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研究分野:化学 に関係する研究一覧:122件
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発表日:2026年5月25日 この記事は2026年6月8日号以降に掲載されます。
1
水蒸気を利用した結合交換性架橋樹脂の物性改質
~高効率修復材料開発への新コンセプト~
この記事は2026年6月8日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月22日 この記事は2026年6月5日号以降に掲載されます。
2
キラルでない結晶が“光の回転”を生む新原理を発見
~従来の定説を覆す新しいラマン光学活性の起源を解明~
この記事は2026年6月5日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月19日 この記事は2026年6月2日号以降に掲載されます。
3
光合成のCO2固定酵素群は異なる強さで制御されていた
~光合成を操る多種のたんぱく質スイッチを一斉解析~
この記事は2026年6月2日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月19日 この記事は2026年6月2日号以降に掲載されます。
4
原子レベルに薄い磁性体で磁気状態を反映した光電流を観測
~反強磁性体における符号反転する新しい光電流を発見~
この記事は2026年6月2日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月18日 この記事は2026年6月1日号以降に掲載されます。
5
高効率CO2電解プロセス設計の新指針
~圧力で生成物を制御する新原理を解明~
この記事は2026年6月1日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月18日 この記事は2026年6月1日号以降に掲載されます。
6
木材由来のナノ繊維からプラスチック様材料の形成に成功
この記事は2026年6月1日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月13日 この記事は2026年5月27日号以降に掲載されます。
7
閃光で一瞬 スピンデバイスを作る
~ミリ秒光パルス照射で、磁気メモリー・センサーの熱処理を約1.7秒で完了~
この記事は2026年5月27日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年4月30日
8
マウス脳を広域カバーするフィルム型神経デバイスを開発
~大脳皮質頭頂部から側頭深部まで光刺激と神経記録を同時に実現~
コプレーナ電極構造の窒化ガリウム(GaN)系マイクロLED薄膜を160度の低温インジウム接合によりパリレンC基板上に転写する技術を開発し、厚さ約25マイクロメートルのフレキシブルシートに16個のマイクロLEDと32チャンネルの皮質脳波(ECoG)電極を一体化した。シート型デバイスを頭蓋(ずがい)骨と脳表面の間の硬膜外腔に滑り込ませ、頭頂部から側頭深部まで皮質の広域をカバーする双方向神経インターフェースを実現した。光刺激と電位記録を兼ね備えたフィルム型デバイスによる、マウス背側皮質を超えた広域皮質アクセスは世界初である。マウス脳において4つの感覚野(視覚・聴覚・体性感覚・...
キーワード:インターフェース/フィルム/GaN/フレキシブル/窒化ガリウム/発光ダイオード(LED)/マイクロ/神経インターフェース/光刺激/神経活動/大脳/聴覚/皮質脳波/インジウム/体性感覚/光遺伝学/マウス/神経科学/大脳皮質/遺伝学/脳波
他の関係分野:情報学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年4月30日
9
「分子」そのものを生体ナノ量子センサーに
~化学合成により性能のばらつきを抑え、生細胞内の微細な温度分布を可視化~
従来のダイヤモンド系ナノ量子センサーは感度が高い一方でセンサー間の性能のばらつきが生じやすいため、温度の「相対値」しか捉えられないという弱点があった。本研究では、均一性の高い分子性材料のナノ量子センサーを新たに開発し、細胞内のその場所が「何度か(絶対値)」を正確に測ることに成功した。今後、細胞内部の局所的な温度などの変化を直接分析することが可能になり、生命現象や疾患のメカニズムを物理化学的なプロセスとして定量的に理解する道が開かれる。量子科学技術研究開発機構(「QST」) 量子生命科学研究所の石綿 整 チームリーダー(兼:千葉大学 量子生命構造創薬セ...
キーワード:化学物質/量子計測/磁場/生細胞/物理化学/NVセンター/量子センシング/温度計測/温度分布/スピン/センサー/センシング/ナノサイズ/ナノメートル/マイクロ/格子欠陥/生体内/エネルギー代謝/ラジカル/活性酸素/高次構造/創薬/脂質
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2026年4月30日
10
フラットバンドが生む世界最大の横磁気熱電伝導率
~磁気秩序下での遍歴フラットバンドを初めて実証~
フェリ磁性体GdCo5において、室温で過去最大の横磁気熱電伝導率を観測した。巨大な磁気熱電効果(異常ネルンスト効果)の起源は、波動関数の干渉効果により生じた遍歴フラットバンドであることを、実験と理論の両面から実証した。磁気秩序が生じている物質で遍歴フラットバンドが観測されたのは世界で初めての事例である。磁気熱電効果を用いた横型熱電変換は薄膜形状のデバイスに適している。本成果で見いだされた巨大な磁気熱電効果を利用することで、熱電デバイスやスピントロニクスデバイスへの応用が期待される。東京大学 大学院理...
キーワード:インターフェース/カゴメ格子/ネルンスト効果/角度分解光電子分光/光電子分光/磁気秩序/熱電効果/波動関数/トポロジカル/トポロジカル物質/磁性体/材料科学/電子分光/フェリ磁性体/メモリ/量子エレクトロニクス/熱電変換/スピン/スピントロニクス/新エネルギー/第一原理/第一原理計算/干渉効果/結晶構造/ラット
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2026年4月24日
11
水完全分解光触媒における初めてのオールインワン助触媒を実現
~サステイナブルな水素社会の実現に向けて~
脱炭素社会の実現を目指し、クリーン水素製造の有望な方法として、光触媒による水完全分解(OWS)が注目されています。2次元金属有機構造体(2D-MOF)が光触媒のオールインワン助触媒として機能することを初めて見いだしました。ワンステップ自己組織化法により簡便に光触媒を2D-MOFで修飾でき、高効率の水完全分解を達成しました。光触媒による水完全分解(OWS)は、持続可能な水素生産に大きな可能性を秘めています。OWSでは、光触媒表面での水素発生反応(HER)と酸素発生反応(OER)の双方の促進が極めて重要であり、おのおのの反応に、個別に高い活性を示すHER...
キーワード:先端技術/自己組織/金属有機構造体/酸素発生反応/持続可能/光触媒/水素発生/ナノメートル/水素製造/耐久性/導電性/経営戦略/組織化/ラット/創薬
他の関係分野:複合領域工学農学医歯薬学
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発表日:2026年4月23日
12
発光可能な有機太陽電池の開発に成功
~発電するディスプレイや高効率有機太陽電池の実現に期待~
良好な発電性能と高輝度な赤色の発光機能を同一素子内で実現有機EL分野で利用される発光分子を組み合わせ、理想的なエネルギー構造を解明発電可能なディスプレイの実現や有機太陽電池の効率向上に貢献東京科学大学(Science Tokyo) 総合研究院 フロンティア材料研究所の伊澤 誠一郎 准教授、北海道大学 総合イノベーション創発機構 化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の相澤 直矢 准教授らの研究チームは、発光機能と発電機能を併せ持つ有機太陽電池の開発に成功しました。光発電素子である太陽電池と、発光素子であるLEDや有機ELは、ともにダイ...
キーワード:太陽/ディスプレイ/有機太陽電池/太陽光/光機能/発光素子/有機EL/発光ダイオード(LED)/太陽電池/電池/スマートフォン
他の関係分野:数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年4月21日
13
光で操る「マイクロドローン」でナノ空間の微小な力を全方位計測
~6自由度制御により、光の「ねじれ」が生む未知のトルクを初観測~
光で操る“マイクロドローン”でナノ空間の力を3D計測—6自由度の全方位センシング技術を確立。光の“ねじれ(キラリティー)”が物体を横向きに回す力を世界初観測。生体分子から量子力学的な力まで“見えなかった力”を測る全く新しい計測プラットフォームを確立。北海道大学 電子科学研究所の田中 嘉人 教授らの研究グループは、光で自在に操る「マイクロドローン」を用いて、これまで光の回折限界という制約のために測定が困難だった、ナノ空間で働く微小な力とトルク(回転させる力)を3次元的に計測する全く新しい手法を開発しました。光がナノ粒子に及ぼす力は、ナノ粒子操...
キーワード:異方性/キラリティー/ナノ物質/回折限界/金属ナノ粒子/センサー/センシング/トルク/ナノ空間/ナノ粒子/マイクロ/レーザー/量子力学/ドローン/ナノマシン/ラット/生体分子
他の関係分野:数物系科学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2026年4月6日
14
構造色ナノ粒子インクのインクジェット印刷に成功
~色素を用いない新しいカラー印刷技術~
高い光安定性、耐熱性、化学安定性を有するシリコンを用いた構造色ナノ粒子インクを開発。インクジェット印刷により多彩なカラー画像の形成に成功。ナノ粒子の散乱・吸収特性により反射と透過で異なる色を示す印刷フィルムを実現。神戸大学 大学院工学研究科の山名 裕斗 大学院生、杉本 泰 准教授、藤井 稔 教授らの研究グループは、色素や顔料を一切用いずに発色する「構造色ナノ粒子インク」を開発し、インクジェット印刷によって多彩なカラー画像を形成することに成功しました。従来の印刷では、色素や顔料が特定の波長の光を吸収することで色を表現していますが、これらの材料は紫外線や...
キーワード:対称性/非対称性/フィルム/耐熱性/樹脂/技術移転/紫外線/シリコン/ナノ粒子/新エネルギー/インクジェット印刷
他の関係分野:数物系科学工学総合生物
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発表日:2026年4月6日
15
エンベロープウイルス粒子を検出するサンドイッチELISAを実現
~脂質膜結合性リガンドの利用により「たんぱく質」検出を「ウイルス粒子」検出に変換~
生化学において標的の検出や定量に広く用いられているサンドイッチELISAに適用可能な脂質膜結合性検出リガンドを開発し、A型インフルエンザウイルス(IAV)粒子の検出を実現しました。通常の抗体型検出リガンドとは異なり、遊離たんぱく質には一切応答せず、IAV粒子を特異的に検出するため、ウイルス粒子の機能(感染力)評価が可能です。併用する抗体やDNAアプタマーを変更することでさまざまなウイルス粒子計測にも有用です。A型インフルエンザなど、ここ10年ほどの間に世界的に大流行したウイルス感染症のほとんどは、脂質膜を持つウイルス(エンベロープウイルス)によるもの...
キーワード:分析技術/両親媒性/PCR法/ELISA法/粒子計測/たんぱく/脂質膜/ELISA/機能解析/ウイルス感染症/PCR/インフルエンザ/インフルエンザウイルス/リガンド/ウイルス/ゲノム/感染症/抗体/脂質
他の関係分野:環境学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年4月6日
16
極性金属に潜む構造ゆらぎの謎を解明
~伝導電子が生み出す浅いポテンシャルと新しいダイナミクス~
「金属」と「極性(電気的な偏り)」は、物理学において長らく相いれない性質と考えられてきました。金属中を自由に動き回る伝導電子が、物質内部の電気的な偏りを打ち消してしまう(遮蔽(しゃへい)効果)ためです。この常識は近年の「極性金属」の発見によって覆されました。しかし、伝導電子が極性構造の安定性や相転移のダイナミクスにどのような影響を及ぼしているのか、その本質的なメカニズムは未解明のままでした。京都大学 大学院工学研究科の村山 寛太郎 博士課程学生、高津 浩 准教授、陰山 洋 教授、東京大学 大学院理学系研究科の有田 亮太郎 教授らを中心とする国際共同研究グループは、金属的な電気伝導性を...
キーワード:ノイズ/相転移/アニオン/レニウム/複合アニオン/環境発電/省エネ/材料設計/電気伝導/ヒステリシス/電気伝導性/ダイナミクス/リチウム/構造制御/省エネルギー/超音波/エネルギー変換/ゆらぎ
他の関係分野:数物系科学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年4月6日
17
電圧駆動による安定な磁気情報書き込みの新技術を開発
~超低消費電力な不揮発性メモリーMRAMの実現へ~
非磁性体薄膜を2層の強磁性体薄膜で挟んだ構造(人工反強磁性体)の制御された界面に対して電圧をかけることで、広いパルス幅領域で磁気情報を安定に書き込むことに成功電圧駆動型MRAM(不揮発性磁気メモリー)の大容量化に道筋記憶保持および書き込み動作ともに超低消費電力化でき、情報機器の省エネルギー化に貢献産業技術総合研究所(以下「産総研」) ハイブリッド機能集積研究部門 中山 裕康 主任研究員、野﨑 隆行 研究グループ付、山路 俊樹 主任研究員、野崎 友大 研究グループ長、今村 裕志 研究グループ付、エレクトロニクス・製造領域 湯浅 新治 上級首席研究員は、...
キーワード:低消費電力化/コンピューティング/人工知能(AI)/パルス/ブレイン/反強磁性/反強磁性体/超薄膜/ナノマテリアル/磁性体/情報機器/MRAM/メモリ/強磁性/磁化反転/省エネ/強磁性体/不揮発性メモリ/サンドイッチ構造/スピン/省エネルギー/新エネルギー/低消費電力/放射線
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年3月28日
18
なぜ三脚型分子は固体表面上できれいに並ぶのか
~トリプチセン有機薄膜の自己組織化メカニズムを分子動力学で解明~
プロペラ状骨格を持つ三脚型トリプチセン誘導体の自己組織化薄膜について、全原子分子動力学(MD)シミュレーションにより、表面上での分子配向と秩序化の「動的プロセス」を分子レベルで初めて可視化・解明分子が厚く積み重なったバルク相では分子の向きが互い違いに配向する「反平行配向」が安定であるのに対し、超薄膜相では固体表面の影響で分子の向きがそろう「平行配向」へと優先的に切り替わるメカニズムを発見熱アニーリングによる「段差状構造から平坦(へいたん)な膜への自己修復」および高秩序化の過程を再現し、そのメカニズムを定量的に実証置換基パターンが膜の安定性を左右することを突き止...
キーワード:自律システム/超薄膜/高分子膜/自己組織/高分子/分子配向/有機エレクトロニクス/有機半導体/二分子膜/有機分子/固体表面/トランジスタ/単分子膜/有機トランジスタ/有機薄膜/熱力学/単結晶/シミュレーション/スピン/ダイナミクス/自己修復/真空蒸着/動力学/半導体/分子動力学/物質循環/MDシミュレーション/組織化/分子機構/分子設計/誘導体
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2026年3月26日
19
付加重合でポリアミドを作る
~多段階ラジカル異性化による新たな高分子合成~
京都大学 大学院工学研究科 高分子化学専攻の黒田 啓太 博士後期課程学生、大内 誠 教授のグループは、ラジカル重合中に複数の異性化反応を連続的に起こす「カスケード型ラジカル異性化重合」により、主鎖にアミド結合を周期的に含む新たな高分子を合成することに成功しました。付加重合によって得られる高分子は通常は炭素–炭素結合のみからなる主鎖構造を有しますが、今回見いだした重合はアミド結合[–CONH–]やエーテル結合[R–O–R’]を主鎖に導入できる新しい高分子合成反応であり、分子設計を工夫することで分解性の付与も可能です。本異性化重合で得られる高分子は従来の重合では得られなかった主鎖構造を有しており、...
キーワード:SO2/二酸化硫黄/ガラス転移/環境調和/アミド/ヘテロ原子/ポリアミド/ラジカル重合/高分子/高分子化学/高分子合成/ガラス転移温度/活性種/持続可能/ポリマー/機能性材料/高分子材料/機能材料/機能性/アミド結合/ラジカル/分子設計
他の関係分野:環境学数物系科学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年3月26日
20
光で「分解」を自在にオンオフできる賢いプラスチックを開発
~丈夫さと分解性の両立を分子レベルで解明し、光によるQRコード描画にも成功~
光を当てると分解し、別の光を当てると分解が止まる“賢い素材”を開発。材料を「丈夫で長く使える」ようにすると分解しにくくなり、「分解しやすく」すると耐久性が落ちるという根本的な課題があったが、丈夫さと分解性を両立する仕組みを分子レベルで解明。材料内部に“動く分子の輪”のような構造(可動性架橋)を導入することで、光による制御で、酵素分解の進行を可逆的に切り替えることに成功。この技術は、環境に配慮した次世代材料の開発につながるだけでなく、医療材料や情報記録材料など、さまざまな分野への応用に期待。大阪大学 大学院理学研究科の大学院生 Zhou Xi...
