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研究分野別サイレントキーワード
「環境変動」サイレントキーワードを含む研究
【情報学】情報学フロンティア:動物行動環境変動を含む研究件
❏海洋表層の環境変動に対する中深層性大型捕食動物の生態応答の解明(23255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / データロガー / バイオロギング (他6件)
【概要】海洋の中深層に潜水する大型動物・ゾウアザラシ類の捕食行動と海洋環境変動の関係を明らかにするために、動物装着型データロガーによる採餌行動の研究を行った。捕食行動を長期間(3-5ヶ月)記録できる加速度ロガーや、カメラロガーを新規に開発し、北東太平洋を回遊するゾウアザラシに取り付けた。その結果、アザラシが小型の中深層性魚類(ハダカイワシなど)を主な餌とし、400-600mの中深層に捕食が集中すること、亜...
❏南極海におけるペンギン類の長期生態変動メカニズムの解明(20310016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / 極域科学 / バイオロギング (他6件)
【概要】南極海におけるペンギン類の個体数変動の種間・地域間の違いをもたらすメカニズムを明らかにするために、最新の動物装着型記録計による採餌行動の研究を行った。ペンギンの採餌行動とその環境要因(特に海氷分布)との関係は、同所的に生息する種間および同種の地域間で異なることが明らかになった。採餌行動の種間・地域間の違いにより、海洋環境変化がペンギンの繁殖に与える影響は異なり、それによって個体数変動の違いが生じて...
【複合領域】地理学:デルタ環境変動を含む研究件
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
❏紅河デルタの環境変動と環境予測(12572040)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】春山 成子 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10267461)
【キーワード】紅河 / デルタ / 海面変動 / 環境変動 / 評価 (他21件)
【概要】平成12年度から平成14年度までの3ヵ年の研究期間のなかで、北部ベトナムの紅河デルタを対象として長期気候変動とこれに呼応して起きる自然環境変動および自然環境動態および環境変化を将来的に展望した場合の環境影響評価について調査研究を行った。共同研究者は気候学、歴史学、地形学、堆積学、環境地理学を研究分野としているため、複合的・総合的に紅河デルタの研究を行った。3ヵ年の共同調査を経て、また、現地研究者の...
【複合領域】文化財科学・博物館学:狩猟採集民環境変動を含む研究件
❏紀元前一千年紀前半の気候変動期における縄文晩期社会システムの変容プロセス(18K12557)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】根岸 洋 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (20726640)
【キーワード】亀ヶ岡社会 / 狩猟採集社会 / 居住システム / 祭祀システム / 低湿地遺跡 (他14件)
【概要】本研究課題の目的は、縄文晩期の亀ヶ岡社会が初期農耕社会へと変容したプロセスを、社会システムの変容に着目した多角的視点から捉え直すことである。対象時期は紀元前10世紀から同5世紀とした。本研究ではまず上新城中学校遺跡の発掘調査を実施し、居住域を囲む溝跡の年代を特定して居住システムの特徴を明らかにした。次に鐙田遺跡出土遺物の再整理を行い、またボーリング調査も併せて実施し、遺跡の継続期間と環境変動との関...
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
【複合領域】一般理論:災害環境変動を含む研究件
❏民族誌データと数理モデルの融合による社会構造変動理論の構築:格差に着目して(19K21715)
【研究テーマ】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2023-03-31
【研究代表者】瀧川 裕貴 東北大学, 文学研究科, 准教授 (60456340)
【キーワード】不平等 / 災害 / 極端な気象現象 / 格差 / モンゴル (他9件)
【概要】本申請課題の目的は、人間の社会構造における多様性の発生要因および発生過程を、とくに格差に注目して長期的スケールで説明可能なモデルを構築することである。本年度は、ナミビアおよびモンゴルでのフィールド調査を予定していたが、新型コロナウイルス感染症流行のため再度、実施を延期することとなった。その代替として、昨年度に引き続き、すでに入手済みのモンゴルにおける家畜頭数推移の調査データを分析した。分析により、...
❏紅河デルタの環境変動と環境予測(12572040)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】春山 成子 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10267461)
【キーワード】紅河 / デルタ / 海面変動 / 環境変動 / 評価 (他21件)
【概要】平成12年度から平成14年度までの3ヵ年の研究期間のなかで、北部ベトナムの紅河デルタを対象として長期気候変動とこれに呼応して起きる自然環境変動および自然環境動態および環境変化を将来的に展望した場合の環境影響評価について調査研究を行った。共同研究者は気候学、歴史学、地形学、堆積学、環境地理学を研究分野としているため、複合的・総合的に紅河デルタの研究を行った。3ヵ年の共同調査を経て、また、現地研究者の...
【複合領域】一般理論:完新世環境変動を含む研究件
❏完新世の地球環境変動に対するサンゴ礁堆積物生産量変動モデルの確立(16H02940)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 和彦 琉球大学, 理学部, 教授 (00343377)
【キーワード】サンゴ礁 / 完新世 / 堆積物 / 有孔虫 / 放射性炭素年代 (他10件)
【概要】完新世の地球環境変動に伴って生物源砕屑粒子から構成されるサンゴ礁堆積物の生産量が変化した可能性を探るために,久米島ハテノハマ周辺海域を例に地形学・堆積学・生態学・生理学の研究成果を融合させたサンゴ礁堆積物生産量変動モデルを確立することを目的とした。研究成果を統合すると,現在の州島堆積物の主要構成粒子である有孔虫砂(星砂)は約1500~2000年前に北側の離水サンゴ礁で形成され,潮流や波浪により徐々...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【環境学】環境解析学:生態系影響評価環境変動を含む研究件
❏変動気候下での感染症媒介生物の生息域評価(24510020)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】太田 俊二 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10288045)
【キーワード】環境変動 / 生物・環境モデル / 地球温暖化 / 生態系影響評価 / 健康影響評価 (他17件)
【概要】マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を推定するため、一般気象要素を入力値とする、生理生態学-気候学的結合モデルを開発した。次に、アジア地域でもっとも多くのマラリア罹患者を抱えるインドにおいて、モデルによる潜在的な媒介蚊の分布とマラリア罹患者の関係を調べた。(1)マラリア罹患者は媒介蚊の年間世代数が増加すればするほど指数関数的に増加していた。(2)報告されたマラリアの季節的なピークはシミュレーシ...
❏水温の広域シミュレーションモデルを用いたハマダラカの生息域評価(21510022)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】太田 俊二 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10288045)
【キーワード】環境変動 / 環境モデル / 環境情報 / 地球温暖化 / 生態系影響評価 (他7件)
【概要】マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を高解像度に表すために、その生活史と気候条件の関係をモデル化した。ハマダラカの一生の多くは水のなかにあることから、土壌水分量を正確に表し、生活史の段階に応じて水温と気温に依存して生長させた。開発したモデルは代表的な観測サイトでのハマダラカの季節的消長を正確に再現をすることができた。このモデルと一般気象要素の値をモンスーンアジア全体に適用し、ハマダラカの地理的...
【環境学】環境解析学:生物圏現象環境変動を含む研究件
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏全球水素循環解明のための水素の発生・消滅過程の安定同位体比解析および大気観測(25287146)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】豊田 栄 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (30313357)
【キーワード】水素 / 安定同位体比 / 分析法開発 / 畜産発生源 / 環境変動 (他7件)
【概要】エネルギー源として水素の利用が増加すると大気中水素濃度も増加することが予想されるが、現在の全球水素収支の理解は不十分であり、人間活動に伴う水素の付加が将来の大気環境に与える影響の予測は困難である。本研究では、さまざまな発生源や消滅過程において特徴的な値を示す安定同位体比を用いた水素の循環解析に資するために、環境試料中の水素安定同位体比を迅速かつ簡便に測定する手法の開発、および人間も含む生物圏の種々...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【環境学】環境解析学:地球科学環境変動を含む研究件
❏NanoSIMSを用いた超高解像度海洋古環境復元(24221002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】環境変動 / 古環境復元 / 海洋科学 / 地球化学 / 質量分析 (他8件)
【概要】サンゴや二枚貝などの海洋生物は、成長する際の周囲の水温や塩分などの環境情報を記録しながら炭酸塩を主成分とする骨格や殻を作る。従来の分析手法と比較して非常に高い空間分解能で固体試料が分析可能な二次元高分解能二次イオン質量分析法(NanoSIMS)を、生物起源炭酸カルシウム試料に応用する事で、飛躍的に高い時間解像度で過去の環境や生態的な情報を復元することに成功した。また生物起源炭酸カルシウムに安定同位...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
❏餌料環境変動が動物プランクトンの加入・成長・生残に与える影響の解明(18688011)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高橋 一生 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所混合域海洋環境部, 主任研究員 (00301581)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 水産学 / 地球科学 / プランクトン (他7件)
【概要】親潮域の動物プランクトンの多くは春季珪藻ブルームに依存して再生産・成長するが、餌環境変動が動物プランクトン個体群に与える影響の詳細は不明である。本研究はカイアシ類Eucalanus bungiiの休眠覚醒・産卵・卵孵化に体内蓄積脂質の代謝と摂餌による珪藻由来の必須脂肪酸摂取が重要な要因であることを示し、珪藻ブルームのタイミングと規模が本種の再生産の鍵を握っていることを示した。 ...
【環境学】環境解析学:南極海環境変動を含む研究件
❏氷床融解と深層循環の揺らぎをつなぐ-東南極亜寒帯循環から沿岸への輸送過程ー(21H04918)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】環境変動 / 酸素安定同位体比 / 南極海 / 氷床融解 / 十年規模変動 (他6件)
【概要】南極沿岸海洋は地球の海水位変動と海洋深層循環の鍵を握る。近年加速する南極氷床の流出・融解には、沿岸大陸棚上のホットスポットにおける熱輸送が重要な役割を果たしている。また、ホットスポットでの氷床融解は十年規模で変動し、沿岸コールドスポットから深海底へ沈み込む底層水に指摘されていた低塩化傾向はここ数年で逆転したことも明らかになりつつある。本研究課題では、南極氷床への熱供給メカニズムとその時間的な変動を...
❏酸素同位体観測による南極沿岸海洋への氷床融解水流入の直接評価(17H01615)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】氷床融解 / 南大洋 / 南極氷床 / 酸素同位体比 / 環境変動 (他10件)
【概要】南極氷床の融解が海水位上昇や海洋深層循環にもたらす影響を調べるため、氷床融解水の特定に不可欠な特殊トレーサーである酸素安定同位体比の国際的な観測網を構築し、融解水の海洋中での存在量とその変化を直接的に評価した。周極的にみて融解量の多い場所を特定した。アデリーランド沖の海域で氷床融解に起因する淡水量が2010年代中盤まで増加した傾向を捉えた。一方2010年代中盤以降、西南極で棚氷融解量が減少し、その...
【環境学】環境解析学:最終退氷期環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:最終氷期環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:中深層水環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境解析学:エアロソル環境変動を含む研究件
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
❏東アジアにおける炭素性エアロゾルの動態と直接放射効果(20241004)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】小池 真 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00225343)
【キーワード】環境変動 / エアロゾル / ブラックカーボン / 炭素性エアロゾル / 東アジア (他7件)
【概要】本研究では、観測およびボックスモデル・三次元化学輸送領域モデルを用いて、放射収支の鍵となる炭素性エアロゾル(ブラックカーボン、BCと有機エアロゾル)の動態とその放射効果について調べた。本研究で開発・改良された数値モデルは、観測されたBCの混合状態の時間変化や輸送効率の高度分布など、重要なパラメータを良く再現できることが確認された。またその放射効果(光学的厚みや単一散乱アルベド)の特徴も観測と整合的...
【環境学】環境解析学:健康影響評価環境変動を含む研究件
❏変動気候下での感染症媒介生物の生息域評価(24510020)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】太田 俊二 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10288045)
【キーワード】環境変動 / 生物・環境モデル / 地球温暖化 / 生態系影響評価 / 健康影響評価 (他17件)
【概要】マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を推定するため、一般気象要素を入力値とする、生理生態学-気候学的結合モデルを開発した。次に、アジア地域でもっとも多くのマラリア罹患者を抱えるインドにおいて、モデルによる潜在的な媒介蚊の分布とマラリア罹患者の関係を調べた。(1)マラリア罹患者は媒介蚊の年間世代数が増加すればするほど指数関数的に増加していた。(2)報告されたマラリアの季節的なピークはシミュレーシ...
❏水温の広域シミュレーションモデルを用いたハマダラカの生息域評価(21510022)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】太田 俊二 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10288045)
【キーワード】環境変動 / 環境モデル / 環境情報 / 地球温暖化 / 生態系影響評価 (他7件)
【概要】マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を高解像度に表すために、その生活史と気候条件の関係をモデル化した。ハマダラカの一生の多くは水のなかにあることから、土壌水分量を正確に表し、生活史の段階に応じて水温と気温に依存して生長させた。開発したモデルは代表的な観測サイトでのハマダラカの季節的消長を正確に再現をすることができた。このモデルと一般気象要素の値をモンスーンアジア全体に適用し、ハマダラカの地理的...
【環境学】環境解析学:酸素安定同位体比環境変動を含む研究件
❏氷床融解と深層循環の揺らぎをつなぐ-東南極亜寒帯循環から沿岸への輸送過程ー(21H04918)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】環境変動 / 酸素安定同位体比 / 南極海 / 氷床融解 / 十年規模変動 (他6件)
【概要】南極沿岸海洋は地球の海水位変動と海洋深層循環の鍵を握る。近年加速する南極氷床の流出・融解には、沿岸大陸棚上のホットスポットにおける熱輸送が重要な役割を果たしている。また、ホットスポットでの氷床融解は十年規模で変動し、沿岸コールドスポットから深海底へ沈み込む底層水に指摘されていた低塩化傾向はここ数年で逆転したことも明らかになりつつある。本研究課題では、南極氷床への熱供給メカニズムとその時間的な変動を...
