然変異の除去による収量増加が期待される図1 解析に用いた世界のコムギ10品種。国際10+コムギゲノムプロジェクトなどによ...
キーワード:情報基盤/突然変異/ゲノムDNA/自然選択/大規模解析/アミノ酸/ゲノムプロジェクト/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学化学生物学工学
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発表日:2026年1月14日
12
ミトコンドリア分裂を促進する新しい因子を発見
ミトコンドリアは分裂と融合を繰り返すことで機能を維持しています。そのため、ミトコンドリア分裂の仕組みを理解することは、医学・生命科学の観点から非常に重要です。これまで、ミトコンドリア分裂にはミトコンドリアの内側から作用する因子「マイトフィッシン(※1)Atg44」が必須であることが知られていました。しかし、Atg44だけで分裂が成立するのか、あるいは外側から作用する因子が存在するのかは明らかになっていませんでした。本研究では、Atg44と類似した機能を持ち、ミトコンドリアの外側から分裂を促進する新たな因子として「マイトフィッシン2(Mfi2)」を発...
キーワード:品質管理/Atg/加水分解/水分解/膜構造/脂質膜/哺乳類/ミトコンドリア分裂/微生物/ダイナミン/マイトファジー/歯学/病態解明/ミトコンドリア/遺伝子/脂質
他の関係分野:複合領域生物学工学農学
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発表日:2025年12月26日
13
アストロサイトが担う神経毒代謝の制御メカニズムを解明
-新たな神経・精神疾患治療戦略の可能性-
細胞外アンモニア濃度が上昇するとアストロサイトにおけるGSの発現が低下し、神経毒代謝能が低下することを明らかにしました。アストロサイトのGSの発現が、転写補助因子YAP(注6)によって制御されていることを明らかにしました。脳内のアンモニア及びグルタミン酸濃度が上昇すると、Hippoシグナリング経路が活性化されることでYAPの核内移行が抑制され、GSの合成が阻害されることを明らかにしました。てんかんモデル動物において、Hippo経路阻害剤XMU-MP-1がアストロサイトのGSの発現を回復させ、発作後の神経細胞死を抑制することを見出しました。...
キーワード:アンモニア/大脳/記憶・学習/支持細胞/Hippo経路/グリア細胞/シグナリング/神経伝達物質/代謝産物/歯学/歯周病/アストロサイト/アミノ酸/アルツハイマー病/グリア/グルタミン酸/てんかん/モデル動物/血液/細胞死/細胞増殖/神経細胞/神経細胞死/阻害剤/代謝酵素/脳疾患/医師/生理学/精神疾患/乳幼児/有病率
他の関係分野:化学総合生物
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発表日:2025年12月13日
14
慢性炎症の原因となるタンパク質を新たに特定
-ぜんそくなどの慢性炎症性疾患の新たな治療法開発に期待-
慢性炎症組織に浸潤するCD4+TRM細胞の中でも炎症性サイトカインを高産生する炎症性CD4+TRM細胞特異的にHLFが発現していることを発見した。HLF欠損マウスではCD4+TRM細胞数が著しく減少し、その結果、炎症および線維化が抑制された。HLFは、CD4+TRMM細胞の組織への定着に関わる因子(CD69など)と、組織からの移動に関わる因子(S1PR1など)を直接制御し、組織常在性を制御...
キーワード:病原体/炎症性疾患/関節/浸潤/歯学/造血幹細胞/T細胞/マウス/リウマチ/炎症性サイトカイン/幹細胞/関節リウマチ/転写因子/慢性炎症/免疫応答/サイトカイン/遺伝子/線維化/造血
他の関係分野:
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発表日:2025年12月11日
15
アルツハイマー病における病原性タウ凝集体の形成と神経細胞生存を促進する因子の同定
ADモデルマウスの初期では、USP10はタウ蛋白質量を増加させ、タウ凝集を促進する。後期AD患者では、USP10発現の減少が神経細胞死の増加と相関する。脳特異的USP10欠損マウスでは、神経細胞死が増加する。USP10はタウ凝集と神経細胞の生存を促進する。USP10がADに対する新たな治療標的として有望であることが示唆された。研究内容の詳細...
キーワード:神経系/病原性/ウイルス学/治療標的/モデルマウス/歯学/アルツハイマー病/マウス/凝集体/細胞死/神経細胞/神経細胞死/ウイルス
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2025年12月8日
16
自閉スペクトラム症のゼブラフィッシュモデルube3a及びfmr1における不安の行動学的及び分子学的洞察
アンジェルマン症候群と脆弱X症候群は、それぞれUBE3AおよびFMR1遺伝子の変異によって引き起こされる神経発達障害(NDD)である。しかし、両者には認知及び運動機能の障がい、不安、社会性行動の低下などの共通点がある。本研究では、ゼブラフィッシュを動物モデルとして用い、これらの遺伝子変異が幼生期と成魚期において不安様行動に及ぼす影響を、広く使われている2つの行動試験――ライト・ダークテスト(LDT)とノベルタンクダイビングテスト(NTT)――を用いて調査した。具体的には、ube3a及びfmr1変異体における不安様行動と探...
キーワード:プロファイル/性行動/脆弱x症候群/神経発達/社会性行動/変異体/SPECT/オミックス/動物モデル/運動機能/RNA/遺伝子/遺伝子変異/自閉スペクトラム症/発達障害
他の関係分野:情報学生物学総合生物農学
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発表日:2025年11月26日
17
脳から脊髄へ信号をコンピュータで橋渡し
脊髄損傷者の歩行機能を回復する人工神経接続システム
東京都医学総合研究所脳機能再建プロジェクトの西村幸男プロジェクトリーダー(本学大学院医歯学総合研究科客員教授)の研究グループでは、運動指令を含む生体信号を、コンピュータを介して、損傷していない神経に指令を送ることを実現する人工神経接続システムを開発しています。この度、人工神経接続システムを用いて、手の筋肉の動きで操作できる非侵襲的(手術を伴わない)な脊髄刺激法を用いることで、脊髄損傷で歩けなくなった人が再び自分の意思で脚を動かせるようにすることに成功しました。本研究成果は、2025年11月26日に英国科学雑誌「Brain」オンライン版に掲載されました。研究...
