大日本回教協会旧蔵写真資料の国際共同研究:画像資料の実態解明とアーカイブ構築
【研究キーワード】
イスラーム / 回教 / アジア主義 / アーカイブ / データベース / データべース / 写真 / 画像
【研究成果の概要】
4年間のプロジェクトの2年目として、国際共同研究を進めて、データベース構築作業を本格化させる予定であったが、世界規模のコロナ禍の蔓延の影響を受けて、国内の研究機関の利用制限のみならず、国際共同研究として予定していた海外での現地調査、海外の外国人共同研究者の日本招聘も断念せざるをえなかったが、代わりに世界的に普及したオンライン技術による調査、国内で利用可能な機関・団体における大日本回教協会についての補完史資料の探索・収集を行い、データベースに収録すべきアーカイブの情報の整理と構造の検討という現状で可能な代替措置を講じながら、プロジェクトを進めた。
(1)コロナ禍に対応すべく、研究代表者・研究分担者の間で研究方針の再検討と代替措置につき協議し内容を決定した。海外の研究協力者とはオンライン・ミーティングにより、時差の関係も一堂に会する機会を得られなかったが個別に協議し、作業内容の確認を行った。(2)国内においても研究分担者とはオンライン・ミーティングを用いて研究会合を持ったが、早稲田大学など研究機関の利用制限の影響を受けて、大日本回教協会所蔵写真の分析(被写体・撮影場所・撮影時期など)は予定より遅れざるを得なかった。(3)海外出張による現地調査、海外研究協力者の日本招聘は実施できなかった。(4)代替措置として、戦前・戦中期の回教関係として代川周明の私文書(書簡・覚書・写真など)につき、山形県酒田市に出張して大川周明顕彰会の協力を得て進めることができた。大日本回教協会に関係を有した東京ジャーミー(旧・東京回教堂)所有の史資料について調査を行った。この2点が補完史資料として本年度の成果となった。(4)研究分担者の長谷部・岡井を中心にアーカイブとしての必要項目の確認とデータベースの基本設計を進め総員で検討を進めた。(5)全体としての成果をまとめるには至らず、個別に研究成果を発表した。
【研究代表者】