❏酸素同位体観測による南極沿岸海洋への氷床融解水流入の直接評価(17H01615)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】氷床融解 / 南大洋 / 南極氷床 / 酸素同位体比 / 環境変動 (他10件)
【概要】南極氷床の融解が海水位上昇や海洋深層循環にもたらす影響を調べるため、氷床融解水の特定に不可欠な特殊トレーサーである酸素安定同位体比の国際的な観測網を構築し、融解水の海洋中での存在量とその変化を直接的に評価した。周極的にみて融解量の多い場所を特定した。アデリーランド沖の海域で氷床融解に起因する淡水量が2010年代中盤まで増加した傾向を捉えた。一方2010年代中盤以降、西南極で棚氷融解量が減少し、その...
【環境学】環境解析学:古気候モデル環境変動を含む研究件
❏過去の大規模な気候変動における氷床・海洋・大気の相互作用の解明(17H06104)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2017-05-31 - 2022-03-31
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (30272537)
【キーワード】環境変動 / 古環境モデル / paleoclimate modelling / 大気海洋結合大循環モデル / Ice sheet modelling (他10件)
【概要】(1)気候モデルの結果と酸素同位体比やメタンなどのアイスコアや古海洋データによる気候復元との比較やモデルの詳細な解析を進め、現実に起きた急激な気候変化イベント(ダンスガードオシュガーイベント)の要因についての論文を投稿し、出版した(Kuniyoshi et al, Geophysical Research Letters, 2022, 等)。(2)中でも氷期の中盤は気候変動の周期が短いことと氷床の...
❏急激な気候変動の大気中二酸化炭素濃度への依存性の解明(17H00778)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】阿部 彩子 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (30272537)
【キーワード】環境変動 / 古気候モデル
【概要】本研究、基盤研究A「急激な気候変動の大気中二酸化炭素濃度への依存度の解明」では、数千年周期で繰り返す急激な気候変動について、 大気海洋結合モデルを用いて再現し、大気中二酸化炭素濃度を変化させて気候と深層海洋循環の定常応答を調べる感度実験を行い、急激な気候変動が起こりやすい条件を明らかにしようとすること、 そして、氷期から間氷期への移行における大気・海洋・氷床の相互作用を複数のモデルの結合により再現...
【環境学】環境解析学:底質環境変動を含む研究件
❏内湾における無酸素水塊規模の将来動向予測と縮小へのシナリオ分析(25289152)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】水工学 / 海岸工学 / 貧酸素水塊 / 閉鎖性水域 / 環境再生 (他19件)
【概要】内湾環境過程の長期予測を志向した水底質統合モデルを構築し,100年オーダーの積分計算に適用し,無酸素水塊と有機物含有量分布の形成メカニズムについて考察した.東京湾の底質中有機物含有量は総量規制等の施策にもかかわらず上昇していることが指摘されているが,湾奥中央への長期的な集積作用がその一因と示唆され,必ずしも,湾全体の有機汚濁の進行を反映したものではないと理解された.本モデルを用いることで,環境再生...
❏重油で汚染された沿岸環境系における多環芳香族炭化水素の動態解析と将来予測(16310006)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】川西 琢也 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (80234087)
【キーワード】環境変動 / 環境分析 / 環境技術 / 化学物質動態 / 分配係数 (他20件)
【概要】1997年のナホトカ号事故で重度に汚染された海岸においても,海岸砂等については,多環芳香族炭化水素(PAHs)濃度はほぼバックグラウンドに近いところまで汚染が回復している.残留重油は岩の窪みなど一部に存在している程度である.ただし,残留重油中のPAHs濃度は,事故後2年までに約1/3に減少したものの,7年後にもほぼ同じ濃度であり,残留重油中のPAHは長期にわたって存在し続けることが分かった. 2年...
【環境学】環境解析学:沿岸生態系環境変動を含む研究件
❏東アジア沿岸域における地下水流出に伴う炭素・栄養塩類負荷量の評価(17403002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】谷口 真人 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (80227222)
【キーワード】環境変動 / 海洋物理・陸水学 / 地下水学 / 水圏現象 / 海洋保全 (他7件)
【概要】地下水湧出に伴う栄養塩類の海への負荷は、沿岸域生態系へ大きな影響を与えていると考えられているが、その評価は始まったばかりである。本研究では、海底地下水湧出に伴う栄養塩(窒素・リン等)と炭素の負荷量の評価を東アジア沿岸域において行い、日本での研究成果との比較を行い、海底地下水湧出が沿岸域の生態系に与える影響の解明に挑戦する。アジアでの海底地下水研究は日本を除いてあまり行われておらず、本研究グループが...
❏重油で汚染された沿岸環境系における多環芳香族炭化水素の動態解析と将来予測(16310006)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】川西 琢也 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (80234087)
【キーワード】環境変動 / 環境分析 / 環境技術 / 化学物質動態 / 分配係数 (他20件)
【概要】1997年のナホトカ号事故で重度に汚染された海岸においても,海岸砂等については,多環芳香族炭化水素(PAHs)濃度はほぼバックグラウンドに近いところまで汚染が回復している.残留重油は岩の窪みなど一部に存在している程度である.ただし,残留重油中のPAHs濃度は,事故後2年までに約1/3に減少したものの,7年後にもほぼ同じ濃度であり,残留重油中のPAHは長期にわたって存在し続けることが分かった. 2年...
【環境学】環境解析学:氷床融解環境変動を含む研究件
❏氷床融解と深層循環の揺らぎをつなぐ-東南極亜寒帯循環から沿岸への輸送過程ー(21H04918)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】環境変動 / 酸素安定同位体比 / 南極海 / 氷床融解 / 十年規模変動 (他6件)
【概要】南極沿岸海洋は地球の海水位変動と海洋深層循環の鍵を握る。近年加速する南極氷床の流出・融解には、沿岸大陸棚上のホットスポットにおける熱輸送が重要な役割を果たしている。また、ホットスポットでの氷床融解は十年規模で変動し、沿岸コールドスポットから深海底へ沈み込む底層水に指摘されていた低塩化傾向はここ数年で逆転したことも明らかになりつつある。本研究課題では、南極氷床への熱供給メカニズムとその時間的な変動を...
❏酸素同位体観測による南極沿岸海洋への氷床融解水流入の直接評価(17H01615)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】氷床融解 / 南大洋 / 南極氷床 / 酸素同位体比 / 環境変動 (他10件)
【概要】南極氷床の融解が海水位上昇や海洋深層循環にもたらす影響を調べるため、氷床融解水の特定に不可欠な特殊トレーサーである酸素安定同位体比の国際的な観測網を構築し、融解水の海洋中での存在量とその変化を直接的に評価した。周極的にみて融解量の多い場所を特定した。アデリーランド沖の海域で氷床融解に起因する淡水量が2010年代中盤まで増加した傾向を捉えた。一方2010年代中盤以降、西南極で棚氷融解量が減少し、その...
【環境学】環境解析学:アイスコア環境変動を含む研究件
❏地球規模環境変動が氷河生態系に及ぼす影響評価(26241020)
【研究テーマ】環境影響評価
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】幸島 司郎 京都大学, 野生動物研究センター, 教授 (60183802)
【キーワード】氷河 / 氷床 / 微生物 / 藻類 / バクテリア (他12件)
【概要】世界各地の氷河で採取した微生物の遺伝子分析と地域間比較により、氷河融解を加速する汚れ物質(クリオコナイト)形成に関係するバクテリアやシアノバクテリアの地理的分布や汚れ物質内での分布、氷河動物と共生するバクテリアの存在が初めて明らかになった。また、生物によるアルベド改変過程を組み込んだ氷河変動モデルを改良するために、クリオコナイトが氷河表面に形成する縦穴(クリオコナイトホール)の発達や崩壊を精度良く...
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏アイスコア中の宇宙線生成核種による宇宙線と地球環境の変動史に関する研究(19201003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】アイスコア / 宇宙線生成核種 / 環境変動 / 加速器質量分析 / 宇宙線
【概要】過去72万年の記録を保持している南極アイスコア中の宇宙線生成核種Be-10,Al-26,およびCl-36を,加速器質量分析の手法により測定した。その結果,様々な年代領域において,これらの核種の生成量の変動と,太陽活動,地球磁場,および地球の中緯度地域の気候の変動と関係する証拠を多数つかんだ。 ...
【環境学】環境解析学:極域科学環境変動を含む研究件
❏海洋表層の環境変動に対する中深層性大型捕食動物の生態応答の解明(23255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / データロガー / バイオロギング (他6件)
【概要】海洋の中深層に潜水する大型動物・ゾウアザラシ類の捕食行動と海洋環境変動の関係を明らかにするために、動物装着型データロガーによる採餌行動の研究を行った。捕食行動を長期間(3-5ヶ月)記録できる加速度ロガーや、カメラロガーを新規に開発し、北東太平洋を回遊するゾウアザラシに取り付けた。その結果、アザラシが小型の中深層性魚類(ハダカイワシなど)を主な餌とし、400-600mの中深層に捕食が集中すること、亜...
❏南極海におけるペンギン類の長期生態変動メカニズムの解明(20310016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / 極域科学 / バイオロギング (他6件)
【概要】南極海におけるペンギン類の個体数変動の種間・地域間の違いをもたらすメカニズムを明らかにするために、最新の動物装着型記録計による採餌行動の研究を行った。ペンギンの採餌行動とその環境要因(特に海氷分布)との関係は、同所的に生息する種間および同種の地域間で異なることが明らかになった。採餌行動の種間・地域間の違いにより、海洋環境変化がペンギンの繁殖に与える影響は異なり、それによって個体数変動の違いが生じて...
【環境学】環境解析学:棚氷海洋相互作用環境変動を含む研究件
❏氷床融解と深層循環の揺らぎをつなぐ-東南極亜寒帯循環から沿岸への輸送過程ー(21H04918)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2021-04-05 - 2026-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】環境変動 / 酸素安定同位体比 / 南極海 / 氷床融解 / 十年規模変動 (他6件)
【概要】南極沿岸海洋は地球の海水位変動と海洋深層循環の鍵を握る。近年加速する南極氷床の流出・融解には、沿岸大陸棚上のホットスポットにおける熱輸送が重要な役割を果たしている。また、ホットスポットでの氷床融解は十年規模で変動し、沿岸コールドスポットから深海底へ沈み込む底層水に指摘されていた低塩化傾向はここ数年で逆転したことも明らかになりつつある。本研究課題では、南極氷床への熱供給メカニズムとその時間的な変動を...
❏酸素同位体観測による南極沿岸海洋への氷床融解水流入の直接評価(17H01615)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】氷床融解 / 南大洋 / 南極氷床 / 酸素同位体比 / 環境変動 (他10件)
【概要】南極氷床の融解が海水位上昇や海洋深層循環にもたらす影響を調べるため、氷床融解水の特定に不可欠な特殊トレーサーである酸素安定同位体比の国際的な観測網を構築し、融解水の海洋中での存在量とその変化を直接的に評価した。周極的にみて融解量の多い場所を特定した。アデリーランド沖の海域で氷床融解に起因する淡水量が2010年代中盤まで増加した傾向を捉えた。一方2010年代中盤以降、西南極で棚氷融解量が減少し、その...
【環境学】環境解析学:極地環境変動を含む研究件
❏北極におけるエアロゾルの動態と気候影響(20H00638)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測
【概要】北極の5地点で、他グループにより他の手法で測定されてきたBCの値をCOSMOSの値と比較し、COSMOS以外の測定器の値をBCに変換するための係数とその変動を推定した。この結果を論文として国際誌に発表した。 降水中の酸化鉄(FeOx)レーザー誘起白熱法で測定するのであるが、BCとの分離、水からの抽出効率、長期保存した場合の粒径分布の安定性といった点について、実験的・理論的に調べた。この結果を論文と...
❏北極の気候影響に関わるブラックカーボンの挙動の解明(16H01770)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測 / 機構変動
【概要】急速に温暖化が進行しつつある北極域での気候変動には、温室効果に加え、エアロゾルの影響も大きいと考えられているが、その不確定性も大きい。ブラックカーボン(BC)は大気中での加熱作用に加え、雪氷面に沈着し雪・氷の反射率を低下させる効果がある。これらの効果はBCの微物理特性・濃度・沈着量に依存する。またこれらの物理量は、その発生・輸送・沈着過程に大きく支配される。北極域でのこれらの物理量の高精度観測が著...
❏可聴下波動伝播特性による南極域の多圏融合物理現象解明と温暖化影響評価(26241010)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金尾 政紀 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40233845)
【キーワード】氷河地震 / 温暖化 / インフラサウンド / 脈動波浪 / 氷震微動 (他18件)
【概要】南極昭和基地の地震計と微気圧計の周波数解析により、脈動と微気圧擾乱の短時間変動、日周・季節・経年変化を求めた。また同基地の地震検知率を海氷分布と比較・統計解析を行い、気象・気候・温暖化の影響を検討した。さらにリュツォ・ホルム湾域のアレイ観測網を用いて、氷河地震や氷震微動の時空間分布、周波数・波動伝播特性を調べた。 広域データを利用し、内陸部や西南極の氷河地震活動や音源を比較検討した。また砕氷船の走...
【環境学】環境解析学:加速器質量分析環境変動を含む研究件
❏放射性炭素年代で紐解く北西太平洋における溶存有機物の動きと機能(19H04260)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】乙坂 重嘉 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40370374)
【キーワード】海水 / 溶存有機物 / 炭素循環 / 放射性炭素 / 環境変動 (他6件)
【概要】本研究では、北西部北太平洋及びその縁辺海域において、海水中の溶存有機物の放射性炭素(DOC-14)同位体比から算出される年代を定量し、溶存有機物の濃度分布の情報に、その動態のとなる時間の情報を加えたマップを作成することを第一の目的としている。加えて、2000年代より継続している時系列観測の結果を踏まえ、海水中DOC-14同位体比の近年(概ね過去15年)における変化傾向の有無を検討し、その変化の要因...
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏アイスコア中の宇宙線生成核種による宇宙線と地球環境の変動史に関する研究(19201003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】アイスコア / 宇宙線生成核種 / 環境変動 / 加速器質量分析 / 宇宙線
【概要】過去72万年の記録を保持している南極アイスコア中の宇宙線生成核種Be-10,Al-26,およびCl-36を,加速器質量分析の手法により測定した。その結果,様々な年代領域において,これらの核種の生成量の変動と,太陽活動,地球磁場,および地球の中緯度地域の気候の変動と関係する証拠を多数つかんだ。 ...