キーワード:生体信号/筋肉/脊髄損傷/歯学/脳機能/手術/非侵襲
他の関係分野:情報学
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発表日:2025年11月18日
18
ドーパミンD2受容体のD2 short型サブタイプ発現量の上昇は、アルコール報酬や依存性行動を増強させる
テキサス大学タイラー校のYanyan Wang准教授、Mohd Tayyab博士、Anetta Ninan博士、新潟大学脳研究所動物資源開発研究分野の笹岡俊邦教授、齊藤奈英技術職員(当時)、モデル動物開発分野の阿部学准教授、新潟大学の﨑村建司名誉教授らのグループは、ドーパミンD2受容体(D2R)を介したシグナル伝達に着目し、アルコールへの反応における役割を調べました。 D2Rは、メッセンジャーRNA(mRNA)の選択的スプライシングにより、D2ロング型(D2L)とD2ショート型(D2S)の2つのアイソフォームが生成されます。D2LとD2Sの発現量の違いがアルコール使用傷害に影響を与...
キーワード:行動実験/動機づけ/性行動/運動制御/資源開発/シナプス/チロシン水酸化酵素/神経活動/線条体/薬物依存/酸化酵素/リン酸/嗜好性/免疫系/アイソフォーム/グリア細胞/ニューロン/個別化治療/細胞内シグナル/治療標的/神経機能/選択的スプライシング/mRNA/アルコール/ドーパミン/可塑性/神経可塑性/神経伝達物質/RNA/カンナビノイド/グリア/シナプス可塑性/スプライシング/マウス/モデル動物/受容体/神経回路/神経細胞/遺伝子/遺伝子発現/生理学
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年11月12日
19
神経のつなぎ目の個性を1細胞丸ごと可視化する新技術を開発
-学習・記憶・脳神経疾患に関わる脳内情報伝達の全容解明に向けて大きな進歩-
新潟大学脳研究所細胞病態学分野の内ヶ島基政准教授(同大学研究統括機構研究教授)と三國貴康教授らによる共同研究グループは、脳内で情報のやり取りを担う神経のつなぎ目(シナプス)の"個性"を、神経細胞1個全体にわたって可視化・解析できる「1細胞シナプトームマッピング法」を開発しました。 神経細胞には数千個ものシナプスが存在し、学習前の弱いシナプスや学習後に強化されたシナプスなど、それぞれに異なる個性が備わっています。しかし、従来の技術では、1シナプスごとの詳細な情報を保ったまま、細胞全体にわたる大規模な解析を行うことが困難でした。本技術は、分子標識から画像解析に至る先端的技術...
キーワード:ワークフロー/機械学習/PSD/グルタミン酸受容体/シナプス/一細胞/大脳/マッピング/ゲノム編集技術/生合成/AMPA受容体/脳神経科学/ニューロン/頭蓋骨/脳科学/ゲノム編集/病態解明/グルタミン酸/トランスクリプトーム/マウス/モデル動物/ライブイメージング/蛍光色素/受容体/神経科学/神経細胞/大脳皮質/脳機能/ゲノム/遺伝子/神経疾患/認知症/脳神経疾患/発達障害
他の関係分野:情報学総合生物農学
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発表日:2025年10月27日
20
喘息などのアレルギー疾患が悪化するメカニズムを解明
-脂肪分解経路を標的とした新たなアレルギー治療薬の開発に向けて-
今回の研究の結果、抗原刺激で活性化したTh2細胞が、炎症組織で増加する特定の脂肪酸を「脂肪滴」として細胞内に燃料として蓄えること、その「脂肪滴」を脂肪分解酵素やオートファジー注2)機構によって少しずつ分解(燃焼)することで、病原性Th2細胞が誘導されることを突き止めました。喘息モデルマウスの炎症部位では、オレイン酸などの「脂肪酸」が顕著に増加していた(図中1)その脂肪酸を、活性化したTh2細胞が取り込んで「脂肪滴」に一時的に蓄積し、脂肪分解酵素ATGL注3)(図中2)や「ミクロリポファジー」注4)と呼ばれ...
キーワード:花粉/アレルゲン/病原性/寄生虫/好酸球/ヘルパーT細胞/モデルマウス/歯学/喘息/Th2/T細胞/オートファジー/マウス/リソソーム/抗原/脂肪酸/免疫細胞/アレルギー/サイトカイン
他の関係分野:農学
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発表日:2025年10月15日
21
水と空気から生成した消毒液を用いて歯周病の原因細菌を殺菌し毒素類も無効化
-本学大学院生らが報告-
空気中の酸素を濃縮し発生させたオゾンガスを,ナノ技術を用いて水中に超微粒子として分散させることで,歯周病の原因細菌に対して殺菌作用を発揮するオゾンナノ水を生成した。原材料が水と空気のみであり,使用後のオゾンは空気中で分解されて酸素に戻るため,オゾンナノ水は安全・安心・安価な消毒液としての将来性を有する。オゾンナノ水は歯周病原細菌を殺菌しただけでなく,その細菌が産生する複数種の毒素,それら毒素類を内包する細菌のベシクル(=マイクロカプセル)も分解した。歯科診療や介護施設などにおいて,診療器具や歯ブラシなどを安全・安心・安価に消毒する方法として,オゾンナノ水の実用...
キーワード:ベシクル/安全・安心/マイクロカプセル/オゾン/マイクロ/超微粒子/微粒子/微生物/歯学/歯周病/異分野融合/医師/感染症/細菌
他の関係分野:工学農学
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発表日:2025年10月8日
22
遺伝子カタログ化によるコムギ品種間多様性の解明
〜食料安全保障を目指した新品種開発を加速〜
日本を代表するコムギ品種農林61号を含む世界の9品種のゲノム・トランスクリプトーム解析により、病害抵抗性遺伝子など多数の新規遺伝子を発見した遺伝子組成と遺伝子発現を解析したところ、ヒトの個体差よりも大きな遺伝的差異(品種間差)を持つことが分かった本研究で同定した日本の品種に特徴的な病害抵抗性などの遺伝子を利用することで、世界の食料安全保障への貢献が期待できる図1 世界のコムギ9...
