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研究キーワード:京都大学における「地球環境」 に関係する研究一覧:18件
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発表日:2026年7月8日
1
寄生虫の行動操作は河川に栄養素をもたらす
―物質循環を駆動するメカニズムの解明に期待―
目戸綾乃京都大学生態学研究センター研究員(研究当時、現北海道大学大学院地球環境科学研究院助教)と佐藤拓哉同センター教授は、ハリガネムシに寄生、行動操作されたカマドウマが河川に飛び込み、イワナに食べられることで、動物の重要な栄養素であるエイコサペンタエン酸(EPA)が陸域から水域へ輸送されることを明らかにしました。生態系をまたぐ栄養素の循環に寄生生物が関わることを示す世界初の成果です。 本研究の成果は、2026年7月7日午前8時30分(米国東部時間)に国際学術誌「PNAS Nexus」にオンライン掲載されました。...
キーワード:地球環境/生態系/寄生虫/生態学/物質循環
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年7月3日
2
転居者の多い地域で「助け合いの規範」の力が弱まるのは、転居者が特別に規範を無視するからではなく、住民全体が規範を無視しがちになるからかもしれない
滋賀大学・東京女子大学・京都大学・神戸大学の共同研究グループが、地域コミュニティにおける規範と転居に関する研究論文を、国際学術誌「Cities」にて発表しました。発表のポイント西日本各地の約400コミュニティ、ならびに、滋賀県の約100コミュニティを対象とした2つの大規模郵送調査データを分析地域コミュニティにおける人々の「助け合いの規範」(協力規範)が人々の助け合いに実際につながっている程度と、人々の転居経験の関係を検討転居者率が高い地域では、そうでない地域に比べて、協力規範が助け合いにつながりにくい(規範が形骸化している)傾向があることを確認ただし、...
キーワード:地球環境/コミュニティ
他の関係分野:工学
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発表日:2026年6月12日
3
リュウグウ粒子は地球帰還後わずか数週間で顕著な変質が生じる
―宇宙から持ち帰った試料が地球環境で急速に変化することを解明―
野口高明 理学研究科教授、三宅亮 同教授、伊神洋平 同准教授、松本徹 白眉センター/理学研究科特定助教、宮原正明 広島大学准教授、海洋研究開発機構高知コア研究所、分子科学研究所、大阪公立大学、国立極地研究所の共同研究グループは、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った粒子について、大気曝露実験と電子顕微鏡・放射光X線分光分析を行い、地球帰還後、数週間のうちに変質が始まり、数か月のうちに周囲の鉱物や有機物へ影響が広がることを明らかにしました。 本研究では、リュウグウ粒子中の磁硫鉄鉱が最初に酸化し、鉄・酸素に富むアモルファス変質層を形成するとともに、その反応が周囲のフィロケイ酸...
キーワード:極地/海洋/リュウグウ/炭素質コンドライト/放射光/放射光X線/X線分光/衛星/小惑星/惑星/隕石/地球環境/アモルファス/はやぶさ2/電子顕微鏡/分光分析/有機物
他の関係分野:環境学数物系科学工学
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発表日:2026年6月4日
4
日本産オオサンショウウオ化石を新属新種として報告
―アジアにおける本グループの多様性の高さを証明―
野田昌裕 総合博物館研究員、松井正文 名誉教授、西川完途 地球環境学堂教授の研究グループは、大分県宇佐市安心院(あじむ)地域の鮮新世(約350万年前)の地層から発見されたオオサンショウウオ科の化石を詳細に解析しました。その結果、新属新種であることが明らかとなり、「リムノスポンディルス・アジムエンシス」(和名:アジムオオサンショウウオ)と命名しました。 アジムオオサンショウウオは、淡水の湖沼環境に生息し、18歳前後で全長約1.1メートルに達していた可能性があります。本研究は、アジアにおけるオオサンショウウオ科の化石記録の大きな空白を埋め、その進化史を解明する上で重要な知見を提供しました。...
