動脈壁と周囲脂肪組織における慢性炎症の可視化と病態解明
【研究分野】循環器内科学
【研究キーワード】
動脈硬化 / 慢性炎症 / メタボリックシンドローム / インスリン抵抗性 / 肥満 / 自然免疫 / 脂肪組織 / マクロファージ / 生活習慣病 / インフラマソーム / カスパーゼ / サイトカイン / 可視化 / 血管周囲脂肪 / 脂肪 / 血管 / コンストラクト / FRET
【研究成果の概要】
慢性炎症の起点となるインフラマソームの活性化をCaspase1活性をでFRETを用いて評価する系の確立を試みたが困難を極めた。また他のグループから、当初の計画では低強度の慢性炎症を可視化することが不可能であることが報告された。そこで、慢性炎症の機序を明らかにすることにした。肥大化によって変性した脂肪細胞から遊離したDNA断片が病原体センサーを活性化することで、無菌的慢性炎症の契機となるという仮説を、遺伝子改変マウスやオリゴヌクレオチドを用いた実験で証明した。変性脂肪細胞から遊離するDNA断片が、TLR9を介してマクロファージを活性化することで脂肪組織の慢性炎症を引き起こすことが明らかとなった。
【研究代表者】