キーワード:酵素分解/高分子/材料科学/有機材料/材料設計/プラスチック/高分子材料/耐久性
他の関係分野:工学
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発表日:2026年3月26日
21
一重項分裂(SF)により増幅した励起子の効率的な捕集に成功
~量子収率130パーセントを達成する鍵分子を発見、太陽電池の限界突破に道~
1つの光子から2つの励起子を生み出す「シングレットフィッション(SF、一重項分裂)」は、従来型の太陽電池の理論限界を突破し、有機発光ダイオード(OLED)の効率を向上する夢の光変換技術として期待されています。本研究では、そのSFによって増幅した励起子を光エネルギーとして抽出するためにスピンフリップ発光体と呼ばれる「d電子系金属錯体」を活用する新しい手法を開発し、従来系の理論限界(100パーセント)を大きく超える約130パーセントの量子収率を達成しました。分子設計の自由度の高い錯体を用いた本技術により、今後太陽電池の効率向上が期待されます。太陽光エネル...
キーワード:光エネルギー/フリップ/量子もつれ/近赤外/太陽/モリブデン/金属錯体/太陽光/ACT/定量評価/エネルギー移動/光吸収/LED/太陽光発電/光電変換/太陽電池/電池/スピン/励起子/分子設計
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年3月23日
22
「超酸」の中で発光し続ける色素の開発に成功
~酸による分解という最大の弱点を克服、極限環境でのイメージング応用に光明~
濃硫酸をはるかに超える「超酸」中でも明るく蛍光発光し続けるBODIPY色素を開発。50年以上利用されてきた蛍光色素BODIPYの最大の弱点であった、酸による分解を克服。既存BODIPYの酸耐久性の限界を突破し、極限酸性環境でのセンサー・イメージング応用へ。北海道大学 総合イノベーション創発機構 化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)・同大学 大学院工学研究院の猪熊 泰英 教授らの研究グループは、濃硫酸をはるかに超える酸性度を持つ「超酸」の中でも分解せず発光し続ける蛍光色素「超酸耐性BODIPY」の開発に成功しました。BODIPY(ボロ...
キーワード:シナジー/分子構造/機能性分子/樹脂/イオン交換/センサー/センシング/フッ素/耐久性/極限環境/ホウ素/機能性/光イメージング/官能基/蛍光イメージング/蛍光色素/中分子
他の関係分野:複合領域工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年3月17日
23
半導体基板上で非鉛圧電体の性能向上を実証
~汎用成膜法で多数の条件を同時に評価し実現~
電子デバイス製造で広く用いられるスパッタ法を活用し、半導体基板(シリコンウエハー)上に非鉛圧電単結晶薄膜を作製。多数の成膜条件を1枚の基板上で同時に評価できる手法により、材料特性の最適化を効率的に実施。最適化した材料を用いて超小型振動発電デバイスを試作し、5倍の性能向上を実証。圧電材料は力を加えると電気が生じ、電気を加えると形が変わる性質を持つ材料で、圧力センサーやイヤホンなどに広く用いられています。鉛を使用しない圧電材料として注目されるビスマス鉄酸化物(BiFeO3、BFO)は、圧縮の力により圧電性能が向上することが報告されていましたが、この効果は...
キーワード:最適化/ビスマス/相転移/圧電性/シリコンウエハ/スパッタ法/圧力センサー/電子デバイス/材料特性/圧電材料/圧電体/構造相転移/単結晶/MEMS/シリコン/センサー/ひずみ/酸化物/半導体/力センサー
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2026年3月13日
24
2次元材料である六方晶窒化ホウ素(hBN)の生体量子センサー化に成功
~欠陥導入と構造制御で細胞計測を実現~
六方晶窒化ホウ素(hBN)ナノ粒子に「ホウ素空孔中心」と呼ばれる欠陥を多数導入し、光で微小環境の情報を読み取れる新しい量子センサーを開発しました。2次元材料の脆(もろ)い性質をシリカ被覆で克服し、さらに親水性高分子で表面修飾する手法を用いて、細胞内環境で機能する量子センサー化に世界で初めて成功しました。これまでナノダイヤモンドに限られていた細胞量子センシングに新たな選択肢をもたらす成果であり、細胞内微小環境の可視化を通じて生命現象の解明に寄与するとともに、がんや神経疾患の病態解明や創薬研究への応用が期待されます。京都工芸繊維大学の下村 鈴音 博士前期...
キーワード:六方晶窒化ホウ素/ケイ素/高分子/量子センシング/温度分布/2次元材料/バイオセンシング/表面修飾/シリカ/センサー/センシング/ナノ粒子/構造制御/たんぱく/親水性/生体内/ホウ素/微小環境/ナノテクノロジー/病態解明/Hela細胞/創薬/培養細胞/異分野融合/神経疾患/非侵襲
他の関係分野:数物系科学総合理工工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年3月12日
25
うねる高分子鎖を初めて可視化~高分子セグメントの熱揺らぎを捉えた
~モビリティー組立技術を刷新する新規接着技術への応用に期待~
接着剤の性能を左右する界面高分子鎖の運動は、これまで平均像でしか議論できなかった。高分子1本の中の分子運動を直接観察し、吸着・脱離を伴う非平衡挙動を発見した。界面の高分子鎖を非平衡系として捉える新しい視点が、接着剤の分子設計を加速する。世界のエネルギー消費の約3割はモビリティー輸送に起因します。モビリティーの低燃費化に向けた構造部材の軽量化はSDGs実現に向けた重要な課題であり、軽量化には異種材料を適材適所での組み合わせを可能にする高性能な接着技術が求められます。九州大学 大学院工学研究院 応用化学部門/次世代接着技術研究センターの田中 敬二 主幹教...
キーワード:最適化/熱揺らぎ/非平衡/非平衡系/揺らぎ/分子運動/高分子/固体表面/エネルギー消費/AFM/マルチスケール/モビリティ/軽量化/原子間力顕微鏡/複合材/分子設計
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月4日
26
“カゴ型構造”の新試薬で分子の空間配置を制御することに成功
~カルボニル付加の未踏課題を突破し、医薬品などの新たな合成戦略への活用に期待~
カゴ型構造の分子を新しい試薬として用い、化学結合の「空間配置」を制御する新技術を開発これまで少量しか得られなかった分子を、主生成物として選択的に合成することに成功医薬品や生理活性物質の合成において、分子構造の作り分けを可能にする基盤技術として期待大阪大学 大学院工学研究科 博士後期課程の筒井 裕哉 さん(研究当時)、工学部 応用自然科学科 4年生の志賀 心 さん、同研究科の小西 彬仁 助教、安田 誠 教授らの研究グループは、14族元素を中心に持つ特殊なカゴ構造のアリル化試薬(アリルアトラン)を新たに開発・合成し、従来とは異なる経路での反応制御が可能で...
キーワード:π電子/分子構造/ルイス酸/反応制御/ベンゼン/電子状態/ケトン/生理活性/生理活性物質/有機合成/立体構造
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2026年3月2日
27
白金ナノ粒子の3次元原子構造解析に成功
~不均一触媒における発現機構の理解と新たな設計指針の構築~
新規開発した3次元電子顕微鏡法により、酸化物基板に担持された白金ナノ触媒の3次元構造の再構成に成功した。統計的解析手法および理論計算との融合により、ナノ粒子表面の動的な原子サイトに生じた負電荷の偏りが触媒活性に大きく寄与していることを初めて明らかにした。3次元電子顕微鏡法と理論計算を融合することにより、触媒活性サイトが明らかになり、高性能な触媒開発を大きく加速することが期待される。東京大学 大学院工学系研究科 附属総合研究機構の石川 亮 特任准教授、窪田 陸人 大学院生(研究当時)、川原 一晃 助教(研究当時、現:東北大学 金属材料研究所 准教授)、...
キーワード:産学連携/ストロンチウム/金ナノ粒子/触媒反応/材料科学/チタン酸ストロンチウム/活性サイト/原子分解能/原子分解能電子顕微鏡/触媒設計/不均一触媒/水分解/STEM/チタン/原子構造/電子状態/3次元構造/ナノ粒子/金属材料/酸化物/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/分解能/動的構造
他の関係分野:複合領域数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年2月24日
28
ナノアンテナによる円偏光制御と計測手法の開発
~シリコンナノ粒子近傍の円偏光特性を解明~
シリコンのナノ粒子からなる光アンテナにより、局所的な円偏光のヘリシティを制御できることを示した。光アンテナ近傍の円偏光特性について、二次元材料の円偏光選択ラマン信号を活用したナノスケール計測法を開発した。本技術は、創薬において重要なエナンチオマーの識別や、円偏光により選択的に誘起される新しい化学反応への応用が期待される。神戸大学 大学院工学研究科のモジタバ・カリミ・ハビル 研究員、杉本 泰准 教授、藤井 稔 教授らの研究グループは、ナノサイズのシリコンからなる光アンテナ近傍に形成される光の円偏光特性を制御するとともに、その円偏光特性を実験的に計測する...
キーワード:アンテナ/空間分布/エナンチオマー/キラル/光反応/反応場/二次元材料/ラマン/円偏光/誘電体/シリコン/ナノサイズ/ナノスケール/ナノ構造/ナノ粒子/近接場/光制御/創薬
他の関係分野:情報学環境学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2026年2月24日
29
フリーNH部位を有するキラルナノグラフェンの合成とスピン輸送特性
ナノグラフェンとは、炭素と水素から構成されるナノメートルサイズのπ共役系分子を指します。その電子状態はグラフェンに類似したものにとどまらず、ナノグラフェン特有の構造的性質を反映した興味深い性質が多数報告されています。ナノグラフェンの多様性をさらに拡張する戦略として、i)ヘテロ元素の導入、ii)曲面構造の誘起、が重要な分子設計指針として挙げられ、それぞれヘテロナノグラフェン、非平面ナノグラフェンとして分類されています。特に、ねじれた曲面構造を形成することでキラリティが生じ、円二色性(CD)や円偏光発光(CPL)といったキラル光学特性が発現します。近年では、キラリティ誘起スピン選択性(CISS)と...
キーワード:スピン偏極/パルス/陽電子/輸送特性/テラヘルツ/円二色性/π共役系/円偏光発光/キラル/光学材料/ナノグラフェン/円偏光/フォノン/選択性/電子状態/光学特性/グラフェン/スピン/ナノメートル/ヘテロ元素/分子設計
他の関係分野:数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年2月21日
30
光が生み出す流れで生体試料を高速濃縮する
金属ナノ薄膜光ファイバー型3次元捕捉技術を開発
光ファイバー型光濃縮モジュールで3次元的に任意の位置にバブルと数ミリメートル/秒もの高速な対流を発生させ、細菌やナノ・マイクロ蛍光ポリスチレン粒子を高効率に集積できることを実証。同じプラットフォームでナノサイズからマイクロサイズまでさまざまなサイズの生体分子の濃縮が可能。光ファイバー型光濃縮モジュールを基板上に配置すると基板と水平な方向に対流が発生し、光ファイバー周囲への粒子の集積や、熱源から遠ざかる方向への粒子の運動などの新現象も発見。大阪公立大学 LAC-SYS研究所 林 康太 特任助教、同 大学院理学研究科/LAC-SYS研究所 飯田 琢也 教...
キーワード:スループット/スチレン/ポリスチレン/ファイバー/レーザー照射/計測技術/ナノサイズ/マイクロ/レーザー/光ファイバー/たんぱく/ハイスループット/微生物/ラット/生体分子/細菌
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発表日:2026年2月21日
31
貴金属触媒を用いないで低温アンモニア分解を実現
~BaSi2担体の採用で反応の壁を突破~
非貴金属触媒にBaSi2担体を用いることで、低温でのアンモニア分解活性を大幅に向上させることに成功。アンモニア分解反応の律速段階である、窒素原子が再結合する過程の活性化エネルギーを大幅に低下。従来の貴金属触媒に代わる、安価で資源制約のない非貴金属触媒の高性能化および水素利用技術の進展に貢献すると期待。東京科学大学(Science Tokyo) 総合研究院 元素戦略MDX研究センターのGuo Qing(グオ・チン) 博士研究員、Wang Shiyao(ワン・シーヤオ) 博士研究員、北野 政明 教授、細...
キーワード:アンモニア/ルテニウム触媒/電子移動/貴金属/元素戦略/遷移金属/キャリア/金属触媒/低炭素/活性化エネルギー/コバルト/カップリング/ルテニウム
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発表日:2026年2月18日
32
四半世紀の観測でわかった冷たい北の海の変化
~カムチャツカ半島沖の海の酸性化や生物生産の推移~
人間活動によって排出された二酸化炭素(CO2)は、陸上の温暖化だけでなく、海の温暖化・酸性化など、海洋環境に対してもさまざまな変化を引き起こしている。本研究では、水産資源が豊富なカムチャツカ半島沖の定点K2(北緯47度、東経160度)に焦点をあて、25年(1999〜2023年)に及ぶ海洋観測データから、北太平洋西部亜寒帯域の実態を明らかにした。北太平洋西部亜寒帯域の定点K2において、海洋地球研究船「みらい」などを用いて取得したデータの解析から、海洋表層で地球温暖化に伴う「温暖化」「低塩化」が確認され、そのうち温暖化は日本近海より...
キーワード:環境変化/技術戦略/海洋酸性化/極域/生物地球化学/人間活動/海洋/海洋科学/環境変動/地球温暖化/カルサイト/ブルーム/海面水温/海洋観測/気候変動/季節変動/地球化学/北太平洋/衛星/太陽/ケイ素/光合成/光環境/太陽光/沿岸環境/地球環境/栄養塩/海洋環境/数値モデル/炭酸カルシウム/二酸化炭素/二酸化炭素/有機物/リン酸/アラゴナイト/プランクトン/温暖化/植物プランクトン/生物生産/カルシウム
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発表日:2026年2月17日
33
実用化の壁を超えるスピン力学センサーの誕生
~高感度・高耐久を両立する新しいフィルム型ひずみゲージ~
従来のフィルム型ひずみゲージの感度を圧倒的に凌駕(りょうが)する「スピン力学センサー」が、10万回を超える引っ張り試験後も特性劣化を示さず、実使用環境を想定した耐久性を世界で初めて実証繰り返し大きく変形するフレキシブル基材上での長期安定動作は未検証であったが、高感度と高耐久性の両立を証明高感度・低消費電力・低電圧駆動に加え、実用化の障壁となっていた高耐久性を兼ね備えた新センサーの登場により、フィジカルとサイバー空間をつなぐインターフェースの高度化への貢献に期待大阪大学 産業科学研究所の千葉 大地 教授(兼 東北大学 国際放射光イノベーション・スマート...
キーワード:インターフェース/放射光/フィルム/磁性体/フレキシブル/メモリ/技術移転/サイバー空間/スピン/スピントロニクス/センサー/センシング/トンネル/ひずみ/耐久性/低消費電力/半導体
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発表日:2026年2月14日
34
カビが植物の硬い壁を突き破る力の正体を解明
~糸状菌の新規ポリマーが生物界屈指の膨圧を制御~
理化学研究所(理研) 環境資源科学研究センター 植物免疫研究グループの熊倉 直祐 上級研究員、白須 賢 グループディレクター、金沢大学 理工研究域フロンティア工学系/ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)の宮澤 佳甫 助教らの国際共同研究グループは、植物病原菌(糸状菌)における膨圧発生に必要な新規遺伝子ペアを発見し、これが新規ポリマーの生合成を通じて感染に必要な膨圧を制御することを明らかにしました。本研究成果は、細胞における膨圧発生メカニズムの理解を深めるとともに、病原性のみを抑制する低環境負荷型農薬の開発に貢献することが期待されます。今回、国際共同研究グループは、植...
