Deep phenotyping of human colorectal cancer evolution using adult stem cell organoids and CRISPR-Cas9 technology
【研究キーワード】
大腸がん / オルガノイド / シングルセル解析 / 異種移植モデル / 転移 / 浸潤 / 遺伝子スクリーニング / 遺伝子変異 / 発がん / 遺伝子編集
【研究成果の概要】
がんは遺伝子変異を端緒とし,エピゲノム変化、染色体異常を含む様々な遺伝子異常を蓄積しつつ進行する。昨今のシーケンス技術の進歩により、ヒトの悪性腫瘍が獲得する遺伝子変異や染色体異常を捉えることが可能となった。しかしながら,浸潤や転移をはじめとしたがんの形質異常がいかなる遺伝子異常に起因し、規定されるかはほとんど明らかとなっていない。本研究では段階的な発癌過程における遺伝学的な異常がほぼ解明されている大腸癌に焦点をあて、その進行過程でがん細胞がいかなる分子メカニズムを通じて浸潤や転移能をはじめとした悪性形質を獲得するかを明らかにしたい。具体的には、組織幹細胞培養技術であるオルガノイド技術およびゲノムワイドな遺伝子ノックアウトスクリーニングを用いた逆遺伝学的なアプローチを用い生体内における転移能などを規定する遺伝子群を網羅的に探索し、大腸癌の悪性化メカニズムを統合的に理解する。最終的にはがんの致死性に大きく関わる浸潤や転移のプロセス自体を標的とした治療法の創出を目指す。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)