北海道南部のアイヌ語の録音・録画と資料整理
【研究分野】言語学・音声学
【研究キーワード】
アイヌ語 / 北海道 / テープ / ビデオ / 音声資料 / 映像資料 / データベース / テキスト / 音声試料 / 映像試料
【研究成果の概要】
1.音声・映像資料の収録・北海道日高と胆振の古老を訪問し、アイヌ語の単語の発音、短文、独語、会話、口承文学、および昔の生活の一部の復元を収録した(DATテープ35本、Hi8ビデオテ-53本)。
2.音声・映像資料の整理・保存:(1)音声資料について:テープのDAT複製(約300本)、DATテープの内容目次のデータベース打ち込み目録の草稿。
(2)映像資料について:ビデオテープの内容目次作成とデータベース打ち込み(150本分)、目録の草稿(50本分)。
3.民族文化資料の研究・網走北方民族博物館において、アイヌ民族文化資料およびその整理方法についての情報交換、博物館フォーラム「アイヌ文化の成立を考える」での講演と討議を行なった。
4.音声資料のまとめ・公刊:(1)テキスト:音声資料の筆記と入力を進め、その一部については、訳・注・索引つきのテキストを完成した。
(2)索引・ユ-カラ資料の索引を作成した。
(3)テープ:(1)韻文音声資料のテープ1巻を編集・公刊した。
(2)散文資料の音質不良テープの音質を改良して聴き取りやすくし、何時に言い誤りの部分や音声の欠けた部分に手を加えた、教育用音声資料テープ1巻を作成・公刊した。
5.資料を利用しての研究:(1)静内方言の接続助詞に関する研究をまとめた。
(2)語彙研究の中間成果として『アイヌ語沙流方言辞典』を作成した(未刊)。
(3)電子辞典のひな型を作成した(関係者に配布し意見や要望を聞いてから出版するものを作る。)
【研究代表者】