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研究分野別サイレントキーワード
「エピジェネテイクス」サイレントキーワードを含む研究
【複合領域】一般理論:遺伝と環境エピジェネテイクスを含む研究件
❏双生児法による教育過程とその成果に関する発達的行動遺伝学研究(18H01085)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 行動遺伝学 / 遺伝と環境 / 認知能力 / 自尊心 (他16件)
【概要】本研究は、教育的・社会的に形成された人間のさまざまな心理的・行動的形質を説明する遺伝的・環境的な個体差の要因分析を、20年以上にわたり保持してきた思春期と成人期の2コホート、ならびにweb調査会社のコホートからなる双生児データによって行動遺伝学的に明らかにしようとした。思春期コホートでは認知能力や学業成績、利き手に及ぼす環境の影響について遺伝要因を統制することでより具体的・動的に明らかにした。成人...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
【複合領域】一般理論:双生児法エピジェネテイクスを含む研究件
❏双生児法による教育過程とその成果に関する発達的行動遺伝学研究(18H01085)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 行動遺伝学 / 遺伝と環境 / 認知能力 / 自尊心 (他16件)
【概要】本研究は、教育的・社会的に形成された人間のさまざまな心理的・行動的形質を説明する遺伝的・環境的な個体差の要因分析を、20年以上にわたり保持してきた思春期と成人期の2コホート、ならびにweb調査会社のコホートからなる双生児データによって行動遺伝学的に明らかにしようとした。思春期コホートでは認知能力や学業成績、利き手に及ぼす環境の影響について遺伝要因を統制することでより具体的・動的に明らかにした。成人...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
【環境学】環境解析学:環境化学物質エピジェネテイクスを含む研究件
❏周産期化学物質曝露による脳機能障害の発症機序の解明と障害の予防・抑制法の開発(20H04339)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】宮崎 航 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (90512278)
【キーワード】環境化学物質 / 脳発達 / エピジェネティクス / メタボローム / miRNA (他6件)
【概要】本研究の目的は、周産期化学物質曝露により引き起こされる成長後の脳機能異常の発生メカニズムの解明である。目的達成に向け、本年度は①周産期化学物質曝露による成長後の異常を引き起こす素因の解明、②成長後の脳機能異常につながる素因の発生時期と保持、それに伴う遺伝子・タンパク発現と表現型の変化への影響の検証の2目標に関する研究を行った。 ①について、これまでに周産期甲状腺機能低下症マウスから明らかとなってい...
❏男児外陰部異常症における化学物質曝露バイオマーカーとDNAメチル化レベルの関連性(26670327)
【研究テーマ】衛生学・公衆衛生学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】大迫 誠一郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00274837)
【キーワード】尿道下裂 / CYP1 / SRD5A2 / バイオマーカー / エピジェネティクス (他8件)
【概要】尿道下裂は胎児期の環境汚染物質曝露が原因で増加しているとされているが、ヒト集団における因果関係は定かでない。本研究では尿道下裂と埋没陰茎患者の包皮組織を用い、化学物質曝露バイオマーカーのCYP1ファミリーとアンドロゲン関連遺伝子の解析を行った。尿道下裂群では埋没陰茎群に比べ、CYP1B1が高くARが低かった。尿道下裂患者群内ではCYP1ファミリーとSRD5A2 mRNA発現に正の相関が見出された。...
【環境学】環境保全学:化学物質エピジェネテイクスを含む研究件
❏エピジェネティック活性をもつ化学物質の影響把握と新たな環境リスクの予防策(15H01749)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】福田 秀子 (曽根秀子) 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (60280715)
【キーワード】エピジェネティック / 化学物質管理 / 影響評価 / 有害物質 / 幹細胞 (他15件)
【概要】多能性幹細胞ヒトiPS細胞を用いて、DNA及びヒストンメチル化修飾を指標としたエピジェネティック状態を可視的に検出する方法を開発した。135種の化学物質を解析し、エピジェネティック毒性の検出を行った。低線量放射線の照射によるヒトiPS細胞の網膜神経節細胞への分化に対する影響を調べた。疾患原因遺伝子のプロモーター領域でのDNAメチル化変動を特異的DNA配列の解析により詳細に調べた。分化度の違いによる...
❏環境適応プログラム形成の分子メカニズム―生殖系列内エピゲノム修飾変異の探索―(23658237)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】大迫 誠一郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00274837)
【キーワード】エピジェネティクス / 化学物質 / 後世代影響 / メチル化 / 生殖細胞 (他8件)
【概要】ダイオキシン(TCDD)曝露させ雄産仔を正常な雌に交配させ生まれた雄のエピゲノムを比較したが、どの組織でもCyp1a1プロモーター領域(転写開始点-500)CpGのメチル化頻度は対照群とほぼ同じであった。このことから後世代影響を示唆するデータは得られないと判断された。次にHep1c1c7細胞で低メチル化を検討したが、Cyp1a1 CpGは全くメチル化されていなかった。そこで、C57BL/6J F1...
❏環境因子誘起性のエピジェネティク変異機序(DOHaD発生の分子機構解明)(23310044)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】大迫 誠一郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00274837)
【キーワード】エピジェネティクス / 化学物質 / DOHaD / 環境汚染物質 / ダイオキシン (他8件)
【概要】胎児期の環境要因がエピゲノム変化を引き起こし、成熟後も記憶されるというDOHaDの分子機構解明を、網羅的メチル化解析法(MSD-AFLP法)開発とともに実施した。妊娠マウスにTCDDを投与すると肝臓のCyp1a1プロモーターが生後3日目から低メチル化し、成熟後まで維持される。ChIPアッセイよるDnmt3b解離という所見を捉えたため受動的脱メチル化を想定した。一方、この記憶が成熟個体でも起きうるか...
【数物系科学】天文学:国際情報交換エピジェネテイクスを含む研究件
❏ヒストン修飾酵素複合体による植物ゲノム基盤の構築と制御(24570065)
【研究テーマ】植物分子生物・生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】金 鍾明 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (90415141)
【キーワード】エピジェネティクス / ヒストン修飾 / 植物ゲノム / 環境応答 / ヘテロクロマチン (他7件)
【概要】シロイヌナズナのゲノム制御に機能するHDA6複合体の、ゲノム上での作用点(遺伝子領域)の同定に成功した。HDA6は乾燥耐性を制御するジャスモン酸シグナルネットワーク系の遺伝子群、およびCOPIAタイプのトランスポゾンに特異的に結合する。このことから、HDA6複合体には、ユークロマチン領域を制御する複合体とヘテロクロマチン領域を制御する複合体の、少なくとも2種類の複合体が存在することが示唆された。こ...
❏MLL遺伝子変異体による骨髄異形成症候群モデルマウスの作製と分子基盤の理解(23591367)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】指田 吾郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70349447)
【キーワード】MLL-PTD / RUNX1 / 骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 国際情報交換 (他8件)
【概要】申請者は、MLL部分重複変異体 (MLL-PTD) が転写因子RUNX1点突然変異体の発現を制御するという研究成果を得ていた。Mll-PTDノックインマウス/Runx1ヘテロマウスによって、MDS からAMLへと病態が進展する疾患モデルマウスを作製した、またMLL変異体とRUNX1点突然変異体がMDSからAMLへの病態進展にどのように協調的に関与するのかその分子基盤を解析した。 ...
【化学】複合化学:脱メチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
❏卵巣癌・子宮体癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発(15K20128)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】エピジェネティクス / 子宮体癌 / 卵巣癌 / メチル化 / 脱メチル化 (他10件)
【概要】本研究の最終目標は卵巣癌、子宮体癌を中心とした婦人科癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発である。まず子宮体癌について検討を行った所、細胞株、臨床検体においてヒストンメチル化酵素EZH2の発現の亢進が認められた。またEZH2のノックダウンを行うと子宮体癌細胞株の増殖抑制、及びアポトーシス 作用が認められ、EZH2選択的阻害剤を使用すると、ノックダウン時と同様な結果が得られ...
【生物学】生物学:MYCエピジェネテイクスを含む研究件
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
【生物学】生物学:DNAメチレーションエピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏メダカゲノムを用いた発生重要遺伝子のエピジェネティック発現制御機構(25291048)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】武田 洋幸 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80179647)
【キーワード】エピジェネティクス / メダカ / DNAメチレーション / ヒストン修飾 / ゲノム (他6件)
【概要】脊椎動物モデルであるメダカを用いて、初期胚および発生・成長過程におけるepigenetic codeを発生重要遺伝子に着目して明らかにし、成立機構を解析した結果、発生重要遺伝子は未分化状態の胞胚期細胞ではDNA低メチル化状態にあり、さらに抑制的なヒストン修飾によりその発現が強く抑制されていることが判明した。機械学習および近交系(NNIとHd-rR)の比較により、その遺伝子領域には複数の特徴的配列が...
【生物学】基礎生物学:piRNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏ハムスターをモデルとした卵形成時におけるレトロトランスポゾン制御機構の解明(20H03175)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】蓮輪 英毅 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50343249)
【キーワード】ゴールデンハムスター / 機能性RNA / 生殖細胞 / ゲノム編集 / エピジェネティクス (他10件)
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏小分子RNAに誘導されるエピゲノム変化の生化学的解析(26710011)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80711845)
【キーワード】小分子RNA / トランスポゾン / 生殖細胞 / ATAC-seq / ゲノム (他13件)
【概要】トランスポゾンとその残滓は、ヒトゲノムでは 45%もの領域を占めている。トランスポゾンの持つ転移能は個体に有害であり、特に生殖細胞におけるトランスポゾンの発現抑制は次世代への正確な遺伝情報の伝達を考えた場合に、生物にとって喫緊の課題である。私は小分子RNAがトランスポゾンの発現を生殖細胞でいかに抑制しているかに関して研究をハエとマウスを用いて行ってきた。ハエにおいては、特定ゲノム領域に存在するタン...
❏霊長類を含む哺乳動物の生殖エピゲノム形成機構(25221003)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】塩見 春彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60202107)
【キーワード】生殖細胞 / エピジェネティクス / クロマチン / トランスポゾン / Piwi (他8件)
【概要】哺乳類生殖エピゲノム形成機構の解析を行い、マウスゴノサイト期にメガベースサイズのクロマチン領域がダイナミックに変動することを見出しDAD (Differentially accessible domain) と名付けた。DADの形成に伴いその領域内のヒストンの修飾とDNAのメチル化が変化すること、さらに、DAD領域に存在する転移因子の転写が活性化されることを見出した。一方、ハムスターのPIWI遺伝...
【生物学】基礎生物学:Piwiエピジェネテイクスを含む研究件
❏ハムスターをモデルとした卵形成時におけるレトロトランスポゾン制御機構の解明(20H03175)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】蓮輪 英毅 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50343249)
【キーワード】ゴールデンハムスター / 機能性RNA / 生殖細胞 / ゲノム編集 / エピジェネティクス (他10件)
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏霊長類を含む哺乳動物の生殖エピゲノム形成機構(25221003)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】塩見 春彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60202107)
【キーワード】生殖細胞 / エピジェネティクス / クロマチン / トランスポゾン / Piwi (他8件)
【概要】哺乳類生殖エピゲノム形成機構の解析を行い、マウスゴノサイト期にメガベースサイズのクロマチン領域がダイナミックに変動することを見出しDAD (Differentially accessible domain) と名付けた。DADの形成に伴いその領域内のヒストンの修飾とDNAのメチル化が変化すること、さらに、DAD領域に存在する転移因子の転写が活性化されることを見出した。一方、ハムスターのPIWI遺伝...
❏転移因子とArgonauteの軍拡競争からゲノムの進化を探る(20221008)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】塩見 春彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60202107)
【キーワード】ゲノム機能 / RNAサイレンシング / 転移因子 / 小分子RNA / RNAi (他20件)
【概要】「転移因子とRNAサイレンシング機構の間の'軍拡競争'が複雑な遺伝子発現制禦を可能にするゲノムの進化をもたらした」という仮説の検証をショウジョウバエを用いて行った。その結果、転移因子の抑制機構が体細胞では遺伝子の発現制御にも密接に関与していること、そして、生殖細胞では生殖幹細胞-体細胞相互作用や卵形成過程における軸形成に関与していることを示唆する結果を得た。 ...
【生物学】基礎生物学:ライブセルイメージングエピジェネテイクスを含む研究件
❏Xist RNA核内動態の生細胞解析(20K06484)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】クロマチン / エピジェネティクス / ライブイメージング / 長鎖ノンコーディングRNA / X染色体不活性化 (他10件)
【概要】2021年度は、X染色体上の遺伝子領域について、クロマチン動態と遺伝子発現の関係に注目して研究を進めた。我々はこれまで、マウスX染色体特異的に存在する反復配列を見出し、この配列を標的とするgRNAと、蛍光タンパク質融合型dCas9(ヌクレアーゼ活性を欠損させたCas9)を発現させることで、X染色体上の遺伝子領域を可視化する系を構築している(Tjalsma S. et al. EMBO Rep 20...
❏成人T細胞白血病・リンパ腫におけるエピジェネテイック異常の1細胞解析(16K08667)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡 剛史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50160651)
【キーワード】HTLV-1 / ATL / DNAメチル化 / 1細胞解析 / ライブセルイメージング (他14件)
【概要】成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL) はHTLV-I を原因ウイルスとする疾患であり、病期の進んだ症例の予後は大変不良で有効な治療法は確立されていない。我々は新たに開発したメチル化DNA結合蛍光蛋白MBD-EGFP によるDNA メチル化ライブイメージング法を用いて環境変化に応答するDNAメチル化動態をライブ解析した。網羅的DNAメチル化・遺伝子発現解析よりHTLV-1tax癌遺伝子発現ONの後...
【生物学】基礎生物学:RNAサイレンシングエピジェネテイクスを含む研究件
❏霊長類を含む哺乳動物の生殖エピゲノム形成機構(25221003)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2013-05-31 - 2018-03-31
【研究代表者】塩見 春彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60202107)
【キーワード】生殖細胞 / エピジェネティクス / クロマチン / トランスポゾン / Piwi (他8件)
【概要】哺乳類生殖エピゲノム形成機構の解析を行い、マウスゴノサイト期にメガベースサイズのクロマチン領域がダイナミックに変動することを見出しDAD (Differentially accessible domain) と名付けた。DADの形成に伴いその領域内のヒストンの修飾とDNAのメチル化が変化すること、さらに、DAD領域に存在する転移因子の転写が活性化されることを見出した。一方、ハムスターのPIWI遺伝...
❏転移因子とArgonauteの軍拡競争からゲノムの進化を探る(20221008)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】塩見 春彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60202107)
【キーワード】ゲノム機能 / RNAサイレンシング / 転移因子 / 小分子RNA / RNAi (他20件)
【概要】「転移因子とRNAサイレンシング機構の間の'軍拡競争'が複雑な遺伝子発現制禦を可能にするゲノムの進化をもたらした」という仮説の検証をショウジョウバエを用いて行った。その結果、転移因子の抑制機構が体細胞では遺伝子の発現制御にも密接に関与していること、そして、生殖細胞では生殖幹細胞-体細胞相互作用や卵形成過程における軸形成に関与していることを示唆する結果を得た。 ...
【生物学】基礎生物学:X線結晶構造解析エピジェネテイクスを含む研究件
❏クロマチン構成因子DEKによるクロマチン構造制御機構の解明(19K21177)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鯨井 智也 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70823566)
【キーワード】クロマチン / DEK / 癌 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス (他7件)
【概要】遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、クロマチン構造をとって細胞核内に収納されている。クロマチン構成因子であり、がん遺伝子であるDEKは、クロマチン構造に作用することで、転写、スプライシング、DNA修復などの多様な核内プロセスに関与し、クロマチンの恒常性を担保すると考えられている。そこで本研究では、DEKが形成するクロマチン構造を解明することを目的とし、DEK-クロマチン複合体を試験管内において再構...
❏天然化合物の革新的標的分子同定法の確立とケミカルエピジェネティクス(26221204)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】吉田 稔 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, グループディレクター (80191617)
【キーワード】天然生理活性物質 / 標的分子 / エピジェネティクス / 合成致死遺伝子 / 分子間相互作用 (他8件)
【概要】次世代シーケンサーによる分子バーコードシーケンス、二分子発光補完法などの新しい技術を駆使して生理活性物質の標的分子を効率よく決定できる総合システムを開発した。具体的には、分子バーコードが挿入された分裂酵母および出芽酵母遺伝子破壊株、プール型shRNAウイルスライブラリーを用いた動物細胞における薬剤感受性遺伝子の同定とネットワーク解析、二分子蛍光補完法を使ったthree-hybridによる化合物-標...
【生物学】基礎生物学:初期発生エピジェネテイクスを含む研究件
❏配偶子形成過程および初期発生におけるUHRF1の役割の解明(15K06803)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】UHRF1 / 卵母細胞 / 初期発生 / 着床前発生 / 生殖細胞 (他12件)
【概要】研究代表者らは、一般的な細胞では核に局在するUHRF1が、卵母細胞および着床前胚では、大部分が細胞質に局在することを見出した。これらの細胞で一部核内に局在するUHRF1は卵母細胞成長期の新規DNAメチル化に関与し、着床前胚ではゲノムワイドに基底レベルのメチル化を維持することを見出した(前之原ら, 2017)。またUHRF1母方ノックアウトマウス胚は着床前後に致死となること、UHRF1は卵母細胞の細...
❏ゲノムインプリンティングにおいてUHRF1が果たす役割の解明(24613005)
【研究テーマ】エピジェネティクス
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】DNAメチル化 / ゲノムインプリンティング / UHRF1 / 発生 / 生殖細胞 (他11件)
【概要】ゲノムインプリンティングとは父母の配偶子形成過程でエピジェネティックな情報(DNAメチル化やヒストン修飾)がゲノムに刷り込まれ、受精後生涯を通して由来するゲノムにより遺伝子発現に差が出る現象であり、その異常はヒトの先天性異常の原因ともなる。本研究では、ゲノムインプリンティングの分子基盤の理解を深めるために、UHRF1というエピジェネティック制御因子がインプリンティングの確立・維持に果たす役割を調べ...
【生物学】基礎生物学:減数分裂エピジェネテイクスを含む研究件
❏ヒストン脱メチル化酵素Fbxl10は如何にして生殖細胞の発生を調整するのか?(23870007)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011-08-24 - 2013-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80608787)
【キーワード】精巣 / 精子形成 / エピジェネティクス / 生殖細胞 / 精子 (他6件)
【概要】持続的な精子形成にエピゲノム制御が重要な役割を果たしている。本研究ではエピゲノム調整因子であるFbxl10の精子形成における役割について検証した。結果、Fbxl10欠損マウスでは加齢に伴い精子形成不全が増加していた。また、Fbxl10欠損精原細胞では加齢が亢進し、細胞分裂の遅滞が生じることを観察した。以上よりFbxl10は精原細胞の加齢を抑制することで持続的な精子形成に寄与することが示唆された。...
❏M26/CRE配列におけるクロマチン再編成とストレス応答(19570008)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】太田 邦史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90211789)
【キーワード】クロマチン / ヒストン修飾 / 後生遺伝学 / ストレス応答 / ノンコーディングRNA (他14件)
【概要】分裂酵母M26/CRE 配列の周辺におけるヒストン修飾やクロマチン再編成に関わる因子を数種同定し、それらの欠失変異株について、種々のストレスに対する感受性やヒストン修飾における役割を解明した。さらに、グルコース飢餓時に転写が活性化する分裂酵母fbp1+遺伝子座におけるクロマチン再編成に、mRNA 型の長鎖ノンコーディングRNA のカスケード転写が関わることを見出し、ノンコーディングRNA を介した...
【生物学】人類学:進化エピジェネテイクスを含む研究件
❏広塩性モデル魚メダカを用いた、適応的進化の分子基盤の解明(18K14740)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高木 亙 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90755307)
【キーワード】エピジェネティクス / 進化 / 海水適応 / RNA-seq / ATAC-seq (他8件)
【概要】本研究ではミナミメダカを用いて、海水に移行した海水群(Group1)と、その後淡水に戻した海水経験群(Group2)、そしてそれらに対して塩分濃度以外の条件をすべて同じにした対照群(Group3,4)を用意し、鰓の遺伝子発現とクロマチン状態の変化をそれぞれRNA-seq, ATAC-seqにより解析した。その結果、遺伝子発現レベルでは、海水中と淡水中で大きな変動が見られたものの、淡水に戻した海水経...
❏環境適応プログラム形成の分子メカニズム―生殖系列内エピゲノム修飾変異の探索―(23658237)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】大迫 誠一郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00274837)
【キーワード】エピジェネティクス / 化学物質 / 後世代影響 / メチル化 / 生殖細胞 (他8件)
【概要】ダイオキシン(TCDD)曝露させ雄産仔を正常な雌に交配させ生まれた雄のエピゲノムを比較したが、どの組織でもCyp1a1プロモーター領域(転写開始点-500)CpGのメチル化頻度は対照群とほぼ同じであった。このことから後世代影響を示唆するデータは得られないと判断された。次にHep1c1c7細胞で低メチル化を検討したが、Cyp1a1 CpGは全くメチル化されていなかった。そこで、C57BL/6J F1...
❏転移因子とArgonauteの軍拡競争からゲノムの進化を探る(20221008)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】塩見 春彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60202107)
【キーワード】ゲノム機能 / RNAサイレンシング / 転移因子 / 小分子RNA / RNAi (他20件)
【概要】「転移因子とRNAサイレンシング機構の間の'軍拡競争'が複雑な遺伝子発現制禦を可能にするゲノムの進化をもたらした」という仮説の検証をショウジョウバエを用いて行った。その結果、転移因子の抑制機構が体細胞では遺伝子の発現制御にも密接に関与していること、そして、生殖細胞では生殖幹細胞-体細胞相互作用や卵形成過程における軸形成に関与していることを示唆する結果を得た。 ...
【工学】機械工学:セブラフィッシュエピジェネテイクスを含む研究件
❏ゼブラフィッシュ胚性ゲノム活性化におけるクロマチン核内配置と転写制御機構(17KK0143)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2020
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】クロマチン / ZGA / ゼブラフィッシュ / ライブイメージング / HCR (他10件)
【概要】ゼブラフィッシュ初期胚で発現する遺伝子について、128-512細胞期における各遺伝子領域の核内局在箇所をHybridization chain reaction(HCR)を用いて調べた。各遺伝子間の相対距離には特徴的な傾向はみられず、互いに核内にランダムに配置していることが示唆された。ジェネリア・リサーチキャンパス(アメリカ、バージニア州)を訪問し、ライトシート顕微鏡SiMViewを用いたライブ観...
❏胚性ゲノム活性化に伴うヒストン修飾動態のin vivoイメージング(15K07157)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / 胚性ゲノム活性化 / ライブイメージング / 転写 / ヒストン修飾 (他6件)
【概要】ゼブラフィッシュ卵に蛍光標識した活性型RNAポリメラーゼII特異的Fabを注入しライブ観察を行うことで、胚ゲノム活性化を観察し計測することに成功した。同様にヒストン修飾特異的Fabを導入することで、H3K27acが転写活性化の前に上昇することがわかった。また、胚性ゲノム活性化に先立って発現が亢進するmiR-430クラスターにおいて、H3K27acが転写よりも先に上昇することも明らかにした。アセチル...
【工学】プロセス・化学工学:ヒストンエピジェネテイクスを含む研究件
❏中区分37:生体分子化学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】化学合成
【研究期間】クロマチン
【研究代表者】DNA
【キーワード】ヒストン
【概要】
❏生体分子の構造変換ダイナミズムに介入する化学触媒研究(20H00489)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピジェネティクス / アミロイド / クロマチン / アルツハイマー病 (他8件)
【概要】生命の化学反応ネットワークに介入し、生体環境下においてタンパク質の化学構造と機能を人為的かつ思い通りに変換する化学触媒の創製を目的とする。化学触媒がタンパク質翻訳後修飾を担う酵素の機能を代替・拡張することで、新たな生物学研究ツールの創出や疾患治療概念の開拓を目指す。特に、生細胞内や動物個体内において、1)染色体エピジェネティクスへ人為的に介入する化学触媒と、2)タンパク質の質保証システムへ人為的に...
❏ミニ染色体モデルの化学合成と機能解析(19K22245)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】化学合成 / クロマチン / DNA / ヒストン / ペプチド (他10件)
【概要】(1)ミニ染色体モデルの化学合成…連結するDNAユニットの合成まで完成した。DNAユニット2種類あり、各々Widom601DNA配列を含めた。ユニットの末端は突出末端になっており、制限酵素に対応した配列を有する。 (2)ミニ染色体モデルに含まれる機能性ヒストンの化学合成…大気中でも安定な有機ルテニウム触媒を用いて、ワンポットで複数のペプチドを連結する方法を開発した。有機ルテニウム触媒は、従来のパラ...
【工学】総合工学:マイクロ・ナノデバイスエピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノム動態解明を目指した1細胞・クロマチン解析マイクロデバイスの開発(17H02753)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / 1細胞解析 / エピジェネティクス / 1細胞 / マイクロ・ナノデバイス (他6件)
【概要】本研究では、顕微鏡下・マイクロ流体デバイス内で、狙った1個のほ乳類由来の細胞から染色体を単離し、穏やかに解きほぐして流れ場の中で展開させる技術を開発した。この技術をマウス由来の未分化細胞(ES細胞)および分化細胞(繊維芽細胞)に適用し、未分化細胞由来の染色体の方が、より解き解れやすいことを見出した。また、細胞から取り出した染色体の番号を織別する事を目的とし、蛍光ラベルdCas9タンパクをプローブと...
❏「その場」実験マイクロデバイスによるシングルセル・エピジェネティクス解析技術開発(25286035)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20314172)
【キーワード】ゲノム / DNA / マイクロ流体デバイス / バイオテクノロジー / マイクロ・ナノデバイス (他7件)
【概要】本研究において、我々は個々の細胞から染色体/クロマチンを単離し、エピゲノム解析するための新たな手法を開発した。即ち、顕微鏡下で細胞から染色体/クロマチンを断片化させずに単離し、溶液条件を制御することで染色体/クロマチンを解きほぐしてクロマチンファイバーとし、これを展開して直線状の形態を取らせる事のできるマイクロ流体デバイスを開発した。このマイクロデバイス内では、取り出した染色体/クロマチンに対する...
【総合生物】ゲノム科学:胚性ゲノム活性化エピジェネテイクスを含む研究件
❏ゼブラフィッシュ胚性ゲノム活性化におけるクロマチン核内配置と転写制御機構(17KK0143)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2020
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】クロマチン / ZGA / ゼブラフィッシュ / ライブイメージング / HCR (他10件)
【概要】ゼブラフィッシュ初期胚で発現する遺伝子について、128-512細胞期における各遺伝子領域の核内局在箇所をHybridization chain reaction(HCR)を用いて調べた。各遺伝子間の相対距離には特徴的な傾向はみられず、互いに核内にランダムに配置していることが示唆された。ジェネリア・リサーチキャンパス(アメリカ、バージニア州)を訪問し、ライトシート顕微鏡SiMViewを用いたライブ観...
❏胚性ゲノム活性化に伴うヒストン修飾動態のin vivoイメージング(15K07157)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / 胚性ゲノム活性化 / ライブイメージング / 転写 / ヒストン修飾 (他6件)
【概要】ゼブラフィッシュ卵に蛍光標識した活性型RNAポリメラーゼII特異的Fabを注入しライブ観察を行うことで、胚ゲノム活性化を観察し計測することに成功した。同様にヒストン修飾特異的Fabを導入することで、H3K27acが転写活性化の前に上昇することがわかった。また、胚性ゲノム活性化に先立って発現が亢進するmiR-430クラスターにおいて、H3K27acが転写よりも先に上昇することも明らかにした。アセチル...
【総合生物】生体分子化学:ヌクレオソームエピジェネテイクスを含む研究件
❏0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】クロマチン
【研究期間】DEK
【研究代表者】癌
【キーワード】ヌクレオソーム
【概要】
❏非コードRNAによるクロマチン転写制御機構(19K23714)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 理紗 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (10845291)
【キーワード】クロマチン / 非コードRNA / 転写制御 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス
【概要】真核生物のゲノムDNAはクロマチン構造を形成して核内に収納されている。本研究では、非コードRNAがクロマチン上の転写を制御する機構の解明を目的とした。そこで、非コードRNAが引き起こすヌクレオソーム構造の変化および非コードRNAによるRNAポリメラーゼIIの転写活性への影響を構造生物学的および生化学的解析を行った。その結果として、非コードRNAがヌクレオソームの安定性を変化させることを明らかにした...
❏クロマチン構成因子DEKによるクロマチン構造制御機構の解明(19K21177)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鯨井 智也 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70823566)
【キーワード】クロマチン / DEK / 癌 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス (他7件)
【概要】遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、クロマチン構造をとって細胞核内に収納されている。クロマチン構成因子であり、がん遺伝子であるDEKは、クロマチン構造に作用することで、転写、スプライシング、DNA修復などの多様な核内プロセスに関与し、クロマチンの恒常性を担保すると考えられている。そこで本研究では、DEKが形成するクロマチン構造を解明することを目的とし、DEK-クロマチン複合体を試験管内において再構...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:UTXエピジェネテイクスを含む研究件
❏新規マウスモデルを用いた多発性骨髄腫のエピジェネティック治療法の開発(21K19497)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70244126)
【キーワード】多発性骨髄腫 / エピジェネティクス / UTX / マウスモデル / エピジェネティック治療標的
【概要】多発性骨髄腫では頻度は1.5~4.0%と低いものの、H3K27脱メチル化酵素UTX/KDM6Aに機能喪失型変異が認められ、予後不良因子である。興味深いことに細胞株においては変異の頻度が30~40%と高く、この変異が骨髄腫の悪性度や治療抵抗性に関与するものと考えられる。このUTXはH3K27脱メチル化に作用するのみならず、MLL3/4 H3K4メチル化酵素とCOMPASS複合体を形成し、ヒストンアセ...
❏エピジェネティクスから迫る多発性骨髄腫の発症機構の解明と薬剤耐性化の克服(16K09839)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】三村 尚也 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00422220)
【キーワード】多発性骨髄腫 / ヒストンメチル化異常 / EZH2/EZH1共阻害剤 / プロテアソーム阻害剤 (他14件)
【概要】多発性骨髄腫は難治性の血液腫瘍であり、新たな治療戦略が求められている。本研究においては、ヒストンH3リジン27番のトリメチル化(H3K27me3)の誘導酵素であるEZH2とEZH1の共阻害剤UNC1999の抗骨髄腫効果と、プロテアソーム阻害剤との併用療法の分子メカニズムを明らかにした。また、EZH2の過剰発現が骨髄腫細胞の薬剤耐性化に関与していることを示した。更に、成熟B細胞にてH3K27me3の...
【総合生物】神経科学:ヒストンメチル化修飾エピジェネテイクスを含む研究件
❏肝発がんを制御するヒストンメチル化修飾機構の解明と治療標的化戦略(18K15741)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中塚 拓馬 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772042)
【キーワード】エピゲノム異常 / 肝癌 / ヒストン修飾 / DNA損傷 / アポトーシス (他9件)
【概要】ヒストンメチル化酵素G9aは様々な生体機能、疾患に関わる。我々は肝特異的G9a欠損マウスを用い、G9aが阻害された肝では肝癌発生が抑制されることを見出した。マウス肝を用いた網羅的遺伝子発現解析、クロマチン免疫沈降法の結果、G9aはp53の標的遺伝子発現制御を介して、DNA損傷を受けた肝細胞のアポトーシス誘導に寄与することを見出した。G9aの阻害によりDNA損傷を受けた肝細胞からの肝癌発生が抑制され...
❏自閉症スペクトル新規感受性遺伝子Gasc1を標的とした疾患モデルマウスの解析(22650077)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】鹿川 哲史 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (50270484)
【キーワード】精神 / 神経疾患の病態と治療 / エピジェネティクス / ヒストンメチル化修飾 / 発達障害 (他11件)
【概要】本研究では、ヒストン脱メチル化酵素をコードするGasc1遺伝子が自閉症スペクトラム(ASD)の新規感受性(susceptibility)遺伝子であることを明らかにした。すなわちGasc1遺伝子変異による下流標的遺伝子のエピゲノム修飾変化がヒト発達障害の原因である可能性、および本研究に用いたGasc1遺伝子変異マウスが多動を含むヒトASDに類した様々な行動異常を呈することから疾患モデルとして極めて有...
【総合生物】神経科学:ChIPシークエンスエピジェネテイクスを含む研究件
❏卵巣明細胞腺癌におけるChIPシークエンスを用いた網羅的解析と新規エピゲノム創薬(17K11268)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】ヒストンメチル化酵素 / 卵巣癌 / ChIP-seq / 実験ロボット / ヒストンメチル化 (他13件)
【概要】卵巣癌の中で本邦に多く,薬剤耐性である卵巣明細胞癌 (Ovarian Clear Cell carcinoma : OCCC )においてヒストンメチル化酵素が治療標的となりうるかを検討した。卵巣明細胞癌組織において2種類のヒストンメチル化酵素(WHSC1,SMYD2)の発現亢進が認められた。WHSC1とSMYD2をノックダウンすると細胞増殖抑制が認められた。この事からWHSC1、SMYD2は卵巣明...
❏心臓再生・心機能向上を司るエピ因子群の統合理解(25291049)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】竹内 純 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (10451999)
【キーワード】心臓再生 / エピジェネティック因子 / 運命決定 / 特定因子 / 細胞分化転換 (他9件)
【概要】本研究期間を通して、哺乳類心臓再生を向上させる機構について、2つの研究結果をまとめることが出来た。一つは、心筋再生に関わる際に心臓前駆細胞遺伝子マーカーSall1が発現しエピ因子の機能を制御することを見出した(Morita et al., submitted 2016b) 。Sall1は初期心臓発生において、心筋心臓前駆細胞遺伝子である(Morita et al., JMCC 2016; 3月号雑...
【総合生物】神経科学:脳発達エピジェネテイクスを含む研究件
❏周産期化学物質曝露による脳機能障害の発症機序の解明と障害の予防・抑制法の開発(20H04339)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】宮崎 航 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (90512278)
【キーワード】環境化学物質 / 脳発達 / エピジェネティクス / メタボローム / miRNA (他6件)
【概要】本研究の目的は、周産期化学物質曝露により引き起こされる成長後の脳機能異常の発生メカニズムの解明である。目的達成に向け、本年度は①周産期化学物質曝露による成長後の異常を引き起こす素因の解明、②成長後の脳機能異常につながる素因の発生時期と保持、それに伴う遺伝子・タンパク発現と表現型の変化への影響の検証の2目標に関する研究を行った。 ①について、これまでに周産期甲状腺機能低下症マウスから明らかとなってい...
❏甲状腺ホルモンを介する脳発達における化学物質によるエピジェネティックな修飾機構(18H03379)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鯉淵 典之 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80234681)
【キーワード】内分泌かく乱 / 甲状腺ホルモン / 脳発達 / 内分泌かく乱化学物質 / エピゲノム (他9件)
【概要】環境化学物質による甲状腺ホルモン(TH)のシグナル伝達経路への修飾作用を,in silicoから行動解析までを用いて調べた。用いる予定だった水酸化PCBが処理の問題から使用できなくなりイソフラボン,PFOS,ガドリニウム造影剤などを用いた。イソフラボンはTH受容体およびエストロゲン受容体などのクロストークにより作用し,神経突起進展やアストロサイト移動を修飾した,PFOSは曝露で種々の行動異常を生じ...
【総合生物】神経科学:1細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノム動態解明を目指した1細胞・クロマチン解析マイクロデバイスの開発(17H02753)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / 1細胞解析 / エピジェネティクス / 1細胞 / マイクロ・ナノデバイス (他6件)
【概要】本研究では、顕微鏡下・マイクロ流体デバイス内で、狙った1個のほ乳類由来の細胞から染色体を単離し、穏やかに解きほぐして流れ場の中で展開させる技術を開発した。この技術をマウス由来の未分化細胞(ES細胞)および分化細胞(繊維芽細胞)に適用し、未分化細胞由来の染色体の方が、より解き解れやすいことを見出した。また、細胞から取り出した染色体の番号を織別する事を目的とし、蛍光ラベルdCas9タンパクをプローブと...
❏「その場」実験マイクロデバイスによるシングルセル・エピジェネティクス解析技術開発(25286035)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20314172)
【キーワード】ゲノム / DNA / マイクロ流体デバイス / バイオテクノロジー / マイクロ・ナノデバイス (他7件)
【概要】本研究において、我々は個々の細胞から染色体/クロマチンを単離し、エピゲノム解析するための新たな手法を開発した。即ち、顕微鏡下で細胞から染色体/クロマチンを断片化させずに単離し、溶液条件を制御することで染色体/クロマチンを解きほぐしてクロマチンファイバーとし、これを展開して直線状の形態を取らせる事のできるマイクロ流体デバイスを開発した。このマイクロデバイス内では、取り出した染色体/クロマチンに対する...
【総合生物】実験動物学:精原幹細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏ヒストン脱メチル化酵素Kdm2aによる精原幹細胞の分化制御機構の解明(15K18386)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精原細胞 / 精原幹細胞 / 精巣 / ヒストン / 精子形成 (他6件)
【概要】本研究ではヒストンH3K4/H3K36の脱メチル化 酵素であるKdm2aの精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Kdm2a KO(Kdm2a cKO)マウスを作成しその解析を行った。その結果 、Kdm2a cKOマウスでは未分化精原細胞から分化型精原細胞への移行が著しく抑制され重篤な精子形成不全が起こることを明らかにした。また、Kdm2a cKOマウスの精原細胞を用いた...
【総合生物】実験動物学:精原細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏ヒストン脱メチル化酵素Kdm2aによる精原幹細胞の分化制御機構の解明(15K18386)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精原細胞 / 精原幹細胞 / 精巣 / ヒストン / 精子形成 (他6件)
【概要】本研究ではヒストンH3K4/H3K36の脱メチル化 酵素であるKdm2aの精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Kdm2a KO(Kdm2a cKO)マウスを作成しその解析を行った。その結果 、Kdm2a cKOマウスでは未分化精原細胞から分化型精原細胞への移行が著しく抑制され重篤な精子形成不全が起こることを明らかにした。また、Kdm2a cKOマウスの精原細胞を用いた...
【総合生物】実験動物学:トランスポゾンエピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分43050:ゲノム生物学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】クロマチン
【研究期間】生殖細胞
【研究代表者】エピジェネティクス
【キーワード】DNAメチル化
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏抑制と抗抑制によるエピゲノム分化機構の解明と操作(19H00995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】角谷 徹仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20332174)
【キーワード】トランスポゾン / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / エピジェネティクス / シロイヌナズナ (他7件)
【概要】課題1「遺伝子内抗抑制修飾はどのように制御され、どのように表現型に貢献するか」抑制修飾に必要な因子の変異体にその因子を相補することにより、抑制修飾確立に必要な因子を検出する系を構築し、これを用いて、CGサイトのメチル化とヒストンH2Aのバリアントが抗抑制に影響することを示唆する結果を得ていた(To et al 2020 Nature Plants)。CGメチル化酵素の変異体を用いることで、この修飾...
❏ゴノサイトにおけるクロマチンダイナミクスの解析(19K06616)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (80711845)
【キーワード】クロマチン / 生殖細胞 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / ゴノサイト (他8件)
【概要】生殖細胞は次世代に受け継がれる遺伝情報が格納された運搬体であり、その質的維持は種の存続に必須の働きを持つ。雄の生殖能の維持には精子幹細胞が重要な働きを持つことが知られているが、その精子幹細胞がどのような過程を経て分化しているかに関しては不明な点が多い。精子幹細胞の前駆細胞はゴノサイトと呼ばれ、この細胞ではクロマチンがダイナミックに変化することを本研究で見出してきた。さらに、ゴノサイトクロマチンの特...
【農学】農芸化学:妊娠期エピジェネテイクスを含む研究件
❏妊娠期低タンパク質栄養が誘導するエピジェネティックプログラムの詳細な機構解明(21H02136)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】エピジェネティクス / タンパク質栄養 / 胎児期 / 妊娠期 / メチルシトシン (他10件)
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
【農学】農芸化学:タンパク質栄養エピジェネテイクスを含む研究件
❏妊娠期低タンパク質栄養が誘導するエピジェネティックプログラムの詳細な機構解明(21H02136)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】エピジェネティクス / タンパク質栄養 / 胎児期 / 妊娠期 / メチルシトシン (他10件)
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏胎児期の栄養が生活習慣病を誘導する機構に関するエピジェノムおよび統合オミクス解析(24380066)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 総括プロジェクト機構, 教授 (40211164)
【キーワード】タンパク質栄養 / エピジェネティクス / 高血圧 / 胎児期 / メチル化 (他7件)
【概要】胎児期の母親の栄養の悪化により、子の成長後の生活習慣病のリスクが上昇することが知られている。研究代表者らは、高血圧モデルラットSHRSPにおいて、胎児期低タンパク質曝露が成長後の遺伝子発現に及ぼす影響を明らかにしてきた。本研究では、出生前後の腎臓での遺伝子発現変化を網羅的に調べたところ、細胞外マトリクスやアポトーシスに関わる遺伝子の変化が顕著であった。またこうした遺伝子の発現変化はDNAのメチル化...
【農学】農芸化学:胎児期エピジェネテイクスを含む研究件
❏妊娠期低タンパク質栄養が誘導するエピジェネティックプログラムの詳細な機構解明(21H02136)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】エピジェネティクス / タンパク質栄養 / 胎児期 / 妊娠期 / メチルシトシン (他10件)
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏胎児期の栄養が生活習慣病を誘導する機構に関するエピジェノムおよび統合オミクス解析(24380066)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 総括プロジェクト機構, 教授 (40211164)
【キーワード】タンパク質栄養 / エピジェネティクス / 高血圧 / 胎児期 / メチル化 (他7件)
【概要】胎児期の母親の栄養の悪化により、子の成長後の生活習慣病のリスクが上昇することが知られている。研究代表者らは、高血圧モデルラットSHRSPにおいて、胎児期低タンパク質曝露が成長後の遺伝子発現に及ぼす影響を明らかにしてきた。本研究では、出生前後の腎臓での遺伝子発現変化を網羅的に調べたところ、細胞外マトリクスやアポトーシスに関わる遺伝子の変化が顕著であった。またこうした遺伝子の発現変化はDNAのメチル化...
【農学】農芸化学:メチルシトシンエピジェネテイクスを含む研究件
❏妊娠期低タンパク質栄養が誘導するエピジェネティックプログラムの詳細な機構解明(21H02136)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】エピジェネティクス / タンパク質栄養 / 胎児期 / 妊娠期 / メチルシトシン (他10件)
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏サンゴに共生する褐虫藻核ゲノムのエピゲノミクス(16K07454)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】將口 栄一 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックスユニット, 研究員 (90378563)
【キーワード】渦鞭毛藻 / サンゴ / 紫外線吸収物質 / 褐虫藻 / ゲノム (他16件)
【概要】サンゴに共生する渦鞭毛藻類の褐虫藻Symbiodiniaceaeは、少なくとも15のグループに分けることができるが、そのゲノム多様性やエピゲノムに関する研究は進んでいない。本研究では褐虫藻2種の全ゲノム配列(767 Mbと705 Mb)を決定した。比較解析により、二次共生により紅藻から獲得したと考えられる遺伝子の重複や損失が褐虫藻の多様化に影響してきたことを明らかにした。解読した褐虫藻ゲノムを利用...
