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研究分野:医歯薬学 に関係する研究一覧:66件
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発表日:2026年6月25日
1
好熱性細菌Geobacillus stearothermophilusのゲノム多様性を解明
―生息環境に応じた進化的分化を発見―
本研究では、新たに取得した5株を含む36株の G. stearothermophilus 株について比較ゲノム解析を実施しました。各菌株についてANI、dDDH、系統解析、遺伝子機能比較などを行い、菌株間のゲノム構造や機能差を評価しました。 その結果、菌株群は大きく2つのクラスターに分かれ、一方は食品関連環境由来株が多く、もう一方は温泉・油田など自然熱環境由来株が多いことが明らかとなりました。さらに、自然熱環境由来株では、炭水化物利用、脂肪酸分解、エネルギー代謝、輸送系に関連する遺伝子群が比較的多く保持されていました。他方、食品関連環境由来株では、比較的小型化したゲノ...
キーワード:類似度/危機管理/耐熱性/比較ゲノム解析/環境適応/機能分化/高温環境/熱環境/ゲノム多様性/ゲノム構造/食品産業/系統解析/炭水化物/比較ゲノム/微生物/病原体/ゲノム情報/ゲノム解析/生理機能/エネルギー代謝/脂肪酸/ゲノム/遺伝子/感染症/細菌/腸内細菌
他の関係分野:情報学複合領域化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年6月17日
2
難病NMOSDの新たな原因「TRIM21抗体」を発見
―脳のバリアを壊すメカニズムを解明し、最適な治療薬選びに道を拓く―
山口大学大学院医学系研究科臨床神経学講座の清水文崇准教授、山口大学総合科学実験センター資源開発分野(遺伝子実験施設)の水上洋一教授、渡邉健司助教、アステラス製薬株式会社らの研究グループは視神経脊髄炎関連疾患(Neuromyelitis optica spectrum disorder: NMOSD)注1から血液脳関門(blood-brain barrier: BBB)注2を破綻させる新規自己抗体であるTRIM21抗体注3を発見しました。本研究は、脳の防御機構である血液脳関門(BBB)を突破するメカニズムを科学的に証明したものであ...
キーワード:ブレイン/神経系/有害物質/資源開発/病原体/免疫系/SPECT/全身性エリテマトーデス/膠原病/ドライアイ/関節/血管内皮/合併症/中枢神経/中枢神経系/シェーグレン症候群/自己抗体/涙腺/DDS/アクアポリン/オーダーメイド医療/マウス/ラット/血液/血液脳関門/血管内皮細胞/自己免疫/自己免疫疾患/神経細胞/腎臓/創薬/内皮細胞/免疫細胞/バイオマーカー/遺伝子/個別化医療/抗体/神経疾患/唾液/難病
他の関係分野:数物系科学生物学工学
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発表日:2026年6月10日
3
喘息の個別化治療を支援するAI医療機器の海外普及に向けた取り組みの連携を開始
〜患者報告アウトカム(PRO)に基づく機械学習で医療格差を是正する個別化医療を推進〜
山口大学とNozomi MedAlliance株式会社(以下、Nozomi MedAlliance)は、山口大学が開発を進める人工知能(AI)を活用し、喘息患者一人ひとりに最適な個別化治療を提示するプログラム医療機器(SaMD)の海外展開に向けた連携を開始いたしました。本プロジェクト「患者報告アウトカムに基づき喘息の個別化治療を支援する機械学習技術の研究開発と実用化」は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「医療機器等研究成果展開事業 チャレンジタイプ」に採択されました。連携を通じて、専門的な検査機器が不足する国々(低中所得国など)の地域においても、高度な個別化医療を提供し医療格...
キーワード:学習アルゴリズム/AI/アルゴリズム/機械学習/人工知能(AI)/医療機器/プロトタイプ/個別化治療/治療標的/喘息/ステロイド/PRO/アウトカム/感染症/個別化医療/慢性疾患
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2026年6月9日
4
山口大学とオランダのScoutinScience社とのAIを活用した技術移転の研究シーズ発掘に関する連携の開始について
山口大学とScoutinScience社は、技術移転の強化を目的とした研究シーズの発掘に関する連携を開始しました。連携開始の背景 近年、大学には研究成果を効果的な技術移転を通じて社会的・商業的インパクトへと繋げる取り組みが求められています。しかし、膨大な学術研究の中からポテンシャルの高い革新的な技術を早期に見出すことは、技術移転機関や大学にとって依然として大きな課題です。 山口大学では、将来の技術移転の可能性を探索するため、プレプリントを含む学術論文から技術移転のポテンシャルに関する知見を深めるための支援ツールを求めていました。そこで、AIで高精度に探索を自動化する...
キーワード:サイバーセキュリティ/データ駆動/マッチング/サイバーフィジカルシステム/プログラミング/言語モデル/人工知能(AI)/産学連携/ポートフォリオ/アクティブフィルタ/技術移転/コバルト/パワーエレクトロニクス/フッ素/モニタリング/リチウム/自動化/電気化学/マウスモデル/子宮/子宮内膜/オルガノイド/細胞シート/線維芽細胞/スクリーニング/マウス/ラット/創傷治癒/早期発見
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
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発表日:2026年6月3日
5
悪性脳腫瘍(膠芽腫)に対する次世代型CAR-T細胞療法の医師主導治験に向けた研究開発がAMEDに採択
―九州大学・山口大学・ノイルイミューン社による産学連携プロジェクト―
国立大学法人山口大学〔所在地:山口県山口市、学長:谷澤 幸生〕(以下「山口大学」)、九州大学病院〔所在地:福岡県福岡市、病院長:中島康晴〕(以下「九州大学」)およびノイルイミューン・バイオテック株式会社(以下「ノイルイミューン社」)は、日本医療研究開発機構(AMED)の令和8年度「橋渡し研究プログラム」シーズFに、共同で提案した研究開発課題「膠芽腫に対する次世代型の免疫強化技術を搭載した抗EGFRvⅢ CAR-T細胞療法の First-in-human 医師主導第Ⅰ相臨床試験の研究開発」が採択されたことをお知らせします。 本プロジェクトでは、九州大学大学院医学研究院 脳神経外科学/九州...
キーワード:品質評価/産学連携/自動化/遺伝子改変/CAR-T細胞療法/悪性脳腫瘍/橋渡し研究/脳神経外科/免疫制御/免疫抑制/臨床応用/膠芽腫/免疫療法/T細胞/血液/細胞治療/細胞療法/免疫学/免疫細胞/臨床試験/遺伝子/医師/疫学/脳腫瘍
他の関係分野:情報学複合領域工学総合生物
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発表日:2026年5月25日
6
骨髄間葉系間質細胞が細胞外小胞中のmicroRNAにより肝硬変の進行を抑制する機序を発見
山口大学大学院医学系研究科消化器内科学講座の高見太郎教授、松本俊彦講師、川本大樹大学院生(研究当時)らの研究グループは、骨髄間葉系間質細胞の分泌する細胞外小胞に含まれるmicroRNAが肝星細胞の活性化を制御し、肝硬変の進行を抑制するメカニズムを解明しました。 同講座では、進行した肝硬変に対する新たな低侵襲治療法として、骨髄間葉系間質細胞を肝動脈から投与する「自己完結型肝硬変再生療法」の開発を進め、金沢大学および澁谷工業株式会社と協同で医師主導治験を実施してきました。 本研究では、間葉系間質細胞が分泌する細胞外小胞中のmicroRNAに着目した検討が行われました。治験参加肝硬変...
キーワード:品質評価/プロファイル/モデリング/シグナリング/肝硬変/細胞外小胞/細胞内シグナル/評価法/TGF-β/リモデリング/骨髄/低侵襲治療/アクチン/間質細胞/細胞骨格/受容体/サイトカイン/遺伝子/医師/線維化/低侵襲
他の関係分野:情報学工学
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発表日:2026年5月19日
7
植物の生命活動を支える起動装置を発見
―細胞膜プロトンポンプを直接活性化する基本メカニズムを解明、気孔が開く仕組みも明らかに―
植物の細胞膜プロトンポンプを直接リン酸化して活性化するキナーゼを特定したC5およびC7グループのRaf型キナーゼが複合体を形成し、プロトンポンプのThr881をリン酸化する“起動装置”として機能することを発見したこの起動原理がコケから被子植物まで保存され、4億年以上維持されてきた植物共通の「生命維持OSのコード」であることを解明したこの起動装置に光とCO2シグナルが統合されることで朝に気孔が開く分子メカニズムを解明した地球のガス交換を支える分子基盤を提示し、環境適応型作物の開発などへの応用に期待 ...
キーワード:炭素循環/太陽/コケ植物/ゼニゴケ/プロトンポンプ/維管束/光合成/細胞伸長/青色光/環境適応/太陽光/持続可能/光照射/物質輸送/イオン輸送/エンジン/制御システム/電気化学/二酸化炭素/二酸化炭素/物質生産/酸化酵素/オーキシン/リン酸/高CO2/植物ホルモン/シロイヌナズナ/環境ストレス/CO2濃度/ストレス耐性/環境応答/水利用/生物生産/プロテインキナーゼ/プロトン/リン酸化プロテオーム/細胞膜/タンパク質リン酸化/ホルモン/分子機構/ATP/キナーゼ/リン酸化酵素/膜タンパク質/ストレス
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2026年5月12日
8
川崎病における炎症増幅機構の解明
― IL-33/ST2シグナルの役割
山口大学医学部附属病院小児科の岡田 清吾 講師(細胞デザイン医科学研究所・先進ゲノム編集治療研究部門)、大学院医学系研究科(医学専攻)小児科学講座の長谷川 俊史 教授(同研究部門)らのグループは、川崎病血管炎における新たな分子メカニズムとして、インターロイキン (IL)-33/ST2シグナルに注目した総説論文を発表しました。 IL-33は細胞傷害に伴って放出される「アラーミン(danger signal)」として機能し、自然免疫の活性化や血管内皮細胞・平滑筋細胞への影響を通じて炎症を増幅する可能性があります。一方で、受容体ST2の可溶型(sST2)は組織ストレスを反映するバイオマーカー...