キーワード:病害抵抗性/食料安全保障/抵抗性/遺伝子発現解析/新規遺伝子/染色体/発現解析/ゲノムプロジェクト/トランスクリプトーム/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:農学
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発表日:2025年10月5日
23
致死的な重症薬疹の候補治療薬を開発
-重症薬疹に特異的な細胞死を抑制する阻害剤を探索し、非臨床試験で有効性を明らかに-
SJS/TENは致死率の高い重篤な疾患であり、有効性の高い新規の治療薬の開発が必要です。過去に本研究グループは、病変部の皮膚の細胞でネクロプトーシスという種類の細胞死が起きていることを明らかにしました。ネクロプトーシスを抑制するSJS/TENの新規の治療薬を開発するために、20万以上の化合物を含む化合物ライブラリーから、ネクロプトーシス阻害剤を探索するスクリーニング方法を開発しました。SJS/TENのモデル細胞、モデルマウスを用いた実験において、この薬剤がネクロプトーシスを抑制することで、SJS/TENの治療に有効である可能性を示しました。用語説明...
キーワード:プログラム細胞死/モデルマウス/歯学/アポトーシス/スクリーニング/マウス/化合物ライブラリー/細胞死/阻害剤/臨床試験
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発表日:2025年9月29日
24
全身状態不良の小細胞肺がん患者における化学免疫複合療法の安全性と有効性を証明
日常生活活動度が低い進展型小細胞肺がん患者さんに対し、抗がん薬の用量を調整したうえで免疫チェックポイント阻害薬と併用する治療法について、その安全性と有効性を検証しました。導入療法を完了できた患者さんの割合および1年以上の生存期間を得られた患者さんの割合は、いずれも事前に想定されていた水準を上回る結果となりました。本研究により、全身状態が悪化した進展型小細胞肺がん患者さんにも、強度の高い初回薬物療法の選択肢が広がりました。用語説明(※1)・・・Performance Status(PS):日常生活活動度全身状態の指標の1つで、患...
キーワード:小細胞肺がん/悪性黒色腫/日常生活/歯学/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/免疫細胞/がん患者/胃がん/医師/感染症/乳がん/肺がん/薬物療法
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発表日:2025年9月24日
25
蛍光分光法を用いた無花粉スギの簡易識別技術の開発
-無花粉スギ実生苗の生産効率化に期待-
雄性不稔個体と可稔個体の励起蛍光マトリクス(EEM)(注4)を取得したところ、両者で異なる蛍光特性が見られました。両者の蛍光特性の違いを効率的に捉えることができる同期蛍光スペクトル(注5)を取得し、蛍光ピーク情報を明瞭にする二次微分処理を行ったスペクトルで判別モデルを作成したところ、テストデータに対して高精度に判別可能である結果となりました。本研究で得られた知見は、無花粉スギ実生苗を効率的に生産するための客観的な簡易識別技術の確立に貢献することが期待されます。用語説明蛍光分光法...
キーワード:光エネルギー/スペクトル/励起状態/蛍光スペクトル/花粉/スギ/SPECT
他の関係分野:環境学数物系科学化学農学
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発表日:2025年9月10日
26
体内栄養状態を感知するmTORC1経路の活性制御機構を解明
-リソソーム膜上におけるTSC2の選択的脱リン酸化がmTORC1の活性を厳密に制御する-
愛媛大学先端研究院プロテオサイエンスセンター病理学部門中村貴紀助教、増本純也教授、澤崎達也教授の研究グループは、東京大学医科学研究所武川睦寛教授、大阪大学先端モダリティ・DDS研究センター岡田雅人特任教授、同数理・データ科学教育研究センター鈴木貴特任教授(常勤)、本学大学院医歯学総合研究科松本雅記教授、東京科学大学生命理工学院生命理工学系(神奈川県立がんセンター兼任)越川直彦教授らとの共同研究で、栄養シグナル伝達の中心的役割を担うタンパク質複合体mTORC1の活性制御機構を解明することに成功しました。mTORC1は、アミノ酸経路及びインスリン経路(AKT-TSC1/2-Rhe...
キーワード:GTPase/細胞内小器官/オルガネラ/タンパク質複合体/質量分析/酸化酵素/リン酸/ビオチン/細胞内シグナル/病理/病理学/分子機構/歯学/脱リン酸化/AKT/DDS/アミノ酸/インスリン/キナーゼ/タンパク質分解/リソソーム/リン酸化酵素/酸化反応/遺伝子/遺伝子変異/脂質/糖尿病/難病
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発表日:2025年9月7日
27
小さな魚から自閉症研究に新展開
-自閉症モデルの社会性障害に「環境」が影響-
新潟大学脳研究所脳病態解析分野のDougnon Godfried助教、松井秀彰教授らの研究グループは、環境が遺伝的素因をもつゼブラフィッシュの自閉症様行動に影響を及ぼすことを発見しました。 本研究グループは安全性や不安の感じ方を調整することで、ube3a変異ゼブラフィッシュに見られる社会的行動の欠如が改善できる可能性を示しました。本研究成果は、自閉症スペクトラム障害(ASD)に対する新しい支援戦略として、環境を工夫することに着目できることを示唆しています。研究のポイント環境がASDの社会的行動に影響する。...
キーワード:視覚情報/視覚情報処理/遺伝性疾患/行動特性/社会的相互作用/環境情報/動特性/神経活動/神経発達/マッピング/キチン/環境要因/自閉症スペクトラム/C-Fos/ニューロン/点変異/RNA/タンパク質分解/ハイブリダイゼーション/ユビキチン/自閉症/転写制御/網膜/コミュニケーション/ストレス/遺伝子/自閉症スペクトラム障害/発達障害
他の関係分野:情報学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年8月27日
28
生きたまま頭蓋骨を透明にする「シースルー法」を開発
-頭蓋骨を残したまま、簡便・非侵襲・高精度に脳内をライブイメージングできるようになった!-
新潟大学脳研究所システム脳病態学分野の劉歆儀助教と田井中一貴教授、同研究所細胞病態学分野の内ヶ島基政准教授と三國貴康教授、ならびに理化学研究所脳神経科学研究センターの村山正宜チームディレクターらによる共同研究グループは、生きている動物の頭蓋骨を観察するときだけ高度に透明化して脳内を非侵襲的に観察するための頭蓋骨透明化技術「シースルー法」を開発しました。従来は、頭蓋骨を除去してガラスを埋め込むことで脳内の観察が行われてきましたが、この方法は脳に物理的なダメージを与えるリスクが高く、高度な手術技術も必要でした。本研究で開発されたシースルー法により、観察したいタイミングで、誰でも簡単に...