【環境学】環境創成学:安定同位体比環境変動を含む研究件
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏全球水素循環解明のための水素の発生・消滅過程の安定同位体比解析および大気観測(25287146)
【研究テーマ】地球宇宙化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】豊田 栄 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (30313357)
【キーワード】水素 / 安定同位体比 / 分析法開発 / 畜産発生源 / 環境変動 (他7件)
【概要】エネルギー源として水素の利用が増加すると大気中水素濃度も増加することが予想されるが、現在の全球水素収支の理解は不十分であり、人間活動に伴う水素の付加が将来の大気環境に与える影響の予測は困難である。本研究では、さまざまな発生源や消滅過程において特徴的な値を示す安定同位体比を用いた水素の循環解析に資するために、環境試料中の水素安定同位体比を迅速かつ簡便に測定する手法の開発、および人間も含む生物圏の種々...
❏熱帯多島海域における大気降下物由来窒素負荷と海洋酸性化に対する炭素循環の応答(23405002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋酸性化応答 / サンゴ礁 / 降水 / 大気沈着物 / 二酸化炭素分圧 (他14件)
【概要】複雑な海岸地形を有するフィリピンの特徴的な沿岸海域において、多様な空間スケールにおける海洋化学的観測を実施し、大気からの環境負荷と、それが陸域影響(河川・地下水流入)や沿岸部における養殖漁業等の人為負荷と組み合わさることによる複合効果とを、特に海洋物理学的特性と関連した海洋酸性化の促進・緩和という観点から評価した。また降雨成分の分析により窒素の越境汚染の潜在的影響について検証した。さらに造礁サンゴ...
【環境学】環境保全学:環境質定量化・予測環境変動を含む研究件
❏内湾における無酸素水塊規模の将来動向予測と縮小へのシナリオ分析(25289152)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】佐々木 淳 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (50292884)
【キーワード】水工学 / 海岸工学 / 貧酸素水塊 / 閉鎖性水域 / 環境再生 (他19件)
【概要】内湾環境過程の長期予測を志向した水底質統合モデルを構築し,100年オーダーの積分計算に適用し,無酸素水塊と有機物含有量分布の形成メカニズムについて考察した.東京湾の底質中有機物含有量は総量規制等の施策にもかかわらず上昇していることが指摘されているが,湾奥中央への長期的な集積作用がその一因と示唆され,必ずしも,湾全体の有機汚濁の進行を反映したものではないと理解された.本モデルを用いることで,環境再生...
❏中国北京市及び西安市をモデル都市とする急激な発展に伴う大気環境変動の実態解明(22710016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30348809)
【キーワード】環境変動 / 東アジア / SO2 / エアロゾル / 水溶性イオン成分 (他14件)
【概要】中国の大都市における短期的および長期的な大気環境変動の実態解明調査を行った。北京五輪開催に関連した環境規制により、大気粉じん中硫酸イオン濃度は40%減少した。長期的変動に関しては、2005年から2009年にかけて中国北京市における大気中二酸化硫黄濃度は約30%減少した。大気粉じん中硫酸イオン濃度は暖房期20%、非暖房期50%と減少割合が季節によって異なっており、これは気象条件に加えオキシダント濃度...
【環境学】環境保全学:炭素循環環境変動を含む研究件
❏放射性炭素年代で紐解く北西太平洋における溶存有機物の動きと機能(19H04260)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】乙坂 重嘉 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40370374)
【キーワード】海水 / 溶存有機物 / 炭素循環 / 放射性炭素 / 環境変動 (他6件)
【概要】本研究では、北西部北太平洋及びその縁辺海域において、海水中の溶存有機物の放射性炭素(DOC-14)同位体比から算出される年代を定量し、溶存有機物の濃度分布の情報に、その動態のとなる時間の情報を加えたマップを作成することを第一の目的としている。加えて、2000年代より継続している時系列観測の結果を踏まえ、海水中DOC-14同位体比の近年(概ね過去15年)における変化傾向の有無を検討し、その変化の要因...
❏タイ低地熱帯季節林の森林タイプの成立要因と降水量シフトによる森林機能への影響評価(16H02708)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 厚 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60343787)
【キーワード】熱帯季節林 / タイ / 生理機能データベース / 土壌 / 山火事 (他34件)
【概要】タイの常緑樹林、2つの異なったタイプの乾季落葉樹林といった3つの森林タイプで、そこ生育する樹木種の林冠葉の生理特性を網羅的に調べた。また乾季落葉樹林の乾季に頻発しておこる山火事の温度特性や山火事による樹木の枝の通水性、葉のフェノロジー、土壌呼吸に与える影響を評価し、さらに3種の竹が共存する森林で、一斉開花・枯死後13年間の竹の動態を調べた。これらの結果、タイの土壌タイプの違いと樹木の生理特性は密接...
❏インドシナにおけるゴム林の爆発的拡大:環境影響評価と適正造成計画の提案(23405028)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 准教授 (50304770)
【キーワード】環境対応 / 環境変動 / 国際協力 / 水循環 / 炭素循環
【概要】インドシナ内陸部山地において、ゴム林が急速に拡大しており、さらに今後の加速が予測されている。ゴム林への土地利用変化が生物多様性や局地の水・炭素循環に及ぼす悪影響が指摘され始めているが、その定量的評価は絶対的に不足している。またゴム林の拡大により、リファレンスシナリオにゴム林における炭素吸収・排出量の評価値を反映させる必要性が高まっている。そこで本研究では、ゴム林造成とその背景となる環境変動が地域の...
【環境学】環境保全学:環境分析環境変動を含む研究件
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
❏可聴下波動伝播特性による南極域の多圏融合物理現象解明と温暖化影響評価(26241010)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金尾 政紀 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40233845)
【キーワード】氷河地震 / 温暖化 / インフラサウンド / 脈動波浪 / 氷震微動 (他18件)
【概要】南極昭和基地の地震計と微気圧計の周波数解析により、脈動と微気圧擾乱の短時間変動、日周・季節・経年変化を求めた。また同基地の地震検知率を海氷分布と比較・統計解析を行い、気象・気候・温暖化の影響を検討した。さらにリュツォ・ホルム湾域のアレイ観測網を用いて、氷河地震や氷震微動の時空間分布、周波数・波動伝播特性を調べた。 広域データを利用し、内陸部や西南極の氷河地震活動や音源を比較検討した。また砕氷船の走...
【環境学】環境保全学:地球温暖化環境変動を含む研究件
❏可聴下波動伝播特性による南極域の多圏融合物理現象解明と温暖化影響評価(26241010)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金尾 政紀 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40233845)
【キーワード】氷河地震 / 温暖化 / インフラサウンド / 脈動波浪 / 氷震微動 (他18件)
【概要】南極昭和基地の地震計と微気圧計の周波数解析により、脈動と微気圧擾乱の短時間変動、日周・季節・経年変化を求めた。また同基地の地震検知率を海氷分布と比較・統計解析を行い、気象・気候・温暖化の影響を検討した。さらにリュツォ・ホルム湾域のアレイ観測網を用いて、氷河地震や氷震微動の時空間分布、周波数・波動伝播特性を調べた。 広域データを利用し、内陸部や西南極の氷河地震活動や音源を比較検討した。また砕氷船の走...
❏変動気候下での感染症媒介生物の生息域評価(24510020)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】太田 俊二 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10288045)
【キーワード】環境変動 / 生物・環境モデル / 地球温暖化 / 生態系影響評価 / 健康影響評価 (他17件)
【概要】マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を推定するため、一般気象要素を入力値とする、生理生態学-気候学的結合モデルを開発した。次に、アジア地域でもっとも多くのマラリア罹患者を抱えるインドにおいて、モデルによる潜在的な媒介蚊の分布とマラリア罹患者の関係を調べた。(1)マラリア罹患者は媒介蚊の年間世代数が増加すればするほど指数関数的に増加していた。(2)報告されたマラリアの季節的なピークはシミュレーシ...
❏水温の広域シミュレーションモデルを用いたハマダラカの生息域評価(21510022)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】太田 俊二 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10288045)
【キーワード】環境変動 / 環境モデル / 環境情報 / 地球温暖化 / 生態系影響評価 (他7件)
【概要】マラリアを媒介するハマダラカの時空間分布を高解像度に表すために、その生活史と気候条件の関係をモデル化した。ハマダラカの一生の多くは水のなかにあることから、土壌水分量を正確に表し、生活史の段階に応じて水温と気温に依存して生長させた。開発したモデルは代表的な観測サイトでのハマダラカの季節的消長を正確に再現をすることができた。このモデルと一般気象要素の値をモンスーンアジア全体に適用し、ハマダラカの地理的...
【環境学】環境保全学:重金属環境変動を含む研究件
❏南極陸上植生コアに刻まれた人新世における地球環境変動の解析(19H04321)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (90221788)
【キーワード】人新世 / 地球環境モニタリング / コケ植物 / 植生コア / 重金属 (他10件)
【概要】本研究では、南極地域に生育するコケ植物からなる植生コアの解析によって、人新世における人間活動が地球環境に及ぼしてきた影響を知る事を目的としている。解析用のサンプルは、日本南極地域観測隊が取得してきた昭和基地周辺からのものを使用し、南極外からの環境汚染の影響と共に、昭和基地などの南極観測活動が現地環境に及ぼす影響も検出する。 当該年度は予備調査として、南極昭和基地および周辺地域から採取されたコケ植生...
❏海洋環境・生態系を理解するための重金属安定同位体海洋化学の育成(15H01727)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】宗林 由樹 京都大学, 化学研究所, 教授 (50197000)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 環境分析 / 生物圏現象 / 環境変動 (他8件)
【概要】海水中Ni, Cu, Zn安定同位体比の測定法を確立した.岩石中Ni同位体比の精密測定のため,新しい化学分離法を開発した.国際共同研究により亜鉛の同位体比の新しい標準物質を確立した.白鳳丸KH-15-3航海(東シナ海)とKH-17-3航海(亜寒帯北太平洋)で海水試料を採取した.KH-14-6 航海(南極海・南太平洋)の海水試料を用いて,溶存態Ni, Cu, Znの濃度と安定同位体比の鉛直断面分布を...
【環境学】環境保全学:環境動態環境変動を含む研究件
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【環境学】環境保全学:海洋科学環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【環境学】環境保全学:データロガー環境変動を含む研究件
❏大型鯨類をバイオセンサーとした中深層生態系観測(17K12813)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】青木 かがり 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (60526888)
【キーワード】海生哺乳類 / 高次捕食者 / 鯨類 / 海洋生態系 / 中深層生態系 (他17件)
【概要】海洋の高次捕食者である鯨類の栄養状態はその海域の生産性に大きく影響を受け、その動態は優れた環境応答の指標となる。しかし、広大な海洋で自由に動く鯨類の栄養状態を、殺さずに調べることは難しい。また、水面と中深層を高頻度で往復する大型ハクジラ類は効率的な海洋観測のプラットフォームとなり得る。本研究では、鯨類の行動や栄養状態の変化を指標とし、海洋生態系をトップダウン的に観測する手法を確立することを試みた。...
❏海洋表層の環境変動に対する中深層性大型捕食動物の生態応答の解明(23255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / データロガー / バイオロギング (他6件)
【概要】海洋の中深層に潜水する大型動物・ゾウアザラシ類の捕食行動と海洋環境変動の関係を明らかにするために、動物装着型データロガーによる採餌行動の研究を行った。捕食行動を長期間(3-5ヶ月)記録できる加速度ロガーや、カメラロガーを新規に開発し、北東太平洋を回遊するゾウアザラシに取り付けた。その結果、アザラシが小型の中深層性魚類(ハダカイワシなど)を主な餌とし、400-600mの中深層に捕食が集中すること、亜...
❏南極海におけるペンギン類の長期生態変動メカニズムの解明(20310016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / 極域科学 / バイオロギング (他6件)
【概要】南極海におけるペンギン類の個体数変動の種間・地域間の違いをもたらすメカニズムを明らかにするために、最新の動物装着型記録計による採餌行動の研究を行った。ペンギンの採餌行動とその環境要因(特に海氷分布)との関係は、同所的に生息する種間および同種の地域間で異なることが明らかになった。採餌行動の種間・地域間の違いにより、海洋環境変化がペンギンの繁殖に与える影響は異なり、それによって個体数変動の違いが生じて...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋物理環境変動を含む研究件
❏黒潮本流域と黒潮内側域における栄養塩の水平及び鉛直輸送量の解明(26287116)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】郭 新宇 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10322273)
【キーワード】栄養塩輸送 / 黒潮 / 黒潮続流 / 湧昇流 / 再循環 (他15件)
【概要】低次生態系モデルの出力を用いて、黒潮本流域を挟む両側面における栄養塩の水平輸送量および有光層の底面における栄養塩の鉛直輸送量の年平均値を求めた。計算結果から、1)日本南岸の黒潮内側域から黒潮本流域への栄養塩の水平輸送量が比較的大きいこと、2)混合水域から黒潮続流域に、さらに黒潮続流域から亜熱帯域に水平方向の硝酸塩輸送量を有すること、3)ルソン海峡付近と黒潮続流域では大きな鉛直方向の栄養塩輸送量があ...
❏希ガスをトレーサーとした太平洋における海洋循環の解明(17101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2009
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 海洋物理 / 陸水学 / 地球観測 (他13件)
【概要】太平洋深層の海洋循環を調べるため、新たに高精度の分析システムを構築し、ヘリウム同位体比の分布図を作成した。西部北太平洋では、深さ2500mでは低緯度の西向流はフィリピン海に流れ込む一方、3000mではマリアナ弧に沿って北に向きを変えることを明らかにした。ヘリウムの異常が少ない深さ4000mでも、係留系によって北向きの流れが確認できた。これらの観測結果は高解像度の診断的数値シミュレーションの結果と一...