【農学】農芸化学:メチロームエピジェネテイクスを含む研究件
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏胎児期の栄養が生活習慣病を誘導する機構に関するエピジェノムおよび統合オミクス解析(24380066)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 総括プロジェクト機構, 教授 (40211164)
【キーワード】タンパク質栄養 / エピジェネティクス / 高血圧 / 胎児期 / メチル化 (他7件)
【概要】胎児期の母親の栄養の悪化により、子の成長後の生活習慣病のリスクが上昇することが知られている。研究代表者らは、高血圧モデルラットSHRSPにおいて、胎児期低タンパク質曝露が成長後の遺伝子発現に及ぼす影響を明らかにしてきた。本研究では、出生前後の腎臓での遺伝子発現変化を網羅的に調べたところ、細胞外マトリクスやアポトーシスに関わる遺伝子の変化が顕著であった。またこうした遺伝子の発現変化はDNAのメチル化...
❏小児白血病のメチル化DNAのグローバル解析(19591241)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】堤 修一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (30345152)
【キーワード】ゲノムワイド解析 / DNAメチル化 / 高速大量シークエンス / エピジェネティクス / DNA免疫沈降 (他9件)
【概要】研究代表者はメチル化DNA免疫沈降法(MeDIP法)とタイリングアレイを組み合わせて、メチル化DNAの領域を網羅的に取得する方法を開発した。今回はこれをより広範なプロモータアレイ、また高速大量シークエンス法によって全ゲノムレベルに拡張することが目的であった。細胞株のサンプルを使い、全ゲノムレベルのメチル化パターンを取得することに成功した。 ...
【農学】境界農学:ヒストンバリアントエピジェネテイクスを含む研究件
❏アクチンファミリーによるヒストンダイナミクス制御の解明と応用展開(18H02164)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】原田 昌彦 東北大学, 農学研究科, 教授 (70218642)
【キーワード】細胞核 / クロマチン / ヒストンバリアント / アクチンファミリー / ヒストン (他10件)
【概要】ヒストンバリアントH2A.Zは、クロマチンに導入・排除されることで多くの遺伝子の転写制御に関わる。しかし,H2A.Z導入・排除のダイナミクスの制御機構は不明であった。H2A.Zノックアウト細胞および核内アクチンファミリー変異細胞を用いたクロマチン免疫沈降法などにより、核内アクチンファミリーがH2A.Z機能に関与することが示された。さらに、アクチンファミリーArp6, Arp8に特異的に結合する複数...
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
【農学】境界農学:シロイヌナズナエピジェネテイクスを含む研究件
❏抑制と抗抑制によるエピゲノム分化機構の解明と操作(19H00995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】角谷 徹仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20332174)
【キーワード】トランスポゾン / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / エピジェネティクス / シロイヌナズナ (他7件)
【概要】課題1「遺伝子内抗抑制修飾はどのように制御され、どのように表現型に貢献するか」抑制修飾に必要な因子の変異体にその因子を相補することにより、抑制修飾確立に必要な因子を検出する系を構築し、これを用いて、CGサイトのメチル化とヒストンH2Aのバリアントが抗抑制に影響することを示唆する結果を得ていた(To et al 2020 Nature Plants)。CGメチル化酵素の変異体を用いることで、この修飾...
❏抑制と抗抑制によるエピゲノム動態制御機構の解明(26221105)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2014-05-30 - 2019-03-31
【研究代表者】角谷 徹仁 国立遺伝学研究所, 遺伝メカニズム研究系, 教授 (20332174)
【キーワード】エピゲノム / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / トランスポゾン / エピジェネティック (他8件)
【概要】シロイヌナズナの遺伝子における抗抑制に働くヒストン脱メチル化酵素遺伝子IBM1の変異体と、ibm変異による発生異常をサプレスする変異であるldl2 のエピゲノム解析により、エピゲノム分化における遺伝子内H3K4me1の重要性を示した。また、低メチル化変異体の遺伝解析から、ゲノム全体での抑制クロマチンを制御する負のフィードバック機構の存在を示した(Ito et al 2015)。さらに、配列特異的に...
❏長鎖ノンコーディングRNAによる葉形成の分子機構の研究(26291056)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】町田 泰則 名古屋大学, 理学研究科, 研究員(名誉教授) (80175596)
【キーワード】Arabidopsis / leaf development / linc RNA / AS2 and AS1 / gene body methylation (他17件)
【概要】我々はAS2と長鎖ノンコーディング(linc)RNAを基軸としてシロイヌナズナの葉の表・裏が形成される仕組みを研究したが、linc RNAの同定は不成功だった。一方、linc RNA と関連している次の様な研究が進んだ。1. AS2 は核小体近傍で顆粒(AS2 body)を形成する。AS2のCxxC ジンクフィンガー様配列(ZFL 配列)は、AS2 body形成と葉の発生に必要だった。2. AS2...
【農学】動物生命科学:BRAFエピジェネテイクスを含む研究件
❏遺伝性大腸癌の層別化に基づく発癌分子機構の解明(17K16530)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高根 希世子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60756112)
【キーワード】家族性大腸腺腫症 / 大腸癌 / 大腸腺腫 / DNAメチル化 / 腺腫 (他13件)
【概要】家族性大腸腺腫症(FAP)は、大腸癌を発症する素因を持つ、多数の結腸直腸腺腫を特徴とする遺伝性疾患である。今回我々はFAP腫瘍のゲノムワイドなDNAメチル化解析を行った。比較対象として、公共のデータベースを参照し、散発性大腸癌、散発性大腸腺腫、および正常粘膜のDNAメチル化データを使用した。FAPと散発性大腸癌/腺腫、正常粘膜の階層クラスタリング分析により、FAP腫瘍は少なくとも異常なメチル化を示...
❏エピジェネティクスから迫る多発性骨髄腫の発症機構の解明と薬剤耐性化の克服(16K09839)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】三村 尚也 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00422220)
【キーワード】多発性骨髄腫 / ヒストンメチル化異常 / EZH2/EZH1共阻害剤 / プロテアソーム阻害剤 (他14件)
【概要】多発性骨髄腫は難治性の血液腫瘍であり、新たな治療戦略が求められている。本研究においては、ヒストンH3リジン27番のトリメチル化(H3K27me3)の誘導酵素であるEZH2とEZH1の共阻害剤UNC1999の抗骨髄腫効果と、プロテアソーム阻害剤との併用療法の分子メカニズムを明らかにした。また、EZH2の過剰発現が骨髄腫細胞の薬剤耐性化に関与していることを示した。更に、成熟B細胞にてH3K27me3の...
【農学】動物生命科学:クロマチン構造エピジェネテイクスを含む研究件
❏細胞の全能性獲得に関連するクロマチン構造の定性的解析(17K19383)
【研究テーマ】細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (60546430)
【キーワード】初期胚発生 / クロマチン構造 / 全能性 / 初期胚 / クロマチン (他7件)
【概要】本研究では初期胚におけるクロマチン構造変換と全能性獲得が密接にかかわっているという近年の知見に基づき、全能性獲得に関与するクロマチン因子を探索し、その機能を明らかにすることを目的とした。In silicoスクリーニングによって10個の候補因子を抽出し、その中で前核において核アクチン様の局在を示す候補因子Aと、過剰発現が初期胚発生停止を誘導する候補因子Bを同定した。 ...
❏ノンコーディングRNAに着眼した家畜卵胞発育のエピゲノム制御機構の解明(16H05017)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 昌之 広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (20314742)
【キーワード】卵巣 / エピゲノム / 顆粒層細胞 / 遺伝子発現 / クロマチン構造 (他15件)
【概要】卵胞発育過程の顆粒層細胞における大規模なDNA脱メチル化が,細胞増殖とレチノイン酸依存的に誘導されることを明らかとした.この脱メチル化が発火点となり,ヒストンH3アセチル化が生る結果,クロマチン構造変化が誘導され,遺伝子発現が誘起されることも示した.この変化に必須な顆粒層細胞の増殖は,個体の加齢に伴う卵巣間質の線維化により抑制されること,顆粒層細胞内のミトコンドリア活性化が必要であることも明らかと...
❏代謝を網羅的に制御するエピゲノムシグナル機構の解明(25291002)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】稲垣 毅 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (10507825)
【キーワード】エピゲノム / クロマチン構造 / ヒストン脱メチル化酵素 / JMJD1A / 熱産生 (他18件)
【概要】肥満や糖尿病の成因を理解する上で、代謝関連遺伝子の転写制御機構を解明することは重要である。我々は、ヒストン脱メチル化酵素JMJD1Aの欠損マウスが肥満やインスリン抵抗性、熱産生異常を示すという発見に基づき、JMJD1Aによる熱産生制御機構を研究した。その結果、短期の寒冷によるアドレナリン刺激をうけるとJMJD1Aの265番目のセリンがリン酸化されることを見出した。さらに、リン酸化されたJMJD1A...
【農学】森林圏科学:植物エピジェネテイクスを含む研究件
❏植物再生を制御する転写待機メカニズムの分子基盤解明(22H00415)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2027-03-31
【研究代表者】松永 幸大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40323448)
【キーワード】ヒストン修飾 / 再生 / プライミング / エピジェネティックス / 植物
【概要】
❏エピゲノムパターン構築に不可欠な遺伝子と有害配列の識別メカニズムの解明(22K06180)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / DNAメチル化 / クロマチン / 植物 / ゲノム
【概要】
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
【医歯薬学】基礎医学:ジーンサイレンシンクエピジェネテイクスを含む研究件
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
❏優劣性発現に関わる新規ジーンサイレンシング現象の分子的基盤(14658224)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2002
【研究代表者】高山 誠司 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (70273836)
【キーワード】自家不和合性 / S遺伝子 / 花粉因子 / 優劣性 / エピジェネティックス (他6件)
【概要】アブラナ科植物の自家不和合性における自他識別反応は、1遺伝子座上のS複対立遺伝子(S_1,S_2,-,S_n)によって支配されているが、植物体(2倍体)が有する2つのS複対立遺伝子間には、花粉側と雌ずい側で独立に共優性あるいは優劣性の関係が認められる。この内の花粉側で認められるS複対立遺伝子間の優劣性が、花粉側の認識物質SP11の発現レベルで制御されている可能性を見出した。そこで、本研究では、まず...
【医歯薬学】基礎医学:肝臓学エピジェネテイクスを含む研究件
❏肝癌エピゲノム異常の多様性を形成するヒドロキシメチルシトシン修飾異常の解明(25860521)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】永江 玄太 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (10587348)
【キーワード】肝臓病学 / エピジェネティクス / 肝臓学
【概要】肝癌のメチル化プロファイルより、癌特異的な異常高メチル化と低メチル化、およびこれによって形成される4つのサブグループが明らかとなったが、肝癌における異常低メチル化の意義はわかっていない。そこで、我々はTET1高発現肝癌において、シトシンメチル化およびヒドロキシメチル化の網羅的プロファイリングを行った。その結果、ゲノムワイドにヒドロキシメチル化が癌特異的に分布することが明らかとなった。TET1の阻害...
❏肝細胞癌の進展に関与するエピジェネティック異常の解明(23790775)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】永江 玄太 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (10587348)
【キーワード】肝臓学 / 肝臓癌 / エピジェネティクス / 肝癌 / メチル化
【概要】肝癌進展に伴う分子生物学的異常解明を目的として、結節内結節肝癌の統合的ゲノム・エピゲノム解析を行った。DNAメチル化異常の多くはOuterNoduleの段階ですでに獲得していたが、染色体コピー数変化はOuterNoduleからInnerNoduleへと進展する過程で加わっていた。一部の症例では、染色体コピー数の変化が少なく、DNAメチル化の変化が数多く見られた。以上より、ゲノム異常とエピゲノム異常...
【医歯薬学】基礎医学:G9aエピジェネテイクスを含む研究件
❏非アルコール性脂肪性肝疾患の病態形成におけるヒストンメチル化修飾の役割(21K15989)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】中塚 拓馬 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772042)
【キーワード】脂肪肝 / NAFLD / エピジェネティクス / ヒストン修飾 / G9a
【概要】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は極めて有病率の高い生活習慣病の1つであるが、未だ有効な薬物治療がなく新たな創薬につながる病態解明が望まれる。エネルギー代謝を担う遺伝子発現制御にはエピジェネティック機構の関与が知られるが、本研究は過剰なエネルギー供給にさらされた肝細胞におけるエピゲノム状態の変化に着目したNAFLDの病態解明を目指すものである。2021年度は下記研究成果を得ている。高脂肪食...
❏肝発がんを制御するヒストンメチル化修飾機構の解明と治療標的化戦略(18K15741)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中塚 拓馬 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772042)
【キーワード】エピゲノム異常 / 肝癌 / ヒストン修飾 / DNA損傷 / アポトーシス (他9件)
【概要】ヒストンメチル化酵素G9aは様々な生体機能、疾患に関わる。我々は肝特異的G9a欠損マウスを用い、G9aが阻害された肝では肝癌発生が抑制されることを見出した。マウス肝を用いた網羅的遺伝子発現解析、クロマチン免疫沈降法の結果、G9aはp53の標的遺伝子発現制御を介して、DNA損傷を受けた肝細胞のアポトーシス誘導に寄与することを見出した。G9aの阻害によりDNA損傷を受けた肝細胞からの肝癌発生が抑制され...
【医歯薬学】基礎医学:Uhrf1エピジェネテイクスを含む研究件
❏複製因子の翻訳後修飾が制御する新しいDNAメチル化継承機構の構造基盤(18H02392)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】有田 恭平 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (40549648)
【キーワード】DNAメチル化 / 複製因子 / ユビキチン化 / 構造生物学 / クロマチン (他14件)
【概要】DNAメチル化は同じゲノム情報を持つ細胞が固有の形や働きを獲得するための機構である。DNAメチル化は生涯を通して次世代の細胞に正確に受け継がれる。これにより細胞は正常に増殖する。本研究ではDNAメチル化が維持される仕組みの解明に取り組んだ。DNA維持メチル化で働くタンパク質UHRF1がDNA複製が起こっている場に呼び込まれる仕組みを解明した。さらに、DNA複製に関連するタンパク質がDNA維持メチル...
❏配偶子形成過程および初期発生におけるUHRF1の役割の解明(15K06803)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】UHRF1 / 卵母細胞 / 初期発生 / 着床前発生 / 生殖細胞 (他12件)
【概要】研究代表者らは、一般的な細胞では核に局在するUHRF1が、卵母細胞および着床前胚では、大部分が細胞質に局在することを見出した。これらの細胞で一部核内に局在するUHRF1は卵母細胞成長期の新規DNAメチル化に関与し、着床前胚ではゲノムワイドに基底レベルのメチル化を維持することを見出した(前之原ら, 2017)。またUHRF1母方ノックアウトマウス胚は着床前後に致死となること、UHRF1は卵母細胞の細...
❏ゲノムインプリンティングにおいてUHRF1が果たす役割の解明(24613005)
【研究テーマ】エピジェネティクス
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】DNAメチル化 / ゲノムインプリンティング / UHRF1 / 発生 / 生殖細胞 (他11件)
【概要】ゲノムインプリンティングとは父母の配偶子形成過程でエピジェネティックな情報(DNAメチル化やヒストン修飾)がゲノムに刷り込まれ、受精後生涯を通して由来するゲノムにより遺伝子発現に差が出る現象であり、その異常はヒトの先天性異常の原因ともなる。本研究では、ゲノムインプリンティングの分子基盤の理解を深めるために、UHRF1というエピジェネティック制御因子がインプリンティングの確立・維持に果たす役割を調べ...
【医歯薬学】基礎医学:ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬エピジェネテイクスを含む研究件
❏肝癌におけるエピゲノム変化の解析とヒストンアセチル化を標的とした新規治療の探索(24590993)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】齋藤 英胤 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (80186949)
【キーワード】エピゲノム変化 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬 / microRNA / C型肝炎ウイルス / 肝細胞癌 (他18件)
【概要】肝細胞癌及びウイルス感染を含むその原因に対する新たな治療としてエピゲノム変化のうちヒストン修飾変化の可能性を探索することを目的とした。C型肝炎ウイルス(HCV)を感染した肝癌細胞株に対して、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(HDACi)SAHAは、宿主細胞遺伝子発現変化を介してHCV増殖抑制効果を示し、EZH2の阻害作用により細胞増殖を抑制するものと考えられた。HCV持続感染にはNrf2遺伝子発現が...
❏マイクロRNAを標的とした胃がんに対するエピジェネティック治療(21790327)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】斎藤 義正 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (90360114)
【キーワード】マイクロRNA / エピジェネティクス / 胃がん / 機能性消化管障害 / Helicobacter pylori (他11件)
【概要】本研究において、胃がん細胞にDNAメチル化阻害薬やヒストン脱アセチル化酵素阻害薬などを用いたエピジェネティック治療を行うことによって、がん抑制マイクロRNA miR-512-5pの発現を活性化し、標的がん遺伝子MCL1を抑制することでアポトーシスを誘導することに成功した。さらにマイクロRNAが消化管悪性腫瘍のみならず、機能性ディスペプシアをはじめとする機能性消化管障害の病理にも重要な役割を果たすこ...
【医歯薬学】基礎医学:消化管分化エピジェネテイクスを含む研究件
❏消化管分化の観点に立った胃癌の発症・進展・組織型決定の分子基盤の解明(23790355)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 胃腺腫 / 胃癌組織型 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス (他9件)
【概要】胃sig/por癌由来細胞株で強く発現し、胃tub1/tub2/muc癌由来株で欠失し易いCTSEを同定した。胃癌手術症例の検討から、CTSEは胃形質、かつ、胃sig癌のマーカーと考えられた。内視鏡切除した腺腫/tub1/tub2症例では、胃マーカー発現は腫瘍部:tub2>tub1>腺腫、周辺部:腺腫>tub1>tub2、腸マーカー発現は腫瘍・周辺部のいずれも腺腫>t...
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
【医歯薬学】基礎医学:Cathepsin Eエピジェネテイクスを含む研究件
❏消化管分化の観点に立った胃癌の発症・進展・組織型決定の分子基盤の解明(23790355)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 胃腺腫 / 胃癌組織型 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス (他9件)
【概要】胃sig/por癌由来細胞株で強く発現し、胃tub1/tub2/muc癌由来株で欠失し易いCTSEを同定した。胃癌手術症例の検討から、CTSEは胃形質、かつ、胃sig癌のマーカーと考えられた。内視鏡切除した腺腫/tub1/tub2症例では、胃マーカー発現は腫瘍部:tub2>tub1>腺腫、周辺部:腺腫>tub1>tub2、腸マーカー発現は腫瘍・周辺部のいずれも腺腫>t...
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
【医歯薬学】基礎医学:SNF複合体エピジェネテイクスを含む研究件
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】基礎医学:SWIエピジェネテイクスを含む研究件
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】基礎医学:ヘテロクロマチンエピジェネテイクスを含む研究件
❏試験管内再構成系を用いた構成的ヘテロクロマチン維持の構造基盤の解析(22K06179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】佐藤 祥子 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (90624966)
【キーワード】ヘテロクロマチン / エピジェネティクス
【概要】
❏ヒストンメチル基転移酵素SUV39H1を含むヘテロクロマチン様複合体の構造解析(19K06609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】佐藤 祥子 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任助教 (90624966)
【キーワード】ヘテロクロマチン / ヌクレオソーム / クライオ電子顕微鏡 / エピジェネティクス
【概要】真核生物のゲノムDNAは、ヌクレオソームを基本単位としてクロマチンを形成し、構造的・機能的に異なる区画を形成して遺伝子発現やゲノムの安定性を制御している。本研究では、構成的ヘテロクロマチンのエピジェネティックマークの書き込み因子であるSUV39Hと、読み取り因子であるヘテロクロマチンタンパク質HP1、およびヌクレオソームとで形成される複合体の立体構造を解析することにより、ヘテロクロマチン形成の機構...
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
【医歯薬学】基礎医学:生殖細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分43050:ゲノム生物学関連(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】クロマチン
【研究期間】生殖細胞
【研究代表者】エピジェネティクス
【キーワード】DNAメチル化
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏最新のシングルセル及び超微量ヒストン修飾解析による、エピゲノム不妊分子機構の解析(19KK0183)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大保 和之 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70250751)
【キーワード】生殖細胞 / 幹細胞 / エピゲノム / 精子幹細胞 / エピジェネティクス (他6件)
【概要】個体の一生涯、精子幹細胞が、精子産生を支持する。これまで、精子幹細胞の同定や性状解析には、特異的に発現する転写因子や受容体、分泌蛋白分子の解析が中心であった。しかし、幹細胞の分化制御機構に、近年急速に解析が進行し、様々な新知見が得られているエピジェネティクス制御機構がどのように関わっているのか、その多くは未だ明らかとなっていない。私どもは、これまで幾つかのエピジェネティックな因子が、精子幹細胞の分...
❏ゴノサイトにおけるクロマチンダイナミクスの解析(19K06616)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (80711845)
【キーワード】クロマチン / 生殖細胞 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / ゴノサイト (他8件)
【概要】生殖細胞は次世代に受け継がれる遺伝情報が格納された運搬体であり、その質的維持は種の存続に必須の働きを持つ。雄の生殖能の維持には精子幹細胞が重要な働きを持つことが知られているが、その精子幹細胞がどのような過程を経て分化しているかに関しては不明な点が多い。精子幹細胞の前駆細胞はゴノサイトと呼ばれ、この細胞ではクロマチンがダイナミックに変化することを本研究で見出してきた。さらに、ゴノサイトクロマチンの特...
【医歯薬学】基礎医学:クライオ電子顕微鏡エピジェネテイクスを含む研究件
❏クロマチン構成因子DEKによるクロマチン構造制御機構の解明(19K21177)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鯨井 智也 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70823566)
【キーワード】クロマチン / DEK / 癌 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス (他7件)
【概要】遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、クロマチン構造をとって細胞核内に収納されている。クロマチン構成因子であり、がん遺伝子であるDEKは、クロマチン構造に作用することで、転写、スプライシング、DNA修復などの多様な核内プロセスに関与し、クロマチンの恒常性を担保すると考えられている。そこで本研究では、DEKが形成するクロマチン構造を解明することを目的とし、DEK-クロマチン複合体を試験管内において再構...
❏ヒストンメチル基転移酵素SUV39H1を含むヘテロクロマチン様複合体の構造解析(19K06609)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】佐藤 祥子 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任助教 (90624966)
【キーワード】ヘテロクロマチン / ヌクレオソーム / クライオ電子顕微鏡 / エピジェネティクス
【概要】真核生物のゲノムDNAは、ヌクレオソームを基本単位としてクロマチンを形成し、構造的・機能的に異なる区画を形成して遺伝子発現やゲノムの安定性を制御している。本研究では、構成的ヘテロクロマチンのエピジェネティックマークの書き込み因子であるSUV39Hと、読み取り因子であるヘテロクロマチンタンパク質HP1、およびヌクレオソームとで形成される複合体の立体構造を解析することにより、ヘテロクロマチン形成の機構...
【医歯薬学】内科系臨床医学:Brmエピジェネテイクスを含む研究件
❏TERT複合体が司る造血幹細胞制御と骨髄機能不全(26461411)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】仁田 英里子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (80401123)
【キーワード】造血幹細胞 / エピジェネティクス / クロマチンリモデリング / BRG1 / BRM (他7件)
【概要】造血細胞においてBRG1は前駆細胞や分化した細胞の一部にも発現する一方で、BRMは長期再構築能を持つ未分化な造血幹細胞に特異的に発現しており、造血幹細胞の維持にはBRMが重要である可能性を考えられた。BRMノックアウトマウスを用いて解析を行ったところ、造血幹細胞移植においてBRM欠損造血幹細胞は特異的に失われ、BRMが造血幹細胞の長期再構築能維持に重要であることが示された。このときBRM欠損造血幹...
❏発がんにおけるmicroRNAの発現異常の意義とその分子機構の解明(22300318)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】発現制御 / 上皮‐間充織変換 / Cdx1 / miR-200c / miR-199a (他19件)
【概要】ヒトでは現在約1000種以上のmiRNAが知られ、その中でもmiR-21,miR-199a,niR-200c,miR-15/-16等はその発現レベルが癌組織において、それが由来した正常細胞のそれと比べ異常な発現レベルを示すことが知られる。本研究では、こうしたmiRNAの異常発現がどのように誘導されているのかを追求して、miRNAと転写制御因子やクロマチン構造変換因子の間で形成されるいくつかの重要な...
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
【医歯薬学】内科系臨床医学:Pcgf1エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポリコーム群遺伝子Pcgf1による造血分化制御とがん抑制機構の解明(17K16180)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / 骨髄球分化 / JAK2 / ポリコーム群複合体 (他13件)
【概要】Non-canonical PRC1の構成因子Pcgf1の欠損マウスの解析から、Pcgf1は骨髄球分化制御因子Cebpa遺伝子を介して骨髄球分化・増殖を抑制的に制御していることを明らかにした。Pcgf4/Bmi1(Canonical PRC1)はB細胞分化を抑制的に制御すると報告されており、2種のPRC1は異なる役割を果たしながら造血細胞分化を制御していることが明らかになった。 また、骨髄増殖性疾...
❏造血システムにおけるPcgfファミリー分子の機能差異(15K19544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / non-canonical PRC1 / エピジェネティクス / Non-canonical PRC1 (他10件)
【概要】Pcgf1欠損造血幹細胞は、自己複製能は保たれているものの、B細胞への分化能が減弱し骨髄球への分化能が増強していた。実際に、Pcgf1 CKOマウスでは骨髄球系前駆細胞が集積し、長期飼育すると約半数が骨髄増殖性疾患様の病態を示した。網羅的解析から、Pcgf1欠損造血幹前駆細胞では骨髄球分化におけるマスター制御因子であるCebpaのH2AK119ub1修飾レベル低下を伴う発現亢進が観察され、その標的...
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
【医歯薬学】内科系臨床医学:Runx1エピジェネテイクスを含む研究件
❏白血病化を完成させるエピジェネティック・マークの探索(16K15500)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】黒川 峰夫 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80312320)
【キーワード】epigenetics / Runx1 / Nras G12D / エピジェネティクス / 白血病
【概要】我々はRunx1条件的欠失マウスにNRasG12D遺伝子変異を導入して、急性骨髄性白血病(AML)を発症させた後に変異型NRasをサイレンシングし、前後の白血病幹細胞のエピジェネティックな状態を比較し、AMLの病態形成に必須のエピジェネティックな機序を同定することを試みた。レンチウィルスを用いてRunx1条件的欠失造血幹細胞に様々な感染多重度でNRasを導入することで発現量を様々に調節し、レシピエ...
❏MLL遺伝子変異体による骨髄異形成症候群モデルマウスの作製と分子基盤の理解(23591367)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】指田 吾郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70349447)
【キーワード】MLL-PTD / RUNX1 / 骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 国際情報交換 (他8件)
【概要】申請者は、MLL部分重複変異体 (MLL-PTD) が転写因子RUNX1点突然変異体の発現を制御するという研究成果を得ていた。Mll-PTDノックインマウス/Runx1ヘテロマウスによって、MDS からAMLへと病態が進展する疾患モデルマウスを作製した、またMLL変異体とRUNX1点突然変異体がMDSからAMLへの病態進展にどのように協調的に関与するのかその分子基盤を解析した。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ポリコームエピジェネテイクスを含む研究件
❏ポリコーム群遺伝子Pcgf1による造血分化制御とがん抑制機構の解明(17K16180)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / 骨髄球分化 / JAK2 / ポリコーム群複合体 (他13件)
【概要】Non-canonical PRC1の構成因子Pcgf1の欠損マウスの解析から、Pcgf1は骨髄球分化制御因子Cebpa遺伝子を介して骨髄球分化・増殖を抑制的に制御していることを明らかにした。Pcgf4/Bmi1(Canonical PRC1)はB細胞分化を抑制的に制御すると報告されており、2種のPRC1は異なる役割を果たしながら造血細胞分化を制御していることが明らかになった。 また、骨髄増殖性疾...
❏造血システムにおけるPcgfファミリー分子の機能差異(15K19544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / non-canonical PRC1 / エピジェネティクス / Non-canonical PRC1 (他10件)
【概要】Pcgf1欠損造血幹細胞は、自己複製能は保たれているものの、B細胞への分化能が減弱し骨髄球への分化能が増強していた。実際に、Pcgf1 CKOマウスでは骨髄球系前駆細胞が集積し、長期飼育すると約半数が骨髄増殖性疾患様の病態を示した。網羅的解析から、Pcgf1欠損造血幹前駆細胞では骨髄球分化におけるマスター制御因子であるCebpaのH2AK119ub1修飾レベル低下を伴う発現亢進が観察され、その標的...
❏神経幹細胞におけるポリコーム依存的運命決定のメカニズムの解析(21770231)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】神経幹細胞 / 大脳皮質発生 / ポリコーム / 多分化能 / エピジェネティクス
【概要】大脳皮質の発生において、神経系前駆細胞から発生時期依存的に特定の機能を持ったニューロンやグリア細胞が産生される。本研究ではその制御メカニズムについて明らかにすることを目的とした。遺伝子改変マウス等を用いた研究の結果、Polycombが「幹細胞の時間を計り」、産生される細胞の運命転換を司る機構に、神経幹細胞の運命転換の複数のステップで共通に貢献している可能性を明らかにした。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ポリコーム群遺伝子エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポリコーム群遺伝子Pcgf1による造血分化制御とがん抑制機構の解明(17K16180)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / 骨髄球分化 / JAK2 / ポリコーム群複合体 (他13件)
【概要】Non-canonical PRC1の構成因子Pcgf1の欠損マウスの解析から、Pcgf1は骨髄球分化制御因子Cebpa遺伝子を介して骨髄球分化・増殖を抑制的に制御していることを明らかにした。Pcgf4/Bmi1(Canonical PRC1)はB細胞分化を抑制的に制御すると報告されており、2種のPRC1は異なる役割を果たしながら造血細胞分化を制御していることが明らかになった。 また、骨髄増殖性疾...
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
❏エピジェネティック異常による造血器腫瘍発症機構の解明(24249054)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70244126)
【キーワード】エピジェネティクス / 造血器腫瘍 / ポリコーム群遺伝子 / 骨髄異形成症候群 / 骨随異形成症候群 (他6件)
【概要】ポリコーム遺伝子Ezh2がマウス急性白血病モデルにおいて白血病幹細胞の維持と分化抑制に機能することを明らかにした (Blood 120:1107, 2012)。一方で、実際骨髄球系腫瘍で機能喪失型変異が認められるEzh2遺伝子をマウスで欠損させるとMDS/MPNあるいはMDSを発症すること、Tet2変異やRUNX1変異と合わせると、その病態が優位に促進されることを確認し (J Exp Med 21...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ポリコーム群複合体エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポリコーム群遺伝子Pcgf1による造血分化制御とがん抑制機構の解明(17K16180)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / 骨髄球分化 / JAK2 / ポリコーム群複合体 (他13件)
【概要】Non-canonical PRC1の構成因子Pcgf1の欠損マウスの解析から、Pcgf1は骨髄球分化制御因子Cebpa遺伝子を介して骨髄球分化・増殖を抑制的に制御していることを明らかにした。Pcgf4/Bmi1(Canonical PRC1)はB細胞分化を抑制的に制御すると報告されており、2種のPRC1は異なる役割を果たしながら造血細胞分化を制御していることが明らかになった。 また、骨髄増殖性疾...
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
❏エピジェネティック異常による造血器腫瘍発症機構の解明(24249054)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70244126)
【キーワード】エピジェネティクス / 造血器腫瘍 / ポリコーム群遺伝子 / 骨髄異形成症候群 / 骨随異形成症候群 (他6件)
【概要】ポリコーム遺伝子Ezh2がマウス急性白血病モデルにおいて白血病幹細胞の維持と分化抑制に機能することを明らかにした (Blood 120:1107, 2012)。一方で、実際骨髄球系腫瘍で機能喪失型変異が認められるEzh2遺伝子をマウスで欠損させるとMDS/MPNあるいはMDSを発症すること、Tet2変異やRUNX1変異と合わせると、その病態が優位に促進されることを確認し (J Exp Med 21...
【医歯薬学】内科系臨床医学:クロマチンリモデリングエピジェネテイクスを含む研究件
❏ICF症候群の分子病態基盤:新しいエピゲノム安定維持機構の解明を目指して(18K06961)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (30525374)
【キーワード】ICF症候群 / DNAメチル化 / クロマチンリモデリング / 染色体不安定性 / ペリセントロメア (他16件)
【概要】ICF症候群は染色体不安定性を主徴とする遺伝性疾患である。本研究では、本症候群で変異しているCDCA7とHELLSが複合体を形成し、非相同末端結合型DNA修復及び維持DNAメチル化を促進する事、そしてRループの形成阻止に関与することを見出した。また、CDCA7及びHELLS欠損細胞では、低メチル化したペリセントロメアからの異所性の転写に起因するRループ形成とDNA損傷の蓄積が認められることを見出し...
❏癌関連遺伝子におけるヒストン修飾異常に着目した腎細胞癌バイオマーカーの基礎研究(18K09150)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】篠島 利明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60306777)
【キーワード】腎細胞癌 / エピジェネティクス / 遺伝子変異 / 腫瘍免疫 / エピジェネシス (他11件)
【概要】腎細胞癌の網羅的遺伝子解析により、ヒストン修飾やクロマチンリモデリングに関わる遺伝子変異の頻出が明らかとされている。本研究では、腎細胞癌で重要なドライバー遺伝子であるHIF2Aのヒストン修飾解析を行い、活性化修飾パターンに違いがあることを見出した。 また、これらエピジェネティクスにかかわる遺伝子群の変異は、病理組織学的なグレードとT分類には影響を与えない一方で、無増悪生存期間や全生存期間の独立した...
❏中枢免疫寛容を維持する自己抗原の発現制御機構の解明(17K19545)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高場 啓之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50637444)
【キーワード】自己免疫寛容 / ストローマ細胞 / クロマチン制御因子 / 転写制御 / 転写制御因子 (他11件)
【概要】これまでに減数分裂時の精子や脳内の海馬などにおいて、染色体がダイナミックに変化することにより、多様な遺伝子発現が制御されていることが解っている。近年、胸腺の髄質上皮細胞でも、クロマチン状態がダイナミックに変化しており、この細胞集団はからだ中のほぼ全ての遺伝子を抗原として発現させていることが解ってきた。本萌芽的研究費を元に、申請者らは転写制御因子AireとFezf2の上流に位置する重要なクロマチン制...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ATLエピジェネテイクスを含む研究件
❏成人T細胞白血病・リンパ腫におけるエピジェネテイック異常の1細胞解析(16K08667)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡 剛史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50160651)
【キーワード】HTLV-1 / ATL / DNAメチル化 / 1細胞解析 / ライブセルイメージング (他14件)
【概要】成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL) はHTLV-I を原因ウイルスとする疾患であり、病期の進んだ症例の予後は大変不良で有効な治療法は確立されていない。我々は新たに開発したメチル化DNA結合蛍光蛋白MBD-EGFP によるDNA メチル化ライブイメージング法を用いて環境変化に応答するDNAメチル化動態をライブ解析した。網羅的DNAメチル化・遺伝子発現解析よりHTLV-1tax癌遺伝子発現ONの後...
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏ヒトレトロウイルスの潜伏化を制御する宿主細胞の多様性の分子機構(24790436)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任研究員 (90625261)
【キーワード】エピジェネティクス / HIV-1 / HTLV-1 / 潜伏化 / ATL (他9件)
【概要】1. HIV-1の潜伏化過程を可視化できる新たなレポーターを作成し、感染初期におけるLTRの制御機構を解析した結果、感染初期にウイルス遺伝子発現の異なる集団が同時に形成、維持されることを初めて実験的に証明した。さらに感染初期に集団の一部にpolycomb依存的な転写抑制が起こり、感染細胞集団の不均一性を成立させていることがわかった。 2. ATL細胞、Tax発現T細胞及び正常T 細胞におけるH3K...
【医歯薬学】内科系臨床医学:EGFR-TKIエピジェネテイクスを含む研究件
❏網羅的遺伝子解析手法を用いたゲフィチニブ耐性化機序の解明(26860616)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】寺井 秀樹 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50445293)
【キーワード】EGFR-TKI / DNAメチル化 / epigenetics
【概要】資金責任者らが半年間の長期ゲフィチニブ曝露によってEGFR遺伝子陽性肺癌細胞株PC9より作成したゲフィチニブ耐性細胞株PC9 GRを用いてメチル化及びmRNAの網羅的解析を行った。その結果、感受性株と比較して耐性株においてDNAメチル化が亢進し、mRNAの発現が低下しており、メチル化の変化がゲフィチニブの耐性化との関与が考えられる遺伝子を候補遺伝子(s100p、klotho、c10orf116、R...
❏網羅的遺伝子解析手法を用いたゲフィチニブ耐性化の機序の解明(24790822)
【研究テーマ】呼吸器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】寺井 秀樹 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50445293)
【キーワード】EGFR-TKI / 肺癌 / 薬剤耐性 / イレッサ / ゲフィチニブ (他12件)
【概要】EGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺癌細胞はEGFR-TKIに対して高度感受性を示すが、長期間の同薬剤への曝露で耐性獲得が生じることが知られている。その機序の約30%程度は依然不明である。我々はEGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺癌細胞株(PC9)に対してEGFR-TKIの一種であるゲフィチニブを低濃度から漸増して長期間曝露することで、耐性細胞株を樹立した。次にその耐性細胞株と従来の感受性細胞株よ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:マイクロRNA(miRNA)エピジェネテイクスを含む研究件
❏T細胞特異的micro RNAの機能解析から迫る炎症性腸疾患新規治療法の開発(20H03666)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】三上 洋平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80528662)
【キーワード】Th17細胞 / 腸管免疫 / miRNA / 炎症性腸疾患 / マイクロRNA (他15件)
【概要】炎症性腸疾患(IBD)の病態には、T helper (Th)細胞の中でも特にIFN-g産生性Th1細胞およびIL-17産生性Th17細胞の関与が報告されてきたが、これまでのIFN-gやIL-17を標的とした生物学的製剤の効果は期待通りの効果に乏しく、IBDの治療には単一のエフェクターサイトカインやT細胞サブセットではなく、Th細胞サブセットの垣根を超えた炎症惹起性シグナルを標的とする全く新しい治療...
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏肝癌におけるエピゲノム変化の解析とヒストンアセチル化を標的とした新規治療の探索(24590993)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】齋藤 英胤 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (80186949)
【キーワード】エピゲノム変化 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬 / microRNA / C型肝炎ウイルス / 肝細胞癌 (他18件)
【概要】肝細胞癌及びウイルス感染を含むその原因に対する新たな治療としてエピゲノム変化のうちヒストン修飾変化の可能性を探索することを目的とした。C型肝炎ウイルス(HCV)を感染した肝癌細胞株に対して、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(HDACi)SAHAは、宿主細胞遺伝子発現変化を介してHCV増殖抑制効果を示し、EZH2の阻害作用により細胞増殖を抑制するものと考えられた。HCV持続感染にはNrf2遺伝子発現が...
【医歯薬学】内科系臨床医学:精子形成エピジェネテイクスを含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏ヒストン脱メチル化酵素Kdm2aによる精原幹細胞の分化制御機構の解明(15K18386)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精原細胞 / 精原幹細胞 / 精巣 / ヒストン / 精子形成 (他6件)
【概要】本研究ではヒストンH3K4/H3K36の脱メチル化 酵素であるKdm2aの精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Kdm2a KO(Kdm2a cKO)マウスを作成しその解析を行った。その結果 、Kdm2a cKOマウスでは未分化精原細胞から分化型精原細胞への移行が著しく抑制され重篤な精子形成不全が起こることを明らかにした。また、Kdm2a cKOマウスの精原細胞を用いた...
❏ヒストン脱メチル化酵素Fbxl10による精細胞の発生制御機構の解明(25860157)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 細胞周期 / 生殖細胞 / エピジェネティクス / 精巣
【概要】哺乳動物の生殖細胞が正常に発生する上で、DNAおよびヒストンにおける厳密なエピゲノム調整が極めて重要であることがこれまでに報告されている。本研究では、ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl10によるエピゲノム修飾が生殖細胞の発生および分化を制御する」との仮説を立て、ノックアウトマウスを用いてその検証を行った。その結果、Fbxl10を欠損したマウスでは加齢に伴い精子形成異常が亢進するとともに、精原幹細...
【医歯薬学】内科系臨床医学:母体低栄養エピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化、ヒドロキシメチル化のラット正常腎、母体低栄養腎における役割の解明(17K10152)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (20129315)
【キーワード】腎発生 / 母体低栄養 / エピジェネティクス / DNAヒドロキシメチル化 / 酸化ストレス (他12件)
【概要】母体低栄養ラット後腎における全般的DNAヒドロキシメチル化(5hmC化)およびTet酵素(Tet1、2、3)は増加していた。またTetを介し5hmC化を促進するビタミンCとTet阻害薬dimethyloxallyl glycineは共に尿管芽分岐を抑制した。さらに母体低栄養腎で5hmC化が増加している遺伝子としてSod3を同定した。Sod3のmRNA発現は母体低栄養で減少していた。Sod3は慢性腎...
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
【医歯薬学】内科系臨床医学:DNAヒドロキシメチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化、ヒドロキシメチル化のラット正常腎、母体低栄養腎における役割の解明(17K10152)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (20129315)
【キーワード】腎発生 / 母体低栄養 / エピジェネティクス / DNAヒドロキシメチル化 / 酸化ストレス (他12件)
【概要】母体低栄養ラット後腎における全般的DNAヒドロキシメチル化(5hmC化)およびTet酵素(Tet1、2、3)は増加していた。またTetを介し5hmC化を促進するビタミンCとTet阻害薬dimethyloxallyl glycineは共に尿管芽分岐を抑制した。さらに母体低栄養腎で5hmC化が増加している遺伝子としてSod3を同定した。Sod3のmRNA発現は母体低栄養で減少していた。Sod3は慢性腎...
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
【医歯薬学】内科系臨床医学:Dnmt1エピジェネテイクスを含む研究件
❏複製因子の翻訳後修飾が制御する新しいDNAメチル化継承機構の構造基盤(18H02392)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】有田 恭平 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (40549648)
【キーワード】DNAメチル化 / 複製因子 / ユビキチン化 / 構造生物学 / クロマチン (他14件)
【概要】DNAメチル化は同じゲノム情報を持つ細胞が固有の形や働きを獲得するための機構である。DNAメチル化は生涯を通して次世代の細胞に正確に受け継がれる。これにより細胞は正常に増殖する。本研究ではDNAメチル化が維持される仕組みの解明に取り組んだ。DNA維持メチル化で働くタンパク質UHRF1がDNA複製が起こっている場に呼び込まれる仕組みを解明した。さらに、DNA複製に関連するタンパク質がDNA維持メチル...
