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研究分野別サイレントキーワード
「脳・神経」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】人間情報学:多感覚統合脳・神経を含む研究件
❏特殊環境を用いた動的多感覚統合脳機能の解明(22K12754)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報学 / 脳機能計測 / 多感覚統合
【概要】
❏左右反転立体音響を用いた人間の環境適応性の脳機能解析(17K00209)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報 / 脳機能計測 / 多感覚統合 (他6件)
【概要】左右の音が反転して聞こえるウェアラブルシステムを長期にわたって装着した際の脳活動に基づいて,(視聴覚環境に対する)人間の環境適応性のメカニズムに迫った.視覚情報と聴覚情報の統合モデルの動態(獲得・定着,選択,解除・再獲得等)に着目して脳活動を解析したところ,人間は複数の統合モデルを脳内に保持でき,(視聴覚)入力の誤差が最小となるモデルを排他的に適用することで,自然には存在しない(視聴覚)環境にも適...
❏脳リズム構造に着目したマルチモーダル感覚情報処理機構の解明(26730078)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報科学 / 脳機能計測 / 感覚情報処理 (他6件)
【概要】左右が反転した立体音響空間をウェアラブルに実現し,この特殊空間への約1ヶ月間に亘る接触時における順応過程を脳磁界計測法を用いて調べた.この接触によって,新しい統合ルールに基づいて情報間の誤差を補正する知覚と関連した早い順応,統合処理の優先度を変化させる行動と関連した遅い順応,およびそれらの中間過程の存在が明らかになった.また早い順応と遅い順応は,各々,脳リズムと誘発応答に反映されていると考えられた...
【情報学】情報学フロンティア:バーチャル・リアリティ(VR)脳・神経を含む研究件
❏身体性を超えた運動記憶と共感の獲得に関する脳内基盤の解明:超身体性脳科学の萌芽(17K19992)
【研究テーマ】人間情報学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】井澤 淳 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20582349)
【キーワード】バーチャルリアリティ / 視点取得 / 計算論的脳科学 / 身体性認知 / 認知科学 (他6件)
【概要】グループでチームリーダーを発揮するような卓越したコミュニケーション能力を獲得するためには,相手の視点から自己を想像するだけでなく、自己・他者視点を自由に切り替えることが可能な“メタ視点”の獲得が重要である.本研究では、バーチャルリアリティ空間上に構築したアバターの身体運動を学習を通じて学習することで、ヒトが視点を切り替え、アバターの視点を獲得することが可能か調べた。アバター操作を経験した被験者は、...
❏融合化三次元画像を用いた拡張現実手術シミュレーション装置の開発(23659683)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】齊藤 延人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60262002)
【キーワード】神経画像診断学 / 脳機能画像 / バーチャルリアリティ / 神経科学 / 脳・神経 (他7件)
【概要】複数の医用画像データを融合させた三次元画像の構築手法を開発した。提案手法による融合三次元画像は異なる医用画像データのレジストレーション制限を克服し、高い空間分解能を有し、複雑化した3次元表示の視認性向上に成功した。提案手法による融合三次元画像は東京大学医学部付属病院脳神経外科で235症例に臨床応用され、高い有用性が示された。ビデオモニターを用いた拡張現実法による手術シミュレーションを開発した。提案...
【情報学】情報学フロンティア:認知科学脳・神経を含む研究件
❏なぜ言語には文法が必要なのか-脳磁図を用いた予測処理における神経律動の分析(18K18515)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2021-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 脳・神経 / 認知科学 / 実験系心理学 / 実験計心理学 (他6件)
【概要】自然言語に複雑で多様な「文法」が存在するのはなぜなのだろうか。この疑問には,いまだに科学的・実証的な答えが与えられていない。本研究では「予測(prediction)」という概念を手がかりに,脳 (神経)科学の観点からこの難問に挑んだ。具体的には,「一本の枝」「一枚の紙」のように,日本語の数量表現が後続する名詞のタイプを予測する手がかりとなることを利用し,言語処理における予測に伴う神経活動を探る脳磁...
❏身体性を超えた運動記憶と共感の獲得に関する脳内基盤の解明:超身体性脳科学の萌芽(17K19992)
【研究テーマ】人間情報学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】井澤 淳 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20582349)
【キーワード】バーチャルリアリティ / 視点取得 / 計算論的脳科学 / 身体性認知 / 認知科学 (他6件)
【概要】グループでチームリーダーを発揮するような卓越したコミュニケーション能力を獲得するためには,相手の視点から自己を想像するだけでなく、自己・他者視点を自由に切り替えることが可能な“メタ視点”の獲得が重要である.本研究では、バーチャルリアリティ空間上に構築したアバターの身体運動を学習を通じて学習することで、ヒトが視点を切り替え、アバターの視点を獲得することが可能か調べた。アバター操作を経験した被験者は、...
❏強化学習理論に基づく問題解決のモデル化と創造的問題解決の認知機序の解明(16H01725)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】植田 一博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60262101)
【キーワード】認知科学 / 実験心理学 / 学習心理学 / 脳・神経 / 実験系心理学
【概要】強化学習の計算理論における重要なパラメータとして、学習の速さを決定する学習率αと「既得情報の利用と新規情報の探索」のバランスを決定する逆温度βがある。この2つのパラメータによって特徴付けられる認知機構は、強化学習そのものや意思決定のみならず、問題解決の説明原理にもなり得るという仮説を検証した。実験の結果、山賊問題(bandit task)で計測される逆温度βと、アイデア生成課題の一つのUUT課題で...
【複合領域】一般理論:事象関連電位脳・神経を含む研究件
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏マルチモーダル測定から見たコミュニケーションが動機づけに与える影響(20530659)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】大上 淑美 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (30456264)
【キーワード】動機づけ / 実験系心理学 / 認知科学 / 脳・神経 / 生理心 (他8件)
【概要】予測の脳活動を反映している脳波、SPNを指標とし、マルチモーダルな生理指標測定を行い、動機づけとコミュニケーションの関係と脳活動を解明することが目的である。データ分析の結果、条件間の違いは前頭部と後頭部に現れていた。表情、言語、記号条件で、その情報処理がそれぞれ異なっていることが示された。行動指標では、記号条件での動機づけ度合いが低かった。これらの結果から、動機づけの程度は与えられる情報の意味がは...
【数物系科学】地球惑星科学:国際研究者交流脳・神経を含む研究件
❏なぜ言語には文法が必要なのか-脳磁図を用いた予測処理における神経律動の分析(18K18515)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2021-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 脳・神経 / 認知科学 / 実験系心理学 / 実験計心理学 (他6件)
【概要】自然言語に複雑で多様な「文法」が存在するのはなぜなのだろうか。この疑問には,いまだに科学的・実証的な答えが与えられていない。本研究では「予測(prediction)」という概念を手がかりに,脳 (神経)科学の観点からこの難問に挑んだ。具体的には,「一本の枝」「一枚の紙」のように,日本語の数量表現が後続する名詞のタイプを予測する手がかりとなることを利用し,言語処理における予測に伴う神経活動を探る脳磁...
❏脳はどのように文法を生み出すのか―東アジア言語比較認知神経科学からの探求―(15H01881)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 認知科学 / 脳・神経 / 実験系心理学 / 国際研究者交流
【概要】文法がなぜ、どのように生じたのかという疑問は、これまで主に、言語の歴史的変化や人間の生物的進化の観点から論じられてきた。本研究ではこの問題に認知神経科学的観点からアプローチし、言語処理を可能にするメカニズムが人間の脳にどのように備わるのかを明らかにする研究に取り組んだ。研究を通して、言語の音韻的、統語的、意味的、語用的処理に関わる脳活動を探る実験を行い、それぞれの処理過程の特徴を明らかにすることが...
❏言語の多様性と認知神経システムの可変性―東アジア言語の比較を通した解明―(23242020)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】認知科学 / 言語学 / 実験系心理学 / 脳・神経 / 国際研究者交流 (他13件)
【概要】中国・韓国を中心とする東アジアの研究者と連携して国内外で実験を実施し,言語の多様性と脳の関係を明らかにする研究成果を東アジアから世界に向けて発信することができた.最も注目を集めた成果としては,敬語と敬意を対象とした事象関連電位計測実験によって脳の言語処理に文化的相違の及ぼす影響を明らかにし,ドイツ(ベルリン),日本(東京,広島)で開催された国際学会における招待講演,シンポジウム講演として発表した....
【生物学】基礎生物学:生殖リズム脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【生物学】基礎生物学:月周リズム脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【生物学】基礎生物学:匂い脳・神経を含む研究件
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
❏MRIに基づく匂いやフェロモンを識別する嗅神経回路の解析(26450129)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】吉永 壮佐 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 講師 (00448515)
【キーワード】匂い / フェロモン / 脳・神経 / MRI / 嗅覚 (他8件)
【概要】多くの動物は、種の保存や生命の危機回避において、嗅覚を通じて外界から様々な情報を得ている。匂い物質やフェロモンといった化学物質がその情報の担い手であり、情動や行動、生理的変化を惹き起こす。 本研究において、マウス脳内における匂い物質やフェロモン様物質に対する応答を、機能的MRI手法により捉えることに成功した。繰り返しの嗅覚刺激に呼応して周期的に信号変化が生じる脳内部位を抽出する解析手法を確立し、こ...
【生物学】基礎生物学:松果体脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【生物学】基礎生物学:脳・神経を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【生物学】人類学:嗅覚脳・神経を含む研究件
❏インスリンシグナルが嗅上皮障害後の再生過程に与える影響の検討(17K11354)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】菊田 周 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00555865)
【キーワード】嗅覚 / インスリン / 嗅上皮 / 細胞死 / 脳・神経 (他7件)
【概要】嗅上皮障害後に新生する嗅細胞の分化・成熟過程にインスリンシグナルがどのような影響を及ぼすのかを検討した。その結果インスリンが欠乏した糖尿病マウスでは、嗅上皮障害後の再生が遅延することを明らかになった。障害後に新生した嗅細胞はインスリンシグナルに依存して分化、成熟するが、特に障害後8-13日目のインスリンシグナルが嗅上皮の修復に重要であった。今後、嗅上皮障害患者に対するインスリン点鼻投与による治療法...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
【工学】機械工学:セブラフィッシュ脳・神経を含む研究件
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
❏トランスポゾンを用いた遺伝子トラップに基づく新しい生命科学研究の基盤創成(15H02370)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70195048)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 遺伝学 / 神経科学 / 発生・分化 (他9件)
【概要】(1)遺伝子トラップスクリーンを実施し、さまざまな細胞・組織・器官特異的にGal4FFを発現するトランスジェニックフィッシュを多数作製した。これらの系統におけるトランスポソン挿入部位を決定した。 (2)細胞・組織・器官特異的Gal4FF発現トランスジェニックフィッシュを基に共同研究を実施し研究成果を英文論文40報として発表した。 (3)ボツリヌス毒素遺伝子を用いてGal4FF発現神経細胞の機能を効...
【工学】総合工学:マイクロマシン脳・神経を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
【工学】総合工学:マイクロ・ナノデバイス脳・神経を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
❏三次元脳神経組織体を用いたミニブレインデバイスの創成(22650127)
【研究テーマ】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】宮本 義孝 独立行政法人国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 共同研究員 (20425705)
【キーワード】脳・神経 / マイクロ・ナノデバイス / 細胞・組織
【概要】本課題では、神経様細胞による3D組織を構築するデバイスを創成することを目的とした。開発した細胞パターニングデバイスは、細胞組織体の均一・大量生産が可能であり、一度に多くの培養条件を評価することができた。特に、様々な細胞(初代細胞、組織由来幹細胞、iPS細胞など)に対して、細胞組織体の大きさを制御でき、薬剤応答およびタンパク質レベルでの機能発現が確認できた。また、2D培養による神経回路の構築、及び電...
【工学】総合工学:モデル化脳・神経を含む研究件
❏シナプス前制御に基づく神経情報処理の数理モデル化とその工学応用(20246026)
【研究テーマ】工学基礎
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】合原 一幸 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40167218)
【キーワード】数理工学 / モデル化 / 脳・神経 / 生体生命情報学 / ソフトコンピューティング
【概要】本研究は、「シナプス前制御」に着目して数理モデル化を行ない、シナプス前制御に基づく神経情報処理機構を解明することを目的とした。まず、シナプス前興奮性抑制シナプスによるDale則の破れを考慮したニューラルネットワークモデルを提案した。また、シナプス前部および後部の特性に基づくと考えられている短期可塑性について、モデリング検討を踏まえて皮質・脊髄間伝達への関わりについての仮説を提案した。さらに、注意や...
❏知の伝達メカニズムを探る~身振り伝達コミュニケーションに基づく行動の記憶と再生(19300039)
【研究テーマ】メディア情報学・データベース
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】前田 太郎 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00260521)
【キーワード】ヒューマンインターフェイス / 暗黙知 / モデル化 / 脳・神経 / コミュニケーション
【概要】本研究では教示情報を制御した場合の動作の達成度・習熟度を比較する手法で知の伝達メカニズムの解明を狙った.実験では被験者に映像提示から運動の再構成を行わせた.運動を教示する情報として運動全体の動画もしくは選択されたスチル画像を用い,人間が身体動作を知覚・記憶・再構成するメカニズムに関する知見を得た.これは行動の暗黙知が認識・記憶に反映される一例であり,これらの知見を牽引力錯覚提示利用の行動指示装置な...
【工学】総合工学:シミュレーション脳・神経を含む研究件
❏昆虫嗅覚中枢の精細モデルの構築による匂い情報表現の解明(15H04399)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】脳・神経 / シミュレーション / 遺伝子 / データ同化 / 昆虫
【概要】本研究では,動的に変化するフェロモン入力を処理するカイコガ触角葉の神経機構をシステマティックに記述することを目的とした.触角葉構成神経の機能的結合を調べるための遺伝子組換えカイコガ系統を作出するとともに,触角葉の神経回路モデルを単一コンパートメントモデルに加え,マルチコンパートメントモデルとして構築し,実験的に見出されていた触角葉投射神経における連続刺激に対する応答感度の変化や機械感覚入力によるフ...
❏微細脳神経・血管の四次元計算機モデルに関する研究(25280104)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小山 博史 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30194640)
【キーワード】脳神経デジタルモデル / 四次元可視化 / シミュレーション / NeuroML / 脳神経回路 (他19件)
【概要】近年注目を集めている「デジタルツイン」といわれる現実世界にあるものをデジタルで正確に再現し、正確なシミュレーションや状態把握を可能にする技術の脳神経科学への適応に関する基盤研究を行った。今までのインシリコメディスンとの違いは、特に個別症例に対応した生体のデジタルモデルの構築とその四次元可視化を目指した点にある。デジタルモデル化したものは大脳、脳幹、脳神経、脳血管、脳神経束であり、これらからなる融合...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:神経インターフェース脳・神経を含む研究件
❏生体神経系と人工機器の双方向学習による統合制御システム(17300142)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】鈴木 隆文 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)
【キーワード】神経インタフェース / ブレインマシンインタフェース / 神経電極 / 脳・神経 / 可塑性 (他7件)
【概要】本研究は,生体神経信号による人工機器の制御性能を高めるために,人工機器側だけでなく,生体神経系側における学習を促進あるいは制御する双方向学習機能を備えたシステムを開発することを目的として行った.義肢や人工臓器の究極的な制御方法として,生体の神経系による制御方法が注目されているが,神経系は非常に柔軟なシステムであり,このような制御系を構築した場合,制御対象の動作特性に合わせてその出力を変化させていく...
❏流路を備えた微小柔軟多機能神経電極の開発(17656085)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】鈴木 隆文 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)
【キーワード】神経インターフェース / 神経電極 / 脳・神経 / 神経科学 / 微小流路 (他10件)
【概要】本研究は,柔軟な神経電極の基板上に微小流路を統合した多機能微小神経プローブの高機能化の追求を目的として行った.これにより薬液投与と神経信号計測の統合をはじめとした次世代の神経プローブに求められる様々な機能が実現可能になると考えられ,神経インタフェースを利用した補綴システムの実現や脳科学のツールとして大きく寄与するものと考えられる.具体的には以下の課題の遂行を目標とし,さらに各機能の統合を目指すこと...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:神経工学脳・神経を含む研究件
❏アルツハイマー病早期診断・治療に向けた神経回路活動異常同期現象発生機構の解明(22H03935)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 細胞・組織 / 神経工学
【概要】
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏パーキンソン病早期診断に向けた神経変性・神経活動変化の評価(26560202)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 神経工学 / 細胞・組織 / ナノバイオ
【概要】パーキンソン病(PD)は運動障害が主症状とされるが,その発現時には神経変性が進行していることが知られており,早期診断手法の確立が重要である.本研究では早期症状の1つとされる不安やうつに関係する海馬と,海馬に投射しかつ早期段階で変性が進む縫線核(5-HT作動性ニューロンを含む)を電極アレイ基板上で共培養したPDモデル系を構築した.海馬の典型的な自発電気活動パターンとして知られている同期バーストの発生...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:神経電極脳・神経を含む研究件
❏生体神経系と人工機器の双方向学習による統合制御システム(17300142)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】鈴木 隆文 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)
【キーワード】神経インタフェース / ブレインマシンインタフェース / 神経電極 / 脳・神経 / 可塑性 (他7件)
【概要】本研究は,生体神経信号による人工機器の制御性能を高めるために,人工機器側だけでなく,生体神経系側における学習を促進あるいは制御する双方向学習機能を備えたシステムを開発することを目的として行った.義肢や人工臓器の究極的な制御方法として,生体の神経系による制御方法が注目されているが,神経系は非常に柔軟なシステムであり,このような制御系を構築した場合,制御対象の動作特性に合わせてその出力を変化させていく...
❏流路を備えた微小柔軟多機能神経電極の開発(17656085)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】鈴木 隆文 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)
【キーワード】神経インターフェース / 神経電極 / 脳・神経 / 神経科学 / 微小流路 (他10件)
【概要】本研究は,柔軟な神経電極の基板上に微小流路を統合した多機能微小神経プローブの高機能化の追求を目的として行った.これにより薬液投与と神経信号計測の統合をはじめとした次世代の神経プローブに求められる様々な機能が実現可能になると考えられ,神経インタフェースを利用した補綴システムの実現や脳科学のツールとして大きく寄与するものと考えられる.具体的には以下の課題の遂行を目標とし,さらに各機能の統合を目指すこと...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:脳型情報処理脳・神経を含む研究件
❏シリコン拡張CPGによるMEMSデバイスの制御(19680015)
【研究テーマ】生体生命情報学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】河野 崇 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90447350)
【キーワード】脳型情報処理 / シリコンニューロン / 脳・神経 / 先端機能デバイス / シリコン・ニューロン
【概要】神経細胞及びシナプスの電気生理学的性質を模倣した電子回路であるシリコンニューロン及びシリコンシナプス回路、さらにそれらを相互接続したシリコンCPGを設計した。この際、数理的手法を用いて従来に比べ大幅に単純な回路で神経の複雑なダイナミクスを実現することに成功した。これらを集積回路実装し特性評価を行うとともに、静電MEMS アクチュエータの制御用インターフェイス回路の設計及びアクチュエータからのフィー...
❏知能の力学的情報処理モデルの展開(15100002)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2003 - 2007
【研究代表者】中村 仁彦 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (20159073)
【キーワード】知能ロボティクス / 脳型情報処理 / 体性感覚情報 / 脳・神経 / 運動パターン (他23件)
【概要】1.力学的情報処理理論 力学敵情報処理を行うメカニズムの設計法として,多項式および物理的力学系を用いた手法を確立した.また,力学系の可塑性パラメータを導入し,その可塑性に基づく学習と発達のモデルを構築するとともに,力学的引き込み現象としてのコミュニケーションモデルを実現した. 2.ミラーニューロンの数学モデル 隠れマルコフモデル(HMM)を用いたミラーニューロン数学モデルとその計算法を確立し,HM...
【総合生物】神経科学:大脳領野脳・神経を含む研究件
❏自閉症早期にみられる領域特異的な大脳新皮質肥大のメカニズムの解明(18K06477)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 前頭前野 (他7件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでに、自閉症児において大脳の局所領域が一過的に肥大することが報告されている。しかし、局所肥大を担うメカニズムは殆ど不明である。そこで本研究では、局所肥大を起こすメカニズムを明らかにすることを目指した。独自に開発した脳局所肥大モデルマウスの解析を行った結果、胎生期の異常が脳肥大や自閉症様行動の原因となっている可能性を示唆する結果が得られた。また、...
❏自閉症児にみられる大脳新皮質発達異常に関与する分子メカニズムの解明(16H06729)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 大脳領野
【概要】自閉症の発症早期に見られる解剖学的な異常として、大脳の前方領域が肥大化することが知られている。前方領域は言語機能や社会的行動の調節などを担う領域であり、大脳前方肥大化が自閉症発症に関与する可能性が十分に考えられるが、その関連は明らかになっていない。本研究により、大脳前方肥大と自閉症発症にFgfシグナルが関与する可能性が示唆された。 ...
【総合生物】神経科学:脳発達脳・神経を含む研究件
❏幼弱神経系における興奮形態形成連関による回路形成制御機構(19H01007)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 脳発達 / カルシウム / 幼弱脳 / 発達
【概要】本研究では、幼弱神経系における興奮形態形成連関の研究を実施するため、以下の3つの目的に沿って研究を進めている。1)主として生物物理学・生理学手法を用いて、脳発達期におけるin vivo 幼弱神経系にて、SRCaTが発生する時期・条件の解明を進める。2)生化学・薬理学・細胞生物学的手法を用いて、SRCaTの下流で興奮形態形成連関を担うCa2+/CaM依存的伝達経路の実体を探索していく。3)神経発生学...
