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新潟大学 研究Discovery Saga
2026年1月30日

体に備わったアンチエイジングの守護神DEL-1が骨の若返りを担う

-骨粗鬆症や歯周病の根本治療に光-

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
副作用の少ない新たな骨粗鬆症治療や、老化細胞除去による健康寿命の延伸に向けた治療法開発に大きく貢献することが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
総合生物医歯薬学
【Sagaキーワード】
生体内/エイジング/若返り/老化細胞/寿命/間葉系幹細胞/骨髄/歯学/歯周病/ファージ/マクロファージ/幹細胞/骨粗鬆症/副作用/化学療法/加齢/健康寿命/老化
2026年01月30日 金曜日 研究成果
本学大学院医歯学総合研究科高度口腔機能教育研究センター/研究統括機構の前川知樹研究教授、Meircurius D.C. Surboyo大学院生、チュラロンコン大学Kridtapat Sirisereephap助教(当時、新潟大学大学院生)は、米国ペンシルベニア大学、ドイツドレスデン工科大学との国際共同研究を実施し、血管や骨髄を含め体全体に存在するタンパク質「DEL-1」が、老化細胞を特異的に死滅させ、マクロファージによる除去を促す「生体内セノリティック(老化細胞除去)タンパク質」であることを世界で初めて突き止めました 。加齢に伴い体内に蓄積する老化細胞は、周囲に炎症を引き起こし、骨粗鬆症などの加齢性疾患の原因となります。本研究では、DEL-1が骨髄の間葉系幹細胞の老化を防ぎ、加齢や化学療法に伴う骨消失を抑制するメカニズムを解明しました。さらにその鍵を握るタンパク質「DEL-1」の老化抑制効果を実証しました。本成果は、副作用の少ない新たな骨粗鬆症治療や、老化細胞除去による健康寿命の延伸に向けた治療法開発に大きく貢献することが期待されます 。
本研究成果は、2026年1月20日、国際学術誌「Advanced Science」誌に掲載されました。

研究のポイント

世界初:体内に備わった「天然の老化細胞除去システム」を解明
安全かつ精密:正常な細胞を傷つけない「ピンポイント攻撃」
骨の若返り:骨粗鬆症と歯周病の根本治療に新たな光
身近な薬でシステムを再起動:実用化への近道
骨以外への波及効果:全身の抗老化への可能性

研究内容の詳細

体に備わったアンチエイジングの守護神DEL-1が骨の若返りを担う-骨粗鬆症や歯周病の根本治療に光-(PDF:1MB)

論文情報

【掲載誌】Advanced Science
【論文タイトル】DEL-1 is an Endogenous Senolytic Protein that Inhibits Senescence-Associated Bone Loss
【著者】Lim JH, Sirisereephap K, Wang H, Trimaglio G, Chung KJ, Korostoff J, Kajikawa T, Li X, Surboyo MDC, Maekawa T, Chavakis T, Hajishengallis G.
【doi】10.1002/advs.202509263

問い合わせ先

広報事務室
E-mail pr-office@adm.niigata-u.ac.jp