肺癌細胞と共に転移する原発巣由来ストローマ細胞は肺転移巣形成を促進する
【研究分野】胸部外科学
【研究キーワード】
肺癌 / がん転移 / ストローマ細胞 / 呼吸器外科学 / がん / 転移
【研究成果の概要】
がん転移のメカニズムに関してはさまざまな研究がなされ、宿主-腫瘍間の相互作用の重要性が認識されてきている。原発腫瘍ががん細胞とストローマ細胞(間質細胞)とで構成された細胞集塊を血流に放出し、肺に到達したストローマ細胞はがん細胞とともに微小転移巣を形成することを明らかにした。実験的肺転移モデルではストローマ細胞を含む細胞集塊内のがん細胞はviability が高く、ストローマ細胞を含む細胞集塊の方が転移形成能が高いことが明らかとなった。増殖に適した微小環境を作り出す原発巣のストローマ細胞ががん細胞とともに転移先に到達し、がんが転移巣を形成出来る確率を高めていることが示唆された。
【研究代表者】