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
【総合生物】神経科学:シナプス脳・神経を含む研究件
❏マウス一次視覚野ニューロンに方位選択性が生じる神経回路の解明(17H03540)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】根東 覚 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (20301757)
【キーワード】シナプス / 大脳視覚野 / 2光子カルシウムイメージング / シナプス統合 / 視覚情報処理 (他17件)
【概要】脳の基本単位はニューロンで、その役割はシナプス入力を選択的に統合し出力を伝達することです。しかしながら、何千もの入力から出力を決めるメカニズムは未解明でした。本研究では、このメカニズムを明らかにするために、まずスパイン活動の正確な記録を行う新規方法を開発し、次に視覚刺激によって起こるスパイン活動をカルシウムセンサーにより記録しました。1個のニューロンから多数のスパイン反応を計測し、スパインの機能マ...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏活動性の高いニューロンへの光穿孔による選択的遺伝子導入(25640007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40185963)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / ニューロン / シナプス
【概要】生きた動物個体の脳において、活動性の高い神経細胞に光を用いて自由に遺伝子導入できる技術を開発することが本研究の目的である。In vivoカルシウムイメージングによって同定された活動性の高いニューロンに、フェムト秒パルスレーザーを用いて細胞膜の光穿孔を行うことで、広い範囲(500ミクロン四方)に分布するニューロン一つ一つに独立に外来遺伝子を導入することを可能にする。これまでに、マウス個体脳において光...
【総合生物】神経科学:生物・生体工学脳・神経を含む研究件
❏外部刺激に対する循環器制御応答の高精度抽出手法の開発とヘルスケア応用(23650415)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】小谷 潔 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (00372409)
【キーワード】生物・生体工学 / 循環器・高血圧 / 生理学 / ユーザインタフェース / 脳・神経 (他9件)
【概要】本研究では外部刺激に対する血圧・心拍の制御応答を高精度で抽出する手法を提案・構築した.嚥下をテスト刺激として用いて実験を行った結果,今回提案したアルゴリズムにおいて,刺激のない時間帯の心拍・血圧応答波形が平坦になり,また刺激時においてはその反応を顕著に抽出することを確認した.さらに,立ちくらみなどの対策,予防に向けた基礎的検討として, 突発的な姿勢変化に提案手法を適用し,起立時の血圧変化から呼吸性...
❏大脳棘シナプスと分泌現象の2光子顕微鏡による研究(21240026)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009
【研究代表者】河西 春郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60224375)
【キーワード】生物・生体工学 / シグナル伝達 / 生理学 / 糖尿病 / 脳・神経
【概要】光刺激法を中心とした2光子顕微鏡法の開拓を目的として、以下(1)~(5)の研究を推進した。 (1)光刺激によるシナプス可塑性誘発法の系統的開拓、(2)スパイン収縮・除去の分子基盤の可視化、(3)個体動物における光によるシナプス可塑性誘発法の開発、(4)精神障害モデル動物におけるスパイン運動異常の可視化の開発、(5)シナプス前終末・開口放出機構の可視化手法の開拓。 このうち、(1)~(3)の研究を特...
❏視覚系の人工境下再構成に関する基礎的研究(17650129)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生物・生体工学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳スライス / 器官培養 (他9件)
【概要】研究計画最終年度となる平成19年度は、視覚系を構成する網膜と上丘試料の共培養条件確立に引き続き、培養細胞系の自発、誘発活動計測を実施し、成果のとりまとめを行った。視覚機能が十分発達したadultラットから採取した網膜試料を用いることにより、光刺激に対する応答が計測可能であることを確認したが、この時期の試料は培養系には適さないことが明らかになった。これに対し、新生ラットから採取した試料を利用すること...
【総合生物】神経科学:スパイン脳・神経を含む研究件
❏マウス一次視覚野ニューロンに方位選択性が生じる神経回路の解明(17H03540)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】根東 覚 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (20301757)
【キーワード】シナプス / 大脳視覚野 / 2光子カルシウムイメージング / シナプス統合 / 視覚情報処理 (他17件)
【概要】脳の基本単位はニューロンで、その役割はシナプス入力を選択的に統合し出力を伝達することです。しかしながら、何千もの入力から出力を決めるメカニズムは未解明でした。本研究では、このメカニズムを明らかにするために、まずスパイン活動の正確な記録を行う新規方法を開発し、次に視覚刺激によって起こるスパイン活動をカルシウムセンサーにより記録しました。1個のニューロンから多数のスパイン反応を計測し、スパインの機能マ...
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
❏シナプス活動を可視化して時空間特性に迫る(23800019)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011
【研究代表者】高橋 直矢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80609842)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 神経 / ニューロン / シナプス (他10件)
【概要】新規に開発した大規模スパインイメージング法を用いて、海馬ニューロンの樹状突起におけるシナプス入力の時空間パターンを観察することに成功した。興奮性ニューロンにおいては近傍のスパインが同時に活動していたことから、同期入力が樹状突起の局所に集約されていることが見いだされた。一方で、Parvalbumin陽性の抑制性ニューロンにおいては同期入力が分散型であることを見いだし、ニューロン種特異的なシナプス入力...
【総合生物】神経科学:Arc脳・神経を含む研究件
❏食欲長期記憶固定を制御するArc依存的神経回路動態解明(19F19810)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / カルシウム / Arc / 神経科学
【概要】前初期遺伝子Arcは、記憶形成時に少数の高度に活性化されたニューロンで発現することを受入研究者らは明らかにしてきた。Arcは一度発現されると、活性化ニューロンの多くで、後期異シナプス性抑圧を誘導し、記憶・学習の制御に寄与する。しかしこのメカニズムの詳細は解明されていない。そこで、受入研究者は、記憶学習時のArc発現を可視化する実験系を提供した。一方、外国人特別研究員は、Arc誘導時の後期長期抑圧が...
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏シナプス可塑性関連遺伝子Arcの神経特異的・活動依存的発現制御の分子機構(21500301)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】奥野 浩行 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80272417)
【キーワード】シナプス / 脳・神経 / ゲノム / 転写調節 / Arc (他9件)
【概要】神経特異的前初期遺伝子Arcはシナプスの長期可塑性や長期記憶形成に関わり、その発現は神経活動によって制御されている。本研究においては、まず、このArcの活動依存性を担うゲノム領域を決定し、この転写調節に関わる因子を同定した。また、Arc遺伝子産物であるArcタンパクがシナプスに局在し、グルタミン酸受容体の動態を制御する新たな機構を明らかにした。 ...
【総合生物】神経科学:小脳脳・神経を含む研究件
❏「イオンチャネル」型グルタミン酸受容体のチャネル活動非依存性機能の解明(21790213)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70383718)
【キーワード】イオンチャネル / シナプス可塑性 / 記憶・学習 / 小脳 / 脳・神 (他8件)
【概要】本研究では、イオンチャネル型グルタミン酸受容体(iGluR)のチャネル非依存的な機能について、iGluRメンバーであるデルタ2受容体を対象に追究した。その結果、デルタ2受容体は、チャネルとして働かず、細胞外N末端領域を介してシナプス形成を促進し、細胞内C末端領域を介して、記憶・学習の分子基盤とされるシナプス可塑性を制御することが分かった。本研究の成果は、iGluR機能の全貌解明に有用な知見を与えう...
❏成熟後および発育期における運動習慣が小脳シナプスの機能と運動スキルに及ぼす影響(19500494)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】柳原 大 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (90252725)
【キーワード】小脳 / 下オリーブ核 / 運動学習 / 運動スキル / 運動習慣 (他7件)
【概要】成熟しすでに脳における回路形成が一旦完成し、固定化された後でも廃用症候群や慢性的な運動不足により運動の制御・学習機能の低下が生じるが、そのような原因の1つとして下オリーブ核・登上線維-プルキンエ細胞シナプスの機能低下が関与している可能性がある。本研究では、マウスおよびラットを用いた動物実験により、下オリーブ核・登上線維系の小脳機能への影響を明らかにし、また、不活動に伴う登上線維-プルキンエ細胞シナ...
【総合生物】神経科学:CaMKII脳・神経を含む研究件
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
【総合生物】神経科学:長期記憶脳・神経を含む研究件
❏In vivo神経動態イメージングによる記憶長期化過程の解明(22H00432)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 長期記憶 / 分子
【概要】
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
【総合生物】神経科学:想起脳・神経を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
【総合生物】神経科学:神経回路形成脳・神経を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
【総合生物】神経科学:記憶再固定化脳・神経を含む研究件
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【総合生物】神経科学:記憶消去脳・神経を含む研究件
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【総合生物】神経科学:神経新生脳・神経を含む研究件
❏脳内成長因子の生理作用と病態に関する研究(23228004)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / 成長因子 / 神経変性 / 神経新生
【概要】本研究は脳内における神経細胞の増殖、分化、細胞死等の制御に関わるプログラニュリン等の成長因子の生理作用に関する基礎的研究と、その遺伝子変異による神経変性疾患に関する神経病理学的な研究を融合させ、神経細胞の生存と変性を制御する成長因子の作用の分子機構を明らかにするとともに、病態発現機構の解明に資することを目的としている。本研究により脳障害や神経細胞に対するストレスによりプログラニュリンの発現が増加し...
❏ステロイド/成長因子システムの中枢作用機構に関する研究(20248030)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / プログラニュリン / 神経新生 (他8件)
【概要】本研究においては、性ステロイドと成長因子の共役により誘導される周生期の脳の性分化や成熟後の神経保護作用の機構を解明することを目的とした。成長因子プログラニュリン(PGRN)遺伝子欠損マウス等を用いた解析の結果、エストロゲンはPGRNを介して青斑核の細胞数等に影響を与えることにより行動の性差を形成すること、PGRNは神経変性を抑制するとともに海馬歯状回の神経新生、運動学習機能、脳障害後のミクログリア...
❏ステロイドと成長因子の共役による脳機能の維持と再生(17208025)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / 神経新生 / Neuroeenesis
【概要】近年、ステロイドホルモンが認知、記憶など脳の高次機能の維持や虚血性脳疾患からの回復に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあり、この作用は保護作用と呼ばれている。我々は、ステロイドの保護作用は幾つかの成長因子の遺伝子発現を介すること、さらにその中には我々が同定した脳の性分化関連遺伝子(グラニュリン)が含まれることを見出した。本研究はステロイドと成長因子の共役による神経細胞の分化と再生の神経...
【総合生物】神経科学:大脳脳・神経を含む研究件
❏自閉症の病態理解に向けた神経幹細胞運命制御メカニズムの解明(21K06387)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】神経幹細胞 / 自閉症 / 大脳 / 発生・分化 / 前頭前皮質 (他6件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでの報告から、自閉症児において脳の局所肥大が観察されている。また、肥大のパターンから将来自閉症を発症するか予測できる可能性も示唆されている。さらに、近年のモデル動物を用いた研究から、複数の自閉症ハイリスク遺伝子欠損動物に共通した表現型として脳サイズ制御の破綻が観察されている。しかし、自閉症においてみられる局所脳肥大を担うメカニズムは殆ど不明であ...
❏自閉症早期にみられる領域特異的な大脳新皮質肥大のメカニズムの解明(18K06477)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 前頭前野 (他7件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでに、自閉症児において大脳の局所領域が一過的に肥大することが報告されている。しかし、局所肥大を担うメカニズムは殆ど不明である。そこで本研究では、局所肥大を起こすメカニズムを明らかにすることを目指した。独自に開発した脳局所肥大モデルマウスの解析を行った結果、胎生期の異常が脳肥大や自閉症様行動の原因となっている可能性を示唆する結果が得られた。また、...
❏大脳発生におけるニューロン分化期の長さを決定するメカニズム(19770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】大脳 / 神経幹細胞 / 発生 / ニューロン / エピジェネティクス (他7件)
【概要】大脳は高度な機能を持ち、進化に伴って高度に発達して来た。この脳を構成する主要な細胞種の一つがニューロンであり、脳が適切に機能するためには適切な数のニューロンが発生期間中に作り出されなければならない。ニューロンは発生中の一定期間しか作られず、このニューロン産生の期間の決定が最終的に作り出されるニューロンの数の決定に重要な要素となる。本研究では、ニューロン産生期が終了するメカニズムを明らかにし、ニュー...
【総合生物】神経科学:大脳新皮質脳・神経を含む研究件
❏自閉症早期にみられる領域特異的な大脳新皮質肥大のメカニズムの解明(18K06477)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 前頭前野 (他7件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでに、自閉症児において大脳の局所領域が一過的に肥大することが報告されている。しかし、局所肥大を担うメカニズムは殆ど不明である。そこで本研究では、局所肥大を起こすメカニズムを明らかにすることを目指した。独自に開発した脳局所肥大モデルマウスの解析を行った結果、胎生期の異常が脳肥大や自閉症様行動の原因となっている可能性を示唆する結果が得られた。また、...
❏自閉症児にみられる大脳新皮質発達異常に関与する分子メカニズムの解明(16H06729)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 大脳領野
【概要】自閉症の発症早期に見られる解剖学的な異常として、大脳の前方領域が肥大化することが知られている。前方領域は言語機能や社会的行動の調節などを担う領域であり、大脳前方肥大化が自閉症発症に関与する可能性が十分に考えられるが、その関連は明らかになっていない。本研究により、大脳前方肥大と自閉症発症にFgfシグナルが関与する可能性が示唆された。 ...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
【総合生物】神経科学:高性能レーザー脳・神経を含む研究件
❏大脳領野間機能的シナプス結合の系統的光マッピングと領野間シナプス可塑性の研究(23300148)
【研究テーマ】融合基盤脳科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 基礎生物学研究所, 光脳回路研究部門, 教授 (50353438)
【キーワード】脳・神経 / 高性能レーザー / 運動野 / 大脳皮質 / 神経科学
【概要】高次運動野(M2)と一次運動野(M1)の間での機能的・解剖学的シナプス結合様式を系統的に調べた。ChR2光刺激法と電気記録を組み合わせることで、M2からM1へは主に5層から、M1からM2へは主に2/3層からシナプス投射していることを見出した。逆行性および順行性蛍光トレーサーの実験においてこの機能結合層非対称性は支持された。またアデノ随伴ウイルスを用いてGCaMPを広域の大脳皮質の神経細胞に発現させ...
❏2光子励起ケイジドGABA活性化法による単一抑制性シナプス機能・構造の包括的研究(19680020)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】松崎 政紀 基礎生物学研究所, 生殖生物学研究部門, 教授 (50353438)
【キーワード】ニューロン / シナプス機能 / 脳・神経 / 神経科学 / 高性能レーザー
【概要】ケイジドGABAであるCDNI-GABAの2光子励起活性化法によって、シナプス前終末からのGABA放出によるGABA受容体シナプス電流とほぼ同じキネティックスをもつGABA受容体電流を得ることができ、その空間解像度は光軸に対しておよそ2μmであった。これを用いて、GABA受容体の3次元機能マッピングを行い、細胞体付近および細胞体近傍の樹状突起の膜上に沿ってGABA受容体のホットスポットが点在してい...
【総合生物】神経科学:神経活動脳・神経を含む研究件
❏E-SAREと次世代GECIを活用した神経活動可視化操作ツールキットの創成と応用(17K19442)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 神経活動
【概要】細胞種特異的に多色の次世代GECIプローブを同時に発現する実験システム構築に向けた開発を行い、特に青色GECI (XCaMP-B)、並びに黄色GECI (XCaMP-Y) を創出し、赤/緑GECIなどと共計測する条件を定め、シナプスプレポストに発現するシステムの構築を試みた。一方、活動応答性人工プロモーターE-SAREの原理に基づき、記憶痕跡細胞ネットワークにのみ発現誘導させる遺伝子改変マウスを用...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
【総合生物】実験動物学:筋ジストロフィー脳・神経を含む研究件
❏自律神経に着目したジストロフィン異常心筋症の治療法開発-最大死因の解決を目指す(17K07092)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木村 公一 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (50596236)
【キーワード】筋ジストロフィー / 心筋症 / 自律神経 / 自律神経制御 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究はモデル動物2研究と臨床研究で構成した。【モデル犬】頻脈・自律神経異常の存在を確認した後、心拍抑制・自律神経抑制の効果を評価したが、自律神経指標は軽度抑制できるものの、期待されていた十分な心拍抑制を得られず、心エコー所見・病理所見においても期待された治療効果を達成できなかった。【モデルラット】頻脈・心機能障害を確認後、内服薬を投与したが、心臓のベネフィットが出現する前に食欲低下・活動量低下と...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
【農学】生産環境農学:神経ホルモン脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【農学】境界農学:嗅覚受容体脳・神経を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
【農学】境界農学:味覚脳・神経を含む研究件
❏味覚シグナルの発信・伝導・認知の分子論的統合解析(23248058)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 農学生命科学研究科, 特任教授 (10151094)
【キーワード】食品 / 味覚 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 細胞・組織
【概要】味覚システムの統合的解析は、(1)塩味受容(type I)細胞の膜電位特性を構築する遺伝子AnoI, Kene3, Sec61a1を見い出した。(2)PLC-beta2-WGAメダカの解析から、苦味およびアミノ酸の受容味細胞から終脳にいたる味覚伝達路の全容を解明した。PKD1L3-WGAマウスの酸味受容細胞からNST味覚領域の可視化にも成功した。(3)マウス離乳期に大脳味覚野で発現するSNAP25...
❏味覚のワーキングメモリ:機能的近赤外分光法を用いた脳科学的研究(18700625)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】岡本 雅子 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所 ・食品機能研究領域・食認知科学ユニット, 特別研究員 (00391201)
【キーワード】食行動 / 高次脳機能 / 実験心理学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】味覚情報処理における高次脳機能の役割を明らかにすることを目的に、行動実験と脳機能計測を行った。行動指標を用いた実験では、認知処理と味知覚の関係を検討する一手法として言葉を用い、言葉が味のおいしさやなじみ評価に影響を及ぼすことを示した。一方、機能的近赤外分光分析法(fNIRS)を用いた脳機能計測実験では味わう際には、特に認知課題を課さなくとも、認知処理に関わるとされる前頭前野の活動が認められること、...
❏センサリーゲノミクスの展開と味覚の生体情報工学の基盤解析(16108004)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10151094)
【キーワード】味覚システム / トランスジェニック動物 / DNAマイクロアレイ / 味覚伝道路 / 摂食行動 (他19件)
【概要】味覚は、動物が適正な摂食行動を行う上で、そしてヒトが高度の食文化を形成し、近代食品産業を発展させる基盤として、きわめて重要な要因である。本年度は味の受容・伝達情報に関するゲノミクスとして、1)モデル魚を用いた味覚システム、2)味覚情報経路の解析を行い、以下の結果を得た。(1)GPCR→Gタンパク質→PLCβ2→TRPM5経路のうち、まず味覚バイオマーカーとして確認したPLCβ2がモデル魚(ゼブラと...
【農学】境界農学:記憶固定化脳・神経を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
【農学】境界農学:記憶想起脳・神経を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏記憶アップデートの分子マーカーとしてのプロテオソーム依存性タンパク質分解の有効性(24650172)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他8件)
【概要】我々は、獲得した情報を常に独立した記憶として新規保存しているわけではなく、新しい情報を既存の記憶に結びつける「記憶アップデート」を随時行っている。しかし、記憶アップデートの分子基盤はほとんど理解されていない。本課題では、複数のマウス記憶課題を用いて、記憶アップデートが誘導される場合に脳内でプロテオソーム依存的タンパク質分解が誘導されることを発見した。一方、記憶形成時にはこのタンパク質分解は観察され...
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
【農学】境界農学:言語学脳・神経を含む研究件
❏なぜ言語には文法が必要なのか-脳磁図を用いた予測処理における神経律動の分析(18K18515)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2021-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 脳・神経 / 認知科学 / 実験系心理学 / 実験計心理学 (他6件)
【概要】自然言語に複雑で多様な「文法」が存在するのはなぜなのだろうか。この疑問には,いまだに科学的・実証的な答えが与えられていない。本研究では「予測(prediction)」という概念を手がかりに,脳 (神経)科学の観点からこの難問に挑んだ。具体的には,「一本の枝」「一枚の紙」のように,日本語の数量表現が後続する名詞のタイプを予測する手がかりとなることを利用し,言語処理における予測に伴う神経活動を探る脳磁...
❏脳はどのように文法を生み出すのか―東アジア言語比較認知神経科学からの探求―(15H01881)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 認知科学 / 脳・神経 / 実験系心理学 / 国際研究者交流
【概要】文法がなぜ、どのように生じたのかという疑問は、これまで主に、言語の歴史的変化や人間の生物的進化の観点から論じられてきた。本研究ではこの問題に認知神経科学的観点からアプローチし、言語処理を可能にするメカニズムが人間の脳にどのように備わるのかを明らかにする研究に取り組んだ。研究を通して、言語の音韻的、統語的、意味的、語用的処理に関わる脳活動を探る実験を行い、それぞれの処理過程の特徴を明らかにすることが...
❏言語の多様性と認知神経システムの可変性―東アジア言語の比較を通した解明―(23242020)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】認知科学 / 言語学 / 実験系心理学 / 脳・神経 / 国際研究者交流 (他13件)
【概要】中国・韓国を中心とする東アジアの研究者と連携して国内外で実験を実施し,言語の多様性と脳の関係を明らかにする研究成果を東アジアから世界に向けて発信することができた.最も注目を集めた成果としては,敬語と敬意を対象とした事象関連電位計測実験によって脳の言語処理に文化的相違の及ぼす影響を明らかにし,ドイツ(ベルリン),日本(東京,広島)で開催された国際学会における招待講演,シンポジウム講演として発表した....
【農学】社会経済農学:食品脳・神経を含む研究件
❏消化管の全身エネルギー代謝調節機構の解析による食品機能の新側面の解明(17H01962)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (10151094)
【キーワード】エネルギー代謝 / 脳腸相関 / 栄養学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】転写因子Skn-1a欠損(S-KO)マウスは、野生型(WT)マウスに比較して、摂食量(通常食および高脂肪食)に変化がないにも関わらず、体脂肪率・体重増加率の優位な低下、エネルギー消費量の優位な増加が観察された。S-KOマウスは消化管の化学受容細胞(甘・苦・旨味受容細胞、刷子細胞)が消失している。これまでに、刷子細胞に発現するX-GPCRを欠失した(X-KO)マウスにおいてもWTマウスに較べ摂食量に...
❏フェニルプロパノイド系ポリフェノールが腸管を介して脳機能を改善する効果の解明(15H02894)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 彰子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90348144)
【キーワード】アルツハイマー病 / ロスマリン酸 / 食品 / 脳・神経 / 農林水産物 (他11件)
【概要】ポリフェノールにはアルツハイマー病(AD)を予防する疫学的知見が報告されているが生体内でのメカニズムは不明なことが多い。ADモデルマウスに、ロスマリン酸(RA)を摂食させると、脳内アミロイドβ(Aβ)の凝集が抑制された。本マウス脳のトランスクリプトミクスによりRA群において、脳内でAβ凝集抑制活性を有するモノアミン類の濃度が上昇する可能性が示唆された。野生型マウスを用いた試験では、RA摂食によりこ...