キーワード:筋細胞/平滑筋/インターロイキン/冠動脈/血管内皮/治療標的/ゲノム編集/血管内皮細胞/自然免疫/受容体/内皮細胞/平滑筋細胞/ゲノム/ストレス/バイオマーカー/小児/臨床研究
他の関係分野:生物学
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発表日:2026年5月11日
9
「水を節約しながら生き延びるコムギ」の仕組みを解明
本研究では、コムギの突然変異体の中から、水の消費を抑えながら乾燥に強い系統WS1を選び出し、詳しく解析しました。 WS1は、通常のコムギに比べて気孔の開き方が小さく、蒸散を抑える特徴を持っていました。その結果、水の使用効率が高まり、乾燥条件下でも高い生存率を示しました(図1)。図1.給水停止後の変異を含まないコントロール系統(C)と節水系統(WS1)の干ばつストレス下で植物が萎れて枯死するまでの様子。20日間給水を...
キーワード:サイバーフィジカルシステム/最適化/突然変異/気候変動/浸透圧/持続可能/生産性/リン酸/植物ホルモン/変異体/環境ストレス/突然変異体/ストレス耐性/乾燥ストレス/浸透圧調節/微生物/アミノ酸配列/ホルモン/ATP/アミノ酸/グルタミン酸/シグナル分子/ストレス応答/プロリン/代謝物/転写因子/翻訳後修飾/ストレス/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年5月8日
10
エラスチン線維の3次元構造が皮膚弾力に与える影響の解明
~独自の3Dシミュレーション評価法を開発~
山口大学大学院創成科学研究科の蒋飛准教授は、株式会社ファンケルとの共同研究により、ヒト皮膚中のエラスチン線維の3次元構造に基づいて皮膚弾力を予測する、独自の3Dシミュレーション評価法を開発しました。 本手法では、実際のヒト皮膚から取得したエラスチン線維の立体構造を再現し、コンピューター上で力学的負荷を与えた際の皮膚および線維の変形挙動を解析することで、皮膚弾力を視覚的かつ定量的に評価することが可能です。これにより、加齢に伴う皮膚弾力低下の仕組みを、エラスチン線維の3次元構造の観点から捉えることに初めて成功しました。 さらに本研究により、皮膚の弾力はエラスチンの量だけでなく、エラ...
キーワード:3次元構造/シミュレーション/ネットワーク構造/モデル化/有限要素法/評価法/エラスチン/立体構造/加齢
他の関係分野:工学
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発表日:2026年5月8日
11
新たな心房細動治療「パルスフィールドアブレーション(PFA)」における急激な血圧低下のメカニズムと予防策を解明
-右肺静脈からのアプローチが安全性の鍵-
最新の心房細動治療であるパルスフィールドアブレーション(PFA)において、エネルギー照射直後に生じる急激な血圧低下の実態を詳細に解析しました。解析の結果、血圧低下は最初の肺静脈への照射時に最も発生しやすく、治療が進むにつれて反応が減弱(慣れが生じる)することを解明しました。「右肺静脈」から治療を開始するプロトコルが、左肺静脈から開始する場合と比較して、深刻な血圧低下のリスクを抑制し、安全性を高める可能性を示しました。本研究は、橋本慎太郎診療助教、石口博智助教(共同筆頭著者)、吉賀康裕講師、佐野元昭教授らによるグループの成果であり、PFA治療のより安全な標準プロト...
キーワード:多変量解析/プロトコル/最適化/パルス/高周波/カテーテル/アブレーション/合併症/心機能/心臓/心房細動/イミン/不整脈/迷走神経/リスク因子/血圧/自律神経
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年4月27日
12
非光合成生物が光合成能力を獲得する仕組みの初期条件を発見
-ミドリゾウリムシとクロレラの細胞内共生で、宿主ミトコンドリアとクロレラ包膜間の強固な結合を初めて証明-
光合成※4能力を持たない生物が、藻類やその葉緑体※5を細胞内に取り込んで光合成産物(糖や酸素)を利用する能力を獲得する現象は、「光合成細胞内共生」と呼ばれます。これは非光合成生物にとって極めて有利な生存戦略であり、生物進化の重要な過程の一つです。 山口大学大学研究推進機構「中高温微生物研究センター」および福島大学環境放射能研究所の客員研究員である藤島政博 山口大学名誉教授と、山口大学理学部卒業生の西山翔氏は、ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria)とその細胞内共生クロレラ(Chlorella var...
キーワード:DNA結合/光エネルギー/環境放射能/普遍性/遠心力/生細胞/ATP合成/チラコイド膜/光合成/光合成細菌/生存戦略/葉緑体/酸素分子/紫外線/シリカ/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/放射能/膜構造/モデル生物/親水性/細胞壁/微生物/ATP合成酵素/膜脂質/セラミド/細胞膜/モノクローナル抗体/ATP/クローニング/ミトコンドリア/リン脂質/蛍光顕微鏡/蛍光色素/蛍光標識/抗原/細胞分裂/生体膜/抗体/細菌/脂質
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月21日
13
CRISPR-Cas3でヒトT細胞遺伝子破壊に成功
―次世代CAR-T細胞治療への応用に期待―
東京大学医科学研究所先進動物ゲノム研究分野の真下知士教授、藤井智明研究員(研究当時)、山口大学大学院医学系研究科免疫学講座の玉田耕治教授、理化学研究所放射光科学研究センターの竹下浩平研究員らの研究グループは、CRISPR-Cas3システムを用いてヒトT細胞の遺伝子を効率的に破壊するゲノム編集技術を開発しました。 ゲノム編集技術の1つであるCRISPR技術(注4)は生命科学研究や医療分野で利用されています。中でも広く用いられているCRISPR-Cas9はDNAを一カ所で切断する仕組みですが、細胞の修復過程によって小さな変異が導入されるだけで遺伝子機能が完全に失われ...
キーワード:免疫機能/放射光/遺伝子改変/CRISPR-Cas/実験動物/遺伝子破壊/ゲノム構造/ゲノム編集技術/リンパ腫/遺伝子操作/免疫系/CAR-T細胞療法/DNA二本鎖切断/染色体転座/CRISPR/GVHD/がん免疫/がん免疫療法/ゲノム不安定性/移植片対宿主病/染色体/臨床応用/mRNA/ゲノム解析/リンパ球/胎児/T細胞受容体/ゲノム編集/造血幹細胞/免疫療法/CRISPR-Cas9/HLA/RNA/T細胞/がん細胞/遺伝子ノックアウト/遺伝子治療/幹細胞/血液/抗原/再生医療/細胞治療/細胞療法/受容体/創薬/白血病/免疫学/免疫細胞/ゲノム/遺伝子/疫学/細菌/造血
他の関係分野:複合領域数物系科学総合生物農学
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発表日:2026年4月10日
14
ネコの胸はねじれやすい
~ネコひねり問題を考えるための新しいデータ~
ネコは高い所から落ちたとき、空中で体勢を立て直し、足から安全に着地することができます。この行動はネコひねり、学術的には「立ち直り反射」と呼ばれます(図1)。立ち直り反射の能力はすべての動物に備わっているわけではなく、たとえば、イヌが立ち直り反射をするという話を耳にすることはありません。 立ち直り反射の際に、ネコはどのように体を使っているのか? この「ネコひねり問題」について、これまでにさまざまな考えが提唱されてきたものの、十分な解決にはいたっていませんでした。 山口大学共同獣医学部の日暮泰男助教と学部6年生(当時)の戒能靖史大学生らの研究グループは、ネコの脊椎(背骨)の...
キーワード:獣医学/病理/脊椎/生理学
他の関係分野:農学
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発表日:2026年4月8日
15
バイオエタノールの工業生産に向けた高温同時糖化・発酵・減圧蒸留プロセス(HT-SSFD)を開発
山口大学大学研究推進機構 中高温微生物研究センターの山田守教授(特命)、Sornsiri Pattanakittivorakul学術研究員、前野慎太朗助教らの研究グループは、タイ・カセサート大学、タイ・コンケン大学、ベトナム・カントー大学、ラオス国立大学との共同研究により、耐熱性酵母の特性を活かした高温同時糖化・発酵・減圧蒸留(HT-SSFD)という新規な統合プロセスを提案し、その性能を評価しました。高温SSF(HT-SSF)は、従来のSSFよりも10℃以上高い温度で実施できることから糖化酵素量の削減、冷却コスト削減、雑菌混入の抑制などのメリットがありますが、高温でのエタノールや活性酸素種によ...
キーワード:プロファイル/最適化/耐熱性/生産技術/膜分離/電池/燃料電池/エタノール/エンジン/シミュレーション/ベトナム/リサイクル/生産性/Saccharomyces cerevisiae/発酵/ストレス耐性/バイオエタノール/バイオマス/微生物/イミン/活性酸素/活性酸素種/ゲノム/ストレス
他の関係分野:情報学化学工学農学
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発表日:2026年4月3日
16
日常的な飼育管理が犬の認知機能不全症候群の発症予防と進行抑制に与える影響を考察
獣医学の技術発展に伴い、犬の Cognitive Dysfunction Syndrome(CDS:認知機能不全症候群)は飼い主と犬のウェルビーイングにとって重要な問題となっています。CDSは人のアルツハイマー病に類似した神経変性疾患で、記憶力低下や行動異常(徘徊・夜鳴きなど)を引き起こします。 CDSは環境エンリッチメントや薬物治療によって症状の進行を遅らせることが報告されていますが、CDSそのものを発症させな...
キーワード:ウシ/獣医学/アルツハイマー病/神経変性/神経変性疾患/アウトカム/コホート/認知機能
他の関係分野:農学
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発表日:2026年4月2日
17
植物が青色光でデンプンを分解し気孔を開く仕組みを解明
−青色光受容体フォトトロピンの新たな基質WDR48を発見−
山口大学大学院創成科学研究科の武宮淳史教授、東京理科大学創域理工学部の山内翔太助教(元 山口大学学術研究員)の研究グループは、東京農工大学大学院農学研究院生物システム科学部門の梅澤泰史教授、名城大学理工学部の堀田一弘教授らとの共同研究により、植物が青色光に応答してデンプンを分解し、気孔開口を促進する新たな分子メカニズムを解明しました。 気孔は、植物の表皮に存在する一対の孔辺細胞によって形成される微小な孔であり、青色光に応答して開口し、光合成に必要な二酸化炭素(CO₂)の取り込みを促進します。孔辺細胞は表皮細胞の中で唯一葉緑体をもち、光合成によって葉緑体中にデンプンを蓄積します。青色光は...
