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研究分野別サイレントキーワード
「細胞・組織」サイレントキーワードを含む研究
【生物学】人類学:進化細胞・組織を含む研究件
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏ゲノムと表層脂質の解析から分かった車軸藻ワックスの存在と陸上環境適応における意義(15H04393)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】太田 啓之 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (20233140)
【キーワード】細胞外皮 / 細胞壁 / ワックス / 植物陸上進出 / 車軸藻植物門 (他14件)
【概要】本研究では藻類が陸上進出の初期に原始的な表層脂質としてトリアシルグリセロールによるソフトな撥水性バリアを形成し陸上環境に適応したという仮説を提唱し、実験的に明らかにすることを目指した。そのため、陸上植物に近縁である車軸藻植物門の中で比較的初期に分岐したと考えられているクレブソルミディウムの表層脂質の解析と乾燥適応に関わる遺伝子群の解析を行った。その結果、陸上環境への適応過程においてトリアシルグリセ...
【工学】プロセス・化学工学:ヒストン細胞・組織を含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とした新規制癌法(23701047)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50567592)
【キーワード】癌 / 組織・細胞 / ストレス / エピジェネティクス / ヒストン (他7件)
【概要】癌の進展には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。我々は、低酸素・低栄養という腫瘍微小環境が(1)腫瘍細胞の増殖、転移能を促進すること(2)免疫系を制御すること(3)ヒストン脱メチル化酵素(JMJD1A, JHDM1D)が腫瘍増殖や血管新生を制御すること(4)JMJD1A阻害が血管新生阻害剤と相乗効果を示すことを報告してきた。このことから低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とすることが新規制癌法の開発...
❏ヒト卵子特異的ヒストンH1の同定および受精過程における機能解析(17591757)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】久慈 直昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80169987)
【キーワード】卵子 / 胚 / ヒストン / H1foo / 移植・再生医療 (他9件)
【概要】卵子特異的ピストンH1(H1foo)は原始卵胞から2-4細胞期胚までにしか存在しないため、卵子の全能性や遺伝子のリプログラミングへの関与が推測されている。我々は2003年にヒト卵子特異的ピストン遺伝子を決定した。平成17年度は、卵巣内、および受精過程に於けるタンパク動態を検討した。推定アミノ酸配列の部分ペプチドを抗原として作成した家兎血清を用いた免疫組織化学染色では、卵巣内でH1fooは原始卵胞か...
【工学】プロセス・化学工学:医用化学工学細胞・組織を含む研究件
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
❏埋込み型膵島・肝組織の設計・生体外構築育成のための方法論の確立と実証(22246101)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00235128)
【キーワード】医用化学工学 / マルチスケール血管網配備 / 膵島 / 肝 / 三次元造形 (他19件)
【概要】移植用の膵島や肝組織の人工的構築の方法論確立を目標として,細胞の三次元化とマルチスケール物質交換性の確保の視点から,細胞組織体を高密度にランダム充填する小チャンバーと,それらに培養液・血液を均一に分配するマクロ流路構造を持つ担体構造を提案,レーザー焼結積層造形法によって担体を作成した.細胞組織体として肝細胞凝集体を固定化した灌流培養では,長期に安定した高機能を得た.さらに組織構築用に細胞への毒性が...
【工学】プロセス・化学工学:ハイドロゲル細胞・組織を含む研究件
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
❏構造体内潅流システムによる栄養血管網付き三次元再生組織の大型化(25293273)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10241994)
【キーワード】血管新生 / 足場材料 / 三次元再生組織 / 大型化 / 生体材料 (他10件)
【概要】研究担当者らは、血管新生を誘導するマトリックス材料とともに多数のスフェロイド(直径数百μmの細胞集塊)を移植して移植母床から各スフェロイド間に血管網を発達させることにより、トータルとして栄養血管網付き三次元再生組織を構築する方法を提唱してきた。本研究では、この三次元再生組織の大型化を達成するための技術として、マトリックス材料に内包されたスフェロイドのviabilityを保つための培養液潅流システム...
【工学】総合工学:せん断応力細胞・組織を含む研究件
❏疑似血管デバイスを用いた内皮細胞にかかるせん断応力の計測と細胞の応答の計測(22360082)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】杉井 康彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任准教授 (90345108)
【キーワード】バイオ流体力学 / マイクロ流体 / 血管内皮細胞 / せん断応力 / 循環器病 (他12件)
【概要】動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などと言った循環器系疾患の原因解明のために、血管の表面の細胞である内皮細胞を、マイクロ流路内でせん断応力を負荷しながら培養する方法を検討し、培養方法を確立した。高速共焦点マイクロPIVシステムを用いて被写界深度を浅くすることにより空間分解能を大幅に向上させ、細胞表面近傍の速度分布を求める計測法を開発した。また、蛍光粒子画像から細胞の3次元形状を推定する手法を開発し、速度分...
❏in vitro血管壁損傷評価システム開発と動脈瘤発症メカニズムの生体力学的検討(17656064)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】大島 まり 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40242127)
【キーワード】細胞・組織 / 脳動脈瘤 / 血管壁損傷 / せん断応力 / 力学的刺激 (他8件)
【概要】本研究では,動物から摘出した血管組織を用い,生体内を模擬した培養環境下において,力学的作用による血管内壁の損傷の実験的評価行った.まず,血管損傷評価システムを開発し,次いで,同システムを用いて血管組織に流れを負荷し,流れによる壁面せん断応力が血管内壁に与える損傷について定量的に検討・考察した. 血管試料として,日本白色家兎の胸部大動脈(直径約4mm)を用い,蛍光染色した試料を血管流路デバイスに装着...
【工学】総合工学:マイクロマシン細胞・組織を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生医療技術を利用したファイバー型バイオ神経インターフェース(26630088)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロ・ナノデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 神経移植 / 脳・神経 (他7件)
【概要】本研究課題では,移植医療に応用できるように神経細胞と生体適合性材料から形成される直径100-200 μm,長さ数メートルのバイオ神経インターフェースの構築を目指した。最初にマウスの神経幹細胞から形成される神経ファイバーの安定的な構築方法を確立した。次に、神経細胞ファイバー48本から形成される神経ファイバーバンドルを作製し、脊髄損傷モデルマウスへの治療効果を確認するため移植実験を行った。移植した神経...
❏マイクロファイバーワイヤリングによる血管-神経網の構築(26289060)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 細胞・組織 / 神経科学 (他6件)
【概要】本研究課題では、神経細胞、血管内皮細胞を細胞ファイバーとし、デバイス中でアセンブリすることにより3次元的な血管―神経網を構築することを目指した。神経幹細胞ファイバーは、直径が細いほど分化誘導後に神経細胞の割合が高く、高配向性となることがわかった。神経ファイバーから数 mmの神経ユニットを作製し、アセンブリによる神経回路構築法を確立した。一方、HUVECからは血管新生能を有する血管内皮細胞ファイバー...
【工学】総合工学:トライボロジー細胞・組織を含む研究件
❏関節軟骨表面における高機能潤滑システムの自己形成・自己修復メカニズムの探究(17H01244)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】澤江 義則 九州大学, 工学研究院, 教授 (10284530)
【キーワード】トライボロジー / 関節潤滑 / 超潤滑 / 細胞・組織 / 関節軟骨 (他10件)
【概要】関節軟骨によく似た性質を持つ柔軟材料(ハイドロゲル)を軟骨モデルとして用い,生体関節の摩擦を小さくし,滑らかな動きを可能にしている超潤滑メカニズムの詳細を探求した.その結果,関節液に含まれるヒアルロン酸とリン脂質の複合体が優れた潤滑機能を発揮し摩擦を低減すること,軟骨を形成する細胞外基質とこれらの成分が結びつくことで潤滑機能が更に高まること,さらに軟骨組織に含まれる水が上記の成分による潤滑機能の形...
❏極低摩擦生体類似摺動組織の形成および機能評価技術の構築(26289029)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】澤江 義則 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10284530)
【キーワード】低摩擦 / 細胞・組織 / 関節軟骨 / トライボロジー / 再生医療
【概要】本研究では,軟骨細胞を足場材に播種し培養する過程において,足場材表面にガラスローラーを接触させ転がり滑り運動を与えることにより,足場材内部に歩行時の軟骨組織内部と類似の複数応力成分からなる不均一な力学場を再現し,関節軟骨類似の極低摩擦特性を示す高機能摺動組織を形成させる手法を探究した.また形成された摺動組織表面の摩擦特性を高精度に評価するための試験システムを合わせて開発した.ここでは,組織表面の摩...
【工学】総合工学:マイクロ・ナノデバイス細胞・組織を含む研究件
❏次世代三次元組織培養を実現する細胞ファイバ工学の創成(16H06329)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹内 昌治 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90343110)
【キーワード】細胞ファイバ技術 / マイクロデバイス / MEMS / 組織工学 / 三次元組織 (他18件)
【概要】基礎的成果としては、細胞ファイバの形状制御やプリンティングへの応用など、これまでの製造方法を拡張した。また、種々の細胞によって経験的に作製していた条件を一般化し、培養環境によるデータベース化した。応用展開としては、筋ファイバがアクチュエータとして利用可能であることを示し、バイオロボティクスなど新たな展開を開拓した。また、レンコン状のファイバによって、1年後も癒着なく取り出せる移植片として応用できる...
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏再生・移植医療用細胞・組織構築物の凍結保存・評価システムの開発(15H03039)
【研究テーマ】医用システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮本 義孝 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 上級研究員 (20425705)
【キーワード】移植・再生医療 / 細胞・組織 / マイクロ・ナノデバイス / 組織構築物 / 凍結保存 (他10件)
【概要】本研究では、①DMSOフリー新規凍結保存液、②凍結保存用培養デバイス、③凍結装置の開発を行った。①DMSOの細胞毒性、および動物由来原料の抗原性変化や病原体混入の可能性等の課題を解決すべく、ヒト組織由来細胞に有効なDMSO-血清フリー細胞凍結保存液の組成を見出した。②3D培養デバイスTASCLを用いて、均一な大きさのヒト組織由来幹細胞・組織構築物を大量に創製すると共に、有効な保存液組成の決定からガ...
【工学】総合工学:可視化細胞・組織を含む研究件
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
❏2光子光化学標識法を用いた膵内分泌機構の解析(19590204)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】高橋 倫子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (60332178)
【キーワード】細胞生理学 / 細胞・組織 / 糖尿病 / 可視化 / 細胞
【概要】インスリンは血糖調節にかかわるホルモンであり、その分泌不全は糖尿病を引き起す原因の一つと考えられている。分泌の最終過程にあたる開口放出や分泌顆粒の動員機構にも、異常の存在する可能性が示唆されている。我々は分泌顆粒や光活性型蛍光蛋白の細胞内動態を測定するために、光活性型GFPで標識した。また、膜融合の準備状態を検討するために、細胞膜に発現するSNARE蛋白であるSNAP25に、二種類のGFP変異蛋白...
【総合生物】生体分子化学:1分子計測(SDM)細胞・組織を含む研究件
❏1分子レベルでの生細胞内RNAリアルタイム計数プローブの開発(26620115)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】吉村 英哲 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90464205)
【キーワード】生体分子 / 1分子計測(SMD) / バイオテクノロジー / 細胞・組織 / 分析化学 (他7件)
【概要】本研究では、生細胞内における目的RNAの動態解析と定量を同時に実現するRNA可視化蛍光プローブの開発を目指した。本プローブは円順列変位型蛍光タンパク質とRNA認識領域からなり、目的RNAの結合により蛍光性が変化するように設計した。RNA認識領域としてPUM-HD変異体を用い、マウス由来βアクチンmRNAをターゲットとした。本プローブをマウス由来細胞に導入し蛍光顕微鏡で観察したところ、細胞質から明瞭...
❏受容体クラスター形成の光制御による細胞への人工的生体シグナル入力法の開発(23750182)
【研究テーマ】生体関連化学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】吉村 英哲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特任助教 (90464205)
【キーワード】タンパク質 / 細胞・組織 / 生体分子 / 1 分子計測(SMI) / 生体関連化学 (他11件)
【概要】本研究では、細胞内シグナル伝達における受容体クラスター形成の意義の理解を目的とした。この目的のため、シグナル伝達分子Aktの1分子動態観察と、受容体ナノクラスターの人工的形成法の開発を行った。前者では、細胞外からのシグナル入力により、Aktの細胞膜滞在時間が延びることを見出した。この結果は、Akt動態が細胞表面の受容体クラスターに影響されることを示している。後者では、光感応性タンパク質を融合した受...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:生体医工学細胞・組織を含む研究件
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏褐色脂肪と自律神経を繋げたOrgan-on-a-chip の開発(16K16395)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】櫛笥 博子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, プロジェクト助教 (90723065)
【キーワード】Organ-on-a-chip / 自律神経 / 褐色脂肪 / 褐色脂肪細胞 / 生体医工学 (他8件)
【概要】本研究では患者個々人の細胞を用い、生体メタボリズムを担う組織間ネットワークを生体外で再構成するOrgan(s)-on-a-chipの構築を目指している。そこで、私たちは褐色脂肪の直接分化やデバイス上での代謝測定に向けた網羅的解析を行った。さらに、家族性自律神経失調症の疾患iPS細胞株、疾患原因とされる点変異をゲノム編集技術により修復したiPS細胞株を樹立し、当研究室で確立した自律神経の分化誘導法を...
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:生体情報・計測細胞・組織を含む研究件
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏時空間精密電気刺激による細胞機能の計測と制御(19200036)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生体情報・計測 / 電気刺激 / 細胞 / 脳・神経 / 神経科学 (他8件)
【概要】時空間的に制御した電気刺激パターンの印加により細胞群に誘導される変化を調べた.心筋細胞に対する半日間の連続刺激により拍動リズムの引き込み現象が起こること,神経細胞に対する時空間的な刺激パターンの履歴が誘発応答に反映されることがわかった.また,幹細胞について多数の胚様体を同時刺激するマイクロデバイスを開発した.電気刺激の時空間パターンを精密に設計することにより,急性・慢性両面において生体現象を人為的...
【総合生物】生体医工学・生体材料学:神経工学細胞・組織を含む研究件
❏アルツハイマー病早期診断・治療に向けた神経回路活動異常同期現象発生機構の解明(22H03935)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2022-04-01 - 2025-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 細胞・組織 / 神経工学
【概要】
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏パーキンソン病早期診断に向けた神経変性・神経活動変化の評価(26560202)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 神経工学 / 細胞・組織 / ナノバイオ
【概要】パーキンソン病(PD)は運動障害が主症状とされるが,その発現時には神経変性が進行していることが知られており,早期診断手法の確立が重要である.本研究では早期症状の1つとされる不安やうつに関係する海馬と,海馬に投射しかつ早期段階で変性が進む縫線核(5-HT作動性ニューロンを含む)を電極アレイ基板上で共培養したPDモデル系を構築した.海馬の典型的な自発電気活動パターンとして知られている同期バーストの発生...
【総合生物】神経科学:筋肉生理学細胞・組織を含む研究件
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【総合生物】神経科学:1分子イメージング・ナノ計測細胞・組織を含む研究件
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【総合生物】神経科学:生物・生体工学細胞・組織を含む研究件
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏関節軟骨表面における高機能潤滑システムの自己形成・自己修復メカニズムの探究(17H01244)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】澤江 義則 九州大学, 工学研究院, 教授 (10284530)
【キーワード】トライボロジー / 関節潤滑 / 超潤滑 / 細胞・組織 / 関節軟骨 (他10件)
【概要】関節軟骨によく似た性質を持つ柔軟材料(ハイドロゲル)を軟骨モデルとして用い,生体関節の摩擦を小さくし,滑らかな動きを可能にしている超潤滑メカニズムの詳細を探求した.その結果,関節液に含まれるヒアルロン酸とリン脂質の複合体が優れた潤滑機能を発揮し摩擦を低減すること,軟骨を形成する細胞外基質とこれらの成分が結びつくことで潤滑機能が更に高まること,さらに軟骨組織に含まれる水が上記の成分による潤滑機能の形...
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
【総合生物】神経科学:生物物理一般細胞・組織を含む研究件
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【総合生物】神経科学:生物物理学細胞・組織を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【総合生物】神経科学:ナノバイオシステム細胞・組織を含む研究件
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【総合生物】実験動物学:筋ジストロフィー細胞・組織を含む研究件
❏骨格筋内脂肪蓄積機序の解明とその病態生理学的意義に関する研究(25292185)
【研究テーマ】統合動物科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】山内 啓太郎 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70272440)
【キーワード】骨格筋 / 脂肪細胞 / 線維芽細胞 / 間葉系前駆細胞 / CSPG4 (他16件)
【概要】加齢による筋萎縮(骨格筋減弱症)や筋再生が正常に進行しない筋ジストロフィーなどの筋疾患では、骨格筋内に通常みられない脂肪細胞が出現する。この脂肪細胞は生体恒常性の維持を担う骨格筋機能に大きな影響を与えることから、本研究ではその出現機序や病態生理学的意義を明らかにすることを目指した。その結果、骨格筋内脂肪細胞の起源とされる間葉系前駆細胞の分化制御を担う新規分子としてコンドロイチン硫酸プロテオグリカン...
❏細胞膜修復異常という新たな筋ジストロフィー疾患概念の確立と新規原因遺伝子の探索(23659454)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】金川 基 神戸大学, 医学研究科, 講師 (00448044)
【キーワード】細胞・組織 / 筋ジストロフィー / 膜修復 / ジスフェルリン / 神経分子病態学 (他6件)
【概要】ジスフェルリン含有小胞の構成成分解析を行うため、抗ジスフェルリン抗体の作成、および筋組織からジスフェルリン含有小胞を調整する方法を樹立した。筋ジストロフィー病態の重篤度に相関して、発現が上昇するジスフェルリン相互作用分子を見出した。ジスフェルリン変異マウスと筋ジストロフィーモデルマウスとの二重変異マウスの解析から、ジスフェルリン欠損によって、筋ジストロフィー病態が増悪する結果を得た。以上の結果は、...
【農学】農芸化学:アダプター細胞・組織を含む研究件
❏生体高次機能の新たな制御機構の解明(20247024)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / アダプター / タンパク質チロシンキナーゼ / 細胞・組織 / 細胞内情報伝達
【概要】本研究においては、独自に発見したDok-7による受容体型チロシンキナーゼMuSKの細胞内からの活性化機構と神経筋シナプスの形成機構、並びに、Dok-1/2による造血・免疫システムの抑制機構に関する最新の研究成果を背景として、生体高次機能の新たな制御機構の解明を目指す研究を推進した。その結果、Dok-7がMuSKを直接活性化する細胞内リガンドとして機能することを発見した。さらに、重症筋無力症に付随す...
❏Dok類縁アダプター分子による細胞機能調節機構(17370066)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】山梨 裕司 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / 蛋白質 / 組織・細胞 / アダプター / リン酸化 (他6件)
【概要】チロシンキナーゼは細胞外環境からの情報が細胞内シグナルへと変換される際に必須のシグナル分子であり、その多くはドッキング蛋白質と呼ばれるアダプター分子をリン酸化することによって細胞内シグナルを適切に制御している。申請者らは新規ドッキング蛋白質としてDok-1を発見し、その類縁分子であるDok-2と共にサイトカイン受容体やLPS受容体の下流において、骨髄球細胞の造血や自然免疫応答の恒常性の維持に必須の...
【農学】動物生命科学:獣医学細胞・組織を含む研究件
❏排卵数を支配的に制御する新規な卵巣内因子の同定(16K15023)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】獣医学 / 畜産学 / 応用動物 / 細胞・組織 / プロテオーム
【概要】哺乳類が一度に排卵する卵子の数は種によって厳密なコントロールがなされているが、その制御機構は解明されていない。本研究では排卵数を支配的に制御する卵巣内因子を探索するため、ウシ卵巣の顆粒層細胞を用いたトランスクリプトーム解析(RNA-seq)を実施した。その結果、最も大きく排卵まで至る「主席卵胞」と、二番目に大きく排卵されない「次席卵胞」の顆粒層細胞で発現量に差がある500以上の遺伝子を得た。このう...
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
【農学】動物生命科学:畜産学細胞・組織を含む研究件
❏排卵数を支配的に制御する新規な卵巣内因子の同定(16K15023)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】獣医学 / 畜産学 / 応用動物 / 細胞・組織 / プロテオーム
【概要】哺乳類が一度に排卵する卵子の数は種によって厳密なコントロールがなされているが、その制御機構は解明されていない。本研究では排卵数を支配的に制御する卵巣内因子を探索するため、ウシ卵巣の顆粒層細胞を用いたトランスクリプトーム解析(RNA-seq)を実施した。その結果、最も大きく排卵まで至る「主席卵胞」と、二番目に大きく排卵されない「次席卵胞」の顆粒層細胞で発現量に差がある500以上の遺伝子を得た。このう...
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏反芻家畜の繁殖中枢を制御する神経ペプチド―受容体システムの解明(26850168)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松田 二子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10608855)
【キーワード】ヤギ / 視床下部 / 不死化神経細胞株 / KNDyニューロン / 畜産学 (他8件)
【概要】本研究はウシのモデル動物であるシバヤギを用いて、KNDyニューロンによる繁殖中枢制御機構を細胞レベルで解明することを目的とした。KNDyニューロンが分泌する神経ペプチド ダイノルフィンの受容体のヤギ視床下部における局在を明らかにし、家畜における繁殖中枢制御神経回路の解明につながる結果を得た。さらにヤギKNDyニューロン由来の不死化細胞株の樹立に成功した。本研究成果は畜産物・農産物の生産性向上につな...
【農学】動物生命科学:応用動物細胞・組織を含む研究件
❏排卵数を支配的に制御する新規な卵巣内因子の同定(16K15023)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】獣医学 / 畜産学 / 応用動物 / 細胞・組織 / プロテオーム
【概要】哺乳類が一度に排卵する卵子の数は種によって厳密なコントロールがなされているが、その制御機構は解明されていない。本研究では排卵数を支配的に制御する卵巣内因子を探索するため、ウシ卵巣の顆粒層細胞を用いたトランスクリプトーム解析(RNA-seq)を実施した。その結果、最も大きく排卵まで至る「主席卵胞」と、二番目に大きく排卵されない「次席卵胞」の顆粒層細胞で発現量に差がある500以上の遺伝子を得た。このう...
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏反芻家畜の繁殖中枢を制御する神経ペプチド―受容体システムの解明(26850168)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松田 二子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10608855)
【キーワード】ヤギ / 視床下部 / 不死化神経細胞株 / KNDyニューロン / 畜産学 (他8件)
【概要】本研究はウシのモデル動物であるシバヤギを用いて、KNDyニューロンによる繁殖中枢制御機構を細胞レベルで解明することを目的とした。KNDyニューロンが分泌する神経ペプチド ダイノルフィンの受容体のヤギ視床下部における局在を明らかにし、家畜における繁殖中枢制御神経回路の解明につながる結果を得た。さらにヤギKNDyニューロン由来の不死化細胞株の樹立に成功した。本研究成果は畜産物・農産物の生産性向上につな...