❏味覚シグナルの発信・伝導・認知の分子論的統合解析(23248058)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 農学生命科学研究科, 特任教授 (10151094)
【キーワード】食品 / 味覚 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 細胞・組織
【概要】味覚システムの統合的解析は、(1)塩味受容(type I)細胞の膜電位特性を構築する遺伝子AnoI, Kene3, Sec61a1を見い出した。(2)PLC-beta2-WGAメダカの解析から、苦味およびアミノ酸の受容味細胞から終脳にいたる味覚伝達路の全容を解明した。PKD1L3-WGAマウスの酸味受容細胞からNST味覚領域の可視化にも成功した。(3)マウス離乳期に大脳味覚野で発現するSNAP25...
【農学】森林圏科学:昆虫脳・神経を含む研究件
❏昆虫嗅覚中枢の精細モデルの構築による匂い情報表現の解明(15H04399)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】脳・神経 / シミュレーション / 遺伝子 / データ同化 / 昆虫
【概要】本研究では,動的に変化するフェロモン入力を処理するカイコガ触角葉の神経機構をシステマティックに記述することを目的とした.触角葉構成神経の機能的結合を調べるための遺伝子組換えカイコガ系統を作出するとともに,触角葉の神経回路モデルを単一コンパートメントモデルに加え,マルチコンパートメントモデルとして構築し,実験的に見出されていた触角葉投射神経における連続刺激に対する応答感度の変化や機械感覚入力によるフ...
❏マルチスケール分析による匂い情報から運動指令情報への統合・変換機構の解明(21370029)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】昆虫 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経科学 / 生理学
【概要】カイコガのフェロモン情報処理に関わる神経経路を特定した.これまでに触角葉から前大脳側部の感覚系領域および側副葉の運動系領域を構成する神経細胞群について解析が行われていたが,本研究では,これらの領域を接続する神経経路を同定した.まず神経細胞集団の染色法を用い,既知のフェロモン情報経路と接続関係を持つ複数の領域を特定した.続いて単一細胞形態の解析,フェロモン応答性の調査に基づき,触角葉・前大脳側部・前...
❏マルチスケール分析による嗅覚系神経回路の基本デザインの解明(18370028)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
【キーワード】昆虫 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経科学 / 生理学 (他6件)
【概要】生物の匂い識別機構を理解するために,カイコガの嗅覚一次中枢である触角葉の構成神経を対象として,マルチスケール分析を行った.まず,触角葉を構成する糸球体の再構成を行い,空間的位置情報から糸球体を個体間で同定する技術を確立した.つづいて投射神経の匂いに対する神経活動を糸球体に再構成することで,匂い情報が糸球体の時空間的な活動パターンによって表現されていることを示した.さらに局所介在神経の網羅的形態分析...
【農学】水圏応用科学:水産学脳・神経を含む研究件
❏魚類の行動を支配するニューロンの活性を人為的に操作する(16K14981)
【研究テーマ】水圏生命科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 範聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10370131)
【キーワード】水産学 / 生理学 / 脳・神経
【概要】本研究課題では、ニューロンの活性を上昇あるいは低下させる人工受容体を、繁殖行動を制御する特定のニューロンで強制発現させることで、個体の生理状態や周囲の環境条件によらず、繁殖行動のスイッチを任意にオン・オフできるメダカ系統を作出することを試みた。本研究の期間内にその目標を達成することはできなかったが、人工受容体を目的のニューロンで発現させるために必要なプロモーター・エンハンサーを有する遺伝子の同定や...
❏魚類の脳の性的二型:その形成機構と生理学的意義(16H04979)
【研究テーマ】水圏生命科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】大久保 範聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10370131)
【キーワード】水産学 / 生理学 / 脳・神経
【概要】魚類においては、攻撃性や性行動、成長や成熟、ストレス耐性など、水産増養殖の可否や商品価値の高さを左右する形質に顕著な性的二型が認められる。それらの雌雄差の多くは、脳内に存在する何らかの性的二型に起因すると考えられるが、魚類の脳にどのような性的二型が存在し、それがどのように形成され、どのような形質に結び付いているのかは明らかとなっていない。本研究では、我々が最近メダカの脳に見出した三つの性的二型に着...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
【医歯薬学】基礎医学:小児医学脳・神経を含む研究件
❏近赤外分光法と視線計測を用いた脳室周囲白質軟化症の高次脳機能障害の解明(15K09725)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】有光 威志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60383840)
【キーワード】脳・神経 / 近赤外分光法 / 小児医学 / 新生児医学 / 脳神経疾患
【概要】これまでの研究から、非嚢胞性脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia、以下PVLと略す)では高次脳機能障害を呈することが報告されている。本研究は正期産児、早産児、PVLの児を対象とし、近赤外分光法と多用途生体信号計測装置を用いて音声誘発脳反応と安静状態の脳結合を調べた。音声誘発脳反応としては、正期産児において、児の母親の声は呼吸数の増加が防ぎ、その効果が正期産児...
❏非侵襲的脳機能測定法を用いた脳室周囲白質軟化症における認知・発達メカニズムの解明(24591609)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】有光 威志 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60383840)
【キーワード】脳・神経 / 近赤外分光法 / 小児医学 / 新生児医学 / 脳神経疾患
【概要】これまでの研究から、非嚢胞性脳室周囲白質軟化症では、高次脳機能障害を呈することが報告されている。本研究は、71名の早産児を対象とし、近赤外分光法を用いて音声誘発脳反応を調べた。早産児は音韻・抑揚刺激に対するヘモグロビン(Hb)変化パターンが正期産児と異なり、また、音韻・抑揚の処理で大脳半球の優位性を示さなかった。修正週数が進むと非典型的なHb変化パターンは減少し、抑揚刺激に対して正期産児同様に右大...
【医歯薬学】基礎医学:新生児医学脳・神経を含む研究件
❏近赤外分光法と視線計測を用いた脳室周囲白質軟化症の高次脳機能障害の解明(15K09725)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】有光 威志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60383840)
【キーワード】脳・神経 / 近赤外分光法 / 小児医学 / 新生児医学 / 脳神経疾患
【概要】これまでの研究から、非嚢胞性脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia、以下PVLと略す)では高次脳機能障害を呈することが報告されている。本研究は正期産児、早産児、PVLの児を対象とし、近赤外分光法と多用途生体信号計測装置を用いて音声誘発脳反応と安静状態の脳結合を調べた。音声誘発脳反応としては、正期産児において、児の母親の声は呼吸数の増加が防ぎ、その効果が正期産児...
❏非侵襲的脳機能測定法を用いた脳室周囲白質軟化症における認知・発達メカニズムの解明(24591609)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】有光 威志 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60383840)
【キーワード】脳・神経 / 近赤外分光法 / 小児医学 / 新生児医学 / 脳神経疾患
【概要】これまでの研究から、非嚢胞性脳室周囲白質軟化症では、高次脳機能障害を呈することが報告されている。本研究は、71名の早産児を対象とし、近赤外分光法を用いて音声誘発脳反応を調べた。早産児は音韻・抑揚刺激に対するヘモグロビン(Hb)変化パターンが正期産児と異なり、また、音韻・抑揚の処理で大脳半球の優位性を示さなかった。修正週数が進むと非典型的なHb変化パターンは減少し、抑揚刺激に対して正期産児同様に右大...
【医歯薬学】基礎医学:脳機能計測脳・神経を含む研究件
❏特殊環境を用いた動的多感覚統合脳機能の解明(22K12754)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報学 / 脳機能計測 / 多感覚統合
【概要】
❏左右反転立体音響を用いた人間の環境適応性の脳機能解析(17K00209)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報 / 脳機能計測 / 多感覚統合 (他6件)
【概要】左右の音が反転して聞こえるウェアラブルシステムを長期にわたって装着した際の脳活動に基づいて,(視聴覚環境に対する)人間の環境適応性のメカニズムに迫った.視覚情報と聴覚情報の統合モデルの動態(獲得・定着,選択,解除・再獲得等)に着目して脳活動を解析したところ,人間は複数の統合モデルを脳内に保持でき,(視聴覚)入力の誤差が最小となるモデルを排他的に適用することで,自然には存在しない(視聴覚)環境にも適...
❏脳リズム構造に着目したマルチモーダル感覚情報処理機構の解明(26730078)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】青山 敦 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (40508371)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 脳情報科学 / 脳機能計測 / 感覚情報処理 (他6件)
【概要】左右が反転した立体音響空間をウェアラブルに実現し,この特殊空間への約1ヶ月間に亘る接触時における順応過程を脳磁界計測法を用いて調べた.この接触によって,新しい統合ルールに基づいて情報間の誤差を補正する知覚と関連した早い順応,統合処理の優先度を変化させる行動と関連した遅い順応,およびそれらの中間過程の存在が明らかになった.また早い順応と遅い順応は,各々,脳リズムと誘発応答に反映されていると考えられた...
【医歯薬学】基礎医学:記憶・学習脳・神経を含む研究件
❏「イオンチャネル」型グルタミン酸受容体のチャネル活動非依存性機能の解明(21790213)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70383718)
【キーワード】イオンチャネル / シナプス可塑性 / 記憶・学習 / 小脳 / 脳・神 (他8件)
【概要】本研究では、イオンチャネル型グルタミン酸受容体(iGluR)のチャネル非依存的な機能について、iGluRメンバーであるデルタ2受容体を対象に追究した。その結果、デルタ2受容体は、チャネルとして働かず、細胞外N末端領域を介してシナプス形成を促進し、細胞内C末端領域を介して、記憶・学習の分子基盤とされるシナプス可塑性を制御することが分かった。本研究の成果は、iGluR機能の全貌解明に有用な知見を与えう...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】基礎医学:体液恒常性脳・神経を含む研究件
❏体液恒常性を司る脳内機構の研究(24220010)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 教授 (60172798)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 体液恒常性 / イオンチャネル / シグナル伝達 (他9件)
【概要】脳弓下器官(SFO)に、分界条床核腹側部(vBNST)へ投射して水欲求を制御する“水ニューロン”、あるいは終板脈官器官(OVLT)に投射して塩欲求を制御する“塩ニューロン”と呼ぶべき、AT1a陽性ニューロンの集団があることを見出した。前者はコレシストキニンの、後者はNa+の濃度上昇で活性化する、異なるGABA作動性ニューロンから、それぞれ抑制的制御を受けていた。また、脳内Na+センサー、NaxのN...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】内科系臨床医学:近赤外分光法脳・神経を含む研究件
❏近赤外分光法と視線計測を用いた脳室周囲白質軟化症の高次脳機能障害の解明(15K09725)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】有光 威志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60383840)
【キーワード】脳・神経 / 近赤外分光法 / 小児医学 / 新生児医学 / 脳神経疾患
【概要】これまでの研究から、非嚢胞性脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia、以下PVLと略す)では高次脳機能障害を呈することが報告されている。本研究は正期産児、早産児、PVLの児を対象とし、近赤外分光法と多用途生体信号計測装置を用いて音声誘発脳反応と安静状態の脳結合を調べた。音声誘発脳反応としては、正期産児において、児の母親の声は呼吸数の増加が防ぎ、その効果が正期産児...
❏非侵襲的脳機能測定法を用いた脳室周囲白質軟化症における認知・発達メカニズムの解明(24591609)
【研究テーマ】胎児・新生児医学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】有光 威志 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60383840)
【キーワード】脳・神経 / 近赤外分光法 / 小児医学 / 新生児医学 / 脳神経疾患
【概要】これまでの研究から、非嚢胞性脳室周囲白質軟化症では、高次脳機能障害を呈することが報告されている。本研究は、71名の早産児を対象とし、近赤外分光法を用いて音声誘発脳反応を調べた。早産児は音韻・抑揚刺激に対するヘモグロビン(Hb)変化パターンが正期産児と異なり、また、音韻・抑揚の処理で大脳半球の優位性を示さなかった。修正週数が進むと非典型的なHb変化パターンは減少し、抑揚刺激に対して正期産児同様に右大...
❏高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-(19591374)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】三村 將 昭和大学, 医学部・精神医学教室, 准教授 (00190728)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 老化 / 自動車運転 / 光トポグラフィ (他17件)
【概要】本研究では、健常高齢ドライバーと脳損傷ドライバーを対象に、光トポグラフィを用いて客観的に運転安全性の評価を行うことを目的とした。その結果、軽度のアルツハイマー病患者においては、危険場面を疑似運転中に、ブレーキ反応の遅延とともに、前頭葉の活動性低下をみたケースでは、運転リスクが高いと考えられた。また、有効視野計測(UFOV)の手法にgo/no-go課題を加えた独自の課題(VFIT)を用いた検討では、...
【医歯薬学】内科系臨床医学:シナブス伝達脳・神経を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏D-セリンの放出機構およびシナプス内外のNMDA受容体活性調節機構の解明(25640005)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 遺伝子 / 神経伝達物質受容体 / シナプス伝達
【概要】中枢神経系のNMDA受容体は、シナプス伝達の可塑的調節に関与し、個体レベルでは、記憶・学習のような高次脳機能の制御だけでなく、種々の精神神経疾患にも関与する。その活性化には、グルタミン酸と同時にコアゴニストであるD-セリンの結合が必須である。本研究計画では、マウス海馬スライス標本のCA1領域の錐体細胞において、シナプス内外でNMDA受容体に対するD-セリンの効果が異なることを確認した。また、D-セ...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】内科系臨床医学:NMDA受容体脳・神経を含む研究件
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】内科系臨床医学:サーカデイアンリズム脳・神経を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【医歯薬学】内科系臨床医学:CREB脳・神経を含む研究件
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
❏タンパク質の超高感度定量法の開発とその定量から理解する動物行動の変容(21657022)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 香川薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】行動 / タンパク質 / ELISA / チオNADサイクリング法 / CREB (他11件)
【概要】モノアラガイでの味覚嫌悪学習のキー・ニューロン内でのCREB1タンパク質の定量を試みるのが本研究の目的である。まずはその検出方法であるが、当該のタンパク質の抗体を用いたELISA法に、チオNAD酵素サイクリング法を組み合わせたものを適用し、極微量のタンパク質でも定量できるようにその測定方法の開発に努めた。サイクリング法での脱水素酵素として3α-hydroxysteroid dehydrogenas...
【医歯薬学】内科系臨床医学:視床下部脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【医歯薬学】内科系臨床医学:脳画像脳・神経を含む研究件
❏電気けいれん療法の急性期作用期機序解明に関するマルチモーダルでの縦断的観察研(17K10315)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】平野 仁一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60574910)
【キーワード】うつ病 / 電気けいれん療法 / 磁気共鳴画像 / 脳波 / 気分障害 (他11件)
【概要】2022年3月31日時点で、25症例が登録さた。研究遂行にあたって有意な有害事象は認められなかった。MRIの構造画像解析では従来研究と同様に電気けいれん療法施行前後で海馬を中心として灰白質の容積増大が確認された。他の気分障害に対する治療法と比較して、治療前後での海馬体積増大がECTにおいて特異的であり、これが治療抵抗性うつ病におけるECTの抗うつ効果に関連している可能性が示唆された。また、先行研究...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
❏マルチモダリティ脳画像を用いたヒト・マウスをつなぐトランスレータブル脳指標の開発(25461752)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八幡 憲明 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (70409150)
【キーワード】脳・神経 / 精神疾患 / 安静時脳機能画像 / 自発的脳活動 / 機能的結合 (他9件)
【概要】本研究は、脳形態や脳活動などに関連するマルチモダリティの磁気共鳴画像(MRI)計測をマウスに対して縦断的に実施し、ヒトMRIデータとの相同性・臨床指標との関連性を精査することで、ヒト・マウス共通に評価可能な脳画像指標の確立を目指した。脳構造画像に対するvoxel-based morphometry、安静時脳機能画像に対する機能的結合解析、ならびにヒトとの比較を通して、辺縁系~基底核の脳構造・脳機能...
【医歯薬学】外科系臨床医学:緑内障脳・神経を含む研究件
❏高眼圧性RGC障害新規評価系の開発:緑内障疾患モデルVavマウスを用いた研究(23592549)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】藤川 恵子 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (70374246)
【キーワード】眼細胞生物学 / RGC障害評価動物モデル / 緑内障 / 疾患モデル動物 / 遺伝子 (他10件)
【概要】網膜の神経節細胞の障害を経時的に可視化して評価可能なシステムの研究開発は、緑内障などの重要な眼疾患の本体が視神経症であることから、創薬の効果の評価にとってもきわめて有用な系である。我々は、蛍光色素(CFP)によってその網膜障害を経時的に数値化して評価できるCFP/Vavマウスを研究開発し解析した。その結果、障害数の解析だけではなく障害パターンの解析も可能な評価系であることが示され、極めて有効である...
❏網膜神経節細胞障害:局所・中枢における高次細胞障害機構とその保護・再生治療の研究(18209053)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】新家 眞 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (00092122)
【キーワード】脳・神経 / 網膜神経節細胞 / 緑内障 / 神経保護 / 神経再生 (他7件)
【概要】(1) マウス、ラット眼を用いた緑内障性神経細胞障害のin vitro での解析 : 各種ストレス(酸化ストレス、低酸素ストレス、グルタミン酸負荷)によるRGC 障害に対する保護作用を各種薬剤(β遮断薬、Baxinhibitory peptide、フラボノイド)について検討した。(2)マウス眼を用いた緑内障性神経細胞障害のin vivo での解析 : 網膜神経節細胞(RGC)に特異的蛍光を発するC...
【医歯薬学】外科系臨床医学:記憶脳・神経を含む研究件
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
【医歯薬学】外科系臨床医学:神経発生脳・神経を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏ステロイドと成長因子の共役による脳機能の維持と再生(17208025)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / 神経新生 / Neuroeenesis
【概要】近年、ステロイドホルモンが認知、記憶など脳の高次機能の維持や虚血性脳疾患からの回復に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあり、この作用は保護作用と呼ばれている。我々は、ステロイドの保護作用は幾つかの成長因子の遺伝子発現を介すること、さらにその中には我々が同定した脳の性分化関連遺伝子(グラニュリン)が含まれることを見出した。本研究はステロイドと成長因子の共役による神経細胞の分化と再生の神経...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ニューロン脳・神経を含む研究件
❏マウス一次視覚野ニューロンに方位選択性が生じる神経回路の解明(17H03540)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】根東 覚 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (20301757)
【キーワード】シナプス / 大脳視覚野 / 2光子カルシウムイメージング / シナプス統合 / 視覚情報処理 (他17件)
【概要】脳の基本単位はニューロンで、その役割はシナプス入力を選択的に統合し出力を伝達することです。しかしながら、何千もの入力から出力を決めるメカニズムは未解明でした。本研究では、このメカニズムを明らかにするために、まずスパイン活動の正確な記録を行う新規方法を開発し、次に視覚刺激によって起こるスパイン活動をカルシウムセンサーにより記録しました。1個のニューロンから多数のスパイン反応を計測し、スパインの機能マ...
❏活動性の高いニューロンへの光穿孔による選択的遺伝子導入(25640007)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】狩野 方伸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40185963)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / ニューロン / シナプス
【概要】生きた動物個体の脳において、活動性の高い神経細胞に光を用いて自由に遺伝子導入できる技術を開発することが本研究の目的である。In vivoカルシウムイメージングによって同定された活動性の高いニューロンに、フェムト秒パルスレーザーを用いて細胞膜の光穿孔を行うことで、広い範囲(500ミクロン四方)に分布するニューロン一つ一つに独立に外来遺伝子を導入することを可能にする。これまでに、マウス個体脳において光...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:グリア細胞脳・神経を含む研究件
❏光活性化型チャンネルを用いたグリア-ニューロン間情報伝達の生理的役割の解明(22650067)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / チャンネルロドプシン / Na_xチャンネル / グリア細胞 / 光活性化
【概要】Na_xチャンネルは脳弓下器官において、脱水に伴う細胞外液中のNa^+レベルの上昇を感知するNa^+レベルセンサーとして機能し、脱水時の塩分摂取回避行動の制御に関与している。申請者らは以前の研究において、グリア細胞に発現するNa_xがC末端領域を介してNa^+/K^+-ATPaseと結合していること、Na_xの開口によってNa^+が流入するとNa^+/K^+-ATPaseを活性化し、それに伴って解...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ナノバイオ脳・神経を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏パーキンソン病早期診断に向けた神経変性・神経活動変化の評価(26560202)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 神経工学 / 細胞・組織 / ナノバイオ
【概要】パーキンソン病(PD)は運動障害が主症状とされるが,その発現時には神経変性が進行していることが知られており,早期診断手法の確立が重要である.本研究では早期症状の1つとされる不安やうつに関係する海馬と,海馬に投射しかつ早期段階で変性が進む縫線核(5-HT作動性ニューロンを含む)を電極アレイ基板上で共培養したPDモデル系を構築した.海馬の典型的な自発電気活動パターンとして知られている同期バーストの発生...
❏アルツハイマー性神経回路変調発生・伝搬過程の可視化(24650249)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経変性疾患 / 細胞・組織 / 神経科学 / ナノバイオ (他6件)
【概要】アルツハイマー性神経障害の発生,伝搬過程を可視化する細胞培養マイクロデバイスを開発した.多数のマイクロ電極を集積化した基板上にシリコンゴム製の立体構造物を利用して複数の細胞培養区画を配置し,区画間をトンネルで連絡する構造とした.ラット海馬から採取した神経細胞を培養し,アルツハイマー性障害発生原因物質の有力な候補とされているβアミロイド投与による神経変性障害発生・伝搬の様子を電気活動,細胞内Ca濃度...
