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京都大学 研究Discovery Saga
2026年6月4日

日本産オオサンショウウオ化石を新属新種として報告

―アジアにおける本グループの多様性の高さを証明―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
環境学工学
【Sagaキーワード】
湖沼/地球環境
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

野田昌裕 総合博物館研究員、松井正文 名誉教授、西川完途 地球環境学堂教授の研究グループは、大分県宇佐市安心院(あじむ)地域の鮮新世(約350万年前)の地層から発見されたオオサンショウウオ科の化石を詳細に解析しました。その結果、新属新種であることが明らかとなり、「リムノスポンディルス・アジムエンシス」(和名:アジムオオサンショウウオ)と命名しました。
 アジムオオサンショウウオは、淡水の湖沼環境に生息し、18歳前後で全長約1.1メートルに達していた可能性があります。本研究は、アジアにおけるオオサンショウウオ科の化石記録の大きな空白を埋め、その進化史を解明する上で重要な知見を提供しました。
 本研究成果は、2026年6月3日に、国際学術誌「PeerJ」にオンライン掲載されました。
画像

アジムオオサンショウウオの復元画。約350万年前、現在よりも温暖で湿潤な環境だった安心院地域の湖や沼に生息していたと考えられる。一方で、現在の安心院地域の河川には、現生の日本固有種オオサンショウウオ(Andrias japonicus)が生息している。©Kanon Tanaka

研究者のコメント
「日本から発見された化石を用いて成果を発表できたことを嬉しく思います。安心院は、オオサンショウウオ科の化石と現生の属が同じ場所から発見される世界唯一の地域であり、日本が彼らの進化史を理解する上で重要な地域であることが示されました。近年、日本の現生オオサンショウウオは、中国原産種との交雑や生息地環境の悪化といった問題に直面しています。今回の研究を通じて、過去の多様性を明らかにするだけでなく、現生種を未来へ残すことの重要性を改めて実感しました。今後も基礎研究と保全の両面から、オオサンショウウオに関わっていきたいと考えています。」(野田昌裕)

詳しい研究内容について

日本産オオサンショウウオ化石を新属新種として報告―アジアにおける本グループの多様性の高さを証明―

研究者情報

研究者名 野田 昌裕 Researchmap 研究者名 松井 正文 Researchmap 研究者名 西川 完途
京都大学 教育研究活動データベース

関連部局

総合博物館 地球環境学堂/学舎