【農学】森林圏科学:植物細胞・組織を含む研究件
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏ゲノムと表層脂質の解析から分かった車軸藻ワックスの存在と陸上環境適応における意義(15H04393)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】太田 啓之 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (20233140)
【キーワード】細胞外皮 / 細胞壁 / ワックス / 植物陸上進出 / 車軸藻植物門 (他14件)
【概要】本研究では藻類が陸上進出の初期に原始的な表層脂質としてトリアシルグリセロールによるソフトな撥水性バリアを形成し陸上環境に適応したという仮説を提唱し、実験的に明らかにすることを目指した。そのため、陸上植物に近縁である車軸藻植物門の中で比較的初期に分岐したと考えられているクレブソルミディウムの表層脂質の解析と乾燥適応に関わる遺伝子群の解析を行った。その結果、陸上環境への適応過程においてトリアシルグリセ...
【医歯薬学】境界医学:肝線維化細胞・組織を含む研究件
❏ビタミンE同族体の肝線維化抑制効果を増強させる間質環境の探索(21K11683)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】石川 朋子 聖徳大学, 人間栄養学部, 教授 (70212850)
【キーワード】肝線維化 / ビタミン / 間質 / 細胞・組織 / NASH (他6件)
【概要】非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、近い将来、肝癌の主因となると予測される生活習慣病関連疾患で、有効な予防法・治療法の開発は喫緊の課題である。近年では、肝実質細胞の脂肪蓄積軽減や炎症の鎮静のみならず、NASH重篤化の鍵となる肝線維化の抑制・改善にも注目が集まっている。ビタミンE投与は、以前からNASH治療において一定の有用性が示されながらも、治療効果への期待と副作用への懸念のバランスから、未だ絶...
❏肝線維化を抑制するRestorative Macrophageの誘導機序の解明(16K09373)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】チョ ハクショウ 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80570689)
【キーワード】肝線維化 / マクロファージ / 自然免疫 / 免疫学 / 細胞・組織 (他6件)
【概要】肝線維化消退マウスモデルを用いて、今まで肝線維化を増悪させるとされる自然免疫応答を担う重要な分子TLR4の全肝臓発現量は肝線維化消退期における発現上昇という現象を発見した。TLR4-Trem2を介する修復性マクロファージ(Restorative Macrophage)の誘導機序を突き止め、更に腸管除菌モデルにてTLR4リガンドが腸管由来である可能性や、また、同マウスモデルおよびHCV駆除後のヒト検...
【医歯薬学】内科系臨床医学:類洞内皮細胞細胞・組織を含む研究件
❏ビタミンE同族体の肝線維化抑制効果を増強させる間質環境の探索(21K11683)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】石川 朋子 聖徳大学, 人間栄養学部, 教授 (70212850)
【キーワード】肝線維化 / ビタミン / 間質 / 細胞・組織 / NASH (他6件)
【概要】非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、近い将来、肝癌の主因となると予測される生活習慣病関連疾患で、有効な予防法・治療法の開発は喫緊の課題である。近年では、肝実質細胞の脂肪蓄積軽減や炎症の鎮静のみならず、NASH重篤化の鍵となる肝線維化の抑制・改善にも注目が集まっている。ビタミンE投与は、以前からNASH治療において一定の有用性が示されながらも、治療効果への期待と副作用への懸念のバランスから、未だ絶...
❏ヒトiPS細胞由来肝組織を用いたハイスループットスクリーニング系の構築(16K18975)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木戸 丈友 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00401034)
【キーワード】肝臓 / 肝細胞 / 類洞内皮細胞 / 星細胞 / iPS細胞 (他6件)
【概要】肝臓の発生過程において、肝前駆細胞は、類洞内皮細胞や星細胞といった非実質細胞と相互作用することで成熟肝細胞へ分化する。本研究ではヒトiPS細胞から機能的な肝細胞を誘導するため、肝前駆細胞と非実質細胞を用いた共培養系を構築した。我々は、胎児肝臓から分取した類洞内皮細胞、星細胞の増殖、分化にはTGFbシグナル、Rhoシグナルが関与することを明らかにした。マウスにおいて得た結果をもとに、ヒトiPS細胞か...
【医歯薬学】内科系臨床医学:アンジオクライン因子細胞・組織を含む研究件
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏血球産生型血管内皮による造血促進作用の解明(16K09866)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60226834)
【キーワード】血液免疫学 / 血管内皮造血転換 / 造血幹細胞 / 増血促進 / 細胞・組織 (他9件)
【概要】本研究で、研究代表者らは、造血微小環境の構成因子である血管内皮系細胞が、骨髄造血において果たす具体的な役割とその動態、そして他系統細胞との相互作用、またこれらを通じた血管内皮細胞を端緒とした造血系細胞産生の促進機構の一端を明らかにした。さらに、血管内皮細胞から分泌供給される複数の生理活性物質、アンジオクライン分子群に造血促進作用が存在することを明らかにした。代表者らは、研究成果を通じて、将来的に、...
【医歯薬学】内科系臨床医学:分子心臓学細胞・組織を含む研究件
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【医歯薬学】内科系臨床医学:心不全 Heart Failure細胞・組織を含む研究件
❏新規Gタンパク質共役受容体CXCR7の心不全改善効果の検討(16K09492)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】原田 睦生 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (90431642)
【キーワード】心不全 / CXCR7 / CXCR7遺伝子欠損マウス / シグナル伝達 / 循環器・高血圧 (他6件)
【概要】本研究ではCXCR7の心臓における生理的、病理的役割を解明するために研究を実施した。 心筋細胞特異的CXCR7遺伝子欠損マウスに圧負荷 心不全を誘導すると、野生型マウスと比較して心機能が増悪することが明らかになった。一方で血管内皮特異的、線維芽細胞特異的Cxcr7遺伝子欠損マウスの圧 負荷心不全モデルでは、野生型マウスと比較して明らかな差異を認めなかった。このため、心臓におけるCxcr7は心筋細胞...
❏心副腎連関の分子機序の解明(25670396)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (30265798)
【キーワード】循環器・高血圧 / 細胞・組織 / 分析科学 / 心不全 / 副腎 (他8件)
【概要】我々は、心不全の増悪に伴う副腎組織の「低酸素化」と「マクロファージの浸潤」の2つを現象に着目した。副腎組織が低酸素化するとβ3アドレナリン受容体の発現が亢進し、カテコラミン感受性を獲得する。β3アドレナリン受容体からのシグナルは細胞内の脂肪滴からアルドステロンの合成基質であるコレステロールの切り出しを行っていると考えられる。培養細胞において低酸素刺激はCYP11B2の発現上昇を認める。また一度副腎...
【医歯薬学】内科系臨床医学:糸球体腎炎細胞・組織を含む研究件
❏網羅的アプローチによる膜性増殖性糸球体腎炎病態形成機序の解析(16K10060)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】糸球体腎炎 / メサンギウム細胞 / 膜性増殖性糸球体腎炎 / 細胞・組織
【概要】小児の糸球体腎炎においてメサンギウム細胞の変化は高率に認められがその機序は不明な点が多い。本研究では様々な刺激によるメサンギウム細胞の変化を解析し腎炎の病態形成メカニズム解明を目指した。スクリーニングによりヒトメサンギウム細胞に強発現する分子Xを同定した。Xは尿細管や間質においてはほとんどその発現を認めず糸球体内で発現し、糸球体内ではメサンギウム細胞で特異的に発現していた。一部の糸球体腎炎患者でそ...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
【医歯薬学】内科系臨床医学:メサンギウム細胞細胞・組織を含む研究件
❏網羅的アプローチによる膜性増殖性糸球体腎炎病態形成機序の解析(16K10060)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】糸球体腎炎 / メサンギウム細胞 / 膜性増殖性糸球体腎炎 / 細胞・組織
【概要】小児の糸球体腎炎においてメサンギウム細胞の変化は高率に認められがその機序は不明な点が多い。本研究では様々な刺激によるメサンギウム細胞の変化を解析し腎炎の病態形成メカニズム解明を目指した。スクリーニングによりヒトメサンギウム細胞に強発現する分子Xを同定した。Xは尿細管や間質においてはほとんどその発現を認めず糸球体内で発現し、糸球体内ではメサンギウム細胞で特異的に発現していた。一部の糸球体腎炎患者でそ...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
【医歯薬学】内科系臨床医学:igA細胞・組織を含む研究件
❏腸内代謝産物によるT細胞非依存的IgA産生誘導機構の解明(17H04089)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長谷 耕二 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (20359714)
【キーワード】IgA抗体 / 腸内細菌 / 酪酸 / IgA / 粘膜免疫 (他10件)
【概要】腸管の粘膜固有層では、ヘルパーT細胞が介在することなくIgAへのクラススイッチが誘導されるT細胞非依存的IgAクラススイッチと呼ばれる仕組みが存在する。本研究では腸内細菌由来の酪酸が、樹状細胞の活性制御を行うことで、T細胞非依存的IgAクラススイッチを促進し、粘膜面のバリア機能を高めることを明らかにした。 ...
❏腸管特殊上皮M細胞成熟過程における転写制御機構の解析(16K08457)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】木村 俊介 北海道大学, 医学研究院, 助教 (40444525)
【キーワード】M細胞 / パイエル板 / Sox8 / IgA / 腸管免疫 (他9件)
【概要】腸管管腔内の抗原取り込みを行う特殊上皮M細胞は特異的IgA抗体の産生に重要である。本研究によってM細胞からの抗原取り込みに転写因子Sox8が必要であることを明らかにした。Sox8はGP2を含むM細胞機能発揮に必要な分子を制御していた。そのため、Sox8欠損マウスでは管腔内物質の取り込み能が低下し、腸内細菌特異的IgA産生能が低下していた。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ニッチ細胞・組織を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏ヒトグリオーマ幹細胞の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチの解明(24592181)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 先進医療研究開発部 再生医療研究室, 室長 (80344175)
【キーワード】glioma stem cell / survival / proliferation / undifferentiated state / niche (他10件)
【概要】ヒトグリオーマ幹細胞(GSC)の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチ解明を目指し、GSC樹立、細胞特性および分子遺伝学的特性解析を実施した。56検体の腫瘍組織から長期培養可能腫瘍細胞凝集塊(LC-TS)を11株樹立成功した。腫瘍組織型(grade4、再発・2次性腫瘍)、遺伝学的特性(野生型IDH1/2、TP53、TERTプロモーター変異、MGMTプロモーター低メチル化、抗原X陽性)とLC-TS樹...
【医歯薬学】外科系臨床医学:人工臓器細胞・組織を含む研究件
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
❏構造体内潅流システムによる栄養血管網付き三次元再生組織の大型化(25293273)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10241994)
【キーワード】血管新生 / 足場材料 / 三次元再生組織 / 大型化 / 生体材料 (他10件)
【概要】研究担当者らは、血管新生を誘導するマトリックス材料とともに多数のスフェロイド(直径数百μmの細胞集塊)を移植して移植母床から各スフェロイド間に血管網を発達させることにより、トータルとして栄養血管網付き三次元再生組織を構築する方法を提唱してきた。本研究では、この三次元再生組織の大型化を達成するための技術として、マトリックス材料に内包されたスフェロイドのviabilityを保つための培養液潅流システム...
【医歯薬学】外科系臨床医学:組織培養細胞・組織を含む研究件
❏in vitro血管壁損傷評価システム開発と動脈瘤発症メカニズムの生体力学的検討(17656064)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】大島 まり 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40242127)
【キーワード】細胞・組織 / 脳動脈瘤 / 血管壁損傷 / せん断応力 / 力学的刺激 (他8件)
【概要】本研究では,動物から摘出した血管組織を用い,生体内を模擬した培養環境下において,力学的作用による血管内壁の損傷の実験的評価行った.まず,血管損傷評価システムを開発し,次いで,同システムを用いて血管組織に流れを負荷し,流れによる壁面せん断応力が血管内壁に与える損傷について定量的に検討・考察した. 血管試料として,日本白色家兎の胸部大動脈(直径約4mm)を用い,蛍光染色した試料を血管流路デバイスに装着...
❏ヒト毛包由来細胞および上皮系幹細胞を用いた毛髪再生に関する研究(17390474)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】吉村 浩太郎 (2006) 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60210762)
【キーワード】移植学 / 再生医学 / 分子生物学 / 組織培養 / 移植・再生医療 (他8件)
【概要】ヒト頭皮から採取した毛乳頭細胞の遺伝子発現解析を、マイクロアレイおよびRT-PCRにより行った。マイクロアレイにより繊維芽細胞と比較したところ、ケモカインリガンドやインターロイキン、細胞周期関連遺伝子、プロテオグリンカンに有意な発現増強が認められた。またRT-PCRでは既知の毛乳頭細胞マーカー14種の遺伝子発現を検討したところ、繊維芽細胞と比較して2種の遺伝子で有意な発現増強、1種の遺伝子で有意な...
【医歯薬学】外科系臨床医学:胆管細胞・組織を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏機能的胆管ネットワークを配備した肝組織の体外体内一貫構築(22650108)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00235128)
【キーワード】細胞・組織工学 / マクロ組織極性 / 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 (他14件)
【概要】機能的胆管ネットワークを保持した肝組織構築を最終目的として,ラット胎児肝細胞とラット成熟胆管上皮肝細胞からなる三次元球状凝集塊を,invitroで形成させたところ,後者を前者の3倍混合した凝集体で,連続的かつ機能的な胆管ネットワークが凝集塊全体に形成されることを確かめた.さらに,形成した球状凝集塊を,マトリゲルに浸したポリ乳酸不織布担体に包埋して免疫不全マウスの腸管膜上に移植したところ,胆管上皮細...
【医歯薬学】外科系臨床医学:マイクロデバイス細胞・組織を含む研究件
❏次世代三次元組織培養を実現する細胞ファイバ工学の創成(16H06329)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹内 昌治 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90343110)
【キーワード】細胞ファイバ技術 / マイクロデバイス / MEMS / 組織工学 / 三次元組織 (他18件)
【概要】基礎的成果としては、細胞ファイバの形状制御やプリンティングへの応用など、これまでの製造方法を拡張した。また、種々の細胞によって経験的に作製していた条件を一般化し、培養環境によるデータベース化した。応用展開としては、筋ファイバがアクチュエータとして利用可能であることを示し、バイオロボティクスなど新たな展開を開拓した。また、レンコン状のファイバによって、1年後も癒着なく取り出せる移植片として応用できる...
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏マイクロファイバーワイヤリングによる血管-神経網の構築(26289060)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり / 根岸 みどり(加藤みどり)) 東京大学, 生産技術研究所, 研究員 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / マイクロマシン / 再生医療 / 細胞・組織 / 神経科学 (他6件)
【概要】本研究課題では、神経細胞、血管内皮細胞を細胞ファイバーとし、デバイス中でアセンブリすることにより3次元的な血管―神経網を構築することを目指した。神経幹細胞ファイバーは、直径が細いほど分化誘導後に神経細胞の割合が高く、高配向性となることがわかった。神経ファイバーから数 mmの神経ユニットを作製し、アセンブリによる神経回路構築法を確立した。一方、HUVECからは血管新生能を有する血管内皮細胞ファイバー...
【医歯薬学】外科系臨床医学:膵臓細胞・組織を含む研究件
❏膵癌幹細胞の発生プロセスと特性変化の細胞系譜的解析(24390305)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / 膵癌幹細胞 / 膵癌 / 癌幹細胞 (他8件)
【概要】膵癌モデルマウスより様々な発癌段階の膵癌組織を採取し単細胞化し、癌幹細胞マーカーとして知られるいくつかの表面抗原を認識する特異的抗体を用いてセルソーターにより細胞を分離した。分離した細胞が癌幹細胞としての能力を有するか検討し、腫瘍形成能を持つ癌幹細胞を同定した。さらに癌が進行したマウスより採取した癌幹細胞は転移能も有することが明らかとなった。さらに発癌初期の膵癌腫瘍組織より分離した腫瘍形成能をもつ...
❏低分子化合物を用いたマウスES細胞からの効率的な膵β細胞誘導法の確立(22790653)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】坂野 大介 熊本大学, 発生医学研究所, COEリサーチ・アソシエイト (40571039)
【キーワード】ES細胞 / 膵臓 / β細胞 / インスリン / 糖尿病 (他10件)
【概要】マウスES細胞から膵β細胞を誘導する手法の効率化は将来的にヒトの糖尿病治療に有効な知見を得るために重要な研究である。我々は、1300種の低分子化合物からβ細胞の誘導効率を上昇させる化合物をスクリーニングした。その結果、10個のヒット化合物を発見し、これらの作用から特定の生体内の経路がβ細胞への細胞分化とインスリンの分泌能に深くかかわることを見出した。 ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:心筋細胞・組織を含む研究件
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【医歯薬学】外科系臨床医学:ナノバイオ細胞・組織を含む研究件
❏中区分90:人間医工学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】脳神経疾患
【研究期間】細胞・組織
【研究代表者】シグナル伝達
【キーワード】ナノバイオ
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏自律神経活動変調に起因する心房細動発症機構の解明(18K19902)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見であ...
【医歯薬学】外科系臨床医学:めだか細胞・組織を含む研究件
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
❏突然変異体メダカ系統を用いた生殖細胞ゲノム維持機構の解析(18310038)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 動物 / 遺伝学 / ストレス / 遺伝子 (他9件)
【概要】放射線高感受性ric1細胞は、DNA2本鎖切断の修復が遅延しており、γ線による断片化を伴う細胞死が起きない。緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を生殖細胞特異的に発現するric1系統を用いたところ、卵割期にすでにric1生殖細胞は、放射線高感受性であり、生殖腺移行後に孵化率に影響を及ぼさない線量に対して大きな性差があることも分かった。また、酸化損傷修復に関わるOGG1遺伝子の突然変異ホモ接合体メダカを作...
【医歯薬学】外科系臨床医学:iPS細胞細胞・組織を含む研究件
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
❏ヒトiPS細胞由来肝組織を用いたハイスループットスクリーニング系の構築(16K18975)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木戸 丈友 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00401034)
【キーワード】肝臓 / 肝細胞 / 類洞内皮細胞 / 星細胞 / iPS細胞 (他6件)
【概要】肝臓の発生過程において、肝前駆細胞は、類洞内皮細胞や星細胞といった非実質細胞と相互作用することで成熟肝細胞へ分化する。本研究ではヒトiPS細胞から機能的な肝細胞を誘導するため、肝前駆細胞と非実質細胞を用いた共培養系を構築した。我々は、胎児肝臓から分取した類洞内皮細胞、星細胞の増殖、分化にはTGFbシグナル、Rhoシグナルが関与することを明らかにした。マウスにおいて得た結果をもとに、ヒトiPS細胞か...
【医歯薬学】外科系臨床医学:内耳細胞・組織を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
【医歯薬学】外科系臨床医学:蝸牛細胞・組織を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
【医歯薬学】社会医学:微小管細胞・組織を含む研究件
❏腎尿細管の構造と機能を制御する非中心体微小管の研究(17K07397)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】戸谷 美夏 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (80455360)
【キーワード】上皮細胞 / 微小管編成 / 腎臓 / 嚢胞腎 / 微小管マイナス端 (他14件)
【概要】上皮細胞で、微小管細胞骨格は、細胞の頂端―基底軸に沿って配向する特徴的な編成を示す。この編成は、微小管マイナス端に結合するCAMSAP3タンパク質によって維持されるが、上皮機能への関与は、未だよく分かっていない。本研究におけるCamsap3変異マウスの解析から、上皮微小管編成の不全が、多発性嚢胞腎に似た腎臓の構造異常を引き起こすことが明らかになった。変異マウスでは、近位尿細管の拡張による、嚢胞が観...
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
【医歯薬学】社会医学:生体生命情報学細胞・組織を含む研究件
❏Mgイオンはエネルギー代謝を制御する新規な細胞内情報伝達物質か?(16H01751)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / シグナル伝達 / 神経科学 / 細胞・組織 / 神経化学
【概要】神経細胞内マグネシウム(Mg)イオン動態をイメージングにより網羅的かつ定量的に調べ、細胞内情報伝達物質としてのMgイオンの新規な役割を明らかにした。培養初期の神経細胞について研究を進めたところ、抑制性神経伝達物質であるGABAの神経回路成熟への関与を明らかにできた。このGABAの効果は細胞内Mgイオンの動員を介していた。特にこれまで明らかにされていなかったMgイオンのシグナル伝達下流で、細胞内シグ...
❏分光学的手法とインフォマティクスを利用した網羅的神経解剖学の創成(15K12143)
【研究テーマ】生命・健康・医療情報学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10276412)
【キーワード】生体生命情報学 / 生物物理 / 神経科学 / 細胞・組織 / 可視化 (他12件)
【概要】脳領域を客合理的に分類する新規手法を開発した。ラマン分光によるスペクトル計測を脳標本で行うことより、ピクセル毎にスペクトル情報を得る。このスペクトル情報を利用して、スペクトルが似た領域を抽出し、マッピングした。この結果,神経線維をラッピングしているミエリンや、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸含有細胞を非染色で検出することができた。また脳領域境界を合理的に決定する方法として、核位置を利用したボロ...
【医歯薬学】社会医学:生物物理細胞・組織を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏細胞内の特定の生体分子の温度を測定する(16K14705)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 / 生物物理
【概要】水分子O-H伸縮振動のラマンスペクトルは幅広いスペクトルとなり、大きく分けて2つのピークが観測されること、isosbestic pointが3419 cm-1にあることが知られている。高温になるほど低ラマンシフト側のピークが小さくなり、高ラマンシフト側のピークが大きくなるため、この性質を利用して温度を計測できた。また、C-C-N変角振動(458 cm-1)、ジフェニルジテレニドのTe-Te伸縮振動...
【医歯薬学】社会医学:マイクロアレイ細胞・組織を含む研究件
❏胃上皮幹細胞の分化制御機構の解明(17H05081)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】早河 翼 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60777655)
【キーワード】胃上皮幹細胞 / 萎縮性胃炎 / 粘膜再生 / 腸上皮化生 / 分化 (他13件)
【概要】胃の幹細胞と前駆細胞および各種成熟細胞の遺伝子発現解析によりそれぞれの選択的なマーカーを新規に同定し、またそれぞれを標識可能なマウスを作成した。幹細胞その他の細胞群が発癌の超初期の段階において、どのような病理学的・分子学的変化を生じるのかについて、マウスモデルによる詳細な時系列解析と遺伝子発現解析によりその機序を明らかにした。幹細胞の増殖や粘膜再生がTuft細胞を介したアセチルコリン-ERK経路に...
❏肝臓・消化管オートファジーの栄養素センシング/シグナリング機構(23380074)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
【キーワード】オートファジー / アミノ酸 / 肝細胞 / LC3 / アルギニン (他12件)
【概要】細胞内成分を大規模に分解し、再構成に関与するオートファジーについて、栄養と最も関係の深い臓器である肝細胞と消化管を用いて栄養性制御とそのシグナリング機構の詳細を解析した.特にアミノ酸や食品成分での制御機構について、またオートファジーマーカーであるLC3タンパク質や関連分子群のmRNAの制御、さらには寿命遺伝子と言われるサーチュインとの関連づけを行った。 ...
❏成体幹細胞システムを標的にした雌性生殖器官疾患の病因解明とその制御(20249067)
【研究テーマ】産婦人科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】吉村 泰典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10129736)
【キーワード】再生医学 / 移植・再生医療 / 応用動物 / 細胞・組織 / マイクロアレイ (他6件)
【概要】ヒト雌性生殖器官における幹細胞の生理的・病理的意義と役割を明らかにするとともに、幹細胞を標的にした疾患制御法の開発を目指すことが本研究の目的である。研究成果としては、子宮筋の幹細胞を分離・同定するための新しい方法を開発するとともに、妊娠子宮のリモデリングに子宮筋幹細胞が重要な役割を果たすことを明らかにした。一方、子宮内膜の幹細胞の分離・同定とその解析を通じて、内膜幹細胞が子宮内膜の再生に加えて子宮...