キーワード:分子構造/植物病原菌/質量分析/ACT/空気圧/力制御/AFM/ポリマー/環境負荷/超解像/リボソーム/アポプラスト/ペプチド合成/biosynthesis/植物免疫/病原菌/糸状菌/ゲノム編集技術/細胞壁/生物間相互作用/土壌/二次代謝/病原性/生合成/生合成酵素/二次代謝産物/微生物/病原体/新規遺伝子/代謝産物/ゲノム編集/ケミカルバイオロジー/スクリーニング/バイオイメージング/ラット/細胞死/代謝物/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2026年2月9日
35
卵巣がんの急速な腹膜播種形成のメカニズムを発見
~がん細胞は腹腔内環境を巧みに制御して播種を形成する~
卵巣がんは早期発見が極めて難しく、ほとんどの患者が腹膜播種(はしゅ)という腹腔内に転移を伴う進行期で診断される予後不良ながんである。腫瘍発生部位である卵管・卵巣から遊離したがん細胞が、腹水を介して腹膜へと到達することで腹膜播種を生じると考えられているが、その過程に関しては不明な点が多い。腹膜内は他の組織とは異なる細胞で構成されているが、腹膜中皮細胞が腹水中にも存在することをsingle-cell RNA sequencing解析を用いて明らかにした。腹水中に遊離した卵巣がん細胞は、中皮細胞と複合体スフェロイドを形成していることを最新の顕微鏡技術およびマウスモデルを用いて明らかにし...
キーワード:構造形成/たんぱく/抵抗性/マウスモデル/浸潤/病理/病理学/腹膜播種/卵管/卵巣/卵巣がん/TGF-β/TGF-β1/RNA/がん細胞/スフェロイド/マウス/遺伝学/抗がん剤/早期発見
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発表日:2026年2月2日
36
植物と窒素固定細菌の根粒共生を制御するマスター因子の分子進化を解明
植物と細菌の根粒共生を制御するたんぱく質(マスター制御因子)における分子進化の仕組みを解明しました。根粒共生が始まる前に進化の過程で出現していたアミノ酸配列を利用し、この因子のDNA結合が安定化され、根粒形成、細菌感染、窒素固定に関わる多くの遺伝子を制御可能になっていました。マメ科など一部の植物は、根に根粒と呼ばれる器官を形成して微生物(窒素固定細菌)を感染させ、共生関係を築いています。この「根粒共生」により、植物は細菌から窒素栄養を受け取る一方、細菌には光合成産物をエネルギー源として提供しています。この仕組みの分子基盤の解明は、基礎生物学と農業への応用の両面から極めて...
キーワード:DNA結合/二量体/アンモニア/窒素固定/光合成/分子進化/ACT/カーボンニュートラル/持続可能/低炭素/カーボン/たんぱく/変異体/微生物/アミノ酸配列/アミノ酸/構造変化/細菌感染/転写因子/遺伝子/細菌
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発表日:2026年1月30日
37
大規模データ解析で「非天然反応」を担う酵素を発見
~データベース探索が切り拓く次世代バイオ触媒~
主成分分析を基盤とする大規模データ解析手法により、データベース上に存在するたんぱく質の配列情報を体系的に解析することで、生物が本来行わない「非天然反応」を高立体選択的に触媒できる新規酵素を発見しました。これまで自然機能予測に用いられてきたデータ解析手法を、「非天然反応」という新しい枠組みへと展開することで、従来のたんぱく質工学とは異なるアプローチによるバイオ触媒開発の新たな方向性を示しました。本研究により、同一の化学反応に対して異なる立体構造の生成物を選択的に作り分ける酵素群を同定でき、今後の持続可能な化学合成や創薬、機能性材料の開発への応用が期待されます。...
キーワード:主成分分析/データ解析/立体選択的/ACT/持続可能/機能性材料/たんぱく/機能予測/分子システム/機能性/生合成/創薬/立体構造
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発表日:2026年1月22日
38
次世代半導体MoS2の革新的ウエハースケール成膜技術を開発
~結晶成長の自己整合および自己停止メカニズムにより高移動度を達成~
MOCVD法を用いて、サファイア基板上のMoS2結晶粒が自己整合して単結晶化する革新的な成長メカニズムを発見。独自のプリカーサ選択により、成膜反応が単層厚さで自動停止する新たな現象を見いだし、2インチサイズのウエハー全体にわたって均一で再現性の高い単層MoS2膜を実現。2つの成膜メカニズムの相乗効果により高い電子移動度を達成。量産化を見据えたウエハースケールで高品質な単層MoS2単結晶膜の形成という産業界からの要請に応えるとともに、次世代サブ1 ナノメートルノード論理トランジスタ実現に向けた重要な一歩。物質・材料研究機構(NIMS)の佐久間 芳樹 N...
キーワード:情報通信/高移動度/モリブデン/電子移動/有機金属化学/有機金属/エピタキシャル成長/トランジスタ/大規模集積回路/電子デバイス/二硫化モリブデン/温度依存性/エピタキシャル/単結晶/ナノメートル/移動度/結晶化/結晶成長/集積回路/低消費電力/半導体/コミュニケーション
他の関係分野:複合領域総合理工工学医歯薬学
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発表日:2026年1月16日
39
海洋マイクロプラスチック問題の解決に貢献
~天然由来の光反応性分子で環境にやさしいカプセルを合成~
天然物由来の桂皮酸やグリセリンなどから誘導した光反応性モノマーに対して光照射することで、水溶媒において開始剤や触媒を一切使用せずに、分解性高分子カプセルが合成できる重合技術を開発。色素や香料を安定して内包できる分解性高分子カプセルが簡便に作製でき、光分解または加水分解によりモノマーや自然界に存在する物質への分解が可能。合成プロセスの安全性を維持しつつ、合成規模を従来の100倍に拡大することで、大規模合成への可能性を示した。高分子カプセルは薬剤や香料などの機能性物質を封入できるため、機能性化粧品や日用品など幅広く利用されています。しかし、従来のカプセル...
キーワード:マイクロプラスチック/海洋/分子カプセル/光反応/高分子/加水分解/水分解/光照射/プラスチック/マイクロ/環境問題/光分解/機能性/生態系/蛍光色素
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発表日:2026年1月6日
40
圧縮的な細胞環境をつくる細胞外基質の新機能
~ZPDタンパク質の「雲」によるナノ加工~
理化学研究所(理研) 生命機能科学研究センター 形態形成シグナル研究チーム(研究当時)の板倉 由季 研究員(研究当時)、林 茂生 チームリーダー(研究当時、現 発生ゲノムシステム研究チーム 客員主管研究員)らの研究チームは、細胞外基質が細胞に対して圧縮力を及ぼすような環境(圧縮的な環境)をつくり出し、その結果として、昆虫の表皮を覆うクチクラに微細構造が構築されることを発見しました。本研究成果は、細胞外基質の力学的な作用が細胞外でのナノスケール構造の加工に働くことを示し、生体材料を生物学的に加工して機能的な素材を生物につくらせる技術の基盤として役立つものと期待されます。昆虫の...
キーワード:クラウド/自己組織/ナノ結晶/ナノスケール/ナノメートル/ナノ加工/ナノ構造/微細構造/生体内/結晶構造/組織化/感覚器/細胞外基質/ショウジョウバエ/形態形成/神経細胞/ゲノム/遺伝子/生体材料
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発表日:2025年12月20日
41
マテリアルリザバー性能が向上する電子-イオン混合伝導
~イオンを積極的に活用したニューロモルフィック分子ネットワークの実証~
自己ドープ型ポリチオフェン(S-PEDOT)の化学的な脱ドープにより、電子(ホール)とイオン(プロトン)が同時に伝導キャリアとして働く“本質的な混合伝導状態”を誘起することに成功しました。電子とイオンが協奏した混合伝導状態を利用することで、マテリアルリザバー素子の性能が向上することを明らかにし、本コンセプトが高性能なマテリアルリザバー素子開発において重要な因子であることを実証しました。本研究は、イオン(プロトン)伝導を積極的に活用したニューロモルフィック分子ネットワークの設計指針を提示するとともに、次世代の省エネルギーAIデバイスの実現に大きく貢献することが期待されます...
キーワード:ベンチマーク/タスク/人工知能(AI)/非線形/非線形応答/チオフェン/高分子/導電性高分子/ポリチオフェン/アミン/キャリア/ニューロモルフィック/省エネ/電気伝導/省エネルギー/導電性/プロトン/短期記憶
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年12月16日
42
新手法で3Dプリンタ用の素材開発を大きく加速
~Al-Fe合金系で軽量・高強度・耐熱を実現、輸送機器に実装へ~
レーザービームを用いる金属3Dプリンタ技術を利用した非平衡なミクロ・ナノ組織の制御に向けた元素選択の考え方を新たに提案した。提案した考え方に基づいて開発したアルミニウム-鉄(Al-Fe)系合金の造形体は、高強度や高耐熱性などのさまざまな機能を有し、第3・第4元素によって制御できることを明らかにした。この考え方はアルミニウム系合金だけでなく他の金属へも適用できるため、金属3Dプリンタ用の新たな材料開発を大きく加速させることが期待される。名古屋大学 大学院工学研究科の材料デザイン工学専攻 高田 尚記 教授、キム ダソム 助教らの研究グループは、物質プロセ...
キーワード:準安定/非平衡/耐熱性/準安定相/アルミニウム/エンジン/レーザー/自動車
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2025年12月16日
43
細胞一つ一つの個性が手にとるように分かる新技術の開発に成功
~疾患メカニズム解明から胚発生研究まで多様な応用に期待~
新しい1細胞解析法scRepli-RamDA-seq(scRR-seq)を開発。この手法により、個々の細胞においてゲノムDNAと遺伝子発現を同時に解析できるようになった。scRR-seqは、DNAとRNAの双方について、高品質かつ高解像度の解析を実現。scRR-seqを用いることで、単一細胞内におけるDNAとRNAの直接的な関係が分かり、従来の手法では得られなかった知見を引き出すことが可能になった。scRR-seqは強力かつ汎用(はんよう)性の高いツールであり、疾患メカニズムの解明から胚発生研究まで幅広い研究分野で新たな発見をもたらすことが期待される。...
キーワード:データ駆動/人工知能(AI)/レジリエンス/ゲノムDNA/初期胚/初期発生/倍数性/胚発生/マネジメント/リスクマネジメント/染色体分配/一細胞/一細胞/生物資源/オミクス/クロマチン/細胞老化/染色体/ゲノム解析/不均一性/RNA/イミン/マウス/一細胞解析/細胞周期/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/全ゲノム解析/老化
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年12月15日
44
PTFEを室温・1時間で“フッ素原料”に再生
~フルオロ・サーキュラー・エコノミーを切り拓く画期的技術を確立~
難分解性のフッ素樹脂やさまざまなPFASを室温・1時間で完全分解する技術を開発。得られたフッ化カリウム(KF)はそのまま化学反応に再利用でき、高機能化学品へ直接アップサイクル可能。金属を選ぶだけで、KF・NaF・LiFなど用途に応じたフッ化物へ変換できる柔軟なプラットフォーム技術。名古屋工業大学の服部 雅史 氏(共同ナノメディシン科学専攻 1年)、清野 達希 氏(工学専攻 生命・物質化学プログラム 2年)、趙 正宇 助教(生命・応用化学類)、柴田 哲男 教授(生命・応用化学類)らの研究グループは、バレンシア大学 Jorge Escorihuela 教...
キーワード:再資源化/高分子/材料科学/樹脂/メカノケミカル/リチウムイオン電池/持続可能/電池/カリウム/グラフェン/フッ素/プラスチック/リチウム/資源循環/炭素材料/エチレン/ナトリウム/ナノメディシン/ラット
他の関係分野:環境学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年12月13日
45
低酸素環境においてRNAの骨格がメチル化される
~立体選択的なRNAの修飾がリボソームを活性化する~
大腸菌のリボソームRNA(rRNA)において、嫌気(低酸素)環境特異的に、“RNA骨格”にメチル化修飾が導入されることを発見し、またその分子メカニズムを解明しました。この修飾はリボソームの構造と活性を微調整し、低酸素下における翻訳効率を高め、生育を促進する“環境応答型スイッチ”として働いていることが示唆されました。本研究は、RNA修飾が細胞の生育環境を感知して、たんぱく質合成を調節する、これまでに知られていなかった仕組みを明らかにするものです。また、無細胞たんぱく質合成や合成生物学において有用な技術基盤となる可能性があります。東京大学 大学院工学系研...
キーワード:最適化/質量分析法/立体選択的/RNA修飾/tRNA/リボソームRNA/質量分析/電子顕微鏡/たんぱく/修飾塩基/リボソーム/rRNA/リン酸/環境応答/生合成/クライオ電子顕微鏡/ncRNA/翻訳制御/大腸/RNA/メチル化/合成生物学/大腸菌/低酸素/ICT/生理学
他の関係分野:情報学数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年12月6日
46
フラーレン誘導体が光誘起超核偏極に有用であることを発見
~高感度化MRIへの応用に必要な実用化レベルの高偏極率を達成~
単結晶の配向制御を必要とせず、アモルファス材料中でも高い核スピン偏極を実現。トリプレット動的核偏極(DNP)による核磁気共鳴(NMR)の高感度化に新たな道を開いた。フラーレンへの化学修飾により擬回転を抑えることで、電子スピン偏極の緩和の課題を克服した。今後は生体適合的なマトリクス材料と組み合わせることで、高感度化MRIを用いたがん診断への応用が期待される。東京大学 大学院理学系研究科の坂本 啓太 大学院生、濱地 智之 大学院生(現 九州大学 先導物質化学研究所 助教)、楊井 伸浩 教授らの研究グループは、京都大学 大学院理学研究科の御代川 克輝 大学...
キーワード:スピン偏極/磁気共鳴/加速器/磁場/配向制御/核スピン/ペンタセン/光励起/アモルファス/単結晶/電子構造/スピン/MRI/フラーレン/核磁気共鳴/誘導体
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発表日:2025年12月1日
47
持続可能な触媒反応の実現に新たな一歩有機ガリウムの光駆動レドックス反応を開発
~典型元素を基盤とする新規触媒設計への道を拓く~
d軌道が反応に関与しないため、価数変化を伴う反応の制御は難しいと考えられてきた典型元素である有機ガリウム種が、光照射によって遷移金属のような酸化還元反応性を示すことを実証この反応により、医薬品や機能性材料に用いられるフェニレンジアミンの合成にも成功希少な遷移金属を用いず、豊富に存在する典型元素を活用した、持続可能な触媒反応の実現に向けた新指針を提示大阪大学 大学院工学研究科の大学院生・向井 虹渡 さん(博士後期課程)、兒玉 拓也 助教、鳶巣 守 教授らの研究グループは、典型元素である有機ガリウム種が光照射によって遷移金属のような2電子酸化還元反応を示...
キーワード:π電子/典型元素/ジエン/光反応/酸化還元反応/触媒反応/電子移動/アミン/触媒設計/遷移金属/可視光/持続可能/還元反応/光照射/機能性材料/酸化還元/機能材料/機能性/レドックス/配位子
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発表日:2025年11月27日
48
ナノ秒X線動画でミクロ分子動態計測に成功
~超小型X線光源を用いた高速レントゲン動画の幕開け~
超小型X線光源を用いて、1画像900ナノ秒(1ナノ秒は10億分の1秒)での高速連続撮影を実現し、機械学習解析から試料内部の高分子ミクロ動態の検出に成功しました。本計測法を、透過X線明滅法(Transmitted X-ray Blinking:TXB)と命名しました。レントゲン(透過X線)撮影では識別できない物質の構造動態の差異を、実験室サイズのX線光源を用いて、世界で初めてナノ秒スケールで捉えました。今後、経時変化する全ての物質系に対する3次元動態計測の実現や臨床検査法としての利用が期待されます。東京大学 大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻の佐々...
キーワード:画像情報/機械学習/人工知能(AI)/物質科学/揺らぎ/検出器/分子運動/高分子/ACT/樹脂/結晶性高分子/ポリエーテル/結晶性/臨床検査/ケトン
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発表日:2025年11月25日
49
末端構造の異なる3系列の金量子ニードルを発見
~金ナノクラスター融合反応による異方的伸長~
ある特定の金ナノクラスターを高濃度で加熱すると逐次的な融合反応が進行し、一定のピッチで伸長した「金量子ニードル」が生成することを発見した。これまで知られていた金量子ニードルの系列に加え、末端構造の異なる2種類の系列を新たに見いだした。量子ニードルの長さと末端構造を選ぶことで、近赤外領域における吸収波長を制御することが可能であり、温熱療法・生体イメージング・光エネルギー変換などへの応用展開が期待される。東京大学 大学院理学系研究科の濵﨑 佑哉 大学院生、城ノ上 諒太 大学院生(当時)、髙野 慎二郎 助教、佃 達哉 教授らによる研究グループは、ある特定の...
