ナノダイヤモンド新規MRI造影剤による高精細MRリンパ造影法の開発
【研究キーワード】
MRリンパ造影 / ナノテクノロジー / ナノダイヤモンド / MRI / 造影剤 / Gd-DTPA-Nd / ガドリニウム / リンパ系 / リンパ造影
【研究成果の概要】
我々は,ND表面に酸化処理を施すことで,高分散のGd-DTPA-ND粒子の作製に成功した.また,化学構造解析を実施したところ,表面構造の破壊や消失が起きていないが確認できた.また,水中にGd-DTPA-NDを分散させMRIで撮像したところ,Gd-DTPA-NDは既存の造影剤に比べて極めて低いGd濃度で同等のMRI造影能を有していることがわかった.
ウサギにGd-DTPA-NDを皮内注射してMRリンパ造影を行ったところ,リンパ管の描出ははっきりしなかった。MRIを撮像したのち、1時間の経過観察を行ったところ、有害事象は認めかった.
【研究の社会的意義】
我々は、本研究においてこれまで問題となっていたGd-DTPA-NDの凝集する性質を解決することに成功しました。これによってGd-DTPA-NDを生体に投与が可能なレベルにすることに成功しました。 実際にMRIでの撮像には、Gd-DTPA-NDの濃度や、撮像タイミングの調整がもう少し必要と考えられましたが、今後の高精細のMRリンパ造影の研究をより進めることが可能となりました。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鈴木 哲也 | 慶應義塾大学 | 理工学部(矢上) | 教授 | (Kakenデータベース) |
長谷部 光泉 | 東海大学 | 医学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
中村 挙子 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | エレクトロニクス・製造領域 | 研究チーム長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)