【医歯薬学】社会医学:電気刺激細胞・組織を含む研究件
❏時空間精密電気刺激による細胞機能の計測と制御(19200036)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生体情報・計測 / 電気刺激 / 細胞 / 脳・神経 / 神経科学 (他8件)
【概要】時空間的に制御した電気刺激パターンの印加により細胞群に誘導される変化を調べた.心筋細胞に対する半日間の連続刺激により拍動リズムの引き込み現象が起こること,神経細胞に対する時空間的な刺激パターンの履歴が誘発応答に反映されることがわかった.また,幹細胞について多数の胚様体を同時刺激するマイクロデバイスを開発した.電気刺激の時空間パターンを精密に設計することにより,急性・慢性両面において生体現象を人為的...
❏マイクロ電極アレイと光学マッピング計測を融合した再生心筋組織機能評価システム(16200033)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐久間 一郎 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (50178597)
【キーワード】生物・生体工学 / 再生工学 / 細胞・組織 / 不整脈 / 細胞培養 (他9件)
【概要】近年、「再生医工学」が注目を集めており,遺伝子導入した心筋組織にペースメーカとしての機能を持たせようとする試みなどが進められている。研究の推進には心筋細胞や心筋組織、再生した組織も含めて総合的に機能評価を行う技術の確立が重要である。本研究では、光学計測系と電気刺激・信号計測系とを融合した心筋組織機能評価システムの確立を目標に光学計測系と電気刺激・信号計測系とを融合した以下の心筋組織機能評価システム...
【医歯薬学】社会医学:内科細胞・組織を含む研究件
❏炎症・発癌過程におけるDysbiosisが腸上皮幹細胞に与える影響の解明(17K09347)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】神宝 隆行 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (90791591)
【キーワード】炎症性腸疾患 / Dysbiosis / Notch / 消化管幹細胞 / E-cadherin (他15件)
【概要】pks(+)E.coliの存在量を疾患別に比較し、健常者に比べて大腸腺腫・癌患者においては、pks(+)E.coli量が増加し、一方炎症性腸疾患患者ではpks(+)E.coliは逆に減少していた。 Tgfbr2欠損樹状細胞中ではCdh1遺伝子の発現が亢進していた。樹状細胞は上皮とカドヘリンタンパクを介して直接結合し、Notchの活性化を誘導することで腸炎の病態に関与していた。 Notchの恒常的活...
❏胃上皮幹細胞の分化制御機構の解明(17H05081)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】早河 翼 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60777655)
【キーワード】胃上皮幹細胞 / 萎縮性胃炎 / 粘膜再生 / 腸上皮化生 / 分化 (他13件)
【概要】胃の幹細胞と前駆細胞および各種成熟細胞の遺伝子発現解析によりそれぞれの選択的なマーカーを新規に同定し、またそれぞれを標識可能なマウスを作成した。幹細胞その他の細胞群が発癌の超初期の段階において、どのような病理学的・分子学的変化を生じるのかについて、マウスモデルによる詳細な時系列解析と遺伝子発現解析によりその機序を明らかにした。幹細胞の増殖や粘膜再生がTuft細胞を介したアセチルコリン-ERK経路に...
❏肝線維化を抑制するRestorative Macrophageの誘導機序の解明(16K09373)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】チョ ハクショウ 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80570689)
【キーワード】肝線維化 / マクロファージ / 自然免疫 / 免疫学 / 細胞・組織 (他6件)
【概要】肝線維化消退マウスモデルを用いて、今まで肝線維化を増悪させるとされる自然免疫応答を担う重要な分子TLR4の全肝臓発現量は肝線維化消退期における発現上昇という現象を発見した。TLR4-Trem2を介する修復性マクロファージ(Restorative Macrophage)の誘導機序を突き止め、更に腸管除菌モデルにてTLR4リガンドが腸管由来である可能性や、また、同マウスモデルおよびHCV駆除後のヒト検...
【医歯薬学】社会医学:循環器・高血圧細胞・組織を含む研究件
❏新規Gタンパク質共役受容体CXCR7の心不全改善効果の検討(16K09492)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】原田 睦生 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (90431642)
【キーワード】心不全 / CXCR7 / CXCR7遺伝子欠損マウス / シグナル伝達 / 循環器・高血圧 (他6件)
【概要】本研究ではCXCR7の心臓における生理的、病理的役割を解明するために研究を実施した。 心筋細胞特異的CXCR7遺伝子欠損マウスに圧負荷 心不全を誘導すると、野生型マウスと比較して心機能が増悪することが明らかになった。一方で血管内皮特異的、線維芽細胞特異的Cxcr7遺伝子欠損マウスの圧 負荷心不全モデルでは、野生型マウスと比較して明らかな差異を認めなかった。このため、心臓におけるCxcr7は心筋細胞...
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏心副腎連関の分子機序の解明(25670396)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (30265798)
【キーワード】循環器・高血圧 / 細胞・組織 / 分析科学 / 心不全 / 副腎 (他8件)
【概要】我々は、心不全の増悪に伴う副腎組織の「低酸素化」と「マクロファージの浸潤」の2つを現象に着目した。副腎組織が低酸素化するとβ3アドレナリン受容体の発現が亢進し、カテコラミン感受性を獲得する。β3アドレナリン受容体からのシグナルは細胞内の脂肪滴からアルドステロンの合成基質であるコレステロールの切り出しを行っていると考えられる。培養細胞において低酸素刺激はCYP11B2の発現上昇を認める。また一度副腎...
【医歯薬学】歯学:骨・軟骨代謝細胞・組織を含む研究件
❏Gαq蛋白シグナルの骨組織における選択的制御による新規骨形成促進薬の開発(22659267)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10361495)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / 細胞・組織 / 骨・軟骨代謝 / Gαシグナル / 骨粗鬆症 (他6件)
【概要】PTHによる骨形成促進作用を減弱させるGαqシグナルに対して、RGS-2の発現調節による骨芽細胞分化への作用を検討し、RGS-2によりGαqシグナルが有意に抑制され、RGS-2を強制発現させることでPTHの骨形成促進作用が増強された。一方、我々の持つ天然低分子化合物ライブラリーより、Gαqシグナルの抑制効果のある薬剤のスクリーニングを行ったが、我々の持つライブラリーの中ではGαqシグナルの抑制効果...
❏転写因子HIF2Aによる軟骨細胞の発生・分化の制御機構の解明(20689028)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30456107)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / 再生医学 / 細胞・組織 / 発生・分化 / 軟骨細胞 (他9件)
【概要】変形性関節症(OA)の発症には軟骨細胞の肥大分化以降の軟骨内骨化過程が関与する。OA治療標的分子の同定を目指して、まず肥大分化マーカーCOL10A1のpromoterを用いて上流分子のスクリーニングを行ったところ、hypoxia-inducible factor 2α(HIF2A)が最も強い転写活性を示した。HIF2Aへテロ欠損(+/-)マウスは軟骨細胞の肥大分化と骨化の障害による成長遅延を呈した...
【医歯薬学】歯学:組織工学細胞・組織を含む研究件
❏筋細胞と腱細胞の3次元共培養法を用いた腱を有する骨格筋組織の構築(18K18358)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】島 亜衣 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (50757309)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / 発生・分化 / 組織工学
【概要】筋肉や腱を含む運動器の健康維持は、超高齢化社会の到来した我が国においてますます重要になっている。そこで、本研究では腱細胞を有する3次元骨格筋組織モデルの構築を目的とした。ヒト腱細胞とヒト筋細胞の共培養条件を検討した結果、両端に腱細胞を配置したひも状3次元筋組織において、筋細胞の自発的な筋収縮を達成した。また、共培養時の細胞の相互作用を明らかにした。本研究は、将来的に筋肉と腱の相互作用を調べるモデル...
❏次世代三次元組織培養を実現する細胞ファイバ工学の創成(16H06329)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹内 昌治 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90343110)
【キーワード】細胞ファイバ技術 / マイクロデバイス / MEMS / 組織工学 / 三次元組織 (他18件)
【概要】基礎的成果としては、細胞ファイバの形状制御やプリンティングへの応用など、これまでの製造方法を拡張した。また、種々の細胞によって経験的に作製していた条件を一般化し、培養環境によるデータベース化した。応用展開としては、筋ファイバがアクチュエータとして利用可能であることを示し、バイオロボティクスなど新たな展開を開拓した。また、レンコン状のファイバによって、1年後も癒着なく取り出せる移植片として応用できる...
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
【医歯薬学】歯学:関節軟骨細胞・組織を含む研究件
❏関節軟骨表面における高機能潤滑システムの自己形成・自己修復メカニズムの探究(17H01244)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】澤江 義則 九州大学, 工学研究院, 教授 (10284530)
【キーワード】トライボロジー / 関節潤滑 / 超潤滑 / 細胞・組織 / 関節軟骨 (他10件)
【概要】関節軟骨によく似た性質を持つ柔軟材料(ハイドロゲル)を軟骨モデルとして用い,生体関節の摩擦を小さくし,滑らかな動きを可能にしている超潤滑メカニズムの詳細を探求した.その結果,関節液に含まれるヒアルロン酸とリン脂質の複合体が優れた潤滑機能を発揮し摩擦を低減すること,軟骨を形成する細胞外基質とこれらの成分が結びつくことで潤滑機能が更に高まること,さらに軟骨組織に含まれる水が上記の成分による潤滑機能の形...
❏極低摩擦生体類似摺動組織の形成および機能評価技術の構築(26289029)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】澤江 義則 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10284530)
【キーワード】低摩擦 / 細胞・組織 / 関節軟骨 / トライボロジー / 再生医療
【概要】本研究では,軟骨細胞を足場材に播種し培養する過程において,足場材表面にガラスローラーを接触させ転がり滑り運動を与えることにより,足場材内部に歩行時の軟骨組織内部と類似の複数応力成分からなる不均一な力学場を再現し,関節軟骨類似の極低摩擦特性を示す高機能摺動組織を形成させる手法を探究した.また形成された摺動組織表面の摩擦特性を高精度に評価するための試験システムを合わせて開発した.ここでは,組織表面の摩...
【医歯薬学】歯学:TGF-β細胞・組織を含む研究件
❏犬乳腺腫瘍の悪性化における上皮間葉化(EMT)現象とその臨床的意義(21780285)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40447363)
【キーワード】外科 / 上皮間葉化 / 犬 / 乳腺腫瘍 / TGF-β (他10件)
【概要】犬乳腺腫瘍の悪性化機構における上皮間葉化現象(EMT)とその意義を明らかにするため、まず犬乳腺腫瘍自然発症例の組織サンプルを用いてEMT関連因子の免疫染色を行ったところ、乳腺腫ではEMTは見られない一方で乳腺癌でEMTが起こっていることが明らかとなった。犬乳腺腫瘍細胞株においてもEMT関連因子を検索したところ同一症例から分離された細胞株の中から、E-cadherin,β-cateninが高発現し上...
❏胎生期尿路閉塞による異形成腎、低形成腎発症におけるMAPキナーゼの役割の解明(17591115)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞、組織 / MAPキナーゼ / 発生異常 / p38 (他16件)
【概要】本研究は胎生期尿路閉塞がシグナル伝達の中核的酵素MAPキナーゼの変化を介し、異形成、低形成腎を来すという仮説をin vivoおよびin vitroの実験系を用い検証した。胎生60日で尿路閉塞術を行ったヒツジ胎仔腎は多嚢胞性異形成腎となる。嚢胞上皮において増殖、アポトーシスの亢進、線維化の指標であるTGF-βの発現増加と共にMAPキナーゼの異常(p38、活性型ERK増加、JNK減弱)がみられた。そこ...
【医歯薬学】歯学:解剖学細胞・組織を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏骨包透明化による全内耳イメージング技術の開発(16K15717)
【研究テーマ】耳鼻咽喉科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】神経科学 / 脳・神経 / 解剖学 / 蝸牛 / 内耳 (他6件)
【概要】既存の透明化手法では蝸牛内全有毛細胞を満足に観察する透明化手法は確立していなかった。我々は改良を加え内耳組織化学で頻用されるMyosin7a,Rhodamine-Phalloidinなどによる蝸牛内全有毛細胞観察に満足する透明化手法を確立した。蝸牛内全有毛細胞観察可能となったことから、有毛細胞情報データベース作成を進めてている。機械学習を用いて蝸牛内全有毛細胞座標情報をもとにコルチ器の直線化を行い...
【医歯薬学】歯学:副甲状腺ホルモン細胞・組織を含む研究件
❏Gαq蛋白シグナルの骨組織における選択的制御による新規骨形成促進薬の開発(22659267)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10361495)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / 細胞・組織 / 骨・軟骨代謝 / Gαシグナル / 骨粗鬆症 (他6件)
【概要】PTHによる骨形成促進作用を減弱させるGαqシグナルに対して、RGS-2の発現調節による骨芽細胞分化への作用を検討し、RGS-2によりGαqシグナルが有意に抑制され、RGS-2を強制発現させることでPTHの骨形成促進作用が増強された。一方、我々の持つ天然低分子化合物ライブラリーより、Gαqシグナルの抑制効果のある薬剤のスクリーニングを行ったが、我々の持つライブラリーの中ではGαqシグナルの抑制効果...
❏副甲状腺ホルモンの骨形成促進作用の分子メカニズムに関する戦略的研究(17390413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (10361495)
【キーワード】細胞・組織 / 骨代謝 / 副甲状腺ホルモン / 骨粗鬆症 / 骨形成
【概要】本研究の目的は、PTHの細胞内シグナルの主要経路である二つのG蛋白質であるGαsとGαqによる骨代謝調節機構を、それぞれ骨組織特異的に遺伝子を欠損させた遺伝子操作マウスを用いて独立に解析し、それぞれの関連シグナルを同定すると同時に、GαsとGαqシグナルのバランスによるPTHの骨形成促進作用の分子メカニズムの解明を行った。骨組織特異的なGαsおよびGαq遺伝子欠損マウスを作出し、その骨組織の解析を...
【医歯薬学】歯学:外科細胞・組織を含む研究件
❏構造体内潅流システムによる栄養血管網付き三次元再生組織の大型化(25293273)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10241994)
【キーワード】血管新生 / 足場材料 / 三次元再生組織 / 大型化 / 生体材料 (他10件)
【概要】研究担当者らは、血管新生を誘導するマトリックス材料とともに多数のスフェロイド(直径数百μmの細胞集塊)を移植して移植母床から各スフェロイド間に血管網を発達させることにより、トータルとして栄養血管網付き三次元再生組織を構築する方法を提唱してきた。本研究では、この三次元再生組織の大型化を達成するための技術として、マトリックス材料に内包されたスフェロイドのviabilityを保つための培養液潅流システム...
❏犬乳腺腫瘍の悪性化における上皮間葉化(EMT)現象とその臨床的意義(21780285)
【研究テーマ】臨床獣医学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】中川 貴之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40447363)
【キーワード】外科 / 上皮間葉化 / 犬 / 乳腺腫瘍 / TGF-β (他10件)
【概要】犬乳腺腫瘍の悪性化機構における上皮間葉化現象(EMT)とその意義を明らかにするため、まず犬乳腺腫瘍自然発症例の組織サンプルを用いてEMT関連因子の免疫染色を行ったところ、乳腺腫ではEMTは見られない一方で乳腺癌でEMTが起こっていることが明らかとなった。犬乳腺腫瘍細胞株においてもEMT関連因子を検索したところ同一症例から分離された細胞株の中から、E-cadherin,β-cateninが高発現し上...
❏炎症性骨・軟骨破壊に対するMMPの役割(19591764)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】高石 官成 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60236180)
【キーワード】外科 / 再生医学 / 細胞・組織 / 発現制御 / トランスレーショナルリサーチ
【概要】軟骨マトリックスの主要分解酵素であるMMP-13の炎症性骨軟骨破壊における役割を検討した。MMP-13欠損マウス(KO)は野生型と比べて、変形性関節症の誘導には差を認めなかったが、II型コラーゲン抗体カクテル投与による関節炎モデルにおいて亜急性期のミエロイド系細胞の集積および滑膜増生とその後の骨軟骨破壊が抑制されていた。MMP-13は炎症環境下における骨髄由来細胞の末梢への動員および関節炎局所への...
【医歯薬学】歯学:発がん細胞・組織を含む研究件
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
【医歯薬学】歯学:再生医学細胞・組織を含む研究件
❏筋細胞と腱細胞の3次元共培養法を用いた腱を有する骨格筋組織の構築(18K18358)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】島 亜衣 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (50757309)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / 発生・分化 / 組織工学
【概要】筋肉や腱を含む運動器の健康維持は、超高齢化社会の到来した我が国においてますます重要になっている。そこで、本研究では腱細胞を有する3次元骨格筋組織モデルの構築を目的とした。ヒト腱細胞とヒト筋細胞の共培養条件を検討した結果、両端に腱細胞を配置したひも状3次元筋組織において、筋細胞の自発的な筋収縮を達成した。また、共培養時の細胞の相互作用を明らかにした。本研究は、将来的に筋肉と腱の相互作用を調べるモデル...
❏次世代三次元組織培養を実現する細胞ファイバ工学の創成(16H06329)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹内 昌治 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90343110)
【キーワード】細胞ファイバ技術 / マイクロデバイス / MEMS / 組織工学 / 三次元組織 (他18件)
【概要】基礎的成果としては、細胞ファイバの形状制御やプリンティングへの応用など、これまでの製造方法を拡張した。また、種々の細胞によって経験的に作製していた条件を一般化し、培養環境によるデータベース化した。応用展開としては、筋ファイバがアクチュエータとして利用可能であることを示し、バイオロボティクスなど新たな展開を開拓した。また、レンコン状のファイバによって、1年後も癒着なく取り出せる移植片として応用できる...
❏超音波技術を基盤としたシーケンシャル細胞培養システム(16H04259)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹村 研治郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (90348821)
【キーワード】細胞培養 / 自動培養 / 超音波 / 細胞組織生成 / 超音波振動 (他13件)
【概要】再生医療などの細胞療法において細胞培養技術は重要な基盤技術である.本研究では,超音波技術を用いて自動細胞培養システムの基盤技術を確立することを目的とした. はじめに,培養ディッシュに対して超音波振動を付与することによって底面に接着した細胞をタンパク質分解酵素を用いることなく剥離できることを明らかにした.つぎに,超音波ポンピングを応用して,振動する培養面の上方からガラス管を近接させることによって培養...
【医歯薬学】歯学:移植細胞・組織を含む研究件
❏次世代三次元組織培養を実現する細胞ファイバ工学の創成(16H06329)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹内 昌治 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90343110)
【キーワード】細胞ファイバ技術 / マイクロデバイス / MEMS / 組織工学 / 三次元組織 (他18件)
【概要】基礎的成果としては、細胞ファイバの形状制御やプリンティングへの応用など、これまでの製造方法を拡張した。また、種々の細胞によって経験的に作製していた条件を一般化し、培養環境によるデータベース化した。応用展開としては、筋ファイバがアクチュエータとして利用可能であることを示し、バイオロボティクスなど新たな展開を開拓した。また、レンコン状のファイバによって、1年後も癒着なく取り出せる移植片として応用できる...
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
【医歯薬学】歯学:移植・再生医療細胞・組織を含む研究件
❏次世代三次元組織培養を実現する細胞ファイバ工学の創成(16H06329)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2016-05-31 - 2021-03-31
【研究代表者】竹内 昌治 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90343110)
【キーワード】細胞ファイバ技術 / マイクロデバイス / MEMS / 組織工学 / 三次元組織 (他18件)
【概要】基礎的成果としては、細胞ファイバの形状制御やプリンティングへの応用など、これまでの製造方法を拡張した。また、種々の細胞によって経験的に作製していた条件を一般化し、培養環境によるデータベース化した。応用展開としては、筋ファイバがアクチュエータとして利用可能であることを示し、バイオロボティクスなど新たな展開を開拓した。また、レンコン状のファイバによって、1年後も癒着なく取り出せる移植片として応用できる...
❏ヒルシュスプルング病および類縁疾患における乳歯幹細胞による病因解明と新規治療開発(16H02682)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
【キーワード】幹細胞 / 再生医療 / 腸管蠕動不全 / 移植・再生医療 / 再生医学 (他16件)
【概要】上記疾患群の中で予後不良である腸管神経節細胞僅少症(HYPO)に、第一にfocusをした。HYPOは腸管神経節細胞は存在するがその数が極めて少ない特徴を有す。同じく腸管神経細胞の減少を認めるマウス(JF1)を用いて、健常児由来の乳歯幹細胞(SHED)を投与した。結果、体重増加を得、その有効性を証明した。次に、HYPO患者由来のSHED(HYPO-SHED)の解析を行った。SHEDは間葉系幹細胞(m...
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
【医歯薬学】歯学:組織幹細胞細胞・組織を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏FGFシグナルを軸とした細胞間相互作用による肝臓の再生と病態の制御機構の解明(24590342)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(肝前駆細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられている。しかしながら、肝前駆細胞の誘導・増殖・分化を制御する分子機構の詳細や、これと肝線維化や肝がん等の病態との関連の実態や機序は不明である。種々のマウス肝障害モデルを用いた、FGF7を中心とする細胞間相互作用に着目した解析により、肝前駆細胞の動態を制御する新たなシグナル伝達経路や転...
❏肝再生に関わる未分化前駆細胞(オーバル細胞)制御シグナルネットワークの解明(22790271)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(オーバル細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられているが、その詳細は不明であった。マウス肝障害モデルを用いた、細胞間相互作用に注目した種々の解析により、オーバル細胞を支持する新たな細胞種の存在と、この細胞から産生・分泌されてオーバル細胞の出現や増殖・分化の制御に関わるきわめて重要な細胞外シグナル因子を明らかにした。 ...
【医歯薬学】歯学:オルガノイド細胞・組織を含む研究件
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
❏1細胞レベルでの膵癌幹細胞の特性変化の細胞系譜的解析(15H04922)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】膵癌 / オルガノイド / 癌 / 細胞・組織 / 癌幹細胞
【概要】膵癌は、特徴的な臨床症状が乏しいために早期発見が非常に困難で、また治療を行った場合でも再発率および転移率が高く極めて予後の悪い難治性癌である。本研究では、膵癌の発生から進展・薬剤耐性能の獲得、転移能の獲得に至るまでの過程を理解・制御を目指し、膵癌微小環境を再現可能なin vitro培養系を開発した。抗がん剤に対する治療抵抗性に関与する可能性があり、かつ癌幹細胞と微小環境の細胞間相互作用に関与する可...
❏腸上皮組織に存在するアセチルコリンの新規生理学的役割の解明(26440184)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高橋 俊雄 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 研究員 (20390792)
【キーワード】細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 生理学 / 発生・分化 (他13件)
【概要】研究代表者は腸オルガノイド培養系を用いて、腸上皮細胞内ACh産生系が存在すること、及び腸上皮にある内因性AChが代謝型ムスカリン性ACh受容体(mAChRs)を介して腸幹細胞の分化・増殖、維持機構に関与することを突き止めた。さらに、「多段階質量分析イメージング」(MS/MS測定)を応用することにより、ごく微量のAChを腸組織切片から直接検出し、腸上皮組織にAChが分布していることを初めて可視化する...
