内耳治療に向けてのウロキナーゼ抗アポトーシス作用の検討
【研究分野】耳鼻咽喉科学
【研究キーワード】
ウロキナーゼ / アポトーシス / MAPK / 内耳有毛細胞 / らせん神経節細胞 / 内耳障害 / 有毛細胞 / らせん神経節 / P38 / アミノ配糖体 / MAPK
【研究成果の概要】
ウロキナーゼは血栓溶解薬として臨床応用されている薬剤であるが、近年その抗アポトーシス効果が報告されるようになってきた。今回我々は、ウロキナーゼの内耳アポトーシス予防効果を検討した。内耳有毛細胞培養系にてアミノ配糖体によるアポトーシスをウロキナーゼが予防することを示した。同時にウロキナーゼ投与がアポトーシス経路のP38を活性化することを示しメカニズムの一部を示した。らせん神経節培養系を用い、グルタミン酸投与によるアポトーシスも抑制することも証明した。以上の結果は今後の内耳治療の一つの選択肢として期待できると考える。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)