キーワード:光エネルギー/近赤外/ナノクラスター/光エネルギー変換/赤外光/ナノメートル/積層構造/エネルギー変換/層構造/生体イメージング/近赤外光
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発表日:2025年11月20日
50
遺伝子スケールのクロマチンを設計し再構成する
~3次元DNA構造の構築原理に迫る、ゲノム物理の新基盤~
理化学研究所(理研) 生命機能科学研究センター 生体非平衡物理学 理研白眉研究チーム(研究当時)の深井 洋佑 研究員(研究当時、現 開拓研究所 川口生体非平衡物理学研究室 研究員)、川口 喬吾 理研白眉研究チームリーダー(研究当時、現 開拓研究所 川口生体非平衡物理学研究室 主任研究員、東京大学 大学院理学系研究科附属知の物理学研究センター 准教授)、エピジェネティクス制御研究チーム(研究当時)の若森 昌聡 技師(研究当時)、梅原 崇史 チームリーダー(研究当時、現 立命館大学 薬学部教授)、東京大学 定量生命科学研究所 先端定量生命科学研究部門 クロマチン構造機能研究分野の鯨井 智也 講師、...
キーワード:先端技術/非平衡/非平衡物理/非平衡物理学/輸送現象/一分子観察/遺伝情報/ACT/ヒストン/3次元構造/ダイナミクス/ポリマー/物理モデル/ヌクレオソーム/ゲノム構造/クロマチン構造/細胞運命/DNA修復/エピジェネティクス制御/クロマチン/遺伝子制御/免疫制御/ゆらぎ/in vitro/アセチル化/がん細胞/ヒストン修飾/ラット/自然免疫/創薬/翻訳後修飾/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現/網羅的解析
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発表日:2025年11月20日
51
組成傾斜薄膜に対応したAIベース自律材料探索システムを開発
~最高性能を示す新しい磁気機能材料薄膜の高効率な開拓に成功~
NIMSは、1つの試料から膨大な材料データを獲得できる”組成傾斜薄膜”に対し、データ解析やAIによる最適組成予測を実行するプログラムを開発しました。これを用いた磁性組成傾斜薄膜の自律材料探索により、次世代磁気センサーなどの応用で有望な巨大な異常ホール効果を示す新しい磁性材料を発見しました。AIと自動実験を組み合わせた自律材料探索は、革新的な新材料を効率的に発見できる手法として注目されています。しかし、デバイス応用で重要な薄膜材料では、多数の組成を同時に探索できる「コンビナトリアル成膜手法」を自律材料探索に適用するための最適化プログラムがこれまで存在しませんでした。特に、組成が連続的に...
キーワード:データ駆動/アルゴリズム/最適化/人工知能(AI)/再生可能エネルギー/異常ホール効果/ホール効果/データ解析/タンタル/イリジウム/タングステン/磁性薄膜/最適化手法/アモルファス/磁性材料/コバルト/センサー/マイクロ/ロボット/電気化学/機能材料/ICT
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発表日:2025年11月18日
52
細胞内のATP濃度を決定できる蛍光寿命型センサーの開発に成功
金沢大学 ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)の新井 敏 教授、ブー・クアン・コン 特任助教、シンガポールA*STARの伊藤 秀城 上級研究員(研究当時)とレーン・エレン 主席研究員(研究当時)、東京科学大学 総合研究院化学生命科学研究所の北口 哲也 准教授らの共同研究グループは、ATP濃度を「蛍光寿命」という蛍光たんぱく質の光学的特性に変換して測定できる、新しい蛍光センサーを開発しました。私たちの体を構成する最小単位「細胞」では、さまざまな化学反応が起こっており、その“燃料”として働くのが、ATP(アデノシン三リン酸)です。ATPは「エネルギーの通貨」とも呼ばれ、細胞活動の...
キーワード:蛍光寿命/蛍光センサー/センサー/光センサー/たんぱく/リン酸/Nrf2/アデノシン/悪性度/寿命/ATP/がん細胞/ミトコンドリア/神経疾患
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発表日:2025年11月15日
53
ポリエステルを化学原料に完全変換可能な高性能鉄触媒の開発
~安価で製造も容易、資源循環型社会の基盤技術に~
ペットボトルや衣料廃棄物などのプラスチックごみ問題を解決する革新的な科学技術が切望されている。アルコールと混合・加熱するだけで、ポリエステルを高純度の化学原料にほぼ100パーセント変換可能で、かつ、安価で入手容易な高性能鉄触媒を開発した。プラスチックごみから化学原料・高付加価値品への化学変換など、資源循環型社会の実現に向けた科学技術の発展に寄与する有用な基盤技術となる。JST 戦略的創造研究推進事業 CRESTにおいて、東京都立大学 大学院理学研究科の野村 琴広 教授らの研究グループは、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステルとアルコー...
キーワード:循環型社会/アミド/エステル/ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート/鉄触媒/材料科学/ケミカルリサイクル/ポリエチレン/プラスチック/ポリマー/リサイクル/環境負荷/資源循環/廃棄物/機能材料/エチレン/アルコール
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発表日:2025年11月12日
54
左右の手のように異なる“キラル”分子構造が、太陽電池の性能を高める鍵に
~CISS効果によるスピン選択的電荷輸送を活用した新たな戦略を提案~
分子構造に面外方向の非対称性とキラリティー(右手・左手のような構造)を導入した「キラル二面性NFA」を開発し、次世代エネルギーデバイスとして注目される有機太陽電池の発電効率を高める新しい分子設計戦略を提案有機太陽電池にキラル二面性NFAを用いることで、電子のスピンを選択的に通す「CISS効果」により、光電変換過程において電荷再結合が抑制され、性能が向上することを実証キラリティーによるスピン制御を太陽電池に応用する新戦略を示し、「スピン太陽電池」などのスピントロニクスデバイスの開発につながる新たな可能性を示した大阪大学 大学院工学研究科の大学院生のLi...
キーワード:対称性/非対称性/太陽/分子構造/キラリティー/キラル/有機太陽電池/有機半導体/電荷輸送/光電変換/太陽電池/電池/スピン/スピントロニクス/ポリマー/高効率化/半導体/フラーレン/分子設計
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発表日:2025年11月12日
55
酸素が拓く固体電解質の設計原理
~複雑なマルチアニオンガラスにおけるイオン輸送の仕組みを解明~
次世代蓄電デバイス構築に向け、ハロゲン化物への酸素の導入により室温で4.1mS cm-1(ミリジーメンス毎センチメートル)の高いイオン伝導率を持つガラスを実現しました。酸素が架橋酸素(Bridging Oxygen)としてイオン移動を促進する一方、非架橋酸素(Non-Bridging Oxygen)が過剰に存在すると伝導を阻害することを発見しました。酸素の構造的役割を理論・実験の両面から解明し、イオン伝導性マルチアニオン化合物(Multi-Anion compound)の材料設計指針を確立しました。安全で高性能な次世代蓄電技術として注目されている全固...
キーワード:物質科学/ハロゲン/タンタル/アニオン/全固体電池/イオン伝導/イオン輸送/局所構造/固体電解質/材料設計/電気抵抗/電池/酸化物/電解質/ナトリウム
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発表日:2025年11月12日
56
たんぱく質品質管理に関わる小胞体内の新区画を発見
~糖尿病、ALS、アルツハイマー症などに対峙する革新的治療法開発に光~
小胞体内に存在し、不良たんぱく質の凝集を抑制するなどの機能を持つプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)ファミリーの中から、カルシウム依存的に相分離する因子PDIA6を発見しました。相分離したPDIA6はその中で未成熟インスリンの凝集を抑制しつつ、立体構造形成を促進し、成熟インスリンの効率的な生産に不可欠な役割を果たしていることが明らかとなりました。本機構の破綻が引き起こす種々の疾病の成因解明につながると期待されます。細胞内におけるたんぱく質品質管理の破綻は多くの疾患を引き起こします。東北大学 学際科学フロンティア研究所、大学院生命科学研究科(兼...
キーワード:品質管理/相分離/構造形成/スルフィド/たんぱく/Ca2+/筋萎縮/生体防御/インスリン/カルシウム/小胞体/立体構造/筋萎縮性側索硬化症 /糖尿病
他の関係分野:複合領域数物系科学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年11月12日
57
細胞内でUV-DDBたんぱく質がゲノム上の紫外線損傷を修復する瞬間の可視化に成功
~色素性乾皮症の発症基盤解明へ向けて前進~
ゲノムDNAに生じた紫外線損傷に結合するDNA修復たんぱく質(UV-DDBたんぱく質)を細胞から単離し、クライオ電子顕微鏡で解析することで、細胞内で紫外線損傷が修復される様子の可視化に初めて成功しました。これまでゲノムDNAの紫外線損傷に関する修復過程には不明な点が多く、細胞内でその過程を直接観察することは困難でした。本研究により、その修復過程を細胞内で明らかにするための新しい技術基盤が確立されました。今回対象としたUV-DDBたんぱく質は、難治性疾患である色素性乾皮症の原因因子であることが知られています。色素性乾皮症には現時点で根本的な治療法が存在しないため、本研究成...
キーワード:ゲノムDNA/紫外線/電子顕微鏡/たんぱく/クライオ電子顕微鏡/DNA修復/遺伝病/創薬/立体構造/ゲノム
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発表日:2025年11月11日
58
AIの力で複雑なスペクトルの自動解析が可能に
~X線データから材料の構造・欠陥・電子状態を高精度で判別~
X線吸収スペクトルは、多様な構造や欠陥の影響で複雑に変化するため、従来の解析では高度な専門知識と多くの作業が必要とされてきました。教師なし機械学習法を用いて、複雑なX線吸収スペクトルから、結晶構造や欠陥の種類を、高精度で自動解析することに成功しました。計算データで構築した分析モデルが、実際の実験データに対しても有効であることを実証し、理論と実験を統合した新しい材料解析手法を確立しました。本研究の成果により、大量のデータを効率的に解析でき、未踏物質開発の加速が期待されます。東京理科大学 大学院先進工学研究科 マテリアル創成工学専攻 修士2年の...
キーワード:データ駆動/機械学習/主成分分析/多様体/X線吸収分光/スペクトル/吸収スペクトル/結合状態/材料設計/電子構造/電子状態/シミュレーション/解析モデル/電荷移動/ホウ素/結晶構造/SPECT
他の関係分野:情報学数物系科学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年11月10日
59
セラミックスにおける新拡散メカニズムを発見
~セラミックスの焼結メカニズムの解明と新たな粒界設計指針の構築~
原子分解能電子顕微鏡法により、結晶粒界における拡散最前線の原子構造の直接観察に成功した。粒界を拡散する原子が、結晶粒界の原子構造を変化させながら拡散することを初めて明らかにした。電子顕微鏡法と理論計算による原子レベルでの拡散機構の理解に基づき、効率的で高性能な多結晶体材料の開発につながることが期待される。東京大学 大学院工学系研究科 附属総合研究機構の幾原 雄一 東京大学特別教授(兼:東北大学 材料科学高等研究所(WPI-AIMR) 教授)、柴田 直哉 教授、フウ ビン 特任准教授、二塚 俊洋 特任研究員らのグループは、原子分解能電子顕微鏡法と理論計...
キーワード:産学連携/多結晶/多結晶体/X線分光/超原子/電子線/材料科学/原子分解能/原子分解能電子顕微鏡/走査透過型電子顕微鏡/STEM/アルミナ/チタン/原子構造/材料設計/相変態/シミュレーション/その場観察/結晶粒界/第一原理/第一原理計算/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/微細構造/分解能/ICT
他の関係分野:複合領域数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年11月6日
60
“永遠の化学物質”PFASを低毒性半導体ナノ材料で分解
~LED光で持続可能な環境浄化技術の実用化へ一歩~
低毒性で安価な酸化亜鉛(ZnO)半導体ナノ結晶を光触媒として用い、室温・大気圧下で近紫外LED光を当てるだけで、分解が特に難しいペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)をリサイクル可能なフッ化物イオンにまで分解することに成功ナノ結晶表面を修飾する有機分子が分解反応の効率を大きく左右することを明らかにし、10時間の光照射でPFOSの残存率をわずか0.5パーセントにまで低減ナノ結晶は沈殿物として容易に分離でき、ナノ結晶1つあたりで切断できる炭素–フッ素結合(C–F結合)の数を示す触媒回転数は8,250に達し、高い触媒サイクル性能を実証立命館大学 生命科...
キーワード:環境汚染/化学物質/環境浄化/アルキル化/有機分子/ナノ結晶/ZnO/酸化亜鉛/持続可能/フッ化カルシウム/健康リスク/光照射/発光ダイオード(LED)/光触媒/ナノ材料/フッ素/リサイクル/資源循環/半導体/カルシウム/スルホン酸
他の関係分野:環境学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年11月4日
61
肝切除後の重篤な合併症「胆汁漏」を効果的に防ぐ合成ハイドロゲルシーリング剤を開発
~瞬時に固まり止血、時間とともに組織へ強固に接着~
肝切除手術後に高頻度で発生し、感染症や肝不全の原因となる「胆汁漏(たんじゅうろう)」を防ぐための新しい合成ハイドロゲルシーリング剤を開発しました。本材料は、独自に設計した「時間差2段階反応」を利用しており、塗布直後に瞬時に硬化して出血や胆汁の流出を防ぎ、その後、遅れて進行する反応によって組織と強固に接着します。ラット肝切除モデルを用いた実験では、医療現場で実際に使用されている止血剤と同等以上の止血性および胆汁漏防止効果が確認されました。術後炎症の抑制効果も確認され、将来的に完全人工合成型の外科用シーリング剤としての活用が期待されます。東京大学 大学院...
キーワード:ゲル化/ハイドロゲル/ポリエチレン/安全性評価/ポリエチレングリコール(PEG)/生体内/エチレン/生体組織/肝不全/合併症/ラット/肝障害/臨床試験/感染症/手術/生体材料
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発表日:2025年10月27日
62
2種類の触媒でアミドとエステルの位置選択的な重水素化を達成
~創薬研究やマテリアル分野への応用に期待~
重水素は、創薬や材料科学など幅広い分野で注目されているが、天然物や医薬品、ポリマーのような複雑な分子構造に対して、特定の位置へ選択的に導入することは困難だった。本研究では、2種類の触媒を組み合わせることで、アミドとエステルの特定部位に温和かつ効率的に重水素を導入する手法を世界で初めて確立した。この手法により、多様な重水素化合物の合成が容易になり、創薬研究や機能性材料の開発に大きく貢献することが期待される。重水素は、「重水素化医薬品」をはじめ、創薬研究や有機合成化学などの分野で近年注目を集めています。これに伴い、さまざまな化合物に対して、直接的かつ位置...
キーワード:付加体/重水素/分子構造/アミド/エステル/ルイス酸/機能性分子/高分子/触媒反応/有機合成化学/材料科学/カルボニル化/ポリマー/機能性材料/高分子材料/水素化/水素原子/機能性/合成化学/創薬/有機合成
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発表日:2025年10月18日
63
光で分解可能な高分子を開発
~配列制御と後修飾反応によるケトン骨格の周期的導入~
京都大学 大学院工学研究科 高分子化学専攻の黒田 啓太 博士後期課程学生、大内 誠 教授のグループは、配列制御ラジカル共重合と重合後修飾反応によってケトンのカルボニル基が周期的に導入された高分子の合成手法を開発しました。得られた高分子(ポリマー)は熱的に安定でありながら紫外(UV)光で分解可能でした。プラスチックやゴムとして用いられる高分子は、安定な材料として使われる一方で、分解されにくく、環境問題の大きな要因となっています。私たちは、「ノリッシュ反応」と呼ばれる光化学反応を引き起こすケトン骨格を高分子に周期的に組み込むことで、光照射によって主鎖を分解できる「光分解性高分子」の開発を...