キーワード:フォトトロピン/光合成/光受容/光受容体/神経系/青色光/葉緑体/環境適応/光環境/二酸化炭素/二酸化炭素/平滑化/生体内/酸化酵素/デンプン/リン酸/植物ホルモン/変異体/シロイヌナズナ/水利用/有機酸/バイオエネルギー/リン酸化プロテオーム/機能解析/細胞膜/タンパク質リン酸化/ホルモン/ATP/DNA損傷/LC-MS/MS/アミノ酸/キナーゼ/クロマトグラフィー/リン酸化酵素/受容体
他の関係分野:生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年3月31日
18
がんの悪役c-Mycを制御する新たな仕組みを解明
―がん抑制因子PP2Aを減らしても増やしても、c-Mycを減らすことができる―
山口大学共同獣医学部の大浜剛教授(細胞デザイン医科学研究所・所員)、大学院共同獣医学研究科博士課程の安藤紗奈大学院生らを中心とした研究グループは、がんの進行に深く関わるタンパク質「c-Myc」の分解メカニズムが、がん抑制因子「PP2A」の量によって切り替わることを明らかにしました。本研究成果は、米国科学アカデミー紀要『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(PNAS)』に掲載されました。 研究の背景 c-Mycは、全遺伝子の約15%以上を制御する“マスター...
キーワード:リン酸/獣医学/分子機構/脱リン酸化/c-Myc/がん細胞/転写因子/臨床試験/遺伝子/抗がん剤
他の関係分野:農学
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発表日:2026年3月28日
19
卵巣老化の新たな分子メカニズムを解明
―アルドケト還元酵素1b7(Akr1b7)の低下が卵胞発育障害と生殖機能低下を引き起こす―
女性の生殖能力は加齢とともに低下しますが、その分子レベルでの仕組みは十分に解明されていません。 山口大学大学研究推進機構総合科学実験センター遺伝子実験施設の水上洋一教授および諌山慧士朗助教は、山口大学大学院医学系研究科、東海大学、京都産業大学と共同でマウス卵巣を用いた性周期に応じた網羅的遺伝子発現解析により、Akr1b7(アルドケト還元酵素1b7)が卵巣老化と生殖機能維持に重要な役割を果たすことを明らかにしました。 若齢マウスでは排卵刺激後にAkr1b7が一過性に活性化されるのに対し、高齢マウスではこの反応が失われていました。さらに、Akr1b7を欠損させたマウスでは、卵胞発育...
キーワード:生殖/機構総合/性周期/環境応答/遺伝子工学/遺伝子発現解析/治療標的/早期診断/排卵/発現解析/網羅的遺伝子発現解析/卵子/卵巣/卵胞発育/アルコール/ホルモン/性ホルモン/分子機構/ゲノム編集/プロゲステロン/マウス/代謝酵素/発現制御/薬理学/ゲノム/ストレス/遺伝子/遺伝子発現/加齢/酸化ストレス/妊娠/老化
他の関係分野:生物学工学農学
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発表日:2026年3月17日
20
乳児期のアトピー早期強化治療、3歳時点でも食物アレルギーを抑制
~早期介入で卵アレルギーも有意に減少~
本研究は、全国多施設で実施されたランダム化比較試験(PACI試験)に参加した乳児を、3歳まで追跡した前向きコホート研究(PACI-ON研究)です。生後7~13週でアトピー性皮膚炎と診断された乳児650名(全国16施設)を、・早期から積極的に炎症を抑える「早期強化治療群」(プロアクティブ療法)・ガイドラインに沿った「従来治療群」(リアクティブ療法)の2群に無作為に割り付け、生後28週まで治療を実施しました。その後は通常診療を行い、3歳まで食物アレルギー、皮膚症状、アレルギー性疾患、成長などを評価しました。主な研究結果3歳...
キーワード:花粉/アレルゲン/スギ/喘息/アトピー性皮膚炎/アレルギー/コホート/小児/食物アレルギー/前向きコホート研究/有病率
他の関係分野:農学
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発表日:2026年3月9日
21
カブトムシのメスは一生に一度しか交尾しない
山口大学理学部(大学院創成科学研究科(理学系))の小島渉准教授、学部4年生(当時)の圓尾明日香大学生、大学院創成科学研究科修士課程2年生の山手颯太大学院生らの研究グループは、アメリカ・モンタナ大学との共同研究により、カブトムシTrypoxylus dichotomusのメスが、生涯に一度しか交尾しないことを明らかにしました。研究グループが実験室環境下で観察を行ったところ、90%以上のメスが最初の交尾から少なくとも一カ月間にわたり、他のオスからの交尾の試みを拒絶することがわかりました。この拒絶期間は、野生下の成虫のメスの寿命を上回る長さです。他種の昆虫のメスは複数のオスと交尾を...
キーワード:化学物質/交尾器/進化生物学/生殖/繁殖生態/受精/寿命/精子
他の関係分野:環境学生物学農学
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発表日:2026年2月27日
22
COPD患者におけるフレイル合併が心血管イベントリスクを約2.6倍に高めることを明らかに
—10年間にわたる長期間データで検証
山口大学医学部附属病院 呼吸器・感染症内科の濱田和希助教、大学院医学系研究科呼吸器・感染症内科学講座の松永和人教授、AIシステム医学・医療研究教育センターの浅井義之教授らの研究グループは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者において「フレイル(虚弱)」の程度が、将来の重大な心血管イベント(心筋梗塞、心不全、脳卒中など)の発生率と強く関連することを、日本の地域医療データを用いた10年間にわたる追跡調査で明らかにしました。 COPDは主に喫煙など有害物質への長期暴露によって肺に炎症が生じ、気管支が狭くなったり、酸素を取りこむ肺胞が破壊されることで、呼吸機能が低下する疾患です。COPD患者は労...
キーワード:人工知能(AI)/有害物質/血管内皮/合併症/心筋/フレイル予防/血管内皮機能/寿命/心筋梗塞/身体機能/地域医療/追跡調査/慢性閉塞性肺疾患(COPD)/低酸素/フレイル/加齢/感染症/健康寿命/生活の質/電子カルテ/認知機能/脳卒中/慢性疾患
他の関係分野:情報学工学
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発表日:2026年2月19日
23
CIDPで免疫グロブリンGが血液神経関門を破綻させる機序を解明
山口大学大学院医学系研究科臨床神経学講座の清水文崇准教授、大学研究推進機構総合科学実験センター資源開発分野(遺伝子実験施設)の水上洋一教授、渡邊健司助教らの研究グループは、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: CIDP)注1の患者免疫グロブリンGが、血液神経関門(blood-nerve barrier: BNB)注2を破綻させる分子機序を明らかにしました。研究の背景と目的 CIDPは、神経難病で2か月以上にわたり徐々に進行す...
キーワード:ブレイン/対称性/非対称性/Vcam-1/有害物質/機構総合/資源開発/政策研究/リサイクリング/運動神経/病原性/シークエンス/病原体/機能解析/神経内科学/髄鞘/GM-CSF/血管内皮/血清/細胞株/末梢神経/リンパ球/筋萎縮/自己抗体/B細胞/RNA/RNAシークエンス/Th1/Th17細胞/TNF/T細胞/インテグリン/ケモカイン/ファージ/マクロファージ/炎症性サイトカイン/血液/血管内皮細胞/神経科学/神経細胞/創薬/内皮細胞/慢性炎症/免疫細胞/サイトカイン/タイトジャンクション/遺伝子/抗体/神経疾患/難病
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月23日
24
ステロイドパルス療法が循環動態に与える影響を解明
ステロイドパルス療法によって、心臓負荷の血液マーカーである脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)と心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)が上昇し、心臓超音波検査所見においても心負荷の出現が示唆されました。心疾患の既往などのリスクを有する患者さんに対してステロイドパルス療法を施行する際には、十分な注意や対策を行う必要性が示唆されました。研究の背景と概要 山口大学医学部附属病院 第二内科の名和田 隆司 助教、村川 香里 大学院生(大学院医学系研究科 器官病態内科学講座)、小室 あゆみ 助教、大学院医学系研究科 器官病態内科学講座の佐野 元昭 教授、...
キーワード:パルス/グルココルチコイド/超音波/ナトリウム/膠原病/ナトリウム利尿ペプチド/ANP/BNP/心臓/ステロイド/血液/自己免疫/自己免疫疾患/腎臓/副作用/血圧/高血圧/超音波検査
他の関係分野:数物系科学生物学工学
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発表日:2026年1月23日
25
犬の口腔内悪性黒色腫に対する抗PD-1抗体の大規模臨床試験を実施
〜150頭のデータ解析により有効性と効果予測バイオマーカーを特定〜
山口大学共同獣医学部 獣医臨床病理学研究室の水野拓也教授(山口大学細胞デザイン医科学研究所・副所長)および伊賀瀨雅也准教授(山口大学細胞デザイン医科学研究所・所員)と京都動物医療センターの萩森健二獣医師の研究グループは、以前に獣医臨床病理学研究室および日本全薬工業株式会社が樹立した「抗犬PD-1犬化抗体(ca-4F12-E6)」を用いて、進行性の犬口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)を対象とした世界最大規模の獣医師主導臨床研究を実施しました。 本研究では、山口大学共同獣医学部附属動物医療センターおよび京都動物医療センターを含む多施設において150頭の犬を登録し、本抗体の有効性と安全性を評...