【医歯薬学】外科系臨床医学:めだか脳・神経を含む研究件
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏多機能性GnRHペプチド神経系の生物機能に関する統合的研究(20247005)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】岡 良隆 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70143360)
【キーワード】ペプチド / 生殖 / 性行動 / 神経生理学 / トランスジェニック (他14件)
【概要】我々は、脳内のGnRH1、GnRH2、GnRH3ニューロンのそれぞれが特異的にGFPを発現する遺伝子組換メダカを作り、それらを生きたまま可視化した。神経回路を保ったままの丸ごとの脳をin vitroに保ち、顕微鏡下で単一のGFP標識GnRHニューロンからの自発的な神経活動や神経修飾・伝達物質に対する神経応答を記録することにより、それらの機能を生理学的に解析した。また、脳下垂体からの生殖腺刺激ホルモ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:疾患モデル動物脳・神経を含む研究件
❏マルチモダリティ脳画像を用いたヒト・マウスをつなぐトランスレータブル脳指標の開発(25461752)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】八幡 憲明 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (70409150)
【キーワード】脳・神経 / 精神疾患 / 安静時脳機能画像 / 自発的脳活動 / 機能的結合 (他9件)
【概要】本研究は、脳形態や脳活動などに関連するマルチモダリティの磁気共鳴画像(MRI)計測をマウスに対して縦断的に実施し、ヒトMRIデータとの相同性・臨床指標との関連性を精査することで、ヒト・マウス共通に評価可能な脳画像指標の確立を目指した。脳構造画像に対するvoxel-based morphometry、安静時脳機能画像に対する機能的結合解析、ならびにヒトとの比較を通して、辺縁系~基底核の脳構造・脳機能...
❏高眼圧性RGC障害新規評価系の開発:緑内障疾患モデルVavマウスを用いた研究(23592549)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】藤川 恵子 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (70374246)
【キーワード】眼細胞生物学 / RGC障害評価動物モデル / 緑内障 / 疾患モデル動物 / 遺伝子 (他10件)
【概要】網膜の神経節細胞の障害を経時的に可視化して評価可能なシステムの研究開発は、緑内障などの重要な眼疾患の本体が視神経症であることから、創薬の効果の評価にとってもきわめて有用な系である。我々は、蛍光色素(CFP)によってその網膜障害を経時的に数値化して評価できるCFP/Vavマウスを研究開発し解析した。その結果、障害数の解析だけではなく障害パターンの解析も可能な評価系であることが示され、極めて有効である...
【医歯薬学】外科系臨床医学:iPS細胞脳・神経を含む研究件
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
❏血液からの神経系直接誘導:エピジェネティック変異患者由来血液を用いた神経病態解析(17K10083)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石川 充 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10613995)
【キーワード】ダイレクトリプログラミング / iN / エピゲノム / 神経疾患 / 末梢血細胞 (他11件)
【概要】本研究から、末梢血単核球からセンダイウイルスを用いて効率よく神経細胞への分化転換をさせる技術を構築した。これまでの報告に比べて、迅速かつ生存効率の高い方法である。本法では既存法と同様にグルタミン酸作動性神経細胞が主要素として産生されてくるものの、GABA作動性や、ドパミン作動性神経細胞も産生されてくることが分かった。このことから、迅速な技術の上に、今後、分化指向性を調整することで選択的な神経サブタ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:内耳脳・神経を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
❏内耳障害において細胞内タンパク質分解系による生体制御機構が果たす役割の解明(25293347)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10359606)
【キーワード】脳・神経 / 内耳 / タンパク質 / オートファジー / プロテアソーム (他6件)
【概要】細胞の品質管理において重要な役割を果たすタンパク質分解系が、内耳障害の際に果たす役割について、細胞レベルで明らかにすることを目的として、主たるタンパク質分解系である、ユビキチン・プロテアソーム系とオートファジー・リソソーム系の双方に介して解析を行った。 オートファジー・リソソーム系に関しては、内耳有毛細胞特異的にオートファジーがノックアウトされたマウスを作製したところ、生後早期より内耳機能の低下と...
【医歯薬学】外科系臨床医学:蝸牛脳・神経を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
❏老人性難聴の発症に影響する遺伝子群および遺伝外因子の解析(23390393)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】.老化 / 蝸牛 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / 老化 (他8件)
【概要】数種の遺伝子改変マウスを用いて特に酸化ストレスと老化による蝸牛の変性・老人性難聴の進行について解析した。スーパーオキシドディスムターゼ (SOD) は細胞内に発生したスーパーオキシドアニオン(活性酸素)を分解する酵素である。MnSODのヘテロマウスでは蝸牛内の老化に伴う酸化ストレスは増悪するが、15カ月齢まで血管条、有毛細胞、ラセン神経節細胞の変性や難聴の加速は見られなかった。Glutathion...
【医歯薬学】社会医学:mTOR脳・神経を含む研究件
❏精神神経疾患における新規mTOR相互作用因子の機能解析(18K06478)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】葛西 秀俊 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (40403232)
【キーワード】mTOR / Flightless-I / knockout mice / Flii / 遺伝子操作マウス (他7件)
【概要】本研究では、申請者がmTOR新規相互作用分子として同定したFlightless-I (Flii)の機能解析を行った。Fliiは細胞骨格制御タンパク質として知られているが、神経系における機能は不明であった。そこで、大脳皮質特異的Fliiコンディショナルノックアウトマウスを作製した。このマウスの脳形態を調べた結果、胎生期の神経前駆細胞のアポトーシスおよび異所化によって、大脳皮質が萎縮することが明らかと...
❏mTOR経路の異常により起こる巨脳症の診断法および治療法開発(16K15530)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】齋藤 伸治 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00281824)
【キーワード】巨脳症 / mTOR / 次世代シーケンシング / 脳・神経
【概要】巨脳症患者28例を集積し、27例に15遺伝子を搭載した遺伝子パネルを用いてIon PGMによる次世代シーケンス解析を行った。1例は直接全エキソーム解析を行った。その結果、13例に原因となる遺伝子変異を同定した(PTEN 6例、AKT3 3例、PIK3R2 3例、PIK3CA 1例)。1例はモザイクであり脳組織でのみ変異が同定された。変異陽性例のうち7例に株化リンパ芽球を用いてリン酸化S6蛋白のウエ...
【医歯薬学】社会医学:扁桃体脳・神経を含む研究件
❏記憶想起後の記憶フェーズ決定機構の遺伝学的解明(23300120)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 記憶再固定化 / 記憶消去 / 記憶想起 (他10件)
【概要】記憶想起後には、記憶を維持あるいは強化する再固定化と、逆に、記憶を減弱させる消去の二つの相反するプロセスが誘導される。本課題では、想起後に再固定化から消去へと記憶フェーズが移行するメカニズムの解明を目指した。転写因子CREBのリン酸化、ERKのリン酸化、プロテオソーム依存的タンパク質分解などの活性化を指標にして、再固定化ニューロンと消去ニューロンを海馬、扁桃体、前頭前野皮質において同定した。さらに...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】社会医学:時計遺伝子脳・神経を含む研究件
❏熱帯性魚類の月齢同調産卵を制御する脳内ネットワークの探索(16K18753)
【研究テーマ】水圏生命科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 悠記 琉球大学, 理工学研究科, 博士研究員 (00754904)
【キーワード】月齢同調産卵 / ゴマアイゴ / 時計遺伝子 / Cryptochrome / 月周性 (他9件)
【概要】熱帯から温帯域に広く分布するアイゴ科魚類は、繁殖期の間、種ごとに特定の月齢で一斉に産卵する月齢同調産卵を行う。本研究ではゴマアイゴの脳内で発現する時計遺伝子を網羅的に同定し、月の満ち欠けに応じた月光の周期的な変化が時計遺伝子発現におよぼす影響について精査した。その結果、月光に即時的に応答する時計遺伝子と、月光刺激により1周期のみ月周変動する時計遺伝子の存在が明らかとなった。本結果からゴマアイゴは月...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【医歯薬学】社会医学:体内時計脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【医歯薬学】社会医学:生体生命情報学脳・神経を含む研究件
❏ヒト脳における異種感覚情報処理機構の解明(22700278)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】青山 敦 東京電機大学, 総合研究所, 助教 (40508371)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 計測工学 / 生体生命情報学 / 認知科学
【概要】外部環境に対する迅速な適応を実現している異種感覚情報処理では,異種感覚刺激の変化に対して認知的・行動的な決定が行われる大分前から感覚活動の変調が見られ,その背景には低周波帯域を使用した感覚処理間の迅速な相互情報伝播が存在することが分かった.従って,異種感覚情報処理は単なる単一感覚処理に基づく上位集約処理ではなく,感覚処理間で情報をやり取りする下位連携処理でもあり,これによって迅速な適応を実現してい...
❏シナプス前制御に基づく神経情報処理の数理モデル化とその工学応用(20246026)
【研究テーマ】工学基礎
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】合原 一幸 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40167218)
【キーワード】数理工学 / モデル化 / 脳・神経 / 生体生命情報学 / ソフトコンピューティング
【概要】本研究は、「シナプス前制御」に着目して数理モデル化を行ない、シナプス前制御に基づく神経情報処理機構を解明することを目的とした。まず、シナプス前興奮性抑制シナプスによるDale則の破れを考慮したニューラルネットワークモデルを提案した。また、シナプス前部および後部の特性に基づくと考えられている短期可塑性について、モデリング検討を踏まえて皮質・脊髄間伝達への関わりについての仮説を提案した。さらに、注意や...
【医歯薬学】社会医学:経頭蓋磁気刺激脳・神経を含む研究件
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏反復的経頭蓋磁気刺激療法の慢性刺激による脳変化とコンピューターシミュレーション(22591608)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】齋藤 洋一 大阪大学, 産学連携本部, 特任教授 (20252661)
【キーワード】機能脳神経外科学 / 脳・神経 / 脳神経 / 経頭蓋磁気刺激 / 脳血流 (他7件)
【概要】大脳皮質内に生じる誘起電流を正確に予想することが必要であるので、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)コンピューターシミュレーションを行った。MRI撮影から画像処理して、脳、とそれ以外に分けた脳内誘起電流分布を、5mmメッシュのサイズで、3次元シミュレーションに成功した。rTMSした際に、大脳皮質においてどのような血流変化が生じるかを検討することは重要である。直径20mmのラット用8の字コイルを用いて...
【医歯薬学】社会医学:ブレイン・マシン・インターフェース脳・神経を含む研究件
❏生体神経系と人工機器の双方向学習による統合制御システム(17300142)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】鈴木 隆文 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)
【キーワード】神経インタフェース / ブレインマシンインタフェース / 神経電極 / 脳・神経 / 可塑性 (他7件)
【概要】本研究は,生体神経信号による人工機器の制御性能を高めるために,人工機器側だけでなく,生体神経系側における学習を促進あるいは制御する双方向学習機能を備えたシステムを開発することを目的として行った.義肢や人工臓器の究極的な制御方法として,生体の神経系による制御方法が注目されているが,神経系は非常に柔軟なシステムであり,このような制御系を構築した場合,制御対象の動作特性に合わせてその出力を変化させていく...
❏流路を備えた微小柔軟多機能神経電極の開発(17656085)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】鈴木 隆文 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)
【キーワード】神経インターフェース / 神経電極 / 脳・神経 / 神経科学 / 微小流路 (他10件)
【概要】本研究は,柔軟な神経電極の基板上に微小流路を統合した多機能微小神経プローブの高機能化の追求を目的として行った.これにより薬液投与と神経信号計測の統合をはじめとした次世代の神経プローブに求められる様々な機能が実現可能になると考えられ,神経インタフェースを利用した補綴システムの実現や脳科学のツールとして大きく寄与するものと考えられる.具体的には以下の課題の遂行を目標とし,さらに各機能の統合を目指すこと...
【医歯薬学】社会医学:運動学習脳・神経を含む研究件
❏運動に伴う脳機能変化を灰白質構造変化から予測する新手法の開発(16K12970)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】春日 翔子 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 助教 (70632529)
【キーワード】運動学習 / 磁気共鳴画像法 / Voxel-based morphometry / 灰白質 / 上肢リーチング (他11件)
【概要】本研究は、磁気共鳴画像法(MRI)により取得した脳構造情報に基づく新規な脳機能評価法の開発を目的とした。眼球または手首運動の直後に撮像したMRIの構造画像に対してVoxel-Based Morphometry(VBM)解析をおこない、運動中に撮像した機能的MRIにおける脳賦活部位と比較したところ、類似した部位で灰白質構造変化が認められた。上記の結果より、効果器の異なる複数の運動課題において短時間の...
❏成熟後および発育期における運動習慣が小脳シナプスの機能と運動スキルに及ぼす影響(19500494)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】柳原 大 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (90252725)
【キーワード】小脳 / 下オリーブ核 / 運動学習 / 運動スキル / 運動習慣 (他7件)
【概要】成熟しすでに脳における回路形成が一旦完成し、固定化された後でも廃用症候群や慢性的な運動不足により運動の制御・学習機能の低下が生じるが、そのような原因の1つとして下オリーブ核・登上線維-プルキンエ細胞シナプスの機能低下が関与している可能性がある。本研究では、マウスおよびラットを用いた動物実験により、下オリーブ核・登上線維系の小脳機能への影響を明らかにし、また、不活動に伴う登上線維-プルキンエ細胞シナ...
【医歯薬学】社会医学:マイクロアレイ脳・神経を含む研究件
❏消化管の全身エネルギー代謝調節機構の解析による食品機能の新側面の解明(17H01962)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (10151094)
【キーワード】エネルギー代謝 / 脳腸相関 / 栄養学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】転写因子Skn-1a欠損(S-KO)マウスは、野生型(WT)マウスに比較して、摂食量(通常食および高脂肪食)に変化がないにも関わらず、体脂肪率・体重増加率の優位な低下、エネルギー消費量の優位な増加が観察された。S-KOマウスは消化管の化学受容細胞(甘・苦・旨味受容細胞、刷子細胞)が消失している。これまでに、刷子細胞に発現するX-GPCRを欠失した(X-KO)マウスにおいてもWTマウスに較べ摂食量に...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
❏老人性難聴の発症に影響する遺伝子群および遺伝外因子の解析(23390393)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】.老化 / 蝸牛 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / 老化 (他8件)
【概要】数種の遺伝子改変マウスを用いて特に酸化ストレスと老化による蝸牛の変性・老人性難聴の進行について解析した。スーパーオキシドディスムターゼ (SOD) は細胞内に発生したスーパーオキシドアニオン(活性酸素)を分解する酵素である。MnSODのヘテロマウスでは蝸牛内の老化に伴う酸化ストレスは増悪するが、15カ月齢まで血管条、有毛細胞、ラセン神経節細胞の変性や難聴の加速は見られなかった。Glutathion...
【医歯薬学】社会医学:神経脳・神経を含む研究件
❏シナプス活動を可視化して時空間特性に迫る(23800019)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011
【研究代表者】高橋 直矢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80609842)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 神経 / ニューロン / シナプス (他10件)
【概要】新規に開発した大規模スパインイメージング法を用いて、海馬ニューロンの樹状突起におけるシナプス入力の時空間パターンを観察することに成功した。興奮性ニューロンにおいては近傍のスパインが同時に活動していたことから、同期入力が樹状突起の局所に集約されていることが見いだされた。一方で、Parvalbumin陽性の抑制性ニューロンにおいては同期入力が分散型であることを見いだし、ニューロン種特異的なシナプス入力...
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
【医歯薬学】社会医学:神経再生脳・神経を含む研究件
❏網膜神経節細胞障害:局所・中枢における高次細胞障害機構とその保護・再生治療の研究(18209053)
【研究テーマ】眼科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】新家 眞 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (00092122)
【キーワード】脳・神経 / 網膜神経節細胞 / 緑内障 / 神経保護 / 神経再生 (他7件)
【概要】(1) マウス、ラット眼を用いた緑内障性神経細胞障害のin vitro での解析 : 各種ストレス(酸化ストレス、低酸素ストレス、グルタミン酸負荷)によるRGC 障害に対する保護作用を各種薬剤(β遮断薬、Baxinhibitory peptide、フラボノイド)について検討した。(2)マウス眼を用いた緑内障性神経細胞障害のin vivo での解析 : 網膜神経節細胞(RGC)に特異的蛍光を発するC...
❏内因性カンナビノイドを介する逆行性シナプス伝達のメカニズムとその生理的意義の解明(17100004)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】狩野 方伸 東大, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40185963)
【キーワード】分子 / 細胞神経科学 / ニューロン / シナプス / 神経回路 (他19件)
【概要】脳内に存在するマリファナ類似物質(内因性カンナビノイド)はニューロンのシナプス後部から放出され、逆行性にシナプス前終末のカンナビノイドCB_1受容体に作用して、神経伝達物質放出の減少を引き起こす。本研究では、内因性カンナビノイドのシナプス伝達調節の機構とその脳機能における役割の解明を目指した。4年間の研究において、中枢シナプスにおける内因性カンナビノイドの生合成、放出、分解の分子機構をほぼ解明し、...
【医歯薬学】社会医学:可塑性脳・神経を含む研究件
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏シナプス活動依存的遺伝子Arcの可塑性調節機能の解明(24300117)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】奥野 浩行 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (80272417)
【キーワード】シナプス / 長期記憶 / 海馬 / Arc / CaMKII (他11件)
【概要】シナプスで起った可塑的変化を長い期間にわたり保持・持続するためには、活動依存的な新規遺伝子発現が必須である。しかし誘導された遺伝子産物がシナプス機能制御を行うメカニズムは不明な点が多い。本研究では代表的な活動依存的遺伝子の1つArcに注目し、そのシナプス制御機構および生理機能について解析を行った。その結果、ArcとCaMKII複合体による逆シナプスタグという新しい仮説を提唱した。また、転写コアクチ...
❏分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構(23500469)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40383765)
【キーワード】シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 (他9件)
【概要】分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須で...
【医歯薬学】社会医学:近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)脳・神経を含む研究件
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏電気けいれん療法の急性期作用期機序解明に関するマルチモーダルでの縦断的観察研(17K10315)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】平野 仁一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60574910)
【キーワード】うつ病 / 電気けいれん療法 / 磁気共鳴画像 / 脳波 / 気分障害 (他11件)
【概要】2022年3月31日時点で、25症例が登録さた。研究遂行にあたって有意な有害事象は認められなかった。MRIの構造画像解析では従来研究と同様に電気けいれん療法施行前後で海馬を中心として灰白質の容積増大が確認された。他の気分障害に対する治療法と比較して、治療前後での海馬体積増大がECTにおいて特異的であり、これが治療抵抗性うつ病におけるECTの抗うつ効果に関連している可能性が示唆された。また、先行研究...
❏モビルスーツ型全身生活動作支援ロボットの製作と移動式ニューロリハビリ法の効果検証(22760117)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】田中 英一郎 芝浦工業大学, システム理工学部, 准教授 (10369952)
【キーワード】歩行補助機 / 作業補助機 / 全身動作補助機 / 筋活動 / 脳活動 (他18件)
【概要】上肢および下肢を補助可能な全身動作補助機開発した.本装置は歩行やADLを補助可能とする.本装置を用いた歩行時の脳活動を計測し,ニューロリハビリテーションの効果を検討した.その結果,トレッドミル上では装置に慣れてくると脳活動が低下するため,腕振りが重要であり,トレッドミル上よりも移動しながら訓練をすると脳活動が活性化することを確認した. ...
【医歯薬学】社会医学:磁気共鳴機能画像法(fMRI)脳・神経を含む研究件
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
❏顔の感情表現認識に於ける脳機能の男女差(19830079)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】東 玲奈 早稲田大学, 国際教養学術院, 講師 (90434349)
【キーワード】実験心理学 / 神経科学 / 脳・神経 / fMRI / 認知神経科学 (他7件)
【概要】8歳から40歳の健常者を対象に、顔の感情認識プロセスに於ける脳機能の男女差、及びにその発達過程に伴う変化について観察・調査した。分析の結果、課題の妥当性が確認された上で、脳活動に男女差が見られた。しかし、男女両グループの年齢の分布にバラつきがあることが指摘されたため、一部のデータを取り換え、再分析を実施中である。 ...
【医歯薬学】社会医学:行動学脳・神経を含む研究件
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
❏小型魚類の社会脳の脳機能地図の作製(26290003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】竹内 秀明 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (00376534)
【キーワード】硬骨魚類 / 神経ペプチド / 社会行動 / ゲノム編集 / 配偶者選択 (他22件)
【概要】メダカの三者関係(オス、オス、メス)において、「オスがライバルオスよりもメスから近い位置を維持するように、ライバルオスとメスとの間に割り込む」という形で配偶者防衛を示すことを発見した。メダカ変異体を用いた行動実験の結果、バソトシンシステムが配偶者防衛においてライバルオスに勝つために必要であることを示した(PLoS Genetics 2015). さらに配偶者防衛行動は、ライバルオスの性行動を妨害す...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
【医歯薬学】社会医学:実験心理学脳・神経を含む研究件
❏なぜ言語には文法が必要なのか-脳磁図を用いた予測処理における神経律動の分析(18K18515)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2021-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 脳・神経 / 認知科学 / 実験系心理学 / 実験計心理学 (他6件)
【概要】自然言語に複雑で多様な「文法」が存在するのはなぜなのだろうか。この疑問には,いまだに科学的・実証的な答えが与えられていない。本研究では「予測(prediction)」という概念を手がかりに,脳 (神経)科学の観点からこの難問に挑んだ。具体的には,「一本の枝」「一枚の紙」のように,日本語の数量表現が後続する名詞のタイプを予測する手がかりとなることを利用し,言語処理における予測に伴う神経活動を探る脳磁...
❏強化学習理論に基づく問題解決のモデル化と創造的問題解決の認知機序の解明(16H01725)
【研究テーマ】認知科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】植田 一博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60262101)
【キーワード】認知科学 / 実験心理学 / 学習心理学 / 脳・神経 / 実験系心理学
【概要】強化学習の計算理論における重要なパラメータとして、学習の速さを決定する学習率αと「既得情報の利用と新規情報の探索」のバランスを決定する逆温度βがある。この2つのパラメータによって特徴付けられる認知機構は、強化学習そのものや意思決定のみならず、問題解決の説明原理にもなり得るという仮説を検証した。実験の結果、山賊問題(bandit task)で計測される逆温度βと、アイデア生成課題の一つのUUT課題で...
❏脳はどのように文法を生み出すのか―東アジア言語比較認知神経科学からの探求―(15H01881)
【研究テーマ】言語学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
【キーワード】言語学 / 認知科学 / 脳・神経 / 実験系心理学 / 国際研究者交流
【概要】文法がなぜ、どのように生じたのかという疑問は、これまで主に、言語の歴史的変化や人間の生物的進化の観点から論じられてきた。本研究ではこの問題に認知神経科学的観点からアプローチし、言語処理を可能にするメカニズムが人間の脳にどのように備わるのかを明らかにする研究に取り組んだ。研究を通して、言語の音韻的、統語的、意味的、語用的処理に関わる脳活動を探る実験を行い、それぞれの処理過程の特徴を明らかにすることが...
