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九州大学 研究シーズDiscovery Saga
研究分野:総合理工 に関係する研究一覧:49
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発表日:2026年7月23日 この記事は2026年8月6日号以降に掲載されます。
1
DNAでナノ粒子間の“隙間”を制御微量分子を見逃しにくくする高感度分析結晶材料を開発!
細胞や化学反応の検出・分析などへの応用に期待 理学研究院 平松光太郎 教授
この記事は2026年8月6日号以降に掲載されます。
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発表日:2026年6月25日
2
プラスチックから水素へ変換する技術を開発
沖縄を対象としたマイクロ波熱分解の社会技術的評価 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 チャップマン アンドリュー 准教授
 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所のチャップマン アンドリュー准教授、椿 俊太郎教授、沖縄工業高等専門学校の藤井 知教授の研究グループは、沖縄県を対象に、プラスチック廃棄物をマイクロ波支援熱分解によって水素へ変換する技術の可能性を評価しました。 本研究では、住民アンケート、関係機関への聞き取り調査、ならびに実験室レベルでの触媒熱分解実験を組み合わせ、プラスチックから水素を製造する技術が、海に囲まれた地域における廃棄物管理とエネルギーシステムの課題にどの程度対応できるかを検討しました。沖縄では、最終処分場容量の制約、県外への廃棄物輸送コスト、大規模なプラスチックリサイ...
キーワード:水素生成/ピレン/エネルギーシステム/樹脂/プロピレン/カーボンニュートラル/持続可能/持続可能な開発/カーボン/アンケート調査/ガスタービン/プラスチック/マイクロ/マイクロ波/リサイクル/活性炭/水素製造/二酸化炭素/熱分解/廃棄物/廃棄物処理
他の関係分野:環境学化学工学
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発表日:2026年6月24日
3
太陽光レベルの弱い光で可視光を紫外光に変える固体材料を実現
光触媒による環境浄化や水素発生の高効率化に期待 工学研究院 佐々木 陽一 准教授 / 君塚 信夫 教授(現:ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授)
 フォトン・アップコンバージョンは、低エネルギーの光を高エネルギーの光へと変換する技術であり、可視光から紫外光を生成することが可能です。紫外光は、有害物質の分解や抗菌、水素発生などを担う光触媒反応の駆動に不可欠ですが、太陽光に含まれる紫外光の割合は非常に低いという問題があります。さらに、実用化にむけて固体型のフォトン・アップコンバージョン材料の開発が求められていますが、これまで可視光を紫外光へ高効率に変換可能な固体フォトン・アップコンバージョン材料は報告されておらず、その実現が強く期待されています。 今回、九州大学大学院工学研究院の君塚信夫教授(現 ネガティブエミッションテクノロジー...
キーワード:光エネルギー/環境浄化/高エネルギー/希土類元素/太陽/π電子/光触媒反応/分子構造/立体保護/励起状態/自己組織/触媒反応/太陽光/有機分子/アルカン/エネルギー移動/可視光/二光子吸収/持続可能/光照射/持続可能な開発/有害物質/希土類/光触媒/水素発生/スピン/高効率化/水素原子/分子デザイン/炭化水素/アップコンバージョン/組織化/増感剤/分子設計
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年6月15日
4
ペプチド配列を決定する新規ペプチドミクス技術を確立
見逃されてきた短いペプチドを正確に読み解く新技術、食品・生命科学研究への応用に期待 農学研究院 田中充 准教授
 近年、ゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクスなどのオミクス(※4)技術の発展により、生命現象を分子レベルで理解する研究が進んでいます。なかでも、食品や生体試料に含まれる短いペプチドは、生命現象や食品機能、生体応答を反映する重要な分子であると考えられています。 しかし、従来のペプチドミクス解析では、質量分析(MS)において得られた情報を既知のタンパク質配列データベースと照合してペプチドを同定する方法が主流でした。そのため、データベースに登録されていないペプチドや、7残基以下の短く情報量の少ないペプチドを正確に解析することは困難でした。 今回、九州大学五感応用デバイス研究開...
キーワード:情報量/ワークフロー/質量分析法/ゲノミクス/質量分析/持続可能/持続可能な開発/生体内/機能性/食品機能/アミノ酸配列/SPECT/オミクス/アミノ酸/プロテオミクス/生理活性/代謝物/誘導体/メタボロミクス/遺伝子
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発表日:2026年6月2日
5
ミトコンドリア機能障害によるオリゴデンドロサイトの脆弱性を発見
老化性神経変性疾患の病態把握への期待 医学研究院 内海健 教授
 ミトコンドリアはエネルギー産生を担う細胞小器官であり、老化によりその機能が低下することで神経変性疾患の発症に関与します。本研究では最新のプロテオミクス解析手法であるiMPAQT2を用いて、神経を構成するニューロン、オリゴデンドロサイトおよびアストロサイトにおける代謝特性の違い、そしてミトコンドリア機能障害におけるこれらの細胞の代謝リプログラミングの違いについて解析しました。 九州大学大学院医学系学府保健学専攻の谷晃人大学院生、大学院医学研究院保健学部門の八木美佳子助教、内海健教授らの研究チームは、代謝酵素の発現量を比較することによりニューロンとオリゴデンドロサイトは主にエネルギー産...
キーワード:プログラミング/脆弱性/グルコース/神経系/質量分析/持続可能/持続可能な開発/リン酸/代謝リプログラミング/オミクス/オミクス解析/グリア細胞/ニューロン/中枢神経/解糖系/神経伝達物質/中枢神経系/in vitro/アストロサイト/グリア/タンパク質発現/プロテオミクス/ポルフィリン/ミトコンドリア/リプログラミング/活性酸素/脂肪酸/神経細胞/神経変性/神経変性疾患/代謝酵素/コレステロール/老化
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発表日:2026年5月11日
6
ブラックボックスなAIを"説明可能"に:アニオン交換膜の分子設計指針を抽出
 水素社会の実現に向けて、燃料電池や水電解装置の中核部材であるアニオン交換膜(AEM)材料の開発が急がれています。近年、人工知能(AI)を活用した材料設計が注目されていますが、高精度な予測を可能にする人工ニューラルネットワーク(ANN)はその判断根拠が分かりにくい「ブラックボックス」であるため、実験研究者が予測結果を理解し、分子設計に活用することは容易ではありませんでした。さらに、AIの判断根拠を可視化する説明可能AI(XAI)手法も、高次元の分子記述子を扱うANNモデルでは計算コストが大きく、実用的な適用が難しいという課題がありました。 九州大学大学院工学研究院の加藤幸一郎教授、藤...
キーワード:AI/ニューラルネットワーク/フレームワーク/機械学習/人工知能(AI)/再生可能エネルギー/アニオン/機能性高分子/高分子/イオン交換膜/持続可能/持続可能な開発/材料設計/電池/燃料電池/イオン交換/ニューラルネット/ポリマー/高分子材料/機能性/神経回路/分子設計
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発表日:2026年5月3日
7
高効率かつ高耐久で円偏光を示す新規発光ラジカルを開発
3Dディスプレイ、バイオイメージング、レーザー応用に期待 先導物質化学研究所 アルブレヒト 建 准教授
 赤色から近赤外領域で円偏光発光(CPL)を示すキラル*5な有機小分子(SOMs)は、3Dディスプレイやバイオイメージングなどへの応用が期待され注目されています。しかし、これまでに報告されているCPL材料の発光は青~緑色に集中しており、赤~近赤外領域のCPL材料は多くありません。その主な要因として、広いπ共役系を有するキラル分子の合成が困難であることや、一般には赤~近赤外の発光では理論的に発光が起こりにくく発光効率(PLQY)が低いことが挙げられます。九州大学 先導物質化学研究所のアルブレヒト建准教授、大学院総合理工学府博士課程2年の中村和宏、東京都立大学 石割文崇准教...