キーワード:データ解析/マイクロ/生体内/獣医学/抵抗性/免疫系/MSI/PD-1/PD-L1/がん免疫/がん免疫療法/マイクロサテライト不安定性/リンパ節転移/悪性黒色腫/悪性度/炎症反応/病理/病理学/放射線治療/ゲノム解析/リンパ球/白血球/免疫療法/イミン/メラノーマ/血液/副作用/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/免疫細胞/臨床試験/ゲノム/コホート/バイオマーカー/遺伝子/遺伝子変異/医師/個別化医療/抗体/手術/生理学/放射線/臨床研究
他の関係分野:数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2026年1月21日
26
能登半島地震の発生源となった沿岸海底活断層
世界最長級の地震隆起を引き起こしたことを解明
2024年1月1日に発生した能登半島地震(マグニチュード7.5)により、能登半島北部では顕著な地盤の隆起が観察されました。本研究は、この隆起が能登半島北岸に沿って並走する海底活断層の活動によって生じたことを、隆起海岸の地図化、隆起量の計測、および海底地形の分析を通じて明らかにしたものです。従来の津波・地震ハザード評価では十分に考慮されてこなかった沿岸域の海底活断層について、変動地形学的手法により具体的に示した点で、新たな視座を提供するものです。 また、本研究は広島大学から論文掲載料の助成を受け、実施されました。背景 日本の沿岸部は、これまで繰り返し地震...
キーワード:変動地形/活断層/脆弱性/地域防災計画/日本列島/防災計画/社会基盤/地震ハザード/ハザード/沿岸域/性能評価/津波/避難行動/防災・減災/層構造
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学
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発表日:2026年1月14日
27
眼圧を高感度に無線計測するスマートコンタクトレンズを開発
~緑内障評価に有効であることを実証~
ソフトなコンタクトレンズに歪センサアンテナを搭載することに成功しました。パリティ・時間(PT)対称性共振結合回路と無線式歪センサを統合した新回路によって、従来方式の約183倍の感度(36.333 Ω/mmHg)を達成しました。市販の眼圧計と高い線形相関を確認するとともに(豚眼:R2=0.93、ウサギ:R2=0.97)、高い透明性(可視光透過80%以上)と生体安全性を実証しました。本成果は、健常者(10~21 mmHg)が装着することで、緑内障患者の早期発見に向けたスマートレンズとしての開発につながります。...
キーワード:無線通信/アンテナ/ウェアラブル/ソフトウェア開発/医療機器/対称性/データ解析/検出器/高分子/導電性高分子/温度分布/遷移金属/エネルギー貯蔵/レンズ/可視光/共振器/生体適合性/電子デバイス/バイオセンシング/透明性/窒化物/カーボン/インピーダンス/カーボンナノチューブ/センシング/モニタリング/安全性評価/共振周波数/周波数/生産システム/電磁波/導電性/半導体/微細加工/ナノチューブ/生体計測/微細加工技術/技術革新/ウサギ/層構造/ナトリウム/ヒアルロン酸/角膜/眼圧/眼科学/早期診断/緑内障/寿命/医療費/in vitro/ラット/上皮細胞/臨床試験/サーモグラフィ/セルフケア/遠隔医療/健康寿命/高齢化/早期発見/非侵襲
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学総合生物農学
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発表日:2025年12月25日
28
植物の乾燥防御の鍵:気孔閉鎖シグナル伝達を担う新規因子MAP4K1/2を発見
~長年未解明であったカルシウム制御の謎に迫る~
山口大学大学院創成科学研究科の武宮淳史教授、国立大学法人東京農工大学大学院農学研究院の梅澤泰史教授、同大学大学院生物システム応用科学府博士後期課程(研究当時)の山下昂太氏らを中心とする国際共同研究グループは、植物が乾燥にさらされた際に水分損失を防ぐために行う気孔[1]の閉鎖メカニズムの一端を明らかにしました。 植物の気孔は、光合成に必要な二酸化炭素の取り込みを担うとともに、蒸散[2]を通じて葉面温度を調節する等の重要な役割を果たしています。しかし、乾燥ストレス下では水分損失の抑制が最優先となるため、植物ホルモンであるアブシジン酸(ABA)...
キーワード:エストニア/質量分析装置/水蒸気/光合成/高等植物/質量分析/生産性/二酸化炭素/モデル生物/カルシウムイオン/プロトプラスト/リン酸/植物ホルモン/変異体/シロイヌナズナ/環境ストレス/カルシウムチャネル/乾燥ストレス/水利用/Ca2+/プロテインキナーゼ/リン酸化プロテオーム/細胞膜/ROS/ホルモン/カルシウム/キナーゼ/ストレス応答/活性酸素/活性酸素種/電気生理学/翻訳後修飾/ストレス/遺伝学/遺伝子/生理学/分子生物学
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2025年12月22日
29
遺伝子編集の精度を高める新しい仕組みを開発
~安全で確実性の高い遺伝子治療や精密さが求められる基礎研究に貢献~
山口大学大学研究推進機構中高温微生物研究センターの佐藤悠助教、広島大学大学院医系科学研究科の松本大亮助教(現 東京都医学総合研究所主任研究員)、野村渉教授、東京都医学総合研究所の宮岡佑一郎再生医療プロジェクトリーダーらのグループはヒト細胞においてHDRが成功するとジフテリア毒素への耐性を獲得する仕組みと緑色蛍光の消光によりオフターゲット作用を検出する仕組みを利用した、独自のスクリーニングシステムを構築しました。このシステムを用いてCas9変異体ライブラリを探索した結果、2つの新規アミノ酸変異(I795V/K918E)を持つ「HSS Cas9」を同定しました。HSS Cas9は、野生型Cas...
キーワード:エステル/遺伝性疾患/細胞周期制御/テンプレート/遺伝子改変/CRISPR-Cas/変異体/ゲノム編集技術/微生物/ジンクフィンガー/CRISPR/蛍光タンパク質/ゲノム編集/CRISPR-Cas9/アミノ酸/スクリーニング/遺伝子治療/再生医療/細胞周期/副作用/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年12月16日
30
国立大学法人山口大学が株式会社日立製作所とCAR-T細胞の技術改良に向けた共同研究を開始
国立大学法人山口大学〔所在地:山口県山口市、学長:谷澤 幸生〕(以下「山口大学」)は株式会社日立製作所(以下「日立製作所」)と、CAR-T細胞(※1)の技術改良に関する共同研究を開始しましたので、お知らせします。 山口大学 大学院医学系研究科 免疫学講座の玉田耕治教授(山口大学細胞デザイン医科学研究所・所長)が日立製作所と協力して進める本共同研究では、最新のがん免疫療法であるCAR-T細胞の安全性や有効性を高めるための技術開発に取り組み、がんに苦しむ患者さんに新たな治療選択肢を提供することを目指します。※1 CAR-T細胞(キメラ抗原受容体(CAR : Chimeric An...
キーワード:最適化/人工知能(AI)/ロボット/最適設計/自動化/遺伝子改変/一細胞/機能性/キメラ/リンパ腫/抗原受容体/免疫系/CAR-T細胞療法/機能解析/がん免疫/がん免疫療法/動物モデル/骨髄/免疫療法/T細胞/がん細胞/ケモカイン/スクリーニング/ラット/遺伝子治療/遺伝子導入/血液/抗原/細胞治療/細胞療法/受容体/白血病/免疫学/免疫細胞/臨床試験/ウイルス/サイトカイン/遺伝子/疫学
他の関係分野:情報学工学総合生物農学
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発表日:2025年12月16日
31
ジュラ紀の地球温暖化からの回復期に海洋一次生産性が増大
-山口県の堆積岩から色素分子化石を発見-
約1億8300万年前、大規模火成活動によって石炭が燃焼し、大量の二酸化炭素やメタンが放出されることで、炭素循環の乱れと顕著な地球温暖化が発生しました。それに伴い、世界各地で巨大な嵐の多発、海の貧酸素化、海洋生物の大量絶滅など、大規模な環境変動が引き起こされました。 この環境変動からどのように回復したかを理解するには、海洋での有機物生産量を示す「海洋一次生産性」が重要となります。これは、植物プランクトンが光合成を行い、環境中の炭素から有機物を生産することで、海底へ埋没した有機物の分、大気―海洋系から炭素が隔離されるためです。 しかし、当時の岩石記録はヨーロッパに偏っているうえ...
キーワード:ミュージアム/海洋/環境変動/炭素循環/地球温暖化/火成活動/海洋無酸素事変/堆積岩/堆積物/大量絶滅/光合成/有機分子/メタン/栄養塩/生産性/二酸化炭素/有機物/海洋生物/プランクトン/温暖化/植物プランクトン/イミン
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学農学
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発表日:2025年12月13日
32
世界で最も影響力のある科学者トップ2%リストに本学の教員がランクインしました
アメリカのスタンフォード大学とオランダのエルゼビア社が作成・公表した「科学分野で世界的に高い影響力を持つ研究者リスト(Top 2% Scientistリスト)」の最新版(2025年9月19日付けで更新・発表)にて、「単年」区分において本学の教員13名がランクインしました。なお、2025年11月1日現在、本学に在籍している教員をカウントしています。 当リストは、エルゼビア社が提供する学術データベース「Scopus」の情報を基に、22の主要分野および174のサブ分野における研究者を対象として分析したもので、総被引用回数、h-index、単著論文数、個別引用論文数など、複数の指標を総合的に用...
キーワード:情報学/地球科学/解析学/数理物理/生物有機化学/地盤工学/生物物理学/内分泌学/整形外科学/脳科学/実験心理学/生物物理/臨床検査/神経科学/内分泌/分子生物学
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学工学総合生物
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発表日:2025年12月9日
33
国産ヨウ素の安定供給に貢献
—海水からヨウ素を選択的に回収できる新材料を開発—
海水・かん水など、高濃度の塩水から「ヨウ化物イオンだけ」を回収できる新材料を開発材料内部に形成される層状空間と有機カチオンが「選択性の鍵」であることを実証吸着されたヨウ化物イオンは電圧の印加により脱離できるため、材料の繰り返し使用(再生)が可能ペロブスカイト型太陽電池の材料サプライチェーンに直結日本が世界有数のヨウ素生産国である利点を最大化する「新たな資源循環技術」 山口大学大学院創成科学研究科の吉田 航助教らの研究グループは、海水など、高濃度の塩水に含まれる微量のヨウ化物イオン(I...