【数物系科学】地球惑星科学:国際対比環境変動を含む研究件
❏蝦夷層群と熱河層群相当層の化石・炭素同位体・シーケンス層序による対比と古環境解析(19340157)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】平野 弘道 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00037293)
【キーワード】進化古生物学 / 白亜紀 / 温室時代 / 環境変動 / 炭素同位体層序 (他9件)
【概要】(1)黒竜江省鶏西市の鶏西層群城子河層から試料を採集し安定炭素同位体比分析を実施し,高精度国際対比を行なった.(2)また,勃利市郊外の詳細層準不明の鶏西層群について同様の分析を実施し,対比を確定した.(3)河北省冀北地区の下部白亜系について,堆積学的研究を実施した.(4)吉林省延吉市周辺の下部白亜系より石灰質団塊を収集し,同時代の大気二酸化炭素分圧を求めた.(5)重慶市に分布する下部ジュラ系につい...
❏白亜紀環境変動の進化古生物学・層序学・地球化学的研究(15340178)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】平野 弘道 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00037293)
【キーワード】大型化石層序 / 炭素同位体層序 / シーケンス層序 / 国際対比 / 環境変動 (他9件)
【概要】(1)北海道天塩中川地域の白亜系空知層群・蝦夷層群境界部について,放散虫の抽出・同定のほかに,XRFにより主要元素組成,微量元素組成の分析を行ない,統計処理を施し,両層群の移り変わりが地球化学的にどのような特徴を示すか検討した.その結果,野外の肉眼観察とは全く異なる移り変わりを示していることが明らかとなった. (2)北海道中頓別地域の蝦夷層群について,アンモナイト類・イノセラムス類・その他の軟体動...
【数物系科学】地球惑星科学:黒潮環境変動を含む研究件
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏黒潮本流域と黒潮内側域における栄養塩の水平及び鉛直輸送量の解明(26287116)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】郭 新宇 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10322273)
【キーワード】栄養塩輸送 / 黒潮 / 黒潮続流 / 湧昇流 / 再循環 (他15件)
【概要】低次生態系モデルの出力を用いて、黒潮本流域を挟む両側面における栄養塩の水平輸送量および有光層の底面における栄養塩の鉛直輸送量の年平均値を求めた。計算結果から、1)日本南岸の黒潮内側域から黒潮本流域への栄養塩の水平輸送量が比較的大きいこと、2)混合水域から黒潮続流域に、さらに黒潮続流域から亜熱帯域に水平方向の硝酸塩輸送量を有すること、3)ルソン海峡付近と黒潮続流域では大きな鉛直方向の栄養塩輸送量があ...
❏生息深度の異なる浮遊性有孔虫の14C年代差から探る黒潮域の亜表層水塊変動(22654061)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】14C年代差 / 環境変動 / 気候変動 / 有孔虫 / 黒潮 (他7件)
【概要】北西太平洋の黒潮流域や亜熱帯ジャイヤ域から得られた複数の海洋コアを用いて,異なる生息水深を持つ浮遊性有孔虫種の放射性炭素(^<14> C)年代測定および酸素同位体分析を行い,表層.亜表層間の^<14> C年代差および酸素同位体偏差を復元した。その結果,完新世では表層.亜表層^<14> C年代差はほとんど存在しないが,最終融氷期および最終氷期最寒期には1000年を...
【数物系科学】地球惑星科学:古海洋学環境変動を含む研究件
❏数十年スケールのイワシ資源量動態と中世温暖期に資源量低下を招いた機構の解明(22340155)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
【キーワード】イワシ類 / 魚類資源変動 / 海洋生態系 / 気候変動 / 太平洋 (他11件)
【概要】地球温暖化に伴って、数十年スケールで大変動する太平洋のイワシ資源は、今後どのような変動を示すのか。中世温暖期におけるイワシ存在量の数十年スケール変動の振幅変化とそのメカニズムの解明を試みた。マイワシには過去1000年間において300年スケールの変動が見つかり、中世温暖期とそれにつづく小氷期という汎地球規模の気候変動に対して応答しないことがわかった。一方で、マイワシ存在量の300年スケール変動の背後...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【数物系科学】地球惑星科学:北太平洋環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
【数物系科学】地球惑星科学:北太平洋中層水環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【数物系科学】地球惑星科学:同位体環境変動を含む研究件
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
❏東アジアの気候変動の特徴と地球規模気候変動との同期(16310008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】北川 浩之 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (00234245)
【キーワード】アジア / 気候変動 / 環境変動 / 同位体 / 編年 (他10件)
【概要】地球規模・アジア・東アジアの3つの異なる空間スケールにおける気候変動の同時進行性及び地域特性を検証することを目的として本研究を実施した。気候変動に関する十分なデータセットが得られていない陸域の気候変動復元の新たな方法の確立、海洋と陸域から復元された気候変動復元の年代編年の違いを最少にすることを目的とした。具体的には,気候変動指標として有効と考えられる湖沼堆積物に含まれる珪藻化石のケイ素・酸素同位体...
【数物系科学】地球惑星科学:炭素同位体層序環境変動を含む研究件
❏蝦夷層群と熱河層群相当層の化石・炭素同位体・シーケンス層序による対比と古環境解析(19340157)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】平野 弘道 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00037293)
【キーワード】進化古生物学 / 白亜紀 / 温室時代 / 環境変動 / 炭素同位体層序 (他9件)
【概要】(1)黒竜江省鶏西市の鶏西層群城子河層から試料を採集し安定炭素同位体比分析を実施し,高精度国際対比を行なった.(2)また,勃利市郊外の詳細層準不明の鶏西層群について同様の分析を実施し,対比を確定した.(3)河北省冀北地区の下部白亜系について,堆積学的研究を実施した.(4)吉林省延吉市周辺の下部白亜系より石灰質団塊を収集し,同時代の大気二酸化炭素分圧を求めた.(5)重慶市に分布する下部ジュラ系につい...
❏白亜紀環境変動の進化古生物学・層序学・地球化学的研究(15340178)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】平野 弘道 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00037293)
【キーワード】大型化石層序 / 炭素同位体層序 / シーケンス層序 / 国際対比 / 環境変動 (他9件)
【概要】(1)北海道天塩中川地域の白亜系空知層群・蝦夷層群境界部について,放散虫の抽出・同定のほかに,XRFにより主要元素組成,微量元素組成の分析を行ない,統計処理を施し,両層群の移り変わりが地球化学的にどのような特徴を示すか検討した.その結果,野外の肉眼観察とは全く異なる移り変わりを示していることが明らかとなった. (2)北海道中頓別地域の蝦夷層群について,アンモナイト類・イノセラムス類・その他の軟体動...
【数物系科学】地球惑星科学:海洋環境変動環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
【数物系科学】地球惑星科学:地球化学環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
【数物系科学】地球惑星科学:地球観測環境変動を含む研究件
❏可聴下波動伝播特性による南極域の多圏融合物理現象解明と温暖化影響評価(26241010)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金尾 政紀 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40233845)
【キーワード】氷河地震 / 温暖化 / インフラサウンド / 脈動波浪 / 氷震微動 (他18件)
【概要】南極昭和基地の地震計と微気圧計の周波数解析により、脈動と微気圧擾乱の短時間変動、日周・季節・経年変化を求めた。また同基地の地震検知率を海氷分布と比較・統計解析を行い、気象・気候・温暖化の影響を検討した。さらにリュツォ・ホルム湾域のアレイ観測網を用いて、氷河地震や氷震微動の時空間分布、周波数・波動伝播特性を調べた。 広域データを利用し、内陸部や西南極の氷河地震活動や音源を比較検討した。また砕氷船の走...
❏地球大気OH・酸素原子リモート計測のためのテラヘルツ波ヘテロダインセンサーの開発(19310009)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】前澤 裕之 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (00377780)
【キーワード】地球観測 / リモートセンシング / テラヘルツ / 赤外材料・素子 / 量子エレクトロニクス (他9件)
【概要】大気中の酸素原子(OI)やOHラジカルは、オゾン層回復・破壊や地球温暖化、揮発性有機物質の消失過程について理解を深める上で鍵を握る成分である。我々はこれらのガス種の1.8-4THz帯スペクトル線のリモートセンシグを実現すべく、NbTiN超伝導細線を集積したホットエレクトロンボロメータミクサと呼ばれる次世代のヘテロダイン検出素子の改良・開発を行った。さらに、低振動のパルス管冷凍機を用いた冷却性能評価...
❏希ガスをトレーサーとした太平洋における海洋循環の解明(17101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2009
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 海洋物理 / 陸水学 / 地球観測 (他13件)
【概要】太平洋深層の海洋循環を調べるため、新たに高精度の分析システムを構築し、ヘリウム同位体比の分布図を作成した。西部北太平洋では、深さ2500mでは低緯度の西向流はフィリピン海に流れ込む一方、3000mではマリアナ弧に沿って北に向きを変えることを明らかにした。ヘリウムの異常が少ない深さ4000mでも、係留系によって北向きの流れが確認できた。これらの観測結果は高解像度の診断的数値シミュレーションの結果と一...
【数物系科学】地球惑星科学:地球史環境変動を含む研究件
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
❏天体衝突が地球表層環境に与える影響の解明:巨大蒸気雲中の化学反応の解析(14340167)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】五十嵐 丈二 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00202854)
【キーワード】高速天体衝突 / 衝突蒸気雲 / K / T境界事件 / 大量絶滅 (他9件)
【概要】本研究計画では、K/T巨大衝突蒸気雲中での硫黄酸化物の酸化還元反応プロセスの解明を目的とした実験と理論計算を行った。 実験では、Anhydrite(硬石膏、CaSO4)に高出力パルスレーザーを照射することにより、高温高圧の蒸気雲を発生させる。この模擬衝突蒸気雲の化学組成を本計画で導入した四重極質量分析器を用いて測定し、蒸気雲のサイズ・初期温度圧力状態に対するSO2/SO3比の経験的なスケーリング則...
【数物系科学】地球惑星科学:南極環境変動を含む研究件
❏南極陸上植生コアに刻まれた人新世における地球環境変動の解析(19H04321)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (90221788)
【キーワード】人新世 / 地球環境モニタリング / コケ植物 / 植生コア / 重金属 (他10件)
【概要】本研究では、南極地域に生育するコケ植物からなる植生コアの解析によって、人新世における人間活動が地球環境に及ぼしてきた影響を知る事を目的としている。解析用のサンプルは、日本南極地域観測隊が取得してきた昭和基地周辺からのものを使用し、南極外からの環境汚染の影響と共に、昭和基地などの南極観測活動が現地環境に及ぼす影響も検出する。 当該年度は予備調査として、南極昭和基地および周辺地域から採取されたコケ植生...
❏酸素同位体観測による南極沿岸海洋への氷床融解水流入の直接評価(17H01615)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】氷床融解 / 南大洋 / 南極氷床 / 酸素同位体比 / 環境変動 (他10件)
【概要】南極氷床の融解が海水位上昇や海洋深層循環にもたらす影響を調べるため、氷床融解水の特定に不可欠な特殊トレーサーである酸素安定同位体比の国際的な観測網を構築し、融解水の海洋中での存在量とその変化を直接的に評価した。周極的にみて融解量の多い場所を特定した。アデリーランド沖の海域で氷床融解に起因する淡水量が2010年代中盤まで増加した傾向を捉えた。一方2010年代中盤以降、西南極で棚氷融解量が減少し、その...
【数物系科学】地球惑星科学:地質学環境変動を含む研究件
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
❏NADWの初期発達史:太平洋流入仮説の提唱から検証まで(26247086)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
【キーワード】硫黄同位体比 / 炭酸塩 / バライト / 深海掘削 / 始新世 (他19件)
【概要】世界各地の8つの始新世の深海掘削コアを用いて遠洋性バライト及び炭酸塩付随硫酸(CAS)を抽出し,その硫黄同位体比(d34S)を測定した.遠洋性バライトは極めてまれで,当時のNADWをトレースする素材にはならなかった.50Maのd34S急上昇イベントはバライトとCASのどちらにも検出されなかった.海水のd34Sは51-41Maの期間に漸進的に上昇した.バライトとCASの両方を検出した試料における両者...
❏原生代の温暖化:下部地殻岩石に見る大規模脱二酸化炭素イベントの証拠と表層環境変動(20606002)
【研究テーマ】地球システム変動
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】大森 聡一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特任准教授 (90267469)
【キーワード】原生代 / 温室効果 / 脱炭酸反応 / 下部地殻 / 環境変動 (他12件)
【概要】南インド・ケララ州と北米アディロンダック山地の下部地殻岩について,地質調査,薄片観察・記載を行なった。各試料についてCO_2流体包有物が,ざくろ石やジルコンなどの鉱物に包有されていることが明らかになった。地球史を通した岩石圏CO_2循環と表層環境を結合した数値モデルを構築し,原生代の脱炭酸イベントが表層気温に与えた影響を議論した。沈み込み帯のCO_2の挙動を議論するために,沈み込み帯の温度構造推定...
【数物系科学】地球惑星科学:安定同位体環境変動を含む研究件
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:酸素同位体比環境変動を含む研究件
❏酸素同位体観測による南極沿岸海洋への氷床融解水流入の直接評価(17H01615)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
【キーワード】氷床融解 / 南大洋 / 南極氷床 / 酸素同位体比 / 環境変動 (他10件)
【概要】南極氷床の融解が海水位上昇や海洋深層循環にもたらす影響を調べるため、氷床融解水の特定に不可欠な特殊トレーサーである酸素安定同位体比の国際的な観測網を構築し、融解水の海洋中での存在量とその変化を直接的に評価した。周極的にみて融解量の多い場所を特定した。アデリーランド沖の海域で氷床融解に起因する淡水量が2010年代中盤まで増加した傾向を捉えた。一方2010年代中盤以降、西南極で棚氷融解量が減少し、その...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
【数物系科学】地球惑星科学:層位・古生物学環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏数十年スケールのイワシ資源量動態と中世温暖期に資源量低下を招いた機構の解明(22340155)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
【キーワード】イワシ類 / 魚類資源変動 / 海洋生態系 / 気候変動 / 太平洋 (他11件)
【概要】地球温暖化に伴って、数十年スケールで大変動する太平洋のイワシ資源は、今後どのような変動を示すのか。中世温暖期におけるイワシ存在量の数十年スケール変動の振幅変化とそのメカニズムの解明を試みた。マイワシには過去1000年間において300年スケールの変動が見つかり、中世温暖期とそれにつづく小氷期という汎地球規模の気候変動に対して応答しないことがわかった。一方で、マイワシ存在量の300年スケール変動の背後...
