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東京大学 研究シーズDiscovery Saga
研究キーワード:東京大学における「シナリオ」 に関係する研究一覧:26
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発表日:2026年5月14日
この記事は2026年5月28日号以降に掲載されます。
1
海洋生態系において加速する温暖レジームシフト
この記事は2026年5月28日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年5月8日
2
原始生命を模した分子進化実験で絶滅に向かう進化を観察
──絶滅から知る生命の起源の条件──
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の湯川香東大学院生(博士課程)、市橋伯一教授(兼:同研究科附属先進科学研究機構/同大学生物普遍性連携研究機構)、早稲田大学理工学術院先進理工学部の水内良准教授らは、人工的に構築したRNA分子の自己複製システムが実験条件によっては絶滅しやすくなる方向へと進化することを明らかにしました。 生命がどうやって原始の自己複製分子から進化したのかを理解するには、実験室で分子を進化させてみる進化実験が効果的な手法となります。発表者らはこれまでに、自己複製するRNAを実験室で進化させると、寄生型RNAとの共進化(注4)を通して自発的に多...
キーワード:普遍性/生命の起源/タンパク質合成/塩基配列/共進化/系統樹/自然選択/適応進化/分子系統/分子進化/シナリオ/自動化/進化実験/RNA複製/花粉/寄生虫/アミノ酸配列/ゲノム情報/自己複製/実験モデル/大腸/反応時間/RNA/アミノ酸/ファージ/大腸菌/ウイルス/ゲノム
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物農学
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発表日:2026年4月14日
3
【共同発表】降水・水蒸気・海水の同位体から水循環の履歴を読み解く気候モデル「MIROC6-iso」を開発
―年々変動の再現性向上、観測データのない地域や時代の気候復元が可能に―(発表主体:中央大学)
中央大学の李 一帆 助教、千葉大学環境リモートセンシング研究センターの岡崎 淳史 准教授、東京大学 生産技術研究所のコクヮン アレクサンドル 特任助教、芳村 圭 教授からなる研究グループは、水の同位体注1)を気候モデル注2)MIROC6 に導入し、日本初となる、大気・陸・海洋・海氷を結合した水同位体気候モデル「MIROC6-iso」を開発しました。 水の同位体とは、地球上の水にわずかに含まれる重い同位体を含んで構成される水分子のことで、蒸発や凝結の際に少しずつ選り分けられるため、水循環の履歴を示す自然の目印として利用できます。...
キーワード:スーパーコンピュータ/不確実性/海氷/極域/空間分布/温室効果ガス/海洋/地球温暖化/拡散過程/水分子/アジアモンスーン/エルニーニョ/モンスーン/安定同位体/鉛直混合/温室効果/海面水温/海洋堆積物/気候モデル/気候変動/古気候/酸素同位体/酸素同位体比/水蒸気/全球気候モデル/堆積物/大気海洋結合モデル/大気大循環/同位体/同位体分別/時間変動/重水素/大気大循環モデル/同位体比/氷床コア/生産技術/空間構造/熱力学/シナリオ/シミュレーション/シミュレータ/センシング/トリチウム/リチウム/リモートセンシング/境界条件/相変化/大規模計算/生態系/水収支/水循環/土地利用/土地利用変化/温暖化/将来予測/標準化
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発表日:2026年3月3日
4
日本の都市は「巨大なカルシウムの貯蔵庫」:脱炭素社会の鍵を握る資源循環の見える化に成功
―コンクリートの再利用とCO₂削減を両立させる新たな戦略基盤を提示―
東京大学大学院工学系研究科の山下奈穂助教、丸山一平教授、村上進亮教授、鍋島憲司大学院生ら、ならびに、清水建設株式会社の依田侑也主任研究員、矢野慧一研究員らの研究チームは、原料採取、カルシウム含有材料の生産・消費、都市構造物への蓄積、さらには廃棄および循環利用までを対象に2020年時点の日本におけるカルシウムのフローおよびストックを定量化することに成功しました。資源としてのカルシウムは、多くの場合CO2と結合して安定な条件で埋蔵されています。産業利用上はCO2排出において極めて重要な役割を果たしているにもかかわらず、その循環可能性については...
