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研究分野別サイレントキーワード
「スピングラス」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:ニューラルネットワークスピングラスを含む研究件
❏スピンから捉えるガラス・ジャミング転移の物理:ソフトマターから情報統計力学まで(19H01812)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】吉野 元 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (50335337)
【キーワード】ガラス転移 / ジャミング / フラストレート磁性 / コロイド / 制約充足問題 (他15件)
【概要】本プロジェクトでは、スピン(回転自由度)の関わるガラス・ジャミング転移の物理と数理を広範な領域において分野横断的に研究した。具体的は、フラストレート磁性体、コロイドガラス、ベクトル変数の統計的推定・制約充足問題、深層ニューラルネットワークの学習理論において理論的、数値的に研究を行った。その結果、パイロクロア酸化物Y2MO2O7における外的乱れなしに起こるスピングラス転移のメカニズムの解明、コロイド...
❏空間ゆらぎのある記憶パタンを埋め込んだ連想記憶(20700210)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】實松 豊 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (60336063)
【キーワード】非線形理論 / 回路 / ニューラルネットワーク / 連想記憶 / スピングラス (他12件)
【概要】脳は興奮する・しないの2状態をもつ神経細胞の間の結合による回路網であり、その情報処理の数理モデルとして、ランダムな0,1パターンを回路に覚えさせる連想記憶がある。擬似乱数符号を用いるCDMA通信では、ユーザ間の送信タイミングを揃える同期通信よりも、これを揃えない非同期通信の方が、通信品質が良いことが知られている。本研究では、パターン間の同期をあえてずらす空間揺らぎを持つ連想記憶を提案した。揺らぎの...
【情報学】情報学フロンティア:ドロップレットスピングラスを含む研究件
❏メゾスコピック系とトンネル素子を用いたスピングラス研究手法(18654067)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / メゾスコピック / エイジング現象 / ドロップレット描像 / 磁場相関長 (他13件)
【概要】スピングラスが示すスローダイナミクスに生じるエイジング現象は、低温相でのスピングラスの振舞を解明する手がかりとなる。この現象は、ドロップレット理論により、スピンが作るドメインの熱活性化プロセスに基づいて説明されている。このドメインのサイズに関して、これまで直接的な知見が得られていない。本研究では、空間サイズをメゾスコピックなサイズに制限することで、ドメインサイズなどのエイジングと関連する空間サイズ...
❏ボンド摂動を用いたランダム磁性体の非平衡ダイナミックス研究用実験システム(16654062)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / 半導体 / 非平衡ダイナミックス / ボンド摂動 / 光照射 (他12件)
【概要】スピングラスの磁化の緩和には特有の待ち時間依存性が見られる(エイジング現象).特に,温度摂動ΔT下での磁化の緩和に見られる若返り・メモリー効果はスピングラスのカオス性に起源があると予測されている。このカオス性はスピングラスを説明する理論の1つであるドロップレット理論に特有の概念である。一方、温度変化に基づく若返り・メモリー効果の起源がカオス以外にあるという見解もあり、カオスの存在を示すことには困難...
【数物系科学】物理学:ドロップレット描像スピングラスを含む研究件
❏スピングラスのメモリーのスピン流によるベクトル的読み出し(20654036)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / スピン流 / エイジング現象 / スピンポンピング / 強磁性共鳴 (他14件)
【概要】磁性原子がランダムに配列した磁性体であるスピングラスでは、低温でスピンが凍結し、エイジング現象やメモリー効果などの特徴的な記憶現象を示す。しかし、その詳細については不明な点が多い。本研究では、スピン配列の詳細な情報を得るためにスピン流の利用に注目した。これは、スピン流がスピンの方向とスピンが流れる方向の二つの量を持つベクトル量であり、スピングラス中のスピンと直接相互作用してスピン配列の有用な情報を...
❏メゾスコピック系とトンネル素子を用いたスピングラス研究手法(18654067)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / メゾスコピック / エイジング現象 / ドロップレット描像 / 磁場相関長 (他13件)
【概要】スピングラスが示すスローダイナミクスに生じるエイジング現象は、低温相でのスピングラスの振舞を解明する手がかりとなる。この現象は、ドロップレット理論により、スピンが作るドメインの熱活性化プロセスに基づいて説明されている。このドメインのサイズに関して、これまで直接的な知見が得られていない。本研究では、空間サイズをメゾスコピックなサイズに制限することで、ドメインサイズなどのエイジングと関連する空間サイズ...
【数物系科学】物理学:カイラリティスピングラスを含む研究件
❏新・高機能な電気磁気応答物質および現象の開拓(24244058)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】木村 剛 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (80323525)
【キーワード】電気磁気効果 / マルチフェロイクス / トロイダルモーメント / 六方晶フェライト / 電気四極子 (他10件)
【概要】本研究課題では,絶縁性磁性体におけるエネルギー損失の少ない磁性の絡んだ未踏の複合電子物性の創成を目的とした。特に,電場による磁性の制御といった電気磁気効果に関連した新物質・新物理現象の発見および従来を越える高機能な電気磁気効果の実現をねらった。具体的な成果として,(1)フェライト磁石類似の鉄酸化物における電気磁気効果を利用した室温での不揮発的な磁化の電圧制御,(2)トロイダルグラスという新規なガラ...
❏強相関電子系における新しい量子液体(18684020)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中辻 知 東京大学, 物性研究所, 准教授 (70362431)
【キーワード】非フェルミ液体 / 超伝導 / スピン液体 / スピングラス / 重い電子系 (他16件)
【概要】新しい量子液体として超伝導、非フェルミ液体、スピン液体を取り上げ、以下の研究を行ってきた。 (1)新物質β-YbA1B_4を開発し、純良単結晶の育成に成功し、この物質がYb化合物の重い電子系として初の超伝導体であり、転移点直上で明瞭な非フェルミ液体性を示すことを明らかにした。超伝導特性からスピン揺らぎによる異方的超伝導が示唆される。 (2)三角格子磁性体NiGa_2S_4については自らの物質合成と...
【数物系科学】物理学:ランダムネススピングラスを含む研究件
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
❏磁性体における量子性とランダムネス(11740232)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子スピン系 / モンテカルロ法 / スピングラス / ランダムネス / 臨界現象
【概要】今年度新たに得られた研究成果としては,まず,2次元希釈反強磁性ハイゼンベルクモデルにおいて,臨界的なボンド密度がちょうどパーコレション点移転と一致すること,および,スピンの長さによって,臨界現象が定性的に変化しうることが分かったことがあげられる.また,ランダムネスが系の臨界現象に及ぼす影響については古典系に関してもまだ知られていないことが多いが,我々は昨年度に引続き,2次元エドワーズ=アンダーソン...
【数物系科学】物理学:ランダム系スピングラスを含む研究件
❏スピングラスにおけるミクロカノニカル分布とカノニカル分布の等価性・非等価性(23540440)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】西森 秀稔 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (70172715)
【キーワード】ミクロカノニカル分布 / カノニカル分布 / スピングラス / 長距離相互作用 / カノニカルアンサンブル (他11件)
【概要】原子のようなミクロな構成要素が多数集まったときの系の挙動を明らかにするのが統計力学である。統計力学のミクロカノニカル分布とカノニカル分布は物理量の計算において多くの場合同じ結論に導くが,長距離相互作用系などのような特異な性質を持つ場合には異なる結果になることも知られている。本研究では,長距離相互作用とランダムさの競合する系における分布の等価性や平均場理論の厳密性などの条件を解析的に明らかにした。...
❏スピングラス系の臨界現象と動的相転移(09740320)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】統計力学 / 物性基礎論 / スピン系 / ランダム系 / 臨界現象 (他12件)
【概要】我々は2次元ランダム横磁場イジングモデルの絶対零度における量子相転移についてモンテカルロ法を用いて研究した.このモデルは異常に遅い緩和を示す可能性のあるモデルとして,一般のスピングラス系やエイジングなどの現象とも深く関連している.まず,有限温度でさまざまな横磁場の値においてモンテカルロシミュレーションを行い,磁化の4次のモーメントと2次のモーメントの比であるビンダーパラメータを求めた.この結果各温...
【数物系科学】物理学:量子スピン系スピングラスを含む研究件
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
❏磁性体における量子性とランダムネス(11740232)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子スピン系 / モンテカルロ法 / スピングラス / ランダムネス / 臨界現象
【概要】今年度新たに得られた研究成果としては,まず,2次元希釈反強磁性ハイゼンベルクモデルにおいて,臨界的なボンド密度がちょうどパーコレション点移転と一致すること,および,スピンの長さによって,臨界現象が定性的に変化しうることが分かったことがあげられる.また,ランダムネスが系の臨界現象に及ぼす影響については古典系に関してもまだ知られていないことが多いが,我々は昨年度に引続き,2次元エドワーズ=アンダーソン...