キーワード:最適化/サプライチェーン/光電子分光/水溶液/吸着構造/スペクトル/太陽/界面・表面/環境調和/光電子分光法/静電相互作用/表面科学/結合状態/電子分光/マンガン/固体表面/層状化合物/XPS/ペロブスカイト/選択性/層状物質/塩化物イオン/イオン輸送/太陽電池/電池/イオン交換/ナノメートル/ナノ空間/界面活性剤/環境負荷/資源循環/性能評価/耐久性/天然ガス/電気化学/溶媒抽出/親水性/カルシウムイオン/リン酸/Ca2+/放射性ヨウ素/カチオン/カルシウム/ヨウ素
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2025年11月27日
34
小型衛星上で冗長構成GPUによる準リアルタイム画像処理を実現する低電力エッジコンピューティング技術を開発(代表研究者:山口大学大学研究推進機構 教授 長井 正彦)
国立大学法人山口大学〔所在地:山口県山口市、学長 谷澤 幸生〕(以下、山口大学)と富士通株式会社〔所在地:神奈川県川崎市、代表取締役社長 時田 隆仁〕(以下、富士通)は、マイクロ波を地表に照射して反射波を受信し二次元画像化する低軌道合成開口レーダー(SAR)衛星向けに、衛星上で冗長構成GPUにより10分以内(準リアルタイム)画像処理を実現する低電力エッジコンピューティング技術(以下、本技術)を開発しました。 本技術は、宇宙放射線などによる誤作動への高い耐性をもち、衛星の限られた電力で動作可能なコンピュータシステムと、対応するプログラミング環境からなります。このコンピュータシステムは...
キーワード:ロバスト/エッジコンピューティング/プロセッサ/コンピューティング/GPU/Linux/スーパーコンピュータ/ハイパースペクトル/フレームワーク/プログラミング/画像処理/人工知能(AI)/計算量/陽子/ノイズ/スペクトル/衛星/赤外線/太陽/蓄電池/合成開口レーダ/紫外線/太陽電池/電池/センサー/センシング/データ処理/プロトタイプ/マイクロ/マイクロ波/リモートセンシング/小型衛星/人工衛星/森林火災/森林伐採/衛星データ/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学工学農学
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発表日:2025年11月17日
35
第11回「学生と学長との懇談会(YYトーク)」を開催しました!
令和7年10月24日(金)、吉田キャンパス7学部(人文学部、教育学部、経済学部、理学部、農学部、共同獣医学部、国際総合科学部)の最終年次の学生7名と谷澤幸生学長による懇談会(通称:YYトーク)を開催しました。 この「YYトーク」は、谷澤学長の発案で企画されたものです。学生の視点からの本学の魅力や課題について、学生と学長が率直な意見交換を行い、大学運営の改善や学生生活のさらなる充実に役立てることを目的としています。 はじめに谷澤学長から自己紹介があり、続いて、参加した学生から所属学部・学科、出身地、所属する課外活動団体などの自己紹介がありました。 続いて「卒業後の夢と社...
キーワード:プログラミング/人工知能(AI)/獣医学/トレーニング/発展途上国
他の関係分野:情報学農学
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発表日:2025年11月11日
36
犬の口腔内悪性黒色腫で同定したCXCL8によるマクロファージ浸潤機構
—腫瘍免疫微小環境を標的とする新たながん治療の開発に向けて—
山口大学共同獣医学部の伊賀瀨雅也准教授、岡内菜央学部生、水野拓也教授らの研究グループは、犬の口腔内悪性黒色腫(メラノーマ、OMM)におけるマクロファージ浸潤の分子基盤を解明しました。本研究には、山口大学の渋谷周作准教授、櫻井優准教授、山本浩加氏(研究当時:学部生)、板本和仁教授、馬場健司准教授、東京大学の中川貴之教授、加藤大貴講師、岐阜大学の前田貞俊教授らが共同で参画しました。 犬の OMM は悪性度と転移性が高く、予後不良が大きな課題です。獣医療でも抗 PD-1 抗体などの免疫療法が導入され、一定の効果が認められている一方で、効果が得られにくい症例へ向けた新たな治療戦略が求められ...
キーワード:ゲノム編集技術/獣医学/組織化学/CRISPR/PD-1/悪性黒色腫/悪性度/遺伝子発現解析/抗腫瘍免疫/細胞株/浸潤/組織化/発現解析/微小環境/免疫抑制/網羅的遺伝子発現解析/ゲノム編集/腫瘍微小環境/免疫療法/RNA/がん治療/ケモカイン/ファージ/マウス/マクロファージ/メラノーマ/遺伝子ノックアウト/好中球/腫瘍免疫/受容体/免疫細胞/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/抗体/免疫組織化学
他の関係分野:農学
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発表日:2025年11月8日
37
南極氷床の融解がさらなる融解を呼ぶ
―9000年前に起きた南極氷床大規模融解の原因解析から、将来、南極で起こりうる連鎖的氷床融解を提唱―
本研究では、これまでの南極地域観測隊(第22、33、47、57、59、61、64次)の活動によって、昭和基地のある東南極リュツォ・ホルム湾から掘削された海底堆積物の分析と、ドロンイングモードランド沿岸から内陸の広域で実施した現地地形・地質調査から(図1)、最終氷期以降に生じた南極氷床の大規模融解が、いつ、どのように起きたのか、そのメカニズムの解明に迫りました。具体的には、現地で採取した海底堆積物について、粒径分布、X線CTによる内部構造、微小化石(プランクトンや底生有孔虫)の組成、さらにベリリウム同位体比(10Be/9Be)(注4)などの...
キーワード:海面上昇/技術戦略/アイスコア/極域/極地/最終氷期/南極海/海洋/海洋科学/環境変動/地球温暖化/臨界点/宇宙線生成核種/海水準変動/海底堆積物/気候モデル/気候変動/酸素同位体/酸素同位体比/深層循環/深層水/堆積物/炭素同位体/同位体/内部構造/南極氷床/宇宙線/同位体比/年代測定/放射性炭素/放射性炭素年代/海洋循環/現地調査/地球環境/X線CT/シミュレーション/フィードバック/沿岸域/海洋環境/数値モデル/ユーラシア/プランクトン/温暖化/層構造/CT画像/イミン
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2025年11月1日
38
亜鉛-マンガン電池の再発見 二次電池化と高容量化によって広がる未来
山口大学大学院創成科学研究科の中山 雅晴教授らの研究グループと大阪大学産業科学研究所の片山 祐准教授らの研究グループは、立命館大学SRセンターの入澤 明典准教授らの研究グループ、ファインセラミックセンター(JFCC)の桑原 彰秀主席研究員らの研究グループと共同で、二酸化マンガンの析出/溶解反応に基づく2電子移動によって可逆的に動作する水系亜鉛-マンガン二次電池を開発しました。今回の技術は、弱酸性水溶液中にバッファーとFe3+イオンを添加することで、従来は非可逆であったMnO2の析出/溶解反応を完全可逆化できる点に特徴があります。電解液中の Fe...
キーワード:型システム/持続性/再生可能エネルギー/水溶液/放射光/放射光X線/電子移動/反応機構/反応場/電子伝達/振動子/マンガン/リチウムイオン電池/固体表面/電気化学反応/蓄電池/電解液/表面反応/エネルギー効率/持続可能/炭素繊維/メディエーション/還元反応/電気伝導/電極反応/電池/カーボン/電気伝導性/カリウム/コバルト/マイクロ/リサイクル/リチウム/共振周波数/軽量化/酸化物/自動車/周波数/新エネルギー/水晶振動子マイクロバランス/多孔質/電解質/電気化学/電気自動車/導電性/二次電池/比表面積/水晶振動子/SEM/プロトン/レドックス/寿命/構造変化/電気化学測定
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学生物学総合理工工学総合生物農学
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発表日:2025年10月23日
39
国内で主流の抗リン脂質抗体価検査結果を新国際分類基準へ適用可能にした
抗リン脂質抗体症候群(APS)では、血小板や血管内壁の細胞に存在する「リン脂質」にβ2グリコプロテインIという血漿タンパクを介して、抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体が結合します。これにより、動脈や静脈に血の塊ができる血栓症や、流産を繰り返す妊娠合併症を発症します。 APSの判定に用いられる抗リン脂質抗体検査においては、2023年に国際リウマチ学会による新国際分類基準が発表され、ELISA(エライザ)法による測定値の基準が定められました。ELISA法とは、『酵素結合免疫吸着測定法(Enzyme-Linked Immunosorbent Assay)』のことで、抗...
キーワード:回帰分析/相関係数/定量的評価/ELISA法/定量評価/ELISA/血栓/膠原病/合併症/自己抗体/リウマチ/リン脂質/血小板/看護/看護学/抗体/脂質/妊娠/標準化
他の関係分野:情報学環境学生物学工学
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発表日:2025年10月21日
40
子どもの外陰部の損傷は虐待によるものか?飼い犬の咬傷か?
―虐待事例と動物による偶発的な損傷事例とを客観的に識別する知見を提示―
本件は、外陰部に損傷を負った1歳半の男児の事例です。男児の両親は、不在の間に飼い犬が男児を襲い、外陰部を噛んだと主張しました。しかし、山口大学大学院医学系研究科法医学講座 髙瀬泉教授と、四国こどもとおとなの医療センター今井剛成育がん診療部長は、損傷の特徴から、男児が何らかの刃器で虐待されたと結論づけました。この結論を裏づける実験を行った結果 、犬の咬傷は辺縁が不整(ギザギザ)になり、周囲に歯の痕跡が残ることが明らかになりました。背景・目的 児童の性虐待は世界的な問題となっています。日本では、性虐待は子ども虐待全体の1.1%(2023年)とされていますが、より多...
キーワード:フィルム/筋肉/抗生物質
他の関係分野:化学
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発表日:2025年10月8日
41
創成科学研究科(理学系学域)の武宮淳史教員に若手先進教授(Young Advanced Professor)の名称を付与しました
令和7年9月1日(月)、山口大学は、優れた若手研究者を抜擢する制度 「若手先進教授(Young Advanced Professor)」 の名称を、大学院創成科学研究科(理学系学域)の武宮淳史教員に付与することを決定し、同日、名称付与式を執り行いました。 若手先進教授制度(Young Advanced Professorは、年功序列に寄らず、優れた研究成果を上げている若手教員を教授として登用するものです。武宮若手先進教授は、生化学、分子生物学、分子遺伝学、細胞生物学、植物生理学といった多角的な視点から、植物の生存戦略や生命の情報制御メカニズムの本質に迫る研究をされています。日本植物生理...