キーワード:技術経営/再資源化/循環型社会/地球温暖化/物質フロー/物質フロー分析/カーボンニュートラル/CO2排出量/コンクリート/炭酸化/カーボン/シナリオ/スラグ/セメント/ライフサイクル/リサイクル/資源循環/地球温暖化対策/都市構造/二酸化炭素/廃棄物/経営戦略/温暖化/資源管理/カルシウム
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発表日:2026年2月27日
5
東京大学・NTT・NEC、安心・安全を支えるAIエージェント普及の実現に向け6G/IOWN基盤に3者技術を統合し、リアルタイムAR支援の実証に成功
~AIエージェントが扱う大容量データの通信及び計算処理を最適化し遅延を低減~
:◆3者の技術を統合し、AIエージェント実装時の通信・計算インフラの課題解決に貢献◆AIエージェントが扱う大容量データの通信及び計算処理を最適化し、実証により有効性を確認◆MWC 2026 Japan Pavilionへの出展に採択され、研究成果及びコンセプトを国際的に発信予定 国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(所在地:東京都文京区、研究科長:加藤 泰浩、同研究科中尾研究室教授:中尾 彰宏、以下「東京大学」)、NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)、日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役...
キーワード:アーキテクチャ/移動通信/通信方式/マルチモーダル/モバイル/エージェント/クラウド/コンテキスト/タスク/位置情報/最適化/人工知能(AI)/情報通信/ストリーミング/計算量/シナリオ/モニタリング/ICT/標準化
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
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発表日:2026年2月25日
6
高圧と氷がアミノ酸を選り分ける
ー高圧環境でL型アミノ酸が選択的に濃縮される新プロセスを発見ー
東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設の鍵 裕之教授の研究グループは、アミノ酸の一つであるアラニンの光学異性体が、高圧条件下で氷が析出することにともなって不斉濃縮される現象を発見しました。地球上の生命はL型アミノ酸 のみを用いており、この性質は「ホモキラリティ」...
キーワード:水溶液/物質科学/天体衝突/惑星/隕石/分子構造/溶解度/シナリオ/結晶化/結晶構造/アミノ酸/生体分子
他の関係分野:数物系科学化学工学農学
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発表日:2026年2月14日
7
2022~2023年に観測された地球エネルギー吸収の急増の要因を解明
―3年続いたラニーニャ現象からエルニーニョ現象への遷移がカギ―
 東京大学先端科学技術研究センターの土田耕特任研究員と小坂優准教授、北海道大学大学院理学研究院の見延庄士郎教授の研究グループは、2022~23年に観測された地球全体のエネルギー吸収の急増の要因を解明しました。 地球は太陽放射を吸収し、赤外放射を宇宙空間に放出することで、エネルギーのバランスを保とうとしますが、吸収が放出を上回る状態が持続すると地球温暖化をもたらします。本研究では、2022~23年の地球エネルギー吸収の急増に対し、先行して3年続けて発生した...
キーワード:オープンデータ/温室効果ガス/海洋/地球温暖化/エルニーニョ/異常気象/温室効果/気候モデル/気候変動/大気海洋結合モデル/大気循環/衛星/衛星観測/太陽/反射率/エネルギー吸収/シナリオ/シミュレーション/エネルギー収支/温暖化/将来予測/イミン
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発表日:2025年12月17日
8
センザンコウの鼻の「迷宮」構造を解読
――胎子標本から成体までの連続観察で、鼻甲介の相同を再定義し、進化シナリオを提示――
哺乳類の鼻腔には、呼吸時に空気を湿らせたり、においを感じさせたりする鼻甲介(びこうかい、注1)があります。その構造は複雑で、種間の鼻甲介の、どの部分が同じ起源であるかを明確にすることは難題でした。東京大学大学院新領域創成科学研究科の伊藤海客員共同研究員、久保麦野准教授らの研究チームは、センザンコウの胎子から成体までの鼻甲介を観察し、系統ごとの鼻腔構造の違いと進化の道筋を明らかにしました。アジアに分布する種では、呼吸に関わる上顎甲介(じょうがくこうかい、注2)が二重に巻く形で一部の種では小さな突起をもち、アフリカに分布する種では、さらに第三の枝が伸び、三つに分かれる構造であ...
