正常肝臓及び肝癌におけるヒストンメチル化酵素ESETの幹細胞制御機構の解明
【研究分野】消化器内科学
【研究キーワード】
幹細胞 / ヒストンメチル化酵素 / 肝癌
【研究成果の概要】
肝癌細胞及び正常肝幹細胞を用いて、H3K9のトリメチル化酵素であるESET, SUV39H1の機能解析を行った。肝癌培養細胞を用いたSUV39H1の機能喪失では、H3K9me3の発現レベルは低下しており、増殖能および腫瘍形成能が抑制され、肝癌手術検体におけるSUV39H1とH3K9me3の発現は有意に相関していた。一方で、ESETに関してはこれらの所見は認められなかった。また、ESETノックアウトマウスの胎児肝由来のDlk細胞のコロニーアッセイでは、培養系において幹/前駆細胞の減少と分化障害が認められた。したがって、正常肝臓及び肝癌におけるESETの役割は大きく異なる可能性が示唆された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
岩間 厚志 | 千葉大学 | 大学院医学研究院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)