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏EBウイルス関連胃癌.DNAメチル化亢進の分子機序解明と胃癌治療への展開(20249022)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】深山 正久 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70281293)
【キーワード】EBウイルス関連胃癌 / EBウイルス / 胃癌 / エピジェネティクス / LMP2A (他17件)
【概要】Epstein-Barrウイルス(EBV)関連胃癌において,プロモーター領域CpG部位のメチル化がゲノムワイドに起こっていることを明らかにした.胃癌細胞株MKN7にEBウイルスを感染させ,ゲノムワイドDNAメチル化異常を再現することに成功し,分子機構解明に重要な実験系を確立した.また,潜在期ウイルス遺伝子蛋白LMP2AがDNAメチル化異常に関与していることを明らかにするとともに,DNAメチル化,プ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:造血器腫瘍エピジェネテイクスを含む研究件
❏造血器腫瘍におけるエピジェネティック治療と腫瘍免疫のクロストーク(16K15499)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】合山 進 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80431849)
【キーワード】腫瘍免疫 / エピジェネティクス / p53 / DNAメチル化阻害剤 / ヒストンアセチル化阻害剤 (他11件)
【概要】新しいがんの治療法としてエピジェネティック治療や腫瘍免疫療法が期待されている。しかしながら、これらの治療法が効果を発揮するメカニズムについては不明な点が多い。本研究では、マウス造血器腫瘍細胞を通常マウスと免疫不全マウスに移植する実験系を用いて、様々な薬剤の治療効果と腫瘍免疫の関係を検証した。その結果、DNAメチル化阻害剤やp53活性化薬の治療効果発現には腫瘍免疫が重要であることが判明した。またマウ...
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
【医歯薬学】内科系臨床医学:腎発生エピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化、ヒドロキシメチル化のラット正常腎、母体低栄養腎における役割の解明(17K10152)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (20129315)
【キーワード】腎発生 / 母体低栄養 / エピジェネティクス / DNAヒドロキシメチル化 / 酸化ストレス (他12件)
【概要】母体低栄養ラット後腎における全般的DNAヒドロキシメチル化(5hmC化)およびTet酵素(Tet1、2、3)は増加していた。またTetを介し5hmC化を促進するビタミンCとTet阻害薬dimethyloxallyl glycineは共に尿管芽分岐を抑制した。さらに母体低栄養腎で5hmC化が増加している遺伝子としてSod3を同定した。Sod3のmRNA発現は母体低栄養で減少していた。Sod3は慢性腎...
❏胎内プログラミングによる腎発育異常におけるmTOR経路の役割(21591420)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】飛彈 麻里子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (20276306)
【キーワード】胎児医学 / autophagy / エピジェネテイクス / oligonephronia / 子宮内発育遅滞 (他9件)
【概要】本研究では胎内プログラミングによる腎発育異常におけるmTOR(Themammalian target of rapamycin)経路の役割の解明する。母体低栄養、ステロイド投与によりラット胎児の新生児早期後腎は大きさ、糸球体の数共に有意に減少した。これら後腎の遺伝子および蛋白発現の網羅的解析で、mTOR経路を含む多くの遺伝子・蛋白の発現の変化を確認し、免疫組織染色、ウエスタンブロットでもmTOR経...
【医歯薬学】内科系臨床医学:大脳皮質発生エピジェネテイクスを含む研究件
❏神経幹細胞におけるポリコーム依存的運命決定のメカニズムの解析(21770231)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】神経幹細胞 / 大脳皮質発生 / ポリコーム / 多分化能 / エピジェネティクス
【概要】大脳皮質の発生において、神経系前駆細胞から発生時期依存的に特定の機能を持ったニューロンやグリア細胞が産生される。本研究ではその制御メカニズムについて明らかにすることを目的とした。遺伝子改変マウス等を用いた研究の結果、Polycombが「幹細胞の時間を計り」、産生される細胞の運命転換を司る機構に、神経幹細胞の運命転換の複数のステップで共通に貢献している可能性を明らかにした。 ...
❏時期特異的遺伝子強制発現マウスを用いた神経幹細胞のクロマチン調節機構に関する研究(20390299)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】エピジェネティクス / 大脳皮質発生 / 神経前駆細胞 / マウス / 細胞周期 (他8件)
【概要】近年、遺伝子の塩基配列に依らない遺伝子発現機構(エピジェネティクス機構)が神経発生に重要な働きを持つのではないかと考えられている。本研究ではエピジェネティクス機構を担うヒストン脱アセチル化酵素を神経幹細胞にのみ時期を限定して発現可能なマウスを作成した。ヒストン脱アセチル化酵素を神経幹細胞に強制的に発現させると、細胞分裂動態に変動を認めたことから、大脳皮質の組織に異常を生じる可能性が示唆された。 ...
❏神経幹細胞の分化誘導とエピジェネティクス機構(クロマチン調節機構)に関する研究(18390302)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】エピジェネティクス / 大脳皮質発生 / 神経前駆細胞 / マウス / 細胞周期 (他6件)
【概要】本研究では、大脳皮質を形成する神経前駆細胞の細胞周期調節機構に、エピジェネティクス機構、特にクロマチン構造を制御するヒストン脱アセチル化酵素が果たす役割を解明する目的で以下の実験行った。 方法1.妊娠10-16日目のマウス神経前駆細胞の核抽出液を調整した。抗アセチル化ヒストン抗体でウエスタンブロットを行ないヒストンのアセチル化状態を確認した。2.上記調整サンプルと種々の抗アセチル化ヒストン抗体でク...
【医歯薬学】内科系臨床医学:HTLV-1エピジェネテイクスを含む研究件
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
❏成人T細胞白血病・リンパ腫におけるエピジェネテイック異常の1細胞解析(16K08667)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡 剛史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50160651)
【キーワード】HTLV-1 / ATL / DNAメチル化 / 1細胞解析 / ライブセルイメージング (他14件)
【概要】成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL) はHTLV-I を原因ウイルスとする疾患であり、病期の進んだ症例の予後は大変不良で有効な治療法は確立されていない。我々は新たに開発したメチル化DNA結合蛍光蛋白MBD-EGFP によるDNA メチル化ライブイメージング法を用いて環境変化に応答するDNAメチル化動態をライブ解析した。網羅的DNAメチル化・遺伝子発現解析よりHTLV-1tax癌遺伝子発現ONの後...
❏HAMの病態形成におけるエピゲノム異常の統合的解析と新規制御機構の解明(16H05323)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】山野 嘉久 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (80445882)
【キーワード】神経病態免疫学 / HAM / HTLV-1 / エピジェネティクス / エピゲノム操作 (他6件)
【概要】HTLV-1関連脊髄症(HAM)の主病態は、HTLV-1感染細胞の異常に起因した過剰な免疫応答による脊髄の慢性炎症と考えられているが、その発生メカニズムについては不明な点が多かった。我々は、HAM患者のHTLV-1感染細胞において炎症性遺伝子(IFN-gamma, T-bet, CXCR3)の発現が、同じHTLV-1により引き起こされる成人T細胞白血病(ATL)細胞との重要な相違点であることを示し...
【医歯薬学】内科系臨床医学:ポドサイトエピジェネテイクスを含む研究件
❏ポドサイトにおけるアンジオテンシン阻害薬によるエピゲノム修復効果の検討(16K19496)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / エピゲノム変化 / DNA損傷修復 / ポドサイト / エピゲノム (他9件)
【概要】最近申請者は腎糸球体ポドサイトにおけるKLF4を介したエピゲノム調節とレニンアンジオテンシン阻害薬の持続的蛋白尿抑制効果との関連性について報告した(JCI2014, KI 2015)が本研究ではエピゲノム変化形成にDNA損傷修復が関与する可能性を見出した。 本研究の結果、ポドサイトにおけるヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復の生理的重要性が示唆され、糖尿病性腎症ではKAT5発現低下、D...
❏転写因子KLF4によるポドサイトのエピジェネティック調節機構の検討と治療への応用(25860687)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / 蛋白尿 / ポドサイト / エピゲノム / 尿蛋白 (他8件)
【概要】我々は本研究において、転写因子KLF4がポドサイト形質制御遺伝子をエピジェネティックな機序を介して調節していることを報告した(Hayashi, et al. J Clin Invest. 2014)。更に、慢性腎臓病(CKD)において重要なレニンアンジオテンシン系(RAS)を阻害することによる尿蛋白抑制効果に、一部KLF4を介したエピジェネティックな機序が関与していることを報告した(Hayashi...
【医歯薬学】内科系臨床医学:DNA損傷修復エピジェネテイクスを含む研究件
❏ICF症候群の分子病態基盤:新しいエピゲノム安定維持機構の解明を目指して(18K06961)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (30525374)
【キーワード】ICF症候群 / DNAメチル化 / クロマチンリモデリング / 染色体不安定性 / ペリセントロメア (他16件)
【概要】ICF症候群は染色体不安定性を主徴とする遺伝性疾患である。本研究では、本症候群で変異しているCDCA7とHELLSが複合体を形成し、非相同末端結合型DNA修復及び維持DNAメチル化を促進する事、そしてRループの形成阻止に関与することを見出した。また、CDCA7及びHELLS欠損細胞では、低メチル化したペリセントロメアからの異所性の転写に起因するRループ形成とDNA損傷の蓄積が認められることを見出し...
❏ポドサイトにおけるアンジオテンシン阻害薬によるエピゲノム修復効果の検討(16K19496)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / エピゲノム変化 / DNA損傷修復 / ポドサイト / エピゲノム (他9件)
【概要】最近申請者は腎糸球体ポドサイトにおけるKLF4を介したエピゲノム調節とレニンアンジオテンシン阻害薬の持続的蛋白尿抑制効果との関連性について報告した(JCI2014, KI 2015)が本研究ではエピゲノム変化形成にDNA損傷修復が関与する可能性を見出した。 本研究の結果、ポドサイトにおけるヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復の生理的重要性が示唆され、糖尿病性腎症ではKAT5発現低下、D...
【医歯薬学】内科系臨床医学:腎細胞がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏癌関連遺伝子におけるヒストン修飾異常に着目した腎細胞癌バイオマーカーの基礎研究(18K09150)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】篠島 利明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60306777)
【キーワード】腎細胞癌 / エピジェネティクス / 遺伝子変異 / 腫瘍免疫 / エピジェネシス (他11件)
【概要】腎細胞癌の網羅的遺伝子解析により、ヒストン修飾やクロマチンリモデリングに関わる遺伝子変異の頻出が明らかとされている。本研究では、腎細胞癌で重要なドライバー遺伝子であるHIF2Aのヒストン修飾解析を行い、活性化修飾パターンに違いがあることを見出した。 また、これらエピジェネティクスにかかわる遺伝子群の変異は、病理組織学的なグレードとT分類には影響を与えない一方で、無増悪生存期間や全生存期間の独立した...
❏エピジェネティックな低酸素応答の解析による腎臓病の病態生理の解明(24390213)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / エピジェネティックス / エピゲノム / ヒストン修飾 (他8件)
【概要】in vivo における腎臓でのエピジェネティックな変化の機能的意義を明らかにするため、臓器レベルでの ChIP-seq を行うための条件検討を行った。laser capture microdissection によるPAT-ChIP を検討したが、RNA の quality が ChIP に耐える十分良質な状態の採取ができず、最終的に臓器レベルで whole の ChIP を行い、腎臓の大半を占...
【医歯薬学】内科系臨床医学:糖尿病性腎症エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポドサイトにおけるアンジオテンシン阻害薬によるエピゲノム修復効果の検討(16K19496)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / エピゲノム変化 / DNA損傷修復 / ポドサイト / エピゲノム (他9件)
【概要】最近申請者は腎糸球体ポドサイトにおけるKLF4を介したエピゲノム調節とレニンアンジオテンシン阻害薬の持続的蛋白尿抑制効果との関連性について報告した(JCI2014, KI 2015)が本研究ではエピゲノム変化形成にDNA損傷修復が関与する可能性を見出した。 本研究の結果、ポドサイトにおけるヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復の生理的重要性が示唆され、糖尿病性腎症ではKAT5発現低下、D...
❏エピジェネティック異常を標的とした新規慢性腎臓病治療法の開発(22590879)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】丸茂 丈史 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (70265817)
【キーワード】慢性腎臓病 / 糖尿病性腎症 / ヒストン脱アセチル化酵素 / DNA メチル化 / エピジェネティクス (他7件)
【概要】エピジェネティック機構は、遺伝子スイッチとして作用する。臓器障害がおきると、構成細胞の性質が変わり、正常な働きをしなくなる。本研究により、慢性腎臓病でみられる腎臓の線維化反応や炎症にエピジェネティク機構が関わることが示された。腎臓でのエピジェネティク異常を予防、治療することが新たな慢性腎臓病の治療になる可能性が示唆された。 ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:双極性障害エピジェネテイクスを含む研究件
❏統合失調症患者末梢血DNAを用いたセロトニントランスポーター遺伝子のメチル化解析(19K17056)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】池亀 天平 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00836736)
【キーワード】セロトニントランスポーター / エピジェネティクス / 統合失調症 / 双極性障害 / DNAメチル化 (他10件)
【概要】申請者は、本研究課題においてSLC6A4のDNAメチル化部位群(CpG island)近傍領域(CpG island shore)に存在する1カ所のCpG部位(CpG3)が精神状態を反映し脳構造との相関を示すこと、5-HTTLPRのgenotypeと相互作用すること、CpG3を人工的にメチル化させると転写活性を完全に抑制できることを明らかにしており、同部位がSLC6A4のDNAメチル化状態をsur...
❏一卵性双生児不一致例のゲノム解析によるメチル化機構の精神疾患成因への関与の解明(13307027)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】岡崎 祐士 三重大学, 医学部, 教授 (40010318)
【キーワード】精神疾患 / メチル化機構 / 一卵性双生児不一致例 / 統合失調症 / メチルシトシン総量 (他18件)
【概要】1.統合失調症とメチル化 (1)総メチルシトシン含量:統合失調症患者と健常対照者各200人の白血球DNAをHPLCで測定した。有意な性差(男>女)を認め、男性患者は健常男性よりも有意に低値であり、若年者では顕著であった。 (2)盤及び成人末梢白血球DNAで調べた。プロモーター周辺にCpG islandを持つ遺伝子は全組織で非メチル化状態、CpG islandを持たない遺伝子は組織間で顕著なメ...
【医歯薬学】内科系臨床医学:行動遺伝学エピジェネテイクスを含む研究件
❏双生児法による教育過程とその成果に関する発達的行動遺伝学研究(18H01085)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 行動遺伝学 / 遺伝と環境 / 認知能力 / 自尊心 (他16件)
【概要】本研究は、教育的・社会的に形成された人間のさまざまな心理的・行動的形質を説明する遺伝的・環境的な個体差の要因分析を、20年以上にわたり保持してきた思春期と成人期の2コホート、ならびにweb調査会社のコホートからなる双生児データによって行動遺伝学的に明らかにしようとした。思春期コホートでは認知能力や学業成績、利き手に及ぼす環境の影響について遺伝要因を統制することでより具体的・動的に明らかにした。成人...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
【医歯薬学】内科系臨床医学:骨髄球分化エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポリコーム群遺伝子Pcgf1による造血分化制御とがん抑制機構の解明(17K16180)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / 骨髄球分化 / JAK2 / ポリコーム群複合体 (他13件)
【概要】Non-canonical PRC1の構成因子Pcgf1の欠損マウスの解析から、Pcgf1は骨髄球分化制御因子Cebpa遺伝子を介して骨髄球分化・増殖を抑制的に制御していることを明らかにした。Pcgf4/Bmi1(Canonical PRC1)はB細胞分化を抑制的に制御すると報告されており、2種のPRC1は異なる役割を果たしながら造血細胞分化を制御していることが明らかになった。 また、骨髄増殖性疾...
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
【医歯薬学】内科系臨床医学:タンパク質尿エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポドサイトにおけるアンジオテンシン阻害薬によるエピゲノム修復効果の検討(16K19496)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / エピゲノム変化 / DNA損傷修復 / ポドサイト / エピゲノム (他9件)
【概要】最近申請者は腎糸球体ポドサイトにおけるKLF4を介したエピゲノム調節とレニンアンジオテンシン阻害薬の持続的蛋白尿抑制効果との関連性について報告した(JCI2014, KI 2015)が本研究ではエピゲノム変化形成にDNA損傷修復が関与する可能性を見出した。 本研究の結果、ポドサイトにおけるヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復の生理的重要性が示唆され、糖尿病性腎症ではKAT5発現低下、D...
❏転写因子KLF4によるポドサイトのエピジェネティック調節機構の検討と治療への応用(25860687)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / 蛋白尿 / ポドサイト / エピゲノム / 尿蛋白 (他8件)
【概要】我々は本研究において、転写因子KLF4がポドサイト形質制御遺伝子をエピジェネティックな機序を介して調節していることを報告した(Hayashi, et al. J Clin Invest. 2014)。更に、慢性腎臓病(CKD)において重要なレニンアンジオテンシン系(RAS)を阻害することによる尿蛋白抑制効果に、一部KLF4を介したエピジェネティックな機序が関与していることを報告した(Hayashi...
【医歯薬学】内科系臨床医学:エピゲノム変化エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポドサイトにおけるアンジオテンシン阻害薬によるエピゲノム修復効果の検討(16K19496)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / エピゲノム変化 / DNA損傷修復 / ポドサイト / エピゲノム (他9件)
【概要】最近申請者は腎糸球体ポドサイトにおけるKLF4を介したエピゲノム調節とレニンアンジオテンシン阻害薬の持続的蛋白尿抑制効果との関連性について報告した(JCI2014, KI 2015)が本研究ではエピゲノム変化形成にDNA損傷修復が関与する可能性を見出した。 本研究の結果、ポドサイトにおけるヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復の生理的重要性が示唆され、糖尿病性腎症ではKAT5発現低下、D...
❏肝癌におけるエピゲノム変化の解析とヒストンアセチル化を標的とした新規治療の探索(24590993)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】齋藤 英胤 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (80186949)
【キーワード】エピゲノム変化 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬 / microRNA / C型肝炎ウイルス / 肝細胞癌 (他18件)
【概要】肝細胞癌及びウイルス感染を含むその原因に対する新たな治療としてエピゲノム変化のうちヒストン修飾変化の可能性を探索することを目的とした。C型肝炎ウイルス(HCV)を感染した肝癌細胞株に対して、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(HDACi)SAHAは、宿主細胞遺伝子発現変化を介してHCV増殖抑制効果を示し、EZH2の阻害作用により細胞増殖を抑制するものと考えられた。HCV持続感染にはNrf2遺伝子発現が...
【医歯薬学】内科系臨床医学:脳画像エピジェネテイクスを含む研究件
❏双生児法による教育過程とその成果に関する発達的行動遺伝学研究(18H01085)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 行動遺伝学 / 遺伝と環境 / 認知能力 / 自尊心 (他16件)
【概要】本研究は、教育的・社会的に形成された人間のさまざまな心理的・行動的形質を説明する遺伝的・環境的な個体差の要因分析を、20年以上にわたり保持してきた思春期と成人期の2コホート、ならびにweb調査会社のコホートからなる双生児データによって行動遺伝学的に明らかにしようとした。思春期コホートでは認知能力や学業成績、利き手に及ぼす環境の影響について遺伝要因を統制することでより具体的・動的に明らかにした。成人...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
【医歯薬学】内科系臨床医学:エピジェネティクス治療エピジェネテイクスを含む研究件
❏化学療法抵抗性を有する転移性膀胱癌に対するエピジェネティックス治療確立(19K09706)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】西山 直隆 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (70619030)
【キーワード】膀胱癌 / エピジェネティクス / 5-Aza-CdR / 2次治療 / 膀胱がん (他12件)
【概要】クロマチンアクセシビリティはAcceSssIbleアッセイにより解析を行い、CDDP/GEM抵抗性細胞株では親株と比較して、ヒストン修飾を受けている領域がことなることが明らかとなった。薬剤の抵抗性にはヒストン修飾によるクロマチン構造の変化が寄与していることが明らかとなった。 網羅的DNAメチル化解析では、耐性化はある特定の部位の遺伝子変化ではなく、ゲノム網羅的なDNAメチル化の変化およびヒストン修...
❏胃がん関連マイクロRNAの探索とエピジェネティック治療への応用(23680090)
【研究テーマ】臨床腫瘍学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
【キーワード】エピジェネティクス / エピジェネティック治療 / マイクロRNA / 胃がん / DNAメチル化 (他6件)
【概要】本研究では、胃悪性腫瘍における重要なマイクロRNAとして、胃がんにおけるmiR-29cの発現低下および胃MALTリンパ腫におけるmiR-142、-155の発現上昇をそれぞれ特定した。胃がん細胞に対しSAHAやDZNepなどのEZH2阻害薬を投与したところ、miR-1246、-302a、-4448の活性化を認めた。さらにエピジェネティクス変化により制御されているマイクロRNAを特定する独自のChIP...
❏マイクロRNAを標的とした胃がんに対するエピジェネティック治療(21790327)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】斎藤 義正 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (90360114)
【キーワード】マイクロRNA / エピジェネティクス / 胃がん / 機能性消化管障害 / Helicobacter pylori (他11件)
【概要】本研究において、胃がん細胞にDNAメチル化阻害薬やヒストン脱アセチル化酵素阻害薬などを用いたエピジェネティック治療を行うことによって、がん抑制マイクロRNA miR-512-5pの発現を活性化し、標的がん遺伝子MCL1を抑制することでアポトーシスを誘導することに成功した。さらにマイクロRNAが消化管悪性腫瘍のみならず、機能性ディスペプシアをはじめとする機能性消化管障害の病理にも重要な役割を果たすこ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:悪性リンパ腫エピジェネテイクスを含む研究件
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経発生エピジェネテイクスを含む研究件
❏ヒストンメチル化機構の異常が神経幹細胞の細胞分裂動態に与える影響に関する研究(25461560)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三橋 隆行 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80338110)
【キーワード】神経発生 / 細胞周期 / エピジェネティクス / メチル化
【概要】本研究では過成長をきたす先天奇形症候群の原因について、大脳皮質を形成する神経幹細胞の細胞分裂動態を中心に解析しようと試みた。具体的には、Sotos症候群の原因遺伝子NSD1蛋白の発現量を神経幹細胞でのみ減少可能な遺伝子改変マウスを作成しようとしたが、実施期間中に完成させることができなかった。今後、ゲノム編集技術など別の方法を用いて遺伝子改変マウスを作成する計画を進めている。 ...
❏神経前駆細胞の細胞周期恒常性維持にエピジェネティクス機構が果たす役割に関する研究(23390276)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】小児神経学 / 神経発生 / 細胞周期 / 大脳皮質 / エピジェネティクス
【概要】近年、遺伝子の塩基配列に依らない遺伝子発現調節機構(エピジェネティクス機構)が神経発生に重要な働きを持つことが、先天奇形症候群の原因遺伝子の解析から明らかとなってきた。また、特定の遺伝子の機能異常や環境汚染物質への曝露といった神経前駆細胞の細胞周期調節機構をかく乱する影響に対して、細胞周期を正しく進行させるための緩衝メカニズムにエピジェネティクス機構が関与している可能性が示唆されていた。そこで本研...
❏発生頑強性を規定する細胞死シグナルの解明(23229002)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三浦 正幸 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (50202338)
【キーワード】カスパーゼ / 細胞死 / エピジェネティクス / 神経発生 / 代謝 (他13件)
【概要】ショウジョウバエの神経発生では、細胞死による神経前駆体細胞(SOP)の選択が、SOPが生まれる最初期からおこっていた。SOP数の制御に関してカスパーゼ活性は非アポトーシス機能として関わっているが、カスパーゼ阻害によるSOP数増加の表現型には、ヒストンメチル化酵素eggless/SETDB1が関わっていた。成虫原基組織再生の安定性には、組織傷害に応答した脂肪体でのメチオニン代謝が関わることが明らかに...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ニューロンエピジェネテイクスを含む研究件
❏ニューロンの多階層エピジェネティクス情報の潜在変数モデルによる記憶の解明(22K19823)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2022-06-30 - 2024-03-31
【研究代表者】岸 雄介 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (00645236)
【キーワード】ニューロン / エピジェネティクス / 潜在変数モデル
【概要】
❏大脳発生におけるニューロン分化期の長さを決定するメカニズム(19770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】大脳 / 神経幹細胞 / 発生 / ニューロン / エピジェネティクス (他7件)
【概要】大脳は高度な機能を持ち、進化に伴って高度に発達して来た。この脳を構成する主要な細胞種の一つがニューロンであり、脳が適切に機能するためには適切な数のニューロンが発生期間中に作り出されなければならない。ニューロンは発生中の一定期間しか作られず、このニューロン産生の期間の決定が最終的に作り出されるニューロンの数の決定に重要な要素となる。本研究では、ニューロン産生期が終了するメカニズムを明らかにし、ニュー...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ヒストンアセチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏HBV複製におけるエピジェネティクス制御機構の解明と新規抗ウイルス療法の開発(26460985)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 康雄 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40422290)
【キーワード】HBV / エピジェネティクス / cccDNA / ヒストンアセチル化 / HBV再活性化 (他6件)
【概要】本研究ではB型肝炎ウイルス(HBV)複製の鋳型であるcccDNAからのエピジェネティクス転写制御機構の解明を行った。cccDNAのヒストンアセチル化によりHBV プレゲノムRNAの転写が誘導され、複製が亢進することが明らかとなった。さらにデキサメタゾンにより誘導されるHBV複製にもヒストンアセチル化酵素、特にGCN5によるエピジェネティックな機序が関与しており、GCN5阻害剤によるHBV増殖抑制の...
❏学習行動に対するメチル化シトシン結合能を持つ転写共役因子の分子機構の解明(20870037)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】畠山 大 徳島文理大学, 薬学部・薬学科, 講師 (20514821)
【キーワード】エピジェネティクス / メチル化シトシン / ヒストン / アセチル化 / ヒストン・アセチル化 (他12件)
【概要】インフルエンザウイルスは人類にとって大きな脅威である.本研究では,ウイルスのRNA合成酵素の立体構造を解明し,新しい抗ウイルス薬の開発の基礎を構築する.現在までに大腸菌を用いてRNA合成酵素の機能部位の人工的発現に成功し,今後,立体構造解析や機能解析を行う.また,緑茶カテキンとサリドマイド由来誘導体がRNA合成酵素の機能を阻害することが明らかにされ,新しい抗インフルエンザ薬としての可能性を持つこと...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ヒストンメチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏卵巣明細胞腺癌におけるChIPシークエンスを用いた網羅的解析と新規エピゲノム創薬(17K11268)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】ヒストンメチル化酵素 / 卵巣癌 / ChIP-seq / 実験ロボット / ヒストンメチル化 (他13件)
【概要】卵巣癌の中で本邦に多く,薬剤耐性である卵巣明細胞癌 (Ovarian Clear Cell carcinoma : OCCC )においてヒストンメチル化酵素が治療標的となりうるかを検討した。卵巣明細胞癌組織において2種類のヒストンメチル化酵素(WHSC1,SMYD2)の発現亢進が認められた。WHSC1とSMYD2をノックダウンすると細胞増殖抑制が認められた。この事からWHSC1、SMYD2は卵巣明...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ヒストンメチル化酵素エピジェネテイクスを含む研究件
❏卵巣明細胞腺癌におけるChIPシークエンスを用いた網羅的解析と新規エピゲノム創薬(17K11268)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】ヒストンメチル化酵素 / 卵巣癌 / ChIP-seq / 実験ロボット / ヒストンメチル化 (他13件)
【概要】卵巣癌の中で本邦に多く,薬剤耐性である卵巣明細胞癌 (Ovarian Clear Cell carcinoma : OCCC )においてヒストンメチル化酵素が治療標的となりうるかを検討した。卵巣明細胞癌組織において2種類のヒストンメチル化酵素(WHSC1,SMYD2)の発現亢進が認められた。WHSC1とSMYD2をノックダウンすると細胞増殖抑制が認められた。この事からWHSC1、SMYD2は卵巣明...
❏卵巣癌・子宮体癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発(15K20128)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】エピジェネティクス / 子宮体癌 / 卵巣癌 / メチル化 / 脱メチル化 (他10件)
【概要】本研究の最終目標は卵巣癌、子宮体癌を中心とした婦人科癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発である。まず子宮体癌について検討を行った所、細胞株、臨床検体においてヒストンメチル化酵素EZH2の発現の亢進が認められた。またEZH2のノックダウンを行うと子宮体癌細胞株の増殖抑制、及びアポトーシス 作用が認められ、EZH2選択的阻害剤を使用すると、ノックダウン時と同様な結果が得られ...
❏ヒストンメチル化酵素DOT1Lの精子形成における役割の解明(21790375)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】牧野 吉倫 京都大学, 生命科学系キャリアパス形成ユニット, 研究員 (60431334)
【キーワード】エピジェネティクス / 精子形成 / ヒストンメチル化酵素
【概要】H3ヒストンのレジン79のメチル化酵素であるDOT1Lの生化学的、分子生物学的知見は多く見られるが、生体内の様々な現象との関連性についての知見はまだ限定的である。本研究においてはオスの生殖細胞特異的なmDot1lノックアウトマウスを用いた解析などによってDOT1Lが精子形成に必須である事を示した。本研究課題の結果からは精子形成過程におけるメチル化酵素の機能の一端を明らかに出来た事とともに、DOT1...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ヒストン脱メチル化酵素エピジェネテイクスを含む研究件
❏卵巣癌・子宮体癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発(15K20128)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】エピジェネティクス / 子宮体癌 / 卵巣癌 / メチル化 / 脱メチル化 (他10件)
【概要】本研究の最終目標は卵巣癌、子宮体癌を中心とした婦人科癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発である。まず子宮体癌について検討を行った所、細胞株、臨床検体においてヒストンメチル化酵素EZH2の発現の亢進が認められた。またEZH2のノックダウンを行うと子宮体癌細胞株の増殖抑制、及びアポトーシス 作用が認められ、EZH2選択的阻害剤を使用すると、ノックダウン時と同様な結果が得られ...
❏代謝を網羅的に制御するエピゲノムシグナル機構の解明(25291002)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】稲垣 毅 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (10507825)
【キーワード】エピゲノム / クロマチン構造 / ヒストン脱メチル化酵素 / JMJD1A / 熱産生 (他18件)
【概要】肥満や糖尿病の成因を理解する上で、代謝関連遺伝子の転写制御機構を解明することは重要である。我々は、ヒストン脱メチル化酵素JMJD1Aの欠損マウスが肥満やインスリン抵抗性、熱産生異常を示すという発見に基づき、JMJD1Aによる熱産生制御機構を研究した。その結果、短期の寒冷によるアドレナリン刺激をうけるとJMJD1Aの265番目のセリンがリン酸化されることを見出した。さらに、リン酸化されたJMJD1A...
【医歯薬学】外科系臨床医学:リンカーヒストンエピジェネテイクスを含む研究件
❏哺乳類卵子成熟、減数分裂過程におけるクロマチンリモデリング機構の解明(18390452)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】リンカーヒストン / 卵子 / エピジェネティクス / H1foo / ノックアウト
【概要】H1fooモルフォリーノによる機能抑制実験の結果、免疫染色およびウエスタンプロットにてインジェクション後20時間でH1fooが減少している傾向が見られ,44時間では検出されなかった.また、MOインジェクション卵においてコントロールに比べ卵成熟率は低下したが,単為発生率に差は見られなかった.さらにmRNA同時インジェクションのレスキュー実験では、MOのみインジェクションした卵に比べ卵成熟率は上昇した...
❏哺乳類初期発生における遺伝子リプログラミングとクロマチンとエピジェネティクス(16591684)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】卵子 / リンカーヒストン / リプログラミング / エピジェネティクス / リン酸化 (他9件)
【概要】今回我々はマウス卵子特異的に発現するリンカーヒストンH1fooの機能解析を行うことを目的にモルフォリノを利用してH1fooの発現阻害を行った。BDF1マウスよりPMSG刺激後48時間にてGV卵を回収し、H1fooに対するモルフォリノをマイクロインジェクションした。マイクロインジェクション後時間を追って免疫染色およびウエスタンブロッティングにてH1foo蛋白量の変化を観察したところ逆相補配列をもつコ...
❏哺乳類卵細胞・発生におけるクロマチンの動的変動とエピジェネティクス(14571584)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (20207145)
【キーワード】リンカーヒストン / 哺乳類卵子 / エピジェネティクス / 体細胞核移植 / FRAP (他8件)
【概要】体細胞核移植における卵子特異的リンカーヒストンH1ooの発現 平成14年度より体細胞核移植クローン胚を使用し、H1foo蛋白の発現の検討を開始した。また、除核卵子にGFP-H1c発現細胞の核移植を行い、体細胞型リンカーヒストンの移植胚における動態を観察した。H1foo蛋白は、GV期卵、MII期卵、核移植後、2細胞期の核に発現を認めたが、4細胞期には消失した。従ってH1ooは、卵子形成から体細胞核移...
【医歯薬学】外科系臨床医学:miR-34bエピジェネテイクスを含む研究件
❏癌抑制型microRNAを用いた子宮体癌治療~抗癌剤感受性増強とExocure~(25462608)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265875)
【キーワード】子宮体癌 / エピジェネティクス / miR-34b / メチル化 / 癌抑制型microRNA
【概要】【目的】子宮体癌においてエピジェネティックに発現抑制される癌抑制型microRNAを同定し、microRNAの効果および抗癌剤との併用による抗腫瘍効果を検討する。 【結果】4種の子宮体癌細胞株に対し脱メチル化処理を行った結果、全ての細胞株に共通して発現上昇するmicroRNAとしてmiR-34bを同定した。また、子宮体癌細胞株にmiR-34bを導入することにより、コロニー形成能や細胞遊走能の低下が...
❏子宮体癌におけるmiRNA治療薬の開発および診断への応用(24791718)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】矢野倉 恵 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (20433732)
【キーワード】miR-34b / 子宮体癌 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / パクリタキセル
【概要】microRNAは、癌の発症・進展・薬剤耐性とも大きく関わることが明らかになっている。我々は、子宮体癌においてエピジェネティックに発現抑制される癌抑制型microRNAとしてmiR-34bを同定し、さらにmiR-34bと抗癌剤の併用による抗腫瘍効果を検討した。 3種の子宮体癌細胞株に対しパクリタキセルを作用させた時は、全ての細胞株においてmiR-34b添加時に細胞生存率の低下が認められた。また、H...
❏エピジェネティックに制御される遺伝子を標的とした子宮体癌に対するRNA医薬(22591866)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265875)
【キーワード】婦人科腫瘍学 / 子宮体癌 / CHFR / miR-34b / タキサン製剤 (他10件)
【概要】子宮体癌において、CHFR 遺伝子はエピジェネティックに制御されていることが明らかとなった。さらに、CHFR のメチル化とタキサン製剤の感受性には関連が認められた。 また、miRNA もエピジェネティックに制御されており、子宮体癌においては miR-34b が重要と考えられた。miR-34b の導入により、パクリタキセルの感受性を特異的に増強することが明らかとなった。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:精巣エピジェネテイクスを含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏ヒストン脱メチル化酵素Kdm2aによる精原幹細胞の分化制御機構の解明(15K18386)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精原細胞 / 精原幹細胞 / 精巣 / ヒストン / 精子形成 (他6件)
【概要】本研究ではヒストンH3K4/H3K36の脱メチル化 酵素であるKdm2aの精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Kdm2a KO(Kdm2a cKO)マウスを作成しその解析を行った。その結果 、Kdm2a cKOマウスでは未分化精原細胞から分化型精原細胞への移行が著しく抑制され重篤な精子形成不全が起こることを明らかにした。また、Kdm2a cKOマウスの精原細胞を用いた...
❏ヒストン脱メチル化酵素Fbxl10による精細胞の発生制御機構の解明(25860157)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 細胞周期 / 生殖細胞 / エピジェネティクス / 精巣
【概要】哺乳動物の生殖細胞が正常に発生する上で、DNAおよびヒストンにおける厳密なエピゲノム調整が極めて重要であることがこれまでに報告されている。本研究では、ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl10によるエピゲノム修飾が生殖細胞の発生および分化を制御する」との仮説を立て、ノックアウトマウスを用いてその検証を行った。その結果、Fbxl10を欠損したマウスでは加齢に伴い精子形成異常が亢進するとともに、精原幹細...
【医歯薬学】外科系臨床医学:小分子RNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏ハムスターをモデルとした卵形成時におけるレトロトランスポゾン制御機構の解明(20H03175)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】蓮輪 英毅 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50343249)
【キーワード】ゴールデンハムスター / 機能性RNA / 生殖細胞 / ゲノム編集 / エピジェネティクス (他10件)
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏小分子RNAに誘導されるエピゲノム変化の生化学的解析(26710011)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80711845)
【キーワード】小分子RNA / トランスポゾン / 生殖細胞 / ATAC-seq / ゲノム (他13件)
【概要】トランスポゾンとその残滓は、ヒトゲノムでは 45%もの領域を占めている。トランスポゾンの持つ転移能は個体に有害であり、特に生殖細胞におけるトランスポゾンの発現抑制は次世代への正確な遺伝情報の伝達を考えた場合に、生物にとって喫緊の課題である。私は小分子RNAがトランスポゾンの発現を生殖細胞でいかに抑制しているかに関して研究をハエとマウスを用いて行ってきた。ハエにおいては、特定ゲノム領域に存在するタン...
❏長鎖ノンコーディングRNAによる葉形成の分子機構の研究(26291056)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】町田 泰則 名古屋大学, 理学研究科, 研究員(名誉教授) (80175596)
【キーワード】Arabidopsis / leaf development / linc RNA / AS2 and AS1 / gene body methylation (他17件)
【概要】我々はAS2と長鎖ノンコーディング(linc)RNAを基軸としてシロイヌナズナの葉の表・裏が形成される仕組みを研究したが、linc RNAの同定は不成功だった。一方、linc RNA と関連している次の様な研究が進んだ。1. AS2 は核小体近傍で顆粒(AS2 body)を形成する。AS2のCxxC ジンクフィンガー様配列(ZFL 配列)は、AS2 body形成と葉の発生に必要だった。2. AS2...
【医歯薬学】外科系臨床医学:子宮内発育遅延エピジェネテイクスを含む研究件
❏ラッセル・シルバー症候群におけるエピジェネティック機構の解明(22591146)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉橋 博史 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (60286531)
【キーワード】遺伝 / 先天異常学 / ラッセルシルバー症候群 / 子宮内発育遅延 / オリゴDNAアレイCGH (他9件)
【概要】ラッセル・シルバー症候群は、出生前後の成長障害、相対的大頭症、逆三角形の顔、左右非対称、第5指内彎などを主徴とする先天異常である。近年、エピジェネティック異常による発症が約40%の症例で示されているが、残り約60%の症例では発症機序は未解明である。ラッセル・シルバー症候群30例に対し、独自に作製したカスタムオリゴアレイを用いて、エピジェネティック機構の解明をめざした。7 番染色体母性片親性ダイソミ...
❏胎内プログラミングによる腎発育異常におけるmTOR経路の役割(21591420)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】飛彈 麻里子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (20276306)
【キーワード】胎児医学 / autophagy / エピジェネテイクス / oligonephronia / 子宮内発育遅滞 (他9件)
【概要】本研究では胎内プログラミングによる腎発育異常におけるmTOR(Themammalian target of rapamycin)経路の役割の解明する。母体低栄養、ステロイド投与によりラット胎児の新生児早期後腎は大きさ、糸球体の数共に有意に減少した。これら後腎の遺伝子および蛋白発現の網羅的解析で、mTOR経路を含む多くの遺伝子・蛋白の発現の変化を確認し、免疫組織染色、ウエスタンブロットでもmTOR経...
【医歯薬学】外科系臨床医学:EZH2エピジェネテイクスを含む研究件
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
❏卵巣癌・子宮体癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発(15K20128)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】エピジェネティクス / 子宮体癌 / 卵巣癌 / メチル化 / 脱メチル化 (他10件)
【概要】本研究の最終目標は卵巣癌、子宮体癌を中心とした婦人科癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発である。まず子宮体癌について検討を行った所、細胞株、臨床検体においてヒストンメチル化酵素EZH2の発現の亢進が認められた。またEZH2のノックダウンを行うと子宮体癌細胞株の増殖抑制、及びアポトーシス 作用が認められ、EZH2選択的阻害剤を使用すると、ノックダウン時と同様な結果が得られ...
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
【医歯薬学】外科系臨床医学:H1fooエピジェネテイクスを含む研究件
❏哺乳類卵子成熟、減数分裂過程におけるクロマチンリモデリング機構の解明(18390452)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】リンカーヒストン / 卵子 / エピジェネティクス / H1foo / ノックアウト
【概要】H1fooモルフォリーノによる機能抑制実験の結果、免疫染色およびウエスタンプロットにてインジェクション後20時間でH1fooが減少している傾向が見られ,44時間では検出されなかった.また、MOインジェクション卵においてコントロールに比べ卵成熟率は低下したが,単為発生率に差は見られなかった.さらにmRNA同時インジェクションのレスキュー実験では、MOのみインジェクションした卵に比べ卵成熟率は上昇した...
❏哺乳類初期発生における遺伝子リプログラミングとクロマチンとエピジェネティクス(16591684)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】卵子 / リンカーヒストン / リプログラミング / エピジェネティクス / リン酸化 (他9件)
【概要】今回我々はマウス卵子特異的に発現するリンカーヒストンH1fooの機能解析を行うことを目的にモルフォリノを利用してH1fooの発現阻害を行った。BDF1マウスよりPMSG刺激後48時間にてGV卵を回収し、H1fooに対するモルフォリノをマイクロインジェクションした。マイクロインジェクション後時間を追って免疫染色およびウエスタンブロッティングにてH1foo蛋白量の変化を観察したところ逆相補配列をもつコ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:病理学エピジェネテイクスを含む研究件
❏精巣胚細胞腫瘍の分化調節に係るエピゲノム機構の解明(19K07444)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40446547)
【キーワード】精巣腫瘍 / 精巣胚細胞腫瘍 / セミノーマ / 胎児性癌 / DNAメチル化 (他11件)
【概要】精巣胚細胞腫瘍(TCGT)は正常発生・分化の諸段階を模倣する腫瘍内分化を示す悪性腫瘍である。TGCTの各組織亜型は固有のDNAメチル化プロファイルを持ち、分化過程の順に変化していた。セミノーマは胎児性癌により類似し進行した症例を含むSem2とそうでないSem1の2群に明瞭に分けられた。セミノーマから胎児性癌への分化に寄与しSem1とSem2で有意に異なるDNAメチル化プロファイルは、染色体安定性保...