キーワード:3Dディスプレイ/対称性/非対称性/閉じ込め/量子情報/スペクトル/近赤外/分子構造/π共役系/円偏光発光/キラリティー/キラル/スチレン/ディスプレイ/ポリスチレン/円偏光/発光材料/持続可能/持続可能な開発/レーザー/耐久性/微粒子/バイオイメージング/ラジカル
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発表日:2026年4月23日
8
同位体によるラマンスペクトル変化の起源を体系的に解明
フォルステライトの酸素同位体効果を第一原理計算で明らかに 理学研究院 荒川 雅 准教授
 酸素同位体比は、地球環境や生命活動、さらには太陽系形成過程を解明するための重要な指標です。しかしながら、微小な鉱物粒子に対し、試料を破壊せずに同位体情報を取得することは難しく、新たな分析手法の確立が求められています。 九州大学 大学院理学研究院の荒川雅 准教授は、かんらん石の一種であるフォルステライト(Mg2SiO4)において、含まれる酸素同位体(16O,17O,18O)比の違いがラマンスペクトルに与える影響を、第一原理計算(※3)により体系的に解明しました。 これ...
キーワード:対称性/ラマンスペクトル/酸素同位体/酸素同位体比/地球深部/中性子/同位体/同位体組成/スペクトル/フォルステライト/恒星/新星/太陽/太陽系/超新星/同位体比/惑星/隕石/ラマン/DFT/持続可能/持続可能な開発/地球環境/マイクロ/マグネシウム/境界条件/第一原理/第一原理計算/同位体効果/同位体分析/分解能/密度汎関数理論/量子力学/SPECT/空間分解能/ラマン分光/体組成
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発表日:2026年4月20日
9
鉄と光でアルコールから水素を生み出す、超シンプルな新技術
〜地球にやさしい水素製造、バイオマスや廃棄物の利活用にも期待〜 工学研究院 松本 崇弘 准教授
光駆動水素発生のイメージ図:鉄と光を使うシンプルなアルコールからの水素発生化学製品が取り巻いている現代生活は触媒なしでは成り立たないと言っても過言ではありません。そのため、我々人類の生活をさらに豊かなものにすべく、日進月歩、触媒開発...
キーワード:光エネルギー/学際研究/循環型社会/均一系触媒/グルコース/生体触媒/貴金属/触媒作用/不均一系触媒/金属触媒/カーボンニュートラル/持続可能/持続可能な開発/反応速度/水素発生/カーボン/エタノール/レアメタル/環境負荷/金属イオン/再生可能資源/水素製造/二酸化炭素/廃棄物/メタノール/デンプン/セルロース/バイオエタノール/バイオマス/アルコール
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発表日:2026年4月16日
10
超伝導量子素子内で発生する新たなタイプの正孔伝導現象を観測
超伝導体内に侵入した水素の量子性の解明にも期待 工学研究院 河江 達也 准教授
 金属内に侵入した水素は、熱運動が凍結するような低温環境下においても、トンネル運動によって拡散します。その結果、母金属の性能を低下させることが知られています。このため、金属中における水素の量子的挙動の解明に向けて、多くの研究が行われてきました。特に、金属が超伝導転移すると電子状態が大きく変化するため、それに伴って水素の量子的な振る舞いも変化し、超伝導特性に影響を及ぼすと予想されています。しかし、その詳細についてはほとんど明らかになっていません。とりわけ、微視的視点からの特性変化の理解は、長年の課題となっていました。 九州大学大学院工学研究院の河江達也准教授、大学院工学府博士課程3年の...
キーワード:ジョセフソン効果/ジョセフソン接合/原子核/超伝導ギャップ/超伝導体/量子コンピュータ/ノイズ/超伝導/波動関数/量子ビット/走査型トンネル顕微鏡/接合界面/絶縁体/半導体デバイス/温度依存性/ニオブ/水素化物/電気伝導/電子状態/SQUID/センサー/トンネル/トンネル効果/ナノメートル/水素化/水素原子/半導体/量子力学/機能性/プロトン/力学的性質
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発表日:2026年4月15日
11
巨視的な鏡の量子的重ね合わせを作る新手法を提案
~重力の量子性の検証実験の新しい戦略に~ 理学研究院 山本 一博 教授
量子力学では、物理量が同時に異なる状態をとる「量子的重ね合わせ」という性質が成り立ちます。この基本的性質がどこまで成り立つのかは現代物理学の重要な研究課題です。特に重力にも量子的重ね合わせが成立するのかという「重力の量子性」が大きな関心を集めています。二つの物体が重力のみを介して量子もつれを作る「重力誘起エンタングルメント」が観測されれば、重力がこの量子的性質を持つことを示す重要な証拠となります。巨視的な鏡とレーザー光が結合するオプトメカ系は、この問題を実験的に検証する有力な手法として注目されています。九州大学大学院理学府の福澄諒太郎さん、畠山広聖さん、同大学院理学研究院の山本一博...
キーワード:フィルタリング/最適化/信号処理/エンタングルメント/精密測定/不確定性原理/揺らぎ/量子もつれ/量子ゆらぎ/量子情報/量子制御/量子通信/重力波/振動子/量子センシング/超高真空/共振器/持続可能/持続可能な開発/センサー/センシング/レーザー/光共振器/制御理論/不確定性/量子力学/ゆらぎ
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発表日:2026年4月3日
12
赤ちゃん星が磁力線を吐き出す「くしゃみ」で新発見
アルマ望遠鏡で暖かいリング状ガス雲を初観測! 理学研究院 町田 正博 教授
香川大学教育学部の徳田一起講師、九州大学大学院理学研究院の町田正博教授らの研究グループは、地球から最も近い(約450光年先)星の誕生現場で、おうし座方向にある分子雲コア※3MC27をアルマ望遠鏡の高周波受信機(Band 9)で観測を行いました。その結果、原始星およびその円盤のすぐそばに約1,000 天文単位の直径をもつリング状ガス雲が存在することを初めて明らかにしました。このリングはその形が非常に特徴的というだけでなく、温度が周囲に比べて10 K(ケルビン)以上高く、ほんのりと暖かいことも判明しました。星の赤ちゃんが磁力線の束(=磁束)を吐き出す「くしゃみ」をすることが...
キーワード:アンテナ/ミリ波/高周波/サブミリ波/原始星/衝撃波/電波望遠鏡/分子雲/望遠鏡/水素分子/持続可能/持続可能な開発/周波数/水素原子
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発表日:2026年4月3日
13
小惑星ベヌー試料から核酸塩基と高濃度の尿素を検出
~小惑星環境での化学プロセスの絞り込みに成功~ 理学研究院 奈良岡 浩 教授
小惑星ベヌーから持ち帰られたサンプルから核酸塩基など窒素を含む多種の有機分子を検出。多くの有機分子は低温環境における高濃度アンモニア及び尿素溶液中の反応で生成した。地球外環境における化学進化及び小惑星の起源に関する理解が飛躍的に発展。論文情報北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授、海洋研究開発機構の古賀俊貴研究員、高野淑識上席研究員、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、東北大学大学院理学研究科の古川善博准教授らが所属する国際研究グループは、アメリカNASA主導の小惑星探査計画「OSIRIS-REx」で炭素質B型小惑星(101955)...