キーワード:ガラス転移/共重合体/アミド/ジエン/ブタジエン/共重合/光化学/高分子/高分子化学/材料科学/ガラス転移温度/持続可能/光照射/プラスチック/ポリマー/環境問題/高分子材料/光分解/ガラス状態/ケトン/ラジカル/分子設計
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発表日:2025年10月14日
64
イオンゲルとグラフェンで、機械学習の計算を劇的に省力化できるAIデバイスを実現
~エッジAI向け省エネ技術として期待~
NIMSは、東京理科大学、神戸大学との共同研究により、イオンの振る舞いを利用して情報処理を行う新しいAI(人工知能)デバイスを開発しました。従来の深層学習(ディープラーニング)に比べ、計算負荷を約100分の1に減らすことに成功しています。端末機器(エッジデバイス)に直接搭載した「エッジAI」の情報処理性能への貢献が期待されます。近年、深層学習や生成AIに代表される機械学習の消費電力が指数関数的に増大しており、深刻な社会問題となっています。この解決に向けて低消費電力かつ高い計算性能を備えたAIデバイスの需要が高まっています。高効率な脳型情報処理であるリザバーコンピューティングを行うAI...
キーワード:コンピューティング/AI/ディープラーニング/機械学習/深層学習/人工知能(AI)/ナノマテリアル/電子移動/省エネ/グラフェン/移動度/低消費電力/脳型情報処理/リザバーコンピューティング
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発表日:2025年10月14日
65
キラルイオンゲート技術を世界初実証
~分子対称性によるトポロジカル表面磁性の超省電力制御に成功~
キラルなイオン液体を用いたゲートデバイスでトポロジカル強磁性表面の制御を行い、キラリティに由来するドメインの自発偏極を実証しました。従来のEDLTはキラリティの無い分子を用いて行われてきましたが、本研究ではEDLTにキラルなイオン性分子を用いる「キラルイオンゲート」を世界で初めて提案・実証しました。分子キラリティと磁性の結合をゲートデバイスに取り入れたことにより、省電力スピントロニクス実現に向けた新しい設計指針を与えます。東京大学 生産技術研究所の松岡 秀樹 特任助教と金澤 直也 准教授らの研究グループは、名古屋大学 大学院理学研究科の須田 理行 教...
キーワード:電力制御/コンピューティング/スピン偏極/異常ホール効果/準粒子/対称性/非線形/表面磁性/陽電子/陽電子ビーム/ホール効果/超薄膜/輸送特性/磁場/超伝導/分子構造/イオン液体/キラル/スキルミオン/トポロジカル/電気二重層トランジスタ/生産技術/接合界面/インターカレーション/貴金属/新物質/トランジスタ/強磁性/超格子/電気二重層/力制御/エピタキシャル/エピタキシャル薄膜/電界効果/電子状態/スピン/スピントロニクス/電子ビーム/電磁誘導/カルス/キメラ/スキル/ラット
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2025年10月13日
66
細胞内の脂質代謝を可視化する蛍光プローブを開発
~脂肪滴の動態解析により疾患理解、診断・治療法開発に貢献~
脂肪滴で脂質の加水分解が進行すると蛍光寿命が変化する蛍光プローブ(特定の物質や化学反応を蛍光として検知できる分子)を開発し、この特性を利用して脂質代謝を解析する新たな技術を確立した。肝臓がん細胞では、脂肪滴ごとに加水分解活性が不均一であることを見いだし、その違いは中性脂肪を分解する酵素(ATGL)に起因することを明らかにした。脂肪滴選択的なオートファジー(リポファジー)は、加水分解が進行した脂肪滴に対して起こることを明らかにした。名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)・学際統合物質科学研究機構(IRCCS)の山口 茂弘 ...
キーワード:蛍光寿命/物質科学/π電子/生細胞/細胞内小器官/オルガネラ/形態学/光機能/加水分解/水分解/シミュレーション/ダイナミクス/光プローブ/機能制御/環境応答性/機能性/環境応答/リパーゼ/肝炎/脂質代謝異常/肝疾患/光イメージング/細胞老化/分子機能/卵巣/肝臓がん/寿命/生理機能/動態解析/予後予測/不均一性/オートファジー/がん細胞/バイオイメージング/プローブ/ラット/蛍光イメージング/蛍光プローブ/動的構造/コレステロール/脂質/脂質代謝/糖尿病/動脈硬化/老化
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年10月6日
67
中性子で界面構造を解明
“はがせるのに強い”エコで便利な賢い接着剤~
分子の“カギ穴とカギ”(ホスト-ゲスト)を利用した、繰り返し貼ってはがせる新しい高分子接着材料を開発。ホスト-ゲスト錯体を用いた接着は、なぜ繰り返し貼ってはがすことができるのか、そのメカニズムは十分に理解されていなかったが、中性子を用いて接着界面を可視化することで、そのメカニズムを解明。オンデマンドに分解可能かつ繰り返し使用できる接着剤として、精密機器の製造プロセスにおける歩留まり改善や使用後の分別・リサイクルを容易化し、コスト・廃棄物削減に貢献することに期待。大阪大学 大学院理学研究科の和田 拓真 さん(研究当時:大学院生)、山岡 賢司 助教、髙島...
キーワード:循環型社会/高エネルギー/J-PARC/加速器/中性子/高分子/材料科学/反射率/界面構造/ナノスケール/リサイクル/資源循環/廃棄物/複合材/複合材料/分子認識
他の関係分野:環境学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年10月2日
68
ゴムの鋭い亀裂は粘弾性から生じる
~ノーベル賞受賞者30年来の理論を証明~
ゴムが一瞬で壊れる「高速破壊」時に、なぜ亀裂先端が鋭くとがるのかは長年未解明だった。ノーベル物理学賞受賞者ド・ジェンヌ 博士が提唱した「粘弾性トランペット理論」を連続体力学の基礎方程式から初めて導き、ゴムの基本的性質である粘弾性だけで鋭化が生じることを数学的に証明した。タイヤから医療材料まで、幅広いポリマー材料の破壊制御や耐久性向上の理論的基盤となることが期待される。JST 戦略的創造研究推進事業において、大阪大学 大学院基礎工学研究科の長滝谷 北斗 大学院生(博士後期課程)、小林 舜典 助教、垂水 竜一 教授とZEN大学 知能情報社会学部 作道 直...
キーワード:価値創造/多様体/トポロジー/非線形/高分子/高分子ゲル/浸透圧/熱力学/連続体力学/環境負荷低減/ポリマー/マルチスケール/環境負荷/高分子材料/耐久性/長寿命化/動力学/粘弾性/破壊力学/非線形効果/寿命
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年10月2日
69
有機半導体で従来比10倍となる100cm2V-1s-1超の移動度を達成
~熱振動を制御した分子設計最適化と次世代デバイス応用に期待~
有機半導体単結晶において、100cm2V-1s-1を超えるキャリア移動度の実現に成功しました。有機半導体分子の熱振動を抑制することで高移動度が実現できることを見いだしました。分子構造の最適化によりさらなる高移動度の実現と、高性能電子デバイス・量子エレクトロニクスなどへの展開が期待されます。東京大学 大学院新領域創成科学研究科の竹谷 純一 教授、古川 友貴 大学院生、髙柳 英明 特任教授らの研究グループは、有機半導体単結晶において、100cm2V-1s-1(100平方センチメートル パー ボルト秒)を超えるキャリア移動度の実測に世界で初めて成功しました...
キーワード:最適化/二次元結晶/閉じ込め/分子構造/高移動度/有機半導体/キャリア/キャリア輸送/ファンデルワールス力/電子デバイス/量子エレクトロニクス/量子デバイス/単結晶/スピン/ひずみ/プラスチック/移動度/半導体/機能性/分子設計
他の関係分野:情報学数物系科学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年9月27日
70
戦略的創造研究推進事業における2025年度新規研究総括および研究領域の決定について
JST(理事長 橋本 和仁)は、戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)において、2025年度の新規研究総括および研究領域を以下の通り決定しました。本事業は、国が定めた方針の下で戦略的な基礎研究を推進し、社会的・経済的価値をもたらす科学技術・イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく革新的技術のシーズを創出することを目的としています。国(文部科学省)が戦略目標を設定し、その下にJSTが推進すべき研究領域と、研究領域の責任者(研究総括)を定めます。ERATOでは、有識者から構成される選考パネルを設置し、研究総括および研究領域を選考します。選定された研究総括が...
キーワード:気候変動/キラル/分子システム/生体内/感染症
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発表日:2025年9月25日
71
量子計算による低エネルギー状態シミュレーションの大幅な効率化を達成
低温状態など低エネルギー状態の量子多体ダイナミクスに対する量子計算の大幅な効率化を実現。現在〜将来の量子コンピューターで最も標準的な量子アルゴリズム「トロッター分解」で理論上可能な最大限の高速化を達成。物性物理・量子化学で重要な基底状態、低温状態などのシミュレーションの高速化に貢献。東京大学 大学院工学系研究科の水田 郁 助教と、理化学研究所 開拓研究所/量子コンピュータ研究センターの桑原 知剛 理研白眉研究チームリーダーによる研究グループは、量子コンピューターを用いて、量子力学に従う多数の粒子(量子多体系)の振る舞いを計算する代表的な手法「トロッタ...
キーワード:量子アルゴリズム/アルゴリズム/量子計算/非平衡/物質科学/物性物理/量子コンピュータ/量子化/量子多体系/量子化学/シミュレーション/ダイナミクス/量子力学/エネルギー変換/水田
他の関係分野:情報学数物系科学工学農学
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発表日:2025年9月24日
72
高い光学異方性を備えた極細幅の無機ナノリボンを実現
~絶縁性のナノ空間を反応場とした精密合成~
窒化ホウ素(BN)ナノチューブの内部に数ナノメートル幅のMoS₂ナノリボンを精密合成。特定の結晶方位に伸長した2層構造が優先的に成長することを確認。ラマン分光により、強い光学異方性と顕著な引っ張りひずみを観測。微細配線や高感度センサーの実現に向けた材料開発設計の指針となることに期待。東京大学 大学院新領域創成科学研究科の中西 勇介 准教授、東京都立大学 大学院理学研究科の田中 拓実 大学院生(研究当時)、古澤 慎平 大学院生(研究当時)、遠藤 尚彦 大学院生、名古屋大学 大学院理学研究科の相崎 元希 大学院生(研究当時)、産業技術総合研究所 材料・化...
キーワード:テクトニクス/異方性/モリブデン/反応場/ナノ物質/ラマン/絶縁体/二硫化モリブデン/原子配列/センサー/ナノメートル/ナノ空間/ひずみ/結晶方位/ナノチューブ/ホウ素/層構造/ラマン分光
他の関係分野:数物系科学総合理工工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年9月23日
73
有機半導体によるUHF帯整流ダイオードの開発
~GHz駆動を可能にする有機エレクトロニクスの新展開~
印刷プロセスで製膜可能な有機半導体を用い、無線電力の整流を担うダイオードを実現。錯体カチオン単分子層と電子を局所的に導入する新手法により、電極の仕事関数を1エレクトロンボルト以上劇的に変化させたことが鍵。有機エレクトロニクス素子として初めて920メガヘルツ(UHF帯)での実用的な動作を実証。東京大学、物質・材料研究機構(NIMS)、岡山大学、ジョージア工科大学、コロラド大学ボルダー校からなる国際共同研究グループは、有機半導体を用いた整流ダイオードにおいて、920メガヘルツ(MHz)の交流電力を直流電力に実用的な効率(約5パーセント)で変換することに、...
キーワード:無線通信/モノのインターネット(IoT)/仕事関数/有機エレクトロニクス/有機半導体/周波数/半導体/カチオン
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発表日:2025年9月21日
74
肝臓の糖新生が運動能を決める
~新たな運動持久力向上法、肥満・サルコペニア対処法へ~
肝臓でブドウ糖を産生する糖新生では、運動の強さごとに、ブドウ糖を作る材料(基質)を使い分けることで、運動中のエネルギー供給が維持されていることをマウスを用いた実験で明らかにしました。肝臓の酸化還元反応を促進させ糖新生の効率を上げると、運動の強さに関わらず持久力が上昇することが分かりました。この仕組みは、運動能の向上法や肥満を改善し、サルコペニアを予防する手法につながることが期待されます。体の中には、空腹時や運動時にブドウ糖を作り出して低血糖を防ぐ糖新生と呼ばれる仕組みが備わっています。糖新生では、脂肪分解によりできるグリセロールや、筋肉で作られる乳酸...
キーワード:酸化還元反応/還元反応/酸化還元/糖新生/筋肉/マウス/内分泌/糖尿病
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発表日:2025年9月16日
75
神経疾患治療用アンチセンス核酸医薬の安全性を高める新技術を開発
~アルツハイマー病など幅広い中枢神経疾患への応用に道~
アルツハイマー病などの神経疾患を治療するアンチセンス核酸医薬(ASO)において、有効性を維持しながら安全性を大幅に高める新技術を開発。新規人工核酸「5′-cyclopropylene(5′-シクロプロピレン、5′-CP)」をASOの適切な部位に組み込むことで、マウス・ヒト神経細胞およびマウス・ラットを用いた実験において、創薬上の課題である遅発性神経毒性が改善するメカニズムを発見。本技術により、ASOの投与量制限を緩和できる可能性があり、アルツハイマー病をはじめとする幅広い中枢神経疾患に対する治療薬開発の加速が期待される。アンチセンス核酸医薬(ASO)...
キーワード:ピレン/人工核酸/生物有機化学/神経系/プロピレン/アンチセンス/中枢神経/筋萎縮/ペプチド創薬/歯学/RNA/アルツハイマー病/アンチセンス核酸/マウス/ラット/核酸医薬/神経細胞/創薬/副作用/筋萎縮性側索硬化症 /神経疾患
他の関係分野:生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年9月9日
76
流れの力で電気化学発光を実現
~給電不要の新技術、環境モニタリング応用にも期待~
給電不要の電気化学発光法を開発送液により生じる流動電位を電気化学反応に利用水中の有害物質を簡便に検出できる技術として期待東京科学大学(Science Tokyo) 物質理工学院 応用化学系の稲木 信介 教授とビラニ・エレナ 特任助教(当時)、鈴木 倫太郎 大学院生(当時)らの研究チームは、電源装置を用いない電気化学発光法を開発し、溶液中のアミン化合物の検出応用に成功しました。電気化学反応による発光現象(電気化学発光)に基づく分析法は、優れた検体分析手法として知られていますが、通常は電気化学反応を駆動するための電源装置が必要不可欠です。本研究...
キーワード:環境モニタリング/化学発光/電気化学発光/樹脂/アミン/電気化学反応/有害物質/モニタリング/多孔質/多孔質材料/電解質/電気化学/酸化反応
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発表日:2025年9月9日
77
細胞分裂を支える「2つの連動する複製」
~遺伝情報を正確に伝えるための空間横断的な制御機構の解明~
DNA複製と中心体複製という、細胞分裂に不可欠な2つの複製過程が綿密に連動することでDNAの複製と分配という2つのプロセスが協調的に遂行されて、遺伝情報の正確な継承が保証されていることを解明しました。この機構において、DNA複製因子DONSONが、DNA複製の開始・進行という2つのシグナルを中心体に送ることで、娘細胞へのDNA分配をつかさどる中心体の複製タイミングを適切に制御していることを明らかにしました。DONSONの遺伝子変異に起因する遺伝性小頭症などの疾患の診断や治療法への応用が期待されます。東京大学 大学院薬学系研究科の松橋 恭平 大学院生(...
キーワード:ゲノムDNA/遺伝情報/神経系/紡錘体/一細胞/分子機構/DNA複製/イミン/細胞周期/細胞分裂/ゲノム/遺伝子/遺伝子変異
他の関係分野:生物学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年9月7日
78
異方的成長による量子ニードルの合成を実現
~近赤外光応答ナノ物質の開発に向けて~
ある特定の条件下で金ナノクラスターを合成すると、異方的に逐次成長することを、単結晶X線構造解析によって発見。その結果、胴径方向がわずか金3原子でできた超極細の、近赤外光に対して強い吸収を示す「金量子ニードル」の合成に成功。金量子ニードルは、近赤外光に対する強い吸収や発光特性を利用して、温熱療法・生体イメージング・光エネルギー変換などへの応用展開が期待される。東京大学 大学院理学系研究科の高野 慎二郎 助教と佃 達哉 教授らによる研究グループは、ある特定の条件下で一連の金ナノクラスターを合成し、それらの幾何構造を単結晶X線構造解析によって調べました。そ...
