超高齢社会における住み続けられる地域圏域の共助を促す建築機能配置の構築
【研究分野】都市計画・建築計画
【研究キーワード】
建築 / 機能 / 地域 / 共助 / 再配置 / まちづくり / 医療 / リハビリ / 超高齢社会 / 地域圏域 / 建築機能 / 配置 / 都市計画・建築計画 / 圏域 / 住み続け
【研究成果の概要】
本研究では、人とのつながりや支え合いの実態を踏まえ共助に着目した「地域」圏域を検討し、ニーズ調査から「地域」圏域に必要な建築機能の配置を提案することを目的とする。
研究の結果、共助を促す建築機能を配置するには、圏域と併せて、地域コミュニティにおいて「居場所」となる建物やエクステリアなどを配置し、人と人がつながるきっかけを創出すると共に、その地域の自然環境を生かした計画が重要であること、併せて、生活基盤である住宅の課題を解決し、高齢になっても住み慣れた自宅や地域に住み続けることを可能とすること、その際に「居場所」を建築機能として地域コミュニティに配置することで、共助を創出できることがわかった。
【研究の社会的意義】
圏域について、介護サービス提供実態からみた圏域と行政が設定している圏域が必ずしも一致しないことや、供給する住宅の種別により人口構成が変容することを明らかにした。
また地域コミュニティで共助を促す建築機能として、居住者同志が知り合うきっかけとして「居場所」となる公共性の高い空間や居住者が集うベンチ、開かれた自宅などの環境が重要であることを明らかにした。
このように様々な空間規模で、生活者の実態を多角的に把握した点は学術的に意義がある。超高齢社会に一人一人が住み慣れた自宅や地域で生活を維持継続するために今後さらに役割が期待される「共助」を促す環境を捉えた研究は社会的意義がある。
【研究代表者】