キーワード:海洋/化学進化/小惑星/惑星/惑星探査/アンモニア/環状化合物/複素環化合物/グルコース/有機分子/アミン/前駆体/持続可能/持続可能な開発/有機物/代謝産物/RNA/アミノ酸/核酸塩基/遺伝子
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年4月1日
14
分子を「曲げる」ことで有機半導体の光耐久性を向上
―光に強く高性能な次世代材料の開発に成功― 理学研究院 宮田 潔志 准教授
合成・生物化学専攻の久田雅人博士後期課程学生、清水大貴助教、松田建児教授は、理化学研究所・Kirill Bulgarevich博士、瀧宮和男チームリーダー、分子工学専攻・筒井祐介助教、関 修平教授、九州大学・宮田潔志准教授と共同で、優れた半導体特性を持つことで知られる有機分子ルブレン(※1)の構造を改良し、骨格内に七員環を組み込んだ新しい有機半導体材料(縮環ルブレン:FR)の開発に成功しました。従来のルブレンは、炭素と水素のみから構成される有機半導体(※2)として最高クラスの性能を持つ一方で、光や酸素に弱く劣化しやすいという実用上の大きな課題がありました。本研究では、分子の骨格を繋ぎ合わせ(...
キーワード:太陽/ディスプレイ/電荷移動度/有機半導体/水素分子/有機分子/電子デバイス/半導体材料/持続可能/持続可能な開発/材料設計/太陽電池/電池/シリコン/移動度/耐久性/電荷移動/半導体/炭化水素/誘導体
他の関係分野:数物系科学化学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年3月26日
15
一重項分裂(SF)により増幅した励起子の効率的な捕集に成功
~量子収率130%を達成する鍵分子を発見、太陽電池の限界突破に道~ 工学研究院 佐々木 陽一 准教授 / 君塚 信夫 教授(現:ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授)
太陽光エネルギーの効率的な活用戦略として、光吸収により生じる一重項励起子が分裂して2つの三重項(※5)励起子が形成されるSFが注目され、世界中で研究されています。分裂後の三重項励起子から電子を取り出せば、原理的に光電変換効率200%を達成できるものの、分裂前の一重項(※5)からのエネルギー損失過程が競合するため、変換効率を最大化することは困難です。そこで分裂後に生じる励起三重項エネルギーを高効率に受け取る分子が求められていました。今回、九州大学大学院工学研究院の君塚信夫教授 (現 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授/名誉教授)、佐々木陽一准教授、同大学工学部の...
キーワード:光エネルギー/フリップ/量子もつれ/近赤外/太陽/モリブデン/金属錯体/太陽光/有機分子/定量評価/エネルギー移動/光吸収/持続可能/LED/持続可能な開発/太陽光発電/光電変換/太陽電池/電池/スピン/金属イオン/励起子/配位子/分子設計
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月18日
16
ノロウイルス攻略の新戦略:“多点攻撃”で100倍の結合力
-IgM抗体の高い親和性を定量化、次世代ワクチン設計に新指針- 薬学研究院 カアベイロ ホセ 教授
本研究のイメージ図東京科学大学(ScienceTokyo) 物質理工学院 材料系の田川純平大学院生(博士後期課程)と総合研究院 フロンティア材料研究所の谷中冴子准教授、九州大学大学院薬学研究院のカアベイロ・ホセ教授、西田基宏教授、同...
キーワード:産学連携/分析技術/表面プラズモン共鳴/プラズモン/表面プラズモン/持続可能/ノロウイルス/持続可能な開発/AFM/ナノスケール/原子間力顕微鏡/高速原子間力顕微鏡/エピトープ/モノクローナル抗体/抗原/抗体医薬/相互作用解析/腸炎/免疫応答/ウイルス/ワクチン/公衆衛生/抗体/細菌
他の関係分野:複合領域環境学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月17日
17
小惑星リュウグウ試料から5種すべての核酸塩基を発見
~炭素質小惑星にはDNA/RNAの素材が普遍的に存在~ 理学研究院 奈良岡 浩 教授
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸、以下「JAMSTEC」という。)海洋機能利用部門 生物地球化学センターの古賀 俊貴 ポストドクトラル研究員および高野 淑識 センター長・上席研究員/慶應義塾大学先端生命科学研究所(所長 荒川 和晴)・ 特任准教授、北海道大学低温科学研究所(所長 渡部 直樹)の大場 康弘 准教授、九州大学(総長 石橋 達朗)大学院理学研究院の奈良岡 浩 教授、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(代表取締役 大畑 恭宏)の共同研究グループは、小惑星リュウグウ試料中の核酸塩基について、高精度な解析評価を行いました。小惑星リュウグウ試料を...
キーワード:生物地球化学/海洋/リュウグウ/地球化学/化学進化/小惑星/太陽/太陽系/惑星/アンモニア/分子進化/有機分子/持続可能/持続可能な開発/はやぶさ2/有機物/RNA/核酸塩基/メタボローム
他の関係分野:環境学数物系科学化学生物学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月13日
18
ヒト血漿に含まれる多数の低分子量代謝物を1秒以内で一斉分析
ビッグデータ生成と疾患層別化を可能にする分析手法を開発 生体防御医学研究所 馬場 健史 教授
国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」という)モレキュラーバイオシステム研究部門 三浦 大典 主任研究員らと、国立大学法人九州大学 馬場 健史 教授ら、国立大学法人東京科学大学 難治疾患研究所 計算システム生物学分野 島村 徹平 教授、ブルカージャパン株式会社 韮澤 崇 博士らの研究グループは、イオンモビリティ(IM)分離技術を組み合わせたマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI-MS)をヒト血漿(けっしょう)に含まれる低分子量代謝物に適用することで、高速かつ再現性の高い分析手法を確立しました。この手法により複数のガン種における患者の層別化が可能であることを確認...
キーワード:イオン化/質量分析法/質量分析/持続可能/持続可能な開発/モビリティ/レーザー/移動度/金属イオン/電解質/ビタミン/SPECT/バイオバンク/ホルモン/生体防御/大腸/白血球/アミノ酸/システム生物学/血液/血小板/赤血球/代謝物/バイオマーカー/メタボロミクス/脂質
他の関係分野:数物系科学工学医歯薬学
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発表日:2026年3月12日
19
うねる高分子鎖を初めて可視化~高分子セグメントの熱揺らぎを捉えた!
モビリティ組立技術を刷新する新規接着技術への応用に期待! 工学研究院 田中 敬二 主幹教授
世界のエネルギー消費の約3割はモビリティ輸送に起因します。モビリティの低燃費化に向けた構造部材の軽量化はSDGs実現に向けた重要な課題であり、軽量化には異種材料を適材適所での組み合わせを可能にする高性能な接着技術が求められます。九州大学大学院工学研究院応用化学部門/次世代接着技術研究センターの田中敬二 主幹教授/センター長、東京科学大学物質理工学院応用化学系の佐藤浩太郎 教授らは、科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業 大規模プロジェクト型「界面マルチスケール4次元解析による革新的接着技術の構築」を遂行しています。接着技術の革新には、接着界面の現象を分子レベルで明らかにし、精密に制御・最...
キーワード:最適化/運動単位/熱揺らぎ/非平衡/非平衡系/揺らぎ/分子運動/高分子/プローブ顕微鏡/固体表面/エネルギー消費/持続可能/持続可能な開発/局所構造/AFM/マルチスケール/モビリティ/軽量化/原子間力顕微鏡/プローブ/分子設計
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学化学工学医歯薬学
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発表日:2026年2月24日
20
隕石衝突の極限状態を「高圧ねじり」手法によって再現
~生命誕生の謎を解くRNA前生物化学への示唆~ カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 Edalati Kaveh 准教授
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I2CNER)のEdalati Kaveh准教授、Hidalgo-Jimenez Jacquelineテクニカルスタッフ、Nguyen Thanh Tam学術研究員らの研究チームは、隕石や彗星などの小天体衝突が初期地球にもたらした極限環境が、生命のであるRNAの前生物化学※6に与える影響を調査しました。高圧ねじり(HPT)という革新的な手法を用いて衝突時の高圧・高せん断環境を再現し、RNAの主要な構成要素であるアデノシン一リン酸(AMP)の安定性と反応性を、乾燥状態および含水状態(10 wt% 水)、常温および...