キーワード:光エネルギー/幾何構造/近赤外/ナノクラスター/光エネルギー変換/光応答/ナノ物質/赤外光/単結晶/単結晶X線構造解析/X線構造解析/エネルギー変換/生体イメージング/近赤外光
他の関係分野:環境学数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年9月4日
79
温度変化を“スイッチ”に細胞機能を操る「サーモジェネティクス」
~医療・バイオ分野での応用に期待~
金沢大学 ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)のブー・クアン・コン 特任助教、新井 敏 教授らの研究グループは、温度変化を“スイッチ”として標的たんぱく質の機能を即時に活性化し、細胞機能を自在に制御できる新たな分子ツールの開発に成功しました。外部刺激によって細胞の働きを操作する技術としては、これまで光を利用した「オプトジェネティクス(Optogenetics)」が広く活用されてきました。しかし、光は生体深部への到達が難しく、制御できる範囲に限界があります。そこで近年注目されているのが、熱を利用して細胞機能を制御する「サーモジェネティクス(Thermogenetics)」です。...
キーワード:蛍光寿命/近赤外/近赤外線/赤外線/ポリペプチド/温度センサー/温度応答性/センサー/ナノメートル/レーザー/たんぱく/オプトジェネティクス/寿命/アポトーシス/エラスチン/カスパーゼ/がん細胞/細胞死/非侵襲
他の関係分野:数物系科学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年8月27日
80
ウイルスと複合化する光応答性ペプチドファイバーの開発に成功
~ウイルスの3次元パターニングによる位置選択的遺伝子導入を実現~
ウイルスはその均一な形状と表面の高い設計性から、遺伝子導入剤や光学ナノ材料など、機能性材料の開発に広く利用される材料モチーフです。そのため、ウイルスを空間的にパターニングすることができれば、より広い応用が期待できますが、その方法論はいまだ確立されていません。本研究では、光応答性のアゾベンゼン(Az)部位を含み、機能性材料として汎用的に使用されるM13バクテリオファージウイルス(以下、M13ファージ)と複合体を形成する自己集合性ペプチド(A2Az)を開発し、2次元、3次元におけるウイルスパターニング手法を開発しました。光応答性のアゾベンゼン部位が導入されたA2Azは、水中でらせん状...
キーワード:周期性/らせん構造/光応答性/光学材料/自己集合/超分子化学/バクテリオファージ/光応答/ACT/ファイバー/ヒドロゲル/貴金属/キャリア/電子デバイス/複合化/ベンゼン/光照射/ナノ材料/パターニング/ポリマー/機能性材料/新エネルギー/バイオマテリアル/機能性/超分子/大腸/アゾベンゼン/ファージ/遺伝子治療/遺伝子導入/光異性化/大腸菌/ウイルス/遺伝子
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年8月19日
81
“フッ素”が導く未来の創薬
~フッ素化合物の不斉合成法を網羅的に整理~
フッ素を含む不斉炭素中心の設計と合成をめぐる10年間の革新的研究成果の総説論文を発表有機・金属触媒による不斉合成の最新動向を整理精密分子設計とグリーンケミストリーを両立し、副作用の少ない医薬品開発への貢献に期待近年、PFASと総称される有機フッ素化合物は、その環境中での蓄積性が問題視される一方で、医薬品開発の現場における重要性はますます高まっています。最近承認された小分子医薬品のうち、約3割が有機フッ素化合物であり、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬ゾコーバ®(エンシトレルビル)やニルマトレルビルなども、これに含まれます。その一方で、合成が難しい...
キーワード:キラル/不斉合成/グリーンケミストリー/材料科学/金属触媒/フッ素/ウイルス感染症/新型コロナウイルス/医薬品開発/官能基/創薬/副作用/分子設計/有機触媒/立体構造/ウイルス/感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年8月18日
82
300度で世界最高のプロトン伝導率を有する安定酸化物を開発
固体酸化物形燃料電池(SOFC)の中温動作(300度)に不可欠な高プロトン伝導性酸化物を開発高いプロトン伝導率を発現するメカニズムを計算機シミュレーションにより解明SOFCの実用化や大型トラックなどへの多用途化が期待されるSOFCは、高効率かつ高耐久な燃料電池の1つです。水素を燃料とし、発電時に二酸化炭素を排出しない発電デバイスであり、水素エネルギー社会実現に向けた中核技術として注目されています。しかし、発電の動作温度は700~800度と高く、高価な耐熱材料の使用による材料コストが課題となっています。もし300度程度の中温度域で発電できれば、より安価...
キーワード:スーパーコンピュータ/機械学習/分子動力学シミュレーション/計算機シミュレーション/プロトン伝導/物理化学/水素エネルギー/固体酸/SOFC/チタン/チタン酸バリウム/原子配列/固体酸化物形燃料電池/耐熱材料/電池/燃料電池/シミュレーション/トラップ/酸化物/電解質/電子顕微鏡/動力学/二酸化炭素/分子動力学/プロトン
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年8月6日
83
生体のしくみにヒント 分子を自動で仕分けて並べてつなげる新技術
~ナノ空間を利用したマルチタスク型ポリマー合成法を開発~
ナノ空間を利用して、モノマーの種類を自動で選別し整列させ、独立して反応させることで、複数のモノマーの混合物からでも純成分のポリマーを単工程で合成できる「マルチタスク型」合成手法を世界で初めて開発しました。本手法により、異なるポリマーが分子レベルで交互に整列したポリマーアレイ構造の実現に世界で初めて成功しました。雑多な混合物からでも単工程で高機能材料の創出を可能とする本技術は、エネルギー・電子材料分野などにおける幅広い応用が期待されます。東京大学 大学院工学系研究科の植村 卓史 教授、細野 暢彦 准教授、Keat Beamsley(キート・ビームスリー...
キーワード:タスク/分子デバイス/金属有機構造体/ナノサイズ/ナノ空間/ポリマー/生体システム/機能材料
他の関係分野:情報学工学農学
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発表日:2025年7月31日
84
AI活用しサイボーグ昆虫を自動生産
~インフラ点検や探索活動などに応用~
軽量・小型・高機動性を兼ね備えた昆虫に、電子デバイスを搭載して外部から制御する「サイボーグ昆虫」が、新たな探索・調査技術として注目されている。本研究では、マダガスカルゴキブリに電子デバイスを取り付ける作業をAI搭載ロボットアームで自動化する手法を開発した。今後は、災害救助活動への迅速な投入に加え、社会インフラの点検や探索活動などへの応用・実用化が期待される。JST ムーンショット型研究開発事業において、南洋理工大学(シンガポール)の佐藤 裕崇 教授の研究グループが世界で初めてサイボーグ昆虫を自動で生産する技術を開発しました。これまでサイボー...
キーワード:画像認識/人工知能(AI)/自己組織/マダガスカル/共進化/生産技術/電子デバイス/センサー/ロボット/ロボットアーム/環境情報/自動化/組織化/ラット
他の関係分野:情報学生物学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
85
構造常識を覆すトポケミカル反応の発見
酸化物の性質は、金属の価数や空間配列によって大きく左右されます。中でも、結晶骨格を保ちながら特定の原子だけを選択的に出し入れする「トポケミカル反応」は、物性を制御できる手法として広く用いられてきました。しかし、従来は金属サイトの数や配置を保つ「1:1対応」が前提とされ、骨格自体の再構成は不可能と考えられてきました。京都大学 大学院工学研究科の樋口 涼也 修士課程学生、石田 耕大 博士課程学生(研究当時)、高津 浩 准教授、陰山 洋 教授らの研究グループは、京都大学 理学研究科、ボルドー大学、ファインセラミックスセンター、東北大学、桂林理工大学との共同研究により、「1:1対応」を破る新しいトポケ...
キーワード:カゴメ格子/量子コンピュータ/タンタル/アニオン/アンモニア/モリブデン/複合アニオン/電子デバイス/省エネ/金属材料/構造制御/酸化物/省エネルギー/構造変換/機能材料/エネルギー変換
他の関係分野:数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2025年7月31日
86
空気中酸素を酸化剤としたメタ二置換ベンゼンの一段階合成
~金ナノ粒子触媒が従来型選択性を打破し、環境にやさしい新合成を開拓~
酸化セリウム担持金ナノ粒子触媒を用いることで従来型選択性を打破し、シクロヘキセノン類と第二級アミン類からメタフェニレンジアミン類を得る高難度反応を達成。脱水素芳香環形成および2つの求核剤との反応を経るメタ二置換ベンゼンの一段階合成であり、空気中の酸素のみを酸化剤とする環境調和的な新合成法を実現。身の回りに遍在するもののこれまで多段階を要する環境負荷の大きい手法で合成されていたメタ二置換ベンゼンが、環境にやさしい一段階合成で入手可能となり、さまざまな新しいメタ二置換ベンゼンも合成可能であるため、地球環境に調和したプロセスへの置き替えや効率的な新規機能性化学品の創製が期待さ...
キーワード:プログラミング/キセノン/環境調和/芳香環/均一系触媒/金ナノ粒子/アミン/触媒作用/脱水素/不均一系触媒/選択性/デジタル化/ベンゼン/地球環境/ナノ粒子/ポリマー/環境負荷/機能性/レドックス/パラジウム/パラジウム触媒/リプログラミング/有機合成
他の関係分野:情報学数物系科学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
87
自然界の構造体はどこまで再設計できるか?
~人工たんぱく質設計で細胞骨格様構造を創出~
細胞の形や動きは、アクチンやチューブリンなどのたんぱく質が織りなす繊維状の「細胞骨格」によって支えられています。細胞骨格は、細胞内外の環境に応じて集合や分解を繰り返す柔軟な構造体であり、その動的な性質は生命現象の根幹をなしています。こうした複雑で変化に富んだたんぱく質集合体の仕組みを理解するために、たんぱく質を自在に設計し、動的な構造を人工的に再現するという新たなアプローチが注目されています。京都大学 アイセムス(高等研究院 物質-細胞統合システム拠点:WPI-iCeMS) 野地 真広 特定研究員と鈴木 雄太 特定助教(JST さきがけ研究者)を中心とする研究グループは、異なる2種類...
キーワード:CDMA/環境変化/らせん構造/統合システム/アクチン繊維/たんぱく/バイオマテリアル/アミノ酸配列/アクチン/アミノ酸/チューブリン/細胞骨格/コミュニケーション
他の関係分野:情報学複合領域工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
88
電池材料にリチウムが入り込む反応の原子スケール観察に成功
~電子顕微鏡によるリアルタイム観察技術の前進~
近年、電池や触媒において重要な役割を果たす「インターカレーション反応(材料中に原子が入り込む反応)」の理解が、材料開発の鍵を握っています。反応中に生じる微細構造の変化はデバイスの性能に直結するため、この変化を解明することが次世代デバイスの開発において極めて重要となります。そのため、電子顕微鏡を用いて反応の過程をリアルタイムで観察するin situ観察が盛んに行われてきましたが、これまではナノメートル(10億分の1メートル)スケールの観察にとどまることが多く、より微視的な原子(100億分の1メートル)スケールでの構造変化を追跡することは困難でした。ファインセラミックスセンターは、従来用...
キーワード:モリブデン/材料科学/インターカレーション/二硫化モリブデン/STEM/原子配列/電池/ナノメートル/リチウム/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/透過電子顕微鏡/微細構造/分解能/高分解能/構造変化/ICT
他の関係分野:工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
89
量子センサーで“見えない磁石”の構造を解明
~八極子磁壁の正体に迫る~
反強磁性体Mn3Snにおいて、磁気八極子秩序に由来するキラルな磁壁の構造を初めて実空間で観測しました。ダイヤモンド量子センサーによる高精度磁場測定と高品質単結晶薄膜を組み合わせ、複雑な磁気構造に対応する解析手法を新たに開発することによって、従来困難だった磁区と磁壁の詳細な構造を解明しました。本成果は、エネルギー効率に優れた次世代の高速・省エネスピントロニクス素子の実現に向けた設計指針を与え、多極子磁性の理解と応用の深化に貢献することが期待されます。東京大学 大学院理学系研究科の塚本 萌太 大学院生(当時)、肥後 友也 特任准教授(当時)、佐々木 健人...
キーワード:電気通信/インターフェース/磁気構造/多極子/多極子秩序/反強磁性/反強磁性体/量子スピン/内部構造/磁場/キラル/磁性体/磁区構造/スピンダイナミクス/強磁性/エネルギー効率/省エネ/強磁性体/単結晶/スピン/スピントロニクス/センサー/ダイナミクス/ホウ素
他の関係分野:情報学数物系科学総合理工工学農学
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発表日:2025年7月31日
90
硫黄含有天然物に硫黄原子が取り込まれる仕組み
~鉄硫黄クラスターを使って有機硫黄化合物を合成する酵素の発見~
抗生物質活性を示す硫黄含有天然物アルボマイシンの生合成過程において、硫黄が取り込まれる分子機構を解明しました。アルボマイシンの生合成に関わる酵素が、自身に結合する鉄硫黄クラスターを硫黄供与源として有機硫黄化合物を合成することを明らかにしました。今後は有用生物活性を示す新たな硫黄含有天然物の発見を通し、創薬分野への応用が期待されます。九州大学 高等研究院の牛丸 理一郎 准教授と東京大学 大学院薬学系研究科の森 貴裕 准教授、阿部 郁朗 教授らの研究グループは、テキサス大学 オースティン校 化学科のHung-wen Liu(ハング・ ウェン・リュウ) 教...
キーワード:スペクトル解析/スペクトル/反応機構/X線結晶構造解析/結晶構造解析/生体触媒/新エネルギー/生物活性/X線結晶構造/biosynthesis/結晶構造/生合成経路/ウシ/生合成/生合成酵素/鉄硫黄クラスター/分子機構/抗生物質/生物活性天然物/創薬/遺伝学
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
91
新規窒化物半導体ヘテロ接合における電子散乱機構を解明
~高周波GaNトランジスタの性能向上に道筋~
高品質な新規窒化物半導体ScAlN/GaNヘテロ接合の結晶成長に成功し、その界面に分極誘起される2次元電子ガスの輸送特性を詳細に測定・解析しました。ScAlN/GaNヘテロ界面において、非常に高密度の2次元電子ガスが誘起され、その電子移動度が界面ラフネス散乱によって制限されていることが分かりました。今後、界面ラフネスを改善することで移動度の向上が期待されます。高密度・高移動度の2次元電子ガスを実現することで、次世代高周波通信に用いられるトランジスタの性能向上へ大きく貢献します。東京大学 大学院工学系研究科の前田 拓也 講師、中根 了昌 特任准教授、久...
キーワード:電子散乱/有効質量/高周波/輸送特性/高移動度/電子移動/ACT/GaN/トランジスタ/ヘテロ界面/窒化ガリウム/窒化物半導体/分子線エピタキシー(MBE)/エピタキシー/窒化物/アルミニウム/移動度/結晶成長/半導体
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2025年7月31日
92
室温にて強相関電子材料の電流方向依存の抵抗変化を発見
~キラル磁性体における非相反電荷輸送の包括的理解~
理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 強相関物質研究グループの中村 大輔 上級研究員、田口 康二郎 グループディレクター(最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 強相関材料環境デバイス研究チーム 副チームディレクター)、強相関理論研究グループの永長 直人 グループディレクター(最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 基礎量子科学研究プログラム プログラムディレクター)、早稲田大学 理工学術院 先進理工学部の望月 維人 教授、リー・ムークン 講師らの共同研究グループは、キラル構造を持つ磁性体の抵抗が室温で電流方向に依存して変化することを発見しました。本...