キーワード:3Dモデル/トラスト/形態学/系統樹/形態進化/タングステン/シナリオ/マッピング/哺乳類/嗅上皮/毛細血管/感覚器/解剖学/歯学/ヨウ素
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発表日:2025年11月19日
9
国際海運における燃料新規制の定量的評価モデルを開発
――規制の柔軟性が未来のコスト・船隊に与える影響とは――
東京大学大学院新領域創成科学研究科の稗方和夫教授と、海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所の和中真之介主任研究員、運輸総合研究所の竹内智仁主任研究員(研究当時)、谷口正信研究員(研究当時)らによる研究グループは、国際海運において導入が検討されている温室効果ガス(GHG)削減規制GHG Fuel Intensity(GFI)規則が与える影響を評価する計算モデルを開発しました。本研究では、特に規制遵守に柔軟性を持たせるPoolingと呼ばれる仕組みに着目し、それが導入された場合とされなかった場合を比較することで、Poolingの利点と懸念点を明らかにしました。...
キーワード:計算モデル/不確実性/定量的評価/温室効果ガス/影響評価/温室効果/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/モデル化/ライフサイクル/二酸化炭素/制度設計/バイオ燃料
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発表日:2025年10月18日
10
気候変動・統合評価モデル分野の未来を開く新提案
オープンで透明な国際比較研究の構築へ研究成果
パリ協定に基づく世界の気候対策は進んでいますが、その科学的な根拠となる将来予測やシナリオは、限られた地域や研究機関に偏っているのではないか、という懸念がIPCCの第6次評価報告書の公表後指摘されてきました。今回、京都大学大学院工学研究科の藤森真一郎教授、オーストリアに本部を置く国際研究機関である国際応用システム分析研究所(IIASA : International Institute for Applied Systems Analysis)のVolker Krey 研究主幹(Research Group Leader)、 Keywan Riahi研究部門長(Research Directo...
キーワード:プロトコル/不確実性/オーストリア/影響評価/再生可能エネルギー/気候変動/エネルギーシステム/社会貢献/技術評価/都市環境/透明性/熱環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/土地利用/比較研究/将来予測/ラット/コミュニティ
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発表日:2025年10月13日
11
マイクロ波エネルギーを1原子に集中させて化学反応
―クリーンな手法で二酸化炭素を高効率変換―
東京大学大学院工学系研究科の石橋 涼 大学院生と岸本 史直 講師、高鍋 和広 教授らによる研究グループは、名古屋大学大学院理学研究科の谷口 博基 教授、高輝度光科学研究センターの山田 大貴 主幹研究員らと共同で、マイクロ波を用いた加熱技術によって、高いエネルギー変換効率で二酸化炭素から一酸化炭素を製造する逆水性ガスシフト反応が進行することを世界で初めて実証しました(図1)。本研究のポイントは、マイクロ波エネルギーをゼオライト触媒に含まれる単一原子にのみ集中させることで、化学反応に必要なエネルギーを効率的に注入したことにあります。実験室スケールで、通常の加熱方法に比べて...