キーワード:磁気共鳴/X線回折/初期地球/生命の起源/超高圧/天体衝突/化学進化/彗星/隕石/赤外分光/高分子/遺伝情報/ラマン/質量分析/有機分子/走査型電子顕微鏡/前駆体/カーボンニュートラル/持続可能/せん断/紫外線/持続可能な開発/カーボン/トルク/ポリマー/電子顕微鏡/極限環境/カルス/リン酸/プロトン/アデノシン/ラマン分光/ATP/RNA/核酸塩基/核磁気共鳴/重合反応/生体高分子/ストレス
他の関係分野:数物系科学化学生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2026年2月18日
21
四半世紀の観測でわかった冷たい北の海の変化
―カムチャツカ半島沖の海の酸性化や生物生産の推移― 応用力学研究所 竹村 俊彦 主幹教授
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸、以下「JAMSTEC」という。)地球環境部門むつ研究所 海峡・沿岸環境変動研究グループの脇田昌英 副主任研究員らの研究グループは、北太平洋西部亜寒帯域のカムチャツカ半島沖に位置する定点K2(北緯47度、東経160度)において、1999~2023年の25年間にわたって、海洋地球研究船「みらい」などで得られた生物地球化学観測データを解析しました。その結果、本海域では海洋酸性化が着実に進行していることに加え、生物生産の長期的な変化が明らかにされました。衛星および船舶観測データから、定点K2での海面水温は、年0.056℃の割合で上昇し、...
キーワード:環境変化/海洋酸性化/極域/生物地球化学/人間活動/影響評価/海洋/環境変動/地球温暖化/カルサイト/ブルーム/海面水温/海洋観測/気候変動/季節変動/地球化学/放射光/北太平洋/衛星/太陽/ケイ素/光合成/生物群集/光環境/太陽光/持続可能/沿岸環境/持続可能な開発/地球環境/ナノメートル/栄養塩/海洋環境/数値モデル/炭酸カルシウム/二酸化炭素/二酸化炭素/有機物/リン酸/生態系/アラゴナイト/プランクトン/温暖化/植物プランクトン/生物生産/カルシウム
他の関係分野:複合領域環境学数物系科学化学生物学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年2月10日
22
廃棄物から資源へ:CO₂とプラスチックを太陽光で同時に有用化学品に変換する単一触媒を開発
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 Edalati Kaveh 准教授
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I2CNER)のNguyen Thanh Tam学術研究員、中村潤児特任教授、Edalati Kaveh准教授らの研究チームは、CO₂排出とプラスチック廃棄物という二つの深刻な環境問題に、単一のプロセスで同時に対処する画期的な光触媒システムを開発しました。独自に設計した「ハイエントロピー酸化物」触媒を用いて、CO₂とPETプラスチックを、光エネルギーだけで有用な化学製品に同時変換することに世界で初めて成功しました。従来のCO₂変換やプラスチックリサイクルのアプローチは、通常、一度に一つの汚染物質のみを処理し、エネルギー集約...
キーワード:オープンアクセス/環境汚染/光エネルギー/マイクロプラスチック/環境汚染物質/エントロピー/気候変動/放射光/放射光X線/X線分光/太陽/ポリエチレンテレフタレート/光反応/太陽光/電荷分離/固溶体/キャリア/ポリエチレン/可視光/光吸収/水分解/選択性/カーボンニュートラル/持続可能/光照射/持続可能な開発/原子構造/光触媒/カーボン/CO2還元/プラスチック/マイクロ/メタン/リサイクル/環境負荷/環境問題/酸化還元/酸化物/耐久性/二酸化炭素/二酸化炭素/廃棄物/エチレン/機能性/カップリング/カチオン/ラジカル/ラット
他の関係分野:情報学環境学数物系科学化学工学農学医歯薬学
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発表日:2026年2月6日
23
1種類の触媒で4種類の有機反応を自在に切替
-全てが偶然の発見(セレンディピティ)- カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 前田 修孝 准教授
理化学研究所(理研)環境資源科学研究センターグリーンナノ触媒研究チームの山田陽一チームディレクター、アブヒジト・セン研究員、分子構造解析ユニットの村中厚哉専任研究員、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)の前田修孝准教授らの共同研究グループは、1種類の触媒を用いて同じ反応基質と反応試薬との反応で4種類の全く異なる有機反応を選択的に実現する「四重スイッチング触媒反応系」の開発に成功しました。これは、さまざまな条件を全て検討したところ思いがけず見つけたセレンディピティ(偶然の発見)的成果であり、有機合成プロセスの多機能化、創薬化学の大幅な効率化に新しい可能性...
キーワード:セレン/磁場/赤外線/分子構造/赤外分光/アミド/触媒反応/赤外分光法/アミン/シリコン表面/可視光/活性種/カーボンニュートラル/持続可能/ベンゼン/持続可能な開発/ナノワイヤ/カーボン/シリコン/ナノメートル/マイクロ/マイクロ波/周波数/添加剤/電磁波/パラジウム/創薬/創薬化学/有機合成
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発表日:2026年1月16日
24
木のナノファイバーで安定化した乳液により免疫活性化・調節に成功
〜樹木由来セルロースナノファイバーを用いた新しい免疫アジュバントに期待〜 農学研究院 畠山 真由美 助教 / 北岡 卓也 教授
感染症対策やがん免疫療法の進展にともない、ワクチンや免疫治療の効果を最大化する「免疫アジュバント」が世界的に注目を集めています。従来のアジュバントは、無機アルミニウム塩や石油由来界面活性剤で安定化したエマルションが多く、より強力かつ安全に免疫を誘導・調節できる新規アジュバントの開発が求められてきました。今回、木質由来セルロースナノファイバー(CNF)を固体界面活性剤として用いることで、水中油滴型のピッカリングエマルション※3を調製し、ヒト肝がん細胞やマクロファージにおける免疫応答の活性化・調節に成功しました。湖北大学(中国)の李淇副教授および九州大学...
キーワード:両親媒性/エマルション/ファイバー/微細化/持続可能/材料特性/持続可能な開発/ナノファイバー/アルミニウム/ナノサイズ/界面活性剤/熱膨張/比表面積/セルロース/セルロースナノファイバー/アジュバント/がん免疫/がん免疫療法/肝がん/感染症対策/免疫治療/免疫療法/がん細胞/ファージ/マクロファージ/抗原/免疫応答/ワクチン/感染症
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発表日:2026年1月8日
25
コピーできない量子情報を“暗号化して複製”:量子技術の根本的制約を矛盾なく乗り越える新手法
~量子複製禁止定理と矛盾しない“暗号化クローン”生成プロトコルの開発に成功~ システム情報科学研究院 山口 幸司 特任助教
量子情報は、古典情報とは異なり完全には複製できないという「量子複製禁止定理(※1)」に従います。この制約のため、量子データを安全にバックアップしたり、多重に保存して耐故障性を確保したりすることが困難であり、量子通信・量子計算・量子クラウド技術の発展における大きな障壁の一つとなっていました。その一方で、この制約と矛盾せずに量子情報を複数の複製として冗長化する方法はこれまで知られておらず、その解明が強く求められていました。本研究では、量子複製禁止定理と整合したまま量子情報の“暗号化クローン”を複数生成し、これらのクローンのうちの任意に選んだ一つから元の情報を復元できる新しいプロトコルを...
