デリダの脱構築における存在論的技術論の射程
【研究分野】哲学・倫理学
【研究キーワード】
技術哲学 / 存在論 / 脱構築 / メディア / 情報 / 生命 / 亡霊 / 来たるべきデモクラシー / メディア論 / 哲学 / 現代思想 / 先端テクノロジー / 亡霊性 / 精神 / 唯物論 / 技術論 / 遠隔コミュニケーション / 現前の形而上学 / 宗教 / 思想史 / 倫理学 / 情報基礎 / 芸術諸学
【研究成果の概要】
フランスの哲学者ジャック・デリダは、伝統的な西洋存在論の存在概念の核心部に、従来対立すると考えられてきた技術概念を導入し、存在論の枠組みを作り変えた。物質界から生命界を経て人間界に至る多様な技術性を視野に収めた結果わかるのは、人間の技術の特殊性が一挙に距離を廃そうとする直接性への欲望にあるということだ(「現前の形而上学」)。しかし技術や存在に内在する「ずれ」や「間」を否定し排除するとき、悪しき暴力が発動する。デリダは技術に存在する「ずれ」を開放的に活用する技術を「脱構築的な技術」として探究し、それを人間に憑依する言語や思考の欲望のなかに求めたと言える。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)