キーワード:化学物質/再生可能エネルギー/炭素循環/地球温暖化/高エネルギー/閉じ込め/SPring-8/放射光/スペクトル/ケイ素/触媒反応/固体酸/固体酸触媒/酸触媒/触媒機能/触媒作用/エネルギー効率/省エネ/細孔構造/秩序構造/アルミニウム/システム工学/シナリオ/フーリエ変換/プラスチック/マイクロ/マイクロ波/金属イオン/省エネルギー/地球温暖化対策/電磁波/二酸化炭素/エネルギー変換/結晶構造/マイクロ波加熱/温暖化/インジウム/ナノテクノロジー/バイオテクノロジー
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発表日:2025年9月24日
12
温暖化進行時の洪水リスク変化予測をより精緻に
――将来の社会経済シナリオに依存しない、より使いやすい情報を提供――
◆グローバル洪水モデルと気候予測データによる大規模シミュレーションで、これまでは将来の社会経済シナリオごとに異なると考えられていた洪水リスク変化の地理的分布が、実際には同じ気温上昇幅であればほぼ共通の傾向を示すことを明らかにした。◆この発見を活用し、複数の社会経済シナリオに基づく洪水シミュレーション結果を統合して統計的なサンプル数を増やすことで、将来の洪水リスク変化を世界の約70%の地域でこれまでより精度よく評価できるようになった。◆シナリオ選択に左右されず、「気温2℃上昇時」「気温3℃上昇時」といった温暖化レベルごとに、信頼性と実用性の高い洪水リスク情報を提供できるよ...
キーワード:リスク分析/不確実性/リスクコミュニケーション/空間分布/温室効果ガス/影響評価/海洋/地球温暖化/適応策/揺らぎ/エルニーニョ/カオス/温室効果/気候モデル/気候変動/生産技術/防災計画/シナリオ/シミュレーション/ハザード/ハザードマップ/リスク評価/新エネルギー/大規模シミュレーション/都市計画/統計解析/防災・減災/土地利用/土地利用変化/温暖化/ゆらぎ/将来予測/妥当性/イミン/コミュニケーション/レジリエント
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2025年9月11日
13
気候変動下で利根川からサケが消えたのはなぜか?
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸)付加価値情報創生部門アプリケーションラボのYu-Lin Chang (ユリン チャン)副主任研究員は、水産研究・教育機構水産資源研究所の本多 健太郎グループ長、東京大学大気海洋研究所の森田 健太郎教授とともに海洋の再解析データと20年間(2001~2020年)に及ぶサケ稚魚に見立てた粒子の追跡シミュレーションを行うことによって、利根川サケの近年の個体数減少の要因を調べました。シミュレーションの結果、遊泳戦略の違いや致死水温の限界値の追加に関わらず、近年の個体数減少を再現するシナリオは存在しませんでした。一方で、個体群成長率の低下は...
キーワード:海洋/気候変動/黒潮続流/個体群/シナリオ/シミュレーション/サケ/プランクトン/親潮/動物プランクトン
他の関係分野:環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年8月21日
14
地球温暖化が進むとアマゾン熱帯雨林の枯死が21世紀中に始まることを最先端モデルが高排出シナリオで予測
国立環境研究所・海洋研究開発機構・東京大学による研究グループ(以下「当研究グループ」という。)は、最先端の地球システムモデルによる長期予測を分析し、アマゾン熱帯雨林の大規模な劣化をもたらす大気循環と生態系の変化のメカニズムを明らかにしました。当研究グループの分析によると、気候変動を止める取り組みが実施されない場合には、将来の気候変動によって21世紀中にアマゾン熱帯雨林の枯死が始まることが分かりました。本研究の成果は、2025年8月20日18時(日本時間)付でSpringer Natureから刊行される国際学術誌『Communications Earth & Environme...