キーワード:耐故障性/クラウド/プロトコル/量子計算/量子暗号/量子情報/量子通信/ノイズ/クローン/量子ビット/持続可能/持続可能な開発/量子力学/ゆらぎ
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発表日:2025年12月23日
26
二重の円偏光発光を示すキラルホウ素分子を開発
~環境応答性発光に基づく先端光技術の創出に期待~ 先導物質化学研究所 友岡 克彦 教授
名古屋大学学際統合物質科学研究機構(IRCCS※)の森 達哉 特任助教、同大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM※)の山口 茂弘 教授、同大学工学研究科の井改 知幸 教授、九州大学先導物質化学研究所の友岡 克彦 教授らの研究グループは、可逆的に解離する分子内配位結合を有するキラルホウ素π共役分子を開発し、高い量子収率と長波長領域発光を兼ね備えた二重の円偏光発光(CPL)注7)の実現に成功しました。CPLは、電場と磁場がらせんを描くように伝搬する光であり、3Dディスプレイや暗号通信などの先端技術において注目が高まっていま...
キーワード:3Dディスプレイ/先端技術/多環芳香族炭化水素/物質科学/近赤外/磁場/π電子/共役分子/芳香族/励起状態/円偏光発光/キラル/ディスプレイ/ホスフィン/芳香族炭化水素/円偏光/配位結合/有機分子/光励起/持続可能/持続可能な開発/電子状態/センシング/水素原子/環境応答性/ホウ素/環境応答/炭化水素/分子設計
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発表日:2025年12月6日
27
フラーレン誘導体が光誘起超核偏極に有用であることを発見
――高感度化MRIへの応用に必要な実用化レベルの高偏極率を達成―― 先導物質化学研究所 濱地 智之 助教
東京大学大学院理学系研究科の坂本啓太大学院生、濱地智之大学院生(現 九州大学先導物質化学研究所 助教)、楊井伸浩教授らの研究グループは、京都大学大学院理学研究科の御代川克輝博士課程学生、倉重佑輝准教授、京都大学大学院工学研究科の今堀博教授、理化学研究所開拓研究所および仁科加速器科学研究センターの立石健一郎研究員、上坂友洋主任研究員・兼部長、神戸大学分子フォトサイエンス研究センターの小堀康博教授らと共同で、トリプレットDNPの新規偏極源分子としてフラーレン誘導体の開発を行うことで、高効率なトリプレットDNPを実現しました。光励起三重項電子の高いスピン偏極率を利...
キーワード:スピン偏極/磁気共鳴/加速器/磁場/太陽/励起状態/配向制御/有機エレクトロニクス/有機太陽電池/核スピン/電子輸送/ペンタセン/光励起/非晶質/持続可能/持続可能な開発/アモルファス/太陽電池/単結晶/電子構造/電池/スピン/マイクロ/マイクロ波/サッカー/MRI/フラーレン/核磁気共鳴/誘導体
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発表日:2025年11月23日
28
1原子レベルの薄膜で磁気準粒子の磁化ねじれを制御
~大容量・高速・低電力な新規情報端末の幕開け~ システム情報科学研究院 湯浅 裕美 教授
人工知能をはじめとして私達は情報社会の恩恵を受けていますが、情報量が爆発的に増え、処理に必要な電力が全地球上の発電量に迫っています。これを解決するには、これまでにないレベルで消費電力を抑え込む技術が必要でした。候補の一つに磁気スキルミオンの活用があります。磁気スキルミオンは磁性体中のスピンが捻じれた準粒子の構造で、トポロジカル的に安定なだけでなく、ナノスケールという微小サイズ、GHzという高速駆動、さらに低い電流で転送可能という、情報端末に求められる3大要素を持つとして、期待されています。ところが、これら3つの特長を同時に実現する事が難しく、トリレンマである事が課題でした。これに対...
キーワード:情報量/AI/重金属/準粒子/電流駆動/ガドリニウム/磁場/スキルミオン/トポロジカル/磁性体/スピン軌道トルク/スピン流/磁性薄膜/持続可能/持続可能な開発/希土類/スピン/トルク/ナノスケール/ナノメートル/電子顕微鏡/スキル
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発表日:2025年10月26日
29
圧力で光励起状態分子の分裂を操る!柔らかな分子で拓く次世代エネルギー変換材料
~静水圧によって一重項分裂を自在に制御するソフトマテリアルの新設計指針を提案~ 先導物質化学研究所 福原 学 教授
太陽光や可視光エネルギーを効率的に利用するための鍵となる現象として、「シングレット・フィッション(Singlet Fission, SF)」が注目されています。SFとは、光によって生成された一重項励起子が隣接する基底状態分子と相互作用し、2つの三重項励起子(※2)を生み出す過程です。これにより、1つの光子から2つの励起子を得ることができ、光エネルギーの利用効率を向上させることが可能です。しかし、これまでSFを外部刺激によって能動的に制御することは困難でした。今回、九州大学先導物質化学研究所の福原学教授、慶應義塾大学理工学部の羽曾部卓教授、酒井隼人専任講師、東京科学大学理学院の研究グ...
キーワード:光エネルギー/静水圧/太陽/励起状態/二量体/光エネルギー変換/光反応/太陽光/ソフトマテリアル/アルカン/ペンタセン/可視光/光励起/発光材料/力制御/持続可能/分光測定/持続可能な開発/反応速度/ダイナミクス/マイクロ/圧力制御/励起子/エネルギー変換/寿命/光線力学療法/分子設計
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発表日:2025年10月2日
30
細胞を破裂させて低・中分子薬の「入りやすさ」と「出やすさ」を評価
~がん細胞の薬剤取り込み量を簡便かつ直接計測可能に~ 理学研究院 川井 隆之 准教授
次世代医薬品として注目されている「中分子薬」は、がんや難病の治療などに大きな可能性を秘めています。これらの薬は低分子薬と同じように体内で「細胞」の中に入り、特定のターゲットと結びついて効果を発揮します。しかし、薬が細胞にどの程度入り、どの程度の時間とどまるのかを測定するには、これまで時間も手間もかかる複雑な方法しか存在しませんでした。また、薬剤の治療対象である病気の細胞を使って検証することもできませんでした。九州大学大学院理学研究院の川井隆之准教授らの研究グループは今回、水の力 (浸透圧) で細胞を一瞬で破裂させ、中の成分をすばやく取り出すという新しい方法「CyTOR (サイトル、...
キーワード:浸透圧/質量分析/持続可能/持続可能な開発/細胞膜/がん細胞/クロマトグラフィー/医薬品開発/創薬/代謝物/中分子/難病
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発表日:2025年9月4日
31
高効率な室温りん光を示す分子液体を開発
―高速りん光が拓く、レアメタルフリーな柔らか発光材料― 理学研究院 宮田 潔志 准教授
図1 開発した分子液体の分子構造と、室内光および紫外光を当てた時の写真。大阪大学大学院理学研究科の大島祐也さん(研究当時:大学院生)、岡田りかさん(研究当時:大学院生)、谷洋介助教(研究当時)(現:名古屋大学トランスフォーマティブ生...
キーワード:ウェアラブル/ウェアラブルデバイス/高エネルギー/りん光/分子構造/ディスプレイ/有機分子/イリジウム/フレキシブル/発光材料/発光素子/有機EL/持続可能/持続可能な開発/酸素センサー/スピン/センサー/リサイクル/レアメタル/有機物/バイオイメージング
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発表日:2025年8月30日
32
世界初、室温における二次元層状磁石の電気的磁気制御
~層状物質の隙間を電気的に精密制御し、二次元磁石の磁気特性を効率的に操作~ 理学研究院 木村 崇 教授
二次元層状物質(※1)は、高い電気伝導性、柔軟性、透明性などの優れた特性を備えており、多彩な応用が提案されています。中でも、次世代エレクトロニクスにおける新材料として、近年特に大きな注目を集めています。さらに、近年では強磁性を示す二次元層状物質も発見され、「二次元磁石」として磁気記録やスピントロニクス(※2)への応用が期待されています。中でも Fe₃GaTe₂ は、室温で磁性を維持するだけでなく、強い磁気異方性と優れた熱電特性を併せ持つことから、熱電デバイス(※3)への応用も有望視されています。通常、強磁性体の磁気特性は磁場やスピン流によって制御されますが、磁気異方性の増加に伴い、より大きな...