【医歯薬学】社会医学:循環器・高血圧脳・神経を含む研究件
❏自律神経に着目したジストロフィン異常心筋症の治療法開発-最大死因の解決を目指す(17K07092)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木村 公一 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (50596236)
【キーワード】筋ジストロフィー / 心筋症 / 自律神経 / 自律神経制御 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究はモデル動物2研究と臨床研究で構成した。【モデル犬】頻脈・自律神経異常の存在を確認した後、心拍抑制・自律神経抑制の効果を評価したが、自律神経指標は軽度抑制できるものの、期待されていた十分な心拍抑制を得られず、心エコー所見・病理所見においても期待された治療効果を達成できなかった。【モデルラット】頻脈・心機能障害を確認後、内服薬を投与したが、心臓のベネフィットが出現する前に食欲低下・活動量低下と...
❏外部刺激に対する循環器制御応答の高精度抽出手法の開発とヘルスケア応用(23650415)
【研究テーマ】応用健康科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】小谷 潔 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (00372409)
【キーワード】生物・生体工学 / 循環器・高血圧 / 生理学 / ユーザインタフェース / 脳・神経 (他9件)
【概要】本研究では外部刺激に対する血圧・心拍の制御応答を高精度で抽出する手法を提案・構築した.嚥下をテスト刺激として用いて実験を行った結果,今回提案したアルゴリズムにおいて,刺激のない時間帯の心拍・血圧応答波形が平坦になり,また刺激時においてはその反応を顕著に抽出することを確認した.さらに,立ちくらみなどの対策,予防に向けた基礎的検討として, 突発的な姿勢変化に提案手法を適用し,起立時の血圧変化から呼吸性...
❏心不全における交感神経機能の可塑性に関する研究(21249051)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】福田 恵一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (20199227)
【キーワード】神経科学 / 循環器・高血圧 / 生体分子 / 脳・神経 / 発生・分化 (他13件)
【概要】心不全では、全身の交感神経活動が亢進することが知られているが、逆説的に交感神経終末から分泌されるノルエピネフリンの心筋内含量は減少している。この現象が交感神経の副交感神経化によるものかどうかを検証するために研究を行った。結果、交感神経を副交感神経に変換する因子として知られる白血病抑制因子とカルジオトロフィン-1の発現が、不全心筋において増加し、これらの因子により、心臓を支配する交感神経が副交感神経...
【医歯薬学】歯学:成長因子脳・神経を含む研究件
❏脳内成長因子の生理作用と病態に関する研究(23228004)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / 成長因子 / 神経変性 / 神経新生
【概要】本研究は脳内における神経細胞の増殖、分化、細胞死等の制御に関わるプログラニュリン等の成長因子の生理作用に関する基礎的研究と、その遺伝子変異による神経変性疾患に関する神経病理学的な研究を融合させ、神経細胞の生存と変性を制御する成長因子の作用の分子機構を明らかにするとともに、病態発現機構の解明に資することを目的としている。本研究により脳障害や神経細胞に対するストレスによりプログラニュリンの発現が増加し...
❏ステロイド/成長因子システムの中枢作用機構に関する研究(20248030)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / プログラニュリン / 神経新生 (他8件)
【概要】本研究においては、性ステロイドと成長因子の共役により誘導される周生期の脳の性分化や成熟後の神経保護作用の機構を解明することを目的とした。成長因子プログラニュリン(PGRN)遺伝子欠損マウス等を用いた解析の結果、エストロゲンはPGRNを介して青斑核の細胞数等に影響を与えることにより行動の性差を形成すること、PGRNは神経変性を抑制するとともに海馬歯状回の神経新生、運動学習機能、脳障害後のミクログリア...
❏ステロイドと成長因子の共役による脳機能の維持と再生(17208025)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / 神経新生 / Neuroeenesis
【概要】近年、ステロイドホルモンが認知、記憶など脳の高次機能の維持や虚血性脳疾患からの回復に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあり、この作用は保護作用と呼ばれている。我々は、ステロイドの保護作用は幾つかの成長因子の遺伝子発現を介すること、さらにその中には我々が同定した脳の性分化関連遺伝子(グラニュリン)が含まれることを見出した。本研究はステロイドと成長因子の共役による神経細胞の分化と再生の神経...
【医歯薬学】歯学:解剖学脳・神経を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
❏線虫のシナプスタンパク質の局在と機能の解析(13680864)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】黒柳 秀人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30323702)
【キーワード】遺伝子 / 解剖学 / ゲノム / 神経科学 / 脳・神経 (他7件)
【概要】線虫(C. elegans)のシナプスタンパク質を同定するために、哺乳類の中枢神経のシナプス、特にグルタミン酸受容体と複合体を形成するタンパク質の線虫ホモログの遺伝子のcDNA単離と発現解析を行った。PSD-95/SAP90ファミリーのタンパク質は線虫では遺伝子が1つだけ存在しており、トランスジェニック線虫を作製してプロモーター解析を行ったところ咽頭、腸および下皮細胞に発現が見られたが、神経系での...
【医歯薬学】歯学:発生脳・神経を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏大脳発生におけるニューロン分化期の長さを決定するメカニズム(19770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】大脳 / 神経幹細胞 / 発生 / ニューロン / エピジェネティクス (他7件)
【概要】大脳は高度な機能を持ち、進化に伴って高度に発達して来た。この脳を構成する主要な細胞種の一つがニューロンであり、脳が適切に機能するためには適切な数のニューロンが発生期間中に作り出されなければならない。ニューロンは発生中の一定期間しか作られず、このニューロン産生の期間の決定が最終的に作り出されるニューロンの数の決定に重要な要素となる。本研究では、ニューロン産生期が終了するメカニズムを明らかにし、ニュー...
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
【医歯薬学】歯学:再生医学脳・神経を含む研究件
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
❏成体脳室下層で生まれる神経細胞の移動制御機構(19300134)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】澤本 和延 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90282350)
【キーワード】再生医学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 / 発生・分化
【概要】成熟した脳内で、新生ニューロンが目的の位置に移動するには、周囲組織・細胞からの様々なシグナルが必要である。これには、分泌性蛋白質や新生ニューロンの周囲を取りまくアストロサイト、血管構造が関与していることを本研究にて明らかにしてきた。これらのメカニズムについて更に詳細に検討するため、本年度は以下について解析を行った。 1)嗅球の形成・リモデリングにおけるSlitの役割の解析 Slit1-/-Slit...
【医歯薬学】薬学:動物脳・神経を含む研究件
❏老人性難聴の発症に影響する遺伝子群および遺伝外因子の解析(23390393)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】.老化 / 蝸牛 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / 老化 (他8件)
【概要】数種の遺伝子改変マウスを用いて特に酸化ストレスと老化による蝸牛の変性・老人性難聴の進行について解析した。スーパーオキシドディスムターゼ (SOD) は細胞内に発生したスーパーオキシドアニオン(活性酸素)を分解する酵素である。MnSODのヘテロマウスでは蝸牛内の老化に伴う酸化ストレスは増悪するが、15カ月齢まで血管条、有毛細胞、ラセン神経節細胞の変性や難聴の加速は見られなかった。Glutathion...
❏多機能性GnRHペプチド神経系の生物機能に関する統合的研究(20247005)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】岡 良隆 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70143360)
【キーワード】ペプチド / 生殖 / 性行動 / 神経生理学 / トランスジェニック (他14件)
【概要】我々は、脳内のGnRH1、GnRH2、GnRH3ニューロンのそれぞれが特異的にGFPを発現する遺伝子組換メダカを作り、それらを生きたまま可視化した。神経回路を保ったままの丸ごとの脳をin vitroに保ち、顕微鏡下で単一のGFP標識GnRHニューロンからの自発的な神経活動や神経修飾・伝達物質に対する神経応答を記録することにより、それらの機能を生理学的に解析した。また、脳下垂体からの生殖腺刺激ホルモ...
【医歯薬学】薬学:シナプス可塑性脳・神経を含む研究件
❏分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構(23500469)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40383765)
【キーワード】シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 (他9件)
【概要】分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須で...
❏「イオンチャネル」型グルタミン酸受容体のチャネル活動非依存性機能の解明(21790213)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70383718)
【キーワード】イオンチャネル / シナプス可塑性 / 記憶・学習 / 小脳 / 脳・神 (他8件)
【概要】本研究では、イオンチャネル型グルタミン酸受容体(iGluR)のチャネル非依存的な機能について、iGluRメンバーであるデルタ2受容体を対象に追究した。その結果、デルタ2受容体は、チャネルとして働かず、細胞外N末端領域を介してシナプス形成を促進し、細胞内C末端領域を介して、記憶・学習の分子基盤とされるシナプス可塑性を制御することが分かった。本研究の成果は、iGluR機能の全貌解明に有用な知見を与えう...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】薬学:シナプス形成脳・神経を含む研究件
❏分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構(23500469)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40383765)
【キーワード】シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 (他9件)
【概要】分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須で...
❏成熟後および発育期における運動習慣が小脳シナプスの機能と運動スキルに及ぼす影響(19500494)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】柳原 大 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (90252725)
【キーワード】小脳 / 下オリーブ核 / 運動学習 / 運動スキル / 運動習慣 (他7件)
【概要】成熟しすでに脳における回路形成が一旦完成し、固定化された後でも廃用症候群や慢性的な運動不足により運動の制御・学習機能の低下が生じるが、そのような原因の1つとして下オリーブ核・登上線維-プルキンエ細胞シナプスの機能低下が関与している可能性がある。本研究では、マウスおよびラットを用いた動物実験により、下オリーブ核・登上線維系の小脳機能への影響を明らかにし、また、不活動に伴う登上線維-プルキンエ細胞シナ...
【医歯薬学】薬学:樹状突起脳・神経を含む研究件
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
❏シナプス活動を可視化して時空間特性に迫る(23800019)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011
【研究代表者】高橋 直矢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80609842)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 神経 / ニューロン / シナプス (他10件)
【概要】新規に開発した大規模スパインイメージング法を用いて、海馬ニューロンの樹状突起におけるシナプス入力の時空間パターンを観察することに成功した。興奮性ニューロンにおいては近傍のスパインが同時に活動していたことから、同期入力が樹状突起の局所に集約されていることが見いだされた。一方で、Parvalbumin陽性の抑制性ニューロンにおいては同期入力が分散型であることを見いだし、ニューロン種特異的なシナプス入力...
❏RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構(21390075)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
【キーワード】細胞内情報伝達 / 分子神経生物学 / 神経可塑性 / シグナル伝達 / 脳・神経 (他21件)
【概要】RICSは神経細胞のシナプス後部に局在し、興奮性シグナルとシナプス接着とのリンクに関係すると考えられている。本研究でノックアウトマウス由来神経細胞を用いた解析を行い、NMDA受容体→CaMKII→RICS→Cdc42およびJNKというシグナル伝達経路を見出した。PX-RICSは、非神経細胞ではN-cadherin/β-catenin複合体の輸送に関与することが示されている。本研究で、PX-RICS...
【医歯薬学】薬学:りん酸化脳・神経を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏樹状突起形態・機能の神経活動依存的制御の分子機構(20670002)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2008 - 2012
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / リン酸化 / 突起伸展 / シナプスから核へのシグナリング / 脳・神経 (他9件)
【概要】「経験」に基づく情報を、神経回路内に長期的に「書き込む」シグナル伝達機構については多 くの謎が残っている。本研究課題を通じ、(1)神経突起の形態制御を司る新たなCaMKK-CaMKカスケード、(2)シナプス活動が新規遺伝子発現を引き起こすメカニズム、(3)神経活動によって誘導され た遺伝子産物がシナプスを修飾する逆シナプスタギング機構、等を解明し、「経験」が神経情報 として神経回路に貯蔵される仕組...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】薬学:再生医療脳・神経を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
❏反復的経頭蓋磁気刺激療法の慢性刺激による脳変化とコンピューターシミュレーション(22591608)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】齋藤 洋一 大阪大学, 産学連携本部, 特任教授 (20252661)
【キーワード】機能脳神経外科学 / 脳・神経 / 脳神経 / 経頭蓋磁気刺激 / 脳血流 (他7件)
【概要】大脳皮質内に生じる誘起電流を正確に予想することが必要であるので、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)コンピューターシミュレーションを行った。MRI撮影から画像処理して、脳、とそれ以外に分けた脳内誘起電流分布を、5mmメッシュのサイズで、3次元シミュレーションに成功した。rTMSした際に、大脳皮質においてどのような血流変化が生じるかを検討することは重要である。直径20mmのラット用8の字コイルを用いて...
【医歯薬学】薬学:細胞・組織脳・神経を含む研究件
❏中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】蝸牛
【研究期間】内耳
【研究代表者】時間
【キーワード】易障害性
【概要】
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
【医歯薬学】薬学:細胞移動脳・神経を含む研究件
❏中枢神経系における神経細胞社会の構築機構(22240041)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 細胞移動 / 神経科学 / 脳・神経
【概要】哺乳類特有の脳構造である大脳皮質脳室下帯/多極性細胞蓄積帯MAZにおいて、それを構成する細胞の産生様式を制御する分子の検索を行い、機能解析や比較ゲノム解析の結果、重要な候補分子を見いだした。さらに、MAZの多極性移動神経細胞に発現する受容体とその内在性リガンドを複数同定するとともに、多極性移動神経細胞の特徴的な動態がPI(3,4)P2-ラメリポディン-Ena/VASP-アクチン系によって制御される...
❏抑制性神経細胞の大脳皮質内への分配の制御機構(21650078)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 神経科学 / 脳・神経 / 細胞移動
【概要】高度な知能・精神活動などを担う大脳新皮質を、哺乳類が進化において獲得した仕組みの一端を示した。すなわち、他の神経細胞の活動を抑制する働きをする「抑制性神経細胞」と呼ばれる細胞の移動能が、哺乳類で新皮質内に進入できるように変化したことが鍵を握ることを発見した。大脳新皮質の抑制性神経細胞は、統合失調症などの精神疾患と関連する可能性が近年注目されており、ヒトが高度な脳機能を獲得した仕組みの解明につながる...
❏中枢神経系における神経細胞社会の構築機構(19200031)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 神経科学 / 脳・神経 / 細胞移動 (他10件)
【概要】大脳皮質神経細胞の移動過程に注目し、まずは辺縁帯直下で移動終了過程にある細胞に強く発現する遺伝子を多数同定した。また、いくつかの分子について層形成や細胞動態における機能を見いだした。さらに、脳室帯で誕生した神経細胞と脳室下帯/中間帯で誕生した神経細胞とでは移動プロファイルが全く異なることを見いだした。前者は、脳室下帯とオーバーラップする部位で一時的に長時間滞留することを発見し、多極性細胞蓄積帯と命...
【医歯薬学】薬学:細胞死脳・神経を含む研究件
❏インスリンシグナルが嗅上皮障害後の再生過程に与える影響の検討(17K11354)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】菊田 周 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00555865)
【キーワード】嗅覚 / インスリン / 嗅上皮 / 細胞死 / 脳・神経 (他7件)
【概要】嗅上皮障害後に新生する嗅細胞の分化・成熟過程にインスリンシグナルがどのような影響を及ぼすのかを検討した。その結果インスリンが欠乏した糖尿病マウスでは、嗅上皮障害後の再生が遅延することを明らかになった。障害後に新生した嗅細胞はインスリンシグナルに依存して分化、成熟するが、特に障害後8-13日目のインスリンシグナルが嗅上皮の修復に重要であった。今後、嗅上皮障害患者に対するインスリン点鼻投与による治療法...
❏神経細胞が細胞死を免れる機構の解明(16K14567)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 細胞死
【概要】マウスの全大脳半球培養の際に大量の神経細胞死が生じることを確認し、ある特定の培地成分の有無によって神経細胞死が大きく影響を受けることを発見した。この成分が神経細胞死を誘導する機構を検討し、分子的機序の一部を明らかにした。さらに、この成分による神経細胞死誘導を阻害できる薬剤を見出した。 また、マウス胎生期に一過的に虚血にして神経細胞死等を誘導した際に発現が変動する分子群を同定し、変化の大きいシグナル...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
【医歯薬学】薬学:カルシウム脳・神経を含む研究件
❏幼弱神経系における興奮形態形成連関による回路形成制御機構(19H01007)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 脳発達 / カルシウム / 幼弱脳 / 発達
【概要】本研究では、幼弱神経系における興奮形態形成連関の研究を実施するため、以下の3つの目的に沿って研究を進めている。1)主として生物物理学・生理学手法を用いて、脳発達期におけるin vivo 幼弱神経系にて、SRCaTが発生する時期・条件の解明を進める。2)生化学・薬理学・細胞生物学的手法を用いて、SRCaTの下流で興奮形態形成連関を担うCa2+/CaM依存的伝達経路の実体を探索していく。3)神経発生学...
❏食欲長期記憶固定を制御するArc依存的神経回路動態解明(19F19810)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / カルシウム / Arc / 神経科学
【概要】前初期遺伝子Arcは、記憶形成時に少数の高度に活性化されたニューロンで発現することを受入研究者らは明らかにしてきた。Arcは一度発現されると、活性化ニューロンの多くで、後期異シナプス性抑圧を誘導し、記憶・学習の制御に寄与する。しかしこのメカニズムの詳細は解明されていない。そこで、受入研究者は、記憶学習時のArc発現を可視化する実験系を提供した。一方、外国人特別研究員は、Arc誘導時の後期長期抑圧が...
❏赤色シフトCa2+指示遺伝子を活用した高速多重Ca2+計測法の開発(16K13105)
【研究テーマ】基盤・社会脳科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】カルシウム / シグナル伝達 / 脳・神経
【概要】申請研究者は、これまでのCa2+指示遺伝子や化学的なCa2+指示薬を上回る性能を持つGECIであるR-CaMP2の開発に成功した。これは、研究代表者のこれまでのカルシウム・カルモジュリン結合蛋白に関する生化学研究の蓄積に基づくR-CaMP2の合理的設計による画期的成果である。本研究では、既存の2色(緑・赤)を超える多色イメージング法をさらに拡張する合理的なタンパク工学的手法により実現した。多色の細...
【医歯薬学】薬学:発生・分化脳・神経を含む研究件
❏自閉症の病態理解に向けた神経幹細胞運命制御メカニズムの解明(21K06387)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】神経幹細胞 / 自閉症 / 大脳 / 発生・分化 / 前頭前皮質 (他6件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでの報告から、自閉症児において脳の局所肥大が観察されている。また、肥大のパターンから将来自閉症を発症するか予測できる可能性も示唆されている。さらに、近年のモデル動物を用いた研究から、複数の自閉症ハイリスク遺伝子欠損動物に共通した表現型として脳サイズ制御の破綻が観察されている。しかし、自閉症においてみられる局所脳肥大を担うメカニズムは殆ど不明であ...
❏自閉症早期にみられる領域特異的な大脳新皮質肥大のメカニズムの解明(18K06477)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 前頭前野 (他7件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでに、自閉症児において大脳の局所領域が一過的に肥大することが報告されている。しかし、局所肥大を担うメカニズムは殆ど不明である。そこで本研究では、局所肥大を起こすメカニズムを明らかにすることを目指した。独自に開発した脳局所肥大モデルマウスの解析を行った結果、胎生期の異常が脳肥大や自閉症様行動の原因となっている可能性を示唆する結果が得られた。また、...
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
【医歯薬学】薬学:マウス脳・神経を含む研究件
❏マウス一次視覚野ニューロンに方位選択性が生じる神経回路の解明(17H03540)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】根東 覚 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (20301757)
【キーワード】シナプス / 大脳視覚野 / 2光子カルシウムイメージング / シナプス統合 / 視覚情報処理 (他17件)
【概要】脳の基本単位はニューロンで、その役割はシナプス入力を選択的に統合し出力を伝達することです。しかしながら、何千もの入力から出力を決めるメカニズムは未解明でした。本研究では、このメカニズムを明らかにするために、まずスパイン活動の正確な記録を行う新規方法を開発し、次に視覚刺激によって起こるスパイン活動をカルシウムセンサーにより記録しました。1個のニューロンから多数のスパイン反応を計測し、スパインの機能マ...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】薬学:神経回路脳・神経を含む研究件
❏マウス一次視覚野ニューロンに方位選択性が生じる神経回路の解明(17H03540)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】根東 覚 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (20301757)
【キーワード】シナプス / 大脳視覚野 / 2光子カルシウムイメージング / シナプス統合 / 視覚情報処理 (他17件)
【概要】脳の基本単位はニューロンで、その役割はシナプス入力を選択的に統合し出力を伝達することです。しかしながら、何千もの入力から出力を決めるメカニズムは未解明でした。本研究では、このメカニズムを明らかにするために、まずスパイン活動の正確な記録を行う新規方法を開発し、次に視覚刺激によって起こるスパイン活動をカルシウムセンサーにより記録しました。1個のニューロンから多数のスパイン反応を計測し、スパインの機能マ...
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏視覚系の人工境下再構成に関する基礎的研究(17650129)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生物・生体工学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳スライス / 器官培養 (他9件)
【概要】研究計画最終年度となる平成19年度は、視覚系を構成する網膜と上丘試料の共培養条件確立に引き続き、培養細胞系の自発、誘発活動計測を実施し、成果のとりまとめを行った。視覚機能が十分発達したadultラットから採取した網膜試料を用いることにより、光刺激に対する応答が計測可能であることを確認したが、この時期の試料は培養系には適さないことが明らかになった。これに対し、新生ラットから採取した試料を利用すること...
【医歯薬学】薬学:生理活性脳・神経を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏トラフグのフグ毒センシングに関する行動・分子生物学的研究(24380109)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】阪倉 良孝 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (20325682)
【キーワード】水産学 / 行動学 / 生理活性 / 脳・神経 / 遺伝子 (他6件)
【概要】フグに対するフグ毒の生態学的意義の解明の一環として,トラフグ稚魚のフグ毒の知覚・摂取と脳内作用を詳細に調べた。まず,Y字迷路水槽内でフグ毒に対する行動を調べ,毒の取り込みを免疫組織化学により調べた結果,トラフグ稚魚はフグ毒を嗅覚で感知して摂取し,取り込んだフグ毒が肝臓,皮膚,および脳と感覚器(眼,嗅覚器)に速やかに移行されることを明らかにした。フグ毒を感知した個体の脳内遺伝子発現を次世代シーケンサ...