キーワード:環境変化/レジリエンス/気候変化/温室効果ガス/人間活動/海洋/環境変動/生物多様性保全/脆弱性/地球温暖化/臨界点/エルニーニョ/温室効果/海面水温/気候変動/大気循環/地球システム/光合成/持続可能/海洋循環/地球環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/モデリング/生産性/二酸化炭素/平滑化/農地/生態系/水循環/土壌/土壌水分/土地利用/土地利用変化/熱帯雨林/温暖化/生態学/生物多様性/物質循環
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年7月29日
15
中性子星に現れる極限状態のクロスオーバー
物性理論による挑戦
東京大学大学院理学系研究科の田島裕之助教とリアン・ハオジャオ准教授、高知大学の飯田圭教授(研究当時、現:放送大学 教授)、高エネルギー加速器研究機構の古城徹准教授らによる研究グループは、図1に示すように中性子星などの高密度天体...
キーワード:アナロジー/スーパーコンピュータ/BEC/クォーク物質/クロスオーバー/強い相互作用/原子核/高エネルギー/場の量子論/多体問題/超流動/符号問題/物性物理/物性理論/揺らぎ/陽子/量子色力学/量子多体系/量子論/ヘリウム/加速器/素粒子/相転移/中性子/内部構造/太陽/中性子星/超伝導/天体観測/熱力学/シナリオ/シミュレーション/半導体/量子力学
他の関係分野:情報学数物系科学工学
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発表日:2025年7月11日
16
新・台風災害リスクランキング
―より包括的・包摂的な災害リスクアセスメントに向けて―
東京大学大学院工学系研究科のエムディ レズワノール イスラム(Md. Rezuanul Islam)特任助教と澤田洋平准教授による研究グループは、台風がもたらす多様な社会影響指標(経済被害、死者数、負傷者数、家屋倒壊数、家屋浸水数)を考慮した新しい台風災害リスクランキングを発表しました。1979年から2019年までに日本に上陸した87個の台風をその社会影響の大きさと気象学的な強さに基づいてランク付けした結果、①社会影響の大きい台風が必ずしも気象学的に強大な台風であるわけではないこと、②関東・東海地域に上陸する台風は大きな経済被害をもたらす一方、九州・西日本に上陸する台風は人的被害が大きいこと...
キーワード:パレート最適/リスクアセスメント/アセスメント/災害リスク/気候変動/気象学/日本列島/衛星/国土計画/シナリオ/人的被害/衛星画像/コミュニケーション
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学工学農学
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発表日:2025年7月8日
17
アジア低緯度域からの放出増加により大気メタン濃度が急上昇(2020–2022年)
ー多様なプラットフォームの観測データを活用した放出量推定ー
国立環境研究所地球システム領域の丹羽洋介主幹研究員らの研究チームは、2020-2022年の間に地球規模で起こった大気メタン濃度の急上昇の要因を明らかにしました。 研究チームによる解析の結果、この急激な濃度上昇は、主に、研究チームによる解析の結果、この急激な濃度上昇は、主に、熱帯から北半球低緯度(南緯15度から北緯35度)にかけての湿地や水田などの農業、埋立地などにおける微生物が起源のメタン放出が増加したことによって生じたことが分かりました。また、その中でも特に東南アジアや南アジアといったアジアの低緯度地域における影響が大きいと推定されました。 この結果は、地上観測局や船舶、...
キーワード:スーパーコンピュータ/極域/極地/空間分布/航空機観測/地球科学/二酸化窒素/温室効果ガス/海洋/地球温暖化/温室効果/気候変動/大気化学/地球システム/衛星/衛星観測/数値シミュレーション/太陽/太陽光/地球環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレーションモデル/メタン/モデリング/モニタリング/逆解析/航空機/人工衛星/地球温暖化対策/二酸化炭素/環境保全/水田/シベリア/温暖化/微生物/物質循環/大気汚染/ラジカル/ラット/感染症
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発表日:2025年6月26日
18
3万年前の黒潮は今よりも速かったらしいそれでも丸木舟は琉球の海を渡ることができた
-ホモ・サピエンスはどうやって日本列島へ到達したのか-
◆「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(国立科学博物館・国立台湾史前文化博物館)において2019年に行った実験航海により、丸木舟を熟達の技で漕げば、黒潮の海を横断して台湾から与那国島へ渡れることが証明されました。◆さらに高精度海洋モデルを使った数理シミュレーションにより、黒潮が速かった3万年前頃の海においても、丸木舟は台湾から与那国島へたどりつけることが示されました。ただし旧石器人(旧石器時代人)が黒潮の存在を認識し、その流れに対抗する適切な航海戦略を持っていることが必要条件です。◆3万年以上前の旧石器人による琉球列島への渡来は、舟とそれを漕ぐ技術に加え、戦略的挑戦の下に...