キーワード:湖沼/地球環境
他の関係分野:環境学工学
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発表日:2026年5月29日
5
ゲノムから探るアカハライモリの多様化プロセス
~交雑が新たな遺伝グループの形成に関与していることを明らかに~
キーワード:地球環境/集団構造/ゲノムワイド/ゲノム
他の関係分野:工学農学
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発表日:2026年5月20日
6
化石燃料ゼロへのエネルギーシステム転換
―脱炭素化と脱化石燃料化の違いを定量評価―
国際情勢の緊張感の高まりなどを背景に、気候変動対策に加えエネルギー安全保障の観点からも化石燃料依存の見直しが重要な課題となっています。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新報告書では、二酸化炭素除去(CDR)を前提に一定の化石燃料利用を継続する将来像が描かれており、その完全廃止に向けた経路は、まったく検討されていませんでした。そこで、都市環境工学専攻 森翔太郎 助教、藤森真一郎 同教授、北海道大学大学院地球環境科学研究院 大城賢 准教授、国際応用システム分析研究所(オーストリア)からなる研究グループは、複数のシミュレーションモデルを用いて、化石燃料完全廃止に向けたエネルギーシステム転換...
キーワード:オーストリア/気候変動/エネルギーシステム/定量評価/地球環境/都市環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/二酸化炭素
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学
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発表日:2026年5月18日
7
スクミリンゴガイの壁面歩行を抑制する表面形状
―産卵場所への到達を阻害する物理的防除―
橘悟 地球環境学堂研究員、西川星也 生命科学研究科特定講師らは、スクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)の壁面歩行を大きく抑制する表面形状を明らかにしました。 スクミリンゴガイは、日本では重点対策外来種に指定されており、稲作などの農業に大きな被害をもたらしています。年間3000個以上の卵を産む高い繁殖力をもつため、成貝や卵塊の除去には限界があり、農業被害や生態系への影響、農作業者への健康リスクなども課題となっています。 本研究では、スクミリンゴガイが水面上の壁面へ移動して産卵する性質に着目し、垂直歩行を阻害する表面形状を調査しました。具体的...
キーワード:外来種/健康リスク/地球環境/3Dプリンター/センサー/トラップ/生態系/運動能力/スリット
他の関係分野:環境学工学農学
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発表日:2026年4月13日
8
謎の藻類共生性菌類の84年振りの再発見
―独自に藻類と共生した新科新属新種―
森山貴登 農学研究科修士課程学生(研究当時:農学部学生)、遠藤千晴 同研究員(現:生命科学研究科研究員)、井鷺裕司 同教授、田中千尋 地球環境学堂教授(兼:農学研究科教授)、橋本陽 理化学研究所研究員らの研究グループは、1941年にスケッチのみで報告された、藻類と共生する正体不明の菌類を京都市郊外より再発見しました。研究グループは生態観察および形態観察、DNA配列に基づく分子系統解析を行った結果、宿主となる藻類はカワノリ目のRadiococcus signiensisに近縁であり、寄生菌は子嚢菌門クロイボタケ綱ナチプシラ目に属する、これまでに知られていなかった種であることが明...
キーワード:分子系統解析/分子系統/地球環境/生態系/系統解析/生物間相互作用/生物資源/生物多様性/微生物/調査研究/分子生物学
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2026年3月23日
9
エネルギー・金融転換によるネットゼロ移行
―ケンブリッジ大学出版局より英文書籍刊行―
森晶寿 地球環境学堂准教授は、Nur Firdaus インドネシア国立研究イノベーション庁(National Research and Innovation Agency)研究員、小倉康弘 国立科学技術・学術政策研究所上級研究員らとの国際共同研究により、東南アジアにおける温室効果ガス排出ネットゼロへの移行の課題を克服する方策を持続性移行の観点から提示しました。 本国際共同研究チームは、電力システムの排出ネットゼロへの移行を分析する枠組みを新たに構築しました。そして、ネットゼロへ移行するためには、電力・エネルギーシステムの構成要素だけでなく、金融システムの構成要素も同じ方向に向かって同時...
キーワード:持続性/温室効果ガス/温室効果/共進化/エネルギーシステム/電力システム/地球環境/モビリティ/政策研究
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学
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発表日:2026年1月23日
10
銅代謝酵素に隠された活性調節機構を解明
―酵素電極反応を駆使した反応機構解析―
足立大宜 農学研究科特定研究員、宋和慶盛 同助教、加納健司 名誉教授、竹井利忠 金沢大学博士前期課程学生、西山琢巳 同博士前期課程学生(研究当時)、山下哲 同准教授、片岡邦重 同教授らの共同研究グループは、大腸菌由来の銅排出酸化酵素(CueO)における直接電子移動型酵素電極反応(DET型反応)を解析し、銅イオンの結合が引き起こす活性調節機構を解明しました。 CueOは、細胞内の銅恒常性を維持するため、毒性の高い1価銅イオン(Cu+)を2価銅イオン(Cu2+)へと酸化する重要な役割を担っています。また本酵素は、電極から電子を受け取り、酸素を水へ...
