常在細菌叢と性ホルモンによるマイボーム腺脂質代謝制御機構及び眼表面疾患病態の解明
【研究キーワード】
マイボーム腺 / マイボーム腺機能不全 / マイボーム腺炎 / ドライアイ / マイクロバイオーム / 脂質分析 / 性ホルモン / 加齢 / 常在細菌叢 / Cutibacterium acnes / DNAシーケンス / 眼科学 / 脂質
【研究成果の概要】
マイボーム腺分泌脂(meibum)の常在細菌叢の網羅的解析と網羅的脂質分析を行った。健常者では、加齢に伴い細菌の多様性が低下し、Cutibacterium acnesの相対存在量が有意に低下することが明らかとなった。また、若年と比較し、高齢者とマイボーム腺機能不全(MGD)患者では、meibumの非極性脂質が有意に低下し、極性脂質が有意に増加して、「ぼやける」等見え方の「質」に関連する自覚症状との相関を認めた(p<0.05)。以上より、加齢に伴うmeibumの脂質組成、細菌叢の変化が、眼表面の恒常性、視機能に影響している可能性を証明した。
【研究の社会的意義】
加齢に伴うマイボーム腺機能の低下(MGD)は、ドライアイや眼表面炎症性疾患の発症につながるだけでなく、視機能低下等の自覚症状にも影響している。その原因となりうるmeibumの質的変化について、脂質組成と細菌叢の両面から加齢性変化を明らかにでき、今後の新規治療法の開発につながると思われる。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)