複数言語背景の子どもの日本語支援を支えるネットワーキングに関する実践的研究
【研究分野】日本語教育
【研究キーワード】
子ども / 動的ネットワーク構築 / 発展型支援 / 学習支援 / 複数言語環境 / ネットワーク / 言語支援 / 地域コミュニティ / 複数言語背景の子ども / 動的ネットワーキング / 発展型支援体制 / 親への支援 / 複数言語文化 / ネットワーキング / 複言語複文化 / 親 / 言語文化リソース / 複数言語背景 / 課題解決方法 / 言語発達段階 / 相互連携
【研究成果の概要】
年度計画に基づき、8月に広島において研究会を開催した。市の教育委員会からの協力をとり、市の小学校を会場とし、教育委員会にも働きかけたことにより、参加者は研究者や子どもの日本語・母語の習得に関わる実践者にとどまらず、学校教員や教育委員会関係者など、幅広く子どもの教育に関する人たちの参加を得た。言語教育の関係者のほか、心理学領域からの知見も得られ、子どもに関わっている多様な立場の実践者それぞれにとっても大きな刺激を得られた。学齢の子どもたちの環境整備には、家庭と共に学校の状況が大きな役割を果たす。個々の教員の努力は、学校という環境の中では少数の存在であり、学校のカリキュラムの中で彼らの指導に割ける時間や人員を確保する必要は必ずしも周囲に理解されない。
11月に開催した研究会では、実践者と研究者の双方の立場から,複数言語の子どもを取り巻く課題とそれを取りまく日本語の指導についての議論が得られた。
3月に予定していたタイ・バンコクでのワークショップ開催がコロナウイルス禍が広がったため、開催不可能となった。同時に計画していた複数言語環境で子育てしている親や教師への聞き取り調査も実施不可能となった。これらは見込みとして、次年度9月に延期することとした。
国内での3月に開催予定の研究大会も、直前に中止となった。これをふまえ、次年度も同様な状況となる可能性を鑑み、オンライン等、多様な方法で研究・実践活動の成果を共有できる方法を模索している。
次年度が最終年度であり、データのとりまとめ等を年度末から徐々に進めることを考えていたが、全体に最終年度の予定について、状況をみながら見直しをしていく予定である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
齋藤 ひろみ | 東京学芸大学 | 教育学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
池上 摩希子 | 早稲田大学 | 国際学術院(日本語教育研究科) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【配分額】6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)