【数物系科学】物理学:量子モンテカルロ法スピングラスを含む研究件
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
❏スピン系の多体現象に対する量子性とランダムネスの効果に関する研究(14540351)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / スピングラス相の磁場中安定性 / エイバング現象 / 累加的記憶効果 / ハイゼンベルグ反強磁性模型 (他16件)
【概要】1]ハイゼンベルグ反強磁性(HAF)模型について連続虚時間・ループアルゴリズムの量子モンテカルロ法シミュレーションを行い、この模型で記述される、以下のような新奇な量子磁性現象の出現機構を明らかにした。1)量子的非磁性基底状態をもつ2次元HAF模型のサイトまたはボンドをランダムに希釈したときに出現する非磁性不純物誘起ネール長距離秩序、2)ボンド交替鎖がn本結合したn足HAF梯子模型における量子相転移...
【数物系科学】物理学:重い電子系スピングラスを含む研究件
❏強相関電子系における新しい量子液体(18684020)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中辻 知 東京大学, 物性研究所, 准教授 (70362431)
【キーワード】非フェルミ液体 / 超伝導 / スピン液体 / スピングラス / 重い電子系 (他16件)
【概要】新しい量子液体として超伝導、非フェルミ液体、スピン液体を取り上げ、以下の研究を行ってきた。 (1)新物質β-YbA1B_4を開発し、純良単結晶の育成に成功し、この物質がYb化合物の重い電子系として初の超伝導体であり、転移点直上で明瞭な非フェルミ液体性を示すことを明らかにした。超伝導特性からスピン揺らぎによる異方的超伝導が示唆される。 (2)三角格子磁性体NiGa_2S_4については自らの物質合成と...
❏コンプレックスな系におけるエイジング現象(08044060)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】コンプレックスな系 / エイジング現象 / スピングラス / 自由エネルギー多谷構造 / パリジ重なり分布関数 (他12件)
【概要】要素問の相互作用が互いに競合しているランダム系(コンプレックスな系と呼ぶ)に固有な現象の一つとしてエイジング現象があげられる。種々のスピングラス物質やスピングラス模型における同現象を中心に、超伝導体中の磁束状態など関連分野の問題について理論(シミュレーションを含む)、実験それぞれの研究で得られた個別的な成果によって、コンプレックスな系におけるエイジング現象の基本的なメカニズム、すなわち、位相空間で...
【数物系科学】物理学:ファラデー効果スピングラスを含む研究件
❏半磁性半導体CdMnFeTeにおける多値記憶現象と光誘起磁化に関する研究(07650020)
【研究テーマ】応用物性・結晶工学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1995
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (20162448)
【キーワード】半磁性半導体 / スピングラス / 多値記憶 / 光誘起磁化 / ファラデー効果
【概要】Cd_<1-x-y>Mn_xFe_yTe(x=0.37,y=0.01)試料で観察される高温スピングラスに伴う多値記憶現象および光誘起磁化が、束縛磁気ポーラロンの成長と関連するとの見通しを確認するために、CdMnTe試料の電気抵抗・ホ-メ効果および光誘起磁化測定を行った。 まず、磁気ポーラロンの束縛中心を同定するために電気的性質を調べた。CdMnTeではホールがキャリアであり、2種のアク...
❏顕微ファラデー回転法による縮退した秩序構造を持つスピン系の磁化緩和の研究(03452034)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】飯尾 勝矩 東京工業大学, 理学部, 教授 (20016132)
【キーワード】磁化長時間緩和 / ファラデー効果 / スピングラス / 顕微測定 / 磁気挿図 (他12件)
【概要】相互作用に競合があるため縮退した秩序構造を伴う系の物理においては、試料の不均質性が問題の本質を被い隠す可能性が高い。この困難を回避する試みとして、本研究では、平成3年から5年までの3年間、競合磁気系を対象に、均質性の高い試料領域を結像光学の原理で選択的に捉える実験装置を建設し、それを用いたファワデー効果や光複屈折の測定を通して秩序構造や磁化の緩和機構を解明する活動を続けた。主な作業は、主要備品とし...
【数物系科学】物理学:量子臨界現象スピングラスを含む研究件
❏強相関電子系における新しい量子液体(18684020)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中辻 知 東京大学, 物性研究所, 准教授 (70362431)
【キーワード】非フェルミ液体 / 超伝導 / スピン液体 / スピングラス / 重い電子系 (他16件)
【概要】新しい量子液体として超伝導、非フェルミ液体、スピン液体を取り上げ、以下の研究を行ってきた。 (1)新物質β-YbA1B_4を開発し、純良単結晶の育成に成功し、この物質がYb化合物の重い電子系として初の超伝導体であり、転移点直上で明瞭な非フェルミ液体性を示すことを明らかにした。超伝導特性からスピン揺らぎによる異方的超伝導が示唆される。 (2)三角格子磁性体NiGa_2S_4については自らの物質合成と...
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
❏スピングラス系の臨界現象と動的相転移(09740320)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】統計力学 / 物性基礎論 / スピン系 / ランダム系 / 臨界現象 (他12件)
【概要】我々は2次元ランダム横磁場イジングモデルの絶対零度における量子相転移についてモンテカルロ法を用いて研究した.このモデルは異常に遅い緩和を示す可能性のあるモデルとして,一般のスピングラス系やエイジングなどの現象とも深く関連している.まず,有限温度でさまざまな横磁場の値においてモンテカルロシミュレーションを行い,磁化の4次のモーメントと2次のモーメントの比であるビンダーパラメータを求めた.この結果各温...
【数物系科学】物理学:レプリカ法スピングラスを含む研究件
❏疎結合スピングラスモデルにおけるレプリカ対称性の破れに関する研究(17340116)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】樺島 祥介 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80260652)
【キーワード】スピングラス / 疎結合系 / レプリカ対称性の破れ / AT不安定性 / スピングラス帯磁率行列 (他11件)
【概要】本研究の目的は,平均場型の疎結合スピングラス模型に対して,i)レプリカ対称解の局所的不安定化を意味するde Almeida Thouless(AT)条件の一般的な条件を与えること,また,ii)その結果得られるレプリカ非対称解に関する知見を得ることである.確率伝搬法(BP),ベーテ近似ならびにマルコフ連鎖モンテカルロ法に基づく解析により,以下の結果を得た.これらの結果は,スピングラス問題,また,情報...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...
❏情報科学の方法を応用したスピングラスの理論的研究(12640369)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】西森 秀稔 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70172715)
【キーワード】スピングラス / 情報科学 / 相図 / 統計力学 / 情報 (他9件)
【概要】情報科学とスピングラス理論の関係について系統的に検討した。符号分割多重通信方式の統計力学的取扱をしている研究の問題点を調べた。当該研究で導かれている結論のうちの主要部分が、レプリカ法を用いずに導けることを示し、結論の妥当性についての数学的基礎を確立した。加えて、レプリカ対称解の安定性の議論を精査し、最適復号条件の下では相空間の構造が複雑にはならないことを証明することにより、レプリカ対称解の局所安定...
【数物系科学】物理学:拡張アンサンブルスピングラスを含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏ランダムスピン系の臨界現象と準安定状態の研究(13740233)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80282606)
【キーワード】モンテカルロ / 拡張アンサンブル / 主成分分析 / スピングラス / エージング現象 (他10件)
【概要】本プロジェクトでは、スピングラス等のランダムスピン系の臨界現象と準安定状態の性質を研究してきた。特に、準安定状態の影響が顕著に現れるのは動的性質である。本年は主にスピングラス系の動的性質を幾つかの異なった視点から研究した。 (1)等方的3次元ハイゼンベルグスピングラスの動的臨界現象 これまでは通常のスピングラス相転移は有限温度では起きず、鏡映対称性だけが自発的に破れるカイラルグラス相転移が起きると...
❏拡張アンサンブル法を用いたランダムスピン系の研究(11740220)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 物性研究所, 助手 (80282606)
【キーワード】モンテカルロ法 / 拡張アンサンブル / スピングラス / 臨界現象 / 拡張アンサンブル法 (他8件)
【概要】前年度に引続き、「拡張アンサンブル法」のひとつである交換モンテカルロ法を用いてランダムスピン系の研究を行なった。本年度の実績は主に以下の2点である。 1:3次元イジングスピングラス模型の相転移 これまでに上記の模型は有限温度でスピングラス相転移を示すことがわかっていたが、一方で低温相で秩序変数が有限に残るのかどうかは不明であった。つまり、相転移はするものの低温相は非常に軟らかく、臨界状態が低温相の...
【数物系科学】物理学:拡張アンサンブル法スピングラスを含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏拡張アンサンブル法を用いたランダムスピン系の研究(11740220)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 物性研究所, 助手 (80282606)
【キーワード】モンテカルロ法 / 拡張アンサンブル / スピングラス / 臨界現象 / 拡張アンサンブル法 (他8件)
【概要】前年度に引続き、「拡張アンサンブル法」のひとつである交換モンテカルロ法を用いてランダムスピン系の研究を行なった。本年度の実績は主に以下の2点である。 1:3次元イジングスピングラス模型の相転移 これまでに上記の模型は有限温度でスピングラス相転移を示すことがわかっていたが、一方で低温相で秩序変数が有限に残るのかどうかは不明であった。つまり、相転移はするものの低温相は非常に軟らかく、臨界状態が低温相の...