キーワード:オープンサイエンス/クラウド/スーパーコンピュータ/最終氷期/火山噴火/海洋/ブレイン/海洋大循環/海洋大循環モデル/海洋物理/海洋物理学/気候変動/日本列島/北太平洋/西太平洋/旧石器時代/沿岸環境/シナリオ/シミュレーション/シミュレータ/水槽実験/設計支援/粒子追跡法/ウシ/スギ/粒子追跡/予測モデル
他の関係分野:情報学環境学数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年6月6日
19
固体表面上の氷の形成を操る“水”の構造の秘密を解明
――氷の形成は基板表面付近の水の秩序構造で決まる――
氷の形成(氷核形成)は、大気科学、生物物理学、材料科学において極めて重要な現象であり、例えば雲の生成、飛行機の着氷、凍結保存、さらにはタンパク質結晶化に至るまで広範な現象に関係しています。とりわけ、自然界の氷核形成の多くは、表面が存在する環境で生じる「不均一核形成(heterogeneous nucleation)」であり、その微視的なメカニズムの解明は、氷の生成制御にとって鍵を握っています。 従来の理論的枠組みである古典的核形成理論(以下、CNT:Classical Nucleation Theory)(注6)は、界面自由エネルギーや濡れ角(接触角)といったマクロな熱力学量を用い...
キーワード:機械学習/自由エネルギー/結晶格子/水分子/低次元/分子動力学シミュレーション/核形成/気候モデル/気候変動/相転移/数値シミュレーション/分子構造/ナノマテリアル/材料科学/生産技術/固体表面/前駆体/秩序構造/熱力学/核生成/コーティング/シナリオ/シミュレーション/シリカ/シリコン/ナノスケール/ナノ材料/ネットワーク構造/界面張力/結晶化/結晶成長/高効率化/接触角/動力学/分子シミュレーション/分子動力学/タンパク質結晶/親水性/生物物理学/結晶構造/層構造/生物物理/凍結保存
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学総合生物農学
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発表日:2025年5月22日
20
空の安全を守りながら、CO2排出低減を実現する
―航空機の既存装備を活用し、燃料消費量と管制負荷の削減を両立―
 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の岩田大輝大学院生(研究当時)、野中裕樹大学院生(研究当時)、東京大学先端科学技術研究センター航空宇宙モビリティ分野の伊藤恵理教授らによる研究グループは、航空交通が混雑する空港周辺の空域で、安全な航空機運航と環境負荷低減の両立を実現する新しい降下方式を提案し、関西国際空港への到着機を対象にしたフライトシミュレータ実験により、その有効性と運用実現性を明らかにしました(図1)。 提案手法は、固定飛行経路角(以下、FPA: Fixed-Flight Path Angl...
キーワード:データ駆動/機械学習/産学連携/複雑性/CO2排出量/環境負荷低減/エンジン/シナリオ/シミュレーション/シミュレータ/モビリティ/宇宙工学/環境負荷/航空宇宙工学/航空機/実証実験/二酸化炭素/イミン
他の関係分野:情報学複合領域工学
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発表日:2025年5月22日
21
ワクチンに関する誤情報が新型コロナウイルス感染症死亡者数に与えた影響を解明研究成果
東京大学国際高等研究所新世代感染症センターの古瀬祐気教授と、東北大学大学院医学系研究科の田淵貴大准教授による研究チームは、ワクチンに関する誤情報が新型コロナウイルス感染症のワクチン接種率、ひいては死亡者数に及ぼした影響について、数理モデルを用いた反実仮想シミュレーションによって明らかにしました。 新型コロナウイルス感染症の流行に際して、日本を含め世界中でさまざまな誤情報が拡散しました。ワクチンの有効性や安全性に関する内容も多く、これらの誤情報がワクチン忌避につながったことが多くの先行研究で報告されています。しかしながら、それが結果としてどの程度の影響を与...