キーワード:フォトトロピン/植物生理学/生存戦略/分子遺伝学/細胞生物学/遺伝学/生理学/分子生物学
他の関係分野:生物学
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発表日:2025年9月27日
42
犬の膀胱がんにおける「乳酸代謝と免疫応答制御」の新たな仕組みを解明
―腫瘍代謝を標的とした新しい治療戦略への可能性―
山口大学大学院共同獣医学研究科の伊賀瀬雅也助教、加藤大樹大学院生、水野拓也教授らの研究グループは、犬の浸潤性尿路上皮がん(iUC)において、腫瘍細胞から排出される「乳酸」が抗腫瘍免疫を抑制する分子メカニズムを解明しました。 本研究には、ボストン大学の茂木朋貴博士研究員(現・東京農工大学助教)、山口大学共同獣医学部の岡内菜央学部生、櫻井優准教授、東京大学の中川貴之教授、内田和幸教授、前田真吾准教授、加藤大貴講師らが共同で参画しました。 犬iUCは犬の膀胱腫瘍で最も発生頻度が高く、転移能が高いため全身療法が必要とされます。さらに一部症例ではHER2遺伝子異常が報告されています。...
キーワード:悪性化/グルコース/獣医学/組織化学/尿路上皮がん/がん免疫/がん免疫療法/遺伝子異常/遺伝子発現解析/抗腫瘍免疫/細胞株/浸潤/組織化/発現解析/微小環境/病理/病理学/免疫抑制/網羅的遺伝子発現解析/膀胱がん/解糖系/腫瘍微小環境/成長因子/免疫療法/ATP/HER2/T細胞/がん細胞/がん治療/ステロイド/抗炎症/細胞増殖/自己免疫/腫瘍免疫/受容体/制御性T細胞/分化誘導/免疫チェックポイント/免疫チェックポイント阻害薬/免疫応答/遺伝子/遺伝子発現/乳がん/免疫組織化学
他の関係分野:生物学農学
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発表日:2025年9月17日
43
コロナ後遺症の診断における酸化ストレスマーカーの有用性
背景 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症は、多彩な症状を呈しますが、その詳細な病態は未だ解明されていません。そのため診療は患者さんの訴えに基づく対症療法が中心となっています。岡山大学病院のコロナ・アフターケア(CAC)外来では、2021年2月15日の開設以来1,200人を超える新型コロナ後遺症患者を診療してきました。本研究では現在主流となっているオミクロン株での感染からの後遺症を対象に、疲労との関連が報告されている酸化ストレスマーカーを測定し、症状との関連を検討しました。研究の内容 2024年5月から11月の間に当院を受診し...
キーワード:回帰分析/甲状腺ホルモン/ブレイン/副腎皮質/統計解析/ビタミン/血栓/副腎/ウイルス感染症/関節/血管障害/血清/臨床応用/ホルモン/筋肉/甲状腺/新型コロナウイルス/認知障害/病態解明/活性酸素/抗酸化/自己免疫/代謝物/内分泌/ウイルス/コルチゾール/ストレス/バイオマーカー/感染症/酸化ストレス/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学
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発表日:2025年9月1日
44
山口県で慢性腎臓病(CKD)対策として新認定制度を開始
~かかりつけ医と専門医の連携強化で重症化予防を目指す「心腎代謝診療医」~
山口県は県民の健康課題である慢性腎臓病(CKD)対策の新たな包括的戦略を発表しました。この取り組みの中核となるのが、かかりつけ医と専門医療機関の連携を強化し、早期発見・早期治療を促進するための「山口県心腎代謝(CKM)診療医」制度です。この制度により、地域医療の連携を強化し、健診に対する県民の意識を高めることで、CKDの重症化を防ぎ、県民一人ひとりの健康寿命の延伸を目指します。山口大学からは山口県慢性腎臓病(CKD)対策専門会議(会長:山口大学大学院医学系研究科器官病態内科学講座 佐野元昭教授)の構成メンバーとして器官病態内科学講座 澁谷正樹講師(循環器内科、腎臓・高血圧内科)、泌...
キーワード:健康増進/健康リスク/モニタリング/カルス/糸球体腎炎/腎炎/腎臓病/糖尿病性腎症/糸球体/心筋/腎移植/腎不全/健康診断/死亡率/寿命/心筋梗塞/心臓/地域医療/イミン/腎機能/腎臓/内分泌/リスク因子/血圧/健康寿命/高血圧/脂質/脂質異常症/早期発見/糖尿病/脳卒中/非侵襲/慢性腎臓病
他の関係分野:複合領域工学農学
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発表日:2025年8月27日
45
前乾燥処理が不要!凍結切片で実施できる次世代の電子顕微鏡観察法「ナノスーツCLEM法」を開発
―700kgを超える大型動物でも実証
前乾燥処理を行わずに観察可能 ― 真空下でも試料の構造を保持凍結切片で実施できる ― 多様な動植物材料や研究目的に対応体重700kgを超える大型動物にも適用 ― ウシ組織で実証光電子相関法(CLEM)をより簡便かつ実用的に 山口大学共同獣医学部臨床獣医学講座の角川博哉教授と、浜松医科大学光医学総合研究所の河崎秀陽准教授の共同研究チームは、前乾燥処理を行わずに凍結切片を用いて、光電子相関法(Correlative Light and Electron Microscopy:CLEM)を実施できる新手法「ナノスーツCLEM法...
キーワード:電子相関/細胞内小器官/電子顕微鏡/電子顕微鏡観察/光学顕微鏡/ウシ/獣医学/下垂体/ミトコンドリア/細胞核/ウイルス/抗体
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年8月24日
46
AIで喘息における症状サブタイプを発見
―デジタルヘルス技術に基づき格差のない個別化医療を推進―
山口大学大学院医学系研究科呼吸器・感染症内科学講座 濱田和希助教、松永和人教授、AIシステム医学・医療研究教育センター 浅井義之教授らの研究グループは、人工知能(AI)の一種である教師なし機械学習注1を用い、喘息患者の簡便な症状アンケート(PRO注2)を詳細に解析することで、これまで人の目では識別が困難だった5種類の症状サブタイプが存在することを発見しました。 それぞれの症状サブタイプは、治療標的となる特性(Treatable traits注3)である気流制限注4、2型気道炎症注5...
キーワード:高次元データ/ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/類似度/AI/クラスタリング/モノのインターネット(IoT)/機械学習/人工知能(AI)/低次元/非線形/データ解析/データ構造/個別化治療/治療標的/リンパ球/死亡率/評価法/ヘルパーT細胞/喘息/Th2/T細胞/ステロイド/副作用/免疫細胞/PRO/アレルギー/コホート/サイトカイン/ヘルスケア/医療の質/感染症/個別化医療/生活の質/電子カルテ/臨床研究
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2025年8月7日
47
新鉱物・アマテラス石の発見
―日本の国石「ヒスイ」から見つかった新種の鉱物―
研究の背景 ヒスイは、その堅牢で緻密な性質から道具として、またその美しさから装飾品や宝石として、古代より人々に用いられてきました。日本におけるヒスイの利用は、世界最古のヒスイ文化としても知られています。鉱物・岩石学的に見ると、ヒスイはプレートの沈み込み帯、すなわち日本列島の深部のような特殊な環境でのみ形成される、地球の活動を物語る希少な岩石です。こうした文化的・科学的な重要性から、ヒスイは2016年に日本鉱物科学会により日本の「国石」に選定されました。 ヒスイはヒスイ輝石という鉱物で主に構成される岩石ですが、ヒスイの中に少量含まれる鉱物はストロンチ...
キーワード:海洋/SPring-8/X線回折/ストロンチウム/沈み込み/沈み込み帯/日本列島/放射光/化学組成/ケイ素/結晶構造解析/単結晶構造解析/チタン/単結晶/結晶構造/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学総合理工工学農学
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発表日:2025年8月5日
48
持続性心房細動アブレーション後の長期予後予測における新たな指標を発見
―左心房が「どれだけ縮小したか」より「どれくらいの大きさになったか」が重要であることを解明―
持続性心房細動に対するカテーテルアブレーション治療後、左心房の最終的な大きさ(アブレーション後左心房容積係数:LAVI)が大きいほど、その後の重篤な病気(主要心血管イベント:MACE)の発生率が有意に増加することを発見しました。 一方で、治療によって左心房がどれだけ縮小したかという変化の程度(左心房リバースリモデリング:LARR)と、MACE発生率との間に明確な関連は見られませんでした。本研究成果は、アブレーション後の長期的なリスク管理において、左心房の「最終的な大きさ」が「縮小した度合い」よりも重要な指標であることを示唆しており、より効果的な患者層別化と治療戦略の立...
キーワード:多変量解析/リスク管理/高齢化社会/持続性/カテーテル/アブレーション/ハザード/モデリング/レジストリ/心筋/心筋症/心機能/心臓/心房細動/予後予測/リモデリング/腎機能/不整脈/高齢化
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2025年7月24日
49
新規基材CY-1を使用した他家 “凍結保管” 線維芽細胞シート移植による治療効果をマウス皮膚潰瘍モデルとラット食道縫合モデルで証明
~山口大学とセントラル硝子株式会社との共同研究~
共同開発した新規基材CY-1を使用して作製した他家 “凍結保管” 線維芽細胞シートを、解凍後に動物モデルに移植しても治療効果を示すことが確認されました。ヒト歯肉由来の “凍結保管” ヒト線維芽細胞シートが免疫不全マウスによる皮膚潰瘍モデルで治療効果を示すことが確認されました。他家 “凍結保管” 線維芽細胞シートを移植したラット食道縫合モデルにおいて、組織再生が早く起こることが確認されました。概 要 山口大学大学院医学系研究科(医学専攻)器官病態外科学講座の濱野公一 教授、上野耕司 助教、須藤優太郎 大学院生(研究当時)、消化器内科学...
