新しい蛍光源を組合わせた癌・血管・胆管・神経・尿管の手術用蛍光観察システムの開発
【研究キーワード】
腫瘍の蛍光 / 神経の蛍光 / 新規赤外観察カメラ / 蛍光イメージング / 蛍光観察システム / 手術 / 尿管 / 神経
【研究成果の概要】
(1)ラットを用いた動物実験による試薬投与の方法、量、タイミングの最適化
メチレンブルーを蛍光源とした赤外観察カメラを開腹用、腹腔鏡用ともに試作し、ラットを用いた観察を行った。大腿神経を剥離、露出させ、メチレンブルーを塗布し開腹用、腹腔鏡用ともに赤外観察カメラ試作機を用いて観察を行った。メチレンブルーは下記の通り調整した。1%のメチレンブルーを、1/10、1/100、1/1000に希釈し、それぞれの濃度による蛍光観察の程度を評価した。ラットは6匹用いて行い、メチレンブルー塗布後の蛍光観察と同部医を切離し、ホルマリン固定後にHematoxylin Eosin染色にて標本観察を行った。神経周囲へのメチレンブルーの分布が観察されず、有機溶媒であるホルマリンによる固定のためメチレンブルーが溶解された可能性が考えられた。そのため、凍結標本の作製と標本観察を行ったが、メチレンブルーの分布が観察されなかった。
(2)オールインワン開腹・腹腔鏡用蛍光観察システムを用いたヒトによる臨床試験
上記研究(1)にて腹腔内観察の際の試薬投与方法、量、タイミングの最適化を図り、本研究(2)へと進めていく予定である。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)