【医歯薬学】歯学:メカノバイオロジー細胞・組織を含む研究件
❏撃力刺激組合せによる非定常力学刺激への細胞応答の解析(17H04735)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中川 桂一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (00737926)
【キーワード】メカノバイオロジー / メカニカルストレス / 可視化 / 音響波 / 生物物理 (他11件)
【概要】本研究では,HzからkHz(1000分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システム,およびMHz(100万分の1秒に相当)からサブGHz(10憶分の1秒に相当)の力学刺激を細胞へと負荷するための実験システムの開発を行いました.それぞれのシステムにおいて,細胞応答として細胞内カルシウムイオン濃度を計測することが可能です.開発したシステムにより細胞を刺激し,カルシウムイオン濃度の変化を...
❏頭蓋縫合閉鎖に関わるメカノバイオロジーの解明(16K20368)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】坂本 好昭 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10464835)
【キーワード】頭蓋縫合早期癒合症 / 頭蓋骨縫合早期癒合症 / 頭蓋骨 / メカノバイオロジー / 細胞・組織
【概要】頭蓋縫合が開存している部分、ならびに早期癒合している部分とを比較する方法として、ヒトのmetopic suture(前頭縫合)にあたるposterofrontal suture(PF)に着目して研究を行った。その結果、癒合傾向にある縫合において癒合するまでエストロゲンレセプター(ER)αの強発現が続く一方で、ERβは癒合が始まるとともに発現が減少するという知見を得た。以上のことから、ERαは破骨細...
【医歯薬学】歯学:粘膜免疫細胞・組織を含む研究件
❏腸内代謝産物によるT細胞非依存的IgA産生誘導機構の解明(17H04089)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長谷 耕二 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (20359714)
【キーワード】IgA抗体 / 腸内細菌 / 酪酸 / IgA / 粘膜免疫 (他10件)
【概要】腸管の粘膜固有層では、ヘルパーT細胞が介在することなくIgAへのクラススイッチが誘導されるT細胞非依存的IgAクラススイッチと呼ばれる仕組みが存在する。本研究では腸内細菌由来の酪酸が、樹状細胞の活性制御を行うことで、T細胞非依存的IgAクラススイッチを促進し、粘膜面のバリア機能を高めることを明らかにした。 ...
❏腸管特殊上皮M細胞成熟過程における転写制御機構の解析(16K08457)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】木村 俊介 北海道大学, 医学研究院, 助教 (40444525)
【キーワード】M細胞 / パイエル板 / Sox8 / IgA / 腸管免疫 (他9件)
【概要】腸管管腔内の抗原取り込みを行う特殊上皮M細胞は特異的IgA抗体の産生に重要である。本研究によってM細胞からの抗原取り込みに転写因子Sox8が必要であることを明らかにした。Sox8はGP2を含むM細胞機能発揮に必要な分子を制御していた。そのため、Sox8欠損マウスでは管腔内物質の取り込み能が低下し、腸内細菌特異的IgA産生能が低下していた。 ...
【医歯薬学】歯学:歯学細胞・組織を含む研究件
❏ヒルシュスプルング病および類縁疾患における乳歯幹細胞による病因解明と新規治療開発(16H02682)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
【キーワード】幹細胞 / 再生医療 / 腸管蠕動不全 / 移植・再生医療 / 再生医学 (他16件)
【概要】上記疾患群の中で予後不良である腸管神経節細胞僅少症(HYPO)に、第一にfocusをした。HYPOは腸管神経節細胞は存在するがその数が極めて少ない特徴を有す。同じく腸管神経細胞の減少を認めるマウス(JF1)を用いて、健常児由来の乳歯幹細胞(SHED)を投与した。結果、体重増加を得、その有効性を証明した。次に、HYPO患者由来のSHED(HYPO-SHED)の解析を行った。SHEDは間葉系幹細胞(m...
❏オステオンを含有する成熟皮質骨形成を誘導するin situ骨再生技術の確立(23592913)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】菅野 勇樹 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80451813)
【キーワード】オステオン / 皮質骨誘導型人工骨 / 成長因子 / サイトカイン / in situ骨再生技術 (他13件)
【概要】本研究の目的は、従来ほとんど検討されていなかったオステオンの形成・再生機構を解明し、さらに新規の生体材料技術を用いてオステオン形成・再生機構を生体内で再現することにより、これまで難しかった成熟骨基質形成を誘導するin situ骨再生技術を確立することである。そのため、ヒトと同様にオステオン構造が見られるイヌ(ビーグル)の実験モデルを使用し、成長因子・サイトカインを添加した皮質骨誘導型人工骨の有用性...
【医歯薬学】薬学:動物細胞・組織を含む研究件
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
❏突然変異体メダカ系統を用いた生殖細胞ゲノム維持機構の解析(18310038)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 動物 / 遺伝学 / ストレス / 遺伝子 (他9件)
【概要】放射線高感受性ric1細胞は、DNA2本鎖切断の修復が遅延しており、γ線による断片化を伴う細胞死が起きない。緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を生殖細胞特異的に発現するric1系統を用いたところ、卵割期にすでにric1生殖細胞は、放射線高感受性であり、生殖腺移行後に孵化率に影響を及ぼさない線量に対して大きな性差があることも分かった。また、酸化損傷修復に関わるOGG1遺伝子の突然変異ホモ接合体メダカを作...
【医歯薬学】薬学:リピドミクス細胞・組織を含む研究件
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:再生医療細胞・組織を含む研究件
❏炎症が惹起する神経変性機構解明のためのヒト血液脳関門の構築(16K14190)
【研究テーマ】知能機械学・機械システム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】根岸 みどり (加藤みどり) 武蔵野大学, 薬学研究所, 助教 (30300750)
【キーワード】マイクロデバイス / 神経科学 / 再生医療 / 細胞・組織 / マイクロマシン (他8件)
【概要】神経変性機構解明のために、神経組織中に神経細胞が高密度で均一に分布するような神経組織を神経幹細胞から作製する技術を開発した。本技術では、蓋付きアガロースゲルチャンバを用いることで、神経幹細胞を密閉した状態で分化誘導するため、組織の3次元形状が制御でき、分化誘導により神経細胞が高密度で均一に分布する組織作製を可能にした。また、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を用いてひも状のヒト神経組織を構築した。最終的...
❏超音波技術を基盤としたシーケンシャル細胞培養システム(16H04259)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹村 研治郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (90348821)
【キーワード】細胞培養 / 自動培養 / 超音波 / 細胞組織生成 / 超音波振動 (他13件)
【概要】再生医療などの細胞療法において細胞培養技術は重要な基盤技術である.本研究では,超音波技術を用いて自動細胞培養システムの基盤技術を確立することを目的とした. はじめに,培養ディッシュに対して超音波振動を付与することによって底面に接着した細胞をタンパク質分解酵素を用いることなく剥離できることを明らかにした.つぎに,超音波ポンピングを応用して,振動する培養面の上方からガラス管を近接させることによって培養...
❏再生内分泌組織の迅速応答を可能とする血流導入型ユニバーサル移植プラットフォーム(16H02419)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】生体医工学 / 再生医療 / 内分泌組織 / ハイドロゲル / 多孔質担体 (他15件)
【概要】ピラー状シートを鋳型とし、あらたに開発したゼラチンメタクリレート(GelMA)とヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)共重合体ハイドロゲルを光重合により作成することにより、生分解性の持つハイドロゲルマイクロウエルの開発に成功した。さらにこのゲルウエルでMIN6-m9のスフィロイド培養に成功し、得られたスフィロイドは二次元培養よりもインスリン分泌量が増加し、in vivo試験でもラット肝臓表面に...
【医歯薬学】薬学:細胞骨格細胞・組織を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏上皮細胞シートシステムの構築における細胞間接着装置・アピカル膜複合体の役割(24247037)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】月田 早智子 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00188517)
【キーワード】上皮細胞シート / 細胞間接着装置 / アピカル膜 / イオン・水フロー / クローディン (他14件)
【概要】本研究では、「上皮細胞がバリアー機能のあるシートを形成するとき、細胞間接着装置・アピカル膜はどのような分子基盤で構造的・機能的に統合されて、巧妙な生体機能制御システムが創出されるか?」 を課題とした。まず第一に、細胞間接着装置タイトジャンクション(TJ)を構成するクローディン(TJ)の構造と機能について、結晶構造解析や細胞・マウスレベルで解析を進めた。一方で、アピカル膜機能制御について、TJを起点...
【医歯薬学】薬学:細胞死細胞・組織を含む研究件
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏中枢神経系幹細胞特異的遺伝子の機能解析(20590196)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】中舘 和彦 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80372895)
【キーワード】細胞・組織 / 再生医学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 (他9件)
【概要】我々が既に単離同定している神経幹細胞に発現する新規遺伝子群のなかかのひとつSE90/radmis遺伝子について解析を進めた。in situ hybridization解析により、radmis mRNA発現は胎生期の脳室周囲層、および生後や成体脳の側脳室の脳室下層といった神経幹細胞が局在すると考えられる部位での発現が認められた。また特異的抗体による組織学的解析の結果、radmisタンパクは神経幹細胞...
【医歯薬学】薬学:血管細胞・組織を含む研究件
❏血管新生の「質」を向上させる創傷治療戦略の開発(25713059)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50348687)
【キーワード】血管 / 創傷治癒 / VEGF / VEGFR2 / 発現制御 (他10件)
【概要】皮膚・軟部組織が損傷・欠損すると、これを復元すべく内因性の創傷治癒機構が発動する。その過程において中心的な役割を果たすのが周囲の血管からのいわゆる「血管新生」であると考えられている。本研究では、この創傷治癒における血管の変動を、従来の「血管新生」の枠組みにとどまらず、より包括的に「創傷血管網リモデリング」と称し、その全容の解明を目的として遂行された。その結果、創傷血管網リモデリングの主体は、血管の...
❏間質流制御による三次元複合肝組織の血管化(22680037)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】須藤 亮 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (20407141)
【キーワード】マイクロ流体デバイス / 肝臓 / 血管 / 生物・生体工学 / マイクロ・ナノデバイス (他6件)
【概要】近年の再生医療において複雑な三次元臓器の再生技術が求められている。特に、毛細血管を含む三次元複合組織の再生が課題であり、本研究は生体工学の立場から三次元肝細胞組織に毛細血管を導入する血管化の技術を検討した。具体的には、微細加工技術によって作製したマイクロ流体デバイスを用いることで細胞周囲の微小環境(流れ、細胞配置など)を時空間的に調節し、肝細胞組織と毛細血管の相互作用を明らかにし、三次元肝組織の血...
❏創傷治癒血管新生の「質」を規定するメカニズムの解析(21689047)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 特任講師 (50348687)
【キーワード】創傷治癒 / 血管 / マクロファージ / 形態学 / 血管新生 (他12件)
【概要】血管の密度、つまり血管の「量」そのものは組織への酸素運搬能という血管本来の機能、即ち血管の「質」と相関しないことがわかりつつある。本研究は皮膚創傷組織において、この血管の「質」を規定する分子メカニズムを明らかにするために行われた。申請者は創傷組織のホールマウント血管染色技術を新たに確立し、そのダイナミクスの観察を可能にした。これにより血管増生よりむしろ血管の拡張が、その「質」を規定する主要な因子で...
【医歯薬学】薬学:細胞生物学細胞・組織を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏細胞種特異的アダプター(AP)複合体の細胞および個体レベルでの機能解析(15370042)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】大野 博司 独立行政法人理化学研究所, 免疫系構築研究チーム, チームリーダー (50233226)
【キーワード】小胞輸送 / 神経細胞 / 上皮細胞 / 胃酸分泌障害 / SNAP25 (他18件)
【概要】神経細胞および上皮細胞という、高等多細胞生物に特徴的であり、かつ高次機能の一端を担う細胞群の機能を、それぞれの細胞種に限局して発現しているAP複合体を中心に、細胞および個体レベルで解析した結果以下のような成果が得られた。 1.腸管間質に発現する転写因子、Foxl1欠損マウスでは胃酸分泌障害が認められる。静止時の胃壁細胞では、プロトンポンプであるH,K-ATPaseが細胞内顆粒に留まっているが、胃酸...
【医歯薬学】薬学:血小板細胞・組織を含む研究件
❏両生類の造血および血球形態・機能の低温応答に関する研究(17K07476)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 尚志 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80350388)
【キーワード】アフリカツメガエル / ネッタイツメガエル / 血球 / 造血 / 血小板 (他14件)
【概要】環境温度の変化に曝される動物や低体温症のヒト等において,末梢血球数が変動するがその機序は不明である。本研究では,低温曝露により汎血球減少症(赤血球,栓球,白血球の全てが減少する)を呈する無尾両生類アフリカツメガエル(Xenopus laevis)を解析対象に選び,造血系の環境温度応答を解析した。低温曝露により,赤血球は造血器である肝臓へ移行したのち,新生赤血球とともに血液循環への移行が抑制される。...
❏脂肪幹細胞からのプレ巨核球前駆細胞の同定と特性の解析(26461410)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】松原 由美子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (70365427)
【キーワード】血小板 / 巨核球 / 脂肪幹細胞 / 再生医学 / 細胞・組織
【概要】血小板の産生機序は不明点が多い。本研究は、脂肪幹細胞から分化し、自らトロンボポエチンを分泌・消費しながら高率に巨核球分化に向かうプレ巨核球前駆細胞の同定を目的とした。候補解析を基にFACSで得たCD71の発現の有無の細胞を巨核球分化誘導培地で培養した。その巨核球産生量はCD71陰性脂肪幹細胞に比し、約6倍の産生を認めた。single cellの遺伝子解析結果との抱き合わせ解析によりc-MPLに着目...
【医歯薬学】薬学:細胞内情報伝達細胞・組織を含む研究件
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
❏生体高次機能の新たな制御機構の解明(20247024)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】山梨 裕司 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40202387)
【キーワード】シグナル伝達 / アダプター / タンパク質チロシンキナーゼ / 細胞・組織 / 細胞内情報伝達
【概要】本研究においては、独自に発見したDok-7による受容体型チロシンキナーゼMuSKの細胞内からの活性化機構と神経筋シナプスの形成機構、並びに、Dok-1/2による造血・免疫システムの抑制機構に関する最新の研究成果を背景として、生体高次機能の新たな制御機構の解明を目指す研究を推進した。その結果、Dok-7がMuSKを直接活性化する細胞内リガンドとして機能することを発見した。さらに、重症筋無力症に付随す...
【医歯薬学】薬学:細胞培養細胞・組織を含む研究件
❏超音波技術を基盤としたシーケンシャル細胞培養システム(16H04259)
【研究テーマ】設計工学・機械機能要素・トライボロジー
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】竹村 研治郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (90348821)
【キーワード】細胞培養 / 自動培養 / 超音波 / 細胞組織生成 / 超音波振動 (他13件)
【概要】再生医療などの細胞療法において細胞培養技術は重要な基盤技術である.本研究では,超音波技術を用いて自動細胞培養システムの基盤技術を確立することを目的とした. はじめに,培養ディッシュに対して超音波振動を付与することによって底面に接着した細胞をタンパク質分解酵素を用いることなく剥離できることを明らかにした.つぎに,超音波ポンピングを応用して,振動する培養面の上方からガラス管を近接させることによって培養...
❏マイクロ電極アレイと光学マッピング計測を融合した再生心筋組織機能評価システム(16200033)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】佐久間 一郎 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (50178597)
【キーワード】生物・生体工学 / 再生工学 / 細胞・組織 / 不整脈 / 細胞培養 (他9件)
【概要】近年、「再生医工学」が注目を集めており,遺伝子導入した心筋組織にペースメーカとしての機能を持たせようとする試みなどが進められている。研究の推進には心筋細胞や心筋組織、再生した組織も含めて総合的に機能評価を行う技術の確立が重要である。本研究では、光学計測系と電気刺激・信号計測系とを融合した心筋組織機能評価システムの確立を目標に光学計測系と電気刺激・信号計測系とを融合した以下の心筋組織機能評価システム...
【医歯薬学】薬学:上皮細胞細胞・組織を含む研究件
❏腎尿細管の構造と機能を制御する非中心体微小管の研究(17K07397)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】戸谷 美夏 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (80455360)
【キーワード】上皮細胞 / 微小管編成 / 腎臓 / 嚢胞腎 / 微小管マイナス端 (他14件)
【概要】上皮細胞で、微小管細胞骨格は、細胞の頂端―基底軸に沿って配向する特徴的な編成を示す。この編成は、微小管マイナス端に結合するCAMSAP3タンパク質によって維持されるが、上皮機能への関与は、未だよく分かっていない。本研究におけるCamsap3変異マウスの解析から、上皮微小管編成の不全が、多発性嚢胞腎に似た腎臓の構造異常を引き起こすことが明らかになった。変異マウスでは、近位尿細管の拡張による、嚢胞が観...
❏初代培養細胞群からの生理学的肺胞モデルの構築と経肺吸収率予測への利用(26550046)
【研究テーマ】環境影響評価
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】細胞・組織 / 生物・生体工学 / 環境 / 薬学 / 培養モデル (他12件)
【概要】二重底培養器 (カルチャーインサート) 内にラット初代培養細胞のみを用いて肺胞上皮細胞と肺胞マクロファージによる共培養を形成した肺胞組織モデルを確立した.第二に,肺胞近傍の各組織を一定容量,一定濃度の液体の「箱」とみなす“コンパートメントモデル”を用いて,コンパートメント間のナノ粒子の移行速度を濃度の一次に依存するとした物質収支式で記述することにより,組織モデルの定量結果に基づく数理シミュレーショ...
❏細胞種特異的アダプター(AP)複合体の細胞および個体レベルでの機能解析(15370042)
【研究テーマ】構造生物化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】大野 博司 独立行政法人理化学研究所, 免疫系構築研究チーム, チームリーダー (50233226)
【キーワード】小胞輸送 / 神経細胞 / 上皮細胞 / 胃酸分泌障害 / SNAP25 (他18件)
【概要】神経細胞および上皮細胞という、高等多細胞生物に特徴的であり、かつ高次機能の一端を担う細胞群の機能を、それぞれの細胞種に限局して発現しているAP複合体を中心に、細胞および個体レベルで解析した結果以下のような成果が得られた。 1.腸管間質に発現する転写因子、Foxl1欠損マウスでは胃酸分泌障害が認められる。静止時の胃壁細胞では、プロトンポンプであるH,K-ATPaseが細胞内顆粒に留まっているが、胃酸...
【医歯薬学】薬学:組織・細胞細胞・組織を含む研究件
❏リン脂質のリサイクル(15K14957)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 細胞・組織 / 脂質 / 生体分子 / 肝臓 (他9件)
【概要】コリンは栄養素として外因性に供給される以外に、細胞膜ホスファチジルコリン(PC)の分解からも生じるが、本代謝経路を担う酵素の実体と意義は不明であった。我々は脂質代謝酵素PNPLA8(ホスホリパーゼA)とPNPLA7(リゾホスホリパーゼ)の欠損マウスの解析を通じて、PNPLA8→PNPLA7経路が肝臓においてPCから内因性コリンを動員する主経路であることを明らかにした。本経路が遮断されるとコリン及び...
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:発生・分化細胞・組織を含む研究件
❏筋細胞と腱細胞の3次元共培養法を用いた腱を有する骨格筋組織の構築(18K18358)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】島 亜衣 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (50757309)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / 発生・分化 / 組織工学
【概要】筋肉や腱を含む運動器の健康維持は、超高齢化社会の到来した我が国においてますます重要になっている。そこで、本研究では腱細胞を有する3次元骨格筋組織モデルの構築を目的とした。ヒト腱細胞とヒト筋細胞の共培養条件を検討した結果、両端に腱細胞を配置したひも状3次元筋組織において、筋細胞の自発的な筋収縮を達成した。また、共培養時の細胞の相互作用を明らかにした。本研究は、将来的に筋肉と腱の相互作用を調べるモデル...
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
【医歯薬学】薬学:ES細胞細胞・組織を含む研究件
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
❏低分子化合物を用いたマウスES細胞からの効率的な膵β細胞誘導法の確立(22790653)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】坂野 大介 熊本大学, 発生医学研究所, COEリサーチ・アソシエイト (40571039)
【キーワード】ES細胞 / 膵臓 / β細胞 / インスリン / 糖尿病 (他10件)
【概要】マウスES細胞から膵β細胞を誘導する手法の効率化は将来的にヒトの糖尿病治療に有効な知見を得るために重要な研究である。我々は、1300種の低分子化合物からβ細胞の誘導効率を上昇させる化合物をスクリーニングした。その結果、10個のヒット化合物を発見し、これらの作用から特定の生体内の経路がβ細胞への細胞分化とインスリンの分泌能に深くかかわることを見出した。 ...
❏ESおよびiPS細胞由来の小腸モデル細胞の作成(21790671)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】白木 伸明 熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (70448520)
【キーワード】ヒトiPS細胞 / ES細胞 / モデル細胞 / 発生分化 / 再生医学 (他6件)
【概要】これまでに、我々はマウス中腎由来培養細胞株M15細胞との共培養系を用いて、ES細胞から消化器官(膵臓、肝臓)細胞の分化誘導方法を開発し、分化に関わる因子を明らかにした。今回の研究では、M15細胞を用いてマウスES細胞から内胚葉細胞を効率的に分化させた後に小腸分化を促進する液性因子を添加することで、小腸前駆細胞を効率よく分化誘導することにも成功した。更に、M15細胞上で分化を進めることで、すべての小...
【医歯薬学】薬学:肥満細胞細胞・組織を含む研究件
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏心房細動の病態基盤としての炎症ネットワークの解明(23390213)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】赤澤 宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396683)
【キーワード】分子心臓病態学 / 肥満細胞 / リモデリング / スタチン / 細胞・組織 (他8件)
【概要】血行力学的負荷による肥満細胞の活性化にエンドセリン-1(ET-1)が関与し、ET-1は肥満細胞を活性化し、MCP-1 (monocyte chemotactic protein-1)を介してマクロファージの遊走を亢進させることで、心房リモデリングを促進することが明らかとなった。また、HMG-CoA reductase阻害薬ピタバスタチンは、ET-1による肥満細胞活性化を阻害し、心房における線維原性...
【医歯薬学】薬学:生理活性細胞・組織を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏血管内皮増殖因子受容体に対する低分子量基底膜蛋白質AZ-1の阻害機構(21510229)
【研究テーマ】生物分子科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】向井 邦晃 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80229913)
【キーワード】細胞・組織 / 生理活性 / 蛋白質 / シグナル伝達 / 生体分子
【概要】低分量基底膜蛋白質であるAZ-1は、血管基底膜の構成因子として構造的細胞外マトリックス蛋白質、血管内皮増殖因子、同受容体、インテグリン群との結合能を持つ多価相互作用因子であることが判明した。この相互作用が血管内皮細胞の接着、増殖、管腔形成などを制御することにより、血管内皮増殖因子による細胞の活性化が抑制されて血管内皮の恒常性が維持されうることが示唆された。 ...
