機能的MRIを用いた認知行動課題による過食抑制効果の神経メカニズムの解明
【研究キーワード】
機能的MRI / 摂食制御 / Food Go/NoGo課題 / オンライン心理課題 / 意思決定 / 食物選択 / 認知行動課題
【研究成果の概要】
さまざまな認知課題の中でも、Food Go/NoGo課題は有意な摂食抑制効果を示すことが分かっていた。しかし、この課題の摂食抑制機能の神経学的機序は未だによく分かっていなかった。そこで、本研究では、Food Go/NoGo課題を3週間おこなってもらい、課題の実施前後で、高カロリー食品(NoGo食品)と低カロリー食品(Go食品)に対する脳活動の変化などを比較した。この結果から、Food Go/NoGo課題の実施によって、高カロリー食品の摂取が減り、高カロリー食品に対する欲求が抑制され、食欲の調整に関わる脳部位(島皮質と橋)の活動に変化が見られた。
【研究の社会的意義】
本研究より、Food Go/NoGo課題は、食欲の調整に関わる脳部位の活動を変化させることで、NoGo食品に対する自発的欲求を低減させ、健康的な食生活を促進させることが示唆された。このことから、Food Go/NoGo 課題は、新しく効果的な食事・減量療法の手段となりうる可能性が明らかになった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)