【数物系科学】地球惑星科学:古海洋環境変動を含む研究件
❏NADWの初期発達史:太平洋流入仮説の提唱から検証まで(26247086)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授 (50272943)
【キーワード】硫黄同位体比 / 炭酸塩 / バライト / 深海掘削 / 始新世 (他19件)
【概要】世界各地の8つの始新世の深海掘削コアを用いて遠洋性バライト及び炭酸塩付随硫酸(CAS)を抽出し,その硫黄同位体比(d34S)を測定した.遠洋性バライトは極めてまれで,当時のNADWをトレースする素材にはならなかった.50Maのd34S急上昇イベントはバライトとCASのどちらにも検出されなかった.海水のd34Sは51-41Maの期間に漸進的に上昇した.バライトとCASの両方を検出した試料における両者...
❏放散虫サイズとチャートの岩相・化学組成の変化は古生代末環境変動の復元に有効か(23540552)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【研究代表者】桑原 希世子 芦屋大学, 教育学部, 講師 (20507131)
【キーワード】古海洋 / 放散虫化石 / 層状チャート / 環境変動 / 古生代末
【概要】古生代末の大量絶滅に至るグローバルな海洋環境変動を解明するために,パンサラッサ遠洋域に堆積した最上部ペルム系層状チャートに含まれる放散虫サイズと,チャートの化学組成や岩相との関係を検討した.放散虫アルバイレラのサイズの変動と直接同期するような,チャートの化学組成の変動は現時点では見いだせなかった.しかし,化石群集帯ネオアルバイレラ・オプティマ帯,および化石帯を代表するアルバイレラ・トリアンギュラリ...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【数物系科学】地球惑星科学:古環境環境変動を含む研究件
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【数物系科学】地球惑星科学:古気候環境変動を含む研究件
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【数物系科学】地球惑星科学:白亜紀環境変動を含む研究件
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
❏蝦夷層群と熱河層群相当層の化石・炭素同位体・シーケンス層序による対比と古環境解析(19340157)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】平野 弘道 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00037293)
【キーワード】進化古生物学 / 白亜紀 / 温室時代 / 環境変動 / 炭素同位体層序 (他9件)
【概要】(1)黒竜江省鶏西市の鶏西層群城子河層から試料を採集し安定炭素同位体比分析を実施し,高精度国際対比を行なった.(2)また,勃利市郊外の詳細層準不明の鶏西層群について同様の分析を実施し,対比を確定した.(3)河北省冀北地区の下部白亜系について,堆積学的研究を実施した.(4)吉林省延吉市周辺の下部白亜系より石灰質団塊を収集し,同時代の大気二酸化炭素分圧を求めた.(5)重慶市に分布する下部ジュラ系につい...
❏白亜紀環境変動の進化古生物学・層序学・地球化学的研究(15340178)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2003 - 2005
【研究代表者】平野 弘道 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00037293)
【キーワード】大型化石層序 / 炭素同位体層序 / シーケンス層序 / 国際対比 / 環境変動 (他9件)
【概要】(1)北海道天塩中川地域の白亜系空知層群・蝦夷層群境界部について,放散虫の抽出・同定のほかに,XRFにより主要元素組成,微量元素組成の分析を行ない,統計処理を施し,両層群の移り変わりが地球化学的にどのような特徴を示すか検討した.その結果,野外の肉眼観察とは全く異なる移り変わりを示していることが明らかとなった. (2)北海道中頓別地域の蝦夷層群について,アンモナイト類・イノセラムス類・その他の軟体動...
【数物系科学】地球惑星科学:宇宙線生成核種環境変動を含む研究件
❏アイスコアに刻まれた十~千年スケールの宇宙線強度変動と地球環境変動(22241003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】宇宙線イベント / 環境変動 / 古気候 / アイスコア / 加速器質量分析 (他11件)
【概要】南極ドームふじアイスコア中の過去72万年にわたる宇宙線生成核種記録を加速器質量分析で分析した。特徴的な宇宙線イベント(ラシャンプ、ブレーク、アイスランドベイズン)を詳細に解析したところ、宇宙線生成核種(特にベリリウム10)の記録が、グn一バルなイベントの記録となっていることが証明された。これにより、古環境研究における、より信頼性の高い年代指標を確立する道が拓けた。 ...
❏アイスコア中の宇宙線生成核種による宇宙線と地球環境の変動史に関する研究(19201003)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】松崎 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60313194)
【キーワード】アイスコア / 宇宙線生成核種 / 環境変動 / 加速器質量分析 / 宇宙線
【概要】過去72万年の記録を保持している南極アイスコア中の宇宙線生成核種Be-10,Al-26,およびCl-36を,加速器質量分析の手法により測定した。その結果,様々な年代領域において,これらの核種の生成量の変動と,太陽活動,地球磁場,および地球の中緯度地域の気候の変動と関係する証拠を多数つかんだ。 ...
【数物系科学】地球惑星科学:気候変動環境変動を含む研究件
❏小区分03050:考古学関連(0)
【研究テーマ】2018
【研究種目】亀ヶ岡社会
【研究期間】狩猟採集社会
【研究代表者】居住システム
【キーワード】祭祀システム
【概要】北極の5地点で、他グループにより他の手法で測定されてきたBCの値をCOSMOSの値と比較し、COSMOS以外の測定器の値をBCに変換するための係数とその変動を推定した。この結果を論文として国際誌に発表した。 降水中の酸化鉄(FeOx)レーザー誘起白熱法で測定するのであるが、BCとの分離、水からの抽出効率、長期保存した場合の粒径分布の安定性といった点について、実験的・理論的に調べた。この結果を論文と...
❏グローバルな環境変動の中の人間-サンゴ礁関係:メラネシアにおける文化人類学的研究(19K13468)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】里見 龍樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (30802459)
【キーワード】自然 / メラネシア / サンゴ礁 / ソロモン諸島マライタ島 / 気候変動 (他6件)
【概要】本研究は、南西太平洋のソロモン諸島マライタ島のサンゴ礁で独自の海上居住を営む「海の民」の事例に即して、「人新世」とも呼ばれる環境変動の時代における人間-環境関係を人類学的にとらえ直そうとするものである。本来の計画では、国内での理論的な研究とソロモン諸島での民族誌的フィールドワークを組み合わせ、「自然の人類学」の現代的なあり方を探究する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により研究計画は大...
❏紀元前一千年紀前半の気候変動期における縄文晩期社会システムの変容プロセス(18K12557)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】根岸 洋 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (20726640)
【キーワード】亀ヶ岡社会 / 狩猟採集社会 / 居住システム / 祭祀システム / 低湿地遺跡 (他14件)
【概要】本研究課題の目的は、縄文晩期の亀ヶ岡社会が初期農耕社会へと変容したプロセスを、社会システムの変容に着目した多角的視点から捉え直すことである。対象時期は紀元前10世紀から同5世紀とした。本研究ではまず上新城中学校遺跡の発掘調査を実施し、居住域を囲む溝跡の年代を特定して居住システムの特徴を明らかにした。次に鐙田遺跡出土遺物の再整理を行い、またボーリング調査も併せて実施し、遺跡の継続期間と環境変動との関...
【数物系科学】地球惑星科学:堆積物環境変動を含む研究件
❏完新世の地球環境変動に対するサンゴ礁堆積物生産量変動モデルの確立(16H02940)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 和彦 琉球大学, 理学部, 教授 (00343377)
【キーワード】サンゴ礁 / 完新世 / 堆積物 / 有孔虫 / 放射性炭素年代 (他10件)
【概要】完新世の地球環境変動に伴って生物源砕屑粒子から構成されるサンゴ礁堆積物の生産量が変化した可能性を探るために,久米島ハテノハマ周辺海域を例に地形学・堆積学・生態学・生理学の研究成果を融合させたサンゴ礁堆積物生産量変動モデルを確立することを目的とした。研究成果を統合すると,現在の州島堆積物の主要構成粒子である有孔虫砂(星砂)は約1500~2000年前に北側の離水サンゴ礁で形成され,潮流や波浪により徐々...
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【数物系科学】地球惑星科学:有孔虫環境変動を含む研究件
❏完新世の地球環境変動に対するサンゴ礁堆積物生産量変動モデルの確立(16H02940)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 和彦 琉球大学, 理学部, 教授 (00343377)
【キーワード】サンゴ礁 / 完新世 / 堆積物 / 有孔虫 / 放射性炭素年代 (他10件)
【概要】完新世の地球環境変動に伴って生物源砕屑粒子から構成されるサンゴ礁堆積物の生産量が変化した可能性を探るために,久米島ハテノハマ周辺海域を例に地形学・堆積学・生態学・生理学の研究成果を融合させたサンゴ礁堆積物生産量変動モデルを確立することを目的とした。研究成果を統合すると,現在の州島堆積物の主要構成粒子である有孔虫砂(星砂)は約1500~2000年前に北側の離水サンゴ礁で形成され,潮流や波浪により徐々...
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
❏生息深度の異なる浮遊性有孔虫の14C年代差から探る黒潮域の亜表層水塊変動(22654061)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2010 - 2011
【研究代表者】池原 実 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (90335919)
【キーワード】14C年代差 / 環境変動 / 気候変動 / 有孔虫 / 黒潮 (他7件)
【概要】北西太平洋の黒潮流域や亜熱帯ジャイヤ域から得られた複数の海洋コアを用いて,異なる生息水深を持つ浮遊性有孔虫種の放射性炭素(^<14> C)年代測定および酸素同位体分析を行い,表層.亜表層間の^<14> C年代差および酸素同位体偏差を復元した。その結果,完新世では表層.亜表層^<14> C年代差はほとんど存在しないが,最終融氷期および最終氷期最寒期には1000年を...
【数物系科学】地球惑星科学:大量絶滅環境変動を含む研究件
❏顕生代の海水オスミウム同位体変動から読み解く地球表層環境変遷(15H02142)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 研究開発センター長代理 (70251329)
【キーワード】堆積物 / オスミウム同位体 / 地球表層環境 / 大規模火成活動 / 隕石衝突 (他28件)
【概要】本研究成果により,(1)顕生代の保存状態のよい堆積岩試料の化石による詳細な解析が進み,年代制約が大きく進展した。例えば,国内で新たなジュラ紀-白亜紀境界層の発見に至るなどの成果が得られた。(2)チャート層を1枚ずつ同位体分析することが可能になり,高年代解像度で変動を追うことが可能となった。その成果の1つとして,後期三畳紀の堆積岩のストロンチウム,オスミウム同位体の上昇から,パレオテチス海の収縮に伴...
❏天体衝突が地球表層環境に与える影響の解明:巨大蒸気雲中の化学反応の解析(14340167)
【研究テーマ】地球化学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】五十嵐 丈二 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00202854)
【キーワード】高速天体衝突 / 衝突蒸気雲 / K / T境界事件 / 大量絶滅 (他9件)
【概要】本研究計画では、K/T巨大衝突蒸気雲中での硫黄酸化物の酸化還元反応プロセスの解明を目的とした実験と理論計算を行った。 実験では、Anhydrite(硬石膏、CaSO4)に高出力パルスレーザーを照射することにより、高温高圧の蒸気雲を発生させる。この模擬衝突蒸気雲の化学組成を本計画で導入した四重極質量分析器を用いて測定し、蒸気雲のサイズ・初期温度圧力状態に対するSO2/SO3比の経験的なスケーリング則...
【数物系科学】地球惑星科学:アジアモンスーン環境変動を含む研究件
❏ロナクレーター湖底堆積物を用いたインド亜大陸気候変動の解明と火星環境への応用(23403015)
【研究テーマ】地質学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】松井 孝典 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 所長 (80114643)
【キーワード】惑星科学 / 惑星探査 / 古気候 / アジアモンスーン / 衝突クレーター (他9件)
【概要】インド・ロナクレーターの調査結果、クレーターに注ぎ込む水を供給している地下の帯水層の存在を示唆する地質データを取得し、それを地形学的に解析することで、乾季と雨季での水の供給メカニズムを明らかにした。また、その知見を元に、火星上の湖底堆積物や水による浸食をうけたクレーターの、地形学的・地質学的解釈を行ない、太古の火星における水供給・循環プロセスを議論した。さらに、ロナクレーターに露出した岩石の年代測...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【数物系科学】天文学:放射性炭素環境変動を含む研究件
❏放射性炭素年代で紐解く北西太平洋における溶存有機物の動きと機能(19H04260)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】乙坂 重嘉 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40370374)
【キーワード】海水 / 溶存有機物 / 炭素循環 / 放射性炭素 / 環境変動 (他6件)
【概要】本研究では、北西部北太平洋及びその縁辺海域において、海水中の溶存有機物の放射性炭素(DOC-14)同位体比から算出される年代を定量し、溶存有機物の濃度分布の情報に、その動態のとなる時間の情報を加えたマップを作成することを第一の目的としている。加えて、2000年代より継続している時系列観測の結果を踏まえ、海水中DOC-14同位体比の近年(概ね過去15年)における変化傾向の有無を検討し、その変化の要因...
❏縄文中期末の「人口激減」に関する同位体地球化学と形質人類学による総合的研究(15H02946)
【研究テーマ】文化財科学・博物館学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
【キーワード】縄文時代 / 狩猟採集民 / 環境変動 / 古食性 / 安定同位体 (他10件)
【概要】ヒトの適応を理解する上で、環境と人口動態の関係は非常に重要であるが、関東地方で見られる縄文時代中期から後期にかけての遺跡数・住居址数の激減について、環境変動とくに寒冷化イベント(ボンド3イベント)の影響についての実証的なデータはない。そこで、人口が激減したとされる中期末から後期初頭の古人骨で炭素・窒素同位体比を分析して、環境悪化の影響を検証したが食性の変化はなかった。また動物歯エナメル質の酸素・炭...