【医歯薬学】薬学:骨形成細胞・組織を含む研究件
❏オステオンを含有する成熟皮質骨形成を誘導するin situ骨再生技術の確立(23592913)
【研究テーマ】外科系歯学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】菅野 勇樹 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80451813)
【キーワード】オステオン / 皮質骨誘導型人工骨 / 成長因子 / サイトカイン / in situ骨再生技術 (他13件)
【概要】本研究の目的は、従来ほとんど検討されていなかったオステオンの形成・再生機構を解明し、さらに新規の生体材料技術を用いてオステオン形成・再生機構を生体内で再現することにより、これまで難しかった成熟骨基質形成を誘導するin situ骨再生技術を確立することである。そのため、ヒトと同様にオステオン構造が見られるイヌ(ビーグル)の実験モデルを使用し、成長因子・サイトカインを添加した皮質骨誘導型人工骨の有用性...
❏副甲状腺ホルモンの骨形成促進作用の分子メカニズムに関する戦略的研究(17390413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (10361495)
【キーワード】細胞・組織 / 骨代謝 / 副甲状腺ホルモン / 骨粗鬆症 / 骨形成
【概要】本研究の目的は、PTHの細胞内シグナルの主要経路である二つのG蛋白質であるGαsとGαqによる骨代謝調節機構を、それぞれ骨組織特異的に遺伝子を欠損させた遺伝子操作マウスを用いて独立に解析し、それぞれの関連シグナルを同定すると同時に、GαsとGαqシグナルのバランスによるPTHの骨形成促進作用の分子メカニズムの解明を行った。骨組織特異的なGαsおよびGαq遺伝子欠損マウスを作出し、その骨組織の解析を...
【医歯薬学】薬学:幹細胞細胞・組織を含む研究件
❏炎症・発癌過程におけるDysbiosisが腸上皮幹細胞に与える影響の解明(17K09347)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】神宝 隆行 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (90791591)
【キーワード】炎症性腸疾患 / Dysbiosis / Notch / 消化管幹細胞 / E-cadherin (他15件)
【概要】pks(+)E.coliの存在量を疾患別に比較し、健常者に比べて大腸腺腫・癌患者においては、pks(+)E.coli量が増加し、一方炎症性腸疾患患者ではpks(+)E.coliは逆に減少していた。 Tgfbr2欠損樹状細胞中ではCdh1遺伝子の発現が亢進していた。樹状細胞は上皮とカドヘリンタンパクを介して直接結合し、Notchの活性化を誘導することで腸炎の病態に関与していた。 Notchの恒常的活...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
❏ヒルシュスプルング病および類縁疾患における乳歯幹細胞による病因解明と新規治療開発(16H02682)
【研究テーマ】小児外科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
【キーワード】幹細胞 / 再生医療 / 腸管蠕動不全 / 移植・再生医療 / 再生医学 (他16件)
【概要】上記疾患群の中で予後不良である腸管神経節細胞僅少症(HYPO)に、第一にfocusをした。HYPOは腸管神経節細胞は存在するがその数が極めて少ない特徴を有す。同じく腸管神経細胞の減少を認めるマウス(JF1)を用いて、健常児由来の乳歯幹細胞(SHED)を投与した。結果、体重増加を得、その有効性を証明した。次に、HYPO患者由来のSHED(HYPO-SHED)の解析を行った。SHEDは間葉系幹細胞(m...
【医歯薬学】薬学:がん幹細胞細胞・組織を含む研究件
❏1細胞レベルでの膵癌幹細胞の特性変化の細胞系譜的解析(15H04922)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】膵癌 / オルガノイド / 癌 / 細胞・組織 / 癌幹細胞
【概要】膵癌は、特徴的な臨床症状が乏しいために早期発見が非常に困難で、また治療を行った場合でも再発率および転移率が高く極めて予後の悪い難治性癌である。本研究では、膵癌の発生から進展・薬剤耐性能の獲得、転移能の獲得に至るまでの過程を理解・制御を目指し、膵癌微小環境を再現可能なin vitro培養系を開発した。抗がん剤に対する治療抵抗性に関与する可能性があり、かつ癌幹細胞と微小環境の細胞間相互作用に関与する可...
❏膵癌幹細胞の発生プロセスと特性変化の細胞系譜的解析(24390305)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / 膵癌幹細胞 / 膵癌 / 癌幹細胞 (他8件)
【概要】膵癌モデルマウスより様々な発癌段階の膵癌組織を採取し単細胞化し、癌幹細胞マーカーとして知られるいくつかの表面抗原を認識する特異的抗体を用いてセルソーターにより細胞を分離した。分離した細胞が癌幹細胞としての能力を有するか検討し、腫瘍形成能を持つ癌幹細胞を同定した。さらに癌が進行したマウスより採取した癌幹細胞は転移能も有することが明らかとなった。さらに発癌初期の膵癌腫瘍組織より分離した腫瘍形成能をもつ...
【医歯薬学】薬学:分析科学細胞・組織を含む研究件
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
❏細胞内の特定の生体分子の温度を測定する(16K14705)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 / 生物物理
【概要】水分子O-H伸縮振動のラマンスペクトルは幅広いスペクトルとなり、大きく分けて2つのピークが観測されること、isosbestic pointが3419 cm-1にあることが知られている。高温になるほど低ラマンシフト側のピークが小さくなり、高ラマンシフト側のピークが大きくなるため、この性質を利用して温度を計測できた。また、C-C-N変角振動(458 cm-1)、ジフェニルジテレニドのTe-Te伸縮振動...
❏心副腎連関の分子機序の解明(25670396)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (30265798)
【キーワード】循環器・高血圧 / 細胞・組織 / 分析科学 / 心不全 / 副腎 (他8件)
【概要】我々は、心不全の増悪に伴う副腎組織の「低酸素化」と「マクロファージの浸潤」の2つを現象に着目した。副腎組織が低酸素化するとβ3アドレナリン受容体の発現が亢進し、カテコラミン感受性を獲得する。β3アドレナリン受容体からのシグナルは細胞内の脂肪滴からアルドステロンの合成基質であるコレステロールの切り出しを行っていると考えられる。培養細胞において低酸素刺激はCYP11B2の発現上昇を認める。また一度副腎...
【医歯薬学】薬学:遺伝子改変マウス細胞・組織を含む研究件
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏リン脂質のリサイクル(15K14957)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 細胞・組織 / 脂質 / 生体分子 / 肝臓 (他9件)
【概要】コリンは栄養素として外因性に供給される以外に、細胞膜ホスファチジルコリン(PC)の分解からも生じるが、本代謝経路を担う酵素の実体と意義は不明であった。我々は脂質代謝酵素PNPLA8(ホスホリパーゼA)とPNPLA7(リゾホスホリパーゼ)の欠損マウスの解析を通じて、PNPLA8→PNPLA7経路が肝臓においてPCから内因性コリンを動員する主経路であることを明らかにした。本経路が遮断されるとコリン及び...
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
【医歯薬学】薬学:酵素細胞・組織を含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏リン脂質のリサイクル(15K14957)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 細胞・組織 / 脂質 / 生体分子 / 肝臓 (他9件)
【概要】コリンは栄養素として外因性に供給される以外に、細胞膜ホスファチジルコリン(PC)の分解からも生じるが、本代謝経路を担う酵素の実体と意義は不明であった。我々は脂質代謝酵素PNPLA8(ホスホリパーゼA)とPNPLA7(リゾホスホリパーゼ)の欠損マウスの解析を通じて、PNPLA8→PNPLA7経路が肝臓においてPCから内因性コリンを動員する主経路であることを明らかにした。本経路が遮断されるとコリン及び...
【医歯薬学】薬学:骨代謝細胞・組織を含む研究件
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
❏副甲状腺ホルモンの骨形成促進作用の分子メカニズムに関する戦略的研究(17390413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (10361495)
【キーワード】細胞・組織 / 骨代謝 / 副甲状腺ホルモン / 骨粗鬆症 / 骨形成
【概要】本研究の目的は、PTHの細胞内シグナルの主要経路である二つのG蛋白質であるGαsとGαqによる骨代謝調節機構を、それぞれ骨組織特異的に遺伝子を欠損させた遺伝子操作マウスを用いて独立に解析し、それぞれの関連シグナルを同定すると同時に、GαsとGαqシグナルのバランスによるPTHの骨形成促進作用の分子メカニズムの解明を行った。骨組織特異的なGαsおよびGαq遺伝子欠損マウスを作出し、その骨組織の解析を...
【医歯薬学】薬学:細胞分裂細胞・組織を含む研究件
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
【医歯薬学】薬学:神経科学細胞・組織を含む研究件
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
【医歯薬学】薬学:病態細胞・組織を含む研究件
❏内因性GPC産生経路の解明とその代謝改善への応用(25670032)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他9件)
【概要】本研究では、機能未知のPLA2サブタイプであるPNPLA7がリゾホスファチジルコリン (LPC)→グリセロホスホコリン(GPC)の代謝を担うリゾホスホリパーゼとして働くことを見出した。リゾホスホリパーゼは従来、細胞膜溶解性のLPCを消去する解毒酵素として認識されており、その実体やGPC産生酵素としての意義は着目されていなかった。本研究は、申請者が独自に樹立したPNPLA7欠損マウスを解析した。その...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:生体分子細胞・組織を含む研究件
❏中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】生物物理学
【研究期間】ナノバイオ
【研究代表者】細胞・組織
【キーワード】生体分子
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏細胞内ナノスペースにおける特定の生体分子の温度計測(18K19285)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】船津 高志 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00190124)
【キーワード】生物物理学 / ナノバイオ / 細胞・組織 / 生体分子 / 分析科学 (他6件)
【概要】細胞内には局所温度の分布がある。しかし、現状では、温度計測の空間分解能は光の回折限界の~500 nmに留まっている。この限界を打開するため、細胞内の生体分子のラマン散乱光(アンチストークス光とストークス光)を測定することにより、生体分子の温度を計測することを目指した。低周波顕微ラマン分光システムの性能を確かめるため、Acetonitrileを顕微ラマン分光した。Stokes/Anti-stokes...
【医歯薬学】薬学:内皮細胞細胞・組織を含む研究件
❏疑似血管デバイスを用いた内皮細胞にかかるせん断応力の計測と細胞の応答の計測(22360082)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】杉井 康彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任准教授 (90345108)
【キーワード】バイオ流体力学 / マイクロ流体 / 血管内皮細胞 / せん断応力 / 循環器病 (他12件)
【概要】動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などと言った循環器系疾患の原因解明のために、血管の表面の細胞である内皮細胞を、マイクロ流路内でせん断応力を負荷しながら培養する方法を検討し、培養方法を確立した。高速共焦点マイクロPIVシステムを用いて被写界深度を浅くすることにより空間分解能を大幅に向上させ、細胞表面近傍の速度分布を求める計測法を開発した。また、蛍光粒子画像から細胞の3次元形状を推定する手法を開発し、速度分...
❏流れ剪断応力下における内皮細胞膜分子の動態挙動(19300155)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】山本 希美子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00323618)
【キーワード】血管 / 剪断応力 / 内皮細胞 / カルシウム・シグナリング / メカノトランスダクション (他12件)
【概要】血液が血管を流れることにより血管壁に発生する流れ剪断応力は血管の働きを調節している。これは血管内面を覆う内皮細胞が血流に起因する力学的刺激である剪断応力を感知して応答を起こすことに基づいている。以前我々は剪断応力の感知にATP作動性イオンチャネルP2X4が重要な役割を果たすことを報告した。本研究では、P2X4の活性化に内皮細胞から放出されるATPが必要で、ATPの放出機構には、細胞膜カベオラ・ラフ...
❏in vitro血管壁損傷評価システム開発と動脈瘤発症メカニズムの生体力学的検討(17656064)
【研究テーマ】流体工学
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】大島 まり 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40242127)
【キーワード】細胞・組織 / 脳動脈瘤 / 血管壁損傷 / せん断応力 / 力学的刺激 (他8件)
【概要】本研究では,動物から摘出した血管組織を用い,生体内を模擬した培養環境下において,力学的作用による血管内壁の損傷の実験的評価行った.まず,血管損傷評価システムを開発し,次いで,同システムを用いて血管組織に流れを負荷し,流れによる壁面せん断応力が血管内壁に与える損傷について定量的に検討・考察した. 血管試料として,日本白色家兎の胸部大動脈(直径約4mm)を用い,蛍光染色した試料を血管流路デバイスに装着...
【医歯薬学】薬学:骨芽細胞細胞・組織を含む研究件
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
❏ナノ欠陥構造による生体活性の発現とその制御(20500413)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】相澤 守 明治大学, 理工学部, 教授 (10255713)
【キーワード】水酸アパタイト / 欠陥構造 / 透過型電子顕微鏡 / 骨芽細胞 / 生体活性 (他15件)
【概要】骨や歯に存在する生物学的アパタイトは、Caの他にMgやNa,Kなどの種々のミネラルを含んでおり、その結晶構造中に多くのナノレベルの欠陥を持っている。本研究では、ナノ欠陥構造と生物学的アパタイトの生体活性との関連性を明らかにするため、モデル材料として骨ミネラルを含んだ水酸アパタイトセラミックス(bone HApセラミックス)を作製した。そのナノ構造を高分解能透過型電子顕微鏡により観察したところ、骨ミ...
【医歯薬学】薬学:骨粗鬆症細胞・組織を含む研究件
❏Gαq蛋白シグナルの骨組織における選択的制御による新規骨形成促進薬の開発(22659267)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10361495)
【キーワード】骨・軟骨代謝学 / 細胞・組織 / 骨・軟骨代謝 / Gαシグナル / 骨粗鬆症 (他6件)
【概要】PTHによる骨形成促進作用を減弱させるGαqシグナルに対して、RGS-2の発現調節による骨芽細胞分化への作用を検討し、RGS-2によりGαqシグナルが有意に抑制され、RGS-2を強制発現させることでPTHの骨形成促進作用が増強された。一方、我々の持つ天然低分子化合物ライブラリーより、Gαqシグナルの抑制効果のある薬剤のスクリーニングを行ったが、我々の持つライブラリーの中ではGαqシグナルの抑制効果...
❏副甲状腺ホルモンの骨形成促進作用の分子メカニズムに関する戦略的研究(17390413)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】緒方 直史 東京大学, 医学部・附属病院, 特任助教 (10361495)
【キーワード】細胞・組織 / 骨代謝 / 副甲状腺ホルモン / 骨粗鬆症 / 骨形成
【概要】本研究の目的は、PTHの細胞内シグナルの主要経路である二つのG蛋白質であるGαsとGαqによる骨代謝調節機構を、それぞれ骨組織特異的に遺伝子を欠損させた遺伝子操作マウスを用いて独立に解析し、それぞれの関連シグナルを同定すると同時に、GαsとGαqシグナルのバランスによるPTHの骨形成促進作用の分子メカニズムの解明を行った。骨組織特異的なGαsおよびGαq遺伝子欠損マウスを作出し、その骨組織の解析を...
【医歯薬学】薬学:核酸細胞・組織を含む研究件
❏RNA分解を軸としたオートファジーによる飢餓生存戦略の研究(16K14691)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鈴木 邦律 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (20373194)
【キーワード】オートファジー / オートファゴソーム / RNA分解 / 栄養飢餓 / 出芽酵母 (他17件)
【概要】真核細胞が栄養飢餓にさらされると、細胞内分解システムであるオートファジーが誘導され、周囲の環境に適応しようとする。最近になってオートファジーが細胞内でRNAを分解する過程が知られるようになってきた。本研究ではオートファジーによる分解対象となるRNAの一覧を作成することを目的とした。その過程でオートファジーによる分解の最終段階を担うと考えられている酵素Atg15の精製に取り組み、大腸菌内でAtg15...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏放射線治療新規非コードRNAマーカー開発研究(16K20972)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20721939)
【キーワード】がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー / 非コードRNA (他10件)
【概要】非侵襲性の特徴がある放射線治療はがん治療で重要性が増しています。本研究は、タンパク 質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)をターゲットにして放射線治療の新規マーカー研究確立を 目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず定量PCRを用いた解 析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法や...
【医歯薬学】薬学:分化誘導細胞・組織を含む研究件
❏褐色脂肪と自律神経を繋げたOrgan-on-a-chip の開発(16K16395)
【研究テーマ】生体医工学・生体材料学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】櫛笥 博子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, プロジェクト助教 (90723065)
【キーワード】Organ-on-a-chip / 自律神経 / 褐色脂肪 / 褐色脂肪細胞 / 生体医工学 (他8件)
【概要】本研究では患者個々人の細胞を用い、生体メタボリズムを担う組織間ネットワークを生体外で再構成するOrgan(s)-on-a-chipの構築を目指している。そこで、私たちは褐色脂肪の直接分化やデバイス上での代謝測定に向けた網羅的解析を行った。さらに、家族性自律神経失調症の疾患iPS細胞株、疾患原因とされる点変異をゲノム編集技術により修復したiPS細胞株を樹立し、当研究室で確立した自律神経の分化誘導法を...
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
❏毛誘導に向け最適化したヒトiPS細胞由来上皮・間葉系細胞による毛包再生の試み(25293246)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大山 学 杏林大学, 医学部, 教授 (10255424)
【キーワード】毛包再生 / ヒトiPS細胞 / 分化誘導 / 上皮ー間葉系相互作用 / 上皮―間葉系相互作用 (他8件)
【概要】本研究では、毛包の二大構成要素である上皮系・間葉系細胞をヒトiPS細胞から作成し、それらを用いて毛包構造の再現を目指した。上皮系は幹細胞マーカーを発現する細胞を含む分画を安定して作成可能になった。毛包の誘導に重要な間葉系細胞については、多分化能を備えた間葉系幹細胞の特性をもつ細胞の誘導に成功し、それをさらに毛誘導能をもつ毛乳頭細胞に近づけることができた。作成した細胞を正常上皮細胞と混合し免疫不全マ...
【医歯薬学】薬学:スフェロイド細胞・組織を含む研究件
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
❏機能的胆管ネットワークを配備した肝組織の体外体内一貫構築(22650108)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00235128)
【キーワード】細胞・組織工学 / マクロ組織極性 / 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 (他14件)
【概要】機能的胆管ネットワークを保持した肝組織構築を最終目的として,ラット胎児肝細胞とラット成熟胆管上皮肝細胞からなる三次元球状凝集塊を,invitroで形成させたところ,後者を前者の3倍混合した凝集体で,連続的かつ機能的な胆管ネットワークが凝集塊全体に形成されることを確かめた.さらに,形成した球状凝集塊を,マトリゲルに浸したポリ乳酸不織布担体に包埋して免疫不全マウスの腸管膜上に移植したところ,胆管上皮細...
【医歯薬学】薬学:細胞細胞・組織を含む研究件
❏埋込み型膵島・肝組織の設計・生体外構築育成のための方法論の確立と実証(22246101)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00235128)
【キーワード】医用化学工学 / マルチスケール血管網配備 / 膵島 / 肝 / 三次元造形 (他19件)
【概要】移植用の膵島や肝組織の人工的構築の方法論確立を目標として,細胞の三次元化とマルチスケール物質交換性の確保の視点から,細胞組織体を高密度にランダム充填する小チャンバーと,それらに培養液・血液を均一に分配するマクロ流路構造を持つ担体構造を提案,レーザー焼結積層造形法によって担体を作成した.細胞組織体として肝細胞凝集体を固定化した灌流培養では,長期に安定した高機能を得た.さらに組織構築用に細胞への毒性が...
❏時空間精密電気刺激による細胞機能の計測と制御(19200036)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】生体情報・計測 / 電気刺激 / 細胞 / 脳・神経 / 神経科学 (他8件)
【概要】時空間的に制御した電気刺激パターンの印加により細胞群に誘導される変化を調べた.心筋細胞に対する半日間の連続刺激により拍動リズムの引き込み現象が起こること,神経細胞に対する時空間的な刺激パターンの履歴が誘発応答に反映されることがわかった.また,幹細胞について多数の胚様体を同時刺激するマイクロデバイスを開発した.電気刺激の時空間パターンを精密に設計することにより,急性・慢性両面において生体現象を人為的...
❏2光子光化学標識法を用いた膵内分泌機構の解析(19590204)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】高橋 倫子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (60332178)
【キーワード】細胞生理学 / 細胞・組織 / 糖尿病 / 可視化 / 細胞
【概要】インスリンは血糖調節にかかわるホルモンであり、その分泌不全は糖尿病を引き起す原因の一つと考えられている。分泌の最終過程にあたる開口放出や分泌顆粒の動員機構にも、異常の存在する可能性が示唆されている。我々は分泌顆粒や光活性型蛍光蛋白の細胞内動態を測定するために、光活性型GFPで標識した。また、膜融合の準備状態を検討するために、細胞膜に発現するSNARE蛋白であるSNAP25に、二種類のGFP変異蛋白...
【医歯薬学】薬学:分子認識細胞・組織を含む研究件
❏アルツハイマー性神経回路変調発生・伝搬過程の可視化(24650249)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経変性疾患 / 細胞・組織 / 神経科学 / ナノバイオ (他6件)
【概要】アルツハイマー性神経障害の発生,伝搬過程を可視化する細胞培養マイクロデバイスを開発した.多数のマイクロ電極を集積化した基板上にシリコンゴム製の立体構造物を利用して複数の細胞培養区画を配置し,区画間をトンネルで連絡する構造とした.ラット海馬から採取した神経細胞を培養し,アルツハイマー性障害発生原因物質の有力な候補とされているβアミロイド投与による神経変性障害発生・伝搬の様子を電気活動,細胞内Ca濃度...
❏神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明(23240065)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 (他8件)
【概要】難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認...
❏前脳基底部・海馬・大脳皮質共培養系構築による学習調節機構の解明(21650106)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経科学 / 細胞・組織 / 分子認識 / ナノバイオ
【概要】平成22年度の研究実施計画として設定した2つの課題に対して以下の成果を得た. 1.マイクロ構造を利用した共培養チャンバの設計と製作 2つの独立した共培養系をマイクロ通路で結合する細胞培養チャンバの製作プロセスにつき検討した.PDMS (poly-dimethylsiloxane)を利用して,2つのマイクロチャンバとそれを結ぶトンネル構造を形成した。2つのマイクロチャンバに播種した細胞をそれぞれPK...
【医歯薬学】薬学:血管新生細胞・組織を含む研究件
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
❏アンジオクライン分子シグナルの白血病・リンパ腫病態における機能解明(26461415)
【研究テーマ】血液内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】服部 浩一 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任先任准教授 (10360116)
【キーワード】血液腫瘍学 / 血液内科学 / 生体分子 / 細胞・組織 / 血管新生 (他6件)
【概要】アンジオクライン分子とは、血管内皮由来の生理活性物質の総称である。研究代表者らは、本研究を通じて、白血病・リンパ腫病態における各種サイトカイン、増殖因子に代表されるアンジオクライン分子群の動態と機能、さらに、やはりアンジオクライン分子に属するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)、血液線維素溶解系因子群等の各種プロテアーゼ活性との相互作用を明らかにした。加えて、代表者らは、線溶阻害剤やプラスミノ...
❏血管新生研究のためのin vitro血管ネットワークモデルの開発(25600057)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松永 行子(津田行子) (松永 行子 / 津田 行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】血管新生 / マイクロ流路デバイス / in vitroモデル / コラーゲン / 血管内皮細胞 (他10件)
【概要】本研究の目的は、血管新生研究のための三次元微小血管システムを構築することである。具体的には、マイクロ加工技術を用いて、中腔のコラーゲンゲル構造を作製し、三次元微小血管モデルの構築を行った。作製した微小血管は、VEGF濃度に応答して血管新生挙動を示し、また、がん細胞との共培養により、血管新生とがん細胞の血管内への侵入が観察された。以上より、本in vitro微小血管システムは血管新生研究への有用性が...