キーワード:データ統合/ネットワーク解析/光散乱/生体適合性/マイクロ/大脳/生体組織/脳神経科学/発生生物学/炎症反応/神経ネットワーク/頭蓋骨/イミン/スクリーニング/マウス/モデル動物/ライブイメージング/ラット/神経科学/神経細胞/脳機能/脳脊髄液/脂質/手術/非侵襲
他の関係分野:情報学工学総合生物
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発表日:2025年8月24日
29
アジア地域初!陸域生態系によるCO2吸収動態を明らかにする大規模基盤データセット「JapanFlux2024」を構築
森林や水田、湖沼などの陸域生態系が、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスをどの程度吸収・放出しているかを把握することは、地球温暖化対策に必要不可欠です。欧米諸国では、各地の観測拠点で得られたデータに基づき、陸域生態系のCO2吸収量の長期的な変化を記録したオープンデータセットの整備が進んでいる一方、アジア地域では包括的なデータセットは整備されていませんでした。大阪公立大学大学院農学研究科の植山雅仁准教授、髙尾勇太大学院生(博士前期課程2年)と、千葉大学の市井和仁教授、国立極地研究所の矢吹裕伯特任教授、東京大学の日浦勉教授、熊谷朝臣教授、...
キーワード:オープンデータ/季節変化/極地/陸域生態系/温室効果ガス/湖沼/地球温暖化/温室効果/気候変動/経年変動/衛星/衛星観測/地球温暖化対策/二酸化炭素/二酸化炭素/水田/生態系/温暖化/予測モデル
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2025年8月7日
30
ラミニンとインテグリンがマクロファージを樹状細胞様細胞に変化 させるメカニズムを解明
-がん免疫療法への応用の可能性-
インテグリンα7 の機能阻害により、マクロファージが樹状細胞様の形態と機能を獲得することを明らかにした。インテグリンα7 阻害はPI3K/AKT 経路を活性化し、樹状細胞への分化を促進する分⼦機構を明らかにした。ラミニンα2 を⽤いた細胞培養基質が、樹状細胞の誘導効率を向上させることを明らかにした。ラミニンα2 とインテグリンα7 の相互作⽤が樹状細胞の分化に関与し、免疫療法への応⽤の可能性を⽰した。用語説明ラミニンα鎖、β鎖、γ鎖が会合した⼗字架の様な構造をしています。α鎖は5 種類 (α1-α5)、β鎖は...
キーワード:アイソフォーム/がん免疫/がん免疫療法/ラミニン/PI3K/免疫療法/AKT/インテグリン/がん治療/ファージ/マクロファージ/基底膜/細胞外マトリックス/細胞培養/受容体/樹状細胞/免疫細胞
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発表日:2025年8月7日
31
インゲンマメの亜鉛含量制御遺伝子座を同定
-亜鉛強化品種の育成による栄養状況改善に期待-
インゲンマメは世界中で食されているマメ科作物インゲンマメ種子の亜鉛含量を制御する遺伝子候補を同定DNAマーカー利用による亜鉛強化インゲンマメ育種の効率化が可能研究内容の詳細インゲンマメの亜鉛含量制御遺伝子座を同定-亜鉛強化品種の育成による栄養状況改善に期待-(PDF:895KB)論文情報【掲載誌】Breeding...
キーワード:食品産業/DNAマーカー/GWAS/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:農学
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発表日:2025年7月23日
32
タンパク尿発症の分子メカニズムを解明
-標的分子Cdc42を同定、新規タンパク尿治療薬開発に期待-
腎糸球体上皮細胞の「スリット膜」はタンパク尿(血液中のタンパク質が尿に漏れ出てしまっている状態)の発症を防ぐフィルターのような構造物です。このスリット膜が細胞外からの刺激を受けると、細胞内の「Cdc42」(細胞の形や方向性を制御する重要なタンパク質)の働きが活発になることを明らかにしました。Cdc42が過剰に働くことで、細胞内で異常なシグナル伝達が起こり、その結果、スリット膜の構造が崩壊し、タンパク尿が発症することを明らかにしました。Cdc42の機能制御による新規タンパク尿治療薬の開発が期待されます。用語説明腎糸球体...
キーワード:筋細胞/機能制御/生体内/細胞間接着/腎臓病/細胞内シグナル/糸球体/心筋/心筋細胞/スリット/歯学/血液/上皮細胞/神経細胞/腎臓
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2025年7月17日
33
通常化学療法が無効な脳幹部神経膠腫において放射線化学療法が著効し聴力が改善する症例を確認
-治療感受性を遺伝子変異より予測-
新潟大学脳研究所脳神経外科学分野の岡田拓也医員、大石誠教授、同研究所腫瘍病態学分野の棗田学准教授らの研究グループは、同研究所病理学分野の柿田明美教授、清水宏准教授、同大学医学部耳鼻咽喉科学分野の堀井新教授らとの共同研究で、通常化学療法が無効で極めて予後不良である脳幹部神経膠腫(生命を維持する中枢である脳幹部にできる小児に多い神経膠腫)に対して、放射線化学療法により腫瘍の縮小とともに、症状であった聴力低下を改善させることに成功しました。小児に発生する脳幹部神経膠腫の多くはヒストンH3K27M遺伝子変異を有し、通常テモゾロミド(※1)が無効であることが知られていますが、本症例は成人例...