【数物系科学】物理学:物性基礎論スピングラスを含む研究件
❏熱力学ガラス転移を示す統計力学模型の探索と特徴抽出(22340109)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐々 真一 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30235238)
【キーワード】統計力学 / ガラス / 不規則充填 / スピングラス / レプリカ対称性 (他8件)
【概要】熱平衡状態において不規則に固まった状態である「理想ガラス相」を実現することを目標に掲げ、原子分子の運動と巨視的な物質の状態をつなぐ平衡統計力学にもとづいて、様々な数理模型を解析した。その結果、不規則なままに巨視的な重なりがあらわれる相を示す有限次元模型を構成することに成功した。その模型は転移点では潜熱を示す1次転移である可能性が高いが、さらに潜熱がでないランダム一次転移を示す有限次元模型も見出した...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏スピングラス系の臨界現象と動的相転移(09740320)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】統計力学 / 物性基礎論 / スピン系 / ランダム系 / 臨界現象 (他12件)
【概要】我々は2次元ランダム横磁場イジングモデルの絶対零度における量子相転移についてモンテカルロ法を用いて研究した.このモデルは異常に遅い緩和を示す可能性のあるモデルとして,一般のスピングラス系やエイジングなどの現象とも深く関連している.まず,有限温度でさまざまな横磁場の値においてモンテカルロシミュレーションを行い,磁化の4次のモーメントと2次のモーメントの比であるビンダーパラメータを求めた.この結果各温...
【数物系科学】物理学:臨界緩和スピングラスを含む研究件
❏ランダムスピン系におけるガラス的なダイナミクス(12640367)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】ガラス的なダイナミクス / スピングラス / エイジング現象 / 液滴描像 / ゼロ磁場冷却磁化 (他14件)
【概要】ランダムスピン系や通常ガラスなどが示す、平衡状態へ向かうきわめて遅い緩和過程-ガラス的なダイナミクス-を解明する目的でスピングラス(SG)を取り上げ、短距離相互作用型(EA)SG模型におけるエイジング現象を様々な側面からモンテカルロ法によるシミュレーションで解析し、以下の成果を得た。すなわち、SG模型におけるエイジング現象が、系を急冷した後にSG秩序(ドメイン)が熱活性化過程によって成長していくと...
❏スピングラスにおける階層的緩和機構の研究(08640477)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】階層的緩和現象 / エイジング現象 / スピングラス / SK模型 / EA模型 (他13件)
【概要】スピングラスの転移温度T_c以上の'グリフィス相'での短距離秩序やT_c以下のスピングラス相での長距離秩序は階層的に構成されている。本研究は、そのような秩序に伴う固有な階層的緩和機構を、主にモンテカルロ法の数値シミュレーションで解明する研究を進め、以下の成果を得た。 まず、T_c以上での緩和について3次元イジングスピングラス(EA)模型の'グリフィス相'における特異...
【数物系科学】物理学:臨界現象スピングラスを含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
❏ランダムスピン系の臨界現象と準安定状態の研究(13740233)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2001 - 2002
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80282606)
【キーワード】モンテカルロ / 拡張アンサンブル / 主成分分析 / スピングラス / エージング現象 (他10件)
【概要】本プロジェクトでは、スピングラス等のランダムスピン系の臨界現象と準安定状態の性質を研究してきた。特に、準安定状態の影響が顕著に現れるのは動的性質である。本年は主にスピングラス系の動的性質を幾つかの異なった視点から研究した。 (1)等方的3次元ハイゼンベルグスピングラスの動的臨界現象 これまでは通常のスピングラス相転移は有限温度では起きず、鏡映対称性だけが自発的に破れるカイラルグラス相転移が起きると...
【数物系科学】物理学:スピン系スピングラスを含む研究件
❏スピングラスにおけるミクロカノニカル分布とカノニカル分布の等価性・非等価性(23540440)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【研究代表者】西森 秀稔 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (70172715)
【キーワード】ミクロカノニカル分布 / カノニカル分布 / スピングラス / 長距離相互作用 / カノニカルアンサンブル (他11件)
【概要】原子のようなミクロな構成要素が多数集まったときの系の挙動を明らかにするのが統計力学である。統計力学のミクロカノニカル分布とカノニカル分布は物理量の計算において多くの場合同じ結論に導くが,長距離相互作用系などのような特異な性質を持つ場合には異なる結果になることも知られている。本研究では,長距離相互作用とランダムさの競合する系における分布の等価性や平均場理論の厳密性などの条件を解析的に明らかにした。...
❏空間ゆらぎのある記憶パタンを埋め込んだ連想記憶(20700210)
【研究テーマ】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】實松 豊 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (60336063)
【キーワード】非線形理論 / 回路 / ニューラルネットワーク / 連想記憶 / スピングラス (他12件)
【概要】脳は興奮する・しないの2状態をもつ神経細胞の間の結合による回路網であり、その情報処理の数理モデルとして、ランダムな0,1パターンを回路に覚えさせる連想記憶がある。擬似乱数符号を用いるCDMA通信では、ユーザ間の送信タイミングを揃える同期通信よりも、これを揃えない非同期通信の方が、通信品質が良いことが知られている。本研究では、パターン間の同期をあえてずらす空間揺らぎを持つ連想記憶を提案した。揺らぎの...
❏スピングラス系の臨界現象と動的相転移(09740320)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】統計力学 / 物性基礎論 / スピン系 / ランダム系 / 臨界現象 (他12件)
【概要】我々は2次元ランダム横磁場イジングモデルの絶対零度における量子相転移についてモンテカルロ法を用いて研究した.このモデルは異常に遅い緩和を示す可能性のあるモデルとして,一般のスピングラス系やエイジングなどの現象とも深く関連している.まず,有限温度でさまざまな横磁場の値においてモンテカルロシミュレーションを行い,磁化の4次のモーメントと2次のモーメントの比であるビンダーパラメータを求めた.この結果各温...
【数物系科学】物理学:フラストレーションスピングラスを含む研究件
❏相変化材料による局所的演算・記憶要素の空間相関形成とシミュレータ機能の実装(16H03889)
【研究テーマ】光工学・光量子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎木 敏治 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70261196)
【キーワード】自然知能 / 組み合わせ最適化 / スピングラス / 相変化材料 / コロイド結晶 (他16件)
【概要】スピングラスの解探索を目的とした物理計算機の開発を2つのアプローチで試みた。1つはスピングラスを結合振動子系に置き換え、その最低固有モードを求める問題に変換するものである。アルゴリズムとしての評価を実施し、既存の焼きなまし法と比較して約1桁の計算時間短縮が確認された。また物理実装法として、結合プラズモン粒子系において、粒子間相互作用を相変化材料によって自律的に調節し、高速で最適解に到達するスキーム...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏新規な層状遷移金属オキシ硫化物の機能発現機構と物性制御(11640358)
【研究テーマ】固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】的場 正憲 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (20229595)
【キーワード】層状遷移金属オキシ硫化物 / 金属-非金属転移 / X線光電子分光 / 強相関電子 / 2次元反強磁性体 (他12件)
【概要】CoO_2平面とThCr_2Si_2型SrCu_2層S_2を有する新規な層状遷移金属オキシ硫化物(Sr_2Cu_2CoO_2S_2,I/4mmm)の物性と発現機構を探求し,以下のような知見を得た.(1)本物質はネール温度T_N=200Kのp型反強磁性半導体である.(2)140K(=T_t)以上では,磁化率(χ)は,K_2NiF_4型反強磁性化合物に見られるような,2次元反強磁性相関が強く現われたブ...
【数物系科学】物理学:エイジング現象スピングラスを含む研究件
❏スピングラスのメモリーのスピン流によるベクトル的読み出し(20654036)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / スピン流 / エイジング現象 / スピンポンピング / 強磁性共鳴 (他14件)
【概要】磁性原子がランダムに配列した磁性体であるスピングラスでは、低温でスピンが凍結し、エイジング現象やメモリー効果などの特徴的な記憶現象を示す。しかし、その詳細については不明な点が多い。本研究では、スピン配列の詳細な情報を得るためにスピン流の利用に注目した。これは、スピン流がスピンの方向とスピンが流れる方向の二つの量を持つベクトル量であり、スピングラス中のスピンと直接相互作用してスピン配列の有用な情報を...
❏メゾスコピック系とトンネル素子を用いたスピングラス研究手法(18654067)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / メゾスコピック / エイジング現象 / ドロップレット描像 / 磁場相関長 (他13件)
【概要】スピングラスが示すスローダイナミクスに生じるエイジング現象は、低温相でのスピングラスの振舞を解明する手がかりとなる。この現象は、ドロップレット理論により、スピンが作るドメインの熱活性化プロセスに基づいて説明されている。このドメインのサイズに関して、これまで直接的な知見が得られていない。本研究では、空間サイズをメゾスコピックなサイズに制限することで、ドメインサイズなどのエイジングと関連する空間サイズ...