キーワード:シナジー/アンケート調査/シナリオ/シミュレーション/変異株/ウイルス感染症/パンデミック/新型コロナウイルス/イミン/自閉症/ウイルス/ワクチン/感染症/健康格差/新型コロナウイルス感染症/新型コロナウイルス感染症
他の関係分野:複合領域工学農学
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発表日:2025年4月24日
22
ミュー粒子で挑む宇宙誕生の謎
―素粒子の大統一とニュートリノ質量の起源に迫るMEG II実験の最新結果―
東京大学素粒子物理国際研究センターの森俊則教授(研究当時)と大谷航准教授の研究グループは、ミューイーガンマ(μ→eγ)崩壊を探索するMEG II実験(図1)で、最新の結果を得た。MEG II実験は、東京大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、神戸大学を中核とし、日本・スイス・イタリア・ロシア・米国・英国による国際共同研究である。独自に開発した高性能測定器と、スイス・ポールシェラー研究所(PSI、注2)の世界最大強度のミュー粒子ビームを用いて、標準理論で禁止された ミューイーガンマ崩壊(図2、図3)の探索を行っている。今回、2021年9月から2022年末まで...
キーワード:MPPC/キセノン/スーパーカミオカンデ/ニュートリノ質量/ニュートリノ振動/マヨラナ粒子/ミュー粒子/レプトンフレーバーの破れ/液体キセノン/稀崩壊/光電子増倍管/高エネルギー/時間分解/対称性/大統一理論/超対称性/統一理論/反物質/非対称性/標準理論/普遍性/陽子/陽子崩壊/陽電子/ミューオン/ミュオン/加速器/素粒子/保存則/ニュートリノ/宇宙論/検出器/素粒子物理/時間分解能/シナリオ/スピン/センサー/光センサー/半導体/分解能/高分解能/MEG/イミン
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発表日:2025年3月17日
23
金属など地殻資源利用の新たなプラネタリー・バウンダリー:水資源の持続可能性に応じて制限されうる地殻資源の生産許容量を推定
水資源の持続可能性に応じて制限されうる地殻資源の生産許容量を推定
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)安全科学研究部門Islam Kamrul主任研究員、前野 啓太郎 研究員、横井 崚佑 主任研究員、本下 晶晴 研究グループ長は、シドニー工科大学 Damien Giurco 教授、九州大学 加河 茂美 主幹教授、東京大学 村上 進亮 教授らと、水資源を持続的に利用できる条件下で、金属などの地殻資源の生産許容量を推定する手法を開発しました。これまで金属などの生産許容量は地殻中に存在する埋蔵量に左右されると考えられていました。本手法では金属などの生産に不可欠な水資源の利用可能量を制約とした生産許容量...
キーワード:資源利用/産学連携/温室効果ガス/人間活動/再生可能エネルギー/生態系保全/温室効果/気候変動/堆積物/持続可能/地球環境/シナリオ/リサイクル/環境問題/持続可能性/経済成長/生態系/水資源/土地利用/将来予測
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発表日:2025年3月11日
24
地球の軌道リズムが巨大噴火と気候変動のタイミングをつなぐ
―白亜紀最後の100万年間の気候変動を詳細に復元することに成功―
東京大学大気海洋研究所の黒田潤一郎准教授が、ドイツ、イタリア、米国の研究者らと共同で、大西洋と太平洋の海底掘削コアから得られた様々な古気候記録を「時刻合わせ」してつなげ、白亜紀-古第三紀境界直前、つまり恐竜が絶滅する直前の100万年間に起こった火山活動と気候変動の関係を、これまでにない時間解像度で詳細に解明しました。新たに得られた高時間解像度の地球化学的記録は、6700~6600万年前に、インドのデカン高原をつくった洪水玄武岩の形成時に2回の大規模な火山噴火があったことを示しました(図1)。さらに研究チームは地球化学モデルを駆使して、これら2回の大規模玄武岩噴火が、二酸化硫黄や二酸化炭素とい...