キーワード:磁気共鳴/アルキル化/スペクトロスコピー/ヒストン/脱水素/大脳/クエン酸/抵抗性/神経膠腫/脳神経外科/病理/病理学/放射線治療/膠芽腫/MRS/歯学/MRI/スクリーニング/代謝物/遺伝子/遺伝子変異/化学療法/小児/放射線
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2025年7月7日
34
胚盤胞補完法を用いてマウス体内で受精可能なラット精子を作製することに成功
-遺伝子改変ラット作製がより低コストに、より容易に-
新潟大学脳研究所モデル動物開発分野の夏目里恵 技術専門職員、同大学大学院自然科学研究科大学院生の村田康輔(研究当時)並びに同研究所動物資源開発分野の竹鶴裕亮 特任助教(現・東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野・特任研究員)は、新潟大学の﨑村建司 名誉教授、同大学脳研究所モデル動物開発分野の阿部学 准教授らと共に、胚盤胞補完法を用いることにより、マウスの体内でラット胚性幹細胞(ES細胞)由来の受精能を有した精子を作製することに成功しました。この方法により、複雑な遺伝子改変ラット作製の効率化がはかれるだけでなく、希少動物の増殖や生殖医療への応用などの可能...
キーワード:移植医療/生殖系列/相同組み換え/受精能/生殖/資源開発/組み換え/遺伝子改変/実験動物/キメラ/遺伝子組み換え/生殖細胞/iPS細胞/高次脳機能/子宮/受精/生殖医療/精巣/着床/卵子/胚盤胞/病態解明/胚性幹細胞/ES細胞/キメラマウス/マウス/モデル動物/ラット/幹細胞/精子/多能性幹細胞/脳機能/ゲノム/遺伝子/生理学
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年7月7日
35
リサイクル異常症という新たな疾患発症メカニズムー様々な合併症を伴う原因不明の小児難病の病態を解明ー
Ritscher-Schinzel症候群という小児希少難病の新規原因遺伝子を複数同定Ritscher-Schinzel症候群の発症メカニズムとしてエンドソームのリサイクル機能異常を同定リサイクル異常による様々な膜タンパク質の発現低下が合併症発症に関与していることを同定用語説明エンドソーム:細胞膜が陥入することで形成される小胞で、細胞外からの栄養物質の取り込みや、細胞膜蛋白のリサイクルなどの役割を担っています。エンドソームのリサイクル機能により、取り込まれた細胞膜蛋白の一部は再び細胞膜へと戻され、これによって細胞膜の恒常...
キーワード:エンドソーム/エジプト/リサイクル/ゲノム編集技術/細胞膜/合併症/ゲノム解析/ゲノム編集/歯学/モデル動物/膜タンパク質/ゲノム/遺伝子/小児/新生児/難病
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2025年6月19日
36
アルツハイマー病のポリジェニックリスク28カ国の大規模多施設共同研究で証明
新潟大学脳研究所遺伝子機能解析学分野の菊地正隆特任准教授と池内健教授らの研究グループは、フランスInstitut Pasteur de LilleのJean-Charles Lambert教授らとともに、アルツハイマー病の遺伝的リスクの影響を28カ国で検証しました。その結果、個々人の遺伝的リスクを数値化したポリジェニックリスクスコア(PRS、注1)は多くの国を通してアルツハイマー病の発症リスクと関連していることが明らかになりました。 近年、個人が有する疾患の遺伝的リスクを数値化したPRSが注目され、疾患の早期診断への応用などが期待されています。アルツハイマー病とPRSの...
キーワード:メタアナリシス/解析学/統計解析/ゲノムワイド/ゲノム情報/機能解析/遺伝子機能解析/早期診断/ゲノムワイド関連解析/アルツハイマー病/ゲノム/バイオマーカー/遺伝子/加齢/危険因子/個別化医療/高齢者/認知機能/認知症
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2025年6月14日
37
ルイ・パスツールもきっと驚く!?左右を選別するナノ光ピンセットによるキラル結晶化制御の可能性を示唆
キラリティという、右手と左手の関係のように鏡合わせの構造同士が異なる性質は、自然界に普遍的に存在し、生命の起源、創薬やスピントロニクス注4)とも関わる重要な性質です。東北大学多元物質科学研究所の新家寛正助教と中川勝教授らの研究グループはこれまでに、円偏光注5)照射によりMie共鳴注6)の励振された誘電体メタ表面上で水溶液からのキラル結晶化注7)を誘起すると、円偏光のみの場合よりも結晶の利き手が大きく偏る現象を発見していました(文末の過去のプレスリリース参照)。今回、研究グループ...
キーワード:水溶液/対称性/物質科学/核形成/生命の起源/磁場/直線偏光/キラル/らせん構造/円偏光/表面プラズモン共鳴/対称性の破れ/ナノ結晶/ナノ構造体/プラズモン/金属ナノ構造/表面プラズモン/誘電体/光照射/光学特性/スピン/スピントロニクス/ナノ構造/ナノ粒子/屈折率/結晶化/微細加工/光ピンセット/微細加工技術/近接場/結晶構造/創薬/細菌
他の関係分野:数物系科学化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2025年6月12日
38
分子内のすばやい動きで高いエネルギー光へ変換
量子センシングの医療応用にも期待
持続可能社会の実現に向け、これまで利用されてこなかったエネルギー源を有効活用することが重要。光アップコンバージョンと呼ばれる長波長光を短波長光に変換する現象を活用し、超高効率光エネルギー変換システムの実現が期待される。光アップコンバージョンの光エネルギー変換効率は改良されてきているが、この反応のメカニズムが十分に理解されておらず、材料開発のボトルネックとなっていた。今回、アントラセン三つをホウ素で架橋させた分子内において生成する三重項励起子※1,2によるアップコンバージョン発光と電子スピンのホッピング運動の両者を観測した。この中間体が分子内部におい...
