水分摂取習慣が脳梗塞再発及び認知機能低下に与える影響:画像評価を含めた観察研究
【研究キーワード】
水分摂取 / 認知機能 / 脳梗塞 / 認知症 / 脳卒中予防 / 認知症予防
【研究成果の概要】
【研究の目的】水分摂取不足は血液粘稠度を高めるため、脳梗塞初発・再発予防や認知症予防として水分摂取が勧められることが多い。しかしながら、水分摂取による予防効果を検証した研究は殆ど発表されていない。従って本申請課題では、水分摂取習慣の違いが脳梗塞初発・再発及び認知機能の低下に影響するのかを明らかにすることを目的とした。その目的達成のために、脳梗塞既往者、認知症患者、健常者の水分摂取習慣を含めた生活習慣、血液浸透圧、頭部MRI、体水分量、認知機能を評価して、①脳梗塞既往者における水分摂取習慣と脳梗塞早期再発の関係、②認知症患者における水分摂取習慣と認知機能の早期低下及び画像変化の関係、③高齢健常者における水分摂取習慣と認知機能の早期低下の関係を縦断的研究によって明らかにするとともに、④健常者の水分摂取習慣と無症候性脳梗塞発症及び認知機能低下の頭部MRI画像による長期的観察研究を行うためのベースラインを構築する。
【研究実施計画】(新規脳梗塞患者)京都及び滋賀の総合病院脳卒中センター(2施設)で新規脳梗塞と診断されて入院した方に対して、自記式質問紙による調査(退院6か月後)、診療録からのデータ取得などを行う。2020年度は当該施設で調査を実施するための準備を行った。(認知症・軽度認知障害患者)
京都認知症総合センターに通院されている方に対して自記式質問紙、診療録からのデータ取得などを行う。2020年度も2019年度に引き続き当該施設で調査を実施するための準備を行った。(健常者)神戸トライアル参加者(1013名)の内本研究に協力してくれる方に対して画像診断(MRI)調査を開始した。
【研究代表者】