キーワード:キラル磁性体/強相関電子/準粒子/対称性/非線形/非線形応答/輸送現象/磁場/超伝導/キラル/理論的研究/スキルミオン/トポロジカル/強相関/磁性体/マンガン/理論解析/電荷輸送/コバルト/スピン/キメラ/スキル/ラット/コミュニケーション
他の関係分野:数物系科学生物学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
93
省資源・環境低負荷:超軽量だが強靭な人工ヘチマスポンジ
~水に電圧をかけると生じる電荷の偏りを利用する一段階グリーン合成~
ヘチマスポンジのように軽量にもかかわらず超強靭な多孔質架橋ポリマー超薄膜を開発。pH応答的に物質透過のon/offを制御できる抗菌・抗ウイルス性スマート分離膜。導電性の多孔質炭素薄膜に容易に変換でき、超小型エネルギーデバイスに応用可能。東京大学 大学院工学系研究科の伊藤 喜光 准教授と同大学 国際高等研究所 東京カレッジの相田 卓三 卓越教授(理化学研究所 創発物性科学研究センター グループディレクターを兼任)らの研究チームは、過去最高の力学強度を持つ超軽量多孔質架橋超薄膜の開発に成功しました。これは、「多孔質超軽量ポリマーは力学強度が小さい」という...
キーワード:水溶液/非平衡/超薄膜/反応場/省資源/持続可能/分離膜/ナノメートル/ポリマー/多孔質/導電性/合成化学/ウイルス
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
94
金属ストレス下で活性化されるたんぱく質フォールディング促進剤の開発に成功
~金属イオン捕捉とフォールディング促進の二刀流による変性疾患治療への展開へ期待~
たんぱく質は細胞内でポリペプチド鎖として合成され、伸びきった変性状態から、球状などの特定の3次元構造(天然構造)へと折り畳まるフォールディング過程を経て固有の機能を獲得します。過剰な金属イオンの蓄積による金属ストレスはたんぱく質のミスフォールディングを引き起こすため、神経変性疾患との関連が報告されています。本研究では、金属ストレス下でたんぱく質フォールディングを効率的に促進する人工分子cyclam-SS(サイクラム・エスエス)を開発しました。細胞内のたんぱく質フォールディングは分子シャペロンや酵素によって制御されており、フォールディングを阻害する細胞ストレスが生じた際も、ストレス...
キーワード:ポリペプチド/スルフィド/高分子/酸化還元反応/超分子化学/還元反応/3次元構造/金属イオン/酸化還元/たんぱく/生体内/システイン/機能性/シャペロン/超分子/アミノ酸/ストレス応答/パーキンソン病/凝集体/神経変性/神経変性疾患/分子シャペロン/ストレス
他の関係分野:工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
95
多孔性結晶中のNaイオンの高速拡散機構を新たに提唱
~次世代ナトリウムイオン電池の新規正極の開発を加速~
Naイオン電池の有望な電極材料である多孔性結晶プルシアンブルー(PB)中のLi+・Na+・K+の拡散機構を、スーパーコンピューターを利用した高精度計算により解明。Na+が室温以下で十分高速に拡散すること、PB結晶の動的なひずみの小ささがその拡散機構に寄与することを示唆。Naイオン電池の開発や、室温以下で安定動作する電池の設計指針構築に貢献。東京科...
キーワード:スーパーコンピュータ/多孔性結晶/正極材料/第一原理分子動力学/全固体電池/材料設計/電池/ひずみ/拡散係数/第一原理/動力学/分子動力学/技術革新/ナトリウム/寿命/分子動力学計算
他の関係分野:情報学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
96
フルオロプラスチックの室温分解と再利用に成功
~高い安全性と持続可能性を両立したフッ素資源循環に貢献~
フッ素樹脂「ポリフッ化ビニリデン(PVDF)」を常温・常圧・短時間でフッ化カリウム(KF)含有黒色粉末へ分解することに成功し、黒色粉末を「KFブラック」と命名KFブラックはそのままフッ素化試薬として使用でき、水洗処理により純粋なフッ化カリウムとしても回収可能蛍石(CaF₂)と有毒なフッ化水素(HF)を経由して製造されていたKFの新たな製造ルートを実現汎用性が高く、他のフルオロプラスチック(PTFE、PCTFE、ETFEなど)にも適用可能名古屋工業大学の服部 雅史 氏(共同ナノメディシン科学専攻1年)、Debarshi Saha 研究員(研究...
キーワード:環境調和/高分子/材料科学/樹脂/メカノケミカル/持続可能/カリウム/フッ素/プラスチック/資源循環/持続可能性/エチレン/ナノメディシン
他の関係分野:工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
97
面内ひずみを水で調節して2次元MOFの空間反転対称性を破る
設計が極めて難しい空間反転対称性の破れた2次元MOFを合成し、新しい強誘電イオン伝導体として機能することを見いだした。従来の強誘電体の約1000倍の分極値を達成した。水蒸気に応答した第二次高調波発生(SHG)の変換を達成した。九州大学 大学院理学研究院の大谷 亮 准教授、宋 衍慶 氏(2024年9月修士課程卒業)、時 雨新 氏、村上 優介 氏、平松 光太郎 教授、Le Ouay Benjamin(ルウェ・バンジャマン) 助教、大場 正昭 教授らは、九州大学 大学院総合理工学研究院の辻 雄太 准教授、近畿大学 理工学部の杉本 邦久 教授、株式会社リガク...
キーワード:再資源化/空間反転対称性の破れ/水分子/対称性/SPring-8/水蒸気/プロトン伝導/空間反転対称性/対称性の破れ/イオン伝導体/プロトン伝導体/SHG/高調波/分極反転/誘電体/社会貢献/誘電特性/イオン伝導/強誘電体/固体電解質/電池/燃料電池/ひずみ/電解質/機能性/プロトン
他の関係分野:環境学数物系科学総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
98
強誘電体界面の電荷分布直接観察に成功
~強誘電体デバイスの理解と性能向上を加速~
強誘電体内部のドメイン界面の電荷状態はデバイス特性を支配する主要因と考えられてきたが、その電荷分布を観察することは極めて困難であった。最先端電子顕微鏡により、強誘電体ドメイン界面の電荷分布の直接観察に成功した。本成果は、積層セラミックコンデンサー(MLCC)などの強誘電体デバイスのより詳細な特性理解と性能向上につながると期待できる。JST 戦略的創造研究推進事業 ERATOにおいて、東京大学 大学院工学系研究科 附属 総合研究機構の関 岳人 講師、遠山 慧子 助教、髙本 昌弥 大学院生(現 株式会社村田製作所)、柴田 直哉 機構長・教授、幾原 雄一 ...
キーワード:モバイル/モノのインターネット(IoT)/産学連携/磁場/超原子/原子分解能/原子分解能電子顕微鏡/空間電荷/誘電体/強誘電体/電気伝導/微細構造解析/電気伝導性/ナノメートル/極低温/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/微細構造/分解能/スマートフォン
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
99
自己修復とリサイクルがともに可能な光学樹脂を開発
~ディスプレーや高性能レンズの保護フィルムとして期待~
循環経済などの観点から、自己修復性や易リサイクル性を示す光学樹脂の開発が期待されている。ポリジチオウレタンが、光学特性、自己修復性、易リサイクル性に優れていることを明らかにした。自己修復とリサイクルがともに可能な光学樹脂の新しい設計指針を示すことができた。九州工業大学 大学院工学研究院 吉田 嘉晃 准教授、フランス・ロレーヌ大学 Dimitrios Meimaroglou 准教授らの共同研究グループは、ポリジチオウレタン(PDTU)と呼ばれる光学特性に優れた樹脂を用いて、常温常圧で傷や破断が自然に修復するプラスチックフィルムを開発しました。また、同グ...
キーワード:ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/分子構造/スルフィド/フィルム/樹脂/レンズ/光学特性/プラスチック/リサイクル/屈折率/資源循環/自己修復/スマートフォン
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
100
生活保護世帯の子どもの入院実態とリスク因子が明らかに
~経済的な支援だけでは子どもの健康が保障されない可能性~
京都大学 大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座の西岡 大輔 特定准教授らの研究グループは、日本国内の6自治体(市)における生活保護利用世帯の子どもの生活保護基本台帳データおよび医療扶助レセプトデータを活用し、生活保護利用世帯の子どものプロファイル(基本情報)を作成しました。さらに、子どもの入院の実態と健康を損なうリスク因子に関する分析を行いました。分析の結果、生活保護利用世帯の子どものうち4.6パーセントが1年間に入院を経験し、中でも特に乳幼児(0歳児、1~4歳児)、ひとり親世帯、ひとり親世帯でなくとも親が就労している世帯、出生時点で生活保護を利用中の世帯の子どもに入院を経験...
キーワード:プロファイル/保護基/健康リスク/社会的ネットワーク/リスク因子/レセプト/乳幼児
他の関係分野:情報学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
101
ツインビーム光源による新たな非線形ラマン分光法の開発
~低コスト・小型な高分解能ラマン計測装置へ~
京都大学 大学院工学研究科 衞藤 雄二郎 准教授(研究当時、現:京都大学 大学院理学研究科)、慶應義塾大学 医学部 塗谷 睦生 准教授、慶應義塾大学 理工学部生命情報学科 加納 英明 教授らの研究グループは、従来は複数の高価なフェムト秒の超短パルス光源が必要だったスペクトルフォーカシングによる非線形ラマン分光を、ナノ秒励起のツインビーム光源1台で実現することに成功しました。本成果は、実用化が進む量子光源技術を用いた新たな計測手法を提示し、低コストでコンパクト、かつ高性能な次世代の分子構造解析装置への応用展開が期待されます。本研究成果は、2025年6月6日(現地時間)に国際学術誌「Ph...
キーワード:情報学/パルス/時間分解/非線形/量子もつれ/量子計測/スペクトル/分子構造/生命情報/ラマン/超短パルス/光源技術/フェムト秒/分解能/SPECT/高分解能/ラマン分光/ラマン分光法
他の関係分野:情報学数物系科学生物学総合理工工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
102
昆虫の体内で機能性分子ナノカーボンを合成
~ウンチのなかに新機能性物質~
理化学研究所(理研) 開拓研究所 伊丹分子創造研究室の伊丹 健一郎 主任研究員(環境資源科学研究センター チームディレクター、名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM) 主任研究者)、名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)の宇佐見 享嗣 特任助教(高等研究院YLC 教員)、藤本 和宏 特任准教授、柳井 毅 教授、名古屋大学 大学院理学研究科の河野 英也 博士後期課程学生(研究当時)、オースティン・ビック 博士前期課程学生らの共同研究グループは、昆虫が持つ異物代謝の仕組みを利用して、その体内で機能性分子ナノカーボンを合成させることに初めて成...
キーワード:インターフェース/機能性分子/ナノ物質/生体触媒/ACT/ナノカーボン/カーボン/マルチスケール/生産性/生体システム/生体内/機能性/カーボン材料/分子機能/官能基/生理活性/体内動態
他の関係分野:情報学総合理工工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
103
生きた動物脳内で蛍光センサーを組み立てる
~遺伝子操作不要。脳内有機合成化学の新戦略~
京都大学 大学院工学研究科の浜地 格 教授、野中 洋 准教授、坂本 清志 特定准教授、白岩 和樹 同博士課程学生(研究当時)らの研究グループは、生きた動物脳内の特定受容体上で蛍光センサー分子を化学合成する新規手法を開発しました。生体内で天然のたんぱく質を化学修飾・機能化することは、化学と生物学の境界領域における最先端研究において有用です。これまで、本研究グループでは、遺伝子操作を伴わずに動物脳内の天然に存在する受容体を化学修飾する「脳内リガンド指向性化学」の開発に成功していましたが、導入できる分子種に限りがありました。今回、「脳内リガンド指向性化学」と「クリック化学」を組み合わせるこ...
キーワード:蛍光センサー/有機合成化学/センサー/センシング/光センサー/たんぱく/シナプス/生体内/遺伝子操作/可塑性/プロテアーゼ/リガンド/合成化学/受容体/生体分子/脳機能/有機合成/遺伝子/神経疾患/脳神経疾患
他の関係分野:工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
104
機械学習が解き明かす新たな水素化反応メカニズム
~超高密度水素貯蔵材料開発への画期的突破口~
機械学習が迫る反応の謎:機械学習を駆使したシミュレーションにより、加圧時に材料表面が一時的に液状化し、水素を効率的に取り込む全く新しい反応メカニズムを発見。画期的成果:このシミュレーションにより、従来と比べ飛躍的に水素貯蔵能力を高めた「スーパーハイドライド」の合成過程を理論的に解明することに成功。未来技術への扉:スーパーハイドライドは、水素社会実現の鍵となる高効率水素貯蔵材料や次世代超伝導材料開発に革命をもたらす可能性を秘めています。東京大学 大学院工学系研究科の佐藤 龍平 助教と、東北大学 材料科学高等研究所(WPI-AIMR) 所長・折茂 慎一 ...
キーワード:スーパーコンピュータ/機械学習/分子動力学シミュレーション/超伝導/水素化反応/反応機構/材料科学/超伝導材料/液状化/水素化物/シミュレーション/金属材料/水素化/第一原理/第一原理計算/動力学/分子動力学/カルシウム
他の関係分野:情報学数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
105
もつれ合うプラズマの渦と流れを『情報』で読み解く
~量子情報理論にヒントを得た乱流構造の解析手法~
私たちの身の回りから宇宙に至るまで、流れや渦が複雑にもつれ合う「乱流」は、自然界のさまざまな現象に関わっています。中でも超高温の核融合プラズマでは、密度や温度、磁場のような複数の物理量の揺らぎが入り混じって連動し、非常に複雑な乱流が発生します。自然科学研究機構 核融合科学研究所の彌冨 豪 特任研究員(論文投稿時は総合研究大学院大学 大学院生)、駒澤大学の仲田 資季 准教授(兼、理化学研究所 数理創造研究センター 数理基礎部門 客員研究員)の研究チームは、量子力学の理論で活用される情報量(情報エントロピー)やその数学的記述法に着想を得て、「情報量の視点」で乱流の状態遷移や相互作用を読み...
キーワード:情報量/オープンアクセス/情報理論/社会システム/海洋/核融合/核融合プラズマ/輸送現象/揺らぎ/量子情報/エントロピー/磁場/構造形成/情報エントロピー/秩序構造/センシング/乱流構造/量子情報理論/量子力学
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発表日:2025年7月31日
106
プロメテ古細菌から高感度な光駆動水素イオンポンプを発見
~真核生物の出現に関わる古細菌による新たな光利用~
真核生物の祖先に最も近縁なプロメテ古細菌の一種であるヘイムダル古細菌から、カロテノイド色素を光捕集アンテナとして利用する、極めて高感度な光駆動水素イオンポンプたんぱく質「ヘイムダルロドプシン」を発見しました。ヘイムダル古細菌がヘイムダルロドプシンを用いて、高効率に太陽光のエネルギーを化学エネルギーに変換していることが示され、真核生物の出現へとつながるヘイムダル古細菌の生態の全く新しい一面が明らかとなりました。ヘイムダルロドプシンはルテインなどヒトにも豊富に存在するカロテノイド色素を利用することから、高感度で革新的な視覚再生医療や神経疾患の光治療法への応用が期待されます。...
キーワード:アンテナ/インターフェース/データ駆動/人工知能(AI)/先端技術/デザイン学/放射光/太陽/時空間制御/X線結晶構造解析/結晶構造解析/太陽光/分光計測/マルチスケール/レーザー/光計測/たんぱく/人工細胞/X線結晶構造/古細菌/結晶構造/タンパク質工学/カロテノイド/微生物/光遺伝学/光操作/ラット/ロドプシン/再生医療/生体分子/創薬/ICT/遺伝学/細菌/神経疾患
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発表日:2025年7月31日
107
RNAポリメラーゼIIがゲノムDNAを転写する様子を立体構造で可視化
~ヒト細胞内のDNAに結合した標的たんぱく質複合体の構造解析法を確立~
細胞内のたんぱく質をゲノムDNAに結合した状態で抽出し(ChIP)、クライオ電子顕微鏡解析(CryoEM)により可視化するChIP-CryoEM法を確立しました。ChIP-CryoEM法により、ヒト細胞内のゲノムDNAをRNAに転写中のRNAポリメラーゼIIの立体構造を可視化することに成功しました。従来の知見を再確認するとともに、新規のRNAポリメラーゼII複合体を発見し、ゲノムDNA転写の新たな機構が明らかになりました。ChIP-CryoEM法をさまざまなたんぱく質に適用することで、遺伝子の転写のみならず、複製、修復、組み換えなどのDNA機能の制御に関する研究が加速し...