キーワード:情報学/光エネルギー/持続可能社会/原子核/近赤外/アントラセン/光エネルギー変換/有機分子/量子センシング/赤外光/波長変換/分子振動/持続可能/ボトルネック/スピン/センシング/励起子/エネルギー変換/ホウ素/アップコンバージョン/がん治療/近赤外光
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学総合理工工学農学
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発表日:2025年6月11日
39
AI予測されたタンパク質の立体構造モデルに基づくゲノムからの探索法によって、テルペンの環状骨格や構造の多様性を拡大できることを証明
AI予測されたタンパク質の立体構造モデルを基にしたゲノムからの探索法で見つかった新型テルペン合成酵素の生成物の構造を決定しました。生物から未だに見出されていない新しい環状骨格や構造をもつテルペンを発見しました。新しい環状骨格や構造をもつテルペン類注1)を大量発掘するためのブレイクスルーとなることが期待されます。【用語解説】注1)テルペン類炭素数5個のイソプレン単位から構成される天然有機化合物群の総称。微生物、植物、昆虫、動物など様々な生物種が生産する。テルペノイド、イソプレノイドとも呼ばれる。メン...
キーワード:人工知能(AI)/構造モデル/酸化物/イソプレノイド/テルペン/カロテノイド/微生物/タキソール/テルペノイド/抗酸化/抗酸化物質/生体膜/天然有機化合物/立体構造/ゲノム/抗がん剤
他の関係分野:情報学工学農学
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発表日:2025年6月11日
40
系統的に新規なβ-1,2-グルカナーゼ群の発見
~酵素の構造解析・機能解析から解明された分子進化の手がかり~
東京理科大学 創域理工学部 生命生物科学科の中島 将博准教授、同大学大学院 創域理工学研究科 生命生物科学専攻の元内 省博士(日本学術振興会特別研究員PD)、産業技術総合研究所 人工知能研究センターの小林 海渡研究員、本学 農学部 農学科の中井 博之准教授の共同研究グループは、糖質加水分解酵素(Glycoside Hydrolase; GH)に関して、β-1,2-グルカンを分解してβ-1,2-グルコオリゴ糖を生成するGHファミリー(GH144、GH162)に属する酵素(β-1,2-グルカナーゼ, SGL)(図1)を基にしたアミノ酸配列の網羅的な相同性検索により、機能未知で系統的に新規な4つの...
キーワード:AI/速度論/オリゴ糖/反応機構/浸透圧/グルコース/系統樹/植物病原菌/分子進化/加水分解/水分解/反応速度/ポリマー/反応速度論/病原菌/糸状菌/加水分解酵素/系統解析/土壌/浸透圧調節/アミノ酸配列/免疫系/機能解析/酵素反応/アミノ酸/立体構造/PRO/細菌/生理学
他の関係分野:情報学数物系科学化学生物学工学農学
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発表日:2025年6月3日
41
日本人を含む東アジア人に特有なAPOEレアミスセンスバリアントがアルツハイマー病の発症リスクを低下させる可能性を発見
新潟大学脳研究所 遺伝子機能解析学分野の宮下哲典博士(准教授)、池内健博士(教授)らの研究グループは、国内の複数の医療・研究機関と共同で、日本人を対象として、認知症等のゲノム解析を展開しています。この度、アルツハイマー病※(AD)の発症リスクを低下させる可能性のある稀なアミノ酸置換を伴う遺伝子変異(レアミスセンスバリアント※:RMV)を、アポリポタンパクE遺伝子(APOE※)に見出しました。APOEはADのみならず、パーキンソン病や血管性認知症などの神経疾患、長寿、感染症、脂質異常...
キーワード:解析学/リスク評価/分子制御/遺伝的多様性/遺伝統計学/ゲノムワイド/ハプロタイプ/機能解析/神経内科学/連鎖不平衡/遺伝子機能解析/染色体/病理/病理学/ゲノムワイド関連解析/ゲノム解析/認知機能障害/アミノ酸置換/アミノ酸/アミロイド/アルツハイマー病/パーキンソン病/抗体医薬/神経変性/神経変性疾患/脳疾患/副作用/ゲノム/コホート/コレステロール/遺伝学/遺伝子/遺伝子変異/加齢/感染症/健康長寿/個別化医療/抗体/高齢者/脂質/脂質異常症/小児/神経疾患/認知機能/認知症/予防医学
他の関係分野:数物系科学工学農学
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発表日:2025年5月29日
42
“知られざる変異株”を下水から検出!疫学調査では捉えきれないウイルス変異株の出現と変遷を明らかに
金沢大学理工研究域地球社会基盤学系の本多了教授、本学大学院自然科学研究科電気情報工学専攻の阿部貴志教授、情報・システム研究機構国立遺伝学研究所の有田正規教授、同機構データサイエンス共同利用基盤施設の馬場知哉特任准教授、株式会社AdvanSentinel、ヴェオリア・ジェネッツ株式会社、株式会社クボタによる合同研究グループは、新型コロナウイルスの下水ゲノム疫学(※1)調査において、地域特有の変異株亜系統(サブバリアント)(※2)の出現と変遷を明らかにすることに成功しました。本研究では、石川県小松市と静岡県浜松市の下水中に含まれる新型コロナ...
キーワード:コドン/社会基盤/変異株/微生物/SARS-CoV-2/ゲノム変異/新型コロナウイルス/ウイルス/ゲノム/ゲノム疫学/遺伝学/遺伝子/遺伝子変異/疫学/疫学調査/感染症/公衆衛生
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2025年5月22日
43
口腔細菌叢の乱れは腸内細菌叢の乱れー歯周病に罹患すると腸内細菌叢が乱れて全身に悪影響の恐れ
-
理化学研究所(理研)生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの山崎和久客員主管研究員(本学名誉教授)、宮内栄治客員研究員(群馬大学生体調節研究所粘膜エコシステム制御分野准教授)、大野博司チームディレクターらの国際共同研究グループは、歯周病[1]以外に全身的な疾患のない患者と歯周病を含む全身的な疾患のない健康な対象者の唾液、ならびにふん便中の細菌叢(そう)を網羅的に解析し、歯周病患者では唾液中の細菌叢だけでなく腸内細菌叢にも乱れが生じていることを突き止めました。また、歯周病を治療することで唾液中の細菌叢だけでなく、腸内細菌叢も変化することを明らかにしました。...