【医歯薬学】薬学:血管内皮細胞細胞・組織を含む研究件
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏両生類の造血および血球形態・機能の低温応答に関する研究(17K07476)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 尚志 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80350388)
【キーワード】アフリカツメガエル / ネッタイツメガエル / 血球 / 造血 / 血小板 (他14件)
【概要】環境温度の変化に曝される動物や低体温症のヒト等において,末梢血球数が変動するがその機序は不明である。本研究では,低温曝露により汎血球減少症(赤血球,栓球,白血球の全てが減少する)を呈する無尾両生類アフリカツメガエル(Xenopus laevis)を解析対象に選び,造血系の環境温度応答を解析した。低温曝露により,赤血球は造血器である肝臓へ移行したのち,新生赤血球とともに血液循環への移行が抑制される。...
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
【医歯薬学】薬学:腸管免疫細胞・組織を含む研究件
❏腸内代謝産物によるT細胞非依存的IgA産生誘導機構の解明(17H04089)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長谷 耕二 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (20359714)
【キーワード】IgA抗体 / 腸内細菌 / 酪酸 / IgA / 粘膜免疫 (他10件)
【概要】腸管の粘膜固有層では、ヘルパーT細胞が介在することなくIgAへのクラススイッチが誘導されるT細胞非依存的IgAクラススイッチと呼ばれる仕組みが存在する。本研究では腸内細菌由来の酪酸が、樹状細胞の活性制御を行うことで、T細胞非依存的IgAクラススイッチを促進し、粘膜面のバリア機能を高めることを明らかにした。 ...
❏腸管特殊上皮M細胞成熟過程における転写制御機構の解析(16K08457)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】木村 俊介 北海道大学, 医学研究院, 助教 (40444525)
【キーワード】M細胞 / パイエル板 / Sox8 / IgA / 腸管免疫 (他9件)
【概要】腸管管腔内の抗原取り込みを行う特殊上皮M細胞は特異的IgA抗体の産生に重要である。本研究によってM細胞からの抗原取り込みに転写因子Sox8が必要であることを明らかにした。Sox8はGP2を含むM細胞機能発揮に必要な分子を制御していた。そのため、Sox8欠損マウスでは管腔内物質の取り込み能が低下し、腸内細菌特異的IgA産生能が低下していた。 ...
【医歯薬学】薬学:膵がん細胞・組織を含む研究件
❏1細胞レベルでの膵癌幹細胞の特性変化の細胞系譜的解析(15H04922)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】膵癌 / オルガノイド / 癌 / 細胞・組織 / 癌幹細胞
【概要】膵癌は、特徴的な臨床症状が乏しいために早期発見が非常に困難で、また治療を行った場合でも再発率および転移率が高く極めて予後の悪い難治性癌である。本研究では、膵癌の発生から進展・薬剤耐性能の獲得、転移能の獲得に至るまでの過程を理解・制御を目指し、膵癌微小環境を再現可能なin vitro培養系を開発した。抗がん剤に対する治療抵抗性に関与する可能性があり、かつ癌幹細胞と微小環境の細胞間相互作用に関与する可...
❏膵癌幹細胞の発生プロセスと特性変化の細胞系譜的解析(24390305)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / 膵癌幹細胞 / 膵癌 / 癌幹細胞 (他8件)
【概要】膵癌モデルマウスより様々な発癌段階の膵癌組織を採取し単細胞化し、癌幹細胞マーカーとして知られるいくつかの表面抗原を認識する特異的抗体を用いてセルソーターにより細胞を分離した。分離した細胞が癌幹細胞としての能力を有するか検討し、腫瘍形成能を持つ癌幹細胞を同定した。さらに癌が進行したマウスより採取した癌幹細胞は転移能も有することが明らかとなった。さらに発癌初期の膵癌腫瘍組織より分離した腫瘍形成能をもつ...
【医歯薬学】薬学:オートファジー細胞・組織を含む研究件
❏RNA分解を軸としたオートファジーによる飢餓生存戦略の研究(16K14691)
【研究テーマ】機能生物化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】鈴木 邦律 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (20373194)
【キーワード】オートファジー / オートファゴソーム / RNA分解 / 栄養飢餓 / 出芽酵母 (他17件)
【概要】真核細胞が栄養飢餓にさらされると、細胞内分解システムであるオートファジーが誘導され、周囲の環境に適応しようとする。最近になってオートファジーが細胞内でRNAを分解する過程が知られるようになってきた。本研究ではオートファジーによる分解対象となるRNAの一覧を作成することを目的とした。その過程でオートファジーによる分解の最終段階を担うと考えられている酵素Atg15の精製に取り組み、大腸菌内でAtg15...
❏飢餓時のタンパク質合成に及ぼす細胞内分解系オートファジーの役割(26293060)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】水島 昇 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10353434)
【キーワード】オートファジー / 細胞内分解 / タンパク質合成 / 蛋白質 / 細胞・組織 (他6件)
【概要】飢餓時に誘導されるオートファジーによりタンパク質の異化が亢進するが、その意義は不明である。本研究ではオートファジーで生じるアミノ酸がタンパク合成に使われる可能性を検討した。まずオートファジー不全肝で飢餓時の翻訳が低下することが判明した。しかし、飢餓及びオートファジー不全時の肝プロテオーム解析からは、飢餓よりも、オートファジー不全そのものの方がプロテオームを大きく変動させていた。さらに、飢餓時の組織...
❏肝臓・消化管オートファジーの栄養素センシング/シグナリング機構(23380074)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
【キーワード】オートファジー / アミノ酸 / 肝細胞 / LC3 / アルギニン (他12件)
【概要】細胞内成分を大規模に分解し、再構成に関与するオートファジーについて、栄養と最も関係の深い臓器である肝細胞と消化管を用いて栄養性制御とそのシグナリング機構の詳細を解析した.特にアミノ酸や食品成分での制御機構について、またオートファジーマーカーであるLC3タンパク質や関連分子群のmRNAの制御、さらには寿命遺伝子と言われるサーチュインとの関連づけを行った。 ...
【医歯薬学】薬学:タンパク質細胞・組織を含む研究件
❏初期ゴルジ品質管理機構の破綻によって生じる神経疾患の分子病態(17K08621)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】原 太一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00392374)
【キーワード】γセクレターゼ / Notchシグナル / 初期ゴルジ / Rer1 / 細胞膜タンパク質 (他18件)
【概要】Rer1はゴルジ体に存在し、異常なタンパク質や組み立てに失敗したタンパク質を小胞体に送り返す役割をしていることが分かっています。本研究では、Rer1が欠損するとγ-セクレターゼ複合体やその構成因子の一部がリソソームへと輸送され分解されることを示しました。Rer1をマウスの脳形成時に欠損させると、脳内のγ-セクレターゼ量が減少することにより神経幹細胞の増殖や維持に働くNotchシグナルが低下し、神経...
❏飢餓時のタンパク質合成に及ぼす細胞内分解系オートファジーの役割(26293060)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】水島 昇 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10353434)
【キーワード】オートファジー / 細胞内分解 / タンパク質合成 / 蛋白質 / 細胞・組織 (他6件)
【概要】飢餓時に誘導されるオートファジーによりタンパク質の異化が亢進するが、その意義は不明である。本研究ではオートファジーで生じるアミノ酸がタンパク合成に使われる可能性を検討した。まずオートファジー不全肝で飢餓時の翻訳が低下することが判明した。しかし、飢餓及びオートファジー不全時の肝プロテオーム解析からは、飢餓よりも、オートファジー不全そのものの方がプロテオームを大きく変動させていた。さらに、飢餓時の組織...
❏新規のX染色体がん抑制遺伝子Nrkによる細胞増殖抑制機構の解明(24650610)
【研究テーマ】発がん
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】駒田 雅之 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (10225568)
【キーワード】癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 酵素 (他10件)
【概要】1)PTEN阻害タンパク質CSIGがNrk結合分子として同定され、NrkがAkt経路を抑制して胎盤スポンジオトロホブラストの増殖を抑制することが示唆された。また、Nrk欠損スポンジオトロホブラストで細胞周期停止因子p27の発現低下が見出され、Nrkがp27の発現誘導あるいは分解抑制を引き起こすことが示唆された。 2)乳腺腫瘤を発症したNrk欠損♀マウスにおいて血中および卵巣のエストロゲン・レベルが...
【医歯薬学】薬学:肝細胞細胞・組織を含む研究件
❏ヒトiPS細胞由来肝組織を用いたハイスループットスクリーニング系の構築(16K18975)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木戸 丈友 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00401034)
【キーワード】肝臓 / 肝細胞 / 類洞内皮細胞 / 星細胞 / iPS細胞 (他6件)
【概要】肝臓の発生過程において、肝前駆細胞は、類洞内皮細胞や星細胞といった非実質細胞と相互作用することで成熟肝細胞へ分化する。本研究ではヒトiPS細胞から機能的な肝細胞を誘導するため、肝前駆細胞と非実質細胞を用いた共培養系を構築した。我々は、胎児肝臓から分取した類洞内皮細胞、星細胞の増殖、分化にはTGFbシグナル、Rhoシグナルが関与することを明らかにした。マウスにおいて得た結果をもとに、ヒトiPS細胞か...
❏肝臓・消化管オートファジーの栄養素センシング/シグナリング機構(23380074)
【研究テーマ】食品科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
【キーワード】オートファジー / アミノ酸 / 肝細胞 / LC3 / アルギニン (他12件)
【概要】細胞内成分を大規模に分解し、再構成に関与するオートファジーについて、栄養と最も関係の深い臓器である肝細胞と消化管を用いて栄養性制御とそのシグナリング機構の詳細を解析した.特にアミノ酸や食品成分での制御機構について、またオートファジーマーカーであるLC3タンパク質や関連分子群のmRNAの制御、さらには寿命遺伝子と言われるサーチュインとの関連づけを行った。 ...
❏機能的胆管ネットワークを配備した肝組織の体外体内一貫構築(22650108)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00235128)
【キーワード】細胞・組織工学 / マクロ組織極性 / 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 (他14件)
【概要】機能的胆管ネットワークを保持した肝組織構築を最終目的として,ラット胎児肝細胞とラット成熟胆管上皮肝細胞からなる三次元球状凝集塊を,invitroで形成させたところ,後者を前者の3倍混合した凝集体で,連続的かつ機能的な胆管ネットワークが凝集塊全体に形成されることを確かめた.さらに,形成した球状凝集塊を,マトリゲルに浸したポリ乳酸不織布担体に包埋して免疫不全マウスの腸管膜上に移植したところ,胆管上皮細...
【医歯薬学】薬学:肝臓細胞・組織を含む研究件
❏ヒトiPS細胞由来肝組織を用いたハイスループットスクリーニング系の構築(16K18975)
【研究テーマ】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】木戸 丈友 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00401034)
【キーワード】肝臓 / 肝細胞 / 類洞内皮細胞 / 星細胞 / iPS細胞 (他6件)
【概要】肝臓の発生過程において、肝前駆細胞は、類洞内皮細胞や星細胞といった非実質細胞と相互作用することで成熟肝細胞へ分化する。本研究ではヒトiPS細胞から機能的な肝細胞を誘導するため、肝前駆細胞と非実質細胞を用いた共培養系を構築した。我々は、胎児肝臓から分取した類洞内皮細胞、星細胞の増殖、分化にはTGFbシグナル、Rhoシグナルが関与することを明らかにした。マウスにおいて得た結果をもとに、ヒトiPS細胞か...
❏リン脂質のリサイクル(15K14957)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 細胞・組織 / 脂質 / 生体分子 / 肝臓 (他9件)
【概要】コリンは栄養素として外因性に供給される以外に、細胞膜ホスファチジルコリン(PC)の分解からも生じるが、本代謝経路を担う酵素の実体と意義は不明であった。我々は脂質代謝酵素PNPLA8(ホスホリパーゼA)とPNPLA7(リゾホスホリパーゼ)の欠損マウスの解析を通じて、PNPLA8→PNPLA7経路が肝臓においてPCから内因性コリンを動員する主経路であることを明らかにした。本経路が遮断されるとコリン及び...
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
【医歯薬学】薬学:発現制御細胞・組織を含む研究件
❏両生類の造血および血球形態・機能の低温応答に関する研究(17K07476)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】加藤 尚志 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80350388)
【キーワード】アフリカツメガエル / ネッタイツメガエル / 血球 / 造血 / 血小板 (他14件)
【概要】環境温度の変化に曝される動物や低体温症のヒト等において,末梢血球数が変動するがその機序は不明である。本研究では,低温曝露により汎血球減少症(赤血球,栓球,白血球の全てが減少する)を呈する無尾両生類アフリカツメガエル(Xenopus laevis)を解析対象に選び,造血系の環境温度応答を解析した。低温曝露により,赤血球は造血器である肝臓へ移行したのち,新生赤血球とともに血液循環への移行が抑制される。...
❏血管新生の「質」を向上させる創傷治療戦略の開発(25713059)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50348687)
【キーワード】血管 / 創傷治癒 / VEGF / VEGFR2 / 発現制御 (他10件)
【概要】皮膚・軟部組織が損傷・欠損すると、これを復元すべく内因性の創傷治癒機構が発動する。その過程において中心的な役割を果たすのが周囲の血管からのいわゆる「血管新生」であると考えられている。本研究では、この創傷治癒における血管の変動を、従来の「血管新生」の枠組みにとどまらず、より包括的に「創傷血管網リモデリング」と称し、その全容の解明を目的として遂行された。その結果、創傷血管網リモデリングの主体は、血管の...
❏中枢神経ストレスが魚類のエネルギー代謝・免疫応答に及ぼす影響に関する研究(24248037)
【研究テーマ】水産化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2015-03-31
【研究代表者】潮 秀樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (50251682)
【キーワード】水産業 / シグナル伝達 / 発現制御 / ストレス / 細胞・組織 (他6件)
【概要】魚類の視覚によるストレス負荷モデルの作成を行った.次いで,ストレスがエネルギー代謝に及ぼす影響を調べるために,組織中のタンパク質分解物をNanoLC-MS/MSを用いた定量的かつ網羅的に解析する定量的プロテオフラグメントーム解析手法を確立した.魚類筋組織ではタンパク質分解が定常的に起こっていること,絶食モデルでその分解が増大することが明らかとなった.過密ストレスおよび低温ストレスでは,魚種によって...
【医歯薬学】薬学:がん細胞・組織を含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏肥満細胞トリプターゼ・PAR-2経路による血管新生促進機構の解明と癌治療への応用(16H06208)
【研究テーマ】獣医学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】前田 真吾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80755546)
【キーワード】がん / 血管新生 / プロテアーゼ / 肥満細胞 / PAR-2 (他12件)
【概要】Protease-activated receptor-2(PAR-2)は、特定の蛋白分解酵素によって活性化する受容体であるが、腫瘍微小環境における役割はわかっていなかった。本研究では、腫瘍組織内の血管内皮細胞に発現するPAR-2の活性化が血管新生を誘導し、腫瘍の増殖を促進することを細胞株およびマウスモデルを用いて明らかにした。さらに、PAR-2を活性化するリガンドとして、腫瘍組織内に存在する肥満...
【医歯薬学】薬学:炎症細胞・組織を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏生活習慣病の原因としての組織慢性炎症の発症機序の解明と新規治療法の開発(21790706)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30422306)
【キーワード】転写因子 / 炎症 / 細胞・組織 / 発現制御 / 循環器・高血圧 (他6件)
【概要】慢性組織炎症における転写因子KLF5の機能について、腎障害モデルを用いて検討した。まず、一側尿管結紮モデルを用いて、腎臓の炎症惹起時のKLF5の役割を検討したところ、KLF5はCEBPa,S100A8,S100A9遺伝子の誘導を通じて、炎症性単球を腎臓に遊走させていた。また、S100A8,S100A9は炎症性単球をM1マクロファージに分化させていた。腎臓の炎症においては、M1マクロファージはIL1...
【医歯薬学】薬学:マクロファージ細胞・組織を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏肝線維化を抑制するRestorative Macrophageの誘導機序の解明(16K09373)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】チョ ハクショウ 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80570689)
【キーワード】肝線維化 / マクロファージ / 自然免疫 / 免疫学 / 細胞・組織 (他6件)
【概要】肝線維化消退マウスモデルを用いて、今まで肝線維化を増悪させるとされる自然免疫応答を担う重要な分子TLR4の全肝臓発現量は肝線維化消退期における発現上昇という現象を発見した。TLR4-Trem2を介する修復性マクロファージ(Restorative Macrophage)の誘導機序を突き止め、更に腸管除菌モデルにてTLR4リガンドが腸管由来である可能性や、また、同マウスモデルおよびHCV駆除後のヒト検...
❏初代培養細胞群からの生理学的肺胞モデルの構築と経肺吸収率予測への利用(26550046)
【研究テーマ】環境影響評価
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】酒井 康行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00235128)
【キーワード】細胞・組織 / 生物・生体工学 / 環境 / 薬学 / 培養モデル (他12件)
【概要】二重底培養器 (カルチャーインサート) 内にラット初代培養細胞のみを用いて肺胞上皮細胞と肺胞マクロファージによる共培養を形成した肺胞組織モデルを確立した.第二に,肺胞近傍の各組織を一定容量,一定濃度の液体の「箱」とみなす“コンパートメントモデル”を用いて,コンパートメント間のナノ粒子の移行速度を濃度の一次に依存するとした物質収支式で記述することにより,組織モデルの定量結果に基づく数理シミュレーショ...
【医歯薬学】薬学:転写因子細胞・組織を含む研究件
❏脊椎動物に普遍的な骨石灰化制御機構の解明(24659685)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松尾 光一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)
【キーワード】骨代謝 / 石灰化 / 転写因子 / メダカ / 骨芽細胞 (他9件)
【概要】本研究では、小型魚類であるメダカで細胞特異的にマウスの転写因子Fra-1 を発現させ、骨芽細胞におけるFra-1の機能を明らかにすることを目的とした。メダカで骨芽細胞特異的にFra-1 を発現するトランスジェニックメダカを作製したところ、骨石灰化の抑制が起こることが観察された。すなわち、Fra-1の発現を介してミネラリゼーションを抑制する分子機構が、マウスだけでなくメダカにもあることが示唆された。...
❏炎症による発癌における転写因子ファミリーIRFの役割に関する研究(21390089)
【研究テーマ】病態医化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】田村 智彦 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (50285144)
【キーワード】転写因子 / 癌 / 免疫学 / 遺伝子 / 細胞・組織 (他6件)
【概要】近年、慢性炎症によってがんが引き起こされうること、そしてその際転写因子NF-κBががんの増悪に深く関わっていることが示されている。本研究では、自然免疫刺激を含む多くの共通した刺激でNF-κBと同時に活性化されるInterferon Regulatory Factor(IRF)転写因子ファミリーが、炎症による発がんに対して抑制的に作用することを、遺伝子欠損マウスを用いた発がんモデル系の解析により明ら...
❏生活習慣病の原因としての組織慢性炎症の発症機序の解明と新規治療法の開発(21790706)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30422306)
【キーワード】転写因子 / 炎症 / 細胞・組織 / 発現制御 / 循環器・高血圧 (他6件)
【概要】慢性組織炎症における転写因子KLF5の機能について、腎障害モデルを用いて検討した。まず、一側尿管結紮モデルを用いて、腎臓の炎症惹起時のKLF5の役割を検討したところ、KLF5はCEBPa,S100A8,S100A9遺伝子の誘導を通じて、炎症性単球を腎臓に遊走させていた。また、S100A8,S100A9は炎症性単球をM1マクロファージに分化させていた。腎臓の炎症においては、M1マクロファージはIL1...
【医歯薬学】薬学:神経変性疾患細胞・組織を含む研究件
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
❏アルツハイマー性神経回路変調発生・伝搬過程の可視化(24650249)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (20372401)
【キーワード】脳・神経 / 神経変性疾患 / 細胞・組織 / 神経科学 / ナノバイオ (他6件)
【概要】アルツハイマー性神経障害の発生,伝搬過程を可視化する細胞培養マイクロデバイスを開発した.多数のマイクロ電極を集積化した基板上にシリコンゴム製の立体構造物を利用して複数の細胞培養区画を配置し,区画間をトンネルで連絡する構造とした.ラット海馬から採取した神経細胞を培養し,アルツハイマー性障害発生原因物質の有力な候補とされているβアミロイド投与による神経変性障害発生・伝搬の様子を電気活動,細胞内Ca濃度...
【医歯薬学】薬学:免疫学細胞・組織を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏腸内代謝産物によるT細胞非依存的IgA産生誘導機構の解明(17H04089)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長谷 耕二 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (20359714)
【キーワード】IgA抗体 / 腸内細菌 / 酪酸 / IgA / 粘膜免疫 (他10件)
【概要】腸管の粘膜固有層では、ヘルパーT細胞が介在することなくIgAへのクラススイッチが誘導されるT細胞非依存的IgAクラススイッチと呼ばれる仕組みが存在する。本研究では腸内細菌由来の酪酸が、樹状細胞の活性制御を行うことで、T細胞非依存的IgAクラススイッチを促進し、粘膜面のバリア機能を高めることを明らかにした。 ...
❏炎症・発癌過程におけるDysbiosisが腸上皮幹細胞に与える影響の解明(17K09347)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】神宝 隆行 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (90791591)
【キーワード】炎症性腸疾患 / Dysbiosis / Notch / 消化管幹細胞 / E-cadherin (他15件)
【概要】pks(+)E.coliの存在量を疾患別に比較し、健常者に比べて大腸腺腫・癌患者においては、pks(+)E.coli量が増加し、一方炎症性腸疾患患者ではpks(+)E.coliは逆に減少していた。 Tgfbr2欠損樹状細胞中ではCdh1遺伝子の発現が亢進していた。樹状細胞は上皮とカドヘリンタンパクを介して直接結合し、Notchの活性化を誘導することで腸炎の病態に関与していた。 Notchの恒常的活...
【医歯薬学】薬学:腎臓細胞・組織を含む研究件
❏腎尿細管の構造と機能を制御する非中心体微小管の研究(17K07397)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】戸谷 美夏 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (80455360)
【キーワード】上皮細胞 / 微小管編成 / 腎臓 / 嚢胞腎 / 微小管マイナス端 (他14件)
【概要】上皮細胞で、微小管細胞骨格は、細胞の頂端―基底軸に沿って配向する特徴的な編成を示す。この編成は、微小管マイナス端に結合するCAMSAP3タンパク質によって維持されるが、上皮機能への関与は、未だよく分かっていない。本研究におけるCamsap3変異マウスの解析から、上皮微小管編成の不全が、多発性嚢胞腎に似た腎臓の構造異常を引き起こすことが明らかになった。変異マウスでは、近位尿細管の拡張による、嚢胞が観...
❏膜性増殖性糸球体腎炎におけるメサンギウム細胞内シグナルの病態生理学的意義の解明(25461617)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】鶴見 晴子 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (20632269)
【キーワード】小児腎・泌尿器学 / 病理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 細胞骨格タンパク質 (他14件)
【概要】膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、補体調節不全や糸球体への免疫複合体沈着を端緒として発症するが、特徴的なメサンギウム細胞の形態変化がおこるメカニズムは不明である。本研究によりF-actin結合蛋白質EPLINおよび細胞間蛋白質Afadinの正常腎における発現の詳細と膜性増殖性糸球体腎炎などの患者および動物モデルにおける発現変化を解析し、それら分子の発現量により刺激に対する細胞の挙動が変わることが...
