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京都大学 研究Discovery Saga
2025年12月13日

ブルネイでヤモリの新種を発見

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
数物系科学生物学工学農学
【Sagaキーワード】
ホットスポット/遺伝情報/種多様性/爬虫類/地球環境/生物多様性
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

概要

西川完途 地球環境学堂教授(兼:人間・環境学研究科教授)、栗田隆気 千葉県立中央博物館研究員、児島庸介 東邦大学講師、T. Ulmar Grafe ブルネイ・ダルサラーム大学(Universiti Brunei Darussalam)教授らの研究グループは、東南アジアで多様化しているマルメスベユビヤモリ(Cnemaspis)の仲間の新種をブルネイ・ダルサラーム国から報告しました。
 東南アジア熱帯地域は非常に高い生物多様性を擁しながらも、人間の活動により破壊の危機に晒されている生物多様性ホットスポットです。西川教授を中心とする研究グループは、本地域の両生爬虫類の種多様性の評価・解明を目指した研究の一環として、マレーシア、インドネシア、ブルネイ・ダルサラーム国からなるボルネオ島で、各国の共同研究者と連携し調査を行っています。
 ブルネイと日本の研究チームは2025年3月にブルネイの広域で調査を行いました。本調査で捕獲されたヤモリ類について外部形態と遺伝情報を詳細に調べたところ、このヤモリはこれまでブルネイからは知られていなかったマルメスベユビヤモリの仲間であることがわかりました。さらに、ボルネオ島を含む東南アジアに生息する既知のマルメスベユビヤモリの種と比較したところ、それらとは異なる形態的・遺伝的特徴を持つことが明らかになったため、ホシマルメスベユビヤモリ(Cnemaspis gituen)と命名・新種記載しました。また、この研究ではボルネオ島でのマルメスベユビヤモリ類の分布と生息環境についても考察し、このグループの種多様性がほとんどわかっていないボルネオ島中部から北部にかけての地域での今後の調査の重要性を指摘しました。
 本研究成果は、2025年12月4日に、国際学術誌「Zootaxa」に掲載されました。


巨石のくぼみに身をひそめるマルメスベユビヤモリ

詳しい研究内容について

ブルネイでヤモリの新種を発見

研究者情報

研究者名 西川 完途
京都大学 教育研究活動データベース

書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.11646/zootaxa.5725.4.4

【書誌情報】
TAKAKI KURITA, YOSUKE KOJIMA, KANTO NISHIKAWA, T. ULMAR GRAFE (2025). A new species ofCnemaspis(Squamata: Gekkonidae) from Temburong District, Brunei Darussalam.Zootaxa, 5725, 4, 511-532.

関連部局

地球環境学堂/学舎 人間・環境学研究科