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
【医歯薬学】外科系臨床医学:胆管がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏ミトコンドリア光活性による胆管癌発生経路の可視化と分子学的解析(20K08277)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】高原 楠昊 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10750622)
【キーワード】胆管癌 / エピジェネテイクス / 肝内胆管癌
【概要】本研究では胆管癌患者由来の腫瘍部と隣接非腫瘍部のそれぞれの組織から樹立したオルガノイドを用いて、胆管癌細胞が5-ALA依存性の光活性を呈することを見出している。この活性は非腫瘍部胆管細胞では認められず癌特異的であった。このオルガノイドにおける光活性を指標として、遺伝子変異蓄積による胆管細胞の癌化過程を可視化・解析するツールとして活用する。 胆管癌の分子学的、生物学的特性には未だ不明な点が多い。他の...
❏肝内胆管癌におけるIDH変異の生物学的意義の統合的解析(15K09043)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木暮 宏史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60568921)
【キーワード】胆道癌 / 胆管癌 / 肝内胆管癌 / エピジェネテイクス
【概要】肝内胆管癌の約20%に見出されるIDH1変異について、その生物学的意義を解析することを目的とした。変異型IDH1の発現コンストラクトをmutagenesis 法にて作成した。マウス肝内胆管細胞に野生型IDH あるいは変異型を導入し、安定発現株を樹立した。変異IDH1の発現は変異型特異的抗体で、また質量分析計で変異特異的に産生される代謝産物2-HGの増加を確認した。グローバルレベルのゲノムDNA メ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:腸上皮化生エピジェネテイクスを含む研究件
❏消化管分化の観点に立った胃癌の発症・進展・組織型決定の分子基盤の解明(23790355)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 胃腺腫 / 胃癌組織型 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス (他9件)
【概要】胃sig/por癌由来細胞株で強く発現し、胃tub1/tub2/muc癌由来株で欠失し易いCTSEを同定した。胃癌手術症例の検討から、CTSEは胃形質、かつ、胃sig癌のマーカーと考えられた。内視鏡切除した腺腫/tub1/tub2症例では、胃マーカー発現は腫瘍部:tub2>tub1>腺腫、周辺部:腺腫>tub1>tub2、腸マーカー発現は腫瘍・周辺部のいずれも腺腫>t...
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
【医歯薬学】外科系臨床医学:Cdx2エピジェネテイクスを含む研究件
❏発がんにおけるmicroRNAの発現異常の意義とその分子機構の解明(22300318)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】発現制御 / 上皮‐間充織変換 / Cdx1 / miR-200c / miR-199a (他19件)
【概要】ヒトでは現在約1000種以上のmiRNAが知られ、その中でもmiR-21,miR-199a,niR-200c,miR-15/-16等はその発現レベルが癌組織において、それが由来した正常細胞のそれと比べ異常な発現レベルを示すことが知られる。本研究では、こうしたmiRNAの異常発現がどのように誘導されているのかを追求して、miRNAと転写制御因子やクロマチン構造変換因子の間で形成されるいくつかの重要な...
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
【医歯薬学】外科系臨床医学:肝がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏肝発がんを制御するヒストンメチル化修飾機構の解明と治療標的化戦略(18K15741)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中塚 拓馬 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772042)
【キーワード】エピゲノム異常 / 肝癌 / ヒストン修飾 / DNA損傷 / アポトーシス (他9件)
【概要】ヒストンメチル化酵素G9aは様々な生体機能、疾患に関わる。我々は肝特異的G9a欠損マウスを用い、G9aが阻害された肝では肝癌発生が抑制されることを見出した。マウス肝を用いた網羅的遺伝子発現解析、クロマチン免疫沈降法の結果、G9aはp53の標的遺伝子発現制御を介して、DNA損傷を受けた肝細胞のアポトーシス誘導に寄与することを見出した。G9aの阻害によりDNA損傷を受けた肝細胞からの肝癌発生が抑制され...
❏肝細胞癌の進展に関与するエピジェネティック異常の解明(23790775)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】永江 玄太 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (10587348)
【キーワード】肝臓学 / 肝臓癌 / エピジェネティクス / 肝癌 / メチル化
【概要】肝癌進展に伴う分子生物学的異常解明を目的として、結節内結節肝癌の統合的ゲノム・エピゲノム解析を行った。DNAメチル化異常の多くはOuterNoduleの段階ですでに獲得していたが、染色体コピー数変化はOuterNoduleからInnerNoduleへと進展する過程で加わっていた。一部の症例では、染色体コピー数の変化が少なく、DNAメチル化の変化が数多く見られた。以上より、ゲノム異常とエピゲノム異常...
❏ポリコーム群タンパク質複合体を介する肝幹細胞の自己複製制御機構の解析(21791258)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】上野 康晴 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60375235)
【キーワード】幹細胞 / 自己複製 / ポリコーム群タンパク質 / エピジェネティクス / 肝癌
【概要】ポリコーム群(PcG)タンパク質は、ヒストン修飾を介して様々な発生関連遺伝子群の転写抑制に寄与する。我々はこれまでに、PcGタンパク質Bmi1が肝幹細胞の自己複製を正に制御していることを明らかにしているが、その作用機序は未解明である。本研究ではPcGタンパク質複合体構成因子のうち、標的遺伝子の転写抑制で重要な役割を持つRing1Bを対象として肝幹細胞における標的遺伝子の探索を試みた。その結果、肝幹...
【医歯薬学】外科系臨床医学:肝内胆管がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏ミトコンドリア光活性による胆管癌発生経路の可視化と分子学的解析(20K08277)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】高原 楠昊 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10750622)
【キーワード】胆管癌 / エピジェネテイクス / 肝内胆管癌
【概要】本研究では胆管癌患者由来の腫瘍部と隣接非腫瘍部のそれぞれの組織から樹立したオルガノイドを用いて、胆管癌細胞が5-ALA依存性の光活性を呈することを見出している。この活性は非腫瘍部胆管細胞では認められず癌特異的であった。このオルガノイドにおける光活性を指標として、遺伝子変異蓄積による胆管細胞の癌化過程を可視化・解析するツールとして活用する。 胆管癌の分子学的、生物学的特性には未だ不明な点が多い。他の...
❏肝内胆管癌におけるIDH変異の生物学的意義の統合的解析(15K09043)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木暮 宏史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60568921)
【キーワード】胆道癌 / 胆管癌 / 肝内胆管癌 / エピジェネテイクス
【概要】肝内胆管癌の約20%に見出されるIDH1変異について、その生物学的意義を解析することを目的とした。変異型IDH1の発現コンストラクトをmutagenesis 法にて作成した。マウス肝内胆管細胞に野生型IDH あるいは変異型を導入し、安定発現株を樹立した。変異IDH1の発現は変異型特異的抗体で、また質量分析計で変異特異的に産生される代謝産物2-HGの増加を確認した。グローバルレベルのゲノムDNA メ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:バクリタキセルエピジェネテイクスを含む研究件
❏子宮体癌におけるmiRNA治療薬の開発および診断への応用(24791718)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】矢野倉 恵 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (20433732)
【キーワード】miR-34b / 子宮体癌 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / パクリタキセル
【概要】microRNAは、癌の発症・進展・薬剤耐性とも大きく関わることが明らかになっている。我々は、子宮体癌においてエピジェネティックに発現抑制される癌抑制型microRNAとしてmiR-34bを同定し、さらにmiR-34bと抗癌剤の併用による抗腫瘍効果を検討した。 3種の子宮体癌細胞株に対しパクリタキセルを作用させた時は、全ての細胞株においてmiR-34b添加時に細胞生存率の低下が認められた。また、H...
❏エピジェネティックに制御される遺伝子を標的とした子宮体癌に対するRNA医薬(22591866)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265875)
【キーワード】婦人科腫瘍学 / 子宮体癌 / CHFR / miR-34b / タキサン製剤 (他10件)
【概要】子宮体癌において、CHFR 遺伝子はエピジェネティックに制御されていることが明らかとなった。さらに、CHFR のメチル化とタキサン製剤の感受性には関連が認められた。 また、miRNA もエピジェネティックに制御されており、子宮体癌においては miR-34b が重要と考えられた。miR-34b の導入により、パクリタキセルの感受性を特異的に増強することが明らかとなった。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:K-rasエピジェネテイクスを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏遺伝性大腸癌の層別化に基づく発癌分子機構の解明(17K16530)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高根 希世子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60756112)
【キーワード】家族性大腸腺腫症 / 大腸癌 / 大腸腺腫 / DNAメチル化 / 腺腫 (他13件)
【概要】家族性大腸腺腫症(FAP)は、大腸癌を発症する素因を持つ、多数の結腸直腸腺腫を特徴とする遺伝性疾患である。今回我々はFAP腫瘍のゲノムワイドなDNAメチル化解析を行った。比較対象として、公共のデータベースを参照し、散発性大腸癌、散発性大腸腺腫、および正常粘膜のDNAメチル化データを使用した。FAPと散発性大腸癌/腺腫、正常粘膜の階層クラスタリング分析により、FAP腫瘍は少なくとも異常なメチル化を示...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経前駆細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏時期特異的遺伝子強制発現マウスを用いた神経幹細胞のクロマチン調節機構に関する研究(20390299)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】エピジェネティクス / 大脳皮質発生 / 神経前駆細胞 / マウス / 細胞周期 (他8件)
【概要】近年、遺伝子の塩基配列に依らない遺伝子発現機構(エピジェネティクス機構)が神経発生に重要な働きを持つのではないかと考えられている。本研究ではエピジェネティクス機構を担うヒストン脱アセチル化酵素を神経幹細胞にのみ時期を限定して発現可能なマウスを作成した。ヒストン脱アセチル化酵素を神経幹細胞に強制的に発現させると、細胞分裂動態に変動を認めたことから、大脳皮質の組織に異常を生じる可能性が示唆された。 ...
❏神経幹細胞の分化誘導とエピジェネティクス機構(クロマチン調節機構)に関する研究(18390302)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】エピジェネティクス / 大脳皮質発生 / 神経前駆細胞 / マウス / 細胞周期 (他6件)
【概要】本研究では、大脳皮質を形成する神経前駆細胞の細胞周期調節機構に、エピジェネティクス機構、特にクロマチン構造を制御するヒストン脱アセチル化酵素が果たす役割を解明する目的で以下の実験行った。 方法1.妊娠10-16日目のマウス神経前駆細胞の核抽出液を調整した。抗アセチル化ヒストン抗体でウエスタンブロットを行ないヒストンのアセチル化状態を確認した。2.上記調整サンプルと種々の抗アセチル化ヒストン抗体でク...
【医歯薬学】外科系臨床医学:SWI/SNF複合体エピジェネテイクスを含む研究件
❏発がんにおけるmicroRNAの発現異常の意義とその分子機構の解明(22300318)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】発現制御 / 上皮‐間充織変換 / Cdx1 / miR-200c / miR-199a (他19件)
【概要】ヒトでは現在約1000種以上のmiRNAが知られ、その中でもmiR-21,miR-199a,niR-200c,miR-15/-16等はその発現レベルが癌組織において、それが由来した正常細胞のそれと比べ異常な発現レベルを示すことが知られる。本研究では、こうしたmiRNAの異常発現がどのように誘導されているのかを追求して、miRNAと転写制御因子やクロマチン構造変換因子の間で形成されるいくつかの重要な...
❏SWI/SNF複合体の異常による発癌機構の解析、胃癌・消化管分化への影響の解明(21790306)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / Cdx2 (他12件)
【概要】胃癌の多様な組織型は、浸潤・転移能や患者の予後、治療の選択を決定する重要な因子である。胃癌組織型決定にBrm(Brm型WI/SNF複合体)が重要な役割を果たしていることを示唆する我々のこれまでの研究成果を踏まえ、Brmの制御を受けるvillin遺伝子を解析したところ、上流の発現制御領域に転写因子Cdx2が結合し、SWI/SNF複合体と共役して発現が制御されていることが分かった。消化管分化に重要な遺...
【医歯薬学】外科系臨床医学:めだかエピジェネテイクスを含む研究件
❏広塩性モデル魚メダカを用いた、適応的進化の分子基盤の解明(18K14740)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高木 亙 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90755307)
【キーワード】エピジェネティクス / 進化 / 海水適応 / RNA-seq / ATAC-seq (他8件)
【概要】本研究ではミナミメダカを用いて、海水に移行した海水群(Group1)と、その後淡水に戻した海水経験群(Group2)、そしてそれらに対して塩分濃度以外の条件をすべて同じにした対照群(Group3,4)を用意し、鰓の遺伝子発現とクロマチン状態の変化をそれぞれRNA-seq, ATAC-seqにより解析した。その結果、遺伝子発現レベルでは、海水中と淡水中で大きな変動が見られたものの、淡水に戻した海水経...
❏メダカゲノムを用いた発生重要遺伝子のエピジェネティック発現制御機構(25291048)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】武田 洋幸 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80179647)
【キーワード】エピジェネティクス / メダカ / DNAメチレーション / ヒストン修飾 / ゲノム (他6件)
【概要】脊椎動物モデルであるメダカを用いて、初期胚および発生・成長過程におけるepigenetic codeを発生重要遺伝子に着目して明らかにし、成立機構を解析した結果、発生重要遺伝子は未分化状態の胞胚期細胞ではDNA低メチル化状態にあり、さらに抑制的なヒストン修飾によりその発現が強く抑制されていることが判明した。機械学習および近交系(NNIとHd-rR)の比較により、その遺伝子領域には複数の特徴的配列が...
【医歯薬学】外科系臨床医学:iPS細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
❏エピゲノム修復に基づく発達障害疾患の新規治療戦略(23390272)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】久保田 健夫 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (70293511)
【キーワード】エピジェネティクス / エピゲノム / レット症候群 / MeCP2 / 遺伝子発現 (他17件)
【概要】エピゲノムには、ゲノムにはない可逆性が存在する。そこで、エピゲノム異常に起因する発達障害疾患(Rett症候群)を対象にエピゲノム修復治療の可能性を検証した。当初、個々の遺伝子に作用する化合物の作製を予定したが、修復対象遺伝子が多数想定されたことから、グローバルな作用を有する化合物の探索を行った。その結果、本症に使用されている抗てんかん薬に多数の遺伝子を対象にしたエピゲノム修復を介した発現回復作用が...
【医歯薬学】外科系臨床医学:卵子エピジェネテイクスを含む研究件
❏配偶子形成過程および初期発生におけるUHRF1の役割の解明(15K06803)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】UHRF1 / 卵母細胞 / 初期発生 / 着床前発生 / 生殖細胞 (他12件)
【概要】研究代表者らは、一般的な細胞では核に局在するUHRF1が、卵母細胞および着床前胚では、大部分が細胞質に局在することを見出した。これらの細胞で一部核内に局在するUHRF1は卵母細胞成長期の新規DNAメチル化に関与し、着床前胚ではゲノムワイドに基底レベルのメチル化を維持することを見出した(前之原ら, 2017)。またUHRF1母方ノックアウトマウス胚は着床前後に致死となること、UHRF1は卵母細胞の細...
❏哺乳類卵子成熟、減数分裂過程におけるクロマチンリモデリング機構の解明(18390452)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】リンカーヒストン / 卵子 / エピジェネティクス / H1foo / ノックアウト
【概要】H1fooモルフォリーノによる機能抑制実験の結果、免疫染色およびウエスタンプロットにてインジェクション後20時間でH1fooが減少している傾向が見られ,44時間では検出されなかった.また、MOインジェクション卵においてコントロールに比べ卵成熟率は低下したが,単為発生率に差は見られなかった.さらにmRNA同時インジェクションのレスキュー実験では、MOのみインジェクションした卵に比べ卵成熟率は上昇した...
❏哺乳類初期発生における遺伝子リプログラミングとクロマチンとエピジェネティクス(16591684)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】卵子 / リンカーヒストン / リプログラミング / エピジェネティクス / リン酸化 (他9件)
【概要】今回我々はマウス卵子特異的に発現するリンカーヒストンH1fooの機能解析を行うことを目的にモルフォリノを利用してH1fooの発現阻害を行った。BDF1マウスよりPMSG刺激後48時間にてGV卵を回収し、H1fooに対するモルフォリノをマイクロインジェクションした。マイクロインジェクション後時間を追って免疫染色およびウエスタンブロッティングにてH1foo蛋白量の変化を観察したところ逆相補配列をもつコ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:乾癬エピジェネテイクスを含む研究件
❏肥満と関連した乾癬におけるエピジェネティクスを介した病態制御の解明(21K08341)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】柴田 彩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50613105)
【キーワード】乾癬 / 肥満 / エピジェネティクス
【概要】ヒト末梢血単核細胞からCD14陽性細胞を抽出し、その後、IL-4およびGM-CSF刺激下において、樹状細胞を誘導した。R848刺激にて既報の通り、IL-23が誘導されることを確認した。食餌性由来の飽和脂肪酸であるパルミチン酸やステアリン酸は炎症誘導作用を有することが報告されている。これらの脂肪酸により樹状細胞からのIL-23産生が増強されるかを現在、検討している。また、同様にマウス骨髄細胞からGM...
❏乾癬の病態形成における皮膚T 細胞のクロマチン動態およびクロマチン修飾因子の役割(19K24043)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2021-03-31
【研究代表者】柴田 彩 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50613105)
【キーワード】皮膚炎症性疾患 / 皮膚免疫 / 表皮細胞 / クロマチン修飾因子 / エピジェネティクス (他8件)
【概要】皮膚は最外側に位置する臓器であり、常に外界と接するという特異な環境にある。それ故、外傷、病原体の侵入、紫外線といった外的刺激に反応し、表皮角化細胞と免疫細胞は互いにシグナルを伝達することにより、炎症反応を誘導し、表皮の修復を開始する。このように細胞同士が外的刺激に適切に協調的に反応することにより、皮膚の恒常性は保たれており、これらの協調的バランスが崩れると、炎症の増強や遷延が生じ、慢性炎症性皮膚疾...
【医歯薬学】外科系臨床医学:マウスモデルエピジェネテイクスを含む研究件
❏新規マウスモデルを用いた多発性骨髄腫のエピジェネティック治療法の開発(21K19497)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70244126)
【キーワード】多発性骨髄腫 / エピジェネティクス / UTX / マウスモデル / エピジェネティック治療標的
【概要】多発性骨髄腫では頻度は1.5~4.0%と低いものの、H3K27脱メチル化酵素UTX/KDM6Aに機能喪失型変異が認められ、予後不良因子である。興味深いことに細胞株においては変異の頻度が30~40%と高く、この変異が骨髄腫の悪性度や治療抵抗性に関与するものと考えられる。このUTXはH3K27脱メチル化に作用するのみならず、MLL3/4 H3K4メチル化酵素とCOMPASS複合体を形成し、ヒストンアセ...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:染色体エピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノム理解を目指した1分子レベル・クロマチン凝縮プロファイル動態解析技術開発(20H02591)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / エピゲノム / クロマチン / 染色体 / 1細胞解析 (他6件)
【概要】溶液の塩濃度を生理的塩濃度よりも少し高くすると、静電相互作用が弱められた結果、染色体を構成しているタンパクの一部が解離をはじめ、染色体が穏やかに解きほぐれてくることが知られている。本研究課題においては、この染色体が穏やかに解きほぐれた際に観察される、クロマチンファイバーに沿った凝縮/脱凝縮部分の分布及びその動態とヒストンタンパクの化学修飾の分布との相関を1細胞・1分子レベルで解析する手法を新奇マイ...
❏ミニ染色体モデルの化学合成と機能解析(19K22245)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】化学合成 / クロマチン / DNA / ヒストン / ペプチド (他10件)
【概要】(1)ミニ染色体モデルの化学合成…連結するDNAユニットの合成まで完成した。DNAユニット2種類あり、各々Widom601DNA配列を含めた。ユニットの末端は突出末端になっており、制限酵素に対応した配列を有する。 (2)ミニ染色体モデルに含まれる機能性ヒストンの化学合成…大気中でも安定な有機ルテニウム触媒を用いて、ワンポットで複数のペプチドを連結する方法を開発した。有機ルテニウム触媒は、従来のパラ...
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
【医歯薬学】社会医学:高脂肪食エピジェネテイクスを含む研究件
❏栄養環境刺激がメダカの精子および次世代初期胚へもたらすエピゲノム変化の解析(19K16036)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】井上 雄介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (50814448)
【キーワード】高脂肪食 / 卵成熟 / 卵黄 / 次世代 / エピジェネティクス (他8件)
【概要】本研究では、ゲノム科学の優れたモデル生物であるメダカを用い、親個体に対する高脂肪食投与が生殖細胞および次世代個体にどのような変化をもたらすかを明らかにすることを目指す。当初は父親個体に対する高脂肪食(High-fat diet : HFD)投与の影響を解析していたが、次世代個体にほとんど変化が生じなかったため、2020年度より母親個体に対する高脂肪食投与に実験系を切り替えている。 2020年度まで...
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏若齢期における食育および体育のレガシー効果と肥満および運動記憶因子の探索(24650449)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】木村 真規 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (40383666)
【キーワード】レガシー効果 / 運動 / 高脂肪食 / 網羅的遺伝子発現 / 脂肪 (他14件)
【概要】本研究では若齢期の食および運動習慣が成熟期の骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現に及ぼすレガシー(遺産,長期的)効果について,マウスを用いた検討を行った. 本研究の結果から,若齢期の高脂肪食摂取や自発走運動の経験は,たとえ成熟期に同様の食・生活環境および体重であっても,骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現にレガシー効果を生じる可能性が示唆された.また一部の遺伝子発現においては,自発走運動経験によるレガ...
【医歯薬学】社会医学:卵巣がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏卵巣明細胞腺癌におけるChIPシークエンスを用いた網羅的解析と新規エピゲノム創薬(17K11268)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】ヒストンメチル化酵素 / 卵巣癌 / ChIP-seq / 実験ロボット / ヒストンメチル化 (他13件)
【概要】卵巣癌の中で本邦に多く,薬剤耐性である卵巣明細胞癌 (Ovarian Clear Cell carcinoma : OCCC )においてヒストンメチル化酵素が治療標的となりうるかを検討した。卵巣明細胞癌組織において2種類のヒストンメチル化酵素(WHSC1,SMYD2)の発現亢進が認められた。WHSC1とSMYD2をノックダウンすると細胞増殖抑制が認められた。この事からWHSC1、SMYD2は卵巣明...
❏卵巣癌・子宮体癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発(15K20128)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】エピジェネティクス / 子宮体癌 / 卵巣癌 / メチル化 / 脱メチル化 (他10件)
【概要】本研究の最終目標は卵巣癌、子宮体癌を中心とした婦人科癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発である。まず子宮体癌について検討を行った所、細胞株、臨床検体においてヒストンメチル化酵素EZH2の発現の亢進が認められた。またEZH2のノックダウンを行うと子宮体癌細胞株の増殖抑制、及びアポトーシス 作用が認められ、EZH2選択的阻害剤を使用すると、ノックダウン時と同様な結果が得られ...
【医歯薬学】社会医学:認知能力エピジェネテイクスを含む研究件
❏双生児法による教育過程とその成果に関する発達的行動遺伝学研究(18H01085)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 行動遺伝学 / 遺伝と環境 / 認知能力 / 自尊心 (他16件)
【概要】本研究は、教育的・社会的に形成された人間のさまざまな心理的・行動的形質を説明する遺伝的・環境的な個体差の要因分析を、20年以上にわたり保持してきた思春期と成人期の2コホート、ならびにweb調査会社のコホートからなる双生児データによって行動遺伝学的に明らかにしようとした。思春期コホートでは認知能力や学業成績、利き手に及ぼす環境の影響について遺伝要因を統制することでより具体的・動的に明らかにした。成人...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
【医歯薬学】社会医学:子宮体がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏卵巣癌・子宮体癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発(15K20128)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】曾根 献文 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90598872)
【キーワード】エピジェネティクス / 子宮体癌 / 卵巣癌 / メチル化 / 脱メチル化 (他10件)
【概要】本研究の最終目標は卵巣癌、子宮体癌を中心とした婦人科癌におけるタンパク質メチル化を標的とした新規分子標的治療薬の開発である。まず子宮体癌について検討を行った所、細胞株、臨床検体においてヒストンメチル化酵素EZH2の発現の亢進が認められた。またEZH2のノックダウンを行うと子宮体癌細胞株の増殖抑制、及びアポトーシス 作用が認められ、EZH2選択的阻害剤を使用すると、ノックダウン時と同様な結果が得られ...
❏癌抑制型microRNAを用いた子宮体癌治療~抗癌剤感受性増強とExocure~(25462608)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265875)
【キーワード】子宮体癌 / エピジェネティクス / miR-34b / メチル化 / 癌抑制型microRNA
【概要】【目的】子宮体癌においてエピジェネティックに発現抑制される癌抑制型microRNAを同定し、microRNAの効果および抗癌剤との併用による抗腫瘍効果を検討する。 【結果】4種の子宮体癌細胞株に対し脱メチル化処理を行った結果、全ての細胞株に共通して発現上昇するmicroRNAとしてmiR-34bを同定した。また、子宮体癌細胞株にmiR-34bを導入することにより、コロニー形成能や細胞遊走能の低下が...
❏子宮体癌におけるmiRNA治療薬の開発および診断への応用(24791718)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】矢野倉 恵 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (20433732)
【キーワード】miR-34b / 子宮体癌 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / パクリタキセル
【概要】microRNAは、癌の発症・進展・薬剤耐性とも大きく関わることが明らかになっている。我々は、子宮体癌においてエピジェネティックに発現抑制される癌抑制型microRNAとしてmiR-34bを同定し、さらにmiR-34bと抗癌剤の併用による抗腫瘍効果を検討した。 3種の子宮体癌細胞株に対しパクリタキセルを作用させた時は、全ての細胞株においてmiR-34b添加時に細胞生存率の低下が認められた。また、H...
【医歯薬学】社会医学:マイクロアレイエピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化、ヒドロキシメチル化のラット正常腎、母体低栄養腎における役割の解明(17K10152)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (20129315)
【キーワード】腎発生 / 母体低栄養 / エピジェネティクス / DNAヒドロキシメチル化 / 酸化ストレス (他12件)
【概要】母体低栄養ラット後腎における全般的DNAヒドロキシメチル化(5hmC化)およびTet酵素(Tet1、2、3)は増加していた。またTetを介し5hmC化を促進するビタミンCとTet阻害薬dimethyloxallyl glycineは共に尿管芽分岐を抑制した。さらに母体低栄養腎で5hmC化が増加している遺伝子としてSod3を同定した。Sod3のmRNA発現は母体低栄養で減少していた。Sod3は慢性腎...
❏マイクロサテライト不安定性を呈する発癌機構の統合的理解と新たな治療体系の確立(25253080)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】渡邉 聡明 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920)
【キーワード】大腸癌 / マイクロサテライト不安定性 / オルガノイド / DNAメチル化 / 鋸歯状腺腫 (他14件)
【概要】大腸鋸歯状病変およびマイクロサテライト不安定性(MSI)を呈する大腸癌を含めた計55株の大腸腫瘍オルガノイド株を樹立し,詳細な分子生物学的検討を行った.オルガノイドは患者体内における組織学的特性を反映しており,固有の遺伝子発現や遺伝子変異のパターンを有していた.MSI大腸癌は多数の遺伝子変異を有しており,増殖因子が極めて乏しい環境でも発育可能であった.移植による担癌マウスモデルにおいても同様の傾向...
❏若齢期における食育および体育のレガシー効果と肥満および運動記憶因子の探索(24650449)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】木村 真規 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (40383666)
【キーワード】レガシー効果 / 運動 / 高脂肪食 / 網羅的遺伝子発現 / 脂肪 (他14件)
【概要】本研究では若齢期の食および運動習慣が成熟期の骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現に及ぼすレガシー(遺産,長期的)効果について,マウスを用いた検討を行った. 本研究の結果から,若齢期の高脂肪食摂取や自発走運動の経験は,たとえ成熟期に同様の食・生活環境および体重であっても,骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現にレガシー効果を生じる可能性が示唆された.また一部の遺伝子発現においては,自発走運動経験によるレガ...
【医歯薬学】社会医学:性差エピジェネテイクスを含む研究件
❏脳におけるレトロトランスポゾン発現の性差と生殖機能(24590307)
【研究テーマ】環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】前川 文彦 独立行政法人国立環境研究所, 環境健康研究センター, 主任研究員 (40382866)
【キーワード】性差 / 脳 / レトロトランスポゾン / 性的二型核 / マウス (他6件)
【概要】神経回路の性差は性行動や生殖生理等、性特有の機能の性差に結びつくのみならず、特定の疾患に対する罹患率の性差や環境要因に対する影響の感受性の性差を形成する基盤となる。様々な化学物質の曝露影響バイオマーカーとしてレトロトランスポゾンL1が知られているが、本研究では脳におけるその発現の性差について検討した。その結果、視索前野においてL1発現に性差がみられ、またそのL1発現の性差は環境因子と相互作用し変化...
❏性差のエピゲノム解析(21221008)
【研究テーマ】基礎ゲノム科学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】塩田 邦郎 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80196352)
【キーワード】ゲノム / エピゲノム / ゲノムネットワーク / T-DMR / 性差 (他19件)
【概要】哺乳類の雌雄の違いは性染色体(X、Y)によると考えられてきたが、発達や様々な病気を雌雄の違いで考えると性染色体のみでは説明が困難である。雌雄で同じ常染色体でもゲノムDNAの利用法に違いはないだろうか?本研究では、DNAメチル化解析やヒストン修飾解析を行い、常染色体のゲノムの長期利用に性差を示す領域が存在することを明らかにした。雌雄はゲノム配列が同じ常染色体であっても、性依存性にゲノムの利用を変えて...
【医歯薬学】社会医学:LINE-1エピジェネテイクスを含む研究件
❏症例対照研究による多発性骨髄腫のリスク要因と多段階的エピジェネティクス異常の探索(23790666)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00457699)
【キーワード】多発性骨髄腫 / エピジェネティクス / DNA メチル化 / リスク要因 / 反復配列 (他7件)
【概要】本研究では, 多発性骨髄腫における反復配列 LINE-1 の異常低メチル化とその染色体欠失との関連,低メチル化と予後不良との関連が示された.さらに,DNA 切断領域には LINE-1 密度が高い点や次世代シーケンサーのメチル化解析における有用性も見出された.以上の結果は Genome Medicine 2012;4:101 として報告した.本研究の成果により,反復配列メチル化異常を標的とした新規的...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】社会医学:葉酸エピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
❏大規模コホート研究における疫学的指標のエピジェネティクス解析(20790425)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学 (00457699)
【キーワード】生活習慣 / 癌 / 分子疫学 / DNAメチル化 / エピジェネティクス (他11件)
【概要】地域一般住民206名から1989年に提供された保存血清を用いて、DNAメチル化と生活習慣および発癌リスクとの関連を検討した。その結果、長鎖散在反復配列LINE-1のメチル化レベルが男性で1%程度高いことが示されたが、運動を除く生活習慣や発癌との関連は明らかとはならなかった。本研究では、血清DNAのLINE-1メチル化と生活習慣・発癌の関連が限定的である点、長期保存された血清を用いたDNAメチル化研...
【医歯薬学】歯学:ATACシークエンスエピジェネテイクスを含む研究件
❏広塩性モデル魚メダカを用いた、適応的進化の分子基盤の解明(18K14740)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高木 亙 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90755307)
【キーワード】エピジェネティクス / 進化 / 海水適応 / RNA-seq / ATAC-seq (他8件)
【概要】本研究ではミナミメダカを用いて、海水に移行した海水群(Group1)と、その後淡水に戻した海水経験群(Group2)、そしてそれらに対して塩分濃度以外の条件をすべて同じにした対照群(Group3,4)を用意し、鰓の遺伝子発現とクロマチン状態の変化をそれぞれRNA-seq, ATAC-seqにより解析した。その結果、遺伝子発現レベルでは、海水中と淡水中で大きな変動が見られたものの、淡水に戻した海水経...
❏小分子RNAに誘導されるエピゲノム変化の生化学的解析(26710011)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80711845)
【キーワード】小分子RNA / トランスポゾン / 生殖細胞 / ATAC-seq / ゲノム (他13件)
【概要】トランスポゾンとその残滓は、ヒトゲノムでは 45%もの領域を占めている。トランスポゾンの持つ転移能は個体に有害であり、特に生殖細胞におけるトランスポゾンの発現抑制は次世代への正確な遺伝情報の伝達を考えた場合に、生物にとって喫緊の課題である。私は小分子RNAがトランスポゾンの発現を生殖細胞でいかに抑制しているかに関して研究をハエとマウスを用いて行ってきた。ハエにおいては、特定ゲノム領域に存在するタン...
【医歯薬学】歯学:エビゲノムエピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分28050:ナノマイクロシステム関連(0)
【研究テーマ】2020
【研究種目】マイクロ流体デバイス
【研究期間】エピゲノム
【研究代表者】クロマチン
【キーワード】染色体
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏微量サンプルからの長鎖全ゲノムメチル化解析手法の開発(21K15074)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】関 真秀 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任准教授 (90749326)
【キーワード】DNAメチル化 / エピジェネティクス / ナノポアシークエンサー / エピゲノム
【概要】ヒト乳がん細胞株において、Enzymatic Methyl seq (EM-seq)による塩基変換とナノポアシークエンスを組み合わせた微量DNAから実施可能な全ゲノム長鎖DNAメチル化解析法nanoEMの開発を行った。また、塩基変換を用いた長鎖DNAメチル化解析のための実用的なパイプラインが存在しなかったため、データ解析パイプラインの開発についても行った。ショートリードのBisulfite-seq...
❏エピゲノム理解を目指した1分子レベル・クロマチン凝縮プロファイル動態解析技術開発(20H02591)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / エピゲノム / クロマチン / 染色体 / 1細胞解析 (他6件)
【概要】溶液の塩濃度を生理的塩濃度よりも少し高くすると、静電相互作用が弱められた結果、染色体を構成しているタンパクの一部が解離をはじめ、染色体が穏やかに解きほぐれてくることが知られている。本研究課題においては、この染色体が穏やかに解きほぐれた際に観察される、クロマチンファイバーに沿った凝縮/脱凝縮部分の分布及びその動態とヒストンタンパクの化学修飾の分布との相関を1細胞・1分子レベルで解析する手法を新奇マイ...
【医歯薬学】歯学:エピゲノム解析エピジェネテイクスを含む研究件
❏抑制と抗抑制によるエピゲノム分化機構の解明と操作(19H00995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】角谷 徹仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20332174)
【キーワード】トランスポゾン / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / エピジェネティクス / シロイヌナズナ (他7件)
【概要】課題1「遺伝子内抗抑制修飾はどのように制御され、どのように表現型に貢献するか」抑制修飾に必要な因子の変異体にその因子を相補することにより、抑制修飾確立に必要な因子を検出する系を構築し、これを用いて、CGサイトのメチル化とヒストンH2Aのバリアントが抗抑制に影響することを示唆する結果を得ていた(To et al 2020 Nature Plants)。CGメチル化酵素の変異体を用いることで、この修飾...
❏肝癌治療抵抗性を規定する幹細胞特性のエピゲノム制御解析(15K08987)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永江 玄太 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10587348)
【キーワード】肝細胞癌 / 幹細胞性 / シングルセル解析 / エピゲノム解析 / 癌幹細胞 (他7件)
【概要】FACSにより濃縮した肝細胞癌幹細胞様分画の遺伝子解析を行い、幹細胞様分画の特徴的な遺伝子発現プロファイルを明らかにした。すでに他癌種の癌幹細胞に高発現している特徴的な表面マーカー遺伝子は必ずしも発現しておらず、本細胞株での幹細胞様分画に特徴的な表面マーカーが存在することも明らかとなった。シングルセル解析では、個々の細胞の発現レベルにはかなり不均一性が存在することが明らかになり、細胞周期による発現...
【医歯薬学】歯学:胚性幹細胞(ES細胞)エピジェネテイクスを含む研究件
❏ES細胞から栄養膜幹細胞へのエピジェネティック制御(21248039)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】田中 智 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90242164)
【キーワード】胚性幹細胞 / 栄養膜細胞 / 細胞分化 / 分化転換 / エピジェネティクス
【概要】胚性幹(ES)細胞から栄養膜細胞への分化転換に伴うエピゲノムの形成機序を解析するために、BMP4処理による分化転換における遺伝子発現動態の解析を行い、また、そこからの栄養膜幹(TS)細胞株の樹立を目指した。分化転換過程にはTS様細胞が存在することを明らかにしたが、得られた新規細胞株はむしろ胚体外胚葉由来幹細胞(EpiSC)に似た性質を有した。すなわち、本条件下での分化転換過程には、EpiSC様細胞...
❏神経系細胞系譜決定過程における領域特異的クロマチン制御メカニズムの解析(20790230)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】神山 淳 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (30437511)
【キーワード】胚性幹細胞 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / ES細胞 / 神経幹細胞 (他6件)
【概要】マウス中枢神経系発生においてはニューロンがまず産生されたのちにグリア細胞が産生され、この過程においてDNA脱メチル化を伴うエピジェネティックな遺伝子発現修飾機構が重要であると考えられている。本研究ではこの過程を制御する中心的な役割を維持型メチル化酵素であるDnmt1が担っていることが明らかとなった。発生過程においては特にレチノイン酸を介したシグナル伝達機構がDnmt1の局在を変容させ、アストロサイ...
【医歯薬学】歯学:エンハンサーエピジェネテイクスを含む研究件
❏神経幹細胞の増殖期からニューロン分化期への移行メカニズムの包括的解明(20H03179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】岸 雄介 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (00645236)
【キーワード】神経幹細胞 / クロマチン / エピジェネティクス / Hi-C / エンハンサー (他9件)
【概要】本年度は、unbiased screeningにより神経幹細胞の運命転換を司る新規因子の探索を行なった。 増殖期とニューロン分化期、そしてグリア分化期の神経幹細胞を採取し、RNA-seqにて遺伝子発現パターンを、またクロマチン相互作用や、エピジェネティクス状態をCUT&TagとATAC-seqにて調べた。Hi-Cの結果を用いて神経幹細胞の時期依存的に発現が変化する遺伝子のプロモーター領域と...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
【医歯薬学】歯学:次世代シーケンサーエピジェネテイクスを含む研究件
❏次世代シーケンサーを用いた骨組織のエピジェネティクスと細胞間ネットワークの解明(26253075)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティクス / 次世代シーケンサー / PU.1 / IRF8 (他8件)
【概要】RANKLによる骨髄マクロファージ(BMM)から破骨細胞(OC)への分化誘導過程で、NFATc1とIRF8はそれぞれ促進的、抑制的に作用する。本研究では、ChIP-seqの手法を用いて、マウスのBMMとOCの活性化制御領域のモチーフ解析を行い、PU.1モチーフが両方に、IRF8とNFATc1はそれぞれBMMとOCのみに濃縮していた。 BMM特異的なPU.1結合領域はBMMでのIRF8結合領域と、O...
❏認知機能におけるエピジェネティクスの役割とその臨床応用性(12F02422)
【研究テーマ】人類遺伝学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】戸田 達史 神戸大学, 医学研究科, 教授 (30262025)
【キーワード】一般認知機能g / エピジェネティック / 次世代シーケンサー / Methylation Sequencing / DNAメチル化 (他17件)
【概要】本研究は、一般認知機能gを制御する遺伝子と遺伝子ネットワークのエピジェネティックなメカニズムを解明することを目的に行っている。これまでに、41匹の近交系マウスの行動解析および網羅的な遺伝子発現解析やネットワーク解析より、一般認知機能gを制御すると考えられる遺伝子ネットワークを同定した。さらに、それらの遺伝子と遺伝子ネットワークのエピジェネティックな発現メカニズムを解明するために、次世代シーケンサー...
❏消化器癌の網羅的DNAメチル化解析による癌症例層別化(22390255)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (10313024)
【キーワード】小腸大腸肛門外科学 / 癌 / エピゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ (他7件)
【概要】胃癌は網羅的DNAメチル化解析により3群のエピジェノタイプに分類され、EBウィルス感染実験によりEBウィルス感染そのものが超高メチル化群の原因であることを証明した。大腸癌前癌病変を解析し、癌で認めたDNAメチル化エピジェノタイプは腺腫の段階ですでに完成しており、1%を占める鋸歯状腺腫がBRAF変異と強く相関する高メチル化群の前癌病変であり、99%を占める非鋸歯状腺腫がKRAS変異と強く相関する中メ...
【医歯薬学】歯学:口腔前がん病変エピジェネテイクスを含む研究件
❏エピジェネティクスに基づいた口腔前癌病変悪性化のメカニズムの解明(22791955)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】阿部 雅修 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10392333)
【キーワード】臨床腫瘍学 / エピジェネティクス / 口腔癌 / 口腔前癌病変
【概要】MeDIP-CGI microarray法により口腔扁平上皮癌細胞株2系統(Ca9-22、HSC-2)においてプロモーター領域の高度DNAメチル化を有する遺伝子を324個同定した。また脱メチル化剤を用いた遺伝子発現回復網羅的解析より上記の口腔扁平上皮癌細胞株2系統において5-aza-dC投与後に3倍以上上昇している遺伝子を351個同定した。両解析の結果から、プロモーター領域のDNAメチル化により不...
❏口腔前癌病変の悪性化に伴うエピジェネティックな変異と遺伝子情報調節の解明(21890061)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】阿部 雅修 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10392333)
【キーワード】エピジェネティクス / 口腔癌 / 口腔前癌病変
【概要】【ゲノム網羅的DNAメチル化探索】 個別の症例の性質ではなく、複数の症例に関連したDNAメチル化の違いを同定するために口腔扁平上皮癌のDNA2サンプルについてゲノム網羅的なDNAメチル化検索を行った(Ushijima, T., Nat Rev, 2005)。口腔癌においては、ゲノム網羅的DNAメチル化解析の有力な手段である。ゲノム網羅的なDNAメチル化解析には細胞株を使用する方が感度が高いことが知...
【医歯薬学】歯学:バイオインフォマテイクスエピジェネテイクスを含む研究件
❏エピジェネティック活性をもつ化学物質の影響把握と新たな環境リスクの予防策(15H01749)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】福田 秀子 (曽根秀子) 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (60280715)
【キーワード】エピジェネティック / 化学物質管理 / 影響評価 / 有害物質 / 幹細胞 (他15件)
【概要】多能性幹細胞ヒトiPS細胞を用いて、DNA及びヒストンメチル化修飾を指標としたエピジェネティック状態を可視的に検出する方法を開発した。135種の化学物質を解析し、エピジェネティック毒性の検出を行った。低線量放射線の照射によるヒトiPS細胞の網膜神経節細胞への分化に対する影響を調べた。疾患原因遺伝子のプロモーター領域でのDNAメチル化変動を特異的DNA配列の解析により詳細に調べた。分化度の違いによる...
❏心筋細胞分化の段階的DNAメチル化プロファイリングと幹細胞分化能評価ツールの開発(22790730)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】小田 真由美 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80567511)
【キーワード】DNAメチル化 / エピゲノム / 細胞特異的遺伝子発現 / 心筋細胞 / 転写調節 (他12件)
【概要】エピゲノム情報はその分化可能性を評価する指標となることが考えられるが、どのような領域のエピジェネティック状態が細胞の性質に影響しうるかは明らかでない。本研究では、細胞種に特徴的な未知のエピゲノム変化を探索し、幹細胞の分化可能性評価のためのエピゲノム情報基盤を整備することが目的である。本研究計画内において、申請者らは心筋細胞特異的なgene body領域の低メチル化状態を見出した。広範囲に渡る低メチ...