キーワード:人工知能(AI)/システム制御/dysbiosis/外傷/歯学/歯周病/細菌/細菌叢/唾液/腸内細菌/腸内細菌叢
他の関係分野:情報学工学
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発表日:2025年5月19日
44
歯周病の重症化機序を解明、治療薬候補も報告
SLPIはヒトの唾液や歯肉溝滲出液などに存在するタンパク質である。感染細菌を排除するヒトのタンパク質分解酵素(エラスターゼなど)が、誤ってヒト自身を傷害しないよう調節する働きがある。マウスを用いた歯周病モデル実験において、重症化した歯周病部位ではSLPIが遺伝子レベルでもタンパク質レベルでも減少していることを明らかにした。歯周病の重症化部位では、SLPIの減少に伴いエラスターゼが活性化し、自己組織を傷害して過剰な炎症を引き起こすことを明らかにした。SLPIの減少に伴い過剰な炎症が生じた歯周組織では、破骨細胞が活性化することで、骨が破壊される歯周病が進行し重症化...
キーワード:自己組織/モデルマウス/骨細胞/歯学/歯周病/タンパク質分解/マウス/破骨細胞/遺伝子/感染症/細菌/唾液
他の関係分野:化学
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発表日:2025年5月1日
45
心サルコイドーシスにおける脳扁桃体と心イベントの関連を同定
-今後の心臓治療のターゲットとして脳に期待-
心サルコイドーシス患者さんにおける心不全・致死性不整脈発生と脳扁桃体高活性の関連を明らかにした。FDG-PET による脳扁桃体の評価は撮像のタイミングに関係なく安定していた。本研究の結果は心サルコイドーシス患者さんの臨床経過を予測する上で有用である。【用語解説】1)サルコイドーシス全身の様々な臓器に肉芽腫(にくげしゅ)と呼ばれる病変が形成される原因不明の疾患です。まれに心臓も侵されることがあります(心サルコイドーシス)。後述のFDG-PETは、心サルコイドーシスの炎症の評価や診断に有用な検査として保険適用となっています...
キーワード:インターネット/オープンアクセス/陽電子/グルコース/生体内/FDG/脳画像/交感神経/心臓/歯学/イミン/神経細胞/不整脈/ストレス/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学生物学総合生物
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発表日:2025年5月1日
46
歯髄再生に重要な幹細胞を発見
-歯の成長が歯髄再生に影響を及ぼすことを解明-
歯の根の成長は血液を用いた歯髄の再生治療後の治癒に影響を及ぼす。歯の根が完成していると歯髄が再生されず、外部の組織が入り込む治癒結果になりやすい。歯髄に近い組織の再生にはα-SMA陽性のMSCsの遊走が重要である。誰もが享受可能な新しい歯髄再生治療の提供につながる研究成果である。【用語解説】陽性細胞使用した抗体に対して反応を示した細胞を陽性細胞と呼びます。幹細胞絶えず入れ替わる組織を維持するために、新しい細胞を産生し補充する能力を持つ細胞。特に間葉系幹細胞は骨、脂肪、軟...
キーワード:動物モデル/間葉系幹細胞/歯学/軟骨/幹細胞/間質細胞/血液/神経細胞/医師/抗体
他の関係分野:
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発表日:2025年4月21日
47
子どもの汗腺機能の発達様相が明らかに
-子どもの熱中症予防への応用が期待-
発汗誘発剤に対する発汗反応(汗腺機能の指標)の性差は8歳ごろから認められる。男子は女子よりも年齢に伴う発汗量増加が早く、顕著である。子どもでも春から夏にかけて汗腺機能が顕著に向上する。研究内容の詳細子どもの汗腺機能の発達様相が明らかに-子どもの熱中症予防への応用が期待-(PDF:1MB)論文情報【掲載誌】An...
キーワード:発汗/スポーツ/スポーツ科学/熱中症
他の関係分野:
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発表日:2025年4月8日
48
複数分子からなる人工的な環状積層構造において電荷やエネルギーが周回する特異な現象を証明
自然界では、光合成を行う植物中において色素分子が環状に並んだ集合体をアンテナとして、光エネルギーを効率的に集めて利用しています。このような環状に並んだユニットの間を電荷やエネルギーが周回する現象はトロイダル共役と呼ばれ、これまで人工的な物質では1つの分子内の現象としてのみ知られていました。大阪公立大学大学院理学研究科の酒巻 大輔准教授、藤原秀紀教授、工学研究科の松井康哲准教授、池田浩教授、本学共用設備基盤センターの古川貢准教授、京都大学大学院工学研究科の清水大貴助教らの研究グループは、平面構造を持つ人工色素分子であるフタロシアニンの周りに、電子を受け渡しやすいユニット(電子ドナ...
キーワード:アンテナ/情報学/産学連携/光エネルギー/X線結晶構造解析/結晶構造解析/光合成/フタロシアニン/積層構造/X線結晶構造/結晶構造/層構造
他の関係分野:情報学複合領域環境学生物学工学農学
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発表日:2025年3月28日
49
リボソーム二量体化の新機構を解明
-リボソーム機能制御機構研究の新展開-
真核生物や真正細菌では、ストレス環境下でリボソームが二量体化し、タンパク質合成を停止することが知られていたが、古細菌でそのような仕組みがあるかどうかわかっていなかった。古細菌のリボソームの二量体化機構をはじめて明らかにした。本研究で明らかになったリボソーム二量体化機構は、これまで知られていた機構とは全く異なる新しいタイプのものであった。本研究は、リボソームの機能制御機構のみならず、生物の環境適応機構を理解するための重要な手がかりを提供するものである。【用語解説】古細菌...