キーワード:速度論/電子移動/反応機構/酸化還元酵素/酵素電極/酸化還元電位/生体触媒/持続可能/地球環境/電極反応/銅イオン/酸化還元/電気化学/生体内/酸化酵素/変異体/酵素反応/生理機能/大腸/分子機構/アミノ酸/代謝酵素/大腸菌/分子設計
他の関係分野:数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年1月9日
11
賀茂川のオオサンショウウオ、交雑化進む
―在来種は絶滅寸前、統計モデルで判明―
西川完途 地球環境学堂教授(兼:人間・環境学研究科教授)、土田華鈴 同特定助教、高倉耕一 滋賀県立大学教授らの研究グループは、京都市の賀茂川において、外来種との交雑が問題となっているオオサンショウウオ類の個体群動態を推定しました。 国の特別天然記念物である在来種オオサンショウウオは、外来種チュウゴクオオサンショウウオとの交雑により、遺伝的独自性を失う危機に瀕しています。賀茂川流域は交雑が初めて報告された地域であり、京都市などによる調査が行われてきました。 本研究グループは、2005年から2021年にかけての134回の長期調査データを基に、状態空間モデルという統計モデ...
キーワード:状態空間モデル/統計モデル/外来種/個体群/地球環境/絶滅危惧種/個体群動態/生態学
他の関係分野:情報学環境学生物学工学農学
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発表日:2025年12月13日
12
ブルネイでヤモリの新種を発見
西川完途 地球環境学堂教授(兼:人間・環境学研究科教授)、栗田隆気 千葉県立中央博物館研究員、児島庸介 東邦大学講師、T. Ulmar Grafe ブルネイ・ダルサラーム大学(Universiti Brunei Darussalam)教授らの研究グループは、東南アジアで多様化しているマルメスベユビヤモリ(Cnemaspis)の仲間の新種をブルネイ・ダルサラーム国から報告しました。 東南アジア熱帯地域は非常に高い生物多様性を擁しながらも、人間の活動により破壊の危機に晒されている生物多様性ホットスポットです。西川教授を中心とする研究グループは、本地域の両生爬虫類の種多様...
キーワード:ホットスポット/遺伝情報/種多様性/爬虫類/地球環境/生物多様性
他の関係分野:数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年11月8日
13
地球の限界を超えないために世界の食料システムの大転換が必要
―国際プロジェクトが持続可能で健康な食生活のガイドラインを提案―
現代の食料システムは、世界の温室効果ガス排出量の要因の25%以上を占めるなど、地球環境に大きな負荷を与えています。都市環境工学専攻 藤森真一郎 教授、国立環境研究所 社会システム領域 地球持続性統合評価研究室 土屋一彬 主任研究員、高橋潔 領域長、立命館大学 総合科学技術研究機構 長谷川知子 教授らが参画する国際研究グループは、複数のシミュレーションモデルを用いた研究により、持続可能で健康な食生活、食品廃棄物の削減、生産性の向上を組み合わせた「食料システムの大転換」を2050年にかけて進めた場合の地球環境と経済に与える影響を評価しました。その結果、食料システムの大転換を進めた場合、何もしない場...
キーワード:社会システム/身体活動/持続性/温室効果ガス/温室効果/気候変動/フレキシブル/持続可能/地球環境/都市環境/シミュレーション/シミュレーションモデル/生産性/廃棄物/土地利用/食生活
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2025年9月27日
14
発芽時の幼植物を光による害から守る新しい遺伝子を発見
土の奥深くは光の届かない暗闇です。この深く暗い場所で発芽してしまった植物は、発芽後最初に現れる茎である胚軸をもやし状の形で伸ばし、その胚軸の先に付く最初の葉である子葉は葉緑体を持たない状態に保ちつつ、早く地表に出ようとします。そして、子葉が地表に出ると、子葉は緑化して光合成を始めます。光合成は、クロロフィル(葉緑素)が光エネルギーによって活性化することによって始まりますが、このようなクロロフィルの活性化が過剰になると、細胞に害を与える場合があり、クロロフィルは「諸刃の剣」のような物質であると考えられてきました。さらに、このような光による害(光ストレス)は暗い場所で発芽した植物が初めて光に出会う...