【生物学】基礎生物学:光合成環境変動を含む研究件
❏タイ低地熱帯季節林の森林タイプの成立要因と降水量シフトによる森林機能への影響評価(16H02708)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 厚 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60343787)
【キーワード】熱帯季節林 / タイ / 生理機能データベース / 土壌 / 山火事 (他34件)
【概要】タイの常緑樹林、2つの異なったタイプの乾季落葉樹林といった3つの森林タイプで、そこ生育する樹木種の林冠葉の生理特性を網羅的に調べた。また乾季落葉樹林の乾季に頻発しておこる山火事の温度特性や山火事による樹木の枝の通水性、葉のフェノロジー、土壌呼吸に与える影響を評価し、さらに3種の竹が共存する森林で、一斉開花・枯死後13年間の竹の動態を調べた。これらの結果、タイの土壌タイプの違いと樹木の生理特性は密接...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【工学】建築学:社会変動環境変動を含む研究件
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
❏紅河デルタの環境変動と環境予測(12572040)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】春山 成子 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10267461)
【キーワード】紅河 / デルタ / 海面変動 / 環境変動 / 評価 (他21件)
【概要】平成12年度から平成14年度までの3ヵ年の研究期間のなかで、北部ベトナムの紅河デルタを対象として長期気候変動とこれに呼応して起きる自然環境変動および自然環境動態および環境変化を将来的に展望した場合の環境影響評価について調査研究を行った。共同研究者は気候学、歴史学、地形学、堆積学、環境地理学を研究分野としているため、複合的・総合的に紅河デルタの研究を行った。3ヵ年の共同調査を経て、また、現地研究者の...
【工学】土木工学:海洋循環環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏最終氷期以降の太平洋子午面循環と気候変動(16H04069)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋 / 最終氷期 / 最終退氷期 / 黒潮 (他15件)
【概要】最終氷期以降の北太平洋における海洋循環、特に黒潮と北太平洋中層水の挙動を復元するため、日本列島南方の九州‐パラオ海嶺北部と、伊豆-小笠原弧西方海域において海底堆積物試料を採取した。古水温復元から、最終氷期の黒潮流域における緯度方向の水温勾配は小さくなっていたものの、黒潮フロントの顕著な南下は無かったことが示唆された。底生有孔虫の炭素同位体比から氷期の栄養塩鉛直勾配が大きくなっていたことが示された。...
❏温室地球と氷室地球の分岐点:カナダ太平洋岸白亜系の水温変動記録から探る(15H05213)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【研究代表者】長谷川 卓 金沢大学, 自然システム学系, 教授(リサーチプロフェッサー) (50272943)
【キーワード】北東太平洋 / 白亜紀 / カンパニアン / 古水温 / 酸素同位体比 (他15件)
【概要】カナダ国ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島近傍の小島であるホーンビー島の海蝕台に露出する上部白亜系カンパニアン階-マーストリヒチアン階の地質調査を行い,得られた地質試料の酸素および炭素同位体比分析を行った. 最も重要な成果は,長径約2mの炭酸塩コンクリ―ションがメタン冷湧水性炭酸塩であることを同定したこと,そしてその酸素同位体比から,カンパニアン期後期には東太平洋の水深約200mの海底に約8...
【工学】総合工学:先端機能デバイス環境変動を含む研究件
❏地球大気OH・酸素原子リモート計測のためのテラヘルツ波ヘテロダインセンサーの開発(19310009)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】前澤 裕之 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (00377780)
【キーワード】地球観測 / リモートセンシング / テラヘルツ / 赤外材料・素子 / 量子エレクトロニクス (他9件)
【概要】大気中の酸素原子(OI)やOHラジカルは、オゾン層回復・破壊や地球温暖化、揮発性有機物質の消失過程について理解を深める上で鍵を握る成分である。我々はこれらのガス種の1.8-4THz帯スペクトル線のリモートセンシグを実現すべく、NbTiN超伝導細線を集積したホットエレクトロンボロメータミクサと呼ばれる次世代のヘテロダイン検出素子の改良・開発を行った。さらに、低振動のパルス管冷凍機を用いた冷却性能評価...
❏加速度のマイクロ計測による潜水性海鳥の最適採食行動の研究(17370007)
【研究テーマ】生態・環境
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】綿貫 豊 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (40192819)
【キーワード】行動学 / 海洋生態 / 生態学 / 先端機能デバイス / 環境変動
【概要】海鳥はクジラやアザラシにくらべ体重補正するとはるかに長く深く潜水する。その生理的メカニズムの解明のため室内実験がくりかえされてきた。潜水中は酸素供給が制約されるため最適採食行動の理論的研究テーマとしても注目されている。しかしながら、潜水中のエネルギーコストと餌獲得の測定が困難なため実証研究は不十分であった。本研究は野外の海鳥の潜水行動と餌捕獲を詳細に測定して、変化する海洋環境中での最適潜水戦略を分...
【工学】総合工学:河川環境変動を含む研究件
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
❏紅河デルタの環境変動と環境予測(12572040)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】春山 成子 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10267461)
【キーワード】紅河 / デルタ / 海面変動 / 環境変動 / 評価 (他21件)
【概要】平成12年度から平成14年度までの3ヵ年の研究期間のなかで、北部ベトナムの紅河デルタを対象として長期気候変動とこれに呼応して起きる自然環境変動および自然環境動態および環境変化を将来的に展望した場合の環境影響評価について調査研究を行った。共同研究者は気候学、歴史学、地形学、堆積学、環境地理学を研究分野としているため、複合的・総合的に紅河デルタの研究を行った。3ヵ年の共同調査を経て、また、現地研究者の...
【工学】総合工学:リモートセンシング環境変動を含む研究件
❏地球大気OH・酸素原子リモート計測のためのテラヘルツ波ヘテロダインセンサーの開発(19310009)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】前澤 裕之 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (00377780)
【キーワード】地球観測 / リモートセンシング / テラヘルツ / 赤外材料・素子 / 量子エレクトロニクス (他9件)
【概要】大気中の酸素原子(OI)やOHラジカルは、オゾン層回復・破壊や地球温暖化、揮発性有機物質の消失過程について理解を深める上で鍵を握る成分である。我々はこれらのガス種の1.8-4THz帯スペクトル線のリモートセンシグを実現すべく、NbTiN超伝導細線を集積したホットエレクトロンボロメータミクサと呼ばれる次世代のヘテロダイン検出素子の改良・開発を行った。さらに、低振動のパルス管冷凍機を用いた冷却性能評価...
❏巨大河川の環境変動が社会環境へ及ぼす影響評価-メコン川流域の場合-(16251001)
【研究テーマ】地理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10267461)
【キーワード】メコン河 / デルタ / 環境復元 / リモートセンシング / 水文GIS (他24件)
【概要】本研究では、アジアモンスーンの影響を受け得意な洪水を引き起こすメコンデルタを対象に、オールコアボーリングを行い、堆積物から古地理の復元を行い、巨大湖沼トンレサップ湖、ならびに、メコンデルタの完新世の古環境復元を行った。完新世のメコンデルタの環境変動、最近のベトナムの河川改造に伴う洪水変化が農業地域に洪水変異を与えたことを明らかにした。メコンデルタの環境変動が人間活動・社会変動に与えた影響を評価する...
【工学】総合工学:海洋資源環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏気候変化と人間活動に応答する海洋生態系の歴史的変遷と将来予測(16108002)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2004 - 2008
【研究代表者】岸 道郎 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (90214767)
【キーワード】水産海洋学 / 海洋生態系 / モデル / 黒潮 / 親潮 (他16件)
【概要】日本周辺の黒潮・親潮・対馬暖流の各生態系を対象として, (1) 気候変化に伴う海洋環境と生産力の歴史的変化が生態系構造と機能, 特に低次栄養段階生物の生産, 種多様性, 卓越種交替にどのような影響を与えてきたか(ボトムアップコントロール), (2) 高次生物と漁業活動が各生態系の構造と機能にどのように影響してきたか(トップダウンコントロール), (3) 物理-低次生産-高次生産-資源利用に関する多...
【工学】総合工学:海洋保全環境変動を含む研究件
❏沿岸生態系におけるアマモ場からの懸濁態有機物移出過程の定量的評価に関する研究(24510008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】福田 秀樹 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (30451892)
【キーワード】生物地球化学 / 沿岸生態学 / アマモ場 / 東日本大震災 / 海洋生態 (他8件)
【概要】沿岸域におけるアマモ場は流入する懸濁態有機物を捕捉することで、陸域からの流入負荷を緩衝する機能を持つとされている。東日本大震災に伴う津波により被害を受けた岩手県大槌湾の回復状態の異なるアマモ場における懸濁態有機物および沈降粒子の特性を比較することで、アマモ場が持つ緩衝機能が周辺の生産性の乏しい生態系に対する役割を検討した。アマモ繁茂状況により底質の再懸濁のしやすさと懸濁態有機物の蓄積状況に差異が見...
❏東アジア沿岸域における地下水流出に伴う炭素・栄養塩類負荷量の評価(17403002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】谷口 真人 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (80227222)
【キーワード】環境変動 / 海洋物理・陸水学 / 地下水学 / 水圏現象 / 海洋保全 (他7件)
【概要】地下水湧出に伴う栄養塩類の海への負荷は、沿岸域生態系へ大きな影響を与えていると考えられているが、その評価は始まったばかりである。本研究では、海底地下水湧出に伴う栄養塩(窒素・リン等)と炭素の負荷量の評価を東アジア沿岸域において行い、日本での研究成果との比較を行い、海底地下水湧出が沿岸域の生態系に与える影響の解明に挑戦する。アジアでの海底地下水研究は日本を除いてあまり行われておらず、本研究グループが...
【工学】総合工学:二酸化炭素環境変動を含む研究件
❏原生代の温暖化:下部地殻岩石に見る大規模脱二酸化炭素イベントの証拠と表層環境変動(20606002)
【研究テーマ】地球システム変動
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【研究代表者】大森 聡一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特任准教授 (90267469)
【キーワード】原生代 / 温室効果 / 脱炭酸反応 / 下部地殻 / 環境変動 (他12件)
【概要】南インド・ケララ州と北米アディロンダック山地の下部地殻岩について,地質調査,薄片観察・記載を行なった。各試料についてCO_2流体包有物が,ざくろ石やジルコンなどの鉱物に包有されていることが明らかになった。地球史を通した岩石圏CO_2循環と表層環境を結合した数値モデルを構築し,原生代の脱炭酸イベントが表層気温に与えた影響を議論した。沈み込み帯のCO_2の挙動を議論するために,沈み込み帯の温度構造推定...
❏サンゴ礁における炭素循環とその環境変動に伴う変化(08041100)
【研究テーマ】自然地理学
【研究種目】国際学術研究
【研究期間】1996 - 1997
【研究代表者】茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
【キーワード】サンゴ礁 / 二酸化炭素 / 環境変動 / サンゴ / オーストラリア (他7件)
【概要】サンゴ礁は、光合成と石灰化とを通じて地球規模の炭素循環に関わっている.また炭素循環過程は、数1000年オーダーでの環境変動とそれに伴うサンゴ礁地形の形成とともに変化してきたと考えられる.本研究では,代表的な大陸型の堡礁であるグレートバリアリ-フと大洋島型の堡礁であるパラオ諸島とにおいて,サンゴ礁地形と生物分布,サンゴ礁上における生産速度,外洋-堡礁-ラグーン間での海水と炭素の収支、サンゴ礁地形の形...
【工学】総合工学:モデル環境変動を含む研究件
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
❏気候変化と人間活動に応答する海洋生態系の歴史的変遷と将来予測(16108002)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2004 - 2008
【研究代表者】岸 道郎 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (90214767)
【キーワード】水産海洋学 / 海洋生態系 / モデル / 黒潮 / 親潮 (他16件)
【概要】日本周辺の黒潮・親潮・対馬暖流の各生態系を対象として, (1) 気候変化に伴う海洋環境と生産力の歴史的変化が生態系構造と機能, 特に低次栄養段階生物の生産, 種多様性, 卓越種交替にどのような影響を与えてきたか(ボトムアップコントロール), (2) 高次生物と漁業活動が各生態系の構造と機能にどのように影響してきたか(トップダウンコントロール), (3) 物理-低次生産-高次生産-資源利用に関する多...
❏重油で汚染された沿岸環境系における多環芳香族炭化水素の動態解析と将来予測(16310006)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2006
【研究代表者】川西 琢也 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (80234087)
【キーワード】環境変動 / 環境分析 / 環境技術 / 化学物質動態 / 分配係数 (他20件)
【概要】1997年のナホトカ号事故で重度に汚染された海岸においても,海岸砂等については,多環芳香族炭化水素(PAHs)濃度はほぼバックグラウンドに近いところまで汚染が回復している.残留重油は岩の窪みなど一部に存在している程度である.ただし,残留重油中のPAHs濃度は,事故後2年までに約1/3に減少したものの,7年後にもほぼ同じ濃度であり,残留重油中のPAHは長期にわたって存在し続けることが分かった. 2年...
【工学】総合工学:津波環境変動を含む研究件
❏アジア・アフリカ地域における沿岸災害脆弱性変容の調査(22404011)
【研究テーマ】水工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】柴山 知也 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40143391)
【キーワード】津波 / 高潮 / 途上国 / 環境変動 / 減災 (他13件)
【概要】2010年のチリ地震津波、同年のスマトラ島沖地震津波(メンタワイ諸島)、2012年のハリケーン・サンディー高潮(米国ニューヨーク)、2013年の台風ヨランダ高潮(フィリピン国レイテ島)などの海外で発生した沿岸域災害の調査を実施し、被災機構を解明した。近年の沿岸域土地利用の高密度化と輻輳化、さらに高潮の場合には地球気候の変動による台風の巨大化が大きな被害をもたらしていることが解った。 高潮、高波被害...
❏2004年インド洋大津波の被害実態を考慮した新しい津波工学の展開(18201033)
【研究テーマ】自然災害科学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】今村 文彦 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40213243)
【キーワード】沿岸環境インパクト / 普及・復興 / 回復 / 津波堆積物 / 被害推定 (他21件)
【概要】2004年インド洋津波の実態調査を元に,沿岸環境も含めた総合的な減災を目指す新しい津波工学の分野を模索した.被災後5年間のフィールド調査結果を基に,Fragility関数を用いた津波被害推定手法の提案,流れによる漂流物や土砂移動の実態と予測モデル,さらには,マングローブなどの植生による減災効果とその限界,最後に,浸食や堆積などの地形変化も含めた沿岸環境へのインパクトと回復過程の状況を定量的に検討す...