❏多機能性GnRHペプチド神経系の生物機能に関する統合的研究(20247005)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008-04-08 - 2013-03-31
【研究代表者】岡 良隆 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70143360)
【キーワード】ペプチド / 生殖 / 性行動 / 神経生理学 / トランスジェニック (他14件)
【概要】我々は、脳内のGnRH1、GnRH2、GnRH3ニューロンのそれぞれが特異的にGFPを発現する遺伝子組換メダカを作り、それらを生きたまま可視化した。神経回路を保ったままの丸ごとの脳をin vitroに保ち、顕微鏡下で単一のGFP標識GnRHニューロンからの自発的な神経活動や神経修飾・伝達物質に対する神経応答を記録することにより、それらの機能を生理学的に解析した。また、脳下垂体からの生殖腺刺激ホルモ...
【医歯薬学】薬学:神経幹細胞脳・神経を含む研究件
❏自閉症の病態理解に向けた神経幹細胞運命制御メカニズムの解明(21K06387)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】神経幹細胞 / 自閉症 / 大脳 / 発生・分化 / 前頭前皮質 (他6件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでの報告から、自閉症児において脳の局所肥大が観察されている。また、肥大のパターンから将来自閉症を発症するか予測できる可能性も示唆されている。さらに、近年のモデル動物を用いた研究から、複数の自閉症ハイリスク遺伝子欠損動物に共通した表現型として脳サイズ制御の破綻が観察されている。しかし、自閉症においてみられる局所脳肥大を担うメカニズムは殆ど不明であ...
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
❏胎生期および成体において未分化な神経幹細胞を維持する機構の解明(21870010)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 神経幹細胞 / 幹細胞ニッチ / Notch
【概要】近年、成体における神経幹細胞の存在が明らかになり再生医療への応用といった点からもその運命制御の研究が活発に行われている。神経幹細胞は成体脳において脳室下帯や海馬歯状回といった限局した領域にのみ存在することから未分化維持ニッチの存在が想定されているがその実体は殆ど不明である。本研究では、NotchリガンドDll1発現細胞が成体脳室下帯神経幹細胞を維持するためのニッチ細胞として機能することを明らかにし...
【医歯薬学】薬学:MRI脳・神経を含む研究件
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏大規模データによる神経疾患および精神疾患の統合的画像診断システムの確立(15K15451)
【研究テーマ】放射線科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10444093)
【キーワード】脳・神経 / MRI
【概要】脳画像における統合的画像診断システムの構築を模索するにあたり、公開データベースのデータを活用し、まず、各種の画像の再現性について検討を行った。続いて、他のシーケンスやモダリティーの情報から個別の正常マップを推定する方法について検討し、ある程度の精度で異常領域を抽出できることを確認した。この異常分布に基づく、統合的画像診断システムの模索を継続し、今後、より精度の高い、画像診断システムの樹立へと発展さ...
❏MRIに基づく匂いやフェロモンを識別する嗅神経回路の解析(26450129)
【研究テーマ】応用生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】吉永 壮佐 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 講師 (00448515)
【キーワード】匂い / フェロモン / 脳・神経 / MRI / 嗅覚 (他8件)
【概要】多くの動物は、種の保存や生命の危機回避において、嗅覚を通じて外界から様々な情報を得ている。匂い物質やフェロモンといった化学物質がその情報の担い手であり、情動や行動、生理的変化を惹き起こす。 本研究において、マウス脳内における匂い物質やフェロモン様物質に対する応答を、機能的MRI手法により捉えることに成功した。繰り返しの嗅覚刺激に呼応して周期的に信号変化が生じる脳内部位を抽出する解析手法を確立し、こ...
【医歯薬学】薬学:遺伝子改変マウス脳・神経を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】薬学:電気生理学脳・神経を含む研究件
❏マウス嗅覚系におけるシナプス形成特異性の検証(16H06144)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (70548859)
【キーワード】神経回路形成 / 神経科学 / 嗅覚 / 発生 / 分子生物学 (他17件)
【概要】高等動物が外界の情報に対して適切な行動を選択するためには、発生の過程で脳に存在する神経回路が個体差なく正確に形成される必要がある。神経回路は、遺伝子に規定されたプログラムに加えて、臨界期に生じる神経活動による精緻化を経て完成される。この回路構築の具体的な分子メカニズムの理解は、動物の先天的な行動と学習によって変化する可塑的な行動原理を理解する上で重要な示唆を与える。 一般に回路の精緻化は、神経細胞...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】薬学:酵素脳・神経を含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏ニューログロビンの細胞死抑制機構の解明と蛋白質工学的改変(19570121)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 酵素 / ストレス / 脳・神経 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】ニューログロビン(Ngb)は酸化ストレスに応答しシグナル伝達過程を制御することにより、神経細胞死を防いでいる可能性が高い。本研究では、この仮説を検証することを目的とした。その結果、神経細胞死抑制活性にヒトNgb の「GDP 解離抑制蛋白質」としての活性が極めて重要であることを実証した。また、魚のNgb が「細胞膜貫通特性」を持つことを発見し、さらに、蛋白質工学的手法を駆使することにより、培地に加え...
❏神経アクチン細胞骨格制御に関わるRhoならびにCa^<2+>シグナル伝達機構の解明(17300116)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 酵素 / 遺伝子 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、Rho活性やカルシウム流入のより生じる神経アクチン細胞骨格などの再編成機構と、その下流の生理作用などについて探索した。 まず樹状突起形成・伸展を制御するCaMK分子種を調べた。大脳皮質培養細胞の樹状突起形成は、CaMKIα、CaMKIIやCaMKIVのRNAiでは全く阻害されず、CLICK-III/CaMKIγのRNAiのみ顕著な短縮とRac活性の低下が明らかとなった。さらなる実験から...
【医歯薬学】薬学:脳・神経を含む研究件
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
【医歯薬学】薬学:神経科学脳・神経を含む研究件
❏中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】蝸牛
【研究期間】内耳
【研究代表者】時間
【キーワード】易障害性
【概要】
❏食欲長期記憶固定を制御するArc依存的神経回路動態解明(19F19810)
【研究テーマ】
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2019-11-08 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / カルシウム / Arc / 神経科学
【概要】前初期遺伝子Arcは、記憶形成時に少数の高度に活性化されたニューロンで発現することを受入研究者らは明らかにしてきた。Arcは一度発現されると、活性化ニューロンの多くで、後期異シナプス性抑圧を誘導し、記憶・学習の制御に寄与する。しかしこのメカニズムの詳細は解明されていない。そこで、受入研究者は、記憶学習時のArc発現を可視化する実験系を提供した。一方、外国人特別研究員は、Arc誘導時の後期長期抑圧が...
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
【医歯薬学】薬学:生体分子脳・神経を含む研究件
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
【医歯薬学】薬学:ショウジョウバエ脳・神経を含む研究件
❏視神経軸索投射の層・カラム特異的認識メカニズムの分子基盤(26291047)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】鈴木 崇之 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60612760)
【キーワード】神経遺伝学 / ショウジョウバエ / 軸索投射 / 受容体型膜タンパク質 / 軸索間相互作用 (他18件)
【概要】Fmiの機能解析をサナギ初期において初めて行ったところ、Fmiはフィロポーディアの形成と伸長を促進する機能を持っていることがわかり、Gogoはこれを抑制する機能を持っていることが分かった。このGogoの機能が、サナギ初期でR8軸索どうしが距離を一定に保つことにつながっている。サナギの後半でGogoの発現が弱くなると、Fmiのフィロポーディア伸長のスイッチが入り、R8がM3に到達することになる。これ...
❏ショウジョウバエ視覚中枢を用いた脳の層構造形成機構の解明(19700316)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】佐藤 純 金沢大学, フロンティアサイエンス機構, 特任准教授 (30345235)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 発生・分化 / 遺伝学 / 遺伝子 (他8件)
【概要】ショウジョウバエ視覚中枢のメダラ神経節の発生過程を制御する分子機構を解析し、転写因子Drfの発現によって規定される神経細胞は約60種存在するメダラ神経細胞のうち9種の神経細胞を構成すること、高次の神経節であるロビュラの第1層および第4層特異的に投射すること、ロビュラに至る投射は幼虫期においてすでに見られることがわかった。また、神経細胞の種類と細胞体の位置には強い相関があることがわかった。 ...
【医歯薬学】薬学:アルツハイマー病脳・神経を含む研究件
❏フェニルプロパノイド系ポリフェノールが腸管を介して脳機能を改善する効果の解明(15H02894)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 彰子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90348144)
【キーワード】アルツハイマー病 / ロスマリン酸 / 食品 / 脳・神経 / 農林水産物 (他11件)
【概要】ポリフェノールにはアルツハイマー病(AD)を予防する疫学的知見が報告されているが生体内でのメカニズムは不明なことが多い。ADモデルマウスに、ロスマリン酸(RA)を摂食させると、脳内アミロイドβ(Aβ)の凝集が抑制された。本マウス脳のトランスクリプトミクスによりRA群において、脳内でAβ凝集抑制活性を有するモノアミン類の濃度が上昇する可能性が示唆された。野生型マウスを用いた試験では、RA摂食によりこ...
❏高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-(19591374)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】三村 將 昭和大学, 医学部・精神医学教室, 准教授 (00190728)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 老化 / 自動車運転 / 光トポグラフィ (他17件)
【概要】本研究では、健常高齢ドライバーと脳損傷ドライバーを対象に、光トポグラフィを用いて客観的に運転安全性の評価を行うことを目的とした。その結果、軽度のアルツハイマー病患者においては、危険場面を疑似運転中に、ブレーキ反応の遅延とともに、前頭葉の活動性低下をみたケースでは、運転リスクが高いと考えられた。また、有効視野計測(UFOV)の手法にgo/no-go課題を加えた独自の課題(VFIT)を用いた検討では、...
【医歯薬学】薬学:イオンチャネル脳・神経を含む研究件
❏体液恒常性を司る脳内機構の研究(24220010)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 教授 (60172798)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 体液恒常性 / イオンチャネル / シグナル伝達 (他9件)
【概要】脳弓下器官(SFO)に、分界条床核腹側部(vBNST)へ投射して水欲求を制御する“水ニューロン”、あるいは終板脈官器官(OVLT)に投射して塩欲求を制御する“塩ニューロン”と呼ぶべき、AT1a陽性ニューロンの集団があることを見出した。前者はコレシストキニンの、後者はNa+の濃度上昇で活性化する、異なるGABA作動性ニューロンから、それぞれ抑制的制御を受けていた。また、脳内Na+センサー、NaxのN...
❏「イオンチャネル」型グルタミン酸受容体のチャネル活動非依存性機能の解明(21790213)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】掛川 渉 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70383718)
【キーワード】イオンチャネル / シナプス可塑性 / 記憶・学習 / 小脳 / 脳・神 (他8件)
【概要】本研究では、イオンチャネル型グルタミン酸受容体(iGluR)のチャネル非依存的な機能について、iGluRメンバーであるデルタ2受容体を対象に追究した。その結果、デルタ2受容体は、チャネルとして働かず、細胞外N末端領域を介してシナプス形成を促進し、細胞内C末端領域を介して、記憶・学習の分子基盤とされるシナプス可塑性を制御することが分かった。本研究の成果は、iGluR機能の全貌解明に有用な知見を与えう...
【医歯薬学】薬学:ステロイドホルモン脳・神経を含む研究件
❏ステロイド/成長因子システムの中枢作用機構に関する研究(20248030)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / プログラニュリン / 神経新生 (他8件)
【概要】本研究においては、性ステロイドと成長因子の共役により誘導される周生期の脳の性分化や成熟後の神経保護作用の機構を解明することを目的とした。成長因子プログラニュリン(PGRN)遺伝子欠損マウス等を用いた解析の結果、エストロゲンはPGRNを介して青斑核の細胞数等に影響を与えることにより行動の性差を形成すること、PGRNは神経変性を抑制するとともに海馬歯状回の神経新生、運動学習機能、脳障害後のミクログリア...
❏ステロイドと成長因子の共役による脳機能の維持と再生(17208025)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / 神経新生 / Neuroeenesis
【概要】近年、ステロイドホルモンが認知、記憶など脳の高次機能の維持や虚血性脳疾患からの回復に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあり、この作用は保護作用と呼ばれている。我々は、ステロイドの保護作用は幾つかの成長因子の遺伝子発現を介すること、さらにその中には我々が同定した脳の性分化関連遺伝子(グラニュリン)が含まれることを見出した。本研究はステロイドと成長因子の共役による神経細胞の分化と再生の神経...
【医歯薬学】薬学:分化脳・神経を含む研究件
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
❏中枢神経系超早期の発達に影響する分子異常に着目した自閉症脳病態の解明(18209037)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】加藤 進昌 昭和大学, 医学部, 教授 (10106213)
【キーワード】児童精神医学 / 環境変動 / 遺伝子 / 脳 / 神経 (他9件)
【概要】自閉症を高率に合併することが知られている結節性硬化症の責任遺伝子TSC2に変異をもつEkerラットのスパインを超微形態学的に検討し、多数の融合した異常ミトコンドリアとシナプス未形成のフィロポディアを確認した。また、発達期に発現するarcadlinという蛋白質のスパイン制御機構を明らかにした。結節性硬化症では、TSC2-Rheb-mTORの異常が何らかのメカニズムを介してミトコンドリアの増殖あるいは...
【医歯薬学】薬学:分子認識脳・神経を含む研究件
❏アルツハイマー性神経回路変調発生・伝搬過程の可視化(24650249)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経変性疾患 / 細胞・組織 / 神経科学 / ナノバイオ (他6件)
【概要】アルツハイマー性神経障害の発生,伝搬過程を可視化する細胞培養マイクロデバイスを開発した.多数のマイクロ電極を集積化した基板上にシリコンゴム製の立体構造物を利用して複数の細胞培養区画を配置し,区画間をトンネルで連絡する構造とした.ラット海馬から採取した神経細胞を培養し,アルツハイマー性障害発生原因物質の有力な候補とされているβアミロイド投与による神経変性障害発生・伝搬の様子を電気活動,細胞内Ca濃度...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
❏前脳基底部・海馬・大脳皮質共培養系構築による学習調節機構の解明(21650106)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 細胞・組織 / 分子認識 / ナノバイオ
【概要】平成22年度の研究実施計画として設定した2つの課題に対して以下の成果を得た. 1.マイクロ構造を利用した共培養チャンバの設計と製作 2つの独立した共培養系をマイクロ通路で結合する細胞培養チャンバの製作プロセスにつき検討した.PDMS (poly-dimethylsiloxane)を利用して,2つのマイクロチャンバとそれを結ぶトンネル構造を形成した。2つのマイクロチャンバに播種した細胞をそれぞれPK...
【医歯薬学】薬学:タンパク質脳・神経を含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏内耳障害において細胞内タンパク質分解系による生体制御機構が果たす役割の解明(25293347)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10359606)
【キーワード】脳・神経 / 内耳 / タンパク質 / オートファジー / プロテアソーム (他6件)
【概要】細胞の品質管理において重要な役割を果たすタンパク質分解系が、内耳障害の際に果たす役割について、細胞レベルで明らかにすることを目的として、主たるタンパク質分解系である、ユビキチン・プロテアソーム系とオートファジー・リソソーム系の双方に介して解析を行った。 オートファジー・リソソーム系に関しては、内耳有毛細胞特異的にオートファジーがノックアウトされたマウスを作製したところ、生後早期より内耳機能の低下と...
❏タンパク質の超高感度定量法の開発とその定量から理解する動物行動の変容(21657022)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】伊藤 悦朗 徳島文理大学, 香川薬学部, 教授 (80203131)
【キーワード】行動 / タンパク質 / ELISA / チオNADサイクリング法 / CREB (他11件)
【概要】モノアラガイでの味覚嫌悪学習のキー・ニューロン内でのCREB1タンパク質の定量を試みるのが本研究の目的である。まずはその検出方法であるが、当該のタンパク質の抗体を用いたELISA法に、チオNAD酵素サイクリング法を組み合わせたものを適用し、極微量のタンパク質でも定量できるようにその測定方法の開発に努めた。サイクリング法での脱水素酵素として3α-hydroxysteroid dehydrogenas...
【医歯薬学】薬学:発現制御脳・神経を含む研究件
❏新規無毒化HSVベクターを用いた神経細胞選択的治療遺伝子デリバリーシステムの開発(16K08249)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮川 世志幸 日本医科大学, 医学部, 講師 (90415604)
【キーワード】ヘルペスウイルス / 遺伝子治療 / 遺伝子発現 / インシュレーター / 無毒化 (他14件)
【概要】本研究では、申請者らが開発した無毒化ヘルペスウイルス(HSV)ベクターシステムを応用して、神経特異的に治療遺伝子を送達できる新規遺伝子治療用担体の創出を目指している。同技術開発のために、本研究ではHSVゲノム上の神経特異的に転写活性化するTR領域に注目し、その遺伝子発現機構を解析した。その結果、TR領域に存在するインシュレーターが本領域からの遺伝子発現に重要な役割を果たしていること、また本制御配列...
❏中枢神経ストレスが魚類のエネルギー代謝・免疫応答に及ぼす影響に関する研究(24248037)
【研究テーマ】水産化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2015-03-31
【研究代表者】潮 秀樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (50251682)
【キーワード】水産業 / シグナル伝達 / 発現制御 / ストレス / 細胞・組織 (他6件)
【概要】魚類の視覚によるストレス負荷モデルの作成を行った.次いで,ストレスがエネルギー代謝に及ぼす影響を調べるために,組織中のタンパク質分解物をNanoLC-MS/MSを用いた定量的かつ網羅的に解析する定量的プロテオフラグメントーム解析手法を確立した.魚類筋組織ではタンパク質分解が定常的に起こっていること,絶食モデルでその分解が増大することが明らかとなった.過密ストレスおよび低温ストレスでは,魚種によって...
【医歯薬学】薬学:がん脳・神経を含む研究件
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏神経膠腫における分子生物学的分類の構築と、個別化治療の確立(20591721)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】佐々木 光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245512)
【キーワード】脳腫瘍学 / 遺伝子 / 癌 / 神経膠腫 / グリオーマ (他12件)
【概要】神経膠腫において、治療効果や生命予後と相関し客観性のある分類を構築するため、CGH(comparative genomic hybridization)法による腫瘍染色体解析とMGMTなど予後因子の解析を、全神経膠腫症例に対して、prospectiveに日常的に継続した。その結果、grade 2-3神経膠腫において、染色体異常により予後と相関する分類がなされること、小児神経膠腫において特定の染色体...
❏脳を標的とするケミカルバイオロジー:効率的に脳移行する脳腫瘍治療薬の分子デザイン(18201041)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】石川 智久 独立行政法人理化学研究所, オミックス基盤研究領域, 客員主管研究員 (60193281)
【キーワード】癌 / 脳・神経 / 生理活性 / 創薬 / 分子プローブ
【概要】治療効果が殆ど期待できず縮小もない癌に脳腫瘍があり、且つ悪性のものが多い。本研究プロジェクトにおいて我々は、血液脳関門に発現しているABCトランスポーター(ABCB1, ABCG2等)の基質にならず、効率的に脳移行する新規脳腫瘍治療薬の分子デザインを実施した。また更に、これらトランスポーターを阻害する薬をデザインし、既存の抗癌剤が脳腫瘍に到達できるようにする定量的構造活性相関の解析方法を開発した。...
【医歯薬学】薬学:神経細胞脳・神経を含む研究件
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
❏分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構(23500469)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】松田 恵子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40383765)
【キーワード】シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 (他9件)
【概要】分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須で...
【医歯薬学】薬学:炎症脳・神経を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏プロスタグランジンD2による脳機能と炎症反応の相互作用機構の解明(16H01881)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】裏出 良博 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (10201360)
【キーワード】睡眠 / 炎症 / 肥満 / 筋ジストロフィー / 血管新生 (他25件)
【概要】プロスタグランジン(PG)D2を作るL型とH型の合成酵素、及び、その受容体DPとCRTH2に対する抗体や遺伝子操作マウスを作成して、睡眠や炎症における関与を調べた。脳のくも膜のL型酵素がPGD2を産生し、アデノシンを介して側坐核のA2A受容体発現神経を刺激して睡眠を起こすことを証明した。新生血管に発現するDP受容体が癌組織への血管新生を抑制することを見出した。高脂肪食により未成熟脂肪細胞でL型酵素...
❏神経活動による免疫ストーム防御の危機管理システムの解明(16K15129)
【研究テーマ】薬理系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】三澤 日出巳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (80219617)
【キーワード】ニコチン受容体 / アセチルコリン / コリン作動性抗炎症反応 / 神経毒 / 内在性修飾因子 (他15件)
【概要】アルファー7型ニコチン性ACh受容体(α7 nAChR) の内在性修飾因子を同定する目的で、Ly6Hに着目した。α7 nAChRのリガンド結合領域とグリシン受容体のイオンチャネル領域のキメラ受容体を構築し、Ly6Hの作用をパッチクランプ法により解析したところ、AChによる流入電流が抑制された。さらに、α7 nAChRとNACHOおよびRic-3の3種のcDNAを共発現させ、機能的α7 nAChRを...
【医歯薬学】薬学:転写因子脳・神経を含む研究件
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【医歯薬学】薬学:神経変性脳・神経を含む研究件
❏脳内成長因子の生理作用と病態に関する研究(23228004)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / 成長因子 / 神経変性 / 神経新生
【概要】本研究は脳内における神経細胞の増殖、分化、細胞死等の制御に関わるプログラニュリン等の成長因子の生理作用に関する基礎的研究と、その遺伝子変異による神経変性疾患に関する神経病理学的な研究を融合させ、神経細胞の生存と変性を制御する成長因子の作用の分子機構を明らかにするとともに、病態発現機構の解明に資することを目的としている。本研究により脳障害や神経細胞に対するストレスによりプログラニュリンの発現が増加し...
❏ステロイド/成長因子システムの中枢作用機構に関する研究(20248030)
【研究テーマ】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
【キーワード】脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / プログラニュリン / 神経新生 (他8件)
【概要】本研究においては、性ステロイドと成長因子の共役により誘導される周生期の脳の性分化や成熟後の神経保護作用の機構を解明することを目的とした。成長因子プログラニュリン(PGRN)遺伝子欠損マウス等を用いた解析の結果、エストロゲンはPGRNを介して青斑核の細胞数等に影響を与えることにより行動の性差を形成すること、PGRNは神経変性を抑制するとともに海馬歯状回の神経新生、運動学習機能、脳障害後のミクログリア...
