Radiomicsによるアルツハイマー病発症リスクの予測
【研究キーワード】
アルツハイマー病 / MRI / PET / Radiomics
【研究成果の概要】
近年、コンピューター、および、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、PET(Positron Emission Tomography)といった画像機器の発展とともに、画像から多くの情報を抽出することにより、疾患の鑑別や予後予測といった個別化医療につなげようとする試みが注目を浴びており、Radiomicsと呼ばれている。アルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)は、認知症の原因として最多であり、社会的・経済的な影響の強い、進行性かつ不可逆の神経変性疾患で、治療薬の開発には、認知症発症前の早期からの介入が不可欠であり、その対象を見つけ出すことが重要となっている。本研究では、アルツハイマー病治療薬(開発)の対象となりうる症例を正確に選別可能とするため、マルティモダリティ画像のRadiomicsにより、アルツハイマー病を発症するリスクを予測可能とするシステムを構築することを目的としており、はじめに、大規模画像データとして、ADNI(The Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative, http://adni.loni.usc.edu)、OASIS(The Open Access Series of Imaging Studies, http://www.oasis-brains.org)といった公開データベースより、認知症発症前の縦断データを含む、多数の画像データの取得を行っており、まず、T1強調の形態画像を主体として、画像正規化、セグメンテーション、特徴量抽出の検討を行い、続いて、マルティモダリティ画像への応用をすすめている。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)