【農学】生産環境農学:ベーリング海環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【農学】生産環境農学:地球変動予測環境変動を含む研究件
❏北極におけるエアロゾルの動態と気候影響(20H00638)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測
【概要】北極の5地点で、他グループにより他の手法で測定されてきたBCの値をCOSMOSの値と比較し、COSMOS以外の測定器の値をBCに変換するための係数とその変動を推定した。この結果を論文として国際誌に発表した。 降水中の酸化鉄(FeOx)レーザー誘起白熱法で測定するのであるが、BCとの分離、水からの抽出効率、長期保存した場合の粒径分布の安定性といった点について、実験的・理論的に調べた。この結果を論文と...
❏北極の気候影響に関わるブラックカーボンの挙動の解明(16H01770)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
【キーワード】環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測 / 機構変動
【概要】急速に温暖化が進行しつつある北極域での気候変動には、温室効果に加え、エアロゾルの影響も大きいと考えられているが、その不確定性も大きい。ブラックカーボン(BC)は大気中での加熱作用に加え、雪氷面に沈着し雪・氷の反射率を低下させる効果がある。これらの効果はBCの微物理特性・濃度・沈着量に依存する。またこれらの物理量は、その発生・輸送・沈着過程に大きく支配される。北極域でのこれらの物理量の高精度観測が著...
❏地球大気OH・酸素原子リモート計測のためのテラヘルツ波ヘテロダインセンサーの開発(19310009)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【研究代表者】前澤 裕之 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (00377780)
【キーワード】地球観測 / リモートセンシング / テラヘルツ / 赤外材料・素子 / 量子エレクトロニクス (他9件)
【概要】大気中の酸素原子(OI)やOHラジカルは、オゾン層回復・破壊や地球温暖化、揮発性有機物質の消失過程について理解を深める上で鍵を握る成分である。我々はこれらのガス種の1.8-4THz帯スペクトル線のリモートセンシグを実現すべく、NbTiN超伝導細線を集積したホットエレクトロンボロメータミクサと呼ばれる次世代のヘテロダイン検出素子の改良・開発を行った。さらに、低振動のパルス管冷凍機を用いた冷却性能評価...
【農学】森林圏科学:水循環環境変動を含む研究件
❏インドシナにおけるゴム林の爆発的拡大:環境影響評価と適正造成計画の提案(23405028)
【研究テーマ】森林科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】熊谷 朝臣 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 准教授 (50304770)
【キーワード】環境対応 / 環境変動 / 国際協力 / 水循環 / 炭素循環
【概要】インドシナ内陸部山地において、ゴム林が急速に拡大しており、さらに今後の加速が予測されている。ゴム林への土地利用変化が生物多様性や局地の水・炭素循環に及ぼす悪影響が指摘され始めているが、その定量的評価は絶対的に不足している。またゴム林の拡大により、リファレンスシナリオにゴム林における炭素吸収・排出量の評価値を反映させる必要性が高まっている。そこで本研究では、ゴム林造成とその背景となる環境変動が地域の...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
❏梅雨経年変動の予測可能性について(17540413)
【研究テーマ】気象・海洋物理・陸水学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2005 - 2008
【研究代表者】冨田 智彦 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (20344301)
【キーワード】梅雨 / 気候変動 / 環境変動 / 水循環 / 地球変動予測 (他6件)
【概要】本研究計画では、我が国の夏季水資源管理にとって重要な梅雨降水の年々変動特性、関連する大規模大気循環場、そして西太平洋における大気海洋相互作用の役割を議論する。主な研究成果は、(1)黒潮域の大気海洋相互作用が10 年規模の梅雨前線活動に及ぼす影響を明らかにした点、(2)エルニーニョ/南方振動現象が梅雨前線の北進中にその活動度をいかに変質させるか、を解明した点、そして(3)梅雨前線活動に2-3 年周期...
【農学】水圏応用科学:生態学環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏沿岸生態系におけるアマモ場からの懸濁態有機物移出過程の定量的評価に関する研究(24510008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】福田 秀樹 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (30451892)
【キーワード】生物地球化学 / 沿岸生態学 / アマモ場 / 東日本大震災 / 海洋生態 (他8件)
【概要】沿岸域におけるアマモ場は流入する懸濁態有機物を捕捉することで、陸域からの流入負荷を緩衝する機能を持つとされている。東日本大震災に伴う津波により被害を受けた岩手県大槌湾の回復状態の異なるアマモ場における懸濁態有機物および沈降粒子の特性を比較することで、アマモ場が持つ緩衝機能が周辺の生産性の乏しい生態系に対する役割を検討した。アマモ繁茂状況により底質の再懸濁のしやすさと懸濁態有機物の蓄積状況に差異が見...
❏極限環境下の生物多様性-モデルサイトとしての南極湖沼(23247012)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (90221788)
【キーワード】環境変動 / 極限環境 / 生態学 / 生物多様性 / 分類学 (他7件)
【概要】南極湖底のコケ坊主については、原核・真核生物を網羅するメタゲノム解析等により多様性解析がほぼ完了した。微生物の多様性とそれらによる物質循環構造が再構築されたことで、モデル生態系としての意義が確立した。コケ植物、珪藻類、菌類に関しては、南極の広範囲に渡る多様性解析が進み、地域間比較や種間関係に関する研究へと発展した。クマムシについては昭和基地周辺の多様性の概要が明らかになったほか、飼育系を確立し繁殖...
【農学】水圏応用科学:海洋生態環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏沿岸生態系におけるアマモ場からの懸濁態有機物移出過程の定量的評価に関する研究(24510008)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】福田 秀樹 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (30451892)
【キーワード】生物地球化学 / 沿岸生態学 / アマモ場 / 東日本大震災 / 海洋生態 (他8件)
【概要】沿岸域におけるアマモ場は流入する懸濁態有機物を捕捉することで、陸域からの流入負荷を緩衝する機能を持つとされている。東日本大震災に伴う津波により被害を受けた岩手県大槌湾の回復状態の異なるアマモ場における懸濁態有機物および沈降粒子の特性を比較することで、アマモ場が持つ緩衝機能が周辺の生産性の乏しい生態系に対する役割を検討した。アマモ繁茂状況により底質の再懸濁のしやすさと懸濁態有機物の蓄積状況に差異が見...
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
【農学】水圏応用科学:海洋生態系環境変動を含む研究件
❏大型鯨類をバイオセンサーとした中深層生態系観測(17K12813)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】青木 かがり 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (60526888)
【キーワード】海生哺乳類 / 高次捕食者 / 鯨類 / 海洋生態系 / 中深層生態系 (他17件)
【概要】海洋の高次捕食者である鯨類の栄養状態はその海域の生産性に大きく影響を受け、その動態は優れた環境応答の指標となる。しかし、広大な海洋で自由に動く鯨類の栄養状態を、殺さずに調べることは難しい。また、水面と中深層を高頻度で往復する大型ハクジラ類は効率的な海洋観測のプラットフォームとなり得る。本研究では、鯨類の行動や栄養状態の変化を指標とし、海洋生態系をトップダウン的に観測する手法を確立することを試みた。...
❏数十年スケールのイワシ資源量動態と中世温暖期に資源量低下を招いた機構の解明(22340155)
【研究テーマ】層位・古生物学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【研究代表者】加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
【キーワード】イワシ類 / 魚類資源変動 / 海洋生態系 / 気候変動 / 太平洋 (他11件)
【概要】地球温暖化に伴って、数十年スケールで大変動する太平洋のイワシ資源は、今後どのような変動を示すのか。中世温暖期におけるイワシ存在量の数十年スケール変動の振幅変化とそのメカニズムの解明を試みた。マイワシには過去1000年間において300年スケールの変動が見つかり、中世温暖期とそれにつづく小氷期という汎地球規模の気候変動に対して応答しないことがわかった。一方で、マイワシ存在量の300年スケール変動の背後...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
【農学】水圏応用科学:海洋物理・陸水学環境変動を含む研究件
❏東アジア沿岸域における地下水流出に伴う炭素・栄養塩類負荷量の評価(17403002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】谷口 真人 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (80227222)
【キーワード】環境変動 / 海洋物理・陸水学 / 地下水学 / 水圏現象 / 海洋保全 (他7件)
【概要】地下水湧出に伴う栄養塩類の海への負荷は、沿岸域生態系へ大きな影響を与えていると考えられているが、その評価は始まったばかりである。本研究では、海底地下水湧出に伴う栄養塩(窒素・リン等)と炭素の負荷量の評価を東アジア沿岸域において行い、日本での研究成果との比較を行い、海底地下水湧出が沿岸域の生態系に与える影響の解明に挑戦する。アジアでの海底地下水研究は日本を除いてあまり行われておらず、本研究グループが...
❏希ガスをトレーサーとした太平洋における海洋循環の解明(17101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2005 - 2009
【研究代表者】佐野 有司 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50162524)
【キーワード】海洋科学 / 地球化学 / 海洋物理 / 陸水学 / 地球観測 (他13件)
【概要】太平洋深層の海洋循環を調べるため、新たに高精度の分析システムを構築し、ヘリウム同位体比の分布図を作成した。西部北太平洋では、深さ2500mでは低緯度の西向流はフィリピン海に流れ込む一方、3000mではマリアナ弧に沿って北に向きを変えることを明らかにした。ヘリウムの異常が少ない深さ4000mでも、係留系によって北向きの流れが確認できた。これらの観測結果は高解像度の診断的数値シミュレーションの結果と一...
【農学】水圏応用科学:生物生産環境変動を含む研究件
❏ベーリング海堆積物掘削:氷期‐退氷期の北太平洋中深層水の起源域と時空間変動解明(17H01617)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】岡崎 裕典 九州大学, 理学研究院, 准教授 (80426288)
【キーワード】海洋循環 / 北太平洋中層水 / 最終氷期 / 最終退氷期 / ベーリング海 (他13件)
【概要】本研究では、研究の空白域となっていたカムチャッカ海峡周辺を含めたベーリング海西部(ロシア排他的経済水域内)において海底堆積物を採取し、代替指標記録から最終退氷期における海洋循環速度と鉛直水塊構造を復元した。その結果、ベーリング海とオホーツク海の間で中層水の起源域が最終氷期(2万年前)のベーリング海から完新世(過去1万年間)のオホーツク海へとスイッチしたこと、および2万年前から1万年前の最終退氷期に...
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
❏餌料環境変動が動物プランクトンの加入・成長・生残に与える影響の解明(18688011)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高橋 一生 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所混合域海洋環境部, 主任研究員 (00301581)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 水産学 / 地球科学 / プランクトン (他7件)
【概要】親潮域の動物プランクトンの多くは春季珪藻ブルームに依存して再生産・成長するが、餌環境変動が動物プランクトン個体群に与える影響の詳細は不明である。本研究はカイアシ類Eucalanus bungiiの休眠覚醒・産卵・卵孵化に体内蓄積脂質の代謝と摂餌による珪藻由来の必須脂肪酸摂取が重要な要因であることを示し、珪藻ブルームのタイミングと規模が本種の再生産の鍵を握っていることを示した。 ...
【農学】水圏応用科学:生物多様性環境変動を含む研究件
❏博物館標本から得られるDNAのビッグデータによる腹足類の多様性進化ダイナミックス(19K12424)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】スティアマルガ デフィン 和歌山工業高等専門学校, 生物応用化学科, 准教授 (50625259)
【キーワード】分子系統 / 生物多様性 / 博物館標本 / DNAバーコーディング / ミューゼオミックス (他14件)
【概要】本研究では、次世代シーケンサーで多数の腹足類の博物館標本からミトコンドリアゲノム全長配列(ミトゲノム)及び18S-rRNA・28srDNA全長配列の決定に加え、それらから有用な部分遺伝子の断片配列マーカーの開発をする。得られたマーカーを更に軟体部や貝殻の博物館収蔵標本のDNA実験に活用をする。最大目標としては、大量なDNA情報や化石・地質学的情報を含むビッグデータセットで腹足類の大系統の解析を行い...
❏ガンジスカワイルカの生態解明のための高精度長期音響観測システムの開発と展開・運用(24404023)
【研究テーマ】船舶海洋工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】杉松 治美 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (90436577)
【キーワード】Ganges river dolphin / River dolphin / Bio-sonar / PAM / Click (他19件)
【概要】絶滅危惧種であるガンガンジスカワイルカの生態情報を高精度で取得し、イルカのエコーロケーション戦略を明らにして、人的および外的環境変化に適応するためのイルカ行動を理解しイルカの保護・保全に資する長期音響計測システムを開発した。定点での長期音響計測により、イルカの高周波クリック音を取得しサーバに集積。ICI(Inter-click Interval)をパラメタとした解析により、子供のいるイルカのグルー...
❏極限環境下の生物多様性-モデルサイトとしての南極湖沼(23247012)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (90221788)
【キーワード】環境変動 / 極限環境 / 生態学 / 生物多様性 / 分類学 (他7件)
【概要】南極湖底のコケ坊主については、原核・真核生物を網羅するメタゲノム解析等により多様性解析がほぼ完了した。微生物の多様性とそれらによる物質循環構造が再構築されたことで、モデル生態系としての意義が確立した。コケ植物、珪藻類、菌類に関しては、南極の広範囲に渡る多様性解析が進み、地域間比較や種間関係に関する研究へと発展した。クマムシについては昭和基地周辺の多様性の概要が明らかになったほか、飼育系を確立し繁殖...
【農学】水圏応用科学:フェノロジー環境変動を含む研究件
❏タイ低地熱帯季節林の森林タイプの成立要因と降水量シフトによる森林機能への影響評価(16H02708)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 厚 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60343787)
【キーワード】熱帯季節林 / タイ / 生理機能データベース / 土壌 / 山火事 (他34件)
【概要】タイの常緑樹林、2つの異なったタイプの乾季落葉樹林といった3つの森林タイプで、そこ生育する樹木種の林冠葉の生理特性を網羅的に調べた。また乾季落葉樹林の乾季に頻発しておこる山火事の温度特性や山火事による樹木の枝の通水性、葉のフェノロジー、土壌呼吸に与える影響を評価し、さらに3種の竹が共存する森林で、一斉開花・枯死後13年間の竹の動態を調べた。これらの結果、タイの土壌タイプの違いと樹木の生理特性は密接...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...