❏胎生期尿路閉塞による異形成腎、低形成腎発症におけるMAPキナーゼの役割の解明(17591115)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞、組織 / MAPキナーゼ / 発生異常 / p38 (他16件)
【概要】本研究は胎生期尿路閉塞がシグナル伝達の中核的酵素MAPキナーゼの変化を介し、異形成、低形成腎を来すという仮説をin vivoおよびin vitroの実験系を用い検証した。胎生60日で尿路閉塞術を行ったヒツジ胎仔腎は多嚢胞性異形成腎となる。嚢胞上皮において増殖、アポトーシスの亢進、線維化の指標であるTGF-βの発現増加と共にMAPキナーゼの異常(p38、活性型ERK増加、JNK減弱)がみられた。そこ...
【医歯薬学】薬学:薬剤反応性細胞・組織を含む研究件
❏血管新生研究のためのin vitro血管ネットワークモデルの開発(25600057)
【研究テーマ】ナノマイクロシステム
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】松永 行子(津田行子) (松永 行子 / 津田 行子) 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (00533663)
【キーワード】血管新生 / マイクロ流路デバイス / in vitroモデル / コラーゲン / 血管内皮細胞 (他10件)
【概要】本研究の目的は、血管新生研究のための三次元微小血管システムを構築することである。具体的には、マイクロ加工技術を用いて、中腔のコラーゲンゲル構造を作製し、三次元微小血管モデルの構築を行った。作製した微小血管は、VEGF濃度に応答して血管新生挙動を示し、また、がん細胞との共培養により、血管新生とがん細胞の血管内への侵入が観察された。以上より、本in vitro微小血管システムは血管新生研究への有用性が...
❏ヒトグリオーマ幹細胞の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチの解明(24592181)
【研究テーマ】脳神経外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 先進医療研究開発部 再生医療研究室, 室長 (80344175)
【キーワード】glioma stem cell / survival / proliferation / undifferentiated state / niche (他10件)
【概要】ヒトグリオーマ幹細胞(GSC)の生存・増殖・未分化性維持に関わるニッチ解明を目指し、GSC樹立、細胞特性および分子遺伝学的特性解析を実施した。56検体の腫瘍組織から長期培養可能腫瘍細胞凝集塊(LC-TS)を11株樹立成功した。腫瘍組織型(grade4、再発・2次性腫瘍)、遺伝学的特性(野生型IDH1/2、TP53、TERTプロモーター変異、MGMTプロモーター低メチル化、抗原X陽性)とLC-TS樹...
【医歯薬学】薬学:ノックアウトマウス細胞・組織を含む研究件
❏腎尿細管の構造と機能を制御する非中心体微小管の研究(17K07397)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】戸谷 美夏 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (80455360)
【キーワード】上皮細胞 / 微小管編成 / 腎臓 / 嚢胞腎 / 微小管マイナス端 (他14件)
【概要】上皮細胞で、微小管細胞骨格は、細胞の頂端―基底軸に沿って配向する特徴的な編成を示す。この編成は、微小管マイナス端に結合するCAMSAP3タンパク質によって維持されるが、上皮機能への関与は、未だよく分かっていない。本研究におけるCamsap3変異マウスの解析から、上皮微小管編成の不全が、多発性嚢胞腎に似た腎臓の構造異常を引き起こすことが明らかになった。変異マウスでは、近位尿細管の拡張による、嚢胞が観...
❏糸球体濾過障壁の恒常性維持におけるGpr116受容体の作用機構(16K07344)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】中村 信大 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (80361765)
【キーワード】受容体 / 血管内皮細胞 / 腎蔵 / シグナル伝達 / 糸球体 (他9件)
【概要】本研究では,まず,Gpr116が腎糸球体の血管内皮細胞に局在することを免疫電顕で明らかにした。次に,正常マウスとGpr116欠損マウスの糸球体血管内皮細胞の遺伝子比較解析を行い,Gpr116欠損によって変動する遺伝子を同定した。また,Gpr116の細胞内シグナル伝達経路については,Gpr116の過剰発現によって活性化状態に変化する細胞内シグナル伝達分子の候補の絞り込みができた。さらに,Gpr116...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
【医歯薬学】薬学:バイオイメージング細胞・組織を含む研究件
❏心疾患早期診断のための分子イメージング技術の開発(23650274)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生体情報・計測 / 医用画像・バイオイメージング / ナノバイオシステム / 筋肉生理学 / 分子心臓学 (他12件)
【概要】我々は、細胞および個体において心筋細胞内分子情報を抽出することのできる高精度イメージングシステムを開発した。I)ラット単離心筋細胞において、量子ドットを用い、単一サルコメア長を正確に計測した。II)ラット幼若心筋細胞にAcGFPを発現させ、単一サルコメア長変化を3 nmの精度で計測した。III)マウス心臓において、Ca蛍光指示薬を用いて心筋細胞内Ca動態を観察した。IV)マウス個体の心筋細胞内にA...
❏In vivoナノイメージングによる心筋興奮収縮連関のメカニズムの解明(23300146)
【研究テーマ】神経・筋肉生理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生理学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ナノバイオ / 心筋 (他15件)
【概要】1)ラット培養幼若心筋細胞のZ線にAcGFPを発現させ、収縮の最小単位であるサルコメアの長さ変化を細胞内Ca濃度変化と同時にnm精度で解析できるシステムの構築に成功した。2)ラット培養幼若心筋細胞において、約38℃以上の条件下、高速(~10 Hz)のサルコメア振動(HSOs)が生じることを見出した。3)マウスin vivo心臓において、心筋細胞内ナノ分子情報を抽出できる新たな顕微システムを構築し、...
【医歯薬学】薬学:バイオテクノロジー細胞・組織を含む研究件
❏1分子レベルでの生細胞内RNAリアルタイム計数プローブの開発(26620115)
【研究テーマ】分析化学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】吉村 英哲 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90464205)
【キーワード】生体分子 / 1分子計測(SMD) / バイオテクノロジー / 細胞・組織 / 分析化学 (他7件)
【概要】本研究では、生細胞内における目的RNAの動態解析と定量を同時に実現するRNA可視化蛍光プローブの開発を目指した。本プローブは円順列変位型蛍光タンパク質とRNA認識領域からなり、目的RNAの結合により蛍光性が変化するように設計した。RNA認識領域としてPUM-HD変異体を用い、マウス由来βアクチンmRNAをターゲットとした。本プローブをマウス由来細胞に導入し蛍光顕微鏡で観察したところ、細胞質から明瞭...
❏磁気微粒子合成オルガネラの再構築による有用物質生産磁性細菌の創製(23226016)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松永 是 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 学長 (10134834)
【キーワード】応用微生物 / ゲノム / 細胞・組織 / 生体機能利用 / バイオテクノロジー (他6件)
【概要】本研究は、磁気回収が可能な新規有用物質生産微生物を創製することを大目的としている。磁性細菌の磁気微粒子合成オルガネラであるマグネトソームを再構築するための要素技術開発を行った。具体的には、下記の成果を得た。(1)磁気微粒子のサイズ・形態制御に関わるタンパク質の機能を明らかにした。(2)マグネトソームタンパク質の細胞内局在を明らかにした。(3)細菌に導入する遺伝子の組み合わせによって、磁気微粒子の形...
【医歯薬学】看護学:生体材料細胞・組織を含む研究件
❏構造体内潅流システムによる栄養血管網付き三次元再生組織の大型化(25293273)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10241994)
【キーワード】血管新生 / 足場材料 / 三次元再生組織 / 大型化 / 生体材料 (他10件)
【概要】研究担当者らは、血管新生を誘導するマトリックス材料とともに多数のスフェロイド(直径数百μmの細胞集塊)を移植して移植母床から各スフェロイド間に血管網を発達させることにより、トータルとして栄養血管網付き三次元再生組織を構築する方法を提唱してきた。本研究では、この三次元再生組織の大型化を達成するための技術として、マトリックス材料に内包されたスフェロイドのviabilityを保つための培養液潅流システム...
❏ナノ欠陥構造による生体活性の発現とその制御(20500413)
【研究テーマ】医用生体工学・生体材料学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】相澤 守 明治大学, 理工学部, 教授 (10255713)
【キーワード】水酸アパタイト / 欠陥構造 / 透過型電子顕微鏡 / 骨芽細胞 / 生体活性 (他15件)
【概要】骨や歯に存在する生物学的アパタイトは、Caの他にMgやNa,Kなどの種々のミネラルを含んでおり、その結晶構造中に多くのナノレベルの欠陥を持っている。本研究では、ナノ欠陥構造と生物学的アパタイトの生体活性との関連性を明らかにするため、モデル材料として骨ミネラルを含んだ水酸アパタイトセラミックス(bone HApセラミックス)を作製した。そのナノ構造を高分解能透過型電子顕微鏡により観察したところ、骨ミ...
【医歯薬学】看護学:線維化細胞・組織を含む研究件
❏肝臓の幹/前駆細胞の性状解析と肝再生・病態における役割(13F03750)
【研究テーマ】実験病理学
【研究種目】特別研究員奨励費
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 篤 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)
【キーワード】再生医学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 肝臓 / 発がん (他15件)
【概要】重篤な、あるいは、慢性的な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な肝前駆細胞(LPC)が活性化して組織の再生に寄与している。LPCは、肝線維化や肝がん等の病態に関連することが長らく指摘されているものの、その実態や機序は未解明である。本研究課題では、LPCと、これの制御に関わるニッチとの相互作用に注目して、両者の性状・制御機構および肝臓の病態における役割の一端を明らかにすることを目的とした。 前...
❏FGFシグナルを軸とした細胞間相互作用による肝臓の再生と病態の制御機構の解明(24590342)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
【キーワード】再生医学 / シグナル伝達 / 肝臓 / 組織幹細胞 / 細胞・組織 (他7件)
【概要】重篤な障害を受けた肝臓では、未分化性を有する特殊な幹/前駆細胞(肝前駆細胞)が出現して、再生過程に寄与すると考えられている。しかしながら、肝前駆細胞の誘導・増殖・分化を制御する分子機構の詳細や、これと肝線維化や肝がん等の病態との関連の実態や機序は不明である。種々のマウス肝障害モデルを用いた、FGF7を中心とする細胞間相互作用に着目した解析により、肝前駆細胞の動態を制御する新たなシグナル伝達経路や転...
❏胎生期尿路閉塞による異形成腎、低形成腎発症におけるMAPキナーゼの役割の解明(17591115)
【研究テーマ】小児科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】粟津 緑 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20129315)
【キーワード】シグナル伝達 / 細胞、組織 / MAPキナーゼ / 発生異常 / p38 (他16件)
【概要】本研究は胎生期尿路閉塞がシグナル伝達の中核的酵素MAPキナーゼの変化を介し、異形成、低形成腎を来すという仮説をin vivoおよびin vitroの実験系を用い検証した。胎生60日で尿路閉塞術を行ったヒツジ胎仔腎は多嚢胞性異形成腎となる。嚢胞上皮において増殖、アポトーシスの亢進、線維化の指標であるTGF-βの発現増加と共にMAPキナーゼの異常(p38、活性型ERK増加、JNK減弱)がみられた。そこ...
【医歯薬学】看護学:脳神経疾患細胞・組織を含む研究件
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏自律神経活動変調に起因する心房細動発症機構の解明(18K19902)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見であ...
❏初期ゴルジ品質管理機構の破綻によって生じる神経疾患の分子病態(17K08621)
【研究テーマ】医化学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】原 太一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00392374)
【キーワード】γセクレターゼ / Notchシグナル / 初期ゴルジ / Rer1 / 細胞膜タンパク質 (他18件)
【概要】Rer1はゴルジ体に存在し、異常なタンパク質や組み立てに失敗したタンパク質を小胞体に送り返す役割をしていることが分かっています。本研究では、Rer1が欠損するとγ-セクレターゼ複合体やその構成因子の一部がリソソームへと輸送され分解されることを示しました。Rer1をマウスの脳形成時に欠損させると、脳内のγ-セクレターゼ量が減少することにより神経幹細胞の増殖や維持に働くNotchシグナルが低下し、神経...
【医歯薬学】看護学:創傷治癒細胞・組織を含む研究件
❏炎症の終息と組織修復に関与する免疫細胞システムの解明(17H06175)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】吉村 昭彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90182815)
【キーワード】免疫制御 / マクロファージ / 制御性T細胞 / 神経炎症 / 組織修復 (他22件)
【概要】マウス脳梗塞モデルを中心に臓器損傷によって誘発される炎症および組織修復に関与する免疫機構を解明した。脳梗塞発症後1日以内の急性期に炎症が起き症状の悪化が起きるが、3日目以降には炎症は終息し始める。これにマクロファージとその表面に発現するスカベンジャー受容体が関与することを明らかにした。さらに発症2週間目以降の慢性期に脳内に大量の制御性T細胞が蓄積し、ミクログリアやアストロサイトの過剰な活性化を抑制...
❏血管新生の「質」を向上させる創傷治療戦略の開発(25713059)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50348687)
【キーワード】血管 / 創傷治癒 / VEGF / VEGFR2 / 発現制御 (他10件)
【概要】皮膚・軟部組織が損傷・欠損すると、これを復元すべく内因性の創傷治癒機構が発動する。その過程において中心的な役割を果たすのが周囲の血管からのいわゆる「血管新生」であると考えられている。本研究では、この創傷治癒における血管の変動を、従来の「血管新生」の枠組みにとどまらず、より包括的に「創傷血管網リモデリング」と称し、その全容の解明を目的として遂行された。その結果、創傷血管網リモデリングの主体は、血管の...
❏創傷治癒血管新生の「質」を規定するメカニズムの解析(21689047)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 特任講師 (50348687)
【キーワード】創傷治癒 / 血管 / マクロファージ / 形態学 / 血管新生 (他12件)
【概要】血管の密度、つまり血管の「量」そのものは組織への酸素運搬能という血管本来の機能、即ち血管の「質」と相関しないことがわかりつつある。本研究は皮膚創傷組織において、この血管の「質」を規定する分子メカニズムを明らかにするために行われた。申請者は創傷組織のホールマウント血管染色技術を新たに確立し、そのダイナミクスの観察を可能にした。これにより血管増生よりむしろ血管の拡張が、その「質」を規定する主要な因子で...
【医歯薬学】看護学:ヒトiPS細胞細胞・組織を含む研究件
❏肝疾患モデルブタを用いたiPS肝臓原基移植による新規治療法の開発(16H05405)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】村田 聡一郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40436275)
【キーワード】オルガノイド / 移植 / 門脈 / 他臓器移行 / 門脈内移植 (他17件)
【概要】肝臓領域を中心としたオルガノイド研究が盛んに行われており、移植による新規治療法開発が期待されている。これまで肝細胞を経門脈的に移植する臨床試験が世界各国で報告されているが、オルガノイドを経門脈的に移植した報告は見られない。そこで今回ブタを用いて経門脈的に胎仔肝細胞由来肝オルガノイドおよびヒトiPS細胞由来肝オルガノイドの移植を行い、安全性検討を行った。移植による門脈圧上昇は一過性で全頭安全に移植を...
❏毛誘導に向け最適化したヒトiPS細胞由来上皮・間葉系細胞による毛包再生の試み(25293246)
【研究テーマ】皮膚科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】大山 学 杏林大学, 医学部, 教授 (10255424)
【キーワード】毛包再生 / ヒトiPS細胞 / 分化誘導 / 上皮ー間葉系相互作用 / 上皮―間葉系相互作用 (他8件)
【概要】本研究では、毛包の二大構成要素である上皮系・間葉系細胞をヒトiPS細胞から作成し、それらを用いて毛包構造の再現を目指した。上皮系は幹細胞マーカーを発現する細胞を含む分画を安定して作成可能になった。毛包の誘導に重要な間葉系細胞については、多分化能を備えた間葉系幹細胞の特性をもつ細胞の誘導に成功し、それをさらに毛誘導能をもつ毛乳頭細胞に近づけることができた。作成した細胞を正常上皮細胞と混合し免疫不全マ...
❏ESおよびiPS細胞由来の小腸モデル細胞の作成(21790671)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】白木 伸明 熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (70448520)
【キーワード】ヒトiPS細胞 / ES細胞 / モデル細胞 / 発生分化 / 再生医学 (他6件)
【概要】これまでに、我々はマウス中腎由来培養細胞株M15細胞との共培養系を用いて、ES細胞から消化器官(膵臓、肝臓)細胞の分化誘導方法を開発し、分化に関わる因子を明らかにした。今回の研究では、M15細胞を用いてマウスES細胞から内胚葉細胞を効率的に分化させた後に小腸分化を促進する液性因子を添加することで、小腸前駆細胞を効率よく分化誘導することにも成功した。更に、M15細胞上で分化を進めることで、すべての小...
【医歯薬学】看護学:生理学細胞・組織を含む研究件
❏GnRHサージ発生中枢による排卵制御機構の全容解明(16H06206)
【研究テーマ】動物生産科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】松田 二子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10608855)
【キーワード】繁殖 / 反芻家畜 / 細胞株 / GnRHニューロン / キスペプチンニューロン (他12件)
【概要】ウシの最も重要な繁殖障害のひとつである卵胞嚢腫の主な原因は、排卵を誘起するGnRH(gonadotropin-releasing hormone)サージ発生中枢の機能不全であるとされるが、特に家畜におけるサージ発生中枢メカニズムはほとんど解明されていない。本研究は、反芻家畜のGnRHサージ発生中枢制御機構を解明することを目的とした。反芻家畜の繁殖中枢機能を細胞レベルで解析できる、ヤギ視床下部由来の...
❏In vivoナノ計測による心筋収縮制御機構の解明(15H04677)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】福田 紀男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30301534)
【キーワード】生物物理 / ナノバイオ / 分子イメージング / 心筋 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】1)ラット幼若心筋細胞のZ線にα-actinin-YC-Nano140を発現させ、細胞内局所のCa濃度とサルコメア長の同時計測を行った。2)マウス摘出心臓において、心筋細胞内局所のCa動態を計測する技術を開発した。3)マウスin vivo心臓から心筋細胞内のサルコメアの動きを高空間(20 nm)・時間(10 ms)分解能で捉えることのできるシステムを開発し、サルコメア動態とマクロパラメータ(心電図...
❏腸上皮組織に存在するアセチルコリンの新規生理学的役割の解明(26440184)
【研究テーマ】動物生理・行動
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】高橋 俊雄 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 研究員 (20390792)
【キーワード】細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 生理学 / 発生・分化 (他13件)
【概要】研究代表者は腸オルガノイド培養系を用いて、腸上皮細胞内ACh産生系が存在すること、及び腸上皮にある内因性AChが代謝型ムスカリン性ACh受容体(mAChRs)を介して腸幹細胞の分化・増殖、維持機構に関与することを突き止めた。さらに、「多段階質量分析イメージング」(MS/MS測定)を応用することにより、ごく微量のAChを腸組織切片から直接検出し、腸上皮組織にAChが分布していることを初めて可視化する...
【医歯薬学】看護学:エピジェネテイクス細胞・組織を含む研究件
❏精原細胞の自己複製と分化のバランスを制御するヒストン修飾の役割(17K07132)
【研究テーマ】実験動物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
【キーワード】精子形成 / 精原細胞 / エピジェネティクス / ヒストン / 制限幹細胞 (他9件)
【概要】ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl11の精子形成における機能を明らかにすることを目的として、生殖細胞特異的Fbxl11ノックアウト(Fbxl11 cKO)マウスを作成し解析を行った。その結果、Fbxl11cKOマウスでは、精原細胞の自己複製には大きな影響は見られない一方で、精原細胞の分化が著しく抑制され不妊になることが明らかになった。さらに、Fbxl11 cKOマウスの精原細胞では、mTORC活...
❏低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とした新規制癌法(23701047)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50567592)
【キーワード】癌 / 組織・細胞 / ストレス / エピジェネティクス / ヒストン (他7件)
【概要】癌の進展には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。我々は、低酸素・低栄養という腫瘍微小環境が(1)腫瘍細胞の増殖、転移能を促進すること(2)免疫系を制御すること(3)ヒストン脱メチル化酵素(JMJD1A, JHDM1D)が腫瘍増殖や血管新生を制御すること(4)JMJD1A阻害が血管新生阻害剤と相乗効果を示すことを報告してきた。このことから低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とすることが新規制癌法の開発...
【医歯薬学】看護学:脳・神経細胞・組織を含む研究件
❏中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】蝸牛
【研究期間】内耳
【研究代表者】時間
【キーワード】易障害性
【概要】
❏興奮/抑制バランスを制御した培養神経回路によるてんかん発作発生機構の解明(19H04437)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経 / 細胞・組織 / 神経工学 / 微小電極アレイ / 脳・神経 (他8件)
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏内耳の受傷性に対する概日リズムの影響(18K19602)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
【キーワード】蝸牛 / 内耳 / 時間 / 易障害性 / 音響障害 (他10件)
【概要】概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いサーカディアン時刻での免疫染色を行った。CBAマウスの脳と側頭骨を摘出、脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片、内耳はsurface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成、蛍光免疫染色と酵素抗体法を行った。floating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内の発現は自家蛍光が強...
【医歯薬学】看護学:遺伝子細胞・組織を含む研究件
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏RNA結合タンパク質の機能障害を介した選択的神経変性機構の解明(16H05320)
【研究テーマ】神経内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
【キーワード】神経変性疾患 / RNA結合タンパク質 / 細胞死 / 脳神経組織 / 核酸 (他9件)
【概要】近年、複数の神経変性疾患において、RNA結合タンパク質 (RBP)の代謝障害が発症病態に関与していることが示唆されている。しかし、多くのRBPは脳脊髄組織を含めた全身に幅広く分布しており、なぜ特定の神経細胞だけがこれらの環境変化に脆弱であるのか未解明である。このため本研究では、マウスの特定の神経細胞に発現するRNAだけを標識する技術を導入し、各神経細胞に発現するRNAの特徴を明らかにする手法の確立...
【医歯薬学】看護学:脂質細胞・組織を含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏健康環境因子としての脂質代謝の新機軸(16H02613)
【研究テーマ】環境・衛生系薬学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 細胞・組織 / 遺伝子 (他8件)
【概要】本研究では、脂質代謝のボトルネック酵素の一つであるホスホリパーゼA2 (PLA2)ファミリーに注目し、各種PLA2サブタイプの網羅的欠損マウスの表現型解析を推進するとともに、リピドミクス解析を展開することで、脂質による健康環境調節とその破綻に基づく病態発症機序の解明を目指した。特に、外部環境との接触の場としての皮膚及び消化管の恒常性と疾患に関わる脂質経路の同定、その影響を受ける代謝・免疫等の遠隔組...
❏ゲノムと表層脂質の解析から分かった車軸藻ワックスの存在と陸上環境適応における意義(15H04393)
【研究テーマ】形態・構造
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】太田 啓之 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (20233140)
【キーワード】細胞外皮 / 細胞壁 / ワックス / 植物陸上進出 / 車軸藻植物門 (他14件)
【概要】本研究では藻類が陸上進出の初期に原始的な表層脂質としてトリアシルグリセロールによるソフトな撥水性バリアを形成し陸上環境に適応したという仮説を提唱し、実験的に明らかにすることを目指した。そのため、陸上植物に近縁である車軸藻植物門の中で比較的初期に分岐したと考えられているクレブソルミディウムの表層脂質の解析と乾燥適応に関わる遺伝子群の解析を行った。その結果、陸上環境への適応過程においてトリアシルグリセ...