【医歯薬学】歯学:ゲノム編集エピジェネテイクスを含む研究件
❏ハムスターをモデルとした卵形成時におけるレトロトランスポゾン制御機構の解明(20H03175)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】蓮輪 英毅 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50343249)
【キーワード】ゴールデンハムスター / 機能性RNA / 生殖細胞 / ゲノム編集 / エピジェネティクス (他10件)
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏アブラナ科野菜の雑種強勢発現機構の解明(19H02947)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】藤本 龍 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (60620375)
【キーワード】雑種強勢 / ヘテロシス / エピジェネティクス / QTL / ゲノムワイド関連解析 (他9件)
【概要】ハクサイの雑種強勢の分子機構の解明を目指して、遺伝学的解析、ゲノムワイド関連解析、全ゲノムDNAメチル化解析を行った。遺伝学的な解析では、QTL解析により、播種後14、21日の葉面積の大きさや収量に関わるQTLを同定した。全ゲノムDNAメチル化解析では、両親系統とF1の3系統間でDNAメチル化レベルが異なる領域を特定した。ゲノムワイド関連解析のために、73品種についてRNA-seq解析を行い、多型...
【医歯薬学】歯学:造血幹細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
❏ETV2を中心とした細胞直接リプログラミングによる血液細胞の作成(26670470)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】森田 林平 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (00362541)
【キーワード】造血幹細胞 / 転写因子 / エピジェネティクス / 血管内皮細胞 / リンパ球
【概要】ETV2は胎児期の造血―血管系の発生に必須の因子である。申請者らは既に分化した体性細胞である成人皮膚線維芽細胞をETV2導入により血管内皮細胞に直接転換できることを報告した。 面白いことにETV2発現線維芽細胞は造血分化に必須の転写因子RUNX1, TAL1, GATA2も発現していることを見出した。そこでETV2と共に20種類のhemogenic endothelium特異的転写因子を導入し、S...
❏TERT複合体が司る造血幹細胞制御と骨髄機能不全(26461411)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】仁田 英里子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (80401123)
【キーワード】造血幹細胞 / エピジェネティクス / クロマチンリモデリング / BRG1 / BRM (他7件)
【概要】造血細胞においてBRG1は前駆細胞や分化した細胞の一部にも発現する一方で、BRMは長期再構築能を持つ未分化な造血幹細胞に特異的に発現しており、造血幹細胞の維持にはBRMが重要である可能性を考えられた。BRMノックアウトマウスを用いて解析を行ったところ、造血幹細胞移植においてBRM欠損造血幹細胞は特異的に失われ、BRMが造血幹細胞の長期再構築能維持に重要であることが示された。このときBRM欠損造血幹...
【医歯薬学】歯学:脱分化エピジェネテイクスを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏線維芽細胞の未分化性獲得の際のエピジェネティックス変化(15K15656)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40224919)
【キーワード】epigenetic / regeneration / 脱分化 / 皮膚 / 再生 (他6件)
【概要】本研究では、線維芽細胞を用いて、2次元培養および非接着培養による細胞凝集塊を行い、2者の接着・非接着以外の条件を限りなく合わせた上で、2者のDNAメチル化の比較を、網羅的に検討した。その結果、2次元接着培養で3次元培養に比較して増強しているmRNAプロモーター領域が、数多く確認できた。細胞凝集塊形成による未分化能獲得はエピジェネティックな変化によるものである可能性が考えられた。 ...
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
【医歯薬学】歯学:発がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
❏マイクロサテライト不安定性を呈する発癌機構の統合的理解と新たな治療体系の確立(25253080)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】渡邉 聡明 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920)
【キーワード】大腸癌 / マイクロサテライト不安定性 / オルガノイド / DNAメチル化 / 鋸歯状腺腫 (他14件)
【概要】大腸鋸歯状病変およびマイクロサテライト不安定性(MSI)を呈する大腸癌を含めた計55株の大腸腫瘍オルガノイド株を樹立し,詳細な分子生物学的検討を行った.オルガノイドは患者体内における組織学的特性を反映しており,固有の遺伝子発現や遺伝子変異のパターンを有していた.MSI大腸癌は多数の遺伝子変異を有しており,増殖因子が極めて乏しい環境でも発育可能であった.移植による担癌マウスモデルにおいても同様の傾向...
【医歯薬学】歯学:発生エピジェネテイクスを含む研究件
❏胆道閉鎖症への母児間マイクロキメリズムの関与検証(17K19547)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】入江 直樹 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (10536121)
【キーワード】マイクロキメリズム / 発生生物学 / 母由来細胞 / エピジェネティクス / 母児間免疫病 (他7件)
【概要】我々有胎盤類の体内には,妊娠中に移入した母親細胞が存在し続けているが、その実態や役割については十分に理解が進んでいない。この問題解明のため、本課題ではヒトジフテリア毒素受容体、そしてIRES配列を介したGFPを発現する遺伝子組み換え技術を活用し、母親細胞の同定を容易にしたマウスを作出した。また、母親細胞の頻度に、胎児側で大きな個体間差がある可能性を示唆するデータを得た。母親由来細胞が再生や免疫寛容...
❏ゲノムインプリンティングにおいてUHRF1が果たす役割の解明(24613005)
【研究テーマ】エピジェネティクス
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】DNAメチル化 / ゲノムインプリンティング / UHRF1 / 発生 / 生殖細胞 (他11件)
【概要】ゲノムインプリンティングとは父母の配偶子形成過程でエピジェネティックな情報(DNAメチル化やヒストン修飾)がゲノムに刷り込まれ、受精後生涯を通して由来するゲノムにより遺伝子発現に差が出る現象であり、その異常はヒトの先天性異常の原因ともなる。本研究では、ゲノムインプリンティングの分子基盤の理解を深めるために、UHRF1というエピジェネティック制御因子がインプリンティングの確立・維持に果たす役割を調べ...
❏大脳発生におけるニューロン分化期の長さを決定するメカニズム(19770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】大脳 / 神経幹細胞 / 発生 / ニューロン / エピジェネティクス (他7件)
【概要】大脳は高度な機能を持ち、進化に伴って高度に発達して来た。この脳を構成する主要な細胞種の一つがニューロンであり、脳が適切に機能するためには適切な数のニューロンが発生期間中に作り出されなければならない。ニューロンは発生中の一定期間しか作られず、このニューロン産生の期間の決定が最終的に作り出されるニューロンの数の決定に重要な要素となる。本研究では、ニューロン産生期が終了するメカニズムを明らかにし、ニュー...
【医歯薬学】歯学:口腔がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏口腔がんと関連するマイクロバイオームとそのリスクを反映するエピゲノム異常の同定(20K10110)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】阿部 雅修 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10392333)
【キーワード】口腔がん / エピジェネティクス
【概要】口腔における発がんの素地の形成・病態に関与するオーラルマイクロバイオームの探索・同定を試みている。口腔内細菌と口腔がんの発症との関わりが捉えにくい理由として、喫煙や飲酒の発がんへの影響が非常に強いため、口腔内細菌の影響が見えにくくなっていることが一因と推測される。 本研究においては、口腔内細菌と喫煙や飲酒による影響を排除するため、対象患者を非喫煙かつ非飲酒の者に絞って解析・検討を行う。口腔がん患者...
❏口腔粘膜に蓄積する稀少ゲノム異常・エピゲノム異常の同定とリスクマーカーへの応用(17K11868)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 雅修 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (10392333)
【キーワード】口腔がん / エピジェネティクス / 口腔粘膜 / DNAメチル化
【概要】口腔粘膜は食物や化学物質をはじめ多種多様な外的刺激に曝露されており、それによるジェネティックおよびエピジェネティック異常の蓄積が、口腔がんの素地を形成すると考えられている。本研究では、新規突然変異検出法を用いた口腔粘膜における発がんリスクを反映する稀少突然変異(ジェネティック異常)とDNAメチル化異常の蓄積(エピジェネティック異常)を探索・同定を試みた。 ...
❏喫煙により口腔粘膜に蓄積するエピジェネティックな変異と発癌への関与(24792176)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 雅修 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10392333)
【キーワード】口腔癌 / エピジェネティクス
【概要】非癌部食道粘膜における喫煙関連メチル化遺伝子(HOXA9, MT1M, NEFH, UCHL1)について、口腔扁平上皮癌組織における異常の有無の検討を行った。サンプルは口腔癌26検体および口腔白板症24検体を用いた。DNAメチル化解析法としては定量的Methylation-Specific PCR(MSP)法を用いた。完全メチル化DNAおよび完全非メチル化DNAを作成し、プライマーの条件検討に用い...
【医歯薬学】歯学:腫瘍エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポリコーム群遺伝子Pcgf1による造血分化制御とがん抑制機構の解明(17K16180)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中島 やえ子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (50749497)
【キーワード】ポリコーム / Pcgf1 / 骨髄球分化 / JAK2 / ポリコーム群複合体 (他13件)
【概要】Non-canonical PRC1の構成因子Pcgf1の欠損マウスの解析から、Pcgf1は骨髄球分化制御因子Cebpa遺伝子を介して骨髄球分化・増殖を抑制的に制御していることを明らかにした。Pcgf4/Bmi1(Canonical PRC1)はB細胞分化を抑制的に制御すると報告されており、2種のPRC1は異なる役割を果たしながら造血細胞分化を制御していることが明らかになった。 また、骨髄増殖性疾...
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
【医歯薬学】歯学:再活性化エピジェネテイクスを含む研究件
❏HBV複製におけるエピジェネティクス制御機構の解明と新規抗ウイルス療法の開発(26460985)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】田中 康雄 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40422290)
【キーワード】HBV / エピジェネティクス / cccDNA / ヒストンアセチル化 / HBV再活性化 (他6件)
【概要】本研究ではB型肝炎ウイルス(HBV)複製の鋳型であるcccDNAからのエピジェネティクス転写制御機構の解明を行った。cccDNAのヒストンアセチル化によりHBV プレゲノムRNAの転写が誘導され、複製が亢進することが明らかとなった。さらにデキサメタゾンにより誘導されるHBV複製にもヒストンアセチル化酵素、特にGCN5によるエピジェネティックな機序が関与しており、GCN5阻害剤によるHBV増殖抑制の...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】歯学:EBウイルスエピジェネテイクスを含む研究件
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
❏EBウイルス関連胃癌.DNAメチル化亢進の分子機序解明と胃癌治療への展開(20249022)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】深山 正久 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70281293)
【キーワード】EBウイルス関連胃癌 / EBウイルス / 胃癌 / エピジェネティクス / LMP2A (他17件)
【概要】Epstein-Barrウイルス(EBV)関連胃癌において,プロモーター領域CpG部位のメチル化がゲノムワイドに起こっていることを明らかにした.胃癌細胞株MKN7にEBウイルスを感染させ,ゲノムワイドDNAメチル化異常を再現することに成功し,分子機構解明に重要な実験系を確立した.また,潜在期ウイルス遺伝子蛋白LMP2AがDNAメチル化異常に関与していることを明らかにするとともに,DNAメチル化,プ...
【医歯薬学】薬学:アセチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏生体分子の構造変換ダイナミズムに介入する化学触媒研究(20H00489)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピジェネティクス / アミロイド / クロマチン / アルツハイマー病 (他8件)
【概要】生命の化学反応ネットワークに介入し、生体環境下においてタンパク質の化学構造と機能を人為的かつ思い通りに変換する化学触媒の創製を目的とする。化学触媒がタンパク質翻訳後修飾を担う酵素の機能を代替・拡張することで、新たな生物学研究ツールの創出や疾患治療概念の開拓を目指す。特に、生細胞内や動物個体内において、1)染色体エピジェネティクスへ人為的に介入する化学触媒と、2)タンパク質の質保証システムへ人為的に...
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏UHRF1が関わる新規ヒストン修飾についての機能解析(22700867)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30525374)
【キーワード】UHRF1 / JMJD6 / エピジェネティクス / ヒストン修飾 / 水酸化 (他10件)
【概要】私達はヌクレオソーム近傍で機能するUHRF1タンパク質複合体に水酸化酵素JMJD6が含まれている事を発見し、試験管内でJMJD6がヒストンタンパク質中のリジン残基を水酸化することを見出した。さらにJmjd6野生型マウス胚から精製したヒストンに水酸化リジンが含まれ、ノックアウトマウス胚からのヒストンには含まれないことから、生体内でJmjd6がヒストンのリジン残基水酸化の責任酵素であることを明らかにし...
【医歯薬学】薬学:インフルエンザウイルスエピジェネテイクスを含む研究件
❏重症感染症におけるPGD2/CRTH2を介する免疫機構の解明(24591488)
【研究テーマ】感染症内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】石井 誠 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30317333)
【キーワード】CRtH2 / 敗血症 / エピジェネティクス / プロスタグランジンD2 / CRTH2 (他7件)
【概要】敗血症におけるCRTH2の役割を検討した。CRTH2ノックアウト(-/-)マウスは、敗血症において生存率が上昇し、腹腔内の細菌数は有意に減少した。CRTH2-/-マウスは、腹腔内のCXCR2陽性の好中球が増加した。好中球マーカーであるGr-1の抗体や、CXCR2抗体の投与実験の結果、CRTH2-/-マウスの保護的効果の機序にCXCR2陽性の好中球の腹腔内への集積が寄与していた。感染2時間後の末梢好...
❏学習行動に対するメチル化シトシン結合能を持つ転写共役因子の分子機構の解明(20870037)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】畠山 大 徳島文理大学, 薬学部・薬学科, 講師 (20514821)
【キーワード】エピジェネティクス / メチル化シトシン / ヒストン / アセチル化 / ヒストン・アセチル化 (他12件)
【概要】インフルエンザウイルスは人類にとって大きな脅威である.本研究では,ウイルスのRNA合成酵素の立体構造を解明し,新しい抗ウイルス薬の開発の基礎を構築する.現在までに大腸菌を用いてRNA合成酵素の機能部位の人工的発現に成功し,今後,立体構造解析や機能解析を行う.また,緑茶カテキンとサリドマイド由来誘導体がRNA合成酵素の機能を阻害することが明らかにされ,新しい抗インフルエンザ薬としての可能性を持つこと...
【医歯薬学】薬学:DNA損傷エピジェネテイクスを含む研究件
❏ICF症候群の分子病態基盤:新しいエピゲノム安定維持機構の解明を目指して(18K06961)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (30525374)
【キーワード】ICF症候群 / DNAメチル化 / クロマチンリモデリング / 染色体不安定性 / ペリセントロメア (他16件)
【概要】ICF症候群は染色体不安定性を主徴とする遺伝性疾患である。本研究では、本症候群で変異しているCDCA7とHELLSが複合体を形成し、非相同末端結合型DNA修復及び維持DNAメチル化を促進する事、そしてRループの形成阻止に関与することを見出した。また、CDCA7及びHELLS欠損細胞では、低メチル化したペリセントロメアからの異所性の転写に起因するRループ形成とDNA損傷の蓄積が認められることを見出し...
❏肝発がんを制御するヒストンメチル化修飾機構の解明と治療標的化戦略(18K15741)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】中塚 拓馬 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772042)
【キーワード】エピゲノム異常 / 肝癌 / ヒストン修飾 / DNA損傷 / アポトーシス (他9件)
【概要】ヒストンメチル化酵素G9aは様々な生体機能、疾患に関わる。我々は肝特異的G9a欠損マウスを用い、G9aが阻害された肝では肝癌発生が抑制されることを見出した。マウス肝を用いた網羅的遺伝子発現解析、クロマチン免疫沈降法の結果、G9aはp53の標的遺伝子発現制御を介して、DNA損傷を受けた肝細胞のアポトーシス誘導に寄与することを見出した。G9aの阻害によりDNA損傷を受けた肝細胞からの肝癌発生が抑制され...
【医歯薬学】薬学:1細胞解析エピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分54010:血液および腫瘍内科学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】HTLV-1
【研究期間】EBV
【研究代表者】エピジェネティクス
【キーワード】シングルセル解析
【概要】溶液の塩濃度を生理的塩濃度よりも少し高くすると、静電相互作用が弱められた結果、染色体を構成しているタンパクの一部が解離をはじめ、染色体が穏やかに解きほぐれてくることが知られている。本研究課題においては、この染色体が穏やかに解きほぐれた際に観察される、クロマチンファイバーに沿った凝縮/脱凝縮部分の分布及びその動態とヒストンタンパクの化学修飾の分布との相関を1細胞・1分子レベルで解析する手法を新奇マイ...
❏最新のシングルセル及び超微量ヒストン修飾解析による、エピゲノム不妊分子機構の解析(19KK0183)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大保 和之 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70250751)
【キーワード】生殖細胞 / 幹細胞 / エピゲノム / 精子幹細胞 / エピジェネティクス (他6件)
【概要】個体の一生涯、精子幹細胞が、精子産生を支持する。これまで、精子幹細胞の同定や性状解析には、特異的に発現する転写因子や受容体、分泌蛋白分子の解析が中心であった。しかし、幹細胞の分化制御機構に、近年急速に解析が進行し、様々な新知見が得られているエピジェネティクス制御機構がどのように関わっているのか、その多くは未だ明らかとなっていない。私どもは、これまで幾つかのエピジェネティックな因子が、精子幹細胞の分...
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
【医歯薬学】薬学:りん酸化エピジェネテイクスを含む研究件
❏複製因子の翻訳後修飾が制御する新しいDNAメチル化継承機構の構造基盤(18H02392)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】有田 恭平 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (40549648)
【キーワード】DNAメチル化 / 複製因子 / ユビキチン化 / 構造生物学 / クロマチン (他14件)
【概要】DNAメチル化は同じゲノム情報を持つ細胞が固有の形や働きを獲得するための機構である。DNAメチル化は生涯を通して次世代の細胞に正確に受け継がれる。これにより細胞は正常に増殖する。本研究ではDNAメチル化が維持される仕組みの解明に取り組んだ。DNA維持メチル化で働くタンパク質UHRF1がDNA複製が起こっている場に呼び込まれる仕組みを解明した。さらに、DNA複製に関連するタンパク質がDNA維持メチル...
❏哺乳類初期発生における遺伝子リプログラミングとクロマチンとエピジェネティクス(16591684)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
【キーワード】卵子 / リンカーヒストン / リプログラミング / エピジェネティクス / リン酸化 (他9件)
【概要】今回我々はマウス卵子特異的に発現するリンカーヒストンH1fooの機能解析を行うことを目的にモルフォリノを利用してH1fooの発現阻害を行った。BDF1マウスよりPMSG刺激後48時間にてGV卵を回収し、H1fooに対するモルフォリノをマイクロインジェクションした。マイクロインジェクション後時間を追って免疫染色およびウエスタンブロッティングにてH1foo蛋白量の変化を観察したところ逆相補配列をもつコ...
【医歯薬学】薬学:ストレス応答エピジェネテイクスを含む研究件
❏膜のない構造体パラスペックルの生体内での役割と生物学的意義の解明を目指して(22K19539)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2022-06-30 - 2024-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任研究員 (20282527)
【キーワード】パラスペックル / ASXL1 / 炎症 / エピジェネティクス / ストレス応答
【概要】
❏M26/CRE配列におけるクロマチン再編成とストレス応答(19570008)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】太田 邦史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90211789)
【キーワード】クロマチン / ヒストン修飾 / 後生遺伝学 / ストレス応答 / ノンコーディングRNA (他14件)
【概要】分裂酵母M26/CRE 配列の周辺におけるヒストン修飾やクロマチン再編成に関わる因子を数種同定し、それらの欠失変異株について、種々のストレスに対する感受性やヒストン修飾における役割を解明した。さらに、グルコース飢餓時に転写が活性化する分裂酵母fbp1+遺伝子座におけるクロマチン再編成に、mRNA 型の長鎖ノンコーディングRNA のカスケード転写が関わることを見出し、ノンコーディングRNA を介した...
【医歯薬学】薬学:スプライシングエピジェネテイクスを含む研究件
❏スプライシング因子の新機能に関する化学遺伝学研究(21228003)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】吉田 稔 独立行政法人理化学研究所, 吉田化学遺伝学研究室, 主任研究員 (80191617)
【キーワード】スプライシング / イントロン / 転写 / 核-細胞質間輸送 / 非コードRNA (他8件)
【概要】Spliceostatin A(SSA)は抗がん抗生物質FR901464 の化学的に安定な誘導体であり、研究代表者らはSSAがスプライシング因子SF3bに特異的に結合する世界初のスプライシング阻害剤であることを明らかにしてきた。SSAを用いることでスプライシング因子やイントロンの新しい機能の同定につながると考えられる。そこで本研究はSSAによって引き起こされる多様な表現型の作用機構を解析し、スプラ...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織エピジェネテイクスを含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とした新規制癌法(23701047)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50567592)
【キーワード】癌 / 組織・細胞 / ストレス / エピジェネティクス / ヒストン (他7件)
【概要】癌の進展には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。我々は、低酸素・低栄養という腫瘍微小環境が(1)腫瘍細胞の増殖、転移能を促進すること(2)免疫系を制御すること(3)ヒストン脱メチル化酵素(JMJD1A, JHDM1D)が腫瘍増殖や血管新生を制御すること(4)JMJD1A阻害が血管新生阻害剤と相乗効果を示すことを報告してきた。このことから低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とすることが新規制癌法の開発...
【医歯薬学】薬学:細胞周期エピジェネテイクスを含む研究件
❏ヒストン脱メチル化酵素Fbxl10による精細胞の発生制御機構の解明(25860157)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 細胞周期 / 生殖細胞 / エピジェネティクス / 精巣
【概要】哺乳動物の生殖細胞が正常に発生する上で、DNAおよびヒストンにおける厳密なエピゲノム調整が極めて重要であることがこれまでに報告されている。本研究では、ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl10によるエピゲノム修飾が生殖細胞の発生および分化を制御する」との仮説を立て、ノックアウトマウスを用いてその検証を行った。その結果、Fbxl10を欠損したマウスでは加齢に伴い精子形成異常が亢進するとともに、精原幹細...
❏ヒストンメチル化機構の異常が神経幹細胞の細胞分裂動態に与える影響に関する研究(25461560)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三橋 隆行 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80338110)
【キーワード】神経発生 / 細胞周期 / エピジェネティクス / メチル化
【概要】本研究では過成長をきたす先天奇形症候群の原因について、大脳皮質を形成する神経幹細胞の細胞分裂動態を中心に解析しようと試みた。具体的には、Sotos症候群の原因遺伝子NSD1蛋白の発現量を神経幹細胞でのみ減少可能な遺伝子改変マウスを作成しようとしたが、実施期間中に完成させることができなかった。今後、ゲノム編集技術など別の方法を用いて遺伝子改変マウスを作成する計画を進めている。 ...
❏神経前駆細胞の細胞周期恒常性維持にエピジェネティクス機構が果たす役割に関する研究(23390276)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】小児神経学 / 神経発生 / 細胞周期 / 大脳皮質 / エピジェネティクス
【概要】近年、遺伝子の塩基配列に依らない遺伝子発現調節機構(エピジェネティクス機構)が神経発生に重要な働きを持つことが、先天奇形症候群の原因遺伝子の解析から明らかとなってきた。また、特定の遺伝子の機能異常や環境汚染物質への曝露といった神経前駆細胞の細胞周期調節機構をかく乱する影響に対して、細胞周期を正しく進行させるための緩衝メカニズムにエピジェネティクス機構が関与している可能性が示唆されていた。そこで本研...
【医歯薬学】薬学:DNA複製エピジェネテイクスを含む研究件
❏複製因子の翻訳後修飾が制御する新しいDNAメチル化継承機構の構造基盤(18H02392)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】有田 恭平 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (40549648)
【キーワード】DNAメチル化 / 複製因子 / ユビキチン化 / 構造生物学 / クロマチン (他14件)
【概要】DNAメチル化は同じゲノム情報を持つ細胞が固有の形や働きを獲得するための機構である。DNAメチル化は生涯を通して次世代の細胞に正確に受け継がれる。これにより細胞は正常に増殖する。本研究ではDNAメチル化が維持される仕組みの解明に取り組んだ。DNA維持メチル化で働くタンパク質UHRF1がDNA複製が起こっている場に呼び込まれる仕組みを解明した。さらに、DNA複製に関連するタンパク質がDNA維持メチル...
❏ICF症候群の分子病態基盤:新しいエピゲノム安定維持機構の解明を目指して(18K06961)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】鵜木 元香 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (30525374)
【キーワード】ICF症候群 / DNAメチル化 / クロマチンリモデリング / 染色体不安定性 / ペリセントロメア (他16件)
【概要】ICF症候群は染色体不安定性を主徴とする遺伝性疾患である。本研究では、本症候群で変異しているCDCA7とHELLSが複合体を形成し、非相同末端結合型DNA修復及び維持DNAメチル化を促進する事、そしてRループの形成阻止に関与することを見出した。また、CDCA7及びHELLS欠損細胞では、低メチル化したペリセントロメアからの異所性の転写に起因するRループ形成とDNA損傷の蓄積が認められることを見出し...
❏遺伝子転写領域におけるDNAメチル化の役割と制御機構の解析(24770009)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤 泰子 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 特任研究員 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / DNAメチル化 / 転写 / DNA複製 / DNA傷害
【概要】本研究は、モデル生物シロイヌナズナを用いて、分子生物学的および情報学的な手法により、転写活性化状態にある遺伝子転写領域上のDNAメチル化がもつ生物学的機能の探索を試みた。その結果、遺伝子転写領域のDNAメチル化がDNA複製期におけるねじれストレスおよびDNA傷害に対し抑制的にはたらく可能性が示唆された。また、変異体スクリーニング解析により、遺伝子転写領域上のDNAメチル化が減少する変異体の単離に成...
【医歯薬学】薬学:発生・分化エピジェネテイクスを含む研究件
❏精巣胚細胞腫瘍の分化調節に係るエピゲノム機構の解明(19K07444)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (40446547)
【キーワード】精巣腫瘍 / 精巣胚細胞腫瘍 / セミノーマ / 胎児性癌 / DNAメチル化 (他11件)
【概要】精巣胚細胞腫瘍(TCGT)は正常発生・分化の諸段階を模倣する腫瘍内分化を示す悪性腫瘍である。TGCTの各組織亜型は固有のDNAメチル化プロファイルを持ち、分化過程の順に変化していた。セミノーマは胎児性癌により類似し進行した症例を含むSem2とそうでないSem1の2群に明瞭に分けられた。セミノーマから胎児性癌への分化に寄与しSem1とSem2で有意に異なるDNAメチル化プロファイルは、染色体安定性保...
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏DNAメチル化、ヒドロキシメチル化のラット正常腎、母体低栄養腎における役割の解明(17K10152)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (20129315)
【キーワード】腎発生 / 母体低栄養 / エピジェネティクス / DNAヒドロキシメチル化 / 酸化ストレス (他12件)
【概要】母体低栄養ラット後腎における全般的DNAヒドロキシメチル化(5hmC化)およびTet酵素(Tet1、2、3)は増加していた。またTetを介し5hmC化を促進するビタミンCとTet阻害薬dimethyloxallyl glycineは共に尿管芽分岐を抑制した。さらに母体低栄養腎で5hmC化が増加している遺伝子としてSod3を同定した。Sod3のmRNA発現は母体低栄養で減少していた。Sod3は慢性腎...
【医歯薬学】薬学:ES細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏神経系細胞系譜決定過程における領域特異的クロマチン制御メカニズムの解析(20790230)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】神山 淳 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (30437511)
【キーワード】胚性幹細胞 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / ES細胞 / 神経幹細胞 (他6件)
【概要】マウス中枢神経系発生においてはニューロンがまず産生されたのちにグリア細胞が産生され、この過程においてDNA脱メチル化を伴うエピジェネティックな遺伝子発現修飾機構が重要であると考えられている。本研究ではこの過程を制御する中心的な役割を維持型メチル化酵素であるDnmt1が担っていることが明らかとなった。発生過程においては特にレチノイン酸を介したシグナル伝達機構がDnmt1の局在を変容させ、アストロサイ...
❏クローン技術を用いた血管病治療モデルの確立(18659220)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】栗原 裕基 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20221947)
【キーワード】核移植 / クローン / ES細胞 / 再生医学 / 循環器疾患 (他7件)
【概要】本研究では、血管細胞由来のクローン胚からES細胞を樹立し、この体細胞核由来ES細胞(ntES細胞)の未分化性や分化特性について検討した。また、ntES細胞確立の機序に関連し、初期胚におけるエピジェネティック制御に関して、DNA維持メチル化機構を中心に研究を行った。 1.マウスES細胞から血管内皮細胞に分化する細胞系列の各段階をドナー細胞として用いることにより、分化の進行初期の段階で核移植後の桑実胚...
❏DNAメチル化を基盤とする幹細胞のエピジェネティクス(16380226)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田中 智 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (90242164)
【キーワード】DNAメチル化 / TS細胞 / ES細胞 / エピジェネティクス / ヒストン修飾 (他8件)
【概要】本研究では、胚性幹細胞(ES細胞)、栄養膜幹細胞(TS細胞)および胚性生殖幹細胞(EG細胞)といったマウス初期胚由来幹細胞などのDNAメチル化パターン解析から、各種幹細胞に普遍的な、あるいは、それぞれを特徴づけるエピジェネティック機構を明らかにすることを目的とした。RLGS法により得ていた各幹細胞のDNAメチル化プロファイルと、コンピユータ上でRLGSを擬似的に行って得られるバーチャルRLGS像と...
【医歯薬学】薬学:マウスエピジェネテイクスを含む研究件
❏生後発達期シナプス刈り込みのエピジェネティクスによる制御(18H04012)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40185963)
【キーワード】シナプス刈り込み / 生後発達 / 小脳 / プルキンエ細胞 / 登上線維 (他8件)
【概要】生後発達期の神経系におけるシナプス刈り込みは、動物が環境に適応するために神経回路を最適化する仕組みと考えられる。シナプス刈り込みには神経の活動が必須と考えられるが、神経の活動がどのような遺伝子発現を経てシナプス刈り込みを引き起こし、永続的な神経回路の変化として固定化されるのかはよくわかっていなかった。本研究では、マウスの小脳でみられるシナプス刈り込みをモデルとして、その仕組みを追及し、これに関わる...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏脳におけるレトロトランスポゾン発現の性差と生殖機能(24590307)
【研究テーマ】環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】前川 文彦 独立行政法人国立環境研究所, 環境健康研究センター, 主任研究員 (40382866)
【キーワード】性差 / 脳 / レトロトランスポゾン / 性的二型核 / マウス (他6件)
【概要】神経回路の性差は性行動や生殖生理等、性特有の機能の性差に結びつくのみならず、特定の疾患に対する罹患率の性差や環境要因に対する影響の感受性の性差を形成する基盤となる。様々な化学物質の曝露影響バイオマーカーとしてレトロトランスポゾンL1が知られているが、本研究では脳におけるその発現の性差について検討した。その結果、視索前野においてL1発現に性差がみられ、またそのL1発現の性差は環境因子と相互作用し変化...
【医歯薬学】薬学:自己免疫エピジェネテイクスを含む研究件
❏中枢免疫寛容を維持する自己抗原の発現制御機構の解明(17K19545)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高場 啓之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50637444)
【キーワード】自己免疫寛容 / ストローマ細胞 / クロマチン制御因子 / 転写制御 / 転写制御因子 (他11件)
【概要】これまでに減数分裂時の精子や脳内の海馬などにおいて、染色体がダイナミックに変化することにより、多様な遺伝子発現が制御されていることが解っている。近年、胸腺の髄質上皮細胞でも、クロマチン状態がダイナミックに変化しており、この細胞集団はからだ中のほぼ全ての遺伝子を抗原として発現させていることが解ってきた。本萌芽的研究費を元に、申請者らは転写制御因子AireとFezf2の上流に位置する重要なクロマチン制...
❏転写因子欠損による新たな自然発症強皮症モデルの作成(26670520)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 伸一 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (20215792)
【キーワード】全身性強皮症 / 転写因子 / エピジェネティックス / 線維化 / 血管障害 (他10件)
【概要】全身性強皮症は皮膚と内臓諸臓器の血管障害と線維化を特徴とする原因不明の自己免疫疾患である。本症は多因子疾患であり、特に環境因子がその形質を規定する上で重要と考えられている。強皮症皮膚線維芽細胞では転写因子Fli1とKLF5の発現がエピジェネティック制御により抑制されており、その異常は環境要因の影響を反映した疾病因子の可能性が示唆されている。興味深いことに、Klf5+/-;Fli1+/-マウスは強皮...
【医歯薬学】薬学:メチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏遺伝性大腸癌の層別化に基づく発癌分子機構の解明(17K16530)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高根 希世子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60756112)
【キーワード】家族性大腸腺腫症 / 大腸癌 / 大腸腺腫 / DNAメチル化 / 腺腫 (他13件)
【概要】家族性大腸腺腫症(FAP)は、大腸癌を発症する素因を持つ、多数の結腸直腸腺腫を特徴とする遺伝性疾患である。今回我々はFAP腫瘍のゲノムワイドなDNAメチル化解析を行った。比較対象として、公共のデータベースを参照し、散発性大腸癌、散発性大腸腺腫、および正常粘膜のDNAメチル化データを使用した。FAPと散発性大腸癌/腺腫、正常粘膜の階層クラスタリング分析により、FAP腫瘍は少なくとも異常なメチル化を示...
❏ノンコーディングRNAに着眼した家畜卵胞発育のエピゲノム制御機構の解明(16H05017)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】島田 昌之 広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (20314742)
【キーワード】卵巣 / エピゲノム / 顆粒層細胞 / 遺伝子発現 / クロマチン構造 (他15件)
【概要】卵胞発育過程の顆粒層細胞における大規模なDNA脱メチル化が,細胞増殖とレチノイン酸依存的に誘導されることを明らかとした.この脱メチル化が発火点となり,ヒストンH3アセチル化が生る結果,クロマチン構造変化が誘導され,遺伝子発現が誘起されることも示した.この変化に必須な顆粒層細胞の増殖は,個体の加齢に伴う卵巣間質の線維化により抑制されること,顆粒層細胞内のミトコンドリア活性化が必要であることも明らかと...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
【医歯薬学】薬学:代謝エピジェネテイクスを含む研究件
❏栄養環境刺激がメダカの精子および次世代初期胚へもたらすエピゲノム変化の解析(19K16036)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】井上 雄介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (50814448)
【キーワード】高脂肪食 / 卵成熟 / 卵黄 / 次世代 / エピジェネティクス (他8件)
【概要】本研究では、ゲノム科学の優れたモデル生物であるメダカを用い、親個体に対する高脂肪食投与が生殖細胞および次世代個体にどのような変化をもたらすかを明らかにすることを目指す。当初は父親個体に対する高脂肪食(High-fat diet : HFD)投与の影響を解析していたが、次世代個体にほとんど変化が生じなかったため、2020年度より母親個体に対する高脂肪食投与に実験系を切り替えている。 2020年度まで...
❏腸管Tリンパ球における体内時計と増殖代謝(19K09012)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】木内 謙一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50528578)
【キーワード】概日リズム / 概日時計 / 代謝 / エピジェネティックス / T細胞 (他6件)
【概要】概日リズムと代謝恒常性の関連は深く、リズムの障害は癌、メタボリックシンドローム、睡眠障害など幅広い疾患の病態生理への関与が示唆されている。本研究はT細胞が活性化する際の増殖代謝と 概日時計の関与を検討した。野生型、Bmal1欠損マウス脾臓のCD4陽性Tリンパ球のサブセットの割合に差は見られなかった。一方で、ナイーブT(Tn)細胞を単離、培養し、CD3/28抗体で刺激したところ、Bmal1欠損Tnで...
❏発生頑強性を規定する細胞死シグナルの解明(23229002)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三浦 正幸 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (50202338)
【キーワード】カスパーゼ / 細胞死 / エピジェネティクス / 神経発生 / 代謝 (他13件)
【概要】ショウジョウバエの神経発生では、細胞死による神経前駆体細胞(SOP)の選択が、SOPが生まれる最初期からおこっていた。SOP数の制御に関してカスパーゼ活性は非アポトーシス機能として関わっているが、カスパーゼ阻害によるSOP数増加の表現型には、ヒストンメチル化酵素eggless/SETDB1が関わっていた。成虫原基組織再生の安定性には、組織傷害に応答した脂肪体でのメチオニン代謝が関わることが明らかに...
【医歯薬学】薬学:ヒストン修飾エピジェネテイクスを含む研究件
❏中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2019
【研究種目】トランスポゾン
【研究期間】DNAメチル化
【研究代表者】ヒストン修飾
【キーワード】エピジェネティクス
【概要】
❏非アルコール性脂肪性肝疾患の病態形成におけるヒストンメチル化修飾の役割(21K15989)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】中塚 拓馬 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772042)
【キーワード】脂肪肝 / NAFLD / エピジェネティクス / ヒストン修飾 / G9a
【概要】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は極めて有病率の高い生活習慣病の1つであるが、未だ有効な薬物治療がなく新たな創薬につながる病態解明が望まれる。エネルギー代謝を担う遺伝子発現制御にはエピジェネティック機構の関与が知られるが、本研究は過剰なエネルギー供給にさらされた肝細胞におけるエピゲノム状態の変化に着目したNAFLDの病態解明を目指すものである。2021年度は下記研究成果を得ている。高脂肪食...
❏抑制と抗抑制によるエピゲノム分化機構の解明と操作(19H00995)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】角谷 徹仁 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20332174)
【キーワード】トランスポゾン / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / エピジェネティクス / シロイヌナズナ (他7件)
【概要】課題1「遺伝子内抗抑制修飾はどのように制御され、どのように表現型に貢献するか」抑制修飾に必要な因子の変異体にその因子を相補することにより、抑制修飾確立に必要な因子を検出する系を構築し、これを用いて、CGサイトのメチル化とヒストンH2Aのバリアントが抗抑制に影響することを示唆する結果を得ていた(To et al 2020 Nature Plants)。CGメチル化酵素の変異体を用いることで、この修飾...
【医歯薬学】薬学:肝細胞がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏肝癌治療抵抗性を規定する幹細胞特性のエピゲノム制御解析(15K08987)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永江 玄太 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10587348)
【キーワード】肝細胞癌 / 幹細胞性 / シングルセル解析 / エピゲノム解析 / 癌幹細胞 (他7件)
【概要】FACSにより濃縮した肝細胞癌幹細胞様分画の遺伝子解析を行い、幹細胞様分画の特徴的な遺伝子発現プロファイルを明らかにした。すでに他癌種の癌幹細胞に高発現している特徴的な表面マーカー遺伝子は必ずしも発現しておらず、本細胞株での幹細胞様分画に特徴的な表面マーカーが存在することも明らかとなった。シングルセル解析では、個々の細胞の発現レベルにはかなり不均一性が存在することが明らかになり、細胞周期による発現...
❏肝癌におけるエピゲノム変化の解析とヒストンアセチル化を標的とした新規治療の探索(24590993)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】齋藤 英胤 慶應義塾大学, 薬学部, 教授 (80186949)
【キーワード】エピゲノム変化 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬 / microRNA / C型肝炎ウイルス / 肝細胞癌 (他18件)
【概要】肝細胞癌及びウイルス感染を含むその原因に対する新たな治療としてエピゲノム変化のうちヒストン修飾変化の可能性を探索することを目的とした。C型肝炎ウイルス(HCV)を感染した肝癌細胞株に対して、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(HDACi)SAHAは、宿主細胞遺伝子発現変化を介してHCV増殖抑制効果を示し、EZH2の阻害作用により細胞増殖を抑制するものと考えられた。HCV持続感染にはNrf2遺伝子発現が...
【医歯薬学】薬学:翻訳後修飾エピジェネテイクスを含む研究件
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
【医歯薬学】薬学:HDACエピジェネテイクスを含む研究件
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
❏エピジェネティック異常を標的とした新規慢性腎臓病治療法の開発(22590879)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】丸茂 丈史 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (70265817)
【キーワード】慢性腎臓病 / 糖尿病性腎症 / ヒストン脱アセチル化酵素 / DNA メチル化 / エピジェネティクス (他7件)
【概要】エピジェネティック機構は、遺伝子スイッチとして作用する。臓器障害がおきると、構成細胞の性質が変わり、正常な働きをしなくなる。本研究により、慢性腎臓病でみられる腎臓の線維化反応や炎症にエピジェネティク機構が関わることが示された。腎臓でのエピジェネティク異常を予防、治療することが新たな慢性腎臓病の治療になる可能性が示唆された。 ...
【医歯薬学】薬学:再生エピジェネテイクスを含む研究件
❏植物再生を制御する転写待機メカニズムの分子基盤解明(22H00415)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2027-03-31
【研究代表者】松永 幸大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40323448)
【キーワード】ヒストン修飾 / 再生 / プライミング / エピジェネティックス / 植物
【概要】
❏植物再分化を制御するクロマチン構造変換メカニズムのイメージング解析(19H03259)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】松永 幸大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40323448)
【キーワード】イメージング / ヒストン修飾 / 再生 / エピジェネティクス / 転写活性化 (他9件)
【概要】植物は再分化する時、遺伝子の発現を待機状態にする現象・エピジェネティクス・プライミングの分子メカニズムを明らかにすることができた。このエピジェネティクス・プライミングは、ヒストン脱メチル化酵素LYSINE-SPECIFIC DEMETHYLASE 1-LIKE 3(LDL3)により制御されることを明らかにした(Nature Commun., 2019)。また、RNAポリメラーゼ酵素(RNAPII)...
❏線維芽細胞の未分化性獲得の際のエピジェネティックス変化(15K15656)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40224919)
【キーワード】epigenetic / regeneration / 脱分化 / 皮膚 / 再生 (他6件)
【概要】本研究では、線維芽細胞を用いて、2次元培養および非接着培養による細胞凝集塊を行い、2者の接着・非接着以外の条件を限りなく合わせた上で、2者のDNAメチル化の比較を、網羅的に検討した。その結果、2次元接着培養で3次元培養に比較して増強しているmRNAプロモーター領域が、数多く確認できた。細胞凝集塊形成による未分化能獲得はエピジェネティックな変化によるものである可能性が考えられた。 ...
【医歯薬学】薬学:幹細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏最新のシングルセル及び超微量ヒストン修飾解析による、エピゲノム不妊分子機構の解析(19KK0183)
【研究テーマ】
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【研究代表者】大保 和之 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70250751)
【キーワード】生殖細胞 / 幹細胞 / エピゲノム / 精子幹細胞 / エピジェネティクス (他6件)
【概要】個体の一生涯、精子幹細胞が、精子産生を支持する。これまで、精子幹細胞の同定や性状解析には、特異的に発現する転写因子や受容体、分泌蛋白分子の解析が中心であった。しかし、幹細胞の分化制御機構に、近年急速に解析が進行し、様々な新知見が得られているエピジェネティクス制御機構がどのように関わっているのか、その多くは未だ明らかとなっていない。私どもは、これまで幾つかのエピジェネティックな因子が、精子幹細胞の分...