❏スピン系の多体現象に対する量子性とランダムネスの効果に関する研究(14540351)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / スピングラス相の磁場中安定性 / エイバング現象 / 累加的記憶効果 / ハイゼンベルグ反強磁性模型 (他16件)
【概要】1]ハイゼンベルグ反強磁性(HAF)模型について連続虚時間・ループアルゴリズムの量子モンテカルロ法シミュレーションを行い、この模型で記述される、以下のような新奇な量子磁性現象の出現機構を明らかにした。1)量子的非磁性基底状態をもつ2次元HAF模型のサイトまたはボンドをランダムに希釈したときに出現する非磁性不純物誘起ネール長距離秩序、2)ボンド交替鎖がn本結合したn足HAF梯子模型における量子相転移...
【数物系科学】物理学:異常ホール効果スピングラスを含む研究件
❏スピングラスのメモリーのスピン流によるベクトル的読み出し(20654036)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / スピン流 / エイジング現象 / スピンポンピング / 強磁性共鳴 (他14件)
【概要】磁性原子がランダムに配列した磁性体であるスピングラスでは、低温でスピンが凍結し、エイジング現象やメモリー効果などの特徴的な記憶現象を示す。しかし、その詳細については不明な点が多い。本研究では、スピン配列の詳細な情報を得るためにスピン流の利用に注目した。これは、スピン流がスピンの方向とスピンが流れる方向の二つの量を持つベクトル量であり、スピングラス中のスピンと直接相互作用してスピン配列の有用な情報を...
❏メゾスコピック系とトンネル素子を用いたスピングラス研究手法(18654067)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / メゾスコピック / エイジング現象 / ドロップレット描像 / 磁場相関長 (他13件)
【概要】スピングラスが示すスローダイナミクスに生じるエイジング現象は、低温相でのスピングラスの振舞を解明する手がかりとなる。この現象は、ドロップレット理論により、スピンが作るドメインの熱活性化プロセスに基づいて説明されている。このドメインのサイズに関して、これまで直接的な知見が得られていない。本研究では、空間サイズをメゾスコピックなサイズに制限することで、ドメインサイズなどのエイジングと関連する空間サイズ...
❏強相関電子系における新しい量子液体(18684020)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】中辻 知 東京大学, 物性研究所, 准教授 (70362431)
【キーワード】非フェルミ液体 / 超伝導 / スピン液体 / スピングラス / 重い電子系 (他16件)
【概要】新しい量子液体として超伝導、非フェルミ液体、スピン液体を取り上げ、以下の研究を行ってきた。 (1)新物質β-YbA1B_4を開発し、純良単結晶の育成に成功し、この物質がYb化合物の重い電子系として初の超伝導体であり、転移点直上で明瞭な非フェルミ液体性を示すことを明らかにした。超伝導特性からスピン揺らぎによる異方的超伝導が示唆される。 (2)三角格子磁性体NiGa_2S_4については自らの物質合成と...
【数物系科学】物理学:交換法スピングラスを含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏拡張アンサンブル法を用いたランダムスピン系の研究(11740220)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1999 - 2000
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 物性研究所, 助手 (80282606)
【キーワード】モンテカルロ法 / 拡張アンサンブル / スピングラス / 臨界現象 / 拡張アンサンブル法 (他8件)
【概要】前年度に引続き、「拡張アンサンブル法」のひとつである交換モンテカルロ法を用いてランダムスピン系の研究を行なった。本年度の実績は主に以下の2点である。 1:3次元イジングスピングラス模型の相転移 これまでに上記の模型は有限温度でスピングラス相転移を示すことがわかっていたが、一方で低温相で秩序変数が有限に残るのかどうかは不明であった。つまり、相転移はするものの低温相は非常に軟らかく、臨界状態が低温相の...
【数物系科学】物理学:EA模型スピングラスを含む研究件
❏スピングラスにおけるエイジング現象(10640362)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / モンテカルロ・シミュレーション / ドメイン成長 (他10件)
【概要】スピングラス(SG)秩序相におけるエイジング現象―転移温度T_C以下に急冷された後に系が示す、平衡状態へ向かう緩和過程―に関して、3,4次元イジングEA模型に対して大規模なモンテカルロ・シミュレーションによる解析を行ない、以下の成果を得た。 系をT_C以下の温度Tに急冷した後、温度Tの平衡状態に系が緩和する過程(等温エイジング過程)に対して、スピン自己相関関数や相互作用エネルギー等種々の物理量の時...
❏ガラス的な系におけるゆらぎに関する統計物理学(10044064)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】ガラス的な系 / スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / 液滴描像 (他14件)
【概要】本研究計画では、フランス、米国、日本の研究者の間で、また、理論・実験研究者の間で密接な研究交流を計りながら、スピングラスを中心とした'ガラス的な系'における平衡・非平衡ダイナミックスを規定する'ゆらぎ'の本質を解明する研究を進めた。種々の課題に対する個別的な研究を関連メンバーが協力しながら進展させ、それぞれの成果を全体研究集会-Royaumont(仏,10月1998...
❏スピングラスにおける階層的緩和機構の研究(08640477)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】階層的緩和現象 / エイジング現象 / スピングラス / SK模型 / EA模型 (他13件)
【概要】スピングラスの転移温度T_c以上の'グリフィス相'での短距離秩序やT_c以下のスピングラス相での長距離秩序は階層的に構成されている。本研究は、そのような秩序に伴う固有な階層的緩和機構を、主にモンテカルロ法の数値シミュレーションで解明する研究を進め、以下の成果を得た。 まず、T_c以上での緩和について3次元イジングスピングラス(EA)模型の'グリフィス相'における特異...
【数物系科学】物理学:液滴描像スピングラスを含む研究件
❏スピン系の多体現象に対する量子性とランダムネスの効果に関する研究(14540351)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2003
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / スピングラス相の磁場中安定性 / エイバング現象 / 累加的記憶効果 / ハイゼンベルグ反強磁性模型 (他16件)
【概要】1]ハイゼンベルグ反強磁性(HAF)模型について連続虚時間・ループアルゴリズムの量子モンテカルロ法シミュレーションを行い、この模型で記述される、以下のような新奇な量子磁性現象の出現機構を明らかにした。1)量子的非磁性基底状態をもつ2次元HAF模型のサイトまたはボンドをランダムに希釈したときに出現する非磁性不純物誘起ネール長距離秩序、2)ボンド交替鎖がn本結合したn足HAF梯子模型における量子相転移...
❏ランダムスピン系におけるガラス的なダイナミクス(12640367)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】ガラス的なダイナミクス / スピングラス / エイジング現象 / 液滴描像 / ゼロ磁場冷却磁化 (他14件)
【概要】ランダムスピン系や通常ガラスなどが示す、平衡状態へ向かうきわめて遅い緩和過程-ガラス的なダイナミクス-を解明する目的でスピングラス(SG)を取り上げ、短距離相互作用型(EA)SG模型におけるエイジング現象を様々な側面からモンテカルロ法によるシミュレーションで解析し、以下の成果を得た。すなわち、SG模型におけるエイジング現象が、系を急冷した後にSG秩序(ドメイン)が熱活性化過程によって成長していくと...
❏スピングラスにおけるエイジング現象(10640362)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / モンテカルロ・シミュレーション / ドメイン成長 (他10件)
【概要】スピングラス(SG)秩序相におけるエイジング現象―転移温度T_C以下に急冷された後に系が示す、平衡状態へ向かう緩和過程―に関して、3,4次元イジングEA模型に対して大規模なモンテカルロ・シミュレーションによる解析を行ない、以下の成果を得た。 系をT_C以下の温度Tに急冷した後、温度Tの平衡状態に系が緩和する過程(等温エイジング過程)に対して、スピン自己相関関数や相互作用エネルギー等種々の物理量の時...
【数物系科学】物理学:ドメイン成長スピングラスを含む研究件
❏スピングラスにおけるエイジング現象(10640362)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / モンテカルロ・シミュレーション / ドメイン成長 (他10件)
【概要】スピングラス(SG)秩序相におけるエイジング現象―転移温度T_C以下に急冷された後に系が示す、平衡状態へ向かう緩和過程―に関して、3,4次元イジングEA模型に対して大規模なモンテカルロ・シミュレーションによる解析を行ない、以下の成果を得た。 系をT_C以下の温度Tに急冷した後、温度Tの平衡状態に系が緩和する過程(等温エイジング過程)に対して、スピン自己相関関数や相互作用エネルギー等種々の物理量の時...