キーワード:スピンホール効果/スピン軌道相互作用/ナノエレクトロニクス/ネルンスト効果/磁気抵抗/対称性/電気分極/二次元物質/熱電効果/ホール効果/異方性/磁場/スピン依存伝導/空間反転対称性/原子層/磁気異方性/磁気抵抗効果/磁気伝導/磁性体/磁区構造/スピン注入/スピン流/トンネル磁気抵抗効果/メモリ/巨大磁気抵抗効果/強磁性/層状物質/半導体材料/物性制御/誘電体/持続可能/空隙構造/持続可能な開発/透明性/巨大磁気抵抗/強磁性体/強誘電体/磁気特性/垂直磁気異方性/電気伝導/熱電変換/電気伝導性/グラフェン/スピン/スピントロニクス/トンネル/磁気記録/低消費電力/半導体
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発表日:2025年8月20日
33
マルチモーダル解析で酸素発生反応(OER)の鍵を握る“活性点”を特定:酸化イリジウム触媒の構造が高性能の秘密を握る
〜 水電解によるグリーン水素社会実現へ新たな一歩 〜 総合理工学研究院 辻 雄太 准教授
京都大学大学院人間・環境学研究科Neha Thakur博士研究員、内本喜晴 同教授らの研究グループは、田中貴金属工業株式会社、技術研究組合FC-Cubic、横浜国立大学、九州大学、奈良女子大学、島根大学、立命館大学と共同で、水を電気分解して水素を製造する水電解#1の鍵となる酸素発生反応(OER)において、酸化イリジウム触媒の高い活性の起源を解明しました。再生可能エネルギー由来の電力を利用した水電解によるグリーン水素の製造は、カーボンニュートラルへ向けたエネルギーシステムの中で重要な役割を果たします。固体高分子水電解は高効率で高純度な水素製造法であり、酸素発生反...
キーワード:マルチモーダル/モジュール化/再生可能エネルギー/関数解析/X線吸収分光/光電子分光/相関関数/X線回折/軟X線/データ解析/化学組成/磁場/赤外分光/アニオン/高分子/触媒反応/反応機構/エネルギーシステム/電気分解/活性サイト/電子分光/イリジウム/貴金属/固体酸/酸素発生反応/プラズモン/金属微粒子/カーボンニュートラル/持続可能/分光測定/持続可能な開発/局所構造/単結晶/カーボン/ナノ構造/ナノ材料/フーリエ変換/階層構造/酸化物/水素製造/電子顕微鏡/透過電子顕微鏡/微粒子/分解能/結晶構造/層構造/高分解能/水素ガス/構造変化
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発表日:2025年8月19日
34
ナノ触媒の可能性を解き放つ
~簡単な超音波処理が水浄化を変える~ 工学研究院 金子 賢治 教授
コア-シェル型ナノ触媒は、中心部(コア)の金属によって粒径を安定化させつつ、外側(シェル)の金属の利用効率を高めることで、優れた性能と耐久性を兼ね備えた触媒材料です。これらは、持続可能な社会の実現に向けて、環境浄化やエネルギー変換などの分野で重要な役割を果たすと期待されています。九州大学大学院工学研究院の金子賢治教授、長崎大学大学院総合生産科学研究科のAhn T.N. Dao准教授、韓国科学技術研究院の李厚俊研究員らによる国際共同研究グループは、環境浄化や高性能触媒用途に向けた「コア-シェル型ナノ触媒」の量産的かつ効率的な合成に成功しました。これまで、触媒の反応活性はその表面構造に...
キーワード:超音波法/特性X線/環境浄化/X線分光/構造形成/電子線/材料科学/エネルギー効率/持続可能/持続可能な開発/STEM/材料設計/ナノスケール/ナノ構造/ナノ材料/ナノ粒子/結晶方位/耐久性/超音波/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/透過電子顕微鏡/分解能/エネルギー変換/機能性/表面構造/高分解能/ナノテクノロジー/立体構造/立体構造解析
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発表日:2025年8月9日
35
300℃で世界最高のプロトン伝導率を有する安定酸化物を開発
~大型トラックなど固体酸化物形燃料電池の多用途化を推進~ エネルギー研究教育機構 山崎 仁丈 教授
SOFCは、高効率かつ高耐久な燃料電池の1つです。水素を燃料とし、発電時に二酸化炭素を排出しない発電デバイスであり、水素エネルギー社会実現に向けた中核技術として注目されています。しかし、発電の動作温度は700~800℃と高く、高価な耐熱材料の使用による材料コストが課題となっています。もし300℃程度の中温度域で発電できれば、より安価な耐熱材料の使用によるコスト削減が期待されますが、この温度域で十分な性能を持つ電解質材料はこれまで見つかっていませんでした。九州大学エネルギー研究教育機構・工学府材料工学専攻の山崎仁丈教授の研究グループは、スズ酸バリウム(BaSnO3)とチタン酸バリウム...
キーワード:機械学習/分子動力学シミュレーション/計算機シミュレーション/内部構造/プロトン伝導/水素エネルギー/固体酸/持続可能/温度依存性/持続可能な開発/SOFC/チタン/チタン酸バリウム/原子配列/固体酸化物形燃料電池/耐熱材料/電池/燃料電池/シミュレーション/トラップ/ナノスケール/酸化物/第一原理/第一原理計算/電解質/電子ビーム/電子顕微鏡/動力学/二酸化炭素/分子動力学/量子力学/エネルギー変換/プロトン
他の関係分野:情報学数物系科学化学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年8月9日
36
有機分子の還元反応が"加圧"により進行することを発見!
~圧力応答性材料開発に向けた新たな設計指針を提供~ 先導物質化学研究所 福原 学 教授
北海道大学大学院理学研究院の石垣侑祐准教授、同大学大学院総合化学院博⼠後期課程の菊池モト氏及び九州大学先導物質化学研究所の福原 学教授らの研究グループは、独自に開発したシクロファン*1型のジカチオン*2に対して、静水圧を作用させることでレドックス反応*3が進行することを明らかにしました。シクロファン型分子は、直鎖状分子ではもち得ない物性を示す可能性があることから、機能材料分野において盛んに研究対象とされてきました。例えば、近年大きな注目を集めているピラーアレーンもシクロファンの一種であり、分子認識やドラッグデリバリー...
キーワード:水分子/静水圧/大環状分子/分子構造/芳香環/アニオン/シクロファン/酸化還元反応/溶媒和/有機分子/持続可能/ベンゼン/還元反応/持続可能な開発/酸化還元/積層構造/親水性/環境応答性/生体内/機能材料/環境応答/層構造/レドックス/カチオン/構造変化/分子認識
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発表日:2025年8月7日
37
応力発光半導体でスピンドープ強磁性を発見
エネルギー関連材料の機能革新に大きく寄与 工学研究院 河江 達也 准教授
固体中の電子の電荷と、電子が持つ小さな磁石のような性質「スピン」の両方を工学的に利用、応用する「スピントロニクス」と呼ばれる分野において「希薄磁性半導体」が注目されています。一般的に、強磁性などをもたらす交換相互作用(注4)は隣接原子間距離程度の近接作用に限定されています(金属では伝導電子を媒介した別機構の磁性体の例外が存在する)。一方、相転移のユニバーサル理論であるパーコレーション理論(注5)は隣とのパス(磁気転移の場合は隣の磁性原子との結合に相当)が高密度に存在しなければ相転移しないと予測しており、量子スピン系の磁気転移でもこのパーコレーション理論が厳密に成立する...