❏エピジェネティック活性をもつ化学物質の影響把握と新たな環境リスクの予防策(15H01749)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】福田 秀子 (曽根秀子) 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (60280715)
【キーワード】エピジェネティック / 化学物質管理 / 影響評価 / 有害物質 / 幹細胞 (他15件)
【概要】多能性幹細胞ヒトiPS細胞を用いて、DNA及びヒストンメチル化修飾を指標としたエピジェネティック状態を可視的に検出する方法を開発した。135種の化学物質を解析し、エピジェネティック毒性の検出を行った。低線量放射線の照射によるヒトiPS細胞の網膜神経節細胞への分化に対する影響を調べた。疾患原因遺伝子のプロモーター領域でのDNAメチル化変動を特異的DNA配列の解析により詳細に調べた。分化度の違いによる...
❏マイクロサテライト不安定性を呈する発癌機構の統合的理解と新たな治療体系の確立(25253080)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】渡邉 聡明 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920)
【キーワード】大腸癌 / マイクロサテライト不安定性 / オルガノイド / DNAメチル化 / 鋸歯状腺腫 (他14件)
【概要】大腸鋸歯状病変およびマイクロサテライト不安定性(MSI)を呈する大腸癌を含めた計55株の大腸腫瘍オルガノイド株を樹立し,詳細な分子生物学的検討を行った.オルガノイドは患者体内における組織学的特性を反映しており,固有の遺伝子発現や遺伝子変異のパターンを有していた.MSI大腸癌は多数の遺伝子変異を有しており,増殖因子が極めて乏しい環境でも発育可能であった.移植による担癌マウスモデルにおいても同様の傾向...
【医歯薬学】薬学:がん幹細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏肝癌治療抵抗性を規定する幹細胞特性のエピゲノム制御解析(15K08987)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】永江 玄太 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10587348)
【キーワード】肝細胞癌 / 幹細胞性 / シングルセル解析 / エピゲノム解析 / 癌幹細胞 (他7件)
【概要】FACSにより濃縮した肝細胞癌幹細胞様分画の遺伝子解析を行い、幹細胞様分画の特徴的な遺伝子発現プロファイルを明らかにした。すでに他癌種の癌幹細胞に高発現している特徴的な表面マーカー遺伝子は必ずしも発現しておらず、本細胞株での幹細胞様分画に特徴的な表面マーカーが存在することも明らかとなった。シングルセル解析では、個々の細胞の発現レベルにはかなり不均一性が存在することが明らかになり、細胞周期による発現...
❏網羅的エピジェネティクス解析による脳腫瘍幹細胞特異的な遺伝子発現調節機構の解明(20659225)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】戸田 正博 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20217508)
【キーワード】癌幹細胞 / グリオーマ / 神経幹細胞 / メチル化 / エピジェネティクス
【概要】幹細胞研究の進展に伴って、脳腫瘍幹細胞(brain cancer stem cell ; BCSC)の存在が証明され、抗癌剤や放射線治療に抵抗性の細胞であるため、重要な治療標的として解析が急速に進められている。しかし、現在まで確立されたBCSC分離・精製法がないため、BCSCの分子制御機構の詳細は不明であり、またBCSC特異分子の発見には至っていない。そこで、第一に様々なグリオーマ組織からBCSC...
【医歯薬学】薬学:神経幹細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分43010:分子生物学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】エピジェネティクス
【研究期間】DNAメチル化
【研究代表者】神経幹細胞
【キーワード】
【概要】エンハンサーと呼ばれるゲノム領域は数百塩基の長さからなるが、そこに転写因子が結合すると標的遺伝子の発現にスイッチが入ることから、エンハンサーは遺伝子の発現制御において中心的な役割を担っているといえる。また、近年複数のエンハンサー領域が協調的に働いているということが報告され、1領域の解析ではなく、ゲノム全体でエンハンサー領域を網羅的に捉えることが重要である。 本研究課題では、神経幹細胞特異的エンハン...
❏神経幹細胞の増殖期からニューロン分化期への移行メカニズムの包括的解明(20H03179)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】岸 雄介 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (00645236)
【キーワード】神経幹細胞 / クロマチン / エピジェネティクス / Hi-C / エンハンサー (他9件)
【概要】本年度は、unbiased screeningにより神経幹細胞の運命転換を司る新規因子の探索を行なった。 増殖期とニューロン分化期、そしてグリア分化期の神経幹細胞を採取し、RNA-seqにて遺伝子発現パターンを、またクロマチン相互作用や、エピジェネティクス状態をCUT&TagとATAC-seqにて調べた。Hi-Cの結果を用いて神経幹細胞の時期依存的に発現が変化する遺伝子のプロモーター領域と...
❏神経幹細胞の分化能を規定するDNAメチル化変動の解明(18K06067)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】佐野坂 司 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40588472)
【キーワード】エピジェネティクス / DNAメチル化 / 神経幹細胞
【概要】神経幹細胞は自己複製能を持つと同時に、脳・神経系を構成するニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトへの多分化能を持った細胞である。しかしながら神経幹細胞は発生初期には多分化能を持たず、発生進行に伴い順次上述細胞種への分化能を獲得する。本研究課題では、DNAメチル化というエピジェネティックな修飾に着目し、神経幹細胞の分化能の変化を解析した。その結果、3つのステップによりメチル化状態がダイナミ...
【医歯薬学】薬学:HIFエピジェネテイクスを含む研究件
❏腎臓病における代謝リプログラミングと hypoxic memoryの解明(15H04835)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / 慢性腎臓病 / 腎不全 / エネルギー代謝 (他12件)
【概要】低酸素状態の培養尿細管細胞および血管内皮細胞では、エネルギー代謝関連分子および線維化促進分子の発現変化が起きていた。低酸素状態で培養した尿細管細胞では、転写調節因子の相乗的な効果により線維化が促進した。新規酸素分圧感知プローブにより、腎臓の酸素分圧を in vivo で正確に測定することが可能となった。その結果、貧血や糖尿病の状態で腎臓の酸素分圧が低下すること、急性腎障害から腎臓の線維化が進行する...
❏エピジェネティックな低酸素応答の解析による腎臓病の病態生理の解明(24390213)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / エピジェネティックス / エピゲノム / ヒストン修飾 (他8件)
【概要】in vivo における腎臓でのエピジェネティックな変化の機能的意義を明らかにするため、臓器レベルでの ChIP-seq を行うための条件検討を行った。laser capture microdissection によるPAT-ChIP を検討したが、RNA の quality が ChIP に耐える十分良質な状態の採取ができず、最終的に臓器レベルで whole の ChIP を行い、腎臓の大半を占...
【医歯薬学】薬学:大腸がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏遺伝性大腸癌の層別化に基づく発癌分子機構の解明(17K16530)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高根 希世子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60756112)
【キーワード】家族性大腸腺腫症 / 大腸癌 / 大腸腺腫 / DNAメチル化 / 腺腫 (他13件)
【概要】家族性大腸腺腫症(FAP)は、大腸癌を発症する素因を持つ、多数の結腸直腸腺腫を特徴とする遺伝性疾患である。今回我々はFAP腫瘍のゲノムワイドなDNAメチル化解析を行った。比較対象として、公共のデータベースを参照し、散発性大腸癌、散発性大腸腺腫、および正常粘膜のDNAメチル化データを使用した。FAPと散発性大腸癌/腺腫、正常粘膜の階層クラスタリング分析により、FAP腫瘍は少なくとも異常なメチル化を示...
❏新規ブロモドメイン含有タンパク質を標的とした新たな大腸がん治療戦略(17K07214)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】大腸がん / 分子標的治療 / エピジェネティクス / ブロモドメイン / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】我々はこれまでに、ブロモドメインタンパク質ファミリーに属するBRD8が腫瘍組織で発現増加していることや、BRD8が調節する遺伝子群を明らかにしてきたが、その主要な機能ドメインであるブロモドメインについては不明な点が多かった。本研究において、細胞内でBRD8がヒストンタンパク質と相互作用すること、さらに既に開発されているブロモドメイン阻害剤(BETファミリー阻害剤)に対して感受性を示さないことが明ら...
❏新規ブロモドメインタンパクのエピジェネティックリーダー機能の解析と癌細胞での役割(26860206)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】分子標的治療 / 大腸がん / 遺伝子発現 / エピジェネティクス / ゲノム
【概要】大腸がんで発現亢進を認めるブロモドメインタンパク質BRD8は、エピジェネティックな遺伝子発現調節に深く関わっているものと考えられるが、その標的となる遺伝子は明らかになっていない。本研究では遺伝子発現データ、ChIP-seqデータ、さらにChIA-PETデータを統合解析することにより、BRD8が直接制御する49遺伝子を同定した。この遺伝子群には、がんの発生や進展に関わる重要なシグナル経路を制御する遺...
【医歯薬学】薬学:マイクロ流体デバイスエピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノム理解を目指した1分子レベル・クロマチン凝縮プロファイル動態解析技術開発(20H02591)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / エピゲノム / クロマチン / 染色体 / 1細胞解析 (他6件)
【概要】溶液の塩濃度を生理的塩濃度よりも少し高くすると、静電相互作用が弱められた結果、染色体を構成しているタンパクの一部が解離をはじめ、染色体が穏やかに解きほぐれてくることが知られている。本研究課題においては、この染色体が穏やかに解きほぐれた際に観察される、クロマチンファイバーに沿った凝縮/脱凝縮部分の分布及びその動態とヒストンタンパクの化学修飾の分布との相関を1細胞・1分子レベルで解析する手法を新奇マイ...
❏エピゲノム動態解明を目指した1細胞・クロマチン解析マイクロデバイスの開発(17H02753)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / 1細胞解析 / エピジェネティクス / 1細胞 / マイクロ・ナノデバイス (他6件)
【概要】本研究では、顕微鏡下・マイクロ流体デバイス内で、狙った1個のほ乳類由来の細胞から染色体を単離し、穏やかに解きほぐして流れ場の中で展開させる技術を開発した。この技術をマウス由来の未分化細胞(ES細胞)および分化細胞(繊維芽細胞)に適用し、未分化細胞由来の染色体の方が、より解き解れやすいことを見出した。また、細胞から取り出した染色体の番号を織別する事を目的とし、蛍光ラベルdCas9タンパクをプローブと...
❏「その場」実験マイクロデバイスによるシングルセル・エピジェネティクス解析技術開発(25286035)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20314172)
【キーワード】ゲノム / DNA / マイクロ流体デバイス / バイオテクノロジー / マイクロ・ナノデバイス (他7件)
【概要】本研究において、我々は個々の細胞から染色体/クロマチンを単離し、エピゲノム解析するための新たな手法を開発した。即ち、顕微鏡下で細胞から染色体/クロマチンを断片化させずに単離し、溶液条件を制御することで染色体/クロマチンを解きほぐしてクロマチンファイバーとし、これを展開して直線状の形態を取らせる事のできるマイクロ流体デバイスを開発した。このマイクロデバイス内では、取り出した染色体/クロマチンに対する...
【医歯薬学】薬学:低酸素エピジェネテイクスを含む研究件
❏腎尿細管間質の線維化を抑制する新規microRNAの同定および機能解明(16K19477)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-02-07 - 2020-03-31
【研究代表者】三村 維真理 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00727084)
【キーワード】低酸素 / エピジェネティクス / 腎線維化 / ヒストン修飾 / 慢性腎不全 (他6件)
【概要】本研究では、ヒストン修飾酵素H3K27me3の阻害薬であるDznep(3-deazaneplanocin A)を慢性腎障害モデルマウスに投与すると線維化の進行が抑制されることを見出した。高速シークエンサーにより網羅的にDznep投与および低酸素刺激により発現が変動する遺伝子群の中からTimp2(tissue inhibitor of metalloproteinase2)がDznep投与により発現...
❏腎臓病における代謝リプログラミングと hypoxic memoryの解明(15H04835)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / 慢性腎臓病 / 腎不全 / エネルギー代謝 (他12件)
【概要】低酸素状態の培養尿細管細胞および血管内皮細胞では、エネルギー代謝関連分子および線維化促進分子の発現変化が起きていた。低酸素状態で培養した尿細管細胞では、転写調節因子の相乗的な効果により線維化が促進した。新規酸素分圧感知プローブにより、腎臓の酸素分圧を in vivo で正確に測定することが可能となった。その結果、貧血や糖尿病の状態で腎臓の酸素分圧が低下すること、急性腎障害から腎臓の線維化が進行する...
❏エピジェネティックな低酸素応答の解析による腎臓病の病態生理の解明(24390213)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / エピジェネティックス / エピゲノム / ヒストン修飾 (他8件)
【概要】in vivo における腎臓でのエピジェネティックな変化の機能的意義を明らかにするため、臓器レベルでの ChIP-seq を行うための条件検討を行った。laser capture microdissection によるPAT-ChIP を検討したが、RNA の quality が ChIP に耐える十分良質な状態の採取ができず、最終的に臓器レベルで whole の ChIP を行い、腎臓の大半を占...
【医歯薬学】薬学:急性骨髄性白血病エピジェネテイクスを含む研究件
❏造血器腫瘍におけるエピジェネティック治療と腫瘍免疫のクロストーク(16K15499)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】合山 進 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80431849)
【キーワード】腫瘍免疫 / エピジェネティクス / p53 / DNAメチル化阻害剤 / ヒストンアセチル化阻害剤 (他11件)
【概要】新しいがんの治療法としてエピジェネティック治療や腫瘍免疫療法が期待されている。しかしながら、これらの治療法が効果を発揮するメカニズムについては不明な点が多い。本研究では、マウス造血器腫瘍細胞を通常マウスと免疫不全マウスに移植する実験系を用いて、様々な薬剤の治療効果と腫瘍免疫の関係を検証した。その結果、DNAメチル化阻害剤やp53活性化薬の治療効果発現には腫瘍免疫が重要であることが判明した。またマウ...
❏In vivoヒト白血病発症モデルを用いたエピジェネティック関連遺伝子異常の解析(24591411)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松下 弘道 東海大学, 医学部, 准教授 (50286481)
【キーワード】急性骨髄性白血病 / epigenetics / 遺伝子変異 / ヒトCD34陽性細胞 / 臍帯血由来CD34陽性細胞 (他12件)
【概要】本研究は、急性骨髄性白血病(AML)に近年同定されたエピジェネティック関連遺伝子変異の生体内での機能解析を目的としたものである。これらの遺伝子変異の中で、DNMT3A変異R882Hを中心に解析を行った。これをヒト造血幹細胞(CD34陽性細胞)に導入したところ、controlに比べ骨髄単球系分化マーカーの発現は抑制され、colony assay 法では骨髄単球系コロニーは減少した。この細胞をNOGマ...
❏MLL遺伝子変異体による骨髄異形成症候群モデルマウスの作製と分子基盤の理解(23591367)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】指田 吾郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70349447)
【キーワード】MLL-PTD / RUNX1 / 骨髄異形成症候群 / 急性骨髄性白血病 / 国際情報交換 (他8件)
【概要】申請者は、MLL部分重複変異体 (MLL-PTD) が転写因子RUNX1点突然変異体の発現を制御するという研究成果を得ていた。Mll-PTDノックインマウス/Runx1ヘテロマウスによって、MDS からAMLへと病態が進展する疾患モデルマウスを作製した、またMLL変異体とRUNX1点突然変異体がMDSからAMLへの病態進展にどのように協調的に関与するのかその分子基盤を解析した。 ...
【医歯薬学】薬学:ブロモドメインエピジェネテイクスを含む研究件
❏疾病増悪因子の直接分解を基盤とする治療戦略(18K06570)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (20401284)
【キーワード】核内受容体 / エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / タンパク質分解誘導 (他13件)
【概要】明確な治療戦略が確立していないホルモン療法耐性乳がんの当該所望化合物創製研究を遂行した。結果、疾患増悪因子の直接分解を基盤とする医薬リードを創製することができた。具体的には、これら疾患に関与することが報告されている核内受容体エストロゲン受容体、およびがんの新たな標的として注目されているエピジェネティクス調節因子ブロモドメイン(BRD)を標的として選定し、それらタンパク質の分解を誘導する化合物(選択...
❏新規ブロモドメイン含有タンパク質を標的とした新たな大腸がん治療戦略(17K07214)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】大腸がん / 分子標的治療 / エピジェネティクス / ブロモドメイン / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】我々はこれまでに、ブロモドメインタンパク質ファミリーに属するBRD8が腫瘍組織で発現増加していることや、BRD8が調節する遺伝子群を明らかにしてきたが、その主要な機能ドメインであるブロモドメインについては不明な点が多かった。本研究において、細胞内でBRD8がヒストンタンパク質と相互作用すること、さらに既に開発されているブロモドメイン阻害剤(BETファミリー阻害剤)に対して感受性を示さないことが明ら...
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
【医歯薬学】薬学:医薬品探索エピジェネテイクスを含む研究件
❏疾病増悪因子の直接分解を基盤とする治療戦略(18K06570)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (20401284)
【キーワード】核内受容体 / エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / タンパク質分解誘導 (他13件)
【概要】明確な治療戦略が確立していないホルモン療法耐性乳がんの当該所望化合物創製研究を遂行した。結果、疾患増悪因子の直接分解を基盤とする医薬リードを創製することができた。具体的には、これら疾患に関与することが報告されている核内受容体エストロゲン受容体、およびがんの新たな標的として注目されているエピジェネティクス調節因子ブロモドメイン(BRD)を標的として選定し、それらタンパク質の分解を誘導する化合物(選択...
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
【医歯薬学】薬学:触媒エピジェネテイクスを含む研究件
❏生体分子の構造変換ダイナミズムに介入する化学触媒研究(20H00489)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピジェネティクス / アミロイド / クロマチン / アルツハイマー病 (他8件)
【概要】生命の化学反応ネットワークに介入し、生体環境下においてタンパク質の化学構造と機能を人為的かつ思い通りに変換する化学触媒の創製を目的とする。化学触媒がタンパク質翻訳後修飾を担う酵素の機能を代替・拡張することで、新たな生物学研究ツールの創出や疾患治療概念の開拓を目指す。特に、生細胞内や動物個体内において、1)染色体エピジェネティクスへ人為的に介入する化学触媒と、2)タンパク質の質保証システムへ人為的に...
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
【医歯薬学】薬学:化学合成エピジェネテイクスを含む研究件
❏ミニ染色体モデルの化学合成と機能解析(19K22245)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】化学合成 / クロマチン / DNA / ヒストン / ペプチド (他10件)
【概要】(1)ミニ染色体モデルの化学合成…連結するDNAユニットの合成まで完成した。DNAユニット2種類あり、各々Widom601DNA配列を含めた。ユニットの末端は突出末端になっており、制限酵素に対応した配列を有する。 (2)ミニ染色体モデルに含まれる機能性ヒストンの化学合成…大気中でも安定な有機ルテニウム触媒を用いて、ワンポットで複数のペプチドを連結する方法を開発した。有機ルテニウム触媒は、従来のパラ...
❏スーパーヌクレオソーム構築による1細胞エピジェネティック修飾マッピング(18H03931)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】ヌクレオソーム / DNA / クロマチン / ヒストン / パラジウム (他14件)
【概要】(1)人工ヌクレオソームの化学的製造法の確立…有機金属錯体を用いた新たなペプチドライゲーション法を確立して、コアヒストン4種類(H2A, H2B, H3, H4)およびリンカーヒストンH1の合成を行った。 (2)スーパーヌクレオソームの創出…原子による細胞機能制御の本質を見抜くために、タンパク質修飾法を検討して、天然にはない機能を付与した「スーパーヌクレオソーム」を化学合成する方法を確立した。 ...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
【医歯薬学】薬学:化学修飾エピジェネテイクスを含む研究件
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏核酸のエピジェネティック修飾の化学的検出(13F03342)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】RNA / エピジェネティクス / 化学修飾 / メチルアデニン / メチル化酵素 (他6件)
【概要】RNAのエピジェネティックな修飾は、遺伝子発現、細胞分化、転写後の多くの生物学的機能を制御しており、その検出に対する研究が分子レベルで進められなければならない。しかしながら、RNA修飾に対する効果的な研究手法が未熟であり、チャレンジングな挑戦課題として残されている。上述のm6Aは以前からその存在は指摘されているところであるが、それを効率的に検出できる手法は開発されていない。したがって、配列選択的で...
【医歯薬学】薬学:構造活性相関エピジェネテイクスを含む研究件
❏疾病増悪因子の直接分解を基盤とする治療戦略(18K06570)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (20401284)
【キーワード】核内受容体 / エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / タンパク質分解誘導 (他13件)
【概要】明確な治療戦略が確立していないホルモン療法耐性乳がんの当該所望化合物創製研究を遂行した。結果、疾患増悪因子の直接分解を基盤とする医薬リードを創製することができた。具体的には、これら疾患に関与することが報告されている核内受容体エストロゲン受容体、およびがんの新たな標的として注目されているエピジェネティクス調節因子ブロモドメイン(BRD)を標的として選定し、それらタンパク質の分解を誘導する化合物(選択...
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
【医歯薬学】薬学:腫瘍免疫エピジェネテイクスを含む研究件
❏癌関連遺伝子におけるヒストン修飾異常に着目した腎細胞癌バイオマーカーの基礎研究(18K09150)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】篠島 利明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60306777)
【キーワード】腎細胞癌 / エピジェネティクス / 遺伝子変異 / 腫瘍免疫 / エピジェネシス (他11件)
【概要】腎細胞癌の網羅的遺伝子解析により、ヒストン修飾やクロマチンリモデリングに関わる遺伝子変異の頻出が明らかとされている。本研究では、腎細胞癌で重要なドライバー遺伝子であるHIF2Aのヒストン修飾解析を行い、活性化修飾パターンに違いがあることを見出した。 また、これらエピジェネティクスにかかわる遺伝子群の変異は、病理組織学的なグレードとT分類には影響を与えない一方で、無増悪生存期間や全生存期間の独立した...
❏造血器腫瘍におけるエピジェネティック治療と腫瘍免疫のクロストーク(16K15499)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】合山 進 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80431849)
【キーワード】腫瘍免疫 / エピジェネティクス / p53 / DNAメチル化阻害剤 / ヒストンアセチル化阻害剤 (他11件)
【概要】新しいがんの治療法としてエピジェネティック治療や腫瘍免疫療法が期待されている。しかしながら、これらの治療法が効果を発揮するメカニズムについては不明な点が多い。本研究では、マウス造血器腫瘍細胞を通常マウスと免疫不全マウスに移植する実験系を用いて、様々な薬剤の治療効果と腫瘍免疫の関係を検証した。その結果、DNAメチル化阻害剤やp53活性化薬の治療効果発現には腫瘍免疫が重要であることが判明した。またマウ...
【医歯薬学】薬学:リプログラミングエピジェネテイクスを含む研究件
❏栄養環境刺激がメダカの精子および次世代初期胚へもたらすエピゲノム変化の解析(19K16036)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】井上 雄介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (50814448)
【キーワード】高脂肪食 / 卵成熟 / 卵黄 / 次世代 / エピジェネティクス (他8件)
【概要】本研究では、ゲノム科学の優れたモデル生物であるメダカを用い、親個体に対する高脂肪食投与が生殖細胞および次世代個体にどのような変化をもたらすかを明らかにすることを目指す。当初は父親個体に対する高脂肪食(High-fat diet : HFD)投与の影響を解析していたが、次世代個体にほとんど変化が生じなかったため、2020年度より母親個体に対する高脂肪食投与に実験系を切り替えている。 2020年度まで...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏細胞の全能性獲得に関連するクロマチン構造の定性的解析(17K19383)
【研究テーマ】細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】岡田 由紀 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (60546430)
【キーワード】初期胚発生 / クロマチン構造 / 全能性 / 初期胚 / クロマチン (他7件)
【概要】本研究では初期胚におけるクロマチン構造変換と全能性獲得が密接にかかわっているという近年の知見に基づき、全能性獲得に関与するクロマチン因子を探索し、その機能を明らかにすることを目的とした。In silicoスクリーニングによって10個の候補因子を抽出し、その中で前核において核アクチン様の局在を示す候補因子Aと、過剰発現が初期胚発生停止を誘導する候補因子Bを同定した。 ...
【医歯薬学】薬学:骨髄異形成症候群(MDS)エピジェネテイクスを含む研究件
❏造血器腫瘍におけるエピジェネティック治療と腫瘍免疫のクロストーク(16K15499)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】合山 進 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80431849)
【キーワード】腫瘍免疫 / エピジェネティクス / p53 / DNAメチル化阻害剤 / ヒストンアセチル化阻害剤 (他11件)
【概要】新しいがんの治療法としてエピジェネティック治療や腫瘍免疫療法が期待されている。しかしながら、これらの治療法が効果を発揮するメカニズムについては不明な点が多い。本研究では、マウス造血器腫瘍細胞を通常マウスと免疫不全マウスに移植する実験系を用いて、様々な薬剤の治療効果と腫瘍免疫の関係を検証した。その結果、DNAメチル化阻害剤やp53活性化薬の治療効果発現には腫瘍免疫が重要であることが判明した。またマウ...
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏造血器腫瘍におけるポリコーム群複合体機能異常の病因論的意義の解明(15H02544)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70244126)
【キーワード】造血腫瘍 / エピジェネティクス / ポリコーム群複合体 / Pcgf1 / Kdm2b (他14件)
【概要】ポリコーム群複合体はヒストン修飾を介して転写を抑制的に制御する。polycomb repressive complex 1 (PRC1)は造血幹細胞の維持に重要な機能を有するが、バリアントPRC1複合体の存在が明らかとなり、その機能が注目されている。PRC1.1はRing1b, Pcgf1, Kdm2b, BcorからなるバリアントPRC1複合体である。遺伝子欠損マウスの解析から、PRC1.1遺伝...
【医歯薬学】薬学:核酸エピジェネテイクスを含む研究件
❏サンゴに共生する褐虫藻核ゲノムのエピゲノミクス(16K07454)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】將口 栄一 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックスユニット, 研究員 (90378563)
【キーワード】渦鞭毛藻 / サンゴ / 紫外線吸収物質 / 褐虫藻 / ゲノム (他16件)
【概要】サンゴに共生する渦鞭毛藻類の褐虫藻Symbiodiniaceaeは、少なくとも15のグループに分けることができるが、そのゲノム多様性やエピゲノムに関する研究は進んでいない。本研究では褐虫藻2種の全ゲノム配列(767 Mbと705 Mb)を決定した。比較解析により、二次共生により紅藻から獲得したと考えられる遺伝子の重複や損失が褐虫藻の多様化に影響してきたことを明らかにした。解読した褐虫藻ゲノムを利用...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
❏新規DNA修飾の探索とエピジェネティッスクのパラダイムシフト(23655153)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】鈴木 勉 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20292782)
【キーワード】核酸 / 蛋白質 / 糖化学 / DNA修飾 / マススペクトロメトリー (他7件)
【概要】DNAのメチル化やヒストン修飾に代表されるクロマチンの構造変化は、エピジェネティックに遺伝子発現を調節し、発生や分化、疾患などの高次生命現象と密接に関わっている。本研究において我々は、高感度な質量分析法を駆使することでヒトおよびマウスのゲノム中からいくつかの新規DNA修飾体を見出した。そのうちの一つについて、化学構造を決定することに成功した。 ...
【医歯薬学】薬学:核内受容体エピジェネテイクスを含む研究件
❏甲状腺ホルモンを介する脳発達における化学物質によるエピジェネティックな修飾機構(18H03379)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鯉淵 典之 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80234681)
【キーワード】内分泌かく乱 / 甲状腺ホルモン / 脳発達 / 内分泌かく乱化学物質 / エピゲノム (他9件)
【概要】環境化学物質による甲状腺ホルモン(TH)のシグナル伝達経路への修飾作用を,in silicoから行動解析までを用いて調べた。用いる予定だった水酸化PCBが処理の問題から使用できなくなりイソフラボン,PFOS,ガドリニウム造影剤などを用いた。イソフラボンはTH受容体およびエストロゲン受容体などのクロストークにより作用し,神経突起進展やアストロサイト移動を修飾した,PFOSは曝露で種々の行動異常を生じ...
❏疾病増悪因子の直接分解を基盤とする治療戦略(18K06570)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (20401284)
【キーワード】核内受容体 / エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / タンパク質分解誘導 (他13件)
【概要】明確な治療戦略が確立していないホルモン療法耐性乳がんの当該所望化合物創製研究を遂行した。結果、疾患増悪因子の直接分解を基盤とする医薬リードを創製することができた。具体的には、これら疾患に関与することが報告されている核内受容体エストロゲン受容体、およびがんの新たな標的として注目されているエピジェネティクス調節因子ブロモドメイン(BRD)を標的として選定し、それらタンパク質の分解を誘導する化合物(選択...
❏代謝を網羅的に制御するエピゲノムシグナル機構の解明(25291002)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】稲垣 毅 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (10507825)
【キーワード】エピゲノム / クロマチン構造 / ヒストン脱メチル化酵素 / JMJD1A / 熱産生 (他18件)
【概要】肥満や糖尿病の成因を理解する上で、代謝関連遺伝子の転写制御機構を解明することは重要である。我々は、ヒストン脱メチル化酵素JMJD1Aの欠損マウスが肥満やインスリン抵抗性、熱産生異常を示すという発見に基づき、JMJD1Aによる熱産生制御機構を研究した。その結果、短期の寒冷によるアドレナリン刺激をうけるとJMJD1Aの265番目のセリンがリン酸化されることを見出した。さらに、リン酸化されたJMJD1A...
【医歯薬学】薬学:細胞核エピジェネテイクスを含む研究件
❏アクチンファミリーによるヒストンダイナミクス制御の解明と応用展開(18H02164)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】原田 昌彦 東北大学, 農学研究科, 教授 (70218642)
【キーワード】細胞核 / クロマチン / ヒストンバリアント / アクチンファミリー / ヒストン (他10件)
【概要】ヒストンバリアントH2A.Zは、クロマチンに導入・排除されることで多くの遺伝子の転写制御に関わる。しかし,H2A.Z導入・排除のダイナミクスの制御機構は不明であった。H2A.Zノックアウト細胞および核内アクチンファミリー変異細胞を用いたクロマチン免疫沈降法などにより、核内アクチンファミリーがH2A.Z機能に関与することが示された。さらに、アクチンファミリーArp6, Arp8に特異的に結合する複数...
❏内在ゲノム領域におけるヒストン修飾動態のリアルタイムイメージング(25650009)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 科学研究費研究員 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / イメージング / クロマチン / ライブイメージング / 蛍光プローブ (他10件)
【概要】本課題は、ゲノムDNA配列上の任意の領域を認識する細胞内プローブを構築し、細胞分化過程における特定の遺伝子領域のヒストン修飾動態を観察することを目的とした。ゲノムDNA配列上に散在する中程度反復配列を抽出し、TALEsプローブの構築を試みたところ、生細胞で標的特異的に可視化できるものは得られなかった。一方で、ヒト培養細胞に導入したANCHORシステムと活性化型RNAポリメラーゼ特異的mintbod...
❏ゲノム安定性を制御するエピジェネティック分子機構の同定と解析(21380204)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】原田 昌彦 東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (70218642)
【キーワード】クロマチン / ゲノム安定性 / エピジェネティック / アクチン関連タンパク質 / ゲノム安定性維持 (他10件)
【概要】真核生物のゲノムはヒストンに結合してクロマチンを形成し、さらに細胞核に収納されている。このようなクロマチン・細胞核の構造が、エピジェネティック制御の基盤となっている。ゲノムは安定に維持される必要があり、ここにもエピジェネティック制御が関与しているが、その詳細は知られていない。本研究では、INO80クロマチンリモデリング複合体やヒストンアセチル化複合体が、ゲノム安定性維持において、進化的に保存された...
【医歯薬学】薬学:細胞分化エピジェネテイクスを含む研究件
❏細胞分化維持機構の破綻による発癌メカニズムの解明(24390096)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】山田 泰広 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】iPS細胞 / エピジェネティクス / リプログラミング / がん / エピゲノム (他9件)
【概要】生体内で細胞初期化を誘導可能な4つの転写因子、Oct3/4, Sox2, Klf4, Mycを強制発現可能なマウスを作製した。生体内で体細胞が初期化できるマウスに不完全な細胞初期を誘導すると、小児芽腫に類似した癌が発生することを見いだした。発生した腎臓腫瘍細胞をFACSにて回収後、再度初期化因子を誘導することで腫瘍細胞からiPS細胞が樹立可能であった。腎臓腫瘍細胞由来iPS細胞で作製したキメラマウ...
❏破骨細胞分化のエピジェネティックな制御機構の解明(22591678)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】永瀬 雄一 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40570015)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティックス / 細胞分化 / 骨・軟骨代謝学
【概要】未分化細胞において、ピストンH3の4番目のリジン(H3-K4)と27番目のリジン(H3-K27)の両方がトリメチル化修飾を受けている("bivalent mark")DNA領域の遺伝子には、細胞の分化に重要な働きを担っているものが多数含まれることが近年明らかにされた。これらの修飾のうちH3-K27が脱メチル化されることで当該遺伝子の発現が正に制御される。これが細胞を誤りなく特定の分...
❏心筋細胞分化の段階的DNAメチル化プロファイリングと幹細胞分化能評価ツールの開発(22790730)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】小田 真由美 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80567511)
【キーワード】DNAメチル化 / エピゲノム / 細胞特異的遺伝子発現 / 心筋細胞 / 転写調節 (他12件)
【概要】エピゲノム情報はその分化可能性を評価する指標となることが考えられるが、どのような領域のエピジェネティック状態が細胞の性質に影響しうるかは明らかでない。本研究では、細胞種に特徴的な未知のエピゲノム変化を探索し、幹細胞の分化可能性評価のためのエピゲノム情報基盤を整備することが目的である。本研究計画内において、申請者らは心筋細胞特異的なgene body領域の低メチル化状態を見出した。広範囲に渡る低メチ...
【医歯薬学】薬学:膵がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏後天的ゲノム修飾による膵腫瘍環境リモデリング機構の検証(21K07886)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】中井 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80466755)
【キーワード】膵癌 / エピジェネテイクス
【概要】膵癌においては変異などの遺伝子異常のみならず、エピジェネテイクス環境が特異的に構築されている。エピジェネテイクス制御とはDNAメチル化やヒストン修飾の総称であり、細胞分化、代謝状態や免疫応答と関連して多彩な機序で癌の性質に影響を及ぼしうる。実際にエピジェネテイクス修飾酵素のゲノム変異が膵癌で見出され、その重要性が示唆されている。膵癌の特徴的な線維性間質による微小環境においては、癌随伴性線維芽細胞(...
❏膵前癌病変進行の閾値を司るヒストン修飾システムの解明と治療標的化戦略(16K09390)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】立石 敬介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396948)
【キーワード】膵癌 / 膵がん / エピジェネテイクス / エピゲノム / クロマチン (他6件)
【概要】本研究では膵発癌機序におけるエピジェネテイクス機構の重要性を明らかにすることを目的とした。具体的には遺伝子改変膵癌自然発症マウスとヒストンメチル化酵素のKOマウスとを交配し、ヒストンメチル化酵素Ehmt欠損マウスでは膵癌前駆病変の進行が遅延することを明らかにした。さらにまたEhmtの下流で膵前癌病変進行に重要な役割を持つ分子を解析した。これらのデータはEhmtがマウス膵においてKras遺伝子変異存...
❏膵癌進展を規定する細胞表面分子の同定と標的化(15K09042)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中井 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80466755)
【キーワード】膵癌 / KDM6B / 膵がん / エピジェネテイクス
【概要】申請者らはKDM6B の発現低下が癌抑制遺伝子CEBPA の発現を直接抑制し膵癌の悪性度増加に寄与することを明らかにした(Carcinogenesis 2014)。KDM6Bノックダウン膵癌細胞の発現解析により、KDM6B ノックダウンによって誘導される表面マーカーを見出した。その高発現細胞の生物学的特性としてin vitro での高い腫瘍形成能を呈することを確認した。本研究によりエピジェネテイク...
【医歯薬学】薬学:プロテオミクスエピジェネテイクスを含む研究件
❏核酸のエピジェネティック修飾の化学的検出(13F03342)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】RNA / エピジェネティクス / 化学修飾 / メチルアデニン / メチル化酵素 (他6件)
【概要】RNAのエピジェネティックな修飾は、遺伝子発現、細胞分化、転写後の多くの生物学的機能を制御しており、その検出に対する研究が分子レベルで進められなければならない。しかしながら、RNA修飾に対する効果的な研究手法が未熟であり、チャレンジングな挑戦課題として残されている。上述のm6Aは以前からその存在は指摘されているところであるが、それを効率的に検出できる手法は開発されていない。したがって、配列選択的で...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】薬学:遺伝子発現制御エピジェネテイクスを含む研究件
❏ハムスターをモデルとした卵形成時におけるレトロトランスポゾン制御機構の解明(20H03175)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】蓮輪 英毅 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50343249)
【キーワード】ゴールデンハムスター / 機能性RNA / 生殖細胞 / ゲノム編集 / エピジェネティクス (他10件)
【概要】哺乳類のPIWI遺伝子はpiRNAとともに雄の生殖細胞でトランスポゾンの抑制分子として機能することが知られている。これらの知見はマウスを用いた研究から明らかにされたものである。ところが、ヒトをはじめとするほとんどの哺乳動物は雌の生殖細胞にもPIWI遺伝子を強く発現しており、マウスよりも1つ多くPIWI遺伝 子を有する。申請者はこれまでに雌の生殖細胞で強く発現するPIWIL1とPIWIL3を見出し、...
❏小分子RNAに誘導されるエピゲノム変化の生化学的解析(26710011)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80711845)
【キーワード】小分子RNA / トランスポゾン / 生殖細胞 / ATAC-seq / ゲノム (他13件)
【概要】トランスポゾンとその残滓は、ヒトゲノムでは 45%もの領域を占めている。トランスポゾンの持つ転移能は個体に有害であり、特に生殖細胞におけるトランスポゾンの発現抑制は次世代への正確な遺伝情報の伝達を考えた場合に、生物にとって喫緊の課題である。私は小分子RNAがトランスポゾンの発現を生殖細胞でいかに抑制しているかに関して研究をハエとマウスを用いて行ってきた。ハエにおいては、特定ゲノム領域に存在するタン...
❏長鎖ノンコーディングRNAによる葉形成の分子機構の研究(26291056)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】町田 泰則 名古屋大学, 理学研究科, 研究員(名誉教授) (80175596)
【キーワード】Arabidopsis / leaf development / linc RNA / AS2 and AS1 / gene body methylation (他17件)
【概要】我々はAS2と長鎖ノンコーディング(linc)RNAを基軸としてシロイヌナズナの葉の表・裏が形成される仕組みを研究したが、linc RNAの同定は不成功だった。一方、linc RNA と関連している次の様な研究が進んだ。1. AS2 は核小体近傍で顆粒(AS2 body)を形成する。AS2のCxxC ジンクフィンガー様配列(ZFL 配列)は、AS2 body形成と葉の発生に必要だった。2. AS2...
【医歯薬学】薬学:ぺプチドエピジェネテイクスを含む研究件
❏ミニ染色体モデルの化学合成と機能解析(19K22245)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】化学合成 / クロマチン / DNA / ヒストン / ペプチド (他10件)
【概要】(1)ミニ染色体モデルの化学合成…連結するDNAユニットの合成まで完成した。DNAユニット2種類あり、各々Widom601DNA配列を含めた。ユニットの末端は突出末端になっており、制限酵素に対応した配列を有する。 (2)ミニ染色体モデルに含まれる機能性ヒストンの化学合成…大気中でも安定な有機ルテニウム触媒を用いて、ワンポットで複数のペプチドを連結する方法を開発した。有機ルテニウム触媒は、従来のパラ...
❏スーパーヌクレオソーム構築による1細胞エピジェネティック修飾マッピング(18H03931)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】ヌクレオソーム / DNA / クロマチン / ヒストン / パラジウム (他14件)
【概要】(1)人工ヌクレオソームの化学的製造法の確立…有機金属錯体を用いた新たなペプチドライゲーション法を確立して、コアヒストン4種類(H2A, H2B, H3, H4)およびリンカーヒストンH1の合成を行った。 (2)スーパーヌクレオソームの創出…原子による細胞機能制御の本質を見抜くために、タンパク質修飾法を検討して、天然にはない機能を付与した「スーパーヌクレオソーム」を化学合成する方法を確立した。 ...
【医歯薬学】薬学:タンパク質エピジェネテイクスを含む研究件
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
❏新規DNA修飾の探索とエピジェネティッスクのパラダイムシフト(23655153)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】鈴木 勉 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20292782)
【キーワード】核酸 / 蛋白質 / 糖化学 / DNA修飾 / マススペクトロメトリー (他7件)
【概要】DNAのメチル化やヒストン修飾に代表されるクロマチンの構造変化は、エピジェネティックに遺伝子発現を調節し、発生や分化、疾患などの高次生命現象と密接に関わっている。本研究において我々は、高感度な質量分析法を駆使することでヒトおよびマウスのゲノム中からいくつかの新規DNA修飾体を見出した。そのうちの一つについて、化学構造を決定することに成功した。 ...
【医歯薬学】薬学:肝臓エピジェネテイクスを含む研究件
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
❏若齢期における食育および体育のレガシー効果と肥満および運動記憶因子の探索(24650449)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】木村 真規 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (40383666)
【キーワード】レガシー効果 / 運動 / 高脂肪食 / 網羅的遺伝子発現 / 脂肪 (他14件)
【概要】本研究では若齢期の食および運動習慣が成熟期の骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現に及ぼすレガシー(遺産,長期的)効果について,マウスを用いた検討を行った. 本研究の結果から,若齢期の高脂肪食摂取や自発走運動の経験は,たとえ成熟期に同様の食・生活環境および体重であっても,骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現にレガシー効果を生じる可能性が示唆された.また一部の遺伝子発現においては,自発走運動経験によるレガ...
❏環境適応プログラム形成の分子メカニズム―生殖系列内エピゲノム修飾変異の探索―(23658237)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】大迫 誠一郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00274837)
【キーワード】エピジェネティクス / 化学物質 / 後世代影響 / メチル化 / 生殖細胞 (他8件)
【概要】ダイオキシン(TCDD)曝露させ雄産仔を正常な雌に交配させ生まれた雄のエピゲノムを比較したが、どの組織でもCyp1a1プロモーター領域(転写開始点-500)CpGのメチル化頻度は対照群とほぼ同じであった。このことから後世代影響を示唆するデータは得られないと判断された。次にHep1c1c7細胞で低メチル化を検討したが、Cyp1a1 CpGは全くメチル化されていなかった。そこで、C57BL/6J F1...