❏ガラス的な系におけるゆらぎに関する統計物理学(10044064)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】ガラス的な系 / スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / 液滴描像 (他14件)
【概要】本研究計画では、フランス、米国、日本の研究者の間で、また、理論・実験研究者の間で密接な研究交流を計りながら、スピングラスを中心とした'ガラス的な系'における平衡・非平衡ダイナミックスを規定する'ゆらぎ'の本質を解明する研究を進めた。種々の課題に対する個別的な研究を関連メンバーが協力しながら進展させ、それぞれの成果を全体研究集会-Royaumont(仏,10月1998...
❏スピングラスにおける階層的緩和機構の研究(08640477)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】階層的緩和現象 / エイジング現象 / スピングラス / SK模型 / EA模型 (他13件)
【概要】スピングラスの転移温度T_c以上の'グリフィス相'での短距離秩序やT_c以下のスピングラス相での長距離秩序は階層的に構成されている。本研究は、そのような秩序に伴う固有な階層的緩和機構を、主にモンテカルロ法の数値シミュレーションで解明する研究を進め、以下の成果を得た。 まず、T_c以上での緩和について3次元イジングスピングラス(EA)模型の'グリフィス相'における特異...
【数物系科学】物理学:記憶効果スピングラスを含む研究件
❏ランダムスピン系におけるガラス的なダイナミクス(12640367)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2001
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】ガラス的なダイナミクス / スピングラス / エイジング現象 / 液滴描像 / ゼロ磁場冷却磁化 (他14件)
【概要】ランダムスピン系や通常ガラスなどが示す、平衡状態へ向かうきわめて遅い緩和過程-ガラス的なダイナミクス-を解明する目的でスピングラス(SG)を取り上げ、短距離相互作用型(EA)SG模型におけるエイジング現象を様々な側面からモンテカルロ法によるシミュレーションで解析し、以下の成果を得た。すなわち、SG模型におけるエイジング現象が、系を急冷した後にSG秩序(ドメイン)が熱活性化過程によって成長していくと...
❏スピングラスにおけるエイジング現象(10640362)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / モンテカルロ・シミュレーション / ドメイン成長 (他10件)
【概要】スピングラス(SG)秩序相におけるエイジング現象―転移温度T_C以下に急冷された後に系が示す、平衡状態へ向かう緩和過程―に関して、3,4次元イジングEA模型に対して大規模なモンテカルロ・シミュレーションによる解析を行ない、以下の成果を得た。 系をT_C以下の温度Tに急冷した後、温度Tの平衡状態に系が緩和する過程(等温エイジング過程)に対して、スピン自己相関関数や相互作用エネルギー等種々の物理量の時...
【数物系科学】物理学:グリフィス相スピングラスを含む研究件
❏スピングラス系の臨界現象と動的相転移(09740320)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】奨励研究(A)
【研究期間】1997 - 1998
【研究代表者】川島 直輝 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (30242093)
【キーワード】統計力学 / 物性基礎論 / スピン系 / ランダム系 / 臨界現象 (他12件)
【概要】我々は2次元ランダム横磁場イジングモデルの絶対零度における量子相転移についてモンテカルロ法を用いて研究した.このモデルは異常に遅い緩和を示す可能性のあるモデルとして,一般のスピングラス系やエイジングなどの現象とも深く関連している.まず,有限温度でさまざまな横磁場の値においてモンテカルロシミュレーションを行い,磁化の4次のモーメントと2次のモーメントの比であるビンダーパラメータを求めた.この結果各温...
❏スピングラスにおける階層的緩和機構の研究(08640477)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】階層的緩和現象 / エイジング現象 / スピングラス / SK模型 / EA模型 (他13件)
【概要】スピングラスの転移温度T_c以上の'グリフィス相'での短距離秩序やT_c以下のスピングラス相での長距離秩序は階層的に構成されている。本研究は、そのような秩序に伴う固有な階層的緩和機構を、主にモンテカルロ法の数値シミュレーションで解明する研究を進め、以下の成果を得た。 まず、T_c以上での緩和について3次元イジングスピングラス(EA)模型の'グリフィス相'における特異...
【数物系科学】物理学:マルチフェロイックスピングラスを含む研究件
❏新・高機能な電気磁気応答物質および現象の開拓(24244058)
【研究テーマ】物性Ⅱ
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】木村 剛 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (80323525)
【キーワード】電気磁気効果 / マルチフェロイクス / トロイダルモーメント / 六方晶フェライト / 電気四極子 (他10件)
【概要】本研究課題では,絶縁性磁性体におけるエネルギー損失の少ない磁性の絡んだ未踏の複合電子物性の創成を目的とした。特に,電場による磁性の制御といった電気磁気効果に関連した新物質・新物理現象の発見および従来を越える高機能な電気磁気効果の実現をねらった。具体的な成果として,(1)フェライト磁石類似の鉄酸化物における電気磁気効果を利用した室温での不揮発的な磁化の電圧制御,(2)トロイダルグラスという新規なガラ...
❏生体ゆらぎを模倣するリラクサー・スピングラス材料創製と情報処理デバイス研究(21656158)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他11件)
【概要】表面プラズモンは、高感度なバイオセンシングに効果的な光学現象として知られており、表面プラズモン励起には、通常レーザーやランプ等の外部光源が必須である。極微表面での双極子ゆらぎとしてとらえて、"Lab on tip"で動作する表面センシング発光デバイスの創製に向けて、金属と酸化物半導体のハイブリッド構造の形成、及びその物理的性質の解明を目指した研究を実施した。更に、非調和の分子振動と...
【数物系科学】物理学:磁気相転移スピングラスを含む研究件
❏スピングラスを用いた磁気記憶素子開発への基礎研究(05650019)
【研究テーマ】応用物性・結晶工学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (20162448)
【キーワード】スピングラス / 磁気相転移 / 磁気異方性 / 磁気記憶
【概要】スピングラス秩序の安定性の向上および磁気秩序の制御に関して以下の研究結果を得た。 1.スピングラスNi_<71.5>Mn_<28.5>(300Å)およびスピングラスNi_<71.5>Mn_<28.5>(300Å)//Ag(300Å)/Ni(100Å)薄膜を作成し、磁化の温度依存性および時間依存性を調べ、強磁性層のスピングラス層に及ぼす影響を検討した。...
❏顕微ファラデー回転法による縮退した秩序構造を持つスピン系の磁化緩和の研究(03452034)
【研究テーマ】固体物性
【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1991 - 1993
【研究代表者】飯尾 勝矩 東京工業大学, 理学部, 教授 (20016132)
【キーワード】磁化長時間緩和 / ファラデー効果 / スピングラス / 顕微測定 / 磁気挿図 (他12件)
【概要】相互作用に競合があるため縮退した秩序構造を伴う系の物理においては、試料の不均質性が問題の本質を被い隠す可能性が高い。この困難を回避する試みとして、本研究では、平成3年から5年までの3年間、競合磁気系を対象に、均質性の高い試料領域を結像光学の原理で選択的に捉える実験装置を建設し、それを用いたファワデー効果や光複屈折の測定を通して秩序構造や磁化の緩和機構を解明する活動を続けた。主な作業は、主要備品とし...
【数物系科学】物理学:メモリ効果スピングラスを含む研究件
❏履歴記憶素子に向けた酸化物クラスタースピングラスのスピン波研究(16K21001)
【研究テーマ】薄膜・表面界面物性
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山原 弘靖 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30725271)
【キーワード】スピングラス / クラスターグラス / スピン波 / 希土類鉄ガーネット / メモリ効果 (他8件)
【概要】磁場・温度・光等の外場の入力履歴を記憶する履歴記憶素子の実現に向けて、ガーネット構造高温スピンクラスターグラスLu3Fe5-2xCoxSixO12薄膜を作製した。Lu3Fe5O12はフェリ磁性体で非常に小さいスピン波のダンピング定数を示す。異方性Co2+及び非磁性Si4+を置換することでランダムネスとフラストレーションを導入し、約200Kにスピン凍結温度を示すスピングラス挙動を確認した。さらに磁場...
❏スピングラスのメモリーのスピン流によるベクトル的読み出し(20654036)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2008 - 2009
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / スピン流 / エイジング現象 / スピンポンピング / 強磁性共鳴 (他14件)
【概要】磁性原子がランダムに配列した磁性体であるスピングラスでは、低温でスピンが凍結し、エイジング現象やメモリー効果などの特徴的な記憶現象を示す。しかし、その詳細については不明な点が多い。本研究では、スピン配列の詳細な情報を得るためにスピン流の利用に注目した。これは、スピン流がスピンの方向とスピンが流れる方向の二つの量を持つベクトル量であり、スピングラス中のスピンと直接相互作用してスピン配列の有用な情報を...