キーワード:光エネルギー/地球温暖化/細胞内小器官/クロロフィル/光合成/葉緑体/光環境/前駆体/地球環境/二酸化炭素/ストレス耐性/温暖化/生合成/ホメオスタシス/活性酸素/細胞死/転写因子/ストレス/遺伝子
他の関係分野:環境学生物学工学農学
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発表日:2025年9月17日
15
鳥取県沖・隠岐海嶺から塊状メタンハイドレートを採取
桑野太輔 人間・環境学研究科助教、戸丸仁 千葉大学准教授らの研究チームは、2025年7月31日から8月6日に実施した東北海洋生態系調査研究船「新青丸」航海(KS-25-8次研究航海)において、鳥取県沖・隠岐海嶺の海底から、初めて塊状のメタンハイドレートを採取しました。 鳥取県沖海底には海底深部メタンの移動経路であるガスチムニーが密集しており、メタンハイドレートの存在が予想されていましたが、今回の成果により、塊状メタンハイドレートが広く分布することが確実となりました。メタンハイドレートは、天然ガス資源としてだけでなく地球環境の劇的変動要因としても注目されています。 今後、日本...
キーワード:海洋/地球環境/ハイドレート/メタン/メタンハイドレート/資源探査/天然ガス/生態系/海洋生態/海洋生態系/調査研究
他の関係分野:環境学工学農学
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発表日:2025年6月20日
16
海洋の窒素循環を解明する新たな研究
~アナモックスの酸素同位体分別測定に初めて成功~
大西雄二 生態学研究センター日本学術振興会特別研究員(PD)、木庭啓介 同教授は、岡部聡 北海道大学教授、小林香苗 海洋研究開発機構特任研究員らと共同で、嫌気性アンモニア酸化(アナモックス)反応における酸素同位体分別(18ε)を求めることに世界で初めて成功しました。 海洋の窒素循環は、地球環境の維持に不可なサイクルであり、その仕組みを正確に理解することにより、気候変動対策や生態系の保全に大きく寄与することができます。しかし、その中で重要な役割を果たす嫌気性アンモニア酸化(アナモックス)による窒素除去のプロセスについては、まだ...
キーワード:窒素循環/海洋/気候変動/酸素同位体/酸素同位体比/地球化学/同位体/同位体分別/同位体比/アンモニア/分子状酸素/地球環境/同位体効果/生態系/生態学/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学農学
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発表日:2025年6月10日
17
オオサンショウウオの化石から抽出したDNAの解読に成功
―日本固有種の地域絶滅が明らかに―
野田昌裕 人間・環境学研究科博士課程学生、西川完途 地球環境学堂教授、岸田拓士 日本大学教授、北川浩之 名古屋大学教授、福山伊吹 北海道大学日本学術振興会特別研究員(PD)からなる研究グループは、愛媛県大洲市で発見されたオオサンショウウオの化石から古代DNAを抽出し、得られたミトコンドリアDNAの部分配列が日本固有種と完全に一致することを確認しました。また、放射性炭素年代測定の結果から、これらの化石は約4,100~3,500年前のものであることが明らかとなりました。現在の四国には日本固有種の個体群がわずかに確認されていますが、遺伝的特徴から人為移入の可能性があり、化石の発見地点とは大きく離れた...
キーワード:放射性炭素年代測定/年代測定/放射性炭素/放射性炭素年代/個体群/ミトコンドリアDNA/古代DNA/地球環境/ミトコンドリア
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学
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発表日:2025年5月30日
18
海と川を行き来する魚は「海らしさ」を失いながらも海由来の物質を川へ届ける
生涯の中で海と川を行き来する通し回遊性魚類は、生物体そのものあるいは排泄物という形で、海から川へ海の物質を運ぶことで、川の生物多様性や物質循環に大きく影響します。例えば、高緯度地域では、膨大な数のサケ科魚類が産卵のために海から川へ移動する結果、藻類や水生昆虫、魚など、川の多様な生き物へ海由来の物質が届けられ、生物の成長や個体数を支えることで、生物あふれる川の生態系がつくり出されています。一方で、日本を含む低~中緯度地域では、アユやハゼ科魚類など、サケ科魚類をはるかにしのぐ多様な両側回遊性魚類が海から川に移動しているにも関わらず、それらが川の生態系に果たす役割はほとんどわかっていません。...
キーワード:博物館学/地球環境/生態系/サケ/サケ科魚類/生態学/生物多様性/物質循環
他の関係分野:複合領域工学農学
京都大学 研究シーズ