キーワード:結晶格子/スピン系/高エネルギー/物性物理/量子スピン/量子スピン系/臨界現象/ミュオン/加速器/相転移/磁場/波動関数/磁気モーメント/磁性体/クロム/マンガン/スピン緩和/ポーラロン/希薄磁性半導体/強磁性/交換相互作用/磁性半導体/発光材料/持続可能/光照射/持続可能な開発/強磁性体/スピン/スピントロニクス/トラップ/パーコレーション/化合物半導体/浸透率/半導体/伝染病/カップリング
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発表日:2025年8月5日
38
水素誘起金属-絶縁体転移に伴う電子状態変化の直接観測に成功
~新たな機能性水素化物材料の開発につながる可能性~ 工学研究院 河江 達也 准教授
高濃度に水素を吸蔵した金属に超高圧を印加すると室温近傍でも超伝導転移が観測されるなど、金属水素化物が示す多彩な性質は様々な先端科学分野において利用が期待されています。今回注目したイットリウム水素化物では、水素濃度の上昇とともに金属-絶縁体転移が出現することにより、電気伝導性や光学的性質が大きく変化することが知られていました。しかしどのような機構でそのような大きな物性の変化が出現するのか、その微視的な起源の解明は長年の課題でした。九州大学大学院工学研究院の河江達也准教授と宮川一慶元博士大学院生(令和5年修了)、志賀雅亘助教、稲垣祐次元助教(現:岡山理科大学准教授)の研究グループはマイ...
キーワード:金属-絶縁体転移/高温超伝導体/超伝導体/電子相関/超高圧/超伝導/平均場近似/電子物性/水素吸蔵/ガーネット/蛍光体/高温超伝導/絶縁体/持続可能/持続可能な開発/発光ダイオード(LED)/水素化物/電気伝導/電子状態/電気伝導性/アルミニウム/トンネル/トンネル効果/レーザー/極低温/水素化/水素原子/量子力学/機能性/SPECT/構造変化
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発表日:2025年7月30日
39
発光技術と医療をつなぐ次世代有機材料を開発
~生体に優しい近赤外レーザーで光る新素材が、有機ELと医療応用の架け橋に~ 工学研究院 安達 千波矢 教授 / 千歳 洋平 助教
九州大学大学院工学研究院の安達千波矢教授、千歳洋平助教、国立台北科技大学の林家弘教授らの研究グループは、近赤外レーザーによって光る新しい有機分子を開発し、それを有機EL(OLED)としても高効率に発光させることに成功しました。今回開発された分子は、「熱活性化遅延蛍光(TADF)」と、近赤外レーザーによって効率的に励起される「2光子吸収」という、通常は両立が難しい2つの光機能を単一分子内で実現した点で、非常に画期的です。これらの特性は従来、個別に研究されてきましたが、本研究では分子設計により両者を高度に両立させ、その発現メカニズムを理論計算と実験の両面から明らかにしました。両機能を同時に発現し...
キーワード:近赤外/分子構造/有機分子/光機能/可視光/生体適合性/赤外光/単一分子/発光材料/有機EL/有機材料/持続可能/持続可能な開発/発光ダイオード(LED)/材料設計/レーザー/光プローブ/励起子/細胞毒性/生体イメージング/バイオイメージング/プローブ/近赤外光/蛍光プローブ/分子設計/非侵襲
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発表日:2025年7月20日
40
マイクロ波と高周波を用いた3Dバイオプリンターの開発
~嚥下食の食感や見た目をデザイン~ 農学研究院 椿 俊太郎 准教授
マイクロ波加熱(※4)は食品の調理や加工に広く利用されています。従来の電子レンジに用いられるマグネトロンに代わり、マイクロ波の出力や周波数を精緻に制御することができる半導体式のマイクロ波発振器を用いることで、熱に繊細な天然高分子材料を高精度に加熱することができます。そのため、様々な食品や医用材料分野への応用が期待されています。九州大学大学院農学研究院の椿 俊太郎 准教授、井手 綺音(大学院生物資源環境科学府修了生 当時)、Ibrahim Maamoun助教、井倉 則之 教授、英国カーディフ大学 Daniel Slocombe教授、Oliver Castel博士らの研究チームは、半導...
キーワード:高周波/分子運動/ゲル化/高分子/エマルション/GaN/トランジスタ/窒化ガリウム/誘電体/持続可能/持続可能な開発/テクスチャ/マイクロ/マイクロ波/マグネシウム/高分子材料/周波数/電磁波/半導体/複合材/複合材料/たんぱく/機能性/マイクロ波加熱/多糖類/生物資源/生体組織/軟骨/再生医療/人工血管/創薬/生体材料
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発表日:2025年7月16日
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硫黄含有天然物に硫黄原子が取り込まれる仕組み
〜鉄硫黄クラスターを使って有機硫黄化合物を合成する酵素の発見〜 高等研究院 牛丸 理一郎 准教
九州大学高等研究院の牛丸理一郎准教授と東京大学大学院薬学系研究科の森貴裕准教授、阿部郁朗教授らの研究グループは、テキサス大学オースティン校化学科のHung-wen Liu教授、カーネギーメロン大学化学科のYisong Guo准教授らと共同して、強力な抗生物質活性を示す硫黄含有天然物アルボマイシンの生合成過程において硫黄挿入反応を触媒する新規酵素を同定し、鉄硫黄クラスターを硫黄供与源とする新たな化学反応機構を解明しました。本研究ではアルボマイシン生産菌の遺伝学的解析や生合成酵素の生化学的解析に加え、硫黄挿入酵素に結合する鉄硫黄クラスターの性質をX線結晶構造解析とスペク...
キーワード:スペクトル解析/スペクトル/金属クラスター/反応機構/X線結晶構造解析/結晶構造解析/電子伝達/生体触媒/持続可能/持続可能な開発/3次元構造/結晶化/生物活性/X線結晶構造/biosynthesis/結晶構造/生合成経路/生合成/生合成酵素/鉄硫黄クラスター/分子機構/抗生物質/生物活性天然物/創薬/遺伝学
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発表日:2025年7月11日
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触媒ナノ粒子の電荷のゆらぎを捉える
~その場観察が切り拓くナノ材料・デバイス研究の新次元~ 工学研究院 麻生 亮太郎 准教授 / 村上 恭和 教授
金属ナノ粒子触媒は、持続可能なエネルギー変換技術や脱炭素社会の実現に貢献する重要な材料です。これらの触媒における反応活性は、その表面構造や帯電状態に大きく依存することが知られていましたが、実際の反応環境下におけるナノスケールでの挙動についての理解は依然として不十分でした。九州大学大学院工学研究院の麻生亮太郎准教授、村上恭和教授、佐野弘貴氏(博士前期課程)、九州大学超顕微解析研究センターの玉岡武泰助教(現:株式会社東レリサーチセンター)、大阪大学産業科学研究所の吉田秀人准教授、九州大学大学院総合理工学研究院の永長久寛教授、北條元准教授、大阪大学大学院情報科学研究科の御堂義博特任准教授...
キーワード:画像データ/隠れマルコフモデル/最適化/ホログラフィー/確率論/ウェーブレット/ノイズ/磁場/電子線/触媒設計/ホログラム/持続可能/ウェーブレット変換/持続可能な開発/動的挙動/金属ナノ粒子/電池/その場観察/ナノスケール/ナノ材料/ナノ粒子/結晶方位/相変化/電子顕微鏡/電子顕微鏡法/透過電子顕微鏡/エネルギー変換/表面構造/環境制御/ゆらぎ/構造変化
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発表日:2025年7月4日
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励起状態における対称性の破れが光物理特性を制御
~ヤーン・テラー歪みによる励起状態の局在化を10フェムト秒の超高速分光で観測~ 理学研究院 宮田 潔志 准教授 / 恩田 健 教授
分子材料の光機能は、分子の構造や対称性と密接に関係しています。中でも、光励起によって分子の対称性が変化する現象が、光物理特性にどのような影響を与えるのかは、近年注目されつつある重要な課題です。しかしこのような励起状態における対称性変化と光機...
