卵に対する細胞毒性因子の同定と対処法の開発
【研究分野】産婦人科学
【研究キーワード】
卵 / 受精 / 膜融合 / リン脂質 / CD9 / マイクロエクソソーム / エクソソーム / 細胞毒性 / テトラスパニン / ストレス応答 / 再生医学 / 発生 / 細胞 / 脂質 / ストレス / エキソソーム / 顆粒膜細胞 / 老化
【研究成果の概要】
我々の研究から、ホスファチジルエタノールアミン(PE)の特定の分子種が配偶子融合の調節因子として働くことを明らかなった。さらに、PEは卵に対して非常に強い細胞毒性作用があり、CD9の膜貫通領域に相当するペプチドに中和効果があることを示した。抗リン脂質抗体症候群は自己免疫疾患の1つとされ、血栓症や妊娠合併症以外にも、心臓弁の異常による弁膜症、四肢にみられる網状皮斑、血小板減少、腎障害、神経症状が認められることがあり、これらの症例も含めると患者数は、わが国で20万人に達する。本研究の成果は、不育症例で高頻度に認められる抗リン脂質抗体症候群の発症メカニズムと治療法の開発につながる可能性がある。
【研究代表者】