キーワード:社会貢献/免疫不全/骨髄細胞/動物モデル/病理/病理学/免疫不全マウス/骨髄/細胞シート/細胞移植/線維芽細胞/組織再生/マウス/ラット/虚血/血管新生/再生医療/細胞培養/立体構造/臨床試験/手術/臨床研究
他の関係分野:工学
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発表日:2025年7月20日
50
透析患者のQOL向上に新たな光、副作用を抑える革新的な「高濃度水素水透析システム」を開発
―体外循環回路内で水素を直接作用させる、安全でより安価な新技術を確立―
血液透析に伴う疲労感や合併症の原因とされる「酸化ストレス」を軽減するため、高濃度の水素を透析液に供給する画期的なシステムを開発しました。独自開発のユニットは、透析用水(RO水)中に約1,600 ppb、最終的な透析液中に230~280 ppbという安定した高濃度で水素を供給可能です。動物実験により、血液への水素の移行は良好でしたが、動脈血での濃度はごく微量(0.5 ppb以下)で、水素の主たる作用部位は体外の透析回路とダイアライザー(人工腎臓)内であることが特定され、体内への過剰な水素蓄積のリスクが低い、安全性の高いシステムであることが示唆されました。新システ...
キーワード:スケーラビリティ/電気分解/中空糸膜/ガス分離/獣医学/合併症/人工臓器/臨床応用/活性酸素/血液/抗酸化/抗酸化作用/腎臓/体内動態/副作用/ストレス/高齢化/酸化ストレス/動物実験/老化
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発表日:2025年6月30日
51
季節適応における松果体ホルモンの役割を遺伝子ノックアウトハムスターを用いて証明
地球の公転により自然環境はダイナミックに年周変動しており、この周期性へ高度に適応できる生物は生存競争において有利です。とりわけ、中高緯度における冬季の厳しい自然環境は生物の生存を強く脅かすものであり、生物がこの脅威の到来を予測して適切に備える能力を持つことは生存に不可欠だと考えられます。 この予測を可能にするメカニズムとして、多くの生物が「光周性」という生体機能を獲得しています。この機能により日長の変化を感知することが可能であり、その結果、生物は環境の季節変化に先んじて備えることができます。薬理学的な投与実験や脳組織の摘出実験により、日長感知を司る生体分子として松果体ホルモン「メラトニ...
キーワード:季節変化/周期性/松果体/モデリング/哺乳類/光周性/生合成経路/生合成/下垂体/脂肪組織/組織リモデリング/ホルモン/褐色脂肪組織/リモデリング/遺伝子ノックアウト/褐色脂肪/生体分子/薬理学/メラトニン/遺伝子
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年6月27日
52
中枢性神経免疫疾患における血液脳関門破綻に関する総説論文を発表
中枢性神経免疫疾患(多発性硬化症、視神経脊髄炎、自己免疫性脳炎、自己免疫性小脳失調症)における血液脳関門破綻に関する総説論文を発表しました。多発性硬化症では、血液脳関門を超えたリンパ球流入が初期の病態に大きく関与し、皮質下の血液脳関門破綻による脳萎縮が進行期の病態に大きく関与します。視神経脊髄炎では、GRP78抗体による血液脳関門破綻が抗アクアポリン4抗体(AQP4抗体)の脳内侵入を惹起し、視神経脊髄炎発症に関与します。MOG抗体関連疾患においても、GRP78抗体が血液脳関門破綻に関与します。自己免疫性小脳失調症の一つである傍腫瘍性小脳変性症を合併し...
キーワード:ブレイン/Vcam-1/有害物質/接合部/運動失調/小脳/神経筋接合部/大脳/顆粒細胞/カルシウムチャネル/接着因子/病原体/血管内皮/中枢神経/末梢神経/リンパ球/自己抗体/多発性硬化症/B細胞/T細胞/アクアポリン/アストロサイト/カルシウム/血液/血液脳関門/血管内皮細胞/自己免疫/自己免疫疾患/神経細胞/創薬/内皮細胞/免疫細胞/抗体/神経疾患/難病
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年6月24日
53
COVID-19咽喉頭炎の特徴に関する新たな所見を発表
COVID-19咽喉頭炎に特徴的な内視鏡所見(喉頭両側披裂部の浮腫、喉頭内腔の白苔・偽膜形成、喉頭蓋喉頭面の炎症、声門下喉頭炎)を明らかにしました。他感染症が原因の咽喉頭炎にはまれであり、COVID-19(特にオミクロン株)に特徴的な所見と考えられます。喉頭内腔の組織学的に線毛上皮に覆われている部位に強い炎症が見られました。COVID-19患者は後遺症として、喉頭気管狭窄(LTS:laryngotracheal stenosis)による呼吸困難を生じることがあり、難治性のため大きな問題となっています。これは今回の研究から、急性期に喉頭の内腔に高度の炎症を生じていることが...
キーワード:変異株/SARS-CoV-2/ウイルス感染症/内視鏡/新型コロナウイルス/アンジオテンシン/受容体/ウイルス/感染症/細菌/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:農学
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発表日:2025年6月20日
54
遠紫外線照射により細胞へのプラスミドの導入に成功
遠紫外線を照射した細胞にGreen Fluorescent Protein(GFP)プラスミドを含む溶液を添加すると遺伝子導入され(図1)、緑の蛍光を示す細胞が認められることを発見しました(図2)。遠紫外線の照射エネルギーを非常に低く抑えており、細胞への傷害性はほとんど認められません。本研究の成果により、遠紫外線照射による新規遺伝子導入法の開発を促進することが期待されます。概 要 山口大学大学院医学系研究科(保健学専攻)基礎検査学講座の西川 潤 教授らは、大学院医学系研究科(医学専攻)臨床検査・腫瘍学講座およびウシオ電機株式会社(本...
キーワード:紫外線/哺乳類/プラスミド/ウシ/DNA傷害/細胞膜/血清/腫瘍学/新規遺伝子/mRNA/新型コロナウイルス/臨床検査/遺伝子導入/蛍光顕微鏡/ウイルス/ワクチン/遺伝子
他の関係分野:工学農学
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発表日:2025年6月12日
55
古代の霊長類レトロウイルスの感染爆発
古代チンパンジーレトロウイルス(CERV1:chimpanzee endogenous retrovirus1)は、過去1000万年にわたって霊長類に感染爆発を起こした。大型類人猿(チンパンジー、ボノボ、ゴリラ)および旧世界ザルにCERV1感染と内在化。CERV1の感染受容体はリボフラビン輸送体である。CERV1およびブタ内在性レトロウイルスは同じウイルス干渉グループで、ヒトの異種臓器移植に重要な知見を提供する。 山口大学大学院共同獣医学研究科の西垣一男教授を主幹とする研究グループは、チンパンジーに存在する古代のレトロウイルスの感染爆発の追跡...
キーワード:進化論/年代測定/塩基配列/共進化/系統樹/生殖/新世界ザル/大型類人猿/類人猿/霊長類/生体内/輸送体/獣医学/抵抗性/遺伝的多様性/生殖細胞/ビタミン/細胞膜/ウイルス感染症/レトロウイルス/異種移植/染色体/RNA/受容体/臨床試験/ウイルス/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/感染症/臓器移植/分子生物学
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学総合生物農学
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発表日:2025年6月6日
56
NMNの単回投与で即効性の代謝改善効果を実証
-山口大学が世界初の発見-従来の複数回投与とは異なり1回の投与でもインスリン感受性向上と脂質代謝改善の効果が明らかに
山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座(第三内科)の研究グループ(廣重俊典診療助教、梶邑泰子診療助教、田口昭彦講師、太田康晴教授・責任著者)は、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の単回投与によって、脂肪組織と肝臓からの脂質の放出が抑制され、その結果全身のインスリン感受性が改善することを明らかにしました。本研究成果は、加齢や肥満に伴う代謝疾患に対する新たな治療アプローチの可能性を示すものです。 NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、エネルギー代謝において重要な補酵素であり、肥満や糖尿病などの代謝疾患では肝臓や筋肉でのNAD+レベルが低下することが知られています。...
キーワード:アミド/タンパク質構造/グルコース/前駆体/二酸化炭素/二酸化炭素/脱アセチル化/哺乳動物/抵抗性/インスリン分泌/NMN/SIRT1/脂肪組織/インスリン感受性/筋肉/骨格筋/寿命/アセチル化/イミン/インスリン/エネルギー代謝/マウス/リポタンパク質/脂肪酸/内分泌/インスリン抵抗性/コレステロール/サーチュイン/遺伝子/加齢/脂質/脂質異常症/脂質代謝/糖尿病/動脈硬化/老化
他の関係分野:化学生物学工学農学
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発表日:2025年6月5日
57
MXeneを統合したコンタクトレンズの開発
~眼を電磁波から保護し眼ヘルスケアを革新する新たなブレイクスルー
山口大学大学院医学系研究科眼科学講座の木村和博教授・芦森温茂助教らの研究グループ、早稲田大学大学院情報生産システム研究科の三宅丈雄教授、アザハリ・サマン助教らの研究グループと京都大学工学研究科の廣谷潤准教授らの研究グループは、MXene※1と呼ばれる2次元ナノシート状の遷移金属化合物を市販のソフトコンタクトレンズに安定的に統合する技術を開発しました。 MXeneは優れた導電性と電磁波吸収・反射特性を有するため、コンタクトレンズ表面にコーティングすることで、電磁波からの眼の保護とレンズ自体の高い光透過性を同時に実現します。今回の技術では、MXeneの酸化劣化を防...
キーワード:無線通信/ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/医療機器/遷移金属化合物/高周波/水蒸気/ディスプレイ/フィルム/マイクロ・ナノ加工/遷移金属/EMI/エネルギー貯蔵/レンズ/可視光/生体適合性/電子デバイス/電子回路/透明性/ナノシート/窒化物/導電率/コーティング/センサー/ナノ加工/マイクロ/周波数/生産システム/電磁波/導電性/生体内/ウサギ/層構造/角膜/眼圧/眼科学/in vitro/上皮細胞/白内障/ヘルスケア
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学総合生物農学
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発表日:2025年5月24日
58
ギラン・バレー症候群の原因となる自己抗体を発見
山口大学大学院医学系研究科(医学専攻)臨床神経学講座の清水文崇准教授、大学院医学系研究科(保健学専攻)臨床看護学講座の古賀道明教授、総合科学実験センター資源開発分野(遺伝子実験施設)の水上洋一教授、渡邊健司助教らの研究グループはギラン・バレー症候群注1から血液神経関門注2を破綻させる新規自己抗体であるsnRNP抗体注3を発見しました。...