キーワード:DNA結合/ゲノムDNA/電子顕微鏡/組み換え/たんぱく/RNAポリメラーゼ/クライオ電子顕微鏡/RNA/創薬/立体構造/立体構造解析/ICT/ゲノム/遺伝子/遺伝子発現
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発表日:2025年7月31日
108
ぐるぐる回る分子の“向き”と“形”を制御した電気応答を実現
~従来より高密度に情報記憶できる素子への応用に期待~
固体と液体の中間の性質を持つ「柔粘性結晶」が、分子の向きと形の変化によるニ段階で電気応答することを発見しました。分子がランダムに回転すると考えられてきた柔粘性結晶で、協同的かつ二段階の電気応答を見いだした初めての例であり、従来の強誘電体とは異なる新しいタイプの機能性材料と考えられます。この現象を利用すると、従来の「0」「1」だけでなく、複数の情報(例えば「0」「1」「2」「3」)を記憶できる「多値メモリー」という次世代技術や、新しいタイプのセンサー・スイッチ開発への貢献が期待されます。私たちの暮らしを支えるスマートフォンやコンピューターの性能向上には...
キーワード:クロスオーバー/物質科学/ナノマテリアル/ACT/メモリ/誘電体/強誘電体/センサー/機能性材料/機能性/スマートフォン
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発表日:2025年7月31日
109
大気圧水素下でバイオマス由来フラン類の水素化反応を促進
~安価な非貴金属を基盤とする高機能性触媒を開発~
フルフラールをはじめとするバイオマス由来フラン類の液相水素化反応を効率よく促進する非貴金属ナノ粒子触媒を開発。従来の非貴金属系固体触媒によるフルフラールの液相水素化反応では、高温・高水素圧の厳しい反応条件を必要とする問題があった。開発した新たな触媒では、本反応を大気圧水素下という温和な条件下で効率的に進行させることに成功。バイオマスを原料として有用な化合物を低コストかつ省エネルギーで合成する持続可能な製造プロセスの構築に大きく貢献することに期待。大阪大学 大学院基礎工学研究科 水垣 共雄 教授、山口 渉 助教(研究当時)、川上 大輝さん(研究当時:博...
キーワード:水素化反応/材料科学/貴金属/固体触媒/金属触媒/持続可能/省エネ/金属ナノ粒子/ナノ粒子/ポリマー/省エネルギー/水素化/機能性/バイオマス/アルコール
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発表日:2025年7月31日
110
あえて「臭く」進化した花たちのニオイを生み出す仕組みを解明
~虫を呼ぶために複数の植物で収斂進化していた~
カンアオイ属を対象に、花の臭いニオイ成分「ジメチルジスルフィド」を含む種と含まない種の間で比較研究を行い、臭いニオイの生合成に関与する複数の遺伝子を特定。特定した遺伝子の1つがジメチルジスルフィドを生合成する新発見の酵素の遺伝子であることを解明し、これをジスルフィドシンターゼ(DSS)と命名。DSSの機能は陸上植物が共通して保有する祖先的な酵素メタンチオールオキシダーゼから、わずかなアミノ酸配列の変化で獲得されることを解明。DSSはカンアオイ属だけでなく、全く異なる植物のグループであるヒサカキ属、ザゼンソウ属でも独立に進化し、全く同じプロセスを経て同じ機能を持...
キーワード:スルフィド/メタン/花粉/環境保全/経営管理/比較研究/生合成/アミノ酸配列/アミノ酸置換/アミノ酸/チオール/遺伝学/遺伝子
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発表日:2025年7月31日
111
レドックス刺激により多様な分子骨格の構築を実現
~機能性分子を構築する新規アプローチとして科学技術分野での応用性にも期待~
芳香族(π電子系)化合物は様々な応用が期待され、多様性の獲得は次世代材料開発につながる。レドックス刺激を用いた本手法は、分子構造と物性の多様化を実現する新たな戦略になる。およそ一世紀にわたって単離例のなかった分子骨格の構築及び物性解明にも成功。北海道大学 大学院理学研究院の石垣 侑祐 准教授、および同大学 大学院総合化学院 博士後期課程(研究当時)の張本 尚 氏(現在:分子科学研究所 助教)らの研究グループは、レドックス反応を巧みに利用することで、従来のアプローチでは到達困難であった分子骨格を含む、複数の分子構造を作り分ける戦略を考案し、その有効性を...
キーワード:近赤外/π電子/分子構造/芳香環/芳香族/機能性分子/機能材料/機能性/レドックス/カチオン
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発表日:2025年7月31日
112
正十二面体リンクの球殻分子構造の構築に成功
~ウイルスキャプシド状分子の化学合成に期待~
短いペプチドと金属イオンを溶液中で自己組織化させ、60回の絡まり交点数を持つ球殻分子構造を構築自己組織化現象に働く「絡まり」と「多面体」の両幾何学に基づいた構造予測と分子合成を実現人工ウイルスキャプシドや新たな機能性ペプチドの開発につながる可能性東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院 化学生命科学研究所の澤田 知久 准教授と東京大学の藤田 誠 卓越教授(兼 分子科学研究所 卓越教授)、お茶の水女子大学の下川 航也 教授らの研究チームは、ペプチドを金属イオンと自己組織化させることによって、正十二面体リンクの幾何構造を持つ球殻分子構造の構築...
キーワード:オープンアクセス/多面体/幾何学/幾何構造/分子構造/自己組織/X線結晶構造解析/結晶構造解析/ナノメートル/金属イオン/構造予測/X線結晶構造/機能性/結晶構造/ダイバーシティ/組織化/ウイルス
他の関係分野:情報学数物系科学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
113
抗体の変性度を色で判定
~IgGの構造に応じて発光色を変えるルシフェリンを開発~
免疫グロブリンG(IgG)を発光反応の触媒とする天然ルシフェリンの改変体を開発IgGの構造に応じて発光色を変化させることに成功変性度を迅速・簡便に判定できるため、抗体の品質管理への応用に期待産業技術総合研究所 健康医工学研究部門 西原 諒 主任研究員、木原 良樹 テクニカルスタッフ(研究当時)、栗田 僚二 研究部門付は、慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 山本 詠士 准教授、同 大学院理工学研究科 平野 秀典 特任准教授と共同で、治療や診断などに広く使用される抗体である免疫グロブリンG(IgG)と反応し、IgGの構造に応じて発光色を変える...
キーワード:品質管理/システムデザイン/光反応/反応場/診断薬/医工学/生体内/カルス/プローブ/ルシフェラーゼ/抗体医薬/高次構造/ウイルス/抗体/細菌
他の関係分野:複合領域工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
114
1ナノ極薄触媒シートが水の解離を劇的に促進
~燃料電池、CO2回収など応用デバイス開発へ重要な一歩~
カチオン交換膜(CEM)とアニオン交換膜(AEM)を貼り合わせて作るバイポーラー膜(BPM)における水解離反応(H2O→H++OH-)触媒として、酸化チタンナノシートを活用。稠密(ちゅうみつ)に配列したナノシート膜をカチオン交換膜とアニオン交換膜の間に構築することで300ミリアンペア/平方センチメートルで0.25ボルトの過電圧を達成。従来のナノ粒子触媒と比較して1000倍以上高い重量規格化電流密度を達成。...
キーワード:アニオン/電気分解/イオン伝導体/イオン伝導/チタン/ナノシート/酸化チタン/電池/燃料電池/ナノメートル/ナノ粒子/電気化学/二酸化炭素/エネルギー変換/カチオン
他の関係分野:総合理工工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
115
2次元共役高分子を巻き上げる
~世界最高レベルのプロトン伝導性を示すチューブ状COFの合成に成功~
京都大学 大学院工学研究科 分子工学専攻 Li Zhuowei(リ・ツオウェイ) 氏(博士課程3年)・Paitandi Rajendra(パイタンジ・ラジェンドラ) 氏(日本学術振興会 研究員)・筒井 祐介 助教・松田 若菜 氏(博士研究員)・信岡 正樹 氏(博士課程3年)・Chen Bin(チェン・ビン) 氏(博士課程3年)・鈴木 克明 助教・梶 弘典 教授・Samrat Ghosh(サムラット・ゴッシュ) 氏(日本学術振興会 研究員)・田中 隆行 准教授・須田 理行 准教授・関 修平 教授は、同研究科 物質エネルギー化学専攻・Zhu Tong(ヂウ・トン) 准教授・陰山 洋 教授、名古屋大...
キーワード:グラファイト/トポロジー/陽電子/固体物性/スペクトル/ピレン/プロトン伝導/高分子/高分子化学/共役高分子/エキシトン/カーボン/インピーダンス/カーボンナノチューブ/グラフェン/黒鉛/超音波/電気化学/ナノチューブ/プロトン/ラット
他の関係分野:数物系科学総合理工工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
116
キラリティと超伝導の協奏が生む巨大な超伝導整流
~らせん構造が作るスピン三重項クーパー対~
キラルな構造を持つ有機超伝導体において、超伝導電流の巨大な整流現象を検出することに成功した。検知された巨大整流効果の起源は、キラリティが持つ非自明なスピン-電流結合と、キラリティが誘導するスピン三重項クーパー対にあることを突き止めた。キラリティと超伝導を組み合わせるという視点で、新規超伝導デバイスの設計指針を与える可能性が期待される。近年、らせん状の構造を持つキラル分子中を電子が通過すると、通過した電子に巨大なスピン偏極が誘導される、との報告が相次いでいます。この現象は、「キラリティ誘起スピン選択性(Chirality-Induced Spin Se...
キーワード:スピン軌道相互作用/スピン偏極/対称性/超伝導体/有機超伝導体/超伝導/キラル/らせん構造/選択性/スピン/有機物/分子システム/機能性
他の関係分野:数物系科学工学総合生物農学
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発表日:2025年7月31日
117
反強磁性準結晶の存在を初めて明らかに
~周期を持たない長距離反強磁性秩序を発見~
これまで、長距離反強磁性秩序を持つ準結晶の存在自体が疑問視されており、長年解明されていない謎となっていました。本研究では、正二十面体準結晶Au56In28.5Eu15.5が反強磁性を示すことを実証しました。本研究成果は、準周期的磁気秩序の本質的な特性を明らかにするだけでなく、その特異な磁気応答を利用した、スピントロニクス分野における革新的な応用研究への波及が期待されます。東京理科大学 先進工学部 ...
キーワード:メタ磁性/磁化測定/磁気秩序/反強磁性/物質科学/物性物理/周期性/中性子/中性子回折/X線解析/強磁性/準結晶/スピン/スピントロニクス
他の関係分野:数物系科学工学
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発表日:2025年7月31日
118
光でゲノム変化を制御するゲノム合成技術「MagTAQing」を開発
生物の性質を効率的に改良できるゲノムの再編成誘発技術TAQingシステムを改良し、青色光でゲノム変化を制御できる「MagTAQing」を開発しました。青色光の下で活性化し、DNAを切断する制限酵素を世界で初めて開発しました。これを細胞内に導入したのち、細胞に青色光を照射すると、DNAが切断されるようになり、ゲノムの再編成を誘発することができました。本技術により、細胞に与えるダメージを最小限にしつつ、ゲノム改変のパターンやレベルを自在に制御できるほか、狙った細胞や器官でゲノムの変化を誘発させることが可能になります。東京大学 大学院総合文化研究科の太田 ...
キーワード:突然変異/ゲノムDNA/青色光/ゲノム/感染症
他の関係分野:環境学生物学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
119
有機半導体における電子相関の発達を初めて観測
~電子相関発現のメカニズム解明と量子エレクトロニクスの発展に貢献~
有機半導体に高密度に電荷を注入していくと、絶縁体から金属に転移し、さらに電子相関効果が発達していく様子を初めて観測しました。これまで電子相関の影響は導体(銅酸化物や有機導体など)を中心に調べられてきましたが、今回、有機半導体でも電荷注入によって電子相関効果が発現することを見いだしました。現代物理学の中心的課題であり続ける電子相関発現のメカニズム解明に大きく貢献し、量子エレクトロニクス応用にも役立つことが期待されます。東京大学 大学院新領域創成科学研究科の竹谷 純一 教授、筑波大学 数理物質系の石井 宏幸 教授、東京科学大学 物質理工学院の岡本 敏宏 ...
キーワード:準粒子/電子相関/銅酸化物/二次元結晶/物性物理/閉じ込め/超伝導/有機半導体/有機導体/キャリア/高温超伝導/絶縁体/量子エレクトロニクス/量子デバイス/ドーピング/単結晶/酸化物/半導体
他の関係分野:数物系科学総合理工工学
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発表日:2025年7月31日
120
室温に近い温度でスルフィドからスルホンを選択的に合成
~高性能な六方晶ペロブスカイト酸化物ナノ粒子触媒を開発~
酸素分子のみを酸化剤として使用し、室温に近い温和な条件でスルフィド酸化を実現。スルフィドからスルホンへの酸化が99パーセント以上の選択性で進行。多元素の組み合わせによる協奏効果を活用し、触媒の貴金属量を大幅に削減。東京科学大学(Science Tokyo) 総合研究院 フロンティア材料研究所の鎌田 慶吾 教授と和知 慶樹 特任助教、東北大学 金属材料研究所の熊谷 悠 教授らの研究チームは、マンガン(Mn)、ストロンチウム(Sr)、ルテニウム(Ru)を組み合わせたペロブスカイト酸化物が、酸素分子(O2...
キーワード:産学連携/ストロンチウム/スルフィド/マンガン/貴金属/固体触媒/酸素分子/ペロブスカイト/ペロブスカイト酸化物/選択性/ナノ粒子/金属材料/酸化物/第一原理/第一原理計算/結晶構造/ルテニウム
他の関係分野:複合領域数物系科学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
121
対称性の異なる半導体分子による超分子層配列の自己形成を発見
~溶媒不要な有機半導体の高均質塗布製膜が可能に~
対称性が異なる2種の分子の混合により、超分子層構造が形成されることを発見。2種分子のペアの形成と層状液晶化が構造形成を安定化。有機溶媒を必要としないグリーンな半導体デバイス製造技術の確立に期待。東京大学 大学院工学系研究科 物理工学専攻の二階堂 圭 助教、井上 悟 助教(研究当時、現所属:山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 研究専任准教授)と長谷川 達生 教授らの研究グループは、アルキル基により対称/非対称に置換した2種の有機半導体分子の混合体を加熱し溶融すると、冷却の過程で液晶相を介して、2種の分子がペアを形成する高秩序化が促され...
キーワード:ソフトマター/対称性/π電子/構造形成/自己組織/液晶/有機エレクトロニクス/有機半導体/自己形成/半導体デバイス/環境負荷/半導体/層構造/組織化/超分子
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2025年7月31日
122
ポリビニルアルコールの多重構造制御
~ホウ素を持つモノマーの分子設計により実現~
京都大学 大学院工学研究科 高分子化学専攻の西川 剛 助教、鈴木 宏史 博士後期課程学生、大内 誠 教授のグループは、1次構造が多重制御されたポリビニルアルコール(PVA)の合成手法を開発しました。PVAは医療材料や偏光フィルムといった先端機能材料から身近な接着剤・洗濯のりまでさまざまな用途に用いられる重要な高分子であり、近年ではその分解性にも注目が集まっています。PVAは炭化水素主鎖に水酸基側鎖が直結した構造を持ち、水酸基の親水性、水素結合性などが物性や機能において重要な役割を果たします。分子量・分岐構造・立体規則性などの1次構造を多重に制御できれば、水酸基の周辺環境の違いに依存し...
キーワード:ブロックコポリマー/フィルム/ポリビニルアルコール/ラジカル重合/高分子/高分子化学/立体規則性/力学物性/ポリマー/構造制御/親水性/機能材料/ホウ素/結晶性/炭化水素/アルコール/ラジカル/分子設計
他の関係分野:工学総合生物農学医歯薬学
科学技術振興機構 研究シーズ