【医歯薬学】薬学:CRISPR-Cas9エピジェネテイクスを含む研究件
❏遺伝子修飾による抗腫瘍T細胞の長期生存化と養子免疫療法への応用(20H03543)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】籠谷 勇紀 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫応答研究分野, 分野長 (70706960)
【キーワード】養子免疫療法 / 抗腫瘍T細胞 / キメラ抗原受容体 / 遺伝子変異 / T細胞性リンパ腫 (他10件)
【概要】本研究では、抗腫瘍T細胞の長期生存能を高めるために、T細胞性リンパ腫細胞で変異が報告されている遺伝子群に着目して抗腫瘍T細胞に遺伝子導入を行い、その機能解析、具体的には細胞増殖能、サイトカイン分泌、細胞傷害活性などの評価を通じて、持続的な抗腫瘍効果の改善に寄与する遺伝子修飾標的を同定することを目標としている。 本年度は、これまでの探索から同定していたがん抑制遺伝子PRDM1のノックアウトによるキメ...
❏小分子RNAに誘導されるエピゲノム変化の生化学的解析(26710011)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山中 総一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80711845)
【キーワード】小分子RNA / トランスポゾン / 生殖細胞 / ATAC-seq / ゲノム (他13件)
【概要】トランスポゾンとその残滓は、ヒトゲノムでは 45%もの領域を占めている。トランスポゾンの持つ転移能は個体に有害であり、特に生殖細胞におけるトランスポゾンの発現抑制は次世代への正確な遺伝情報の伝達を考えた場合に、生物にとって喫緊の課題である。私は小分子RNAがトランスポゾンの発現を生殖細胞でいかに抑制しているかに関して研究をハエとマウスを用いて行ってきた。ハエにおいては、特定ゲノム領域に存在するタン...
【医歯薬学】薬学:破骨細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏次世代シーケンサーを用いた骨組織のエピジェネティクスと細胞間ネットワークの解明(26253075)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティクス / 次世代シーケンサー / PU.1 / IRF8 (他8件)
【概要】RANKLによる骨髄マクロファージ(BMM)から破骨細胞(OC)への分化誘導過程で、NFATc1とIRF8はそれぞれ促進的、抑制的に作用する。本研究では、ChIP-seqの手法を用いて、マウスのBMMとOCの活性化制御領域のモチーフ解析を行い、PU.1モチーフが両方に、IRF8とNFATc1はそれぞれBMMとOCのみに濃縮していた。 BMM特異的なPU.1結合領域はBMMでのIRF8結合領域と、O...
❏破骨細胞分化のエピジェネティックな制御機構の解明(22591678)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】永瀬 雄一 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40570015)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティックス / 細胞分化 / 骨・軟骨代謝学
【概要】未分化細胞において、ピストンH3の4番目のリジン(H3-K4)と27番目のリジン(H3-K27)の両方がトリメチル化修飾を受けている("bivalent mark")DNA領域の遺伝子には、細胞の分化に重要な働きを担っているものが多数含まれることが近年明らかにされた。これらの修飾のうちH3-K27が脱メチル化されることで当該遺伝子の発現が正に制御される。これが細胞を誤りなく特定の分...
【医歯薬学】薬学:RNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏Xist RNA核内動態の生細胞解析(20K06484)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】クロマチン / エピジェネティクス / ライブイメージング / 長鎖ノンコーディングRNA / X染色体不活性化 (他10件)
【概要】2021年度は、X染色体上の遺伝子領域について、クロマチン動態と遺伝子発現の関係に注目して研究を進めた。我々はこれまで、マウスX染色体特異的に存在する反復配列を見出し、この配列を標的とするgRNAと、蛍光タンパク質融合型dCas9(ヌクレアーゼ活性を欠損させたCas9)を発現させることで、X染色体上の遺伝子領域を可視化する系を構築している(Tjalsma S. et al. EMBO Rep 20...
❏核酸のエピジェネティック修飾の化学的検出(13F03342)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】RNA / エピジェネティクス / 化学修飾 / メチルアデニン / メチル化酵素 (他6件)
【概要】RNAのエピジェネティックな修飾は、遺伝子発現、細胞分化、転写後の多くの生物学的機能を制御しており、その検出に対する研究が分子レベルで進められなければならない。しかしながら、RNA修飾に対する効果的な研究手法が未熟であり、チャレンジングな挑戦課題として残されている。上述のm6Aは以前からその存在は指摘されているところであるが、それを効率的に検出できる手法は開発されていない。したがって、配列選択的で...
❏RNAの編集、化学修飾情報の1分子レベル解析技術の開発(24350084)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】川井 清彦 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (50314422)
【キーワード】遺伝子診断 / RNA / エピジェネティクス / 1分子計測(SMD) / DNA (他6件)
【概要】ターゲットRNAとプローブDNAのハイブリダイゼーションに加え、形成されるDNA/RNAハイブリッド構造の物性、すなわち、電荷移動特性を利用した1分子レベルRNA分析・診断法を開発した。電荷移動、電荷分離過程が蛍光の点滅(blinking)として観測されうることに着目し、暗状態の時間の長さ(OFF time)が、DNAの電荷移動特性を反映した電荷分離寿命(τ)と一致することを利用し、1分子レベルで...
【医歯薬学】薬学:白血病エピジェネテイクスを含む研究件
❏白血病化を完成させるエピジェネティック・マークの探索(16K15500)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】黒川 峰夫 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80312320)
【キーワード】epigenetics / Runx1 / Nras G12D / エピジェネティクス / 白血病
【概要】我々はRunx1条件的欠失マウスにNRasG12D遺伝子変異を導入して、急性骨髄性白血病(AML)を発症させた後に変異型NRasをサイレンシングし、前後の白血病幹細胞のエピジェネティックな状態を比較し、AMLの病態形成に必須のエピジェネティックな機序を同定することを試みた。レンチウィルスを用いてRunx1条件的欠失造血幹細胞に様々な感染多重度でNRasを導入することで発現量を様々に調節し、レシピエ...
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏新しいポリコーム分子MBT-1による白血病制御を目指して(18790647)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】新井 郷子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60422276)
【キーワード】ポリコーム / 血球分化 / エピジェネティクス / 白血病 / ポリコームグループタンパク質
【概要】1.MBT-1を含むポリコームグループタンパク質複合体の同定 Yeast Two-Hybrid法などで得られだMBT-1に結合するタンパク質の候補群や、既知のポリコームグループタンパク質について、MBT-1との結合を共免疫沈降法などの手法で解析し、MBT-1と結合するタンパク質群の一部を同定した。 2.MBT-1を含むポリコームグループタンパク質複合体による遺伝子発現制御機構の解明 MBT-1や、...
【医歯薬学】薬学:DNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏ミニ染色体モデルの化学合成と機能解析(19K22245)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】化学合成 / クロマチン / DNA / ヒストン / ペプチド (他10件)
【概要】(1)ミニ染色体モデルの化学合成…連結するDNAユニットの合成まで完成した。DNAユニット2種類あり、各々Widom601DNA配列を含めた。ユニットの末端は突出末端になっており、制限酵素に対応した配列を有する。 (2)ミニ染色体モデルに含まれる機能性ヒストンの化学合成…大気中でも安定な有機ルテニウム触媒を用いて、ワンポットで複数のペプチドを連結する方法を開発した。有機ルテニウム触媒は、従来のパラ...
❏スーパーヌクレオソーム構築による1細胞エピジェネティック修飾マッピング(18H03931)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】ヌクレオソーム / DNA / クロマチン / ヒストン / パラジウム (他14件)
【概要】(1)人工ヌクレオソームの化学的製造法の確立…有機金属錯体を用いた新たなペプチドライゲーション法を確立して、コアヒストン4種類(H2A, H2B, H3, H4)およびリンカーヒストンH1の合成を行った。 (2)スーパーヌクレオソームの創出…原子による細胞機能制御の本質を見抜くために、タンパク質修飾法を検討して、天然にはない機能を付与した「スーパーヌクレオソーム」を化学合成する方法を確立した。 ...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
【医歯薬学】薬学:DNAメチル化エピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分43060:システムゲノム科学関連(0)
【研究テーマ】2021
【研究種目】DNAメチル化
【研究期間】エピジェネティクス
【研究代表者】ナノポアシークエンサー
【キーワード】エピゲノム
【概要】
❏妊娠期低タンパク質栄養が誘導するエピジェネティックプログラムの詳細な機構解明(21H02136)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】エピジェネティクス / タンパク質栄養 / 胎児期 / 妊娠期 / メチルシトシン (他10件)
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏微量サンプルからの長鎖全ゲノムメチル化解析手法の開発(21K15074)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】関 真秀 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任准教授 (90749326)
【キーワード】DNAメチル化 / エピジェネティクス / ナノポアシークエンサー / エピゲノム
【概要】ヒト乳がん細胞株において、Enzymatic Methyl seq (EM-seq)による塩基変換とナノポアシークエンスを組み合わせた微量DNAから実施可能な全ゲノム長鎖DNAメチル化解析法nanoEMの開発を行った。また、塩基変換を用いた長鎖DNAメチル化解析のための実用的なパイプラインが存在しなかったため、データ解析パイプラインの開発についても行った。ショートリードのBisulfite-seq...
【医歯薬学】薬学:発現制御エピジェネテイクスを含む研究件
❏食品非栄養性成分によるエピジェネティクスを介した子孫の健康維持に関する研究(15H02905)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安岡 顕人 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 食品機能性評価グループ, 研究員(任期有) (10453028)
【キーワード】エピジェネティクス / 食品ポリフェノール / トランスクリプトーム / 代謝ストレス / 食と栄養 (他8件)
【概要】親の代謝ストレスが子へエピジェネティックに遺伝することに関する証拠が集積されつつある。代謝ストレスは食品ポリフェノールで緩和される。我々はレスベラトロール(RSV)が雄マウスのアルコール性脂肪肝を軽減することを見出した。この雄を通常の雌と交配して得た仔の血中中性脂肪値はエタノール(E)群で高く、エタノール+RSV(ER)群は対照(C)群と変わらなかった。仔の肝臓トランスクリプトームはC群とE群が分...
❏エピゲノム修復に基づく発達障害疾患の新規治療戦略(23390272)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】久保田 健夫 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (70293511)
【キーワード】エピジェネティクス / エピゲノム / レット症候群 / MeCP2 / 遺伝子発現 (他17件)
【概要】エピゲノムには、ゲノムにはない可逆性が存在する。そこで、エピゲノム異常に起因する発達障害疾患(Rett症候群)を対象にエピゲノム修復治療の可能性を検証した。当初、個々の遺伝子に作用する化合物の作製を予定したが、修復対象遺伝子が多数想定されたことから、グローバルな作用を有する化合物の探索を行った。その結果、本症に使用されている抗てんかん薬に多数の遺伝子を対象にしたエピゲノム修復を介した発現回復作用が...
❏発がんにおけるmicroRNAの発現異常の意義とその分子機構の解明(22300318)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】発現制御 / 上皮‐間充織変換 / Cdx1 / miR-200c / miR-199a (他19件)
【概要】ヒトでは現在約1000種以上のmiRNAが知られ、その中でもmiR-21,miR-199a,niR-200c,miR-15/-16等はその発現レベルが癌組織において、それが由来した正常細胞のそれと比べ異常な発現レベルを示すことが知られる。本研究では、こうしたmiRNAの異常発現がどのように誘導されているのかを追求して、miRNAと転写制御因子やクロマチン構造変換因子の間で形成されるいくつかの重要な...
【医歯薬学】薬学:がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏クロマチン構成因子DEKによるクロマチン構造制御機構の解明(19K21177)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】鯨井 智也 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70823566)
【キーワード】クロマチン / DEK / 癌 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス (他7件)
【概要】遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、クロマチン構造をとって細胞核内に収納されている。クロマチン構成因子であり、がん遺伝子であるDEKは、クロマチン構造に作用することで、転写、スプライシング、DNA修復などの多様な核内プロセスに関与し、クロマチンの恒常性を担保すると考えられている。そこで本研究では、DEKが形成するクロマチン構造を解明することを目的とし、DEK-クロマチン複合体を試験管内において再構...
❏リプログラミング技術を応用したがん研究(18H04026)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山田 泰広 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70313872)
【キーワード】発癌 / 脱分化 / 細胞初期化 / 発がん / エピジェネティクス (他20件)
【概要】がん細胞では、正常由来細胞の特徴を失い、しばしば個体発生過程の前駆細胞に類似した性質を示す。しかしながら、この「細胞脱分化」が発がんの「原因」の一つなのか、単に「結果」なのかについては、明らかにされていなかった。本研究では、リプログラミング技術とマウスの発生工学を駆使した先進的なマウスモデルを作製し、積極的に細胞脱分化を誘導した。発がんモデルと組み合わせることで、脱分化が実際に発がんの原因となるこ...
❏人工化学触媒によるヒストン選択的アセチル化とがん細胞増殖抑制(17K19479)
【研究テーマ】薬学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
【キーワード】触媒 / エピゲノム / タンパク質翻訳後修飾 / ヒストンアシル化 / 遺伝子転写 (他15件)
【概要】生命は生体分子と化学反応のネットワークから発現する。生体内の化学反応には酵素が介在し、酵素の機能異常、あるいはそれにより引き起こされる生体内化学反応の異常が、生体恒常性の損失や疾患に密接に関与している。本研究の目的は、遺伝子転写を正に制御する翻訳後修飾であるヒストンタンパク質のリジンアセチル化に焦点を当て、生体内での人工化学触媒反応によって酵素非依存的にヒストンアセチル化を導入することを目的とする...
【医歯薬学】薬学:siRNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏エピジェネティックに制御される遺伝子を標的とした子宮体癌に対するRNA医薬(22591866)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265875)
【キーワード】婦人科腫瘍学 / 子宮体癌 / CHFR / miR-34b / タキサン製剤 (他10件)
【概要】子宮体癌において、CHFR 遺伝子はエピジェネティックに制御されていることが明らかとなった。さらに、CHFR のメチル化とタキサン製剤の感受性には関連が認められた。 また、miRNA もエピジェネティックに制御されており、子宮体癌においては miR-34b が重要と考えられた。miR-34b の導入により、パクリタキセルの感受性を特異的に増強することが明らかとなった。 ...
❏クロマチン動態の解析による宿主-レトロウイルス間相互作用の解明(16209016)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
【キーワード】エピジェネティクス / SWI / SNF複合体 / HIV / MLV (他20件)
【概要】ポストゲノム時代を迎えた現代、エピジェネティクスの分子基盤を明らかにしてクロマチンの動態に基づいて感染機構を解明する必要がある。本研究では、レトロウイルスやレンチウイルスの初期感染、潜伏感染、再活性化に伴うウイルス遺伝子の発現の開始、維持、抑制と抑制解除の分子機構を、クロマチン動態、特にヒトにおける代表的なクロマチン構造変換因子SWI/SNF複合体を中心に置いて明らかにすることを目的としている。こ...
【医歯薬学】薬学:栄養膜細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏ヒストン糖修飾による新たな視点での妊娠糖尿病分子メカニズムの解明と治療基盤の構築(22H02543)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】早川 晃司 岡山理科大学, 獣医学部, 講師 (50636800)
【キーワード】ヒストン糖修飾 / 栄養膜細胞 / 妊娠糖尿病 / エピジェネティクス / 胎盤
【概要】
❏ES細胞から栄養膜幹細胞へのエピジェネティック制御(21248039)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】田中 智 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90242164)
【キーワード】胚性幹細胞 / 栄養膜細胞 / 細胞分化 / 分化転換 / エピジェネティクス
【概要】胚性幹(ES)細胞から栄養膜細胞への分化転換に伴うエピゲノムの形成機序を解析するために、BMP4処理による分化転換における遺伝子発現動態の解析を行い、また、そこからの栄養膜幹(TS)細胞株の樹立を目指した。分化転換過程にはTS様細胞が存在することを明らかにしたが、得られた新規細胞株はむしろ胚体外胚葉由来幹細胞(EpiSC)に似た性質を有した。すなわち、本条件下での分化転換過程には、EpiSC様細胞...
【医歯薬学】薬学:トランスクリプトームエピジェネテイクスを含む研究件
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
❏食品非栄養性成分によるエピジェネティクスを介した子孫の健康維持に関する研究(15H02905)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安岡 顕人 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 食品機能性評価グループ, 研究員(任期有) (10453028)
【キーワード】エピジェネティクス / 食品ポリフェノール / トランスクリプトーム / 代謝ストレス / 食と栄養 (他8件)
【概要】親の代謝ストレスが子へエピジェネティックに遺伝することに関する証拠が集積されつつある。代謝ストレスは食品ポリフェノールで緩和される。我々はレスベラトロール(RSV)が雄マウスのアルコール性脂肪肝を軽減することを見出した。この雄を通常の雌と交配して得た仔の血中中性脂肪値はエタノール(E)群で高く、エタノール+RSV(ER)群は対照(C)群と変わらなかった。仔の肝臓トランスクリプトームはC群とE群が分...
【医歯薬学】薬学:転写エピジェネテイクスを含む研究件
❏転写量低下に伴うヌクレオソーム凝集を調節するヒストン修飾の網羅的同定(22K06185)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】石原 悟 藤田医科大学, 医学部, 講師 (00300723)
【キーワード】クロマチン / ヌクレオソーム / ヒストン / 転写 / エピジェネティクス
【概要】
❏胚性ゲノム活性化に伴うヒストン修飾動態のin vivoイメージング(15K07157)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / 胚性ゲノム活性化 / ライブイメージング / 転写 / ヒストン修飾 (他6件)
【概要】ゼブラフィッシュ卵に蛍光標識した活性型RNAポリメラーゼII特異的Fabを注入しライブ観察を行うことで、胚ゲノム活性化を観察し計測することに成功した。同様にヒストン修飾特異的Fabを導入することで、H3K27acが転写活性化の前に上昇することがわかった。また、胚性ゲノム活性化に先立って発現が亢進するmiR-430クラスターにおいて、H3K27acが転写よりも先に上昇することも明らかにした。アセチル...
❏遺伝子転写領域におけるDNAメチル化の役割と制御機構の解析(24770009)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】藤 泰子 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 特任研究員 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / DNAメチル化 / 転写 / DNA複製 / DNA傷害
【概要】本研究は、モデル生物シロイヌナズナを用いて、分子生物学的および情報学的な手法により、転写活性化状態にある遺伝子転写領域上のDNAメチル化がもつ生物学的機能の探索を試みた。その結果、遺伝子転写領域のDNAメチル化がDNA複製期におけるねじれストレスおよびDNA傷害に対し抑制的にはたらく可能性が示唆された。また、変異体スクリーニング解析により、遺伝子転写領域上のDNAメチル化が減少する変異体の単離に成...
【医歯薬学】薬学:転写因子エピジェネテイクスを含む研究件
❏小区分47010:薬系化学および創薬科学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】核内受容体
【研究期間】エピジェネティクス
【研究代表者】構造展開
【キーワード】構造活性相関
【概要】本年度は、unbiased screeningにより神経幹細胞の運命転換を司る新規因子の探索を行なった。 増殖期とニューロン分化期、そしてグリア分化期の神経幹細胞を採取し、RNA-seqにて遺伝子発現パターンを、またクロマチン相互作用や、エピジェネティクス状態をCUT&TagとATAC-seqにて調べた。Hi-Cの結果を用いて神経幹細胞の時期依存的に発現が変化する遺伝子のプロモーター領域と...
❏遺伝子修飾による抗腫瘍T細胞の長期生存化と養子免疫療法への応用(20H03543)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】籠谷 勇紀 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫応答研究分野, 分野長 (70706960)
【キーワード】養子免疫療法 / 抗腫瘍T細胞 / キメラ抗原受容体 / 遺伝子変異 / T細胞性リンパ腫 (他10件)
【概要】本研究では、抗腫瘍T細胞の長期生存能を高めるために、T細胞性リンパ腫細胞で変異が報告されている遺伝子群に着目して抗腫瘍T細胞に遺伝子導入を行い、その機能解析、具体的には細胞増殖能、サイトカイン分泌、細胞傷害活性などの評価を通じて、持続的な抗腫瘍効果の改善に寄与する遺伝子修飾標的を同定することを目標としている。 本年度は、これまでの探索から同定していたがん抑制遺伝子PRDM1のノックアウトによるキメ...
❏疾病増悪因子の直接分解を基盤とする治療戦略(18K06570)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (20401284)
【キーワード】核内受容体 / エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / タンパク質分解誘導 (他13件)
【概要】明確な治療戦略が確立していないホルモン療法耐性乳がんの当該所望化合物創製研究を遂行した。結果、疾患増悪因子の直接分解を基盤とする医薬リードを創製することができた。具体的には、これら疾患に関与することが報告されている核内受容体エストロゲン受容体、およびがんの新たな標的として注目されているエピジェネティクス調節因子ブロモドメイン(BRD)を標的として選定し、それらタンパク質の分解を誘導する化合物(選択...
【医歯薬学】薬学:転写制御エピジェネテイクスを含む研究件
❏非コードRNAによるクロマチン転写制御機構(19K23714)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 理紗 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (10845291)
【キーワード】クロマチン / 非コードRNA / 転写制御 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス
【概要】真核生物のゲノムDNAはクロマチン構造を形成して核内に収納されている。本研究では、非コードRNAがクロマチン上の転写を制御する機構の解明を目的とした。そこで、非コードRNAが引き起こすヌクレオソーム構造の変化および非コードRNAによるRNAポリメラーゼIIの転写活性への影響を構造生物学的および生化学的解析を行った。その結果として、非コードRNAがヌクレオソームの安定性を変化させることを明らかにした...
❏中枢免疫寛容を維持する自己抗原の発現制御機構の解明(17K19545)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高場 啓之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50637444)
【キーワード】自己免疫寛容 / ストローマ細胞 / クロマチン制御因子 / 転写制御 / 転写制御因子 (他11件)
【概要】これまでに減数分裂時の精子や脳内の海馬などにおいて、染色体がダイナミックに変化することにより、多様な遺伝子発現が制御されていることが解っている。近年、胸腺の髄質上皮細胞でも、クロマチン状態がダイナミックに変化しており、この細胞集団はからだ中のほぼ全ての遺伝子を抗原として発現させていることが解ってきた。本萌芽的研究費を元に、申請者らは転写制御因子AireとFezf2の上流に位置する重要なクロマチン制...
❏肝細胞増殖因子による癌遺伝子ID1の発現抑制と癌細胞の不可逆的増殖停止誘導の関係(22570137)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】田中 利明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40263446)
【キーワード】ホルモンと生理活性物質 / 肝細胞増殖因子 / 癌 / ID1 / 不可逆的増殖停止 (他14件)
【概要】癌遺伝子ID1は、ヒト肝癌細胞株HepG2において肝細胞増殖因子HGFにより発現量が減少する。本成果により、ユビキチン転移酵素E3の構成因子Skp2のHGFによる発現減少が、ID1量を制御することを見出した。一方、Skp2によるID1量の制御はユビキチン化とは関係がなく、Skp2による転写因子Mycの活性化により転写レベルで制御されていた。また、HGF刺激によりHepG2細胞は不可逆的増殖停止に至...
【医歯薬学】薬学:多発性骨髄腫エピジェネテイクスを含む研究件
❏新規マウスモデルを用いた多発性骨髄腫のエピジェネティック治療法の開発(21K19497)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2023-03-31
【研究代表者】岩間 厚志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70244126)
【キーワード】多発性骨髄腫 / エピジェネティクス / UTX / マウスモデル / エピジェネティック治療標的
【概要】多発性骨髄腫では頻度は1.5~4.0%と低いものの、H3K27脱メチル化酵素UTX/KDM6Aに機能喪失型変異が認められ、予後不良因子である。興味深いことに細胞株においては変異の頻度が30~40%と高く、この変異が骨髄腫の悪性度や治療抵抗性に関与するものと考えられる。このUTXはH3K27脱メチル化に作用するのみならず、MLL3/4 H3K4メチル化酵素とCOMPASS複合体を形成し、ヒストンアセ...
❏エピジェネティクスから迫る多発性骨髄腫の発症機構の解明と薬剤耐性化の克服(16K09839)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】三村 尚也 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00422220)
【キーワード】多発性骨髄腫 / ヒストンメチル化異常 / EZH2/EZH1共阻害剤 / プロテアソーム阻害剤 (他14件)
【概要】多発性骨髄腫は難治性の血液腫瘍であり、新たな治療戦略が求められている。本研究においては、ヒストンH3リジン27番のトリメチル化(H3K27me3)の誘導酵素であるEZH2とEZH1の共阻害剤UNC1999の抗骨髄腫効果と、プロテアソーム阻害剤との併用療法の分子メカニズムを明らかにした。また、EZH2の過剰発現が骨髄腫細胞の薬剤耐性化に関与していることを示した。更に、成熟B細胞にてH3K27me3の...
❏症例対照研究による多発性骨髄腫のリスク要因と多段階的エピジェネティクス異常の探索(23790666)
【研究テーマ】衛生学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】野島 正寛 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00457699)
【キーワード】多発性骨髄腫 / エピジェネティクス / DNA メチル化 / リスク要因 / 反復配列 (他7件)
【概要】本研究では, 多発性骨髄腫における反復配列 LINE-1 の異常低メチル化とその染色体欠失との関連,低メチル化と予後不良との関連が示された.さらに,DNA 切断領域には LINE-1 密度が高い点や次世代シーケンサーのメチル化解析における有用性も見出された.以上の結果は Genome Medicine 2012;4:101 として報告した.本研究の成果により,反復配列メチル化異常を標的とした新規的...
【医歯薬学】薬学:非コードRNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏非コードRNAによるクロマチン転写制御機構(19K23714)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 理紗 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (10845291)
【キーワード】クロマチン / 非コードRNA / 転写制御 / ヌクレオソーム / エピジェネティクス
【概要】真核生物のゲノムDNAはクロマチン構造を形成して核内に収納されている。本研究では、非コードRNAがクロマチン上の転写を制御する機構の解明を目的とした。そこで、非コードRNAが引き起こすヌクレオソーム構造の変化および非コードRNAによるRNAポリメラーゼIIの転写活性への影響を構造生物学的および生化学的解析を行った。その結果として、非コードRNAがヌクレオソームの安定性を変化させることを明らかにした...
❏長鎖ノンコーディングRNAによる葉形成の分子機構の研究(26291056)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】町田 泰則 名古屋大学, 理学研究科, 研究員(名誉教授) (80175596)
【キーワード】Arabidopsis / leaf development / linc RNA / AS2 and AS1 / gene body methylation (他17件)
【概要】我々はAS2と長鎖ノンコーディング(linc)RNAを基軸としてシロイヌナズナの葉の表・裏が形成される仕組みを研究したが、linc RNAの同定は不成功だった。一方、linc RNA と関連している次の様な研究が進んだ。1. AS2 は核小体近傍で顆粒(AS2 body)を形成する。AS2のCxxC ジンクフィンガー様配列(ZFL 配列)は、AS2 body形成と葉の発生に必要だった。2. AS2...
❏スプライシング因子の新機能に関する化学遺伝学研究(21228003)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】吉田 稔 独立行政法人理化学研究所, 吉田化学遺伝学研究室, 主任研究員 (80191617)
【キーワード】スプライシング / イントロン / 転写 / 核-細胞質間輸送 / 非コードRNA (他8件)
【概要】Spliceostatin A(SSA)は抗がん抗生物質FR901464 の化学的に安定な誘導体であり、研究代表者らはSSAがスプライシング因子SF3bに特異的に結合する世界初のスプライシング阻害剤であることを明らかにしてきた。SSAを用いることでスプライシング因子やイントロンの新しい機能の同定につながると考えられる。そこで本研究はSSAによって引き起こされる多様な表現型の作用機構を解析し、スプラ...
【医歯薬学】薬学:T細胞エピジェネテイクスを含む研究件
❏腸管Tリンパ球における体内時計と増殖代謝(19K09012)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】木内 謙一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50528578)
【キーワード】概日リズム / 概日時計 / 代謝 / エピジェネティックス / T細胞 (他6件)
【概要】概日リズムと代謝恒常性の関連は深く、リズムの障害は癌、メタボリックシンドローム、睡眠障害など幅広い疾患の病態生理への関与が示唆されている。本研究はT細胞が活性化する際の増殖代謝と 概日時計の関与を検討した。野生型、Bmal1欠損マウス脾臓のCD4陽性Tリンパ球のサブセットの割合に差は見られなかった。一方で、ナイーブT(Tn)細胞を単離、培養し、CD3/28抗体で刺激したところ、Bmal1欠損Tnで...
❏乾癬の病態形成における皮膚T 細胞のクロマチン動態およびクロマチン修飾因子の役割(19K24043)
【研究テーマ】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2021-03-31
【研究代表者】柴田 彩 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50613105)
【キーワード】皮膚炎症性疾患 / 皮膚免疫 / 表皮細胞 / クロマチン修飾因子 / エピジェネティクス (他8件)
【概要】皮膚は最外側に位置する臓器であり、常に外界と接するという特異な環境にある。それ故、外傷、病原体の侵入、紫外線といった外的刺激に反応し、表皮角化細胞と免疫細胞は互いにシグナルを伝達することにより、炎症反応を誘導し、表皮の修復を開始する。このように細胞同士が外的刺激に適切に協調的に反応することにより、皮膚の恒常性は保たれており、これらの協調的バランスが崩れると、炎症の増強や遷延が生じ、慢性炎症性皮膚疾...
❏白血病幹細胞を標的とした新規免疫治療法の開発(26461453)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松下 麻衣子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (10327520)
【キーワード】白血病幹細胞 / がん抗原 / CTL / 脱メチル化剤 / T細胞 (他7件)
【概要】新規がん抗原CXorf48は慢性骨髄性患者検体より分離した白血病幹細胞に高発現していた。我々が同定したHLA-A24拘束性エピトープを用いて健常人リンパ球から誘導したCXorf48特異的な細胞傷害性T細胞(CTL)はこれらの患者骨髄細胞中の白血病幹細胞を認識した。また、白血病患者末梢血中の同CTLの有無と臨床経過に相関が認められた。更に、白血病細胞株において、脱メチル化剤の添加によって本遺伝子の発...
【医歯薬学】薬学:腎臓エピジェネテイクスを含む研究件
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
【医歯薬学】薬学:胎盤エピジェネテイクスを含む研究件
❏ヒストン糖修飾による新たな視点での妊娠糖尿病分子メカニズムの解明と治療基盤の構築(22H02543)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2026-03-31
【研究代表者】早川 晃司 岡山理科大学, 獣医学部, 講師 (50636800)
【キーワード】ヒストン糖修飾 / 栄養膜細胞 / 妊娠糖尿病 / エピジェネティクス / 胎盤
【概要】
❏レトロエレメントによる胎盤の構築メカニズムの解明(18K14566)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】草間 和哉 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (30579149)
【キーワード】胎盤 / トロホブラスト / 内在性レトロウイルス因子 / 細胞融合 / 着床 (他9件)
【概要】本研究は、哺乳類の妊娠に必須である胎盤の形成機構を明らかにすることを目的としている。特に、その構成細胞である「トロホブラスト細胞」の詳細な融合機構と、ゲノムに隠れている内在性レトロウイルス因子(ERVs)に着目して研究を行った。その結果、胎盤形成を調節している因子を網羅的な大規模解析にて同定した。さらに一部の因子はERVsの発現も調節していた。本研究はウシの胎盤形成を調節しうる因子群を初めて同定し...
❏胎盤における栄養状態によるエピゲノム制御の分子メカニズムの解析(17K13237)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 栄養成分 / 胎盤
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが、分子機序は不明である。今回、我々は胎盤重量と出生体重の両方が高い検体と低い検体を用いて、マイクロアレイで網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、出生体重、胎盤重量の高い群は低い群と比較して、発現増加した遺伝子が38遺伝子、発現減少した遺伝子が69遺伝子であることが示された。従って、出生体重、胎盤重量と遺伝子...
【医歯薬学】薬学:構造展開エピジェネテイクスを含む研究件
❏疾病増悪因子の直接分解を基盤とする治療戦略(18K06570)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 定量生命科学研究所, 准教授 (20401284)
【キーワード】核内受容体 / エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / タンパク質分解誘導 (他13件)
【概要】明確な治療戦略が確立していないホルモン療法耐性乳がんの当該所望化合物創製研究を遂行した。結果、疾患増悪因子の直接分解を基盤とする医薬リードを創製することができた。具体的には、これら疾患に関与することが報告されている核内受容体エストロゲン受容体、およびがんの新たな標的として注目されているエピジェネティクス調節因子ブロモドメイン(BRD)を標的として選定し、それらタンパク質の分解を誘導する化合物(選択...
❏マルチテンプレート手法のポリファーマコロジー医薬への応用展開(15K08015)
【研究テーマ】創薬化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】谷内出 友美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (20401284)
【キーワード】エピジェネティクス / 構造展開 / 構造活性相関 / ポリファーマコロジー / ブロモドメイン (他12件)
【概要】医薬品開発の新戦略としてポリファーマコロジー医薬(多重標的性を有する医薬)が期待されつつある。本研究課題では、当研究代表者らがこれまで提案している一創薬手法であるマルチ創薬テンプレート手法を用い、ポリファーマコロジー活性化合物を創製した。また創製化合物が下流シグナルに及ぼす影響を検討することで、真に医薬リードたり得る化合物へ展開した。これら一連の研究により、マルチ創薬テンプレート手法のポリファーマ...
【医歯薬学】薬学:自閉症エピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノム修復に基づく発達障害疾患の新規治療戦略(23390272)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】久保田 健夫 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (70293511)
【キーワード】エピジェネティクス / エピゲノム / レット症候群 / MeCP2 / 遺伝子発現 (他17件)
【概要】エピゲノムには、ゲノムにはない可逆性が存在する。そこで、エピゲノム異常に起因する発達障害疾患(Rett症候群)を対象にエピゲノム修復治療の可能性を検証した。当初、個々の遺伝子に作用する化合物の作製を予定したが、修復対象遺伝子が多数想定されたことから、グローバルな作用を有する化合物の探索を行った。その結果、本症に使用されている抗てんかん薬に多数の遺伝子を対象にしたエピゲノム修復を介した発現回復作用が...
❏一卵性双生児不一致例のゲノム解析によるメチル化機構の精神疾患成因への関与の解明(13307027)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】岡崎 祐士 三重大学, 医学部, 教授 (40010318)
【キーワード】精神疾患 / メチル化機構 / 一卵性双生児不一致例 / 統合失調症 / メチルシトシン総量 (他18件)
【概要】1.統合失調症とメチル化 (1)総メチルシトシン含量:統合失調症患者と健常対照者各200人の白血球DNAをHPLCで測定した。有意な性差(男>女)を認め、男性患者は健常男性よりも有意に低値であり、若年者では顕著であった。 (2)盤及び成人末梢白血球DNAで調べた。プロモーター周辺にCpG islandを持つ遺伝子は全組織で非メチル化状態、CpG islandを持たない遺伝子は組織間で顕著なメ...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジーエピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノム動態解明を目指した1細胞・クロマチン解析マイクロデバイスの開発(17H02753)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20314172)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / 1細胞解析 / エピジェネティクス / 1細胞 / マイクロ・ナノデバイス (他6件)
【概要】本研究では、顕微鏡下・マイクロ流体デバイス内で、狙った1個のほ乳類由来の細胞から染色体を単離し、穏やかに解きほぐして流れ場の中で展開させる技術を開発した。この技術をマウス由来の未分化細胞(ES細胞)および分化細胞(繊維芽細胞)に適用し、未分化細胞由来の染色体の方が、より解き解れやすいことを見出した。また、細胞から取り出した染色体の番号を織別する事を目的とし、蛍光ラベルdCas9タンパクをプローブと...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
❏「その場」実験マイクロデバイスによるシングルセル・エピジェネティクス解析技術開発(25286035)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小穴 英廣 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20314172)
【キーワード】ゲノム / DNA / マイクロ流体デバイス / バイオテクノロジー / マイクロ・ナノデバイス (他7件)
【概要】本研究において、我々は個々の細胞から染色体/クロマチンを単離し、エピゲノム解析するための新たな手法を開発した。即ち、顕微鏡下で細胞から染色体/クロマチンを断片化させずに単離し、溶液条件を制御することで染色体/クロマチンを解きほぐしてクロマチンファイバーとし、これを展開して直線状の形態を取らせる事のできるマイクロ流体デバイスを開発した。このマイクロデバイス内では、取り出した染色体/クロマチンに対する...
【医歯薬学】薬学:大脳皮質エピジェネテイクスを含む研究件
❏神経前駆細胞の細胞周期恒常性維持にエピジェネティクス機構が果たす役割に関する研究(23390276)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】小児神経学 / 神経発生 / 細胞周期 / 大脳皮質 / エピジェネティクス
【概要】近年、遺伝子の塩基配列に依らない遺伝子発現調節機構(エピジェネティクス機構)が神経発生に重要な働きを持つことが、先天奇形症候群の原因遺伝子の解析から明らかとなってきた。また、特定の遺伝子の機能異常や環境汚染物質への曝露といった神経前駆細胞の細胞周期調節機構をかく乱する影響に対して、細胞周期を正しく進行させるための緩衝メカニズムにエピジェネティクス機構が関与している可能性が示唆されていた。そこで本研...
❏時期特異的遺伝子強制発現マウスを用いた神経幹細胞のクロマチン調節機構に関する研究(20390299)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80171495)
【キーワード】エピジェネティクス / 大脳皮質発生 / 神経前駆細胞 / マウス / 細胞周期 (他8件)
【概要】近年、遺伝子の塩基配列に依らない遺伝子発現機構(エピジェネティクス機構)が神経発生に重要な働きを持つのではないかと考えられている。本研究ではエピジェネティクス機構を担うヒストン脱アセチル化酵素を神経幹細胞にのみ時期を限定して発現可能なマウスを作成した。ヒストン脱アセチル化酵素を神経幹細胞に強制的に発現させると、細胞分裂動態に変動を認めたことから、大脳皮質の組織に異常を生じる可能性が示唆された。 ...
【医歯薬学】薬学:ライブイメージングエピジェネテイクスを含む研究件
❏Xist RNA核内動態の生細胞解析(20K06484)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】クロマチン / エピジェネティクス / ライブイメージング / 長鎖ノンコーディングRNA / X染色体不活性化 (他10件)
【概要】2021年度は、X染色体上の遺伝子領域について、クロマチン動態と遺伝子発現の関係に注目して研究を進めた。我々はこれまで、マウスX染色体特異的に存在する反復配列を見出し、この配列を標的とするgRNAと、蛍光タンパク質融合型dCas9(ヌクレアーゼ活性を欠損させたCas9)を発現させることで、X染色体上の遺伝子領域を可視化する系を構築している(Tjalsma S. et al. EMBO Rep 20...
❏ゼブラフィッシュ胚性ゲノム活性化におけるクロマチン核内配置と転写制御機構(17KK0143)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
【研究期間】2018 - 2020
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】クロマチン / ZGA / ゼブラフィッシュ / ライブイメージング / HCR (他10件)
【概要】ゼブラフィッシュ初期胚で発現する遺伝子について、128-512細胞期における各遺伝子領域の核内局在箇所をHybridization chain reaction(HCR)を用いて調べた。各遺伝子間の相対距離には特徴的な傾向はみられず、互いに核内にランダムに配置していることが示唆された。ジェネリア・リサーチキャンパス(アメリカ、バージニア州)を訪問し、ライトシート顕微鏡SiMViewを用いたライブ観...
❏胚性ゲノム活性化に伴うヒストン修飾動態のin vivoイメージング(15K07157)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / 胚性ゲノム活性化 / ライブイメージング / 転写 / ヒストン修飾 (他6件)
【概要】ゼブラフィッシュ卵に蛍光標識した活性型RNAポリメラーゼII特異的Fabを注入しライブ観察を行うことで、胚ゲノム活性化を観察し計測することに成功した。同様にヒストン修飾特異的Fabを導入することで、H3K27acが転写活性化の前に上昇することがわかった。また、胚性ゲノム活性化に先立って発現が亢進するmiR-430クラスターにおいて、H3K27acが転写よりも先に上昇することも明らかにした。アセチル...
【医歯薬学】看護学:イメージンクエピジェネテイクスを含む研究件
❏植物再分化を制御するクロマチン構造変換メカニズムのイメージング解析(19H03259)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】松永 幸大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40323448)
【キーワード】イメージング / ヒストン修飾 / 再生 / エピジェネティクス / 転写活性化 (他9件)
【概要】植物は再分化する時、遺伝子の発現を待機状態にする現象・エピジェネティクス・プライミングの分子メカニズムを明らかにすることができた。このエピジェネティクス・プライミングは、ヒストン脱メチル化酵素LYSINE-SPECIFIC DEMETHYLASE 1-LIKE 3(LDL3)により制御されることを明らかにした(Nature Commun., 2019)。また、RNAポリメラーゼ酵素(RNAPII)...
❏生活習慣病に強相関する核酸メチル化の超高感度検出化学技術開発(15H02190)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
【キーワード】DNA / メチル化 / 脱メチル化 / ヒストン / 金属反応 (他19件)
【概要】われわれが開発した化学反応を基礎にして、高効率なエピジェネティクス検出研究を進めた。成果は次の通り。課題(i) 腫瘍不均一性を解くためのDNA反復配列に現れるメチル化の超高輝度検出、課題(ii) 腫瘍術後診断を効率化するDNA脱メチル化特異的反応生成物の超高性能分析、課題(iii) 遺伝子発現を制御するヒストン構造の化学的再現と解析 ...
❏内在ゲノム領域におけるヒストン修飾動態のリアルタイムイメージング(25650009)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 科学研究費研究員 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / イメージング / クロマチン / ライブイメージング / 蛍光プローブ (他10件)
【概要】本課題は、ゲノムDNA配列上の任意の領域を認識する細胞内プローブを構築し、細胞分化過程における特定の遺伝子領域のヒストン修飾動態を観察することを目的とした。ゲノムDNA配列上に散在する中程度反復配列を抽出し、TALEsプローブの構築を試みたところ、生細胞で標的特異的に可視化できるものは得られなかった。一方で、ヒト培養細胞に導入したANCHORシステムと活性化型RNAポリメラーゼ特異的mintbod...
【医歯薬学】看護学:線維化エピジェネテイクスを含む研究件
❏腎臓病における代謝リプログラミングと hypoxic memoryの解明(15H04835)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / 慢性腎臓病 / 腎不全 / エネルギー代謝 (他12件)
【概要】低酸素状態の培養尿細管細胞および血管内皮細胞では、エネルギー代謝関連分子および線維化促進分子の発現変化が起きていた。低酸素状態で培養した尿細管細胞では、転写調節因子の相乗的な効果により線維化が促進した。新規酸素分圧感知プローブにより、腎臓の酸素分圧を in vivo で正確に測定することが可能となった。その結果、貧血や糖尿病の状態で腎臓の酸素分圧が低下すること、急性腎障害から腎臓の線維化が進行する...
❏転写因子欠損による新たな自然発症強皮症モデルの作成(26670520)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 伸一 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (20215792)
【キーワード】全身性強皮症 / 転写因子 / エピジェネティックス / 線維化 / 血管障害 (他10件)
【概要】全身性強皮症は皮膚と内臓諸臓器の血管障害と線維化を特徴とする原因不明の自己免疫疾患である。本症は多因子疾患であり、特に環境因子がその形質を規定する上で重要と考えられている。強皮症皮膚線維芽細胞では転写因子Fli1とKLF5の発現がエピジェネティック制御により抑制されており、その異常は環境要因の影響を反映した疾病因子の可能性が示唆されている。興味深いことに、Klf5+/-;Fli1+/-マウスは強皮...