【医歯薬学】薬学:網膜脳・神経を含む研究件
❏生存戦略としての体内時計システムの分子解剖(24227001)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-10-26 - 2017-03-31
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 網膜 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他14件)
【概要】体内時計は活動や代謝など様々な生理機能の日周リズムを生み出すと共に、光や食餌など環境・生体シグナルの変化に応答して翌日のサイクルを予知する。ほ乳類では視床下部に存在する中枢時計の上に高次の脳機能が発達した。本研究では体内時計の応答や発振の分子機構を探求し、さらに脳機能への時計出力の分子機構を探った。その結果、1)入力経路に関わる新たな分子群を発見した。2)記憶や情動などの脳機能を体内時計が制御して...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
❏視覚系の人工境下再構成に関する基礎的研究(17650129)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生物・生体工学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳スライス / 器官培養 (他9件)
【概要】研究計画最終年度となる平成19年度は、視覚系を構成する網膜と上丘試料の共培養条件確立に引き続き、培養細胞系の自発、誘発活動計測を実施し、成果のとりまとめを行った。視覚機能が十分発達したadultラットから採取した網膜試料を用いることにより、光刺激に対する応答が計測可能であることを確認したが、この時期の試料は培養系には適さないことが明らかになった。これに対し、新生ラットから採取した試料を利用すること...
【医歯薬学】薬学:薬学脳・神経を含む研究件
❏脳神経幹細胞の増殖分化を制御するサリドマイド標的因子セレブロンの新規作動薬の探索(17H06112)
【研究テーマ】生物分子化学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2020-03-31
【研究代表者】半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
【キーワード】セレブロン(CRBN) / サリドマイド / CRBN作動薬 / 脳発生 / iPS細胞 (他20件)
【概要】サリドマイドの標的因子セレブロン(CRBN)が、発生過程における脳の神経幹細胞の増殖・分化に重要な役割を担うことを明らかにし、CRBNの新規基質として、四肢や耳のサリドマイド催奇形性を司るp63を新たに同定した。神経幹細胞を増殖させるCRBN作動薬を探索するため、サリドマイド誘導体にフッ素やヘテロ官能基を導入した100種以上の新規化合物の合成に成功し、ゼブラフィッシュおよびヒトiPS細胞由来の神経...
❏新規無毒化HSVベクターを用いた神経細胞選択的治療遺伝子デリバリーシステムの開発(16K08249)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮川 世志幸 日本医科大学, 医学部, 講師 (90415604)
【キーワード】ヘルペスウイルス / 遺伝子治療 / 遺伝子発現 / インシュレーター / 無毒化 (他14件)
【概要】本研究では、申請者らが開発した無毒化ヘルペスウイルス(HSV)ベクターシステムを応用して、神経特異的に治療遺伝子を送達できる新規遺伝子治療用担体の創出を目指している。同技術開発のために、本研究ではHSVゲノム上の神経特異的に転写活性化するTR領域に注目し、その遺伝子発現機構を解析した。その結果、TR領域に存在するインシュレーターが本領域からの遺伝子発現に重要な役割を果たしていること、また本制御配列...
❏薬剤の中枢応答性を支配する薬物輸送機構の定量的評価法の開発(20390046)
【研究テーマ】医療系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】楠原 洋之 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (00302612)
【キーワード】薬学 / 薬剤反応性 / 脳・神経 / 血液脳関門 / トランスポーター (他6件)
【概要】本研究では、血液脳関門に発現する薬物トランスポーターに焦点をあて、その機能評価法の開発を目的とした。ノックアウトマウスを用いたin vivo試験により、血液脳関門においてMrp4、P-gp、BcrpなどABCトランスポーターにより能動的に排出され、中枢神経系への移行が制限されている薬物群を明らかにした。Oat3により脳内から排出される薬物群を明らかにし、Mrp4とも連携して効率的に脳内から排出して...
【医歯薬学】薬学:薬理学脳・神経を含む研究件
❏神経活動による免疫ストーム防御の危機管理システムの解明(16K15129)
【研究テーマ】薬理系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】三澤 日出巳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (80219617)
【キーワード】ニコチン受容体 / アセチルコリン / コリン作動性抗炎症反応 / 神経毒 / 内在性修飾因子 (他15件)
【概要】アルファー7型ニコチン性ACh受容体(α7 nAChR) の内在性修飾因子を同定する目的で、Ly6Hに着目した。α7 nAChRのリガンド結合領域とグリシン受容体のイオンチャネル領域のキメラ受容体を構築し、Ly6Hの作用をパッチクランプ法により解析したところ、AChによる流入電流が抑制された。さらに、α7 nAChRとNACHOおよびRic-3の3種のcDNAを共発現させ、機能的α7 nAChRを...
❏中枢神経系細胞間ネットワークにおけるシグナル機構の可視化解析(21229004)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【研究代表者】飯野 正光 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50133939)
【キーワード】受容体 / チャネル / 輸送系 / シグナル情報伝達 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】中枢神経系において、Ca2+シグナルの未知機能探索とシグナル分子可視化研究を介して中枢神経ネットワーク機能について以下の成果を得た。(1) アストロサイト細胞内Ca2+シグナルを介したアストログリオーシス機構および神経細胞保護作用を明らかにした。(2) グルタミン酸シグナルがどのような時空間分布をとって伝達を行っているかについて、直接的な解析に初めて成功した。生体脳内測定へと拡張し、感覚入力によ...
❏遺伝子変換マウスを用いた個体薬理・生理学研究(16209008)
【研究テーマ】薬理学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】野田 昌晴 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 薬理学 / 生理学 / 感染症 (他13件)
【概要】本研究では主に遺伝子ノックアウトマウスの解析を通して、プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPζ)とNa_xイオンチャンネルの関わる生命現象とその分子・細胞機構を明らかにすることを目指す。本年度の研究成果は以下の通りである。 a)PTPζのシグナル伝達系 1.基質分子中の基質サイトの同定 PTPζの基質分子中の基質サイトの同定については、昨年度p190 RhoGAP中のY1105が明らかになった...
【医歯薬学】薬学:自閉症脳・神経を含む研究件
❏自閉症の病態理解に向けた神経幹細胞運命制御メカニズムの解明(21K06387)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】神経幹細胞 / 自閉症 / 大脳 / 発生・分化 / 前頭前皮質 (他6件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでの報告から、自閉症児において脳の局所肥大が観察されている。また、肥大のパターンから将来自閉症を発症するか予測できる可能性も示唆されている。さらに、近年のモデル動物を用いた研究から、複数の自閉症ハイリスク遺伝子欠損動物に共通した表現型として脳サイズ制御の破綻が観察されている。しかし、自閉症においてみられる局所脳肥大を担うメカニズムは殆ど不明であ...
❏自閉症早期にみられる領域特異的な大脳新皮質肥大のメカニズムの解明(18K06477)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 前頭前野 (他7件)
【概要】自閉症の発症メカニズムの多くは解明されていない。これまでに、自閉症児において大脳の局所領域が一過的に肥大することが報告されている。しかし、局所肥大を担うメカニズムは殆ど不明である。そこで本研究では、局所肥大を起こすメカニズムを明らかにすることを目指した。独自に開発した脳局所肥大モデルマウスの解析を行った結果、胎生期の異常が脳肥大や自閉症様行動の原因となっている可能性を示唆する結果が得られた。また、...
❏自閉症児にみられる大脳新皮質発達異常に関与する分子メカニズムの解明(16H06729)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2016-08-26 - 2018-03-31
【研究代表者】川口 大地 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (70549518)
【キーワード】脳・神経 / 発生・分化 / 自閉症 / 大脳新皮質 / 大脳領野
【概要】自閉症の発症早期に見られる解剖学的な異常として、大脳の前方領域が肥大化することが知られている。前方領域は言語機能や社会的行動の調節などを担う領域であり、大脳前方肥大化が自閉症発症に関与する可能性が十分に考えられるが、その関連は明らかになっていない。本研究により、大脳前方肥大と自閉症発症にFgfシグナルが関与する可能性が示唆された。 ...
【医歯薬学】薬学:大脳皮質脳・神経を含む研究件
❏大脳皮質層形成のメカニズム(15H02355)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
【キーワード】大脳皮質 / 発生・分化 / 層構造 / 神経科学 / 脳・神経
【概要】大脳皮質の興奮性神経細胞は脳室面近くで産生されたのち放射状に移動し、脳表面に平行な多層構造を作る。この層構造は、移動終点にある細胞から分泌されるリーリン分子が欠損すると全体として逆転するが、リーリンの作用機序はよくわかっていなかった。本研究では、リーリンが神経細胞に直接作用して、N-カドヘリン依存的な相互接着を一過的に促進することを見出し、確かに正常脳では脳表面直下に細胞が縦に並んだクラスターが形...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
❏大脳領野間機能的シナプス結合の系統的光マッピングと領野間シナプス可塑性の研究(23300148)
【研究テーマ】融合基盤脳科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松崎 政紀 基礎生物学研究所, 光脳回路研究部門, 教授 (50353438)
【キーワード】脳・神経 / 高性能レーザー / 運動野 / 大脳皮質 / 神経科学
【概要】高次運動野(M2)と一次運動野(M1)の間での機能的・解剖学的シナプス結合様式を系統的に調べた。ChR2光刺激法と電気記録を組み合わせることで、M2からM1へは主に5層から、M1からM2へは主に2/3層からシナプス投射していることを見出した。逆行性および順行性蛍光トレーサーの実験においてこの機能結合層非対称性は支持された。またアデノ随伴ウイルスを用いてGCaMPを広域の大脳皮質の神経細胞に発現させ...
【医歯薬学】看護学:イメージンク脳・神経を含む研究件
❏神経線維イメージングを用いた脳回路原理の探究(26250003)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】池谷 裕二 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (10302613)
【キーワード】神経線維 / 樹状突起 / 軸索 / カルシウム / スパイン (他9件)
【概要】光学測定系を工夫・改善し、300個以上のシナプスから100 Hzという高速での撮影を可能にした。この革新的な新技術を用いて、 i)海馬CA3野樹状突起の回路演算様式を解析した結果、興奮性入力と抑制性入力のバランスが線維の局所では崩れていることを見出した。この結果はCell Report誌で発表した。 ii)経験によって一度活動したCA1野神経細胞は、上流のCA3野からの精密な軸索回路による特異的入...
❏シナプス活動を可視化して時空間特性に迫る(23800019)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011
【研究代表者】高橋 直矢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80609842)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 神経 / ニューロン / シナプス (他10件)
【概要】新規に開発した大規模スパインイメージング法を用いて、海馬ニューロンの樹状突起におけるシナプス入力の時空間パターンを観察することに成功した。興奮性ニューロンにおいては近傍のスパインが同時に活動していたことから、同期入力が樹状突起の局所に集約されていることが見いだされた。一方で、Parvalbumin陽性の抑制性ニューロンにおいては同期入力が分散型であることを見いだし、ニューロン種特異的なシナプス入力...
❏開口放出様式を制御する分子機構の可視化解析(18689008)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】坪井 貴司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80415231)
【キーワード】可視化 / 生体分子 / 生理学 / 蛋白質 / 脳・神経 (他15件)
【概要】私達の身体は環境変化に対応するため、ホルモンを分泌することにより体内の恒常性を一定に保っている。この機構の破綻は、アレルギー、糖尿病等の種々の疾患に直結する。しかしホルモン分泌の詳細な分子メカニズムについては解明されていない。そこで、超高感度、超高解像度を持つ蛍光顕微鏡を新規開発し、内分泌細胞から起こるホルモン分泌反応を直接可視化計測することに成功した。そして、ホルモン分泌制御機構の詳細な分子メカ...
【医歯薬学】看護学:老化脳・神経を含む研究件
❏フェニルプロパノイド系ポリフェノールが腸管を介して脳機能を改善する効果の解明(15H02894)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】小林 彰子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (90348144)
【キーワード】アルツハイマー病 / ロスマリン酸 / 食品 / 脳・神経 / 農林水産物 (他11件)
【概要】ポリフェノールにはアルツハイマー病(AD)を予防する疫学的知見が報告されているが生体内でのメカニズムは不明なことが多い。ADモデルマウスに、ロスマリン酸(RA)を摂食させると、脳内アミロイドβ(Aβ)の凝集が抑制された。本マウス脳のトランスクリプトミクスによりRA群において、脳内でAβ凝集抑制活性を有するモノアミン類の濃度が上昇する可能性が示唆された。野生型マウスを用いた試験では、RA摂食によりこ...
❏老人性難聴の発症に影響する遺伝子群および遺伝外因子の解析(23390393)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】.老化 / 蝸牛 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / 老化 (他8件)
【概要】数種の遺伝子改変マウスを用いて特に酸化ストレスと老化による蝸牛の変性・老人性難聴の進行について解析した。スーパーオキシドディスムターゼ (SOD) は細胞内に発生したスーパーオキシドアニオン(活性酸素)を分解する酵素である。MnSODのヘテロマウスでは蝸牛内の老化に伴う酸化ストレスは増悪するが、15カ月齢まで血管条、有毛細胞、ラセン神経節細胞の変性や難聴の加速は見られなかった。Glutathion...
❏高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-(19591374)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】三村 將 昭和大学, 医学部・精神医学教室, 准教授 (00190728)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 老化 / 自動車運転 / 光トポグラフィ (他17件)
【概要】本研究では、健常高齢ドライバーと脳損傷ドライバーを対象に、光トポグラフィを用いて客観的に運転安全性の評価を行うことを目的とした。その結果、軽度のアルツハイマー病患者においては、危険場面を疑似運転中に、ブレーキ反応の遅延とともに、前頭葉の活動性低下をみたケースでは、運転リスクが高いと考えられた。また、有効視野計測(UFOV)の手法にgo/no-go課題を加えた独自の課題(VFIT)を用いた検討では、...
【医歯薬学】看護学:脳神経疾患脳・神経を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏血液からの神経系直接誘導:エピジェネティック変異患者由来血液を用いた神経病態解析(17K10083)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】石川 充 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10613995)
【キーワード】ダイレクトリプログラミング / iN / エピゲノム / 神経疾患 / 末梢血細胞 (他11件)
【概要】本研究から、末梢血単核球からセンダイウイルスを用いて効率よく神経細胞への分化転換をさせる技術を構築した。これまでの報告に比べて、迅速かつ生存効率の高い方法である。本法では既存法と同様にグルタミン酸作動性神経細胞が主要素として産生されてくるものの、GABA作動性や、ドパミン作動性神経細胞も産生されてくることが分かった。このことから、迅速な技術の上に、今後、分化指向性を調整することで選択的な神経サブタ...
【医歯薬学】看護学:脳波脳・神経を含む研究件
❏電気けいれん療法の急性期作用期機序解明に関するマルチモーダルでの縦断的観察研(17K10315)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】平野 仁一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60574910)
【キーワード】うつ病 / 電気けいれん療法 / 磁気共鳴画像 / 脳波 / 気分障害 (他11件)
【概要】2022年3月31日時点で、25症例が登録さた。研究遂行にあたって有意な有害事象は認められなかった。MRIの構造画像解析では従来研究と同様に電気けいれん療法施行前後で海馬を中心として灰白質の容積増大が確認された。他の気分障害に対する治療法と比較して、治療前後での海馬体積増大がECTにおいて特異的であり、これが治療抵抗性うつ病におけるECTの抗うつ効果に関連している可能性が示唆された。また、先行研究...
❏マルチモーダル測定から見たコミュニケーションが動機づけに与える影響(20530659)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】大上 淑美 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (30456264)
【キーワード】動機づけ / 実験系心理学 / 認知科学 / 脳・神経 / 生理心 (他8件)
【概要】予測の脳活動を反映している脳波、SPNを指標とし、マルチモーダルな生理指標測定を行い、動機づけとコミュニケーションの関係と脳活動を解明することが目的である。データ分析の結果、条件間の違いは前頭部と後頭部に現れていた。表情、言語、記号条件で、その情報処理がそれぞれ異なっていることが示された。行動指標では、記号条件での動機づけ度合いが低かった。これらの結果から、動機づけの程度は与えられる情報の意味がは...
【医歯薬学】看護学:海馬脳・神経を含む研究件
❏母乳成分が決定する腸内細菌叢と脳機能の関係解明(17K19797)
【研究テーマ】社会医学、看護学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】永岡 謙太郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60376564)
【キーワード】母乳 / 過酸化水素 / 腸内細菌叢 / 海馬 / 腸内細菌多様性 (他9件)
【概要】私たちの健康維持には腸内細菌叢が深く関わっています。本研究では、マウスを用いた実験により、母乳中のアミノ酸代謝から産生される過酸化水素が乳子の腸内細菌叢の形成に関与していることを明らかにしました。過酸化水素は乳子の消化管内において外部から侵入してくる様々な細菌に対して門番の様な役割を担っており、乳酸菌など過酸化水素に抵抗性を示す細菌が優先的に腸内に定着していました。本研究結果は、母乳中に含まれる過...
❏記憶想起障害モデルマウス開発による想起制御分子基盤の解明と想起障害改善への応用(15H02488)
【研究テーマ】応用分子細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】概日時計 / 記憶想起 / 時計遺伝子 / 海馬 / cAMP (他16件)
【概要】時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化...
❏組織レベルの固定化の意義の再検証~古い記憶制御に対する海馬の役割の解析~(26640014)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 記憶制御 / 海馬 / 記憶固定化 (他10件)
【概要】記憶固定化の意義として、「組織レベルの固定化 = 海馬非依存的記憶への変化」と考えられている。本課題では、我々が開発した恐怖条件付け文脈課題をベースにした解析系を用いて、他グループの知見を再現しつつ、「古い記憶」の性状を解析し、「組織レベルの固定化」の意義を再考し、「古い記憶」制御に対する海馬の役割を再検証した。その結果、古い恐怖記憶を長く想起させると海馬が活性化され、より正確な記憶が想起され、海...
【医歯薬学】看護学:生理学脳・神経を含む研究件
❏マウス一次視覚野ニューロンに方位選択性が生じる神経回路の解明(17H03540)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】根東 覚 東京大学, ニューロインテリジェンス国際研究機構, 特任准教授 (20301757)
【キーワード】シナプス / 大脳視覚野 / 2光子カルシウムイメージング / シナプス統合 / 視覚情報処理 (他17件)
【概要】脳の基本単位はニューロンで、その役割はシナプス入力を選択的に統合し出力を伝達することです。しかしながら、何千もの入力から出力を決めるメカニズムは未解明でした。本研究では、このメカニズムを明らかにするために、まずスパイン活動の正確な記録を行う新規方法を開発し、次に視覚刺激によって起こるスパイン活動をカルシウムセンサーにより記録しました。1個のニューロンから多数のスパイン反応を計測し、スパインの機能マ...
❏母乳成分が決定する腸内細菌叢と脳機能の関係解明(17K19797)
【研究テーマ】社会医学、看護学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】永岡 謙太郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60376564)
【キーワード】母乳 / 過酸化水素 / 腸内細菌叢 / 海馬 / 腸内細菌多様性 (他9件)
【概要】私たちの健康維持には腸内細菌叢が深く関わっています。本研究では、マウスを用いた実験により、母乳中のアミノ酸代謝から産生される過酸化水素が乳子の腸内細菌叢の形成に関与していることを明らかにしました。過酸化水素は乳子の消化管内において外部から侵入してくる様々な細菌に対して門番の様な役割を担っており、乳酸菌など過酸化水素に抵抗性を示す細菌が優先的に腸内に定着していました。本研究結果は、母乳中に含まれる過...
❏インスリンシグナルが嗅上皮障害後の再生過程に与える影響の検討(17K11354)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】菊田 周 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00555865)
【キーワード】嗅覚 / インスリン / 嗅上皮 / 細胞死 / 脳・神経 (他7件)
【概要】嗅上皮障害後に新生する嗅細胞の分化・成熟過程にインスリンシグナルがどのような影響を及ぼすのかを検討した。その結果インスリンが欠乏した糖尿病マウスでは、嗅上皮障害後の再生が遅延することを明らかになった。障害後に新生した嗅細胞はインスリンシグナルに依存して分化、成熟するが、特に障害後8-13日目のインスリンシグナルが嗅上皮の修復に重要であった。今後、嗅上皮障害患者に対するインスリン点鼻投与による治療法...
【医歯薬学】看護学:エピジェネテイクス脳・神経を含む研究件
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
❏大脳発生におけるニューロン分化期の長さを決定するメカニズム(19770164)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】平林 祐介 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (80447391)
【キーワード】大脳 / 神経幹細胞 / 発生 / ニューロン / エピジェネティクス (他7件)
【概要】大脳は高度な機能を持ち、進化に伴って高度に発達して来た。この脳を構成する主要な細胞種の一つがニューロンであり、脳が適切に機能するためには適切な数のニューロンが発生期間中に作り出されなければならない。ニューロンは発生中の一定期間しか作られず、このニューロン産生の期間の決定が最終的に作り出されるニューロンの数の決定に重要な要素となる。本研究では、ニューロン産生期が終了するメカニズムを明らかにし、ニュー...
【医歯薬学】看護学:遺伝子脳・神経を含む研究件
❏消化管の全身エネルギー代謝調節機構の解析による食品機能の新側面の解明(17H01962)
【研究テーマ】食生活学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】阿部 啓子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (10151094)
【キーワード】エネルギー代謝 / 脳腸相関 / 栄養学 / 食品 / 脳・神経 (他7件)
【概要】転写因子Skn-1a欠損(S-KO)マウスは、野生型(WT)マウスに比較して、摂食量(通常食および高脂肪食)に変化がないにも関わらず、体脂肪率・体重増加率の優位な低下、エネルギー消費量の優位な増加が観察された。S-KOマウスは消化管の化学受容細胞(甘・苦・旨味受容細胞、刷子細胞)が消失している。これまでに、刷子細胞に発現するX-GPCRを欠失した(X-KO)マウスにおいてもWTマウスに較べ摂食量に...
❏細胞内カルシウム放出の制御を介したシナプス伝達修飾機構の解明(15K14309)
【研究テーマ】神経生理学・神経科学一般
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 (他8件)
【概要】これまで機能がほとんど解明されていないカルシウム動態調節分子の役割を明らかにすることを試みた。この分子のシナプス部位特異的遺伝子改変マウスを作製し機能解析を行った。海馬スライス標本を用いた電気生理学的解析においては、シナプス後部特異的な分子A欠損マウスでは長期増強が有意に減弱し、シナプス前終末特異的分子A欠損マウスでは、低頻度持続刺激によるシナプス応答が増大することを見出した。行動実験においては、...