キーワード:環境変化/産学連携/気候変化/火山噴火/海洋/二酸化硫黄/微生物群集/パルス/オスミウム同位体/マントル/火山活動/海底堆積物/気候変動/玄武岩/古気候/古地磁気/洪水玄武岩/酸素同位体/酸素同位体比/周期性/堆積物/大量絶滅/地球システム/地球化学/地磁気/地磁気逆転/地質学/天体衝突/同位体/白亜紀/白金族元素/北西太平洋/北太平洋/小惑星/太陽/同位体比/年代測定/惑星/隕石/生物群集/西太平洋/太陽エネルギー/レニウム/地球環境/アルミニウム/シナリオ/トラップ/モデリング/磁気記録/二酸化炭素/生態系/微生物/イミン/オスミウム/ストレス
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学生物学総合理工工学農学
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発表日:2025年2月14日
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【研究成果】赤ちゃん星のスピンダウン:大規模シミュレーションでそのメカニズムを発見
──太陽の進化解明に期待──
 大阪大学大学院理学研究科の髙棹真介助教、久留米大学の國友正信講師、東京大学の鈴木建教授、国立天文台の岩﨑一成助教、東北大学大学院理学研究科の富田賢吾准教授らの研究グループは、ガスを食べて成長中の赤ちゃん星、すなわち原始星の大規模シミュレーションを実施することで、原始星がどんどんと回転の勢いを弱めていく新機構(スピンダウン機構)を発見しました。 原始星は回転する原始惑星系円盤のガスを食べることで、回転の勢いを表す「角運動量」を増加させていきます。そのうえ原始星は徐々に半径も縮めていくため、まるでフィギュアスケート選手が腕や脚を縮めて回転の勢いを増していくように、原始星の回転も速くな...
キーワード:スーパーコンピュータ/計算機システム/情報学/進化計算/産学連携/遠心力/内部構造/原始星/原始惑星系円盤/磁場/星形成/太陽/天文学/惑星/惑星形成/シナリオ/シミュレーション/スピン/大規模シミュレーション/妥当性
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学
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発表日:2025年1月6日
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EV充電から解放、走り続けられるモビリティ社会像を提示
――市街地で「無限走行」を実現させる走行中ワイヤレス給電の最適配置――
 電気自動車(EV)の普及を妨げていた短い航続距離と長い充電時間の課題に対し、東京大学 生産技術研究所の本間 裕大 准教授らの研究チームは、走行中ワイヤレス給電システム(DWPT、注1)を用いた「無限走行」の実現に向けたモビリティ社会像を提示しました。DWPTは、道路に埋め込まれたコイルから走行中の車両に電力を供給することで、充電待ちを不要にし、都市内のEV移動を支援します。埼玉県川越市を対象とした数理最適化と詳細交通シミュレーションの結果、全道路長 約150kmのうち、わずか2,359m(1.6%未満)のDWPT敷設で、市内の全車両が無限に走行し続けられることを示しました。ま...
キーワード:離散最適化/自動運転/最適化/情報学/実証分析/数理最適化/待ち行列/産学連携/低炭素社会/最適化問題/磁場/トレードオフ/生産技術/最適配置/低炭素/交通シミュレーション/高速道路/道路ネットワーク/シナリオ/シミュレーション/モデル化/モビリティ/ワイヤレス給電/自動車/電気自動車/イミン
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学生物学工学