【農学】水圏応用科学:物質循環環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏熱帯多島海域における大気降下物由来窒素負荷と海洋酸性化に対する炭素循環の応答(23405002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋酸性化応答 / サンゴ礁 / 降水 / 大気沈着物 / 二酸化炭素分圧 (他14件)
【概要】複雑な海岸地形を有するフィリピンの特徴的な沿岸海域において、多様な空間スケールにおける海洋化学的観測を実施し、大気からの環境負荷と、それが陸域影響(河川・地下水流入)や沿岸部における養殖漁業等の人為負荷と組み合わさることによる複合効果とを、特に海洋物理学的特性と関連した海洋酸性化の促進・緩和という観点から評価した。また降雨成分の分析により窒素の越境汚染の潜在的影響について検証した。さらに造礁サンゴ...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
【農学】水圏応用科学:プランクトン環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏動物プランクトン自然死亡の再評価:非捕食死・部分被食死が生態系に与える影響の解明(24310007)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】生物生産 / 海洋生態 / プランクトン / 環境変動 / 地球化学 (他7件)
【概要】海洋における動物プランクトンの生産(二次生産速度)は、魚類生産や、生物ポンプによる炭素輸送に大きな影響を与える。このため動物プランクトンの成長、再生産について多くの研究が行われ知見が蓄積されてきた。一方で、現場の個体群動態を支配し、魚類生産や物質循環に直接寄与しているはずの自然死亡についての研究は極めて乏しく、とくに捕食以外の要因で死亡する個体が物質循環に果たす役割にいては不明な点が多い。本研究は...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
【農学】水圏応用科学:温暖化環境変動を含む研究件
❏タイ低地熱帯季節林の森林タイプの成立要因と降水量シフトによる森林機能への影響評価(16H02708)
【研究テーマ】自然共生システム
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】石田 厚 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60343787)
【キーワード】熱帯季節林 / タイ / 生理機能データベース / 土壌 / 山火事 (他34件)
【概要】タイの常緑樹林、2つの異なったタイプの乾季落葉樹林といった3つの森林タイプで、そこ生育する樹木種の林冠葉の生理特性を網羅的に調べた。また乾季落葉樹林の乾季に頻発しておこる山火事の温度特性や山火事による樹木の枝の通水性、葉のフェノロジー、土壌呼吸に与える影響を評価し、さらに3種の竹が共存する森林で、一斉開花・枯死後13年間の竹の動態を調べた。これらの結果、タイの土壌タイプの違いと樹木の生理特性は密接...
❏可聴下波動伝播特性による南極域の多圏融合物理現象解明と温暖化影響評価(26241010)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】金尾 政紀 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40233845)
【キーワード】氷河地震 / 温暖化 / インフラサウンド / 脈動波浪 / 氷震微動 (他18件)
【概要】南極昭和基地の地震計と微気圧計の周波数解析により、脈動と微気圧擾乱の短時間変動、日周・季節・経年変化を求めた。また同基地の地震検知率を海氷分布と比較・統計解析を行い、気象・気候・温暖化の影響を検討した。さらにリュツォ・ホルム湾域のアレイ観測網を用いて、氷河地震や氷震微動の時空間分布、周波数・波動伝播特性を調べた。 広域データを利用し、内陸部や西南極の氷河地震活動や音源を比較検討した。また砕氷船の走...
❏近未来予測のための古海洋学:温暖化に伴う気候モードジャンプの可能性(18101001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2006 - 2010
【研究代表者】多田 隆治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30143366)
【キーワード】気候モードジャンプ / 東アジアモンスーン / 偏西風 / 古海洋 / 近未来予測 (他15件)
【概要】北西太平洋から採取したコアの分析を基に、最終間氷期以降の東アジアモンスーン、偏西風軸の挙動変化を復元し、北大西洋における千年スケールの気候変動との関係を調べた結果、偏西風軸位置の変動を通じて東アジアモンスーンが北大西洋の気候変動とリンクしていたこと、両者の変動の位相関係が氷期と後氷期で逆転していたことが示された。北太平洋中層水も、そうした変動に連動して変動していた。更に、最終間氷期の復元結果は、温...
【農学】水圏応用科学:バイオロギング環境変動を含む研究件
❏大型鯨類をバイオセンサーとした中深層生態系観測(17K12813)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】青木 かがり 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (60526888)
【キーワード】海生哺乳類 / 高次捕食者 / 鯨類 / 海洋生態系 / 中深層生態系 (他17件)
【概要】海洋の高次捕食者である鯨類の栄養状態はその海域の生産性に大きく影響を受け、その動態は優れた環境応答の指標となる。しかし、広大な海洋で自由に動く鯨類の栄養状態を、殺さずに調べることは難しい。また、水面と中深層を高頻度で往復する大型ハクジラ類は効率的な海洋観測のプラットフォームとなり得る。本研究では、鯨類の行動や栄養状態の変化を指標とし、海洋生態系をトップダウン的に観測する手法を確立することを試みた。...
❏海洋表層の環境変動に対する中深層性大型捕食動物の生態応答の解明(23255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / データロガー / バイオロギング (他6件)
【概要】海洋の中深層に潜水する大型動物・ゾウアザラシ類の捕食行動と海洋環境変動の関係を明らかにするために、動物装着型データロガーによる採餌行動の研究を行った。捕食行動を長期間(3-5ヶ月)記録できる加速度ロガーや、カメラロガーを新規に開発し、北東太平洋を回遊するゾウアザラシに取り付けた。その結果、アザラシが小型の中深層性魚類(ハダカイワシなど)を主な餌とし、400-600mの中深層に捕食が集中すること、亜...
❏南極海におけるペンギン類の長期生態変動メカニズムの解明(20310016)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2008 - 2011
【研究代表者】高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 動物行動 / 極域科学 / バイオロギング (他6件)
【概要】南極海におけるペンギン類の個体数変動の種間・地域間の違いをもたらすメカニズムを明らかにするために、最新の動物装着型記録計による採餌行動の研究を行った。ペンギンの採餌行動とその環境要因(特に海氷分布)との関係は、同所的に生息する種間および同種の地域間で異なることが明らかになった。採餌行動の種間・地域間の違いにより、海洋環境変化がペンギンの繁殖に与える影響は異なり、それによって個体数変動の違いが生じて...
【農学】水圏応用科学:水産学環境変動を含む研究件
❏高解像度観測に基づく混合域動物プランクトン群集遷移過程の解明(16H04959)
【研究テーマ】水圏生産科学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2020-03-31
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00301581)
【キーワード】プランクトン / 浮魚餌環境 / 海洋環境変動 / ゼラチナス動物プランクトン / カイアシ類 (他21件)
【概要】海況に応答して複雑な出現消長を示す親潮黒潮移行域(混合域)の動物プランクトンの群集遷移を理解することを目的として、従来ネット採集とは異なる手法を導入し、その分布について高解像度観測を実施した。ビデオプランクトンレコーダーによる観測では、親潮域大型カイアシ類群集が珪藻ブルームの遷移に従ってその分布深度を敏感に変化させること、またこの群集遷移に伴って沈降粒子量と組成が大きく変化することが明らかとなった...
❏動物プランクトンの非捕食死:現場個体群における重要性と生態系に与える影響の解明(21310019)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2012
【研究代表者】高橋 一生 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00301581)
【キーワード】海洋生態系 / 食物網 / 物質循環 / プランクトン / 生活史 (他11件)
【概要】前年度末から収集していた現場における非捕食死個体推定のための生化学試料(核酸比・酸化ストレスマーカー)が、東日本大震災に伴う停電により全て溶け、腐敗し分析不能となってしまったため従来計画していた親潮海域の現場観測・実験的手法から、過去試料の分析に重点を置いて解析を行った。親潮域ではカイアシ類Eucalanus雌親の餌料摂取履歴が生み出された幼体の死亡率に間接的に影響することを明らかにした。これは珪...
❏餌料環境変動が動物プランクトンの加入・成長・生残に与える影響の解明(18688011)
【研究テーマ】水産学一般
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2006 - 2008
【研究代表者】高橋 一生 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所混合域海洋環境部, 主任研究員 (00301581)
【キーワード】海洋生態 / 環境変動 / 水産学 / 地球科学 / プランクトン (他7件)
【概要】親潮域の動物プランクトンの多くは春季珪藻ブルームに依存して再生産・成長するが、餌環境変動が動物プランクトン個体群に与える影響の詳細は不明である。本研究はカイアシ類Eucalanus bungiiの休眠覚醒・産卵・卵孵化に体内蓄積脂質の代謝と摂餌による珪藻由来の必須脂肪酸摂取が重要な要因であることを示し、珪藻ブルームのタイミングと規模が本種の再生産の鍵を握っていることを示した。 ...
【農学】水圏応用科学:サンゴ礁環境変動を含む研究件
❏グローバルな環境変動の中の人間-サンゴ礁関係:メラネシアにおける文化人類学的研究(19K13468)
【研究テーマ】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】里見 龍樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (30802459)
【キーワード】自然 / メラネシア / サンゴ礁 / ソロモン諸島マライタ島 / 気候変動 (他6件)
【概要】本研究は、南西太平洋のソロモン諸島マライタ島のサンゴ礁で独自の海上居住を営む「海の民」の事例に即して、「人新世」とも呼ばれる環境変動の時代における人間-環境関係を人類学的にとらえ直そうとするものである。本来の計画では、国内での理論的な研究とソロモン諸島での民族誌的フィールドワークを組み合わせ、「自然の人類学」の現代的なあり方を探究する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により研究計画は大...
❏完新世の地球環境変動に対するサンゴ礁堆積物生産量変動モデルの確立(16H02940)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【研究代表者】藤田 和彦 琉球大学, 理学部, 教授 (00343377)
【キーワード】サンゴ礁 / 完新世 / 堆積物 / 有孔虫 / 放射性炭素年代 (他10件)
【概要】完新世の地球環境変動に伴って生物源砕屑粒子から構成されるサンゴ礁堆積物の生産量が変化した可能性を探るために,久米島ハテノハマ周辺海域を例に地形学・堆積学・生態学・生理学の研究成果を融合させたサンゴ礁堆積物生産量変動モデルを確立することを目的とした。研究成果を統合すると,現在の州島堆積物の主要構成粒子である有孔虫砂(星砂)は約1500~2000年前に北側の離水サンゴ礁で形成され,潮流や波浪により徐々...
❏熱帯多島海域における大気降下物由来窒素負荷と海洋酸性化に対する炭素循環の応答(23405002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋酸性化応答 / サンゴ礁 / 降水 / 大気沈着物 / 二酸化炭素分圧 (他14件)
【概要】複雑な海岸地形を有するフィリピンの特徴的な沿岸海域において、多様な空間スケールにおける海洋化学的観測を実施し、大気からの環境負荷と、それが陸域影響(河川・地下水流入)や沿岸部における養殖漁業等の人為負荷と組み合わさることによる複合効果とを、特に海洋物理学的特性と関連した海洋酸性化の促進・緩和という観点から評価した。また降雨成分の分析により窒素の越境汚染の潜在的影響について検証した。さらに造礁サンゴ...
【農学】水圏応用科学:降水環境変動を含む研究件
❏熱帯多島海域における大気降下物由来窒素負荷と海洋酸性化に対する炭素循環の応答(23405002)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【研究代表者】宮島 利宏 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (20311631)
【キーワード】海洋酸性化応答 / サンゴ礁 / 降水 / 大気沈着物 / 二酸化炭素分圧 (他14件)
【概要】複雑な海岸地形を有するフィリピンの特徴的な沿岸海域において、多様な空間スケールにおける海洋化学的観測を実施し、大気からの環境負荷と、それが陸域影響(河川・地下水流入)や沿岸部における養殖漁業等の人為負荷と組み合わさることによる複合効果とを、特に海洋物理学的特性と関連した海洋酸性化の促進・緩和という観点から評価した。また降雨成分の分析により窒素の越境汚染の潜在的影響について検証した。さらに造礁サンゴ...
❏アジアのエアロゾル・雲・降水システムの観測・モデルによる統合的研究(23221001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】近藤 豊 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20110752)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 環境分析 / エアロゾル / 雲 (他8件)
【概要】エアロゾル・雲・降水過程の理解が不十分なため、気候変動予測に大きな不確定性が生じている。我々はエアロゾルの微物理特性(数濃度・粒径分布など)の理解の改善により、気候に影響を及ぼすエアロゾルの主要な過程を解明した。また素過程の理解を通して雲の微物理特性、降水粒子の生成、エアロゾルの湿性除去を解明した。エアロゾル・雲・降水測定のための先端計測器を開発し、航空機・地上観測を行い、鍵となる過程の理解を進展...
【医歯薬学】看護学:データベース環境変動を含む研究件
❏ガンジスカワイルカの生態解明のための高精度長期音響観測システムの開発と展開・運用(24404023)
【研究テーマ】船舶海洋工学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】杉松 治美 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (90436577)
【キーワード】Ganges river dolphin / River dolphin / Bio-sonar / PAM / Click (他19件)
【概要】絶滅危惧種であるガンガンジスカワイルカの生態情報を高精度で取得し、イルカのエコーロケーション戦略を明らにして、人的および外的環境変化に適応するためのイルカ行動を理解しイルカの保護・保全に資する長期音響計測システムを開発した。定点での長期音響計測により、イルカの高周波クリック音を取得しサーバに集積。ICI(Inter-click Interval)をパラメタとした解析により、子供のいるイルカのグルー...
❏タワー観測のネットワーク化による東南アジアの大気-森林相互作用の解明(21255001)
【研究テーマ】環境動態解析
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【研究代表者】平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (20208838)
【キーワード】気候変動 / 環境変動 / 生物圏現象 / 水循環 / 炭素循環 (他16件)
【概要】われわれは,東南アジアの熱帯林(熱帯雨林,熱帯季節林,熱帯泥炭林)の11ヵ所において,二酸化炭素(CO2)の吸収(光合成)・放出(呼吸)や蒸発散の連続観測を行っている。得られた長期の観測データを用いて,熱帯林のガス交換過程(光合成,呼吸,蒸発散)の特性を解析し,ガス交換過程を規定する要因を明らかにするとともに,降雨パターンがガス交換過程に与える影響を評価した。 ...