【医歯薬学】看護学:低栄養エピジェネテイクスを含む研究件
❏妊婦低栄養とエピジェネティクス変化との関連性に関する研究(15K16537)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 糖尿病 / DNAメチル化 (他6件)
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが,分子機序は不明である.そこで,臍帯血,胎盤の標的遺伝子のDNAメチル化率をパイロシークエンシング法で測定し,胎盤重量,児の出生体重との関連を検討した.その結果,胎盤重量と臍帯血NDUFB6,NR3C1,PPARGC1,胎盤NDUFB6,LIT1,MEG3,PPARGC1のDNAメチル化率には有意な相関を認め...
❏胎内プログラミングによる腎発育異常におけるmTOR経路の役割(21591420)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】飛彈 麻里子 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (20276306)
【キーワード】胎児医学 / autophagy / エピジェネテイクス / oligonephronia / 子宮内発育遅滞 (他9件)
【概要】本研究では胎内プログラミングによる腎発育異常におけるmTOR(Themammalian target of rapamycin)経路の役割の解明する。母体低栄養、ステロイド投与によりラット胎児の新生児早期後腎は大きさ、糸球体の数共に有意に減少した。これら後腎の遺伝子および蛋白発現の網羅的解析で、mTOR経路を含む多くの遺伝子・蛋白の発現の変化を確認し、免疫組織染色、ウエスタンブロットでもmTOR経...
【医歯薬学】看護学:miRNAエピジェネテイクスを含む研究件
❏周産期化学物質曝露による脳機能障害の発症機序の解明と障害の予防・抑制法の開発(20H04339)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】宮崎 航 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (90512278)
【キーワード】環境化学物質 / 脳発達 / エピジェネティクス / メタボローム / miRNA (他6件)
【概要】本研究の目的は、周産期化学物質曝露により引き起こされる成長後の脳機能異常の発生メカニズムの解明である。目的達成に向け、本年度は①周産期化学物質曝露による成長後の異常を引き起こす素因の解明、②成長後の脳機能異常につながる素因の発生時期と保持、それに伴う遺伝子・タンパク発現と表現型の変化への影響の検証の2目標に関する研究を行った。 ①について、これまでに周産期甲状腺機能低下症マウスから明らかとなってい...
❏T細胞特異的micro RNAの機能解析から迫る炎症性腸疾患新規治療法の開発(20H03666)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】三上 洋平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80528662)
【キーワード】Th17細胞 / 腸管免疫 / miRNA / 炎症性腸疾患 / マイクロRNA (他15件)
【概要】炎症性腸疾患(IBD)の病態には、T helper (Th)細胞の中でも特にIFN-g産生性Th1細胞およびIL-17産生性Th17細胞の関与が報告されてきたが、これまでのIFN-gやIL-17を標的とした生物学的製剤の効果は期待通りの効果に乏しく、IBDの治療には単一のエフェクターサイトカインやT細胞サブセットではなく、Th細胞サブセットの垣根を超えた炎症惹起性シグナルを標的とする全く新しい治療...
❏ヒトレトロウイルスの潜伏化を制御する宿主細胞の多様性の分子機構(24790436)
【研究テーマ】ウイルス学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任研究員 (90625261)
【キーワード】エピジェネティクス / HIV-1 / HTLV-1 / 潜伏化 / ATL (他9件)
【概要】1. HIV-1の潜伏化過程を可視化できる新たなレポーターを作成し、感染初期におけるLTRの制御機構を解析した結果、感染初期にウイルス遺伝子発現の異なる集団が同時に形成、維持されることを初めて実験的に証明した。さらに感染初期に集団の一部にpolycomb依存的な転写抑制が起こり、感染細胞集団の不均一性を成立させていることがわかった。 2. ATL細胞、Tax発現T細胞及び正常T 細胞におけるH3K...
【医歯薬学】看護学:ウイルスエピジェネテイクスを含む研究件
❏腫瘍ウイルス感染初期に形成されるエピゲノム異常と発がん機構の解明に向けた統合解析(18K08317)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】HTLV-1 / EBV / エピジェネティクス / シングルセル解析 / ウイルス (他10件)
【概要】腫瘍ウイルスによる宿主エピゲノムへの影響を明らかにするために、多層的オミックス技術を用いてHTLV-1感染からATL発症までの継時的な解析を行い、感染によって特徴的なエピゲノムへと変化したATL前駆細胞が形成されることを明らかにした。またその後の腫瘍化過程で獲得するさらなるエピゲノム異常や遺伝子変異と共役し、高悪性度の腫瘍細胞へと進展することを見出した。さらに、HTLV-1やEBVによるEZH1/...
❏成人T細胞白血病・リンパ腫におけるエピジェネテイック異常の1細胞解析(16K08667)
【研究テーマ】人体病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡 剛史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50160651)
【キーワード】HTLV-1 / ATL / DNAメチル化 / 1細胞解析 / ライブセルイメージング (他14件)
【概要】成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL) はHTLV-I を原因ウイルスとする疾患であり、病期の進んだ症例の予後は大変不良で有効な治療法は確立されていない。我々は新たに開発したメチル化DNA結合蛍光蛋白MBD-EGFP によるDNA メチル化ライブイメージング法を用いて環境変化に応答するDNAメチル化動態をライブ解析した。網羅的DNAメチル化・遺伝子発現解析よりHTLV-1tax癌遺伝子発現ONの後...
❏ウイルス感染の重症化を調節する核内ネットワークの解明(26253083)
【研究テーマ】救急医学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】今井 由美子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50231163)
【キーワード】ウィルス / 集中治療 / エピゲノム / ウイルス / ゲノム (他9件)
【概要】本研究計画ではインフルエンザウイルス感染の重症化を調節する核内ネットワークに焦点を当てて、マウスあるいは培養細胞によるインフルエンザ感染モデルを用いて解析を行った。その結果、インフルエンザウイルスRNAに特異的なRNA核外輸送が存在すること、また、ヒストンメチル化修飾を中心としたエピゲノム変化が病原性の発現に関与している可能性が示唆された。 ...
【医歯薬学】看護学:脳・神経エピジェネテイクスを含む研究件
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
❏大脳発生におけるニューロン分化期の長さを決定するメカニズム(19770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】大脳 / 神経幹細胞 / 発生 / ニューロン / エピジェネティクス (他7件)
【概要】大脳は高度な機能を持ち、進化に伴って高度に発達して来た。この脳を構成する主要な細胞種の一つがニューロンであり、脳が適切に機能するためには適切な数のニューロンが発生期間中に作り出されなければならない。ニューロンは発生中の一定期間しか作られず、このニューロン産生の期間の決定が最終的に作り出されるニューロンの数の決定に重要な要素となる。本研究では、ニューロン産生期が終了するメカニズムを明らかにし、ニュー...
【医歯薬学】看護学:遺伝子エピジェネテイクスを含む研究件
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏骨髄異形成性症候群(MDS)病態の統合的解明に向けて(15H04855)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
【キーワード】エピジェネティクス / MDS / ASXL1 / EZH2 / 白血病 (他12件)
【概要】MDSは不均一な疾患群であり、遺伝子変異も多様である。本研究では、エピジェネティクス分子であるEZH2とASXL1変異に焦点を絞り、MDS病態の解明を目指した。ASXL1変異はH3K4me3抑制を介して、造血幹細胞の機能低下、赤芽球細胞の分化抑制を誘導する。 EZH2変異はマウスBMTモデルでMDSを発症したが、この際にH3K27me3抑制によるABC-G2の脱抑制が重要な役割を果たしていた。AB...
❏内在ゲノム領域におけるヒストン修飾動態のリアルタイムイメージング(25650009)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】佐藤 優子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 科学研究費研究員 (70435882)
【キーワード】エピジェネティクス / イメージング / クロマチン / ライブイメージング / 蛍光プローブ (他10件)
【概要】本課題は、ゲノムDNA配列上の任意の領域を認識する細胞内プローブを構築し、細胞分化過程における特定の遺伝子領域のヒストン修飾動態を観察することを目的とした。ゲノムDNA配列上に散在する中程度反復配列を抽出し、TALEsプローブの構築を試みたところ、生細胞で標的特異的に可視化できるものは得られなかった。一方で、ヒト培養細胞に導入したANCHORシステムと活性化型RNAポリメラーゼ特異的mintbod...
【医歯薬学】看護学:遺伝子変異エピジェネテイクスを含む研究件
❏遺伝子修飾による抗腫瘍T細胞の長期生存化と養子免疫療法への応用(20H03543)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】籠谷 勇紀 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫応答研究分野, 分野長 (70706960)
【キーワード】養子免疫療法 / 抗腫瘍T細胞 / キメラ抗原受容体 / 遺伝子変異 / T細胞性リンパ腫 (他10件)
【概要】本研究では、抗腫瘍T細胞の長期生存能を高めるために、T細胞性リンパ腫細胞で変異が報告されている遺伝子群に着目して抗腫瘍T細胞に遺伝子導入を行い、その機能解析、具体的には細胞増殖能、サイトカイン分泌、細胞傷害活性などの評価を通じて、持続的な抗腫瘍効果の改善に寄与する遺伝子修飾標的を同定することを目標としている。 本年度は、これまでの探索から同定していたがん抑制遺伝子PRDM1のノックアウトによるキメ...
❏癌関連遺伝子におけるヒストン修飾異常に着目した腎細胞癌バイオマーカーの基礎研究(18K09150)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】篠島 利明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60306777)
【キーワード】腎細胞癌 / エピジェネティクス / 遺伝子変異 / 腫瘍免疫 / エピジェネシス (他11件)
【概要】腎細胞癌の網羅的遺伝子解析により、ヒストン修飾やクロマチンリモデリングに関わる遺伝子変異の頻出が明らかとされている。本研究では、腎細胞癌で重要なドライバー遺伝子であるHIF2Aのヒストン修飾解析を行い、活性化修飾パターンに違いがあることを見出した。 また、これらエピジェネティクスにかかわる遺伝子群の変異は、病理組織学的なグレードとT分類には影響を与えない一方で、無増悪生存期間や全生存期間の独立した...
❏In vivoヒト白血病発症モデルを用いたエピジェネティック関連遺伝子異常の解析(24591411)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松下 弘道 東海大学, 医学部, 准教授 (50286481)
【キーワード】急性骨髄性白血病 / epigenetics / 遺伝子変異 / ヒトCD34陽性細胞 / 臍帯血由来CD34陽性細胞 (他12件)
【概要】本研究は、急性骨髄性白血病(AML)に近年同定されたエピジェネティック関連遺伝子変異の生体内での機能解析を目的としたものである。これらの遺伝子変異の中で、DNMT3A変異R882Hを中心に解析を行った。これをヒト造血幹細胞(CD34陽性細胞)に導入したところ、controlに比べ骨髄単球系分化マーカーの発現は抑制され、colony assay 法では骨髄単球系コロニーは減少した。この細胞をNOGマ...
【医歯薬学】看護学:慢性腎臓病エピジェネテイクスを含む研究件
❏ポドサイトにおけるアンジオテンシン阻害薬によるエピゲノム修復効果の検討(16K19496)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / エピゲノム変化 / DNA損傷修復 / ポドサイト / エピゲノム (他9件)
【概要】最近申請者は腎糸球体ポドサイトにおけるKLF4を介したエピゲノム調節とレニンアンジオテンシン阻害薬の持続的蛋白尿抑制効果との関連性について報告した(JCI2014, KI 2015)が本研究ではエピゲノム変化形成にDNA損傷修復が関与する可能性を見出した。 本研究の結果、ポドサイトにおけるヒストンアセチル化酵素KAT5を介したDNA修復の生理的重要性が示唆され、糖尿病性腎症ではKAT5発現低下、D...
❏腎臓病における代謝リプログラミングと hypoxic memoryの解明(15H04835)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90311620)
【キーワード】低酸素 / HIF / 慢性腎臓病 / 腎不全 / エネルギー代謝 (他12件)
【概要】低酸素状態の培養尿細管細胞および血管内皮細胞では、エネルギー代謝関連分子および線維化促進分子の発現変化が起きていた。低酸素状態で培養した尿細管細胞では、転写調節因子の相乗的な効果により線維化が促進した。新規酸素分圧感知プローブにより、腎臓の酸素分圧を in vivo で正確に測定することが可能となった。その結果、貧血や糖尿病の状態で腎臓の酸素分圧が低下すること、急性腎障害から腎臓の線維化が進行する...
❏転写因子KLF4によるポドサイトのエピジェネティック調節機構の検討と治療への応用(25860687)
【研究テーマ】腎臓内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】林 香 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60445294)
【キーワード】慢性腎臓病 / 蛋白尿 / ポドサイト / エピゲノム / 尿蛋白 (他8件)
【概要】我々は本研究において、転写因子KLF4がポドサイト形質制御遺伝子をエピジェネティックな機序を介して調節していることを報告した(Hayashi, et al. J Clin Invest. 2014)。更に、慢性腎臓病(CKD)において重要なレニンアンジオテンシン系(RAS)を阻害することによる尿蛋白抑制効果に、一部KLF4を介したエピジェネティックな機序が関与していることを報告した(Hayashi...
【医歯薬学】看護学:次世代シークエンスエピジェネテイクスを含む研究件
❏中枢免疫寛容を維持する自己抗原の発現制御機構の解明(17K19545)
【研究テーマ】病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【研究代表者】高場 啓之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50637444)
【キーワード】自己免疫寛容 / ストローマ細胞 / クロマチン制御因子 / 転写制御 / 転写制御因子 (他11件)
【概要】これまでに減数分裂時の精子や脳内の海馬などにおいて、染色体がダイナミックに変化することにより、多様な遺伝子発現が制御されていることが解っている。近年、胸腺の髄質上皮細胞でも、クロマチン状態がダイナミックに変化しており、この細胞集団はからだ中のほぼ全ての遺伝子を抗原として発現させていることが解ってきた。本萌芽的研究費を元に、申請者らは転写制御因子AireとFezf2の上流に位置する重要なクロマチン制...
❏発声行動依存的な脳内エピジェネティクス動態と学習臨界期制御機構の解明(25290063)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】和多 和宏 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70451408)
【キーワード】発声学習 / 学習臨界期 / ソングバード / 自発的行動 / 自発的学習 (他15件)
【概要】鳴禽類の囀りはヒトの言語獲得と同様に、学習臨界期をもつ発声学習によって獲得される。しかし、その発声学習臨界期を制御する神経メカニズムの理解は進んでいない。本研究では、鳴禽類の一種zebra finchを用いて、学習臨界期中の発声練習を阻害することで、正常個体で学習臨界期が終了している成鳥時においても発声学習能していることを見出した。この日齢非依存的な発声学習能は、哺乳類運動野第5層に相当する神経細...
❏マイクロサテライト不安定性を呈する発癌機構の統合的理解と新たな治療体系の確立(25253080)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】渡邉 聡明 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80210920)
【キーワード】大腸癌 / マイクロサテライト不安定性 / オルガノイド / DNAメチル化 / 鋸歯状腺腫 (他14件)
【概要】大腸鋸歯状病変およびマイクロサテライト不安定性(MSI)を呈する大腸癌を含めた計55株の大腸腫瘍オルガノイド株を樹立し,詳細な分子生物学的検討を行った.オルガノイドは患者体内における組織学的特性を反映しており,固有の遺伝子発現や遺伝子変異のパターンを有していた.MSI大腸癌は多数の遺伝子変異を有しており,増殖因子が極めて乏しい環境でも発育可能であった.移植による担癌マウスモデルにおいても同様の傾向...
【医歯薬学】看護学:ゲノムエピジェネテイクスを含む研究件
❏エピゲノムパターン構築に不可欠な遺伝子と有害配列の識別メカニズムの解明(22K06180)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / DNAメチル化 / クロマチン / 植物 / ゲノム
【概要】
❏新規ブロモドメイン含有タンパク質を標的とした新たな大腸がん治療戦略(17K07214)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】大腸がん / 分子標的治療 / エピジェネティクス / ブロモドメイン / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】我々はこれまでに、ブロモドメインタンパク質ファミリーに属するBRD8が腫瘍組織で発現増加していることや、BRD8が調節する遺伝子群を明らかにしてきたが、その主要な機能ドメインであるブロモドメインについては不明な点が多かった。本研究において、細胞内でBRD8がヒストンタンパク質と相互作用すること、さらに既に開発されているブロモドメイン阻害剤(BETファミリー阻害剤)に対して感受性を示さないことが明ら...
❏サンゴに共生する褐虫藻核ゲノムのエピゲノミクス(16K07454)
【研究テーマ】遺伝・染色体動態
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】將口 栄一 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックスユニット, 研究員 (90378563)
【キーワード】渦鞭毛藻 / サンゴ / 紫外線吸収物質 / 褐虫藻 / ゲノム (他16件)
【概要】サンゴに共生する渦鞭毛藻類の褐虫藻Symbiodiniaceaeは、少なくとも15のグループに分けることができるが、そのゲノム多様性やエピゲノムに関する研究は進んでいない。本研究では褐虫藻2種の全ゲノム配列(767 Mbと705 Mb)を決定した。比較解析により、二次共生により紅藻から獲得したと考えられる遺伝子の重複や損失が褐虫藻の多様化に影響してきたことを明らかにした。解読した褐虫藻ゲノムを利用...
【医歯薬学】看護学:生活習慣病エピジェネテイクスを含む研究件
❏胎盤における栄養状態によるエピゲノム制御の分子メカニズムの解析(17K13237)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 栄養成分 / 胎盤
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが、分子機序は不明である。今回、我々は胎盤重量と出生体重の両方が高い検体と低い検体を用いて、マイクロアレイで網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、出生体重、胎盤重量の高い群は低い群と比較して、発現増加した遺伝子が38遺伝子、発現減少した遺伝子が69遺伝子であることが示された。従って、出生体重、胎盤重量と遺伝子...
❏妊婦低栄養とエピジェネティクス変化との関連性に関する研究(15K16537)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 糖尿病 / DNAメチル化 (他6件)
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが,分子機序は不明である.そこで,臍帯血,胎盤の標的遺伝子のDNAメチル化率をパイロシークエンシング法で測定し,胎盤重量,児の出生体重との関連を検討した.その結果,胎盤重量と臍帯血NDUFB6,NR3C1,PPARGC1,胎盤NDUFB6,LIT1,MEG3,PPARGC1のDNAメチル化率には有意な相関を認め...
【医歯薬学】看護学:DOHaDエピジェネテイクスを含む研究件
❏胎盤における栄養状態によるエピゲノム制御の分子メカニズムの解析(17K13237)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 栄養成分 / 胎盤
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが、分子機序は不明である。今回、我々は胎盤重量と出生体重の両方が高い検体と低い検体を用いて、マイクロアレイで網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、出生体重、胎盤重量の高い群は低い群と比較して、発現増加した遺伝子が38遺伝子、発現減少した遺伝子が69遺伝子であることが示された。従って、出生体重、胎盤重量と遺伝子...
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏妊婦低栄養とエピジェネティクス変化との関連性に関する研究(15K16537)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 糖尿病 / DNAメチル化 (他6件)
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが,分子機序は不明である.そこで,臍帯血,胎盤の標的遺伝子のDNAメチル化率をパイロシークエンシング法で測定し,胎盤重量,児の出生体重との関連を検討した.その結果,胎盤重量と臍帯血NDUFB6,NR3C1,PPARGC1,胎盤NDUFB6,LIT1,MEG3,PPARGC1のDNAメチル化率には有意な相関を認め...
【医歯薬学】看護学:栄養エピジェネテイクスを含む研究件
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏人類学へのエピジェネティクスの展開:ヒトの遺伝形質の更なる理解を目指して(15K14612)
【研究テーマ】自然人類学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】中山 一大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90433581)
【キーワード】エピジェネティクス / 環境適応 / ヒト / 遊牧 / 農耕 (他10件)
【概要】遊牧民族と農耕民族の間での生活環境の相違が、エピジェネティクス情報および表現型の多様性に及ぼす影響を全ゲノムレベルで評価するべく、遊牧民族であるモンゴル人24名と、農耕民族であるタイ人24名の末梢血DNAのゲノムワイドメチル化レベルを定量し、集団間でメチル化レベルが大きくことなるCpG配列の同定を試みた。その結果、遊牧集団と農耕集団では、AMP活性型プロテインキナーゼ経路、ペルオキシゾーム増殖剤応...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達エピジェネテイクスを含む研究件
❏がん等におけるシグナル異常活性化に関わるmiRNAとエピジェネティック因子の研究(15K06907)
【研究テーマ】ゲノム医科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-10-21 - 2018-03-31
【研究代表者】山岸 誠 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任講師 (90625261)
【キーワード】microRNA / エピジェネティクス / 悪性リンパ腫 / HTLV-1 / ATL (他9件)
【概要】本研究では、新たな機能的miRNAのスクリーニング法として、RISC-capture法を確立した。これにより悪性リンパ腫細胞においてmiRNAの機能が異常に低下していること、その結果本来抑制されるべきBCR経路などのシグナル伝達経路の脱制御が起こり、慢性的な活性化を引き起こすメカニズムが明らかになった。さらにmiRNA発現異常メカニズムとしてエピジェネティック異常を同定し、腫瘍化過程におけるエピゲ...
❏次世代シーケンサーを用いた骨組織のエピジェネティクスと細胞間ネットワークの解明(26253075)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
【キーワード】破骨細胞 / エピジェネティクス / 次世代シーケンサー / PU.1 / IRF8 (他8件)
【概要】RANKLによる骨髄マクロファージ(BMM)から破骨細胞(OC)への分化誘導過程で、NFATc1とIRF8はそれぞれ促進的、抑制的に作用する。本研究では、ChIP-seqの手法を用いて、マウスのBMMとOCの活性化制御領域のモチーフ解析を行い、PU.1モチーフが両方に、IRF8とNFATc1はそれぞれBMMとOCのみに濃縮していた。 BMM特異的なPU.1結合領域はBMMでのIRF8結合領域と、O...
❏DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み(26461620)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20129315)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 (他17件)
【概要】母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を...
【医歯薬学】看護学:情報工学エピジェネテイクスを含む研究件
❏消化器癌の網羅的DNAメチル化解析による癌症例層別化(22390255)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (10313024)
【キーワード】小腸大腸肛門外科学 / 癌 / エピゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ (他7件)
【概要】胃癌は網羅的DNAメチル化解析により3群のエピジェノタイプに分類され、EBウィルス感染実験によりEBウィルス感染そのものが超高メチル化群の原因であることを証明した。大腸癌前癌病変を解析し、癌で認めたDNAメチル化エピジェノタイプは腺腫の段階ですでに完成しており、1%を占める鋸歯状腺腫がBRAF変異と強く相関する高メチル化群の前癌病変であり、99%を占める非鋸歯状腺腫がKRAS変異と強く相関する中メ...
❏消化器癌におけるタイリングアレイを用いた高解像度エピゲノム解析(19390345)
【研究テーマ】消化器外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (10313024)
【キーワード】胃十二指腸外科学 / 癌 / エピゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ (他6件)
【概要】タイリングアレイを用いたDNAメチル化網羅的解析および質量分析機MassARRAYを用いたメチル化定量解析により、大腸癌では3つの異なるエピジェノタイプを同定し、肝癌ではC型肝炎ウィルス陽性肝癌に特異的にメチル化される遺伝子を同定した。 ...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現エピジェネテイクスを含む研究件
❏生後発達期シナプス刈り込みのエピジェネティクスによる制御(18H04012)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40185963)
【キーワード】シナプス刈り込み / 生後発達 / 小脳 / プルキンエ細胞 / 登上線維 (他8件)
【概要】生後発達期の神経系におけるシナプス刈り込みは、動物が環境に適応するために神経回路を最適化する仕組みと考えられる。シナプス刈り込みには神経の活動が必須と考えられるが、神経の活動がどのような遺伝子発現を経てシナプス刈り込みを引き起こし、永続的な神経回路の変化として固定化されるのかはよくわかっていなかった。本研究では、マウスの小脳でみられるシナプス刈り込みをモデルとして、その仕組みを追及し、これに関わる...
❏甲状腺ホルモンを介する脳発達における化学物質によるエピジェネティックな修飾機構(18H03379)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】鯉淵 典之 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80234681)
【キーワード】内分泌かく乱 / 甲状腺ホルモン / 脳発達 / 内分泌かく乱化学物質 / エピゲノム (他9件)
【概要】環境化学物質による甲状腺ホルモン(TH)のシグナル伝達経路への修飾作用を,in silicoから行動解析までを用いて調べた。用いる予定だった水酸化PCBが処理の問題から使用できなくなりイソフラボン,PFOS,ガドリニウム造影剤などを用いた。イソフラボンはTH受容体およびエストロゲン受容体などのクロストークにより作用し,神経突起進展やアストロサイト移動を修飾した,PFOSは曝露で種々の行動異常を生じ...
❏新規ブロモドメイン含有タンパク質を標的とした新たな大腸がん治療戦略(17K07214)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】大腸がん / 分子標的治療 / エピジェネティクス / ブロモドメイン / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】我々はこれまでに、ブロモドメインタンパク質ファミリーに属するBRD8が腫瘍組織で発現増加していることや、BRD8が調節する遺伝子群を明らかにしてきたが、その主要な機能ドメインであるブロモドメインについては不明な点が多かった。本研究において、細胞内でBRD8がヒストンタンパク質と相互作用すること、さらに既に開発されているブロモドメイン阻害剤(BETファミリー阻害剤)に対して感受性を示さないことが明ら...
【医歯薬学】看護学:肥満エピジェネテイクスを含む研究件
❏肥満と関連した乾癬におけるエピジェネティクスを介した病態制御の解明(21K08341)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】柴田 彩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50613105)
【キーワード】乾癬 / 肥満 / エピジェネティクス
【概要】ヒト末梢血単核細胞からCD14陽性細胞を抽出し、その後、IL-4およびGM-CSF刺激下において、樹状細胞を誘導した。R848刺激にて既報の通り、IL-23が誘導されることを確認した。食餌性由来の飽和脂肪酸であるパルミチン酸やステアリン酸は炎症誘導作用を有することが報告されている。これらの脂肪酸により樹状細胞からのIL-23産生が増強されるかを現在、検討している。また、同様にマウス骨髄細胞からGM...
❏若齢期における食育および体育のレガシー効果と肥満および運動記憶因子の探索(24650449)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】木村 真規 慶應義塾大学, 薬学部, 講師 (40383666)
【キーワード】レガシー効果 / 運動 / 高脂肪食 / 網羅的遺伝子発現 / 脂肪 (他14件)
【概要】本研究では若齢期の食および運動習慣が成熟期の骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現に及ぼすレガシー(遺産,長期的)効果について,マウスを用いた検討を行った. 本研究の結果から,若齢期の高脂肪食摂取や自発走運動の経験は,たとえ成熟期に同様の食・生活環境および体重であっても,骨格筋・肝臓・脂肪組織の遺伝子発現にレガシー効果を生じる可能性が示唆された.また一部の遺伝子発現においては,自発走運動経験によるレガ...
【医歯薬学】看護学:統合失調症エピジェネテイクスを含む研究件
❏統合失調症患者末梢血DNAを用いたセロトニントランスポーター遺伝子のメチル化解析(19K17056)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】池亀 天平 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00836736)
【キーワード】セロトニントランスポーター / エピジェネティクス / 統合失調症 / 双極性障害 / DNAメチル化 (他10件)
【概要】申請者は、本研究課題においてSLC6A4のDNAメチル化部位群(CpG island)近傍領域(CpG island shore)に存在する1カ所のCpG部位(CpG3)が精神状態を反映し脳構造との相関を示すこと、5-HTTLPRのgenotypeと相互作用すること、CpG3を人工的にメチル化させると転写活性を完全に抑制できることを明らかにしており、同部位がSLC6A4のDNAメチル化状態をsur...
❏胎生期低栄養によって精神疾患発症脆弱性が生じるメカニズムを探る(25504011)
【研究テーマ】統合栄養科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】須田 史朗 自治医科大学, 医学部, 教授 (40432207)
【キーワード】胎生期低栄養 / 統合失調症 / 発症脆弱性 / 動物モデル / エピジェネティクス
【概要】わが国では低出生体重児が増加傾向にある。疫学研究の成果から、その原因の一端である胎生期低栄養は統合失調症をはじめとする精神疾患の発症脆弱性を生じさせることが示されており、早急な対策が求められている。本研究では胎生期低栄養と精神疾患発症脆弱性の形成との関連を検討するために、ラットを用いは胎生期低栄養暴露による動物モデルを作成した。胎生期の低栄養暴露と出生時体重の減少との関連は明らかであった。組織学的...
❏一卵性双生児不一致例のゲノム解析によるメチル化機構の精神疾患成因への関与の解明(13307027)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】岡崎 祐士 三重大学, 医学部, 教授 (40010318)
【キーワード】精神疾患 / メチル化機構 / 一卵性双生児不一致例 / 統合失調症 / メチルシトシン総量 (他18件)
【概要】1.統合失調症とメチル化 (1)総メチルシトシン含量:統合失調症患者と健常対照者各200人の白血球DNAをHPLCで測定した。有意な性差(男>女)を認め、男性患者は健常男性よりも有意に低値であり、若年者では顕著であった。 (2)盤及び成人末梢白血球DNAで調べた。プロモーター周辺にCpG islandを持つ遺伝子は全組織で非メチル化状態、CpG islandを持たない遺伝子は組織間で顕著なメ...
【医歯薬学】看護学:高血圧エピジェネテイクスを含む研究件
❏妊娠期低タンパク質栄養が誘導するエピジェネティックプログラムの詳細な機構解明(21H02136)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】エピジェネティクス / タンパク質栄養 / 胎児期 / 妊娠期 / メチルシトシン (他10件)
【概要】まず、様々な文献より、DNAヒドロキシメチル化に関する技術を比較検証し、実施可能な手法として、以下を選択した。DNAヒドロキシメチル化に影響を与えているか否かを調べるためには、まずグローバルDNAヒドロキシメチル化率の分析手法を確立した。本研究では、特にDNAメチル化率測定のゴールドスタンダードとして認知されている、HPLCを用いた分析を採用した。移動相には酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.1)と...
❏胎児期環境による負のエピジェノム刻印を解除するための栄養戦略の基盤研究(17H03815)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
【キーワード】妊娠期 / 栄養 / タンパク質栄養 / 高血圧 / エピジェネティクス (他18件)
【概要】食塩感受性高血圧ラットモデルにおいて、妊娠中に低タンパク質を摂取させた母親の子供は高血圧が悪化することを見出した。これにはPtger1という血圧にも関わる遺伝子において、DNAに結合するメチル基の量が変化することによることを発見した。その場合に、出生後に低タンパク質食や高タンパク質食をある期間与えることで、こうした悪影響が改善できることが明らかとなった。 ...
❏胎児期の栄養が生活習慣病を誘導する機構に関するエピジェノムおよび統合オミクス解析(24380066)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】加藤 久典 東京大学, 総括プロジェクト機構, 教授 (40211164)
【キーワード】タンパク質栄養 / エピジェネティクス / 高血圧 / 胎児期 / メチル化 (他7件)
【概要】胎児期の母親の栄養の悪化により、子の成長後の生活習慣病のリスクが上昇することが知られている。研究代表者らは、高血圧モデルラットSHRSPにおいて、胎児期低タンパク質曝露が成長後の遺伝子発現に及ぼす影響を明らかにしてきた。本研究では、出生前後の腎臓での遺伝子発現変化を網羅的に調べたところ、細胞外マトリクスやアポトーシスに関わる遺伝子の変化が顕著であった。またこうした遺伝子の発現変化はDNAのメチル化...
【医歯薬学】看護学:分子標的治療エピジェネテイクスを含む研究件
❏新規ブロモドメイン含有タンパク質を標的とした新たな大腸がん治療戦略(17K07214)
【研究テーマ】腫瘍治療学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】大腸がん / 分子標的治療 / エピジェネティクス / ブロモドメイン / 遺伝子発現 (他6件)
【概要】我々はこれまでに、ブロモドメインタンパク質ファミリーに属するBRD8が腫瘍組織で発現増加していることや、BRD8が調節する遺伝子群を明らかにしてきたが、その主要な機能ドメインであるブロモドメインについては不明な点が多かった。本研究において、細胞内でBRD8がヒストンタンパク質と相互作用すること、さらに既に開発されているブロモドメイン阻害剤(BETファミリー阻害剤)に対して感受性を示さないことが明ら...
❏新規ブロモドメインタンパクのエピジェネティックリーダー機能の解析と癌細胞での役割(26860206)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50466843)
【キーワード】分子標的治療 / 大腸がん / 遺伝子発現 / エピジェネティクス / ゲノム
【概要】大腸がんで発現亢進を認めるブロモドメインタンパク質BRD8は、エピジェネティックな遺伝子発現調節に深く関わっているものと考えられるが、その標的となる遺伝子は明らかになっていない。本研究では遺伝子発現データ、ChIP-seqデータ、さらにChIA-PETデータを統合解析することにより、BRD8が直接制御する49遺伝子を同定した。この遺伝子群には、がんの発生や進展に関わる重要なシグナル経路を制御する遺...
【医歯薬学】看護学:環境エピジェネテイクスを含む研究件
❏DNAメチル化障害とその量的形質遺伝子座を用いた健康支援研究のモデル開発(22K18403)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(開拓)
【研究期間】2022-06-30 - 2025-03-31
【研究代表者】井原 一成 弘前大学, 医学研究科, 教授 (10266083)
【キーワード】BDNF / エピジェネティック / 全ゲノム解析 / 疫学 / 環境
【概要】
❏エピジェネティック活性をもつ化学物質の影響把握と新たな環境リスクの予防策(15H01749)
【研究テーマ】環境リスク制御・評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】福田 秀子 (曽根秀子) 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (60280715)
【キーワード】エピジェネティック / 化学物質管理 / 影響評価 / 有害物質 / 幹細胞 (他15件)
【概要】多能性幹細胞ヒトiPS細胞を用いて、DNA及びヒストンメチル化修飾を指標としたエピジェネティック状態を可視的に検出する方法を開発した。135種の化学物質を解析し、エピジェネティック毒性の検出を行った。低線量放射線の照射によるヒトiPS細胞の網膜神経節細胞への分化に対する影響を調べた。疾患原因遺伝子のプロモーター領域でのDNAメチル化変動を特異的DNA配列の解析により詳細に調べた。分化度の違いによる...
❏発生頑強性を規定する細胞死シグナルの解明(23229002)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三浦 正幸 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (50202338)
【キーワード】カスパーゼ / 細胞死 / エピジェネティクス / 神経発生 / 代謝 (他13件)
【概要】ショウジョウバエの神経発生では、細胞死による神経前駆体細胞(SOP)の選択が、SOPが生まれる最初期からおこっていた。SOP数の制御に関してカスパーゼ活性は非アポトーシス機能として関わっているが、カスパーゼ阻害によるSOP数増加の表現型には、ヒストンメチル化酵素eggless/SETDB1が関わっていた。成虫原基組織再生の安定性には、組織傷害に応答した脂肪体でのメチオニン代謝が関わることが明らかに...
【医歯薬学】看護学:胃がんエピジェネテイクスを含む研究件
❏複数臓器がんのメチロームデータの横断的解析(16K08720)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】新井 恵吏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (40446547)
【キーワード】DNAメチル化 / 発がん / 臓器共通性 / 胃がん / 臓器特異性 (他20件)
【概要】複数臓器がんで共通してDNAメチル化亢進を示す遺伝子は、エピジェネティックに制御され細胞分化に寄与する遺伝子であり、これらが共通して発がんにおけるエピゲノム異常の標的になっていると考えられた。エピジェネティック機構による細胞の分化状態の破綻が、複数臓器で共通する発がんのメカニズムである可能性が示唆された。 胃がんを他臓器がんから識別でき、原発不明がんの臓器診断に有用なDNAメチル化診断指標を同定し...
❏胃がん関連マイクロRNAの探索とエピジェネティック治療への応用(23680090)
【研究テーマ】臨床腫瘍学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
【キーワード】エピジェネティクス / エピジェネティック治療 / マイクロRNA / 胃がん / DNAメチル化 (他6件)
【概要】本研究では、胃悪性腫瘍における重要なマイクロRNAとして、胃がんにおけるmiR-29cの発現低下および胃MALTリンパ腫におけるmiR-142、-155の発現上昇をそれぞれ特定した。胃がん細胞に対しSAHAやDZNepなどのEZH2阻害薬を投与したところ、miR-1246、-302a、-4448の活性化を認めた。さらにエピジェネティクス変化により制御されているマイクロRNAを特定する独自のChIP...
❏消化管分化の観点に立った胃癌の発症・進展・組織型決定の分子基盤の解明(23790355)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】山道 信毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30463897)
【キーワード】胃癌 / 胃腺腫 / 胃癌組織型 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス (他9件)
【概要】胃sig/por癌由来細胞株で強く発現し、胃tub1/tub2/muc癌由来株で欠失し易いCTSEを同定した。胃癌手術症例の検討から、CTSEは胃形質、かつ、胃sig癌のマーカーと考えられた。内視鏡切除した腺腫/tub1/tub2症例では、胃マーカー発現は腫瘍部:tub2>tub1>腺腫、周辺部:腺腫>tub1>tub2、腸マーカー発現は腫瘍・周辺部のいずれも腺腫>t...
【医歯薬学】看護学:遺伝エピジェネテイクスを含む研究件
❏広塩性モデル魚メダカを用いた、適応的進化の分子基盤の解明(18K14740)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】高木 亙 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90755307)
【キーワード】エピジェネティクス / 進化 / 海水適応 / RNA-seq / ATAC-seq (他8件)
【概要】本研究ではミナミメダカを用いて、海水に移行した海水群(Group1)と、その後淡水に戻した海水経験群(Group2)、そしてそれらに対して塩分濃度以外の条件をすべて同じにした対照群(Group3,4)を用意し、鰓の遺伝子発現とクロマチン状態の変化をそれぞれRNA-seq, ATAC-seqにより解析した。その結果、遺伝子発現レベルでは、海水中と淡水中で大きな変動が見られたものの、淡水に戻した海水経...
❏遺伝子とトランスポゾンの識別基盤となるエピジェネティック修飾および制御因子の探索(17K15059)
【研究テーマ】分子生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤 泰子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10623978)
【キーワード】エピジェネティクス / クロマチン / DNAメチル化 / 植物 / 抑制修飾 (他13件)
【概要】真核生物は、ゲノムにコードされる遺伝子とトランスポゾンとの違いを正確に識別し、異なるクロマチン修飾を付加して転写制御する。この識別は個体発生やゲノム維持に不可欠であるが、この識別が何に起因するのか、その識別メカニズムは不明であった。この問いに答えるため、分子遺伝学とエピゲノミクスを駆使して、シロイヌナズナの抑制エピゲノム情報の喪失と再構築の過程を観察した。その結果、トランスポゾンにおける抑制修飾の...
❏ラッセル・シルバー症候群におけるエピジェネティック機構の解明(22591146)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】吉橋 博史 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (60286531)
【キーワード】遺伝 / 先天異常学 / ラッセルシルバー症候群 / 子宮内発育遅延 / オリゴDNAアレイCGH (他9件)
【概要】ラッセル・シルバー症候群は、出生前後の成長障害、相対的大頭症、逆三角形の顔、左右非対称、第5指内彎などを主徴とする先天異常である。近年、エピジェネティック異常による発症が約40%の症例で示されているが、残り約60%の症例では発症機序は未解明である。ラッセル・シルバー症候群30例に対し、独自に作製したカスタムオリゴアレイを用いて、エピジェネティック機構の解明をめざした。7 番染色体母性片親性ダイソミ...
【医歯薬学】看護学:遺伝学エピジェネテイクスを含む研究件
❏抗抑制因子VanC21によるトランスポゾン活性化機構の遺伝学的解析(18K06348)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】佐々木 卓 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (80744870)
【キーワード】トランスポゾン / DNAメチル化 / エピジェネティクス / 遺伝学
【概要】トランスポゾン(TE)はゲノム中に散在する転移性因子で、ゲノム進化に寄与してきた一方、遺伝子破壊などの潜在的な危険性を持つ。植物ではその多くがエピジェネティックに不活性化されているが、いくつかのTEは転移活性を維持していることが知られる。転移能を持つシロイヌナズナのDNA型TE、VANDAL21は、転移酵素に加えて脱抑制因子VANC21をコードする。VANC21による脱抑制は配列特異的であり、VA...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
❏発生頑強性を規定する細胞死シグナルの解明(23229002)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】三浦 正幸 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (50202338)
【キーワード】カスパーゼ / 細胞死 / エピジェネティクス / 神経発生 / 代謝 (他13件)
【概要】ショウジョウバエの神経発生では、細胞死による神経前駆体細胞(SOP)の選択が、SOPが生まれる最初期からおこっていた。SOP数の制御に関してカスパーゼ活性は非アポトーシス機能として関わっているが、カスパーゼ阻害によるSOP数増加の表現型には、ヒストンメチル化酵素eggless/SETDB1が関わっていた。成虫原基組織再生の安定性には、組織傷害に応答した脂肪体でのメチオニン代謝が関わることが明らかに...
【医歯薬学】看護学:糖尿病エピジェネテイクスを含む研究件
❏妊婦低栄養とエピジェネティクス変化との関連性に関する研究(15K16537)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】舟橋 伸昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (30727491)
【キーワード】生活習慣病 / DOHaD / エピジェネティクス / 糖尿病 / DNAメチル化 (他6件)
【概要】低出生体重は成長後の様々な生活習慣病のハイリスクであるとするDOHaD説が確立しつつあるが,分子機序は不明である.そこで,臍帯血,胎盤の標的遺伝子のDNAメチル化率をパイロシークエンシング法で測定し,胎盤重量,児の出生体重との関連を検討した.その結果,胎盤重量と臍帯血NDUFB6,NR3C1,PPARGC1,胎盤NDUFB6,LIT1,MEG3,PPARGC1のDNAメチル化率には有意な相関を認め...
❏セミインタクト細胞リシール法を駆使した糖尿病態のエピジェネティクス変化可視化解析(23657001)
【研究テーマ】遺伝・ゲノム動態
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】加納 ふみ 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (10361594)
【キーワード】病態モデル細胞 / エピジェネティクス / セミインタクト細胞リシール法 / 糖尿病 / ゲノム機能・発現 (他6件)
【概要】細胞質交換法セミインタクト細胞リシール法により、糖尿病モデル細胞を構築した。DNAメチル化のマーカーであるMeCP2の局在解析により、糖尿病モデル細胞ではMeCP2が核内に拡散しエピジェネティクスが改変されている可能性が示唆された。遺伝子発現変動解析からも、糖尿病モデル細胞特異的に発現上昇・減少する遺伝子群を抽出することができ、糖尿病態とエピジェネティクス改変が関連しうる因子探索法のプロトタイプを...