❏認知行動を制御するCa2+/CaMKシグナル伝達機構解明と操作(15H02358)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 遺伝子 / シグナル伝達
【概要】本研究課題では、生きた脳内におけるニューロンへのCa2+/カルモジュリン依存的な情報書込み過程を解明するため、①新規改良Ca2+シグナリングセンサー群の開発し、②1光子イメージングによるCa2+シグナル・Ca2+エフェクター活性化の伝播・情報処理過程の解明を成体脳・発達期脳で進めた。さらに③長期記憶の固定におけるCa2+/カルモジュリン依存的な情報処理の高次機能発現における役割の解明をめざし、「神...
【医歯薬学】看護学:ゲノム脳・神経を含む研究件
❏ヒト嗅覚受容体の新規リガンド同定法の確立(16K14576)
【研究テーマ】神経化学・神経薬理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】竹内 春樹 東京大学, 大学院薬学系研究科, 研究員 (70548859)
【キーワード】嗅覚 / 神経細胞 / 嗅覚受容体 / 直接変換法 / リガンド (他9件)
【概要】ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定することは、ヒトの匂い受容の理解にとって必須である。本申請課題では、ヒト嗅覚受容体のリガンドを同定するアッセイ系の確立するため、ヒト嗅神経をin vitroで作出する方法を計画した。発生期の嗅覚神経細胞の遺伝子発現プロファイルデータから候補となる転写因子を絞り込んだ。現在、レンチウイルスを用いてヒト線維芽細胞に遺伝子導入し、嗅覚神経細胞への分化誘導を試みている。 ...
❏新規無毒化HSVベクターを用いた神経細胞選択的治療遺伝子デリバリーシステムの開発(16K08249)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮川 世志幸 日本医科大学, 医学部, 講師 (90415604)
【キーワード】ヘルペスウイルス / 遺伝子治療 / 遺伝子発現 / インシュレーター / 無毒化 (他14件)
【概要】本研究では、申請者らが開発した無毒化ヘルペスウイルス(HSV)ベクターシステムを応用して、神経特異的に治療遺伝子を送達できる新規遺伝子治療用担体の創出を目指している。同技術開発のために、本研究ではHSVゲノム上の神経特異的に転写活性化するTR領域に注目し、その遺伝子発現機構を解析した。その結果、TR領域に存在するインシュレーターが本領域からの遺伝子発現に重要な役割を果たしていること、また本制御配列...
❏トランスポゾンを用いた遺伝子トラップに基づく新しい生命科学研究の基盤創成(15H02370)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70195048)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 遺伝学 / 神経科学 / 発生・分化 (他9件)
【概要】(1)遺伝子トラップスクリーンを実施し、さまざまな細胞・組織・器官特異的にGal4FFを発現するトランスジェニックフィッシュを多数作製した。これらの系統におけるトランスポソン挿入部位を決定した。 (2)細胞・組織・器官特異的Gal4FF発現トランスジェニックフィッシュを基に共同研究を実施し研究成果を英文論文40報として発表した。 (3)ボツリヌス毒素遺伝子を用いてGal4FF発現神経細胞の機能を効...
【医歯薬学】看護学:臨床脳・神経を含む研究件
❏自律神経に着目したジストロフィン異常心筋症の治療法開発-最大死因の解決を目指す(17K07092)
【研究テーマ】神経解剖学・神経病理学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】木村 公一 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (50596236)
【キーワード】筋ジストロフィー / 心筋症 / 自律神経 / 自律神経制御 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究はモデル動物2研究と臨床研究で構成した。【モデル犬】頻脈・自律神経異常の存在を確認した後、心拍抑制・自律神経抑制の効果を評価したが、自律神経指標は軽度抑制できるものの、期待されていた十分な心拍抑制を得られず、心エコー所見・病理所見においても期待された治療効果を達成できなかった。【モデルラット】頻脈・心機能障害を確認後、内服薬を投与したが、心臓のベネフィットが出現する前に食欲低下・活動量低下と...
❏インスリンシグナルが嗅上皮障害後の再生過程に与える影響の検討(17K11354)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】菊田 周 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00555865)
【キーワード】嗅覚 / インスリン / 嗅上皮 / 細胞死 / 脳・神経 (他7件)
【概要】嗅上皮障害後に新生する嗅細胞の分化・成熟過程にインスリンシグナルがどのような影響を及ぼすのかを検討した。その結果インスリンが欠乏した糖尿病マウスでは、嗅上皮障害後の再生が遅延することを明らかになった。障害後に新生した嗅細胞はインスリンシグナルに依存して分化、成熟するが、特に障害後8-13日目のインスリンシグナルが嗅上皮の修復に重要であった。今後、嗅上皮障害患者に対するインスリン点鼻投与による治療法...
❏両耳聴により形成される聴空間の脳内階層性と可塑性の研究(19209052)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】加我 君孝 独立行政法人国立病院機構東京医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター(政策医療企画研究部), 名誉臨床研究センター長 (80082238)
【キーワード】医療・福祉 / 臨床 / 脳・神経 / 聴空間 / 両耳聴 (他17件)
【概要】両耳聴によって形成される方向感について、(1)中枢聴覚伝導路のどのレベルで形成されるか(階層性)、(2)年齢による限界(可塑性)があるか研究した。対象は先天性小耳症・外耳道閉鎖症の術前術後、補聴器装用下の先天性感音難聴症例、聴神経から聴皮質障害症例である。検査にはリオン社製の方向感検査装置とスピーカ法を用いた。その結果、階層性については、蝸牛神経より中枢に障害がない限り音圧差は成立するが時間差は成...
【医歯薬学】看護学:発達脳・神経を含む研究件
❏幼弱神経系における興奮形態形成連関による回路形成制御機構(19H01007)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】脳・神経 / 脳発達 / カルシウム / 幼弱脳 / 発達
【概要】本研究では、幼弱神経系における興奮形態形成連関の研究を実施するため、以下の3つの目的に沿って研究を進めている。1)主として生物物理学・生理学手法を用いて、脳発達期におけるin vivo 幼弱神経系にて、SRCaTが発生する時期・条件の解明を進める。2)生化学・薬理学・細胞生物学的手法を用いて、SRCaTの下流で興奮形態形成連関を担うCa2+/CaM依存的伝達経路の実体を探索していく。3)神経発生学...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
【医歯薬学】看護学:時間脳・神経を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏身体知覚の時空間的適応性の神経機序(25242058)
【研究テーマ】身体教育学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
【キーワード】身体 / 時間 / 空間 / 知覚 / 適応性 (他21件)
【概要】本研究は,独自の心理物理学的発見に基づき,ヒトの身体知覚の時空的適応性の神経機序を探究した.機能的磁気共鳴画像法により,両手間の時間順序判断における確率論的最適化に関連する脳部位の候補を検出した.そして脳波によって関連脳部位候補の活動時間帯を推定し,経頭蓋磁気刺激による機能阻害実験を行った.これらの一連の脳機能計測の結果,事前の経験に応じて身体部位間の時間順序の判断精度を向上することに関与している...
【医歯薬学】看護学:メラトニン脳・神経を含む研究件
❏体内時計と光、潮汐による生殖リズムの形成機構とその可塑性(16H04812)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)
【キーワード】生殖リズム / 体内時計 / 松果体 / 視床下部 / 月周リズム (他10件)
【概要】クサフグの松果体では、約800個の遺伝子が約15時間周期で発現変動することが推定され、潮汐サイクルに同調する新規の体内時計の分子基盤情報が得られた。また、松果体から分泌されるメラトニンは、月明かりに応じて分泌量が変化し、生殖機能を調節する脳ホルモンの合成量を月齢に伴って調節することが示唆された。さらに野外調査の結果、クサフグの産卵リズムは生息場所の潮汐サイクルや雌雄によって異なることが明らかになっ...
❏新規体内時計と環境因子によるクサフグの半月周性産卵リズムの形成機構(24570069)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】安東 宏徳 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60221743)
【キーワード】脳・神経 / 生殖リズム / クリプトクローム / メラトニン受容体 / 神経ホルモン (他13件)
【概要】クサフグの15時間周期の新規体内時計の分子機構と発生過程におけるMelR遺伝子の発現リズムについて解析した。間脳で15時間周期の発現変動を示す遺伝子を網羅的に検索した結果、約220個の遺伝子が同定された。また、MelRプロモーター-EGFP DNAを受精卵に微量注射して発現を調べた結果、胚の体側部でEGFPが検出されたが、脳では検出されなかった。今後、解析個体を増やすなど検討を行う。さらに、間脳に...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達脳・神経を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏E-SAREと次世代GECIを活用した神経活動可視化操作ツールキットの創成と応用(17K19442)
【研究テーマ】神経科学およびその関連分野
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【研究代表者】尾藤 晴彦 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00291964)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / シグナル伝達 / 神経活動
【概要】細胞種特異的に多色の次世代GECIプローブを同時に発現する実験システム構築に向けた開発を行い、特に青色GECI (XCaMP-B)、並びに黄色GECI (XCaMP-Y) を創出し、赤/緑GECIなどと共計測する条件を定め、シナプスプレポストに発現するシステムの構築を試みた。一方、活動応答性人工プロモーターE-SAREの原理に基づき、記憶痕跡細胞ネットワークにのみ発現誘導させる遺伝子改変マウスを用...
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
【医歯薬学】看護学:ストレス脳・神経を含む研究件
❏中枢神経ストレスが魚類のエネルギー代謝・免疫応答に及ぼす影響に関する研究(24248037)
【研究テーマ】水産化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2015-03-31
【研究代表者】潮 秀樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (50251682)
【キーワード】水産業 / シグナル伝達 / 発現制御 / ストレス / 細胞・組織 (他6件)
【概要】魚類の視覚によるストレス負荷モデルの作成を行った.次いで,ストレスがエネルギー代謝に及ぼす影響を調べるために,組織中のタンパク質分解物をNanoLC-MS/MSを用いた定量的かつ網羅的に解析する定量的プロテオフラグメントーム解析手法を確立した.魚類筋組織ではタンパク質分解が定常的に起こっていること,絶食モデルでその分解が増大することが明らかとなった.過密ストレスおよび低温ストレスでは,魚種によって...
❏ニューログロビンの細胞死抑制機構の解明と蛋白質工学的改変(19570121)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 酵素 / ストレス / 脳・神経 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】ニューログロビン(Ngb)は酸化ストレスに応答しシグナル伝達過程を制御することにより、神経細胞死を防いでいる可能性が高い。本研究では、この仮説を検証することを目的とした。その結果、神経細胞死抑制活性にヒトNgb の「GDP 解離抑制蛋白質」としての活性が極めて重要であることを実証した。また、魚のNgb が「細胞膜貫通特性」を持つことを発見し、さらに、蛋白質工学的手法を駆使することにより、培地に加え...
【医歯薬学】看護学:うつ病脳・神経を含む研究件
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏電気けいれん療法の急性期作用期機序解明に関するマルチモーダルでの縦断的観察研(17K10315)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】平野 仁一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60574910)
【キーワード】うつ病 / 電気けいれん療法 / 磁気共鳴画像 / 脳波 / 気分障害 (他11件)
【概要】2022年3月31日時点で、25症例が登録さた。研究遂行にあたって有意な有害事象は認められなかった。MRIの構造画像解析では従来研究と同様に電気けいれん療法施行前後で海馬を中心として灰白質の容積増大が確認された。他の気分障害に対する治療法と比較して、治療前後での海馬体積増大がECTにおいて特異的であり、これが治療抵抗性うつ病におけるECTの抗うつ効果に関連している可能性が示唆された。また、先行研究...
❏情動の分子基盤とその高次脳機能と精神神経疾患における役割の解明(18100003)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】真鍋 俊也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70251212)
【キーワード】情動 / NMDA受容体 / 精神神経疾患 / 遺伝子改変マウス / 扁桃体 (他21件)
【概要】情動の分子基盤を明らかにするために、おもに遺伝子改変マウスを用いて機能解析を進めた。扁桃体や海馬に発現するグルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体や生理活性物質である神経ペプチド、アセチルコリン、コルチコトロピン放出因子などのシナプス伝達や可塑性あるいは高次脳機能における役割を明らかにした。また、新たなタイプのシナプス可塑性を発見した。さらに、歯状回におけるシナプス可塑性の抑制性調節の詳細な機...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現脳・神経を含む研究件
❏新規無毒化HSVベクターを用いた神経細胞選択的治療遺伝子デリバリーシステムの開発(16K08249)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】宮川 世志幸 日本医科大学, 医学部, 講師 (90415604)
【キーワード】ヘルペスウイルス / 遺伝子治療 / 遺伝子発現 / インシュレーター / 無毒化 (他14件)
【概要】本研究では、申請者らが開発した無毒化ヘルペスウイルス(HSV)ベクターシステムを応用して、神経特異的に治療遺伝子を送達できる新規遺伝子治療用担体の創出を目指している。同技術開発のために、本研究ではHSVゲノム上の神経特異的に転写活性化するTR領域に注目し、その遺伝子発現機構を解析した。その結果、TR領域に存在するインシュレーターが本領域からの遺伝子発現に重要な役割を果たしていること、また本制御配列...
❏大脳皮質神経細胞の運命決定機構の解明(24500394)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / ニューロン / 分化 / 遺伝子発現 / 大脳新皮質 (他9件)
【概要】知覚や随意運動などの高次の機能を担う大脳の新皮質は、発生の過程で神経幹細胞が経時的に異なるニューロンを生み出すことで6層の構造を形成する。本研究では大脳皮質の形成原理を理解するために、神経幹細胞からニューロンへの分化の過程で作動する遺伝子プログラムに焦点をあて、層特異的なニューロンの分化機構について解析を行った。まずマウスの大脳皮質において各層の神経前駆細胞に発現する遺伝子群を網羅的に同定し、これ...
【医歯薬学】看護学:視覚脳・神経を含む研究件
❏視覚における干渉情報抑制の知覚学習の検討(22830081)
【研究テーマ】実験心理学
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】四本 裕子 慶應義塾大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (80580927)
【キーワード】知覚学習 / 視覚 / 脳・神経 / 抑制 / 意識
【概要】課題の繰り返しにより知覚課題における成績が向上する知覚学習を用い、信号の検出のみならず、刺激の検出を阻害する外的ノイズの排除を学習する際の行動成績の変化の様子と関係する神経機構の変化について、脳機能イメージングによる検証をおこなった。実験では、ランダムドット運動検出の知覚学習課題において、検出を学習する運動方向以外に抑制されるべき運動方向を提示し、課題成績の推移を検証した。被験者を抑制されるべき運...
❏脳時計ニューロンにおける光シグナリングと概日リズム制御の分子解析(19107002)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【研究代表者】深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80165258)
【キーワード】脳・神経 / 視覚 / 光 / シグナル伝達 / サーカディアンリズム (他17件)
【概要】本研究では、1)松果体と網膜の光受容ニューロンの特異性を規定する遺伝子ネットワーク、2)概日時計の位相制御機構、3)網膜光受容細胞の光応答特性、という3課題を設定し、動物光受容システムの統合的理解を目指した。その結果、1)松果体特異的な遺伝子発現を司る転写因子等を発見、2)概日時計の位相制御に関わる複数因子を同定して位相決定機構を解明、3)桿体と錐体の光応答特性の違いを生み出す分子機構を明らかにし...
【医歯薬学】看護学:気分障害脳・神経を含む研究件
❏MRIとNIRSの相補性を利用した気分障害の鑑別診断法・予後予測法の開発(17K16366)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】里村 嘉弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40582531)
【キーワード】気分障害 / 脳神経画像 / MRI / NIRS / うつ病 (他10件)
【概要】うつ病患者22名と双極性障害患者20名にNIRSおよびMRIを施行し、脳画像指標による判別率の検討を行った。単独で用いた場合(73.8%, 71.4%)と比較して、NIRSおよびMRIの指標を併せて用いることで判別率は上昇した(76.2%)。また、うつ病患者45名を対象としたNIRSによる縦断的検討では、特定の脳領域のNIRS信号が重症度と関連して変動していた。 判別率をより高めるためには、重症度...
❏電気けいれん療法の急性期作用期機序解明に関するマルチモーダルでの縦断的観察研(17K10315)
【研究テーマ】精神神経科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】平野 仁一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60574910)
【キーワード】うつ病 / 電気けいれん療法 / 磁気共鳴画像 / 脳波 / 気分障害 (他11件)
【概要】2022年3月31日時点で、25症例が登録さた。研究遂行にあたって有意な有害事象は認められなかった。MRIの構造画像解析では従来研究と同様に電気けいれん療法施行前後で海馬を中心として灰白質の容積増大が確認された。他の気分障害に対する治療法と比較して、治療前後での海馬体積増大がECTにおいて特異的であり、これが治療抵抗性うつ病におけるECTの抗うつ効果に関連している可能性が示唆された。また、先行研究...
【医歯薬学】看護学:遺伝学脳・神経を含む研究件
❏トランスポゾンを用いた遺伝子トラップに基づく新しい生命科学研究の基盤創成(15H02370)
【研究テーマ】ゲノム生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70195048)
【キーワード】ゲノム / 遺伝子 / 遺伝学 / 神経科学 / 発生・分化 (他9件)
【概要】(1)遺伝子トラップスクリーンを実施し、さまざまな細胞・組織・器官特異的にGal4FFを発現するトランスジェニックフィッシュを多数作製した。これらの系統におけるトランスポソン挿入部位を決定した。 (2)細胞・組織・器官特異的Gal4FF発現トランスジェニックフィッシュを基に共同研究を実施し研究成果を英文論文40報として発表した。 (3)ボツリヌス毒素遺伝子を用いてGal4FF発現神経細胞の機能を効...
❏教育過程の総合的行動遺伝学研究(26245066)
【研究テーマ】教育心理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】安藤 寿康 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193105)
【キーワード】双生児法 / 遺伝と環境 / 行動遺伝学 / 脳神経科学 / 分子遺伝学 (他23件)
【概要】児童期と成人期の2コホートによる双生児縦断研究を実施した。児童期は小学5年生(11歳児)約200組に対する質問紙と120組への個別発達調査を行った。読み能力や実行機能の発達的変化に及ぼす遺伝と環境の変化と安定性、リズム行動に及ぼす遺伝と環境の交互作用、きょうだい関係の特殊性などが明らかになった。 成人期では社会的達成・心身の健康度などの質問紙調査を実施し約200組から回答を得た。また認知能力の不一...
❏神経細胞成長・シナプス可塑性・行動学習におけるmTORキナーゼの役割(22300106)
【研究テーマ】神経科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】饗場 篤 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20271116)
【キーワード】脳・神経 / 遺伝学 / シグナル伝達 / 神経科学
【概要】mTORシグナルは結節性硬化症や自閉症といったヒトの疾患に深く関与することから、神経細胞において重要な役割を担っていることが考えられる。そこで、活性化型mTOR変異体を用いて、神経細胞において直接mTOR経路を亢進することができるトランスジェニックマウスの作製・解析を行った。前脳におけるmTORの活性化はてんかん発作および神経変性を引き起こし、小脳においてはプルキンエ細胞の形態とシナプス除去に異常...
【医歯薬学】看護学:酸化ストレス脳・神経を含む研究件
❏老人性難聴の発症に影響する遺伝子群および遺伝外因子の解析(23390393)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】.老化 / 蝸牛 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / 老化 (他8件)
【概要】数種の遺伝子改変マウスを用いて特に酸化ストレスと老化による蝸牛の変性・老人性難聴の進行について解析した。スーパーオキシドディスムターゼ (SOD) は細胞内に発生したスーパーオキシドアニオン(活性酸素)を分解する酵素である。MnSODのヘテロマウスでは蝸牛内の老化に伴う酸化ストレスは増悪するが、15カ月齢まで血管条、有毛細胞、ラセン神経節細胞の変性や難聴の加速は見られなかった。Glutathion...
❏ニューログロビンの細胞死抑制機構の解明と蛋白質工学的改変(19570121)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】若杉 桂輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20322167)
【キーワード】蛋白質 / 酵素 / ストレス / 脳・神経 / シグナル伝達 (他9件)
【概要】ニューログロビン(Ngb)は酸化ストレスに応答しシグナル伝達過程を制御することにより、神経細胞死を防いでいる可能性が高い。本研究では、この仮説を検証することを目的とした。その結果、神経細胞死抑制活性にヒトNgb の「GDP 解離抑制蛋白質」としての活性が極めて重要であることを実証した。また、魚のNgb が「細胞膜貫通特性」を持つことを発見し、さらに、蛋白質工学的手法を駆使することにより、培地に加え...
【医歯薬学】看護学:コミュニケーション脳・神経を含む研究件
❏知の伝達メカニズムを探る~身振り伝達コミュニケーションに基づく行動の記憶と再生(19300039)
【研究テーマ】メディア情報学・データベース
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】前田 太郎 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00260521)
【キーワード】ヒューマンインターフェイス / 暗黙知 / モデル化 / 脳・神経 / コミュニケーション
【概要】本研究では教示情報を制御した場合の動作の達成度・習熟度を比較する手法で知の伝達メカニズムの解明を狙った.実験では被験者に映像提示から運動の再構成を行わせた.運動を教示する情報として運動全体の動画もしくは選択されたスチル画像を用い,人間が身体動作を知覚・記憶・再構成するメカニズムに関する知見を得た.これは行動の暗黙知が認識・記憶に反映される一例であり,これらの知見を牽引力錯覚提示利用の行動指示装置な...
❏知能の力学的情報処理モデルの展開(15100002)
【研究テーマ】知覚情報処理・知能ロボティクス
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2003 - 2007
【研究代表者】中村 仁彦 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (20159073)
【キーワード】知能ロボティクス / 脳型情報処理 / 体性感覚情報 / 脳・神経 / 運動パターン (他23件)
【概要】1.力学的情報処理理論 力学敵情報処理を行うメカニズムの設計法として,多項式および物理的力学系を用いた手法を確立した.また,力学系の可塑性パラメータを導入し,その可塑性に基づく学習と発達のモデルを構築するとともに,力学的引き込み現象としてのコミュニケーションモデルを実現した. 2.ミラーニューロンの数学モデル 隠れマルコフモデル(HMM)を用いたミラーニューロン数学モデルとその計算法を確立し,HM...