❏ガラス転移の統一概念(18634007)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】小田垣 孝 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (90214147)
【キーワード】ガラス転移 / 構造ガラス / スピングラス / タンパク質のガラス化 / モード結合理論 (他7件)
【概要】(1)研究代表者・分担者による打ち合わせとミニシンポジウム(2006年8月5日):2006年度に計画されていた第4回「ガラス物性の統一概念」国際会議が2008年に延期されたことを受けて、研究代表者と分担者の会合を行い、第5回会議を日本で開催することを確認した。 (2)第4回非平衡現象に関する国際ワークショップにおける情報収集(2006年9月17〜22日):1名を派遣し、研究発表を行うとともに情報収...
【数物系科学】物理学:磁気抵抗スピングラスを含む研究件
❏生体に学ぶゆらぎエレクトロニクス(24226014)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / スピングラス / 散逸 / ニューロモルフィック / ブレインモルフィック (他17件)
【概要】スピングラス物性を示すガーネット型酸化鉄薄膜を、原子スケールでランダムネスとフラストレーション制御することで初めて合成した。この材料を用いた光誘起(書き込み)スピン記憶において、適応学習に代表される短期記憶増強、シナプス機能を確認した。さらに生体ゆらぎ機能を組み込んだチップを設計・試作し、ノイズによる信号増強効果を検証することに成功した。 ...
❏スピングラス/強磁性交換結合膜を用いたスピンバルブ型多値メモリーの研究(10650017)
【研究テーマ】応用物性・結晶工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / スピンバルブ / 交換結合膜 / 多値メモリー / 磁気抵抗 (他8件)
【概要】リエントラントスピングラスNiMn薄膜を用いたスピンバルブ型の巨大磁気抵抗(GMR)磁気メモリの構築のため、NiMn/Cu/Ni3層膜を作成し、その磁気異方性の膜厚依存性と熱的安定性の評価を行った。さらに磁気抵抗の磁場依存性を測定することによるGMR出現の可能性を検討した。 初期真空度〜10^<-9>Torr(成膜時10^<-4>Torr)の超高真空Arイオンビームスパッタ...
【数物系科学】物理学:統計力学スピングラスを含む研究件
❏熱力学ガラス転移を示す統計力学模型の探索と特徴抽出(22340109)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐々 真一 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30235238)
【キーワード】統計力学 / ガラス / 不規則充填 / スピングラス / レプリカ対称性 (他8件)
【概要】熱平衡状態において不規則に固まった状態である「理想ガラス相」を実現することを目標に掲げ、原子分子の運動と巨視的な物質の状態をつなぐ平衡統計力学にもとづいて、様々な数理模型を解析した。その結果、不規則なままに巨視的な重なりがあらわれる相を示す有限次元模型を構成することに成功した。その模型は転移点では潜熱を示す1次転移である可能性が高いが、さらに潜熱がでないランダム一次転移を示す有限次元模型も見出した...
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
❏情報科学の方法を応用したスピングラスの理論的研究(12640369)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】西森 秀稔 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70172715)
【キーワード】スピングラス / 情報科学 / 相図 / 統計力学 / 情報 (他9件)
【概要】情報科学とスピングラス理論の関係について系統的に検討した。符号分割多重通信方式の統計力学的取扱をしている研究の問題点を調べた。当該研究で導かれている結論のうちの主要部分が、レプリカ法を用いずに導けることを示し、結論の妥当性についての数学的基礎を確立した。加えて、レプリカ対称解の安定性の議論を精査し、最適復号条件の下では相空間の構造が複雑にはならないことを証明することにより、レプリカ対称解の局所安定...
【数物系科学】地球惑星科学:ガラス転移スピングラスを含む研究件
❏スピンから捉えるガラス・ジャミング転移の物理:ソフトマターから情報統計力学まで(19H01812)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】吉野 元 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (50335337)
【キーワード】ガラス転移 / ジャミング / フラストレート磁性 / コロイド / 制約充足問題 (他15件)
【概要】本プロジェクトでは、スピン(回転自由度)の関わるガラス・ジャミング転移の物理と数理を広範な領域において分野横断的に研究した。具体的は、フラストレート磁性体、コロイドガラス、ベクトル変数の統計的推定・制約充足問題、深層ニューラルネットワークの学習理論において理論的、数値的に研究を行った。その結果、パイロクロア酸化物Y2MO2O7における外的乱れなしに起こるスピングラス転移のメカニズムの解明、コロイド...
❏ガラス転移の統一概念(18634007)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2006 - 2007
【研究代表者】小田垣 孝 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (90214147)
【キーワード】ガラス転移 / 構造ガラス / スピングラス / タンパク質のガラス化 / モード結合理論 (他7件)
【概要】(1)研究代表者・分担者による打ち合わせとミニシンポジウム(2006年8月5日):2006年度に計画されていた第4回「ガラス物性の統一概念」国際会議が2008年に延期されたことを受けて、研究代表者と分担者の会合を行い、第5回会議を日本で開催することを確認した。 (2)第4回非平衡現象に関する国際ワークショップにおける情報収集(2006年9月17〜22日):1名を派遣し、研究発表を行うとともに情報収...
❏ガラス的な系におけるゆらぎに関する統計物理学(10044064)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】高山 一 東京大学, 物性研究所, 教授 (40091475)
【キーワード】ガラス的な系 / スピングラス / エイジング現象 / EA模型 / 液滴描像 (他14件)
【概要】本研究計画では、フランス、米国、日本の研究者の間で、また、理論・実験研究者の間で密接な研究交流を計りながら、スピングラスを中心とした'ガラス的な系'における平衡・非平衡ダイナミックスを規定する'ゆらぎ'の本質を解明する研究を進めた。種々の課題に対する個別的な研究を関連メンバーが協力しながら進展させ、それぞれの成果を全体研究集会-Royaumont(仏,10月1998...
【数物系科学】地球惑星科学:相転移スピングラスを含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...
❏スピングラスの確立論的研究(10874017)
【研究テーマ】数学一般(含確率論・統計数学)
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】日野 正訓 京都大学, 大学院・情報学研究科, 講師 (40303888)
【キーワード】スピングラス / 無限粒子系 / パーコレーション / 相転移 / イジング・モデル (他9件)
【概要】本年度もセミナーや研究会を通じて、スピン系等の数理モデルの性質を中心に最新のプレプリントの紹介、各自の研究の報告・議論を行ったが、スピングラスのモデル自体について大きな進展を得ることは残念ながら出来なかった。以下では、セミナー等で得られた、このテーマに関連した問題に関する実績概要を述べる。 1.吉田は、wetting tansitionの問題に興味を持ち、E.BolthausenやP.Caputo...
【数物系科学】天文学:計算物理スピングラスを含む研究件
❏熱力学ガラス転移を示す統計力学模型の探索と特徴抽出(22340109)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】佐々 真一 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30235238)
【キーワード】統計力学 / ガラス / 不規則充填 / スピングラス / レプリカ対称性 (他8件)
【概要】熱平衡状態において不規則に固まった状態である「理想ガラス相」を実現することを目標に掲げ、原子分子の運動と巨視的な物質の状態をつなぐ平衡統計力学にもとづいて、様々な数理模型を解析した。その結果、不規則なままに巨視的な重なりがあらわれる相を示す有限次元模型を構成することに成功した。その模型は転移点では潜熱を示す1次転移である可能性が高いが、さらに潜熱がでないランダム一次転移を示す有限次元模型も見出した...
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
【数物系科学】天文学:モンテカルロ法スピングラスを含む研究件
❏拡張アンサンブル法の展開とフラストレート系への応用(17540348)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】福島 孝治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80282606)
【キーワード】物性基礎論 / 計算物理 / アルゴリズム / 統計物理 / 拡張アンサンブル法 (他16件)
【概要】(1)稀な事象を効率よくサンプルするためのモンテカルロ法の応用:前年度に開発されたモンテカルロ法を用いて,稀に起こる事象が物理や統計の分野で重要な役割を果たす問題に応用を試みた.一つの例は希釈磁性体におけるグリフィス特異性の直接数値検証である.そこでは非常に小さな確率で実現する大きなクラスターからの帯磁率の寄与が特異性の原因となっている.つまり,稀に存在するクラスターをその確率を評価しながら実現さ...
❏疎結合スピングラスモデルにおけるレプリカ対称性の破れに関する研究(17340116)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】樺島 祥介 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80260652)
【キーワード】スピングラス / 疎結合系 / レプリカ対称性の破れ / AT不安定性 / スピングラス帯磁率行列 (他11件)
【概要】本研究の目的は,平均場型の疎結合スピングラス模型に対して,i)レプリカ対称解の局所的不安定化を意味するde Almeida Thouless(AT)条件の一般的な条件を与えること,また,ii)その結果得られるレプリカ非対称解に関する知見を得ることである.確率伝搬法(BP),ベーテ近似ならびにマルコフ連鎖モンテカルロ法に基づく解析により,以下の結果を得た.これらの結果は,スピングラス問題,また,情報...