【医歯薬学】看護学:ゲノム細胞・組織を含む研究件
❏胃上皮幹細胞の分化制御機構の解明(17H05081)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】早河 翼 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60777655)
【キーワード】胃上皮幹細胞 / 萎縮性胃炎 / 粘膜再生 / 腸上皮化生 / 分化 (他13件)
【概要】胃の幹細胞と前駆細胞および各種成熟細胞の遺伝子発現解析によりそれぞれの選択的なマーカーを新規に同定し、またそれぞれを標識可能なマウスを作成した。幹細胞その他の細胞群が発癌の超初期の段階において、どのような病理学的・分子学的変化を生じるのかについて、マウスモデルによる詳細な時系列解析と遺伝子発現解析によりその機序を明らかにした。幹細胞の増殖や粘膜再生がTuft細胞を介したアセチルコリン-ERK経路に...
❏”異なる上皮の接点”の形成・維持機構の解明と試験管内発がんモデルの開発(26253069)
【研究テーマ】外科学一般
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
【キーワード】食道胃接合部 / ES細胞 / 内胚葉上皮 / 組織形成 / オルガノイド (他18件)
【概要】本研究では、発生過程における食道―胃接合部形成機構の解明を目指した。遺伝子ノックアウト及びlineage tracing実験、複数の転写因子の発現を示す蛍光蛋白レポーターマウス (”Rainbow Mouse”)の作成と同マウスから採取した細胞のin vitro分化誘導実験の結果、発生13.5日までに接合部形成位置を境として逆方向のSox2/GATA4の濃度勾配が形成され、結果的に胃側間質にFGF...
❏磁気微粒子合成オルガネラの再構築による有用物質生産磁性細菌の創製(23226016)
【研究テーマ】生物機能・バイオプロセス
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】松永 是 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 学長 (10134834)
【キーワード】応用微生物 / ゲノム / 細胞・組織 / 生体機能利用 / バイオテクノロジー (他6件)
【概要】本研究は、磁気回収が可能な新規有用物質生産微生物を創製することを大目的としている。磁性細菌の磁気微粒子合成オルガネラであるマグネトソームを再構築するための要素技術開発を行った。具体的には、下記の成果を得た。(1)磁気微粒子のサイズ・形態制御に関わるタンパク質の機能を明らかにした。(2)マグネトソームタンパク質の細胞内局在を明らかにした。(3)細菌に導入する遺伝子の組み合わせによって、磁気微粒子の形...
【医歯薬学】看護学:メタボローム細胞・組織を含む研究件
❏細胞外脂質代謝酵素による腸内細菌叢の制御(19K22483)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2021-03-31
【研究代表者】村上 誠 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60276607)
【キーワード】脂質 / 酵素 / 腸内細菌叢 / アレルギー / メタボローム (他8件)
【概要】本研究では、細胞外リン脂質分解酵素sPLA2を基軸に、脂質代謝の視点から腸内細菌叢の新規調節機構を解明することを目的とした。腸管に限局分布するsPLA2-IIA, -Xの各欠損マウスでは腸内細菌叢が変化し、これに伴い血中代謝物や糞便脂質が変化し、皮膚や脂肪組織に癌、アレルギー、肥満等と関連する表現型を発症した。欠損マウスを野生型マウスと同居飼育、またはよりクリーンな環境で飼育すると、両群間の腸内細...
❏細胞老化の統合的理解による発がん制御機構の解明(17H01398)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
【キーワード】細胞老化 / p53 / シングルセル解析 / 個体老化 / 発がん (他13件)
【概要】細胞老化誘導過程において、リソソーム内に異常なタンパク質凝集体が生じ、これが原因となりCaMKII-p38MAPK-IL-1 alpha-NF-kB経路が活性化されて、細胞老化関連分泌現象(SPSP)が誘導されることが分かった。また老化細胞の生存はGlutaminolysisに依存しており、これを阻害すると老化細胞特異的に致死を誘導した。世界で初めて老化細胞を個体レベルで可視化し、解析可能なマウス...
❏リン脂質のリサイクル(15K14957)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 細胞・組織 / 脂質 / 生体分子 / 肝臓 (他9件)
【概要】コリンは栄養素として外因性に供給される以外に、細胞膜ホスファチジルコリン(PC)の分解からも生じるが、本代謝経路を担う酵素の実体と意義は不明であった。我々は脂質代謝酵素PNPLA8(ホスホリパーゼA)とPNPLA7(リゾホスホリパーゼ)の欠損マウスの解析を通じて、PNPLA8→PNPLA7経路が肝臓においてPCから内因性コリンを動員する主経路であることを明らかにした。本経路が遮断されるとコリン及び...
【医歯薬学】看護学:臨床細胞・組織を含む研究件
❏血管新生の「質」を向上させる創傷治療戦略の開発(25713059)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50348687)
【キーワード】血管 / 創傷治癒 / VEGF / VEGFR2 / 発現制御 (他10件)
【概要】皮膚・軟部組織が損傷・欠損すると、これを復元すべく内因性の創傷治癒機構が発動する。その過程において中心的な役割を果たすのが周囲の血管からのいわゆる「血管新生」であると考えられている。本研究では、この創傷治癒における血管の変動を、従来の「血管新生」の枠組みにとどまらず、より包括的に「創傷血管網リモデリング」と称し、その全容の解明を目的として遂行された。その結果、創傷血管網リモデリングの主体は、血管の...
❏創傷治癒血管新生の「質」を規定するメカニズムの解析(21689047)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, 特任講師 (50348687)
【キーワード】創傷治癒 / 血管 / マクロファージ / 形態学 / 血管新生 (他12件)
【概要】血管の密度、つまり血管の「量」そのものは組織への酸素運搬能という血管本来の機能、即ち血管の「質」と相関しないことがわかりつつある。本研究は皮膚創傷組織において、この血管の「質」を規定する分子メカニズムを明らかにするために行われた。申請者は創傷組織のホールマウント血管染色技術を新たに確立し、そのダイナミクスの観察を可能にした。これにより血管増生よりむしろ血管の拡張が、その「質」を規定する主要な因子で...
❏ヒト毛包由来細胞および上皮系幹細胞を用いた毛髪再生に関する研究(17390474)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】吉村 浩太郎 (2006) 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60210762)
【キーワード】移植学 / 再生医学 / 分子生物学 / 組織培養 / 移植・再生医療 (他8件)
【概要】ヒト頭皮から採取した毛乳頭細胞の遺伝子発現解析を、マイクロアレイおよびRT-PCRにより行った。マイクロアレイにより繊維芽細胞と比較したところ、ケモカインリガンドやインターロイキン、細胞周期関連遺伝子、プロテオグリンカンに有意な発現増強が認められた。またRT-PCRでは既知の毛乳頭細胞マーカー14種の遺伝子発現を検討したところ、繊維芽細胞と比較して2種の遺伝子で有意な発現増強、1種の遺伝子で有意な...
【医歯薬学】看護学:細菌細胞・組織を含む研究件
❏腸内代謝産物によるT細胞非依存的IgA産生誘導機構の解明(17H04089)
【研究テーマ】免疫学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】長谷 耕二 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (20359714)
【キーワード】IgA抗体 / 腸内細菌 / 酪酸 / IgA / 粘膜免疫 (他10件)
【概要】腸管の粘膜固有層では、ヘルパーT細胞が介在することなくIgAへのクラススイッチが誘導されるT細胞非依存的IgAクラススイッチと呼ばれる仕組みが存在する。本研究では腸内細菌由来の酪酸が、樹状細胞の活性制御を行うことで、T細胞非依存的IgAクラススイッチを促進し、粘膜面のバリア機能を高めることを明らかにした。 ...
❏炎症・発癌過程におけるDysbiosisが腸上皮幹細胞に与える影響の解明(17K09347)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】神宝 隆行 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (90791591)
【キーワード】炎症性腸疾患 / Dysbiosis / Notch / 消化管幹細胞 / E-cadherin (他15件)
【概要】pks(+)E.coliの存在量を疾患別に比較し、健常者に比べて大腸腺腫・癌患者においては、pks(+)E.coli量が増加し、一方炎症性腸疾患患者ではpks(+)E.coliは逆に減少していた。 Tgfbr2欠損樹状細胞中ではCdh1遺伝子の発現が亢進していた。樹状細胞は上皮とカドヘリンタンパクを介して直接結合し、Notchの活性化を誘導することで腸炎の病態に関与していた。 Notchの恒常的活...
【医歯薬学】看護学:シグナル伝達細胞・組織を含む研究件
❏中区分90:人間医工学およびその関連分野(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】脳神経疾患
【研究期間】細胞・組織
【研究代表者】シグナル伝達
【キーワード】ナノバイオ
【概要】てんかん発作の発生における“final common path”と考えられている興奮性/抑制性(Excitatory/Inhibitory; EI)の不均衡に焦点を当て,iPS細胞を神経系に分化誘導する際の操作により興奮性/抑制性細胞の比率を制御した培養神経回路を調整,電極アレイ基板を利用して自発活動を観測した.同期バースト活動の特性がEI比率によって異なり,培養日数の経過と共にその差異が小さくな...
❏アンジオクラインシステムによる造血幹細胞の生着制御機構の解明(19K08858)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (60226834)
【キーワード】血管内皮細胞 / アンジオクライン / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 (他9件)
【概要】本研究では、臍帯血移植における骨髄組織特異的血管内皮に注目した、斬新なアプローチで生着不全の克服と、造血回復の促進を目標に据えた基礎的研究を行った。すなわち、研究分担者らの先行研究によって明らかになっているニッチ構成分子である血管内皮細胞に、造血幹細胞増殖、分化促進能が潜在していることを確認し、疾患動物モデルや細胞移植モデル等を用いて、成体血管内皮細胞の造血系細胞の増殖能、成体内の血管内皮造血転換...
❏自律神経活動変調に起因する心房細動発症機構の解明(18K19902)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【研究代表者】神保 泰彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20372401)
【キーワード】脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ
【概要】自律神経系の活動変調による心房細動の発症機序の解明に向けて,培養心筋細胞の興奮伝播を空間パターンに着目して解析した.結果,心筋細胞の純度や密度に依存してリエントリー様の活動が発生することを示した.さらに,高密度に電極を配置した計測デバイスを用いてヒト心筋細胞の伝播パターンを解析したところ,同じ位置でも伝播の方向によって伝播速度が異なることを示した.以上は,不整脈発生の機序解明に向けて重要な知見であ...
【医歯薬学】看護学:ストレス細胞・組織を含む研究件
❏中枢神経ストレスが魚類のエネルギー代謝・免疫応答に及ぼす影響に関する研究(24248037)
【研究テーマ】水産化学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-10-31 - 2015-03-31
【研究代表者】潮 秀樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (50251682)
【キーワード】水産業 / シグナル伝達 / 発現制御 / ストレス / 細胞・組織 (他6件)
【概要】魚類の視覚によるストレス負荷モデルの作成を行った.次いで,ストレスがエネルギー代謝に及ぼす影響を調べるために,組織中のタンパク質分解物をNanoLC-MS/MSを用いた定量的かつ網羅的に解析する定量的プロテオフラグメントーム解析手法を確立した.魚類筋組織ではタンパク質分解が定常的に起こっていること,絶食モデルでその分解が増大することが明らかとなった.過密ストレスおよび低温ストレスでは,魚種によって...
❏低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とした新規制癌法(23701047)
【研究テーマ】腫瘍生物学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】大澤 毅 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50567592)
【キーワード】癌 / 組織・細胞 / ストレス / エピジェネティクス / ヒストン (他7件)
【概要】癌の進展には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。我々は、低酸素・低栄養という腫瘍微小環境が(1)腫瘍細胞の増殖、転移能を促進すること(2)免疫系を制御すること(3)ヒストン脱メチル化酵素(JMJD1A, JHDM1D)が腫瘍増殖や血管新生を制御すること(4)JMJD1A阻害が血管新生阻害剤と相乗効果を示すことを報告してきた。このことから低酸素・低栄養に抵抗性な癌細胞を標的とすることが新規制癌法の開発...
❏心房細動の病態基盤としての炎症ネットワークの解明(23390213)
【研究テーマ】循環器内科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】赤澤 宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396683)
【キーワード】分子心臓病態学 / 肥満細胞 / リモデリング / スタチン / 細胞・組織 (他8件)
【概要】血行力学的負荷による肥満細胞の活性化にエンドセリン-1(ET-1)が関与し、ET-1は肥満細胞を活性化し、MCP-1 (monocyte chemotactic protein-1)を介してマクロファージの遊走を亢進させることで、心房リモデリングを促進することが明らかとなった。また、HMG-CoA reductase阻害薬ピタバスタチンは、ET-1による肥満細胞活性化を阻害し、心房における線維原性...
【医歯薬学】看護学:分子生物学細胞・組織を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏新規ホスホリパーゼ分子群の機能的脱オーファン化(24390021)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】村上 誠 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 参事研究員 (60276607)
【キーワード】酵素 / 脂質 / 生体分子 / 遺伝子 / 組織・細胞 (他14件)
【概要】本研究では、機能未知のホスホリパーゼA2(PLA2)分子種の欠損マウスを作出導入し、各PLA2が関わる生命応答を明らかにすること(機能的脱オーファン化)を目指した。その結果、 (1)sPLA2-IIEはリポタンパク質代謝を介して肥満の調節に関わること、(2)sPLA2-XIIAは組織マスト細胞の活性化と獲得免疫応答に関わること、(3)PNPLA7/iPLA2θは肝臓のコリン代謝の制御を介して全身の...
❏ヒト毛包由来細胞および上皮系幹細胞を用いた毛髪再生に関する研究(17390474)
【研究テーマ】形成外科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2006
【研究代表者】吉村 浩太郎 (2006) 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60210762)
【キーワード】移植学 / 再生医学 / 分子生物学 / 組織培養 / 移植・再生医療 (他8件)
【概要】ヒト頭皮から採取した毛乳頭細胞の遺伝子発現解析を、マイクロアレイおよびRT-PCRにより行った。マイクロアレイにより繊維芽細胞と比較したところ、ケモカインリガンドやインターロイキン、細胞周期関連遺伝子、プロテオグリンカンに有意な発現増強が認められた。またRT-PCRでは既知の毛乳頭細胞マーカー14種の遺伝子発現を検討したところ、繊維芽細胞と比較して2種の遺伝子で有意な発現増強、1種の遺伝子で有意な...
【医歯薬学】看護学:遺伝子発現細胞・組織を含む研究件
❏トレニアのシュート再生系を用いた脱分化とシュート頂分裂組織新構築の解析(17K07437)
【研究テーマ】植物分子・生理科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】杉山 宗隆 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50202130)
【キーワード】トレニア / シロイヌナズナ / シュート再生 / 表皮細胞 / 脱分化 (他14件)
【概要】本研究では、茎断片の表皮細胞が脱分化・増殖し、カルス相なしに不定芽のシュート頂分裂組織(SAM)を新たに形成する、トレニアの直接シュート再生系を用い、脱分化とSAM新構築について、細胞学的解析とトランスクリプトーム解析を行った。その結果、サイトカイニンに応答した表皮細胞の核小体の発達と細胞分裂の再開、光依存の細胞増殖の活性化を経て、増殖細胞の領域化が起き、SAMが構築されることなどが明らかになった...
❏初期ニューロンを介した大脳新皮質構築機構の解明(16H04798)
【研究テーマ】発生生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】花嶋 かりな 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80469915)
【キーワード】大脳皮質 / 初期ニューロン / 細胞分化 / 進化 / 大脳新皮質 (他14件)
【概要】哺乳類以降で急速に発達し、ヒトにおいて最も数が増大した大脳皮質で最初に誕生するニューロン群は、その発現分子も含め、これまで知見が極めて乏しかった。本研究では大脳皮質初期ニューロンの分子多様性の意義を明らかにすることで、哺乳類特有の大脳皮質の形成機構を解明することを目的とした。特にゲノムワイドアプローチによる初期ニューロンに特異的に発現する新規遺伝子群の同定、異種間遺伝子導入・細胞移植により、大脳皮...
【医歯薬学】看護学:放射線細胞・組織を含む研究件
❏放射線治療新規非コードRNAマーカー開発研究(16K20972)
【研究テーマ】腫瘍診断学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宮川 隆 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20721939)
【キーワード】がん / 放射線 / 放射線治療 / バイオマーカー / 非コードRNA (他10件)
【概要】非侵襲性の特徴がある放射線治療はがん治療で重要性が増しています。本研究は、タンパク 質の鋳型とならない非コードRNA(non-coding RNA; ncRNA)をターゲットにして放射線治療の新規マーカー研究確立を 目的としました。治療モデルとして、放射線を照射した各種がん由来培養細胞を用いました。まず定量PCRを用いた解 析により、発現変動するncRNAをいくつか同定しました。また、FISH法や...
❏突然変異体メダカ系統を用いた生殖細胞ゲノム維持機構の解析(18310038)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 動物 / 遺伝学 / ストレス / 遺伝子 (他9件)
【概要】放射線高感受性ric1細胞は、DNA2本鎖切断の修復が遅延しており、γ線による断片化を伴う細胞死が起きない。緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を生殖細胞特異的に発現するric1系統を用いたところ、卵割期にすでにric1生殖細胞は、放射線高感受性であり、生殖腺移行後に孵化率に影響を及ぼさない線量に対して大きな性差があることも分かった。また、酸化損傷修復に関わるOGG1遺伝子の突然変異ホモ接合体メダカを作...
【医歯薬学】看護学:トランスレーショナルリサーチ細胞・組織を含む研究件
❏炎症・発癌過程におけるDysbiosisが腸上皮幹細胞に与える影響の解明(17K09347)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】神宝 隆行 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (90791591)
【キーワード】炎症性腸疾患 / Dysbiosis / Notch / 消化管幹細胞 / E-cadherin (他15件)
【概要】pks(+)E.coliの存在量を疾患別に比較し、健常者に比べて大腸腺腫・癌患者においては、pks(+)E.coli量が増加し、一方炎症性腸疾患患者ではpks(+)E.coliは逆に減少していた。 Tgfbr2欠損樹状細胞中ではCdh1遺伝子の発現が亢進していた。樹状細胞は上皮とカドヘリンタンパクを介して直接結合し、Notchの活性化を誘導することで腸炎の病態に関与していた。 Notchの恒常的活...
❏炎症性骨・軟骨破壊に対するMMPの役割(19591764)
【研究テーマ】整形外科学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】高石 官成 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60236180)
【キーワード】外科 / 再生医学 / 細胞・組織 / 発現制御 / トランスレーショナルリサーチ
【概要】軟骨マトリックスの主要分解酵素であるMMP-13の炎症性骨軟骨破壊における役割を検討した。MMP-13欠損マウス(KO)は野生型と比べて、変形性関節症の誘導には差を認めなかったが、II型コラーゲン抗体カクテル投与による関節炎モデルにおいて亜急性期のミエロイド系細胞の集積および滑膜増生とその後の骨軟骨破壊が抑制されていた。MMP-13は炎症環境下における骨髄由来細胞の末梢への動員および関節炎局所への...
【医歯薬学】看護学:遺伝学細胞・組織を含む研究件
❏微小管の機能発見および人工制御:細胞から組織まで(16H04787)
【研究テーマ】細胞生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】佐藤 政充 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50447356)
【キーワード】細胞骨格 / 細胞周期 / 細胞分裂 / 微小管 / 細胞・組織 (他10件)
【概要】本研究では、微小管が細胞のなかでどのように形成されるのか、分子レベル・細胞レベル・組織レベルの各階層にわたり解明することを目指している。これまでに、分裂酵母・ヒト培養細胞を用いて微小管形成機構を調べており、さらにマウス組織での実験をおこなうための飼育・実験の基盤作りをおこなった。その結果、Alp7/TACCが微小管形成においてガンマ・チューブリン複合体と協調して微小管の形成を促進すること、さらにA...
❏突然変異体メダカ系統を用いた生殖細胞ゲノム維持機構の解析(18310038)
【研究テーマ】放射線・化学物質影響科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】三谷 啓志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
【キーワード】放射線 / 動物 / 遺伝学 / ストレス / 遺伝子 (他9件)
【概要】放射線高感受性ric1細胞は、DNA2本鎖切断の修復が遅延しており、γ線による断片化を伴う細胞死が起きない。緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を生殖細胞特異的に発現するric1系統を用いたところ、卵割期にすでにric1生殖細胞は、放射線高感受性であり、生殖腺移行後に孵化率に影響を及ぼさない線量に対して大きな性差があることも分かった。また、酸化損傷修復に関わるOGG1遺伝子の突然変異ホモ接合体メダカを作...
❏線虫の遺伝学と哺乳動物実験系を用いた新規エネルギー代謝鍵分子の同定と機能解析(18890051)
【研究テーマ】生物系薬学
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】福山 征光 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20422389)
【キーワード】シグナル伝達 / 遺伝学 / 生理学 / 細胞・組織 / 蛋白質
【概要】インスリン/IGFシグナリング(IIS)経路とAMP活性化キナーゼ(AMPK)経路は、糖尿病や腫瘍形成に深く関与し、mTOR経路においてクロストークすることが示唆されてきた。これらの情報伝達経路は動物間で高度に保存されているが、mTORの活性制御やその下流因子は不明な点が多い。これまでに、我々は線虫のIIS経路とAMPK経路は飢餓時の生存維持や細胞増殖の抑制に重要である知見を得てきた。そこで今回の...
【医歯薬学】看護学:糖尿病細胞・組織を含む研究件
❏低分子化合物を用いたマウスES細胞からの効率的な膵β細胞誘導法の確立(22790653)
【研究テーマ】消化器内科学
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】坂野 大介 熊本大学, 発生医学研究所, COEリサーチ・アソシエイト (40571039)
【キーワード】ES細胞 / 膵臓 / β細胞 / インスリン / 糖尿病 (他10件)
【概要】マウスES細胞から膵β細胞を誘導する手法の効率化は将来的にヒトの糖尿病治療に有効な知見を得るために重要な研究である。我々は、1300種の低分子化合物からβ細胞の誘導効率を上昇させる化合物をスクリーニングした。その結果、10個のヒット化合物を発見し、これらの作用から特定の生体内の経路がβ細胞への細胞分化とインスリンの分泌能に深くかかわることを見出した。 ...
❏2光子光化学標識法を用いた膵内分泌機構の解析(19590204)
【研究テーマ】生理学一般
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【研究代表者】高橋 倫子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (60332178)
【キーワード】細胞生理学 / 細胞・組織 / 糖尿病 / 可視化 / 細胞
【概要】インスリンは血糖調節にかかわるホルモンであり、その分泌不全は糖尿病を引き起す原因の一つと考えられている。分泌の最終過程にあたる開口放出や分泌顆粒の動員機構にも、異常の存在する可能性が示唆されている。我々は分泌顆粒や光活性型蛍光蛋白の細胞内動態を測定するために、光活性型GFPで標識した。また、膜融合の準備状態を検討するために、細胞膜に発現するSNARE蛋白であるSNAP25に、二種類のGFP変異蛋白...