キーワード:コヒーレント/パルス/強い相互作用/光物性/対称性/量子化/振動分光/典型元素/量子化学/励起状態/量子化学計算/らせん構造/金属錯体/遷移金属錯体/有機分子/光機能/対称性の破れ/遷移金属/光励起/超高速分光/発光材料/分子振動/持続可能/持続可能な開発/光機能材料/光電変換/電子構造/電子状態/アルミニウム/フェムト秒/機能材料/機能性/SPECT/構造変化/配位子/分子設計
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発表日:2025年6月27日
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面内ひずみを水で調節して二次元MOFの空間反転対称性を破る
~巨大分極を示す強誘電イオン伝導体開発のための新構造モチーフ~ 理学研究院 大谷 亮 准教授
設計が極めて難しい空間反転対称性の破れた*1 二次元MOF*2 を合成し、新しい強誘電イオン伝導体*3 として機能することを見いだした。従来の強誘電体の約1000倍の分極値*4 を達成した。水蒸気に応答した第二次高調波発生(SHG)*5 の変換を達成した。研究内容と成果今回、九州大学大学院理学研究院の大谷亮准教授、宋衍慶氏(2024年9月修士課程卒業)、時雨新氏、村上優介氏、平松光太郎教授、Le Ouay Benjamin(ルウェ ...
キーワード:空間反転対称性の破れ/水分子/対称性/水蒸気/プロトン伝導/高分子/空間反転対称性/配位高分子/対称性の破れ/イオン伝導体/プロトン伝導体/SHG/高調波/双極子/分極反転/誘電体/誘電特性/イオン伝導/強誘電体/固体電解質/電池/燃料電池/ヒステリシス/ひずみ/周波数/電解質/機能性/結晶構造/プロトン/プロトン移動
他の関係分野:数物系科学化学工学農学医歯薬学
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発表日:2025年6月9日
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なぜ窒素ドープカーボン触媒は酸性条件で活性を失うのか?
~酸素還元反応の劣化メカニズムを活性点レベルで解明~ カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I²CNER) 中村 潤児 特任教授
窒素ドープカーボン触媒の活性点であるピリジン型窒素の反応素過程におけるエネルギーダイアグラム。北海道大学触媒科学研究所の武安光太郎准教授、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I²CNER)の中村潤児特任教授、...
キーワード:光電子分光/物質科学/光電子分光法/ピリジン/触媒反応/反応機構/電極触媒/結合状態/電子分光/酸素還元反応/酸素分子/XPS/カーボンニュートラル/持続可能/還元反応/持続可能な開発/電池/燃料電池/カーボン/プロトン
他の関係分野:数物系科学化学工学医歯薬学
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発表日:2025年5月26日
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有機分子の励起状態構造を解明する新手法を開発
~高機能発光材料の物性予測の高精度化に道~ 工学研究院 安達 千波矢 教授
有機分子の励起状態のエネルギー構造は、これまで様々な仮定の上で実験データの解析が行われ、励起状態のエネルギー構造が議論されてきました。しかしながら、励起状態のエネルギー構造を正確に理解することは非常に困難であり、特に最低一重項(S1)と最低三重項(T1)のエネルギーがゼロに近いような励起状態に関する実験データの解析はしばしば矛盾を生じることがあり、研究者を悩ませてきました。今回、九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)・安達千波矢教授と土`屋陽一特任准教授(当時)ら、および九州大学大学院理学研究院・恩田健教授と宮田潔志准教授らの研究グループは、発光の過渡減衰(...
キーワード:人工知能(AI)/励起状態/光化学/物理化学/有機分子/触媒機能/光エレクトロニクス/発光材料/有機材料/量子デバイス/持続可能/バイオセンシング/持続可能な開発/センシング/時間依存性/寿命
他の関係分野:情報学化学工学医歯薬学
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発表日:2025年5月15日
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シングルセル質量分析イメージングでがん細胞中の脂質の分布を可視化することに成功
生体防御医学研究所 和泉 自泰 准教授
大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 大塚洋一准教授、豊田岐聡教授、大阪大学放射線科学基盤機構 樺...
キーワード:多変量解析/視覚化/プロファイル/品質管理/分析技術/イオン化/質量分析装置/分子構造/質量分析/持続可能/持続可能な開発/計測システム/一細胞/生体組織/SPECT/MSI/生体防御/Hela細胞/がん細胞/蛍光顕微鏡/質量分析イメージング/バイオマーカー/遺伝子/脂質/放射線
他の関係分野:情報学複合領域環境学数物系科学化学工学総合生物医歯薬学
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発表日:2025年3月11日
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CAR-T細胞療法の神経毒性を予測する新規バイオマーカーを発見!
~九州大学病院の質量分析プラットフォームによる革新的解析~
 CAR-T細胞療法は、遺伝子改変されたT細胞を用いてがん細胞を攻撃する革新的な免疫療法であり、特にB細胞性非ホジキンリンパ腫などの悪性腫瘍に対して高い治療効果を示します。しかし、副作用としてサイトカイン放出症候群(CRS,※3)やICANSが発生することが知られており、特にICANSはCAR-T細胞療法を使用した患者の約64%に見られ、生命を脅かす重大なリスクとなっています。そのため、ICANSの早期予測と対策が急務とされていますが、信頼性の高いバイオマーカーの確立や発症メカニズムの解明は十分に進んでいません。本研究では、九州大学病院検査部が保有す...
キーワード:最適化/情報学/産学連携/神経系/質量分析/持続可能/持続可能な開発/リスク評価/遺伝子改変/キメラ/リンパ腫/抗原受容体/CAR-T細胞療法/炎症反応/早期診断/免疫抑制/筋肉/臨床検査/悪性腫瘍/免疫療法/B細胞/T細胞/がん細胞/ステロイド/ラット/リウマチ/血液/抗原/細胞療法/自己免疫/自己免疫疾患/受容体/副作用/免疫細胞/コホート/サイトカイン/バイオマーカー/遺伝子/血圧/個別化医療/非侵襲
他の関係分野:情報学複合領域生物学工学総合生物農学医歯薬学
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発表日:2025年3月4日
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メモリとプロセッサを分離した新たな量子コンピュータのアーキテクチャを提案
――移植性の優れた高メモリ効率な設計で実用的な量子計算への道を切り拓く――
東京大学大学院理学系研究科の小堀拓生大学院生(当時日本電信電話インターン生)と藤堂眞治教授、日本電信電話株式会社の鈴木泰成研究員と徳永裕己研究員、理化学研究所量子コンピュータ研究センターの上野洋典基礎科学特別研究員、そして九州大学大学院システム情報科学研究院の谷本輝夫准教授らによる研究グループは、従来の計算機の基本設計であるロードストア型計算機の考え方を量子計算機に適用した、新たな誤り耐性量子計算のアーキテクチャを提案しました。本技術は、プログラムの高い移植性(他の環境への移行のしやすさ)と高効率な量子ハードウェアの活用を可能とするものであり、有用な量子計算の早期実現を加速す...
キーワード:アーキテクチャ/ハードウェア/プロセッサ/計算機アーキテクチャ/情報学/量子計算/産学連携/計算量/量子コンピュータ/ノイズ/量子ビット/メモリ/量子力学
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学工学