❏量子スピン系における新しいタイプの状態と臨界現象の量子モンテカルロ法による探求(14540361)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】川島 直輝 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30242093)
【キーワード】量子臨界現象 / 量子モンテカルロ法 / 磁場誘起秩序 / SU(4)対称性 / 量子スピン系 (他13件)
【概要】最近になって,数値計算の手法に大きな進歩があり,計算機自身の性能も向上してきたことと相まって,数値計算の果たす役割に変化がみられる.とくに量子モンテカルロ法に関しては,この数年でフラストレーションのない問題の多くを非常に効果的にあつかうことができるようになってきた.この結果,これまで手のでなかった幾つかの興味ある問題に手が届くようになった.そこで,本研究プロジェクトでは(1)計算手法をさらに発展さ...
【総合理工】応用物理学:磁気異方性スピングラスを含む研究件
❏履歴記憶素子に向けた酸化物クラスタースピングラスのスピン波研究(16K21001)
【研究テーマ】薄膜・表面界面物性
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山原 弘靖 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30725271)
【キーワード】スピングラス / クラスターグラス / スピン波 / 希土類鉄ガーネット / メモリ効果 (他8件)
【概要】磁場・温度・光等の外場の入力履歴を記憶する履歴記憶素子の実現に向けて、ガーネット構造高温スピンクラスターグラスLu3Fe5-2xCoxSixO12薄膜を作製した。Lu3Fe5O12はフェリ磁性体で非常に小さいスピン波のダンピング定数を示す。異方性Co2+及び非磁性Si4+を置換することでランダムネスとフラストレーションを導入し、約200Kにスピン凍結温度を示すスピングラス挙動を確認した。さらに磁場...
❏スピングラス/強磁性交換結合膜を用いたスピンバルブ型多値メモリーの研究(10650017)
【研究テーマ】応用物性・結晶工学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1998 - 1999
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (20162448)
【キーワード】スピングラス / スピンバルブ / 交換結合膜 / 多値メモリー / 磁気抵抗 (他8件)
【概要】リエントラントスピングラスNiMn薄膜を用いたスピンバルブ型の巨大磁気抵抗(GMR)磁気メモリの構築のため、NiMn/Cu/Ni3層膜を作成し、その磁気異方性の膜厚依存性と熱的安定性の評価を行った。さらに磁気抵抗の磁場依存性を測定することによるGMR出現の可能性を検討した。 初期真空度〜10^<-9>Torr(成膜時10^<-4>Torr)の超高真空Arイオンビームスパッタ...
❏スピングラスを用いた磁気記憶素子開発への基礎研究(05650019)
【研究テーマ】応用物性・結晶工学
【研究種目】一般研究(C)
【研究期間】1993
【研究代表者】佐藤 徹哉 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (20162448)
【キーワード】スピングラス / 磁気相転移 / 磁気異方性 / 磁気記憶
【概要】スピングラス秩序の安定性の向上および磁気秩序の制御に関して以下の研究結果を得た。 1.スピングラスNi_<71.5>Mn_<28.5>(300Å)およびスピングラスNi_<71.5>Mn_<28.5>(300Å)//Ag(300Å)/Ni(100Å)薄膜を作成し、磁化の温度依存性および時間依存性を調べ、強磁性層のスピングラス層に及ぼす影響を検討した。...
【工学】電気電子工学:リラクサースピングラスを含む研究件
❏生体ゆらぎに学ぶ確率共鳴現象を利用した情報処理素子の創製(23656209)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他8件)
【概要】生体ゆらぎを模倣するため、スピンゆらぎを利用する「スピングラス材料」に関する開発をおこなった。まず室温スピンゆらぎ材料の開発として、室温でスピングラス(クラスターグラス)を示すスピネル型フェライト材料を活用して、その"スピンゆらぎ"を利用した、生体ゆらぎの模倣を試みた。次に磁性素子としてハードディスク等に用いられているトンネル磁気抵抗素子をモデルとして、磁性/絶縁体/スピングラス材...
❏生体ゆらぎを模倣するリラクサー・スピングラス材料創製と情報処理デバイス研究(21656158)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他11件)
【概要】表面プラズモンは、高感度なバイオセンシングに効果的な光学現象として知られており、表面プラズモン励起には、通常レーザーやランプ等の外部光源が必須である。極微表面での双極子ゆらぎとしてとらえて、"Lab on tip"で動作する表面センシング発光デバイスの創製に向けて、金属と酸化物半導体のハイブリッド構造の形成、及びその物理的性質の解明を目指した研究を実施した。更に、非調和の分子振動と...
❏対称性が破れた強誘電体リラクサー人工格子形成と脳型メモリ創成(16360154)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】リラクサー / 人工格子 / スピングラス / スピネル / ガーネット (他9件)
【概要】物性“ゆらぎ"の1現象であるスピングラスは、隣り合うスピンを並行に揃えようとする強磁性相互作用と、反並行に揃えようとする反強磁性相互作用が混在した状態、つまり、“フラストレーション"と“ランダムネス"とが競合した際に生じる興味深いスピン状態である。前述したように、スピネル型結晶構造を持つフェライト化合物(FeO){Fe_2O_3}を薄膜化することにより、室温を超える高い温度...
【工学】電気電子工学:酸化鉄薄膜スピングラスを含む研究件
❏酸化鉄の原子価制御による室温脳機能模倣型素子の形成(18K18850)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄 / スピングラス / パルスレーザー堆積法 / 酸化鉄結晶薄膜 / 酸化鉄薄膜 (他7件)
【概要】室温で動作する脳機能模倣素子の開発に向けて、新規クラスターグラス磁性体の作製とその物性評価に関する研究を推進した。具体的には、スピネル型の結晶構造を有する鉄酸化物を母体材料に用いて、元素置換により室温付近の高温グラス転移温度と大きな光応答性(グラスの光融解)を発現するクラスターグラス薄膜の作製に成功した。また、その構成カチオンの原子価を制御することによって、キャリアタイプが変調されることも見出した...
❏室温スピンクラスター磁性体を用いた高効率環境発電素子の開発(16K14226)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄薄膜 / 環境発電 / 酸化鉄 / スピングラス / クラスターグラス (他7件)
【概要】高効率環境発電素子の実現に向けて、室温クラスターグラス磁性体Si添加CoFe2O4薄膜を作製した。二段階のパルスレーザー堆積法を用いることにより、膜全体に均一に非磁性イオンSi4+が分布したクラスターグラス薄膜を作製することに成功した。また、絶縁性Ga2O3の極薄膜を蒸着することにより、Si:CoFe2O4薄膜表面の鉄イオンの部分酸化が抑制されることを見出した。また、光電変換効率の向上に向けて、新...
【工学】電気電子工学:クラスターグラススピングラスを含む研究件
❏酸化鉄の原子価制御による室温脳機能模倣型素子の形成(18K18850)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄 / スピングラス / パルスレーザー堆積法 / 酸化鉄結晶薄膜 / 酸化鉄薄膜 (他7件)
【概要】室温で動作する脳機能模倣素子の開発に向けて、新規クラスターグラス磁性体の作製とその物性評価に関する研究を推進した。具体的には、スピネル型の結晶構造を有する鉄酸化物を母体材料に用いて、元素置換により室温付近の高温グラス転移温度と大きな光応答性(グラスの光融解)を発現するクラスターグラス薄膜の作製に成功した。また、その構成カチオンの原子価を制御することによって、キャリアタイプが変調されることも見出した...
❏履歴記憶素子に向けた酸化物クラスタースピングラスのスピン波研究(16K21001)
【研究テーマ】薄膜・表面界面物性
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】山原 弘靖 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30725271)
【キーワード】スピングラス / クラスターグラス / スピン波 / 希土類鉄ガーネット / メモリ効果 (他8件)
【概要】磁場・温度・光等の外場の入力履歴を記憶する履歴記憶素子の実現に向けて、ガーネット構造高温スピンクラスターグラスLu3Fe5-2xCoxSixO12薄膜を作製した。Lu3Fe5O12はフェリ磁性体で非常に小さいスピン波のダンピング定数を示す。異方性Co2+及び非磁性Si4+を置換することでランダムネスとフラストレーションを導入し、約200Kにスピン凍結温度を示すスピングラス挙動を確認した。さらに磁場...
❏室温スピンクラスター磁性体を用いた高効率環境発電素子の開発(16K14226)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄薄膜 / 環境発電 / 酸化鉄 / スピングラス / クラスターグラス (他7件)
【概要】高効率環境発電素子の実現に向けて、室温クラスターグラス磁性体Si添加CoFe2O4薄膜を作製した。二段階のパルスレーザー堆積法を用いることにより、膜全体に均一に非磁性イオンSi4+が分布したクラスターグラス薄膜を作製することに成功した。また、絶縁性Ga2O3の極薄膜を蒸着することにより、Si:CoFe2O4薄膜表面の鉄イオンの部分酸化が抑制されることを見出した。また、光電変換効率の向上に向けて、新...