キーワード:タンパク質複合体/有害物質/資源開発/ガングリオシド/シークエンス/糖脂質/病原体/機能解析/EBV/血管内皮/血清/細胞株/神経栄養因子/末梢神経/mRNA/モノクローナル抗体/自己抗体/多発性硬化症/NF-κB/RNA/RNAシークエンス/アルブミン/共培養/血液/血管内皮細胞/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/創薬/内皮細胞/免疫細胞/タイトジャンクション/遺伝子/感染症/看護/看護学/抗体/脂質/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:生物学工学
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発表日:2025年5月16日
59
アルツハイマー病とがんに関与するタンパク質の二重の役割を解き明かす
タンパク質脱メチル化酵素であるPME-1(Protein Phosphatase Methylesterase 1)※1は、アルツハイマー病やがんにおいて発現の上昇が観察されているタンパク質です。PME-1は、細胞内シグナル伝達を担う酵素PP2A(Protein Phosphatase 2A)を、2つの異なるメカニズムで制御します。 山口大学共同獣医学部・細胞デザイン医科学研究所の大浜剛准教授を中心とした研究グループは、理化学研究所および長崎大学との共同研究により、2種類の異なるPME-1変異マウスを用いて、PME-1 の両機能がいずれもマウスの正常な発生に欠か...
キーワード:変異マウス/生体内/獣医学/酵素活性/細胞内シグナル/アポトーシス/アルツハイマー病/ノックアウトマウス/マウス/メチル化/薬理学/認知症
他の関係分野:生物学総合生物農学
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発表日:2025年5月15日
60
マウスの着床現象を体外で再現するモデルを確立
山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座(藤村 大志 助教、田村 功 講師、杉野 法広 教授)の研究グループは、マウスの着床現象を体外で再現するモデルを樹立したことを世界で初めて報告しました。 着床注1とは、胚盤胞注2が子宮内膜注3へ接着・浸潤し、子宮内膜の脱落膜化注4とともに胎盤注5を形成するまでの一連の現象です。ヒトの着床は未だ不明な点が多く、着床が正常に起こらない着床不全の患者様に対する有効な治療法は確立されていません。着床現象の解明、着床不全の治療法の確立のために...
キーワード:マウス胚/形態学/生体内/子宮/子宮内膜/受精/受精卵/浸潤/脱落膜/着床/不妊症/卵巣/胚盤胞/ホルモン/性ホルモン/胎児/オルガノイド/細胞外基質/in vitro/マウス/ラット/間質細胞/共培養/再生医療/細胞分裂/上皮細胞/胎盤/妊娠
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2025年5月9日
61
見落としていた細胞の変化に気づく、新しい観察のかたち
〜深層学習による画像復元で細胞質分裂のはじまりを明らかに〜
山口大学大学院創成科学研究科の菊池涼夏助教(当時:熊本大学大学院先端科学研究部・特別研究員)、熊本大学理学部4年生の神鷹卓己大学生(当時)、同大学大学院先端科学研究部の檜垣匠教授らからなる研究グループは、深層学習による顕微鏡画像の画質復元技術を活用して、植物細胞の分裂における初期の細胞板形成過程を可視化し、アクチン繊維の新たな局在パターンを明らかにしました。 細胞内の繊細な構造を観察するには、顕微鏡を使って鮮明な画像を撮影する必要がありますが、強い光を長時間当てることで細胞が傷んでしまう「光毒性」や「退色」という問題があります。そのため、できるだけ弱い光で撮影する必要がありますが、...
キーワード:画像処理/画像復元/深層学習/アクチン繊維/細胞質分裂/アクチン/細胞分裂
他の関係分野:情報学総合生物農学
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発表日:2025年4月30日
62
アジアの超高齢社会におけるエンドオブライフ・ケアに関する学士課程の看護基礎教育について、「患者の死生観や価値観、文化的背景を理解し、それを柔軟に実践できる医療従事者を育成することの重要性」を山口大学の看護教員グループが香港大学との共同研究で示唆
エンドオブライフ・ケアをキーワードに日本と香港において、医療や看護教育などを含めた包括的な文献検索を行った後、文献から得られた結果をもとにEOLC看護学部教育について考察をしました。2022日本の死亡原因はがん(24.6%)、心血管系疾患(14.8%)、老衰(11.4%)の順で多く、全死亡原因の約50%を占めています。在宅における看取り(2020年)は15.7%に過ぎず、多くは病院(68.3%)、老人ホーム、長期療養型病院での死亡となっています。一方、香港の死亡原因はがん(29.3%)、肺炎(18%)、心臓病(13%)の順になっています。香港では、個人が自宅で死を迎えることが困難...
キーワード:アセスメント/意思決定プロセス/適切性/高齢社会/シミュレーション/文献検索/心血管系/超高齢社会/医療政策/心臓/がん患者/がん看護/ケアリング/看護/看護学/看取り/緩和ケア/高齢化/高齢者/終末期/臨床研究/疼痛
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学
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発表日:2025年4月24日
63
新たなRNA標的蛋白による筋強直性ジストロフィーの革新的治療法を開発
~植物のRNA結合蛋白を応用した次世代創薬技術~
筋強直性ジストロフィーは、成人に最も多い遺伝性筋疾患であり、筋力低下や不整脈、認知機能障害など、多岐にわたる全身症状を引き起こします。残念ながら、いまだに根本的な治療法は存在していません。 本研究では、山口大学大学院医学系研究科の中森雅之教授(臨床神経学講座)、大阪大学大学院医学系研究科の望月秀樹教授(神経内科学講座)らの研究グループが、九州大学発ベンチャーであるエディットフォース株式会社と共同で、植物に存在するRNA結合蛋白「PPR(ペンタトリコペプチドリピート)」の構造を応用。筋強直性ジストロフィーの原因となる異常なCUGリピートRNAに特異的に結合する人工蛋白「CUG-PPR...
キーワード:持続性/遺伝性疾患/塩基配列/前駆体/選択性/モーター/筋ジストロフィー/細胞モデル/イントロン/アミノ酸配列/プロモーター/神経内科学/AAV/ベクター/マウスモデル/染色体/mRNA/筋萎縮/骨格筋/心臓/認知機能障害/分子標的/AAVベクター/ゲノム編集/モデルマウス/RNA/アミノ酸/スプライシング/マウス/ラット/核酸医薬/疾患モデルマウス/創薬/内分泌/白内障/不整脈/副作用/免疫応答/ゲノム/遺伝子/筋萎縮性側索硬化症 /疾患モデル/神経疾患/糖尿病/難病/認知機能/分子標的治療/有病率
他の関係分野:複合領域生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年4月17日
64
既存治療に抵抗性の新生血管型加齢黄斑変性におけるヒト(同種)皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞シート(PAL-222)移植の第Ⅰ/Ⅱa相臨床試験(治験)(試験名:PRESERVE試験)の治験開始について
2025年3月、国立大学法人山口大学(山口市、学長:谷澤幸生)とファーマバイオ株式会社(本店所在地:名古屋市、代表取締役:草野 仁)は、「既存治療に抵抗性の新生血管型加齢黄斑変性に対するヒト(同種)皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞シート(PAL-222)移植の臨床試験(Progression Suppression and Retinal Regression in VEGF-resistant AMD: PRESERVE試験、登録番号 jRCT2063240083)」(以下、「本試験」といいます。)の実施に関する契約を締結し、この度、第一例目の移植手術が完了したことを報告いたします。 本...
キーワード:技術移転/メンテナンス/微粒子/抵抗性/眼科学/血管内皮/合併症/脂肪組織/視機能/治療抵抗性/成長ホルモン/増殖因子/毛細血管/網膜色素上皮/ホルモン/加齢黄斑変性/代謝産物/間葉系幹細胞/細胞シート/コラーゲン/幹細胞/拒絶反応/血液/血管内皮増殖因子(VEGF)/再生医療/細胞外マトリックス/慢性炎症/網膜/臨床試験/サイトカイン/医師/加齢/手術/無作為化比較試験
他の関係分野:工学農学
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発表日:2025年3月25日
65
植込型補助人工心臓(VAD)管理施設認定を取得!
山口県内でVAD管理ができるようになりました!
心疾患による死亡が年々増加している現代において、慢性心不全の治療がますます重要視されています。近年では、薬物療法に加えて、僧帽弁クリップによる治療、両心室(すなわち左心室と右心室)のペーシング治療などの非薬物療法も積極的に行われております。これらの治療を施しても改善の乏しい状態、すなわち重症心不全に対しては、植込型補助人工心臓(Ventricular assist device; VAD)や心臓移植による治療も適応となりえます。 2021年、日本循環器学会は『重症心不全に対する植込み型補助人工心臓治療ガイドライン』を改訂しました。従来、VAD治療は心臓移植を前提とした橋渡し治療(B...
キーワード:オプション/産学連携/心臓移植/人工心臓/僧帽弁/補助人工心臓/心臓/重症心不全/生活の質/薬物療法
他の関係分野:複合領域
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発表日:2025年3月3日
66
共同獣医学部の高野愛教員に若手先進教授(Young Advanced Professor)の名称を付与しました
令和7年1月6日(月)、山口大学が旗手として期待する研究者として、共同獣医学部の高野愛教員に若手先進教授(Young Advanced Professor)の名称を付与することを決定し、同日、名称付与式を挙行しました。 若手先進教授(Young Advanced Professor)とは、優れた若手教員を年功序列に寄らず教授に抜擢する制度です。高野若手先進教授は、山口大学に平成24年12月に着任後、感染症を媒介するマダニの同定法の開発や、ライム病等の原因菌であるボレリア属菌とその他の病原細菌、SFTS等を引き起こす病原ウイルス、トリパノソーマ等の原虫の疫学的研究で国内外での活躍が高く評...
キーワード:産学連携/生存戦略/獣医学/病原体/ウイルス/疫学/感染症/細菌
他の関係分野:複合領域生物学農学
山口大学 研究シーズ