キーワード:二量体/タンパク質合成/環境適応/電子顕微鏡/機能制御/極限環境/リボソーム/古細菌/クライオ電子顕微鏡/分子機構/生体分子/ストレス/細菌
他の関係分野:化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年3月24日
50
厚生労働省指定難病・血管炎による 脊椎肥厚性硬膜炎の新たな病態を発見
-治療法に道-
脊髄を覆う硬膜に炎症が起こる脊椎肥厚性硬膜炎は、厚生労働省指定難病・血管炎の原因自己抗体「抗好中球細胞質抗体(ANCA)」、中でも好中球の細胞質に含まれる酵素タンパク質であるミエロペルオキシダーゼ(MPO)に対する自己抗体(MPO-ANCA)を高い確率で持つ。脊椎肥厚性硬膜炎は、脳を覆う硬膜に炎症が起こる頭蓋肥厚性硬膜炎と比較し、ANCA関連血管炎の疾患活動(バーミンガム血管炎活動スコア「神経系」(注4))が高い。肥厚した脊椎硬膜は、本来の硬膜の外と内に、肉芽腫性炎症巣と筋線維芽細胞(注5)を大量に含む2層を形成することで、計3層構造を構築する...
キーワード:免疫機能/産学連携/神経系/モデリング/ペルオキシダーゼ/生体内/実験動物/層構造/リンパ管/筋線維芽細胞/好酸球/糸球体腎炎/神経内科学/腎炎/血管障害/糸球体/組織修復/頭蓋骨/病理/病理学/免疫抑制/毛細血管/筋線維/脊椎/リモデリング/骨髄/歯学/自己抗体/線維芽細胞/B細胞/アクチン/ファージ/マウス/マクロファージ/血液/好中球/細胞外マトリックス/自己免疫/腎臓/脳脊髄液/免疫細胞/タイトジャンクション/抗体/線維化/創傷治癒/難病
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物
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発表日:2025年3月19日
51
HTRA1関連脳小血管病における新たな頭部MRI所見として「Chocolate Chip Sign」を同定
新潟大学脳研究所脳神経内科学分野の安藤昭一朗助教、小野寺理教授らの研究グループは、HTRA1注1関連脳小血管病(HTRA1-related Cerebral Small Vessel Disease: HRSVD)の診断に有用な、新しい頭部MRI所見である「Chocolate Chip Sign」を見出し、その研究成果が2025年2月26日に米国神経学会発行の学術誌「Neurology® Genetics」にオンライン掲載されました。この所見は、Susceptibility-Weighted Imaging(SWI)注2...
キーワード:産学連携/解析学/高磁場/磁化率/磁場/政策研究/酵素活性/さんご/神経内科学/病理/病理学/脊椎/認知機能障害/病態解明/MRI/タンパク質分解/脳機能/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子変異/加齢/神経疾患/認知機能/脳神経疾患/脳卒中
他の関係分野:複合領域数物系科学工学農学
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発表日:2025年3月6日
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希少なオリゴ糖に作用するユニークな基質特性を持つ新規酵素を発見
~新たな機能を持つ糖鎖の合成、利用の可能性を拓く~
東京理科大学創域理工学部生命生物科学科の中島将博准教授、同大学創域理工学研究科生命生物科学専攻の中澤裕氏(2023年度修士課程修了)、本学農学部農学科の中井博之准教授、香川大学農学部応用生物科学科の松沢智彦助教らの研究グループは、ニコチンを分解できる腸内細菌の一種Bacteroides xylanisolvens(以下「B. xylanisolvens」)から、新規な基質特異性を持つガラクトオリゴ糖分解酵素群を発見しました。オリゴ糖はヒトの母乳をはじめ、自然界に広く存在しており、消化管の上部で分解や吸収がされず、腸内のビフィズス菌などの善玉菌の栄養素とな...
キーワード:産学連携/オリゴ糖/グルコース/ビフィズス菌/機能性/機能性食品/食品成分/基質特異性/消化管/細胞壁/植物細胞壁/腸内環境/細菌/腸内細菌/母乳
他の関係分野:複合領域化学生物学農学
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発表日:2025年2月25日
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ペリスタルティックポンプを用いたシミュレーションで解明!アミロイド線維が作られるメカニズム
-アミロイドーシス発症の仕組みに迫る新技術-
大阪大学大学院工学研究科の後藤祐児特任研究員、太田朝貴さん(博士後期課程)、荻博次教授、本学大学院医歯学総合研究科の山本卓教授らの研究グループは、チューブをローラーでしごいて送液するポンプ(ペリスタルティックポンプ)が引き起こす「せん断ストレス」が原因でアミロイド線維という物質ができることを発見しました。アルツハイマー病、パーキンソン病、透析アミロイドーシスなどのアミロイドーシスは、それぞれの特定の原因タンパク質が、何らかの刺激を受けて、物質の結晶に類似した構造のアミロイド線維を形成することにより発症します。高齢化に伴って頻発するアミロイドーシスの発症化機構の解明や、アミロイド...
キーワード:twitter/情報学/産学連携/光検出器/検出器/タンパク質凝集/タンパク質凝集体/過冷却/せん断/シミュレーション/シリコン/結晶化/生体内/歯学/アミロイド/アルツハイマー病/パーキンソン病/凝集体/蛍光顕微鏡/血液/ストレス/高齢化/糖尿病/難病
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学総合生物
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発表日:2025年2月25日
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SCA6におけるCAGリピートの病原性閾値を同定
-臨床診断や遺伝カウンセリングに有用-
新潟大学脳研究所脳神経内科学分野の畠野雄也非常勤講師、脳神経疾患先端治療研究部門の石原智彦特任准教授、脳神経内科学分野の小野寺理教授らの研究グループは、脊髄小脳変性症6型(SCA6)のCAGリピートの病原性閾値を同定しました。SCA6はCACNA1A遺伝子内の特定の遺伝子配列の繰り返しであるCAGリピートが病的に多く繰り返されることにより発症します。しかし、具体的に何個のリピートから病的な意義をもつのかは定まっていませんでした。本研究で同研究所とJ-CATで、脊髄小脳変性症が疑われた2768例の遺伝情報を利用して、SCA6を発症するCAGリピートの病原性閾値を同定し...
キーワード:カウンセリング/回帰分析/情報学/産学連携/遺伝情報/運動失調/小脳/カルシウムチャネル/病原性/レジストリ/神経内科学/重回帰分析/カルシウム/神経細胞/遺伝カウンセリング/遺伝子/神経疾患/脳神経疾患
他の関係分野:情報学複合領域生物学総合生物農学
新潟大学 研究シーズ