【工学】電気電子工学:メモリデバイススピングラスを含む研究件
❏生体ゆらぎに学ぶ確率共鳴現象を利用した情報処理素子の創製(23656209)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他8件)
【概要】生体ゆらぎを模倣するため、スピンゆらぎを利用する「スピングラス材料」に関する開発をおこなった。まず室温スピンゆらぎ材料の開発として、室温でスピングラス(クラスターグラス)を示すスピネル型フェライト材料を活用して、その"スピンゆらぎ"を利用した、生体ゆらぎの模倣を試みた。次に磁性素子としてハードディスク等に用いられているトンネル磁気抵抗素子をモデルとして、磁性/絶縁体/スピングラス材...
❏生体ゆらぎを模倣するリラクサー・スピングラス材料創製と情報処理デバイス研究(21656158)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他11件)
【概要】表面プラズモンは、高感度なバイオセンシングに効果的な光学現象として知られており、表面プラズモン励起には、通常レーザーやランプ等の外部光源が必須である。極微表面での双極子ゆらぎとしてとらえて、"Lab on tip"で動作する表面センシング発光デバイスの創製に向けて、金属と酸化物半導体のハイブリッド構造の形成、及びその物理的性質の解明を目指した研究を実施した。更に、非調和の分子振動と...
【工学】電気電子工学:表面プラズモンスピングラスを含む研究件
❏相変化材料による局所的演算・記憶要素の空間相関形成とシミュレータ機能の実装(16H03889)
【研究テーマ】光工学・光量子科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】斎木 敏治 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70261196)
【キーワード】自然知能 / 組み合わせ最適化 / スピングラス / 相変化材料 / コロイド結晶 (他16件)
【概要】スピングラスの解探索を目的とした物理計算機の開発を2つのアプローチで試みた。1つはスピングラスを結合振動子系に置き換え、その最低固有モードを求める問題に変換するものである。アルゴリズムとしての評価を実施し、既存の焼きなまし法と比較して約1桁の計算時間短縮が確認された。また物理実装法として、結合プラズモン粒子系において、粒子間相互作用を相変化材料によって自律的に調節し、高速で最適解に到達するスキーム...
❏生体ゆらぎを模倣するリラクサー・スピングラス材料創製と情報処理デバイス研究(21656158)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他11件)
【概要】表面プラズモンは、高感度なバイオセンシングに効果的な光学現象として知られており、表面プラズモン励起には、通常レーザーやランプ等の外部光源が必須である。極微表面での双極子ゆらぎとしてとらえて、"Lab on tip"で動作する表面センシング発光デバイスの創製に向けて、金属と酸化物半導体のハイブリッド構造の形成、及びその物理的性質の解明を目指した研究を実施した。更に、非調和の分子振動と...
【工学】土木工学:酸化鉄スピングラスを含む研究件
❏酸化鉄の原子価制御による室温脳機能模倣型素子の形成(18K18850)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄 / スピングラス / パルスレーザー堆積法 / 酸化鉄結晶薄膜 / 酸化鉄薄膜 (他7件)
【概要】室温で動作する脳機能模倣素子の開発に向けて、新規クラスターグラス磁性体の作製とその物性評価に関する研究を推進した。具体的には、スピネル型の結晶構造を有する鉄酸化物を母体材料に用いて、元素置換により室温付近の高温グラス転移温度と大きな光応答性(グラスの光融解)を発現するクラスターグラス薄膜の作製に成功した。また、その構成カチオンの原子価を制御することによって、キャリアタイプが変調されることも見出した...
❏室温スピンクラスター磁性体を用いた高効率環境発電素子の開発(16K14226)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄薄膜 / 環境発電 / 酸化鉄 / スピングラス / クラスターグラス (他7件)
【概要】高効率環境発電素子の実現に向けて、室温クラスターグラス磁性体Si添加CoFe2O4薄膜を作製した。二段階のパルスレーザー堆積法を用いることにより、膜全体に均一に非磁性イオンSi4+が分布したクラスターグラス薄膜を作製することに成功した。また、絶縁性Ga2O3の極薄膜を蒸着することにより、Si:CoFe2O4薄膜表面の鉄イオンの部分酸化が抑制されることを見出した。また、光電変換効率の向上に向けて、新...
【工学】構造・機能材料:パルスレーザー堆積法スピングラスを含む研究件
❏酸化鉄の原子価制御による室温脳機能模倣型素子の形成(18K18850)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2022-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄 / スピングラス / パルスレーザー堆積法 / 酸化鉄結晶薄膜 / 酸化鉄薄膜 (他7件)
【概要】室温で動作する脳機能模倣素子の開発に向けて、新規クラスターグラス磁性体の作製とその物性評価に関する研究を推進した。具体的には、スピネル型の結晶構造を有する鉄酸化物を母体材料に用いて、元素置換により室温付近の高温グラス転移温度と大きな光応答性(グラスの光融解)を発現するクラスターグラス薄膜の作製に成功した。また、その構成カチオンの原子価を制御することによって、キャリアタイプが変調されることも見出した...
❏室温スピンクラスター磁性体を用いた高効率環境発電素子の開発(16K14226)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】関 宗俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (40432439)
【キーワード】酸化鉄薄膜 / 環境発電 / 酸化鉄 / スピングラス / クラスターグラス (他7件)
【概要】高効率環境発電素子の実現に向けて、室温クラスターグラス磁性体Si添加CoFe2O4薄膜を作製した。二段階のパルスレーザー堆積法を用いることにより、膜全体に均一に非磁性イオンSi4+が分布したクラスターグラス薄膜を作製することに成功した。また、絶縁性Ga2O3の極薄膜を蒸着することにより、Si:CoFe2O4薄膜表面の鉄イオンの部分酸化が抑制されることを見出した。また、光電変換効率の向上に向けて、新...
【医歯薬学】社会医学:ゆらぎスピングラスを含む研究件
❏生体に学ぶゆらぎエレクトロニクス(24226014)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / スピングラス / 散逸 / ニューロモルフィック / ブレインモルフィック (他17件)
【概要】スピングラス物性を示すガーネット型酸化鉄薄膜を、原子スケールでランダムネスとフラストレーション制御することで初めて合成した。この材料を用いた光誘起(書き込み)スピン記憶において、適応学習に代表される短期記憶増強、シナプス機能を確認した。さらに生体ゆらぎ機能を組み込んだチップを設計・試作し、ノイズによる信号増強効果を検証することに成功した。 ...
❏生体ゆらぎに学ぶ確率共鳴現象を利用した情報処理素子の創製(23656209)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他8件)
【概要】生体ゆらぎを模倣するため、スピンゆらぎを利用する「スピングラス材料」に関する開発をおこなった。まず室温スピンゆらぎ材料の開発として、室温でスピングラス(クラスターグラス)を示すスピネル型フェライト材料を活用して、その"スピンゆらぎ"を利用した、生体ゆらぎの模倣を試みた。次に磁性素子としてハードディスク等に用いられているトンネル磁気抵抗素子をモデルとして、磁性/絶縁体/スピングラス材...
❏生体ゆらぎを模倣するリラクサー・スピングラス材料創製と情報処理デバイス研究(21656158)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他11件)
【概要】表面プラズモンは、高感度なバイオセンシングに効果的な光学現象として知られており、表面プラズモン励起には、通常レーザーやランプ等の外部光源が必須である。極微表面での双極子ゆらぎとしてとらえて、"Lab on tip"で動作する表面センシング発光デバイスの創製に向けて、金属と酸化物半導体のハイブリッド構造の形成、及びその物理的性質の解明を目指した研究を実施した。更に、非調和の分子振動と...
【医歯薬学】看護学:情報処理スピングラスを含む研究件
❏生体ゆらぎに学ぶ確率共鳴現象を利用した情報処理素子の創製(23656209)
【研究テーマ】電子・電気材料工学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2012
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他8件)
【概要】生体ゆらぎを模倣するため、スピンゆらぎを利用する「スピングラス材料」に関する開発をおこなった。まず室温スピンゆらぎ材料の開発として、室温でスピングラス(クラスターグラス)を示すスピネル型フェライト材料を活用して、その"スピンゆらぎ"を利用した、生体ゆらぎの模倣を試みた。次に磁性素子としてハードディスク等に用いられているトンネル磁気抵抗素子をモデルとして、磁性/絶縁体/スピングラス材...
❏生体ゆらぎを模倣するリラクサー・スピングラス材料創製と情報処理デバイス研究(21656158)
【研究テーマ】無機材料・物性
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2009 - 2010
【研究代表者】田畑 仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00263319)
【キーワード】ゆらぎ / リラクサー / スピングラス / 情報処理 / メモリデバイス (他11件)
【概要】表面プラズモンは、高感度なバイオセンシングに効果的な光学現象として知られており、表面プラズモン励起には、通常レーザーやランプ等の外部光源が必須である。極微表面での双極子ゆらぎとしてとらえて、"Lab on tip"で動作する表面センシング発光デバイスの創製に向けて、金属と酸化物半導体のハイブリッド構造の形成、及びその物理的性質の解明を目指した研究を実施した。更に、非調和の分子振動と...